痛快小説家、上山惣一 [痛快、ロマン、官能]

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help リーダーに追加 RSS 渇欲小説二十弾【 獣肉オペラ−14=第二楽章 】

<<   作成日時 : 2008/11/20 01:12   >>

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 平成八年四月、万理が小学四年生に成った。
達之は落ち着いた生活をしている・・、それも何もかも玲子さんのおかげ・・。
あの三年前の暑い夏、玲子さんと抱き合ってから達之は一皮剥けた。
何事に臆せず迎える気持ちに成出す、皆母、姉の様な玲子さんの所為・・。
時には昼間の休憩時間部屋に戻り、行き成り欲情し台所にいる玲子さんを
羽交い絞し、流しに手を着かせ短い時間我武者羅に後ろから責る事も在る。
其れでも玲子さんは向かい入れ泣き叫ばれる。
ぶち込んでも耐え、そうして達之を奮い立たせ責めさせる。
見事に達之を虜にさせる本当に魔女で、部屋のことは全てしてくれる。
お陰で部屋は何時も綺麗で、達之は名古屋に行く以外は部屋から出ない。
それほど癒される空間を作ってくれていた。
 万理は日増しに可愛く成り、達之は幸せだった。
一時は金を持ち逃げされ落ち込んでいたが、今はそんな事は忘れている。
玲子さんの献身的な奉げで達之は日々充実していった。
何時も抱ける人が傍にいる事は此れだけ男の気持ちを落ち着かせるんだと
今更ながら思う・・。
 今朝も万理を学校に送り届けて少ない時間部屋に戻り抱いていた。
五十近い体だが、其れを感じさせない魔力が玲子さんの体に在る様だ・・。
其の分名古屋の桜さん達にも良い影響が出て、
最近喜んで貰って、全てが順調だった。
今日も夜襲おうと思うほど玲子さんの体は底が無い欲望を掻き立てる・・。
(堪らん・・、嵌ったな・・、あの体に・・)
役所で不謹慎にもそんな思いで机に座っていた。
 今は達之の部屋に万理と玲子さんは住み着き、員弁は空家にしてある。
無論家財道具は置いているが、体は達之の部屋に移動している。
玲子は今では本当に女を遅まきながら満喫して幸せそうだった。
万理に気付かれない様にして、大胆な玲子さんは何時でも受けてくれる。
テレビを見ていると無性に棒が疼く時が在る。
そんな時でも直に察して、何とか万理を寝かせ付けたりして応じていた。
それも今は穴が化け物を銜え、穴自体が化け物に変身している。
なんと入れて動かなくても中が勝手に動く。
其の様は別の生き物の様に出来ているのか、本当に達之は驚いていた。
珠に達之の膝の上に座られ、穴は確りと棒を向かい入れ、
そのままの姿で飛び切られる。
なんとも言えぬ不可解な穴で、なだらかな心地良い時間が過ぎる。
其の間が達之には堪らない・・。玲子さんが憎いとまで思うほどだ・・。
 書き尽くせないほど心地良い穴・・、堪らない魅力の穴、ぶち込みたい穴、
如何書いても伝えられない感触だった。
また乳房が頗る良い。
大きくは無いが、むしゃぶりつきたい乳房、男が衝動的に為り得る形、
「ああ〜抱きたいな〜・・」思わず仕事場で呟いていた。
周りを見渡し自分で驚くほど異常な達之だったのだ。
 夕方、部屋に戻ると飛び付いて迎えてくれる万理の姿が無い。
「万理は・・」「嫌よ、何時も万理、万理よ、玲子と珠に呼んでよ」
「何時もあの時呼んでいるぞ」
「ま〜、それは別の私。今は主婦代理・・、こんな時呼んで・・」「玲子・・」
「馬鹿〜・・何よ〜モウ〜イヤ〜ン・・、感じるう〜」抱きついて言われる。
せわしく廊下でズボンを脱がされ行き成り後ろから入れて責めあげる・・。
こんな場面は何時もの事、万理が居ない時は必ず行われる儀式、
いや女の業がそうさせていた。
残り少ない女の時間を忘れたい様に・・、一心に達之を向かいいれ
玲子は最高な喜びを味わっている。
「後で出してよ、今は勿体無いから・・」そんな言葉が可愛い・・。
いい歳をしても何時までも女は女だった。
 万理が戻ると部屋は様変わりし、万理中心の世界に成る。
段々と可愛くなる万理を何時も抱きしめ、テレビやゲ−ムを楽しんでいた。
 そんな中、電話が鳴った。
「矢上さんかね・・。わしは員弁の岡田の本家だが、玲子は居るかね・・」
そう言われ、変わると玲子さんが出られる。
「おじさん・・、何、何か・・。・・・、・・・、・・・、エ・エ・エエ・エエエエヒェ〜・・。
由美が・・、何処で・・、大阪・・、ウンウウン・・、はいはい・・、そうですか・・。
判りました。枚方署、何所に在りますの・・。はい、判りました。
電話・・、待って・・、どうぞ・・。0728のはい・・、判りました・・。
迷惑掛けます・・。済みません」
受話器を置いてその場にへたり困れる。
「何か在ったんですか・・」達之は異変を感じて傍に行く。
「あの子、馬鹿よ・・。等々落ちたわ・・」「落ちた、事故ですか・・」
「そう事故、人生の事故・・」達之は意味が判らず玲子さんの傍でしゃがむ。
「由美、強盗の片棒を担いだの・・」「エ・エ・エ・・・」達之は絶句した。
突然あっては為らない、聞いてはいけない単語を耳にした。
「何所で・・、大阪と聞こえたが・・」
「そう・・、如何し様・・、ワワワアアアアア〜ン・・」伏せて泣き出された。
強盗・・、そんな・・。達之も呆然として頭が真っ白に成る。
(あの人が強盗の片棒・・、では前の夫が・・)そう思うと身が震えた。
 其の夜は玲子さんは取り乱し錯乱される。
仕方が無い、娘が強盗と言う、途轍もない犯罪を犯したと聞かされて
青天の霹靂そのものだった。
「如何し様・・、もう恥ずかしくて生きておれない・・」泣きじゃくり叫ばれる。
達之とて何が起きたのかと慌てる・・。
だが現実に身近な人が考えられない罪を犯したと聞くと、
足が振るえ動けなかった。
「取り合えず、明日、警察に行き、様子を聞く事だ。其れから考えよう・・」
其れしか言えない。
 テレビを点けて、ニュ−スを梯子して見て回るが、大阪の枚方での
強盗事件は報じられない・・。
大阪ではニュ−スに成っているだろう・・。
東海では幸いと言うか、ニュ−スには成っていなかった。
(明日の新聞は・・)達之は中味が判らず動転した。
 其の夜は一睡もせず夜が明けるのを二人は待つ・・。
朝、新聞が配達されると達之は直に社会面を備に目をなぞる・・。
「あ・あ・あ〜・・、在った・・」其処には一段の小さな箇所に、
其の大阪の枚方の強盗事件が書かれている。
『昨夜、午後、八時、枚方市中宮の住宅に、強盗が入り、
住人の江藤昌枝さん(76)をガムテ−プで縛り、現金七万円と宝石を盗んだ
疑いで近くの公園で止まっていた車から、容疑者二人を捕まえた。
容疑者、三重県員弁町、山崎毅(35)と岡田由美(32)を任意同行して
取り調べている。容疑者が乗っていた車は、十日前盗まれ手配されていた
車で、偶然警察が見つけて強盗犯人と判った。
尚、被害者は軽い怪我で、心身が傷心し病院に搬送されている。
二人は最近車を盗んで車内で暮らしていたと言っている』
 そう書かれていた。
達之は玲子さんを駅まで送り、部屋に戻って万理を学校に送った。
自分は役所に出勤するが、その日は落ち着かず、何も手につかない・・。
(何で強盗等・・)幾度も心で叫んでいた。
だが一番心配なのは、万理に影響しないかだ・・。
あの子に何か在れば・・、許さない・・。達之は由美さんが憎かった。
子供が可愛そう・・、どうか及びません様にと願っている。
 二日後の四月七日、玲子さんはやつれて戻られた。
達之は気を使い直には聞けないが、早く知りたかった・・。
「会えたの・・」「いや、会えない・・。けど中身が聞けた・・」
説明に寄ると、先月まで大阪の扇町でアパ−トに住んでいた。
男が競馬やマ−ジャンで明け暮れ金は無かった。
そこで由美さんは毎日、昼、夜と働いて頑張っている。
でもそんな金は追い付かず、アパ−トの家賃も払えず追い出されたのが
二週間前、その後二度車を盗んで車で生活をしていた。
其処であの強盗事件、主犯は男で、由美は見張り役と聞かされる。
「で、どうなります・・」「被害者は、男を見ておられ、
毅は白状したそうよ。由美も・・」「そうですか、で・・」
「未だ、取調中、会えない・・」「弁護士は・・」「付けない、国選に成るわ」
「お金なら・・」「いいえ、駄目。今回はほとほと嫌気がさした、あの子駄目」
最後は悲しそうに言われる。
達之はそれ以上聞けない・・、風呂に入れて休ませる。
(どうなるんだろう・・、此れから・・)呆然として思っていた。
 其れから二度、玲子さんは替えの下着を抱えて面会に行かれる。
四月二十二日、由美さんは刑の確定を待つ留置所に行かれ、
裁判を待つ身に成る。
思わぬ出来事に達之は人間の生きる道が其々違う事をしみじみ感じる・・。
由美さんは可愛そうだが、元の夫に引き摺られて落ちて行かれた・・。
達之もいろんな人に会い、導かれて今が在る。
人は一人では生きていけない事が身に詰まされた。
 幸いに万理は学校や、友達に其の件で虐めには合っていない、
其れは本当に救われ、達之は胸を撫で下ろしている。
無論、玲子さんはやつれて、夜の営みなど皆目無くなり、
部屋は重苦しい空気に覆われ、万理の明るさだけが救いだった。
 玲子さんは五十に成られ、あの事件以来急に老けて様変わり去れる。
あの年に似合わぬ体も皺枯れ、善がる歓喜の姿など遠い昔に思えた。
 達之は名古屋で相変わらず桜さん他、三人を抱いている。
此方も相当お年を取られた・・。世の中は変わる・・。
そんな状況で達之は生きていた。
 十月、裁判が大阪で行われ、刑が確定する。
山崎毅は七年の刑、由美さんは直接手を下していないから二年半の実刑を
言い渡される。
 漸く事件は片付いたが、玲子さんは相変わらず落ち込まれている。
自分の娘が落ちた世界を呪う様に、罪を自分も背負うと思われていた・・。
(二年半か・・)達之は予想以上に軽いと喜んでいたが、傍に居て、
止められなかった由美さんも罪は重いと思う。
 そんな年も慌しく過ぎて行く。
達之の周りはそれ以上何事も無く時は刻まれて行った。
玲子さんとの男と女の関係はあの事件以来無い・・。
時々誘うが、受け付けてくれなくて、達之もそれ以上は進めなかった。
(変わったな・・、玲子さん相当まいられている・・)
老けられた姿を不憫と思いながら見ていた。


              つづく・・・・。






























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