痛快小説家、上山惣一 [痛快、ロマン、官能]

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zoom RSS 喜越小説九十九弾≪ 淫道迷路・・12 ≫

<<   作成日時 : 2017/12/05 02:04   >>

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 十五分くらい話をしていると、相手の携帯が鳴り出られた。
「済みません、社長、事故の方が来られて会っているんです・・、
はいそうです、えでは・・、判りました聞いてみます」
 携帯を切られて慎吾に向かい、「あのうお時間有りますか」
「十分に暇ですから・・」「じゃ社長が会いたいと申されています
から是非・・」「そうですか、会う必要も無いですが挨拶はして
おきたいです」「じゃ、参りましょうか・・」
なんと都合が良いとしか思えない程マンが良かった。
 ビルに中に入ると、見事なエントランス、ロビ−が綺麗なビル、
エレベ−タ−で上に上がると最上階に止まる。
廊下を出るとガラス張りの壁は外の景色を丸で絵画の如く
抱え込む、壮大な眺めに見惚れる。
「こちらに・・」最上階は事務所で使われているのか、
多くの人が机に座られ、その奥ばった部屋にと案内される。
 「これはようこそ、脚は大丈夫でしたか・・」
「なんとか歩けるまでは」「本当に申し訳ありませんでした」
挨拶されるがまともには返事出来なかった。
其れは相手がとんでもない美人で慶子さんといい勝負、
いいやこっちが優ると判断する。
「おかけになって、優さんはもう良いわ」
そう言われ優さんは挨拶されて部屋を出られる。
 コ−ヒ−が出てまた飲む。
「貴方、未だ痛そうね」「いいえ、痛さはもう無いですが、今日初め
て外に出たんです」「あらま〜じゃ、そうでしたか、慶子が気に懸け
ているし、其処はどんな事してでも介護をと命じていましたの」
「其処はお陰様で本当に尽くして頂いてお礼をしたくて来ました、
どうも家は知らずにお話を聞いている会社にと向かいました、
驚きました凄いビルで・・」「此処は五年前出来上がったばかり
ですの、其処まで周りの土地を買い求めて長い年月来ています、
父親がそうしているから引き継いで、漸く・・」
「見事なビルですよ」そう言う。
「弁護士に聞くとすぐにお金が下りると聞きました、こちらからも
賠償金は出させますね」「其処は如何ですか余分な金は出さなく
ても良いです、保険で充分だと」「あらら、ま〜欲が無い事」
笑われる姿は往年の女優若尾文子に似ていた。
 「でも其処は辞退します」「何でですの・・」
「お聞きしますが参考に幾ら出されるんですか」「えっ・・」
「聞いても頂くとは言いません」「え、貴方・・」
「聞くのはどれくらいか、そう為れば出すなら僕が進める株に投資
される様にと本当は伺いに来たんです」
「ま〜じゃ貴方がしている株なのね」「え・・、そう為ります」
「じゃ慶子が話していた株なの」「話されているかは知りませんが、
決して今回は損は掛けません、やがて直ぐに増資を控えている
と予想されるんです」「あらら、じゃじゃゲ−ムの会社ね」
「御存知でしたか・・」「ええ、慶子が貴方に会って自分も乗ると
聞いて居るけど・・」「其処は知らないから、そうでしたか」
「でも事故のお金は別よ」「・・、・・」
「其れは其れ、当たり前の事、其処は話して別に出そうかな」
「社長・・」「良いわ、慶子と相談してお返事する」
「はい、では私は此れで・・」「あら、暇でしょうがね」
「あはっ、そうですが・・」「少し待ってて下さいね、直ぐに仕上げて
終えますから」「どうぞ」事務の机に座り何かを書かれて居られる。
その姿を呆然と慎吾は見続ける。其れ程優雅で品が有る姿に
見惚れていたのだ。
 二十分くらいに時間の間。時々慎吾を見られて微笑まれる顔が
素敵、相手も其処は自信が在るのか美しい顔がまたも若尾文子
にと変身していた。
 仕事を終えられて二人はビルの外にと出るが、横に並ばれて
ゆっくりと慎吾の歩調に合わされる。
慎吾の車まで歩かれて同乗された。
 「家まで来て下さらない・・」「・・、・・」
返事の代わり場所を聞いた、其処はあの長良川添いの場所で
今はそうじゃ無いが、遥か昔は其処は商人たちの別荘が立ち
並ぶ有名な場所だった。
名が知れるホテルが直ぐ傍にある場所で庭の先は滔々と流れる
長良川が望め、本当に素晴らしい家とマッチしている。
 「あらま〜義母さん、珍しい人とは、うふっ、来たわねどうぞ」
迎えられたのはあの慶子さんだった。
「慶子暫く相手してて、二時間ほど用事で出るけど戻るからね」
「はい・・」そうして社長は家にある車で出掛けられる。
 「ふ〜今日あたり電話しようと、其れが現れるから驚いたがね」
「御免」「ううん、以心伝心よね」にこやかに笑われる。
 今迄の経緯を話すと又も笑われた。
「そう、主人と会ったんだ、其れで義母さんか、如何美人でしょう」
「はい・・」「もう正直ね」拗ねられるがその顔も素敵だった。
 色んな話が出来る相手、しかも既に男女の仲だし、慎吾はどう
にかして岐阜まで来ているから相手を抱きたい一心だった。
其れが家から出れないで居ると早くも二時間が来ようとする。
 「ねね、義母奇麗でしょう」「え、そうですが、慶子さんも奇麗です」
「ま〜付け足しかね」「ううん、僕はそう見ている、岐阜に来たのも
会いたいから来た」「・・、・・」「外に出ませんか」
「駄目、今は義母が帰るまでは」「じゃ後では・・」
「其処は考えてみるけど、ね〜株出資する」
「聞いて居ますけど其処は別」「ま〜お返しね」笑われた。
 「只今・・、ま〜大人しいわね、慶子・・」
「義母さんを待っていたんだ・・」
「そう、あんたね、優さんが会社で待っているわよ」
「え・・、何で・・」「あらら、もうあんたらの仲もお終いかね」
「ええ〜なんでよ・・」「其処は知らない、早く行ってみなさい」
「もう追い出すん」「そこもあるかな」
「あらま〜じゃいくけど、会社なの」「そう聞いたけど」
「・・、・・」怪訝そうに部屋を出られる。
 「うふっ、追い出したかな・・」なんとその悪戯っぽい顔が
堪らない、社長はまさしく妖女あの若尾文子似が一瞬そう見えた。
「ふ〜家で良いかしら、外に出ましょうか・・」「えっ・・」
「お話が有るし此方から頼みたい事も出来たのよ」
「なんでしょうか・・」「此処で話すの・・」
「出ても良いですが、お家では不味いのでしょうか・・」
「不味くは無いけどね・・」「じゃ、此処で・・」
「そう、じゃ夕食御一緒にして頂けるかしら・・」
「是非、暇ですから・・」そう返した。
 其処にお手伝いさんが呼ばれて来られる。
初めて会う人挨拶を終えると夕食にと告げられた。
「あの人は先代のお妾さんなのよ、でも中身が複雑でね・・」
「・・、・・」「多恵さんは以前うちらの仕事仲間の奥さんだった、
其れを俶子が此処に入る前に会社で事務をしていたのよ、
其処で煩雑に電話が来るから可笑しいなと思っていたら、
なんと先代の義父様がぞっこん惚れていると後で知る事に
なったの、今ここでこんな話をするには訳が有るんだけど其処
は後でね」そう話を続けられる。
「其れで弱味を握った訳、当時この家には良い男が居たのよ、
未だ大学生でね。其れが何と慶子と縁が有ったのか、
度々誘われて居た頃かな、そんな中で家にと来たら、奥から
大変な声を聞かされたの、既に其処は洋一さんには計算済み
だったと後で知るんだけど、其処でね、洋一さん、あ、その名前
は主人の名前なんだけど、其れで家に無理やり上がらさせられ、
長い廊下を連れられて部屋の前、裏庭に面した部屋から先程
より凄い泣きじゃくりの声が・・、その部屋の月見障子から
無理やり覗かされ、二人で部屋の様子を見らされたの、
其処には何と裸で組み合う二人がはっきりと見えたのよ、
もう気が動転してしまい、未だ若い私は身が震え出して来た、
其処で後ろから抱き付かれている事も忘れる程驚愕の最中
だった。その後がとんでもない事になった。廊下で倒され羽交い
絞めよ、若い相手が狂った形相で拒むんだけど、それ以上の力
で衣服を破られ豹変している相手、もう如何贖っても見る間に
肌が、ふ〜思い出したが・・」ようやく底で一息つかれた。
 その後も現場の様子を話されて行くが、慎吾もその中身の生々
しさに連れられて気が変になる。
其れ程事の運びからの会話が上手かった。
「既に廊下で組み伏せられている私は、最高に力を込めた悲鳴を
出したの、驚いて部屋から出て来た先代の社長が目を丸くされる
姿、しかも相手も素っ裸、事が読めると苦笑いされ、洋一続きは
部屋でしろ、後で話を聞くからな・・、そう言い残されて部屋に
戻られるともう以前より豪快に女性を責め続けられるから、
息子は廊下から私を抱いて部屋に、その後は理解してね・・」
そう言われた。
「其れが今居る多恵さん・・」
「・・、ふ〜そうでしたか、でも多恵さん御主人が・・」
「其処なのよ、如何も後で聞くと、先代は計算ずくだったの・・」
「計算・・」「そう、だって二つ隣の店構えだしね、危ない間柄
じゃない・・」「そうですね」「それを承知だった、しかも当時其処は
店が苦しい状態だし、先代は乗っ取りを考えての誘惑と思えた、
其れが事実そうだった」(なんと・・)
「其処からはもう相手は先代の肉体に溺れられ、何でも話しを
聞くと家ではその方向に話をされて来たと聞いた」
「・・、・・」「それ以後はもう芋ずる式よ、隣も親戚だし裏店も
遠いい親戚、瞬く間にこれ幸いと店を手放されて行った。
其れが平成に入ると一段と周りがアパレルから身を引かれて
行った訳」「そうでしたか、お聞きしますが、何でこの家がそんな
土地を買う元気が有ったんですか・・」
「其処なの、株よ、当時鰻登りの株だった」「ああ〜バブル・・」
「そうアパレル産業と違い景気は半端ない勢いだった」
ようやく理解出来て来た慎吾、コ−ヒ−のお代わりを持参された
多恵さんを見る目が変化していた。
 「家の恥ずかしい中味は今話した通りよね、でも此れからの
御願いは別」「別・・」「貴方にお願いが在るって言ったでしょう」
「ああ、何でしょうか・・」そんな話を聞いた後、慎吾は身構
えて普通の話じゃ無さそうと期待半分、怖さ半分の心境だった。
 其処を見透かされたのか中々本題には入ってくれない、
自分の夫の死や、先代の悍ましい最期の様子も生生と話
を聞かされる、浮気現場で抹殺されたと言われるが、
そんな大事も相手は淡々と話をされていた。
そして淑子さんの夫は交通事故で無くなられたと聞かされる。
其れが一年半前だから驚いた。

                   つづく・・・・。


















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