痛快小説家、上山惣一 [痛快、ロマン、官能]

アクセスカウンタ

zoom RSS 極淫小説九十九弾≪ 淫獣の道すがら・・19 ≫

<<   作成日時 : 2018/02/08 02:04   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 平成六年三月、正之は晴れて大学を卒業する。
思い返せば波乱万丈の日々、其処には三人の女性とお世話に
なった碧さんが居られる。
本当にその女性たちは正之には大切な人は達だった。
碧さんには本当にお世話になって来た。
男女の関係は無いが、友達とか世間の話を聞いてきているし、
仲間を正之にも宛がってくれている。
圭子さんは特別な人、憧れの存在、玲子さんと琴美さんは男女の
関係が二年半続いて来ている。
最高な姿態を宮島の玲子さんの別荘で堪能し尽くす。
その行為が正之を今の状態に育った由縁なのだ。
 三人の女性の娘さん達も念願の高校に入ることが出来たのは
正之の御陰だと思ってくれているし、其の三人の娘は成長し、
今は既に大学にと来月から入る、その女子高は大学まで上がれる
仕組み、目のやり場が無い程素晴らしい現代っ子、
今は日本でもなんとか携帯電話が普及し始め、娘も持っている。
だから煩雑に正之を悩ます電話が来る、しかも母以上に女女される
小百合ちゃん、電話が来るたびにドギマギしてしまう正之だった。
 正之とてのんべんだらりと大学生活を過ごしてはいなかった。
大学二年生になる前からいろいろと勉強し、株はし続けて居る。
平成の二年からあれれと思う間もなく、濁流の滝から滝壺に
真っ逆さまで日本経済は陥落、今は何と一万円台の有様、
目を覆う現実に個人投資家は手が出せない状態なのだ。
そんな中でもコツコツと正之は株を相手に奮闘、薄い利益でも
拾い続けて来ていた。
 だから就職は今は考えていない、株を手放す気もさらさらないし、
四年間の株に対する蓄積は半端じゃ無い、正之の周りの人たち
には今は手を出さないほうが良いと進め、あの最高時の時売り
逃げさせた資金は大事に抱えておられる。
其処も正之の御陰だと未だに信用が厚い、そんな状態で桜が咲く
頃を心待ちしていたのだった。
「さてと、どうするか」梅が咲く時期、正之は今後の事を考えてた。
世の中は不景気極まりない、同僚が就職にと駆けずり回る中、
正之だけはその渦の中には居なかった。
 そうして穏やかな日々を過ごし、月に二度はあの別荘で二人の
妖艶な肉体を貪り来ている。
頻繁に株を相手に奮闘、今もそうだが証券会社では知らない人が
いないほど正之は知られて来ている。
正之が買う銘柄は広島で必ず値動きが始まる、それほど証券会社
も正之の動きに注目されている証拠。
里からの仕送りは先月で終わる、ついでにあの里の美沙さんから
も振り込みは既に断っていた。
だが、美沙さんの体は続けて抱くと約束されている。
 四月、正之は久し振りに正装し、三人娘の大学の入学式に居る。
無論着飾られたその母親と父、本当に広島での四年間は正之を
男としても成長をしたと思えた。
 終えるとホテルでお祝い、豪華な食事、あの忘れもしない平成の
始め、株を売り逃げを進めた家族、圭子さんもしかり、玲子さん、
琴美さんの家族も助かっている、だから正之は特別にこれらの家族
に大事にされていたのだ。無論不倫をしている二人の奥さん、
それは知られていないからこうして居れる。
 「良いな正之君は就職しないんだって・・」「はい、今のところ」
「羨ましいぞ、うちに来てくれんか・・」
「貴方、正之君は来て貰えないわ、私も何度も頼んでいるんだけど」
「そうか、下請けの会社じゃな」「いえ其処じゃないんです、今バタ
バタして会社に入っても、其れより何か有るかと動くほうが良いと」
「なんと、そうだな、じゃ何か」「未だ掴めませんが有るかと探そうと」
「じゃじゃ、俺たちが力になれる事が有れば言ってくれ、いや乗るぞ」
「もう、清水さん、俺も其処には乗る」
「あはっ、そうだよなこうしてのんびり出来るの正之君の御陰だけ〜」
「え〜、そうですけ〜」男二人は酒を酌み交わしそんな話をされる。
 四月七日、午前の場を見たさに証券会社にと出向く。
今は株をやり始めた時よりここも相当進化している。
あの掲示板が電光掲示板に変わり、瞬時に変化する数字が表示され
スクリ−ンも大きく見易いし、飽きなかった。
 「あのう、良いですか・・」「えっ、何か・・」
「「是非紹介して欲しいと言われているんです」「僕に・・」
「ええ、その方も長年の大切なお方なんですが」「なんでです」
「株のお話を聞きたいと・・」「それなら良いですが」
「じゃ、連絡致しますね」正之の担当の女性がそう言われた。
 それから掲示板を睨んでいると、「岡田さんですよね」「はい」
「私は、佐伯健作と申します、此処では貴方と同じ担当者でしてね、
それであの子に頼んだんです」「そうでしたか・・」
五十過ぎのかくしゃくとされた男性だった。
 誘われて近くの喫茶店にと向かう。
「もうとことん遣られました」「え、では・・」
「はい、バブル崩壊、もう何がバブルじゃとやり切れんです」
「・・、・・」「それでも此処では挽回とつも何時も来ている
んですが、中々今じゃ勝負は敵わない、悩んでいる、そんな時
児島さんが貴方の話をされ、時々結果を聞いて来たんですが」
「そうでしたか・・」「でも常に驚いているんです。なんでそんな
会社をと訝り来ましたが、今じゃ貴方の信者」「え〜・・」
「実はね、内緒ですが、担当者には金を握らせているんです」
「なんと」「其処で顧客の情報を・・」「違反でしょうが・・」
「其処なんですよ、金の力、誰にも言わないし、あ、岡田さんは
特別ですけ〜」笑われた。
 それから話が噛合い、正之はこのおじさんが好きになりそうと
思えだす。
株をされる人はそこそこ資金と判断力が要る、そんな中でもこの
人は判断力は有るとは思えなかった。
「でねどうしてもお話を聞くと会いたくなり、児島さんに頼んで
いたんですよ。もうバブル崩壊は俺を相当叩きのめし,此れでも
かとね、でも半分失いましたが止められないんです」笑われる。
今日は聞く側に立っている正之、相手は饒舌、
時間が過ぎるのも忘れさせられる。
「こんな時間か、どうです食事・・」「え、良いです、いえ、是非」
無理やり従わされる。
 三時過ぎ、中途半端な時間だが食事は昼間はしていない正之
は付いて行く。
 「良いか・・」「はい、電話が来て慌てて・・」
「御免、未だ時間が半端でな・・」来たのは流川の小料理店、
陽が上にある時分、界隈は人も見当たらないが、
ここは夜になると一変、中国地方の唯一の繁華街だった。
 「どうぞ、飲んでて下さいな、すぐに」カウンタ−内で動かれる
女将さん、三十半ばか 小綺麗な女性だった。
ビ‐ルを飲みながらもっぱら株の話、相手は正之の話を聞かれる。
 「ま〜相当な気の入れようね」「あはっ、俺にとっては師匠じゃ、
若いのに凄いぞ」「あら〜、そんな相手を褒める等初めてよ」
「だろう、わしも負ける相手が居るんだぞ」大笑いされた。
 「実はね、あんたが良ければ株任せたい」「任せる」
「なんかあのペンキ、嫌ペイント会社の件は驚かされたけ〜、
なんでじゃと児島君に聞いたら判らんと後で聞かれたろうがね」
「あ、有りましたね」「それで俺も参加した、すると動かない会社の
株が一月後鰻上りじゃろう、喜んでいたら電話が来て売られたと、
聞いてすぐに習ったんじゃ、まだ上がると思っていたが売って
良かったけ〜」笑われる。
 其れは有る新聞の記事からだった、ロシアがその商品を欲し
がっていると小さな記事に目をつけていた。
そうして調べるととんでもないことが判明,の原潜の錆止めに効果
が有ると知る、そんな事が半年前に有った。
 「では・・」「そうなんだ、・・、其の会社の株は資金は少なく儲けが
大きい、とんでもない人だと感心していたんだ。其れで持ち株の
半分を任せたいと・・」「なんと・・」
「お願いじゃ、俺じゃ心もとないけ〜、助けてくれんさいやお礼は
儲けの三割でどうじゃ」「損失も有る」「其処はお互いじゃろう,
構わんけ〜、ほかで埋め合わせしてくれんさいや」
思いもしない事を聞かされた。
 夕方から酒を飲んでいる,益々豪快無比、大笑いされる様など
似合う男だった。

                               つづく・・・・。






















 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
極淫小説九十九弾≪ 淫獣の道すがら・・19 ≫ 痛快小説家、上山惣一 [痛快、ロマン、官能]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる