痛快小説家、上山惣一 [痛快、ロマン、官能]

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zoom RSS 喜淫小説壱百弾≪ 祖獣の覚醒・・14 ≫

<<   作成日時 : 2018/06/07 02:04   >>

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 言われる通り谷の奥に向かう、だがどこらへんかが分からないし、
蛍はどんな場所を好むのかも知らない、本当に付近の荒れた田畑
を眺めるだけだった。
 「あんたが蛍を探す人かね」「えっ、あ・まだ早いそうですね」
「そうや、今な電話が来て探して居る筈だからそう言って場所だけ
教えさいといんさるけ〜」「え、ああ〜橋でおうたお婆さん・・」
「聡子さんじゃが、この道を、田の方向に歩くとな、向こう側に小川
が流れているけ〜其処が繁殖地、でもあるきさんなやお爺ちゃん
に怒られるよ」「ハイ判りました見て来ますね」
三十過ぎか着るものも何となく田舎風、其れが良いとさえ思える。
 言われたまま歩き田の畦道を行くと、確かに小川が流れている、
何処にでもある小川と思えるが此処が蛍の繁殖地と不思議な気持
で見詰める。
反対側はなだらかな山裾、手前は既に田植えが済んでいる田んぼ、
何処にも変化が見えないが、目で見えるものでもないしと周りを
見て車の場所にと引き返す。
 車に乗ろうとすると、「あんた〜家にきんさいと言伝が来たがね」
「え、何処ですか・・」「橋でおうたお婆ちゃん聡子さんじゃ」
「どこか知らんよ」「良いわ、私が案内する待ってて・・」
先ほどの女性が家の庭から大きな声で叫ばれる。
「良いわ、行こう・・」なんと着替えられている、マシな洋服が張り
詰める体を表し、何とも言えない健康そうな女性、
その人を乗せて車は走る。
 到着するとその人も一緒に家に入り、婆様を呼ばれる。
「往々、きんさったか、暇でな茶でも飲まんか、美沙も序じゃ」
「ええ〜序かね、良いわコ−ヒ−するね」
「そうか任せる、あんた上がりんさいや」招かれるまま従う。
 コ−ヒ−を飲みながら色々と質問責め、聞くとこんな時期
誰も谷には入らないと言われるし、道案内された女性はこの家の
出家の女性だと聞かされた。
「美沙、源爺は居らんのか」「今は手前の小学校」
「ああ〜ゲ−トボウルじゃね」笑われる。
「大阪から何でこんな場所に、来るまでにホタルなど色んな場所
で居るだろうに」「其処なんですよ、其れで来たのではないけど
聞いたら急に見たくなって」「あんたな、手前の谷で知り合いでも
おりんさるんかね」「え、知り合いですね、そうなるのかな千代田
のインタ−で面白いおばさんに出くわしてそれが縁でついつい
誘われてきた谷が手前ですよ。もう聞いてこうなれば話したい、
あのねそのおばさん、酷過ぎ・・」「何でじゃ・・」
そこから経緯を話すと大笑いされる。」
 「ひや〜じゃ房子じゃね、あいつは飛んでいるのう、何時までも
飛び続けてからに・・」「え〜ご存知ですか・・」
「ここ等じゃ知らんもんは居らんがね、特に房子は特別じゃろうな、
あいつはそそくさと先に家を出腐って残された妹が跡継ぎじゃろう、
でもなあいつは面倒見が良過ぎるが、里が困ると何とかしている、
子供が生まれないと何度も妹を見に来る、挙句はお前が悪いと
夫に嗾けるぞ、笑うが・・」
そんな話をされるが案内された娘さんも房子さんと光江さんは
知っておられる。
狭い世間だし並ぶ谷の住人、其処は都会と大違い、
何もかも知られていると思える。
其れが嫌で逃げだされる人もいると今聞かされるが、其処も有り
かと雅満は田舎の情を嫌ほど知る事に為る。
 「あんた今夜は泊まる場所は光江の所かね」「そうなりますが」
「じゃじゃ、あんたね源爺に会いんさらんかね」「えっ・・」
「そう、蛍の管理人じゃ」「管理人ですか・・」
そこから今度は源爺様の話に移る。
 「なんとでは蛍は三種類が日本で居るのですか、知らなかった」
「PCで検索すれば出るし、私も蛍が大好き、儚い生きる時間を
懸命に生きて男を呼び寄せ、繁殖、水と土にとそれから飛ぶ、
とんでもない程考えられない昆虫よ」
「何で土と水と空は飛ぶから判るけど・・」
「其れほど短い時間生きるのよ、其処までは命が有るけどね、
人が憧れる蛍の生きる時間は僅かよ、そのために土や水で生きて
来るの」「なんと初めて聞いたが、じゃじゃセミと同じか・・」
「いえるけど蝉は鳴く、蛍は灯すかな・・」
「へ〜益々興味が涌いて来る、じゃ蛍の種類で此処はどんな蛍」
そんな話を聞いてゆくうちに雅満は興味津々、此処は平家蛍、
明かりを放つ間合いが、そんな話を源氏蛍より短いとも聞くが
そもそも蛍自身を目で見た事が無いのだ。
「じゃじゃ、源氏蛍はどんな場所に居るん」
「それはあんたがいる谷には喜仲川が有るじゃろうが、そこには
少しだが居るぞ、姫蛍は山の中じゃな、クマ笹が生い茂る中で
潜んでいるが、其処は此処じゃ見つからんぞ、岡山には群生地
が有ると聞くが」「なんとじゃ姫蛍平家蛍源氏蛍の順ですか・・」
「そう、明かりを放つ間合いが違うし大きさも違う、平家が一番小さな
蛍、今じゃ除草剤や肥料を多く撒くから至る所に居たが今は居る
場所が限られているね」そうも言われた。
「あんた一月後の来んさい、見れるが」「是非そうする」
そんな話をしていた。
、 「おう、居るのかね、可笑しな青年が・・」
「あ〜源爺、居るが電話してたがね」「聞いて戻ったが・・」
見るとクマに似て髭ぼうぼう、六十過ぎかかくしゃくたる体格、
本当にこの人がそんなものに凝っている人とは思えなかった。
「それがな、なんも知らんときんさった、其れで今色々と蛍の事を
知る限り教えていたとこじゃ」「ほう、そうかね、一月後きんさい、
代わりに手伝えや、今はボランテヤも少ないし遣れんけ〜」
「えっ、一月後ですね来ます」「あんた宛にするぞ」「ハイ・・」
「良い青年じゃないか、大阪からかね」「ハイ・・」
「じゃわしの家は汚いし、拙かろう、お前の家は如何じゃ」
「ええ〜良いけど来るん」「どこにこいつを呼べる家が在る、此処も
婆ひとりじゃろうが、お前のところは手が有る、酒も有ろうが・・」
「酒は買います、話を聞きたい・・」「じゃ後でわしも後で行くから、
美沙頼むぞ」「ま〜他所の家使うんかね」「良いだろうが、お前の家
が一番じゃ」「呆れる、七時ごろ来んさい、どうせ夕飯もでしょう」
「頼む」笑われて帰られる。
 「見んさっつろうが、昔は良い男じゃったが、どうしてああなるん
だろう、気心はかわりゃせんがなんせ見てくれがのう」
婆様が大笑いされた。
 婆様からス−パ−を聞き雅満は車で向かう、途中に光江さんの
家により其処に主食材を沢山買い置いて来る。
少し話をして、今は房子さんも家にき帰り夕方来ると聞かされたが、
返事をしてからまたも雅満は奥の谷にと車を走らせた。
 「ええ〜あんた買いすぎ、もうこんなに・・」
「世話に為るし、良いでしょうが」「まあま〜あんたが蛍男かね」
「ええ〜・・」「お母さんでしょうか、お世話になります」
「良いわよ、聞いたらあんた光江さんの家じゃと聞いて、本で娘が
良いといったと聞いたが」「はいそうです」
「じゃ、何時でも良いぞ来んさい」「お母ちゃん、其処は」
「良いじゃないか、どうせ若者なぞ見たくても此処じゃおりゃ〜せん」
笑われる。
 何とも言えない、本当に房子さんに会ってからの展開はめまぐる
しく変化する、そうなりたいと思っても他じゃこうは行かん、
まるで名前は度忘れしたが、物を交換して行く話が有るが似たよう
に房子さんから色々と繋がりが出来て、其れも僅かな日にだった。
(そうだ、大阪の妹に知らせないと怒られるが・・)
慌ててPCを開いて今まで送れなかったことを詫び序に、
此処までの経緯を丁寧にメ−ルで送る。
 其れが何とすぐに返事が来て、怒られ、もっと日々詳しく送れと
一言、其処が又良いと思うから不思議、其れで女性はと沢山の
はてなマ−クが並んで来た。
其れも有ったと報告、中身は言わないが結果そう知らせた。

    つづく・・・・。























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