痛快小説家、上山惣一 [痛快、ロマン、官能]

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zoom RSS 喜淫小説壱百弾≪ 祖獣の覚醒・・40 ≫

<<   作成日時 : 2018/07/08 02:04   >>

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 出かける寸前、庭でそういわれる。
「何かあったん・・」「おおありじゃ、あいつらどこまでもあんたを」
「どうすると・・」「それがね・・」
其処から意外や意外な話を聞かされた。
 「ええ〜じゃ俺は親父の子供じゃないんか・・」
「そうなる、話が事実なら大爺さんの子供・・」
「いやマジか〜」とんでもない話を聞かされた。
「でもね、考えると其処は既にあんたのお婆さんはご存知に為る」
「何で・・」「だってあんたのお婆さんが産んだのは紛れもないあの家
の血筋じゃろうがね、どっちでも同じことに為るけ・・」
「なんと、じゃ僕は・・」「そうじゃ、まぎれもないあの家の子、其れを
今夜は話に出るぞ、驚かんようにしんさいや、内密の話しじゃし、
其れで出家の連中は其処を出汁に出そうと決めたと聞いた」
「その話誰に・・」「それがね、この間来たろう美代ちゃん・・」
「あ・・」「其処の婆様から聞かされたといんさる、其の婆様も
お爺さんと出来ていたと・・」「なんと・・」
「そんで寝床で聞かされたといんさる」「・・、・・」
呆れてものが言えない、其れだから雅満は半端ない動きが平気で
出来るんだと思えた、獣そのものの血筋は遺伝化と呆れ果てる。
 「だからね、その話は既に知っているといんさいや、其れが如何
したと居直りんさい」「紗月さん・・」
「もう面倒くさいが、如何でも嫌ならアソコ投げ出す方が良いかも」
「え・・」「あの家の田畑税金は納めてはいないけど別が在った」
「別・・」「そう、借用書が、其の文章に田畑を担保にすると・・」
「え・・、銀行じゃないんか、農協か・・」「其処も違う、個人・・」
「個・個人・・」「そう、司法書士で公正証書が作成されている」
「それ何時出た・・」「昨日持ち込まれて」「役場に・・」
「抵当権にと・・」「なんと、有るんかそんな話、幾ら・・」
「三百万円」「たったそれだけ・・」
「でも抵当権の土地はそんなにはせんが今は安い、投出すのも
いいかも・・」「紗月さん、今どれくらいに為るん・・」
「高々百万もせんけ〜」「なんと・・」
新しく出た話だが、そんな事あるのかと呆れた。
「如何転ぶか知らんが、話をよう聞いて即答は避けんさいや、
後で考えよう」そうも言われる。
雅満は紗月さんに聞いた話は全て新しい、知らなかった。
 夕方に出家に向かう、その家に五人の人が待っておられる。
お茶が出され、其処でおじさんから話が切り出される。
案の定紗月さんから聞いた話、お前は父親の子じゃない、
だから此処は大人しく引き下がりんさいや、あんたの為じゃと
切り出される。
 「では僕は誰の子と言われます」「それは、此処じゃいえんが」
「親戚の手前でも言えない事ですか・・」「そ・そうなるのう」
「じゃ僕から言います、僕は本家の爺様の子でしょう」
「・・、え〜お前其れ・・」「知ってます、ですが其れが紛れもない
本家の血と思われるけど違いますか・・」
「そうはなるが、じゃ聞くが今お前が居る家は誰の物じゃ、内緒
にしてやるから此処は大人しく下がれや、そうせんと、今度は
お前が窮地に立たされるぞ、春江さんの遺産がお前のもんじゃ
ないと知れるぞ、わしらは其処は言わんが・・」
 その話を聞いた瞬間雅満は目の前が真っ暗になった。
そういえば大爺様は大阪の羽曳野市の冴美ちゃんと・・。
「あのな、幸一爺様は確かに春江さんと出来ていた、其れが思う
と春江さんの子供と縁が無い筈じゃ」「え、意味が・・」
「良いか、大爺様は息子の嫁に為った春江さんと出来たんだ、
その子が雅之じゃろう、そうなるが判るか・・」
「なんとなく判るが、でも大阪はそうなっても、此処はそうは為らん
でしょうが、確かに大爺様の子なら、僕はこの家の血が繋がる」
「だからじゃ、其処は目を瞑れや、大阪が大事じゃろうが、判ると
お前が財産分与に入られんぞ」
「でも其処は仕方がない事です、母を相手にされたのが大爺様
なら確かに大阪のお婆様にとつながらないですね、でもそれが
本当なら僕は構いません」「え〜お前、遺産放棄か・・」
「放棄じゃ無いが、貰える立場じゃないって事に為る」
「だから、其処は知らんでおりんさいや、此処を捨てれば良い事
じゃないか・・」五人が頷かれた。
 大爺様の話が本当なら、此れは犯罪に為る、資格が無い子が
遺産を受け取ると今時血液検査で判る事、田舎じゃ話を放棄じゃ
伝え聞いただけの事かもしれないが、今此処で其処を言合って
も仕方がない。
「では、僕の事はさて置き、此処を皆さんどうされるのかを聞いて
決断します」「おう、そうか話が早いぞ、お前は放棄出来るんだな」
「話し次第です」そう言った。
急に座が賑やかになる。
 「じゃ、此処に書類が有るが、署名すれば総て解決じゃぞ」
おじさんが書類を出され、最初からその積りと其処で判った。
「ではお聞きしますが、家の田畑はどれくらいに為るんです」
「どれ位って、高が知れているが売るなら二束三文,誰も買わん」
「そう、安いのですか・・」「当前だ、すたる谷の田畑誰が買う」
「じゃ、此処には無いけど借金の形で田畑が担保にされている
のをご存知ですよね」「・・、え〜知らんが、聞いていない、
謄本にもないが、何ゆう」「先日名乗り出られたと聞きますが」
「え、誰じゃ」「川本の材木問屋・・」「え、何で誰から聞いた・・」
「其処はこちらで、でも田畑だけじゃない、相手は山の木が本命
と聞いていますが・・」「なんと、真か其れ、嘘だろう・・」
一斉に体が固まられ驚かれる。
「幾らじゃ・・」「田畑で三百万」「さ・さ・三百・・、あほじゃ
付くかそんな高い金額、せいぜい六十万が相場じゃろう」
「確かめたら如何です、相手もこの家の事で慌てられていると
聞きますが・・」雅満の話に余程困惑されたのか項垂れる。
 「では書類にハンコ」「・・、まてや其れが本当か確かめるけ〜」
「それと僕とは別でしょう・・」「ち・違うけ〜、そんな借金知らん、
だから待て・・」「でも、書類・・」
「待ちんさいや、そんな大金はわしらが知らん事」
「それは当たり前でしょうが、今まで本家とは財産は分与されている
んでしょう、其れを今更出てきて僕に放棄せよでしょう」
「だからじゃ・・」おじさんは困惑されていた。
「康夫、どうなっているんだ、そんな事が本当ならわしらは手を引く」
「まてや、もう待ちんさい・・」
慌てふためいておじさんは頭を抱えられる。
 しかし、雅満も同じように別の事で驚かされる。
大坂の妹とは血が・・、其処を考えると雅満の方が一大事、
とんでもない事に為りそうだった。

双方から出た話にお互いがまごつき話し合いは決められなかった。


つづく・・・・。



















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