望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・22》

 千代田のインタ-で降りると、遅い昼食を其処で二人は食べる。
「あ、晴子さん、何か足りない物有るの、今千代田じゃけど、ショッピング
できるけえ、え、あ、其れ良いなじゃ買って行く、他に無いか・・、了解」
携帯で里に電話した。
「便利ね、私も買うかな、仕事では必要無いけど、有ると便利ね・・」
そんな会話をしながら、カレ-を二人は食べる。
其の後買い物をしようとショッピング街を歩く。
「おう~生きが良いやないか此れ買うか、小百合さんの家なまこ食べれる」
「大好きヨ、でも八重だしね、有るのかな・・」「序でに買うわ・・」
「え、あんた・・」「仲良しに為れたんだ、これ位、其れとでかい鯛が有る、
此れもつけてと、二つ御願い・・」「有難う御座います、帰郷ですかい・・」
頷き値段を快く負けてくれた、ハッポウスチロ-ルに入れて貰い受け取る。
今はここ等でも高速の御陰で品物も潤っている、新鮮な魚介類などは、
浜田道の御陰で日本海から来るし、瀬戸内からも山奥にまで入っていた。
 車に戻り、今度は浜田道にと高速に上がると、走った。
「うひゃ~なんや~とんでもない雪やないか・・」「ま~凄い、田舎ね・・」
「此れが有るから戻りたいかもしれんけえね」「言える、凄くない今年・・」
「郷なら、此処で此れなら深い雪に埋もれているわ・・」
「八重も負けていないわよ」
そんな会話をしていると、なんと既に大朝の表示が見えて来た。
 大朝から一路広島方面と逆戻り、八重に向かう。
暫く走ると・・、「ああ、あそこよ・・」「ええ、何処、ガソリンスタンド
じゃないね、ガスは未だ有るけど・・」「ううん、実家・・」
「ええ、そうか了解・・」車はガソリンスタンドに入った。
 「いらっしゃい~・・」「お父ちゃん私や・・」
「え、あああ~お前か~~、何でじゃ、車・・」
「うん、親切な友や、送って頂いたんや・・」
「なんと、大変じゃ、おい香苗~大変だぞ、娘が男を連れて戻ったが~・・」
「え~嘘っ、きいとりゃ~せんが大変大変・・」事務所から飛び出された。
「もうあわてんぼうね、送って貰っただけやないね、もう恥ずかしいわ・・」
「え、何で、ええじゃ只の友達かね・・」
「そうや、でもこの人の実家がまだ先じゃ、序にと・・」
「そうかね、でも休んで行ってくれんさいや・・」
「有難いが、今日は此処で、小百合さん、此れ分けないと・・」
「そうや、事務所で・・」箱を抱えてはいる。
其処で驚かれて大喜びされ、亮太は直ぐに其処を出ようとした。
 「ねね、来て・・」「・・」「ね、何時戻るん・・」
「そうさな、正月明けると、でも遅くは為らんけど、小百合さんは・・」
「五日までかな」「じゃ、来ようか・・」「え、悪いし戻りはええけえね」
「うんや~同じじゃ、会話したいが来るわ、電話して・・」
「良いの嬉しいけど・・」そう話すと親に挨拶して、車が出て行った。
地道だけに走りが大変、既に道は滑るし、危険で早くは走れない、
長く住んでいたが車の運転は為れていなかった。
 何とか一時間は懸らないが、漸く夕方近くに里に戻れる。
義母が飛び出て立ち尽くす、妹も出て来た荷物を出して家にはいる。
懐かしさと、嬉しさは格別、昨年の今頃は上の家で猛勉強、
思えば懐かしいと再度思えた。
 夕食は水入らず状態、妹も女らしくなっているし、母も変わらず優しい顔
で応じてくれる。
仕事の話など聞かれないが、其処は今は話したくない、この家の居心地を
味わうだけだった。
「お兄ちゃん、後で相談が有る・・」「良いよ、聞くけえ・・」
妹として何でも話せる間は変わっていなかった。
 食事を終えると、炬燵で妹と話しを始める。
 「え、じゃ、大学は受けんのか、駄目だぞ・・」
「だからね、聞いて欲しい、行かんことは無い、試験も受けるけどね、
琴音はお兄ちゃんの仕事手伝いたい・・」「え、お前・・」
「琴音は絵描きが大好きじゃない・・」「ああ、そうだったな、可愛い絵が
何時も和ましてくれていたぞ」「でも其れも・・」
「まてや、あ、なんだ其処かいいや其処じゃが、お前大阪に出て来い・・」
「え、仕事か・・」「違う勉強じゃ、ああそうや其れが良いぞ、お前な漫画
好きだったな・・」「うん・・」
「今迄も似て書いているのを見たが、なんと其処か・・、良いぞでて来い、
其れでそれらの専門学校が有るし、行けや・・」「ええ~お兄ちゃん・・」
「それが良いぞ、自分の腕が何処までかも判るしな、出来ればその専門校で
腕を磨いて、会社を助けてくれ、其れは後々になるが、良いと思える」
「・・」体を震えさせて琴音は感動する。
「冒険ものでも恋愛ものでも何でも良いぞ、絵が可愛く動きが派手なら
見栄えも良いし、スト-リ-も考えろ、其処は深いぞ、其れを習えや,
完成せんでも良いが、流を掴むだけでも良いぞ、出来れば仲間も掴め・・」
そう言った。
 「お前・・」「義母さん、良い考えだ、独り残るけど大丈夫か・・」
「わしは構わんけえ、お前邪魔じゃないか・・」
「其処も良い、琴音がでたいなら其れで良いやないか、今後も自分で進める
程の威力が有るならな・・」「有るわ、お兄ちゃん、考えてみるけえね」
「ああ、良いぞ、聞いた義母さん・・」「・・」返事はしないが頷かれた。
 正月が来た、田舎の友達も大勢押し寄せて賑やか、郷に居残る連中も
顔が見れる。
家は急遽宴会場に変わり、総勢十人足らずが集まって賑やかだった。
そんな日には走馬灯のようにくるくる回り過ぎて行く、
郷の連中のぼやきも聞かされる中、女性も四人顔が見れている。
何ともはや賑やかな三が日、義母とも落ち着いて話も出来ない状態が
一番悔しいが、そんなこと言えない程、家は仲間で埋まる。
 漸く三日に為ると落ち着いた、妹は友達の家に行って留守、
母が家に居るだけだった。
「晴子さん、上の家は帰られて居るんか・・」
「雪だし、後で戻るとは電話が有った・・」「じゃ、居ないんか・・」
「うん、お前気を遣うなや私はええけえね・・」
「駄目だ、その思いが有るから戻ったんだぞ、話も有るし・・」
「此処でも出来る・・」「別、親父が居た家は駄目や、な、上に行こう、
先に行っている・・」「お前・・」良いと駄目とも言えない晴子、
其れを知り亮太が先に家を出た。
 雪をかき分けて登る坂道の先は思い出が詰まっている家、
其処で三月半頑張った亮太の思いが有る家だった。
 部屋を暖めて待つ身は、既に晴子が体内を占領してくる。
足音が聞こえると、待てずに土間に降りて待機、其処に晴子が現れると
無言で抱き締める。
本当に会いたい人、此処を出るにも何もかも産まれてこの方四歳から世話
に為って来た義母、体を抱きしめて泣きたいほど懐かしい姿なのだ。
 「お前・・」「晴子・・」その言葉だけで、箍が外れて行く。
晴子を抱き抱えると居間に上がり、其処で倒すと長い長いキスをする。
その間晴子の手は亮太の背中に廻り、震えて応じる。
何もかもこれだけを夢願い来ている身、気は尋常じゃない・・。
剥がされて行く衣服を泣くほど知りながら義息子を待つ我が身は、
地獄に向かう覚悟は出来ていた。
素っ裸でも、恥ずかしさは微塵もない、そう言えば嘘には為るが、
気はそうなのだ、其れで晴子は又頑張れる、そう自分に言い聞かせながら、
愛撫されてきた我が身を悶えさせ、涙が零れ落ちる。
本当に日々待って思いを募らせて来た、大阪から来て頂いた妙子さんと、
同じ男を迎えた身で、仲良くなれた、其れが重なるから今は普通じゃ無い、
既に身を捩らせて大袈裟に義息子の愛撫に肉が反応を始めて行った。
急かせる心内は、既に亮太も同じ事、亮太を珍しく晴子が裸にさせると、
其処から晴子の愛撫のお返し、とんでもなく二人は舞い上がる中、
遂にあのでかい物が、メリメリと肉に割り込んで来た。
其の瞬間を身体を張り付けて待つ身が大反応し、晴子が一気に壊れた。
 其処からはとんでもなく晴子が狂う、まるで二重人格者が二人かと思う
ほど急変、抱かれ突かれ挑まれ迎える、その仕草はリズムを刻んで往く。
誰よりも奥が深い二人の関係、世間では言えない言われない間、
其れが一層求め合う姿に変化する中、おぞましい嬉し声は限度を超えて
泣き叫びお前~と連呼して天にと飛び上がって行く・・。
 言い表せないほどの行為と動きと連呼、この世の終わりかと思うほど
身を振り絞り義息子の思いを全て受け止め、そう決める肉は壮絶極まり
ない、何度も往くが往くよ~と宣う晴子は気が狂ってしまった。
 長い長い時間、其れは今迄の九ヶ月を埋め尽くすほどの勢いは、
亮太と晴子を別次元にと昇らせて行く・・。

                つづく・・・・。




















望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・21》

 大変だぞ、車クルマだが・・、初めて出会った女性に惹かれて、
在りもしない車と言った手前慌てた。
急いで叶わぬ時の神頼みじゃ無いが女神頼みだと割り切り、電話する。
「え、ま~亮太・・、でも内は普通車しか無いやないの、其れで良ければ
母に聞いて見るけど・・」「それじゃ足が無くなるやないか無理や、なな、
あの晴美さんは如何・・」「え~、あんた報告もしないでよく言えるわね、
さっき電話が来ていたわ、亮太が可愛いって・・」
「じゃ其処を突いて頼んでよ、アソコなら有るやも・・」
「ええ、こいつ、利用するな・・」怒りは無いが脅したかった、だが結局
待ちなさいと告げると、美沙は晴美に電話した。
 【うふっ、あの子強かね、其れだから無謀にも学生ながら会社を興せるん
やね、良いわ父に聞いて見る、里に帰るの・・】「そうや、雪が深いって」
【じゃ、四駆が良いね、待って・・】暫く返事が無いから仕方なく待つ。
【良いって、丁度ゴルフに出かける前にタイや変えたと、誰やと聞かれた】
互いに大笑いする。
【じゃ、美沙の部屋で鍵渡そうかな・・】「うわああ、く~溜まらん・・」
美沙が大袈裟に笑った。
 電話で知らされ、大喜びで夕方向かうと告げると、急いで荷物を作り、
何とか用意出来て、美沙が住む高層マンションにと向かう。
 「来たわね・・」「済みません突然で、レンタカ-車がもう無いと言われ
困っていたんですけえ・・」「うふっ、慌てると方言か判り易過ぎよ・・」
「済みません、実は晴美さんにご報告が・・」
「ああ既に美沙から聞いて居る、大成功じゃないね、其れね、知り合いが
既にゲ-ムして居るって言われた、PCで課金もして冒険ゲームだって・・、
其れ当たるかも、頑張りなさい・・」「はい・・」
「あらら、其れで美沙と晴美には何も無いの・・」
「ええ、お正月は未だだし、クリスマスは終わったし・・」
「じゃお年玉先に頂けるかしら・・」
「晴美さん、幾らでしょうか、多くは無いし・・」
「え、在るじゃ無いでかい玉・・」「あ、あ・あ・・は・ははっ、言えるわ
言えるやんか~大きな玉・・」「ええ・・」意味が読めずに亮太は固まる。
「嫌だ、あんたね、お風呂入れば良いだけよ」「え、あ~、そうか願って
いました、其れ幾らでも出すけえね」「こいつ、聞かれました晴美さん」
「・・」言ったが良いが、晴美はこれ程大胆に為れるのかと我が身を疑う。
 だが、相手はそんじょそこらに居る男じゃない、晴美が大金を出すほどの
相手だった。
無理を言って、こんな代償なら有りやと、風呂場で大興奮する。
 「入るわよ・・」二人揃って素っ裸、驚く中で急に亮太が大変化・・、
正しくウルトラマンやないね~と美沙が大笑いするが、余裕は其処迄に為る。
二人を風呂場で手玉に取る亮太、正しくウルトラマンだった、変身眼鏡等
無いし必要ない、必要は相手の素晴しい肉体美を見るだけ、
しかも二人とも凄過ぎる体を目に入れた瞬間早変り出来た。
 其処からあまり広くはない浴室で、愛撫もどきの手で体を洗われる二人、
もう大変、悲鳴と呻きが混ざる中、なんと簡単に亮太を迎えてイガリ三昧、
若く弾ける肉は既にマックスにと駆け上がって往った。
浴槽の端を手で持つ中で美尻を突き出させると、亮太の物が嬉々で聳え、
猛然と突き入れ、ペチャボコパンパンパパンと音を醸し出す中、
受ける二人は交互に身を支える動きは圧巻、のけぞり堪える身は既に最高
な餌食となる身、何とも言表しが出来ない程喜悦の嵐に襲われて往った。
 しこたま堪能する身を相手に洗われ・・、その後部屋で再戦、瞬く間に
いがり泣き善がり挙げ、其の連続に寒い冬の部屋は暖房が加味し真夏状態、
汗が滲む中とことん遣られた二人、四十分で堪能した肉を横たえて・・、
「もう早く行ってや・・、死にそうやないか・・、亮太有り難う、此の侭
余韻楽しんで居る内に行けば良いやんか・・」
「はい、お二人とも良いお正月を迎えて下さい・・」
そう告げ、未だ余力が有る身に衣服を着ると、本当に部屋を出てしまう。
 残された美肌を魅せ合う二人、既に堪能し続けた肉を自分の手で触り
ながら、出て行った男を思うのか、苦笑いする。
 部屋に戻ると、亮太は土産を車に詰め込みひと眠り・・、
本当に我儘な男だった。
 朝が来ると電話が来た、待ち合わせの場所に十分後に向かうと言われ、
承諾、既に用意は出来ているしと部屋を出る亮太、向かう先は約束の場所、
車が発進した。
 待ち合わせの場所にはでかい荷物二つを横に置いて待たれている姿、
あのお揃いのパ-カ-が目立っていた。
此れが二人の二度目の顔合わせとは信じられない、其れでも二人は車で
銘々の里にと向かうのだ。
 挨拶を終えると乗車、車は直ぐに阪神高速に上がり、一路広島方面にと
走り出す。
車内では温かい缶コ-ヒ-を渡され、二人飲みながら走って行く。
無論車内では色々な話をするが、なんせ何も知らない判らない間柄、
話すうちに相手の様子を伺う事は致し方ない、そんな二人だが会話は順調、
既に田舎から出て来て一年未満だけど、仕事の関係で饒舌に為れた亮太は、
会話には負けて無かった。
 「ええ、じゃじゃ、話は本当なんや・・」
「え、嘘じゃ無いけえね、でもまだこれからですけど・・」
「いや、学生でしょうが、未だ一年生じゃないね、出来るのそんな事・・」
「少ないけど、日本じゃ有ると思う、僕が出来るんだからね・・」
「凄いわ、考えられない・・」「小百合さんは仕事・・」
「会計事務、何処にでもいるし有るわ・・」
「良いじゃないですか大事な仕事じゃない・・」
「そう、でもアンタみたいに夢がある訳じゃ無いしね、聞いたら小百合気が
滅入るわ・・」「何で・・」「だって、望んだ事と方向が違うし・・」
「え、意味が嫌嫌なの・・」「ううん、其処はそうじゃ無いけどね・・、
自信持っているし・・」「じゃ良いじゃない・・」
そんな話をしていつの間にか岡山に入り、一度休憩で山崎の休憩場所に
向かう、既に周りの山々には雪が山を化粧していた。
二十分で其処を出ると又走る、車内では会話が途切れていない、
其れ程話が出来る相手だった。
 『え、じゃじゃ、お仕事は其処なの・・』驚くほど高い声で聴かれた。
「そうや、其処でユ-ザ―から申し込まれると審査して、悪い事が無いかや、
此れが人気になるかも調べ考えて、同じ内容が既に出回ってないかも調べる、
棄損が無いと申し込みを受け入れ、無論自分の会社の分も其処で案内して
参加者を募って行くんだ、産まれて来る中身は色々と妙味は有るけどね、
人気するものは伸びて行くし、良いと思った内容でも受けない作品もある、
課金をする事で、ユ-ザ-も僕らも潤う仕組み・・」
「ま~、そうなんや、中身聞いたらそうなっているんや、仕事仲間が煩い程
其処を話しているから、其れだったんだ・・」
「でも今はPCだけですけど数年先は携帯でも出来ると、この間東京で聞いて
居る。だからそれまで体力を付けようと頑張る・・」
「なんと、恐ろしいわ、あの携帯で・・」
「先だけどな、既にアメリカでは始まるみたい・・」そんな話をして走った。
「興味あるな、仕事場でPC使っているけどそんなの有るんや、戻ると検索
して見るね」そんな話をすると時間の経過が早い、
遂に広島県千代田のインタ-迄到着してしまった。

              つづく・・・・。























望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・20》

 12月24日、晴れ晴れとした笑顔を見ながら亮太は会社の仲間と
クリスマスパ-テイを店を借りて行う。
知らぬ間に年越しを迎える日が迫っていた。
皆が驚くほど快活、其れはあの凄い女性から振り込まれた五千万円、
来る新しい年えの輝ける道として使うから、皆が驚きながら喜び気が晴れて
いるのだ。
 いつまでも続きそうだから、早々と宴会場から抜け出す亮太、
後の始末は碧ちゃんに頼んで出て来た。
 今年の冬は、空天気が続く中、珍しく空っ風に舞い踊って初雪とは言い
難い程、舞う粉雪を浴びながらタクシ-を拾い部屋にと戻った。
寝転んで、目を瞑ると、この一年間の忙しさと学生生活も加えると、
いろんな事が起こって来ていた。
 義母との事は明白に亮太が悪いが、其処を忍んで頑張ってくれた義母に
感謝の思いを募らせる。
明日は、勝負の日と決め東京に向かう無論、今後の為にも大事な上京に為る。
だから早目に部屋に戻り、考えや思う事をまとめたかった。
 翌朝、起きるとバスで新大阪に向かう、尼崎からはバスが早い、
其処で太田さんと待ち合わせして二人は新幹線に乗り込む、年の瀬が迫る中、
相変わらず車内は人が多い、既に里に戻られるのか荷物を多く抱えて乗車
されている。
 十時過ぎには東京に到着、直ぐにタクシ-で会社に向かう,
場所はメモを運転手に渡し、亮太と太田さんは手を握り合い頷いた。
 港区の高層ビルの中に入り、目当ての会社のフロア-でエレベ-タ-を
降りる、そして受付で名を名乗りロビ-で待つと、案内されるのか素晴らしい
女性に案内されてその会社の部屋にと入った。
 待つ事五分、応接室に三人の方が入って来られた。(えぇ~若いやないか)
座る前に名刺交換、其れから五人はコ-ヒ-を飲みながら歓談、
亮太に対しては驚きの声が上がる、其れ程相手は若くても二十五歳前後、
此方は未だ大学生、其処に驚かれていた。
 だが中身に入られるとテキパキとされそんな中、意外な事をお願いする。
「え、ではそちらは三千万円では無いと・・」
「そうです、エリヤを頂くのは其れで良いと思いますが、此れから伸びるから
その後のスペ-スを頂きたく願っているんです、一年もすればまた此処に
お願いにとなる筈ですから、先にと構えて来たんですが・・」
「なんと、ではそちら様のお考えは・・」
「はい、締めて五千万供託(保証金)として預けたいんです・・」
『なんと・・、聞いたかね、御見それ致しました、交渉が派手で凄いです、
ではこちらは異存御座いません、一年経過されると一度成果を見た上で手数料
など相談致しましょう。今後どんな事でも申し付けて下さい』
丁重な言い方で承諾を頂いた。
 以後、いろんな話を聞いた、本当に参考になる話ばかり、専門は太田さん
任せだから、其れからは横で聞いて居るだけ,最高で思い出深い時間が東京で
過ごせた。
昼食と誘われたが、「まだ学生で此れからです、今度本当に此れが良かったと
思えるまで、其処は棚上げして頂けませんか、僕等は大阪で頑張りますから」
丁寧にお断りして、退社する。
 ビルを出ると、太田さんと握手、忘れられ無い程きつく握られ、
頑張ろうやと言われる。
東京は初めてだ、見学したいがあの会社でさえ食事を断っている身、
其処は直ぐに駅に向かい新幹線に飛び乗った。車内で買って来た弁当を
二人は並んで食べた。
 思い出が満載の東京、意気揚々と大阪に戻ると会社では皆が立って迎えられ、
二人は大感動、本当に狭い部屋でも思いは熱い連中だった。
東京での話合いと成行きは太田さんが説明されている、碧ちゃんが泣きそうな
顔で、コ-ヒ-を持って来てくれた。
「お母さんに知らせてね・・」「勿論です、おめでとう御座います」
短い会話だが中身は人知れぬ中、無論碧ちゃんには手を付けて居ないが、
母と長女は亮太の餌食にされた身、其れでも何時でも心配して頂いて来た。
 会社も既に年越しの為、掃除は済んでいるし、正月明けまでは仕事が無い、
今年はボ-ナスは出ないが其れでも八人は良いと言ってくれた。
「来年はたんまりと頂きますわ・・」藤田先輩が笑いながら言われた。
 こうして何とか最初の年は超せそう、夕方一番早く会社を出る亮太、
大阪の空は珍しく星が数個輝いてキラキラとしていた。
 二十七日、里えの土産を買いに尼崎の駅前の商店街に向かう、
色々目移りがする中、義母と琴音は何が良いかと捜しまわる。
衣料店に入るが、何が良いのかさえ判らず、迷っていた。
 「あのう、お伺いしても良いでしょうか・・」
品物を選抜されるお客様に声を懸ける。
「え、何かしら・・」「振り向かれた姿に圧倒されつつ、亮太、義母と妹の
年を言いながら郷は田舎で派手は不味いし、かといって何が良いのか・・、
さっぱりわからないと告げた。
その言草が可笑しいのか笑われるが、亮太の真剣な顔に押され頭を下げられ、
「そう言われても私も困るわ・・」「じゃ、貴女が母にともし妹が要れば何
を買われます」「あ、其処ね今母の物を見ていましたし、じゃ背丈は・・」
「155以上かな小太りですが、そうは見えない程度です。妹は同じくらいの
背丈ですが、顔は今風の派手さと思います」
「判った、じゃ妹さんは私が求めるのと同じで良いわね、色は・・」
「お任せで・・、お母様には普段着が良いわね、じゃこっち・・」
反対側の通路に移動する。
 「これ如何かしら、今母にと決めた所よ」
「く~良いわ良いじゃ無いですか、此れはたまげるぞ、お願いします、
決めるけえ・・」「え、貴方訛り・・」「ハイド田舎です・・」
「ま~でも私と近いわ・・、田舎何処です・・」
「広島から奥の県境を超えると有ります」「あら~、じゃ八重の先ね・・」
「うひゃ~、そうなるんですけえ、驚いた貴女も・・」
「うふっ、そうや、出て四年かな、今回は帰ろうと決めているの・・」
「良いですね、是非そうして下さい、僕も今回は帰らないとと・・」
「お仕事は・・」「え、其処からは出てからじゃ拙いですか、此処は買物」
「ま~あ・・、やるわね,本当に田舎から出た年かな疑う・・」
「揉まれました、でも本当なんです」何と会話が出来ている、不思議だが、
結構話が弾んで来ていた。
 出て喫茶店に入ると中は暖かい、コ-ヒ-を頼みながら話は止まない、
其れ程同郷の好身か方言はお構いなしで出て来る。
その訛りを二人は大笑いした。
「で、何時帰られるん・・」「何時でも明日にでも、明後日でもと・・」
「ま~今聞いたらね、大雪だって・・」
「う~、じゃ郷は貴方の里より奥だから大変だ、じゃパ―カ-を買わんと
行けんけ・・」「え、無いの学生でしょう・・」
「そうですが、今ね会社を興して居るんです二股、だから外を出歩くから,
コ-トしかない、田舎に古いのが在る事は有るけど買わないと拙いですね」
「ええ~貴方面白い方ね、まだ名前聞いてないけど・・」
「ああ、そうや教えて居ませんね」「私は、小百合、古臭い名だから嫌い」
「じゃ僕は亮太です、良い名でしょう・・」「ま~嫌だ・・」笑われた。
 会社は何かも聞かれない、其れが良いと思える本当に話が弾んで行った。
「兄弟は・・」「血は繋がらないけど妹が一人いるんです・・」
「え、じゃお母さんは・・」「そうなんです義母です,でも父が昨年亡く
なってしまい、僕が頑張らないとと・・」「で、大学は何処‣・」
「あのう身元調査ですか・・」「違うけど何処かなと・・」
「じゃその話の続きは貴方が御帰りになる時じゃ拙いでしょうか・・」
「え、帰るって、貴方・・」「亮太です、僕は荷物が多くなったし車でと
考えているんです、でも大雪なら急いでタイヤ交換せんと・・」
「あらら忙しいわね、何時帰るの・・」「会わせます年内なんでしょう」
「そうだけど八重よ、貴方の里なら浜田道で大朝に降りたら良いだけじゃ
ないね」「ですから降りて戻ると八重に為るでしょう」
「ええ・・、でも無駄な道よ・・」「無駄でも良い時も有りますよ」
「貴方・・」ほとほと呆れられた顔をされた。
「うふっ、住まいは何処・・」大物・・」「ま~じゃ私は東よ・・」
「く~近くだ・・」何ととんでもない程何時の間にか古い友達に感じてた。
「笑えるね、じゃ明日帰るけど・・」「じゃ何処に伺えば良いかな・・」
「あのね、ああそうだ、最近出来たドラック・・」「あ、知っています」
「其処の駐車場でなら、電話番号は・・」「はい、只今・・」
携帯の番号を知らせた。
「私のは明日よ、今は駄目・・」「了解です・・」
そんな会話をして再び、亮太と共に衣料店にと入り、パ-カ-を買うが、
其処でお揃いの女性用も買うと、店を出ると手渡した。
 「え~要らない」「じゃ明日着て来て下さい、後は捨てても構わない、
明日同じ形のパ-カ-で里帰りは如何です、お願い聞いて下さい・・」
「・・、もう負けたわ、はいはい従いますね」
本当に後から爽やかさが湧き出て来る出会いだった。
 いつの間にか亮太は人に話しかける度胸が身に付いている、
金策で駆回り、銀行でも驚くほど通っている身、
自然と話が出来るように一年で馴れていた。

           つづく・・・・。
















望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・19》

 いやはや、海外で鍛えられた根性が垣間見れる、晴美さんは既に其の舞台
に立つ覚悟が見える。
亮太が金策で駆けまわっている事は既にご存知、美沙さんが其処を嗾けて
利用すれば、知らない世界が見えるとまで言い放っている建前、美沙と手
いい加減には終わらせたくない、味わって判断してと嘯いている所為か、
此処迄相手を上がらせた責任を感じ、亮太を唆せてきた。
自分も嫌いな男じゃ無い、むしろ好きだと思える。
其処には母の気持ちを汲んで話を聞きながら芽生えているのだ。
「決まりね、覚悟は良い・・」「良いわ、何時でも参加できる、楽しみ」
「素敵、日本の女性では到底そこまでは上がれないわ、美沙と手、此の子が
悩んで居る事を何とか考えても決心は鈍るわ、でも晴美さんは凄い方ね」
「もう、うんちくは良いわよ、早く気がそうなっている内がお互い良いじゃ
ないね・・」「はい、亮太来なさい・・」「・・、・・」
「何よ、動け、皆あんたの為ヨ、此処で証明すれば良い事じゃない、何よ、
あ、そうか乱れかね、なんと世話がやける男ね。晴美さん御免・・」
「・・、ええ、ええ~~~何々・・」何と飛び懸る様な勢いで晴美の身体に
抱き付くと・・、「・・エア・アッ・・」亮太が見ている前で美沙は晴美の
顔に自分の顔を近付かせ、有ろう事か強烈なキスを仕掛けた。
遣られている晴美は驚愕するが狼狽えず迎えてキスのお返し、
其れが強烈至極なキスを返しながら二人は床に転んで抱き合い続けた。
 其れを観させる相手の男は無論亮太、考えられない行為に圧倒されつつ、
我が身ながら制御出来ない部分が反応を始めだす。
股座を押さえて頑張るが、如何せん卑猥過ぎる現場、同じ女性同士でも其処
に立てるんだと思う中、見る間に互いの衣服をはぎ取る行為を目の辺りに
すると・・、遂に亮太のもう一人が表に出て来る。
 転がりながら晴美と美沙は抱合い、衣服を剥がす手は忙しく互いが動いて
行った。
既に下着姿の二人は物凄い事に為る、素晴らしい裸体二つ、まるで映画や
絵画の世界かと思うほど見事な姿態は蠢き転がられている。
すると、下半身で何かが起こり出す、美沙は亮太が来たと内心安堵するが、
其れがとんでもない事に為り出した。
あの挑まれた日は愛撫など受けて居ないし、考えても居なかった。
だが下半身では亮太の顔と手が忙しく動き出す、相手の晴美の下半身でも
同じ事、抱合う二人の女性の下腹部は接近している。
其れで両方の股座は亮太が動く中で遣れ、口と手とその手指が器用に動く、
キスをし合い抱付いている二人は、来た来たわと身が知らせて来る。
 そうなると、亮太は止められない、今迄の餌食の女性とは雲泥の差、
シュチェ-ションまるで違っているし、最高な姿態を触れる喜びと襲う
気持ちが亮太の中で増幅を始めて行く。
抱合う二人の間の下半身を割入り、既に脱がされている身を顔が襲う、
しかも交互に忙しく顔を向けて愛撫三昧、出来るかと訝る二人の仲を
器用に頭を回転させ、交互の膣を舐め吸い上げる亮太・・、
然も手も動いているし、受ける二人の女性はとんでもないテンションを
迎えて、互いのキスは時々離れるが応じる、驚きと有り得ない愛撫攻撃
を堪能し始めて行った・・。
すでに下半身は大きく開いて別れるが、頭だけは2人の女性はくっつく
ような形に為らされている。
 言い表しが難しい程露わな三人、既に指が暴れるし、反対側は口で愛撫
され続ける中、最初の反応するいがり声は美沙だった、
其れに続けと大きな叫びを発した晴美、考えられない三人でも行為に気が
動転していたのだ。
 だが、今回の本命は晴美さんだ、其処で亮太は一度愛撫で飛ばそうと、
其処から晴美さんを集中的に攻撃開始、美沙を横に転がして挑む先は晴美,
その相手の脚を掲げて亮太の腋に抱えると顔がまともに膣を塞いだ。
其処から出る卑猥な音は流石に経験者の晴美と手半端な善がり声じゃない、
とんでもなく快感で舞い上がってイガリ泣き叫ぶ・・、何が如何してと思う
間に、遂に亮太の口での愛撫で泣き叫んで飛んでしまった。
其れ程一番弱い部分を総攻撃される儘に身が震え、快感が集団で襲って来る。
それでも晴美はその快感を逃がすまいと身を挺して迎える、
喜びと驚きは流石に晴美と手尋常な抱合いじゃないから、飛び過ぎる。
いいや、この子が凄いと脳が教えてくる中、晴美は最初の飛びを声高に相手
に知らせ、痙攣を引き連れて愛撫で往ってしまう。
 痙攣をする身を転がされ、晴美は喜々する肉体の喜びを味わっていた。
だが横に美沙、亮太が抱いて横たえるが、其れが69の形、美沙は愛撫を
初めて亮太がする中、応戦をしていた。
未曽有の体験をする中で、美沙はテンパリ、いがり泣くまま一気に登って
しまった。
以前見た世界じゃない、花が咲き乱れ,虹が幾重なり眩い中に向かわされて
いたのだ。
 二人の様子を見ていた晴美に亮太は襲い掛かり、今度はまともな物を膣に
減り込ませてくる。
受ける晴美は驚愕、ちらっと見た物が馬鹿でかい事や、聳え立っている事も
一瞬だが見て仕舞う、其れが行き為り膣に減り込んで来たのだ。
受ける身体が反応し腰を高々と上に挙げ震える中、遂に迎えて大物が・・、
その後その後とんでもない喜びを表す場所を探り当てて其処を中心で棒の
亀頭が暴れだす。
其れをまともに受けた晴美はいがり泣くなんて代物じゃない、外国人特有の
雄叫びは亮太が初めて耳にする。
 受ける受けた、なんと受けながら相手を褒め称え、晴美はもっとせがむ
ほど夢中、貪欲に動く相手を褒め称え、其の御返しが我が身に来る事は
経験済、其れをするから攻撃は半端じゃ無い、直ぐに口とは裏腹に昇天、
其れが続く、戻ると往き、気を失うが戻され、又も直に飛ぶ感度良さが
災いし、なんと二十分で陥落、喜ぶ肉が舞いつつ、如何今の事を言い表す
事も叶わない喜びは、向かい来た男を褒める様に歓喜する。
 それを羨ましそうに見ていた美沙が気付くと相手が向かって来た。
出迎えるが直ぐに倒され、無造作にぶち込まれた代物は既に身が知って
いるけど、今回は舞台が余にも違い過ぎる。
 とことん連突きされた肉は呼応し続け、瞬く間に往きっ放し・・、
息が出来ない程連続、何とも我が身ながらコントロ-ル出来ない、
其れほど攻撃をもろに受ける肉は歓喜三昧、僅かな時間で料理された。
 休む間が無い、二人で迎えるが、なんせ相手は鬼にも勝る攻撃力・・、
其れを受ける晴美と美沙は、泣きどおし喚きどおし、とんでもない善がり
声を挙げつつ飛んで往く、美沙と手同じ、大の大人の素晴しい女性の肉体
,木っ葉微塵に粉砕された。
 数度の痙攣時に出る小水、其処は床にハッキリと描かれた地図が証明。
床が二人の小水で濡れている中滑る様に近づいて二人の女性は抱合った。
 その間、亮太は濡れている床をバスタオルで拭いて、其れを横目で
見ながら・・、「美沙さん・・、・・有り得ないわ、凄過ぎ・・」
「え、じゃ外国とは如何・・」「言わせるの・・」
「知らないから聞きたい・・」「あのね、比べる相手が大違いなんよ、
あちらではでかいけど其処も負けているし、硬くないわ、しかも早いの、
擦る面積が広いからだって・・」「ま~、じゃ其処も・・」
「え、高校野球と、プロ野球かな、いいや其処も日本代表級かな・・」
「ええ~~~」美佐が大笑いする。
「貴女は・・」「二度目だけど、舞台が違い過ぎるやないね、とんでもない
程舞い上がらせられ、戻れないし、往かされるし息すらさせて貰えない・・、
大変だった、愛撫も始めて受けたし、本当に獣よね」
「言えるけど、見て可愛い獣よ、後始末迄・・」
「言えるわね、未だ有るかも・・」
「ええ、嘘よ、だって二人で三十分以上よ、有り得ないし出来ない・・」
「処が在るそうよ、母が言っていた、一時間は優に超せると・・」
「嘘や~~~」とんでもない声を出した後舌をペロッと出された。
 「ビ‐ル如何ですか・・」「あ、欲しい・・」
ビ‐ルを受け取ると缶を開けて乾杯、二人は未だ裸で暖房が効いて居る部屋
でビ‐ルを喉を鳴らして迎い入れていた。
 「お腹は如何です・・」「え、そうか忘れて居たやんか・・」
「ねね、外に出ない、此処じゃ声が拙いわ、美沙さんが変に思われるし、
別の所で思いっきり叫んで迎えたいの・・」
「判った、じゃあいつにステ-キ食べさせようか・・」「良いわね賛成」
 其れから外に出る、車は晴美さんの車で、有名な神戸牛のステ-キを
たらふく食べた、亮太の顔は満面笑顔。
「食いしん坊ね・・」「済みません、初めて神戸牛で、もう美味しくて」
「良かったわね、じゃお礼のお返ししなさい、ラブホで良い・・」
「是非、そんな所なら遠慮はしませんよ、覚悟してて下さい・・」
「嫌だ、恐ろしいけど、受けて立ちます」美佐さんが大笑いする中、
三人は車でラブホにと消えて行く。
 其処でも部屋とは違うほど責められると思いつつも期待する二人、
亮太は本当に悪に為り得るのかと思うが、事そんな舞台に向かうと人が
変われると、自分でも思っていた。

                つづく・・・・。












望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・18》

 「尼崎駅前にお願いね・・」「ええ、尼崎ですか、電車の方が早いと・・」
「あら、そうなるわね、でも電車じゃ嫌だし御免なさいね」
「え、良いけど・・」勿体ないと言いたかったが、其処で亮太は口を閉じた。
思えば、人其々だと知る、今横に居られる女性はとんでもなく綺麗だし目立つ
相手、電車だと言った自分が恥ずかしかった。(居られんだ、こんな人・・)
つくずくと自分の愚かさを知らされる羽目に為るが、自分は何時でも電車に
乗れる人には為ると決めていた、其れこそ貧乏の妬みに為るのだろうか・・、
いろんな思いを巡らしていると、なんと高速ではすぐだった、
本当に世間知らずを思い知る。
 「有難う・・」そう運転手さんに言われ、二人は降りる。
「え・・、此処は‣・」「最近出来た高層マンションよね、行くよ」
エントランスの警備員詰所から人が出て来た、何か話されると二人は待つ。
「どうぞ、部屋にと言われました・・」「有難うね・・」
エレベ-タ-に乗られて、十五階のボタンを押される。
其の階に到着、廊下を歩いて目当ての部屋のベルを押される。
「は~~い」ドアの向こうから返事が聞こえる、直ぐにドアの鍵が開くと、
その女性がドアを開けて中に、亮太を見て付いて来てと言わんばかりの顔を
される。
 素晴らしく綺麗な廊下を歩いてリビングにと向かう二人・・。
「来たよ・・」「ご苦労様でした・・」「疲れるわ・・」
 「・・、え・え・え・えええ~何で何で何でおりんさるん・・」
「うふっ、自分の部屋だし居るわ、久し振りね、酷い男さん・・」
「美沙さん・・、その節は御免なさい・・」
「阿保やね、謝るなら最初からするな・・」「済みません、でもこの部屋、
松原じゃ無いんか・・」「あそこは実家、半月前出て来た、此処なら会社
にも近いし」そう言われながら、コ-ヒ-を立てて居られる。
見渡すと女性が住む部屋、綺麗だし無論整頓されていた。
 「あのう、この方との関係は・・」「そうね、私の友達の義姉に為る」
「そうね、妹とは血が繋がらないけど、外見はそうなるよね・・」
「だね・・」笑いながらそう言われた。
「判る、妹は連れ子でそうなっている、でも美沙とは長い付き合いなの、
此の子が大学に通っていた頃妹が通ってね、何度も三人で旅行もして来た、
今はもう年だから仕事も止めて暇なのよ・・」
そう言われるが仕事辞める程お年ではないから、怪訝に思えた。
既に亮太を知る美沙さんが、「この凄い美人はモデルさんだったんだ・・、
然もフランスでよ」「ええ・・」絶句して、暫く身体が固まった。
「それでですか、ホテルでお会いした時、目立って美しかった・・」
「あんた、正直ね・・」「ええ・・」美沙とその女性は大笑いされた。
「さてと、償い頂こうかな・・」「え、償い・・、ああ其処は・・」
「償えないの・・」「今では駄目です、お金など無いし、自分の事はさて
置いてでも叶えることは出来ません」「でしょうね、妹から聞いて居る」
「・・」返事ができなかった、あの碧さんから総て会社の事は筒抜け
、嘘も隠しも出来ない家だった。
「じゃ、大人の話しする、亮太この女性は、榊原晴美さん、あんたが金策に
苦しんで居る事は承知よ、妹から聞かされているしね」「・・」
「それで、今回晴美さんに頼んでみたんだ」「ええ、なんとでは美沙さん、
怒ってないんでしょうか・・」「阿保やね、怒っているわ、でも事仕事関係
は私情を挟まない事にしている、偉そうには言えないね、良い、晴美さんは
凄い家のお嬢様、そんじょそこらには居られないほどの家よ、其れで話を
してみたの・・」「・・」驚き過ぎて返事を忘れる。
 「聞いてるんか・・」「え、はい・・」「じゃ素直に美沙に従いなさい」
「はい・・」「良い子ね、聞かれました、晴美さん・・」
「うふっ、聞いたけどこの子が・・、疑うは失礼だけど信じられんわ・・」
「でしょうね、外国で味わった来た男とは少し姿が違うしね」
「そう、日本じゃ無理やね、諦めているし・・」そう言われる。
「聞いたかね、アンタを疑っている、いや日本の男性の不甲斐無さをだね。
でもアンタは此処で日本の男を嫌ほど味合わせて御覧・・」
「え、今何言われたん・・」「もう面倒くさい男、此処で晴美さんを抱いた
らと言った」「・・、うげ~なんて事いんさる、無茶苦茶や、とんでもない
がね・・」「ほうら聞かれましたか・・」「無理そうよ、止めましょう」
「ではお話した事は・・」「ご破算よね、話した通りよ」
「ですよね、仕方ないか、あんたね、駆けまわっていたお金の工面は、
此処じゃ駄目だって、しょうがない男ね、此れで又あくせくと駆け回って、
母が聞いたら嘆くわ・・」「・・」そこを言われたら、言葉が出て来ない、
何で此処でそんなことが出来るかと今更ながら思えるから、亮太は美沙を
睨み返す。
「何よ、その顔、アンタね、どれほど母があんたの事を気にかけて来ている
と思うのよ、酷くない・・」「はい、其処は死ぬほど感謝しています」
「じゃ母の願いを聞きなさいよ・・」「ええ、お母さんの願いって・・」
「資金を作りたいんでしょう・・」「そうですが何で妙子さんが‣・」
「あのね、もう話しがはかどらない男ね、良いわ、ね晴美さん、聞いてて
下さいね、此れから大事な事をばらす事に為るから・・」
「はい、肝に銘じて聞きます」「良いわ、亮太覚悟しなさい・・」
その言い方に体が動く。
 「あんたは何も知らないけどね、母があんたに襲われたと聞かされたわ、
驚く中で話を聞いて居ると、美沙も其処で知らぬ間に自分も襲われたと白状
してしまった。其処は言うほうが母が気が楽に出来るからよ、死ぬまで内緒
にと決めていたんだ。でも話を聞く内に感動させられたわ、なんとあんたが
可愛いと、でも初めて聞いたアンタから襲われた後同じような事聞いたが、
其処は嘘の方便と決めつけていたんだ。でも母が話すうちに本当だったと
知らされたんだ。未だ有るよ、母が既にあんたの里を訪れていた事は驚いた」
「え、嘘でしょう、何で里に・・」「煩い、最後まで聞け、後で言いなさい、
良いわね」「・・、はい・・」其処からも美沙さんは話しをされて行く。
 「晴美さん、この男は体内に別な亮太を抱えている獣です、其の獣の正体
はセックス時のみ現れる。母が里に出向いて初めて亮太が泣いて白状した事
が本当と知ったんです。其処には最初の犠牲者は義母の晴子さんなの・・、
だけど強かな義母は其れを餌に何と普通じゃ敵わないほどの大学を目指せと
尻を叩きつつ、義母の身体が抱きたいなら、勉強し昇れと急きたてられた。
大学は奮闘して通過した程ヤル気がでれば出来る良い子なんです・・。
だがその間三月半の間、勉強に差し障らん程度で其の気を義母の身体で与え
育てて来られ、凄まじい程の女性です。其れを聞いた、私の母が感動し・・、
其処で実はと自分もだと白状した。其処から互いが泣いて抱合う姿・・、
皆こいつの所為で御陰で会えたと泣いて縋りついて居たと聞かされた。
其処で漸く、こいつはただ物じゃない、体内に二つの亮太を抱えていたんだ
と知る事に為りました。其れで私もと遅まきながら告白、其処から母と私は
一層この子が可愛く思え出し、今に為るんです・・」
 「・・、ふ~凄いお話ね、まるでジキルとハイドじゃないね。でも其処は
悪と善とは違うけど、変われるのは同じね」
「言えますね、見て、今しょげ切っている姿、聞いて自分が悪い事は知って
いるみたいだけど、犯された後何故か憎めないのよ・・」
「其処は女の性かね、される時と後の余韻の差が災いよ。でも迎えた身体は
正直よね、其処は理解出来る」「晴美さん・・」
「御免、聞かせて頂いたら、感動してて、有るんだと知らされたわ・・」
「じゃ・・」「え、聞いたら尚更参加して見たくなる、此の子は普通と違う
面と普通の事で昇り詰めたい欲望、頑張る姿は最高と思えるわ、だって目指
す場所が違えども、昇り詰めたい意欲は同じと思える・・」「なんと・・」
「だから、怪訝なく仲間に入りたいの・・」「晴美サ~ン・・」
抱き付いて居る美沙さんの泣き顔を亮太は見ていた。

               つづく・・・・。










望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・17》

 似た者同士と年も近い二人、亮太との事で一気に気が合う仲に為り得た。
其れから妙子は、今迄の経緯と、亮太が起こした会社の事も話に出て、
晴子は未だ大阪に出て間もない義息子が、こんなに凄い女性と知り合った事
に驚かされている。
 「え、では妙子さん、貴女・・」「ええ、今している仕事は娘に聞くと
先々にはとんでもない事に為りそうと聞いてから、胸が躍るほど興味が湧いて
来たんです。おかげで家は土地成金、でも家には娘二人しかいない・・、
然も先がどうなるかと危ぶまれて仕方が無い。其処に現れた青年が亮太さん
でした。此れからは他所の子だけど、何とか思いを成就させたいと思込んで、
此処にお邪魔しています」
「そうでしたか、泣けるほど嬉しいですけえ、あの子は獣を持つ身ですが、
普段は心根が優しい子なんです。でも田舎に置いとけば、やがて私も此処に
居れない事に為りそうで、企んで亮太を唆し、まだ使えると確信できた我身を
餌に勉強させ、最高学府に挑戦させたんです。無論唆す中で白状しますが、
なんとあの子アソコが強靭で、瞬く間に魅了され、成績が良くなるとあげると
また一段階上にと向かわせて来たんですよ。考えれない女の身は抱かれると
理性は忘れ、欲望の中に嵌り込んで行く自分を止めることは出来ません。
今貴方に合えて、其れが良かったと思うようにします。此処での事は既に晴子
は夢と思い、あの子が歩く先を楽しみにして、この家を守って行こうと決めて
いたんですけえね・・」「素晴らしい事です、あの子は何とか其の獣を上手く
手懐けて歩けるようにさせ、其れが妙子は考えれば武器に為り得るかと・・、
今は思う様になりました」「妙子さん、貴女本当に凄い方ね・・」
「いやいや、其れは倍にしてお返しします、晴子さんこそ、身を挺してあの子
のゆく道に向かわせておられる、凄い女性ですよ」
「其処は反対にまたお返し、妙子さんが凄い方だからあの子は甘えられる」
今後とも宜しくと、手を握り合っていた。
 話が止まない、止められなかった、40前後の二人は炬燵に入り、話をする
中で、益々亮太を育て上げようと二人は思いを決める。
「では・・、なんと恐ろしや、いい・・一億ですか・・」
「今は其れでと、まだ先にはあの事業は機械が高価で必要と娘が言うし・・、
其れなら中途半端じゃ駄目と腹を括って懸ろうと、其の決める前に聞いて居た
貴女に是非会いたいと来たんです」「妙子サ~ン・・」
感激した晴子が抱き付いて大泣きする。
 だが其処から思わぬ事を晴子が妙子に話をする。
「ですが此処で考えませんか、何から何まで与えたんでは、あいつは逆上せ
上がる、其れは良くないと思う、でも会社は大事だしと、悩んでいたんです
けえね、でも貴方に合えて、益々そこはそうじゃ無い方が先行きあの子には
良い事と思えるんです。如何かこれ以上は出さんで居て下さい・・、
一億はお願いするとしても、それ以後はあの子が動き集めることが出来るか
様子を見て・・」「ま、貴方凄い、本当の母やないね、親心は甘えかすだけ、
でも其処で踏ん張り先を見越すなど普通じゃ出来ないやね。猫かわいがりが
母親の普通の姿や、ほんまあんたは良い女性じゃね、良いわ、其処相談して
進めようかね」「お願いします、とどのつまりあいつがなんとも為らなく
なれば話は別ですけ、其処は妙子さん御願いします」
「任せて、来て良かった・・」同じ穴の貉じゃと二人は芯から笑えた。
 こうして亮太が知らない内に、晴子と妙子は戦場の友と固く誓い、
大阪に戻る妙子を見送る晴子の顔に大粒の涙が・・、
冬の太陽で光って落ちていた。
そんな事とは知らない亮太は何時も金策に駆け回った。
 だが、年が迫る十二月半ば過ぎ、見知らぬ人から携帯に電話が来た。
相手は女性の声、いくら考えても見覚えは無いが、相手は亮太の事を知って
居られた。
「貴方がしている仕事の事で会いましょうか・・」と、先方から言われる。
不思議な面持ちで会うと即答するが、何でかと訝る亮太、でも気は藁でも
掴みたい今の状態、何か手掛かりが在れば喰い付く、其れが今の姿だった。
 事の原因は、何とか年内にめどを付けたい事が生じている。
其れはPCで領域を買いたい事、其処は媒体として枠が在る、既に大手の会社
が二つ其処にスペ-スを買い、ゲ-ムや囲碁や将棋部類を其処で参加者を
募っている。
其れを知り調べると在った、媒体は確かな会社しか分けてくれない仕組みで、
本体と契約しないといけない事が判明、其処には保証金という名目で持主の
会社と契約することが判っていた。
其処の媒体に為るのが、今一番必要な事、亮太が必死で資金確保する姿は
其れなのだ。
既に妙子さんから資金を出して頂き、一億近くはもう無い、機械の搬入で
消えていた。
 仕事の事を聞きたいとほのめかされ、飛びついた亮太、言われる場所にと
夕方向かう、向かう途中で未だ知らぬ相手、不安も有るが会うことが先決、
切羽詰まっている亮太には合わない理由など無かった。
 外資系の最近出来た豪華なホテルのロビ-が待合場所指定,駆け込む様に
入ると、唖然騒然,知らないとはいえ、豪華賢覧、世間はバブル崩壊で、
企業は青息吐息な筈、だが此処の雰囲気は其れすら隠せる程豪華で華やかな
ホテル・・、「え・・」まず最初に目に飛び込んで来た事に息を呑む。
電話では相手の服装だけは聞かされている、薄い鶯色の洋装・・、とだけ。
其れでその色を見つけようと目が探す中に飛び込んで来たのだ。
 『・・、・・』無言で色に引寄せられながら歩いて・・、その相手の前で
お辞儀し、会社の名を告げて間違いでしょうかと尋ねた。
「・・、ま~、若いわね・・、そうや、私が電話した相手・・」
安堵するより驚く亮太、向かう相手が美しい女性で、しかも年はまだ40には
間があると見定めた。
手で、どうぞと座る事を薦められ、亮太は豪華なソファ-に腰を落とす。
 「在る方から、是非会いなさいと勧められているんよ、中身は言わんし、
何でかと訝るわよね」「え、では中身は・・」
「知らないし、相手を見て判断してとだけよ・・」「え・・」
次第に不安になり出す亮太・・。
「そうでしょう、其れで資金を出せと」「なんと、其れだけでしょうか・・」
「ええ、そうよ」「・・」絶句する、亮太は此れじゃ話も何も・・、
する最初から駄目と判断した。
「では、初対面では無理ですよね、僕はてっきり、中身も理解されていると
ばかり、そりゃ~そうですよね、中身もご存じないなら致し方ないでしょう、
お忙しい中済みません、言われた相手が何方か知りませんが中身を理解され
ていないなら無理と思います」「でしょう、だからメンツで会うだけならと
お答えいたしたの・・」「判りました、無理な事、そうでしたか・・」
溜息をつきながら、コ-ヒ-をのむ、之ほど苦い、コ-ヒ-は初めてだと
思いつつ飲んだ。
「お時間は有りますの・・」「え、既に夜ですから約束は有りませんけど」
「じゃ、食事でも如何です」「え、遠慮します、田舎出ですから不調法です」
「ま、謙遜かしら・・」「事実です」そう言うしかない、今は落胆と、
現実はそう甘くない事を知らされた時、そう返事するしかなかった。
 「待って・・」急に立ち上がられ、でかいガラスの先に照らし浮かぶ滝を
前にしてどこかに電話される姿、なんとこんな女性と話をしていたのかと、
目を疑うほど、其の立ち姿の見事な事、滝がライトで浮かぶ前で、
何かの映画のワンシ-ンを見ている錯覚を覚える。
其れ程様に為るし、見事な光景で圧巻だった。
電話をされながら、ちらっと振り返り亮太を見られた。
身震いを知る我が身、何とも言えないほど美しい女性と再度判断させられる。
「え・・」電話を終えられ、亮太が座る場所に戻られた・・。
「お願い、此れからのお時間、私に使わせて頂けないかしら・・」「え・・」
「お願い、電話したら連れて来いと言われているのよ・・」返事に困る、
こんな今の気持ちじゃ、いけそうもない我が身、暫く返事を返せなかった。
 だが、先様はそんな思いなど聞かれずに、先に席を立たれると亮太もまだ
返事していないが後を従いホテルのロビ-を出た。
玄関に待つタクシ-に乗り込まれ、亮太も仕方なく乗り込んでしまう。

           つづく・・・・。



















望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・16》

 二つの亮太を持つ身、既に今はあの自分でも忌まわしい、
獣の本性が亮太の身体を利用して出て来た。
そうなると、優しい亮太は此処に居ない、居るのは若い肌、初めて味わう
肉体に挑んでいる姿だけ見えた。
 獣が我が身の欲望を満たさんが為起こす凌駕は無残、遣られる相手は、
驚愕し急変する相手をどんな思いでいるのだろうか、だが其処も判らず、
獣は獲物を捕まえ今我が身の欲望のみ叶えさせる行為を行って行く。
 遣られる美沙は如何・・、其れが驚く間にこんな事に為っている、
然も酩酊した自分が悪いとさえ思うほど考えがまともだった。
 え、え、ええ~~~と思うほど、その考えを押し切り、美沙の心から
追い出していった。
なんとなんと、芯から酔える動きと摩擦力、その穴こそ獣かなと思うほど
美沙も既にまともな考えを失い、受ける身が跳ねて来る。
動物的に考えれば有り得る行為、交尾そのものだった。
 「嫌や~亮太~其処駄目や無いね~・・」全く意に反して肉が小躍りする
中でか弱く抵抗するが、既にその肉の悦楽は今まで味わったことが無い境地、
驚かされている。
これ程セックスが気持ちとは裏腹に肉の喜びがいいとは思いもしない、
其処は数度の男との交わりは経験しているが、今は経験どころか迫害、
いいや今強奪されているのに、感じる肉の喜びが持ち主の身に為らず、
快感の身を求めだす。
何とも考えられないが、事実は肉が喜ぶ身体を揺さぶり、受け続ける自分が
其処に居た事は確かだった。
 そうなると、もう味わう事のみ、美沙は様変わりする我が身を堪能する
ほうが良いとさえ判断し、動くリズムに身を合わせ、
何と美沙も腰を迎え打ち出す。
「ひや~、あんた狂う~やないね~、凄い凄いすうううご~い・・ッ・・」
美沙は腰を浮かして自分で上下させる動き、全く子供だと笑っていた自分は
十分前まで、今は恐ろしく強靭で見事な着き入れように舞い上がり、
肉が気持ちが良いと悲鳴を上げる中で、美沙は又又昇天にと自ずから
駆上がって行く。
「行く往く往くううう・・、亮太~往くよ嬉々気持ちが・いいい良い・・嫌・
だっ・・又上がる~~よう~」
美沙はとち狂った、とんでもない大物と今知らされた膣が張り裂ける程の大物
と今脳に知らせが来る中、知ると美沙は大狂い迎える身が一段と激しい動き、
今迄そんな迎え方はした事が無い程強烈に我が身を迎え動かして、
又あの上の境地にと邁進、凄まじい迎え方は亮太が知る、美沙の母と郷の義母
のみ知る身だが、今はその親の娘を征服、いいや乗せられて男冥利に尽きる
最上の相手を得た思いだった。
こんなに良いなら、獣に成り代わっても良いぞと思い始める亮太、
其処にはあの大学での姿など微塵も見えて来ない、見えるのは喜悦に酔いながら
我武者羅に敵討ちかの如く相手に攻め入る動きが次第に凶器えと研ぎ澄まされ、
肉が経験を積んで行った。
 三十分、動き捲られ受ける美沙は既に気は朦朧とし、肉だけが味わう中、
遠くに飛んで戻れない、相手は未だ貪欲に美沙の身体に挑みっぱなし、
とんでもない男、いや少年、受け続ける美佐は時々気が戻るが、其処も我が身
に呆れる。
其処には美沙の肉が未だ余力が有るとさえ言いたそうに、余韻に浸りつつ、
上で腰を突き入れる相手に、未だ受けるよ~と言いたくなる。
貪欲はどっちだと言わんばかりの二人、遂に、美沙はいがり上げて最高な往様を
相手に魅せ付け、初めての痙攣三昧をわが身で知らされた。
 襲われて小一時間、美沙は蹂躙され続けた結果がこの大痙攣、小水垂流し、
身は善がり汁か汗が光、痙攣で飛ぶ我が身に呆れる中又も気が遠く為り出した。
 (え・・、ま~亮太・・)気を失っていた美沙の身体を、なんと亮太が温かい
タオルで拭いてくれている。
其の動きに感動して涙が零れ、美佐は今迄知らなかった往きを知り、
其れが三歳下の子、とんでもない子だと再度知らされた。
「あんた、水・・」「持ってくるね・・」
水を持って来た亮太、水を受け取ると半身起こし、美沙は平手で思いっきり
亮太の顔を引っ叩いてしまう。
部屋に鳴り響く叩いた音の余韻・・、無言で頭を下げて亮太は謝る姿勢、
でも美沙は何も其処から言わない、言えないのだ、感動と善がる我が身と、
情けなさ然も相手は年下だし、母が可愛がる相手でもある。
複雑極まりない中で動きが取れず、咄嗟に女の威厳を見せたかったのかも
しれなかった。
 拭いたタオルで床に流れた小水を亮太は拭きながら無言、とんでもない
事をやらかしたと又又後悔する姿を見せる。
「もう会えない、馬鹿・・」未だしこりは残る身、美沙は憤懣遣る方無い、
何で自分がと悔しいのだ、こんな若い子に手玉に取られ、最高に味わった
わが身に悔しさが募る。
其れ程酷い事をされたのだと言いたいが、芯はそうじゃ無い、呆れるほど
相手の強靭さを認めてるから、悔しさは増して居た。
「あんた、何でこんな事・・」「可笑しくなるとこの動きを止められん、
許して下さい・・」「許さん、死ぬまで許さないからね、もう帰るわ、
車呼んでよ」「え、雨ですよ・・」「いいから逃げたい帰る、早く・・」
仕方ないのでタクシ-を呼んでしまう。
 身繕いをされて其処から一言も言われず、帰られた。
(ああ~遣ってしもうたや・・、とんでもない事に為りそう,此れも自分が
した事に為るな、困ったぞお、何で妙子さんの娘を・・、大事にする筈が
其処で強引に・・、ああ如何し様・・)頭を抱えて項垂れる。
何で何時も大事な時に、義母もそうして妙子さん、しかもその娘にも、
考えても後悔後の祭り、亮太は此れで松原とは行き来出来ないと・・、
考えても体内の獣には制御できないと再度知る羽目に為った。
 翌日、大学に行くが、覇気がない、其れを太田さんが気にされるが、
中身はとてもじゃ無いが言えないし、大丈夫だと言うだけ、他の連中は
浮足たち、講義を受ける科目が済むと皆会社に向かい、其処で夜遅くまで
機械弄り、殆どが会社で朝を迎える事に為る、それほど夢中な連中だった。
 一方、妙子は意外なところに来ている。
「よう眠れましたか・・」「あ、お早う御座います、昨夜は楽しかった、
亮太さんの事も聞くことが出来たし、其れに合いたい人にこうして会えた、
酒も助けてくれて、昨夜はぐっすりと眠れました・・」
何と、亮太の里に来ておられたのだ。
妙子は数日前から亮太の里に向かうと決めていた、此れからの事も有る、
知りたかったのだ。
「如何して亮太がそんなにお世話に為れたのかが未だ理解出来ていません
けえね、其処を隠し事無しで話そうと朝を迎えてたんです」
「そうでしたか、其処も今なら話せると思います・・」
似た年の二人、関係は亮太が噛んでいる二人、
だが未だ経緯はお互い知らない仲だった。
「あのう、此処から嫌な事も楽しい事も話そうと決めて来ていますが宜しい
でしょうか・・」「ええ、私も毀損無く話し合いたいお方ですから・・」
 朝、食事を終えると、二人はこたつに入り、話をしようと決める。
「実は・・」先に口を切り出す妙子、其処は既にこの家の義母と亮太の関係
は聞いて居た、だからまず其処から聴こうと決めたのだ。
 「ええ、ではあの子が其処までですか、ま、嫌ですわそうですかいのう、
其れは言いたくは無いけど事実ですけえ、其れもあの子が悪いんじゃ無い、
私が迂闊だっただけですけえ、夫が亡くなると我が身はこの家を出て行くと
決め込んでいたんです。処が49日を過ぎる真夜中、亮太に襲い掛かられて
女の力じゃあがなう事は出来なかった、初めてと泣くからでて行くから良い
かと、軽い気でいました。だがなんと子供でもアソコだけは大人、いいや
それ以上で、驚いた中で手籠め同然、知らない体じゃないから尚悪かった、
肉が味をと身が求め、亮太を受け入れて居ました。気は未だ其処までは
行きませんから、終われば出ようと決め、最後じゃと思いつつ体を与えて
しまいました。でも後悔は無い程相手が上、とんでもない喜びを肉が知り、
其処から何度も挑まれても嫌と思いつつ肉が欲しがります。女の性か・・、
とんでもない性悪女です。初めて他人に話しますがあの子が悪いんじゃない、
中に潜む獣の仕業と聞かされるが最初余り信じなかった、普通はとても良い
子ですから、二度目は確かめる為に、態と卑猥な姿勢を魅せたんです・・、
すると豹変、其処を見て真獣の仕業と知りました・・」
「そうですか実はお尋ねしたのは其処なんです・・」「何処ですかいのう」
「その遣られた事・・」「ま、恥ずかしいけえ今は総て義母の私が悪い
と思い後悔しているんです。あの子の先が危ぶまれて何時も其処で粗相を
するなと手を合わせています」「それが遣られましたの・・」
「遣られたって・・」「ええ、妙子がです‣・」
「え、ア、ア、あ~じゃじゃ、ひえ~如何しましょう、真相済みません、
此れこの通りです、あの子は二つの人間を抱えているんです・・、
病院に行かそうかと考えましたが、其れじゃ精神隔離される、そう思うと
不憫で‣・、そうでしたか危険だと思いつつ、子が可愛いからついつい、
真申し訳ありません」晴子は何度も頭を下げて居た。
「ママ、先を聞いて下さい」
 其処から、妙子も白状する、最初は子供だからと私には男の子が居ないし、
可愛いから猫可愛がりして居ました、娘の同級生だしと、でも急に亮太が
変って飛び掛かられました。貴女がされた通りなんて戯けた事を・・、
でもその時はそう感じていました、だが時間経過とともに、なんとこんな
体でも忘れている事が蘇り、以後とんでもない事に為ってしまう、
反対に求める自分を知ると、驚いているんです、だから謝る事等無いし、
反対に,可愛い子をその道にと向かわせた大人が悪いんです。
だからそれじゃ無くて、今後とも付き合いたいと此処に来ているんですのよ」
「妙子さん泣けます、有難う御座います」「え、じゃ許して頂けますの・・」
「ええ、反対じゃけええね、晴子が許しを請うて居るんです」
互いがそう言い合うと、手を握り何度も頷き合った。
 こうして亮太を囲む義母と妙子、似たもん同士で仲良く歩こうと誓い合う。

             つづく・・・・。













望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・15》

 十二月に入ると、念願のコンピュ-タ-が中古だが手に入った。
其処は神奈川の大学から購入する、思ったより安い金額で胸を撫で下ろす、
無論色々と手を加えなければ駄目、其処で研究所から学生がきてれくれて、
自分達にも勉強になると、大騒ぎ、太田さんが大笑いされていた。
何とか土台となる機械を目にして、此れからだと亮太は思えた、
既に手元には多少の金額しか残っていないが、その金で三か月は皆の僅かな
給料だけど払えると後は又も資金集めかと、其処は気が重い。
 十二月七日、携帯に電話が来た、出ると松原の妙子さん、長い話をする
亮太の顔は苦笑いや、困った表情が見えるが最後は頭を下げながら終える。
 その夜、なんとその母親の娘美沙さんが部屋に来られた。
直ぐに洗いものや、掃除を忙しくされて、落ち着くとコ-ヒ-を飲み歓談。
殆ど亮太関係の事だが、何か妙子さんと亮太の関係は知られていなかった。
其処は安堵するが、何とも言えない姿かたち、女性を見る時は気を付けて
いるが、相手が悪すぎる。
其れほど理想に近い顔や身のこなし、声質、総てに酔うほどの相手、
母の妙子さんもそう言えば綺麗だし、あの親に此の子かとうなずける
相手だった。
 「ええ、では今日から妙子さん留守なんですか・・」
「そうなの、何処に行くんやと聞いても友達の家や、二・三日戻らんからと
酷くない・・」ビ‐ルを飲まれながら言われる。
夕方の電話でがそんな話は聞いて居なかったし、居ないと判ると、
なんか金縛りが解けた開放感が襲って来て、其れが亮太の異変の始まりだ。
ほろ酔いの相手と話をしながら落ち着けない、其れほど魅力がある相手、
碧ちゃんもそうだが姉の美沙さんはその数倍上だとつくづく知らされた。
 「あのう・・」「なあに・・」「僕憧れて居るんです・・」
「誰、妹なら話付けてあげるよ・・」「ええ、そうじゃ無いから困って、
戸惑ってます」「ま、知らない方なら如何にも出来ないわね・・」
「じゃご存知の人なら何とか出来ますか・・」「何処までよ・・」
「総てです・・」「総て・・、ええ、若しかして肉体関係もなの・・」
「先はそうなるかも・・」「呆れた、其処まで面倒見れない、知らない人
なら無理無理・・」そこで一気飲みされる。
「でも、悩んでいても捗らないじゃ無いね、あんた今大事な事を進めている
のよ、今考える事じゃ無いわ」「ですよね、だから板挟みで困惑してます」
「困惑って呆れた、居ないの捌け口・・」「ええ、美沙さん言われる~」
「ゆう事は簡単ゃない、他人事やし、自分なら其処は隠すし言えないわ」
「親にもですか・・」「中身に依るわよ、相手の気持ちが判れば、其れなり
かな・・」「其れなりッて、今会社で居るんですね・・」「・・、・・」
そこは返答されなかった。
「貴方ね、何で今そんな話なの・・」「僕が気にしているから聞きました」
「気にするって何、え、若しかして美沙の周りを・・、止めてよ其れで母に
漏れたら大変、追い出されるやないね」「え、そうなるんですか・・」
「そう、ああ見えても中身はきついから、子供の私がそういうから相当よ」
「・・」「何よ、黙って・・」
「じゃ僕、もう美沙さんと会えないほうが良いな・・」「何で・・」
「考えれば、叶うかなと希望を抱いて来た、でもお母さんがきついと拙いね」
「子供のくせに、大人からかうの・・」「え、三つしか離れて居ませんけど」
「世間を知らないって事、男女では方程式に当嵌まらない事が多過ぎなんよ、
美沙も困る事が度々ある、でも其処でそうなれば母が如何思うかと、結論は
其処で決めて来たんや、今更足を踏み外すと遺産が逃げるわ」大笑いされた。
「聞くと相当と思うけど・・」「そう、松原じゃ上の口かな、他は知らない
けど、皆そう言うし、子供の時からそうなんだと見て来ているしね、アンタ
は母を大事にすると、あんたの会社の資金は出るやないね、使いなさいよ」
「ええ、自分の家じゃ無いですか・・」
「だから言えるのよ、持っているし、マンションや貸店舗や、ビル・・」
「ええ、凄い・・」「でしょう、土地成金様だと酒を飲んで母が・・」
又また笑われた。
今迄の話しでは妙子さんは僕との事は黙って居られると知る。
無論娘には言えない事は解っているが、もしもと思って探りを入れたのだ。
 夜も深まるが、未だビ‐ルを飲みながら話は続く、自分の母が居ないからと
美沙さんは解放間でか相当酔われて来た。
「ふ~気持ちが良いわね、たまにはこんな解放感で酒飲めたら良いね・・、
少年乾杯しようか・・、ああ未だダメじゃん、なんだ詰まらない男、子供か」
そう言われる。
 昼過ぎから雨が落ちて来て、今は外は大雨と風が酷く成って来た、
台風かと思うが天気予報も見ていない亮太、でも相当な嵐だと風の音で知る。
 「酷くなって来たやないね、如何し様・・」「泊れば・・」
「ええ、少年の部屋でか・・」「その少年は辞めてくれんさいや・・」
「うふっ、出た出た訛りが・・、良いじゃ無いね、その言い方好きや・・」
「で、泊まりますか、用意しますけど・・」
「如何でも良いわ、飲んでいるとき其処を考えない事にしているの、御免ね」
テ‐ブルに五本缶が転がっていた、宛はチ-ズを食べながら飲まれている。
 狭い部屋、窓を閉め切っているから匂いが充満、その匂いは総て美沙さん
から出てくる匂いだった。
160前後の身体は、二十三才、会社勤めも今年からと聞いて居る。
そんな姿態など長い時間傍で見る事は無い、亮太は次第に相手の姿態、
いや裸を妄想し始める。
こうなると・・、亮太は頭を振りその気を飛ばそうとするが、どっこい,
何時もの亮太じゃない、既に部屋で居る男は変わっていたのだ。
虚ろな目つきで亮太を睨まれる美沙さん、その顔に亮太の顔が近付くと
自分から手を伸ばして、亮太の首に回すと、引き寄せられた。
『・・、う・うっ・・』
いきなりキスを受けた亮太はもう気がどこかに飛び散った・・。
キスを返しながら、後ろに斃し、馬なりでキスを今度は自分からしてしまう。
だが、相手は其のキスを受けて長い長いキスをしてしまう。
 だがだが・・、数分後攻守逆転、なんと亮太は美沙の衣服をはぎ取り、
身を転がして、あれれと言う間に下着のみにしてしまった。
(凄い、初めて見た・・)獣が獲物を咥えた瞬間、極上の味を知らせて来る。
 そうなると、もう既に別の亮太が総てを動かす、今まで遠慮していた部分
と卑猥さを見つけて時、其処が現れて来る。
下着まで剥がすと、もう止められない、美沙は驚愕の顔をするが如何せん
酔っぱらう身、安心してふざけた事も後悔して、あがなうが、
所詮歯が立たない、相手は子供でも男の子、わが身を恥ずかしい程
見られてしまい、身ぐるみはがされて無残な姿、美沙は漸く我に戻るが、
酔ってまともには動けなかった。
 甘かった自分を悔やいないな決して嫌いな子じゃない相手、でもこうは
考えていない、其れが現実裸にされ、早くも相手の顔が美沙の股座に
埋もれている。
口を開いて叫ぼうとするが声すら出ない、卑怯と叫ぶはずが・・、
いやや~辞めて~とか細い声で言い放つが、そんな弱い抵抗じゃ相手も
怯んでくれない、其処は解る美沙、此れから如何なるのか其処も僅かだが、
結末は理解出来る、若い男が相手に襲い掛かると、終わるまで離しては
くれない事ぐらいは学習済み、袖に足は開かれ、相手が動くに充分な姿、
諦めと、まあいいかと思う気が交差している中で、意外や意外体が反応し、
頻繁に脳に良いわ気持ちが良いじゃないかと告げて来る。
 煩い程体のどこかしもから伝達が脳を襲い、其のまま相手が果てるまで
待とうよと脳から言われるように、美沙は既に拒ますす官能を味わおうと
する自分を知った。
 既に身を蹂躙され五分後、部屋は異様に変化していた。
なんと美沙が甲高い声と悲鳴染みた驚きと気が舞い上がる事を知る。
 その後、又又五分後、既にがっちりと上から美沙の身体を雁字搦めで、
其れで・・、「御願~叶えてくれんさいや、お願いじゃ美沙さん・・」
その声を聞いて居る時、美沙の身体は愛撫を浴びて・・、
既に二度目の往くを体が知った。
 「ずずずっりいり~~~ズンズンズズン・・」
美沙は目を大開にして、あらけ無いとんでもない衝撃を全身で浴びた・・。

                つづく・・・・。
























望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・14》

 里から送られて来た金を取敢えず駅前の銀行に預け、
亮太はいよいよ始まると興奮する。
あの事故紛いの事が起きた日から早二週間が経過、
以後連絡もしない出来なかった。
だが、その家の娘碧ちゃんとは、幾度も大学内で顔を合わしている。
そんな時、亮太の携帯が鳴り、出ると知らない人からの電話だった、
名前を告げて会いたいとだけ言われていた。
大学の喫茶室に待たれている。
「おう・・、君が前田君か・・」「はい、そうですが・・」
「失礼、僕は君の一年上で、太田敬之と言います」「はい、初めまして・・」
なんかギクシャクするが、其れは互いが初対面、其れでそうなっていた。
「実は、人伝に聞いた話だが、何か会社を興すと聞いたが・・」
「ハイ其れは事実ですけど、未だ中身がもう一つ理解出来ないから今勉強中」
「聞くと、ゲ-ムとか・・」「はい、其処は決めてはいるんですが、其処を
起こすにはどうすればいいかの場所、頼り無いけど知らない世界ですから、
でも動物の感で其処は伸びるとは確信しているんです」
なんと早くも話ができる位置に立っていた。
「そう、じゃ機械などは・・」「はい、知合いから参考書を頂いて猛勉強中」
「そう、実はな僕は今大学内でコンピュ-タ-関係の講義を受けて居る、
小さいけど研究所に入っている」「ええ、有るんですか此処に・・」
「ああ、既に相当前からだがなんせここは文学と経済政治関係の生徒が多く
てな、技術関係は京都の大学に後れを取っているんだ、でもなかなかの物は
有るぞ、古いがコンピュ-タ-も有るし、其処で色々研究も出来ているんだ。
そんな中で面白い生徒がいると耳に挟んでいた」
「そうでしたか、有るんですね」初めて聞いた亮太は興味が湧いて来る。
 それから顔を突き合わせて色々な話を聞き出せた。
「え、では動画やアニメも作れるんですか・・」
「其処や、議論上はそうなるけどなまだ日本では其処は夢,アメリカでは
既に其れを担うほどの機械は出来たと聞いたが、高価でな手が出せん、
国からの補助は申請しているんだけど未だ裁可されていない。でもな、
考えれば其処を掘り下げると良いかも、此処掘れワンワンやな」笑われる。
「僕がしたいのは・・」そこからこの人に言っておくほうが良いと察し、
会社の中身が如何するかを話す。
 「おう、そうか漸く見えて来たぞ、其れなら簡単じゃ、今な通信衛星を
アメリカから借りて、携帯が繋がっている、其れを肩代わりするべく、
日本でも秋に打ち上げるよ」「ええ、本当ですか・・」
「そうや、漸く政府内で決議されて数年間待った、ロケットの精度も凄く
上がり、此れから変われるぞ、日本は・・」
ほとんど知らない部分、亮太の無知を嫌ほど知る。
 「其れで、其のコンピュ-タ-は幾らくらいします・・」
「え、君、其処は高額、日本でも数台しかない、でもそれらは既に時代遅れ
になって来た、この世界は今煩雑に器具が開発されている。アメリカや欧州
が先頭を走って、其れがこの世界で後塵を浴びる位置では後れを取るんだ、
全て部品は既に特許を取っているし、其れに関係する部品などもだ、
だが今懸命に日本でも走り出してくれている。大手の会社では既に何件かの
特許も取得しつつ、その関連もかなり取って来ているんだ」
だが其処から出てくる単語は初耳の物ばかり、クリエイテブ、アプリ、
モバイル、ウエブに関係する英語単語は亮太が初めて聞く事、其れ程世界は
かけ離れていた事を嫌ほど知らされた。
「じゃ、日本では無理と・・」「いいや、既に其処を見込んで立ち上げた会社
も数社あるよ」「え・・」「それは総てその世界での開発者の連れの連中だ、
そうでないとおいそれとは出来ないだろうが、だから其処には君みたいな若者
が集まっているよ」」「ですね・・」
またも其処から聴く話は耳を疑うほど英語の連続、呆れるほどそうなった。
だが中には耳寄りな話も聞けた、今その世界は雨後のタケノコの如く日進月歩
の早い進み方で、機械も新しいのが出来ているとも聞かされる。
「それでな、手を回せば今の機械が手に入るぞ、其処は既に新しい機械を購入
する会社だけどな、古いから新しいのを入れている、其処を見つけると、
今の機械でも安く手に入る。
「え、でも其れでは間に合わないでしょう・・」「あ、其処な考えようじゃ、
新しいって言うけど元は同じだ、其処を利用すれば間に合うが・・」
「え、間に合いますのか・・」「そうや、集積回路は変わらん、中身が変化と
追加、スピ-ドや、それなら今のコンピュ-タ-でも其処の違う部分に新しい
仕組みのチップさえ買えば良いし造れるなら尚良い、造る事も出来る、
其処を狙えば何とか追いつけるぞ」「なんと・・、太田さんすごい・・」
その後はその仕組みをメモしながら聞いて行く。
 だがこの出会いは発展した。
大学の中でもその関係する学部はそう多くない、亮太の話が飛び交っていた。
するとまた太田さんが連れて来られた学生、プログラマ-を研究されてる。
そんな関係が日増しに増えて行く中、亮太は漸く小さいが部屋を借り、
会社設立が出来たのだ。
 十一月の半ば、仲間が集まり部屋で祝う、メンバ-はあの最初に向かった
部の近藤さんと藤田さん、其れになんと太田さんも加わられていた。
心もとないが思いはでかくと寄合、何とか箱だけは小さいが出来たのだ。
直に受け持つ範囲を決めて、皆の賛同を得ると亮太は安堵、
其処にはこれから進む茨道でも頑張る意気込みを知ることが出来たのだ。
統括は亮太が受け持つが、其処は組織と運営のみと決める意味を話し、
冥々が得意とする部分を割り当てた。
太田さんは進む方向の責任者、近藤さんは、作るゲ-ムの中身を計画、
藤田さんはプログラマ-や、技術者、特に政策は何と碧さんに頼んでいた。
 其々が動く事にして、なんとか会社を動かす事を皆で賛同・・。
なにからなにまで何も無い、其処で一番肝心なコンピュ-タ-を手に入れる
事を太田さんとする。
益々忙しくなった亮太、其処から先は未開拓の地を鍬と鎌のみで耕す様な
心もとない出発なのだ。
だが志は高い、其れが知れ渡ると外部から参加したいと、希望者が増える。
特に碧さんが受け持つ作画部門は驚くほどの人が集中している。
太田さんは既に機械の選別をされて、二・三の中古の機械を調べられる。
亮太は、金策に駆け回った。
一番肝心で大変な事、何も手持ちは里の二千万だけ、会社を立ち上げたのは
良いけど、何とも心もとない、其れで碧さんが無い情を知るから家で話し、
其処を母親が危惧され、亮太に合おうと連絡が来る。
 既に妙子は覚悟していた、あの子が難義していると聞くと居ても立っても
居られない、其れ程あの事件は別に可愛いのだ。
 会うと、直ぐに会社の事情を聞かれる、「其処は知っている、金策は・・」
「それが今悩んでいます・・」「そうだろうな、妙子は既に用意している、
だが娘に聞くと幾らでも欲しいと聞いた、機械が揃わないと動けないともな」
「はい、その通りです・・」「じゃ、お前が動くしかあるまい・・」
「ですから動いている」「あのな、此れこれしますから投資して下さいじゃ、
集まらんぞ、思惑が有ると思うやないか、小僧がする事はなにと考えるだけ、
先は心もとないと判断される、銀行など門前払いじゃろうな・・」
「はい事実です‣・」「そうか矢張ね、じゃ自分で動くしかあるまいね」
「はい・・」神妙な面持ちを妙子は本当にやる瞑りと思えた。
「・・、よし、お前は此れから妙子の思うままに動け‣・」「え・・」
「いいから従え、其処は獣の世界だと思えば良い事や無いか・・」
「ええ、妙子さん・・」「いいな、金はどんな事で手に入れても、使い道
では同じ金なのだ、世に言う洗浄金だよ・・」「・・」
「其れでも金には変わらんや無いね、だからお前が其の気に為れば集まる、
妙子は既に金は用意しているが、幾らでも必要になる、投資金は沢山抱え
ても良いじゃないか、其処をお前がする事が先には大変な力に変えられる、
聞くと良い人を集めたと娘が言うからな‣・」「妙子さん・・」
「お前は獣道を歩んでこそ若者の夢を結実して進む事に意義が有るよな」
「妙子さん・・」感動して身体を震えさせ頭を下げた。

                つづく・・・。













望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・13》

 先ほどの異様な空気じゃない、前に座る子は項垂れて、覇気も無い姿、
其処を見た妙子は考えた。
「な、もう泣くなや、いいから妙子に正直に教えてくれんかね・・、
何でそうなってしもうやんや、何か有るだろうが、お前が飛びつくほど良い
女じゃ無いしな、何でや其処だけ聞かせてよ・・」
「おば、ア、妙子さん済みません、僕は異常者。其処は昨年の秋近くに気が
付いたんですけえ、言いたく無いけど、こんな事を仕出かすと気が狂う男と
みられる、でもその現場は僕のもう一つの人間がいるとしか思えんけえ、
そんで悩んでいます、でも決して誰もかれもじゃない、僕が信じる相手が
そうなってしもうた、正直に言います、郷の義母はこのため苦労して来て
います、僕を宥め賺す術は会得され、今まで育てて来てくれた。抱くなら
勉強してのし上がれ、其れでないと義母は死ぬに死に切れんけえと泣かれ
たんです。其処から僕は一心に勉強し、珠に僕を鎮めるために義母は身を犠牲
にして宥め、思いを遂げさせてくれていました。実は其処を何でか間違い・・、
妙子さんを義母と思い込んだことが事故の始まりと思えるんです・・、
如何かもう僕は諦める、こんな僕じゃまたどこかで事故を引き起こすと・・、
判ったんです、本当にすみませんでした・・」最後に頭を下げて居た。
 「・・、そうかね、辛いね、でもようお前は良い事をする事も出来そうゃ
ないか・・」「え、良い事・・」「ああ、妙子が知る中でお前は物凄い威力を
知らされた。なな、其処だけは良い、後は総て素晴しい青年やないか、其処を
隠すだけ隠せると後は理想の男や、な、いいから悩むなや其れも良いと思える、
お前はとことん思うままに生きて行けばいいやないか、事故と思う相手なら
仕方ないが、中身は凄く良いぞ、動きも相手を往かせる威力と豪快さは誰もは
出来ん地域や、其処を知ると武器にも変われるやないね・・」「武器・・」
「そうや、それを使う相手さえ見極める事だけ間違わなければ良い事や、な、
此れからもその仕事の会社、妙子も付いているし、何なら友を引き入れても
良いぞ、家は昔からの百姓だったが今は如何、住宅地に化けて周りは成金
ばっかしや、家もそうや、マンションを建ててのんびりと暮らしていたんだ、
だが、其処にあんたが現れただけやないか、こんな年の身体によう入れくれた」
「ええ、妙子さん・・、僕はそうは思わない義母といい勝負だった、その位置
が僕が憧れる区域でした」「なんと、そうかね、義母さん、幾つじゃ・・」
「三十の後半、妙子さんとあまり変わらん、少し上だけじゃ・・」
「なんと、そうかね年増が良いのか・・」「ええ、妙子さん・・」
「な、聞かせろ、いやいや抱くのか・・」「違うけえ、真底憧れたら事件に
為りそうと今思えた・・」「そうかね、じゃ娘の美沙は如何・・」
「ええ、其処は言えんけえ許しちゃんさいや」
「美沙は動かれなかったと聞いたが・・」
「ええ、そんな、出来んが大事な家の娘さんだし・・」
「じゃ妙子は義母さんに似ているのか・・」
「はい、其処は言えます、いいや義母より数段上位でした」
「く~泣かせるね、お前は女殺しや、でも其処が何とも言えないほど可愛い」
「妙子さん・・」「何もゆうな、良いね、此処は2人だけの世界にするよ」
「妙子さん・・」「泣くな、男が泣くな相手を抱いて喜ばせて泣かせろや、
無論ぶち込んでだぞ」「ええ~・・」漸く亮太の顔に笑顔が浮かんで来た。
 「じゃ如何する、外に出るか、此の侭じゃお前は納める事が無理や・・、
妙子なら構わんぞ、初めて見えた頂上を芯から挑んで登ってみたいがね」
「妙子さん・・」「外に出て腹ごしらえして、其処から任せる・・」
「・・」「返事しろ、男だろうが、構わんが思う様に動けや、妙子は待つ」
「はい、喜んで・・」「じゃ出様・・」何と二人は部屋を出て行った。
 亮太も相当だが、どっこい、妙子はその上と自分で思える。
こんな好青年が二重の人間を抱えているとは信じがたいが、泣いて詫び、
そうして事実を話してくれた。
 ここからは産まれてて来た女としてアレの極みを味わいたい、
次回でと思うなら、互いが普通に戻れるとおいそれとはいかん、
其処は長年人間として世を歩いてきた妙子には理解出来る。
変な理屈をつけて外に出た、無論歩いてだが尼崎はよく知らないから、
難儀して繁華街に到着、既に午後九時を過ぎり頃だった。
(なんと、こんな気分を味わうなんて・・此の子が悩んでいる傍に居て遣り
たい気も湧いて来る、不思議な青年やないか・・)
寿司屋に入り、妙子は亮太に食べさせると早々と外に出る、
そうしてチャッカリ来る途中の路地奥にラブホのネオンをみている。
 ここからは相手に戸惑わせることは良くない、率先し其のホテルに入り、
鍵を貰うと、妙子が階段を上がる。
何事もアレが行われるまでは先導しようと決めた妙子、本当に強い女性だ。
 部屋に入ると、まず相手を安心させ得るため電話をする、相手は娘さんの
美沙さん、友達の家で酒飲み過ぎた、此処で泊って明日帰る・・、
そういった。
「さ、お前裸に為ろうね、風呂・・」「はい、用意しますけど、本当‣・」
「あ、一度だけかもしれないが、お前の悩みを知りたいんだ身体と共にね、
もう其処は考えるな、考えるのは頑張って抱く妙子を最高な場所で味合わせ
てくれないか、今後、其処を超えると妙子も協力が出来るよ。さ~男は先に
歩くんだよ、着いて歩くね」「・・、・・」
頷いて亮太はそのまま進もうと、後は結果だと知る。
 妙子を裸にすると、なんと亮太は其処から変われる.
本当に如何してと思うほど、あの里の義母に挑んだ気持ちが蘇り変身出来た。
「あ、ああ・・、お前~~~」その妙子のサイレンで亮太は心底変化出来る。
 風呂に入ると思っていた妙子、驚く中で裸にされたら、ベットに斃され、
其処から妙子は実を任せるが、なんと気持ちが良い事か、何でも有と決めた
妙子も、こんな進め方は考えてはいない、亮太が、自分の体を愛しんで
くれている。
其れはあの部屋で咄嗟に抱き付かれた、同じ男の仕草じゃ無かった。
迎える妙子はその気、しかも一度強姦まがいに抱かれた後、
何もかも流れは初体験、今は恍惚に向かい発進中、簡単に走れて行ける。
「うわあ、あ、あ、あああああおお・・・・まえ~良いが良いぞう~良いが
あ・ソコソコ嫌や其処や~来い来い舐めてくれや、可愛いぞお前~」
唆す叫びも掠れ、卑猥さは増幅、そうして手を上にかざして震える肉が、
味をしみこませて行く。
これ程男に愛撫されたことは無い、とことん遣らせて味わうのが最高と
決めて、青年に何でもしてと心から叫んで仕舞った。
 其の無防備な姿態が、亮太を狂わせ導き喜悦の園にと邁進した。
来るわ来るるくまるですさまじい嵐の如く全てを噴き上げ舞い上がる。
妙子はしきりに凄い凄いが~と吠え捲る中で、愛撫だけで芯から飛んでいる。
 だがだが、そんじょそこらの男じゃない、愛撫を終えると今度は肉の棒が
軋しんで穴に割り込んで来た・・。
 「・・、・・、うぐッ・・」篭るうなりを出した本人が驚く・・、
強烈な刺激を総ての筋肉に伝えた妙子の身体は、亮太を迎えた事を、
其処から嫌ほど肉に染みつかされて行った。
 何度も泣き叫び往くが~と伝えると、豪快に小躍りする肉を相手に
魅せ付けて痙攣開始、その繰り返しはエンドレス状態になった。
休む間などない、男の威力とエネルギ-は人間とは思えない、
其れ程強靭で、棒がでかい分受ける妙子は砕け散り、
その中で泣き叫んで往く往ったと知らせるだけは泣き叫び伝える。
際限など無い程相手の棒は妙子の股座に詰まって動かされている。
既に気が遠くなる妙子は声すら出て来ない、何度最高峰に登らされたのか、
遂に肉が呼応しなくなり、でかい乳房だけが突かれる都度揺れ廻って
舞い踊る・・、・・、・・、陥落、声も動きも自分では叶わない姿、
口を開き泡をだす。
其処で漸く亮太は動きを止めて、妙子の身体を擦り、痙攣されているのを
手と目で味わう。
 その後、朝まではなにが何だか覚えていない、寝るとぶち込まれて起きる
だけ、其処でひとしきり泣き叫んで気絶、また寝ている間に・・、
其れの繰り返しで,流石に妙子は半病人、受け続けた結果そうなった。
 十時前、何とかホテルを出て駅に向かうが病人姿、別れも覚えていない程、
電車で揺られ夢遊しつつ家路にと向かった。

         つづく・・・・。





























望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・12》

 数日後、亮太は関西から姿を消している、レンタカ-を借りて中国道を
ひた走り、その日の夕方には実家に辿り着いていた。
家で晴子は編み物をしていた、既に谷は幼い苗がそよ風になびいてまるで
青い水の如く波打っている、縁側で晴子は座っていた。
 「え、何々・・」突然けたたましい車のエンジン音俯いて居た顔を挙げた。
「・・、え・ま・・あああ、お・ま・え・」「御免、驚かした・・」
「なんと、もう阿呆、何で知らせんね」戸惑いながら笑えた、さっきまで
懐かしいと亮太の姿を脳裏に浮かべて、思い出に浸っていたから、
驚きも半端じゃ無かった。
「来て来て、上の家・・、早くね」「・・」車を止めると出てそう言った。
「え、あの子・・」既に庭には車だけが残って、あいつは上の家にと
向かっている。
 晴子は、如何し様も無く、体が動いて、直ぐに上の家にと脚が向かう。
庭先で待つ亮太に苦笑いすると、「晴子~・・」「・・」
いきなり抱き付いて、熱い熱いキス・・、受ける晴子は身体を持上げられ
背伸びしながら体の芯から痺れだす。
 二月前、大阪で燃えに燃えた身体、その後は思い出と言いながらも毎日
亮太の事を考える日々、其れが定めかと言いつつも、何事にも耐えがたい、
あの恍惚感、其処を温めて生きると決める中で、此の衝撃が、又自分の体を
躍らせるんだと、感激している最中、晴子を軽々と抱き上げると、
もう部屋の中、あれからそのままにしていた上の家、中に入るなり、
亮太は獣に成り代わってしまう。
 会いたさが増幅する中での再会、無造作に春子が着ていた、ジャ-ジを
剥がすと、直ぐに愛撫は後ねと一言、未だ濡れていないアソコに亮太の物が
忙しくはみ出させて挑もうとする。
「待って・・、挨拶・・」何と亮太の股座に顔を埋めてしゃぶり、
最高に聳えさせる。
 「良いわ、来て来て、どんどん突いて~~』号砲炸裂,亮太が待ち望んで
居た肉体に挿入開始、生暖かい穴の中は亮太の身が迎える洞窟その物・・。
直に迎えた晴子が、猪狩上げて「あんたあんたもうあんた~嫌や~~~~、
嫌だけ~もう苦しかった、鎮めてね~」ドンドンと突き入れてくる中で、
晴子は言葉を切らさずに思いを告げようと頑張る。
受ける身は貪欲に迎え、喜びを体内で湧き出させ、とんでもない喜悦を
味わって飛んで往った。
何度も戻されるが、又すぐに頂点に・・、その繰り返しがこの子は凄いと
褒めつつ、チャッカリわが身に総てを埋め尽くす様に善がりを増幅させ
中に迎え続ける。
 休む間もなく、三十分、凄い事だが晴子は出来た。
既にとんでもない喜びの渦に巻込まれ、身体は伸び切って痙攣三昧・・、
其れを擦り、晴子の連呼はなんと晴子自身の胸に一言一言刻まれて行く。
 水を飲まされて、気が戻ると、亮太に抱き付いてすすり泣き、
こんな泣きは何時でも大歓迎、そんな思いで迎えた身体だった。
「何で、何か有ったんか・・」
「うん、相談に戻ったんだ、此れから話すから聞いてな・・」
余韻が残る晴子の体を膝上に抱いたまま亮太は話しを始める。
 なんと、十五分一言も晴子に喋らせず、亮太が熱く語る話をまるで
夢の中で聞こえる大好きなジュピタ-の音楽に似て、晴子は一番幸せな
時間だった。
 「なな、聞いてくれているんか・・」
「え、ああ、話ね、聞いて居るわ、でもわかんないけえね、お前がしたい
なら良いじゃないか、お父ちゃんの生命保険だしね、良いよ、全部でも
良いが・・」「いいや、其処は駄目、二千万貸して・・」
「お前の金じゃろうが、断らんでも良いがね」
「駄目、何するかを話しただろう」「判らんけ良い、でもしなさい」
「了解、話は其れだけですよ、じゃ又・・」
「ええ~お前~~~、殺す気か~」「死んで良いよ死のうか~」
「お前~、狂るわしてくれ~又覗きたいがこいや、とことんきんさい・
や~嫌やまた往けるがお前~~~」呆れるほど貪欲な晴子、
受け身を研ぎ澄ませて迎えて往く・・。
 夕方、下の家に戻り、戻る妹を待ち構えていた。
家の土間で立ち尽くし、大喜びされる中、妹は多少今度の話は理解できる
相手、夕食を食べながら話を聞かせる亮太が居た。
 二日間、其処に居て、手配だけ頼むと、亮太はまた関西にと出て行った。
「あらら、行っちゃったね、本当に嵐じゃ、真大嵐を巻き起こす男じゃね、
お父ちゃん、良いだろう息子が頼みにきんさったけえね」
仏間で手を合わせ、上の夫に報告していた。
 五月二十日、大学に向かうと、既に亮太を待ち伏せする女性が居た。
「碧ちゃん・・」「馬鹿、何で休んでいたん、病気か電話してもつながらん
かったやんか・・」「うん、電波が無い場所だったんだ・・」
「ええ、在るんそんな所・・」待ち構えていたのはあの松原の家の碧ちゃん。
喫茶店で経過を聞かれる。
 「え、じゃ会社起こすの・・」「うん、誘ったけど良い返事が貰えんけえ、
自分で起こそうと決めた」「ええ、なんとじゃじゃ、碧加わる・・」
「え、拙いよ、未だどうなるやもしれん中身やで・・」
「うふっ、大阪弁下手、でも良いわ、手伝うだけよ、何も知らんやんか」
「うん、気持ちだけ頂くね」だが、其処で一部始終話をさせられた。
 夕方、仕事が出来たから部屋に戻り、又も部屋で篭っていた。
「コンコン・・」ドアを叩かれ出た。
「・・、うぎゃ~何で何・・デ、おばちゃんえ・ぇおりんさる・・」
「阿呆、呼んでも会えんから出向いたんや、酷い奴や・・」「・・」
上がってと言う間もなく上がられた。
「往々、戦場じゃな、なんと夥しい書類と、散らかり様は真戦場やないか」
「済みません、知らせて頂ければ整理するのに・・」「うふっ、会えたね」
「おばさん・・」「もう何でや、おばさんおばさんと、傷付くわ・・」
「え・・」「あのな、私にも名前が在るやないか・・」「え、あ・・」
「た・え・こ・・、や」「あ、はい、妙子さん、何できんさったん・・」
「事件勃発や、碧から話を聞いたから飛んで来た」
「ええ、電話してくれんさいや、僕が向かうけえね」
「待てんやんか、鉄砲の玉が要るやろ・・」「ええ、弾・・」
「そうや、戦に弾要るやろ」「・・」「あのな、その話郷に懸込まんでも
松原が在るやないか・・」「ええ~じゃじゃ、おば、いや妙子さん・・」
「なんや・・」「僕僕・・」「なんや詰まらんと話せいや、明日金渡すど
良いな会社は興せ、其れと軍資金も必要じゃ、何でも構わんし、妙子が
後ろに控えている、いいな、命令やど・・」「妙子サ~ン・・」
跳び着いて亮太は感動する。
勢いで二人は倒れるが、抱き付いたままの亮太の背中をさすり無言で妙子
はそのままでいた。
(この子には、何時も教えられるやないか、学生で何かを興すなど有り得ない
ほど燃える男やないね・・)背中をさすりながら、自分にはこんな元気な男の
子が欲しかったと、其処で思った。
 だがだが、其の事は、亮太にとって危険ゾ-ンにはまる。
亮太は出来事を今理解は出来ていなかった。
なんと里の晴子とダブっている、此処が大阪とは忘れているし、
大興奮している間に、あの危険ゾ-ンに居ると錯覚、だから亮太が意外な行動
に移ってしまった。
何となんとキスを敢行し、その間手早くスカ-トの中に手が入り・・、
パンテイを引きちぎる様に横に除けると、相手は驚愕される間に、素早く棒を
引き出すと、乾いたアソコに向かわせ無理やり、棒を突入れる仕草を始めた。
相手は何も知らないし、怒る筈が無い出来事に驚き驚愕する間に・・、
なんとでかい物が穴を探して入り口で右往左往、其処で相手が困り、
自分の唾を手に落とすと棒の亀頭に撫でて付けた。
其れで一気に棒が挿入された。
 「・・、あ・あ・あ・あわわわああああ~~~~」
やられる相手は青天の霹靂、考えもしない事に為って行く。
 そうなると、もう止まらない亮太は、無茶苦茶、動く腰を相手の肉に
伝導させ、突くわ突いた、あらけ無い程突き入れて暴れる。
迎えるいいや無理示威をされて居る妙子は言葉が出ない・・、
何が何でこうなったかと考えようとするが、今其れ処の騒ぎじゃない、
とんでもない事が今我が身に襲い掛かる最中、駄目ともいやとも叫ばず、
叫ばれなかったのだ。
 其の動きは続きに続く、なんと駄目と言えない中で妙子は異様な気持ちが
湧きだす、其処は知らない忘れていた地域、既に女の味は忘れ去った身、
だがだが、無理やり入れられたものが普通と違うと穴から電信が走って
脳裏に来た。
其処で穴で動く棒の空恐ろしいでかさにまたまた驚愕,しかも今は辞めるな
という悪魔が息を吹き返している。
我が身の悪魔が地底から出て来ていた。
忘れていた快感など、比べ物に為らない喜悦の渦に溺れながら、なんと妙子
の手が相手の背中に廻り抱き締めてしまう。
その呼応に応じる相手、其処から一気に頂点にと上げる物凄い連突き・・、
瞬く間に妙子は昇天を極めてしまった。
昇りたくても今まで登れていない淫峰・・、其処に一気に盗著が出来た、
いいや其処に飛ばされていたのだ。
舞上がる我身が強烈に喜びで痙攣を起こし、上で暴れる相手を喜ばせた。
 其処を境に,妙子も孤軍奮闘、迎える意欲が湧くと,何と考えもしない
喜びが湧き出て、もっと来てと催促するが、如何せん世の中を知る妙子は、
此処でいがり泣くことは出来ないと知らされた。
だが、この男の強靭さは並じゃない、其処で妙子は宥める様に・・、
男の耳元で囁いた。
「凄いぞ、お前はあらけ無い威力がある、此処では声も一心に迎える事は
不味かろう、妙子は声がでかいぞ、なな、外に出様や・・」
「え、妙子さん、ああごめんなさい、なんとした事を、ああもう何もかもが
駄目になった、死にたいが・・」亮太はそのささやきで、我に戻れている。
股座は未だ聳えたままの状態で、正座して、頭を床に擦り付けて慟哭する。
其の様を見て普通じゃ無かったと妙子は知らされた。
 「御免なさい、大事な人に、もう僕は駄目じゃ、何でこんな事を・・、
済みません、許しちゃんさいや、駄目なら警察に突き出してくれんさい、
なんと馬鹿な事、今迄抑えていたのに肝心な人にこんな事を・・」
独り言だけど、中身は解る相手、泣き崩れる亮太の背中をさすり、
「良いんだよ、妙子は動じて居ないしね、ね、泣くな、男やないか、
いいから泣き辞め、話も出来んよ」そう言われる。

            つづく・・・・。






















望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・11》

 五月の連休後の爽やかな空の下で、亮太は部屋に閉じこもり読書、
と言ってもそんな柔な事じゃない、分厚い本を前に汗を掻きながらせっせと
PCに何かを打ち込んで行く。
凄い数のペ-ジに文言が打ち並べられて,その横は喰い掛けのインスタント
が空箱に為って転がっていた。
先ほど気に為ると碧さんから電話が来たし、伸介からも来ているが、
手が離せないとだけ伝えたまま、専門書を読んでいる。
 時間も忘れ、気が付くと既に外は真っ暗闇、其れでも動じず、
本を読み漁っていた。
 『え、又かよ・・』携帯が鳴るから出た・・。
「あのう、お尋ねしますけど、この携帯は亮太さんの物でしょうか・・」
「はい僕ですが何方ですか・・」「美沙です・・」
「・・、あ・あお姉さん,何で如何されたんでしょうか、今何処です・・、
行きましょうか、大丈夫ですか・・」「え、ま~なんと元気そうで
よかった・・」「え、何でですか、僕は生きて居ますけど・・」
「じゃ良かった、妹が気にしてて、電話してと言われていますから・・」
「そうでしたか驚いた、でも嬉しい、今ね・・」
「あ、其処からは言わないで、見学したいけど良いかしら・・」
「え、遠いいですよ、大阪の松原からはとても遠くに為るんです」
「尼崎でしょう」「ええ、大物ですからね」
「聞いて居る、でも傍に来ているんですのよ」
「ええ~嘘、じゃ傍と言っても駅前でしょうか・・」
「それがね、あなたの住まれるマンションの下、窓からのぞいて下さいな、
二階でしょう」「ハイ直ぐに・・」
 とんでも無い程慌てて、立上がる時しこたま膝でテ‐ブルを打ってしまい
転がりながら窓を開けた・・。
「ああ~美沙さんだ、上がりますか、嫌駄目や、汚いから駄目・・」
「良いわ、判ったし上がるね」「ええ・・」
慌てるが、膝が痛くて歩けないで棒立で迎える羽目に為る。
ドアを叩かれ足を引きずりで迎えた。
 「え、何でその顔駄目なら帰るし・・」「いいえいいえ違うんです・・、
電話で驚いて立ち上がる時膝を打ったんです、テ-ブルの角で・・」
「で、負けましたの・・」「ええ~あ、そうなるんですよね、参りました」
「食事持って来た・・」「ええ、もう美沙さん困る・・」
「じゃ捨てましょうか‣・」「え、もう何でや、本当に松原の家は負ける」
「勝てそうね、じゃ上がってお掃除する」
「其れこそ困ります、とんでもなく汚いし、困ります・・」
「良いわ、其処で困っててね、美沙は構わないしどうぞ・・」「・・、・・」
呆れ果てて声すら出て来なかった。
 だが、其処から何も言われない、其れ程テキパキとかたずけが進んで行く、
なんとものの十分で、自分の部屋果と疑うほど綺麗になった。
無論タオルを雑巾にして拭かれているから綺麗になった。
 「ええ、なんと貴方、しているわね、じゃこの専門書は使えるよね」
「え、あ・あ・・・・・・此れはなんと凄いぞ、ひや~探して居たけど・・、
何かを言ってくれないと探せないと言われていたんだ、此れはそうか初級編
から中級、そうして専門書か・・、凄いぞ、美沙さん貸して頂けますか・・」
「あげます、もう今は必要ないし、貴方なら使えるかと選んで来たの・・」
「助かります、何とか周りは見えて来たが、肝心な中身が未だです」
「そう慌てないでじっくりよ」「嬉しい、肝に銘じて頑張ります、仲間にも
良いでしょうか・・」「良いわ‣・」
「喜びます、では読ませてください、ああコ-ヒ-はインスタントですが」
「用意するね」返事を忘れて、其の初級編から読み始めた。
 この男はツボに嵌ると周りが見えて来なくなる、コ-ヒ-も飲む美沙は、
黙って亮太の顔が紅潮したまま目が異様に光るのを見て仕舞う。
(この人夢中になってる本当に嵌り込んでいる・・、ならば何か出来るやも)
美沙は横顔を見ながら遠くのほうを見つめる目に様変わりする。
 其処は二年前の事、同じような男に出会うが、其れは正しく詐欺男だった、
何も異性を知らな過ぎた美沙はまんまと相手に泳がされ・・、
体を許すと本性剥き出し、其れからあれれと思う間に百万が消えた。
其処から異様さに気付いた母が男を調べさせると、とんでもない男だった、
其れすら微塵も見えなかった美沙はそれ以来男を避ける人生の道を歩んで
来ている。
だが今回は様子が変、其処は母の後押しがあった、あの松原での亮太さんと
の出会いは衝撃的、母が前のめりで亮太を気に入ってから、何時よ・・、
何時来させるんだと、妹と私に交互に聞かれている。
 自分を産んだ母の事、世間では一目置かれる存在で、周りでは確り者で
有名な女性だった。
其れが亮太に会いたいとまるで子供のように駄々を捏ねる母・・、
妹も呆れ果てるが其処は始末に負えない母の事、美沙が代表で見て来いと
言われて来ていたのだ。
 「貴方、お食事して下さい・・」「え、ああ、直ぐに・・」
返事はするが直ぐとは行かない、暫く美沙も何も言わずに座ったまま・・。
 「あ、仕舞った又だ、御免為さい、直ぐ」そう言いつつも又読み耽る。
「貴方、体壊す・・」「ええ、大丈夫ですが、ふ~凄いぞ、じゃ変換器が
大事じゃないか、其れと動画作成が大変だな、其処は専門家を知らないと
出来ないけど、機械はアメリカ製か成程な、後は何が要るかな・・」
「何されると・・」「え、そうですね、読んでいる内に機械は既におそ気に
為っているし、其れなら軽い方を選んで、日本で早く其処を作り上げる方が
良いかなと、読んでいます」「なんと、では本体じゃ無くて媒体・・」
「ああ、そうですよ、媒体です、其処なら我々でも立ち行く可能性があると
見ているんです、ゲ-ム作成とシナリオ次第で綺麗な画像も作れそう、
スキルやアプリか、此れも何とか出来そうだけど、其処も機械、突き当りは
総て其処に為るな・・機械もこのままじゃないみたいだし、買いたいけど
資金か、ようし作るぞ・・」「え、貴方・・」
「ああ、食事でしたね、美沙さんと食べましょうか、なんとお寿司か・・、
暫く食べていないな、いいや大阪では初めてかな・・」「食べて・・」
「頂きます・・」「・・、ええ~嘘や・・」
何と亮太の姿で驚いた美沙、其処には先ほどの真剣な顔つきの亮太は見えて
来ない、とゆうかまるで子供のような顔を見せている。
美佐は同じ人物かと疑うように見るが、本当に別人そものの男に見えだす。
 そうして又も本に噛付くと、美沙は呆れて、疲れが出て後ろの壁に縋り
寝てしまった。
其れすらも気づかずに亮太は専門書を読み、
気に為る部分はPCに打ち込んで行った。
 朝が来た、亮太は慌てて、大失敗を詫びる、寝ていた美沙さんは苦笑い
されているが、お客をほったらかしは酷い、でも其処は言わない美沙・・、
漸く、美沙は部屋を出るが、後に従う亮太の情けない姿に呆れて笑えた。
駅で見送る亮太に手を振り、美沙さんは帰られた。
 昼前、一週間振りに大学に顔を出す。
其処で行き為り皆を呼んで話を始め、認めていた、夥しいコピ-をみんなに
配り、後で計画書も配布、なにが何だか最初は皆が困惑して居る最中に、
此れやろうよ・・、一言言ったら、みんな唖然とする.
 「おいおい、簡単にゆうな、何で出来るんだ我々で金も仕方も知らんぞ」
「だから補えば良い事じゃろう、出来ないことは出来る人を探せば良い事、
自分で何もかもは出来んと思うけど‣・」
「じゃ聞くが資金は如何する、百や二百じゃ無いぞ桁が違うか・・」
「其処や、如何かな変換機を買い、其処で手始めにゲ-ムを造るグル-プ
を募集し様や、其処は直ぐにでも機械さえ手に入れば出来る、だから出来る
部分で起こそうか・・」「起こす何を・・」
「会社だ、事務所を小さくても借りて始めよう、なんか心もとないけど、
最初の資金は作る、そうして画像作成とシナリオと、出来れば行く行くは
スキルやアプリを作り売ろうや,其処が儲けのポイントになるし、
無料でゲ-ムさせながらスキルを販売し、なお一層ゲ-ムに執着できる凄い
物語を造ろう、総ては、日本が此れからPCや携帯で興る仕事に必ず成得る、
其処をいち早く作ろう,なな皆一緒に頑張ろうや」
「・・、亮太、本気か我らは学生だぞ」
「だから良いじゃ無いか失敗しても、其処から出直し出来るぞ、資金は
返せないけど、其処は我慢する、僕が責任もって集めるし・・」
「幾ら集める・・」「最初は資本金二千万で行く、後は借金に為るけどな」
「ええ、出来るんか大金だぞ・・」「何とかする宛も有るし・・」
「君、気は確かだろうな・・」「江坂さん、参加願いますか・・」
「俺は如何かな、他の連中から聞いてくれや・・」
「嫌なら良いですけど此処で立ち上げての意味がある、此れからゲ-ムや、
遊び心の動画で二年後は煩い程成長する元を本当は作りたいが、計算すると
五億以上機械だけで要る計算が出た、其処から益々良い機械が出来て来る筈、
だから背伸びしてたら駄目になるから、此処は媒体で頑張ってのし上がろう」
亮太が気を入れて話すから押され気味の他の人たちは言葉が出て来なかった。
 「じゃ話はしたヨ、参加は冥々に都合が在る筈、無理とは言わないけど、
出来れば此処で立ち上げて様子を見てみたい、此れからの世は出来上がりを
薦めるのじゃ無くて、みんなの先頭を走り続けたい、二日後、皆が考えて
良い意見が在れば知らせて欲しいです、以上・・」
亮太は話し終えると、椅子に座り、気が抜け出すのを知らされた。
其れだけ皆は思いがけずに話にはのってくれなかった、でも言いたい事は
言えた、そう思うと、此処での役目は終わりかなと思え出す。
 其の後、亮太は部の部屋を出て講義を聞かずに校門を出て行った。
 「おい、聞いたか、凄い事だけど我々じゃ無理やな・・」「・・」
「なんじゃ、話聞かせんか、なんであいつが頭に血を登らせて喋るまま
任せるんだ、俺なら参加せんが・・」江坂が吠えた。
「お前な、其処は言わんほうが良いぞ,あいつはあいつなりに考えて来て
いるんだ、出来る出きんは別じゃろうが我々は学生だぞ、夢を語るも大学
の中じゃ、誰が学生で起業を起こせる、失敗は目に見えているがよ・・。
俺も参加は考える、後藤は如何や・・」
「俺か、感心して聞いて居たね、良いか、今まで俺たちは此処に集まり
世を儚んで夢を語るために集まり、他所の事を罵り、其れで鬱憤晴らし、
其れだけじゃ無かったか、あいつは其処は参加していない、
未だ大学一年生だぞ、そいつがあそこ迄熱く語っただけでも凄い奴じゃ
ないか・・、そうは思わんか・・」
「其処だが、話す事は誰でも出来るぞ・・」
「じゃ、お前論文形式でその事を造り話さんか、出来もせんくせに何か
したいと言うのはお前が一番おいいぞ、判るか話だけでも凄いと俺は
思えたぞ・・」後藤がそう言い放った。
 だが、その後は何時も快活な連中だけど、話は出て来ない・・。
すでにその部屋には人は誰も居なくなっていた。

              つづく・・・・。











望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・10》

 いやはや、亮太はとんでもない木偶の棒だと嫌ほど知らされた。
田舎出で何も知らずに猛勉強をしただけ、しかもそれは過去十年間の問題集
を幾つもの大学からの出題を頭に叩き込んだだけ、其れが現実大学に入ると、
何も知らないと頭を殴られる程衝撃を受ける。
其れ程素人だって事やと歯を食いしばって悔やんだ。
 「亮太さん・・」「ああ碧ちゃん・・」
こうも会うともう相手ににらまれる蛙如き、其処は観念して、コ-ヒ-を
付き会う。「そうね、じゃ詳しくは判らないんだ・・」
「そうなんだ、悔しくて・・」「じゃ一度兄に合う・・」「え、何で・・」
「兄は大手の研究員よ、内緒は話せないと思うけど、大まかには話してくれ
そうよ、会社の極秘は駄目だけど世界を跨ぐ女性なら聞けそうよ」
「え、ではお兄さんは・・」「うふっ、実は姉よ」「ええ、何で・・」
「言わないでよ、姉がそんな会社に居る事言いたくない、男勝りなんよ」
そう言われる。
 だが、関係する会社なら話が聞けそうと思う、亮太は会いたいと咄嗟に
口に出す。
「良いわ、聞いて見るね・・」「碧さん御免な・・」
「ううん、力には為れないかもしれないけど、姉なら話してくれそうよ」
其処で携帯で話をされる。
 「良いわ、夜なら家に来てと・・」「凄いぞ聞けるんだ・・」
「中身は知らないけど,興味が在る人とだけ使えたわ・・」
感謝する、其処で何と碧さんの住む家にと向かう事に為った。
 だがだが、生涯途轍もない事を耳にする。
既に日本は世界に先んじて、その部類の研究は進んで来ていると恐ろしい事
を聞かされる。
「では日本でも・・」「ううん、そうじゃ無くてね、日本は今までどんな事
にも先を見据え、基礎研究に政府も力を入れてくれているの、だから世間は
知らないけど、その基礎研究には莫大な資金投入と、人間を育てて来ている、
だからどこにでも製品は精密に為れば成程、中身には日本の部品や基礎機械
が備わっているわ,何処何処の会社は如何かと並べればきりが無い程世界を
網羅してる、知らないだけ、だって織物会社や薬品会社や、果はセメント
から家造りの会社や調味料の会社まで、専門を決めて深堀して研究し・・、
本来の仕事の他なのに先を見て手を出してくれているの、特許を取り其れが
日本の財産なのよ、だから今回の携帯でも既に基礎の部品の多くは日本製、
其れが次から次と成長するから、世界は其れに振り回されている。
今後は其処に中国が割り込んで来る、絶対にそうなるから、日本は既に製品
から手を引いて、その製品の部品を発明からも進歩させ続けて来ているわ、
でもやがて其処も中国が掌握するでしょうけど、既に其処からまた違う世界
に此れから宇宙も其の戦場に為る、日本は其処を睨んで進んでいるのよ。
もうやがて通信衛星が打ち上げられる筈,其処もほとんど独自の開発で
ロケット製造も大手が始めているし、其処はやがて打ち上げられる」
「何でロケットが要るの・・」「其処はね、今はアメリカの通信衛星を
借りているの、其処を中継点で電波が出る、無論ややこしい暗号で飛ばして
いるのよ、其れがみんなの携帯の通話に変化するのよ」
「なんと、知らなかった、てっきり海底ケ-ブルかと思い込んでいたが、
知らない事とは言え、日本が其処を頑張っているとも知らなかった」
正直そう思っていた。
「だから、色々よ、其れで聞いたけど、研究したいの・・」
「え、今は其処まで考えられないけど幾らか参加して見たいんだ」
「え、PCなの携帯なの・・」「どっちでも其処すら決めていないけど、
僕等でも何か入り込める余地は無いかと探して居るんだ・・」
「聞いたけど仲間がいるそうね・・」
「僕は新参者だけど、話を聞いて居ると途中で訳が分からなくなるんだ、
自分に失望しています」「ま、其処は仕方が無いわよ、今までそこに
のめり込んでいた訳じゃ無いし、此れからよ・・」
「でも割り込むほど柔な部分じゃ無いと思える、悲しいかな、何をすれば
良いのかさえつかまれて居ないのです」
「正直な人ね、碧が推薦するだけは有るわ」「御免なさい、素人が来て」
「嫌だ、そんな言い方嫌ですからね、自信を持っててね・・」
そう言われるが、今は本当にそうだった。
 家で聞いて居るが、家にはいると碧さんの姿が見えない、
部屋は最初からお姉さんと二人きりだった。
 「お姉ちゃん、食事で来たヨ・・」「有難う、行きましょうか・・」
「ええ、僕はそんな積りじゃ無いし、迷惑かけるから帰ります、勉強に
為り、一度専門書を読んでから、疑問を聞きに来て良いでしょうか・・」
「良いけど、今夜は食事しませんか、用意しているみたいだしね碧・・」
「何よ、帰るなんて、酷くない」「え、でも迷惑かけるし・・」
「亮太君、あんたね、もう迷惑かけてんのよ、食事あんたの分残すの誰が
食べるんよね、ねね・・」「あ、そうなるんか、仕舞った、先に言えば
よかったんだ。御免なさい謝ります、気転が利かない田舎の子供です、
許しちゃんさいや・・」大事な場面では訛りが出てしまう亮太が頭を
下げて謝った。
 「ええ、あんた、なんと真面目な男やね・・」
「え、ああ・・、お母さんでしょうかお邪魔しています」
「いいから、遠慮は無いやね、あんたが気にいっているんよ,ささ食事
してから考えようかね・・」「ええ、食事してから・・」
「あ、そうか、食事を断っていたんかね、笑えるが其処は如何でも良いが、
値打なぞ無い私らも田舎もんゃ、私らも五十年前まではここ等は皆田んぼ
ゃったんや、其れがお金に化けて変わっただけじゃないね、元を質せば
同じ部類じゃ無いかね,遠慮なしで食べんか・・」
「お母さん、感激ですけえ・・」
「ええ、幾らでも食事の後で感激しててよね」大笑いされた。
 「どうぞ・・」「え、御主人が来られるまで待ちます・・」
膳の前に座ると亮太が主人が居ないからと待った。
「ええ、あんた、待てるかね・・」「ええ、失礼に為りますから待ちます」
「そうか、じゃ私らで始めようか待てんがねあんな奴・・」
「そうやね、待てん、お姉ちゃん・・」
「そっか待ちきれんのが正解ね、本当に待てんお父ちゃんだったね・・」
「え、だった・・、ですか・・」「そうや、だったで区切れるやんか」
「何でです、お出かけでしょうか・・」
「ええ、二年前からお出かけに為られたよな碧・・」
「ああそうや、其れでコンクリ-トの台の上で寝かされ、果は火が燃える
だろう穴に入り、其処から戻られていませんけど・・」
「あ、あああ~~またやらかしたぞ、もう何度も済みません・‣、
許しちゃんさいや、この通り・・」
頭を床に擦り付ける姿に、家族の女性達は大笑いされた。
 だけどその姿は、此処の主の母親には強烈に印象を植え付けてしまう。
「明日は朝からかね碧・・」「ううん昼からで良いわ、講義聞きたいのは
昼からやね・・」「亮太さんは如何・・」
「え、僕は午前も午後も暇ですから、大きな本屋に向かいたいけど碧さん、
何処がええかいのう・・」「ああ、紀伊国屋がええかいと思うがな・・」
「ええ~お前呆れるが、可愛そうじゃないか亮太君が泣くぞ・・」
「お母さん、すでに此処で滅茶苦茶になりそうで、心では大きな涙溢して
居ます」「往々、そうじゃろうな、此処は女地獄の家じゃが、お父ちゃん
もこき使われてな早死しんさった、この言い方で良いかな‣・」
「訛りは真似せんでくれんさいや、音が高低差が在り聞きずらいけええね」
「はいはい、相済みませんね,では紀伊国屋にいきんさるんかね」
「上手い、そうや行けたらな・・、もうお母さん笑えるけえ・・」
又また大爆笑、堅そうな姉もお腹を抱えて大笑いされていた。
 酒を飲み始められだす中、「美沙や、何か亮太に仕事作らんか・・」
「え、何言っているんね、亮太さんは学生じゃ無いね、無理や・・」
「何でじゃ、だって学生デモ起業家は居るやないか、テレビで見たぞ、
なんか仕事作れや、私が資金出すぞ・・」
「ええ~何でや、お母ちゃんぼけたんか・・」
「ああ大呆けや、この方に呆けたぞ」「ええ、じゃじゃ亮太君にか・・」
「そうや、とんでもなく気は良くて、そんでな母のハ-トを鷲掴みされた
のや、此処は男に恵まれて居らんやないか、其れでお前から聞いたら
すでに両親が亡くなり、今は義母とその母親の娘だけと言ったよな・・」
「うん、そうやでもなんでなん、意味が判らんがね」
「家は男日照りやないか、お前も姉もろくに男を捕まえんと勉強し腐って
ばかりじゃ、妙子は生きてても面ろうないんや、ここ等で何か異変を
起こそうやないか・・」「それでも投資とは豪儀な事・・」
「出来んと思うんかね・・」「ううん、お母ちゃんなら出来そうだけど、
何で亮太君か聞きたいし・・」「お前は嫌いなんか・・」
「え、其処は・・、よう判らんけど・・」「けどなんや・・」
「だから判らんのや其処は・・」
「お前な逃げるぞ、この男謝る事が上手いし、逃げた後、悔やんでも遅い」
「お母ちゃん、何で今夜は変やないか・・」
「変にも為りたいが、二人して男を横に置きっぱなしで勉強か呆れるが、
お前等は子供を産んで何ぼのもんじゃ無いかね」
「ひや~蔑視言葉吐いた~・・」碧さんが大袈裟に驚かれた。
 だけど本当に家の中は健康な笑い声が絶えない、其れ程仲が良い証拠、
亮太は漸く大阪に出て、気を抜いて笑えることが出来ていた。
 その後引留められる中、何度もお礼を言いつつ家を出て、駅に向かう。

           つづく・・・・。


















望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・9》

       【 世間に押し出された獣 】
 尼崎の阪神電鉄駅から十五分の所に東大物という町が在る、
晴子は探した部屋がその名前の土地と知ると大笑いする。
「亮太、大物やで・・」「変な名じゃね」互いが大笑いして、
細長いマンションの二階に部屋を借りる事にする。
 翌日から三日間、晴子は生活用品を買いに駆けまわる中、亮太は電車に
乗り込んで散策、大学に通う道を調べて歩いてみる、其々が今後の為にと
動いていた。
 愈々別れる日が迫る前の晩、部屋では抱合う事が儘為らぬ、
壁は厚いか薄いかさえ判らないから、又も外で夕食を済ませラブホ探し、
見つけてその夜はあのおぞましい抱き合いが行われた。
散々善がらされた後、晴子は泣いて亮太にしがみ付き、負けるな頑張れ
晴子は里で大人しくまっていると言いながら、又も大汗を滲ませていた。
 母がとうとう帰ってしまう、新大阪駅は尼崎から近い送ると駅を出て、
帰りは歩るけるまで歩こうとて行こうと決めて、歩き出す。
地図では相当近くに感じるが結構遠い、其れでも見学かてらに歩き通して
部屋に戻れた。
高価な携帯電話を買い与えてくれてる、其れで電話すると義母が出て、
其処で折り返しかけると言われるが、お金は同じ財布じゃと大笑いした。
長い電話が亮太を安堵させ、その代わりプレッシャ-も懸って来る。
 そんな会話を終えるといよいよ此れから本当に独り暮らし、
気が付く義母が,簡単な料理本を買ってくれている、
其れを見て作りなさいと、本を手に取ると義母が浮かんで来る。
 四月、入学式は義母は来ない,既に郷は忙しい季節に為る頃、呼ばないで
独りで大学の校門を潜る。
 「もう止めてくれ~、恥ずかしいじゃないか、もうおふくろ勘弁してよ、
大丈夫だからさ・・」そんな声が聞こえた。
「え、何や、変か・・」立ち止まっていた亮太を見つけ、
「え、そうでも無いけど良いなと聞いて居るんだ・・」
「何が良いんか、俺の身に為ってみろや、もう直ぐ十九ゃないか、そんでも
付いて来るんじゃぞ」「良いじゃないか、君も其の御腹の中で育てもろうて
いるじゃないか・・」「ええ、あんた、何処の学部や・・」「経済・・」
「良いな、俺は嫌々電子工学や・・」「え、良いぞ其処はこれからの世界が
覗けるが・・」「え、君は名前は・・」
「おう、もうされるな、よしんばそこを尋ねなさるならそなたが先に名乗る
べきじゃないかね・・」「うひゃ~、何やおもろいが、なんと時代劇か・・、
ようし任せ、拙者は聞いて驚くな、後藤伸介と申す、そなたは・・」
「我は田舎出の芋侍じゃ、今後とも宜しくな・・」
「ひや~聞いた、おふくろ、おもろい遣っちゃで・・」
「済みません、此の子寂しがり屋で付いて来て怒られています」
「いいや、心では大感謝されていますよ、もう入学式も最後と思えるし、記念
ですよね」「ええ、そんな事で、貴方は・・」
「僕は田舎ですから、今は母も忙しい季節になるから呼んでいません」
そんな会話をする亮太だった。
 式を終えると、真っ先に義母に電話し、遂に晴れて大学生と為れたと思った。
 四月の半ば、なんとなく大学生活も慣れて来た頃、キャンパス内の長椅子に
座っていると・・、「ああ~居たぞ、ななおもろい奴がいるが・・」
「ああ、そなたは・・」「おう、また会いましたな、奇遇とは此れですかな」
「ええ、後藤君なによ・・、その会話」「あはっ、会った時の約束事なんや、
おもろい遣ろ・・」「うふっツ、吃驚したやんか、もう驚かさないでね、
今日は・・」爽やかな顔をして長い髪がそよ風に揺られる中挨拶をされる。
「どや、再会を期してお茶せんか・・」「良いね、行こう」
誰も知り合いは未だ出来ていない時有難かった。
 粋な喫茶店で座り、自己紹介を相手の女性にする。
「ま~、亮太君なの良い名ね、私は佐伯碧、伸介君とは同じ高校を出たの、
二人が合格したのよ」そう言われた。
聞くと、家から通う距離、其処は羨ましいが、独り身も良いかと思い始めて
いる時に聞かされる。
「なな、俺はプログラマ-に興味が在ってな,其処のクラブに入ろうかと
悩んでいる、君は・・」「僕は未だ、何も分らんから後でと・・」
「何でや、判らんから早く部活に入るんだよ」
「そうなるんか、じゃ僕は携帯に興味が在るけど、何処の部が良いんか・・、
判らんが・・」「じゃじゃPCクラブが良いわよ」「え、何ですか其処・・」
「聞いた話だけど、なんか携帯やPCで何か起こそうと考えているグル-プと
聞いて居るけど・・」「え、有るのそんなのが・・」
「有るわ、小さな部屋だけど見た事在る、校舎裏の建物に沢山部が存在して
居るから其処行くと見つかる」
「そう、有るんだ、じゃ明日にでも見てみる」
「何で、そんな事に興味が在るなら、経済学部は違うだろう」
「だよな、取敢えず受けたんだ・・」「ええ、じゃあんたは競争率が高い学部
を取敢えず選んだというの・・」「そうなりますね・・」
「驚いたぞ、そんな男が居るんだ、てっきり目的があってかと思ったやないか」
「在りそうで無さそうじゃね・・」「何や~またや、敵わんな・・」
三人が大笑いする。 
 だが、その相手と長い付合いになる、其処は後だが今はその部を見つけて
訪問をする。
大歓迎をされる中、なんと部活は少人数だった。
二年生後藤智樹、江田紘一、二年生、今休部している人が二人いると聞く。
でも、直ぐに知り合い、いいや友達になれる程懐が広い連中だった、
話は総て携帯とPCの話しだけで、色気もしゃしゃりけも其処は存在して居ない、
部屋はうす暗く、古いなんて代物じゃない、勝手に看板を挙げて部を名乗り、
居つくだけと大笑いされる。
其れで機械という代物は皆無、卓上で計画を練り描くだけで問答が出来る,
簡単そうに見えるが専門用語が飛び交う,其処にしばらく居て、
気が変になりそうだから外に飛び出た.
 「あら~、待ち伏せ成功よ、ねね言った通りでしょう・・」
「あ、この間は有りがとう御座いました」「え、何よ碧・・」
「あ、其処ね、喫茶店で奢っただけ安いし、お礼はせんといてね恥ずかしい
やない」「いいえ、其処はケジメですけえ・・」
「けえ、って、あんた何処から出てきたん・・」「はい、ド田舎の猿です」
「ま~聞いた自分から言うてはる~・・」三人が大笑いされた。
「ねね、今度は食事如四人で・・」「え、ご勘弁を恥ずかしいし、食事作法
がまるで駄目、箸だけは器用に使えるけど,おこがましい場所は逃げる」
「ま~先手戦法ね、負けませんからね・・」
にこやかに笑われる中、嫌だと言い張るが連れられて校門を出てしまう。
 いやはや危惧するほどの相手では無いと見えた。
会話が飛び交う中、皆が明るい顔、其れでしなやかさは壊れていなかった。
(なんと都会育ちって此れか~、見事だが・・)助かったのは焼肉パ-テイ、
其れなら任せと従い店に入る、其処は食べ放題と聞かされ仕組みが判らず、
碧さんに聞いた。
だがそれが大問題に発展し、独り占めは駄目と女性三人が大騒ぎ。
溜まらず亮太が割込んで入りお願い、「其処は揉めんといて、僕はそんな
値打ちなどありゃ~せんけえ・・」「ええ、今何とありゃ~せんけえ・・、
なの・・、く~良いわ大好きその言い方惚れるが~~」
其処で大笑いが起り、亮太は遂に焼き肉を仇と思うほど食べ続けた。
 ビールを豪快に飲まれる中、亮太だけはビ‐ルを飲んでいない、
他の三人は二十歳は超えて居られるかも知らないが、女性は既に二十歳過ぎ
の顔つきと化粧、其処は男と大違いだった。
 そんなこんなで、なんと寂しい時期に懸るが、どっこい亮太にはその単語
が今は見当たらないし、探しても居ない、都会を満喫するようになってくる。
 五月に入るが、流は変化なし、有るのは二度も伸介と会い、楽しい時間を
過ごすことが出来ている事と、部ではもう本当の仲間に馴れた状態・・、
そんな中で気に為るあの碧さんとはその後二度合っているが、
其処は変わりない食事や、コ-ヒ-を飲んで話をするだけだった。
 そんな日々の中、部活は大騒ぎ、何事かと亮太も行くが・・、
「お、きたな大変だぞ、これ見て・・」雑誌のペ-ジを指で刺されていた。
「ええ・・、何で何で出来るんか・・」「あのな、携帯だからさ・・」
「だって、電波飛ばして会話するだけと、今はメ-ルも出来る器具が出来て
いるだけ・・」「そうなるんだが、もう世界は先を覗いているんだ・・、
やがてメ-ルも日本では出来ると聞いて居るし、此れは急がんと乗り遅れる
ぞ~、会議だ、ええいめんどくさい、エレクト部を呼んで来い~江坂・・」
「おうし任せ行く・・」「おい、遅れたが、日本はなにしているんだ・・、
此れじゃ手遅れだろうが、大手は手をこまねいてまた輸入か何で出来んのや
もう頭が割れそうじゃが・・」後藤さんが大きな声で叫ばれる。
其処に二人の学生が部屋に来られる。
 驚く話を聞かされた、其れは携帯で今後できる事を並べられているが、
其れが何で出来るのかさえ知らない亮太が居る。

          つづく・・・・。


























望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・8》

 (驚いた・・、何で其処まで上がれたんだろう、此の子が連れてってくれた
んだ・・、恐ろしい子供・・)
晴子は未だ余韻に肉が小躍りし震える中、相手が言われた侭事後処理をする
湯を桶に入れて戻る。
晴子は身体を丁寧に拭く相手は紛れもない我が義息子、
其れが今迄体にもぐれ付いて晴子を登らせてくれている。
何が如何してこうなって来たか今は問題じゃない、此れからが大問題と思う。
(此の侭埋もれさせるの勿体ない、どが~すれば伸びていけるんだろう・・)
目の前で動き晴子を拭く相手を見詰めながら、思いは益々愛おしくなる相手、
其処をどう伸ばそうかと又も考えだす。
 「有難う、合格よ、此処まではね、でも其れじゃ普通より少しマシだけよ」
「義母さん・・」「あんたね、義母は無いわ、この家では晴子と呼んで・・、
そうじゃ無いとしらけるし、義母の姿じゃ男を迎えられんが、判るじゃろう」
「そうか、そうですね、じゃ晴子さんと呼びたい」
「良いぞ、そうじゃ無いと迎えんからね、と言っても既に亮太の凄さが肉に
染み込まされているしね、困ったね」苦笑いされた。
「何か飲む・・」「あ、そうだ、晴子専用でビ‐ルが在る」「持ってくる」
(うふっ、良いねこんな事も良いじゃないか、あいつを上にと進める事だけ
考えようかね・・)今迄この家にはいるまでの晴子は何処にも見えない姿、
 ビールを、ゴクンゴクンと喉を鳴らして体内に迎える。
 「おう、そうや、お前聞いて・・」其れから晴子の話を聞く亮太。
人生はこのままじゃつまらない,お前は此れから上にと上がれ、
普通じゃ無い道からだぞ、其れにはまだまだ磨きが必要だけど、
お前なら其れは出来る、晴子がそうさせると断言する。
一番は考えを変える事、其処は諄く晴子が言い出した。
「良いか、世の中は男女だけだ、だが其処も中身はまちまち,愛と恋は大事
だが、男が生きるには二の次の位置、女はそうじゃ無い部分が男より大きい、
だからお前はその道を避けるんだ。避けるより向かわない方向に進め良いね、
其処は誰もが踏み込める世界じゃない、其処は愛も恋存在してはいけない道、
多少は仄かに芽生えるだろうが、其処が主役じゃ無いんだ。まともな道は
決め事が多過ぎ、あれも駄目此れも必要無いと色々有るんだ、だがのう、
お前が進む道はそれらを省く道筋や、其処は愛も恋も大事にしないほうが
歩き易いぞ、何故か、其処には踊り場が無い道、しかも道はエスカレ-タ-
でも高速エレベ-タ-のみじゃ、考えろやその道はな例えれば高層ビルを
脳裏に浮かべろ、しかも非常階段を考えてみ、其処は階段だけが存在する
だろう、然も高層ビルならとんでもない程の階段がある。其処を上がるのが
愛や恋なんだ、途中で幾つもの踊り場が在る、其処で一息となるだろう、
其の踊り場こそが考える位置に為るんだ、幾つも最上まで踊り場は作られて
いるぞ、其処を登るのが普通の男女たちだ、良いなお前はその高速ビルで
エレべ-タ―にだけ乗るんだ、高速でだぞ、上には一気に登れるし・・、
降りるにも早い、途中で降りて道草も出来る。其のエレベ-タ-は情じゃ、
情はたやすく手に入るし手放される代物、後腐れは多少あろうが、愛や恋
とは天と地ほどの差がある。其処はお前が手に入れることが出来る筈・・、
其れをはぐくんで楽しむだけ、珠には利用も出来るが、愛や恋はそこが
ややこしく、揉める元、時間を費やして育ててきた愛は恋、其処まで到達
するには時間と労力とお金が費やされる、其処が念頭に有るから揉め事も
深い、だから別れや離婚が難しいのは其れが由縁なのだ良いね、
其れを避けると先に薦めるんだ、お前は獣を持って生きる宿命じゃろう、
其れなら上がる事は階段じゃ無いぞ、エレベ-タ-しか使うな、情で最高に
お互いが楽しめば良い事じゃろう、其れが出来ないなら、晴子は今後は協力
は出来ん、色恋を求めるなら、進む方向も違って来るが、如何思う・・」
長い話だった。
 だが亮太は幾らでも話が聞ける、既に肉を割り行った体が横たえ、
話される間でも晴子の体を触れているし、言われる事も理解が多少できた。
「では、僕は・・」「ああ、色恋抜きで抱く、無論情は幾ら深くなっても
良い、其処は愛と恋とは別の区域,此れから晴子が言った事が当たる事が
多いい筈じゃが、間違わんとその道だけ歩むんだよ」「晴子・・」
「うふっ、よびすてかね、良いわ聞こえると身体が、もうあんた~其処
弄らないでよ、これ~・・」内ももを擦られ晴子が身を捩る。
 「え、あ、ああああんん、もう馬鹿~~~」
亮太の顔が晴子の股座に埋もれていた。
 其れからは当たり前の道が開いて行く、自ずから晴子の股も開いてる。
最初より濃いい行為は晴子が主導、今度は晴子が亮太を攻撃する立場、
最高な心地良さの中で意外にも亮太が吠え捲り、ハルコ-ハルコ-の
連呼だった。
たわわな乳房が、上で動き捲る晴子、其の動きと真反対に揺れ飛ぶ豊満な
乳房は豪快そのもの、そうして上で腰使いが見事な晴子は、何度も自分
から求めて昇り詰めると・・、イグ~~~と泣き吠える。
その甲高い声と低い唸り声は絶品、下から亮太が泣く程イケイケ―・・、
と叫んで迎えるのだ。
凄まじい善がりと、晴子の肉体は何事にも代えがたい素晴らしいものだと
亮太は知ってしまった。
 朝方、家を出る晴子の眼に涙が浮かんで、朝日に光った。
だがその姿こそ、晴子が求めている亮太に遺伝する、其れが功を奏して以後、
一週間に一度、そんな夜を二人は待ち構えて抱き付いて来た。

 翌年の二月末、晴れ晴れとした姿を太陽を浴びなが亮太は浜田市に居る、
其処は自動車学校に通う姿、大阪の大学試験に合格し、泣き叫んで喜んで
くれた義母、無論妹もだが、其れが田舎の高校では一大事、
初めて一発で合格した生徒となる。
 義母がご褒美だとクルマの試験に向かわされてくれる。
此れがどれほどでかい事かは周りがよく知っているし、大感激をされ、
義母は毎日喜びで泣き通し琴音が笑うほど喜んでくれている。
 義母とは約束通り、勉学に励む亮太を肉で支えてくれて来た義母、
喜びは抱かれる時と優るとも思えるほど我が事のように喜んだ。
それが抱かれる際に確実に現れ、もう晴子は日曜日がどれだけ待ち遠しい
事か、掘り起こされた晴子が抱く内部の獣の性根に水を与え育てたのが
間違い無く亮太だった。
 三月中旬、義母と共に大阪に出て、下宿かそれとも小さな部屋かと
悩んでいたが、亮太が独り立ちするには自炊が一番と晴子が薦めて、
大阪近辺では家賃が高い、其処で調べて尼崎を選んだもの2人でだった。
 だが関西に滞在する間、まともなホテルは高価、其れで観光をしまくり
夜は夕食を二人で食べるとラブホ泊り、しかも毎夜場所を変え泊る二人、
勿論そこで誰も真似できない程貪欲に互いの肉を揺さぶり、
泣きじゃくり吠え捲る二人だった。
だがその先は晴子が怖いと思う地獄と耐える日々が来る事を知るから、
交わりは壮絶極まりない。
 ラブホでは今夜もひと月分、明日もひと月分迎えるけえ、壊れても
良いが、お前が一番と肉が叫んでいるしね。
と言いながら抱かれ泣き飛ばされ続けた。
 晴子もいよいよ別れの前日、縋りついて、泣いてあそこに訪問は出来ず、
亮太は慟哭する義母を固く抱き締めて夜を明かした。

             つづく・・・・。













望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・7》

 平成五年十月、亮太の生活が様変わりする。
念願の事が成就出来る日が遂に来た、あの義母がその道にと自ずから足を
踏み出す姿が垣間見れる。
此れから三か月少しは苦闘の連続、だがその間傍にあの憧れの義母が居て
くれることを約束してくれたのだ。
 亮太は、既に自分が普通じゃ無い事は、あの平静な時の自分では考えられ
ない動きを思い出すと、本当に二重人格者と思える。
其処を危惧する義母が亮太が大学試験に受かる様に・・、身を挺してタッグ
を組んで歩もうと決めてくれたことは、わが身が助かる。
それだから、こんな無謀な計画も叶って来る。
総ては、亮太の身体の異常さを日常の生活で分けて生きるためと今思えた。
 夕食を食べて、亮太はなにも告げずに、家を出ようとする.
「お兄ちゃん、頑張って琴音応援するけえね・・」
その声を聞きながら、満月に近い月が山上から顔を出して来た頃、
奥の家にと坂道を登る姿、周りから虫の音色を聞きながら向かう。
 (遂に来たぞ・・)感無量な面持ちで、義母から渡された家の鍵を刺込んで、
カチャリと音を聞くと、一度深呼吸をする。
家の中は真っ暗だが、既におおよそ見当がついて居るから電気をつけると、
土間から部屋が見渡せる。
自分が住んでいた家の中より整っている。
其れは、此処の家に住まわれていたお婆さんのリハビリにと改造された家の
中、五年前町からの補助が出ると決まると改造されている家だった。
 (来た・・、此処か・・)部屋を廻り、そうして浴室まで覗くと台所で湯を
沸かし、此処で最初の動きはコ-ヒ-を沸かす事に為った。
 何と楽しい事か、総ては亮太の生活は此処から変われると思うと、
体が震えるのを抑えきれなかった。
奥の部屋は婆ちゃんが寝ていたベットが在る、寝具は総て義母が先日来て
天気干し済、そうして勉強部屋は仏間にテ-ブルと座椅子が置かれている、
何もかも有る物は殆どこの家に以前から有った物、持込んだのは勉強道具
と着替えのみ、其れだけここは何もかもが揃っていた。
 コーヒ-を持ち込んで、部屋に有る書棚に参考書や問題集を並べて、
一息つく、天井は漆塗りの間、最初に仏殿に手を合わせお世話に為りますと
暫く目を瞑る。
 「さ~、遣るぞ~~」咄嗟に吠えると、此処での動きと計画書作成、
其れは受験日迄きっちりと刻んで過ごすためでもある、
無論その中には義母が来て印をつけて貰えるように枠を造って行く。
 午後八時過ぎ、家の玄関口が音を立てて開いた。
義母と判るが、直ぐに部屋にとは来てくれなかった、動く気配は判るが、
姿は見えない、冷蔵庫を開けて何かを入れる仕草か、何か音が微かにするが
其処も意外と楽しめた。
「亮太、最初に話をするよ」「うん・・」
 其処から義母の一人喋り、メモをしなさいと一言告げると、出るは出る、
口から呆れるほどの言葉が出て来た。
 「ええ~・・」「聞きなさい、未だ有る・・」五分間は義母の言葉だけが
聞こえる、「ふ~言えたが,良いなこの事は守れ、そうでないと何時でも
晴子が決め事を止めるよ。其れだけお前が頑張れば今言った事は叶うよ、
良いね‣・」「・・、うん判った守るね、其れで義母さんが来てくれるなら
頑張れる」「阿保じゃね、何でこんな体がア、ソコはゆうまいね、此れから
進む道は、誰もが出来ない事をしつつ歩もうかね、総てはお前の為だよ」
「有難う・・」「馬鹿ね、じゃ何時も来るけど、大事な事は何時でもとは
行かないからね、言った通り、晴子が決めた日曜日はお前の動きに任せる」
「うん、いいやはい・・」「良い子だ、コ-ヒ-残り在るか・・」
「有るよ‣・」聞いて部屋を出て行く。
 戻ると、「如何する、最初の夜じゃ、お前・・」
「うん、あ・ハイ僕をその方に導いてくれんさい、体を習い覚えさせたい」
「良いね、勉強じゃね、此れも先々大事になると思うけえね、晴子はその
道の指導者かね」「お願いします・・」苦笑いされる顔が眩く見えた。
 だがだが、其処から直ぐと燃えたいが、事実はそうじゃ無かった。
「良いか、義母が獣に成り下がってでもお前の為にと来ている事だけは忘れ
るな、此れからは女という獣の本性を魅せる、誰もが持つ中で世間では出せ
ない出したくない急所じゃ、其処を見てお前は考えて都合がいい方に進める
ように導いて遣る、最初は女の身体を探検見学じゃ‣・」「えっ・・」
「黙って居れ、良いね、今から始めるよ・・」「はい・・」
何と色気もしゃしゃり毛も其処には無いと知る。
 十月と言えどまだ少しは暖かい夜、晴子はゆう事を言った後立上がると,
なんと義息子の前で、衣服を脱ぎ落し、素早く素っ裸になる。
 「・・、・・」その姿と動きを見る亮太は・・、唖然騒然・・、
瞬く間に憧れて居た女体、しかも義母の裸は蛍光燈に浮出て座り見上げる
裸は後光が射すほど綺麗だった。
「見て良いよ、でも此処の部屋は此処迄、続きは寝室に行こうか・・」
「はい・・」従い行くと・・、「お前も裸になるんだ」「はい・・」
義母はベットに座りそう言った。
 『なんと~・・、なんと良い良いじゃないか、あの時はなにが何だかと
思ったが、此れかね、凄いよ、如何して作れたんだ・・」
「義母を思い浮かべて扱いて来た、でも今は恥ずかしい・・」
「うふっ、良いよ、これ使う様にしようかね、強姦じゃ女は味わえないから、
へ~でかいね、其れと良い体しているよ」「義母さんこそ凄く綺麗・・」
「阿保じゃ、こんな体何処にでも有ろうが、でも真底従うのは最初は母の
身体だぞ」「有難う・・」「ささ、来なさい、今から言葉なぞより即実行、
愛撫を教えるけえね」「はい・・」
 遂に始まった、其処から言われるままに女体を貪り、撫でまわし吸上げる
仕草を総て教えられる、順序も大事だと言われながらわが身を授ける晴子も、
何と心から味合おうと決めて行く。
熟した肉体が蠢き喘ぐ中、亮太は言われるまま女体の神秘な秘密を吸い取る
様に舐め廻し、秘園まで手と顔を誘導され其処で暫く滞在し奮闘する亮太、
既に口で秘園は亮太の涎と秘液で光り輝いて行く。
 見事な舌使いと若い身体の姿は、なんと義母も男を舞い上がらせる技を
早くも亮太に浴びさせ、其処からもう言葉など必要が無い、蠢く肉で最高な
道にと、義母と亮太は二人三脚、互いを認めて進んで行った.
受ける受、既に自分の立場さえ忘れるほど興奮、これ程教えながら善がれる
我が身が凄いと褒める讃える中で、チャッカリ堪能する貪欲さだった。
 股を大開させながら悶え、時には相手の動きを褒めつつ味わい、
又怒鳴る様に𠮟責しつつ、技を与え習わせる強かな晴子が・・、
其処で始めて調教することの楽しさを知る。
相手が持つ一物は見た事も無いでかさ、夫はソコソコだったが、その息子は
息子じゃ無い程かけ離れて偉大そのものだった。
手で弄繰り回す間、何度も入れたらどうなるのかと思いつつ・・、
あの強姦された時を忘れ、義息子が芯から愛おしく思い始める。
だから攻撃も受け身も見る間に半端なものじゃ無くなって、喘ぐ姿も大袈裟
に反応する身体・・。
それを見定める男はまだ若い、いいや少年なのだ、先が思い遣られる程、
上達と技は切れまくって来た。
 受けている晴子はもう我慢の限界、既に三十分間、相手を弄り燃える中で
晴子は遂に叫んで往った。
 其処からはもうシッチャカメッチャカ,晴子が、「此処から先は入れて
暴れんさいや、技は後よ、今思いを晴子の身体に植え付けなさい、亮太~
頑張れ~、来てきんさいや、今日は強姦じゃ無いけえね、アンタの総てを
受けたいんじゃ、亮太~~ぶち込んでたのしむのよう~晴子は受けるから,
試験頑張れ、此れも頑張りんさいよ~良い子じゃ亮太あんた~~~」
支離滅裂な言語を並べ立てて吠え捲った。
 「・・、・・、う゛うう゛ぐう゛っ゛~~~ギダ~ギタガ~来いこい・・
未だじゃ~奥にきんさいや・・、・・お・おう・・お前お前凄いぞ凄い・・
がああああぁぁ・ぁぁん・、やれんゃれんが・突いて来るが奥に奥に~・・
来ているが怖いがお前其処ゆっくり動きんさい・・、うっぐ~~狂うが~
味わうけえね~、なんと来たがうわわく~いいぞおおおうおうっ、そうや
そう其処ゆっくり焦らすんだ・・、そうよ早々・・、駄目早く動け遣れん
ようになるうが、ねねあんた動いて意地悪するな、来い来るんだそこじゃ、
おまえ~そこがいいがそううごけ~やれん動いてきてお前お前良いが良いが
良いよう~~~~しぬうううがああああんたああ~~~いくいくっ・・・・」
晴子は既に壊れている。
微塵も無い程粉々にされ続ける肉は、ドスンドスンと跳ねる中で既に限界を
超えて相手にされる儘、其れが凄く良いから溜まったものじゃ無かった。
此れが未だ女を知らない子供かと疑うほど,なんと教えもしていない女の
弱みに土足で上がり込まれた状態、失点抜刀で逃げまくる晴子を羽交い絞め
で襲う亮太は既に別の亮太に変わっていた。
 晴子は泣きじゃくり往ったが、又だあんた~の連呼だけ、夥しい失禁・・、
その声で惨たらしい姿は喜悦の連続で破壊された後の女だった。

               つづく・・・・。






















望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・6》

 翌日になると,亮太が高校から急いで戻った。
「阿保やが、なんと早いね・・」「もう虐めんさんなや・・」
「うふっ、じゃ夜がええか・・」「早い方が・・」
「阿保垂れ,良いね約束だけは最初にして置こう」「約束、何や・・」
「お前は、此れから大学受験だろうが、聞くとそこそこの成績と聞いたが、
其れくらいなら抱かせん、晴子も獣に落ちるんだぞ、其処らの母とは立場が
違うが・・」「約束は何・・」
「良いな、今迄より数倍勉強して、この谷から出て行くんだ」
「ええ、何で、大学は既に広島と・・」「其処が普通と言っておろうがね、
そんじょそこらの友達とはお前は違うんだぞ,こんな田舎ではお前との関係
が直ぐに知れ渡りそうじゃないか、其処を危惧している、娘も未だ此処に
居るんだぞ」「だから・・」
「勉強して最高府の大学に入れるなら喜んで身を授ける、そうじゃ無いと
今回だけにする、そんで家を出て行く」「ええ、約束が違うぞ・・」
「じゃ止めようね」「え、酷い義母さん・・」
「だったら頑張れや、獣でも違うと見せんさい、晴子はそこしかお前に
対して身を渡さんぞ」「ええ、そうなるんか、大学は何処・・」
「広島じゃ近すぎる、大阪じゃ,其処はアルバイトも有りそうだしな、
良いねお父ちゃんの生命保険が有るから使う、出せるんだ,お前次第じゃ、
大学は何処でも良いとは思えんぞ、良いな覚悟在るなら、今夜良いぞ」
「・・」返事は出来ない、行き成りの話に戸惑った。
「風呂に入り、考えを決めたら母に話せや・・」そう言われる。
だがだが、エサが大き過ぎた、亮太は部屋で夕食まで考えている。
其れを見ながら晴子は心で良い事思いついたがねと我ながら呆れる。
 夕食時に、急に亮太が義理の妹にに話しかけた。
「良いな、此れからお兄ちゃんは大学試験の勉強をとことん始めるけえな」
「え、良い事じゃない、噂ではお兄ちゃんは合格ラインと聞いて居るよ、
頑張ってよ」「ああ、でもな広島じゃ詰まらんが、大阪の最高学府に挑戦
じゃが・・」「うげ~、何で何でよ、広島でも難しいのに・・」
「ああ、滑っても良いが、挑戦だけはしたいんだ」
「凄い~お兄ちゃん男らしいけえ、大好きヨ」
「お前な、お前も頑張れ、大阪で受かればお前も出て来い」
「ええ、本当にか、でも、頭がお兄ちゃんより悪いし、其処は望まんけど
応援する」「あはっ、弁えて居るな何時でも考えが変われば出て来いや」
「ええ、もう受かった気なんか、呆れるわ、お母ちゃん聞きんさった、
ええのんか・・」「ああ、何処でもとは駄目じゃ、亮太がそう言うなら
構わんが、出て行くのは見えていたしね」「じゃ勉強の邪魔せんとこうね」
「いいや、今迄と変わらんでも良いが、僕は上の家に籠り、猛勉強する」
「上の家って・・、あ・渡辺さん空き家や、そうか管理頼まれているんだ、
じゃ其処良いわ其処なら一人で,凄いわお兄ちゃん計画バッチリね」
「ええ、お前其処・・」「駄目か、家で管理頼まれているから良いかなと、
一年前出んさったばかりだし、頼んでみてよ母さん・・」
「・・、そうか、アソコか良いかもね、こいつ考えたな」「駄目か・・」
「良いわ、話してみるが、其処は喜ばれるかも家が朽ちないから良いわ、
今電話して聞いて見るけえ」「お願い・・」「じゃ本気で勉強するんだね」
「うん、頑張る・・」その返事に押され、直ぐに広島に出られた渡辺さんに
晴子は電話する。
 「如何だった・・」「話を聞いて居たろうが、喜んでおりんさる,お前に
頑張れと・・」「ようし、頑張る」「え、お兄ちゃん本気なんか凄いが」
急に家の中が明るい兆しが湧いて来る。
(こいつ、考えたな、うふっ、相か忘れていたが良い隠れ場所じゃ無いか、
アソコなら人が寄り付かん道が家で行き止まり、高台だし静かだし最高じゃ、
悪い奴じゃ、真獣そのものかね、やれやれ・・)
気にしていた事が急に解決、しかも亮太が言い出した事に驚かされるが、
勉強となると其処が理想と考えるが、晴子は其処は戯けじゃ無かった、
亮太が考えて居る事が丸見え、でも怒りは湧かない、
むしろ反対に安堵する自分が居た。
 「そうか、明日朝から出掛けんと行けんね、電気やガス、ガスはプロパン
だから検査してもらうし、水道と電気じゃね、明日から移るんか・・」
「うん・・」「良いわ、用意しておくけえね、総て物は置いて出て行かれて
いるから使ってといんさった」「有難い・・」
「じゃお兄ちゃん、あの部屋、琴音が使っても良いの・・」
「ああ、使えや、参考書も良いぞ」喜んでくれた。
 こうしてひょんな事で悩みが一つ解決、晴子は見え見えで住めるように
するから,亮太は明日から向かえと言い放つ。
其れは暗黙の了解で、事は明日に延ばすとの言い方だった。
 夕食を片付けながら晴子は考えている。
(若しかしたら、あの子相当な強者かもしれない・・)
上の家が咄嗟に浮かぶなんて考えもしない晴子、洗い物をしながらやられた
と苦笑いする。
(そうや其処だがね、あの子の気転の其処を育てると良いかもしれない・・、
其の脳を磨き上げると良い、そうや其処を楽しんで育ててみようかな・・)
今までに無い程、思惑が膨らんで来る晴子、其れを顔に表れる単純な晴子。
 翌日、晴子は子どもを送り出すと、軽で走り回る、電気とガスや水道局
廻りを済ませると、買い物、其処は母親だ、何から何まで気が届いて買って
昼過ぎからは上の家に入り、掃除や買ったものを並べて楽しむ姿,
まるで新婚気分で揃える新妻に似ている。
 亮太が家に戻ると、既に上の家に来いと書置きが有る、急いで向かうと
阿呆~着替え持参してきんさいやと、尻を叩くほど晴子は浮ついていた。
 夕食は元の家で済ませる事、欲しい物が有れば言いなさい、
何時でもとは来れないからと念を押す事は忘れない、
其れから抱かれる事の理由も沢山造っている。
其れ程今回は楽しいと晴子は思えた。
聞く亮太もそれは駄目とは言えない、今機嫌を損なわせるとと思うと
逆らえなかった。
 こうして亮太の勉強が行われる場所と、其処で義母と会う事も叶うと、
一安心、既に参考書と問題集は本屋で買い求めている、
何から何まで向かう先が朧気に見えだす中、最高な時を此処で過ごすんだ
と感無量、亮太は、必ず合格すると、心に決めていた。

               つづく・・・・。
















望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・5》

 そんな最中に晴子は一番悲しい出来事をもろに受ける人生が待ち構えてた。
後妻で来た家の主が夏を何とか越そうとする季節に、悲報が病院から電話が
飛び込んで来る。
慌てて、娘と亮太を従え江津の病院に駆け込んだ、酸素吸入の顔に縋りつき、
晴子は号泣、その姿に亮太は感激しながら泣く、琴音も同じ姿だった。
 亮太が高校三年生の早秋、慌ただしく葬儀を終えると家族三人は憔悴、
琴音は血が繋がらないが、母について家に来た時から大事にされている身、
母と共に泣き崩れている。
亮太は縁側で項垂れているし、その様子を見る晴子はやり切れない焦燥感に
覆われ、此れから如何するべきかを考えていた。
家の息子は異常者、此の侭居座れば、又あの時の事がと思うと、
逃げたい気が有った。
(如何すれば良いんじゃろうか、此の侭知らんふりで家を出るのが良いかな、
でも残す亮太が・・)悩みが人に言えない事、晴子は悩んでいたのだ。
(何が問題なのか、この先此処に居る場合は何をするべきか、娘を如何したら
この危険から逃すことが出来るんだ、いっそ娘を連れて出様、そう判断し、
其れなら以後如何したら良いのか・・)考えが決まらず、悩んでいた。
 十月が来て、夫の四十九日を迎えると、その夜亮太と話をする。
「お前、晴子は出るが良いか・・」「・・、・・」「なんか言いなさい・・」
「居ってと言っても無理じゃろうがね」「そうなるね」
「僕がいけないんだ、あの時我慢が足りなかった・・」
「普通の時はそう思えるんだね」「・・」
「そうか、でも正直にいんさいや、聞きたい事が有る」「何・・」
 其処から晴子は今迄気にしていた事を、此の子にぶつけて見たいと思った。
「あのな、本当の事いんさいや、何で晴子や、此処には娘も居るが、お前と
一歳年下だが、其処は如何ね・・」「え、何で琴音が如何したん・・」
「え、お前、女じゃろうがあいつも・・」「ええ~何でそが~な事いんさる、
琴音が・え・え~考えた事無い,僕が思う人は義母だけ、縋りついて抱かれ
てそうして、ア、あ~其処か、其処は眼中に無いが、今でも考えても其処に
居ないぞ、琴音は別じゃろうが・・」「お前、真か・・」
「正直に言っているよ、僕は子どもには興味が無いけいね」「・・」
その言い方は嘘じゃ無いと判る、晴子は急に安堵した顔に為った。
「そうか、親としてそこが気に為るから家を出ようと決めて来た」
「其処は無い無い、今はな・・」「今はなか、後なら‣・」
「其処迄は考えて居らんし、妹じゃ」「何でね、晴子は母じゃろうが・・」
「そうなるけど」「なるけど・・」「うん、頭の中は今でも義母の姿だけ」
「お前・・」「ね、これ如何し様も無いが、でも一度悩んでいた、又襲い
たく為った時が有ったんだ・・」「何時や・・」
「二週間前の夜、殺されても構わないもう一度したいと強烈に考えた・・」
「何で襲わなんだ・・」「其処がな、考えると待てもう少しじゃ、辛抱所為
と別の僕が居た・・」「ええ、じゃ抑制出来たんか・・」
「それがな、僕の力じゃ無いんだ、親父が出て来て、悲しそうな顔してな、
俺は逝くぞ、後を頼むな・・、と夢の中のような場所で聞いたんだ・・。
そんで親父が居なくなるまではこの気を抑えようと何が何でもと決めた」
「ええ、じゃ制御出来たじゃ無いかね」「え、そうなるんか・・」
「ああ、頼り無いけど、何でも理由が在ればそう出来ると思えるよ」
「じゃ僕・・」「何とか自分でコントロ-ル出来れば良いけどね」
「出来る、する・・」「お前・・」
「だから傍に居っちゃんさいや、こんな僕が一人じゃ危ない・・」
「うふっ、未だ駄目みたいね、今はお父ちゃんが亡くなった後、もう遠慮は
無いかなと思っていただろう・・」「ええ、思わんけ其処は・・」
「嘘つけ、ほら~これで如何じゃ・・」
「・・、・・、ううううぎゃ~何ぁぁ・何しんさる~阿呆出すな~遣れん
ようになるけ~義母さん・・」「此れは如何じゃ・・」「・・」
顔を真っ赤にして亮太は義母の淫らな姿を魅せられた。
 なんと有ろう事か、晴子は喪服の胸合わせを開き、豊満な乳房をブルルン
と揺らして出したのだ、その後も足の膝を立てて奥が望める程露わにした。
「・・」「見るんだ、母が欲しいんだろう、お前は獣じゃ、隠すな・・、
ほうら如何だ・・」黒い喪服の下は真っ白い襦袢姿、其のコントラストの
卑猥さは比類が無い程強烈、しかも憧れて居る義母が自分でさらけ出され、
亮太を唆す。
 「義母さん、いけんが危ないがなな~隠してえな~・・」
「隠すのか、其れで良いんだな、亮太本当の事いんさい・・」
「隠すな、見たいが未だ見たいが~義母サ~ン、こらえちゃんさいや・・、
僕が悪いなな未だ奥が・・」「見たいのか・・」「うん、お願い・・」
「じゃ、明日なら良いぞ・・」「え、明日か、本当か・・」
「ああ、今夜は駄目じゃ、襲うと死んで遣る・・」
「・・、判ったせんけえ,隠したらいけんよ・・、見たいが・・」
「良い、見んさいや、良いな他の女は頭に浮かべるなお前は母だけだぞ」
「ええ、うん、浮かべん、浮かばないし、義母さん凄いが凄い・・」
「見んさいや・・、奥を覗けや、寝て見るね」「・・、・・」
大感動した亮太、義母が寝て股を開かれた。
体を震えさせ、亮太は股の付け根を凝視する。
「此処で扱け,お前のも見たいが、お父ちゃんの遺影の前でも出来るか・・」
「義母さんが望む事なら何でもするけえ、出来るぞ・・」
「じゃ母のアソコを見て扱けや、母が見ているけえね」「・・」
直ぐに反応して居る物を股座から出すと、懸命に扱き始める。
 その形相は、今の今迄まで見た事も無い亮太の顔つき、襲われた時は驚愕
して相手の顔つきなど見る余裕が無かったが、今は如何、変に落ち着いた
気持ちで見る事が出来ていた。
互いに其処迄は階段が上れた気がする晴子だった。
 「立って目の前で扱きんさい・・」「・・」
無言で応じる亮太、立って懸命にわが物を強烈に扱き始めた。
「・・、・・」
何と晴子は恐ろしい程のでかさと、動く手で扱かれる棒を言葉無く見た。
「未だか往かんのか・・」「これ位じゃ無理じゃ・・」
「ええ、長いのか・・」「幾らでも長く出来るぞ,義母さんの姿見ていると
何ぼでも出来る、見てて・・」「ああ、見ているが、恐ろしい程でかいね」
「・・」返事の代わり唸り挙げて懸命に扱いて居る亮太を、
此れから如何料理すれば,安気に過ごせるのか晴子は考えていた。
(若しかして野生の獣でも餌を与えたり、遊んだりして調教すれば飼う事も
可能じゃ無いか・・)と思い始める。
(そうや、このまま進んで其処に到達できるやも、いいや必ずそうする)
目の前であらけ無い物を扱く亮太を見てそう感じた。
 「もう良いよ、充分に見れたし疲れたがね、もう手を洗い勉強しんさい、
母は此処で今夜はお父ちゃんと共に寝る、後は考えて置くからね・・」
「・・」返事の代わりに応じる亮太を見て,
益々晴子は変な考えが湧き出だして来た・・。

             つづく・・・・。



望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・4》

考えられないが、亮太にはまともに思っていた。
義母が今の亮太を唆せてくれる相手、しかも毎度アソコを扱く都度、
脳裏にはくっきりと義母の姿が浮かんでいる。
寝転ぶ姿に既に動く手が在る、急いで短いスカ-トをめくると、
夢に出ても現実でも現れる義母の姿を追い求めて来たのだ。
足元に廻ると身を沈め、其処から自分とは思えない程手が動いてくれる、
此れが、世間で言うまともな子どもなら考えもしないだろうが、
亮太には其処が無かった。
蒸し暑さで義母の肌が濡れている中、亮太は急いで下半身をはみ出すと、
既にアソコは臨戦態勢だし、心の中では早くと急かされていた。
股をゆっくり開くと、身をその股の間に摺り寄せ、
そうして義母の股の付け根を覗いた。
考えられない行為をしようと、一気に義母のパンテイを横にずらすと、
其処からゆっくりは無くなり、素早くいきり立つ棒を股奥にと向かわせて
しまった。(く~きついが~・・)
そう思うけどもう止められない、念願のアソコにと棒の頭が覗いている。
 義母が何か異変を感じたのか身が動き、体が自由に為らない事を察した。
その瞬間・・、「え、あ、ああああうううううう・・・ぎゃ~~~~」
とんでもない悲鳴が飛び出る。
既に其の時は相手の物が穴に半分減り込んで来た時、逃げるにも亮太が、
両手で義母の肩を押さえ乗り掛かっていたのだった。
「・・、お前~辞めろ~何しているんか判るのかお前いけんがいけんけ~
抜け~・・、おおおお願い亮太~~~」
張り裂けんばかりの泣き叫びは部屋を異様な光景にさせてしまう。
 無論返事も止める事も出来ない、義母は大変な事に為ったと後悔する、
だがその間も相手の腰が動いて、遂に遂にあのでかい物が半分以上穴の中に
と入り込んでいる。
そうしてそれを一気に奥にと突き入れた時・・、・・、「うげええ~・・」
と晴子が口を大開して、窮屈な膣中を思うと押し込まれた瞬間口を大開、
舌が押されるように口から出て行った。
それほど長くでかい物に押し入れられていたのだ。
 それからというものは未曽有の恐怖と、何か可笑しな気が混じり、
とんでもない悲鳴はまだ出ている中、義息子の腰は憎たらしい程動き捲り、
なんとなんと、その棒が渇いた中に突入された時とは雲泥の差に為ってる。
 膣中は、乾きが無くなり、滑る壁は液を大量に放出し受ける側の体制を
整えて仕舞っていた。
「お前~許さんからな~・・」吠えるが相手は一向に腰を止める気が無い
みたい、無言で襲われ、腰を使い、動く相手の手で肩を押さえられ動く事
さえ儘為らない状態、晴子はその動く腰にあのでかい物が膣で暴れて来た。
もうどうにでもなれ、終わるまでは相手も此処まで来たら辞めないだろうと、
大人の考えは其処に到達。
 突き放したい思いとは裏腹に、アソコは何となんと呼応しだして居た、
突かれる・・、「ううっ・・ウハッ~」交互に口から出てしまう。
其れほど強烈でまるで拷問そもののだった。
 「え、えっ、何々・・」何と晴子の身体が急に宙に浮いていた。
亮太が義母を抱えて腰に巻き付けると、部屋の中を飛び跳ねて歩いて行く。
其れには流石に晴子は我慢の限界を破壊し、女の身になってしまう。
強烈極まりない衝撃はもろに肉に食い込んで染み込まされていった。
 抵抗する気力も失せた晴子、亮太のぶ厚い肩の方の上に頭が落ちて気絶、
その身を風呂場に運んだ亮太、失神している晴子を丁寧にシャワ-を当て
体を洗った。
漸く戻れた晴子、言葉を失いされる儘身を預ける。
 何とか洗い終えると、又も抱かれて湯船に浸る,その間会話は無論無い、
晴子は悔しさで亮太を睨むが、未だ元の亮太に戻れていないと知らされる。
「お前、未だ戻れないんかね・・」
「・・、義母さん、御免なさい、僕は大変な事をしてしまったが、耐えて
我慢して来たのに、済みません・・」「・・、・・」
呆れ果てる晴子は返事もしないで、よれながら立ち上がると、素っ裸の侭
母屋にと向かう。
残る亮太は罪に苛まされ、肩を落として項垂れていた。
合わせる顔が無い程、憔悴、あの襲った意欲と元気は今は何処にも無い、
有るのは大変な事をした事だけが・・、何時までも風呂場でへたり込でた。
「何時までそこに居るんかね、阿呆,出て来い話が有るがね」「・・」
返事の代わりしおれた侭の姿で風呂場から出た。
「此処に座りなさい・・」「・・」応じる亮太。
「お前な、何でじゃね、鬼畜か・・」「ううん、その上だ、獣や・・」
「そうか、弁えは有るんやね、如何する、晴子は家を出ようか・・」
「え、駄目駄目、其れだけは駄目、親父が・・」
「じゃ、お父ちゃんを見送ると出るぞ・・」「・・」「返事は・・」
「うん、親父が死ねばそうなるかな、止めても居ってくれんじゃろう」
「ああ、無理じゃ・・」「・・」そんな会話だけは出来た二人だった。
 晴子は心底呆れる、あの忌まわしい行為は亮太なのかと疑うほど平常の時
の亮太、文句がつけようが無い程良い子なのだ。
だから、さっきの動きは理解し難い、強烈なギャップ、考えれば考える程、
可愛そうに見えて来る、其処が不思議だった。
「このままじゃ、やがて事件が起きそうね、お前は自分ではそんなとき制御
できないのかね・・」「初めて動いたんだ、判らんが、自分でも怖い・・」
「そうか、病院に行くと隔離されるね」「え・・」
「そうじゃ無いか、色魔だぞ、精神異常者よ」「そうなるんか・・」
「ああ、専門医なら直ぐにそう判断されるね」「義母さん・・」
「もうそんな情けない顔しんさんなや、既に晴子は被害者に為った・・,
でも此処は他の人には味合わせると、大変な事に為る」
何度もそう言われると、亮太も自分は異常者だと思い始めた。
 まだ子供だ、そんな事で悩ませると、本当に取り返しがつかなくなると、
晴子は思い始める。
「義母さん、如何し様・・」「如何し様って晴子が持っている訳じゃ無いし、
判らん知らんがね」「義母さん・・」
本当にあの強姦の最中では同じ子供とは到底思えない、其れが元に戻れば、
なんて素直な子どもかと、信じられなかった。
「ゆっくり考えようね、此の侭じゃ事実拙いわ・・」
そう言われるが、項垂れて聞くしかない亮太が、哀れにも思え出す晴子、
傍に行って抱き締めて遣りたいとさえ思え出す。

           つづく・・・・。






















望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・3》

 翌日、言われるままに芦屋の家を訪問し、其処でも長い間頭を下げてお礼
を言う亮太、奥様にも同じ姿で感謝の言葉を述べる。
  そうした事の始まりかと思える。
 それは亮太はまともじゃ普通の人間だが、事異性に関しては異様に燃える
身と思えた。
其処が見えると突き進む威力と根廻しは相当な強者と、考えると普通の時と
そんな事の中で居る自分はまともじゃない、如何してかと一時悩んでいたが、
其処を知る事に為ったのは忘れもしない出来事が起こってる。
  
       【道無き道を彷徨う獅子身中の獣・・】

 実の母は亮太を産んだ後、体が思わしくなく一月後に亡くなっていた。
其処で後妻を幼い亮太が居るからと、親戚の紹介で来てくれているのが
今の義母だった。
(お前の身体は普通じゃ無いよ、何時か其れで事件を起こすかも知らんね、
気を付けても其処は自分で制御出来んと思える)
そう告げられたのは、忘れもしない高校三年生の時だった。
 真夏の暑い盛りに、亮太は家に誰も居ない事を知ると急いで裸に為り、
母屋の傍の風呂場に懸込んで直に裸になると、何と獣のような叫びの中で
自慰を敢行、呻く声は本当に獣のような呻き声、其れを聞いた義母が、
何事かと風呂場に懸け込んでしまう。
其れがいけなかった、風呂場の洗い場で座り、手が強烈に動く最中、
見たのは義息子のアソコ、とんでもない程でかく聳え立つ中、手扱きが半端
ない速さで動いている最中だった。
 「お前・・」「・・、義母さん、頼む逃げてくれんさいや、駄目じゃ傍に
おりんさんなや、危ないが・・」必死に叫ぶ中でも手は止まらない、
漸く意味が読めた義母は風呂場から転げる様に逃げだした。
 軽自動車で夫が入院している江津の病院にと向かい,何事も無かったよう
に顔を見せて、病と闘う姿を介護しながら泣けてくる。
 嫁ぎ先では、夫が優しいから幸せだった、だが半年前、体が異変を起こし
病院に向かった後、衝撃の知らせが来る。
其れからがもう地獄、半年も持たないだろうと宣告されたのだ。
聞かされてもう三月が過ぎる中、見舞いに行くが既に返事がか弱く、
やせ細る夫の姿は無残極まりなかった。
 そんな思いの中・・、だが一番大事な事を忘れていた、娘がいるのに自分
だけ逃げて来ていた、連れ子で後妻に来ている身なのだ。
「拙い・・、大変だ・・」思うと、直ぐに用事が有った、帰るねと寝ている
夫に告げると、一目さんに家にと帰る。
 一時間は苦渋の中で運転している、そんな中で此れから如何し様と悩んで
いる姿だけは理解出来るが、如何すれば良いのかさえ判らない・・、
だが娘だけは守ろうと心に決めて家路にと車が走る。
漸く家に到着したが、家の中は静か、怪訝そうに家にはいり納戸を覗くと、
義息子は寝ていた。
(娘は何処・・)探すが見当たらない・・、ああ、そうか友達の家と聞いて
居たがね・・、安堵すると急に気が抜けた状態で、疲れが出て横になる晴子、
何事も起こらなかったことに感謝して深い眠りの中に誘われて行く。
 だが・・、其処には既に亮太が立ったまま晴子を見下ろしていた。
まだ、風呂場からの異変は体内で渦巻いているまま、横になっていたのだが、
目が覚めると義母を求める姿のままの状態が続いていたのだ。
おまけに露わな姿、熱い最中だから仕方が無いが、
亮太が見る目は獣そのものなのだ。
今までは我慢を重ねて、宥めるために、自分のアソコを扱いて来たが、
今はそんな柔な事で収まるほど弱くは無い、扱き続けるから強靭さは増して
行く、そんな中で家の中には熟れた獲物が存在すると思い込んで来ている。
 後妻に来て早十二年、既に四十手前の晴子、此処に来るまでは苦労を
重ねる人生だった。
都合よく後妻にと言われて来た身だが今迄は幸せ、其れが今は如何か・・、
何れ夫が死ぬと追い出されるかもと不安が募る中で、あの風呂場の光景は、
地獄を垣間見せられたと思うほど惨い光景、其処を逃げた後だが、
娘可愛さで出戻り、今は疲れて横になっている姿だった。

               つづく・・・・。

















望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・2》

 本当に美味しい夕ご飯、亮太は今迄金策に追われ続けて、
まともな食事など口にしてはいなかった。
ご主人が偉く亮太を気に入って頂いて,頻りに酒を薦められたが、
車だと頑固に断る姿にも感動される始末。
傍で美しい年が離れた奥様が笑われていた。
そんな中、亮太がしている中身を聞いて来られ、話をしながらの夕食。
 午後十一時前、引き留められるが、亮太は慇懃に断り、豪邸を出る。
其処にはあの土砂降りの雨も上がり、車は一路部屋にと向かった。
 数日後、会社には昼間は亮太の姿は無い、其れ程金策に駆けずり回って
いる証拠、今日は何処に行ったのか、部屋には居ない・・。
「今日は・・、前田亮太さんは御出でかな・・」
「え、社長はお出かけですが・・」
事務員が来客か、恰幅が良い男性にそう告げる。
「近くかね・・」「如何か、でも連絡は付きますけど急ぎでしょうか・・」
「そうでも無いが、会いたくなってな、来たんだが・・」
「では知らせるだけでも致しましょう」「お願いするね」
小さな待合室で出したコ-ヒ-を飲まれていた。
 手渡された名刺を片手に碧は電話をする。
「え、芦屋で会った方だと言われているんですけど、じゃ直ぐ戻れますね」
そんな会話を終えると、待たれている人に丁寧に知らせた。
 十分後、汗だくな姿で亮太は待合室に飛び込んだ。
「おう~元気がいいね・・」「待たせて済みません・・」
「良いんだ、勝手に来たんだからな・・」そう言われる中向かい側に座る。
「忙しいね・・」「ええ、貧乏暇なしって奴ですね」
「あはっ、そうか、話は出来るのかね」「ええ、御主人なら何時までも・・」
そんな会話をしていた。
 既に会社の中は見渡された筈、所帯は細い其れでも会社として成り立つが、
如何せん機械が夥しく壁側に並んでいる様子は尋常な眺めでは無い、
色気も何も無い部屋の片隅の待合室、如何見ても工場に毛が生えた程度しか
見えなかった。
 「君、悪いが謄本を見せてくれないかね」「え・・」
「嫌な、話には聞いたが、あの日以来色々と仲間内から聞いて居たんだが、
君が進む方向は明るいと友人が言うからね」「でも、なぜ謄本を・・」
「ああ、序に決算書も見たいが悪い事じゃない,何か金策で駆け回っている
とは聞いたが、そんなやぼな時間勿体ないぞ」「そう言われても現実が・・」
「だから、謄本と決算書見せてくれたまえ・・」「・・、はい直ぐに・・」
しつこくは聞いてわ拙いと察し、琴音が書類を持参してくる。
「・・、・・」暫く黙って、会社の謄本と、一年間の決算書を見られていた。
 『・・、・・』傍で座る亮太はまるで裁判所の被告席かと思うように神妙、
書類を見られている姿を見詰めていた。
 「ふ~、そうかね、じゃ次は今進めて居る事と、先は如何したいのかを
聞きたいが、此処じゃ何だ、僕の事務所に来てくれるかね」
「え、良いですが・・」「なあに時間はかけん、五分走れば行けるけど・・」
「・・、はい、お供いたします」二人は直ぐに車に乗り込んで向かった。
「あのう、旦那様は何をされているんでしょうか・・」
「あ、そういえば、何も言っていないな、着いたら説明するよ」
車内での会話は其れだけ,直ぐに西区の空堀街に入ると最近出来てきた
高層ビル群が並んでいる中のビルの地下に車は消えた。
『・・、・・』無言で従う亮太を連れて、エレベ-タ-で上がる。
『・・』とんでもない高さのビル、其の最上階の部屋にと連れられて歩いた。
 「お帰りなさいま」出会う人が深々と頭を下げられる中、広い部屋に入る。
「・・、・・」そこも絶句、なんと広い部屋に机が一つと、フカフカとした
ソファ-が在るだけ、練習されるのかゴルフのマットが嫌に浮き出ている、
そんな中ソファ-に座らされていた。
「君と別れた翌日からな、何か気に為って色々と聞いて廻ったんだ・・。
するとな、なんと君の会社を知る人物が友の中に居るんだ、聞くと相当争い
が激しい世界だってな・・」「はい・・」
「そうか、其れじゃ金策に駆け回ってばかりじゃ拙いだろう」
「ですが、其処が肝心ですし‣・」
「だろうな、じゃ僕が投資するよ、君が良いならだがね・・」
「ええ、御主人、いや社長・・」「駄目かね・・」
「ええ、とんでもないですが、何で僕にか其れが信じられないから・・」
「あはっ、其処は既に家内と話おうての事じゃ、進めているよ、君が気に
入ったとな・・」「それは・・、有り難いですが・・」
「如何じゃ、このビルに引っ越しせんか、十階ワンフロア開けるけど・・」
「ええ、ワンフロアって、でかいビルじゃ無いですか・・」
「ああ、そう言えるけどね、如何使わんかね、其処なら別室で機械が据え
置きできるし、部署別とプログラマ-だけの部屋に仕切れば仕事が捗るぞ」
「夢です、でも其処迄は・・」「なんじゃ、出来ないのかね・・」
「ええ、いえそうじゃ無くて、お金が・・」
「其処も投資する、見ると資本金が二千万、取敢えず五億して見ないかね」
「ええ、何々五億・・ですか無体な叶うわけが無いですよ」
「僕とな友が参加したいと言われているんだ、その方大物でな既に君の会社
の中身は調査済なんだ・・」「・・、」返事を忘れて唖然とする。
 出されたコ-ヒ-をお替りする喉がカラカラ、「投資は直ぐにでもするが、
其れでな今後変な金融は向かうな,機械が欲しいならどんどん輸入しなさい、
その金は銀行で賄え,既に銀行には話をしている、後で伺って挨拶だけは
終えなさい」「社長・・」「駄目か・・」「・・、・・」
何と、亮太は泣き顔で床に膝間着いて頭を擦り付けて慟哭する。
其れ程地獄に仏、亮太が最初で最後かもしれない程、感無量な面持ちで
耐え切れず泣いてしまった。
「・・、そうか、難儀していたんだね、其れが見返りが来る仕事だからな、
頑張れ・・」そう言われても返事は出来ない、其れ程嗚咽で声が出せない。
 夢のような時間は直ぐに経過する、互いが暇な体じゃ無い事は承知、
明日の夕方、家に来て欲しいと聞いて何度も頭を下げながら部屋を出るが、
脚が竦んで歩けなかった。
 天と地ほどの差がある雑居ビルの自分の会社に戻るが、暫し茫然として
椅子に凭れ掛る。
「社長・・」「おう、済まんが会議じゃ、急だけとな急いで集めて・・」
一言告げると、また元の姿、暫く目を瞑り何か考えていた。
 その後の会議は集まる仲間が、話を聞いて驚愕しっぱなし,とんでもない
夢の話しだと大興奮、其れに連れられ亮太は漸く笑顔が戻っていた。
手を叩き合い抱き合い、部屋は騒然、妹も泣き顔で何度も頷いてくれた。

                つづく・・・・。






















★本日初回★望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・初回》

 「なんですと・・、本当ですか・・」
「ああ、考えていたけどな今が良い機会と思える、そろそろ引退かな・・」
「御、御冗談でしょう、未だ三十を過ぎたばかり、会社に不満でも・・」
「無い無い、今は既に俺がいなくてもやって行けるほどの組織に為れたんだ。
十年前、君たちと組んで起こした会社じゃ無いか、其れが今は如何、四人の
仲間も子会社を設立、其れで此処は君がいるじゃないか、もう良いだろう、
開放してくれよ・・」「そう言われても、会社を退かれて如何されます・・」
「其処は君の妻が知っている筈だ、戻ると聞き給え・・」
「それはそうですが、今のお話は決められたんでしょうか・・」
「ああ、そうなる、だから今後は君が頭で進めると良いやないか、
此れからだと思えるけど・・」
「其処を薦めるんだ、漸く会社も大きく為って来た、此れからは中身の問題、
いろいろ苦労するだろうが、今までの道を突き進んで欲しい・・」
 大阪の西区の高層ビルの一室で、話し合う二人の男性、前田亮太32歳、
相手は太田敬之34歳,二人は大学の先輩と後輩にあたる仲,
学生時代の中で小さな会社を立ち上げて、仲間が他に二人いる。
其々が奮闘し学業と平行に会社を育てて来た。
 会社は立ち上げが平成七年、未だ携帯電話が行き渡る最中での事、
其処に目を付けた四人は携帯で出来ることは無いかと模索、
其れが功を奏して大学二年生の時、なけなしの金で会社設立をする。
 幸か不幸か,其の目論見は当りに当たった、会社はドンドン膨れ上がり,
果はゲ-ムや仲間が募れるサイトまで作り上げる。
其処は世界では既に行われだして居たが,携帯電話が漸く日本では普及し
始めた時、其処に着眼した御陰で今は押すにも押されぬ、大手の会社にと
のし上がられている。
既に仲間二人は,子会社に出向し責任者で動いている。
そんな事でこの会社も既に本社として、進んで来ていたのだ。
だから、亮太が退くという事自体が信じられない事、理由を問われても明快
には応える事が出来ない、其れで其処はモヤモヤながら、気の許せる相手の
仲間内、其れで今が良い機会と譲る気でいた。
 ここまで来るには人には言えない苦労や楽しみが多く有った。
既に会社は増資に次ぐ増資で膨れ上がり、二つの子会社を合せると莫大な
資産が存在する。
総て増資は亮太が受け持って来た.今でこそ半分は銀行からの融資だが、
最初は誰も見向きもしない、そんな危ない事等に投資はしてくれなかった。
 其処を亮太が孤軍奮闘し、集めた金で起業、其れが今の会社の元に為る。
一人になると弁護士を呼んで流を打ち合わせ、其れが済むと子会社に向かい、
仲間に話をする、其れで何とか相手が理解されなくても、勇退を告げた。
 青天の霹靂だと喚く仲間、其れでも何とか一週間費やして、理解を得る。
その間、妹が何度も会いに来る、唯一の家族、琴音は心配してくれた。
だが、その妹はちゃっかりこの会社を渡す相手、敬之の妻に為っている。
だから、この際明け渡す覚悟が出来たのだ、其処を知る妹は涙目で話を
聞かざるを得なかった。
 今迄の事を嫌ほど知りつくす妹、義兄の御陰で今は幸せな家庭を持たせて
くれている、その相手は敬之、其処迄亮太は考えての事を知らされたのだ。
 「如何、何とか出来たの・・」「はい、お陰様で何とか言い含めました」
「貴方は其れで良いのかしら・・」「はい、満足しています、此れは今迄
支えて頂いて来た、奥様の御陰です」
「あらら、其処は如何か、早苗も貴方に縋りつくだけで天国に行ける身分、
其れは誰にも何事にも代えがたい事、でも其れも今では重荷かな・・」
「奥様・・」「見てよ、もう年になって来たやね」
「いいえ、まだまだですよ、いいやこれからでしょうが・・」
「其処は何度も言われて来た、けど会いたい時が・・」
「会えます、何度どでも飛んできます・・」「うふっ、相なら期待するね」
この人は、本当にお世話に為り、思えばこの奥様に合えないと、
会社立ち上げたばかりの時分では既に倒産を覚悟の彷徨う時だった・・。

感無量で九年前の事を芦屋の豪邸の庭先で亮太は思いを浮かべていた・・。
 平成八年、六月末、亮太は会社の資金繰りに駆け回っている最中、
中古のカロ-ラで走り回る。
そんなある日、雨が急に降り出す、亮太は資金繰りが芳しくない中、
嫌気も増して自棄に為りかける時期だった。
車は、尼崎の商店街を走る時、ふと道横に目が向かうと、雨宿りされて居る
婦人が目に飛び込んで来た。
気が急く中でも亮太は車を走り過ぎて止めると、傘を持って其の雨宿りを
軒先でしのがれている相手に傘を渡す。
「これ使って下さい・・」無造作に渡した。
「え・・」突然走り寄り言われたから、相手は困惑されていた。
「あのう、傘は良いですけど、時間有ります・・」「有るけど・・」
「じゃ、五分走れば行けますけど家までお願い出来ないかしら・・」
そこで漸く相手の姿を見る事が出来た。
(え~・・、なんと綺麗じゃ・・)懇願される顔と瞳が亮太の胸に突き刺さる。
其れほど綺麗で品が在る女性なのだ。
返事は無論承知、車に夫人を乗せると、車内は仄かないい香りが充満する、
其れ程好みの香りと美人を乗せていた、道は案内され進む中でも、
この人となら何処までもドライブしたいと夢想してしまう。
「あ、其処左の突き当りですのよ・・」
何と向う先は、関西では有名な芦屋の豪邸街にはいり込んでいた。
言われるままに車をその豪邸の車庫に入る。
「どうぞ、お詫にコ-ヒ-でも如何・・」「乗せただけですからお構いなく」
「あら、断られた事に為るね」「ええ、其処は・・」
「いいから、来て、傘さしてよ」「はい・・」
何と言われるままに従い、階段を傘を差しながら従い上がる。
 「・・、・・」唖然騒然、本当に豪壮そのもの・・、見た事も無い庭の造り
にも驚愕する。
「婆や、お客様・・」「はい、お帰りなさいませ、まあまあなんと若い方ね」
「うふっ、雨が降って来たし雨宿りの中で傘を差しだされたの・・」
「それで、送りですかね」「そうよ、無理やりよ、コ-ヒ-・・」
「ハイ、直ぐにあんた上がって・・」
言われるままに従う、其処はドンな家かも知りたいし、こんなチャンスは滅多
にないと思えたからか、亮太は浮足で、廊下を歩いて居間に通された。
婆様が、待っててと言われる中,テラスに出て雨に打たれる見事な庭を暫し
茫然と眺めていた。
 「おう~学生さんかね・・」「・・、え、ああ、はいそうですが・・」
「良いな若い事は、妻が喜んでいるぞ、有難うな・・」
恰幅が良いご主人と思われる男性が言われた。
其処に婆様が二つ、コ-ヒ-を出され、御主人と飲む羽目に為る。
 其処から色々と聞かれる事を、話す亮太‣・。
「ええ、では何か、学生でも会社設立かね、凄いぞ、君たち四人でか・・、
益々良いじゃないか、会社が扱うのは何や・・」
五十過ぎだろうか、奥様と年が合わないが、此処のご主人とは判断出来る。
そんな中で色々な質問をテキパキと答える亮太,
其処に、着替えられた奥様も参加された。
 「なんとなんと、そうかね、携帯か其れとPCでかね、良いぞ今は其処の
世界が注目を浴びて来ている、そうか良い所目を付けたね」
「・・、ね、貴方携帯で何か出来ますの・・」
「ああ、今はなメール位しか出来ないが、やがて写真の代わりも出来るよ」
「変わりですか・・」「ああ、メ-ルも写真も全て携帯で賄えるんだ・・、
やがて其処から色々広がる機械なんだ」「なんと、魔法ですよね」
「あはっ、お前に懸るとそうなるのかね」
「ええ、不思議ですわ、だって、あんなに小さい電話ですよ」
「はいはい、そうですね」「ま~貴方、又出た悪い癖、知らないから聞いて
居ますのよ・・」「おいおい、俺も詳しくは知らんが、だったらこの青年に
聞けば良いじゃないか、専門家だ」「そうなるわね、じゃ貴方要らない」
「ええ、そうなるんか・・」夫婦で大笑いされていた。
 気に入られたのか、その後亮太は夕食までご馳走になった。

                つづく・・・・。




















驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・終節》

 既に十一月に入る中、賢太は本当に忙しい身になっていた。
其の所為で競馬場に賢太の姿は少し減り出し、その中でも時間を造り、
向かう姿が在った。
それは真奈美さん連れで現れている、そうして競馬場で真奈美さんと、
調教師さんからの紹介で馬主さんに出会うことが出来た。
其処で既に正式に作成された契約書を持参し渡す。
其れを読まれて納得されると賢太の住所に送り返される事となる。
約半分は、競馬場で手渡すことが出来たが、調教師さんからのメモは未だ
会えない人が三分の一有った。
其れでも十一月半ば頃には、何とかその人数分だけは契約書を渡し、
一週間で一度、栗東と美浦には顔を出す事が出来ている。
 年間六千頭以上のサラブレッドの若馬が生産されているが、
中央競馬で走る事が出来るのはその内半分以下、後は地方競馬や馬術関係
やらと振り分けられている。
其れ程狭き門と生産者の人が多く居られる事には為る。
 (フ~大変だぞ、此れじゃ他の事が・・)
一番はあの炭素繊維関係での新しい会社設立、いいや分社の件が気に為る。
すでに資本金を出される方々は用意されていた。
資本金を十億集め、会社設立を急いでいる、会社は工場の横に新しく建てる
事には決まるが、総て賢太が携わる事は無いにしても、忙しい身の上には
間違いなかった。
馬主グル-プ真奈美さん他四人で五億、アノ岐阜の土岐様系統も本家と出家
で三億と高額な金を出されている。
元の会社からも二億が移され、合計十億の資本で会社は立ち上がった。
総て、会社の関係の弁護士さんと会計士さんが薦めて頂く。
その話が十二月初旬の頃一斉にマスコミに取り上げられ、陽の目を見る事が
出来だす。
 其処迄到達出来た会社、そうなると賢太の手元から離れる定め、
賢太は何とか役目を果たし終える。
 その間二度も横浜のあの親子が住まれているマンションに姿を現し、
その夜からは部屋は大変な修羅場,凄過ぎる肉体は呼応し踊り狂われる、
念願の会社立ち上げが盛大に行われたのは総てこの若者の御陰、
其処は一番此の義理の親子が知っている。
惜し気もなく姿態をさらけ出し、親子と言っても年はそう離れてはいない間、
互いに競う様に負けじと賢太を迎える姿や泣き叫びは半端じゃ無い、
其れ程肉も心も大事な相手となっていた。
 此の家の主は既に年越しは無理と、医者から既に宣言されている時、
露わな姿は鬼畜かと思えるが、病院で寝ている相手には多少知らされていた。
賢太の御陰で会社が大きく為った事を聞いて泣かれたとも賢太は聞かされる。
 まだ意識が在る中で、賢太は会いに行っている、其処で振り絞られた力で、
硬く手を握り合い、何度も相手が頷かれている姿、流石に賢太は後ろめたさ
と感激で泣いた。
戦闘場での戦を始める舞台は整ったと御主人は感激、義理の親子も立会われ、
今後と心配なく親子で注げる現場、泣かない筈が無い程心中は複雑と思える。
 其の事を足場で部屋で素っ裸で応戦される義理の親子、其れが頗る最高な
肉体と反応、賢太は立場を忘れ、肉欲に溺れ続けて相手を幾度となく
陥落させて往った。
 十二月半ば、既にジャパンカップは終わり、日本競馬は最後の大舞台、
有馬記念を知らせている中、賢太は車で名古屋を出て行く。
 四駆の後部座席に夥しい名古屋名産を積込んで、一路関東にと車は走る。
向かう先は無論馬主さん達の家となる、其処は既に契約を終えた家が在る、
顔を合せていない方々に挨拶と報告を兼ねての旅行き・・。
日本各地に点在される方々に一度会うと決めての事、少ない数じゃ無い、
三十五名の方々が、賛同され、賢太はその方々の持ち馬のアドバイザ-を
引き受けている身、会えないでいる方を訪問する旅は今始まった。
北も南も今では競馬場は有るし、馬券を買う事も現場だけでは無い、
至る所に買える場が出来ているし、ネットでも買えるから今までの様相から
変化し、ネットでの馬券売り上げが半端なく売り上げを伸ばし続けて居た。
 今回はその競馬場が在る場所に向かうが、既に雪深い所は三月以降に訪問
すると知らせてあった。
つまり今回は岩手、新潟、青森、秋田と北海道は三月以降に考えた居るのだ。
 東京を素通り車は東北道を走っている。
(く~長いな・・、名古屋出てから五時間で未だ埼玉にも行けないのか・・)
空腹の中、車は未だ走り続けた。
 漸く埼玉にと到着、此処では三軒の家が在ると確認はしていたが,
ナビに頼るしかない方向音痴の賢太、空腹を収めようと道横の食堂に懸込む。
 食事を済ませると、又も車で最初の訪問地埼玉の所沢に車は邁進し続けた。
今後の為にと足固めの旅は賢太にとって,出発点に為る事は知っている。
自分が変り者と知ってからの展開は、目を白黒するほどめまぐるしい変化、
其処にもまれながらチャッカリ賢太は我が身を研ぎ澄まして進んで行く、
賢太を乗せた車はナビに誘導され目当ての家にと向かう・・。

            終節・・・・。

















驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・24》

 京都タワ-の傍のホテルに車は向かい、其処でチェックイン、
隣り合わせの部屋を一度二人は向かう。
一時間後ねと、言われ賢太は部屋のバスル-ㇺで身体をシャワ-で洗い、
さっぱりとすると、ベットとに転ぶ。
「・・、・・」目を瞑り、競馬もそうだが、今夜、会うと告げられた人が
どんな人だろうかと考えていた。
其れも束の間、目を閉じているから、少しの時間眠っていた。
 電話で起こされ、顔を洗いロビ-に出る、真奈美さんが居られ、
二人でタクシ-でホテルを出たが、既に夜、七時と気が付いた。
 「・・、え・・」往く先は何と、あの有名な京都の先斗町、
其処の入り口で、車が止まり二人は歩く。
 「なんと、此処が先斗町か・・」珍しいのか賢太は道を挟む軒並みを
感動して眺めている、至る所の玄関には言い合わせたかのように暖簾や
、提灯が風情を一段と醸し出されていた。
 「此処ヨ・・」無言で従い入った。
無論、テレビや映画で見て来た様に道からその店に入るまでは石畳・・、
飛び石が並ぶ其処に提灯の灯りで光る打水,本当に優雅で幻想的な場所。
「いらっしゃいませ、山内様、お久しぶりです」「お世話に為りますね」
「お連れ様は既に・・、ご案内致します」出迎えられた女性は女将か、
其処迄テレビで見ている事とそっくり、苦笑いするほど初めてとは
思えなかった。
 磨かれた廊下を歩いて、奥の部屋にと案内される。
「・・、・・」部屋に入ると、なんとでかい部屋、いいやそう見える、
十二畳は有るか、奥に演舞されるのか、桜材の舞台が見える。
 「おう~ご登場やないか・・、馬場で探したけど見えんから心配して
いたんや・・」「後藤さま、ご無沙汰です・・」
「いや~、妻が今日会っているからそうは言えんがね」
「そう言われる中、次の人が挨拶を交わされる.なんと総てご婦人連れだ。
集まられている方々は,皆奥さんの知り合いで馬主仲間と聞いた。
後藤様夫婦、清水様、高杉様、高見様と並んで座られている。
 「・・、・・」賢太は気後れする、其処に集まられている方々は、
皆それぞれ違う生活をされていると知る。
紹介を真奈美さんがしてくれるが、職業や、何処に住まわれているのかは
知らない、だが奥さんとの知り合いは家族ぐるみだと知る。
其処は長年馬を愛し、其れで交友が生まれて来ていると知らされた。
無論、初めて会う時は亡くなられたご主人に連れられての事、
其処から相手のご婦人と知り合われている。
 会食が始まったが、賢太は落ち着けない、これ程の方々との会食は無い、
経験もそうは無い。
其処を体よく進んで食べ物えの箸の動かし方や、盃を受ける仕草など盗み
見て進めた。
 「今度の件な、内緒で進めてと言われたが、調査するととんでもない話だ、
炭素繊維に関する事は業界では既に知れ渡り、将来が凄い事に為る事ぐらい
は存じていたが、其れがなんとこの話になるとは夢みたいじゃないか・・」
「そうですな、私の会社もそこそこですが、此の炭素繊維には敵わない、
此れは今後世の中をひっくり返すほどの発明ですよ、後藤さん・・」
「清水さん、そうなんですよ、内も、僅かだが関係する業種ですから・・、
今から出来たらと対応を考えていたんです。そんな中でこの話でしょう、
驚きました」「ええ、私も、大学と一緒で研究は聞いて居たんですが・・、
其れが此れとは・・」賢太が作成した書類を皆さんが持っておられた、
真奈美さんが送られたと知る。
 其処から、男だけで縁側の席に移動、奥様達は部屋の席で宴会される中、
内庭が望める縁側に賢太は移動させられている。
 「佐伯さん、聞いてはいたが初対面ですね」
「はい、そうなりますが、お宅の持ち馬とは仲が良いんですよ」
「聞いて居るから早く会いたいと、妻も驚いているんです」
そう言われたのは高見さん。
続いてそれぞれが改めて自己紹介と、持ち馬の名前を告げられた。
後藤さんとは現場で知る顔、其れと清水さんも顔見知りだった。
今度の会社の出資が何処にか飛んでいる会合,話は馬を知る賢太に
矢次はやで質問が飛んで来た。
 其れこそここぞと言わんばかりに皆さんは馬の話しと、如何して馬の気が
読めるのかと煩い、だが其処から異変が起きる。
なんと夫婦で別れて酒を飲まれて居る筈が、全て横に座られ、
賢太に質問が飛ぶ事を聞き入られてる、
無論真奈美さんも苦笑いしながら傍に座られていた。
 「ま~じゃじゃ、貴方内の子もそうなの・・」
「あ、この間聞いて驚いたぞ、あいつ後ろ脚の左側が痛いそうだ、膝関節に
異物がと・・、其れで、慌ててな獣医に・・、そうだったと、急遽そこを
取り除くことが出来たんだ、其れが来週出る事が出来た、総て佐伯さんの
御陰だ、だから今日を待ち望んでいた、前から聞いたが今からは冥々が契約
してと山根さんから聞いた、だから今日会える事を心待ちしていた」
そう言われると、皆さんが大きく頷かれた。
一頭や二頭ばかしじゃない、聞くとそれぞれ数頭もたれているし、
中では既に種馬のシンジケ-トに参加されている人も居られ、普通じゃない、
其れ程の人達だった。
 「どや、此れからは私らは、佐伯さんの元で動きたいが、其処は契約を
しての事だけど、如何ですか・・」
「後藤さん、私も今回は炭素も然りだが、馬の事で会いたいと来ている」
「そうでしょうな、皆さんはご理解しますか・・」
後藤さんと高木さんの導きで、既にそう決まる。
「だけど中身がそれぞれ違う、其処でだ、冥々が契約をする中で色んな事が
生じる筈、其れで大まかに私ら五人がまとめて契約したいが、退会する時は
皆さんの同意でと決めたいが、五頭以上持つ方は別に契約料を上積という事
で如何かな・・」賛成と皆さんが応じられる。
 「待って下さい、其処は如何かと、だって僕が判る馬は系統が有ります、
一概に五頭と・・、言われても僕が困ります」
「あ、そうかじゃ、その系統を集めるがね、聞くと流は相当凄い系統じゃ、
ルドルフの流れは其の以前の系統も今日本で殆どの馬の半分を占める勢い、
今の日本の馬の主流に為りつつある、やがて新しい凄い種馬が出来るが、
思えばほどんどが、この馬の血統流れじゃ無いか」「そうなりますな」
「じゃ、佐伯さんの思いもある、其々見える馬の数だけでも契約を・・」
「ですね、じゃ其処はそう考えて、この仲間は持続で如何です」
一同其処には賛成された。
「でも、仲間は増える方が良いよね、私の知り合いにも入れて欲しいと
思われる人が・・」高杉の奥様がそう言われ、皆さんも納得される。 
 なんとなんと、会社の資本を出す会合が,賢太の馬での力を使おうと
必死な人達だった。
「あのう、馬の事は僕だけで判断出来ます、資本金出資の件は・・」
「あはっ、そうやったね、御免な、俺達は馬馬鹿じゃな・・」
「ええ、其処は後藤さん、じゃ私らは鹿に為りますな・・」
「ええ、高見さん鹿ですか何で・・」
「貴方、もうジョ-クよ、馬と鹿でどうなりますの・・」
「・・、え、ア、ああ~なんと、もうひや~笑えるが・・、正しくこれが
馬鹿か・・」そこで皆さんが大笑いされた。
一気に座が盛上がり、投資の件は総て賢太の言通りすると直ぐ決められ、
其処からまたまた大宴会、漸く芸者さんが加わり賑やかな部屋に為った。
 十時過ぎに、次回の会合を決めて散会、冥々が夫婦つれ今夜は夜遊びは
せずにと夫婦で帰られた。
奥さんと賢太もタクシ-でホテルに戻り,其のまま奥さんの部屋に向い、
其処で二人だけの酒飲みを始める。
 「久しぶりに笑えたし、大事な話も出来たね」
「はい、皆さん豪快ですね、しかも奥様つれでした」
「其処は私がそう仕向けたの、私は特にその方々の奥さんと仲が良いのよ」
「そうでしたか・・」そんな会話をしワインが進んで口の中に入って行く。

           つづく・・・・。











驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・23》

 婆様が賢太に対し家の中の話をされ出し、賢太は真面目に話を聞いて行く。
昭和の終わり頃からの話しで、家は代々機織りの工場を経営されてたと知る。
場所は名古屋隣の一宮市、其処ら一帯は東海地方でも指折りな機織り工場が
乱立していた。
西日本では、大阪の泉南と、岡山の児島付近が有名、長野県や山梨でも工場
は存在して居た。
始められたのは大正の終わり頃と聞いた、其処から代々引き継がれて来た。
大正、昭和、戦時中でも工場は動いている。
其れが大きく手広くなったのは、昭和の終戦後と言われる。
 戦後仕事が少ない頃、田舎で高校に行けなかった女の子が、こぞってその
土地にと集まり、織物の機械を相手に働いてる時代、女工さんにと働いた。
この地方では一宮がそんな工場が密集している。
だから今でも夏になると、その女工さんを癒すためと組合が率先し、
七夕祭りを豪華に飾り付けて、女工さん達を楽しませて来ている。
今現在もその名残で祭りは引き継がれ、東海唯一の七夕祭りで有名なのだ。
そんな中に児島で真奈美さんの家が在る、曾爺様からの引継ぎで、
工場を経営されていた。
 其れがなんと昭和の五十年代頃から様変わり、突然織物の値段がガタ落ち、
原因は韓国と中国からはいり込んで来る馬鹿安い生地の所為・・、日本では
人件費が嵩む中、とても太刀打ちできる値段では無い、数年のうちに何処も
かしこもそんな工場はバタバタと倒れ出す。
今でも残っている会社は数社のみ、しかも名が残るが殆ど生地は生産されて
いない、グンゼ、鐘紡、東洋紡、レナウン、バレ-で名を馳せたクラボウ等
がそうだった。
 そんな中で真奈美さんの実家は一足遅れた、其れが無残な結果を生んで
しまう、実家の父親と、この家の優さんが仕事関係でも大の仲良し、
家も行き来され、其れで毎度真奈美さんを連れて来られている、当時は未だ
中学生と思う、そう言われる。
 事が悪くなれば総てが狂う、児島の家は会えなく財産整理しても覚束ない
金額、世を儚んで一家離散、残された真奈美さんを引取り育てられたのが、
この家の旦那さんだった。
だから、今なお優さんには頭が上がらない人に為られたが、亡くなる際で
私に言い渡されたんだ、真奈美は家の跡継ぎとして、
総て頼んだよと言われたとも賢太は聞かされる。
 「そうでしたか、そんな事が・・」
「だから、奥さんの心が其処に置いたままじゃ其れではいかん、其れでも
考えは変えられんと言われるしな、わしは悩んでいるんだ」「・・」
「だからな、お前がひと踏ん張りして、その呪縛を解き放て、悪い事じゃ
無いがね、子供さえ出来れば展開が変わる、なな頼む・・」手を合された。
だが直にそうかとは言えない、嫌いじゃない其れより尊敬をしている立場、
だから今迄みたいには動けないでいる。
賢太は婆様の話を聞いても、其処は自ずから理解しようと努めて聞いた。
 「僕は、そうですかとは言えないです、奥さんの気持ちを大事にしたい、
此れからの動きも関係する」「だからじゃ、でもお前の考えも一理あるね、
じゃ奥様の出方次第で如何ね」「其処は従います」
「良い子だ有難う、お前は何で女性にもてるんじゃろうね」笑われた。
 土曜日に近づくと賢太はソワソワする、競馬は既に中京では開催されて
いなかった、今秋から京都の淀競馬と東京の中山競馬開催。
晴れて馬が競う姿が見れると思っていたが、其処は名古屋では無かった。
電話で奥さんにぼやくと・・、「行けば良いじゃない、行こうか・・」
そう言われて、賢太は小躍りして喜んだ。
 土曜日朝早く、二人は車で京都に向かう、車内では久しぶりに今まで
見て来た馬が数頭走る事を出走表で確認、行きは奥さんが運転されてる、
賢太は色々な話を此処でも聞いて居た。
「あのね、今回は会合も兼ねている」「え、会合ですか・・」
「そう、あんたの頼みヨ、真奈美も賛同しているからね・・」
「ええ、じゃ・・、なんと凄い・・」「だから賢太も参加しててね」
そう告げられる。
 こうして、一時間半で京都競馬場に入る。
「・・、・・」呆れる程でかい、中京競馬場とは規模がでかかった。
従い入場者も半端じゃ無い、直ぐに馬主の席に座り、馬場を見渡す、
中央に噴水が有り、掲示板もでかいし、なんといっても障害レ-スが
出来る馬場は荘厳だった。
 設備も何もかも人出で埋まるほど賑わう中、辛うじてパドックで陣取る
事が出来た。
今迄トレセンで見て来た馬達が走るレ-スは見逃せない、パドックと、
レ-ス両方を見る羽目に為りそうと、思いつつ、周回する中で二頭、
其のレ-スに出る馬が、賢太を見つけなんと馬場で嘶く、
驚いた調教師が其処を見て、賢太が居る事を知り、手を挙げて笑われた。
手招きはされない、其れは賢太が観客として行きたいと知っているから、
今までのようにパドックには誘われなかった。
 一応、気に為る馬たちを見て、直ぐに戻り、其処はもう馬場に出て来た、
馬が見れた。
「如何・・」「ハイ元気でした、でも勝てそうにも無いと」「え、何で」
「三頭いるそうです、中でも二頭が競れば可能性がありそうだけど、自分が
思う展開にはなりそうも無いと告げてきました」「そう、で、買うの・・」
「だから人気が無いけど、複勝で応援しようと・・」「どっち・・」
「え、依怙贔屓できないですよ、二頭とも同じ脚足ですから、先ず二頭はと
思えますけど、僕は観覧出来た記念に複勝と連複は二頭で買う積りです」
「良いわね、先生かね・・」笑われる。
「幾ら、買って来るヨ・・」「え、では一万づつ、此れ三万・・」
「あいよ、久し振りね、ワクワクする」「ええ~奥さん、買われるの・・」
「そうよ、楽しいからね・・」「・・、あ、待ってよ、じゃ2番を絡めて
買って下さいよ、僕もそうなら二万追加・・」
「了解、賢太頑張ってよ、今夜の食事美味しく食べたいしね」
そんな会話を残され席から消えられた。
若駒のレ-スが始まる、夏から秋にかけて二歳馬がどんどん出て来るし、
それを組んだレ-スが早い時間連続で有った。
 次の馬たちも見たいが連続じゃ無理、レ-スも見たい、其れで飛び飛びで
パドックにと向かう考え、幸いに組まれたレ-スは気にする若馬が居た。
 「走るよ・・」「はい・・」二人は何とか席に座ると、ファンファ-レに
興奮、発走する群団を目で追い乍ら二人は最高な時間を僅かだが味わい、
心で応援、周りには持ち馬が走る馬主も居られるから声は出さなかった。
 1600メ-トル、十六頭、向こう正面で二頭が競り合い先頭、もう午前中
なのに八割がた観衆が詰めかけて居られ、其処から出てくる歓声とヤジ、
早くもレ-スに没頭されていた。
1000メ-トル58・5秒と早いと実況アナウンサ-が叫ぶ様に言われる中、
向こう正面から三角の曲がりもスピ-ドは落ちないまま、
四角を廻ると既に先頭は五馬身開け、続いて後続集団が追走、先頭に襲い
掛かって来る、後二百に迫る頃、目当ての番号がその中に見え隠れする。
確かに買っている10番と13番が馬ごみから抜出て先頭を追う集団に見え、
賢太は思わずこぶしを握り締め、心で前足で掻き込め頑張れと応援する。
(あと50だ、行け其処で抜けろ行くんだ・・)
呼応するかのように10番レッドシャ-クが13番を引き連れ、追い込む軍団
から抜け出ようとする。
多くの騎手が振る鞭がしなり音を立てる中、なんと気に為る馬2番が頭角を
現せ頑張る10番と13番の間を割り出て首差でゴ-ルする。
然も内側から7番が10と13に並んでせり込んでい入る・・。
 「如何如何・・、ねね・・」「奥さん、目では確認は無理、でも予想より
でかしたと思いましょう」「そうね、でも二着が、うふっ、興奮したがね」
笑われる。
 勢いから言えば7番が二着有力かと思えるが、依怙贔屓な思いは残ってて
と願った。
椅子に二人はへたり込んで、中でも賢太は大興奮、馬を見て来た所為か力が
入っていた。
掲示板は長い間、二着写真判定で数字が出て来ない、其れを待つ二人も
気が気じゃ無かった。
「おう~~~~」場内がどよめいた、掲示板で10番が二着の所で点滅、
三着の欄に7番も点滅、していた、差はハナと表示された。
 「賢太~・・」抱き付く代わりの一言、見ると奥さんの親指が立って
知らせている。
「中京以来よ、興奮する・・」そう言われ席に座られる中、既に賢太は
其処には居なかった。
次のレ-スは買わずに五レ-スのパドックに来ている。
出走馬の表示される電光掲示板、その横に先ほどの結果が出ていた。
2-10の連複が1460円と表示され、複勝は310円と見える。
 久しぶりの馬券、気を取り直し、廻る馬の中で気が通じる馬は一頭、
三番のミスイチバンに目が行く、長い間周回で気を通合い、心で会話を
楽しむ、この子は未だ成長の段階、馬券は買わずにと決めている。
後で調教師に告げようと思う事が聞こえたのだ。
 その後最後まで競馬場に居たが、合計三レ-スが的中、
後はご祝儀馬券と言いながら財布には満載だった。
競馬場を後にし、奥さんは使われているホテルにと向かわれ、
賢太も同乗して従う。

                    つづく・・・・。
























驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・22》

 賢太は忙しい身になっている。
横浜の件もそうだが、トレセンに向かう日が多くなる、其処は待つ可愛い馬
に合えるけど、忙し過ぎて少々ストレスが溜まりそうだった。
其の訳は、可愛い馬達が競う競馬場に向い、馬券を買い競う馬達をワクワク
しながら観戦出来ない身と判り始める。
 栗東の山根さんと乾さんにその事をぼやいた。
「え、あ、そうか佐伯さん、其れで競馬場に顔が見えんかったんだ・・」
「ええ、じゃ何か、仕事をトレセン総てで頼むからかね」
「そうじゃ在りませんか、依怙贔屓出来ないし、紹介された貴方達に迷惑が
及ぶと考えているんですよ」「なんと・・、其処か、如何する良いけど本人
がそう言えば苦情が出て、調べられると拙くないか、でもよう其処迄判断
されて居るな凄い方やな・・」「そうやな、本当に悪い事したぞ・・」
乾さんが山根さんを見てそう言われた。
「何とかならんか乾さん・・」「其処じゃ、考えたら真そうなりそうゃ、
わしらも馬券は買えんぞ・・」「そうやな、じゃトレセンに関係する仕事
では有るしな、困ったぞ佐伯さんの楽しみが減るやんか・・」「だな・・」
 其処に調教師仲間の安藤さんが顔を出され、話を乾さんから聞かれた。
「なんと、其処か・・、辛いのう」「な、何か良い考えあれへんか・・」
「そうや、其処がしたいなら、個人で向える立場に為らんと拙かろう」
「如何する、俺は佐伯さんと繋がっていたいが、考えて見ろ、獣医と同等
以上やないか・・」「其処じゃ、こうすればどうなるのかな・・」
 そこから安藤さんが話しを始められる。
「なんとなんと其れなら誰も文句は言えないな、全ての馬を見る事は無い、
血統で辿ればそんな馬には会え、じゃ持ち主個人でアドバイザ-契約なら、
トレセン組合から外れるぞ」「其れで適うのか安藤さん・・」
「ああ、考えて見ろ、騎手や、調教師でも定年や、騎手を辞めてから、
予想をしている人が大勢いるがな、しかも中でも会社を造り、其処で会員
を募って予想する人も居る、其れなら、個人でオ-ナ-と契約しても、
其れは仕事でも公には為らない・・」
「お~、そうか佐伯さんが感じる馬は血統で判る、然も馬の持ち主専属
なら、こっちは関係ないがね、良いぞ、流石じゃ安藤さん、な山根さん
如何じゃ・・」「良いね、そうなれば、佐伯さんも仕事は続けられるし、
個人契約なら組合から離れる。其れに今までより実入りが良くなるぞ」
「「だな、じゃ、昼過ぎ会合が有るから、其処で話そうや、決まれば東の
美浦にも結果を伝えて承諾させよう」
そう決まるが、自分の我儘で迷惑かけると謝る賢太、其れを笑いながら
違うと三人から言われて少し安堵する。
 だが、なんとその結果が夕方賢太の携帯に知らせが来た。
全員一致でそうしようと決まったと、関東の美浦でも従うと聞かされた。
こうして晴れてまたあのテンションが上がる場に向えると思うと興奮。
 直ぐに久し振りに名古屋の在のレジェンドマンションにと駆け込んだ。
部屋に向い、賢太は嬉しいから行き為り奥さんに抱き付いて、其の件を
報告、しかも抱付いたまま話をする姿に、真奈美は微笑んで良かったね
と言われる。
「じゃ、契約一号は私よ」「え、奥さんは別じゃが、契約なんぞ要らん」
「駄目、其処は割り切りビジネスよ、賢太が潤う仕組みにしなさいね。
オ-ナ-は少し知っているし、調教師からも話が行くから待機してなさい、
其れも個人もそうだけどね、今じゃ、競走馬を育てている大手の会社は数社
ある、其処に名馬が集まっているし、此れ個人が余程良いわ、良いよ其れ」
そうも言われる。
 夕方、賢太は別の話しだと、あの横浜の件を奥さんに話をする。
書類を出して事細かく経緯と製品の凄さを力説、聞かれる奥さんの顔色が
変化、話し終えると、奥さんは今度は反対に賢太に縋りついて、感動さた。
「賢太、凄い、其れ聞いた事が有るけど詳しくは知らなかった、で、其処
真奈美は‣・」「はい、出資をして下さい、必ず陽の目は見れる・・」
「・・、良いわ、今は如何なっているの詳しく教えて・・」
 そこから今迄の経過の中で賛同されている土岐の話をする。
「ま~、良いわ、じゃじゃどれ位集めるの・・」
「其処は相談と、一応五千万は当座の資金で作ると断言しています・・」
「了解、でも何で貴方にそんな話が舞い込むのかね、何で・・」
ここでは内緒は無し、賢太が決めただけだが、必ず中身を聞かれると
察して、話の進め方を考えて来ている、その通り話す。
 「ま~じゃ名古屋駅でかね、なんと人助けしたの、良いわ良いよ、
其れで横浜の女性と、貴方・・」「ええ、其処は・・」
「気が許せない方ね、でも其れで仕事が・・、でかい話よ」「はい・・」
「あらら、正直も程々にね、相手にばれるよ」
「隠す気は更々ありません、特に奥さんにはですけど・・」
「ま~、憎らしいね、逃げ道を作るなんて卑怯よ」頭を擦られて言われる。
 「聞きましたよ、賢太あんまりご無沙汰は駄目よ」
「婆様、済みません、競馬場に向かえないから困っていたんです」
「聞いて居るけえね、奥様その話如何でしょう、仲間で組まれては個人
より先に発言力が・・」「ま~やり手ね、そうやそうだわ、じゃじゃ
賢太私ら気が合う人と組んで団体を造る、其処から資本金出そうね」
「え、では・・」「お金は集めるし出される、金額も相当集まるわ」
「奥さん、感激です、僕・・」「あらら、こいつ泣き落としかね・・」
「婆や・・」「はいはい、可愛い子じゃがね、あのな既に奥さんの顔を
見てみろ、何でも賢太が望む事叶うぞ・・」
「婆様、其処は既に適っていますよ」「こいつめ・・」
今度は婆様が賢太の頭を撫でられる。
 その夜は、賑やかな夕食、と言っても三人だが、今夜は婆様がご満悦,
特に賢太が大好きと言われ、此処はお前が来ないと化けて出るぞと囃され
大笑いする。
「ねね、仲間内に為れるかしら、土岐一族と・・」「はい、其処は必ず」
「え、お前強く出るじゃ無いか自信あるな・・」「婆様、酔い過ぎです」
「阿呆、こんな嬉しい事酔わずに居れるか、こんな目出度い事在るか」
「有りますよ、だって奥さんの子供見れるじゃないですか・・」
「え、お前禁句じゃぞ其処、爆弾踏んだな」「え~何で拙いのか・・」
「お前、人の気を知ると聞いたが、嘘か・・」
「え、何で何で、僕悪い事言ったんだ・・」
「そうや、一番気になさっておられる部分じゃ、お前責任青取りなさい」
「え、何で責任か、何・・」「お前が挑んで子供を沢山造るんじゃがね」
「うひゃ~、何で僕は産む事が出来んよ・・」
「阿呆、反対じゃ種を入れろやあそこに・・」
「何~嫌だ、何でそんな事言うの、奥さんが困って居られるがもう酷いぞ
婆様・・」「・・」返事されずに酒を煽られた。
気拙い空気に為り得る大変な言い方に賢太は話が途切れてしまった。
 「お前な、馬を見て来ているだろうがね・・」「うん、そうなる・・」
「じゃ、その馬は駄馬かね・・」「ううん、色々有るけど血統が流れを
造っている」「じゃその血統を先に残さんか・・」「残す・・」
「そうじやが、奥様の血統を残すんじゃ、お前が挑めば済む事・・」
「もうとんでもない事、何でそんな話になるん・・」
「お前がいるからじゃぞ、良いな、この家は続けたい、後々までもな其れ
には子供が必要じゃぞ、お前の血統と奥様の血が繋がれば良いだけじゃが、
狼狽えるな婆が指南役する」「要りません、其れに奥さんに対して失礼
ですよ、幾ら婆様でも其処は駄目・・」
「何抜かす怖いのか、其れともヘナチンかね」「婆様・・」
「オオこわ、其処までにするか、お前は案外意気地なしじゃったね」
「良いですよ~だ、意気地なしでも・・」
「ま、こいつは何て子じゃね、家の大事を考えて居らん、もうそれだけの
男か、ああ、気に入って損した・・」「婆や、其処迄ヨ・・」
「はい、そう致します、あんまり気概が無い子じゃったわ・・」
最後は捨てセリフ染みた言い方だった。
 暫くして、先に奥さんは部屋に下がられる。
「お前な、良いか話を聞け・・」「・・」
「あのな、わしがしゃしゃり出て話をするが、お前は気に入られている、
其れで何時も話にはお前が出て来ているんだぞ、其処を含んで考えろ、
此れから大変な仕事に向かう関係じゃないか、此処で強く太い絆を造れ」
「婆様、其処は考えているが、何で奥さんと、其処は不味いよ」
「何で・・」「だって奥さんには前の旦那さんが居られるんだ、未だ心に
居られた」「あ、見えたんか、そうかじゃ話しをする、心して聞け・・」
婆様が意外や意外、今迄の眼付じゃない、旦那さんの話をされると判ると、
何時に無く賢太も緊張して、構えた。
やがて聞けるこの家の経緯を知ろうとする賢太、徐に座り直している。

              つづく・・・・。





















驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・21》

虐める姿もだが、此れは本当に相手に対しての嬉々えの導きの行為
そのものだった。
加奈さんは最高な肌の持ち主、ネットリされた肌は吸い付くようにも思え、
其れが呼応されるから男は溜らない喜びと征服感、受ける愛撫に感極まる
声も七色に変わり男に伝達、しかも受け身などは普通の男ならいちころ、
敢え無く精子を出して陥落するほどの威力と膣中の形成、其処は稀にみる
真、小さな子山を壁媚しつらえ、中で動く棒を扱き手繰り、自分の秘園での
摩擦で歓喜の渦に埋もれる姿は、絶品この上ない体だった。
 加奈さんを喜ばせるには多少きつい動きが要る、其れこそ男の憧れの姿を
受ける加奈さんが魅せてくれた。
その姿に男も狂喜乱舞、腰を突き入れる都度呻きを発し、男をそそる動きは
誰もが叶う筈もない、賢太と手、強靭だ、其処には負ける。
其れほど魅力満載の肉体は、既に何度も舞い上がる中で賢太は満喫、
本当に心から迎い入れて、味わった。
 プ-ルなど浸る余裕すらないアクメ、其の受けている顔が又これは殺人に
等しい、男を舞い上がらせて昇天にと連れてってくれた。
流石の賢太も、二時間の中で二度も膣中で堪らず最高値で放出・・。
 これほど味わい早い時間で参る筈は無いが、加奈さんだけは特別・・、
何度でも出す、枯れていても絞り出したい、そんな本気にさせる程の姿と
肉体だった。
 「く~遣られたが、参りました・・」賢太が白旗を挙げる。
「嫌や、反対よ、加奈が舞い上がり何度も落とされ、息絶え絶えでも受ける
我が身が恐ろしかったわ、何度も昇り詰めるけど又すぐもう一度上がろうと
思うほど凄い方、摩耶が泣いたと言っていたけど、本当にそうだと嫌ほど
知らされたのよ・・」「いいや、加奈さんは凄い、肌ももち肌だし、中が
凄い造り、其処に減り込むと男は寸絶、僕も早く往けた・・」
「もう虐めないで下さい、加奈はもう受けるだけで他は何も・・、
数えきれない程往かされているのよ・・」
「良いね、其の遠慮な言い方は、男が救われるね.本当に凄い体ですよ、
未だ逃がしませんからね、一度喉を潤しましょう」
そう言って、ビ‐ルを口移し、受ける加奈は泣いて飲まれていた。
 其処からも朝方まで、部屋では加奈のかなぎり声が止む事は無かった。
午前十時の知らせの電話が来るまで二時間はぐっすりと寝てしまった二人、
起きて延長を頼んで、其処からプ-ルで裸で泳ぎ、浴室シャワ-を浴びて
その時も抱いて賢太は頑張る。
片時も起きている時は離したくない肌、その先に挿入する穴も極上、
男が連れ添うなら、間違い無く早死にと思った。
 昼過ぎ、太陽が眩しい中車で名古屋にと戻る。
加奈さんが其処で一休され、夕方横浜にと帰られた。
賢太は急ぎ部屋に戻ると倒れ込んで熟睡、以後起きて来ない。
 十月半ば過ぎ、賢太はあの土岐の家にと向かう、母親が大歓迎される中、
賢太は既にこの家の最高な男だと褒められ、恥ずかしいが悪い気はしない、
以前来た時以上に歓迎される。
 直ぐに本題に入る賢太、無論話す相手はこの家の主、裕子さんだった。
書類を前に、賢太は話をするが、手を挙げて止めると裕子さんは書類に
目を通される。
「お前、邪魔だけえね、早く抱いて頂きなさい、私はこの書類を見ている、
妹が戻るまで良い・・」そう言われる相手はこの間抱いている姉の恵さん、
賢太は裕子さんを見るが頷かれる、其れで二人は部屋にとしけこんだ。
 部屋から聞こえる嬉泣きの声は紛う事無い我が娘、薬で二人を繋いだが、
今は其れすら必要が無い程恵は賢太命となっていた。
 夕方、妹の沙代里が戻るが、未だ二人は出て来ない。
「お母さん来て居られるん・・」「ああ聞いたろうが、もうすでに三時間
だぞ、あいつら人間かね」「え、嘘、なんと三時間、本当なの・・」
「嘘つけるか、誠豪傑の上を行く男ぞ、お前・・」
「私は薬は良いわ、でも抱かれたいけど・・」
「あはっ、敵わないね、如何するかね・・」「お母さん・・」
「待て、この書類見ろや、男が持って来た、だがその中身がよう判らんが、
其れでも凄い事とは理解出来るが‣・」「何ね・・」
書類を見始めた、沙代里、次第に顔が強張る。
 「ええ、じゃじゃあの炭素繊維の事かしら、待って、お母さん凄い事、
読ませてね・・」食い入るように沙代里は書類に釘付け・・。
「ま~凄いじゃないね、この間ね、テレビでやっていたドキメンタリ-に
炭素繊維と出ていたし、其れがどんな物か話しをされていた、そうか、
此れや何で此れが・・」そこから経緯を裕子は娘に話す。
 「なんとではあの人が、考えられ無いけえね、だって、計画は大手が
薦めていると聞いて居るけど、何で・・」
「其処じゃが、賢太が持ち込んだのは、その素材を織る複雑な機織り機械
を作成していると聞いたぞ」「織る・・、ああじゃじゃ繊維を織ってそれ
強固にすると聞いたけど・・、なんと其処か~凄い、日本の技術の神髄、
其れが大手じゃないんだ」「ああここに書いてあるけど、その会社は車の
部品も手掛けている会社、其れでこの際分けて独立させると書いてある」
「なんと本当だぎゃ、凄い、で何で家に・・」「参加しないかと・・」
「するする参加する」「ええ、お前・・」
「なな、お母さん、何でもするから参加してえな・・」
「ええ~お前偉い乗り気じゃ無いか・・」
「だって、物凄い事ヨ、その歴史の中に居たいじゃないね」
「お前、中身理解出来るのか・・」「ええ、出来るし、期待していたの、
では其処まで進んでいるんだ、既に炭素繊維は完成マジかね」「え・・」
「あのね、其れが出来るととんでもない事に為るのよ・・」
そこから沙代里の知っている事を具に話した。
 「なんと鉄より強いのか、然も数倍軽くて高温にも堪えるって・・、
夢のような話じゃないか、そんで航空エンジンや胴体も出来るってか、
嘘みたいな話だぎゃ」「それが日本が唯一可能よ、総てその炭素繊維の
御陰なの・・、此れは数年後には全世界が必要とする素材よ、国も完成
すれば輸出は管理される、其れがとんでもない国に渡れば何おかいわん、
軍事物資に指定するって」「詳しいね、そうかじゃこの計画は大丈夫か」
「機械次第ね、必ず日本なら完成させるよ・・」
「信じられんが出来るとそうなるのかね」
「ええ、必ずね、エ・アの声死にそうじゃないね」
「うふっ、独りで賄えるかあいつは化け物ぞ・・」
「参加する、お母さんは此れに参加、私と恵姉ちゃんは男に参加・・」
「阿保じゃ~・・」大笑いするが頷いて行けと一言、沙代里は母に抱付き、
直ぐに奥の部屋に懸け込んだ。
 突然部屋に来て、賢太が抱いて動いている最中、恵が驚くが・・、
「沙代里・・、助けて殺される・・」「任せて助っ人名乗り上げて来たよ。
あんた、待っててね・・」「ええ~・・」
突然部屋に懸け込まれた中、唖然としている間に相手は直ぐに裸にと衣服を
脱がれ出す。
「恵・・」「仲間に入れてよ、此の子既に覚悟しているし、今日か明日かと
待って居たんよ」「良いのか・・」「良いも悪いも妹、良い子だし体見たら
抱きたくなる、いいから迎えてよ、姉妹で此処は貴方に支えるし・・」
そう聞いて賢太は意気込んだ。
 飛び込む若い肉は賢太を喜ばせる、そして姉と同じ姿にさせられる沙代里、
今度は姉妹で泣き叫びが家の中を圧巻、母が聞こえる我が子の泣き叫びを
聞きながら、我が身も遠く昔に在った思いを馳せ、いがり泣く我子に頑張れ
とエ-ルを送る始末、家はまだまだ騒動は収まりそうになかった。
 漸く静まる夕方過ぎ、姉妹が裸同然の格好で母のもとに来る。
「お前ら・・」「お母さん、御免なさいね、お姉ちゃんが良いと・・、
でも凄いわ、今までは何だったかと肉が呆れている」
「阿呆じゃ、恵、良いのか・・」「其処は既にあると思えたし、この家では
姉妹で迎えて、縁は切らせない・・」
「参った、其処が有るのう、其れで沙代里から聞いたが、この会社設立参加
し様か・・」「是非とお願いします、でも本家だけでは後で恨まれる・・」
「あ、そうかじゃ出家連中か、そうなるのか・・」
「だから、此処は代表でお母さんが役員で良いじゃない」「お前・・」
「常叔父さんにも、其れと康夫おじさんに連絡して話してよ」
「良いぞ、そうするか、じゃ御膳造ろうかね」「電話する、何時・・」
「八時で良いじゃろう、良いな今回は普通じゃ駄目じゃぞ,運ばれてきたら、
漆塗りの赤い御膳に並べるんだ」「了解、私の男の為と姉のために頑張る」
「阿呆・・」親子で大笑いされた。
 その後はゆう間でも無く、参加された叔父さん達、目の色が変わり、
土岐家の軍団を世に知らしめると息巻かれた。
賢太は何度も頭を下げ、有難う御座いますと、その後も質問責めに合うが、
其処は妹の沙代里さんが詳しかった。
 遂に、一人目の相手が出来た、賢太は体が震えるほど喜んで必ず日の目は
見れると断言する。

           つづく・・・・。









驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・20》

 十月十七日、既に賢太の身体は雁字搦め、競馬も秋の大レ-スが目白押し、
其れで直ぐにでも美浦や栗東に向かわなければならない身、
そんな中で今日は会社訪問、既に知られている所為か、直ぐに賢太は知り
たい事を会議で述べて話を聞き出す、賢太の立場は投資という立場で来て
いる事に為っていた。
会社はソコソコの施設、工場は別の場所と聞いた。
会議室で色んな問題を提起しながら気に為る仕入れや、製品を納める会社
なども聞いて行く、中でも一番気に為っている仕入れを聞くと、
部屋は一瞬静寂、其れ程秘密裏に仕事が進んでいると知る。
「此れを聞かないと今後の道が見えてきません、私はスパイじゃない、
この会社の為にと伺って来ています、今までの気に為る事の返答は不十分、
会社で作る製品以外の材料は如何説明出来ます、出来ないなら今回の投資
は下がるしかない」そう言い放つ。
だが、其れでも会社からは、納得の返答は貰えない、特に叔父さんが、
頑固に其処を話されて居られなかった。
仕方が無いので、賢太は一度会社を出て行く、
其処で摩耶さんと加奈さんにおじさんと指しで話したいと願った。
 部屋に戻ると、二日ほどおじさんは身体が明かないと知らせられ、
賢太は急ぐからと横浜を出て、来たついでにと美浦にと向かう。
 厩舎廻りを二日間費やすると、戻りは栗東に向かい、其処でも二日費やし
漸く名古屋に戻れる。
 流石に疲れ、頭を癒すためにと寝転んでしまう。
テレビは秋のクラッシックのエリザベス女王杯、アナウンサ-の興奮した声
をされる中も賢太は寝ている、其れ程疲れ切っていた。
 午後五時過ぎ、電話が鳴る、眠たい中で電話に出た。
「はい・・」「横浜の加奈ですけど・・」「ああ、何か・・」
「今名古屋について居るんです、時間有ります」「有りますが何処で・・」
「摩耶に聞いて居ますけどお部屋は・・」「構わないけど綺麗じゃ無いけど
良いでしょうか・・」そう言いながら来ると言われる。
急いで片づけるが男所帯、汚さは無ぐえなかった。
 二十分後、相手が来られるが、驚いたのは一人じゃ無かった。
「済みません唐突にお伺いして・・」
頭を下げられたのは、あの横浜の会社の叔父さん連れだった。
 直ぐに話に入り、なんと会社で言えなかったことを詫びられ、
後で加奈さんに怒られたと苦笑いされる。
 其処から、聞けなかった中身を話され出し、聞く賢太は驚いた。
「え、ではなんと矢張そうでしたか、仕入れる材料が特筆何で、そうか其処
ですか、でも其処は有望ですよ」「だから内密に事は進めて来ているんです、
未だに製品が・・」「出来そうなんでしょうか・・」
「其処もですが、協力している立場で外輪だけは何とか言えますが、製品は
未だ直ぐとは・・」「でしょうね、開発は進むなら投資は出来ます、其処が
見えれば何とでもします」「佐伯さん・・」
「良いですよ、では五千万造りますね」「ええ、なんとでは・・」
「はい、未だそれでは足りないでしょうから、年末まで又幾らか・・」
「助かります、で条件は・・」「はい考えて来たんですが、其処は本腰で
懸らないと完成は覚束ない筈、如何です、其処だけ切り離して別会社・・」
「え、では・・」「別に独自に会社を造り専念する、将来を見込んで・・」
「佐伯さん、貴方凄い、でも何で・・」
「摩耶さんや加奈さんに頼まれているし、僕も凄い事ぐらい判ります」
「有難い、銀行は理解が、其れに銀行と手おいそれと中身は話せない部分が
有ります」「ええ、理解出来ます、此れは完成すれば世の中をひっくり返せ
ますね」「・・」「其処を見込んでいます、日本の技術は半端ない・・、
部品一つでも参加出来れば最高です,其れが先には凄い事に為る、駄目でも
構わない、取り返しは金なら戻せる、だから進めて下さい」
なんと中身を聞いただけで総てが賢太には明るく見えていた。
「お聞きしますがメインの社員は・・」「技術者四名程‣・」
「契約して下さい、浮気されない様に其処は別に特別手当、機械や装備は
ケチらずにとことん進んで下さい」「佐伯さん、感謝です」
長い事、頭を下げられる姿、病に苦しまれている社長に会いたくなった。
 二時間で部屋を出られ、見送り何度も頑張りましようと励まし合う。
「帰られたな・・」「貴方・・」
「うん、聞いてそうかなとは思えたが現実に為り出したね、此れは凄い事、
大手に持って行かれるが特許は出来るぞ、此れを軸に会社を立ち上げれば
後は研究する四人に会社の運命は懸って来る、大手と力を合わせ、会社は
その製品を造れる機械を、聞くと先祖は機織りの会社と聞いて居る、
出来るよ是非造ろう」力強い賢太の言葉に居残る加奈は感動し泣いた。
「加奈さんは、戻ると直ぐに会社の定款と謄本を送って下さいね、資金は
直ぐに作ります」「貴方・・」「部屋に戻りましょう・・」
おじさんを見送った後部屋に二人は戻った。
 「会社の役員は、研究者四人と叔父さんと貴方たち,其れに投資される
三人も加えて下さいね」「え、貴方は・・」
「僕は入りません、傍で見ているだけで充分」「貴方、其れじゃ嫌・・」
「構わない、其れでも昂奮していますよ」「貴方・・」
加奈は泣きそうな顔で見られる。
「でも其れじゃ貴方が割を食います」「じゃ、契約は摩耶さんと加奈さん
とで結びたいけど・・」「え、意味が・・、あ、ああああ・・・、・・、
良いわそうしたい、願う事です」「決まり、じゃ早く風呂入れよう・・」
「ああ~貴方・・」呆れる加奈の前で言ってしまった。
「待ってよ、此処じゃ嫌」「え・・」「だって摩耶と同じにして下さい」
「え、意味が・・」「一の宮です・・」
「ああ~~じゃじゃ、良いぞ決めた行こう・・」「貴方・・」
呆れるが其処がとても可愛いと加奈は思えた。
 車で向かう途中何度も意識を集めるが、如何しても相手の頭にはいり
込めていない、其れでも違う世界で賢太は会えると思い込み、急いであの
ラブホに向かった。
 「ま~綺麗・・」「夜はライトで浮き出て最高ですよ・・」
「でしょうね・・」そんな会話も平気で出来る相手、如何見ても世間ずれは
されていると思える。
 部屋は空いている、高価でホテルの看板の部屋、直ぐに部屋に入ると、
賢太は様変わりした、なんと相手の扱いが変っている。
 「さ、来て脱がして・・」「ハイ直ぐに‣・」
ええ~と驚くが其処が自然と従われている姿に賢太はそうかと確信する。
「何もたもたすんな、お前も自分で脱ぐんだ、さ早く、見ろ早くとせがんで
いるが・・」「ええ~貴方其処・・」「駄目か・・」
「いえ、予想よりはるか上、摩耶が泣いたと聞いたけど、此れで泣かせたね」
「嫌か・・」「いいえ、驚き最高に喜んでいます」
自分の衣服を脱ぎながら会話する姿もだが、現れて来る姿態は優れもの、
本当に見事に均整がとれ磨かれていると思えるほど光沢や、形など何もかも
が最高級品、しかも既に相手は傅いて賢太の股座に手を添え・・、
会えたと一言呟くと、行き成り棒を口に迎えなんと豪快、しかも柔らかな唇
と舌が、縦横矛盾に動き、受ける賢太を驚かせて行く。
 「凄い~~ぞ~、良いわ良いが良いよう~良いぞソコソコや~」
踏張る賢太の前で膝着いて愛撫する姿,其の相手の髪を握り吠え捲る賢太、
行き成りマックスの場所にと二人は一気に踏み込んで行った。
 「凄いぞ、お前にご褒美じゃ・・」賢太が叫んで加奈を押し倒すと、
逆の姿勢で、其処も行き為り賢太は加奈の股座に顔を埋める。
相手にとって不足は無いと知らされる、其れ程錬磨された男の扱い、
しかも賢太が思うようなドMな相手だった
(これは味わえるぞ、とことん追求する・・)
そう決める賢太は、既ににじみ出る愛液ヲ吸い上げながら、手は既に見事な
加奈の尻を撫でまわし、其れが次第に加奈を恍惚の園えと導いて行く。

                つづく・・・・。

























驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・19》

 一通り家の事情を垣間見れる、だが、如何しても義母さんの中が見えて
来なかった。
 「如何・・」「「え、あそうかはっきり申しますが、如何も母親の中身が
見えない、此れじゃどうする事も出来ない、其処は摩耶さん理解して下さい、
僕もね、馬の観察任されているんだけど、半分以上が馬に会っても何も見る
事が出来ていません、思うに血統かなと最近思えるんです。其処は確かです
けど、此処も義母さんの中には入れていないんです・・」
「・・、そうなるの・・、じゃ摩耶は貴方に近いとでも・・」
「いえ、そうじゃ無くて同じ道かと思うけど其処もまだ解明出来ていない、
如何話せばいいか・・」「そうか、じゃ摩耶・・」
「困るけど、仕方ないね、でもよくもう一度見てみて・・」
「そうするけど、此の侭じゃ変わらないと思える」
「・・、ああ~じゃじゃ、在れよ・・」「あれって・・、ああ~摩耶さん、
其処とんでもない事ですよ」「ええ、其れでも見えないなら諦める・・、
ね助けて・・」「ええ~もう無理ですよ・・」「何よ、摩耶・・」
「義母さんあのね・・」内緒で耳打ちされるが、如何せん摩耶さんの胸の内
は読める、其処で意外な事を話されていた。
 「ええ~ま~じゃ其処までしないと・・」「お願い、家のこれからの事を
知りたい、このままじゃ立ちゆく事が無理かも」「そうなるけど、摩耶・・」
「其処に向かい其れでも見えないなら諦める、義母さん・・」「・・」
急に黙られる。
「僕は其処をしても見えないと思う・・」「ええ、貴方見たわね」
「はい摩耶さんからですけど・・」其れを聞いて加奈は摩耶を見直す。
「そうよ、だから、今後も賢太さんに相談と呼んだのよ・・」
「そう、でも其処はとても従えないけど・・」
「あ、ああ、なんと・・、そうか・・」「何何よ・・」
賢太が叫ぶと、二人の女性が賢太を見られた。
「待って今少しだけ何か感じた・・」「何処・・」「待って義母さん・・」
「ね、其の義母は辞めて、貴方とそう年が離れている訳じゃ無い幻滅する」
「じゃ・・」「加奈と呼んで下さらないかしら・・」
「では・・、加奈さん、今考えていた位置に立ってくださいよ」
「え、何処・・」「先ほど摩耶さんと話しされていた場所・・」
「もうわからないわ、何処ね」「賢太さん、何でもいいから聞かせて・・、
義母の位置は何処でした」「・・、言えないけど、無理かな・・」
「だから、もう加奈さん、何処に立っていたんです」
「摩耶、判らん、考えても・・、ああ、若しかして、ね加奈を見ててね」
「・・」賢太が頷くと、加奈さんが目を瞑り何かを考えて居られる。
「・・、ア、其処です、其処で止まって・・、ああ見える微かですが、
なんと理解出来たぞ、そうか其処なんだ・・」
「何何処よ、ね賢太さん・・」「摩耶さん、僕と摩耶さんが名古屋で居た
位置ですよ・・」「ええ、何・・、ひえ~じゃじゃ賢太さん・・」
「ええ、繋がりは其処しかないと見える、でも僕は無理・・」「・・」
摩耶が愕然としへたり込む。
 「何よ二人して、加奈には理解出来無いがね」「・・」
その言葉に返事が出来ない二人だった。
 幸か不幸か、相手は賢太の見える区域には居られなかった、
だが事セックスに関する時だけは、何故か見えそうな気がする。
其れは摩耶さんと話しされている時微かに見えている、相手が其の舞台
にと望まれる時だと理解出来た。
「でも賢太さん・・」「あはっ、しないし出来る訳無いじゃないですか、
摩耶さん・・」「・・」「何話ししているのよ、摩耶・・」
怪訝そうに加奈が聞いて居た。
「うん、説明できないし、無理か・・」そう摩耶が言う。
「無理かどうか、何よ、今家が肝心な時、躊躇している場合じゃ無いがね、
如何するの・・」「摩耶に聞かれても困る」そこで暫く静寂に覆われる。
 「あの、決算書か会社のパンフか何か有りません、在れば見せて下さい」
「有るけど、摩耶・・」「持ってくる、どれほどかな、何年間・・」
「ある分だけ見たい・・」「持ってくる」部屋を出られる。
 部屋に二人が残される中、賢太は考えていた。
「此れだけあった・・、五年間、会社のパンフは従業員募集に作ったもの、
三年前よ」そう言われて差し出される。
「あのう一人に為れる部屋ありますか・・」「私の部屋は如何・・」
「お借りします、其れとコ-ヒ-お願い・・」
そう告げると摩耶さんに案内されて、部屋に入る。
 「え・・、ア、うう・・」賺さずキスをして背中を軽く叩いた。
其のまま部屋で一人になると、会社のパンフを見た後決算書を見だす。
 一方、リビングでは二人の女性が居る。
「摩耶、大丈夫か・・」「何よ、呼んでと言ったのは加奈さんでしょうが、
何処が大丈夫か聞きたいわ・・」「其処や、会社じゃないね」
「其れだけなら無理と思うけど・・」「何、如何して・・」
「あのね、独りで良い子は無理やという事,加奈さんだけなにも無いじゃ
進めんと思うけどね」「何意味が・・」「身を授けてよ・・」
「えええ~~~何で何でようあんたの男じゃないね」
「だからよ、此れからの先が見通し出来るの・・」
「出来ないから摩耶に相談していたじゃないね、アンタが見合い断るから」
「其処か・・」「其処でしょうが、三千万は今は有難いお金よ・・」
「でも・・」「自分が犠牲に為りたくないしね、女だし其処は理解出来る
けど、今他に方法あるの・・」「・・」
そこを言われれば、何も返せない摩耶、そんな話を又もしてしまう。
『ねね、時間が・・、食事・・』「あそうか、仕度しよう」
なんとそう言い合っても二人は血こそ繋がらないが親子、キッチンに向かう。
 摩耶さんの部屋で香しい匂いの中で賢太は書類に目を通し、何度も繰返し
決算書を見詰める。
 一時間が早くも過ぎるが、身動きせずに書類を見ていた。
部屋に有る摩耶さんが使われるPCを借りて、何度も検索し見ている会社の事
もPCで探すが出て来ない、未だ名が知れ渡るほどでは無いと知る。
気に為る材料名を検索もする、其処で色々な事を教えられて行った。
賢太は既に決算書じゃ無く、会社が扱う製品にと気が向いて行く。
今までは車のベアリング関係の部品を製造、其れが五年前から違う部品の名
が出て来る、しかも車と関係が無いと思える部品、其処をピックアップして、
又も検索、其れがどんどん深掘り、そうしてなんとその先が見たいと願うほど
に為り出す。
その部品を送り出す会社が・・、名が知れている会社、然も車関係じゃない、
無論その会社のブレ-ンは車を造る会社も含まれているが、製品を納品する
会社はそうじゃ無かった。
その収める会社は航空関係、しかもジェット機やロケット製造の大手、
製品は秘密裏に作られて来ているから知らないだけ、其れが毎年ある程度の
製品を納め続けて居る。
賢太は、その方向が伸びると咄嗟に判断出来る。
今は車もそうだが、航空関係は日本が一番気を入れて行く産業と見えた。
まるで部品名が理解出来ないが、数多くの部品を納めては来ている。
収める会社の要綱を検索して読むことが出来る、賢太は今は其処に夢中だ。
 「入るよ・・」「・・」「お食事出来ましたけど・・」
「ああ、今は未だ良いけど、あのう叔父さん,呼べるかな家に行こうか・・」
「夜よ,一層明日会社に行こう・・」「そうするか、書類だけじゃ先がよく
見えない・・」「そう、じゃ明日会社に向かおうね」
そう言われて、漸く書類から眼が離れる。
 夕食も急ぎ済ませ、又も部屋にと篭る賢太、其れ程気に為るのか其れとも
他に、賢太は今は誰も寄せ付けないほどの気の入れようで、あらゆる名目の
納める部品を検索しながら調べる。
だがその中で凡そ納まる部品に関係が無いと思われる材料が仕入れられてる、
液体の聞いた事が無い名や、夥しい項目が連なり、其処が奇異と思える。
 それらの製品名をPCに打ち込み表を作成、其れから会社の経営状況を具に
調べるとひと段落、気に為る仕入れが多く有り、会社で聞こうと決める。
 部屋で真剣に調べ物をする賢太の後姿を二人の女性が見ている。
其処も構わず賢太はPCに縋りついて夜中遅くまで部屋に篭っていた。

                つづく・・・・。




















驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・18》

この世で稀な筈、二人は午後三時過ぎに偶然犬山で知り合っている。
其れも賢太ではなく、摩耶が事を尋ねた所為なのだが、なんとその数時間後、
ラブホで裸でいる姿、其処を思い出すと笑える。
2人は分別兼ね備えて居る筈だが、何で数時間前会っているのに出来たのか、
其処は何も知らない人が思うと、破廉恥極まりない、然もイロキチかと
疑われても仕方が無い二人だった。
 この部屋に来て間も無く四時間が経過する、しかも物凄い交わりを終えた
身体、賢太が摩耶をシャワ-で洗い流すと今度は摩耶が、賢太の身体を浴室
で洗い流す、その中で世話になった、男の持ち物を丁寧に指で擦り洗うと、
其処でまたも抱き合うほど二人は貪欲・・。
其れを終えると、部屋に戻り、マット上で向かい合う。
 「摩耶さん・・」「なあに・・」「家に連絡は良いのですか・・」「・・」
「何か有りましたね・・」「‣・」「そうじゃないとあれ程荒れる摩耶さん
じゃないと見ているんですが・・」「・・」「じゃ、何も聞きませんね」
「・・」返事は戻らないが拙かれる。
 「お腹如何です・・」「あ、空いている、だって物凄い運動でしょう」
「あはっ、言えますね、でも未だ僕は満足じゃ無いけどな・・」
「ええ~貴方・・」顔を見て苦笑いされた。
 出前でお寿司を頼む、其れでも裸で向かい合い座っている。
(・・、・・)ビ‐ルを飲みながら、賢太は相手の脳裏に入って行く。
それを知らん顔で見詰め合う中、「あのう愚痴ですけど聞いて頂ける・・」
「是非、此処で吐き出して下さい」そう伝える賢太、既に中身はうっすらと
頭に入り込んでいる。
「摩耶は結婚していました、が昨日話し合い戻ると離婚と決めているんです。
中身は今は勘弁して下さいね」「はい・・」
「それでね、家を出て旅しようかと・・、でも名古屋駅でなんでか新幹線を
降りたの・・、用事は無いけど降りたの・・」「・・」
「それから、理解して頂けないけど、貴方に合えて、今は此処よ、以上です」
「うふっ、嘘吐き‣・」「ええ、今何と嘘吐き、如何して・・」
「だって結婚していない、如何しようかと迷い出て来たと見える・・」
「え~~~、貴方・・」驚く顔が美しいと知る。
「では、ま~其処まで見えるの・・」「え、そうなるのかな、だって思えば
摩耶さん僕に近い位置に立たれている、思いは既に僕に伝えて居られるじゃ
ないですか、嘘を言いながらバレると思いつつ話された」「貴方・・」
本当にズバリ言われると、言われたほうが呆れる、怖いなんて代物じゃない
と思えた。
「では其処何時解りました・・」「数分前ですよ、摩耶さんが話をしようと
決められると直ぐに中身が・・、頭で嘘つこうと決められた時かな・・」
「なんと、誠恐ろしい、そうよ、でも先が有るけど・・」
「其処は聞かないほうが良いかな、互いが其処を詰めると、拙くなりそう、
お母さんと同じ考えなんでしょう」「ええ、貴方其処も・・」
「仕事絡みだから板挟みか・・」「・・」
もう此れで摩耶は今までの動きが全て読める事に為った。
「言われる事本当よ、だから今は既に白旗,降参です」苦笑いされる。
 「でも一つだけ理解し難い事が見えるんです」
「え、何、待ってよ、怖い、何々摩耶いま何も考えていないけど・・」
「其の前、貴方の家の複雑さを・・」「ま~呆れた・・」
ビ‐ルを飲まれた後、顔が強張る。
「何処まで透かし見えましたの・・」「以前からですけど家は複雑ですね,
でも其処は考え方で収まると思うけど・・」
「え、無理よ、だって、母はやり手よ」「義母でしたね」「貴方・・」
「其処を手の内に入れさえすればなんて事無いでしょうが、家を追い出す
手立ても考えているでしょうしね」「貴方・・」
「もう一つ、お父さんの仕事、傾いて来ていると・・」「・・」
既に何も言えなくなった摩耶、頷くだけで言葉は出さずにだんまり込めた。
「其処は、自ずからそうなり出しただけ、今のうちに、仕事を本当に考える
方が良いかなと思うけど・・」「え、じゃじゃ、お父さんの仕事が・・」
「既にどうかな、会っていないから何とも言えないけど、貴方の頭には既に
そうなるのかと危惧された侭ですね」「・・、はい・・」漸く返事が出来た。
「ね、何とか出来ない・・」「「そう言われても僕じゃ役者不足です」
「でも摩耶の心を読んでいる、ねお願い何とか考えて下さらない・・」
「其処は・・」「お願い何でもする」」「・・」「お願い貴方・・」
「・・」「ねね、如何すれば良いの、何でもする」「・・」
「お願い・・」「僕はまだ見えない部分が多過ぎる、だから言えない」
「じゃ、家に来て下さらない」「ええ・・」
「お願い見て、其れで判れば良いけど判らなくても良いわ、お願い・・」
真剣なまなざしで懇願され、抱き付いて震えられた。
 「でもお伺いしても良い解決は約束出来ないけど・・」
「其れでも良いお願い・・」「じゃ、今直じゃ僕も仕事が有る、如何です
貴方も心を落ち着けて考えて下さい、今は僕が居るからそう決められる、
独りで考えて、そうして欲しいなら伺います」
「有難う、でも凄いわ、摩耶が悩んで家を飛び出して正解ね」「・・」
そう言われ、寿司が来ると二人で食べ合う。
 今だ裸のまま、寿司の金は小さな窓口で支払うし、裸で未だ居る。
「ね、朝まで此処で過ごそう、其れで摩耶は横浜に戻り、電話するね、
お願い約束して・・」「其処はそうします、けど・・」「けど何・・」
「未だ抱きたいけど・・」「・・、貴方ね、うふっ、摩耶の中見たわね」
「・・」返事をしないでいると、急に賢太の股座に顔が入り込んで来た。
抱合い開始の合図、其処から前と大違い、摩耶が狂い手繰り何でも受けて
くれる、其れこそ大儲け、有らん限りの技を駆使し、摩耶をとことん
喜ばせまい上がらせる.
受ける摩耶は先ほどと大違い、何でも賢太の思うままに素晴らしい肉体を
授けてくれた。
 一時間は凄い交わり、其れで遂に賢太の精子が小躍りして摩耶の膣中にと
飛び出して行った。
 午前二時過ぎ漸く二人は裸同士でベット中、爆睡をする、朝に為る頃、
賢太は摩耶の愛撫で起こされ、一戦交えた後ホテルを後にし、
名古屋駅で別れた。
賢太は流石に疲れ部屋で爆睡、思えば昨日まで二日間大変な体の使いよう、
あの土岐の娘と犬山で知り合う横浜の美人、二人は特別な人となり得る
資格が有り余るほど持たれていた。
 十月半ばに為る、賢太は忙しい競馬は秋から名だたるレ-スが目白押、
ゆえに栗東から美浦にと行きかう姿が見えていた。
今じゃ待たれる歓迎ぶり、いろんな事を聞きだして調教師が喜ばれる、
そんな中忘れていた横浜から電話が来た。
 大至急来てと、電話で言われ、その話方で容易な事ではないと察し,
夕方新幹線に飛び乗り横浜に向かう。
 午後八時前、駅で待たれて居られる。
懐かしいから飛び込まれ抱き付かれた、その顔が悲壮、既に拠無い詰まる
顔つきだった。
タクシ-に乗り込んでも顔の様子は変化なし、其れだけで一大事かなと
思えた。
タクシ-は横浜の港が見える場所の高層マンション前で停車、二十五階で
エレベ-タ-が止まり、部屋にと入る。
「え・・」驚くのも仕方が無い、迎えられた義母の姿、目が飛び出る程の
美人だった。
無論、摩耶さんもそうだが、気品の中でも有得ない程の妖麗を感じた。
挨拶を終えても、賢太は驚きは収まらず、部屋の調度品も豪華、
総てがかけ離れているから納まるには時間が懸る。
 漸く、コ-ヒ-が出されて安堵、前に並ぶ二人の女性はどちらも甲乙
付け難かった。
「御免なさい、何も今迄連絡しないで」「いいえ、其処は如何でも・・」
「そうじゃ無いのよ、見て摩耶の頭中・・」「・・」言われるままに見た。
其れを不思議そうに見られる超美人、賢太は何とか摩耶さんの中を探る。
 「え、では・・」「そう何よ、既にもう駄目かと・・」
「なんとそうでしたか、あの時は其処は見えなかった・・」
「隠していたの思わないで行こうと決めていたしね」
「そうでしたか、で何か・・」「はい、義母の加奈です、娘が偉いお世話
になったと、有難う御座いました」そう言われる。
 「ではおそらくですが駄目と・・」「はい、既に前々から言い渡されて
来たんですが、此処で急に悪く為り出して・・」
そう言われながら悲痛な顔をされる義母さん.「それでね、お伺いを・・」
「おいおい、そんな言い方無しにして、何が問題なん・・」
そこから摩耶さんと義母さんの話を交互に聞く羽目に為る。
「では会社は何とか続けられるんですね」
「叔父が居ますから、其処は何とかですけど・・」
「経営がそう良いとは言えないとでも・・」「はい、其処なんです」
「其処は後回しで、今現在は・・」
「これ、悪いけど調査したんですの御免なさいね、家の一大事にでしょう、
縋るにも相手様が判らないと・・」「御免ね、加奈さんが煩いの・・」
苦笑いされた。
「でね、今回色々とお話を摩耶から聞いて驚きだから縋りたいけど相手が、
急遽調べさせました。申し訳ありません」「当然でしょう」そう返す。
『で・・』そこから続けられる話を聞いた。
話は延々と続き、なんと一時間で凡その話を聞くことが出来たのだ。

              つづく・・・・。



































驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・17》

 部屋の暖房をつけ、賢太は備付けのクッションマットをプ-ル横に敷いた。
無言、賢太は着ている衣服を脱ぎ始め、そうしてなんと全裸になると・・。
「如何か見て下さい、この体で摩耶さんを極楽と地獄に向かわせます・・」
「・・」目の前に立つ賢太を摩耶が見て仕舞った。
 無言でその立つ男を見ると、摩耶の体が震える。
其処は既に賢太の脳裏に収穫が在ったと判断。
すぐさま摩耶さんの傍に来ると、徐に相手の着ている物を一枚一枚丁寧に
剥がして行く。
その行為に抵抗も無く、相手は目を瞑り震える体を何とか支え脚がガクガク
震え出す。
其れほど目のあたりに見て仕舞う相手の肉体、いや異物が聳え立っている。
其の凄さに驚愕、今まで色々な形や長さや太さを見てきたり使ったりして
きた摩耶の身体でも、今は大変な衝撃をまともに受けていた。
されるがままに身を預けながら、今後此処でどうなるのかと、
心配より期待が勝って行く。
「・・」「ひや~、出た見えたよ、凄く綺麗です・・」
「・・、嫌だ~そんなに見ないで・・」
「いいえ、見る価値があり過ぎですよ、凄いから、本当に見事、年は・・」
「え、今なの・・」「ハイ・・」「三十二・・」
「体重は五十前後で、身長は160前後、本当に形も何もかもが最高・・」
「貴方こそ凄い・・」「触りますか、何でも思う様に動いてて下さいね」
「貴方は・・」「無論、凄い体を貰います・・」「じゃ、私も同じよ」
そこまでで会話は止めた。
 其れからが展開なぞ考えない、目の前の肉体がどう反応してくれるかが
一番、此の芸実的な姿を如何扱えばと、考えながら、賢太は摩耶さんの裸を
抱きしめて、マットの上に寝転ぶ・・。
互いが思うままに動く事を阿吽の呼吸で理解出来る。
括れ過ぎる腰、張るお尻、其処から繋がる腿などは絶品、色々な裸体像、
や実物を見て来たが、三十の裸体は男にとって罪、其れ程熟れた完成された
女性の極媚、しかも何処を見ても凄く良い、これ程の肉体はお儘で拝めた
事は無い、土岐の女性もそうだが、今横たえる裸体は生涯忘れることは無い
と思え、状況もそうだが此処は観賞をしつつ、相手を狂喜させることが
一番肝心だと決めると・・、賢太が動き始める。
 される側の摩耶はもう見られるだけで舞い上がる我が身、其れを弛緩され
つつ愛撫を受けだす身は指が動く都度、舌が這い回る度に反応と反動が体内
に押し寄せて来た。
其の愛撫たるや、行為は、今まで受けて来た事の数段上を摩耶は舞い上がり
上で慄く体、震えながら踊り出す。
其れ程リズムや指の動き、舌触りの感触は身震いがする、卑猥で歓楽の場所
にと連れてってくれた。
受け続ける摩耶は、自分が触りたい筈の相手の股座の物も、今は触れずに、
受ける愛撫の凄さに、なんと自分から応えようと、意識を体に向けて、
何度も仰け反り、腰を挙げつつ反応を大袈裟に相手の男に告げた。
無論、言葉など要らない、全て体の動きで相手は理解してくれている、
クリトリス攻撃など、摩耶が思うまま舌と唇が動いてくれているのだ。
なんと摩耶が願う事が今此処で適う、其れ程摩耶の感じ方が時を刻む中で
物凄い感度抜群な受け身の肉が歓喜の連続、其れも其の筈、既に賢太は
相手の脳裏を我が物にし、願う場所や動きまで相手が頭で考える進む方に
と導いて行っていた。
此処は賢太の知り置く全てを相手に植え付けようと、そう考えて動くから
受ける側の摩耶、愛撫で歓喜の連続、既に足を踏張り愛撫を股座に受けて
いる中、腰は浮いたまま受け続け、「すうううううごおおおい良いい~~
賢太賢太ソコソコよう~あんたあんた凄いから大好きいい~~、嫌嫌や~
壊れちゃうあんた嫌よ、其処良いから駄目未だよ~往かせ・往かせないで
彷徨いたいのう~~虐めててね~頑張るから壊れるまで往かない・・、
あっ・賢太さ~ん、そこがお・そそっ、そこがおう~そこおよう~・・」
ドスンバタン,と跳ねる肉に摩耶はおぞましいほど狂いにと邁進・・、
本当に壊れてしまった。
賢太の指が摩耶の素晴しい肉体に割り込んで、滅茶苦茶に暴れていた。
その衝撃を諸に受ける摩耶は、既に半死、気が舞い上がる中で往く事を今
はっきり体で受けていた、いいや自分から往ってしまう。
今まで此処までは到達できていない我が身だが、なんと往く事の凄さを
味わったのだ。
 最高・・、凄かったと、痙攣がまだ残る我が身を気が戻ると確認する。
 「え、あ、あ駄目駄目~~~」
悲鳴を上げる中、摩耶の体が宙に浮いていた。
賢太が抱きかかえて、なんと横のプ-ルの中にダイブ・・。
ドッ・・・ブンと落ちた二人、賢太が抱きかかえる摩耶の体・・、
縋りついて震える中で摩耶は最高に幸せを噛み締める.
其処は今までとは程遠く、異次元の世界、わが身がどんな事を望んでいる
のかがみんな知れる、そんな男が今此処に居るのだ、利用して女が何処
まで登れるのかを見たいしたいと願う摩耶、この人とならどんな事も
出来そうと決めつけた。
 水面に摩耶は浮かんであおむけ状態、出ている美しい形の乳房を賢太は
吸い上げ舐め廻し、片手は摩耶の首を支え、左手は摩耶の股座を割り入り
膣の中に指が減り込んでいる。
不安定な体を水に浮かせ賢太は遣りたい放題、時々溺れさせ慌てる摩耶を
虐め倒す。
其れも愛嬌、益々摩耶は甘え声で泣き叫ぶ中、今度は賢太がプ-ルの縁に
座り、股を広げると、摩耶は水の中で立ち、一目散にと賢太の聳える物を
始めて口に含んで行く。
 其処から攻守交替、摩耶が賢太を愛撫し始め、言葉で言わなくても姿
がそうなっていた。
でかい物を口中で転がしながら、目は上目で賢太を見ている摩耶・・、
凄まじい程貪欲に為れた体はもう狂いっぱなし、其れ程意欲を掻き立てる、
いやそうさせてくれる相手が摩耶にと来てくれていたのだ。
 プ-ルでしこたま遊ぶ二人、漸く上に上がると、又マットで寝転んだ。
其処でキスをするが、摩耶が仕掛ける。
「あんた、夢と地獄ね」「嫌か・・」「もう意地悪ね、如何し様・・」
「好きに動いて魅せて・・」「良いの・・」「望む処です」
その会話だけで総てが含んでいた。
 普通の人じゃ無い、摩耶もそこそこ名が知れた女性、其れだからこそ、
此処までは行けない我が身、遠慮やたしなみが邪魔をして、したくても
此処まで馬鹿に徹したことは無かった。
其れがなんと家を飛び出すと、名古屋で直ぐに男を掴んでいるのだ、
有り得ないが有り得た。
摩耶は今、何と全てさらけ出せる男を相手に、遣りたい、したい放題、
考えても現実無理な事をここでは出来る、その驚きと願望で来て良かった
と思うほど、摩耶は今素っ裸で男と接している。
然も身も心もだから何おかいわん、其れで摩耶が心底最高な場所に辿り
着けると思い始める。
其れが叶う相手と、摩耶は自分から男の異物を口で扱き、其れをわが身に
と誘う,全て思うままにできる喜びは何事にも代えがたい行為・・、
上に跨りでかい物をわが身に迎える瞬間など、考えただけで舞い上がる。
摩耶は其れを今実行する。
「ズズ・・、ズリリッ、ズズウウウン・・」腰を奮えさせ挿入・・、
軋んで減り込ませた摩耶、のけぞり奇声を挙げ叫んで奥底まで一気に
迎えてしまう。
その衝撃たるや今まで我が身が大事にされてきた中で破壊力満点、
奥に向かう大物は其処で踏ん張る摩耶、格闘だった。
 それ以来摩耶は穴も口も忙しい、穴は感度抜群、感じ過ぎる中で口からは
泣き叫びのオンパレ-ド、派手な摩耶、とんでもなく心地良さと感じて行く
我が身を弄び、口では男を称え凄いと叫びつつ、
わが身はちゃっかりあり得ないほどの喜悦を噛み締め味わう。
それほど両極端、感じながらも其処は動く事で幾らでも増幅できる、
其処を驚きながら貪欲に我が身の為だけに動く腰、のけぞり飛んで行く身を
味わう中で、泣きじゃくりながら会えた~~~と一言叫んでしまった。
何度も賢太の上で往きを味わう、数えきれないくらい往くと既に意識朦朧,
上で揺れ倒込むと痙攣三昧、其れを下で支える賢太も最高に満足を得ていた。
 暖房が効いて居る部屋、マットの上では未だ摩耶は賢太の身体の上で・・、
腹だけで息をしている。
汗が滲んで体が密着、暫くすると、入れたままで摩耶が戻った.
 「賢太さん、素敵、凄かった・・」
「え、僕は何もしていませんよ、僕はこれからですけど・・」
「ええ、えええ~~~貴方‣・」
「だって僕が動いて居ませんからね、今までの事培返しです、覚悟・・」
「嘘でしょう、往かないの・・」「これしきでは勿体ない、今から僕が
摩耶さんを殺す・・」「・・、貴方最高よ、凄い・・」
キスをしながら許可が出た。
 だがだが、既に遅し、摩耶が受ける相手はとんでもない男・・、
摩耶が受けるが間合いも気もへったくれも無い程暴れられた。
なんとなんと思う毎に摩耶は既に昇り詰めている。
其れでも許しが無かった、割込まれた物は膨大、威力満載、亀頭が壁を
擦り中まで突入れられ、引かれ押込まれ、縦横矛盾、考えられない境地、
摩耶は泣き叫ぶなんて代物じゃない、受ける我が身が限界を超えて行く。
 遥か上の境地で舞踊らされ、幾度も往くが其処も既に超満杯・・、
受入れてくれないほど沢山往かされる、其れでも容赦ない、鬼・・、
地獄とは此れかと思うほど強靭な相手・・。
其れが続くから摩耶は心底壊れて行く。
 漸く動きが収まる頃、摩耶は遠くの天国と地獄に交互に滞在をする羽目
に為っていた。
 凄い格闘を終えた摩耶の肉体は、賢太が惚れる筈,強烈な仕強烈な耐え、
其れを喜びに痺れ我が身にと戻って来る。
其れが何度もされる中で摩耶と賢太は生涯無いかもと思える抱合いを・・、
此処で行ったのだ。

              つづく・・・・。



















驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・16》

 「ま~綺麗、素敵・・」感歎されたのは欧州風の建物、無論外観だけかも
しれないが、光り輝く灯りに浮かぶレンガ造りは賢太も見惚れる程だった。
その驚きの声に従い、其の明かりに浮く建物にまるで蛾が明かりに誘われ
吸いこまれて行くように車は駐車場にと入る。
既に人気なのか空いたスぺ-スは僅か、賢太が降りて外からドアを開く、
何も言われずに出られた。
車から出る相手に、賢太は抱き締めて挨拶のキスをすると、嫌がられずに
応じてくれるが、此処で嫌だと言うなら来るなと言われそうな相手だとの
受け身に思えた。
 キスの挨拶を終えると、入り口に向かう、其処は顔が指さない造り、
横の壁に有るパネルを見ると空き部屋が二つだけ光っている。
駐車場の空きから見れば、嘘と判るが経営者の様子を浮き出させる思惑に
苦笑いしながら、一番値段が高い部屋のパネルを押す。
 無論最初から記念になる筈の部屋、其れが肝心と決めているし、
スイ-トル-ㇺの部屋を決める。
 五階の部屋は二つのみ道側と東側が在る、道側は既に入室されてるが、
如何見ても部屋のスぺ-スは壁で判断すると、今入る方が広いと判断。
 「ま~なんて事・・」部屋に入るなり、摩耶さんが驚かれる。
其処は既に部屋のほぼ半分がプ-ル造り、満々と水が入れられて・・、
ご丁寧に水は既に新しく入れ替えていますと、但し書きがテ‐ブルの上に
置かれている。
互いが見詰め合い苦笑い、其れでも賢太は満足、部屋に入れて凄いと思う。
 「此れね、名物かね・・」「え、そうなるんですかね」「貴方・・」
「はい、賢太と申しますけど・・」「賢太さん、仕込んだの‣・」
「いえ、其処は少し違います、如何言えば良いのかそう流ですよ、だって、
男として会えた相手が素晴らしいから成るには為りたいと思うのが
男でしょう、その思いに従ったんです」
「じゃ、聞くけど、今日は良いとして以後は無いからね、私は横浜だし」
「はい、以後の事は今は聞けないけど、そう言われるなら従います、
必ずそうしますね、だから今日は、何もかも考えず、身が思うままに動き
たいんですけど、無理ですか・・」「其処ね・・、付いてきた私が悪いの
かな仕方が無いよね、そうしましょうか・・」「はい、そうしましょうよ」
「貴方ね・・」「賢太です」呆れた顔をされる。
 「では僕は男です、自己紹介をする前に免許証と、最近出来た名刺を
渡して置きます、免許証は写メ取られても良いですよ」「・・」
その動きに驚かれるが、免許証を受け取り見られる。
「此れって、名刺・・、ま~何これ・・、ええ~貴方・・」「賢太です」
「うふっ、この名刺の意味が判らないんですけど・・」
「それは競走馬のトレセンの馬のアドバイザ-なんです」
「何・・、馬のアドバイザ-、調教師と獣医が居るじゃない、意味が・・」
 そこで漸くテ‐ブルに座り、賢太がビ‐ルを出して互いが飲み始めた。
其処から話を賢太が始めだす。
 「ま~なんと、じゃ馬の管理じゃ無くて、馬自体の事なの、もっと説明
して下さい、お願い意味が見えないの・・」
そう言われ、何とか話をするが中身に呆れるだけ、有り得ないとバッサリ
と切り、ビ‐ルをがぶ飲みされる。
「では、お聞きしますけど、何で初対面の僕と此処に・・」
「それは流れでそうなっただけよ、私も可笑しいと思いつつ、貴方が・・、
いや賢太さんが気に為り出したのよ、良く気が点くし、一緒に居ても疲れ
ないし、其れより傍に居ると落ち着くからよ・・」
「それどうしてそうなれたと思います・・」
「それは互いが気が合うと思えたの・・」
「其れだけでしょうか、例えば食事や買い物もでしょうか、今までは僕は
其処を誰にも気づかれないように用心して来たんですが、今回だけは其処
を薦めて動いたんです」
「・・、え、じゃじゃ、何・・、摩耶が食べたい事や、着替えが無い事も
ですの・・」「だからそんな展開に為れた、僕としてはですよ・・」
「・・、何、有り得ないわ、其処嘘よね,だったら恐ろしい事じゃない、
何時も気を探られていると思うと会えない・・」
「ですよね、そう為りますから言いたくなかった。でも此処に来れたのは
凄い事と、其れだけで僕は甘んじます」
「貴方、ア、賢太さんあんた恐ろしい、そうか其れで馬が、え、えええ~
じゃじゃ、馬の気持ちが読めるって事に為るじゃない、アッ、そうか其れで
アドバイザ-・・、なんと居られるんだそんな事が出来る人が・・」
名刺を持つ手が震えていた。
 もうとんでもなく落胆、賢太は目の前の極味で素晴しい姿態を前にして、
今更ながら後悔する。
 「・・」未だ相手は名刺を見ながら震えて居られた。
「ああ、仕舞った、ビ-ルのんだぎゃ・・」「・・」
その大きな声にも反応されなかった。
「諦めました、進めてきたが僕が浅はか、もう進めない・・」
其れでも反応が見えない相手。
やけ酒と一気にビ‐ルを口に流し込む。
 「私も飲む・・」え、と思う間にグヴィグビと喉を鳴らして飲まれる。
ビンが開くと冷蔵庫から出して来て、賢太のグラスに次ぎ、自分のグラス
に注ぎこみ、其処も一気飲みだった。
 「く~やけ酒か・・、美味い・・」
その言い方に呆れる賢太、でも内心は助かっている。
今までの流れを其処で切って頂いていた。
「賢太、如何するの、摩耶もう此処で泊まる、後は任せるね」「え・・」
「男でしょうが、流はどうであれ、女の私がノコノコと付いて来ている,
もう何も言わない、しなくても有ってもそれが定めかは知らないけど・・」
そう言われ又もビ‐ルを飲まれ出す。
 「じゃ、先は如何であれ、魅せると約束したものが・・」
「あ、そうだったわ、魅せてよ何処、此れ・・」プ-ルを指さされる。
「其処じゃないし、じゃどんな事に為ろうが、お互い今夜は生涯の記念
にと決めますか・・」「良いわ、そう決めるわ」
「判りました、僕も男です、此処で総てを貴方に見せます」
「え、何見せたいものは何よ・・」「ハイ直ぐに・・」
賢太が立ち上がると、襲うと思ったのか後ろに仰け反られる中、
賢太はベットに向かった。
 其処で電話でフロントと話を終えると親指を立てて頷いた。
「プ-ルは今日は誰も使って無い、朝方入れ替えていると、温度は二十度
前後、後は部屋の暖房をつけてと言われた」其処で互いが笑う。

                つづく・・・・。































驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・15》

 一時間は城を案内する羽目に為ったが、其処は賢太も楽しめた。
何と言っても相手の思いが手に取るように判るし、然も女性が最高に美人、
気も言い方も賢太が今まで接してきた中でのレジェンドマンションの奥様
といい勝負と思えていた。
 名古屋に戻る途中でも会話が進んで行く、聞いた話では、その女性は
横浜に住まれている、其れに暇な日々を送っているとも聞かされた.
賢太からの質問は無い、頷いて聞いて行くだけで、おおよその全貌が垣間
見れる相手だった。
だから、賢太は楽だし、その感を上げるだけで良いと思うと、益々相手の
内部にと意識を張り巡らせた。
 『ね、私だけお話して居ますけど・・』
「はいそうですね、でも其れが気持ちいいから、僕は何も言い出せない、
聞くだけで最高に心地が良いんです」「嫌な方ね、摩耶がお喋りに見える
でしょう、中身はそうじゃ無いのよ、判ってね、でも今回は何でか話が
出易い相手だからよ」「はい感激です・・」
「ま~貴方の事何も聞いて居ませんけど・・」
「言わないからそうなりますね、僕の事等詰まらん事、だからこんな気分
が良い時に話す事はしないんです」「ま~卑怯ね・・」
「ええ、どんなに言われても事実です、だから気持ちが良い中で居たい僕
はそうなるんですよ・・」「・・」
そこから少し間が出来るが、其れも良いと思える賢太が居た。
 だが、その間、神経を張り巡らせて相手の中身を霊視続けて行く。
「じゃ、名古屋のどこら当たりに住まわれて居られるの・・」
「西区です、其処から名古屋城が望めますよ」
「ま~素敵じゃない、それ本当ですの・・」
「ええ、其れで、其処の部屋借りたんですから、本当です」
「ま~羨ましいわ、私なぞ、そんな素晴らしい景色に囲まれて居ないし、
凄いわ・・」そんな会話も出来たけど、内心はそうは見えなかった、
その会話の後、気が反対の声を出しておられる。
【私の部屋からも良い景色が見えるわ、東京湾のブリッジが夜景で浮かん
でいるしね、周りの高層ビルの窓の明かりが凄いのよ・・】
賢太にはそう感じていても、其処をつかないで、
話を聞きながら観察は続いて行った。
 夕方過ぎ、名古屋に到着、伺いも経てずに車は名古屋駅前の地下駐車場
に潜り込んで止めた。
「どうぞ・・」車から降りる二人は上にと上がり、並んで歩く。
既に夜の帳が降りて来る時、駅前から道を渡り向かいの高層ビルに消えた。
 エレベ-タ-内でも会話は無い、其れで充分、既に賢太は相手の中身が
透けて見えている。
それほど思いが読める相手、何処にでも居る筈が無い相手と思えた。
今までこれほど相手の中を見透かすことは出来ていない、其れがこの女性
には出来ているから不思議、其処を突き止めたいから、
賢太は進んで事を運ぼうと決めていたのだ。
 最上階に降りて、断りもなくしゃぶしゃぶで有名な店にとはいった。
其れでもなにも相手は言われない、賢太は益々、相手が思う其処に向かおう
と決める。
自分の相手を見れる限界を知りたいが為か、其れとも凄い美人だからか、
いずれにせよ、進んで行く事には間違いが無い、賢太の潜在する威力が
どれだけ活用出来るかを知りたかった。
「ま~、なんと貴方、摩耶の気持ち、いいえ驚いたわ、何でしゃぶしゃぶ
なんですの・・」「それが良いかなと思えたんですが、拙いですか・・」
「え、うふっ、怖いけど、其処は望んでいたのよ、確かよ其処・・」
そう言われる。
料理が運ばれて来る、この店は関東でも今は有名で幾つも店が出来ている、
其れで本家の店にとお連れしているのだった。
 料理を食べながらも相手の観察は怠わない、既に何で横浜から出て来られ
たのかは凡その見当は点けていた、其処は内心が垣間見れている証拠、
既に困惑されている部分も見れ、其処は賢太は今は無視する。
酒を飲まれないし、此処では専ら酒を注ぐ立場、相手は申し訳ない気分だ
と知るが、どんどん酒を薦める賢太が居た。
すると相手の内心が変化、其処は今夜は二人で過ごす事に為り兼ねない
と揶揄されているが、其処も自分が悪いと思われている。
 「僕は男ですけど、此れからの事は僕が動きますが良いでしょうか・・、
先に了承を得ないと・・」「え、意味が、従えばどうなりますの・・」
「流れです、逆らえない流れに為りそうなんで、貴方に伺っています」
とんでもない剛速球を相手の投じた。
「・・」其れには応じられないが、既に内心は見えていた。
 一時間後、其処を出ると高層ビルの中で店を見て歩いて居た。
人はまばら、其処の階は高級な店が並ぶ場所、二人は歩いて居るが、
既に賢太は相手の気を承知していた。
「此れで、着替え買って下さい、僕は向かいのラウンジに居ますね、
嫌ならそのまま帰っても良いですよ、強要は出来ないし店に入って・・」
背中を押し、同時に金を握らせる。
自分は既に向かいの店に入り、コ-ヒ-を注文する。
店から見える中では通りにその人は居ない、向かいの下着の店に入られた
と思えた。(く~出来たぞ、なんと相手の思いを汲んで進んで来たが・・、
相手も従われているだぎゃ、凄いぞ賢太)自分が試す事が出来るから喜ぶ。
 十五分後、小さな紙バックを持って来られる。
「此れ・・」何と金を戻されるが、其処は押し問答は不味いと、受取った、
渡した金が全て戻る。
「貴方,卑怯ね、でも何か気にしてい居る事が直ぐに解決、とんでもなく
恐ろしい男ね、家を飛び出したままだから旅の支度なぞしていない、今夜
は戻ろうと決めていたのよ」そう言われるが、返事をせずに頷く賢太。
「では、お泊りは・・」「何時でも確保出来るけど・・」
「では、今夜は名古屋に居てくれます・・」「・・」
「じゃ、ホテルは僕が・・」「え、其処はどうにでもなるの、電話すれば
良い事、気を使わないでね」「・・」
今度は賢太が黙込む、既に読めて居た部分がぼやけだして来ている所為だ。
 だがだが、賢太は賭けた、此の侭相手の気持ちを聞いて居ると先が見え
てくる、此処は自分が薦めないと決められないと察した。
此の侭相手の気持に添いだすと、ホテル前で別れる羽目に為ると思えた。
「じゃ、もう一つの東海名所を見せたいんですが、いけませんか・・」
「ええ、夜中よ、有るの・・」「ええ、一つだけ有名な場所が有るんです、
行きましょう、まだ寝るは早いですよ」「そうだけど、どちらなの・・」
「それは行く先は任せて下さい、ミステリ-で如何です」
「いやだ~、そうなるの、でもワクワクするけどそんな場所在りますの、
聞いた事無いけど・・」「じゃ、見ましょう、行きますよ」
コ-ヒ-を飲んだ後、二人は車にと向かった。
 車内でも面白い方ねとだけ言われるが、なんと賢太に対して恐怖心は
微塵も見えていない、其れが一番賢太にとって収穫だった。
 車は名古屋高速に乗り上げて名古屋が後ろに遠ざかった。
「え、どちらですの、名古屋から出て行くみたいですけど‣・」
「ハイ目的地は、隣の市なんですからね」「・・」
其れ以上は聞かれない、車は何と名古屋高速を走るが、どんどん景色が
様変わり始める。
其れでも相手は何も言われず、外に流れる暗闇を見詰められていた。
 「見て~~、綺麗でしょう~~」
「・・、え、ええ~これって・・、ま~これなの・・」
「ご存知でしたか・・」「其処は通りすがりに何度も見て来ているけど、
其の名物は何処に・・」「ここ等ですよ、日本広しと言えどこれ程の
ネオンは無いですよ、降りますね」断り高速を降りる。
 一宮の名神高速インタ-廻りのラブホ群は他の地域とは別物・・、
ラブホが集まる場所は幾つも日本では見る事が出来るが、インタ-傍で
出来たのは此処が最初と聞いて居る。
其れほど際立って夜の闇夜に明るい場所が出来ていた。
 「ま~なんと、沢山ある・・」「そうなんです、古い物から新しい物、
中は何でもそろうホテルも有ります、プ-ルなど出来たのは此処が最初と
聞いて居ます」「うふっ、何で此処に・・」
「今度は名古屋名物男を魅せる舞台の為に為りますかね」
「名物って、何でラブホ何ですの、普通のホテルでも良いじゃない・・」
「ええ、其処は一番まずい場所ですよ」
「なんでです、高級ホテルでもなの・・」「ええ、益々拙いと思います」
「理由が理解出来無いけど・・」「それを証明します・・」
「どちらでですの・・」
「それは是非貴女に選んで欲しい、今から車で廻る中で気に入ったホテル
が在れば、其処で見せます・・」「ええ、もう意味が・・」
「じゃ、綺麗なホテルで良いですか・・」「其処なら見えますの・・」
「ハイ必ず・・」「可笑しな人ね、任せるわ・・」「はい・・」
 遂に其処迄は扱ぎつける、向かう先は最近出来た凄いホテルにと向かう。

              つづく・・・・。
























驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・14》

 居間で話をしていると、「お母さん・・」「おう戻れたね、大変だったね」
「え、いいえ反対です、途轍もなくお強いから舞い上がり,何処までも連れ
てって頂いたわ、最高、もう死んでもいい」「そうか、じゃ死ぬか・・」
「ええ、お母さん、其れは死ぬ時は責められもがく中でなら死んでも良いわ」
「ええ、お姉ちゃん、ゆうがねそんだけ良かったんね」
「ええ、有り得ないほど強靭なのよ、聞いたでしょうが、とことんやられた」
「そう見える、お前は果報もんじゃね」「そうとんでもなく凄いから大好き」
「あらら、お姉ちゃん壊れただぎゃ・・」「壊れもするわ、凄いから・・」
「何でそう言い張る、強くても女には敵わないと聞いているけど・・」
「軟な男じゃ在りません、賢太さんは鬼ですよ、上に迎えた時、とんでもなく
違う世界に連れてってくれるし、最高」「あ、のろけは其れくらいになさい、
賢太さん困って居られるがや・・」「御免なさいね、事実よ、ね~賢太さん」
「え、僕にですか、其処は反対に見事な姿の恵さんですから、僕が狂った」
「あらら、聞くだけ野暮か・・」「そうなるのう、でも良かった此れで我家は
安泰じゃがね、賢太さん、アンタ馬持たんかね」「ええ・・」
「そうや、持とうよ・・」「待って、其処は駄目でしょう、僕は今トレセンの
アドバイザ-役引き受けているんです、僕が持てば依怙贔屓すると思われる」
「なんとそうなるのか、じゃ馬は家が持つか、そうなると繋がりが太くなる」
「お母さん、其処は別に何か考えませんか、其れなら僕も賛同するけど、馬は
今は勘弁して下さい」「聞いたかね、強味を利用しない男よ、思いは当たった
がね・・」「お母さん、それ本当に大当たりよ」「お姉ちゃん・・」
「あ、そういえばいつ僕に薬飲ませましたか・・」
「うふっ、其処はあんたが刺身を食べて居る内に口にしているよ」
「ええ、何処、刺身・・、え、思いつかなかったが、そんなもの飲むことは
無かった筈だけど・・」「そうかい、じゃみそ汁は如何ね・・」
「・・、えええ~じゃその中に、なんと気が付かない筈だぎゃ、凄いわ・・」
「お母さん、沙代里は何時・・」「何時でもとは言えないけど願うのか・・」
「良い人ならそうするけど、普通の男じゃ相手殺す事に為りそうね」
「うふっ、既に先祖から何人もそうなっているがね」「ええ、嘘・・」
「嘘なもんかね、会うたびに相手に思われたら逃げる事は出来ない、だから
普通じゃ持たんし、其れで保険金が沢山舞い込んで来ていると聞いたが・・」
「呆れた・・」「お前も序に飲むかね一粒はお前に権利が有るが・・」
「え、何時よ・・」「何時でもお前が望むなら渡す・・」
「じゃ、直ぐに頂戴よ」「ええ、お前居るのかね」「いるわ、目の前に・・」
「・・、えええ~お前・・」「だってお姉ちゃんの泣き叫び半端無かった、
其れなら沙代里もと思うじゃないね、お姉ちゃん一人じゃ心もとない、妹が
助っ人で如何・・」「ええ、呆れるが、恵・・」
「うふっ、此の子は既に参加すると決めて居そうね、でも其れも良いかも、
私一人じゃ直ぐ舞上がる体、其れじゃ相手が可哀そうでしょう、妹と二人
なら相手は多少満足して頂けるかもと思える」「お前、本気かね・・」
「本気よ、もう既に身も心もドロドロに為り出している」
「其れ程良いのか賢太さん・・」「ええ、あんた、お願い動かないでね・・」
「ええ、恵さん、其処は勘弁して下さいよ、もう~~~」
なんとなんと恵が賢太の股座に手を入れている。
「お前無体な事するな・・」「此れ見せる、其れで妹が抱かれたいなら一緒に
頑張る」「お前正気か・・」「お母さんに言われたくないわ、薬飲ませたのは
何方かしら・・」「あ、其処ゆうかね」「ええ、でも飲んで大正解よ、ほら~
見てみて・・」何と嫌がる賢太の股座の物を引き出して魅せた。
 「・・、え・・、え・・ええええ~何いい~~~」
沙代里が後ろにひっくり返り、目が飛んでいた。
「なんとま~~、有るんだこれ程の物が日本人にかね」
「お母さん、此れが又強靭なんよ、とんでもなく強い、迎えれば泣叫ぶわ」
「・・」返事を忘れ、出た物を見ると、流石に裕子も驚愕、其れ程でかく
亀頭が張り太く長い代物だった。
 「お母さん止めて下さい・・」「え、私か無理や、此れ恵、大事にしろや、
良いぞ我が家は産まれてくる赤ん坊を早く拝みたいがね」
もうやけくそ、賢太は為るがままだと拗ねるが、内心妹さんも参加してと
叫びたかった。
 だが、急に賢太の脳裏に浮かび上がる事に驚いた。
此の家で気を入れていない部分、其れが突然脳裏ではっきりと見えだす。
(え~何で、何で其処が見えるんだ・・)予期せぬ事態に賢太は慌てた。
なんと、今いる家の人の思いがほとんど見えて来ている、其処が何でかと
今は判らないが、お母さんの思いも、妹さんの思いも既に賢太の脳裏に
くっきりと見える。(そうか、そうなるわな、全く俺は其処をたしなめんと、
家族と敵対する事に為りそうだな・・)『じゃ僕は今日は此れで・・』
「ええ、何で、帰るの・・」「はい、色々とお世話になりました、貴重な
話も聞いたし、お母さん、又来ても良いでしょうか・・」
「ああ、大歓迎よ、早く顔を見せてね・・」,
 賢太は漸く家を出ることが出来た、名残惜しいのは賢太だけじゃない,
家の娘さん二人の思いは既に見えているし、其処を振りほどき逃げ出す
賢太、家の母親は流石だと、頭でそう思われて居る事は確かに感じた。
 車で戻る途中、木曽川に面する犬山城に見学にと向かった。
城に向かう道には僅かだが、観光客にか、店が数件並んでいる,
殆どが観光客相手と思われるが、此処の景観をそぐわない様に昔の建物が
軒を連ねていた。
一見、表は日本風の建物だが、中に入ると粋な喫茶店。
腰を下ろしてコ-ヒ-を飲みながら備え付けのパンフを見ていた。
 (うん・・、え・・)後ろから気配を感じる、其れも賢太が感じられる
部類だけど、強烈な強い気が押し寄せて来る。
気に為り、トイレに向かう途中で、後部座席に座る人の姿を確認し、
トイレに向かった。
(凄い美人だぞ、観光客か、其れとも近所の女性かな・・)
益々姿を見た以上は気に為る女性、トイレから戻る中でもちゃっかりと
観察をして席に戻る。
 【あのう、地元の方でしょうか・・】「え、僕に聞かれましたか・・」
「え、ア、いえ何か言いました私・・」
「・・、ア、御免なさい、僕は聞こえたと思込んで・・、違うんですね」
謝り、体をもとに直す。
「・・」怪訝そうに思われたのか、驚く気が又も賢太に来る。
そうなると気に為り、賢太は益々その分野に気を集中する。
【可笑しな人ね、でも今私が思っていた事を・・、変な人・・】
そう賢太の脳裏に来た.
「僕は多少、聞こえるし見える、だから振り返ったんです、御免なさいね」
其処も後ろ向きで話す。
直ぐに身を元に戻し、残りのコ-ヒを飲むと、その喫茶店を出た。
 秋が深まる中、一度城にと足を向けると、歩き始める。
賢太は学生時代に来ている、其れで城には興味は無いが、其処から眺める
景色が凄く良いからと思い石段を上がって行く。
 漸く城の敷地の中に来れた、其の城を背に景色見たさに振り返った。
まだ紅葉には早いが、なんと学生時代に刻んでいた絶景は今も残されてる、
眼下に流れる木曽川は無論、周りの家並みや、川の反対側の山々、
其の繋がりの先は岐阜や、鈴鹿山脈がかすんで見える絶景だった。
 「え・・」賢太が驚く先にあの女性が居られ、いや歩いて登られていた。
「あら~~、また会いましたね」「ええ、ア、そうなりますね、この景色
見たさに来ているんです」「じゃ、お城じゃ無いの・・」
「其処もですが景色が見て、最高ですよ・・」「・・、・・」
聞かれて振り返られた。
「・・、なんと綺麗な事、そうかじゃこの景色に・・」
「はい、序ですけど、でも学生時代に来て感動していたから綺麗ですね」
「そうなの、じゃ地元じゃ無いんだ」
「地元と言えばそうかな、でも住いは名古屋ですから・・」
そんな話が出来た。
「そうですの、じゃ戻りは此れから・・」「そうなりますね・・」
「・・、じゃお願い貴方が気に為っていた、だから此処に向かわれる
かなと、でも綺麗ね景観、貴方は此れから戻られますの・・」
「そうなります」「お願い名古屋迄ご一緒とは駄目でしょうか・・」
「構わないですが、行かれますか・・」「お願い、是非・・」
懇願される顔が素敵だった。

            つづく・・・・。



















驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・13》

 酩酊した賢太はぐっすりと寝てしまうが、途中何か突然起き、
ふらつきながら部屋から廊下に出ると、何と向かう先が判るのか
揺れながら歩いて行った。
まるで夢遊病者如きの歩き方だけど、家の中など知らない筈が廊下を歩いて
、一つの部屋にと入り込んで行く。
 「・・、・・」現れた男を寝ている姿で判断する恵、其処で少しも動じて
いる姿は見えない、其れよりか目を開いて部屋に来る男を見ているだけだ。
(ま~・・)声は出せずに驚く恵、部屋の中で男は着ている物を脱ぎ捨て、
布団で寝ている恵目掛けて倒れる様に被さった。
其れでも恵は驚かず、今度は目を瞑って重い男の身体を上に乗せた侭、
身動きすらしないでいる。
すると、賢太は無言で、相手の衣服をかき分けて、無造作に獲物が持つ柔肉
の乳房を・・、鷲掴んで揉み上げながら、口づけもする。
 なんとなんと勝手気ままで知り置く女性でも、こんな大胆で無礼な行為
など出来るものじゃ無い、其れがここでは出来ている。
其れが次第にエスカレ-トをして行くが、される側の恵は拒絶もしないで、
される儘に身を委ねていた、此れで家の中の様子が垣間見れた。
 其処は既にそうなるであろうと決める女性が二人いた事になる、
其れはこの家の母親と長女の恵、だから男が忍んで、いいや大胆に歩いて
部屋に入ると驚きもせずに寝た侭、其処から男が体を触り出すけど其処も
拒まない、其れが段々エスカレ-トし始め、受ける恵は辛抱が出来兼ねる域
まで登っている身、既に愛撫に反応する我が身を抑えきれず、
とんでもないいがり声を発した後、限りなく襲われる恍惚に舞い上がり続け、
いがりは泣き声に変わり、あんた~凄い~の連呼と共に喜悦の叫びを連れて、
家の中を駆け巡って行く。
 だが、他に寝ている母親や妹がなにも動かない、聞き耳を立てながら布団
の中で眼だけは天井を睨んで開いている。
聞こえる恵みの歓喜は凄まじい響と共に家中を駆け巡り、既に挿入されてる
と判る言語,強かな恵は男を称えて頑張らせるが、いかんせん賢太は酒に
酔ってまだ普通には戻れていなかった。
途中で息絶える程息が苦しいから、横に倒れた侭荒い息使い、
其れでもされていた恵は逃げない、転がる男に水を飲ませると、
今度は恵みが上に為り、賢太を楽に喜びの園にと導いて行く、
恐ろしき女性そのものだった。
 だがその行為は男を蘇らせ、酒は汗で体から消え失せる中、気が戻る賢太、
我に返りとんでもない事をしていると気が付いた、だがその気も既に遅し、
相手は上でかなぎり声を出す真っ最中、棒が小躍りするほど心地良い膣中、
喜んで呼応する棒は、呆れる程上で動く相手に呼応しつつ、喜びを授かり
味わって行く。
そうなればあらけ無い物の持主の賢太も普通じゃ無い、何でこの部屋に居る
のかと気には成るが、今はそんな事如何でも良かった。
有り余る恍惚は男の意欲をそそり挙げ、最高なマグアイを味わって往った。
と同時に上で動く恵みもとことん味わう肉、喜びは総て貰えたと感動する。
其れが今の最高な昇天、極めは其処ドクドクと我身内に放出される精子を
感じながら二度目の昇天は超極味、最高な悲鳴を上げると悶絶・・、
痙攣を起こす我が身を厭い気絶の中でしあわせ~と叫んでいた。
 賢太は事の重大さを知らされた、酒に任せてとは言いずらい、体を抱いた
相手は凄く良い、とんでもなく良いから困る、如何言い訳するかを悩む。
男だ、此処はと思うが家が悪過ぎる、噂を聞かれた後呼ぶと直ぐにこれだと
思われるのが一番辛い、其れと信用が無くなった事えの後悔、何もかも良い
ことは無い、有るのは肉が最高だった事だけ。
 相手が痙攣される中、急いで衣服を抱え廊下に出ると、身に纏い、
慌てて玄関まで早足で向かった。
 「これ、慌てなさんなや、其処は承知じゃが、話が有るから来なさい」
待ち構えるように現れたお母さん、頭を下げるが,その賢太の身体を横から
抱いて、居間にと戻る。
 「座りなさい、あんたが困る事じゃ無いし、其処は私が仕組んで居る事、
だからこっちが謝らないと拙いね」「ええ、意味が・・」
「落ち着いて、コ-ヒ-飲もうかね」「はい・・」「おい・・」
「はあい、只今」えっ・・」「娘も二人いるから、妹の声・・」「・・」
益々意気消沈、既に知られていると知る。
 「どうぞ・・」「済みません‣・」
「うふっ、行為の最中と大違い、豪快なお姉ちゃんがくたばっているがね、
本当に豪傑ね」「言えるけどな其処は虐めるな私が仕掛けたんだ、今、
白状し様と逃げる先で待って居た」「ま~じゃ・・」
「あ、この人は情が有るわ、迷惑かけたと一度逃げても直に謝りに来よう
と考えてな・・」「なんと、では・・」
「ああ、最高な相手だ、其れで我が家は安泰」「じゃお姉ちゃん・・」
「出来たね、必ず入って今精子が暴れて我先にと奥に泳いで向かっている、
元気な男よ」「あらら~笑える、競ってね、精子君頑張れ~」
「阿呆、お前は・・、貴方許してね・・」「いえ、僕が謝らないと・・」
「其処違うから、お母さんから話が有るよ、聞いてね」
妹が助け船を出してくれる。
「今回は私が悪い、其処を話そうと呼び止めた、此の侭じゃ後腐れが
悪過ぎるからね」「・・」その後異様な事を平気で話をされ出した。
 「ええ~では仕組まれていたんですか・・」
「あ、その通り、だから謝るほうはこっちなんだ、あんたは総て悪くない、
動いたんは薬の所為じゃ、其処を話そうと待って居たんだ」「薬とは・・」
「それが誰にも言わないと約束してくれないかね」「中身に寄りますが」
「じゃ、話そうね・・」又又其処から意外な話を聞かされた。
 「ええ~~~ではその薬は,妖媚薬ですか・・」
「家に先祖から伝わって来た、此処だけの話し、其れが効目があると先祖
から聞いて、家で内緒で造り置いて居るんだ、然も秘伝は外には漏れない、
血族がここ一番で使う事と定めてある」「・・」
もうとんでもない話を聞かされた賢太は唖然とするだけ、其処からも薬に
関する秘話を聞かされるが、まるで頭に入って来なかった。
其れほどショックを受けている賢太、次第に、逃げる気が失せる中で、
話を再度振返り、現実離れの事が今自分の体に起きて居る事さえ理解が
出来ていなかった。
「では其の妖媚薬は家だけで・・」「偶然先祖がバテレンから聞いて
作ったと聞かされてきている、でも今じゃ既にその薬も作れるかどうか、
こんなに日本が変わり、草花も多く絶えているのも有る、探すにも山深く
入込めないと見つからない代物ばかり、薬草や球根も一つや二つじゃない、
其れで大事に作り置いたものを隠して来た」そう言われた。
 「私も聞いてはいるけど、事実相当な効き目よ」「・・」
返事の代わり賢太はうなずいて妹さんの話を聞いて居た。
「総て白状する、以後何でも聞いてくれんかね」
「・・、じゃお聞きしますが、この薬は誰にでも効き目があると・・」
「其処は確かじゃ無いがそう聞いて来た」「でもお母さん、其処は違うわ」
「何で・・」「だって独りが使っても相手が其の気でないと効き目がない、
そう聞いて居るけど・・」「そうやな、忘れていたがね」
「ええ、では恵さんもでしょうか・・」
「そう言う事に為る、だから襲っても抵抗は無かっただろうがね」
「ええ、そう見たいですが、なんと薬でしたか・・」
賢太は暫く話しすら出来ない、其れほど有り得ない事を聞かされていた。
 「ではお聞きしますが、その薬の効目は何時間くらいなんでしょうか」
「うふっ、其れこそこの薬の偉大さ、一度互いが飲めば生涯会うとしたい
と願えば出来るぞ」「ええ~嘘でしょう・・」
「それがな、体内で飲んだ後形が変わり、自分の体で死ぬまで体内に居る
事に為る、世に言うウイルスじゃが、治らない病気と同じで体内で細胞に
変化して溶け込んで生きる」
「なんとでは僕とお姉さんは・・」
「ああ、会うと、したいとどちらかが願えばすぐに今夜みたいにな・・、
家では既に夫婦は最初からそうなっている、今の夫婦もそうじゃ、
だからあんたらの事を耳にすると、其処でも抱き合って居る筈よ」
「・・」もう何も声すら出て来ない賢太が、其処に座っている。

             つづく・・・・。












驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・12》

 「え~~、では僕が・・」「はい確かにそうだと、母が申しますの、
家は代々豪農家で土岐一族の中でも一線を画し、政治には首を突っ込まない
唯一の家柄でしたの,只管周りの農家の中で家は存続、一つだけ違う事が、
其れが室町時代を過ぎる頃、日本は戦乱の世に向かい、やがてここ等にも
波及、其れでも家は動かない、だけど息子の中で一人だけはそうじゃ無い、
家のしきたりに反抗し、家を飛び出した子が居る、その子が何と石見探題に
為ったと聞いて居ます。土岐一族ではその方だけが家を離れているのです。
家に家系図が存在するけど、その方の先が書かれてない、母が申しますに、
貴方の噂が耳に入ると、其処は産まれ付きの感でしょうか、貴方様の噂が
気に為られているのです」「え、僕のですか・・」
「そう、貴方様が馬のお気持ちが読めると聞かれ、寝て居た身体を起こし
驚かれたんですのよ」「なんと、其れで・・」
そこからも意外や意外、とんでもない話にと進んで行く。
 自分は、其の御婆様の話しでは、土岐と縁があると断言されたと、
その証拠に奇異な事を持っていると、いわれは詳しくは聞かれなかったが、
その当時前から土岐の家は色々と在ったと記録されているとも聞いた。
そんな中で、一人の男が逗留され、怪我を負われて家で静養された時期が
有ると,その人こそ、かの有名な斎藤道三その人だった。
 当時は未だ若く、名もコロコロ変えられた若い道三時代、然もあの有名な
大阪の油(えごま)問屋の満様と知り合い、その後油の行商最中に怪我をし、
倒れていたところを救ったのが、この家の住人だった。
 其処から歴史は産まれて行く、その介抱をしていたのが家の娘、琴音と
言われる。
男と女、其れから直ぐに懇ろになり、怪我が収まる頃には既に琴音の腹に、
子供を宿していた。
当時名前も斎藤ではなく松波庄九郎と名乗り、油の商いをする行商人だ。
 その後庄九郎は名を馳せ美濃の国を取るほどの人物になる。
その前の道行に此の家が在ると聞いた。
以後、育つ子は家の仕来たりや向かう方向に反発し、独りで都の京とに
出て行った。
その後戦での怪我で知合う男と仲良くなり、その人が石見から来ておられた
矢上道行様だった。
その方と連れ立って石見にと向かう、土岐賢太郎様ですとも聞いた。
「ええ、では僕は・・」「はい確かとは言えないけど、母は貴方と同じ姿だ
と言われるのよ、動物の思いは少しだけど理解出来ると聞いて驚きました、
でも話を聞いて居ると、私も貴方が遥か昔の事を遡らせてくれます・・、
母がぜひ会いたいと・・」「そうでしたか、じゃ色々な話も聞きたい、
仮に僕がそうでなくても聞きたいですね」
「良かった、母は必ず応じて頂けると、そうなりましたね」
漸く笑顔を魅せて頂く。
 夕方になると、賢太は、その人に会いたいためにと、夫人と共に向かう。
 「まあま、よう来てくれた、私が母の裕子です」
お年はすでに六十か、病だと聞いたが身綺麗にされた姿、何処と無く気品
が見え隠れする方だ。
連絡をされたのか、既に賢太歓迎の食事が用意されていた。
家族を紹介される、夫は既に他界、長男夫婦と、来られた女性恵さん、
其れに妹が沙代里さん、其れで総ての家族と聞いた。
 酒を飲みかわし、話は弾む、其処は賢太には今は味わえない家族団欒、
其処で母様から話が出る。
「聞かれたかね、この家は謂れが多くてな生きながらえて来た土岐族・・、
其れが良いとは思えんが、引き継がれて行く家は守らねばならぬ定め。
そんな時貴方の話を耳にすると体が震えた、其れ程縁があると信じている
だがね、アンタは薄くなっているだろうが、この家の血が有るんだ・・」
「ええ、決められても・・」「じゃ、証拠を見せるかね」
「あるなら是非、僕も薄々縁かなとは思いつつ来ているんですが・・、
なんせいきなりですからね、」「だね、じゃ食事が終わると見せようね」
 そんな食事も終えると、直ぐに母さまの部屋にと向かう。
「此れじゃがね、此れは古いけど当時の様子が残されている貴重な雑記、
今でゆう日記、読み難いから訳した本が在る」二つ同時に出された。
 美濃の守護大名の時、土岐政頼の子供だと記されていた。
其れは以後弟頼芸に嵌められて亡くなるが、子供は捨て置かれ、無事。
其れが今の家の元、以後数代に及ぶ長い年月、鷺山城から出た後は一切
政治の舞台に上がってない、其れが家を持続された唯一の方法と聞いた。
 「では、僕は・・」「其処じゃね、色々と考えていたんだがね、此処に
記載されている名が奇妙なんじゃ、安倍の晴明の残された記録に名が在る、
(布津や)という名、此の名は仏様に準ずるという意味合いが含まれている、
其れがあんたを聞いてから調べたらな、なんと家の賢太郎が連れて行った
女子じゃった」「ええ、では・・」
「そうなる、以後は皆目記述が無いがでも感じたね、今回は・・」「・・」
唖然として賢太は固まった。
「繋がりは定かじゃ無いけど、僕もこの家にはいると身が引締まりました」
「そう、私もあんたを見ると懐かしいとさえ思えるんだ、恵は如何・・」
「はい、其処は同感です、お部屋で顔を合わせると身震いが生じて・・」
「そうか、じゃ、調べは続けるが、後はあんたと縁結びじゃね」
「縁結び・・ですか・・」「ああ、其れが流れと知らされた、夕べな」
「夕べ・・」「そこは後で教えるがね、飲んで・・」
無理やり進められ、長男と奥さんも参加、賑やかな家に為る。
悪い癖、酒を飲まされると限度を超える、敢え無く酒に負けた。
「これ、お前運んでな・・」「おうよ、運ぶか、こいつが親戚かね」
「悪いか・・」「そうじゃ無いが、特技を聞いて興味が湧くがな・・」
家の婿、直人が言いながら賢太を引きずり部屋に運ぶ。
 「恵・・」「・・」「何か言わんか・・」「嫌よ、後でならいうけど」
急に部屋は静かに為り、裕子も自分の部屋にと消えた。
 「さてと、お姉さん、私も寝るね」「・・」「じゃ私達も行こうか」
夫婦で部屋を下がられる。
残された恵だけが、部屋に居残り、何か考えている姿に見える。

              つづく・・・・。
























驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・11》

 その日部屋に戻るが、あのパドックで見ていた、スズハヤテの面影が気に
為っている賢太、直ぐ山根さんに電話し、預かっている厩舎を紹介出来る
かと聞いた。
直ぐに返事が来て、佐伯さんの事は聞いている、是非と言われたと聞くと、
感謝する、其れとは別に早くもアのヒメコンドルの後ろに壁が出来るよと
告げられたら、賢太は感謝だと喜んだ。
 数日後、賢太は美浦のトレセンに居た、佐藤さんの厩舎、其処に居る筈の
スズハヤテに会いたくて、案内された。
 「来たよ・・、う、ええ、そうか何で現場で言わなかったん・・」
【それがな、言いたくても周回しているじゃないか、だから、気に為れば
会えるかとマジ睨んでいたんだ】「あはっ、そうか、何が言いたいん・・」
言葉は出さないが、何か感じて見られていると賢太が最後に大きく頷いた。
 「何か感じたんでしょうか・・」
「はい、簡単ですが言葉が出せない馬には致命傷ですよ」「な、何か・・」
そこから聞かされた部分だけ話した
「え、じゃ鞍かね・・」「特に右側の部分が、足さばきすると痛いと・・」
「な・何と、うひゃ~其れでか走るとき嫌な顔をするし暴れるし、そうか、
ハヤテ御免よ、直ぐに調べて合う馬具にする」
其れこそ通じないが、馬は賢太を見て、首を大きく上下する。
 事務所に一緒に伺うと・・、「ええ~・・」
その事務所には、既に六人の調教師さん達が揃われていた。
佐藤さんが、今回の件で、皆に説明をされる。
「ええ~、じゃ何か、鞍が合わないと告げたと・・」
「告げたかどうかは知らん、佐伯さんが立っていると,馬から近付いて首を
上下するだけだが、その間、佐伯さんが何度も頷かれていた、その後聞いた
通り鞍ずれが痛いと・・」「なんと改造出来るのか・・」中の一人が聞く。
「ああ、応急でその鞍ずれの部分にクッションを付けて調教するわ、
直ぐには会う鞍は出来ん」「だな、じゃ、今度は走る時・・」
「見てみたい、そうなると、夢が湧いて来る、あいつは実力は有る馬じゃ、
G2が二週間後じゃ、登録するぞ」
「おう、じゃじゃ、佐伯さん、悪いが、後で厩舎廻りしてくれんかね、嫌な、
わしらだけじゃそうは世話料は出せんが、馬のオ-ナ-にその事を話す、
其れで如何かな、一部だけじゃ駄目だろう、妬まれる、其処で会議を開いて
貴方をアドバイザ-で迎えたいんだが何時もとは言わない、時々顔を出して
馬を見て廻って欲しい、其れは馬にも私達にも必要と思える、何で馬と話が
出来るのかは知らないが、見ると本当に馬と気が合う事は確かだからね」
そう言われる。
其処は後で決まれば考えたいと告げて、来たついでに集まる調教師さん達と
、厩舎を尋ねた。
 名が知れた馬も、此れからの馬もほとんど見て回る中、脳で話が出来る馬
は多くなっていた、其れが変だから、スズハヤテに戻り聞いた。
【そこはな、如何も血じゃと考えてな、気に為る馬たちに聞いたら・・、
何か感じて居ると聞いた、でもな総てじゃない、其処が意味が判らんのだ】
そこで、シンボリルドルフの話をする。
 【そうか、じゃ遡れば其処に当たるのか、成程な・・】
そんな脳での会話は出来た。
 会議所に一同が戻り、賢太の講義を聞かれる。
「何とじゃ、先祖はシンボリルドルフか、凄いぞ、調べれば直ぐに判るし、
そのまだ先が在る有る筈だぞ、先はどの馬かを調べようや・・」
その言葉に皆が賛同された、「後で皆さんが担当されている、馬の現状を
話して置きますね」その言葉に大感動、帰り際には他の多くの調教師さん
達が送って頂いた。
 賢太は魔術師じゃない、だが、いかんせん言葉が通じない馬、
動物の中でも人間に従うようにし向かわせて生まれて来る、
其処を考えると有り得るのかなとは思えた。
 帰りの新幹線の中で色々と思う事が有る賢太、此れが仕事に為れるなら
良いかと自分で其処を進もうと決めている様子だった。
 十月四日、賢太は栗東のトレセンに居た。
此れから始まる日本競馬の秋のクラッシックレ-スやその他の事で集まる。
 その話が終わると、賢太が紹介され、馬の気持ちが読める人だと、
其処も血統で読める馬とそうでない馬が居る事も言われ、其れが不思議
と、皆さんは信じられていた。
馬が勝てるようにとは行かないけど、生活や、馬の病気や怪我など脳問診
で何処かが判るかもと期待されての事だった。
獣医さんの代表者数名も同席されての決まりごとに為る。
晴れて、賢太はトレセンでの立場が出来た事になった。
 「賢太、大変ね」「ううん、楽しいし、皆さんが良くして頂いているし、
馬に会えるしね・・」「それ、そう迄明るみに出る、馬券には使えないね」
「え、あ~そうなるよね、うっかりしていたが、依怙贔屓に為る、其処は
判ると僕は大変な事に為りそう・・」
「だから、以後其処は出来ないと断言しないと、罪にもなりそうよ」
「え、其処迄・・」「だって、何事も裏があるじゃないね、人より、馬の
現状が判るのよ貴方・・」「そうなりますね、じゃ、競馬場で奥さんと
楽しめなくなるね」「其処よね、寂しいけど無理になるね」
本当に考えればそうかとも思えた、自分だけが馬の気と健康が読める、
其れで馬券は卑怯と知る。
 「判りました、この件は純粋に馬の気持ちだけ大事にする立場にいます。
益々馬が好きに為るから、そうしても良いですね」「良いわ、素敵よ貴方」
真奈美さんからそう言われるのが大好きな男だった。
 それから、賢太は馬券には手を出さない,その喜び以上に馬に合えるし、
皆から歓待される身、其れで十分満足、益々立場が確立されつつあった。
 十月半ば頃,賢太は忙しい動きをする中、意外な人と会う。
 其れは突然の事、部屋に居る時、誰かが来られたのだ。
「初めてお目に懸ります、突然で申訳無いですが、聞いて居ても経っても
居れずにアポなしでお伺いに来ました」
見ると丁寧な挨拶の上に、綺麗なご婦人だった。
部屋では散らかして居るからと、向かいの喫茶店いと二人は向かう。
 「なんでしょう・・」そこから意外な事を聞かされ始めた。
「ええ~ではあの室町時代ですか・・、なんと其れで・・」
話が意外や意外、あの室町時代の安倍の晴明にまつわる話まで出て来た。
話は進んで行く・・。
 「では、あの時代の馬が神馬と言われていたんですか、其れで・・」
「其処は確かじゃ無いけど、言われて引き継がれて来ているんですのよ、
その時の馬が天馬と持て囃されていたんです、其処から日本の馬が独自
に育って来ているんです、改良に改良を重ねつつ、高額な外国馬を買い,
日本馬と交配させながら今の日本馬にと・・」
「そうでしたか、知らないし、でもロマンが有りますね」
 訪ねて来られた方は、愛知県の隣、可児に住まわれている昔からの家、
あの土岐一族の謂れの家と聞かされる。
だが、話は其れだけじゃ無かった、賢太は時が過ぎて行く事も忘れ、
相手の話に溺れて往った。

              つづく・・・・。






















驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・10》

 翌日賢太は北区のあのマンションに出向いて、奥さんとともに再び競馬場
にと向かった。
朝早く、デビュ-の若駒のレ-スは早い発走なので午前八時に車で出る。
道行の中で色々な話を奥さんから聞かされていたのだ。
 何とか間に合う時間に到着、直ぐに席につかずに、二人はパドックに、
奥さんは関係者との挨拶に追われる中、賢太は言われた馬を周回する様子を
見詰める、そうして気を集中しその子を見るが、中々上手くは行かない、
だけど周回で前に来ると賢太の方を見て、何度も首を上下に激しく振る。
(ええ、通じないけど反応が有るぞ、何故だあのヒメコンドルと同系統かな
なら脳から通じる筈だがな・・)何度も前を通り過ぎるが、賢太を不思議
そうに見られている様子は判るが、会話など通じてはいなかった。
(まだ幼いのかな、でも反応は十分見えた)そんな気持ちで十七頭も多くの
若駒が走るんだと知る。
 四階に上がり席に着いた、其のレ-スは第二レ-スに組み込まれていた。
無論、御祝儀で二人は馬券を買うが、此処は単勝と複勝とで買う、意味は
奥さんから聞いて居た。
三着まで入れば当たりの複勝馬券、一着のみは単勝馬券、
奥さんは手を握り震えて居られる、まるで我が子の運動会見物
かと思えるが、当人には大事な日には為りそうと賢太は思えた。
 結果は五着、喜びも半分だが、走れたことで満足と言われるが、
内心はと・・、賢太は思えた。
 以後断り、賢太は競馬場を去るまでまだ日が強い秋、パドックで陣取り、
奥さんが帰られるまで其処で周回する多くの馬を見詰めていた。
(フ~そうか、理解出来た、なんとそうなるん)色々な事を今日は学べたと
満足,其処には既に多くの脳で会話が出来ている、聞くと系統は其々
違ったが、主に多くは血統で馬は買われ走る、其処の意味が漸く判った。
母親はそれぞれ違うが、種馬は同じ馬、然も成績優秀、一番は人で言えば
曾お爺さんに当たる所に居る馬が三冠馬のシンボリルドルフだった事、
つまり賢太が意思疎通が可能な馬はその系統の子達と今日判明する。
戻って其処は調べようと決めその夜は早々とマンションから部屋に向かい、
PCで検索して調べ図にして、今後書き入れようと思った。
 それから、忙しい賢太、奥さんの紹介で栗東の厩舎には行ける。
其れで毎日日参し、遂にあのヒメコンドルに合えた。
なんと、喜びのいななきを聞くと、関係者が驚かれる。
其処で怪しいと思われたら困るから、気が合う馬になっていたんですと
だけ伝えた。
山根厩舎関係者にコンドルが言ったとは言わずに、真後ろに糞を囲う事で、
匂いが散らないようにしては如何かと告げる、此れは馬が一番嫌う
排出物の匂いだと嘆願、すると遮蔽すると日が差し込まなくなると言われ、
ではアクリルで囲い覆う様に頼み続けた。
根負けされたのか其れもストレスにもなるなと言われ、賢太はそのお礼に
今度は勝ちますよと告げると大笑いされ、其処は直ぐにすると断言された。
 其れでも賢太は関係者が去られた後でも、ヒメの傍で何度も頷き合い
ながら時間を過ごす。
その様子が怪訝そうに見て通られる厩務員,次第に本当にヒメコンドルが
好きなんだなと笑われた。
 三十分滞在した後、何度も調教師に頭を下げ五十万円を無理矢理渡し、
工事の足しにと賢太は願い出る。
驚かれたが、一度出した金と賢太引き下がらず、呆れながら工事はすると
再度言われたのだ。
 他に脳で会話した馬を尋ねて回る賢太、だがその姿が異様だからたちまち
昼の食事時、至る所の厩舎で賢太の話が持ち上がった。
今までの見学者と大違い、其処から話が広がるが、意味不明の馬好きと
片付けられていた。
 栗東は数日お伺いし、後は何と関東の美浦トレ-ニングセンタ-にまで、
賢太は足を延ばして行く、其処に向かうは奥さんを介してではなく、
栗東の厩舎の方から紹介されての事だった。
 次回の開催日前まで費やし、其れで多くの馬と脳で面談を終える。
其の週末も奥さんに誘われ、中京競馬にと向かうが、其処でも異変が起こる。
 賢太が栗東の調教師の目に留まると何と賢太をパドックの中に誘われた、
驚く真奈美は賢太を見ながら意味不明、其れを笑いながら熱心な人じゃった、
山根調教師から聞かされた真奈美は目を丸くして驚いた。
「如何や、サツキホマレは・・」「はい、今日は必ず三着までは入れると
思います、見て下さい、あの足運びが変わったでしょう・・」
「・・、え、ええ~なんと、違うが、何でや・・」
「会った時足運びが直線で同じじゃ悪いと告げたんですよ、無論言葉が通じ
ないけど言った、でも今日見ると見て下さい、前足で掻込んでいるでしょう、
最後の直線で変えて使えば良いかなと、念仏ですよ」「・・、・・」
その言い方に、周りを囲む人が驚愕される。
「駄目よ勝手に・・」「あ、そうですね、でも今日一日見てから怒ってね」
「呆れた賢太ね」真奈美さんが言われるから、周りは笑顔で頷かれた。
 それが何と、見違える最後の追い込み様に、真奈美も調教師さんも驚かれ、
あれれと間が無いくらい、先頭で逃げる馬を差し手一着、嘘と思いつつ、
真奈美は単勝馬券を握り締めて、なんて恐ろしい男と賢太を睨まれた。
そんな中、担当の調教師さんが駆寄り、無言で賢太の手を握り頷かれた。
 「賢太・・」「御免なさい、気に為って、でも勝てましたね」
「貴方ね・・」頭を撫で乍ら、言葉は其処で終わり、又も人が来るから
賢太は次のレ-スを見ずにまたもパドック、其処でも噂が飛び交い、
賢太を見つけると調教師さんが手招きされる。
賢太は次のレ-スのヤマトイチバンの調教師、乾さんに捕まった。
「如何や、いけそうかね・・」「ええ、必ず、今度こそ太鼓伴ですよ」
「でも二頭強いのが居るやないか・・」「其処を豪快に抜かしますからね、
既に単勝を買っているんです」「佐伯さん・・」そこも手を握り頷かれる。
 四階に戻り、走りを確認しにと奥さんの横に座る。
其処で手を握られて、顔は馬場に向かい、二人はスタ-トを待って居た。
 第六レ-スが始まる、無論目当ての馬は後続集団の中、入込みが有るから
自分で集団に入れ、直線半ばで言った足を使うんだぞ良い子だ・・」
と言っている、その通りの姿を見て安堵する賢太、目の前の直線では前を
走る五頭をごぼう抜き、とんでもない速さで直線だけ脚を使い走り抜けた。
「・・、・・、貴方・・」「勝ちました、素直ないい馬ですよ」「・・」
呆れてもう言葉が出ない真奈美、其処にまたまた乾さんが駆込まれ今度は
抱き付いて、賢太を称えた。
メインレ-スに目当ての馬が居ない、其れで最終レ-スのパドックに来る。
無論中に招かれて、調教師に囲まれていた。
 山根さんの預かる馬がメインを走るけど、パドックに未だ居られる。
「佐伯さん」「今度は諦めて下さい、次回迄間に合うように考えますね」
「じゃ・・」「はい四着ないし五着は何とか・・」
「有難い、其れで充分じゃ、感謝・・」「・・」
三人居られた人が動かずに固まられていた、その周りを馬が集会中、その中
で一頭、最初から最後まで賢太を見て回る馬が居たのだ。
それがスズハヤテという、関東の馬だった。

               つづく・・・・。
















驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・9》

 関係者特別駐車場に向かい、車に乗られ、後部座席に座ろうとすると、
前に来てと、車は国産車の高級車、どんな生活をされて居るのか興味が在る、
出会いも稀有な二人、どこかに惹かれる賢太だった。
名前も聞かれず、言いもしないでいる二人、相手は真奈美さんとだけは
聞いて居るだけなのだ。
 「今日は生涯初めて驚かされたわ貴方・・、凄かった、まぐれでもこうは
無いわよ、長い間競馬関係のお仕事して来たけど、父親が生きていれば、
驚くわ、でもその父も既に居ないし、婆やと二人きりになっているの・・」
「・・」「それが、なんとアソコで意外や意外、会える等、信じたくても
有り得ない事よね」「はい、僕もそう思います、競馬なんか朝方まで気が
付いて居なかった、其れが土曜日と知ると外に出たは良いがする事が無い、
天気も良かったし、其れで馬を見たさに出掛けたんです」
「そうなの、でも慣れた人たちが、思わず苦笑いされるほど、貴方の感は
鋭かったわ、聞いても言えないでしょうね・・」
「はい、感で馬を見ただけですからね」「その感が怖いくらいね」
「自分でもそう思います」そんな話をする中で、車は名古屋高速に上がり、
市内にと走る。
 「これからどちらに・・」「一度お部屋にと向かうけど良いわよね」
「はい、どちらでも・・」その返事で、笑われた。
 色々と在った今日、車に揺られながら思い出す。
一時間で名古屋高速の黒川で居りて走る。
「此処よ・・」「えっ、あ此れは・・」「駐車に向かうね」
地下の駐車場で止めると、其処からエレベ-タ-で上に向かい、
一度一階のフロア-で警備員に賢太を紹介され、今度来たら婆やに知らせ
通してねと告げられる。
又エレベ-タ-で上に運ばれ、三十階に到着、今まで外から眺めていた、
円形のレジェンドマンション、其処は日本がバブル景気で湧く中で、
いち早く億ションと名古屋では有名だったと聞かされていた。
「婆や、お客様・・」「ええ、聞いて居ます、あらら若いわね」
「はじめてお目に懸ります、僕は西区に住む、佐伯賢太と申します」
「まあま~ご丁寧に、婆には遠慮は無いが、気楽にしていなされ」
「有難う御座います」挨拶を終えると、奥さんは着替えると向われた。
 「ええ~なんとなんと綺麗だぎゃ~、景色が凄いぞ・・」
本当に息を呑む光景、,西側には太田川、そうしてその先は微かに岐阜城
が浮かぶように見れるし、南側は、名古屋駅高層ビルが見える南西
は遥か先は海、その兆しは、景観で読み取れる、最高なマンションだった。
 「どうぞ・・」「有難う御座います」「な・な・、兄さん、丁寧言葉は
好かんがね」「え・・」「いいから、普通で喋りなされ,此処は子供が
居ないし、遠慮は無いがね」「有難う・・」
「そんで良いが、ささ、寛いでな・・」
広いリビング、本当に置物も見事、中には幾つかの馬の形をした彫物。
深いソファ-に腰を落とし、アイスコ-ヒ-を飲む。
 「お待たせ、すっきりしたわ、あなたの御陰で楽しめたし、婆や~」
「ハイなんでしょう、これ上げるね、この青年からボ-ナスよ」
「え~では・・」「はい、最高に驚かされたし、芯から楽しめたのよ、
もう最高、青年がね、あ賢太君がね、聞いて・・」
そこから奥さんが一人で御話をされ、其れを上手く聞かれる婆様、
本当に仲が良いと知る.
 「ええ、じゃじゃ、ま~凄いじゃないかね、経験者かね」
「それが驚いた、馬初めて見たんだって、競馬場も来た事が無いのよ」
「それで、馬券かね、婆も乗るかな・・」そこで大笑いされた。
「 其れじゃ肉でも焼こうかね・・」そう言いながら部屋を出られる。
「さてと、如何するのかな・・」「え、何がです」
「貴方の考えよ、真奈美は既にまな板の上の魚、今回ほど呆れた事は
無いし、見事よ、素人でも凄い人が居ると知っただけでも感激、父が
生きていれば、貴方逃げ出せなかったね」「お父さんは何時頃・・」
「そうねもう十年かな、名古屋に来て間も無くよ、工場を父が手放した
後ね、其れで大阪にと思えたが、父が、名古屋でのんびりしたいと、
名古屋に出て来た」「そうでしたか、其れで馬関係はお父さんの所為・・」
「そうなるわね、だって、私は父に連れられて行くだけよ、今でこそ暇
なら遊びかてらに向かうけどね」「馬をお持ち何ですね」
「僅かよ,でも可愛いし高いのは駄目だけど、牧場の知合いで産まれる子
を見つけては持って来た」「成程、漸く理解出来ました」
「貴方は、お仕事休憩中・・」「言い方は良いけど、無職、一年間は未だ
したくないし、何が在るかと考えているだけです、飽性だし、務まるか
どうかが問題ですね」「ま~、其れは大変ね」
そんな話をしながら、賢太の事を知って貰う代わり、おなじみの免許証を
手渡していた。
「 明日は暇なら同行してくれないかな・・」「良いですけど何か‣・」
「明日の早いレ-スに馬が走るの・・」「え、じゃ持ち馬ですか・・」
「そうなるね、でも一勝出来て居ない、何とかと思うけど無理かも・・」
「では二歳・・」「ま~そうなのよ、既に何とかと頑張ってくれている
から、でもね馬は素質血統なのよ」「何とか判る気がします、名前は・・」
「見て、あの写真・・、ホクトスタ-セブンよ」
立ち上がり、額に収まる馬の写真を眺めた。
「メスですか・・」「そう、だからね、何とか生かすにはと頑張るけど、
此ればかりはね~」諦めか顔が曇った。
「じゃ、付いて行きます、僕も見たいし・・」
「嬉しい、じゃお願いするね、我儘言って御免なさいね」そんな話をする。
 「テラスに出様か・・」二人でテラスの椅子に座り、景色を眺める、
季節は最高、風が頬を撫でて通り過ぎる中、会話は少ないが最高な気分で
秋の中で至福のひと時を味合わせて頂く。
 暫くすると、賢太が部屋に戻り、婆様と何か話をした後、テラスに何か
持って戻る。
「え・・、ま~貴方・・」言葉が途切れるが、顔が微笑まれている。
なんとテラスに賢太がワインと摘みを持って来て、テ‐ブルに乗せると、
グラスに注いだ。
「どうぞ・・」「・・」感激されたのか声がでずに笑顔でグラスを受取り
笑われた。
「・・、美味しい、欲しいなと思っていたところなのよ、素敵、美味しい」
其れを見て賢太も笑顔だった。
 夕暮れ時、互いの顔が夕日に浮かび西側の川面がキラキラまるで金の葉
ように輝いて美しい、其れを同時に見る二人、言葉は無いが何とも言えない
団欒、賢太は芯から至福のひと時を堪能する。
 『じゃ、僕は此れで、明日何時でしょうか・・』「え、帰るの・・」
「そうなりますが‣・」「・・」返事はされないが、顔で中身が読める、
其れに真奈美さんの心内は理解していた、賢太、挨拶を終えると・・、
真奈美さん側に向かい・・、「・・、ウッ・・」
篭る呻きをする唇は、賢太の顔が覆い、優しいキスをすると驚かれる顔で
見られる中、一礼をして、テラスから消えた。
「・・、なんて事、凄過ぎる心使いね、私の思いが通じたのかな・・」
怒りもせずに、優しい唇の感触が残る唇を手で撫で乍ら、目を瞑る、
その顔が夕日が沈む最高な時間、受ける顔が紅潮していた。
 部屋に戻ると賢太は居ても経っても収まらない、急ぎ大変だと電話して
誰かを呼んでしまう。
その相手が息を切らせてくる、するとドア前で待つ賢太は現れると抱抱え、
其のまま浴槽に向かう、相手は知れた事、食堂のママさん、里美さんだ。
 剥がす様に衣服を脱がす、動き捲られている相手、汗が仄かに匂う中、
なんと浴室に居ながら洗いもせずに,行き為り里美さんのパンテイを外す、
其処に顔が向かい、愛撫、言葉も何もしていない内に、既にそんな行為
まで進んで行く。呆れる程だが心根はそんな無理矢理な仕方も嫌じゃ無い、
むしろ好きな部類だと思うから、受けて足を開いて我が身が震える中、
相手に身を委ね、自分は湧き出る恍惚を存分に味わい、其れが最高だと
何度も思いつつ、もう既にいがり声がで出す里美が其処に居た。
 遣った遣られた、とんでもない我儘な相手だが、こんな進め方理想だと
心に描いていた事が有る里美にとって、えも言えない興奮を味わった。
サプライズどころの騒ぎじゃない、本当に身を焦がして迎える四十手前の
身体は、浴室で恥も外聞もない世界、既に最高頂点で弄ばれ、
挙句にでかい強靭な物を迎える我が身を愛しんで応じ続けた。
今回は行為そのものも荒い、其れが又良いから溜まらず、泣き叫んで往く、
腰を突き入れられ、迎え驚愕する我が身、喜びが楽しみを連れ、体内を
駆け巡る中、里美は生涯初めて心から泣き叫んで往った。
 最高、最高な往き様を惜しげもなく相手の男に魅せつつ我が身が小躍り
する様を感じて、早くもとんでもない欲望の渦に自分から飛び込んだ。
 其の後も許してくれない、体を洗われながらも、遣りたい放題の相手、
其れが大好きな里美、誰にもできない行為を此処で平気でされる事を
望んでいたのだ、里美は今漸く体から総てがM、然もドが点くほどだと
思い知る。
 夕方店が忙しくなる中、電話で呼ばれて駆けこんだ,店は残された
二人の女性がきりもみされている中、斜め向かいのマンションの部屋では
未曽有の喜悦の喜びを受ける里美、何時間でも暴れてと願う我が身が
可笑しい程不思議な体だと思えていた。

          つづく・・・・。


























驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・8》

 賢太も立って手を合わせ、眼下でゲ-トに集まる馬を見ている。
「駄目でも落胆しないでね、相手は動物だからね・・」
「はい心得て居ますけど、興奮しますね」
「うふっ、其処よね、道理で真奈美は勝負するから、男性と縁が無い訳ね」
笑いながら、ゲ-トに収まる馬を見詰める。
 ゲ-トが開くと、一斉に十四頭が駆けだし爽快、四階からは小さく見える
が総て見渡せる最高な場所、其処で向こう正面に向かう馬を見た。
「あらら~なんと、そうかねヒメコンドルが疾走か・・、逃げ切れるね、
あれほど後ろが開くと一人旅、流石に強いわ・・」
そう言われ双眼鏡で見られていた。
賢太は気が気じゃ無い、自分だけなら良いけど,奥さんが乗られて買われた
事に責任を感じているのだ、先頭を走る頭の中で会話した馬が疾走・・、
場内アナウンサ-ががなり立てるように叫ぶ中、彼女が先頭で直線に入り
未だ相当後ろと差があり、賢太は嬉しい反面、馬券の駄目を思い知る。
 座り、諦めて、ゴ-ル前を見ていた・・。
「ひえ~~~嘘や~~何で脚が足が止まりかけただぎゃ、ええ~~、何々
来た来た後ろから、ええまさか~」奥さんの悲鳴染みた叫びが聞こえる中、
なんと十馬身開けていたヒメコンドルの差がみるみるちじまり・・、
まるで止まって後続を待つにも見えた。
 「嫌だ~凄い凄いが~」奥さんが大興奮され、横の賢太にしがみ付いて
飛び跳ねられる。
「来た来たよ、賢太さんが正解だぎゃ、凄い~」なんとゴ-ル前で後続の
三頭がなだれ込んで来る、其れも僅かな差でヒメコンドルは四着、
賢太でも見える着差だった。
唖然騒然、賢太は抱かれた侭気が逆上せる、馬が勝った事より、
今の姿が大変な事になっているのだった。
 「凄い的中じゃ無いね、此れ付くよ・・」「・・」
返事が出来ない賢太、未だ抱かれた余韻が残る中返事を忘れていた。
「ねね、此れ記念よね、写メ取りなさい、私も入れて撮ってね」
記念で馬券と共に撮る。
「正解だわ、私ねどれも一着でも良いと裏返しで買った,然も大変よ、
一着が人気薄のメイブルタ-ンなのよ、相当つくよ」「・・」
そこもまだ返事が出来無い賢太だった。
1-9-3と入り、賢太は連単では無くて連複、其れでも二千七百円
付いていた、連単を買われた奥さんは一万五千七百円の配当を取られる。
 直ぐに二人は食堂に向かい食事、その間でも昂奮はお互いするが、
中身がまるで大違い、奥さんは賢太の鋭い観察力を褒められているが、
自分は抱き付かれた余韻をまだ残し酔い痴れていた。
「ねね、聞いて居るの・・」「・・、えはい聞こえますけど・・」
「ええ、貴方‣・」自分が興奮しすぎと思われたのかしょげられた。
「はい此れ・・」「え、何です・・、お金じゃ無いですか・・」
「そう、あんたに教えられて取れたのよ、だからね、半分配当する」
「要りません、僕も勝てたし早く仕舞って・・」「でも・・」
「デモもくそも無いですよ、勝負の場で金渡すの駄目,其れに僕は幸せと
喜びを受けたんです、其れで充分・・」「貴方・・」
言葉が続かない程感動される。
 食事を終えると、席に戻るが、其処に大勢の人が押し寄せ、感服です、
良く見つけましたね、流石此処のお局様じゃが、大笑いされる中人が
次から次と来られた。
賢太は九と十レ-スを見逃し、今日のメインのレースをしようと決め、
其処は何と言われた父親が居る馬が居るから脳裏で会話したくそうする。
 早めにパドックに陣取り、十一レ-スの馬が出て来るのを心待ち。
 すると出て来たお目当てはスカイブル-チャンプだ、番号は十番・・、
その馬が一度前を通過。
眺めていると、向こう正面で顔が賢太の方を見る。
(え、感じるんかな・・)そんな思いで来る馬を待った。
「今日は、様子如何ね」【・・、ええ、あんた何でや・・】
「ええ、関西訛りか・・」【あはっ、厩舎が栗東やないか、そうなるわさ】
「で調子は如何ね・・」【おいおい、聞くなよ、恥ずかしいゃないか】
「あのな、ヒメコンドルちゃんから聞いて居るんだ」
【嘘や、何でや、何で話が通じるんだよ、怖いが・・】
「其処な父親が同じだと聞いたが・・」【そうやねん、半年前聞いたが兄弟
じゃね、でも俺は今度は三番目が限度だぞ、敵わん奴が二頭、其れも調子が
良さそうだしな、俺を買うなよ、参着も今は怪しいからな・・】
「うん、了解‣・」【じゃ買わないのか・・】「買うよ、楽しみで見る・・」
【ようしじゃ、かますか、見てろ二着には滑込める、本気で走ろうやないけ】
「出来るん・・」【俺様じゃ、もう五歳だが最高な時だな、だから任せ気に
為る馬が居るんや、そいつは二度負けているしな、其処を抜かしたる】
「おう、良いぞ鼻息が荒いね、良いね気に入った応援する」
【まてや、抜け切るかも連単じゃ行かん、連複じゃぞ,良いな負けても文句
は言いっこなしじゃ・・】「了解、良い男だねあんた・・」
【阿呆、名前よばんかい・・】「はい、チャンプ様・・」
【あはっ、笑わしよるのう、後は後ろの三番目やぞ、抑えは前の二番目
が良いと思うけどな,調子良さそうだし目が違うぞ】「了解です・・」
そんな会話が楽しかった。
尻尾を豪快に振りながら周回する馬、其処を出る時もう一度振り返り、
尾を大きく靡かせて消えた。
既に懐には二十四万円が三万から化けている、その半分を使おうと決めた、
其れでも余る金額だった。
席に戻ると、コ-ヒ-を取り待たれている。
「如何ね、今日はあんたに乗るわ、何でもいい、もう金が膨れているしね」
笑われる。
「乗るのですか、じゃ僕は別の場所で乗りたいけど・・」
「ええ~貴方、言われるがね、・・、ま良いか其処は、で何買う・・」
「此れです・・」「・・」返事は無い、其れ程驚かれていると思える、
心根は今度だけは駄目ね、でも付き合うか・・、そう読めた。
「じゃ、買うね、此れ買うと帰ろうか明日は暇かね・・」
「其処は未だ、一度経験はしたからもう良いかなと、でも出る馬を見て
考えます」「ええ、貴方、其処相当な事なんだけどね、そう馬でかね、
へ~~~」そう言われて買いに行かれた。
賢太は買った馬券は聞いた三頭と気に為る馬が居たのでそこも流して
買っている,当然中心はチャンプ、其れを筆頭に流した、無論連複、
チャンプから言われた通り従った。
 いよいよ、走る、距離は長く二千四百メ-トル、チャンプはじり脚と
書かれているし、先に走る馬が気に為る賢太は流しで加え、
人気の二番を入れ十三番と六番が加わる馬券を買っている。
 だが、真奈美も同じ買い目で買う、其処は今回はアの男性に乗ろうと
決めているし、何か爽やかな気持ちがそうさせてしまった。
 いよいよ、レ-スが始まる、互いが同じ馬券を胸に秘めレ-スを見た。
其れが何となんと、言われた通り着順こそ弐着だったが、頭差で頑張って
くれたチャンプ、感動して手を叩き、ありがとうと叫んでしまう。
だが、思い掛けずに気に為る馬が壱着、其処は賢太とチャンプの思いが
合体したお蔭なのだ。
だから一二着が穴に為る,本命や人気は其の二頭の後塵を浴びて入着に
終わった。
 今度は奥さんは何も言われず、涙目で感動され、抱き付かれないが
手を確り握られて離しては頂けなかった。
 配当に驚愕、一番が八番人気、二着は六番人気,呆れる配当に目を丸くす
る賢太と真奈美、連単またまた二万参千五百円、連複三千七百円が付いた。
二人とも大儲け、狐に化かされたと言われ、ドキッとする賢太をよそに、
今度は四人の男性が来られ、真奈美さんに握手されていた。
「あのう、お礼はこの男性にしてよ、真奈美は言われた侭かっただけ・・、
其れを聞かれるから言っただけなんですのよ」
「ええ、真かね、追々、馬券師さん、何であんな馬がいや失礼、考えられん
けどな御陰で今月の負けが埋まるが感謝だ、今度会うと何処かに行かんか、
錦でもな連絡は・・」「え、其処は真奈美さんから聞いて下さい、僕から
じゃ拙いでしょう・・」良い青年だが、俺の娘の婿に来んか・・」
豪快に笑われる、別の男性にも握手された。
 漸く博打場から出て家路にと向おうとすると、送る・・、
一言言われて返事せずに従う賢太が其処に居た。

            つづく・・・。

























驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・7》

 居心地の良い婦人だ、今日は用事が有るからと向こうが言われ別れたが、
別れ際に携帯の番号を聞かれ、其処はお互い仲良く交換する。
 部屋に戻ると、今日の事を考えてみた、するとそこに拙い事を知る、
其れは相手に自分がそんな人間だと知られる事が総てに都合が悪い事を
嫌ほど知る。
其れで今後は其処を隠して歩こうと決めた。
二つを比較して今後の動きを決めようと、そんな思いでその日は過ごす。
 翌日は、今度は動物とは如何なのかを知りたくなり、又も外に出掛けた。
生半可、自分が人より其処が違う分だけに戸惑うが、判れば其処も結構
楽しいとさえ思え出す。
 外に出ると、車が少ない、ア、今日は土曜日かと気が付く、アルバイトも
今はどれもしていない、暇な日々、其れで外に出たついでに、今中京競馬が
開催と新聞で知るから、急ぎ、電車に乗り込んでむかった。
競馬なぞ、当たらないからと最初から決め込んで二度ほど馬券を買ったが、
当たらなかった。
其れでしようとは思わないし、ギャンブルは余り好きじゃない、そんな事を
思いながら、電車に揺られていると、周りには多くの人が、外の景色など
見ないで新聞に目を落とされていた。
其れが競馬関係の新聞と直ぐ判ると、其の読む人間の観察を始めた。
一車両に半分ぐらいの割合で新聞を読まれている。
(成程な、色々有るし居るんだな・・)悲しいかな顔がよく見えない、
皆新聞を見られているし、其処はあっさりと諦め、独り外を流れ去る景色を
見ていた。
 中京競馬前という駅で降りて、人の流れについて歩く、競馬場など行った
事が無い自分、流に乗り緩い坂道を歩くと十分で、前が開ける道に居た。
前方に広い入り口が見えだすと、急に人の流れが速くなる、
負けまいと付いて歩き、其処は入場券が必要、二百円で払おうとしたが、
横の窓口は、指定席売り場と書いてあった。
すかさず其処に並びを変えて千円で購入、漸く場内に入れたが、
何処に指定席が有るかも知らないし、馬は何処、いろんな知らない事が
多過ぎる、入り口で競馬新聞買ったが、其れも判断さえ出来ないくらいの
素人だったのだ。
 指定席えのエスカレ-タ-を見つけ其れに乗り向かう。
交差するエスカレ-タ-、乗り換えの都度手の甲にハンコが押されてるから
検査されながら三階まで向かった。
到着すると、一瞬立ち止まる、人込みが相当多く混雑に驚いて身動きが
取れないのだ。
 周りをキョロキョロと見回した、「ええ~~」素っ頓狂な叫びにつられ、
その声の方を見た、「ああ~~、」賢太も悲鳴染みた驚きを声で出た。
なんとなんと、人が動く中に、あの名古屋駅で知り合う婦人が人が動く
かいまに見れてた。
 互いが近寄る、無言で見詰め合う、「何で、競馬するの・・」
「いいえ、馬場には初めてで、場違い何がなんやらわからんから、
二度馬券買ったけど随分としていないし、此処も始めて来た」
「・・、そう、ま良いわ其れは、で席は・・」「指定券・・」
「じゃもう一階上に来ない・・」「ええ、三階と書かれているし・・」
「良いわ、任せてね、付いて来て・・」
従いまた上に向かうエスカレ-タ-に乗り込んだ。
下の階の警護より其処は2人の人が居られ、中の様子は美しく綺麗・・、
此処は何処と訝る中、夫人が警備員に何か話されている。
「判りました、ではこの札を使って下さい」そう言われその札を賢太に
ピン止めすると婦人は微笑まれ、なんとなんと其れで入れた。
(ああ~此処は馬主席じゃ無いか・・)始めてきた所為か、動く人の人種が
違うと感じた。
ロビ-まがいの広場、其処でいろんな人に挨拶を受ける婦人はどんな女性
かと、興味津々、金魚の糞の如く後ろについて歩く。
「どうぞ、貴方の席は此処・・」「ええ、良いんですか・・」
「ええ、良いわよ、私にと二つあるからね」
そう言われ、席につかずに、又広場にと向かわれた。
(なんと、若しかして競馬馬を・・)そうとしか思えない、いろんな人と
挨拶を交わされている様子で判断出来た。
 コ-ヒ-を持たれて戻られ、頂く、
「本当に初めてなのね、奇遇も奇遇ね、昨日と言い、まさかまさかね」
「ですね、驚いている・・」そんな会話をする中、微笑まれる顔が美しい。
「未だ買わないの・・」「え、何処で買うかも、なんせ、競馬は大学時代
仲間内で・・」「うふっそうか、今はねPCで買えるし簡単よ、で勝負勘は
有るの・・」「無いですよ」じゃ何で来たの・・」
「社会勉強かな、知りたい事も有ったし後学の為かな、いいや興味です」
「笑えるね、じゃ未だ早いから、食事しない・・」
「ですね・・、でも馬が見たいんです、良いですか・・」
「良いけど、メインの馬はまだよ」
「そうじゃ無くて、馬が見たいだけなんです、走る時だけ見れるの・・」
「ううん、パドックで姿見せする時見れるけど・・、ええ~じゃじゃ本当
何ね、此処が初めてだと・・」「ええ、奥様、そう言いましたけど・・」
「ですよね、驚いたじゃエレべ-タ-で降りるとパドックが在る、其処で
見たら、後で戻ってよね」「はい・・」
聞いて下に降りると、うんざりする程の人だかり、その輪の中に言われる
パドックが有り、馬が引きつられて周回している。
掲示板には七レースの表示が見え、其れに出る馬と察した。
 急いで新聞を見て、十四頭の馬が歩いて居た,其処で新聞の記号は解る、
其れで注意して、周回する馬を目で追う。
賢太は知らずに、パドックの一番前に出て、前を通り過ぎる馬を見て感動、
然もどれもこれも綺麗にされ、勝負する気迫は馬其々と今知る、のんびりと
よそ見し乍ら歩く馬など貫禄かそれとも遊びか、其処は馬自身しか判らない
だろうけど、何とか知りたいと思う気が膨らんで来る。
其処で気を集中して、脳裏に歩く馬を盗影する。
(うん、違うぞ何と鼻息が荒いけど、やる気なしかね、困った馬だ、え・・、
こいつは相当入れ込んでいるけど、気が持つか其れで・・)
【持たないわよ、あいつは何時もそうなんだ・・】「ええ~~」
素っ頓狂な声を出す賢太を皆が見た。
直ぐに頭を下げて謝り、又馬を見詰める。
だが、其の聞こえた事は空耳か、何事も判らず馬は騎手が乗られると本馬場
にと消えた。
 それにつられ殆どの人が波打ち其処を離れた、残るは賢太入れて数十人。
すると掲示板が変わり八レ-スの表示で馬の名と騎手名や体重が表示された。
良く新聞を見ると条件と書かれている、其処は理解出来た、階級が在る事位
は承知しているのだ。
 (一度買うかな・・、次のレ-スはと・・)階段上の観覧席に腰を落とし、
晴天下の中で新聞を読んでいる,知らない事が多過ぎて、此れじゃ一日じゃ
無理と思えるが、場の雰囲気を知るためにも、次は買うと決めていた。
新聞に大きく出ている特別レ-ス前に勉強だと思い、現れるだろう馬を
パドックで待って居た。
 直ぐに馬が現れて、引馬が連なり歩き出す、其処でさっきの気を集中し、
脳裏で馬を見比べる。
 【え、私は今回は駄目よ、あいつには負けるよ】「あいつって誰・・」
【私から三頭前、強いよ】「あんたは何処・・」
【ええ、あんた知らないのね、七番目ですよ、やり切れないわ・・】
「何でです・・」【あら丁寧ね、そう距離が長いから持たない、理解して、
持つ長さなら負けないけどね・・】
「あ、有った、ヒメコンドルか~良い名じゃ無いか・・」
【嫌よ、出来れば白鳥にして欲しいわ・・】「だね、雌か・・」
【そう、最近は強いわよ、男馬より成績が良いんだからね】
「だな・・、で今回は諦めかね」【勝てないからね、買うのお兄さん・・】
「初めて馬を見ているんだ感動したよ」【ま~じゃじゃ、前から三番目と
私の後ろの二番目が良い調子よ、前競った事が有るけど、相当よ】
「有難う貴重な情報、買うわ・・」【ねね、其れと先頭で歩く馬も買いな、
今度は調子が良さそうだしね、アンタ又来るの・・】
「判らんけど、今日次第かな,でも何で意思が通えるんだ‣・」
【それはこっちが聞きたいが、出来れば馬房の人に伝えてくれない・・】
「何・・」【馬房で、匂うからやり切れんのよ】「匂う・・」
【うん、私の部屋の真後ろに馬糞が集められているし、うんざりなの・・】
「了解、聞いて見るね」【え、出来るんか・・】「何とか願いを適えるね」
【有難う、でね、あんたに良い知らせ話が通じるのは父親がメガダンデイ
という血筋の馬ならなんとか通じると思うけど・・】
「了解、有難う、怪我するなよ」【はい・・】
頭を上に向けて振りながら応えてくれた。
驚きより、通じた事に大感激、然も馬に選り通じる事が出来ると知った。
 その並ぶ馬も本馬場に向かう、其れで聞いた番号を三頭で買える三種類
の馬券を初体験だ、一万円づつ機械で購入するが、其れが中々大変だった。
 漸く、席に戻ると、どっと疲れが出て、残るコ-ヒ-を一気に飲んだ。
「あんた、迷ったかと・・」「済みません・・」「で買えたん・・」
「ええ、なんとかね、初体験ですから記念にと」「え、前買うたと・・」
「それは悪の仲間が仲間買いと頼まれ金だしただけ、其れも二度もですよ」
「ええ、そうなのじゃ今回が・・」「はい・・」
「そっか記念ね、どれ買ったの・・」怪訝なく馬券を見せた・・」
「・・、ええ~無茶よ、何で此れが買えるの・・」
「初心者ですから、良いですよ、でも駄目ですか‣・」
「競馬だし判らないけど無理ね、此処は七番が本命だし、其れに三番は良い
としても、九番と一番は無理と、両方とも後ろからだし、まず無理ね」
「何でです・・」「だって、七番が大本命よ、其れに三番かな」「・・」
聞いた番号に驚かされた、あの思いが通じる馬を本命と言われる。
「でも良いです、記念ですからね」「そっか、じゃめぐり逢いの記念で駄目
で良いから買うわ」「ええ、其処は・・」「良いのよ、記念よね」
そう言われて買いに向かわれた。
「参ったぞ、買わせて後謝るか、仕方ないが、あの子が薦めてくれた馬券だ」
賢太にとって三万円は大金しかも初めて買う馬券、少々減込み過ぎかと思う。
 先に戻られ、隣で微笑まれると、まるで悪魔に見透かされた様に固まる、
其れほど透き通る肌が眩しく思えた女性だった。
  たがだがそんな思いの中で発走のファンファア―レが鳴ると、
夫人は身を乗出し、賢太さんの初の馬券が当たりますようにと声を出され
御願いされた。

             つづく・・・・。





















驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・6》

 既に帰ろうと決めた賢太、其れが家のお母さんに引き留められていた。
「あんた、私の部屋に来てくれんだぎゃ・・」「・・」
黙っていると、手を引っ張られ、奥の和式の見事な部屋にと向かわされた。
「此処では何も遠慮は無いが、アンタ若しかして、珠美に何か見たね・・」
「・・」「な、お願い何も言わんがね、だから教えて、家の事も懸っている
んだ、頼む、倹料は払うし、お願いじゃがね」頭を下げて懇願された。
「でも・・」「デモもじゃ無いが何でも良いが、気に為る事でも良いだぎゃ」
「じゃ、お母さんにだけ教えます、見ていたらなんと娘さんの方から当てて
と・・」「当ててだと・・」「はい、そんな感じが見えます、何か今困って
いる事が有るみたいですよ、其処を誰かが聞いてあげないと・・」
「なんと其処まで行っているのか、実はな・・」
其処から聴かんでも良い話を聞く羽目に為った。
お母さんが、悲しそうな目で賢太を見ながら話をされる。
 「え、ではそうですか、其処か~、なんと其処がハッキリと見えないし、
僕は、娘さんは悪い考えじゃ無いと思える,其処は確実に断言できる、実は
あの娘さんには二人の男の思いが見え隠れしていたんです」
「えぇ~二人かね・・」「はい・・」「・・」
「其れで困惑されて居たと思えます、独りじゃないからかな、それとも何か
事情が有るんだろうか、内心が霞んで見えないし、頭の中は、二人の男を
浮かべて居られました・・」「あんた・・」
「だから、お母さんが怒らずに心配事を聞いてあげて下さいね,お姉さんの
方は、少し危ないけど、妹さんほどのめり込まれない性格と見えますから」
「あんた・・」そう言いつつ、賢太は早くこの家から逃れたかった。
引き留められたが、何とか用事が有ると言って、その家を出てしまう。
 「ふ~、危ないぞ、あの家は今後繋がりが出来そうだけど、気を付けない
とな・・」そんな思いで部屋にと戻る。
部屋で寝転がり、何で少しでも見え隠れするのか不思議だった。
 数日後、賢太は新しいPCを買いに名古屋駅の太閤口に向う。
駅からの信号を待って居ると‣・、(え・・、何ええ・・)
横に立つ二人の女性から酷く感じる思いが見えだす。
(なんと、そうか・・)意を決して話しかける。
 「あのう、その方向は不味いですよ、出来るなら行かないほうが良いと
思うけど」「え、あんた何・・」スレンダ-な女性の方が口を開かれた。
「余計でしたね・・」「そうや、何でやねん、知らん人に向かって失礼や
ないか・・」「大阪ですね」「それがどないしたん、悪いんか・・」
「・・、もう一人の女性は名古屋ですね」返事はされなかったが頷かれた。
信号待ちの場所だから、それ以上は言えないと察し、「何か異変が有りそう
なら逃げなさいよ」「誰に向かっていいよんねん、見ず知らずの男に言われ
たくないわね~佐織・・」そう言われても返事はされて居なかった。
中々信号が青に為らずに待つ間、横から何かを感じる信号をキャッチする。
「あんたら、余計な事だけど、この先の何処に向かうん」
「兄さんに教える筋合は無いがね、行こう沙織・・」
信号が青になると横のもう一人の女性の腕を掴んで歩こうとする。
「待ちなさい、相手が嫌がる姿判らんのか、アンタ名古屋に住んでいるね」
「だから何やと聞いて居るんだ、此の子は名古屋や、其れが如何やという」
「あんたは、此の子を如何し様としているのか聞きたいが、まさか友達を
紹介するとでも言って・・」「何やと、あんた言いがかり点けるんかね」
「名古屋の子が困っているじゃないか、友達なら其処を汲んでな・・」
「要らんお世話や、行こう信号が変わるし」「待って、私行けない・・」
「ええ~もう何ゆうねんゃ、相手が既に来ていると聞いたやろ・・」
「でも行かない・・」「子供じゃ無いし、連れて行かないと眞子の顔が
立たんやないか・・」「御免・・」良いから行くよ」
無理やり手を引っ張った。
「駄目だ、行かないと聞いたぞ、無理は駄目、沙織さん行かん方が良い
だぎゃ・・」「何がだぎゃだ、兄さんいらん世話焼き過ぎ迷惑や知合いに
紹介するだけだからね・・」
「・・、じゃ、紹介料返せるんかね、三万円とみたが・・」
「・・、ええ~何でやね、そんなも為らへん、言いがかりや・・」
「そうかな、今脳裡で計算してたと思うけど・・」
「けったいな男や、構わんと行こう・・」
「真子ちゃん、行かないわ、御免・・」「それが良い、良いよ」
「あんたね・・」怒り心頭のもう一人の女性が睨んでいた。
「大阪の子は、ここ等を知らないみたいだね、交番が直ぐ其処に有るけど
連れて行こうか・・」「何でや~、何で邪魔するん、いかなあかんのや」
「金、其れとも他に何か有るんか・・」「無い無い、邪魔せんといてえな」
信号を見送る羽目に為り,相手の女性は益々怒り心頭の様子だった。
 三人に遣り取りを見ていた人か、警察官を連れて向かって来られる。
「そうら、言わんこっちゃないぞ、警察官が来る・・」
その言い方に横を見ると、品が良い女性と連れ立って警察官が見えた。
「・・、・・」「え、ああ~待て~」啖呵を切っていた相手が、赤信号
なのに交差点を走り向かい側にと駆けて行く。
 「如何されましたか・・」警官が駆け寄り聞かれる。
「事情は分からんが、この女性が困っていると思えたから引留めしようと
していたんです」「取敢えず交番に貴方も来てください」仕方なしで従う。
 駅前交番で事情を聞かれ、女性は今までの経緯を話し出す、
聞いて居る内に、警官は本署だろうか電話されていた。
自分は用が有るからと、免許証を出して確認してもらい、
後で知らせると聞いて、交番を出ることが出来た。
 交番を出て深呼吸していると、「貴方、良い事したね」「え・・」
横を見ると、なんと警察官を連れて来られた、夫人だった。
「あはっ、僕も言えたがらじゃ無いけどね、困っていたからお節介です」
「それが中々出来ん事やね、あんたは名古屋かね」
「ええ、生まれは違うけど名古屋で既に七年間住まわせて頂いて居ます」
「うふっ、面白い方ね、如何お茶でも・・」
「良いですね、今向かおうと考えていたんですよ」
なんと、その夫人と信号を渡り、角の喫茶店にと向かった。
 座ると、夫人はにこやかな顔つきで賢太を見られる。
「・・、何か・・」「あ、御免なさいね、ついつい見惚れて・・」
「え、見惚れてって・・」「実はね主人と似ているし、あの会話を聞いて
居たら,とんでもない思い違いでした、主人は其処は疎く、何も出来ない
男でしたのよ、でも仕事はしてくれるしと、思えば便利屋みたいに使って
しまい、後悔しているんです」そんな話をされ出す。
 中々丁寧な言葉使いをされ、其れがよく似合うから、最高な婦人と
思えた、だがだが・・、「あのう、何か悩みでもありますか、・・」
「何でですの・・」「顔が曇り汗が出ていますよ」「ま~お医者様かね」
「違いますよ、未だ暑いからそうなんですね」「・・」急に黙られた。
最近要らんことを口走るなと,賢太は思える、其れほど今は相手の心根に
土足で入り込んでいるようなもんだった。

              つづく・・・・。



























驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・5》

平成19年9月、賢太は今までの賢太とは大違い,部屋で燻る事だけは流石に
なくなるが、あの飽き性は未だ直っていない様子、其れでも以前とは大違い、
着る物もそうだけど、出歩く事が煩雑に変化した事なのだ。
 「いらっ・・、あら~賢太・・」そこは食堂の馴染みのおばさん、
でも今はおばさん呼ばわりはしていない、其れもそう呼ぶと、直ぐに嫌やわ
と返事が心に飛び込んで来るからだった。
「里美さん、すき焼き定食・・」「はいよ」返事も軽やか、其れで総てが
読める程賢太のおもいは日々上達をして行く。
 「ね、アソコ如何大人しくしているの・・」「おば、あ、里美さん其処か」
「そうよ、動けないとアソコが怒るだぎゃ、使っているん」
「そう世間は甘くないかな、でも機会は狙うんだけどね・・」
「如何狙っているん・・」「うん、出歩く事かな・・」
「そうや、其処が肝心、良いぞ・・」「ええ~里美さん・・」
「私ね考え変えた、変えさせられたのかなでも其処は凄く良い事に為る」
「何か有ったん・・」「うふっ、読んでいるでしょうがね、読まれているの
判るのよ、だってアソコよと頭で思うと、其れが叶うのだしね」
「里美さん・・」「もう大袈裟、既に其処も理解しているんでしょう、
じゃ聞くけど今の思いは解る」「近くに来てよ」
「え、こう、あ・・、馬鹿ね、昼間よ」「その思いが見えたんだからね」
「恐れ入りました、じゃお食事出すね」聞くと既にこの店は代替わりされ、
あの事が有った数日後、お客から聞かされている。
この店は里美さんの叔母がされていたが、年が行って既に里美さんにと
思われて居たそうだ、其れで里美さんが、引き継がれたと聞いた。
 「さ、どうぞ、化け物様・・」「うひゃ~、言われる~」
「ねね、今度は何時、月一で契約しない」「契約・・」
「そうよ、知っているくせに、里美の願い・・」
「・・、そうか良い、其れ契約する、ねね、今度は僕からだけど・・」
「待って、其処は判らんだぎゃ、里美は違うし・・」
「だな、じゃ、今後は其れで良いと思う、でも無理は駄目・・」
「はいはい、承知いたしました、さてと・・」
仕事に帰られるが、なんとその動きは今迄とは大違い、御陰でお客も戻り
出す店になっていた。
 外に出ると、秋晴れ、足も軽く歩いて居た。
「あのう、お尋ねしますけどアウトドア専門の店御存じ在りませんか・・」
「え、ああ、其れは有りますけど、ここ等じゃ無いけどな・・」
「どちらに為ります・・」「お母さん、其処子供さん連れが良いと思うけど
親が決めても喜ぶかどうか」「え~貴方、私も今そう考えていましたのよ」
「そうですか、そうかなと思っただけです、有るには有るけど・・」
「如何しましょう・・」「場所を教えますから、今度は使う人を連れた
ほうが良いと思えますよ」「ですよね」「ジャ、コ-ヒ-でも飲みません」
「・・」何とその言い方に相手の顔が驚かれた顔に変化する。
「え、貴方・・」「だって、未だ秋と言えど暑い、アイスコ-ヒ-如何です」
「うふっ、付き合いますね」何とすんなりと傍の喫茶店にと入れた。
 座るなり、アイスコ-ヒ-を頼むと直ぐに免許証を出して、向かいの席の
女性に渡した。
「え、何あ、あああ貴方・・」
今度も驚かれたが、今迄と大違い、のけぞり驚愕された。
「何でですの・・」「だって、どんな男かと貴方が考えられていたでしょう」
「え、ま~あ・ナ・た、怖い」「そうですか、気に為るから最初に出して
安心して貰いたかっただけです」「・・」
其れに返事はされずに、免許証を見られた。
 『じゃ、私は・・』「いいえ、聞きません、お茶をのんだ程度ではね」
「・・、でも私には」「怪訝な面持ちではコ-ヒ-の味も無いでしょう,
此処は男が自分の事を証明するのが先と思います」「感心な心がけね」
そう言われつつ、免許証を返された。
 「実はね・・」「待って、其処は・・」「え・・」
「聞いたら、その件で話をする羽目に為りそうだから・・」「・・」
その後会話は止まるが、微笑まれる笑顔が素敵な女性だった。
 気分爽快、その女性と別れても名古屋の桜通りをまだ銀杏の葉も青々と
する中、ゆっくりと歩んで行く。
 五分くらい歩いたのか、広い通りに目をやると・・、あ・・、なんと、
賢太が歩く横に車が並んでゆっくりと進まれていた。
「ええ~貴女は・・」「如何、乗りませんか・・」「・・」
無言で返事もせずに車の後部座席に乗り込んだ。
「うふっ、何でかしら気に為る男性だもん」「家に向かわれるんですね」
「・・、え~・・、そうなるの・・」「だってそう思えました」
「そうなるわ、家に貴方好みのお婆様が居るのよ、暇だしね如何かと」
「あらら、僕は暇じゃ無いけどな・・」
「だって、のんびりと歩かれて居たじゃ無いね」
「其処はそうですが、思いと歩きは違いますけど・・」
「成程、勉強になるわね、お連れしては不味いのかしら・・」
「拙いと思いますけど・・」「如何してそう・・」
「だって、知り合えた縁は大事にしたいと思う」「だからお誘い・・」
「じゃ、家に行けば、此れから僕が願う道には向かえなくなるな・・」
「どんな道ですの・・」「其処は言えないし初対面だからね、僕の願望」
「意味深ね、変な人・・」「ですよ」「あらら・・」「まあま~~」
「え貴方・・」急に路肩に車を寄せ、ハンドルに顔を付け大笑いされた。
「・・」その様子を見て賢太も笑う。
「益々気に為るお方に為れた」「僕は反対かな」「如何反対なの・・」
「其処こそ言えない反対ですよ」「ええ、言えないって・・」
「ね、じゃ、車止めたついでに僕の顔を見てて下さい思いを当てます」
「ええ、出来るの、怖いわ、じゃ見詰めているだけよね」「はい・・」
素直に振り返られて、ガン見された。
 暫く動かない二人、変な様子に見えるが、互いが其処で奮闘していた。
「そうか、了解です、じゃここで卸して下さい」「・・、え、何で・・」
「貴方が思う事は理解しましたけど其処は別でした、じゃ又会えるかも」
振り返らずに車を降りて歩く賢太・・。
其の様を暫く見る女性の顔が綻んでくる。
 だが、この出会いはまだ続いた、しつこい程車で追われる賢太、
呆れるが其処は又違う思いがある。
「ええ、貴方・・」「はい、乗りました、向かいましょうかお家に・・」
無言でうなずかれ、車は走るが直に止まられ、横の石垣の中にある駐車場
に車は入った。
様子を見るとここ等は、名古屋でも有名な御器所だと思えた。
 「どうぞ・・」言われて従い階段を上がる。
「・・」呆れるほど綺麗で豪華な屋敷廻りと家、驚愕しながらついて玄関
に入り、其処からも無言で従った。
 「お母様、今日は珍しい方をお連れしたの・・」「誰ね、知らないけど」
「僕は免許証を見せて居ますけど、其れこそこちらが訪ねたい疑問ですが」
「お母様、競っても負けですよ」「え、何でだい・・」
「あのね、この方何もかもが見え透かれて居るみたい」
「ええ、なんだその意味・・」
そこから親子で話されるが、その間にコ-ヒ-が出て来た。
 出されたのは此れまた美しい,連れて来られた女性の妹かと思えた。
「ええ~お前、なんとそんな事が有ったんかね」
「ええ、驚きました、でも気に為るからしつこく車で並んで進む中、相手
が気折れされて乗り込まれたのよ」
「呆れるがお前珍しいね、人を運んで戻るなど」そこで大笑いされた。
コ-ヒ-を運ばれた女性も興味が在るのか広間で座られつれられ笑われる。
「貴方は・・」「私が代わりに佐伯賢太さん,年は二十八才独身、其処は
勝手にそう思うだけですけど、住まいは西区幸町、三丁目十五番地、
加納マンション、本籍地は島根県邑南町田中出だそうよ」
「え、貴方良く暗記されましたね」「ええ、得意なのよ」「参りました」
「はい、参られましたね」「うぇ~お姉ちゃん、笑えるが・・」
そこで部屋は大笑いの渦に為った。
 なごみは既に終えて、四人でコ-ヒ-を飲んで話をする。
「なんと、じゃ、美咲の心根を見透かされたのか・・」
「え、そう思います、だって思う事が総て相手に的中、驚いた、其れで
御連れしたの」「有るのかそんな事・・」
「透視よ、聞いた事が有るけど信じては居ないけどね」
「珠美はそういうけど、信じて美咲は衝撃を受けた、だってアウトドアの
物を買おうと探して居る中でよ、私が思う事を当てられたのよ」
「それは偶然でしょう・・」「だから確かめたいじゃないね、お母様も其処
は興味が在る筈よね」「有るけど、本当かね・・」
何と親子でそんな会話をされていた。
 「じゃ、賢太さん、珠美が今心配な事充てられる・・」
「こちらを見てて下さい、目を瞑られても良いですが,問題をはぐらかそう
とされると読めないんですけど、其処は許して下さい、真正面から言われた
事が無いから間違うかもしれませんよ」「良いわ、前置は其処迄初めてよ」
正面に座られた。
 「・・、・・」少しの時間静寂が出来た。
「はい、有難う御座いました、何も見えませんでした」「え、貴方・・」
「見えないものは仕方が無いですよ、其れに比べ貴方のお姉さんはハッキリ
と見えた、嘘が無い女性と思える」「え、じゃじゃ私には嘘が有ると・・」
「・・・」「ね、冗談じゃ無いわ、あんたね出来もしないくせに家に来て
から失礼じゃない」「其処何とも言えない、連れて来られたんですからね」
「そうよ、何よ,珠美、いい加減にしなさい」「お母様・・」
「お前謝るんだ、誰もが全て読め事は出来ないと思う、お前のは複雑だ」
「ええ、其処が聞きたかったのに・・」
「もう帰りますね、此処に居てはとんでもない事になりそうですから」
「え、あんた其処は解るのかね・・」「其処ぐらいは言わないだけですよ、
そのほうが家の安泰につながりますからね」
「ええ、益々逃がさんぞ、あんた・・」「お母様・・」
「煩い、お前は引っ込んで居ろ」「ええ・・」「言われる事を聞きなさい」
「お姉ちゃん迄・・」ふくれっ面で部屋を出られた。
 一気に座は白ける、誰も声は出さない、重苦しい雰囲気は続いた。

               つづく・・・・。















驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・4》

元医者だった婦人に話しをする賢太、だが其処で踏みとどまる姿が見れた。
此処から先の話は、初対面では話さないほうが良いと、賢太は知る。
何も知らない医療の分野だけど、後に必ず知れるだろう真弓さんの顔が
浮かんで来たのだ。
 その後、そこそこの話をするが、肝心の賢太の肉体に変化が起きて来た事
だけは流石に、話すことが出来ていない。
其処も、此処に来て感じ思い知らされた事だけに、言えないで自分で観察
してからが良いと判断する。
そう決めると,その家を挨拶もそこそこに逃げ出すように賢太はその家を
後にしてしまう。
(そうなんだ、矢張異常なんだ・・、そうなるのか・・)
帰り道で、前よりわずかだが、自分の体の異変を知らされている、
其れが良い事とは思えないが、人其々だと自分に言い聞かせるしかないと
覚悟する。
 部屋に戻ると、暫くもの思いに耽る賢太、そうだろうと思うだけで,
確証が無い不安な部分其処が唯一見えていない、だが如何すれば見れるのか
と思うが、全く不甲斐無いけど、そんな事えの知識が乏しいのだ。
(如何すれば・・)何度もその壁に突き当たる、考えても考えてもその壁の
前で突き抜けられず、部屋で悶々と時間が過ぎた。
 夕方、お腹が空くので何時もの食堂にと脚が向く。
「おや、如何したんだぎゃ・・」「え、ああ里美おばさん、何時もの・・」
「良いけどたまにはご馳走は如何ね・・」「え、良いけど・・」
「じゃじゃ、任せるかね」「え・・」
 (・・、あああ~見える感じるが・・、なんとええそうなるんか・・)
メニュ-を聞かれに来られた里美さん、相手の思いが一瞬だが脳裏を走る。
『ね、お願いが有るんだけど・・』「何・・」
「あのう言い難いんだ、でも忘れられんが、去年の始末したいけど・・」
「え、始末って何だぎゃね、有ったかね」「うん、ホテル・・」
「・・、・・、え、ま~賢太、アンタ、未だ彼女出来んのか・・」
「うん、面倒くさいしな、其処は・・」「うふっ、良いけど・・、如何する」
「部屋に来てよ、ホテルは・・」「良いわ、じゃ栄養満点の食事じゃね・・」
「・・」何となんと、言いたい事が相手に通じた・・、無論一度だけ、
以前酒に酔い、里美さんを口説いた事が有った。
その時も食事に訪れた時、情けない顔をしていると、尻を叩かれ,
若いもんがしょげた顔するなと言われたのだ。
その流れで,店が閉まる時間まで其処で最後まで酒を飲んでしまう。
 店が終わると、後片付けをされる里美さんを見詰めていた、
「送るわ、待って居なさい・・」そう一言言われた。
然し、その時は散々、里美さんの軽で堀越のラブホに入ったが良いが、
其処で酔い潰れて吐くし、介抱をさせてしまう。
其の後は覚えていない、朝になると、里美さんの車で戻るが、以後そんな事
は一切里美さんとは無い、其れが今何,脳裏に閃いたのは紛れも無く相手の
里美さんの内心だった。(ああ、賢太とはあれでお終いか・・)
その言葉が賢太の心に届いていたのだ。
 闇雲じゃない,相手の心内が判るとチャンスだと思うと同時に言葉で誘う。
其れが何と相手は笑うわけでも断るわけでもない,直ぐに返事の代わりに
栄養付けようと苦笑いされる。
そう決まると、部屋に戻り、片付けをしながら、自分の思いより相手の立場
が分かった事に驚愕する。
(これが、あの先生が言われた事に繋がるのかな・・)
そう思いつつ、何とか部屋は見れる状態にまでは片付けが出来る。
 風呂も用意しソファ-でコ-ヒ-を飲む、部屋は男所帯だし金回りが悪い
賢太には、唯一中古のソファ-が目立つだけの部屋だった。
 三十分後、里美さんが部屋に来られる、何も言われずに風呂を覗いた後、
「体洗うね、一緒に入ろうか・・」「うん・・」直ぐに返事が出来た。
 だが、其処で事が急変、相手の思う事や望む事が寸前だけど見えて来た。
本当に其処だけは確かに見えるし思える、風呂で賢太は自分から進んで
里美さんの身体を流して洗った。
相手は今は三十八才、初めてホテルに向かってから一年半空いているし、
それ以後は誘わないし誘いもされて居なかった。
其れが、賢太の一言ですんなりと此処まで進める、其処も不思議だが、
賢太の脳裏には、其れを知ろと何かが後押しをしていた、其処を確かめる
が為にと誘うことが出来た。
今は既に相手が思う事が接していると手に取るように判るし動ける。
其の動きで益々賢太は何かが自分に乗り移っている事えの確信が、
確かなものにとなって行く。
 される側の里美は驚いている、なんと居心地が良い事か、心配なぞする間
も無い、相手が勝手に動いてくれるし,望む事が呆れる程そう向えるし仕向
けてもくれる、本当にこの男があの一年前の賢太かと疑うほど、総てに感動
と至れり尽くせりの動きに里美は自然と酔い痴れて行った。
お返しにと、里美が賢太の体を洗うが、とんでもない物を見て仕舞った、
一年前はこれ程は無い、だが現実同じ男が持つ一物に驚愕驚愕、恐ろしい物
になっていた。
里美が現物を見た瞬間我を忘れ、直ぐ洗いたての一物を口に運ぶと始まった。
 目を覆うような仕草の里美、既に舞い上がり狂い手繰るだけ、男の持ち物
を労わる処か扱いて狂いあげる、そんな中、里美オンリ-の動きに任せ、
里美は豹変し捲った。
「初めてよう~凄いから素敵だぎゃ~狂いたいよう~あんた狂って往く~」
「良いよ存分に狂おうよ・・」とんでもない事に為りつつある、強靭に変化
してる、賢太の持物もそうだが、其れを迎えて泣き叫ぶ里見の形相はまるで
夜叉,其れがのたうち廻り上で動けるから、とんでもない狂喜を迎え続け、
浴室で響き渡る泣き叫びは、まるで獣そのものだった。
四十手前の肉は千切れんばかりに舞踊らされ、挙句に凄まじい往き様を相手
の男に魅せ付けながら遥か遠くに飛ばされて、男の腹の上で大痙攣、
激しい戻りと共にまたも動く里美の腰突き,とんでもない至福と
拷問擬きの戻りに、翻弄されつつ、此れが在ったと泣き叫んで喜んだ。
 いやはやとんでもない事になる、だけど賢太も自分自身に驚かされる、
往きたいけど往けない、其れが何かは知らないが、これ程の長い時間持続は
無かった、有り得ない程,其処は我慢出来る事に驚かされた。
其れが証拠に上の里見は既に倒込んで痙攣の余震を味わうだけ、
腹上で大満足の侭、縋りついて凄かった、最高よ、生きてて良かった・・、
そう賢太に告げると、腹上で眼を瞑り涙を落として嬉しいと、
一言言って横に落ち、動けなかった。
 時間は思えば僅か、三十分で相手は大陥落,賢太は未だ余力が有る、
其れで今度は賢太が里美を襲って行く、部屋に抱えて戻ると、
二回戦、賢太は今迄とは違う、相手が如何思い床を愛撫すれば良いかも
教えてくれる中、とんでもない程里美はいがり上げ嘘だ~~の連呼、其の後
賢太の物が挿入されると、受ける里美は直ぐに悶絶、感度が良いのか、
凄まじい喜びの泣き叫びの中、賢太を置いて自分で昇天三昧、本当に凄い
動きに翻弄され続け、里美は我が身を味わうだけ、豪快な動き過ぎる行為を
受け乍ら、死んでも良いとさえ思うほど、自分の肉が相手に喜んで貰おうと
応じて頑張った。
 漸く解放されたのは、部屋と風呂とで合算すると一時間,その中でいく度
となく往かされ続けた里美は息絶え絶え、其れでも賢太の身体に縋りついて、
心から褒め称えて、目を瞑った。

             つづく・・・・。























驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・3》

 「ごめんよ待たせたね、あんたが佐伯さんかね・・」
「始めてお目にかかりかます、突然会いに来て済みません・・」
「いいや、話を聞いて居るからね、気には成っていたんだがね」
そう言われて座られた。
「なんかね、あんたはその事で会いにか・・」
「そうなります、昨日真弓さんに出会いましてから、何か変った事無いかと
尋ねられているんです」「そうかね、で、今日は・・」
「はい、其の事ですが、何かと言われた後考えて見たんです・・」
そこから、賢太は総ての事を、婦人に話をする、其れほど相手が熱心に
聞かれるからそうなって行く。
 「そうかね、じゃあんたは未だ其の頭痛に・・」
「病院から出てから二度、でも最初よりか痛みはそう酷くないですけど」
「じゃ、有るんだね・・」「はい、何で興味が在るんかと会いたくなって」
「ええ、其処は嘘じゃろうがね・・」「ええ、本当ですよ」
「じゃ聞くけど、心根は其処じゃ無いだろう、何で自分で原因が判らない
痛みを味わうのかと、其処が知りたいとじゃ無いのかね・・」
「ええ、実はそうなるんです、でもよう判りますね」
「三年前までは私は医者だったんだ,夫が亡くなると急に威力が湧いて
来なくてね、其れで二年前病院を畳んだんだ、孫は医者になるほど頭が
良くないから、私が働いていた病と闘う人の手助けにと,今は看護師
じゃがね」「そうでしたか其れで、ではお伺いいたしますが、僕は・・」
「待ってくれないかね,一概に孫から聞いた話だけでは断言は出来ない
けどな,随分昔に里に居た頃、そうじゃね小学校の五年生位かな、郷で
同じような事を聞いた事が有るからね・・」
「同じ事と申されると、頭痛でしょうか・・」
「其処じゃが、アンタは頭痛以外何か体に感じることは無いかね・・」
「え、其処は・・」「あんたは、其れを尋ねられて考えた末、孫に会いに
来たんだろう」「え、そうなりますけど、如何して其処が・・」
「其れこそその疑問をあんたに渡す、何で婆に合いたいと思えたね・・」
「其処なんですが、何故か、真弓さんに会いたいと,でもその先に先生が
居られるかと,無論その時は先生とは知りませんでしたけどなんか其処に
行けと気が・・」「そう、あんたは正直に私に話をする方が良いと思う、
私は脳神経専門じゃったが、今迄病院では会えない事じゃね」
「え、では・・」「ああ、稀じゃね、アンタは田舎で聞いた話を思出して
そうかなと・・」「では里でも・・」
「色んな方向が有るが、其れも同じかと思ってな、気に為るから孫から
聞いたんだ」「そうでしたか、では僕は稀有な事に為りますね」
「そう考える方が楽じゃね、病でも幅が有るんだ、其処は聞かないと判ら
ない部分、長い事医師を務めていたが、会えなかった」そう言われた。
コ-ヒ-を飲み終えると、先生が家に来てと言われ従う。
 喫茶店から五分ほど歩くと、豪壮な家にはいられる。
「戻ったよ・・」「お帰りなさい、え、ああお客様ですか」
「真弓の知り合いじゃ、あんた上がりなさい・・」
言われて、家の女性に挨拶を済ませると居間に通された。
 「コ-ヒ-飲まれた後かしら・・」「はいお構いなく・・」
そんな話を家の女性とかわしていると、でかくぶ厚い辞書みたいなものを
抱えて先生は来られる。
「・・」「待ってな、思い当たる事が有るから探すね」「はい・・」
ぶ厚い本から、ペ-ジを捲られる。
「・・、お、此れじゃね、待って・・」そこから少しの時間相手はペ-ジを
探されたのか眼鏡かけて読まれていた。
 暫くすると、眼鏡を外され賢太をまじまじと見られる。
「あんた、頭は良いのに使っていないね」「え、頭は良くないですけえ・・」
「ですけえ・・、じゃここ等で産まれたのでは無いね」
「はい、中国地方の山奥です・・」「待て、其処は島根県近くじゃ無いかね」
「はい、其処ですが・・」「なんとそうかね、そうか事例が有るぞ・・」
「ええ・・」覗いて文字が読めないから、元の席に座る。
 「・・、なんとそうか、良いぞ、良し其れなら別かな・・」「別・・」
「ああ、今な読んでみたがね、アンタ、飽き性じゃろう・・」
「ええ~何で其処が・・、驚いた・そうなんです嫌になるほど・・」
「そうか、じゃこの事例には合わんな・・」「会わんと・・」
「あ、此れは気が細く、人を見ながら嘆くほど我が身が可愛い人に現れる、
いいやその弱みに忍びこまれると言うほうが正解かな・・」
「忍びこまれるですか、何にです・・」
「其処がまだ解明が出来ていない部分じゃね、不可解な事だが、世界では
在る話じゃ、ううん悪い事じゃ無いけどな、見て、此れ如何読む・・」
「え・・、此れは・・、二スイに馬の字と下が心ですか・・、後は依(い)
と読めますが、この漢字が何か・・」そこから先生が説明をされた。
 「え、この漢字が憑依(ひょうい)と読むんですか、知りませんでした、
でも僕に関係が有るんですよね」
又今度は辞典を引き出されて其の漢字の部分を賢太に読ませられた。
 「・・、なんと、此れは意外です、では僕は・・」
「何とも言えないけどね、その類かなとあんたが産まれた里近くには、
何でかそんな事例が数件集まる地域と習って来た」「なんとでは・・」
「あんたは、其の飽き性に付け込まれたんだね」「付け込まれた・・」
「ああ、霊や魂は空間にと入込んで来る、無論、確とは言わないが、
人と違う行動を珠に起こすから、人様は霊が乗り移ったと言われてる、
アンタは其処とは少し違うような感じがする、霊だけじゃ無いんだ、
透視、霊視、霊感、予見はたまた色々な神がかりが乗り移る事も有るし、
獣の霊が乗り込んで来る事も有り得る、其処は既にキツネや犬が入込んだ
話は多く聞いて居る。また世間ではその類を分ける事さえ出来ない、(憑依)
とは其処らをひっくるめて明治の終わり頃そう言われてくるようになった」
「・・、そうでしたか、では頭の痛さは・・」
「あんたの頭の中で空間を独り占めしたいんじゃろうね、アンタは飽き性
だから、我慢する部分が少し欠落している空間にはいり込まれたんだね」
「ええ、なんとでは頭に・・」「そう決めつけんでもそう考える方が良い、
今でも憑依とひっくるめる程、解明が出来ていない部分じゃしね」
「・・、・・」返答に困るほど驚愕、そうして息を呑む話を聞かされた。
 「そうかね、でも暫らく様子を見ないと決めつけられんけどね、聞いた
中では其処かとは思える」そう話をされる。
聞かされた賢太は、本当にそうなのかと疑うが、先生が其処じゃ無いかと
言われると、既にそうなんだと思う自分が居た。
「では、あんたがどの部類の,神か霊かは判らんが存在して居るやもしれ
ないね、聞くが今は如何・・」「え、今は何とも普通ですが・・」
「じゃ、頭が痛くなってから、変わったことが無いのかね・・」
「其処なんですが、真弓さん言われてから考えて来ているんですけど・・」
「けど・・、何か有ろうがね・・」「はい其処は・・」
「何、言わないと判らん、あんたが迎えた物が何かが知りたくないのかね」
「知りたいけど、追い出せないんでしょうか・・」
「あはっ、其処がまだ解明出来ていないが、人類の不思議の部類じゃよ」
「ええ・・」呆れるが、無いと断言されたのだ。
「な、何か変ったこと気が付かないのかね、有るぞ必ず何かが、そうでない
とただの頭痛と思うしか無いぞ」「ええ、先生・・」
「仕方が無いじゃろうがね、原因不明の頭痛は今も有る、見て来たけどね」
そう言われると、嘆かわしい気持ちが湧いて出た。
「さ、何でも良いぞ、変わった事や見えなかった事が見えたとか・・」
「あ先生・・」「何・・」「そう言えば、なんか気が重い毎日でしたが、
今思えば其処が少し無いと思える」「え、其れだけか、あんたね、
今の私は医者の立場じゃ、何でも気づいた事教えてくれんか・・」
「先生・・、・・、実は、少し変な部分で・・」
そこから賢太の話が続いて行く、今迄弁舌だった先生が聞く側に立たれて、
話を具に聞かれ出す。

                       つづく・・・・。














驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・2》

 自分が住むマンション傍の喫茶店に二人は移動していた。
名前は、あの市民総合病院の看護師で山内真弓さんと言われ、
年は聞いてはいないが凡そ二十二前後かと思われた。
 「ねね、場所を変えたんは、貴方に聞きたい事が有るんだぎゃね」
「なんですか・・」「あのね、貴方の頭痛さが気に為ってね、家で何となく
話に出したんよ、お婆ちゃんがその貴方の話に喰付かれ、長い間話込んで
いたんよ」「そうですかお婆様は如何言われたんでしょうか・・」
「其処よ、原因が判らない頭痛よ,何でかと訝るじゃないね,其れがね、
お婆ちゃんは珍しい事じゃ無いがねと・・」「ええ・・」
「そう言われたがや、そんで何でと聞いたら」そこから長い話をされ出す。
 「ええ、じゃじゃ、僕が其れだと・・」
「違うわよ聞いて,貴方が如何して夜中だけに頭痛が起こるかも婆ちゃんが
話をするのよ・・」「如何・・」「それは何かに侵されているのかもと・・」
「侵される・・、誰にです,僕には覚えが無いけど・・」
「其処よ、婆ちゃんが話す事は先ほど言ったよね、婆ちゃんの里は岐阜の山奥
なの、其処で子供の時聞かされた事を思い出したと」「では同じ事が・・」
「其処も貴方に合っていないから何もそうだとは言えないと,でもね原因が
判らない事は山ほどある、病気でもそうだし世間でもよ」「そうなりますね」
「でしょう、だから気に為ってたんだ」そう言われた。
「それとね、貴方其の痛さが終わると身体になんか変化無いの・・」
「変化ですか、・・、別にないと思うけどな」「ようく考えてみてよ・・」
「・・、・・」そう言われて賢太は考えだす。
「無いの・・」「待ってくださいよ、急ですからね、思い出して居るんです」
そう告げた後、暫く考えていた。
 だけど何処も変化は無いと思えるし、聞いた話がチンプンカンプン、
今時あるのかと訝る中身,賢太は其処で真弓さんと別れた。
 部屋に戻ると言われた事が気に為り、色々と思い出そうと努めた。
「・・、・・、え、あ・ああ~何でや、ええ其処か・・、嘘だろう・・」
寝転がった体を起こして座ると固まった。
思えば,変化は無い事も無い、現実有り得ないから普通に考えていたが、
今会った真弓さんの事が脳裏に浮かぶと・・、あの頭の痛さから今日まで
考えもしていない事が一つあった。
「そうか、其処なら考えられるぞ、でも有り得ない事だけどな・・」
自分が経験したことがそうかともいえるけど、其処はあの頭痛の所為とは
言い切れないでいる。
 暫く、部屋で悶々としていた,だが聞かされた話が衝撃的で,賢太は脳裏
から離れてはくれない其処を考えた。
 然し時間経過とともに益々気に為り出すと、真弓さんの婆様に合いたくなる。
急いで相手の連絡をしたいが、賢太には連絡し様がない相手、電話番号は
聞いて居ないし,今更病院に電話して聞くわけにも行かないと、
部屋で動かずに頭を抱えた。
 聞かされた後思えば何か変って来ていることは確か、だけどそれがあの頭痛
との関係は定かじゃない、今迄はそんな事すら考えた事も無かったが、自分が
長い間セックスと遠ざかっているからだと思い込んで、体内に仕舞い込んで
いたと思うしかない事が、最近特にそこだけが気に為り出した自分が居るのだ。
其の事は確実に以前とは違う、其処の位置で見たり考えたりはしていないし
出来ない、其れが今思い出せば有り得た、真弓さんになんか最近変わった事
無いかと聞かれたが、その時は其処にまで考えが広がっていなかっただけ、
そう思える。
(ええ、じゃ何か、あの痛さからもう数度来ているが、頭痛が其処か嘘や・・)
だが、其処をメインに考えると、まんざら嘘と決めつけるわけには行かない、
其れほど最近は女性が気に為っていた。
気に為る部分が違うけど確かにそうだと、今はっきりと言えるほど,
自分の変化を判る賢太が居た。
(なんとでは、相手が真か,何で其処が理解できているんだ、今迄は其処
はまったくわかっていなかったぞ・・)意味不明の言葉を吐きながら、
部屋で又其処だけを考えだす。
(あ、じゃじゃ、あれは嘘じゃ無かったんだ・・)又も飛起きて唖然とする。
 其れは、先ほど感じた真弓さんの事が脳裏に浮かんでの驚きだった。
(まさか、其れが本当なら驚きだぞ、今まで見ていないし見れなかった事が
垣間見れて居たぞ・・)賢太はこんどは驚きより苦笑いする顔が見れる。
(待て待て、其処は確かめてからじゃ、良いぞ其処が見えるなら、此れから
どんな事も其処を見ようと気を集めると見えるかもしれないな・・)
何となくだがあの頭痛の後から、益々そこが見えているのを気付かずにいた
事が、はっきりした。
 思えば最初の痛さから既に六度痛さを経験している身、だが其処が変って
来たとは今の今まで知らない、真弓さんからの話しでそうかなと・・、
でも今はっきりとそうだと思い始める、そうであって欲しい分も有るが、
自分が其の頭痛で変わり始めて居るとは自ずから今までの事を思うと、
有ると断言出来ていた。 
 翌日,一人で自転車で今住んでいる場所が西区、其処から東区にと自転車
は向かう。
三十分でその東区の目当ての場所には到達出来たが、
向かう場所は皆目解からないが来ていたのだ。
其処は名古屋でも有名な豪壮宅が並ぶ街、東区白壁・・。
 暫く付近を自転車で回るが、目的の家が見つからない、
其処で古く粋な喫茶店に入り、コ-ヒ-を飲もうと入る。
「いらっしゃい、何されます」「コ-ヒ-お願いします」
出てきた豪華なセットに呆れながら、コ-ヒ-を啜るように飲み始める。
 (うん・・、なんとそうか・・)頷いて、横のテーブルの片付けをされる
女性に、意を決して話をする。
「変な事聞きますが、ここ等で山内さん宅はご存知でしょうか・・」
「ええ、行かれるの・・」「え、その積りですが、始めて来たんです、
でも白壁とだけ聞いて居るだけですから・・」
「え、あんた、何で行かれるだぎゃ聞かないとおいそれとは言えないわ、
あなた誰かも知らないしね、交番なら少し離れた所に有るけど・・」
「ええ、ママさんですよね」「そうなるわね・・」
「じゃ、教えて下さいよ,僕は悪い男じゃ無いし、免許証見せます」
「ええ、あんた其処まではきいとらんだぎゃね、何で初めてなんかね」
「時間有りますか・・」「見ての通り暇ですからね有るけど・・」
立ったまま話をされた。
「ええ、じゃじゃ真弓ちゃんの知り合いだぎゃ・・」
「はい病院でお世話になった男ですけど・・」「じゃなんで病院行かんね」
「其処はご迷惑かと思い・・」「何で、病なら行けるだぎゃ・・」
「其処なんですけど、家のおばあさまに合いたいと探して来ているんです」
「ええ、益々可笑しいわね」怪訝そうな顔が歪んで来る。
 「中身は言えませんが決して怪しいものではありません、お伺いしたい
ことが出来たんです」「変な人ね、家は言えないけど、呼べるかと聞いて
見るけど・・」「是非お願い致します」そう言って頭を下げる。
 直ぐにママさんは電話され、賢太の名前を言われた。
「来て頂けるけど、迷惑は駄目よ・・」「はい心得ています」頭を下げた。
 十五分で相手だろうか,六十過ぎの女性が店に来られ、ママと会話をされ
ながら、賢太を見られた。(来られるぞ・・)賢太は顔が合うとお辞儀した。

              つづく・・・・。



























★本日初回★驚道小説109弾《一炊の憑依に惑わされ・・初回》

          【新年のご挨拶・・】
何時もと違う新年をお互い迎えられた事のみはお祝いいたします。
 昨年は酷い一年でした、今年こそ忌まわしいコロナウイルス・・。
如何か皆様、気を付けて収まる日を待ち続けましょう、
今年は東京オリンピックの年に為りますように願いつつ、今年も他愛無い
話を書き続けてまいります。
昨年同様にご愛顧たわまりますように願いつつ、
コロナ退散を一番に思って、日々を過ごしていきましょう。
頑張りましょうね、皆さんご健康で夏での歓喜の渦に埋もれて、
       此の災難を吹き飛ばしましょう。

                     令和三年一月元旦
              
                                                                  敬具
                         上山惣一


 「ああ~暇だな・・、如何し様・・」
部屋で独り言を呟く男は、佐伯賢太三十才だった。
この男は生涯飽き性で過ごす事になるほど、何も直に飽きる性格、
だから働いてても半年過ぎれば気迫が薄れ、其れと共にその仕事を蔑ろに
する羽目に為っていた。
責任が無いのか、本当に困った男なのだ。
 産まれは広島県の山奥、其処を高校を出てから名古屋の大手の自動車会社
の工場に働きに出た事で,今現在名古屋に住み着いている。
其の最初の工場も半年で辞めて居る始末、それが以後どんな仕事も腰が
落ち着いて居ない、余程の根気が無い男なのだ。
 自分も次第にその性分を知る事になるが其れから数度、会社勤めをするが
同じ結果、その所為で今じゃ暮らすためだけにアルバイトを熟し、
部屋の家賃と最低限の食費稼ぎのみでアルバイトをしている。
 従い月半分は仕事について居ない計算には成る。
以上の様な有様で所帯など持てる筈が無い、其処だけ最初から自分を弁えて
いるみたいだが、所詮世の中に必要な人間では無いのだ。
 だがだが、如何してか、二年前、平成十九年から賢太が変化して来た。
何が如何してと言難いが,何か今までの飽性でも中身が少し変化を兆した。
無論、働き口はアルバイトだが、なんと月半分はアルバイトに出掛けてる、
然もこの一年間は其のアルバイトを熟している様子に見える。
今迄の賢太を知る人は漸く心を言入れ変えたのかと胸を撫で下ろすが、
其処は里の母のみだけ知っていた。
 自分でそうしたのなら何で今かと疑う筈、其れなら何で早くからそう
しなかったと、無論母親が一番悔しがっている。
其処には賢太が抱えた問題が在る、人には言えない程の事、其れが二年前の
暑い夏の夜の事、安物の扇風機が音を立てて回るだけの部屋、
パンツ一丁姿で寝る。
だけど、その夜は普通じゃ無い、真夜中に賢太は大変な目に合っていた。
 午前二時過ぎからその苦しみに襲われ,もがき転げる姿が・・、
うす暗い豆電球の灯りの下で見え隠れする。
身体中汗で光る中,異様な目だけが凛凛と光る,そんな様子を二時間近く
耐え、のた打ち回り何とか頑張った。
その苦しみは,夢から起きた事は自分が知るが,何でこうなって来たのかは
知る由も無い。
息も相当苦しい中で、頭に強烈な傷みを覚えると気絶するほど、
その痛みに襲われるのも一度や二度じゃ無かった。
 其の所為で身も心も力もその痛みに耐える為に費やし、朝方には動く事
さえ儘為らないほど疲れ切り、何とか息だけはする姿で、朝を迎えていた。
 (可笑しいぞ、頭が・・、何か有ったな・・)
何とか身支度をすると急ぎ病院に懸込んだ、其処に行く力は残されている。
 診察中で色々聞かれるが未だかってこの痛みは無いから,説明が殆ど出来
ない、診察される医師も悩まれて脳の検査をしようと、でかい機械の中に頭
をむかわせ検査された。
 「何とも・・、如何してかとみているんですが,その痛みが何処からかが
見えないし判らない、腫瘍も脳梗塞の気配も見つからんのですよ・・」
そう言われても、痛かったと、夜中に転げまわったと告げるだけ,
自分は病気など皆目理解出来ない男、其処で話すにも痛い頭が割れると思う
ほどと告げるしかなかった。
「では、今迄は一度も無かったんですね」「はい・・」「・・」
医者はもう一度数字を見ながら頭を傾げて判断出来ずに終わる。
「又痛くなれば来てください、痛み止めは渡せますから」そう言われた。
血圧から身長体重血液検査、尿検査、そうして頭をスキャナ-去れた、
高校時代から自分の体重や身長を調べた事が無い、血液など自分の母親が
Ö型だからてっきりそうだと思い込んでいたが,Aだと初めて三十歳で
知る事になる。
 昼前漸く市民病院から出ると,急にお腹が空いたのを知り、
帰り道の食堂にと向かう。
 だが、その三日後、以前の痛さに増して又も真夜中に失点抜刀する、
其処で一度向った病院にと、救急車を呼んで運んで貰う。
病室で寝かされ痛止めの注射を打たれ、痛さに疲れた体でぐっすりと
寝る事が出来る。
 朝に為ると、なんとま~至る所に盥回しされ検査検査、此の痛さは夜中
のみ,起きると痛みは皆目無い、驚くほど痛くないのだ。
二度目,でも医者は三人集まり、調べて頂く、何も病名が見つからない、
其れで又起こるまで入院と決まった。
それはそれで安堵する、部屋は涼しいし別荘感覚,担当の看護師が苦笑い
されるほど元気、本当に病気かと疑うほどだった。
 其れが,四日後真夜中に痛みが起きる、知らせる中でもベットの上で痛み
に耐える賢太、其れを看護師が知ると部屋は大騒ぎ、
直ぐに痛み止めを打たれて、様子を具に見られる。
其の時は痛み止めの御陰で一時間で収まり、以後熟睡、朝起きると、
担当の医師が傍に居られる。
「・・」会話は無い、原因が判らないから困って居られ、
今迄の事例にも引っかからないと告げられた。
 二日後入院は終わる、様子を見ようと決まり,原因は判明出来なかった。
 八月の末に為る頃,賢太は退院してから二度も痛さに襲われたが、
其処は病院には行かない,痛み止めを飲んで納まるのを待つだけ、
そんな日々を過ごす。
 九月二日、アルバイトは休みで近くの食堂に顔を出し遅い昼飯を食べる。
「ええ~佐伯さんじゃないね・・」「え・・、ああ病院の・・」
「しっ、駄目其処は内緒よ、住まれている場所近くなんよね」
「えぇ、其処曲がると・・」「うふっ、その後如何・・」
食事を終えられたのかお茶を飲みながら向かいに座られる。
「ね、病院では先生方が未だに原因不明と頭を悩まされている・・」
「済みません・・」「え、違うわよ世間は色々と広いなと,最後は其処で
区切られるのよ」笑うと笑窪が出来る可愛い顔の女性だった。
 『ね、貴方、病院では有名よ・・』「ええ、病人ですよ」
「だから、其処よ原因が判明しないなど,最近では少ないしね」
「え、じゃ奇宇な人物ですね」「うふっ、ね、どんな時起こるのかしら・・」
「それが真夜中にですよ,昼には今迄起らないし、困っているんです」
なんと気さくに話をされるから、満男もいつに無く弁舌、話が進んでいった。

            つづく・・・・。





















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・終節》

 三月二十六日、遂に会社設立説明会が地域のお寺、満願寺で行う日が来た。
既に嘉人が知らない部分で色々な動きが生じている、
其処には智美と雅美や美沙、田所の純佳達が動いてくれている。
 午後一時前嘉人たちはお寺に向かう。
其のお寺はこの盆地を囲む山々でもひときわ高い山冠山の麓に在った。
このお寺は謂れが有るが今は省く、一行は一時前に到着し山門をくぐる・・。
 「ええ~何よあれ・・」多恵さんが甲高い声で叫ぶ先に・・、
なんと横断幕が掲げられていた。
しかも其処には【石見新興みらい設立説明会場】とでかでかと書かれてる。
「往々、なんと仰々しいやないか、でも悪い気はせんよな、多恵・・」
「・・、うふっ、驚いた、さては若い者の仕業ね、でも此れも良いわね」
そう言いながら、六人で会場の広間にと入る。
 『・・、アッ・・』嘉人が絶句する。
多恵さんも益代さんも紗月さんも健司さんも然り、口をあんぐりと開いた
まま固まった。
 仏様が鎮座される大広間、舞台で手を振る智美を見つけた。
「何と会場を・・、見事だ」「そうや、皆で夜中まで掛かり作ってくれた、
雅美、美沙来て、純佳先輩もよ」手招きされて集まる。
「有難うね・・」「コ-ヒ-飲まれます、未だ時間が、一時半ですけえね」
雅美ちゃんがそういう。
会場は既に大勢の人が仏様に向かい座られ、談笑されていた。
嘉人たちは横に並ぶ椅子にと座らされる。
出て来たコ-ヒ-をのみながら、嘉人は此処迄整然と会場が造られて居る
とは知らない、無論他の大人も知らなかった。
「ね、どれくらい来るの・・」
「今は既に五十人が来て居りんさるけど後十人くらいかね、中には夫婦
でと来ておられるけえね」そう聞いた。
 机には計画書が並んでいる、其れを始めてみる益代と紗月、驚く顔で
計画書を読まれる。
「本日は・・」「ああ、太田さんと岡田さん、手間をかけましたね」
「いいえ、造作ない事ですけえね、預かった資金で使わさせて頂いて
居ますけえね」「良いですよ、どんどん使って、此れもですか・・」
「ええ、コーヒ-は雅美が店からと、其れと銘々にはメモ用紙とボ‐ルペン
が配られて居ますけえのう」そう言われて笑われた。
 一時半に始めると言われ、仲間なのか座る中にと二人は向かわれる。
「議事進行は純佳先輩に頼んでいるけえね、良いでしょう」
「良いよ、任せる」嘉人は一度居並ぶ人を見渡した。
 一時半丁度に十人以上の人が来られ座られると、純佳ちゃんが立って、
説明会を執り行うと宣言する。
「今日お集まリ頂いたのは聞いての通り、今度此処で造る会社の概要と、
中身を此処で説明いたします、質問は最後に受けますので、話を聞かれる事
を忘れないように手元のメモ用紙に書いておいてください、最初に新しい事
をする元となった、元地元出身の前田嘉人さんに話しをして頂きます」
見事な話し方だった。
 立ち上がり正面に立つ嘉人、挨拶を終えると直ぐに計画書を手に、
如何して此処で立ち上げたいのかを話し、其処から本題に入った。
会社名は石見新興みらいと告げ、中身を其処から説明を始めると、
みんな真剣にメモを取りながら聞いてれくれた。
 「事業は、今までして来た事を無駄を省き、お年寄りを助けそのついでに、
みんなが此処で起こしたい事が有れば、話を聞いてやれるなら賛同します。
中身は何でも結構、と言っても此処では農業が主になると思うが、其処を
みんなで知恵を出し合い、仕事の分担を決めて懸るつもりです。
従い、農機具が必要になる、其処で今迄個人が所有していた農機具を、今は
動かす手が無い世帯もあると思え、その家の例えばトラクタ-など遊んで
いるなら、今度の会社で買い取り、其れと同時に新しいトラクタ-など会社
で購入し、使い動ける方は自分の田やそれ以外の田を耕して頂く、無論工賃
は生じますからお支払いいたします、其の配慮と配分の手配は総て此処に
居られる方の中で選出して下さい。農機具はそんな形ですが、運搬に必要な
トラックも、中古を入れて相当数買う積りです、然もこれからそうなるで
あろう品物を集荷して、広島の市場に向けて運ぶ冷蔵車やトラックも所有
します、今述べた部門で部署の担当の責任者を後でも良いですから地元で
決めて下さい。設立する会社には、二つのプロジェクトが存在します、
一つは私が担当する地域興しの部署、もう一つはお年寄りの為の桃源郷を
此処で造ります、其処は殆どボランテイアに為りますが、ここ等に設備を
造ろうと今練っている処です、場所はほぼで決めているんですが、相手が
在る話で、此れから地元の方にお願いして話しを薦めたいと願っています。
その部署担当は其処に座られて居られる大阪の伊東健司さんと奥様の多恵
さんです。既に此処の若い女性には話しをしていて、その方々が動かれて
良い場所が有るんですが、此れからは地元の方々で何とか良い方向にと
願っております。会社は名の通りチャレンジみらいとハッピ-みらいとに
為ります。どれも地元の皆さんの意気に縋り完成と運営をして行きたいと
、此れから色々な問題が出て来るでしょう、其処も皆さんと相談し・・、
良い解決をと思っています。今後は皆さんが表に立たれて奮闘し、
其々が違うかもしれない中身でしょうが、会社は一つ、其れを承知して
頂いて、今後の此処を本当の明るい未来にと作り上げたいと願っています。
後は計画書を見て頂ければ理解出来るかと其れに関する質問は後で受け、
此処で最初から御足労掛けている方々を、紹介します、皆さん、立って
ください、前に来て・・」
何とか漸く説明が出来た嘉人、一息入れて胸を撫で下ろす。
太田さんを始め、田所の家の人と嘉人の家の人、雅美、美沙が並んでいた。
 紹介を終えると、嘉人は岡田さんにバトンタッチ、相手が顔見知りなら
どんな質問でも出ると察し交代する。
 横の椅子に座ると、皆が戻り座られた。
岡田さんと太田さんが舞台に残られて、住民の意見や質問を受られて行く。
 出るわ出て来る、仕事は如何仕分けするのか、誰が仕切るのか、何でも
出来そうなら相談しても良いんかとか、金は如何なるとか出て来た。
一つ一つ、岡田さんと太田さんが話をされて行く。
「ええ、じゃ何か、そんなんじゃ会社が儲からんだろうが無理や・・、
今迄きんさった会社も果ては此処を出んさったが・・」
一人の男性がそう言われる。
其処は応えられないからと岡田さんの顔が嘉人に向かう。
 「その件ですが色々と個人差が有ります、開始には審査室を設けますから
其処で何でも話を聞きます、出来るだけ申し出られた事が叶うようにお話
致しましょう、会社の儲けは後回しで良いです、皆さんが働いて懐が温かく
為る頃には自然と会社にも余禄が転がり込んで来ますよ、其処は考えている
から、安心して何でも出来るならと、今日戻られて家族と話し合い、
梃子に合う事を広げませんか、何でも良いんですよ、僕が御話を聞いて決断
しますね」そう答えた。
 「お年寄りの件じゃが、聞くと何と獺越が良いといんさると・・」
遂に其処が出た。
すると座は急にざわめいて来る。
「何で辺鄙な場所じゃろうがね・・」お年寄りがそう立って言われた。
 嘉人は、此処は多恵さんが良いと決めて促す。
見た事も無い美人が壇上に立たれると、広間は急に静に為った。
 持ち前の度胸と話の展開が上手い多恵さん、聞き逃すまいと身を乗り
出されて聞かれていた。
 「なんとなんと・・、嘘みたいじゃな、でもそんなが出来るとうちの
婆様腰抜かし早死にじゃが・・」男性の言葉にみんなが大笑いされた。
「其処ね、温泉が昔出ていたと聞いてね、その当時は冷泉とか掘削すれば
相当な温度で出て来ると思えるの、温泉と安気に寛げる場所とその周りは
計画書には書いて居ないけど、井原川の水を引いて、小川を造り・・、
周りには多くの池、其処の岩魚や鮎の養殖、対岸の山裾には秋に紅葉する
木々を植え付け、間にモミジの木を配置する。春は梅や桃や桜を池廻りに
植えて、違う池廻りは紫陽花を盛り上がる様に植えて・・、夏はヒマワリ
や花々、其れも違う池廻りに、秋は果樹も収穫出来そうよ、柿や栗や梨、
そうして柿は干し柿を造りませんか、お年寄りで出来る事は其処でする、
建物も皆さんが寛げて喜ぶ様な物を造りたいし、色々と相談もしたい・・、
ですから、私たちがする事は、お年寄りが主役なのよ、マイクロバスで
送り迎えする、動ける程度まで其処で楽しんで頂くつもりですのよ」
そう説明をされた。
何と終えると皆が立ち上がって手を叩かれた。
嘉人の話しの終え方と大違いだった。
 集会の人々の顔が綻びだし、其処で此処は何とか出来ると確信する嘉人
、此れからの事が脳裏に浮かぶと、遣る事が山積、総て進む道が見えて
くる様子に、頑張って行こうと再度誓う嘉人の目が輝いていた。

         終節・・・・。

★本年は此れで投稿は終了致します、皆様におかれましては、
大変な年に為り、ご苦労が絶えない日々でしょう。
でも其れもやがて皆さんと笑い合える日が来る事を願いつつ、
一年間、本当にお付き合いして頂き感謝しています。
 投稿も最近色々な決まりがあり、此処でしかこんな内容の小説擬きは
出せない世の中に為りました。
又来年、此処で会えるよう願いつつ、皆様苦しい年を如何か乗越えて、
来年こそと願って投稿を終えます。
来年こそ絶対良い年でありますよう・・、良い年を迎えましょう。
                   敬具
            

                 

         














傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・33》

 二十二歳の肉体は輝き、多恵さんが愛撫される中で悶え声を挙げ出す智美、
その動く身体に嘉人は寒気がするほど恍惚、愛撫を受け続けて居ると・・、
既に若い肉体は水を求めるかの如く口を開き、音が出ない息だが音を立てて
吐き吸う様は・・、まるで池の鯉が水面の上でパクパクとする姿に似ていた。
 「嘉人~・・」多恵さんの一言で体が動く嘉人、素晴らしい肉に突進する。
愛撫を受けている姿に覆い被さり、今度は嘉人の口が智美の口に重なり、
思いっきり吸い上げて迎える智美の顔が既にこの世の顔では無い・・、
其れほど舞い上がる中で若い身体は既に男を呼んでいる。
 「かぶされや~、思いっきり飛ばせるんだよ・・」多恵さんの一言で既に
臨戦体制の若い肌に向かい、嘉人の股座の物が攻め入った。
 何と、多恵さんが智美ちゃんの頭上に身体をずらして、又を開いて智美の
頭をその中に嵌めると、多恵の股の付け根には智美の頭が減り込んでいる。
 「突き入れろ・・、ゆっくりよ・・」言われるままに最高な若肌に棒が
挿入開始、だがだが余りもでかい棒がそう容易く肌には迎えてくれない、
何度も顔を捩らせながら、何とか亀頭部分が膣中に減り込むと・・、
 「うううう・・・・・うぎゃあああ・・・あああ~~~」
とんでもない悲鳴が響いた。
その頭を押さえつけて、「良いから力を抜き迎えなさい、此れからは此の味
を忘れないでね、あんたは此処の跡継ぎを産むのよ・・」
その言葉を聞いた智美はあえなく失神、でかい棒が軋む膣内で相手は気絶、
 そうするとなんと膣が動いて来た、しかも最初は吐き出すような力を感じ
たが、今はどうぞ奥にと思う様に抵抗なく亀頭が奥底にと迎えられていた。
「多恵さん入れたが・・」「あそこから許可が出たわ、良いわ、此れから
楽しんでみなさい、此れがこの子の生涯の記念に為りそうね・・」
「多恵さん・・」「最初でぶち込んで遣れや、其れでこの子も安気で仕事に
と向えるやね・・」「・・」其れを聞くと、一度入れた物を動かしてみた。
 「・・、ううわわああああっ・・、多恵さん来ているけえね」
「迎えたね、此れから楽しんで男が動くままに身を委ね、味わうのよ・・、
一生の記念になるね」「多恵さん・・」
「私はいいから、あんたは嘉人だけ思って迎えなさい、動くよ・・」
そこから、嘉人の動きに合わせ、智美は孤軍奮闘、迎える体は柔軟性がある
上に若い肌、其れが見る間に迎えて行くと全身が紅潮、特に首筋は真っ赤、
其れに力を入れているから筋が際立ち張り出ている。
そうしてそうして、とんでもない悲鳴と泣声が納屋の二階から飛出て行く。
 五分、十分、二十分、智美は喜悦に襲われ舞い上がり泣き叫んで迎える肉
が小躍りの様な痙攣を連れて、往くが往くよう~と宣う。
その声が凄まじいから、母屋にも聞こえて居る筈、其処を見計らう嘉人の
攻撃は強烈至極、まるで拷問の様に連突き、其れを受けた智美は瞬く間に
往き過ぎて気絶、口から泡を吹きだして伸び切り、ドスンバタンと・・、
体を跳ねさせ、其れを見る男を喜ばせて往った。
多恵と智美は体を休める事は出来ない、常にどちらかが襲われ泣きじゃくり、
数えきれないほど飛ばされ続けた。
 其の納屋からの声で母屋も散々な目に合う、此方は真反対、女性二人に
愛撫攻撃や棒をしゃぶられ寝る暇など皆目無い、流石に五十の男もたじたじ
の状態だった。
 「お父ちゃん、だらしないがね・・」「おう~、お前か済んだのか・・」
「逃げて来たんよ殺される、あいつ本気で懸るから多恵はもう持たへん」
「あはっ、流石のお前もかね・・」「お父ちゃん、優しい棒を入れてえな」
「え、立ってないが」「益代さんしゃぶり立たせて、私喉が渇いている」
「ええ、俺もじゃが・・」「立ったらご褒美に上げるよ」
「ええ、こいつ、ようし、頼むぞ・・」
姉妹二人係で愛撫を受けると、なんと瞬く間に聳え立った。
 「良いぞ、来い・・」「あいよ・・」長年の夫婦、多恵は健司さんの上に
跨ると、ゆっくりと腰を揺すり乍ら、頑張ってと言いつつ、自分の感じる
場所にと棒を誘う。
 「ああ、あんた~」いきなり嘉人が現れると、瞬く間に姉妹が襲われた。
直ぐに感極まる益代、最高に見学者が居る中で迎えている身がとんでもない
喜びを連れて来た。
「嫌だ嫌嫌早いけ~往く往くが往きそうよあんた~・・」
「待て往くなそのままじゃ・・、お父さん来て入れ替わる、アソコが凄い事
に成って来た入れて楽しんで・・」
「あんた行きなよ、アソコが凄く頃が良いそうよ」「おう、そうか良し行く」
入れ替わると、今度は多恵さんの身体に挿入、其処でも連突きの威力イガリ
上げる多恵さん・・。
 「お父さん、こっち・・」「く~溜まらんぞ、おうそうか良いぞ行く・・」
交代して乗る健司は目を細め、「初めてだぞ多恵がこんなに良い穴とはのう、
凄いぞ多恵~~」「あんた、遊んで其処ゆすって又往けるから~」
「良いぞこうか~」「そうよ其処横に揺すって~~~往くが往くよあんた~」
 其の頃、既に妹の紗月が嘉人を乗せて猪狩上げる真っ最中・・。
「お父さん、こっち」「く~溜まらん、此れなら何度でも入れて楽しめるが、
良いぞ紗月さん入れるよ~」「きんさいや、早く今よあんた~~~」
身を揺すり迎える様は豪快だった。
 流石に一廻りで三人は倒れ込む、伸びた身体は未だ残る痙攣をあらっ・・、
と迎え乍ら横たえて居る、健司は流石に疲れたのか、腹で息をするだけだ。
 「ええ・・、ま~元気な事・・」いつの間にか嘉人の姿は無い、既にそう
思う時、納屋の二階から善がる智美の声を聴きながら、
四人はビ‐ルを飲み苦笑いする。
「良い、此れは溜らんぞ、俺は女性が往くまでは持たん、其れを今日初めて
凄い場所を経験させてくれた、此れからもあいつの後が良いぞ、最初から
じゃ身が持たんが、多恵・・」「だから、こうして合わせているじゃないね、
受ける女のアソコが最高な時嵌めて余韻を楽しめるでしょう」
「ああ、初めて知ったが、あんたら凄いぞ・・」
「仲間よ、良いわねお父ちゃん・・」「あ、逃がすもんかおい、薬・・」
「良いわ、大阪に電話して置くけど、一度会合の後戻ろうか・・」
「何でや・・」「此処、明日工事人が来るやないね、因原と此処と田所を
案内すると、後は暇じゃないね」「だけど、お前の気に入った土地・・」
「其処はあの二人に頼むわ、後暫く懸りそうよ」
「そうなるのう、じゃ従うか、でも・・」
「だから、此処は既に同じ場所に立ったやないね、後は田所よ」
「ああ、ええ~アソコもかね、参るぞ・・」
「じゃ、お父ちゃん抜きで良いんかね」「おい、仲間外しは駄目やんか」
「じゃ従いなさい、大阪見物させるし」「く~良いぞ、でも此処は・・」
「だから、もう多恵に任してよね、総て話さんでもお膳立てはするわよ」
「参りました、任せますね、お局様」「阿呆」全員が大笑いされた。
 だが、笑う声は母屋だけ、未だに智美の泣き叫びは止まなかった。
 「良いわね、あんたらは、此処の工事の差配が済むと大阪に来てね、
其の頃は既に田所も同じ舞台に立たせる」「多恵さん・・」「嫌か・・」
「いいえ、とんでもない、総て従いますけえね」
「決まりね、聞いたお父ちゃん・・」「はいはい、従いますよ」
「嫌だ~あんた~」又も大笑いする。
 呆れるほど納屋の二階から木霊の様に聞こえ響く声は朝方まで止まない、
母屋では雑魚寝状態で鼾を立てて深い眠りの沼に減り込んで行った・・。

                つづく・・・・。






















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・32》

 夕方には多恵さん一行が戻られた、満面笑顔で顔を見ると総てが読める。
「如何やった・・」「お父ちゃん、最高なんや凄いわ・・」「聞かせろ・・」
其れから多恵さんが息つく間が無い程饒舌、とんでもないハイテンションだ。
「ええ、じゃじゃ何か、其処は昔温泉が出ていたんだと・・、真か其れ・・」
健司さんが喰い付かれた。
「ええ、昭和の半ば頃まで道に湯場が出来ていたんだと・・」
「何と其れが有るんか・・」「ううん、既に昭和の半ば過ぎには無くなって
いるのよ」「何でや・・」「道よ、今迄は遠くまでは行けなかったけど・・、
交通が便利に為り出すと、温泉も本格的な場所にと・・」
「其処もそうだろうがね・・」「それがね、湧き出る分は温度が低いのよね、
焚いて沸かして居るんだって・・」「何度じゃ・・」
「二十八度前後と聞いて居る」「じゃ、何か深く掘ると温度は・・」
「上がるでしょうね」「じゃ聞くが今権利は誰が持っている」
「其処は調べんと、でも相当年代が過ぎているし・・」
「阿呆、掘削して湯の権利は長いぞ」「幾ら・・」「おい、嘉人・・」
「待って、調べる・・」PCで温泉掘削と権利年数を調べる。
 「な、其処は何処や・・」そこから多恵さんと家の智美が話しを始める。
その間、嘉人は調べて皆に報告、其処で既に無くなってから五十年以上経過
していると判る。
「じゃ、何とかなるな、今も持たれて居るなら、その人に合う」
そう迄健司さんが言われた。
「でね、其処一帯が凄いわ・・」「見て居らんぞ・・」
「だから、明日にね行こう、いいや紗月ちゃんに案内してもらうわ・・」
「え、何でや・・」そこから多恵さんが話をされ出す。
 「え~じゃ何か、郷がその先か・・」「お父ちゃん、アソコ凄いからね、
最高な眺めなんよ、江川が一望なんよ」
「ええ、江川・・、あああったなそんな川・・」
「それが見下ろせるのよ、あ、そうだわ、ねね相談が有る」急に多恵さんは
姉妹を呼んで話をされた。
 「ね、此処では幾ら言ってもこうも人が朝駆けされたら、私たち安堵して
楽しめないね」「・・」姉妹は怪訝そうな顔をされる中、話が続いた。
 「え、ではアソコでですか、其れは良いけど家の中が荒れているけえね」
「良いわ、明日お父ちゃんが行くから見て改装を早めようかね、先ずは此処
と因原が先よね、お母さんに話して理解して頂いてね」
「其処は何とかするけど、改装・・」「ええ、都合が良いじゃない、此処と
因原と、田所いきなり三軒、お父ちゃん・・」
「待て見てからじゃが、そう言われれば、この家じゃ落ち着けないな・・」
「でしょう、朝早い夜も来られるよきっと、此処は一層若者でと考えれば」
「そうか、そうなるなら仕方が無いのう」其れで決まりになった。
 話が入れ代わり立ち代わり替わるが、此処で事業を起こす事には変わりが
無かった。
 その夜も、多恵と嘉人は母屋には居ない、此処では入り混じった抱合いは
無理と判るし、二日後の会合の書類作成を納屋の二階で三人は作成をする。
無論、母屋では昨夜の続きを健司はさせられた。
其れが願う事だから何おかいわん、既に狼の遠ぼえ如きの声が聞こえだす。
智美が顔を真っ赤にしながら、書類の作成にいそしむ中、多恵と嘉人は今後
の事を話し合っていた。
  フ~何とか作成できたやないか・・」
「うん、良いぞこれは、智美ちゃん、明日雅美ちゃんと此れ印刷してくれや、
どれくらい集まるのかを調べてな、其れと智美は岡田さんに連絡し、大人は
幾ら来られるのかを聞いてな、少し多めに作れ・・」「はい、必ず・・」
元気な声が響いた。
「さてと、嘉人・・」「・・、あ、そうか良いぞ待ってたんや・・」
「お前、酷過ぎないかね、お父ちゃんだけ楽しんで居るやないね」
「其処は良いじゃ無いですか、やがて・・」「・・」
そんな会話を聞かされる智美は困っていた。
その中身が何かは既に家の中を見れば理解出来る、子供じゃ無いのだ。
智美は、慌ててPCを開いて、文章の整理をし始める中、なんと多恵と嘉人が
抱き合う、キスを始めると、もう智美は其処に居た堪れず、出ようとする。
 「何、逃げるんか、意気地なしやね、此れから此処でどんな事が有ろうと
智美は部屋の主やないか、ドンと構えて見習え、此処でのし上がる気が有る
ならだけどね・・」「え、多恵さん・・」
「何も言わん、あんたが進む道は自分で考えるんだね、既にお母さんたちは
その道を造って歩かれて居る」「・・」そう言われれば何も言い返せない、
事実母たちは変わっている。
「さ・・、構わないから嘉人や~暫くぶりやんか・・」「僕も・・」
遂に始まる、智美が居る部屋で考えられない行為が始まろうとする。
 事が決まれば素早い、せがむ我が身を鎮めるかの如く多恵はいきなり
豹変、瞬く間に豊かな肉が智美の前で初披露、「見ててよ、逃げないでね、
多恵が神髄する男に身を委ねる姿、良いわね命令よ・・、返事は・・」
「・・、あ、はい・・」「良い子ね、嘉人~・・」
嘉人を裸にすると、もう智美は目を瞑り、声だけが聞こえる中、
二人は裸で抱き合うと、既に抱きなれた体、とんでもなく燃える多恵を
迎える嘉人、其処から求め合う男女の愛撫が行われ出す。
其れは誰もがする程度じゃない、智美は見たくは無いが、見て仕舞う、
其れほど強烈で迎え撃ちあう二人の姿は呆れる程呼応する姿。
 なんとなんと愛撫で泣き叫ぶ中、多恵は異様に興奮し、嘉人責めを敢行、
其の様は見事だが、見る智美は顔面蒼白、其れも其の筈、今迄見た事も
無い男女の裸と見え隠れする嘉人の股座に驚愕、其の後は何が如何なって、
何で気が狂うほどの多恵さんの悲鳴染みた泣き叫びの中で、幾度も往くが
往くよ~あんた~の声が聞こえる。
その都度迎える多恵さんの身体が痙攣三昧、其れでも男は許さずに肉の深堀、
幾度となく喘ぎ叫び往く様は次第に美しくも見えだす。其れが女が饗宴で
弄ばれる中、反対に男を利用し快楽の園にと埋没する我が身、
其の様を嫌程智美に魅せ付け、最高のイガリ泣きで頂点を目指し往かれた。
 「・・、・・」凄まじく素晴らしいとさえ最後には思えるほどの抱き合い
を智美は身を震わせ見た事になった。
 石油スト-ブの上のヤカンがピュ-ピュ-となる中で異様な姿を見る智美。
「智美ちゃん、悪いがヤカンの湯で多恵さんの身体拭いてあげて、お願い」
「・・、え、あ・・はい・・」・・何と直ぐによろけて立ち上がると、
桶に湯を入れてタオルを浸し、多恵さんの美しい肌を丁寧に拭き上げ出す。
其れを感じながら多恵は有難うと一言言いながら目を瞑り、
拭かれる我が身が気持ちが良いのか何度も頷いてされる儘にする。
 だが拭かれる動きが急に止まった、嘉人が横で見ているとなんとなんと、
多恵さんが智美を引き寄せキスを急にされる。
其れを一度拒もうと身体が硬直する智美、だが其処から急に体の力が抜ける
智美はしがみ付いてkissをまともに受けだしたのだ。
 「・・、・・」嘉人が驚く中でも智美はキスを受けながらも反対にキスの
お返しをする。
 其処からが急変、多恵の手が動く中で智美は自分が着て居るパジャマを
脱がし易いように身を動かしている、嘉人も興奮して横で見ていた。
其処からは既に智美も覚悟したのか、ズボンは自分の脚で器用に脱ぐと、
「多恵さ~ん・・、気が狂ったけえ・・」
「狂えや、此処は地獄と天国にするのよ、あんたが主役で動くんだからね、
頑張れ狂え嘉人何している、智美が可哀そうじゃ無いか、見て綺麗な裸、
なんと美しいね、貰うよ・・」「多恵さん・・」
「此れからなんでも一緒じゃ拙いかね・・」「いえ、是非頑張るけえね」
「良い子だ、良いぞ多恵が愛撫するね受けるんだよ」「・・」
返事の代わりに強烈に多恵に抱き付いた智美、其れを見て嘉人も感動、
別の世界にと向かう三人が揃う夜だった。

                 つづく・・・・。















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・31》

 思えば、此処での事は常識では破廉恥極まりない行為だが、今も世界では
こんな事は行われて来ている。
特にアジアやアフリカでは今もそんな事は存在する。
一夫多妻や一婦多夫も東南アジアでは十年前まで有る、然も妻は一人だが、
夫は複数持てる、だが、其処の中身が粋だった。
夫は必ずそこの家の兄弟と決められているのだ。
此れは事実最近まで在った現実、今は禁止と聞いて居るがまだ残り、
女性の天下を其処で見れるのだ。
 日本でも遥か昔から其処は有り得た。
明治天皇の頃までは、皇室で仕える女性が居た事は確か、其れが明治以降
無くなる事になるが、以前は其処迄は世間でも在る。
力が有る武士には傍女のしきたりが存在する、殿様の傍女は有名だ。
だが、今の日本は其処はタブ-で法律でも禁止されてしまう、表に出ない形で
延々と其処は残って来た。
世間が知らないだけ、今は不倫などするものなら、世間から激しい罵倒と法律
が許さない、そんな中で此処もその類に為るが、其れは互いが承知なら誰も
指さして駄目とは言えない事情が隠れている。
  その部類が、今まさにここと思えた。
 三月二十四日、朝早くから家は喧騒状態、健司は最高な夜を過ごした後、
無理矢理に現実に引き戻されていた。
『じゃ、何かそんな場所が使えるのかね』「はい、旦那様、既に役所に伺い
を立てて、此方さんが良いならと承諾を・・」「なんと、聞いたか嘉人・・」
朝早くから、家に太田さんと岡田さんが雁首添えて来ておられる。
「ええ、昨夜ちらっと聞いたけど、太田さん、適うんか・・」
「ええ、既に役場も頭を抱えている問題ですけえね、今迄は車の部品製造や、
織物の工場を誘致して来たが、其れも何時の間にか閉鎖でして、困り果てて
いるんです」「そうか、じゃ会社は其処で立ち上げられるな、何処が良い」
其れも岡田さんと太田さんが力説された。
「ようし、嘉人向かえや、見て来い・・」「はい・・」
何と健司さんの一声で、事が動きそうになった。
 何とか一行を追い払う健司、多恵が笑いながら、此処での経緯を詳しく話す。
そんな中でも家の姉妹は動かれて、何かと大阪の夫婦の世話をされる。
嘉人は大勢人を引き連れて現場検証、三か所廻るが、車の部品製造の会社の
跡地が気に入る。
「此処が良いぞ・・」「・・」その返事に案内役の二人が胸を撫で下ろす。
場所はこの盆地の中心部、其の小高い山を削り、其処に以前三か村の中学を
合併させ造られていた中学校の跡地、場所も町中から離れてはいるが、
遠くない距離だし、周りは平坦な山中、道は幾方向にも行ける、良い事は
残された建物が好都合、直ぐにでも使える程残されていたのだ。
 見聞し、家に戻る嘉人・・。「え、多恵さんは・・」
「あいつは自分がする場所を見てと若い子が来てな、連れてってたや・・」
「ええ、では・・」「ああ、俺は知らんが、喜んで出たぞ」
健司さんは留守番と苦笑いされるが、顔は満更悪くない顔をされている。
 一時間で、今後の取決めを健司さん嘉人と岡田さんと太田さんが話合い、
賛同されている大人数人が手を叩いて、此れから直ぐ話を役場に持ち込む
と息巻いて家を出られた。
 「おい状況が見えんや無いか・・」「はい、お話致します」
其処から健司と嘉人が向かい合い炬燵に入り、話を薦める。
 「なんと、此れよう出来とるやないか、凄いぞ、会社設立の計画表、見事」
そこも若者が主体でと告げると、喜んで頷かれた。
「良いぞ、じゃ、此れからこの計画書を薦めろや、良いな、お前最高やんか」
「其処は、この家の女性ですか・・」
「く~なんと虐めるなや、こいつ、顔、顔を見ろや・・」笑われる。
 二時間経過する中、健司さんは総ての事を聞いて理解された。
「なんと、あいつがそんな事を、其れでか今回張り切っているのは、其れも
物凄い事や無いか、嘉人・・」「僕も先日聞いて驚きました、でも損得が可能
か問題ですけど・・」「構わないじゃないか、此処がそんなふうに出来るなら
損得抜きじゃ無いか・・」「でも其処は考えないと・・」
「じゃ、其れを土台にお前が考えれば良いじゃないかね」
「ええ~・・」「考えて見ろや、此処はなんでも出来るやないか、例えばじゃ、
其処でな柿など植えて干し柿なども作れそうや、お年寄りが出来る事なんでも
在るやないか、柚子味噌や、シイタケ栽培など幾らでもな・・、岩魚もじゃぞ」
「おじさん・・」「阿呆、お前考え変えろ、おじさんは無いだろう、此れから
お父さんじゃぞ・・」「ええ・・」「あのな、お前は既に我が家の婿殿じゃ」
「・・」驚いて、健司さんを見る。
「既にあいつも其処は考えて居るやないか、お前はそのまま進んでいけや、
俺はお前の後を付いて歩きたいんや・・」「おじ、いやお父さん・・」
「良いぞ、そう呼んでくれや、益代さん酒・・」「はい、直ぐに・・」
見たかと言わんばかりに嘉人を睨まれる。
 残雪が見える居間で、二人は初めて穏やかな時間を過ごす事が出来ていた。
 昼過ぎに又もあの二人が家に飛び込んで来られる。
「なんや・・」「あのう、大変な事が・・」その二人とは岡田さんと太田さん。
 話は学校の跡地の話し、「実は既に其処をと人が大勢尋ねて来ていたんです」
「なんやて誰、今まで何も其処は動かなったんやろうがね」
健司さんが珍しく大きな声で言われた。
「まあま、後の話を・・」其れから言われる事を聞いた。
 「ええ、じゃ何か其処は元をたどれば此処かね・・」
「ええ、聞いて驚きましたが、其処は若者が十人ばかし押込まれたと大笑い
される」「何で若者だと、何処と言っても知らんけどな・・」
そこからが大笑い、なんとその集団は、家の智美の連中だと後で聞かされ
役場で大笑いしたと言われる。
「何や、脅かすなよ、そんで・・」健司さんに事の経緯を話される。
 「じゃ、何か最初は役場からクレ-ムかね、何でやねん・・」
「実は既に、ここ等では噂が持ちきりでしてな、其れで農機具の販売店から
横やりが出て来て、其処との付合いが有る議員を連れて朝早く来たそうです」
「往々、其れが商いがでけんと泣きついたんじゃろうが・・」
「流石です、そうなんです、でも其れはわしが怒鳴り上げて辞めさせた、
二十年間町会議員をしていると、誰が連れて来たかわ知っとるけえのう、
そんでそんな戯けなことで恥を晒すなと、此処がどれほど潤う計画か知らんと
とな」「ホンで・・」そこから岡田さんの話が続くが結果は既に見えていた。
益代さんが、コ-ヒ-を出しながら笑われる。
 「あんたらも大変じゃね、よう其処をいんさったね、天秤懸けてもどっちが
此処が潤うかは役所もご存知じゃけえね」
「其処や、既に若者が息巻いているから、其の販売店も帰りんさったと・・」
「もう驚かすなよ、そうかじゃ進められるのかね」
「是非、後は話しが聞きたいと若者やわしらの知り合いがいんさる」
「ようし、其処は良いよ、嘉人が向かう、場所は・・」
「其処だがのう、お寺はと思うが・・」
「良いよ、何処でも最初じゃ、場所なんぞ文句は無いわ、な~嘉人」
「はい、何時ですか・・」「二日後の二十六日では如何かね」
「良いですね、時間が決まれば電話でもして来て下さいね」
「有難いぞ、此れで何とか会合には漕ぎ付けられたが、でも若者は凄いね、
聞いて居なかったし、何で同時にあの土地かと・・」
そこで皆が大笑いされた。
 嘉人は話しを聞きながら、此処はなんとかできると確信をした瞬間だった。

             つづく・・・・。




















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・30》

 「嘉人・・」「はい、流ですね」「そうやね、じゃ私らは・・」
「今晩は様子見で如何です、初対面ですし、此処はお父さんに任せて・・」
「成程ね、流石ね、良いわ、従うね」「あのう・・」
「あ、なあに智美ちゃん・・」「実は今日聞いたんですけど、事務所の件」
「何か情報在ったん・・」「ええ・・」そこから智美が話しを始めた。
 「ま~なんと、合併で中学の跡地、其れも一つじゃ無いんよね」
「はい、既にここ等で二つ、小学校と、中学の跡地、田所にもあると聞いて
居るけえね」「嘉人・・」「直ぐ明日でも電話が来ます会いたいと・・」
「誰ね・・」今度は嘉人が話をする。
 「ま~じゃじゃ、太田さんと岡田さんかね、うふっ、明日が見ものね」
「それじゃ・・」「其処を見てからだけどね、空き地は広い方が良い、
トラクタ-を収納する建物や、修理する場所など必要だし・・」「・・」
聞いて智美は口をあんぐりと開いたまま・・。
「本当に好都合ね、私の場所は智美ちゃん・・」
「え、ああ其処は未だ色々と奥様に聞いてからと雅美が言うう」
「そうか、じゃ楽しみにしているね」そんな会話をしていると・・、
 「ま~お父ちゃん、あの声うふっ、快楽の浴室ね」「御免なさい・・」
「ええ、何よ智美ちゃんが何で謝るんや・・」「だって、お母ちゃん達」
「其処が有るから此処の話しもスム-スに運べるんよ」
「え、ああそうなるのか・・」
「そうや、お母さん姉妹が居るから、何でも直に行動出来る体制が整うの」
「理解しました」本当に聞き分けの良い娘だった。
 三十分後、なんとおじさんが顔を真っ赤にされて風呂から出て来られる。
「多恵済まん、最高や」居間にいる妻に手を差伸べて握手されて照れ笑い。
「うふっ、楽しんでよね、此処はあんたの楽園にすれば良いじゃない」
「出来るのか・・」「既にスタ-ト体制が出来たんじゃ無いのお風呂・・」
「こいつめ・・」頭を撫でて、嘉人の前に来られると、今度は頷かれた。
 夕食を早めに済ませる家族と嘉人、既に体制は着々と進み、
おじさんはもう見て居れないくらいにソワソワ、多恵さんが笑われていた。
「智美ちゃん、あんたの部屋に行こうか・・」
「え、良いですけど納屋の二階よ」「だっ、内緒」傍に寄り耳打ちされた。
 「・・、ア、ハイ其れなら・・」
決まると、多恵が嘉人を見て頷いて行こうと手招きされた。
大人の間では此処は阿吽の呼吸か、智美が呆れる中で既に言わなくても
其処にと道が見えて来た。
 納屋の二階に上がると、「ま~女の子ね・・」
「済みません、納屋ですから雑ですけえね」
「良いじゃないね、そうか此処がね、でも冬は寒いわね」
「造りが雑ですけ、夏は反対に涼しいけえ」「言えるわ、嘉人座ろう」
八畳有るのか、納屋の二階、隣は山積されている藁農家と其処で思い知る。
「此処は遥か昭和の時代、戦争に負けた日本、満州に出ていた家の親戚の
家族が引き上げで戻られて、暫く納屋の此処で生活と聞いて居ます」
「なんと・・、そうね、有るんだ現実に・・」そんな話を聞いて居た。
 午後十時過ぎ・・、「・・」納屋の二階にまで聞こえて来るおじさんの
歓喜の声、周りは何も無い世界に、木霊して戻るおじさんの悲鳴染みた
喜びの雄叫び、其れを聞く三人は顔を見合い苦笑いする。
「良いわ、此処最高ね、ともみちゃん・・」「御免なさい、お母ちゃんが」
「え、其処なんで、違うわよ、あんたね、お母さんがどれだけ此処に協力
して頂いていると思うのよ、此処は既にあんたの母親たちが、何とか良く
しようと身を挺して居られるのよ」「でも、そのおじさんの奥様でしょう」
「だから何、色々有るのよ夫婦でもね、此処には私が仕掛けて来ている訳」
「でも・・」「女だからかね、其処も大違いよ、多恵もそこそこ他の男と
して来てるし、聞いたでしょうがね、お父ちゃんには別の女性が居るんよ、
其処も私が仕向けているやし・・」「ええ・・」
「だから、其処は謝る必要が無い世界なんよね」「・・」
呆れる顔が明かりに浮くと、嘉人も笑う中、漸く智美ちゃんも理解し難い
けどと納得せざるを得なかった。
 「私、何で此処まで来たかというとね、私は若いころから夢が在ったんだ」
「夢ですか・・」「ええ、其れを何とかと考えていたけど独りじゃ何も出来
ないし、都会はあらけ無い程の金が要る事、其処に現れたのが嘉人なのよ。
それでね色々聞いて居る内に、此の子の里の事を聞いたし調べたの。其れが
こんな事に成って来たの、無論此処にあんたの母親の存在も大きかった」
「・・」「それでね、嘉人の性根を叩入れ里帰りさせた訳、中身は其処で
知ったけど、其処は今の多恵には好都合だったの、経緯はご存知でしょう」
「ええ、何とか・・」「其処でね、此処に来て夢が膨らんで来出したんよ、
此処なら多恵の夢が実現できるかもとね・・」「夢ですか・・」
「ええ、其処は今からゆうわね」
そんな話の展開を横で寝ている嘉人も聞いて居た。 
 其処から聴いて居ない事を耳にすると、嘉人は慌てて録音をしながら横で
聞き入る。
 話しの中身は壮大な夢、でも考えると此処で出来ると思えるから不思議、
多恵さんの話し上手に踊らされ出す、嘉人と智美、話が進んで行くと、
二人の顔が驚愕で固まった。
 「ええ、じゃ何か、川傍が良いんですか・・」
「そう、川から水を広場に引いて、其処で池や小川を造り、岩魚や鮎を養殖
が手らに育てるのよ。無論其処はお年寄りの集会場所にする。要介護は最初
からは難しいから、何とか歩けるお年寄りを其処で暇つぶし、家に居ると
家族が気に為るでしょう、此処なら安心で家族が野良仕事も何もかも出来
そうじゃないね」「出来ますね・・」
「それでね、其れだけじゃ詰まんない、川向うは山裾でね、其処に沢山の
広葉樹林を植える、勿論ところどころには紅葉の木を配置してね、秋には
山が真っ赤に色付くわ、春は梅や桜や桃の花、夏に向かう時は紫陽花を周り
に計画的に植え込んで行くの、夏はヒマワリかね、秋の里はコスモス畑・・、
其れに加えて果樹栽培を其処で行い、果物を自分たちで植て育てて食べる。
お年寄りの楽しみを増やそうと考えているんよね」「多恵さん・・」
「ね、如何・・」「如何って夢みたい・・」
「此処はお年寄りたちの桃源郷にする、其れがプロジェクトの二番目になる、
一番目はあんたが行う、郷での起業と、農作業が主よ。多恵は其処で色々と
楽しめる事を造る。嘉人は【チャレンジみらい】多恵は【ハッピ-みらい】
なんよ」「・・」返事を忘れ、多恵さんの顔を見詰める、其処に智美ちゃん
の顔も加わっていた。
 とうとう、その夜は母屋は健司が泣く程感激、姉妹で相手してくれていた。
納屋の二階は、今後の此処での動きを三人が夜がしらけるまで話し合って、
智美は直ぐ雅美と美沙、田所の純佳先輩に知らせようと真剣に聞いて居た。
 若者には負ける、多恵も嘉人も朝方倒込んで爆睡中、智美は既に仕度して、
友に連絡をした後、車で出て行った。

                 つづく・・・・。







傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・29》

 三人でラ-メンを啜り乍ら、嘉人が言う。
『あのな、大変じゃぞ・・』「何がね・・」「大阪から来るんだ」
「何時かね・・」「今日の昼だそうだ・・」「ええ、真かね、其れって、
此処にきんさるんかね」「そうなるやもしれんが・・」「・・」
姉妹が顔を見合わせる。
「嫌か・・」「ええ、言えるのかねそう、言えんじゃろうがね・・」
「正解、じゃ此処で最高な楽しみをするか・・」
「如何するん、抱かれるだけじゃろうがね」
「あはっ、詰まらん、其処は其れもあるけど抱かれるだけ、此処の値打ちは
他と同じじゃ無いか・・」「違うんかね」
「此処は何処よりも破廉恥で楽しもう」「破廉恥、ああ、姉妹ででしょう」
「其処も普通じゃ・・」「もう気に為るがね教えてくれんさいや・・」
「じゃ、僕が動けばついて来れるか・・」
「あんたがおりんさるならそう出来そうだけど、何・・」
「先は言えんが、楽しみにな・・」「もう行けずな男ね、紗月・・」
「え、でも総て従うと言ったからね」「お前、度胸有るがね・・」
「お姉さんには及ばんけえね、でも嘉人さんが動き易いようにはしようよ、
もうこうなれば後戻りは嫌や、こんな凄い事味わったしね」
「お前は凄いわ、聞きんさったかね、姉妹は決まっている」
「ようし、じゃ何でも有で行こう・・」「何でもか、何が他に有るん・・」
「楽しみ楽しみにな・・」「・・」「ささ、寝ろや、明日は大変じゃぞ、
エサは出来るんか・・」「用意はしているけど・・」
「じゃ目が覚めたらその時はその時じゃね、寝て・・、紗月さんは明日も
休みんさいや、連絡してな・・」「そう言われれば従いますけえね」
「じゃ、寝て果報と喜悦を待とうか、さ寝て・・」
急かせる様に姉妹を寝かせると怠い体で嘉人は車に乗って家を出る。
 既に東の空は何か明るさが出て来ていた、嘉人はそのまま未だ寝て
居られる田所の家にと到着する。
 「ええ、あんた、早いがね」「お母さん、此処は早くても僕には大事な
日なんだ、多恵さんは・・」「もう起きる頃だけええ、あんた何か・・」
「うん、打ちあわせに戻った」「・・」呆れる常は奥の部屋で居る多恵さん
の所に連れて行く。
 「おはよう、いよいよね」「うん、其れで相談にと・・」
「用意周到かね、仕込めたんだね」「何とかね、でも事が変って来たんだ」
「何、駄目かね・・」「常さん、其処に居ないでコ-ヒ-お願い」
「ええ、のけ者か・・」「ううん、そうじゃ無いけど、最初に知らせるのは
多恵さんにと来ているんだ」「はいはい・・」部屋を出られる。
 「何・・」座り直して今までの経過を多恵さんには具に報告する。
 「ええ、じゃじゃ、なんとなんと姉妹でかね、ええ~凄い事じゃない、
いけるんか・・」「何とか今までに仕込んで来た」
「何と、お前はあらけ無い程獣やね、凄い事や、其処が出来るなら此処から
は総て行けるよ」「では良いのですね」「良いよ凄い、ね、妹は如何・・」
そこから詳しく事の経緯の中で妹の事を話す。
 「ま~良い子じゃないね、其れに身体もかね、こいつ儲けたね」
「多恵さんには負けるけど磨けば化ける」
「良い、其処は任せるけどお父ちゃん気絶するかもね」「駄目なの・・」
「反対よ大反対・・、夢だと興奮するよ」「じゃ、広島には・・」
「そうかね、じゃお前が迎えに行けや、多恵は先に在の家に乗込んでいる」
「ええ・・」「そうしないと、お父ちゃんお前に遠慮するやんか、良いね
車の中で色々必要な事を話して置け、姉妹とはゆうな・・」「ええ・・」
「其処はサプライズや、とんでもなく驚くよ。それでね、広島で一番良肉
買って来て、此処とアソコの分、お金渡すし」「はい了解肉は・・」
「二キロと三キロのブロック、タレもよ」「了解です、じゃ早目に向かい
買って置きますね」「良いぞ、いけや、午前十時半だって」「はい・・」
「それで如何する・・」「頃は流れで良いでしょう、多恵さんも居られる
ならいっそ僕に任せて頂けませんか・・」「良いわ任せる、楽しみね」
そんな話をしていた。
 午前十時半、新幹線を待つ嘉人の前に手を振り現れたおじさん、満面笑顔
で手を握り、「出迎えは君かね」そう言われて頷かれた。
 車に乗り込んで雪解けの山河を高速道で走りながら世間話、
郷の事を聞かれるから今迄の経過を話しする。
 「何と、良いぞ、そうか田舎は噂が早いなじゃ進められる、良いどんどん
進めや、其れで嘉人、なあ、あれは・・」「はい、到着すると判断をと」
「判断なんか良いやんか、お前が良いと思うなら従うわ・・」
「じゃ楽しみで到着まで取っておきますね」「ええ、お預けかね」
「其処も趣向と・・」「負けるわお前には・・、あの田所の家は・・」
「後で向かいます、最初は僕の里にと」「任せるわ、でも遠いいな・・」
「それが宜しいかと・・」「・・」
返事はされないが、外の景色を眺めながら頷かれる。
 広島から一時間少々で到着、目の前に家が近付くとおじさんは黙って
周りの景色を見詰められていた。
 「ま~お父ちゃん・・」「おう来たぞ、雪が未だ残ってて綺麗じゃ・・」
「ええ、最高よ、上がって・・」多恵さんが一人で出迎えられた。
 嘉人は夫婦だけにして、納戸に向かう。
其処で短い時間経過を話すと、今度は夫婦の居間に行く。
 「嘉人、聞いたが、偉い世話懸けたね」「いいえ、奥さん何処まで・・」
「え、何も話しては居らんや、お父ちゃん良いわねとだけよ、ね~・・」
「ああ、其れだけや」そんな会話をする。
 「宜しいでしょうか・・」「あ、ハイどうぞ」多恵さんがそう言われる。
「失礼します・・」何と姉妹が揃い障子をあけて並んで座り頭を下げる。
 「え、え~着物か~、なんと綺麗やんか、おい嘉人、凄く良いが最高、
・・、でも何で二人・・、多恵何でや・・」
「姉妹ですよ、左が此処の家の主、姉の益代さん、年は良いよね、右側が
妹の紗月さんです。此方は多恵の旦那、健司よ」
「つたない姉妹ですけえ、如何か宜しくお願い致します」
「・・、お父ちゃん・・」「あ、ああそうか、いやいや綺麗でな、驚いて
返事が遅れたんだ、許して頂きたい・・」そう言われる。
「じゃ顔合わせは済んだわ、食事の支度だけど、夕方には始めようかね」
「何でも良いが従うよお前にな、いいや嘉人にだったな・・」
そんな会話をする中姉妹は部屋を下がられた。
 「如何ね・・」「え、どっちや・・」「どっちがええのや・・」
「ええ、お前薄情もん、どっちも良いやん・・」「じゃ姉妹でかね・・」
「ええ、其処は敵わんだろうが、お前本当にどうかしているぞ・・」
「両方面倒見れんのかね」「ええ、願っても相手が有るやないか・・」
「じゃ聞いて見ようか・・」「ええ、もうお前先走りするな、壊れたら如何
するんだ、嘉人が探してくれてるんだぞ」「お父ちゃん、じゃ姉か妹かね」
「其処だ、なんと両方が良いから困っているんだ・・」
「じゃ私は如何すれば良いのよ」「お前は嘉人に縋りついて居ればいいじゃ
無いかね」「ええ、お父ちゃん酷い、私は除けもんかね」
「え、何で嘉人が居るだろう・・」「其処は別、今回はお父ちゃんともする」
「うげ~なんだとお前もう嘉人助けてくれや・・」
多恵さんが笑う中、健司さんは大困り、其処が笑えた。
 「じゃじゃ、成り行きで嘉人に任せちゃおうや、お父ちゃん・・」
「良いけど、何やお前が加わるんか・・」「もう其処外すと此処に来させん
からね」「ええ、其れは何と脅迫じゃろう」夫婦の会話が面白い、他所では
聞けない中身で、話がこんがらがって行く。
「でもな、女性の着物姿最高じゃね」「そうや、其れで着せたんだよ」
「何と、お前が絡んでいたんだったな、負けたわ・・」
そこでコ-ヒ-が出て姉妹も座られた。
 「嘉人さん、素晴らしい健司さんですね」「え、判ります、僕が一番慕って
います」「嘘コケ、お前は多恵じゃろうが・・」「え、其処は違うけど・・」
「何でじゃ怒るぞあいつ・・」「お父ちゃん、其処は娘でしょうが、多恵は
傍女で居るだけやし」「ああ、そう言えばそうか、御免な、でも姉妹は
最高や」「ね、お父ちゃん、此処のお風呂狭いし、こちらに悪いけど改装
如何かな古いのよ、見て序にお風呂如何・・」「良いけど今か・・」
「夕食まで時間が有るやないね・・」「そうか行くか・・」
「あのね、何で一人で動こうとするんや、此処に主が居るやない従うのよ」
「ええ、じゃ・・」「そうや、益代さんお願いね」「ハイ・・」「・・」
健司さんのきょとんとした顔が笑えた。
 何と益代に従い浴場にと向かわれていた。

          つづく・・・・。

















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・28》

 嘉人は心に決めている、紗月を此処では柵から解き放つ事が肝心、
今迄世間を気にして生きている。
誰しもだけど、此処では一番必要が無い部分、いいや邪魔な位置なのだ。
だから、益代とは入り方が違った、此処で充分な時間相手を楔や柵を溶かす
行為が必要と思っていた。
(ええ、あんた其処違うけえ、なんとそうかね、妹を・・、あんた凄い男よ
、信じられん位凄いわ・・)
嘉人の妹に対する愛撫は優しいし、其れでいきなりとは向かわない姿、
其処に相手を気遣う気持ちが溢れている。
優しい愛撫は受ける紗月には心地良く、相手の動きに遠慮なく任せて行く
自分を知らされる。
それがどんなに優しく恍惚を迎える舞台を何も知ら無い自分に作って行って
くれると、思えるほど手や唇が優しいと何度も紗月は肌で感じて往った。
 だがだが、其れは最初だけとんでもない行為が始まる、紗月の股座は既に
濡れて受ける舞台が出来上がる中、益代がああ~と声を発する、嘉人の手が、
妹の膣に入ると、声も出せない程驚愕、なんと入れた指の動きが半端ない、
ある時はゆっくり動かせ、肉が呼応するのを確かめると、今度はすさまじい
動きと変化、慌てて受けている紗月の腰が浮いた瞬間・・、
「嫌や嫌嫌嫌だ~駄目感じちゃうがね・・か・か・感じてきた嫌や、あんた
其処虐めんさんなや、壊れるがお姉ちゃん、大変変変よ・~へんだけえ~ね
あんた其処緩めてくれ・・ン・・さ・・イ・・や・・嫌や・・・・あうっ・
辞めないで~其処や其処がいけんけえねええ~いくいくがいくからいやや、
あんた~~~」~聞いて居た益代が驚いた。
指ピストンが速さを変えて挑む中、受ける紗月が大変化。
「良いよ、紗月、其のまま相手の動きを味わいながら進みんさいや、昇れや
登れるんだ、知らんところに行きんさい、今じゃ気を登らせんとあんた駄目
じゃろうが、お前其処を受けて腰上げんさいや~、其処じゃそうやそれだ」
「益代、喧しいぞ、見てみろ言わんでも昇って行くが、良いぞ何とも言えん
穴だぞ、お前と似てて凄い穴が此処に有る、見てろとことん良い女に仕上げ
るよ、お前と共に負けんぞ此処は、一度此処を馬鹿にして見せる、見てろ」
言い放った後、嘉人はとんでもない事を始める。
 穴に減り込む指が強烈な動きを開始、今迄とは大違いなんと音を醸し出す
中、指の暴れようは物凄い速さに変わると、受けていた紗月の顔が変わり、
声も絶叫の連続、其れほど強烈な指運動で膣が応じきれなくなって行く。
 其の後は失神をする前の泣き叫びの余韻が残る部屋で・・、
ピュ-っと飛び出る小水の噴水が見えた、其れも一度じゃない、二度三度と
高さは違えど放出、其れを見て感歎、嘉人と益代は顔を見合わせ・・、
「あんた・・」「あ、此れでこの子は何でも受けるし動ける、もうこの世界
に入れた、後は健気な思いを使い男を舞い上がらせるだけ、姉妹で組めば
どんな男でも落ちるぞ」そう言いながら、痙攣する紗月の身体を愛おしい手
で撫でて戻りを待った。
 「あんた~恥ずかしいがね・・」「おう、そうかな、気が往くと既に最高
な女に為れていますよ」「ええ、嘘、恥ずかしいだけよ」
「そうかな、じゃ僕が其処を証明するかな・・」「ええ、あんた無茶苦茶や」
「そうなる様に行かせたんだけど駄目なら止様か、受けるあんたがそんな気
じゃ良い事無いからね」「え、あんた卑怯よ・・」「何で・・」
「もう知らんけえね、紗月をこんな体にしてからに困るが・・」
「じゃ、困らんように男を迎えんさいや」「あんたならお姉ちゃんと一諸
でも迎えるわ・・」「言いますね、詰まらん身体なら、僕が御免こうむる」
「え、詰まらないの私・・」「今は、でも今の肉はそうじゃ無い、男が死ぬ
ほど喜べる体だよ」「ええ、嘘・・」「じゃ自分の体に聞いて見ようか・・」
「如何するの・・」「僕を迎えるか・・」
「え・・、何よ今更・・、お姉ちゃんから聞いて来ているんだからね、今更、
あんた虐めんでくれんさい・・」「往々、じゃ泣かすぞ・・」
「もう泣いて涙が枯れているわ・・」
「じゃ中で造れや、今度は喜びの涙だけ作るんだぞ、良いね、行くぞ紗月~」
いやはや、なんと理屈を並べて話した後、急に挑まれて向かえる紗月の顔が
可笑しいと益代が笑う。
 だが、現実は驚愕、傍で見ては居たが嘉人の物が減り込んで来たら・・、
直ぐに驚き、物凄い衝撃を肉が知ると持ち主の紗月の気をとんでもなく揺すり、
今まで一番甲高く大きな叫びを発した後、ぐりりっとめり込む棒を迎えた肉が、
変化をきたす。
「え、紗月凄いが・・、あんた受けているよ紗月が応じたけえね、良いがその
まま往かせてよあんた・・」「任せ、良いぞ穴が凄く良いが、使うぞ此処・・」
「良いわ、そうや其処を突いて喜ばせて」「煩いぞ、お前も直に往かせるが、
其処で見て居ろ・・」其れからの嘉人は頑張る、受ける紗月の変化が楽しい、
猛烈に迎えてくれる体は、既に大変化、何度も往くと小さな声を聞きながら其
の往くと叫ぶ声が大きく響き続くまで動きは止めなかった。
 其れから受ける紗月の大絶叫、叫ぶたびに腰が迎え撃ち、往くが~と泣叫ぶ
と膣の伸縮、味わう嘉人の顔が歪むほど強烈だった。
何度も飛ばされ、泣き叫んで受ける姿も限度が来た、緩む肉を知ると、
嘉人は紗月を転がし横にいた姉の益代にと襲い掛かると、
もう部屋はシッチャカメッチャカ、受ける益代の雄叫びは、転ぶ妹の耳に、
何度も良いよ此れが有るから生きれるんだと聞こえて来た。
 益代は二十分頑張った、其処から又紗月が餌食、部屋では異様な匂いが
充満する中で、三人は動きを止めない、とことんやりつくされ肉の喜びを掘り
出された紗月と味わう事を知らされる益代、遂に二人は動きさえ儘為らない
ほど遣られ尽されていた。
嘉人は台所でインスタントラ―メンを作りながら凄いく良い体だと微笑んでる。

            つづく・・・・。



















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・27》

「良し決めた、益代や戻るよ」「え、あんたいけんのかね・・」
「ううん、最高、だから戻るんだ、此処で毎回お母さんを外に追いやるなど
出来んだぎゃ、此処は神聖な場所にして置きたい、紗月ちゃんの逃げる場所
は残そうよ、此処に戻れば普通の生活、益代の家では獣で良いじゃないかな、
其処がメリハリと思うけどな・・」「ま~あんたじゃ、合格か・・」
「ああ、此れからおじさんが総て面倒をみられると思える、凄いぞ姉妹は」
「聞いたかね、紗月・・」「・・」返事をされずに俯かれる。
「如何ですか・・」「・・、はい喜んでお姉さんに従うけえ、お願いします」
「決まった、善は急げじゃ、益代は紗月ちゃんの車できんさいや、行こう、
早く早よう・・」「え、ああはい直ぐに・・」
益代は苦笑いしながら、妹を急かし、益代が妹の車に乗ると、
二台の車は景色が頗る良い場所から出て行った。
 なんと返りは道を知った嘉人の車は早い、瞬く間に三十分で家に到着、
直ぐに追う車も戻って来る。
「戸締りしんさいや、もう誰も入れるな、其れと夕食は簡単で良いから後」
「え、ハイ・・」益代も慌てる、妹は唖然として部屋で立ったままだった。
嘉人は風呂場に向かい湯を入れると、漸く居間に戻る。
 「紗月ちゃん、此処は遠慮が無い世界、何でも有だから驚くかもしれない
けど、慣れれば最高な場所に為る、お姉さんを見て居れば良い」「はい」
 嘉人は相手が困惑している様子が見えると、此処は一気にその現場にする
方が得策と考えていた。
益代なら従う筈と目論み、直ぐにそんな舞台に妹を招待する。
 「部屋の暖房は良いな・・」「はい・・」「じゃ、布団を二枚敷いてくれ、
戸締り・・」「済ませている」「ようし、開始だ、紗月ちゃん、最初は見学
しててね・・」「え、あ、はい・・」
そう聞いて安堵されたのか部屋にへたり込んで居られる。
「益代、脱いで其れから僕を脱がしてくれ、風呂は後、直ぐに抱きたい・・」
「え、ああはい・・」何といきなりそんな舞台に上れと言われたようなもの、
流石に益代も従う中で呆れていた。
 「あんた・・」「おう、良いぞ何時見ても凄いね、じゃ僕のを今から三人は
仲間じゃぞ、此れが良いと思えるなら続けようか、何もかも姉妹で考えて動け
ば良いよ・・」「あんた、其処本当かね・・」
「ああ、この家ではあんたら姉妹が率先して楽しむ場所にする」
「良いわ、最高よ、来て脱がすけえね」会話は其処迄、部屋には赤々と蛍光燈
が輝く下で、獣の本性が見えだした。
 「え、ああ、おいおい・す・・凄いぞ~き~溜まらんが、益代~~~」
「寝てくれんさい」従う中、其の様を紗月は部屋で魅せつける事に為った。
裸の二人は、見事に寝て、互いの股座に顔を埋めると・・、紗月が顔を両手で
覆うほど破廉恥で考えられなかった。
流も愛情も総て此処では必要ない、其れが如何して直ぐに其処に迎えられるか
と考えても今の紗月じゃ無理・・。
 (え・え・え・えええ~嘘でしょう、何何有れなあああああにいい~~~)
姉の口から出入りする代物を魅せ付けられ、知らずに体が部屋の片隅に後退り、
其れでも豪快に頭を上下する姉の顔傍に、あらけない物が見え隠れする。
(ええ、じゃあれが嘉人さんの持物・・、嘘・・、でかい・大きい・太いがね)
脚を立てて応じる二人、とんでもない卑猥な音が締め切った部屋で聞こえ、
音も出て、本当にこの部屋は狂っていると紗月は思い知らされた。
 だがだが、その思いも瞬く間に蹴散らされる。
どれくらい愛撫で時間が経過かも忘れている間に、姉がいがり泣き叫んで、
「持たんけ~乗りたい~~~、あんた~・・」
「良いぞ乗れや、狂えや、そうじゃ無いともう先は無いぞ、此処で堪能して
生きような、頑張って楽しめ・・益代~~」「・・」
直ぐに姉が跨る、あのでかい物が待つ中に身を落とすと、顔を後ろに落とし
天井を見てでかい声で叫んだ。
「うぎゃ~まただ来た来たあんたは入ってくるけえ遣れんようになるがね~」
「落とせや、腰、そうして体に味合わせると動け、待ってるぞ・・」
「あんた、待って、体が驚いているけえね、今今今動くうううううからね~」
 「・・、ええ・・」妹が見て仕舞う、其処には既に顔を隠す手が無い、
手は倒れないように自分の体を支えるために使っていた。
その前で見た事も聞いた事も無い姉の絶叫三昧、凄味が有り身震いしながら
見る羽目に為った。
目の前で繰り広げられる行為、とんでもなく喜ぶ顔が姉に見える、下で受ける
嘉人さんの顔も得も言えない程恍惚顔・・、姉は何度も上で往くがあんた~と
叫んで男の胸板に頭を落とし痙攣されている。
何とも言いようが無い貪欲な姉、今迄まで知らなかった姿を嫌ほど魅せる。
「ええ、嘘・・」時間の経過など知らないが、相当長い時間上で暴れる姉が
いがり泣いてしがみ付いて腰だけが器用に上下していると・・、
「あんたあんた大変出る出ちゃうが何か出るが~‘~~~」
「行け其処でいきんさい、良いが最高じゃ僕も良い往こうか行こう行けや~
益代~~~」呼応されると其処で腰が強烈に動き捲ると・・。
「あ、あああ~・・・・・・・」何と姉の腰が上に上がり棒をズボッと抜く
瞬間から部屋に異変が起きた。
姉の腰が浮いたまま後ろに飛び散る物が蛍光燈で光りながらジョジョリ・・
ジョリジョジョリイ~とほとばしり出て来た。
男の上で失神、痙攣が凄まじく起きて姉の身体が跳ねる様に見えた。
 「く~遣れんが、凄いぞ、今日は特別に跳ねて飛んで往ったが、見たかね
紗月さん・・」言われても返事など出来ない、この世の物と思えない程姉の
乱れ様に、度肝を抜かれていたのだ。
 「喉が・・、紗月ちゃん、悪い、ビ-ルが冷蔵庫に・・、頼む・・」
「・・、えあ、ああはい直ぐに・・、え~嘘・・、立たれんけえ大変・・」
「這って行くんだ・・」「・・あ・・はい・・」
何と腰が抜けたのか、這いつくばり何とか出て行った。
 慌てて居られたのか、沢山ビ‐ルを抱えて戻る。
「飲ませてあげて、ああ駄目じゃあんたが口移しで無いと駄目、受けれんと
思うけど・・」「え、口って・・」「そうや、口移し・・」「・・」
一瞬戸惑うが、意を決し多くのビ‐ルを口に含み、姉の顔を掴み口移しする。
・・、ゴクンゴクゴク・・ごっくんと飲んでくれた。
「僕にも同じようにして飲ませて・・」「・・、え~・・、あはい直ぐに」
何と嘉人の口に紗月は唇を重ねる含んだビ‐ルを送込む、其処も音を立てて
美味しそうに嘉人はビ‐ルを口中に迎えた・・。
「上手いが、なんともう少し欲しいよ、紗月ちゃん・・」「え、はい・・」
又も缶から自分の口にビ‐ルを含むと直ぐに嘉人に送り込まれた。
 「紗月、私もやくれんさい・・」「はい・・」
忙しい紗月、既に二缶目のビ‐ルで送る。
「上手いね益代・・」「ええ、あんた最高じゃがね、今日はとんでもない所
に飛ばされたが・・」「いいやそれは自分でいきんさったんだがね」
「言えるね、感謝じゃ・・、紗月、まだ欲しいと嘉人さんが・・」
「え、あはい・・」又又同じ行為をする。
 「え、ア、あ・あま~紗月・・」何と口移しする中で嘉人の腕が紗月を
とらえて抱締めると、ビ‐ルを移す口が離れない、キスを紗月は受けていた。
其れが動じずに紗月も相手に任せてキスのお返しをしてしまう。
 「良いよ、紗月見事よ、其のまま進んでみんさいや、姉が助けるけえね、
良いか、此れからあんたも此処じゃ獣に為りんさい、苦労してきた分、
此処で弾けると、又頑張ろうと思えるがね、良いわ良い子よ紗月・・、
あんたには善がる権利が有る、苦労を其処で喜びに変えようね・・」
背中を撫でながら姉の益代は泣き顔で話していた。
 「プハ~っ、お姉ちゃん、キスした・・」「うふっ、何年ぶりじゃね」
「覚えとらんけえね、でも美味しいキスや・・」
「良いね、其れ其れ、可愛がられんさいや、あんたは益代以上に苦労して
来た、存分に喜びを受けなさい、あんた・・」
「煩いぞ、興奮しているんじゃないか、野暮ですよ」
「あ、そうね、じゃ脱がすからそのまま縋り付いてkissして貰えや・・」
「・・」返事の代わりに紗月はキスを仕掛けた。
その間、器用に益代は妹の衣服をはぎ取って行く。
 「ええ~~~~綺麗だが~~~なんとなんと凄いぞ此れ宝物を見つけた
ような気がするぞ、益代、見事や・・」
「ええ、私もそう見ていたんだけえね、勿体無いが、こんな良い体使いん
さいや、此れからどんどんじゃねあんた・・」
「おう、真そうなるがね、じゃ裸を姉妹で魅せろ、立って、二人でな、
頼むけ」「高くつくけえね・・」「良いわ、なんぼでも見たいが頼む・・」
益代が妹の手を引っ張り立つと嘉人の前で露わな姿を魅せ、ひと廻りする。
「・・、素晴らしい眺めだぞ見事、美しいが二人とも凄く綺麗、なんと・・
く~溜まらんぞ、紗月来い寝ろ・・」「はい・・」
遂に遂に始まろうとしてる、其れを見る益代の顔が泣顔に変化していった。

                   つづく・・・・。



















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・26》

 翌日も部屋に篭り計画書の内容を詳しく補足、土曜日で休みの純佳ちゃん
と初めて会うコンビニをされる雅美ちゃんと計画書作成にいそしむ。
雅美ちゃんは聞いた通り頭が切れ明快な女性、人材に恵まれていると感じる。
多恵さんも其処は目を細め見ているだけ、ほほえましい若者を眩しく見えた。
 昼過ぎ、多恵は嘉人と話をする、「ま~じゃとりあえず呼ぼうかね・・」
「え・・」「実はね、朝方電話が来たんよ、娘からや其れでねお父ちゃんが
早く行きたいとせがまれてるって笑えるやね」
「じゃ呼んでください、此処も先に見聞して欲しい、大事な方でしょうが」
「そうかい、じゃ呼ぼうかね・・」「是非・・」
急に元気な声に為られる多恵さんを見て笑えた。
 午後から今後の事を純佳ちゃんと雅美ちゃんに伝え、嘉人は多恵さんから
明日夕方に来ると聞くと、直ぐに又も実家にと戻った。
 戻ると一番に電話を懸ける、その相手は雅美ちゃんから聞いた、水回りの
工事が出来る職人に電話をして三日後に来て欲しいと告げ、同じような仕事
がもう一つあると告げると、喜ばれた。
其れを傍で聞く益代は笑みを浮かべ、行こうと嘉人を連れ出した。
「何処・・」「行く先は内緒じゃけえね、いいからこの道を走ってて・・」
言われるままに何とか道には雪がもう無いから気持ち良く走れる。
 「ええ~これは、なんと、この先に断魚渓が有るだぎゃ・・」
「ええ、ようしっとりんさるね、そうじゃが、有るよ、景観が良い場所、
でも冬は行けんけえね」「聞いたが、其処を通り過ぎるんか・・」
「ええ、道なりよ」従い走る、本当に左は断崖絶壁に断魚渓だった。
 「ええ、未だか・・」「もう直ぐ今迄は邑南町、此れから川本町に入る」
「そうなるんか、ああ、じゃ江川・・」
「良くしっとりんさるのう、そう、大きな暴れ川じゃけえね」
そんな会話をしながら進んで行く。
 其処から十五分、山間が消えて先が見通し出来るほどの場所に出た。
「もう少しよ、川に突き当たる前に右に道が有るから其処を上がって・・、
ああアソコよ」見逃すほど狭い道を駆け上がる様に登る。
 「え・・」「前にある家」「・・」言われるその家の庭に車が入った。
 車を降りると、「アンタ後ろ見んさいや・・」
「え、ア、あああ~~~なんとなんときいいいれいだぎゃ~江川か・・」
「そう、此処は見晴らしが良いでしょう」
山裾の高台に家が在り、其処から抜群の景色が見れた、江川が流れる様が
見えているし、なんと高い位置から見ると、その川はまるで大蛇がクネリ
曲がる様な姿にも見える、キラキラと光る水、その先はあの日本海にと
流れ着く川だった。
 「ま~よう来ちゃんさったね・・」「え・・」「お母さんです」
「此れは知らぬとはいえ御無礼を前田嘉人と申します」
「ええ、聞いとりますけえね、今回は大変な事受けて頂いたと聞いて泣き
ましたけえ、家に戻そうと思っていたんですけえね」「そうでしたか・・」
「此処は寒いけえ、上がりんさいや・・」従って家の中に入った。
 「この度は偉いお世話になってしまい、申し訳ありませんでした」
「ええ、お母さん、止めて下さいよ、其処は僕が生まれた家でも有るし、
お礼などとんでもないですよ」「いいえ、其処の中身はよう知っとります
けえね、泣いて話を聞かせてもろうた、本当に感謝ですけえね」
六十前後か、そう言われた。
「インスタントで良いよね」「ああ、何でも良いが、景色が最高、縁側で
コ-ヒ-飲みたいがね」「良いわ、寒いわよ」そんな会話をする。
連れて来られたのは益代さんの実家だった。
 此処は川本町因原という地名と聞くし、眼下に川に沿い線路が見えるが、
其れは三次と日本海に面する江津を繋ぐ路線三江線、然もこれも後僅かで
廃線になると聞くと、寂しい気もする、ここ等で住む人は特にお年寄りに
は不便にはなる筈、そんな事を聞きながら縁側で飽きずに眼下の江川を
眺めていた。
 「お前、わしゃ友達の所に行くけえ」「うん良いわよ、後で電話するね」
「判った、前田さんゆっくりしちゃんさいや」そう言われて出て行かれる。
「益代・・」年上だけど先日からそう呼んでいる。
「うん、少し待ってて」「何か在るね」「そう、有る有り過ぎ、相談よ」
「何・・」まだ残るコ-ヒ-を啜るように飲んでいた。
「あのね、断りが有るの・・」「何・・」「頂くお金よ」
「それが、少ないのか良いよ・・」「ううん、そうじゃ無いしあんたには
感謝しているだがね、でもね聞いてね怒らないでよ」「聞かせてくれや」
 其処から益代が話しを始める、十分と短かったが、肝心な事は聞いた。
 「え、じゃ此処に妹さんが居るんか・・」
「それがね、聞いた通り息子が頭が良いけえ、松江の工業高校に入学した
んだけえね」「ええ、良いじゃないか、そうか高校生かね」
「そんでね、家が大変なんよね」「・・」
「其処であんたに許しを願おうと来たんだけえ」「何・・」
「あんたから頂いたお金半分はこの家の妹にと思うけど良いかね」
「良いよ、渡した後は関係ないがね、待って、じゃその金・・」
「そう、下宿させているし、公立の島根県では一番の高校よ、学費も安い
し受かると出してやりたいが・・」「うん、判る」
「そんでじゃね、あんたが紹介する人に益代が良いといんさると・・、
其処も半分は此処にと思っている、だから最初に話をして置きたかった」
「成程、良いよ凄い事じゃないか、助け合う姉妹か泣かせる」「あんた」
「其処は聞いたら何とかせんとな・・」
「ねね、だから妹には電話で長々と事情を話しているんよ」「事情・・」
「うん、あんたとの事も此れからあるかと思う方の事もよ」
「ええ、じゃじゃ、益代・・」「御免、相談してからと考えたんだけど、
あんた忙しいでしょうがね、其れで先走って、こんな良い事紗月は知らん
けえね・・」「紗月さんかね」「うん、良い子よ、頑張るし健気・・、
夫は早くから居らん・・」「居らんとは・・」
「逃げんさった、都会が良いと」「・・」もう其処に返答が出来なかった。
「そうか、じゃあ益々大阪のおじさん喜ぶぞ」「そうなるん・・」
「あ、益代の妹なら見んでも間違いはないわ、良いよ其処は別口で考える、
益代の金は触るな自分で使いんさいや、其処は何とかなる、必ずな・・」
「あんた~~」縋りついて泣き出す。
頑張る妹を見て見ぬふりは出来んかったと思えた。
 「もう直ぐ帰るけえ・・」「え、仕事でしょう」
「ううん、今日は日曜日、個人で開く郵便局に勤めているけどお給料が
田舎でしょう安いし、でも働く場所が無いけえね」
「言えるね、そうか・・」嘉人の天を仰ぐ顔が紅潮する。
 「お姉ちゃん、遅くなりました・・」
「往々、戻ったかね、はようきんさい、紹介するけえね、益代の命の人よ、
あんたもそうなるからね」「え、では、初めまして、益代姐さんの妹、
紗月と言います」「此れはご丁寧に前田嘉人と申します、お姉さんに世話
になっています」「ええ、反対じゃけえね、紗月、如何・・」
「ええ、お姉ちゃん、今言うの・・」
「ああ、初対面じゃろうが、早く聞きたいがね・・」
「お姉ちゃんが話して居た通りですよ」「じゃじゃ、合格かね・・」
「ええ、其処反対でしょうがね、私が良くても相手が如何かでしょう」
「あ、そうか言えるね」姉妹で笑い合う姿にも目頭が熱くなった。
(世間では色々有るんだ、そうか姉妹か良いな可愛い可愛くて素直か・・」
 家にはいると奥の部屋にと行かれる。
「ねね、如何・・」「如何するん・・」
「抱いてあげてよ、紗月は純情だ、長い間男が言い寄られてもトラウマ
で寄せ付けんけえ困っているのよ」「なんと、そうなるんか・・」
「ねね、お願い不足なら姉が頑張るけえね」
「ええ、それ以上がんばるなや、男は逃げるぞ」「嘘、本当に・・」
「ああ、普通ならな、僕が逃げんぞ、益々食らいつくがね」「あんた~」
「おいおい止せ・・、聞こえるぞ・・」
 そんな遣取りをしながらも、此処はなんとかしようと思う瞬間だった。

              つづく・・・・。






















【★緊急提言★】今の日本の皆様にお願いしたい事・・。

 世の中は今まさに未曽有の思わぬ事に為りつつあります。
コロナで何もかも形が崩れて行く様を見て居れないですよ。
世間は其処を我が事を棚に上げつつ、向かう矛先が政治にと集まって行く。
其処を勘違いせずに、何とか国民で此処ですよ、頑張りませんか・・。
 何もかもコロナで押し潰される様は目を覆うほど大嵐に変わり、
国民を襲って来ています。
如何か勘違いなさらずに、自分たちだけでも気が付けば防御に徹し、
収まりを待つしか無いでしょう。
ワクチンが来るまで、あと少し、外出を控え家庭に持ち込まない工夫は、
其々が考えて、必ず実行して居れば、難は逃れます。
仮にかかってしまえば周りに迷惑かねない様に、治るまで頑張って・・、
そうしてやがて明るい日本が来るはずです。
 マスコミに踊らされず、わが身は自分で守りましょうね。
政治も頑張っている最中に、悪者が総て其処だと行く感じがして脅威です。
今だからこそ、風評に押されずに、自分たちが気を付けないと、
人や物の所為にはしても疫病神は逃げてくれませんからね。
如何か、ここ等で、立ち止まり、自分が如何すれば良いかだけを守り
生きて行きましょう。
 お願いです、コロナコロナの日々の生活に流石に嫌気がさしましょうが、
此れからですよ、此処でもう一度踏ん張り生きる、コロナに負けない、
頑張りましょう・・・・・・・・・。
   日本人なら必ず耐えて明るい先を目指事が出来ます、必ず・・。

傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・25》

 歓喜絶頂と言う山の頂上に登頂した益代、泣き叫んでがんばった後、
其処から見える景色は得も言えない程心身ともに征服感が味わえた。
誰しもが容易く登れる山じゃない、其れが何と一日で其処に上がる意欲と
決断をした事にも驚かされたが、其処は総ての喜びの最高峰だった。
 寝床に運ばれて横たえる益代の身体、既に紅潮し余韻を残したまま、
なんと相手が今度は攻撃側で挑んで来た。
「え、え、え、えええ~嘘や~」途轍もない攻撃に受ける体が追付けない、
其れほど豪快で逞しく挑まれる中、益代は、この世でこれだけの強欲な女が
居るだろうかと思いつつ迎える益代も反撃開始、なんと上で楽しみ味わって
来た風呂場での歓喜と大違い、此処はまるで地獄と天国との行き来に為る。
 とんでもない強さのアソコ、迎えている穴は喜渋の汁を湧き出させ応戦
するが、其処は総て我が身を楽しませるための潤滑油になって行く。
突かれた、ぶち込まれ続ける穴は等々麻痺状態、考えられない程強靭な男、
其れにしがみ付いて、なんと初めて味わう喜悦の嵐、此れが在れば何でも
出来そうと我が身が喜びの渦の中で溺れる様を知らされる。
 此処でも三十分、風呂の同じ時間と雲泥の差、風呂では自分で制御も往く
事も叶うが、受ける側に為ればそんな柔な事じゃ無かった。
今まで生きて来て、こんな歓喜で泣き喚くなど考えもしていない、
其れほど有り得ない世界にと向かわさせてくれた男に、総てを投げ出して
でも付いて行こうと決めていた。
 「あんた~~~」か細い声で呼ぶ益代、一時間前と偉い違う声と姿・・、
其れに心が折れた後の虚脱感、喜悦感何もかも味わい、益代は嘉人命と心で
叫んだ。
 「ふ~遣り応えあるだぎゃ、とんでもなく暴れさせてくれた、感謝感謝」
「あんた~・・」益代はあんた~としか言えない、何もかも、此れからは
嘉人好みで自分を作り直そうと決めているのだ。
 「ねね、お願いが有る・・」「何・・」
「一段落したら行って欲しい所が出来たがね」「何、仕事か・・」
「言い方に寄ればそうなるね」「なんじゃ、その言い方変だぞ・・」
「ううん、何時身体が空きんさるんかね・・」
「何時でも良いけど、今日明日は駄目だぞ、田所に向かう」
「良いわ、その後でも・・」「何処に行く・・」
「内緒や、でも後悔させないけえね」「はいはい、嵌めたくなる穴の持主殿」
「いやだ~・・」何と一時間でこうも変われるのかと嘉人も苦笑いする。
 昼過ぎに田所の中谷に来ている。
「ええ、じゃ既に・・、早いが・・」多恵さんから報告を聞きながら嘉人は
此処も大歓迎をされている。
「だから、こっちが戸惑ってな、急ぎん去んなとブレ-キ役や・・」
玲子さんが笑いながら多恵さんと共に報告される。
 「嘉人来て・・」隣の部屋に向う。
「如何・・」「ハイ、向こうは既にばっちりと決めてきました、お父さん
何時でも来てと言って下さいね」「ま~真か早いがね、何でねじ伏せたん」
其処から中身を多恵さんに話す。
 「ええ、ほんまか~嫌だ~じゃじゃお父ちゃん喜んで躍るわよ、なんと
でかしたね、あんたは相当な悪ね、金で弄び次第にそっちにか、で娘は」
そこからも今は未だ後にした方が楽しめると知らせる。
 「こいつ、遣るじゃない、今度は此処や・・」「え、如何なっています」
「聞いて・・」そこからこの家の中身を聞かされた。
 「ええ、じゃじゃ大阪に向かわせるの・・」
「ええ、其処でこってりと味合わせる、美保入れてね」
「あらら、最高、じゃ僕の出番が有りますよね」
「大有りよ、主役が居ないドラマ何て無いわよ」
大笑いされ其処から今度の仕事の話に変わる。
何て人達かと頭を疑うほど切り返しが見事、仕事の話は進んで来ていると
知らされた。
「良いわね、其処と仕事は別よ」「はい心得ています」
「じゃ、計画書作成、其処に資本金と会社名、役員と、事業の工程表・・、
施設の建設、事業開始の期日、部署の配置と人員、農具の搬入や多恵がする
事業の中身を書いておいてね、肝心な審査部は嘉人が居なさい」「・・」
何と既に全てを見て居られる事に驚きを隠せなかった。
「それでね、初会合、参加しそうな人を集めて開こうと思うけど、田舎は
そんな場所が少ないのよ、其れで常さんが御寺じゃ如何かと・・」
「ええ、お寺ですか・・」「そうや、其処なら頼めるし喜ばれると・・」
「なんと、お寺か・・、別に何処か無いのですか・・」
「幾ら集まるかまだ定かじゃ無いけど、話を聞くと若者軍団と大人たち、
相当数集まると思えるわ」「じゃ、生半可な計画書じゃ笑われるね」
「ええ、性根を入れて作成よ・・」「何時までです・・」
「三月の末当りが目標、其の後からは田舎は農作業が・・」
「あ、そうか、じゃ今回は間に合わないかな・・」
「其処、焦っては駄目だけど・・、機械は購入は出来るけど施設がね・・、
其処も聞いて見ましょうよ」「だね、問題を投じると相手も真剣に考えて
くれそうやね」「はい、其処が付け目です」
「遣るじゃない、良いわ、そうして計画書作成は、この家の純佳ちゃんが
適任よ、既にPCは相当熟されてる、役所務めだから夜は空いているしね、
頭を寄せ合い作りなさい楽しみじゃないね」「多恵さん・・」
「うふっツ、お父ちゃんの喜ぶ顔が浮かんで来るやないね、こいつめ」
頭を叩かれて笑われた。
 その夜家の中は嘉人と純佳ちゃん、多恵さんと家の女性が別れていた。
「ね、此処如何し様か・・」「うひゃ~出来つつあるだぎゃ、驚いたぞ、
何何処・・、ああアソコは役員は既に頭の中に有るけど如何し様かな・・」
「何方達なの・・」そこで純佳ちゃんには総てを話そうと決める。
「大阪で二人、名古屋で僕入れて二人、此処の家は一人と僕の里で一人、
後は決まっていないけど・・」「最低八人よね」
「うん、だから後決めるとしても地元で数人かな・・」
「じゃ、決めている人を書出して後数人は地元からとで良いじゃない、
興味が湧くよ」「なんとそうだね、決まりだ其処はそうし様よ」
「会社名は、石見新興みらい・・よね」「うん、駄目か・・」
「ううん、素敵よ、未来がひらがなじゃないね、粋よ最高・・」
そう言われる。
「資本金と定款はと、農業全般と起業育成援助、福利厚生全般で如何・・」
「最高です、良いですね」「後は工程表と、設置場所ね、此処空白にして
いましょうよ、会議で色々と出て来るし、其処は地元からの声で立上げる
方が得策よ」「従います」「で、後は部署ね、其処如何する・・」
「開発部と活動部、機具管理部、総務部、営業部と審査部で良いと思う」
「了解明白ね、素敵よ嘉人さん」「ええ・・」
苦笑いしながら、計画書の骨組みは着々と作成されて行った。
 二時間かけて作成し、其れを多恵さんが居る場所に持参する。
「・・、・・、良いわ良いじゃないね、此れで良いと思う、空白が味噌ね
地元では大変な騒ぎになるね、玲子さん常さん見て・・」
PCをずらして見せる。
「・・、ま~凄い事に為りそうじゃ無いか、怜子お前腹くくりんさいや、
家で役員かね・・」「常さん名前貸して下さいね」
「ええ、わしか駄目じゃ、務まらんぞ・・」
「いいえ、多恵には必要なんですのよ、お年寄り相手の仕事にと考えて
いますからね」「あ、其処なら良いぞ、なんと上に早く行かせん積りかね」
「ええ、こき使いますわ・・」「うひゃ~・・」そこで大笑いする。
 長い間PCを覗込んで話が弾んで、その間純佳と嘉人は傍でコ-ヒ-を
飲みながら名目の説明をしていた。
 「良いぞ、凄いがね、玲子・・」
「本当に立ちあげんさるんだと驚きつつ感激ですけえね」
その言葉が総てを言い表して居た。
「じゃ、骨格は其れで良いわ、後は岡田さんと太田さん如何し様かね、
常さん・・」「そいつら使えるけえね、入れて置きんさいや、嫌なら後で
外せるじゃろうがね」「うひゃ~きついお言葉、じゃそう従いますね、
聞いた純佳ちゃん・・」「ハイ、じゃ役員は八人決まりました」
「後二人は空白にしててね、十人で立ち上げる」多恵さんの一言で決まる。
 流石に疲れた嘉人、その夜は爆睡、鼾が凄いと多恵は部屋から逃げて
玲子さんの布団に潜り込んでいた。

            つづく・・・・。























傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・24》

「ね、前田さん、私らも加えてくれんさいよ」
「あ、其処は此れじゃ拙いよ、此処での事は内緒に出来るか・・」
「必ず守るけえ・・」「じゃ、あんたらは別の事を頼みたいが・・」
「え、何です・・」そこから嘉人が描く事を若い二人の女性に話ししをする。
 「ま~じゃ私らで若者を・・」「ああ、其処が一番肝心です、其処で一つ
お願いが有る、あんたらは田所の中谷の純佳さん御存知か・・」
「え、ああ~お姉ちゃんや、ねねバレ-部・・」「ひや~そうや、其処か」
「ああ、お世話になっているし、既に其処で動かれても居る、其処に合いに
行けや、其れで考えを固めて欲しい、序に其処にはあのコンビニの娘さんが
加わって居る筈、其れと合流してくれんか・・」
「なんと、凄い、じゃ、雅美さんかね」「そう、其れと組んで派手に動きん
さいや、資金は出しているし、此れからも出す、頼めるか・・」
「任せて、其れで私らは如何すれば良いの・・」「何が・・」
「一緒でしょう身体・・」「え、あああはっ、其処は未だだ、若い子は苦手
でな、今は僕も年増に習っているんだ」「ええ、そうなの、聞いた智美・・」
「うん、でも其処は別で良いじゃないね、此れから若い者集めて話し合おう」
「良いね、じゃ純佳さんに合おう・・」「良いぞ、イケイケドンドン進めや、
ああ、其れとな、まだ頼みが有るが、若者で機械修理や弄りが大好きな人と
PC使える若者と、人を動かせる力が有る若者、女性でも男性でも良いぞ、
集めて話しをしてくれ」「ええわ、任せて忙しくなりそう,盗聴大成功ね」
「こら~・・」「お母ちゃんごめんよ」舌を出しながら謝る。
 「じゃ若者で組んで、結成出来たら呼んでくれ説明をする」
「了解です、行こうか・・」「ええ、夜中だぞ・・」
「若者の夜は大人と違います」「参った・・」嘉人が笑う中家を飛び出た。
 「聞いたか、此れは進められるぞ」「聞いた、此処は大変な騒ぎになる」
「ああ、根こそぎ掘り起こし耕そうかね」「あんた、凄いがね・・」
「此れ渡す内緒だぞ、後は大阪から来る人からも同じ金額を出させる・・、
少ないが長い付き合いになりそうだしね、此れで暮らしを・・」
「あんた、気い使わんでもええけえね・・」
「其処は男の務めじゃろう、良いわ其れで身綺麗にしんさいや・・」
「あんた・・」「頑張ろうね、此れからじゃ、此処を変えて楽しもう」
「あんた凄い男よ、若いのにね」「其処でじゃ、風呂入るけど・・」
「二万かね、良いわ洗うけえね」漸く其処まではこぎつけた嘉人、
これからだと気を良く持って風呂に向かう、時間は既に午後十時を過ぎた。
 残り湯だけど自分しか入っていない湯、浸かりながらこれからの事を
考えていた。
 「入りますよ・・」「どうぞ・・」遂に始まる、長い時間懸ったが、
其れが功を奏していると思える。
「あんた、此の侭かね」「ああ、出来れば脱いで入ろうよ・・」
「え、高いぞ・・」「じゃ一万追加です」「阿保じゃね、じゃ従うかね」
本当に裸に為られて洗い身体を湯に浸られた。
 「ふ~、考えても居らんかった、直ぐ項出来るんじゃねいい経験した、
わしらは其処は疎いし、抱かれて男が往くと終り、其れが普通と来てる、
みんな同じようなものよね」そう言われながら豊かな胸が誇りか、湯から
半分食み出て湯が揺れていた。
「良いね、浴槽を早く広くするか、此処が工事で一番先じゃね」
「あんた、あんた~」そこでキスをするとしな垂れかかり手が背中に廻る。
其れがゴ-サインと思った。
 数時間前までは此処までは望めないとだが、相手が嘉人の策略に乗じて
挑まれている、其処が今迄とは大違い、最初から嘉人の攻撃で相手が嫌々
ながらも陥落寸前、此処では破廉恥はそうは出来ないだろうと来たが・・、
中身はそうじゃ無い、身を剥がすと其処も都会と同じ人間と思え出す。
一番は気懸りな親父の里の家、其処で一日で何とか此処まで到達出来た事は
無論、噂と金が物を言う、其処は都会と何ら変化は無い、だが、多少の金額
で都会と其処は雲泥の差、都会で起こそうものならとても今の資産じゃ無理、
此処では可能と思えた。
 「あんた・・」「あ、御免、益代さんに酔い痴れていたんだ」
「嘘、もう如何すれば良いの・・」「其処か、じゃ僕のを握っててよ」
 「・・、・・、う、うななな何々ような何々うひゃ~信じられんが~~、
酷いが~あんた酷いがね・・」「何で・・」
「馬鹿馬鹿、早く教えんかね、あんた酷いが・・」「駄目かね・・」
「阿呆、真反対じゃがね恐ろしい程でかいが・・、初めてじゃ、此処が
イヤダ~膨れて来たがね」「風船か・・」「阿呆そうじゃ無いがね・・、
大変よあんたあんた凄いから大変、此れこれがででかいがあああ~・・」
何とも煩く忙しい相手、既に全ての棒を両手で測る様に滑らすと、
顔を嘉人に向けて自分からデ-プキスを仕掛けられた。
 此れが正しく豹変、今迄は抵抗され反抗されていたが、今は真反対、
其れが良いのか何時に無く嘉人のアソコが大膨張極まりない程聳えて来た。
「上よ、あんた腰浮かしんさいや・・」「・・」
従うと、なんと直ぐに口に迎えほうばると、強烈な刺激を棒に伝わった。
 其処からが猛烈、長い髪が振り乱れ、頭が豪快に極捲り、棒が喉奥まで
迎えてくれる中、喜悦が嘉人を真ともに襲い掛かって来た。
感極まる嘉人は腰を上げ続け、なんと浴槽から外に咥えられたまま転がる
様に落ちた、其れでも口から外されて居なかった。
 嘉人も応戦、乳房に顔を埋め横に頭を振りながら吸い上げて押して乳首を
噛んで叫んで行く。
これ程の興奮は久し振り、相手がとんでもなく動く中で嘉人の中でマックス、
其のまま相手を反対に向けると、今度は両方から卑猥な音の連奏・・、
猪狩上げながらも口から決して棒を外さずに吠えられる、良いが良いよ良い
からあんた~良いが此れよ此れこれや~・・、又も叫んで棒を手に当て扱き、
なんと嘉人を寝かせた侭、益代は上で跨り歓喜、待てないから許してえね、
鎮めてくれんさいや入れるけえね・そう叫んで・・ズズリリリッズズンと
棒が減り込んで迎えた。
 「く~~~良いが良いが良いぞ益代の穴が良いが最高じゃ、そうや腰ゃ
揺すれや来い暴れろ~、良いぞもう許さんからな、朝まで外さんぞ・・、
最高に気持ちが良い穴だがね、良いわそうそうや~そこでとべえええ~~、
腰じゃ揺すれ行け往け往けや飛べや~往くんだ何度でも今まで損した分・・、
此処で元を取るんだ、暴れんさいや迎えちゃるが・・」
嘉人も初めて真底狂って行く。
 上でガナリ立て頑張る益代、鬼気迫る顔でのた打ち回り何度も往くが~
と嘉人の上で倒れ込んで荒い息を魅せる。
正に豪快極まりない姿、其れが益代の真骨頂か、今迄そうならなかったから
だが、今は最高に迎えて泣き叫び踊る中で泣いていた。
(有った在ったがね此れが嘘みたいだけど合うわ、合うよ・・)
硬い洗い場で嘉人の背中は真っ赤、其れでも上で暴れる益代が可愛かった、
自分で呆れる程酔いながらも見返りはちゃっかり男に与えて、
其れ以上な喜びを求めて腹上で暴れる姿は絶品そのものだった。
 でかい尻が股の脇を擦りながら動く中、既に益代は失禁を二度していた。
其れほど有り得ない快感、増幅を重ねて益代の脳を襲って来た。
とんでもない世界に飛ばされ戻れない我が身と喜悦、其処が総ての益代の
思いを味合わせてくれていた。
 三十分頑張った、挙句に泡を吹いて横に倒れ込み荒い息を男に魅せる。
「・・」「・・」最高な経験を嘉人も得ることが出来ているし、
相手も今までに無いほど相手に向かい自分から身を奮い立たせ歓喜の渦に
減り込んで往った。
 「あんた、物凄い経験したけえね」
「僕もや、受けるととんでもなく穴心地が良かった・・」「あんた・・」
「いいから今度は寝床で攻撃するよ」「え、まだいけるのかね」
「阿呆、これしきが何、朝までじゃ良い穴を見つけたぞ、其処が凄く良い
が益代」「あんた泣いた」「泣け、今迄苦労した分その涙で洗い落とせ」
「うん・・、有難う・・」しがみついて嗚咽、本当に泣いている。

              つづく・・・・。
















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・23》

(これは,若しかして洗脳か・・、なら良く考えて実行するほうが最適・・)
嘉人は総決め込むと益々その地域にと益代を導いて行く。
「僕でも良いけど、相手は普通の男性、僕を別に考えると気が楽になるよ」
「え、意味が判らんけえ、なして・・」そこから嘉人の説が始まった。
 「ま~じゃ何かね、男は性格が違えば求める事も変わるんですかのう」
「ええ、其処はそうです間違えると相手も自分も失望する、其処で最初から
その相手を観察、其処から如何動けば良いかを探る、その仕事が一番肝心」
「だから、其処が聞きたい・・」「じゃ僕にはどうすれば喜ぶか考えて見て、
其れを教えて・・」「待ってくれんさいや、あんたかね・・、ああんたは女
の裸を見た後どんな味かと思う事が有ろうが・・」「当たり其れから・・」
「え、其れからかね、何でじゃ其れで良いじゃろうが・・」
「其処を極める事、見て楽しめる相手なら体を魅せつけ、抱いて楽しむだけ
なら、其処は省く、男が求める事はこの人は何かを考える事・・」
「じゃ今のあんたは・・」「当てて見て、違えば違うと言う・・」
「ようし、待ちんさいや・・」酒が乗せたのか欲求不満が其処に押し上げた
のかは知らないが、今は最高にその道を突き進もうとされて居る事は違って
いないと確信する。
 「ああ、あんた今益代の情けない体を早く見たいと・・」
「うひゃ~あたりや~驚いたぞ・・」
「じゃ反対に男を見たらわしが考えて居る事を聞きたい、嘘なら当たらん」
「だね、待って・・」「・・」「あ、見えたぞ・・。金は欲しいが、こんな
事までして良いのかと・・、でも何とか此処で踏ん張れば・・か、成程ね、
ええ、あはっ、其処もかね、良いわ益代さん、僕の事を考えて居りんさる、
アレが強いのかね、普通なら如何でも良いが、入れた後情けないなら我慢
するかな・・と・・如何・・」
「ええ、あんた、ま~其処迄、恥ずかしいがね、半分当たりや、でも勘違い
が有るけえね」「え、ああ其処は持続は如何かと・・」
「え、ま~あんた凄いがね・・」「じゃ如何すれば喜んでくれるん・・」
「其処は女じゃろうがね、アソコが一番じゃ・・」「愛撫は・・」
「最初はソコソコで良いじゃないね、後は楽しむ其処で持続も体も何もかも
が判るよ、其れで相手がどう楽しんでくれるかを考えれば良いじゃないか、
間違いか・・」「いいえ、大正解です、人其々趣味や性癖がある、付き合う
中で見えますからね」「成程、面白い・・」
「じゃ、その方を迎えると、家の改装を仕込みますか・・」「改装・・」
「ええ、台所の水回りと、風呂場を大改装、其れと一番はトイレ、田舎は
溜堀です、都会じゃ無い、其処も浄化槽を埋めて水洗にするのは如何・・、
此処には人が大勢来る事に為る、総て仕事絡みだけど地元や工事する人も
来るからね」「大金じゃろうね」「其処を吐出させる肉が必要ですよ・・」
「ええ、じゃわしか其れ・・」「そう、頑張れば出るよ」
「あんた・・、恐ろしい男ね」「え、何処までも追及する癖が有る、我慢
は出来ないしね、あれもそう・・」「ええ、真か強いんかね・・」
「誰にも負けん、其処は」「あはっ、いんさるのう男は其処だけかね・・」
「其処が威力を発揮するところですよ」
「呆れるが、満更弱くは無いと見ていたがね」「有難う・・」
「じゃ、来る人は人並みかね」「そう聞かされている、その方にはとことん
愛撫で楽しませて遊んでくださいよ」「やり方が知らんけえ・・」
「教えましょうか・・」「あんた、呆れる程アレかね・・」
「直ぐに判るけど・・」「ええ、じゃあんたも迎えるんか・・」
「其処は間違いなくそうなりますよ」「え、じゃ二人もかね、相手嫌がりん
さろうがね」「其処は既に奥様がそうし込まれて居ます、今も女性を奥様が
宛がっておられますからね・・」「えええ~真か其れ・・」
「事実そう、だから此処はその方の天国にしようと僕は企んでいるんです、
僕だけでは金が知れているしね」「幾らここに投資しんさる」
「如何かな、僕は後三億なら出せるけど、あの方は金は計算できないほど
有るし、みんな益代さん達の力で出そうよ」「ええ、あんた女を利用かね」
「そう言われれば実も蓋も無いが、其れが此処を凄い場所には変えられる、
資金は僕が事を起こし返せるし、此処が本当に変われるなら、益代さん協力
して下さい」「なんと、あんた女を餌にかね」「女性も男を迎えられます」
「呆れる・・」そう言われ呆然とされていた。
「娘は・・」「後回し、何も始まらないのに求める事は無理でしょう、
益代さん達で始めると後々何でも出来る様に為れる」
「本当か、じゃわしだけでは収まらん事かね」「そうなる筈・・」「・・」
もう言葉が出なくなる益代、呆れるより恐ろしいとさえ思えた。
 「事を起こすには其々やり方が有る、此処は僕がそう仕向けて進む、
後は流れが出来れば其処は閉じて、仕事に邁進では如何ですか・・」
「良いね、其れなら良いが、で何時かね・・」
「おう来たね、益代さんの肉を知りたい、事はその後かなだって教える事が
有るやもしれないしね」「うふっ、口実に乗せられた、如何するかな・・」
「良いですよ、お金が返せないけど・・」「え、其処か、卑怯じゃ無いか」
「如何思われても構わない、益代さんに殆ど僕が進む道は知られたしね」
「益々呆れるがね、酒飲むぞ」「どうぞ」何とか落城をさせたみたいだ。

 一方、とんでもない事が生じている。
家の近くの空き地に真っ赤な軽が止まっていた。
何かその中に人が居る、雪明りが車を際立たせているが雪に囲まれる空地
に、なんと家の娘ともう一人の女性が居たのだ。
「ねね、智美、凄い事になりそうよ・・」
「・・、うん、お母ちゃんよう遣りんさるわ、呆れている」
「いいや、ド根性が有りんさるけえ、私じゃとてもかなわないが、聞いた
でしょう、あの人此処で何かする事は決まっているみたいね」
「うん、其処は何か聞いて居るけど、こんなに詳しくは知らんかった」
「でも凄い二人とも、聞くと奥様が・・」「其処は一度会ったけど美人よ」
「じゃ、その旦那さんをかね、考えられんけえ・・」
「御金が溜まると、其処に到達かね・・」「智美・・」
「何よ、美沙ちゃん身体が震えている・・」
「当たり前よ、興奮して来た、ねね私らの出番有るんかな・・」
「何処の出番よ」「もう嫌やね、体やがね」「え、あんた気が狂ったんか」
「狂うけえ、此処が変わる事によ、遅れては意味が無いけえね、出番は最初
からと決めてあんたに聞いて来たんじゃないね・・」「じゃ本気か・・」
「ええ、変えようよ此処若者で・・」「あんた・・」智美は気後れしてた。
 「何か始まるけえ、聞こう・・」何とイヤホンを耳に当てている。
先ほど家に戻る中で智美は友に急かされ、盗聴器を部屋に仕込んでいた。
だから、最初からここで待機し中身を調べようとしたが、とんでもない展開
に慌てる智美、でも其処を跳ねのけ総て聞かれていたのだ。
 『じゃ如何しましょう・・』「最初は裸が見たい・・」「ま~助べえね」
「はい・・」「馬鹿、やるがね、見てて・・」
炬燵から出て立ち上がると、ジャ-ジを脱ぎ捨てた・・。
「全部よね」「はい、お願いします」「・・」睨んだまま下も脱ぎ捨てる。
 「わお~綺麗じゃないね、最高四十一才には見えんぞ、三十九かな・・」
「ええ、あんた冗談じゃ無いがね、震えているよ体が、恥ずかしいけえね」
「良いぞ、其処でくるりと廻って胸を突き出してポーズ」「馬鹿~~~」
叫びながらも応じる。
 「凄いわ、これ使うぞ、とことん鍛える」「あんた・・」
「もう良いぞ、有難う・・」さぶっ・・」
ジャ-ジではなく何時も着られているのかガウンを羽織り炬燵に入られた。
「良しこれなら見てくれは合格、後は中身じゃね」「風呂場の改装は・・」
「其処は出来るな、後は鍛えて台所と洗面所だね」
「ええ、あんたいけ好かんけえね」
「はいはい、でもよう其処まで来て頂いた、文句は無い豪快な人と見たわ」
「・・」「じゃ、此れから愛撫教えるね」
「・・、良いわ、こうなれば従うほうが得策よね」「そうですぞ・・」
「ま~嫌だその言い方・・」酒を煽り笑われる。
 酒を飲んでいると・・、「え、え、えええええ~嘘・・じゃ~~~」
「いつの間にか部屋に二人の女性は侵入されていた。
「智美・・、え・あんたは・・、ああ美沙ちゃんかね、何で嫌だ~此処に
来たんかね」「おば様、豪快ですよ、尊敬する」
「ええ、あんた何で来られたのよ・・」
「智美を嗾けてね、悪いけど、今迄の会話総て聞かせて頂いた・・」
「ううう嘘や~~~」かなぎり声で益代は叫んだ。
「まあま、其処は其処、素晴らしい話でね、感激と呆れと興奮が同時に
来てね、私ら車の中でちびっちゃった」「ま、智美あんた・・」
「お母ちゃん、凄いわ、私にはでけんけえね、でもアンタも酷い男ね、
金を餌にかね、お母ちゃんをないがしろにしんさる」
「いや、御免、其処は違うんだ」
「聞いて居るけど、何で其処迄人の為にするんか、此処で聞きたいけえね」
「ええ、今か・・」「聞かせてよ、そうでないと録音が出回るけえね」
「脅しか、参ったぞ・・」だが、嘉人はそんな事で慌てては居ない、
飛び込んで来られて二人は見事な若者だった。
 会話をする中、此れから如何展開すれば良いのかを考えて居る、
親子で睨み合う中、もう一人の女性は座り嘉人を見詰めて居られた。

           つづく・・・・。















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・22》

 「うん・・」良い匂いに寝ていた嘉人が匂いに起こされる。
「貴方、起きれますか・・」「え、何・・」
「夕ご飯、忘れていた、御免なさいね、御腹空いたでしょう・・」「・・」
「どうぞ・・」何と本当に美味しそうな夕ご飯、眠気が吹き飛んで、
座りお茶を飲んで食事を始める。
向かい側で益代さんも食べられる。
 「上手いっ、なんと良い味・・」「・・」「ふ~おいしいが・・」「・・」
美味しかった、珍しくご飯を御代わりして食べ尽くす。
その豪快な食べっぷりに、益代も微笑んで何度も頷き、自分も何時もより
沢山食べていた。
 「逆ですけど、お風呂出来ているけえ、何時でもどうぞ・・」
夜中でこの家で初めてテレビを点けニュ-スを見ていたらそう言われる。
「益代さんが先に入れば・・」「貴方が主なんですけえね、先にどうぞ・・」
「はいはい、又押し問答が始まるから従うかな・・」「ま~・・」
呆れるが、其の後笑顔が見れた。
 (ええ、良い顔しているが、なんと気で女性は変われるんか・・)
その笑顔に魅了された。
「あのお金の件は終わりですよね」「え、ああ借金かね、いんや~益代は
返すけえね」「じゃ、此処に二万円、置きましょう、此れは風呂で僕の体
洗ってくれるなら貴女の物です、多少返済に足せるでしょう、僕はお風呂に
入りますけ」「・・、・・」驚愕して座ったまま、嘉人が向かう風呂場にと
目が泳ぎながら向かった。
(え、何でじゃ、何で何で・・、あ~娘と話しているのを聞かれたのか・・
え~本当に・・)突然唐突に金を二万円テ‐ブルに置かれた、然も体を洗って
といんさる、何で・・、益々意味不明の興奮が益代の体内で湧き出て来る。
(嫌や~、何で何で・・)又もその疑問だけが膨れ上がる。
動けない、二枚の万札がテ‐ブルの上にある、其れを見ながら益代は固まる。
 「えっ・・」何と時間の経過を忘れ動けない益代の前を、風呂から上がり
歩き居間にと嘉人は向かう。
「益代さん、寝酒ビ‐ル下さい」「・・、えハイ直ぐに・・」
慌てて、ビ‐ルを炬燵に運んだ。
「二万円、惜しかったですね」「ええ、あんた、いや嘉人さん酷い・・」
「そうなるんですか・・」「そうじゃ無い、行き為りじゃし体洗えなんぞ
聞いた事が無いけえね」「じゃ、益代さん広島で体売るんでしょうがね」
「え~あんた聞いて居たんかね」「聞こえただけです、其れなら広島まで
でんでも此処で賄えば良いじゃ無いですか・・」「まかなうですか・・」
「考えて見て、体売って宿泊して食事して、衣服も買わないといけない
でしょう、其れに交通費やらなにやら、何して広島まで出て・・、其処を
考えると僕の提案は其れや総て省ける、手取りが大きい、然も聞いたら、
奴隷までもする覚悟何でしょう、二万如何します、広島に出て行きますか」
「・・」其れの返事は無かった。
「考えて下さいね、子供じゃ無いし、金は返せるなら其れも良いでしょう、
でも受け取れないからね、貴女が何言おうと男の僕は受け取る筈が無い、
そんな要らん事忘れて、此処であの美味しい料理を食べたいだけですよ」
「・・」「じゃ、布団敷いて下さい、寝ます」「・・、えあ、あ・はい」
隣の仏間に布団を敷かれた。
 だが、嘉人は動こうとしない・・。
「あのう敷きましたけど・・」「あ、有難う」ビ‐ルの缶を煽り飲み干す。
「足りませんか、持って来ましょうか・・」
「良いですね、さっきの煮物残っていますか・・」「有るけど・・」
「其れも頂戴したいけど・・」「直に・・」
何と、言われるままに抵抗が無くなり、動けた。
益代は苦笑いしながら、煮物とビ‐ルを持って来た。
「貴方も飲みませんか・・」「私は日本酒・・」
「おう、良いですね、じゃ僕も其処・・」「え、今から・・」「是非」
そうして、炬燵に入り、ちびちびと酒を飲み始める。
 それが何と相手は様子に変化が出だす。
「吃驚したけえ、お風呂で体洗うなんてした事も無いがね」
「だから良いかと、でも出来なかった・・」
「呆れて考えてたらもう出てきんさる」「じゃあのまま待ったら・・」
「如何かな、したことが無い事は出来んじゃろうね」
「そっか、惜しい事逃したが体洗って欲しかったな・・」「あんた・・」
「どうぞ・・」酒を注いで嘉人は微笑む。
「ねね、なんか他に返す事無いかね」「他ですか・・」
「ああ、体洗う以外にじゃね・・」「そうか、無いでも無いけど・・」
「有るんかね」「なんぼでも考えれば出て来るけど、どれも益代さんの
肉体関係ばっかしや・・」「え~あんた、呆れるがね、其処か・・」
「ええ、其処ですよ、でも未だ今のままじゃ欲しいと思えん・・」
「思えんって、悪いからか・・」「そう、磨かないと人前には出せんかな」
「出たく無いもん」「じゃ金は如何返すの・・」「其処じゃが悩んでいる」
「じゃいっそ一人の男に身を任せると、其処は直ぐに解決出来るけどな」
「身をかね、誰、アンタか・・」「僕でも良いけど、其れは無理と思うわ、
じゃ他の男じゃ如何かとね・・」「誰ね、此処のもんは駄目じゃぞ」
「あ、其処は違う」「じゃ誰よ」「気に為る・・」
「当たり前じゃがね、気に為る良い男かね」
「ああ、気は最高、然もお金持ち・・」「ええ、居るんかそんな男・・」
「居るよ」「何処に・・」「日本に・・」「もうあんた茶化すな・・」
「え、じゃ其の気かね」「・・」「そうら話だけじゃろうが、あの奴隷
もそうだったんかね」「うんにゃ~其処は其の気じゃがね」
「じゃ、何でも出来るじゃないか・・」「だから、考えていたんだ・・」
酒が進む中で話が意外と弾んで行った。
 「でもな誰でも良いとは為らん、その方は最高な女性の旦那様」「・・」
「それが、なんと益代さんを見初められたんだ」
「ええ、何時ですかいのう、知らんが・・」
「話も出て居ないからご存じない筈、でもお眼鏡には敵ったと僕は見てた」
「誰ね、え、あんたを知ってから誰も他所もんとは会うては居らんぞ・・、
え、あ、あ、あああ~あの人・・、まさか・・」「そのまさかですよ」
「嘘じゃ・・」「いいえ、田舎の朴訥な女性だしと見込んで居られる」
「え、何でじゃ、こんなわしじゃぞ」「磨きたいんじゃないかな・・」
「わしをかね・・」「ええ、他に誰が居るん・・」
「あんた、嵌めるのかわしを・・」「嵌めたいね、此の侭じゃ良い事も何も
ないままあの世かね」「あんた・・」「じゃ崖から飛び降りた気で任せる」
「・・」「ほら、意気地なしじゃね、其のまま何も良い事無しで終えるのか」
「・・」「返事が無いから、この話はご破算、誰か探すかな・・」
「何で其処までしんさる・・」「多恵さんは僕の相棒、その旦那さんも相棒、
だったら、体を持て余す男にと考えていたんだ」
「真かね其れ、奥さん悋気はしんさらんのかね」
「ええ、其処は飛びぬけた女性、自分も男を迎えたいから、そんな舞台に夫
を立たせたいと聞いて居る」「なんとなんと、有るんかそんな事・・」
「有るから、こうして話しをしているんだ・・」「・・」
酒が其処迄上がらせたのか益代は既に気も体も上気運に乗せられて行った。
 「恥ずかしい体じゃけえ申し訳が無い・・」
「じゃ磨こうかね、体だけじゃない、内面も磨けば良いじゃないね」
「如何したら出来るんかのう・・」「益代さんの其の気だけならまだ無理」
「だろうな・・」そこまで話しできて来た。
「身体は反応するん・・」「そこそこ人並みかな・・」
「人並み以上じゃ無いと、相手が飽きちゃうぞ・・」
「だよね、でも知らんけ~、わしは其処は疎いからね」「じゃ磨こうか・・」
「如何するんか・・」「慣れで進もうよ」「慣れか、何に馴れるんか・・」
「男にじゃがね」「如何する・・」「習うのか・・」
「習う、頑張って、その方が喜ばれる体に為れるなら・・」
「良いぞ、其れこそ益代さんじゃ、其れなら為れるかも・・」
「かもかね、成れると断言しんさいや・・」「ようし、従うならするけどな」
「従うよ、あんたに惚れ込んで従うけえ、こんな反感な気持ちは初めてじゃ、
あんたがそうさせたんじゃね」「ええ、其処・・」
「ああ、今考えると、本当に我がままじゃった、借金を返そうと・・、だが
よくよく考えたら、わしが情けないと思うからそんな反抗をと思え出したがね」
「良いね、其の気最高」「あんたがそうさせたんじゃないかね」「言えますね」
 お酒の助けを借り、本当に素朴で田舎の女性が思う様に付いて来てくれた。
嘉人は心からこの人を喜ばせて見たいと思う気が湧いて来る。

            つづく・・・・。




















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・21》

 暫く経つと、嘉人が口を開く。
「此れからの事を話して決めませんか・・」「え、良いけど何か問題・・」
「初めて一緒に暮らすんですからね、趣味も好みも知らないし、互い我慢は
嫌だし、其処で最初で決めごとをして、それ以外はお構いなしで如何です」
「良いけど、益代は何も言いたい事は無いですけえね」「其処がいけない」
「そう言んさっても、家の主は嘉人さんです、わしらは居候の身ですけえね」
「ねね、其処勘違いですよ」「いいえ、違いませんけえ・・」
「あのね、居候とは思っても居ないし、聞くと娘さんが此処を出たくないと
聞いて居るし、其れなら僕がしょっちゅう此処に居る訳にも行かないから、
好都合と・・」「・・」「其処は言い過ぎでした、お願いですから居候など
と思わないで気楽にして下さい、今まで以上にですよ」
「出来ないわ、そう言われてもはいそうですかとは行けませんよ」
「じゃ如何すれば良いんでしょうか・・」「いっそ奴隷扱いでは如何です」
「ええ、今時そんな言葉、日本ですよ此処は・・」
「其処は置いて置いて、そう決まれば気楽に為れそう」
「まさか奴隷で気楽・・」「ええ、何から何まで此処じゃ苦労して来た、
お金の工面やら何やらでもう疲れて、年より老けたと母が昨日言われて
ショックです」「見繕うとする気が失せていたからですよ、此れから身も
衣服も着飾って楽しくね」「・・」「其れでないと僕が困る・・」
「だから奴隷扱いで良いです、そのほうが本当に気楽なんですよ」「・・」
今度は嘉人から言葉が出て来なかった。
 「あのう、お金なんですけど、あいつがした分は払おうと思っています、
今は無いから少し待って頂けますか・・」「あいつって、おじさんの事・・」
「はいそうなります」「あのね、借金は貴女がしたんじゃ無いです、其れを
何で貴女が・・」「だって名ばかりでも夫婦でした」「それが何か・・」
「だから責任が有ります」「そうなるんですかね、僕には関係が無くなった
と思いますけど、離婚もされているし」「其処は別でしょう・・」
「ね、こんな話は辞めましょうか、やりきれない今後の話が大事でしょう」
「だからですけど、ケジメが・・」「じゃケジメ頂きましょうか・・」
「頂く・・、ですか」「はい・・」「お金ですよね」
「いいえ、其処は断じて受け取らない・・」「じゃ何・・」
「貴女が言い出したんですよ、ご自分で考えて下さい、僕は良いと言って
いますからね」「え、お金以外ありますの・・」
「あると思うけど何かは知らないし、貴女が其処を意地を張られるから有る
のかなと・・」「ええ・・」二人が顔を見合った。
「何か・・」「え、いいえ強情な方だと・・」
「え、なんと其処貴女が言います、其れこそ反対にその言葉お返ししますよ」
「ええ~貴方・・」漸く顔が綻びて笑われた。
 「ね、何でも言って下さいな、ケジメは付けたい、今後は総て貴方に縋る
事になるとしても、今迄はこちら側の借財ですし・・」
「何と、疲れる、止めましょうかこの話、先に進めないわ・・」
「じゃ、其処は後回しですの・・」「そう願いますけど・・」
「何かお金以外に在りません、だから奴隷にとお話した、労働でお返しなら
出来ますけど・・」「労働・・」「ええ、家の事や、外で仕事をすると
稼げるし、田舎だから知れているけど、介護も有るし・・」
「何と、又其処か、いいや勝手にどうぞ、駄目と言っても受けて頂けないし」
「・・」「止めましょうか、疲れる」「御免なさい・・」
「謝る事でも無いし・・」「・・」本等に僅かな時間だが、疲れて来た。
 「あのう、其処を決めて頂かないと此処に居る時が休めないの・・」
「じゃ出て行きますか、どっちでも良いけど、僕は此れから此処で何か興す
と決めて来ています、家の中でこんな話じゃ、僕が遣り切れん・・」
「御免なさい、私の気休めですね」「そうなるんですか、其処はもう良い」
「でも・・」「じゃじゃ、決めましょうか、其処・・」
「ええ、有りますの、なら教えて下さい、従いますけえ・・」
「じゃ、前の夫の借金は返して頂きます」「え、ハイ必ず、期間は・・」
「一月・・」「え~無理無理ですけえ、其処は一月じゃ無理、お願いです」
「いいえ、譲れません」「期間が短すぎます」「駄目です」「貴男・・」
「だから駄目ですよ、無理なら借金はお互い忘れましょう」「ええ・・」
「もう疲れる人ですね」「はい・・」「ええ、ハイですか・・」
「ええ、ハイです」負けた、本当に強情な人だった。
 縁側でコ-ヒ-を飲んでいると、雪解けの水の流れる音が聞こえた。
「一月は無理ですよ」「ええ、未だ言われている、勘弁して下さいよ」
嘉人は泣きそうな顔で言う。
「じゃ、労働でお返しできるなら一月で、どこかに出て稼ぐ・・」
「一月労働で、其れこそ無理でしょうが・・」
「無理を承知ですけえ、此れでも女ですからね何とか考えます」
「どうぞ・・、僕はその件はスル-します疲れた」
そう言って寝転んでしまう。
 本当に疲れた、嘉人はそのまま炬燵に入って寝てしまう。
 (うん、誰か来たのかな・・)隣の板間の部屋で話す声が聞こえた。
「何電話で帰れって・・」「うん、御免な、あの人と話して居る内に、
母さん啖呵切ったけえ・・」「何々ゆうたん・・」
そこから小さな声で聞きずらいが、何か親子で話されている。
 「ひえ~何で何で其処迄意地はったん、嘉人さんは良いといんさったん
でしょうが・・」「ああ、嬉しかったがね、でも聞いて反対に走った・・、
返すと意地を張ったんだ」「阿保じゃ、離婚したんだし関係が無いじゃ」
「だろうけどな、あの人を見ていると、なんか抵抗したくなって、今思えば
しつこかったな・・」「馬鹿よ、お母ちゃん、返すって如何するのよ・・、
しかも一月って逆立ちしても返せないよ、三十万くらいなら貯金有るけど、
とりあえず渡そうか・・」「「・・」
「何よ、何か言いなさい、呆れるがね」「御免、母さんが意固地だった」
「じゃ謝ろう・・」「其処は考えたが切り出したんはお母ちゃんだしな、
無理」「もう、嘉人さんが手に負えないと匙投げられる気が判るわ・・」
「・・」「何泣いているのよ、泣きたいのはこっちじゃないね」
「ごめんよ・・」「ねね、一月何して大金稼ごうと考えたんよ」
「身体じゃがね、此れでもまだ使えると思うてな・・」
「うえ~~~何々正気かお母ちゃん・・」
「ああ、一月じゃ無理でも二月なら出来るじゃろう」
「呆れてものが言えないわ、もう勘弁してよね、あいつが居無くなり安堵
した矢先に其れか、阿保の底抜けよお母ちゃん、その体じゃ値打ちは安く
見られるが、せいぜい二万円よ」「ええ、其れだけかね、じゃ五十回か」
「阿呆~」娘が怒った。
 「だがのう、あの人は最後までイランと言い張られた」
「だろうね、昼過ぎに出たのは友達から呼ばれたんだ、寝ている嘉人さんの
話を聞かされた。とんでもなく驚かされ続けよ・・」「え、何か・・」
 そこから娘が話しを始めると、母は聞く側で驚きの悲鳴染みた叫びを
挙げるだけ、三十分は娘の話しだけ聞こえた。
 「ええ、じゃじゃ、何か事業するって言われたけど、其処かね、凄いお金
あるんだね」「そうよ、五億よ、とんでもない金額、しかもそれだけじゃ
無いが、トラクタ-を買い其れを貸すんだって、安く貸して皆を援けるって」
「ま~、凄い」「そんでね、多恵さん違う事業しんさろうとされているんよ」
其処から今度は多恵さんの話に入られる。
なんでこんなにも早く情報が広がるのかと訝るが、此処は田舎だし、
話題が少ない、其れにあの家で聞かれた二人の男性が駆け回って話しを
広げられていると思えた。
 田舎は恐ろしい、噂が勝手に尾鰭を付けて飛び回る、嘉人は良い経験を
早くもしていたのだ。
 「未だあそこに戻らんと・・」「ええ、お前、男じゃなかったんか・・」
「違うよ、友達が楽しそうだから、あんたの家に居る人を紹介してと・・、
其れで未だ話があると言われている、だから戻って詳しく聞きたいじゃない、
行くよ」「ええ、お前待ちんさいや・・、え、もうあの子・・」
娘が又も家を飛び出していた。

               つづく・・・・。













傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・20》

三月三日節句、多恵さんが電話され、嘉人と共に郷の農協と金庫に出向いて
家と土地の抵当権を金を払い抹消の書類を受け取る。
 なんとま~ご丁寧な扱い、其処を見るととんでもないやっかいな物件が
片付いたと顔に現れていた。
金庫も、農協同じ姿に多恵と嘉人が苦笑いする。
「漸く此れで家の件が処理で来たわね、今度は家に向かうよ」
「ええ、今日・・」「善は急げじゃないかね、相手も見ていないあんたを
待つのは心もとないだろうしね、早い方が良いよ」
其れもそうだと車は初めて自分が産まれた家にと向かった。
 午前十一時過ぎに、なんか急に雪が溶けだして居る、二日間の太陽で此処迄
雪が解ける事が不思議、そんな雪解け水の中を車は庭に入る。
慌てて、外に出られた女性が、親父の弟の後妻さんだと直ぐに判った。
御年は四十一才、従い出て来られたの連れ子の娘さんと思えた。
車を降りるなり、一度会っている多恵さんに挨拶をされ、
其処から嘉人に向かい深々と頭を下げられた。
 「嘉人です・・」「初めてお目に懸ります、益代です、此れは娘の智美」
「智美です、宜しくお願いします」そう挨拶を受けて、二人は家の中には入る。
「・・、・・」何も言えない、懐かしさはとんと無いが、此の地で産まれた事
だけは確か、感慨深く家の中を見回す。
「汚くしていますけ~、許しちゃんさいや」「いえ、綺麗にされて居ます」
漸く居間に入る、其処でも既に嘉人は家の中を見定めていた。
コ-ヒ-が直ぐに出て炬燵に二人も入られて、多恵さんと話しをされ出す。
 「そうですか、じゃ総てが・・、・・」
そこから言葉が出ない、その代わりに泣かれて俯かれた。
暫くそのままにされる多恵さん、嘉人を見ながら頷かれるが、何で頷いたのか
は知らないけど、嘉人も頷いて応じる。
「では、総て片付いたんでしょうか・・」
「ええ、出るお土産にご主人だった人の個人の借金も払いました」
「え、其処迄しちゃんさった、本当にすみません、何てお礼言えば良いか・・」
「あのう、貴女の里には・・」「昨日母親が来て、総て話しをしました。
おかげで母も肩の荷が下りたと泣いて親子で泣き明かした」「朝お帰りに・・」
「はい、出来たらご挨拶に伺うと、でも家は此処ですから、他所で泊まられる
事はわしらが困りますけえ・・」「ですよね、じゃ此処で嘉人は居らせます」
「え、貴方様は何処に・・」「戻る所は有るけど・・」
「是非此処に、そう進めるのは反対ですが居て頂けませんか、邪魔なら私ら里
にでも・・」「あらら、其処は間違いよ、追い出す訳じゃ無いし、今後の事も
話し合わないとね」「では此処に居って頂けます」
「あのう、敬語は止しましょうよ、肩が凝るわ・・」
「ですね、じゃ田舎言葉で良いでしょうかね」「ええ是非、智美ちゃんお仕事
良いの・・」「はい、今日は休んでいます」
初めて挨拶を受ける二人は、娘に目が行った・・、
(成程男をそそる顔と体、此れじゃ男が離さないな)嘉人も多恵も同時に判断。
 何とか相手も寛がれ、会話は進んで行く。
「では総て完済に・・、大金何に本当にすみません、其れに此処に居候させ
て頂くなぞ無理を言ってて済みません」
「また方ぐるしい事、其処は承諾しているし、居て貰わないとこっちが困る
じゃないね、あんた親子は既に嘉人の家族ヨ、そうでしょう違います・・」
「いいえ、そうねごうておりますけえ・・」
「じゃそう他所言葉は要りませんよね」「はい、そうなります」
「嘉人、話を引き継ぐね、私は庭廻りを見て歩くから・・」
多恵さんは家を出られた。
 「あのう・・」「なんでしょう」「此れから此処に住んで頂けます・・」
「其処だけどね、色々用事が有るし、如何するか考えているんです」
「用事とは此処でですか・・」「え、今後のあんた達と僕の中で興る出来事
もそうだけど、この里で何かするつもり出来ているんです」
「ええ、じゃ此処で何かですかいのう・・」「はい・・」
「あのう何されますの・・」「此処であんたにも頼む事が出来そうでね、
其れで来ているんだ、仕事は何ですか・・」
「矢上で小さな土木事務所の経理、そう言っても人が居ないから雑用です」
「じゃ休むと大変ですね」「いえ、暇ですから、毎日遊びの様なものです」
そう応えられる。
「おじさんは既に広島に・・」「え、あの人は広島に逃げたい一心ですけえ」
「逃げたいって・・」「あいつには既に長い事同棲をしている女が居ますけ、
其処に懸け込んで居るんです」「では席を抜いたら、戻る場所が・・」
「其処は既に聞いておりますけえ、この家の墓所には入らんと断言して出て
行きよりました」「ええ、其処迄・・」
「はい、貴方が此処に来て借金を払うと決まると、直ぐに本性が出てそう
言われたんです」「なんと・・」
「其れと、此処は既に全て貴方の物と聞かされました、でもお前らは此処に
居れるぞと・・」「何と、そうですか・・」
そんな話をしていると、庭から多恵さんが呼ばれて縁側に出た。
 「何・・」「今から帰るわ、お前は此処で存在を表せや、此れからの
事も有ろう、其れでな多恵はあの家で遣る事が有る、此処はお前が先導
しなさい、あの家の中は根廻しして置くよ」
「ええ、其処は良いよ、其の気なら僕がするから任せて考えが有るんだ・・」
「そうか、良いぞ任せる。で、多恵は如何する」
「あの家で休んで居てよ、僕は此処で色んな事を決めて戻る」
「今夜は此処で寝ろや明日も、その間互いを知る事が大事、仕事の事も早く
話してやれ娘も使えるよ、あの子は悩んでいる顔ゃし良いね、此処任せる」
そう言われ、家の親子に挨拶をした後車で帰られた。
唖然として送る嘉人が立ったまま見送った。
 「聞いても良いですかいのう」「ええなんでもどうぞ・・」
「此処の借金は幾ら在ったんですか・・」「総てですか・・」
「出来たら聞かせてくれんかね」「総額は一千万を少し低いかな・・」
「え・え・えええ、何でです其処迄・・」
「総て合わせると九百五十万少しでした」「何と、嘘じゃ無いでしょうね」
「お母ちゃん、きい悪くしんさるけえ、其処は・・」
「いいや、其処迄とは知らなんだが、なしてそうなるんかとな・・」
「お母ちゃん、其処は知っているがね、あの人は個人で借金をしておりん
さった、其れも百万を超えているよ。其れと山や田畑の抵当で合わせると
八百万超えている」「なんと、其処迄あったんか、恐ろしい事じゃ其れで
あいつは逃げたんじゃね」「嘉人さんが居ないでも既に逃げる用意は出来て
いたみたい、友達の親から聞かされていたがね」
「なんと、そうか、じゃあいつに遠慮は無いね」
「あるもんかね、いい加減情けない男、其れに比べて嘉人さんは凄いよ」
「何でじゃ・・」「夕べ遅く戻ったでしょうが・・」「ああ、そうね」
「その間友達から驚く事を聞かされていたんよ」「何・・」
 そこから嘉人が言おうとする半分は、家の娘が話をしてくれている。
「ええ、嘘じゃろうが、何でこの人がかね・・」
「嘉人さんのお父さんは逃げた奴の兄だけど駆け落ちは知っているよね、
其れから名古屋で懸命に働いて、物凄い財産を残されていると聞いたがね」
「ええ・・」又話が続くから、嘉人は黙って聞いて居た。
「ねね、智美は此れから友達と会う、其れで家を空けるけど良いよね」
「良いとも、どうぞ・・」「じゃ遅くならない内に戻るけえ、お母ちゃん
頼むけえね」「行けや、早う戻れんだろうがね」「戻るし、じゃ・・」
出て行かれた。
 残された二人は暫く会話が無い、其れでも話の糸口を切り出そうと
嘉人は考える。

             つづく・・・・。







傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・19》

 酒に酔われるより、話に酔ったと笑いながら二人の男性は、
家の母の玲子さんの車で帰られる。
「・・」残された婆の常さんと孫の純佳ちゃん、今迄一度も口を挟まずに
聞き入られていた。
 「ふ~胸が暴れるけえのう、とんでもない話を聞かされたが、多恵さんは
凄い女性じゃね、ここ等では見た事も無いがね女豪傑じゃ」
「言えるわ、純佳聞いてて感動した」「感動だけじゃ駄目、参加しなさい」
「ええ、でも・・」「何か有るの・・」
「ううん、そうじゃ無いけど参加したいけど純佳じゃ無理よ」
「何で、何処が駄目・・」「だって、物事組み立て出来ないがね、自分は
言われるままに動くのは出来るけど・・」「じゃ其れで良いわ・・」
「・・、待って、じゃ純佳はどんな事してでも付いて行きたい、けど最初が
肝心なのよね、じゃ純佳じゃ無くて好都合な女性がおりんさる」
「何方、関係は・・」そこから純佳が話しを始めた。
 「ええ、なんとじゃ高校時代のお友達やね」
「ええ、その子は飛んでいて頭が切れる、仲間内では飛んでいる女と昔から
言われているが、でも二年前その子が単独でこんな田舎にもコンビニ紛いの
店作ったんよ」「あらら・・、其れで、じゃ忙しい体じゃないね」
「それがね、この間会って話をしていると、既に其の店は親戚と家族に明け
渡したといんさった」「あらら、ま~そうかね」
「でね、暇だしでも何かしたいとぼやいているのよ」「・・」
其れを多恵と嘉人は聞いて居た。
「ねね、その子口説けるかしら・・」「え、あ~多恵さんなら直ぐに惚込む、
何しろ飛んでいるからね」笑われた。
「嘉人・・」「うん、聞いて居る、けど純佳さん外さないでよ」
「当たり前、外せない考えても居ない、公務員だし年金迄席は置かそう」
「良いね・・」「ええ、決まりなの純佳・・」
「決まりよ、聞いたでしょう、生涯係りなら出来るよね、ここ等ではあんた
の家が頼りなのよ」「任せて、高校生の仲間も僅かだけど田舎におりんさる、
男性も然りヨ、あの子と二人なら、男を捕まえて引き込める」
「頼もしいわ、じゃその子に今度会うと少し話をしてくれないかしら・・」
「任せてよ、ふ~でも多恵さん遣るの・・」
「ええ、本格的に、日本では無い程の素晴しい環境で・・、遣りつくすわ」
「・・」見上げる様な顔で住処は多恵さんを見詰めていた。
「わしは既に仲間内に入っているのかね」「勿論です、大御所様・・」
「聞いたか純佳・・」「笑える時代劇に為りそうね」四人は大笑いする。
「嘉人や、農機具は其れで進めると良いけど、他がね・・」
「うん、既に計画はいくつか掴んでいるし、今純佳さんの話を聞いたら、
若者が残っていると知り、益々やる気が出た」「じゃ、何か有るんよね」
「うん、認めている、見る・・」PCを前に出し嘉人が描く事を見せた。
 三人が頭をくっつけて画面を見られる、その間嘉人は台所でコ-ヒ-を
作り居間に来る。
 「・・」「・・」「・・」三人が言葉を忘れたように、何も言わずに
立っていた嘉人を仰ぎ見た。
「・・、凄い凄い、嘉人さん」「おい、其処はお兄ちゃんだぎゃ・・」
「はいっ、お兄様、見て感服しております」「阿呆・・」
「ね、此れっていつの間に・・」
「うん、名古屋で考えていたんだ、書物も沢山読んで来た・・」
「何と頭目に、石見振興みらい、かね素晴らしい名前やんかね~純佳・・」
「え、はい素敵です、【みらい】よ、婆ちゃん・・」
「阿呆、既に泣いて字が見えんがね」泣き笑いされた。
 そのPCには嘉人が考える田舎での事業起こしが主に描かれていた。
其れに中身に寄り投資も加えられ、販路開拓も丁寧に述べられている。
 「なんと、そうか其処か~、私は夢を託そうと来ているが、其処も大有り
よね」「多恵さん、此処は既に材料が転がっています、道も広島や関西に
高速が繋がり販路は出来上がっているし、PCでも宣伝すれば計り知れない
ほど販路は伸びて行く、其れに似合う野菜や果物でも此処で生産出来れば
尚良いと思える、後は仲間を集うだけと思う」
「だね、金、いいや資金を出せば叶うね、若者が遣りたい事をさせるには
必要な資金が在れば・・」「嘉人、大金だぞ」
「婆ちゃん、でも冥々がすれば金も中身はこまい事じゃ、其れで頑張り
膨らませるのは地元の若者、どんどん自信が有る事をして行けば此処は
変れる、若者が始める程の仕事を手伝うが・・」
「何と、良い事じゃね、多恵さん泣いても良いかね・・」
「ええ、私も泣けて来たわ、こいつは何で女を泣かせるのかね困るわ・・」
「お兄ちゃん、惚れたが・・」「あはっ、遅いわ僕は既に可愛い妹として
見ているぞ」「お兄ちゃん・・」抱き付いて大泣きされた。
 其処に母親が戻られ、事の経緯を娘と自分の母親に聞かされると、
嘉人を見て目が潤んで来られる。
 「ささ、今夜は暖かい希望を胸に抱いて寝るかね」「婆ちゃん、粋よ」
「阿保くさ、孫に言われてもな、寝ますか・・」其れで家は静かになった。
 寝床ではそうは行かない、多恵が嘉人の隣で話をするから寝て居れない、
序にいつの間にか純佳が部屋に来てチャッカリ多恵の寝床に潜り込み、
話を聞いて居た。
 「な、そうなると、会社は石見新興みらいで始めるか・・」
「お願いします、僕は一億出す」「私は四億出して、最初は五億の資本金
で始めようかね」「で、設立書類と場所ですね」
「其処は仲間に太田さんが居る、陽一さんを土地探しと役所周りを頼もう」
「其処は任せて、あのおじちゃんなら信用が有るし、顔が広いけえね」
「純佳頼むよ」「頑張る、興奮して眠られんがね」
「あんたには此れから先頭に立って、突き進もう」「はい、頑張ります」
元気のいい声で答える純佳、嘉人も布団の中で笑った。
 疲れで多恵も嘉人も昼前まで寝ていた。
起きて顔を洗い居間に来ると・・、「ええ~あんた達早いがね何事・・、
何か書類に間違いでも・・」「あのな、世間は既に昼前だよ」
「ひや~そうや、なんと寝たね、御免なさいね寝坊して・・」
「大阪から来たばかりじゃろうが、寝て当たり前じゃがね、ささコ-ヒ-、
其れと既に朝早く呼びつけて話は一応したがね」「有難いわ、デ・・」
「顔を見んさいや、驚かれて言葉も出ん顔じゃろうがね」「で・・」
「其処じゃがのう、向こうから頭を下げて手伝わせてといんさったが・・」
「婆ちゃん、有難う果報は寝て待つ事ね」「笑える」そこで皆が笑われた。
 「話は聞きましたが、誠動きんさるんかね」「ええ、助けてよ」
「はい、其処はわしらで田舎で寄り合いをするつもりですけ~、話を詳しく
聞かせて貰えんかのう」
「良いわ、じゃ嘉人から先に、PCを見せながらの方が良いよ」
「判りました、じゃこれを見て話を聞いてて下さいね」
嘉人の説明が始まると、玲子も常も純佳も正座して一緒に聞かれていた。
 「なんとなんと、物凄い話じゃが、な、太田さん・・」
「陽ちゃん、年より臭く為れんぞ」「ああ、成りたくないな、こんな話は
夢じゃろうが、此れは里越しが始まるぞ、嘉人さんあんた凄いが・・」
「え、僕は流されて泳いでいでいるだけ、震源地はこの人前田多恵様です、
僕だけなら事は知れていた、でも多恵さんが加わると、夢がアドバル-ンの
様に膨れて天にと昇った・・」
「言い回しが良いけえね、本当にそうだが、聞いたか太田さん・・」
「もう聞こえているがね、わしら直ぐに気が知れた連中を集めて会議じゃ、
あんたどれ位集められる・・」「此処と中野と矢上か、ア、井原もじゃ、
仲間は居るぞ、でも若もんは如何する・・」
「あ、其処は任せて、雅美が居るが・・」
「え、ああ~コンビニか、あんた知り合いかね・・」
「友達じゃ、話せば喜んで参加するが」「じゃ若者はあんたらに任せるぞ」
「はい・・」何と、朝早くから其処迄話が進んで来ていた。
「じゃ、此処に会議費用、大人は酒が入るでしよう、若者もそうなるのか、
じゃ其々二十万円会議用に渡すね、純佳ちゃんも渡す」
「・・、こんなには要らんけえ、余る・・」
「会議は一度じゃ無いでしょうがね、何度も会うと金が必要よ無くなれば
言って下さい、遠慮は無いわ、其れは種を植えた後の肥やしよ、頑張って
陽一さん、土地探し誰かに頼んで下さらない」「どれくらいかのう・・」
「多ければ大いい程良いけど、出来れば既に人が住んでいない谷が在れば
最高よ、其処全て買うし借りもする」「・・」
その言葉で又も声が出て来ない里の人たちだった。
「毎日じゃこの家にも迷惑が懸る、三日後に其々が情報を持ち合い集まるの
は如何・・」「三日ですか・・」「早いの遅いの・・」
「え、其処は成り行きで・・」「四日後夕方五時、此処で会議じゃ如何」
「決まりですね、じゃ我々は動きますけえ・・」
そう言われて家を出て行かれ、序に純佳も友に会うと出て行った。

              つづく・・・・。












傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・18》

 三月に入る、色々と済ませる用事が出て来て、
嘉人は名古屋で四日滞在をする。
その間、なんと恵は毎夜来ている、流石に母は毎度とは行かず、
三日目と最後の夜は最初から来た。
恵は大胆にも、嘉人を直ぐに誘い懸命に味を肉に染み込ませ、
嘉人の豪快な責めに馴染んできた感じがする。
其れほど健気な娘だった。
 三月七日、何とか用事を済ませると大阪の山本にと向かった。
 其処で待たれていた多恵さんと義理の娘美保ちゃんが喜んで迎えてくれる。
 その夜は都合が良い事に健司さんは釣りに出かけて居られ、決まった様に
お父さんの女性の菜摘さんが参加されこの家では大変、最初からそうだけど、
菜摘さんの身体が頗るよく成って来た、無論美保さんが最高だけど其れに
負けないほどの肉体が待ち構えていたのだ。
多恵さんを中心に此処は既に話し合わなくても固い絆が出来上がり、
やがて家のお父さんも嘉人の導きで、其の獣の世界に招こうと多恵さんと
決めていた。
 夜中から朝方まで四人は休む暇もない、暫く会えないと知る美保ちゃん
と菜摘さんは最後まで嘉人の餌食に翻弄、多恵さんが笑う中で遠慮は無い。
 名古屋と大阪で堪能し尽くす体は嘉人に心地よい疲れを残し、
三日間で何とか若い二人の肉が安堵された様子、其処で多恵さんの一言で
明日から田舎にと決まる。
 三月十一日、昼前、沢山の荷物を積込んで二人は山本を出て行く。
「ふ~、疲れたやろう・・」「気怠いけど、其れが男の紋章ですよ」
「呆れるやね」笑いながらも頷かれる、其処から向かう里との話を二人は
車の中でして行った。
 夕方、何とかあの田所の中谷の家に到着、電話で知らせているから、
既に司法書士の太田さんとの田所の岡田さんが待ち構えて居られる。
書類と印鑑を渡すといよいよ里が手に入る瞬間、嘉人は感慨無量な面持ち
で書類に印鑑を押した。
 「出来たやないね・・、太田さん、此れで良いの・・」
「はい、全ての書類が整いました、完成です、明日役所に提出・・」
知らぬ間に家の人たちが手を叩いておめでとうと言われる。
「此れで何もかもが嘉人君の手に入るな・・」「良いも悪きもだわ・・」
「言えるが常さん、あんたよう面倒見たわ」「あんたも見たかったがのう」
「あわわ、なんて事ここじゃ」「拙いと何でね、何もしていないだろう」
「もう、其処は勘弁してくれんさいや、遣れんけえ・・」苦笑いされる。
 「では嘉人や、聞くけどこの間の話し・・」「何・・」
「トラクタ-じゃがね」「ああ、其れ実行する」
「ええ、本当かね、わしらは出来まいと・・」「する、だけどね婆様・・」
「常です」「はい常さん、其処田舎の傷口を触る事に為るが良いんだぎゃ」
「え、なして・・」「考えて見て、其処は既に農協と農機具扱う会社が有る、
其れに長い間の組合との癒着、新参者が割り入ったら地元はどうかな・・」
「ま~あんた、其処迄考えて居りんさるのかね」「そうなろうがね」
「だなでも其処よくよく考えた、みんなの為になる事ぐらい、阿保でも理解
出来るんじゃろう」「そう理解してくれるなら良いけどでもそうでも其処は
遣り切る」「あんた凄いぞ、わしらは必ず応援する、ここ等じゃ長い年月
其れに苦しめられて来たんだ、若いもんが居る内は良いが、今は如何・・、
年寄りばかりじゃ辛い、皆田舎を捨て子供が住む都会にと出ていきんさる」
「常さん、何の話しじゃ・・」「陽一さん、聞いてくれんさいや・・」
そこから常さんが中身を話された。
 「ええ~じゃじゃあんたが其処をかね・・」「駄目でしょうか・・」
「駄目とは言わんが、なしてそうしんさるんかね」
其処からは嘉人が話をする。
 「なんとなんと、其れって物凄い事じゃがね、な太田さん・・」
「ええ、聞いてて身が震える、出来ればそうなる事が夢じゃが金が嵩むよ」
「だからです、色々考えていたが、今は其処が田舎の癌みたいで・・」
「じゃ、冥々が高額な農機具を買うんじゃ、考えれば元もこうも無い結末、
米を収めるとその金の殆どがそちらに吸取られてる。だから気が入らずに
放棄、挙句に休田、放置田になっている」
「だががのう、原因は総て其処と言えんじゃろう、今はお年寄りに国から
年金が入る、月に七万近い金はここ等での暮らしに其れで充分賄える多少
のたくわえが贅沢しないと出来るがね」
「だな、でもだからって農機具の問題は改善しないと思う」
「流石じゃ、太田さん理解が有る、其処にメスを嘉人さんが入れたいと」
「わしらは何も出来んが、其れは田舎を丸ごと変える程の事に為る、年寄り
ばかりに為りつつある現実、思えばここ等で土地を放棄し出て行かれる家が
多くなっている」「だろう、其処も多恵さんは考えて居られるが・・」
「え、其処って土地か」それから常さんに代わり多恵さんが話をされ出す。
 郷の一番頭が痛い部分、酒を飲む事も忘れ男二人は話しに聞入られ行く。
 「ひえ~なんと、じゃあんたが其処をかね・・」
「ええ、今住んでいる場所は既に開発し尽くされてる。だからこんな夢も
叶わない土地になって来た。其処で嘉人の里の話を聞かされる、自分が其処
で何か出来る事は無いかと考えていました」「何と、聞いたかね太田さん」
「最高じゃが、其れこそ大変だがどんだけ金が要るかのう、あらけ無いぞ」
「だな、わしらでは根っから出来ないから考えもしないが、なんとお年寄り
を其の桃源郷で楽しませるとは豪義じゃが」「豪魏すぎるけえのう・・」
「うんだ、常さん御存知だったんかね」
「え、わしかね今聞いたばかりじゃ考えもせんし、わしらじゃ出来ん」
「だなでも夢みたいな話だけど魅力あるな~、春夏秋冬、周りに季節毎の
花が咲き乱れ、其れに囲まれてのんびりと過ごせる・・、天国じゃがね」
「言えるが~、でも夢は夢・・」「其処を造るね、見てて・・」
「多恵さん、あんた本気かね」「何度聞かれますの本気ですよ、此の子が
此処で住む限り縁は繋がるしね、遣り切るわ・・」「・・」「・・」
全員が唖然としてもう声すら出せなかった。
無論嘉人も此処で初めて多恵さんの望みの中身を聞いてしまったのだ。

          つづく・・・・。


















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・17》

久し振りに夕暮れの中の名古屋城を随分と長い時間眺めていた。
 そんな中ドアが叩かれる、セキュリテイを潜られたなと思い出た。
「はい・・、え、え~何々恵ちゃんか・・、久し振りだけなんか在ったん
だぎゃ・・」「ううん、顔を見に来ただけよ」「え、其れだけか・・」
「もう入れてよね、入り口よ此処は・・」「御免、どうぞ・・」
何と清美さんの娘だった。
「お兄ちゃん、此れから名古屋には何時もとは居ないと聞いたけど・・」
「あ、そうなるのかな、田舎・・」「其処も聞いて居るし・・」
会話をしながらコ-ヒ-を立ててくれる。
「ねね、今後は此処は如何するの、此の侭か・・」「あ、そうなるけど」
「じゃじゃ、恵が此処で留守番は駄目・・」
「留守番ってええ、若しかして独り暮らしか・・」「早く馴れたいしね」
「お母さんご存知なんだぎゃ・・」「話して居ないけどお兄ちゃんの部屋
なら問題ないじゃないね」「ええ・・」
そう聞くと、其れも有かと思えるから不思議、此の子は幼い時から仲良し、
今はそうじゃ無いけど中学生までは頻繁に此処に来ていた、母が健在な時、
来て二人で遊んだことを思い出す。
「良いけどお母さん寂しいぞ・・」「だから、一週間の金曜日から日曜日
の夕方まで今の部屋で居る」「おう、日割りか・・」
「そうでも言わなきゃ可愛そうじゃないね」「ええ、こいつ・・」
どことなく既に女性の雰囲気、其れも当たり前、既に二十三歳になる筈、
今は月に一度くらいしか見ていないが、益々美人で母似になっている。
『じゃ良いぞ、でも汚すな・・』「其処言うの、お兄ちゃんよりまし」
「はいはい、そう決めるか・・」「有難う・・」
本当に飛び上がらんばかりに喜ばれた。
 少ない約束事を決めると、直ぐに帰り用意してくると言ううと、嘉人の
呼び止めにも返事せずにドアから姿が消えた。
呆れる嘉人、此れも良いかと従う悪い癖が出ていた。
 夜に清美さんから電話が来た、娘の事の謝りと、今度は何時会えるかと
聞かれた。「何時でも良いよ、清美さんなら無礼講じゃ無いか」と返す。
じゃ今夜今から向かうけど良いかと聞かれると、勿論待って居ると告げる、
すると今夜は気分変えるから部屋の電気消しててと頼まれるし、
鍵も開けた侭で良いわと・・、訝るが其れも何時もと違うし良いかと承諾、
眠いから寝て居るかもと言って電話を切った。
 どれくらい経過して居たか、嘉人は本当にベットで横になると知らずに
転寝、疲れか寝ていた。
(・・、う・うん・・、ああ清美さんか、面倒じゃ此の侭体を預けるわ・・)
何時もの事、馴れ親しんで来た親父の引継ぎの女性、総て承知で今迄本当に
お世話になった相手、其れが今夜は趣向を変えて真っ暗な中で相手が忍込み、
直ぐ愛撫を受ける嘉人、阿吽の呼吸はこんな事も出来るんだと思いつつ、
眠いから身体を横たえて愛撫を受ける。
 だがだが、異様な雰囲気を醸し出され、嘉人も何時もとは違う体の反応を
驚きながら愛撫を受け続ける。
しかし、馴れ親しむ相手の身体を嘉人は触っては居ない、其れ処かベット横
から嘉人の身体を愛撫されているのだ。
然も今迄とは違う感触、棒をしゃぶられてはいるが、なんか違う感じがする、
其れも暗い中だからかと思いつつ体が愛撫に応じだすとじっとは出来ぬ嘉人、
ベット横に相手の腰あたりに腕を回して一気に引き寄せてキスをする。
無論相手は裸、当たり前だから何も其処はスル-して今度は相手を倒し、
嘉人が愛撫をしようと懸る。
 「・・、・・」何か違うと思いつつ、暗い所為か相手の裸体を脳裏に浮か
べて攻撃開始・・、だがだがだがあああ~何か変、相手の肉体は今迄と違い
反発力が半端じゃ無かった。
腰もキスの味も足も触るがまるで違う、其処に気が付きながら愛撫は止らず
進んで行く・・、「うがああ嫌嫌いやああああああ~おおおお兄ちゃん其処
我慢が出来ないや、お兄ちゃん来て入れて早くもたんけ~お兄ちゃん~」
其のお兄ちゃんの連呼で清美さんでは無い事が判った、だが其処から嘉人は
様変わりする、相手は恵みと知り得たのだ。
此処まで来たなら終われない、半端で止める事は相手に対して失礼・・、
夜中に電気消しててと母親から言われているから、承諾かと勝手に決め込む、
攻撃は今まで通り破壊者その者、初めて抱合う相手でも容赦しなかった。
真、若い身体は弾力が有るし、反応も見事、母に似て凄い応じ方をされる中、
嘉人は覚悟を決めて行く。
前から娘と交代と何度も言われて来ていたが、其処はそうするとは返事して
居ないが、どんなのかなと期待はしていたのだ。
何と奇妙な策に嵌るが、こんな謀り事は何度でも良いと思えるほど大興奮、
体が勝手にそうなっていった。
 「恵ちゃん、覚悟するんだ・・」「え、お兄ちゃん、怖い・・」
「阿呆、飛んで火に入る夏の虫じゃぞ、許さん・・」
「怖い~~~でもでも気が気が良いがおおお兄ちゃん来て暴れてね、長い間
待って居たんだ、本当だよ、お兄ちゃん・・」
「良い、判ったからな、此れがお兄ちゃんだと身体に教込むが良いか・・」
「良い、良いに決まっている、もう待ってたんだよ」
何度もアメク中、縋り付いて震える相手、其処に惨いものが若い肌に割り
行って行く・・。「ううううぬう・・むんぎゅ~~~来た良い来たが~良い
あああ~~~~おおおおお兄ちゃん凄い凄いでかいが・・お兄ちゃん来たよ
来てくれたがねお兄ちゃん・・」「・・、・・」
 「お兄ちゃん、遠慮しないで壊してよね、お兄ちゃん受けるからね・・、
生涯忘れないように体に刻んでよね・・」「煩いぞ、感じて居れ・・」
「はい、でも声出したいがね、うひゃ~何かが動くよ中で何か物が減込んで
来ているが、お兄ちゃん其処突いて来て~~~」何とも賑やかな小娘、
其れが溜まらん感触と共に嘉人を獣にと向かわせて行った。
 最高な若肉、その中で暴れる物は紛れもない破壊物だった。
 十分、十五分と続く責めもいがり泣きながら迎える根性は母に劣らぬ凄さ、
母は既に何度も嘉人を迎えてくれている肉だけど、今回はその娘の肌、
其れが最高に味わいが有る肉だ、だから異様に燃える嘉人の攻撃は凄まじく、
泣き叫んで飛んで往く様は真っ暗でも見えると思うほど豪快に反応していた。
 続いた続く、とんでもなく強靭な判若肌はエンドレスを知らぬのか・・、
嘉人の攻撃も半端じゃ無いが、受ける肉も凄味が有る。
 「恵、交代じゃ・・」「あ、お母さん、凄いよ・・」
「判った休めや、あんた古い肉で迎えるよ」
「おう、来てくれたん、じゃ交代じゃ、恵みちゃんいいぞ、凄く良いい体と
反応じゃけどな、未だお母さんには負けるよ」
「もう良いわ、其処は今から勉強するがね、お母さんどうぞ・・」「・・」
交代されるともう最初から狂われた、親子で同時とは考えもしていないが、
此れも有りかと思うほど凄く気持ちが高ぶり、その後は数度飛ばすと、
床に横たえる恵みの身体に棒をねじ込んで楽しんで行く。
 一時間後、遣られにやられた親子はお腹だけで息をしながら親子の手が
握られて震えていた。
其の頃は既に嘉人が明かりをつけ、今迄暴れていた親子の身体を見押下し
心から感謝をする。
 急いで浴室から戻ると、娘の身体を丁寧に拭き上げて、次は母の身体を
拭き上げる、そんな中で母の清美は泣いていた、其れを見る娘も目に涙を
浮かべて嘉人を睨む。
「お兄ちゃん、此れで名古屋に帰りたい時は抱いてよね」
「喜んで戻るがや、お母さんも暫くは一緒だぞ」
「良いわ、其処は既に前から聞かされているし、恵も早く抱かれたかった」
「良いぞ、暮らしは今までで良いな・・」「良過ぎるがでも田舎頑張って」
「ああ、何か知りたい事が有れば教えてくれ、何でも聞くからな・・」
「任せて・・」そんなか会話も裸で出来る間柄、
其処には母の献身が実を結んだ時だった。
 朝になっても部屋では母と娘が餌食、とんでもない強欲な嘉人は既に
数年分の動きを娘の肌と心に植え付けた。

            つづく・・・・。


















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・16》

雪が深々と降り注ぐ中、嘉人は真っ白な景観を霞む窓から眺めて感動・・。
見る里の雪、其処には険しい暮らしが埋もれ、其れすら見せない程の
積りようだった。
 夕方四時過ぎに電話が来た、出る玲子さんの弾ける応答に、
事は何とか済んだようと嘉人は少し安堵する。
「ねね、聞いて聞いてくれんさいや、あんたアソコ話が纏ったがね・・」
「・・」聞くが返事を忘れる。
「聞いておりんさるんかね・・」「え、あ、驚いて声がでも早くない・・」
「其処を聞いたら、もう先方はこんないい話は二度とないといんさってな、
あんたの父親の弟が逃げたいから何でも聞くと・・、其処から話が進んで
行ってね、なんと総て話しの中身を公正証書で示し、借金を受継ぐ代わりに
総ての権利放棄、あんたがアソコの財産を引き継げるんよ、でも借財と共に
だけどね」「良いわ、其処は知れているし、問題が起こらないなら従うが」
「あんた偉い、最高じゃがね、ささ忙しくなりそうや、仕度せんと、ああ、
娘に電話じゃが・・」慌ててまた電話された。
 「え~じゃ其処も済んでいるのか、なんと手回しが良い事じゃ、うふっ、
そうかねお母さん遣りんさるね、良いわ戻りんさいや・・」
「聞かれたかね・・」「え、中身は知らんけど声で理解出来るがね」
「そうや、あんたの戸籍も取り寄せたとさ・・」「ええ、じゃ・・」
「そう書類が揃えば総て・・」「でも印鑑が無いが・・」
「そうかじゃお母さんが戻りんさったら話しを聞いて一度名古屋に帰るか」
「其処も話に寄りですよね」「ええ、そうなるわ、早かったね・・」
そんな言葉を残されて台所に向かわれた。
 午後六時過ぎ、郷に出向かれた一行が戻られる。
嘉人に飛びついて喜ばれる多恵さん、其れに輪をかけ大喜びの家のお母さん
の常さん、司法書士の人も挨拶を受け、池田さんも同席されていた様子で、
顔を出されていた。
 直ぐに宴会、瞬く間に出来ているから始まる。
其処で経緯を聞かされるが、まるで手配通りだと多恵さんが大笑いされる中、
此の軍団は凄いと舌を巻くほど、練られた道を既に先まで見通しが出来る程
綺麗な道に見えた。
 「じゃ、名古屋に戻らんと、多恵も一度大阪に戻り報告し、あんたが此処
に来る時迎えに来てえな・・」「はい・・」
「良い、其れからじゃね、此処は後始末をしないとな嘉人が名古屋に向かう、
その間色ん事を片付けるが任して貰えるかのう・・」
「お母さんに委ねます、僕は印鑑と印鑑証明書とお金だけで良いですか・・」
「良いぞ、後は此処で有る、あんたが戻れば書類は完成じゃ、お父さんの弟は
余程逃げたいんじゃ、何もかもが言いなりじゃったが損は無い、相手も其処
を見ていて、最後は頼みますと念を押されたがね」そんな報告を聞かされる。
 「嘉人やきんさい・・」家の常さんが納戸に嘉人を誘われる。
「良いかね、大事な事だけ告げる」二人で話をし合う中、驚く話が飛び出た。
 「え、では家の中に・・」「あ、そうなってしもうたがね、其処はのう、
多恵さんが居なさいといんさったが、呼ぼうね多恵さん、なんか考えが有りん
さるのか即答じゃったぞ」そう言い残され、多恵さんを連れ納戸に来られる。
「聞いたよね、アソコに住まわせるよ・・」「多恵さん・・」
「任してえな私に狂う目は無いが、あの親子は使物になる、あんたも見たら
そう思えるよ、アソコは天国に変えようや」「ええ、多恵さん・・」
「え、今天国と・・」「あそこで言えんやったが、嘉人の楽しみを造ろう
と思って、親子をそのまま居座らせた、出たくないと娘が泣くし、良いか
と、そうしたら話しをしているうちに、此れは良いぞと閃いたんやね」
「閃くんかね、何・・」「内緒よ、嘉人の夜伽には向いているわ」
「夜伽・・、あ其処かね、なんとあんたわしの上を飛んでおられるけえね
そうか其処かね、く~遣りんさるのう、良いのか年じゃぞ」
「未だ四十ソコソコよ、其れに娘は盛りじゃない二十の半ば・・」
「え、じゃ何かね親子・・」「最初に話して置くね、常さんは今回の頭
だからね、此の子暴れるから、宥める相手が必要なの・・」
「ま~あんた其処迄ようしんさるのう、わしじゃとても無理じゃがね」
「其処も、後から判るわ、私らも親子でこの子に神髄しているしね」
「え、ア、ええ~・・」驚愕される常さん、言葉を失い、驚かれた。
「内緒よ、其処の繋がりはどれよりも強いしね、理解してて・・」
「・・、なんとそうですかいのう、じゃあんたらは・・、なんとなんと
有るんかねそんな事・・」呆れながら驚きまだ収まらない常だった。
 毒気に侵された常は納戸から台所まで何とか歩いて行くが・・、
其処の椅子に腰を落とし溜息をついている。
「お母さん・・」「え、何や、胸が暴れているんじゃ、話は後にしろ」
「・・」その剣幕に負けて玲子は台所から居間にと向かう。
(なんと、この世では其処まで有るんか、聞いてはいるが其処で何も心配
は起こらんのかね、信じられんが・・)
何度も考えるが、其処で必ず悋気が起ると信じている常は理解が出来ない。
 夜遅くまで宴会は続いて、午後十一時に漸くお開き玲子さんが池田さん
と司法書士の山根さんを送る為に車で出て行く。
「純佳や、お前は今回世話になったね・・」
「あ、そうやあんた達、此れが片付いたら一度大阪の山本に招待するね」
「ええ、おばちゃん、本当に・・」
「ええ、大阪見物や何もかもしたらいいがね、お母さん連れてよ・・」
「ハイ喜んで・・」「多恵さん・・」「任せて下さいよ」
「あんた、恐ろしい女子じゃね」「え、夜叉ですよ」「あ、あんた・・」
今度は驚く代わり呆れて笑うしかない常、本当に恐ろしい女性と再度思う。
 翌朝一番に嘉人は一度名古屋にと向かうが、車には多恵さんが居られて、
色々話をする。
「良いかね、臆するな、アソコを天国にしようか・・」「多恵さん・・」
「お前に頼みが有るが・・」「先は言わんでもええだぎゃ,理解している、
何でも多恵さんが思うような道に歩けるが、男だし、先は言わんで置いて」
「お前、凄いぞ・・」「褒められてもな、其処は山本のお父さんもだろう」
「当たりじゃ、なんとそうかじゃ此れから何も言わんとこうね」
「ああ、其れなら歩く道を考えられるがね」
「偉いぞ、とことん楽しんで歩もうかね」
そんな話をしながら大阪の山本に到着、待ち構える大好きな人、
美保さんが笑顔で迎えて頂いた。
「おう~、電話じゃ聞いたが安く済ませたな」「総て多恵さんの御陰です」
「良いぞ、ようし此れからお前の後をついて歩けるな・・」「是非・・」
何も言う事は無い、既に多恵さんが道を造られていたのだ、その代わりに
嘉人も最高な道を歩けると確信する。
 その夜は泊り、無論お父さんが寝られた後、親子を芯から挑み抱いた。
 翌朝は誰も寝ている間に嘉人は一路名古屋にと戻る。
名古屋でもやる事が有った、会社の清美さんを部屋に呼んで今までの経緯を
話す代わりに、田舎で起こす会社に清美さんも役員で容れると決めている事
も話し、聞かれて大泣きされながら縋り付いて、幸せよと言われる。
清美さんの印鑑証明とハンコと謄本を受取り、既に名古屋で用事が無くなる、
暫く留守にする部屋、清美さんが会社に出掛けた後・・、
長い時間テラスで名古屋城を眺め、此れからの事を脳裏に浮かべ嘉人は何度
も頷きながらコ-ヒ-を飲む。

               つづく・・・・。













傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・15》

 家の主が戻られると、多恵や嘉人が話さなくても大騒ぎ、戻るなり話を
聞かされる常は驚きの顔すら出せないで固まった。
「ええ、じゃ何か総て事が済むのか其れで、詳しく聞かせろ・・」
家族は話しを総てする。
 「なんと、あ・あんたがかね、・・、良いわ其れならとことん付合うがね、
わしらは総て嘉人の味方になる、序にあの男も加えると事が薦め易いが・・」
「あはっ、もう一度町会議員にさせるかね」其処で大笑いされた。
「な、聞くが多恵さんは此の子と・・」「うふっ、契約子供にしたいからね」
「契約子供、ああ、若しかして契約出家かね、昔ここ等で在ったが、アンタ
其れって凄い事ね」「ううん、凄いのは此の子、とんでもなく何でも出来そう
なのよ、こんな風体の若者だけどね、他の男と大違い女性を狂わせて昇らせて
くれるし、家では既に家族が皆この男に惚れ込んでいるのよ」
「意味が・・、まあええは其処はおいおいとな本当に出来るのか、嘉人・・」
「うん、僕一人でも出来るけど、此れだけじゃない、此処は何かを興そうと
話し合って来ているんだ」「ええ、意味が・・」
「詳しくは多恵さんから聞き出して下さい、僕は今出ている事を調べ・・、
家の純佳さんと相談しますね」「え、あんたじゃ本気と考えていいんだね」
「是非、多恵さんと相談してて、僕は目の前の事を調べてみます」
これで決まり、其処から囲炉裏は多恵さんと常さんが話され、別の部屋では
母親の玲子さんと純佳さんと嘉人が頭を寄せ合い話をする。
 一時間後、全ての家族が囲炉裏に集まる、既に時計は午前一時を指す中、
家の中は熱い、家族の興奮が冷めてはくれなかった。
「凄い事じゃが、なんと有るのかねこんな事が・・」
「聞いたら有るわ、私ら親子は嘉人さんと多恵さんに尽くそうと決めた」
「わしは・・」「うふっ、逃がしませんよ、主様・・」
「嫌だ~多恵さん、あんたは本当に豪儀な方じゃね、わしらはこの先何にも
楽しみが無いと毎夜ぼやいていたが上の神様が煩いと、其れで凄い人を寄越
しなさったと思える。多恵さん、有り難い事じゃ、あんたもじゃね・・、
此れからどんな事をしてでも道を造る手だけはする、あの車事故で知合おう
たが、今は其れを感謝するけえね」
手を握られて興奮される常さん、其の娘と孫も同じ思いだった。
 夜も遅くなり、漸く家の中は静かになる。
 だが、朝が早い、既に常さんは岡田さんの家にと車で向かわれている中、
多恵さんも疲れてぐっすりと寝込まれた後、朝を迎え朝食、嘉人は未だ寝床
の中だった。
「さてと、今日は純佳休むね・・」「え、お前は仕事じゃいけや、また電話
するかもしれんけえね」「え、あそうかじゃ行くけど、お母ちゃんは・・」
「婆ちゃんを待って聞いてから動く、既に動き出して来た知らせるからね」
「うん了解、え、お兄ちゃんは・・」「寝ているから起こして来て・・」
「多恵さん・・」「いいからキスでもすると驚いて起きるよ」
「ええ、笑えるが、良いわ行く・・」
残る玲子と多恵が笑い顔でコ-ヒ-を飲んでいた。
 午前九時半、電話が来て玲子さんが話をされる。
終えると多恵さんに話しをされ、出来れば迎えに寄るから話に加わって欲しい
と頼まれたと言われた。
「良いわ、行くけど嘉人は・・」「其処は考えが有るから後回し、わしらで総
て根廻しした後登場させると話される。
「うふっ、策士様に委ねる、良いわよね嘉人」「ハイお任せします、僕は・・」
「玲子さんにあんたが生まれた地域を車で見て回りなさい、午後三時ごろには
戻るのよ」そう言われる。
 電話の中身は既に喜ばれて岡田さんは従うと返事を貰い、此れから司法書士の
太田さんに合いに行くと、岡田さんは話しが有るからと嘉人の里の家に電話され
待機して居ろと念を押されて家を出たと聞いた。
「じゃ、動くのね・・」「ええ、総て夕べ聞いた中でとお母さんが息巻いてます、
本当に想像すらしていませんから、驚きで何が何だか・・」
「え、此れからも驚きの中で興奮しましょうね」「多恵さん、貴方は凄い・・」
「ううん、其処はあの子、凄いって言葉はあの子だから言えるわ、貴方も従えば
味わえる」「味わえますの・・」「ええ、いつか必ずそう為るわ、此処は大事
な家になるし、今後も何でも事はこの家からにしたいけど良いかしら・・」
「是非、願っても無い事、嬉しい・・」そんな話をしていると、車が庭に入り、
直ぐに多恵さんが出て乗り込まれる。
 「ふ~動きだしたわ、凄い事や・・」胸を撫でながら家にはいられた。
「ねね、案内するけど、雪の中ヨ、着替え有るの・・」「車に・・」
「じゃ出掛けるかね」「お願いします」なんと家でも既に二人は居ない、
嘉人の車じゃ駄目と、玲子が軽を運転しながら、廻ろうと決まる。
 二組が家から出て行った。
 嘉人と玲子は最初に母の里の田所の隣の増渕にと向かう、川が流れる風光明媚な
場所にその生家が有る、高台に一軒在るのみ、その家もなんか倒れそうに見える中
雪に包まれた屋根が傾いていた。
「今はね、妹さんが居られるよ、既に子供は広島と大阪に出ている、家は美代さん
と大婆様だけと聞いて居る」そう話してくれる、横の道まで向かい、
其処から眼下の川に添う田が雪に埋もれていると察した。
 其処から又引き返すと、今度は家の向かいの道を下り行く、
其れが嘉人が生まれた里の周りを探索と決めて向かった。
田所の中谷から十キロ走ると、日向という地名に出る、其処から視界が開ける
盆地だと説明を受けながら、三歳未満で出て来た里は総て憶えが無い、
だから見る景色は斬新、雪が積もる中をケイが走りながら、此処は何処其処よ
と話が出る中で車は走る。
 「そうだ、魅せたい場所が有るわ、玲子も長い間行って無いけど是非見て
欲しい行くね」そう言われ多少家が立ち並ぶ道を軽が走り抜けて、
左手に川を見ながら走る。
 「何処に・・」「ここ等で一番の景勝地、断魚渓よ」「え、何其れ・・」
「此の横に川が流れて続く中に大きな滝が有るのよ、其処はここ等では有名
だけど恐ろしい程の年月で川が流れ続き岩を洗い裂き景勝地を造っている、
名の通り魚を断るほどの滝が有るし、上は千畳敷きの岩が有る、見事な場所
なのよ、子供の頃遠足で向かったわ・・」そう言われる中、其れらしき場所
に到着。「今は降りれないけど雪が無くなるとまた来よう」そう言われる。
『じゃ、郷の地は此処までですか・・』
「ううん、此の隧道を抜けると未だ部落が有るけど、其処は僅かな家のみで
今あるかどうか、その先は既に川本に成るから・・、其処での出会いが江川
との合流地、因原になる」「へ~初めて聞いた、江川は聞いた事が有るけど、
其れも昔台風で水が溢れて大変だと・・」「そう、暴れ川よ」
そんな話をされ、何とか生まれ地の端を見させて頂く。
 「見て、此処が境だけど何と家が一軒だけ残されているがね、後は形も
無いが、こんな場所じゃ今の世では住みにくい場所になるんだね」
そんな会話をされる中、嘉人は外に出て道のはるか下に広がる平地は田かも
と思うしか無い程、雪が積もっていた。
 軽がU-タ-ンして又戻る中、此処は皆井田、その先が中野、
又先が一番の村だった矢上だと聞くが其処はクルマでは行かない、
又雪が止むと行こうとだけ言われる。
 車はあの母が嫁いだ先の場所にと向かう、其処でも説明を受けながら嘉人
は縁は無いが、母が一度でも嫁いだ先の家は大きな山の裾野に在った。
其処を見た後、今度は集り話しをされる家に向かう、田中谷と言われる場所
には既に三件しか残されて居ないけど、以前は八軒あったと聞かされた。
「あの家よ、今中で話し合いが行われて居る筈よ・・」
そう言われ対岸の道から見た。
 「・・、・・」何とも言えない、懐かしさは覚えが無いから感じないが
何かが体を駆け巡る中で暫く周りの景色と共に胸に刻んでいる。
「既に話は進んで居るかな・・、今後の為には聞いた方法がええけどね、
あんたが此処におりんさるから出来るのにね・・」「・・」
返事をせずに景色に溶け込む古い家を長い時間見続ける。
「寒いから車に・・」忘れてはいるが、なんか来た当初から思いが募り、
親父が生まれて育った家だとしみじみと眺めていた。
 昼には田所の家にと帰り、玲子さんが昼食の用意をされている中、
PCで検索し、廻った地を地図で探し眺めていた。
其処に電話が鳴る、玲子さんが出て長い間話をされていた。
気に為るけど嘉人は待つ。
 「・・、あんた~良かった・・」「ええ・・、じゃ・・」
「あんた素敵よ、此れから会えるね何度もよ・・」
抱付いて体を揺すりそう言われる中、受け止めた嘉人も聞いて体が震える。
其れほど互いが感動していた証拠だった。
 思えば僅かな時間の中知り合う中だけど中身が濃く、
凄い家族に出会うことが出来た。
然も行けと尻を叩かれた多恵さんの家族も然り、嘉人が此処で急に知合い仲
が深くなるのは多恵さんとこの二つの家族、今後どのように繋がりが続くの
かは定かでは無いが、嘉人は生涯続いて欲しいと願うばかりだった。

                 つづく・・・・。































傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・14》

 隣の部屋では女性四人が囲炉裏を囲んで話に夢中、部屋で一人いる嘉人は
置き去り状態だった。
「ああ、嫌だ忘れていたがね・・」「何お母さん・・」
「ああ、とんでもない忘れ物じゃがね、あのな、アソコの家の後妻の紹介は
何とわしの知り合いじゃったが・・」「ええ、誰ね・・」
「田所じゃが、アソコで長い事町会議員・・」「ああ、じゃ岡田さんかね」
「そうじゃったがわしと同級生じゃ、おおじゃ直ぐに呼べるが待ちんさいや」
何と、話が嵩じるとこうなるのかと多恵は呆れてこの家の母の常さんが電話に
向かわれるのを見た。
 「あのね、その岡田さんってお母さんの初恋の人じゃよ」
「ええ、初めて聞いたが・・」家の中では家族が大騒ぎ、其れを聞くと嘉人の
顔が笑う。
「往々、生きとりんさったが、その件で頭を悩ましていると直ぐに来るとさ」
笑顔で囲炉裏に戻られた。
『じゃ後で送るから酒用意し様ね』「・・」
返事の代わりに娘と孫がお腹を抱えて笑われる。
 二十分後、庭に車が入るのを聞くと常さんが慌てて玄関に向かわれる。
「おおさぶ・・、常ちゃん元気そうじゃね」「あんたもじゃ、久し振りじゃけ、
遣れんよ」「わしもじゃがね、さ上がりんさいや・・」
囲炉裏に来られると、常さんが皆を紹介される。
 「お、そうかね、ええ、じゃじゃこの男性が何と、聞いてはいたが真か其れ」
座るなり驚かれる中、嘉人は頭を下げてそうだと伝える。
「なんと、じゃじゃこの件できんさったんかね」
「そうなろうが、ひょんな事で去年の年末知り合ってな正月を此処で迎えたん
だけ、そんで話を聞くと驚くがね、あんたが後妻を紹介した家じゃと今さっき
思い出してな、そんで呼んだんじゃがね・・」「そうか、じゃ話が繋がるな」
「ああ、そんで今は如何なっている」其処から岡田さんが経緯を話され出す、
酒が出て飲みながらの話を皆は聞く、無論嘉人も囲炉裏に来ていた。
 「ええ、じゃ何か、後妻はあんたの家の親戚かね」
「だから弱っているんじゃがね、あいつは飛んでもなく跳ねて生きてきた所為
じゃが、其れが何とか収まりそうじゃと喜んでいたらこれじゃろうが、わしも
仲人じゃけ頭を抱えている」そう言われる。
「で、家は出て行くんか・・」「其処じゃ今揉めているのがな・・」
「何で出て行くんじゃろう、聞くと借金は農協と金庫が泣き寝入りと聞くが」
「其処もじゃがな、わしが仲立ちだからのう、度々来られて困っているが・・」
「ええ、何でじゃ、あんたは借金と関係が無かろうがね」
「其処じゃが、後の農機具、トラクタ-じゃが」「ああ、保証人かね・・」
「ああ、既に田畑は二重に入って、だから頭を下げられたら断れんじゃろう」
「だね、田舎だし仲人さんじゃしな・・」「おいおい、冗談じゃ無いぞ」
苦笑いしながら酒が進んで行く。
 「じゃ如何決めるのよ、出るのは決まっただろうが・・」
「其処じゃがね、あいつが出ないと・・」「あいつ・・」
「ああ、親戚の女じゃ、益代・・」「え、じゃ居座るのか・・」
「考えればそうじゃ無いかなとは思うが、何か魂胆が有るのかと家じゃ其処を
心配している」「魂胆・・」「もうこうなると家の息子が居るから総て話す」
そこから意外な事も離されて行く。
 「え、じゃ何か家の旦那は見切り点けて出ると言ううが益代ちゃんは・・、
出ないと、そんで抵当物件は話を付けて名義を変えると、意味がよう判らんが
なしてそういんさる」「其処じゃが、聞くともう何処にも動きたくないとさ、
今迄男運が悪い子じゃからな、いい加減疲れたといんさる」「・・」
「そんで、家では困っているが・・」
「あのうお聞きしますけど、家の借金は幾らほどですか・・」「え・・」
「喋っても差し支え無いけいね、この人は嘉人さんの後見人じゃけ・・」
「え、そうですか、でも・・」「言わんと先が薦めんがね幾らじゃね」
「常さん、相変わらず強引じゃね」
「言えや、こまい事は後じゃ、こっちも考える問題が知りたいがね」
「常さん、何とか出来るんかね・・」
「其処は聞いた後じゃろうが、何も中身が見えんがね」「だね、じゃ話すか」
 其処から家の内情を具に岡田さんは話しをされ出す。
 「ええ、じゃ何か借財も全て背負い名義を変えろといんさるんかね、なんと
驚くが、其れほど動きたくない理由は何・・」「判らん・・」
「え、あんた知らんのか・・」「あ、娘が嫌だと駄々捏ねて居るとは聞いた」
「え、何で・・」「あのう、其処は良い男が居たりしませんか・・」
「あ、大阪の奥様、其処を聞くと頑固で何も言わんけえのう」
「そうね、でも肝心の男が出ると言い張るのよね」「そうなりますけえ・・」
「じゃ、借金の総額はおいくらくらいですの・・」
「そうや、其処を早くいんさいや・・」常さんが急かされる。
「田畑山林の抵当は合わせ三百五十くらいか、其れとわしが保証人の農機具
が二百七十、後はこまいのを集めると百位と聞いたが・・」「・・」
「合わせると」「雅人の借金は知らんと突っ張っている,雅人が作った借金
じゃろうが、出て行くなら自分で話を付けろと・・」
「成程、じゃ家だけでは知れている、あんたの保証人は取り敢えず今は関係
から外そう」「え、其処が肝心だろうがね、外すのか・・」「後じゃろうが」
「なな、常さん殺生じゃがね」縋りつく姿が可笑しいのか大笑いされた。
 事が経過する中、おおよその見当がつく数字を知ることが出来た。
「何時出ると・・」「雅人は直ぐにでもと・・」「何処に出る・・」
「広島じゃと、工場でと聞いたが・・」「家族を置いてかね・・」
「離婚が決まっているし、名義も金庫も農協も否応なしで従うしかないとさ、
そんでも少しでも金が戻ればと嘆かわしいが本音じゃろうね」そう言われる。
「普通は抵当物件は動かせないけど・・」
「そうですよ、でも田舎じゃ有り得る話じゃけ、今回もどうせ無駄だと知り
乍らも表上はそうすると格好がつく」「成程ね・・」多恵さんが頷かれた。
 『じゃ、陽一さん・・』「おう、名前呼んでくれたんか・・」
「其処は後、あんた此れから走り直ぐに道を決めんさいや・・」
「え、俺一人でか・・」「誰が出来る、あんたしか居らんがね、仲人さん・・」
「参るが、決めろと・・」「ああ、如何でも良いが早く決めて仕舞えや・・」
「常さん・・」「あのな、出来ないもんが集まり話をしてても埒が明かんがね」
「そうだけど、後が・・」「其処は居るもん同士で良いじゃろう、金庫も農協
もたかが知れてる、今時少ない借金じゃ無いか、聞くと一千万はザラと聞く」
「今はそうなろうがね、昔とは違うけえのう」そんな話をされていた。
 今日一日で田舎の現状が垣間見れる嘉人、相当辛い生活をされてると思える。
「それに比べ、お年寄りがおりんさる家は借金が少ないのう」
「総て年金の御陰じゃが、わしの家も親がまだ生きている限り多少の生活費が
賄えている」「言えるが、アンタ議員辞めたしね・・」
「ああ、老後の年金が議員と会わせると生きれるが」そこだけは苦笑いされた。
 二時間後、常さんが岡田さんを乗せて送られる。
「ふ~、なんと聞いたら僅かな借金、其れでも出て行くと・・」
「其処が今の田舎の現状じゃけえね」玲子さん、理解出来るの・・」
「ええ、田舎じゃこれが普通ですけえね、私の家も少なからず借金が、其れも
全て農機具ですけえね」そう言われる。
「で、幾らぐらい毎月払うの」
「金額に寄るけど機具は傷みが早い、払い終わる頃は又新しいのが堂々巡り」
「なんとでは私らが昔味わったことが今はここ等でかね、そうなるのか・・」
多恵さんがため息をつかれる。
 『あのう、其処改革出来るよ』「ええ、嘉人・・」
「あのね、其処冥々が張り合って機械買うなんぞ今は駄目ですよ」
「何でじゃね・・」「聞いて・・」
何と今迄話しをしなかった嘉人が囲炉裏傍で話しを始めた。
 「ええ、じゃじゃ何かね、あんたが機械を買いそれを僅かな金で貸すのか」
「嘉人あんた・・」「ま~良いじゃないね、其れ此処で使えるやんか、今迄
は家で張り追うて高額な農機具を買わされてきた、今はお年寄りが多くなり、
人手も足りんし機械だけ買わされているじゃないね、農協は賛成できんじゃ
ろうが、此処は皆を集めて話せば可能よ、嘉人さん凄い、其れしてお願い」
娘の純佳さんが手を合わされ頼まれた。
 「嘉人・・」「うん、今思いついたが、此れは良いと思えるし考えるわ、
僕は機具を買い貸すだけ、其れも儲けじゃ無くて消耗品だし、元が取れる程度
で良いと思う、その分農家は身軽に為れる、多少金も手元に残るようにすれば
良いと思えるが・・」「良いぞ、嘉人、大賛成じゃ、其れ直ぐにする」
「え、多恵さん・・」「あのね、此処は考えるより行動、其処で人でも若者を
集めて契約し、其の機械を動かし手間賃も出るぞ、そうして皆で団結すれば、
何かが此処で出来そうじゃないかね、皆が困る事を最初に解決すれば後は判る
だろうね、嘉人・・」「多恵さん、そうなりたいですね」「するかお前が・・」
「ええ、話しただけじゃ無いですか・・」「実行しなさい」「多恵さん・・」
「私が薦めるのよ、後は判るだろう・・」
「じゃ・・、ああじゃじゃ僕が此処で・・」
「足固めゃけどね、其処が味噌と思うけど如何ね・・」「・・」
言葉が出て来なかった、此処で動くには一番の早道と今気が付いた。
 「良いわ、如何か多恵さん、お願いそこが頭打ちなんですけえね」
「良いわ、トラクタ-が何台必要か其れと後は・・」
「其処や多恵様、後は脱穀、其の機械も高価なの、土地は何ぼでも遊んでる、
其処に簡単な工場を造り、脱穀は総て其処で賄うと皆が喜ぶ・・」
「良いわ、良いよ、純佳ちゃん、じゃんじゃ教えてね、其れする」
「ええ、奥様本気ですかいのう・・」
「ええ、其れに言わなかったけど、嘉人の実家も面倒見るつもりよ」
「うぎゃ~、何で何で其処迄・・」
「それは嘉人が大切だからなの、此れからも離しはしない、仲間なのよ」
「ま・・」家の親子は感動か其れとも驚きか、抱合いながら目が飛んでた。
「じゃ、家の大御所様が戻られれば其処を相談しましょう、嘉人の産まれた
里はどうにでもなるし、今の話を薦めよう・・」
何と話しは既に動き出す、知らぬ間に嘉人が言った事がこの田舎の足掛かり
には為りそうと多恵は踏んでいた。

                つづく・・・・。



















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・13》

 どうして、此処では総てが怪訝なく出来たのか、不思議を通り越し呆れる
程其処に邁進出来ている。
生活感か其れとも・・、考えるが未だ嘉人の頭じゃ理解し難い、自分も相当
破廉恥だけど、其処は親父の女性を宛がわれて初めて女性を知る・・、
其れだけでも世間の常識をかけ離れて居る筈だが、
この家は其れ以上計り知れないほど飛んでいると思える。
だが、其れに乗じて嘉人もその流れに乗っ懸り、清美さん以外では初めての
相手に為る。
何と言っても二人目は三人の勘定、笑えるが嘉人には笑えない、本当にこの
世の世界じゃないみたい、おまけに七十の婆様の口で愛撫を受けている身、
考えれば考える程呆れた家族・・、だけど今居る嘉人には此処が心地良く
居座らせてくれているのだ。
(有るんだ・・、こんな事が・・)再度思うが、此処では在った。
まるでエロビデオから飛び出た家族・・、そう思うしか理解が今は出来ない。
 夕方になると、嘉人は引き留められる中、家を無理矢理出て来た、
戻られる家の主にどんな顔で向かえば良いのか不安、
一度此処を離れて考えたい事が一番そう動く事の背中を押す。
 (フ~・・、凄い経験した・・)車で道に迷いながらも何とか高速に乗上げ、
一路名古屋にと向かう。
 真夜中近くに部屋に辿り着いた。
 二月になった、数度大阪の家から電話がくる中、世間を歩く身はおいそれ
と行きますとは言い難い、無論家の主の顔が浮かんで来るからだった。
 そんな思いで居る中、二月三日に電話が来て・・、なんと相手はあの田舎で
お世話になった家のお婆さんからだった。
「あんた、元気かね・・」其の挨拶から話が始まる。
「ええ~じゃ・・、なんとそうなるんですか・・」聞いた中身に驚かされた。
あの大阪の家の調査書が事の経緯を知らされ危惧している中で聞かされた。
「じゃ、何時出ると・・」「雪が未だ深いしな、三月になればそうなろうね、
其処は既に農協も金庫も諦めたと聞いたが・・」「諦めた・・」
「そうじゃ、抵当は家と田畑と山じゃ、そんなもんはここ等じゃ二束三文、
如何にも為らんと嘆いておりんさる・・」「・・」
 まさかとは思えない、既に少しだけ聞かされている範囲、嘉人は暫く携帯を
耳に当てて固まる。
「幾らぐらいでしょうか・・」聞かんでも良い事をつい聞いてしまう。
「田舎じゃろうが知れて居る、農機具の代金は貸してくれていたんだがのう、
それ以外は其処迄の借財がかさんで来たんじゃ、おおよそじゃがたいてい
逃げんさるのは四百から五百と相場は為ってる、アソコはもう少しこまいかも
しれんがのう・・」そんな返事をされた。
「如何しんさる、其のままにしんさるかね」「え、一度考えてみますね」
そう返事するしかなかった。
 部屋で座り込んで目が虚ろ、居た事も無い田舎、然も親父の里が今は其処を
出る羽目に為っていると知らされたが、如何すべきかは未だ定まらず、
悶々として陽が落ちて行くと赤く浮かぶ名古屋城を眺める。
 (出て行かれるんだ・・、・・)そんな思いで居ると・・、マンションに設置
している電話が鳴る。
出ると・・、「あんた居たね・・」「・・、ああ~奥さん・・」
何と小さな画面に映し出すのは紛れもない大阪山本の奥さん多恵さんだった。
急いでセキュリテイを外し来られるのを待った。
 挨拶を交わし、連絡すれば迎えるのにと告げる。
「あんたね、其処は嘘や、あんたは自分が何したんかと悩んでいる、仕方ない
けど、そんな柔い根性じゃ、何も人以上な事は出来んやね」「そうみたいです」
「遣れやれ、矢張そうかね、婆やがそう言われたが当たりか・・」
そう呟きながら娘が言っていた綺麗な名古屋城をテラスに出て眺めて居られる。
 其処から、部屋で色々な話をする。
「そうかね、とうとう来たね、如何するん・・」「未だ考えが・・」
「そうか、見過ごすのかね」「其処も・・」
「何、あんたのお父さんの里でしょうよ」「そうなるけど・・」
「誰があんたに此のマンションや遺産を残されたんや」「親父・・」
「・・、じゃ如何すれば良いかは自ずから理解できんの・・」
「・・、え、では多恵さんは・・」「当たり前や、あんたがそんな根性じゃ、
山本では心配じゃしね」「ええ・・」
「そうなろうがね、あんた娘は子供を造ろうとしている、そんな相手のこと
気に為るやないね」「・・」「如何するのよ、時間無いやないか・・」
「はい、多恵さん・・」「もう鈍い男ね、行こうか里に、行って考えれば
良い事や、此の侭見逃すと後悔するかもよ、見て判断すればどうなろうが
其れで気持ちの整理も付けられるやんか・・」
「ですね、其処を悩んでいたんです」「じゃ、多恵が来て正解かね」
「ええ、大正解、相談しようと一度は頭に浮かんでいたんです」「誰が・・」
「多恵さん達・・」「うふっ、嘘でも嬉しいね、じゃ出るか・・」
「ええ、今から・・」「遅いよりましやないか、その積りで話を聞いて居た
あの家の方々に衣類を車に積んでいる。「ええ~車で来たんだぎゃ・・」
「そうや、ささ支度して、車で待つからね」
迷う中急かされるといつの間にか向かう事に為っていた。
 本当に車で来られている、然もセルシオだ、嘉人を乗せると直ぐに発進、
見事過ぎる事の動き、何もかもこれを見ると多恵さんの根性が垣間見れた。
 名神を走りながら色々な話をする中、「ア、其処養老や無いかお土産買う」
名古屋を出て間もないが養老Seに向かう。
 其処で名産をしこたま変われ、トランクに詰め込むと、二人はコ-ヒ-を
其処で飲み始める。
「ほれ、出て・・」携帯を渡された。
「はい・・、ああ~美保ちゃん・・、うん、そうなった・・、ああ、良いよ、
戻りに寄るね、お母さんと変わろうか・・、ええ~はい、了解です」
「知らせたらそうなるとさ」「ですね、そうなりました、え先に連絡は・・」
「出来るのか、まてや、其処は内緒で行こうかね」「ええ・・」
「それが良い、行くと知らせるともう向こうでは判断されて待たれるぞ・・」
「え、では・・」「そうなろうやね、田舎は狭い世間逃げようとする中では
考えが狭まるやないね」「ですね・・」
「だから行くまで車の中で相談してゆこうや・・」「はい・・」
「決まりだね、じゃ運転宜しくねタイヤ交換はして来た、振動が激しいわ」
笑いながら言われ、従った。
 六時間かかり漸く中国道から浜田道に入り、大朝で高速を降りる。
「ま~雪の塊やないね」「塊・・」「あ、そう見える程積もっている、景色は
抜群だけど、こんな険しい場所で暮らされているんだ、初めて見たわ雪・・」
灌漑深げに景色を見られる中車は進んで行く、本当に年末より降積もってた。
雪道でも除雪がされて居て走るには心配は無い、大朝から三十分で在の三差路
の分かれ道で小さな峠を越えると目当ての家が見えた。
 「アソコです・・」「ま~白壁かね、良いね・・」
遂に到着、周りは静かそのもの、車のドアが閉まる音が響いた。
 「今日は、嘉人です、婆ちゃん・・」
「・・、まあま~あんた来てくれたんかね、え、何方ですろうね、嘉人・・」
「紹介するね、僕の管理人、多恵さん」「管理人、どが~ゆう事じゃね」
「平たく言えば僕が慕うご婦人ですよ」
「あらま~、そうですかいのう、サムかっつろうね、上がりんさいや・・」
歓迎して頂く。
 囲炉裏が珍しいと多恵さんが、炬燵じゃ無くて此処でとせがみ座る中、
婆様と多恵さんが話しを始められた。
話しは一方的に多恵さんがされる、聞く婆様は驚きの声が聞こえるだけだ。
 其処に家の玲子さんが戻られ、一段と賑やかな家に為った。
その後、純佳さんも戻られると・・、形は違えど大阪の山本と同じ、
多恵さんが居る限り皆そうなると思えた。

               つづく・・・・。





























傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・12》

 「多恵さん、御腹如何ね・・」「あ、婆や、如何見てたん・・」
「ええ、初めて見させて頂いたが、とんでもないお人ですね」
「判る、そうとんでもない男よね」「ええ、凄過ぎて呆れてました・・」
「うふっ、体が驚いてた」「でも、其れだけじゃ済まないと思いますが」
「え・・、何でね」「あのう女の身体は欲が深いでしょうがね」「え・・」
「ですから今度は女上位で自分が一番感じる場所を相手の男に教える」
「え、婆や・・」「だから、何時も受身じゃ駄目、最初はそうでも良いけど、
何時もとは男も可哀そうじゃ在りませんかね」「だからどうするのよ・・」
「其処ですが、今度は女が主体で暴れて見れば、自分の体の善がれる場所は
探してでも動きなされ、そうすると、もうとんでもなく善がれますぞ」
「ええ、婆や・・」「だから、女が動くんですよ、乗っ懸っても出来る、
自分が知らない部分が発見できるかもしれん、この人なら其処が見つかる」
「なんと、そうか、じゃ私たちが上で・・」
「ええ、下でも上でも出来ますろう、其処を探しとことん味わえるがね」
「なんと、婆ちゃん、凄いわそうよね、聞いた菜摘さん・・」
「あのう見られておられたん・・」
「え、物凄い喚き様でしょたが、見らずに済まされませんが、メイドの土産
にと手を合わせ、善がりんさいや、楽しみんさいと後押ししてな・・」
「いやだ~婆ちゃん・・」美保が転げまわり呆れる。
 「そうか、其処よね、良いわ嘉人さん如何・・」
「良いですね、流石年の功、どんどん其処は進めて極めを追及して下さい、
僕も楽だし悶えますよ」「笑えるが、ね菜摘さん・・」
「良いかも、今迄は恥ずかしくてしたくても手加減、でもこの人となら何処
までも出来そうよ」「そう、決まりじゃね、御結びでも拵えて置こうかね」
「良いわね、お願い、その代わり見るんでしょう」
「ええ、動画もチャッカリと・・」「ええ、婆や遣り過ぎ・・」
「え、なんと何時もこの人が此処に居る訳じゃ無いでしょうが、楽しみに
映させて頂いて居ますよ」「婆様・・」
「御免な、あんたが恐ろしいくらい凄いから慌てて映していたんだ・・」
「負けました」「そうか、この家ではどんな事もしていい、今後はあんたが
この家の主に為り、美保に子供を拵えさせる」「え、婆ちゃん、其処か」
「駄目か・・」「ううん、望む処や、じゃ義母さん良いの・・」
「うふっ、隠していたが其処が魂胆の本音やんか造れや、だがまだ先やよ」
「え、何で・・」「遣りつくす中で貰え、後はわしらがホロウするやんか」
「うん、じゃ従うよ、婆ちゃんその話最高や、自分で動けるなんて、凄い、
ねね嘉人さん、良いでしょう」「望む処です、何時でもどうぞ・・」
「いやだ~、駄目と言えば燃えるが、何時でもとは・・」
「うふっ、何時でも出来るかな・・、美保は一人で賄うほど頑張りなさい、
私たちは外も忙しく成る身じゃからね・・」「ええ、美保は・・」
「嘉人一人じゃ、この先も其処は変えんよ」「・・、うん、判った、良いわ
従うし、そのほうが良いかも・・」
「決まりですね、じゃ朝まで頑張りんさいよ、夜食はあんたには肉を・・」
「有難う婆様・・」「依怙贔屓じゃないね・・」
「婆も女じゃ、男には栄養が要るじゃろうね」
「了解、任せる、アンタ風呂に行こう・・」
 其処から女上位で始まる、風呂場は大賑わい、大変な事になって行く。
(やれやれ、とんでもない男が舞い込んで来たぞ・・)
苦笑いしながら、浴室から聞こえる善がり泣きを聞きながら肉とおにぎりを
作り始める芳子、この家の親戚に当たる婆様、長い間此処で過ごして来た身、
婿が来ると其処で女の身体を味合わせて育てて来ている芳子、
既に其処は亡くなったが、思いは未だ女として生きているのだ。
 嘉人は途方もない喜びを知らされる、女性が主に動かれる中、有得ない程
知らない部分を味わって行く、膣穴も動くし、上で腰を動かされる度に棒が
ねじ曲がり泣きそうになる、其処が良いと思うと相手も其処で善がり泣き
飛ばれて往く、男冥利に尽きる女性の動きには呆れる程我身が喜んで応じた。
 三人がかり、交代すれば休める、そうして挑んで向かう、
其処もコントロ-ルできる分、蘇りも早いし、興奮も半端じゃ無い、
楽しい味を占める肉が頑張って、まだ欲しいと我が身から強請られながら、
三人は既に一生分の味を肉に認めて、尚も未だに頑張っている。
時は既に午前三時過ぎ、寝て迎える嘉人の口には、婆様が運んで来た肉を
食わさせてもらい、ビ‐ルを飲み上で奮闘する、三人を楽しんで迎え撃つ。
 とんでもない家の中、新しい獣の巣窟が出来て行くのを婆は見届けた。
 漸く事が収まったのが、午前四時半、流石に疲れた嘉人を囲んで露わな姿
の女性三人は横たえて大鼾、笑う婆が布団を被せ乍ら、チャッカリ萎えた棒
を拭き上げた後、内緒じゃと口に含んで愛撫、年は既に七十を迎える婆様、
口は最高、される嘉人の腰が浮くほど興奮する。
「く~まただ・・」「・・、えええあ・ん・た・・」
寝ていた多恵に挑みかかり上で嘉人は聳え立つ棒をねじ込むと、
此処からは男が主導、なんと直ぐに多恵は舞上がり往くが往く又狂う~が~
と叫んで痙攣・・、続けさまに隣で寝ている菜摘が餌食、其処でも瞬く間に
男に往かされた。
 「美保~・・」受ける美保は既に歓喜の泣き叫びで目が覚めていた。
「あんた~出して、我慢は嫌や~・・」「良いぞ、出したくてな美保~最高」
「あんた~内ももう死んでも良いわ~」
遂に久しぶりに女性の中に精子が飛び込んで泳いで行く・・。
 その後は、真あの喧騒な部屋は静かそのもの・・、
婆も既に疲れ切り奥の部屋で倒れた侭だった。
 昼前に電話で多恵は起こされる。
「今日も釣する・・」其れだけの連絡、携帯を捨て大の字で伸びてまた寝た。
「あんた、顔を」起きている嘉人は顔を洗い、コ-ヒ-を婆様と飲んでいた。
「嘉人さん・・」「あ、待ってよ、名前呼び捨てにしてえな、僕は婆ちゃん
を知らないし、此処で出会って嬉しいんだ、此処じゃ婆様の言いつけだけは
従う、だからなな、あの愛撫又欲しいが・・」
「え、あんたうふっ、今度は未だ良いぞ・・」「え、今でも良いけど・・」
「あのな、わしの歯は総入れ歯じゃが、外して歯茎だけで扱くと良そうや、
亡くなられたご主人がそうしてと言われてな・・」「なんとでは・・」
「ああ、この家に転がり込んで来たのは昭和五十年じゃぞ、未だわしも
若かった、其処で婿入りされていたご主人が夜ごと忍び込まれて抱かれてた、
其れが終えると、今度は娘さんの婿じゃろうがね、わしの身体は、この家の
男に尽くした身や、田舎でのわしは何も知らなかった、教えて頂いて来た、
夜が待ち遠しくてな待ち構えて、直ぐに家の奥さんにばれていたが笑われた、
外で拵えるより都合が良いとな・・」「なんと・・」
「それで、わしは此処に生涯尽くす身となった」「婆様、ご親戚は・・」
「ある、未だに付き合う家が一つな、そうだあんた其処に顔を出せんかね」
「え、何処です・・」「岡山じゃが、あんた聞いたら郷は島根県其れも広島
よりと聞いたが・・」「そうです」
「じゃ、住所書いて渡す、何時かよりんさいや」「それで訛りが・・」
「ああ、嘘は付けんな、興奮すると出てしまうけえね」苦笑いされた。
 其処からこの家の中身を話されて行く。
「え、では後妻さん・・」「ああ、今までで一番飛んでいる御人じゃ・・、
ついぞ見た事も無い程の女性、聞いたろうがね、菜摘さん・・」
「ええ、少し」「それを宛がわれて、其処でもう家の御主人はイチコロじゃ」
「言えますね、見事な体だし、心根が綺麗・・」
「だろう、そんでわしも認めている、娘はまだまだじゃが、アンタを探した事
は最高じゃぞ」「僕も思わぬ事で・・」
「だろうね、でもこれからはこの家は弾けるぞ」「え・・」
「あんたの所為で家は弾けるが、良い事教えようか・・」「是非・・」
「此れからは家の女性はそのまま続けてな、そんでな御主人を連れて歩け」
「ええ・・」「聞けや、其れがあんたには都合が良い、あの人は何も知らん
お人じゃ、詰まりな女の穴が喜ぶところまでは到達出来んのじゃ・・」
「え、では・・」「そうじゃ、早漏様、でも奥様は其れでも良いと・・、
布施の飲み屋で捕まりんさった」「・・」
「其処が、この家の弾ける元じゃね、此れから暇が無くなるよ、良い事じゃ、
聞くとあんたらあんたの里にと聞いたが、其処は必ず答えなさい、家は財産
は有るし良い事なら向かわれるぞ」「婆様・・」
「あのな、婆で良いがね、其処でじゃあんたは事を探すだけで良いと思える」
「え・・」「奥様が仕切られるがね、あの方体だけじゃ無いぞ、計算高いし
悪じゃ、その悪も使い方次第じゃ・・」「・・」
「そんでな、娘は早めに仕込め、美保ちゃんは心根が綺麗すぎる、菜摘ちゃん
は奥さまに従うから、其処は其れで良い、娘はあんたが守るんだよ」
「婆様、嫌婆ちゃん・・」「良いぞ、此れからなんでも聞いてくれ、わしが
出来る事はする、もう何も無いかと上に上がる事だけだったが、未だこの世で
することが出来そうじゃしね」そんな話をしていた。
 「ふあ~・・、あ・お早う・・」「ええ、もう昼過ぎですが・・」
「あらら、寝たんね」「ええ・・」「じゃ、婆ちゃんコ-ヒ-・・」
「はいはい、昨夜はご苦労様でしたね」
「もう嫌味かね、美保はとんでもない場所に飛ばされ続けや・・」
「良い事じゃないね、お嬢様が探して来られた男じゃしね」
「うふっ、とんでもない男だったやないね」
「言えますね、その方の子供ならでかい物をぶら下げて・・」「嫌だ・・」
起きた早々大笑いされる。
 「賑やかね・・」「あ、義母さん、おはよう・・」
「ま~美保、顔が優しく見えるよ」「え、そうかじゃこの人の所為かな・・」
「言える、昨夜は死ぬかと」「私もや、とんでもない場所に飛ばされたんよ」
「そうみたいね、もう初めて往かされたから、体が驚いて又何度も急かされ
舞い上がった」「同感です・・、菜摘ちゃんは・・」
「まだ寝ているが、そうだあんた寝ているから刺し込んで起こしてよ」
「ええ・・」「良いぞ、イケイケ・・」
はやされて尻を叩かれ、良いぞ最高じゃねあんたは、さ行きなさい・・、
多恵さんが背中を押して行かす。
 「婆や・・」「最高でしたね」「ええ、其れも殺されるが、独りじゃまだ
無理やね」「経験ですぞ、何度もすれば耐える力が身に付きます」
「そうなるのか・・」「ええ、そうですとも穴がでかい物が出入り繰り返すと
馴染んで来ます」「じゃ他の男は・・」
「其処は女の悪で誤魔化せましょうがね・・」「言えるが~悪い婆やや・・」
三人は大笑いする中で・・、「ええ~受けたがね、菜摘ちゃん・・」
「く~良い声出しているが、なんと鬼の様な強い男ね・・」
「そうやんか、とんでもない奴や・・」パンとコ-ヒ-を飲みながら、
なんと菜摘のいがり泣く声をまるで音楽のように聴く三人、
広間では必死で受け続ける菜摘、キッチンと廊下を挟む間だけ、聞こえた。
 「あんたあんた、もう休ませてよねね、みんなは何処・・」
「コ-ヒ-タイム・・」「じゃ菜摘も・・」
「駄目じゃ、心地いい中だぞ、そうかとは言えんが、此れ凄く良いから
嵌めた侭なら良いぞ」「あんた無理や・・」「無理するか・・」
「ええ、馬鹿・・」その声で又も惨い仕打ちが始まる。
 「ええええ~~~」嵌めた侭抱かれてキッチン・・。
「ま~・・」三人が呆れる中、其処で壁に押し付けられた菜摘が狂喜乱舞、
頭を振りながら喚き散らす。
だが其処で急に体が萎えると失神・・。
 「ええ、何々・・」美保が捕まり同じく壁に背中を当てて上に上がると股を
開かせ突入、其処で声質は違うがいがり泣くのは同じ、其処も敢え無く陥落、
すると今度は多恵が餌食、多恵は床に転がされ股を開くなり突入、
しこたま連突きを噛まされて此処も同じく陥落、三人が其処で横たえ、
時々跳ねる身体・・。
「婆様、仕上げお願い出来ますか・・」
「え、あらら、わしは良いが、この人らは知らんぞ」
「だからじゃ、此処で御披露は如何、年でもする事は有ると・・」
「何とそうかね、良いぞ、但し往く寸前は美保に・・」
「あ、そうですね、良いですよ、じゃお願いします」「ええ、あんた・・」
「見てて良い事魅せるね・・」多恵が驚く中婆が来て嘉人の股に顔を埋めた。
「・・」「・・」「・・」三人が声を失うほど驚かれた。

            つづく・・・・。
































傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・11》

          【獣 の 洞 窟 】

なんとなんと、嘉人はまるで観察者、馬鹿広い居間は暖房が効いて居る中で
繰り広げられる様は誰もが経験出来る事じゃない、其れほど此の家の中は
暑さと気が昇り詰める空間になって行く。
 其処は既にショ-紛いの事が行われて来出す。
最初は勿論多恵さん、四十手前の見事だろう裸体を脳裏に描く中・・、
目の前で着ている衣服を大胆にかつ艶やかに脱ぎ始められた。
 今迄そんな雰囲気じゃ無かった、言葉こそそれなりの驚きをして聞いて
居たが、正にその言葉通りに事は動き始める。
本当に信じられない出来事を目の前に見えて来る。
  (え、ア、ああ~~、なんと・・、綺麗・・美しいだぎゃ・・)
目の前で立たれる姿は既に最後のパンテイを足で器用に外されると・・」
声が出ない程美しく綺麗、言葉には言い表せない程凄味が在る裸・・、
其処には見た事も無いその肉に飛込みたい意欲が嘉人に自然と湧いて来た。
 身長160前後、体重は五十前後、総てが見事過ぎた、体の曲線はお金を
掛けられて来たのか完成されて居て、腰の括れが男をそそる意欲が満載、
何もかもが整う体だと感激する。
 「次は、菜摘よ、魅せてあげなよ・・」「・・、はい、従います・・」
今度は菜摘の裸体ショ-、三十半ばの肉は弾けんばかりに誇示・・、
瞬く間に裸になられると、此れ見よとばかりに姿態を造り、嘉人の前で
くるりと廻られ、微笑みすら垣間見れる。
初めて知り合い従われた、あの名古屋で出会った美保さん、一番若い分、
目が飛び出るほどの美しさ、其処は二人の身体とは違う、背も高いし形が
絶品、三者三様見ごたえがある裸体を息もさせずに見せつけられている。
「如何・・、此れで楽しんでくれる・・」
「多恵さん・・、皆さん美しいだぎゃ・・、最高です・・」「本当に・・」
「ええ、事実これ程の肉体はそんじょそこらには無い、経験は無いけど雑誌
やビデオでもそうは居ません」「じゃ、今度はあんたの番ね・・」
「・・、はい、こうして見せて頂いた、男冥利に尽きます。見て頂きます」
「良い根性やないね、二人とも座りましょうか・・」
長くでかいソファ-に裸のままで座られる。
 (ええ~、アソコ手入されているが・・)自分の衣服を剥がす様に脱ぎ乍ら
も見る所は見ていた。
 「え、ア、あああ嘘嘘でしょう何いやだ~・・、・・、・・嘘や・・」
最初の悲鳴染みた驚きは美保さんだった。
筋骨隆々で既に凄味が在る体、女性の裸を目のあたりに見た後・・、
無論男の持ち物が最高に聳えた侭の裸、既に三人は物凄いアソコを目に
飛び込ませ、唖然騒然、多恵もさすがに驚く中で、一番は菜摘さんの顔、
見た事も無い程トロリとされた目は印象に残る。
 「多恵さん、脱ぎましたが・・」
「・・、えあ、そうね、驚いたわ、其処迄とは、鍛えたんかね・・」
「高校から大学で」「見事よ、強いの・・」「そこそこと思いますけど」
「来て、傍に早く・・」「・・」嘉人は応じた。
 「ま~なんと、いい形で太くでかいわ、此れで楽しませてくれる」
「お望みなら、頑張りたいですが・・」「・・」
返事をする代わりに手が嘉人の股座に向かう。
「・・、ああ、あう~其処・・、く~優しい手ですね」
なんと既に棒を握り呆れる顔で頷かれる。
「菜摘と美穂、此処に来てみなさい、此れが私らを喜ばせてくれそうよ」
その言葉で、既に三人が立つ嘉人の周りにへたり込んで、腿や尻を撫で乍ら、
三人の手が棒に集中、とんでもない事が嘉人に向かって来る。
 二十代半ば、三十代半ば、四十手前の女性の裸は嘉人の股座傍で蠢いてる。
 「あう~~~・・・タ・・・え・・さ・・ン・・、凄いです其処が良い・・
ソコソコが・・」「あんた、寝て・・」深い絨毯に転がされた。
 其処から言葉は出て来ない四人がそうなった。
多恵は既に最初に棒をしゃぶりつくし。今度は嘉人の顔に来てキス三昧、
後の二人は、未だ嘉人の股座に顔が在る。
「ねね、最初は娘に、お願い一撃して見て、後は菜摘ヨ、最後が私・・、
良いわね、此れがあんたの先々に影響するから覚悟して挑んで来てね・・」
そう言われてキスをされると、迎えキスを嘉人はする。
 女性三人に弄ばれながら、チャッカリ嘉人も楽しんでいた.既に多恵さん
の股座に手が訪問して確かめると、次が美保さん、最後は凄味が在る肉の
菜摘さんの秘園攻撃、そうして頃を見計らい、最初の餌食の美保さんを
ソファ-に座らせると、嘉人は相手の両脚を掲げ上げて秘部が丸見え状態、
其処に愛撫も無しで棒を向かわせる。座らされて恥ずかしい形にされ自分の
腿が顔横に来ている姿、其れに驚く中で・・、・・、・・、
「・・・・・うぎゃ・・・・あ・あ・あ・ああ~~いやだ~・・」
一撃悶絶・・、直ぐに驚愕する顔の菜摘さんにと床に転がすと上に跨り、
喰らえ~と一言、正常位ででかい棒を減り込ませると連突き・・、
其処も一溜りも無い・・、迎える菜摘は声すら出す事を忘れて大痙攣、
そうして座り震える多恵さんを嘉人は座り腿に乗せ、棒を穴に差込んで直に
立ち上がり、なんと多恵を腰に足を巻き付けさせて雁字搦めに抱いて歩いた、
歩き方も豪快、飛ぶように歩くから受ける多恵は惨い程の衝撃を諸に受けた。
泣き叫んで凄いの連呼、其れも僅かな時間で聞こえなくなる。
見ると多恵の頭が嘉人の肩に落ちて悶絶、震える程感じる体を横に落とすと、
最初の美保の肉にと又向かう、其処でしこたま連突き受ける美保、
いがり泣くまま容赦は無い、見事に何度も飛ばされた裸体は床に落ちても
飛び跳ねていた。
 菜摘は其れから夢中で迎え続け、其処も僅か五分で陥落、今度は多恵さん
が迎えて悶え泣き叫ばれた、喜びを相手の男に伝えながら抱き締めて震える。
 惨いの一言、其れほど豪快で容赦ない攻撃は受けた事が無いし、
でかい物が中で暴れる味は、何事にも変え難い代物だった。
 三十分懸って何とか三人の女性を堪能させたが、其処からは嘉人が楽しむ
時間、美保さんを抱いて二十分、声も出ない程受けてくれ、菜摘さんも同じ
時間頑張ってくれる中、最後の締めは多恵さんの熟した肉に棒が泣く程
喜んで膣中で味わう。
 何と合計二時間、其々が受けて善がり泣き、挙句にアメク体を震わせる、
見事過ぎる肉はそれ相応の喜びを受け続け、今は絨毯の上で虫の息、
その体を労わり、浴室から桶を抱え戻ると汗まみれの身体を拭いて廻る。
その仕草に三人の女性は目に涙を浮かべて受けていた。
喉が渇く中、ビ-ルも貰えて飲んでいる。
 ゴクンゴクゴクと喉を鳴らして飲む三人、其の様を立ったまま見降ろし、
最高な体を抱いた感激を漸く今味わう嘉人がいた。
 「あんた、物凄いや・・、出したんかね」「いいえ、出せない・・」
「何でや・・」「だって、許可なしですよ」「え、あんた・・」
三人が顔を見合わせる。
其処には信じられない事実が、何で男で我慢できるのかが三人が同時に
思った事、驚きは未だ余韻を残す肉に知らせていた。
「出して良いよ、何時でも良いから好きな時出して、其れでないと私らも
喜べないがね、あんたが耐えるのは好かん・・」「多恵さん・・」
「ねね、此れから好きな時襲いなさい、出したい時もそうや、ね私たちを
これからも使ってくれるん・・」
「其処はこちらから願いたいですが、良いですか・・」
「顔見てみなさい、皆凄く良い顔しているがね、美保・・」
「其処や、凄過ぎてなにが何だか、でも飛んでいたわ・・」「菜摘は・・」
「お姉さんに従って来て大正解、最高・・」「感じたかね」
「ええ、存分に味わい、泣き叫んでしまった・・」
「私もや、もう死んでも良いと縋り付いてた・・」三人がそう言い合う。
 「未だですからね最初が肝心です、多恵さん凄く良い穴です、菜摘さんは
柔肌で包んでくれたし、最高な往き様を見れた、美保さんはまだまだ味わい
が出て来る体ですね」そう嘉人は言う。

           つづく・・・・。


















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・10》

 色々考えさせられる嘉人、だけどこの家の中身はそれ以上に驚かされた。
あっけらかんな家族、嘉人の事等、既に長い付き合いのように扱われる中で、
今度は里にと行けと自分の妻に嗾けられていた。
 「御免なさい、遅くなりました・・」「ああ、良いわよ、上がって・・」
何と家に女性が来られた。
 「紹介するね、お父ちゃんの大好きな女性、菜摘ちゃん・・」
「ま~お姉さん、其処は・・」「良いじゃない事実なんだし、ね~あんた」
「おい、其のあんたを聞いたら怖くなるが、お父ちゃんか健司にしてくれ」
「駄目、菜摘が居る時はあんたに決めているやんかね」
「そうだが、今回は嘉人君が居るやないか」「だから尚更そう呼んだんだ」
「何でゃ・・」「あのね、此処に役者が総て揃うたやんか、此れからは此の
五人でタッグを組むのよ、何事も仲間内で考えて行こうよ」
「え、じゃじゃお前アソコもか・・」「え、ああ、そうなるかね・・」
「うひゃ~今後もか・・」「尚更そうなる、仲間は此れだけだけど田舎で
増えるかも、但し其処田舎のみよ」「だな、良いぞ、ワクワクして来たが」
「貴男・・」「おう、この若者はな、美保が名古屋で・・」
「ああ、じゃ聞いて居るお方なのね・・」「え、お前何時聞いた・・」
「既に美保ちゃんから聞かされているやん」「なんとでは説明は要らんな」
「え、先が有るの・・」「大有りじゃ、そんでな此れから俺もこいつが耕す
畑に立つぞ」「え、意味が・・」「もうええわ、わしは少し外す多恵・・」
「え、あそうか、いいわ電話する」
 其処で携帯で連絡される。
「直に迎えに来ると・・、今回はあんた持ちじゃと・・」
「構わんが、嬉しい時は大漁になる予定や」「阿保やね・・」笑われる。
「じゃ用意し様ね・・」「頼む・・」多恵さんが広間から出られた。
 「おい、此れからな、あいつの思う様に動けば、君は先が安泰じゃ・・、
今もそうだろうが、益々上にと凧のように舞い上がれるぞ」
「え、お父さん・・」「だからじゃ、わしを見習えや、俺は何でも縋付いて
従うんじゃ、其れが男では一番賢い動きや、此処だけはそうなっとる」
「・・」意味が読めないが、そう言われ、仕度されたカバンを抱えて出迎え
の車に乗り込まれる。
『あのう・・』「あ、あの人は釣り、今から出掛ければ夜中に到着、其処で
魚釣り」「え、では太平洋・・」「ううん、日本海,チヌよ、黒鯛なんよ」
「ええ、そうですか、日本海か・・」「嘉人君は釣りは・・」
「あはっ、オカ釣りも満足に出来ない僕は未だ海は・・」
「ええ~笑えるやんか・・」美保さんが言われると、三人が大笑いされる。
 新しく用意された宛を魚に酒が又飲み始められた。
「じゃ、此処で取り決めするかね」「多恵さん、未だアレが・・」
「ああ、其処は確かめんでもええがね、話は聞いて居る」「え、でも・・」
「まあ、任せ、あんたらは多恵を信じて居れば良い事じゃ無いね」
「良いけど、でも菜摘さん・・」「其処は言わんでも姿見てればそうなるわ」
「え、多恵さん、其処迄・・」「聞いて来たが中身は知らん、でもな其処は
成り行きで良いじゃないね、其れで興味が湧くでしょう・・」「・・」
美保はそれ以上は何も言えなかった。
 暇人が思う事には理解し難いが、此処の話しでは其処を考える程嘉人は
間抜けじゃない、だが如何考えてもなんで僕がと思う面も有るが、来る前の
車内での会話が頭に残っていた。
この家の人たちは、暇では有るが、その暇を嘉人の田舎でと考えてくれる
のは有難かった。
なんといっても頭が切れて、其れでもって美人だし、セックスにも一通りの
道が出来ている女性とは思える。
其れでも尚且つ嘉人は考えた、此れがまともなら、絶好の機会な筈、
其処をじっくりと見極めようと構えている。
「あんた、何考えてんの・・」
「え、僕ですか、何で僕の田舎がと考えていたんですよ」
「・・、そうやね、其処かね、其れはあんたと交わるには田舎が一番と考え
ての事、丁度この家も既に上が望めんのよ、此れから上がるには大変なんや、
だから此処で道を変えてと考えてた矢先にあんたが浮かんで来たんだ・・、
でも其処は美保の願いが含まれているしね、其れにお父ちゃんの今後もこの
ままじゃ、本当に遣る事が無い危険なんよ、菜摘だけじゃ防げないと思える」
「え、お姉さん・・」「待って、其処は後で話すし、今は嘉人君の事が先よ」
「・・」理解出来たのか軽く頷かれるが、其れは嘉人にとって大事な事。
「では僕が現れたからでしょうか」「だね、何もかもが狂うわ、でも良い方
に狂いたいしね、此処でのんびりと過ごせるけど、其れじゃ詰まんないわ、
一度しか生まれて来れない人間の世界やないね、此の侭裕福で死ねるほど、
理解できる様な人間じゃ無いしね、此の侭で良いなら危険は避けるけど・・、
でも其処も面白くないでしょう、だったら、あんたと同じ道を歩む方が面白
そうじゃないね」「ええ、多恵さん・・」
「良いね、その呼び方、あんたは田舎を何とかする算段でも考えなよ・・、
多恵はお供致しますよ、序には失礼だけど美保も菜摘も同行させる、
無論お父ちゃんも田舎で喜びを分けるけどね」「義母さん・・」
「うん、今決めたんだ、この男凄いよ・・」
そこから多恵さんが一人話をされ相手の二人の女性は聞かされて行く。
 『ええ~じゃじゃ、普通の男じゃ無いとでも・・』
「ええ、そう言事、この男はあんた達が会って来た男とは違うのよ」
「ええ、違うって、何・・」そこからも又多恵さんの話が続いて行く。
 「何と普通じゃ無いんだ、アレが長いってほんまなん・・」
「聞くとそう言えるけどでも証拠は未だや、名古屋で抱かれて居ないしね」
「え、義母さん・・」「だって、誘惑しても乗ってこない、其れで連れて
戻ったんだ・・」「ま~義母さんにしては・・、本当なのそこ・・」
「ええ、最初は美保と決めたしね、其れで直ぐに名古屋から連れて来た、
付いて来たからには覚悟は見れるじゃないね、あれほど誘い水も飲まずに、
天晴よ・・」「・・」聞く二人は顔を見合わせる。
「ではお聞きしますが、菜摘も勘定の中に入れて居られるん・・」
「勿論、金とは言えあんたを家で縛り付けているだけじゃない、その見事な
体も毎日不発でしょうがね・・」「ええ、お姉さん・・」
「お見通しや、その体が壊れるくらいに使い善がれるよ」「え、まさか・・」
「うふっ、そのまさかだから連れ戻っちゃった・・」
「・・」又また聞く二人が顔を見合わす。
「義母さん・・」「だからお父ちゃんを追出したんや、此れからあんたらで
決める事、多恵は決まっているが、あんたらまさかと思うでしょうが・・、
此れから進む道は地獄と極楽じゃね、其処を覗けるだけでも生きてる意味が
判るよ、誰もが其処を見れるとは限らんし出来る事も無い、だけどこの男が
連れてってくれそうと踏んで、見定めたんだ」そこまで言い切られた。
 其処から四人はビ‐ルを飲むが、話は誰からも出て来なかった。
 十分、其々がビ-ルを飲みながら考えていたのだろうか・・。
「じゃ、現物を見定めて貰おうね」「現物って何・・」
「私らの身体をやないね」「え・え・え・ええ~~~」
「阿呆、今更驚くほどじゃ無いだろうがね、美保、あんたはこの家を継ぐ身
やんか、其れを念頭に考えると先が読めないかね、菜摘にはご苦労な事を
押し付けたし、今回からはその埋め合わせするね」「お姉さん・・」
「あんたも上手くない体を宛がわれて真申し訳ない、其の利子が前にいる男、
今回は団結式、今後どんな事が有ろうとこの男を連れて歩く、其処に踏切り
付けるために、三人は裸に為り、見て頂こうかね・・」「・・」
返事が出来る筈もない聞いた二人、おまけに嘉人までもが聞かされて身体が
固まっていた。
 「義母さん・・」「後で話は聞く、熱い内に道を拵えようかね、ささ、
家の戸締りしてくるから、待ってて・・」
そう言われ雨戸を音を立てて閉められる、でかい家雨戸や戸締りは大変。
 「ねね、聞いた・・」「はい、驚いて何も言えなかった」
「私も菜摘ちゃんもよ、酷いじゃない魅せ物か、あんた如何思うんや・・」
「え、其処は従いますけど・・」「けどって、じゃあんたも裸になれるんね」
「え、僕もですか・・」「当たり前じゃないね、女の裸鑑賞会じゃないよ」
「言えますけど、僕もですか・・」
「ね~菜摘ちゃん、其れなら大義が出来るじゃない、裸よ・・」「私は・・」
「何・・」「言われれば従います、この家の旦那様も最初はそうでしたし」
「ええ、其処ほんまか・・」「ええ、事実泣きたいくらいでした・・」
「でも脱げたん・・」「何とか脱げて恥ずかしいけど体に電流が走って・・」
「何とそうやったん、じゃ今回も・・」「有るかなとは思いませんでしたが、
話が進んで行くと、あの最初の夜が・・」「何・・」
「お姉さんと一緒に抱かれたんです」「・・」
これこそ驚き、嘉人も美保も初めて聞かされた直ぐに、唖然とする。
 「さてと用意万端、ねね嘉人、風呂で良いかね、其れとも此処で披露する」
「多恵さん、其れって本気で言われましたのか・・」「え、本気も本気よ」
その返事で、嘉人の口は動く事は無くなった。

             つづく・・・・。















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・9》

 決められた事は確実に実行される、本当に午後六時暗くなった中で
嘉人はクルマで名古屋を出る。
無論多恵さんも同乗、だが、此の密室の車内では逃げ場が無いし、
運転をする嘉人に矢継ぎ早に質問が飛んでくる。
「あんたね、心して聞いてや、此れからあんたと多恵は同じ船に乗って荒海
を耐えて進むのや、其処で聞いて居る事には返答してくれへんやったら、
この先一緒に何事にも向かわれへんやないね、あんた理解しているんかね」
そう言われて、又も質問攻め、そうなると、嘉人は本当の事を話す方が気が
楽かもと考えだす。
其れほど気に為る事ならと、丁度車が名古屋を出て彦根あたりを走る頃から、
自分の生い立ちと里の話を始める。
言葉を挟まずに黙って聞いてくれる姿、嘉人は総てをさらけ出し、
あの里に向かう前の家の中身を流れで話しをした。
「・・、ま~凄い話ね、本当に有るんだ、駆け落ちもそうだけど、お父さん
がむしゃらに働いていたんだね」「そうなるな、僕が気心を理解できる頃は
殆ど家にはいなかった、母に聞くと、山の中で温かい肉布団で寝ているわと、
笑いながら聞かされた」そんな事も話した。
「待ってよ、郷の繋がりが話だけじゃ見えんやないね・・」
「其処はPCに打ち込んでいる」「じゃ家につくと見せて・・」「はい・・」
「良い心がけやないね、その調子よ、此れから一心同体で暴れようや・・」
「多恵さん・・」「何も言わんかて良いわ、既に全て了解する、郷に行く
手前の家、興味あるやん、中身話してよ・・」
 そこから、色々と話をする。
「成程ね、じゃ私たちの足場は其処の家が良いね」
「多恵さん、聞くけど何で僕の里・・」
「阿保じゃね、其処は行く行くあんたの根城にするのよ、郷は既に廃れてる
でしょう」「見たい・・」「じゃ、乗込んで何か事業起こそうかね、山本は
既に出来上がった街になっててな動きが出来ないくらい、今はマンションと
住宅で埋まっているし、無論家の分も親戚にも仰山抱えてる満杯や、だから
どこか離れていても土地さえあれば何でも出来るじゃないね、お年寄りが動く
楽しみも其処で造れば良いじゃない、其れと空いている穴埋めも確りと熟し
いいや、多恵も頑張る男なら迎えて見たい、山本じゃ其処が出来ないやんか」
「ええ、多恵さん・・」「「これ、危ないがね、あ・もう直ぐ高速降りるよ、
今は便利になっていてね、本当にアクセスは発達して来た」
そう言われる中、指図通りに道を走った。
 「ふ・着いたね、四時間は懸らないけど相当時間が・・、此の道の突き当り
が家よ」言われても判らないが、進んで行く。
 「此処・・」「ええ~~~」呆れた、なんと御殿かと思うくらい派手な造り、
屋根は軒が反り返る豪華な家、無論使用されている材木や、建具も息を呑む程
派手で絢爛、家に入ると其れが益々驚きを重ねる始末、圧倒された。
「おう、戻ったか・・」「お父ちゃん、この人や・・」
「夕べ聞いたばかりや、あんた遠くからよう来たね、上がり、あいつは買い物
で直ぐに戻りよるさかい」自分の名前を告げてお世話になりますと頭を下げる。
 広く長い廊下は桜材、姿が映るくらい磨かれている。広間に通されると、
直ぐにあの娘さんが戻られ、付いて現れた方はこの家の婆様だと紹介された。
「来てくれたん、有難う・・」「ううん、美保ちゃん、僕邪魔じゃないか・・」
「違うわ、待って居たんや・・」歓迎された。
 午後九時過ぎでも食事の用意は出来ていて、家の方も待たれて居られた。
直ぐに遅い夕食を家族全員で始めた。無論豪華な食卓、酒を酌み交わし、
見ていると仲が良い家族と思えた。
 『じゃ、此処からは嘉人さんの問題を話そうや・・』「お父ちゃん・・」
「ああ、美保からとお前から聞かされたが、何や面白そうやな・・」
「ええ、其処は違うやん、大変なんやで・・」
「だからじゃが、田舎はよう知らんが、其処はわしらで入れる余地が有りそう
やないか・・」「其処はそうだけど、嘉人さんが・・」
「そうやな、でもよわしらで何とか出来る事有りそうじゃないね」
「有りそうよ、でも田舎が未だ詳しくは知らんし・・」
「其処はお前が出て行って見て来いや、ここ等はもう先の上ばかりで競うてる
現実、此処は人任せで良いけど、田舎はそうじゃ無いだろう」
「そうや、其処が魅力かな・・」「だからじゃ、お前が出て行き見て来い、
其れで何か力になれれば行こう・・」「え、お父ちゃん・・」
「ああ、もうここ等じゃ出番が薄うなってな、喜びが湧かんやろう」
「なんと、では賛成かね」「中身に寄りけりたが複雑な嘉人君の里はわし
じゃ無理、お前なら何とか見極めるゃろう」「あんた・・」
「なな、俺も此処ではもう楽しくは無い、田舎で暴れて見たいがね・・」
「ええ、お父ちゃん、其れって・・」
「馬鹿、其処は言わんでもええが、こいつが舞台を作ってくれるやないか」
「え、あんた・・」「わしは最初から知ってる、お前が宛がった菜摘は最高ゃ
だからこの先も縋り付いて付いて行くが・・」「ええ、あんた、其処・・」
「ああ、其処は付録でも良いじゃろう、わしも後少ないやんかあそこの暴れ方
だから田舎で最高な最期を迎えたいやんか」「あらら、聞いたかね美保・・」
「・・、うん、男やね」「だね、其処が間違っても田舎の為になるなら良し
としようかね」「良いぞ、流石じゃじゃ早く行けや、其処で絡まる糸を解し、
嘉人君の里で認められるような舞台をお前が作れや、名古屋でソコソコの財産
を造られたお父さん、聞いてて身が震えた男なら其処迄頑張れる事は憧れだ、
其れを受け注ぐんだよ嘉人君」「お父さん」「え、君、お父さんか俺・・」
「はい、今突然思わず言ってしまい、済みません・・」
「良いぞ、こ奴は男を垂らし込めるな・・」「お父ちゃん・・」
「美保、良いぞこの男はあいつとは大違いやんか、あいつにお父さんと
呼ばれていたが、なんか気色悪うてな敵わんかった・・」
そう言って大笑いし、嘉人にビ‐ルを注がれる。
「良いわ流石お父ちゃん、見る目が在るわ」「お前に付いて行くが宜しくな」
「え、私に負んぶに抱っこかね・・」「何時もそうじゃ無いか、あいつの事も
そうじゃが、見る目が有るしな、縋るに最適なお前じゃわ」「呆れた・・」
多恵は言われるが満更嫌な気は更々無い、其れは娘の美保も同じだった。
 此の侭山本で居れば、良い男と持て囃される中出ても良いとさえ言う。
其れだけ良い暮らしの中でも満足の欲望は満たされて居ないと知らされた。
「田舎よ・・」「ああ、其れで良い、でもよ多恵、発掘は可能じゃろうがね」
「え、女、其れとも仕事・・」
「どっちもじゃが、女性は其処で繋がりが出来れば良い事・・」
「何と、アンタ変わったね・・」「あ、お前に根こそぎ変えられているが」
「ま~・・」そこで家族三人が大笑いされ、聞いて居る嘉人は笑えなかった。

                 つづく・・・・。




















傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・8》

 多恵さんが敷かれたレ-ルの上に乗るか辞めるか、其処に男の葛藤が見え
隠れする中、嘉人は眼下に素晴らしい肉を携えて、大阪から来られた女性を
観察する。
頗る良いと、何度も見直す中でも、横たえる肉は見事、其れで何人の男を
喜ばせ弄ばれて来た事かは想像はともかく、其れだけの素材は有ると見る。
三十七歳と聞くと尚更、其処に秘める中身は極上極まる姿、胸が横に倒れ
そうに豊かだがどっこい横には未だズレていず、たわわに誇る胸はまるで
荒海を彷徨う様に揺れ動き、脚は見た目よりすんなりとされてて、
何から何まで凄過ぎる。
 五分間楽しませてくれた相手にお辞儀し、嘉人はリビングを出て行った。
 (え、ま~・・、うふっ、釣れなかったやんか、相当な奴やわ・・、
此れは戦いに不足は無い相手に為るね、楽しみ・・)
多恵はこんな酒ぐらいじゃ酔わない、総て計算ずくで進んでみたが・・、
まんまと相手は餌の味を予想しながら手を出さない、強かさを垣間見た。
その後本当に心地良く寝れた多恵、寝顔は微笑むような顔で在った。
 起きると既に昼前、慌てて顔を洗う中、嘉人を探すが、
部屋には見当たらなかった。
 「え、あ・メモや・・」テ‐ブルに残されたメモを読む。
「・・、・・、うふっ、そうや、あんたは我慢をする時を間違えたや、
未だ未だよあんたは・・」メモを見ながら苦笑いし、自分で用意出来て
いた、サイホンを沸かし、コ-ヒ-を発てる。
 おもえば、此処に来るまで脚が重かった、義娘がしつこく話すから、
どんな野郎かと名古屋に来てみただけ、其れが話をする中で、他の男とは
違う体臭が匂う、其れが何かを考えるが多恵には理解出来ていなかった。
でも獣同士とは判断出来る、其れだけでも収穫、今後本当にアソコが強けれ
ば付き合いは出来る、其処だけは見逃さず外しても居ない、多恵の強かさは
相手の男など未だ下の下だと嘯くほど自信が見え隠れする。
 (何時迄もとは行かないわ、如何し様か・・、娘に今までの経緯だけでも
知らせて置こうかね・・)コーヒ-を飲みながら携帯で話をする。
 十分話すと大きくため息をついた。
(うふっ、まだまだ男を見る目が無いわ・・、でも何か興味が在ると、私を
此処に差し向けた事だけは褒める、そんじょそこらで居る男じゃない事は
既に見えた、だが今後の料理の仕方は今迄みたいに簡単では無い)と知る。
其処は夕べの最後を見ると総て今迄の筋書きじゃ無理、如何すれば思う道
にと上がって歩いてくれるのかを考えている。
 一方、嘉人は別の場所に居た。
部屋に居た堪れずに逃げ出し、今は相手と通うラブホに居る。
「如何したん、昼間じゃないね」「うん、辛抱できなくなってな鎮めてよ」
「え、ま~珍しいじゃないね、待ってても最近はお呼びが無いし・・」
「理解してよ、母が・・」「判ってるだぎゃ、だから電話が来て飛出した」
「うん、最高、早く収めたい・・」「待って、お風呂入ろう・・」
 何とその相手は親父が作った会社の経理担当、其処は既に親父が抱いて
いる女性、最初はそうだが、後で清美は驚く話を聞かされる。
「な、お願いがある・・」汗が滲む体を寄せ合う中で義之さんが話しを
始められた。
 「うう、え、ええ~嘘よ嘘よね・・」「いや、嘘じゃないよ、此れからの
事を考えると、其れが一番いいし賢い道だぞ」「え、意味が・・」
そこで意外な事を聞かされた、義之さんは既に癌だと宣告されてると聞いた
のだ、以後清美は泣いた、大泣きしながら縋り付いて泣く、其れで泣く最中
でも相手は棒を穴に入れ、いがり叫んで、キョミ-と泣き叫ばれる中・・、
それ以上に大きな声で泣きじゃくり、貴方~と迎え震えた。
 そんな事が有り、清美が三十八で獣道にと嵌り込む。
その相手が何と義之さんの息子なのだ、気が狂うほど考えたが、最後は清美
が嘉人を誘う事に為る。
其れが今から四年前、嘉人が二十六歳になる年、其処から二年が経過すると、
大事な男義之さんは亡くなる、そして関係は適度に息子嘉人と続いて来た。
既に体も四十を過ぎるが、どっこい、未だ女、いいや熟された肉は極味・・、
何でも受けてくれるし願いを聞いてくれる体だった。
嘉人は総て清美さんの身体で、あらゆることを試して来た、言えばセックス
に関する事殆どを、今味わう此の肉で実験や成果を試して来ているのだ、
言わば総てが此処から発信して来たと思えるほど仲が良い二人、戦場の友、
そう嘉人は思っていた。
捌け口と理解する清美も、既に年を重ねて来る。
熱く長い抱き合いは戦いそのもの、嘉人に何かあったと悟るには時間は
要らない、清美は其処を聞き出さずに暴れる男を迎えて泣いた。
 「な、あんた、もうそろそろ交代し様か・・」「交代・・」
「うん、体見てよ、垂れ出しただぎゃ」「あはっ、良いじゃないか其れで
又違う楽しみが出て来るが」「あんた、泣かせないでねね探すから・・」
「ええ、止せ、清美さんは其処はするな・・」
「何でよ、お父様から頼まれているのよ」
「良いが、要らん事考えずに縋り居てくれ、婆さんになっても離さんぞ」
「・・」又泣き顔で挑む清美、誰も間に入れない関係はおぞましい程男が
遣りたい放題の身体だった。
 娘二人を抱え男に苦労した人生が、此の会社に入ると一変、社長に見初め
られた後は、今までの苦労など吹き飛んで行く。
其れほど清美は社長に尽くし続け会社と共に貢献して来た。
だから今が在る、社長が先が見えた中、自分の息子を宛がい頼むと言われた
瞬間から清美は又違う道で、幸せを貪る関係を造れた。
 其処は社長の数倍上、強く逞しい男の欲望は涸れを知らない、受ける間は
堪ったものじゃ無かった。
呆れるより驚愕、其れが続くから何おかいわん、清美は狂うなんてものじゃ
無い、と血狂う我が身を憎むほど壮絶な攻撃を受け続ける。
だが其処は真別世界、今迄のセックスはバラ色の中で弄べる余裕が在った。
嘉人を迎える中は、総て今迄とまるで別次元、往く往くなんて代物じゃない、
でかい物が押し寄せる肉穴は迎え慄き震える、其れが感触が良いのか青年は
歓喜を挙げ良いが良いよ~と強烈に連突き、受ける清美は壊れた。
どれだけでも受けよう、この青年が遣りつくす迄・・。
我が身が壊れても良いと思込むと、清美にも別な世界にと運んでくれた。
其れが今も続く、でも其処は既に体は衰え始め、娘と比べると吐き気が出る
程の差を知る。
こんな体でもしがみ付いてくれる男、だから先を考えると後釜・・、
いいや一人じゃ無く数人がこの人には必要かもと思えた。
 二人の思惑は違えど受ける体は嘉人命の存在、嘉人は違う面で清美さんを
大事にする、互いが其処を胸に秘めているから、行いは誰もが出来る程度
では無い筈だ。
其れだけセックスは崇高と破壊や欲望を湧き立たせる唯一の行為・・、
残る余韻を温めながら車を見送る清美の目には又も涙が湧き出ていた。
 「お帰り、用事かね・・」「え、其処は・・、スポ-ツジムでした・・」
「ええ、あはっ、其処特別なジムやないね・・」「え・・」
「見たら判るが、辛抱出来ないやんね、多恵で賄えば良い事じゃない・・、
あんたもう既に多恵を視姦したや、合格か其れとも失格かね・・」
「ええ、多恵さん・・」「あのね、既にあんたの顔に現れているが・・、
すっきりした顔見れば総て読めるやんか・・」「・・」
何も言えなかった、恐ろしい程的を突かれていたのだ。
 「さてと、私は如何すれば良いかね・・」「・・」
「ね、あんた、大阪にきいひんか、其処で考えれば良いやないね」
「多恵さん、其れ本気ですか・・」
「ああ、今あんたの顔見て決めたが、遠慮しながらも堪えれない分・・、
飛び出して抱くなんて、良い心がけじゃないね・・」「ええ~・・」
呆れて、返答を忘れる。
「用事が有るなら、今日片付けて置きなさい、夕方行くよ」「ええ・・」
「さ、早く仕度はそうね下着替えが要る、後は貴方が考え、六時に出る」
「ええ~・・」「決めたからね・・」
テラスに出て城を眺めて、多恵さんはコ-ヒ-を飲まれていた。
長い間立尽くし、その後姿を見ているだけ、嘉人は従うのか断るのか、
其れは既に明白と思える姿だが・・。

                  つづく・・・・。












傀隠小説108弾《善と悪と獣の三差路・・7》

 いやはや義理とはいえ娘さんと義母さん、どちらも極上な姿・・、
其れが両方とも鞭撻が立つ、聞いて居るだけで時間の経過も忘れる程だった。
「貴方ね、ご両親が残された財産を守る事は良い事だけど、考えてよ、一度
だけの人生じゃない、其れをマンションとメンテナンス会社を守るだけ・・、
其れだけで産まれて来たん・・」「ええ・・」
「だって、美保が言うには良い人、其処は良いがね、でも突き進程の根性は
見えたかねと聞いたら、其処は見えないとさ、だからあんなに美味しい餌が
前をウロウロしていたのに・・、掴まない手は無いわ、男でしょうが・・」
「ええ~~」とんでもない話の切り出しに圧倒された。
「これ見て、断りもなしで嘉人さんの周りを調べたの・・」
「ええ、何でそんな事されましたか・・」「其処よ、今後の為の知識ね」
「知識・・、其れだけで調査ですか・・」「そう、悪いけどそれだけです」
「・・」呆れ果てて、言葉が続かなかった。
「でもね、美保が言うには良い男だって、誘い水を飲まないし、耐えている
とさ、聞いた・・」「え、今聞きましたけど・・」
「あらら遣るわね、でもまだまだね、男は根性を据え何事にもかからないと
助けてくれる男なぞ宛にしないで向かうのよ」
「その向かう事が今見当たらないし・・」
「そうかな、あんたの里は如何、今とんでもない苦しみで夜逃げ同然と此れ
の調査には書かれているけど・・」「ええ、そんな、何処何処です・・」
「あんたの郷よ、え未だ有るの・・」「え、ああ其処は言いたく無いけど、
その話本当ですか、最近初めて里に向かいましたが・・」
「向かっただけなの、内情も知らずに・・」
「ええ、ですから、其処迄切羽詰まっているとは・・」
「言わないだけ、向かって何で行かないのよ、中途半端ね」「ですね・・」
「ええ、貴方・・」呆れ顔で見られた。
 頭ごなしの言い方だけど、何故か耳には抵抗なく入り込んで来る。
「それでね、娘が何とか見て来てと頼まれているから来たの・・」
「ご心配をかけて済みません」「謝らないで、勝手に押しかけているんです
からね」「そうですね・・」「言うわね貴方、此れから如何するの、此の侭
知らん顔かね、其れなら其れで良いけどね」
「奥様、今聞いたばかりで返答のしようが無い、でも気には成るから・・」
「そうやね、でも中身を知らないから娘は中途半端な説明だけ、でも気懸り
に為り出した」「え・・」「其処は貴方の所為やないね」「え、僕が・・」
「そう、如何しても娘が頼むからどんな奴かと息巻いて飛んで来たんゃし」
「あらら・・」「え、あらら・かね・・」「ええ」「うふっ、負けないね」
「其処は如何かな、既に尻尾が垂れて来ているんですよ」
「ええ、あはっ、負けそうやね・・」「こっちも勝てそうも無いし・・」
嘉人は既にそう感じている、厄介な女性には変わりが無いが、小憎たらしい
言い回しには少々抵抗を試みていた。
 其処から奥様の事を始めに話すと前置きされて、ご自分の今までの人生を
話始められる。
 『ええ、では計理士の会社ですか・・』
「そう専門校を出て経理事務所、でも買いたいものが沢山有るし夜は水商売、
其れがね大阪の北新地見たいな晴れの舞台じゃ無いのよ、勤め先が近鉄沿線
で布施という場所、会社は鶴橋に有ったのよ、だから通うに便利やし、
華やかな場所なら衣服に金が懸るやんか、買いたい物を決め手働いてたの、
其処に今の夫が店のお客様、後は言わず語るも同じ道かな・・」
「そうですか・・」「それでね、抱かれて作戦成功、其れを決めたのは相手
の男の家の財産、抱かれる度に財産財産と唱えていたわ」「ええ~~」
「あんたには事実を話すね、既に娘も其処は感づかれている」「・・」
「でもね、人間は可笑しなものや、こうして暮らしていると今迄家にはいり
込む手立ては今はそう無いの、今度は家の財産を守ろうと本末転倒とは此れ、
貴方と似ているから判るのよ」笑われた。
 「あのう、もう夕方過ぎて居ますけど・・」「だから、何、夕食かね」
「ええ、其処もですが・・」「じゃ何か食べましょうか、でも寝る所は娘が
使った部屋で良いわ」「ええ、泊まる・・」
「当たり前やないね、話は終わりじゃ無いし、此れからの事も話して置く」
とんでもない人と再度思えた。
 案の定出前の寿司を酒の宛にして、話は続いて行く。
 「うひゃ~、まじ・・」「そうや、だからこうして大きな顔で居られるん
やしね、相手は既に年だし気にしないわ、だって宛がったのは私やからね」
呆れてものが言えない、ご主人に女性を宛がい監視と言われる。
「では・・」「自分が持ててると勘違いしているけど其処は如何でも良い、
お金が毎月決まって多少出るけど、外で遊んで変な、つまり私みたいな女に
出会うと後が面倒だしね、私が追い出されるかもよ」「ええ、其処は・・」
「何よ・・」「だって、言い返しが出来ないと思うけどな・・」
「当たりや・・」ビ-ルを一飲みして、其処は義理でも娘さんと似ていた。
 「さてと、肝心な話に入ろうね、嘉人さん、女性は居られるよね」
「え、其処ですか・・」「大事なとこよ、嘘は駄目、居るの居ないの・・」
「其処なんですけど、返答に困る」「何で・・」
「だって居ると言えば居る、居ないと言えば居ない、其処が・・」
「ああ、じゃじ貴方、体だけの付き合いかね・・」「・・」
「うふっ、明快に判る男ね、其れじゃ騙す事は出来そうもないやないね」
「当たりかな苦手ですし、今ももう此れ以上抱いて行くと深身に嵌りそう
で危惧しているんです」「正直ね・・」
「だからご相談、其れ如何したら良いのかな・・」
「高くつくよ、指導は出来るやろうけど・・」「お願いします」
「遣れやれ、其処やんね、じゃ手抜きが一番、直ぐに辞める事、途中でも
気が乗らんと言いつつ辞めるのよ」「ええ、途中でですか・・」
「其の気が無くなった、御免と一言で良いわ、その後も時々そうするのよ」
「したいけど無理・・」「何で・・」「僕がしたいからかな・・」
「ええ、貴方・・」「だって、何でも耐えてくれるし善がり方も物凄いし、
男が其の喜ぶ姿を見たら、また見たいと思う・・」
「あらら、貴方相当強いのかね・・」「相当以上、求めますね」「・・」
今度は多恵が呆れかえる。
 『じゃ、先に話し合いをして契約じゃ如何・・』「え・・」
「それ以上は金は出さない事・・」「其処も出来ないかな既に相手が金受け
取らないし、抱いててくれば其れで良いと・・」
「ま、じゃそのままで良いやないね」「ですが、困る事は相手が人妻・・」
「ま~、でも向こうが望むなら其れで良いじゃないね、その事を話す機会に
録音して置きなさい、揉めると其れが利くからね・・」
「既に其処は数度録音している」「流石ね、有るの未だ・・」
「え、証拠品ですからね、其れを済ませるともう何でも有ですからね」
「呆れた、男、見た目と大違いね、娘が心配する男じゃ無いがね」
そう言われる。
酒がグイグイと進む中、「其の録音聞かせてくれない・・」「高いですぞ」
「ハイ承知、酒を飲むと其処が恋しくなるのよ」「じゃ、どうぞ・・」
「何処・・」「此処に・・」携帯を渡す。
「・・、・・、ま~凄い声ね、いがり泣くとは此れよね、本当に凄いけど、
貴方は何処までお強いの・・」「エンドレスじゃ無いけど近いかな・・」
「我慢出来るんだ、男は無理やんか・・」「訓練、大学時代頑張った成果」
「あらら・・」寿司を互いに食べながら、そんな話に入り込んでしまう。
 「ねね、如何かな娘と付合ってくれないかな、ううん、体だけでも良い、
あの子惚れやすいから今後も怖いのよ」「ええ・・」
「其れなら、貴方を待つだけで良いじゃないね、親とすれば安全枠や・・、
こうしてあんたの裏が見れた」「未だ見て居られないし・・」
「ううん、嘘か本当かは解る、強いのは確かやね、相手のイガリ様で判る、