望愛小説103弾《獣が道を造る・・15》

 八月九日、裕太は忙しい、荷が満載で二日続けて広島に向かう、
其れはお盆が来るからだが、毎年の事、年の暮れとお盆前はそうなる。
従い帰りの荷物も多い、海鮮から雑貨を見回り大忙しで荷を積み込んでいる。
八月十日の戻りは何とか可部の家で休むことが出来た。
「ふ~お盆が来る頃は漸く朝晩が凌ぎ易いね」「言えるは、疲れる」
「あんた、此処で休みんさいや縁側が良いか」「良いね、甘えるか転がろう」
裕太は本当に縁側で寝転ぶ、眼下の川から心地良い流れる水の音が眠りを誘う。
 裕太が寝ている間に誰かが来た。
「ま~この人があの裕太さんかね」雅子、こいつが世話がやける男で、女心を
弄ぶどころは理解が出来ん男じゃがね」「あらら、じゃ義娘はどうなるのかね」
「ええ、あんた・・」「美代さんが言わしたから気に為っているんよね」
「ええ~でも嫁に出ているだろうが、幾ら亡くなられても其処は・・」
「構や~しないわよ、アソコもまだ母親は若いしね」
「ああ、聞いたがなんか可笑しいと・・」「うふっ、以前より可愛いとさ」
「じゃあんた」「この間久振りに家に戻りんさってな、いろいろ聞かされたが、
そんであんたにも会ったと聞いたからこうして来ているんだがね」
「じゃ、此処にはそんな事で今度で三回目だが」「何とか相手に会えたがね」
「え、では真に・・」「あの家は男が無い、この人どうかと考えていたんだが、
良い男じゃないね」「雅子さん・・」
「うふっ、こっちが如何思ってもそうはいかないけどね、在れば良いかなとは
思えたんだ」「なんと其処まで・・」「ねね、如何なのこの人」
「良い男じゃが、真弓が一度きんさった時出来るかなとは思えたぞ」
「さすが美代さんじゃね、じゃ何とか空気入れて見て」「良いのかね」
「良いわ、こっちもそうなれば弱み握れるしね」「呆れたぞ・・」
そんな話を居間で話されるが当の裕太は高鼾だった。
雅子さんは一時間で帰られるが、美代は縁側で寝る裕太を傍で睨むように
見詰めた。
 思えば車のパンクで知る間柄、でも楽しみをくれる男でもある。
御陰で平穏過ぎる日々が様変わり、今じゃ一週間に一度か二度来てくれる相手、
美代が今生きている中で大事な男に為りつつあった。
 二時間寝ると、起きてコ-ヒ-を飲んで裕太は家を出た。
其処では美代は何も話さないが、今回はあの真弓の実家の義母が来て色々と
本音を聞かされた後、思いは今までとは雲泥の差だった。
 お盆が来た、裕太は自分の家の墓に参り、先祖様に手を合わすと、
直ぐに家を出る。
「今日は・・」「まあま~あんた~よう来ちゃんさったな、上がりんさいや」
オ-バ-過ぎる程歓待される。
「良いわね義母ちゃんが待ち焦がれておりんさる、あんた持てるね」
「おいおい、冗談は後じゃ、お参りせんとな」
仏間で田舎特有のでかい仏殿に手を合わせ暫く其処に居た。
広島や島根県では初盆は賑やかな飾り物が仏殿を飾る、今は電飾だが、
以前は蝋燭が火を揺らし幻想的だった。
「あんた有難う御座います」「其処は良いけ、何時も真弓さんをお借り
してすみません」「この子は楽しいといんさるしこんな時は救われる」
泣きそうな顔をされて言われる。
真弓さんも、其処は黙っておられた。
「秋が来るが如何しんさる」「其処じゃがね、真弓には相談して居るんよ」
「任せて、今回から頼む人がおりんさる、ね~あんた・・」「ええ、俺・・」
「違うけ~、あんたの仲間じゃ」「ああ、耕一か、そうだ頼もう」
「聞いて先に頼んだけ」「そうかじゃ良いな、あいつらに任せると良いけど、
コメ減るぞ」「良いの、其処は、でもあんたら凄いがね、手分けしんさって里
を守るんだもん、真弓は聞いて尊敬する」褒められる。
 「それでね、あんたには相談が有る」「なんです・・」
「真弓ちゃん邪魔ですよ」「ええ、のけもんかね、義母ちゃん酷いぞ」
「でもこればかりはそうしないと怖いんよ」「何でじゃ、何も怖いもんは無い、
真弓が居るけ~」言いながら部屋を出る真弓。
「ねね裕太さん、この子此処に於いてはいけんかね、無理は承知じゃが・・、
もう一人に為るのが怖いけ」「え、其処は僕じゃ何とも、正直に真弓さんと
話されたら如何です」「怖いからいけんのじゃ」
「なんと、では聞いてみましょうかね」「聞くだけなの・・」
「え、そうなりますが・・」「じゃ辞める方が良いかも・・」「え、何でです」
「・・」そこから何も言われない。
「あのう何か問題でも・・」「・・」「義母さん・・」「・・」
「話さないと何も解決できませんし、お願いです何か言って下さい」
「実は・・」そこからか細い声で話をされ出す。
 「え、では其処を心配と、なんとそうなりますかね、僕はそうは考えて居ない」
「え、でももう相手が亡くなったんですよ、戻ると言われるのが怖くて怖い・・」
泣きそうな顔でそう言われた。
「じゃ、僕で良いなら一度話をしてみましょうか、でも責任は取れないけど・・、
聞くと僕も怖いかな・・」「ええ~、もう益々怖いけ・・」
要らん事を言ったと裕太は後悔する。
 違う部屋で真弓を呼んで覚悟を決め裕太は話を始める。
「ねね、義母さんは其処を心配されているんだぞ」「・・」
「な、どう考えておりんさる」「あのね、相手が亡くなったし、其処はこっちが
居座るわけには行かんでしょうがね」「それは理解出来るけど義母さんは居って
欲しいといんさる」「・・」「なな、少しだけ居ては如何、後で其処は考えたら
如何ね,無理強いは出来んけど・・」「・・」
「なな、何とかいんさいや、此処が肝心だから・・」
「あのね、あんたは真弓にそうさせたいんか・・」「ええ、僕の話しじゃ無いぞ」
「そうかもしれんがあんた次第と決めている」「え、意味が判らん、何で僕・・」
「真弓はね、此処で生きるなら生き甲斐が欲しい」「生き甲斐か・・」
「そう、其れが適うなら義母と暮らしても良いと思える」「じゃ生き甲斐は何ね」
「言わないし、言えないが相手が有る事だしね」
「ええ、意味が理解出来んが、何じゃ生き甲斐は・・」
「阿呆、よう考えんさいや真弓からは言えんがね阿呆・・」
そう言われて部屋を飛び出た。
 暫く一人に為るが、其の言えん話は何かと考え込む。
「良いかね・・」「お母さん、どうぞ」
「聞いたがね、真弓は其処を考えて居るとは知らなんだ」「え、其処とは・・」
「あのね、女には生き甲斐は何と思いんさる」「それは相手ですよね、ええ、
じゃああ、其処は・・」「うふっ、あんたは正直ね、真弓が其処は上みたいね」
「ええ、お母さん・・」「あのね、相手は既に亡くなっているし・・」
「そうですよね、じゃ何・・」「私が思うに子供かな、息子はアソコが弱いから
駄目だったしね」「え、えええ~子供ですか、でも相手が居ないが・・」
「・・」「お母さん、此れは無理でしょう」「・・」
「そうか子供か、成程な、生き甲斐は其処か・・」
考えさせられる裕太、腕を組んで考えるが、其処の正解は見えて居なかった。
 昼過ぎ重い足取りで家にと戻る、真弓さんが里を出るとなると仕事の事も有り
裕太にも大問題となる。

」     つづく・・・・。



























望愛小説103弾《獣が道を造る・・14》

 色々有った七月も過ぎ早くも里はお盆前に為っていた。
聡子さん達の仕事は順調、又それが少しづつ中身が変わる、其処は店もだが、
裏に小屋が建てられ、其処で働く婦人が二人、仕事は総菜類を作られている。
販売に出ると、多くの人が其れを望まれて居る事が判明、考えればお年寄り
は煮物は出来るが、油関係は怖い、其処で中華や揚げ物はその小屋で作る事
に為った。
何事も良いと思えばする、其れが皆の御陰だと裕太は思える。
あの真弓さんも一週間後には現場に戻られて汗を流し車で動かれているし、
裕太の家にも毎週二度顔を出されていた。
 「お盆が来るな・・」「うん・・」「真弓の家もじゃね」「・・」
「お前、いきんさいや」「え・・」
「良いからむかえや、挨拶に来られた時驚いたぞ」「え・・」
「阿呆、真弓の義母さんだが・・」「え・・」
「疎いぞ、あの人は若く見える、真弓がゆうにはなんか最近幼少化だと・・」
「幼少化って・・」「ああ、女が幼い自分の姿に戻りんさる」「え、有るん」
「お前知らんだろうが有るよ、縋りついていた相手が亡くなられたんだぞ、
しかも若い、其れで気が可笑しくなるんだ」「なんと・・」
「でも、為る方向が全く良い」「ええ」意味が判らず裕太は婆の顔を見る。
「あのな、アソコは今度は男手が無い、だから助けんさいや」
「え、するの・・」「当り前だ、お前がせんで誰がする」「・・」
「あのな、お前はアソコには堂々と出入りできるじゃろうが、婆が言わん
でも判るよな」「判らん・・」「阿保垂れが・・」頭を叩かれた。
 八月七日、美津さんに呼ばれて家に行く。
「おう、聡子さんも居るんだ」「嫌な言われ方じゃがね」
「そうじゃ無いが、期待していた」「何でよ、もう何を期待しているの」
「其処は言わんが」「ああ、きんさったか・・」
未だ外は暑いが朝晩は凌ぎやすく為り出す。
「夕ご飯食べてね」「え、良いのか・・」
「どうぞ、聡子と拵えたがね」そう言われる。
「裕太、風呂入りんさいや」「ええ、良いよ帰ると入るし」
「其処がいけんじゃろう、美津が頼んでいるんじゃぞ」
「え・・、何か有るん」「大ありじゃ、あんたならね」
意味深な事を言われる。
仕事関係で付き合う相手、最初はそうじゃ無かったが今じゃ同じ釜の飯を
食う仲間と思えた。
 言われるままに風呂を頂く、そうして出ようとすると脱衣場に新しい
下着が置いてあった。
「あんた~、其れきんさいや」「ええ~」気に為る時にそう言われる。
裕太は従う、なんの外連も感じず真新しい下着をはいた。
「浴衣もよ」今度は居間から聡子さんの声が聞こえた。
言われるままに着替え居間に行く。
 「ま~良いじゃない、此れ良い」「本当、なんか家に居る旦那の姿じゃね」
「言えるが~若い旦那様だ事」揶揄されているのか二人は裕太を出しに、
笑われる。
「さ、飲もうか・・」三人は居間で食事を始める。
「ね、あんた、今後も頑張ろうね」「うん、ああんた達の御陰で、ここ等も
元気が出るといんさる」「そう、でも其処はあんたの御陰だし、私らは、
毎度仲間内で楽しんでいるだけ、でもそれが結果良いと為れば嬉しいがね」
「だな・・」そんな話をするが裕太は落ち着かない、今迄こんな待遇は
されて居ない、寄られると仕事の話しかと来ている身、違う感じがする。
 「酒が進まんがね」「うん、なんか変」「何がね」
「あのな、美津さんと聡子さん」「え、違うって何ね」
「うん、普通には見えんが」「何で何で・・」二人は顔を見合わせる。
「裕太、あんた人の思い判るんかね」「判る訳が無いぞ」
「そうだよな、でも当たっているが」「ええ、何が当たった」
「あんたの思いじゃがね」「え、嘘なんも思って無いぞ」
其処で三人の会話が途切れた。
ビ‐ルを口に入れる三人、無言が続く。
「なな、何か在るね」「・・」「美津さん聡子さん・・」
其れでも話は始まらなかった。
 暫くすると・・、「実はなあんたに相談が有るんよ」「何・・」
美津さんが口を切られる。
話しは考えても居ない事、其れは嬉しくも有るが驚かされた。
「ええ、では正之の縁談か・・」「そうなのよ、美津が回る中で聞かされ
たんだけど、あんた佳恵ちゃん知っているんか」「佳恵・・、何処の」
「別所じゃがね、二歳年下だと聞いている」
「・・、ああ~居た居た、ええでも大阪に出ておりんさろうがね」
「そうなのよ、でもお盆には戻るといんさる」「で、その話は誰から出たん」
「母親じゃが」「うひゃ~まじか、本当なら良いぞ其れ,美容師だろう」
「そう、それでね、子供の時から憧れて居たといんさる」
「なんとそうか、良いぞ正之か良いな」「あんたは未だしちゃいけんよ」
「え、俺か無い無い・・」「それが良い」
「ええ、良いのか他人事だからそういんさる」
「そうじゃ無いが、あんたは別、な~聡子」「あんたは未だ其処は駄目」
「駄目か」「そう私らが居るけ」「居る、意味が・・」
「疎いね、未だ私らは女ですよ」「其処は判るが、其れが・・」
「全く木偶の棒じゃね、意味が読めんかね」「意味・・、判らん」
「阿保じゃ・・、もうこうなると飲むぞやけ酒じゃが、美津さん・・」
「往々、飲もうか、こいつは女を知らなさすぎじゃしな、遣り切れんがね」
「ああ、そうじゃ・・」なんと急に酒が進み始める。
 「・・」言われた意味を考えだす裕太、だが其処は有りかなとは思えたが、
機会を失って久しい、出会いがしらなら有るかもと思えるが、
今となれば仕事仲間に為っている。
どちらも田舎では捨てがたい女性、しかも今じゃ裕太の片腕の位置に有る。
「あんたも飲め、木偶の坊の裕太・・」「ええ、聡子さん・・」
「阿呆、覗いたままか・・」「ああ~其処か・・」
「何が其処かじゃ、馬鹿垂れが、女が酒を飲まないと言えん事じゃろうが、
薄情もんが・・」「ええ、聡子さん飲み過ぎじゃろう」
「飲んで遣るわ、もう阿呆・・」
手が付けられん状態になりつつある、美津さんも煽る様に酒を薦め、
呂律が回りにくい程酔われて行く。
 午後十時過ぎ、裕太は着替えを抱えて庭に出るが流石に酒を飲んでいる
身、車は乗れない、庭の隅に有る自転車で家にと向った。
 「え、何で戻った・・」「ええ、婆ちゃん・・」
「何でじゃ嫌われたんか」「そうじゃ無いぞ向こうからいんさったが」
「・・、あ・ああ~じゃじゃ婆ちゃん仲間かね」
「え、あはっ、出来んかったんか、なんとのう其れは不味いじゃろうが」
「何がじゃ・・」「阿保じゃお前は、寝ろ、役立たずじゃね」「・・」
家に入るなりそう言われ、ふてくされて納戸の寝間に倒れ込む。

               つづく・・・・。
















望愛小説103弾《獣道が道を造る・・13》

 いやはや、裕太を差し置いて女性二人は話しに花が咲く、
初めての顔合わせだが、其処は里が近くの真弓は美代さんとの話が心良いのか
笑顔だった。
「じゃ、何かね、あんた八重のどこら当たりか」「ご存知ですのか・・」
「ああ、沢山おりんさる学生時代からアソコには多く知り合いが有るよ」
「・・」急に真弓の顔が曇る。
「あんた、聞いていたが、後妻さんは本当かね」「え、何がです・・」
「放蕩じゃよ」「・・、あ、其処ですか聞かれました」
「あ、こいつがあんたの事を来る度に話すからな、今はお互い隠し事も無い」
「え、ではご関係が・・」「え~あんた~、まさか其処は望んでも叶うまいがね、
年・・」「え、関係ないと思いますけど・・」
「え、あんた飛んでいるがね、益々好きに為れそう」
縁側で涼みながら聞いている裕太は落ち着きが無い、どうしてそんな話題に
入るのかと美代さんを恨んでいる。
「私の義母も飛んでいます」「え、あんた両方の母が義母でどっちもかね」
「はい、巡り合わせですかね、そうなりました」
「笑えるがあんたは笑えないよな」「でも慣れれば、今じゃ出て来た事が何で
そんな事でと思うくらいです」「え、じゃ今の考えは・・」
「ええ、何処にであることと知りました」
「何処でもとあんた、郷と嫁入り先しか知らんだろう」
「いいえ、この男の事も・・」「男か・・、なんと裕太じゃろうがね」
「そうですけど、でもこんな話は裕太さんとは言いたくない」「え、何でじゃ」
「こう見えても此の男とんでもない男なんですよ」「嘘じゃろう、良男だぞ」
「外ずらだけですよ」「真弓ちゃん、あんた言い過ぎじゃろう」
「ええ、聞こえてたん」「聞こえるが・・」「そう、でも嘘じゃ無いし・・」
「え、あんた、嘘じゃ無いんかね」「ええ、郷では呆れかえり今じゃ黙認、
誰もが其処は何もいんさらん、其れをいい事にしておりんさる」
「おいおい、裕太其処は聞かされて居らんぞ」「言えるか大袈裟じゃが・・」
「そうなの、じゃ婆ちゃんの話は嘘なんか・・」
「うひゃ~何々婆ちゃんが何かいんさったんか・なな真弓ちゃん」
「内が聞いた、気に為る男だからね」「・・」
もう言葉を失う裕太、その顔を見る美代は呆れかえる。
「裕太、話が違うぞ」「違わないが、聞かれんから言わんだけじゃろうが、
そんな事男が他所でベラベラ喋れるかね」
「それはそうだが、真か其処、真弓ちゃん」「本当よ」
「そんであんたは如何思いんさるん」
「どう、でも其処は甲斐姓と男の魅力がないと始まらない事じゃないね、
見合いじゃ無い互いが其れで良いなら良いと思うけど」
「へ~理解出来ているね」「此れも婆ちゃんの押し売りよ」
「参ったぞ、面白い娘じゃがね、へ~話せるね」
「美代さんも其処の閉門は未だ早過ぎない」
「ええ、生意気ね、閉門かね面白いが、其処は門など私には無いがね」
「嫌だ~、弾けてる~」なんと広島での顔と大違い、此処ではそんな姿も
苦しみも見えて来なかった。
 其れからも話が弾ける二人、呆れ果てて如何にでもなれ、連れて来た自分
が悪かったと其処は悔やんでいる。
「え~じゃじゃ、何かあんたの里は打谷かね」「え、そうなるけどご存じ・・」
「ああ、その近くに私の友が居りんさる」「だれだれ・・」
「あんたより四つ上かな、雅子じゃ」
「ま・さ・こ・さん・・、嘘でしょう何で何で知っとりんさる」
「部活でな先輩じゃが私は・・」「アア、バレ-かね、ひや~偶然だがね」
「あのな、話を聞いててあんたの家にいきんさった女御も知っている」
「・・」吃驚した顔が固まる。
「あのな、其れは半分は嘘じゃろう、あいつはいいやあんたの義母は頭が
切れるんよ、そんな姿をあんたに見せておりんさる」「・・」
「それはな、あんたが嫁に行かんからそう見せていたんだ」「ええ、嘘」
「この間裕太が来るからそんな話をして居たらな、雅子の知り合いの子だと
判ったんだ、そんでなあんたが言う姿を聞いたら、其処かと思い付いたぞ」
「じゃじゃ、あの動きと噂は・・」「半分本当だろうが弁えている女だぞ、
雅子が其処は違うといんさる」「・・」
聞いてて真弓の顔色が忙しく変化して来た。
「もう騙したのね義母さん」「そうじゃ無いよ、あんたが嫁に出んからだぞ」
「はいはい、そうしておきましょう、でも聞いて安心した、義母が本当に嫌い
だったんだ」「性根が有りんさるのう、良いぞ其れで良いじゃないか,
だから今回もその気丈夫で乗り切りんさいよ」
「其処は既に義母と話し合い、諦めている、今後はあの人が心配せん様な振る
舞いで送ろうと話し合っている」「良い事じゃ、其の義母さんも良いね」
「悪賢いけど良い相手です」「負けるわあんたには・・」
「初めてお会いしたけど裕太さんが此処に寄りんさるのがよう理解出来た、
今後とも裕太さんを宜しく」「あらら、言われたがね、裕太・・」
「聞いております、大変な女性じゃ二人とも」
そう言い返すしか思いつかない裕太だった。
 二時間話造目で、漸く腰を挙げたのが夕方になった。
車で帰る途中、美代は又疲れたのか居眠りをする、家に到着すると起きて、
呆れる姿に変貌、流石に裕太は今回で真弓さんを見直すより手ごわい相手と
嫌ほど知らされた。
 夕食は食べずに家にと「帰る姿を見送り、裕太は何か気持ちが変、
此れから如何付き合うほうが良いのかさっぱり判らん状態に追いやられる。
 七月二十八日、とんでもない暑さ、そんな中で裕太は縁側で寝転んで
暑さを凌いでいた。
「おい、起きんさいや・・」「あ、婆ちゃん・・」
「婆ちゃんじゃ無いがね、大変じゃ、真弓の夫危篤じゃと・・」
「うげ~早いが・・」
「うん、広島にいきんさる時すでに決まっていたんだと・」
「なんと聞いていないが、じゃ・・」「あ、暫く仕事はあの子は出来んぞ」
「では俺が・・」「既に美津さんが手ごろな女性を連れて来て居りんさる」
「うへ~早っ・・」「だろう、あいつは強かじゃが」
「言えるわ本当に其処は感服する」あの人は裕太より先走りが良いと思える。
聞いて少し安堵するが、今度は真弓さんの事が気懸りに成る。
 会社では既に誰が葬式に向かうか話が出たが、美津さんが裕太さんにと
一言で事は決まる。
 八月二日、葬式は執り行われ、裕太も前日から手伝いもしている。
葬式が終わると参列者は帰られ、残る人で後片付け、其処も裕太の姿が有る。
 流石に真弓さんでも憔悴され、母親も同じ姿、裕太は挨拶を終えると
引き留められるが今夜は二人でと言い帰った。
 戻ると婆が待ち、何も言わずに傍に居る。
「人間て儚いね・・」「ああ、其れだからこそ生きる中で意味が有る、
思いも途中で終わらされる事も有る、最後まで苦しむ人も有ろ、でも定め
じゃろう、幾人も生まれ幾人も亡くなる、其れの巡回じゃろうが、じゃいきて
居る内にせいぜい自分の道を歩むしかあるまいて、裕太そうだぞ」
「うん、感じるよ、こんな時に感じると本当に人生は何かと思えるな」
外では蛙が熱いぞ暑い~苦しい~と泣いているように聞こえた。

           つづく・・・・。
















望愛小説103弾《獣が道を造る・・12》

 七月二十二日、朝から裕太は大忙し、其れは真弓さんが車に乗れないと
朝から報せが来た。
慌てて、予備人が無い、裕太が代わりに車で向かう事となるが、
いやはや初めての事、美津さんが怒る様に説明をされるが、聞く方の裕太は
とんでもない難しさ、売るとその金額を携帯みたいな器具に打ち込まないと
いけない、其れは在庫調整にもなるから、それは三人が使いこなしている。
 何とか習い時間が過ぎて漸く裕太は車を動かす。
向う先は真弓さんが受け持つ地域、しかも三か所廻らないといけない、
午前十時には一番奥の部落、二時間後には冠山の麓の集落、
午後二時には手前のでかい集落と汗を掻きながら判らない事だらけ、
携帯で美津さんに聞いたり、買い物をされるお年寄りたちが笑いながら裕太
頑張れと囃し立てられる。
何とか場所を回り売った後店に到着、其処でも冷やかされるが、
本人は其れ処じゃない、後始末にも汗を掻かされる。
「美津さん、こりゃ~大変だが、暑いし」
「そうよ、柔じゃ無いが、其れにねお年寄りの体の具合も気にせんと行けん」
「なんと其処までか・・」「ええ、其れが此の仕事のメリットよ」
「恐れ入りました」本当に一日だけでくたくた、夜中に漸く家に戻れた。
婆が大笑いされて食事を食べる。
「そうだ、あのな真弓さんの夫が転院じゃと」「え、何其れ・・」
「うん、病院を変わった」「え、何処に大朝だろう」
「それが手に負えんと、そんでな広島の大学病院・・」
「あ、じゃじゃ遣れんのか・・」「大学病院じゃろう、誰もがそこに行くと
後はのう・・」裕太は食事中で箸を止めて固まった。
聞こえは悪いが誰しもが病院を変わる事は良い事とは思わない、其れは其処の
病院で梃子に合わないと判断されるからだ。
つまり終着点が其処だと誰もが思う、裕太もそう感じていたのだ。
「可愛そうに・・」「・・」
婆は其れに返事せずにやけ酒か、ビ‐ルをグイグイ飲む。
 七月二十四日、夕方真弓さんが家に来る。
婆は病院の事は何も聞かなかった。
「ね、知っているでしょう」「え、何・・」「もう心配かけたね」
「ああ、病院か、で如何なん・・」「・・」
「そうか、聞かないね、頑張りんさいや」「うん・・」力ない返事を返す真弓。
「これ、休めや、裕太こき使うな」「え、そうだな、もう休みんさいや」
「もう、する、動いているほうが良いの・・」
そう返事されると後は何も言えなかった。
 九時前に車に野菜を詰め込むと居間で一休みする。
「真弓、体が大事じゃ、疲れて居るなら来んでも良いぞ」
「婆ちゃん、特別扱いは好かん、要らないの・・」
「え、え~そうじゃ無いがねわしは・・」「判っている、来たいの・・」
「はいはい、飲みんさい」ビ‐ルを婆が渡す。
「え、え飲んだぞ・・」「あ、何でよ飲むわ・・」「ああ、車が・・」
「ひや~忘れていたが・・」真弓さんが久しぶりに笑顔で叫ばれる。
「もう飲んだがね、良いわ飲んで遣るが・・」一気に缶を飲み干された。
「豪快じゃが、もう一本かね」「はい、頂戴」
苦笑いしてみる裕太、婆が大笑いする。
「明日は行くんか・・」「初めてだし顔だけでも」「そうか裕太乗せて行け」
「え、良いけど朝が早いぞ」「あ、そうや、ねね乗せてよ」
「良いけど朝が早いし見舞は八時からだろうが・・」
「そうだけど、真弓は一度広島の、市場見たいし、裕太さんの仕事も見たい」
「ええ・・」「だから連れてってよ、戻りは何とか考える」
「戻りも載せるが、僕は広島で時間潰せる」
「じゃじゃ、お願い・・、ねね婆ちゃん良いでしょう」
「良いとも、付いて行きんさい、帰りもな」「有難う、電話する」
縁側に出て電話されている。
裕太は其処で婆の顔を見た、頷いて笑われる。
 「義母さんが御願いしろといんさった」ドタンと座り婆を見てビ‐ルの催促。
「じゃ、飲んだら寝ろ、朝起こすからね」「うん、婆ちゃんと寝る」
「ええ、こいつ」婆が破顔で頷き抱き締める。
 こうして朝早く二人はトラックで家を出た。
「早いんだね、此れじゃ大変だがね」「馴れているよ、早い方が道も走り易い、
行きは高速だし」「初めて走るのよ、上は走った事無い」
「そうか大朝から乗ると一時間も要らんぞ」「そうなんだ、良いね早く乗ろう」
「ええ~・・」二人は仲が良いだけ話が他愛無くても楽しかった。
 午前五時前に市場に到着、仲買人の顔見知りに冷やかされながら荷を降ろす。
いつに無く美人が来たからか、仲買人の数が多過ぎ、中には手伝う男も出て
大騒ぎだった。
「おい、裕太、お前が来んでも良いぞ、この女性がきんさるなら、俺が全部品物
を買うが・・」その声に皆が大笑いする。
そんな中で真弓は生き生きとした顔で動いてくれる。
 なんと荷下ろしが早い事、何時もなら四十分もかかる時間がニ十分で終えた、
二人は市場内の食堂で朝食を並んで食べる。
入れ替わり立ち代わり髭ずらの男が来て裕太を冷かして行く。
「裕太さん人気者じゃね」「阿呆、其処は違うぞ、今日はあんたが主役だがね、
皆(^^♪見たさに覗かれるんだぞ」そんな会話も楽しい、喫茶店でも同じ、
荷を運んで集まる仲間が其処にたむろしているから、其処でも真弓は人気だ。
 八時過ぎ、市場を出て大学病院に向かう、
「電話してくれんさいや、此処に来るからね」「・・、お願い、行くね」
言われる顔は先ほどと大違い、其処は裕太も理解出来ている。
重い気持ちで裕太も見送る、昼過ぎに電話が来る、ちょうど帰る時運ぶ荷物を
載せた後、車を病院に向けて走る。
 真弓を乗せるが、来た時より別人、落ち込まれているし、
其処を聞けないもどかしさが有った。
「帰りは下を通るが、実家に寄りんさるか」「・・、ううん寄らない」
「そうか・・」戻る車では会話は進まない、仕方が無い事情、裕太は気を使い
其処は黙って運転する。
 可部に入ると真弓が起きて裕太を見た。
「寝て居れば良いが・・」「ううん、ねね可部の家に寄ろうか良いでしょう」
「ええ、何で知っとりんさるん」「えへ、婆ちゃんから聞いているもん」
「ああ~、もう喋り過ぎだぞ婆ちゃん」
「良いじゃない良い人みたいだし、真弓も会いたい」「良いけど・・」
「じゃじゃ、何かお土産買おうよケ~キ」「はいはい・・」
 いつもより遅い時間だが,可部の家の横の空き地に入る。
「ま~遅いじゃないね、あ・・、此れは失礼、女性同伴かね」
「誤解じゃが、この人の夫が大学病院に入院しんさったから、見舞なんじゃ」
「そうかね、あんたきんさい綺麗な女性じゃがね」
美代は裕太を置いて真弓の手を引っ張り家に入る。
(く~何処も俺はのけもんか・・)苦笑いしながら後に従う。

            つづく・・・・。





















望愛小説103弾《獣が道を造る・・11》

 七月十五日、遂に最初の車がス-パ-から出る。
荷台には綺麗にデザインされたロゴと名前が【石見ファ-ム出張販売車】
此れを機会に会社を設立、店は石見ミニス-パ-とし,石見物産、
石見ファ-ム販売の三つに部署を作った。
社名は石見ファ-ムで統一、社長は裕太が為り、部署は販売車は美津さん、
物産は隆、店は多恵さんが代表者に為る。
資本金は二千万円、定款は里で行える色々な事を加えている。
其処は此の後広がるであろう職種も加味していた。
 「ふ~出たな・・」其れが裕太の心内、傍で婆が裕太の背中を叩ている。
多恵さんも感慨無量、無論娘も同じ顔、既に出た三台の車には美津さんと
聡子さんと真弓さんが笑顔で車は走らせて向かわれる。
 隆と正之などは後片付け、無論手伝う人も加わり、誰もの顔が綻んでいた。
出初式は九時、其れから片付けに一時間、漸く終えると店は相変わらず繁盛、
其処は田舎だから賑わう事ほどでは無いが、ソコソコお祝かてらに滲みの顔
が来てくれる。
「裕太お兄ちゃん凄かったね」「うん、紗代ちゃんも頼むよ」「任せて・・」
多恵さんの娘がはつらつとして動いている。
「うん・・」そこで何かを知る。
「嘘だろうが・・」なんと店の前の駐車場で見た現実に裕太は驚かされる。
「まさか、有るのか・・」何度も思うが其処は消せない何かが有った。
「多恵さん・・」「裕太何・・」「あのな、聞くが違うならそういんさいや」
「何や・・」店の中で多恵と話込む裕太、其れが話をする中で顔色が変化した。
「え、じゃじゃ、其処・・」「あんたは知っとりんさろうと思うていたがね」
「うひゃ~真か、其れで其れで相手は如何・・」「聞くまでも無いじゃろう」
「では良いんか」「良いとも悪いとも言えんがね、相手次第」
「では良ければ・・」「あんた中持ちしてえな」
「ええ、良いんか、良いぞ喜んでするする」なんと話は結果良しだった。
直ぐに婆ちゃんに話をする。
「あはっ、もう昔からだがね、知らんのはお前だけだぞ」
「嘘だ~、そうか婆ちゃん良いんか」「良いも悪いももう出来ているぞ」
「うそっ・・」そこは心底驚いた。
「・・」何も其処から言えない、友がまさかの相手、考えると無い事も無い、
あれほど煩雑に店に出入りする相手、しかも心根は裕太が一番知っている。
 「隆~来い」「何や恐ろしい顔をして・・」
「あのな、何で先に話しせんのじゃ」「何お・・」「美沙じゃ・・」
「え、何で美沙ちゃん何か有るん・・」
「あほくさ、お前とじゃがね付き合っているんか」「・・、御免な・・」
「え、じゃほんまか」「うん御免、何時話そうかと悩んでいた、なな良い
じゃろう、頑張るしなな裕太」「阿呆、わしにゆうな相手が違うが」
「じゃ良いのか、凄いぞ美沙ち~ゃん・・」「阿保か・・」
店に飛び込む友を呆れ顔で見る。
「うふっ、遂に知れたのか」「正之・・」「一年前から聞いていたが」
「なんとそうなのかあいつめ、隠れて」「違うぞ、其処は真剣だった」
「そうか、ま良いが出来ているんだな」「聞いたら半年前だと」
「遣れんな~」友と苦笑いするしかなかった。
思えば自分だけが良い目をする事に後ろめたさが有ったが、
友にも相手が居る事には嬉しい、その反面血が繋がる紗代だから尚更だった。
 夕方四時過ぎに車が戻る。聡子さんの笑顔は格別栄えて居る。
「裕太、最高じゃが、待っててくれたんよ」「えでは・・」
「凄かった泣かれたけ、嬉しいといんさる」急き立てる様に話をされる。
十分後,美津さんが戻る、同じいい顔をされていた。
心配な真弓さんを店の前で待つ裕太の姿に店中で大笑いして見られていた。
「あ・・」車が戻り駆けつける裕太、「お帰り」
「・・、凄いわ、もう泣かれるし抱き付かれたがね、最高」「良かったね」
「うん、感動した」「ご苦労様でした」
頭を下げる裕太の肩を叩かれ最高と一言言われる。
三人が揃い話をされる中、裕太は店の中のカウンタ-で体が震えている。
(良かった・・)心底からその言葉が浮かんで来た。
 販売車は水曜日と金曜にと決まっている、特別は別扱いに為るが、
其れは裕太の仕入れが関係している。
店は遅くまで賑やか、買い物に来る人も、今度は待てるがと喜ばれた。
販売する場所も既に自治会の回覧板で報せが行き渡っていた。
無論、知れた間柄、年金前は借りも有りと聞いているから待つ相手は
大喜び、此処は金など買い物以外は要らない、其れほど顔見知りの間なのだ。
 家に戻ると流石に裕太は疲れがどっと出た。
婆ちゃんが寝ている横で倒れ込む、
「こいつ遣るじゃないかね、良いぞどんどん進めや、めんこいはお前・・」
「婆ちゃん、疲れたが」「阿呆、此れからだ、頑張れ、ななアソコもだ」
「何処・・」「此処じゃろうが~」「痛いっ、もう叩きんさんなや」
「こいつも喜ばせんさいや」また二度も股間を叩かれた。

          つづく・・・・。







望愛小説103弾《獣が道を造る・・10》

 遂に梅雨に入った、裕太は相変わらずトラックを転がしている。
其処は何時もと変わりが無いが、変わったのは縁が有り仕事をする予定の
真弓さん、其れが何と婆の計らいで店にも顔を出されているのだ。
婆の妹の多恵さんと娘の恵ちゃんが大喜び、此れから此処も忙しくなるから
と婆ちゃんがそうされた。
 処が真弓さんは会うたびに顔色が変化、其処を婆が見て喜んでいる。
日曜日の夜と水曜日の夜は必ず真弓さんが家に来られ、
トラックに野菜を詰め込むことに手伝ってくれる。
その変化は裕太が一番喜んでいるのだ。
婆も傍でニヤニヤしながら裕太をからかい、その時間は真弓も楽しそうだ。
 広島からの戻り道で美代さんの家も寄る事は続けている。
もう直ぐ美津さん達の仕事のトラックも改造を終える時期、
其処も裕太は忙しい身、何から何まで今までとは其処が大違い、従い裕太は
婆に相談し、店の奥の遊んでいた畑に間伐材を利用して集会場を造る話も
出来て、其の話し合いに毎夜人が集まる始末、其処でも婆が事を興し、
その問題には裕太を席にはばらせ責任者として皆が扱う。
其れが事集会場は里総てに知れ渡り、今じゃ自治会も事を為さない形骸、
其れで公民館など朽ち果てる様、其処で集会場を皆が使えると聞くと良い事
だと話が広がる。
 だがもう一つ里には大変な変化が起きて来た。
其れは農協だ、其処は裕太の動きは目の上のたん瘤状態だったからだが、
此処に着て集会場や、出歩けない人たちえの品物を売り歩く車も農協での
変化は加味する。
役場も同じ、其処は農協が仕方なしでも認めるならと遅まきながら役場も
何でも相談してと裕太の家に来られている。
八年目で漸く里は婆と裕太の事を認めざるを得ない状況にはなった。
 七月に入ると、いよいよデリバリ-が始まる。
其の開所式がミニス-パ-の駐車場で執り行われる。
店の後ろでは早くも棟上げが出来ている集会場、
既に此処は動き出したのだった。
 関係者や役場農協信金などが参列、大勢の関係者が揃う中で里では
珍しい開所式、夕方まで賑わう。
 「遣れやれ、終わったか・・」「ええ、婆ちゃん、始まったかだぞ」
「あはっ、そうじゃね、わしは疲れたがね」「言えるね、ご苦労さん」
「阿呆・・」漸く喧騒から逃れた婆と裕太、家で伸びていた。
「婆ちゃん・・」「おう真弓か疲れたが・・」「体揉む」
「要らんけ~お前も疲れんさっつろうが此処に座れ」
婆の横に着て嫌がる婆を寝かせて真弓は背中を揉んでいる。
真弓さんとは知合って一月足らずだが、この家では今は一番煩雑に会える
女性に為っている。
其処が裕太にとって痛し痒しの状態、本当に目の前で見える姿は迷惑千万、
裕太は必ず其の後家を出て冠山の麓の家にと駆けこんでしまう。
 其処で待つ女が苦笑いするほど抱いて狂う姿に呆れる。
嬉しいが女だ変化は解っていたのだ。
 しこたま肉に減り込んで狂う相手を迎え、何で最近煩雑なのかは薄々
理解出来ているが、来てくれるのは嬉しかった。
 遣られた後、裕太に・・、「あんた変ったね」「え、何処がね・・」
「我慢しんさんなや、此処はソコソコでええけ、此れからの事を考えんさい」
「ええ・・」「だって判る、苦しいのでしょうがね」「あ、・・」
「もう如何にかしんさいや、此処に連れて来ても良いんよ」
「ええ、阿保か・・」「うふっ、白状しんさったがね」「お前・・」
六年間体を抱いて来た相手、いいや女を教えてくれた大切な女性、
其れから言われる事は何とも返事のしようが無かった。
 本当に大事にしてくれている相手、しかも悩みが判る相手だった。
「どうしようもない相手じゃが、本当にそうなんだ」
「判る、でも其処は相手は如何思っているのかしら、私なら狂うけどな」
「ええ・・」「だってそうでしょう、夫が病に伏せているのよ、板挟み状態
でしょうがね、聞くと本当に良い女性と思える」「うん・・」
「じゃ苦しさから解放したら如何ね」「出来んが・・」
「そうか、其処ね、あんた獣じゃないね、違うん」「ええ・・」
いわれて苦笑いするだけ。
「私もそうなるね、其処に相手を入らせたら如何、内緒なら良いじゃない」
「お前がゆうか其れ・・」「言うわ、あんた命の身よ」「・・」
そんな会話をしながらもまたまた体を抱いて裕太は狂った。
受ける身は最高な善がりをくれる相手、何度もいがり泣き抱かれ溺れて行く。

              つづく・・・・。










望愛小説103弾《獣が道を造る・・9》

 翌日裕太に召集が懸る、美津さんの家に来てくれと電話が来ていた。
「上がりんさいや・・」裕太は招かれた身、上がり居間にと向かう。
「え、ああ何とあんたが真弓さんか・・」「え、ご存知ですの・・」
「いいや、昨日友から聞いたがね」「あらら、驚かそうと呼んだにね」
美津さんがコ-ヒ-を出しながら笑われる。
「そうだがね、えらい気落ちする」「聡子さん・・」「はいはい」
笑いながらコ-ヒ-を飲む四人、其れは言わずと知れた仕事絡み、
裕太は夕べ婆から何もかも聞かされている。
「真弓ちゃんも参加するね」「聞いている、お願いします」
「あんたね、此れだけの美人はそんじょそこらには居らんぞ」
「ええ、見事に三人が揃いましたね、壮観です」
「く~遣れんがこいつ、あら失礼裕太には敵わんがね」
「言える、動じないけ、つまらん」「聡子さん」「はいはい・・」
そこで三人が笑われた。
「じゃ承諾かね」「其処はあんたらがする事、承諾なんぞ要らんが」
「ええ、其れこそ冷たいがね、峰婆ちゃんからきいとられんのかね」
「必要以外は聞かんし言われんが」
「なんと、そうか、じゃ此れから話す事は内緒だぞ」「え、何か・・」
そこから美津さんが主に話をされ出す。
 「ええ、では其処が、でも其れじゃ生活が出来んじゃろうがね」
「凄いぞ裕太、其処が問題でな来てもろうたんじゃ」「・・」
話しは真弓さんの事、病院は何とか保険で賄えるが其れだけじゃすまない事
くらいは大人だから理解出来る。
「じゃ、其処を僕が見ようか」「うひゃ~裕太凄いがね、理解出来るん」
「ああ、すこしな、でもそれでいいんか世間・・」「其処を仕事で隠そう」
「美津さん・・」「あんたね、其処は既に峰婆ちゃんは了解して居りんさる」
「ええ、聞いてないが・・」「それは美津たちが頼んだんじゃ、あんた自身で
決断が欲しいからね」「よし、了解じゃ真弓さん、心配せんでもええけね、
何とか頑張ろう」聞いた真弓は目を真っ赤にする。
「でな、あんたにも二人友達がおりんさろう」「うん・・」
「其処も何とかせんと拙かろう」
「え、あ~そうかなんと昨日な謎かけ問答を婆ちゃんがしんさった、其れか~、
く~年寄りは怖いが」「あんた、じゃ・・」
「あ、昨日あいつらが居る中で婆ちゃんが人生は一度きり、此処で埋もれて
死ねるんかと・・」「なんと良い凄い婆ちゃんだ事」
「そう、何時も驚かされるがね」聡子さんもそう言われる。
「でも良いの裕太さん・・」「良い、仕事も頑張りんさい、此れから美津さん
や聡子さん其れに俺の婆ちゃんもおりんさる」「うん、泣けてきた・・」
横の美津さんに縋り泣かれる。
「来た早々じゃがね、可愛そうじゃないか・・」
美津さんの言葉に裕太も聡子さんも頷いた。
 車も三台、控えにもう一台と裕太が言う、其れにも大感動、
三人は頷き合い裕太に頼んで来る。
「直ぐに手配するが時間が懸る、冷蔵設備も必要だし、四トンで良いな」
「は~い・・」返事は元気が有った。
 だがその後、車は中古で安いのがと美津が言う、其れに聡子も賛成する。
事は進む、その中で裕太の役目も増して行く。
 家に戻り婆ちゃんが笑いながら迎える。
「如何だ、上手く運んでいるのか・・」「あはっ、総て知ってて言うんか」
「恐れ入りました」「婆ちゃん、そう手回しせんでも考えるけ・・」
「頼むぞ・・」夕方誰かが来る。
「え、あんた何で何か有ったんか・・」「何も、手伝いに来た」
「ええ、手伝いって・・」「往々、きんさったか家は大丈夫かね」
「はい、義母も泣いて世話懸けるといんさるし、真弓は外で動きたいから」
「裕太車に品物・・」「ええ、婆ちゃんもうか・・」
「あのな、気を使い手伝うと、相手の気心読みんさいや」
「あ、そうか上がって、休んでからで良いが、夜何時迄良いん」
「なんじでも、明日は寝るし」笑われる。
 昼間、美津さんの家で聞いた話は此れかと思えた。
【あのね、真弓には別に仕事を拵えてよね、今度の仕事はそう金には為らん、
其処で裕太の協力が要るんよ】そう聞いていたのだ。
 三十分後、二人は隣の作業場に向かい、其処で整理されている野菜類を荷台
に運んで積んで行く。
「ま~凄いね、此れが毎度なの・・」「そうなる、でも戻りも荷物が・・」
「聞いているが、凄いじゃない、此れが毎度なん」「そうなる」
「じゃじゃこれからも来るね」「え、良いのか・・」
「良い、気晴らしにもなるし、たまに広島にも付いて行きたい」
「ええ、あんた・・」「真弓と呼んでください」
一気に空間が狭まる、裕太は健気に動く姿を唖然として眺めた。
、 一時間後、荷積みも終え部屋に戻る。
「ひや~婆ちゃん」「これはお前にじゃ、食べんさいや家で食べんと此処で
食べるんだよ」「・・、有難う泣ける・・」本当に泣いていた。
 其処から婆が色々と真弓さんの事を聞き出す。
「え、では里は八重かね」「はい・・」「何で此処に嫁に来たん」「そこは」
「・・」「仕事で広島で居て、仕事仲間でした」
「ほうかね、そんで仲が良く・・」「其処は少し違うけど・・」
「言えんのかね」「詰まらん事だしね、別に話しても如何って事はないけ」
「そうかでも結婚したね」「うん、其処も逃げたい事情が在ったし・・」
「・・」「え、其処から聴かんの・・」「ええ~お前・・」
「うふっ、其れね家に事情が有るんよね」「そうか・・」
「でね、其れは他所では言えんけど此処では言いたい」「なんでそう思える」
「婆ちゃんと裕太さんには言いたいの・・」「じゃ吐き出せ」「はい・・」
 其処から真弓さんの話が続いて行く、頭が良いのか話し方も流れる様に事を
話されて行く。
「え、ではあんたの実の母親は四年前に死にんさったん」
「はい、そこもガンです、でもこれは別、其れから後妻に来られて人が・・」
「なんと父親に、其れで・・」「それが何と大変な女性」
「ええ、何処が大変・・」「」家に余りおりんさらん」「あらら・・」
「そんでね、何時も揉め事ばかり嫌になるほど・・」
「揉め事もなんぼでもあるが何ね」「賭け事、遊び何でも御座れ」
「あああ、なんとじゃ家は・・」「其処が上手い人、家は確り遣りんさる」
「なんと・・」「でね、今度は男も激しい、此れは近所から聞いた話・・」
「あらら・・」「それは良いの・・」「え、良いのか・・」
「うん、お父ちゃんには若すぎるし無理」「なんと幾つじゃ」「四十手前」
「え、お父さんは・・」「六十手前」「・・」
「でね、嫌なのは趣味が悪い」「え・・」
そこから義母の事を話しをされ出す。
「え、じゃ金が持たんじゃろう」「其処は家には被害が無い」
「何でじゃ、要るぞそんな遊び・・」「でも其処は実家・・」
「ああ、そうかでも良いのか・・」「それが嫌なの、相手の家は成金」
「成金何で・・」「道路で土地が山だけど」「あ、広島から浜田えの高速か」
「それも言えるけど、新しく出来た工場の土地も有る」
「なんと恵まれた家じゃがね」「だから困るの」「そうか、其れでか・・」
「それが平気なの、此処に迷惑は懸けんだろうと、そんでね為してじゃ此処に
きんさったと聞いたら、周りが煩いからといんさる、お父ちゃんが可愛そうで
見ておれないから逃げる様に私も出たんよ」そう言われる。
「・・」婆も此れには何も言えん、本当にあるのかと疑うが、真弓が話す顔を
見れば本当と思えた。
「放蕩女じゃがね、でも父ちゃんが情けないからどうしようもないが」
顔が曇る中話をされる。
「もう良いが、其処で止めんさい、家は出た後じゃろう困るとお父さんが相談
されるが、其処は其れで知らん方がええけ」
「裕太さんの言う通りです、だから今は考えていない」
「良いぞ、そうしんさいや、僕も八重近所で知合いが有る、八重じゃ無いが可部」
「近くね、そうなんだ」漸く真弓さんの話しから変われる。
 考えても理解出来ない部分が有るが、当事者には悩みに為るのかと思える。

                  つづく・・・・。















望愛小説103弾《獣が道を造る・・8》

 「今日は・・」「は~い・・、ま~あんた、上がりんさいや」
裕太が来ているところはあのトラックのパンクで知り合う家。
「もう梅雨かね・・」「やがてはそうなる、空もどんよりしているしね」
美代は毎週一度は着てくれる男に為る。
月曜か木曜日はそんな気持ちで待って居るのだ。
「今日は此れ・・」「アララ、バ-ムク-ヘンじゃね、有難う」
他愛無い土産だがもらう美代は嬉しい。
 「ねね、郷は如何何か有った・・」
一番それが気に為る美代、話は其処から始まるのだ。
郷とは関係が無い此処は、裕太がのんびりと出来る場所、何から何まで色んな事
を此処で話せるのだが、其れが唯一楽しみなのが美代、
今日もワクワクしながら待ち構えていた。
「何にも無いが・・」「嘘じゃ、いんさいや其れが美代の楽しみじゃけ・・」
「もう、他愛無い事じゃぞ」「良いが、・・」
「そんでも聞きたい、聞かせてくれんさいや」仕方なしで裕太の話が始まる。
 「うひゃ~何とあんたもそんな事しんさったんかね」
「子供じゃろうが興味は有るが・・」
「あはっ、そんで覗かれた相手は、大した女性じゃがね」「え、何で・・」
「だって気が付けば驚くし大騒ぎじゃろうがね」「あ、其処か・・」
「そうだよ、女には大変な事じゃろうが、風呂場で覗かれているんだぞ」
「だな、だな」「それが大騒ぎせんとガラスを変える等粋じゃないか」
「粋なんか・・」「そうだ、お母さんも聞いて騒がず交換じゃろう」
「・・」「なな、そうだろうがね、綺麗な人かね」「うん、憧れだった」
 其処から今回の仕事の事を話しだす。
「ま~じゃその奥さんも相当な珠じゃね」「え、どっち・・」
「あんたを呼びつけた女性」「ああ、美津さんか、そうなるのかな・・」
「当り前じゃろう、男の弱みに付け込んでおりんさろうがね」
「あ、そうか其処ね、参ったが・・」
「判るは、其処を見抜いて今度の仕事じゃろう、良いぞのりんさいや」
「え、美代さん・・」「良いぞ此れは相手が頼み込んで来た事じゃしな、
其れに儲けは少ないが此れは里を動かせるぞ」「え・・」
「従い其れをしんさい、そうなると視野が開けて来る。あんたの里はそうなる
と何でもこなせるほど元気が出るぞ」「美代さん・・」
「あのな、世間はうざいが反対に利用すれば凄い事に為る」「・・」
「一番は毎度の食事に関係するし、其れに生活に欠かせない品物も有る、
其れが出向いてくれるなら尚都合がええけ、世間は大歓迎じゃろうがね」
「・・」この男は自分で動かんでも周りから色んな事が集まると知る。
「ねね、あんたの事教えて・・」「何・・」
「女性じゃがね、おりんさろうが・・」
「うへ、其処かおらんでも無いが言えんぞ」
「ええ、何でね、此処は里と離れて居るがね聞きたい・・」「其処は駄目です」
「いんや~聞くぞ」「ええ、美代さん」「なんでも知りたいがね、聞かせて」
「言わんが・・」こんな問答を始める。
「じゃじゃ美代さんの事聞かせてくれたら考える」「考えるの、何でよ」
「普通ならどうでもええけ、勉強に為る事なら聞きたい・・」「なして・・」
「僕は今は手習い中」「あはっ、そういんさるんか遣れんのう」笑われる。
 此処での会話は楽しい、相手が美代さんだし、如何見てもまだ女の中、
真ん中におりんさると思える。
だが此処では旦那さんの顔を知らん、其処を話してはくれていない相手だ。
「じゃじゃ、今度来る時聞くよ」「じゃ来ないわ」
「ええ~あんた相当ないけずね、来んかったら美代が悲しいけえね」
「そういんさんなや、楽しい会話だけで大満足じゃしな、其処を話し出すと
後が怖い」「何でね・・」「理由が有るんじゃ」
「何が理由ね、相手の女性の事聞くだけじゃろう」「聞いて如何しんさるん」
「聞くだけじゃが」「尚更無駄」「そうは無いけ、聞けばあんたが好みが判る」
「判ったらどうしてくれるん、だれか紹介してくれるんか」「ええ、あんた」
「そうじゃろう、聞くだけなら要らん事、世間では色んな話や事故が有るが、
其れを聞いて、自分にそうなれば困る話は沢山あろう、そんな話なら参考には
聞きたいけど、自分がしてきた道など他人が聞いても詰まらん」
「え、じゃ聞かせてはくれないの」「嫌です」「なんと・・」
呆れるが裕太は口が堅いと思えた。
 「今度来る時は聞くからね、如何してもあんたの事が知りたいんだ」
「はいはい、もう来ないです」「ええ~あんた~・・」
そんな話をした後裕太は其処を出る。
見送りは必ずしてくれた、車が見えなくなるまで手を振り送ってくれた。
 自宅に戻ると、未だ作業場に隆と正之が居る。
「おい、聞いたぞお前な・・」「ま、部屋に上れや、其処で・・」
二人は母屋に入る。
「おいおい、美津さんが・・」「ああ聞いたか、驚いたぞ」
「そうなんじゃ、遣りたいと・・」
「良い事じゃ無いか、おっか~も大賛成じゃと・・」
「その話な母から聞いたが・・」「なんと、正之は誰からじゃ」
「俺も叔母からだ」「ええ・・」
噂がこうも早く蔓延しているとは裕太は知らなかった。
 其処にマンがええのか悪いのか婆が家に戻る。
「婆ちゃん」「往々、雁首並べんさって悪巧みか、そうじゃ無さそうじゃ、
こいつらだけでは何も出来ん奴らじゃね」「え~婆ちゃん、其れは酷過ぎ」
「酷い、言われんようにしんさいや、其処は変えんぞ」「なな、裕太・・」
「うふっ、黙って聞き流せや、婆ちゃんには勝てんぞ」「言えるわ・・」
二人が頷いた。
「そんでな、なんともう一人加わりんさると」「え、正之誰ね」
「俺の家の奥におりんさる、真弓さん・・」「真弓・・、誰・・」
「裕太、嫁じゃが、其れが物凄い美人」「ええ、聞いてないぞ、おるんか」
「居てる、三年前にきんさったが」「なんとそうか」二人は聞いていた。
「だがな、運が悪い人」「何で結婚されたんだろうが・・」「それが病」
「病何・・」「癌だそうだ」「ええ、若いじゃろうが」「若いから遣れん」
「なんとそうか、其れで・・」「入院された、其処で何か仕事をと・・」
「なんとそうかね」知らない隆と裕太は初めて聞く事に為る。
「じゃ、その人も参加かね」「ああ、三か所に分かれて動くといんさる」
「裕太知っていたんか・・」「ううん、二人は聞いているが知らんぞ」
「はいはい、どうぞ」「うほう,和菓子か、凄いぞ」
「裕太が買って戻ったんじゃ」「よばれるわ」婆が其れを見て笑う。
「お前らは根性無じゃね」「ええ、婆ちゃん」
「あのな、お前ら此処ではもう既に必要な男に上っているが、其処を使えや」
「如何使うん」「あほう、女じゃろうが、なんでせん」
「ええ、できんが田舎じゃばれる」「ばれんかったらするんか・・」
「それは・・」「ははん、隆は如何ね正之は一人じゃ無理じゃしね」
「俺もそうなるかな」「情けない奴らじゃね」「婆ちゃん教えてよ」
「阿保くさ子供のころなら教えちゃるが、今は大人臭いわ」
「ええ~・・」二人は驚いた後大笑いする。
「本当に詰まらん人生じゃね、此れじゃここらから若いもんが逃げる筈じゃね」
「婆ちゃん・・」「世の中楽しく渡れ、一度きりの人生じゃろうがね」
そう言われれば何も言えない、本当にここ等じゃ何も起きんし出来んと
観念している二人だった。

            つづく・・・・。























望愛小説103弾《獣が道を造る・・7》

 裕太がその家を出る時は既に夕方、飯でもと言われるが、
其処は丁重に断り車で出る。
(く~何と会えたが、変わらんぞ・・)ハンドルを握る手に力が入る。
車は家には向かわず、冠山の麓に向かっていた。
慣れた家なのか車は庭に入ると、玄関にと向かう。
「あ、あんた・・」迎える女性が微笑んでいる。
 此処は裕太が通える家、しかも住む女性は四十過ぎの女性だった。
此処に通えるのは色々な訳が有る、あの強かな裕太の婆の峰子の存在が有る。
 峰子は幼い時から裕太を可愛がり育てて来た、其れも普通に可愛がり用
じゃない、とんでもない事を平気で裕太に仕向け、裕太も褒められるから
其処の道を懸命に歩いて来ている。
誰しもができない事を峰子は裕太にしいり今が有る。
「あんた、聞いたけ」「え、何を・・」「実はね・・」
ここでも来るなり驚かされる、今聞いてきた話は既に弥生は知っていた。
「うひゃ~じゃ其処を相談にきんさっていたんか、何で弥生が・・」
「あのね、店の土地は誰のもんよ」「ああ、其処か、なんとじゃじゃ」
「薄々だけど知られて居るみたい」「うげ~真か・・」
又しても今日はなんて日だと思うくらい吃驚仰天、裕太と手流石に今日は
度肝を何度も揺すられていたのだ。
話を聞くが信じられん位に事は進んでいた。
「では其処まで・・」「ええ、昨夜きんさって美津が言うには事を荒立た
せて離婚すると息まいてのう」「・・」
「そんで、話のついでじゃと、今度は弥生の事をぬけぬけといんさる、
あんたは良い事しんさって居るが、今度は仕事で裕太と関係したいと」
「あらら・・」「話を聞いたらこれは良い事じゃろう、しんさいと薦めた」
「うん・・」「其処であいつが断れんような女が仲間に居るといんさる、
誰かと聞いたら笑えたがね」「おいおい」
「だって、あんたにも憧れの女性じゃろうね」「弥生さん・・」
「良いじゃないね、私らも言わんが知っておりんさると思えた、
仕方が無いけ~此処じゃ見つかるがね」「だな、じゃ良いのか・・」
「良いも悪いもあんたは暴れんさいや、此処じゃ泣いて夜を耐える女は未だ
未だおりんさる」「おいおい」「其処は止め様がないけ、あんたは獣じゃ」
「言えるがあはっ、獣か」「だって、あんたとの抱合いは毎度死ぬ思いじゃ」
「え、きついんか・・」「きついなんて代物じゃ無いけえね、殺されている」
笑いながら話をする。
 高校時代からこの女性とは世話になって来た裕太、そのおかげで今ある店の
土地は弥生の家の土地、場所が良い所だし土地も広い、其処を婆が目をつけて
裕太をその方向にと進めていたのだ。
其れが運が良いのか悪いのか、弥生の前の夫と離婚させ、空いたスぺ-スに
子供のような男を育ててくれと峰子が弥生に懇願していたのだ。
 当時の弥生は気が滅入り、離婚したての我身、未だ三十六歳のころ、
峰子が作る道にとまんまと嵌り込んでしまう。
 だが、子供じゃと思いつつ峰子にそそのかされた挙句は何ととんでもない
子供だったのだ。
愛撫も抱き合いも既に完成された代物、迎えた弥生は挿入時から我を忘れる
程の快感に溺れる。
「嘘だ嘘嘘よ~」の連呼の最中、生まれて初めて飛ぶ事を嫌ほど知らされた。
 それが当時三十半ば、今は如何,四十を超えた年にでも待つ身が有る、
とんでもない小僧がこのド田舎で育って来ているのだ。
しかも其処には弥生が居る、高校三年生の時味わう裕太は婆の仕掛けにまんま
と捉まり、其れが最高だから何おかいわん、以後婆のゆう事は否応なしで
従ってきた。
無論弥生と手同じ事、土地の縁でと思うが其処は今じゃ違う、あの峰子さんが
仕掛けた罠に捕まっていたと知るが其れも良いと今じゃ最高な女の道を歩んで
いる弥生だった。
 弥生には妹が居るが、大阪で良い男を掴んで幸せに暮らしている、
郷では弥生が儘為らぬ道だが、其処も結構楽しい道だと今更思える。
何もかもが今から始まるおぞましい程のマグアイは誰しもができる事じゃない、
其れが有るから弥生は生きて行ける、今じゃ裕太命の体と心根今回も其処は
良い事だし、裕太を独り占めは出来かねる存在、何時かこんな事が有れば
許そうと思えて来たが、いざあの凄味が有る股座を相手は如何思うかを
考えると面白くも有る、それらが総てもとは弥生が使い育てて来た代物だ、
其処を思うと女冥利に尽きる。
如何足掻いても独り占めは不可能、わが身が嫌ほど知っていた、
じゃ今後どうするべきかを一時期悩んでいた頃が有った。
結果は一目瞭然、自分だけでは賄いきれ無い程の凄さ、其れをわが身が承知
しているから弥生は成り行きで自分が居る立場さえあれば其れで良いと最近
理解出来て来た。
歳も今年で四十の峠、其処で悋気などしている暇は無い、
相手が此処に通う事だけで其れだけを望み迎えている。
健気さは有る、四十でもまだ間に合っている、いいや今まで以上に快感は
磨かれ育てられ、今は真反対の立ち位置に為る。
風呂に湯を張りながら、毎度の事だが,今も胸が時めいているのだ、
笑うほど以前と変わりがない部分、裕太命は其れがそう言い聞かせてくれる。
「あんた~、良いよきんさい・・」「おう~・・」
その合図は今夜も弥生は雌の獣に為る合図だった。
 真夜中家に戻り、何食わぬ顔で隆と正之が用意した野菜類をトラックに
詰め込んで、未だ朝は明けない間に裕太は広島の市場にと向かう。
裕太は考え事をする時は何時もトラックを運転する時だった。
無論周りを気にしながらの事だが、此処は誰も邪魔しない場所と時間帯、
其れで考え事を練り今迄そうして来た。
だが、今回は其処でもまるで思いが違う、あの美津さんの話しから今度は
仕事の話と進んでいる。
中にはとんでもない女性が加わり、慌てた裕太、でも今考えると最高な
組み合わせ、仕事に絡んであの憧れて居た女性が仲間にかと思うと気が騒ぐ、
裕太にとって思いもしないシナリオ、其処は如何描いても自分では仕向ける
ことが出来ない位置、其れを美津さんが起こしてくれたんだと今じゃ大感謝、
わくわくしながらトラックは一路広島の市場にと邁進する。
 午前七時過ぎ、何時もの飯屋で朝食を取る、其れは必ず寄る食堂、
日替わりに美味しいおかずを出してくれる。
「おう~田中さん、今日は顔色が良いよね」「おばさん、判るんか・・」
「え、どれ本当に当たりかね」「ええ・・」二人は大笑いする。
ここでも裕太は一時の安らぎを受けていた。

              つづく・・・・。














望愛小説103弾《獣が道を造る・・6》

 美津さんの家に招かれて向かう。
丁寧に広島での事でお礼を言われ、家に入る。
コ-ヒ-を出され裕太は飲みながら話を聞いている。
「先日は有難うございました、本当にお世話になり、済みませんでした」
「え、序でしたしお礼は要らんけ・・」
「そうは行かない、本当に感謝しているんです」
もう良いからというが何度も頭を下げられる。
 話はその事から始まる、既に事は進んでいるみたいだった。
「え・・」「娘が泣いて怒るからあいつは心底滅入り、二日前電話が来た」
「・・」「そんであいつに言ってやった、娘もそうだが、美津はそれ以上
じゃと」「・・」「そしたら、あいつ如何すれば気が済むんかと・・」
「・・」「気など如何でも良いが、離婚覚悟しんさい、相手も訴えると
言ったがね」「ええ・・」「そんでな、娘が大阪で弁護士と知合いでな、
直ぐに事を進めると息まいている」「なんと・・」
「其れで夕べ遅く流石に参ったのか、あいつが話し合おうと電話して来た」
話は続いて行く、聞くと其処は既に闘争状態と思えた。
「そんでな、あいつがとうとう本音出しよったがね、相手は会社の役員の娘
だそうな、行きがかり上そんな関係に為ってしもうたと、そんな理由でも
なんでも同じじゃが、と怒ったがね」
益々気は高ぶり、美津さんの話は終わらなかった。
 だが話を聞いてゆくうちに、此れは大変な事と思え出す。
「ねね、其れでは話し合いなど出来んじゃろうね」「そうなるよね」
「ええ、美津さん・・」「良いの、其処は既に弁護士に委託しているがね」
「まじ・・」「そう、娘が許さんと、大阪で動いているが」
「なんと、其れじゃ穏やかには済まんがね」
そう言うしか無い程決裂の文字が浮かんで来た。
 思えばこれはどうしようもなくその道にと進むと思えるし、
自分も此れから気を付けないとと思う話だった。
何とか腹の中のムラムラを出し切られたか、一時間後大きなため息をつかれる
と急に穏やかな顔に為られる。
「話はあんたには別にあるんよ」「え・なんですか・・」
そこからは裕太はドギマギして何か言われると覚悟する。
自分でも人に言われん事は有る、今迄の話を聞いただけでも怯えてしまう。
「あのね、以前から考えていたんだけどね、あんたの店の事」
「店、其処は自分じゃ無いし・・」
「ええ、そういんさると思うたがね、何処でも中身は御存知じゃけ、あんたが
しているんと同じよ」「え、でも、じゃ其れで良いとして店に何か・・」
「有るんよ、待ってあんたに会いたいと人を待たせている」「・・」
急展開で何事かとまたまた気が動転する。
 縁側に立たれ携帯で電話されている。
「うん、良いわ待って居るね」部屋に戻ると直ぐにきんさると告げると
何故か微笑まれた。
誰が来るのか皆目見当がつかない、おどおどとして待つしかなかった。
 時は来てしまう、庭に軽が滑り込んで止まる。
運転席から出た人を見た瞬間、裕太は腰を抜かした。
忘れもしない人、其れは裕太のみが知る事では有るが、なんとその女性は
裕太が高校生の時から憧れて居る人だったのだ。
「ええ~お姉ちゃん・・」「うふっ、やっと会えたね」「・・」
返事が出来ないくらい驚いている。
「上がりんさいや、こら裕太あんたは・・」「え・・、美津おばさん・・」
「あんたね、聡子に何したんね」「ええ、何もしては居らんがね」
「嘘コケ、あんた二度も聡子が風呂に入っている時覗いて居たろうがね」
「あ、あわわ~何々・・」「阿呆、其処は既に仲間が白状しているがね」
「え・・、ああ~くそ~隆か~」「うふっ、気が付いていたんよ,当時ね」
「ええ、では・・」「其処も最初から気が付いていたがね、誰かとは判ら
なかったけど、あんたら三度目は見えんかっつろうが」
「え、あそうだ、ひや~白状してしもうたがね、すみません」
裕太の慌てぶりに二人の女性は大笑いされる。
 そういえば当時覗く場所が無くなっていたのだ、窓のガラスが透明から
磨りガラスに変わっていた。
「なんと・・、見つかっていたんか」
「判るわさ、外でごそごそと音を立てるからね、怖かったが、小声で話す声は
子供と思えたんじゃ」「なんとでは・・」
「そうなる、お母ちゃんに話して磨りガラスに変えた」
其処でまた二人は大笑いされる。
「あのな、そんな事できたんじゃ無いがね、聡子が如何してもあんたに会い
たいとせがまれていたんだぞ」「ええ、では・・」
「阿呆、其処じゃ無いが仕事じゃぞ」「えっ・・」
裕太が落胆する姿にまたまた大笑いする相手二人、今度は睨みつけたくなった。
 裕太が高校二年生の時分、聡子さんは既に二十歳を過ぎた頃だった。
隆の家の近所だし、悪仲間では何時も聡子さんの話しばかりだったのだそれ程
美しく綺麗な女性、憧れは裕太にも芽生えていた。
「済みません、なんせ子供時代ですが・・」
「じゃじゃ今は如何ね、其処は要らんのかね」「え、美津おばさん・・」
「あはっ、其処は如何でも良いが、今回は仕事じゃしな、あんた店の事じゃ」
「え、店が如何して、何か有るん」
「大あり、あんたの店の外を任せて欲しいと、美津も今回は参加したい」
「ええ、意味が中身が見えんが店を如何するん」
「外販、今はそうは言わんねデリバリ-じゃが」
「デデ、デリバリ-って・・、ああ其れって車で販売か・・」
「そう、あんたの店に向かおうと思っても外に出れん人が大勢居りんさる」
「うん、じゃ其れを・・」「そう私らが組んで遣ろうと考えているんだ、
他にも考えたが、あんたが仕入れる値段は問屋から受ける品物と半値違うけ、
其処であんたをと聡子がね」「・・、なんとそうでしたか・・」
裕太は話題が変わると胸を撫で下ろす。
 四歳年上の聡子さん、当時より見ると益々綺麗な存在に為られていた。
「じゃ、其処をしんさると・・」「お願い,この事は誰しもが喜びんさる、
美津も時々介護に協力して来たが、本当に其処は皆難儀しておりんさる」
「確かに・・」「よその事は良くテレビで見るが、此処も同じじゃ、
いいや酷い、其処を裕太何とか整備するかね」
「美津おばさん、良いぞ其れ協力する」「本当か、聞いた聡子・・」
「感激しとるんよ、あんた良い男に為りんさってからに・・」
苦笑いするしかない裕太、先ほどの話しからおどおどしていた自分が
可笑しかった。
 それから車の話し、販売経路などる色々な問題が有るが、其処は裕太が
何とでもすると言い放つ。
「え、では車もかね」「うん、広島にそんな特殊な車の整備をする会社が
有る、其処に頼むね」「あんた・・」美津が喜んだ。
「ねね、裕太、こいつは今は軽い身の上じゃ、子供時代の事の続きしても
良いぞ」「ええ、何良いんさるん」
驚く姿を見て二人はまたまた大笑いされた。

            つづく・・・・。























望愛小説103弾《獣が道を造る・・5》

 六月に入るとここ等は暇、其処は田舎では癒される時期かもしれない、
やがてうっとしい梅雨が来る前と思える。
「うん・・」裕太の携帯に電話が来た。
「はい・・」見知らぬ番号だった。
「あのう田中裕太さんの携帯・・」「はいそうですが・・」
「私二つ谷を越えた所の美津ですが・・」「美津さん・・」
「ご存じないかも、でも電話した」「はい、其れは良いですが何か・・」
 電話で意外な事を聞かされる。
「え、ではあの山根紗月さんのお母さんですか・・」遂に相手が見えた。
「何か僕に・・」「来て下さらないかしら電話では中身が言えないし」
「良いですよ、三十分後なら伺えますが・・」
電話は其処まで、裕太は意外な人からの電話だった。
 紗月と二歳年下の女の子、今は大阪に出て居る筈と思いながら支度して
車に乗り込む。
「あ、そうだ・・」一度家に戻り小さな箱を抱えて車に戻る。
白壁が目立つ家、高校に通う中で道上の家は目立っていた。
「今日は・・」「ま~無理言ってすまんね」「いいえ・・」
挨拶をして玄関から家の中にと入る。
「なんと・・」初めて家に来た裕太は居間を見て綺麗に整頓されている
のに驚く。「綺麗にしんさって居られる」「あらら、褒めるの・・」
紗月ちゃんと似ていて綺麗な母親だった。
 コーヒ-を出されて座る。
「何か・・」「待って、話はする」前に座られる。
此処は夫は広島に仕事に出て居られると聞いている。
「あのね、あんた広島によういきんさるじゃろう」「そうです」
「じゃじゃ、頼みが有るんよ」「何です」
其処から話し難い事なのか間が開いた。
「何か広島の事・・」「え、あんた・・」「何か有ったん」
「うん、そこなんだけどね」またも中身を言われない。
 漸く話をされ出す。
「え、じゃお父さんの事・・」「そうなの、人には言えんが、あんたは広島
に仕事でいきんさろう、其れで聞いている」「お父さんが如何したん・・」
「おかしいのよ」「おかしい・・」「そう、この間も戻ると直ぐに帰るし、
田植えも二日だけよ」「・・」「そんでね、娘が其れは可笑しいと・・」
「・・」「ねね、あんたにお願いがある」「何でしょうか・・」
「あんた広島にいきんさる時、あいつの事気にかけてくれんね、いやね、
女が居るならそれでもええけ、知りたいだけ」「え・・」
「もう其れほどしがみ付くほどじゃ無いし」「ええ・・」
「だって、あいつと出来たんは事故よ」「事故・・」
「そう、酒を飲んでその勢いで・・」「あらら・・」
相手は山根美津と言い、ここ等じゃ綺麗な人と有名な女性だった。
聞けばその時身籠りそのまま流れで結婚、出来た結婚だとは知っている。
 「お願い、ねねなんでも聞くから調べてくれんかね」「ええ、僕がか・・」
「頼みます、証拠だけでも・・」「証拠・・」
「そう、二人で居る時の写真が欲しい」「ええ・・」
呆れる顔を裕太はしていた。
「でも二人の写真て如何するん」「あのね、娘がいうには既に部屋にいると」
「え、本当に・・」「部屋に行った時感ずいたって」「・・」
「それでね、マンションから出る時は一緒のはず」「何でです・・」
「だって相手も同じ会社だと思える」「あらら」そこまで聞いてしまう。
「なんでもするけ~、証拠が欲しいの・・」再度懇願される。
「でも・・」「裕太さん、仕事荷を降ろすと何時くらいに為るの」
「それは七時過ぎかな・・」「じゃ其れから行けば間に合う・・」
「でも・・」「お願い・・」「じゃ、奥さんがいきんさいや、携帯で写メ
取れば良いが」「え、私が・・」「それが確かでしょう、僕が見るより」
「そうだけど」「何時でも行けますよ、月曜日と木曜日なら乗せますが・・」
「あ、そうよね、じゃじゃ行く」「本当に遣るの・・」「遣る、お願い」
そんな成り行きで美津さんを車に乗せる事となる。
 二時間居て解放され家を出る。(なんと浮気か、人の事は言えんが・・)
裕太にも其処は言える。
 六月七日未だ夜が明けない午前四時前、裕太の家に軽が庭に来る。
婆ちゃんには事情を話している中,美津さんは婆に何度も頭を下げ挨拶、
トラックの助手席に乗られる。
 「ねね、御免ね、確認だけはしておきたいし、あ・この間のお菓子
美味しかった、広島でかいんさったん」「うん・・」
「じゃ今回も買うから教えてね」そんな会話をしながらトラックは走る。
「如何しんさるん」「そこね、先に現場に連れてって、其処に美津は残る」
「え・・」「だって何時出て来るかも、荷を降ろされたら来てくれない」
「そうか待ち伏せか」「ねね・・」「良いですよ」
裕太は其れは賛成、現場で張る事が嫌だった。
 市場には五時過ぎには毎度行く、荷を下ろす時間が決まっていたのだ。
幸か不幸か相手の部屋は横川、マンション前で降ろすと裕太は市場に向かう。
 そして一時間荷卸を済ませ横川に行くのは未だ早い時間、
なじみの喫茶店で時間潰しする。
八時過ぎに美津さんを降ろした現場に向かう。
 運悪く雨が落ちていた、其れでも美津さんは現場に居られる。
「美津さん・・」「ああ、きんさったか・・」「如何・・」
聞くまでも無い、目が真っ赤だった。車に乗せると裕太に構わず泣かれる。
「・・」無言で運転する裕太、話はしないが結果は判る相手だった。
 「帰りますか・・」「・・」返事の代わり頷かれる。
こうして戻る中,車内は重苦しい空気、互いに会話は無い、
其処は理解出来ていた。
帰路の一時間半は地獄そのものだった。
 送り届けて流石に今回は裕太は疲れた、
婆も何も聞かないけど孫の裕太を見れば一目で読める。
 一週間後又も美津さんから電話が来た、
家に来て欲しいと今回も懇願される。
裕太は軽で美津さんの家にと出向いて行く。

                   つづく・・・・。


























望愛小説103弾《獣が道を造る・・4》

 広島の市場を出てから此処に着た裕太、其処では美代さんと言われる人と
一時間以上話をしている。
美味しいコ-ヒ-を飲みながら、今話をしている中身は里の婆ちゃんの事、
既に其処に話が行くまでには、裕太の立つ位置が美代には判って来ていたのだ。
「ま~、じゃじゃあんたはお婆様の誘導で・・、なんと凄い人じゃがね」
「うん、郷では一目置かれているよ」
「だろうね、良い事じゃないね、あんたが運ぶ荷物もだが、郷じゃお店も重宝
がられるよね」「言えるね、今はそうだけど先は如何かな・・」
「ますます重要になるけ、あんた頑張りんさいや」
そう言いつつ、なんと美代はこの青年の姿に少し絆されている。
話もそうだが、二度目のはずが、美代には古くから知り合う間に思える程、
二人で居ても落ち着くし、話の話題が美代には湧いて出るように思えた。
 其処には美代が忘れられない事が重なる。
遥か昔、美代には青春時代の思い出が有った。
忘れる事が出来ない、十年前の事、美代が三十の頃、事件は起きた。
 その日もこんな季節、夜一人で家に居た時だった。
当時も隣は空き地、既に其処で暮らしていた親戚は家を解体し大阪に出られた
頃と思える。
夜中に何か音がするから窓を開けて見た、すると自転車が倒れてその傍に男が
一緒に倒れているのだ。
美代は驚いて声を出し、大丈夫ですかと声を懸ける。
すると若い青年が腰を擦り、夜中にすいませんと言う。
でも起き上がれそうにない姿に、寝間着姿で家を飛び出し空地に美代は向う。
男を見ると腰を痛めたのか動けない様子、何とか家にと連れて入り、
入り口の小さな部屋に寝かせた。
「医者呼ぼうね・・」「いんや~、しんさんなや、僕が困るけ・・」
「困るの・・」「はい、家を飛び出した・・」「え、え、家飛び出したん」
「うん・・」そこで何か有ったと思えた。
「寝ておりんさいや、御腹は如何ね」「・・」「腰痛めたんか」
「うん、すぐ手前で転んだ、其処で腰を打ったみたい」
「なんと、そうかねじゃ寝て居れば・・」
「おばさん、いやお姉さん、済みません」何度も頭を下げて謝る。
 暖かいお茶を飲ませて美代は一度部屋を出た。
居間に戻るが気に為る、様子を伺いに土間を歩いて入り口の部屋に向った。
「え・・」なんとその小部屋からすすり泣きが聞こえたのだ。
美代は思わず戸を開けると、青年は泣いていた。
「どが~しんさったん、家を出た事かね」「・・」
「何聞いているけど言えんのか、悪い事かね」「・・」
未だ青年は言葉を発してくれない。
「あんた、悪い事しんさったんか、そうは見えんがのう、なして泣きんさる」
美代が部屋に入ると男はいきなり抱き付いて大泣き、
しかも慟哭まがいの泣き様だった。
へたり込んで男を抱え泣き止むまで待つ、美代は男に対しての怖さはなかった。
 暫く泣くと、鼻をすすり、美代の体から離れた。
「何が有ったん、言えるなら聞きたいけど、あんた家は何処ね・・」
「・・」返事は戻らない。
「良いけ、言いたくないなら言わんでも良いけどね、でもこれからどこに行こう
としたんね」「・・、お姉さん、僕大変な事したがね」
「何しんさったん・・」「・・、僕は悪い男じゃが、何であんな事したのか」
「何したんか、言わんと判らんがね、警察沙汰かね」「・・」
「此れ、黙っては判らんけ~いんさいや」
「姉ちゃん、僕どが~したらいいか判らん」
「阿保じゃ、中身が判らんから何とも仕様が無いけいね、いんさい」
「・・」暫く部屋は静か、漸く青年が口を開く。
 其処から美代は口を挟まずに話し終えるまで傍で聞いていた。
 「え、義理のお姉さんじゃね」「うん、まだ結婚しんさって一年も経たん」
「あらら、其の義姉をあんたがかね・・」
「無我夢中だった、訳が分からんうちに飛びついてた」「あらら・・」
そこからも話を聞いて行く。
「そうかね家は何処・・」「八重」「近くじゃね、其処から自転車かね」
「・・」返事は無いが頷いた。
「じゃ、家は今は誰が居りんさる」其処からも話を聞く。
 名前は浩二で家で農作業の手伝いをしていたと聞く、ホウレンソウ栽培を
兄と一緒にしているのだ。
今兄は仲間と旅行と聞いたら、美代は想像がついた。
「じゃ今家には誰が居りんさる」母と義姉と聞く。
「そうかね、あんた大変な事と理解出来るよね」「はい・・」「そうね」
美代は暫く考える。
 「逃げたら駄目、悪いと思うなら謝ろうか、其れでも駄目なら考えようね」
「え・・」「良いから、あんたは逃げると其処から逃げれるが残された相手は
如何かな」「・・」「あんた、其処を考えて泣いていたんじゃろう」
「・・」「じゃ今夜は此処で泊まりんさい明日にでも何とか考えようね」
美代はそう言い聞かせる。
 朝が来て男を連れて家を出る、自転車に乗って美代も同行、そうして八重の
家にと向い、男を近くに居らせて美代だけが家に乗り込んだ。
 一時間話を終えると、美代は男が待つ場所にと戻り、母も同行されていた。
青年は母を見ると飛びついて大泣き、迎える母は背中をさすり泣き止みを待つ、
その姿に美代は感動する。
その場は美代は引き下がり、数日後、その母と義姉が家に来られ、話を聞いた。
なんとか穏便に済ませたと、義姉は青年が飛び掛かるほどは有ると思えた。
 そんな事の青年が、今居る裕太に思いが被さるのが不思議と美代は思える。
その後その家とは行き来が出来、今は青年は田舎を出て大阪で働いている。
「裕太さん、夕食食べんさるか・・」
「いいや、帰る、こんな時間か、ご馳走様でした」「・・」
苦笑いしながら裕太を見送る、十年前の青年とは違う立位置と知らされた。

           つづく・・・・。















































望愛小説103弾《獣が道を造る・・3》

 裕太が今話をする相手、婆ちゃんにそそのかされて今が有る。
高校の途中で車の免許を取らされ、挙句に二年がかりで牽引や大型車迄取る。
其処には二人での話し合いの末の事だが、今仕事が出来るも総て婆ちゃんと
相談しての事だった。
 以外にも色々と裕太はして来た、郷で生きるには何が必要かを嫌程
聞かされて来た。
六年前、裕太が大型免許を取ると、直ぐに裕太の同級生が数人谷に残って
いた、二人を集めて婆ちゃんが話をする。
「ええ、お婆ちゃん、其れ良いぞ良いよ、するする・・」
同級生の仲間、隆と正之は感激していた。
其れが今動いている仕事だった。
隆と正之は地元で野菜造りを広める動きと、出来た野菜を集め仕分けする
作業を任される。
其れには裕太の家の納屋を改造し広めて作業場に変える、
車はトラック一台で始めた。
 それが二年後には冷蔵車も買い、そうして今裕太が広島で集める品物を
この地域で売る算段も婆ちゃんが薦めていた。
其処は婆ちゃんの一番下の妹の家族が請け負い、集落が数か所ある中で
メインの小さな町で店を開いている。
都会のコンビニとは少し違うが、此処では重宝な店、ミニス-パ-として
地元の人が喜んでくれていた。
無論値段も安い、裕太が広島で仕入れているから同じ品物でも安いのだ。
其処で売り上げは婆ちゃんの妹家族に為るが、ちゃっかり安いから売れる、
売り上げの5パ-セントは裕太の家に来る。
其れでも安いから利益は相当な物、山奥だからそう数が売れる訳じゃ無いが、
ソコソコは上りが有った。
無論、隆と正之も裕太が運ぶ野菜類の広島での上がり中で給料として貰える。
其れだからこそ皆が頑張れる、婆は其処を見越し何とか仕事には出来ていた。
 その体制が出来てから六年が経過していた。
「お前な、婆が言いつけるだけじゃ駄目だぞ」「え、何で・・」
「あのな、お前も考えんさいや、此処で何をすると楽しいのか良いのかを
じゃがね」「え、未だするん」「あほう、これくらいでは我慢できんぞ、
お前が考えて何かしんさいや、少しは金が溜まっているじゃろう」
「うん・・」「じゃ先にもっと良い事考えるんじゃ」「婆ちゃん・・」
「何でも良いが、今じゃ多恵も喜んで店をしている、娘も手伝うから良いが、
其処は其処、此処は未だ違うのを考えろ」「・・」
返事が出来ない、本当に貪欲か其れとも裕太の事を考えての事かは定かでは
無いが呆れる顔で裕太は婆を見た。
「良いな、女もそこそこに楽しみんさいや、此処じゃ顔が有るけ~大っぴら
には出来んじゃろうがね」「うん・・」「あはっ、でもしとるよな」
「ええ、婆ちゃん・・」「阿保じゃが、皆に知れるぞ注意しんさいや」
「え、うん・・」「馬鹿垂れが、白状したがね」
「ええ~婆ちゃん、酷いぞ」
「わしはお前の三倍も生きて居るがね、見えるんじゃ」「嘘・・」
「あはっ、其処は嘘だがのう、そうかなと・・」「呆れるが・・」
 本当に物凄い婆様だと何時も驚かされて来た、だが、婆の御陰で今が有る、
仲間も婆ちゃんには頭が上がらん状態と聞いている。
裕太が広島に出る事は二つの仕事絡みに為っているのだ。
毎週月曜日と木曜日は広島の市場に向かう、其処で野菜などを卸し、
戻りは仕入れる品物を多恵さんからメモを貰い集める。
往復トラックは荷物満載で動いて来た。
 三月二十二日、裕太は広島からの戻り道、あのタイヤがパンクした場所に
向かっていた。
横の広場に車を止めると、裕太はその家にと向かう。
「今日は・・」「は~い・・」奥から返事が聞こえる。
「え、あ、ああ~あんた・かね」「え、来ちゃいけんのか・・」
「ええ、そうじゃ無くて、今思い浮かべていたから驚いたんじゃがね」
「此れ、この間のお礼・・」「ま~綺麗じゃないかね、チ-ュ-リップは未だ
早いじゃろうに有ったんか・・」「外国からじゃ・・」
「なんと綺麗、有難う上がりんさいや・・」
二度目、奥に歩くと川が見れるぞと裕太は喜んでいた。
 縁側に座り、流れる川を眼下に見て長い時間動かなかった。
座る横に在のコ-ヒ-が出た、美味しいと飲みながらも飽きずに川を眺める。
「あんた、年は幾つじゃ名前は何・・」
そこを答えながらも目は川が流れるのを見詰めていた。
「そうかね、二十六か、良い年ごろじゃがね、付き合う女性おりんさるんかね」
「其処か、いるようで居ないかな・・」「意味しんじゃね」
「言えるわ、でも恋はしたいな・・」「出来ているんじゃろう」
「其処か、少し違うかな」「如何違うん」「おば、いや奥さんには話し辛い」
「あらら、不倫かね」「・・」「当たりか、気を付けんさいや」
「うん・・」「うふっ、正直もんじゃねあんた」「裕太です」
「じゃじゃ、私は美代です」「え、そう良い名前ですね、お年は・・」
「こいつ・・」頭を少し叩かれ笑われる。
 本当に二度目とは思えない程二人は話しが出来る、
其処は相手の女性が良いのか裕太は自分から此処に来ているのだった。
 美代は暇な毎日を過ごす身、其処に現れた青年を眩しそうに見詰めて居る。
今日は何を里から運んだのとか、仕入れて戻る品物は何かと聞かれても返事が
出来る相手、裕太にとっては珍しい事だ。
 知らずに其処に居る時間の経過が早かった。

            つづく・・・・。















望愛小説103弾《獣が道を造る・・2》

 裕太は幸か不幸かタイヤのパンクで其れを変える中、話好きなのだろう空き地
の隣の家のおばさんに捕まっている。
 ニ十分で交換は終える。
「あんた生活品て何・・」「え、色々ですが・・」「じゃテッシュ有るん」
「え、あある積んでいるが」「じゃ買う」「ええ・・」
「ねね、買い物遠くで困っていたんだがね、買わさせて・・」
「え、良いですけど・・」なんと無茶な事、でもあると言った手前荷台に入る。
五個一束のテッシュを取り出して出る。
「此れで良いかいのう」「此れじゃが、有難うはい此れ」「え、金は良いけ」
「いけんけ、品物じゃろうがね、金出すけ・・」「でも・・」
「五百円で良いじゃろう」「余るけお釣り」「要らん手間賃・・」
「ええ、其れではいけんが・・」「良いのよ、寒いけはよう行きんさいや、
其れとも中で本格的なコ-ヒ-出そうかね」
「え、其処は良いけ、じゃ二百円お釣り」「ま、あんた要らんといったがね」
漸く相手の顔をはっきりと見れた。
「あ、御免なさい、おばさんじゃ無いがね」「え・・」
「てっきりおばさんと思い話をしていたが、なんと娘さんかね」
「ええ~、あんた~笑ええるがね、娘さんだと~」仰け反り大笑いされる。
「違うのか・・」「違う違うけ~、あんたまげな事いんさるがね」
未だ大笑いされる。
 だがその問答で相手は裕太に興味を持たれたのか、
「こうなりゃ~是が非ともコ-ヒ-じゃね、きんさい」「え・・」
「良いから来て・・」なんと強引、裕太を否応なしで隣の家にと誘われる。
「・・、・・」家に入ると裕太は絶句、永い土間を歩いて奥に向かう。
其処は道端で車が通る街道筋、昔は総てこの道を通る事に為っていたが、
今は高速が出来てこの道も車は近所の生活道路だけと思える。
其れでも煩い事は違わない、其処で此処の家は奥が深かった。
「え~これは・・」「そう、此処は道側じゃ煩くてな、奥に家を伸ばしたが」
「なんと静かですよ、え、あ、裏に川が・・、ひや~綺麗じゃが・・」
「気に入ったかね、夏はアユが取れるけ~」
「なんと知らなかったが、川かほんに綺麗・・」縁側に立って見惚れた。
 「さ、出来たけ飲もう」「あ、有難う御座います」
裕太は居間に座り本当に美味しいコ-ヒ-を飲まされる。
「美味しいです・・」「じゃろう、此れが唯一の楽しい」
そう言われお互いにコ-ヒ-を飲んだ。
「ご家族は・・」「うふっ「か家族何て良いもんじゃ無いけど居るよ」
「良いなこんな家・・」「そうかね、あんたの家は何処じゃ」
「この道を走ると先に、広島県を超すと直ぐです」
「え、超す、じゃ三坂峠をかね」「そうなる」「へ~じゃじゃ邑南町かね」
「そうです、知っておりんさるんかね」
「うふっ、娘が其処に居るけ、何でそんな田舎にと思いんさろうがね」
「え、其処は・・、お嫁さんですか」「そうなるがね、あいつはもう男が好き
じゃな、抱き付いてから行くと煩いけ呆れて行かせたがね」「ええ・・」
そこで笑えないが、言い方が可笑しかった「今じゃ後悔だとさ・・」
「え、何で・・」「だから、最初が良過ぎたんじゃね」「・・」
「あのな、言っとくけど最初女には頑張りすぎん方がええけのう」「え・・」
「だろうが、最初に抱かれて相手が頑張ると女は常にそうだと思うがね」
「・・」「だから、最初から頑張ると、其れからが大変、受けた女は最初が
そうだからそれが普通と思うがね」「・・」「違うか・・」
「え、其処はあんまり要は判らんが、そうなるん」
「そうじゃろうがね、受けた味は染みついている、其処を考えんと頑張るから、
男は困るぞ」「なんと意味が漸く判りました」
互いにそんな話をするつもりは無い筈だが、裕太が住む場所に娘が嫁いでいる
と知るとんな話になってしまう。
 だけど、なんと話しやすい人か、裕太は時間の経過も忘れて話に夢中だった。
話しの中身に興味が湧いての事、其れは女を扱うには先を考えてしんさいと
言われる始末、笑いながら聞くが面白い話し方には流石に裕太は感服した。
「あ、大変、こんな時間だ、御免おばさん嫌奥さん、ご馳走様でした」
「あ、帰るんかね、そうか仕方ないのう、忙しい所御免な」
思うとなんと此処で一時間半経過していたのだ。
慌てて挨拶を終えると車に乗り込んだ、横で手を振り送られた。
 「く~凄い人じゃがね、初対面で俺になんとあの話方は凄いぞ」
変な方で関心をしながら車は里にと向かう。
 戻ると、此れまた凄い自分の婆に出来事を夕ご飯の最中に話す。
「ええ、真か其れ、其れは凄い女性じゃな、何ぼじゃ」
「なんぼ・・、ああ年か、そうだな娘が居りんさるから四十は超えておると思う
か聞いたら手前だと・・」「ええ、じゃ娘は幾つじゃろう」
「未だ二十ソコソコじゃないかな」「ま、そうかねまげな女かね」
「うん、綺麗じゃったが」「そうかそうか、じゃ今度広島で花でも買って挨拶」
「え・・」「阿呆、より道を造れや、もう八年走っておろうが、休憩場所じゃ」
「うへ~婆ちゃん・・」「なな、アソコ暇じゃろう」「アソコ・・」
「阿呆股の付け根じゃ」「婆ちゃん・・」二人は其処で大笑いする。

            つづく・・・・。
























望愛小説103弾《獣が道を造る・・初回》

 平成二十二年、三月十五日、田中裕太は何時ものトラックを運転していた。
此処は日本では有るが忘れ去られた地、過疎地と言われて久しいが、
其処も今じゃ破壊地と名が変わるほど酷い。
中国地方の山奥、其処は世間とはかけ離れた地だが、
どっこいまだ多少だが人が生きている。
 其れは大事な子供を産んで育てて、後に子は羽ばたいて都会にと向かうのだ。
だから此処は人の産まれて育つ、只の巣となっている。
産んで育てるだけの巣,雛が羽ばたけるようになればおのずからその地の
巣から飛び立つ。
其れが幾度となく繰り返されて来たが、今じゃ其処すらままならない状態だ。
其処は後に子を産んで育てる親鳥が激減、しかも半端無い程落込でいる。
 そういえば日本全国こんな過疎地は至る所に存在する。
其れが今の日本、当たり前だが、其処は以前より危惧された事項、
でも世の中の変わりようは其処は容赦ない、都会に向かえばどれだけ此処より
違う生活が有るのか誰もが知っている、田舎は先が見えない望めもしない。
 そんな状況の中で田中裕太は生きてまだその巣から出様とはしなかった。
其れは生まれた地で生きると決めていた訳じゃ無い、
だが結果今でも生まれた地で生きていた。
巣を飛び出ることが出来ない事も有るが、裕太には都会に憧れる部分が薄い
のか、一度も其処を出ようと考えた事はなかった。
 理由は簡単、生まれて育っている家には既に親鳥は居ない、
二人とも追いかける様に中学時代に亡くなっている。
じゃ出れるだろうと思うが、其処には婆様が生きているのだ。
 中学から高校までその婆様が裕太を育てて来られている。
でも其れでも都会に出れば済む事、何処にでもこんな家族は存在する、
だが裕太は出ていない。
 そんな裕太が運転するトラックは過疎地と都会の接点、
つまり都会に里の野菜などを積み込んで都会の市場にと運んでいるのだ。
だから巣にとどまるとは言えないが、生活している場所がそうだから都会
とは別、此の運び屋も婆が決めた。
其れで免許を取りいち早くトラックを婆が買い、与えている。
山奥から運び出す野菜などが集められ、其れを広島の中央市場に卸している。
運んで戻りは郷で必要な生活品を仕入れて戻る。
聞こえは良いが、此れも昔と何ら変化は無い仕事、昔はこんな山奥に魚や
生活品は手に入れるのが難しかった。
其れをするのがブリキの大きな缶を背負う婦人達、海際から新鮮な魚を
缶に詰め込んで背負い、山奥まで来る。
其処で住んでいる人は魚などを食べることが出来ていたのだ。
無論金銭売買は少ない、其処は代価として物物交換に為る。
米や大豆などを缶に詰めて背負い海際の部落に戻る。
そんなツナギをされる婦人は多くおられた。
だが、其の効果は絶大、どれほどの人々が恩を受けていたのか、
婆様の話しでは裕太が生まれた里でも数多くの嫁が海際から山奥にと嫁に
来られていると聞かされる。
それらも総てそのでかいブリキ缶を背負い訪れる婦人達の仲介の御陰と
聞いていた。
 「ふ~やはり田舎とは違うけ~、もう雪など欠片も無いが・・」
運転しながら裕太は多くの荷物を荷台に積みこんで里にと向かう。
広島と里を行き来する頻度は数えきれない程走っている。
向う時は鮮度を落とさぬように大朝から高速に乗る、
戻りは急ぎが無い時は平地を走るのだ。
広島市内からヨコ横川を経て祇園,可部八重大朝三坂峠を隧道で走り田所
から小さな峠を越えると里が有る。
其の道のりを何度も通う,今日トテ変わらぬ道だった。
 祇園を過ぎて走っていると車体が揺れ出す、
「え、ああ、拙いぞ・・」トラックを止め裕太は外に出てタイヤを見る。
「あ~遣っちまったが・・」後輪の右側のタイヤがパンク、
其処で少し先の空き地に車を動かして止めた。
八年間も走っているとこんな事は慣れている、一度や二度じゃない、
手慣れている仕草でタイヤ交換をする。
「ま~あんた、パンクかね」「え、ああ~、慣れているし」「寒かろう」
「其処も何とか・・」「え、あんた何時も通るトラックじゃね」
「え、おばちゃん、見んさっているんか」
「ああ、わしの家は道筋じゃがね、何度もこのトラック見ているが・・」
「そうかね、煩いじゃろう」「いんや~慣れているがね」
笑いながらそう言われる。
 人との話は苦手だったが、以前より裕太は其処は苦手じゃない、
仕事柄話は出来るようには為れていた。 
黙々とタイヤ交換をする姿、「あんた寒かろう缶コ-ヒ-だけど・・」
「ええ、有難う御座います,よばれますね」
軍手を外し、暖かい缶を両手で包んで頭を下げる。
「何度も見えるがあんた何処から何か運んでおりんさるんかね」
「ええ、郷から野菜等を、戻りは荷台は生活品」
「なんと、往復でかね、良いじゃ無い其れ・・」
話好きなのか裕太から離れてはもらえなかった。

                 つづく・・・・。













新年のご挨拶・・。

 昨年中は色々とお世話になりました。
本年もどうか宜しくお願い致します。
投稿させて頂いてから早くも十三年目を迎えます。
今までつたない小説擬きを投稿し、
長い間ご愛顧を賜り此処でお礼を申し上げます。
 正月を挟み投稿はお休み頂いていますが、
一月中頃からまた始めたいと思っております。 
其れまではお暇なら今まで投稿している小説擬きを見ていてください。
 今年も相変わらずひわいな文章で相済みませんが、
午前二時頃には又お会い致しましょう。
 では皆様、今年も良い年でありますよう此処でお願いし、
ご挨拶といたします。

   令和2年元旦・・・・。
              上山惣一記。

異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・終節》

 翔太は有馬温泉で二日滞在する、母屋の婆様は中々の人物、
女将さんから聞きだされたことをよく覚えて居られる。
「そうか、じゃあんた了解済じゃね、でも見事に女将さんを手なずけさったね」
「え、其処反対ですよ」「反対か何で・・」
「いえね、事の始まりから終わりまで女将さんに導かれたんです」
「意味がよう判らんが、話してくれんね」
其処から此処は暇だしと思い婆様と永い間話をする。
「ほほう、じゃ何かあんたは見初められたという事かね」
「其処も如何も少し違うけど似ているかな・・」
「変なお人じゃ、女将さんが時々あんたの事をお話なさるが、誠良い男と
いんさるが、わしが見ても其処は賛成できんがね」
笑いながらにく垂れ口を言われた。
「あのう、後で聞いてみてください、僕の何処が気に入られたのか・・」
「逃すか、本人を見てから疑問じゃて、其処は聞いとくぞ」「はいはい」
母屋の座敷では婆と翔太のやり取りはこんな感じだった。
 「あらら、仲が良い事」「はい、でも体関係は御座いませんよ」
「あら嫌だ、婆や点ごは無しにね」
着替えに戻られて佐和子さんと婆とのやり取りを翔太は楽しんでいた。
 三日目の朝、互いに眠い顔を擦りながら起きる。
「遣れやれ、女将さんのあんたえの理由が漸く判ったがね」「え、本当に」
「あ、もう何度も疑っていた、昨夜の泣きじゃくりで何事かと覗いただがね」
「あらら」「其処で腰抜かしたぞ、あんたどえらい物をぶら下げておるな」
「はい・・」「こいつ、其処かね、でも考えれば女将さん正解かもしれんが」
「何でです・・」「だって、あれじゃ生まれるのか男の子じゃろうがね、
わしも此処で長生きするぞ」「お願いしますよ」
「はいはい、あんたの可愛い子供じゃ、任せ、序にでかい物をぶら下げて
出ると尚可愛いがね」大笑いされた。
そんな話をして、翔太は昼前に其処を出る、婆様は何度も又来てと言われ、
佐和子さんは一度郷に向かいたいと言われるが、暇じゃ無い体、
其処は待って居るとだけ伝えて、翔太は車に乗り込んだ。
 其の脚で大阪に向かい、樟葉で二日のんびりと過ごす、
小百合さんとその夜は抱合う、一月ぶりと駄々をこねられるが、
抱くともう其処は通過、迎える姿は極上、この人はかけがえのない女性の
一人だった。
田舎の沙織さんの娘を住まわせ、あべのの学校に通い、恵には本当に世話に
なって来ている。
何もかもが此処からの出発、其れから落合にと進むが、
この家の主の小百合さんは既に別格扱いに為る。
 「ね、あんた暫くいてよ」「え・・」
「もう、何時も二日くらいじゃないね、今度は一週間離さないからね」
「え、まじか・・」「まじですよ、小百合も考えが有るんよ、協力してね」
「どんな事か知らんがするよ」「約束よ」「でも何かするのか」
「する・・、其処は後でね」「ええ・・」そんな会話を楽しむ。
小百合は今回は必ず翔太の子を孕むんだと決めている。
年だと思いつつ病院で調べて来ているのだった。
 恵から落合と里の事を聞かれるから話す、夕方駆け込んで戻る麗菜、
大阪に出て益々綺麗になっていた。
 麗菜には里の事を話す、恵には今している事を具に話して行く。
「良い、凄いじゃない、会社でも如何かなと案じている、でも話を聞いたら
凄い事、夢が有るし何と言ってもお年寄りに仕事が生まれるんやね麗菜・・」
「はい、感動している、母からも電話が来ているし、一度戻れといんさるが、
今は帰りたくない」そんな事も聞いた。
約束の一週間は缶詰状態、小百合はひと時も離さずに傍に翔太を置いた。
夜はまたまた翔太に抱き付いて善がり涙を流し、舞い上がった。
 漸く翔太の身が解き放たれた、慌てて里にと車で走るが
途中であまりにも変わられた小百合さんの姿を思い出すと笑えた。
其れほど何もかもが上達されているのだ、夜な夜な毎度抱き合うが同じじゃ
ない、ここぞとばかり体に植え付けようと頑張る姿は誰にも引けは取らない、
見事な姿態だった。
 四月十二日、翔太は里にと戻る。
それを聞いた幸子さんと雅美が揃う中、あの落合奥の谷での事を二人は話す。
「ええ、なんと二日目で陥落かね」「そうじゃ、爺さんモウメロメロじゃがね」
「そうか、じゃ良いのか」「出来栄は太鼓判じゃ、早苗さんよう遣りんさる」
雅美もそう言う。
「では、佐々木さんは・・」「それがのう、アソコを見てから顔色が違ったね、
あんたの話は何処でも聞ける、だがしょせん小僧だと高を食って話を聞いて
いたといんさる、処が谷で目にしたものが恐ろしい程の衝撃を受けんさった
みたいで、現場で色んな話をきいとりんさった」
 話は続くが、結果オ-ライだと知らされる。
「では何とか相手は宥めすかしたんか」「それどころかお前が戻ると一度会い
たいと先方から言い出したぞ」「なんと、そうか、でも会う必要が無いが」
「其処を何とか会いんさいや一度で良いじゃないかね」
「叔母さん、会わんと行けんのか・・」「あえば何もかもが上手く運ぶけ~」
「其処はあんたらに任せる、此処は既にあんたらが進んで動いとりんさろうが、
そのままの方がええけ」「お前は如何する」
「僕は今迄通り暢気にする、此処はもう止められん程走っているが、工事も
やがて田植えが数日で終わろうが」「そうじゃ、待ち構えておりんさる」
「みんな所属は決まているんかな・・」
「其処はぬかりないと思う、野田先生が時々きんさって話込まれて居る」
「良いぞ、じゃ益々表には出んぞ、裏で過ごす方が良い」
「戯けじゃが、女かね」「其処も有るが、僕が出ないほうが皆遣り易い、
金は用意出来ているし、聞くと棟上げが数日後と聞くが・・」
「そう、其処よ、明後日の午前十時、お前の元の家の跡で」
「良いぞ、判った」話は何とか其処で終えると、翔太は隠れ家にと向かう。
 「あいつは敵わんな、わしでも如何する事も出来んが、あんたら頼むよ」
「私達でも敵わんがね、あの人自由に動きんさるほうがええと思う」
「雅美もそう感じている、まだ仕事が増えるかもと期待している」
「ええ、何でじゃ」「見て来たがね、岡山の谷、物凄い事に為りそうよ」
沙織は見ていない分、内心其処も気に為っていた。
「そうじゃのう、話は聞いていたがあれほどのでかいおお仕事とは知らん、
驚いたがね」幸子さんも頷かれ言われる。
 隠れ家で一人寝転んで目を瞑る、今迄起きた出来事や、出会いの人々、
二年余りの人生の道すがら、出会いと事の起こりや作る難しさや、
肝心なのは人の思いと知らされる。
此れから如何進むかは既に道は微かにでは有るが見えて来た。
行く末はどうなろうと今は満足、其処には数人の関係が有る女性の姿を
浮かべていた。
 沙織、雅美さん、早苗さん、郁子さんは里での出会いと男女関係が有る。
大阪は小百合さんだけだが、其処は其れで良い、だが肝心なのは岡山の落合、
其処は暫く楽しめそうと一人で苦笑いしてします。
先々はどうなれ、この獣の道を歩くには間違い無いと自分で思って
目を瞑り、やがて沙織が来てくれるだろうと心待ちして昼寝にと向った。

           完話・・・・。
    
            追・・・・、
 本当に長きにわたり、長々と投稿をしてまいりました。
この小説擬きも今回で終わりに為ります、これからも続ける所存ですが、
お正月を挟むので今年は此れで投稿を終えます。
 お暇なら、今迄投稿していた文を、読んで頂くと幸いです。
思えば長き期間《2007秋から2019年の暮れまでの間》
多くの文章を投稿しています。
 これからもしょうもない文ですが、最後までお付き合いを心から願い、
迎える令和二年度が皆様方のご多幸をお祈りし、良い年越しをして下さい。
今年はこれまでといたします。
                           敬具・・・・。



























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・72》

 翔太の身は忙しくなる、あの郁子さんの従妹の早苗さんは何と早くも翔太に
身を授け、根性の最期かと思うほど泣きわめきされ続け、
郁子~凄いが~と翔太を迎え何度となく知らぬ世界にと上り詰められる。
あらけ無い程のでかさのアソコは早苗一人じゃ持たないが、
其処は今生を込める相手、とことん肉内で暴れさせてくれた。
 此れが人かと思うほどの変わりよう、其処には従妹には負けないと思う気が
有るからまともじゃない、真底やられて家に戻ると母に抱き付いて凄かった
と話す顔に、流石の我が子でも呆れかえる。
「なんと、真かね、其れ凄いぞ」「デショウ郁子の話が嘘じゃ無かったけ」
「其処もそうだが、あの人は相当な人物じゃぞ」「え、そう思うけど・・」
「あほな、あの人は此処を変えんさろう、お前ら郁子ともども離すなよ、
此処に仕事が舞い込むようにな・・」「それ、進んでいるが」
「其処じゃ、お前は何とか翔太さんの子を孕むんだ」「え、あ、じゃ・・」
「そうだ、内緒で構わん、お前は一人者、どこぞで男に嵌められたとでも
いんさい」「お母ちゃん・・」「任せ、負けるな相手はわしの妹じゃ」
なんと好敵手か、母が意外と其処に気が入る。
 此処は此処でも谷興し、其れは郁子が先鞭を切る事となる。
四月に入る、此処は此れから大忙し、田家には誰もが向かうし、
其処で他の仕事は出来ない。
翔太は其処で一度郷を離れた、総ての仕切りは佐織と幸子さんに任せての事、
雅美は別の役目が有るから其処をすると聞いている。
 「ま~きんさったが・・」落合の家に翔太は来ていた。
其処から此処の事を具に聞くと、冴香と共に買い物にと出掛ける。
菜摘は家で色々な仕事に関わる相手と話がある、其々が役目が有る。
買い物から戻ると、冴香と翔太は車であの谷にと向った。
煩い大型の機械の音が谷に響く中、翔太は宿にと向かう、其処でも驚く顔で
歓迎する親子、何とも言えない程此処は翔太にとって安堵できる場所に
為っているのだ。
「ねね、伯備の松本さん、凄いがね」里美から話を聞きながら、
若芽が里近くの山裾を染める頃、此処も色んな事で目が噴出してきていた。
「なんと、そうか、有り難いぞ、其れほど力入れてくれるなら、此処は安泰
じゃが、古木がどれほど集まるかが心配だったが、此れなら何とか集まるな」
「それでね、柿の古木はどうかと、若木も植えられるが此処は栗や柿が何処
にでもあるといんさる」「なんと、其処かじゃ干し柿が作れるな・・」
「其処もいんさったが、たくさん作ると良いとも」
「如何かな、手が足りない事に為れば拙い、此処は楽しんで物つくり」
「だから、其処、哲夫さんと上田のお母さんが責任持つといんさる」
「じゃ任せる」そんな話をしていると、「あら嫌だ、肝心なこと忘れる所」
「何・・」「あんたの里から人がきんさると電話が来た」「え、誰・・」
「それがね、翔太さんの下僕じゃといんさるが、声はお年寄りみたい」
「・・、あはっ、そうか其れは叔母じゃが」其処から説明を始める翔太、
「で何人きんさるん」「四人と聞いたけど・・」
 またまたその事の説明が必要だった。
「ええ、じゃじゃ、其処は、なんとそうかね、此れじゃ邪魔できんね」
「里美さん、其処は違うけ、気を使うと怪しまれるけ、此処は何知らん顔で
居りんさい」「そうするね、では落合には・・」
「叔母じゃ、最初に寄りんさろう」そんな話をする。
 事がそうなら、自分は邪魔だと判断する。
その夜は初めて宿の親子と冴香を含め三人で懸る、だが冴香のお腹には子が
宿る、もっぱら親子がアメク姿に感動し、傍で色々と剛力に成り代わる。
こうするととんでもない絆にと変わる事が大事と冴香は目論む。
本当に同性でも羨ましい姿、とんでもなく舞い上がる冴香は翔太の優しい
愛撫に寸絶だった。
 朝方早く、冴香を連れて落合の家にと戻ると、其処を早々と逃げ出した。
郷からくる人には自分が居ないほうが遣り易かろうと察し、車で逃げ出す。
 車は高速に乗り上げると東にと走る。
 そして二時間で目的地に到着、其処は有馬温泉、車を止め電話してくる
相手を待った。
走りながら満面笑顔の佐和子さんだった。
 車を走らせるが互いにどこにかとは言わない聞かない、其処は阿吽の呼吸、
無論求める事は一緒、車は高速インタ-近くのモ‐テルにと消えた。
 二か月振りの逢瀬、この部屋で何が起こるのかは当たり前の事、
佐和子の物凄い上等な肉体も翔太に懸るとグチャグチャに為る。
其れほど恋焦がれる佐和子、与える肉は自分の為にでもあるのだ。
此処での二人は目を覆うほど強烈なマグアイをする。
 一勝負終えると今までの事を佐和子は汗が下たる体で寄り添い聞くのが
大好き、色々と質問も加えて聞き入る。
「あのね、佐和子からもお知らせが有るのよ」「何・・」
「あんたの子供がお腹に居るんよ」「え、嘘だ、まじか~」
なんと今年で此れが何度か、驚くのもその事ばかりと思えた。
 「世話懸けない、認知だけしてえな~」
「其処は良いけど良いのか僕の子だぞ」
「だから良いの、跡取りは元気な男の子よ」
飛び掛かりキスを求めて佐和子は叫ぶ。

               つづく・・・・。




















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・71》

 田舎は何かと噂が飛び交う、既に此処での事は誰もが知る事となっていた。
翔太が年寄りのためにと仕事を拵えんさったぞと話が広がり、
雪解けとともにその話題は益々広がって来た。
 そんな中で、雅美は素早く動いて行く、郁子を呼びつけ、
其処で翔太を奥の家にと向かわせ、郁子が訪問していた。
「聞いたけ、あんたの為なら、どんな事もしちゃるけ~」
「聞いたのか、頼めるんか・・」「任せて、早苗姉ちゃんとは仲良しじゃけ、
離婚して居りんさるから其処は簡単、そんでな、雅美さんから話が来たけ、
早苗姉ちゃんにそれとなく話した」「そんで・・」
「それがね、なんか気が進まんといんさる」「え、じゃ駄目か・・」
「男は要らんと・・」「あらら・・」
二人は郁子が家に来るなり、翔太は抱きかかえて風呂場に直行、
其処で強かに体を虐められて、泣き叫んだ後の今の状態。
未だ二人は裸のままで寝転んでこの話をしていたのだった。
「でね、此れじゃ進まんと雅美さんが思いんさって、内緒で連れて来ている」
「ええ、嘘だ、何処におりんさる」
「うふっ、既に風呂場を見られているかもしれんが」「え~嘘じゃろう」
「嘘はつかんが、郁子はあんた次第で如何にでもなれるがね、此れであんた
に内緒にしていた事も今白状するね」「内緒・・」
「うん、あんたに抱かれたんは郁子の狙いが有った」「狙いか体か・・」
「其れも有るが、郁子のお腹には如何もあんたの種が根付いて居そう」
「種、あ~まさか・・」「やがてもう少しで判明する、中々出来んかって
悩んでいたんだ、そん時にな雅美さんが用事で家に来られて私の母が其処を
愚痴で話したんだけ、其れは内の夫が種なしで離婚しちゃると昨年言った」
「ええ・・」「そんでな、頼むから其れだけはと懇願された、そんでな、
種は病院から貰うと言ってやった」「・・」
「そしたらそのほうがええけと賛成する。そんで母が話した雅美さんが、
あんたを紹介されたんだ」「そうだったん、最初に話してほしかった」
「其処は考えたが、あんたに迷惑かけられんがね、そんでな母が内緒で良い
じゃろう、あいつの子供として産めといんさる」「・・」
「一発で命中じゃが、今月も無い、病院に行こうと思っている、その前にあんた
に会いたくてな、其処に雅美さんが来てこの話だろう、母が大笑いしんさって、
母の姉じゃろう相手の家は、直ぐに話を持ち込まれた」
「なんと、そう言う流れか・・」
呆れるが、嫌な感じはしない、郁子さんは大胆だし其れに自分から悩みを
解決されている、その相手がたまたま自分だっただけの事、話を聞きながら又
股座が聳えてきて、部屋で本格的に郁子の肉体を蹂躙し懸る。
秘密を明かした後の郁子は大豹変、受ける肉体は小躍りを重ね、幾度となく
舞い上がる我が身を制御できずに甲高い声で泣きじゃくり、
最後まであんたあんた~としがみ付いて往くが往くよ~~とのたまう。
 一時間のせめぎ合いは圧巻、内緒を打ち明けた後の郁子は変われたのだ。
汗にまみれた体を震わせ、大満足の郁子が横たえる姿は絶品、
女性がこれだけ本気になると、想像を絶する域まで二人は登れるんだと
つくずく翔太はそう思えた。
 夜中に郁子は三度も抱かれた体をいたわるようにして、
翔太に挨拶を終えるとその家を出た。
「なんと、そんな事が、翔太は郁子さんの話を聞いた後、最高に男として
満足を知り、此処はそのまま相手が思う様に進めようと腹を括る。
その家を出た郁子は車を下の家の庭に止めている。
「雅美さん、沙織さん、お姉ちゃん」「うふっ、あんたよう遣りんさるのう」
「早苗お姉ちゃん、見んさったんか・・」
「ええ、見させて頂きました、あれは演技かね、相当暴れていたが・・」
「ええ、本気よ」「嘘つきんさんなや、有り得ないがあんた相当な珠だね」
「違う、抱れて見んさいあれはそんじょそこらの男とは違う、物ごっつい」
「・・」姪がそう叫ぶように言われると、早苗は其処からは何も言えん。
「で、如何なのお姉ちゃん、今度の話乗れる」「聞いたけど割が合わんな」
「え、ああ相手かね、仕方が無いじゃろう年だし」
「阿保くさ、あんたに言われると憎たらしいがね、良い思いしんさったあんた
と早苗は相手がそう強くない男と見えるしね、損じゃろうが」
「あ、其処は良い、じゃじゃ翔太さんに頼んだらいいじゃない、爺様と抱合う
条件で・・」「ええ、郁子あんたの男じゃろうがね、無理じゃ・・」
「へ~、じゃ此処におりんさる人もそうなるんかね」
「え、意味がんでここの人と同じね」
「あのね、翔太さんは此処のボスじゃ、郁子は相伴させてもろうただけじゃ」
「・・、うぎゃ~何々意味があんたまさか、え~とんでもない事じゃろうが、
あの人が・・、嘘じゃ嘘でしょう、ねね雅美さん」
「・・、本当ですよ、此処はあの男の根城、私そんじょそこ達は傍女です」
「うぎゃ~信じられんが、有るんかそんな事、何で平気なんか・・」
「其処は見たでしょうが、ひとりじゃ賄いきれんがね」
「賄・・、ああじゃじゃ、郁子本当かね」
「そう、でかいし元気が有りんさる、そんで此処を何とかしんさる男じゃろう、
郁子は早くに相手して頂いたんだ、お姉ちゃんも私らの仲間に入りんさいや」
「・・」返事が出来ないくらいに驚き、胸に手を当てて呆れかえる。
 世間では有り得ない、在ったとしても内緒かも、そんな支離滅裂の中で、
見まわす女性は平気な顔をされていた。
早苗は、何度も思い返すが、真其処は有り得ないと思う、だが、現実に風呂場
を覗いた後、湯が舞う中で相手の体はようは見えんが、とんでもない長い時間
相手は郁子を抱き続けあらん限りの体型で襲っている現場は見えた。
 「あんた、相当ね」「おかげさんで、相手により肉の喜びを叩き込まれた」
「呆れる」そう言うしかなかった。
其れから四人は、その家で話しをするが、どうしても翔太の話に為る。
「あのう、佐々木の爺様は如何しんさる」
「え、あ、其処かね、如何でも良いけ、郁子どが~したらええの・・」
「お姉ちゃん、仲間に入りんさいや、そうしたら、何でも怖くないけ、其れに
今度の仕事うち等も関わろうよ」「え、何するの谷のお仕事でしょうがね」
「其処や、うち等運搬出来るじゃない」
「ああ、トラックかね、ええ、じゃお前は其処をあんた凄いじゃないか、
そうか其れを狙っての事か、下田谷部落は其処が多いいけトラックは有る」
「でしょう、広島に運ぶも、うち等で賄うと先が見えるよ」
「そうね、あんたが、そうか其処ね、ねね雅美さん其処お願い出来るんか」
「任せてよ、此処だけじゃ無いしあんたらが参加しんさると広がるけ~、
良い事じゃない、ね沙織さん・・」「感激しています、最高よ郁子さん・・」
「沙織さん、これからも宜しく頼むね」二人は抱合い感動する。
 こうして翔太が知らない場所で話が進んで行く。
遅くに雅美は大御所の幸子さんに総て成行を電話で話していた。
佐織は奥の家にとまだ寒い中、いそいそと歩を進めて暗闇の中に消える。

                  つづく・・・・。






















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・70》

 賑やかな部屋も午後十一時に為ると皆が帰り静かになった。
残るのは幸子さんと雅美さん、其れに沙織さんだった。
「賑やかじゃったな」「真凄かったけけ~、此れも今回の事業の御陰ですね」
「そうさ、此れから此処は賑やかになろう、そんでも誰もが賛成とは限らんぞ、
此処は反対や、此れにやきもちやきんさる連中が居ろうが」
「ああ、そう言えば、佐々木の爺様が、この間農協で聞いたけど・・」
「何聞きんさった・・」「あのね、言いにくいけど、農協で爺様が偉い剣幕で
まくし立てていたと聞いた」「雅美、それ本当かね」
「うん、其処に勤める知り合いから聞いたけ・・」
「何とじゃ本当だな中身は何、作る仕事かね、其れとも此処か・・」
「此処は既に成行で今更どうって事はないけ~、でも仕事の事は農協は手を
貸すなといんさったそうな」「成程な、恨みつらみか」「え・・」
「あはっ、沙織さんの所為じゃ、でもこればっかりはのう、仕方が無いね~、
で農協は・・」「其処はよう判らんけど、佐々木の爺様の圧力は相当ですけ」
「だろうな、材木関係で昔は偉い鼻息が荒かった、わしの知合いも泣かされて
来た、でも今そんな力は無いが」「でも依然と周りには存在感が有ろうがね」
「言えるな如何するかのう」幸子も今までの喜びとは裏腹に頭を抱える。
 黙って聞いていた翔太、其処は既に考えが有るが言えない、落合の冴香が
其処は良い考えが有ると耳にしている事、でも今、じゃとは言い難かった。
「ほっとこうか、構ってられんが」
「幸子さん、佐々木の爺様はまだ力が有りんさる、ほっといて良いの・・」
「雅美、じゃ如何すれば良いのか」「・・」そこで一瞬静まり返る。
 残り酒を飲みながら皆は何か考えている。
「雅美、此処は並じゃいけんけ、何か良い考え浮かばんか・・」
「そう言われても、あの爺様は頑固者じゃろう、挨拶に伺えば・・」
「誰が、翔太か、行っても会わんだろう,宿敵じゃろうが」
「嫌だ、私の所為なの、じゃ私が動こうか」「お前が合えば罵られるぞ」
「構わない、今じゃどんな事してでも翔太さんの方だし、今更言われても
構わない、頭を下げれば良いと思う」「それじゃ益々火を注ぐ事になる」
「じゃ如何すれば良いの、私の所為でこんなこと言われるとは嫌だし」
「だろうな、其処を今考えているが」叔母がそう言う。
「・・」又静寂が部屋を覆う。
 「な、此処は間違いだが、其処を進めるか」「え、翔太何考えている」
其処から翔太が話を始める、其れは落合での冴香との話の中身だった。
 「ま~何とそういんさったんか、でも何で其処まで知りんさっている」
「僕が此処の事をいくらか話をしているんだ。其処で無論、沙織さんとの事
も向こうからそうしたら良いと言われていたんだ」
「ええ、何で、こっちの事は知りんさらんだろう」
「叔母さん、其処じゃが、その人は落合の家の娘さんだが、その人は先が
読めるし少し見えるんだ」「ええ、意味がよう判らんが・・」
そこから冴香の事を少し話をした。
「ま~何と凄い人じゃが、其れであそこで事業がしたい人などに資金協力か、
凄いぞ、その家はお前が其処で、ああじゃじゃ、こいつこれ使っただろうが」
「あう、痛いが、叩きんさんなや」
幸子が翔太の股座を叩くと、雅美も沙織も大笑いする。
「本当なの、其れって透視かね」「よう判らんが、今じゃ僕も多少は見える」
「うげ~真か、翔太嘘じゃ無いだろうな・・」
「うん、其処はよう判らんが、そうなるようには出来て来た」
「意味が分からん、何で翔太がそう出来る」
「何でか冴香が言うにはそんな事を僕に送り続けて居ると聞いた」
「なんと、恐ろしい事、嘘でもそうは出来まい、じゃ少しは読めるんか」
「何とかな」「じゃじゃ、佐々木の爺様は・・」
「会ってないから言えない、そう思うと僕と似ているし何とか道が見える」
「どんな道じゃ・・」「僕には、今見えるのは、羨ましいと思いんさる中で、
何かうっすらとこの先の姿が見えそう」「如何見える」
中身が定かで無いから翔太も一概に言えないが、似た者同士ならそうかなと
思えることを口にする。
 「ええ~、じゃじゃお前は何て奴じゃ、じゃ何か爺様はお前に会いたいと
思っているのだな」「そう見えた」
「よし、其処かじゃ何とか合わそう、雅美、何か会える事出来ないか・・」
「其処なら簡単、此処に呼べばいいじゃない」「ええ・・、でも・・」
「構わないけ、此処は佐織さんが居りんさる、其処で沙織さんが翔太に尽く
される姿見せると、相手は翔太に適わないと思いんさろう」
「だから拙いじゃろう」「其処よ、此れからもう沙織さんには其処を考える事
は出来ないと判らせることが肝心」
「成程な、でも其れじゃ男の顔が丸つぶれに為ろうが、拙いぞ」
「其処からは、翔太さんが考えれば良い事」「何か案が有るな」
「無いけど、翔太さんの顔を見れば有りそうに思える」
「ま、私も今そう感じたけ、何でおかしいくらいそう感じる」
「あはっ、其処は僕の所為かも、今僕は其処を念じていたんだ」
「え、お前意味が・・」「如何か知らんが、僕は佐織さんと雅美さんには肉体
で結ばれている、だから其処を念じていたんだ」
「あ、ああ~じゃじゃ、今感じているのは其処、ね~佐織さんは如何」
「そう言えば今までそんな事考えていなかったけど、言われると可笑しい」
「でしょう、じゃ抱かれたら出来そうね」「もう、雅美さん」
二人は大笑いするが、幸子だけは理解が出来ていなかった。
 「で、翔太さん、如何したいん・・」「うん、どうかなあそこに誰か連れて
行ってくれないかな」「え、アソコって、あ・落合かね」
「そう、えらい話を聞いたけど本当かと思う、僕ならね」
「あ、そうか、現場を見せるんだ」「其処もそうだが、其処でおまけが有れば
どうなるのかな・・」「おまけ・・、何金か」
「違うよ、僕を信じてくれる人がアソコには居るが」「だから何・・」
「使う」「使う、何を」「其処は話しせんでも良いが、僕が何とかする」
「え・・」「幸子さん、女よ」「・・、え・ああ~お前は何て奴じゃ・・」
「うふっ、これ本当ね、今沙織もそう見えたけ」
「嘘だ~じゃ抱かれるとそう為るんだ、ひや~今夜も抱かれようかな・・」
二人の女性が言う事に幸子はまたまた呆れた。
 だが、時間が経過すると幸子にも其処は読める。
「じゃ何か、お前を信じて付いて来てくれる相手を利用かね」
「そうなるけど、拙いかな」「相手は如何いんさる」「頼めば何とか・・」
「お前な、女は道具じゃ無いぞ、畜生か」「そうなるね」
「阿呆、そんな遠くにまで行かんでも此処で拵えれば良いじゃないか・・」
「ええ、叔母さん」「此処で作れば後が遣易い、そうなれば邪魔などせんし
都合がいい」「でも急には此処じゃ,誰かおりんさるんか・・」
「お前、幸子を誰と心得るんじゃ・・」「え~、叔母ですが・・」
「阿呆、見損なうなや」「叔母さん・・」
「任せや、あのなお前に抱かれた女が居ろうが・・」「あ、雅美さん」
「うふっ、来た来た今来たがあんたの頭の中の女性が見えたが此れ驚くわ、
沙織さん・・」「其処は見えて居ないし、何が見えるん」
「あ、そうか関係ない女性だね、ごめん、以前世話した女性が居りんさる、
幸子さん其れなの・・」「傍におりんさろうが、年は食っているが見事な女」
「ああ、早苗さんか、なんと郁子の従姉が居るが、幸子さん凄いが、其処なら
何とか出来るが」「雅美・・」
「うん、流石叔母さんじゃ、落合まで行かんでも此処で作れば簡単、後ろには
あんたが居れば何でも出来るがね」「雅美、其処を何とか誘導しんさいや」
「任せてくれんさい、沙織さん後で話すけ~」とんでもない事に進んで行く。

                    つづく・・・・。





















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・69》

 翔太は松本社長とその娘珠美さんが本腰を入れて頂いている姿に、
此処はもうこのまま動いて行ってくれると感じる。
特に美樹ちゃんが翔太の心根を聞いて、本気になってくれた姿に安堵する。
日毎に人が集まり増えて来た。
ここ数日の間に、哲夫さんと上田親子の尽力で、
此処で動かれる人が固まりつつあった。
 やがてここも雪解けと同時に、皆が此処を作ってくれると思うようになる。
谷と落合の家等を翔太は行き来して忙しい、其処は裸の戦いでだが、
其れも望む事、如何しても其処だけは我慢が為らない。
其れほど、谷の宿の親子の凄さは日増しに翔太と手たじたじ、娘の美樹ちゃん
が受け身が上達し、母と共に翔太に抱かれ蠢く姿は絶品、
だから中々ここから抜け出されなかった。
 若い肌と熟された母の体、其れに加え、落合での菜摘さんの惨い攻撃に合う
姿は、筆絶に為るほど壮絶極まりない。
時々菜摘さんは上田親子を家に呼ばれて、三人で翔太を待たれる。
宿では其処に居る限り夜は素っ裸、翔太の心意気と親子の献身は誰もが出来る
姿じゃ無い、其れほど心から翔太に身をささげる姿は泣く程嬉しい。
 だが、此処での滞在はあと少し、やがて自分の里の事も此れから動かないと
いけない、其処に研修に出ている友があと少しで戻れると聞いていたからだ。
 三月に入ると、温泉宿付近も雪が消え出し、代わりに夥しいブルの爆音が
谷間に響き渡り出す。
計画も出来上がり、其々三十人近くの人が入れ替わり谷に来て動かれて来た。
ワサビ担当に二人、谷はそれぞれ役目が割り振りされ、美樹は珠美ちゃんと
二人で宿周りの整備と、可愛い小さな公園を作ると意気込んでいるし、
母の里美さんは、毎日宿での炊き出しに忙しい。
其れを見届け、翔太は三月半ばに其処を出る。
身を引かれる思いだが、此処だけではない身、大阪に出て樟葉の家に到着。
恵に落合の事を頼む、其処は仕事柄、宣伝のパンフとPCでのホ-ムペ-ジ
作成を頼んでいる。
「じゃじゃ、任せて、一度其処に行きたい」「良いぞ、小百合さんと向えや」
「まあ良いじゃない、行こう」小百合さんの一言で決まる。
此処は既に成熟した関係、総て翔太の動きは此処から始まって来た。
 ゲーム会社もそして大阪に出てからの事、皆この家から芽が出た事に為る。
 数日樟葉で滞在し、大阪の会社にも何度か顔を出すが、其処も目を見張る
様変わり、職場を離れてから翔太は此処には気が無かったが、
世間の波に乗る会社、活気が有った。
 一週間滞在し、其処は小百合さんが居られる所為で日が伸びる。
真逃げまどう姿に、時々顔を出す恵がお腹を抱えて笑う。
其れほど小百合は翔太にメロメロ、そんな姿を脳裏に残し、
四月に為ろうとする時期に、漸く自分の里にと向えた。
 翔太が戻る事を知る仲間、待ち構えてくれる。
その日からあの群馬の出来事を聞く事に為った。
一番驚いたのは、群馬の可愛い女の子がいた家での事、其処に澄人をと
翔太は思い向かわせたが、案の定其処の子供の母親に取っ捕まったと聞いて
大笑いする。
「おいおい、冗談じゃ無いぞ、本気だからな・・」
「はいはい、そうなるかと思ってな・・」
「ええ、じゃじゃ、こいつ謀ったな・・」仲間が大笑いする。
 仕事の話を聞きながら、家は大賑わい,特に沙織は感慨無量、
娘が大阪に出てからの事を聞きながら泣いている。
話は沢山あるが、其処は後でと言い聞かせ、翔太は此処の仕事の話を
仕上げようと戻っていた。
 野田先生も顔を出され、建築関係のおじさんも顔が見える。
 「なんとそうか、じゃ此処で出来るんだな、其れで石見ファ-ムって
意味が分からんが・・」おじさんの言葉に皆が大笑い。
「じゃ、俺は来年退職するが、雇ってくれるか・・」
「先生、其処は既に人数に入っているが」「く~生意気だぞ貴様~」
智樹の頭を叩かれ笑われる。
「この春から、田植え終わると懸るぞ~」翔太の一言で動きが決まった。
研修に向かい、仲間は腹を括る、分担し、群馬では頑張って来た、
其れだから翔太の言葉に皆が意気を感じた。
 翔太が生まれた場所で建物が建つ、既に図面が出来ていて、
其処に工場や集会する為の家などが図面で見れた。
「でも大変じゃぞ・・」「其処をみんなで乗り切りんさいや」
「おいおい、他人事かよ」「あのな、僕は出来るまでは付いているが、
完成すれば後はお前達で進めるんだ」「ええ、お前は・・」
「僕は此処だけじゃない、此処はお前らが仕切りんさい、野田先生を頭に
すれば此処もみんなが納得しんさる」
「翔太良いのか其れで、お前が金出すし今度の企画もお前だぞ」
智樹の言葉に皆が頷いた。
「それじゃ、お前ら、本気が出んじゃろうが、僕はレ‐ルだけは敷く、
後は其処で走るのはお前らだ」「お前は・・」翔太がそう言い切った。
幸子は傍で聞いてて何度も頷いている、沙織さんは泣きそうな顔をされる。
 既に担当も決まっている、群馬で習った事をもとに此処は進めそうだ
と翔太は安堵した。

           つづく・・・・。























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・68》

 またまた、翔太は宿の中での騒々しさに起こされる。
「貴方、お客様が・・」「誰・・」「私たちが訪問した造園の会社」
「うひゃ~、なんと来られているのか、大変だ起きる」
慌てて支度をし居間にと出る。
挨拶を交わす相手は伯備の造園会社の人と娘さんだった。
未だ起きて間もないが、翔太はコ-ヒ-を飲みながら昨日の事を相手から
聞かされている。
松本造園という会社で、松本芳雄さんと娘の珠美さん、会社案内のパンフを
見ながら翔太は話しを聞いていた。
「なんと、では出来ますね」「はい、其れで挨拶がてらに」そう会話する。
「あのう、一つ聞きたいんですが、移植は秋が良いと聞いているんですが、
早い春では駄目ですか・・」「え、そうなりますが、其処は色々と工夫が有り
まして、駄目とは言えないです」「では可能なんですか・・」
「何とかは出来ますが」そこを聞いたら翔太はそれから一人で喋り出した。
 「其処ですか、聞いたか珠美、大変だぞ此れから・・」
「はい、良いですね、じゃ此処はそんな風な場所にと思われているんですね」
「はい、此処はお年寄りが主役の場所ですから、力仕事はあんまり良くない、
見回り育つのを世話して頂く程度と考えると、此処は薬味や香辛料関係の事
を遣りたいんです。序に既に成長している物を過疎地から買い此処に移植させ
たい、無論、銀杏の木や、山椒の木、柚子もです、大木でもなんでもあれば
此処に移植させ、此処でも苗木を沢山植えます。既にワサビは谷を流れる小川
を利用して段取りは考えているんです。ショウガや、唐辛子、コショウ等も
加えてと思ってます」「・・」
その話を初めて聞く里美と美樹は唖然呆然、尚更聞く松本さんは顔を真っ赤に
されていた。
「無論、未だ色々と在ると思うのですが、追々とそれら一切を含め此処は全部
その関係の栽培を出来るかなと」「田中さん、其れ良いですよ、此処は既に
果物関係はソコソコ成長して来ています、でもそれ以外が何とも、此処でその
言われる事が可能なら最高です」「出来ますか・・」
「其処は全力でお手伝いさせて頂きます」強い言葉でそう言われる。
 其処から、今度は美樹と珠美とが、話の中身をPCに打ち込み聞いていた。
里美は体が震え続け感動しまくる。
 漸く此処で何を興すかが見え、宿の親子は又も電話で人を呼んでいる。
昼過ぎ昨日顔を合わせた菜摘と冴香と哲夫さんが揃われ、
遅くには上田親子も来られる。
「夕べそのまま泊れば良かったが」と大笑いされた。
今までの経緯を美樹から聞く集合者、翔太はその場から離れ、
造園会社の松本さんと話を進めていた。
 「なんと素敵、そうか香辛料関係ね、良いわ此処で其れを凄いね冴香」
一番興奮されたのが菜摘さんだった。
此処では温泉の熱も使える、最高な場所、香辛料でも葉物が多い、
温室を作り育てると言い出された。
「最高、何でもそこの関係では出来そうね、じゃじゃ、此れから参加される方々
にも振り分けできるね」話が益々エスカレ-トする中、
翔太と社長は現場確認にと外に出る。
 雪に陽が当たり眩しい中、二人は色々な話をし,工事途中の盆地を散策、
「良いですね、此処は最高じゃないですか、広いし、夢が落ちているだけ、
其れを拾いましょう」笑われる。
一番、感激されたのは、小川の工事、途中だが説明は要らない、見れば其処が
どんなふうに出来上がるのかは仕事柄一目瞭然、翔太の手を握り感嘆された。
 一時間半程度で寒いから宿に逃げ帰る。
「ええ・・」二人が外に出ている間に、囲炉裏間には大勢の人の顔が見渡せた。
里美が興奮して報告するから、翔太と社長は苦笑いする。
「おい、車運転者は駄目だが、宴会仕様じゃないか・・」
「おいおい、其処は酒が醒めるまで泊まれば良い事じゃないか、差別だぞ」
六人ほどの男性が集まり、その奥さんか見知らぬ女性が六人居られる。
「あのう、わしの仲間と、此れは上田さんの親戚の人じゃ」
其処から自己紹介を受けるが、直ぐには名前など覚えられない、
でも挨拶を交わす相手は笑顔だった。
 総勢二十数名が揃われていたのだ。
急遽、此処のネ-ミングが翔太の一言で【落合ファ-ム】に決まる。
最初から担当を決めようと意気込まれ、其処から地元の人に任せる事にする。
翔太は宴会が始まると人に囲まれるし、飲まされる。
瞬く間に酒に弱い翔太が一番先に倒れ込んだ。
 座は益々賑やかに為り出す、女性陣はこぞって湯に入ろうと消えるが、
残る男たちは意気盛ん、担当を決める話がまだ続いていた。
無論松本さん親子も居残り、話の輪に加わり専門的なアドバイスをされて
いるが、其処は倒れた翔太が知る事は無かった。
 なんと翔太はそのまま寝込んでしまい目が覚めた時が午後十時過ぎ今度は
反対に、今迄話をしていた人達は翔太が起きる頃は熟睡状態、
独り起きるとお腹が空いて厨房に向かう。
 「あら、おきんさったん」「おう、冴香ちゃん、御腹がな・・」
「はいはい、美樹ちゃんが用意して居りんさるから出すね」「有難い」
二人きり、仲が良いから会話は必要ない、食事しながら互いを見合い笑う。
「此処如何思う・・」「うふっ、ドリ-ムじゃないね、あんたが絵がいて
いた事の全貌が浮かんで来たけ、良いわ凄く良い」「本当か・・」
「ええ、先が明るいしね」「まじか・・」「太鼓伴押す」
「く~冴香ちゃんにそう言われると出来そうな気に為るが、不思議だ」
「私もあんたに会えてから朝が楽しみだけ~」「ええ、何で朝か・・」
「そう、朝に為ると直ぐにあんたを頭に浮かべるとバックの光景が判る、
曇り晴れ最高な晴天下等よ」「なんとそうか、じゃ明日は・・」
「阿呆、未だ明日は見えないがね」大笑いされる。
御腹が膨らんで来ている身、既に四月は生まれそうと聞いていた。
 思えば此処に気を入れたのが、菜摘親子、其れが今は翔太の子を宿し
春先には生まれるのだ。
 二人で居ると至福、何も他に要らない、そんな関係は誰しもが作りたい
がそうたやすくはその域には辿り着けない。
此れからここでもいろんなことが起きそうだが、其処は其処、
苦しみながらいい方向に進めば良いと二人は同時にそう思っていた。

                つづく・・・・。



























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・67》

 流石に翔太は疲れていた、目が覚める頃は昼前、だが傍に寝ていた親子の
姿は見えない。
顔を洗いに部屋を出ると、「お早う御座います」「おはよう、何で揃って」
「顔を洗んさいやご飯出来ているし」「はいはい・・」「ま~・・」
囲炉裏傍にはあの上田の親子が見えた。
 急いで顔を洗うと囲炉裏に向かう。
「何で何か有ったん」「大有よ昨夜話してくれた事、電話した、其れで其処
を担当させてときんさった」「ああ、じゃあの花壇・・」
「其処よ其れね、出来そうよ、話しているとお母さんとんでもなく花が大好き
で近所でも相当と有名だから呼んだの」「そうか、じゃ進めるな」
「そう、もう朝から大変、お母ちゃんが興奮してて、起こされたがね」
美樹が苦笑いする。
横に座る上田の奥さん、いいや敏江さんと娘の真澄、其れは二度も抱いていた
間柄、だからこの話は翔太が奔走しなくても可能だった。
 「おう、じゃじゃ、話を煮詰めるか」「其処は既に話し合いが進んでいるの、
貴方はお食事美樹・・」「どうぞ」宿の食堂に向かう。
「おい、話が早いな・・」「うふっ、叩き起こされたがね、お母ちゃんあんた
の所為で走りんさるから」「駄目か・・」
「ううん、最高、お母ちゃん顔がキラキラと輝いているがね」「美樹は・・」
「内緒、でも凄いから壊れそう」「だから、親子でだぞ」
「言えるわ、意味が理解出来たけ、あの上田の親子もそうなの・・」
「うん、そうなったが、でも此処とは違うぞ」「ええ、同じで良いじゃない」
「おいおい」「良いの、私らは何事にも動じない、夕べで腹が決まったの」
「そうか、じゃ甘えるか」「ええ、甘えるん」「そうなるぞ」「いやだ~」
二人が笑う。
 「今日は・・」「あ、哲夫さん上がりんさい」其処におじさんが来られた。
「聞いたが良い案だぞ、あのな考えるとこれは凄い事に為りそうじゃが」
座るなりそう叫ぶように言われる。遅まきながら翔太も其処に座った。
 其処から哲夫さんからの話を皆が聞く。
「え~じゃ建築できるん・・」「出来るとも、先生が本腰入れると息まいて、
朝から起こされたが、其の後里美さんから電話が来てな、飛んで来たが」
コ-ヒ-をみんなで飲みながら話は続く。
 「うへ~何じゃと、其処は電話じゃきいとらんが、真か其れ」
哲夫さんがコ-ヒ-を飲む中で聞かされ、咽ぶ。
「おいおい、冗談じゃ無いぞ、花壇より其処が大変じゃ、出来るのかね」
「其処を聞きたい出来ますか」「金が懸るぞ、良いのか」
「それくらいは出せるし、するなら其処を最高にしたいがね」
「良いぞ、此れは凄い事に為る、そうか翔太さんの頭の中を見たいがね、
出て来るなごっつい事が」何度も頷かれる。
 其処からあの露天風呂から話が進み、其処も谷を囲む山裾に花を植えて
行こうと決まる。
こうなると大事業に為る、哲夫さんと美樹が慌てて電話しまくる。
片方が工事関係と部屋を二つ横に作る話も手配される。
 「ふ~、誠凄い事に為るぞ」「露天風呂は会員だけ入れるようにする」
「え・・、見学者や花を観賞される人も良いと思うけどな、金を貰えば良い
じゃないか」「其処は取らないし、混浴にしたい」
「え、ええ~今何といんさった、こ・ん・よ・く・・、だと」
「そうです」「なんと真か、そいつは凄いぞ、成程じゃ会員なら良いんだ」
「其処は身元が分かるし良いと思うけど」
「なんとなんと、じゃじゃわしが一番先に会員になりたいが駄目か・・」
そこで居並ぶ女性が大笑いされる。
 男二人は源泉場所にと雪の中向かう。
「あのう、皆様にご報告が有りますけ・・」「・・」
「私たち親子は夕べ翔太さんに抱いて頂きました」
「うひゃ~告白かね、聞いたか冴香、粋じゃないか」
「本当に良い事じゃないね、此れで芯から仲間に為れるね、おめでとう」
「ええ、じゃ許して頂けるんですね」「あのね、其処は最初から見えていた、
あの人女将さんを見初めておりんさったし、其れに娘の美樹ちゃん凄い綺麗
じゃない、有ると思っていたの」「では・・」
「そう、義母も最初からそうなると・・」
「参りました、これからも宜しくお願いします」「嫌だ~・・」
そこで又も大笑いが起こる。
 三十分後、男二人は戻り寒いと囲炉裏に来る。
「では其処も図面を作らんと行けんね、忙しいぞこうしちゃおれんが、俺は
此れで走るけ・・」挨拶もそこそこに帰られる、何とも忙しい男だった。
「私たちも出掛けるね」「え、何処に・・」
「美樹のお友達の家、其処は果樹園栽培の会社なの」
「なんと、そうかじゃ花も有るな」「ええ、来てと頼まれたけ・・」
そういって女性軍が出掛ける。
これ幸いと翔太は二度寝と部屋に向った。
 寝た寝た、どれくらい時間が経過しているのかも知らずに爆睡、
翔太がトイレにと向かう時目が覚める。
「え、戻ってたんか・・」横に二つの布団が敷かれて寝ている。
時計を見ると、(なんとこんな時間か)午前二時過ぎを示す時計を見た。
 トイレを済ませ部屋に戻ると、寝ている親子を見詰める、
(この親子が僕に抱かれていたんだ・・)感無量の面持ちで眺めていた。
これから責任重大だぞ、此処も里も本気で何とかしないと拙いと今更知る。
其れほど大事になった親子、落合は今まで通りで良いが、此処と里はそうは
行かない、此れから長い付き合いに為るかと思うとまたも興奮が湧き起きて
翔太は立ったまま身動き出来なかった。
 上から眺める親子、顔だけが見えるが布団の中身も夕べで姿は脳裏に
焼き付いている、其れだから困る。
 翔太は自分が寝ていた布団に入らずに母親の里美の布団にと潜り込んだ。
電気スト-ブの微かな明かりに浮く顔、其処に翔太の顔が近づいて行く。
 「・・、う、あ、あんた・・」
薄目で翔太を確かめると里美から翔太を胸に抱いてしまう。
これは自然と動く証、其処でキスをすると向きを変え里美は従った。
 こうなると夕べ遅く抱いていた二人は自然と成り行きで、又も体が燃える
中で抱き合う事となる。
 十五分後、里美が堪らず雄たけびを挙げる瞬間、最高な愛撫で昇天・・、
すかさず翔太の身は隣の娘の布団に向かうと、中から手が出てきてすんなり
と布団の中に招き入れられる。
其処は最初から愛撫は無し、昨夜優しく抱いてくれた男かと疑うほどの豪快
傲慢な仕草に慄き驚く美樹、其れは夕べとは真反対、母にしていたときと
同じく豪快そのものだった。
部屋は寒くは無い、此処は炎天下の夏の如く、互いの体は熱い、凄まじい
応じ方を美樹はする、そうしないと母には追い付けないと思うのか、
半端な受け身じゃ無かった。
ゴリズリズズンとめり込んで来た代物に応じる我が身は美樹の真骨頂、
昨夜初めて迎えたでかい物は今夜は如何美樹を善がらせてくれるのかと待構え、
その気が相手に伝わると、其処から未曽有の歓喜が渦を巻き美樹を溺れさせる。
 其れほど見事な迎え方と攻め方、両方が最高な舞台にと上がり舞い踊る、
幾度も飛ばされ、いがり泣く姿と迎える腰突きは夕べとは雲泥の差、
母に追いつきたいと願う気が動きに増幅、そうして何度も最高に飛ばされた後
またしても股座が痺れ切り失禁、其処で翔太は無言で元の母の寝ている布団
にと向かう。
其処は夕べと大違い、なんの遠慮も懸念も今は皆無、受ける母の里美は今度は
太い声で吠え捲り、此れよ貴方~来て殺して~とのたまう姿は絶品この上ない
姿だった。
 今夜は相当飛ばされ続け、二人はとことん嬉々を浴びて伸び切っている。
(く~最高だが、なんと凄いぞ親子は・・)
未だいきり立つ股座を押さえ、暫く寝むる事が出来なかった。
           つづく・・・・。
























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・66》

 飽くなき欲望と挑戦は今まさに翔太に当て嵌まる。
互いに抱合う時間が遅い時間帯、宿の外は暗闇に包まれ音一つ聞こえない場所、
だが宿の中の部屋では今夜から獣の親子に成り下がり、向かい来る狂喜を
懇親な気持ちと力で迎える。
未曽有の仕打ちと其処で生まれる喜悦の総てが、親子は未だに知らなかった体
に植え付けて行く。
 母親の里美は、其れは其れは猪狩上げる中で嘘だ~これは何~と叫びたい、
今まで何で此れが本当に有ったと思うから、受ける姿は尋常じゃ無い、
代わりに娘と来たら其処は母とは位置が違う、入り来て暴れる異物に呆れる中、
とんでもない快楽がついて来た。
肉が喜ぶ躍る中で美樹はしがみ付く力を増幅させ、がんじ絡めに抱付いたまま、
喘ぐ姿と顔は逸品、其れを見届ける翔太は果報者だった絡め。
面白い事に親子だが感じる場所が違う、母親は長い間、独身でこの素晴らしい
肉体を遊ばせていた筈、だがクリトリスの感度は人一倍感じられる。
其処は一人身で夜な夜な弄ばれた結果なのだろうか、長く太い棒を体を捩らせ
巧みにその膣上にあるクリトリスに、有り余る棒を其処に擦り付ける様に膣を
下に向けて梃子の様に腰を動かし扱かれる。
すると棒の余る部分がクリトリスを擦っている。
そんな場面ではいがり上げが壮絶、頭を横に振りながら吠え捲り、
あんた~凄い事に為っている~と泣き叫ばれるのだ。
棒の威力は凄味を増し、強かに母の中で大暴れすると受ける里美は気絶三昧、
そうして今度は悦楽の園、娘の美樹の中にと棒は沈む。
 こうした行為は収まる事は無かった。
次第に喜びを叩き込まれる美樹は翔太を待ち受けると色んな技を自ら求める。
横の母の形相で凄いと知らされると、早くその境地にと気と身が求めて来る。
若い分だけ、蘇りが早いし、そうして相手の凄さに身を委ね乍ら、
今まで知り得た二人の男との関係は何だったのかと悔やまれる。
だが、今は凄い衝撃が貰える相手、しかもその相手は今度の仕事の親玉、
そう思うと一段と美樹は自分を囃し立てて迎え挑んで行く。
だからその姿たるや、違う境地で泣き叫ぶ母とは位置が違うが、出る絶叫は
正しく同じ音程、其処に親子の証明が有った。
 二人合わせて一時間余り、あらけ無い程強靭、翔太は未だ動けるが、
相手が遣り過ぎて横たえ、布団はいつの間にかずぶ濡れ、二人の失禁の証。
汗まみれと出した小水でぬれた布団の上で腹での呼吸しか出来なかった。
 「え、ええ、ええ~何々・・」
悦楽に浸り身を震わせる母娘をなんと翔太は、母を背中に乗せ,
小脇に美しい体の娘美樹を抱えると、部屋から出て浴場にと廊下を
ドタドスンと歩いた。
背中で苦笑いするしかない、里美は芯から物凄い喜びをくれた男、
しかも娘まで同じ扱い、何から何まで常識が吹き飛び粉々に壊された今、
この状態に甘んじて生涯無いだろう、喜びを肉に植付けようと構えていた。
 思いは少し違うが美樹もわきに抱えあげられ、揺れる自分の脚をリズム
が如く揺らし、この男に生涯ついて歩こうと決めた。
 浴室では湯に浸り、以前の混浴とは意味が総て違う、数時間前、
同じ三人で此処に居た時と意味がまるで違う。
今は既に男女の関係だし母も一緒、初めて善がり泣かされ飛ばされた相手、
美樹は湯の中で母と共に翔太にしがみ付いてッまたも身を震わせる。
 母と言えば同じ縋り方でも湯の中の手が違う、今迄限りない喜びを与え
てくれた化け物を湯の中で擦り捕まえ扱き誠意を其処で表す。
母の腕の動きで少し湯面が小刻みに揺れる。
「貴方、良いの親子で・・」「良過ぎた,狂うたが、最高だ」
「貴方・・」「体を癒そうか・・」
「未だ良いけ、今回は初めてだけど貴方の物凄さを肉が知った、此れから
もこうしてくれんさいや」「ああ、望む処、嫌と逃げても追いかけるぞ」
「貴方・・」そんな話の最中でも里美の手は翔太のアソコから離れない。
上では美樹がキスを受けて仰け反り、綺麗な形の乳房が湯面から姿を現す。
「く~良いぞ、親子で最高じゃ、僕はいつ死んでも後悔せんが」
「嫌よ、死なすもんですか、此れ使う」「痛~い・・」
母の悪戯に翔太は里美の頭を少し叩く。
 湯から上がり互いを洗い合うと、先ほどは置いて出た衣服を三人は脱衣場
で着ると、今度は互いに手を繋いで廊下を歩いて行く。
部屋には行かず、美樹が用意する餌とビ-ロを飲み始める。
「お、お母さんは・・」「お部屋片づけんと拙い」
「あはっ、戦火の跡じゃ記念に為るね」「此れからも嫌わんといてね」
「おう、良いぞその大阪弁」「まじめです」
「そう聞くな判っているんだろう、僕がどれほど親子に惚込んでいるか」
「それ、嘘じゃないよね」「嘘つけないぞ、そんな事したら僕の持物が怒る」
「嫌だ、真面目なのに・・」「こちらもそうです」「お母ちゃん、笑える」
「何かね、笑えるんなら笑いんさい」「あのね、親子に惚れ込んだと・・」
「あらら、其れこそ笑えるがね」「でしょう・・」「おいおい、本気だぞ」
「あはっ、そう言われるなら倍返しするけ、親子はその上数万倍感激です、
な~美樹・・」「ええ、数万倍より数億倍ですよ」
「ひや~払いきれん数じゃが」
「いや、払って下さい、此れから何度も抱いて払って・・」
「おいおい、里美さん・・」「いいえ、娘の願いは真じゃ、私も」
「あんたらには負けた、殺されるな」
「うふっ、其処は真反対じゃろうがね親子で何度も討死したがな~美樹」
「はい・・」返事が可愛いから其処で大笑いする。
 「なな、今思い出したが、源泉は何処・・」
「この宿出て50メ-トル歩くと山間に有る」「湯は豊富か・・」
「今はね」「そうかその湯は総て此処にか・・」
「ううん、余るから流しているが」「なんと勿体ないが、其れ使おうか」
「何に・・」「湯で床下を通す」「・・、ああ~床暖房ね」
「そう、此れから沢山コテ-ジを作る、其処にも使いこの宿も使おうか」
「え、あんた」「なな、其れで此処では裸同然で過ごせる、夏は止めれば
良いが、其れに源泉傍で露天風呂、周りの山裾は季節に添う花々、寒椿や
紫陽花や菊等、何時でも花が咲く場所に囲まれる露天風呂如何・・」
親子で驚く顔で見合う中、翔太は思い付きだが其れが良いと今思う。
 「貴方、其れ良いかも其処は私らで出来るが」
「なな、じゃ女性で花壇担当作ろうか」「良いわね」
「なな、じゃじゃ此処に入る道は・・」
「ああ、お母ちゃん出来るがね、私の友達が伯備におりんさる、其処造園業」
「なんと珠美ちゃんかね」「うん、其処なら何とか協力してくれるよ」
「じゃ、道の両方に季節の花々、女らしくて良いぞ、其れ行けるぞ」
 そんな話が止まない、翔太と里美と美樹は囲炉裏を囲んで夢のような
話に入って行く。

           つづく・・・・。




















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・65》

 互いに今は最高な時間だろう、翔太は感慨無量だ、
其処にはこれまでの経緯が重なる。
 思えば期間は短かったが、思いは日毎膨れ上がって来ていた。
此処の出来事総てが、翔太の願望が隠されている。
今まで大阪に出てからの事は成り行きが主、枚方の樟葉の小百合さんも然り
だが、其処は仕事の関係上関りが出来た。
そうしてこの落合の家も車の故障で相手と繋がりが出来ている。
其処からこの谷の温泉を知る事となった。
郷は自然の成り行きと思える、其処には相手方の事情が関係するし、手助けを
違う人が名乗り出ていて、叔母が其処に割り入れと唆されている。
じゃ此処はと言うと、紛れもない翔太自身の思い入れが生じていたのだ。
樟葉は成り行きで如何しても挑みたかった相手、落合は先方から大阪で会われ、
そうして気が合い進んで素晴らしい肉体と義理の娘に出会う。
郷も然り、成り行きで其処も凄い女性と抱き合うことが出来ていた。
 今裸でいる二人は如何だろう。
寂れ行く地、其処で悩まれていた相手、如何して此処に居座るのかは、
翔太のみが理解出来る。
無論落合の冴香には見透かされてはいたが、其処は別、此処で何か興そうと
考えたのは翔太自身だった。
何もかもが総て、この温泉の女将に魅了されての事、そして美しくはにかむ娘
美樹、二人の家族に此処は自ずから進んで翔太はのめり込み始めて来た。
総ては今回の事を夢見ての事、他とは少し最初から流れが違うのだ。
 三人は大浴場から出ると、脱衣場に脱いでいた衣服をそのままにして、
翔太を真ん中に入れ肩を抱き合い裸姿で少し勾配が有る渡り廊下を歩いて行く。
翔太の右側に豊満な肉体の女将、左側にはこれまた素晴らしい肉体の持ち主の
娘美樹、母も娘も翔太の体にしがみ付いて横歩き、其れほど今は密着、
少しぎこちないが、其処が又良い、湯上りの体を早く部屋にとは思うけど、
この三人の歩行はそんな事は思わない、これ程親子で慕われている証拠。
 何とか部屋に到着すると・・、既に布団は三枚敷かれていた。
その上に抱き合ったままの三人は倒れる様に落ちる。
上向きになると右に母の体が有るし、左側は娘の震い付きたくなる肉体。
 其処から翔太が一人で動き始める、最初は母の体、其処は既に浴場で愛撫
済ませているからだ、尚も翔太はおさらいで愛撫をしながら娘には勝手に
翔太の体を触らせている。
「あ、あ~ん、あんたもう無理早く気を静めてくれんさい~体もよ~」
催促される。
 遂に翔太が起き上った、上から見下ろす目を見張る肉体は最高、
其の豊満な肉にと翔太は向かう。
其処で言葉なぞ邪魔、翔太の怒り狂う股座の物は向かう先は見えていた。
「・・」「・・」互いに無言のまま翔太が覆いかぶさる
瞬間、親子はどんな思いなんだろうか、知る由も無いが待たれた分翔太が
必要のない言葉を言わずに、挑んで行く。
「・・、あ、あ、あ、ああああ~あんた~来て来て突いてくれんさいや、
あんた~美樹見んさいこれが女だと魅せちゃるけ~」
いがる様に叫ばれた瞬間。
翔太の体が密着、腰を上げてそのまま目的地にと棒が行くと、里美は目を瞑り
うううう・・うぐううはああ~。うぎゃあああ~・・と唸り上げる。
 あらけない、物が肉に刺し込まれた瞬間里美はが総てが壊れて往った。
里美の膝は立っていたが震え、挿入された瞬間膝が笑う様に揺れた、
ドンドンドドスン、相手の男の腰が疲れる度に、ウッ、ウグウッツ・
あ・あう~と唸る。
其れが最初だけ、後はしがみ付き自分の腰を呼応、上に浮くと其処でも物凄い
衝撃に耐えかねて、遂に里美は翔太の物にと邁進する。
肉欲とこれからの事と一番は娘の為にと思いが有る分、壮絶な営みを自分から
進んで求めて往った。
 何とも凄い受け様、今までこれほど貪欲に向われたのは有馬温泉での女将
との事を思出すが其処とはまるで違う、其処は翔太の気が重なるからだろう。
膣内は快適そのもの、棒がさぞかし喜んでいるのだろう、
持ち主の翔太が其処は一番知っていた。
 だがだが、あまりにも豪快ででかい物を迎えた里美はイチコロ状態、
思いとは裏腹に強烈な刺激を伴う相手の武器に早くも陥落、落ちた。
他愛無い程受けた身が感度抜群の所為で早々と痙攣の連鎖、
其れを見ていた美樹はまたまた体が震え出す。
痙攣を伴う里美の体に容赦ない次の攻撃、其処で気が戻されると有り得ない
悲鳴染みた雄叫びが部屋を覆う、けたたましい叫びに里美自身が驚いた。
其れが何度も何度も続いて行く、二十分は優に超えたけど未だに未だ応じて
くれる肉、翔太は最高なマグアイが出来ていると喜んだ。
 まだ痙攣をされている身から一度棒を抜くと、そのまま横の震えている
娘にと向かう。
 此処では母とは違う接し方、優しくいたわる様に手で体をなぞり、
震えが収まるまで手の愛撫は続いた。
「お兄ちゃん、私もして・・」「うん、味わいんさいや・・」
「有難う、お母ちゃん凄かった」「最高だぞ、美樹もそうなれるからな」
「教えてよ」「ああ、一緒にそうしような」
そんな会話をする間、用意は出来たみたい、翔太は美樹の体の上でキスを
仕掛けそのまま腰を落として行く・・。
 始まった、最初にウッと呻くが、其処からしがみ付いて震えるだけ、
口を大きく開いて息をする貌は何位も堪え難い最高傑作品、美樹の凄味は
これからだと思うと翔太は生きてて良かったと初めて感じさせられた瞬間。
弾ける肉が、翔太によって掘り起こされて行く、
其処からは美樹がどれだけ受けて感じてくれるのか知りたい気が翔太に
沸いて来る。

             つづく・・・・。




















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・64》

 真冬の大浴場はまるで雲の中状態、立ち込める湯煙は外の世界との遮断、
此処だけが存在する人間の垢落しの現場だ。
軽く体を洗おうと洗い場の椅子に座る。
「貴方、其処は待ってよ、美樹来なさい」「うん・・」
親子で洗い場に来られる。
「・・、なんとなんと、おいおい、大変だぞ」「何がです」
「親子のその姿凄いぞ」「貴方・・」
「まてや、この湯煙の中で見る姿は、生涯忘れないな、其れだけ凄過ぎるが、
里美さん美樹ちゃん、感激だぞ」「大袈裟ね」
「何いんさる、いま日本で一番幸せなんわ僕じゃ、其処は譲れんぞ」
「ま・・、聞いたか・・」「聞いているけど体が震えるけ~遣れん」
「じゃ、御出で僕を抱いててくれんか、収まるぞ」「え・・」
「はよう行きんさい」「・・」無言でよれて翔太の後ろに立つ」
「馬鹿、従うんだ、此れからどんな事が有ろうと、母の里美もそう決めて
来たんだ」「判っているって、でも待ってよ」「・・」
親子で翔太の後ろでそう話されていた。
「良いよ、覚悟出来てからが良い、無理は駄目、この最高な雰囲気の中で
生涯残る時間にしたいんだ、良いぞ里美さん素敵だ、流石女将だけは有るね、
其れと娘の美樹ちゃん、何処に出しても見劣りはせんけ~、最高な体だぞ、
早く後ろからしがみ付いてくれんか、なな頼む」
翔太が言い終わらんうちに、なんと背中にふくよかな弾力性が有る珠が二つ
押し潰されて当たった。
「・・」其れに翔太は無言で目を瞑り味わう。
 「如何・・」「里美さん最高、此処でこうなれるとは夢のまた夢」
「でも落合の親子とは負ける」「え、何で・・」
「綺麗だし、其れに私達より早くそうなられているじゃない」
「其処か、其処は間違いだろう」「何で・・、ねね離れて聞きたくない、
背中は娘、前は私じゃ駄目」「来い、早く」「はい・・」
なんと前から母親の里美が少し垂れてはいるが立派な胸を揺らせ翔太の腿に
尻を乗せた。
「く~良いが凄いぞ良い良いが~・・」「落合には負ける」
「其処はいんさんなや、此処が勝っている」「何で・・」
「考えて見んさい、此処は正真正銘の実の親子じゃろうが、アソコは義理、
出来ても不思議じゃ無いが、此処は血が通う親子だ」「貴方・・」
身を揺すり胸を翔太の顔に近づけた。
「・・、う・うううっ」その胸を口にほうばると、もう其処が出発点、
背中では未だ震える体を押し付けている美樹、前の母親が感激し仰け反る
姿が丸見えだった。
 其処からは、母と娘の献身的な姿に感激しまくり、
翔太らしくない興奮した叫びが出た。
「良いぞ~、此れだから大好き、此れから仲良く進もうな美樹ちゃん」
返事の代わり最高に抱き付いて震えられる。
「あんた、此処から先は後で良い、洗うね」
前の母親がそう言い、桶に湯を落とし、美樹に横に来いと言い、互いの手に
ボデイシャンプ-を乗せる。
 其れからがまるで天国、受ける翔太は目を瞑り、親子の手のひらの感触を
味わって行く。
「美樹、あんたが最初に此処に手を・・」「お母ちゃん・・」
「阿呆、ためらうな、気が薄れんさろうが」「うん、だけど良いの先で」
「お前はこれから此処では主役じゃ、わしは傍女で充分、娘には負けんぞ」
「嫌だ~競うの」「当たり前だ、そうでないと相手に失礼じゃろうが、
此処迄来れたのはお前の御陰でもある、私なら未だお前の建前でこうは
出来んかった、したくてもな・・」「お母ちゃん」
「話を聞きながら洗うんだ、丁寧にアソコを長い時間洗い触っておりんさい、
後ろは母親が洗う」「・・」
こうして今度は無言、美樹が正面に来て屈み、長い髪が揺れて行く。
 言葉じゃ至福と言う、だがここはそれ以上の言葉が欲しい程最高。
母娘で変わりながら、翔太の体が洗われた。
「良いわ、あなたお風呂入ったら・・」「君らを洗おう」
「其処は今度に残そうね、今日は親子で手習いするし」「手習いか・・」
「そう、此れから如何進めるか手習い、だから十年前に美樹に身体を洗われ
て以来無いからして貰うし、親の私も娘の体洗う」
「おう、良いじゃないか、じゃじゃ見てても構わんよな」
「それは自由じゃけ、でも湯に入りんさいや」「ああ、湯に入って眺める」
「嫌だ~、翔太さん助平」「言えてるが其処だけは構わん、見たいんじゃ」
笑われる中、翔太だけが大風呂に入る。
 洗い場では親子が体を洗い合う姿に翔太は見惚れる。
何とか洗い終えた親子が風呂に入って来た。
「貴方・・」「良いぞ、本当に感激したが、見させてもろうた、芸術品だ、
あんたら親子の体」「恥ずかしいけ・・」
「其処がいいんだ、生涯其処は忘れんでくれんさいや」「貴方・・」
母親が感激して横から抱き付いた、と同時に娘も反対側から抱き付いて来る
が未だに身体が震えていた。
 優しい動きで両方の肉体を手でなぞり、引き寄せキス三昧、其れを親子に
交互に繰り返す姿は、傍から見たら相当やきもちを焼く姿、其れほど男冥利
に尽きる姿だった。
 湯で逆上せる体を漸く翔太は湯から上がると、目眩がして洗い場に倒れる。
慌てて親子が出るが、その親子は何と倒れている翔太の手で引き寄せられた、
美樹はキスを仕掛けられ、母親の頭の髪を握り、翔太の股座に引寄せた。
その動きは何を求めているのかは母親なら判る。
従い、でかく聳え立つ棒は里美の口の中にと消える。
其れを合図に翔太は娘の美樹の胸を掴んで其れを口にほうばった。
股座からは卑猥な音のオンパレ-ド、母の尺八は並じゃない、しこたま頭を
動かして前後左右にと揺れ動く、感動する翔太は娘の胸を蹂躙、
のけぞる凄い体の娘は頭をまうしろに落とすと、「あんんんタ~~~」
一声吠えた。
 それが何とも言えない音色、其処で翔太の獣の闘争心が頭角、
「うほう~溜まらんぞ~」なんと起きると、母親が驚く顔の中、
その母親の里美を倒すといきなり翔太の顔が恥毛が生い茂る中に口が
減り込んだ。
同時に受ける母の脚が徐に開いて行く。
「ぷはっ、最高だ、美樹お前は僕のを口に迎えてくれんさいや、今は母を僕が
愛撫する」「はい・・」こうして体の位置が決まる。
 なんとなんと其処からが長い、母がいがり泣く時間は相当、胸もあそこも
総て翔太の縄張り、舌が動く唾液はそこらじゅうの体にへばりついて行く、
何度も仰反り、「往くが、あんた・た~往く往く往くうううう嫌来たが~」
仰け反るからだが豪快無比、硬い洗場の床に跳ねる肉体、其れでも緩めない
翔太、受ける里美は今生の終わりかの如く大絶叫、其れほど感度が良いのか
興奮しまくられているのか、半端な悲鳴じゃ無かった。
 それが、何時しか娘の口から出だす頃は翔太が美樹を愛撫していたのだ。
母親は最高に飛ばされた我が身を摺り寄せ翔太の股座に顔を埋めて頑張る。
幾度となく其れは行われ、最後は見習いの美樹が母に教わり翔太のでかい棒を
口に迎えていた。
 其処に居る翔太は何時もの翔太じゃない、忘れもしない落合の親子との事が
思い出されるが、今は其れを超えていると思える。
誰も他に人がいない大浴場には、湯煙の中で悶え呻く親子と翔太の姿が・・、
湯煙に隠され、たまに見えるのは三体が蠢く姿だけだった。

               つづく・・・・。

























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・63》

 獣は獣でも人間、何でも其処は少しは弁えが要る。
だが、翔太には其処までは考えは無いみたい、其処で周りの雌ボスが必要。
其処は何と考える間でも無い、居るのだ、郷では大年増の幸子さん、
其れに新しく加わる雅美さん。
思えば如何してそううまく出来たのか不思議だが、翔太は又も其処は考えては
いない、だから雌たちは自由に動いて、ボスの獣を囲んで行く。
「ふ~、そうか、落合か・・」感慨無量、何で此処でこんな地ならしが出来た
のかは不思議だが、現実そうなった。
 「今日は・・」「ま~貴方・・」迎えてくれたのは谷の宿の里美さん。
「サムかっつろう、早く上がりんさいや」
促されて囲炉裏傍、「おう~前より良いぞ」
「でしょう、此れは考えてくれんさった、哲夫さんがいわしただが・・」
「ほう~、脚が下せるが」「其処が味噌なのお年寄りは座る事も儘為らない
でしょう、脚を囲炉裏前で降ろせて座椅子が直ぐ来るけ~」
「良い、此れは良いが、え美樹ちゃんは・・」「役場、今度の事の説明」
「そうか上手く行っているんか」「上手過ぎて怖いけ」そう言われる。
「今夜は泊まりんさるん」「駄目か・・」「ばかね、奥の部屋がいい」
「何で・・」「其処は私たちが使うけ、後は部屋を改装中、四月には宿は完成
せんと遅れるといんさる」「任せるよ」
「で、聞きたいんだけど、谷の工事大袈裟ね」
「おう、其処は色々と考えたら広がるがね」「何がメインかと皆が・・」
「其処はおいおいな、お年寄りが集まれる場所にはするぞ」「楽しみ・・」
今までとは違う雰囲気、其れはそうなる、此処から逃げ出そうと娘と考えて
いた矢先に、この男が入り込んで来た。
思えば懐かしい程過去と思えた。
 「おい、なんか女性と、男性の頭を作らんか・・」「え・・」
「あのな、宿はあんたが仕切れるが外は・・」
「そうね、じゃ色々と考えんとね、どんな人が良いん」
「一人は此処を出た人が噛めば尚良いが」「あ、女性ならおりんさるが」
「何処に・・」「隣の市にいきんさっているが、先日顔を此処に出されて
ぼやかれていた」「なんて・・」そこからその人の事を聞いた。
 「おう~、じゃ今は遣る事無いんか」「そうみたい、子供が独立し、其処を
見ると自分は邪魔みたいと嘆いて居りんさる」「人物は・・」
「前のこの谷の元締め的な家」「じゃ此処の事は大方知っておりんさるな」
「無論、そうなるけ」「如何入れようか」「其処、住まいは如何するの」
「そうか、じゃ宿の横に部屋造ろうか、二部屋あれば良いじゃろう」
「え、何処に・・」「今増築している大きな部屋の奥にじゃ」
「ま、では二部屋要るん」「そこはぼくの部屋がほしい」
「私たちの部屋じゃ駄目」「其処もそうだが、独りで居たい時」
「ああ、そうよね、内緒が要る」「おいおい、其処までは・・」
「良いわ、哲夫さんに頼むね」なんと以前より話が早い、其処まで行くには
相当な説明が必要と構えていたが、結果すんなりと進めた。
 夕方に為ると、娘が戻り、此処からは娘の話を聞く翔太。
「往々、じゃ、役場も協力したいといんさるんか」
「そう、お年寄りが動ける場所だと大騒ぎ、既に噂は聞いて居りんさるし、
役場は金出さずに済むし、其れはそうなるわ」娘がそう言う。
 囲炉裏で夕食を食べながら、母も翔太の事で話をすると娘が喜んでいる。
「じゃ、部屋増築ね、良いわ、お母ちゃん良かったね」「お前は如何」
「最高よ、外に出て苦しむなら同じ苦しみでも此処とは中身が違うけ~」
「そうなるね」親子で話をするが、聞いてて翔太は此処も良いなと思えた。
 「翔太さん・・」「何・・」「今夜はお風呂入ろう」
「ええ、美樹ちゃん」「背中流す、春からはそうは出来んようになる」
「美樹ちゃん・・」「何もいんさんなや、私ら親子はもうとっくに
そう決めて来た、其処までは長い時間、話合って来た」「・・」
「それでね、お母ちゃんは良いけどお前は如何かなと、でも其処ではっきり
と決めた」「何決めたん」「あんたの世話になる」「ええ、何でそうなる」
「だってボスでしょうがね、此処じゃそうよ、其れにね、正月落合の家で
言われたの」「なんて・・」「・・」
「おいおい、言わんか・・」「うふっ、あんた其処は後で良いでしょう、
この子は気丈夫でも未だ其処までは行けて居ないし」「里美さん・・」
「良いから母親に任せて、美樹、玄関閉めてきんさいや、戸締りもじゃ」
「はい・・」「・・」直ぐに動かれる。
 「おい・・」「良いから後はお風呂、今夜は家族風呂に為りそうね」
「・・」呆れる顔の翔太を残し、里美は囲炉裏周りの物を片付ける。
 「翔太さん,行こう」「・・、え・うん・・」
娘の美樹に誘われ従う。
「お母ちゃん・・」「行くけ、先に、部屋用意して行く」
翔太は何度も此処のおお風呂には入っているが、今夜は別、娘の美樹とは
初めてだし、無論母親も一度体を洗ってはくれていたが、其れだけ、
でも今はそうじゃ無いみたい、今までとは趣も心構えも雲泥の差、
そんな事を思うと、此処では今夜が勝負と翔太は決める。
 「お兄ちゃん、私が脱がそうか・・」
「阿呆、反対じゃが、僕がしたいが駄目か」
「最初は恥ずかしいけ、二度目からなら良いと思うけど・・」
「じゃ、自分で脱いで先に入ろう・・」「お願いそうして、行くし」
「おう・・」「・・」
 なんと其処までは互いに進めた、此れからは親子に任そうと腹を括って、
裸で大風呂にと向かう。
(・・、ええ・、見た見れたが、なんとお母ちゃんが腰抜かしんさった
筈だがね、恐ろしい・・)脱衣場でしゃがんでいると・・、
「お前如何した、あの人は・・」「おお風呂にいきんさった」
「え、お前・・」「見たが、見えたんだがね」
「何見たん、・・ああ~アソコか・・、あはっ、でかいじゃろう」
「・・」「震えておらず覚悟決めたんだろう」
「そうだけど、あれほどとは・・」「良いから、任せ、入るぞ来い」
里美が母親らしく振舞い娘を裸にすると揃い風呂にと向かう。

                  つづく・・・・。















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・62》

 いやはや反応も凄いし、往き様は二人ともまるで違っている。
郁子はいがり泣き叫んで往くがマタダ~と泣き叫ぶ中往かれた。
雅美さんは歯を食いしばりギリギギッと為らせて筋肉が硬直する中、
上の翔太と共に腰を浮かせて震え落ちる。
判り易い二人の往き様は見事過ぎた。
方や三十四歳、片方は四十歳、どちらも見ごたえのある体だが受け身は郁子
の方が勝る、だが往き様の時の膣の動きは雅美さんに軍配が上がる。
其れほど窮屈で空気が膣内で無い、其れゆえ摩擦も半端じゃ無い、
郁子は未だ其処まで膣が発達していない分、空気が出入りする。
そんな二人の女性を抱いている最中、とてもじゃないが持たない、
翔太が一時間後吠えた、往きたい~、叫ぶと入れて悶えていた雅美が、
急に棒を音が出る程勢いよく抜くと、なんと今まで体内に入れていた棒を口で
優しく拭う様に綺麗にすると、
「郁子、貰いんさいや、中で迎えて猪狩上げてのう、出して頂け・・」
「良いの、あんたきんさいや、内の中で最高にお互いて出して早くきんさい」
従う翔太、最高な時に郁子の膣内で果てる事が出来た。
 三人は暫く横たえて腹で大きく息だけをしていた。
 「ふ~凄いが、此れだから沙織も悲鳴をあげんさるんだ、判るわ・・」
「初めてだけ~、飛ばされたが何度も、有り得ない程とんだけ~、気が朦朧と
している最中でも暴れ戻されるれるから、其処でまたも何度も、雅美さん」
「わしもお零れが貰えたが、あんた一人でも出してくれるように頑張りんさい」
「又して貰えるんね」「お前は害はない女じゃ、何時でも電話してみんさいや、
この男は抱いてくれんさる」「あんた、ほんまか・・」
「良いぞ、あんた達なら何時でも良いぞ、出せるしな、最高」
「え郁子さん訛りが・・」「大阪に居てたんや、三年前戻された」
「結婚は・・」「内緒、言えん其処は如何でも良いよね雅美さん」
「そうじゃ、翔太は黙って抱いててくれれば良いんだ」
「そうか、都合が良いけど良いのか、何かするか・・」
「あんた、其処は後でええけ、今はそんな心配は好かん、もうあんた~」
「おう、じゃ二戦目行くぞ~」とんでもない三人だった。
 其処から小一時間、二人の女は声が掠れる程、アソコもしびれる程味わう。
 夜中午前三時、郁子が風呂に向かい入る。
「あのな、郁子は返さんと・・」「そうだね、昼間でも良いといんさいや、
此処に五万有る渡して・・」「あんた良いよ其処は・・」
「いいや、そうは行かん、雅美さんは仕事関係が有るが、あの人には何も柵が
無いけ~いけん」「そうかじゃ渡そうね」雅美さんが風呂場に向かわれた。
流石に重労働、健康な中年の肉体は並じゃない、
翔太も二度も精子を放出出来て大満足。
「あんた、有難う又来ても良い、お金今度から要らんけ~、今回は頂くね、
最高よあんた」キスをして帰られる。
「わしも帰ろう、翔太は、沙織呼ぼうか・・」
「おう、そうだな、呼んでくれんか、独り寝は寂しいけ」
「ようし任せ、今日は昼からお客を呼ぼうね」「ええ・・」
「あのな、今度の仕事は別じゃろう、穴穂掘るド方が要るじゃろうが」
「其処は佐々木さんが」「男はそうだが其処も女を使えや、小回りは出来る、
其れとな賄もせんと弁当持ちじゃ可愛そう、独り身は其処が出来んぞ」
「なんと、そうか、そうだね、じゃ任せるが、昼過ぎだね」
そうして雅美さんは家にと帰られる、家と言っても沙織の家の真下なのだ。
 三十分後、寒い寒いと言いながら沙織が来た。
其れから二人で風呂に入り、昼迄此処で二人で寝る事にする、無論じっとは
寝られない、沙織を抱いて散々イガリ上げさせると、くたびれた二人は朝方
漸く熟睡できた。
 二日後、翔太は今後の進行状態を沙織と雅美に話して置いて、
必要な資金を信用金庫から出せと通帳を沙織に渡す。
 三月初め、翔太は車で里を出た、そうして落合の家にと直行、其処には既に
菜摘と冴香が待って居た。
昼過ぎに来ていたが、其処から三人の姿が消える、今回は家ではなくラブホ、
菜摘と冴香は別次元の関係、既に冴香のお腹には子供が居る、其れで連れて
行っても愛撫で落とす、まだ少し危ないと言われているからだった。
その分菜摘が受ける羽目に為る、とんでもないし打で喘ぎ泣き叫ぶ中、
義理の娘の冴香が菜摘の体を支えて快楽を増幅させていた。
 「ふ~、良いな二人は俺の女神様だしな」「もう居けずね、里は如何」
そこから報告、酒を飲める、冴香が飲まずに帰りは運転と決めていた。
「あらら、じゃじゃ、もう進んでいるのね」「ああ、四人は下宿して見習い」
「あらら、そうね、じゃ今は・・」其れからも話をつづけた。
「此処は順調よ、雪をかき分けて今はブルが煩いといんさる」
「あ、そうか宿は済んだろう」「改装は漸く終えたと聞いた」
「今其処に居りんさるん」「何かと用事が有るし・・」
「そうだな、じゃ一度行くか・・」「行けば、今度は泊まるのよ」
「え・・」「あのね、仲間に早く要れんさいや、ね~冴香」
「うふっ、其処は言わんでも良いけ、既に其の腹つもりなの」
「あらら、そうかい、じゃ要らん心配は要らんね」菜摘が笑う。
「おい、御腹如何」「良いわ、お寿司か・・」
「いいや、今日はすき焼き、栄養を取らんと持たんが」親子で大笑いされる。
大満足の菜摘と冴香、無論翔太もそう、すき焼きを食べに向かう。
 「ねね、アソコ気を付けるほうが良いけ・・」「何処・・」
「郷よ、あんたを面白くないと思う人が居りんさろう」「え、其処か・・」
「其処なんよね、あの聞いた爺様」「あ、なんとお前はそう感じるんか・・」
「うん、何か雲が出ている」「おいおい、じゃ如何する」
「あのね、其処は其処なりに宛がえばいいじゃん」
「え、宛がう、あ~じゃじゃ」「今度出来た女性は部落違うでしょう」
「ええ、何で判るん」「あのね、わたしは冴香です」「はい、ごもっとも」
「ねね、如何、此処に呼んだら如何」「ええ~、何で此処にか・・」
「そう、あんたがしている仕事見せると呆れるし敵わんと思いんさる」
「なんと、其れで・・」「此処に泊めるし、其処で宛がう」「ええ~」
「良いから任せて、それでね、此処に連れて来るのは雅美さんが良い」
「成程、歩いて居るしあいつなら何でもしてくれるが」
「それでね、見学にと誘えばきんさる、其処で餌与える」
「ああ、じゃじゃ・・」「良い人が居りんさろうが、上田の奥様」
「く~悪じゃが冴香は・・」「あんたには、負ける、此れからも有るよ、
其処を考えながら動いてよ」「畏まりました」
「宿の女将喜ばせてあげて、こっちはあんた次第で動けるね義母さん」
「その通りです」笑った。
 (其れも有りかうふっ、そうなると里でも動き易い、最高じゃ冴香は)
何度も頷いて翔太は冴香だけは頭が上がらない、
何度も見透かされているからだが、なんと先も読む力が有った。

             つづく・・・・。















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・61》

 中々の女性、同じ町内だが、聞くとここからニ十分は懸る距離、
しかも部落でも五軒しかないと嘆かれた。
家族の中身は教えてはくれないが想像は付く、年は三十四歳と聞かされた。
「もうお酒は後で良いじゃない」「おう、そうだね、じゃお風呂入るか」
「あんたは・・」「一緒じゃ駄目か恥ずかしいんか・・」
「阿保くさ、この年でおぼこでもあるまいし、一緒がええに決まっている」
「よし、覚悟しんさい」「え、戦かね」「同じじゃ、刀折れ、矢も折れるぞ」
「おう~こわ、じゃ鎧兜は如何しんさるん」
「脱ごうか、其処では組み合いで戦うぞ」「承知・・」
笑顔で笑い合い二人は風呂場にと向かう。
 この家は二年前までお婆さんが一人暮らしされていた、だから改装もされて
から間が無い、風呂もバリア設備完備、本当にころ合いの空き家だったのだ。
「ま~綺麗じゃ、空き家とは本当かね」「其処は後じゃ、脱がして頂けます」
「承知」郁子さんは真アッケラカントされた女性、恥じらいが少々かけては
いるが、今回はそのほうが入りやすいと思え、導かれるのは流石だと思えた。
 「え~ま~あ~呆れた、なんと聞いてはいたが真じゃね、ごっついは」
「今度は郁子さん脱がすね」「・・」
流石に返事は貰えないが立ったまま翔太の動きに任せられた。
「右方~儲けたぞ・・」「え・・」「見んさい最高じゃないか、
何で早く知り合わなんだ」「無理いんさんなや、私も里に戻ったんは三年前、
あんたも出ておりんさったろうがね、嫌だ~ソコソコ弱いからお風呂に入って
からにして~な~」「良い、行きましょう、何度見ても良いぞ良い体だがね」
「あんたも凄いよ、最高だがね、強いんでしょう」「試してみんさいや」
「はい、承知の助」情も何もかも無い、だが此処では真底肉欲を満たされる
相手と判る。
 思えば何で直ぐにこうなれるのかと不思議だが、田舎では情報が早い、
其処で耳にした事が本当かは直ぐに確かめることが出来る、
知り合いを伝え辿れば行きつける、其れが田舎の良さと怖さだった。
155センチ、体重は四十半ばか、肌は浅黒く健康的、一番は尻が張り、
腿が太く膝から下はしなやか、まるで野生のカモシカかと思うほどだった。
中でも翔太が喜んだのはたわわに膨れる乳房、しかも乳輪の輪が大きかった、
其れに合う乳首の大きさ、腰は少し太めだが、頑丈に見えた。
「あんた,流そうね」「良いのか僕がしようか・・」
「ううん、今回は郁子がしたい」「良いぞ任せるね」
座ってと言われ、従い目を瞑る。
 始まった、此処まで来るには何の流れのよどみも無い、本当にスム-スに
来れている、其処は郁子さんの御陰だ。
幾ら何でも翔太ではこうは上手く流れで進めないと思える、相手も雅美さん
から色々空気を入れられてこられたと感じる。
「あ、ああんた~これ我慢できないがね、貰うけ~良いよね」
「いちいち聞きんさんなや、好きに楽しんで・・」
「ようし、じゃ進めるからね、あんた覚悟しんさいや負けんけ~」
いやはや、言葉が終わると、本当にそのゾ-ンにと二人は邁進する。
 途中で湯船の淵に座らされ、股を大開する中、郁子は最高な技で股座責め、
其れは口には言い表しが出来ないほど豪快無比、卑猥な擬音が郁子の口から
醸出され次第に息も荒くなり口だけでは無い、動いて翔太を仰反らせた。
「凄いが~郁子さん~凄い良い気持ちがええけ~」
「泳いでてよ、頑張るからね、ご褒美後で頂戴よね」「任して・・」
本当に男女の裸での戦いそのものだった。
義理や柵が皆無の二人、求める事はただ一つ、肉の喜びを人一倍求めようと
する二人、其処には恥も外聞も大義も何もかもが無い状態だ。
 風呂場でとことん愛撫された翔太の体、最高、何とも言えないいい気持ち、
特に尺八三昧は流石に翔太と手陥落寸前まで到達するほど見事な舌技、
遂に途中で其処からは後でと頼むほど慌てていた。
 郁子を責めるのはベットでと決めているから浴室では翔太の身が受け身、
三十分して出て来ると、翔太は最高に満足、此れからはお返しだと郁子を
抱きかかえて部屋にと向かう。
でかい胸が小躍りする中、郁子は目を瞑り男の首に手を廻して抱付いてた。
 部屋のベットの上では今度は郁子が攻め込まれる、其れが何とも言えない程
恍惚、愛撫も優しい時と豪快な時のメリハリが有る、
一番郁子が弱いクリトリス責めは流石に泣き叫んでしまう。
尻も既に攻め込まれ、反対抜きに為ると、郁子も翔太の股座に顔を向かわせ、
互いの場所から、卑猥音が混ざって行く。
 「あんた~もう気が気が変になるけ~入れちゃんさいきちゃんさい早く~」
合図のサイレンが鳴り響いた。
其処から翔太の真骨頂、でかい物の威力発揮、迎えた郁子が絶叫噛ます、
今までには覚えが無い衝撃が諸に膣に,其れは壊れる寸前とも思える
窮屈さ、しかも瘤が有るから、何とも言えない悲鳴染みた雄叫びが挙がる。
ズリズリズズンとめり込んで来るものは予想を遥かに超越した代物、
其れが奥底まで到達するから何おかいわん、郁子は壊れた、挿入された瞬間、
其処は別世界、時間が経過すると、其れが何と涎を溢れ出させ、いがり泣き、
地獄に落ちる~と泣き叫ぶと次は何と体が浮いた怖い往くが来たが~、
又来たが~あんた~・・、何とも煩い程男に今の状態を告げて来る。
それが溜まらない、今の相手の状態が掴めるから、翔太は動き易い、
強弱を施し、とんでもない程の往き様を魅せてくれた。
 「ま~、翔太さん、休ませてあげて下さいよ、壊れるがね」
「おう~、雅美さん、これくらいじゃ壊れんが・・」
「でも最初だけ~、見んさい泡噴いて白目じゃろうが、痙攣も止まんぞ」
「そうか、未だしたいが・・」「あんたわしじゃ駄目か」
「おう、来んさい脱ぎんさいや早く雅美さん、抱きたいが暴れんさいや,
はようきんさい」急かされて会え充てて衣服を脱ぐと、
汗まみれの郁子の横に入り込む。
既にあそこは淫水が溢れ状態、すかさずでかい物を減り込ませると、
雅美の腰が浮いて上で震えた。
 其処からは絶句、郁子より激しい動き、其れは今まで見て来た衣服の下の
肉体を想像していた分確かめるような動き、しかも半端ないから受ける雅美
は最初から悲鳴三昧、ひい~ううぐう~うう~ひ~ひひ~と口から出る音は
擬音のみだった。
代わりに肉が呼応する姿誰が見ても豪快、雅美は総て受ける覚悟が出来て居る
郁美とは其処が違う、此れからの事を思うと郁美以上にと思うのが当り前、
先々の仕事も絡むからだった。

     つづく・・・・。


























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・60》

二月末、翔太は里で初めてのんびりと出来た。
数日前に四人の若者と爺様一人が揃い、此処を出た。
其れはまるで修学旅行並みの見送り、懐かしい友の親が顔を出されて翔太に
頼むと念を押される。
仲間が群馬県に向かった後、翔太は何か気が抜け、暫し動けない自分が居た。
「あんた・・」「うん、何・・」「何かする事無いん・・」
「ないない、あると言えば凄い女性を抱く事だけかな・・」
「戯けじゃが、何で其処なのもう呆れるが、沙織は暫く軽くで良いけ~」
「軽くならせんけ~」「ええ、あんた・・」
「相手に対して申し訳が無い、抱くときは精魂込めてと・・」
「阿保らしい、私出掛けるね」「おいおい、逃げるんか・・」
なんと沙織は家を飛び出した。
 「・・」見送る姿の情けなさ、翔太は毎夜沙織を抱くのが楽しみで里から
暫く出ては居ない、その分大阪や落合からは電話が頻繁に来る、
其処も其れで良いと思える。若さは今のうち使うんだと叔母から言われる
ままに歩いて居る。
 「おや~、居たね・・」「あ、雅美さん・・」
「夕べもその前も、よう遣りんさるのう」「あはっ、御免なさい、
なんか口封じが必要と思うが、何が良い」「何って、なんかくれるんか」
「お騒がせしているし・・」「うふっ、考えんさったな、わしは気が付か
なんだが、アソコが有るとは流石幸子さんだ」「え・・」
「そうよ、雪道を登り付いて行ったが、すると何とまげな家が、雅美は仲が
悪かったし家には行かんかった」
「ああ、そうか清美ちゃんとは仲が良くなかったね」
「そうじゃ、そんでな、今度は誰もおりんさらん、其の空き家を使うとは
本当に幸子さん凄い人じゃがね」「内緒出来ますか・・」
「如何かなあんた次第じゃね、わしも仕事仲間に入れてくれると聞いたけど、
そんだけじゃ嫌じゃ」「え、他に何か・・」
「大有じゃ、わしと手未だ四十だぞ、使ってくれや」「ええ・・」
「なな、でかいのを迎えた事が無いけ~、頼む内緒にする、わしにも」
「雅美さん・・」呆れる程おかしいし可愛い仕草、年に似合わず恥も
外聞も無いように見えた。
(この人は使えるかも、此処で楽しむならとことん楽しんで過ごせる)
「じゃ、何でも聞くから内緒だよ」
「良いわ、任せて、そんでな、今夜上の家で居てくれんさい」
「え・・」「何も聞かんとな・・」「雅美さん・・」
「あのな、世間では人に言えん事が多く有ろうが、してはいけない事もだ、
だがそう言う世知辛い世界じゃ此の侭黙って死ぬだけ、名も無いわしらは
楽しみは少ないぞ良いな今夜、最初のあんたの務めが有る」「勤め・・」
「ああ、雅美は違うほうであんたを利用する」「え、もしや・・」
「もう何も言いんさんな良いだろう、陰でな泣く女が仰山居るが、
其処をな八時過ぎに為るけ~」「ええ~雅美さん・・」
雪で滑り落ちる様に庭を出られ、真下の自分の家にと帰られる。
 雅美は賢い女、翔太に思いの丈を話すと、そのまま家には入らず、
軽で自分の家の庭から出た。
 「ま~そんで来たんか、良いぞ可愛いが雅美は、良いな其処は良い、
そうかお前は色々家を歩き回っているし、中身が見えるな、よし、存分に
使って遣りんさい、あいつも嫌じゃ無いだろう、同じ穴より違う穴も良い」
「幸子さん、まげな事いんさる」「良し、お前に任せるが無理示威は駄目
だぞ、遊べ、ただするだけじゃ脳が無いぞ、でかいだけでも駄目、アソコ
じゃとことん乱れるんだ」「ええ、幸子さん・・」
「あのな、来年からはわしら女が仕切り仕事ばかりじゃ、今のうちにお前
も弱み握ってしまえばこっちのもんじゃろうが、其処を考えんさいや」
「幸子さん、凄いが、なんとしても付いて行くけ~」
そんな話を終えると、雅美は雪煙を立ててどこかに向かう。
真元気な女性だった。
 何とも言えない、翔太は意味深な話を昼間に聞いてから、落ち着きが無い、
里では全然知らない事は少ない、ましてや翔太は高校までは此処で暮らして
いる、其れで今夜誰かが来るから待ってと雅美さんから言われている。
「今夜上で寝る・・」「え、私は・・」「お前は此処で寝る」
「はい・・」一つ返事で承諾、沙織はここぞとばかり知らんふり、
既に幸子さんから事の経緯は聞かされているし、翔太がどんな事で
ごまかすのか楽しみになっていたのだ。
 素直に返事をされると、流石に翔太も戸惑う、何でとか一人で寝るとか
色々聞かれる心構えを済ませた後、はい、の一言肩透かしを食らう。
(まええか、その方が使う時都合が良いぞ)
いちいち嘘つくのも拙いと思っていた。
 夕食を早めに済ませると、沙織が箱を持たせた。
「何・・」「中に色々なもんが入っている、上の家で使えるかもと・・」
「へ、そうか気が付くな・・」「行ってらっしゃい」「・・」
変な気がする見送り方だった。
 上の家に入る、此処は既にバリアフリ-を済ませている家、
今じゃ役所も其処は手助けをしてくれる。
午後八時前、「こんばんわ・・」「どうぞ」誰かが来た。
「あのう雅美さんは少し遅くなるといんさって、私が先に伺い来ました」
「どうぞ、寒いでしょう」「ふ~この部屋あったかい、え暖房かね」
「そう、今じゃ年寄りが多く、石油じゃ危ないと」
「なんとそうよね、そっか、床もクッションフロアかね、粋ね」
「あのう何か飲みましょうか・・」
「良いわ、私がする、そうそう、私ね田所の手前の部落の郁子です」
台所に向かう寸前自己紹介された。
(そんでか知らない筈だ、田所の手前でも部落は多いが、まいいか)
箱の中は見ていないが、既に何か作られて冷蔵庫に有る筈、
暫くすると炬燵の上には料理と酒が並ぶ。
 互いに乾杯して飲む、相手はビ‐ル、翔太は熱燗、話が弾む相手。
「ねね、お願いが有るんだ」「なんですか・・」
「ねね、抱いてくれるんでしょう」「ええ、単刀直入じゃがね」
「うふっ、回りくどいのは好かん、其れにそんな時間勿体ないがね」
とんでもない女性、意気込みもそうして此処に来る事はする事と決めて
来られているみたい立った。
「その御願いは何ですか・・」
「暴れてよね、そうして中で出しても構わないし、郁子は飛ばされた事
無い、其処を有るのかなと来たんだ」「ええ、其れだけでですか・・」
「ほかにもあるけど贅沢は駄目、飛んでみたいだけです」
呆れるが翔太は此れも有りかと思うようにするが流石に意欲が湧いては
来なかった。

                つづく・・・・。














異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・59》

 翔太は最高な朝を迎えるが、反対に沙織は未だ深い眠りの中、午前六時過ぎ、
外を眺めると漸く暗闇から浮き出る雪気色、最高な気持ちで眺める。
(この景色は凄いな・・)寒暖差が激しい季節、そう高い所じゃ無いが、
山裾から見渡す限りの霧、雲海が盆地の底迄降りている景色なのだ。
 暫く景色を眺めていると、「おや、早起きかね」「え、叔母さん早いが」
「そうなんじゃ、もう朝から電話が着て遣れんけ~」「何か・・」
「そうじゃ、佐々木の爺様が合いたいといんさる」
「そうだ、僕も忘れていたぞ、きんさるんか」「ああ、八時過ぎには来るぞ」
そう聞いて、慌ててPCを取り出して何かキ-に叩き込む。
「沙織は・・」「寝ているが・・」「ええ、風邪か・・」
「行ってみんさい、笑いんさるけ~」「何じゃ,行く」
翔太は叔母の後姿を見て苦笑いする。
 「え、あ、ま~なんじゃ此れは・・、ああ佐織起きんさい裸だぞ」
「・・、ええ~嫌だ~幸子さん、何で何時よ」
「七時じゃが、お前抱かれたんか・・」「幸子さん、凄かったが」
「ええ、お前・・」そこから呆れる話を聞かされる。
「お前其れでは壊れるじゃろうが、そんなに強いんか・・」
「強い、越えているが化け物よ」「あはっ、そんな化け物ならわしも若い頃
襲って来て呉れたらな・・」「幸子さん・・」
「話は後じゃが、お客くるけ何か着んさいや、でも良い体しているお前」
「嫌だ・・」慌てて起きる。
 八時に佐々木さんが来られ、其処から翔太と話をされる。
「なんと、そうかね、じゃあそこは如何する」
「造るよ、でも別荘だけじゃ駄目、横に広い部屋一つの家と反対側にはでかい
工場が要る」「ええ、大層な普請じゃが」「頼めますか・・」
「任しんさいや、其れで聞きに来ている、もう一人建築に詳しい男が居る、
良いかいのう」「良いですよ、其れに浩二も加えてくれんさいや」
「あ、そいつじゃがね」「じゃ研修に行かせるから其れまでは佐々木さんで
何とか進めてくれんさい、設計士は・・」「川本に居り使える」
「じゃお任せ致します、明日にでも営業資金を渡しますけ」
「本当に出来るんじゃね、嬉しくてのう、周りが煩い」
「頑張りましょう、此処に構図と設置場所との関係を書いています、其れに
中身は後で詳しく」「頼みます、そんであいつらいきんさるんか」
「ええ、直ぐに立てと今夜此処に集まる」
「如何かな、わしも二日くらい見て回りたいが」
「あ、そうですよね、じゃ一緒に向かい、見て来てください、
先方には連絡しておきます」こうして話は何とか終える。
 「あんた・・」「おう、おはよう」「食事です」「はい・・」
「馬鹿ね、もう嫌い」「はいはい・・」「・・」
沙織が拗ねた顔で睨んだ。
「お前ら、此処じゃおちおち乳繰り合えんだろう、聞いたらとんでもない声が
出たといんさるが」「叔母さん、其処がいいんじゃ、、最高だぞ沙織さん」
「阿呆、朝からなんだ二人とも」幸子は呆れながらも顔は笑顔。
「なな、アソコに家が出来るまで此処は人の出入りが多くなるぞ」
「そうなりますね」「だからお前らは此処でおちおち抱合う事が拙かろう」
「え・・」「あ~幸子さん、其処言える、田舎だし何時誰が来るかも、今の話
じゃ此処も人が集まる場所に為る」
「何か考えんとな、聞いたら沙織の抱かれる時の声、自分でも驚いていたがね」
「詰まんないよ、沙織さんのその声がたまらなく良いんだ」「馬鹿垂れが」
叔母が翔太の頭を叩いて大笑いされる。
 「そうかじゃ美恵に頼むか・・」「え、何で・・」
「お前達が心行くまで楽しめる場所じゃ、此処は暫く無理と思うぞ、夜中朝駆け
で人が懸け込むかもしれんがね」「何で智樹のお母さんが・・」
「それがな、沙織も知っておろう、この奥に一軒空き家が有ろうが」
「あ、ええ有るけど」「其処を使いんさいや、其処は抱合うだけの場所で良い
じゃろうがね」「ええ~幸子さん」「良いだろう、お前も際限なく抱かれたい
じゃろうがね、朝のお前の顔見ておれんが、変わり過ぎ」
「嫌だ~、でも美恵さんに了解が」「其処は叔母が美恵じゃろうが、任せ」
「沙織さん如何」「うん、良いと思うけど、其れだけで使うん」「そうなるな」
「・・」「嫌か」「ううん、じゃあそこは翔太さんだけが行ける様に
すると良いと思う」「何でお前とだぞ」
「あのね、聞いたら他所でもこの人沢山の女性としておりんさる」
「うへ~何で知って居る」「だってそれとなく聞いた、大阪でもそうよ」
「なんと、じゃじゃ話が早いが、お前此処でも其れで良いのかやきもちは」
「無い無い、夕べ抱かれて驚いたがね凄いから、私毎日一緒にいると壊れる」
「せんときゃ良いじゃろうが」「ま~、傍に居て其れは無いけ~、向かわれ
たら転ぶがね」「あはっ、ゆうが、良いぞお前はわしが目を付けただけは有る
女御じゃが、そうかじゃお前が此処を仕切れや、其処の方面はわしじゃ無理
年寄りばかりじゃが、お前が其処を仕切れば従う女は未だ居るぞ」
「え、任せて夕べで吹っ切れた、此処で翔太さんの為と自分達の為に頑張る」
「一肌脱げるか」「もう夕べ脱いだ」二人は大笑いする。
 なんと忙しい二人、叔母が電話した後、直ぐに二人は出かける。
「・・」見送る翔太も呆れるが、急いで翔太も出掛ける事にする。
信用金庫と農協、郵便局と忙しかった。
どこでも知合いの顔が有る、今は此処で有名人、頼む事を直ぐにしてくれる。
 何とか口座開設を終えると、脚は自分が産まれた土地にと向かう、
此処で何か興すのかと感慨無量、裏の小山の横穴は今は雪で隠れているが、
其の横穴を周りに堀、此処であのキノコ栽培をするのだ。
 雪は今は止んでいた、暫く外で佇み完成予想の姿を脳裏に浮かべている。
「え、ま~翔太さん・・」「ああ、雅美さん・・」
なんと其処に軽で通りかかる女性は今住んでいる家の真下の人、
既に何度か顔見知りで今回の仕事も参加願っていた。
「聞いたが、なんと早い事ね」「うん、善は急げ、雪が降る間には何とか全て
決めて置きたいし」「凄いね」「何処かにいきんさるん・・」
「おわった、訪問看護」「大変だ」「此処は出来るもんが動かんと行けん」
そう言われる。
「夕べはご馳走様でした」「え、何か・・」
「夕べ、あんたが居ると聞いたから向かったのよ」「え何処、あ、ああ家か」
「そう」「参ったが何時ごろ・・」
「言わないけど、凄かったね、もう家に戻っても寝れんかったわ」
「御免、初めてだったんだ昨夜」「そうかね、もうしていたと思ったが、
でも初めてであの声か、出るんか・・」「出たね」「呆れた」
そんな会話を昼なのにする二人だった。
 「内緒にしてくれんさいや」「内緒かね、でも既に皆は出来ていると思い
んさるけ無理じゃろう、聞いたのはわしじゃが、どうせただでは済まんと皆
がいんさる」「だよな、如何したら良い」
「どうもこうも無いがね、今じゃあんたは外せない大事な男じゃ、此処で夢が
膨らんで来ているんだぞ、堂々としておりんさいや、誰も嫌とは思わんけ~、
此れも有りかとさ、其れでも相手する人が居りんさるから此処で喜ぶ仕事が
出来るといんさる」「全部じゃ無いだろう」
「当り前だがそんな人はほっとけば良い、何れ尻尾垂らしてすり寄るが、早く
そうしんさいや」「雅美さんも仕事頼むよ」
「任せや、何でもしちゃるが、あんな声は出せんが其れも良いぞ」
「ええ、雅美さん」「幸子さんから聞いて頼まれているよ」
「参りました・・」「参らせてよね何時か」豪快な女性だった。

             つづく・・・・。



















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・58》

 沙織の姿はまるで夢遊病者、翔太が寝ている仏間と並ぶ部屋にと進む。
襖を開けるが、薄明るい豆電球が灯る部屋、此処も寒い、
寝ている翔太の横に経たる様に座る。
「・・」無言のまま翔太の寝顔を見詰めていた。
此処に来るまでの葛藤が嘘のよう、既に腹を括り来ているからだろうか、
翔太の寝顔から目を離さなかった。
 暫くすると部屋の異変で翔太の目が見開く。
「え、如何しんさった、何か・・」「・・」
其れでも無言、其処は未だ些かの蟠りを持つ佐織の姿。
翔太とてたわけじゃ無い、何で夜中に来たのかくらいは理解出来ている。
「其処は寒いぞ、来んさい」優しい声で誘う。
佐織は声も出さずに従い、横から翔太が寝る布団にと自分から入る。
「何もいんさんなや、気持ちは判るけ~、今夜はこのまま寝ようね」
「・・」絆される優しい言葉に返事の代わり翔太に抱付いてしまう。
「此れから長い時間互いに歩いて行こう、此処は変われるぞ、あんたが
主じゃ、其処は何が何でも変わらんからね、頑張るよりドカッとした態度
でおりんさいや、僕が居るけ~」「・・」
無言、そうして一段ときつく翔太に縋りついた。
「義理で来たんなら辞めんさい、僕は本当の沙織さんなら抱き締めたい、
待つからねその時まで」「・・、あんた~」漸く箍が外れた。
翔太も沙織の叫びに呼応、向きを変えて抱き締める。
すると沙織から翔太の顔に自分の顔を近づける。
こうなると進むしかない、やっと相手から動かれた、其れが本当に翔太から
すれば嬉しい、キスを仕掛けると応じられ、何度も何度もチッチュチュと音を
出して来た。
身体をまさぐる互いの手は既に事の発信を知らせる動き、翔太は待って居た分
最高な場所に立とうとする。
向かう相手はどれだけの凄さかも知らされていない、有るのは話を聞いただけ
で中身は皆目知っていない。
 事が進んで互いの体を無探る仕草、沙織も応じて動く手、その手がいつの間
にか男の股間にと進んだ。
「・・、・・」なんと其処に有る物が信じられない、
震える手でもう一度股間に訪問、其処で掌の感触で漸く事の源は此処だと、
「あんた~あんた~あんんんた~」とんでもない声で叫ぶと何と沙織は豹変、
瞬く間に自分からパジャマを脱ぎ捨てると、翔太のも剥いでしまう。
素っ裸の状態で早く異物を見たさに蛍光燈を点けた。
 「・・、あわわわ~何々あんた~」ドスンと尻もちを着いたまま
自分に身体を両手で後ろに仰け反る体を支える。
そうして荒い息使いは志津香な部屋の中、互いに聞こえた。
「あんた・・」「良いぞ総て沙織さんの物だ、良いか」
「良いかといんさるん、なんでわるかろうはずがないけ~、なんで早く
知らせてくれんかったん」「ええ~・・」「もうバカバカ~」
今度はしがみついて翔太の胸を叩いた。
 「此れから宜しくね、無理は言わないからね」「・・」
「沙織さんの物だけ~、好きにしんさいや」
「嫌や、してして、あんた凄いがね、何で此れどうしたん、ううんそこは
ええけ~、はやく入れちゃんさいや」「え・・」「もう早く~」
「愛撫する」「後で先に覚えて置きたい記念日じゃ、入れて~」
とんでもない変わりように翔太は面食らった。
 言われるままに少し沙織の股座に顔を埋めた、すると反応が半端じゃ無い、
股座で動く口と舌は絶妙この上無い動き方、沙織は其れだけで狂う、
そう応えるしか無い程最高、此れが有ったんだと泣くほど嬉しかった。
事が進むが沙織は気が狂うほど愛撫で踊らされ続ける。其処には既に今までの
沙織の姿は垣間見れない、見れるのは美しい乳房が狂喜乱舞に踊る姿、
腰は括れねじれゆがみ吠える声は尋常じゃ無い、其れほど沙織は狂い手繰る。
 漸く念願の物が沙織の股座に向かい来た、心で来た来た来るよきんさると
思いつつ脚に力が入る。
そうして・・、・・、ズズズリ~ズズンと物が減り込んで来る、
しかもゆっくりゆっくりと味わえる遅さに沙織は腰を持ち上げ、
上で震え歓喜歓喜、凄い来た来た来たが~と叫んでしまう。
だが、その声を境に沙織は翔太の動きのまま合わせようと懸命、
合わせる方がより一段と歓喜が増してくる。
そうなるともう沙織は、髪振り乱しこの世の最期かと思うほど泣き叫んで
迎え撃つ。
 翔太は最高、待った分利子がついて来た。
抱合う形も変えて、受ける沙織の喜ぶ声聞きたさに翔太は奮闘、
突き入れされる時は口を大きく開いて絶叫、翔太の腰が引くと迎え上がる
沙織の腰、とんでもなく早く動くリズムを覚えてしまう。
 其処から何度も飛ぶ~、落ちるよ~とのたうち廻り、痙攣三昧の連続、
流石に凄く気持ちが良い穴内浸る棒が喜汁を出したがって来た。
 なんと早い事か、翔太には珍しいほどの速さで頂点まっしぐら、
遂に歓喜の雄叫びを二人は同時に発し、受ける沙織の体はすさまじい痙攣、
上の翔太を跳ねる様にバタンどすんと跳ねていた。
 時間は翔太らしくない時間、三十分で果ててしまい、最高な位置で放出。
横たえ互いに天井を見詰め感慨無量、沙織は今まで一番上り詰めた時間、
 「あんた、凄かった、凄い凄い」
「未だだぞ、これくらいで満足ならもう抱かんぞ」「ええ、未だ有るん」
「ああ、益々良くなるぞ、沙織さんの体・・」
「嘘、此れ以上有るん、信じられんがね」
「沙織さんの体はこれくらいじゃない、良くなるよ」「あんた~・・」
縋りついたのが地獄の登竜門、其処から卑猥な音の連鎖、
「往くが~嫌だ又だ~あんた往く往く往くうううう~~」
 次第に恥も外聞も欠片も無い、沙織は壊れて往った。

                つづく・・・・。






















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・57》

 夜中十一時、漸く散会、酒と話に興奮しまくり、仲間は又も幸子さんの
車で送られる。
残される二人、此処は沙織さんの実家、今は総て翔太の物に為っているが、
未だに何もかもが以前のままだった。
 互いに少し戸惑う、二人きりは旅で経験はしているが今は如何、此処は
里の家、特に沙織は気が重い。
「お風呂如何かな・・」「良いわ支度で来ているし、でも汚いし」
「おう、何じゃ其処そう言わんでくれんさいや、今は僕の家じゃろうが」
「ああ、そうだわ、御免なさいね」
「あはっ冗談じゃ、そうだ先にお参りせんと拙いぞ」「何処にいきんさる」
「あんたも来て」「え・・」家の中で手を引っ張られ沙織は訝る。
「ええ、此処は仏間よ」「そうだ、先祖様にお願いする、あんたも座って」
 長い間手を合わせる翔太、横で同じ姿でも沙織は少々戸惑っていた。
「良し、此れで良い、今夜から僕は此処の家の主に為る、良いよね」
「え、其れは決めた事と、総て書類も済んでいるし」「じゃ、主か」
「そうなるよね」「そうか、じゃ主に為るね」「・・」
何が言いたいのか沙織には理解出来ていなかった。
 翔太は風呂にと向かう、其れは自然な動き、沙織は後片づけをしながら
翔太さんの主の言葉が気に為る。
意味は深いのかそれとも当たり前なのか、此れから如何なるのか、未だに沙織
のいる位置は不安定のまま、娘が世話になって居る事は確かだ、じゃ親の自分
は如何したら良いのかとさい悩まされていた。
 思えば大阪の小百合さん、落合の菜摘さん親子、其れに今度仕事をされる
親子、少し聞いている有馬温泉の旅館の女将さん、なんと数えれば多く居た、
其れだから悩んでいるのだ。
 そんな時、「沙織さん来て~」翔太に呼ばれた。
呼ぶ場所は風呂場、沙織は急いで向かう。
「何か・・」「悪いが入って来てくれんさいや」
「何か足りないものでもあるん」「ある」「なあに・・」
「沙織さん僕の背中洗ってくれんさい」「えっ・・」
一瞬、脱衣場で立って話をしていた沙織が体を硬直させた。
「無理ならええけ~」「・・」「忘れてくれんさい、我儘ゆうて御免」
「・・」そう言われているのに返事が出来ない。
「もう良いです、寒いから帰って・・」「・・」
言われて沙織は言葉を失いその場を立ち去った。
 「・・」無言で炬燵に入り、頭を炬燵の台の上に落とし肩が震える。
先ほど考えていた事が現実に為ろうとした時かと思えた。
だが心と体が同じ考えとは違う、動けなかったのだ、後悔するが、
其処もそうかとは言い切れない、其れほど支離滅裂な今の沙織の心境だ。
子供じゃ無いし、言われるままに動けば後は悩みなど要らん筈、
だが現実脱衣場から逃げ出している。
これからの事を思うとやり切れない、こんな苦しい思いをするならいっそ
野田の爺様の囲い女にでもなった方が良かったのか、其処まで考えた。
だが、その思いは一瞬に消える、今は有ろう事か娘が大阪で夢のある道を
歩もうとしている矢先、母親の自分がこんな事で悩んで進めないとは歯痒い
面も有る。
最後は女、女でも沙織はあの翔太さんが関係する女性達とは一緒じゃないと
思いたかった。
 其処に風呂から上がった翔太さんが炬燵に入られ、無言、そうしてテレビを
点けられるが真夜中、こんな田舎では遅くまでは無いし、
有のはショッピング番組だけ、翔太さんはテレビを消すと寝床にと向かわれる。
 「あ、一枚か、仕方ないな」独り言を言いつつ翔太は布団にもぐり込んだ。
最初の夜、二人の家では互いに虚しさがこみ上げる仲だった。
 沙織も然り、風呂に入ると自分が寝起きする納戸に向かう、
布団の中に入り込むが、目はギラギラとし、うす暗い天井を睨んでいた。
何でアソコで浴室に入れなかった、入れば事は簡単だったのか其れとも・・。
自問自答するが答えはどちらとも茨な道かと思え出す。
(如何し様このままじゃいけん、何とかせんと拙いわ・・)
考えるが何が良いのか、従うほうが気楽なのかそれ以外何か有るんだろうか、
と長い時間眠れないでいた。
【何さ小娘じゃ在るまいし、子供の為も有るぞ、お前一人ではいきては行けん、
娘の為にも此処は我を張らずにのう】急に幸子さんの声と顔が浮かんだ。
(そうか、其れなのね、私は一人の女としては考えて居なかった、此れからの
事も有る、あの人に縋るしか沙織は立つ場所が無くなっていたと知らされた。
 漸く自分の居場所が此処しかないと知る、今まではそうじゃ無かった、
娘と此処を出ようとしていたのだ。
今は如何か、くどくどと悩んでいたのが馬鹿みたい、
今は進む道は一つしかないと知らされる。
 沙織はゆっくりと立ち上がると納戸から出て行く姿が暗闇の中で
辛うじて見えた。

              つづく・・・・。

















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・56》

 二月十二日、翔太と沙織は漸く里にと戻って来た。
群馬で四日間滞在し、本当に何も知らなかった部分が少し垣間見れて来た。
何とか其れを里でと思い向かったが、見学する度に本腰を入れて行かないと
思い知らされる。
 一方沙織さんと旅をする中で其処は手応えより、益々素晴らしい女性だと
知る事になっていた。
 終えてから足を延ばして、初めての鬼怒川温泉、其処で二日滞在するが、
何とも言えない程最高、湯もだが、其処に同行された沙織さん。
本当になんといえば良いのか例えようが無い程素晴らしい女性、
長野と群馬を見学した後、沙織さんも少しはその気に為られたのか、
動画を何度も見直して見学した場所を懐かしく思うのか、それとも何か有るのか、
夕食を食べ終えた後でも釘付け、其れを見る翔太は苦笑いするだけだった。
其処でも翔太は異変を感じる、なんと翔太らしさが其処には無いと思えた。
永い間一緒に旅しているが、其処で何も二人の関係は起こらない、
本当に起こっていなかった。
帰り道で大阪の樟葉に寄るが、其れは小百合さんも感じている。
一番は、娘の玲奈、母に何も起こらなかったことが直ぐに判る、
翔太さんに縋身付いていただろうと想像していたが、其処は無いと思える。
恵も、其処は薄々と知る、なぜと思うが此ればかりは二人の関係の中の事、
知りたいが如何しても其処には話しが向かない、樟葉の家では沙織さんが
撮って来た動画を食い入るように見ているだけ、
話も今回向かった先の出来事だけなのだ。
三者三様の思いだが、皆何事も二人の間で怒っていない事は見えていたのだ。
 里に到着すると、早くも幸子が来て其処を一番気にする、此処での仕事関係
で見学に行った事は判るが、幸子は男女の関係がどうなったかを知りたくて、
帰りを待って居たのだった。
 だが、その事を確かめる間でも無い、男女で何か起これば態度が変わる筈、
其処を見極めるが何もないと思い知る。
「戯けじゃが、もう翔太・・」独り言を言いながら幸子は諦めと、
これから先の事を思うと遣る瀬無い思いがこみ上げる。
しかし、里で帰りを待つ翔太の仲間は其処は考えていないから、戻ると集り、
沙織が撮って来た動画を真剣に見ている。
その間、何時もの宴会支度、幸子と沙織が台所,居間では翔太を捕まえ質問
攻め、其処には里の若者の気が変化して居る事に翔太は驚かされた。
本が届くと、なんと毎晩この家に夜集り読書会、そうして疑問な事を聞合い、
メモを取っていたと知らされた。
だから動画で見る事に感動や驚きや、そうして何とかなりそうと思いつつ、
皆は宴会などそっちのけで何度も動画を見直していた。
 夜遅く宴会が始まる、其処でも群馬の事が話題だった。
「じゃ、此処から三人行ってくれんか」「三人か、何で一人余るじゃないか」
「え・・」「そうだろう、誰かひとり残されるぞ、其れは不公平じゃろう、
此れからの事だ、其れは行けんけ、翔太何とかこの四人を・・」
「成程な、そうか、じゃじゃ四人で行けるんか」
「おうよ、今は暇じゃが、絶対皆で行きたいぞ」正之が叫ぶ。
「沙織さん、如何しようか、先方には三人と言ったが」
「其処は電話すれば何とかなると思うけど・・」
「じゃ悪いが電話してくれんか」「良いわ、いまするのね」
沙織は電話をし滞在のお礼を言い本題に入る。
 その電話が長いから皆心配して静か、電話が終わり、沙織が皆の所に戻る。
「あのね、頼んでいた家は一人だけにしてと、意味は翔太さんがご存知だと
いんさる。そんでね、後三人は知り合いの家にと言いんさる。其処は今から
頼むけど心配ない任せてと」「え、では頼んでいた家一人か・・」
「翔太さんならご存知といんさったがね」
「・・、ああ~そうか其処か、あはっ、なんと美咲さん感がえんさったな、
良いぞ其れなら嫌われているんじゃないし、なら電話しんさい其れで頼むと」
「すぐに折り返しある、待とう」沙織さんがそう言う。
「おい、なんか都合が悪いんか・・」正之が聞いた。
「待ちんさい、電話が有ると僕が変わり聞いてみるけ~、僕が思う事が
当たっているなら良いけど」「何じゃ・・」
「まてや、後じゃ飲もう」外は粉雪が舞い落ちて来た。
 一時間後、座は宴会の真っ最中、其処に電話が来た、最初に沙織が出て
聞いていたが、直ぐに翔太を手招き、向かうと電話を交代する。
沙織が居間に戻り頷いた、其れを見て皆は少し安堵する。
 暫くして、翔太が居間に戻る、すると皆が動きを止め翔太を見た。
「如何・・」「みんな引受先が決まったぞ」「え、そうかじゃ行けるんか」
「ああ、皆行けるが、でも遊びじゃ無いぞ」「期間は・・」
「所長に任せている、半月以上は頑張りんさい、アソコは良いぞ」
「本当か・・」雅満が声を出した。
「それでみんな習う部門は決めたのか・・」「え、未だだが・・」
「おいおい、其処が肝心じゃろうが、酒など飲んでいる暇が無いぞ、
今動画見たろうが習う事は多い、部署を決めて向かえ」
「え、じゃ」「子供じゃ無いんだ、自分がしたい部署は何処か見たろうが、
向かって何処でも習うと言うような不細工な事はしんさんなや」「・・」
「では正之は何が其処で習いたい」「うん、見るとキノコの育成がしたい」
「じゃ雅満は・・」「培養じゃ」「澄人は・・」「俺は野田先生がしたい
といんさった、菌床が習いたい」「良いぞ、じゃ浩二は・・」
「何が残ったんか、習うこと未だ有るんか・・」「有る・・」
「何・・」「お前は建築科だったな」「そうだが・・」
「じゃ設備総てじゃ、建物も含むぞ、其処は大変だぞ」
「ええ、じゃ俺は設備担当か」「そうなるが出来るか・・」
「・・、任せ、頑張る」其れで皆とりあえず分担は決まりそうだ。

            つづく・・・・。

























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・55》

 思いがけない楽しさがこの家には有った、其れは女の子の所為、
最高におませで可愛い、翔太を相手に遊ぶ姿はまるで親子、家の中では主役
の存在、母の美咲さんが大笑いされる中、婆ちゃんと呼ばれるのが可愛そう
な年だが孫にしてみれば当り雨の事、婆様が若い、名前は咲子、
その人があのキノコクラブに勤務されているのだ。
 朝早く、翔太は起こされおじちゃんと幼稚園に組んだと駄々をこねる。
仕方なしで美咲さんと三人で幼稚園に車で出かける。
「なんとのう、あんなの初めてだわ」「可愛いし翔太さんなつかれんさった」
「そうだな、あの人人は良いね」「良いと申しますか得体が知れんけ~」
「なんで、見た通りじゃろうね」「ええ、そうなんですけどね、中身が大変」
意味深な言い方しかできない沙織だった。
 翔太が戻ると、今度は咲子さんと沙織とで軽で目的の場所にと向かう。
時間より早めに向かうが、既に大勢の人が出勤されている。
普通の姿だが、社内では白衣に着替えられる、聞くと家に持ち帰り択洗濯は
出来ないと聞かされる。
総て、此処で着る白衣は専門のランドリ-が受け持つと言われた。
 所長はなかなかの人物で此処を興されたのは父親だと聞いた。
既に清美さんから話を聞かれているので行動は早い、少し待たされたが、
其れは考える時間に充分、所長の案内で工場内を見学、許される場所は撮影、
話を聞きながらメモと沙織と翔太は忙しかった。
 キノコ栽培先に、菌床を作る現場に入る、其処は想像していない光景、
機械も数個見かけるが、一番大きな機機械は高圧殺菌釜、其処で殺菌された
培地に種菌を植え付ける、其れがブロックにして販売される。
此処で使用されるのはブロックでは無くて平たく広い培地に
種菌を植付けると聞いた。
次はその販売されるブロックを充填する工程が見れた。
空気は通すが雑菌は通さない特殊なフイルタ-を見せて頂く、その袋に詰めて
撹拌(広葉樹のオカくずを上に乗せて完成。
此処では大まかに行程が有る、その順序をくまなく観察、
昼に為ると外には出ずに工場内で食事、無論で入りは無菌ゾーン通過が必要。
 昼から事務所で話をする、相手は所長だった。
「一度おやりに為る場所を聞かせてくれないかね」翔太は返事し話を始める。
 「ええ~では既に場所もお決まりなんですね」「はい、必要なら広げます」
「では既に覚悟は有ると」「出来ればここでご教授願えればと来ました」
「土は如何かね」其処も詳しく説明をした。
「では、あの真砂土と赤土とが混ざっていると」
「そうなりますが、此れが何でか昔からキノコが生えて来ています」
「・・」「それで、此処で出来ないかと素人で本を読み漁りましたが、
中々頭に浮かばず、其れで見学に来たんです」
「では今までこんなことはして居ないと」「はい」「・・」
そこで話を切られる。
 途中で人を呼ばれ、その方も参加され翔太の話を聞かれる。
「なんとではあの広島県との県境、其処は確か石見・・」
「ご存知ですか・・」「大学時代研究していると、其処の土地が良いと
聞いてから、伺った事が有りますが、え・と田所っていう地名でした」
「隣ですよ、峠を越えると其処から石見なんです」
「なんと、では所長土地質は最高です。アソコは横穴を掘り貯蔵に使用
されているんです」「真か、では出来るな苦労せずとも其処なら横穴も利用
出来るぞ、最高じゃないか」「はい、そう思いますが、其れが何か」
「其処で栽培をと来て居られる」「なんと、そうでしたか、是非此処からも
出来るだけ相談は乗ります」「え、おいおい所長は誰じゃね」
「ああ、済みません、つい興奮してて・・」笑われた。
 こうして何とか話は続いた、所長は何でも相談してくれと、
最後はそう言われる。
総てこの場は撮影をしている、沙織も感動して手が震える、
映像がぶれないかと思うと尚更震えが止まらなかった。
 夕方咲子さんの家にと戻る。
帰る途中に塩尻で食事しようと沙織と決めていた、其れで家族を連れて
出掛ける事にする。
 聞いたら喜ばれ、孫は回転すしが大好きと言われると、
沙織は直ぐに調べて予約する。
 無論聞いた亜美は手を叩いて喜んでくれる、車で出かけるが今回は翔太の
車だが帰りは酒を飲みたい翔太、沙織が帰りは交代すると言う。
寿司屋では亜美が一番喜ぶ中、大人も酒を酌み交わし、この奇縁に乾杯と
グラスを合わす。
 食事の中頃、翔太が話を変える、「あのう研修に来させるんですが、
何処か泊る場所在りませんかね」「え、じゃ来るの、何人」
「最低三人です」「うちじゃ無理や、部屋が少ないし清美さんの所如何」
「あそこは商売じゃろうが、無理だぞ」
「そっか、ね、その人女性」「いえ、男です、だから難義しているんです」
「年は」「此れ美咲」「良いじゃない聞くだけ」「僕と同年代ですが」
「独身かね・・」「みんなそうですが」
「じゃじゃ雑魚寝出来るなら受ける」
「ええ、美咲さん、本当ですか・・」「雑魚寝よ」
「ハイ、良いですね、沙織さん・・」「良いの、男よ」
「其処が良い、美咲は離婚して戻って、ここ等じゃ男なんていないし使い
もん無い男は居るけどね」「お前、馬鹿か・・」
「うふっ、お母ちゃん其処は考えてい無いけど少しは有るかな」
翔太も笑えた、なんと呆気羅漢とされていると感心する。
 何とかここで良いと承知を頂いた、沙織も安堵の顔を翔太に魅せる。

、           つづく・・・・。












異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・54》

 諏訪湖湖畔のホテルは最高、沙織も感動しっぱなし、
食事もバイキングだが楽しめた。
部屋では何か気まずくも有ったが、翔太の話を聞きながらメモを取る沙織の
姿は真面目、これからする仕事に関われと言われているし、
明日から始まる見学にも胸をときめかせる。
 翌日、九時過ぎにホテルを出るとまた中央道に乗り上げ一路目的地の
塩尻市に向かう。
一時過ぎ現地に到着したが、其処は林業センタ-だった。
現場を見た後、此処は市場調査など必要ないと思える。
思いのほか、変わったことは無い、此処は主にシイタケ栽培で原木から
生えさせる昔からのやり方と、家庭栽培に出来るものがほとんどだった。
少し落胆するが説明を真面目に聞いて回り、沙織はカメラを回し従う。
○半日話を聞きながら、担当者と話をする。
夕方漸く現地を離れ、緊張かお互い多少疲れてしまう。
沙織さんは翔太より疲れた様子、慣れないカメラを持ち廻り、
色々な物を撮りまわっていたからだ。
 「ふ~疲れた・・」「ご苦労様・・」
「ううん、何時も見上げると富士山が見え綺麗、初めて近くで見た」
「そうだな、綺麗だった」「何時まで此処に・・」
「いや、もう見る必要が無いな・・」「え・・」
「だって、里で起こすのは此れじゃない」「え、違うの・・」
「うん、しいたけじゃ何も変わらんぞ」「・・」
「するのは菌床栽培、其れだから明日は群馬に向かう」
其れを黙って沙織は聞いていた。
 その夜は車を走らせ夜中までは知った。
其れで食事をする場所でホテルを聞いて、疲れた体を其処で休める。
沙織は何も言わずに従うが、計画は時々狂うと翔太はぼやく。
そんな気分だから、その夜は互いにか疲れた侭寝る。
 沙織は少し翔太とは思いが違う、其処は有るかなと待つ期待と、
此れからの自分の立ち位置とが悩むもとに為る。
 翌日何とか車で走り、群馬県入り、そうして昼過ぎには沼田市に到着、
昼ご飯を食べ、此処は塩尻とは翔太の顔色が違った。
「此れからは・・」「ああ、近所廻りするぞ」「はい・・」
返事で沙織は緊張する。
キノコで村おこしされている場所にと車は行く。
 「おう~ここ等かな・・」「・・」
車が来た場所は山間、雪が積もり里と何ら変わりがない景色だった。
「翔太さん・・」「うん、ここ等で何か聞こうか・・」
緊張が走り沙織はカメラ持参で車から降りる。
部落に有る雑貨店に翔太は入り其処で聞き込み開始、優しそうなおばさん、
その人に来た理由を翔太は話す。
「ま~そうですか、遠くから来たんね」そう言われる。
話を続けるとおばさんは急に顔が綻ばれる。
そうかね、キノコクラブじゃね」「見たいですが、如何なんでしょうか」
「如何って・・」「規模から働く人から何か聞きたいんで」
「じゃ、クラブに行けば良い」「でも、働く人に会いたいんですが」
「何で・・」そこからおばさんの気質頼りに翔太は本音を話す。
 「ま~じゃあんた達は、話を聞いて出来るかどうかを知りに来たんかね」
「そうなります」「・・、待ってそれじゃ私じゃ無理や、あそうだ清美さん
が良いかな・・、待って電話してみる」なんと親切な人だった。
 連絡して頂き、家を紹介され話を聞けると言われる。
何度も感謝の言葉を言って車でその方の家にと向かう。
 五分走るとその家、古い農家の家だった。
玄関で挨拶をし、直ぐに部屋に上がらせてもらう。
「そうかね、仕事の中身は会社に行けば聞けるけど、其れじゃ無いのね」
そう言われ頷いた。
「そう、ここ等じゃ三十人くらい其処で働いている、もう永い間世話に
なっている。そりゃ~不満は有ろうが私らは農家、それ以外働く場所など
ない、あの会社は此処で仕事を作って頂いた」そう話を始められる。
「中身は色々な仕事が有るが、一番は消毒じゃ、私らは会社に入ると、
着替え、外から菌を持ち込まない様に注意、其れが口やかましい程言われ
ている。それ以外は何も気には為らんが、給料は知れている私はパ-ト
だからね」お茶を飲みながら翔太と沙織は話を聞いているが、
承諾を頂きカメラは回す。
「それでね、キノコでも此処では菌床を主に生産、全国での家庭栽培用の
ブロック造りが主なの・・」「え、では・・」
「ううん、品物は其れだけじゃ無いし、なめたけイリンギなど多くの物を
作っている。其れは見学されたら判るし、後は如何かなお年寄りが多く
働ける事かな」「では・・」「ええ、ここ等じゃ有難い事」
「其処をしたいんです」「成程、良事じゃない、此処と地域が離れているし
これをしたい大義が其処なら清美は賛成ですけど」そう言われる。
 此処で永い間世間話と共に色々な話が出来た。
特に女性同士の沙織さんは直ぐに話の中には居られ、メモとカメラで忙しい。
「あ、もうこんな時間、そうだ仕事終える仲間がもう帰る頃、呼ぼうね」
返事を待たずに電話をされる。
 三十分後、部屋は女性で一杯、田舎は何処でも繋がりが強い、
反対に仲間割れすると無残、良いにつけ悪いにつけ此れは仕方が無い事と
思える動き廻る手間が省ける。
二時間、話を聞いていると知らずに酒が出て来る、其処で今度は宴会騒ぎ、
雪の中ではこんな集りが良いのか、座は賑やかになる。
 「ま~こんな時間。翔太さん・・」「え、しまった、お暇仕様」
明日会社に伺いますと告げると、「良いわ、所長には話を通しておくね」
清美さんにそう言われる。
 「良い方ね」「ああ、最高な人に会えたね」
そうして、二人はまともな宿には行けそうもない、車に乗り込んだ時、
窓を叩かれる。
「あんたら、此れから、泊る所行くのか・・」
「え、其れが決めていないから、こんな夜中に為ろうとは・・」
「そうか、沼田の町までは相当あるよ」「そうですか、でも仕方ないし」
「じゃ、内に来なさい」「ええ~其れは・・」
「飯は良いだろう、寝るだけなら寝れるが」「おばさん悪いが」
「なあに良いよ、明日私は休みだし、清美ちゃんが会社には通してくれる、
汚いが良いか」「え、其処は、良いのですか迷惑かけるし」
「構わん、じゃ車に付いて来て・・」なんとそう誘われた。
 「ねね、優しい人ね」「良いのかな・・」
「良いじゃない、此れから此処と繋がりが出来るなら良いと思うけど」
「なんとそうじゃね」沙織に言われて気が付いた。
 五分後、相手の家に到着、此処は昔ながらの家、入れと言われ玄関、
「お母ちゃんお帰り、えお客様」「そう、風呂沸かせ」「うん・・」
なんと出迎えたのは此処の娘か、翔太も沙織も挨拶を終えると・・、
「誰・・」「おう~可愛い女の子、お邪魔しますね」
「お邪魔って、お母ちゃん」
「良いからあんたはスト-ブの傍に誘いなさい」
「は~い、来て」なんと可愛い女の子に誘われた。
 和やかな雰囲気、様子がようやく見えた。
此処の住人は三人、叔母さんと娘とその娘の女の子だった。

                つづく・・・・。




























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・53》

 二月四日、節分のバカ騒ぎを樟葉の家でし、少し疲れた体で沙織さんを
乗せた車が樟葉を離れた。
「あんた・・」「うん、御免な・・」
「ううん、夕べ玲奈と寝てて話したんよ、其れで娘の考えも聞かされた、
沙織は何か考え違いしていた」「何で・・」
「だってどうせ体を求めるだろうと其れは覚悟していた」「「で・・」
「ええ、でって、あのね私は女よ、どうせ里じゃ体売りんさったと噂が出て
居る筈」「それで・・」「・・」呆れた顔で翔太の横顔を見られる。
「じゃさ、どうせならそうです、其れが悪いのかというような姿で暮らせば
いいじゃんか」「ええ~あんた」
「だって、どうせそう思われるなら逆らっても里じゃ変わらんと思うよ。
沙織さんは綺麗だしな、其れにあの髭爺様の事も僕は里で聞いているし」
「・・」「じゃ、そうよと言えるようになりんさいや、たとえ僕と
そんな関係が無くても其処は有る様にすれば、息がし易い、其れに今度の
仕事は考えれば僕が田舎で足止めされたのは、少なからずあんた達親子が
関係する」「え・・」
「そうなろうがね、事実そうだ、家や田畑を引き受けたんだぞ」
「そうなるけど・・」「なな、此れからは胸を張り歩こうよ、聞いた
通り僕は獣じゃ、でも獣でも関係する女性は尽くす、何か必要なら出来る
だけする」「・・」「立位置と考える、この思いは押売りだけどね」
「押し売り」「あ、帰りに連れて行くけど里に来んさった菜摘さん」
「あ、綺麗な人ね」「それと今あんたが居る家の小百合さん・・」
「聞いた・・」「え、聞かれたんか」
「ええ、付き合うなら隠し事は嫌と言われてね」
「なんと、そうか其れ早くいんさいや」「ええ・・」
「もうそうかじゃ流は理解出来ているよね」「流れ・・」
「ああ、僕は仕事を作るだけ、後は関わる人が頑張って欲しい」
「ええ、意味が判らんがね、仕事を作るだけ」
「そうだよ、大阪の会社、岡山の落合の奥の谷、里でも仕事もそう」
「じゃ、里には腰を落ち着かせないんかね」
「出来そうも無いが、其処は叔母と沙織さんと雅美さんに任せるつもり」
「え~聞いていないがね」「今聞かせたろう」「あんた~・・」
「おい、運転中だぞ」「御免なさい驚いて、でもそのお話本当なの」
「ああ、僕は身軽で悪さして歩きたいんだ」「悪さ、あ~女性かね」
「其処も有るけどね」「嫌だ、其処だけでしょうが」「言えるな」
「馬鹿ね・・」そう言われる。
 名神高速の京都東口から車は乗り入れそれから東名高速を走り、
一宮ジャンクションから中央道にと走る。
「お腹空かないか・・」「多少、何か食べます」
「如何するかな、サ‐ビスエリアで食べるか」
「何処でも良い急ぎなの」「そうじゃ無いけど一宮で電気屋で買物」
「あ、カメラね」「そう、良いか」「良いですよ、従いますから・・」
「そう決めたら走ろう」
 車は快適に走る、大阪の樟葉の家を出てから三時間半、
車は愛知県の一宮インタ-を降りた。
其処で最初に家電店に入り、店員に説明し器具を買い求めるが、
其処で説明は沙織さんが受けるようになる。
「大変、難しそう」「簡単じゃ写す物にレンズを向けるとピントが揃う、
後は回すだけ声も拾う」「だけど・・」「良いわ、現場で教える」
「お腹何か入れようか」「うん・・」
国道筋の電化店を出ると直ぐ近くに色んな店が並ぶ、其れも大型店、
その中のしゃぶしゃぶ木曽路にと向かった。
 其処でしゃぶしゃぶ鍋を二人はつつく、沙織さんだけビ‐ルを進めて
美味しいと食べてくれる。
「え、もうこんな時間か」腕時計は午後二時半を指していた。
「如何する、先に向かい走るか」「え・・」
「ここ等で一休みして向かうかどちらにします」
「任せるけど、予定は何日考えているん」
「わからん、先方次第だし、調査も要る」「そうなるよね」
「行き当たりばったりで進もうか」「疲れていない」「未だ良いよ」
頷かれるから車を高速に乗り入れる。
 岐阜を過ぎて関、そうして中津川まで来ていた。
「ま~綺麗、田舎思い出すけ~」「あ、雪がそうか都会じゃないからな、
でもここ等は里みたいにドカ雪は無いね」「地形かね」
「そう、此れから向かう長野県は大きく見ればでかい盆地、北側に高い山々
が聳えているしな、長野までは雪が多くは流れこんが」
「成程ね、でも山々が綺麗よ」「それが後一時間すれば、最高だぞ」
「何で・・」「夕日」「あ~里で見ているわ、そうか陽が真っ白い物
を赤く染める」「そうじゃが」「なんと、じゃ長野に着くまで見れるんね」
「ああ、そうだ、勉強じゃ、カメラ窓から外を写してみんさい」
「そうね、良いの」「良いが均しじゃが」
そう言われて沙織は後ろの席に狭い中移動、荷物を解きカメラを取り出し、
「使えるかな・・」「あのね、僕に聞きんさるな、説明書で学んで
何処でも良いから写しててよ」「はい、楽しい」
窓にカメラを向けると覗かれる。
「ま~此処に映像が出る、なんと」「写す物が如何見えるかが分かるね」
「そうね」なんと快適な走りと共に、あまり擦り切れていない女性、
しかも里では一番綺麗と思える沙織さん、本当に連れて出て正解と思えた。
 流石に冬の陽は早く落ちる、諏訪に入る頃は既に暗闇に等しい、
翔太はこのまま走ると現地近くには午後七時過ぎに為ると考えた。
「え・・、何これ・・」「ああ、諏訪湖」
「え、湖なの、でもなんか光っておりんさる」
「え、ああ~其れは氷と思うけど」「ええ~じゃじゃ、湖が・・」
「総てかどうか、でも今年は寒いからそうかも」「え、でかいじゃない」
「そう、綺麗な湖だぞ」「見たい」
「そうか降りようか、このまま走ると中途半端じゃ」「・・」
「降りようか・・」「うん」返事を聞いて直ぐにインタ-から降りた。
「旅館が良いかホテルか」「此処はどっちが良いの」
「如何かな、あまり知らんが、聞こうか」「え、誰に」「近所じゃ、
待ちんさい何か見つける」車は国道を走る。
「あ、ガソリンスタンド、良いぞ行く」
其処でガソリンを入れる序に話を聞いた。
「有る、湖の傍が良いだろう、上から眺めるか横から眺めるかどっち」
「ええ、意味が」「ホテルなら上の階から湖が見れるし、旅館なら横から
見えるし出て歩ける、どっち」「あんたはどっちよ」「どっちでも良いけ」
「うふっ、どっちの廻しかね」笑われた。
 「ねね、贅沢言って良い」「良いよ」
「じゃ浴衣来て食事、その後外に出ても良いし、露天風呂は無いよね」
「此処じゃ無理じゃろう、明日はそんな場所でも泊ろうか」
「え、出来るの」「ああ、沙織さんとの記念旅行じゃが、良いぞ」
「あ~あんた・・」「良し、じゃ今夜はホテル明日は旅館でどうだ、
山間が良いね」「素敵、同行します」「畏まりました」
「馬鹿ね」気まりだった。
 諏訪湖の畔のホテルに泊まれた、今は観光客が多いいが、節分開けの今、
上の階が取れた。
夕食はバイキング料理、風呂に入り二階の広いレストランで食事する。
(良いぞ、此処まっでは予想以上だ、此れからが大事だぞ)
自分に言い聞かせながらワインを二人で飲んだ。

             つづく・・・・。

























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・52》

 叔母に後を託して翔太は旅姿、「お前・・」
「あ、本が来たら皆に渡してくれんさいや」「お前何処に行く」
「ああ、この事業の視察と今後の協力を出来たら頼みたい場所が有る」
「え、日本か・・」「うん、長野県と群馬県、其処に行く」
「え、お前大層な事じゃがね」「まだ先が見えんから見て来たい」
「・・」翔太の行動的な姿に見惚れる。
 昼前、車で里を出る、(く~そうか其処が有ったな、市場調査もしないと
いけんが、忙しいぞ・・)
 大朝から高速道に乗り、中国道に入り途中の落合に降りる。
急いで落合の家に駆け込んだ。
驚く相手に直ぐに話を始めてしまう。
 「ええ~あんた、真か、それ出来るんかね」
「ああ、設備さえ整えば後は簡単、菌床ブロックも出来るし、其処は高校の
先生が遣らせてくれといんさる、後は横穴掘りじゃが」
「ええ~あんた凄いがね、じゃ里も何とか出来るね」
「冴香、いいや菜摘さんあんた達に会えんかったら今は無いが、
あのままゲ-ム会社で居たがね」
「そうだけど、そのままがええんか今が良いのか、私らは今がええけど」
「僕もじゃ・・」コ-ヒ-を飲みながら一応の話は終えると、
其処から此処の動きを二人から聞いていた。
 その夜は其処で泊り、光江さんも来て話を聞かれる、其の後は何時も通り、
気が高ぶる翔太相手は大変、今じゃ冴香はお腹を注意するから無茶は出来ない、
其処であの上田さん親子が呼ばれる。
とんでもない家の中、のたうち善がり暴れられる親子、見事な受け身の姿に
流石に冴香は呆れる。
そんな事はお構いなし、此れからの歩きのスピ-ドを此処で得て進もうと思う
から翔太の挑み方は惨い、二度目の体を預ける親子は凄まじい攻撃を親子で
受け止めてくれていた。
 漸く、家の中が静かに為る頃は既に午前二時過ぎ、冴香の隣で翔太は高鼾、
其れを横たえ見る冴香は既に菩薩のような顔、義理の母親の菜摘も感動。
 昼前に起きると、翔太は帰りに寄ると告げるともう家には居ない、
呆れるほどの早足、送る上田親子と菜摘、冴香がお腹を擦り手を振った。
 夕方、何とか本当に久し振りの大阪の樟葉に到着、知らせていないから、
迎えた小百合は腰を抜かすほど驚き喜んでしまう。
「ま~おいででしたか・・」「お~何と見違えるが綺麗になりんさったな」
「嫌ですよ」其処に翔太の里の沙織さんが居られる。
娘の大阪行きに同行されている。
「聞きたいが今如何なん・・」「え、明日には電話しようと恵さんが」
「え、じゃ何とかなりそうなんか・・」
「ええ、あべのに有る学校に入れそうなの」
「おう~良いぞ其れは良かったが・・」
「あんた急ぎか、なんか落着かない姿やん」「判るか、今は大変なんじゃ」
「え、何か有ったん・・」「大ありでな、今行く途中」
「行く何処に・・」「待って、喉が・・」
急いで沙織がビ-ルを持ってくる。
「く~うめ~」「あんた、何かを聞かせてよう」
「マテ、途中で恵に電話している、すぐ戻るそうじゃが小百合さん済まん、
お腹が空いている」「じゃお寿司かね」「良いね、此処の双葉寿司最高」
「はいはい」以前とは立場が違う二人、小百合は既に翔太を受け入れて
しまっている身、其処は恵みも承知の関係、今回の落合の仕事も一口
乗っているのだ。
 一時間後恵が戻ると居間では翔太の話が始まった。
「え~お兄ちゃん、其れって凄いじゃないね、そうかお年寄りの動く場所ね、
良いじゃない力仕事では無いし、其れ良いかも」
「だろう、だがな、思いついたが中身がさっぱり、其れでな里から出たんは、
其れを遣られている会社や組合が長野県と群馬県に有るんだ、其処を視察
しようと出て来たんだ」「そうね、其れは良い考え、先方には連絡したん」
「ううん、まだだ、でもしようとは思う」「それが先じゃないの」
「そうかな・・」「ええ~お兄ちゃん」
「あのな、待ち構えられてても困る、其れで先に向かい、近所から話を聞いた
後でと考えていたんだが、拙いか」「何で聞くん・・」
「地元で如何思われているのか、其処で働く人は如何なのか、しかもその品物
が捌けているのか、働く人の給金は如何なのか・・」
「向かう先の会社でも聞けるやんか・・」
「其処は会社側の思いだけだ、僕が知りたいのは本音で如何思われ、どれだけ
の人が関り働かれているかが知りたいんだ」「なんと、じゃ其処」
「ああ、事業はソコソコで良い、でも働く人の本音を聞きたい」
「ま、あんた・・」「小百合さん如何思いんさる」
「ええ、素敵よ、其処が肝心じゃね、あんたがしたい事は総て其処よね」
「有難う」「なあんだ、抱かれたらそうなるん」「おいおい、恵」
「良いわ、私は未だですよ」すねる姿に小百合と翔太は笑うが、
其処に居る沙織は笑えなかった。
「え、玲奈ちゃんは何処・・」「気に為るんね」
「おいおい、おらんのか」「もうすぐ戻る、二日前から大阪探索」
「た、探索・・」「田舎から出たから後れを取らない様にとね」
「一人でか危ないぞ」「ええ、お兄ちゃん」
「当たり前だろうが、恵」
「はいはい、其処はぬかりありまへん、加藤さんが案内役」
「え、加藤、じゃ陽菜ちゃんか」
「そう、年も近いし、デザイン関係には興味ある子だし」
「そうか、会社ではデザイン担当じゃが」「だから・・」
「え、じゃデザインって衣服じゃ無いんか」「、其れを考えさせるため」
「意味が判らん」「其処なのよ、玲奈ちゃん会社に連れて行った」
「うん、其れで・・」「感動されて、衣服よりこっちとが良いとデザイン
でもこっちで学びたいと・・」「おいおい、良いのか其れ」
「良いわ、あべのはPC技術専門学校」
「ええ~何とお前そう進めたんじゃないだろうな」
「無い無い、其処は何度も聞いたし、高校で多少PC弄っていると聞いた」
「なんとそうか、お母さん如何・・」
「え、私かね、其処は聞くと将来はそのほうが良いと思える、浮き沈みが
激しい世界より、ジックリ研究を重ねて、いろんな分野で其処は伸ばせる
と聞いた」「それはそうだけど・・」
「貴方、其処は小百合も立ち合い話し合った、心配ないわ、玲奈ちゃん、
考えが確りしているし大丈夫」「そうか、其れなら良いが玲奈・・」
「もうすぐ戻るよ」翔太は其処は気が付かなかった、
てっきりデザインは衣服関係だと思っていたのだ。
 話をしている間に、其の娘が戻り、翔太を見つけて抱き付いて有難うと
言ってくれる。
「聞いたが、良いのか其れで・・」
「はい、絶対良い、勉強する恵姉ちゃんが居りんさるから家でも出来る、
最高、わくわくしているんよ」「そうかじゃ何も言わんな」
「うん、最高翔太さん素敵」「はいはい・・」「え~・・」
身を透かされたまま、呆れ顔、其れを皆が見て大笑いする。
 寿司が来て、其処でも大賑わいだった。
「あのう、沙織さん、お願いが有るんだけど」「何でしょう」
「此れから旅に同行してくれませんか・・」「え、同行ですの・・」
「はい、自分一人では何とも行かない事が有る、ビデオ撮影と録音を頼みたい」
「え・・」「あ~そうか、なんとお兄ちゃん其れが肝心じゃね、
戻り説明するにもそれが有ると良いがね」「だろう、お願いできます」
「え、其処は・・」「あのね、何よ勿体ぶってから、私ら親子はお兄ちゃんに
逆らえないし、そんな気持ち更々無いけ~ね、一つ返事で受けてよ」
「お前・・」「何よ、子供じゃあるまいし、男と旅が心配なんか」
「阿呆、何いんさる、従うにも間が要るのよ、既に何事にも従う気が有る、
今度は里の事じゃろうが断る事もせん、お前な・・」
「良いわ、了解、お兄ちゃん聞いたでしょう、母を宜しくこき使って下さい」
「おう、こき使うぞ」「貴方・・」
母が恨めしそうな姿にまたも皆が大笑いする。
(上手い事嵌めたね、お兄ちゃん・・)恵が首を窄めて翔太を見る。

          つづく・・・・。


















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・51》

 部屋で寝ながら本を読んでいた。
「あ・あ・ああ~じゃじゃ、そうじゃが、なんとのう、其処だ~」
「え、どが~したんじゃ」「え、ああ~思い出したんだ、調べるわ」
「何・・」未だ其処に雅美さんも居た。
 「此れだ~、出たぞ~」「何が出たん」
「説明は後にして、これだぞ此れこれ・・」
翔太が叫ぶ声が半端じゃ無いから幸子と雅美はその姿見て固まる。
「叔母さん、今夜会合するエサ有るかな・・」「此処でするんか」
「うん、皆を呼ぶ、そうだ雅美さんも来んさい」「え、良いの」
「ああ、此れからの事じゃ都合がええけ、あんたも仲間に入りんさいや」
「翔太君、良いの」「ああ、後に賑やかでええけ叔母さんも居りんさい」
「あはっ、雅美や、賄じゃぞ」「なあんだ、其処かね、良いわ手伝うし」
そう決まる。
 其処からPCを覗いてメモ、本当に何かに取りつかれた様に画面を見ながら
メモを取る。
夕方まで続いた既に連絡しているから、皆が顔を揃える時刻だった。
 「あんた、何ね・・」「あ、雅美・・、来て・・」
「え・・、あ、アッ・・う~ん駄目よ、あんた~・・」
「キスだけじゃ、楽しいね」「え、ま~呆れた」
唇を咄嗟に盗まれたのだ。
 その夜、同年代の男が五人揃う、無論智樹、雅満、正之、澄人浩二だった。
翔太が酒を飲む前に話を始める、いつの間にか用意が出来て手が空くと、
幸子と雅美が部屋の片隅に座っている。
其処で翔太が長々と知り得た事を皆に話をしてゆく。
「ええ、じゃじゃなんじゃその菌床栽培って・・」
「雅之、其処はシイタケみたいなもんじゃろうが」
「え、しいたけは違うだろう、菌床栽培はエノキやエリンギ関係じゃ」
「おう~雅満凄いぞ、そうなんだ、此処で其処ら総てを網羅して作る」
「作る、出来るんか・・」「そんでなさっき野田先生に電話した」
「なして・・」そこからも翔太の熱弁は終わらない。
 「じゃじゃ、その菌床とやらが出来るんか・・」
「うん、今はな日本でも作れる、既に長野県や群馬県では有名じゃ、
中国地方じゃ未だ其処まで無い、有るのは昔からのシイタケ栽培程度、
年中収穫出来て、育つ期間も少しは違うが、四週間までで収穫できるぞ」
「・・」急な話で雅満だけは理解出来ているが、
後はさっぱり判らん状態。
 「なな、其れを此処で作るんか、じゃ何が要るんだ」
「おまはん達じゃがね、後はお年寄りでも出来るから、好都合」
「何とじゃ、話していたこと総て適うな」
「そうなるが、如何一緒に出来るか・・」
「当たり前だぞ、何でも従うが、金に為るんか」
「為るぞ、栽培を多くすれば潤うがね」翔太の話に漸く皆が乗り気になる。
を 「翔太、其処らで酒・・」「そうだね、飲んで話そうか・・」
料理と酒、其処から宴会と質問、翔太もにわかに勉強した程度、
明日野田先生に会いに行くと告げる。
 其処から、工場や、包装、配送、手配と仕事が有る、皆で相談して配置を
決めようとまで話が進んで行った。
「何で其処に辿り着いたんか・・」
「何で正之、其処だがな、ここ等では昔から貯蔵するために横穴掘っている
じゃ、其れで昔なテレビで見た事が有った。過疎が酷くなり鉄道が廃線、
其処でトンネルがそのまま残っている。其処は酒を寝かせる場所や、キノコ
栽培に使用されているんだ。そんで気が付いて先生に電話したら、凄いぞと
驚かれた、此れは迂闊じゃったが、此処なら出来る、横穴も使えるし、最高
だと、土も良い筈だし調べて会おうと・・」
「何とじゃ野田先生もか・・」
「おう、外すなよ、外されれば化けて出るぞって」其処で皆が大笑いする。
 聞いていた幸子と雅美は手を握り合い感動、そんな仕事なら年寄りでも
出来る、其処が一番幸子は嬉しかった。
「お前、嘘じゃないだろうな」「叔母さん、今までここ等はキノコだらけじゃ
ないか、湿気も有るし、穴はと年中温度がそうは変わらんし好都合だ」
「おい、必ずしろよ」「うん、するけ~」そんな会話を聞いた皆が手を叩く。
「此処に本が有るが此れは僕用、明日にでも本屋に行け、良いな菌床栽培と
言う本だぞ、雅満は原木栽培担当にする、本を買え、無いと取り寄せろ、
いや待て、今からPCで注文するが・・」
そこで皆がテキパキとキ-を叩く翔太を見てまるで手品だと苦笑い。
 終えると、又乾杯、既に皆の顔は紅潮、智樹が感激し翔太の手を握り頑張る
と言う。
座は二時間半、その後智樹の母親が、車で皆を送り届けてくれた。
 「ふ~台風じゃがね、でも翔太、其れ良いかもよ」
「うん、閃くと思いが広がるけ~、先生は何か菌床栽培の実験をされている
友達がいるといんさった、其処も明日聞く」
「そうせい、そんでな遠くても実習で誰か行かせろ」「うん、考えている」
「聞いたかね雅美・・」「感動しっぱなしですけ~、私も外しちゃ嫌よ」
「外すか、さっき契約した」「え、契約・・」「おう~、したんか・・」
「叔母さん、其処は未だじゃが、キスさせてもろうたがね」
「馬鹿、いんさんなや、秘密」
「遅いわ、く~良いぞ、雅美、此れからは翔太の女に為りんさいや」
「向こうが嫌がるし、年だしね、こればっかしは・・」
「阿呆、ここ等じゃ若手じゃろうが胸を張りんさい」
「はらんでも其処出ているけ~ほら~」「阿保じゃが」大笑いする二人。
「良いな、夢が有る事はええけ、ここ等じゃ何もそんな事ないがね、年寄り
でも仕事が出来る事が一番じゃね」女性二人が頷き合いながら手を取り合う。
 (そうか、其処が有ったぞ、出来る必ずするぞ)
心で何度も翔太は自分にそう言い聞かせる。
 朝早く野田先生が家に来られる。
其処から翔太は真剣に話を聞きながらメモをする。
「いや~、誠其処には気が付かなんだが、この地は最高に条件が良いぞ、
来る前に参考に友に聞いたら其処は総てが揃う場所だって、土地も真砂土と
赤土が混ざり、湿気も有る、最高だとさ」「先生・・」
「ああ、菌床栽培は任せてといんさるが」
「じゃ生徒一人送ろうか無論授業料払うし」
「それがな聞くと作業が色々と在るんだ、其処の責任者を作らんと拙いって、
菌は弱いし他の菌が有ると上手く行かん、雑菌や別の種類の菌は邪魔だと
いんさる。其処の責任は重大だと、其れで少なくとも三人は其処の専門にと
言われたが、僕は菌床のブロックを研究する、友が其れが良いといんさるし
のう、良いか」「是非・・」
こうして何とか入り口まではたどり着けそうだった。
 聞くと栽培種類は数が多いいと聞かされる、総て市場に出すことが出来る、
機械も高温殺菌や高圧殺菌だけは機械が要ると聞いた。
総て此処で栽培から製品まで完成し送るだけの状態にしようと先生と決めた。
 何から何まで初めての事、数日後に合おうと先生が言われ、約束をする。

                   つづく・・・・。





























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・50》

 なんと夕方に為ると、叔母が笑いながら来られた。
其れで夕食は三人で食べる事となり、雅美さんと叔母はとんでもない人、
呆れるほど話が弾んで行く。
「そうかいのう、そんであんたは肘鉄かね」
「そうじゃ無いけどあからさまに金が要るんだろうといんさるから悔しくて、
そんで要らんと」「そうか、あの爺様は元気じゃね」
「そんでな、相手した人後から判るし困る」
「そうじゃそうだな、他所で話すと聞いたが、あの爺様其処がいけんな」
「そんでな、雅美の知り合いが捕まって、なんと金二万円握らされただけと
いんさる、また会えば渡すと・・」
「く~金だけか、其れも僅かじゃね、でも其れでも欲しいから難儀じゃね」
「この土地は昔からアレは開放的じゃった」「言える言えるけ~、お母ちゃん
も元気だった」「そう言えば、もうなくなりんさって三年かね」
「ほんでなお父ちゃんが居りんさろうが、私が戻らんと遣れんのじゃけ」
「知っている、あんたもこんな田舎に埋もれる女じゃないのにのう」
「そうよ、都会で羽ばたいて、あはっ、そうは行かんけど田舎は捨てられんね」
そんな会話をしながら炬燵上のすき焼きを三人でつつく。
 「そう言えば、この家の沙織さん、皆が良かったといんさる、誰が此処を
買ううんね、翔太さんだけじゃ」「其処も有るが他の噂は如何・・」
「え、ああ、此処かね、其処は仕方が無いと皆が思いんさる、今度は若いし
やり手だと」「あはっ、聞いたか翔太お前の事じゃぞ」「ええ・・」
女二人は豪快に笑われた。
「誰がこんな田舎に直ぐに一千万出せるんね」「だな・・」
「でしょう、だから凄いと、沙織さんたわけじゃ無い、其処は上手く遣りん
さろうと・・」「ええ、じゃ世間は認めているんかね」
「ええ、そうでないと辻褄が合わんと、金だけ出させて後はと・・」
「なんと、皆がそういんさるんか、わしにはそう言わないといけんじゃろう
と聞いていたが、真かね」
「ええ、みんなが、其処は男と女じゃ、為るようになると」
「あはっ、理解が有るのう」「此処は其処だけが開放的じゃね」
「言えるが言える~」またも大笑いされる。
「聞いたか翔太、世間がそう言う目で見られているんなら隠れてせんでもええ」
「叔母さん」「良いから、な~雅美や」「ええ、其処は既にそうなる道と皆が」
呆れて聞く翔太、其処は何とも言えないアッケラカントされた話だった。
 「で、雅美は此処に通えるか一日三千円、時間は無い、用事が済めば帰れば
良い、やがて沙織も戻ろうけど、其処は其処でのう」
「戻ればお払い箱で良いじゃない邪魔したくないし」
「お前、其処は別だろうが」「え・・」
「あのな此処は此処、お前はお前じゃ、何で此処に行けとわしが頼んだと思う」
「え、幸子さん・・」「あのな・・」
そこからなんと声が小さくなる、人は内緒話だと直ぐそうなるのかと笑えた。
 「ええ~じゃじゃ、此処に行けといんさったんは、ま~幸子さんあんた」
「行かんか・・」「行かんかって私は出戻り、相手が可愛そうじゃない」
「うふっ、其れが良いと相手が言うと如何するん」「いわないわよ」
「いえば・・」「もう、攻めるね、そうなればどうかなでも沙織さん
には負けるし」「勝てば良いじゃないかアソコで」
「うひゃ~もう口に出しんさんなや其処の話」またまた大笑いされた。
 最高に楽しい夕食,叔母と雅美さんは漫才コンビかと思うほど間や話し方
が上手い、聞いている翔太笑いが絶えない、そんな時間を過ごし午後十時前
にはお開きに為る。
酒を飲んでいるからと車を置かれて歩かれて帰られる。
「良いのか、酔っている」「ああ、こんな事はここ等じゃ朝飯前じゃ、明日
車を取りにきんさろう、お前話を聞いたろ」「うん、可笑しかったが」
「其処じゃ無いが、男と女・・」「其処は良いが・・」
「良くは無い、沙織は頭が切れ雅美は行動的、二つ合わせんと先が拙い、
其処を考えろ」「え、そうなんか」
「ああ、沙織は事務系が良いぞ、雅美は外を歩かせろ、あいつは出来る」
「・・」そう叔母が言う。
「では、これから必要になるな・・」
「ああ、手元に引寄せて置け、沙織が戻る前が良い、後ならあの子は身を
開かんぞ」「え・・」
「あのな、あいつは広島で水商売して居った、だから会話は上手じゃ、
そんでアソコも良いと思うぞ」「叔母さん・・」
何とかそんな話も終えると十二時を過ぎていた。
叔母もおじさんが入院中、此処で堪る泊る事に為る。
 翌朝、賑やかさで起こされる。
「お早う御座います」「ええ、硬いが・・」
朝はそうでもせんとね」笑いながら言われる相手は雅美さんだった。
車を取りに来て、叔母と話し込んでおられる。
「幸子さんの所、貯蔵穴は使っておりんさる」「未だ使っている」
「良いな、内は十年前の大雨で潰れたがね」「聞いた」
 「え、貯蔵庫って何・・」「阿呆お前の家の裏にも在っつろうがね」
「あ、ああそういえば、なんと有ったぞ、ええ、ではここ等は皆有るん」
「小山が無いと駄目横穴だぞ、お前のところは別に水が出る穴が有ったな」
「そう言えば、水道が来るまで使っていた。二度くらい探検で入ったが、
なんと蝙蝠が沢山いたが」「そうじゃ、昔は其処でもみ殻をご保存に使った」
「今は・・」「其処は今は使わんのう、ク-ラ-じゃ」
「そうか、でも使うんだ」「ああ、温度が一年間あまり変わらんしな」
そんな話をする。

          つづく・・・・。















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・49》

野田先生は翔太とはあまり面識は無い、有るのは仲間の智樹と正之だけ、
後はクラスが違うし、就職組と進学組との違いだ。
だが、智樹は同じ谷の仲間、其れで通学、アフタ-で仲良しだった。
「田中君は凄いな、話を聞いて驚いたぞ」「先生・・」
「あはっ、君にそう呼ばれてもピンとこんが」笑われる。
「そんでな、聞いたら、此処で何かしようとしていると、智樹が先日来てな
色々聞くから、何じゃと聞き返したんだ」「・・」
「それから君の話が出て、此処で何かしようと何がええかと僕に聞くんだ」
「あ、其れでは先生・・」「僕もあと少しで定年じゃろう、君たちが何か
したいなら協力はいとや~せんと答えた」「有難う御座います」
翔太は喜んだ。
 其処から色々な話を聞き始め、まるで。教室で居るような錯覚を受ける。
既に十年が経つ事が嘘のようにも思えるし、話を聞く中身がこれまた翔太
には新鮮な中身。
「此処で興す事は簡単じゃが、中身がのう、長続きと雇用じゃな、皆小作人
から這い上がった村の集りじゃ、中々仲間内でとは総上手くは運ばん、
個人主義の百姓、たとえは悪いが中身はそう見えるんだ。農協の御陰で其処
は何とかと考えてきんさったが、今じゃ君らの時代、其処で思わぬ君が
戻ったと聞いたんだ」「はい、何か出来ればここでもと・・」
「だってな、大阪は別にしても岡山の落合の話詳しく聞かせてくれんか」
其処から落合の事を話す
 「おう~、なんと其処まで出来るんか、凄いじゃないか、金は・・」
それも先生に話す。
「なんとなんと、では智樹君の話は嘘じゃ無いな・・」
「先生嘘つかんで」「嘘コケ」皆が大笑いする。
「じゃ、此処で何がええのか決めるのが先だぞ」「はい・・」
酒を飲む事を忘れて皆が聞き耳を立てる。
「野菜や果物も良いが、此処で何かを興すと思うならブランドが大事じゃ、
野菜などは直ぐにも作れるが、其処はたかが知れている、大勢が寄って
たかってする事じゃ無かろう」「そう思いますけ~」
「じゃ、何が良いのかと考えるんだ,土と土地は今は有り余るほど有るぞ』
「そうですね」「じゃ、其処を生かせ」「如何生かせますか」
「考えろ、あのな僕らがこれが良いぞとかあれこれ言っても身に付かん、
君らが探せや」「ええ~先生、薄情ですが」
「智樹、正之、君らは田中君に縋りついてて離すなよ、こんな良い条件は
滅多にないぞ、土地と土以外に一番大事な事は事業を起こす土台じゃ、
其処には必ず金が付きまとう、大々的に起こすなら尚更だ判るな」
皆がそろい頭を上下する。
「僕はあと一年、学校に居るからな、何時でも来てくれ」
「え、先生今夜は其れだけですか」
「そうじゃ、何を期待している、こんな田舎の定年まじか男に何が出来るんだ」
漸く酒を飲み始めそう言われた。
 その後いろいろな話をお互いするが、此処で何かする事の話しから
遠ざかっていた。
先生が帰られると智樹がしょげている。
「おい、大人じゃ、先生は」「・・」「阿呆、其処は違うが、
あの先生は日和見主義、わしらをけしかけて美味しい所と狙っておりんさる』
「言い過ぎだぞ」「いんや~其れくらいで丁度ええぞ、皆で考えようや、
此処は本腰で翔太に縋りわしらは動いて頑張ろう」
「さすが、雅満じゃがね、良い事いんさる」
こうして何とかするという事は決まり、後は何をするかが大問題だった。
 翌日、「お前、此処に居ても良いが多少はあの家で居ろ」
「叔母さん、邪魔か・・」「そうじゃ無いがね、世間に早く知らせる方が
ええけ、わしも触れ回らんと行けん」「ええ・・」
「其処じゃ、お前がアソコに居座ると話は本当なんだと思いんさろうがね、
智樹にも正之にもすでに言いふらせと空気を吹き込んでいる」
「うひゃ~、其れこそ敵わんな・・」
「わしが動き易いんじゃ、そうなると餌も持って行く、誰かにでも頼もうかな」
「え・・」「そうじゃろう、わしばかりじゃお前も面白くないがね」
「ええ・・」「任せや、悪いようにはせんけ~、ここ等じゃ芋姉ちゃん
ばかりだが、中身は美味しいぞ」「あはっ、負けるが」
そんな話をしてて、其れも有りかと思える。
 昼前、天気がいいので車であの冠山の麓の家にと向かう。
誰も居ない家、部屋は異様に寒い、炬燵に火を入れて座る。
其処で本を読む、何かをしなければと焦るが、おいそれとこれは良いという
事は、みつから無かった。
 「うん・・」見馴れ無い軽が庭に滑る様に入る、障子を開いてみる。
「あ、矢張おりんさったね、幸子さんから電話が来てどうしても行って
くれといんさるから、あんたが有名な翔太君かね」
「え、有名じゃ無いが、おばさんは誰ね」「おばさんか敵わんな」
「あ、御免、名前知らんけ~」
「私はこの先に住む、雅美です、出戻り女で~す」
「あはっ、笑えるが、ええ、若しかして山根雅美さんか・・」
「え、何で知っとりんさる、あんたとは四歳上じゃろう、学校は小学校は
別じゃし、中学は雅美が卒業すると交代に入学じゃろう」
「そうだけどな、中学でまげな女が居ると噂されていたが、そんでな
わしら悪が何度もあんたの家の風呂を覗こうと出向いていたんだ」
「え、ああ若しかして孝一か遣れんのう、でも見たんか」
「ううん、見れなかった、お母さんのは見たけど・・」
「あはっ、笑えるがね、そうかそうか、昔じゃね」
笑いながら土間から台所に向かわれる。
か 翔太は又炬燵、其処で本を読もうとしている。
「あんた、コ-ヒ-じゃ」「有難う賄かね」
「そうなるのう、でもあんた少しは金が有るじゃろうがね」「多少な」
「じゃ台所何とかしんさいや」「え、拙いん」
「便利が悪すぎじゃろうが、今でも此処は貯蔵の洞穴が有るけ~、其処まで
行かんと行けん、雪が降っているしのう、そんで台所土間じゃ拙いよ、
床を張り、其処にシステムキッチンで事は済む、便利じゃぞ」
「え、おばさん家そうしているん」
「あほな事、金が無いがね、システムなら良いなと思っただけ」
「そうか台所な、良いよ改装するか」「そうしてえな、其れなら通う」
「負けました、面白いおばさんだね」
「あのなおばさんは嫌じゃ、未だ其処まで行かん、雅美と呼んでくれんさい」
「はいはい」「もう、全く手に負えん男じゃね、今夜は何が良いの・・」
「何でも良いけど、一緒に食べようか・・」「え、良いけど賄だけだぞ」
「判っています」「じゃじゃ、すき焼き如何ね」「良いね」
「おう~じゃ買い物に行くけ~、金」笑いながら翔太は金を渡す。
笑顔で車に乗り込まれ、残りの金でなんか見繕い買って来るとも言われる。
呆れる程見事、翔太はしらずに見送り迄してしまう。

            つづく・・・・。



























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・48》

落合の家は正月が明けると人が大勢来る、しかも哲夫さん達は早くも
材木置き場に集まっている。
雪をかぶる馬鹿でかい材木の山積、切口を見て回りペンキで印をつけて回る。
役場としては有難い事、最高なもてなしをされ歓迎、値段も呆れる程安い、
山に入る人たちの給金の足しに為ると喜ばれていた。
(ふ~、良いぞそうなると、図面を少し変えないとな・・)
家で又も図面と睨めっこ、アソコは温泉が豊富に湧き出ている場所、
冬は温泉で床暖房が出来る、其れは燃料費がかさむ場所だから、
好都合だった。
赤ペンで張り巡らすパイプの道を描いていた。
 「貴方・・」「おう、菜摘さん」「出掛けへん」「おう、何処に・・」
「もう阿呆」「あ、そうかもう家じゃ夜遅くならないと拙いね」
「だから、今回は母親よ」「え、ああ~じゃじゃ・・」
「そう行く途中で拾うし」「なんと手回しが良いぞ」
「楽しんでよね、後ろにはあの麗華ちゃんが居りんさろうがね」
「参りました」
 本当に翔太を乗せた車が行く、後ろでは見送る冴香の顔が笑っていた。
「ふ~動くんか、良いな、最高だぞ此処・・」
「貴方ね、此処だけじゃないのよ、あんたの里」
「うん、其処は考えているが良い事が浮かばん、野菜か果物、其れは何処
でもしているしな、特徴が無い」「探すのよ」
翔太を煽り叩く菜摘、既に義理の娘のお腹に翔太の子が宿ってるし、
此れだけ繋がりが強くなると後は跡継ぎなのだ。
「あ、居たわ、ま~寒い中・・」車に乗り込まれる。
行く先はラブホ、インタ-傍に二軒ある、新しい方に車は入った。
其処で行う事は一つだけ、既に敏江さんは覚悟を決められている。
自分たちは横から入り込んで一緒にとあの谷で働くことは決まっている。
 今回は混浴で知り得たあの化け物を・・、夕べ考えるだけで
眠れていない、娘も薄々知られているが、出る時何も言わない、
次はお前だと言いたかったが、たとえ親子でもあからさまにはと思えた。
 部屋に入ると、なんと菜摘が自分から風呂に湯を入れ、そうして、
敏江さんに脱ごうと言いつつ脱ぎ始める。
直ぐに二人はお風呂場、此処も他と同じ、マジックミラ-、
二人の肌かが総て見える仕掛けだった。
 翔太は其れが唯一楽しみ、多少年を取る分、肉は騙せないが、
けなげな女性だし、楽しみは幾何か、底知れぬこれからの先が楽しみだ。
「貴方、来て・・」呼ばれて、直ぐに浴室に向かう。
「さ、お殿様、座って・・」「おう・・」従う、其処で敏江さんが
手に泡を乗せ背中に廻られ菜摘は前の担当、何も言わないでも事は進られる。
 最高、初めての相手程昂奮する事は何時もの事、既に菜摘が口で挨拶を
終えた棒に、頭を下げながら敏江さんが向かわれる。
いよいよ始まる、でかい尻が左右に揺れる中、口は翔太の獲物を迎え懸命に
頭を動かされて行く。
その相手の背中に手を添え、爪で肉に形を残す。獣の習性は何時も通りだ。
菜摘が今回は女が動くねと最初に言われている、其れは的を得ていた、
自分が思うままに動くことが出来る事はとんでもなく良い気持ちに自分で
持って行ける。
我が身は自分が良く知り置く、膣も然り、敏江は菜摘が泣き叫んで翔太の
上で暴れた後、初めて翔太を向かい入れる番が来た。
其処から豹変、本当に変わられる。あんたあんたあんた~の連呼は次第に
キイが高くなる。
頭を後ろに落とし振る、とんでもなくその衝撃が翔太に向かう。
でかいお尻はだてじゃ無、太腿の柔らかい間に棒が穴に減り込んだまま
揺すられる。
奥に浅く横に上下にと腰は器用に翔太の棒を膣内で動かせてくれる。
最高、最高何度も上り詰め、翔太の上で嘘だ~怖い~と泣叫んで飛ばれる。
菜摘が痙攣する敏江の体を横に転がし交代、本当に迎えるだけの翔太、
楽だった。
 一時間、一時間半、とんでもなく強い女性、しかも往き様が見事、
菜摘も負けまいと吠え捲り我が身を焦がし燃えて往った。
昼過ぎに部屋に来て早くも外はうす暗い、最高に翔太は堪能出来た。
相手二人も動けない程遣りつくされて居る。
「貴方、御腹空いた」「おう、なんかここらで有るんか・・」
「獅子鍋如何・・」「お、有るの」「有るよ、美味しい」
「行こう行こう」翔太は確りお腹が空いている、獅子鍋は初めて太腿の臭味が
無いと聞いているから楽しみ臭味。
 店に行くと、座敷に通され、最高な味、獣の匂いが全く消されている、
案外肉は柔らかかった。
 横に既に体を割いた敏江、翔太に甲斐甲斐しく食べさせている。
変わりようが凄い女性、其処は言わずと知れた翔太の凄い棒の威力が肉を
蘇らせていたのだ。
 漸くお腹が膨れ、酒も飲んでいるから家に戻ると、ベットに倒れ込んだ。
 居間では冴香と菜摘と敏江三人が、冴香に事後報告、敏江は泣くほど
凄かったとでかい胸を手で押さえて震えていた。
「月に二度くらい相手できるの」「其処はどんな事が有ってもお願いします、
今度は娘と・・」「あらら、怖い」
「ええ、もう自分ではないみたいですけ~」笑われる。
「良いわ、普通は知らん顔しててね,まだこれからあの谷のお二人もと考えて
いるの、でも今は私たちとあの谷の二人だけ、此れから頑張ろ」
菜摘が畝そういうと抱き付いて泣かれる、可愛い女性だった。
落合で・一週間滞在すると、又も翔太は里にと向かう。
 一月二十九日、翔太は叔母の家で居る。
あの沙織さんの家には行っていない、誰も居らんからだし、
考え事をするにはこの家でもよかった。
 「あ~居た居た・・」「おう、智樹上がりんさい」
「あのな、お客様じゃが」「誰・・」
「懐かしいぞお前、先生どうぞ」
「セ、先生何処のあ、ああ~野田先生ですか、此れは此れは・・」
「おう~良い男に為りんさったのう、十年ぶりじゃのう」
「ご無沙汰致しております」
「なあに、翔太君たちは普通科じゃろう、俺は農業専門じゃ、学校では余り
接して居ないしな・・」そう言われるが、中々評判の先生だった。
 来年は先生を辞められると聞いている、もう定年だと言われた。
「おい、野田先生がな、お前に合わせろといんさる」「僕から行くのに」
そんな挨拶を終える。
ろ 其処から炬燵に入り宴会、すると玄関が賑やかになっていた。
「ええ~お前達もか・・」なんと三十分過ぎには、あの翔太の同級生が
顔を揃えて来た。
正之、浩二、澄人、雅満だ、直ぐに宴会に参加、とてもじゃ無いが男だけ、
むさくるしいが此れも又良いとさえ思える。
ミニ同窓会だと大騒ぎ、幸子叔母さんが笑いながら忙しい姿、
炬燵周りは大変な事になっていた。

             つづく・・・・。

















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・47》

 翌日から落合の家は人の出入りが激しい、なんと夕べの話でごった返す。
谷が関わる役場からも懸りの人が三人来た。
其処で翔太が紹介され、計画図を初めて見て驚かれた。
自分達だけでは何とも、此れ持ち帰り話しても良いかと言われ、どうぞと渡す。
「あんた・・」「うん、此処も民間人だけでは事が運ばん場合がある、
アソコは幅広く利用できる様にと考えていたんだ、無論湯治客も増え中身が
自ずと周りには理解出来る。其処までは頑張ろう」
「凄いよ、其処の谷は・・」「それなんだ、其処を冴香にとな・・」
「ええ~、私にか・・」「そうなろうが、身内じゃろう」
「・・、うふっ、其処ね、実はね・・」
誰も居ないのに冴香が耳打ちする。
「・・、うぎゃ~何々本当か・・」
「そうみたい、義母とこの間病院、するとおめでとうと・・」
「なんと、良いのか」「お兄ちゃんは如何なん」「あほか最高じゃ」
「じゃ良いのね」「うん、頑張ろう」
なんと冴香のお腹に翔太の子が宿ったのだ。
話が終わる頃義母の菜摘が来て、其処からまたまた話が弾んだ。
「だから、此処は親子で頑張る、里美さんも其処はご存知」
「そうか、じゃ其処は其れでと、冴香、アソコ果物が主体かそれとも
何か考え在る」「それは未だ、でも考えようよ、夏合宿も冬も子供たちが」
「あ、そうだな、じゃ其処も何とか広げるか・・」
話が終わらない、何時の間にか谷の親子も役場の人が帰ると部屋に来た。
「ねね、あんた達も仲間に入らんね」「仲間ですの・・」
「ああ、翔太の仲間」「入っていると思うけど、娘もそうだと」
「そうなん、翔太さん、此処と同じなん・・」
「え、ああ~阿呆、其処は違うぞ、ひや~吃驚するが」
聞いて菜摘が大笑いする。
「そうか、未だなんだ」「え、菜摘さん、未だって何がですの」
「え、其処は口じゃ言えんけどね、そうかね、あんたらしくないね、
済んでいたと、冴香」「うふっ、未だです」「なあんだ」
「・・」谷の親子が怪訝そうな顔される。
 そんな話は其処まで、翔太は一人部屋で寝転んで本を読んでいた。
正月が明けてから忙しい、身はそうでもないが、気が忙しかった。
知らぬ間にウトウトとして行く、其れを見て冴香が布団をかぶせ、
頑張ってと囁く、今じゃ以前の此処とはまるで大違い、
こんなやり方も有るんだと感心するほど、人が集まる。
其れまで必ず来る人は金が絡む話、夢を追い求める等考えられない。
其れが如何、義母の車の故障から出会う男、其れがとんでもない男
だったのだ。
 冴香が閃いた男、其れで義母をけしかけて大阪に追いやる,
冴香が思う通りに二人は嵌った。
其れで冴香も嫌いな男じゃ無い、何故か多少冴香の立場を理解出来る男、
其処を磨けばと冴香は本気になった。
義理とはいえ親子で抱かれ、その間冴香は自分が持つ特殊な気を抱かれる相手
に植え付けて行く、其処には冴香の強かな思いが入り、たちまち少しだが其処
を理解でき、覗けるまでには為ってくれる。
其れから義母と相談し、翔太の種をお腹に誘う事に為る。
 そう考えると、本当に大事な男、親子で何とか資金会計はと思っていたが、
なんと多少だが相手が会社を身売りして資金を作ってしまう。
其れには親子で少し残念だが、思えば其処が異常に良い事と判断、
其れからはもう親子で首ったけ。
 大阪でも形は違うが、親子同然の二人の女性が居る、本当に可笑しな関係、
聞けば自分の里でも僅かな滞在で翔太の足跡を其処に刻んでしまう。
 楽しい、冴香は出ていく先の事を楽しみに待つ身、其処は義母の菜摘も
同じ立場、悪気はない男、他所で出来る女性はまだまだこんなものじゃない
と思えるし、義母とその話が出来る関係だから、楽しい、可笑しな落合の家、
其処に住む菜摘と冴香、今度は谷の親子かと思うと笑えた。
其れほど男女関係は豪快無比、呆れる程やきもちが湧いて来ない、
何故か其処は本当だった。
 一月二十日過ぎ、翔太が落合の家に来て四日目、夜あの谷に今度から
関わる山田親子が来ている。
「さ、あんた達、今がチャンスよ」「え、何が・・」
「あのね、あんた達、谷で働き夢を作りんさいや」
「ええ、その気でお正月から構えています。何か有るん」「・・」
「大有よ、あそこで生きるならやる事が有るでしょうが」
「え、意味が菜摘さん・・」「あのね、アソコで混浴したでしょう」
「・・、え、しましたけど」「何か思わなかったん」
「え、何かとはあのう何かとはアソコ・・」「うふっ、でかいでしょう」
「ま~菜摘さん、其処、如何しますの・・」
「あらら、光江さんに聞いて居りんさらんのか・・」
「え、あ・ああ~そう言えば、ま~何と・・」
「だろう、其処を極めんと先が無い、使い走りで終えんさるんかね、アソコ
でのし上がる気無いん」「菜摘さん・・」「判るでしょう」
「嫌だ、此処は他所の家ですよ、しかも菜摘さんと冴香さんが居りんさる」
「いないと出来るんか」「え・・」「じゃ出ようかね」
「ま~、菜摘さん貴女」「決めると進む事が大事じゃない、此処は別の世界、
そう思わないと仲間じゃ無いし」「でも、其処は貴方達が居りんさろうがね」
「もう、そうなれば二度と言わんし、此処の領地をまとめ上げる男、昔なら
領主様」「・・」「其の領主様の傍女で生きると先が見えて来るのよ」
「あんた・・」「敏江さん、娘もよ」
「あのう、其処は既に母と話しているんです」「聞かせて・・」
「言われる通り、あの日から親子は変わろうと、でも此処の家が大事で如何
思われているのかと、何時も話していたんです」
「なんと、早くいんさいや、もう待ちきれんから」「え、では・・」
「後は大人、其れだけです」「・・」親子で見詰め合われる。
「では成行で宜しいでしょうか」
「良いわ出来るだけ早くね、其れならこの家はあんた達の後ろ盾に為れる」
「菜摘さん・・」澄江が抱き付いて泣いた、横で麗華が頭を下げて嗚咽、
この親子は苦しい生活を強いられているのだ。
 二年前夫が蒸発、其れも農協で借りれるだけ金を借りて消えたのだ。
其の後の生活は惨い、光江が其処を何とかしのげと協力して来ている。
今回の話しも光江さんに諭され参加している身、此れが駄目なら、
娘は大阪に出稼ぎにと腹を括っている最中にこの話が舞い込んだ。
 何もかも見たり聞いたりする中で、親子で何とか出来そうと思う様に
為れたのだ。
「良いわ、じゃそうしてとは言わない、でも機会が参加在れば参加してね」
「はい、必ず」今度は菜摘の手を握り頷かれる。
 そんな事とは知らない翔太、谷で混浴は鮮明に脳裏に焼き付いてる。
中でも山田親子の姿は対比すると真妙味、母親は五十手前だがまだまだ
いける体つき、胸はでかいし尻もでかい、娘は二十五前後か、
何とも言えない完成された肉体、出戻りと聞いたが、
其処は相手が何で手放したと思うほど見事、そんな事を思い浮かべる。
 互いの思いの行き付く先は同じと思えるが、翔太は今は動きが取れない、
此処で何かを興そうと考えている矢先に、見事な姿態を魅せられても
手が出せない立場だった。
「ああ、気楽に出来んかな・・」「何考えているん、あてようか・・」
「え、ああ~冴香、拙いよ、いま見んさんなや、困るけ~」
「うふっ、見えたんだもん」「こら~許さんぞ・・」追いかけた。
「待ってお腹に子供四か月よ、判ってても今は無茶出来ないやんか、
ねね、お母ちゃん利用しんさい」「え・・」
「馬鹿ね、山田さん・・」「あ、見たな」「見えたよ」
部屋の隅で追いついて抱いて話をする翔太と冴香だった。

                  つづく・・・・。
















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・46》

 なんと、此処での喧騒は終わらなかった。
恵は忙しく電話をしまくり、此処の親子は心配そうにされている。
「ああ、大変じゃぞ」「何、叔母さん驚くがね如何しんさった・・」
「うん、拙い事は無いが大変」「何が・・」翔太がそう聞く。
「だって恵さんの電話を聞いていると事が忙しくなりそうじゃがね」
「良いじゃないか、学校も今年は入れるように恵は頑張って知り合いに
電話しているんだ」「だからじゃ、そうなると、お前此処は如何なる」
「どうなるって買ったじゃないか」「だからじゃ」
「もう何よ早く何でかいんさいや」「待て喉が・・」
酒を一気に揉む幸子、座り直して翔太に話す。
 「良いか、娘は大阪じゃろう」「そうなるよな」「じゃ母親は如何する」
「え、お・お母さんか、え~其れは此処に居てもかまへんぞ」
「お前がそう言ってもハイお願いしますとは言えんだろうが、独りになって、
お前其処を考えないと片手落ちじゃ」
「なんと、そうなるんか、拙いな、ねね、沙織さん、此処に居られても良い
ですよ、僕は構わんけど・・」「・・」返事されない。
「ほうら見ろ、お前たちが喜ぶ先は片手落ちじゃ、お母さん、そうですかと
は言えんぞ」「叔母さん、嗾けんさんなや拙いよ」
「拙い所を置いて話が進むからじゃ」「じゃ、僕は此処に来るのを後にする」
「後とは・・」「娘さんも大阪で落ち着くまでは心配じゃろう、如何かな
一緒に大阪で玲奈さんの学ぶ先が見つかるまででも良いがその間考えよう」
「成程な、でも大阪に迷惑が懸る」
「え、其処は良いのよ、独りで寂しいから大歓迎」「なな・・」
「お前、嫌と言われんだろうが、世間とは総甘いもんじゃない筈」
「じゃ、田舎の此処は如何しんさるん、同じ事誰かが言い出すだろうが、
此れから娘の行く先をそんな事で心配かけるのは其れこそ問題だぞ」
「判るけど・・」「じゃ大袈裟に騒ぎんさんなや、解決出来るがね」
「そうか、じゃそこんところを考えてくれんさい」「判りました」
叔母と翔太のやり取りは、既に恵みも知る事となる。
「お兄ちゃん」「おう、何とかなりそうか・・」
「うん、今年三月までには何とかしないと一年遅れるんよ」
「だな、何とかなるんか」「二つ宛が有る急いで戻る、必ず何とかするから、
其れで此処だけど、お母さん居て貰えへんの」「え、良いけど」
「あのね、お兄ちゃんがそんな返事、お母さん居ずらいがね、何とか考えて、
玲奈ちゃんは任せて」「そうか、小百合さん・・」
「うふっ、私にお鉢が回ったわね、簡単」「か・簡単って、小百合さん」
「あのね、考えようよ、あんた此処で暮らしても田畑や何から何までの差配は
無理でしょう」「うん、何時もとは居ないし」
「だよね、じゃ此処はお母さんの働き口」「え、意味が・・」
「あのね、此処の管理人よ、あんたお給料出せば良いじゃない、そうなると
お互い気楽でしょうがね」「え、そうかあ~そうだ其れが良い、そうか生活費
も其処で賄えるな、経費は別に出すし、なんと良い考えだ」
「お兄ちゃん、其れ良いわね、でも相手のお母さんの気持ちが先だよ」
「そうだな、お母さん聞かれましたか・・」「・・」
「お母ちゃん、何かいんさい、私は大阪でお世話に為る、此処は先が見える
までそうなるように頼んでみて、玲奈も頼むし」「玲奈、あんた・・」
「お願い」娘に懇願される。
「じゃ、其処はお母さんの意思を尊重していこうか、暫く見習いとして此処
でのんびりしててくださいね」「貴方、其れでは申し訳が無いがね」
「良いんです、娘の為と思えばなんて事無いでしょう、頑張りましょう、
毎月の給料は出しますからね、其処は世間体が有るから守ります、いろんな
人が噂されても良いじゃない、こんなやり方も有るんだと教えましょう」
「翔太さん、貴方凄い」なんとか嫌とは言われなかった。
「でも最初はお母さんも大阪に連れて行きたい、玲奈ちゃんも心配だろうしね」
「恵、それ良いな其れが良いぞ、じゃお母さん理解して下さいね」
なんとか形にはなりそうで、ひとまず全員が安堵する。
 明日連絡すると言い、親子を残して翔太達は家にと戻る。
疲れがどっと出て幸子はへ垂れる。
「うふっ、如何私の案・・」「良い、最高じゃが」
「貴方の為なのよ、逃がさないでね、娘が言うにあの子良いとさ」
「うん、そうなれば良いけどな」
「為れるよ、恵が本腰なのだから任せて居れば良いの」「うん・・」
そこは任せるしかない、翔太が如何足掻いてもとてもじゃ無いが其処は
出来かねるゾ-ンと思えた。
 二日後、親子は小百合の車に乗られて里を後にされた。
昨日は役所周りで忙しい、金も払い込んで総て翔太の名義に為る筈。
役所も農協も驚かれ、話はたちまち広がるだろうと思えた、
其れだから暫く親子は此処を離れたほうが良いとさえ思えた。
 雪が深々と降り注ぐ中、翔太は本を読んでいる、
其処に智樹が顔を出す。
其処から色んな話を聞かされた、あの家の事をいち早く聞きに来た親戚の
人が、真かと大騒ぎになったと聞かされる。
「田舎じゃしょうがないのう」「ほうじゃ、いい気味だとさ・・」
「え・・」「あの髭爺さん、寝込んだそうだぞ」「嘘だろう」
「嘘なもんか、前祝もしていたそうだぞ」「なんと・・」
可哀そうでも有るが、此処は娘の夢がかないそうと思うとそんな思いは一瞬で
吹き飛んだ。
 翔太も一度此処を離れようと、広島に出ておじさんを見舞、
其の脚で中国道に乗り上げ、落合に向けて車は走る。
既に宿の内部の改装が始まり、宿の親子も此処に滞在されていた。
冴香から谷の事を聞きながら翔太は此処はこのまま進めると思う。
 「で、里の話を今度は聞かせてね」
「ああ、其れで来たんだ、俺だけじゃ先があまり読めんしな」
そう言い、其処から里の話に為る。
 長い話、宿の親子もいつの間にか部屋で翔太の話を聞かれている。
「ま~良い事じゃない、あんた大地主ね」
「菜摘さん、もう揶揄わないで下さい、大変だったんだ」
「でも、あんたの家の跡の話しも良いわよ」「ええ、冴香・・」
「うん、アソコは何か産めそう」「産めそうなんか」
「アソコは何かが蠢いている、いいや重なるほど何かが見える、はっきりじゃ
無いけど見えて来たんよ、其処にあんたの笑顔が混ざっているよ」
「うひゃ~、じゃあそこで何か興そうと考えてるんだが、其れかな・・」
「沿うみたいだけど、物が何か判らへん、心を入れて見てもそれが何かが」
「良いわ、其処はやがて冴香ちゃんの脳裏にはっきりと浮かぶだろう、
じゃ考えても良いんだね」「うん、其処はそうして、冴香も母も賛成よ」
「ようし、そう見えるんなら鬼に金棒じゃね」
翔太はよほどうれしいのか満面笑顔、其れを見る宿の親子も笑顔を
魅せられている。
 「ねね、此処は順調よ、それでね谷は如何したいのよ」
「うん、考えていたんだが、此処は山ばかりだよね」「奥は皆そうよ」
「じゃ山仕事は如何なっているん」「どう、なにがね」
「もうこれは女性じゃ駄目だ、哲夫さん居られるかな」
「寒いし居ると思うけど」「光江さんに電話して連れて来てくれんかな」
「聞いてみるね」直ぐに菜摘さんが電話される。
「お兄ちゃん、何か考え在るね」「うん、後でな」
思いつめる癖は冴香には見抜かれていた。
 一時間後、光江さんや哲夫さんが家に来られる。
其処から翔太の話が始まる。
「うひゃ~何と、そうか其処じゃ其処が有ったぞ、仰山山積されているがね、
翔太さん、其れ使えるんか・・」「其処だけど二年以上寝かせた物が良い」
「有るが有るよ、役場がほとほと困っているが、紙の材料でしか売れない
しな、安い、其れなら話が早いが、如何使う」
其処から翔太が説明を始める。
 「なんとログハウスか、良いな其れなら直ぐにでも出来るぞ、今は製材所
で作り置きも出来るが、春には現場で組み立てれば適うぞ、凄いが・・」
「でも其れだけじゃ、若者向きだろう、お年寄りが・・」
「いんや~、今こそそれが良いんじゃろうが、浮かべて見んさいや、天井が
高くて、木の香り、床は滑らない材料で賄えば、若者もお年寄りの生活とは
変わり中々良いぞ」「本当だわ、凄いが、其れなら資金が少なくて済むね」
「それを他に回せるぞ」翔太も菜摘も喜んでいる。
 その夜はあの六人の男どもが集結、哲夫さんの話を聞いて喜ばれる。
光江さんは翔太の横で頷かれているし、冴香は本当にただで転ばん男だと
再度認める事に為った。

            つづく・・・・。
























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・45》

 そうと決まれば翔太は早い流れで進んだ。
既にこのことは落合の冴香と大阪の恵には携帯で連絡していた。
特に冴香は其れ良いよ、その家先が明るいし、あんた良かったねと言われた。
恵も大賛成、雪が無くなれば行くと言う。
(よし決まったな、此れで良いぞ・・)
 朝が来ると翔太と幸子はその買う家にと向かう。
「有難う御座います」なんと入り口の土間で親子が頭を下げられている。
またまた驚かされる、なんとその娘と来たら、今時のアイドル顔負け、
翔太を見ると笑顔、その顔たるや何おかいわん、こいつ化け物か・・、
化け物の本人が呆れる程、男心を掴んでいる。
本当にこの娘は底知れぬ魔力をひそめていると思えた。
今まで多くの女性を見て来たが、これほどショックを受けていない、
慌てて挨拶をして部屋に上がる。
「如何ね・・」「うん、凄いぞ綺麗だし、縁側に出て良いか・・」
「どうぞ・・」「・・」
「なんとなんと美しい、とんでもなく綺麗じゃが、雪で覆われた樹木や、
山並み、息を呑むぞ」翔太はそう叫んだ。
コ-ヒ-を頂く間、翔太には兄弟がいなかった、
其れで何か此処の娘は気に為る。
「君・・」「あのう玲奈ですけど・・」
「御免、玲奈ちゃん、就職おめでとう」「有難う・・」
「え、何か嬉しくないんか・・」「え、そうじゃ無いけど・・」
「何・・」「ううん、何でもない」何か其処に引っかかる翔太だった。
玲奈が友達に会うと出掛ける。
 「叔母さん・・」「何じゃ」其処から翔太が幸子と話をする。
頷いて、今度は幸子とこの家の沙織さんが炬燵で話をされている。
その間、家の中を見て回る、整理され綺麗だし、此処の仏間で手を合わせ
翔太は目を瞑る。
 居間に戻ると「翔太、流石じゃ気に為る事が見えたぞ」「何・・」
「玲奈は就職嬉しくないのは遣りたい事が有ったんだってよ」「何其れ」
「うん、デザインに進みたいと、暫く駄々こねて居たそうじゃ」
「成程、其処か、じゃ進めば良いじゃないか」
「お前な、簡単にゆうな、家の事情が有ろうが」
「其処か、沙織さんは此の侭で良いんか・・」
「良い訳無いけど其処は仕方が無いけ~」「何で・・」
「あのね、内は借金がある、里だけど其処は後で良いかと思えるんだけど、
娘が此処で返してと」「そうか、じゃ返せば良いじゃないかこの際綺麗に」
「そう娘がゆうけそうしようと、でも其れじゃ娘はと聞くと」
「就職するから良いと」「なんとそうか、じゃ決めたんか」
「夕べ話してそう為りました」「・・」
これ以上何も言えない翔太、挨拶してその家から出る。
幸子さんの家で翔太は長い電話をする。
 (色々有るな人生は・・)天井を睨んで翔太はしばらく目を瞑る。
 朝が来た、とんでもない程快晴、外を見ると目が眩しい、
其れほど雪景色がキラキラと光っていた。
翔太は外に出て写メ三昧、寒くなり戻り炬燵に入り込むが、
其処でも考えていた。
 夕方まで美恵さんが来られて幸子さんと色々話をされている。
午後五時過ぎ、外は既に真っ暗、そんな時誰かが来た。
「ごめん下さい・・」「はい・・」幸子が出る。
「実は・・」玄関先で話声が聞こえた。
「うひゃ~何とたまげたぞ、これ~翔太大変じゃがお前~」
「何ね、驚くが何誰・・」「お前大変じゃぞ」「だから何よ」
「見んさいきんさいや早く・・」
炬燵に入り込んでいた翔太を引きずり出すと玄関まで連れて行く。
 「・・、ええ~何と・・、あはっ、早いがね」
「もうこの子が急がせるから慌てて来たんよ」
「ご苦労様でした、さ早く上がりんさい、恵有難う」
「良いわ、良いね雪が沢山・・」「明日朝綺麗だぞ」
「うん、楽しみ・・」未だに泡を食う幸子、なんと綺麗な親子だと、
又其処でも驚いている。
「叔母さん・・」「え、何、ああそうだねお茶か・・」慌てて立ち上がる。
炬燵で、翔太と小百合と恵が話し込んでいる。
 「そうね、良いわ会いたいし」「だな、叔母さん」
「聞いていたよ、あんた達それできんさったんか」
「ええお兄ちゃんが慌てているし、此処は来た方が早いかなと」
「なんとよう来ちゃんさったな、そんでお前・・」
「あのね、相手呼んでくれないか」
「あそうか、良いぞ、いや待て、電話するが、向こうに行くほうが良いぞ」
「あ、そうか家を見て欲しいしね、聞いてみて・・」
話は早い、行くと決まる。
 先方では待たれていた。
直ぐにあいさつを終えると、なんと恵は娘を連れてスト-ブ傍に陣取る。
後は炬燵を囲んでいた。
酒が出され、皆はに身乍ら炬燵は炬燵で、スト-ブそばでは娘が二人何か
話し込んでいた。
 「良いわ、決まりね、叔母ちゃん」「なあに・・」
「決まったよ、この玲奈ちゃん大阪で預かるし」「ええ~何でです」
一番驚かれる沙織さん、目を見開き固まる。
「お母ちゃん、お願い頑張るし」「お・お、お前・・」
あとは声が出なかった。
恵が玲奈の肩を抱いて何度も頷いている。
「如何しましょう」「うふっ、もうね此処に来る前決めているみたいだった
任せて、大阪で預かる」「小百合様・・」
「嫌だ、小百合だけで良いし、困る、恵に任せている」そう言う。
「じゃ大阪でか良い、頼むな」「お兄ちゃん、任せて良いよ素質が見える」
「良し、そうなれば話を詳しくお母さんにいんさい」
「良いわ、玲奈ちゃん行こう」なんと母を連れて別の部屋に向う。
 「小百合さんたまげたが・・」「うふっ、何時もの事なのよね~翔太さん」
「・・」面喰らう程艶やかな小百合さん、だが一方で目を白黒させ睨む女性、
叔母だった。
 暫くして三人は部屋に戻るが、娘と母親の目は真っ赤、恵も少し赤かった。
「良いわ、この親子は最高、お兄ちゃん任せてね」
「うん、信じているし」其れで決まりだった。
 思えばそうなる道か定めか、翔太はこれで良いと思える。
傍で何時もにこやかな小百合さん、世間がどうなろうと動こうとお構いなし、
本当に心が読めない女性だった。

                 つづく・・・・。























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・44》

 一月十一日、翔太は美恵さんを乗せて広島に向かう。
叔父さんは暫く此処で入院と決まる。
昼過ぎ、三人で食事を終えると里にと向かうが、
広島界隈では雪等積もっていなかった。
戻る途中、なんと車内では美恵さんと叔母の話し合いが聞こえて来る。
なんと総てが話が合う二人、呆れる程賑やかな車内だった。
「まげな事に為りそうじゃのう」
「幸さん、今度ばかりは美恵は燃えている、翔太が大物に為りんさって、
帰ると話を聞くと逃がすまいとのう」
「判るか、其処じゃが、わしら面倒を見てのう」何とも悪の叔母達だった。
幸子さんの家、つまり智樹も呼ばれている。
「わしはこれから佐々木の爺さんの所に向かうが、翔太は如何する」
「話は任せるけ、此処で一休みじゃ」「じゃ美恵は・・」
「あんたは沙織の所じゃ、わしよりも知り合いじゃろうが」
「そうね、其処担当」「良いか、話した通りにのう」
「任せて、じゃ出かける智樹・・」「判った、もう忙しいおふくろじゃ」
「馬鹿垂れが、総て先にはお前の為じゃろうがね」「はいはい・・」
 二人が出られると、翔太と智樹は苦笑いする。
「おい、わしは、昨日の晩から動いているぞ」「え・・」
「お前が此処に滞在すると為ると、あいつら利用せんと行かんじゃろう」
「誰と誰・・」そこから懐かしい名前を聞いた。
「なんと、四人も居るんだ」「そうなるな、此処が少しでも楽しくなるなら
大賛成だと」「今何して居りんさる」其処から色々な話を聞き出す。
「そうか、辛いのう、其れじゃ若者は逃げて行くな」
「そうなんじゃ、どが~しても居らんと行けん奴はこの有様だろう」
そう聞かされた。
「お前、何とか頼むけ、わしらは付いて行くと決めたんだ」
「じゃ、正之と浩二、澄人、雅満か・・」
「今んところそうじゃが、何れ増えるかもしれん」そんな話をする。
 高校を出てから八年、様変わりはあまり見えないが、
中身は益々酷い状況に為りつつあると思えた。
町も合併を数度し、人が少なくなるし子供と言えば数える程度、学校も合併、
今じゃ遠くの学校に向かう羽目に為った。
「おい、此処を変えるか・・」「如何変えるん」
「待て、本を持って来ている、読んでくれ」
「おいおい、わしは苦手ぞ、其処はオマはんに任せるけ」
「もう、じゃお前は佐々木さんと話が付けば家頼めるか」
「任せや、其処は出来る、わくわくしているが」
翔太も其処は其れで良いかと思えた。
叔母の家での居候は長くは無理、監視されているようで動き辛かった。
だが其処はどうにもならん現状、家が完成するまでは時間が懸る、
其れまで如何するか悩んでいた。
 夕方叔母が戻り、佐々木さんが偉い喜びようで、わしの最後の棟梁として
の仕事じゃと泣かれたそうな、叔母が家の事は明日来て聞くと報告された。
 午後七時過ぎ、智樹の母親が家に来られる。
其処からが大変、「え・・、では・・」
「ああ、あんたの事は噂できいとりんさる、そんでな、一度会いたいと」
「是非・・」「呼ぼうか「え、今か、でも夜中だし雪が有る」
「お前なここ等じゃ雪など何ともない、そう返事すると思ってな連れてきて
いるんじゃ」「うひゃ~、何処に」「車じゃ、呼ぼうか・・」
「美恵おばちゃん」「任しんさい、直ぐ連れて来る、幸さん酒有るか」
「有るぞ、良いぞ連れてきんさいや」
とんでもない事に為りそう、展開が早すぎると思えた。
 「こんばんは、あのう・・」
「知っているが、正月の挨拶だけでのう、上がりんさいや」
叔母が土間に居られる沙織差を連れて部屋に来る。
「・・、・・」翔太はお正月の挨拶を受けながら絶句、返事が出来ない、
其れほどこんな田舎じゃ珍しい程の美人だった。
(く~凄いぞ、なんと有馬の佐和子さんと良い勝負だが・・)
容姿、顔、特に目と鼻が綺麗、噂は本当だと今知る。
炬燵に入られ、直ぐに熱燗で乾杯。
「あのう、話は聞いたけど、何処までですか」「何処までとは・・」
「借金は肩代わりですよね、其のお礼」「お礼、其処は無いけど」
「無い、何でです、親戚でも無いし余りにもこっちが勝手すぎると思うけど」
「其れで良いじゃない」「良くないから聞いているんです、覚悟はしています、
でも此処に居る事は無理、広島でも出ようと、其処で会いませんか」
「会う・・」「はい」「何で・・」
「ええ~貴方、いいや翔太さん」
「あはっ、そうか其処が心配なんじゃね、あのね肩代わりはするけど其処から
先は無い」「無いって、じゃ何で肩代わりしんさる」
「それはこの田舎じゃ一番綺麗な女性、そんな人を苦しめるのは好かんだけ」
「え、貴方・・」「まあま、酒のみんさい、先は知らんでもええけのう」
「幸子さん・・」「な、今あんたの身が軽くなる事だけ考えんさい、
其れでもと思うならそれはこの先の事、其れが条件では無いぞ」
「え・・」「あのな、髭爺様とは其処が違うんじゃ、な美恵ちゃん」
「そう、言ったじゃない、成行きでそうなるなら仕方ないけど条件じゃ無い」
「でも二百万円よ」「其処もそれだけで良いの、生活は・・」
「其処は何とか」「娘さんの仕送りは・・」「三月で終える、卒業」
「じゃ玲奈ちゃん、就職決まっているの」「年末に正式に」
「何処ね」「大手の百貨店」「ま~良いじゃない、じゃ毎月は送らんでも
良いのね」「そうなります、私もやがて其処にと・・」
「そうか、行く先が明るいじゃない、では肩代わりだけで良いの・・」
「・・」「何よ、何か有るん」
「あのう、ここを出ようと考えているんです」「それで・・」
「家良いとしても田畑、あのままじゃやがて荒れる」
「そうね、皆そうなって来ているがね」「それでは先祖様に・・」
「其処か、翔太さん、あんた其処面倒見んさい」「え、如何するん」
「買わない、安い、其れ買うと皆が助ける、稲も植えられるし」
「幾ら・・」「ね、あんた幾らあるん」「一丁歩くらい」「なんと有るんだ」
「だから困る」「そうか、じゃ幾らなら売れる」
「この間聞いたら、二束三文だって,一反以前は二十万円と聞いていたけど
今じゃ十万を切るといんさる、其れでも売れんと・・」
「そうよ、ここ等じゃもう誰も手出しせんしね」
「あのう、アソコは山裾じゃろう」「そう、冠山の麓よ」
「景色が良いだろうな・・」「最高よ」美恵さんが翔太に言う。
「じゃじゃ、十万で良いが、買う」「ええ、あんた一町歩よ、千万円」
「良いよ」「あんた」「では田畑総て付けます、家も・・」
「ええ~家もか、其れじゃ割が合わんだろう」
「いいえ、田畑だけでは家も付けます、もう古いけど住む事は出来ると思う」
「あんた・・」今度は幸子が傍に来て言う。
「でもよ、家諸共じゃ安くないか」
「ううん、其処も計算してたけ~、解体が驚くほどの金額、とてもじゃ無いが
其れは手が出ん、其れならいっそ田畑買って頂けるなら家総て、裏の山も」
「沙織さん・・」「肩代わりをお願いし、家田畑総てで一千万は沙織に
とって掛け替えのない金です」「でも・・」
「二百万円肩代わりして頂くなら、其れを差引いて八百万円でお願いできます」
「良いですが、良いのか其れで・・」
「身に余る金額です、どなたが買ってくれますの、無理」そう言い切られる。
 「翔太・・、どが~する」「うん、思わぬ事に為るな、あの家は中身を
知らんが如何・・」「昭和の半ばに立てんさった、使用する木は天下一品
じゃぞ、大黒柱などでかいし鴨居も太い、最高、洗いすれば綺麗になる」
「じゃ、叔母さん買う」「じゃあんた家は作るんじゃなかったんか・・」
「其処は作ろう、でも生活は其処ではしないで別荘仕立てで如何、
皆が集まれる場所」「お前・・」
「良いぞそうしろ、お前は憑いているが、アソコなら皆が知っているし眺めも
此処とは比べられんほど良いぞ」
「そうか、じゃ中身見んでも良いが、買う、沙織さん良いですか・・」
「良いも悪くも、あんた本気かね」「え・・」
「話は聞いているけど、良いの」
「良いですよ、じゃ役場に行って抵当権と農協もですよね」
「はい、でも・・」「何か拙い事でも・・」
「こんなに苦労して来たのに簡単に、何で此処迄に苦労して悩んでいたのかと」
「それはこいつが来たからじゃが、良いねあんた」「ハイ、もう嬉しくて」
「じゃのみんさいや、此処で乾杯しよう」美恵さんが言われ全員で乾杯する。

       つづく・・・・。











異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・43》

 一月七日、翔太はおじさんを乗せ、叔母も付き添い、広島の病院にと向かう。
無論、地元の病院からの紹介状で入院をするためにと向かった。
広島で一日滞在し、おじさんが必要な物を叔母と買い、
一足先に翔太は地元に戻る。
叔母の家に滞在するが、其処も少し考えないとと思案。
「おう、居たな・・」「あ、智樹、おめでとう」互いに挨拶する。
智樹は小さい時からの友、高校も同じだし、一番仲が良い。
「お前、今夜家に来んか」「え・・」「おふくろがそうせいと此処じゃ飯が」
「あはっ、何とかなるさ」「でもよ・・」「有難う、座れや」
其処から八年間の間居なかった翔太、色々な話を聞いた。
 「じゃ、正雄は結婚かお前は・・」「未だだけど、其処は遣れんのう」
「そうか、居ないのか」「どが~も出来んがね」其処に話は行きつく。
「聞くが、今どれだけ知り合いが居りんさる」「え、知合い、誰の」
「俺じゃが、皆目周りが見えんが」「え、お前何で其処気にする」
「あのな、暫く此処に滞在しようと」「ええ、何で、其処を聞かせろ」
其処から、気が許せる相手、缶ビ‐ルを飲みながら話は続く。
 「ええ~じゃじゃ、話を聞いていた会社はなんとお前勿体ないがね」
其処から先も話を翔太がする。
 「うひゃ~真か其処もなんとお前凄いがね、本当かよ、何で金が有るん」
そこからも、智樹だけには話をする。
「・・」吃驚している智樹、何も言わずに翔太を見ていた。
「お前、如何でも家に来い」「え・・」「おふくろに合わせる」
「なんで知っているが」「良いから来い、あ酒飲んでいるな歩いて行くか」
「ええ、寒いぞ」「忘れている寒さしれや」「おいおい・・」
そんな中、智樹が電話した。
「早く来いとさ、会いたいと・・」「あはっ、負けるな・・」
智樹の家は子供のころ川に泳ぎに向かう時、前の道を通る、
智樹と共に歩いた道だった。
 「ま~まげな男に為りんさって、サムかっつろう上がりんさい」
丁寧にあいさつを終えると、炬燵に入り、
用意されている食事を翔太は食べる。
その間、智樹が聞いた翔太の事を話していた。
 「まあ、凄いがね、じゃ会社も今でも関係有るん」「そうなりますね」
「落合は続けるんか」「そうなります」「智樹、凄いぞこいつ」
「だろう、聞いて腰抜かしたが」
「うふっ、まげな事しんさるのう、智樹もあやかれや」「出来るか・・」
「ついて歩け、お零れが有るやもしれんけ~」「あはっ、おふくろ」
大笑いする。
 「おばちゃん、聞いたけど、アソコどうなるん」「どこじゃね」
「うん、叔母が言っていたが沙織さん」
「・・、あ~そうかそこそこよ、今大変じゃが、中村の髭爺が
乗り出したと聞いたが、え、じゃお前戦うか・・」「戦う・・」
「そうなろうがね、相手は地元じゃ大物じゃ、だがしれているがね」
「・・」「なな、如何しんさる,やるなら手伝うぞ」
「如何したらええねん」「其処な、お前酒・・」「ええ、俺がか」
「そうだ、わしは話をせんと行けんじゃろう、あ、そうだ前田の店に行って、
刺身じゃ、酒も足りんじゃろう」「おふくろ」「お前、良いから行け」
なんと無理やりそうさせる。
、 「うふっ、あいつが居ては話が出来んがねお前、女は好きじゃろう」
「誰もじゃろうが」「言えるのう、じゃ歯向かうか、相手は肩代わりする
といんさる」「・・」「その先は大人なら見える、大層な美人じゃ、
頭も切れるし」「・・」翔太は聞きながら叔母と同じことを聞いた。
こんな田舎じゃ隠し事は無理、何処からでも話が漏れる世界、
其れが良い時と悪い時が有る、田舎特有の狭い世界、
其処だけは何ともならない。
「な、そんな事じゃ、何時でも良いぞ、わしと幸子さんで何とでも動かせるが」
そう言い切られる。
「おばさんの親戚の家」「何処・・」「山根さん」
「あ、其れが如何した・・」「うん、家は如何なっているん」
「そのままじゃが、こんな田舎を出た家じゃ、なんともならん、やがて朽ち
果てて解体」「そうか」「何で聞くん」「そこ買おうかな・・」
「え、お、お前、気は確かか,お前の家の跡地が有ろうが、買っても良いが
大した家じゃ無いぞ」「・・」「そうだ、お前家作りんさい」
「ええ・・」「なな、其処美恵の夢を作りんさい」「夢じゃと」
「ああ、簡単じゃが、ログハウス紛いの小屋」「ログハウスって丸太・・」
「そう、丸太がタダ同然」「ええ、意味が為して・・」
そこから意外な話を聞く羽目に為る。
 「なんと、じゃ役場でして居りんさるん、為して・・」
「雇用、じゃがね、シルバ-対策」「なんと、じゃ有るん」
「ああ、四年前のも有るぞ、すぐ使えるがね、役場も喜ぶが、始末に負えん
ほど山積じゃが」「おばちゃん、其れみたいが」
「良いぞ、そう来ないとな明日でも見に行きんさい、智樹が知ってる」
何とも都合がいい話、其れならと翔太が乗れる中身だった。
「あんた、幾ら金が有る」「家を建てるくらいは有るが」
「なんとそうかね、安く建てようね」「ええ、叔母ちゃん・・」笑えた。
 「ふ~サム」「ご苦労さん、刺身並べるわ、智樹面白くなりそうじゃぞ」
「え・・」呆れ顔で友は翔太を見た。
燗酒と刺身を摘まんで、智樹は母から話を聞き始め、驚く顔が何度も見れた。
「なんと~、其処か~、うほう良いじゃないか、其れ造ろうや、おふくろ、
大工は」「佐々木さん」「あ、そうかあの人大工さんだったけど爺様だぞ」
「差配は出来る、顔じゃが、役所関係を任せれば喜びんさろうが」
「うひゃ~おふくろ悪じゃが・・」
本当に酒が上手い、話が進むにつれて翔太も、此処で半年くらい住んでみたい
と本気で思い始める。
 其れからも色々な話を三人は炬燵に入り、酒を飲みながら話が弾んで行く。
「じゃ、わしは明日、下地を作りに向かうぞ、幸子さん何時戻りんさる」
「二日後迎えに行く」「じゃ乗せてくれんさい、わしも行く」「え・・」
「阿呆、ご意見番は幸子さんじゃろうが、説明は早い方がええけ」
「はい、畏まりました策士様従いまする」
翔太がそう言うと、智樹が腹抱えて大笑いする。
 話が意外な方向に、其れからも色々とこんな山奥の問題を話すが、
其処は総て難題ばかり、やがてはここ等も地図から消えると最後はそんな
話にと落ち付いた。

            つづく・・・・。

















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・42》

 正月五日迄谷に居る、此処で冴香さんも来て、光江さんとこの宿の里美親子
に囲まれて最高な正月を迎えられた。
「じゃ、此れから此処は中の工事が始まる、里美さんと美樹ちゃんは落合の家
に逗留しんさい」「え、お邪魔でしょう」
「いいや、此処は居らん方がええけ、時々現場に来んさい、光江さんもじゃぞ、
計画通りに工事が進むのだけ気を付けてな」「あんたは、居るんじゃろう」
「時々は来る、雪が有る間は、居ても動けんが」「そうだろうが、大阪かね」
「ううん、其処は恵ちゃんが居るし」「じゃ何処にいきんさるん」
「あのね、僕此処に来たのはあの小百合さんと車の故障で来ているんだ、
そん時里に戻ろうとしていたんだぞ」「じゃお正月此処で、悪い事したね」
「ううん、其処は最高だった」そんな話をしてよく六日、翔太は谷を後にして、
皆を落合の家に送り届けると、直ぐに中国道に乗り上げ、
一路自分の里にと向かう。
 雪道だが、其処はタイヤが良いから難なく里に到着。
「叔母ちゃん・・」「うひゃ~お前・・」「おめでとうございます」
「あはっ、今年も帰らんと、お父ちゃん、翔太だがね」
「おう~、来たか上がれや」「お父ちゃんな腰痛めんさって難儀したがね」
「それは拙いが、おじさん、具合如何・・」
「阿呆、挨拶が先だろうがおめでとう」「今年も宜しくです」
「良いぞ、おい酒」「はいはい、また相手が出来て飲めるね」
「ああ、こいつは来んじゃろうと諦めていたんだ、よう来たな・・」
本当に懐かしい、此処には既に三年間戻れていなかった、会社を興したり
あれやこれやで忙しい、だが忘れてはいない、生まれ育った里、
思えば此処はあの谷とは少しはましだが、落合には遠く及ばない、
土地が化ける事も無い、山や田畑が有っても今じゃ半分が雑地、
島根県と広島県の境に近い、過疎地で有名な場所だった。
「病院は・・」「行かんでもええけ」
「拙いよ、腰は大事じゃけ~、ヘルニヤかもしれんが」
「うん、そう言われたな、でも寝て居れば良いが」
「もうこうなんじゃ、何時も大丈夫といんさり寝ている」
「そうか、じゃ一度大きな病院でも行こうか」
「おいおい、簡単に抜かすな、金が懸る」「保険入っておりんさろうが」
「でも金は要るが」「良いが叔母ちゃん、此処なら何処がええん」
「浜田か広島じゃけ」「じゃ広島か、浜田は田舎じゃしな」
「おいおい、駄目だ、金」「良いから其処は良い」
「良かないぞ遣れんのじゃ」「良い、叔母ちゃん、来週でも行こう・・」
「お前・・」「良いから、おじさんの事は大事じゃ、連絡してみるね、
赤十字が良いよね」「・・」
いきなり来て呆れるが、泣けるほど嬉しかった。
娘はいるが正月来てても其処まで気づかいはしてくれん、自分の事で精一杯、
其処は仕方が無いが悔しかった。
 その夜は久し振りに家の中から笑い声が聞こえる。
「そうか、じゃ会社引退かね、若いのにな」「そんでその谷は如何するん」
「生きかえらせるよ」「ま、お前大層な金要るんだろう」
「そうなるけど、其処も目途がついた」「ええ、じゃじゃ本当か」
「うん、そうなった・・」「お前・・」
呆れる顔で幸子は姉の子供を見詰める。
「良いぞ、薦めやどんどんな、此処はもう終い、雪で見えんが荒れ果ている、
若いもんは居ないしな、遣れん」
「そうみたいですね、何処もこんなところは同じですよ」
「でもな、悔しいが・・」おじさんはそう言われる。
 本当だ、此処は誰もが先を想像出来る程過疎地特有の萎み方を歩いて居る。
「おじさん、元気になれば何かしようよ」「お前簡単に抜かすな何が出来る」
「其処を感が考えようよ」「あのな・・」
「あんた、話をおりんさんなやこの子が此処を気にしてくれるだけで良い」
「そうだけど、要らん苦労させられんが」「でも考えようね」
「お前・・」手を握られて泣きそうな顔をされる。
自分の親が交通事故で無くなり、その後高校を出させて貰い今が有る。
恩は一番有る家だった、特に叔母は高校で終えようと考えているのに、
怒り大学に行けと、金は余りないが行け、何とかするとまで言われた。
奨学金がもらえる事に為り、大阪の大学にと行くことが出来たのは総て叔母の
御陰、此処を何とかするのが翔太の役目と今はっきりと思えた。
 おじさんはご機嫌で酒に酔われて横たえられる。
「お前、何とかしてくれるかね」「うん、落合の谷はもう計画は出来上がって
いるし、後は工事を待つだけ、此処は何が良いのか考えるね」
「お前は、お姉ちゃんが生きておりんさると良いのにね、喜ぶよ」
「そうかな生きて居ればこうは為れていないかも,叔母さんに尻叩かれた
からね」「おまえは良い奴じゃのう」酒をお互い飲んでいた。
「あ、そうじゃ、お前頼みが有るが・・」「何・・」
「あのな・・」そこから叔母の話を聞く羽目に為る。
 「え、じゃじゃ、其処如何しんさるん」「出んさるといんさる」
「出るか、其れも良いかな、そんな事じゃ居れんじゃろうが」
「其処じゃがな、聞くとどうも無理やりだと狭い田舎じゃろう、良い事言わん
奴が居るがね」「うん、では」「聞くと最後までは出来んかった」
「未遂か・・」「そう、そんでも世間じゃ、アソコは遣られんさったと」
「そうなるのか、可愛そうに」そんな事を話していた。
「金は何で要るん・・」「そこは娘がおりんさる」「幾つ・・」
「十八、広島の高校今年卒業」「其処か、でも卒業出来るんだろう」
「金・・」「借金か」・・」「「うん・・」「幾らね」
「二百万」「何処で借りたん」「農協」「じゃ何で男が・・」
「其処じゃ、肩代わり」「あはっ、判るが」「え、お前」
「判る、男じゃろう、じゃその人綺麗か・・」
「綺麗、最高じゃが、ここ等じゃ誰も知りおく美人じゃがね」
「そうか、じゃ娘もかね」「勿論、其れで広島に出した」
「成程な、でも肩代わりは悪くないじゃろう、返せるんか」
「田畑抵当、安いしな」「なんと、そうかじゃ僅かな金じゃないの」
「其処が田舎じゃろう大金」「成程な・・」
「家は去年までお婆ちゃんが居りんさった、年金でなんとかね」
「成程な、今は・・」「働くにも良い金は稼げんが」「だね」
世間話は進んで行った。
 どこの世界でも色々と在る、一番は男と女の事、此ればかりは当事者で
ないと本当の事は判らない、相手もどこかで色香で賄おうとされたのかも
と思えもする。
「お前、相談に乗るか、良いぞ相手は」「え~、叔母ちゃん・・」
「な、あいつは賢い、此処で何かするなら使える。其れで利用したら如何」
「叔母ちゃん・・」「なな、見るだけでも良いぞ、真綺麗な女じゃ」
「年は幾つ・・」そこで翔太はあ、と思い口を手で押さえる。
「あはっ、乗ったな、良い女じゃぞ」「叔母ちゃん、敵わんな・・」
翔太も笑うしかなかった。
年は三十六、娘は十八で産んだと聞かされる。
「会うだけでも如何じゃ」「叔母さん・・」
「あのな、お前が此処で居るのなら其処も要るだろうがね」
「ええ、飛んでいるが」「お前迄はいかんが、考える事は出来るぞ」
笑われる。
 話はそれ以外でも弾む,何処こうだ、アソコはこうなっているとか、
中々の情報を持たれていた。
「叔母ちゃん、よう知っとるがね」
「これくらいは此処田じゃ誰も知る事よ、狭いしな・・」
「だから、苦しいから外に出んさるんだ、都会じゃこうも噂は立たんぞ」
「だね、そう言えばそうじゃね」
 話は中々尽きない、三年ぶりにゆっくりと話が出来る所為か、
叔母は翔太に此処の話しを聞かせていた。

               つづく・・・・。



































異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・41》

 中々風呂から戻らないので、光江と菜摘は大風呂に向かう。
「うふっ、風呂で大変な事が起きてそうね」「光江さん、其れ有るかも」
「なな、楽しくなりそう」そんな思いで母屋からの渡廊下に入る。
 「・・、ええ~何・・」
なんと廊下に五人が並んで、脱衣場から長椅子を運んで座っている。
「おう、こんな景色が良い所無いぞ、見んさい湯煙の間から対岸の雪景色」
「・・」光江と菜摘は肩透かしを食らい唖然とする。
「これな、あの囲炉裏が有る部屋から望めるよな」「壁破れば見える・・」
「良いぞ、此れ、下に寝湯が在れば湯煙最高、其れに其処は混浴にする」
「え~あんた・・」「うふっ、翔太に懸れば何でも変えられるな、
遣りんさいやれやれ」光江が笑う。
「おう~サム、あんたたち風呂は・・」「え、未だですねど」
「じゃ入ろうか・・」「・・」皆が呆れる中、
「何、あんた達は要らんのか、何でや」
「え、入りますけど、あのう翔太さんは既に入りんさっていりんさる」
「二度湯じゃ、混浴じゃぞ」「えええ~・・」
そこで菜摘を除く全員が声を挙げる。
「当たり前だ、そんな根性じゃ此れから色々と起きる事故や修羅場が潜れんぞ、
其れにな、さっき約束したろうが、其れが今じゃ」「え、今とは・・」
「ああ、風呂に入り酒を飲んで、洗い場になんか茣蓙でもしいて寝転んで」
「有り得ない」「小娘は参加せんでも構わない、無理じゃろう」
「小娘・・」「ああ、澄香はそうじゃろうが、美樹は如何する」
「従いますよ」「良いぞ、じゃ里美、酒と宛お盆に乗せて来い」
「え・・」「煩い、従え、お前が動かんと此処は何も起こらんが」
「光江さん・・」「早くせんか、寒いが・・」「・・」
仕方なく美樹と厨房に向かう。
「・・」なんと全員が今までの姿と違う。
光江さんだけが堂々とし、菜摘は普通、此れからの展開はそう大きく変わらん
だろうが、あの初見せは皆が如何見るかが面白くなるとほくそ笑む。
翔太に会ってから大阪での事、そうして驚く有馬温泉、其処から総てが変る。
おまけに義理の娘の冴香も加わると、とんでもない世界で泳ぐことが出来た。
そんな思いで光江さんの後ろをついて行った。
だがだが、こんな田舎では思いもしない事、混浴、しかも相手の男は一人、
其れなら怖くないと思ったのか、間が開くがなんと全員がついて脱衣場。
 「良いぞ、よう来た、此れこそこれからの仕事に責任が持てる、秘密は
持とうな・・」光江がそう叫ぶ。
「さてと男風呂が良い、翔太さん先に・・」「良いのか・・」
「あんたが狼狽えると皆が困るけ~入りんさい」
「ようし、皆待って居るぞ~」急いで浴衣を脱ぐと、筋肉隆々の体が跳ねる
様に浴室にと消え。
 「光江さん・・」「娘は無理ならいいぞ」「・・、いいえ入る」
「そうか根性有るがね」そうしてめいめいの体はそれぞれ違う、
だが翔太にすれば最高な景観、湯に浸りながら翔太はワクワクする。
「皆体を洗い合い、そうして湯にのう、菜摘はわしとじゃ」
「はい・・」「上田さんも来んさい、後は親子じゃ,洗合いするよ」
広い浴室内に木桶の音が木霊する。
目を見開いて女性軍の動きを鑑賞、最高な光景、翔太はこれだけでも二度と
見れないと思うほど壮観、とんでもなく興奮をおぼえた。
 「うふっ、脱げばどうって事ないがね」「上田さん良いぞ・・」
「私たち親子も、見て・・」「綺麗じゃないか」
「阿呆娘じゃがね」「嫌だ~・・」そこで大笑いが起こる。
「あらら・・」「持って来たか、こまいテ‐ブル有るんか」
「有るけど、美樹」「駄目だ里美が持って来い、美樹脱いで来い」
「え、はい直ぐに」「良い子だ」光江がそう指示する。
 無言で皆が大風呂に入られる。
「此れ、タオルは頭じゃろうが、混浴でもエチケット」「はい・・」
笑えるほど見事、だが今は翔太だけ奥にる姿、手前には女性軍が並んで
胸半分を浮かべて・・。
「ささ、遠慮は無いが来たぞ酒とビ‐ル、皆もって裸の付合いに乾杯じゃ」
漸く美樹も裸で湯に飛び込む、遅まきながら里美も参加、
こうして何とか裸の付き合いの始まり。
 何とか、嫌でも参加する人も居るが,場は賑やかそのもの、
光江が洗い場に座ると、皆もそうなる、この光景は鳥が先導に習う姿に
似ていた。
「翔太上れるか・・」「今回は無理じゃろう」

「そうか、良いよ其れで、ビ‐ルか」「うん・・」
「美樹、持って行け」「うん・・」
グラスを持ち湯に入り歩いて翔太の傍に行く。
「有難う・・」翔太は来た美樹の手を掴んで湯の中に沈める」
「・・」何が有るのかと・・、其れが驚くなとは無理、
とんでもない物を掴まされていたのだ。
其れでも「息を飲んで堪える。
「有難う、後でな・・」「・・」戻りは泳ぐように帰る。
「おい、充て・・」澄江行け」「はい・・」
小皿に入れ盆の上に乗せると向かわれる。
「あんたも此処で飲もうか・・」「え、良いですけどグラス」
「光江さん・・」「判ったがね、上田さん、あんた頼めるか、あんたの分
持ってな」「行くわ」年増だ、直ぐに動かれる。
「良いぞきんさったな、じゃ僕を挟んで並ぼうか、乾杯」
なんと湯では三人が居て、洗い場では五人が酒を飲み合い話をする。
「良いわね、此れも・・」「此れから色々と役目が出来る、自分が出来る
範囲で良いが、給料を貰うんじゃ、心から働いてくれ、そうするとな、
此処は必ず繁盛する」「光江さん、頑張る」「良いぞ澄香は根性有るが」
ワイワイと洗い場は賑やかだが、なんと湯の中は真反対、擦れは既に菜摘は
理解出来ている。
「おい、如何した、何か足らんのか・・」
「・・、いえ、あはい、何とか足りないと取りに行きます」
 澄江が何とか返事するが、今はとんでもない事に遭遇、湯の中では右手が、
翔太の股座に誘われて、同じく敏子さんの左手も同じ場所に釘付け状態、
二人の手が同じものを握らされていたのだ。
 「あんた達と交代・・」光江の一言で、美樹と澄香が湯に入る。
無論グラス持参だった。
 二十半ばの女性、目が壊れる程の美形、胸が半分見え隠れする中、
又も翔太が自分の股座に二人の手を指そう。
年増とは違い反応は無い、其れより異物をつかまされ吃驚して手を放す。
其れがお互い同時、翔太が笑う。
「・・」何も言えない二人は顔を見合い目をパチクリ、
なんと美樹が頷いて、今度は自分から其処に手を伸ばす。
「澄香ちゃんも・・」「え・・」
そうして若い掌はおぞましい物を握って震えた。
「良いぞ、此れで良い、戻って、皆湯冷めするぞ」
「良いから楽しいがね」「俺は入ったままだぞ、茹でタコじゃ」
「あはっ、そうか、じゃ出ても良いぞ」光江さんがそう言われるが、
独り里美さんを除いて身が固まった。
「出て来んさい、此れ美樹間開けんさい」「うん・・」
翔太が堂々と握られてた怒り狂う異物を股座、どんどんと歩いて来た。
 「・・、あわわ~・・・」
若い美樹と澄香はもう動じない、敏子と澄江が後ろにひっくり返った。
流石里美は既に体を洗っているから動じていない。
「あはっ、未だ女じゃね、其れに比べ若いもんは度胸が有るのう」
「うふっ、私ら湯の中で触っていた」「え、お前達・・」
「え、じゃお母ちゃんは未だか・・」
「ふ~驚いたが、触っていたけどこれほどとは、光江さん」
「此れが翔太じゃ、こいつに従い付いて行けば良いだけ後はのう」
「・・」そういう。
 皆は落ち着かない、テ-ブルでしたは見えないが、
男でもこれほどは無いと其々が思う。
「さてと、初顔合わせと初見は終えたな、翔太さん、これからも宜しくね」
「光江さん、其れは僕が言いたいが、今年から頑張ろう」
そうしてめいめいが体を拭いて上がる。

            つづく・・・・。





















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・40》

 正月三日、此処は本当に静か、翔太は体を癒す時間が出来ていた。
「おめでとうございます」「ま~山田さん、ご丁寧に・・」
「あのう、翔太さんは・・」「居られますよ、どうぞ上がって下さいね」
里美が応対する。
「今日は、明けましておめでとう御座います」
「まあま~上田さん、おめでとう御座います、上がって下さい、翔太さん、
居られますから」なんと、お正月、翔太に挨拶に来られたのだ。
恐縮しながら応対、聞くとあの光江さんから、此処だと聞いて来たと言われる
山田の奥さんは娘の澄香さんと一緒に来られている。
急に部屋は賑やかに為り出す。
 上田さんはあの哲夫さんの紹介、親戚だと聞いている。
総てこの人たちは、今回の件に参加を希望された人。
炬燵は狭いので囲炉裏傍に移動、総て女性だから手伝って炉端に料理が並ぶ。
五人の女性、其処にはこの宿の親子、山田さん親子、上田さんとに為る。
乾杯の音頭を頼まれ、翔太も同席、其処から宴会が始まり出す。
 「ま~じゃ物凄い事に為りそうね、凄いわ、ね~山田さん」
「いいなと参加を希望したまでは良いけど此れじゃ気を取り直さないと大変」
「そう、お母さんが参加すると聞いて私も是非と手を挙げたの、介護は自信
あるし、でも子供は・・」「うふっ、其処も考えている」
「え・・」「あのな、わしの妹」「ああ~美咲おばちゃん、え、
ああ~居た居たが、冴子がなんと子供相手じゃ最高じゃない、ねね翔太さん、
子供大好き人間が居るよ」「嘘、其れは良いぞ、是非紹介して」
そんな会話が進む中、今回の事業を聞いている人たち、其々が自分が此処で
出来る事を考えだして行く。
 「待って、私らだけじゃ拙くない」「え、そうか翔太さんが居るから良いと、
でも片手落ちね。良いわ光江さんに電話する、中身を話せば大事な人を連れて
来てくれんさる」「あ、落合の仲野さん、大変忘れる所だ、電話する」
山田さんが慌てられる。
(なんと集まるんだ・・)酒を飲んでいる翔太は何も口を挟まずにいる。
 一時間後、本当に菜摘さんと光江さんが来られると大騒ぎになった。
「ね、あんた、此れは良い機会よ」「え、何で」
「だって、鼻から噛まさないと遣りにくいじゃない」「何が・・」
「もう光江さんが仕切られるけ~」「え、何か有るん」
「ごろうじろうよ」わらいながらそういい、自分の席に戻る。
「翔太さん、あんた邪魔だけ~風呂にいきんさいや」「え、光江さん」
「頼むけ~従って・・」「そうなの、じゃ行くか」
「ゆっくりね」笑顔で送り出された。
喧騒な女性軍から逃げるに好都合と翔太は従う。
 「邪魔者はい無くなったけ、わしらで此処を盛り上げるためには結束が
大事だ、此れから此処は賑やかになる、だが、元はわしらだぞ」
「え、光江さん」「澄江さん、あんたは娘と参加じゃね」「はい・・」
「じゃ心して聞いてくれんさいや、わしらは仲野家を覗いて資金は出せん、
だがその代わり献身は出来るよな」「そうなりますね」
「ではその部分で力発揮せんか」「出せるけど、如何すれば良いかいのう」
「わしらは、此処は翔太命で向かうつもり、既に菜摘はそうなって居る」
「あ、其処は薄々そうじゃ無いかと」
「そうか、じゃ話が早い、わしらは此処で仕事をさせて頂くが、それ以外も
わしらが務めにゃならん」「意外とは何ね」
「澄江さん、此処ではわしらは女性じゃ、他所では出来ん事をするつもり」
「何しんさるん」「そこはおいおいじゃね、ヒミツじゃが、それでな、
今日はそれぞれに役目を頼みたい、だが其処は総ては言えんが、其れで個別
にと思うとる」光江さんが酒を薦め乍ら話をされて行く。
「里美」「なんです」「お前は風呂に向かえんさい、娘を連れてじゃ」
「え、今なの・・」「そう、今、邪魔なんだ」「ま~、気に為るけど美樹」
「お母ちゃん、行こう」「そうね、追い出されたね」親子で其処を離れる。
 「光江さん」「うん、待ちんさい、話は続ける、今回は相当な資金が此処
に注がれるんだ、其れは皆翔太が居るからだぞ」「ハイ承知しています」
「じゃ、話は簡単、此処を盤石にするにはこの家の親子の腰を据えさせる」
「何か・・」「其処だ、良いか、内緒に出来るよな」
「え、其れは・・」「上田さん、出来るなら此処に居りんさい、
出来そうもないなら、あんたは普通の雇人じゃぞ」「普通、それ以外は何」
「此処を立ち上げる仲間に参加じゃろうが」
「あ、其れなら是非、何でもしますけ~」「そうか、じゃ娘もそうかな」
「ハイ」「そう、じゃ上田は如何」「光江さんに付いて行くけ」
「そうか良いぞ、じゃ此処は、大阪の小百合さんを加えて今居るあんた達は
今回の事業の重鎮、誰が何と言おうが秘密を持ち合う仲間に為れるな」
「なります」「良いぞ、じゃ菜摘此れでいいな」
「良いと思うけど、強引じゃない」「何処が・・」
「だって秘密は守るといんさるが中身知らんでしょうがね」
「そうだが、約束は出来たぞ」「もう叔母ちゃん、其処強引、この人ら中身
知りんさらんがね」「今言うのか後で良いじゃろう、秘密は守ると約束出来
たじゃないか」「澄江さん、何でも約束できるん」
「え、何で元は行かないけどでも出来る」「じゃ、あんたたち直ぐに風呂に
いきんさいや」「え、今里美さん親子が・・」
「だからじゃ、菜摘が言いたい事は、秘密は守れるか心配している、其処を
確認したいがためいんさるんだ」「行けば良いの・・」
「そう、親子が入る風呂にね」「其処は出来る」「じゃ親子でいきんさいや」
「そうします,澄香行こう」部屋を出られる。
 「光江さん・・」「うん、肝試しじゃ」「肝試しって・・」
「ああ、お前には光江が頼むが、あの親子はそうは行かん、わしらだけでもと
もう箍其れじゃ、此れから隠し事が出来る、仕事には拙かろうが」
「隠し事なの」「そう言う事後で教える、少し飲んで待とうか」菜摘も頷いた。
 だが、風呂に出掛けた親子二組は一時間が経過しても部屋には戻っては
来なかった。

            つづく・・・・。


















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・39》

 誰も来ない正月、周りは雪に包まれ、異様に静かな中、宿では外と真反対、
炬燵に入る二人には外との温度差が半端無い程かけ離れている。
里美は年末から色々と考えさせられて来た。其処は翔太の存在、
此処を変えようとする男、しかも強引過ぎる展開に娘も自分も歯向かう事が
出来ない、既に親子は此処を捨てようと決めていた。
何と今じゃ如何、様変わり程度じゃない、とんでもない程夢が含まれている
計画、じゃ自分は今後どうすればいい、其ればかりが気に為っている。
 お正月、宿では二人きり、そうして負い目の立場、逃げても良いが、
此処が変れるならその場所で立って居たい、しかも娘から聞く話が何と驚愕な
事か、この男落合の親子を抱いていると聞かされ息が止まるほど驚かされる。
だが其れだけじゃない、年末会った有馬温泉の佐和子さん、大阪の小百合さん
もも男女関係だと、いかんせん、其れが事実、美樹が呆れるねと言うが、
自分は犬畜生だと答えているのだ。
思えば自分がそんな事を思う事は、今考えるとやきもちかも、この男は抱いて
来ている女性は其々物凄い女性たちなのだ。
しかも金銭が絡んだ間じゃないと知ると、益々中身が読めて来ない、何でなの
・・、何度も其処を考えるが自分の人生の中では考えられない関係、
考えれば考える程意味不明、でも何故かこの男が気に為る。
其処は他の関係ある女性とは立場が違い過ぎる。
此処に億以上の金をつぎ込もうとする相手だ、しかも不思議なのは其れに参加
すると、男女関係がある女性が名乗りを上げられている。
じゃ私は、其処を年越しの中何度も自問自答、其処には明らかに他の女性とは
違う立ち位置に気付かされるた。
(ま、私は他の女性とは違うわ、受ける立ち位置なんだ、そうなるじゃ如何)
何度も其処を考える、他の女性との違いを知らされる。
そうなると、考えが変らない限り、自分の場所が無くなるかも、他の女性とは
大違い、そう考える間で悩んでいたのだ。
 だがその考えは、今は如何、明らかに変わっている。
あのおお風呂で、この人の体を洗おうと出向いた時、総てではないだろうが
男の体を見て、其処も有りかと納得させられた。
有り得ないほどのアソコのでかさ、しかも変形かそれとも鍛えているのかは
知らないが、里美が知りおく男性とは雲泥の差が其処に有った。
その場は平然としようと頑張るが、洗い場を出るとへ垂れた。
其れほど強烈な衝撃を浴びた証拠、厨房で食事の支度をする中、
其処だけが浮かんで里美は考えさせられたのだ。
 「ね~貴方・・」「何・・」「ううん、何でもない・・」
「おいおい・・」「あのね、里美如何すれば良いの・・」
「何が・・」「もう馬鹿貴方は男、私は女・・」「だな・・」
「え、其れだけ」「そうだが・・」
「呆れた、じゃ魅力ないんだ、こんな山奥の女だし・・」
「え、其れは無いぞ」「そうに決まっている」「もう、お正月だぞ止めようや」
「・・」「俺な、此処が気に入っている、景観を壊さない様にしようと、
其れと里美さんもそう思う、変えたくない」「え・・意味が」
「今のままで良いじゃないか」「良くないから悩んでいるの」
「悩む、此処は何とかするから・・」「其処じゃない」「何処・・」
「もう良いわ」なんと未だ翔太の足の間に尻を置き炬燵に入った姿の里美、
なんかまとまりのない話をしていた。
「私魅力ない、年だから・・」「・・」
漸く翔太は今居る場所に気が付く、以前から気に為るがどうしても里美の心が
読めて居ない、其れは落合の冴香から聞かされている。
「里美さんは獣の匂いがしないね」以前、そう聞いていた。
だから、其処の場所には誘っていない、翔太は本当に仕事仲間にと考えている。
「四十に為った里美じゃ無理なら娘は如何・・」「え、何言う阿保か」
「なんで、だって、貴方と一緒に歩くとそうなるでしょう」
「そうか、其処で悩んでいるんか、やめとけそんな思いで僕は此処に来てない、
自然に包まれて居たいだけ」「・・」
「な、其処は忘れてくれんか」「・・」
「僕は本当に其処は考えていないんだ」「・・、矢張ね、興味が無いなら、
美樹なら良いと思うけど」「未だいうか止めろ、美樹さんは良い女性だが、
僕には勿体ないが」「じゃ、他の女性は・・」
「其処は成り行きでそうなった、だけど本当は抱きたいと思って会って居た」
「此処は違うん」「そうだ、だから其処は良いから此の侭の方が息がし易い」
「苦しいの」「もう如何すれば良いんか」「娘か私か決めてくれない」
「え~里美さん」「だって、考えると参加される女性が全部よ、考えられない
けど事実じゃない、里美は金など無いし」「・・」
「里美ね、お風呂場で見た、此れも有りかと、だって恐ろしい程でかかった」
「あはっ、見たな」「見えたのよ」そんな会話をする。
 「只今・・」「おう~時の氏神様、お帰り」
「え、ま~お母ちゃん、翔太さんの膝の中ね」
「あ、そうか、未だ此処に居たんだ、お前早いね」「不味かったん」
「ううん、ちょうどいいさむかっつろう」「うん、又降り出した」
「着替えてこい」「うん・・」娘が着替えに向かう。
 「娘の前で決めて下さいね」「未だ其処か、止め様」
「いいえ、今年の始めは決めて頂きます」「・・」
「強引でも決めて進みたい、苦しいし・・」「・・」
「位置変わる」翔太の足の間から身を外し、真向かいに座られる。
 其処に娘が来る。
「な、お母ちゃん、何でアソコ逃げたん」「あはっ、これみんさい凄いぞ」
pcを美樹に向けた。
「・・、なんと此れひや~綺麗じゃない、ね、此れ何・・」
「うふっ、親子じゃが、其処なワサビ棚、横はな大雨や濁流をその側溝に
逃がすんだと」「ま~凄いじゃない・・」感歎する。
「だからな、この間話したろう、親子で・・」「どれ・・」
「うん、母親か美樹かと・・」「あ、其れねお母ちゃん決めたん」
「このひとはウンと言わん、美樹だと思った、そうだろう、私じゃ年だし」
「え、其処は違うと思うけど」「何でね」
「だって他の女性も似た年じゃない、そうなると魅力ないって事かな」
「おいおい、話が進み過ぎだぞ、このことはな,今話した後だ済んでいる」
「ま、じゃお母ちゃんね」「阿呆、要らんといんさる」「ええ・・」
そんな親子の会話を聞く翔太、止めようとしたが、
何か止めるのはもったいない気がして来出す。
るが 其処からも親子の話が続く、酒を飲みながら親子は屈託無い話を、
傍で苦笑いしながら聞いている翔太が居た。

                  つづく・・・・。









異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・38》

 クリスマスでも翔太は動かない、大阪の樟葉で部屋に篭りっきり、
恵もいつしか、会社を終えると部屋に来ている。
「これで如何・・」「おう~綺麗、凄いぞ、流石IT産業の会社だがね」
「うふっ、こんなの何時でも命じてよ、でも動画が頼り無いわね」
「其処は実写が無いし無理かな・・」
「じゃじゃ、計画図乗せて、今工事現場も載せると実感がわくかも」
「そうだな、其処を取り入れるか、工事の進み具合と共に、其処で何が
起きるのかも、気に為る人がホ-ムペ-ジで見れる」
「良いわ、じゃそう順じて作るね」「お願い」
小百合も今では最高、佐和子と一緒に抱かれてからは無いけど、
今は其れより今度の事業参加が何よりも嬉しい、其れを知る恵が手伝うから
小百合は食事の世話だけすればよかった。 
 正月もいつの間にか来ていた、年賀を済ませると三人は家に帰る。
挨拶を終えた三人、今年は忙しくなると誰もが思う。
「ねね、二日に動こうよ」
「あ、そうだな、資料は出来ているし、向こうの連中にも・・」
決まると、そそくさと小百合が旅支度、傍で良いな良いな~と恵が言った。
 こうして小百合と翔太は雪が深いだろう、中国山脈のど真ん中にと車は向う。
「おめでとうございます」「いや~来てくれたんね、おめでとうございます」
迎える菜摘は綺麗に着飾り、冴香も同じ。
 部屋で直ぐ小百合と家の親子が歓談、翔太はその様子を見て家から出た。
PCを抱えて車に乗ると、恐ろしい程雪が積もる中を車はのそりのそのそと進む、
何時もは三十分以内で向えるが、今日はとんでもない時間を食う。
其れほど難解な道、田舎は珍しくも無いが翔太は子供時代しか知らない光景、
今は車を運転しているから昔とは大違い、何とか用心し、遂に谷にと到着、
正月の最中、此処は営業を休んでいるし、まったく静寂の中、何とか車から
降りて玄関に入る。
「あ、おめでとうございます」「ああ、里美さん、今年から宜しくです」
そう応える。
「え、美樹ちゃんは・・」「同窓会」「そうか田舎じゃからそうなるんか」
「久しぶりだしね」「何処・・」「尾道」そんな会話をする。
流石に宿は開けてはいないが、御節料理は見事、其れを炬燵の上で二人は
食べて飲む、自然にそうなる動き、今では里美も此処を変えようとする翔太
を呆れるが尊敬も芽生えている。
「ね、今年はどうなるん」「どうなるかな、ま~、進めるしかないけど、
なんと色々と忙しい」「でしょうね、此処も五日から工事が始まる」
「え、雪だぞ」「部屋の中よ」「あ、そうか、じゃその間暇だろう」
「え、そんな、此処誰もいないじゃ拙いわ」
「構わないじゃないか、いっそ明け渡して居れば良い」「え~・・」
「そうするほうが、相手先も安気だろう」「貴方・・」
「でも反対か、其処は任せる」「ええ~無責任」苦笑いする。
「な、酒に酔う前にお風呂入ろうか・・」「え、何時でも入れるけど、
アソコは手を入れないし」「あそこも改造させろ」「え・・」
「あのなアソコがメインだぞ、脱衣場狭いし、広く横に延ばし外にでも出れる
ようにして、眼下の川と対岸の景色を眺められるスぺ-ス作ろうか」
「なんと、貴方」そんな話をする。
「行こう・・」「え、何処に」「風呂」「え、私も・・」
「他に誰が居るん」「・・、いやだ」「じゃいいわ、僕だけはいるか」
「・・」翔太は、浴衣を抱えて風呂場にと行く。
「・・、ま~風呂一緒に、考えられない」そんな思いで御節を摘まんでいた。
 だがだが、その姿が動く、里美は何を思ったのか部屋を出ておお風呂にと
脚が向かう。
「貴方、洗おうか・・」「おう~良いな、じゃお願いするね」
「・・」里美はなんと無言で洗い場に立っていた。
ただっぴろい浴室、お湯がかけ流しで出ている音だけがする。
窓の外は雪化粧、対岸の山裾も雪煙で微かに浮かぶだけ、
しかもこんな物凄い景色に男女が二人だけ、贅沢な舞台だった。
 洗い場の椅子に座り、里美さんに背中を洗ってもらう。
一言もお互いの会話は生じない、何時までも湯が浴槽に流れ落ちる音のみが
時を刻む、もの凄い物を全面に廻ると見えるが、流石温泉宿の女将、
動じすに首から胸板を洗うと、脚までも洗う。
懸け湯をすると、「はい」「有難う」翔太は又もおお風呂に浸る。
「里美、入ろうよ」「え・・」「な・・」
「馬鹿ね、入れません」「だよな・・」「・・」
そんな会話だけは何とか翔太は出来た。
 暫くして、翔太は浴衣姿で部屋に戻る。
「アソコな、まだ改良を考えてくれないか・・」「如何するの・・」
「お年寄りと子供を入れるんだぞ」
「え、でも古臭いから良いと言われているし」
「そうか、じゃ子供やイベントで使うのには此処の湯じゃ拙いかな」
「え、イベント・・」「これ見てて・・」PCを里美に見せる。
「・・、ま~これ綺麗、・・、凄いわ、ねね、どなたが作りんさったん」
「おいおい、ぼくは、この部類で生きていると・・」
「あ、じゃ、なんとそうかゲ-ムね」「・・」
「凄過ぎる、ねね、此れならいっそ合宿の場所で作れば其れなら良い、
此処はあくまでもお年寄りが好む場所」「え、じゃ軒先の寝湯は・・」
「それはお年寄りには最高必要」「成程な良いぞ、此処はそうするか」
話が進んで行った。
「もう見ずらい、貴方・・」「おう、じゃこうしようか、待て」
「え・・」なんと翔太が立ち上がると、里美を抱える様に後ろに座り、
股座に里美を置き、PCを覗けるようにする。
其処は嫌がらず里美は無言、何とも言えない二人の姿格好、
PCを覗く里美は前かがみ、翔太はその体を股合いに挟んでいるのだ。
「ね~これは・・」「此処、あのワサビの棚」「でも横の此れ川」
「そう、洪水や大雨の時は、流来る水を其処の側溝に逃がすんだ」
「そうかじゃ、ああ~あんた凄い」その驚嘆で里美の体が仰け反った。
背凭れに使っていた翔太の体、のけぞられ後ろに倒れそうになるから、
里美の体を抱きしめる。運が良いのか悪いのか、その手が里美の胸を掴む
ような姿に為る。
でも其処は嫌がらず仰け反ったまま、この「凄い、此れ最高・・」
画面に驚かれているのか、ははたまた今の姿にかは理解出来ないが、
翔太は里美の胸を後ろから抱え掴んでいるままだった。
 「貴方、里美を如何するん」「どうって、このままじゃいけんか」
「いけん」「じゃ如何する、普通の仕事仲間だけか」
「貴方に聞いているんだけど」「このまま流れに従いたいけど駄目か」
「あのね、女にそう言う事聞いちゃダメでしょうが」「え、そうなるな」
「でしょう、もうPC見たいし大人しくしててよ」
「・・、え、はい済みません」PCを覗かれ出すと、体が離れる。
 「はい・・」「うん・・」
なんと前から杯を渡され、酒を横向きで注がれる。
「宛は何が良いの・・」「卵・・」「・・」
其れを箸で取り、後ろに向くと口に入れてくれる。
男だ、其れが何を意味するかは野暮、ゆっくりと長い時間をかけてでも
この流れは消せない、翔太はそう思い、
此処は相手の里美さんの思うままに進もうと其処で決めた。

           つづく・・・・。














異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・37》

 芯から堪能する翔太、流石に佐和子さんだ、以前訪れた時、
有ろう事か無理やり翔太を誘い、この宿の家族風呂で抱いた女性、
其れが今は堂々と抱けている。
「ふ~、凄いぞ、感激、小百合さんもじゃが、佐和子さん半端無いぞ」
「嫌だ~、あんただから出来るんよ、他の男じゃ無理無理」
「そうよね、翔太は鬼じゃね」「うふっ、其の鬼待ってたくせに・・」
「本音はそうなるね」「女は可愛い方が良いやん、小百合さんはまだまだ
奥が有る」「え・ほんま」「ええ、だって、此処で最初に抱かれた良さと
二度目は違ったでしょう」「佐和子が抱かれる姿見て、負けん気が起きた」
「あ、そう言えばそうだわ、もう何でも来て暴れてと心で叫んでいた」
「それが良い、具合が良く成って居る筈よ、如何翔太さん」
「正解です、心から感謝します」そんな会話もそれだけじゃない、
両方に横たえる身は今最高に熟れて熟身、汗が光る二つの肉体は何処に
出しても恥ずかしくない見事な物なのだ。
 ひと段落した時、「ねね、聞いたけど、あの菜摘の場所、最高じゃない」
「佐和子さん、そうなってしまったがね」
「聞いた、あいつ最高な男を寄せ付けたなと、悔しいけどあいつは良い女、
何とも恵まれた人生の道よね」「私も会った後、羨ましかった」
「そうよ、何時か懲らしめましょうか」「え・・」
「うふっ、あいつ此処でも良いけどあいつの家で堂々と渡り合えば誰が一番
翔太さんに合うんか判る」「嫌だ、負けるし」
「そうね、佐和子も負ける、でも二人だけじゃ嫌、あいつも参加させて今後
翔太さんを面倒を見るってのは如何」「良いけど、忙しいから・・」
「でも帰る場所を作れば良いじゃない、小百合さんはそのままでも良いかな、
佐和子はそうは行かんし、なんか考えるね」
「ま、じゃ翔太さんに会うためにだけ」
「そうなる、悔しいけど、セックスじゃ最上級よ、この憎い男」
抱き付いてkissをしながらそう言われる。
 「ね、聞いたけどアソコお年寄りだけなん」「え、そうだけど何か有るん」
「其処よ、如何だろう、アソコ合宿に利用できない」「合宿、なんのね」
「子供、夏の林間学校、冬は冬季合宿、温泉も有るんだし、自然の中で、
都会の親は最高に喜ぶと思うけどな・・」「・・」
「親は一度でもどんな場所か来ると思う、其れが広がれば凄い事に為る」
「佐和子さん、其れ良いけど僕じゃ手に余る」
「じゃじゃ、学校の先生を見つければ良いじゃない」
「え、そうだけど、小百合さん」「ま、話振るのね、良い事と思うけど、
あの自然の中で夏と冬、素晴らしいじゃない」「そうだけど・・」
「あんたね、お年寄りも良いけど隔離は駄目、谷に集めてもそれだけと
変わらんじゃない」「え、小百合さん」
「そうよ、あんた、お年寄りはそのままで良い、其処に子供を割り込ませ
たら如何なると思う」「思う、判らん」
「じゃ、昔からの遊びや、忘れられた日々の暮らしの体験、其処に年寄り
が要ればそれこそ先生よ」「あ、ああ~其処か・・、なんと其処だ」
翔太が裸のまま起きて感歎する。
「待って、アソコでお年寄りが何か栽培をされる、そうして其処に夏と冬
可愛い子供が参加するかなんと夢じゃ」「小百合も感動佐和子さん素敵」
「じゃ、其処資本参加出来るな」「え、あ~任せてよ、其れくらいなら、
この人がお金産んでくれているし、足りなければ追加できる」
「其処は産んだ金だけで良いじゃない、アソコも相当資金有るし」
「あ、菜摘さん・・」「・・」
翔太はもう何も言えない、脳裏にはあの谷で甲高い子供の叫びが聞こえる
気がした。
「佐和子さん、其れ何とか考えるけど、先生が・・」
「うふっ、あんたね、私らが卒業した大学舐めんじゃないよ」
「え~、何処・・」「教育関係では有名、其れに同級生が沢山居る、
あの菜摘もそうじゃ」「なんと、そうなんですか」
「だから先生を探すのは簡単、任せてね」
「はい、じゃ小百合さん、其処の事宜しく」「あらら、総投げかね」
「ううん、其処は付き添う」「有難うね、佐和子さん」
「そうしなさいよ、貯めていると金が腐るし」「腐るの~」
二人は大笑いされる。
(なんとなんと、そうだよな設備さえ整えれば後は自然が教材か・・)
何度も頷きながら翔太はこれはしたいと心から意欲が湧き出て来た。
 其処から先ほどまで目を覆うほど狂い手繰った三人は、真反対の真面目な
話にと突き進む可笑しな三人だった。
「校舎は作るん」「ううん、いま考えている事を延長すれば造作無い」
「佐和子にも教えて、造作ないとは・・」
「うん、アソコ滞在出来る様にと考えている。其処を並んで作れば可能、
合宿だから大きな建物を一つ、横宿舎で良いと思う、既に厨房は合同でと
考えて居るんだ」「なんとじゃ、延長で出来る、其処夏と冬は子供の開放、
間は何かの研究や合宿にも利用できるし、お年寄りの何かする場所はその
大きな建物で処理できるじゃない」
「そうなるね、じゃあの映像の世界も子供達にも魅せれるな」
「凄いわ、小百合絶対それに参加する」
「佐和子も少しだけど投資する、翔太逃がさないからね」「うへ~・・」
そこから急にこの話が途絶えた、其れは翔太を迎える二人のアクメが証拠、
はたまたとでもない惨事、佐和子も翔太にとことん遣られ、
小百合は既に体が横たえ虫の息だった。
 そう言えばなんかか昔見た事が有る、関東のどこかの地域で
テニスやサッカ-を学生が合宿して楽しんでいる映像を見ていたのだ。
(なるほどな、此れは有りだぞ・・)
再度翔太は戦いを終えた後、大風呂に入り考えていた。
 実り大きな有馬温泉、其処に三日滞在し、小百合さんを乗せて大阪の樟葉
にと向かった。
クリスマス前、何処のテレビも賑わう町の光景を映し出されている、
此処はと言うと、クリスマスの騒ぎじゃない、小百合と翔太は色んな本を
持ち合い、向かい合わせで読み耽る。おまけに話を聞いた恵みも参加、
此れから如何して進めるか、其処を翔太は頭を悩ましていた。

            つづく・・・・。













異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・36》

 いやはや大盛り上がりの夕食会、特に男連中は裸踊りや、カラオケ、
呆れる女性軍を笑い転げさせる。
其処には既に大掛かりな谷の工事は皆最近聞いたばかり、其れに今度は参加
できるかもと、最高な気分でいる中、哲夫が心配そうに光江さんにすり寄り
ごますり。
「あんたね、心配せんでええけ~、此処は頑張りんさいよ」
「うん、パチも辞めるけ~」「そうしんさい、奥さんが逃げるわけよ」
「うん、知っているけ何も期待できる仕事は無いけ~、此処なら死ぬほど
頑張る」「良いよ、気構えは有りんさる男じゃ、光江は解って居るけ」
そんな話をしながら並んで酒を飲む。
「お兄ちゃん、恵仕事があるけ戻るね、お母ちゃん如何しよう」
「そうだな、戻しても僕は暫くは帰れんぞ」「クリスマスは・・」
「そこいら当りかな、でも、頼みが有る」「なあに・・」
そこから恵にだけ話をする。
「良いわ、了解任せて・・」そう言い切る。
「何え・・」「ううん、別に」「嫌な子ね」
親子でそんな会話を聞きながら翔太は皆の輪の中に入れさせられ、酒三昧、
到底まともじゃ無くなる、其れはその場の総ての参加者も同じ。
「あんた達、其れじゃ車は駄目じゃろう、此処で転がるな奥の部屋に布団が
敷いて歩け寝んさいや」呆れ顔で里美が男連中の尻を叩いて部屋に向わせる。
女性陣は後片付けをしながら仲が良い、
特に光江さんと里美は本当の親子みたいだと笑われる。
 小百合さんはここに来てから驚きの連続、まったく違う世界の中、
殆ど恵みの傍から離れない、其れほど見た事も感じた事も無い繋がりと絆、
その中に翔太が居る事が又不思議に思えた。
「恵・・」「うん、驚いたね、田舎はこんなもんなの・・」
「知らないけど凄い」「だね、明日帰ろうか・・」「え、もう帰るん」
「一度此処を離れる方が、仕事も有るしね」「そうか、でも・・」
「おばちゃんは有馬温泉でも行ったら送るし」
「え、ああ~アソコが有ったね、でも・・」「良いから行こう」
頷くしかない小百合、翔太と別れる事に為るといささか寂しいが、
有馬と聞いたらその気に為れた。
 翌日、皆は一度家に帰り、明日から此処に来ると告げられた。
「ふ~台風一過ね」里美さんが笑われる。
「ね~、私は何かする役目無いの」「あ、美樹ちゃんには大きな役目有る、
其れは後で良いじゃない」「嫌よ、早く何か拵えてよね」
「そうか、じゃこの本読んでてくれんか」「本、なの」
「ああ、中身がさっぱり僕じゃ判らん」「何、此れ・・」
「ええ、薬味、香料か・・、何でこの本」
「だから読んで考えてくれんさい、何か此処で起こせるヒントが有るかと」
「え、じゃ、ああ~じゃじゃ此処で・・」
「出来るかを確かめたいが、なんせその方面じゃ学が無い」
「・・、あじゃ知合いが大学に居る、岡山大学に・・」
「読んで判らん事は聞けるんだね」「うん、出来るし相談も良いかも」
「じゃ早く其処に入ろうか、読んでみて・・」「了解、素敵よあんた」
「え・・」翔太が呆然と見送る中、美樹は自分の部屋にと向かう。
「翔太さん・・」「うん、此れは行けるかも、僕じゃ先が読めんしね」
「有難う、菜摘さん、冴香ちゃんうん、頑張ろうね」
三人は手を握り合い何度も頷いた。
(良いぞ、何とか皆をその方向に向けることが出来た、後もう一息じゃ)
翔太は三人を見詰めてそう思えた。
 十二月に入るともう此処は別世界、一度此処を離れようと翔太は決める。
里美さんが不安げな顔をされるが、工事は総て段取りは出来ているし、
昼飯くらいは此処で食べさせ、金をとりんさいと笑い翔太は宿を後にする。
 落合の家に向かい、直ぐに菜摘と冴香が餌食、禁断の生活は半月に及ぶ、
受ける親子は堪ったもんじゃない、とんでもない意欲と強欲に溺れ、
受ける身が小躍り、若い冴香はそうでもないが芯から受ける菜摘は堪った
もんじゃない、三日三晩、おぞましい程食い入る肉棒に歓喜三昧、
冴香も同じ、翔太が思いっきり暴れられる場所が此処、知って受ける親子
には最高な喜悦を貰え、尚地獄を彷徨いさせられていたのだ。
「ふ~此処はこれで良いかな、後は・・」
 十二月十五日、昼過ぎに翔太は其処を出た。
車に乗り込んで拘束に乗り上げ走った。
途中で電話し、確認をすると笑顔が浮かぶ。
一時間半後、車は有馬に到着向かう道は知っているから直ぐ目的地に到着。
「あ、来たわね」玄関先で待たれる人は佐和子さん、この宿の女将だった。
「あんたは裏の家よ」「え・・」「良いから来なさい」命令調で言われる。
 旅館の裏手の家、其処には婆様が待たれていた。
佐和子さんが手を引き庭に面する廊下を歩かれる。
手をつなぐ力は半端じゃ無い、グイグイギュッと握られていた。
 「はい、待ち焦がれていた人じゃ・・」「え。あ、ああ~あんた」
本当に驚いた顔、其れは小百合さん。
「来たん・・」「うん、いいのか・・」「ばかね、佐和子さん」
「うふっ、翔太さん、相当仕込んでおいたからね」「有難う」「後でね」
女将さんは仕事場にと戻られる。
「あんた・・」「小百合さん」挨拶擬きが終わると、翔太は小百合を倒し、
乗っ懸り、何度も何度もキス、しかも次第に濃厚、そしてキスをしながら
小百合の衣服が剥がされて行く、此処はもう止められない仲、
一度だけで終わる間柄じゃない、とことん尽くそうと恵みに伝え、
此処に待機させていたのだった。
其れは小百合は知らない、二十日ごろまで逗留しててと恵みに言われ従う、
其れも毎夜、仕事を終えるとあの佐和子さんが来る。
 其れからは真冬でも汗が滲む特訓、女の喜びの神髄をとことん
肉に染み込まされている。
其れは総て男の為と何度も言い聞かせられ来ている我が身、
小百合はその成果を愛しい憎い男にと溜め込んでいたのだ。
開花された女花、存分に楽しもうと挑む翔太、様変わりはいい方向にと出る
のか、勝負、そんな気構えで来ている。
 出た、出だした、おぞましい獣の恋い焦がれる肉と共に声は絶叫紛い、
小百合は今は心底受ける身だから、おそ合われた大阪の樟葉の家とは断違い、
くるくる善がり泣きと喜悦は受ける小百合は初めての事、何から何迄今まで
の思いは吹飛んで今まぐ合う男は正しく獣の親分、如何してこうなったかは
考えたくない、今有る自分がこれほど気持ちが良い事は知らなかった、
掘り起こされる今、慌てる肉が舞い踊り、自分の乳房が横上下と狂喜乱舞、
本当に我が身の一部かと疑うほど其処だけでも生きている。
下半身は言わずも最高、張り裂けんばかりの大物は縦横矛盾、暴れまくり、
既に何度も飛ばされ気を失い彷徨っているか計り知れない、
本当に豪快に抱かれ突きさされ動かれ、嬉々の泣き叫びだけは出続ける。
「まあ~、一時間よ」「婆様・・」「本当に聞いていたが物凄い」
「御免」「いんや良事じゃ、御腹は如何、此処で食べるか・・」
「食事は別物、参ります」「そうか・・」
呆れ果て部屋を出られるが、婆様が来たことさえ小百合は知らない、
痙攣三昧に自分の体を制御できていなかった。
 夜遅くは此処の女将が馳せ参じ、向かう相手は今まで待って居た男、
一度どさくさ紛れで抱かれているだけ、此処は小百合を手なずけて本命の男
を待つ、佐和子の真骨頂、企みはまんまと成功、来るなり帯をほどき、
相手が見ている中、惜しげもなく妖艶な姿を披露。
 其処から横たえる小百合の傍で、一世一代の女の姿を演じる。
此れまた強烈至極、女でも見惚れるあがき様、小百合は恐ろしくも感じる。
ようも其処まで変われるのかと、未だ自分は総てを投げ出して迎えては
いないと知らされた。
何度も狂い飛ばされた後、小百合も加わり三大競演、婆が耳を覆うほど
凄まじかった。

               つづく・・・・。





















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・35》

 皆が其処に集中して考え出す、此処は翔太だけでは無く、
其々の思いも聞き入れたいと願っていた。
すると、いろんな話が出始める、無論其処には自分の金が投下されるのだし、
皆が喜び特にお年寄りが集まる場所にするに何を起こせば良いのかと思案する。
「ねね、光江おばちゃん呼ぼうか・・」
「おう、良いねあの人なら、菜摘呼んでくれないか」直ぐに電話をされる。
「何が良いのかね、こんなただっ広い谷、何でも出来そうに思うけど・・」
「・・」恵みの声に皆はだんまり。
「さてと、じゃ此処は何が良いのかはさて置いて、お年寄りが出来る範囲の
力仕事から考えようか」「そうね、そうなると限られるけ~」
「其処の範囲で考えよう」「野菜かね」
「其処も色々と在る、でも普通じゃ此処が生きない」
「そうよね、では特殊な物じゃ如何」「それは何かな・・」
「翔太さん,卑怯もう考えが有るんじゃないの」「うふっ、少しはな」
「え、有るんじゃ教えてよ、基盤が出来ないと考えても駄目じゃろう」
「さすが、菜摘さんじゃね、じゃ確定している物は有る、其れは小川の利用」
「小川,水かね」「そう、綺麗な水、其処に二つはする、いいや必ずしたい
と思って居るんだ」「何何よ、早く」皆に急かされた。
「其処を工事して,岩魚養殖と、今生えているワサビをと思って居るんだ」
「ま~じゃ川の利用はもう有るんだ」「谷に入ってから其処は思っただけど
それだけじゃ物足りないだろう」「なんと良いじゃ、其れならあまり労力
はかからないし、楽しいじゃない」其れは皆が賛成する。
「お待たせ往々揃いんさっているがね」「光江おばちゃん、会いたかった」
「うわ~、なんと美樹じゃないか」光江さんが来られ抱合い懐かしがられる。
参加した光江さんに今までの話をする中、翔太は、
メモを取りながら色々考えている。
「あは、其処かね、じゃ年寄りを集めるんじゃね、此処に運ぶことは車か」
「うん・・」「じゃ運転手が要るな」「そうなる」
「おう、其れは哲夫に誘う、優しいこまめじゃ、マイクロバス買えよ翔太さん」
「はい、じゃ居られるんですね」「あいつはわしが言えばしてくれるがね」
胸を叩かれた。
「待て、此れじゃ心もとないね、ああ、そうだ菜摘、お前んとこに世話に為る、
上田の奥さん呼びんさいや、其れと山田の娘と婆様」「え、はい呼べるけど」
「早く手配今は皆暇じゃ、此処で呼んで仲間に入れんさい、その人ら中々の
人じゃ、近所の澄江さんを呼ぼう、後これはと思う人が要れば此処で一気に
顔合わせするほうがええけ、金と土地は有るんじゃ、多くの人の意見が要る」
「なんとそうですね皆さん、此れと思われる人に声を懸けて下さい里美さん
食事の用意」「え、じゃ美樹、買い物・・」「はい・・」
「美樹さん此れ」翔太が金を渡す。
 こうして光江さんが来てから展開が早くなる、皆は其れも良いと思い始め、
菜摘も親戚の叔母に電話していた。
皆が来られるまで休憩と決まり、この宿以外の女性は風呂にと向かわれる。
「翔太さん、もう既になんか決めて居るんでしょう」「え、里美さん」
「そうじゃ無いと谷の工事など出来んじゃろう」「あはっ、読まれました」
「やっぱりね、此処は皆の考えで進めようと画策ね」「恐れ入りました」
「まったく隅に置けない人だわ、では皆さんの意見も」
「勿論、どんな話が出るやら僕は植物や耕作は疎いですし、此処は僕じゃ
無くて皆さんが先導が良い」「あんた・・」
「ね、此れは最後まで内緒だぞ」「二人の秘密かね」
「そう、でも中で一人もう僕の胸の内を見透かしている人がいる」
「あ、冴香ちゃん」「うん・・」「噂よ、人を見る目が有りんさると、
あの出資金で嘘が付けんと聞いたけど」「そうなんだ、でも力強い味方です」
「本当だわ、じゃじゃ里美は全力で参加ね」「有難う、此処は蘇らせるね」
「ううん、何もない所から一大事業しよう、金は無いけど心と力は未だ有る」
「感激です」二人きりに為ると里美と翔太は、漸く本音で話が出来た。
 午後二時過ぎ、電話で呼ばれた人が呼んだ相手と向い合い、話をされ出す、
菜摘、光江、冴香に集まってくれた四人が顔を寄せ合い話を聞かれる。
「なんと~そうか此処が変われるんかね」哲夫さんが大きな声を出される。
上田の奥さんも驚きの顔をされ、山田家の親子も同じ姿だった。
「え、え~谷全部かね、あらけ無い広さ、荒れて居たろうに」
「其処は既に工事が入り,今日は雪だからですが来年三月には粗削りですが、
大かた谷の全景が・・」「なんとそうかじゃ手が足りんと集めるが」
「あそうか、哲夫さん、じゃ色々と仕事が有るんです、何人集められます」
「田仕事までならいくらでも集める」「なんと、光江さん」
「うふっ、こいつは嘘は言えん男じゃ、其れが集めると、使いんさい」
「じゃ取合えず、土木関係が良い」「何しんさる、既に機械が入っているが」
「別なんです、川の工事」「この下の冨良川か・・」
「ううん、谷に流れ出ている小川」「え、有るんか・・」
「そう、有るんよ、支流でこまいが有る」
「里美ちゃん、あんた良かったな本当に驚いて、奥さん聞いて居りんさるん」
「あ、ここらじゃみんな心配している」話を割入り山田の奥さんが言われる。
「では翔太さん、五人は揃うが、土木とは何する」
「まず、ワサビの棚を五・六段小川に作りたい」「え、良いぞ任せ其れから」
「じゃ話の先に其処を片付けましょうか、ご婦人此処で達は夕食の用意」
「待ちんさいや、其れなら連れを呼んでも良いか」
「あ、そうですね、最初に其処を固めましょう」翔太が哲夫さんの話に乗る。
呼ばれた人が来られるまで、翔太は哲夫さんと話をする。
横で光江さんと菜摘が聞いていた。
「ま~じゃワサビ有るんかね」「今自然に生えている、綺麗な水だし其処を
いの一番に考えていたんだ」「なんと、良いじゃないか、哲夫さん」
「おう、聞いたら凄いぞ夢がある、俺は工事が終わっても使ってくれんか、
いいや今来る連中もそう頼むぞ」
「それなら基礎は総てお任せするが、図面が有ります、見て下さい」
翔太がPCを其処に於いて画面を表示、其れを食い入るように五ツの頭が寄る。
「え、此れは何で作りんさる」「川に沿い、逃れ溝」「逃れる・・」
「そうです、雪解け水や大雨の水は濁流に為る、汚れているしん水は新しく
作る溝に迂回させるんです」「ああ、ワサビ保護か・・」
「そうなります、此れは絶対作りたい」「なんと、そうかあんた頭が良いね」
哲夫さんが興奮された。
「では工事は今の工事とは別じゃな」
「ハイ、哲夫さんは谷の設備関係をお願いします」
「テッチャン頑張りんさい」「光江さん、最高じゃよう呼んでくれんさった」
すると其処に続々と胡散臭い男が来出す。
「何だあんた達、其れじゃ座が壊れるけいけん」「え、光江さん・・」
「哲夫、連れて風呂に行きんさい、着替えはせんと浴衣で来んさいご馳走が
汚れるがね」「うひゃ~言われたぞ、そうじゃ此処は湯が,哲入ろう」
「そうするは風呂で話すか・・」六人の男が風呂に向かわれた。
 「あんた、上出来じゃん」「うん、冴香・・」
「あんたの後ろ明るいし良いじゃない」「有難う」
余計な事は必要ない二人、既に向かう先が得る冴香は何にもここで声を
出して居なかった。
 「山田敏江と申します、此れは真澄娘です、此れから宜くお願い致します、
真澄は介護の施設に勤務してるんですが辞めたいと如何か此処で何か出来る事
が在れば使って下さい」「お母さん・・」「何か有りますでしょうか」
「大ありですよ、其処だけが僕じゃ何とも出来ない分野是非、詳しい事は後で
話しましょう」手を握られて喜ばれる。
 夕食前、あの男連中は未だおお風呂から戻っては来なかった。

              つづく・・・・。















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・34》

 翔太は忙しく動き回る、会社の今後の契約書を相手側と詰める役目がある。
殆どは相手側と合意で来ているが、一番問題点は、社名変更、其れも大手の
頭文字を入れて欲しいと言われていた。
会社では其処は譲っても良いと仲間は言うが、翔太は先々に、自分たちの思い
を残したいと告げるが、笑われる。
其処には既に翔太がこの世界から少し遠ざかる身でそう居孤児を張るのが
可笑しいと言われたのだ。
「では良いのだな・・」「ああ、今更社名なんか直ぐに為れるし、相手の会社
の方が知れ渡っているしな、大手の社名の先にドリ-ムプロと付けられる
だけでも最高だと皆が言う。
 此処で翔太も悩んでいた事が解決、十二月吉日に遂に合意文章が出来上がり、
晴れて手を組む会社から十億円の金が振り込まれた。
其れを立ち上げた仲間で分ける事は最初から取り決めているから造作は無い、
小百合さんだけは一億の投資をしてくれた分、三億を渡す、
仲間には其々一億が手渡される。無論中にはその金で自分が持つ会社の株を
買い増しする。
其れぞの思惑があり同じとは行かないが、今手にする金額が、今までの苦労の
報酬とは誰も感じていたのだ。
恵ちゃんにも残りの一億が手渡される。こうして漸く翔太は会社の勤務から
外れることが出来た。
だが名誉顧問の肩書だけは付けられてい仕舞う。
「ふ~やれやれか・・」感慨無量な面持ちで出たビルを振り返り眺める。
「のんびりと行くか・・」木枯らしが吹き舞う大阪の街を首をすくめて
駅に向かい歩く。
 樟葉に戻ると、小百合さんは不在、家に入り、此れからの事を考え、
電話を落合にする。
長い電話の後、急に気怠さが体を襲う、何から何まで此れからは違う人生、
其れもどうなるかさえ自信が無い、だが進めて来た自分の責任はでかい、
そんな事を考えながら翔太は来年こそは一人でも頑張ろうと意を強くする。
 十二月十二日、小百合さんに三日間会えず終いで落合にと車を向けた。
昼過ぎ落合に到着、家の中にと入ろうとするが、鍵が懸っていた
、外出かと思い、仕方が無いのであの谷に行こうと計画変更。
「おう、いつの間にか雪が降ったんだ」向う道に少しだが雪が積もり、
用心して車を転がし、普通より時間が懸るが到着。
「只今・・」「お帰り・・」
「え、あ、あ~何で居るんうひゃ~何々菜摘、冴香、なんと恵ちゃんもか」
「私もよ」「く~樟葉に居ないわけだ、いつ来たん」
「二日前、恵も休み取り来た」「そうだったんだ、里美さん」
「大変、もう賑やか」「御免」「ううん、最高な人達、美樹が連れて来た」
何とも言えないこんな山間の谷に,鶴の如くの六名が居揃う。
「うふっ、来るだろうとね、其れと早くここが見たかったんだ」
「そうですか」驚きは未だ止まない翔太、囲炉裏傍は美女軍団で満員、
既に酒盛りの真っ最中だった。
 「ねね、恵も少しだけど参加したよ」「ええ、嘘だろう」
「あのお金の半分此処に投資するね」「おいおい、責任は取れんぞ」
「大丈夫、聞いたら既に落合の奥様とお嬢様は参加されているし、叔母ちゃん
も参加するって」「まじか・・」
翔太は其処で驚いたが、既に皆の顔を見るとこれも有りかと安堵した。
 こうして酒盛りは益々賑やか、一番はもう此処になじまれる小百合さんの姿
が有り、菜摘も冴香も最高な顔をし笑合う姿、翔太は心から良かったと思う。
「ねね、雪が降るから工事はお休みだって、春先までは責任をもって完成」
「うん、雪は仕方が無いね、お風呂入ったん」
「う来て直に行こうと叔母ちゃん、良いわ良いと言いながら長風呂よ」
恵ちゃんがいつに無く笑顔、其処が一番安堵する。
「翔太さん、あんたには負けた」「え、里美さん」
「此れからなんでも従う、此処を本当にお願い、美樹もそう決めているみたい」
「有難う、頑張るね」翔太は心から感謝してそう答えた。
 大阪の樟葉の二人、落合の親子二人、谷の姉妹みたいな親子、三組が総て
顔合わせ、豪華な面々に為っている。
夜中に雪が舞い降りて来る、其れを樟葉の二人はテラスに出て大騒ぎ、
寒い中でも半端な騒ぎと様じゃない、部屋からそれを見て笑う面々、
総て翔太絡みの人たちなのだ。
 其処で翔太が意外な事を見出した。
「此処は既に動き出したけど、谷は未だどうしようかと悩んでいるんだ。
「なんで、未だそんな事」「そうなんだ、買い取るまでは言ったが、其処から」
「え、翔太さん、其れって拙くない」
「拙いよね、でも本音は其処、色々案は有るけど此処は地元がどうとって
貰えるかが問題」「だから何」「うん、菜摘さんも里美さんも聞いて」
翔太が真面目な顔で座り話を始める。
「え・・、じゃ谷は色々な案が有るんだ」
「うん、子供相手でも良いけど、此処はお年寄りとお考えている」
「じゃ其れで良いじゃない」「其処なんだ、お年寄りが元気で動ける場所は何と」
「ま~其処か、じゃお年寄りに聞いては如何なん」
「そうだ、其処聞いてみたいやお年寄りが此処で何か出来れば良い事なんよね」
「そうなる・・」そこから皆が考え出す。
「ねね、湯治だけでは無いの」「それだけなら今までと何も違わないよ」
「でも、宿の中が変化するんでしょう」「そうだ」「以外に何か有るん」
「恵ちゃん、そうなる、此処は宿だけじゃない、外がメイン、だから間違いが
無い様に考えている」「何処までよ、考え聞かせて・・」
 部屋は外とは違い暖かい、囲炉裏傍で皆はその事に専念し始める。
「谷か、どう利用するかだね」其処で静かになり、酒も進まなくなる。
「じゃ、翔太さん、此処果樹園は如何、広いし出来ればみんな喜ぶけど・・」
「恵ちゃん、其処は意の一番に考えた、でもそうなると労力が要る、お年寄り
じゃ可哀そうだしな、聞くとここ等はそれらを荒らす獣が沢山いるそうだ」
「獣、ああ、猿・・」「以外にも鹿やイノシシ鳥などが居て防御が大変」
「成程ね、良いと思ったけど」「考えは良いけど、持続が大変」
そんな話が進んで行く。

            つづく・・・・。








異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・33》

 何とか、里美さんにも強引に認めさせることが出来た、
其処には先に娘の美樹ちゃんをそれなりに落合の菜摘さんに話を
吹き込んでいたのだ。
こうして何とか承諾を得ると、工事は直ぐに始まるし、冬の最中には内部をと
考えて外回りを何とか早めようと画策。
手続きを終えると、其処では暫く翔太の居る事の理由が無い、
宿は既におかみさんの聡子さんが盛られ、時々かかってくる予約を断り、
来年の春には完成するから招待状を出すとまで話をされる。
翔太は暫く此処を離れる事にする、落合で三日間、報告とそうして大事な事、
役目を務めると、此処も暫くは留守に出来る。
 漸く久しぶりに暇が出来た、大阪に一度戻ろうと車は向かうが、
戻る先が樟葉かと気が重いだがそこしかない身分,恵さんに会社で恐る恐る
聞いたが、何も言われてないと聞いたら何とかなるかなと、
その日の夕方早めに樟葉の家にと向かう。
「・・」「只今です」「・・」
「あのう、只今戻りましたが・・」「聞こえています」
「え、はいすみません」何とも翔太は歓迎されていない様子に戸惑うが、
予想以下の反応に少しは救われた。
雑言に罵倒されても文句は言えない立場、あまりにも惨い仕打ちをして
逃げた後、覚悟はしていたが、大切な相手、本当に足が重く感じる帰路だ。
樟葉を出る時が十月の末、今は既に十一月の半ば、半月余りの期間だが、
随分と前に思感じた。
「お風呂入れるけど・・」「え、後で良いですか・・」
「何か用事あるん」「別に無いですけど」「話はせんの・・」
「え、話」「そう、此れからの事は如何するん」「そこは後でお話がある」
「今じゃいけんの」「いえ」「じゃ聞かせて早く」急かされる。
 其処から、翔太は質問される前に勝手に事後報告をし始める。
罰も悪い立場、早めに話をしてその場から逃げ出したいだけ、
本当に相手を見ると、後悔する。
あの時は特別気が狂うほど抱きたかった、其処は本音、だが抱いた後確認を
怠り逃げている身、どうしてもギクシャクは致し方ないと思えた。
 三十分懸けてあれ以来の事は此処では包む隠さずに話そうと決めている、
相手が割り込められない程流れは進み、漸く話を得ると、翔太はだんまり。
「そう、其処が気に入ったんだ」「気に入るってか、なんか惹き付けられて
気が付くと走っていた」「それほど気に入った証拠でしょう」
「其処は如何かな、アソコで何か興さないとは思えたけど、気に要るとは
少し違うかな」「同じじゃない、其処の女性が居るやん」「え・・」
「落合は既に聞いているし」「あ、佐和子さん」
「あんたね、もう小百合を如何したいん」「え・・」
「もうなんで、話は総て後報告なんよ、先に総てどうかとは話してくれんし」
「御免なさい」「あれもそうよ、小百合の気持ちなど後よね」
「え、其れは・・」「後だったじゃない、気が付いた時はもう家
には居なかった」「謝って貰わなくていいけど、残された
小百合は悲しかった」「御免なさいでもね、恵から話を聞いたら、
仕方ないかなと」「有難いです」「でも許さないからね」「はい・・」
頭を下げたまま聞いている。
 落合の先の谷は工事するん」「既に仕出しているんです」
「え、聞いていないけど、其処話して」「え・・」
「当たり前でしょうがね、小百合も聞く権利在ると思うけどな」
「・・」「そうなるでしょう、じゃ聞くけど、小百合をあの時だけ抱いて
そのままね」「え・・、其処は」
「其処はどうなるん、終わりなん、其処だけはハッキリと聞かせて」
「終わりは嫌だけど、小百合さんがどう思われているのか・・」
「如何、じゃ嫌と言えば」「其処は仕方が無いと」「仕方が無いだけ」
「いいえ謝ります」「謝るだけ」「それ以外は、僕が襲ったんだし、
先はどんなおでも受けるしかありません」「そうなるよね」「はい」
「そう、其れ聞いたら良いわ」「良いわですか」「そうよ、良いわ」
「・・」なんと変な結末に為りそう。
「ああ~もう小百合は如何すれば良いのよ、あの時に私はどう始末付ければ
良いの」「・・」「何で逃げたのよ、もう馬鹿ね、ここ等じゃ其れを戯けと
言ううんよ」「はい・・」
「戯けさん、あんた女性の扱い上手いと思ったけど下手」「そうなりますね」
何とも虐められ過ぎ、小百合さんの肌と恩味だと思いつつ聞いた。
「さてと、恵が戻れば話を詰めましょう」「・・」
「其れで良いよね」「はい、従います」そう言うしかなかった。
 思えばあの時、もう大阪から離れる気持ちが強かった、
其れならば憧れ続けて居た小百合さんを一度だけでも抱きたいと、
今考えると相手の気持ちなど更々考えてはいなかったのは、事実、
其れを言われるともう何も言えない、其れほど無茶な事を強いていた事に為る。
「お風呂に入って休めば、恵、今夜は少し遅くなるって・・」
「はいそうします」なんとはこの場を逃げられそうで、直ぐに従った。
 だ恵ちゃんが戻ると、又も翔太が呼ばれ話し合う。
今度は恵ちゃんが居るから話は弾んで行く。
「ま、じゃ進んで居るみたいね」「そうなんだ」
「じゃ、叔母ちゃん、参加すれば良いじゃない」
「え、でも翔太が何も言わんやん」「それは慮してんのとちゃうか」
「翔太・・」「・・」「如何なん」「其処は無理言えんし」
「ま、じゃ初めからがそうなんか、良いかなとは思えたけど、怒られたし」
「それとこれとは別やんか、恵あんた如何思うん」
「そこは、もうその気なんじゃないの、叔母ちゃん、投資金以上に金が
増えているじゃない」「それは別じゃ、でも出せるけど」
「うひゃ~、お互いもう最初からその道で行けば問題ないじゃない、
アソコは既に翔太の女性が居るし」「え、あそうか、じゃ私もそうなるよね」
「当たり」そんな会話をされる。
「うふっ、一億投資で三億、もう最高、でも今度は暫く寝かさんと駄目よね」
「それは別で楽しみが付いている」「そうか、じゃ乗るわ」「え、小百合さん」
「一億は最初からだそうね、落合の家も出すんでしょう」「其処は未だ」
「良いわ、出す駄目なら小百合が面倒見ようっと」
「あらら、叔母ちゃん、本音が出たね」「恵」
漸く家ので笑う声が聞こえた。
「小百合さん」「あんたね、もう喧嘩すまい」「してへんけど」
「じゃ小百合が一人よがりかね」「おばちゃん、其処がいけん、素直が一番」
「そうね、じゃ翔太さん、宜しく」「小百合さん、感謝」
「でも早く落合連れてってと、寒くなるし現場も見たいし」
「ねね、場所教えて、PC持ってくる」恵が動いた。
 其処から地図と衛星写真で家の中は大盛り上がり、
小百合はド田舎など知らないし、温泉があると聞いているから、
既に心は其処に向かって行く。

      つづく・・・・。











異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・32》

 翔太は、忙しく動く中、里美は未だ宿で悩んでいた。
「お母ちゃん・・」「おう、戻ったか・・」「如何」
「如何もこうも無いが、あの人呆れる」「聞いているけど物凄い男だそうよ」
「何処がね、呆れる程勝手よ」「でも、此処どうにかしたいと聞いている」
「それが困る」「お母ちゃん、いっそ任せて出ようか」「え・・」
「だって、決めたら進む人と聞いてる、冴香さん等心から信じてられるがね」
「・・」「ね、如何するん、それを聞きに来た」「お前はどう思うんだ」
「そうね、アソコの親子の思いは尋常じゃ無いけ、其れほど凄い人と思える」
「傍に居ると疲れる」「じゃ此処開けて居れば如何」「度がするん」
「出ようよ」「此処を開けてか、其れは拙いじゃろう」
「じゃ此処に居るしかないじゃない」「お前な・・」
呆れ顔で親子は悩んでいた。
「おう~お帰りか」「翔太さん、座って」「何か・・」
「あのねお母ちゃん、困っておりんさるがね」
「そうか、じゃ困らんようにすれば良いのか」「其処如何するん」
「困る理由が知りたいが」「あんたね・・」
「お母ちゃん待って、此処如何したいの、少しは聞いているけど無茶よ」
『無茶を承知と言ったらどう』「・・」
流石に美樹も話が通じないから頭を抱える。
母娘で顔を見合している隙に、翔太は宿の横の空き地にと向かい、
何か腕を組んで考えていた。
「あの人、本気なのかしら」「本気だから親子で困っているじゃない」
「美樹、ひと月分の宿泊といんさってな、六十万渡された」
「ええ~何と、何で六十万なの」其処から話を聞いて流石に美樹も驚く。
「じゃ、あの人、考えられないけど、此れは本物かも」「本物・・」
「そうよ、だって苦労した会社、引き下がると聞いたけど」
「其処はほんまじゃけ」「なんと、呆れるけど、何で此処に」
「最高だって」「・・」母から聞いて美樹は少し考えている。
て 「明日から少しやかましくなるが良いかな」
「喧しくなるって・・」「工事に入る」「工事」
「そう、既に相手の人と話し合っていたんだ、昼過ぎに来る」
「あんたね・・」憤懣遣る方無い里美が鬼の形相、
「お母ちゃん、落ち着いて、話を聞いたら、ね工事って何」
「此処を改良したい、でも出来るかどうか聞いて来たんだが、其処は出来ると
いんさるし、じゃと・・」「此処は誰の物」
「母娘のもんじゃろう、でも出るといんさるし、じゃ良いかなと」
「勝手よ、なんて人」「此処が良く成れば良い事、このままじゃ本当に逃げる
事に為りそうだし」「親子の勝手でしょう」「そうなるけど、逃げるなら買う」
「え・・」「そう決めている、だから工事もしたい」「・・」
遂に里美は娘を連れて奥の部屋にと向かう。
「お母ちゃん・・」「あの人、なんて事、この前もね、周りの土地や山は誰の
物として聞きんさる」「あ、其れでか携帯に玲子から電話が来たけ~」
「何時よ」「夕べ、それでね、本当に売れるんかと」
「美樹その件で来ているんだ」「何とじゃ既に相手にか」
「そうみたい、、礼子の家が本家じゃない、おじさんは今金が欲しい時だし
乗り気なんだって」「ま、知らなかった、じゃ浩二さん売りんさろうとして
おりんさるんかね」「そうみたい、誰も見向きもせん、幾らでも良い、
早い方が良いと、ほかの人も既におじさんに任せると聞いた」
「あらら、じゃわしが出る幕無いがね、あの人」「お母ちゃん」
「そうなると考え変えんとな、此処はじたばたしても相手の資金に負けるぞ」
「如何するん」「売ろうか」「え、良いの、美樹は良いけど」
そんな話をしていた。
 工事をする人が来ても、親子は部屋から出て来なかった。
翔太が一人で宿横の空き地に三人の男を連れて話をしている。
「では図面はその通りで良いかも」「此処は規制は」
「無い無い、湯もこの宿の物だし、問題は無いがね」
「では工事を進めて下さい、契約は明日にでも行きます」
「嬉しいです、何でもしますけ~、今後とも宜しく」
既に事務所で話し合った後、現場確認だけで、直ぐに帰られた。
 夕方、翔太は親子と向かい合い、話をする。
「え、ではあそこにもう一つ建てるの・・」
「はい、アソコは此処とは別の様相で作りたい、外回りは景観を壊さない様に
母屋と変化なし、中身は相当違う事に為るけど、其処はギャップが出来て良い
と思うし、お年寄りがくつろげる場所にしたい」
「お年寄りって、まさか湯治客相手なの」「そうなる、此処は其れがメイン」
「え、では宿を引き継ぐの」「そうなりそうだし、女将さんが居られるなら
尚都合が良いと思う」「あんたね、勝手に決めて、相談も無しで」
「相談して賛成して頂く均します」「賛成などせん」
「でしょう、だから急いで進めたんです」
「聞くと、あんた此の周り買いたいと・・」
「はい、工事担当の会社に出向くと、知り合いといんさるし、じゃ売るつもり
が有るかと聞いてと頼んでいたんです」「それで・・」
「売りたいと、其処らは任せといんさるから、是非お願いしますと」
「・・」「呆れ顔で親子は見つめ合う。
 その後、いろいろ聞かれるが総て娘さんからの質問だった。
「ま~じゃ新しい場所は凄い事に為るよ」
「其処が良いと、お年寄りが逗留されるには景色だけでは満足は、田舎の人
だし珍しくも無いでしょう、其処で味わえない場所を提供、無論、
僕は其れだけ考えてはいない、外の谷を考えての事」
「谷、如何しますの」漸く母親をから声が聴ける。
其処から翔太の独断場、長い話に為るからと、コ-ヒ-を美樹さんに頼み、
此処から母親相手に話を進める。
 「ええ~まさかあんた、谷を、なんと出来るんかね」
「其処をする、そうなるとお年寄りに仕事が出来る」
「あ~何と、あんた」「僕のメインは其処なんです、此処は有るから都合が
良いけど、谷はこれから作り上げる」
「なんと、本気なの、あらけ無いお金が懸るよ」
「其処は知れている、工事だけは金額がかさむが後は知れているし、遣る事
が今後に生きると思える」「そりゃ~そうだけど、荒れた谷大変よ」
「判っています、其処は僕も考えているんです、此処を蘇らせ、そして人が
集まる、事業も細いが出来る」「・・」
「では貴方、此処を其れに使われるの・・」
「其処もそうですが、此処は普通の湯治客にも利用して頂く、谷を見れば
驚かれるでしょう、其れが宣伝にも変化するし、色々なメリットは有ります」
「・・」「では、此処は今まで通り」
「そう、お客も増えますよ、新しい建物には興味が満載、今の時代の映像の
世界が見れるんです」「・・」
そんな話を其処で母親が付いて行った、あの電化店での事が思い出す。
「じゃ、あの電化店でも話は其処なの、話を聞いてても皆目わからないし、
金額を聞いて腰抜かしたがね」「一部ですけど、後は本社扱いだそうですよ」
「・・」こうなるともう止める事は不可能、
既に目の前で一千万近くの支払いを目にしているのだ。
「お母ちゃん、付いて行ったん」「うん、凄い金額で驚いたがね」
「里美さん、お願いがあります」「何・・」
「この居間の延長で寝て浸かる温泉を作りませんか、其れに其処は車椅子
でも入れるように作りたい」「え、何処・・」
「前の川を見下ろすこの部屋の先」「でも何も無いがね」
「屋根を伸ばし、延長は簡単に出来ます。幅広く枕付きの温泉、食べ物や
簡単な飲み物も傍における様な物も作り、屋根は透明の強力ガラス仕様」
「どれくらいの広さなの」「屋敷幅総て・・」
「ええ~じゃじゃ、とんでもなく広い」「ええ、子供さんなら泳げる」
「・・」またまた呆れ顔で親子は見つめ合う。
 此処までくれば、既に里美が反対しても無理と判断する。
「お母ちゃん」「うふっ、其処まで先走りされたら、反対すると損害賠償
もんだわさ」「じゃ・・」「ああ、承知だ、似て食おうが焼こうが
もう任せた、私の役目は・・」
「女将さんで仕切って下さい、此処のなの宣伝は任せて、PCで最高な
ホ-ムペ-ジを作り、予約を其処で受ける」
 呆れ顔が、ほんのりと赤見を帯びて親子は遂に陥落、出来栄えはまだ
はっきりとは見えないが、話を聞いていると夢がありそうと里美は思えた。

             つづく・・・・。
















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・31》

 無謀極まりないと怒りながら、里美は立つ事も儘為らない翔太を風呂にと、
抱きかかえるようにして運ぶ。
なんと翔太は動かない、呆れるが今は仕方ないかと里美は、翔太の衣類を
洗濯篭にほうり投げながら、下着も脱がせて行く。
従う翔太は立ったままま足が震えているが、其処は芝居かもと思う。
だが結果其処までしてくれている里美、何度も馬鹿ねと言いながらなんと本当
に丸裸にしていた。
声も出さない、アソコは見た筈だが、其れに動じないで、翔太をおお風呂に
と腋を抱えて歩いた。
洗い場で体を流して取敢えず入ってと進め、何とかおお風呂に身を沈めた。
「暫くそうしてて、着替え何処」「鞄の中です」「馬鹿」そこを出られる。
「ふ~なんかズキジキと痛いが、かすり傷かな」湯の中で大きく息をする。
「あんた、此処に置いて行くからね、洗えるの」「駄目です」
「・・、阿呆、後で来る」「お願いします」「・・」
戻る声は無いが心配はしていてくれたんだと思えた。
 五分後里美は来た。
「上がれるよね」「うん・・」従い洗い場の椅子にと座る。
「あのね、ここ等を舐めていると迷子になりんさるけ~」
「今回迂闊」「迂闊どころか無謀、何で右端の山裾から出て来たん」
「え、始めは道なりで進んでな、小川に沿い上った」「何処までよ」
「向かい側の大きな山の麓まで」「え~あんた、あそこまで行かれたん」
「うん、」「あそこまでは地元でもなかなか行かないわ」
「それで険しいんだ」「当たり前よ、部落は其処から二キロ下だからね」
「そうだったんか、道理で景色が、でもな発見も有った」「何よ・・」
体を洗いながら里美は聞いている。
「あのね、滝・・」「え、あんた其処まで、へ~里美でも一度くらいしか
見ていないけど行かれたんね」「うん、綺麗だった、しかもアソコ雉が
多くいるぞ」「え、ああ~この谷は雉の谷よ」「ええ~雉部落なの」
「そう昔からの言い伝えでそうだと聞いている」「何で雉なの・・」
「其処よね、笑えるし」「何で・・」
「実はね、この話造り話だろうけど、あの桃太郎のお話に出て来る雉は此処で
生まれ育ったと」「うへ~夢があるじゃん、其れで雉部落か・・」
「それ、このお湯で桃太郎が傷を治して来たとも,雉が此処を薦めたと」
「なんとなんと益々夢が有るな~、そうか、あ、ソコは良いよ・・、
さ・と・み・さん・・」「馬鹿、聞いてる、此れで女を泣かせるといんさる」
「あ、拙いよ、其処ああ、じゃじゃ裏まで洗って・・」
「馬鹿、甘え過ぎでしょう、此処まではい終わりお湯にどうぞ、出ると食事」
「はい・・」「もう呆れるわ・・」
本当に翔太には驚き、自分の物を見て驚かれない女性は初めてだった。
 「え・・、此処で食べるの・・」「そうよ」
「拙いよ、此処じゃ嫌だ」「何で」「だって里美さんが食べる場所で良いが」
「駄目、お客様だし」「いいえ、居候ですよ、ななそうしてくれない」
「駄目、アソコは汚いし」「良いよ」「駄々こねないのよ、早く座れば」
「じゃお茶碗と箸、里美さんのを持って来て」「え・・」
「早くそうじゃ無いと食べんぞ」「・・、馬鹿ね、ご飯もかね」
「無論、此れは僕が食べるし、里美さんは持って来て」「・・」
呆れ顔で部屋を出られ、ほくそ笑む翔太が其処に居る。
こうして、思わぬ事で食事を一緒にすることが出来る。
 「疲れんさっつろうね」「少しな」「もう無理しんさんなや・・」
「え、訛り出過ぎじゃないね」「あんたを普通の男として見て仕舞うから
こうなるんよ」「じゃ扱い楽だね」「其処は別、アソコ魔物じゃろうが」
「あはっ。魔物かね」「そうじゃ無いのか」
「言えるそんな会話ができる里美さん大好き」「こっちは反対、嫌いじゃ」
「・・」そう言いながら食事を二人で食べ始める。
用意された料理を翔太の箸で里美のご飯の上に運んだ。
其れを黙って食べてくれる姿にも感動、遭難まがいの出来事でこ今までの
立ち位置から外れた二人、本当に帰れずにいた自分が結果正解だと思えた。
「明日は如何しんさる」「うん、機械を買いに出かけたい」
「何、機械」「うん。PCの道具」「有るじゃない」「それは携帯PC」
「如何違うん」」「何もかもが違うし、今な新しいのが出て色んな作業が
出来るんだ、僕たちが起こしたゲ-ムまではノートPCでも見れるが、
物を作るには物足りないからね」「高いんでしょう」
「ピンからキリまで有る、此処で必要な物は入っている物を買う」
「何処で」「其処を明日案内してくれんかな、大きな電化ショップ」
「え、ま~じゃ岡山か尾道じゃね」「連れてって」「私がか」
「誰が他に居りんさるん」「あんた」そんな所迄会話が出来ていた。
 食事を終えると翔太は流石に疲れ直ぐに横に為った。
其れを見届け、里美も自分の部屋に下がる。
其れから翔太と違い眠られない夜を悶々と過ごす里美が其処に居た。
 朝が来た、直ぐに出かけると翔太が里美を急かせ、九時前二人は出た。
尾道まで行こうと決めると、途中で色々と今度は里美が話を先に始めるが、
中身は総て翔太の事だったを。
「ま~じゃ会社は大手の傘下に、凄いじゃない」
「負けた訳、あの世界は頻繁に機械を入れないと遅れる、何から何まで今以上
な出来栄えが作れる世界なんだ、だから追いつこうと頑張るだけ其処は資金が
要る、疲れるよ、そんな時大手から僕らの会社の業績を思い、一緒に為らない
かと誘いが来たんだ、無論其処は外資系、金は有るし、今後の展開は其れに
参加するほうがどれだけ得とかは皆が知る所、直ぐに承諾を得たんだ、
僕はその際引こうと目論んで致し好都合だった」「では其の機械は高価なん」
「うん、目が飛び出る程な」「ま~・・」そんな会話もいつに無く楽しかった。
十一時前尾道に到着、先に食事を観光をと強請り、柳が靡く堀傍を歩いた。
途中に粋な店が有り其処で昼食、観光客に交じり、まるでデ-トまがいの
二人連れに為れる。
 翔太がでかい店に入ると、里美も社会見学と言いながらついて来る。
其処で何とも判らない単語のオンパレ-ド、里美は色んな世界が有ると思う。
一時間カタログや現物等見た後、てきぱきと求める翔太の姿を見て感心する。
だが最後に腰抜かす、其れが有り得ないほどの高額な金額にだった。
目の前で小切手帳から金額を書いたのを渡すと、其処に居た店員が並んで
お辞儀された。
「あんた・・」外に出て里美の一言は其れのみ、二人は喫茶店でコ-ヒ-を
飲みながら無言、でも苦しい時間では無い、別の男を見ていると思え出す。
 夕方買い物をして戻る、其処でも流れは何時も通り、風呂に入り待つだけ、
そうすると最高な料理が来る、今夜も部屋で二人で食べていた。
 「な、とりあえず、此処で此の侭宿続けないか」「え、無理」
「其処を何とかしてよ、僕も色々考えているが、此処はそのまま兼用でと
思えるんだ」「え、兼用」「そう、此処でくつろげるのはそのまま維持、
外は別口で進もう」「出来ない」
「其処は考えているんだ、もうそれに付随するものはあの尾道で買い揃えて
居るよ」「何・・」「来れば判るし説明できる」「何よ」
「色々お年寄りでも楽しめる事を此処に追加する。聞こえは悪いが生まれ
変わりにする」「如何するの変われないよ、此処じゃ」
「それが味噌、逗留しながら大自然の中で湯治、宿の中は見てくれと大違い、
画像の世界を此処で広げる」「画像って・・」
「尾道で見たろうが、大画面で色々な事が映し出されている」
「見た凄くでかかった」「それ此処で使うぞ、無論TVだけじゃない、世界の
自然や遺産、景色、出来事などお年寄りも楽しめる事を序にする、使う機械
は其れも出来るんだ」「あんた・・」
「なな、此処で湯あみ、そうして自然の食事と画像を楽んで頂く、月日が経て
ば僕がする外の事も自ずからお年寄りも参加できることを考えているんだ」
「あんた、怖い」「あそこもね」「あんた~・・」そこで笑われる。
聞いてて里美の顔が変化、しかもあのでかい画面が来ると聞いた瞬間
口をあんぐりと開いたまま。
「あんた、お金」「有るから、外はまだ結論が出ないが、何とか考えている」
「どんな事しんさるん」「そこはまだいえんが、なんとかする」
「あんた、本気かね」「本気だ」「何で此処なのそんな事なら未だ他の方が
ええと思える」「其処か、此処の良さ知らんな」
「判るんだ、こんな山奥どうしようもないがね」
「其処が良いんだ、其れとな外の谷の持ち主連絡出来んか」
「親戚だもん直ぐに出来る」
「じゃそれとなく聞いていてくれんか、此処を買うし売られないなら借りても
良いけど」「ええ、あんたまじか、こんなところ誰が欲しい、要らん」
「だけど欲しい」「あんた、本気かもう一度聞きたい」「大本気じゃ」
「・・」ここでも呆れた顔つき、其れでも翔太の話は続いて行った。
その後詳しい事は省いて、判り易いように話をするから聞く側の里美は驚きを
隠せなかった。

             つづく・・・・。















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・30》

 食事の後、翔太の扱いについて二人は話し合う。
「でも、其処は無理です」「いや、其処は認めて頂く、部屋もこのすぐ隣の部屋
が良い」「え、其処は厨房近くだから煩い、一階の角か二階なら何処でも・・」
「それは拙い、一番いい部屋ばかりじゃないか」「でも使わないし」
「僕が他で利用するかも・・」「貴方ね、此処如何したいの、もう其処が見え
ないから私悩む」「悩んでいてください、僕は明日から周りを探索に出ます、
出来れば御結びと水筒をお願いしますね」「出かけるって何処・・」
「外回り、あの奥の山裾迄行ってみたい」「え~もう誰も足を踏み込んでいない
から無理無理」「見たらそう見えますけど、僕は行く」
「藪やです木が生い茂って行けないわよ」「行く」「・・」
何を言っても通じないと里美は解った。
「じゃ、靴は長靴が良い、いろんな物がくっつくよ」「え、いろんなものって」
「行けば後で判るわ、何も知らないから大変よ」
「そうみたいですね、でも興味が在るから楽しい、其れと其処らの土地は何方の
物でしょうか・・」「親戚のものとこの家の物だけよ」「周りの山は・・」
「昔からの儘、皆家と親戚の物」「なんとそうなんですか凄い」
「何が凄いの、二束三文、今じゃ税金も僅かだけ、誰も忘れている場所」
そう言われる。
 翌朝、意気込んで翔太は早くから起きてごそごそ、「ま~早いわね」
「ワクワクしています」「でも今じゃ無理よ」
「何でです、早朝が良いと用意出来ています」
「あのね、今は朝露と霧、とんでもないくらい凄いんよ」
「え、霧,露ですか」「そう、少し歩いただけでずぶ濡れ、衣服が重くなる
から歩き難いし」「なんとそうなんですか、何も知らないから、そう言えば
外は霧で包まれている」「この霧が厄介かな、でも樹木には最高」
「ですね、成程」聞きながら外の長椅子に腰かけてコ-ヒ-を飲んでいた。
その後姿を見る里美は不思議な人と呆れるばかり。
漸く出かけられることに為る、時間も既に十時前だった。
 「あんた、此れ担いで行って」「え、リュックじゃないですか」
「中に必要な物入れて置いた、重いけど必要になるかもと」
「何が入っているんです」「いろいろよ、水稲や握り飯と、包帯部類と、
虫除けのスプレ-や傷薬」「なんと用意周到ですね、最高だこれ借り手と、
では行ってきます」後ろ姿で手を振りながら翔太は向かう。
(なんて人なの、理解不能、ああ~もう早く諦めてくれないかな面倒な人よ)
姿が消えると、お客もいないから里美は娘に会いに出かける。
 翔太は言ったはいいが、なんと悪戦苦闘、見える程度じゃ計り知れない程苦労
をしつつ、奥にと脚が進むが、其れが何と時間が懸る事か、背丈以上に伸びる
木々、一番は杉の木が邪魔、葉がイガイガしているから手に負えない、
足元はぬかるんでいないから未だましだが、下を見て横を見て進まないと拙い、
悪戦苦闘とは此れかと苦笑いする。
 だが、色々な楽しみも有った。
一番は出られた家の敷地後、其処は石垣など残されているから腰を下ろすことが
出来る、その屋敷跡には色々な果樹木が望めた。
今盛りの梨や柿、クリなどがもう食べてよと垂れ下がる枝にもぐれ付いていた。
最初は柿をもぎ口にほうばるが、此れが傑作、渋柿、慌てるが其処は有るかと
苦笑い、楽しさは有るが、なんせ道など僅かに形は残るが、舗装されていない
ところなど道とは見えない、其れほど僅か五年でこうも変化するのかと、
自然の力を知らされる。
 振り返ると何となだらかな傾斜を伝い歩いて来たと知る。
既に今は流れる小川に沿い奥にと進んでいる。
 一時間半後、急に進む足が遅くなる。
思えばもうここ等は以前の谷での生活範囲を外れたのかと想像した。
今までは何か藪の中でも明かりが指す程度の場所だったが、
今じゃもう所狭しと雑木林群、かき分ける程度じゃとても進めない、
何とか小川の小さな滝の傍で腰を落とし一休み。
「うん、何じゃ、ああ・ああ~岩魚か、うん鮎か何・・」
小さな滝壺を覗くと本当に綺麗な水、其処が丸見え状態、その中で優雅に泳ぐ魚、
滝が落ちる場所では産卵を終えたのか死骸が沈んでいた。
(く~凄いぞ、此処は水も何もかも新鮮じゃんか、最高だぞ)
感嘆しながら疲れも癒された。
 昼前もう少しと頑張り、川伝いに進む。
午後一時前、漸く昼飯、お茶も有ったが、小川の水を救い飲んで食べ、美味しい、
本当に美味しかった。
暖かいコ-ヒ-を水筒から出して飲んでいた。
「え・・、何なんじゃあの鳥、あ、鳴き声が,雉だぞ、なんと居るのか待てよ、
アソコにも~向こう側から飛び出したぞ」
冬に向けての巣造りなのか、それにしても数が多いいが、周りを見渡し感歎。
 漸く奥の大きな山裾に到着、斜面を這いつくばり昇る、其処でも写真を撮り
まくり、此処まで来るに何度もシャッタ-を押していた。
「え・・ふ~これが上から見る全景か・・」
「え・・暫く眺めを満喫、此れをどう生かそうかと考えるが、今の翔太じゃ
とても其処までは思いが浮かんでは来ない、でもどんな場所かは知る必要が
あると、其れで来ていたのだ。
 あおむけで寝て空の雲の流れを見つつ、天気は良いので寒くは無い、
目を瞑ると色々と過去が浮かんで巡る、何で会社など捨てようとするのかも
思うが明確な答えは戻らない。其れも考え今までの女性の姿も浮かんで来る。
 漸く腰を上げたのが既に午後三時過ぎ、戻りは左側の山裾をと思い向かう。
これがとてつもなく大変、道など足元には無い、切り株や、蔓の蔓延に悩ま
される、足元に絡む蔓程厄介なものは無い、とんでもなく疲労を増幅させる。
溜まらず一時間でせ音を上げる。
十時から歩き続ける脚は限界を超えていたと知らされた。
足が震える程筋肉が疲労混倍、流石に焦る、当りは暗く為り出すし、
宿は姿かたちさえ見えない、上しか見えない場所、横など雑木林、溜まらず横
の傾斜を這いつくばり上がる、其処で見渡すが、もう暗い中、かすかに見える
のは、宿の街灯、其の明かりの方向と見定めて、元に戻り歩いて行く。
流石に懐中電灯はリュックには入っていない、既に足は限界を超えてしまう。
諦めて古い切り株に腰を落とした。
 迂闊そのもの、夜のとばりの速さもそうだが、計画性が無い、そうして自分
の体力も考えて居なかった、女性を抱く力と脚の力は別物、苦笑いして転がり
空を見た。
「・・、なんと此れこれが星空か、知らなかったぞ、綺麗・・」
本当に固唾をのむほど美しい星のきらめきを初めて目にする、都会の明かり
など無いし、周りは真っ暗、おまけにお月さまは居られないんだ、感慨無量、
疲れ等一瞬だが忘れていた。
 腕時計は微かな星明りで午後六時を指そうとしていた。
(ま~疲れをいやして又歩けばいい、焦る事は無いぞ)
自分に言い聞かせながら翔太は束の間の休憩を取る。
 その時、断末魔の叫びのような女性の声が微かに聞こえ、此処は静寂な世界、
聞こえたのだ。
翔太は直ぐ立上がり、「生きているぞ~、心配させて御免、もう直ぐに歩ける
から、心配せずとも良い、出来たら庭で焚火していてくれ、方向が見えんが~」
「・・、判りました、気を付けて焦らず、方向間違わないで下さいね~」
「有難う~・・」里美さんが心配されていたのだ。
 一時間後何とかよれよれの姿で宿の庭にと藪から帰還、其れを見つけると
里美が駆け寄り抱付き、バカバカ~もう何処までいきんさったんと泣いて怒る。
「御免、戻りが大変」「後で良い、早くお風呂、傷は無いの、有ると思うけど
其処は後、早くお風呂よ」「うん・・」従う。

               つづく・・・・。

















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・29》

 (((uдu*)ゥンゥン・・、翔太は気が付いた。
既に太陽は真上みたい、幾ら晩秋でも車内が熱く感じたのか目が覚める。
 此処に到着して時計を見ると六時間は寝ている勘定に為る。
「うん・・」寝ボケ眼でドアのガラスに張り紙を見た。
【お疲れの様ですので起こせない、起きられたら宿に来てくださいね、里美】
メモを見た、(うふっ、気を効かせてくれたんだ・・)
外に出て背伸びする、秋晴れの様子、本当に熟睡できたか定かでは無いが、
体は頗る調子は良さそうだった。
 「今日は・・」「は~い」あの心地良い返事が戻る。
「御免なさいね、起こそうかと思ったけど爆睡状態・・」
「あはっ。まさにそうでした、お風呂頂けませんか」「え、どうぞお食事は」
「其の後頂けますか」「お客様ですよね」
「いいえ、一月の居候、其処はお客扱いは無用です」「え、意味が」
「此処に逗留したい、一日二万円で一月分先払いします。しょっちゅう
出かけますが其れも混みでお願いします」「ええ、では滞在を」
「是非そう決めて来ましたし、周りを見てみたいし、先の相談も受ける」
「え、貴方様」「其処はおいおいとお願いできますか」「でも閉めようと」
「其れまででも良いです、食事は普通で同じ食事をお願いできますよね」
「貴方・・」「是非、そう決めて面倒でしょうがお願いします」
「まず、我儘、コ-ヒ-が飲みたいですが、お風呂を先に頂いた後お願い
できますか」「それは、でも」「上がりますね、お風呂は何処」
「露天風呂は其処から出られるけど、大風呂は階段を下ると突き当たりです」
「判りましたでは・・」大風呂を最初にと向かう。
 「上がれたぞ、此れからは成り行きでと・・」
大風呂に貸し切りで入るようなもの、滞在のお客は居ないみたいだし、
此処は今其れ処では無さそうだ。
「く~~良いな本当に湯が良いわ・・」
味わいながら肌を擦り、外の紅葉を満喫、下に流れる川の音が心地良い、
本当に癒される湯、翔太はのんびりと、外の景色を眺め色々な思いを巡らせ、
樟葉の小百合さんは怒られているだろうなと、顔に湯を当てブルブル。
 長湯に為る、翔太には珍しいが、本当に長湯そのものだった。
 持参して来たバックから下着を出し、衣服も替える。
「いい湯ですね」「・・」無言でコ-ヒ-を出される。
「上手いな~」「貴方・・」「はい・・」
「本気で逗留なさいますの」「その積りですが邪魔でしょうか・・」
「邪魔、そうじゃ無いけどいこの状態でお構いが出来かねますけど」
「構いません」「貴方」「じゃこうしませんか、貴方が出掛けられる時は
食事はインスタントにします」「ええ・・」
「それで気楽に、僕もそうします」「でも其れでは・・」
「構わない無理やりお願いしている身、そうしましょう」「・・」
呆れてものが言えない里美。
「え、娘さんは・・」「今落合の家です、連絡しますか」
「其処は良い、アソコには暫く此処に居る事は内緒に・・」
「それは出来ません、アソコに既に相当のご迷惑をおかけしているんです」
「え、じゃ何か変った事」其処から此処と落合関わりをを聞いた。
 「え、じゃじゃ、菜摘さんあんた達と・・」
「そうなの、強引よ、でも泣くほど嬉しい、此処はどうなるか其処だけが心配」
「じゃ此処の事は未だ・・」「菜摘さんが貴方の意向を聞いてからと仰って」
「そうですか、じゃ変化なしですね」「大ありですのよ、もうとんでもない程
大事にして頂いて、娘は泣いて有難いと、無論私もですけど」
「じゃ益々良いじゃないですか」「・・」変な顔をされる。
「食事、簡単なものですけど」「お願いします」相手は厨房に向かわれる。
 揚げ物と焼き魚、卵と色々、本当に簡単なものでは済まされないと思われた
のか、申し訳ないと良い筒美味しく食べる。
「あのう僕少し出掛けて来ますけど、大きな本屋など何処に行けば有りますか」
「本屋ですの、そうね大きいかは知らないけど国道311号線沿いに看板が
見えていたけど有るのかしら・・」「行ってみます」
「え、今から」「ハイ気を使わないで下さいね、此れ渡しておきます」
相手の手に無造作に六十万円が入った封筒を押し付けて、直ぐに宿を出た。
「ふ~何とか入り込めそうだな、ゆっくりと考えるかな・・」
車を走らせながら、衣服も買わないとと思い、本屋に最初に向かう。
 車は国道311号線に出る、其処から落合に向けて走る、
すると本当にでかい看板が見えた、一キロ先と懸れていた。
其の本屋に入り、農業関係の本と、果樹栽培や、薬味、香辛料などの本を数冊
抱えて買い求める。
おまけにノ-ト、ボ‐ルペン、メモ用紙、パソコン用の電池も買う。
外に出ると今度は何と似合わない店にと向かう、スイ-ツを買うと車に乗る。
携帯電話で菜摘に電話すると家に居た、直ぐに呼出し指定の喫茶店にと向かう。
「あんた~来てたんね」「おう、御免呼び出して・・」
そこから今迄の話をお互い言い合う。
「ま~じゃ本丸に入り込んだわけね、流石鬼じゃ」
「あはっ、其処は別だが、なんか考えないとな、それには現場が一番、
でもアソコ辞めるのは本当なのか」「其の気みたいだけど揺れている」
「そうか、菜摘は如何思う」「貴方こそ如何したいのよ」「うん・・」
 そこから漠然とだけど翔太の思いを大事な菜摘に話をする。
「え、ええ~本気なん」「ああ、会社も何とか抜け出せる、其処は既に
決めて来た」「え、なんと・・」
「それでな、アソコ何とか生かせることが出来れば僕は暫く滞在したい」
「あら、内は・・」「時々向かうけど邪魔か」
「馬鹿ね、判っているくせに」「でもアソコではまだ僕はお客部類」
「何とか其処から抜け出せばいいじゃん、時間は有る」
「あはっ、そう言うか」「そうよ、もう決めているくせに」「判る」
「おお分かり、既に冴香はそう言っている、だからあそこの親子は大事に
しているんよ」「有難う、流石菜摘さん」「もう大事にしててよ」
「しているが」「ううん、其処じゃない、此れからの事」
「お願いしますよ」「ええ、もう反対じゃないね」お互い大笑いする。
菜摘に話せば既に冴香にもわかる、あの子は見透かしが凄いからなんでも
翔太が思う事は阿吽の呼吸、だから菜摘にだけ話をしていたのだ。
 夕方、谷に戻る、既に里美も覚悟を決めたのか待っててくれた。
「今ね、冴香さんから電話が来たの」「ほう・・」
「それでね、義母さんから話を聞いて大賛成といんさる」「・・」
「ね~、此処どうなるん、私達はすでに匙投げたのよ」
「みたいだね、でもその匙僕が拾うかも」
「あんた無茶や、此処で何が出来るん、宿、其れも廃れた湯治場よ」
「其処が良い、僕が出る場所が有るんだ」「呆れる」
「出るなら出ても良いけど、僕は残るぞ」「え~何でよ、辞めて下さい」
「止めないよ、会社も身を引くんだ、此処で何かする」
「だから何すんのよ」「湯治場も活用かな、まだ決めてはいないけど、
此れからは参加してくれなくても良いけど、相談は乗って下さいね」
「何を相談なの、何も出来んがね」「其処は良いです、此処の事情などは
聞かないと判らないし、暫く此処に居て僕の相談相手に」
「呆れた、どうしようもない人ね、住んでいる私が逃げ出すくらいよ、
何が此処で出来るんよ、無理は嫌」「ですよね」「あんたね」
もう憤懣遣る方無い顔つきで睨まれる 里美にすればとんでもない事、
此処は良い機会だと逃げる事に娘と話し合って来た。
其れが突然男が来て、そうして落合に連れて行かれ、其処で驚くような女性
を紹介され、又も娘を其処に居らせる事に為ると、もう里美一人で歯何も
出来ない、逃げた後如何するかも決まっていない状態に今度は男が来て
居座られる。
自分たち親子で何とか出て頑張ろうと決めた矢先にこの有様、
どうしても出たい気が先は知る里美と此処で居て何かしたい男との考えの
ギャップは埋まりそうになかった。
夕方食事前、翔太は買い込んだ本を小川のせせらぎが聞こえる場所で本と
睨めっこしていた。
 「お食ですよ」「ハイ、行きます」「・・」
「おう~今日は煮魚と刺身、此れは・・」「岩魚・・」
「ああ、此処で見た魚か・・」
ほかにもいろいろな料理を見て、流石だと感心をさせられる。
「ねね、此れ一緒に食べてくれません、酒かビ‐ルどちらです」
「どちらでも構いませんけど私は遠慮します」
「ね、そう言わず二人きりですから一緒に、話もしましょうよ」
「もう、貴方変・・」「ですけど一緒に・・」「呆れる」
そう言いながらビ‐ルとコップ二つ持って来られた。
「乾杯・・」「・・」
何に乾杯なのと言いたかったが里美は我慢する。
「く~おいしいが、なんと此れが岩魚か」「・・」
「ねね、此れ釣れるの・・」「腕が良ければ釣れるわよ、でも魚も相手
見ているよ」「うへ~じゃ僕は水の下から見られているんだ」
「そうよ、こいつ素人だなと思えば簡単にえさだけ拝借」
「く~溜まらんぞ、そうなるんですか」「貴方、もう飲んでください」
「はいはい・・」呆れ顔で酌される。
「良いな。此処・・」「早く諦めて下さいね、私たちも人生が有るんです」
「・・」「貴方・・」「え、そうですよね」「・・」
話が続かない二人だった。




















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・28》

 既に廊下で転ぶ二人、十五分は小百合にとって有り得ない出来事、
愛撫をされる体は制御できない程暴れている。
其れほど歓喜の中で小百合は身悶え狂い、おぞましい雄たけびと泣き叫びが
交差する中、何で何でと吠えマルクだけだった。
漸く抱かれるんだと思った時、わが身が何と相手の手に呼応しだす。
抑えるどころか、今までの小百合じゃない、あの有馬温泉で愛撫された身が
今度は本番、思う相手が廊下で倒され、今も湧き出る悦楽に身が持たない程
驚愕、既に愛撫なのに何度も気絶の繰り返しまた四~まただ~と叫び
報告していた。
 それが口に出せぬその時が来た。
「小百合さん、総て頂くからね・・」その、囁きは有頂天の中での事、
返事はおろか返しなど出来ない、其れほど境地に到達している我が身の喜びは、
何に例えても勝る。
「う・う・うううううう~~~ん」
強烈な物が股座に挿入されると、今度は享楽に浸る愛撫とは違い、
まともに肉体の中で刺激をまき散らされる。
其れほど入れられただけで体は廊下の床からせり上がる、
上に翔太を乗せたまま震える。
既に声など出せない、息さえままならない状態の中で、小百合は腰を上げた
まま宙で翔太を上に乗せ震えるだけ、其れが瞬間か持続化は判らないが、
腰が落ちた瞬間、棒の軋みで肉は驚きそのまま痙攣の世界にと小百合の肉は
邁進していった。
 其れから、気が戻ると上で心配そうな顔をのぞかせる翔太、
その顔を手で引き寄せ強烈なキスを小百合はする。
気絶から戻された後の小百合は豹変、以前から悪くは思えない男、だが、
有るかなと最初は待つ自分が居たが、其れが無い日々を重ねて行くと、
自然と其処は気に為らなかった。
 だが、この男が会社を引くと聞いたら、此れからはこの男と家で住めない
のかと、いの一番感じていた矢先、この有様だ。
何度迎え撃とうと腰を向かわせるが一撃瞬絶、見事に極楽や地獄の喘ぎに
向かわされ、又も気絶、とんでもない棒を威力をまともに受け続ける小百合、
生まれてこの方有り得ない程肉と気を踊らされている。
「あんた、あんた凄いから~」
その先が言えない、その時はもう気が朦朧の最中、前より凄い喜びを知ろう
感じたい、其れが有るから声が続いて出ない、小百合は時間がどれくらい
経過しているのかさえ、判らず、廊下には夥しい小百合から出て来た喜悦の
小水が光廊下を蔓延して行く。
 最高な時は天国も地獄も味わうんだと知る、そんな小百合は何度目かの
アクメの時う、強烈な泣き叫びでおお落ちる~と叫んで痙攣を起こすと、
ドスンバタンと音を醸し出し体が跳ねる。既に其の時は気は失っていた。
二、三分は動かない体、真底やられた様は小百合の生涯の記念か、
未だ余韻が残る我が身を手でなでながら汗と善がり汁が混ざる肌を撫でて
漸く周りを見渡す。
「え、居ないの・・」腰を上げて起きると、既に翔太は其処には居なかった。
「え、あんた~・・」家の廊下をよろけながら歩く、既に気配は無い、
急いでガレ-ジに向おうとするが素っ裸、ガウンを羽織り裸足で飛び出すが、
既に車は其処に無い、慌てて翔太の部屋に向うが、其処にも居なかった。
「何で・・、何でよ~」縁側にへたり込んで呆けた顔を魅せる。
 其の頃は既に翔太は車の中、阪神高速に上がり車は疾走、逃げたのだ。
何もかも惜しいが其処で居座ると身動きできないと思える。
最高な肉体と心根、生涯忘れないだろう相手、其れを求めた後は、
翔太は引き下がるべきと考えていたのだ、大阪で生活した証拠を其れに
託し押したのだ。
 色んな思いの最中車はそんな男を気にもせず走る、中国道に入る頃は
真夜中過ぎ、空いているが全く人生其の物、漆黒の中を突き破り進む車は
翔太のこれから先暗示しているかの様に思えた。
 落合のインタ-を降りるが菜摘の家には車は向かわずに反対の道を下る。
十五分後、あの谷に到着、朝が来る前、もうここは晩秋、
湯煙が昇る様子を見ると、玄関に向かわずに、横の広場の駐車場に車を止め、
椅子を倒して目を瞑る。
流石に小百合さんを精魂込めて抱いた後数時間しか経過していない、
疲れた体を癒そうと温泉に入りたい、いいや此処が気に為っているのだ。
相手は居るのか居ないのか知らないが、とりあえず来た。
朝日が霧に包まれて昇る頃、車内では高鼾、翔太は睡魔に侵されて眠る。

                 つづく・・・・。





異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・26》

 翔太は考える所があり、一度大阪にと戻ろうとする。
此処では既に菜摘さんと光江さんがあの谷の親子の事を考えてくれそうと、
冴香には其処は知られていた。
 十一月に入り、しばらくぶりに会社に顔を出す。常にメ-ルは来ているから
様子は見える。
恵ちゃんに報告を聞く間、会社を立ち上げた仲間が連なり部屋に来る。
それらと色々な話を済ませた後、恵を連れて昼食に外に出た。
「御免な、姿現さずに・・」「ううん、気が付いていたんだ」「え・・」
「だって叔母さまから色々聞いている」「だな」「でも本当に会社開けるん」
「考えている、総て恵ちゃんが居るからそうなろうとしたんだ」
「じゃ其れって恵みが邪魔な訳」「違うよ、真反対、其れでな悩みながら
小百合さんを連れて旅」「旅なの、有馬で逃げられたと聞いているけど」
「其処なんだな、成り行きでそうなっちゃった」
「馬鹿ね、叔母ちゃん怒っている」「判る」「何処が判るのよ、酷過ぎない」
「だな」「もう、知らないからね」「其処を何とかな、恵ちゃん」
「会社如何するの・・」「其処は今夜話そう」「良いけど辞めるのは嫌よ」
「其処もな」なんとか話して会社に戻るが、其処は其処、立ち上げた仲間には
本当の心内だけは話して置こうと決めていた。
 「おいおい、そんな話は聞いていないぞ、無理無理、お前が居ないと成り
立たんが」「内山、其処を頼んでいるが、わしらだけではもう限度だぞ」
「でもよ、業績は上がっているぞ」「其処だよ」「何が其処なんだ何処よ」
「マテ佐藤、俺も色々考えているんだ、先月な、大阪を出る前にある人に
会って居たんだ」「誰・・」「もうまてや、後渡辺は」
「出かけているが直ぐに戻る」
「じゃ、最初会社立ち上げた連中が揃うと僕の考えを話す」
「三時で良いか」そう決まり皆が部屋を出る。
 此処まで来るには色々と考えていた、しかも苦労して立ち上げたゲ-ム会社、
皆が学生時代からの繋がり、其れを今翔太は止めようと腹つもりはしている。
其れを恵が察して昼間話し合う、今度は同じ仲間にも話さないといけなくなる。
 午後三時役員会を開催、翔太が、最初に会社を開けていた事をる詫びる。
続けて話す翔太を皆が驚きの顔で聞き入る。
「おいおい、冗談だろう」真っ先に言うのが渡辺均、続いて立ち上がる男は
清水健一だった。
「待ってくれんか、此れは将来の事を考えての事だ、ゲ-ムも売り上げがでかく
なった、だがこれから先は如何、あれこれ経営の事を考えると先は決して明るく
ないぞ、日々進む進歩は測り知れない事に為りつつある、これほど急に爆発する
とは考えもいない、このままの流れではどこかに飲み込まれて消滅、
そんな事も有り得るぞ,ならいっその事会社を安泰の橋に移動してはどうかと
考えているんだ」「おいおい、身売りかよ」
「其処は少し違う、身売りと似てるが、ビル経営と考えてくれないか,一棟の中
で入り仕事をする具合に考えてくれ、其処は自分たちの領域は確保できるぞ、
つまり大手の傘下の元で会社を伸ばせばいい事、外に関しては心配がなくなる、
大手の看板の元で今まで以上に延ばせるぞ無論メリットもデメリット有る、
其処を一つ一つ考えて乗り越えよう」「聞くが、其処に入ると一番は何や」
「それはその会社独自のコイン券、夥しい程売れている、其れに入られるんだ、
尚も今の会社の株式はそのまま引き継ぐか測りどうかを相談したい」
そんな話から会議は進み始めるが、中には苦労したのにと嘆かれるが、
会議が進むとそんな声も聞かれなくなる。
「では今まで難儀した部分は消えるんだな」
「そうなるし、やがて一年先にはその会社が大幅な増資に出る、その時今我々が
持っている株と同等に増資分の中で配慮される」「嘘、真か」
「そう、契約書には其処も書かれるそうだ」「なんとあらけ無いぞ」
「・・」皆が其処で頷いてくれる。
「聞くがその会議に我々も参加できないか」
「無論役員だし出て貰う、但し僕は出ないぞ」「え、何で」
「既にこれが僕の限界と思えるからは自分たちが行く末に何とかなる程度の
保証と蓄えをして欲しい、ゲ-ムの世界は未だ今からだ、伸びる業種には
間違いないが、其処で参加する人も大幅に増える、設備投資も半端じゃ無い、
今が切り返しどころと睨んでいる」そうも言った。
 二時間半の会議は終わり、皆の目が変化する。
「今夜行くよ」「うん、待って居る」
恵ちゃんにそう伝えて翔太は久し振りの大阪の街に消えた。
 午後十一時過ぎに、樟葉の家にと戻る、一ヶ月余りの帰宅に為る。
「あらら、冷たい男が現れたわね」「小百合さん、其処は謝ります」
本当に謝りたかった、旅に連れて出て最初の有馬で放り出し逃げた翔太、
恨みつらみは有ろうが此処は謝るしかないと決めていた。
 だが意外と相手は御冠じゃ無い、冷ややかだけど笑われていた。
 そのすぐ後に恵ちゃんが来て、其処の話は打ち切り、
会社の今後の話を家でする。
「ま~じゃ、其の大手は十億で買い取る訳」
「それもな株はそのままだぞ、今までの陣容に金を出すんだ」
「ま~じゃみんなも潤うじゃないね」
「正式には言って無いが分けることが出来るぞ」
「あらら、其れじゃ皆反対は無いわ、既に世が世だし仕方ないかと」
「そうか」「でもなんで途中で・・」そこから恵だけには話を始めた。
「ま~じゃ今問題の過疎地、そうか其処で何かしたいんだ・・、
良いわ其れなら賛成よ」すぐさま承諾を得た。
流石恵ちゃんだと、会社は恵ちゃんからこの家の小百合さんを紹介さ
れ出来上がった会社、何もかも承諾を得ないと駄目な相手だった。
「済んだのお話」「ええ、大方ね、翔太さん、会社辞めるって」
「・・、え、今なんて辞めるって何」
「だから引き下がるってこれから遣りたい事を探すって」
「ま~呆れた、会社悪いの」「ううん、順調よ、此れから翔太さんが大物を
釣り上げてその傘下に入れそうなの」
「意味不明よ、はっきりと話を聞かせてくれない、小百合には権利が有るのよ」
「その権利でかく化けるよ」「化けるの」其処から恵が話を始めた。
「く~恐ろしい事、じゃじゃその会社の傘下に、下請け」
「違う、子会社の方が良いのかな其処も少し違うけど」其処からも話。
聞かれる小百合さん、投資金額が大化けしそうと驚かれる。
午前二時に漸く話が終わる、翔太は直ベット別途に倒れ込んだ。
 翌日も会社には顔を出すがすぐに出て行く、何から何まで直ぐにとは
行かないがおおよその身に振り方は出来そうな位置に到着。
身が軽い足取りで枚方の樟葉にと夕方戻る。
 「うん・・、居ないの」夕方だが既に外は暗い、
部屋に上がるが誰も居ない、おかしいと廊下を歩いて居ると水の音がする。
居るんだと安堵する反面、何か胸が騒ぐ、知らずに浴室の方に足が向いた。
其処にはあの小百合さんがと思うと、足を止めるわけには行かない、
憧れて来た日々を思うともう普通の翔太じゃ無かった。

                    つづく・・・・。














異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・27》

自分でも可笑しな姿、其れは今までに無い、何でと思うがそんなこと考える
暇など無かった。
其処にはあの有馬温泉の佐和子さんと電話で話した所為かも知れない。

【あんたね、小百合さんてとんでもない女性よ、あの気高さは鎧なのよ、
私は直ぐに一緒に風呂に入った時感じた。此れじゃ男が狂うわ、此れが事実
だったの、勿論鎧を脱がすには大変だったんだ、でも同じ女性でも抱いて
みたいあめく姿を見たいと思ったの、家族風呂では其処まではできないし、
良い様に誘い自分の家にと移動させたの、其処で一気に寝ている時に
とんでもない時間をかけて何とか同じ舞台にと上がって頂いたんだ、
其れからはもう口に出せないけど、あんた実行するなら覚悟して懸りなさい、
半端じゃ無いからね、でも勇気あるのかな、戦果報告期待しているよ】
そう告げられていたのだ。
 機会を待って居たのかもしれないが、自分だけでは到底こんな無茶な行動
は出来たか自信は無いが、今は無職に向おうとする身、しかも今の会社には
大恩有る女性、だがだがそんな思いも今では搔い潜り、獣の洞穴にと向った。
風呂場には音一つしないが、其処に居られるのは確か、脱衣場で急ぎ衣服を
脱ぐと・・、翔太の異変の姿まま浴室の戸をガラッと開く。
「・・、え・え・え~・・うぎゃ~・・」
一瞬総てが停止、其れから現実に戻された小百合、とんでもない物、
いいや人が浴室に来て立ち竦んでいるのだ。
しかもしかも素っ裸、有り得ない、物を目に飛び込ませてから小百合は湯の中
に居る事も忘れ、ズズリ-ズリと腰を滑らせ頭が半分湯の中に埋没する。
湯を思いっきり飲み込んだと後気が戻り、有ろう事か驚愕して立ち上がった。
其処を見られ、直ぐに相手の男が動くのは見えたが・・、其の後は、
気が付いたら抱き抱えられているのだ。
顔が仰け反り、濡れた長い髪が重いと知る。
だが今は直ぐにそんな思いはかき消され、抱く男があの翔太、しかもそれは
有馬温泉で聞かされている姿そのものだったのだ。

 ≪嫌な男でもあれを経験すると変われるよ、とんでもない代物なんだから、
佐和子は連れの女性とこの家族風呂での出来事を聞かされたのよ、同じ人間、
一度は経験がしたいあんな鳴き声も出してみたいと思うじゃない、こんな仕事
していると色んなお客様が来られる中、とんでもないと思った、そう其処なん
よね、女じゃないなら良いけど、今盛り、そうしてやがて花も窄んで枯れて
行くわ、じゃまた会えるのと自分に問うが、二度と会えない人かもと、其れで
機会を得て口説いた、相手の女性も学生時代の友達よ、一度くらい彼氏を拝借
しても見つかれば謝れば良いと決めると、もう動きが止められなかった。
強引に誘い、本当にこれが自分かと疑う姿に為っていた。でも結果抱かれた、
其れも前代未聞、ハチャメチャ、とんでもない喜悦が湧いて出るの、相手の男
の動きに知らずに迎える体、不思議だった、自分からせがんだ所為かもしれ
ないけど、最高極みの喜びを味わった、時間は後で知るけどその時は滅茶苦茶
になりたいだけ、佐和子は二度とないだろう経験を得た瞬間だったのよ、
其れが何と今度は貴方を連れて来てくれたけど、今は本人じゃない相手方の
女性、あの人がどんな女性を連れて来たのか興味が在ったのよ、だからこんな
状態に為れたと思える。最高よ貴方は女性、しかも鎧の中身は極美、極味、
自信もって待てば良いじゃない、あの人逃がさないと思うけど・・≫

そう耳傍で言われている。
 だが現実ははいそうですかとは言えない立場、抵抗をしようと今決まる、
儚い抵抗でも良い、立場があると自分に言い聞かせている最中、湯の中で二人
は立って抱かれ抱合う姿、のけぞるから胸は無防備、其処に相手の手は小百合
の腰をきつく締めて抱かれた侭、相手いいや翔太の顔が産んの豊満な胸にと唇
を這わせて降りて行く、男の唾液を跡を残し降りた。
「う~、馬鹿~駄目絶対だめ~~」飛び出た叫びは何の役にも立たないけど、
出さずにはおれ無い立場、抵抗は続いて行く、其処も小百合は本気で居た。
だが男は無言、浴室に来てから一度も声を出して居ないのだ。
「ええ~・・」知らずに浴室で立ったまま器用に横の壁にと
小百合の背中に冷たい感触で当たった。
其処から又も異変、今度は何と片足を上げさせられ小百合の右足の膝裏に
器用に翔太の腕が入り込んで壁を支えに固められた。
もう其処から無茶苦茶、いやいやと叫んで体を動かすが範囲が狭い、
とんでもない事に為って行く。
 五分は確かに短いが長く感じる、その間抵抗を続けるが相手にはいくらも
衝撃が伝わらない様子、愛撫が益々増長、小百合を支える左足が震えて止め
られない、恐怖と我が身の重さに耐えかねる脚、しかも今は既に男、
いいや翔太の顔が何と自分の股座付近を彷徨い動き捲る。
 疲れて来た、其れも半端な疲れようじゃない、有り得ないと思込んで来た、
最初の数日は襲われるかもと変な期待は確かにあった、其れも可愛い姪の為
ならと覚悟は出来ていたが、そんな素振りが見えないまま今に来てしまう。
其れが何と会社を引き下がると聞いた最中、この行為が相手にとって最後の
欲望を発揮できるチャンスと思い込まれているのかと、其処までは何とか今
の嫌な姿の中で考えることは出来るが、その気もなんか薄れて来出す。
あの有馬温泉でも三日間は夢の中、相手の佐和子さんの凄さに驚きながら
迷い込んだ妖艶な乱れ姿、其れが自分だから困る。
知らなかったのだ、本当にこれが自分かと何度考えてたろうか、其れが証拠
としてその昼も夜も佐和子さんに抱かれている、泣き叫ぶ喜悦の渦に溺れ行く
我が身、知らない経験も無い、想像を遥かに超えた喜びは信じられなかった。
そんな事が続く三日目、忘れもしない事を佐和子さんから聞かされている。

 ≪良いわ、これならあの男に合う、とんでもない喜びが貰えるよ。女同士
じゃ行きつく先は知れているの、あの人まってれば良いじゃない、無ければ
其れでも良い、人生だからね、却って無いほうが良いかもしれないよ。あの
行為をまともに受けると人間が変っちゃう≫

あの時の言葉を思い出した瞬間、なんと小百合の手の指に力が入る。
意思とは反対、でも確かに指の力が翔太の肩に押さえつけ指が動いたのだ。
其れは翔太にとって最高な喜びと受けた。
そうなるともうこんな行為じゃ申し訳ないと、翔太は足を降ろさせ、
抱きあげると湯船から出た。
そしてなんと浴室から出た瞬間、小百合の体がフワリとユックリ落ちて行く。
固い廊下の上に転がされ、此処が関所か主戦場か、あおむけに寝かされる
見事な小百合の肉体は、湯玉と汗珠が入り混じる中、翔太は最高な愛撫を
しようと決めていた、もう逃げる事は出来ない許されない、お互いが、
其処で漸く本番に向けての作業が済んだと思えた。

               つづく・・・・。











異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・25》

 冴香と光江さんの電話でのやり取りで冴香の家で落ち合う事に決まる。
「そのほうが良いかも、此処では決断が鈍りそうだしね、お兄ちゃん」
「其れも有り得るね」当事者の気持ちなど確かめずにそう決められそうだった。
「女将さん戸締りしましょうか」「え、ではお宅にですか」
「冴香の家です、気を遣わずに少しここを離れたほうが良いと思えるし」
「・・」返事はされなかったが、そうしたが良そうな姿だった。
「じゃ、早くい戻ろうか」翔太は、この先の事を考えると菜摘が要る家の方が
良いと思えた。
 一時間後、三人は車で谷を出る。
里美は昼過ぎからの事を思い出すが、如何してこうなって行くのか考えた。
総て事件は警察任せだが、生活に関してと行く先は自分たち親子の問題、
此処に住めるならそうしたいが、今じゃそれが我儘にさえ思える。
 車は直ぐに谷の境の峠を越えた、流行く景色は何時でも思い出せる記憶に
刻んで育っている。
これから先は如何なる事は親の里美すら考えつかない、流がそうなのか
はたまた人生の節目なのか、其処はどう考えても我が身の先は娘と生きる
しかないと最近決めている。
そんな気持ちを運ぶ車は遂に峠を越えてしまう。
「あのうおうちはどちらに・・」「落合の手前にあります、遠慮は無いし、
娘さんも其処に来るそうですよ」冴香が後ろの座席で隣の里美にそう言う。
峠を越えてから戻りは早い、なんと二十五分で戻れる距離だった。
「義母ちゃん」「おう、戻りんさったか、光江さんは一時間後だそうだ」
「何で・・」「いろいろ手続きや聞きたい事が残っているそうだ」
「じゃ夕食は」「光江さん達が戻りんさってからと手配は済んでいるがね」
「有難う、さ、上がろう」挨拶を其処で里美と菜摘は交わす。
互いに相手を観察するが思いは別、菜摘と里美は立ち位置がまるで違う。
「・・」「如何しんさった」「大変ご立派な家で、驚いて」
「これは先祖の遺産、山が高値で売れるやら借りてくれるやらですのよ」
「え、じゃ高速道」「そうなの、とんでもない事が三十年前から起きて、
おまけに松江道までも」「なんと・・」
聞いてあきれる里美、これほどの屋敷尚見た事が無いと息を呑んでしまう。
大広間も和風だが、宿とは雲泥の差、何もかもが想像を遥かに超えて居る事に
唖然とする。
 深い秋の夜のとばりは早い、午後七時その暗闇の中車が戻る。
「先輩~」「往々、里美、よう来ちゃんさったな」「お母さん」
「うん、ご苦労さんだったね」親子が並んで頷き合う。
「翔太、あんた疲れんさっつろう」
「おばさん、ご苦労様、まさか警察とは驚きました」
「詳しい事はアソコが一番じゃろうが」「言えますね」
「話は後じゃ、菜摘御腹がのう」「すぐに用意できますよ、ご苦労様です」
「其処はええけ、里美お前たちは風呂が先だぞ、冴香着替え有ろうが」
「はいはい仕切りのお局様」「阿呆・・」そこで皆が笑われる。
一人だけ違う面持ちの男、翔太が其処に居た、
(なんとこの親有で子の娘か、大変だぞ此れは・・)
何が大変なのかは知らないが、驚きの姿は既に冴香も義母の菜摘も感じ取った。
 親子でいやいやながら背中を押されて浴室に向かわれる。
「光江さん」「待ちんさいや、警察での話しだろうが」「其処ですよ」
其処から光江の話が始まる。既に夕食は持ち込まれている、
菜摘も居て四人で話を聞いたり話したりする。
「え~じゃじゃ、お前の里か、なんとそういえばあいつの女の里は田所のマス、
マス何とか」「あ、其処は増渕じゃろう」「お~そうだぞ其処、え翔太お前」
そこから冴香が話を引き継ぐ。
 「なんとま~奇遇じゃがね、お前の里か」「郷でも広いけ~」
「言えるが、でもな其の女性は里に一晩泊り込んだそうじゃが、中身は里は
知らされていなかったそうだ」「そうだろうね、其れで・・」
光江の話は続いて行く。
「え・では持ち逃げした金額,三百二十万円になるん」
「そう聞いた永い間苦労してため込んだ金額じゃ、相手にとって三千三億に
等しいぞ」「言えるわ、金額云々じゃない、其処は汗水垂らしつみ重ねて
来て居られた金よ」「言えるがね、悔しいだろうな」
「男は渡板前だそうだ、前科も二つ、似たような内容だと」
「じゃ渡り歩いて、其処で値踏みかね、酷いね」
「里美も人手が無いし、其れに台所を任せられるからついついそこの方向」
「判るわ」そんな話を聞いた、翔太は益々親子が気に為り出した。
 暫くすると親子が風呂から上がられる。
その姿を座ったまま仰ぎ見る三人、特に翔太は驚愕するほどの妖艶な親子、
浴衣が栄える容姿に光江も菜摘も息を呑みこむ。
「ささ、お腹が空いたろう、腹が減っては戦が出来んぞ、座って食べよう」
此処でも仕切りは光江さんだった。
 喧騒の中、出前を取っている、しかも寿司桶二つ、でかい中に見事な握り
寿司が並んでいる、おまけに刺身、豪華な夕食に親子はたじろいた。
「遠慮は無いぞ、わしも呼ばれるけ~、里美ワインか」「え、先輩」
「構や~せんけ~、此処は良いんだ」ワインを注ぎ流れで娘にも注いだ。
其れを合図の夕食会、光江さんが気を回され親子は何度も頭を下げつつ
食事が進んで行く。
白ワインが美味しいのか、親子の胸周りがほんのりと赤みが懸る、
其れをいい事に光江が益々ワインを薦めだす。
 一時間半後、座は賑やかに為り出す、其処は総て光江さんの動きでそうなる。
冴香も菜摘も其処は承知、波に乗る義理の親子は翔太の為にとその方向に向かう
姿、既に翔太の思いは冴香には手に取る様に読める、だがそんな事とは知らぬ
親子、歓待に何度も頭を下げていた。
 午後九時、漸く夕食は終える。
「ふ~これから飲み会じゃね」「女子会かね、翔太さんが可愛そう」
「良いんだ、翔太は御陰で妖艶な女性軍を盗み見して居るよ、な~翔太」
「はい、思わぬ事で、独りを除いてですがね」
「え、独り、こら~お前は~正直すぎだろうがね、こいつ」
光江さんが大袈裟に怒られて翔太の頭を人叩き、受ける翔太もこれまた大げさに
逃げ回る。
よろつく足取りで追いかける姿に冴香と菜摘がお腹抱えて転げまわり泣き笑い、
其れに少し乗らされる親子も少し笑顔だった。
 だが広い廊下を走り逃げる翔太を追いかけた光江、部屋には戻っては来ない、
其れを見て菜摘が気を利かせる。
「これからの事はじっくり考えてね、私も叔母も相談に乗る」「え・・」
「そうよ、此れは災害、命が残った、此れからの授業料よ、頑張ろう」
「冴香さん」「良いの、此処はそんな家なの」「そんな家ですの」
「ええ、此れでもここ等じゃ有名、破廉恥だけど面倒見が良いと、自分で言う
のが恥ずかしいけど、義母さん良い人よ」「有難うね、いい子ね」
「え、では義理なんですか・・」「年を考えてよ、七つしか違わない」
「あ、そう言えば、なんとそうでしたか」
 今まで何も話さない女性が要る、其れは美樹さん、ここに来て挨拶を
されてから一言も声を聴いていなかった。
其れほどショックが大きいんだと察した。
 その間、光江と翔太は奥の部屋で話をしている。
「お前・・」「うん、何とか考えるね」「どう考えるんだ」
「叔母ちゃんの思いと一緒じゃが」「え、では、こいつ」
「いた、もう何とかしようと考えているんだぞ」
「判った、急ぐな味わえや、あいつらはわしが捕まえておるけ~」
「おばちゃん・・」「ああ~光江と呼んでくれんか」
「光江、そなたにすべて任せるぞ」「畏まりました」
其れで其処での話を終えると居間に戻った。
「先輩、感謝です」「如何した」「相談に乗ると申され親子で感激しています」
「甘いぞ、其れだから騙されるんだ、世の中ただでは何事も無い、良いかね、
世話と背負う責任は同居しているが、只より怖いものは無いと世間では言う、
其れとな男女も同じだ、何事も金で済ませるなら世話はないが、潜ませている
魂胆こそ難儀な代物じゃぞ、良い経験したろうが・・」「・・」
「良いか、此処は光江が責任を持つが他所ではそうは行かんぞ、世間は辛い、
其処を味付けをするのが人間の繋がり、何かする、して貰う、させる、総て
恩義と何かしらの金銭が生まれる、其れだからこそ円滑に世の中が回るんだ、
国でもそうじゃろう税金を集めて総ての人に公平に生活をよくするのが務め、
わしらは既に其れの恩恵を受ける年になりそうだがね、此処で言いたいのは
何事も後ろ裏側が有ると思うんだ、ボランテヤ以外は皆同じと思うんだぞ」
「はい肝に銘じて」「良い子じゃ、流石気に為る後輩じゃね」「先輩」
「任せや、後はおいおいと相談しようかね」「・・」
「何じゃ、不服そうだが、親子で決めた事は最悪そうすればいい、だが未だ
ほかに策があるやもしれんがね」「先輩」
「良いね、此処でじっくりと考える方が何よりも得策じゃ出て行くも良いし、
此処で踏ん張るも良い、他に何か在れば尚良いがね」「・・」
「今回は先走りしんさるなや、娘も良いね」
「はい、叔母様、警察から幾度も考えて、何でこうも親切にして頂くかと」
「其処か、其れは可愛い後輩の為じゃ、この件は金は絡んではいないぞ、
其れになあんたももう少し顔をあげて生きんさいや、済んだことは事故、
そう思うしかあるまい、相手が上手だってことで良いじゃないか、あんたは
悪くないが、何でそうなり得たかは反省じゃぞ、夜の務めは如何だった、
日毎の暮らしでの夫は如何だった、何で逃げたのかとか、色々有ろうが、
だがな、考えるのは少しの間だけだ、其処を抜け出せんなら次の行動は慎み
んさいや、責任は総て相手と自分に有ると思いなさい、此れからはそうなら
ない道を歩もうかね」「おば様」
「良いんだ、可愛いから気に為るしね、おまけに可愛い後輩の娘じゃろうが、
わしがしてやりたくても出来ん事が唯一有るんじゃ、其れは金銭関係、
其処はこの家の主が面倒を見させる」「え、先輩」
「良いから、この家は総てあの男に従う羽目に為って居る、確かは其処だけ」
「・・」怪訝そうな顔つきの親子、家の人を見ると笑われていた。
 「お母さん」「まてや、わしも理解が済んでおらん、先輩には聞いてみたい
部分じゃね」「良いとも、夜なべで聞かそう」「お願いします」

                    つづく・・・・。




















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・24》

翔太と冴香は谷の唯一の宿に向かう。
「今日は・・」翔太が玄関口で声を出す。
暫くすると女性が現れる。
「あのう・・」「宿を求められてこられましたか・・」「はい」
「あいにく今日は休業にしているんです、本当に御免なさい」
「いえ、宿泊ではないです、落合の光江さんから聞いてきました」
「落合・・、え・ああ~先輩」「先輩ですか」
「はい、バレ-の大先輩ですが、じゃ何かで来られましたの」
「そうなりますが」「失礼をしました、では上がって下さいね」
なんとか其処までは行けた。
ロビ-と言っても広くはないが、湯治客用は良いかもと思える雰囲気がある。
女性は奥に行かれる中、「お兄ちゃん」「うん、何とか会えたな」
「・・」二人は縁側から見える景色に絆されていた。
「休みですから、何もなくて、コ-ヒ-を今出しますからね」
「お構いなく、座って頂けませんか」
翔太が言うが、女性は一人なのか奥に向かわれた。
「お兄ちゃん、焦らないで」「判ってる」遣取りの後コ-ヒ-が運ばれる。
頂きますと二人はコ-ヒ-を飲む。
「あのう何か御話でも」「はい、勝手に押しかけてきました」「それで」
なんかやつれた顔つきだけど素は綺麗な顔立ちと思える。
「実は光江さんから昨日話を聞いて、横にいる女性は光江さんの姪なんです」
「そうでしたか、光江さんは学校の先輩です、卒業されてからもちょくちょく
指導を受けて居ました」「そうですかお年が離れているし如何かなと」
「七つ下ですの」そう言われる。
「話は単刀直入にしませんか」「はい、何でしょう」
「実はこの宿についてですが、此れから如何なさいますか、誠にぶしつけで
申し訳ないが、気に為って来ているんです」
「それは有難うございます、中身は先輩からですの」「はい」
「じゃ、隠す必要は無いようね、もう疲れました、その一言が総てですの」
「・、そうですか」「あのう、冴香と申します、宿は継続されるんですよね」
「・・」「其処を最初にお聞きしたいんだけど」
「・・、其処はどうなるか今は確かな事は言えないの」
「では続けるか辞めるかですよね」「どちらかに為りそうですけど」「
そうですか・・」そこまで冴香が話を進める。
コ-ヒ-を持って縁側の椅子に腰を下ろす翔太、、ロ-ビ-では冴香とこの宿
の主が何か話を続けている中、翔太は縁側から眺められる景色に魅入る。
 暫くすると冴香が翔太を呼ぶ。
「何・・」「あのね、娘さん、今警察だって」「うん」
「其処で何か動きが有ったと」「何・・」
「それが如何も相手の里」「倉敷だろう」「それが生まれは違うのよ」
「何処・・」島根県だって」「え、隣だな、でそこの何処」「邑南町」
「・・、何邑南町、其処の何処」「其処までは知らないけど、女将さん」
「田所だそうよ」「た、田所って其処の何処」
「ま~それ以上は未だ聞いていない、其処に立寄ったと聞いたと知らせが」
そう言われる。
翔太が驚くのは仕方がない、日本広いと言えどまさかまさか、翔太の里近くで
生まれた相手だと耳にする。
「実は僕も邑南生まれなんです、高校までは其処に、田所とは車でニ十分程度
離れているけど、里の叔母がその地域から来ています」「ま~そうですの」
里美は驚きの顔をする。
「其処は娘が戻り詳しく聞きましょう」そう言われる。
暫く心を絆されるようにと翔太だけが縁側から庭に出て少し下がった場所に
流れる川を眺めている。(そうか、俺の里から来たんだ)
持ち逃げした相手の女性の事を聞かされると、翔太は遣る瀬無い気持ちが湧く。
暫くすると冴香の声で部屋に戻る。
 「色々話して頂いた」「うん」「それね、もう娘さんと此処を出ようと」
「決められていたんだ」「そうみたい」会話の中相手の女将は俯かれている。
「良い里だけど、人が住んでいない分、自然に戻る速さが違いますね」
「そうなんです、此処は五年前から娘と二人きり、色々有った里でも今は
この様ですのよ」「でも此処で踏ん張れたじゃないですか」
その言葉は虚しく翔太に戻る、其れほどやつれた顔が中身を証明する。
「中身を聞いても良いですか」「・・」「貴方は娘さんと同意見でしょうか」
「意見」「はい出る事についてです」「其処は、娘と話すと仕方ないかなと」
「そうなりますよね、ご自身は本音は如何です」
「其処を聞かれても所詮流れは」「変わりませんか」小さく頷かれる。
「大変ぶしつけですが、大事な事です、、貯え総て持ち逃げされたんですよね」
「・・、其処は少し違いますけど、預金と現金はそうなりますけど、多少の
定期預金は残っています」「そうですか、じゃ生活は少しは出来るんですよね」
「知れているからでも生活はそうなります」聞いて翔太は正直な人と認めた。
「娘さんお帰りは何時頃に為ります」「夕方までにはと思いますけど」
「待たせて頂いて良いですか」「如何して其処まで」
「光江さんに頼まれているし、僕自身気に為るんです」「他人でしょう」
「そうなりますけど、本当なんです」「冴香もそうよ」
そう聞いた相手の顔が曇り、今でも泣きそうな顔をされる。
しべりたくない部分を掘り下げ過ぎたと今後悔をする。
「御免なさいね、本当にずけずけと聞いて」「・・」
「僕は聞いた以上貴方たちの行く末を来る前以上に気に為ってきました」
「でも其処は他人ですし、私たち親子は自分に降りかかった事は何とか」
「ですよね、この先は娘さんを待ってていいですよね」「・・」
返事は無いが小さく頷かれる。
「冴香、光江さんに連絡しんさい、気に為られているぞ」
「そうね、電話する」今度は冴香が庭に出て電話をした。
 暫くすると、冴香が顔を青ざめ飛び込んで来る。
「お・お兄ちゃん大変」「なんだ如何した」
「叔母ちゃんが警察に駆け込んでいる」「ええ~何で、あこの件でか」
「そう、叔母ちゃん先走りしんさるから」「で、先は早く・・」
「うん、向こうで娘さんと会えたと」「ええ~真か」
光江さんの行動も翔太が及びつかない程先を飛ばれていると感心する。
「それでね、此れから如何したら良いかと」「え、何で」
「だって、此処にていくと、其れともお前たちが戻るかと」「意味が」
「其処よ、このまま親子じゃ決断がと」
「・・、成程な其れもそうだ、良いぞこっちは戻れるし待てるが」
「聞いてみるね」また庭に出た。
「あのう、先輩が警察にですか」
「そうみたい、向こうで娘さんと会われているそうですよ」
そう聞いたら里美は床に顔を叩きつけるように落とし泣き叫ぶ、
此れこそ心の慟哭、背中を撫でながら翔太はなすすべはなかった。

                 つづく・・・・。





















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・23》

 紅葉には少し早いかなと思いつつ冴香と車で向かう。
「お兄ちゃん、冴香ねこの件良いかもと思うんよ」「・・」
「だって何をするか知らないけど最近のお兄ちゃん何か悩んでいるみたいだ」
「それでね、何かするにしても舞台が必要じゃない、其処が何とか適う場所
なら良いと思えるけどね」「冴香、お前はどう考えている」
「私か、お兄ちゃん次第かな・・」「俺・・」
「だって冴香一人じゃ何もでけん、お兄ちゃんの後ろから眺める方が大好き」
「でね、あそこ調べたら昔は平家の落ち武者、と言っても侍達じゃないって」
「本当か」「そうみたいよ」「なんとそうか」
返事は其れだけ、だが色々思いを巡らせるが果たしてあそこで宿が持続できる
のかと少し不安、同じ事を引延ばせるなら翔太は気が乗ってこないと思えた。
じゃ何をあそこでするのかと自問自答、だが答えは現れていない、其れほど
暗中模索、知らない土地にと車だけは国道133号線を南下して行く。
無論冴香は翔太が何をするか決めていない事は見える、だが話を聞いてから
何か其処で生まれるかもと其処だけは期待を膨らませて助手席で座っていた。
「あそこの道右よ」冴香が言うままその道にとハンドルを切る。
「へ~三級国道だけど舗装は良いわ、この川が旭川の支流の一つよ」「ほう」
「それがあの谷から流れ出ている」「・・」
翔太は思いがけない景色に驚いた。
 「おう~始まっているぞ紅葉が・・」「ま~綺麗、なんて綺麗なん」
「これは空気じゃ小川向こうを見ろ、山上に沿い色変わりが違うがここ等じゃ
山桜も綺麗だろう」「そう言えば向かう先は平家の落人、どんな人が先祖か
わかる分期待しよう」「だな、正しくそうだなこの道が案内してくれるんだ」
二人の立つ位置は違えども思う先は同じだと、無論男と女思いは違う筈だが、
冴香は翔太と同じ空気が据える事に喜んでいた。
「おほう峠が見えたぞ」曲がりくねる山間の道、目の先には登り坂が迫る。
道を隠す様に紅葉が始まった木々の下でエンジン音だけが異様に響いて来た。
「ああ・・、峠、どれくらいあるんか」車が行き交わない車道の坂道を登る。
暫く暫上ると、「ああ~何となんと見ろ・・」
峠の頂上に車が出ると一瞬で景色が広がった。
「ま~う・つ・く・し・い・わ」驚嘆が冴香から出る。
「本当だ、峠の上から眼下が・・」
車を車除けの膨らんだ場所に止めると二人は車外に出て唖然。
山並みも眼下の小川も正面の山からは小さな滝が紅葉の葉から見え隠れする。
朝早くでも無いが、谷は霧に包まれて見えない。
絶景は紅葉だけで無い、辺りの山が色々な顔色を楽しませてくれるする様な
気がする場所、本当に翔太の田舎とは大違いと見た。
「行くぞ」「うん」車に乗込んでこれからは下り坂、冴香は車を撫でる様に
木の葉がひしめく道を目が知らずに追って行く。
 車が里に到着、だがあの峠から見下ろした光景は・・、
人が住んでいた様子は垣間見れるが住む場所としては余りにも無残、
田畑は辛うじて形だけは残す跡形だが、手が加えられていない事は明確、
其れほど谷そものの息使いは既に自然に戻ろうと動く谷に見える。
「冴香・・」返事はしないが何を聞こうとするのかは見える。
「此れが跡形ね」そう間をおいて返事する。
古びた立て看板が道横に立っていた。
矢印の方角を目を凝らすと霧の合間に建物が浮かんだ。
「あそこね」「・・」「おい、周りが見たいいわ、行こう」
車を降りずにその宿らしき建物を通り越して進んだ。
「成程ね、建物は古いわ、中は如何なのかね」「・・」
「でも確かに湯治には最高な場所よね」「うん、あ何か先に・・」
「ま~小川に見てみて何有れ」「え、何処」「車止めて」
冴香が出て見付けた物を指さす。
翔太も外に出て並び見る。
「ああ~わ・さ・び・だぞ」「・・」「これは自然かな」
「水が綺麗な証拠、冷たいのかな」「そうみたいだ、成程光江さんが
言わしたイワナ居そうだね」
其処から車を置いて二人は野生の草が道を覆い隠すところを歩いて行く。
「アソコ・・」「湯源かな」湯煙が立っている足は其処に向かう。
「古いよ、でも湯気が凄い、熱いのかしら」
言葉が終わらぬうちに翔太が指を入れた。
「く~五十度以上だぞ」「・・」驚きの声に冴香は絶句。
「なんと湯は有ったね」「うん・・」またも谷尾邦人足は向いた。
「あ、家の跡、石垣が、アソコにも向こうにも見える」
今は存在しないが、以前はこの石垣に囲まれて有ったのか証拠にその石が
覆う中には寒椿や桜の木だろうか紅葉の葉を靡かせていた。
「お兄ちゃん」「周りを探索だぞ」「はい」二人はまたも歩いて行く。
「え、何か匂うよ」「・・、あ山椒、後ろの山裾を見ろ」
「何あの木」「それは柚子の大木、此処は色んな物が残骸、人が住んでいた
証を残しているんだね」感慨無量、二人はまるで宝物を探す様に見て歩き,
感嘆や落胆等をしながら谷奥にまで来る。
「ふ~広いな、此れが平家の落ち部落か」後ろを振り返り翔太は呟いた。
 「うん、此処は平坦だぞ」谷奥に立つ場所が異様にただっ広い。
「何か家が在ったんじゃない」「そうか、例えば庄屋か」
「でも其れと思しきものが有った場所よ、谷が少し見下ろせるじゃない」
冴香はそう言い切る。
 其処に二人は腰かけて暫く周りを見渡す。
「此れが為れの里ね」「うん、どれ位住まれていたんだろう」「・・」
「でもなんか息がし易いね」「そう、霧が喉を潤して居るみたい」
「湯に硫黄の匂いが少なかった」「そう、これが自然に戻るなんて悔しいね、
未だ人を和ませる素材が沢山有るし」「だな」そう合槌を打ちながら頷く。
 「さてと向かう先に行こうか」「うん」二人は戻る道を変えて車にと進む。

            つづく・・・・。










異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・22》

 秋も深く成って来た、翔太は未だ落合に滞在する。
昨日有馬の佐和子さんから電話が来て、
小百合さんは三日間逗留され昨日帰られたと知らせがある。
聞くと中々面白い話になり、長電話を終えると菜摘に報告、笑われる中、
本当に佐和子さんは凄い女性だと感心する。
 翔太が逃げて来た朝、直ぐに小百合さんを母屋に場所を移し逗留を指せたと、
其処からが耳御疑う話の中身、翔太が携帯から出る佐和子さんの声を聴きながら
身震いをするほどの中身だった。
その晩から女性二人は酒を酌み交わし世間話から進み、話は卑猥な方面と佐和子が誘う。
 時間が経った後、小百合は何と佐和子のベットの中、其処でも露わな裸姿、
総て知らぬ間にそうなっていると知らされる。
お互い同じ年代、しかも相手は強かな佐和子、気品ある小百合と手適う相手では無い。
夜中にはとうとう小百合の悩ましい叫びが聞こえだしたと聞く。
 その翌日も、昼間に佐和子が母屋に戻ると、部屋で寝ている小百合を抱いて愛撫三昧、
其れが三日間続いたと聞いたら、翔太は返事すら忘れていた。
其れを菜摘が聞いて、翔太に話すから、事実と認めるしかない、
直接聞いた話と同じなのだ。
(そうか、小百合さんがな・・))感慨ふかげな思いで聞いた話をもとに想像をすると、
横にいた菜摘が直ぐさま倒され餌食、ま本当にどうしようもない二人、
別の部屋で聞いている冴香は苦笑いする。
ふかげ 夕方、今度は冴香の叔母が家に来た。
翔太を見つけると手を叩いて喜ばれる。
「ま~、呼ぼうかと考えていたんだがね」「え、何か・・」
「うふっ、叔母ちゃん抱かれに・・」「お前な、そうじゃ無い、其れも有りか・・」
二人で大笑いする中、翔太だけは笑えなかった。
「菜摘、聞いてくれんか・・」そこから光江さんの話が始まる。
横でで聞かされる翔太も、話の中身に引き込まれ、気が付けば聞く側の三人の頭が
テ‐ブルの上に有った。
「ま~じゃ二年前結婚されたばかりじゃないね」
「そうさ、でも相手が逃げた、しかも有りがね全部じゃぞ」「で・・」
「無論警察には駆け込んだそうだ」話はあの温泉街から離れた場所に古くから湯治場
として有る宿があるそうだ。
話はその宿の事、板場で迎えた男の腕を見込んでその宿の女将が娘を相手にさせ婿に
迎えたのだ。
二年間は何事も無い様子、其れが夏場から時々倉敷に出ていると言われる。
婿は其処に来る前に同棲をしていた女性が倉敷に居ると後で知った。
知る時は既に遅い、倉敷の女性と姿をくらませていた後、警察でそう聞かされる。
「で、今は・・」「其処じゃ、最近は湯治客など少ない、設備も悪いし今更改造
もな無理じゃろう、預金も何もかも持ち逃げだそうじゃ」「あらら・・」
「それでな、わしの二級下だったから、昨日話を聞いて向かったがね」
「うん、其れで・・」「泣いてな、もうどうしようもないと・・」
「そうだろうね、可愛そうに・・」菜摘が聞く相手をする。
「ねね、叔母ちゃん、その娘さん・・」「往々、良い所に気が付いたな・・」
「え、じゃ其れ」「それもだがのう、話を聞くともう其処を出るといんさるんじゃ、
アソコは川傍の温泉街とかけ離れているしな、既に峠を越えたあそこには親戚が
三軒あったが、今じゃ誰も居りんさらん」「ま~じゃ・・」
「そうなんだ、美里もまだ五十手前じゃろう、神戸にでも親子で出ようかと話を
しているそうじゃ」「じゃ、其処如何なるん・・」
「やがてはその谷は自然の雑木林に戻るな」「・・」
「え、光江さん、其処温泉出るの・・」「無論出るさ、元を質せばあそこから
お湯が出てから、この温泉街は出来たんだ」「そう、でその温泉はそのままか・・」
「そうなるじゃろうがね、誰も山奥の谷なんぞ行くかね」「・・」
「勿体ないわね」「そうだろうが、アソコじゃもう無理じゃろう。この先の温泉街
が繁盛しているしな、湯治客相手だけでは既に先が見えるがね」そう言われる。
「・・」翔太は話を聞きながら気は既に其処には無い、
いち早く其れを知る冴香、他は翔太の気など知る由もなかった。
 だがそこから今度は冴香が叔母を相手に話を聞き出す。
「叔母ちゃん、何時出んさるといんさるん」
「すぐじゃないな、警察の事も在ろうし、予約を受けているお客の事も、
直ぐには動けんぞ」「じゃ大体幾らくらいなん被害」
「知れておろうな、大金じゃ無いぞ、暮らしぶりやお客の出入りが少ないと皆が
いんさるが」「そう」「お前聞いてどうづるん、あそこはだめじゃぞ貸すな」
「それはしないけど、そう」冴香は其処で言葉を飲み込んでしまう。
「私,貸そうか・・」「阿保抜かすな、抵当もろくなもんじゃ無いし、
無理、貸すなよ」そう言い切られる。
永い間翔太から声が出ていない、ビ‐ルを何時の間にか皆が飲んでいた。
「色々有るよね、世の中」ポツリと翔太は声を出す。
「翔太さん、あんたなら良いかも」「え・・」
「だっていい女だぞ、母親も娘も・・」「・・」
「もう叔母ちゃん、其処は危険区域」「あはっ、そうか」冴香の声に大笑いされた。
「其処のが谷は私小学生の時一度遠足で行った)「そうか、峠超えてかね」
「うん、凄く大変なところよね、でも横の小川の水綺麗だった」
「そう、上流は岩魚が)居るぞ未だ」「本当に・・」そんな話も聞いて翔太は目を瞑る。
「お兄ちゃん、なんか浮かんで来たん」其処は未だだが冴香は何考えていた」
「判っているくせに」そんなやり取りを菜摘と光江は意味不明。
「そう言えば冴香と同い年くらいじゃ娘」「でも知らん、私は倉敷の学校」
「そうだったな、あの子高校出てから大阪のホテルに勤めていたと聞くが」
「それで戻って・・」「そうなるな、でもあの子何処でも潰しが利きそうじゃ」
そうも言われた。
 世の中じゃこんな話は履いて捨てるほどあろうなと翔太は思えた。
しかしあの温泉がそのままになると聞いたら惜しい気もするが、
いかんせん場所が、其処で思いは行き止まりに為る。
 「ねね、お兄ちゃん、明日其処の峠にドライブしようか・・」「えっ」
「行こう行こうよ」「良いけど・・」「ま~あんた達、私は・・」
「後で、偵察するのは冴香の務めでしょうがね」「え、まさかお前」
「未だ其処までは如何かなお兄ちゃん次第、いいや閃かないと無理かな」
「お前、呆れた」「義母さん、どうせ後で乗る羽目に為るよ」「乗りません」
「そう、じゃ翔太さん、此処には当分寄らなくなるけど良いの」
「お前、脅さないでおくれ、其れは嫌や」「でしょう」
親子でそんな話をする中、光江は翔太を見詰めていた。
 「あんた、行きんさい見て置いて良いかも、後は駄目なら知らん顔、
何とかなるなら光江が橋渡しするけ~」「光江さん・・」
「あんたのためだ、この家じゃあんたが大切じゃろうがね、な~菜摘」
「・・」「だいぶん奥か・・」「車じゃ三十分、あの温泉街からはニ十分かな」
そう言われる。
何か閃いた訳じゃ無いが気に為る話を耳にする、
翔太はその晩一人で悶々として寝付かれずに居る。

              つづく・・・・。











異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・21》

女将から電話があると、翔太は何と部屋から出て行った。
しかもフロントを素通りするが受け付けの女性は笑いながら見送られた。
 「く~凄いが佐代子さん、後は任せるね」独り言を言いながら車は
有馬温泉から出て行く。
 二時間半経過すると、車はあの落合の家に到着、早朝だが、勝手知る家、
翔太は裏口から家の中、最初に冴香ちゃんの部屋を覗くと・・。
「うふっ、足音聞こえたがね」「なあんだ、驚かそうと・・」
「御免、判るけど待ち遠しいでしょう」「・・」
挨拶は其れだけ、別途に飛び込んで冴香に抱かれる。其処からは言わずと知れた挨拶、
抱きながら考えるが、其処も見透かされた。
「そうなんだ、じゃ有馬からね」「え・・」「うふっ、今思っている事良いと思うけど」
「どれ・・」「なあに未だ有るん、見えたんは翔太さんのお仕事」
「えっ、じゃじゃ如何思う」「其処は判らんけど、思う様に動いたらいいじゃん」
「じゃ良いのか」「先は見えんが、でも公開するようなら動けば・・」
「く~流石じゃね、何でも見えるな・・」「では・・」「考えたくてな旅」
「嘘つき、おば様の事先に延ばしたん」「驚くな・・」「それが良いかも、今はね」「何で・・」
とんでもない二人、先読みじゃないが、心中が見える二人、体を許し合う二人、
特殊な盗撮力を持つ冴香、体を抱いた後翔太も多少は見えて来ている、
其れだからいち早くここに来ていたのだ。
「もう~ダメ~・・」「ええ、良いと心じゃ見えているけどね」「馬鹿ね、じゃ進めて・・」
「あいよ」其処からとんでもない悲鳴染みた冴香の喜悦の雄叫びが始まる。
其れを耳にした菜摘が飛び起きて娘の部屋に駆け込む・・。
「うひゃ~あんた」「おう~、後から行こうと・・、良いよ御出で・・」
そこで菜摘も参加、此処では何でもありの翔太、其れだからこそこの家が大事、
しかも此処じゃ殿様扱いをしてくれる。
 一時間半、惨たらしい攻めを受け続ける義理の親子、ベットのシ-ツは濡れたくり、
荒い息使いの二人を重ねて充分堪能する翔太。
若さの冴香、老練な菜摘、二人揃わないと燃えないのか、翔太の挑む姿は真獣そのものだった。
 「ふ~最高じゃ、此れだから此処は離されん、この先も宜しくね」
「・・、馬鹿ね、抱かれる姿で判るでしょう」「二人は最高です」
翔太は余韻が残る二人の体を撫でながら、至福の疲れを感じながら、
何度も何度も汗まみれの二つを愛しむ。
 昼まで、其処で翔太一人が寝てしまう。
 「ね、なんかあったん」「義母ちゃん、翔太さん悩んで居るみたい」
「なんでなんで、ねね、一大事じゃ無いの、何でよ」目の色変える菜摘、義娘に詰め寄る。
 其処から話を聞くと、「ええ~じゃ今の会社如何すんのよ」
「譲りたいのじゃないのかな、だって、お母さん連れて有馬温泉に来ていたみたい」
「・・、うひゃ~、ええじゃじゃ佐和子の所ね」「そうじゃ無いの・・」
「え、じゃ大阪の奥さんは・・」「置いて来たみたい」「嘘や~」
驚く菜摘、一瞬顔が青ざめる。
「義母ちゃん、如何したん」「おまえみえるだろうがね、あの人・・」
「良いじゃないの此処とは別じゃ無いの・・」
「阿呆、其処は期にはしておらんが、此れからの事を思った」
其処から二人は暫く会話が無い、しかも菜摘はしきりに冴香の顔色を窺っている。
「何よ、睨まないで」「な、此れから如何なるん」
「そこは未だ見えてはいないし読めない、でも後ろが暗かったから辞めたいと思って
居るみたいよ」「じゃ会長辞めるの」「其処は如何かな、逃がさないと思われるが、
別に何か考えが有るみたい」「何何よ、ねね・・」「もう見えないし判らない」
そんな会話をしていた。
 昼過ぎ漸く翔太が起きた。無論食事は出来ているし、親子を前に座らせて一人で食べる。
「うん、なんかおかしいぞ」「・・」「おいおい、何か有るな・・」
「それはこっちのセリフよ、会社如何すんのよ」「え、あはっ、此処じゃ隠せないね」
「当たり前でしょうが、心配だし」「そうか、じゃ話す事も要らないな助かる」
「えっ・・」「あのね、此処じゃ見透かされるから決断をしてから来たんだ」
「ま~あんた・・」母の菜摘が相手しているが横で冴香が笑う。
「未だ、決断は鈍りそうだから大阪から出て来たんだ」「・・」
「それで、もうご存知だから言うけど、大阪の下宿先の奥さんと有馬・・」「・・」
「おいおい、其処は突っ込みを入れんかい」
「入れられない、で何で奥さん同行、抱いたん」「あ、そこは無い」
「今は無いだけでしょう」「当たり」「何時抱くの・・」「未だ判らん、無いかも」
「嘘つきね、其処は違うよ、ね~冴香、既に抱いたかも・・」
「おいおい、其処は未だだぞ」「聞いた」「あんた・・」
其れから色々な話をさせられるが、殆ど義母の菜摘相手だった。
これからの事をしつこく聞かれるが返答のしようが無い、
翔太は未だ何をしたいのか見えていない。呆れる菜摘、
でも相談はしてと最後は其れで終わる。

                つづく・・・・。












異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・20≫

 翔太は酒をしこたま飲んでいる、そうするとなんとあの先読みが見事に鮮明に為り出した。落合の冴香ちゃんの御陰で相手の胸の内を少し垣間見れるところまで来ていたが、今は如何、酒で相手を読みやすいのかは判らないが、見えている。(なんと、女将さんはそう思っているんだ、じゃ小百合さんは・・、ああ~拙いぞ、僕を嫌悪されている、え・・、待てよ前に男がははん、付き合っている相手かな・・)

そんな瞑想をしている中、電話で女将が仲居さんを呼んでテ‐ブルの上を片付けられている。

その間も強かに翔太は相手の胸の内を探る。佐代子さんのは確かによく見える、(えじゃ・・、そうか身を交えた人のは鮮明に見えるんだ・・)その証拠に小百合さんのは微かに見えるだけ、しかもはっきりと見えないから集中力が要る。そんな中部屋が片付けられ、女将がウインクされた。「あ、小百合さん、奥の部屋で寝て・・」「のけ者にするん」「そうじゃない、ねどこはそこだし」「後で行く」そう言われる。

「じゃ飲物・・」「もう部屋には良いが、飲むなら女将さんと小百合さんが家族風呂使えばいいじゃん」「ああ~有ったね、そうだ、ねね二人でお風呂行こう」「ええ、露天風呂なの・・」「貸し切り、専用よ」「ま~有りますの」「使おうよ、アソコならもう誰も使う時間じゃ無いし、貸し切り」「翔太さん・・」「行けば良いじゃない、良い体を見られるし」「もうスケベ~」だが、断らずに女将に連れられて、小百合はよろけながら廊下に出て行く。

 (そうか、此処じゃ余計な事しないほうが良いかな、佐代子さんに任そう、そうして後は・・)一人で部屋に転がり、天井を見ながらたまに目を瞑る。今の翔太には仕事の事等眼中になかった、有るのは誘って来ているあの小百合さんの事だけ、だが今までとは違い成り行きじゃとても実行不可能と思えた。其れほど今までの相手とは色が違い過ぎる相手、だからこそ何とかと思い込んでしまったのかもしれないが、先の事を考えると避けては通れない大事な関所と思えた。

だけど相手を見ようとすると、其処には翔太が入り込む余地は有りそうもない、しかも嫌悪されている状態ではとても無理と思える。

部屋に電話が来た。「あ、佐代子さん・・」そこから小さな声で話される中、翔太はお願いと一言告げる。

電話が終わると急に心臓が暴れ出す、其れほど大事な電話だった。

異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・19≫

 部屋では相変らず女将の佐代子さんと小百合さんとの
会話が弾んで行く。
翔太は会話の中には入れずもっぱら傍で酒を飲み眺めているだけ。
だがそこで意外な事に気が付き始める。
 其れは何とこの二人の性格は真反対なのだが、如何してこんなに
気が合うのか、其処が不思議で考えていた。
時間が経過する中で、一つの軸が垣間見れる。
同じ女性ながらも二人とも美人この上ない女性、しかも世間では
普通の生活以上の暮らしをされている。
女将の内情は知れないが、小百合さんの事は掌握している。
其れと二人とも自分をよく心得て居られるのだ。
(此れって若しかして自分とは正反対の立場だから気が合う・・、
いいや許せるのかも・・)翔太は益々興味が湧いて来る。
 例えると小百合さんは物静かな女性、気品も有る、所作も素敵、
決してしゃしゃり出たりはされない、一方佐代子さんと言えば、
仕事柄真反対、表に出る性格だし、行動力も半端じゃ無い、
翔太は前回其れは見ているし味わっても居た。
 「ねね、翔太さん、小百合さん素敵な女性ね」「そうですよ」
「嫌だ~、如何見ても佐代子さんが数段上よ」
「何よ、其処は違うじゃない、私は仕事柄そう見えるだけなのよ、
小百合さんは女性らしいし奥行きがある」
「買いかぶり、家に籠って居るだけよ」
「だからこれからは出掛けなさいよ、誰もが振り向く凄い女性よ」
「もう止めて・・」二人は褒め合う中、酒は進む。
「翔太さん、如何思うの男として聞かせてくれない」
「女将さんは確かに凄い、男の僕が見ててもそう感じる」
「だから其処は仕事上、女性としては如何・・」
「其処も加味して凄過ぎるな」「でしょう、うっぷ、そう思うわ」
「あらら、酔っちゃった」「未だ飲めますよ」「うふっ、可愛い」
「佐代子さんが男なら良かった」「あらどうして」
「だって憧れの位置なんよ、女じゃね」「じゃ男なら抱かれるの・・」
「其処は言わないけどそうなれるかな・・」
「あらら、初めて知った、良妻賢母だけかと・・」「違います」
「そうなん、じゃ今彼氏居られるんだ」「返事拒否」
「なんだ、つまんないわ、翔太さんでしょうが、白状しなさい」
「・・、ええ~違う違う、其処だけは違うし」
「え、じゃ他の男なん」「・・、・・」
「うふっ、いるんだ」「女ですよ、居ても可笑しくは無いでしょうが」
「ですね、でも翔太さん以上な男居るのかな私は知らないけど」
「え、女将さん、仕事で仰山男を見て来た目でもそういわはるの」
「ええ、断言します」「あらら、矢張ね、此処に連れて来られた意味が
今見えた」「如何見えました」「だって、互いに男と女に見える」
「あら、推察御上手ね」「女将さんも小百合さんも飲み過ぎですよ」
「え、あんたいたん」「ええ~小百合さん・・」
そこで三人が大笑いする。
 だがその後翔太の余計な一言が問題を起こした。
「え、今言った言葉、何で小百合が紫陽花なん、其れで佐代子さん
のヒマワリは理解出来るけど、何で紫陽花、教えてよ」
小百合さんの誘導で、花に例えると何と聞かれた、
其処で小百合さんは紫陽花、佐代子さんはヒマワリと言う返事から
事は進んで行く。
 「そうよ、例えると意味が知りたい」
「では話しますが、此れは僕の思いですからね」
「良いわ、聞かせて」もう見れないくらいの姿態、女将も既に着物を
脱いで襦袢姿、小百合さんは浴衣を肌けた妖麗な姿、
二人を相手に今度は翔太の話が始まる。
 「僕の女性観は少ない経験ですが、会う女性が凄過ぎた」
其処でビ‐ルを一飲みし呼吸を整える。
「誰にも告白したことが無いけど、僕は田舎で高校まで育った」
其処から翔太の田舎での生活を正直に話す。
無論父親の弟のおばさんの事をメインに話す。
其処には翔太の目論見も加味し、
小百合さんに特に聞かせたかったのだ。
 三十分後、部屋は漸く静寂になる。
あからさまな翔太の告白を聞かされた二人の女性、特に小百合は
驚愕しっぱなし、話の中身で、男の物を鍛え上げる田舎のおばさん
の気迫と行動に度肝を抜かされた。
 「え、じゃアソコ鍛えたんだ」「そうなります」
「・・、・・」「うふっ、漸く理解出来た」「え、佐代子さん・・」
「だって、其処如何してかと不思議だった」「え、え、意味が・・」
「だから、前回此処に来られた時ね・・」
 今度は何と女将の告白が始まり、またしても小百合は驚き捲る。
「ま~じゃ翔太さん、此処で、えじゃお連れの女性は誰・・」
「小百合さん其処は、もう女将さん・・」
「うふっ、此処で三人が裸に為れば良いじゃない、総て其処を表に
出すと本当のお付合いが出来そう、思えば此れの為に来たと今
思えるけど、違うかな翔太さん・・」「・・、・・」
返事が出来なかった。
 「ね、何か言って・・」
「言えって無理よ、初めて聞かされたんよ、酷い」
「うふっ、漸く翔太さんが佐代子をヒマワリと言い切られた意味が
読めた.。詰り、佐代子さんは紫陽花ね、此れは凄い事、じゃじゃ
ヒマワリと紫陽花のセックスも違うわけよね」
「佐代子さん、其処は・・」「何よ、漸く此処まで進めたのよね、
止まらないで進めば良いじゃない」「え・・」
「今は小百合さんは飲んでてね」諭され杯を煽られる。
「ヒマワリとのセックスは大胆で豪快って訳。じゃ紫陽花は・・、
ああ~シットリとネッチリとか~凄いわそうよね、
なんと理解出来るわ、く~楽しいね」
独り善がりで頷かれ酒を小百合さんに注ぎ、自分も飲まれた。
 「じゃ今度は小百合さんの番よ」「え、私」
「そう聞くだけじゃ駄目、白状しなさいよ、仲間には入れないよ」
「入りたくないもん」「じゃ止めましょうか、詰まんないでしょう」
「ううん」「辞めるわ、何で言えないのよ」
「じゃ女将さんは如何なん」「私、そうね、最近考えが変ったわ」
「え如何変われたの・・」「この男の所為」
「ま~じゃじゃ、本当なの、アソコ見られたん」
「ええ、つかいましたよ、其れも押しかけてよ無理やり」
「ええ、意味が・・」「この人の世界に飛び込んだんだ.相手が
遣られて寝て居られる隙にね」「相手、ま~・・呆れる」
「それも友達の女性よ」「うひゃ~嘘でしょう・・」
「この場に及んで嘘などつきません、本当なんだもん」
「・・、・・」聞く小百合は口をアングリと開けて動けなかった。
「此処まで話せる相手はそうは居ない、又あそこも偉大だし、
佐代子は大阪に行こうと決めていたの、でも来てくれた、今度も凄い
女性連れてね」「・・、・・」
何も言えない小百合、酒の飲むだけだった。

        つづく・・・・。














異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・18≫

 翔太は其れからが忙しい、其処は本当に呆れる程貪欲、
佐々木の問題をなんと小百合にも負わせる。
弁護士を紹介してもらい、其処で本心を話すと相手は感動、
此れからも仕事関係はさせてくれと懇願されたのだ。
その方は切れる、今から会社の社則を作ろうと、其処で今の問題
などを組み入れる方が良いとさえ言われる。
無論弁護士に会うと翔太は相手の気を探る、其処で良いと判断
すると、総て話をしたのだ。
社員総て会社で作上げるゲ-ムソフトなど社外に持ち出さない事
は勿論、権利関係も公表する其処まで一気に体制作りを翔太は
弁護士と共に仕上げる。
聞かされた社員たちは唖然とするが、其処で翔太は仲間内の会社
は今日までだと断言した。
序に会社の社長は恵さんだと言い放つ、どよめきと驚きが湧く
会議室。「おいおい、じゃ田中は如何なる」
「僕は役員で残るが、後は君たち次第、会社を伸ばそうと考える
なら今回の話は乗ってくれる筈、如何・・」
そう言われれば反対者は居ない、既に勝負あり、弁護士の立合い
で話を進める中、皆がこれで会社組織が出来上がると、
最後は賛成をしてくれた。
その間わずか二週間、翔太は他の事は後回しで進めた、
此れで良いと思うまで詰めに詰め、弁護士も呆れる程動いた。
 九月に入ると、会社は其れで動き、佐々木の件は翔太が責任
もって解決、手を握り済まんと泣く佐々木に今後も頑張れと言う。
その話が会社に知れ、其処で翔太の懐の大きさに皆が感嘆、
翔太の株が一段と上がった。
 「さてと・・」「ま~聞いたわ、凄いじゃない」
「あ、其処ですか、でも恵ちゃん頑張れる」「如何かな」「出来る」
「傍に居ってね」「其処如何かな此処に居る理由が薄れて来たし」
「あんたね」「考えています」「いてよね」
そう言われるが、此処も少し問題がありそうだった。
 其れはあの落合から戻った時、小百合さんの姿を浮かべてみると、
暗い中で手を挙げている様子を垣間見る。
其れが何かと今まで探っていたが、漸く小百合さんが立たれる場所
を突き止めたのだ。
其れからは会社の事が忙しく其処は後回し、でも今はそうじゃ無い、
お世話になって来た相手、困られているならと思うようになる。
 「ね、暑気払い遅過ぎるけど何処か涼みに行きません・・」
「ま、良いじゃない、何処に・・」「其処はミステリ-」
「え、意味が・・」「到着まで内緒じゃ駄目ですか・・」
「あらら、気を持たせるじゃないね、でも素敵ね」
「行きましょう、会社もひと段落、今が良いと思うけど」
「良いわ、翔太君となら良い、行こうか」決まった。
 内心は少し心配、其れは、翔太が考えて居る事は強引過ぎる。
其れでも決行と最後は自分に言い聞かせた。
 「良い、出掛けましょう、恵には知らせるん」「どっちでもいいけど」
「あらら、じゃ知らせないで行こうかね」車に二人は乗る。
」 「うふっ、初めてね」「え・・」
「だって、買い物以外には行って無いでしょう」「そうなりますね」
車は新しく出来た高速にと向かう「あら~京都じゃないいん」
「・・、・・」東京都インタ-に上り西にと車は走る。
仕事の事はあまり聞かない、でも小百合は車に乗って翔太の横
で景色を楽しんでいた。
何も言わない車内、其れも良いとさえ翔太も小百合も思う。
 車は中国道に入ると、其処で小百合は一言、
「本当に行く先不明ね」「駄目ですか・・」
「ウウン、ワクワクする」そう返事される。
 遂に、目的のインタ-に到着、其処を降りると小百合の顔色が
変化、「初めて、ねね、有馬温泉なの・・」「ミステリ-ですよ」
「ま~意地悪ね、でも温泉か良いかも行った事ないし、聞いてて
いきたいなと考えていたんだ」「・・、・・」
車はその有馬にと向っていたのだ。
 三十分走ると温泉街、其処も少し抜けて山手の温泉宿の玄関に
車は滑り込むは。
三人の仲居さんと女将さんが玄関先で出迎えられる。
其処では何も言わないが、小百合は翔太に従い廊下を歩く。
仲居さんが部屋を案内され、入ると感嘆、
「ま~凄い、お庭が綺麗じゃない、良いわ此処・・」
大げさに声をあげて小百合は喜ぶ。
 お茶を二人で飲む中、小百合は色んな事を考えた。
(どうなるのかな、此処で・・)そこは既に翔太には小百合の
思いは見えている。
其れで強引に誘っているし、ここに来ても其処は変化が無い、
小百合は既に翔太に身ぐるみはがされた状態、
何もかもが気に為ると心を集中すればうっすらと心が読める。
 「お邪魔します」「おう、女将さん、来た」
「はい、よう御出でなさいました」
「こちらは僕が偉いお世話になっている小百合さんです」
「これはこれは、この宿の女将の佐代子でございます」
「ま~お名前まで、小百合と申します」
「おきれいな方ね、田中さん」
「あはっ、田中さんか、翔太で良いじゃないですか」「其処は・・」
「あら、良いわよ、私も小百合と呼んでくださいな」
「これは、じゃ以後はそう呼ばせて頂きますね」
そんなやり取りをする中で、翔太は両方の心内を探る。
(馴れ馴れしいわ、何度も利用していたのかしら・・)
‹美しい方ね、翔太さんは既にこの女性と・・›
双方の思惑が垣間見れる。
「では夕食は後程・・」「お願いします」女将が部屋から出られた。
 「ねね、翔太さん、女将さん凄く綺麗ね」
「そう、でも小百合さんも綺麗だぞ」
「馬鹿ね、負けるわ、相手はお客さん扱い、私は主婦」「主婦か」
「そうなるじゃない」「でもお互い綺麗ですけど」
「・・、・・」少し拗ねた姿を魅せられる。
 互いに大浴場にと向かう、其処でガランとした浴室、
「そうか、今は暇なんだ」翔太は時期がそうなっていると知る。
夏休みも終わり、既に農家は刈り入れの時期、閑散とした浴槽で
そう思った。
充分満喫して上がるが、小百合さんは未だみたい、
外の長椅子で涼んで待つ、其処でも色々と考える姿の翔太、
これからの展開を浮かべている。
 「あら~、ま~待っててくれたん」「常識です」
「参りました、お待たせ」二人は並んで廊下を歩く。
「良いわ、ミステリ-か良いじゃないね」「・・、・・」
「もうなんか言いなさい」「良い気持ちです、このままの方が最高」
「馬鹿ね・・」と言いつつ、なんと小百合の手が翔太の手をとらえ
握られた侭歩いた。
 浴衣姿が一段と映える人、最高な姿をご存じなのか、
面食らうほどあでやかさが浴衣から中身まで想像したくなった。
 部屋で湯上りのビ‐ルを二人は飲み、縁側の椅子に座っている。
「忘れて居たわ、こんな心地、出歩くべきね」
「良いですね、此れからどんどん出て下さい」
「そうね、でも相手が、翔太さんが連れてってくれるなら良いけど」
「ほかに男居るんでしょう」「え、ま~失礼ね」
「だって美しいから出歩くと捉まる、僕ならそう、行動するな」
「あらら、じゃ歩こうかな」「是非」「本当に意地悪ね」「言えます」
「もう阿呆・・」本当に可愛いい一面を魅せられる。
 (このままが良いのか其れとも・・)
そんな事を思いつつ陽が落ちた庭には石灯篭から明かりが庭の
一部分を浮かばせて来た。

                  つづく・・・・。





















異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・17≫

 大阪の樟葉に戻ると、翔太は倒れる様に部屋のベットに入る。
其処から爆睡、何度も様子見に来る小百合、苦笑いしながら
寝ている姿を確認していた。
既に二度も恵が顔を出すが、相手はまだ寝ている、
起きれば知らせると叔母の小百合が言う。
 漸く起きたのが二日目の夕方だった。
其れほど疲れ切っていたのだ。
「おやおや目が覚めたん」「小百合さん、寝た」「よう寝たね、
食事は直ぐ出来るからね、顔」「はい・・」
「あらら、元気な声ね」笑いながら小百合はキッチンに向かう。
 (うん、何か感じるが何・・)風呂場でシャワ-を浴びながら
翔太は、以前より違う物を携えて戻っている身、
今まで見えなかった部分が早くも此処でか・・。
其れは今居る小百合さんの事、さっき何かを感じたのは何か、
翔太が気にしていなかったから、其処は後で感じる。
(待てよそうかそうなんだ、小百合さんは如何かなと思いつつ戻った
自分が、早くも其処に現れたのだ)
 顔を洗いダイニングに行くと、「うおう~何と、朝からか・・」
「うふっ、疲れた後は栄養やんか」「小百合さん、感謝」
「はよう食べて」「頂きます」肉の美味しさに負け翔太は食べ始める。
「恵が来てね、なんか話があるみたい」「直ぐに会社に向かいます」
「そうしてね」会話はそんな風だが、翔太はさっそく食事を終えると
家を出る。
 会社に向かう途中、心の整理を始める。
(これからこの特技を如何生かそうか、感情を知る事も出来るのか、
期待と不安を持ちながら、大阪の西区の事務所にと行く。
 「うおう~現れたぞ」内山が真っ先に見つけて叫んだ。
 これほど会社に足を運ばなかったことは無い、
だが今回は七日程開けていたのだ。
佐藤、渡辺、清水、佐々木が翔太を囲んで煩い、
恵は仕事をして顔を合わすと頷かれた。
 直ぐに会議、其処で色々な報告を聞くが、心は其処に無かった。
今まで大学から一緒の仲間,それらが今翔太に如何映るのか、
其処を知りたい見たい欲望が抑えきれない。
(うん・・、こいつ、ああ・・、こいつもか・・、
なんとうひゃ~見えるが、怖いくらい見える)
冴香が言った事が本当なら、自分は世間でも色々とこれは為に
為ると今確信する。
其れは今まで大学から一緒の仲間の心根が垣間見れる、
僅かだが其々の思いが見えだして来たのだ。
(これは女性だけじゃ無いぞ、僕には見えるが、此れ磨こう・・)
 「おい、聞いてくれてんのか」「ああ済まん、市場調査だったな、
任せるよ」「おいおい、如何したんだ」佐々木が心配そうに聞く。
「なんでもない、皆頑張っている、そうなるともう俺の立場は如何
でも良いかな・・」「何~、今何と言った、如何でも良いとは何」
「ま~言い方が悪いから御免な、此れからはもう僕らだけの会社
じゃない、其処で区割りして其々が責任者で如何かな、恵さんを
中心に・・」「其処は良いが、何で今言ったこと気に為るが」
「其処は後でな、じゃ新しいゲームの進行を聞かせて」
其処から仕事の話に入る。
 二時間費やして会議を終えると、翔太は又も会社から出て行く。
暑中見舞いを兼ねて取引先の会社訪問、其処には強かな翔太の
目論見が有った。
昼過ぎまで三社訪問、其処である程度の事はつかめた、
一番は相手が今自分たちの会社を如何思っているのかが知りたい、
其れだけで挨拶をして回る。午後三時過ぎに戻る。
 恵が待ち構えている中、会議室に二人は居た。
「ね、皆が可笑しいと・・」「え、何処が・・」
「だって、覇気が無いと」「あはっ、僕が其処を出してても如何にも
ならんだろうが、今は恵みと皆が頑張れば良い事」「ま~他人事」
「そうじゃ無いが、此れは僕が考えた事じゃないが、此れからは
このまま進めば良い、君を中心にね」「え、意味が分からへん」
「おいおい、判るよ、恵は本当に頑張り屋さんだ」「なんか変」
「変か、色々と在ったしな変かも」「おかしいわ」そう言われる。
 そんな中で仕事の話は進む、「そうか順調だ、でも佐々木君の
ゲ-ム調べたほうが良いぞ」「何で・・」
「うん、今日な取引先に挨拶に廻った」「うん、聞いている」
「其処で意外な事を知らされたんだ」「何・・」
「其処は家で話そうか」「何で此処じゃいけないの」
「そう、少しな・・」「了解」話が分かる相手だった。
 夕方早めに家に戻る翔太、暑い中、縁側から見える淀川の対岸、
景色を眺めて色々と考える翔太が居た。
夕食時、恵が家に来る。三人で食事しながら会社で話せなかった
事を翔太は恵みに話し始める。
 「ええ~嘘でしょう」「嘘じゃない、そう思えたんだ」
「思えたって、酷い」「そうならない事を方が良いけど、相手は既に
進んでいるみたいだ」「何で翔太さんに判るん、おかしいじゃない、
いままでそんな事微塵も無いし」
「其処が強かさ、あいつは計算高い」「でも其れって大事じゃない」
「だから会社じゃ無理で今話している」「如何すんのよ」
「だから其処を相談しようと」「だって無理よ、其のゲ-ム凄いのよ、
中国の話だけどスキルが良いから売り上げが望める」
「相手は其処を睨んでの勧誘、佐々木も一人立ちしたいんだろう」
「じゃ、扱いは・・」「其処は僕が話す,だが最悪、其のゲ-ムを
持たせて退社かな」「うギャッ、ダメダメ」
「駄目でも喧嘩別れよりいいだろう」「あんた、其処まで」
「そうなるやもしれん、この業界はこれからも大変、今はそうでも
ないが、この先は生き馬の目を射抜くほどこんな事が起こり得る。
此れからは作成を数人で手分けして行えや、独りでするとこんな
事が起こるぞ」「え、他人事みたいね」
「そう、此れからは恵みが主体だ」「え、聞いていない」「今言った」
「何であんたが居るじゃない」「俺はソコソコで良い、荷が重いんだ」
「なんと飽き性根」「そう言われてもな、でも当りかな」
「もう如何すんの」「此れからどんどん恵みの思うまま進めば良い、
其処は後ろで僕が居る」「え、じゃ・・」
「表立っては、恵が社長、僕は後ろで控えるし、あまり会社にも顔は
出さん方が良い」「嘘でしょう」
「ううん、今回はっきりと僕の限界を知らされた、今が潮時かな、
恵ならこなせるし、大丈夫」「あんたね、誰が誘ったん此れ」
「僕だが、正解だったね」「呆れる、叔母ちゃん」
「うふっ、良いじゃない、翔太さんは何か考えが有るんよ、其れより
その佐々木さん、如何するの」「其処よ、ね~あんた・・」
「内密に済ませるか、表に出すかで違う」「内密なら・・」
「其処は僕が始末する」「表なら・・」「大騒動になりそう」
「・・、・・」
頭を抱える恵みを見て、翔太は何か考えていた。

                 つづく・・・・。


















異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・16≫

 最高に驚く展開、しかもなんとアナルを責めろと言い出される。
其れは翔太にとって思っても居ない事だった。
 憧れより其れも有るのかと位しか、だが興味は有る、
あの穴が使えるのかと疑うが現に世間では知れ渡るセックスの果て、
其れが今相手が尻を突き出され来てと言われている。
 「お母さん・・」「この人が要れんさるなら受けて見たいがね」
呆れる菜摘をしり目に、光江は本気、
其処を汲んで翔太もその気に為る。
「光江さん・・」「良いからきんさいや、はようしんさい」
催促をされるともう何も言えない、遣るしかなかった。
サックを三枚重ねて装着、オイルを塗りたくられ、
翔太は異様な気が高ぶった。
 「行くよ」「きんさい」余計に尻を上に突き出される中、
翔太は相手の尻にと棒を向かわせた。
「く~きついが入らんが・・」「ゆっくりと入れんさいや」
傍で菜摘が剛力をする。
流石に其処は冴香は動けない、成り行きを見るだけ、そうして翔太は
何とか光江さんの尻に吸い付くように腰を寄せる。
「にあう~うぎゃ~来たが~あんた破いても良いけ突きんさい」
「光江さん・・」「どうでもええけ其処突いてみんさいや」
とんでもない高い声で叫ばれる。
「ようし・・」「・・、フンぐうう~う~」
異様な呻きをあげたと思う瞬間、光江の腰は砕け落ちた。
其れでも棒は半分程度挿入された侭、其処で伏せると尻だけ上に
向かわせ最高は一で翔太のでかい棒が減り込んで行く。
 「う、動けんぞ、凄いがなんと此れは・・、ぐううわわ、
ああ~きついが~」「あ・あ・ン・た・動いて良いけ~・・」
下で泣き叫ぶような声で言われる。
二度三度とあがくが、なんせ尻穴は小さい、いや翔太のが大物、
簡単には動けずに顔が真っ赤に為り出す。
異様な雰囲気が部屋を充満、大げさに言えば見学する二人は
固まっていた。
(うん・・)その時翔太の脳裏にくっきりと光江さんの姿が
微かに見えた。
(何・・)翔太が一瞬目を瞑りその姿を脳裏に浮かばせた。
(ええ~・・、じゃじゃ光江さんは知りは好きじゃ無いんだ、
でもしてと、ああ、じゃ僕の為にか、なんとそうだったんだ・・)
苦渋の顔が鮮明に為り出すと、翔太は其処で少し考える。
娘の為と孫や自分の為、男をこの家に来させるための人身御供
状態、其処を考えると翔太は光江さんの健気な根性に身震い
するほど感動、其処を考えるとこれ以上は進めないと思えた。
娘 「ズズリリリ~」棒が外に出た。
動かれる度に光江は口を大開で唸っていたが今外に出た時、
腰砕け。
「菜摘さん、無理じゃ」「え、駄目なん、良くないん」
「ううん、そこじゃないが、サック外すわ」「・・、・・」
「翔太さん・・」「冴香ちゃん、無理じゃ、光江さんはあんた達を
僕にと思い込まれて、其れで何もできないからとアナルならと、
其れは嬉しいが受ける当人には苦痛だけじゃろう」
「あんた・・」今度は菜摘さんが話の中には居られる。
「そう思える、此れは駄目、気持ちだけ頂いておく最高な光江さん」
震える体を翔太は擦りながら、有難うと何度も言う。
その姿見て光江も菜摘も泣いていた。
傍で冴香が安堵する、何でと義母が聞いた時慌てたが、其処から
翔太が繕い逃げてくれた。
互いに秘密を持ち合う関係は、他人事じゃない何とかその場を繕い、
四人は部屋で酒を飲み始め、翔太はビ‐ルを光江さんに飲ませた。
 こうしてアナルセックスは未完成、其れでも挑んでいた事は
収穫と思えた。
 夜中に為ると、もう部屋は修羅場から遠ざかり、
話だけが聞こえて来る。
翔太が、光江さんを抱いて話すから、聞く方は感動、
冴香は其処で翔太は信頼できる男と確信する。
朝方まで其処から何も起こらない、寝そべり色々な話をするが、
光江さんだけは最後まで翔太の傍で居て、芯から癒されている。
 翌日、翔太は朝早く誰にも言わずに、その家を出てしまう。
気まずさは翔太にもあるし、光江さんや菜摘さん、
そうして冴香ちゃんにもある筈、傷は現場から逃げて癒す方が
良いと決断したのだった。
        
             つづく・・・・。





異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・15≫

 酒池肉林、正に今がそう言えるだろう、翔太は最高な抱き合いを
今している。
しかも五十歳と三十代半ば、其れに二十代の盛りの極上の相手。
其れが真の親子と義娘、本当に信じられない今だった。
極楽を受けるからだと味をしみこませる相手、はたまたセックスの
極意を伝える相手、三者三様の中身を翔太は満喫出来た。
横たえる肉は形と肉の質は違えども、受ける姿は其々が真物凄い、
これほどまでに陶酔して頂くと翔太は感激する。
そのお礼がてらの幾度となく責め続ける相手三人、
芯から翔太をまともに受けるから溜まったもんじゃない、
其処に又あそこに行ける、そう思いいがり泣いて迎える姿は筆絶、
良いあらわしようが無い程惨く、甘美な世界、其処に向かわせられ
る度に三人は仲間意識が芽生えたのか、誰彼となく往く時には必
ず手を握り合い、味を増産して居られる。
 そんな中で深夜、漸く四人は裸で横たえて居た。
既に光江はくたばり息を辛うじてするだけ、菜摘も母には負けまい
と頑張った所為で身動きできない程遣られている。
 「ね、翔太さん、物凄かった・・」「その意味は・・」
「知っているくせに、ね、相手が如何して欲しいのか見えた」
「あ、其処だ、そう見えるんだ、なんと此れかと何度も興奮してな、
相手が望む位置にと動けたぞ」
「だからおばさんや義母さんが泣き喚いておられたんよね」
「君は・・」「うふっ、以心伝導、最高な時往かされるから困る」
「言いますね」「ね、此れ伸ばしてみて普通でも使える様に鍛錬」
「如何鍛錬するん」「考えなさいよ、なんでも縋るの好きじゃない、
冴香は今まで通りでも良いけど、翔太さんは獣なんでしょう、
獣は其処を利用しなくちゃね」「最高だぞ、冴香ちゃん」
「傍に居るね何時までも」「お願いします」
「此れから如何するん・・」「一度戻り、会社や樟葉を確かめる」
「そうしなさい、どの方が自分の味方なのか、相手の思いは如何
なのか、判る様に努力してみんさい、そうなれば身は安泰だし、
此れからどの分野で其れが発揮できるかも知りたいでしょう」
「そうなるな、でも良いのかな・・」
「獣なんでしょう、良いも悪いも使えるなら使うのよ」「参りました」
汗がヌルヌルする中なのか、翔太と冴香は手を握り小さな声で
話をする。
横では鼾が聞こえだす、若い二人はまだ力の余力が有った。
、 数日滞在、冴香と話合い実験現場が夜、本当の強欲なのか
光江さんは一人身の軽さ、翔太が居る家に滞在される。
菜摘はやつれそうぼやくがと本心では無い。
益々磨きがかかってくる冴香、光江も菜摘も其処は認めた。
だが菜摘も負けてはいない、凄過ぎる肉体は水を得た魚の如く、
跳ねて総てに磨きがかかって来た。
老艶な光江は自分の位置を弁えて居られる、先に翔太を喜ばせ、
其れから冴香と菜摘に向かわせる。
残る余韻の中で光江は翔太の招きで胸に飛び込んで行く。
 それが今夜は順番が逆、望んでも叶うまいと一歩後退で光江は
居た、だが今夜はいきなり光江が最初、其処が驚愕、何で最初が
わしじゃと思うが、嬉し過ぎて泣きじゃくる、
迎える弛んだ肉が総踊り、見る冴香と菜摘は抱合い震えながら、
女の神髄を魅せられた。
互いにそれが教材、菜摘が受ける番には光江の姿が乗り移った。
冴香も此れ良いかもと感歎、刺激は生まれるものだと知らされる。
 その夜も最高な夜、だが誰も知らない事が有った、
うかつにも翔太も冴香も其処の部分は覗いていない世界、
光江だけが仕掛けている身、他の三人は知らされていなかった。
 昼間一人で町に出た光江、なじみの電気屋に入ると、
色々な説明を聞いている光江の姿が有る。
 「良いわ、此れ三台下さい」「はい、有難う御座います」
箱を三個抱えて軽に乗り込む顔はまるで夜叉その者だった。
何喰わぬ顔で戻ると、幸いにも誰も部屋には居ない、
急ぎ光江は仕掛けに懸る。
 二時間後、冴香と翔太が熱い中家に戻り、遅れて菜摘も帰宅。
何も知らない光江以外の三人は、又も壮絶な夜の営みにと邁進、
慣れた肉は日々上達、無論光江と手凄過ぎる、誰もが今夜は
負けると思うほど狂われ通し、見事より鬼気迫る姿だった。
 冴香が襲われている最中、光江が袋から何かを出して用意する。
「え、お母さん何・・」やられた菜摘が虚ろな目で其れを見る。
「まてや、これ使うけ~」「なあに・・」「サックじゃ」
「ま~要らないわよ」「阿呆、見ておりんさいや」
怪訝な眼差しで見るが如何せん遣られた後の体横たえて起き
上れない菜摘、冴香が納戸メカの泣き叫びを聞いて身震いをする。
 「あんた、きちゃんさい」「なあに、喉が渇いた」「持って来るけ」
光江が動く。
 戻り「これ付けてくれんさいや」「えサック、今か付けんと駄目、
危ないん」「危ない、其処はあんたが危ないがね」
「え、僕が何で・・」「良いからつけようね」
光江が翔太の物にサック三枚重ねて装着。
 「これで良し、あんた光江の処女上げるけ~」「ええ・・」
笑いそうになる翔太。
「此れ菜摘や、此れわしの尻周りと中に塗りんさい」
「え・・、え、何で・・」「馬鹿か、はようしろ醒めるが」
「・・、こうか」「阿保、塗りたくれ、翔太さんが入れ易い様に
オイルじゃ」「あ、あああ~若しか」
「良いから早く、冴香、翔太さんのアソコしゃぶりんさいや、立つと
わしに向かわせんさいや、理解出来たんか・・」
「はい、判ります」「良い子じゃ、こら菜摘奥まで指を突っ込んで来い」
「・・、・・」とんでもない事に為りそう、
冴香も翔太も後の事が見えだして来た、顔を見つめ合い、
冴香が頷くと事は決まった。
 「義母さん、おばさんを愛撫しよう」「・・、そうかするか」
其処から二人懸りで光江を攻撃、受ける光江は半狂乱、
親子と義理孫、まともじゃない、受ける肉は反応開始・・。
「翔太さん、きちゃんさいや、後ろじゃよ、味わってくれんさい」
そう光江が叫んだ。

            つづく・・・・。





















異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・14≫

 帰る途中も冴香と色々な話をする。
奇異な特徴を持つ冴香、其れが何と翔太も有ると言われてからは、
翔太は本当に其処の部分を考えていた。
好きだけじゃなくて他に使えないのかとそれは思う。
 「あのね、其処は自分で切り開けばいいじゃない」
「え、今なんて、ああ~見たんか」
「うふっ、傍に居れば見えるんよね、でも其処は冴香には必要ない
から知らないけど出来るかも、でもあんまり深追いすると気が狂う」
「え・・」「だって、其れだけの神経を持っているなら良いけど、
負けると無残」「そうなのか・・」
「お爺ちゃんが一度冴香に呟かれた事有る」「なんて・・」
「人は欲どおしいから都合よく物事を考えるが、落とし穴に嵌る」
「そうか、其処だな」「それね、お爺ちゃんの株仲間の広島の二人」
「・・、あ聞いたが」「その人嵌る達とすんで迄一緒だった。
相手が現れた瞬間、お爺ちゃんはこの人は其処は無いなと察し、
其れで直ぐにお友達と別れたそうよ」
「え、じゃ仲間に入っていたかも」
「そうなる、事故には会わなかった。其処で言われた、自分本位で
物事を考え動くと落とし穴に嵌ると、一度見えたら第三者の立場で
考える事が肝心だと」「じゃお爺ちゃん、其の力で株などしてたん」
「其処は聞いていないけど、そこそこは儲けて居たみたい」
「そこそこか・・」「お爺ちゃんは金には無頓着、欲は限りないが
命は限りがある、欲どおしいのは好かんといんさった」
「成程な、人並み外れた何かを持てば良い事も悪い事も人並み
以上有るんだ」「そうみたい・・」
そんな話をしながら家にと戻る。
 縁側で座る親子に挨拶を翔太はする。
「光江さん、先日は有難うございました」「温泉、良かったかね」
「はい」最初に来た時温泉を紹介され其処で夕食を食べている。
「あんた、お母さんが是非といんさる」
「承知いたしております、楽しみです」「あらま~、聞いたか、菜摘、
豪義だがね」笑われる。
 既に冴香は家の中に入って庭には居なかった。
(うん・・、暗いが見える、そうか楽しみにして貰ってるんだ)
精神を集中すると菜摘の母親の思いが読め出す。
 「翔太さん、お風呂」「そうだね、汗を流そうか・・」
冴香の声に応じる。
「お母さん、体洗いにいきんさいや」「お前・・」
「挨拶でしょうが、ね~冴香」「うん、おばちゃん行きんさい」
「お前迄ゆうか、じゃ行くか」本当に縁側から消えられる。
 「うふっ、腰抜かしんさるよ」「義母さん、楽しそうね」
「ほうだがね、此れから何もかも無礼講、夢のようだが、
お前もそうじゃ無いのか」
「其処は義母さんには思いは負けるけど、参加できて幸せよ」
そんな会話をしていた。
 此れには訳があった。
義母が何度もため息をつきながら翔太さんとの出会いを話す時、
義母の心根は既に女そのものだった。
狭い世間では其処は封じ込めてきた分、外で出会った男が翔太、
其れで大阪まで行こうと決められた時冴香は心根を覗いてしまう。
既に抱かれても良いと決められている。
冴香は大阪行きを薦める、其れはあの男性が其処では終われない
と思えたからだ、今思うと有った瞬間良い人だと思えていた、
だが悲しいかな義母が戻り、総てを話してくれるまで男の偉大な
遺物や強靭な肉体、それに技等を聞く度に冴香は知らぬ間に翔太
と言う男を懐に入れてしまっていた。
あの人がそんな物を持って居る等幾ら冴香と手見られない、
其処が悔しいけど、義母の御陰で今は夕べの余韻が残るからだ、
本当に夢と地獄を味わった時間、以後は死ぬまで翔太さんと離れ
たくないと思い込んだ。
だから先ほど二人で谷を歩いた時、自分の道にと誘いこんだのだ。
無論、その域に達するまでは自信が無い、だが話していると、
なんと冴香とは違う立ち位置に立つ翔太が垣間見れたのだ。
其処で冴香はこの人は違う方向で特性がだのだ生かされるかもと
思い出す。
獣の世界は知らないが夕べ其処がどんな区域か多少は見れた。
義母と自分が一人の男に抱かれいがり泣く姿は鮮明に脳裏には
残されている。
其れが総てを語る、冴香の立ち位置は其処で決まっていたのだ。
 「ね、聞いたか今の声・・」「え、何処・・、あ~風呂場」
「そう、悲鳴じゃぞ、如何しんさるんかと思っていたが、お母さん、
たまげんさったな・・」「うふっ、後が動き易くなるね」
「さてと、栄養付けさせんとね」「私らもよ」「いえるわ~」
血が繋がらないが、この義親子は本当に以心伝心、
冴香が安堵して付き合える女性だった。
 浴室では光江が腰抜かし震えていた。
「光江さん・・」「え、ああ~待ちんさいや、とんでもないねアソコ、
聞いていたがこれほどとは・・」「駄目なんですか・・」
「え、阿保抜かせ、駄目どころか最高じゃろうが、菜摘が狂ったと、
今其処が判ったが、此れなら死ぬほど食らい付いちゃる」
「期待しています」「いわっしゃるね、洗うね」
 漸く立ち上がると、翔太の体を丁寧に何度もため息をつかれて
洗われる。
最高だった、される儘に居ればそれで充分、心地良さは凄過ぎる,
老艶さは見事、甲斐甲斐しく動かれる姿もそうだが、男の急所を
弁え動く手の指は最高、翔太も仰け反り其の指の動きに甘える。
「あ、ああう~凄く良いが・・」
股座に光江の顔が埋まると翔太が吼えた。
其処からマットに寝かされると、翔太マ快感を浴びるだけ、
光江の動きに身を悶えさせ、極上の極みの愛撫に蕩けだす。
其れほど普通では考えられないほどの尽くしよう、
其処には光江の真骨頂が炸裂開始。
 翔太の事を聞きたくて、最近は何度も菜摘と会う、今まではそう
は顔を見ていないが、あの温泉から先は光江が足を運んでこの家
に来ていたのだ。
期待が膨らんだ今、漸く本物に出会えている。
 受ける翔太は極楽、今までは攻撃が主だが、こうして反対に
受ける肉は歓喜の雄叫び、本当に甘美の渦に自分から浸った。
足指を光江の唇は這う、其処で指の付け根まで舌が動くから翔太
は仰け反り震える。
これほど尽くされた事は無い、其れが今は如何、
最高過ぎる動きに身は既に其処の世界にと立っていた。
 三十分尽くされ続けた肉体は蘇る。
「光江さん、感謝だ」「何いんさる、わしじゃ足りんが、でも最高じゃ
あんたは、娘は良い男捕まえたがね」「反対です、僕が言いたい」
「お零れ仰山貰えるかね」「是非もない事、逃がしませんからね」
「泣けるがあんた、この先は後でしようよ」
「良いですね、では互いに覚悟しましょうか」
「く~いわっせるがね、、溜まらん男じゃね」
体を拭かれ翔太は立ったままで良かった、総て光江さんが動かれ、
体を抱きしめてお礼のキスをした。

                つづく・・・・。













異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・13≫

 その夜は、正しく翔太にとって忘れられない夜に為った。
衝撃的な告白を冴香から聞かされた後、其れが菜摘さんを抱く事
には必ず成る、其処でどう動こうかと悩んでいる翔太を見て、
通りかかりの冴香が任せるねと呟いて行く。
その一言で翔太は決める、なんと考える事は無い、翔太の心根は
既に見透かされ状態、其処は考えずにおれば良い事が判る。
そうなると翔太は気が楽、其処の部分だけ省くことが出来るし、
今夜は本当に冴香を抱いた後、自分もその領域に行けるかもと、
其処の方が一番大事と思える。
其れが好きな相手だけと冴香ちゃんが言うが、仮に自分にその力
が伝授されれば磨き上げて、仕事関係にも見えないかと其処だけ
は期待が膨らんで夜を待った。
 修羅場、菜摘はそんな事とは梅雨知らず、翔太に抱かれると豹変、
いがり泣く中で翔太を褒め称え殺して好きにして~とのたまう。
気が昇っているのか普段より往きが頗る早い、
其れでも何度も攻撃を浴びても頑張ってくれる。
そうした最中、菜摘が吼えた、「冴香~貰いんさいや、凄いから体に
染み込ませてみんさいや~」「義母さん・・」
「早く~、男を待たせないのよ、菜摘は死ぬ~が~」
手を翳して手招き、冴香が翔太の横に座る。
 「おう、待って居たが、菜摘さんを往かし続けるからな、待ってて」
そう言いながら最高な肉に翔太は埋没、受ける菜摘は最高、
絶頂を迎える様など目を覆うほど酷い、其れほど感極まり無い悦楽
の渦に嵌り込んで往った。
 「冴香~・・」「はい・・」
「良い子だ脱がそうね」従順な冴香は従う。
「なんとなんと綺麗だぞ綺麗綺麗・・」感歎しガウンを外す。
「・・、・・」翔太は絶句、本当に素晴らしい肉体が煌々と
灯る明かりの下で光り輝いている。
無論、汗も絡んでいるだろうが、美しい姿に大感動、だがその間も
瞬間、其れほどの肉体を翔太はたおすと、其処から税所だ、
愛撫から始めた。
 気が戻り横たえる体で菜摘は見詰めている。
そんな中、肉を絆され受ける冴香は体が震えて来た。
自分でもおかしい程今回は待ち望んで居た相手、くしくもその体は
義母とのマグアイ場にいたから知っている。
今回は昼間外で告白を済ませている身、こうなる事は見えていたし
望んでも居た、無論期待が一番だった。
 二十分の愛撫は長丁場、受ける冴香の体が紅潮し綺麗、其れに
挑む翔太は今回は半端じゃ無い、最初から気構えが凄かった。
愛撫の後、冴香が待つ肉に突進、其処からは既に翔太の独断場、
昼と今とは攻守逆転、既に全て翔太が実権を握る。
受ける冴香は数少ない経験の中、物凄い衝撃を冴香に与え、
続けて本格的な男女のマグアイが始まっているのだ。
 何が何だかクルはくるくる、肉の芯からかはたまた骨の髄から、
出て来る歓喜の波が肉に押し寄せて来た。
なんと甘美な喜びか、これほどの事を今まで体が知らなかったん
だと思い知らせれる。
 翔太は本気、冴香を抱えて廊下に出て歩く、その動きに冴香の
肉はリズムを刻んで応じる。
そうして漸く忘れも出来ない出来事を知る羽目に為ってしまう。
其れは豪快に飛ばされた瞬間、此れが往きだと思い知らされた。
往くとも発せずに、其処は肉の中から伝心が伝わり、瞬く間に
脳にと突き進んだ。
と同時に夥しい痙攣が怒り続け、腰にまとわりつく冴香の足が
大袈裟に上下横にと揺れ続け、なんと気が朦朧とする中、
冴香は失禁、頭は翔太の肩に落ちていた。
 「ま~この子往ったじゃない、ねね初体験よこの子」
「そうか、じゃ味わいを体に植え付けよう」
「そうしてくれない、今後の事も有るしね」
「ようし、休ませて菜摘~」冴香を降ろすと翔太は飛び掛かった。
義理娘の様を魅せ付けられた後、菜摘は前より一層狂いに狂う、
其の様はおぞましい雌猫、卑猥な音量はマックス、とんでもない
往き様を惜しげもなく冴香にと魅せ付ける。
 十五分で息絶え絶え、翔太は転がる最高な肉にと又も向かう、
今度は手を翳して包む様に翔太を迎える、
冴香、見ると目に涙が溢れていた。
 だがだがその瞬間、翔太の体に異変が来た。
(え・え・え・ええ~嘘此れが嘘だ、なんと此れか~
見えるぞ見えるが、・・、でも暗いはっきりと見えんが・・)
(貴方、もう少し相手えの攻撃緩めないと明るくは見えない)
「え、冴香、そうか御免、あんまりにも綺麗だからつい」
「ううん、其処は良いけど見たいなら相手の気を戻さないと無理」
「そうか判った、じゃ戻って・・」
「義母さんが待って居るし行きなさい、其処は見えないの・・」
「あ、見えるが見えたぞ、良いぞじゃ後でな・・」
なんと気が戻る前から菜摘は翔太を求めていた事に為る。
其処は強欲さが丸見えだった。
(右方~見えたが、凄いぞ、待てよ、冴香は如何・・、あ、
待ってくれているぞ、く~凄いが此れ良いぞ、待て直ぐに菜摘を
飛ばして戻るからね)そう思うとまた一段と激しさが増した。
 「戻った・・」「もう何も言わないでね、理解しているし、
聞こえたら可笑しいと思いんさるでしょう」
「そうだね、喜び過ぎた、冴香~」
今度は二人が求めて上にと突き進む、強烈な刺激を浴びる二つの
肉は、心と肉とが合体、究極の男女の見事な抱き合いを始めた。
 遣った遣られた、一時間後三人は横たえて荒い息が未だに
収まってくれなかった。
「あんた、凄いが、明日は菜摘の母が来るけど相手してよね」
「良いけど、冴香は外さん」「うん、理解しているが、三人であんた
をやっつけたい」「望むところだ、喉、おう気が利くな有難い」
既にビ‐ルを持参して戻る冴香が居た。
 「あんた、此処は死ぬまで付き合って下さいね」
「無論だ、でもお母さんとあんた達何れかが欠けたらお終いだ」
「え、意味が・・」「誰にもできない境地だ、其れが此処で
出来る、他に何か有るか・・」
「無い無い、最高よあんた、ね冴香・・」
「・・、何も言いたくない余韻がまだ収まらないし
」「判るわ、最高だった」
 だがその後も女二人は泣きわめく中、翔太は凄過ぎる時間を
費やして、冴香が指南する極意を体で覚えて行く。

             つづく・・・・。















異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・12≫

 二人は奥の谷まで来ている、葡萄の棚の下で腰を下ろした。
冴香が持参した冷たいお茶を二人は飲んでいる。
「でも冴香ちゃんは偉いな」「何で・・」
「だって義母さんと常に一緒じゃないか、其処が偉いよ」
「如何言う意味ですか・・」「え、意味なんて無いが、本当に
そう思えるから言ったんだ」
「・・、あのね、其処には理由が有るんよね」「有るんだ」
「大有なの」「へ~世間とは違う理由か、例えば血が繋がらない、
でも好きとか、他に何か有るん」
「其処ね、好きは間違いないけど、普通と違うの」
「違う、親を好きなら其れで良いと思えるけどな」
「そうなんだけど、上手く言えない」
「上手くなくても聞きたいな、血が繋がる親子と同じと言いたいん」
「其処は違う」「じゃ何・・」「変に勘繰らないでね」
「うん・・」「じゃ話す・・」
 そこから意外な事を耳にする。
横に座る冴香ちゃんは義母が大好きとは聞いていたが、
其れが今話される中身で理解できてくる。
 「うひゃ~、なんとじゃじゃ、冴香ちゃんは超能力が有るんだ」
「もう大袈裟に言わないで、そうじゃ無いの、大好きなら気が合う
事が大切でしょう」「そうだね」
「其処だけよ、でも傍に居ると考えが読めて来るのよ」
「読めるって・・」「そう、義母が今何がしたいのかどう考えて
いるのかが多少見える」「おいおい、本当か・・」
「だから傍に居てても安心できるんだ」「なんと、それ本当か・・」
「もう疑り深い人、お父ちゃんが生きていた頃気が付かなかった
けど、今は不思議と義母さんの思いや動きが見えて来る。だから
翔太さんとの事もそうなるかなと、其処で義母の事を思い浮か
べると見えたの」「なんと、じゃ本当なんだ、凄いぞ其処、人には
有り得ない部分だぞ、じゃじゃ他の人は如何・・」
「其処、だから考えていた、身内だけかと、妹も勿論見えだしたし、
義母のお母さんは大好きだから見えるんだ」「凄いじゃないか」
「それでね、翔太さんにも見えだしたの」「うげ~嘘だろう」
「嫌なの・・」「ううん、じゃ僕は冴香ちゃんに認められたんか」
「それ以上よ」「・・、く~怖いし堪らんな其の部分、じゃ教えて
くれないか、僕が今考えている事」「・・、・・」
「言えないのかそれとも見えないの・・」
「其処ね言っても良いけど嫌なの」「何で・・」
「だって冴香言えば丸裸よ」「あはっ、裸か、く~見たいが・・」
「馬鹿ね、今想像しているでしょう」「当たり~」
「嫌な人ね、昼間よ今」「じゃ夜なら考えても良いんか・・」
「馬鹿、知らない」
 そんなやり取りをするが、本当に有り得るのかと未だ納得できて
いない翔太だった。
「では聞くが、如何して僕が今読めるんだ」
「だって冴香は翔太さんを認めているしだって、義母さんとの事も
見て来たじゃない、義母からは大好きと聞かされてきているし、
冴香も嫌いじゃないの」「嬉しいけど相手は其処を知ると怖いな、
動きや考えが見えてしまうんだろう」
「そうなるけど、見たくないなら相手を浮かべなければ良いだけよ」
「そうか、そうなるんだ」
感心しながら翔太は実験しようと脳裏に有る思いを浮かべた。
 「じゃ聞くけど今僕は何考えていた」「・・、言うの」
「此れが最初で最後だ、確かめたいんだ、其れが本当か如何か」
「・・、言わないといけない」「お願いする」
「・・、じゃ言うね、今回は義母のお母さんに会いに来た、
しかも親子で抱こうと考えているけど、言えないままね」
「・・、・・」「それで今何と私が其処の話に現れて居たわ」
「え、え~嘘・・」「嘘じゃ無いわ、見えたのよ、翔太さん単純」
「参りました、今後其処は本当だと認める、僕には到底見えない
部分だけどね」「其処も違うと思える」「え、何処よ」
「見える筈、但し冴香と抱合わないと其処には到達できないかも母
には内緒よ」「え、では其処はご存じないんだ」
「いえないじゃない、冴香が見透かしているって、其れで冴香の動き
が楽なんよ」「成程見えるからか・・」
「そう、動き易いじゃない、嫌なら早めに傍を離れれば良い事」
「なんとそうだね、益々凄い」「うふっ、冴香を抱こうと決めたでしょう」
「嫌だ、其処勘弁して下さいませ」「其れだから大好きなんよ、義母
も相みたいだし、あのね、冴香が好きに為りかけた時、翔太さんの
考えが見えたんだ」「え、何時、前回か・・」
「そう帰られる間際、其の頃は冴香も翔太さんが好きに為っていた」
「おいおい、変な事じゃないだろうね」「うふっ、翔太さん獣よね」
「獣か、自分でも最近其処は考えているんだ、体内に有るなら仕方
ないかなと、上手く使えそうに無いけど今後は其処も有りかとね」
「そう、翔太さんは其処が他の人と大違い、使えば良いじゃない、
但し相手を観察してからよ」「出来ない、其処までは・・」
「冴香がしようか、仲間入りして・・」「え、冴香ちゃん」
「あ、そうするって気が見えたよ」「もう堪忍して~な、怖いが」
「でも気楽でしょう、判れば対応出来るし」
「なんと、本当に読めるんだ、僕に伝導して下さい」
「その積りよ、だから今日二人で出たの」
 本当に空恐ろしい女性、聞くと好きに為った人だけは判ると言われ
たのが、半面嬉しかった。
 長い時間葡萄棚の下で二人は色々な話をしている。
「じゃ、今投資先は読めないのか・・」
「そう、好きな人はいないし為らないようにしているの」
「なんと、でも仕事だろう利用は出来ないんか・・」
「其処も考えた、でも出来ないしたくない、見たい相手は好きな人
だけ、でも冴香が翔太さんを誘ったのは、翔太さんならその先が
見えるかもと期待しているの」「え、先って・・」
「そう、翔太さん、今考えていたでしょう」「何」
「有馬温泉ばれていないだろうなって・・」
「あわわわ~、なんとおいおい其処まで見えるんか・・」
「今さっき少しだけ思っていたよね」「参りました、冴香ちゃんには
完敗、じゃ嫌いになろうかな、見られるの好きじゃないし」
「・・、うふっ、其処は嘘です」「当たり~」
二人は漸く其処で笑うことが出来た。
 世の中信じられない事が多く有るが、以心伝心は理解出来て
いるが、今は以心伝導じゃないか、有るんだと何度も不思議に
思えた。
「さっきな、僕に有りそうと言われたが、何で・・」
「其処も、そうなの、思いつけば見えたの、先の先が」
「なんとではすんでの事だけじゃ無いんか・・」
「其処も経験が無いし如何かな、でも翔太さんの事は見えるよ」
「おいおい、じゃじゃこれから冴香ちゃんと付合う条件は何・・」
「付き合うんよね」「そうなる」「嫌嫌なの」
「阿呆、大好きじゃ、判っているくせに・・」
「・・、今見えた、翔太さん冴香と同じ位の女性が二人並んでいるよ」
「うひや~、其処見えんのか・・」「一瞬よ、今消えた」
「・・、・・」呆れるしかなかった、確かに今瞬間だが、
頭に浮かべた女性が二人いた。
一人は枚方の樟葉の娘、其れと会社の恵ちゃんだったのだ。
 頭が痛くなるほど考えるが到底今の自分では行きつけない領域
と知らされる。
「じゃ、今後も僕と付き合うんか・・」
「嫌ならしないわ、でも今は嫌じゃ無いし、翔太さんも聞いて益々
冴香とのつながりが出来ると思ってもらったしね」
「はいはい、ご名答です」
 そんな話をして其処を離れるが戻る途中でも色々な話が出る。
「うへ~では、僕が其処を伝授して貰い、此処の谷の中を調べろと」
「そう願えれば助かる」「じゃ良いんだな、僕で」「え、では・・」
「知っているくせに、僕に伝授されたら利用できるって知っていたな」
「はい、御免なさい」もうここまでくれば何おかいわん、
翔太は冴香に従おうと今決めた。

           つづく・・・・。


異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・11≫

 暑い日が毎日続く中、翔太は菜摘さんと再会してから様変わり。
其処には自分えの考え方見方がまるで違う、今まではこんな思いは
無い、だが今は如何か、わが身の中身が見えだした。
其処にはおぞましい、世間では通じない何かが有った。
其処こそ翔太が不安な毎日を過ごす原因が潜んでいたのだ。
今はその元が判明し、気が楽になっていると同時に、
そうなれば今向かう道が良いのかと、今度は其れを悩んでいる。
幸か不幸か、今の仕事は順調其の物、其処には恵さんの影響が
偉大、資本増資もそう、そうして今じゃ部屋を飛び回るほどの忙しさ、
傍で見てても生き生きとされていた。
(なるほどな俺じゃそうは出来ない、其れにアニメなど基本は作れる
が応用が利かない、其処から先は新しい社員とアルバイトの区域、
なんとそうなって来たんだ・・)
感慨無慮な面持ちで忙しく動く恵みの姿を追った。
 昼過ぎ、翔太は恵みだけに告げて会社を出る
相変わらずの夏真っ盛り、うだるような暑さの中で車に乗り込む、
 行く先は走る車の道で理解出来る、中国道に上がると西に
まっしぐら、落合インタ-で降りていた。
 「来たが・・」「ま~あんた」ここで過ごした一晩は衝撃的だった。
「暑いね、上がって」迎えたのは菜摘さん、この人とは遠慮が無い
地域に共に立てそうと、前回別れた後確信する。
今回は二週間ぶりの再会、相手も何時かと心待ちされていたのか
会う瞬間顔色が変化、其れほど二人は気を引きあっていたのかも
しれなかった。
 どうぞ・・」冷たい飲み物を出される。
「え・・、冴香ちゃんは・・」「銀行」「忙しんだな・・」
「ううん、整理」「整理って・・」「これ以上手を広げない」
「何で・・」「だって疲れる、其れより自分たちの生活をエンジョイ
しようと」「あらら・・」「其処もあんたの所為かね」
「困りますね」「うふっ、影響大よ,で暫く居れるん」
「菜摘さん次第かな、僕も別れてから色々と考えさせられたんだ、
今の道以外ありそうと思え出してね。其れで会社をある人に任そうと、
未だ正確には決めていないけど、其処も有りかと・・」
「なんとではあのゲ-ム会社辞めるの・・」
「ううん、辞めさせて貰えないから役職を楽にしようと其れと獣だろう、
いつ何時事件に関わるかも・・」「ま~大げさね」
「そうじゃ無いんだ、身を軽くしたいだけ」「じゃどなたが後を・・」
「良い人がいる、女性だけど凄い、今はその人を中心に回ってる」
「え、女性あんた・・」
「あはっ、関係ないぞ、仕事絡みは駄目と言ったろう」
「良いじゃない、そうなれば別よ、雁字搦めに繋ぎ止めれば良い」
「其処はしない、世界が違うと思える」「え・・」
「なな、そう決めたんだ、様子見ててよ」「良いけど、あんた凄いね」
「何が・・」「だって大学時代から頑張って来たじゃない」
「そうだけど、今はもう今までとは違うよ、気が乗らないんだ」
「呆れた、飽き性ね気を付けないと」「そうだぞ、逃げるぞ」
「嫌だ~脅さないでよね」本当に会話が楽しい人だった。
 軽装だけど様に為っている姿、翔太が大好きなTシャツに短パン、
縁側で座り、蝉の声を聴いている。
 「おやおやあんた信者がお戻りだよ」
「え、あ冴香ちゃん」車が車庫に入ると、飛び出して駆け寄られる。
「きちゃった」「はい、よう来られました、暑いですね」
挨拶を終えると家の中に飛び込む。
「あらら影響大ね」「え・・」「だって毎日あんたの事ばかり話して
いるからね」「・・、・・」
「菜摘も冴香もあんたの信者よ」「有難いけど・・」
「さてと,何日居てくれはるの・・」
「あなた次第、でも長くは駄目だよ」「了解」そんな会話を楽しんだ。
 少しすると冴香ちゃんが話に加わっていた。
「如何したん」「ううん、なんでもないけど、「翔太さんに相談したい」
「ま~、良いじゃないどうぞ」「義母さん」「御免、相談は良い事よ」
「そう、じゃ仕事関係でも良いの」「尚更じゃない、何か・・」
「うん、今回の件、ほとほと考えさせられているの」「整理かね」
「うん、冴香じゃ仕事上の絡みが有るし無理言えないでしょう」
「成程ね、じゃ翔太さんには何相談したいん」
「第三者目で見て頂いて、其の後感想」
「ま~あんた何時の間に凄い、大人ね」
「僕じゃ駄目だぞ、だって何も知らないぞ」
「其処は書類が有るし話をします、決断できない部分が有るの」
「成程、お世話になっているし見学がてらに現場案内してくれや」
「はい、喜んで」「あらら、目が良い目に変わったね、冴香、其の
思い付きは良いけ~」「そう、じゃ書類集めて来る」
その部屋を出られた。
」 ね、今回は情け容赦なくしたいの」「え、じゃ本気か・・」
「そう、六年見て来たが、最初の気迫が失せて来た、其処は皆も
そうだけど、マンネリ」「なじんで行くからね、其処は仕方がない分
が有るよ」「仕事よ」「だからややっこしい」「だよね、少し解る」
そんな話をしていると、冴香が部屋に戻る。
「暑いよ」「いいさ、ここ等を見たいしな、奥様、では後程」
「嫌だ~」背中を叩かれ翔太は冴香と家を出る。
 現場が近く、書類を持って歩く中、説明を聞いた。
「最初の人たちはまあまあかね」「そうなる、三年前からの方は
少々劣る、気迫も失せているように見えるし」
「成程な、お~見えて来た、此れか・・」葡萄棚の下を歩き見た。
「おい、黒い網は何で・・」「直射日光除け」
「成程な、強いと拙いんだ」「葡萄の事は家で御話しますね」
「頼む」相当広い敷地、圧巻だった。
青い実がたわわに房を形成して居る様は初めて見る衝撃的。
 其処は二反分(600坪)上之段も同じような広さ、
此処には一千万投資、昨年から返済が起きていると聞かされた。
次は幾分面積は少ないが、なんと此処は総ての房に覆い袋が
被されていた。
「これは・・」「マスカットじゃ無くて,巨峰の種類」
「なんと高価なんだ」頷かれた。
以前は畑か田んぼだったのか、谷の奥に向かう分幅が狭くなる。
 此れ・・」「ええ、此処は・・」「そう、昨年の台風で棚が倒れたの」
「なんと無残、で再起は」「持ち主はしたいと言われるけど、最初
の金が未だだし」「え、じゃ担保は取っているの」
「敷地のみ、割が合わないし、頭抱えている」「じゃ土地値は」
「幾らもしない、値段が付かない程よ、ここ等じゃ都会に出て
行かれた後だしね」
そんな話をしながら後四か所を熱い炎天下で二人は歩いた。

                 つづく・・・・。










異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・10≫

 今までの家の事はおおよそ想像出来たが、一番はそんな修羅場を
潜り来ていた菜摘さん、思えば温泉に行こうと誘われることも総て
今となって理解出来る。
しかもあのお友達の佐代子さんにも自分の男でもすればとそそる部分
も今理解出来ていた。
 「成程な、菜摘さんの根性は其処で磨かれたんだ」
「いえる、でも良いか悪いか知らないけど母も相当だと今じゃ思える、
だって母が此処に来ても可笑しくない年」「だよね、当時四十過ぎか」
「そうなり立て、綺麗だし其れでも良いじゃと思えたけど、後で聞いた
らお前が良いといんさる」「何で・・」
「其処よ、わしは勝手が良い、お前はあそこで頑張れと・・」
「なんとでは、其処を娘にと・・」
「だろうね、今じゃ正解だと笑いんさる。わしじゃとてもじゃないが
そんな資産持て余すと」「成程」「嫌な事や辛い事は好かんと」
「いえるが、流石お母さんだ、でも冴香ちゃんは如何なん」
「同じ、慣れさせられたのかな」「成程」
「それで男は見くびってはいないが魂胆は見えるんよ」
「見えるか、じゃ僕は如何」「見えんの、其れで義母さんに聞いた」
「如何言われたの」「それがね、今夜判断しなさいと言われた」
「今夜、あ、そうか家の事かね」「そうなる」
「じゃじゃ、そんな事気にしないと僕が言えばどうなるん」
「どうもこうも義母さんは貴方に最高に惚れてる、見たら判るし
今まで男と接しられた姿は無いしね」「成程」
「それと大事に思って居る事は見える、だって誰が好き好んで
家の恥部など最初に見せるん、出来ないよ」「だよな」
「だから今回は相当だと・・」「今回・・」
「うふっ、一度失敗しちゃった、ね冴香」「そう、夜這いされたの」
「ええ・・」「それがなんと鶏様、義母が怒ってだらしないぞ、
此れじゃ警察に訴える、覚悟しんさいと」「往々、其れで」
「相手は本気にして夜逃げ」「え、じゃじゃ聞いた話か・・」
「二軒有る、片方、二年前だけどね」菜摘さんがククット笑われる。
「で冴香ちゃん彼氏は居るん」「そこも義母にませてる、自分は
判断付かない、大阪で働いていたが一年で戻った」「そうなんか」
翔太は話を真ん中に寝かされて聞いていた。.
「それとね、義母さんは言わないけど翔太さんに話しておきたい」
「何・・」「あの最初のビデオの二人ね」「おう、居たな」
「それがね、戯けよ此処で良い事出来た、他でもと企んでね株を
動かす程度だから金は何とか出来るじゃない」「うん、そうだね」
「それが広島で事件」「えでは・・」
「此処と女は皆同じと勘違い、金を工面するからと女性を温泉
に連れて行かれたそう、其処で此処と同じと二人は羽交い絞め、
される方は驚かれて裸で廊下に飛び出され、其処から大騒ぎ、
事件に為ったの」「うひゃ」「相手が悪い、親戚に弁護士、
頭を何度も下げて示談、貸す金がタダで渡ったそうよ」
「なんと哀れ」「それが体を弱くされたのか一年後亡くなられた」
本当にそうなら可哀そうと思えるが、自分達も簡単に出来ると
思い込む方が悪いと思えた。
「そんな話は幾らでもある、主人でも二度も三度も有るしね」
「いえる、小学時代大変だった、お母ちゃんが生きて居りんさった
頃じゃね、金を貸すから体と思い話したら大喧嘩、婆様が家に
怒鳴込んで来られた」「うふっ、有り得るね」
「盗人も一度成功した手立てで二度目、其れが足がつくとは
思わずに在るね世の中」「翔太さんもきい付けんさいや」
「僕は小心者じゃ、出来ないし相手に脈が無いと誘わん」
「それが良い、じゃ今回は」「逃がさんと時間をかけてと思って」
「相手から来たわけね」「そうかな、以心伝心じゃないか」
「ま~あんた、聞いた冴香この人女を殺すよ」
「うふっ、義母さん、殺されそうに為ったと聞いたけどほんまやね」
「いえるが~」大笑いされた。
 「じゃ冴香に本当の事話そうね、実は其処は本当、この人化物、
とんでもない人なんよ」「なんで良い人みたいじゃない」
「其処が甘い、良い人には違いないが、獣よ」「獣・・」
「そう、あんた三十分や一時間抱かれてたら女はどうなると思う」
「如何って有得へん」「有ったら如何なん」「だから出来ないって」
「出来たらどうする」「有り得ないけど出来たら壊れちゃう」
「でしょう、菜摘がそうなったんよ」「どうなったん・・」
「一時間責められた入れっぱなし」「嘘嘘でしょう」
「温泉の風呂場で三十分、部屋で一時間でかいのが減込んだまま」
「ひや~有り得へん、聞いた事ない」「有ったんだ、だから菜摘は
根性据えて、今後付き合えるなら真底味わうと決めて家の事情を
見せたのよ」「ま、じゃ本当に」
「証拠を見せる覚悟しんさいや、此れからは亡くなった主人どころの
騒ぎじゃ無い」「義母さん」「な、何でこんな話をするか聞かせよう
この人はまともじゃ無い、セックスの常識が当て嵌まらん、でかいし
強い持続が半端無いぞ、菜摘一人じゃ壊れる、とことんこんな人を
迎え受けたいが寝込んでしまうが」「義母さん」
「とんでもない人、技も有る、何とも言えない程気が飛び続ける、
一時間も動かれて見ろ、気が狂うぞ」「知らないから」
「そうだ、知らん方が良いかも、でも菜摘は知ったがね」
翔太を挟んで義理でも親子、そんな話をされて行く。
 世の中広い、こんな母娘が居るとは思いもしなかった。
「ね、あんた明日帰りんさるの・・」「その積りだけど」
「仕事開けられんの」「出来るけど」「じゃもう一日おりんさいや」
「なんかいい事有るん」「あるかもね~冴香」
「え~私は無理よ義母さん無理」「うふっ、そう言うと思ったが
十年前の再来じゃ」「・・、ええ~嘘」
「お前も参考に見んさいや、二度とお目に懸れんぞ」「義母さん」
「良いからお前が嫌なら被害は懸けられん、考える」
「如何しんさるん」「菜摘の母親」「うひゃ~まじ・・」
「メイドに行くにはこのままじゃ上で大きな顔は出来ん、超一流の
物を迎えるとでかい顔が出来る」「呆れた」笑うしかない話だった。
 考えてみれば今まで経験者の年増なぞ味わっていない、
ビデオで見た女性は十年前に為ると思われるが、中々の肉体と
一番は男の物をしゃぶられている顔が凄過ぎる、動きも派手、
そんな女性にしゃぶられて見たい気は有る。
だがはいそうですかとは言えない、此処は我慢のしどころと心得。
 「ねね、あんた」「うん、其処は別に菜摘さんの母親には会って
みたい、だが今回は止そう、菜摘さんだけを胸に抱いて帰りたい、
今度伺う時は何でも従う、抱いてみたい、此れは正直そう思った、
此れからの事にも為るけど其処は別、僕は確かに獣染みている、
真底獣には為り切れていない、其処を突き進むには友が要る、
其れが菜摘さんだと思えるんだ。遠くじゃない仕事を整えると
飛んでくる、此れからの事も有るし、色々と僕にも事情が有るんだ」
「金なら出すけど」「其処は違う、其処じゃない、悩んでいるのは
これからどんなに道を切り開いて歩けるか問題、今回でよう判った、
本当に獣じゃとでも獣でも生きる道は必ずある筈、其処を見つけた
いんだ」「あんた・・」「な、冴香さんも聞いて、僕は今回漸く
理解出来る相手が見つかったんだ、其処を大事にしたいだけ、
獣を理解して頂ける相手はそう居ない、だから大事にしたい」
「あんた~・・」横から抱き付かれた。
「冴香さんは判らないと思うけど、菜摘さんなら少し解って貰える」
「うん、少し解る、でも義母さん出来るかな」「えっ・・」
「だって、お父ちゃんとは仕方なしで嫁がれたんよ、其れは自分
からじゃ無いし、今回はどうやら本気だけど・・」
「冴香其処何よ、芯からそんな道を選んで来たみたい、今回は
相手がでかい獣じゃ、其れに従って歩いてみたい」「義母さん」
「うん、出来るか知らんが、でも今はついて歩いていろいろなと景色
飛びながら見たいのよ」「凄い、じゃ本気なん」
「今はそう、でも嫌われるかも」「ううん、其処は間違いない、今よ横
に居る不安は無い、如何してか知らんけど傍に居たい気が芽生
えている」「良い、最高よあんた、じゃ菜摘は今のままで良いの」
「良いわ、冴香が傍に居るし」「泣けるよこの子」
本当にぐすんグスンと鼻を啜られる。
 夢の世界だった、こんな事を理解出来るなんて世間では有り得
ない話、其処を親子で理解されようとされる。
其れだけでも嬉しかった。
 「ね、あんた今夜は抱かれんでも良いけど、この子に本当だと
知らす事は駄目かね」「如何するん」「あそこ立てて見せる」
「え・・」「良い、冴香はまだ半信半疑、あんたが出た後
話するにも其処は確かめさせたい」「良いけど、良いのか」
「悪い事じゃないが、現実有ると思うだけで良い」「任せる」
「最高よあんた」其処からまま菜摘は素早く動く、冴香をベットの
上に座らせ、電気を元に戻し、冴香の前で菜摘は裸に為ると、
翔太の夜着を脱がした。
 「見んさいや、此れが元じゃ」「・・、・・」
半身反らし冴香は驚愕、其処から菜摘は股座に顔を埋めた。
異様な雰囲気が翔太を襲い一気に最高に勃起、口の中は大変、
菜摘はエズいて棒から口が離れた。
 「見んさい、此れがこの人の物、冴香握りんさい、良いから早く」
「義母さん」「良いな、此れが菜摘を狂わせた元じゃ、気心は後
から知ったが最初はこれじゃ、早く手を貸せ」
恐る恐る冴香は従うが、手が震えている。
その振動が心地いいのか益々張る棒、聳え切った。
「・・、・・」「・・、・・」
二人は唖然、騒然恐怖に慄く、まともにそうした菜摘も驚愕
親子で為らないものを見て仕舞う。

                つづく・・・・。









異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・9≫

 二度目の豪華な屋敷に以前とは違う翔太が来ている。
義娘がコーヒ-を入れてくれ、少し話をする。
「なんと、ではあんたが色々な話を、取り継いでいるんか」
「うん、義母さんに持ち込むまで少し見てから渡しても良いのかをある
程度判断しているの」「凄いな、じゃ窓口やね」
「そうなるけど、もう責任が、この間も二年前投資した先が夜逃げよ、
書類を確認すると穴が有った」「どの部分・・」
「其処は初めからと思えるんよ」「何で・・」
「だって工賃だけが詳しく書かれていなかった、材料は事細かに書か
れていたけど、工賃や人件費がアバウト、其処を見逃してたの」
「でも其処は仕方が無いじゃないか、どんな工事か知らないけど総て
は見れないだろう」「だから、今度は慎重にと義母さんも言うから、
今は手元に来る書類を止めている」「そんなに来るんか」
「だって利子も無いし、其れに出される書類など信用金庫でも受付け
ないくらいなんよ」「大変だね」「もう嫌になる」
「だろうね、でもお母さん頼りにしておられる、頑張って・・」
義理だが此処の長女、亡くなられたお父さんの娘なのだ。
冴香24歳、もう一人大学に行っている娘美沙はこの家には居ない。
(そうだよな、中身を知らないととんでもない事に為るな・・)
翔太は危険性を知らされる。
 「ふ~疲れた、貴方暫くおりんさるん」
「ううん、会社には二三日と言っている、明日帰る」
「そう、今度は何時会えるん」「何時かな、でもそう遅くはないぞ」
「嘘でしょう」「嘘じゃないが、最高な女性の肉体を忘れる事は無い、
必ず直ぐに来るが」「ほんまかな・・」
傍でコ-ヒ-を飲みながらそんな話をした。
 夕食は三人でするが、義理とはいえ本当に仲が良い、
何事も一緒にされるし、総て菜摘さんに従われる義理の娘、
けなげより可愛いと思えた。
「ね、今夜一緒に寝よう」「あの、此処じゃ拙いだろう」「構わんけ」
「そうは行くか年頃の娘だぞ」「うふっ、年かね、其れはそうだけど
経験済だし良いじゃない」「其処が拙いよ、母親の威厳損なうぞ、
あんな大きな叫び」「そこ仕方ない、出るんだもん、物凄い衝撃」
「はいはい・・」そんな会話をする。
「ね~冴香、今晩一緒に寝ようか」「え・・、何処で」
「私の部屋だって男と二人よ、座敷は多く有るけど離れたくない、
でもあんたが居るじゃない、余所余所しいのも駄目だしね」
「良いけど邪魔じゃないの」「無い無い、あんたは大事な娘よ」
「じゃ、冴香は良いけど」「そうするね、あんたお風呂」
「そうか、じゃ頂くね」翔太はその場を逃げる。
(おいおい一緒か、じゃ今夜は大人しく寝るか、く~勿体ないが
其れでも良いな・・)そんな思いで湯に浸る。
 湯から上がると居間で娘が俯いている、話をされていたのか
拙い空気と察した。
「ねね、あんたに本当の事言う」「何・・」「あのね・・」
「待って、其れは寝床じゃ拙いか」「良いけど」
「じゃそうしようよ、寝酒抱えて行こう」「粋だね、冴香」
「うん、用意する」そう決まる。
 「おい、拙い話なら嫌だ」「拙いかなこの家じゃ隠し事が拙い」
「ええ・・」「あんたには言いたいの驚かないでよね」
「うん、待て寝室で始めようにはも冴香ちゃんが居りんさるな」
「それも関係が有るんよ」「嘘・・」「じゃ寝床に急ごう」
「良いわ、冴香寝室よ」「はい・・」
廊下を歩き奥の部屋手前が寝室だった。
 「おう~凄いな、なんと・・」「亡くなった主人の趣味よ」
豪華どころか、色々な器具も据えてある。
「なにこれ・・」「ホ-ムシャ-タ-」「じゃ映画も見れるん」
「寝て見れる」「凄いな・・」呆れる程、何もかも揃っていた、
其れに格子戸が有るから興味が在り覗いた。
 「あわわ、なんと風呂とシャワ-か・く~夢みたいだぞ」
「其処はマジックミラ-、此処から総て見れるのよ」
「おい凄過ぎじゃないか」「だから総て見て欲しかった、この家
に今までの生活も今夜話そうと決めているの」「え、意味が」
「後でね、冴香・・」「今行く・・」
酒の宛を作られて、ベット横の台に置かれる。
「冴香は反対側、お酒担当よ」「うん」「えっ・・」
「一緒に寝るのよ」「嘘だ・・」「寝るの、ベットでかいでしょう」
「だな」「これは何時もそうなのよ」「嘘・・」
「主人には変わった悪趣味が有ったの,年が行っていたからね、
其れでよ回春の為に色々と頑張っていたんだ」「なんと・・」
「でも冴香が可哀そうだった」「何で・・」
「其処は話すより、冴香有れ点けて」「えっ拙いよ」
「良いの最初から知って貰う方が良い、この人は柔な人じゃ無い、
この家には絶対必要な男に為る」「義母さん・・」
「だからなんでも知っててもらいたい、其れで嫌になるなら早い方
が良い、今回会った時から決めた、隠事はしない、貴女も
勉強に為るからね」「・・、・・」
「それで、今夜は同じ部屋、主人が居た時の其のままよ」
「ええ~駄目駄目よ、義母さん嫌われるよ」
「そんでも良い、それだけの男と諦める、本音は反対だけど
後で判るの好かん、良所も悪所も見てそれが良い、楽に動ける」
「だけど、良い人なら大事にしようよ」「其処よ、だから初めから総て
見て頂くの、理解して」「冴香は義母さんが言うなら良いけど無茶よ」
「判っている」翔太には総ては見えないが、何か人に言えない秘密
が家に有ると思えた。
 娘が何度も義母を見るが動けと言い放つ。
「あ・・」なんとベットが頭の方が上がると天井からスクリ-ンが
降りて来た、と同時に部屋の明かりは間接照明に変わった。
「映画も何もかも有る、無論アダルトも、今夜は我家の夜の生活」
「え、では・・」「そう悪趣味と言ったでしょう」「聞いたが」
「じゃ見てよ、冴香良いから有れよ」「・・、・・」
仕方なく、パネルの番号を押される。
「これは誰美も操作出来無い、暗証番号が有るの」「なんと・・」
「じゃ黙っててね、最後まで見て、酒どうぞ」
興味をそそる、言草もそうだがどんな物が映し出されるのか
見ようと決める。
 遂に画面が出て始まる。
「あっ」そこは亡くなられた主人かドラマ仕立てで事が運んで行く。
「え、此処は・・」「私の実家よ、ぼろ家でしょう」
カメラは家の全貌を写し、画面には土間が映る。
其処にお辞儀する女性が映る。
「私の母よ」挨拶を終えると部屋に上がられ、奥から娘が現れる。
「私・・」其れから会話もはっきりと聞こえる。
「では約束の金じゃ、あんたも同行しんさいや」
「ハイ、ふつつかですがお供いたします」
「良い心がけ、楽しい生活しような」「従います」「娘さんは如何」
「母から聞いています、お願いします」
そうして其処の映写は終わった。
 「此処からよ」いきなりこの家が映され、そうして車から
菜摘親子が出られた。
「止めて、ねね冴香さんは・・」「私は撮影」「了解、じゃ進めて」
部屋に上がり、親子は奥の部屋に向われる。
「冴香、根性を据えて居なさい、此れは誰も出来る事じゃない
我家は其れが出来る、先にはお前達の財産だが今は俺の
物、判るな」「うん、でも可哀そう親子じゃない」「良いから従え」
そんな会話から食事の場面、其処は僅かなショット、風呂が映り、
其処にご主人が来られた。
直ぐに菜摘親子が来て脱衣場で二人懸りで主人の着物を
脱がされていた、此処までくればおおよその展開は読める。
 案の定、風呂でも親子で裸、主人を二人懸りで洗うと浴槽に、
最初は母親がお供、風呂に入られる。
その間菜摘はマットを敷いて待機、少しキスや愛撫を風呂中でした
後、主人は上がられマットの上で寝られる。
体を二人で洗う最中、主人の手が動き始めた。
片方は母親に反対の手は娘にと忙しく動かれ出す。
しかも股奥に手が伸び悪さをされ出すと母があの雌特有の声を
発し、部屋は一気にモ-ドが変る。
遣りたい放題の主人、娘も母親も言われるままに従い動かれて行く。
三十分弄ばれた後、寝室に向かう。
其処では総て想像が出来る、やはり親子で主人に身を任せ遣りたい
放題の凄味は見える、だが悲しいかなその仕草は十分程度、
後は寝て主人が寝付くまで親子で抱き付いておられる。
一度そこで終わると、今度は画面が変わった。
 知らない男が二人画面に出た。
「え・・」「この人たち主人の友達なんよ、株の仲間」「あ・そう」
「でも・・」「回春よ、私が主人に縋りる居ているでしょう」
「え、じゃ」「獲物は母よ」「・・、・・」
其れが凄い、むごい事に男二人年は取って、自分が儘為らない
から道具持参、受ける母は大泣きされ、次第にその泣き方に
変化が出だす。
そうなると母の口に小さな物を加えさせ、勃起する為り挿入、
其の時もう一人の男の物を母が口にくわえ泣きじゃくる、
交代されても同じ事、三回回されると老人はくたばられる。
するとベットでは菜摘が蹂躙され出す、無論菜摘さんは主人
オンリ-だが、なんと其れを見て又もあの老人二人は母親に挑み
かかられた。
壮絶な営みとは行かないが、二回目は少し長い時間楽しまれる。
母の体と菜摘さんの体は見ものだった。
一時間のテープが切れて終わり。
 「見たでしょう、実家の改築の資金なの」「なんと、で改築したん」
「半年後完成」「なんとじゃ其れまで・・」
「続いた、毎日じゃ無い、母親も覚悟している、半年後母は解放
された。それ以後主人は男を連れて来なかった、でも後で聞いたら
一人病で亡くなられたと」「なんと、じゃ母親は・・」
「それ以来無い、今は暢気に暮らしている」「お年は・・」
「五十一かな、私は十七歳で産んでいる」「じゃ未だ女じゃない」
「うふっ、豪快よ、あれ以来怖いもん無いっていんさる」
「あはっ、経験じゃが」「そう、だから冴香も鍛えられた、自分ではしない
が見て来たしね、だから今じゃお友達みたいなんよね」
「そうか、互いのだな」そんな話をしながら酒は進む、
甲斐甲斐しく冴香が傍で居てくれた。
「じゃご主人は幸せな晩年だったね」
「そうかな、若いころすればよかったと何度も口癖、老いる年には
勝てないと」「仕方が無いな、でも最後に其処を出来たんだし」
「いえるね」「未だ有るん」「有るけど最初を見たら詰まんないよ」
そう言われる。

                  つづく・・・・。



















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異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・8≫

 話の途中に女将は呼び出され部屋を出られた。
「うふっ、聞いた」「うん、凄い方ですね」「そうなの女学校時代からよ、
でもね此処の旅館兄が引き継ぐ筈だったのよ」「えでは・・」
「そう、良い人が出来て家を出たの」「なんと・・」
「それでねお鉢が回った、訳、でも佐代子は偉かった、此処を僅かな
お金で改装蘇らせた、私も感化され一度は里で温泉宿と計画まで
運んでいたの・・」「ええ・・訳そうなん」
「それがね、佐代子の一言で終わり」「何と言われたんですか・・」
「確かにあんたの場所は温泉が至る所で出るよね、でも湯治じゃ今
からだと遅いと、他に利用考えるならまだしも温泉宿、あんたの所は
既に大手が四軒有る、相当頑張らないと其処をよく考えるのよ」
「成程な」「それから計画を練り直したけど佐代子の言う通り行く先が
危ういと知らされたの」「そうですか、でも凄い女性ですね」
「それに綺麗でしょう」「其処は菜摘さんと良い勝負かな」
「いうわね、如何聞いたお話、菜摘は良いけど」「良いのですか」
「だってあの子は生涯の仲間よ、隠居するならどちらかの田舎にと
決めているの」「成程良いですね」「だから姉妹同然、でも負けるかな、
菜摘は受け身だけだしあんたを喜ばすテクニックなど無いしね」
「要らない、喜ばれる姿が最高」「ね、此れからも付合ってくれない」
「其処は反対」「え、嘘」「反対でも勘違いしないで下さい、僕が正式に
申し込む」「貴方最高」浴衣がはだける姿も此れ又すごい姿だった。
 「ふ~あの子の家後ろに有るの、行く」
「え、どちらでも良いけど今夜は二人きりで朝まで頑張る」
「ええ~死んじゃうよ、持たないしすぐ往くからわるいわ」
「其処も良い」「貴方・・」とんでもなく菜摘は翔太が好きに為ってた。
柵が無い分一度抱かれた我が身は心底受け入れた、
其れが物凄い衝撃、強いなんて程度じゃない、自分の体が躍るのを
知りながら呆れかえり昇らされる、その瞬間が来た又来た~と叫ぶ
だけ、こんな味わいは知らないしなかった。
「ありがとう、本当に勇気出して電話した甲斐があった」
「僕はそろそろ伺おうと思っていたた」
そんな会話をする内に料理が片付けられ、布団が敷かれる。
 「寝ようね・・」「・・、・・」
直ぐに二人は布団の中に、一つの布団に寝る。
其処からがもう言い尽くせぬほど愛撫から最後まで遣られ通し、
家族風呂より酷い雄たけびが、今は前庭から飛び出して向かいの
小山に木霊する。
お構いなしの菜摘、ぐリググンとめり込み動き回られると、
甲高い悲鳴染みた叫びは一種特有の雌の断末魔、
翔太もやり慨が在る肉体に溺れて往った。
 事が収まるには二時間を要す、午後十一時過ぎ、
漸く菜摘は屍の様に横たえてしまう。
十二時前、おお風呂に向かう翔太の姿、「あらら、一戦終えたのね」
「あ、女将さん」「仲居さん達が仕事が出来ないとぼやかれた」
「御免なさい」「明日は内の家でして、声は此処までは来ないし」
「ええ、でも明日発とうか」「嫌だ、そうじゃ無い、何時でも家では抱き
合って、でも二時間何入れたまま」「女将さん旅館の廊下ですよ」
「あはっ、そうね、夜中だしおお風呂もう直ぐ仕舞い、ねね家族風呂
行けば、お供する」「えっ・・」「ね、待って着替え持って向かう、
鍵は明けててね」「・・、・・」
踵を返し飛ぶように行かれ返事する間もなかった。
「うへ~まじかよ」家族風呂には一応向かう。
鍵もかけずに岩風呂に浸った。
僅かな時間、直ぐにドアが開くと鍵を閉め、佐代子さんが来られる。
 「盗みする」「女将さん」「うふっ、早く入るね待ってて・・」
目の前で着物を脱がれる姿は見ものだった。
はらりと落とされる着物、ジュバン姿で着物を畳まれ、その上に襦袢
を脱がれ丸めて上に置かれる。
なんと腰巻が有る、本当に女性は大変だと思えた。
 「見たわね」「見れた、凄い」「じゃ中身は・・」「今から拝見する」
「く~粋だね、根性あるやんか」「女将さんには負ける」
「勝てそうじゃないみたいだけど、菜摘の声は凄いね」「負けるよ」
「勝つ、絶対競る」「怖い」「湯を被り、そのまま湯にと来られる。
「深いから飛び込むから受けて」本当に翔太目掛けて飛込まれる。
湯の飛始末が舞い飛ぶ中、翔太の胸に飛び込まれた。
直ぐに互いがキス、手が背中に回ると佐代子は自慢の胸を押し付け
片手はあのでかい物を湯の中で探し当てると目を丸くする。
「凄い本当だったんだ、ねねまだいけるの」「え、其処は底なし沼」
「ゆうわね、良い素敵」それから湯が波打つ中で二人は蠢いて行く。
 岩の出っ張りに翔太を座らせ、佐代子は股座の大物を音を立てて
吸いしゃぶり、手は煩雑に尻から背中腰あたりをさまよい、果は翔太
の足を持ち上げると指先から口に方張りね目尽くし、指間には舌が
這う、本当に上手い、受ける翔太も知らずにあそこは膨張の極み、
いつに無く聳え立っていた。
 「すご~~~い、最高最高よあんた~」
そのまま佐代子は翔太の手を引っ張り茣蓙の上、其処でも翔太は
動けない、佐代子が一人で愛撫三昧、其れが凄く気持ちが良い、
翔太は低い唸り弧を発し、佐代子を本気にさせた。今まで友の
菜摘を抱いた疲れを察し、佐代子が翔太の上に跨り奮闘、
でかいのを迎える時の形相は夜叉その者、猪狩上げると一瞬止まり
大痙攣、声は流石に菜摘とは大違い、唸りは聞こえるが、
味を噛み締める顔は凄い、腰も見事に動かれ、翔太は最初から最後
まで受け身、其れでも一度精子を出して~とせがまれ応じていた。
だがすぐに愛撫で回復、今度はエンドレスの戦い、何度も上で飛び
きられ、其れから動きが緩慢震えながら凄いわ最高と呟くのも消え
そうな声、上から雨の様に佐代子の汗がしたたり落ちて来る。
 すると翔太が上に交代、迎える佐代子はこれ此れだ~とのた打ち
回る中、後ろから前から抱えあげて洗い場を歩く、とんでもない衝撃
を諸に浴びる佐代子、もう何度も飛ばされ今は痙攣尽くし、其れでも
相手を、行かそうと奮闘、遂に二度目の果てた時間は優に
一時間を超えていた。
 「最高・・、し・あ・わ・セ・よ、御免ね相伴しちゃった」
最後の言葉を残し、寄れながらも浴衣を羽織ると、翔太にキスをされ
其処を出られる。
 「く~凄いぞ、流石女将じゃ、とんでもなく豪快、しかも強いぞ、穴も
すこぶる良いし儲けたが」湯に浸ると未だに快感が体に残っていた。
 午前二時、翔太が部屋に戻るが相手は高いびき、乱れたままで
寝込まれている横に滑り込んで翔太もダブルの戦いを終え目を瞑る。
 翌朝何桑ぬ顔で食事を終えると、女将が引き留める中また来ると
言い残し車は其処を出る。
 「良かった、佐代子にも会え、特に貴方には凄い思出頂いた」
「これで終わりか・・」「終われるもんか」
「じゃ続けようよ、邪魔しないし」「良いわ、邪魔されてもいい」
そんな会話をしながらぬ菜摘の里にと車が向かう。
「うへ~案外近くじゃないか」「そうよ、今じゃ高速で直ぐ」
「だね、思い出すね此処」「そうね、もう大変だったね」
故障した車が未だあそこに有るような錯覚をしながら二人は
菜摘の家にと戻った…。

              つづく・・・・。
















異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・7≫

 煮え滾る肉欲に苛まわされ続け菜摘はもう気が狂う程愛撫を受け、

其処は底知れぬ我欲が菜摘に存在したのか、何度も頭が真っ白に

なる度に見た事も無い光景が脳裏に浮かんで来る。

その都度痙攣を引き連れて菜摘は吠え捲り泣きじゃくる、夢は嫌だ、

此れが現実よね貴方~、真底餓えた獣同士、其処が最高なまぐわい

にと気も身も一心に突進する。

 湯の残りかはたまた汗か、菜摘の肌から滲み出る珠の汗、

其れが綺麗な体から流れ落ちる。

翔太の尽くす愛撫は思いがけずにそれ以上の返答が、菜摘の口で

棒を喜ばせ、互いの相乗効果は半端じゃ無かった。

 感極まり、菜摘が大泣きの中、来て入って気が狂うからあなた~と

叫んだ。

それを合図に翔太は、菜摘の口中で味わう歓喜を連れたまま棒を口

から外し、これからが本番の暴れ場所にと身を動かした。

 上向きに寝ている菜摘の肉体は痙攣が止まない、そんな中翔太の

腰が動き、あの憧れの園にと棒を差し向けた。

 「・・、・・」「・・、う・うう・うっ・・、ぐえ~来た来た来たが~

あんた来ている未だ奥にい~来てください貴方~凄い事に為ってる、

うわわおおおお奥に~」良い突いて来ているがあなた凄く良いが嫌だ

へんへんだ何で嫌だ~気が気がああああへんへん・あ・・あ゛う~うぐ

ううう・う・うっ・あ゛うすす・ごい感じる感じすぎ貴方凄いのよう~」

新発見、なんと菜摘さんは、今の状態を相手に知らせてくれている。

其れが何と可愛い事か、まともに尽くせば菜摘さんは変われる、

そう思い込むと翔太の攻撃は凄まじい、事あるごろに変化反応が

楽しい相手、耳を塞ぎたくなる喜びの声は休まない、出るは凄さを

たたえ往くよ往きたいとせがんでは飛ばれる。

本当に遣り慨の在る肉、心も付いて行くから最高な相手だった。

岩風呂に木霊する狂気じみた喜びの叫びは相手を感動させ、

男の真骨頂を褒め称え、菜摘は幾度か数えられずに往き三昧

首筋の筋肉が無数に立ち仄かに赤みが見えだす。

 見事な肉は踊り狂い、背中が見える時には茣蓙の網目が赤くなり

浮いていた。

 三十分攻撃された菜摘は屍状態、時折思い出す様に痙攣が

小さく表れる中、口はパクパクと開いて息を催促、そんな姿を見詰め

ると、菜摘を抱いて再び湯に入る。

 気が戻ると抱き付いて店び泣き、凄かった最高翔太さん・・。

男にはこれ以上ない喜びを受けた言葉、抱き締められる力が其れを

証明する。

少し休み一時間半後、様変わりする菜摘と部屋にと寄添い歩いた。

 部屋では菜摘は呆然、先ほどまで受け続けた快感は未だ肉体に

刻まれ身震いをしながら苦笑いされる。

其処が正に菜摘さんの姿、美しさと卑猥さと妖艶さが加わっていた。

 夕食まで庭先でビ‐ルを飲みながら居た。

「菜摘ちゃん」「女将」「ま、佐代子で良いじゃない」「うふっ、最高よ」

「聞いたわよ、殺されるかもと廊下で耳にした仲居さんが来てね、

佐代子も向かった」「あらら」「凄い、何であんな声出るのかしらね」

「されたら出るわよ、出さないほうが無理」「え~アンタ変わったがね」

「変りもするわ、最高よ、翔太さん」「うふっ、男を知らない体じゃ無いで

しょうが」「其処が大間違い、有ったのよ、出会えたの、物凄い」

「ご馳走様、支度しようか」「良いけど仲居さんは・・」

「私じゃ駄目なの」「おう、良いわね飲もうか」

「良いわ、其れなら負けない」女将と菜摘は笑顔で話をしている。

 夕食は賑やか、もっぱら女将と菜摘さんの女学生時代の事が

話題、女同士嬌声と話の中身で判る。

「ねね、菜摘あんたの最初の男の子笑えたよね」

「もう言わないでよね、翔太さんが居る」

「良いじゃない処女じゃあるまいしね~翔太さん

」「お。女将さん、其処はご自由に聞きたいし」

「ほらね理解あるじゃないね」

「あのね、そうなるとあんたの男も笑えるよね」

「早々、苦学生で漫画家に為ると」

「だった、でも今如何しておりんさるのかね」

「うふっ、訛り可愛いがね、其れこそ菜摘よね」

「でもね、今は身動きが難しい」「でしょうね、里じゃ大変な女性だと」

「何よあんたこそ今如何なん」「其処か、店仕舞じゃ無いけど開店休業」

「なんだ詰まんないね」「いえるね、でも其処はできそうで出来ないよ」

「いえるね、でも今は其処から脱出できた」「見たいね、続くの・・」

「ええ~佐代子其れは無いでしょう、でも今回限りでも良い其れを思う

から燃え尽きても良いと」「く~だからあの声ね」「え、其処は違うわよ」

「如何違うのよ」「だって、聞いたでしょう、あの声は演技じゃ出ないわ」

「判る、だから最後でもと燃えたんでしょう」「馬鹿ね、其処が違うんだ」

「何がよ」「あのね、翔太さん横に話せる事と言えない事が有るの」

「良いじゃない、友達だし、ね~翔太さん」「え・・、其処は」

「ほら、だから其処は入り込まないでよね」

「ますます菜摘の世界を覗きたくなった」「駄目・・」

「じゃじゃ、今までと翔太さんとどう違うん」「違い過ぎとんでもない人」

「え、意味がでもあんたのいがり声長かった三十五分よ、呆れた」

「佐代子、聞き過ぎ」「でも持たないじゃない男は」「其処が大違い」

「え、じゃそんなに長く出来るん」」「愛撫覗いても三十分は優に」

「うぎゃ、嘘嘘でしょう」「うふっ、女将でも知らないのね」

「当たり前よ、三人しか知らないんだぞ」「勝ったね」

「阿保ね、でも本当なの」「そうよ、でかいし強靭、しかも上手い」

「あららご馳走様でもでかさじゃ女は喜ばないと思うけどね」

「それに技が加わればどうよ、でかさも半端じゃ無いし、もう菜摘は

今回限りでも思い出を抱えて死ぬ」

「ま~呆れた其れほど・・」「だから今の佐代子じゃ理解出来ない、

私も今の今までこんな最高な事があるとは知らなかった、何から何

まで総て要らない、欲しいのは翔太さんだけ、そう思えたんだ」

「ご馳走様」仲が良い分だけ話の中身は男が聞いていると逃げ出し

たくなる中身、「僕お風呂に行きます」「・・、・・」

返事を待たずに部屋を出る。

 「ほら~逃げたがね」「そうね、でも本当なのその話」

「本当、赤子の腕みたいなんよ、其れが食込んでくる時の衝撃で頭

が真っ白、凄い凄いと思うまま続けられると狂い切る」

「・・、・・」女将の顔色が変わる。

「それがね心根が優しいから参る」「聞いたけど、性格は良いの」

「良過ぎちゃう、仕事も聞いたけど凄い」

其処から女将の佐代子は膝を乗り出して聞いて行く。

 「へ~有るんだそんな世界」「今から伸びると娘も言っていた」

「成程、ゲ-ムの世界がPCで出来るんだな話も直に直にスル-、

又も男の物の話に戻ってしまう。

「だから、事実なの」「信じられない」「じゃ覗く・・」「嘘・・」

「良いの・・」「阿呆、良い訳無いじゃない駄目」

「ねねお願い、色々なお客さんが有るけど、今回は仲良しじゃない、

お願い見せて、いいや忍び込んで遣る」「阿保か、魅せないよ」

「じゃじゃ、旅館代負ける」「だ~め払うもん」「嫌な女ね」

「どっちがよ」仲良しの二人、話は終わらなかった。

 翔太が部屋に戻るが、二人は話を続ける。

「じゃ聞いてみる」「良いわよ、但し此れからはお友達止めるよ」

「え、其処は別でしょうが」「別じゃ無いし、大事な人に為った」

「それなら尚更良いじゃない、今後もあんたと共に付き合いたい」

「佐代子」「ね~もう気が狂いそうよ、判るでしょうが、こんな仕事

じゃ赤みあね」「判るけど、其処は無理言わないで・・」

「翔太さん、お願いが有るんだけど」「何でしょうか」「あのね・・」

「もう佐代子帰るよ」「え・・」「嫌だから、あんたは変わらないね、

我儘だし勝手」「それ両方同じ意味じゃないの」「馬鹿・・」

「ま、何がお願いなんですか」「其れね、もう嫌だ佐代子」

「実は手をついてお願いします、佐代子の姿見たい、そうあの時よ」

「うへ変わっていますね、魅せるもんじゃ無いでしょう」

「そうだけどじゃ此処じゃ無くて家に来て下さらない、無論御代は

要らないし、菜摘、家に来てよ」「あんた、本気なの」

「そう、あんたの姿を見て私の今後考えたい」「何でよ」

「だって、此処継ぎたくなくなっているのよ」「ええ~嘘でしょう」

「もう変わらないし、如何しようかと」「だって御客様有るんでしょう」

「有るよ、少しずつ良く成って来た」「じゃ頑張れば・・」

「其処なのよ、頑張ってどうするの、もうそんな所まで気が滅入って

来た。其処にあんたたち二人、理解してよ」

翔太は女将さんの顔を見てまんざら嘘ではないと思えた。

 「何処も順調じゃ無いわよ、頑張って・・」

「其処がそうならないから困る」「何がね」「女が邪魔するの」

「あらら来た来た」「ねね・・」

「翔太さんに相談して、良いなら従う駄目なら直ぐに此処を出る」

「菜摘脅さないで」「そうじゃ無いけど、翔太さん見世物ジャない、

菜摘も嫌よ」未だ其処の話が続きそうだった。


                 つづく・・・・。






















異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・6≫

 石畳みの廊下を二人のスリッパの音だけ、すると現場に近づくと
何処から聞こえるのか軽音楽が廊下に流れ出す。
「ま~粋だわね、使用中の合図なのかしら・・」
「見たい、音をかき消されますね」そんな会話だけで現場に到着。
ドアの鍵も確りと有った。
 「ひや~素敵~」「・・、なんと良いが、岩風呂か湯気が良い」
「貴方、此れ」「おうっ、茣蓙か粋だ此処が休憩場所なんだ、小さな
冷蔵庫も有る」「・・、・・」
 菜摘は感動、此処まで来るには相当の葛藤が有った。
其れが今は如何、現実を離れた喜びと今居る相手、何もかもが
菜摘が望んで来た事の結果が、こうして二人で温泉、
其れが唯一最高に望んでいた姿だった。
簡易座敷の篭に浴衣を入れ、菜摘は独自で脱いでしまう。
その大胆さに負けじと翔太も脱ぐ。
 「・・、ま・・、貴方・・、凄い恐ろしいくらい・・」
「此れね、今じゃ失敗かと悩んでいます」「何でですの・・」
「だって大学時代好きな相手に現場で見て、泣かれた、驚きかと思え
たが怖いと逃げられたんだ」「ま~勿体ない事」「え、五菜摘さん」
「だってそうでしょうがね、最高いいや極物よ」「なんと・・」
「さ、早くシャワ-」「えっ」「私が最初に洗いたい、洗うから早く」
その行動に押され従う。
其処からは互いに無言、しかも菜摘は恥ずかしさを消したいのか
翔太の体をせっせと洗い始める。
 どれほどこんな場面を幾度も妄想して来たのか、菜摘は感慨無量、
思えば此処まで来るまでは幾何かの思いを滾らせて来た。
 後妻に入るが、其れは強かな計算付く、誰しもが思う様に金と財産、
其処は譲れない、其れが如何、嫁いで五年間は只管其処は覆い隠し、
しかも傅く姿に親戚は感動すらしてくれる。
だが心内はそうじゃ無い、無性に嘆かわしい日々、夜と言えば虚しい
結果、相手は年が相当上だしセックスは我が身オンリ-、果てる事も
早いし何から何まで虚しすぎた。
でも其れでも耐える、其れが瞬く間にまた四年が過ぎる。
其の頃相手の夫は陰りが見えだす。
癌に侵されている、半年後動けないほどのやつれ様、
一月後には亡くなられる。
 残された義理の娘二人と菜摘は家の為にと居残る。
其処は親戚もまだ飛び立たない雛を育てるためには追い出せない。
 強かさはその後も発揮、有り余る資金は地元の産業に用立てる。
其れが瞬く間に功を奏し、地元では称賛、しかも地元育成に役立つ
姿に、総てが凄い人だと思われ出す。
 だがそこで菜摘は大間違いをしていたのだ。
あれほど女として生きたい願望が、そうなると真反対の道にと、
向っている事に気が付く時は既に遅い、周りではそんな目では見て
くれない、良い人だ、此処には絶対必要なお方だと持て囃され、
地元には必要な人と思われた。
女は何処に・・、菜摘は夜に為ると見悶えながら耐える事を
強いられている。
 それやこれやで日々が過ぎて行く中、なつみは三十四歳になった、
そんな時にあの高速道での車の故障、其処で手を差し伸べたのが
今一緒に温泉に居る男、田中翔太、仄かな男の匂いを感じながらも
こんな事まではあの時は到底考えも及ばない、
そんな位置には立っていなかった。
 だが、如何してこうなったのか、其れは我が身が此の侭果てるのか
と思い始めた最近、ならば如何するのと思い深く考える時、今の立ち
位置じゃ田舎じゃ無理、たっている場所が其処をせき止めた。
 そんな思いの夜中に夢に翔太が微笑んで出て来たのだ。
何でか知らないが出た、其処からが菜摘の異変が起きて行く、
そうだあの人なら里とは関係が無い・・、
其処が一番浮いて脳裏にうかんだ。
そうなるとあの困ったあの時の翔太の行動が蘇り、なんと遅きになる
が白馬の王子様如きに浮かんでしまう。
だがラ、今回会うと思い込んだ瞬間、普通の菜摘じゃ無くなる。
一度一度だけでもと思い込んで行った。
其処には女の執念かはたまた女の終焉を此の侭迎えるのかと日々
の葛藤が、浮かんで来た男に総てを託して仕舞う。
其れほど極限に来ていた菜摘の将来の形が、このままじゃ嫌だと
思い込ませて行く。
 其処が全部翔太の面影とダブった、だから今回の電話の件は
そんな思いの上で翔太にしていたのだ。
だから思いのほか菜摘は心に決めて会う、
温泉にと誘う事も恥より実身、其処を天秤に賭けている。
 「嫌や~あんた~もう何でも良いから菜摘を壊して~」
とんでもない声で発狂染みた叫びを発した。
其処から菜摘は豹変、愛撫を受ける肉体は休む間もない、
常に敏感、体が揺れ捩れ動く、その都度声が出る。
卑猥さを伴う声は正しく春先の猫同然、其れが男をそそる事は菜摘
と手知らないが、受け聞く翔太は最高、既に満身で受ける覚悟を見た
瞬間、獣にと心も体も総身、果てしない喜びを我が身に迎えようと相手
を愛撫しながらこの人なら出来そうと確信する。
 「うぎゃ~すすすすうごうい良い~・・あなた~・・」
菜摘は満身で極意の痙攣を浴び、股座での男の唇に歓喜の雄叫び
を発し、膝を立てて震える。
其処を責める翔太にも喜びがき出す。
歓喜の後、急に翔太の体が移動させられ、菜摘の顔に翔太の股座
が移動させられる。
もう其処からが惨く喜悦の渦中、翔太も菜摘も初めて味わう異性の
物凄さ、互いに何を求めるのか敵陣の肉にと身も心も一緒に
突き進んで行く。

、              つづく・・・・。






































異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・5≫

 夏が来た、七月の半ばに突然梅雨明けと同時に灼熱の太陽が
さんさんと降り注いだ。
「恵はアメリカかね」「はい、同業者から招待が来て急いで・・」
「遣るねあの子」「はい、今じゃ一番必要な人ですよ」
「なんか、あんた変ったね」「え、そうですか」「女抱いているの」
「うへ~其処ですか」「恵抱きなさい」「奥さん・・」
「もう小百合と呼んでも良いじゃない」「其処は譲れません」
「頑固ね」「ですよね」「呆れる」「ですよね」「馬鹿ね」「ですよね」
苦笑いして逃げられる。
「明日から二三日家を空けますね」「え、そうなん、どこかに行くん」
「ええ、すこし」「そう・・」それ以上は聞かない聞けなかった。
 七月十七日、翔太は新大阪の駅に人を出迎えに来ていた。
「ま~会えた」「ご無沙汰です」なんと出迎えたのはあの落合インタ-
傍の奥さんだった。
思えば悩み苦しんでいた頃、一度郷にでもと向かった途中、
車の故障が縁で知り合って女性だった。
「買い物をしたくてね、付き合って」「是非」
そんな会話をしてタクシ-に乗り込む。
大阪は何度も来ていると聞いているし今更観光でも無いと思い、
翔太は食事ができる店にと向かう。
 「ま~社長」「おいおい、そう呼ぶな、大事なお客様だ」
「失礼致しました、どうぞこちらに」そこは阪急商店街のど真ん中、
格式の高いフランス料理だった。
 互いにワインで乾杯、出会いの話しから会話が始まる。
「うふっ、あの車記念よね」「修理出来たんでしょう」
「出来たけど乗ってないの」「何でです」「記念にね車庫に」「あらら」
そんな会話も出来る二人。
「買い物は理由なの」「えっ・・」「貴方に無性に会いたくて来た」
「・・、奥さん」「それでね、二日面倒を見て下さらない
」「良いですけど買い物ですよね」「其処は別」「じゃ・・」
「あのね、恥ずかしいけど近くなのに有馬行った事無いのよ」
「・・、・・」「それでね一人じゃ嫌だし、貴方と」
「良いですが男ですよ、今は相手もいないし暴れたいでも大切な
奥さんは別だし」「何で別なの酷いわね」
「じゃ其処は言わないでおきます、付合います宿は取りましょうか」
「ううん、お友達がいる宿、何時でも良いと言ってくれている」
「じゃ其処に行きましょう」「本当」「ええ、心から本気ですが・・」
「良かった嫌わないでね、付いて行ってくれるだけで良いし」
「はい、承知いたしました」なんとこの女性だけはそう言える。
思えば傍に最高な女性が居るのにと思える、其処は仕事がらみで
何ともできない存在、前に居る女性は翔太が巡り合った女性だし
仕事絡みじゃ無い。
「電話だけしとくね」入り口のドア向こうで話をされる。
 「待っているって・・」「じゃ何時ですか」「今からじゃ駄目」
「良いですが、会社には二三日居ないと告げています」
「あらら、じゃじゃ行こうよ」「そうします」なんとスンナリと決める。
思えば異性との関係は仕事や色々な柵が有るほど面倒な相手、
だが気軽に会える女性はそうはいない、でも今回は如何だろう、
先日突然電話が来て懐かしさと当時を思い出すと、
直ぐに迎えに行くと返事をしている。
繋がりが無い分気軽に思えるのだろう。
 「電車よね」「そのほうが良いかも、車でも良いけど」「「じゃじゃ車」
「え・・」「良いじゃない車内で御話出来るし」
「了解です,会社に有るから・」「じゃ傍まで行く」
二人は手早く食事を終えると会社がある西区にと向かう。
 「ま~立派なビル」「あはっ、その中の一階だけですよ」
「でも凄い」地下の駐車場に降りて車に乗込む、そのまま出て高速
に乗り上げた。
「良かった会えたし我儘言えた」「僕もです、一度伺おうかなと・・」
「嘘でしょう忘れていたでしょう、電話でどちらの仲野さんですかと」
「其処は、そうなるでしょう」「でも冷たい感じだった」
「今の季節冷たい方が心地良いでしょう」「ま~嫌味なの」
「」「違いますけど、そうか気を付けないと駄目だな、謝ります」
「受けました」「あはっ・・」そんな他愛のない会話も良いと思える。
「ねね、菜摘ね貴方の事忘れた事ない」「はいはい」
「え~閉じちゃうのその先が良いと思えるけど」「閉じてしまいました」
「嫌な男ね」「それは閉じませんけど続けて・・」
「こっちが閉じちゃう」「ああ、閉まった」「もう嫌い」「はい・・」
笑いながらの会話だった。
「でも中々良い人って見つからないよね、田舎じゃ特にそう」
「ですよね、都会でもそうは見つからない、遊んでるなら、うろうろする
と時には捉まると思うけど、こうも仕事ばかりじゃ相手が良くても其処
はタブ-だし」「其処、田舎は特にそう、私は投資している身でしょう、
軽はずみは駄目だし」「ですよね、仕事絡みは拙い、抜き足ならぬ事
に為る」「そう、だから無理かなと何時も・・」
「手出ししてみれば良い人いるんでしょう」「出来ないのよ其処は別」
「そうか極めているんだ」「仕方ないがね」
そんな会話を楽しんで一時間半で到着。
 「おう~良いですね和風ですか、凄く良い」感歎していると出迎えが、
「菜摘~」「佐代子~」飛びあって抱き付かれた。
仲居さんが並ぶ中二人は手を繋いで入られる、オクラばせながら翔太
は従い、署名すら省かれ豪壮な廊下を歩いて離れにと向かわれる。
 「ま~素敵じゃない」「改築したの、いくら良くても大手とじゃ負ける、
此処は隠れ宿みたいに・・」「成程ね、でお客さんは如何」
「リピ-タ-頼みね、今ねPCで温泉宿検索するとこの宿も出て来るの」
「あら、素敵じゃない」そんな話をされる中、仲居さんがお茶を出され、
「紹介するね、私の恋人に為って頂く人」「え、ま~じゃ未だなのね」
「田中翔太と申します」「ようこそ来て頂きました、女将です」
そんな挨拶を終えると女将さんが下がられる。
 「ねね如何・・」「良いじゃないですか僕は好きだが」
「じゃじゃ相手できるん」「エ・・、相手」「そうよ、女将」
「うへ~何と、もう驚かさないで下さい、この宿如何と聞かれたと」
「其処もそうだけど・・」「あのね、僕は菜摘さんと来ているんですよ」
「うふっ、名前よばれたがね」「行けず過ぎませんか」
「御免なさい、不遇な二人だし、如何かなと」「嫌ですよ」
そんな会話をして風呂にと二人は出かけようとした。
 其処にあの仲居さんが来られ、
「よろしかったら女将が家族風呂如何かと・・」
「え、有るの聞いていないし」
「造りました、貸し切りですからどうぞ、二時間有ります」
「ま~良いじゃない、私は、ねね何処」
「離れから渡り廊下を歩かれると突き当たりですが使いなさるかね」
「是非」「ではそうして置きます、六時までごゆっくり」
そう告げて下がられた。
 「ねね、行こうよ、おお風呂は後で良いじゃない」
「僕は良いけど良いのですか」「家族風呂よ、名前が良いじゃない」
呆れながら付き添う事に為る。

       つづく・・・・。
















異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・4≫

 五月十日連休中に引っ越し、其処では京都から戻り手伝ってくれた
下の娘、其れが恵と大の仲良し、姉は仕事で居ない、
聞くと外国航路の乗務員、忙しいのだし顔は見えなかった。
荷物なんか知れている、1DKで暮らしていたが、今は屋敷の住人、
聞こえは良いが用心棒、其れでも翔太には出世だった。
後で聞いたがとりあえず一億出されると聞くと翔太は喜んだ、
しかも役員にもなって頂けることが何より強い、
そんな事で此処の住人には為れた。
 「翔太さん、お庭・・」「あはい直ぐに・・」
早速こき使われ出すが嫌じゃ無い。その証拠は食事に有った、
本当に豪華いいや肉や魚が凄い、ワイン好きな奥様と飲み合わせる
のが好き、義娘は恵みと話がはずんでいるし、リビングは奥様と翔太、
二組に分かれて賑やかさはどちらも負けてはいない、
恵は本当に雰囲気を読んでくれる。
気を使い、今は奥さまと翔太が一番心を分かり合えるのが一番だと
察しているのだ。
こうして何とかこの屋敷の住人にはなれそうな翔太、
後は会社を如何運営するかが問題だった。
 会社も一応少し広い場所にと移転、今度は四階すべて使える、
場所も西区でそう便も悪くない、其処で広い部屋を仕切り、
色々と機械を買う算段で位置を決める。
無論、恵はあのデザインやアニメーションを作る連中を四人翔太に
紹介する。
二人は男性だが、これまた作品を見ると惚れ惚れする、後は今居る
連中のプログラムを深く掘り込み、戦記物を作ろうと皆で決めた。
 (忙しくなるぞ・・)毎日事務所に顔を出すのが楽しい)
翔太はもっぱらPCの媒体確保に奔走、大手が仕切る中、間合いを
見つけて奮闘、一月で何とか四社と契約までは漕ぎ付ける、
契約金は嵩むが其処は奥さまが別口でと申し出があり出して頂く、
何もかも恵みの力だった。
 梅雨が来た、夏がまじかに来る頃、会社では完成のパ-テ-が
執り行われる。
広告会社や、媒体を頼んでいるPCの会社、果は見学にとあの素晴
らしい軍団の後輩が参加してくれていた。
無論、其処には将来を見据えての事そつが無い恵みの計らいだ。
 会社も形は出来た、だがこの業界は休む間が無い程日々進歩、
相談し試行錯誤しながら皆は進んでいる。
知らぬ間に主役は何と恵、何から何まで翔太じゃ無くて恵さん恵君
と社内は声が飛んで行く。
(そうか、此れは男じゃ無くて女性が良いな)
細やかな気配りと受けが見える女性がこんな世界を牛耳るのかもと
思え出す。
其れほど恵みの立ち位置は凄い、アニメからプログラムまで頭に
入っている、其れで流れが読めて此処は貴女がして此処はあんたよ
と差配する姿に翔太は見惚れてしまう。
 おくらばせながら機械の搬入も続々と来た、アメリカからが一番多い
いが、日本でも今じゃそこそこの機械が出だす、あれだけ広かった
フロアも今じゃ手狭、だが成り行きを見ながらと思いつつ、手伝いに
来るアルバイトの学生も実施見学とは行かず、
ゲ-ムを作るチ-ムに知らずに参加されて行く。
 そんな日々がさなっている中、翔太は別の事で頭を悩ます。
誰にも言えない事が今一番脳裏を占拠、
落ち着かない翔太が其処に居た。
 「只今帰りました」「お帰りなさい、お風呂よ」「ハイ・・」
なんと今じゃ此処は我家同然、一ケ月を経ると小百合は翔太の生活
に合わせている。
自分でもおかしい程毎日が楽しい、亡くなった主人とは二十歳も年が
離れていたが、今は何と年下の男が同居、其れだけでも大変だが、
翔太は望んでも手に入らないような男の子、そう決めつけると小百合
は年甲斐もなくうきうきと日々を迎えていた。
原因は言わずも何か、総てに翔太が絡んでいた。
 「ね~、湯加減は如何・・」「え、良いですが」
「良いですじゃ無いでしょう、温度調節してね、女は熱いのが苦手
なの、翔太の温度にしてよね」「ハイ・・」
「上がれば食事よ」「はい」「ま~ハイだけね」「はい」「うふっ」
そんな遣り取りも小百合には堪らなかった。
 七月の始め、半年の経過報告を会社でこなし、そのまま宴会にと
皆で繰り出す。
其処で翔太は皆から酒を啜援られ酩酊、恵が心配する中で翔太は
酔い潰れて行く。
 午後十一時過ぎ、恵は酔った翔太を乗せて樟葉の家にと向かう。
「まあま~恵・・」「喜び過ぎよ、今日会社の成績が良くて宴会」
「そうかね、良い事じゃないか」「でもこの様よ」
「可愛いじゃないか寄越せ」「え、叔母ちゃん」「後は任せ」
「・・、そうね任せる」そう言いつつも恵は何故か判りましたとは
言えない何かを感じた。
「恵、居るなら手伝え」「え・・」「寝かす、運ぼう」「あ、そうね」
なんと玄関から二人は翔太を引きずり部屋にと向かった。
「男だね、重いやんか」「そうよ、でも可愛いね」
「お・おばちゃん,摘まんだら如何」「生意気ね、あんた如何なんね、
嫌いじゃないだろう」「其処は別口の好きさかな」
「同じだよ、摘まむか・・」「ええ、嫌だ・・」
「内緒ならいいだろう、翔太は追いかけんよ」「え、何で・・」
「此の子は見えるんだ、其処は相手を重んじる」「そうなの・・」
「ああ、小百合は強かな女だよ、知っているだろう」
「其処は聞いているけど」「それ以上だ、此処に転がり込んだのも
計算の上、お母さんに聞いたろうがね」「其処は・・」
「だからうじうじは好かん肉肉よ、喜びを与えようかな・・」
「叔母ちゃん」「だてに家に住めと願っては無いがね、でも思いの
他良い男だし今まで様子見していたんだ」「嘘・・」
「嘘で一億や二億出せるかね」
「そうだよね、お母ちゃん、ようやるといんさった」
「だろうお姉さんは小百合の魂胆読まれている、でも其れも良い
かと言われた」「ええ、ほんま・・」「そう、まだ若いしね」
「其処はそうだけど」「じゃお前が先に」頂け、後なら小百合でも
良いだろうが」後先の問題じゃないが」「じゃ此の侭指咥えて居る
だけか、お前には権利がある」「叔母ちゃん」
「子供じゃ無いし、お前も二人男を迎えた体だろう」
「うひゃ~聞いたん・・」「ああ、何もかも聞いてる、今度の話しも
お姉さんから恵が真剣だし聞いてくれないかと」「本当に・・」
「そうだよ」血が繋がる二人、其処は話しても構わないゾーンだった。
 ベットに寝かされた翔太、話は聞けない、そんな中如何して
そうなったのか、恵が小百合と真剣に話し込んでいた。
 「ねね、翔太さん素敵なの、でも今は会社で夢中・・」
「阿保やね、反対だろうがね」「えっ・・」
「あのな翔太は正直者、何時も恵みを褒めているやん、俺が居なく
ても恵なら差配出来る、今は総て恵みに皆が聞いているって・・」
「・・、・・」「それでね、あの会社は恵みが仕切れば
すごい事に為るとまで言われたぞ」「ええ~嘘でしょう」
「嘘など言えるか翔太は心根が良い、其れでも良いと言われたが」
「其れでもとは何・・」「会社任せると」
「うぎゃ~嫌や、そんなん嫌や」
「でもありかなと小百合は思える」「え、何で・・」
「だって、この男未だ上が見えるよ」「何処・・」
「阿呆,そう見ているだけだ、でも翔太は別の世界が有ると思える」
「別なの・・」「うん、根性が良いし優しいやんね、だからまだほかの
道も有ると思えるんだ」「でも今は・・」
「其処じゃ、あんたが引き継げばいい」「叔母ちゃん」
「そう舵をこの男は切っているような気がする、欲が無い分逃げだす
のも早いぞ」「嘘・・」「嘘なもんかね、だから其処は別になこの男
を迎えるとまた違う世界が見える」「叔母ちゃん」
「私は如何かと聞かれたら迎える気満々」「呆れるが」
「だから考えようかね、先の為じゃない、今が一番大切、お前も好き
や嫌いじゃない道を知る事だ、其れなら身が軽いし大胆にも為れる、
経営者に為りたいなら其処は道を作るんだ」
「叔母ちゃん,其の気無いし」「有るんだ、あんたには・・」
「叔母ちゃん」「往生際が悪い子ね、此処で踏ん切りをつけなさい、
夫で無くても構や~しない、子供を作ろうかね」「叔母ちゃん」
「種はこの翔太を推薦する」「・・、・・」
呆れてものが言えない、本当に叔母ちゃんは飛び過ぎだと思えた。

              つづく・・・・。













異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・3≫

 翔太は言われた喫茶店に入る。
「待たせたね」「いいえ・・」向かいの席に座る。
「デ・・」「コ-ヒ-ですか」「そうやな頼むか」一瞬間があった。
「何か・・」どぎまぎしながら口を切る。
「辞める話なら駄目だよ、でも如何してもなら時間をくれないか」
「え、そうじゃないし」「え、まじか、助かった、じゃ何何・・」
現金な男、辞める話以外ならと安堵する。
「あのう、会社で聞いたお話ですけど・・」「何処どれ・・」
「機具・・」「あ、そうなんだ、俺達金が無いだろう、判って下さい」
「それって幾ら位ですか」「おいおい、普通じゃ無いぞ考えられない
程の金や、手が届かないくらい」「幾らですの」「佐々木君・・」
「一億、二億ですの・・」「うひゃ~そん何にはでも欲しいな」
「資本金増やせば・・」「あはっ、簡単にゆうなよ、出来るなら既に
しているが、俺達じゃ無理、今の会社の一千万も大変だったんだ」
「仲間内で出されましたの・・」「そうなるな」
少し其処から沈黙,BJMを聞きながらコ-ヒ-を飲む。
「じゃ資本金増やしましょうよ」「ええ~佐々木君、無茶ゆうな無理」
「無理を何とか、恵みも事務だけじゃないほうが良いんだけど」
「えっ・・」「面接で言った通り、デザインや絵描き・・」
「あ、そうだったな忘れていた、そう、じゃじゃアニメノキャラクタ-
も出来るんか・・」「何とか勉強しているし、仲間もいる」
「おいおい、其処早く言わんか、居るんか」
「居ます、専門学校だったし後輩も居る」「うひゃ~何と灯台下暮し
凄いぞ、其処な今悩んでいたんだ,麻雀や将棋は必要ない、
此れが戦記とか・・色々な部門物には必要なんだ、アルバイト
を探そうと皆で話していたところだぞ」「聞いています」
「じゃ、佐々木君は其処を・・、凄いぞ是非頼む」
「背景画や風景総て出来る人も居る」
「なんと凄いが、戦記物ならアプリやスキルが売れるぞ、こいつは
楽しくなりそうだ、じゃ事務を見つけようか」「是非・・」
そんな話など想像もしていなかった。
翔太は、再度まじまじと恵を見詰めた。
 「それからね・・」「未だ有るんか」
「資本金どうなるか判らないけど宛が有るの・・」
「宛・・、アッ何方か・・」「そう、で会ってくれない」
「あうあう土下座してでも会うぞ、でも何で其処まで・・」
「会社の一員でしょう」「そうだけど、でも嬉しい其処まで考えてくれ
ているとは感謝だ」其処は本音、今までそんな立位置で見ていな
かった事に翔太は後悔していた。
「御免、そんな事を思ってくれているとは知らずに・・」
「いいえ、出しゃばって・・」「違う、其処は本当に感謝だ」
「でも会って纏まるかどうか・・」「其処は良いぞ、紹介されるだけ
でも最高、今はななんでも縋りたい気分、感動した」
「じゃ連絡してみますね」「・・、・・」
席を立って外を見ながら携帯で電話されていた。
 (そうか知らなかった、俺は間抜けやんか凄い女性が傍に居ると
何で気が付かん)電話を終えて席に戻る恵。
 「良いそうよ、一時間後に来てと」「何処・・」「樟葉」
「会えるんだ、本当に凄いぞ、で佐々木君とのその方の関係は」
「え、意味が・・」「だって男性だろう、聞いておかないと拙かろう」
「え、何で・・」「おいおい、僕も戯けじゃないが、資金を出して頂く
なら、佐々木君との関係を知って置かないと・・」
「そうね、でもそんな関係じゃ無いし、とりあえず行きましょうか」
「うん・・」中身は教えてはくれないが、其処は翔太は大人、
心して行こうと決めた。
 車で阪神高速を走り、枚方を過ぎるとその樟葉が有った。
二三度しか来ていないが、想像を遥かに超た住宅地、京阪電車の
力添えで一大ベットタウン、目を見張る凄さ、その中を車は山手に
と進む。
 「此処よ・・」「・・、・・」唖然騒然、一目で凄い屋敷、
此れは元からある家だぞ、そう思いながら恵の後を従った。
「叔母ちゃん・・」「おう、待って居たやんか、ささ上がれ」
気品溢れる夫人が出迎えられ、慌てて翔太は挨拶をする。
庭から向こうは樟葉の住宅地が一望、淀川越しで向かいの景色が
望めた。
「あそこは高槻・・」「そうよ、山崎から高槻まで見えるでしょう」
本当に爽快な景色に見惚れる。
「ささ、コ-ヒ-どうぞ」出迎えられた奥様が出される。
「叔母ちゃん・・」「うん、昨日手元に来たから読ませて頂いたよ」
「で、で如何・・」「娘は良く知っているから聞いたが、夢があると、
其れでな、恵に会ったら宜しくと」「冴香ちゃん大きく為ったね」
「もうやがて二十歳ですよ、本当に早いわね」
そんな会話を聞きながら、翔太は既に何か自分たちの会社の事を
ご存知と思えた。
 「実は・・」「もう何も言わんでも良いよ、恵が頼む事じゃろう、
其処は確りと理解出来ている」「では・・」「恵・・」
「なあに・・」「書類通りか・・」「恵が作ったし間違いない」
「そうかね、じゃ進むか」「え・・、ではでは奥様・・」
「あんたが大将かね」「た・大将ですか」「そう・・」
「言えればそうかな・・」「うふっ、頼り無いが大丈夫か恵」
「謙遜よ」「だろうね、田中さん、あんたには条件がある」
「な・なんでしょうか」「今どちらに住んでおられるん」
「近鉄の八戸ノ里ですが」「其処はどんな住まいなの」
「普通、いいや以下のアパ-トです」「そう、条件は其処なの」
「何処ですか」「其処よ、住まい」「何か・・」
「此処は女ばかりなの、用心棒に此処に住んでくれないかしら」
「・・、え~僕がですか」「そう・・」「恵君・・」
「だって其処まで言えなかったもん御免、駄目なの・・」
「駄目じゃないが驚くぞ」「だよね」「ええ~・・」
呆れて恵を見詰めた。
「で、如何なの、駄目でしょうか・・」「でも僕は男ですし」
「だからお願いしているんだけど・・」「あ、じゃ旦那様は・・」
「え、誰の・・」「お・奥様のですよ」「あらら、有るけど」
「有る・・ですか」「そう、奥の部屋に有る」「有るって・・」
「叔母ちゃん、楽しみ過ぎよ」「うふっ、もう楽しいじゃないね」
笑われる。
翔太は意味不明、恵を再度見る。
「ハイ叔父ちゃんは上よ、五年前に・・」
「・・、ああ~そう、ひや~済みません存じていないから」
「良いのよ、じゃ恵、お話しして決まれば良いわ何時でも・・」
「ハイ、有難う御座います」席を外される。
 「おい、もう話を済ませたのか・・」
「そう色々聞かれるから書類にして渡したんだ」
「なんと手際が良いな」「で如何するん」
「此処に来なきゃダメなんだろう、でご家族は・・」「三人よ」
「女性なんか」「そう、二十四歳、二十歳」「下は・・」
「大学よ、京都、通えるけど京都に住んでいる」「そうか・・」
翔太は思いがけずにとんでもない事に為りそうと思える。
今まで何度も女性とは付合うが、こんな家で同居とは努々思っても
居なかった。
其れを承諾すれば資金が得られ、其処を第一と考えようと腹を括る。
宛がわれる部屋を見て、奥様に挨拶をすると二時間で家を出た。
 「ふ~驚いたぞ、どんな家なの・・」
「其処は代々農家だったけど樟葉の開発でとんでもない事に為った、
叔母ちゃんは其処を見計らい後妻で行かれた、其れで今の娘さん
達は義理に為る」「道理で若いと思えたやんか」「そう、三十半ばよ」
「うひゃ~そうか」「如何成り行きよね」「え、意味が・・」
「うふっ、楽しいわよアソコ」「何てこと・・」
「だってそうだもん、私の母は叔母の一番上の姉よ」
「なんとそうなるんか」そんな話をしながら恵の家にと送り届ける。
其処でまた挨拶、此処はしておかないと行く行くは大事な家に
為りそうと考えたのだ。
 成程あの樟葉の家の奥様と似た顔つき、年こそ上だが、
中々恵みの母親も凄かった。
 此処では色々な話が出来る、恵が何で会社に応募したのかも
母から聞かされる。
どうせ結婚するのだから其れまで楽しい仕事をしたいと応募した
と聞いた。
そんな話の中でもなんと母と恵君は仲良し、本当に姉妹のような
姿だった。
 こうして何とか資本はとりあえず確保出来そう、
直ぐに仲間に事の経緯を話す。
みんなが手を叩き恵みに感謝、会社が恵に恵まれたぞと大興奮、
本当に皆が待ちに待った出来事を早くも恵みの御陰で出来ると
騒いでいる。

                つづく・・・・。










異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・2≫

 思わぬことで出会った今回、夕方揃って温泉宿にと向かう。

其処は母親の知合いと聞いている、なんか母親と翔太は話が通じる。

其れは母親から聞いたこの家の幸運、先祖が残された山や畑地が

二度の高速道で化けたと・・。

中国道は四十五年前、米子道は二十五年前だと聞かされるが、

なんと二度の道作りに土地が懸っているのだ。

しかも落合のインタ-傍までこの家の土地が有ったと聞かされた。

二度の幸運は何でと思えるが、確かにこの母親の家はそうなってる。

 三人で温泉宿に向かう、夕食を頂き母親の話を翔太は聞いた。

其処には思わぬことを耳にする。

「え、ではそのお金を其処に投資されているんですか・・」

「総てじゃないがそうなった、でも都会と違いここ等じゃする事はしれて

いるぞ、でもね其れすら難儀するここ等じゃろう、じゃ出来るものが

其処を起こすのが良い事じゃろう」「ですが,中々出来ません」

「出来る人がすればええけ、中には失敗して夜逃げされているが、

其処も計算の内じゃ」「あらら・・、有ったんですか」

「あるさ、長い年月にはのう」そう笑われる。

「今は落ち着いて来た、ブランドに為って来た葡萄は安泰、品種改良

に今は投資している」「そうですか、凄いですね」

そう返事するしかない、この母親は見た目と大違いだった。

 どれくらいの資産かは計り知れないが、その金の運用は地元の産業

を後押しして居る事は間違いない、其処が尊敬する部分だった。

 温泉宿での食事は主に母親との会話が主、娘さんは傍で聞かれる

だけ、娘さんの事も気に為るが、今はそんな話題には行けない、

母親の話は翔太にとって貴重、大阪で小さな会社を興し奮闘の最中、

ためになる話を聞いている。

 「ではそれで何とかここ等は潤うんですね」

「漸くかな、でもみんな頑張っているよ,里を離れる若者が多いい中、

残ってくれる人も少ないが居る」「そうでしょうね」

「だからその子らには夢を持たせ、この奥には廃谷が仰山有る、其処

に目を付けて仕事の土地を広げている」「なんと凄い」

「今じゃ県も地元産業に目を向けてくれているしね」

そんな話を聞いて行く。

 有意義な夜、食事を終えると親子は帰られた。

湯に浸り、翔太はひょんなことで知り合う親子を思い浮かべて苦笑い。

(じゃ母親は幾つなんだ・・、娘さんは三十手前かな・・)

其処が気に為っていた。

 翌日は里帰り、なんとか里に戻るが既に実家は空き地、叔母の家で

逗留、其処でも翔太の事を聞かれるが、説明しても仕事の中身理解

してもらえない、どんな仕事でもええけ~と途中でいなされた。

 三日滞在し、里を後にする、叔母が最後まで涙目で頑張れ、

遣れんようになれば戻りんさいやと言われ別れる。

 大阪に戻り、会社と言っても仲間五人と事務員一人の所帯、

嘆かわしいが現実そう、其れでも仲間は目の色が変わる。

其れは又も新しいPCが出たと、其れは色々な機種が有るが高価な

物には色々なオプションが加味されると色めき立つ、だがしょせん其処

に投資する金額はしれている、予算でそうなっていたのだ。

 「後どれ位かな・・」「何が・・」「家庭や個人所有のPCやんか・・」

「其れな、今度日本で出るPC器具しだい」

「おうよ、聞いたぞ、ノートPCが様変わりする」「何と何時や」

「今年度と聞いているが」「それ幾らくすんの」「それがな、安い」

「本当か・・」そんな会話が飛び交う、、翔太達は今麻雀や将棋、碁、

オセロなどは市場に出していて、其れなりに人気がある、其れで将棋や

麻雀にはソコソコ金額が入って来ていた。

「じゃ其れに向けて開発じゃ、何か皆考えて起こそうや」

そんな話まで出て来る。

思えば大学で翔太は仲間を集めて勉強会を立ち上げていた。

其れが今の仲間、先も見えない産業だが、誰もがこれは伸びると思い

込んで疑っていない、だからこそ僅かな給金を分け合い今まで生活を

しのんで来たのだ。

 「ようし、此れから手分けしてゲ-ム作成、今度は其々が自分で立ち

上げろ、其の完成が其々の歩合に加味する」「おい、良いのか翔太」

「良いじゃない、そうしないとお前ら競わんだろう、お花畑は今までで

お終い、此れからは皆が敵だぞ」「うひゃ~ゆうやんか・・」

「そうしないと駄目と思える。今度の里帰りで出会った人に相当感化

されたぞ」「何、聞いていないぞ」「昼飯に話す」

そんな会話を久しぶりに皆とする。

 昼飯は情けないが外食じゃない、でも翔太が話す事を聞き入る。

「うひゃ~最高に幸運な家じゃないか、でもその母親凄いな・・」

皆が頷いている。

「じゃ俺たちも開発するにはスポンサ-が必要じゃんか」「だな・・」

「其処も本格的に考えようか・・」「其処は翔太に任せる、お前は

今後開発はソコソコに、俺たちに任せろ、翔太はその部類の担当」

「ええ~俺がか・・」「そう、今までは仲間内と思い助け合ったが、

此れからこんな状態じゃ浮かばれん、資金力、其れが唯一俺たちを

伸ばせる元じゃ、機械がこうも次から次と出るんじゃ金が追い付かん、

其処で資金が必要、其れは翔太がしてくれや」「俺一人か・・」

「お前が党首、既に俺たちはそう決めている」「おいおい・・」

「だからじゃ、体売ってでもなな・・」「阿呆・・」

そこで漸く五人は笑えた。

 だがそこは既に仲間が決めていた、こんな状態じゃ大学時代と同じ

だと、其処で手分けし、本当の会社組織を作ろうとめいめいが思って

居た時、こんな話になって行く。

とどのつまり、これ以上進むなら資金力が物を言う、やがてゲ-ムが

蔓延しだすと大手が参入する事は目に見えている、ゲ-ムは別に器具

を買いその中で遊んで来た、既に世界でも有名な会社が存在する。

しかし、PCの世界では今は数少ないお宅揃い、此処でのし上がるには

資金力、其処は誰でもわかる。

とどのつまり 「良いな、決めるぞ、会議は週末、其々が思いを其処で

出そう、出来る分野と出来ない部分を問題に話そう」皆がそう決めた。

 こうして漸く大学を卒業し二年間、色々試行錯誤の時代を超えようと

決める出来事だった。

田中翔太、内山幸雄、佐藤進、渡辺均、清水健一、事務の佐々木恵

計六人、此れからが正念場だと皆が同じ考えで再出発を決めた記念

すべき日、平成15年4月28日、世間では浮足立つゴ-ルデンウイ-ク

が始まる日だった。

 数日後、皆が帰る中、翔太は書類を見ている。

「あのう、仕事は未だします」「え、何で・・」「少し時間有ります」

「有るけど・・」「じゃ前の喫茶店で待ちます」「え、・・」

、相手は事務員、其れが唯一大学からの知り合いではない、

でも黙々と仕事に向かってくれている姿は皆が認める存在だった。

その佐々木さんが話があると言われ、内心ドキッとする、

其れは会社を辞めると言い出さないかの心配だった。


              つづく・・・・。

















◆本日開始◆異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・初回≫

 春が芽吹き、周りは新緑が眩しい時、田中翔太28歳は愛車の

プレリュ-ドを走らせていた。

向う先は六年ぶりの里帰り、とは言っても里は既に無くなっている。

 六年前、翔太が大学二年生の時、其れは突然起こった。

青天の霹靂、正月明けの一月半ば、一本の電話が人生を変えた。

両親が交通事故で亡くなった報せなのだ、忘れ得もしない、

今走る中国道を現在の面持ちとは真反対、どうしてどこを走った

のかさえ今じゃ覚えてはいない、

其れほど衝撃を浴びる体がハンドルを持つ手に伝染し、

震えて居る事だけは鮮明に覚えているだけだった。

叔母さんが泣かれる中、翔太は夢遊病者の如く手が付けられない

程憔悴、一週間は何も出来ない、する事が出来ない、

そんな翔太に叔母は常に傍に居てくれた。

 一月下旬,叔母の強引さで翔太は大学を辞めずに大阪に戻り、

何とか大学を終える事が出来ている。

今こうして里に戻れるのも叔母の後押しで有る事は間違いない。

そんな思いで平成十五年四月二十六日、車は翔太を乗せ中国道を

走って行く。

 大阪を出てから間が無いが、なんとトイレを探す事に為った、

岡山県に入るともう周りは山々また山の間合いを走る。標識に、

駐車エリアを見つけ其処に向かう。其処は小さなパーキングエリア、

この先には落合と言うサービスエリアが有る筈だが、とても間に合い

そうもないので車を美作追分パーキングに向かわせた。

 閑散としているがトイレは好都合、駆け込んで何とか用を足す。

 ふ~良い景色だ、春だぞ・・」

そんな独り言をトイレから出て叫ぶように言う。

「・・、・・」なんと駐車場には三台の車しか見当たらない。

 その中の一台の車の傍で屈んでいる女性が見える、

翔太が其れを見ると、相手の女性も翔太を見られていた。

普通じゃない顔つき、何か有ったんだと察し、傍に行く。

 「何かお困りなんですか、それとも・・」「・・、・・」

相手は軽快されたのか返事がなかなか戻って来ない。

「どこか体の具合でも悪いんですか・・」

「いいえ、そうじゃ無くて、車が・・」

「車・・、あ・では故障・・」

「そうなんかね、ガスは有るんだけど懸らないの」

「見て良いですか・・」「・・、・・」

返事の代わりに頷かれた。

翔太と手車はそう得意では無い、PCなどはお手のもんだが車は

苦手部類。

本当にキ-を回すもウントモスントモ音が出ない。

「あのう此処にくるまで異変は・・」「何も、私も車判らへん」

「バッテリ-かな」エンジン周りを見るが何も変哲は見当たらない、

翔太も判らないがバッテリ-と思込んで自分の車を後ろに付け、

幸いに二年前買っていたコ-ドを繋ぎ自分の車のエンジンを懸ける。

 だがだが相手の車は何も変化がない、バッテリ-では無かった。

「奥さん、此れ電気系統かも・・」「え・・、困る」

「でも素人じゃJEFを呼びましょうか・・」「知らないの」

「じゃ僕が電話しますね」翔太は携帯で電話する。

「良かった、落合から来ますよ」「本当に有難うございます、もう女は

機械には疎いし・・」苦笑いされる顔が真素晴らしい、

初めて相手の顔をまじまじと見た。

 「お急ぎなんでしょう」「そうでもないです里帰りの途中ですから」

修理をされる人が来るまでは居ようと決め、ベンチで並んで座る。

春うららかな中で翔太も最高な姿の女性の横で色々と話を始める、

二人の手の中には缶コ-ヒ-が有る。

 「ま~じゃこの先ですよねでも島根県ナノ」「そうです、山奥です」

「ここ等もそうよ」

笑われる横顔がいる陽に灼けた健康そうな肌を輝かせている。

 二十分が瞬く間に過ぎて,JEFの車が到着、暫く車を見られる。

「これは電気系統ですね、直ぐには此処じゃ」「如何すれば・・」

「落合インタ-傍に工場が有ります、其処に・・」

「ではお願いできますの・・」「ハイ」そんなやり取りを翔太は聞く。

 レッカ-で運ばれる車を見送り、翔太は又もベンチに二人で座る。

「送りますね」「でも悪いわ」「じゃ如何して帰るんですか」

「ま~意地悪ね」「うふっ、そう思えますよね、済みません」

そんな遣取りも楽しい相手、翔太は其処からまた色んな話をする。

家は落合インタ-を降りると直ぐだと聞かされた。

「もう車は・・、でもないとここ等じゃ不便だしね」「そうですよ」

「でもね、車は嫌い」「僕もです」「あらほんま・・」「嘘です」

「もう・・」笑われる。

名前は中野菜摘、年は聞けないが三十前後かなと観察する。

以前働いていた神戸の仲間の所からの帰りと聞く、その仲間は

女性かそれとも男かと聞きたかったが、其処は聞けない、

帰り道で此処でおトイレに寄ったとは聞いた。

 「貴方、急ぎますの・・」「いいえ、里帰り、知らせてはいないし、

急ぐまでも無いかな」「じゃじゃ、落合降りると私を送って貰った後、

温泉は如何・・」「え、温泉ですか有るんですか・・」

「ええ、落合から北に向かうと温泉が至る所に出ています、小さな

湯治場なら十軒くらいありますのよ、旅館やホテルも五か所」

「なんと知らなかった、あそういえばここ等に湯の字が入っている

場所が有る」「そう、湯原温泉」「あ・そうか、じゃ湯原湖」

「詳しいわね、其処から流れる旭川添いなら沢山湯治場が有る」

「なんと良いな其処にでも行こうかな」「是非、癒されますよ」

「何処が良いですかね」「え、何処も良いけど・・」

「何か知合い居られますか・・」「居るけど紹介するの・・」

「いけませんか・・」「いけなか無いけど知り合いか良いわ教える、

其れとも案内するの」「どちらでも良いです、」取敢えず送りますね」

漸く二人はベンチから腰を上げた。

車は落合インタ-で降りると、修理工場を奥様が覗きに行かれ

其処でも待つ、直ぐに戻られ、又も車は走る。</