望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・28》

 いやはやとんでもない肉体、総てが感じる肉体に変化されている。
澄人も初めてだが、こんな事聞いた事も無い、だが本人が泣き喚き
知らせるから、其処は本当だと思える。
 挑みかかり一時間半、愛撫も交えるが、実際相手の肉中で暴れる時間も
相当、其れでもしがみ付かれ震えながらも迎えてくれる。
最高な肉を味合うことが出来た。
 思えば、この家は弟が出会っていた、未だ一横で倒れた侭思い出す様に体
を震わせる相手は、弟が付き合っていた娘の母親、其処が意味深・・、
親子で同時は既に飛騨で味わってはいるが、なんと此処では娘は弟、
母親は兄が抱いてしまう。
世の中では可笑しな組み合わせには成るだろう、それにしても考えられない
肉体を持たれていたのだ。
 「大丈夫ですか・・」「・・、あんたね見てよ、大丈夫な訳無いでしょう、
最高過ぎて怖いわ・・」最後は笑い顔で我が身を撫でまわし、
その都度体がヒックヒックと跳ねていた。
 「あんた、喉が渇いた・・」「あいよ、持ってくる」
澄人の後姿を見上げ苦笑いする玲華、本当に凄い男と認めざるを得なかった。
裸のまま横たわる二人、手は確りと繋がれたまま、其れが何を意味するのか
互いは考えは違うだろうが同じ舞台の上だと思えた。
 夜に為り漸く大我が身が戻る、玲華は何度も凄かった、
経験が無いし知らんから慌てたと未だ言われる。
其処から明日の企みを澄人は黙って聞いて居る。
「ねね、判ったの・・」「え、ああ、お風呂入るんですよね・・」
「そうよ、其処で洗い合い愛撫をするからね」「ええ・・、じゃ・・」
「そうよ、後輩だし、簡単に其処は進められる」「玲華さん・・」
「良いわね、私も抱いてよね、あの恍惚は誰もじゃ出来ないし、あんたの世界
なんだからね」「はい、肝に銘じて頑張ります」
「嫌だ、ソコソコよ、あんまり頑張らないでよ、壊れるし・・」
「じゃそこそこに・・」「其れも嫌だ、ね如何すれば良いの・・」
「ええ、理解出来ないですよ、ソコソコも駄目なんですよね」「そうよ・・」
「じゃ中くらいかな・・」「其処も駄目・・」「ええ、もう如何すれば・・」
「今日したようにしてよ・・」「あはっ、了解判り易いですね」
「あんた~・・」キスをせがまれて寄りかかり、何度も自分からされていた。
「ね、此れ良いわ素敵、他人が加わればどうなるのかしら・・」「ええ・・」
「だって二人で此れよ、其処に競争相手が加われば最高じゃない、ねね・・」
「うふっ、死にますよ狂い死に・・」
「ええ、でも其処も有りかな、誰もが経験できない場所なら良い」
とんでもない女性だった。
 人は奥深く入り込まないと理解出来ない部分がある、でも今回は其処を通り
越したみたい、其れだけ肌も何もかもが合う相手、
とんでもない女性に巡り合えたのだ。
 「あんた、風呂湧いたよ、入る・・」「一緒なら入ろうかな・・」
「じゃ、来てよ」何と又始まりそうに思えた。
 一時間後、浴室で総てが起きた、夕方より酷い姿態、とんでもなく二人は
舞い上がり上から降りて来れない。
折角洗った体が滑り、澄人は再度玲華の体を丁寧に洗う、其れほどする値打ち
がある体、終えるとよろけながらも澄人の体を洗ってくれる可愛い女性、
なんと二時間経て居間に戻れる。
 頃を見計らったのか可愛い舞ちゃんから電話が来る、
今日の出来事を聞かされる澄人うんうんと頷いて聞いて居た。
交代で美咲ちゃんが電話に出ると母と交代、其処は抱合った事は話しては
居られない、今後の事を話し合われている。
「ね、向こうも何とか出来そうよ、あんた感謝、最高よ」
そう言われつつ、ワインを二人は飲んで行く。
 其れから澄人はPCに向かい明日来られる菜摘さんに計画書を作成始める。
其れを横で見ている玲華、澄人が思うままにキ-を叩いて行った。
 「ま~何と凄いじゃないね、じゃじゃアソコはあの旅館だけじゃ無いのね」
「そうするほうが手広く馴染みが作れ、この計画は一つの旅館では知れてる。
此処で熱川の旅館組合を動かせるほうが得策、気が向かないなら一軒で起こ
せば良い、其れなら計画は練り直す」
「ま、良いじゃないね、そうか全体で遣るとなると相当なコンペに為るね」
「そう、其処をメインに広げるんです、ゴルフ場も潤うなら賛成されるし、
旅館組合が相手なら割引も相当できる」「なんと凄いわ・・」
「それから、此処は組み分けをしたい・・」「え、意味が・・」
其処から澄人の話を聞く玲華益々凄い男と再度見直す。
「ま~じゃ、男性と女性と分けるの、其れに六十以上と、では三回有るの」
「毎月ですよ、八月と一月二月は休みにし、年末年始はそうは行かないけど、
一度参加されたご家族は熱川に来られれば毎度割引が出来る事を上手みに
してはどうかと・・」「大賛成よ、素敵じゃないね・・」
澄人はあらかじめの事を書いて、何とかコンペの商品や、終了時の大会報告を
旅館で行う事まで書いた。
 「ふ~、最初は此れで賛同を得ることが出来ればの話になるけどね、他に
何か有れば加える、ゴルフだけじゃ無いと思えるんだ」
「成程ね、そうなると色々と考えが湧いて出るよきっと」そう言われる。
「ねね、アソコ何時向かえる・・」「え、ああ、あはっ、何時でも良いけど
此処が何とか出来るまでは無理でしょう」
「ですよね、良かった、娘が熱海の部屋に居ると此処はあんたと二人・・」
「そうなるんですか・・」「そうなる、でも菜摘も時間開けさせないとね、
く~楽しくなる」縋りついて甘えた声で言われた。
 翌日、なんと午前十時半には菜摘さんが来られた。
澄人は未だ寝たふりして布団の中、だがその間玲華の役目は有る。
PCを見せて説明をする玲華、聞いてPCを見詰める菜摘、次第に甲高い声が
混じり出し、「此れは大変な事になるわ,熱川杯に為る」
「良いじゃない、だけどメインは何時までもあんただよ、其処は譲るな、
ゴルフ精通しているから細かい事は任せる」
 「凄い、頑張る無理でも押し付ける」
「其処は如何かな、最初は有志連合で良いじゃない、大会が繁盛すれば参加
は増える、ましてあまたのゴルフ場も潤うし賑わうわ・・」
「そうなるように頑張る、あの人凄いわね」「うふっ、別の意味でもいえる」
「え・・」怪訝そうな顔をされるが玲華は其処は深堀しない。
「ね、改装は・・」「あ、其処ね既に話し合いは出来ているの、最高だと皆が
大賛成、あの水平線とマッチ出来る露天風呂が直ぐに賛成を受けたわ、其れと
下の岩風呂はそのままにして、会員の混浴も賛成された」「じゃ予算・・」
「其処なの、まだ定かじゃ無いけど、設計士から一千万円くらいかと言われた」
「良いわ、見積書を取りなさい、金は用意する」「お姉さん・・」
「任せ、あんたも良いわね」
「あ、其処は既に決めて来ているし今日は当たりかも・・」
「ようし頑張ろう・・」「え・・」「ま良いから、風呂に行こうか・・」
「え、あの人は・・」「「寝かせておけばいい、風呂で話も有るし入ろう」
「ま、良いわ行こう・・」
 寝室で総て聞いて居た澄人、苦笑いしながらチャンスを寝て待った。

              つづく・・・・。

体調不良のため、暫く投稿を休みます。
真に申し訳ありません、ご了承賜ります。必ず続きを投稿いたします・・。

















望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・27》

 最高至悦、極味、大胆、キスの受け身も男冥利に尽きる、
本当に咄嗟の事で澄人も自分が驚いていた。
何と思いがけない行動に出た自分が心底驚かされているのだ。
だが相手はキスを受けたままの姿勢で動かれない、
此れは本気に為れる人かと思い始める澄人。
 そのまま唇を離すと抱き抱え浴室にと脚を進める、
その間抱かれながら何も言われず、身をしな垂れ落し脚が揺れる中、
手は澄人の首を両手で廻して居られる。
自然とは此れかと疑うが、多少お互にそんな気が無ければ叶う姿じゃ無い筈、
其処が大人なのか、年が一回り以上上の女性だけど、其処も普通とは大違い、
如何見ても三十半ばしか見られない、其れほど綺麗で洗練された体と姿だ。
 浴室に向かう時も脱衣場で衣服を脱がされる間も声一つ出されて居ない、
聞こえるのはため息交じりの息使いだけ。
素っ裸にされた侭突っ立っておられ、急いで澄人は衣服を剥がして丸裸、
其処からまたも抱いて浴室にと入る。
 湯船は湯は無い、シャワ-で二人の体を浸し洗う、玲華の体を洗い流すと、
今度は言葉も無く動きが玲華に伝わった。
慌てて澄人の体を洗うが、途中で手が止まる、無論その場所こそ澄人と
言う由縁の場所、其処も声も出さずに丁寧にの洗われる。
しゃがみ込まれた侭洗われる手を澄人がが引っ張り、自分の物にと導いた。
 其処から異変が生じる、なんと玲華の口が直ぐにあそこにと向かい、
口にほうばると、手が澄人の尻にとはわせ、ゴボッグズチュバチュボツル
チュルチュルズゴズリリ~・・、・・、
「おおおいしいいわ~あんたんあんた~た凄い凄いあんた~・・」
「喰らえや、あんたの物じゃろうが、此れ大事にしてくださいよ」
「うん、判った、若い子なら良かったのにね、御免・・」
「煩いぞ、味わって楽しんでね、玲華さん最高夢ですよ」
「あんた~~~」最高に感激、玲華は我を忘れてしゃぶり倒す。
其れが災いか、十分とは行かないが相当な時間しゃぶり続ける。
 其処から、洗い場に倒れた二人、シャワ-が降り注ぐ中で妖艶極まり
ない女性と今が盛りの男、しかもでっかい物が聳え立つ中で狂い始めた
男女、誰が何と言おうが、もう止められない極地にと二人は邁進、
既に二度三度と転がり、交代の攻撃は半端じゃ無かった、澄人が経験
してきた中では味わえないほどの恍惚を与えてくれる相手の肉体は、
夢遊病者如くに舞い上がり吠え捲る、女の善がり泣きと男の吠え捲る
遠ぼえ、交差する中で何時解れず転がり愛撫は続いた。
 「あんた~殺して~~~な~あんたあんた~~」
「良し心得た覚悟しんさいや・・」「あんた~~~」
泣き叫んで呼ぶ声は男をそそる声に変化していた。
 濡れたと身体の侭澄人は玲華を抱き上げると、庭が見える居間にと
抱いて行く、其処で転がすと、澄人の壮絶な愛撫が炸裂開始。
脚を震えさせ感じる玲華、とんでもなく最高だと何度も思いつつ、
善がりさえ忘れて強烈な刺激をまともに受けだした。
「あんた来て来て様、突いて来て構わんし来てお願いあんたああぁ~」
とんでもない招き声、澄人は頃は良いと察し両足を掲げると股にと向かう
化け物が反り立って突進・・。「う。う、ううヌウうううんんぎゃあぁ・
あ・あ・・あ・ぁぁ~~~~来た来た入るがあんたすふぉいがあんた~」
凄まじい痙攣が起き出した、麗華はもうとんでもない事に為りつつある
我が身、迎え撃るどころの騒ぎじゃない、割入れた物がでかすぎるし
強靭、受ける我身が慄く中、身は既に味を占めたのか呼応し始めた。
 突いた突かれる、戻される、又も突き刺さる、奥底まで棒は遠慮なく
入り込められた。
幾度往ったのかさえ覚えては居ない、覚えているのは又来るが~とのた
打ち回る我が身だけ、その後は声すら出ない程恍惚三昧、女冥利に尽き
る往き様は美しくも有るが恐怖すら覚える肉に、容赦ない攻めが、
まだまだ続いて行く。
 時間さえ過ぎている事も知らないが、判るのは玲華の体に異変が生じて
来ていた。
其れは今まで経験が無い事、なんと数度往かされ続けると有る身が大変化、
玲華が知らない事が我が身に起こってしまう。
(いやだ~、何何これ嫌だ感じちゃうがあんた、其処も何処もかしこも変、
あんた何で感じるが・嘘だ・・)声は出せないが異変を知らされた。
「あんた、待って、大変大変、変になる~」「え・・」
「ねね、如何し様何処もかしこも変なのよ、触られるだけで感じるし電気
が走るのよ、どうしてなの、可笑しいけどそれが凄いから大変なのよ」
「え、意味が・・」「ねね、体擦ってみて・・、アソコも其処も変、
痺れるが、アンタ背中もああ、あう其処も同じよあんた凄い事に為って
いるが往くが其処擦るだけで往かされる~変になっている~くるうが~、
あんたあんたあああ・・・全身が秘部よいいやクリトリス化している~
ダメ~触らないで飛び続けちゃうがねあんた、本当だよ、全部秘部に・・
なっている~くるうが~あんたあんたあああ・・・」
凄まじい痙攣が全身に湧き出て来た・・。
「うほう、なんと凄い体だぞ儲けたぞ・・」
意地悪な男、感じると泣き叫ぶ中体を弄り回す。
受ける玲華は転げまわり往く往くが来たまただ~と喚き泣いた。
それが本当なら最高な肉だと澄人は思えた、我が物はまだ元気、
突き上げて歓喜の中にと玲華を連れて入る。
 其処でもまた同じ定め、玲華は舞い上がる中で泣き叫んでまただ~と
叫んでしがみ付き震えるだけ、
後は又肌を擦られるだけで何度も往ける身、其れを確かめる為に戻される。
「あんた、物凄い事に為った、最高」「未だだぞ」「え~嘘でしょうが」
「人を起こしたまま放られるのが嫌なんだぞ、此れからだがね・・」
「ええ、あんた普通じゃ無いがね」「玲華の体も普通じゃ無いぞ・・」
「今知らされたんよ、もう死んでもいい」
「死なせるか勿体無いが、感じてくれるんだぞ、でも往くのが早過ぎ」
「仕方ないが、最高なんだから」「見ろ・・」「ま~大変怒ったままね」
「如何するんだ・・」「ねね、明日まで待ってよ」「え・・」
「だって玲華一人じゃ持たないがね、ねね菜摘誘う、明日よ明日にね」
「ええ・・」「良いから今回はしゃぶって宥めるし・・」
「阿呆、俺は良いが、玲華さんもう要らないのか・・」
「ええ、欲しいけど・・」「じゃ気が失うまで動くぞ」
「もう何度も失っているんだけど・・」「要らんのか・・」
「いる欲しい・・」「じゃ向かうぞ・・」
「あんた~、おう・あんた~そこそそこが良いが其処も何処も良いが~」
失点抜刀の動きの玲華、既に我身から離れた世界でのた打回るだけだ。
 夕方までオオカミの遠ぼえ如きの善がり泣きは、
砂浜を駆け巡り大海にと声は飛んで往った。

        つづく・・・・。














望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・26》

 七月八日、七夕は大雨、その続きが今日の本降り、伊豆に来て三日目、
既にあの親子は小田原に行かれている。
地元の不動産屋が、何から何までしてくれていると聞く、部屋も店が出来る
傍に決まり、今日から其処に引っ越し、何も道具類は無い、
笑いながら美咲ちゃんが率先して動かれる。
其れが楽しいのか結婚までの予行練習よと、楽しまれている。
費用を出そうとすると玲華さんに怒られる。
此処はうちらがするからと聞いてくれない、其れほど美佳さんを気に居られ
た証拠、何とかなりそうで胸を撫で下ろす。
 「起きた・・」何とこの家では玲華さんと澄人だけ、無論美咲ちゃんは
熱海に部屋が有るし、其処に寝泊まりする美佳と舞、今はそうなっていた。
朝食は二人きり、朝はパンとコ-ヒ-とエッグ、二人は食べながら色々と
今日まで話をしている。
「ねね、此処もそうだけど、アソコ何時向かう・・」「アソコ・・」
「そう飛騨よ・・」「ええ~まだ言うの・・」
「だって、そのままでしょうがね、なんか見えなかったの・・」
「見えたけど普通だぞ」「だから良いじゃないね、もう出来ている場所なら
入る余地は無いわ、でもアソコある・・」「ええ、まじですか・・」
「そうよ、もう何とか考えてよね、何時でも良いけど熱川如何する」
「もう急かさないで下さいよ」「はいはい・・」
「はいは一度だけでしょうがね」「はいはい・・」「・・」
苦笑いするしかなかった。
 其処から熱川の話になる。
「如何、何か有るんかね」「・・」「ね、あんた・・」「・・」
「何よ、返事は・・」「・・」「あんた、あ、御免、澄人さん・・」
「はい考えています、此れから電話しまくります」
「え、じゃ何か有るの・・」「其処が如何かを電話しようと・・」
「何々、教えて・・」「ええ~・・」
「だって気に為るじゃないね、話を聞くとなんか手伝えることも有るかも」
「あ、そうですね、じゃ誰かゴルフに通じている方知りませんか、其れと
大手の旅行会社なども知り合いが居るなら、其処から入れば早いですけど」
「だから何かを聞かせてよね」「じゃ、後で話をしましょうか・・」
「良いわよ、そう来ないとね、早く食べてよ」
「ええ・・」呆れ顔で睨んでしまう。
 食事が終わると霧に包まれた砂浜を見れる部屋で二人は話を始めて行く。
「なんと、じゃじゃアソコが・・、良いじゃないね、ねね、其れ如何進める」
「だから、考えているんです、ゴルフは疎いから難しいかと思ったんですが、
麗華さんから聞くとプレ-される人は若い年代に伸びて来たと聞かされる、
其れなら旅行会社と組んでツア-を造ろうかと・・」
「何と良いわ良いよ、其れ、でも其れが何で旅館と繋がるん・・」
「だから、アソコで集合、車や電車で来られる方が、其処が集合場所、
其処からバスを出すんですよ、ゴルフ場は伊豆には沢山有ります、毎度違う
場所でプレ-出来て、試合形式に運べば人気が出ます、総て其処を仕切る人
が居れば無い良いですけど・・」「うふっ、あんた目が悪いのかね」
「良いですよ」「あのね、菜摘ゴルフが上手い、アマチアではここ等じゃ
有名ですよ」「何と聞いて居ないから・・」「聞かれても居ないしね」
「あはっ、そうですね、でも・・」
「良いじゃない、何から何まであんたがする事は無い、計画を実行するには
地元が一番、多くのゴルフ場を使うなら尚更地元よ。あの沢山のゴルフ場は
元は地元の人が持つ山だったのよ、今は見ての通り様変わり、どんな所から
でも手が出せるわよ地元は・・」
「何と、そうですよね、じゃ其処は後回しで、今度は旅館・・」「え・・」
そこからも澄人が思いつくことを話し始めた。
 「ええ、じゃじゃコンペの発表会もゴルフ場じゃ無くて旅館でかね、流石
考えたわね、良いよ最高じゃないね、良いね其れ其れよあんた」
「未だです、旅館改造加えませんか・・」「え、何処をどうするん・・」
又も其処から澄人が話し始める。
「いやだ~、なんとそうかね、有るよねそんな素晴らしい景観の旅館が・・、
そうか水平線と同じ位置から見れるんだ、じゃ温泉が全部海と思えるよね、
何かで見た事ある」そう感歎された。
「それと、其処は違う場所では混浴も出来る、聞くと既に庭から降りると
岩風呂の露天風呂が有ると聞かされた」
「有るよ、有る、じゃ其処は・・、なんと良いわ良いわよ、会員なら信用が
置けるし金も入る。あんた良いがね最高よ益々逃がさないからねあんた」
「あんた・・」「あ、澄人さん・・」舌を出された顔が最高だった。
 「待ってよ、其れじゃ澄人さんは計画だけにしなさい」「えっ・・」
「だって、アソコは今は如何でも過去は老舗よ、今迄の人脈は相当ある、
其処からこの計画を進める方が良いと思える、遣るのは自分達よ、
伝を伝えば何でも適うわよ、未だあそこは力が有るし・・」
「何と、そうですよね、じゃこれ・・」
「今から電話する、昼から三時迄は暇よ、呼びつけるね」「ええ・・」
「良いから任せて・・」電話をされた。
 コーヒ-を飲んでいると車が来た。
「ま~早いがね・・」「お姉さんが大変だと聞いたから飛んで来た」
息を切らせて来られる。
 其処から澄人は何も話をしない、総て玲華さんが話をされる、
だが其処を聞いて居る内に相手の表情が変わり出す。
「なんと、そうね、其処かゴルフか、良いわ今は女性も多いいし、
ここ等はゴルフ場だらけね、会員も沢山地元の方が居られるし・・、
なんか話は出来そうよ」
「だから、其処からは集めた人に余韻を残すためにも露天風呂・・」
「はい、其処は以前計画していたんですけど、景気が戻らずに・・」
「じゃ其処進めるか、金は出すよ」「え、お姉さん・・」
「阿保じゃね、金迄心配すると集まる人がしり込みさせられるがね、
此処は踏ん張って、自分でしなさい」「お姉さん・・」
「任せてよね、半分は澄人さんに出させるね」「ええ、聞いて居ないぞ」
「出せないの・・」「出すけど・・」「けど何よ・・」
「もう僕の立場が無いがね」「無くて良いの、あんたは影の男で良いじゃ
ないね、表は菜摘だけよ」「成程、そうか其処ね良いね、じゃ乗る」
「阿保くさ、何であんたは鈍感かね」「あんた、誰です・・」
「もう面倒くさい男、澄人さんがあんたよ」「へ、そうなるんですか・・」
「阿呆・・」頭を叩かれた。
 和服が似合う女性、本当に今目の前に居られる菜摘さんがそうだった。
涼しそうな着物が庭から入る風に裾が靡いていた。
「そう言う事で段取りはそちらで出来ますよね、計画はPCで作成します」
「お願い出来ます、今回は大変な事を頼んで申し訳ありません、これからも
宜しくお願いします」頭を下げられ、澄人は辞めてと止めた。
 二時間おられて感動され、何度も頭を下げながら帰られた。
「ふ~、帰ったね、あんた何時でも倒せるよ」「え・・、拙いでしょう・・」
「何が拙いか、此れからあの子も働く糧が無いと困る、あんたが其処を埋める
んだ・・」「え、僕がか・・」「誰かほかに居るんかね」「・・」
「あんたも澄人さんと呼ばすな、あんたで良いじゃないか、あんたと私の仲
だろうがね」「ええ、そんな・・」「駄目か・・」
「駄目じゃ無いけど面白くない・・」
「あはっ、拗ねるな、なな肌がジメジメするね、海際は此れだから困る、
車も長持ちしないしね」「塩害か・・」「そう、お風呂入ろうかね」
「え、入れば・・」「あんたも一緒じゃ・・」「ええ、僕もか・・」
「肌がジメジメしているがね、風呂上がりでビ-ル如何・・」
「其処は良いけど、一緒にですか・・」
「此れからの事も有るし、面倒くさいのは好かん、一緒で構わんだろうがね、
洗うよ、」「ひゃ~・・、逃げよう・・」「こら待て、許さんぞ・・」
追いかけまわしながら笑われる、頃が良い時捉まる。
 「もう阿保じゃね、あん・・あ・あ・あう~~~」
捕まったまま澄人が振り返り玲華にキスを仕掛けた。
 長い長い時間、抱き合ったまま二人は動かない、動くのは忙しい息使いの
為に肩が動く程度、キスはそのまましっぱなしだった。

            つづく・・・・。





















望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・25》

 (うふっ、此れが上手く行けば良いけどな、あの親子も頑張れるよな・・)
そんな事を思いながら砂浜で寝転ぶ、最高な瞬間はいつの間にか目を瞑り、
さざ波の音が心地良く眠りにと導いてくれる。
 「お兄ちゃん・・」「え、ああ~舞ちゃん、戻ったんか・・」
「うん、お兄ちゃんが心配でな」「あはっ、言えるがね、一人ぼっちじゃぞ」
「だから、可愛そうに遊ぼうか・・」「ううん、此処で寝て見ろ最高だぞ」
「嫌だ、汚れるがね」「そうか綺麗な服じゃね、可愛いよ」
そんなやり取りが今一番望まれる澄人、起きると既に車は車庫に有った。
 「如何でした・・」「見ての通り、置いて来た・・」「え。では・・」
「そうなのよ、店が忙しいから手伝うと言ってくれた」
そう母の玲華さんが笑顔で報告される。
「ねね、あんたは此れから出掛けようよ」「え、何処に・・」
「良いから付いて来て、舞ちゃん出掛けるよ」「え、又・・」
そんな返事をしながら三人は車で家を出る。
「どちらに・・」真っ赤なアウデイが似合う婦人、
「そうね、今から向かう先は色々と問題がある所」「ええ・・」
「だからあんたを連れて行くの、其処は女学校時代の後輩よ、と言っても年
は向こうが随分と若い・・」「・・」「それでね、あんたを紹介しようと
夕べ思いついたんよ」「思いついた、ですか・・」
「そうなるわ、此処で一人じゃ暇でしょうが、直ぐに出て行くのも気がかり
でしょう、見ていると、何とか遣れそうよ、美佳さん、仕事振りテキパキと
動かれるし、最高・・」「良かった・・」
「ええ、内も最高、人は総居ないわよ、しかも熟練でしょう、泣けるほど
ありがたいのよ」そんな会話をしていた。
 「え、ここ等は熱川・・ですよね」「そう、此処に合わせたい人が居るわ」
車は国道を走り、進む。
「ああ・・」「見えた、素晴らしい場所よ・・」
何と車が向かう所に瀟洒な旅館が目に飛び込んで来た。
その玄関に車は横付け、直ぐに仲居さんが駆け寄り、三人は車を降りる。
「ま~玲華さん・・」「菜摘、連れて来たよ」
「え、ああ~もう忘れていたわ・・」苦笑いされて中に入る。
 「・・、・・」絶句するほどの景観が目に飛込んで、海を一望できる、
しかも水平線に浮かぶ島が数島見え隠れしていた。
「此処でお茶を頂こうね・・」玄関を上がる先のフロアがお茶を飲む場所と
思える、其処には絶景が窓枠に仕切られて、まるで絵画を見ているような
現象を受けた。
「良いですね、此処は」「そう、三台先の先代が此処に惚れられたの・・」
「判るわ、最高じゃ無いですか・・」「そうなんだけどね・・」
そこから話が途切れる、お茶が出され其れを頂きながら目は爽快な自然を
見詰め離さなかった。
「お部屋に・・」仲居さんが案内をしてくれる。
 「キャ~素敵ね、ねお兄ちゃん凄い・・」「そうだな、海が綺麗・・」
部屋からも望めた。
仲居さんが下がられると、舞は庭に出て海を眺めていた。
「あのね、問題は二つある」「何か・・」「此処の先行きと女将さん・・」
「・・」「それでね、以前から相談を受けていたのよ」「え、じゃ・・」
「そうなの経営がはかばかしくないからね、景観だけじゃお客はね、代わり
映えが今じゃしない宿に為っているの・・」「・・」
「それとね、問題は女将さんよ」「え・・」「一人者よ」
「何と、じゃ旦那さんは亡くなられたんですか・・」
「もともといないしね、其処は違う、でも跡取りが欲しいと・・」「・・」
何か話が其処に向かうと察した。
この聞きたくもない話が勝手に玲華さんの口から出だす。
「ね~、聞いて居るの・・」「はい・・」「じゃ何か言いなさいよ」
「え、僕がですか・・」「他に誰が居るのよ、舞ちゃんだけじゃないね、
だから、考えてよね」「何をどこを教えて下さいよ」
「もうだからね、此処を何とかしたい事と跡取りよ」「ええ、二つも・・」
「そうなる、ね考えてよ」「玲華さん・・」「あんたで良いと思えたんだ」
「何でです・・」「だって、決めたら凄いけど、決めるまでは歯痒い、でも
其処は良いかと先走りが無いし、安全だしねえ・・」
「だって此処は手放したくない、私が買えれば良いけどお客商売はこりごり
だしね、其れで相談を受けていたんだけど解決出来ずにズルズルと・・」
「・・」「それで、あんたが来て、良いかなと此処に案内したんだ・・」
「余計ですね」「あはっ、そう言わずに、相手は最高な女性よ」
「ですから益々拙いと思うけど・・」「何で・・」
「あのね・・、ま良いや、そうですか・・」「あらら、投げやりね」
「聞いた最中ですよ、こっちも考えが有りますからね」「はい、御免なさい」
「変な謝り方ですね」「御免」何とも言えない相手、本当に扱い辛い相手だ。
 其処に女将さんが来られる。
(なんと言われる通り素晴らしい女性じゃ無いか、何で男がいないのか)
澄人は素直にそう思えた。
「少しは話したよ」「え、ではこの方が・・」「如何かなとお連れした・・」
「お姉さまとのご関係は・・」其れから麗華さんが経緯を話しをされ出す、
良い機会と庭に出て舞と景色を眺めていた。
「澄人さん、来て・・」呼ばれて部屋に戻る。
『お聞きしましたけど、大学は経営学とか・・』「成り行きでそうですが」
「そうですか、弟さん残念ですね」「ええ、其処は既に諦めているんですが、
なんと引きずりこうして関係が消せなくて・・」「あら、嫌味かね」
「玲華さん・・」「はいはい・・」「あらら。楽しそうね」
「うふっ、この人とは遠慮が無いしね、今は同じ馬の上で並んで乗っている
んですよ、落ちるのも一緒かな・・」「ええ、僕は落ちるの嫌だし・・」
「だから、捕まえているんじゃないね、あんたは同じ馬の上で居るの、判る」
「判りたく無いけど・・」「行けずな男ね聞かれた・・」
「ええ、仲がお宜しいね・・」「そうかな・・」
「舞ちゃん、お庭で遊んでてね」「はい・・」出て行く。
 「ところで、此れから此処を活かすには何が必要かと悩んでいます」
「今お部屋の活動はどれ位です・・」「五十を切ります、週末だけで何とか
凌いでいるんですけど平日が、此処は熱海と下田の中間でしょう、
しれているんですよ」「・・」
「それと、最近は行楽より趣味での旅行が多くて」「中身は其処ですよね」
「ええ、でも解決は難しいですよね」「其処か、何とか考える余地は有るぞ」
「ええ、あんた・・」「お母さん・・」「嫌だ、そう呼ばない約束よ」
「だったらあんた呼ばわりも駄目でしょう」「あらら、はい、澄人さん」
「はい、麗華さん・・」「いやだ~二人とも漫才じゃね」大笑いされる。
 「考えたけど、大事な問題です、直ぐとは行かないかも・・」
「ええ、其処は理解しています、此れからお付き合いもかねて、此処に来て
ください」「え、・・」「あんた、いいや澄人さん、来てと言われているのよ、
返事は其れだけ・・」「あ、其処は言い忘れました、今後とも宜しく・・」
「言えたじゃないね」「玲華さん・・」「はいはい」首をすくめて笑われる。
 澄人は一人で、旅館内を歩いた、本日も少ないお客と見えて、
忙しさは感じられなかった。
浴槽から宴会場、そうして一番のメインの玄関回りを見て回る。
一時間みっちりと廻り部屋に戻ると舞は寝ていた。
 添い寝される玲華さん、本当に四十過ぎとは思えない若さ、肌もそうだし
仕事柄そうなるのかと見惚れていた。
 其処に女将さんが来られる。
「あのう部屋の見取り図を頂いても良いでしょうか・・」
「是非、其れと私の電話番号も添えて置きますね、嫌でしょうか・・」
「いいえ、感激です」「あらら、じゃお渡ししますね」
メモを手に握らされた。
「では暫く考えてみますね」「お願いしますけど、無理な事なら良いです、
もう此処は諦めようかと・・」「ええ・・」
「だって辛いし励みが少ないでしょう」そう言われ、聞いて居ると、
本当に何とかしないと大変だと身に詰まされた。
「ではそういう事で・・」「約束は出来ませんの・・」「え、貴方・・」
「菜摘です」「じゃ、その事は・・」「お聞きして覚悟は出来ているんです、
旅館は後でもと・・」「菜摘さん・・」「はい・・」「・・」
澄人は何でこうもすんなりと向かわれるのかはっきりと読めて居なかった。

                 つづく・・・・。



















望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・24》

 夕方まで澄人は舞と砂浜で遊んでいる、家の中は既に母親の玲華さんが
戻られ、娘の美咲さんから話を聞きながら、チャッカリ玲華は美佳の品定め、
いつの間にか玲華が話を横取りし、美佳と話し込んで行く。
 家を飛び出して、美咲は今度は娘の舞と砂浜で戯れる。
横で笑いながら澄人が居た。
「良いわ、最高よ、お兄ちゃん、良い人見つけてくれたね」「え、では・・」
「大合格、逃がさないわよ、後は任せて」「頼むわ、良かったな舞ちゃん」
「良い事なんか・・」「ああ、親子で暮らせるぞ、仕事先が出来たんだ・・」
「うひゃ~ほんまか、お母ちゃんと一緒に住めるんか・・」「ああ、そうだ」
「うれちい~~」飛び込んで澄人に縋りついた。
 浜で座り、澄人は美咲から今迄の事を聞いている、家の部屋では未だ美佳と
玲華は話を続けていた。
『あのね、十年以上のベテランだし、技術は大阪で仕込まれているし、気が
良いのよ本当に助かる」「そうなるか嫌なら良いぞ」「嫌ならどうなるん」
「連れて戻るだけ」「え、じゃお兄ちゃん関係有るんか、聞いたら無いと」
「無いが、其処は別」「同じと思うけど、抱けば・・」「おいおい・・」
「うふっ、其処は嘉人さんと大違いよ」「ええ・・」
「だって、手が早かったわ・・」「あはっ、そうか・・」
そんな会話も今じゃ遠慮なく出来る間、弟の婚約者の美咲は快活な女性だ。
 漸く家の中に戻る三人、既に食事は運ばれて来ている。
皆でテ‐ブルを囲んで夕食、其処も賑わいは止まない、特に母親の玲華さん
が美佳を褒め称え、着付けや結婚式も賄えると大喜びされる。
「ねね、澄人さん、お願い預かる」「良いんですか、僕は大賛成だけど・・」
「じゃじゃ、小田原に店を出す、今手ごろな場所が開くのよ、手が足りない
から地団太踏んで見逃そうと考えていたの・・」「え・・」
「そうなのよ、腕は確かそうだし、なんといっても人間性が素敵よ、一度で
惚れたわ」そう言われる。
「じゃ、ママ、小田原・・」「ああ、出すよ、お前と美佳さんで仕切れや、
お前は熱海が有るから毎度とは行かない、面倒を見て二人でのし上がれ」
「ええ、他人事見たい・・」「ああ、此れからはそうなるよ・・」
「え、意味が・・」「あのな、店は既にお前の代じゃ、此れからは優秀な人
を頭にして、どんどん進め、結婚式場も出入りできるぞ」
「あ、そうね、じゃ美佳さん頑張ろう・・」
手を握り合い感激する美佳、泣いていた。
傍で寄り添う舞を見て皆も泣いてしまうもほろ苦いワインを飲んで行く。
 午後十時、舞が寝ると、今度は大人だけの宴会、其処でも話は小田原の
店の事、既に美佳は此処の人に可愛がられている。
「そうだ、あんたね、アソコどうなったん・・」「え、どこです・・」
「もう飛騨よ・・」「ああ、其処は報告していた通りですが・・」
「ええ、じゃ何も決めて来なかったん・・」
「だって、そのまま一度離れろと言われましたが・・」
「あはっ、もう聞いたかね美咲、弟と偉い違うが・・」
「本当ね、嘉人さんは後報告だけ、お兄ちゃんは仕上げもせずにか・・」
「言えるけど、そのほうが気に為るから良いかも此れからも造る、其処を
少し使おうかな・・」「良いわね、ママが仲間に入れば良いじゃないね」
「そう考えてたんだけど、こいつが此処に来るから計画が駄目になった」
「ええ・・」「そうか、旅行できなくなったね」
「そう、もう仕事手分けしていたの、相手の気持ちを探りもせずにこの男」
「え、無理ですよ、聞いて居ないし、そんな瞑りなら先に教えて下さいよ」
「だね、だね、今回はママが先走りかも、お兄ちゃんは悪くないわよ」
「だろう、吃驚するわ・・」四人で笑いながら酒が進む家の中だった。
 しかし、部屋ではこの話が終わる事は無い、此れからの動きは玲華が考え
ていた通りとは行かないが、澄人が回る先の出来事を詳しく、此処で話す
羽目に為る。
「駄目、総て言いなさい、此れから出会うに其処を知って置かないと拙いわ」
「良いですよ、僕が一人で回るし、アソコも戻るかどうか判らないし・・」
「駄目~、もう勝手は駄目よ、麗華が居るし、此れからは何処までも繋がり
は持つからね」「ええ、お母さん・・」
「あんたね、其のお母さんって玲華の事かね」「はい・・」
「ええ~、もう酷くないかしら、ね~美佳さん・・」
「え、私に・・、そうですね、お母さんは可哀そう」
「だろう、そんなのにこいつは何時までもそう呼ぶんだから・・」
「仕方ないでしょう、弟の婿入り先が此処だったんだ、其処の主がお母さん
でしょうがね」「理屈は良い、今後お母さん呼ばわりは禁句、麗華で統一」
「・・」呆れる澄人の顔を見て、美佳と美咲は大笑いする。
 だが此処での話はさて置いても、澄人は最高な人に出会えたと感激、
弟が世話になっていた家族だけど、今はその弟がこの世に居ない、
だからこんな形で再会、しかも今じゃ、弟と違う立ち位置、株を買わされて
いるし、今度は女性の働く口が此処と決まった。
そんな繋がりは弟とはまるで違うと結果は同じでも其処は認めたかった。
 夜中遅くまで家から漏れる明かりは前の白い砂を色付したまま時間は経過
して行く。
漸く寝付いたのが午前二時過ぎ、片づける間も無く四人は倒れ込んでいた。
「いやだ~、お母ちゃん」「え・・、アま~寝た侭かね、大変、台所・・」
美佳が起きて顔を洗うと台所に立つ、人の家だから道具を探すのが大変、
何とか朝食をと頑張る、其れを見る舞も手伝ってくれた。
 午前八時、舞が寝た大人を片っ端から起こし、苦笑いされる中、
並んで洗面所、笑う顔が見えた。
其れから遅い朝食、驚きながら玲華は感激、みそ汁や卵焼きや、
魚の焼き物だけだが、其れが結構お良いしいから、美咲も大感激、
一番は澄人が驚いた。
(成程母親だわ・・、しかしこの家の母親は・・)
横目で見るが、其処は偉い違うと見た。
 この家の母親は家に閉じこもる女性じゃ無いとはっきりと見定める、
其れは良い事か悪い事か判断できないが、仕事柄そうなっているんだと
思うしかない、でも豪快さは認めざるを得なかった。
 楽しい朝食を終えると、なんと美佳を連れて家を出られる、
無論舞も同行、残された澄人一人、呆れる程残された姿が笑えた。
 「あはっ、余計もんか・・」苦笑いするしかない、今回は親子の住む町に
と為ろう、此処も自ずから通う事なる筈の家、此れからの舞ちゃんの成長が
見れる場所に為ると思うと、一人残されても文句は言えなかった。

               つづく・・・・。



















望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・23》

 朝早く旅館を出て、目当ての富士巡り、支笏湖方河口湖で遊覧船、
昼食と熟すと、又車で富士を後にし、伊豆スカイラインを走り行く。
強行な走行にも舞ちゃんは元気そのもの、流石に澄人も美佳さんの疲れ気味、
予定の車での宿泊はしようと伊豆半島の高原を走る道に感動しつつ走った。
「あのう・・」「何か・・」「何処で・・、グザイは買っているけど・・」
「そう、何処かキャンプ地を探しましょうか、この道筋に有る筈ですよ」
そんな会話をしつつ、車は既に伊豆半島の中間地にと来ていた。
「休みましょうか・・」「キャンプ地は・・」「其処まで行きますか・・」
頷かれて走る。
 漸く、キャンプ地にと到着、広場はクルマは少なかった。
車から降りて、買い物を出し、道具を始めて取り出す。
傍で舞ちゃんが得Mずらしそうに見ている中で大人二人は奮闘、何とか用意は
出来て、其処から今度は舞が主役、大騒ぎでバ-ベ-キュ-を支度した。
 「良いですね・・」「ま~素敵、舞・・」
「凄い凄い、お母ちゃん初めてよ」本当に喜んでくれた。
日が落ちて来て、用意を整えるとさっそく開始、多少疲れるが楽しい時間、
焼ける肉や貝類、野菜、其れを舞の皿に運ぶ澄人、横で見る美佳は最高に
幸せなひと時に為る。
一時間半余り楽しく食べて騒ぐ、すると早くも舞が眠いと言うから、
車の中を整理して、舞を寝かせる。
「貴方・・、有難う」そう言われる。
二人は後片付けをしながら、テントは張らずに車でと言われ、澄人は従う。
 午後八時過ぎ、空は梅雨前の晴れた天気、山の上だから星が綺麗に瞬く中、
二人は舞を寝かせ横で寝転んで静寂の中、言葉も出せず窓から夜空を見詰る。
「幸せ、もうこんな事無いわね」「作りましょう・・」「え、貴方・・」
「だから、今後は頑張って、行きましょうよ」「貴方・・」
「舞ちゃんの成長を楽しめば良いじゃないですか・・」「・・」
返事はされないが、澄人は芯からそう思えた。
「貴方との約束・・」「え・・」「もう知らない・・」「ああ、裸・・」
「もうデリカシイが無い人」「あはっ、そうですよね、御免」
「何時機会あるの・・」「え・・」「約束よ」「其処は既に過ぎました」
「ええ・・」「あのね、僕は考えたんですよ、行きずりなら其れも有かと
思ったけど、舞ちゃんを見ていると、まだ先が見たいと思うようになってね」
「え、じゃ・・」「はい、其処は見過ごしましょう、今後は約束は出来ない
けど、有れば逃さない・・」「有るの・・」
「如何かな、有れば良いけど無いかも・・」「・・」返事は戻らなかった。
 「此れからは美佳さんは仕事が適えば頑張って舞ちゃんの成長を楽しんで、
出来れば僕も協力したい・・」「貴方・・」
「僕は考えたんですが、美佳さん男に押され気味、自分を大切にして・・、
必ず良い事が来ます、でも嫌なら嫌と表現はした方が良い、男は弱みに付け
込むんです」「え・・」「貴方は、シャイだから嫌と言えず男に押される
タイプと見ています、だから此れからは其処は自分で決めて行動してね」
「・・」「要らん事言いましたが、気にしないで下さいね、僕は今の親子が
大好きですよ」「・・」返事は帰らなくなり出す。其れでも澄人は意の事を
言い続けて行く。
今後の事や、自分を大事にして欲しい事や、此れから何か困った事が有れば
知らせてと、最後はそう伝えた。
 (え・・)知らない間に横に寝ている二人の手が繋がっていた。
力なく握り返される手は暖かく粘っこい汗をにじませて繋がる。
「貴方・・」「何・・」「有難う」「それ何度も聞きましたが・・」
「言いたいの・・」そう言われ手に力がこもり握られる。
「僕も、先は判らないが、親子は大事に見守りますね」
「有り得ないけど、有った、あの時の気持ちが嘘の様に・・」
「此れからですよ・・」そう伝える。
 暫くすると、疲れたのか目を瞑り、会話は途絶えて、
車内は澄人の鼾が聞こえだす。
 朝になると、真っ先に舞が起きて、二人は叩き起こされた。
車は山を下り海が迫る景色を降り降りた場所は河津、熱川を過ぎた場所、
国道を伊豆下田にと向かう。
 途中で朝食を兼ねた食事をする、その間携帯で相手に電話した。
「あらま~、傍に来ているのね」「気がせいて、紹介したいしどうかと」
「良いわ、大歓迎よ、其処河津よね、じゃその道伊豆に向かい来て、途中
で白浜と言う場所が有る、其処に家が在る直行して、美咲を向わせる」
「え、良いですよ、忙しんでしょう」「何よ、あんたが来てくれたんだし、
良いからそうして」住所教えると言われ、慌ててメモを取り、
一時間程度かかると聞いて了解する。
 「連絡付きました、食事の後向かいましょう、僕も家は初めて伺うんです」
「・・」驚かれた顔をされるが、大丈夫と伝え、食後又車は走り出す。
左手は海、既に熱海、熱川を超えているから、もう直ぐ伊豆かと思われた。
「え、ここ等かな」「え・・」「そうなんです、白浜ならここ等だけど」
道に従い走りながら、住所番地は聞いたが、其処が何処かとナビに住所を
打ち込んだ。
「目的地はもう直ぐです、この道を走って下さい」「あはっ、聞こえた」
舞が笑う中、車をユックリ走らせる。
 「間も無く目的地に到着します」「聞こえた舞ちゃん・・」
「うん、もう直ぐだって・・」車はそのまま道を話った。
 「ええ~・・、嘘・・」何と車の前方の道に手を振る女性が見える。
「ああ~。美咲ちゃんだ~~」澄人の声で驚く舞と美佳、道の左側で手を
振る女性の前で車が止まった。
 「来たわね、間に合った、前もって知らせてよね」
「御免なさい、急に真っすぐ此処にと・・」
「あらま~、可愛い女の子、お名前は何かな・・」「舞、お姉ちゃん誰ね」
「美咲お姉ちゃんよ、まお母様・・」外に出た美佳を捕まえて驚く。
「此れは、美佳と申します」「はい、聞いておりますけど、美しいわ、
素敵よ、ねねお兄ちゃん、最高じゃない、一目ぼれよ」「え、じゃ・・」
「ええ、大大合格、ママが見てもそう思うし逃がさないわよ」
大歓迎され、なんと家は直ぐ有った。
 「・・、・・」言葉が出ない程最高な場所,家の庭が海に面して居る
みたい、間を遮るのは真っ白い砂浜、白浜とはよく付けた名だと感激。
屋敷も相当、声が出せない程呆れる、弟から聞いて居たが、
最高な家だとは知らされているが、現実は遥かに想像を超えていたのだ。

               つづく・・・・。
























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・22》

 軽い口を叩いて言葉遊びをしていた二人だが、互いに時間が気に為出した。
家族風呂は午後十時から十二時の予約、その時間が迫って来る。
『あのう・・』「え、ああ~時間に為りますね」「そうなるけど・・」
「嫌なら止めましょう・・」「ええ、貴方・・」
「だって、そんな気持ちなら楽しくないし、僕も今となって如何でもよく為り
出した・・」「ええ・・」「・・」「貴方、そうじゃ無いの・・」「え・・」
「あのね、時間が来るから胸が苦しく為り出したの・・」「嘘・・」
「ま~~酷い、本当だから・・」「そうかな、嫌に為られていると思えた・・」
「何で・・」「だって時間が気に為り出されていたし・・」
「それは娘を起こそうか如何し様かと・・」「え・・」
「この子私がいなくても寝ていますのよ、朝になると起きるけど、起きるけど、
寝着いた頃は起きないから・・」「あ、其れじゃ家族風呂・・」
「そうなんよ、連れて行こうか如何し様かと・・」「起きないんですか・・」
「今まではね、だから三十分くらいなら・・」「位なら・・」
「連れて行くほうが酷かと・・」「そうなるんですか・・」「ええ、今迄はね」
「じゅあ一時間は・・」「ええ、其処までは大丈夫かしら、判らないけど・・」
「・・」「何で、一時間も入って居れますの・・」
「其処は、如何かな、でも其処で酒を飲んだり寝そべり話もしたい・・」
「貴方・・」「だから色々と考えてて興奮して居ました」
「ま~、正直ね、聞く相手の気にもなって下さい、如何お答えすれば良いの」
「思うままが良いです、こんな事で嘘やしょうがないかと思うなら進まないで
おきましょう」「え・・」「そうじゃ無いかな、二人で居るだけなら未だ良い
けど、裸に為るんですよ」「あ、そうなるわね」
そんな会話をするが、総て虚しい、時間が経過する中で余計な話をしてしまう。
 「ねね、裸魅せた後は・・」「ええ、美佳さん・・」
「お聞きしたいのよ、貴方の本音」「あらら、其処までは・・」
「聞けないの・・」「勘弁して下さい・・」「じゃ、抱かれる事は有なの・・」
「え、其処も・・」「其処も、なんですの・・」「無いかも有かも・・」
「ま~成行ですよね」「そうなるけど、向かう前からこんな話有ですか・・」
「だって、美佳は決めているから・・」「どっちです」「どっちかな・・」
「ええ・・」「焦らしたいけど、其処は見透かれて居るみたい・・」「・・」
「そうでしょう・・」「其処か、痛い所だけど、今は挑む気が無くなりつつ
あるかな」「ええ」「そうなんです、最初は本当に其処までと色々考えて
いました」「貴方・・」「でも今は自分に正直に聞けば返事は最初の時より
変化しています」「変化・・」「行きずりの男女、その結末は抱合い、とね、
でも今はそうは思わなくなりました」「何でですの、魅力ないから・・」
「其処は有り過ぎですよ」「可笑しな事・・」
「可笑しいいんです、考えると益々そこの舞台に上れなくなります」「・・」
「何でかと今迄考えていたんですが、漸く見えました」「え、見えたの・・」
「行きずりではなく、今後も色々と付合い、舞ちゃんの成長を見たくなった」
「え、貴方」「仕事も伊豆でどんな話になるかは判らないけど、僕は自信が
有る、必ず、相手が貴方を求めますよ、其処は保証、だから今後の事には、
今夜の家族風呂は要らんかなと・・」「貴方・・」
「予約は良いじゃないですか、入らなくても良い、誰にも迷惑は懸らない」
「貴方、本気なの・・」「出来ればそのほうが良い、このまま旅して伊豆に
向かうほうが良いかと・・」「・・」返事は戻っては来なかったが、
気にしていた事が言えた澄人、ワインを一飲みして自分自身に頷いて居る。
 少しの時間、会話が途切れるが、其れも有かと気に為る時間を、
澄人はその姿で見送る様に時間の経過を過ごす。
 午後十時に為った。
「貴方・・」「え、ア時間か・・」「・・」「見過ごしましょう・・」
「・・」返事は又も帰ってこなかった。
ワインを飲むにつれ、この親子が本当に気に為っている事に気付かされる。
「あのう、此れから三十分、僕が話をします、その時間頂けますか・・」
「何か・・」「僕の事殆どご存じない、今話して置きます。もうこんな機会
は無いかと思われ、今だと決めた。今から話す事は、僕の旅に出た理由と、
此れからの事と加え聞いて欲しい」「心してお聞きする」そう返事をくれた。
 遂に澄人は話を切り出す。
一年前の家族の交通事故からその後の一年間の生活や、如何して旅に出よう
と決めたのかも、其れにアソコで出会う前に飛騨での事も包み隠さずに話を
し、飛騨に向かった理由も名古屋での事を追加で話、一息入れる。
「なんと・・、そうでしたの、知らないから、暢気に旅か、良いなと・・、
そんな事で一年間、辛かったと思います」「では続き・・」
そうして話は弟の交際相手の家族の話を始める、其れは美佳にも聞いて置き
たい事、澄人はなるべく詳しく話をする。
 「ええ~では、貴方・・株・・、大金じゃない・・」
「其処も家族が事故で無くなったための金、大事に育てて何かに使おうと」
そこからまた話を続けた。
 「ええ、では、ま~、名古屋で援けた家族のあの里・・、ま~有り得ない
けど有ったんだ・・」「ええ、親子ですよ・・」「・・」
そこは無視されて、澄人を睨まれる。
 また勝手に話を進める。
「待って、じゃその株話は、伊豆のお母様からなのね」
「ええ、だから、今だに弟と交代でお世話になっているんです」
「大金じゃない・・」「信じているんです、僕の金みたいだけど中身はそう
じゃ無いし、此れを如何するか悩んでいた矢先ですよ」「幾ら位なの・・」
「総ては言えないけど相当。株には半分以下しか今は出して居ません」
「ええ、なんと、本当なの・・」
「ええ、嘘みたいだけど、家族三人がしか亡くなったんですよ、保険や相手
からの慰謝料や諸々、相手は大手の会社のトラック、弁護士がしてくれた」
「・・」返事が戻れないほど驚かれる。
 「だから、今から向かう伊豆は大事な相手なんです」
「そうなるわね、そうね、関係を知らないから・・」
そう言われながらワインを負けずと飲まれる。
 「今度は僕の夢と趣味・・」「・・」
「僕は今回の旅は決まりが出来ていたんです、でも今は其れも破っています」
「ええ・・」「実は今から向かう母親と話しが出来ていて、旅も其のお母さん
から勧められたんです。必ず民家に泊まりなさい、ホテルや旅館は週に一度に
して、民家に泊って色々な話を聞いて、勉強してと・・」「あらら・・」
「それで旅に出た、だから車にはテントや寝袋、其れに野外で食事を作る道具
も多少積み込んでいるんです」「ああ、じゃ、車に箱が四個有ったけど・・」
「其れなんです・・」「じゃ私達の為に決まりを破った訳ね、御免なさい」
「いいえ、そうじゃ無くて言いたいのは、舞ちゃん」「え、娘が何か・・」
 そこから澄人の願望を話し始めた。
「ひや~、じゃ野外経験、いいや楽しいじゃないね、ねね、それ出来るの」
「ええ、何とか出来ます、野外でバ-ベキュウ-や、車で泊まる・・」
「素敵、あの子喜ぶ、ねねお願い旅館は此処だけにして、ね、車で寝よう」
「美佳さん・・」「そんな経験は舞には必要かも、お願い・・」
手を合わされる。
「では、明日富士山を見て回り、その後はそうしましょうか・・」
「はい・・、素敵よ・・」
 其処で話は合致・・。
「じゃ美佳の事も・・」「待って、其処は今は良いです。今の侭が最高、
過去は過去、何れ聞きたくなると聞かせてください・・」「貴方・・」
そう言いつつ、本音は聞きたかった。

            つづく・・・・。























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・21》

 七月一日、今日は多少曇り空だが、雨は落ちてはいない、
朝、舞ちゃんに起こされ朝風呂を頂き、朝食を食べると宇奈月温泉街を出る。
相変らずテンションが高いのは舞ちゃんだけ、澄人と美佳は昨夜の話が
残っているのか会話は弾まない、だけど車が何処に向かうかとは聞かれない、
舞ちゃんが喜ぶ中、母親の美佳は後部座席で外を見て居られた。
「ねね、今日は何処や・・」「うん、舞ちゃん富士山知っているか・・」
「ええ~舞は馬鹿じゃないよ、高いお山でしょう」
「おう、そうだぎゃ、其の富士山が見れるからな・・」「ほんまか・・」
そんな会話をしながら一度後部座席の美佳さんに話しかけた。
「狭い道じゃ、舞ちゃん車酔いするかもしれないから、一度日本海まで戻り、
其処で高速に乗り、遠回りだけど時間はそのほうが早いし良いですよね」
「はい、どうぞ・・」なんか冷たい感じだが、澄人は其処を掘り込まずに
舞ちゃんと会話を楽しむ。
 車は一度八号線に戻り、北陸道に上がり走る、新潟方面に向けて走り、
長野道だに入り暫くすると中央道に合流、其処で一休みをし三十分後又走る。
 昼前には何とか中央道から中部横断自動車道に入り走った。
途中で景色が良い場所で休憩と食事をする、ほとんど寝ていない舞も流石に
目がトロンとしてくる。
 午後二時頃は車内は静か、澄人は美佳さんと話がしたいが、
舞が寝ているために其処は我慢する。
旅に為れていない舞を気遣い、ゆっくりと走る中、何とか目的地と目指す。
 午後四時前、何とか富士山が見える場所に到着、
そうして下部温泉インタ-で一度高速を降りる。
「美佳さん、今日は早めに宿に行きましょうか・・」「え・・」
「明日は早くから富士巡りに為りますから・・」「そうですの・・」
「良いですよね」「・・」返事は戻らないがミラ-に頷かれる顔が見える。
 何とか車で探しながら走っていると、温泉街に入れた。
今回は自分で探そうときょろきょろするから、美佳さんが、
「危ないわよ、探すの任せて・・」「有難い、お願いします」
そう返事して車を動かせていた。
 「あ、此処は如何かしら・・」「古そうですね・・」
「でも玄関も素敵だし、年代でも格式は有りそうよ」
「そうですか、じゃ聞いてきますね」玄関に入り部屋があるかと聞いた。
 車に戻り、「流石、最高な宿ですよ」「良かったけど良いの・・」
「行きましょう、舞ちゃん寝ているから抱いて行きます」「貴方・・」
「行きましょう」何とか宿は取れた、早く部屋で倒れたいと思えて来た。
案内される部屋は庭が望める素敵な和室、本当に落着ける宿だった。
「わ~、何起こしてよ・・」「あはっ、良い顔で寝ていたからな・・」
「此処で泊まるんか・・」「ああ、明日は富士山だぞ」
「うん・・」喜んでくれる。
 流石に疲れた澄人、風呂も入らずに倒れてしまう。
「お兄ちゃん・・」「寝かせてくれ、食事時は起こしてな・・」
「うん、良いわよ」許してくれた。
湯に入りに出た親子、静かな部屋で直ぐに眠れることが出来た。
 どれくらい寝たのか、起こされて、いったんどこと思うほど疲れて
寝ていた事になる。
夕食を三人で食べるが又も舞が甲斐甲斐しく世話をしてくれる、
其れが最高に良い、澄人は最高だと舞を褒めて一緒に食事をする。
 食べ終わると、庭に出て夜空を満喫、星が綺麗だから舞と並んで見た。
疲れも癒される相手、本当に合って間も無いが長い付き合いと思うほど
懐いてくれる舞、澄人はどれほど癒されているか感謝するほどだった。
テレビの漫画を見ていつの間にか寝ている舞、手が懸らない女の子、
寝室に運んで寝かせる。
 「貴方・・」「はい・・」「夕べは御免なさい」
「ええ、其処は反対でしょうが、僕が謝らないと・・」
「ううん、考えたの、そうしたらね従うほうが良いかなと・・」
「あらら、じゃ元の貴女に帰りますね・・」「えっ・・」
「そうじゃ無い、従っていく内に何か息苦しくなり、今度はストレスが
溜まって我慢の限界でしょう・・」「それは・・」
「僕は好かん、貴方の意思で動いて下さい、言われ従うと良いと思うけど、
其処は自分でそんな場所に向かうとは違いますよ」「そうなりますの・・」
「そうじゃ無いんですか・・」「今まではそうかな、でも今は違うと思う」
「ええ・・」「ですから、昨夜の事謝っています」「ええ・・」
「だから、其処は言われて其れも有かと・・」「何と、美佳さん・・」
「それで車の中で考えていました」「あらら・・」
「ですから従いたいんです、今回は自分から進もうと・・」
「美佳さん、無理は駄目」「いいえ、其処はそうじゃ無いし、ねね、案内
を見てたら此処家族風呂有るのよ」「え・・」「見て来れ・・」
「ああ、有る」「だからいきなり裸じゃ拙い、家族風呂なら自然じゃない、
お願い最初は其処で見てて・・」「ええ」「お願い・・」「美佳さん・・」
 澄人は驚いた、なんと自分から其処を言われたのだ。
「でも・・」「何よ、貴方が言った事よ」「そうですが、其れは酒が・・」
「ま~酷い・・」「済みません、見たいけど無理やりになりませんか・・」
「なるわよ、でも美佳がそうすると決めたの・・」「・・」
声が出ない程感動、其処まで進めるんだと尚も疑う自分が可笑しかった。
「じゃ、貸し切り時間聞いて見ましょうか・・」
「お願いします、遅い方がいい、舞も起こさないと・・」
「あ、そうかじゃ聞いて待つ間ワインでも・・」「ワインですの・・」
「嫌いですか・・」「大好きです」笑われる。
貸し切りの時間を聞いた序にワインを頼んだ。
「じゃ乾杯」「え、何にですの・・」「え、あ、そうだ互いの裸にです」
「いやだ~貴方・・」そう言われながらも乾杯された。
 ワインを飲みながら不思議な縁だとつくづく感じた。
舞ちゃんが寝ていた自分を覗かなければこの出会いは無い、あの砂浜での
事は、はじまりの最初の出来事に為っている。
思うと、そうなる道かと思うけど、其処は互いが何か惹かれないと出来
得ない事、澄人は一人旅、相手は路頭に迷い死ぬことまで考えて居られた。
何から何まで突き進むと其処の其処の出会いから始まって来た。
二、三杯ワインを飲むと体が温かくなる。
「ね、何考えていたん・・」「え、裸じゃ在りませんからね」
「ま厭味ね、良いですよ」「今思い出したのは不思議な出会いだと・・」
「そうね、本当に・・」「だから、天に感謝して今乾杯をしたところです」
「嘘や其処は・・」「当たり「、でも感謝は本当だぞ」
「如何かな、裸見て失望されるわ」「しないしない、今でもしていないし」
「ええ、意味が・・」「しまった、本音です」「呆れた人ね・・」
斜め顔で睨まれ、つややかで最高な仕草に秒殺する。
 本当に裸が・・、そう思うとワインが肉に染み込んで来てほろ酔い・・。

             つづく・・・・。
























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・20》

 だが今夜は少し違う、美佳さんはビ‐ルこそ飲まれるが顔は未だまとも、
話も筋が通る。
「ねね、このままだと困る」「え・・」「だって娘も居るし、金は嵩むわ、
だからね、如何すれば良い・・」「もう、何も無いし要らん」
「ええ、貴方、嘘は駄目、汚れているから・・」「ええ・・」
「そうとしか思えない、こんなにして頂いて、美佳は如何にも出来ない」
「良いじゃないですか、考え過ぎですよ」「辛い・・」「え・・」
「もう辛いわ、いっそ抱いて・・」「・・」「ね、貴方辛いから・・」
「駄目でしょう、そんな考えで抱かれても虚しいだけですよ」
「それでも救われる、お礼が返せないし・・」
「其処が嫌だな、何事も見返りですか、相手次第でしょうけど僕はそんな
考えでは求めたくないし・・」「貴方、でも事情が・・」「其処も嫌です」
「・・」騙られる。
 思えばズバリ的中かも知れないが、此処は真反対の事を口にする、
其れで自分にブレ-キを懸けようとしていた。
「旅の空、あなた次第で美佳も多少気持ちが、このままじゃ娘を大事に
してくれる貴方に、苦しい」「・・」「ね、何か言って下さいな・・」
「何を言えばいいんです・・」「え、貴方酷い・・」
「酷いですか、じゃそうしておきますか・・」「貴方~・・」
目に涙を浮かべられ睨まれた。
 「では何か求めれば良いんですね」「そうなりますけど・・」
「そっか、じゃ夢でも良いですか・・」「良いけど、どんな夢・・」
「夢は夢、適うなんて思いもしない事」「え、其れどんな夢・・」
「言えないから夢なんです」「もう、言葉遊びは堪忍して下さい、辛いし、
夢って美佳で叶えられますの・・」「え、そうなります」「何かしら」
「無理でしょうから良いですよ」「ま、未だ聞かせて頂いて居ませんけど、
何・・」「・・」「ね、何か言って叶えられるならする」「無理ですよ」
「するから・・」何とも言えない程二人は強情、其処は澄人は負けている
けど、話を終わらせたくなかった。
夢は夢、憧れは夢と同じ、だから言ったまでだが今は敵うかと思い始める。
「何か、言わないとご返事が出来ない・・」
「じゃ、此れから数日間、旅をして伊豆に入りましょうか、此処から何処
かに寄り、そうして向かう先は伊豆で如何です」「良いけど、又お金が」
「其処は無視で良いじゃないですか、こうして他愛無い事で言い合うのも
最高・・」「いけずね、女性を困らせるのね」「そうなるんですか・・」
「ええ・・」「じゃ困らせ序にお願いが有ります」「何か・・」
「今夜は良いけど、次泊まる場所ではお願いしたい事が有ります」
「何・・」「其処は後で今はとてもじゃ無いけど言えない」
「ええ、そうなの言え無い事、美佳に対してですか・・」「はい・・」
「あら、言えない事、何かしら・・」
「考えて居て下さい、僕は一度風呂に行きます」「え・・」「御免・・」
何と一人で部屋を出た。進めない問答に疲れた身を湯に浸らせて、
思い浮かべるのは美佳さんの姿だった。
 どこまでも体たらくな男澄人、でも本音は言わない卑怯者、
そんな思いはしていた。
 部屋に戻ると、美佳さんは横に為られている、隣の部屋には三枚の布団が
並べられている、其処を見て部屋に戻るとビ‐ルを飲み、
窓からテラスに出て川の潺と蛙の合唱を耳にして、最高な夜風に身を預ける。
 手すりに縋り、川音を楽しんでいた。
「貴方・・」「あ、美佳さん、起こしたの・・」
「ううん、寝て居ないし、此処良いわね」
「ですね、最高ですよ、お風呂も良かった・・」「一人でね・・」
「ええ、嫌味ですか・・」「そうよ、言わないとお返しが・・」
「あはっ、飲みますか・・」「持ってくるね」
場所はテラスに変わるが、二人は又も缶ビ‐ルを握り夜風に当たる。
「ねね、顔を見ないから、先ほどの話決着点けましょう」「ええ・・」
「ね、お願い、なんか楽しくなりそうよ」「ええ・・」驚いて顔を見た。
「だって、何かとワクワクしているのよ、こんな私でも抱いて下さるのか
なとも・・」「ええ~・・」「そう思うのは美佳の勝手でしょう」
「そうだけど美佳さん・・」「こんな旅はした事無いし、数日前の私からは
考えも出来ない事、この先はどうなるのかと悩んで彷徨ってたのにね」
「・・」「それが如何、今ワクワク感が増して来た、美佳を美佳を抱いてと
叫びたいのよ」「・・」「でも相手は其処を言われないまま、何か夢がある
とだけ、何かと考えるじゃないね、抱くなら構わないし、喜びがあるなら
尚良いけど、欲張りよね美佳は・・」「・・」
「ああ~言っちゃった、胸に痞えていたんよ、此れで気が楽に為れる、
こんな体惜しくも無いけど、其れじゃ相手に失礼でしょう、今回は心底相手
に喜んで貰う積り、気を入れて縋りついて、其れから、ああもう大変・・」
「・・」そんな事まで話しをされる、酒と旅先だからか、そう言われた。
 「気持ちが良い風ですね、明日も天気かな・・」「貴方・・」
「如何です、明日は何処に向かいますか・・」「え、貴方・・」
「明日は、大町から長野を通り、中央高速に乗りましょうか、其れとも山梨
から富士山も良い、其れなら箱根からが良いけど其処は翌日にしますか・・」
「ええ~、貴方・・」「駄目ですか・・」「貴方、其れ本気・・」
「ええ、嫌ですか舞ちゃんが喜ぶと思うけどな・・」「貴方・・」
感極まる美佳、突然澄人に縋りついた、狭いテラスで逃げ場が無い、
澄人は受け止めた侭動かなかった。
「貴方、最高よ、美佳を焦らして弄んで、女の気を狂わせて知らん顔・・、
憎たらしいけど最高よ」しがみついたままそう呟かれる。
横からしがみ付かれているから左手が諸に相手の胸の谷間に挟まれていた。
「美佳さん、何も言わずに其処も考えずに、のんびり伊豆に向かいましょう」
「貴方は其れで良いかも、こんなにしてくれて恩返しが返せないじゃない」
「返せなくても良いし其処は思っていない・・」「其処、何処ね」
「え、恩返しですけど」「良かった、じゃ美佳は女よね、如何そこだけは
ハッキリして下さいね」「ええ・・」「ねね、如何なん・・」
「女ですよ、最高にそう思いますけど・・」「本当・・」
「ええ、神に誓い断言します」「大袈裟ね・・」
笑われる、其処に澄人がビ-ルを渡すとグイグイと飲まれる。
 「じゃ、勢いよく夢の一番目、願えますか・・」「何・・」
「お願いです、其処で浴衣を落として下さい・・」「えっ」絶句された。
「無理でしょうね、じゃ夢は諦めます・・」「・・」
「そうだよな、何処の男がそんな事言うか、此処に馬鹿が一人いた・・」
「・・」「さ、そんな事でした、夢は無残に消えたから、寝ますか・・」
「・・」返事が無いから、澄人は布団の中に入り寝る。
 一人取り残された侭の美佳、動けない、抱くと言われれば縋りついてと
思っていたが、浴衣を落とせ、思っても居ない事を耳にすると体が固まる。
変態、其れともあそこがゆう事を効かない、其処かも・・。
そんな事を思うが、今迄こんなに慌てて驚いた事は無い、
事も有ろうか抱くより裸と言われたようなもの、其れが衝撃で未だに身体
が動かない、美佳は笑い事も怒る事も出来ないまま、テラスに未だ居る。
 (なんて事、酷い・・)そう思うが、もう美佳はあの縋り付いた気持ちは
萎えて脳裏には残ってなかった。

           つづく・・・・。



















望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・19》

 朝風呂に向かい、戻ると朝食、今朝からまたも舞ちゃんに踊らされ続ける
二人だった。
 食事を終えて、コ-ヒ-を飲みにラウンジに向かい、其処で話をするが、
いかんせん舞ちゃんが独占、其処を見て美佳さんが笑う。
「え・・、何か・・」「ううん、舞を見ていると可笑しくって・・」
「何でです・・」「だって母親と違うし、私は晩稲で何も知らなかった、
優しい男に言い寄られ、断る勇気もなかったし、ずるずると、相手の本性が
見れるまでは従ってきた、でも今は如何かな・・」「・・」
「此の子を見ていると、血は父親から来ている」「そうなんですか・・」
「ええ、でも性根は同じでないほうが良いけどね・・」苦笑いされた。
 旅館を出ると車に乗り込む、澄人が勝手に走り出すが、美佳さんは何も
言わない、娘が何処に行くんと聞いて来る。
「そうだね、此れからの事を考える旅にしようか・・」「考えるん・・」
「そう、舞ちゃんの将来もある事だしね」「え、将来って・・」
「先の事、舞ちゃんの夢が叶うようにね・・」「夢か・・」
「そう、大事だぞ・・」「先の事やんか・・」「でも大事・・」
「そうなんかお母ちゃん・・」「そうよ・・」そう返事される。
他愛無い会話だけど中身は重い、今の美佳には胸をつまされる言葉だ。
 「何処に行かれます・・」「良い機会だから観光でもしますか・・、
此れからの事は考え乍らで如何です」「貴方・・」
「出会いも何かの縁です、舞ちゃんの事も有るしね・・」「・・」
返事は戻らないが嫌だとは言われなかった。
 車は国道八号線を北上、砺波を通り過ごして富山方面にと進んだ。
「貴方・・」「はい、舞ちゃんにトロッコに乗せます」
「ええ、トロッコ、何其れ・・」そこから説明を始めながら走る。
 「ま~じゃ黒部峡谷ですの・・」「そう、駄目ですか・・」
「駄目じゃ無いけど行けるの・・」「ええ、ナビが有りますよ」「・・」
返事を返す代わりに拗ねられる。
舞ちゃんは既に助手席で間を見ながら感動、本当に良い子だった。
 昼過ぎ、何とか黒部ダムに近づいてきて、駅前で軽い食事をとりながら
舞ちゃんに此れからの事を話す。手を叩いて喜んでくれる。
トロッコに乗り込む、幸い梅雨真只中でも今日は快晴、
トロッコはガタンゴトンと走り出し、右側の渓谷を見下ろしながら
トンネルを何度も潜り、何とか、駅に降りて其処からトロリ-バスで又も
トンネルを走る。
 ダムに到着、其処で舞ちゃんが異様に興奮、大自然と、ダムのでかさに
驚愕、澄人も美佳も驚愕。
記念写真を撮りまくり、専ら観光案内者、其れでも良いとさえ思える親子。
 二時からの出発は計算違い、あまりにもダムで時間を過ごした所為で
宇奈月駅に戻れたのが五時手前、車に乗り込もうとすると・・、
「お兄ちゃん疲れた・・」「そうか、じゃ車は無理か・・」
「良いけど、何処に行くんくらくなるよ」「だな、じゃ又温泉に入ろうか」
「ええ、有んの・・」「ああ、此処は有名な温泉が有るよ」
「良いの、金有るん・・」「まかせとけ・・」
二人の会話を聞きながらも美佳は口出しなかった。
 此処は黒部川添いに温泉がある、有名だし一度は行っても良いかとは
考えていたのだ。
駅前で観光案内所で宿を探す、手ごろな部屋があると聞いて決めた。
直ぐに車を旅行客用の駐車場に止めると、三人は目の前の旅館にと入る。
 「ま~、今度は清流ね・・」「え、そうか湖じゃ無いし、川だ・・」
澄人は部屋の窓から見下ろす川を見ながら最高だと感嘆・・。
舞も母を連れて浴場に向かう、澄人も今回は同行、自然とそうなれる間
には為れた。
隣の女湯から舞の甲高い叫びが聞こえだす、誰かに遊んで貰えている。
「良いぞ、そうかこれからの事が・・」
考えると直ぐに脳裏にある人の姿が浮かんで来た。
 部屋に戻ると、夕食には少し早い、ビ‐ルを湯上りで飲み始める。
舞は又も澄人の膝上で座り甘えてくれる。
「済みません、又散財させた・・」「良いですよ、旅中、何れ出て行く金
ですから、気にしないで下さい、楽しんでね」「・・」頭を下げられる。
夕食を食べる中、舞は澄人の面倒を見てくれる、反対だと笑うが、
舞は構わず澄人の世話係り、それが可愛いから困る。
 何とか疲れたのか寝てくれた、「此れからは大人の時間ですね・・」
「・・」無論返事など帰らないが承知、ビ-ルを飲みながら二人は居た。
「あのう、私たちを如何されますの・・」「ええ、意味が・・」
「旅先ですよね」「え、そうなりますけど・・」
「じゃ、このご恩は如何返せば良いの・・」「ええ、其れこそ意味が・・」
「だって、金も大変な金額よ」「だから・・」「ええ、だからですの・・」
「ええ・・」「呆れた、私困る」「困りますか・・」「ええ・・」
そんな会話も長くは続かない、澄人が笑い飛ばすから相手も少しは安堵
されたのか、ビ‐ルを飲まれた。
 「お仕事の件・・」「ああ、其れは向こうに行ってから貴方が見て決めて
下さい・・」「ええ・・、何で・・」
「だって、仕事と舞ちゃんの事が大切なんですよ、だから何も言わずに
行きましょう、相手と話された後でも良いじゃないですか・・」
「其処が駄目なら・・」「それは其れ、又考えましょう」「え、貴方・・」
今度は呆れ顔で睨まれる。
 しかし昨夜とは少し様子が変っていた。
「貴方、美佳を如何したいの、もう如何でも良いからついて来たけど、
このまま放り出されても文句は言えない」「ええ・・」
「黙って聞いて下さい、美佳もう疲れていたんです、だからあの時合わない
とどうなっていたかははっきりしています。アソコで何処で死のうかと、
悩んでいたんです。私が不甲斐無いから子供まで、其処が引掛かり決断が」
「良いじゃないですか貴方が今現在生きている、其れだけで良いじゃない、
此れからはこれからですからね、今はのんびりと疲れを癒してて下さい」
「貴方・・」目に涙を浮かべて見詰められた。
 小顔で可愛い、いいや美しい顔、しかも浴衣から想像出来る姿は、
最高だろうと確信できる相手、此処迄なんで連れまわしたのかが疑問、
だが今はっきりと、自分が描く道を見え出してくる。
「仕事は伊豆に行ってから考えましょう、無理なら名古屋の僕の部屋で
少し休んでいてください・・」「ええ、貴方・・」「澄人ですよ」
「澄人さん・・」「はい・・」「貴方、・・、・・」「え・・」
「ううん、泣けてくる」「・・」今度は澄人が黙った。
「あのね、美佳はそんな値打ちなど無いし、其れに男に言い寄られ付いて
出る馬鹿な女ですよ」「・・」
「それを何ね、優しいからと言って、美佳を悩ますなど卑怯よ」「・・」
「ねね、何とか言って下さい、何を如何したら良いの美佳は・・」
「何も無いけど・・」「それが怖いのよ」「え・・」
「あのね、只より怖いものは無いでしょう・・」「ええ~・・」
「そう言われるでしょうがね、美佳は如何すれば良いかだけ聞かせて・・」
「伊豆に参りましょう・・」「え、其れだけ・・」
「ですが、何か・・」「・・」今度は美佳が黙る。
 おかしな会話はまだ続きそう、その理由は、美佳がビ‐ルを煽るように
飲み続ける姿に夕べもそうだったと知らされる。

                 つづく・・・・。


























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・18》

 浴場から戻る親子、其処は以前と変わられていた。
舞ちゃんが事のほか喜んでいるから母親もつられたのか笑顔で戻られる。
既に夕食が整って、料理を見る親子は又も喜ばれ、三人で夕食開始、
ビ‐ルをお互いが飲んで話も次第に出だす。
 舞ちゃんが食事を済ませると、澄人の膝に凭れ掛り居眠りを始めた。
「ま~この子、済みません・・」「良いですよ、可愛いし・・」「・・」
其れには何も言われず、ビ‐ルを飲まれる。
 暫くすると、澄人が聞いても居ないのに相手から話が出始めた。
 聞くと、名前は清水美佳二十七才、大阪で暮らしていたと言われ、
仕事は美容師で高校を出た後働いて来たと言われる。
御存知でしょうと、言いながら自分たち親子は逃げて来たと、
そう本人から言われた。その中身は言おうとされたが、
澄人は其処で話を断ち切る。
「良いじゃないですか、過去は過去、でもよくふん切れましたね」
「其処は何とか、気の良いおじさんが大阪で知合い、その人の薦めで逃げ
ようとそそのかれて、荷物を抱えて金沢まで・・」「何で金沢・・」
「なんか、おじさんの知り合いがいると・・」「なんと、其れで・・」
「昨夜は何とか娘と一緒で難を逃れたんですけど朝早く、私たちの落着く
先に行ってくると言われた」「・・」
「それで、可笑しいいと直ぐにホテルを出てしまった・・」
「じゃ、アソコは・・」「一度海を見て、後の事は考えようと・・」
「そうでしたか、じゃ僕の思いが多少当たっていましたね」
「済みません・・」「良いですよ、でもこれから如何します・・」
「働く場所を探し、美容師なら何とか出来る、子供が居るから其処が」
「じゃ、部屋を宛がわれたら働けますね」「そうなります・・」
そんな話まで出来だした。
『でもよく逃げ出せましたね』「昨夜の話の中で可笑しな事を言われ・・」
「え・・」「温泉宿でもとりあえず働こうかと・・」「えっ・・」
「それでどこらかと聞いたら芦原だと」「なんとでは既に向かう先は・・」
「決めていたみたいです、何度も電話をされていたし・・」そう聞いた。
 「じゃ、いっそ少し旅をして、考えましょうか・・」
「ええ、貴方、お仕事は・・」「今は無職、危ないですかね」
「危ないなんてものじゃ無いわ、無職ですの・・」
「ええ、未だ家族を失って一年、もう大変だし気が抜けています」
「ま・・」「でも、今回の旅で戻ると、我武者羅に働きます」
「・・」頷いてはくれなかった。
 だが、今度は澄人が自分の事を話し始めると、身を乗出し聞いてくれる。
「あら、じゃ旅も既に此処まで数日過ぎているのね」「はい」そう答えた。
 しかし、澄人の話し方は普通じゃない、相手が美容師だと聞いてから、
何とかしてあげたいと心から思い出した。
「え、では、今迄の旅は其処だけですの・・」「これ見て下さい・・」
スマホの画面を見せる。
「・・、ま~、じゃ旅は本当でしたのね、牛迄居ますね」
「ええ、良い人達でした・・」そこで二人はビ‐ルを飲む。
「ふ~、そうか、もう驚いて怖かった・・」「ええ、僕がですか・・」
「ええ、今は男は無理・・」「でしょうね、じゃ僕、、無害ですよ」
「自分で言います其処・・」少し笑われる。
浴衣がはだけるから、見て仕舞うほど艶やかな女性、
(これじゃ男はほっとけないな・・)澄人もそう思えた。
 「でも悪いわ、散財させた・・」
「構わないですよ、どうせ一人身、夜は外を徘徊かな」「え、怖い・・」
「安全ですよ、舞ちゃんがいます」「・・」何も言われなかった。
 「ねね、もう一度違う場面を見て下さい・・」「えっ・・」
スマホを出してメ-ル画面を出す。
「相手は伊豆や熱海で四店舗、しかも美容院・・」「ま~本当に・・」
「このメ-ルは娘さん、僕の弟の婚約者、此れは母親、やり手ですよ、
株もされているし、この間僕もやれと進められ、株を買いました・・」
「ま~・・」「ですから、旅してて、良ければ其処に如何ですか・・、
店は直ぐ出せるけど、一度落ち着いて今後を考えてみませんか・・」
「え、貴方・・」「僕が薦めるより、現地を見ませんか、僕も知らない」
「ええ・・」「だって、弟と関係がある家ですよ、知らない」
「・・」呆れた顔で見られた。
 「だから見学してからと思い言い出せなかった、でもね、相手は最高な
人達です、其処は保証します」「ええ、保証、頼り無いわね」
「済みません・・」「いやだ~・・」苦笑いされビ‐ルを飲まれる。
「此れから数日、行動を共にしません,行付く先は伊豆と考えて如何です」
「では・・」「見て気に入れば其処で腰を落ち着け考えるってどう・・」
「貴方ね、先様には未だご存じないでしょうに・・」
「ですから、此れから・・」「決まってないのに向かうの・・」
「そうなります」「計画性が無いわね」
「ええ、でも逃げたのとは違いますからね」「ええ、其処言います・・」
「あ・・」「うふっ、当たりだしね、そうか、美容院ね・・」
そう呟きながらビ‐ルを飲まれ、慌ててビ‐ルの追加を頼んだ。
 気を許されたのか、以前とはまるで違われる、一番は話しが止まない、
いろんなことを聞かれ出す、女性はどうかとか、今から何をしたいのか
とか家庭は何時もたれるのかとか・・。
「もう、少し間を開けてくれませんか、返事が・・」
「え、あ、そうね、御免」又ビ‐ルを飲まれ、澄人も従い飲んで行った。
午前一時過ぎ、漸く二人は倒込んでしまった、布団には脚だけが入る姿、
相手も舞の傍に辿り着けずに手前で横たわれた。
 朝、舞ちゃんに甲高い声で起こされるまで二人は寝ていた計算になる。

         つづく・・・・。





















望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・17》

 舞ちゃんがハンバ-グを食べたいとせがまれ、レストランにと入る。
三人で食事をするが、何か気まずさが漂う、相手に理由があるせいか、
重苦しい空気の中で、舞ちゃんだけが楽しそうにしてくれる。
横で世話する澄人は今は舞オンリ-、母親にはあまり話を向けずに、
専ら舞と話をしながら食べる。
 「美味しかった、有難うお兄ちゃん」「え、お兄ちゃんでええんか・・」
「うん、そうや・・」「え、言葉・・」「おかしんか・・」
「ううん、ここ等じゃないね・・」「そうやねん、大阪やった・・」
「・・」其れで少しは中身が垣間見れた。
 「あのう、嫌な事言わなくても良いけど・・、何で此処に・・」「・・」
言いたくないのか、食後のコ-ヒ-を飲まれる。
それ以上は深堀出来なかった。
「有難う御座いました」「いえ、食事位は、楽しくなかったですか・・」
「済みません・・」謝られるから話を其処で途切れる。
「これからどちらに・・、車でなら送りますけど・・」「え・・」
「良いね、お兄ちゃん乗せて」「良いよ、お母さんに頼んでご覧・・」
「ねね、聞いた・・」「行けません、お礼を言って別れましょう」
「ええ、嫌や・・」「無理言わないの・・」
「だって、何処に行くん、いくとこあれへんやんか大阪に戻れるんか・・」
「舞・・」「そうじゃ無い、金沢で其処でおじちゃんに何か言われてから
お母ちゃん、変・・」四歳の子に言われて、困惑する顔が見れる。
「じゃ、とりあえず車にねね、お母さん・・」「でも・・」
「良いじゃ在りませんか、駅までなら良いから」そこで少し頷かれた。
舞を車に乗せると、後ろの席に母を乗せた。
「何処か行きたい所無いの・・」「何が有るん知らんもん・・」
「そうか、じゃ金沢は如何・・」「駄目やんか出て来たもん」「え・・」
「じゃ・・」「あのう、駅のコインロッカ-に荷物が・・」
「あ、ハイ判りました向かいます」「済みません・・」
とりあえず駅にと向かい、ロッカ-から大きな荷物と半分くらいの大きさ
のトランクを出して、話もせずに車に乗せた。
相手は何も言われなかった、荷物を見ればおおよそ見当がついたのだ。
「じゃ、イルカショウ-でも見ようか・・」「え、イルカお魚のでっかい
奴なん・・」「そう、飛ぶよ」「え、嘘やん、見たい見たいねね何処や」
「うん、西に向かうと有ると思う・・」「思う、お兄ちゃん・・」
「ええや、行けば判るさナビが有る」「ナビ・・」何とこませな舞だった。
 母には聞かず勝手に車を国道八号線を西にと向かう。
旅に出る前、イルカの事は知っている、行けば見たいと思っていたのだ。
「あのう、其れってどちらなのです」「なんか能登半島の入り口に有ると」
「何処かしら・・」「其処は和倉温泉だと書いてありましたが・・」
「・・」返事は戻らいが、駄目とは言われなかった。
 向かうまでの時間、澄人は話をするが母親は話しに入っては来られない、
其れでも一時間半で何とか和倉温泉の街に入ることが出来た。
車を駐車場に入れて、三人はショウ-が見れる会場にと進む。
最高に喜ぶ舞、本当に無邪気そのものだった。イルカが水面方飛上がると
凄い凄いと手を叩き楽しむ姿、結構其処は来て良かったと安堵する。
 一時間楽しむと、もう四時過ぎ、澄人は喫茶店で母親話しをした。
「これからの事も聞きたいし、僕に出来る事なら言って下さい・・」
「え・・、何で層までしてくれるのです、可笑しいですよ」
「ええ、其処は可愛い舞ちゃんが居るからですが駄目ですか・・」
「駄目じゃ無いけど」「じゃお聞きしますけど、どちらに向かわれます」
「え、其処は」「言えないんでしょうか・・」「貴方に言う必要が無い」
「ですよね、でも聞きたいと迫れば如何します」「ええ、貴方・・」
「ねね、向かうにしても、話だけでも聞かせてくれませんか・・」
「何で其処まで・・」「僕は家族を一年前に亡くした、しかも交通事故、
弟が結婚を決めて、挨拶にと先方に向かう途中、父と母も同行、
東名高速の清水前でトラックに挟まれて」「ま~何と、そうでしたか」
「だから、今は天涯孤独、癒すために旅に出て来たんです」
「そうでしたか、知らないから・・、私、最近男恐怖症なんです・・」
「そうでしたか、じゃ無理も無いですね、僕は危険じゃ無いし・・」
「男は総言ううのよ」「あ、当たりかな・・」「ま~・・」睨まれる。
 漸く顔がまともに見れた、本当に綺麗、芸能人の誰かに似ているけど、
名前が浮かんで来ない、其処方面は疎い澄人なのだ。
「では、話を聞かせて頂けますよね」「聞いて如何なる事でも無いけど」
「話の中身によると思うけど・・」「貴方・・」
今度は少し眉を寄せられていた。
「御免なさい、舞ちゃん、どこかに行こうか・・」「ええ、暗くなるよ」
「あ、そうか、じゃホテルか温泉かどっちが良い・・」
「温泉、行った事無いもん、熱いんでしょう・・」
「あ、熱いぞ、でも我慢すれば快適に為れる」「嘘や~、熱いから無理」
本当に会話をするのが楽しい相手に為る舞だった。
「お母さん、今日一日だけ、舞ちゃんと居たいけど駄目ですか・・」
「え・・」「ねね、お母ちゃんお願い、ね~・・」
「これ無理でしょうが行けないし・・」「え、何で・・」
「贅沢は出来ません・・」「ええ~・・、聞いたお兄ちゃん・・」
「ああ、其処は無理じゃないとゆうだぎゃ・・」「え、何・・」
「あ、御免、温泉は任せてとお兄ちゃんが言うたとお母さんにね」
「あ、そうね、聞いた・・」「聞きました、でも無理、ビジネスホテルで
我慢しなさい・・」「ええ~・・」そう決まる。
 だが其処で引き下がらない澄人、何かこの親子は何か有ると睨んでいる
からだ、このまま別れると後で後悔するかもと思えた。
「じゃ、ビジネスは明日にでも、今夜は和倉に来ているし、温泉でも」
「貴方・・」「待って、聞いて来るね」
澄人は一人で会計をする店員に何か聞いて居る。
「お母ちゃん・・」「あんたね、無理は出来んのよ」
「うん、だからお兄ちゃんが任せと」「其処も駄目でしょうが」「だよね」
 「聞いてくれるって・・」「え・・」「まとう・・」「・・」
残りのコ-ヒ-を飲み干す。
 「あのう、大きな旅館は今日は満室だそうですけど・・」
「え、そうなの・・」「でも友達がいる宿は有るそうですけど・・」
「え、何処・・」この先の崖の上に有る良い旅館ですよ」
「何と良いね、頼んでくれる」「はい・・」
「聞かれました、有るそうです、とりあえずねね舞ちゃんの為にも・・」
返事は戻らないがそう決めた。
 また車で走り和倉温泉でも有名な加賀谷の手前の道を登る、
その道があの崖の上の温泉宿に通じると聞かされていたのだ。
直ぐに見えて、最高な場所、玄関も古風な和風造り、
多少「だよね」舞ちゃんの年齢では似合わないが、落ち着けそうな宿だ。
キャンセルが出て一部屋あると言われ、最高な部屋に通される。
角部屋で湖に面したテラスが良いし、部屋も最高に良いと感激する澄人。
舞ちゃんも喜んでくれていた。

                つづく・・・・。




























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・16》

 六月七日、澄人は牛を飼う家で三日滞在している、だが、
なんと此処では男女の仲は成り立っていない。
何故かそうならない、澄人が思う女性の枠中に親子は入っていたが、
其処は進んではいない。
何時でも出来そうな雰囲気は有る、だけど・・、色々考えている澄人、
此処は踏み切れない何かが存在する。
そう思うしか理解出来ない、毎日動かれる親子、話すと色々出て来るが、
どうしても男女の話しには向かえない、考えさせられる問題は山ほどある、
だが手を出そうとはしなかった。
 そんな三日目、メ-ルが来た、「あ・・」急いで電話する。
「あら~・・、今何処かしら・・」「はい、岐阜の飛騨ですが・・」
何と相手は伊豆の美咲ちゃんの母親からだった。
電話で色々話をされる中。「ねね、的中よ・・」「え・・」「株よ・・」
「ああ、何か有ったんですか・・」
「そうなの、有るかなと買っておいた株ね、増資なのよ」
「ええ・・、良いですね」「え、あんたに勧めたんだけど・・」
「え、ああ~じゃじゃ・・」「そう、未だ正確じゃ無いけどね、耳にした、
一月後には正式に発表があるわ」「何と・・、で僕は如何すれば・・」
「其のまま、株は増資だからやがて売買禁止の知らせが来る、待てば良い」
「なんと、そうなんですか、有難う御座います」「御礼は高くつくわよ」
「はい・・」「馬鹿ね、其処はええ~でしょうがね、旅は如何・・」
そこから現状を話す。
 「あらら、危険よ、一度そこから離れなさい、離れてもう一度考えれば
良いじゃないね」「そ、そうですね、今如何し様かと・・」
「うふっ、絡まれて動けなくなるからね、相手は聞いたら強かね」
「・・」そう言われる。
電話を切ると、座り込んで考える。
(今は何しても良いのか、今後は・・、此処は・・)頭を抱えて考えていた。
のんべんだらりと過ぎしている我が身、電話で話を聞いたら考えさせられた。
 昼前、家の中には誰も居ない、居るのは澄人だけ、急ぎメモを書いて
テ‐ブルに置くと、家を出る。
そうして澄人はあの貴子さんが居る家にも寄らずにインタ-に向かい走る。
「・・」だが、其処で車は止め、喫茶店に懸け込んだ。
 「・・、ええ~あんた・・」歓迎され驚かれる。
「聞いたけど、今度は雅己の家かね、遣るじゃないね」「え・・」
「夕べね集会、貴子さんと佳恵も来たが・・」「ええ、何処で・・」
「中村屋」「あ~~」苦笑いするしかない、何で集まれたのかは少しは解る。
「でね、あんた逃がさないと・・」「ええ、だから今逃げようと・・」
「あらら、何で白状するん・・」「なんか貴女には言いたかった」
そこは本音、誰かに話しておきたかった。
「じゃ此処は・・」「今何か動けば動けない家が出来るだろう」
「え、そうなるわね」「其処は駄目、其れでな色々考えるために一度此処を
離れようと・・」「成程ね、じゃ満更嫌で逃げるんじゃ無いんだぎゃ・・」
「そうなる・・」「信じてもええのか・・」「うん・・」
「そうか、良いよ、理解した、其処は皆知っているん・・」
「ううん、ここだけ・・」「ええ、あんた・・」
沙保里は驚いた顔で澄人を見る。
「だから此処は知ってて貰いたいんだ」「成程、了解、で此れから何処・・」
「うん、海が見たいしな・・」「・・、そうか・・」「じゃ行くよ・・」
「何時寄るんね・・」「日本海を見た後に為る」「良いわ、待って居る」
そう言われ、澄人は喫茶店を出た。
本音を言えば心残りは有る、未だ動ける幅は有った、だが此処で留まると、
旅する事が出来なくなりそうと思えたから一度旅をつづける事にしていた。
 「さてと、ひとまず海じゃが・・」
東海北陸道をひた走り、日本海目掛けて進む。
 一時間半で海が見え始め、意外と近いと知る、海はグングン迫り来る中、
砺波と言う場所に来た。
一度海にと車を走らせ、綺麗な砂浜に到着、万感な思い、
海は母だと言われるだけは有る、広い海は何事も包み隠してくれそうな感じ、
其れが母と言わしめる由縁かと納得。
「く~良いが、最高」打ち寄せる小波の音を聞きながら砂浜に寝っ転がる。
 思えば名古屋から出た後、悦子さんの家族としか抱合ってない事に気付く。
「あはっ、なんと三人だけじゃないか、多くと思えたが其れだけ・・、
考えた最初は其処だった。
梅雨前だけど爽やか、海から押し寄せる風も肌を潤す程度の湿り気を与えて
くれていた。
 「・・、・・」暫く目を瞑り味わう澄人、傍に駆け寄る音に気が付いた。
目を瞑っているが其処は気が付く。
「・・、うん、ええ~~」目を開くと何と可愛い女の子がしゃがみ込んで澄人
は顔のまじかで見て仕舞う。
「ああ、可愛いが・・」「なあんだ、生きているんだ・・」「ええ~~」
苦笑いしながら起きる。
「おう~、可愛いが幾つ・・」「お兄ちゃんは幾つよ・・」
「あはっ、年だぞ・・」「五十か・・」「ええ~・・」大笑いする。
「舞は四歳よ・・」「おう、そうか良いね、独りじゃ無いだろう・・」
「うん、お母ちゃんと来た・・」「何処に・・」
「アソコ、岩の向こう、泣いている・・」「ええ・・」
「そう、泣いているから逃げた」「・・」意味しんな事を四歳の子が言う。
「家は近くか・・」「近くかな、電車で来た、そうなるんか・・」
「そうなるかね」「変なの・・」笑われた。
 其れから色々と楽しい会話が始まるが・・、「なんや如何したん・・」
「おかあちゃんね、おじちゃんに叩かれたり蹴られたりしてしててね、
毎日泣く、舞は幼稚園には行けるけど、部屋では恐ろしいのよ・・」
「何と・・」「それでね、お母ちゃんが今朝早く起きて、舞を連れて電車」
「で此処か・・」「そうなる・・」子供だ正直に話をしてくれた。
 でも穏やかな話じゃない、母が岩陰で泣いていると聞くと、じっとして
居れないが、多少の中身を子供から聞き出そうと考えた。
 すると、その男は最近だと聞く、家に一緒には住んではいないと聞く。
「そっか、じゃお父ちゃんは・・」「知らん、見た事無いがね」
「そっか・・」子供から大体の様子ははかり知ることが出来た。
「お腹如何・・」「空いて居るよ、朝も食べて無いし・・」
「ようし、食べに行こうか・・」「ええ、駄目よ、お母ちゃんが・・」
「一緒なら良いだろう・・」「ええ、本当か、じゃじゃ呼んでくる」
「良いよ行くから・・」子供の手を引いて、砂浜の端に有る大きな岩が
並んでいた。
「お母ちゃん、ねねおじちゃんが・・」「ええ~・・」「今日は・・」
「あ、あ~・・、吃驚した、あんたねおじちゃんと呼ぶから驚いたがね」
「あ、其処違うおじちゃんよ・・」「だね、如何したの・・」
「舞がお腹空いていると聞かれたんだ、空いていると、じゃ食べに行こうと
誘われた・・」「ええ、あんたね、知らない人よ・・」
「仲良しに為れているもん、あのおじちゃんとは大違いよ」「舞・・」
「御免なさい・・」「良いじゃないですか、子供だしね~舞ちゃん・・」
「・・」黙って子供を引き寄せられる。
見るとまだ三十には行かない女性、子供が三歳と聞いて居るから、
おおよそ年は二十半ばを過ぎた頃かと思えた。
 良いですと何度も断られたが、澄人は子供を味方に迫り、
何とか食事だけはと許しを請うと、三人で車で栃波の繁華街にと向かう。

              つづく・・・・。



























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・15》

 いやはやとんでもない女性だった、話は真商売柄か上手い、
聞くとここ等は山賊や野武士の集りだと笑われる。
古くから、落ち武者や平家崩れの人が逃げ込んで来た地域と聞いた。
其れが今までも遺伝が残り豪快だとも聞かされる。
人口は高速道の反対側と合わせると二千五百前後、谷は至る所にあり、
正しくよく此処を選んだ事だと感心すらする。
「じゃ、此処の方々は意欲は有るんですか・・」
「有るから困る、此処は郡上、白川、果は高山と動くには良い場所に最近は
為った、それが災い今じゃ里を守る年寄りしかいなくなった」と言われた。
「其処は何処でも同じでしょう」「見た目はね、でもね内面は違うよ・・」
「如何違います・・」「自分の事しか考えん、でも中にはそうじゃ無い人も
多くなりつつある・・」「その意味は・・」
「血じゃが、血も長年経過すると他からの血が混じる、そうなると遺伝から
生まれる引き継ぐ中で血が混じり合い、今ではそうも言えない様になって
来たけど、未だ先祖からの遺伝は残されている、だから使いようでは此処は
変われるが、いかんせん、そんな事を導く人が出て来ない、其れで此処も
やがて誰も居なくなる運命、直ぐ傍に出れば食えるほどの仕事は有る、
其処が人間を柔くして行くんだぎゃ・・」「成程・・」
「だからじゃ、あんたが此処に足を踏込んだなら、利用すれば良いがね」
「ええ・・」「あのな、血気盛んな事は男だけじゃ無いがね」「ああ・・」
「そうだろう、血は男にも女にも在ろうがね、此処は他と違うのは其処と
見ている、だが其処を掘りこさないで来て居るんだ、悔しいじゃないか、
こんな地は日本では珍しいぞ、あの瀬戸内海の海賊、近江の人を押しのける
商売や、其処らの地域は少しでも残り育って来ている、じゃ此処はと言えば
情けないが未だ日の目を拝めていないだが、なな、何とかし様よ,沙保里を
使え・・」「ええ・・」
「良いね、名古屋に戻っても良いけど、此処が気に為るなら暴れて見てよ」
「貴方・・」「沙保里よ」「沙保里さん・・」
「良いね、あんた牛如何にかしようか・・」「え・・」
「私は此処らじゃ人脈があるのよ」「・・」
「だから、考え次第では力には為れるがね」
そうも言われ、二時間費やしてそんな話までしてしまう。
 (フ~・・、驚いた・・)其れだけしか言葉に為らない、色々聞かされたが、
総ては飲み込めていないけど、面白い話を聞いたのだ。
 車で、今度は当てもなく回りを廻る、高速道の反対側も走る、
言われた通り谷は至る所に存在、見た目は判らないが聞いて居る話をもとに
見ると、すたりつつある谷も見受けられるし、既に谷は見れるが、
其処に有る筈の民家は見当たらない場所も幾つか有る。
「なんと、言われる事が見える」二時間かけて回ると、お腹が空いて来る。
 午後四時、又も喫茶店に寄る。
「御免お腹が空いた・・」「あはっ、良いわカレ-なら有るけど夕ご飯前
じゃないね」「でも空いたぞ」「良いわ、少しにしなさいね」
笑いながら用意してくれる。
「結構広いねここ等・・」「え、あんた凄いじゃ、見て回ったんだぎゃ・・」
「うん、少しなでもこれって奥は如何なっているん・・」「奥、北かね・・」
「両方・・」「似たような谷があるけど、其処は目を覆うような現実」
「成程・・」「だから困っている」そう返事してカレ-を腹に詰め込む。
「あんた、待って、此れから如何するの・・」
「うん、招かれている家が在るんだ」「何処・・」「山根雅代さん・・」
「・・、あんた・・」「え・・」「凄いがね、もう見つけていたんか・・」
「ええ、そうじゃ無いが、昨夜来てな始めてだぞ」
「そう、じゃ良いぞあんた行けや、後で何とでも出来る、そう雅代さんか、
良いが其処人手も有るし、娘・・、あ~あんた~」「違う違うが・・」
「あはっ、そうかね、あんた凄いぞ、いいや凄いのは貴おばちゃんか、
遣るね、良いわソコ行け・・」「行け・・」
「ああ、良いぞアソコは、なんとそうかね、貴おばちゃん凄いが・・」
何度も頷かれた。
「じゃ、行くとアソコは肉か、ワインは電話して置くから店に寄ってね」
「え・・」「良いから、お土産考えている、良いわ後でね・・」
電話をどこかにされて、頷かれる。
 「明日は其処に居座ってて・・」「ええ・・」
「後の事は貴おばちゃんと相談する」「ええ~・・」
益々驚く澄人、だが何でか嫌な気が湧いて来なかった。
煮込まれたカレ-を頂く、「じゃ、戻る途中、中村屋よ・・」
「OK」手を振り店を出るが笑えた。
 「今日は・・」「往々、来たかね,あはっ、とらまったぎゃね、
此れ持ってけや・・」「え、もう用意できていたんね」
「ああ、アソコは魚を食べさせんと行けん、其れに料理もろくには出来ん
ほど忙しい仕事じゃが、中にレトルト類が入れて有る・・」「有難う・・」
「頑張れや・・」「ええ~・・」苦笑いして店を出た 。
 夕暮れ、未だ早いと思い、向かう道を家の前を通り越し、あの蛍の谷にと
向かう、未だうす暗く為り出した時間、車を止めて、少し考えた。
 「うん・・」何と車の窓傍に仄かに灯る物を見て起き上る。
「ええ~~~・・」既に暗くなった谷は、息を呑んだ。
何と車回りに飛び交う仄かな光の軍団、夢の中に舞い込んだように思える。
感激して車から降りずに、其の歓迎ぶりに感歎、最高に癒される瞬間だ。
小川から舞上がる蛍、本当に幻想、夢幻、絢爛、唯々魅入るだけ・・。
 どれくらいいたのか、其処を出る時は既に蛍の谷に為っている、
感激が収まらない内に其処を後にし道に出ると、目当ての家が直ぐだった。
「あ~遠藤さん、遅かったがね」「ええ・・」
「だって、電話が来てから随分と時間が・・」「ああ、ホタル観賞ですよ」
「ま~、じゃ・・」笑われ歓迎されて家に入る。
既に板間の「台には食事の用意が出来ている。
「澄人さん・・」「え、あんたは雅己ちゃんか・・」
「ハイ、よう来てくれたわ、牛臭いけど辛抱してね」そう言われる。
中村屋で別に用意してくれた、仏前に備物を持って仏間に向かう。
 「お母ちゃん・・」「うん、出来たお人じゃね・・」
親子で手を合わせ座る澄人の後姿に感激される。
 夕食は肉、当たった、でかい厚みのステ-キ、其れが飛騨牛だと聞かなく
ても分かる、本当に美味しい、肉が少し硬いが、其れが特質だと知っている、
噛んで行く内に肉味が増して来た。ワインを飲みながら三人で歓談、
此処も明るい家族、今は二人がだ、此処は四人家族、既に父親が五年前ガン
で亡くなられて居る事は聞いて居た。
 食事中で忘れていた封筒を出すと、笑われて受け取ってくれる。
何もかもが上手い、中村屋で聞いた、手が込んだ料理は出来ないと知って
たが、今夜はそんなことは無かった、余計迷惑をかけたと澄人は思う。
 話を聞くと此処では子牛を買い育てるだけと聞かされた。
「え、では親牛は・・」「お父ちゃんが死んでから居ないがね」「え・・」
「世話が大変・・」「では子牛は何処から・・」
「この奥にある家から買うんだ・・」「え、では未だ奥に有るん・・」
「うん、そこもやがてなくなるから心配しているんだが」「無くなる・・」
「ボヤカレテいるが、年もそこそこだし子供が出て戻らんと・・」
悲しそうな顔でそう言われる。
 急に白ワインの渋味が喉につっかえった。

           つづく・・・・。

















望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・14》

 澄人と佳恵は午後八時半直ぐに家に戻る。「風呂入れるだぎゃ、行け」
母に言われて二人は風呂にと向かう。
(良い事じゃが、あいつら此の侭続くと良いがな・・)ワインを飲みながら、
前の田から聞こえる蛙の鳴きは、貴子を家の将来にと思いを向かせる。
 風呂から上がると、酒を飲む事に為る。
「ね、澄人さん・・、あんた此処を里と考えてくれんかね、聞くとご両親を
亡くされたと、だったら此処を・・」「お母さん・・」
「頼むけ、少しでもいいだぎゃ、考えてくれんね」「お母さん、有難う・・」
そんな会話も身に染みる、其れほど実は此処に気が置けている証拠だった。
 「ああ、まだ起きておりんさったか・・」
「ええ、ま~雅・・、ええ~雅己もかね、上がれ・・」
家に見た事は無いが、澄人は直ぐに察した。
(あの声は・・、雅・・、ああ~昨日聞いた声だぞ・・)
初めて見るが、其処は声で判断出来る、この家の貴子さんが澄人が寝ている傍
で話をされた相手、今夜は娘と来て居られる。
「雅己、久し振り・・「」「うふっ、元気そうね」「そう見える・・」
「ええ、なんか良い事有ったん・・」「いやだ、のもうワインか・・」
「どっちでもいいけど、この人・・」
「御免、家のお客様、名古屋の遠藤澄人さん、澄人さんこちらあの蛍の谷の
手前に住んでいる、雅代さんと娘の雅己ちゃん・・」
「これは、澄人です」「・・」返事をされずに頭を下げられた。
家の中は急に賑やかに為り出す。親と親、娘と娘、割り込めない程賑やか、
仕方が無いから縁側に出て夜風に浸る。
 居間から漏れ聞こえる話は、なんとステレオタイプ、親たちは少し低い声、
娘は甲高い声,だが中身は理解出来ないが、何度も親がこっちを見られるから
其処は気に為る。
「あんた・・、一度、雅の家ににも行ってくれんね」「え・・」
「あのな、雅の家は七頭の牛がいる、少し臭いぞ」
「少しじゃ無いけえね、相当臭いから、困っている」
娘がそう応えるが、家に行けと言われて驚いた。
返事はしない代わり笑う澄人、牛と聞いてはいるが、元来牛など育てている
場所など知らない身、興味は有るが興味程度、縁側で座り動かなかった。
 「そうかい、じゃ行けるな・・」「良いの・・」
「ああ、あいつも此処だけじゃ暇じゃ、良いぞ行かせるが・・、一万五千円
入るぞ、肉有るか・・」「冷凍庫に為ら有る」
「じゃじゃ其れ食べさせてやれや・・」そんな会話を聞いた。
 二時間後、酔われた姿で帰られる、無論此処には歩いて来たと、
酒を飲むからだと大笑いされた。
三日月のうす暗い夜道を親子は帰られる。
「あんた、良いぞアソコは何か問題がありそうだけど、其れでも行け・・」
「ええ・・」「あのな、あいつら親子は頑張り、今じゃ七頭だがな、其れは
まだ余力がある」「え、意味が・・」
「ここ等は何も無い、あいつの家は牛を育てて売る,だが余り儲からない、
高々七頭じゃ知れているしな、二年間も育てるんだぞ、考えれば判る事、
一年で三頭半分だけだがね」「そうなるんか・・」
「ああ、計算すればそうなる、だがな余力は有るよ」「余力か・・」
「アソコは子供がもう二人いる、男の子は一番下だが、白川で働いているし、
中の娘は高山だ、そいつらを戻せばアソコは働く力が加わる」「・・」
「そんでな、あいつを呼んでいたんだ、あんたは寝ていたけどな・・」
「え、ええ~じゃじゃ・・」「ほう、勘が鋭いぞ、そう写メ・・」
「うぎゃ~、何々・・」大げさに驚くから娘が吃驚する。
「アソコを倒せや、そうすると、ここ等も様変わりできる」「何で・・」
「牛じゃ、広げるには其処しか無いぞここ等は・・」「なんと・・」
「其処を広げればなんぼでも考えが生まれるがね」「牛の事は判らんし」
「だから二日くらい行け、あんたの目で見てからに為ろうがね・・」
「貴子さん・・」「なんの、来てと言われている、行けば良いだけだぎゃ、
見て梃子に合わないなら其れで良いじゃないかね」「貴子さん・・」
「あいつらは相当悩んで、このままじゃ駄目は理解してる、このままだと谷
を出る」「え・・」「そうなろうが、今迄似たような家を数多く見て来た、
子供の頃からな、嘆き悲しみ果ては此処を出てしまう、総てがそうじゃ無い
けどな、大方そんな事になって出てしまうんだ」そう言われ嘆かれた。
「お母さん、其処ね二年前から雅己から聞いて居る」「だろう・・」
「でも色々と考えてはいるのよ、ブランドが欲しいと・・」
「ブランドですか、何・・」澄人は娘の話を聞き返す。
「此処は飛騨牛でしょう」「あ、そうだ、此処もかね・・」
「周りはそうなる、でも其処には飛騨牛の認められた種が必要・・」
「種・・」「そう男の牛でも飛騨の血が入る事・・」
「なんと、そうかそうだよな、成程、でも種付けできるだろう」
「出来るけど金が・・」「え、あそうか値打ちか普通とどう違う・・」
「聞いた話だけど、二倍値段が違う」「何と幾ら・・」
「五万から六万・・」「え、其れで育てて売るんだろう」
「そうなる二年間・・」「でそこでは幾らくらいするん・・」
「ふつうなら六十万前後、ブランドでよでも良い牛なら八十はする・・」
「馬鹿言え、良い牛なら百万は超える」「ええ・・」
「だからじゃ、種付けで其処から売るまでの値段が決まるって事」
「なんと、じゃその雄の種・・」「そうなるがね」「・・」
考えさせられる、今迄牛など同じだと思っていたが、松坂牛を考えれば
理解出来る,血統なのだ。
「なんと、じゃ飛騨牛でもランクが有るんだ」
「大有りだぎゃ、だから高値でもブランド牛の種・・」
「あはっ、羨ましいが」「え~あんた~・・」そこで親子が大笑いする。
 そんな話をしながら、ワインを飲むが、何か味が変わる、
其処には今の話を聞いた後、色々と在るんだと知らされた。
 翌日、澄人は昼前に車で家を出る、「あら~、見た事ある顔だぎゃね」
「そうありますね、コ-ヒ-」何とあのインタ-傍の喫茶店に来ていた。
「あんた、寝心地良いんかね」「え・・」
「うふっ、だってすっきりした顔つきだぎゃ、何処に泊まっているん・・」
「内緒じゃ・・」「あはっ、そう返すかね」「当てようか・・」
「要らんが、怖いぞ・・」「うふっ、もうここ等じゃ噂じゃがね」
「え、嘘・・」「あんたね、幾ら田舎でも其処は窓位閉めて置かんと・・」
「えっ・・」「矢野貴子、及び佳恵・・」「・・」唖然として顔を見詰める。
コーヒ-を持つ手が震える。
「脅かすのは其処までよ、中村屋は気を付けんさいや・・」「ああ~・・」
「そう、私の本家じゃがね、だから聞いただけ、外には漏れていないよ」
「では口留め料幾ら・・」「笑えるがね、じゃその口に当ててくれるかね」
「当てる・・」「そうやが口を男の物で塞げばいい事・・」
「うひゃ~・・、笑えるが・・」大笑いする。
 「ねね、あんた名古屋からだろう・・」「うん・・」
「じゃ、此処に来たんは何でなんね」「え、其処は・・」
「あのね、私を味方にする方が良いぞ、私は気に為る方に傾くよ」「え・・」
「だから、何で此処に来たかと聞いて居るだがね」
「其処は言えません・・」「そうか、あんたは口が堅そうじゃね」「え・・」
「其れで良いが、良いぞ良い男じゃないか、あんたね、私は、中村沙代里、
三十三才、同級生には、矢野悦子・・」「・・、え、え、えええ~~~~」
「当たりかね、当りの筈じゃが、今朝電話したがね」「ええ、何処に・・」
「名古屋じゃが、悦子別名、真奈美じゃがね、同級生で仲良しじゃ・・」
「ああ、なんと、そうでしたか、驚いたが~」
胸を撫で下ろす姿が良いのか大笑いされる。
 話を聞くと、中村屋は叔母だと知る、其れで聞いてワインと絡み、
名古屋から来た男を合わせ、悦子に電話したと聞かされた。
其れもあの夜の泣き叫びは本当に聞こえたと言われる。
頭を掻きながら狭い田舎だとつくづく思い知らされた。
「良いのよ、こんな田舎は何も起こらないし出来ない、でもあんたはよそ者、
其れで良いじゃないね」「・・」
「ねね、此れからはもう遠慮は無いけいね、佳恵も妹みたいなんよ良い子よ、
でもね、聞いたら腰抜かした、今夜あたり家に向かおうと考えていたんだ」
「えっ・・」「あんたは化物だと、だから此処に向かわせたと悦子が・・」
「・・」「ねね、此れから沙代里を味方にせんだぎゃ、力に為れるぞ」
「・・」未だ驚きから解放されて居ないまま、澄人は相手を見ていた。
 「頼まれてもいる、今後の事もだが・・」「えっ・・」
「聞いた、ええ事したがね、悦子が困って居る事解決してくれたと聞いた」
「・・」そこまで知られていたのだ。
 真、蛇に睨まれている蛙同然の澄人の姿だった。

           つづく・・・・。













望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・13》

 煙草を買うと言って家を出る。
インタ-傍の唯一の信金ATMで五千円札十枚と、
後は一万円札を三度繰り返し出して車に乗り込む。
コンビニは無い、雑貨屋でタバコとお菓子と酒を買うと、店の主が不思議
そうに澄人を見られる。
「何か・・」「え、ああ、済みません、あんた見かけんが・・」
「そうなりますね、お客として訪れているんです」「え、そうか、何処ね」
「ええ・・」「何ね、沢山買ってくれるから、相手は女性じゃね」
「ええ~・・」「だって、あんた酒はワインとビ‐ル、ここ等じゃワイン
なんか買う人は一人だけだぎゃ・・」「・・」
「うふっ、矢張ね、じゃあそこの佳恵かね」「・・」
「良い子だぎゃ、ここ等で燻る子じゃない、勿体無いとみんなが言いよる」
「・・」「そうか、じゃあんた金有るなら、此れ持って行け」「え・・」
手渡さたのは、ロ-ル巻の卵が加わる名前は知らないけど見た事が有る。
「これな、佳恵が大好きなんだぎゃ、此れで落とせや」「ええ~・・」
「安くつくぞ・・」「おばさん・・」
「うふっ、其れとな、母親はワインだけどな、宛は此れに限るぞ・・」
出されたものはチ-ズを包んだ長方形のビスケットだろうか袋を三つ
篭に入れる。
「有難う、他に何か有りますか・・」
「だな、果物はバナナしか買わんが、メロンをいつも見ているが・・」
「其れも買うか・・」「はい・・」
本当に商売上手、苦笑いしながら篭が満載に為る。
「良いぞ、そんでな、あいつは頭が切れるから、娘を何とか外で倒せや」
「ええ~・・」「それは言える、娘は最高な子だぎゃ、ここ等で色んな子
が挑んでいたがのう、皆敵わずに負けたが、アンタ返り討ちにしてみたら」
「負けますよおばさんには・・」大笑いして見送られた。
(何とも言えない、アッケラカントした地域だな・・)
 戻ると、庭で待つ女性・・、「え~仕事は・・」「早く終えたの・・」
何と佳恵さんが待たれていた。
「お母さんは・・」「あら、すれ違いなの・・」「え・・」
「買物に出たがね」「・・」すれ違わないと思うけど行かれたんだと知る。
 「なあに~、何で沢山・・、ええ~嘘でしょう・・」
「あはっ、バレたか・・」「え・・、じゃこれは中村屋かね」
「そうなるな、だって店は其処しか無いぞ・・」
「呆れた、え~メロン・・、もうおばちゃん押付けたな・・」「判るか」
「ここ等は皆見通しが良いからこれだから困るのよ」
そう言われながら苦笑いされる。
 「なあ~、夕方には出掛けるよ」「え・・」「だって蛍・・」
「あ、そうか、じゃ時間を見計らい出掛けようね」「期待しているんだ」
縁側から台所に向かい大きな声で言う。
ここ等は田舎でも家はまばら、其れだから声も出せるし、
夜の行為の中での泣き叫びもそう遠くにまでは届かないと思えた。 
 暫くすると、貴子さんが大笑いして戻られる。
其処から娘を捕まえてお腹を抱えて笑われ、話はあの雑貨屋、家の物は何も
買わずに手ぶらで戻れたと、其処で大笑いが出た。
「澄人さん・・」「お母さん、此れ渡すけ・・」
「え・・、ま~あんた此処はもう良いぞ、他所ならそうして居りんさい、
此処は判るだろうがね」「でもね、此れは僕の決め事、一万五千円が気に
入っているんだ」「阿保じゃが、もうするな」「じゃ泊まれないぞ」
「もう、何でかね、悪戯坊主に見えるけど中身と大違いじゃがね」
「其処が良いな・・」「阿保じゃね・・」会話が楽しい夕暮れ、
そろそろと外を眺めるが、佳恵は未だ台所で居られた。
 落ち着かない澄人、其れを見て親子で笑われる。
「あはっ、こんな男がのう、夜と大違いじゃがね・・」
「ま~夜に限らないけど・・」「あ、そうじゃ言えるわ言える言える・・」
手を叩き大笑いする親子、居間でテレビを見ながら澄人も笑えた。
 「未だか~・・」「ア、そうね後三十分」「え、暗くなるが今は六時半か」
夕食は戻ってからと言われ、縁側で待機する澄人を親子は呆れていた。
 漸くあたりが暗くなり、七時過ぎに澄人と佳恵は澄人の車で出て行く。
聞くと現場は遠くない、前の小さな川を伝い車で走る。
五分も経たないうちに小さな橋を渡れと言われる。
「え、この道は・・」「その現場に通じる、今は誰も居ない盆地かな・・」
「・・」「気を付けてね、道・・」
そう言われる中、薄暗い周りに少し開けた場所に入る。
 「入り口よ、奥に広い盆地、この谷には七軒有ったの・・」
そう説明を聞く、車は早く走れない、道横から生えている雑草が車体を
撫でていた。
「良いわ、此処で、ライトを消してね、周りが見えだすと、少し進んで・・
言われる通り従った。
 「此処で止めて・・」「・・、・・」「見て・・」
「あ、ああ、ああいた居た居たぞ~、なんとええ湧き出ているみたいだが」
「車のライトに怯えているのよ、未だ出るよ」「・・」
本当だった、人が今は住んでいない分、自然と原始に為りつつあると思えた。
豪華絢爛、綺麗、本当に瞬く光が最高、夢の中居るみたいに思える光景、
感動・・、大感激、車の中で佳恵の手を握り、窓から見える素晴らしい景色
に息を呑んだ。
 言葉を失い暫く蛍の群舞を見詰める。
「凄いな、此れ初めて見た・・」「此処は特別かな・・、小川が良いのか、
タニシが少ないから生き延びられるのかな」「・・」「ね、此処、如何・・」
「良いぞ、でも奥はどうなっているん・・」
「このままよ、行き止まり、道はこの谷を開拓された人が作られたの・・」
「どれ位あるん・・」「ええ、考えた事無いけど相当よ」「・・」
今度はクルマを反転し谷を見れるようにしてライトを照らす。
「・・、凄いぞ、なんも無い、雑草と雑木だけか・・」
「だってそうなるがね」「だね、でも虚しいね」「判るけど、此ればかりは
如何し様も無いがね」「だね、でもな」未だ言いたかったが、其処で止める。
「外は駄目か・・」藪蚊が居る」「そうか残念」「今度は虫よけ要るね」
「そうだ、其れが在れば適うな、良いぞそうしよう」「ええ・・」
呆れるが其処は良いと佳恵は思えた。
 「え・・」バタンと椅子が倒れ、そのまま寝姿で居ると、澄人は後ろに
移動し、並ぶ椅子を倒す。
「佳恵来て・・」言われるままに従う姿、既に何が起こるのかは自ずと
知らされている。
「あんた・・」「此処では二人だけだ、最後までしたいが良いか・・」
「最後まで・・」「ああ、佳恵にはそうしたい、出す迄挑むぞ・・」
「ええ、じゃ今までは・・」「出して居ない、駄目か・・」
「馬鹿ね、じゃ今までは相手だけに尽くしていたん・・」
「ううん、最高に感じていたよ」「じゃ出さないの・・」
「あ、我慢できる」「何と考えられないがね、男はそうじゃ無いでしょう」
「うん、出も出来る」「我慢は嫌いよ、出し尽くして、ねあんた~~」
其処を聞いて佳恵は狂う理由が出来た。
其れほど相手を考えてくれているとは知らなかった、恐る恐る抱かれてる
身だが、聞いたら其処の堰が一瞬に消えた。
 自分から直ぐに裸になる、狭い中で動き、其れを見る澄人は大興奮、
なんと佳恵さんが先に動かれて、見ると得も言えない興奮が湧き出た。
自分も慌てて衣服を脱ぐ、二人は微かな三日月の灯りと蛍が灯す明かりの
中で、誰も邪魔されない場所で、しっかりと抱き締められ、
佳恵は涙を落としながらしがみ付いて、入れて暴れてね、
と耳元で囁いてしまう。
 其のゴーサインを聞くと、佳恵の股座に顔を埋め、澄人は佳恵~と叫ぶ。
もう滅茶苦茶に最初から狂う、とんでもないシュチュエ-ションが増幅剤、
計り知れない歓喜を待つ身、佳恵は此処で死んでも良いとさえ決める。
其れがその後の佳恵の変化に為り得ると信じていたのだ。
 車が揺れ動居く中で、汗まみれの獣が挑み挑まれ、
長い時間誰も入れない世界に二人は没頭、セックスの神髄を嫌程浴びる。
佳恵は幾度となく泣き叫んで、澄人の背中に指の爪が減り込んで痙攣三昧、
数知れない程往く我が身、女としての凄味も善がりもこれ以上ないと
信じる、其れほど心と体が蕩けて行く・・。

            つづく・・・・。






















望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・12》

 寝た、寝た、昨夜はとんでもないことが出来た、澄人は大満足でいつの間
にか眠りについていたのだ。
「え・・」朝起こされる、其処には出勤前の最高な女性、佳恵さんが、
なんと健気に湯で使用した棒を、暖かいタオルで拭いてくれている。
その姿を虚ろ下に見える中、棒は急に温かいもので擦られたから勃起、
しかもとんでもない強靭なものに直ぐなった。
「いや~ん・・、駄目仕事が~」と叫び倒された侭キスを受けてしまう。
こうなると昨夜と同じ、短い時間だが、穴に迎い入れてしがみ付いて朝なの
に驚くほど迎い入れた後、失神、今度は澄人が、佳恵のアソコをタオルで
丁寧に拭きあげて、可愛いパンテイをはかせると、佳恵を抱いて庭に出て、
母屋にと入る。
 「・・」何も言わず苦笑いで迎える母の貴子。
「仕事大丈夫かね・・」「行く、もう地獄と極楽を交互に向かわされたわ」
「あはっ、言いようが良いだぎゃ」親子でそんな会話をしよろけながら軽に
乗り込まれ見送る澄人。
「あんた、飯だぎゃ・・」「は~い、顔を洗いますね」
憎たらしい男、だが最高な男、五十を過ぎ会えた男、しかも最高に喜ばせて
くれた男、もう男など関係ない生活を過ごして来た身だが、いざとなれば
出来るもんだと我が身を呆れながら、そんな男と朝飯を食べた。
だぎゃ 「あんた、数日居りんさいや・・」「何か有るん・・」
「つくるわ、ここでな、でも期待するな、相手はどうなることか・・、
そうだ食事後写メ良いか・・」「良いけど・・」「じゃ食事急ごうか・・」
「・・」従う。
 縁側で田園風景を堪能していた。
「あんた、写メ・・」「良いよ、此処でか・・」「中に入って・・」
「・・」従い居間に戻った。
「・・、ええ~|何々何で脱がすん・・」「写メじゃろうが」「ええ・・」
「黙って、立たせる」「あう~・・」何と貴子さんが棒をしゃぶり始める。
その時漸く写メの意味が読めた。
 「貴子さん・・」「まてや、凄い反応じゃね」
「もう寝ていたのに、貴子・・」「嫌だ、その呼び方凄く良いがあんた~」
笑えるほどの仲、見ると転がされスカ-トをめくられると、
貴子は股を広げ澄人の首を抱いて引き寄せた。
そうなると戦い開始、朝から納屋の二階から聞こえて来た娘の泣き叫びは、
熟し過ぎの肉が小躍りしていたのだ。受ける貴子はまた違う味を知らされる。
其れが又良い事尽くめ、身が喜んで震え振動を重ねると、男が喜悦顔で
向かってくれる、忘れていた極意を今思い出すと、反転、澄人を転がし
寝かせ、その体に馬乗り、其処から貴子の独断場、下で最高、凄い~と
喜ぶ男は愛しい澄人、果敢に攻め立てるが、其処も自分から昇りつめて
敢え無く陥落、其の陥落を求めるから一層快楽が増幅し、
貴子のいがり泣きで痙攣を呼んでしまう。
 僅かな時間だが、独りで棒を迎えた肉は汗をにじませ縋り付く男に
キスの嵐、今迄した事も無い事が今出来ているのだ。
其れほど女冥利な事は今迄なかった。
泣きたいほど感謝、だが、其処も直に我に戻り、未だ聳える濡れた棒を
写メがとらえ写す、比較にと貴子の手が棒に添えられ、其処でも写メ,
数枚撮ると、暖かいタオルで拭いてくれ棒を口で舐めて仕上げられた。
 「良いわ、最高、此れ内緒だぞ」「使うんか・・」
「あ、話だけじゃ嘘と思われるが、使いたくないがいざという時じゃね」
「悪いぞ」「はい・・」呆れる澄人にキスをすると、貴子は見繕いをし、
電話をされた。
「そうかね、三十分後なら休憩か、良いわ、其の頃顔を出すけ・・」
電話を切ると、寝転がる澄人の傍に来た。
「今回は如何なる事かは判らんが、相手は仕事を家でする、凄い女じゃ、
今はここ等じゃ誰も頭を挙げられんほどだが、其れがのう、最近悩んで
いるんじゃ」「何か・・」「良いや、其処は後な、今出かける仕度する、
腰があんた惨いぞ、いいや最高、腰砕けとは初めて味おうただぎゃ・・」
大笑いされる。
 夕方ほどでは無いが、前の田んぼから蛙の合唱が聞こえて来る、
其の騒音を子守唄に変えて澄人は転寝・・。
 どれくらい経過したのかさえ判らないほど寝ていた。
「・・、・・」人の気配で起きようとするが、貴子さんだけじゃない声が
聞こえると、又目を瞑り動かなかった。
 「何とじゃこの人がかね・・」「あ、お前んとこの娘如何じゃ、結婚は
出来んが、こいつは強かぞ、子供作れや・・」「ああ、貴ちゃん・・」
「あのな、待っててもコウノトリは来んがね、こいつはそんな美しい鳥
じゃ無いが、大鷲じゃな、とんでもないぞ見たろうが・・」
「え、写メは見させてもろうたが、愛菜は如何かな・・」「何でじゃ・・」
「今敗れた風船」「あはっ、じゃ益々良いじゃないか、やけくそで応じる
かも・・」「ええ、貴ちゃん・・」そんな会話を聞いてしまう。
 「なな、ここ等は何も無いが、お前の家の牛位だが、其れも僅かな頭数
じゃろう、こんな田舎で何かするとなると、大変だ、だがな、ここ等で何
とかせんと廃れるのが目に見えて来たが・・」
「そうね、其処よね、でも人手も金も・・」「有れば何とかするか・・」
「そりゃしたいけど無理、夢は既に無いけいね」
「雅や、此れからが大事じゃ、こんなわしでも今は夢が芽生えて来た、
娘の事が気懸りじゃが、今はここ等を何とかせんとな、其れが先と判った」
「貴ちゃん、相変わらず凄いだぎゃ・・」
「ううん、この人が此処に来てもらうにはそんな先が見える程に作らんと」
「あらら・・」「だがわしらじゃ何とも出来んが、この際娘らにと思うて」
「成程ね、聞いたら豪傑ね」「うふっ、大将軍じゃろうが、どんな馬でも
乗り熟せる器量と実力・・」「あらま~・・」大笑いされた。
「聞いたけど、何でこの方と繋がりが有るの・・」「其処は内緒だぞ・・」
「うん・・」そこから大きな声の内緒が始まる。
 「ええ~では名古屋の・・、なんと逃げたんかね」
「あ、其れで娘と義理の孫がこの人とでおうてな、孫の大学時代の知合い」
「そう、大変だったね、でも悦子ちゃんは豪儀な女性よ。此処にトラクタ-
が欲しいと皆が思う時、其の大金を身で出させ、其れで自分はその家に
入り込んで、今でも凄いと皆が、御陰でここ等はそのトラクタ-一台で潤う
て来た、今は二代目だけどね、内が一番使わせて頂いているが・・」
「でもそんな小さな事じゃ先が見えんが、今回は互いに考えて進もう・・」
「貴ちゃん・・」「進めるかね」「付いて行きたい・・」
「じゃ戻って計画を練り、娘を入れて愛菜に指導権渡せ、良いな夢を語れ、
牛を沢山集めて、それを育てて売るんだ、今は数頭じゃろう・・」
「でも空き地が無いけ、其れに飼料や・・」
「だからじゃ、其処はゆうな、数を多くするとどうなるのかと聞いて見ろ、
愛菜は考えが有ろうが、其れを叶えようと雅が考えれば良い事じゃ、
子供に夢をはぐくませるんだが、自分の子供のように育てさせろ、
金は後じゃ、何とか考える」「貴ちゃん・・」「如何、娘嵌めろ」
「うん、なんとかするけど、大丈夫・・」
「あはっ、夢は夢じゃろうが、壊れるのが常だ、壊れなければ成功じゃ、
詰めて考えるな、此処でするかの事が肝心、出来るかは後じゃ・・」
「呆れた・・」そんな会話をていた澄人、考えさせられた。
 その後、その人は帰られるが、澄人は起きるタイミングを外す。
仕方が無いので寝た振りは暫く続けようと決めた。

           つづく・・・・。





















望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・11》

 強烈な刺激でか、お母さんは足を投げ出され、目は白黒、おまけに豪快な
肉体は裸のまま、少し脚が開いているから股の付根が見えている。
 (・・、うん、あ、そうか、長い間手入を忘れて居られるのか・・)
見えている股の付け根は自然の侭、本当に恥毛が生い茂っていた。
(ああ~、拙いぞ・・)そこで三年前に起きた事を思い浮かべる、
会社の慰安会で北陸の芦原温泉に行った時、会社の古株の女性、通称お局様
が酩酊され、部屋に運んだは良いが、手を離してはくれなかった。
会社のえらいさんだから一人部屋、其れを良い事に澄人を部屋に容れて離さ
ない、其れが進むと、澄人も酒に酔っているから間違いは起きて当然、
だがその結果が無残、でかい物を迎えられた上司は舞い上がられ、
途轍もない呻声と共に歓喜の渦に邁進され続け、なんと一時間頑張られた、
とんでもない代物を見つけ、其れを肉に迎い容れられた。
 だが、其れが災難、考えられないほどの真っ赤な血がベットのソファ~に
後を残す、澄人も慌てた、何で血がと生理かと考えたが、
当の本人は驚かれて気を失うほどだった。
 気が戻ると、自分の股座をまさぐられ、あんたがでかいからかね・・、
暢気な人、そう言われ又自分の股座を覗かれる。
「ええ~・・、嫌だ~・・」その声に連れられ上司の股座を見て仕舞う。
「これ見て傷・・、一か所じゃない・・」「・・」
見せられると確かに膣中はそうでも無いが表は無残、真っ赤な血が湧き
出ている。
「此れ・・」「ああ、なんと私の毛が刃物よ、見て花弁が数か所切れてる。
此れって手入して居なかったからだわ、あんたがでかいから窮屈、
それであそこに出入りされると周りの毛が物と一諸に出入りするのよ、
だって大物初めてだし、私その周りの毛は手入したくないの・・」
とんでもない事になっていた。
 何とか応急手当てをしてその場は済ませる。
御陰で会社に勤める間、十日に一度ご指名、そんな関係を暫くしたが、
なんとそのお局様が、後妻を求めていた知り合いの男性と婚約されたのだ。
其れで良い機会と澄人はその会社を辞めてしまう。
 今其れが突然脳裏を走る、又ここでも災難が起こるやもと危惧しながら
居ると、お母さんは気が戻られたのかすり寄られる。
「お母さん、アソコそれじゃ拙いですよ」「え、駄目だぎゃ・・」
「そうじゃ無くて、明日は使えなくなりますよ」
「え、何で、元気だから大丈夫だぎゃ、今更駄目なら酷じゃろうがね、
私も女の端くれなんだがね」
「ううん、そうじゃ無くて、僕のはでかいだろう、其れが穴に出入りする
んだ、考えて見て、傍の毛を諸共も引き連れて暴れるから、傷が出来る、
素晴らしい花弁が傷で血が出るよ」「え~嘘じゃろう、有り得んがね」
「じゃ、見て・・」澄人は濡れて光る侭の棒を貴子さんの股座に向かわせ、
穴の入り口に嵌める。
「ああ~ん・・」「お母さん、此れがね、周りの恥毛を引き入れて行く、
気が高ぶるとそんな事忘れて動くから、必ず血だらけになる」
「え、じゃ・・」「そう、周りの花弁が血だらけ、切り傷が多く出来る」
「嫌だ、じゃ出来んのかね」「ううん、手入し様か」「如何する・・」
「タバコで毛の先端を焼こうか・・」「ええ、何で・・」
「短く出来るし、たばこで焼けば先端が丸くなる、多少連れて穴に入っても
其処は、毛が短いし傷が出来ない・・」
「あんた、御免、使って無いから忘れていたがね」
「でしょう、快楽は望めます、僕も抱きたい・・」「あんた・・」
「じゃ焼こうね、待って・・」
バックからタバコを取り出して火を点け、数度吸う。
「良い、お母さん立ってて、少し熱いかも火傷はしないから、僕がするね」
「嫌だ、あんた・・」「したくないんですか・・」
「ええ、其処かね、見たがもう狂うくらい感じていたんだ、あんた・・」
「じゃ立って・・」「・・」応じられる。
 だが、その会話を聞いて居た佳恵は仰天、自分は多少手入しているから、
傷は無いと思いつつ自分の股座を覗いてしまう。
「大丈夫、怪我は無いですよ、手入されているし、最高でした、でもこれで
終わりじゃないからね、お母さんのアソコ整理してから暴れます」「・・」
睨まれるが、驚いた顔はまだ残され、序に新聞紙を床に敷いてと頼む。
「良いです、じゃお母さん股開いてね、そう我慢して下さいよ」「・・」
何ともおかしな事に為ってしまう。
 澄人がタバコの火で貴子さんの恥毛を焼き始めると、ジリジジリリッと
音を立てて焼かれて行く、時々タバコを吸い火を強くし、何度も繰り返し、
たばこは付け根まで使った、毛が焼ける匂いが充満、窓から出るが、
部屋は既に臭くなっている。
その仕草を横で見詰める娘の佳恵、其れを見て母の貴子は苦笑いする。
 五分後、時々熱いと叫ばれるが何とか整理できた。
「ま~、なんとうふっ、恥ずかしいけど良い記念じゃがね、あんた素敵よ」
「お母さん、此れで暴れても大丈夫ですよ、さ片付けて二回戦開始・・」
その掛け声に親子は笑われる。
 思わぬ事で一時休止、其れが又始まるとなるが、既に気後れが有る、
熱も冷めたと思える程、そんな気が失せていた。
「いやだ~、もう娘の泣き叫び見ていたときは興奮していたのに・・」
「じゃ、僕が愛撫しましょう・・」「ええ、あんた・・」
有無言わさず母を倒し、未だ毛が焼けた後の匂いがする股座に顔を埋めた。
 直ぐに貴子もその気にさせられ、最高に上り詰めると、とんでもない
低い声で唸り始める。
そうして卑猥な音ともに貴子の甲高い叫び声は益々酷くなる。
其れほど感じてくれている証拠、澄人は奮闘し、遂に二度口で昇天を
させてしまう、凄い体が痙攣で床を叩く、どしんバタンドンドンと鳴る中
で貴子は未曽有の体験をしたのだった。
 「良いでしょう、じゃ見ててね、お母さん抱くよ」「・・、えはい」
先ほど何とか元に戻れたが、母の思いもしない叫び声につられ、
既にアソコが偉い事に為って来た。
極上を知っているアソコは、又すると聞いてから待機万全、
佳恵は母の泣き叫びを聞く羽目に為る。
おぞましい雌の雄叫びは同性なら理解できる、先ほど佳恵も其処の舞台に
立たされているからなおさら、声でどれ位か判断で来た。
五分、十分、十五分、二十、二十五・・、凄い持続時間、
互いに狂喜千番、とんでもなく舞上がり戻れないまま痙攣をする貴子、
求める素晴らしい意欲、向かう澄人も脱帽、だが所詮でかい元気な物を
迎えた事が無い貴子、三十分手前で完全に落ちてしまう。
床に夥しい小水が流れて地図を描いていた。
 「え~・・」佳恵に向かう澄人を見て仰け反る佳恵、だが其れも束間、
飛び込んで迎えると、今度は佳恵はベットに向かわさせられ、バックで
ベットを抱える形にさせられる。
其れは既に後ろからと知る位置、股を広げ歯を食いしばりながら耐える、
其処はとんでもない速さで喜悦の迎えが来る、佳恵は何度も其の迎えを
拒むが所詮其処は足掻いても駄目、連れて舞い上がる気は抑えることが
出来ていない、此処でも簡単に十分も持たずに昇天、痙攣を引き連れて
凄い肉体は無残、震えながらベットにしがみ付いて居る身はずるずると
床に潰れて落ちる。
 まだ床で余韻を楽しむ母に澄人は挑んだ、呆れ顔で迎える貴子、
この男は鬼かと思うほど強靭、あれほど母娘を抱いた後でもまだ元気、
信じられんと思いつつ来てくれる愛おしい男、貴子はまたまたあの誰もが
出せない特有の雄叫びを自分から出して往った。
未曽有の体験を狂喜の肉と共に貴子は澄人に身を任せ、歓喜の嵐に舞上がる
我が身・・、狂うほど最高な時間と苦痛を味わってしまう。
 もう無いだろうと安堵して肉の嬉しさを噛み締める佳恵、
又も其処に襲う澄人、呆れる程強い男、今度も佳恵は最高な形の体を惜しげ
もなく与え、見返りの喜びを満喫できる時間を得ることが出来だす。
 親子は既に三度入れ替わり突き上げられた、善がる我が身をコントロ-ル
出来ずに彷徨い、戻ると母の泣き叫ぶ声、終わると佳恵に考えられない男、
其れが澄人だった。
 夜中、十二時を過ぎている、「あんた、動けないがね、喉が・・」
「私も行きたいけど駄目・・」「良いですよ、冷蔵庫ですね」
「そう、序に冷蔵庫に、宛が有るから皿毎お願いね」「はいはい・・」
「はいは一度じゃこいつ・・」母が大笑いする。
 「お前・・」「凄いなんてものじゃ無い、私の身がこんなに喜ぶなんて
信じられんがね」「うふっツ、こんな年寄りの肉に来てくれたがね」
「ううん、あの人お母さんを抱いている時の顔素敵だった」
「お前もそうじゃ、あの人は最高に楽しまさせてくれる」
「お母さん、反対よ私らでなんとか其処を・・」
「今は無理じゃ、どれだけか確かめようと迎えたが、真反対じゃった、
考える所かもう大変、何度も往かされるから息がね・・」
「そうなの、凄かった・・」「嫌かね」「ええ、お母さん意地悪ね」
そんな親子の会話の中で、澄人がビ‐ルと餌を抱えて二階に戻る。

              つづく・・・・。

















望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・10》

 姉が敷いてくれたレ-ルを走るだけ、今回は総て言われるままに進もう
と考えていた。
其れほどあの姉の肉体は、澄人を蘇らせてくれた、凄まじい肉体、
歓喜に彷徨うままに抱き続けた事は未だ余韻を連れて残っている。
「佳恵さん・・」「・・」無言、「こっちに来て・・」「・・」
無言で間を置いて動かれた。
 寄り添い、動悸が激しい中、佳恵は唯々縋りつき、される儘に、
そうして何度も驚く肉の動きは鮮明に判る、其処は姉とは真反対の動き、
いいや従う姿、其れはもどかしいけど最高、姉の肉弾攻撃も凄いけど、
こうしてしなやかに添われる姿は奥ゆかしさと戸惑い、そしてまだ本当の味
を知らないのか、そんな思いが湧いて来る相手、だが悲しいかな澄人自身も
女性経験は多くは無い、だからあの姉とのまぐわいは目から鱗が剥がされ
た時かも、そんな事を考えながら、此れから如何料理を仕上げるか最高は
素肌の感触は姉と同じ、いいや使い馴れていない体は弾ける強さが有る。
いずれも澄人には感激する事ばかり、既に相手も縋付いて、浴衣ははだけ
腰回りに集まり、卑猥な姿にさせられていた。
「佳恵さん・・」「・・」返事は戻らないが縋り付く力を籠められ応じる。
澄人は次第にこれじゃ拙いと思い、少しいじめを加えようかと考えた。
其れは、なんか姉とは違う接し方がしたいし、其れで妹は変われるかと
賭けに出ようとする。
「・・、ア、ああ~う~ん・・」何と澄人はいきなり佳恵の手を引いて、
諸に澄人の股座に誘う、今の甘えた驚きの悲鳴、其処で総てを知らされる
佳恵、其処までは何時もの通りの動きで接していた事になる。
「佳恵~・・」呼び捨てにされ吠えられると、もう其処から思いが点火、
直ぐに股座に顔を向かわせると・・、「あああ~~」澄人が仰け反った。
其処は快感ではなく痛いから叫んでしまう。
ぎこちない口の動きもそうだが、歯が~噛み砕く様に動くから溜まった
もんじゃ無かった。
「待って、痛い・・」「え・・、・・」「御免、痛かったけど、快感だ・・」
「え、痛いの・・、した事ないし、なんか本かなんかで読んだ事有るけど、
如何すれば良いの・・」「良いよ、其のままで・・」「でも怪我する・・」
「アソコ見たいか・・」「・・、恥ずかしい・・」
「其処をしゃぶったんだぞ」「・・」「いいから見ろ・・」「・・、・・」
とんでもない光景、しげしげと見続けると、佳恵の体が震えて来た。
「貴方、如何したら喜んでくれるの・・」「え、其処は良い最初だからね」
「でもお姉ちゃんとは比べても負ける、でも勝ちたい・・」
「其処も今は良いけ、なな、最高に気を体に込めてくれないかね・・」
「如何するん・・」「いいか、愛撫されると全身で其処に集中してて・・」
「集中ね・・」「そう、感じるんだ、自分からそう進めるんだ・・」
「良いわ、してみたい・・」「これ、待ちんさいや・・」
「ああ、お母さん・・」「お母さんじゃ無いがね、情けない、お前二人の男
とどんなセックスしていたんだ」「ええ、何で今此処でゆうん・・」
「じれったいからじゃがね、階段で覗いていたら落ちそうになった、あんた
凄いぞアソコ・・」「お母さん・・」「貴子じゃろうが・・」
「ああ、貴子さん、娘さん怒らないで下さいさい、知らないんだ、僕も人に
言えた場合じゃない、あまり関係が少ないから、何でもお姉さんと抱合った
のが凄過ぎて・・」「そうか、じゃ娘に教えるが良いか・・」
「え、お母さん・・」「な、こいつを仕立ててくれんかね」「お母さん・・」
「なな、こいつは男運が悪すぎた、相手の男に聞いた事が有る刺激が無いと」
「ええ、有り過ぎですけど・・」
「其処じゃあいつは全く自分本位でな夜這いした時叩き出されたんだ」
「ええ・・」「そんな自分勝手で飛び乗る男、そんで何も知らん身体と同じ
じゃろう、此処で教えたいが良いかのう」「え、ではお願い出来ます・・」
「佳恵・・」「お母さん・・」「まええけ、あんた悪いね」
「良いですけど、お母さんも裸になって下さいよ」「え、そうなるのか・・」
「はい、実演でしょう、入れますよ」「ええ、あんた、年じゃぞ」
「幾つです、五十過ぎでしょうが、脱いで裸魅せて下さい」
「あんた言ううね、良いわ佳恵構わんか・・」「お母さん・・」
「佳恵さん任せよう、まだ時間は有る、ねね、僕も親子での事は経験が無い、
してみたい・・」「澄人さんが望むなら良いわ、習うし頑張る」
「良いぞ、最高になろうね、お母さんお願いします・・」
何ととんでもない展開に為りそう、割り込まれた母も母だ、逃げ出さない娘、
しかも習いたいと言われる。
 この田舎で早くから夫を病で無くされた女性、其れから二人の子を育て
て来られている身、半端な根性では出来得ない事、しかも決断も何もかも
凄く早いし、澄人が持ち得ない部分。
「・・、・・」唖然騒然、目の前で見事に裸に為られる動きに感歎、
しかもなんと勇ましい姿、尻が出張、腿は太く張っている。
それでもって豊かな乳房は多少垂れてはいるが、充分見ごたえがある肉体、
一番は、おぞましい程股座の恥毛が濛々と生い茂り、いかにも田舎の豪傑、
其処が最高に澄人は感激する。
 「え・、ア、おう~貴子さんひえ~~~」
直ぐにダイブされ、澄人の股座に顔を埋めると、舌がちょろちょろと動捲り、
玉袋を方張り舐められる。
其れもやわな舐め方じゃ無い、強烈に、そうして優しく、男を欲情の舞台に
と上がらせて行く、其れが溜まらないテンポで進められる。
手で娘を来いと招入れ、澄人を腹ばいにすると膝を立てさせ其処に娘を滑り
込ませると,「吸うんだ、良いか歯を使うな、歯には唇を覆い扱くんだぞ、
総て液は飲むんだ、とことん吸い上げて頑張れ、良いな後ろを母が責める、
行くぞ・・」そう叫ばれると親子は果敢に攻撃開始、負けじと頑張る娘は
健気、其処が一層澄人を違う世界にと導いて行く。
「あ、ああああううううが~おお・おかアさんおかあ・あ・あさ~~ん、
嫌あ~だソコソコが良いが良いよ凄いい、あ、お母さん凄い~が~~」
「阿呆、お母さんと呼ぶな・・」
「駄目、呼びたいんだ今はそう呼びたいが、お母さんん・・」
「阿保じゃ、そうなれば娘と二人で快楽の世界に連れてってくれんかね」
「良いです、願っていた、往きましょう、え、佳恵~其処が良いぞ上手い
上手いが~~が~~、其処を押してつつけ~・・」
亀頭の裏側を齧られていた。
 最高、此れだけ興奮した事は無い、本当に母親は豪快、尻穴は既に舌が
訪問してくねくねと暴れる。
反対に棒が寝て迎える娘の柔らかい唇、動き吸い上げ舐められ続ける。
何も澄人は攻撃して居なかった、其れ処の騒ぎじゃない、気が浮いて中で
彷徨う中、最高な心地で親子の愛撫をまともに受けて行く。
 生涯願っても無い出来事と思うから、最高の連続は果てしなく彷徨う
澄人を舞い上がらせて、二十分攻撃され続ける。
「良いぞ、選手交代じゃ、佳恵覚悟して、お母さん、娘を其処で見てて」
「・・」二人は口周りを光らせて頷かれる。
「行く・・」言い放つと、なんと直ぐに娘を抱き抱え部屋の毛紅体を預け
ると、股を開かせ澄人が少し腰を下ろすとなんと愛撫なしで直撃開始、
迎える佳恵は目を白黒、とんでもない衝撃をまともに奥深くに迎えると、
「う・う・うっ・げええええ~~~~」
電光が体内をい走り抜けると同時に頭を仰け反りその後声も出せない、
棒が奥底まで到達したのだ、有り得ないほどの圧迫感は未曽有の世界に
一気に佳恵は駆け上がらされた。
 そうなるともう其処から澄人の世界、佳恵を壁から離、足を腰にを巻く
と部屋の中をドンドスンドンドンと跳ねるように歩き始める。
 何ときついお仕置きか受ける佳恵は溜ったもんじゃない、感極まる歓喜
の泣叫びが半端じゃ無い、声は窓から外に飛出て向かいの山裾に当たると
木霊で戻される、其れを追いかけるようにまた歓喜の泣き叫び、又も木霊、
繰り返す中で悲鳴が掠れて・・、
「ああああ、ヘん・・あんた~いくいくいくううううう・・・・・あんた
可笑しいが・・、あんた嫌や往くが往くってあんた~嫌だ嘘嘘やあんた~
またまたきたまただうう・・・・イグウウ~~~うわああああ~~」
何とも派手、とんでもない泣き叫びは周りを圧巻、
其れほど始めて泣き叫んでいる佳恵、感極まり痙攣を引き連れて首が
澄人の肩にコトンと落ちた。
 早いが最初だ、澄人は佳恵をベットに落とすと、キスをする、
だが未だ相手は違う世界から戻されてはいない、
そうしてへたり込む母を振り向いて見た。

                つづく・・・・。












そこ其処が置かあさ~ん・・」名前を呼ばずにお母さんと連呼する。







望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・9》

 母屋から離れた風呂に一人で入り、少々疲れた体を癒す。
風呂から出ると、居間で貴子さんが待たれて居て、澄人はジャ-ジ姿に
変えて座る。
「なんと広い屋敷ですよね、ここ等はそんな家ばかりでしょうか・・」
「え・・」言われて貴子が苦笑いする。
「あのな農家はこれくらいは普通じゃ、此処は蔵が無いが、明日にでも散歩
すれば真っ白い白壁建物が見えるだぎゃ」
「え、でも母屋でしょう此処、隣に有るのは・・」
「納屋じゃがね、昔は其処に牛が入っていたよ、そうじゃね昭和の半ば過ぎ
までは何処の家も牛が田畑を耕す動力だった」「え意味が、何で牛が・・」
そこから色々と話を聞くが、なんとそんな事は全て初めて聞く話、農耕馬は
聞いた事が有るが、牛が其れをするとはと驚きのまま、この家の母親の昔話
を興味が在るから聞いて居た。
 話が弾む、ワインがもう二瓶目に入り、いつの間にか娘が風呂から出て、
貴子さんの話を澄人と共に聞かれている。
驚く澄人が良いのか笑い顔で聞かれていた。
 「じゃ、なんですか、牛は何で今居ないんです」
「其処は既に最初は小さな耕運機が入り始め出す。其れが暫く続いて来たが、
今じゃそんなこまいもんは無くなった取って代わったのがトラクタ-じゃ、
其処に移るに色々訳が有って、高価なんじゃ、内も欲しいからお父ちゃんが
生きて居る頃手を出した、しかもその金は娘が背おうてな・・」
・・」「え、娘さんが背おうって・・」「その代金を作ってくれた」
「ああ、では、聞いた話では何かの為名古屋に来たと・・」
「そうだぎゃ金の為じゃが、有難かった、其れから仕事が偉い楽になって、
他所の田もするから小銭は入るしな、娘の御陰だ」
 又も其処から話を聞いた。
人出が少なくなる、都会より重労働だと若いもんを逃がすまいと、各家では
金を叩いた、借金でそんな機械を購入し始めたと聞かされる。
若者は其れでも都会を目指して出て行く、有れよあれれと思う間に、
今が有る其れが事実じゃと嘆くように言われた。
「でも何とか暮らせるんでしょう・・」
「あはっ、其処か、無理な話じゃがね、考えてみるだぎゃ、米なんぞ幾らに
も為らん、大掛かりなら多少は残ろうが、こまい細々と耕す土地だがね、
高が知れている、農機具の支払いすれば残らん、其れだから若者は逃出す」
「なんと・・、では生活は・・」
「あはっ、其処か、年寄りを体たらくにする産物が有った」
「産物、ですか・・」「そうだぎゃね、其れは年金じゃ、国が全国総ての
年寄りに年齢を決めて毎月金が来る、しかも当初は差別が有ってな、積立て
年金など農家じゃ誰も払いきれん、そんでな国は五年分を支払えば、満額
出ると、其れで皆が農協で金を借りて払った、其れが昭和の半ば頃かな、
疑いつつも金は納めたが、其れが今こんな田舎を駄目にする根源じゃ・・」
「なんと、其の年金が仇でしょうか・・」
「いんや、そうは言っても毎月六万少しの金は有難い、年寄りにとっては
助かる金だぎゃ・・」「・・」
「澄人さん、田舎も考えると暢気でしょう、其れが年金生活、孫が里に
来ると、其処はその金が目当てだと皆が笑だがねうんだぎゃ」「え、じゃ」
「今じゃ有難いお金に為りつつあるわ」
「そうなんですか、知らないから、そうかじゃ生活は何とか出来るんだ」
「だから、子供は遠慮なく親を置いて出て行く、災いでも有るが生きるに
大事な年金、私も後十年少し待てばそうなるよ」そう言われて笑われる。
 「では今は苦しいのですか・・」
「そうなる、仕方が無いだぎゃ年ははよう来てくれん、皆平等に積重ねる
だけだろう」「言える、そうかなんと聞かんと見えん話を聞いて感激です」
「え、あんた・・」「だって田舎を全然理解していなかった、テレビで
見るくらいしか、其れが今回旅に出て、知る事に為りそうです」
「そうかね良い事じゃ、田舎も住めば満更捨てたもんじゃ無い、携帯も、
スマホもテレビも有るが・・」大笑いされる。
 「今日は色々参考になる話が聞けた、其れと蛍、綺麗だったな・・」
「もう遅いから飛んでいないだろう・・」
「澄人さん、蛍の群游見れる場所が有るよ」「え、本当、群游とは・・」
「舞い踊る姿・・」「なんと沢山ですか・・」
「悲しいけどね、谷に人が居なくなった場所がある、其処に向かえば最高に
綺麗な光景が見れる」「凄い、じゃ明日行きたい案内してくれます・・」
「・・」「そうか、アソコなら良いぞ」
「では此処を出て行かれたんですね・・」
「そう、昭和の半ばにはこぞって都会に向いて人がのう・・」
又あの暗い姿に逆戻り、仕舞ったと澄人は思った。
 気持ちとワインの味は比例する、今口に含んだワインは苦かった。
 「そろそろ寝ましょうか・・」「え、僕は良いけど、そうか貴子さん」
「阿保抜かせ、年寄り扱いかね・・」「え、違います」「お母さん・・」
「うふっ、楽しいけ遣れんだぎゃ・・」笑われた。
 「行きましょうか・・」「え・・」「私の前はお姉ちゃんが使っていた」
「家の奥ですか・・」「ううん、納屋の二階が子供の部屋に為っていたの」
「え・・」「そうじゃ、牛がいなくなるとな、二階を改造して住まわせて
いたんだ」「なんと、では母屋は・・」
「私だけ、時々寝てくれるが、最近は一人ボッチじゃがね」
そう言われる中、娘さんに従い母屋を出た。
 母屋を出ると横に納屋と言う建物が有る、一階は農機具や藁が積まれて
いるのが見える、満月の夜、二階に上がる階段を澄人は従い上がる。
 「ええ~・・、なんと綺麗に出来ているが・・」
「姉の趣味よ、嫌いじゃない・・」「良いわ、そうか姉妹で部屋を」
「座って、ビ‐ルなら有るけど・・」「頂きます、窓開けて良い・・」
「網戸は開けないでね、蚊が来る」「はい・・」
 涼しい風が舞い込んで来る、其処にビ‐ルが来て澄人は飲み始めるが、
なんと外は青白い景色、月の灯りがそうさせていた。
「良いな、落ち着く・・」「・・」
笑いながら佳恵は絨毯が敷かれている部屋でビ‐ルを飲まれる。
「あのう、お姉さんから何か言われましたか・・」
「其処ね、もう強引なんだか呆れた」「・・」
「佳恵、最高な男を送り込む、逃がさないで、姉妹で縋り付いて離さない
でよ、逃がすと絶縁する、だって・・」「うひゃ~言われましたね」
「ええ、何でそうも言うのと聞いた・・」「なんと返りました・・」
「抱かれた後判ると・・」「ええ・・」
「でしょう妹にそんな大事な人を送込んでからに、佳恵は何も知らない、
困る・・」「・・」「でも聞いたら感謝だけ、本当に有難う御座います」
「え、其処は別」「別とは為らない、姉が恩が在る、其処だけは間違える
なと、澄人さんは導いてくれる、後は私があんたの分大事にすると・・」
「・・」「それで、三度も電話してきて縋り付いてて甘えるだけで良い、
あんたは値打ちが有るから相手は解るからねと、もう幼稚園児じゃ無いと
思った」「・・」「でもね、其れほどの男を此処に来させてくれた、姉の
気持ちが嬉しくて・・」「・・」
感激し聞いて居る澄人、益々喉が渇きゴクンゴクンとビ‐ルを流し込むだけ。
 「佳恵さん・・」「・・」俯かれて返事は戻らない。見ると浴衣が似合う、
本当に似合っていた。
 「佳恵さん・・」「・・、なんです」「綺麗・・」「嫌恥ずかしい」
「綺麗です・・」「嫌です・・」「良いや綺麗・・」
「田舎者なの言わないで・・」「綺麗・・」「意地悪ね・・」
「それ以上の言葉を知らない、だから最高に綺麗・・」
「貴方・・、卑怯・・」「え・・、何で・・」
「攻撃される身になって、如何返事すれば良いの・・」「うん、綺麗・・」
「貴方~・・」浴衣の裾から素晴らしい脚が見れた、
其れが二人きりの部屋で最初に感動した部分だった。

                つづく・・・・。

























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・8》

 縁側で爽やかな風が程度良く吹き抜ける中、母親と話が続いている。
「考えるに、娘は偉い良い事を経験した、其れも総てあんたの御陰だがね」
「「それ違うと思うけど、其れに応じて頂いた真奈美さんが素敵だから」
「じゃ、聞くが何でアソコの娘を抱いて居ないんだ・・」
「事情が有ります、その方は友の元カノでして・・」
「未だ付き合って居るとは聞かんが、良い子だぞ」
「ええ、知っていますけど・・」「じゃなんでだが、聞かせてくれんかね、
今後の為に」「え・・」「実はのう、娘もそうだが、ここ等じゃ其処が良
いと言う男が居ないんじゃが、其れで済めば良いが、人には言えんが満足
していない女が居るんだ」「・・」
「そいつらは、このままこんな谷で死ぬかと思うと、切ないがね」
「人生其々ですよ」「そうだがな、如何考えても其処を知らずに上に昇る
と考えれば如何・・」「ええ・・」
「実はな、そんな話をしていた事が有る、婦人会の寄合いでのう、そん時
そんな話が出た酒が言わせたか知らんが、不満たらたらじゃっただぎゃ」
「・・」「それで、内はどれ位、内はこん位、小さいや普通や話が弾んだ、
結果皆が口をそろえる事は持続じゃ、ここ等じゃ五分が山だとさ聞いたか」
「え、ハイ・・」「だからじゃ、それ以上まで登れるなら頂上は如何か、
景色は如何なのかと煩いがや、其れでな私が言った、定めじゃ、ここ等で
そんな理想の持続やでかい代物を持つ男が居ないだけだろう、諦めろとな」
「・・」「それでも、未だ話を辞めない連中がいたんだ、そいつらは夫を
強くしたいと寄合いで事も有ろうか、指で大きさや持続をどう伸ばすこと
が出来るとかな、笑えるけど其れほど味わいが薄いと嘆き、浮気も良いか
と大笑いする。でも捌け口に為ろうがね、都会とは違い、出会いなぞ無い、
何処を見ても歩いても知合いだらけ、そんな集落じゃ地獄で潜んで生きる
みたいだとさ・・」「・・」
「考えさせられたが、でもな其れでも生きて行かないと為らん、やがて
其処の部分も諦めと年を重ねると消えて行くだが、そう思いつつも無念
じゃね、此処で亡くなる事を諦めと定めに覆いかぶせ生きているよ」
 「話は変わりますけど、泊めて頂くに多少の金をと思い此れ渡します。
少ないけど受け取って・・」「駄目駄目、要らんが、何でそんな金・・」
「実は聞いて頂けますか・・」「何・・」
そこから経緯を話し始める。
 「ええ、なんとのう、其処かあんた考えたね、そうか少ないか多いか
の境目が一万五千円かね、ここ等じゃ高い、一万円が相場かなでも泊まる
酔狂な御仁は居ないけどね」笑われる。
『じゃ何か、食事は粗末でも構わないか・・』
「え、如何にでもと思えます、肝心は金を渡す事、そう言われました」
「言われた・・のかね」「横浜に住まれる方から指南を受けたんです」
「なんと、そうか、じゃ其処は既に証明されているんかね・・」
「豪傑が居るとお聞きした、その方はわずかな金で日本を廻ったと・・」
「あはっ、半分嘘でも凄いね、高々そんな金で・・」
「いいえ、其れは鼻薬、先は成り行きで話し合いでと聞いて居ます」
「其れなら理解出来るが、良いわソコ、金でとは最初から言えんがね、
良いぞ其れは良いがあんた、此れからそうしてみるだが・・」
「そう考えているんです」「く~、マン旅かね、こいつ・・」
縁側で腹を抱えて大笑いされる。
「娘もやがて戻る、楽しくなりそうじゃがね、あんたよう来てくれた」
肩を叩かれ台所に向かわれる。
 日が落ちて来る、山裾から幕が上がる様に次第に暗く為り出し、
其の幕が山の上を目指して駆け上がる、本当に言葉に尽くせぬ、
春爛漫の舞台は暗幕に覆われ出した。
まだほの赤い色が山頂を覆い里も色変わりしていくらか赤く見えた。
 そんな景色に見惚れていると、庭に軽が滑り込んで来た。
澄人は見逃さない、この家の娘、妖魔の妹が仕事から帰ってこられた。
「あら、今晩は、やっぱり来てくれたんね」「え・・」
「お姉ちゃんがもう煩くてな、何度も仕事場でスマホが鳴るから・・」
そう言われて家に上がられた。
 「・・、・・」唖然として話の中身は頭に入らない、其れほど予想して
いた以上、あの妖魔の妹は正しく妖艶な女性、飛びつきたくなるほど総て
が適うような気がする、意味不明だがそう言うしか言い方を知らない澄人、
脚から頭まで理想タイプ、其れで胸は張出し、腰は細目、顔もこじんまり
として、其は母親と妖魔似だった。
「お母さん、用意してたん・・」「あ、なんもないだがでも旅館じゃない
だぎゃ・・」「そう思って、仕事場で拵えて来たが・・」
「おう~助かるぞ、流石じゃね、じゃこれどうする・・」
「其処は夜なべでも食べられるし、明日でも良いじゃないね」
「だな、流石じゃ、そうしよう」
 そんな会話を漏れ聞くが、、仲が良さそうに思える。
(く~、なんじゃ在の姿凄いぞ、嘘だろう、こんな場所に生きているのか、
凄い凄過ぎるが・・)何度も頷きながら澄人は手に力が入りまくる。
 夕食は最高に美味しい、聞くと娘は郡上八幡で学食の会社に勤務、
栄養士で免許を持っていると聞かされた。
上手い筈だ、感激しながら母とワインを酌交わし、話が弾んで行った。
外は既に蛙の大合唱、向かいの山裾には脈の様に消えたり灯る源氏蛍が
舞い踊っている。
最高な雰囲気は独り占めしたくなるほど綺麗だった。
 「お姉ちゃんね生き方変えると・・」「ええ、如何変える・・」
「うふっ、この人の所為、生きてて良かったとお前もそうなるぞと・・」
「あらら、惚気だぎゃ」「そうじゃ無いみたい、今回で目が覚めたと、
名前も元に戻そうかと言われたがね」
「あはっ、名前なんぞ使い分けすれば良い事、あいつは相当減込んだな」
「其れほどの値打ちがあると聞かされたけど・・」
「そうか、其れをお前にと寄越したんだな・・」
「でも、佳恵はお姉ちゃんほどじゃ無いし困る」「何でだ・・」
「だって、期待に添えるか・・」
「教えて頂けば良いじゃないか、最初からは無理だろうが、往くにも遠慮
があろうしね」「嫌だ~お母さん其処までゆうかね」
大笑いされる顔がまたまた最高、澄人は親子の話を聞きながらワインに
酔いしれて行った。 
「あんた、ワインは風呂の後がええけ」「あ、そうでしたね、汗が・・」
「佳恵、後片づけと夜食・・」「うん、了解」
「あんた、案内する、風呂は古いぞ」
笑われながら言われ、澄人は従って付いて行く。

             つづく・・・・。



























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・7》

 車は快調、既に一宮から高速に乗り、直ぐ東海北陸道に入りジャンクション
を通過し、やがて間も無く岐阜の関を通過する筈だ。
 思えば当てもない旅にする筈が、昨日の縁で最初に向かう先を決めた。
色々な理由が有るが、男の澄人にはどうしても伺う理由が出来てしまった。
其れは言わずと知れた女体探索、凄まじい程味わった身は其処だけでは許さ
ない、澄人が思う以上肉が求めていた。
これまではこんなジャンルには興味が無かった、そう言えば嘘になるが、
最近はそちら方面は気にしていない、未だ家族を失って一年が経つ程度、
そんな事を思う気力が失せていたのだ。
 だがだが、其処を掘り起こしたのが居た、真奈美さん、その人は澄人の
大学時代知り置く女性の義理の母親、しかも友の彼女の義母だった。
真美ちゃんは知らない仲じゃないから道で出会うとお茶位はとそうなる、
其処で意外な話を聞かされ、とうとう御器所の家に一緒に向かってしまう。
家の災難を聞く羽目に為ると、澄人は抜き差しならぬ立場に追いやられ、
だが其処でも澄人は何とかしようと考えた、総て今思えば相手は女性、
しかも身震いするほどの姿、其れが何と友の彼女じゃない、義母にだ、
考えられないがそうなった。
 車を運転しながら、昨日の事を思い浮かべるから、車が高速で、
真直ぐ走れていない、後ろから警笛を鳴らされ、我に戻り、
何とかまともに運転開始、聞いたインタ-は郡上八幡次のインタ-だ。
 「もう直ぐか、意外と早いぞ」名古屋を出てから一時間半しか経過
して居ないが、既に車は岐阜のど真ん中を走り、やがて八幡のインタ-
を通り過ぎると見ていた。
 午後一時半、何とか其のぎふ大和インタ-を車は降りる。
此処迄ノンストップで走って所為か喉が渇き、道に面した喫茶店に入る。
 コーヒ-を頼み、スマホを弄る。
「え、来ている・・」メ-ルが来ていた。
【どうしてるの、未だ名古屋ですか・・】横浜の美咲ちゃんからだった。
返事を送り、又コ-ヒ-を啜る。
 「ね、あんた名古屋からかね・・」「え、そうです」
「こんなところに用事かね」「え、まそうなりますね」「あら、仕事・・」
「え、そうじゃ無いけど」「御免、探索し過ぎね」「そうなりますかね」
「あらら言われる」気さくな店員さん、いやもしかすると店主かと思えた。
「手前は郡上、先は白鳥から白川郷に為るけど行くん」
「え、まだきめてはいないけど・・」「決めて居ないの珍しい・・」
「そうなるんですか・・」「ここ等滅多に名古屋ナンバ-は無いけいね」
「そうですか・・」「ねね、行く当て有るん」「そうなりますけど・・」
「なあんだ、そっかそうだよね」そんな会話をした後車にと向かう。
「有難う・・」手を振り見送りされた。
「へ~、ここ等は気さくなんだな」喫茶店で声をかけられる事は余り無い、
其れが有った、しかも若い女性には見えるが、自分と同じくらいの年かと
思わせる程印象深い相手だった。
 気を取り直して走る、ナビは正確に行く先を示してくれるから従う、
地道は国道318号線、三級国道其の物小さな川を伝い山にと向かう道筋、
走った。
五分後、辺りが豹変、盆地の形状の中に入り込む。
「あ、大和町だぞ・・」ナビより先に気付いた。
 車の走りを緩め四方を見る。
「あ、有った、酒屋さんだ」そこの手前の橋を渡れと聞いて居るから従う。
そうして走ると民家がちらほら見える、その道を走り置くから二軒目
だと聞いて居た。
 「・・、ア、アソコかな・・」少ない家だからすぐに見つかった。
その家専用か狭い道に入り走る。
突き当りがその家と思えて、庭の手前で止めると車から降りる。
 誰も居ないのか静かな場所、鶏が驚いたのか動きを止めてこっちを見る。
「どなたですか~・・」家の裏から声がすると本人が庭に現れる。
「あのう、名古屋から来たんですが・・」「名古屋、ああんた遠藤さんか」
「え、はいそうですが」「まよう来たね、車を庭に入れて上がりんさいや」
応対された人は母親か、元気そうな姿、田舎特有の人と言えば当て嵌まる。
 ワイン好きと聞いて居たからセットを持参する。
渡すと満面笑顔、安物でも美味しいから、でもこんな高価なものは喉を
通した事無いがね、笑顔の後そう言われた。
 インスタントだぞと呟くように言われてコ-ヒ-を出される。
小さな盆地だが結構見惚れる景色、庭の前は右手から下る様に段々で降り
てきている。
 「あんた、朝電話で聞いたが、よう援けてくれたね」
「え・・、行きがかり上ですから、大半は自分たちで賄われていますよ」
「そうだが、私も聞いて何とかと考えていた矢先、家に戻そうかと話し
たが、其処はきっぱりと断られたがね」「そうでしたか・・」
「だがな、朝方とんでもないテンションでな、電話が来たぞ」「・・」
「そんで、其れが呆れかえるがね、昨日まで金金と言っていた口が・・、
今朝は生きて手最高凄い幸せと、煩い程な・・」「・・」
コ-ヒ-を続けて飲む澄人を横で見ながら話を続けられた。
 「災い転じて福が来る、と言ってな、中身を聞く気も無い私に・・、
もう止まらんかっただぎゃ、私も聞いて行く内に話しの中に嵌込んでしもう
たがゃ、とんでもない中身にじゃ。私は天を見た、昔の話だが、ここ等では
唯一愉快な話が語り部で残されている。其れを思い出してしもうただが」
「え・・」「それはなこの谷でだが起こった愉快な話じゃが、其れは後でも
良いけ、今はあんたにお礼がしたいんじゃ」「其処はお構いなく・・」
「そうは行くかね、聞いたらじっとしとれん質でな、あいつは名前まで変え
よって、その家で生涯暮すと抜かしよったがね、だが今は如何でも良いと、
え~と耳を疑う、何でかと聞いたらあの様、聞いてて呆れかえっただがね」
「・・」「そんでな、あんたに迷惑は懸けんから従わんかね」
「従うんですか・・」「ああ、其の後はたんと楽しみんさいや、ここ等じゃ
こんな愉快な話なんぞ無くなっているが、昔を紐どけば有るんだ、だが見て
この盆地には三十数軒あったが今は十二軒のみ、周りの集落も同じ運命、
仕方が無いけど無様じゃ、そんな谷でも縋りついて生きておるだぎゃ・・」
「・・」「さてと、あんた三日位貴子に身を預けてくれんかや・・」
「え、預けるんですか・・」「出来たらじゃが無理か・・」
「無理じゃ無いけど、何か有りますか・・」「作るんじゃ」
「作る・・、ですか」「そうなるが、あんた次第だけどな・・」
意味しんな事を言われる。
「澄人さん・・」「え、あはい・・」「あんたの体借りるが良いよな・・」
「身体・・、えああ~では・・」「総て聞いた、其れで待って居たんだ」
「・・」驚いて横の母親の顔を見て仕舞う。
 (ええ、なんとこの人は・・)陽に灼けた顔だが、見ると正しくあの妖魔
の真奈美さんその者だ、年こそ取られているが、顔は正しく似ていた。
「駄目かね・・」「え、其処は預ければいいんですよね・・」
「そうだが、良いぞ凄いよあんたは、いいや澄人さん・・」
笑われると益々気が可笑しくなるほど妖魔に見えだす。

           つづく・・・・。



























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・6》

 脱衣場での愛撫は互いに炸裂、芯から挑もうと決める澄人も物凄い事に
為るが、相手の真奈美さんも半端じゃ無い、とんでもなく男を駆り立てられ、
其れで見返りが自分の体に戻って来る事を知る肉体、其処は全く以前の女性
とは雲泥の差だった。
しかも相手は何とも言えない肌の持ち主、本当に男冥利に尽きる異存の無い
相手の体、シト~っとされる肌は密着の倍増感が凄い、肌を合わせるともう
其処は合体、肉が結び付く、それ以外言いようが無い程最高、グングンと体
を摺り寄せると、何処までも肌が迎えてくれているし、もう愛撫は誰でも
とは出来ないほど密着の中で69型やまともに抱き合う姿は絶品この上無い。
 今迄のセックスは何だったのか、思えば既にはっきりと判る。
澄人のでかいあそこが相手が狂う元とはなるが、其れを受ける女性は全く
同じに感じて来た、何でと今思うが、既に体が答えを出してくれている。
すなわち抱き合いそのものがまるで違う、今はとんでもなく舞い上がる澄人、
抱く相手が其処を証明してくれていた。
 今迄は狂う相手しか見られていないが、今回は其れに挑まれる女性の姿、
しかも凄まじい快感に襲われながら、其れを乗り越えて受ける善がりを倍増
させて男に送り込まれてくる。
まさにそこがまるで今迄とは違う、年代が同じ程度の相手と抱き合うが、
何時も乍ら、相手が狂い酔いしれている姿しか見ていなかった澄人、
だが今日は何と其処を乗り越えて来てくれている。
喜びを満身で受けながら、お返しだとより一層の攻撃を返してくれる。
其処が今までと違う面、澄人は感激し捲るから相手返り撃ちが激しくなる。
迎える真奈美は其れが最高と吠え捲りながら、又も仕返しが増幅され男の体
に戻してくれていた。
 なんとなんと抱き合う場所は脱衣場、浴室には入れて貰えず、
最初から修羅のマグアイは脱衣場だけ、其れほど夢中に為れた二人だった。
初めて抱き合う相手だが、其処は既に乗り越え、今は双方が持合う技の切れ
を試すかのように互いが体を虐め戦う戦場だった。
 迎える真奈美は芯から泣き叫んでいる、これ程抱き合いが深いとはついぞ
先ほどまでは知らなかった、セックスは嫌いじゃない体、其れで前の夫は
逃げられている、今度の夫はソコソコ頑張ってくれるから、最高と思込んで
名前まで変えている身、前は悦子と言っていたが、今は後妻に入った家の娘
が真美と言う、だから悦子も最後の家に奉公しようと、名前を区切りにと
変えていたのだ、其れほど気に要ると相手に浸る真奈美、其れが誰にでもは
出来ない真骨頂、しかし今は如何、とんでもない男がこの世に居たと
つくずく知らされる。
其れほど恍惚が集団で襲って来る、膣から、肌から、頭から総て凄い~の
大合唱、それらを総て受け入れて迎える真奈美、澄人サ~ンと心で叫び、
口からは慟哭の芯から出て来る呻き声、其れは聞かされると男は大変化、
未だ聞きたい出せだすんだと挑まれてくるから受ける真奈美は一層男に応え
ようと、最高な場所にと自分から昇りつめて往った。
数え切れない程気を失いながら挑まれお返しをする真奈美は凄い女性だ。
 膣は頗る絶品、往く時は膣痙攣が起こされ、相手の男に知らせてくれる、
感極まると腰を浮かせて上で震えている、何処もかしこも最高絶品、
姿も声も感動し捲る澄人、最高は二人は一時間半、脱衣場で奮闘し、
遣りつくした。
 「・・」「・・」
お互いが横たわり、手だけが握られた侭、最高な余韻に浸っていた。
「貴方・・、口に出来ないほど凄かった、もう真奈美は死んでも良いと
さえ思った、いいや此処で最高な時に死にたいと思えたわ」「僕も・・」
「嘘や・・」「ううん、最高だ、肌もあそこも何もかも、今までで最高な
相手だった、其処は確かに思えた」
「私はそれ以上、逃げた夫は強くは無いけど優しかった、でも貴方はそれ
以上付録満載、とんでもない場所で遊ばせてくれ、初めて感じた芯から」
「僕も同じ、相手が喜べは其れで良いと弁えていたが今日はそうじゃ無い
と知らされたんだ、互い尽くし求める事が、知らない場所にと行ける、
導くのが真奈美さんだった、凄かったが・・」「感じた・・」
「そんな柔な言葉じゃ無い、凄まじい獣の威力を知ったが・・」
「其処は倍増してお返しするね」手を握り返しながらそう言われる、
肌は汗まみれで光る、互いが動こうとしない、余韻はまたまた出て来て身
を震わせるから動きたくなかった。
 漸く浴槽に浸れることが出来たのが二時間後だった。
「旅でもあるかな」「え・・」「そうじゃ無い、旅は此れを求めて行けば」
「え~・・」「だって、最高な持ち物を持たれているし、磨けばどんな事
になるのか恐ろしいけど受けて見たい気がする」「真奈美さん・・」
「ねね、何処方面に行かれるの・・」「まだ決めていないけど・・」
「じゃ、飛騨は・・」「え、岐阜か・・」「そう其処に良い女が居るよ」
「え・・、知合いか・・」「うん、生まれてからずっと知り合い・・」
「ええ、意味が、あ~じゃ親戚か・・」「其処はもう少し血が濃いいかな」
「ええ、姉妹か・・」「当たり~・・」とんでもない相手だった。
 洗い場で交互に身体を洗い合うと、漸くリビングに戻れた。
『じゃ此れ渡すね』「ええ、何・・、アお金じゃないね要らんが・・」
「あのね、生活費」「ひや~何で貴方が出すん・・」
「御礼じゃがね、また抱きたいけど駄目か・・」
「駄目、またと言わせたいん、其処は無理や体が知ったからね、良いけど
金とはもう関係が無くなっている」「金は生活費、なな受けて困る」
「幾らあるん・・」「五十万・・」「ひえ~要らん要らん・・、駄目」
「今回だけ五十、後は毎月十万円で良いか・・」「あんた~・・」
大泣きされて飛びつかれた。
 その後は察しられた通り、抱合いが又また始まった、性懲りも無く求め
合う二人は既に人間業じゃ無かったのだ。
澄人の異物を膣に迎えた侭、抜かして貰えない、其れほど其処は居心地が
良いけど、呆れる程朝まで抜くことが出来ない魔物の住んでいる穴だった。
 翌朝、澄人が起きて来ない内に真奈美は部屋を出て行く、残されたメモ、
総て真奈美の気を言い表せる文言、其れほど最高だと言葉で残されていた。
 五月、二十九日、漸く名古屋を車で出て行った。
此れからどんな世界が垣間見れるのかと思いつつ、
車はあの真奈美さんが言われた場所にと進む、其処が最初の目的地に
自然となってしまう。

             つづく・・・・。























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・5》

 翌朝気怠い中何とか起きた、思えば昨夜は大変だった、
あれから何としてでも家を出ようと頑張った。
其処は真美ちゃんが家を出させてはくれなかったのだ。
良いからと何度も言うが聞き入れてはくれない、何とか義母のもてなしで
家を出ることが出来た。
「ふ~夕べは大変だったな・・」朝立ちの股座を押さえて洗顔し、
コ-ヒ-を飲もうとしたが、直ぐにコ-ヒ-は外で飲めると思うと、
急いで約束の時間と慌てて部屋を出た。
待合わせは昨日行っている喫茶店、都合よくそのビルにはコンビニが有る、
其処で五回に分けて金を引き下ろし向かう。
 既に義母の真奈美さんは待たれていた、コ-ヒ-を飲みながら話をする、
そんな中でテ‐ブルの下から袋を渡し、此処で待って居ると告げる。
頷かれて店を出て向かわれた。
(なんと、本当に綺麗だ、今朝は一段と変れている、着る物の所為かな)
そんな事を思い浮かべて昨日の真美ちゃんの家での事を思い浮かべている。
 幾ら位経ったのか、なんと目の前に真奈美さんが座られているし、
見ると頭を下げられていた。
急いで辞めてと頼んで、改めてコ-ヒ-を飲まれる。
「何とか無事に済ませることが出来ました、会社は此れで何も無かった事
にすると言われ泣きました」と報告された。
 その後も真奈美さんは話を辞められない、其れより肩の荷を降ろされた
のか、話は饒舌、本当に見違える相手に為られている。
「ええ・・、良いですよ・・」「でも其処は硬く娘に言われているんです、
何か有った時に駆けつけると、思えばそうかと」「でも其処は良いです」
「いいえ、娘と約束しています、譲れません、迷惑はかけないです
から如何か部屋を教えて下さい」「電話番号で良いじゃないですか・・」
「部屋に入れないのですか・・」「そうじゃ無くて,気づかいは無用です」
「普通程度の気使いです」「それでも・・」
何度も断るが聞き入れてはくれなかった。
仕方が無いから連れて部屋に戻る羽目に為る。
 「ま~綺麗~」手を前に会わせ感歎され、その姿に見惚れる澄人がいた。
「え、荷物・・」「そうなんですよ、旅に出ようと思って・・」
「え、どちらにですか・・」「行く当ては無い、場当り次第と・・」
「ま~素敵、したくても出来ない人が大勢いる中、良いじゃ在りませんか」
そこは賛成をしてくれる。
「何か足りない物無いの・・」「有りますが其処は出先でも買えるし」
「そう、良いわ、あ、じゃ長くなりますの・・」
「考えて居ません、如何なる事やら・・」「ええ、拙いわ・・」
「何でです・・」「だって娘に頼まれている事」「何か・・」
「座りましょうか・・」ソファ-に座る。
 横に座られ、「あのね、娘は貴方に凄く感動してて、数日後に此処に来る
と聞かされているの・・」「え、何で此処に・・」「正直に申しますね」
其処から意外な話を聞かされる、「お金を返す迄真美は澄人さんの女になる、
お金じゃ無いけど恥ずかしいから金の所為にしたい、そう言いましたの」
「なんと、其処は別でしょうが・・」「そう言うけど同じじゃないかしらね、
考えようよ、私も僅かな金でしたが、その時は助かった、だからそのまま今
もあの家で居ますのよ」そうも言われる。
「きっかけは如何にでも考え様でしょう」「そうなるんですか・・」
「ええ、そうなるより、そう考えるのよ。其れだから生きて行ける、その道
を金で作られていると考えると遣る瀬無いじゃない」「ですね・・」
「だったら人間は考えを違う位置から見て、其処に私を立たせると気が楽に
なるんです」「なんと、そう言えばそうかも・・」
「でしょう、ですから今回も、見方を変えて頂いてお願いしますね」
「お母さん・・」「嫌です、真奈美・・」
「そうだ、真奈美さんは総て考えを捨てませんか、そうでないと僕が困る」
「でも、其れは私だけじゃ無理な話ですよ、真美が許せないと思うけど」
「じゃ、おかあ、あ・真奈美さんは如何ですの・・」「如何って・・」
「真美ちゃんは未だ娘に為るんでしょう」「そうなりますけど・・」
「じゃ娘と変われないのですか・・」「変われ・・、え、ええ~貴方・・」
「そうなんです、あなた方の家で見た真奈美さんが夕べ脳裏から離れて
くれないんです」「ま~」「だったら、選手交代じゃ駄目なんですか・・」
「貴方、凄い方ね、真奈美は良いけど貴方が損しませんか・・」
「損ですか、何で・・」「だって真美は若いし、貴方を思っています」
「其処なんですよ、真美さんは大学では僕の友の彼女だったから・・」
「聞いて居ます、でも今は大学生じゃ無いですよね」「そうなります」
そんな遣り取りは出来た、澄人は一か撥かの賭けで話を切りだして居た。
 「ご返事はいただけないなら良いですが・・」
「既に其処は乗り越えて来ています、でも使い古しの体ですけど・・」
「言い方悪いですよ」「だって、そうですから、じゃ私で良ければ尽くし
ますけど・・」「反対ですよ、僕がそうしたいんです」
「まあ、恥ずかしい」本当に恥ずかしいのか手で顔を押さえ嫌々される。
可愛い仕草に既に澄人はマックスに昇り詰めていた。
「澄人さん、此れからもあるならどうぞ楽しんでください」「真奈美さん」
「自慢出来るほどの体では無いけど思いは今回は深い。前とは比べ物に
為らないくらいですの、既に部屋に伺うとそう決めて来ていた、助かった
貴方から先に其処に向かわせて頂いた・・」そうも言われる。
「旅に出る前の記念として奪いますよ」「ハイ、心から奪われたいです」
「あらら・・」漸く二人の顔が綻んだ一瞬だった。
 最高、夕べ部屋に戻ると、もう眠られない、脳裏には真奈美さんオンリ-、
股座は騒ぐし、今までになかった興奮と意味不明の焦りが湧いて出て処理に
困っていたのだ。
「お風呂・・」「頼めます・・」「・・」返事の代わり頷かれて向かわれる。
澄人は見送ると小躍りしたくなった、其れは今までとはまるで違うゾ-ンの
女性だとは見極めているから確信をしたかった
今迄多くも少なくも無いが、女性とは関係が有ったが、皆其処は最高に
喜ばれてけど澄人には満足は得られていない、そんな思いが募るから旅に
出ても良いとさえ思え出しているのだ。
「良いですよ、どうぞ・・」「はい、直ぐに・・」
直ぐ立つと部屋を出て廊下を歩いた。
「此処に・・、じっとしててね・・」言われるままにする。
衣服を脱がし始めると、息がしにくいのか胸が大きく動いて来た、
其れを見ると益々期待が膨れる澄人・・。
 「え、え、え~・・、ま~なんて事ね、有り得ない、凄くない此処・・」
「あう~・・」「馬鹿ね、此れが十分満足していないと今聞いたわ・・」
「ええ、意味が・・」「相手不足じゃ無かったの今迄・・」
「え、其処は、何で判るんです・・」
「此れじゃ相手はひとたまりも無いがね、無理よ、でかいし強いでしょう」
「・・」「馬鹿ね、自慢しなさい、有り得ない程ご立派ですよ、此処が~」
「・・、ひえ~良いいきなりですか~、凄いぞ凄い、真奈美さ~~ん・・」
本当に叫びたかった。
 急に前に居る姿が消えるともう其処にしゃがみ込まれ、いきなり澄人の
アソコを口に迎い容れられた。
其れが其れが何とも言えない恍惚感、総て其処に集中しながら肉は小躍り
してその振動が蔓延する、澄人の手が、相手の長い髪を握り締め震える中、
相手は豪快に頭を揺すり無我夢中で口で棒を扱かれる。
快感が脈と一緒のリズムで沸き起こり、澄人は足を踏ん張り、
両手で相手の頭を掴んで仰け反った。
其れほど体の芯まで快感が染み渡る、涎が零れる中、相手は未だ其処から
離れてはくれない、其れより一層大胆に為られる。
珠袋を口で転がし手の指は既に後ろに回りアナル攻撃を開始、
立つ事さえ儘為らない攻撃で得る歓喜、既に最高な極地で彷徨えた。
(凄い~~~が、儲けたぞ~・・)
何度も心で叫び続け、そうして感動を湧き出させて行く。

         つづく・・・・。


















望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・4》

 山下夏美、三十歳、大学では二つ下、友と同じ愛好会のメンバ-だった。
背丈は155センチ、スレンダ-美人で名が知れ渡る逸材、
大学でもちやほやされていた女性、しかも何もかもが素敵、
其れが友の彼女だった。
「ねね、まだ時間有るの・・」「うん、良いけど何処に行く・・」
「ね、家に来てくれない」「ええ、何処や・・」「御器所・・」
「其処に有るんか・・」「来てくれる、中身が凄い話をしたいからお願い」
「・・」その凄いの単語に引っ掛かった。
 時間は有るし、その凄い話の中身が何か気に為る。
「良いよ・・」「嬉しい、悪いね、じゃ行こう・・」
何と素早い事、店を出ると卓志‐に乗り込むと御器所にと向かう。
「家に居るんだね・・」「未だそうなるね」「・・」
未だそうなるとは聞き捨て為らない言葉だけど其処は深堀はしなかった。
「誰かいるの」「うん」返事をされるが、なんか空気が重くなり始める。
 十五分で到着、御器所でも降りた場所は高級住宅地、坂の途中から家が
並んで坂上には有名な桜の花が綺麗な公園が有った。
「はいって・・」言われるままに階段を上がり玄関にと向かう。
 「帰った・・」「まあま~これはよう来てくれたね」「・・」
え、と思い真美ちゃんを見た。
「電話してたんだ、御免ね」廊下横の居間にと澄人は入る。
既に用意されているコ-ヒ-が出て来た。
 「何か話が有るんだよな・・」「うん、今しないと駄目」
「良いけど、辛い話なんか・・」「澄人君、其処は・・」
「良いじゃないか、話は早い方が良いよ、何金か仕事か・・」
「両方に為るかな、見ての通り一つ欠けた・・」「欠けた・・」
「うん、お父ちゃんが逃げた」「・・、ええ~今何と逃げた・・」
「うん、一週間前・・」何ととんでもない場所に来てしまった。
 会社の金を持ち逃げしていると聞かされ、今はもうどうにもならないと
泣き顔で言われる。
「幾らなん・・」「それが既にほとんど工面で来たんだけどもう力尽きた」
「だから幾らなんかね」「あと四十万円、既に四百万は払った」
「えでは四百四十万円か・・」「うん・・」小さい声で返事された。
「どんな会社・・」「証券会社・・」「ええ、何処・・」「桜通り・・」
「その何処や・・」名前を聞いて驚いた、なんと今日向かった会社の名が
出たのだ。
「その金は・・」「取引先に払う金・・」「何時・・」「一週間前・・」
「で、支払いは何で出来ただが、預金かね」「うん、私のと母の分です」
「・・」「声が出なくなるほど、世の中偶然が合うとこうなる。会うべき
して神様が合わされたのか、あの桜通りを歩いて居ないと出会いは無い筈、
其処を考えていた。
「じゃこんな時何でアソコを歩いて居たの・・」「・・」
「何か言わないと判らんが・・」「澄人君助けて・・」
「だから何で歩いて居た、まさかサラ金か・・」「・・」
「そうか、苦労したなお母さん、ええ~・・」
まともに初めて見ると驚くほど若い、そんな事有り得るのかと目を疑うが、
二度見すると確かに真美と添う年が離れてはいなかった。
 其処はさて置き、話に母に向けた。
「お母さん、期限は何時ですか・・」
「明日と思いますけど、本人が居ないし、其れで真美と話し合って・・」
「返済は出来るんですよねサラ金・・」
「・・、ええ、何とか一月でと頑張ろうと・・」「出来ます」
「何とかね~真美・・」「頑張るしかない、家も未だロ-ンが残っている、
叩き売っても差額をこっちが払わないと駄目と聞いてる、一月頑張ろうと」
「・・」そう言われる。
「真美ちゃん、其れを僕に出してくれと・・」
「出来れば知り合いが良いと思い・・」「・・」
「真美、無理ならいいけ、御免なさいね、藁に出も縋りたい今なの・・」
「判りますけど、真美ちゃん・・」「うん、何」「今仕事何している」
「事務、PCで」「そうか、お母さんは失礼ですけどおいくつに為られます」
「・・、三十五歳、後妻、しかもお金が絡んでいるから何も言えない立場」
又また驚かされた、本当に事実と知る。
「真美ちゃん、泣くな、四十万では済まないだろうが・・」
「え、四十万だけよ」「じゃ、家の必要な金は・・」
「其処は何とかしたいけど、借りるしか今は無い、全部叩いたし・・」
「そうか、もう何も言わないわ、良いよ出す・・」「え、貴方・・」
「お母さんにも娘の気持ち汲んで下さいね、この子はこう見えて根は真面目、
あれだけちやほやされても見向きもしていない、見ているから言えるんです、
二人で頑張れますか・・」「貴方・・」「澄人君、二人じゃ無理や・・」
「ええ・・」「だって鎹が無く無理、澄人君がいてくれるなら頑張れる」
「ええ、何で・・」「だって、誰がこんな事聞いてくれるの、道で出会って
感じた、澄人君だけが頼りや・・」「・・」
「貴方、何でもしますから、今回だけは如何か助けて下さい、お金は必ず
返します、信じてと言えませんが、必ず・・」頭を下げられた。
 「お母さん、何かまだ信じられん部分が有るんですけど」「何か・・」
「お金の工面其れだけでしょうか真美ちゃんも考えて・・」
「え、其れだけだけど・・」「じゃ、もし仮にお父さんがサラ金から借り
捲られているとなると如何します」「ええ~、まさか・・」
「そのまさかが今大変な事に為っているんですよ、言いたくは無いけど、
本人がサラ金で借りているとなると如何します、此処に来ます、大手なら
柔らかいですが、町金なら煩いですよ」「そうなりますの、真美・・」
「其処も考えたが、有り得るかもお父ちゃんやけくそになっている・・」
そう泣き声で言う。
「其処は知らん顔で過ごしましょう、弁護士に先に話しておきましょう」
「ええ、貴方・・」「澄人君、助けて・・」真美が泣き顔で訴えた。
 桜通りで出会った二人、其処は定めの道かと思えるほど偶然、
しかも会うなりこんな話を聞かされている。
「では、此れからの事は弁護士に任せます、其処は断じて譲れませんけど
良いですよね」「お願い、助けて・・」
「いいから、もう泣くのは駄目、可愛い顔が台無しじゃろうがね」
「澄人君・・」泣き顔に手を当てて涙を拭いてやる、
其れを見て義母も泣き崩れられた。
とんでもない事に嵌り込んだ澄人だった。
 「いいから、もうこの事は解決にしよう、さ、もう二人とも泣かない
で下さい」「澄人さん有り難う、何でもするねね、助けてよね」
「判ったと言ったがね、もう泣くなよ、困るが・・」
流石に澄人はやり切れない思い、二人を見比べると、本当に窶れても
美人は美人、変わらないと見た。
 「明日で良いか・・」「ええ、お願いします」
「良いです、アソコで出会ったのも何かの縁でしょう、な真美ちゃん」
「澄人さん」「阿呆、澄人君で良いじゃないか」頭を撫でてそう言う。

             つづく・・・・。























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・3》

 なまぐさは昔から、部屋は一日の経過しかしてはいないが見るも無残、
散らかっている、そんな中で澄人は又もコ-ヒ-を片手に本を読み漁る。
 「うん・・」横に置いてるスマホが揺れて電話と知らせた。
「なんと・・」そこにはメ-ルが来ていた。
「おはよう、起きているの、今ねママが話がしたいと横で待機されている
のよ、良いよね」「お早う御座います、構いませんけど何か・・」
そう返事を送る。
 直ぐに音色の違う音がしてスマホを持つ、
「お早う御座います、澄人さんお久しぶりね」挨拶から始まった。
中身は娘さんから聞かれたのか、内容が総てその自分えのエ-ルと共に旅
に出なさいと言われる。
返事をする間が無い程話は途切れず、母の思いを澄人にと話されていった。
「では、旅はまともじゃ無いんですね」
「そうよ、其処は色々とね有る、考えるとその方が面白いわ。以前お客さん
から聞かされた話だけど、其れも有と夕べ話を聞いて考えたのよ」
「なんと、そうでしたか、お手数かけます」
「ええ、大事な息子みたいなんですからね、でも何もしていないと相手が
知ると気をか引かれる恐れがあるのよ」「ですよね・・」
「だから如何、貴方が旅している間、何かしては如何かな・・」
「ええ、旅するんでしょう、出来ないと思いますけど・・」
「其処よ、如何株してみない」「ええ~、株って株式ですか・・」
そこから色々話をされる中、株を以前からされていると知る、しかも随分と
長い間と聞いた、浮き沈みは有ったが、ト-タルプラスだとも言われる。
「だからね、仕事の内と思えば良いじゃないね、私が推薦する株を少し持ち
なさいな・・」「お母さん・・」
「いやだ~、其の言い方止めてよ、ねね、お願い玲華よ」
「あ、じゃ玲華さん・・」「良いわ、なあに・・」
「株って少しは知っていますが、今は如何ですかね・・」
「其処よ、今は良いわよ」「ええ、でも未だ一万円台ですよ」
「其処も良いわ、やがて直ぐに二万円台」「ええ・・」
「だって考えても見なさい、日本は五年後代替わりするのよ」「あ・あ」
「其処も加味すると二万円は直ぐよ」「・・」言われる中身が読める。
「では・・、でも勉強しないと・・」
「任せてよね、麗華には勝てる要素が満載よ」「ええ、何でです・・」
「今は内緒、今,銘柄言ううね・・」「ま、待ってメモする」
其処から話を続けられる中買う銘柄を教えて頂く、何でかと中身も話され、
持って居なさいと最後は言われ、売る時は知らせるとまで言われた。
 「じゃ株の話は其れで良いわね、後は旅のル-ルを決めようね」
「え・・」「良いわね、貴方はクルマで向かい、途中の宿泊は車内かテント
もしくは民家だけ、但し一週間に一度だけはホテルや旅館で泊まりなさい、
衣服も洗濯はコインランドリ-かもしくはホテルで頼むのよ」「・・」
呆れて声が出て来ない。
「聞いて居るの・・」「・・、え,はい聞いて居ますが、其れって・・」
「いいから最後まで聞いてね」話をさせてくれなかった。
話の中身はそうしないと澄人が成長しないとまで言われ、民家に泊まれる
なら、一万五千円と決めて置きなさいと念を押される。
そこには色々な意味が含まれていると聞かされ、
澄人には理解が出来ていなかった。
「疑うの・・」「いいえ、何で一万五千円かと・・」
「其処よね、聞いた話なら其処から色々と話が進むんだって・・」
「え、益々意味が・・」其れからも其の意味を聞かされて唖然とした。
 「なんと、そうなるんですか・・」
「毎度じゃ無いけど、不思議な金額だったと、二万円だと相手が怖がると
聞いたよ、思えば麗華もそうかもと頷いていたわ、其れで要らないと言わ
れる時が有ると、其処は別に何か品物でも良いじゃないね、又家を出た後、
次の場所で何か良い物が在れば送れば良い、感激される」とまで言われた。
 感極まり、澄人は自然と玲華さんの事を師匠と叫びたかった、
それを告げると大笑いされ、其れも良いよねと言われてしまう。
いやはやトンでも無い人だった、長い電話を切ると息が出来ない、
其れほど中身に聞いて身震いをする。
(なんと、思えば奥が深いぞ)そうか其れで麗華さんはホテルや旅館は週に
一度にしなさいと言われるんだと思えた。
旅の中でそんな泊まれる民家など無い場合が多いとさえ聞かされると、
車に積み込む荷物が脳裏に浮かんで来た。
 他愛無い話と中身が濃い話を聞いて、暫く考えさせられる、旅でも色々
仕方が有るんだと其処に感心もする、民家に泊まれたら其処の地方の事も
聞くことが出来るし、又勉強にもなり得る、そんな事を考えると胸が躍る、
興奮は未だ経験をしない旅の行く先も見えないが見ようとする自分が居た。
 五月二十三日、何度もカ-マに車で買い物に出かけ、テントや寝袋、
小さな手鍋やコンロ、諸々を買い集め四駆の車に積む。
「く~最初じゃ、此れで良いかも・・」気が決まると、既にも旅に出ると
決めていた。
 昼過ぎには、証券会社にと向かう、其処の店長は知合いと玲華さんから
聞いて居るから尋ねて行った。
大歓迎をされ話はもっぱら玲華さんとの事、名古屋の支店は半年前と聞き、
横に座り話を聞かれる女性が担当者と紹介され、三銘柄を告げると喜ばれ、
各銘柄に最初は五千万と言うと驚かれた。
だが其処も失礼と察しられたのか、直ぐに書類と担当者が部屋を出られた。
 「あのう、若しかして立ち退きでしょうか・・」
「其れも有りますけど未だ他に」「ではお亡くなりに為られたご両親・・」
「其処までは話したくありませんけど、想像に任せます」
「失礼いたしました、では今後とも何でも申し付けて下さい」
頼まれる中女性が書類を持参され、それ以後は店長相手ではなく担当者に
金を渡し、契約成立、買う銘柄はIT関係二つとゲ-ム会社一つだった。
四時過ぎには既に証券会社を出て桜通りをブラブラと歩いて行く。
 春盛りの五月の末、青芽と葉がまだ太陽が残る空から光を差込んで来て、
足元には模様が揺れていた。
「ま~遠藤君なの・・」「え・・」すれ違いざまに大きな声で呼ばれる。
「私よ私、ほら~大学で・・」「え・え・・、ア、あ・あ~なんとなんと
真美ちゃんか~」「そうやそうだが、何で暫く見て無いけど元気だった」
懐かしい女性、しかも友の彼女、気が許せる相手だった。
傍のビルの中に入り喫茶店で向かい合う二人、言葉は直ぐには出ないけど
懐かしい顔を見詰め合う。
「でで、如何あいつ・・」「え、誰、ああ、忘れたわ」「え、じゃ・・」
「そう、卒業で終わりよ」「なんと、聞いて居ないが・・」
「あんたら中々会えないと聞いて居たけいね・・」
「うん、そうなんだ、面倒くさいしな色々と在ったし・・」
「あ、そうやご両親とそうだ御免、ソコ忘れるとは駄目よね、そうや、
なんとその節は・・」急に言葉が変わった。
交通事故は新聞やテレビで二日間、嫌程放映されている、
其れで皆が知り置く事故に為っていた。
「大変だったね、今は・・」そこから当り障りが無い程度に話をする。
「そうか、じゃ今は何とか出来ているんだ」「うん・・」そう返事する。
「ねね、今日は此れから何か有るんね」「え、何で・・」
「食事し様よ、奢るし・・」「え、其処は良いけど、行く時間良いの・・」
「売るほど有るよ」笑われる。
 さしあたり総て用意は出来た澄人、今は本当に暇、直ぐに二人は日が
沈む中焼き肉屋にと向かう。
懐かしい店、其処も覚えてくれていて大歓迎され、再会に乾杯をする。

               つづく・・・・。




























望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・2》

 五月半ばの爽やかな夜、ほろ酔いのまま店を出て桜通りを歩いて居る。
「何処か飲みに行こうか・・」「ううん、お部屋で良い、なんかおつまみ
だけ買おうよ」「そうか・・」従う澄人。
 三十分後買い物を終えて部屋に戻る。
「・・」会話が弾けない澄人、反対に相手は其処を気にされるのか話が
次から次と出て来た。
「え、じゃ未だ仕事はしないの・・」「うん、今はな、何が良いのかどう
するのか今は本当に検討が付かないよ」「じゃ、如何するのよ・・」
「其処なんだ、悩んでいる」「え、じゃ此の侭じゃ拙いわよ」
「そうなるよな・・」「呆れた、ママが其処を心配しているのよ」
「御免な、帰ると何とかすると言って・・」「ええ・・」
益々呆れ顔をされる、酒がそうするのか今は本当に言いたい放題、
まるで年が離れた妹みたいだった。
 「じゃさ、いっそ一度名古屋を離れたら如何・・」「離れる・・」
「そうよ、旅でも良いけど、仕事を違う所で如何・・」「ええ・・」
思いもしない事を言われた。
「じゃ、名古屋を出るんか・・」「そうでもしないと、澄人さんの旅立つ
場所が見えないわよ、彷徨うのも良いけど、今はそうじゃ無いでしょう、
なんとなく生きているし、其のままじゃ先が見えない、だから一度名古屋
を離れると何か見えるかも、見つかるかも・・」
「なんと、そう考えるんか・・」
「そうなると、名古屋に居ると未だに家族が、其処を離れると何か見える
かもしれないじゃない、見えないなら諦め其処から再出発も有り得るよ」
「・・」返事が出来ないほど相手を見詰めて動けない。
「あのね、基点、起点、気転と同じ言葉でも色々と在るじゃないね」
「え、あそうだね」「だから、此処を離れなさいよ、美咲も考えるし・・」
「え、考える・・」「そうよ、お兄さん一人じゃ危なっかしいじゃないね」
「え・・」「だから、此処は一度美咲の思う通りにして飛び出しなさいな」
「・・」いよいよ、返事に詰まり出す、考えても居ない事だった。
 「そうか・・、離れるのか・・」
「そうでもしないと柵が離れてくれないわよ、飛び出して弾けなさいよ」
「弾ける・・」「そう人が呆れる程弾けると違うお兄さんが見つかるかも」
「ええ・・」何とも言いようが無い程、相手を呆れる、
いいや凄いとさえ思え出す。
「美咲ちゃんは強いね、僕は男でも柔だな・・」
「仕方が無いよ、今はね、でも其れだけ抜け出せないのだし、其処は凄く
認める。でもね世間は皆見逃すよ、だって其処でうろうろするなど
見たくも無いし考えて居ない、其れほど厄介なゾ-ンでしょう」「成程な」
「ねね、じゃ旅に出て見なさいよ、何か有るかも無いかも、
でも見ていない日本が有るじゃない、名所や好物、其れに出会いも・・」
「出会い・・」「そうよ、物珍しそうな顔をしていると其処に突き当たる」
「ええ・・」「だってそうじゃ無い、犬も歩けば棒に当たるって・・」
「あはっ、そうだね、動かないと何も始まらないよな・・」
「早々其処よ、お兄さん其処」「はいはい、ご伝授感謝致します」
「ま・・」笑われる。
 本当に時間が経過する中で色々な話を聞かされる、
会話の中で何度も其処と言う単語を使い話を繋がれていた事が残る。
でも何でか嫌じゃ無い、自分の身さえ今は覚束ない身、そんな中で話を
聞いて居ると、何とか今からの自分がどうなるかが朧気に見えだすから
不思議だった。
 思えば、この美咲ちゃんの家はあの熱海の温泉地で美容院経営、
今じゃそうは呼ばないが、其処では芸者さんから婚礼の髪結着付けなど
手掛けて居られる。
店は既に熱海と白浜と下田にと手を広げられ、四軒の店を経営される
家だった。
 そんな話を酒を飲みながら部屋では続いて行く、いつの間にか二人は
酔い潰れて寝込むが、朝日が差し掛かると美咲は起きて、
部屋の荷物を整理し始める。
既に朝食は簡単だが、用意出来ているし、澄人はまだ寝ていた。
其の横たえる体を見ながら苦笑いする美咲、今は愛していた相手はこの
世には存在して居ないが、其の弟を懐かしむ兄がいた。
ママの薦めで顔でも見て来てと頼まれ、背中を押されて来たが、
今は来て良かったとさえ思えた。
あの嘉人さんと真反対の性格だと思えるし、其処のゾ-ンで居る男も
嫌じゃ無い、其処は危険の二文字が存在しないからだった。
 昼過ぎに何とか箱の中の荷物を片付けると、美咲は、
澄人を起こさずに部屋を出る。
マンションを出ると、直ぐに電話、無論相手はママ、
長い時間話をすると、歩いて通りに出てタクシ-に乗り込む。
 部屋で寝てしまった、澄人、起きたのが午後二時過ぎ、
慌てて部屋を見渡すが、相手が居ないの気付いた。
「・・」帰られたのか買い物かと思えるが、荷物も何もかもが整理され
片付いているのを見ると、既に部屋から出て帰られたと知る。
(うへ~凄い女性、あいつは生きて居れば最高な人生がおくれていたな、
可愛そうに・・)そうしみじみと感じる。
 コーヒ-を温めて飲み始めると何か昨日までの自分と違う面があると
知らされる、其れほど美咲ちゃんの御陰かと思えた。
「そうか、動くんだな・・」独り言を言いながら支度して外に飛び出た。
名古屋の駅に向かい其処で何もかも揃うほど店が有る、デパ-トもある、
其処で数冊の本を買い求め、夕食のグザイを地下で買うと、
二時間後、早くも部屋で買ってきた本を広げる。
本は日本の風景と名産、其れと心理学の本、其々を見たいと買い求め、
、陽が未ださすリビングで読み耽る。
 気が付くと、既に外は暗い、夕食はグザイを買っている、
ハンバ-グを温め野菜に乗せて,食事開始、本当に昨日までの澄人とは
思えない程変化している。
 夕食を終えると、又もソファ-で寝転んで本を見る、
外の景色には薄青色の照明に浮き出る名古屋城、部屋の中は未だに夕方の
姿そのままで本を見ている澄人がいた。
「・・」何か閃いたのか、起き上がると電話を懸ける。
「あ、美咲ちゃん、帰ったんだ・・、御免よ、酔い潰れてしもうた・・、
うんそうか家に帰れたんだ、今回は有難うね、本当に考えさせられたがね、
御陰で何とか動けそうだ、・・、うんそうなるかも未だ決めかねているが
動く事はするね、有難う、・・、うん決めると知らせるね、じゃお母さん
に宜しく・・」そんな中身を話していた。

          つづく・・・・。





















★本日開始★望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・初回》

 (ふ~、何とか出来たな・・)部屋の中を見渡して、何時に無く感慨無量な
面持ちで澄人はガランとした何も無くなった部屋で、
最後のタバコを燻らする、立ち昇る煙に澄人の家族が浮かび上がる。
(親父,オッ母~、嘉人~・・)心の中は慟哭まがいの叫びが起こっていた。
 思えば昨年、あの忌まわしい交通事故から澄人は変化させられる。
可愛い弟の結婚が控えていた昨年五月十五日、この名古屋からお土産を積ん
で向かった、熱海の手前に悪魔が待って居た。
 静岡県の清水を過ぎる高速道で多重衝突に巻き込まれていたのだ。
しかも大型のトラックと後ろのこれまた大型の車に挟まれて、
車は残骸極まりない姿で残されていた。
無論、中に居る親父と母親と弟は人の形を残せないほどの姿だと聞かされる。
 その時澄人は名古屋の小さなタウン雑誌の会社に居た。
知らせを聞いて、飛び出るが、夜中到着するも既に其処は三人の目を覆う形
の残骸しか見られていない、憔悴する中、何も声も涙も沸いては来ない、
衝撃がでかかった。
相手先も来て頂いていたが、既に迎える本人が死んでいる、
泣疲れた相手の女性と家族、其れが未だに夢の中に出て来る光景、
何とか事故の後色々有ったが、こちらには落ち度は無い、
でも家族は今は居ない、其れが現実、本当に一年間は地獄の中だった。
 平成二十五年五月事故の一年後は既に新しい気持ちで始めようとして
いるが、いかんせん此処には其れを迎える家族が消えていた。
 五月の其の事故を迎える一周忌、その日を機会に此処を引払うと決める
澄人、部屋をかたずけて、新しい部屋にと荷物を送っている。
 (親父・・、おっ母~、嘉人・・、出て行くよ・・)
そう天井に向かい告げると部屋を出て道に出た。
 振り返る五階建ての鉛筆マンションは親父が残した唯一の財産,
しかもそれも亡くなる前から引き渡しが決まっていた代物、
此処は名古屋駅の西側の駅前を少し入って場所だが、あのJRが計画してる
リニア新幹線の駅周辺の広場の大工事に引っ掛かっていた。
四年間話し合い漸く立ち退きが決まった矢先の事、一階では魚屋の店を商う
親達、其処は十五年前マンションにして一階で細々と魚屋をして来たのだ。
 この地で生まれ、今日まで来た、澄人はもう三十二才、
弟は大恋愛で結婚が決まっていたが、自分は未だ其処は無い、
身軽と言えばそうだが、今となれば少し寂しさが勝り、
事故以後の生活は惨い物だった。
 そんな事を思い浮かべながら、澄人はその場所から歩き去る。
 引越し先は名古屋市西区の名古屋城が望めるマンションの七階、
其処に生活拠点を置いた。
築五年だが、最高な場所だし、其処は澄人が働いていた会社の得意先の方の
持ち物で買ったのだ。
 部屋に入るけど荷物は未だ総て整理してはいない、リビングで横たえると
動く気がしてこないし湧かない、何とか此処までは来たが、
此れからの事は未だ考える気も気力も無いまま、其れが事実、
本当に一人にさせられてからの日々は思い出せない程荒れ果てていた。
無謀や自棄になっていた一年間、会社も既に辞めているし、今後の事は未だ
考えても居ない、今迄住んでいた場所を立ち退く事も何とか出来たが、
今はその後の事は考えない様に逃げているのだ。
 澄人は地元の大学を出てから、一年間仕事もしないで遊んでいたが、
親父が後を継がないと知ると、独りで生きて行けと突き放されていた、
それも意気を感じずに、仕方なしで働くが、その後二年間仕事もしていない、
そんな間に家族の交通事故、そうして一年後立ち退きで住処が変わり、
今はその部屋で横たえて居る。
 「う・・」スマホが鳴る、出ると・・「ああ~美咲ちゃん・・」
電話の相手はあの弟の婚約者の女性。
「引っ越し出来たの・・」「え・・、ああ今日なんとかね」
「え、そうかじゃ片付けは・・」「何とかするが・・」
「え、じゃ未だ片づけて無いの・・」「少し残っている」
「やはりね、じゃ今すぐ向かう」「ええ。今何処ね・・」「名古屋駅よ」
「ええ~・・」慌てる澄人、だが美咲ちゃんは行動派、既に名古屋に来て
いると知る。
電話を切り部屋を見渡すが、なんと箱を積み上げるしか出来ない、
今は其処までの気力しか無かった。
 十五分後、一階の電話から報せが来て、施錠を開放する。
 「今日は・・」「ああ、久し振りよね」
「そうかな、一月前名古屋で会ったでしょう」「そうなるんか・・」
そんな会話で部屋に招く。
「なんと、少し片付いているじゃないね」「此処までだ・・」
コ-ヒ-を沸かしながら会話する。
『あのね、明日、名古屋で会議が有るから早めに来た』「え・・」
「だって、気に為るじゃないね、ママも行けと・・」「・・」
「それで、急いで来た」「・・」
返事の代わりコ-ヒ-を差し出す澄人、戸惑っていた。
 弟は、東京で仕事をしていた、其処で取引先の女性が美咲ちゃん、
何度も会う内に仲が良くなったと聞いて居るが、初対面は事故の一月前、
澄人が東京に出て、弟が引き合わせられた相手、それ以後は事故の為に
二度会うが、それ以外は無い、其れで今は部屋に来ているのだ。
弟が何時も苦笑いするほど行動的と聞かされてきたが、
今思うと当たっていると思えた。
 部屋では色んな話をされるが、澄人は気が笹路、まるで話の中身が
入っては来ない・・。
「ね~聞いて居るの・・」「え、何か、あ・そうか片付けか、良いよ」
「ええ、其れって前に話しじゃないのよ、今の話について聞いたのよ」
「今、なんだっけ・・」「呆れた・・」睨まれた。
 もう一度話をされるが、今度は聞き耳を立てる。
「え、其処か、そうだな、未だ何をするか考えられないから・・」
「嫌だ、もう事故は起きてしまったんだ、その後の整理も何とか出来た
でしょう」「そう言えばそうだけどな、気がね・・」
「あらら、意気地なしか、嘉人さんはそうじゃ無いけどな、お兄さんは
そうなの・・」「ああ、流れ易いかな・・」「呆れた・・」
でも嫌じゃ無い、相手が気を使われるのか、話も間が有るし、
澄人の返事を待ってくれている。
『じゃ、考えようかな、でも直ぐにとは・・』
「ま~、じゃ此れからの事は・・」「未だだ。何とかなるさ・・」
「そうだけど、仕事は見つけないと・・」
「其処なんだ、見つけると思ってもな身体が動かんし・・」
「ま~益々ほっとけない」「ええ、良いぞ構うな僕は何とかする」
「其の何とかが未だなんでしょうが・・」「言えるわ~・・」
笑うが流石に其処は笑ってくれなかった。
 部屋に二人きりは不味いと思い、食事にと出掛ける。
相手はしゃぶしゃぶと望まれそんな店にと澄人は向かう。
正面に座られる姿は眩い、年は未だ二十二歳、母親もまだ四十に為った
ばかりと聞いて居る。
 弟とのなり染は聞いてはいるが、どう考えても弟よりこの女性が先導
されて居たと思える。
其れほど大胆だし強引さも垣間見れた。
夕食は和やか、其れも相手の魅力化と思える、澄人はこんな場所での
会話は苦手そのものだった。

           つづく・・・・。































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・終節》

 家では彩さんと婆ちゃんが顔を突き合わせて話をされている。
「お前、とんでもない事に為りそうじゃがね」
「うん、集会で驚かされたがね」
「其処もそうだけど、あのなお前知っているんか・・」「え、何・・」
「ゆうてええもんか知らんけどな、今日話を聞いてしもうたんじゃが」
「何何・・」「お前の事じゃけ」「だから何よ」
其処から義母の真澄から色々な話を聞き始める。
 「うギャッ、何でそうなるん・・」「お前が大好きといんさるけね」
「それにしても何で其処に行くん・・」「だからじゃ、池田家にも男の子が
欲しいと・・」「・・」そこは少し耳にしていたがまさか本気だとは
考えても居ない。
「そんでな、何時でも良いが早目にと催促じゃがね」「笑い事じゃ無いぞ」
「だって、未だ知りんさらんけ~、驚かれるのが見えるんよ」
「義母さん・・」「え、お前、真澄じゃろうがね」
「いいや、今夜は義母さんと呼ぶ・・」「呆れた、真澄がええけね~」
「駄目駄目、そう呼ぶと抱いてぶち込みたくなるんだ」
「ぶち込んでくれんさいや、もう随分と迎えて無いぞ」「ええ・・」
呆れ顔が固まる。
 其処から寝ながら色々と里の話を聞き始める。
「じゃ冴美さん、戻りんさってから直ぐにきんさったんだ」
「そうよ、そんでお母さんに手を着いて相談せずにと謝られた」
「え、じゃ言ったんか・・」「そう、驚いたけど内心は流石じゃと思った」
「・・」「憧れだったし、最初は冴美さんと聞いて居たしね」「・・」
「そんで、お母さんが大喜びしんさろうがね、相手は泣かれた」「・・」
「それで、今回の話を進めると決まったんだ、御腹に出来ているはずの子の
為に、郷は金を産める地にせんととね」「うん・・」
話を聞いて既に知られているんだと安堵する、説明が省けた事にだった。
 「おう~、まだ寝んのかね」「話があり過ぎて・・」
「此処に彩さんが寝たいといんさるが・・」「良いわ、私は良いけど・・」
「序でじゃろうが、仲間に入りたいといんさる」
「ま、じゃ来て頂いて、努布団・・」「あ、そうか・・」
部屋を出て仏間の押し入れの布団を取りに出る。
「如何だ・・」「うん、未だ其処までは言えないけど覚悟して居るみたいよ」
「そうか、あいつは凄いぞ」そんな話をしていると、彩さんが部屋に来られ、
続いて努が布団を抱えて来た。
「並べて下さいね」「え、彩さん・・」
「此処は身内に為りたいから、良いでしょう」「良いけど此処じゃ納戸だし」
「だから良いのよ、身内なら当然でしょう」笑われる。
 何か感じるが其処は努は考えないようにする。
「あのな、努や、色々聞いたが、此処はお前が総て頑張らんと行けん場所だ、
池田家とは恐ろしい程長く続いて来た家柄じゃろうが、あの徳川時代から、
名が残せるとは、そんじょそこらの家とは大違いじゃがね」
「うん、聞いて驚いているが・・」「だろうな、其れで話をされる中身も理解
出来るな」「其処は・・」「馬鹿垂れが、望まれるほど最高な事は無いがね」
「だから悩んでいるんだろうが」「悩むよりその先を考えろ、お前根性無いん
かね」「有るが・・」「じゃ、其処でも発揮じゃろう」
 問答では婆ちゃんには負ける、次第に返答が弱くなるのが自分で分かった。
「良いな、聞くとあの真弓ちゃんの家も凄いと聞いたが何で報告せんのじゃ、
既にご家族は此処にきんさっているから知ってはいるがは根性無しかね」
「え、婆ちゃん・・」「そう言うほど歯痒いからじゃ、男子望まれれば応える
べしじゃろう。昔から其処は同じと思えるがのう・・」「其処って・・」
「子孫、血じゃろうが、お前は昔なら其れを強めて行って地域をまとめる程の
男に為ろうと考える筈じゃ、今はそんな世界じゃ無いが昔と其処は変わらん、
遊びならそうは言えないがのう、今お前の立つ場所は、その子孫繁栄の礎に
為りんさいや、今夜は覚悟して居れ」「え、覚悟って・・」
「此処も子供を造るぞ」「えええ~~~・・」「馬鹿垂れ、声がでかいが」
「婆ちゃん・・」「なんだ」「・・」呆れかえり言葉が出て来なかった。
「考えて見んさいや、此処は既にお前にと思っていたが、此処で腰を落着け
てくれるとは今は思えんがね、だったらその先を考えるとそうなろう、家が
続ける方にと思うが、当り前じゃろうがね」「婆ちゃん、広げすぎ」
「真澄・・」「え、なんです」「お前聞いて居たろうが・・」
「じゃ此処に子供かね」「そうなる、嫌か・・」「お母さん・・」
「良い子じゃお前は本当に今迄頑張ってくれた。此処は池田様と芦屋の家、
其れに児島の家、序にもう直ぐそうなろうが、あの大阪の千里の家が合体」
「ええ・・」「驚くな努には言い聞かせるがね、お前良いな・・」
「産めるけど良いの・・」「いいから頼んでいる、内心は良いくせに」
「お母さん・・」「はいはい、御免なさいね」「・・」
だが、聞いて居る彩は驚愕して聞いて居たが、声も出せない程吃驚する。
「彩さん・・」「・・、えあ、はい・・」「聞いたろうがね」
「え、ええ、じゃお聞きするけど、此処では・・」
「ああ、教育かてらにのう、そうなっている」
「そうでしたか、其れで理解出来ました、何か努さんが違う男と感じたのが
今ようやく理解出来ます」「そうかね、でもこいつは嫌がっていたがのう、
高校時代から性教育は義母の真澄とそいつの妹が受け持っていたんだ」
遂に何もかもが彩には判ってしまう。
「・・」言葉が出ないから手を握り合い、妙子と彩は寝床で顔を見合う。
「彩さんや、あんたに頼みがある」「なんでしょうか・・」
そこから妙子は異様な話を勝手に話し始めた。
其れにはその納戸で寝ている努と真澄も絶句してしまう。
 「ええ、ま~何と其処は未だ行けると思うけど、年ですよ」
「強力は昔から在ろうがね」「其処はそうですけど、ま、じゃ強過ぎて
一人じゃ持たないと言われますの・・」
「話より進めば理解出来る、此処も作るなら強い子が欲しいがね」
「そうですけど、じゃ娘を呼びましょうか・・」
「其処は此の後で良い、あんたも策士なら其処は阿吽で行かんかね」
「妙子さん、恐ろしい方ね」「あはっ」大笑いするが努は笑えなかった。
「児島の家は其処も有るぞ」「ええ、じゃじゃ、アソコもかね」
「ああ、聞いたら驚いたが、其れなら今回もと・・」
「なんと、そうなりますの、でも彩じゃ相手が可愛そうじゃ在りませんか」
「其処が違うんだ、こいつは選ぶほど器量は無いが、だから可愛いんじゃ、
ささ真澄、覚悟は良いな、お前が進まんと此処じゃ子供が居なくなるがね」
「お母さん・・」「いいから彩さんと風呂に・・」強引に進める。
 二人が部屋を出た後・・。
「婆ちゃん・・」「うん、何もゆうな良いなこれは考えが有っての事じゃ、
理解出来んのか・・」「・・、ううん、でも・・」
「そうじゃ、でもじゃ、考えるからお前は可愛い、だがのうこの道はお前が
拵えた道じゃがね、其処を歩くなら、此れからも有る。ようく考えてな、
ささ、お前も風呂場に向かえや」「・・」
もう何も言えない、既に決まった道を歩くしかないと弁えている努、
返事をせずに納戸を出る孫を見送る妙子の目に、
うっすらと光る物が湧き出ていた。

             完・・・・。
 異常事態の日本、でも少し先が見えだしてきていますね。
此れからもみんなで頑張りましょう、コロナも負けて退散と願います。
一度此処で話は切りますが、何れこの先をと思いつつ、此処で終えますね。
                    上山惣一・・・・記。













乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・54》

 池田家で真弓と小百合は仲良しに為れた、しかも小百合ちゃんが真弓に
お姉ちゃんと呼ぶから、池田家では楽しい日が過ごせる。
「ね~努、此れは大事にしたいけど構わんかね」「えっ・・」
「あのね、芦屋の家お伺いしても良いかね」「ええ、何か有るん・・」
「大ありよ、なんか閃いて来たんだ、聞くとあんた里を何とかしようと
考えているよね」「うん・・」「じゃ、此処で色々と難儀した事も考える
と参考になる」「あ、そう言えばそうだ、此処も少しは里と似ているが」
「だろう、じゃ仲間に加えんさいや、彩は少しなら考えが有るんだ」
「え、教えて下さい・・」「良いけど出来るかな・・」
「するする、何でもしたいが、ね彩さんお願いする」
「じゃ、瑞樹と話をするね」「え、瑞樹さんと・・」
「そうよ、此処じゃ大事な話だしね」
「そうか、良いですよ何でも里が何とかなるなら・・」
「じゃ、そうしようかね」
中身が見えないまま承諾、嫌それより懇願した努だった。
 翌日、なんと車には真弓と小百合が乗り込んでいる、
しかもその付き添いに彩さんが乗り込まれていたのだ。
「・・」とんでもない事に為りそうと努は思えるが、此処は里を見て頂く
方が都合が良いと思い直す。
 三時間で里に到着途中で電話しているから、郷は待たれていた。
真弓がいち早くかけ出て婆婆に抱き付くと、其処から既に子供たちの世界
に変化、そんな中でちゃっかり彩は家の主の努の祖母妙子と直ぐに話が
通じて仲良し、そんな中で一度家から抜け出し、義母から聞いたあの谷に
と真っすぐに向う。
 「おう~・・」「ま~あんた~・・」とんでもない事に為っている。
其処にいち早く出迎えたのはあのお金で抱いた、鈴与さんだった、
しかも後から家から出る女性は・・、「ええ~冴美さん・・」
その人だった。
二人に歓迎され家の中に入る。
 「なんと・・」様変わりして部屋の中に驚かされる。
「冴美さん・・」「如何、少しは見れるでしょう・・」
「うん、凄いぞ、もう此処は事務所だね」
「そうなりつつあるよ、鈴与さん素敵、何もかも腿う事が同じだしね、
今回は戻って大正解よ」そう言われる。
 その後二人から話を聞く努の貌が綻びる、冴美さんが里に戻るなり直ぐに
此処に引っ越しされたと聞かされ、しかも鈴与さんを呼んで話を点けると、
もう二人は戦場の友と決める、毎日二人で何もかも考えてすると話される。
『じゃ、此処で、良いな大賛成だよ』「じゃ、お金少し増やせないかな・・」
「幾ら・・」そこから計画を聞くが其処も大感動・・。
「え~じゃ婆ちゃんにもか」「そうよ、此処は大事な人じゃけ、そんで今回
はお年寄りの纏めにとお願いしているのよ」「なんと、で何するん・・」
「、考えが益々膨れるよ」「良いじゃないか何・・」
そこから話を又聞いて行く。
 「うひゃ~、なんとそうかお年寄りの生き甲斐かね、凄いぞ其処は考えん
かったが・・」益々二人を見直す、田舎の美人と都会から戻れた超美人、
努は里も悪くないと思えるほどの二人の姿だった。
 話を聞いて行く内に二人の動く姿が浮かんで来る。
聞くとこの谷は年寄りが集まる谷にしたい、付いてはこの家だけでは手狭
だと嘆かれる。
「じゃ、造ろうか・・」「ええ、そうしたいけど今はね・・」
「しようよ、お金作るし、どんな家にしたいん・・」
「お年寄りが集まり、ここで出来る仕事を作る」「そんで・・」
「それは何かと聞きんさらんのかね」「聞く間でも無いあんたらの顔を見る
と既に思いがあると見えるけ~」「うふっ、鈴与さん、心内が読められたね」
「そうなるね、私らこの男に抱き付いているけ~ね」「言えるわ・・」
大笑いされ、「弟を使って今は大忙しなんよ」「え、毅か良いぞ何・・」
又も其処から話を聞くだけ、努は驚きを隠せない顔、凄いぞと叫ぶだけだ。
「じゃ何かこの谷はその部類の物を集めて、又植えたり増やしたりするのか」
「そう、此処が源よ、薬草や調味関係の食材を此処で生産する」
「ええ・、なんとなんと真か・・」
「そう進もうと決めている、だから今は猛勉強、既にお年よりを集めて勉強
しながらよ」「ええ・・」又また驚く努、もう既にそんな所迄は進んでいる
のかと其処が驚愕する理由だった。
「凄いな、早いぞ・・」「だって年寄りは早く死ぬから急げといんさる」
「うへ~・・」其れは婆ちゃんだと思って苦笑いする。
しかし彩美さんが戻られて間もない筈が、既に此処では動かれて居る事には
感動する。
 其処からも話を聞くだけの努、二人とも関係がある身為れど、
おくびにも出さずに話される姿、色々と考えさせられる人だった。
『じゃ毅も仲間に・・』「勿論よ、主はアンタの婆ちゃん、凄いわよ」
大笑いする中で話を聞く。
「では差し詰め、集会場と仕事場だね」「そう、其れに中古のブルが要る」
「良い、其処もそうするし家は如何する」「お父ちゃんが指図しんさる」
「おう、良いぞ」「それと、今考えているんだけど此処でそれらを植えるの
はするけど、お年寄りが待てないといんさる」「それは仕方ないがね・・」
「それがね、妙子さんが、そんな物何処でもあると・・」「ええ・・」
「家が無くなったり、今じゃ誰も振り向かんところに生えているがと・・」
「ああ、じゃじゃ柚子もか柿もじゃ栗もじゃがね」
「でしょう、至る所に寂しそうに生えているといんさる」
「あはっ、そうか山椒の木も柚子も柿も栗もか・・」
「其れにこの谷は綺麗な水が流れている」「そうじゃが・・」
「ワサビ栽培とお父ちゃんがいんさる」「良いぞ、益々良いが良いが其れ」
本当に感動する中身、今有る物を植え替えると此処では直ぐに仕事が生まれ
ると思えた。
「じゃじゃ、其処は毅と親父殿に任そう」「そうなりつつあるよ」
「凄いぞあんたら・・」「うふっ、誰がそうしたんかね、ね~鈴与さん・・」
「そうね、悪い男ね」睨まれる。
 話は其れだけじゃ無かった、毅たちが仲間を集めてトラックで広島の市場
にと既に何度も運び入れていると聞かされる。
其れで繋がりが出来つつ合って、今度は市場からこれは作れるかこんなのは
どうかと言ってくれていると聞かされたと・・」
「そうか、此処では何もかもが少ないけど経験は皆がしている事じゃね、
じゃ其処を専門に広げれば適うな・・」
「そう、しいたけもそうだけど、考えるとあちこちじゃ無くて、部落で何か
決めて起こそうかと悩んでいる最中よ、今夜も此処にその問題で集まる」
「・・」本当に感激しっぱなし、戻るまで如何し様かと悩んでいた事が既に
その方向で動く里に嬉しかった。
 その夜は連れて来た娘二人は義母と彩さんに任せて、集会が谷で行われる。
集まった面々は長い事合えない人が多く居る事に驚かされるが、
皆この里の為と意気込まれていた。
谷の増築は毅の父親が受け持たれ、毅達の若者は今後進める方向を話をする。
「じゃ俺の谷はアスパラが良いと皆がいんさるが・・」
「おう、道夫、其れ良いぞ進めろ金は冴美ちゃんに頼んでみんさい」
「良いぞ、承知・・」「俺の谷は何でもするといんさるが何がええかのう」
「あ、お前の谷は真砂土が有る」「おう、有るが何・・」
「如何じゃここらで一番金稼ぐものを造らんかね」「何がある」
「木の子類、広島に出ている従姉が戻り里の話を聞いてな、此れが出来
んじゃろうかと言われている」「おう、良いぞそいつは誰・・」
「お前ら知っておろうが正樹じゃ」「あ、居た居た、あいつ今何処に・・」
「広島じゃが子供が出来て戻っても良いと、正樹は食培関係の小さな会社に
勤めているが、女房が研究員だと・・」
「く~良いがね、じゃ俺の谷はキノコで決まりじゃ・・」
「そんでな、横穴を掘ろうと」「昔から有る、保存に作られているが・・」
「其処じゃ、造ろうや」「おう、良いぞ直ぐに話をまとめちゃる」
そんな話が色々と出て来た。
「努、頼むぞ」皆からそう言われる。
「何とかする」「おう、じゃ計画進めても良いんか・・」
「進めてくれ、冴美さんと鈴与さんに話してくれたら何とかする」
「わしじゃ駄目か」「うひゃ~、婆ちゃんが主じゃ駄目なもんか、な~努」
「無論、そうなるな、婆ちゃん次第だぞ、お年寄り頼むよ」
「任せや、既に固まって未だかと急かされているがね」大笑いされた。
 努が戻るまで計画の中身を詳しく示す書類を造ると決まる。
 こうして座は午後十時過ぎ解散、残る冴美と鈴与は後片づけ、
婆と努は家にと戻る。
「ま~そうでしたの、凄い事に為りそうね」
「ま良いじゃないね、其れ努、内からも資本出すね」「ええ・・」
「もう決めて来ているし、此処で色々話を聞かせて頂いて,もう最高、
児島には負けたくないしね、出すよ」
そう言われる中、既に娘二人は傍で寝ていた。

           つづく・・・・。




















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・53》

 真弓と梓を買い物に出した悦美は、庭を眺める居間で既に一時間を要す
話を努にしている。
「では悦美さん・・」「そうなる、此処は既に遣事が無い程充実出来ている。
マンションも七棟、総合娯楽施設も別会社で運営出来ているんだ」
「ええ、そうなんですか・・」「中身は今迄言わなかったがでも孫の一言で
此れも有りかと思うんだ、其れであいつらを買い物に出した」「・・」
「な~、悪いようにはせん、あんたが悦美に従うなら郷の今後の資金は出し
たい、いいや出す、この家に子が出来るならそうしたい、なな頼む・・」
「悦美さん・・」「本気じゃぞ、あんた梓が嫌いかね」
「ええ~、そうじゃ無くて、其処は・・」「如何なんや・・」
「最高な女性と眺めてはいますけど、事は其処じゃ無いでしょうがね」
「え・・」「だって、この家の子供よ、僕じゃ釣合いが取れないでしょう」
「其処か、其処は似たようなもんじゃぞ」「ええ・・」
「この家はな、私のお爺様が作られた家じゃ、頭が賢かった、戦争に負けた
日本、その後の混乱で土地が馬鹿安かっただけじゃ、有金で買い漁ってた
御陰じゃ、だから名がある家じゃ無いしな・・」「でも・・」
「な、其処は如何でも良いが、根性据えてかかるなら、悦美は応援したい」
「悦美さん・・」「頼むけ、なな、児島の家と同じにしてえな・・」
「え、ええ~~」「この間、三度目の興信所からの書類が来てる、あんたは
悦美が気にしている男の子じゃ、活躍が楽しみでな、よう遣るね」
「ええ、じゃ・・」「あんたが大阪に来てからの事は総て理解しているんだ」
「なんと・・」又も此処での興信所の事を聞かされた。
 その後も悦美さんの話を聞かされ続ける。
「では・・」「そうなるな、此処も今の状態を続けるだけで良い、伸ばそう
にも其れをする相手が居ないからね。努が来てくれるならそう言えないけど、
今は居ないしな・・」「・・、・・」「な、其処は後でもええじゃないね、
今回は心して梓をのう、頼むよ」「悦美さん・・」
「此処でも、児島と同じにしてくれんかね、真弓も懐いているし、頼む・・」
手を合わされるのを慌て止める努、話は聞きたくなかったが聞いてしまった。
 「腹を据えてのう、この家は努次第に変われる、子供を頼むよ、後二人は
欲しい・・」「ええ・・」
呆れるが、相手の顔を見ると真剣そのもの、本当に聞く話に驚かされ続けた。
「でも・・」「任せてくれや、後の事は悦美に・・」「悦美さん・・」
「嫌いじゃないならそうしてくれんかね、此処はそう決めたぞ」強引だった。
「では・・」「後は何もゆうなや、任せてくれ、梓の危険日は判らんが・・、
其れは如何し様かね」「ええ、僕に聞く事でしょうか・・」
「あはっ、なんとそうじゃね」大笑いされる。
「じゃ、其処は悦美が注意して観察しようかね」「ええ・・」
呆れるが其処で本気と見える。
 真弓ちゃんが買い物から戻ると、その話は終わり、努は又も真弓に捕まり
ゲ-ムで遊んでいる。
 だが、この家の親子はキッチンに行かれて暫く部屋には戻れない、
気にはなるが、既に腹を括らされた努は覚悟は出来ていた。
だけどこの家だけはそうは為らないと踏んでいたが・・、
努の思いは違う意味で芽吹き始める。
 夕方になると、家の中は夕食時間、真弓の横で甲斐甲斐しく世話する努を
見て、悦美と梓は何時も通りの姿、其処を見て安堵する努がいた。
 三月十九日、真弓を連れて芦屋の家を出た。
「お母さん・・」「うん、あいつは根性有るよ、見ただろう書類・・」
「ええ、昨夜、驚きました」「だろうが、私も、手が震えたぞ、あいつは
大者かも知れんし戯けかもしれんが、あの児島の家と言い、赤穂奥の池田家、
其処は由緒ある家柄だぞ、何でそうも関係が出来たのか書類を読むと成程と
理解出来る。どこも其処も子供が絡んでいる、其の意味が分かるか・・」
「子供は正直ですけど、でも・・」「なんじゃ、何か嫌な事有ったかね」
「いえ、でも梓が子供をと思うと呆れますけど」「其処か、作れるだろう」
「其処は・・」「じゃ、わが家の行く末を考えるとお前の身もそうなる」
「ええ、決めているんですか・・」「当り前だ、そうなると児島や赤穂も
繋がりが出来る」「え、赤穂は未だでしょうが・・」
「やがて出来るわ、暫くまてや、今度は赤穂の家の事が判る」
「え、何で・・」「調べるように頼んだ・・」「あらら・・」
呆れ顔で母を見る梓が其処に居た。
 そんな事と等つゆ知らず、努はクルマを運転していた。
「ねね、お兄ちゃん・・」「なんや・・」
「あのな、お母ちゃんに子供出来たらいいね」「真弓ちゃんは欲しいんか」
「うん、良いじゃない妹か弟かどっちでもいいやん、欲しい・・」
「そっか・・」そんな可愛い会話が好きだった。
「あ、そうだ、真弓ちゃん、お友達に為れんかな」「なっているやんか」
「ううん、新しい女の子、其れも真弓ちゃんの一つ下かな・・」
「ええ、何処に居るん・・」「すぐ近くや・・」「何処や・・」
「赤穂の奥や・・」「赤穂って・・」何とも可笑しいがそんな会話が楽しい。
「行くか・・」「良いよ、お友達に為れるなら良いやんか」
「なな・・、そうやな」決まった。
 其処は努の計算が絡んで来る、今迄は別々に考えていたが、
あの芦屋での話を聞くと、此処は皆総絡めで進む方が良いと思え出す。
同じような家柄だし、此処で子供を合わせると様子見で先が垣間見れると
考えていたのだ。
自分の立場を考えると一人じゃ何も出来ないけど、今は其処を変えないと
進めないと思った。
 資本金も思えば総て関係がある家から貰う金、
そう思うとこのまま進めるには其処を繋げる方が良いと思えたのだ。
真弓の乗せた車は、あの池田家にと進む。
 三十分後、車は到着、「今日は・・」
「・・、ええ~あんた~、久し振りやんか、え、ええ~ま~可愛い女の子ね、
お名前は何かな・・」「真弓よ、おばちゃんは・・」「はい、瑞樹です」
「ええ、変な名前やんか、でも美人よ」
「え、有難う、ねね上がらない、内の子と仲良しになってね」
「良いよ、聞いて居るし何処に居るん・・」「待って小百合~大変よ来て~」
「・・、何・・、アああ~お兄ちゃんだお兄ちゃん・・」
縁側から飛び込んで庭に居る努にダイブ、驚き抱きかかえると振り回した。
悲鳴を上げながら喜ぶ、そうして同じように立ちすくす真弓を抱え振回すと、
其処でも甲高い声で悲鳴が上がった。庭に卸すと、努が二人を紹介する。
 同じ年代の二人は直ぐに仲良し、部屋に上がると子供部屋に引きこもる。
「おう、来たね・・」「はいきました、迷惑ですか・・」
「ああ、大迷惑じゃね」「ええ~、そんな彩さん・・」
「嘘だよ、待ち焦がれていたんだ、なんと子供連れかね」
この家の大奥様彩さんと若奥さんの瑞樹さんと話をする。
 「ま~じゃあの芦屋・・」「ええ~何で其処・・」
「あのな、もう努の事は総て判るんだ」「何で何でよ・・」「児島・・」
「児島・・」「そうだよ、其処で書類を見たしね、もう此処も児島の家とは
行き来が出来ている」「なんと・・」
「そう、あんたが引合わせた、アソコも子供だ出来ると大喜びだしね」
「・・」もう何処もかしこも知れ渡っていたのだ。
「そうなると遠慮は無いですね」「そうよ、遠慮なんか此処じゃ無いしね」
「有難う御座います」頭を下げると二人は大笑いされた。
大奥様は直ぐ子供部屋に行かれ、其処でも大きな笑い声が聞こえて来た。
「あんた、ようきんさった、娘が合えないと悲しんでいたんですよ」
「僕もです」そんな会話を楽しめる相手だった。

           つづく・・・・。





























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・52》

 努は大学もアルバイトも精力的にこなした。
そんな中、学生友の朋絵ちゃんがなんか努に毎度会いに来る。
あの三人娘で一人だけ抱いた事が無い相手だ、其れが年が変わる頃から異変、
舞子や菜摘とは遊んでいるが、何故か努は抱く機会が中々めぐって来ない。
しかし、学友としては顔を合わせるし、良き相談相手には為れている、
可笑しい程後の二人とは別、其れほど際立って舞子や菜摘と連れ立ってるが、
其処が無いのだ。
「あのね、聞いたんだけど努君は田舎を何とかしたいと話を聞いて居るんや、
何がしたいん・・」「そこか、そうだね、なにか考えるが未だ此れといって
何もないんだ」「ええ、じゃ郷は如何なるん、思うだけなん・・」
「おいおい、そうじゃ無いけど今はな浮かばんのや」「大丈夫なん・・」
「大丈夫じゃないかもな・・」「ええ・・」呆れ顔で顔を見られる。
「じゃ里で何か興すと聞いた話は何もないのね・・」
「今のところな、でも野菜や花などは集めて広島に送っているよ」
「え、そうなんや、じゃ事は動いているんよね」
「そうなるのかな、でもな特徴が無いけ~遣れん・・」
「うふっ、其の言葉好きよ」「おいおい」「あのね、内の家は農家なんよ」
「何処・・」岡山県の山奥・・」「ええ、岡山か・・、で地名は・・」
「ええ・・」「教えてえな、岡山は馴染みがおりんさるし気に為るけ・・」
「え、そうなん・・」そんな話はしている二人だった。
 三月に入っている、今年は何もかもが順調に運ばれている、其処は努が
思うだけかもしれないが、千里と児島の家には月に二度必ず訪れている。
既に児島には懐妊をされた若奥さんが待たれている、母親も今じゃ一人で
猛烈な努の営みを防波堤の様に受けて頂いている。
又千里も同じだが、其処は今はそうには為れない事情が起きている、
あの病院に居られる旦那さんが最近よくないらしくて、行くたびに様子が
変って来出す、だから其処はソコソコ務めを果たすが気乗りは余りしない、
出来ないのだ、旦那さんを知り置く努は薄情に思え、其れを母親は感じて
居られる、其れで通う度に、今後の話が出て来るのだ。
計画は有ると見えるが中身は努は聞いてはいなかった。
 反対に児島では既に里の話しも総て努が話しているからご存知の間、
其れに何とかしたい気持ちを汲まれて色々と教えて頂いて来ている。
忙しい体だけど、其処は時間を造り、あの由美さんとは月に二三度ラブホで
豪快に暴れさせていただいていた。
そんな中で三月の大学が休みの間、アルバイトは休ませて頂いて里に帰ろう
と思っていた。
 芦屋に努は来ている、真弓ちゃんと会う約束が有るから来た。
「ねね、お兄ちゃん、婆婆がね会いたいと・・」
「ええ、まじかじゃ電話してたんか・・」「そうよ、真弓の婆婆じゃしね」
「うへ~、じゃ休みに行くと・・」「駄目なんか・・」
「そうじゃ無いけど行けるんか・・」「行けるよ、もう用意しているもん」
「あはっ、もう煩くてなすまんね」「悦美さん、良いけど良いんですか・・」
「良いよ、もう煩いからね梓も呆れかえってな、行けと・・」「・・」
「御免なさいね、もう煩いから困る、男の子を産めばよかった・・」
「ママ、遅くないよ、産めばいいやんか・・」
「おう、そうだよな~、真弓、ママに頼んでみんさいや、婆も欲しいがね」
「え、良いの・・」「良いとも真弓の弟じゃ、良いぞそうだ良い決めた」
「ええ、お母さん・・」「あはっ、孫に尻叩かれたがね、梓産め・・」
「簡単に言わないで、相手が居ないのにどうして産めるん、試験管かね」
「阿呆、勿体無いがね、どこかで男から貰えや・・」
「いやだ~、犬猫じゃあるまいし酷い・・」親子で大笑いされる。
 「あ、そうだ良い事思いついた」「え、子供産むのに協力してくれるんか」
「え、え~、其処じゃ無いし、え・・、僕が・・、とととんでもない事・・」
驚いて努は正気で聞くから梓さんがお腹を抱えて大笑いされる。
「お前達、冗談じゃ無いぞ、考えると有り得るよ、な~梓・・」
「嫌ですよ、お母さん、あんまりです、努さんが可愛そうじゃ在りませんか、
こんな年を取った女性に、失礼ですよ」
「え、お前、其処は相手次第だろうがね、努が良いと思えば適うぞ」
「お母さん、怒りますよ」「はいはい、真弓・・」
「お兄ちゃんなら良いよ、弟が出来るんなら早う産んでよね」
「ええ、真弓・・」呆れかえる顔で梓は困惑する。
 だがだが、悦美は満更でもないと思えた、孫の真弓が言い放った事が、
今迄気にしていた事に気が付く。
この家は婿取りかと諦めていたが、今はっきりと脳裏に浮かんで来たのだ。
(なんとした事か、わしも耄碌していたな・・)
そんな思いで真弓が努にもぐれて喜んでいる姿を呆然として眺めている。
 「お母さん、如何したの・・」「・・、え何・・」
「何じゃ在りませんよ、ぼーっとしんさるから・・」
「ああ、其処かね、そうじゃったな真弓の言った事叶え様や・・」
「何ね・・」「子供じゃろうがね」「ええ~ま~呆れた・・」
「まだ三十四歳じゃろうがね」「そうだけど『じゃまだまだ作れるぞ・・』
「嫌だ~、何いんさるん、恐ろしいわ、逃げようっと・・」
「此れまたんか・・」梓はその場から退散した。
 しかし既に其の気に為っている悦美はその事から離れることが出来ない、
男の子でも女の子でも良い、婿が死んでからこの事は考えもしなかった、
いいや其処は又男を家に迎えれば済むと思い込んでいたのだ。だが、
孫の一言で其処は違う明るい場所に為りつつある。
其れほど悩み諦めて居る事が、蘇るのは何・・、其処で悦美は思いに耽る。
 暫くすると・・、「ああ~そうだわ、そうじゃ早々・・」
「ええ~何よ婆婆、驚くじゃないよ」
「おう、真弓すまんな、お前は最高にいい孫娘じゃぞ」
「え・・、気持ち悪いがね」「あはっ、そうかそうか・・」
横で聞いて居る努は驚いたまま、今迄聞いた事もない素っ頓狂な声にだった。
「努、里に帰る前に暫く此処でな、そうじゃね二日くらい居てくれへんかね」
「え・・」「なな、頼む、真弓も頼んでくれんか・・」
「良いわよ、ね~お兄ちゃん聞いた・・」「聞いたけど・・」
「じゃそうしてえな、其の後田舎の婆婆に会いに行こうや・・」
「真弓ちゃん・・」「婆婆、そうするね」「良いぞ真弓は良い子じゃね」
なんと、いつの間にかそうなってしまう。
 「・・、・・」引き留められるのは毎度の事だけど、何か今回は異様な
気がしてくる。
 この家とは異なことで知り合う家、其処は自然かと思いつつも、
何で此処に通うのかが努自身にははっきりと理解していなかった。

            つづく・・・・。
















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・51》

 無我夢中、一時間余り過ぎて、横たえながら目を瞑る、
努が生涯忘れ得ぬ事が今何とか終えた。
(凄かったぞ、最高何とも言えない程感動・・)
隣で横たえる女性は既に身動きさえ儘ならず、息さえまともじゃない、
其れに時折思い出したように痙攣が来る、其れに呼応する体に呆れ顔で、
横に寝る努を見て苦笑いされていた。
 今から一時間前、努は初めて冴香さんを抱いた、其処からは何もかもが
憶えてはいない、思い出されるのは素晴らしい体を惜しげもなく努に与え
てくれた事、愛撫から始める努は真実夢の中、郷で抱いていた憧れの相手、
しかも同級生の姉、其れが今回里で聞いた話で、その続きは大阪の冴美さん
の部屋、其れが今、とんでもない程狂われ戸付け、最初から最後まで努~の
連呼、それ以外は往く往くって努~が少し混じるが総て努~と尾を引いた
叫びだけが聞こえていた。
 其れほど体が合うのか驚かれたのか感じられ、際限がない喜びをまともに
迎えられる姿で大感激は努と手同じだった。
最初の女性は冴美さんと決めていたが、其れが出来ないで今日まで来ている、
だが、其れも今じゃ正解かとも思える。
 郷で決めたのは確か高校二年生の夏、其処から色々と在り、
大阪の大学に来てからは又色々と在った、その間抱き合った女性は、
千里で二人、児島で三人、郷で義母とその妹と、金で送込まれた家の女性、
又大阪では千里を紹介された友の姉、由美さん、数えたらそうなっていた。
 だが、横たえる相手は今までの相手とは少し中身が違う、
憧れて居た相手なのだ、其処が根底から舞台は違っている。
「ね~努・・、あんた物凄いよ・・」「・・」「馬鹿ね、褒めているんよ」
「うん、有難う」「背負ってからに物凄い、此れじゃ離れたくなくなるね」
「・・」「良いのそれで子供は未だ作ろうよ、頑張る、良い子を産もうよ」
「冴美さん・・」「何よ、駄目・・」「良いのか其れで・・」
「悪い訳無いじゃないね、こんなに体が喜んでいるじゃないね、あんた、
明日もその次も離さないからね、三日間、此処で籠城、頑張る」
「ええ~・・」呆れるが、思えば其れも良いかと心で喜ぶ努が其処に居た。
 食事はマンションの一階で二人で食べる、部屋に上がると直ぐに抱き合う、
傍目で思えばよう遣るなと思うだろうが、当の本人には其れだけ抱合う度に
喜びがまるで違うと冴美さんが叫ばれるから、努も本気を出していた。
 こうして、本当に三日三晩、衣服も着れずに時間が経過、
其処は本当の互いの体を求める二人、呆れる程離れる時間は無かった。
 一月十三日、漸く解放された努、マンションを出ると外は木枯らしが
吹きすさぶ真冬、既に朝早く、冴美さんは部屋を出られる。
友達に会い、勤め先に顔を出した後、郷に戻ると聞いて居た。
 尼崎の部屋に戻り、荷作り、少ない道具だが、引越しの準備を始める、
既に不動産屋には、先に出向いて知らせている。
(ふ~何とか出来たな・・)殺風景な部屋を見渡し今までの事を思い起こす、
何から何までこの部屋から始まっている事、其れがステップを踏むかの
ように部屋から脱出、あの森ノ宮の部屋では何が起こるのか、
今は計り知れないが、アソコでも何かが起こりそうな予感がする。
そんな思いで、その夜は何もない部屋で布団だけに包って寝た。
 翌日は、朝早くから引っ越し、と言っても軽の荷台に隙間があるくらい
の荷物のみ、送り出すと、努は電車に乗って向かった。
 森ノ宮駅で・・、「おう~来てくれたんか・・」
「来るわさ、大事な友じゃがね」義雄が出口で会うとそう言う。
携帯で既に手伝うと言い断り切れない友、二人でマンションにと向かった。
 荷物を整理しながらしきりに凄く良い部屋だと誉めてくれるし、
前に住んでいた相手が女性と聞くと呆れる顔、其処には既に大人の顔の
義雄が居たのだ。
 二時間で片付けが終わると、二人でコ-ヒ-を飲む。其処から色々と
聞いて来る義雄を体良く交わしながら話をする。
「今年は俺も頑張る」「え・・」「だってな、男に為れたんだぞ・・」
「ああ~じゃじゃ・・」「そう・・」
「良かったじゃないか、お姉さんに大感謝だな・・」
「そうなるな、俺じゃ相手にもされない、だが姉の薦めで最高じゃがね」
「そうだな・・」「でな、お前に如何かとおもうんだが俺の姉・・」
「ええ、お前・・」「だってな、満更嫌じゃ無さそうなんだ、会う度にお前
の事聞かれるし、この間なんか正月田舎でお前に会いたいといやあがる」
「ええ・・」「でな、付き合えよと言ったが・・」「で、なんと・・」
「笑われたが、其処は嫌な顔じゃ無かったぞ・・」「義雄・・」
努は感激しながらも言えない中身に困惑する。
既に付き合い体も求め合っている仲、弟の義雄に今更実はとは言えないのだ。
 夕方まで話をする、気が許せる友、大学で会おうと別れた。
 部屋で模様替えなど皆目していない、する必要が無いのだ、
少し部屋の中は女性染みてはいるが、其処が又良いと思えた、
なんせあの冴美さんの匂いが未だ残る部屋なのだ。
 一月十五日、大学に久しぶりに向う、新鮮な気持ちは入学時とは違うが、
又変われた自分を晴れがましいとさえ思えながら校門を潜る。

                つづく・・・・。















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・50》

 一月九日、漸く尼崎の部屋に戻れた、郷では大騒ぎの中逃げる様に
帰っていたのだ。
「ふ~疲れた、寝ようかな、明日は・・、あ~会えるぞ憧れの人に・・」
思えば、忘れ物をして人生の道を歩んで来ていた、其れは唯一心残りでは
あったが、郷に戻ると、予期せぬ事を友から聞いた。
其れが、なんとあの憧れて居る、大阪に出なさいと後押しをされた女性、
冴美さんなのだ。
何とか傷ついた心を癒す事が出来た、だが其処から予期せぬ道が開けて行く。
有ろう事か、冴美さんが努の歩む道を従い歩くと言われたのだ。
傷心のまま田舎に逃げ戻られている中、話はその方向にと進んで行った。
 其の会う日が明日、だから里から逃げる様に戻っている。
尼崎に戻った事はまだ誰にも知らせてはいない、先ず明日が一番大事な日に
為ろうと思えるから、他の人には電話すらしていなかった。
 一月十日が遂に来た、昨夜は寝不足、仕方が無い、其処は考えないように
と思うがそうは出来ていない、朝方まで悶々と時間の経過を待つ努が居た。
「さてと・・、用意するか・・」
 午前十時、努は部屋を出て駅にと歩いて行く、無論目的地は大阪の森ノ宮、
其処に冴美さんが住んでいるマンションが有る。
十一時前には到着、脚がなんか震えて変な歩き方に為るが、苦笑いしながら
マンションのエントランスにと入る。
受け付けの警備員さんに挨拶をすると、「あのう本田さんでしょうか・・」
「はいそうですが・・」「じゃ、お部屋の鍵渡しますね」「えっ・・」
聞くと、相手は用事で出かけていると知る、其れで部屋で待つようにと託が
有ったと知らされる。
鍵を受け取り、七階の部屋にと向かい入る。
「・・」懐かしい部屋、初めて大阪に出て来たのがこの部屋に為る、
だから総て其れからの事はこの部屋が出発点だった。
 女性らしい部屋、綺麗にかたずけられているが、なんと隣の部屋には多く
のダンボ-ルが積まれている。箱に何が入っているのか外から判る、
綺麗な字で書かれているから中身は想像出来た。
「へ~二日早く戻られているけど、もう片付けが出来ていたんだ」
性格が判る相手、本当に何もかもが素敵に思えるから始末が悪い、
郷で唯一憧れて居たのが冴美さん、テラスに出ると大阪城が丸見え、
景観が頗る良い部屋、しかも此処に努が住めと言われているから思いは
並じゃない。
部屋の戻り、コ-ヒ-を探すと、既にサイホンには用意されていた。
荷物を造られた後、台所用品は残されているが、部屋はガランとして、
テ-ブルとソファ-が有るのみだった。
その部屋でコ-ヒ-を立てて飲み始める、あの冠山の山でキスをした事を
思い浮かべながら、憧れの女性を待って居た。
 午後十二時過ぎに部屋のドアが音を立てた。
「あ、お姉ちゃん・、アあ御免、冴美さん・・」「うふっ、待った・・」
「ううん、少し前に来たんだ」其れが挨拶に為る。
「ふ~、疲れた、滅茶苦茶忙しかったんだ」「・・」
脚を伸ばされ座られて言われる。
「此処の部屋あんたが使いんさいや、既に管理人には話しが出来ている」
「え・・」「それでね、二十万円は冴美に戻しなさいよ」「あ、良いけど」
「それは名義書き換え料に為るんだ、金は大事だしね」「うん、判った」
「さてと、仕事場は既に辞めて来たし荷物も持って帰っていると後は・・、
そうそう此処に有る物は置いて行くね」「良いの・・」
「良いわ、田舎じゃ邪魔になるしね」そう言われる。
 「さてと・・、食事は・・」「良いよ」「駄目よ、未だなら出掛けようよ、
下の階に色んな店が有る、紹介かてら行こう」有無言わさずに部屋を出る。
一階にはコンビニも有るし、コ-ヒ-ショップや食事できる店が並んでいた、
その中の和食の店にと二人は入る。
店員がにこやかに席に来てくれて、其処で冴美さんが、お客交代よと、
努を紹介され、笑顔が素敵な店員さんだった。
 食事をしながら、会話は無いけど、時折顔を見られて笑われる、
其れが素敵に見えた。
 午後一時過ぎ、部屋に戻る。
「さてと、話を聞こうか・・」「え・・」
「だって冴美が里を出てからどうなったんね」言われて、其処から話をする。
「ま~じゃ小笠原の叔母ちゃんの谷かね、良いじゃないね、アソコは良い、
じゃ家も使えるね」「そう聞いたけど、未だ僕見て居ないんだ」
「そうか、でも良い、アソコなら何でも出来るよ、良いよそう良いわ・・」
何度もそう言われ頷かれる。
 「で、大事な事最初に話したいけど、時間は良いよね」「うん・・」
そこから冴美さんは今後の事を聞かれ出す。
努は返答に困るほど色々と聞きだされるから困った。
「もう其処ハッキリしなさいよ、此れから何するのか、冴美は見えないし、
付いて行くと言った手前、郷は責任を持って動かないといけないじゃないね」
「そうなるね・・」「頼り無いわね、良いわ、じゃ弟を頭に動けばいいのね」
「其処はそうして下さい、無論冴美さんも頭ですよ」「え・・」
「だって、毅じゃ心もとない部分が有るし、其処は冴美さんにと思っている」
『じゃ、誰か必要になるけど、郷に居るのかな・・』
「・・、ア、其処もお願いが有るんだけど・・」
そこから努は意を決めて話し始めた。
 「ま~じゃ女性なのね、良いわどんな人・・」
其れからもまた話をするが、如何も上手く話せない。
「ねね、もうじれったいわ、努との関係は・・」
其れも如何も上手く言えなかった。
 「何時抱いたんよ・・」「えええ~・・」
「阿呆、顔見れば読めるがね、何時よ、」「え・・」
「早く言いなさい、肝心な事に進めないじゃない、いいから総て隠し事無し
で御願いね」覚悟を決めて、其処から総て話をする。
 「・・、・・、ま~呆れた、婆ちゃんがかね、ふ~ん、そんな女性が
おりんさったんだ、でもPCを使えるとは最高じゃない、冴美も出来るけど、
大助かりよ、で如何したら良いの・・」「片腕で使って下さい」
「良いわ、そうする、でもあんたは相当な玉ね」「え・・」
「そうじゃ無いね、児島でしょう千里でしょう、其れから赤穂か・・、
未だ有ったな・・、ああ、芦屋だ・・」「え、全部じゃ無いぞ」
「何がね、ええ~関係の事か、うひゃ~、其処も有るんだ・・」
「もう、全部じゃ無いって言っただろう」
「うふっ、今はそうかな、でもそのままじゃ済まないと思うけどね」
「冴美さん・・」「はいはい、でもその人の御陰で金が、そうなるよね、
じゃ何も言わないし言えないよね、冴美はその方の後だしね」「ええ・・」
「いいから、そうか、じゃ田舎は任せるのか・・」
「任せる、総てに従うけ・・」「うふっ、面白そうね」「ええ・・」
呆れるが、其処は大人しく聞き流す。
  努は既に落ち着きを亡くしていた、憧れより、冴美さんには諦めが有った、
代替えとしては申し訳ないがあの義雄の姉を冴美さんと重複させてた事を
思い出す。
其れだけ無理と決めつけていたから、今の立場に困惑しているのだ。
其処は今までとは違う、抱くだけならそうは思わないが、今回は全く違う、
冴美さんの先にはあの大事な里が控えているのだ。
しかも、郷で話を聞いた時、努の子供を産むと断言されている。
驚くより聞いて身が震えた事を思い出した。
其れほど努の事を考えてくれていたんだと、又反対側には、努がしゃしゃり
出て冴美さんの家の事を考えてくれたことに対してかは定かでは無いが、
いずれにせよ、今日は進む道が決まっていたのだ。
 「ね・・、早く・・」「え・・」「来て・・」
思いに耽る中、部屋に戻され、言われるまま冴美さんの傍に向かう。

                つづく・・・・。
★申し訳ありませんが、五月十日まで投稿を休みます。
コロナを気を付けて頑張りましょう。
                 記・上山惣一






















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・49》

 縁は異なもの味なもの・・、とはよく昔から言われてきたが、
全くその通りと思え出す。
あの憧れの友の姉の冴美さんと真冬にドライブした、其処でおうてからの
努は一皮も二皮も変われた。
その日はキスで終えると、山を下りて家まで送り届けたが、
興奮が醒めずに悶々としていた。
努は車でそのまま走り、雪が舞う中四駆は走って雪煙の中に消えた。
向かう家の庭に車が滑り込んで止まった。
「今日は、おめでとう御座います」
「・・、は~い・・、ええ~~~あ・ん・た・来てくれたん・・」
「駄目ですか」「・・、え、あ、いいや驚いた」「上がっても良い・・」
「え、良いけど、あんた悪い男ね」「えっ・・」
「だって御正月からずっとあんたの事ばかり考えていたんだけ~ね」
「有難う・・」「もういけずね、上がって、寒いね」「温まろうよ・・」
「・・」返事は戻らないが、何か来て良かったと思えた。
生まれて初めて抱き合う中の年越しは忘れもしない、
この間起こった場所に来てしまう。
 「あ・・う~・・」キスを仕掛けると背伸びして応じられ、可愛い人、
しかもあの年越しの抱き合いはまともな二人じゃ無かったから、
気に為っていたのだ。
キスを応じながら身を寄せてしな垂れかかり、鈴与は本当に正月から努の
事ばかり思って来ていたのだった。
その所為でキスは尋常な受け方じゃ無い、最高な気持ちで受ける身だから
こそ、相手にもその熱意がキスで伝授されていた。
そのままあのヤカンが乗っ懸る石油スト-ブが赤々と燃え盛る中で油臭い
匂いをまき散らし、部屋は亜熱帯環境、其処でキスをしたまま倒れると、
お互いが忙しく衣服を脱がし合い、瞬く間に素っ裸、
初めて明るい部屋で相手の裸を見る事が出来た。
 そうなるともう興奮状態が一気にマックスにと上り詰める。
互いにあの69型に為ると始まってしまう。
鈴与は既に体が憶えている、この男に抱かれるとまた知らない世界に
旅立つことが出来るんだと思うと、無我夢中で、男の偉大なものを既に口
に向かい入れて奮闘、応じる努も、最初は金でと弁えて居たが、今は如何
なのか、こうして来ている事は、もうその関係が発展して、今じゃ一人の
凄い女性と認めて来ているのかもしれなかった。
 真昼間のセックスは・・、しかもあの年越しの行為以上を求めて来て
いる、此処は何でも出来そうと思うと、益々興奮がエスカレ-トし捲った。
鈴世も最高に気が挙がり、努のアナルに口が滑り移動すると、
滅茶苦茶に為り出す。
声を荒げ、感歎し捲り、挙句に努のアナルに舌が入ろうと動き頑張った。
受ける努は驚愕、其れが災いか、とんでもない気が浮いてきて、
既に今までの極地とはまるで違ったマグアイをこの人となら出来そうと
勝手に想像し続けて応戦する。
 其の御蔭か、脚を踏ん張り互いが穴違いの場所で大奮闘、
鈴与の感極まる泣き叫びは半端じゃ無かった、体を震えさせ時々跳ねる中、
遂にアナル攻撃で互いが最高な場所で名前を呼び合う、
其れがまるで狂喜乱舞の合図か、努は一番この世で最初に興奮で来た相手
に為ると思うほど受けてくれる姿に感動しているのだ。
 徐に69を解除、鈴与は其処で二度知らない世界にと飛ばされている。
「今日は鈴与が先導しんさいや、僕は受ける方にするね」
「え、あんた何でも良いの・・」「ああ、味わってみんさい・・」
「・・」言葉の代わりにキスが来た、口周りが濡れて光るく顔が来て
キス三昧、受ける努も嫌じゃ無かった。
 上に跨る鈴与は一世一代此の戦いに有りと思わんばかりの挑み方、
上で腰を揺すり手を翳し、吠え捲る姿は未曽有の世界にと突き進む雌
そのもの、豪快に上り詰める事も、快感を得る事も善がれることも
自分次第、総て鈴与が思うように体を使える身になると、もう大変、
何度も自分から昇り往くから身は溜ったものじゃない、しかも男は受ける
中、往く往きたい出そうなどとは宣わない、其れほど強靭ででかい代物は
何時までも鈴与の歓喜を増幅させてくれる、今迄は男が直ぐに果てて、
こんな境地には行かせてくれていない、其れがこの人とはまるで戦場が
違う、とんでもなく鈴与が狂える相手だったのだ。
肉が求め気が往かされ、痙攣を起こし又も気が朦朧とする中あの最高な
絶頂の中にと身が落ち込んで行く様は言葉に表せない程異様、
其れを求める鈴与は何度も泣き叫んで飛び、そうして痙攣を引き連れて男
の胸板に身が落ちて行く。
 どれだけ身を揺すり快感を、堀起こしたか、あの往く事が連続で味わえ
た身は、既には苦戦錬磨を通り越す程歓喜を得ている体だった。
一時間は一人で奮闘している、其れがどれほどの事かは本人しか判らない
理解出来ない、鈴与は生涯こんな抱き合いは無いと思える程、
心身ともに身を委ねて舞い上がる。
 「・・、あんた・・、有難う、もう会えないと悲しかったんだ・・」
「何時でも合えるよ、最高じゃ、あんたいいや鈴与さんは僕をその世界に
導いてくれるんだ」「あんた・・、お願い未だいいや又会いたい・・」
「良いよ、望む処・・」「でも大阪に戻るんでしょう・・」
「そうなるけど、連絡して・・」「電話番号・・」
「教えるし、鈴与さんはPC使えるんか・・」
「得意よ、広島で働いて居た時は仕事で使っているし、何でも出来る」
「え、何でもとは・・」「PCで操作は何でも出来るって事」
「うひゃ~、凄いが、じゃじゃ機械が在れば出来るんだ」「うん・・」
「ようし、じゃ今度の事今話すから聞いてくれないか・・」
未だ裸のまま重なりそんな話になった。
 鈴与は努の物を手でいじりながら努の腹上で居て話を聞いて居る。
「ええ、じゃじゃ里で何か興すの・・」「うん、そうなった・・」
「ひや~参加したいが駄目・・」
「是非と話をしているよ、今後の生活も有ろうがね」「あんた~~~」
キスの嵐が来た、受る努も苦笑いするほど大興奮されキスの嵐より台風。
其れが災いか又も二人はドッキングして仕舞った。
 夕方なんと精子は倉庫には全く残されて居ない、三度果てる程相手は
動かれ続け、初めて努は白旗を挙げる程遣りつくされていた。
帰る間際に白状された事は其処、相手が逃げる程アレが大好きと告白、
だが今回は異様と付け加える可愛さが有る女性なのだ。
 漸く其処を離れて家にと戻るが流石に今日は色々と在った、
帰るなり倒れてそのまま寝てしまう。
其れを見る真澄と婆は苦笑いするだけ、
「身体を大事にせんとこいつ見境が無い、真澄コントロ-ルしんさいや」
「ええ、私も出来ないがね、努次第なんよね」「阿呆・・」
そんな会話をしながら正月の残り御節を酒と共に腹に入れる二人だった。
 翌、六日は忙しい、毅の家に呼ばれて、今度の仕事の話をする、
其処には真澄と婆が参加して賑わう中、話は作業場をどこにするかが
話し合われる。
 「其れな、谷二つとなりじゃ駄目か」「え、おじさん何か有るん」
「うん、去年出ていきんさった家がそのままあるんだ、其れに其処の谷は
既に人は家に住んでいないぞ、良い事にわしの親戚の家じゃ使えんか・・」
「ま~、じゃ小笠原さんかね」「妙子さんそうじゃが・・」
「じゃあの谷はなんと・・、でかいぞ」
「そうなんじゃが、もう誰も居らんけ~廃るだけ・・」「田畑は・・」
「其のままじゃ、誰もせん」「・・、なんと、おい努其処がええぞ、未だ
荒地でも初期じゃ、耕せば何とでも遠慮は無いが、ね~武造さん・・」
「ああ、良いかね」「良いよ、暫く入ってないが、使えるじゃろう」
「そうなんじゃ、勿体無いし家も残されている」
「じゃ連絡して見んさいや、其処で決まれば何が要るか判るけ~」
「そうじゃな電話する」事が動きそうになる。
その間、真澄と冴美さんが何か話をされているのが気に為る努、
だが仕事が先と其処は気にしないようにする。
 「良いぞ何でも使えとさ・・」「良いぞ、努、金・・」「うん、渡す」
「幾ら・・」「二千万なら直ぐに」「おう~豪儀だがね、良いのか・・」
「おじさん、其処は基地にしよう、家が在れば其処で事務も出来るし、
空き地を見たいけど・・」「雪に覆われているが、春に戻りんさいや、
其処で計画を聞きたいが・・」
「計画は簡単じゃ、此処で起こせる物は何でも興す、其れで市場に運ぶ、
其れだけ・・」そう言い放つ。
 中々、話は尽きない、食事をしながら、二家族は、親父も参加すると
賑やかになった。

              つづく・・・・。




























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・48》

 正月五日、冴美さんから電話が来て会う。
「努、どこかに行こうか・・」「え、何処・・」
「何処でもええけ付いて行く」「冴美さん・・」「煩いわ、行くよ・・」
車に強引に乗り込まれる。
 「何処に行くん・・」「どこでもええがね、雪が深いかな・・」「え」
「一度上った山や・・」「ああ、でも四駆だから登れると思うけど・・」
「行ける所まで行こう」「・・」返事を待たずにそう決められる。
「冴美さん、此れから如何しんさるん・・」「そこも話があるんよ」
そう言われる。
 車は懐かしい山にと向かう、途中で冴美さんは軽い食べ物とドリンクを
買い、車は山にと登る。
「うひゃ~、なんと上がれますよ冴美さん・・」
「乗っているがね、判る、用心しんさいや・・」
四駆で本当に登れるのが驚き、雪は三十センチくらい積もる中、
誰も通らない道を新雪見たいな中をどうにかこうにか途中の広場にと到着、
寒い中でも冴美さんは外に出られて深呼吸される。
だが所詮真冬、直ぐに車に飛び込んで来られる。
 そうして車の中で二人は話を始めた。
「本当に、驚かされるけ、あんたには・・」「御免・・」
「ううん、そんな驚きは大歓迎、其れで努は良いんか・・」
「うん、話が出来たし、此れはまだ先と考えていたが、都合が良いと判断
して話したんだ」「そうか、良い子ね努は・・」「・・」
「うふっ、そんで金は為して出来たんね、冴美に嘘つかんで居てよ、其れで
電話したんだ」「そうよな、冴美さんには今後も嘘は付かん、約束する」
「そっか、じゃ聞かせてよ」「え、何を・・」
「阿保か、何もくそも有るかね、何であんたにそんな金が有るのかが最初に
聞きたいんだ、汚い金なら使えんけ・・」「金に汚いと判るんか・・」
「え、努・・」「そうじゃろう、金は金だ、未だ僕には使い道が限られるが、
世間では第一番に金じゃろうね」「そう言えば、実も蓋も無いがね」
「でも、金は必要な時使えばいい、其処に未来が在れば尚良い」
「そうだけど、何で金があんたに有るのかが不思議なんだ」
「だろうね、其処は説明は出来ないししたくないけど・・」
「冴美だけに教えてくれない・・」「何でです・・」
「だって、聞いて判断したいんだ」「判断・・」
「此れからの冴美が生きて行けるかどうかだけどね」「え、では・・」
「うん、話を聞いて居ると、努の進む道を歩いてみたくなった」
「え・・」「だから何で金が工面出来ているのかが、ね~教えてえね~」
「冴美さん・・」狭い車の中で二人は窓が曇る中で話をする。
 だが、根負けか其れとも最初から話す気が有ったのか、冴美さんには
本当の経緯を話して行く。
 「・・、ええ~ま~何と有り得ないがね、本当なの・・」
「そうなったんだ、しかも、其処だけじゃない」「・・」
呆れ顔で努の横顔を睨まれる。
 「では契約金って其処か・・」「そう、でも児島はまともですよ」
「千里はそうじゃ無いね」「そうなります」
「呆れる、何処にそんな魅力が有るんか教えて欲しいわ」「言えますね」
「他人事じゃ無いぞ、あんただろうが、こいつ」横から頭を小突かれた。
「ええ、まさかあんた・・」「はい、まさかでした」
「ええ、じゃじゃ、嘘やんマジで・・、あんた・・」
今度は真横に向きを変えて努の顔をマジマジと見られた。
「じゃ、其処は別口に為るん・・」
「そうなります、でもそこも人の紹介でそうなったんです」
「呆れ果てるが、有るんかそんな話が・・」
「先様も切羽詰まり、至急と急がれて捜しておられたと後で聞きました、
其れで僕の里迄人が来て調査されたみたいですよ、それで合格と・・」
「まさか・・」「それで、金が有るんですけど、其処は別口と思い使って
いない、でも今回話を聞いて、此処は使おうと決めたんです、今後も、
お金は毎月出来るし、アルバイトしているから生活費は賄える」
「あんた・・」未だ呆れ顔でそう言われる。
 冴美さんには総ての事を理解してもらおうと決めたから恥ずかしさは
無い、こんな金でも使い道は有るんだと理解して貰いたかった。
『じゃ何か、其処は続けるの』「うん、そうなりそう、表向きは子供は
あの家の子、僕の子じゃないと思うようにする」
「出来るか、無理よあんたの子じゃないか・・」
「世間ではそうなるよ、でも約束したし、でもまた欲しいと予約された」
「阿呆~~~」今度は大きな声で怒鳴られる。
だが次第に努の話を聞きながら顔が緩んで来られ、其処を見逃さない努、
一気にすべての経過を当り障りが無い部分で話を進めて行く。
 一時間後、冴美は疲れて椅子に背を当ててため息をつく。
「あんたね、いろんな話が有るけどあんたは本当に稀よ、奇跡に近いわ」
「そうなるのかな」「なるわ、阿呆、馬鹿馬鹿・・」「冴美さん・・」
「阿保じゃ、あんたは身体を売って・・」「そうなるね」「ええ・・」
又も呆れ顔に戻られた。
「でもそのご家族も大変な人ね、理解に苦しむけど相手は其れしか方法
が無かったんだよ」「・・」「あんたに白羽の矢が向けられたんだね」
「理解してくれます」「出来るか阿呆、でも理解しなくては駄目よね」
「お願い、今後も其処だけは二人の秘密に」「言えるか、そんな話」
「有難う御座います・・」「阿保じゃね・・」又そう言われた。
 「そうか、でも嫌な事を話してくれた、其処は有り難う、お金の出
どこが判るし、あんたの気性も理解するね」「有難う・・」
「でも、まだ信じられへんが、何であんたなのかと」「其処は僕も」
「ええ・・」又また呆れ顔に為られる。
 「じゃ、冴美は大阪引き上げる」「ええ、何で・・」
「あんたに付きまとってやる」「ええ・・」
「だって、冴美の御陰といんさろうがね、嘘なん・・」
「え、其処は嘘じゃ無いけ」「じゃ、今後の道はあんたが作りんさいや、
冴美は従うけ・・」「ええ・・」其れこそ驚く努、息が止まった。
「それであんたの女に志願する、結婚はええけ冴美もあんたの子供産む」
「うぎゃ~嘘じゃろう」「嘘なんかつけるか、今更さらの体じゃ無いけど、
あんたにあげる、それで子供を造る、無論あんたの子供だけど内緒で産む」
「え、冴美さん」「いいから、其処は冴美の判断で決める、だから大阪
は戻らん、一度向い整理して戻るね」「冴美さん・・」
「そうだ、あの部屋あんたが使いんさいや、道具はそのまま残して戻る、
其処からアルバイトと大学に通え、家賃は八万円だよ」「冴美さん・・」
「よっしゃ、そう決めるわ、あんた、子供産ましてな・・」「・・」
返事が出来ないほど驚愕する努、車の中は世間と相当かけ離れていたのだ。
 幾ら話しても其処は曲げられないと強引、そう決めると断固意地を張る。
「な~、もう少し考えよう」「考える、何でや、もう決めたんだ、其処は
もう良いがね、進むよ」「え・・」本当に驚かされる相手、しかも努には
最高に憧れて居た女性だけど、いざそうなると戸惑う、千里や児島の女性
とはそう戸惑わなかったが今回は里の女性だし、其れが仲良しの友の姉と
来ているのだ、何ともはや努だけでは決めかねるが、相手はそう決めたと
言われると、益々困惑する。
「冴美ね、いろんな事を夕べから考えていた、でも努の金がそんな事で
生まれて居るとは努々思えなかった、でも聞くとあんたなら有り得るかと
今はそう思える、女を彷徨わせる魅力が備わっていると見る」
「冴美さん・・」「いいから任せて、大阪で嵌めてよね」「嵌める・・」
「うん、十日頃が良いかな、抱かれるのはあの部屋が良い、記念に為る、
そう決めたよ」「冴美さん・・」「じゃ、契約のキスだけ受けたいがね」
「ええ・・」「もう気が変わらない内に・・」「変わって下さいよ」
「駄目~、早くkissして・・」とんでもない人だった。

            つづく・・・・。

























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・47》

 「冴美姉ちゃん・・」「・・」ふて寝とは此れかと思うほど布団を頭から
かぶり寝て居られる。
 だが、そんな事は構わずに努は独り言のように話を始めた。
 其れは出会いからの話しからだ、そうして進められた通り大阪に出ても
其処でも甲斐甲斐しく世話をしてくれた女性の話を他人事の様に話続ける。
「そんでな、あの冴美姉ちゃんは最後まで面倒を見てくれんさった、御陰で
僕は何とか都会で頑張ろうと決めたんだ」
「阿保か、其れで都会に入り浸りかね、此処は如何すんのよ、あんたが里の
為に出たんとちゃうんか・・」「そうだよ、其処は変わらんけ~」
「じゃ其処は良いとして何で連絡せんかったんや・・」
「其処はなんか自然とな、でも忘れてはおらんけ、大事な人じゃろうが」
「それで此れか、大事なんか・・」「うん、嘘はつかんけ大事な人や・・」
「阿保か、連絡せんからお姉ちゃん酷い目におうたやんか」「えっ・・」
「そうなろうが他人事かね、あんたが連絡せんから寂しゅうてな、ついつい
優しい男に絡まれて、この様だわ、聞いたろうがね」「うん・・」
「本で、何か言いに来たんか・・」「うん・・」
「なんや聞くが何ゆうても驚かん、死にたいだけや、冴美も阿保遣ったわ」
「お姉ちゃん・・」「煩い、そのお姉ちゃんと言わんといてえな気色悪いわ」
「え、駄目か・・」「そうや、冴美でええやんか・・」「じゃそうする」
「そうしなさい、何時までも其処から抜け出せないんだね」
「うん、憧れて居るもん」「阿保やね、騙された女がこうして逃げ帰ってるの
に傷口を舐めるんかね」「おね、あ冴美さん・・」
「もういいけ顔も見たくない」「・・」そう言われると何も言えなくなった。
 努は一度部屋から出た。
「悪いのうあいつは今は手が付けられんけ~」
「見たいですね、其れほど堪えたんでしょう」「努は理解が有るのう」
そう言われる。
「おい、努相手せんか・・」「ええ、僕まだ酒は・・」
「阿呆、今年二十歳じゃろうが、こまい事いんさんなや、飲もう、毅も座れ」
親父さんに言われて、又も此処で人生最初の酒を飲む羽目に為った。
 「お前は大阪で頑張っていると聞いたが・・」
「其れも此れもみんな毅や冴美さんの御陰です」
「そうなるんかね、良いなそうかお前がな、聞いたか・・」
「はいはい、其処は娘からも聞いて居るし・・」おばさんが酒に加わられる。
「ところで出しゃばりますけど良いでしょうか・・」「何・・」
「あのう、台所とトイレとお風呂場改装請け負いますが・・」
「請け負うのは良いが金は無いぞ」「はい、今はそうなりますよね」
「そうなる無理だ」「じゃ毅に金貸します」「え、努・・」
「ですから毅から請け負い、其れを毅に任せるんです」
「ややこしいぞ、意味が・・」「あんた、努が金を工面するといんさる」
「ええ、お前大学生だろうが家の金なら俺が出て行って頭を下げる」
「家の金じゃ無いんですよ、僕の金」「ええ、阿呆、学生が有るかそんな金」
「それが有るんですよ、詳しくは言えないけど、其処は本当なんです」
「何で有るんか中身が見えん金は使えんが・・」
そこから簡単に金が出来た理由を話した。
 「ええ、じゃお前は会社の役員にかね、真か其れ・・」
「はい事実です、会社の定款にも載っています」「・・、まさか、役員かね」
「名前だけですけどね」「なんと聞いたか、常・・」
「ええ、驚いているんです、努どんな会社かね」
其処は疑念が有るから、児島の話をかいつまんで話す、だが其処で抱合って
居る事は言わない言えなかった。
「なんと、子供を浜で預かった縁かね、真かね」念を押される。
「では良いですね、毅に任せる、お金は正月がけ明るとします、おじさん
は手配を頼みますよ」「おいおい、真か其れ・・」
「え、気に為る事は急ぎましょう、冴美さんには言葉に表せないほどの恩が
有るんです、大阪に出れたのも、其処で知合った人々も総て冴美さんが導い
てくれていると思います」「・・」
毅もおじさんも、おばさんも言葉が出て来ない程驚かれた。
 「どたどた・・ドスン・・」
何と其処に冴美さんが部屋の飛び込まれて経たり座られる。
「お前・・」「聞いたわ、努・・」
「御免なさい、勝手に決めて、相談しようと部屋に行ったけど、でも本当
にします」「お前は、呆れる、何でそんな大金を・・」
「良い、其処は考えが有っての事、此処で先々の事を話すね、良い機会だし
毅も聞いてくれや・・」そこから努の話が始まった。
 「ええ、じゃ何か、此処で何か興す事か・・」
「はい、おじさん、其の事業の先頭は毅にと決めているんです、今まで話し
ても絵空事としかとられないと思い黙っていたんです、僕は未だ大学が二年、
嫌三年懸りますから、其れまで待てないと・・、其処で毅に正月戻れば相談
と戻っていたんです」「おいおい、誠にそうなるのかね」
「此処は総て毅に委ねます」「じゃ何か、何するかは決めたは居ないのか」
「今の所大掛かりには未だ出来ないけど、市場調査程度でも動いて行けば、
本腰を入れる時には都合が良いと思います」「何する・・」
「此処を活かそうと思います」「何が出来る・・」
「今は何かするにも時間が懸る、最初は、此処で毅に野菜を集めて其れを
広島の市場に運んで卸す、其れをここらの家で集める事を最初にして貰う、
此れからは市場が求める野菜を選択し各家で栽培をして頂いて集荷して
広島に運ぶのが道を造るには大事かと・・」「選別や、包装が要るぞ」
「はい其処も考えているんです、未だ家でもこんな話はしていませんが、
受けてくれると信じています」「なんとでは集荷場は・・」
「此処でも家でも作れる」「なんとまじかその話・・」
「何かするにしてもここ等は、野菜か果物や材木や草花に為るでしょうね、
其れも花なら何か特徴有る物を此処で栽培するか、色んなことが出来る様
に下ごしらを今からと思っているんです」
「お前は大した男じゃぞ、聞いたか毅・・」「・・、あ、感動している」
「あんたね、ぬか喜びさせんさんなや・・」
「冴美さん、本当なんだ、僕がと疑いンさろうが出来る、必ず此処を何
とかする、したいんじゃ、毅を連れてな・・」「お前、本気か・・」
「うん、色々と考えていた、岡山でも見ていた、此処でする何が出来る
か考えている」「凄いぞ、金が沢山かかるぞ」「うん、弁えている」
「おいおい、お前未だ大阪に出て一年も経って居ないが・・」
「そうなるね・・」「そうなるってお前・・」呆れ顔で毅は努を見た。
 話はまだ終わりそうもないが、此処は一度家に戻ると決める。
 家に戻ると話さないわけには行かなくなった、婆ちゃんと義母さん毅の
家で話した事を話す。
「あわわ、そうかね、じゃ先方の改装でそんな話に飛び火かね」
「うふっ、驚きんさっつろうがね」「うん、相当驚かれた、金は有るかと」
「有るのか・・」「有るよ、今からも有るし・・」
「え、ではお前、あの話」「そう、子供が出来たみたいだし、其れに千里
の家からも毎月来る、児島では会社役員だ」「・・、呆れた聞いたか」
「ええ、恐ろしい事に為りますよ、お母さん・・」
「阿呆、楽しくなりそうじゃろうが」笑われる、度胸がある婆ちゃんだ。
 その話が正月早々進んで行く、既に毅は乗り気だし、アソコの家も
此れは逃がさんと親父さんが大張り切りと聞かされる。
 三日の日には朝早くから家に毅の家族が来て大賑わい、親父の建夫は
初めて聞く話に目を白黒させる中、婆ちゃんが話を仕切られる。
こうしてなんと冴美さんが寝込まれた御陰で話が浮き上がり、
此処の家は大騒ぎ、其れも何と碧さんも加わるから大変な家の中だった。
だが、その話は此処だけじゃない、
努はちゃっかり電話して千里の家と児島の家には事の経緯を話していた。
無論反対等無い、感動されたのは児島の裕子さん、何でも手伝うと断言
され、千里は進め暴れろと尻を叩かれる。
 勇気が出る味方の援護の力、努は心で描いていた事を吐き出させると
身が軽く感じる。
 こうして正月はてんわやんわの日々、
一月五日、努は二百万をもって毅の家に向かう。
目を真っ赤にされる冴美さんの前で、直に冴美さんに手渡した。
泣かれる、本当に涙を溢し、受けた手が震えている。
(これで良い、冴美さん頑張ろうね・・)
心内でそう叫ぶ努、家の中は皆る貰泣き毅もおじさんも叔母さんも同じ。

          つづく・・・・。





























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・46》

 事の経緯や繋がりは努には此処ではないに等しい、でも其れでもなんと
抱き合うことが出来ている。
総ての諸々が省かれているが、此処では既に開始が出来ていた。
其れほど他愛無いのかと疑うほどの事、既に其処は婆ちゃんが念を押されて
いるのか、スム-スに事が進んで行った。
「あんた~、もうまてんがねね、早う~鎮めてくれんさい、お願いだけ~、
もう遣れんが・・」懇願されつつ口は懸命に棒を扱かれ続けられた。
「何時でも良いけど、此処は御願いがる・・」「・・、うん、何・・」
「聞いて下さいね、僕は此処に行けと言われているけど、来たら凄い女性
がおりんさる、其れならば、お願いしたいけ~・・」
「何よう~、早ういんさいや・・」「精魂込めてなら僕は頑張る、でも金や
柵は嫌や、金は置いて行くけど、此処は其れなど一切抜きで暴れて見たい、
初めてじゃけ・・」「あんた、感激よ、じゃじゃ、総てさらけて受けるね、
ううん、してえな・・」「良いぞ本気なら抱きたい・・」
「本気じゃけ本気なんよあんた~・・」棒を漸く口から話すと、直ぐに身を
変えるとキスの嵐、本当に其の気に為ってくれたと実感、直ぐにキスに応じ
だすと、努か総ての肌を見たいが為素っ裸にして抱きかかえ浴室にと向かう。
其処でまたも洗い場で倒し、今度は努が率先して相手に愛撫を敢行、
受ける相手は絶叫、初めて用途何度も泣き叫ばれ、受けてくれた。
其処に事実が有る、お金は無論だが、この人は根っから好き物だと知る、
其処は既に体を弄り判断で来ていた。
 何とか愛撫で数度飛ばすと、今度は努が、相手の体を丁寧に洗う。
泣かれた、物凄い声で大泣きされる中、漸く愛撫を終え湯船に抱いて入る。
相手は泣き顔で又もキスを求め、長い長いキスに応じた。
 濡れたままの体で温かい部屋に抱いて戻り、石油スト-ブが燃え盛る中で、
互いの体も心も燃え盛る絶頂期、相手の股を開くと顔を互いに見詰め合う。
相手は頷かれ目を瞑られた、それを見届けると、徐にでかい物が相手の股座
に近づいて行った。
 「・・、・・、うっ・・、あんた~むうぎゅうう~~~うわわわわ・・、
ああああ~きんさったが~あんたきちゃんさいや何処までも~あんた~・・、
突いて~破いてくれんさいやあんた、凄い凄い物凄いがね、あんた其処が
遣れんけ~納めてくれんさいや、そうやそうだが、あんた~其処お未だ奥に
来てくれんさいいい良いい~~~」
とんでもないキイが高い叫びは延々と続く、其れほど感極まれた姿、
膣は叫ぶたびに締まり、とんでもない穴の狂変に驚かされた。
其れを確かめると努は大奮闘、とことん穴に出入りする大物は狂喜乱舞、
棒が頗る喜んでくる。其れに連れられる巻いては又も大喜な泣き叫びを乱発、
とんでもない程の声だかな叫びは、向かう男を囃し立てて来た。
応じる努もこんな抱き合いは初めての経験、其れほど男を迎えつつ褒め称え
其れが諸に我が身に戻る事を知ると、相手は気が狂って行く。
 何度も往かされ続け、相当に遣られている、未だ余力が有ると見えた。
努は抱きかかえ挟んだまま立ちあがると、部屋の中を飛ぶように跳ね続け
動き回る、泣き叫びは半端じゃ無かった。
とことん味わいつくされる身は既に精魂尽き果てたかに思えた。
正気は夥しい失禁の証が畳の上で跡を残していた。
一時間半、初めて努は一人の女性と抱き合うことが出来たのだ。
其れほど相手も強靭な肉体そのものと見える。
 汗だくで横たえる努と相手、スト-ブの上に置かれたヤカンから蒸気が
音を出して出ていた。
テレビは既に紅白も終えて除夜の鐘の音が響き渡って行く。
 既に新しい年が来た、相手が虚ろな目で努を見て、「私は、山根鈴与です」
「あ、そう言えば名前、そうか良い名ですね、名前通り鈴の音でしたよ」
「・・、あんた鬼よ、何で鈴与にこんな味植え付けんさった、困る」
「何で・・」「だって、又抱かれたいがね」
「あ、其処は何時でも、帰ると来ても良いの・・」
「馬鹿ね、来るなと言えば体が謀反を興すよ」「あはっ」二人は大笑いする。
「話を聞く気が有るなら言うけど・・」「聞く気ですか・・」
「嫌な事だからね、相手が聞きたくないなら言わないけ・・」
「ううん、聞きたい何でも鈴与さんの事なら聞きたいけ・・」
「あんた女殺しよね」「そうかな、相手は死なないけど・・」
「もう好かんタコ」「あはっ、言われるが・・」
そんな会話をするが遂に話は聞かず仕舞、其れで良いと思えた。
 其処を離れたくはないが、時間と今日の日を考えるとそうは行かない、
金を黙ってテ‐ブルに置いて、相手は疲れたのか軽い鼾をかかれ出す。
努は静かに其処を出て車で家にと向かう。
 家に戻ると、婆の寝床に潜り込む。
「うん、戻ったかね」「婆ちゃん、感謝だぞ、凄かった・・」
「あはっ、お前だからじゃ、相手は相当な強者だろうがね」
「うん、大阪でも無いぞ」「おう、其処はそうじゃ無いぞ、あいつは可哀
そうに身を弄んでいる、自分の体が物凄い事を未だに知らんのだ・・」
「え、では・・」「そうじゃな、自分の馬力を知らんから困るね」
「そうなんだ、其れであの強靭さか・・」「そうか見えたんか・・」
「うん、でも最後が陥落じゃ、相手は猛烈な痙攣を起こしてな・・」
「見事じゃ、其れでこそ孫じゃね、寝るか・・」「義母さんは・」
「寝て居るぞ・、今夜は大人しくな・・」「うん・・」
縋りついて努は目を閉じる。
 一月元旦、努は遅くに起きる、其れもお客が来たからだった。
「おめでとう・・」「おう、毅、おめでとう御座います」
友がいち早く来てくれた。
だが、なんか浮かぬ顔つき、友の事だ読めた。
「なんか、心配事でも有るんか・・」「え」「見たらそう思うけど・・」
「・・」返事が戻らない。
 だが時間が経過してもその顔の変化は見えなかった。
「お前、何か有るな言えよ」「え・・、別にないけど・・」
「嘘つけ、顔に出ているが、正月早々何が有った・・」
其れでも中々言わない毅・・。
「女か・・」「ううん・・」「じゃ何や・・」「・・」
「もう面倒くさいぞ何が有った家の事か・・」「・・」
「馬鹿か、言わんと判らんだろうが・・、早ういんさい何・・」
「うん、お姉ちゃんの事・・」「え、冴美さんが何・・」「言えない」
「阿保か、其処まで聞いたらこっちが聞きたいが何、金か仕事か・・」
「・・」「まただんまりか、もう毅らしくないが・・」「実はな・・」
漸く話を切り出した。
 十分間、黙って聞く。
「え、じゃ何か相手が金を持ち逃げかね、彼氏か・・」「同棲していたと」
「なんと、幾ら・・」「二百万、郷の家の改築にと貯めて居たと聞いた」
「郷、何処を改築するん」「台所ろと便所じゃ、あれじゃ恥ずかしいと母が
何時もぼやくからな、わしは未だ其処までは出来んけ~」「・・」
「そんで家は火が消えたみたいじゃ、居た堪れず逃げて来た」そういう。
「・・」は考えるが、其処は何時に無く顔が強張る、其れは努が大阪に
出られたのは、毅の姉の思いが大きい、其れで踏ん張り大学にと大阪に
出られているのだ、しかも最初の女性は冴美さんと決めて居た筈の女性。
その人が悩まれているのだ、他人事とは思えない、其れほど未だ心には
あの笑顔冴美さんが残されていたのだ。
 「お前、そんな顔しんさんなや・・」「だって・・」
「だってもくそも無いぞ、出来た事は其れで何とか考えるしか無いがね」
「だから悩んでいる」「・・」そんな話をしていた。
 「お前、何とかしんさい」「え、婆ちゃん聞いて居たんか・・」
「聞こえるがね、可愛い男が二人じゃろうがね」「あはっ・・」
笑うが其処も何か笑えない顔が有る。
「でも・・」「おいおい、お前がでもいんさんなや、毅の身になれ、
可愛そうじゃないかね」「婆ちゃん・・」
「あのな恩が在る家じゃ、お前が大阪に出る気持ちを薦めてくれたんは誰ね」
「冴美さんじゃ・・」「じゃ何も考えんと動きんさい」「ええ・・」
「いいから、そうしんさいや」そう言われた。
「おい、家におりんさるんか・・」「寝ているふて寝じゃろう」
「そうか行こう」「ええ・・」「阿呆行くぞ」「・・」
毅は来たばかり、家は苦しいから逃げ出し田んぼにと思いつつ、
努が動くから仕方が無い、努の車の後を自転車で走る。
 「おばちゃん、おめでとう御座います」
「ま~努かね,おめでとう、でも内じゃねそうも良い顔できんのじゃ」
「聞いたから来た」「え・・」「ああ~毅・・」
「ふ~車が早いけ疲れるが・・」家に辿り着いて大きく息を吐く。
家に上がると、正月、其処でも親父さんが酒を飲んでおられ、挨拶をする。
そうして姉が寝込んでいる部屋にと努は挨拶をかねて向かった。

            つづく・・・・。


















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・45》

 平成二十二年、正月、努は里に戻っている、
其処は総て努が生きてきた証が残されているのだ。
無論一番は婆ちゃん妙子、そうして父親の後妻真澄、其れに真澄の里の妹に
当たる碧、其の女性達が総て今の努を形成させてくれた人達なのだ。
 年末、努は尼崎から戻ると直ぐに忙しい中の年越し前、
真澄を浚う様に車に乗せると、婆が笑う中、車は家を出る。
浚われた真澄は一言も言葉が出ずに従う。
其処も既に阿吽の呼吸か、助手席で努の横顔を見詰めるだけ、
其れで充分だった。
 峠を二つ超えると真澄の実家がある、其処は広島県ではない、
島根県に入る地、電話で知らせているから義母の里は待たれていた。
「ま~、早い事きんさったがね」「碧姉ちゃんおめでとう御座います」
「はいはい、良い男に為りんさってからに・・」歓迎される。
此処も婆ちゃんが健在、挨拶を終えるとなんと努は真澄と碧を風呂に誘う、
其れがどれだけ奇烈か、世間では考えられないが、此処ではそうなる。
 風呂場で三人は裸で暴れ手繰る、其処は碧も負けずに応戦、
控える真澄に最後は縋付いて甘える様な努の動に苦笑いし応えてくれる。
其れほど姉妹は今は努命の世界、離れたくはないが、努の将来の為にと
送り出している、其れが今戻り忙しく動き甘える男の子、
碧も真澄も世間で通じない事を此処では出来るしているのだ。
 育っている努の股座に驚嘆しながらも、強欲な姉妹は我が身に誘い、
喜悦三昧、其れが負けじと姉妹で争うから、努は何処よりも此処では
我儘が出来る。
最高なマグアイを姉妹で受ける様は見事よりおぞましい、其れほど強欲な
姉妹は、全身で味わうと瞬く間に、汗か善がり汁かは判らないが、
洗い場に流し落していった。
 一時間後、努だけが部屋に戻り、其処で頭を叩かれ婆ちゃんが、
よう帰って来てくれたねと言われる。
 夕方、真澄を連れて家に戻ると、既に父親が戻っていた。
其処から親子で色々な話をするが、真澄は里で充分味わった体をせわしく
動かせ、正月を迎える御節の料理をを婆と一緒に仕度する。
「お前ら、よう遣るわ・・」「だって、会う機会が少ないじゃないね」
「お前・・」「無理よ、もう体が努じゃないと駄目と」「呆れる・・」
「駄目なの・・」「阿呆、そうさせたんは誰じゃ・・」「義母さん・・」
「そうゆう事」「其処は醤油う事でしょうが・・」「阿呆」大笑いする。
 家族で年越しをする、何年も続いている行事だけど、今年は一味違う、
努が里帰りは初めての事、其処で家族が揃う、相変わらず能天気な親父、
酒を婆と真澄に強かに飲まされて、早くもダウン、其れをしり目に妻の
真澄は努に甘えて目配せをする。
「・・」返事は戻らないが言いたい事は理解出来るのだ。
 「おい努、十万円あるのか・・」「有るけど」「じゃ其れを持って行け」
「え・・」「阿呆、向かい先は教える」「何で・・、あ~婆ちゃん・・」
「そうだ、年越しが出来ん家も有ろうがね」「何処ね・・」
「真澄、お前がいんさい・・」
「え、ああ~、じゃマ~良いじゃないね、義母さん凄い・・」
「当たり前だ、郷をないがしろにする孫など要らんがね」
「言えるわ、じゃ、真澄のへそくり五万足すね」
「じゃ婆も五万出さんと行けんな・・」
何が何だか理解出来ないが、その金が必要な家が在ると理解する。
 (うへ~、何時も凄いな婆ちゃんは其れに何と真澄も加わっているが・・)
里に戻るも落ち着いて年越しなど出来ないと思いつつ、言われる家にと雪が
舞う中車は走る。
家は大体わかるが其処の人は知らない家、真澄が仲良しだとは聞いて居たが、
どんな女性が居られるのかは知らなかった十分ほど走ると、
其処は既に県境、三坂峠の麓だった。
 雪に埋もれる家、その庭に車が入る、と同時に誰かが家から出て来られた。
「あ・・」見た事は有る、一度だけだけど家に来られていた女性だった。
「ま~おうきゅうなりんさったね」「・・」
何と三十半ばの女性、しかも健康そうな肉体、其れに顔がこじんまりとされ、
努好みなのだ。
挨拶もそこそこに家に招かれる。
この家の中身は皆目知らないが、婆が行けと言われている意味は理解した。
「お風呂入ります・・」「あなた次第では如何ですか・・」
「あらま~、良いけど、でも・・」「何か・・」「ううん、恥ずかしいけね」
「僕もです」「ええ・・」そこで笑われる顔が素敵だった。
155センチ位、体重は五十過ぎか、本当にこじんまりとされた体つき、
既に努は内心では興奮して来ていた。
何事も要らない言葉は此処では必要ない、既に車が来てから外に飛出された
姿で総てが読める。
「ね、脱がしてくれんさいや、僕も脱がしたいけ・・」
「あらら、した事ないが、其処も従おうかね」「お願いします・・」
そんな会話で脱衣場に向かう二人、居間のテレビは紅白が始まると聞こえる。
 「脱がそうね・・」「・・」
突っ立って待つ努、こんな事は今までなかったシュチュエ-ション、
まるで言った事が無いけど、聞くと風俗でもこうだと大学では聞いて居る努、
此処は田舎だけど同じと思えた。
「え・あ・あ・ああ~ああ・・・ンタ・・、此れ・・、嫌だ~此れかね・・、
そう言えば真澄さん、ま~嬉しい・・」「え・ああああ~~~」
今度は努が悲鳴染みた叫びを発した。
なんと直ぐにしゃがみ込んで努の股座に顔が向かうとまだ十分ではない体制
の棒を口にほうばられて卑猥な音を醸し出される。
少し痛いが其処も又良いと思える程、強烈に場王を豆吸い上げて手は努の尻
を掴んで揺すり、頭もそれに呼応して揺れている。
 努も忙しく、棒が相手の口に居るまま衣服を努は逃がし始める。
ブルルンと揺れて出る乳房、脱がせ易い様に易い身を捩り応じてくれる相手、
何もかもが初めての経験だった。
 年越しはこの家ですると決めると、努は反撃開始。
相手を脱衣場で寝かせると、69姿勢、互いに競う様に卑猥な音を出し合い、
今度は相手の口から鼻から呻き声が加わって来た。
寒い中でも脱衣場は熱い、合って時間未だ時間が経過して居ない内から既に
二人は目的にとまっしぐら、有り得ない事が此処里にでも出来たのだ。

               つづく・・・・。




































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・44》

 夕食を三人で食べて、其処から少しの間コ-ヒ-を窓越しに見える瀬戸内海
を眼下に見て努は感慨無量、其れほど此の屋敷では大事に扱って頂いていた。
其の後、努が一言・・、「ご一緒に風呂に入りませんか、嫌お願い致します」
そう告げると、返事は戻らないが頷かれる。
 親子でどうぞと伝え、後から努が浴室に向かう、其処で最初はしなかった
事を此処で始める。
其れは親子が歓喜される姿でどれだけ良い事かが見て取れる。
受ける相手は親子、裕子さんは四十過ぎ、娘の紗月さんは二十二歳、
とんでもない良い体を惜しげもなく努の前で晒され、感じる姿は筆絶、
其れほど受ける姿は超逸品、母親の裕子さんはふくよかでもそこそこ体の手入
れをされている身、其れで愛撫を受ける時は豹変され、熟された肉体を努に
覆いかぶさり包む様に抱かれる。
膣攻撃の時などは甲高い叫びを挙げられ嘘~嘘よ~と叫ばれ続けられる。
豪快に飛び痙攣を娘と努に魅せ付けて頂いた。
反対に娘は強靭な肉体、バネが有る体を駆使して応じられる。
愛撫も半端な攻撃じゃない、親子は何度も浴室で飛ばされ、オイルで身体を
解され、そうして膣攻撃で飛ぶ、何とか許された時間経過が、一時間半、
其れほど満喫を其処でされたのだ。
 部屋に戻るが、寝室には向かわない、あのコ-ヒ-を飲んでいたリビング
で素っ裸のまま三人は組つ解れず努が挑む中で迎えて頂く。
浴室より、応じられ方が異様、母親の裕子さんは肉が躍る中、
口を大開で「おう~おおう~あわわ~嫌嫌だ来る来るが~また~あなた~」
極まり往く様は見事だし豪快、手を上にかざしながら叫ばれ、
努を褒め称えた後、味合われる。
 娘の紗月さんは味わう前に感動、幾重にも自分の体に戻り植え付けて行く、
痙攣三昧の侭幾度も数えきれない飛びに乗って泣き叫ばれる。
其の様は見事、いいや高度な拷問を受けている姿にも思えた。
 一時間半後、親子は伸び切り、横たえる体、其れを母親から浚い浴室に
向かい洗い上げる努、従われる裕子さん、その後ご自分の寝室に運んで
寝かせると、今度は娘の紗月さんを同じように浴室で洗い上げて、
その時努からキスをする。
 そのまま抱きかかえて娘の寝室にと運んだ。
午前一時過ぎ総てが終わり、寒いのにテラスに出て木枯らしの中で身を晒し、
努は真っ黒な中で周りの灯りで浮かぶ漆黒の海を見ていた。
 部屋に戻り、独りでコ-ヒ-を沸かし飲みながら、何か考えている顔、
誰もが理解出来ない事を為し終えた男、世間では良い訳は無い事を済ませた
男が努だった。
 だが、其れで総てが終わりじゃ無かった。
朝方、努は三時間ほど寝た後、立ち上がると廊下に出て歩き部屋に入る。
其処は母親の寝室、入るなりベットで寝ている裕子さんにキスをすると、
無言で着ているパジャマを剥がすと念入りに愛撫を敢行、此処は娘は居ない、
相手は母一人、其れを知ると裕子は年甲斐もなく狂い手繰る、
独りで相手できる、其れが唯一自分の望みでもあったのだ。
其処から受ける身は、今度は真反対、総て裕子が攻撃出来るのだ。
感極まり泣きじゃくりながら受けてくれる男に尽くし、老練な技は此処で
炸裂開始、とんでもない喜びを貰い与え、裕子は狂って行く。
凄まじい攻撃をするが相手は受けてくれる男、強靭な男に向かい戦った。
 三十分後、幾度となく往く裕子は力尽きて横たえ,荒い息使いで動く事
すら儘為らない、その体を無言で寝かせ、努はお辞儀して部屋を出る。
 暫くすると、今度は娘の部屋で女なら判る歓喜の声、其れが延々と続く
中、かすかに聞こえる裕子は涙が零れるのを拭いもせずに流し、
身が震え出す。
その時、娘の紗月は最高な極地で泳いでいた。
これ程望む事が言わないでも判ってる男を迎え、最高な気と肉で迎える紗月、
其処だけは誰もが入れぬ境地そのものだった。
親子で抱かれるのも其処は別、貪欲な女の性分を理解している相手と知る。
 ひとしきり悶え善がり、紗月は精魂果てる程応じ、または攻撃し、
とことん身に男の烙印を自分から望み押され続ける身、
気が朦朧とする中、今度は風呂に抱きかかえられて向かい、洗ってくれた。
部屋に戻ると、目を瞑り、努の手を握り締め、何度も強弱をつけて握り返す。
それが束の間、傍に男を従えて紗月は眠りの世界にと落ちて行く。
 午前十時過ぎ、紗月は目が覚める、慌てて着替えてリビングに出るが、
其処には努は居なかった、母の部屋を覗くが、未だ母は眠ったまま。
 リビングに戻ると、コ-ヒ-が出来ている、コ-ヒ-を飲みながら、
何気なくテ‐ブルを見た紗月、何かメモが有った。
【最高に幸せな男。本当に感謝しています。今日は挨拶抜きで帰りますね、
裕子さん最高。紗月さん頑張ってくれましたね。心から感激して帰ります、
お二人に新しい年が来るように願い帰ります。良いお年を迎え下さい。努】

「ま~・・」メモを持つ手が震える、其れをもって母の寝室にと向かう
紗月の姿が見えた。
 十二月、二十日から努は忙しい、アルバイト先もかき入れ時、忙しいなんて
生易しい事じゃない、天手古舞で店内を走る様に廻る努、
其処は別の努が居るのだった。
 昼は、芦屋の家に顔を出し、真弓ちゃんと遊び、母親にプレゼントを渡し、
アルバイトに向かうまでそこで真弓ちゃんと遊んだ。
 翌日は千里の家、其処で反対にプレゼントを受ける努、お返しは言わずと
知れた悪戯な行為、受ける親子はとんでもない程狂われ出す。
此処は無礼講その者、フカフカの絨毯は二人が絞り出す失禁、濡れた上で
転がる三体の体、其れは何処でも出来る事じゃない、此処だけが許されて
行われる場所なのだ。
裸の肉は容赦ない、苦渋の顔を魅せながらも泣き叫んで誰でもが行けない
到達地点に駆け上られた。
 二時間責められ遠しで、動く事も出来ない体、其れをそのままにして、
努は家を出る。
 翌日は、なんと努は、大学の友の姉の由美さんと合っている、
其処は何時ものラブホ、二時間半みっちりと抱き合った。
 またまた翌日はあの店のお客で世話になる舞子と玲奈、
二人は玲奈の部屋で此処でも素っ裸で組み合う。
とんでもない男の姿、呆れるが其処は努も仕方が無い事、出来る相手は
何時も平等と思い、クリスマスを挟んで会い続ける。
 赤穂奥の池田家には娘にプレゼントを宅配で送り、何とか一回り出来た。
(ふ~、何とか出来たな、後はお正月か・・、郷にも送らないと拙いな)
そう思うと早くも努は賑わう大阪の心斎橋の雑踏の中に消えた。

              つづく・・・・。






























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・43》

 慌ただしい日が捲り、何とか十二月に入る。
 思えば本当に里から出て来て、有り得ないほどの変化、
其れが生じて来るから不思議、努は信じられないが、事実は有った。
 里を出てからの事を、汚く狭い部屋で思いに耽る。
最初は芦屋の家の家屋、そうして千里のとんでもない母娘、
其れから赤穂の山手の池田家、その次が大学の友の姉と知り合い、
その先が又考えられない事に為っていた。
其れが児島の家の親子なのだが、先月に有り得ない関係に為りつつある。
児島家と池田家とは仕事の関係でも繋がっていると聞かされ、そうして、
池田の大奥様の計らいでその家で顔を合わす羽目に為る。
逃げ帰る様に戻ると、暫く動けない衝撃を感じ、努は大人しくしていた。
 だが、其処はそうは行かない、千里の親子が待たれているし、
そうして今最高に我儘出来る女性が居る、あの大学の友の姉由美さんだ。
その女性と必ず月に二度ラブホで会って居る、其の脚で千里に向かい、
其処は親子ともども努の餌食、其処では母親と娘を遣りたい放題、
なんかストレスはその家で発散かと決めつける様に努は暴れる、
其れほど受け止めて頂いて来た。
大学もそうだが、郷から出た直ぐの年に、誰でもがそうは出来ない奇妙な
道を歩んで来た感じがした。
 無論その中で大好きな女の子が二人いる、真弓ちゃんと小百合ちゃん、
年は二つ違うが、どちらも努が大好きな女の子だった。
都会に出てから唯一其処は救われるゾ-ン、努が大事にしている部分だ。
 「さてと・・、クリスマスが来るな・・」
寒くなった季節、相変わらず居酒屋に自転車を走らせてアルバイトに向かう
姿が木枯らしが吹き荒ぶ中見える。
 「努さん・・」「おう、舞子ちゃん、何時も綺麗だね」
「阿保か、点娯してからに・・」嫌じゃ無い証拠に笑顔だ、今はもう一人の
女の子の玲香を連れて来られる。
最初は三人だったが、今は二人連れ、何時も聞こうとするが、
もう一人の女の子の事は聞けず仕舞、だが其処を忘れさせるほど、
今は舞子ちゃんと玲香ちゃんが相手をしてくれている。
この二人は既に月に一度会う約束は出来ているし、舞子ちゃんの御陰であの
児島の家の親子を紹介されている身、其処は大事に扱って来ていた。
「努さん、今度の土曜日は児島に行って・・」「ええ・・」
「だって、頼まれているんや、どうしてもと・・」「・・」
返事は出来ないが、其処は気にはなっている家なのだ。
「何か有ったんか・・」「そう、だから叔母から電話が来たんよ」
「ああ、芳香さんか・・」「必ずと念を押されたんや」そう言われる。
 十二月十八日、努は車で児島市にと向かう。海が見下ろせる高台の家、
今度が二度目になる。
午後五時過ぎに到着、挨拶を終えると、あの豪壮屋敷の部屋に上がった。
「よう来てくれました・・」「来ないわけには行かないし、困っています」
「あらら、そうなりますの・・」「・・」
「そう嫌がらずに今後とも仲良くして下さいな・・」
「其処は如何かな、凄いお家だし、僕には釣り合いが取れない家ですよ」
「それは考え過ぎ、既に切れない仲に為りつつあるのよ」「え・・」
「そう、出来たみたい、有難う御座いました・・」「え~では・・」
「ハイ、ご落胤を頂戴いたしました」「もう、そんな言い方駄目ですよ」
「でも、そうですのよ」「はいはい・・」「あらら、あしらわれたわ・・」
笑われる顔が素敵な婦人だった。
「よう来てくださいました・・」「ああ、紗月さん・・」
「貴方には最高な事を頂きました、有難う御座います」
「そうなるんですか、でも其れで良いのですよね」
「ええ、家も私も母もそう思っております」そう丁寧に報告された。
 思えばとんでもない家、しかも有ろう事かいきなり来ると直ぐに抱合って
いる、其処は嫌な言い方だが、種馬か種牛かどうかは知らないが同じ行為を
させられていた。
其処にはあの舞子ちゃんや叔母の芳香さんが関係される仲、其れが運が良い
のか悪いのかおめでただと先ほど知らされる。
「今夜はゆっくりと・・」「・・」返事は待たれない、直ぐに席を立たれる。
 「あのう、最高な幸せを頂いてどれほどお礼が言いたいか・・」
「止めて下さい、其処は言わないようにしませんか、其れでないと僕が落着
けないんです」「そうですの、じゃ其処はソコソコに」
「そうソコソコにです」「あらら」今度は若い奥様が美しい顔を綻ばされる。
 「ふ~、いつ来ても良い眺めですね」「え、二度目でしょう」
「あはっ、そうなりますよね、でも僕は何か此処に来ると縁側に立っている
僕の姿が好きなんですよ、夜のとばりの中で浮かんで来る瀬戸内海の海と
行きかう船の灯り、最高です」「・・」
「僕は幸せ者ですよ、こんな場所探しても見つからないのに、こんな年で最高
な景色が見れるんですよ」「・・」
「僕は果報者なんですね、綺麗な母親と美しい娘、其れを僕は二度とない経験
をさせて頂いた、其れだけで産まれて来た甲斐があると思えるんです、田舎者
がしゃしゃり出ても会えないほどの方々、其れが適っている、其れだけで充分、
最高でした・・」「有難う、でも其処は倍返しさせてね」「えっ・・」
「だって、身に余るほどの喜びを経験した身なんですのよ、母も同じです、
本当に夢の中、まだ体が憶えてくれているから良いけど、薄れるのが怖いのよ」
「え・・」「そうじゃ無い、あれだけでお終いですの・・」「ええ・・」
「もう、努さんばかり胸に抱いて来ています、結婚は無理でも其処は女だし、
理解して下さいね」「奥様・・」「あのう、紗月と呼んで下さらない」
「はい・・」「良かった、未だお付き合いを終わらせないでね」「え・・」
「産まれると、今度も二人目を願っているんです」「ええ~~」
そんな会話も紗月さんと出来る事が最高に嬉しかった。
「良いわね、そうしている二人を見ていると癒されるね」
母親の裕子さんがまた部屋に来られた。
「これ読んでてね・・」「え・・」手渡された書類を驚いている。
 「・・、なんと此れは・・」「そうなの、言葉じゃ無くて書類の方が良いわ
先々にね」「でも、此処には外部役員と書かれていますけど・・」
「そうなるね、取締役ですけど・・」「出来ません・・」
「出来なくても構や~しないわ、世間体と、税金対策かな、どうせ納めるお金
の一部なのよ」「でも、此れって、大金じゃ無いですか・・」
「そう、それ以外にはお礼のお金が有るのよ」「お礼・・」
「ええ、わが家にとんでもない血を分けて頂いたんですものね、そのお金は
流石に其処には書けないから、内の家の金を出すの・・」
「ええ、聞いて居ませんが・・」「今言いましたわよね」「ええ、奥様・・」
呆れかえって、二人の親子を交互に見た。
五月さんは頷かれ、お母様はウインクされる。
書類には、毎月五十万円と子供が生まれる月から二十万円増やすと言われる。
其れは世間体にも在ろうが、努が子供の養育費を其処から払うと聞かされた、
其の意味は先々に子供が成長し、やがて奥様も亡くなれば遺産問題が生じる、
その時いくばくかの金が努に渡る様に考えられておられたのだ。
 本当に底知れぬほどの人間、其れがこの家の証と見る。
『じゃ、後でね・・』「えっ・・」「良いのよ、此処に居る限りは私達親子
とは縁が切れないのよね」「そうなるんですか・・」
「そうなりたいからそう言っていますのよ」「紗月さん・・」
「嫌だ、そんな目で見ないで、胸が苦しくなるし・・」そう言われる。
 最高な親子、しかも美人、其れで抱いている身、本当に此処では愛も恋も
後先真逆、抱くのが先だったのだ。

                つづく・・・・。





























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・42》

 読み終えて、暫く呆然とした。
「如何、間違っているの・・」「え、そうじゃ無いけど有り得ないですよ、
もう困ります」「そう言わないで、こちらも調べる理由が産まれたのよ」
「え産まれた・・」「そう、あのね、千里のお家は出入りする理由が見え
ないのよ、出会いが調書には無いし、其処を聞いたのよ、そうするとね、
調べようがないって、隣近所は素晴らしい家が並んでいるし、そんな所は
話しは経験上聞けない、出ないって・・」「・・」
「其れでね、今度新しく出入りしている場所を調書を見て娘と吃驚、何で
何でと娘が大騒ぎ・・」「ええ・・」
「だって、アソコは当初内にもご挨拶に来られている、未だ内も旦那が当時
は健在だし、時々会合で知り合いだったのよ。其れで跡地の利用にも旦那が
相談に乗っているの・・」「ああ、其れは・・」
「本当よ、狭い世間、岡山でしょう、商工会議所の県の寄合いで知合って
いたの、其れで会社立ち上げで最初から内からも株を持たされている」
「うひゃ~、まじですか・・」「嘘じゃないよ、銀行の金庫に有る」
そう言われ、努は驚きを隠せなかった。奇遇と思えるけど、
此処では本当にあり得ると思える、どちらも昔から名の在る名家に当たる。
此処は有名な池田家、あちらは地元で古い児島家考えれば可笑しくは無い、
其れほどの繋がりは余所者の努には考えつかないだけだと思える。
 「では、中身は・・」「知らないから、来るかなと待ち焦がれていたのよ」
「ええ、じゃ・・」「うふっ、飛んでい火に入る夏の虫よね」
「・・」驚き呆れて言葉が出なかった。
「では話せるところまでで良いけど、出来たら他言無用で、此処だけでいい
からお聞きしたいの・・」「口は堅いですから、聞けないと思いますけど」
「でしょうね、やっぱりそうなるよね、口が軽いと信用が無くなるしね」
「はい」「瑞樹・・」「お母様、虐めないで下さい、困ってらっしゃるがね」
「そうかそうよね、良いわじゃじゃ、努さんにお願いが有るんだけど聞いて
くれないかしら・・」「え、なんです、あ、待って、それ以上聞きたくない、
藪蛇に為りそうじゃがね」「ええ、貴方・・」笑われた。
 「ふ~、もう喉が渇くけ~遣れん・・」「今度はコ-ラ-飲みます」
「はい、なんでも飲みます」瑞樹さんが笑われて行かれる。
「ね、貴方、もう逃げようがないと思うけど・・」「え・・、意味が・・」
「既に児島家の事は薄々知っているんだ・・」「ええ、うそっ・・」
「ほうら慌てたぞ・・」「もう揶揄わないで下さいよ、僕帰りますよ」
「待ってよ、其処だけは言わないでうちらが一番弱い所なんよね」
「じゃ、お手柔らかに頼みますけ~」「はいはい・・」
出たコ-ラ-を又もがぶ飲みする。
 思えば、此処とあの芦屋の家は可愛い女の子の縁で努は来ている、
だが児島家と千里の家は有り得ない関係で出入りしている、
尤も児島家は未だ一度だけ、違いは其処に有る。
 奥さんと話をしている中、彩さんが何処かに電話されていた。
でも最初は挨拶程度だったが、途中から笑い声が聞こえる、
何ともま~落ち着けない夜になって来た。
  電話を終えると座られ努を見て微笑まれた。
「私明日、出掛けるよ」「え、急にどこに・・」
「其処は戻ってから話す、あんた達、家に居るより如何温泉でも、そうね
湯治湯が良い」「ええ・・」「明日は土曜日でしょう、小百合は午前だけ
じゃない、古い温泉だけど、この奥の谷中は如何・・」
「良いけど、努さんが」「用心棒に連れて行けば良いじゃない、ね~努さん」
「ええ・・」「良いわ、アソコなら知っているし、親戚が内の仕事手伝って
くれているしね」なんか努を置いて事が決まりそうだった。
 それが本当になる、昼過ぎ車で小百合ちゃんを迎えに行くと其の脚で温泉、
とんでもない事になってしまう。
温泉とは名ばかりの場所、其れが凄く良いから困る、宿は昔ながらの建物、
本当にあまり知らない昭和の世界だと宿の女将さんが笑われる中、
努は心底気に入る。
小百合ちゃんと共に大浴場に向かう。
 「ふ~、いい湯だ、疲れが取れるな・・」
なんか最近体が変、其れで縁あって知り合う人が出来た事は良いが、
今迄体が重く感じて来た所為か、湯は体に、染み入る気がする良い湯だ。
 夕食は無論肉や魚も有るが、なんといっても里を思い浮かべる山菜料理、
努はまだ酒が公には飲めない年、其処に宿の女将が来て、知り合いなのか
彩さんの事を話されている。
其れも聞きたいが、小百合ちゃんが眠いとゆうと、
努は連れて寝床に潜り込む、其処で知らぬ間に寝てしまった。
 朝起きると、小百合ちゃんと連れ立って、横に流れる川に向かい遊んだ。
 昼前に、其処を出る、本当に朝も入っている湯の御陰か、体が軽い、
其処をお礼をゆうと瑞樹さんは笑われた。
家に到着すると、知らない車が車庫に有る、怪訝そうに努は小百合ちゃんを
連れて家に入る。
「只今・・」「お帰り・・」何時も通りのご機嫌な顔で迎えられる、
でかい広間にと努は向かう、其処でお客様か居られ、頭を下げて居ると・・、
「え、あ、あああああ~何で何で何で~~」
気絶しそうな程衝撃を受ける。
なんと広間のお客様は・・、とんでもない人、そうあの児島の家の奥様と
若奥様だったのだ。「ひや~、何でおりんさるん・・」
「うふっ、ゆうべ電話で聞いたのよ、其れで今朝彩さんが家に来られたの、
強引に連れられて来たんよ」「では・・、ああ~夕べの電話か・・」
「ご名答・・」「もう・・、驚いたがね・・」
拗ねるがそういうしか無い程座は努には不都合過ぎた。
 忘れもしない親子、其れがこの家に来て居られたのだ。
何とか座るが落ち着けない、其れほど気が動転しまくっている。
 それから、瑞樹さんに母の彩さんが話をされるから、聞きたくないけど
逃げる訳にも行かず、小百合ちゃんを抱いて項垂れていた。
「ええ~、じゃじゃ、話はほんまなんね・・」
「ええ、そうですよ、本当にありがたかった、閻魔様に虐められた夜は大変
でしたけど、其れが我が家に血が来ると思うと興奮しましたのよ」
「ま~じゃ、紗月ちゃんが・・」「はい、助かりました、何とか出来て居た
らと待ち焦がれているんです」「本当にあるのねこんな事が、奇遇としか言
いようがないね」「そうよね、電話が来て腰砕けよ、驚いたなんてものじゃ
ない、その相手の男が此処に、そうして知り合いと聞くと、もう大変、
人生は捨てた物じゃないって親子で話をしていましたの」話は続いて行く。
『あのう、僕はもう帰っても良いですか・・』
「え、敵前逃亡は許さないわよ、男子戦う場所から逃げる事相許さないぞ」
「ええ~~」彩さんの言葉に座は大笑いされる中、努だけは何とも言えない
顔で居る。
「縁は異なもの味なものとはよく言ったものね」
「其通りですわ、我家も縁が有って知合い、其れが何と児島の、裕子さんの家
も・・、考えただけで胸が躍りますわ」
「有難いね、世の中捨てたもんじゃ無いわ、探しても見つかる筈もない最高な
男なのよ」「え、其処まで・・」「芯から惚れて居ますの、親子ともども」
「・・」「うふっ、彩さんには総てお話した後なんですのよ、努さん・・」
「うげ~、まじですか、有り得ないが、なんと・・」
「有り得ない事を何方だ為されましたのかね・・」
「ええ、そう言う事、聞いたら池田家も馳せ参じましょうかね」
「え、ま~そうよ、良いじゃない是非、親戚に為れるならどんな事でも厭わ
ないわ、是非・・」「じゃ、池田家も閻魔様に暴れて頂こうかね」
「ええ、ま~お母様・・」聞いてて、今は本当に逃げたくなった、
其れほど居た堪れ無い話の中身、その後もその話ばかり、
聞く池田の親子は身を乗り出して聞かれる姿に呆れかえった。
 「では、一度だけですの・・」
「ええ、ですからね、検査を終えると挨拶にと待って居ましたの・・」
「ま、じゃ其れは・・」「後一月我慢ですね、でも私は一発命中と感じて
いるんです、だって相手の方のは大砲級ですのよ」「大砲・・」
「ええ、とんでもない武器、池田家でも吹飛んでしまうほど強力ですのよ」
「ま~、意味が其処が少し・・」「「あのね・・」
「ええ~ダメダメ、其処から先は絶対ダメですからね、許しませんよ」
「え~駄目なの、肝心な事なのにね~」
「お母様、其処は努さんが駄目と言われているし・・」
娘が気を効かせてくれた。
「ね、教えて下さい、大砲・・」「言えなくなりました、悪しからず」
「ええ~そんな・・」言い方が面白いのか、彩さんが笑う、
言った本人が笑われたのだ。
 疲れた、本当に夕方までは地獄の責め同然、又も体が重くなってきて、
夕食を食べると倒れる様に小百合ちゃんと共に寝る。

            つづく・・・・。


















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・41》

 日はめくり、既に街路樹も黄色に変わる季節になった。
努は相変わらずアルバイトと大学に通う、そうして、あの月に二度向かう
千里の家も相変わらず向かう、そうして夏に起きた出来事の最高は、
義雄の姉と、其処から紹介された児島家、其処ではとんでもない経験を
させて頂く、そして、忘れられないのがあの岡山の家、池田家ゆかりの
家は、思いがけない事で知り合う、夏赤穂の海水浴場で預かった可愛い
女の子、その縁で色々有った。
 一番は、既に童貞ではない事、しかも初めての相手は、今大学で唯一の
友、義雄の姉由美さん、だがそこからが考えられない展開を興して行く、
其れは児島家、其処の奥様と、そうして紹介されたお嬢さんの母親、
種馬となってしまう。
 後で知る事になるが、舞子ちゃんと三度目のデ-トが十月に有った。
しこたま抱いた後、話を聞いて驚かされる。
 「ええ~ではあの家は・・、なんとそうか、其れで僕が・・」
「そうなんよね、あんたが凄い物持ち合わせているから,あちらさんは
驚かれているし、あんたが其処の重鎮の奥様に自分の力を知らせるため
に抱いた事から、とんでもない事に為ったんよ」「そうなるんか・・」
「そうよ、聞いて吃驚した、御陰で謝礼が三万円の約束が十万円貰た」
「・・」「それでね、今日は知らせに来たんだ」「何・・」
 其処から聴く話も今の努にはとんでもない事に聞こえる。
「うげ~、何々、エエ~・・」「・・」抱いた後のコ-ヒ-を飲んで
いる最中、口中に有るコ-ヒ-を吹き出してしまう。
「じゃ何か、後一月で判るんだ・・」「そう、生理も無いし、病院では
確実だと・・」「・・」其れを聞かされると、努は感慨無量、幾ら代撃ち
と言えど正真正銘の自分の子供に為る。
「それで、あんたを児島コンチェルの会社の外部取締役に如何かと聞い
て欲しいと頼まれているの・・」「ええ、じゃ今日は其れでか・・」
「そうよ、でも会いたかったのはほんまや・・」「・・」
呆れ顔で舞子を見た。
「それで、子供が出来れば其処は別と、約束のお金は振込むと聞いてる」
「約束、していないぞ・・」
「言わなかった、言えなかったんよね、言えばお金は駄目と努君は言うと
思った」「当たり前だ・・」
そんな会話をするが、取締役と聞いて度肝を抜かれる。
 「どんな会社なんか・・」そこから舞子が知り得る事だけだが聞いた。
「なんとでは、元は地元の豪族、其れで織物工場をあそこで沢山持って
おられたんだ・・」「そう、あの児島は小さな半島に為るよね」
「うん・・」「其処一帯が親族で作り上げた織物工場、其れは関西では
大阪の泉南と肩を並べる勢力で織物が作られていたんだ」「・・」
「それで、其処も軈て中国の安い織物が世界を制し、児島も泉南もあおり
を食い、織物工場は次第に窄み始めたの・・」「それで・・」
「其処が、あの家の凄い所、今は亡き先代さんが早めに会社を畳まれた、
尻すぼみが見えてくる、頃によ」「へ~・・」
「それで、暫く工場は空き地に変わっていたの・・」「うん、判る・・」
「それが、昭和の五十年半ば頃、日本は最高な景気にと邁進するのよ」
「うん・・」「其処で、先代は先を見こされ、小さな半島を一大ベット
タウンに変えさせたの・・」「なんと・・」
「それね、必要な生活に要る物を其処で販売、やわな施設じゃない、
当時は日本でも最高な地域と紹介されるほど、総てに充実された施設が
出来たの、総合施設は日本では最初に為ると今思える」「なんとでは・・」
「そう、一族が其処に集中し、織物関係が大変化、マンションや、住宅、
学校、交通手段、買い物にも気配りし総合施設が出来た。一つの街が出来
上がった、それが膨らんで今に為るのよ」「では・・」
「そう、其の総合の会社が、児島コンチェルなんよ」「・・」
「でも、受けられないな・・」「ええ~何でよ、勿体無いじゃない・・」
「うん、でも嫌だ・・」「何で、馬鹿じゃない、何で・・」
舞子が何時に無く、声を荒げて言う。
「有難いけど、僕は何もしていない、そうですかとは言えない」
「あんたね・・」「舞子ちゃんの思いは判るんだ、でもね、其れだけで
取締役は駄目、周りが知るとどうなる」
「如何も為らないわよ、動かれたのは最高峰の方よ」
「うん、理解している、けど、取締役だけは勘弁してと頼んでよ」
「もう馬鹿よね」「そうゆうな、僕の身になって考えてくれ・・」
「なっているじゃない、体も総てよ」「ええ、其処ほんまなんか・・」
「阿呆、其処だけ切り取るな・・」苦笑いされる。
 だが、努は強情、其処だけは駄目とはっきりと言う。
舞子ちゃんは考え変えなさいと言われるが、首を縦には振らなかった。
 数日後、努は暫く顔を出して居ない岡山の赤穂傍の地に向かう。
「今日は・・」「・・、ええ~・・、ま~貴方・・」迎えてくれたのは
小百合ちゃんの母親、瑞樹さんだった。二か月ぶりに為るのか懐かしい
と感じる。
「お母様~、大変です・・」「何よ、大きな声で・・、如何したの・・、
え、ああ~あんた、往々待って居たよ、上がりんさいや・・」
この家の主、彩さんが笑顔で迎えて頂いた。
「小百合ちゃんは・・」「もう直ぐ迎えにと・・」
「じゃ、僕が行く、前の道左ですよね・・」「そうだけど・・」
「じゃ・・」「ああ、貴方・・」「うふっ、来たかね、そうかそうか」
頷いて彩は居間に座る。
 暫く小学校の校門外で待機、すると友達連れで出て来る。
「小百合ちゃん・・」「・・、え、ああ~おお・お兄ちゃんだ・・、
お兄ちゃん・・」飛び込んで抱き付かれた。
 車に乗っても、喜びは収まらない、あの夏海水浴場で預かった女の子、
其れから二度来ているが、益々可愛いと思えた。
あの有名な池田家、その子孫にあたる子が小百合ちゃん、家に戻っても
努から離れてくれない、家の人は大笑いされる中、大歓迎を受ける。
 夕方には家族に囲まれ夕食、本当に歓迎されていると努は感じる。
食事の後、ゲ-ムで遊ぶと、既に(-_-)zzz・・、
小百合を抱いて奥の部屋にと向かう。
「お母様・・」「うん、来てくれたね、ここ等も今は忙しくない、其れを
見計らい来たと思うよ」「え・・」
「そんな気配りが出来る子じゃ、良い子じゃがね」「・・」
「そうか、じゃ少し滞在を願おうかね」「え・・」「嫌か・・」
「いいえ、そうじゃ無いけど・・」「じゃ何や・・」「・・」
「なんじゃ、何も無いんか・・」「ええ、お母様・・」
そんな会話をしている。
 「あのう、冷たい物良いでしょうか・・」「ああ、御免、待って・・」
努が頭を掻きながらリビングに来て言う。
「座って・・」母親に言われ座る。
「どうぞ・・」「出されてアイスコ-ヒ-を飲む。
「努さん、あんた最近大人になったね・・」「ええ、お母さん・・」
「其処、彩じゃ駄目かね、お母さんは少しね・・」
「あ、そうですね、じゃお名前で」「そうしておくれ、瑞樹ワイン・・」
「はい」娘の後姿を見て、「努さん、あんた最近行く場所が増えてるね」
「え、意味が・・」「うん、気に為るし、彩の考えもあったし、調べて
いたんだ・・」「ええ~またですか・・」
「うふっ、今は暇じゃろう、御免なさい・・」
「開いた口が塞がらない、二度目だったのだ・・」
「あのね、調査おく会社が、其後は知りたくないですかと言ううから」
「呆れた・・」そういうしかなかった。
「ええ、じゃじゃ瑞樹さんもご存じなんですよね・・」「そうなるかね」
「ええ、そうなるかって・・、ああ~親子だし知っている顔だ・・」
「・・」瑞樹さんが俯かれて・・。
「だってね、此れには裏が有るんだよ」「裏・・」
「そう調べる理由がね」「お聞きしましょう、どんな理由、僕に考えられ
ないし、何でですか・・」「ま~、怖い顔せんと聞いてくれるかね」
「是非・・」大げさに身を乗り出して構えた。
 其処から娘さんが調書を持って来られ、読んでみて間違いなら言って、
そう言われワインを飲まれていた。
、 「・・、・・」何と、書かれている事は本当の事、だが中身は一切
書かれて居ないから安心する。
胸を撫で下ろし、喉が異様に乾いてきて、コ-ヒ-をがぶ飲みする。
 此れからの事は言い訳に為るが、自分がどんな風に思われているのかは
気に為って来た。

              つづく・・・・。


















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・40》

 これほどの驚愕は未だ親子には無い、強烈な男女の纏わり着く行為等
見た事も無い、其れが血が繋がる人が加わり、其処は既に段取りは自分
たち親子が、入れ替わる筈、そんな立場だから、見るのも真剣、
床の絨毯上で繰り広がられる愛撫は壮絶、既に奥様は甲高い声で相手を
褒められる中、男は未だ大学一年生、其れが其れが何と裕子はされた事も
無い行為、次第に身が紅潮し、自分達親子にも伝染して来た。
 「え・・」
何と、其の行為をベットで見ている親子、突然横の母の体が消えた。
「ひや~~~」消えたベット下から母の悲鳴が聞こえる。
なんと叔母に当たる女性、此処の主の手が裕子を引きずり落していた。
 落ちた裕子は、直にパジャマを強引に脱がされ、まともにボタン外され
て居ないのか、プチ-ンとボタンが飛んで行くのが、紗月には見えた。
「いや~・・」「煩いね、お前が拒んだら娘は如何なる、あう~あんた・
待ってて・・、な私らは、此処で剛力しないと目的は完遂出来ないんだよ、
なんだい、襲われて居のじゃ無いだろう、早く下は自分で脱ぎ為さい、
芳香は忙しいんだからね、面倒は見れないよ、其れと紗月、女とゆう化物
を其処で観察して居なさい、やがて主役はあんただから、聞いて居るか・・」
「・・、え、ハイ」「良い子だ、面倒見れない、其処で確りと見て置くんだ」
叫ぶ様に芳香さんは言われ、努に身体を愛撫され、身を捩り応戦された。
 落された裕子は、なんと言われるままに下半身は自分で脱ぎ捨てていた。
「・・、ああああ~・・・」今度は裕子が攻撃され出す。
其れは芳香とはまるで違う、むごい事に裕子は努の物を顔に近づけて、
無理やり裕子の口を開かせると、いきり立つ物をねじ込んだ。
「あんた・・」「口が開いているだろう、裕子のアソコ、愛撫してやれ・・」
「はい・・」耳を疑う芳香の返事、裕子はでかい物を口に迎え乍ら驚く。
こうして三人は絨毯の上で三角形の形になって、努の顔は芳香の股座、裕子の
顔は努の股座に有る、「ピチャズズリチュルッ、ウゲ~・・、グチョ・・」
なんと三か所から変な音が醸し出される。
 既に相当な位置で三人は舞う、そうしてお互いの大事な個所は、
入れ代わり立ち代わり攻撃をされ、する。
「嫌や~、変よへんや~・・」裕子の鳴き声が出ると、努は立上がり、
股座にしがみ付く裕子を両手で抱えは、上にと顔をむかわせえキスをする。
芳香は数度昇天を極めたのかお堪えて動けない、其処から裕子は努の体に
巻き付けられ、脚を努の腰にと向かわされる。
 「覚悟・・」努の一声で、なんと裕子ノ大事な場所に努の腰が減り込む。
 「あ、あ、あう~~~、・・・・・・うぎゃあああ~あ~・・」
途轍もない悲鳴を上げながら、努に抱き掲げられたまま部屋を出て行く。
なんと歩くのに努は上下運動をして歩くから、しがみつく裕子のアソコは
衝撃を諸に向えてしまう。
其れが其れが、なんと何とも言えないほどの物凄い刺激、二度三度と
ドスンドスンと歩かれると減り込みが深い、腰を引かれると相手の男の物
が半分出る、だがそれが直ぐに勢いよく戻るから、息さえ出来ない大興奮、
とんでもない悲鳴は自ずと出てしまうのだ。
 家の長い廊下を三度往復され部屋に戻ると、既に裕子はしがみ付いたまま
白眼、舌は食み出て、涎が伝い落ちて行く。
 「え・・」「往かれました、始めてでしょう、感度抜群です」
「此処に転がして置きなさい、あんた私も・・」「良いですよ、参ります」
今度は芳香を責める、其れは惨い仕打ち、裕子を見ているから、もう準備は
万端、何処もかしこも感度が良い部分は、努の攻撃を待ちわびている様子、
部屋の壁に身を押し付けられ、斜め下から突き上げられると、背伸びして
頭が横に揺れ動き、あんた~の連呼と共に生の棒が減り込んで斜め下から
猛攻撃開始、往くよまただ~の声も途切れる程豪快に腰を使い、
瞬く間に相手は壁を背にしてずるずるると腰が落ち、其処で大痙攣、
すぐさま戻れた裕子に向かい、今度は裕子を努の上に乗せると、
動いて下さいと、一言、許された裕子は、此れまた狂って行く、
自分が良い場所にでかい物を向かわせる腰使いは、見事、
本当に上で髪を振り乱して何度も何度も勝手に飛んで往かれた。
 其処も十分とは持たない、又も芳香が襲われ泣きじゃくる中、
こちらも僅かな時間で伸び切られた。
漸く努も其の気に為れた、ベット横の台に置かれる水差しの水をの・・、
ゴクンゴクンと飲むと・・、「紗月さんは今日は主役、お母さんたちのよう
には出来ません、此れからゆっくりと、お母さんたちが居る場所に向かい
ましょうね・・」「・・、えはい・・」
返事を何とかすると、もうベットに努は上がり、優しく紗月を抱いて、
素晴らしい肉体をゆっくりと裸にして行く。
 今迄の豪快さは其処には無かった。
優しい男の愛撫をまともに受ける紗月、此れから生涯忘れることが出来ない
事を受けるんだと、今はっきりと覚悟して、キスを迎え、
そしてあらけ無い男の物を初めて手で触り感触に驚く顔、
総てが初めての事、家の跡取りを作る作業が始まったのだった。
で 股を開かせ、膣を愛撫、充分な時間を費やして迎えてくれる準備を此処
では待って居た。
悶え、声すらまともには出ない、驚くのが先で声は忘れている状態、
だが確りと手は男を抱いて、腰も男の動きに合わせ続ける。
挿入は既にしているし、其処から動きは行く種類も熟している。
もう充分、膣の迎える体制は出来上がり、努は部屋の壁に縋り見ている芳香
を見て、頷かれるのを確認すると、最初の仕上げをと思った。
 其処から、又も芳香と裕子は餌食、今度は娘の為、家の為一族の為と大義
が有る、攻撃を受ける芳香と、裕子は心底本気で受ける。
其れだから歓喜も半端じゃ無い、往くわ往く往く、何度も往かされ、
伸び切ると、裕子、其処も見ている絡め構いと頑張られ、
直ぐに頂点を上り詰め泣きわめかれた。
 二十五分後、漸く二人は大満足、転がり我が身の痙攣を味わい、
ベットで行われる事を見たさに又も部屋の壁に縋り、二人は息を整える。
努は準備運動は十分、此れから相手には大事な事を、努はベットに上がると、
優しく紗月を抱いて、何か耳元で囁いた。
其れは見ている二人には聞こえないが、娘が大きく頷くのを裕子は見た。
 始まった、其処は崇高な儀式にしか見えない、二人の男女のマグアイが
目的のために行われている。
 五分、十分、受ける紗月はもう見ては居れ無い程恍惚な顔、声は次第に
出だして居るし、迎える動きは大したもの、リズムに呼応して迎える。
 十五分後、「後五分で最高な場所に行こうね・・」
努のささやきで、感極まり、紗月は泣きわめいて行く、遂にその時が来た、
努の顔が紅潮し、出るよと合図してからは壮絶極まりないい、
受ける紗月は其処では息すら出来ない惨さ、いいや扱きは頂点まっしぐら
に紗月を連れて努はグングン上って行く~、
「受けろ~、最高に受けて見んさいや、良いぞ其処腰を引かないでそうじゃ
出る出る往くよ紗月さん~~~」その声に誘導された紗月は夢の中に居た。
 事が終わり、努の腰が二度三度揺れ動き中に確りと精子は放出された。

            つづく・・・・。


















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・39》

午後八時丁度、相手が部屋に来られる、「・・、・・」
息が止まるほどの超美人、背丈も高いし、なんといっても足が綺麗、
顔も小顔で今風の美人顔、其れに加えて、母親は日本美人その者、
何でこうも会う女性が総て個性があり、その上美人と来る、
呆れる程其処はそう思うし言えた。
 自己紹介をされ、今部屋で待たれている方は、本家筋、
来られたのは出家と婆から最前聞かされていた。
「私は母の裕子と申します、此れは娘の紗月です、今夜は如何か宜しく
お願い致します」「これは、こちらこそ宜しくお願い致します」
「あらら、紹介する手間が省けたわね、紗月、久し振りね」
「叔母様、今回は無理をお願いして済みません」
「ううん、其処は良いのよお互い様、でも家は大丈夫なの・・」
「はい、既に母と相談して来ています、ですがあの人は内緒で運びたい」
「良いわ、其れは聞いて居たし、では食事始めましょう、洋子さん」
「出来ております」四人が揃い食堂に向かう。
 其処で美味しい物を沢山頂く努、未だ挨拶だけはしているが、他の事
話してはいない、此処は自分がしゃしゃり出る場面で無いと察している。
 三十分以上懸り、何とか食事は終える、リビングに移動し、
婦人たちはワインを飲まれていた。
「ね、あんた達は別室に・・、此処は親にお話があるの・・」
「はい、では行きましょうか・・」「え、ハイ」若い二人は部屋を出た。
 「叔母様・・」「うふっ、裕子願った事叶えられそうよ」
「え、誠に、其れなら嬉しいけど」「そうなるには、あんたの力が必要」
「ええ、何時でも・・」「じゃ、今夜からそうなれるかしら・・」
「え、今夜ですって、何で意味が・・」「それはね・・」
部屋が広くて他に誰も居ないのに耳元で芳香が話をする姿に笑える。
「え、今何と・・、ええ・え~嘘でしょう、何で何で私が・・」
「あのね、あの子は未だ力をセイブするブレ-キが未だが着いて居ないの」
「ええ、意味が・・」そこからまた小声で話される。
 「・・、・・」今度は聞く方が声を出せなかった。
「ね、如何出来る・・」「あのう、本当なんでしょうか、其れほどの威力
があるとは思えないんですけど・・」「昼にね試されているの・・」
「試される、どうしてです・・カ・あ・あ・あああ~ではまさか・・」
「そのまさかよ、話すより、使ってみて判断下さいって・・」
「ま~~~何と・・・」「それでね、泣かされ通し、猪狩上げるだけよ私、
とんでもなく飛ばされるの、もう半端じゃ無い、最後はもうしがみ付いて
泣くだけよ、有り得なかった、お話した通り、独りで受けると壊れる、
大事な娘のアソコ、とんでもない事になる、でも其れほど強ければ絶対
女の子じゃない、男の子が出来る」「ま~・・」
「だから、貴方は添撫で剛力よ、独りじゃ持たないから芳香も参加する、
頃良い時に相手は娘に抱き付いて出さそうと思うの・・」「・・」
声が出ないほど驚かれていた。
 「でも話を聞いたら、娘に向かわせる時は女の子に為りそうですけど」
「だから私ら二人でも敵わないのよ、其れで途中で試しに抱かせるのよ」
「ま~・・、其れで時間は・・」「幾らでもと言われる、其れも確かよ、
二時間抱かれたのよ、風呂も一時間、部屋でもそうでしょう」
「ええ~~~^^」今度は絶叫に近い悲鳴を裕子は挙げる。
「如何なさいました・・」「洋子さん、言ってよ、信じてくくれない」
「あらら、其処は聞いても誰もそうでしょうね、裕子さん事実ですよ、
婆が腰抜かしたほどですけ~」「ま・・」
これで少しは理解されたのか、ワインを一気に飲まれ・・、
「私酔います,遣ってられない・・」
苦笑いする芳香、婆も頭を叩きながら退散された。
 娘が呼ばれ、母と浴室にと向かわれる。
「努さん、お風呂如何出来る・・」「ハイ、使命ですから熟しますけど、
アソコで止まらく為ると思いますけど・・」「え、其れはどちら側かね」
「相手側ですけど・・」「あらら、じゃ仕方ないじゃないね、何度でも
出せば良いじゃない」「ええ奥様・・」
「此処は親にも引導を渡して置きなさい、今後良い事有るかもよ・・」
「奥様・・」「ねね、其れから私も最後は参加したいけど・・」
「夢ですよ、其処まで頑張ります」「あらら、気合入って来たね」
「ええ、金輪際こんなに美人揃いの中で暴れられることは無いと思い、
必ず目的は果たしますが、僕で良いのですよね」
「ええ、最高よ、A型よね」「はいそうです」「じゃ存分に楽しんでね」
「楽しんでいいのでしょうか・・」「当り前じゃないね、出てくる子供
の為にも其処はそうよ、仕事と思うと良い子が出来ないじゃない、
仮想でも良い夫婦になるの今夜だけ」「はい」そう良い返事をする。
 遂に遂に始まる、努が居なくなったリビングで芳香は親子を前に
話を始める。
其れは家を繋げるにはそうしてでも、先の為には仕方が無い事を若い娘に
言い含め、序に母にも其処は手助けしなさいとゆうと、娘が驚いたいた。
 其処からなぜ母親が必要かを説き話、最初は嫌な顔されるが、
此れは一人で出来る話じゃない、相手は強いし、紗月一人じゃ壊れるとも
言われる。
何とか思いは如何であれ、納得をさせると親子で風呂場にと向かわれた。
「見た、良い、頑張って風呂場で何でも出来る様に場均しをしなさい」
「はい・・」そうして努は浴室にと向かった。
 「入ります・・」返事は無いが浴室に入ると、マットを引きずり出し、
倒し、其処にシャワ-を懸けると、用意する。
「どうぞ、お母様から来てください・・」ここも又も返事は貰えないが、
お母様が来られる、初めて見る肉体は、此れが三十半ばかと思うほど若い
肌と姿態、其れは儲けたと声高に叫びたかった。
其処で丁寧に体を洗い愛撫擬きも加えて頑張る、二十分で終えると、
今度は娘をマットに寝かせる。
 ここでもしこたま愛撫を加えた洗い方、其れが気持ちいいのか早くも娘
の鼻から悩ましい息が出だす、それを上手く利用すると仕上げに懸り、
一度膣攻撃をして舞い上がらせる、其処で此処では終えた。
母娘で放心状態、「寝室にどうぞ、僕は此処を片付けて参ります」
そう告げると、掃除を始めた。
追い出された親子は廊下を歩いて行くが、なんと親子で手を握り合い、
歩かれて行く。
 其れを見て見送る洋子は、胸を撫で下ろし、努は大した男ぞと何度も
頷いて、此処でも喉が渇くのか三本の缶ビ‐ルが転がっていた。
「ええ~貴方~・・」何とリビングで居たこの家の主、芳香さんを抱いて
努は寝室にと向かった。
 「・・、・・、ええ、真かね、此れは見物じゃぞ・・」
キッチンで其れを見ると、洋子が興奮している。
 この家で此れから起き得る事は前代未聞、いいやひょっとすると無い事
が此処で行れるのかと洋子は考え、早く台所を片付けようと忙しく動いて
居る中、「寝室で口をアングリと開いた親子がベットの上で半身起て見る。
 フカフカの絨毯、其のブル-の色が間接照明でぼかされる光に浮く男女、
寝転がされた芳香、身ぐるみはがれて素っ裸、何度も此処に来ているが
親子とも、奥様の裸など見た覚えは無いが、なんと綺麗で艶がある裸だと
女ながら唸る、其れほど見事な姿、其れを上から被さり愛撫三昧、
される芳香も下から応戦開始、此れは本番の序盤、役者が二人とも母娘
以上、其処は認める二人は、ベットで成行を見詰め体を震えさせる。
娘と母親は初めて男の持物を風呂場で見た時は忘れもしない、
とんでもない、物を見た瞬間腰砕け、其処から何が起こり何をされて
いるのかさえ、判らず仕舞、どんどん気持ちが昂る中、自分の体乍ら制御
は皆無、親子で遣られ通し、母親は豪快に弄られ、悲鳴を上げて失神、
其れを知る体だから、震えて居ても不思議じゃ無かった。

            つづく・・・・。


















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・38》

 相手の車に乗り込んで、覚悟を決めた努は黙って向かうほうを見ている。
 暫く走られると、車が急に暗くなる、地下の駐車場にと入られていた。
降りて従い歩く、エレベ-タ-に乗り込まれ外が見えるが、
グングンと未だ上にと進む。
「・・」言葉を失うほど驚かされる。
其れは何と高所か、気が遠くなるほどの高さ、しかも横は山の斜面、
とんでもなく驚くが、其れを上回る驚愕な景色が目に飛び込んで来た。
 絶句、今まさにそれが似合う景色は瀬戸内海一望、既に夕やみに包まれ
出す光景は声が出ない。
「こちらよ・・」そう呼ばれるまで廊下に佇んでいた。
何階かは判らないが高い事は判る、部屋に二人は招かれてはいるが、
其処でも驚きは未だ有る、だが、此処は表情を押さえて連れて来て頂いた
婦人の斜め後ろで座る。
 「あらま~、一諸じゃなくても構わないのにね・・」
「いいえ、大事なお方ですから、事実だけをと連れてまいりました・・」
「そう、じゃ其処じゃ無くてソファ-にどうぞ」そう進められ努も座る。
「・・」暫く言葉がどちらからも出ない、努も判らずに話出せなかった。
 「佳代さん、結果は如何なの・・」「え、奥様、其処まで行っていない
から困っているんですのよ」「なんですと、其れ本当かね・・」
「ええ、申し訳ありません、後はがっちりと合って居ます」
「え、では其処は良いのね」「はい、責任は持ちます」
「そう、じゃ相手次第になるよね、其処は・・」
「未だ総ては相手には見せておりません」「え、貴方・・」「御免なさい」
「如何しましょう、期日が無いわ・・」「ええ、では・・」
「切羽詰まって来ているのよ、もう困るじゃないね、悠著な事じゃなかった
んだしね、其れでそちらの言い分を総て飲んだじゃないね、困るよ今更」
なんと佳代さんと言われていた女性だったが、頭を下げて何も其処から
言われなかった。
 「あのう事情は理解出来ていませんが、事がお急ぎなら、僕は構いません」
「ええ、貴方、そうは行かないわよ、一大事なんだし・・」
「其の一大事には僕が必要なんですか・・」
「そうなるけど、でも中身が貴方知らないでしょうがね、だから困るの」
「ええ、佳代さん、意味が・・」
「うん、御免、総て言えなかったの、あんたが怖くてね・・」
「怖い、何でです舞子さんが言われたんですか・・」
「ううん、あの子は絶対保証する、凄いからと・・」「其れだけ・・」
「そうよ、でもこっちは調べているけどね」「ええ・・」
「御免、既に其処はこちらの奥様が直ぐに手配されているの」「ええ・・」
唖然とするが、此れは初めてじゃない、二度目の事、既に経験済だった。
「御免なさいね、勝手に・・」「で、如何でした・・」
「合格よ、だからお頼みしていたの・・」
「そうですか、じゃ進めては如何です、僕はいかようにでも為ります」
「ええ、貴方・・」「急がれるんでしょう」
「ええ、其処はでも佳代さん・・」「はい、今言い含めます」
「ええ、今・・」「駄目でしょうか・・」「良いけど、時間が・・」
「急ぎます」なんと、努を置いてそんな切羽詰まる話をされていた。
 「ねね、隠し事しないで何かを教えて下さい、僕で良いのなら従います、
なんですか・・」「実はね、貴方に代撃ち頼みたいの・・」
「はい、良いですよ」「ええ~貴方・・」
「期日が有るんでしょう、条件を話して下さい従います」
「え、奥様お聞きでしたか・・」
「聞いて居る、条件有るよね、でもそうですかと言えないのよ、御免ね」
「良いです、条件は合格なんですか・・」「そうよ、後は中身ね」
「中身・・」「そう、佳代さん・・」
「それはね、あんたが強いかどうか、其れで願いは何も言わないで相手の中
で出す事・・」「・・」「え、何も言わないの・・」
「代撃ちと聞いて総て納得ですよ、良いですじゃ、奥様体見て頂きましょう」
「あらら、其処までは・・」「いいえ、総てご存じで承諾して頂くなら、
相手がどんな方でも最後まで進みます」
「・・、凄い、判りました、では進めて下さいね」「判りました・・」
何と努は立上がると奥様の前に進む、驚いた佳代は努を止めようと慌てる。
 「奥様、御免・・」「え、あ何々用・・、・・、え・えええ・え・え・・
え~~~これ・・・は・・」何と奥様の手を自分の股座に近づけると、
チャックを降ろし奥様の手を中に誘う、其のまま、暫くじっとしている努。
 「・・、・・」相手も言葉なしで動かれない、変な間は部屋を覆う、
だが努の股座では奥様の指が動いて来る。
「貴方・・」「姿が判るまでどうぞ・・」「・・」
返事はされないが頷かれる。
其処を見た佳代はも動けない、総て読めたからだった。 
 「お強いのかしら・・」「意のままです」「でも其処は・・」
「では奥様お時間有りますか・・」「どれ位・・」「二時間で充分でしょう」
「良いわ、如何なさるの・・」「其処後で、佳代さん、部屋出て頂きますか、
二時間後来てください、お願いします」「ええ・・」
「いいから従って、二時間後よ」「其れは・・」佳代が部屋を出て行った。
 「貴方、大胆ね」「いいえ、使う物がどれ位かは知る権利が奥様には有り
ます、来た男が如何な物かをも見る権利が有ります、それで話よりと・・」
「理解しました、どうぞ・・」「奥の部屋お借りします」
「連れてって下さらない・・」話は総てしなくても通じる相手だった。
 一時間後、お手伝いさんがウロウロされ、如何したら良いか悩れている。
其れは奥の部屋から聞こえて来る悲鳴と泣きじゃくりは、半端じゃ無い、
洋子は生まれてこの方初めて聞かされる泣きじゃくり、オロオロするだけ、
もう三十分前から聞かされ続けるから気が狂うほど・・。
 「婆様、お風呂は良いですか・・」「風呂は入れるよ、場所教えよう」
「お連れするから案内して・・」「良いぞ・・」
とはゆう物の、相手の男の股座を見て気を失いかける。
奥様が抱かれてこられそのまま風呂にと努を案内した。
「なんと凄い物じゃないか・・、あはっ、なんじゃ在の悲鳴は其処か・・、
なんとのう、有るんだそんな化け物が、うふっ、探しておらしたが、
会えましたね、此れでこの家は大万歳じゃぞ、真、見事な侍じゃ・・」
そう独り言を言いながら、なんと食事の用意をされていた。
「あらら・・」今度は浴槽から泣き叫ばれる、とんでもない男ぞと思い
ながら、泣けなけ泣きんさいやと・・、洋子が心で叫んでいる。
 部屋と風呂、合わせて二時間きっかり、既に奥様も髪を整え着替えされ、
そのままリビングで佳代さんを待たれる。
 「奥様・・」「契約書追加する、出してくれ・・」「はい・・」
バックから出されて書類に何か書き増しされ印鑑を押される。
「此れで良いわ、有難う、この子はこのまま滞在、今夜寄越しなさい」
「はい・・」何と努には何も話されないが、凡そ見当はついていた。
「では私は先様に・・」「そうしてくれ、出来れば午後八時過ぎかな、
母も同行良いと申して置いてね」「はい・・」
最後に努の顔を見られ、頷いて部屋を出て行かれる。
 「凄かった、あんた内緒でこの家と契約し様・・」「え、でも今契約書」
「ああ、其れは佳代の家の事、仕事が上手くないと泣込んで来ていたんだ、
其れで無理難題を吹かしたら、なんとあんたを探して来た、そんで遊びで
も良いかと、そう思い込んで居たら、なんと真反対、溺れたよ、あんたの
肉棒にね、でもあんたも相当じゃ、情も何もかも要らないほどの威力知ら
されたがね、凄いよ、其れが、我が家系に加わるなら死んでも良い・・、
そんんで泣き喚かれたよ」「はい・・」
「最高じゃ、長い付き合いに為ろうが良いのか・・」
「是非、表には出ません、裏で支えて頑張り楽しみたいと・・」
「言わせるね、そうかじゃ其れで良いのだね」「ハイ裏で暴れます」
「良いよ、そうしなさい、あんた、明日迄ここでね・・」「命に従います」
「良いね、爽快よ・・」そう言われ、食事をしようと奥様が誘われる。
 今迄知り得たご婦人の中で一番高値の位だろうか、正体が判らないまま身
を預ける等努にしては大胆、其れが出来ると思えた相手、本当に気心が見え
ない婦人で、一番は体つき、中身もそうだが,絶品、最上の肉と締まり具合、
総てが花丸二重丸だった。

             つづく・・・・。





































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・37》

 全く、馬鹿げた話をしてしまう、其れにアルバイト先のお客にだ、
しかも相手は働いていると聞くがどんな働き場所かは聞いても居ない、
其れになんとどうしてそこまで行けたのかは、今まともな気持ちに戻ると
理解不能、今時の若い者はと言えばそれまでだが、展開で変化出来る事
だけは経験をした。
 色々有った夏、大学も始まり、努は頑張る、義雄も元気な顔で顔を
見せてくれるし、夏の間の話を聞く側で、のんびりと未だ暑い中、
キャンパスの木陰で座り、話をしていた。
「なな、お前は経験したんか・・」「其れなりにな・・」
「うひゃ~ゆうやんか,いいな・・」「義雄は如何なんや・・」
「俺か、寸前までは何とかな、だがその先が容易じゃない」
「焦るな、足元見られるぞ」「偉そうにゆうな、でも其れは仕方ないか」
「・・」「お姉ちゃんが、努君は女性にもてるみたいやなと言っていた」
「そうか・・」「え、なんか変・・」「何が・・」
「最近大人染みて来たんとちゃうか・・」「そうか・・」
「なな、俺は何とか行けるやろか・・」
「それは如何かな、焦ると相手に見透かされ利用されるだけだぞ」
「え、其処お姉ちゃんも言ってたが、なんとほんまなんやな・・」
簡単な男、笑うしかなかった。
 「あら~、日陰良いね」「おう、菜摘ちゃん、いつ見ても綺麗やんか」
「義雄君こそ見れる姿に変わったね、でも横の努君は田舎出そのまんまや」
「はい、お陰様で維持できています」「え、何や~、笑えるが、ああ・・、
朋絵聞いてよ、努君最高や・・」
そこに来た女性、入学最初から綺麗だなと認めていた、朋絵さんだった。
「・・、ま~呆れるし、そう居直られたら何とも言えんね」
「そうやねん、其れに比べ義雄君、軽いわ、ほめると直ぐに其れに乗れる」
「あらら、其れも良いじゃないね」そんな会話を横に陣取りされ言われた。
「ねね、此れから用事あるんか・・」「無い・・」「じゃカラオケは・・」
「行けるけど、な~努・・」「僕は不味い、戻って昼寝して、アルバイト、
そう日課が為っている」「えええ・・・」
義雄を置いて、努は其処から逃げる様に校門に向かい歩いた。
(田舎から出た侭か・・、そう見えるよな、何も変わり映えせんし、言葉も
未だままならないしな、今は其れでええか・・」
慰めか、そう思いようにする。
 夕方からアルバイト、そんな日々を重ねて行く・・。
九月二十二日、未だ残暑厳しいが、朝晩少し凌げる季節には入る。
 「ああ、居た居た・・」アルバイト先で店の中を切り盛りする姿の努、
振り返ると、あの三人組、席に案内する。
オ-ダ-を聞いてカウンタ-に通し、他のお客様の追加注文を取って、
忙しく動いていた。カウンタ-に向かう伝票の整理をしている時、
「あ・・、おばちゃん、此処や・・」
大きな声を聞いて努はあの三人娘を見たが、なんとその席に、今時珍しい
着物姿、しかも涼しそうな感じの着物だった。
舞子ちゃんが手招きされるから伺う。
「ビ‐ルと枝豆と焼き鳥追加ね」「はい、有難う御座います」
努は席を離れてカウンタ-に向かう。
「ねね、見た、あの子よ」そんな舞子ちゃんの言葉を聞き逃さなかった。
 オーダ-を席に運んだ。
「努さん、例の人」「例の人・・」「嫌だ~、話をしていたでしょう・・」
「ええ、あ、此処じゃ拙いよ・・」「判った、電話して、出てからよ」
「了解・・」そんな遣り取りは何とか出来た。
 翌日、努は土曜日で真弓ちゃんと会う約束をしていた。
其処に電話が来る、「御免なさいね、お友達から呼ばれて家に居ないから」
「はい、了解です、楽しんで来てくださいね」「あらら、ま~いけずね」
奥さんからそう言われた。
満が良いのか悪いのか、舞子ちゃんから直ぐ後に電話が来た。
話をすると今日会えないかと聞かれ、独りかと聞くと違うとだけ言われる、
其処に誰かいると察しそれ以上は聞かない、午後三時に来てと言われた。
 抜かりが無い子、この間店で見た女性の事かと期待して、あのマンション
に向かう。
「どうぞ・・」部屋に入ると・・」案の定その女性だった。
三人娘は部屋に居て努が来ると、その機会を利用し三人は遊びにと消える。
「うふっ、素早い・・」そう言われるが笑えなかった。
「ねね、あのお話本当なんかね」「え、何処まで聞かれて居るんですか」
「総てだと思うけど・・」「総て、では僕の持ち物まででしょうか・・」
「え、持ち物、何よ、車なの・・」「・・」そこで努は黙ってしまう。
「何々、違うんね」「はい・・」「じゃ聞いたのは・・」
「何処までですか・・」「え、其処は・・」「じゃ進めませんね・・」
「え、貴方、だって気に入れば、あのう・・」
「ああ、其処までは聞かれているんですよね」
「え、そうだけどまだ何か有るの・・」
「其処からが、大事なんだけど、もういいや、無かった事にして下さい」
「ええ、何、可笑しなこと、何で無い事にするんね」
「ですから、其処までじゃ無理ですから、今回は良いですよ」
「ええ、あんたね、無責任よ」「え・・」
「だって、聞いたから、私は既に先様にお話を済ませて来ているんですよ、
子供じゃ無いし、あんたね・・」もう怒りがこみ上げられた、姿で判る。
「マァマ・・」「マァマじゃ在りません、全く、舞子も未だ駄目ね・・、
あいつはけしからん・・」「ええ、何でそう怒られているんです」
「怒ります、私の大事な知り合いですのよ、今度話しているのは」
「ええ、意味が、じゃ貴方じゃなかったんですか・・」
「ええ、私・・、阿保らしい間に合っていますよ」そう言われた。
「こうなると、相手に如何説明したらいいのか、大切なお客様なのに困る」
「では、お仕事と関係が・・」
「大有です、大事なお客様、しかも紹介して頂いてる相手が多く居られる、
大変なお方なんですよ」「お仕事は、お茶かお花ですか・・」
「当たり、お茶なの・・」そう言われる。
「でも私はお手伝い、舞子の母親が其処に居ます」
「あ、ではそうか漸く繋がりが、お聞きしますがその先は何処まで・・」
「ええ・・」「何とか面目は・・」「貴方・・」
「ですから連れてってくださいません・・」「良いけど、どちらに・・」
「あ、そうか教室じゃ無い方です」
「では相手先に、でも話がこじれると益々困る、此処で縁を切りましょう」
「それで済むなら構いませんが・・」「貴方・・」又も睨まれる。
 何とか枠が見えて来る、舞子さんの家族の周りだと思えた。
「では先生に会いに行きますか・・」「え、其処は別に良いけど・・」
「じゃ、頼まれた先に伺いましょう」「貴方・・」
「責任もって解決します、頭を下げてでも・・」「ええ・・」
「ですから、連れてってください、其処で何とか考えます」「あんたね・・」
そう言われても粘る、此処でそうですかと引き下がれば何も生まれない、
出て来ないと感じたから、努は必死だった。

               つづく・・・・。

















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・36》

 努は其処で閃く、何とか其処に持って行くにはどうすれば良いのか
少しの時間に頭を巡らせた。
「お願いが有るんだ・・」「なあに・・」
「此れからは僕たちは仲間に為らへんか・・」「仲間・・」
「そう、特殊な事だけでそうなろうよ」
「意味が分からへん、詳しく教えてえな・・」
「舞子さんと玲奈ちゃん、行く行くはもう一人の真由ちゃんにも参加して
欲しい」「だから、何よ・・」「うん、此れから僕が話すけど、最後まで
聞いてくれへんかな、其れで二人の意見を聞きたいねん・・」
「・・、良いわよ、聞く・・」
 何とか其処迄来てくれた、此れから焦らず話を薦めようと決める。
「では話すよ、今からの事は僕が決める事じゃないんだ、二人の判断に任す、
其れで良いなら話します、実は・・」
 いよいよ始まった、其処からの努は又も弁達、本当にこんな事は何で
こうも頭の回転が良くなるんだろうと、われながら驚きながら話を進めた。
 十五分、独りで喋って居る事に為る、漸く努の話が終え二人の顔を見る。
「・・、え、終わり・・」「うん・・」
「・・、ね~聞いた、そんな事有るのかな・・」
「聞いたけど無いとは言えへんやんか、私らもそんな体験は無いし、
又多くもないやんか・・」「そうよね、そうよ、で努さん、其れって、
出来上がってんの・・」「うん」「・・、ま」二人は顔を見合わせる。
「だけどね、約束しておこうか、此れから共に進めるなら、僕は自分から
求めないよ、其れは貴方二人に主導権を渡す、僕はその分年上や経験豊富
な相手に仕込んでもらうんだ、其れは必ず守る、習いたいんだ、大学に
在学中は総て其れに向かう・・」「ええ、じゃ私らは・・」
「好きな時呼んでくれれば良いじゃない、そして、悶々を僕で発散したら
いいけ、僕は其処は従う、此れからも僕から二人を襲う事は無い、有るの
は貴方たちが動けば従うだけって如何・・」
「如何って、じゃ二人は何時でもかまへんの・・」
「僕の時間が空いてないと拙いよ」「うん、了解、なな玲奈・・」
「呆れるね、こんな事聞いた事有れへんやんか・・」
「面白いじゃない、だって努さんは年増が狙いなんよ、内らじゃないし」
「其れも思えば如何かと思うけど・・」「あはっ、其処ねそうよね・・」
「つまらなくない・・」「言えるけど相手が最初から言われたらね~」
見合い頷かれる。
「じゃ、僕のを見てから決めて下さい・・」「ええ、まじ~」
驚かれるが嫌とは言われなかった。
「 返事を待たずに、努は立ち上がり、思いっきり、ズボンをパンツ
諸共足元に卸した。
「・・、う・うぎゃああ~~」悲鳴は玲奈、舞子は固まってしまう。
「これを鍛え技を習いたいんです。僕は田舎育ち、都会の洗練された男
じゃないし、其処は興味が無い、行く行くは何かを得て田舎に戻り、
事業を興したいと出て来ている。此れは田舎で鍛えたんだ」
「・・、・・」返事は未だしてくれないが、驚かれているのは判る。
 「なな・・」「ひや~嫌や来ないでよう~・・」
「阿呆、玲奈、凄くない」「だから怖い・・」
「もう聞いたでしょうがね、私らに害は与えないと・・」
「あ、そうや聞いたわ」「だから、努さん、其れどれくらいに為るん、
はいるんか・・」「うん、其処は既に体験済、喜ばれたよ」「・・」
「なな、・・」「待って、舞子は受けたい、玲奈は・・」
「こんなの経験がないいんよ、痛くないの・・」
「判らへん、其処も迎えれば判るやんか、其れから考えればいいやん、
相手からは攻撃無いし・・」「え、其処ほんまなん・・」
「聞いたでしょうが、優しい男じゃない、あの海水浴での子供の時
知ったじゃん」「そうね、じゃ、舞子、あんたでかくしてみてよ」
「良いけど、私らも脱ごうよ、興奮しないと立たんやんか・・」
「うふっ。初体験よ」面白い展開に為りそうと、内心は喜ぶ努。
 決めると行動が早い二人、相当経験があると見た。
「じゃ、感じてよ」「心を入れてしてくれるとそうなるよ」
「偉そうに、じゃ・・」舞子が若い身体を惜しげもなく晒し、努の前で
しゃがんで股座に手が伸びる。
 「・・、如何・・」「もう硬いよ、とんでもなく芯が有るやん、
此れてじゃ駄目ね、良いわ貰う」「あ、あう~、良いぞ気持ちがく~、
凄い、なんや舞子さん上手過ぎじゃないか・・」
「黙って、味わいなさいよ」「はい・・」横から玲奈ちゃんがそう言う。
 だがだが、舞子はマジにしゃぶりが上手い、喉奥まで迎えたり頬と歯茎
の間に亀頭を行かせコネ戻し、舌で弄られ、とんでもない快感が体内で
押し寄せて来た。
 「う、すごいぞ~、上手いがきき気持ちがええけ~舞子さ~ん・・」
心から叫ぶ努、本当に凄い、小娘と高をくくっていた事が大間違い。
 「く~、手応えあるやんか、顎が・・」「交代し様、内も舐める」
「良いよ、休むは・・、あんた、寝て・・」
寝ると、今度は玲奈さんが口にほうばられる。
いやいや、玲奈ちゃんも負けてはいない、本当に上手いから驚く、
しかも今時の若い女の子もこんなに上手いのかと思うほど、
外見では其処まで見通せない女の凄さを知る。
 二人で合わせて十五分、努は休んでと言い、自分はちゃっかり、
汗だくの若く見事な姿態を観察する。
「ねね、お風呂に行こう、其処で洗うし・・」
「良いのか、僕がシテもええけど・・」
「ううん、今日は、動かないで良いよ、二人で楽しみたい、言われた事
が本当かね・・」「え、あ、そうよ、そうそう」其れで決まりになる。
 初めて,愛や恋、情等無い間柄、其れが此処まで来れた事は、
今後の参考に為り得ると思えた。総てがそうじゃ無い事は理解出来てる、
事と次第と雰囲気では其処まで行けると思え出す。
 浴槽では大変、本当にアッケラカントされ、其れでも若いから割切り、
何れも今から覚える事にして、体を預けて、最高な気持ち、努は此れも
有りかと、二人の二十歳の素晴しい体を大満喫の最中、相手も興奮され、
とんでもない事に為りそうだった。
 シャワ-が降り注ぐ中で受ける愛撫、此れも参考に為った、
湯が当たる体も綺麗だが、世間から隔離された場所で此れなら芯から
狂えると再確認、相手は早くも味わおうと機会を待つ其れが読める。
 「舞子~・・」叫ぶ努、直ぐに舞子が、「先よ、貰う・・」
そうゆうと寝てシャワ-が降り注ぐ中努を跨いで腰を落とされて行く。
「う・うっ・・・・・・・ううううぎゃああああ~~~~来た来た・
入るう~~あんたでかいがでかいよう~きたはいった~~」
とんでもないキイで叫ばれる中、熱い膣中に努の物が減込んで行った。
 「え・・、舞子・・」「・・」返事が無い、上で腰を落としたまま
動かない。
「舞子~・・」「・・、煩いね、最高に張って来た、凄い凄過ぎ、
動くまで待っててよ、あんた、此れなら跳べるかも・・」
「え・舞子・・」「うん、皆の話を聞いてそんな喜び得て居ないし、
トラウマ、今日確かめたいの」「良いじゃない、良い機会よ頑張って」
 其処から上で腰をゆすられ出すと、出る出た声が頻繁に発し、
良いヤダ嫌だ嫌いや~嘘嘘や~嘘嘘でしょう何々気が来なあんたあんた
すごいことすすす~~~ご~~~」
「ええ~、ま~・舞子が痙攣して居るよ、あんた中如何・・」
「え、ああ~ひや~伸縮がきついがなんと締めてきた~」
「ええ、有るん・・」「今そうなって来たが、凄いぞ、こいつ凄いぞ
負けそう・・」ほんとうに膣中の異変は予想を超えていた。
 動かないと約束しているが、此処は下から応援が尚良いと思うと、
努の腰が上下に激しく動くと、上に居る舞子の長い髪が揺れ飛んで往く。
声も悲鳴染みる雄叫びで、今の状況を伝えて来てくれた。
く往く往く往った来た~の連続、見る玲奈はへたり込んで震えるだけ、
舞子は何度も飛んで今は、努の上で倒れ込んで背中に当たるシャワ-
の飛沫が飛び散って其演出が舞子が綺麗に見せる。
 互いに抱合うのは初めてだが、初回で此れなら舞子は最高な女性に
為れると努は思えた、膣の特殊な伸縮は宝物だと、
気が戻ると告げたかった。

              つづく・・・・。















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・35》

 夕方、努は少し体が回復したと感じる頃、誰かが家にと来られる。
「努さん、少し私の部屋で居てくれない・・」「え、何で・・」
「人が来る、今夜此処で会合が有るし、来て案内する」
「有無言わさない威厳を感じ、従う、その部屋はなんと奥さんの部屋。
此処で、寛いでてと言われ、部屋を出られる。
そんな中、一気に家の中が賑やかになって来た。
あれよあれれと思う間もなく、人で大きな部屋が埋まり始める。
其れは何と、奥さんの部屋から総てが見える。
屋敷が少し鍵方に作られて居て、奥さんが寝泊まりする部屋はその突端だ。
つまり離れ見たいな様相になる。
 暫くすると家の大奥様がその座に現れ、耳を澄まし聞き入る努。
 「皆さん、よう頑張ってくれました、今年も予定より収穫があり、喜んで
おります。今残されているマスカットは新種ですから、高値で売買出来ると
思います、今日は辛苦を労り、此処で無礼講で飲み食いしてて下さいね。
本当に有難う御座いました・・」
そう言われる、並居る男と女は頭を下げて居られる。
其処に集まる人達は・・、考えるにマスカット栽培をされる人達と思えた、
昼に小百合ちゃんが連れて行った場所は今が盛りのマスカットを見て来た努、
それ以外は既に時期が済んだんだと理解出来る。
「・・」何も其処には違和感などない、其れに集まる人達とこの家との関係
は何か、其処は知る事は出来ないが、大広間の光景は上下関係があると誰も
が判る光景だった。
外から取り寄せられたのか、沢山の料理が婦人達で運ばれ、
瞬く間に宴会が出来る仕度が出来た。
(なんと、総てがスム-スに運ばれているぞ・・)
すると一人の男性が立ち上がり、収穫報告をされる、其れを聞き入る人、
其処で努は大事な事を耳にする。
「われらは代々池田家に仕える者、其れが昭和の五十年半ばから、当家の
池田宗助様に依り、今の体制を完成され、それ以後幾つも難関が在ったが、
皆の力で乗り越えることが出来、其れは一重にみんなの団結と努力の賜と
先ほど奥様から頂いた。これからも三十周年を機会に益々、この地で生き
抜いて、先祖を敬い、子孫の繁栄を我らで構築をして行こうと思います、
今回は記念の日、大いに飲み明かそうじゃ在りませんか」そう言われた。
(・・何とそうなのか、凄いな・・)圧巻、部屋は最高潮に盛り上がり、
宴席はたけなわ、「入りますね・・」「え・・」「どうぞ、奥様からです」
何と朱色の御膳が運ばれて来た、其れも主、中、従と三種類有る、
初めて目にするものだった。
呆れるが、美味しそうなので美しい庭を見て頂いた。
 宴会も午後十時きっかりにお開き、皆が大奥様に挨拶され、
そして若奥様に小百合ちゃんもが並んでお礼を受けている。
珍しい物を見せて頂いたと努は感激する。
 「入りますね」部屋に奥さんが戻られた。
「凄いですね、見させて頂きました」「御免なさいね、予定が今日でしたの」
「済みませんお忙しい所」「いいえ、そうじゃ無いし、でも元気に為られま
したね、安心した」「感謝します、有難う御座いました」努はお礼を言う。
 「もう宜しいです、行きましょう」広間に出ると、既に片付けられていた。
「お兄ちゃん」「・・」飛込んで来る小百合を受け止めて、賢いぞと褒める。
「あらら、うちら台無しかね」彩さんがそう言うと瑞樹さんも頷れ笑われた。
 「さてと、一度尼崎に戻るんでしょう」「出来たら・・」
「じゃ、明日にでも・・、瑞樹」「はい・・」
その会話だけで、彩さんは部屋を出られる。
 至れり尽くせりで体力が回復、本当に有難かった、自分の部屋で碌な物
食べずに、蒸し暑さと戦って居たら、今如何なっているのだろうと思うと、
此処で休養出来た事は奇跡と思えた。
 何とか戻りは電車、驚くが近くに山陽本線の駅が存在していたのだ、
久しぶりに電車で尼崎迄戻る事にした。
 一日、何とか体を休め、アルバイト先に向かい、其処で今迄通りの動きの
努が見れた。
「来たらいないんだもん・・」そう言われるお客様、特にあの三人娘が、
努を見ると喜ばれる。
帰りの精算時に、メモを渡される。
何時も通りの接客で送り出し、その日は何とか遣り切る。
 週末、千里の家に努は居た、其処では我儘し放題、無論此処での
ユニホ-ムは其々が着ているし、久し振りの親子を抱いて暴れる。
とことん暴れ尽くし最後は娘の梓の中で放精させてくれた。
 翌朝、早めに車でその家を出ると、長い間顔を出して居ない病院に行く。
其処でご主人と少ない時間だが、話をさせて頂く、なんか前とは雲泥の差で
窶れ、口も少し言葉が止まる、其れほど悪い方に進まれていると察し、
帰る時に難く手を握られ、泣きそうな顔をされたのが印象に残った。
  八月ももう終わりに為る頃、携帯にメ-ルが来た、居酒屋のお客の
舞子さん、今日会えるかと其れだけのメ-ル、何時ですかと返事を返すと
努に合わせると来た。
 お昼の一時に待ち合わせ、会うと食事はと聞いたら、済ませたと答え、
何処に行こうかと聞くと任せると返って来る。
「じゃ、任せるの・・」「うん」「何処まで・・」「総て」そう言われる。
何時かはと思っていたが、意外と早い展開に為りそうだが、
其処は何とか踏ん張り、海が見える場所に二人は行く.
淡路島に架けられている大橋が太陽で眩しい程海の上で浮いて見えた。
「ねね、舞子じゃ駄目・・」「え・・」「だって任せると言ったし・・」
「うん、聞いた、勿体無いが・・」「ええ、意味が何で・・」
「いつかはと願っているのは本当だけどね、今日は、なんか其処には行き
たくない感じがするんだ、ましてやお店の大事なお客様だしね」
「へ~、言い方に寄るけど、癪ね」「ええ・・」わき腹を抓られる。
「他の二人に目をつけてんの・・」「え、其処は違う」
「じゃ魅力ないんだ・・」「有り過ぎですよ、僕は田舎もん、、合わない位
立ち位置がうと思えたんだ」「・・」そこからは、その話は終えた。
『じゃ、玲奈に合わそうか、いいや部屋に押しかけよう・・』「ええ・・」
「いいから行こう、早く・・」無理やり車に乗り走ってと言われた。
 向かう間、電話をされるが声が小さいから総ては聞こえない、
其れでも尼崎のタワ-マンションの地下に車を止めると、
二人はエレベ-タ-で十五階で降りる。
海が見下ろせる部屋、本当に小娘が住めるマンションじゃないと思えたが、
最高な眺めに圧倒され、努は眼下の海を眺めていた。
 無論此れから如何するのかも其処で考えている。
「ね、お風呂入ろうか・・」「え・・」「良いやんか、二人で洗ったげる」
「うへ~、其処は・・」「二人ならで怖くないしね~玲奈・・」
「うふっ、押されているやん、努頑張れ・・」
可笑しな声援、笑いながら居たが、其処も良いかと思い直す。
「ようし大歓迎じゃが、一つお願いがある」「なあに・・」
既に声に変化が見える。
「此処での事は内緒にしてください、じゃ無いとアルバイト辞める事に為る」
「ええ・・、良いわ守る、ね舞子・・」二人が頷いてくれた。
 此れから起こりうる事は努の初体験に為るのかと思えた、
今迄は仕事関係の人は居ない、此処は店のお客様、其処がまるで違っていた。

               つづく・・・・。





















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・34》

 病室で甲斐甲斐しく看病される人は、瑞樹さん、年は未だ三十手前と
思われるが、何とも言えない癒される努が其処に居た。
あの芦屋の美佐さんにも似て、そうして千里の大変な親子とは少し違う
けど、どちらも素晴らしい女性には違いは無い、其れほど呆れる努の
女性運、本当に美人揃いだった。
真底お世話になってしまった。
何とか歩けるから、屋上に出て、携帯でアルバイト先に電話し、
其れから芦屋、千里、そうして毅の姉の冴美さんまでも電話した。
もう大丈夫と告げるがどなたにも心配をかけてしまう。
 翌日努は、瑞樹さんに伴われ病院を出る。
「え・・、道が違うけ~・・」「ええ、そうなるわね・・」
「え~何処にいきんさる・・」「任せてね、母が怒り連れて来てと・・」
「え、嘘でしょう・・」「のんびりと過ごさないと駄目と言われて・・」
「もう大丈夫ですから・・」「そうは見えません、少し眠っててね・・」
何と、車は既に高速で走っている。(強引な人だな、無茶苦茶や・・)
と思うが、気にしてくれているからむげに断れず、しかも言われる通り、
まだ体がだるかった。
 後部座席で居眠り、其れほど疲れがたまっていると思える。
 「着きました」「あ、え、此処は・・」「瑞樹の自宅です、どうぞ」
「・・」唖然として外に出た。
「あ、お兄ちゃんが来た来た、おばばきんさったよ~・・」
甲高い声は小百合ちゃん、駆け寄り抱き付かれた。
本当に子どもに好かれる男だった。
「まあま~、ようこそ無理やり連れて来いと言ったが、瑞樹やよう御連れ
出来たな・・」「そうですよ、又怒るから強制的に浚って来た」
「お前にしては上出来じゃ、あんたはよう部屋に・・」「・・」
呆れる程だが、見上げる家屋は言葉が出ない、其れほど日本家屋の見事さ
と豪壮感、この家はただ物じゃないと思える。
此処がどこら当たりか見当はつかないが以前聞いて居る場所とは思える。
なんか懐かしい風景は里と似ている、そう感じるが、家は全く里とは
比べ物に為らない壮観な造りと庭園、固唾を飲んで呆れ見るだけだった。
玄関を入ると其処は涼しい、土間が馬鹿広い、其れでひんやりと感じる。
 三和土石から玄関の広間に上がるが、其の床にも驚かされた。
桜材は判るがピッカピカ、自分の姿が映るほど磨かれて年期を感じた。
部屋に入るが其処も呆れる、十二畳は広すぎだろうと思えるが、
未だ奥には同じ広さの部屋が見える、其れを仕切る天井は漆塗り、
まるで御殿そのものだった、呆れたのは部屋を仕切る欄間、
見た事も無い彫刻の彫り物が、努の思いを増幅させる。
(此処は何者なんじゃ、とんでもないが・・)
値打ちがありそうな、大テ‐ブル、其処に座らされる。
「・・」又も感嘆、其処から庭を見るが此れまた感服、偉そうに思える
がそう言う単語がピッタリと合うから仕方が無い、庭は本格的な枯山水、
写真でしか見た事が無い・・見事な庭園だった。
 お茶が出されたが、其れさえ気づかず、庭に見惚れる。
「すみませんね、私が是非連れて来てとゆうから、こんなところまで
呼んで申し訳無いね」「いいえ最初は強引だなと、でも今は違います」
「え、そうなの」「こんな美しい庭が見れるんですよ、先日知合いと里
に戻ったんですが、途中観光をして行ったんです、出雲の横山大観邸
を見たいと行きました、凄かった、でも其れを直ぐに思い出させるのが
此処の庭園ですよ、誠に美しい、僕は其処は疎いんですが、何とも言え
ない程癒され、今迄釘付けなんです、凄いです・・」「・・」
何と珍しく弁達な努だった。
「・・、うふっ、そうでしたか、じゃさとは島根県かね」
「そうなるかな、でも広島県に為るんですよ」
「ほう、すると其処は、山縣郡かね・・」「ええ、判りますかか・・」
「言われれば其処らかなと・・」「当たりです、凄い・・」
「うふっ、面白い方じゃな、ああ、その節は本当に有難う御座いました」
「え、ああ其処は良いですよ、可愛い女の子と楽しかったです」
「そう言われると救われます、何とも漸く解決出来た、其れがあの時」
「そうなんですか、よう判らんけど解決されたなら良かったですね」
「ええ、あんた何かと聞きんさらんのかね」「ええ、訛り似ている」
「だろうね、昔はここ等は色々な人物が入込んで争う地だった、毛利や
池田や黒田とな」「あ、じゃ戦国、なんとそうか、此処は毛利も・・」
「ああ、長い間な・・」「え、先ほど表札、池田と見えたけど・・」
「そう、此処は池田と言う苗字じゃね」「え、では池田様と御縁が」
「あはっ、今はそんな事は無頓着の時代じゃ、でも言われる通り縁続き
なんじゃ、既に二十四代目になるね」「二、十・・四・・代目・・」
目を白黒させて声が出なかった。
 「お兄ちゃん、遊んでよ・・」「おう~、良いぞ遊ぼうか、何する」
「お手玉」「姫様、拙者は男で御座るぞ」「じゃ何すればいいん・・」
「そうですな、絵本でも如何で御座りましょうか・・」
「ひや~おばば~へんよ、お兄ちゃん変になった~」
「あはっ、とんでもなく楽しいけ、おい瑞樹や聞いたかね・・」
「はい、最高ですよ、お母様にはお似合いですね」
「そうなるか、無理やり、呼んで良かったけど、相手は如何かな」
「僕も最初は迷惑が懸ると思ったけど、来て良かったです」
「・・」親子で頷かれた。
 小百合ちゃんを連れて散歩、山間の地だが、何か昔を感じる場所、
嫌そうなる事を望むのか総ての景色が其処に当て嵌まる。
行きかう人が総て深いお辞儀を小百合ちゃんにされている。
(うへ~、じゃあの家は池田家の縁者だったんだ・・)
そう思うしか今の通り過ぎた人の動きは解釈できないよな、
相手は小さな女の子だ。
 「此処よ・・」「何となんと沢山ぶら下がっているがマスカットか」
「そう、此処は一番好きな場所や」「そうか、綺麗に仰山ぶら下がって、
家の持ちもんか・・」「持ちもんって何・・」「ああ、此れは家の物か」
「あ、そうや、この裏手には沢山有るよ、山の麓にも為るよ」「・・」
聞いて呆れる,後学の為に連れてってもらった。
 家に戻ると、もともと疲れているからだ、汗が滲み出て、
綺麗な縁側で何時の間にか倒れ込んだ。
次第に気が薄れて行くのが判っていた・・。
 どたばたと音がする中、努は頭が痛いのか何度も自分の手が額に向かう。
「・・」何か体が浮いたが、其処も気にして居れ無い程だるさが勝る。
 「大丈夫か・・」「大丈夫よ、お医者さんに聞いて来たしお薬もある」
「え、では・・」「二、三日は動かすなと言われている」
「それでも此処に来させたんか・・」「なんか気が付くと家にと車が」
「ははん、お前・・」「はい、思われる通り、この方が気に為って、
お母さん、本当よ、看病して居る内に見えた」「何が・・」
「私の先です」「お前、未だそんな事、懲りたろうがね」「其処と違う」
「同じじゃ、なんと哀れな子じゃろう」「お母さん、では見た後判断して
頂きますね」「何を見せる、見ようじゃないか・・」「では・・」
、なん 「え、お前何するん・・、あ、ああ~ええ~・・、なになにそこ
なんじゃそれ・・・、アわわわ~~~」
後ろに尻もちついて震える彩、とんでもない物を目にしていた。
「・・、お前此れ・・」「はい、看病している時、見つけたんです」
「なんと、物凄いじゃないか・・」そういうしか言葉が出ない彩、初めて
見る代物だった。
 丸一日努は其処で眠っている。
二日後の朝、腕に点滴が繋がっていた。
目を開くと横であの女性が努に寄り添い眠られていた。
努は起き、なんとすっきりとした気分、何時の間にか重い身体も、
トイレに向かう中感じなかった。
本当に以前と同じ、嫌それ以上体が軽いし、腹も減っている。
 「え、起きられたかね・・」「お母さん、迷惑かけました・・」
「ううん、あんた相当無理して居られたね、医者が普通じゃもう救急車
でも間に合わんぞといんさる、余程体を痛めていると・・」
「・・」「でも顔色が良いね」
「はい、なんと以前より身が軽いです、ありがとうございます」
「なんの、其処は良いが、あんた腹・・」
「空いているんです、何でもいいけ食べさせて・・」
「あはっ、良いぞ、待ちんさいや拵えるけ~」
笑われた。まだ夜中と思えるが、何はともあれ空腹をと思い待つ。

               つづく・・・・。
























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・33》

 昭和のレトロと悦美さんが言われるほど懐かしい、部屋も畳を敷かれ、
窓から見える川、其処から聞こえる潺は何とも心地良い。
真弓ちゃんは喜ばないけど、三人は良いと満足、風呂も岩風呂、
体に良いと来ているから長湯を楽しむ、夕食は日本海の海鮮、
美味しく食べて、努は疲れて直ぐに寝る。 朝が来ると出発、
今日は強行軍だと弁えて運転開始、松江城に到着、堀を縫う小舟で、
ゆっくりと体を癒しそうして、横山大観の芸術が見れると親子は騒がれ、
其処に向かうには九号線から左側に入り、暫く出雲平野を走ると、
閑散とした田舎に多くの車やバスが並んで駐車、直ぐに辿り着けた。
屋内は大観の傑作品が見れるし、縁側から世界で名高い庭園が見れた、
其れには流石に趣味は無いけど努も興奮、絶景、庭をしばらく動けずに
見惚れる、価値がある場所だった。
 一時間後其処を出て、今度は又九号線に戻り、出雲大社、宍道湖を横手
に見て到着、其処も一時間滞在、並ぶお土産屋や食事するところ、
其処で出雲そばを食べた。
まだ玉造温泉には早いと思い、考えていると、美沙さんが、灯台を見たい
と言われ、驚くが、なんと此処には凄い所に有ると聞かされた。
時間を見ても十分行けると踏むと、直ぐに車で向かう。
それが何と険しい道か、左側は絶壁、断崖、一代くらいしか通れない道、
バスと出会うともう大変、バックし、至る所に車寄せの場所まで戻る、
其れを何度も経験して何とか灯台に到着、流石に疲れて下のベンチで待つ。
だが、家族で頑張り昇られる。真っ白い灯台が灼熱の太陽のもとで
浮き出ていた。
 二十分すると登り切れられた家族、真下に居る努に手を振られる。
同じ時間を要して戻られ、携帯の写メを魅せられる。
「なんと良いじゃないですか、くそ~昇れば良かったと後で後悔、
此処はウミネコの繁殖地で有名、だから奇岩が多い日本海、
此処でも至る所にそそり立つ奇岩、其れが総て雪をかぶった様な白さが
頂上に有る、それらは総てウミネコの糞だと聞かされた。
真弓ちゃんに誘われ、其処でサザエのつぼ焼きをみんなで食べるが、
此れまた美味、本当に美味しかった。美佐さんと悦美さんは其処でビ‐ルを
飲まれ、ゴクンゴクゴクと飲まれるし、もう賑やかな人達だった。
 其処を三時過ぎには慣れて出雲大社横を通り九号線に戻る、
既に宍道湖は見えている。
 午後四時半、玉造温泉に到着、携帯で予約されてる部屋に通される。
何とか漸く此処まで来れた、長い時間の運転は疲れるが、
御陰で運転は慣れて来ている。
 夕方、食事をすると、又も努は真弓と早く寝てしまう、部屋では遅く
まで親子で酒盛り、あと一年経過すると仲間に入れるが、
今は我慢と思い寝た。
 こうして二泊三日の観光は無事に終える、郷には昼前に到着している。
とんでもなく元気な真弓ちゃん、直ぐに畑、畑と大騒ぎ、
婆が真弓を連れて行く。
皆は五月より景色が変わり、青々としている稲がそよ風になびいて、
田んぼで青い波が起こる。
感嘆され、都会とは違う風を受、縁側で、真弓のスイカを食べていた。
トマトやキュウリナスを両手で抱えて戻る真弓、満面笑顔、
得意そうに戻って来た、其れを皆が褒めるから益々その気に為る。
其れほど待ちわびていた証拠、母の美佐も泣きそうな顔をされ喜ばれる。
部屋で又も相変わらず似た年の二人、妙子と悦美が寄添い話をされていた。
 こうして朝昼夜と様変わりする景色、暑いけど都会と違い凌げる、
其れには驚かれたし、寝る時、藪蚊が居ると言い,
蚊帳を吊ると真弓が一番先に入り大騒ぎだった。
懐かしいねと何度も悦美が言う、努を捕え横で真弓は幸せそうな顔で眠る。
 此処で三泊して、又芦屋にと帰る事に為るが、戻る時にはトランクが
一杯、野菜や果物とお米が積まれていた。
一週間の旅は何とか無事故で戻れた、芦屋で泊れと言われたが、
一度部屋に戻ると言い張り帰る。
天と地の差、部屋はとんでもなく暑い、窓を閉めて出ているから、
考えられない程ムンムンとしていた、窓を開けて空気を入れ替えようと
した「うん・・」狭い玄関に一枚の封筒が有る、入る時は荷物抱えて
いたから判らなかったが、封筒を見つけ何かと中を開く。

【本田努様・・、私は赤穂の海水浴場で子供を預けた女です。その節は
慌てて居てとんでもないご迷惑をお掛け致して、申し訳ありません。
何とか娘に会えました、お礼にと二度こちらに参りましたが不在でした。
一度お礼をと思っており、本当に感謝致して居ます。佐藤瑞樹・・】
 「ええ~来られていたんか・・、そうか住所は警察で判るよな、
調書取られたもん・・」苦笑いしながら、暑く感じる畳の上で大の字で
寝ている。(そうか、会えたんだ・・)
あの子供とはパトカ-でも別の車に乗せられている、
だから別れを出来ていないけど、母に会えたんだと一安心する。
(色々有るよな・・、人生は・・)そんな思いをしている間に、
いつの間にか・・、扇風機が唸る部屋で(-_-)zzz・・。
 なんと夜を通り越して朝方寝ボケ眼で起きた。
(うは~寝たが・・)時計を見て呆れる。
お腹が空くので溜まらず外に出る、昼過ぎだった。
「ああ、お兄ちゃんだ~・・」「えっ・・」通り過ぎて声を聞いた。
「ああ、うひゃ~何で此処に居るんか・・」「お母ちゃんと一緒よ」
「そうか、え、お母さんは・・」「車直ぐ来るよ」会話をしていると、
何度も頭を下げながら来られる、「漸く会えました」「ええ、良いのに」
「とんでもないです、あの節は申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げられるから面食らう。部屋に招いても失礼と、
其処で近くの喫茶店に入る。
 話をとりあえず聞いて置かないと思い尋ねる。
「その後何も無いですか・・」「お陰様で何とか解決いたしました、
警察でお聞きでしょう」「いいえ、詳しくは・・」
「そうですね、本当に厄介を懸けました」
「其処は良いですよ、ね~名前はなんじゃったかな・・」
「ええ、忘れたん・・」「ああ、そうだぞ、小百合ちゃんだ」
「そうよ、忘れないでね」「はいはい・・」
仲が良さそうで瑞樹は嬉しかった。
自己紹介を済ませると、今度は内に是非来てくださいと懇願される。
聞くと赤穂から少し山手に向かうと有ると聞いた。
 必ず来て頂かないと母に怒られるとも言われる。
何時か伺いますと、何とか話し終えて、見送る。
なんともはや落ち着かない近辺、呆れる程騒々しい周りだった。
(そうか、居られる場所は赤穂の隣か・・、どんな所なんだろう)
そんな事を思いながら、今日からアルバイトだと、
根性を入れて頑張ろうと決める。
 一週間開けているアルバイト、顔を出すと皆から冷やかされた。
特に娘の菜月ゃんは待って居たと言われ、色々と話を聞いて来る。
其れを見る両親も来てくれたことに安堵する。
 夕方、暑い中店は超満員、特にあの三人娘は努狙い、待って居たと
大騒ぎ、そんな店で、何とか熟し、疲れた姿で部屋で倒れてしまう。
 しかし、努は普通と違い、倒れた侭動けない、熱も暑いせいか有る
ような気がするが、寝れば元に戻れると簡単に考えて横になるが、
寝付かれず、体が火照る。
唸る程じっとしとれない、本当にどうなっているのかと思うほど普通
にして居れなかった。
 益々酷く成る様子、遂に意識が朦朧としてくる、そのまま部屋で
寝たままになる。
 「え・・、此処は・・」周りが真っ白い部屋に居る事が不思議、
如何したんだろうと目を見開いた。
(ええ~此処は何処・・)気が付いて起きると、其処はベットの上、
しかも周りはカーテンで仕切られている。
「気が着かなかったけど付かれましたか・・」「ええ~貴方は・・」
なんと目の前に居られるのは、あの海水浴で子供を預けられた女性、
瑞樹さんだった。
「此処は・・」「病院ですよ」
「え、ああ~じゃ僕は気が付かなかったけど・・」
「そう、私は用事が有り神戸に来ていたんです、其れでこの前会えた後
戻ると、母に怒られ、お土産を持ってお部屋に尋ねると返事が無くて、
お留守かと帰ろうとすると、何か唸るような声が部屋からして、驚いて
もう一度ドアを叩きましたの、幸いカギはされて居ないから、お部屋に、
驚きました・・」「ええ~では貴女が此処に・・」
「気が付けば大丈夫とお医者が申され、良かった・・」
 其処から話を聞くと、夏風邪が疲労と共に重なったと聞かされた。

          つづく・・・・。

























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・32》

 なんとま~、夏なのに努は未だ尼崎に居る、真弓ちゃんから何度も電話が
来るが、もうっ少し待ってと告げる。
 七月二十二日、漸く念願の車が手に届く、駐車場を探すに苦労した分、
有り難いと中古のトヨタ車、しかも四駆車。
グレ-の車体を撫で乍ら感無量、急いで慣らし運転で芦屋の家にと向かった。
 「ええ~お兄ちゃんやんか、何で車に乗れるんか・・」
驚く相手は真弓ちゃん、益々憎たらしい程可愛く育っている。
「凄いやんか、ね此れで行けるんか行こうお兄ちゃん」「だな、行けるな」
「わ~い、ママ大変大変・・」「聞いて居ますよ、何ですか、大きな声で」
「驚いたんだもん仕方あらへん・・」母親の美佐さんが笑顔で迎えられる。
「おやおや、買ったんか・・」「はい、中古ですけ~、でもこれなら冬でも
里に行けるし、安かった」「そうか、良いね、そうかそうか・・」
悦美は努を見て頷かれた。
 「じゃ行けるんかね」「何とかアルバイトも一週間飛ばせばやりくりは
出来ます」「そう、真弓が喜ぶね」おばさんはそう言われた。
「ねね、何時、明日か今日か・・」「あはっ、急かせるね」
「なな、早く行きたいがね、婆ちゃんがはようきんさいと」「ええ、訛り」
「電話するとそうなるんよ、困るけどお兄ちゃんの家の言葉や、かまへん」
本当にこの子だけは努も太刀打ちできない相手だった。
「良いの・・」「はい、計画には真っ先に真弓ちゃんのが入っています」
「じゃお願い出来る」「任せて下さい、今回からは僕が運転手ですけ~」
笑われる。
 「さてと、支度するかね・・」「ええ~お母さん、今何と・・」
「え、支度じゃよ」「真弓のは出来ています」「阿呆、私らのだ・・」
「ええ~ま~行きますの・・」「お前嫌なら留守番」「呆れた・・」
親子でそんな会話をされる。
「今回はのんびり出来る、五月は連休で動きが取れんかったな、努や、
先に鳥取砂丘と松江城、宍道湖、玉造温泉じゃぞ」
「うひゃ~、じゃじゃ観光もよね」「そうなるが良いんかね」
「是非お供仕ります」「良いぞ、そう来ないとね~真弓・・」
「うん、最高よお婆ちゃん大好き・・」「あらら、取られたわ」「お前」
「支度します、お土産もう買っているし、着替えだけですよ」
「あらら・・」気まりだ。
 明日に出様と決まる、真弓ちゃんのテンションが下がらない、
何とか夕食を食べさせると、泊れと悦美さんが言われ、従う。
 翌朝早く叩き起こされる、起こしたのは真弓、午前八時前、
早くから家を出る、途中で朝食だと言われ、留守番は親戚のおばさんが
引き受けられる。
「ひや~高いやんか前が丸見えよ」助手席に陣取り真弓は手を叩いた。
 高速に上がると中国道に入り、山崎まで一気にと走る、車内では早くも
計画とは裏腹に御結びが出る、悦美さんが朝早く起きて作られていた。
「永い間こんな旅行はしていないね」「そう言えばそうなる仕事では行け
ましたけどね」後ろからそんな会話が聞けた。
 一時間半で山崎に到着、其処で休憩を取り、此れから向かう場所を説明、
「く~良いね、でも砂丘は暑い遣ろうね」「ええ、砂ですから・・」
「ええ、そうなのいやだ~履くものが・・」「買えば良い途中で水着は」
「ええ~お母さん、無い無い」「あはっ、真弓のは・・」
「持って来てない,要るん」「用意はしている方が慌てなくていいけど、
努は有るんか・・」「いえ、水着はパンツだけです、短パンが有る」
「じゃ途中で見繕うかね」そう言われる中、車はどんどん快適に走る。
 山崎ジャンクションから中国山脈を横断山を切り入り行く。
既に周りは山また山、それらがおもしろい様に後ろに飛んで消える。
「ああ、あれが真弓ちゃん大山だよ」「ええ、山、普通じゃん・・」
「ええ。高い遣ろう・・」「ええ、そうか・・」
未だ、遠くにしか見えないから真弓ちゃんの見方が正解と努は笑う。
 大山の麓近くの休憩所、其処に美味しい牛乳が飲めるとマップで
見ている。
「うわ~、何や此れ物凄くおいしいやん、ママ~」
真弓ちゃんの声で大勢の人が、牛乳売り場にと集まる。
手に取り買われて飲み始められた、其れを見て努は唖然とした。
 「ね、有難う此れオマケよ」「ええ、くれるんか・・」
「ああ、宣伝効いたよ、見んさいや皆飲んでくれている」
店の女性が真弓の頭を撫でて喜ばれる。
牛乳で作られたお菓子を貰う。
 三十分で其処を出る、後ろで微笑む親子、前には悦美の可愛い孫が
まだ元気ではしゃいでいた。
車が進むと室内は静か、其処は真弓のお眠の時間だった。
「努、悪いね」「いえ、楽しいです、今の内に眠られては如何ですか」
「寝れるか、青葉マークの車じゃ無いか・・」「ええ~・・」
「まあ、お母さん虐めないで・・」
「あらら、お前も味方か、こいつは梃子に合わんぞな、努」
大笑いされる。
 国道九号線に降りて、其処から松江方面にと走る前に鳥取砂丘にと
国道を遡るに、三十分で到着、其の頃既に真弓は起きている。
 外に出るとカンカン照り、暑いなんてもんじゃない、
火傷する位感じた。
「あ、行けんけ~、歩いたら火傷、如何し様僕達は良いけど真弓ちゃん
じゃ無理じゃ」「ええ、嫌や歩ける、ほら~」砂を蹴散らしそう言う。
「じゃ、現場までラクダに乗りんさい」「え、有るん・・」
「ほらあそこ・・」「え~なにゃ~あれえ~背中に瘤、二つあるやん、
ええ、もう一つは一個しかあれへんが、何じゃおもろいな・・」
砂に足を取られながら努を引っ張り、真弓はラクダに乗せて貰う。
もう其処から甲高い声が広い砂山に木霊した。
海が見える、怖い~、らくちんよと煩い事。
 一時間後、努もくたくた、食堂で昼食のそばを食べる。
「此処から運転しようか・・」「いんや~、任せて」「え・・」
「普通の道走りたいけ」そういう、今度は松江にと向かう。
流石に地道、生活道と産業道路の九号線、でかいトラックが
行きかう道、懸命に注意して走った。
「あ、そう言えばお母さん、松江じゃ無かった,大観・・」
「え、ああそうか、いいや其れは出雲じゃないかね」
「そうなの近くですの・・」
「行く道から行けるが、お前興味あるんかね」
「ええ、一度は見学したいし、アソコの庭は最高なんですのよ」
「聞いて居るが夫が煩いからね、知っているけど見れるの・・」
「努さん・・」「了解ですけ~、松江城の後で良いですか・・」
「お願いね」そんな会話をして焦りながらも何とか運転を頑張る。
 「ま~此処に有ったんだ、驚いた」「え、何か」「三朝温泉よ」
「え、何です温泉・・」「そう、歴史に出ている、有名よ」
「ええ、本当に・・」そこから、話を聞かされる、其の得温泉は遥か昔、
平安時代に遡る、沖ノ島に島流しされる後醍醐天皇が、通り道で鹿が池に
浸かっているのを見られた、其れが不思議で篭を止まられると、地元の人
に聞かれた、池に何故鹿が居るかと・・、其処で住民、其処は池じゃ無く
て温泉が湧き出ていると知らせる。其れから驚かれ,温泉が有るかと聞き
泊まられたと書き残されているんだ」「ま~そうなの・・」
「ねね、其れって何処・・」「ええ、知らんが、悦美さん何処・・」
「マップじゃ直ぐ近くよ、でも古い温泉なの、湯治に向くのよ」
「行きたい・・」「ええ、お前・・」
「ねね何度も来れる場所じゃない、見て湯に入りたい玉造迄暫くあるん
でしょう、ねね、努を休ませたいし」
「そうか良いね、急ぐ旅じゃ無いしね、見物するかね」
決まり、急遽路線変更、向かう道の左側の道にと車は向かう。
大山を回る様に車は走り直ぐに見つかった、標識も出ているし、
何と言ってもその温泉街を割る川が見えた。
「ま~懐かしい景色よ、お母さん・・」
「本当だ、昭和の世界かね、良いね古臭い方が値打ちは感じる、
何処か探そう」旅館探しが始まる。
 こうして里に向かう初日は三朝温泉に決まり、川添いの橋を超すと
見識が高そうな宿を見つけ其処にする。

            つづく・・・・。




































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・31》

 関西の梅雨は半端ない、努は汗だくで動いている。
「ふ~。何とかならへんのかな・・」覚えたての大阪弁も未だ頼り無い、
其処が良いのか店で一躍人気もん、本当にどこでも際立つ男が努と言える。
居酒屋では今は重宝な男、店では外で駆け回り、頭を下げて愛想振り回し、
厨房で働く男が其れを見て大笑いする中、努は働いた。
 七月十九日、やっと梅雨が明けたと聞かされるが、何処が明けたんだと
言いたくなるほど蒸暑い、今日も夕方から居酒屋の中、注文を聞きまわり、
その品物を運ぶ、外は美咲をちゃんと努の係と何時の間にかなっていた。
「ねね~努ちゃん」「はい・・」「内緒、あんた休み有るんか・・」
「此処ですか」「そうや」「木曜から土曜日ですから後はそうなります」
「じゃじゃ、海に行けへんか」「ええ、行きたいけど・・」
「行こうや、うち等と・・」「え~嘘でしょう、テンコは御免ですよ」
「何ゆうねん、そんな事有らへん、うち等三人一緒に行こうや、ねね」
お得意様、特に今来て頂いている三人は際立って派手、しかも何とも
言えない程脚が綺麗で、顔もそこそこ個性がにじみ出て見られる女性、
その人がそう誘われた。
一度は交わし、忙しく動く努、清算される時、手渡されたメモを受取る
が、その場では見ていなかった。
 深夜、何とか部屋に戻ると着替える時、何かが落ちた、其れはあの
渡されたメモだった。
何気なくメモを披露と中を開く、
 【汗だくで動く貴方が素敵よ、電話番号教えるから必ず電話ください、
夜中が良い、深夜二時過ぎな電話に出られるのよ、お願いして来てね、
待ってます、舞子】電話番号がでかい字で書かれていた。
シャワ-を浴びて考えている、一緒に海に行きたいだけなら良いか
とも思えるし、店の大事なお客様、其処に引っかかった。
 電話も努がしない限り繋がらない、何か考えるがどれも良いとは
思えない。
友達なら良いかな、相手は今時の女性だし、何か得られることも
有るかなと思い始める。
 言われた午前二時が来た、躊躇わず出会いが先だと思込んで電話。
【ま~有難う電話してくれたんね、感謝よ】
相当テンションが高いが、悪い気はしない、其処から話を始める、
三人も違う店だけど働いていると聞かされ、仲良しだとも聞いた。
一番は何で僕なんですかと聞く、良い男と、其れに働く姿だ良いと
言われる。
海は本当ですかと聞き返すと、本当に行きたい、行こうと言われる。
泳ぐなら良いかなと思えて、行ける日を告げる、すると明後日店に
行くからその時知らせると言われお休みの言葉で電話を切った。
 「ふ~良い声だぞ、仕事は同じような職場かな・・」
そこが気に為るが、後は何でも着には成らなかった。
 七月二十二日、朝早くから努は部屋を出た。大学は夏休、
アルバイトは無い、其れで伝えた日にち、総て電話で話し合っての
事だった。
 待ち合わせの尼崎の駅前、努が立っていると前に車が来て止まる。
「あっ・・」驚く努を浚う様に車に引張り込まれ、その女性の胸に顔
が当たってしまう。
後部座席にいる女性だった、車は真っ赤なスポ-ツタイプ、
努を乗せると直ぐ高速に乗り上げて走られる。
「運転は真由、助手席は顔馴染みでしょう、玲奈、私は古臭い名の
舞子です」紹介されるが、賑やかな車内、車はどんどん走り、
瀬戸内海が見え隠れして近づいて来た。
「何処にいきんさるん」「赤穂近くの海水浴場や楽しんでね」
そう言われるが楽しもうにも目のやり場に困る、其れほど露出が
凄いし、はちきれんばかりの肉、皆揃い揃って肌の露出が際立つ。
 そんな思いの努を乗せた車は快適、乗る時からテンションが
高過ぎる三人。
三人ともミニパンツ、とんでもなく腿が綺麗に見える代物、
目のやり場が無い、そんな思いで何とか目的の海水浴場に到着、
昼前なのに大勢の人が海と戯れておられ、着替え室で着替えると、
努を置いて三人は海にまっしぐら、ダイブされた。
呆れる程健康な体が跳ねる中、何とか追いついた努を捕まえて
振り回され、とんでもない三人だった。
 一時間は海に浸り遊んだ、その後休憩で海の家で食事、
三人はビ‐ルを美味しそうに揉まれているが、努は未だ公には
飲めない年齢、其処で年がバレたと大騒ぎ、連れられ努も笑う。
 お店のお客様、其れに見初められた努、其れだけの条件、
其れで此のテンション、考えられない現代っ子そのものを
魅せられる。
 午後三時過ぎ、疲れて海の家で転がっていた。
三人は海で未だ騒いでいる。
「あのう、独りでしょうか・・」「いえ仲間が居ますけど・・」
「そう、そうでしょうね、御願いが有るんですけど良いかしら」
「え、何か・・」
「子供を少し預けたいんですけど、お願いお礼は致します」
「え、意味が・・」「大事な用事が出来て仕舞い一時間此処を
離れるの、其れでねね、お願い・・」
とんでもない話に驚かされるが、横に居る小さな女の子を見て仕舞い、
断れきれなかった。
「良いですよ、一時間ですよね」「はい、必ず・・」
あり得ない事に為る、でも会い居女の子を見ると断れなかったのだ。
「名前は何かな・・」「小百合よ」「いい名だね」「お兄ちゃんは努」
「変なの、ま良いけどね、ね、遊ぶの寝るんどっち」「どっちにする」
「遊びたい」「じゃ海の入ろうか・・」「怖いけど・・」
「良いよ、お兄ちゃんが傍に居る」何とも言えない顔で海際に向かう、
三人の女性が驚きながらそばに来て事情を話す。
「任せて、遊ぼうね・・」三人に加わり、娘は大はしゃぎする、
其れを砂浜で座り見詰めていた。
 (一時間か、大丈夫かな・・)本当に軽はずみで受けているから、
内心は穏やかじゃ無かった。
 だがだが心配は当たり、二時間過ぎても母親は浜に見えなかった、
三人娘は心配するが遊びたい気持ちが勝り、浜には居ない、
いるのは努とその女の子だけ、時間は刻み約束の時間を過ぎて行く。
「ねね、如何すんのよ」「うん、受けたんだ、待つ」「ええ~・・」
真由が叫ぶ、「僕置いて遊んだら・・」
「そうじゃ無いんよ、約束が未だ有るし時間が・・」
「え~、そりゃ~拙いぞ、じゃ僕が残るし、あんたらいきんさいや、
約束は守らにゃ駄目じゃろう」「ええ、置いていけないやんか」
「かまへん、なんとでもして戻れるし、な、約束が大事ですよ」
「努さん・・」「行きんさい・・、支度して早く、僕はええけ」
本当に困った顔をされたが、なんと三人は本当に其処を離れて
行かれた。「・・、・・」
見送る努、手を握っている女の子、二人は突っ立った
まま動けなかった。
「大丈夫だからね、用事がまだ済んでいないんだろうまとうね」
返事は戻らないが内心は心細いと思えた。
日がだんだんと落ちて行く。
「ねね、住んでいるところ何処」「え、住んで居る所、田舎よ」
「何処の田舎・・」「え、田舎よ」其れを聞いて大変だと思う。
「じゃ聞くけど、此処に何で来たん車か・・」
「うん、そうよ、お母ちゃんの車・・」
「じゃ家には誰がおりんさるん」「ばあちゃんだけ・・」
「え・・」「じゃ電話番号判るんか・・」
「家のか・・」「うん・・」「判らん・・」「ええ~・・」
益々心配が増幅始める。
もう如何し様かと思い始めると支離滅裂、子供を置いて逃げたとも
思え出す。
「家は田舎だよね、何処かな・・」「この奥、山が有るからその下」
「・・」言葉が出ない、なんと思えば四歳くらいなのか、
其れでは仕方無いかなと・・、ほとほと困り果てる。
 「じゃ此処は暗くなるから明るい所に行こうか・・」
「え、場所変わるん、いけないよ、おかあちゃんが困る」
「あ、そうだよね、じゃ少しここで待とうか・・」
「そうし様よ、怖くないもん・・」
 既に此処は暗闇、動けない、如何するか考えていた。
「・・えっ・・」そこの浜に通じる道にパトカ-が来た。
「拙いぞ誘拐と思われる・・」一瞬頭が真っ白になった。
案の定、車から降りる二人の警官が、こっちに歩いて来た。
「お、居たか、あんた小百合ちゃんかね」
「うん、おまわりさん、この人悪くない、お母ちゃんに頼まれて
いるんよ」「え、あはっ、そうじゃね、良い、そのお母さんから
報せが来たんだ、良いぞ、あんたも一緒に来て貰うね」
なんとパトカ-に乗らされた。
 今迄で一番肝を冷やした瞬間、息が出来ないほど驚かされる。

                つづく・・・・。










































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・30》

            【新しき道を切り拓く】

平成19年の6月末、なんと努はアルバイトを変えていた、今の建築現場は、
どう考えても動くには不利、其れに一日総てが其れに費やされる。
考えて悩んでいた最中、義雄から助っ人を頼まれたのが居酒屋アルバイト、
義雄の代わりに向かうが、其処の店は威勢が良いし中で働く人達は皆親切。
 店主に聞いた話で、あいつは女が出来て辞めると聞かされ、
来て欲しいと言われていた。
其れが何と現実になってしまう、今は大学を終えると居酒屋に自転車を
扱いで向かう姿に変わった。
毎日とは行かない、火曜日から金曜日まで通う事と決める。
 其処には努が求める事が有る、其れはお客様と接することが出来る、
色んな事が見え隠れしている、世間の問題や流行が満載、其れを見たり
聞いたり、努が欠けている世間の事を自分の思いの倉庫に満載したいと
願っていたのだ。
 無論、空いている時間等無い、日曜日は芦屋の家にと向かうし、
月曜から水曜日までは放課後は明けている。
其処には埋まるであろう、あの千里の最高に楽しい家が含まれている。
 そんな日々が少しづつ出来上がり、努の大学生時代は正式にレ-ルを
敷かれて走り出して行く。
 七月が来た、都会の梅雨にはほとほと参らされる、本当にジメジメした
中、狭い部屋で居た堪れ無い、其れほど蒸し暑く、寝るに一苦労。
そんな時逃げ出す様に、芦屋や千里の家に懸け込んでクーラ-を浴びた。
「ねね、お兄ちゃん、お仕事何とかならへんの・・」「え、何でや・・」
「だって、真弓の畑気に為るもん」「あ、そう言えば田舎で、なんとそうか
気に為るんかね」「うん、この間婆ちゃんに電話したらね、真弓の畑は毎日
見回ってくれているって、でね夏休みには行こうと思うんよ」
「あはっ、そうか植えたな、スイカキュウリ、糸瓜、トマト等ナ・・」
「でしょう、気に為るがね」「言えるな、でもお母さん、嫌ママは・・」
「其処よ、もう何とかしてえな、お兄ちゃんに聞けと一言よ」
「うふっ、婆ちゃんは如何・・」「付いて行くと聞いて居るけどね」
「じゃ行けるやんか・・」「良いの・・」
「良いも悪いも、真弓ちゃんの畑だぞ、気に為ろうがね」
「そうなんよね、早く二十三日が来えへんかな・・」
「ええ、じゃ行くつもりかね」「そう決めているんよ、お小遣い貯めてる
行けるよ」可愛い娘がそう言う。
 翌日の火曜日、努は千里の家に向かう。
「え・・」なんか家の雰囲気が違っている。
「ああ、努・・、大変、今から出掛けるんよ」「え・・」
「ああ来たね、留守番頼めるか・・」「え、良いけど・・」
忙しい姿に驚きながらリビングに居た。
「じゃ二時間ぐらい、御願いね」返事をする暇も与えてくれない、
二人は車で出て行かれる。
 「急がれていたな、何処にいきんさったんだ・・」
誰も居無くなった家でのんびりとク-ラ-が効いた部屋で横たえて居た。
あまりにも気持ちが良いからソファ-で寝てしまう。
 どれくらいの時間が経過したか、気が付くと部屋で誰かが話をされてる、
其れがこの家の人だけじゃないと思える、聞きなれない声が耳に入る。
「じゃ何ともならへんの・・」「医者は既に今年の夏は無理だろうと・・」
「じゃおじさんは、可愛そうに・・」「可愛そうかね、お前がゆうか・・」
「だって、そうじゃない、この家の主よ」「名ばかりな、お前は暢気だな」
「はい、お陰様で会社を任せられたし、其れに夫が居る、内は大丈夫よ」
「なんか、小さいね、あんな小さな会社でいいんか・・」
「ええ、手に余るくらいよ」「旦那は相変わらずかね」
「ええ、暢気で過ごしています、気に為らないし、働くだけが取り柄です」
「呆れるね、お前は」話の中身が見えて来た、声は聞いた事は無いが話
の中身でこの家に居られ奥さんの妹と察した、今迄珠に出て来た話の中で
名前は聞いて居る。
「彩花は暢気で良いやね・・」「お姉ちゃんの御陰なんよね、感謝・・」
「阿保やね、でもお母さん、用意はしているんね」
「ああ、抜かりは無い、あいつが亡くなっても後は出来ている」
「ではお母さん、うち等は・・」「其のままでええ遣ろう、欲かくな・・」
「え、じゃ遺産は・・」「会社が有ろうが其れで充分、渡しても守は無理
やろ、あいつでは・・」「言えるけど、無いん・・」
「あらすか、おまえらは渡した分で充分じゃろうが、不満なら返せや」
「嫌や~、もう脅さないでよね」そんな会話を耳にする。
 寝たふりして家の中身を想像する。
今迄この家は如何してこんなに立派なのかは聞いて来なかった、
其処は努でも判る、聞いて良い事といけない事ぐらいは判断出来る。
だから今迄、家の関係する事は聞いて居ない、無論この家の人も其処は
言わないからだが、三人テ‐ブルに座られ話をされていると頭で想像する、
背中を見せて寝ている姿で動かなかった。
 「じゃ遺産は・・」「既に名義は総て家に戻している、大層な金が動い
てしまった」「幾らなん・・」「お前が聞いても仕方あるまい、大丈夫よ」
美代さんがそう言われるが、会社とは何かも知らない努。
「じゃ敷地はそのままなの・・」「ああ、お前の姉の名義のまま・・」
「じゃじゃ、建物は・・」其れに付随するもの、姉じゃろうがね」
「ああ、失敗か」「あはっ、早く男を持つとそうなろうね、残念でした」
「嫌や・・」姉の梓と妹の彩花とのやり取りを聞く。
 「さてと、こいつは気持ちよく寝て居るよな」「うふっ、見ていると
普通だけど中身が怖いよね」「そうやな本当にいい男じゃ、こいつは行く
、行く大物に為れそう」「え、誰ね、さっきから気に為っているんよ」
「お母さんに聞きなさい・・」「ね~お母さん・・」
「煩いね、あんたには関係が無い男、其れで良いか」「え~、其れだけ」
「後何をゆうねん、何も有らへん・・」「呆れた・・」
「あ、急がないと」「お前・・」「御免、体鍛えて居るねん、帰るね」
「・・」呆れた顔で見送る美代、「始末が悪いぞ、あいつ・・」
「大丈夫よ」「そうかな、でも充てた会社なんぞ消えても良いが、
あいつはこの先考えているんかね」「其処は・・」
「遣れやれ、嫁に行かせてもあれかね、家は今波は立っていないんか・・」
「夫は相変わらずだけど、姑さんが・・」「何か聞いたか・・」
「家にはほとんどいないと聞いたわよ」「なんと、おい、調べて置け・・」
「ええ・・」「良いから何時もの所に知らせて置け、如何も胡散臭いぞ、
経理の山根呼ぼうか・・」「え、何か感じるん・・」
「ああ、なにか臭いわ・・」「じゃ調べるよ」
「そうしなさい、何もなくて正解、有れば今後を見定めんと」
そうも言われる。
 「お~サムっ・・」「あ、起きたかね・・」
「ええ~何時戻りんさった、知らんけ~」
「良いのよ、豪快に寝て居たね、御腹如何
「空いているけど今はええけ、コ-ヒ-・・」「はい、直ぐに・・」
「うふっ、奴隷の女も役に立つね」「あんたもじゃ・・」
「ああ、はい、直ぐにケーキでも持参します」「はよう行きんさい」
慌ててキッチンに向かわれる美代さん、努は心で大笑いする。
此処では何時も努が大将、いいやお殿様だった。
強かな努は聞いた話など何でと聞かない、寝ていると思わせておいた。
その夜は又も暑い中、親子は努に下肢ついて遣られ放題、
汗を垂らし乍ら怒る男を迎え鎮めるために奮闘、だからあの衣装は着る
暇が無い、とことん弄ばれ失点抜刀、其れが溜らなく快感の親子、
本当にどっちもどっちとはこの事だった。

                 つづく・・・・。





























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・29》

 「もう口ほども無いけ~、見んさいや・・」
「でも久し振りよ、あんたがでかいから・・」「ええ~言いますね」
「そうじゃ無いね、あんたは化物じゃ、お母さんは久方ぶり、驚く間も
ないじゃない・・」「そうなるんか・・」「きっとそうよ、聞いてみて」
 「戻って下さいよ・・」「・・、ああ~何々ああイヤダ~・・」
「他愛無いですよ、三分は酷い、楽しむ間もないけ~」
「え、そうなの、でも吃驚したのよ、其れに張り裂けるかと驚く間に、
気がね消えた・・」「あはっ、じゃ今度は少し頑張れるの・・」
「え、又して頂けるの、なんか感じている暇もなかったし・・」
「はいはい、じゃ気を飛ばせずに味わえば長続きすると思いますけど」
「教えてよ、頑張る・・」「聞かれましたか、梓さん・・」
「うふっ、お母さん、口ほども無いって・・」
「だって~物凄い衝撃よ、其れに何年ぶりかしら、驚いたのよ」
「判りました、頑張ってね・・」「お前は如何・・」
「ええ~、私は駄目、今はね」「ええ、なんでよ」
「だって、お母さんの傍じゃ燃えないし・・」
「阿保か、反対じゃ、燃えるぞ迎えろ」「呆れる・・」
やり取りを聞いて一安心、胸を撫下ろし、漸く何時もの努に戻れた。
 だが、持物は憤懣遣る方無い様子、その所為で未だイキリ立ってた。
「もう見てよ、怒っている」「あ、すみませんね、じゃ慰みさせて」
「おう、良いね、お願いします、美代さん・・」
何と勝手に広いベットに努は寝転がり、其処に母の美代が上がると、
股座に向かい顔を落とす。
「呆れた・・」横で寝ながら言う梓、その手を握り努はうなずいた。
 こうして何とか三人は同じ穴の貉同然の仲に為れた。
 口ほどと思っていたが、なんと口技は見事、あの里の真澄と
負け無い程妙味があるしゃぶり方、努は知らぬ間に腰を上げて、
美代さ~んと吠えてしまう。
其れほど気持ちが良い口愛撫、美代はしゃぶりながら努の尻を
まさぐり、アナル攻撃もして来た。
其れが良いのか、努の吠え捲りは激しさを増してきて、
梓の手を強く握り震えていた。
 「お母さん、感じて来ているよ、頑張って・・」
頷いて美代は懸命に努の気を静めようと頑張る。
 だが、到底口愛撫だけでは果てる柔な物じゃ無かった。
暫く奮闘するが、相手は果ててはくれない、十分過ぎると顎が顎が
外れる~と言って涎を垂らして棒から口が離れた。
「御免・・」「うひゃ~・、何々あんた~、嘘嘘でしょうあんた~」
「気を許して見ている梓に努は襲い掛かると、今度は梓を抱え抱き、
梓の脚を自分の腰に巻き、ブスリ~ズズリリ~とでかい物が梓の
美しい肉体に減り込んでしまう。
抱えあげられ歩かれ、其れが何と強烈な刺激を連れて戻って来るのだ、
感極まり頭を仰け反らせ、一世一代の雄叫びを梓は挙げて、
あんた~素敵よう~、凄い凄い凄い事になって来た~と、自分の腰を
揺すり、諸に努の物を総て膣穴に諸に迎え頭を後ろに落としながら、
凄い~の連呼だった。
 廊下に出て飛び跳ねる様に歩くから、受ける梓には物凄い衝撃を
まともに受けてしまう。
其れが又も昇天が早過ぎ受乍ら痙攣三昧、「又だ~来た来るよ狂う~」
と宣う、そうして我を忘れる往き様は美しい肉体が紅色に変わる頃、
持ち主は上がって降りては来なかった。
 此れも早い、梓をベットとに転がすと、美代を見る。
「あんた鬼じゃが」「良いか、抱きたい柔らかい膣に埋もれたい」
「来て、頑張るから、其処から娘よ」「了解・・」
其れが何とリレ‐形式,たすきは努と思える程、でも今度は母親は
十分は頑張って受けてくれる。
 気が戻っている、梓に襲い掛かり、迎える梓は今度は頑張ると言うが、
其処も母と同じ、だが違う体つきと肉感、其れに親子最高なマグアイは
誰もが経験出来る事じゃ無かった、最高な組み合わせは努を鬼に化して
迎え続けてくれる。
 一時間は何とか出来た、二人懸りで受けるから何とか最後まで戦う事
が出来たのだ、最後は母が娘に出してと言われるまま、
最高な射精をすることが出来た。
思えば女性の中に出したのは義雄の姉と二人目だ、童貞を捨てた時と
今回二人目の女性、恵まれ過ぎと思うが、此れも有りかとうそぶく努、
此れで何とかこの家で目的を果たせることが出来たのだ。
最高に満足し、親子の間に寝て腹で息をする努が居た。
 流石に気を使い嫌がられる中で何とか此処まで来た、
その所為か疲れる努はいつの間にか眠りに襲われて来て、寝てしまう。
 「お母さん・・」「うん、あ何」「凄かった、初めて飛ばされたんよ」
「え、そうかい、じゃ良い事じゃね」
「そうなるのかな、でも怖い中に迎えると破れると思うほど張るのよ」
「うん、相当じゃね、こいつは、面倒見ようかね」
「ええ、お母さん、口ばっかり・・」
「お前もじゃないか、でも最高だ、何度も飛ばされるし、果ててくれ
ないから疲れる、又迎える自分に驚かされ、こんな年によう来てくれた」
「そう言えばそうね、でも良い人ね」「ええ~お前・・」
「だって、最初は憎たらしかったんよ、判ってよね」
「でも逃げなかった、安堵したが、此れから何時でもエプロン着て会う」
「ええ、まじ、信じられん・・」
「阿保じゃね、そうするとどこでもあいつは気が高ぶり突込んで来るぞ、
溜まらんがね」「呆れる・・」「な、食事・・」
「ああ、仕舞った、あ、お寿司取ろう」「そうじゃね、北海ね、刺身も」
「良いわ、寝れるね少し・・」
「私が、そうでも良い、今日は私が動こうかね、お前は横で添い寝」
「襲われるよ」「構やしない、楽しめ」「はいはい・・」
親子でそんな話をした後、梓は努の横で添い寝する。
 午後八時、努が起きると食事、大好きな寿司を喜んで食べた。
其れから、三人で風呂に入り、其処でも大暴れされ、親子は又もくたばり
動けない、其のくたばる親子に努はシャワ-の洗礼、大騒ぎの浴槽内だ。
 翌日、デ-ト、相手は義雄の姉、待ち合わせは何時もの森ノ宮、
午後二時、今回は先に相手が待たれていた。
手を挙げるだけ、挨拶は其れ、車に乗り込んで淀屋橋と告げるだけ、
もう向かう場所にレ-ルは敷かれていた。
 部屋に入るなり、キスの嵐、其れから風呂にと、そして風呂で心地良い
愛撫を受ける努、部屋で努が動き暴れる、本当に若い肌は際限がないのか
と思うほど蘇りは早い、とことん味わう二人、由美さんは芯から迎える
から気が狂う、其れほど努の凄さを知るからだ立った。
 今回は長い逗留、夕方午後七時迄滞在、数えきれないほど受けた由美、
ご褒美に外に出ると焼き肉を二人で食べている。
 「如何千里・・」「ああ、其処は何とか出来そうだよ」
「流石ね、良いよ、アソコは離さん方が良い」「うん・・」
「頑張れ、義雄も何とか彼女が出来そうなんよ」「良かった・・」
そんな会話をしながら、義雄の御陰たとつくづく思い知る。
 思えば千里の親子も凄いが、なんといっても由美さんが最高、
体が合うのか努は今は一番が由美と思える、
其れを超える女性が現れるのを待つ自分が其処に居た・・。

       つづく・・・・。
















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・28》

 暫く待つが中々リビングに来てくれない、矢張駄目かと諦める事を考えて
いたが、今更ここで尻ごみは今後の為にはよくない、この家はそんな道で
紹介されている。
努は勝手に自分から言い出した事、既に六尺褌は閉めていた、
裸でりりしいと思うほど格好はついて居るみたい、
其れをパンパンと叩きながら待った。
 「あら~、見ないで、恥ずかしいわ、なんと後ろが丸見えよ、酷い・・」
「良いじゃないですか、流石に着こなしが良い・・」「ええ~貴方・・」
何と現れたのは母の美代さん、其れが何とも言えない格好、
身に着けているのは真っ白いエプロンのみ、横から見ると豊満な乳の
ふくらみが見える代物、其処はそう思えて選んでいる。
「良いわ、良いですよ、最高・・、え、梓さんは・・」
「あの子はまだ無理、無茶だわ、恥ずかしいと言って部屋から出て来ない」
「あらら、そうですか、じゃ引っ張り出しましょうか・・」
「ええ、どうやって、無理みたいよ、こんな事強制は出来ないじゃない」
「そうだけど、独りがそうしないとこの計画はおじゃんにします」
「ええ、もう漸く勇気出して来たのに・・」「最高ですよ、その姿、男に
見られると身が引き締まります、益々姿かたちが良くなりますからね」
「呆れた・・、でも貴方最高、恰好良いじゃない」
「如何です、此れで御相子ですよね」そんな会話が出来た。
 だが待てども本命は出て来てくれない、母親の姿を見ながら待つが・・。
「無理でしょうかね」「無理よ、一度着たけど動かないのよ、でも良いわ
娘には最高に似合うのよ」「でしょう、見てきます、何処のお部屋です」
「廊下の一番奥よ、右手・・」「はい・・」何と努が動いた。
 此処は如何しても参加してもらわないと努の目論見はご破算になる、
だから何としてでも同じ土俵に上がらせようと思う。
「コン、コン」ドアを叩くが応答は無い、試しに」ノブを握り開けると、
なんと鍵は懸っていなかった。
 「ああ、いやいや来ないで嫌よう~」
女性らしい素敵な部屋、見渡して、何とか梓さんの傍に行く。
「お願いです、参加して下さい、そうでないと僕が困る、他の人に魅せる
訳じゃ無いけ~、三人の仲間内でしょうが・・」「酷い、見て・・」
「ああ・・、なんと綺麗ですよ、最高、本当に綺麗・・」
「何処がね・・」「総てです、矢張思い浮かべた通りじゃった、でもそれ
以上に現実は美しいですよ、凄い・・」
「褒めても動きませんからね、恨んで遣る」「はい、恨まれても良いです」
「変態・・」「はい、そうなりますね」「嫌いよ・・」「え、其処は・・」
「嫌いっ・・」「・・」今度は努がその声に圧倒され黙る。
・・」 暫く部屋は氷着くような何とも言えない空気だ漂う。
真っ白いシルクの男物のシャツを着られている姿は、心から美しいと、
其れが眩しい程栄えて居られた。
 「あのう・・」「・・」「何か言ってくれませんか、戻りましょうか、
このまま帰りますね、本当に嫌な姿にさせて申し訳ありませんでした」
「・・」そう言って部屋を出てしまう。
 リビングに戻り、ソファ-にへたり込む。
「駄目だったでしょう・・」「はい、この計画は早過ぎましたね」
「そうみたい、私は何とか出来たけど、あの子じゃ無理よ、計画倒れね」
「帰ります、着替えて・・」「え、貴方・・」
「もう合わす顔が無いけ~、先走り、この様ですよ、そうなるでしょう」
「ええ、本気なの、嫌だ~・・」可笑しな格好の二人、誰が見ても変、
そんな姿で話をしていた。
 「ねね、帰らないでよ、約束が違うじゃないね、此処を捨てるの・・」
「そうなります」「嫌だ~、もう歩いて行っている、止まりたくないわ」
「・・」「ねね、お願い其処は考え変えて下さらない・・」「・・」
懇願されるが、ウンとは言えなかった。
 「じゃじゃ、ねね、娘を強引に抱いてみて、昨日も覚悟しているみたいな
口ぶりだったの・・」「ええ・・」
「だから、母親が許すから強引でも良からね、それから考えようよ」
「美代さん・・」「早く気が変わらない内に動いて下さらない」
「美代さん・・」「行きなさい、男でしょうが・・」
何と思いがけずにそんな事を聞いた。
 暫く佇んでいたが、大きく頷いて、努はリビングを出て行った。
今度はドアをノックせずに開けて部屋に入り込む。
 「・・、ええ~嫌だ駄目~出て出てよ~~」
なんとシャツを脱で着替えようとクロ-ゼ-ットを開かれている時だった。
その前でしゃがみ込まれているが、シャツを胸に抱えて震えて居られた。
努はそのまま梓さんに近寄ると、後ろから抱きかかえそのまま横のベット
にと倒れ込んだ。
そうして幸か不幸か相手は丸裸、其れを良い事に努は直ぐに動きを開始、
嫌がる相手を無理やりあおむけにすると上に乗っ懸り抑え込む。
だが、相手も従う素振りは無い、其れより一段とでかい叫びをされ、
猪狩上げられる。
尚もそのまま上で押しつけて動かない努、そんな姿で暫く居た。
 「もう~馬鹿ね、嫌だからね、絶対・・」「お母さんはして頂いたぞ」
「母は母です、私は嫌」「でも綺麗だったよ」「い・や・あ・デ・ス・」
「じゃ嫌なら仕方が無いけ~、でもこのまま暫く居りたい」
「嫌よ、重たいから外してよ」「駄目・・」「嫌だ~」
「駄目です、これ位は思い出としてして置きたい・・」
「嫌だ、え、思いで・・」「今から此処を出ます、本当にお世話に為り、
頼み事は完遂出来なかったけど、最高でした・・」「・・」
「じゃ後五分このままで良いですか・・」「・・」
返事はされなかっやが、嫌だとはもう言われない。
努は本当に裸の梓さんの上で陣取っていた。
 次第に汗が滲んで来る二人、美しい胸がひしゃげる中、努は乗懸った
まま動かない。
 「未だ、もう良いでしょう重いの・・」
「後二分、貴方の汗を僕の体に染みつけるには二分下さい」「・・」
そこは返答が無かった。
「二分間下さい」「・・」返事が無い事を良い事に、咄嗟に努の顔が
動いて、梓さんの胸に埋もれる。
 「ああ~~~」不意打ちを食わされた梓は悲鳴染みた声を挙げた。
だが努をのかそうとはせずに・・、「後一分よ」と言われる。
そうなると、俄然努は奮起し、乳房から顔が何とまともに下半身に向かう
と、真反対の姿勢に為り股座に顔が埋まった。
其れは未曽有の驚き、まさかと思っているから不意打ちを食ってしまう。
 暴れるが、男の力、既に足を閉じられない、相手の顔が嵌り込んでいる。
其れが何と直ぐに膣とクリトリスを舌と唇で転がされ、
強烈な力で尻毎抱きかかえられ身動きすらままならない、
どんどんと競り込まれてきて、今は膣中に相手の男の舌が割込んで来てる。
「嫌嫌嫌やあああ~~~、もう時間が来た来たから離して~・・」
泣き叫ばれて両手で努の腰を押し上げられる。
だがそれも拙かった、努は器用に片手で褌を横にずらすといきり立つ物が
ブルルンと震え飛び出した。
其れをなんと下に居る梓さんの顔に押し付けると、梓の脚を開き本格的に
愛撫攻めに変わって行く。
足を立てさせ顔を股の目元に深く減り込ませ、今は最高に膣を攻撃できる
体制に為れていた。
 「時間が過ぎてる~ねね~だから辞めてお・お願いあんた~」
懇願するが応答は無いし、なんと口横にはでかい物が硬直のまま頬をつつい
て来る、考えられない二つの姿態、既に時間など良い訳と知らされたが
もう遅かった。
 若い男がのしかかり、既に梓の体に変化が生じて来た。
其れでも抵抗は止められない、止めたくない、でも相手は許してくれない、
泣きたいほど嫌だが、今拒んでも良い事は一つもない、其れは梓には理解
出来ている。
此の侭こんなでかい物を持つ男など探そうにも見えないから探せない、
嫌、変な事を考える暇など今は無い、だが下半身はそんな体の持ち主の
考えなど思ってくれない、どんどんと体内の血が騒ぎ、体が熱く成った。
相手は攻撃を緩めてはくれなかった、いいや最初よりまして物凄い舌技で
攻撃をしてくる。
頭を振りながら辞めて~と虚しいが泣き叫ぶだけ、何で母が部屋に
飛び込んで来てくれないのかとう恨みたかった。
 「あ・あ・ああああう~・・、嫌嫌其処嫌や嫌だ~ソコソコあうう~~」
遂に遂に体が返答を始めだす、抑えたい湧く様に血が動き,体が火照る、
もう震える体が、いつの間にか心地良さを伝えて来出す、
そんな我が身を憎みたいが、忘れていた快感は直ぐに掘り当てられ、
膨れ上がり、歓喜を運んで体内を駆け回る、とんでもない程の気持ち
良さはもう抑えきれない程増幅、すると、なんと頬を突いていた物が
いつの間にか梓の口中に入り込んでいるのだ。
声が出せないのはその所為、本当に呆れる程でかいのだ、開ける口一杯
に慌てる口、次第に興奮が抑えられなくなる梓、とうとう有り余るでかい
物を口中で舌がなぞってしまう。
 こうなると、もう努は止めることが出来なくなった、最高な肉体を
強引にその舞台に引き上げる事が出来そうと思えた。
 十五分後、部屋は様変わり、とんでもない程の大きな声で泣き叫びは
歓喜のそのものに変わり、腰を上げ、
「往く往くよ往く行くって、ソコソコ嫌や往くが~アンタ~・・」
遂に出てしまった。
叫んだ後、口にまたも今度は梓がくわえ込んでいる。
互いは交差して攻め合う、其れが遂に出来た。
 十分、その後責められ通し、梓は何度も陥落、痙攣を迎えそして震え
ながら、今は梓の手は男の大きな尻を抱いて揺すり、口泡をこぼし尺八
其れでお互いが頂点を目指し頑張る姿に為れた。
 「あらら、梓、落ちたんか・・」
「あ、もう酷い、早く来てよ、見て遣られた・・」「そうか・・」
「そうかじゃ無いでしょうが、酷い」「うふっ、待って居たんだろう」
「いけずね、あんた獲物は未だ有るよ、遣っ付けてよ、お願い・・」
「あ、おう、言いつけを守りますね・・」
「ええ~何々よ、あんた行けんがあんた~・・」
エプロン姿の美代は床に斃されると、今度は愛撫は無し行成り股を
開かされると其処に生きる物が突進、あわわわ~~~と驚く美代、
なんと最初から挿入されたのだ。
 脚を担ぎ上げられ、見事にでかい物をぶち込まれた、
美代は溜ったもんじゃない、呆れる程でかい、
其れが断りもなく入り込ま上げられれ暴れる、
受ける美代は目を白黒、長い間訪問が無い穴には有り余る衝撃を受ける
と一溜りも無い、寸絶だった。
猪狩上げる間も無く、三分少々で越天楽、呆れる程早い絶頂、
其れでも遅まきながら痙攣が始まった。
 その速さにも凄い動きにも、ベット上で見ている梓には驚愕の
二文字しか頭に浮かんでいなかった。

            つづく・・・・。





















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・27》

 努はその日は奥様には手を出さない、その代わり色々な話をする事が
出来た、殆どが、夫との事に為るが、中身は抱合う最中の事だった。
最初は嫌がられたが、此れは今後の為に是非と懇願するとなんと聞く事に
答えて頂いた。
其れを横で聞いて居る大奥様は怪訝そうに聞かれて居られる。
「あのな、聞きたいが何で今其処を聞くんや・・」
「はい、其れは間違うと拙い事に為るんです」
「如何拙いのや抱合う事に変わりはないやろう、何でか聞かせてくれんね」
「其処は今は内緒ですけ~、追々と其処は身がそう判ってくれるように
なります。大奥様は既に大方理解出来ていますが、奥様には未だ其処は
確かめて居ないので、聞いて居ます、嫌なら答えなくても構わないけど、
其れじゃ抱いた時相手に失礼に為るんです」
「意味が読めんが、だから何でじゃと・・」「大奥様・・」
「まてや、其の大奥様は要らんよ、美代で良い、そうだ、此れから美代と
呼んでくれないかね、娘は梓だぞ」「え、良いんですか・・」
「ああ、良いぞ、そのほうが良いけ・・」
「ではそう従いますが、さっきの話をおく、あ、梓様がどこまでが許容
されるかを確かめているんです」「もう少し判易い様に聞かせてくれんか」
「ええ、私も其処をお聞きしたい・・」
「では、お二人にお聞きします。今後そうなればですよ、恥ずかしさは
持ち合わせた侭ですよね」「え、其処又意味が・・」
「では、白状します。今回判ったんです、大奥ああ、美代様は未だ確りと
女性そのものでした、失礼ですがアソコも健在ですし、感度は娘さんと
同じくらいですが、経験が多い分最高な味わいが出来ます。梓さんは未だ
其処までは到達出来ていませんが、此れからお母さまの出来る域を遥かに
超越される部分が有ります。其処を伸ばそうと今お聞きしたんです」
「え、ええ~今何と・・、私は未だ女やとね・・」
「ええ、気が点いていないだけですよ、未だ最高に男を喜ばせる威力が
ありました」「ま~聞いたかね、呆れたが、もう六十に為るんだよ」
「ええ、年とは関係が無いですよ、生活環境と体を大事にされています、
未だ五十くらいの女性と張り合えます」
「うふっ、聞いたかね梓、こいつ敵わん事いいよるわあはっ、まだいける」
「行けるより、先ほど迎えたいと思われた時がありました・・」
「ええ~・・、あんた、怖いが・・」「お母さん、有りましたの・・」
「え、其れは女だぞ、何度もこいつを抱きしめてな、ああ~言っちゃった」
親子で笑われる。
「そこそこ、事の土台は其れなんです、思いと行動と同じ動きが出来る人は
Sなんです、梓さんはMと思えるから確かめる為今まで聞いて居ます」
「なんとでは・・」「はい、思いは互いには有りますけど、其れを求める動
きが出来る人と出来ない人が有ります、一概に其れだけでSとMとに分ける
事は出来ませんけど、大かた其のレ-ルの上に立たれています。
もう一つありますが其れは此処では言えません、僕と二人きりに為れれば
言います」「ええ、あんた面白い診断だね」
「もう一つは自分が最高に感じる場所がある筈、其れを相手に、向かわせ
ようと試みれる人は無論Sに為りますし、期待しながら言えなくて悶々と
される方はMですね」「ひや~面白いよ、其れ当たるか知らんが、理由は
理解出来るね、良い、こんな話を昼間から出来る、しかも卑猥さは連れて
いない、本当に不可解な青年じゃ、な~梓・・」
「呆れて聞いて居ます」そう言われる。
 「待て、じゃ何か、あんたは若しかしてああ~こいつはとんでもない男
だぞ、く~遣られたが・・」「・・、ええ~お母さん、何か・・」
「ああ、こいつの魂胆見えたり、とんでもない男だ・・」「・・」
努は其れには贖えない、心の中を見透かれてしまった。
「ねね、お母さん、何よ何・・」「今は言わん、こいつ強か、凄く悪い男、
其処を見ると此れから楽しくなりそうだ、誠憎いが、其処に上らせる力が
こいつには有る、な~そうだろう・・」「え、意味が・・」
「しらばっくれて、まあ良いさ、お手並み拝見と洒落るわ」
そう言われ笑われた。
 一区切りが出来た話、其れで今回は帰ると努が言う、
「良いだろう、でも今度から来ると泊まりなさい、いや泊ってくれんか、
楽しいからそう願うか駄目か・・」「いいえ、お気の儘に従います」
「こいつ、下郎に為りたいのか、其処は駄目だぞ、同じ舞台に居る仲間だ、
卑下は好かん・・」そう言われるが、其処も有りかと判っている努だった。
 バス停迄送ると初めて梓さんが動かれる。
「ね、お母さん、其の気よ・・」「はい、理解しています」
「え、では・・」「最初から有るかなとおおよそ感じて居ました」
「ま~、怖い人」「でも、考えようじゃ、僕は梓さんには必ず必要な男に
為ります、いいや為りたいです」「・・」
「でも今はそうは思われて居ないけど、何時かは必ず手助けには為れる
と思います」「ま~、じゃ期待しているね」
本当に二人で歩いて来て正解だった。
バス停で暫く話も出来たし、何より声が綺麗で気に為ると上ずった声に
変わられる、其処が最高に良い。
 六月十七日、丁度一月と五日で免許が取れた、此れも武器に為り得る物、
感激して喜ぶ。
「え・・、あ~、もしもし・・、はい、良いですよ、是非、畏まりました」
電話が来た相手はあの童貞を失った相手だった。
 其れは明日会えるか予約したいとの電話、了解してほくそ笑む努、
会いたかったがあれから耐えていた、相手からそう言わせたいし、
其れなら抱き合うと凄く燃える、向こうが先に手を差し伸べる事は必ず
そうなると決め込んでいる、其れほど我慢して罠にかかるまで待つ、
其れが努には出来る。
郷で耐える事を嫌程身に染ませて出て来た、その成果が見れると喜んだ。
 月に二度の約束を果たす日が来る、千里の家にと伺うと電話している
から、バスで向かった。
玄関であいさつし、部屋に上がる、本当に凄い家だが、
それ相応の方が住まれてる。
「来たね、待ちわびたがね・・」「うふっ、半分はお世辞ですね」
「判るかこいつ悪いぞ・・」美代さんはご満悦、本当に明るく成られて
いるし、その所為か梓さんも明るい笑顔を魅せて頂く。
夕食は、ご馳走、此処は何から何まで上位、何でもそう見え感じている。
 食事後はリビングに移動、お二人は其処でワインを飲まれる中、
話は又も、先日の中身だった。
「そう来ますか、じゃそう来るならこっちも開始し様かな・・」
「ええ、何々か有るんね」「大奥、あ、あ美代さん、今日は僕の命令に
従って頂けますか・・」「ええ、従うのかね・・」
「嫌なら良いですけど、先の喜びは貰えませんからね」
「ええ、なんとま~、こいつ・・、いいや旦那様、如何か後生です、
其処は除者は嫌です」「では従うかね・・」
「はい、・・、何なりとお申し付け下さりませ・・」
「ようし良い心構えだぞ褒めてとらす」「はは~っ・・」
「嫌だ~お母さん酷い嫌だ~」お腹を抱えて転げまわり梓は大喜びだった。
 「ええ~何々其れ・・」「今夜の互いの衣装、用意して来ました」
「ええ、何衣装って着るの・・」「ええ、是非・・」「お母さん・・」
「なんじゃ慌てて、子供じゃ無いだろうが、先日聞いて居たロ、此れは
その部分かもしれんだろうがね」「当たりですよ、母上」
「阿呆未だ芝居じみているのかね」「左様・・」「阿呆じゃね・・」
笑われるが箱の中身が気に為られている。
 「開けていいの・・」「ハイどうぞ」コ-ヒ-を飲みながら、
二人は三個の箱を開けだされた。
「え、ええ~何何これシルクよ、ええ~ああ男物のシャツじゃない・・、
こっちは、嫌だ~お母さん、何よ此れ・・」
「おう~エプロンか、なんと懐かしいが、ええ、なにこれって、・・」
「ええ、何々よ此れ長いよ、とんでもなく長い布じゃない・・」
「・・、ああ~こいつ、うひゃ~、なんとそうかね、良いぞ、ようし参加
するね、お願い参加したいが・・」
「どうぞ、そうなると思い来ています、では互いに着替えしましょうか」
「着替え、何で・・」「阿保か、いいから来い、で旦那様、下着は・・」
「外せ、そうでないと帰る、良いな命令じゃ・・」
「畏まりました、従いまする」
「良いぞ、では着替えてまいれ、恥ずかしがろうが無理やりそなたの娘も
参加だぞ」「御意・・」とんでもない役者の二人だった。
 まだ理解出来ていない梓も母に連れられ部屋を出られた。

            つづく・・・・。




























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・26》

 六月に入った、田舎と違い都会は蒸し暑い、未だ梅雨に入っては無い筈
だが、既に努には肉体的に堪える。
自動車教習所には通い始める、無論アルバイトで得た金でだが、
思い込む形で着々と予定通りの道を歩んでいる姿、
其処にはなんか一皮剥けた努が居る、大学も今じゃ楽しい、
特に義雄が以前とは違う、接し方をしている。姉を抱いている身だが、
其処は知られてはいない、けど姉が努は相当な人物、仲良くしなさいと
聞かされていると知る。
何もかもが今の所順調、破れかぶれの行為をしてしまった芦屋も、
この間真弓ちゃんから必ず来てと泣かれて、家に伺うが、心配していた
奥さんとは、微笑みで迎えられ、一安心、あの部屋ので暗闇の中での
出来事は、何も言われない、其れが良いとは思えないが、今は一安心。
大人の仲間入りするには、ソコソコの秘密は持ちあうのだと知る。
時折、義雄の姉からメ-ルが来る、無論変な事で友達には為れている、
でも其処も結局天秤であの千里の家との関係で繋がる相手、だが、
最近は少し様変わりで来ていた。
あの童貞を失った時から、相手は豹変されている。
「あいたいけど、今は駄目なの・・」そんなメ-ルが来るほどに為れた。
車の免許もスム-スに運び、早くも仮免、何が何でも其処は早く取りたい、
そうなるとアルバイトもこちらが選べる立場に為れると信じていた。
 着々と道を歩ける今、何とかのし上がる基礎を作りたいと何時も考えて
いる今の努、部屋だけの道じゃない、明日はいよいよ二回目の訪問が
待って居る、其れは千里の家だった。
芦屋も相当な家だが、千里は、得体がしれない程底知れぬ何かがあると
睨んでいる。
明日は、奇跡に近い出会い方、娘の真弓ちゃんからの繋がりだが、
千里は全く違う道筋、其処は大人の都合で計算された道、
其れにも歩こうとする努、明日が二度目に向かう日に決まっていた。
 六月九日、努は千里の駅で車を待つ、五分後に車が来て乗り込んだ。
「この間は有難うございました」「あら、其れはこちらから言うセリフ
じゃない、感激したんよ」「え、嘘でしょう」
「嘘で言えます、本当に凄い人ね貴方・・」「ええ・・」
「うふっ、家に来ればお母様が手ぐすね引いて待たれているわ」
「ええ・・」そんな会話も既にお奥様とは出来ていた。
風格がある家にと到着し、いの一番に大奥様に挨拶する。
笑われてよう来たねと言われた。
居間で二人でコ-ヒ-を飲む、だが前より少し空気が違う、
其れは何でかは判らないが、気に為った。
 「あのう大奥様、何か有りましたか・・」「え、何で・・」
「嫌、何か空気が変わったみたいな気がしたんですが・・」
「あらま~、あんた、へ~如何変わったと思う・・」
「其処が判らないからお聞きしたんですが・・」
「あらら、参った、此れ梓来なさい」「はい、何です、未だ支度が」
「後で宜しい、座りなさい・・」「・・」座られる。
  「あのな、努君が、空気が変わっていると・・」「ええ・・」
「そんでな何か有ったかと聞かれたがね」「あらま~、お母様・・」
「うん、こいつはただもんじゃ無いぞ、恐ろしいかもしれんな・・」
「ええ~、ソコソコは違うけ~、何か有ればそれでいいけ、恐ろしい
などと・・、あんまりです」
「あはっ、その恐ろしいとは違う、あんたな家で他所では考えられん事
を頼むのだろう、其処は察してくれないかね、紹介だからそれならと
簡単に事を運べるか、違うか・・」「そう言えばそうですよね、大変な
事になります」「理解して、だから一週間五人を至る所に走らせた・・」
「え、何で意味がよう判らんけ~」「其処ね、あんたの身元と今の近辺」
「え、ええ~何何と、身元調べですか、じゃ田舎にも・・」
「ああ、二人が向かった、心配しんさんなや、良い事で調べていると言わ
せている」「ふ~驚いたが、そうでしたか、あんまり良い話は無かった
でしょう、じゃ仮免は頂けないんですか」
「ええ、仮免かね、上手い事ゆうね、聞いたか梓・・」「はい確かに」
「それで、首でしょうか・・」「うん、梓に聞きなさい、、母が駄目と
言っても其処は別だぞ、仮免でも受けたと思うなら合格じゃ」「大奥様」
「娘は既に、合格と決め込んでいる」
「ええ、じゃじゃ、此処のお嬢様ですか、では旦那様は・・」
「婿だが、そうでないとこんな事をさせる訳が無いだろう」
「言えますよね、、酷い事ですからだ」「酷いのか・・」
「そうじゃ在りませんか、相手に取れば、大好きな妻ですよ、断腸の思い
で従われたんでしょう」「なんとあんた、聞いたか、こいつ一筋縄じゃ
無理だぞ、雁字搦めに縛り付けんと逃げよるぞ」「ええ・・」
奥様が大袈裟に驚かれた。
「あはっ、じゃ何もかも話そうかね」「え、良いですよ其処は聞きたく
ない」、どうせろくでもない男ですから、良い話など無いけ~」
「・・」親子で顔を見合い笑われる。
 「さてと、明日最初の報酬を振り込む、其れでな金の事は何も無いが
此処での事は他言無用、其れだけは守ってくれないか」
「当然です言えません、墓場まで持参します」
「うふっ、遣り寄るわいこいつめ」大奥様が努の頭を擦られる。
 「病院で聞いて居ると思うが、努は総てこの家で行動してくれと
言われたろう」「はい」「其処がね、娘は其れは嫌と昨日言って来た」
「え・・」「そんでな、聞いたらなるほどと理解出来たんだ、今後は
二人で好き勝手にしても構わない」「ええ、意味が・・」
「其処はの後で聞いてくれ、私は其れで承諾した」
そう言われる。
「念を押しますが、素晴らしい娘さんを僕が相手しても構わないですか」
「ああ、決めている、可愛がってくれんか、年上だが、あいつしか男を
知らん身なんだ」「お母様、其処まで仰らんでも・・」
「うん、こいつには何もかも知っててもらいたい、そんな気がする」
そうも言われ有難かった。
「良いかね・・」「ハイ身に余る最高な女性です、精魂込め尽くします」
「言わしたね、く~梓、堪らん言葉聞いたかね・・」「・・」
何も言われず俯かれた。
「それで,聞いて置きたいんですが・・」「何・・」
そこから今のご主人の病気の事と、会いに行っても良いかと尋ねる。
「うん、構わん、行ってやれ、あんた優しいのう、其の気持ち大好き、
生きて居る内はあんたは代撃ちじゃよね」「はい心得ています」
「ますます良いぞ、最高じゃ若いのに大人を落とすなぞ、憎いが怖いな」
そうも言われた。
 「あのう奥様、今日の僕の予定は・・」
「あ、そうね最初にお母様を私にした様な事お風呂でお願い出来ます」
「え、ああ~じゃ、はい喜んで仕えます」「ま聴きましたお母様・・」
「聞いたがすまんね、年寄りじゃぞ」「存分に料理したいです」
「こいつ敵わんがね、参った、で直ぐか・・」「大奥様次第ですが」
「じゃ直ぐじゃ、早う気持ちよくなりたいが、判ってくれ」
そうと決まった。
 直ぐに支度に懸る、持参した短パンとTシャツを着ると浴室で用意する。
 呼ばれて大奥様が来られるが、其処から総て努が動き、衣服を脱がすと
浴室に、其れからシャワ-で洗うとマットの上で寝かせ丹念に身体を解し、
其れからオイルで揉み上げ、其処からがこの間と同じ工程、
だが今回はこれからが違った。
 六十ソコソコの体だが、世間とはまるで違っている、相当体の手入れを
されて来て居られる、其れを認めると努はこの先の進め方は特別と考えた。
この間は其処までは進んでは居ないが今回は違う、急に、大奥様の豊かで
多少弛んで来ている腿を丹念に揉み上がると、受ける美代は既に恍惚状態
の上で、其処を迫られると肉が変化して行く、其れに連れられ本人も大変化、
口を大開で吠えられる、それを聞いたら努は攻撃開始、
長い事、ご無沙汰のソコを弱く強くそうして連続で指が動く、
すると体を捩じられあわわ~と叫ばれ、努の指二本が膣の中にと入り込む。
仰け反られる姿の中で、指は豪快に動き捲り、受ける美代は溜ったもんじゃ
無かった、そう感じている内に一溜りも無く悶絶、頬を引っ叩いて呼び戻し、
又も指が動いて二度目の昇天、其れを見定めると、努は後ろに回り大奥様を
背中から抱いて、左手は豊満な乳房をまさぐり、右手は穴に挿入、
其れがぴちゃぺちゃぐちょと音を奏でる。
 強烈に動き始めると、とんでもないキイが高い叫びで暴れられた。
「行くが往くよ往く往くあんた凄い往く往っちゃうが~あんた~~~~」
仰け反り後ろから抱いていた努を後ろの伸びる体で倒すと、
努の体の上で痙攣、其れが物凄い衝撃を受けて下で支えていた。
 事が終わると、優しく体を洗上げ、動けない体を抱上げて湯船に入れる。
最高な受け方で舞い上がった美代は、努に抱き付いて、小声で有り難う、
夢だったんだと一言耳打ちされる。
 仕上げで体を拭かれ、新しい服を着せ、よろける脚で居間に行かれる。
努は浴室をシャワ-で洗い流して、片づけると自分も居間にと向かった。
母娘で待たれるが何も言葉は無い,必要無かった。
 「梓、私の分加算してくれんかね」「あ、そうですよね、良いじゃ在り
ませんか、其れなら大賛成です」
「聞いたかね、此れは別口や、美代の分加算して振り込むね、受けてくれ」
「そんな気は要りません、最高でした、でも最初ですからこれで良いかも
次第に変化しますからね」「ええ、未だ有るん・・」
「ええ、根性据えて受けて頂きます」「困る~」
大袈裟にされる姿が可愛かった。

          つづく・・・・。




















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・25》

 浴槽で驚きながら楽しんでいた、「入りますね・・」「・・」
声が懸り吃驚して返事が出来ない、ドアを開けられなんと奥様が来られた。
「洗いましょうね・・」「え~・・、ととんでもないですもう勿体ないが、
行けんけ~出ちゃんさいや・・」
もう逆上せ上がり、努は来られた奥様に背を向けて叫んでしまう。
「あらら、嫌われたわね」「うへ~、そうそうじゃ無いけ~、有り得ない
でしょうが、奥様が、考えられんけ~驚いているんです」
「じゃ、本人が進んで来たら・・」「そんな事有り得ん、絶対に・・」
「来て居りますけど、さ早く上がって下さらないかしら濡れますのよ」
「ええ~、じゃじゃお願いがあります」「何かしら・・」
「僕、僕が洗いたい、是非そうして下さい、丁寧に洗いますから・・」
「ま~逆ね、如何しましょう・・」
「お、御願いです其れなら納得しますけ~・・」
「じゃ後で洗わせて頂けるなら構わないけど・・」
「え、其れは、でも今は僕が、其の後はお任せします」
「ま、良いわね、じゃじゃ脱いできましょうね」「・・」
唖然呆然、なんと奥様から来られている、とんでもなく慌てる努、
其れを画面で見る美代が大笑いしている。
(可愛いわね、慌ててからに此れは見物じゃ・・)
 直ぐに梓は裸で浴室に入る。
「御免なさいね、年取っているから見れないでしょう」
「いや~、とととんでもないです美しいです、本当に美しい・・」
そこは本音だった。
「じゃシャワ-頂こうかしら・・」
「待ってください、僕が総て致します、椅子に座って頂けませんか、
いいや、アソコに有るマット使いたいんですけど・・」
「良いわ、どうぞ」「少し支度しますから湯に浸かってて下さいね」
素っ裸で歩く努を驚嘆の目で見る梓、とんでもないと思い見続ける。
努は急いでマットを倒し、その上に温かいシャワ-を降りそそぎ、
脱衣場に有ったオイルを持参し、「良ければ何時でも出て来て下さい」
「そうなの、じゃ行こうかしら・・」
椅子に座られる姿は言葉にあらわはせ無い程卑猥だし、肉も頃よく
付いて居て、肉感が良さそうに見える。
 座られると一応体を丁寧に洗い上げて、奥様をマットの上に寝かせ、
其処から努のマッサ-ジが始まった、郷で其処は仕込まれて来た、
だから願い出ている。
受ける梓はうつぶせで目を瞑る、最初から大胆に動いて正解かと思える、
青年ではそうは運ばないと思い、母が仕掛けろと背中を押されて来た。
 だがだが、受ける梓は次第に体が解されて行く、
エステでは毎週こんな事をされてきたが、今回は相手が男の子、
曰く付きで家に来てる相手、だが、本当に揉み上げが上手い、
体が蕩けだす様に感じて行く、どうしてこんなに心地良く感じるの
可笑しいけどエステではこうはならないけど・・、そんな疑問も時が
益々梓の肉体をほぐし、そうして揉み上げられていった。
 十分十五分、二十分、とんでもなく心地いい掌の動き指圧、
上向きにさせられるけど懸念は無い、本当に上手い揉み方を体が知る。
「あ、あ、あ~ん、其処其処がいやいや、貴方~無体ですよ、其処は」
「任せて下さい、どんどん進みますよ・・」「え、貴方・・」
悩ましい声が出て来る、不思議と意識はしないけど出したかった。
努は其処は別、何とも言えない肉感、其れは最高の熟されて証拠、
少し弛みつような部分は贅肉が削がれてる、腰もそこそこ括れている。
顎と首回りが余る肉が判るが、他は最高、其れで、次第に首回りを丁寧
に揉み解し、動いて行った。
 オイルで揉み始めると、受ける梓は声が変化、珠粋と唸る声など最高、
男をそそるに有り余る威力、努は其れを聞きたいばかりに頑張った。
「貴方お上手よ、途轍もなく心地いいわ・・」そう褒められる。
 そうして何とか事を済ませるとシャワ-でオイルをい洗い流し、
奥様を浴槽に入れ、背中から肩に湯を手で懸けながら擦り上げ、
遂に出来上がった。
今度は私がと言われるが、其れは今度お願いしますと辞退し、
奥様を先に浴槽出て頂く。
 とんでもなく興奮、股座の物は反り立ったまま、其れが梓には目に毒、
本当にでかくたくましい物を目に焼き付けていた。
 「お母様・・」「あはっ・・、翻弄されたな、あいつ若いくせに何で
女の体知っているんだ、其処を聞いて居ないのかね・・」
「ええ、由美ちゃんからは聞いて居ないけど凄い・・」
「じゃ私も相伴出来そうかね・・」
「え、ああ~そうだわ、是非,快感ですよ」
「じゃ、今度は頼んでみようね」
そんな話をしていると、努が風呂から出て来る。
頭を下げて、奥様にお礼を言った、その姿に感度おうされたのか、
えらく大奥様が努に好意を示される。
此処で良い気に為らずに一度引きさがり、ゆっくりと今後の為進む方向
を考える方が得策と思える。
本当にこの数日で努は大変化、童貞を亡くした身は、伊達じゃない、
相手の立場と自分との格差が見え出して来た。
 世間話を少しして、家から出る姿に、見送る奥様と大奥様、
本当に相手は強かな人だった。
送ろうと言われたが其れは辞退し、外に出て、人に聞いてバスが有ると
聞くと其れに乗り尼崎にと戻る。
人生経った数日でこうも変われるのかと思うほど、努は変われている。
己の立ち位置を見て相手に向かう、従う人には徹底的に従い、
従わせる相手には真反対に居る。
 それが見える程成長した証に為った。
銀行口座を聞かれているから、自ずと此れから千里の家から振り込みが
有るだろう、其処はあまり、宛にせず、アルバイトを頑張る事に重きを
置いた。
そうして直に自動車教習所にと行こうと決める。
何から何まで数日で大収穫、努は一気に大人になれた気分、
童貞を失う代償は其処に有った。

              つづく・・・・。



















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・24》

 「・・、・・」受ける由美はとんでもない衝撃を諸に穴から受けると、
息さえ止まり、そうしておぞましい程穴が蠢いて来た。
あらけない異物が挿入されてる。
其れで膣自体が驚いている証拠、暫く動かないで~と悲鳴を上げると、
由美は腰を浮かしているのに其処がズドンと落ちた。
 其れで気が戻ると、今度は泣きわめく、
「嘘だ嘘よ嘘じゃないよね、あんた凄いが凄い入って来た奥に奥に来て
来てよ・・あん~ドンドン突いて来て、あんた凄いから大好きあんた~」
支離滅裂の連呼はどんな状態・・かを男に知らせてくれる。
未だ挿入感を味わっている最中で此れだ、威力が偉大だと知らされる中、
努の腰が次第に動き易く為り出すと、今度は足を持ち上げると、
まっとうな形で奥にとめり込んで行った。
「・・、う、う、うわわわわ~来た来たよ来ているよ来た~~~」
またもかなぎり声で叫ばれ、今度は相手から腰を動かせ迎え撃ちされ出す。
こうなると膣内は臨戦態勢完了、動易くなるが、いかんせん初めての挿入
だ、リズムが合わないから大変、だがそれが功を奏して受ける由美は、
とことん奥に突きさせられて目が白黒、歯を食い縛り音を発ててギリギシ
と奏でながら、とんでもない歓喜に身が総て襲われてくる。
突かれる度、引かれる度に身は動き反応させる、其れは未曽有の体験だ、
お互いが初めて味わうセックスの真骨頂、此れか此れだと噛み締めながら
動く努の腰つき、直ぐに最初の歓喜が由美に襲い掛かり、猪狩上げて手を
上にかざすと痙攣が起こった、ドスンバタンと腰が跳ねる中、
凄まじい昇天の極みを経験する羽目に為っていた。
何と努にオマケ付き、膣痙攣はでかい棒をギュウギュウと締付けて来る、
其れが溜まらない快感で努に伝わった。
初めての経験、総てに驚かされ乍らちゃっかり相手の体を味わう強かさ、
其処は婆ちゃん譲りと思う、今の場面を満喫する。
 其処からはもう絶句、どんな姿態でも応じてくれる、ビデオで見た形
を総ざらえしながら色々試す、事が出来、それ程大歓迎されている棒は
限りない味わいを持ち主に献上、受ける努は快感に酔い痴れ乍ら、
相手に尽くす動きだけは忘れてはいなかった。
 その証拠が受続ける由美の肉が小躍りを重ね、汗が滲んで声も掠れて、
とんでもない境地に幾度も飛ばされている、そんな由美は、
泣き喚いて凄い~の連呼だけが部屋に響いて行く。
 やった遣られた、二人は大満足、有余る快感を受けた由美は泣いた。
一時間半は凄過ぎる遣り過ぎと、由美に言われたが、嫌とは言わない、
だから由美は大満足の、其の上で居た。
「あんた、良いわ、最初で此れ、とんでも無く味わえた、もう凄かった」
「未だだぞ・・」「ええ~何でよう~、出たんでしょう・・」
「出て居ないし未だだ、頑張る」
「阿呆、頑張らなくていいやん、普通で最高、いいや今度は由美が上に
乗りたい・・」「どうぞ」そこからまたも由美の独り舞台狂乱しまくり
飛び、努の上で倒れ込んで痙攣三昧、呆れる程貪欲に求め味わった。
 三時間後、何とか二人は外に出たが、大雨いいや大嵐、歩く事さえ
ままならず、唖然呆然、気を利かされたホテルの従業員、
「今の部屋に戻っても良いよ」「「え、では良いんですか・・」
「延長金頂くよ」「はい、食事は頼めるん・・」
「頼めるよ、早く部屋に戻って」「はい」何と又引き返す羽目に為った。
 無論そのままじゃ済まない、食事を頼んだ後風呂に入り、
出て食事をすると、二回戦が始まった。
 御陰で努は行為を何度も形を変えて出来る事に為る、全く神様の悪戯か、
部屋は前より大胆な由美と努、何でも御座れの戦は収まる所かテンション
が挙がったまま降りては来なかった、肉の味を噛み締めることが出来、
最初では最高の効果を味わい、相手も今まで経験が無いと言わしめるほど
努の刀は人切り刀として証明された。
 五月三十日快晴、いよいよ敵陣に乗り込む日、先に内緒で病院に向かい
挨拶をする努が居た。
其れに偉く感動し、義之は努を抱きしめてに、「頼むぞ、お前が頼りだ
からな、どんな事しても怯むな此れからの事が大事、最初が肝心良いね」
「はい、肝に銘じて尽くします」「良いぞ、良い、そうかねじゃもう度々
来んでもいい、あいつから話が来るまでこっちは黙っているつもりだ」
「はい・・」そんな会話を終えると、なんか寂しい気持ちに襲われる、
男のわびしさか、なんとなく気が滅入ってしまう。
 「最初は懸りが必要だ、此れ持って行け、そして夫に頼むと言われた
と言いなさい、其れで食事は用意させるからな」「有難う御座います」
そう言われ玄関にタクシ-が待たされていた。
最初だからと道を知らないからと言われ用意されていたのだ。
タクシ-は地元のナンバ-、迎えのタクシ-だった。
 高速に乗り上げ走り千里と言う案内板に従い地道に降りる、
ここ等は有名な場所で万博も開かれている地、其の警官が素晴らしい
道を走ると山手にと向かう。
「アソコですよ・・」何と丘の上の建物を指して言われた。
言葉が出ない程圧巻、日本家屋が夕日に浮かんで固唾を飲む屋敷、
其の門をくぐりタクシ-は玄関に横付け、迎える人は、「中年の女性。
 「どうぞ・・」したがい家の中にと進む、綺麗な庭を見れる部屋に
通されるが、其処でも唖然、置物もそうだが、なんとしっくりとする壁
や窓、何もかもが洗練され選ばれて作り上げられたと思った。
「ようこそ・・」「ああ、僕は本田努です」
「ハイ、伺っております、気を遣わんと寛いでくださいね、
直ぐにコ-ヒ-を」そう言われ部屋を出られるが余韻が残る部屋で努
は声も出せない、なんとこの家に似合う女性だと一目で感じた。
(嘘だろう、あんな綺麗な奥様を外の男に抱かせ委ねるなど出来るんか、
僕じゃ無理かな・・)本当にそう思う。
 「ハイどうぞ・・」「おば様、僕は・・」
「あ、其処から言わんでも良いよ、あんたは若いね」「はい済みません」
「ま~可愛いじゃないね、あいつはどんな男を寄越すかと心配じゃった
があんたかね」「ええ、ご存知ですのか・・」
「言ったのはわしじゃがね、辛いだろうがお前だけが生きているんじゃ
無いぞとな」「でも、考え想像つかんですけ~」
「ほう訛りか其処は中国地方か・・」「当たりです」そんな会話をする。
おば様は女中と思えない気品溢れている姿、其に負けず劣らない奥様、
とんでもない家に招かれたと今は後悔する。
「良いかしら・・」「ハイどうぞ・・」現れた、
「梓や良い子じゃないかね、流石見繕いが良いよあいつは・・」
「ま~、そうなるんですの」「やがてで宜しい、今は其処は考えるな、
あいつの気心を汲んで遣りなさい」「はい、重々肝に銘じております」
「良い心がけじゃ、この方に責任は無いぞ」「承知致しております」
なんと優雅な会話だろうか聞きほれていた。
 「ではあんたは直ぐに浴室にのう」「え、今ですか」
「そうなるね、嫌か・・」「いいえ従います」
「そうか、梓案内してあげなさい」「はい、どうぞこちらです」
なんと、異も言わさない動きで従う努、此れから如何なる事かと悩むが
自分ではどうしようもない事、まな板の魚同然だった。 
 「え~此処が・・」何と裏庭に面して窓がでかい、総て外から見える。
「こちらに着替え有ります、ゆっくりと入っててね」「はい・・」
そう返事をせざるを得なかった。
決めると努も根性がある、既に童貞は捨てた身、脱衣場で勢いよく衣服
を脱ぎ捨てると浴室にと向かう。
其処でシャワ-で体を洗うと、今度は浴槽にと入る。
 「・・、うん・・、何じゃアソコ、ほら見て何じゃあらけ無いがね」
「え、え~マ・マ・・まさかああの物、嫌だ~お母さん・とんでもない
がね・・」「おうだな、真か其れ引き延ばせ確り見たいが・・」
何と別室では浴槽が映し出されていた、其処に母と娘か居て驚かれる。
そんな事とはつゆ知らず快適な浴槽に浸り満喫、
その後がどうなるかも知らずに努は湯に入っていた。

            つづく・・・・。


























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・23》

 換気の悪い部屋でヌルヌルとする中、横たえる美佐、動こうとしても
動けない、其れほど有り余る歓喜を受けた肉体は元に未だ戻れていない。
部屋には荒い息使いだけが聞こえる中、努が動き、台所のガスが灯され
ヤカンが湯を沸かしていた。
未だ明かりは灯されて居ないが、ガスの明かりで動く努だけは見える。
 それが何と湯にタオルを浸すと、横たえる美佐に来て、丁寧に体を
拭き始める。
其れには驚かされる、だが体総てを丁寧に拭かれて行くと美沙の目に涙が
潤んで来る、其れと同時に努の嗚咽が聞こえだす。
努は泣きながら押入れを開けるとTシャツと短パンを出して、
其れを素っ裸の美沙に着せる。
何度も暗闇の中で頭を下げると、部屋のドアが開いて其処から努は外に
飛び出す。
部屋には居た堪れ無いのかそんな行動をした。
 漸く美佐も起きることが出来る、本当に味わう時は過ぎて、いいや
思い返せば女を呼び戻すマグマの地震が我が身に起きた事だけ、
そう思うしかない、あの好青年が急変した、何もかもが其処でご破算、
今迄の付き合い方では行けなくなる、そう思うと悲しくも有るが、
此処に無防備で来た美佐にも責任は有ると思え出す。
 三十分後、美沙も部屋を出てしまう。
周りには努の居る場所など無い筈、何処に行ったのか判らないが、
今はそっとしている方が得策と思い、家にと車で走る。
 途中何度も事故の経緯を頭に浮かべるが、其れが何を意味するのかは
考えてはいない、今の状況では考えられなかった。
 五月二十七日、努は由美さんと会うために待ち合わせの場所に居る。
「御免待った・・」「ううん・・」「じゃ取り合えずお茶仕様か・・」
喫茶店に入る。
「ねね、考え変えてえな・・」「変えません、其処の話しなら帰ります」
「ええ、いけずね」「そうです、でも何度言われても其処は曲げられない」
「貴方強情よ」「其処もそうだと言えます」
「なんと、じゃ由美がそうしないと進めないの・・」「ハイ断じて・・」
「呆れる、こんな話あるの、有り得ないし・・」
「此処で有り得ますよ、無理は駄目、ならこの話は乗れません」
そんな会話をしていた。
「あのね、由美はそうは出来ないのよ、恋人が居るし・・」
「じゃ僕も其処は言えます、大事な人が居ますよ」「ええ、其処も・・」
「そうなるんですお互い様でしょうが、色恋抜きな行為に為るでしょう」
「そうなるわね、でも無理」「僕も無理です」「あんたね・・」
呆れ顔で睨まれた。
「じゃ本音をゆうわ、私ね約束しているの・・」「・・」
「実はね、あんたがあの家ですると、私には三万円入る、其れは大金よ、
化粧品も馬鹿に為らない値段だし計算していたんよ」「それで・・」
「ええ、其れだけだけど・・」
「じゃ、他の人探せば良いじゃないですか僕は其れでも駄目です」
「あんた・・」又も呆れ顔で睨まれる。
(く~良い顔じゃ、本当にいい顔、其れに見ると体が凄いぞ、逃がさんぞ)
そんな思いで言葉のやり取りを楽しんでいた。
 「良いわ、問答は無理、出掛けるよ」「え、何処に・・」
「煩い、付いて来てよ」本当に怒っている、だが其処は従い外に出た。
大通りに出てタクシ-を止められ、乗ると淀屋橋と一言告げられた。
初めて聞く名前、淀屋橋が何処かも知らないが、黙っている。
 淀屋橋近辺で車を降りると、何も言わずに歩かれる。
「・・、アあ・・此処は何と・・」前に見えだすホテル街、其れは紛れも
ないラブホ、そう言っても見た事も入った事も無い努、後に従い歩いた。
「入るからね、馬鹿・・」そう言われる中、なんとスタスタと歩かれた。
玄関を入ると、直ぐにでかいパネル、其処の番号を押されるとカードが
直ぐに出て来る。
其れをひったくるように取り出され、横のエレベ-タ-にと向かわれた。
無言、そうして鋭い目つきで睨まれ、三階で降りると部屋のドア横
のカ-ド刺し込みに、入れると、ガチャリと音がした。
 「・・」何と部屋の中は凄い、何もかもが初めて見るものばかり、
ベットはでかく丸かった。
造りは新しくは見えないが、本当に至れり尽くせりの設備、間接照明が外
の世界との隔離を際立たせていた。
「お風呂よ、こうなると割り切り、一緒に入ろうか、初めてでしょう」
「うん・・」「馬鹿・・」そう言いながら風呂に向かい湯を入れ出される。
「良いわ、覚悟決めた、同じなら楽しむ、あんた最初だから早いでしょう
けど、良いわ何度でも出して良いよ」「ええ、ああ・有難う御座います」
遂に壁が壊れた、此れからは言われなくても楽しむ、
なんせ初めて挿入できる相手、しかも凄い身体だ、其れに友の姉で年は
自分より三歳上だけ、思うと二十二歳の相手なのだ。
 「良いわよ、入れる、如何するの・・」「え、何がです」
「もう良いわ、入ろう脱がせるし・・」「はい・・」「馬鹿ね」
口癖が沢山、馬鹿が出ていた。
 脱衣場で立ったまま従う努、相手は未だ怒った顔だった。
「・・、え、え、えええ・・・・・ええええ~~~~」
上半身裸の後パンツをずらされた瞬間、その驚きと身がひっくり返り、
壁に当たってズリズズンと落ちられた。
「大丈夫ですか由美さん・・」
「・・、う~ん、何よ何で何でよ其れソコソコが酷過ぎよう何で~・・」
「え、此れは鍛えて来ました、駄目ですか・・」
「え、鍛えたの、そう・・、・・」
「止めても良い、僕も此処迄来て頂いたお礼がしたいけど無理ですよね」
「・・」「良い、どうせ無理と諦めていました、風呂だけでも記念に一緒
に入りたいけど其処も駄目でしょうか・・」「・・」何も返答が無かった。
 暫くそそり立ったままの物を持つ努は動かなかった。
「・・、起こしてよ、腰が抜けたやんか・・」「あ、はい・・」
「馬鹿、入るよ脱がせてよね」「はい、喜んで・・」
「馬鹿ね、そんな言葉要らないし、ううん、もう裸にして早く・・」
急いで脱がした。
「来て・・」立ち上がるといきなり抱かれてキスを受ける。
其れが公認の印か,舌がせり込んで口中で暴れる。
抱きかかえた侭キスは続き、最高な肉体を抱えあげて浴室にと入った。
 もう其処からは言葉は要らない、今まで経験と訓練をして来た女性の体
を洗い始めた。
相手は驚くが其処から為すがままなされる儘の相手、其れが楽しい、
努は俄然頑張る。
そんな中動く手が最高な肉を撫でまわる、其れに反応が極めて良い、
儲けたとほくそ笑んで尚更献身、そうして股座迄洗い上げると、シャワ-
を懸け抱き上げて湯船にと沈ませる。
自分はシャワ-の下で全身を素早く洗うと、風呂に浸かり、相手を自分の
股座に嵌めると背中を見て撫でて行く。
受ける由美は完全に進む方向が見えて来ない、有得ない考えもしなかった
相手の代物に、度肝を根こそぎ抜かれてしまった。
 今迄、上位目線で何事も進めてきたが、今は如何、此れから如何、進める
のかさえ、見えて来ない、其れは其の筈、肉体もそうだが、なんといっても
凄過ぎる持ち物、其処だけがきっちりと脳裏に既に刻まれていたのだ。
「あんた~、あんたが動いてくれない・・」「何も知らんけ~」
「ビデオ見た事有るん・・」「それは嫌ほど有りますけ・・」
「じゃ其れで行こう」「はいっ・・」「馬鹿、返事が良過ぎるがね阿呆」
今度は阿呆に変化した。
  浴槽を出ると其処から努次第だ、渾身の威力で初めての合体をと思うと、
もう叫びたいほど嬉しい、三年余り耐えに耐えて来たあそこが、遂に遂に
念願の肉に減り込むことが出来るのだ。
其れは誰もが知らぬほどの禁欲、其れを乗り越えた利子が今目の前に有る、
楽しむなんて代物じゃない、真底味わおうと決め込んでいた。
 ベットに横たえる凄い肉体を、努は最高な愛撫攻めで始める、
受ける由美は驚愕しまくる、これ程の快感を掘り起こす愛撫など知らない、
どんどんと女の弱音を探し掴まれ、揺すられ舐められ総ての体が何と、動く
手と唇を追いかけて行く、予想遥かに超える愛撫、その味を追いかける自分
の心にも驚かされた。
有り得ない有り得ないと叫びたい心地は、益々増幅を重ね、まるで、細菌に
侵されて行く身体の如く、由美は手の動きと他の味わいを追う気が高揚。
 「嫌嫌嫌やあああ~、あんたもう大変大変、あんた鎮めてよう~、お願い
一度迎えたいが~あんた来て~突いて突いて破いておおおお・・願いいい
・・うわうわあああ~あんた~・・」
懇願され続け既に我慢出来ないのか、努の物を手で探すと握り自分の股座
にと向かわせられる。
「努・・、お願い狂わせてくれない、此れでねね・・」
「良いですよ、願っていたんです、限りない喜びを僕も欲しい・・」
「良いわ、味わいなさい、あんた凄いわ、そう凄いよ」
誉め言葉が、見事に言えない程昂奮されている証拠、
此処から初めての行為が始まろうとしていた。
 外は部屋では判らないが、雨が降りしきり嵐の前兆かと思うほど
荒れだしていたのだ。

               つづく・・・・。
















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・22》

 大学を早く終えて、努は芦屋の家に居た、庭の芝が生い茂り、
既に今有る草刈り機では間に合わないと思える。
「悦美さん、簡単な芝刈り機買いませんか・・」「え、何其れ・・」
パソコンで検索してみているから説明する。
「ま~じゃ電気でかね」「バッテリ-も有るけど、電気の方が簡単ですし
安いですよ」「じゃ買うかね、ホ-ムセンタ-に行こうか・・」
「え、決断が速いですね」「こんな事で辛いと思われてアルバイトを辞め
られたら困るしね・・」「ええ、そんな・・」「さ早く行こう」
身が軽い人、本当に田舎に行く時も決断が速いと思えたが、
正しく今も身が軽く行動された。
 芦屋から尼崎に入り、ホ-ムセンタ-に向かう。
「久しぶりに来たね、なんとま~品揃えが半端ないやんか・・」
驚かれながら売り場にと向かう。
「有りました此処ですよ・・」「種類が仰山あるね」簡単な方が良い、
此れなど如何です、此れなら誰でも出来るし、掃除も簡単みたい・・」
「色は真っ赤が良いね」「はい・・」
即決、序にと草花のコ-ナ-に足を運ばれ、沢山の花と種を買われる。
「うふっ、暇じゃろう、こんな楽しみ忘れていたわ、良いぞ楽しみね」
車に戻り荷物をトランクに入れると、」「はい・・」
「コ-ヒ-でも飲もうかね」「はい・・」
 二人は粋な喫茶店にはいり座る。
「あのな、あんたの里の妙子さんとんでもない人よね」
「え、ええ、僕もそう思いますけ~」
「それが、戻るとまた会いたくなった不思議な人やね」「僕もです」
「本当に驚くけど、其れがあの人ならやり切れると思えるから不思議」
「え・・、何か話が・・」「え、そうか、本音なんだけどな・・」
「何を話されていたんですか・・」「努の事・・」
「ええ、僕の、え何々を聞かれたんですか・・」「言えないけど聞いたよ」
「え、気に為るんですけど、もう此処に来れなくなる恥ずかしいけ~」
「ええ、恥ずかしい事なんかね」
「そうなるでしょう、何聞かれたか知らんけど、おおよそ見当は付きます、
八方破れの婆ちゃんですからね、もう里では振り回されて来たんです」
「あはっ、そうかね、豪快なお人よ」「其処そう言いますか、遣れんがね」
「ま~良いじゃない、どんな事でも間違いは有る、相手に添う事なら其処
も良いと思うよ」「ええ、悦美さん・・」
「だからね、其処は其処でしょうがね」「其処とは何処です」
「ええ~、努、うふっ、其処は其処よ、あんたの股座よ」
「あ、じゃ聞きんさったんかね、酷いぞ婆ちゃん、もう家に行かれん」
「そうか、家は来てもらいたいが」「駄目です行けません」
「悦美は構わないけど・・」「悦美さんは良いけど奥様がおりんさる」
「なあんだ其処かね、少しは話しているが駄目かね」
「うぎゃ~なんて事、駄目駄目、もう僕は帰るけ、遣れんが顔を合わせない
がね、もう酷いぞ婆ちゃん、許さん・・」本当に怒った。
だが、悦美は動じない、其れよりかまともな考えと位置に立っていると思う
と、此処はこのまま進めると決めている。
 「まあま~座って」「駄目、僕は金輪際、家には行けない戻りましょう」
「え、家にか、そうか・・」店を出て車で戻る。
 「では此処で失礼します」「ええ~、待ってあんた~、努~~」
自転車で逃げかえる努を呼ぶが姿は見えなくなった。
「・・」暫く立っていたが、家に入ると玄関口でへたり込んでしまう。
 努は家に戻ると、倒込んで憤懣遣る方無い、なんとした事か言わんでも
ええ事を話した婆ちゃんが憎かった。
 そんな時、携帯が鳴るからどうせ悦美さんと思い出なかった。
だがそれがしつこい程程なる鳴る、メ-ルが来た報せのブザ-が鳴った。
開くと其処にはあの義雄のお姉さんからだった。
【どこに居るの、未だ怒っているん、ねね仲直りしたいのよ、ね~、
電話して二時までは休憩だから話せるし、早くしてくださいね】
 それには電話できる、直ぐにする。
「来た、待って居たんよ、ねね未だ動けないの・・」
「何ですか、其処は約束が有るでしょう、其れをクリア出来ないと駄目」
「え、まじにそうなの・・」「ええ、そう言うう事」「なんと、呆れる」
「はい、呆れてて下さい、其れでは切りますね」
「ええ~待ってよ、本気なん」
「嘘でこんな事言えますか相手に失礼でしょうがね」「・・」
そう言って電話を切った。
条件が悪い時の電話はそうなる。
努の心境は夢が壊れている今、そんな柔な気持ちじゃ無かったのだ。
 夜になるが電気もつけずに部屋で横たえて居た。
まだ昼間の気持ちが収まってはいない、本当に婆ちゃんの所為でやる気が
失せていた。
 寝ていると誰かがドアを叩かれる、でも寝ていて起き上れずにそのまま
にする。
すると再度ドアが叩かれ外で声がする。
「ね~居るの・・、お願い開けて,美佐です」「・・、ああ~・・」
跳び起きてドアを開けた。
「居た居た、ま~真っ暗・・、ああ~・・」
何と努はとっさに手が出て、有ろう事か奥さんを部屋にと引きずり込んだ。
相手もまさか自分もまさかの行動、部屋に引き込むと、もう其処から説明
が出来ない程無茶苦茶だった。
真面目に接して来た努だが、どうしてこんな動きが出来たのかだ魔が指す
とは此れかと思うほど尋常じゃ無い、考えられない行動に出て行く、
驚愕する美佐、其れが何と倒されて、直ぐに両手を押さえられ寝ている姿
は貼り付け状態、自分の手は広げられ頭の先に掌が有る、部屋は真っ暗、
其れで隣から音楽が聞こえる中、部屋はおぞましい展開にと場面は
変わりつつある。
 kissの嵐、其れが荒々しい、其処に相手がまともじゃ無いと察するが、
受ける美佐は堪ったものじゃない、薄い壁は声を出せないと判断するが
其れでは止める事は出来ない、若い男がこんな行動をすると止められない
とは思うが、なんとしても此処ではと体が暴れる。
 だが、其処は女だし相手は今迄なついてくれてきた少年、そんな思いが
交差する中、拷問が始まり出す。
脚だけはじたばたできるが、もう胸ははだけブラも千切られている、
暗闇で自分がどんな姿来れかは想像は出来るが、相手の形相だけは見る事
は出来ない、そんな思いで居る時も事は進められて行った。
大事な大事な奥さん、慕い思う気持ちを遥か彼方にと追いやり、
今は最高な肉に向かっている努、こうなると止められない止めると本当に
悔いが残ると思えたからだ。動きは益々派手になる、早くも美佐の衣服は
半分が身から離れて無残に散らばって居る筈、
「ね~、無茶よあんたねね、聞いて居るのお願い聞いて御願いよあんた~」
小さな声でしか言えないわずらわしさ、其れでも懸命に訴える美佐、
こんな事で縁切りはしたくないと思えるからだった。
 強姦その者、だがここで気を緩めたらそれこそ大後悔、果たした後、
罪に甘んじて受けようと今決める。
「覚悟して下さい、満が悪い時で努は狂っています、御免なさい・・、
ごめんなさいと泣きながら努はキスをして、其れから顔が乳房に移動、
其処で暫く堪能すると、未だ下にと顔が移動、
既に手は抑えから解き放たれてはいるが、如何してか抵抗はしない美佐、
経験は無いが若い男は狂うと止められないと知る、だから無駄な事はせず
に相手が静まるのを待つしかないと思え出す。
駄目な事だが、此処は相手を失う事は娘の為にはよくないし家でもこの子
は失いたくない、と考えるから始末に負えない、
遂に大事な部分に顔が埋まる。
 最高な舌技が炸裂開始、とんでもない電流が美佐の体内を一気に走り
出して、くるっ~て~来る来るが~と叫びたいほど強烈な電流、
其れが半端無い程忘れようとしていた女の欲に命中、すると何と遣られて
いる美沙の体に・・、脚が脚が知らずに膝が曲がり踏ん張れる格好に
なっていた。
 気が付くと、なんと手も股座に有る相手の頭を掴んで震えだして居た。
そんな嘘嘘でしょうそんな~・・、とんでもない危険ゾ-ンにと美佐は
しらずに舞い込んで行った。
 二十分過ぎるともう抵抗は皆目無い、反対に身体が反応、反応、次第に
其処だけが大騒ぎ、体をくねらせ快感に襲われ出す、嫌だと思いつつその
快感を求めて動く肉に呆れかえるが、そんな事お構いなし、
とんでもない快感が一気に美佐を喜悦極まりない舞台に駆上がって行く。
 考えなど遅い、思った時は既に別の世界、最高極意の愛撫が凄過ぎた、
気は既に粉微塵に砕け散り、身は歓喜に応じて失点抜刀、受ける身だけが
大反応、哀れ美佐は獲物として上等過ぎる、相手は気をよくして果敢に
攻撃、既に何度も初めてと思うほど飛ばされ、その都度飛んでいるよ、
最高よと痙攣が知らせて来るだけだった。
指も唇も舌も、大事な部分も総てを攻撃され続ける。
 一時間はとんでもなく長過ぎた、美沙はもう痙攣に身を任せるだけ、
声が出せない分体内にマグマが充満し、快感を増幅させる。
最高最高だと思い知らされる中、遂に芯から飛ばされて失神してしまい、
美沙の股座から失禁の印が噴き出ていた。

            つづく・・・・。
























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・21》

 道頓堀淵の喫茶店は観光客が押し寄せ、其れで僅か三十分で其処を出た。
歩きながら話をするが、人に聞かせる話でもないから、
結局喫茶店の梯子に為る。
二つ目の喫茶店は心斎橋四丁目通りの二階に有った。
窓際の奥の席に座り、あの話の続きを聞いた。
「え、では患者さんなの・・」「ええ、半年かなでも凄く良い人なんよ、
何度も頼まれているし、悪い男は駄目だと言われている、居ないと何度も
言ううけどお願いと頼まれているの」「え、では何か病気なん・・」
「あ、其処はそうじゃ無いんよ、相手はその方の奥様・・」
「うげ~嘘・・」「嘘じゃないから困るのよ、でも良い人、奥様は何度
もお目にかかっているし、其れに若いの・・」「幾つ位ですか・・」
何と其処を聞いてしまった。
「旦那様は五十過ぎかな、ガンなの、だから先が見えるし最後まで今の妻
に看取れられたいと、其れで正直な男性に妻をと思われている」
「なんと・・」「それで家で会ってくれと其れは条件だと、外では駄目と
言われている」「そう・・」「手当は月五十万円、二度くらい来てと」
「・・」言葉が出ないが話は聞いて行く。
「だって、凄く良い人なの、病院でも今まで見ていないほどの男、その方
が懇願されるから、考えるじゃない」そうも言われる。
「有るんですねそんな事・・」そういうしかないと思えた。
「じゃ面接行こうか・・」「ええ、まだ返事もしていないけど・・」
「後で判断して、良い人だし・・」「ええ合うのはご主人なんですか」
「そうよ」其処でも呆れ顔の努。
「お願い出来るよね、お願い何でもゆう事聞くし・・」懇願される。
「では会う事は良いとして、御願いと言われましたよね」「ええ・・」
「じゃ僕の願いも聞いて下さればゆう通り歩きますけど・・」
「ええ、聞くの・・」「そうなるでしょうがね、紹介されたんだし、
五十万円は大金ですよ、其れをするには相応の度胸と決断と、そうして
そんな道を歩みには連れが欲しい、ですから貴方は関係が有りますよね」
「え、其処言います」「ええ、絶対です」「困る・・」
「僕も困っているんです、友のお姉さんに頼まれて・・」
お互いを見詰め合う。
「話などせんと何を守れば良いの教えて・・」「其処は簡単明瞭です」
「何かしら・・」「僕の童貞を取って下さい・・」
「え~何々貴方、其れ・・」「じゃ無いとこの件は受けられない・・」
「じゃじゃ、お願い、其れは其れとしてとりあえず合わない、其れから
其処も話そうよね」「じゃ良いのなら従います」「呆れた人・・」
「お返ししますその言葉・・」漸く二人は笑えた。
 四時過ぎに為ってた、電話交換し心斎橋の地下鉄の駅で二人は別れる。
 (ふ~驚いた、てっきりお姉さんとかと思っていたがなんと其処か)
地下鉄の構内の上を仰ぎながら、努は世間は色々と在るなとつくづく
思い知らされた。
 二日後、携帯に知らせが来る。
【明日の午後に来てください、病院は森ノ宮の駅から五分で大学病院、
受付で私の名前言って下さいね、私は内田由美本名ですよ💛】
「・・」話は本当と思えた。
義雄はさっき喜んで肩を叩き有難うと言う、そんな事でその日は何も
する事が出来無いほど疲れた。
 遂に来た、午前は大学で居て、午後は森ノ宮に向かう、
其処は数度冴美さんのマンションで降りている駅で、
病院も部屋から見える建物だった。
 午後二時きっかり、病院の受付で名前を言う。直ぐに出て来られた、
その姿に唖然とする、其れほど白衣が似合っているのだ。
「付いて来てね」挨拶は抜き、エレベ-タ-に乗込んで五階に上がる、
其処は病棟、綺麗な廊下を歩いて向かう。
「山下様、良いかしら・・」「どうぞ・・」
個室に入る、挨拶の前、努を見られる。
「、矢作さん、この人かね」「はい、お目に適うなら責任は持ちます」
「ほほう、じゃ何も言う事は無いね、合格じゃね、良い青年じゃ、
大学一年生かね」「はい」「そうか、良いな若い内は頑張りなさいよ」
そう言われる。
「もう見た、何もかも任せる」「え、其れではあんまりです、奥様には」
「此処で会わないでも構わないぞ、行けば理解してくれる」
「え、では・・」「うん、最後まではよう言えなかったが、話し相手が
向かうとは言えた」「それだけですの、拙くありませんか・・」
「な、考えて見ろ、夫が宛がう男ぞ、はいそうですかと言えるか相手は、
其処を考えてくれよ、君も其処は上手く運んでくれないかな、聞いたら
初めてだと、其れは不味かろうと言ったが、良い人だから是非と、
会うと納得するとまで言い切られたんだ、良いぞではと、見たよ君は
骨が有りそうだ、後生だ、理解してくれ、其処は総てはいってはいない
が何とか頼むよ」そう言われるが、言葉も辛そうに見えた。
「では何とか考えますが其れで宜しいでしょうか・・」
「うん、頼むぞ・・」そう言われた。
僅かな時間だが緊張しまくり、廊下に出るとへたり込みたかった。
「良かったね・・」「何がです、良かない、あんないい人の奥さんを、
酷い事今からする僕の身になって下さいよね」「ええ・・」
「ええじゃ有りません、僕の願いはどうなるんです」「え、何か・・」
「ああ、もう忘れておりんさる」「え、ああ~あれ、本気なの・・」
「ええ、其れでないと僕は動きません」「え、だって毎月五十万円よ」
「金はそうですが、気持ちと勇気と心構えは出来ていません、其れを
作ろうとしていますからご協力お願いしますよ」
「貴方~・・」呆れ顔でロビ-で別れる。
(そうやないか、何でそうですかと言える、友の姉でも誰でも良いが、
童貞を捨ててから懸りたいが)
其れが努の本音だった。
 部屋に戻るが何も動くことが出来ない、そんな話が有ろうとは努々
思いもしない事・・。
そんな時、携帯が鳴る、相手はあの可愛い真弓ちゃん、来てと言われる
が、動きたくない、其処で何とか日をずらして会おうと頼む。
 その日は何も食べずに悶々とし考えている、相手の顔も知らないで
向かうのだ、そんな勇気は未だ持合わせて居ない、童貞の身で上手く
運べるかも判ったもんじゃない。
そんなこんなで何とか寝付いたのが深夜三時過ぎに為っていた。

           つづく・・・・。





















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・20》

 なんと家族は此処で三泊四日を過ごしている。
家の中では相変わらず、妙子と悦美、其れに真澄と美佐とに分かれていた。
真弓は二日がかりで裏の畑に居る、本当に呆れる程田舎の生活が合ってる。
 二日目から裏の畑は努と真弓が居る、其処で小さな耕運機が唸りを挙げて
畑を耕し、翌日は其処に色々な種を真弓が習い植えている。
本当に頑張り屋さん、真弓の畑と看板を努が描くと手を叩いて喜ぶ、
夏には此処でスイカやトマトキュウリや糸瓜が出来ると聞かされ、
其の姿が判らないと言うから、買い物をする母親に頼んで絵本を買い求め
勉強、呆れる程頑張り、夜はその所為で直ぐに寝付く。
そんな日々も四日で終える事となる。
 寂しい別れが又来る、妙子も真澄も仲良くなれた家族との暫しの別れ、
真弓は半泣きだが、其処は又大人に近づいたのか我慢している。
努と日本海を見ながら観光と思っていたが、今は連休真只中、
疲れると思い、此処は今の内に戻ろうと決めた。
昼過ぎ、親父も総て揃う中、芦屋の家族は車で其処を出て行かれた。
 「ふ~疲れたのう・・」、妙子が腰砕け、真澄もそうだと並んで座る。
「だがのう、此れで良いんじゃ、あの人達は経験が無い中の生活じゃろう、
不便じゃった筈じゃ」「でも喜んでくれたわ」
「其処じゃな、本当に可愛い娘じゃないか努」「うん、可愛いよ」
そんな話を親父を入れて家族は話していた。
 努も同行して戻ろうとしたが、婆ちゃんが其れは今は止せと言われた。
 努は其れから三日田舎で居るが、其処は仲間が来て暇は無い、
あの冴美さんの弟の毅も東京から戻り、会って居る。
そんな忙しかった郷も間も無く終える定め、最終日前の日は、
婆も何も言わない、あの碧さんの家にと努は居た、其処で三月以来の肉体
を努は抱き締めて、今まで我慢していた分を此処で吐き出そうと頑張る。
いがり泣き叫ぶ碧、夕方には其処に姉の真澄が戻り参戦、とんでもない
家の中、婆様が呆れて納戸で布団をかぶり、娘達のよがりな気を体を震え
させながら聞く羽目に為る。
 まるで敵討ち、真澄も碧も休む間が無い、挿入はしていない分、
素股を使い扱くから、姉妹の腿は内側が赤く腫れて痛々しい事に為る。
其れでも愛しい努の攻撃は受けている、其れほど、今回は覚悟を決めて
待ち侘びる熟れた肉体、今じゃ碧は誰も相手していないいない体、
努だけ、しかも肉内には入ってはくれないが、今は其れで良いと思い、
姉と泣き喚いて感じて跳んで往く・・。
 五月十二日、努は尼崎の部屋に戻った、郷から先送りした荷物を待つ
意味でも帰ったのだ。
翌日久し振りに大学に向かう。
「おう~居た居た・・」「おう、義雄・・」
「なな、頼んでいた事何時に為るんや・・」「え、何か有ったか・・」
「もう敵わんな、見合いじゃろう」「あはっ、其処か、急ぐんか・・」
「うん、相手がな、急かせるし・・」「相手は誰・・」
「え、忘れたんか、酷いぞ」「御免、誰だっけ・・」「わしの姉じゃが」
「え、ああ~そうだったな、良いよ何時」「よっしゃー、じゃ聞いてみる」
そんな会話をするが、其処は本当に忘れていたのだ。
 二週間前に聞かされているが、其処は里に帰る気が先走り忘れている。
義雄は最初から其処に気を付けて、努を見定め近寄ったと聞いた。
姉が煩く、良い学生を紹介しろと煩いと嘆いて居る中、其れでお前にと
狙いをつけていたと聞かされた。
笑い話だと、笑うが相手は本気だと煩い、何で総するのかと聞いたら、
なんと姉の知り合いが最高な女性で付き合いたいと頼んだら、
じゃ引き換えに良い男紹介しなさいと言われていると聞く。
其れが姉だと聞いて驚くが、中身はちゃっかり自分の好きな相手が姉の
友達と知る。
 五月十四日、夕方義雄と共に大阪の難波の高島屋前で待ち合わせ、
義雄はテンパっている、初めてのデ-トだと聞かされていた。
午後六時に相手が来た。
「・・」ええ~と思うほどスタイル抜群、その人が本当にこの義雄の姉か
と疑うほど似ていない、だが相手の友達も負けない程綺麗な女性、
義雄の目は高いと認める程の相手だった。
 四人は心斎橋を歩いてレストランにと入る、人込みは半端な数じゃない、
呆れる程人が居る、店では自己紹介が始まると、姉が微笑んで席変わり、
横に来られた姉は最高に属する女性、反対側には顔を真っ赤にする義雄が
見える。
フランス料理、仕草もエチケットも知らない努は、恥も無い、
姉に聞いて習う事にする、、其れが良いのか義雄の姉は満面笑顔で義雄に
頷かれた。「あたしね、由美です、貴方は努さんよね」「はい・・」
そこから食事をしながら適当に会話は繋げる。
 一時間半後、食事を終えると義雄たちは店を出ると判れた。
「あのう、何も知らんけ~、拙いでしょう」「え、何で・・」
「だって、初めて大阪で歩いて居るんですよ、無茶ですね」
「うふっ、誰も最初はそうじゃ無いね、構わないけど・・」
「じゃ習いますからデ-トの仕方教えてくれんさいや・・」
「あらら、でも私もそう多くは無いの、だって弟に紹介を頼む姉ですよ」
そう言われるが、中々良い女性男がほっとく筈が無いと思えた。
「歩くだけで声が懸ると思うけど・・」「そんな男について行けるの」
「あ、そう言えばそうかな、御免なさい」
「良いのよ、何処か喫茶店入ろうか・・」「はい・・」
心斎橋の端を渡ると、すぐ横に道頓堀に添う粋な喫茶店が有る、
其処で何とかは居れた。
ネオンが眩しく川面を反射し眩いが美しかった。
「大阪に出てからもう六年かな、今は何とか歩けるけど最初は戸惑うわ」
「ですね、判ります」「今はあいつと同居、来るなと言ったけど押しかけ
て来たのよ、家では困ると言ったけど仕方が無い、暫く頼むと言われてね」
「・・」そんな話をされる。
 「漸く看護師の免許が取れたの・・」
「ええ、凄いですよ、おめでとう御座います、では看護師さんですか」
「そう、今弟の相手もそうなの」
「そうでしたか、二人とも美しいけ僕じゃ似合わんでしょうに・・」
「謙遜ね」「本当じゃけ~」「聞いたけど広島なんね」「はい・・」
「彼女は・・」「今は居ません憧れて居た相手は自然と会えない状態です」
「え、何で・・」「大阪に出なさいと言われた人、里の女性、今は大阪で
中学の先生」「なんとでは・・、居ないの」「はい・・」「・・」
横顔を見られる。
 「お聞きしたいんですが、どうして僕が・・」
「其処ね、写メ見たんだ、其れとね前から頼んでいたの弟に・・」
そう言われる。
「僕は何も知らないし退屈ですよ」「そうなの、でも其処は良い、
何れ慣れるわよ、無理するほうが駄目」そうも言われた。
「最初にお聞きするけど経験は有るん」「どんな経験です・・」
「異性よ」「ああ、其処ですか入り口までは経験ありかな、でも最後
までは無い」「ええ・・」「本当の事、何時もしたいけど出来ない」
「あらら、相手居られるの・・」「相手ですか、居ないですけど訓練は
して来た里ですけどね」「ええ~、何其れ訓練・・」
「ハイ手習いですけ~、最初ですから嘘が駄目で、本当に訓練でした」
「・・」流石に其れには相手は呆れられたのか言葉が戻らなかった。
 「経験は中途半端けど有るんだね」「そうなりますかね」
「え・・、何でそう言われる、有るのよね」「途中までは有ります」
そう答えるしかなかったが、会うなりそんな話にも戸惑う。
「では何とか出来るでしょう」「ええ・・」
「だって経験あると無いとでは違わない」
「そうなんですかね、知らないけど、でもお聞きしますが何で其処を
話されるの、最初でしょう無茶と思うけど」「良い、其れよ、よかった」
「え、何で・・」「じゃ、話を詰めるわ、あのね此れには訳が有るんよ、
其れはね・・」そこから話される事に・・、
「そんな青年など居るわけが無いでしょう、頼まれても探しておきます
と答えるだけ、そうなるでしょう、医者じゃか弱いの、アソコも駄目」
驚愕しまくる。
「ええ~では頼まれていると・・」
「そうなの純朴で正直でそれでもって強い方が良いと・・」「・・」
声が出ない、驚き過ぎていた。
デートどころの騒ぎじゃない、相手は友の姉と思い込んでいたのだが、
話はそうじゃ無かった。

          つづく・・・・。
































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・19》

 夜になっても家の中では賑やか、無論主役は真弓ちゃんだった。
特に親父が真弓ちゃんと仲良しになりたいと言ううから真弓が揶揄う。
「ええ~何で拙いんか・・」「うん、今はね、御免ね、真弓ねお兄ちゃん
で精一杯やんか、おじちゃんまでは手が回らへん、勘弁してね」
その言葉に大人は大笑いする。
 食事後直にはしゃぎ過ぎたのか真弓は何時もの努の膝の上で居眠り、
其れを抱えて寝床に向かう努、本当になついている証拠だった。
二番目は喜び過ぎた親父、酒を飲んでくたばる。
 女性は後片づけの後、又も年代が合う同士別れて話をされた。
努は未だ寝床で添い寝している中、居間と板間に分かれ話し込んでいた。
 「じゃ其れってほんまですの、嘘でしょうが・・」
「うんや~誰にも言わんが内じゃ二年間そうして来ているんだ、内緒だけど
事実じゃ」「まさか、有り得ないですよ」「それが有り得た、此処でな」
「・・」遂に昼から疑問に思っていた事が少し見えだす。
「ねね、其処を詳しく、お願い・・」「何で総深く聞きんさりたいんんかね」
「いえね、努さんが家では大好きなんよ、それでね今回は何でこんな好青年
が居るかと不思議でね、育てられた人に会いたいと来ましたの・・」
「そうか、でも中身は言えないが有り得ない事の連続じゃった、だが外に出し
てそう思われると満更駄目な事じゃないと思われて来た」
「ええ、今までの事は存じませんけど最高な青年ですよ」
妙子と悦美は既に気心を知り合う中に為っていた。
「其処を詳しくお聞きしたいけど行けませんか・・」
「行けないね、言える代物じゃ無いがね」「其処を・・」
「じゃ誰にも言わず、又孫を軽蔑しんさらんなら少しは言っても良いが」
「是非・・」「寝床で如何・・」「お供仕ります」
「うひゃ~いんさるのう~愉快だね・・」年寄り二人は納戸にと消える。
 板間では酒盛り、碧も参加しているからここでも大盛り上がり、
此処も努の話が主、聞きたい事は山ほどあるが、中々口を割らずに碧と真澄は
話の深堀はしていなかった。
 一方、納戸では寝転んで話に夢中、遂に禁断の話を妙子は意を決めると、
悦美に話を進めて行く、其処には妙子の算段が有り、其れの延長の為には話
しておかないと拙いと思えたからだった。
 「ええ~嘘、嘘でしょう其処はねね、妙子さん有り得ないわ・・」
「だから最初に言ったろうが、有り得ない事をしていたと・・」
「でも考えられない」「そうじゃのう、他所では有り得んだろうが、此処は
見ての通りなんも取り得が無い家、其れと住む人間じゃろう、外に出しても
田舎者は勝てはせんけ、都会に飲まれるのがおちじゃろう、そうならない様
に武器を作ったんじゃ」「武器ですの・・」「ああ、武士の刀と同じじゃね」
「え、意味が・・」「先ほど話したろうがね、此処は其処を成し遂げた」
「でも其れが何かが判りませんけど」「あんた、男の武器はなんぞな・・」
「え、其れは頭と体力かな」「それは普通じゃろうがね、武器にはそうは
為らんぞ」「ですよね、じゃ何か」「あ、此処は野武士を育てようとな」
「野武士ですの」「そうなろうがね、百姓出は、裃など着れん、名家とは
違うだろう」「・・」「だからじゃ、外に出ても負けんように鍛えたんだ」
「頭をですか・・」「あはっ、其処は知れているが、わしらの血じゃ知れて
おろうがね」「え、其れは・・」
「そうなんじゃ、だからな身体を鍛えさせている」「え・・」
「あのな、内緒にしんさいや、しれたらあいつはあんたの家に出入りできん
ようになる」「ええ、其れは不味いですよ」
「じゃ、聞いてもあんたの胸の内に止めんさいや、出来るかいのう」
「はい其処は必ず」「じゃ、話すが最後まで聞きんさいや、其れで嫌なら、
金輪際努は家には行かせんからな、其処は言い聞かせる」
「ええ、其れこそ無茶ですよ」「それほど重大な事なんじゃ」
「では、心して伺いますね」「酒飲もうか・・」「え・・」
「飲まないと話せんがね」「ではお持ち致します」
「いんや、わしが行く、待っておりんさいや」妙子が納戸から出て来た。
、板間に居る真澄を呼んで台所に向かう。
「お母さん・・」「今夜話す、もう止められんぞ、覚悟して聞きたいと」
「其れは駄目でしょう・・」「そう思ったがのう相手も強かなお人じゃ、
このままじゃ埒が明かんがな」「お母さん・・」
「良いから吉と出るか凶となるか、話す」「・・」
呆れる真澄、でも母がそう決めたなら脈は有りそうと思え、
其処から止めなかった。
 納戸に戻りビ‐ルをお互い飲みながら、妙子の話が始まる。
 長い長い時間に思える程話がとんでもない話、聞いて居る内に悦美は気が
可笑しく為り出す。
だが、妙子は話を辞めない、其れよりおぞましさが増す中身に入って行く、
其処まで行けばもう止まられない、一か八かの賭けに出た妙子の話は相手を
圧倒させ、聞かせて行く・・。
「如何ね、有り得ん話じゃ、でも此処じゃした」「・・」
「だから聞きんさるなと最初言ったろうがね」「・・」
「休もうか話は其れで終いじゃ、後はあいつが如何しようがあいつの勝手、
なんか最初に狙っていた凄い女性、今はそうじゃ無い位置に行ったと聞いた
が、そうなると試し切りは済んでいないと見える、でも其れでも刀は錆ん
じゃろう、あいつの刀じゃ、もう、都会に出るとわしらじゃどうする事も
出来ん位置に行ったがあいつ」「・・」
暫く静寂な納戸、二人の粋とビ‐ルを飲む際の喉が鳴る音だけが聞こえた。
 遂に、悦美は其処から何も言葉が出なかった、出しようが無い程、
自分たちの暮らしから縁が無い世界の話しなのだ。

            つづく・・・・。

































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・18》

 四月二十八日、佐伯の家族と努はいよいよ里にと向かう。
新しい車は慣らし運転で快調、そして一番喜んでいるのは無論真弓ちゃん、
努の傍を離れずに、今回は後ろの席で甘えていた。
「ねね、お兄ちゃん、嬉しい、もうめちゃくちゃ興奮しているんよ」
「良いじゃない、此れから山の中に向かうからね」「うん、良いよ・・」
とんでもないテンションで車内ではしゃぐ姿は子供その者で可愛かった。
車は直ぐに阪神高速に上がり、そのまま中国道にと入る、
今回は美沙さんが運転され、助手席は悦美さんだった。
色々話しをしながら最初のトンネルに入ると真弓ちゃんが手を叩いて喜ぶ。
運よく快晴、山裾から上まで新緑の木々が生い茂る山並み、
本当に真弓ちゃんにしては初めて見る景色に違いなかった。
山の中腹には未だ山桜が見える、其れを教えながら努は真弓の相手を
買って出る。
車は最高な物、其れがグングンと加速して快適に走り、
瞬間に気が付くと山崎の休憩場に到着、女性達は真弓を連れトイレ休憩、
努はベンチに座り待つ。
流石に五月の連休が始まっているから車が一杯、そんな中で早めに昼食を
其処で取り、其処から一気にと考えていた。
 三十分休憩し、又走る、今度は降りるまで悦美さんが運転される、
そうするとなんと真弓ちゃんが助手席に陣取り、前を見ながら感嘆、
本当に可愛い子だった。
「悪いわね子守・・」「いいえ、可愛いし最高ですよ」「本当に・・」
「はい・・」「有難う・・」そんな短い会話でも嬉しい努。
車内では色々と悦美さんと美佐さんから里の話を聞かれる、
楽しみだと言われ、車は既に湯郷を過ぎて行く。
 其れから二時間経過すると早くも広島県にと入り、其処から三十分で
千代田のインタ-まで来てしまう。
其の頃なんと真弓ちゃんは騒ぎ過ぎてお眠、笑いながら大人は小さな声で
話を続けていた。
 「え、此処に入るんだ・・」「はい、浜田道でお願いします」
「へ~これ日本海まで通じているの・・」「そうなります」
「なんとそうなの・・」無論親子は初めて来る土地、総てが都会と違う
風景に、酔いしれて居られる。
 直ぐに大朝のインタ-に到着、其処で高速を降りる。
「え、着いたん・・」「これからよ、起きていなさいね」「寝て無いもん」
「そうだった」笑いながら美沙は笑顔を努に魅せる。
地道に入ると、今度は努が助手席、膝の上には真弓ちゃんが座り、
良い眺めだと喜ぶ。
「もう直ぐですよ・・」山間を車が走り、遂に遂に里の懸り口が見えだす。
「この小さな峠の先です」頷かれて進む。
「ああ~見えたぞ、懐かしいな」「ええ、出たばっかりでしょうが・・」
「あはっ、そうなりますかね、でも懐かしいけ」
そんなやり取りをしながら車は無事に家にと到着、
庭に車が入ると、義母と婆ちゃんが飛び出て来た。
 「まあま~遠いい所様来ちゃんさったな、ひや~この可愛いお嬢ちゃん
は誰ですか・・」「真弓よ、おばちゃんはお兄ちゃんのおばちゃんか・・」
「そうなるね、こっちがお母さんだぞ」
「綺麗な人やんか、お兄ちゃん儲けたね」「えっ・・」
「だって綺麗なお母ちゃん自慢出来るやんか、真弓もそうよ」
「だな、でも真弓ちゃんのお母さんが綺麗だぞ」
「ささ、上がってつか~さいや・・」「・・、うん、何・・」
「そうか、部屋に上がってといんさったんだ」通訳が努だった。
 冥々が挨拶を重ね、漸く部屋に入られる。
だが真弓は違い、直ぐに努の手を引っ張り、色々と聞いて居る。
「ね、なんか草綺麗に並べて有るよ」「それは稲、お米が出来るんだぞ」
「え~、何で小さいやんか、何時出来るん、なんで綺麗にならべているの、
可笑しいやんか」「だね、でも其れには理由が有るんだ」「何・・」
そこから草を取るために並べてら植えているというが、
理解は出来ていないと思える。
庭で未だ色々と聞いて来る真弓に丁寧に相手する努が其処に居た。
『見ての通りです』「何で努と知り合いになりんさった」「それは・・」
 そこから美沙が話し始めると、いつの間にか真澄の妹碧も来ていた。
「ええ、では買い物でですかいのう・・」
「え、なんと直ぐに仲良しになってくれましたの、本当に仲が良いです」
「そうかい、じゃ其れからかね・・」
「ええ、翌日から愚図りますの、お兄ちゃんに会いたい会いに行こうと
煩くて、お母様がもう連れて行け、会えないなら諦めるがと・・」
「そうですか、それから聞くと家に行っているとか、そんでアルバイトも
其処でしているとか訳が分からんが、ま大事にしてくれんさっていると、
内じゃ感謝しております」
「其処は反対ですのよ、内こそ大助かり、そのしわ寄せが努さんに回り
申し訳ないと・・」其れが挨拶代わりの話しだった。
 庭ではいつの間にか姿が消えている、どこかに真弓を連れて行ったと
思えると、家の中では色々な話しが出だす。
「お聞きしますけど、如何してあんな好青年に育てられるのか不思議で、
来て聞こうと決めて来ました」その話から、努の話にと向かう家族同士、
其処から話が終わらなくなった。
 いつの間にか家の中では二つに分かれている、縁側に添う部屋には悦美
と妙子が顔を寄せ話し込んでいる、もう一つは食事をする板間に三人
が居る、其処もテ‐ブル-を挟んで身を乗り出し何か話をしていた。
 「おう~来て居りんさったか、ご挨拶したいが・・」
「こちらは努がお世話になっているご家族、向こうの部屋には悦美さん、
真弓ちゃんのお婆様よ、こちらは真弓ちゃんのお母様美佐さんです」
「此れは此れは、努の父親ですけ~、何時も世話になり相済みません」
「とんでもないです、こちらがお世話になっているんです、押しかけて
すみませんね」「うんや~、大歓迎ですけ、汚い家で済まんです」
隣の部屋でも親父は挨拶をした。
「うん、真弓ちゃんとやらは何処におりんさる」「努と外よ」
「ようし・・」「・・」直ぐに家を飛び出した。
「あ、仕舞った・・」又も達夫は家に引き返す。
台所で何か探すと良いぞ此れじゃがと独りごとを残し出て行く。
其れを板間で見る三人の女性は顔を見合わせて頭を傾げた。
 「お~い真弓ちゃんや~、何処におりんさる・・」
「え、呼ばれたよね・・」「うん、親父だ・・」「え・・」
二人が野菜畑で立ち上がると見られる。
「往々、其処に居りんさったかね、おう~面こいが凄く可愛いがね、
良いぞ努何している」「うん、虫の観察」「ええ・・」
「あんたはお兄ちゃんのパパか・・」
「パパ、あそういえばそうじゃね、そうです」「真弓よ、楽しいよ」
「そうかそうか、じゃ虫が好きなんか・・」
「大好きじゃ無いけど興味は有るんよ、それでね今青虫見つけたんだ」
「そうかじゃ良い所に行こうか、努来んさい真弓ちゃんを連れてな」
「・・」珍しく親父が先に歩いて居る。
「おやじ何処・・」「向かいの小川じゃが、はよう、畦道は危ないから
抱えてきんさい」「うん・・」驚く真弓を抱えて努は親父の跡に従う。
 「此処じゃ、真弓ちゃん、小川の中見んさいや・・」
「何か居るんか・・」「見てみんさい、努傍におりんさいや・・」
真弓はしゃがんで小川を覗く、「・・、うん、ええ~何か動いた・・、
動いた~真っ黒で丸いのが、何か居る~~~」
その甲高い声が家に響いて来た。
驚いて・板間の女性達が縁側に出る、前の田の向こうで居る三人を見た。
「おじちゃん、何これ何か居るが、ねねお兄ちゃん何此れこれよ見て~」
「それは蛙の赤ちゃんだぞ」「ええ、蛙、でも脚が無いがね,黒いし丸い
やんか,ええ尻尾か~何か動いて居るよねね・・」
「それがオタマジャクシだよ」「ええ、じゃじゃ何これが蛙に為るの・・」
「そうだ」「おじちゃん、本当か・・」「ああ」
「今に足が出るぞ、いんや~出ているかもしれん探しんさい・・」
「だって、川・・」「努入れ、探すんだ、裸足に為れるか・・」
「冷たそうよ、でも靴脱ぐ・・」本当に裸足で努に抱えられ小川に入れた。
 其れからが大変、甲高い声は相変わらず谷間に響き渡り、三十分其処に
居て沢山のオタマジャクシをプラスチックパックに入れて戻る。
 待ち構える親、其れに真澄と碧、妙子は満面笑顔、
「見て~、蛙の赤ちゃんょ、脚が生えているのが二つ有る、驚いた」
其の声にみんなが癒された。
 縁側で長い時間、ケ-スの中で泳ぐオタマジャクシを見る真弓、
親父は今度は年寄りの中で酒を早くも飲み始める。
真澄と美佐と碧は台所で賑やか、努は真弓の傍に居るしかなかった。

           つづく・・・・。










乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・17》

 その二日後、大学、から直行で芦屋の家にと向かう。
「あ、お兄ちゃんだ来た来たやんか、早く~大変大変・・」
騒々しい真弓の歓迎を受けて努は門をくぐる。
「あ・・」そこには何と、悦美さんと向ったトヨタの社員が挨拶された。
「もう~見てよ、お母さん大胆だから・・」
「そうですよね、でも凄く良いじゃないですか、無論真っ赤なアウデイも
良いけど、矢張奥様は此れが似合うかな・・」
本当に日に映える色合い、真っ黒じゃ無かった、汚れが目立つ色合いだが、
其処は思っても有り余る憧れるモスグリ-ンの車体、最高級のセルシオ、
本当に金が有れば一番先に求めたい車だと思えるが、乗る人にそぐわない
と駄目だと思えた。
努では何時合う男に為れるかと、手が届かない位置で居られる家族と今
一番そう感じる。
 真弓ちゃんがはしゃぎ、此れに乗ってお兄ちゃんとどこかに行きたいと、
早くも悦美さんに抱き付いてせがまれている。
 車を引き渡しされ、社員は深々と頭を下げて帰られる。
「明日どこかに行こうかね、慣らし運転しないと・・」
「良いわね、真弓如何・・」「行きたいけど、お兄ちゃんは・・」
「大学が有る」「え、土曜日よ」「あら~、じゃじゃ努さん行けるよ・・」
「ええ、お供したいです、こんな車乗った事無いし・・」
「決まりか、じゃ明日にでも行こうか・・」
「嫌や、今日が良いやんか、明日迄・・」「ええ、真弓・・」
「ねね、別荘・・」「あ~、そう永い事行って無いけどお母さん・・」
「良いね、流石真弓じゃね、良いよ友恵に連絡し様ね」決まった。
別荘の単語は久しく努の頭には無い、どれほど違う人種だと思い知る。
 なんと決断が速い家族、振り回される努はおろおろするだけ、
既に家では支度に大騒ぎ、其れをテラスから庭を眺め考えさせられる。
 三十分後、家族と努は車で家を出た。
無論新車だ、あのメタルが焼ける匂いは新車特有、運転は最初は悦美さん、
本当に乗られていたんだと感心するし、車が車だ、運転される女性は気品
が有るし上手いハンドルさばき、流石に真弓は今回は努の横じゃ無い。
助手席に座り、目を輝かして前を見ている。
後部座席では奥様と努が座ってる、高速に乗り上げると、まるで飛んで
後ろにと消える諸々が飛行機かと思うほど滑らかな走り、
青く光る計器が眩しい程見える。
 「凄いでしょうお母さん」「ええ、何事にも驚かされます」
「うふっ、そうよね、私も親戚から紹介されてこの家に最初に来た時から
驚かされたわ」「え・・、聞きたい」
「それがね、来る早々私だけ乗せて今行く別荘よ」「何でご主人は・・」
「未だ会社から戻ってないと言われ、そのまま一晩別荘で話込んでいた」
「なんと・・」「それがね、後で知るけど、私の観察なのよ」
「・・」そう聞かされる。
 「あのう、聞いても良いでしょうか・・」「何・・」
「僕が伺う度にご主人は不在ですけど、外国にでも行っておりんさるの」
「・・」「失礼な事聞きますが、話に出てきんさらんけ~気に為るんです」
「・・、そう、そうよね、でもね居ないから何も言えないじゃない」
「居ない・・」「そう上に上がっている」「上・・、ア、あ~では・・」
「そう、真弓が産まれると直ぐかな、ガン、若いから早かった・・」
「・・」こんな旅行で楽しい筈が嫌な事聞いたと、後悔する。
「済みません、今聞く事じゃ無かった」
「ううん、お母さんから聞いて居るとばかり思っていた」そう言われる。
 「ああ~関空に飛行機が居りてゆくよ~」
真弓ちゃんお声で気が付き、外を見ると何と車は海の上、真っ白な橋を
走っている。
「うわ~綺麗だ~、何処ですか此処・・」
「お兄ちゃん海の上やんか、正確には橋の上」「ハイ理解出来ますよ」
「うん・・」真弓との会話で聞く二人は笑われる。
「もう少し遅れて居れば夕日が綺麗よ」
「でしょうね、最高です、じゃ別荘は何処ですか・・」
「淡路島、住んでいるところから時々見えるからね」「・・」
呆れて話を聞き逃す、其れほど美しい海と橋、其れに似合う車、未だ有る、
乗る人の凄い方達だった。
 一時間半後、高速道から降り淡路島に到着、そのまま海際に出て走る。
 「もう直ぐよ・・」奥様から聞いて身を乗出し、松林がどんどん後ろに
消えて行く中、間から海が臨めた。
「ああ・・」思うと車は松林の中の道を入る。
「・・」着いたわ・・」そう言われ降りると既に真弓ちゃんが待ってくれ
ているし、手を引っ張り別荘にと走る。
「ま~真弓ちゃん、可愛いね、大きく為ったがね」
「おばちゃん、こそ年取ったやんか・・」「ええ、ま~これ・・」
大笑いされる。
平屋のしっくりとした、建物、部屋は海に面して有るし、部屋は馬鹿広く
フロ-リングが夕日に映える。
呆れる程静で小波が打ち寄せる度にザザッと音を醸し出していた。
「お兄ちゃん砂浜・・」「行こう」海際まで向かい二人は並と戯れる。
 「お母さん・・」「うん、あいつは良いぞ、なんとなく女を大事にして
くれるな・・」「そう言えばそうよね、嫌な感じはしないね」
「今度里に伺うが、どんな家庭ならそうなれるのかが見たいんだ」
「言えますよね、本当に行ってみたい・・」美佐は芯からそう思えた。
 別荘では海鮮料理が盛り沢山、専ら、其れを口に運ぶ仕事は真弓と努、
女性はワインを飲まれてテラスに座り、海を眺めている。
既に陽が落ちて周りはうす暗いけど、波の音が居る場所を知らせて来る。
最高な夜、既に真弓ちゃんは騒ぎすぎて寝てしまい、横に添い寝される
悦美さん、努は砂浜に出てしゃがんで最高な場所で満喫する。
「まだ夜は少し寒いね・・」傍に来られる奥様、努は最高と言う。
「早く貴方の里にお伺いしたいわ・・」
「期待せんでくれんさいや、とんでもなくド田舎ですけ~」
「良いじゃない、知らない世界よ悦美には、でも其処で育って来た貴方を
見ると、どうしてそんな子に育てることが出来たのかをこの目と耳で
確かめたいの・・」「買いかぶりですよ、僕は碌なもんじゃ無いけ、
奥様の家族とは天と地の差ですけ」「貴方ね,そう卑下しないで、最高よ」
「いんや~、やがて化けの皮が剥がれ、そうなるとこの最高な家族から
逃げているでしょうね」「え、どうして・・」
「確かな悦美さんと奥様です、直ぐに僕の本性が見えますよ、そうなると
僕は消える事に為るんでしょう」「え、意味が、なぜそう言われるの・・」
「其処は見えますから、其れまではこの最高な家族を満喫させて下さい」
意味意味深な言い方が出来た、期待されるより悪い奴と思われる方が気楽、
こんな最高な家族には似合わないと最近知る事になっていた。
 「真弓が悲しむから逃げないでね・・」
「それも良い経験となりますよ、僕はまともな育ち方で来ていない、
其れはおいおいとお二人には解ってきますけ~、郷に来て貰えるなら、
其の生き証人が里に居ますし、其れを見れば十分だと、今回腹を括り里に
迎えようと決めたんです」「ええ、貴方・・」
「僕は最初に奥様には言って起きます、悪、芯からそうは為れなかったが、
其処を見られてお婆ちゃんに鍛えられ、其れの理由が里には残されてる、
其処を見て下さい、そうすると僕がどんなに卑怯な男か判断できます」
「貴方・・」「だから、今回の旅行は最後に為るかも、でも其れで良いと
最近は思えて来た、あの可愛い真弓ちゃん最高は悦美さんと美佐さん、
本当に見る事が適わない最高な家族と過ごせてきたんです。
此の侭良い思いだけを抱いてこれから先を歩もうと決めています」
「貴方、其れはもう里から戻ると会えないの・・」
「そうなりますよ、必ず、でも長く引き伸ばすことは僕には苦痛、本性を
見透かれない内にと、卑怯ですけど逃げたいんです」
「何仰っているのか理解が・・」
「それでいいんです、やがて理解出来ます、そうなれば奥様も真弓ちゃん
も後でそんな男の子が居たねと笑い話に出ますよ」
「貴方、何か有りましたの里で・・」
「大有かな、僕の進む道を里は示してくれています、どんな道かは言え
ないけど、探せば奥様なら見えると、そう思い話しているんです」
「・・」そんな理解し難い話でも最後まで聞いて頂けた。
 最高な景色と最高な家族を今其処に努は浸っている、其れは今後に必要
な事かもと思い始める。
其処でこれ以上はこの家族とは並べない人間だと知らされている。
其れがこの家族と知り合ってからの日々は凄い経験と感じている証拠だ。

               つづく・・・・。



















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・16》

 順風とは中々いかない、アルバイトに音を挙げそう、
でも一日働くと15000円が貰える、其れは助かる金額だった。
其れに真弓ちゃんの家に伺うと、月に35000円が貰えてアパ-トの家賃が
払えるのだ。
 四月は何とか大学もアルバイトもそこそこ出来た、だが一番困るのは
意味が判らず傍にくっついている学生、最初に横に座った義雄だった。
だが、何でかしらないが憎めない、其れに度々カレ-を奢ってくれる間、
話は他愛無い事だが出来る、其れが大学では今は唯一の友に為っている。
 四月半ばに入ると、少し周りが見えだし暮らし方も慣れて来た、
義雄には本当に世話になっている、良いと言うが許してはくれない、
其れほど何時も傍に居る相手、郷の事を聞くと総ては話しては
くれなかったが、どうも話の片隅から想像出来る事は、義雄は母と共に
再婚相手の家に入ったみたいだ、俺は家の本当の子じゃないから気を使う
と一度ぼやいていた事が有る。
そんなかんなで二人は仲が良い、同級生の女子から冷やかされるほど何時
もくっついているのだ。
 五月に入ると連休が来る、其れで一度郷にと思えたが、尼崎で忙しい事に
為りそうと察した。
其れは手ぐすね引いて待つ可愛い真弓ちゃんが居るからだ。
既に前から今度の連休はお兄ちゃんは私の物だからねと煩い程予約されて
いる身なのだ。
悦美さんもお母様も其処は苦笑いされるだけ、とんと真弓と努の中には
割り込めない何かが有った。
今迄二度、綺麗な庭の芝刈りをしている、そんな時でも常に傍に居る真弓、
まるで大学で一緒に居る義雄に似ているが、中身は雲泥の差、
芦屋が良いに決まっている。
「ねね、お兄ちゃんの産まれたとこ、どんなんや」「田舎だぞ」
「その田舎がよう判らへん、どんなんか・・」
そこから色々話すが理解出来ない真弓、
「何でコンビニ有れへんのよ、無茶やな・・」
「だろう、有っても此処みたいにお客がいないから儲からんからないんや」
「ええ、上手い上手い、無いんや素敵よ」「ええ~真弓ちゃん・・」
部屋の中で聞いて居る悦美と美沙は大笑いする。
 お昼の食事を四人でする、何時も気に為る事が有るが未だに聞けない、
其れはこの家のご主人が居られないし話にも出て来ていない、
其処が気に為った。
「努や、今度の連休は長いね」「ええ、合わせると十連休になりますね」
「そうみたいやね、何処か予定有るんか・・」
「あはっ、予定など組まれません」「何でや・・」
「此れこれがおりんさろうがね・・」
真弓を指さして努が笑うから、家は大笑いで、真弓も笑う。
「じゃ真弓は如何ゆうてるの・・」「いまだに何も聞いて居ませんが、
何処かレジャ-ランドでもと思っています」
「そうかね大変だけど、あんたのする事が先だよ、真弓は話せば理解して
くれる、何か考え有るんかね」「無いです、一度郷にと思うけど、
未だ大阪も京都も見学して居ないし、其れは何時でも出来るけど、
悩んでいます」「そうかね、じゃ真弓は・・」
「私か、其れはお兄ちゃんと一緒なら何処でもかまへん」「え・・」
「お前、じゃ何処でも付いて行くつもりかね」「うん、いけんか・・」
「其処は遠慮しなさい、お兄ちゃんも思いが有ろうに・・」
「其処や、聞いても何もないと聞いて居るよ」そんな会話をした。
 だがだが、其れから数日後の四月十五日、努は芦屋の家に居た。
「努や、今度の連休は考えたんだが、お前の里に行っても良いかね」
「悦美さん、其れは良いけど此処と違いど田舎じゃ、其れに家も汚いし」
「そんなもんどうって事ないがね、一度話に聞いたお婆様にも会いたい
しな、行きたいが駄目か」「行きたいん」「うん、娘もそう思っている」
「娘ってあ、奥様か・・」「この間ね、あんな良い子供を育てた家族と
知り合いになりたいと・・」「ええ~、其れってお世辞じゃないね」
「違うよ、本当だ、私も其処で婆様に会いたいと思う様に為って来た」
「・・」突然の言い出しに流石に努も驚いた。
「家は汚いけ~、ここ等みたいにホテルも旅館も無いけ、無理ですよ」
「じゃ広島に出てもかまへん」「悦美さん、本気ですか・・」
「うん、あれほど孫がなついているんだ、可愛そうじゃないかね、
あんたが傍に居るとあの子の顔が明るいぞ、其れでル-ツの人の顔が
見たくなったんだ」そうも言われた、自分では判断できないから
電話を其処でする。
 出たのは義母、話をすると直ぐに折り返し連絡すると言う。
「慌てているが、直ぐに折り返し連絡が来る、でも真弓ちゃんには如何
話ししようか・・」「内緒だ、あのな、娘にもゆうな・・」
「ええ~でも・・」「言ったら面白くないがね、ミステリ-旅行と洒落
ようかね」「ええ~悦美さん・・」
努も驚いて苦笑いする、すると携帯が鳴り、出ると大歓迎だと義母の声
が弾んでいた、汚いのが我慢出来るなら来て貰えと言われた。
「良いって、でも汚い家だからね」「有難う努、本当に感謝だ、あの子は
田舎など知らん、ここ等と違う世間を見せてやりたい」
「そうゆう事なら是非行きましょうか、色々見れるところが有る、
山陰の素晴しい場所もそう廻りますか、」
「楽しくなりそうやな、良いぞ最高じゃ費用は総て悦美が面倒を看る、
良いぞ努~」抱き付かれて喜ばれた。
 「今日は娘も孫も知合いの家でパ-テイ、遅く帰る、出掛けるかね」
「え、何処に・・」「仕込みじゃないか、驚かそうよ」「ええ・・」
嬉々とされる姿は初めてみた、タクシ-を呼ばれて二人は家を出る。
「・・」行先など知らされていなかった。
 タクシ-は芦屋を出て神戸にと向かう。
海が見え始める頃、タクシ-はでかい店にと向かい止まる。
「え、此処はええ~・・」驚く努を連れてビルに入る。
「芦屋の佐伯だが・・」「ハイ、ようこそ御出でなさいました」
「店長は・・」「すぐに参ります、此処で休んでて下さい」
丁重に出迎えられる。
直ぐ手を揉み店長が現れ深々とお辞儀された。
挨拶で気に為る言葉を聞かされる、其れは前からご主人様には偉いお世話
になっています、今回もご指名頂いて喜びお待ちいたしておりました、
そう聞こえた、入った場所はトヨタの販売会社。
「悦美さん・・」「うん、兼ねてからな、真弓が成長してくると、
あの色の車じゃ駄目と決めていたんだが、今回旅に出るなら新車だと
思ってな先週注文を・・」「では悦美さん旅行は決めていたんですか」
「ああ、旅行、でもあんたの里は今朝気が付いたんだ、嘘じゃない、
此れからは以前と同じ黒塗りの車も有ると良いと思ってな・・」
「・・」呆れる顔でおば様を見た。
 店長が来て、書類を見る悦美さん、「総て装備は付けてくれたんか」
「ハイ、仰る通りに致しております」「じゃ署名する」
簡単に署名される。
「何時になる」「何時でも出来ます既に倉庫に・・」
「そうかね、じゃ二日後に持って来てくれないか」「畏まりました」
出されたコ-ヒ-も飲まずに早くも会社を出て仕舞われる。
 「悦美さん・・」「良いぞ、今度のは最高だ、あいつもわしも運転が
楽しみじゃ、努も早く免許を取りなさい、教習所は知合いが居るから
入れるぞ」「ええ、では・・」「そうじゃ取れ」
そう言われる、だが見たい車は見せて貰えなかった。
「なな、二日後に来れるか・・」「はい・・」
「じゃ車に乗ろう慣らし運転したい」「えでは運転出来るんですか・・」
「当り前じゃろうが、夫は出来なかったから私が運転手じゃった」
「・・」ハイカラさんだと思えた。
 家に戻ると、既に真弓ちゃんと美沙さんが居られ、
何処に行っていたんかと煩く真弓に責められ内緒だと言われているから,
家具を見て来たと嘘を言った。
 夜まで家に滞在し夕ご飯を頂くと真弓を寝かせそうして努は家を出た。

            つづく・・・・。

















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・15》

 漸く四月に入る、尼崎に来てから数日経過、その間色々と在る、
あの冴美さんも二度も来てくれるし、芦屋の駒っしゃくれたお嬢ちゃんは
既に努を振り回していた、今度は小学三年生になると聞いて居る。
 四月二日、新しく通う大学を見に向かうが、其処には真弓ちゃんと奥様が
同伴、常に努の予定をきくのが真弓の大事なことと聞かされ苦笑いする。
大学はそう古くは無い、昭和の終わりごろ設立され、大阪では名が
知れて大学だった。
尼崎から通うには便利、電車で通学出来るし、駅にも近い、そんな条件で
安いアパ-トを冴美さんと捜していたのだ。
 昼前に見学を終えると、今度は真弓ちゃんが通う小学校を見る羽目に、
此れには真弓が今度迎えに来てよねと頼まれている所為でもある。
 漸く真弓の家に戻るのが午後三時過ぎ、無論努も其処に居る。
庭の眺めが良いリビングで美味しいコ-ヒ-を飲む、横で疲れたのか、
努の脚に頭を乗せて居眠り、其れを見てお母様と奥様が笑われる。
「本当に、最近は聞き分けが良くなったね」
「そうなんですよ、努さんと知合うと最初は如何し様かと思っていました、
今じゃなんとゆう事をよく聞いてくれます」
「それはあんたが、其れならお兄ちゃんに会えなくなるよ、真弓は良い子
じゃないと見られるからね、とゆうじゃないね」
「うふっ、脅しですかね」二人は笑い努も誘われて笑う。
「ね、御願いが有るんやけどね・・」「なんでしょうか・・」
「真弓の相手に頼まれてくれんかね、ううん家庭教師じゃ大袈裟だし、
遊び相手で来てくれへん、そうだ週に必ず一度、其れで多少の駄賃は
払うけど駄目かね」「お金は良いですよ、でも一度なら会いたいですね、
是非良ければ来たいです」「そうか聞いたか美佐・・」
「ええ、良かったやん、断られたら如何し様かと・・」
これで決まり、其処から夕食をと言われるが、今真弓ちゃんが寝ている間に
帰ると言い、必ず遊びには来ますと告げる。
 部屋に戻るが如何せん今までいた家の中とは大違い、其れでも自分の部屋
と思い、気が休めた。
 四月七日、大学の入学式、其処には義母は来たいが田植えで忙しいと
聞いて居る、無論、冴美さんは学校の教師、来れるわけが無い、
諦めて衣服を整えアパ-トの階段を降りる。
 「おはよう・・」「ええ~奥様早いですね、何か有りました・・」
「そう、有るやんか」「何がです」「娘が行けと」「え、何処にです」
「入学式よ貴方の・・」「うひゃ~嘘でしょうが」驚愕して体が震える。
「時間は良いの・・」「え、間に合いますけど・・」「じゃ行こう・・」
大通りに止めてある車に努も乗り込む。
 「・・」車内で言葉が見つからない程驚いている。
何度も済みませんと頭を下げ通し其れに、「もう勘弁して、謝るのは駄目、
何も悪い事していないやないね、もう着くね」
大学傍の駐車場に車を止めると、奥様と努は入学式の講堂にと向かう、
新年生は千人を超える大所帯、式を終えると感激して講堂を出る。
奥様は何も言われずにと努の腕を奥様の腕に絡ませて俯いて歩かれる。
誰が見ても兄弟かはたまた親子で通用する相手、親では失礼だけど思えば
有り得る年代差、以前聞いて居た真弓ちゃんが出来たのが二十代の後半と
聞いて居るから有るかなとは思えた。
 部屋には戻らず、真弓ちゃんの家に直行、其処には婆様と呼ぶほどの年
じゃない、今じゃおば様と呼ぶが其処もしっくりとは言えないし、
相手が嫌がられる。
「悦美さん、只今戻りました、お陰様で無事に済みました、其れに奥様を
借りて申し訳ありません」そう言う。
「上がれや、良いぞご苦労様でした」そう返事された。
「真弓ちゃんは・・」「其処じゃ、あの子のお友達の誕生会、行きたく
ないと駄々込ねて大変だったぞ」「じゃ学校は・・」
「昼前に終わり、戻ると直ぐに出た」そう聞かされる。
「あのな、あんたには色々と世話になる」
「え、待ってください、反対ですけ、遣れんがそう言われると困るけ~」
「そんでな,美佐と相談したが、月にあんたに世話料として五万円渡す」
「え、なんで要らんです、何でその金は・・」「孫の守賃や」
「ええ、駄目駄目要らんけ~、もうこっちが出したいくらいですいけん」
「それじゃ頼み事がこれから出けんようになるやね、そうしてくれ頼む」
「努さん、私からもお願いします」「でも五万円は要らんけ~」
「じゃ三万五千円、家賃と同額で如何」「ええ、もう冴美さん無茶ですよ
何で金欲しくて来ている訳じゃ無いけ~」
「知っている、これは譲れん、やがて庭も草が生い茂る其処も頼めんか」
「え、其処は喜んで良いですよ」「じゃ決まりだ」「ええ・・」
もう既に決められていると察し、奥様の顔を伺うと大きく頷かれる。 
大学は七日からと決めて其れ迄アルバイト先を探す、何でもあの芦屋に
話せばまた迷惑をかけると思い、雑誌を買いバイトを探した。
最初は賃金が高い方を探すが、どれもこっちの都合では働けない、
毎日向かうわけにもいかない、其れで何とは緩い条件で建設現場で働ける
会社を見つける。
週に二、三度でも良いと快く受けてくれる。
 何とか働くめどもつけ、いよいよ明日から大学と思うと興奮して
眠れなかった。
 翌日、初登校、教室で、何故か横に座る同級生に話し込む学生がる。
「なな、頼むよ、席変わろうよ、俺はこいつの横が良いんだ、なな・・」
「・・」ええ~と驚いて其処を見ると頼む学生がウインクしてくる。
図々しい奴だなと思うが、男は直ぐに座り顔を寄せて来る。
「同じ部屋とはこいつは良いがね、な君は名前なんてゆうんか・・」
「本田努です貴方は・・」「俺は矢作義雄、古臭い名前だが親父が付け
たんだ、郷は舞鶴近くだ,漁師の子、そいつが経営学なんて笑えるよな」
そう言われる。
ホームル-ㇺみたいな事で最初の授業を終えると、努と義雄は学舎の食堂
に行く、其処でカレ-を二人で食べるが、なんとよくしゃべる男の子だ。
「なな、此れからも同席し様よ嫌か・・」「嫌じゃ無いが何で僕なんか」
「それは後で教えるが、良いんだ其処は今はな」そうも言われた。
 だが、可笑しな事にそれが今後続いて行くとは思いもしなかった。
 大学生活を淡々とは過ごせない、あのアルバイトのきつい事、
郷で野良仕事を珠にしていたが、そんな柔な事では済まない、
本当に終えると体のそこらじゅうが痛い、そんな日々の中でも週に一度、
気が晴れる日が有る、土曜日、真弓ちゃんの相手が出来るからだった。

            つづく・・・・。


















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・14》

 尼崎に来てから三日目、何とか部屋の中,取り敢えず住めるようにする、
其れには何度も小間物を買いに出ている、明日布団などが送られてくると
知らせりが有り、何が来るのかは知らないが、其れを見てからだと思う。
 昼前まで部屋で整理するが、何とも言いようが無い程寂しい部屋だった。
(何が来るのか、布団やら着るものだけかな、そうしたら足らんものは買う
しかないが、生活費は幾ら位懸るんだろう)
悩み心配は尽きない心細い努だった。
 「ああ~忘れていたが・・」素っ頓狂な声を出すと立ち上がり、
直ぐに外にと飛び出る。
階段を駆け下りと道に飛び出し、前の道から大通りに出ようと進む。
「あ、ああ~見えた~居たよ居た居たママ~・・」
突然道で停車している車の中から子供の叫びが聞こえて来た。
余りにも甲高い声で叫ばれ、誰かを見つけたのかと振り返った。
「・・、うわ~な何と何に~何で居るんか、真弓ちゃんじゃないか・・」
「お、お兄ちゃん待ってたんよ、もう二時間よ」「ええ~嘘・・」
窓から身を乗り出す娘は紛れもないあのス-パ-で出会った女の子。
「ま~突然ですみませんね、真弓が言う事聞かないからお母様が煩いから
連れて行けと仰って、待ち伏せに為るね」笑いながら頭を下げられる。
「お兄ちゃ~ん、会いたかったよ~」腰に抱き付いて叫ぶ。
「おう~、僕もだけど、何処に行けば会えるか知らんけ~、御免な、
何でそうか部屋知らんよね」「そうよ、汚いから駄目といううたやんか」
「だな、御免・・」しゃがみ込んで話をする。
「お急ぎですの・・」「え、いや~、洗剤やボデ-シャンプ-を買いに」
恥ずかしいから頭を掻きながら言う。
「ま~じゃ行きましょうか・・」「ええ、奥さん、良いですよ」
「行こうよ、行くからねお兄ちゃん・・」
「あ、そうか真弓ちゃんとなら良いかな・・」「ねね、聞いたでしょう・・」
「はいはい、じゃ乗って下さい」車に乗り込むと真弓が横に座り笑顔だった。
 車の中で今までの事を母親が話をされる。
「そうでしたか知らんけ~、真弓ちゃん、ママを困らせちゃいけんけ~ね」
「いけんよね~」「ええ~」訛りを真似され、運転している母親が大笑い。
、聞くとう昨日から家では大変だったと言われる、娘が貴方に会いたいと
駄々をこね、食事しないからお母さまが事情を聴かれ、この子が話、お母様
は何処までも真弓が可愛いから聞かれるし、もう参りました」
と言われた、「済みません・・」「え、そうじゃ無いの、この子が我が儘
でしょう、其れには私の母が可愛がるからいけませんのよ」
「行けませんだって・・」「これ・・」親子でそう言い合う。
 ス-パ-に到着し、とりあえず洗剤関係を買うと、ひと段落、
直ぐに三人はこの間入った喫茶店に向かう。
車から手を繋ぎ離しではくれなかった。
「落ち着きましたの・・」「いいえ、未だです、荷物が明日来ると聞いて
居ますから其処で何とか」「そう、独暮らしが初めてなら仕方ないわね」
母親は大阪弁はあまり出ない、標準語に近い話し方だった。
「ねね、冷蔵庫有るんか・・」「ええ、冷蔵庫ああ、無いけど今は未だ季節
で大丈夫だしね、アルバイトして買うよ」「大丈夫・・」
「ええ~真弓ちゃん・・」「ね、ママ、私専用の冷蔵庫、使って無いよね」
「あ、そう言えばそう、あんたが大きく為るから使って無いけど何で・・」
「それお兄ちゃんにあげようよ」「え、あ、そうねでも中古よ」
「中古って古い事なんか」「そう」「でも動くでしょうが・・」「動くかね」
「動けば同じでしょう冷やすよ」「ま~この子,聞かれました、もう貴方に
会って総てこの調子ですのよ」「・・」
感動もするが少し恥ずかしい、小さな子供に心配をかけていると知らされた。
 だが、その話が本当に為り出す、喫茶店を出ると、なんと真弓ちゃんの家
にと招かれる。
駄目と言い張る努をしり目に、真弓が先導、車は努が住む場所から反対側の
道を走り、暫くすると周りの雰囲気が急変、唖然とする豪邸が並ぶ道に入る。
すると直ぐにでかい門の中に車は入り、見ると言葉を失うほどの家、
車庫に入り、真弓に手を引っ張られ玄関に到着、
「婆や、ほら連れて来ちゃった、良い男でしょう」
「あらら、捕獲かね、あんた済まないね子供の事、許しておくれよ」
「いいえ、とんでもないです、僕は本田勉と申します」
「ええ、聞いて居ますよ耳にタコが出来る程ね、あがって下さい」
「お兄ちゃん・・」真弓に押されて上がる。
 「・・」言葉が出ない、其れほど豪華だし其れに何か落ち着く部屋、
総てが初めて見る部屋の中、でかいピアノも有るし、なんといっても庭が
美しい、今盛りの桜もそうだが、ピンクの花が目に眩しい程入って来る。
大きな窓から眺めていた。
 「どうぞ・・」コ-ヒ-を出して頂く。
「ねね、え・・と努さん来てみて下さらない・・」「え、何か・・」
「冷蔵庫ですよ」「ええ、その話本当なんですか・・」
「中古だし要らないなら・・」「いいえもう恥ずかしいけど欲しいです」
「じゃ、見て下さいよ」母親に言われて従うがちゃっかり真弓も行く。
 裏庭に出て倉庫に入る、此れだと言われて驚いた、小さなものと思って
いたがまともな冷蔵庫、しかもまだ新しいと思えた。
「何で、此れ新しいじゃないですか・・」「此れね、製氷機が無いからと」
「え、有るじゃないですか」「其処は冷凍庫で作る氷は臭いと言うから」
「なんと飽きれた」でかいから部屋に合わないと辞退する。
「じゃ此れは、テ-ブルと什器が少し入れられるが昔でゆうと水屋・・」
「ああ、綺麗だ、此れ良いですね買いますよ」「そう買うの・・」
「ええ、気に入りました色合いと大きさ良いですよ」「じゃ上げる」
「駄目、其れは行けんけ、買わせてください」「そう、真弓幾らにしたい」
「え~とね、・・、そうだ百円なら良い」
「聞かれました、百円で買って下さい」
「ええ、冗談はやめて下さいよ、百円だなんてどこの世界に有るんです」
「此処の世界よね、ね~真弓」「うん、良いよ決まったねお兄ちゃん、
序にコ-ヒ-セットおまけに付けて良いママ・・」
「はいはい、使って無い綺麗な物が有るし、其れ売ろうかね」
「ん、其れも百円よ」「決まりね・・」
親子で話す事がまるで夢の中と思えた。
倉庫で色々な物を見て居て、なんと数点買わされる。
裏庭に出て、真弓の手を握り、言葉は出ないが見合った。
「リビングに戻ると経緯を真弓がお婆様に話す光景が」又見事、
本当に素晴らしい家族だった。
流石に長居は不味いと思い逃げる様にお暇する,追う真弓を抱き上げて
また今度会おうねと言うが許してくれない、何時会うのかと催促され、
仕方が無いから電話番号を教え、退散する。
 とんでもない家、住む次元が違い過ぎた、弁える努には出入りは不味い
と察している。
天と地の差の自分が住む家に戻ると寝転び考えていた。
あそこまでとは言わないが何時か自分もそんな世界に上がりたいと思い、
頑張ろう自分はまだ若いと言いつつも、何か力が抜けて行くのを知る。
 翌日荷物が来た、ダンボ-ルが四個、中には義母の心尽くしの物が詰
め込んである、泣きたい程感激、中身はそう大したものは無いが心を
感じる、努は感謝しかない、電話して有難うと言うが泣いていた。
 昼過ぎに誰かが来る、「運送屋です、荷物運んで宜しいですか・・」
「え、良いですけど何処からです」「佐伯様ですが・・」
「佐伯・・、知らんけど」「ええ、確かに此処と言われましたが・・」
「何処の佐伯さんです・・」「芦屋ですが・・」
「え、ああ~真弓ちゃん、そうですか早いですね」
荷物が運ばれ驚愕、真弓ちゃんに支払った六百円がこの荷物か体が固まる。
でかいから辞退した冷蔵庫が小型に変わって来た、其れに気に入った什器
を仕舞うタンス、テ-ブル、サイホンとコ-ヒ-セット、ドンブリ類や
洋食用のセットや他諸物も加わっていた。
 狭い二畳と四畳半の部屋は瞬く間に何から何まで揃う、
呆れる程先ほどまで何もなかった部屋が一気に生活の様子を実現できた。
驚くより大感謝、思えばあの娘は天使その者、本当に有難い、
こんなにもして頂いたのはあの母親の気心と、少ししか話して居ないが
お婆様の粋を知らされた。
直ぐに真弓ちゃんの携帯にお礼の電話をする、昨日電話番号を交換しての
初めての電話だった、喜んでまた早く会いたいとせがまれながら電話を切る。
此処に来て間もないが既に努は大切な家族と知り合っていたのだ。

               つづく・・・・。



















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・13》

 努の里から出て来ての最初の朝、目が覚めると横に憧れの冴美さんが
寝て居られた。
最高な気分、すがすがしいのと念願の夢みたいな部屋の中、暖かいな身体の
温もりも、二人でベットで蓄えていると知ると、何も今は要らない、
充実感だけで良いとさえ思える。
 ユックリとベットから抜け出し、顔を洗い、リビングからテラスに出て
大阪の朝を迎える。
夜では見えなかった窓からの景色は爽快、考えられないほどのビル群は
朝日に眩しく反射し、下の道では忙しく歩く人達が見える。
「ああ~大阪城・・」何と斜め横にそびえる城が此処も朝日に浮かんで
綺麗、空も今日は雲一つない晴天、何もかもが努を歓迎してくれている
ようにも錯覚する。
 「おはよう・・」「あ、おはようございます」「寝れたの・・」
「ハイ、起きるまでぐっすりと、しかもお姉ちゃんの横だった」
「そうなるね、コ-ヒ-沸かすね」
何時もの冴美さん、本当に感謝しかない人、大阪に出ようと決めたのも
そうだし、大学も思えばそうなる。
此れからの生活は厳しいだろうが、同じ空の下で気にかけてくれる女性が
居ると思うと、勇気が湧いて来る。
「今日は如何するの・・」「部屋に戻り、少し買い物も、荷が来るまでは
何とか過ごせるようにと・・」「そっか、そうなるよね、じゃ手伝う」
「え、良いですよ、此処から一人で何とか、其れにこれ以上迷惑は駄目」
「え、拒むんだ」「ち、違います、本当に感謝しているんです」
「じゃ聞いておくね」胸を撫で下ろし安堵、コ-ヒ-を飲みながら会話を
するが一緒に過ごした朝、其れが記念にと胸にしまう。
 午前九時、本当に一人でマンションを出る、無論道は聞いて居るし、
独りで探索がてらに歩きたいと思った。
「・・」「・・」「・・」何と人込みを歩くのがどれほど大変な事か、
嫌ほど知らされる。
田舎では考えて何かを避けて歩く等想像すら出来ない、だが都会は其れが
総てだと知る。
汗だくで駅に入り電車を待つ、無論交通マップは駅で貰い手に有る。
何とか迷わず、自分が住むだろう場所にと到着、ガスと電気の手配は
大家さんがしてくれると聞いて居るから、小さなヤカンとインスタント
コ-ヒ-、シュガ-クリ-ㇺト買い求め、コップは聞いて居た100円
ショップで探し、其処には何と驚かされる、色々な物が総て100円と
知ると腰を剥かすほど驚いた。
 買った、買う買う、篭から台所用品やお茶碗、皿、洗った後の水切り籠、
もう手に余るほど台所用品が山積、店員さんが大きなダンボ-ルをくれた。
其れに詰め込むが、大方の備品は此処で賄えると確信、儲けた気分だった。
箱を抱えとりあえず台所やメモ筆記具など、もう一つ、荷物が車で何とか
髭剃りと思えて、其れも買う事ができた。
 汗だくで部屋に戻ると、大興奮、なんと金額がこれだけ買ったが、
二千円少し、呆れる程安かった。
 (ふ~有るんだ、じゃ後は取り敢えず食事するから其れを買いに出るか)
100円ショップが夢のような品物をくれたと、努は思えた、其れで食事の
必要な物は後回しで、インスタントを買おうと決めると、また部屋を出る。
今度は町の探索、昨日冴美さんと歩いて居るし、ス-パ-も見ていた
、其処にと向かう。
 大手のショッピングが駅傍に有った、其処に入る、
「・・」何とでかい、本当にでかいと気押されする。
とりあえず簡単なものと廻り見る。
「あ、なんと駄目だ、此れは良いけどいずれ買わんと行けんものがご飯を
炊くものが無いぞ」慌てて篭に入れた物を返し、急ぎ電気屋にと決めたが、
其処は何処かは知らない、外に出て呆然と佇んでいた。
 「ね~お兄ちゃん何見てんの・・」「え、あ・お嬢ちゃんかうん困って
いるんだけ~」「何・・」「電気屋って何処かと・・」
「電気屋なの何其れ、お母ちゃん、聞いて聞いてあのお兄ちゃん、電気屋
を探して居るって・・」「え、何・意味が・・」
「済みません、お嬢ちゃんが可愛いから聞いて居ました、怪しい物じゃ
無いけ~、田舎から出た手ですから・・」「ま~、じゃ電気屋かね」
「ハイ炊飯器の安い物を買おうとしたんです、いいや今インスタントを
求めて、ああ、御免なさいテンパって何ゆうたらええか判らんからんけ~」
「ええ、じゃ田舎から此処に・・」
「ハイ二日目です、でもどこに何が有るのかさっぱり、100円ショップで
台所用品は朝買いました」「ま~、おほっ、大変だってお兄ちゃん・・」
「じゃじゃ真弓助けてあげる」「そうかね、じゃお兄ちゃんを援けるんか」
「うん、お母ちゃんも手伝って・・」「はいはい・・」
何とも言えない親子、しかも娘は可愛いし、母親は其れの延長か美人だ。
 「少し休みませんか、娘が喉が渇いたと言いますから、ご一緒に如何」
「え、ああ是非、お嬢ちゃん良いんか・・」
「うふっ、変な言葉よね、良いわよ、行こう」手を引っ張られ従がう。
スーパ-横の喫茶店に三人は入る。
其処で派手な果物飾りけ~のを飲むジュウ-ス娘、二人はコ-ヒ-を飲む。
 「ま~そうね、其れじゃ大変だ、炊飯器はどれ位・・」
「三合焚きと思うんですが、予算が・・」「そうか、じゃ見に行こうね」
「ええ、奥さん、場所だけで良いですけ~」「でも娘が行くと・・」
「お嬢ちゃん、良いよ教えてくれただけでね」
「あのね、真弓よ、でもよ未だ来たばかりやんか、無理よ危ないよ」
「はいはい・・」本当に癒される。
「じゃ一緒に行きましょうか・・」「ええ、奥さん忙しいんでしょうがね」
「良いやね、娘と絵本を買いに出ただけなんですよ」
「絵本、な何が良いん・・」「うふっ、内緒よ恥ずかしいもん」
「え、何で恥ずかしいん」「あのねそこ言葉はずかしいのでしょう、へん」
「ごめんな、僕は田舎育ちでな言葉がここ等と違うけ~」
「け~は要らんがな・・」「あ、そうか、今度から検討するな」
「そうしいな・・」会話を聞いて美佐は笑えた。
 「じゃ行きましょうか・・」「え、奥さん・・」「行こう早く・・」
娘に手を握られ其処も従う。
 通りを挟んで向かい側を歩くと大きな電化ショップにと入る。
其処で何もかも聞かれ努は答えるだけ、炊飯器も三合焚きで六千円と安い、
コ-ドが要ると二つ長短を買い、なんと買う気が無い温め煮るだけの
レンジを買われる。
「これはプレゼントよ、必要だしね」
「ええ、奥さん其れは不味いがね、行けんけいけん・・」
「ね、いけんは其処は使わんやんか、駄目」
「え、そうなるんかじゃ如何言えばいいん・・」
「そうね、おかあちゃんどういえばいいん・・」
「もうそこは聞き流すのよ、未だ田舎の言葉が出るのだから良いじゃない」
「そうね、面白いし良いかな、良いわお兄ちゃんいけんで良い」
「はい、はい有難う」何とも言えない会話が出来る。
本当に買われて恐縮する努、娘は上機嫌、店を出ると別れの挨拶をするが、
其処で娘に変化が起きた。
「もうなんですか、お兄ちゃんは忙しいのだからね無理ゆうたらあかん」
「だって、真弓未だお兄ちゃんと居たいやんか、なな、絵本買うまで」
「良いですよ、もう僕は買う物が今日は無いし、ああ、インスタントが」
「ま、じゃ又戻りましょうか、アソコに本屋も有るし・・」
「是非、真弓ちゃん行くぞ」「うひゃ~名前よばれたやんか、嬉しい~」
手をつなぎ交差点を渡り、総合ショッピング街に入る。
先に絵本を選ぶ間努も参加する、その後インスタントやレトルトを買い、
お米も序に二キロかった。
「荷物が大いいから車で送ります」
「いいえ、其処は良いですよ、もう縋ってばかりですみませんに、おまけ
に高価な物を、買わせて申し訳ありません」
「良いの、其処はお部屋何処ですの・・」
「いや~、其処は言えんですけ~、汚く古い部屋なんです、でも寝る事は
出来るし、無駄な事は出来ん身の上ですから、其処は不味いと思います」
「じゃ傍までなら構わないでしょう」「それは・・」
だが娘が即決,同乗させて頂いた。
如何せん古いアパ-ト、手前で止めるが、ちゃっかり中身は母親が聞かれ
ていた、其れでも其処で降りて永いお辞儀をして車を見送る。
の(ふ~しんどい、疲れるが、なんと気品がある奥さんだったな、其れに娘
は超かわいいがね)
 部屋に戻り荷物を出して、何とかご飯だけは食べれると思えたが、
頭を抱える。
(く~おかずが無いよ、なんで忘れたのか、有り得ない、今後が大変だぞ)
部屋に寝転んで燻った天井を睨んでいた。
とりあえずご飯炊き、初めての食事はレトルトカレ-と決めた。

             つづく・・・・。

























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・12》

 午後十一時過ぎ、流石に冴美も疲れた、寝室に向かう姿は何時も通り、
ガウンを脱ぐとそのままの姿でベットに倒れ込もうとする。
(ああ~居たんだ、そうだわ、添い寝に為るのか・・)
倒れ込もうとする体を辛うじて止める。
(ま~なんて寝相が悪いの)うわ掛けシ-ツを股に挟み込む姿に苦笑いする。
 この子は訓練していると聞かされたが、どんな程度か知らない冴美、
其れが変な縁でこうなって来た、しかも今は仕方ないけど部屋で二人きり、
其処は動じないが、なんせ努の家で聞かされた事が未だにはっきりと
覚えている。(わしらは名も無い百姓育ちじゃが、努だけは都会に出して
も誰にも負けない事一つくらい教え込もうとな、中身は話せんが、
今もそう仕向けている)その言い方が気に為り、冴美はしつこく聞いたが、
中身は皆目判らず仕舞、でも訓練とは何か婆様の話しでか凡そ理解出来た。
女を虜にさせる技と一言言われただけだが、其れは子供じゃない冴美は
自ずからそうかなとは思ってきた、だがそれが何かは知らない、
どうせ田舎の女性が遣る事だ、知れていると思いその事は暫く頭から離れ
ていた、だが、今思うになんと良い顔つきと立派な肉体、体つくりを
されていたのかと思うほど均整がとれた体、筋肉が盛り上がり腹も僅か
だが三本横割れが見えた。
(ま~じゃ肉体を鍛えたの、其処じゃ無いでしょう、女に苦労させないと
いんさったがね、じゃ何・・)横たえる男の此の姿を観察出来る今、
冴美は興味が湧いて来た、相手は疲れて眠る今、何故か冴美の目は違う
ほうに釘付け、其処は確かに異様に膨らんでいるのだ。
(ま~若いからかしら、テントね)笑いながら自分も残りの場所に身体を
横たえる。
そうして何故か知らぬ間に努の頭を引寄せ自分の腕に乗せると向き合い、
冴美は抱く格好になった。
其れはベットの上で仕方ない姿かもしれないが、今はそうじゃ無い、
この少年が自分の弟と同い年、その弟は東京の大学に推薦入学、
住まいは要らない寮生活と聞いて居る。
此処に寝ている子は苦しい家計の中で、大学まで行かせると意気込まれ、
感動して冴美も此処迄協力している。
あの車のパンクで知り合う縁、其処から始まって来ている。
 (何か当たるわ、何、え、えええ~~~嘘でしょう、何々まさか何で
閊えるのよ、何が有るん・・、あ、あ、ああああ~まさかまさかなんで
ああ、私もうかつだった、なんとあの家で聞かされた事は、え本当なの)
漸く事の端が見えた。
冴美はたわけじゃ無い、今更男が如何たら、こうたらじゃない、離婚
された身でも有るが、アレは嫌いじゃないと自負して来た、体も自信は
あったが、何故か離婚させられている、だがそれは理由が有る、
女が結婚前から居るのだ、其れを際立たせ相手の家は田舎でも多少の見栄
や仕事上、其れは不味い事、冴美が言わなくても先から慰謝料を提示され
ている、如何でも良い事と構わなかったが相手が弁護士を点けて来るから、
冴美も同じように動いた結果二千万円の金が冴美に来ていた。
 そんな事で男は暫く必要ないと思込んでいた、一人身になるとなんか
寂しい、そんな時弟みたいな子が車の件で知り合った、
其れが今横で寝ている子、努の家に挨拶に出掛けた時、聞いた話は今も
覚えている、この孫が世間に出て恥ずかしいような男にはせん、
ときっぱりと言われた事がまだ頭の片隅に残されている。
 それが今そうかなと思う場所が有る、其れは冴美の太腿に当たる異物
が若しかしてそうなのかと思い始める。
(嫌だ~そうなの、じゃあの家の方は今はそう思われているのかしら)
面倒を看る冴美を其処の立ち位置で見て居られるのかと今判った。
(ええ~嫌だ~困る・・)だが、心とは裏腹に既に冴美の桃は既に異物を
図っている、其れがとんでもない事に為ろうとは、今はそうは考えて
居なかった。
 だがだが、興味は確信にと急ぎ進んで行った。
冴美は既に確かめが必要と決めると、半身起こして努を上向きにさせる、
そうしてゆっくりと股に挟んでいるシ-ツを外しに懸る。
 暫くすると下半身が食み出て来た、其れがとんでもないふくらみを
連れて現れた、息を呑みこむ冴美、其れが何を思っていたのかが
判るほど息が荒くなり悪戯娘如く、手はパンツにと向かう、そうして
膨らんだ部分を掌でなぞり、測る・・。
(うぎゃ~何々何よ何で何でよう~)でかかった、しかもなだらかに手が
滑らない、何かに当たりまた当たる、其れが暫く何かは判らない、
其れで又も二往復掌を滑らせる。
 「・・、・・、・・」とんでもない結果を掌は教えて来た、
有り得ない子供よ未だ、何でああ~家の女性、ええ、じゃ義母さんも、
嘘でしょう有り得ない考えられないがね・・)
思いはどんどんエスカレ-ト、冴美は既に身震いを興し、でかい物は
確かに判る、だが聞かされて言葉が喉に引っかかったまま、都会の女性
に満足させるほど訓練をする、其れが今はっきりと見えて来た。
「なんと、其処か、有り得ないけどあの家の女性は有るかもしれない、
何で其処なのか、ああ、聞いた、どんな事でも良い頑張れのし上がりん
さいと、そうしてあの山で過ごした時、意味深な事をは、
努が言った事を思い出した。
 暫くすると冴美の上半身が動いて来た、なんと努がはいているパンツの
横から覗き見しているのだ。
其れで顔を上げると目が瞑られ震えている。
(あ・あ・あ・有り得ない有り得ないが嘘だ嘘よもう何よ馬鹿馬鹿)
持ち主は疲れ切り大鼾、それを良い事に今はすっぽりと包んでいたパンツ
がズリ降ろされている。
出て聳える一物は考えられないほどの代物、其れに瘤付と来ると、
冴美は笑うしかない、笑えないが笑いたい、支離滅裂な状態に置かれた。
 何度考えてもこの傑作品が家諸共で作り上げたとは思いたくないが、
あの妙子さんなら有り得るかと思えた。
「ふ~、喉が渇いた・・」何とか寝室から脱失、リビングでワインを
又もがぶ飲みするが酔えない、本当にどうかしている冴美だった。
だがこの始末はどうさばくかは判らない、相手が仕掛けて来るなら別
だが、興味半分でパンツをずらしたのは冴美自身だ、
怒るどころか卑猥さをげ掻き出したのは自分、何から何まで今回は自分
が動いているのだった。
 (如何するの、内緒で知らん顔が良いわね)
そう決めると少しは気が穏やかに為り出す、生娘じゃない、
知ってはいるがこれほどの物は見た事も聞いた事も無い、
だが考えると変になりそうなので、今度は寝室に戻ると,
相手のパンツを挙げて仕舞う。
其れから徐に努を抱いて寝る事にする、相手が起きた時の様子が
知りたかったのだ。
 悶々としながらも酒に助けられて何とか冴美も寝付いて行く・・。

             つづく・・・・。
















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・11》

 話を聞いて居ると尼崎は大阪府じゃ無かった、其処は兵庫県、と知る。
電車は大きな川を渡り大坂にと入る、そうして梅田駅に到着、
降りて外に出るとこれまた腰を抜かすほど乱立する高層ビル群に唖然。
「ねね、お姉ちゃん、此れ凄いが・・」
「そうよ、大阪は今じゃ第二の都市だしね、観光客も外国人ばっかりよ、
気を点けなさい」
着いて歩くも疲れる、人込みなど経験がない身、よけるにも一苦労だ。
 JRの大阪駅に入り、環状線に乗り換えする。
何もかもが初めての事、思わず冴美さんの手を求めて握る、
汗が滲んで居る手は確りと握られていた。
「降りるよ・・」駅名は森ノ宮と書かれていた。
外に出ると何とか歩ける、人込みは既に其処には無い、本当に強弱が
激しい所と見える。
「静だね・・」「うん、ここ等は学区出し、其れに木々が仰山有るしね、
暮すにも治安が良いし、何処に向かうにも便利なんよ」
「じゃ、頑張ってこんな場所に住もう」「そうしなさい、もう直ぐよ」
「うん・・」何とか元気が回復、並んで歩いた。
 「此処よ・・」「え、都市でビルみたいだよ」「そうマンション」
「マンションって、ああじゃビルの中がそうなの住めるんだ」
返事が無い、其れはエントランスに入ると警備員さんが居られる、
恥ずかしいのか冴美はすたすたと歩いてエレべ-タ-に乗り込み努に
入れと目で合図する。
何から何まで本当に驚かされる、ホテルはこの間宿泊しているが、
マンション等初めての事、南海に降りたのかさえ判らず、後に従う。
「どうぞ・・」「・・」声を失う、廊下を歩いて入る部屋には脚が竦む
ほど綺麗だし、何とも言えない匂いが鼻をくすぐる。
「お姉ちゃん、此処に住んでいるの・・」「そう、狭いけどね」
「狭い、部屋数は・・」「見たら判る、さ寛いでね」ソファ~に沈む。
「コ-ヒ-点てるね」部屋続きのキッチンにも驚く努、
だが一番は窓から見える景色だった、小さなバルコニ-に出ると眩い
ばかりのネオンと高層マンションの姿、前は何か公園見たいな場所と
思えるが、至る所に灯る街灯と走る車のライト、
とんでもなく想像以上の街だった。
 「どうぞ、疲れてでしょう・・」「・・、お姉ちゃん・・」
「え、何よ何で正座するん・・」「有難う御座いました、お姉ちゃんの
御陰で大阪に出ることが出来た、何も知らない僕だけど、頑張る、
生きて見せるけ~」「もう良い、男が正座して頭を下げるのは駄目」
「お姉ちゃんにだけは本当に感謝しています、有難うございました」
深々と頭を下げる努を見て冴美は何か感動してくる。
「良いから飲もうね」コ-ヒ-をお互いが飲み始める。
 「じゃ尼崎は隣なのか・・」「そう、新幹線からも近く出し、場所は
兵庫県だけど大阪圏に入るしね、其れに物価が安いし、色々な人種が
住んでいる、世間を知るには良い場所よ」「そうなんだ・・」
「じゃ、明日から何する」「お姉ちゃんは良いよ仕事が有ろうがね」
「明日迄休み取っているし、今は学校も休みだしね」
「そうだ、お姉ちゃんの勤める学校はどこらなんか・・」
「電車で行くと有る、天満、と言っても今は判らないと思うけどね、
神社が有名よ」色々聞かれるから冴美も呆れ顔、
其れを見て頭を掻きながら詫びた。
「良い、興味が有るし知らないんだものね」「そうだが、田舎しか知らん」
「此れから判る様に為れる、でもアルバイトは何処ね」
「え、そうか其れが肝心か、何かね都島と・・」
「都島のどこら当たり何・・」「うん、三丁目と聞いたけど遠いいの・・」
「そうね、あんたが住む場所からは遠くに為るのかな、此処からだと直ぐ」
「なんとそうか大変、電話してみる明日にでも・・」
「そうしなさい、どうしても行くなら通う事に為るし大学から反対方向よ」
「そうなるんか、大変だ、断るにも、ま良いか明日何とか電話するわ、」
「疲れたでしょうお風呂どうぞ」「え、有るの凄い・・」
「有るわ、湯を入れて来るね」冴美を見送りまたテラスに出た。
いつまでも夜の街を見る事が出来る飽きない程色んな景色を見せてくれた。
 「どうぞ、入れるよ」「僕が最初は嫌だ、お姉ちゃんが先に入りんさいや」
「ええ、何で」「男は垢が出る」「お風呂だもん仕方ない、良いわよ」
「駄目、お姉ちゃんが先に入りんさいや」「何て子ね、どうしても先に」
「お願いじゃ、後でゆっくり入る」「そう、じゃ先に入ろうかな、覗くな」
「うひゃ~、覗こうかな・・」「追い出すよ」「逃げるからね」
「もう行け好かん子ね」「え・・」「良いの独り言・・」
冴美は風呂にと向かう。
 「一人暮らしか夢だったんだ・・」そんな思いでテレビを点ける、
なんと沢山のチャンネルが有ると今知る、驚くほど数が有った。
 三十分後、風呂上がりの冴美が部屋に戻る。
「お酒飲むね・・」「注ぎましょうか・・」「馬鹿ね、良いわよ」
ワインを出されてガウンを羽織り、最高な姿、其れを見たくても恥ずかし
くて見られない努。「何よ、何でチラ見するん、確り見れば良いじゃない、
少し知らない仲じゃ無いでしょうがね、家ではそうじゃ無いでしょう」
「ええ・・」「少し知っているんだ」
「何何を知っておりんさる、気に為るがね、お姉ちゃん「」
「言わないけど、あんたね自分の事胸に手を当てて考えて見なさい、今迄
何して来たか胸に手を当てて思い出しなさ思い出しなさい」
「ええ、お姉ちゃん・・」「うふっ、恥ずかしいんだ」
「恥ずかしい事していないし、もういい気分だったのに酷いぞ」
「そうね、でも其処は既に聞いて居るけどね」
「ええ・まじか誰にああ、婆ちゃんか、もうなんで大事な人に教えるんだ、
酷い婆ちゃんだぞ」「・・」「でも、其処は此処とは関係が無いです、
僕が進む道の為の訓練ですからね」
「へ~訓練ね、・言い方はそうなっても事は同じじゃないかな・・」
「違います、今後の僕の為ですからね」
「そうか、じゃ成果は上がっているんだ」「ええ・・」
「だって二年間も訓練して来たんんでしょう」「そうなる、そうです」
「そうか、大変だったね」「・・」もう先ほどの雰囲気が滅茶苦茶、
汗を掻きながらどこまで知っとりんさるのかと考えて惑う努。
「意地悪は其処までにしようね、早く風呂入りんさいや」
「変な訛りじゃがね、入ります」「どうぞ・・」
努が消えた後、大きくため息をつく冴美、一年半前に努の家に伺った時の
光景が浮かんできて苦笑いする冴美、風呂場では焦りながらシャワ-を
浴びている努が居た。
 此れから大阪と尼崎で暮らす事に為った、其処が今は如何、
何か知られて居るとは思えたが、其れがどこまでかが気に為って仕方が
無かったから上がると、リビングに戻る。
「頂きました・・」「え、着替え、あそうか荷物がまだ到着していないん
だったね、如何し様女物しかないし困ったね、あ・良いわ待ってて買物
してくる」「ええ・・、夜中ですよ」
「有る、二十四時間開けている店」「うひゃ~嘘でしょう、有るんか」
「うん、色々と揃うわ、・見に行こうか・・」
「今夜は良い、明日にでも行こうよ、着替え下着だけならバックに有る
から替えた」「そうかじゃ寝る時は下着のままで良いじゃないね」
「そうするしかないね」そんなやり取りをする。
 流石に今日一日は知らない事だらけで疲れた努、
ソファ-で眠そうになる。
「あら、じゃベットに行きなさい」「何処・・」「そこのドア開けるの」
「はい、おやすみなさい」「おやすみなさい」
努が寝室に向かうが、なんと其処は、禁断の園そのものだった。
(うへ~これは寝れんぞ、匂いが良いかおりじゃがね、大変だぞ・・」
でかいベットに倒れ込んで思いっきり匂いを腹いっぱいに吸い込んだ。

               つづく・・・・。





















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・10》

        ★三月末まで2話続けて投稿します★ 

  前乗りした努、今迄メ-ルで話し合ってきた冴美さんの言いつけ通り、
三か所の大学を受けるために上阪している。
「ね、早く寝たほうが良いけね・・」「寝かせてよ・・」「ええ・・」
「なな、少しだけ興奮させて・・」「馬鹿かね、何ゆうの・・」
「お願い・・」何とホテルで努は義母にそう懇願する。
だが流石に真澄は動かない、大切な試験が明日から始まる、とんでもない
要求に後でねと往なす。
それでも諦め切れないが、此処は大人しくすると早目にベットに入った。
すると案の定冴美さんから心を鎮めて寝なさい、明日は勝負よ、関西で
会えるように頑張ってね・・、そのメ-ルが効いた。
 翌朝起きると親子で朝食、其処からなんと母を連れずに一人で試験会場
に向かう努、後ろ姿を見送る真澄、気が気じゃ無い、落ちるとお母さんに
何言われるか知れなかった、お前らの所為だとは言われんが、心じゃ、
お前らの所為と思われると思えた。
 昼に為り、そうして午後三時過ぎ、ホテルノロビ-で長い時間待って
居る真澄、何度も入り口を見ていた。
 午後四時過ぎ、待ちに待った努の姿を見ると駆け足で飛びついて何も
言えなかった。
其れは本当に気で動いたのだ、埋める努は驚くが、直ぐに嬉しかった。
其の後しつこく聞かれるが其れには答えずに、明日の大学の試験の
おさらいを部屋でする。
 こうして二日間の試験は終えるが、もう一つ特殊な大学の試験が控えて
いたのだ。
其れは私立だが、冴美さんが必ず受けろと煩く言われていた大学、
しかも農業専科じゃないから自信は無いが、受けろと三度もメ-ルが
届いているのだ。
 一月二十四日、漸く試験の為の大阪は終わる、その時冴美さんからの
メ-ルで、努は会いたいと返信するが、合格したらねと往なされた。
 二月十日、最初の大学の発表が有る、家で待機して待つ、
既に速報を知らせるグル-のプに申し込んでいた。
「え、来た~~~、あ・・、あん駄目じゃない・・」
努の携帯を握り真澄は腰砕け、二校目は桜のマ-クがメ-ルで来た、
瞬間、真澄は飛び上がり喜んだ。
もう一つは二日後、其れまでは喜びはお預けと決めている。
 その二日後、速報は何と冴美さんからだった、
「受かったよ~、大阪に来んさい、良かった流石ね、おめでとう」
そのメ-ルが死ぬほど嬉しかった。
「お前、何で受かった、願書出して居ないがね、間違いじゃろう」
「義母さん、出していたんだ」「ええ、お前何時・・」
「うん、締め切りまじかだ、冴美さんから連絡が来た、其れで前に願書
を送り届けていたんだ」「え、じゃ最終日は其れか・・」
「そう、でも自信は無かった、新設のマネジメントに願書が集まるから
良い機会だと言われていたんだ」「何処なんか・・」
「神戸の大学私立だけど名が有るよ」
「如何する農学部もうかっているがね」「其処を親父と相談する」
「阿保か、既に心じゃいきさきはかっ決めておろうがね」
「うひゃ~婆ちゃんご名答じゃが」「阿保垂れが、何じゃ其処は・・」
「うん、冴美さんが、中々入れないけど今年はチャンスだといんさる」
「だから何じゃ専攻は・・」「うん、経営学部」「え、何じゃ其処・・」
「だから経営学部じゃろうが、会社経営や色んな物を作るに必要な知識
だろうがね」「うひゃ~真か、お前大丈夫かね」
「大丈夫じゃ無いが、冴美さんが其れが良いといんさる、何をするにも
其処をクリアせんと成長せんと・・」
「なんと、其処かね流石冴美じゃのう、此処は決まりだな」
「お金は何ぼじゃね」「入学金八十万・・」「ええ、母八十万か・・」
「お前が驚く事は無いがね、わしが出すと決めている」
「お母さん、大金ですよ」「構わん出すがな~可愛い孫よ」
「婆ちゃん・・」「ま~甘えてからに・・」真澄は遣られたと思った。
 親父は大層喜んでくれる、農学部でなくて経営を学ぶところと聞いた
ら驚き喜んでくれる。
こうして進路は決まり、其処からメ-ルは部屋探しと移る、
金額は多くは出せないと冴美さんに告げているし、
五万以下だと頼んでいた。
 三月初旬、努は関西にと向かう、広島まで義母が車で送ってくれる、
そうして新幹線に乗り込むと直ぐに冴美さんにメ-ルと忙しい、
新大阪に到着時間と乗り込んだ号数を伝えた。
 午前十一時前に到着、心配が互いには有る、駅に止まりドアが開くと
互いを見詰める、直ぐに出た努は感極まり迎える冴美に飛びついて、
あ~と喜ぶ、周りを気にしながらも冴美も抱返し互いを見詰め合う。
「来たね・・」「うん、来た・・」
其れだけで充分、駅を出ると腹ごしらえ、何が良いかと聞かれると即座
にハンバ-グと答えるから大笑いされる、「子供だ~」と又笑う。
 それが何と美味しい事か、肉が良いからとてつもなく美味しかった、
食べ終わると聞かれる今から見る部屋の事を聞いた。
「推薦でけんがね、安い部屋は悪いしね」
「当たり前ですよ、でも寝れれば構わない、其処は僕が頑張ればやがて
良い部屋に移り住むことが出来る、最初は程度云々じゃ無いし」
「ま~、凄い」吃驚された。
そんな後でにバスで移動し物件の近くで降りて歩きながら目的を探し、
漸く物件を見つけるが・・、
なんと古い、其れ昭和の時代かと思うほど今とかけ離れたアパ-ト。
「ね、見るの・・」「うん、見たい見れるんか・・」
「連絡しているから空いて居るよ」
そうして長屋風のアパ-トの二階にと向かう。
部屋は突き当りの角部屋、何と後ろは公園で見晴と明るさは最高だ、
内装は目を覆うほど赤茶けて汚い、最初の物件はそうだった。
 「次行こう・・」「え、今度はどんなとこ値段は此処と同じか・・」
「ううん、五万少し超えるけど・・」「じゃ此処は幾ら・・」
「三万五千円・・」「え、じゃ此処で良いがね」「ええ、努・・」
「最初だ、これくらいで出発する」「・・」
「寝れるだけで良いが、少しづつ何か揃えたら良いが」「努・・」
「僕が住むんだ、良いよ此れで、シャワ-も奥のベランダに付けて有る」
「・・」「ね、決めるよ」「君が良いなら良いけど本当に・・」
「うん・・」其れで決まり、契約に駅前の不動産屋に向かう、
契約を済ませ二人は近所を探索、駅まで十分、買い物は核に有るし
食べ物屋も相当ある、此処は尼崎市神田中通りにアパ-トは有る。
 夕方に為る頃、二人は漸く駅に到着、其処は初めて乗る阪神電鉄、
冴美が乗り込むと努も従う。
「何処に行くんホテル・・」「・・」「ねね、お姉ちゃん・・」
「黙って付いてきなさい」「うん・・」
ゴトンゴトゴトとレ-ルの音で揺れる体、何事も初めての経験だった。

            つづく・・・・。



















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・9》

 満更知らない間では無い、冴美が里を出てから久しいだけ、母と子と家の
婆様とは知合いだし、弟は努の同級生の関係だ。
話しをして行く内に本当に妙子さんは豪快な人物、母が大変な女性じゃと
言われた意味が今ようやく理解出来て来た。
「ではなんですか、お孫さんにはそのような道をとお考えですの・・」
「いんや~、そうは思わんけ~、其処は今後何事も起こっても動じない根性
が欲しいだけじゃがね、何も女を相手とは考えもせんがね」
「え・・、では私が今聞いたお話ではそうとしか思えないんですけど・・」
「当たりじゃ其処は、だがのう其れは題材が其れしか田舎じゃ見つからん、
仕方なしじゃが、今思うとわしが向かわした道は、誠世間では必要とあの子
を見ていると気が付かされたわい」「ま~・・」
「此れから世中に放り出すんじゃ、其の時余りにも初心じゃ、怖い都会では
一溜りも無いぞ」「ええ、其処は女性の方が大変ですよ」
「言えるが、其れは又男道とは違うぞ、女は向かって来る男を判断できる力
さえあればどうって事は無いがね、だろう・・」
「其処はそうですけど、怖いのは女じゃないですか・・」
「違うな、考えは其処で止まってしまうがね、女は待てば向こうからくる、
そのような女になるだけ、頑張ばソコソコ誰でも其処の位置には向かえる、
多少見てくれで数は限られるがのう」
「ま~、そうでしょうけど、お婆ちゃんの思いは大賛成です、でもこの田舎
では如何かな・・」「其処じゃがね、だから都会に押し出すんじゃろうがね」
「言えますね、そうですか、凄いわ、私など其処までは、でも考えると男は
其処を強くする方が得策ですよね」「そうじゃ、武器を磨かんと戦は勝てん」
「あらら、武器ですか・・」「そうなろうが、鈍ら刀じゃ立ち向かえんぞ」
「本当に愉快です、最高ですよお婆ちゃん」
「冴美さんもじゃが、わしらはとうに女は店仕舞じゃが、あんたはこれから
だがね、羨ましいな真澄・・」「ええ、見ててうっとりしています」
「あらら、其処利子付けてお返し、真澄さんは噂通りの素晴しい女性です」
「嫌だ~、まともには受けられんがね、そう言う貴方こそ最高よ」
「でもバツイチですから」「あらら、じゃ私はどうなるん、後妻に来ている
んだけど・・」「ま~・・」そんな会話をする三人だった。
 二時間余りして、冴美はその家を出る。
「お母さん・・」「うん、相当な珠じゃがね、冴美さんは良いぞ」
「え、では・・」「勘違いしんさんなや、頼んでも受けてはくれないよ」
「では・・」「そうだな、でも田舎でも上等な女性は居るな、此れからも
其処を見ようか」「え、何処・・」「阿呆、もう良いわ説明に疲れるけ~」
「ま~・・」そんな話をした後、真澄は夕餉の支度にと動き始める。
(そうか冴美さんか、うふっ努も数段上のクラスを相手に出来るか見物じゃ)
そんな思いで縁側で夕焼けの景色を楽しんでいた。
 日がどんどんと経過する中、努は高校に通いながらも家では相変わらず
女性に対する訓練は行われている。
今は本当に充実した日々、三度に一度はあの義母の妹に向かう、
其処は本当に地獄極楽、まるで拷問紛いのしごきだった。
其処は碧にも言える、技、益々技が切れだす努を扱いかねる我が身、
挿入はしない分、其れが地獄、何度も来いと言いたいが其処は姉に難く
禁じられている。
 努が十八に為れば考えようと言われているのだ。
辛いが其の愛撫を待つ我が身が悔しい、其れほど努の行為は既に免許皆伝を
通り越して、受ける碧は為すが儘されるままの状態、喘ぎ泣き叫ぶのがその
証拠と見える、婆も呆れるが、今じゃ其れも有かとほくそ笑む、
努とそうなってからは、娘は広島に遊びに出掛けなくなっているのだ。
その分、家に金を入れてくれる金額が増えて来た。
何もかもが思えば、二つの家は努を中心に回って行く。
 平成二十年が来た、努も高校三年生になる。
 「おい、今夜家に来んさいとゆうが来れるか・・」「何で、家にか・・」
「そうと言わしたが、母も姉もそういんさる」「そうか、じゃ行くよ」
高校で話す相手は毅、其処は何でかは読めないが、あの人に会えると思う
と断る理由など皆目無い、授業が終わるのが待ち如何しい努だった。
 急ぎ家に戻り婆と義母に報告、「うん、聞いて居るぞ、いきんさいや」
「何で呼ばれたんかのう」「それは知らんが、行けや」「うん・・」
婆とそんな遣り取りだけする、義母が車で送ると言われた。
 午後七時、努は毅の家に居た、挨拶を終えて努の部屋に居る。
「おう~綺麗な部屋じゃがね、良いな・・」
「何が良いんか、俺は飼いならされた男じゃぞ」「ええ、何でや・・」
そこから相当な教育を課されていると聞いた、けど成績は努と変わらない、
其処が不思議、何でと聞きたかったが、其れは思えば毅は運動能力は有る、
頭はそう良くないと思えるからか、聞いて頷くだけにする。
 夕食は初めて見る毅の父親、役場に勤める人だった。
「聞いたが、君は凄いと毅に聞いた」「え~何が、そんな部分は無いけ~
毅は皆の憧れじゃ、僕とは立つ位置が違うけ~」
「おう~、謙遜かね、なんとおい毅、努君は学校じゃ如何なんだ・・」
「うん、持てている」「ええ、あはっ、女子にかね、そいつは凄いぞ、
男はそうじゃ無いとな、負けるな毅・・」「負けているが・・」
そこで大笑いされる家族、本当に和やかな家の中だった。
 食事を終えると、今度は冴美さんの部屋に居る。
「冴美ね、三月に此処を出る」「ええ~、何で寂しいがね」
「そう、嬉しい、でも居ずらいし、今度中学の働き場所が来たの、無論申請
はしていたけどね、知合いが薦めてくれたところが良いかなと決めたんよ」
「では、本当にいきんさるのか、寂しいが・・」
「そんでね、あんたはもう一年此処で居て、大学は近くにきいひんか」
「え・・、言葉が・・」「うふっ、此処を出てから大阪に居たし、出るんよ、
田舎では出さんようにしていたんだけど、又向かうし・・」「・・」
「其処でね、あんたは勉強して、近くにきんさいや、待って居る」
「ええ、良いの・・」「待つね、場所は大阪の隣、尼崎よ、工場や色んな物
が混ざり変わったけ都市なんよ、でも人生を習い扱くには持って来いの場所
かもしれない、だから待って居るよ」「お姉ちゃん・・」
「大学も数校調べてある、ランク付けもしているから、必ず傍に来てね」
「お姉ちゃん・・」「頑張って、此れから進む勉強を教えたいけど時間がね、
だから正月からあんたの為に一年間勉強する事をメモに認めている、
其れあげるから頑張りなさい、必ず来なさい、冴美は心から待って居るね」
「お姉ちゃん・・」「此処じゃこれ以上は無理、人目が有るしね、でも尼崎
に来れば動きも解放されるし、あんたも先を見越して頑張ろうね」
「お姉ちゃん・・」感動しまくる、今迄のどれよりも言葉が心に入り込んで
来た、努は感激し泣きそうになっている。
「良いわね、男は根性と優しさを兼ね備える方が徳、努君は素質が有り余る
ほどある、頑張ろう、冴美も傍で見て居たいしね」「お姉ちゃん・・」
何とこの部屋に来て言った言葉がお姉ちゃんだけだった。
 最高で悲しい出来事を冴美さんの家で経験し、家に戻ると部屋で唖然と、
放心状態が続いた。
 三月、冴美さんは里を出られた、だが其れまで二か月間有ったが、
一度も会えない、田舎じゃ無理と思うけど如何にも出来ない、
携帯のメ-ルは山ほど蓄えている、総て冴美さんからのだ、半分は勉強の話
と攻略する科目と問題点が多い、其れほど気にしてくれていると思えるし、
来る度に身が震える程感動していたのだ。
 冴美さんを浮かべ義母と碧さんを攻撃するから、
受ける真澄と碧は狂喜乱舞、途轍もない程の威力を育てて来た努の体、
半面努の持ち物はその仕返しにと相手が頑張り鍛え揚げられ強靭さと持続力
は誰にも負けないほどの境地、揚げられて相互に行為の利子が戻って来る。
 遂に、高校三年生も終了まじかと、試験が近づいて来た。
努が試験に向かう姿を婆の妙子が涙顔で見送る姿が見える、
其の見る先には義母と一緒に車に乗り広島まで出て行く車が有った。

              つづく・・・・。




















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・8》

 時間が過ぎるのも互いに忘れる程、努は義母と婆ちゃんに今までの事
総て詳しく話をする、無論、今心を揺さぶる女性の冴美さんの事もだ。
 「なんと・・、そうかそんな事がのう、其れじゃ冴美ちゃんは今は一人
なんじゃな」「うん、そんで今度の日曜日に参考書を探そうといんさった」
「そうか、先生なら間違いないじゃろう、お前は何か女性に恵まれてるな」
「考えればそうかも、義母さんや碧さん、其れに婆ちゃんもか・・」
「あはっ、こいつ、如何や、このまま進めさそうか真澄・・」
「・・、え、あ・そうね良いじゃない」「おいおい、お前如何した・・」
「ううん、何でもない、でも少し寂しいかな・・」
「それは女心じゃ、お前は其れに母心も有ろうがね、今は母心だぞ」
「そうよね、忘れていたがね、良いわ努進みんさいや」「義母さん・・」
本当に有難かった、此れで心置きなく進めると思うと、なんか先が晴れた
秋空に舞う鳥の様に気持ちが良い。
 遂に日曜日が来た、婆ちゃんから、序に今日携帯を買えと金を渡され、
午前十時に家を出る。
集合場所はあの出会いの空き地、其処に自転車を置いてきた車に飛込んだ。
「おはよう、ま~元気ね」「嬉しいからかな、おはようございます」
車が走り出す。
「如何する、大朝でも良いけど・・」
「時間が在るなら広島に出て見たいけ、携帯も買いたい」
「じゃそうしよう、お昼食べてそれからうふっ、デーとに為りそうね」
「嬉しいです」そんな話をしながら努は今までとは気持ちが違う、
昨日家族に話している後だから、気が晴れているのだ。
 一時間懸らない、本当に早く広島に到着、紙屋町の天満屋デパ-トの
駐車場に車を止める。
携帯ショップで機種を決めるに冴美が率先して選んでもらう、
手続きに必要な物は持参している、直ぐに決まり買う事にする。
粋なレストランで食事をし、努は食事をしながら夢の中で居る心地だ。
「此れから参考書よね、冴美は考えたんだけど総合大学も良いけど、
建築なら専門校も良いと思うけどな・・」
「そうですよね、でも白状しますが、僕は建築関係は余り興味が無いけ、
考えて悩んでいるんです」「え、じゃ何、それ以外に何か有るんかね」
「・・」「言いなさい、自分の事でしょうがね」「笑わない・・」
「笑うもんですか、聞きたい、あ、じゃ一度外に出様か、感じのいい
喫茶店知っているのよ」二人はデパ-トを出る。
 「・・」連れられて来た喫茶店は最高、落ち着くしそれでもってBGM
が微かに流れていた。
「聞きたい・・」「では少し時間をください」
頷かれて、努は話しをし始める、其処から二十分近く話を進める努を
見詰める冴香は何度も目が輝いている。
「ま~じゃ、努君は先には必ず郷に戻るのね」「はいそのためには大学を
出て、世間で揉まれ勉強し、金を無茶苦茶貯める」
「其処は如何かなお金は稼げないよまともじゃ・・」
「まともで無い方でも良いと思う、僕の夢は並の金じゃ出来んが」
「ええ、貴方・・」「僕の人生では今からが暗黒の中と覚悟している、
郷の家では都合できる金など知れている、稼ぐに如何すればいいか探す」
「貴方、でも汚い金なら感心せんけどね」
「汚いかどうか当人は関係ないと思う、世間が判断する事、犯罪で捕まら
なければ其れで良いと覚悟しています」「ええ・・」
「大袈裟に言うならですよ、でも大学時代はアルバイト掛け持ちでもする」
「・・」「誰が何と言われようが僕の人生です、頑張れば里で何かを興せる、
其れまでは・・」「幾ら位年数を計算しているの・・」
「大学を入れて三十までにと考えています」
「ええ、其れでお金を貯めるのは難しいよ」「します・・」
「貴方、世間は甘くないのよ」「甘くしたい、僕に関してはですよ」
「呆れた・・」「ねね、此処じゃお話が、出ようかスタジアム公園に行こう、
其処なら話が遠慮なく出来るけ」
外に出てカ-プ球場傍の公園に向かいベンチに並んで座る。
其処でも話の続きを努はする。
 「ま~じゃ何か考えが有るんよね」「はい、そのために準備はしている」
「準備、何勉強・・」「其処はそう言えんけど似ています勉強と、手習い
ですかね」「手習い、何面白そうね、何々・・」
興味をそそる展開に冴美は嵌って行く。
「中身は言えないけど、簡単に言えば里を出ると其処を生かそうと今懸命に
勉強中なんですけ~」「え、意味が今其れしているの・・」「はい」
「え、郷で・・」「はい」「何見えないんだけど判る様に話してくれない」
「判るようには言えないですけど、でも現実はそうなりつつあるんです」
「・・」益々意味不明、気に為るから冴美も身を乗り出し努を見詰める。
(ま~目が泳いでいないがね、この子余程決断して居るみたいね)
「じゃ、其れは里でも出来る事何ね」「はい・・」
「何かしら、勉強の題材は田舎じゃ少ないけど、農業関係なの・・」
「それは戻れば其処も有りかと考えて居ますけど、今はそうでは無い」
「じゃ何ね・・」「言えない、郷に戻れば何時か話すして事が出来ると思う
けど、今は未だ形が見えないから法螺と言われます」
「そうなの、気に為るけど、でもするんでしょう其れ・・」
「ハイ必ず果たします」「三十までか、冴美は幾つになるのかな・・」
「四十歳くらいです」「え、ま~こいつ」頭をコズかれた。
 「そっか、目的のための用意時間に為るんだね」
「そう考えて動いているんです」
「了解、何かは聞きたいけど言わないし、でも信じたいな少年が羽ばたく為
に今は訓練よね」「言えます、そうです、羽ばたいて巣に戻りまた練習中」
「判った、じゃ参考書を買おうか・・」
「それ、ねね農業専攻なら試験受かるの他と違い入易くないですか・・」
「え、あ、其処ね最近は予定を割り込む科目よ、なんとじゃ其処を狙うん、
ま~努君は賢いがね、成程農業専科か良いわね、其れなら入れそうよ、
じゃ参考書も揃えられるね、行こう・・」
なんと冴美は努の手を握り引っ張り歩かれる。
 流石に先生経験が有る女性、専門じゃ無いけど此れが良いと四冊直ぐに
探し出された。
外に出ると背伸びされる姿に何とも言えない健康そうな肉体が瞬間、
努の脳裏に描かれ出た。
「ようし、冴美は其の頃年増かね、でも興味が在るから待って居る、
何処に行ってても必ずその年位には里に戻り話を聞きたいな・・」
「是非、でも外に出られるんですか・・」
「そうなる、其処は決めているし、居ずらいじゃない、傍に居て見たい
けど冴美じゃ無理よ、田舎は世間が狭すぎるけ~」
「言えますね、携帯でも時々メ-ル良いですか・・」
「是非是非、冴美からもする」そんな会話をする。
 色々な買い物を冴美さんはされ、努も婆ちゃんと義母にと買うし親父
にも何かと捜す。
 夕方になる頃、広島を出て、今度は高速じゃ無くて昔ながらの道を里に
と車は向かった。
「このほうが時間が懸るけど、其れだから努君と話が出来るよね」
「有難いです、子供だけど早く大人になりたい気分です」
「え・、何で・・」「其処は・・、でも思いはそうなるんです」
 時間の経過とともに冴美の中でこの少年の姿が大きく為っている事に
気付かされる。
(この子は何か持っている、毅と同級生とは思えない程違うわ・・)
何度も其処はそう思えて来た。努も思えば初めてのデ-トとなった。
 十月に入り、郷も稲刈を終えた田に鷺が舞い降りて来て、
落穂をついばんでいるのが見える、のどかな秋の日だった。
 「今日は・・」「え、誰かいのう、保険は要らんぞ・・」
「そうじゃ在りませんけど、こちらは努さんが居られる家でしょうか」
「そうじゃがあんたは誰かね」「あら、じゃ妙子さんですか・・」
「そうじゃが・・」「私はこちらの努さんが、先月自分の車がパンクして
弱っているところを援けて頂いた、野田冴美と申します」
「・・、ア、ああ~ま~あんたが冴美さんかね・・」
「え、ご存じなんですか・・」「ああ、煩い程孫が話すけ~覚えるがね
名前位な、でもようきちんさったな、上がりんさいや」「お邪魔します」
なんと、あの冴美さんが家に来られたのだ。
 部屋に上がり挨拶を終えると、直ぐに妙子から話が切り出される。
「聞いたが、まげな女じゃね、真田舎じゃ勿体ないがね、孫が最高と
誉める分だけは有りんさるのう、美しいけ・・」
「あらら、如何しましょう、ほめ過ぎですよ、逆上せますから・・」
「良いじゃないか逆上せや、上に舞い上がりんさい、あんたなら誰も
笑いや~せん、誠綺麗じゃね」妙子は褒める半分は本当にそう思ている。
(この人じゃ孫も逆上せるな、じゃあいつはこの人を最初の女性と決めつけ
ているのか、成程な・・)暫く互いが様子見で会話は無いが、
出たコ-ヒ-を飲み始めると、真澄が戻り加わる。

          つづく・・・・。

































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・7》

 話が進んでいて、互いに時間を忘れそうになる、
「あらら、こんな時間よ、困ったわ・・」「え、拙いんですか・・」
「そう、あのね知り合いが今夜きんさるけ、時間が・・」
「それじゃ戻りましょう」「貴方良いのそれで・・」
「いんや~良かないけど、其れは約束されている冴美さんが拙かろう」
「ま~・・」「ですから今日は、話は後で幾らでも出来ます」「・・」
聞いて、一安心する冴美、もう何処かが変になった思いがする。
「じゃまた今度ね・・」「はい・・」返事に頷かれて車は元の道にと戻る。
そうして、自転車の場所にと来ると、「明後日の日曜日に会おうか・・」
「はい・・」元気な返事で返す。
「じゃ参考書もその日見ようね」「お願いします」
そうして相手は車を走らせ戻られる。
多少の残念さは残るが、合えると思うと其処は我慢できた。
 家に戻るが、相変わらず空気が可笑しい、だが今日は其処には気にも
しない顔で夕食の席に座る。
「お前、長い事話しせなんだが、大学如何するんだ・・」「行くよ」
「行くって何処や・・」「大阪近辺に為るかな、まだ決めてはいないけど
アソコらならアルバイトも有る、此処にだけ迷惑は懸けれんしな・・」
「へ~良い事ゆうな、真面目に答えろ」
「おやじ、真面目だぞ、行っても良いんだよな」
「いいさ、行け、此処は既にそう決めている」
「じゃ親父が動けるまでそうする」「ええ、俺がか殺すなよ」
其処で漸く座が和める。
「まあま、お前も大人扱いが出来る様に為りんさったな」
「婆ちゃん、僕は目覚めたしな、普通の人とは一味変わったが」
「うへ~良く言ううよ」「本当だもん、些細な事で行く道を間違えんよう
になれた、このまま進む」「なんと、大人みたいだよ」
「婆ちゃん、大人にはなりたくないけど、認められる様になるなら其処も
良いかな」「あらら、益々手応えが戻るぞ、努は成長したな・・」
「まだ途中だけどな」その会話を驚きの顔で見詰める義母が居た。
「達夫、今夜は飲んでも良いぞ」「うへ~お母さん真か・・」
「ああ、わしも孫の成長が嬉しいけ、飲みたいがね」
「なんと、じゃ飲みますか、真澄・・」「用意しますけ、でも糖尿・・」
「馬鹿垂れが、其処をいんさんなや、目出度い時じゃろうが・・」
「はいはい」それから大人三人が飲み始めると、其処には努の姿が無い。
 「おい、最近嫌にあいつ大人染みて来たぞ」
「もう直ぐ大人になりんさろうが、未だですよ」
「そうか、わしの時とは偉い違うが・・」
「阿呆、お前は唐変木じゃ、あの年頃はお前は漫画に夢中だったがね」
「あ、そう言えばそうか、じゃあいつは俺の上を行けるな・・」
「既に何ぼか上じゃろうが・・」
親父と親父の母と話す顔が笑える、見なくても判った。
 其の頃努は思いに耽っている、数時間前までは夢の世界に埋もれていた、
本当に話をする内に相手に溺れて行く自分が見え、其れほど今までの世界
とはまるで違う景色に自分が立っている。
(そうか、会えるんだ、良いぞ本当に会えるかな・・)
心配も増す、其れほど冴美さんの姿が脳裏の中で総て埋め尽くされている。
 「お前風呂は・・」「え、ああこんな時間か、親父は・・」
「喜び過ぎて寝たわ」「じゃ入る、後できんさいや」「え、お前・・」
「良いから来て、風呂に入るよ」「・・」
唖然として見送る真澄、とんでもなく相手が上だと知らされた。
妹に聞かされた瞬間怒りが燃える自分は今は如何か、其処が悶々とする
中で過ごして来た、あの風呂場やお父ちゃんが居ない部屋などで愛撫を
してきた二人だが、あの話以来とんとご無沙汰、いいやしなかった。
其れが今急に風呂に来てと聞いた瞬間タガが緩んでしまう。
他愛無い義母心、滅茶苦茶に粉砕された。
 「お母さん・・、あのね・・」
急いで納戸にと向かい、夫が寝ている横で母にその話をする。
「阿呆、此処じゃ駄目じゃろうが、注意しんさいや」「寝ているがね」
「全く、居間に出る」居間で話を聞くと、大笑い、
「あはっ、お前らぼろ負けじゃ無いかね、努は成長したな、そんで如何
するのかね」「如何します・・」「馬鹿か、子供じゃ無いし、お前の胸に
聞いて確かめ動けば良い、そうなるとお前ら姉妹は努に白旗上げんさいや」
「ええ・・」「当前だろう、何じゃあの怒り何処に消えた、もう負けだぞ、
あいつは知らぬ間に上にと上がった、見たか今晩の顔、自信溢れていたぞ」
「ええ・・」「全くそれで母親かね」「いいえ、義理の母ですよ」
「嫌味か・・」そこで苦笑いする二人。
「行きましょうか・・」「勝手にしんさいや、わしはどっちでもええけ、
既にお前らの手の平から飛び出たかもしれんぞ」「ええ、嘘でしょう」
「嘘なもんかね、確かめて来いや」「・・」
呆れた顔で何と真澄は風呂場にと向かった。
「遣れやれ、負けたなあいつ等、本当に大した珠じゃがい流石わしの孫」
ほくそ笑み又も笑み納戸の寝床に倒れ込み考えていた。
 風呂場では・・、「あっ・・」「遅いよ、もうほったらかしで何でよ」
「ええ、お前性懲りも無く何いんさる、そうなったんは誰の所為じゃ」
「あんたらじゃろう」「あんたら、ああ嘆かわしいが、何でそうなる」
「こうなったがその話は後、ねね真澄・・」「ええ~お前は・・」
先ほど母から聞かされたことが今ようやく理解出来る、今迄の努じゃ無い。
「早ようしゃがみんさいや、ほら早く・・」
「あえああああ・・、うグウウ~ウズウッゴボズズリチュバッ、あ~ん
凄いが~あんた凄いよう~、これこれおいしいいいけあんた・・」
「しゃぶれや、思う存分、会えなかった分もじゃぞ、良いな・・」
「うん、美味しいけあんた・・」「良いぞ、其れでこそ真澄じゃろうが、
何ではようきんさらんかった・・」「ウグウ、其処か来たかったが・・」
「良いぞ、奥まで迎えてえずきんさいや、なんぼでも吸い上げんさい」
返事は無いが強烈なお返しが諸に棒に来る。
義母の口中が最高、いつの間にか立ち位置はこうなった、其処は妹の告げ
で義母はMと知らされてからだった。
 「あ、嫌やそこが嫌だけ最高だがね、あんた最高其処が好き好きじゃ」
何とも言い表しが出来ないほど下僕状態、真澄は其処が大好きだから困る、
これ程我欲を掻き立てる事は今まで味わえていない、今は如何か凄いほど
感じて行く自分を知る。
「まてや、お前は後だぞ」「え、後って・・」
「良いから其処は後で教えるけ、今は凄く良い」「あんた・・」
そしていつの間にか素っ裸にされる真澄、其処からおぞましい愛撫攻撃が
始まり、既にもろに受けるから気が変になる、其処を責め立てる努、
とんでもない喜びを自分も受けていた。
 三十分戦った後、努だけが風呂から出た。
「え、婆ちゃん」「こいつ、座れ」頭を撫で乍らコ-ヒ-を出され飲む。
「お前変われたな」「うん、此れからも上達するけ、目的が出来たんだ」
「往々、相手は誰じゃ」「言わないが最高な人」「じゃ何か、その人と」
「先は判らんが何とか頑張る」「如何頑張る・・」
「貴方が最初の女性ですとせがんでみる」
「あは、遣るな、え、じゃあいつらは未だかね」
「うへ~、何いんさる未だじゃろうが、進んでは居らん・・」
「ええ、我慢出来んじゃろうがお前は男ぞ」「我慢出来て来た・・」
「・・、なんと真か、物凄い奴じゃが、男は直ぐに飛び掛かるぞ、我慢
が出来んがね」「しているが」「・・」
もう妙子は声が出ない程驚いた、
「なんとのう、お前は豪傑じやが、とっくにはめ込んで楽しんでいると
思い込んでいたぞ」「したいけど、義母さんの体が心配じゃがね」
「何が・・」「子が出来たら困るだろうが・・」
「ええ、其処まで考えるのか、呆れた奴じゃのう」「何で・・」
「だってそれは相手が考える事だろう、男は其処は思わんぞ」
「でも出来るかも」「女は其処は自分の体じゃ、判るさ、危なければ
サックか外に出しんさい」「婆ちゃん・・」「でも其れが何・・」
「うん、最初にしたい人が現れた」
「うげ~何じゃと、追々外は危ないぞいかんいかんが」
「ううん、其処も考えているけど、色々とな・・」
「呆れた奴じゃのう、何時の間に外に飛び出たんか・・」
「数日前じゃな、生涯の記念に為る」
「ほうか、良い事じゃ揉まれんさいや、だがのう此処も大事じゃぞ」
「うん、弁えている」「えらいぞ・・」「お母さん・・」
「阿呆、此処に座れや」しなだれかかり座る真澄、
「お前は何と情けない」「だって~、努が凄いから辞められへん」
「其処じゃないがね、未だ入れて善がっていないんかね・・」
「未だよ、駄目其処は・・」「じゃ外でするぞ良いのか・・」
「それは良いと思う、だって、我慢させているがね」
「可愛いぞお前は聞いたか」「うん、有難う真澄・・」
「お母さん聞かれた、泣ける」「阿呆、始末が掴んなお前には・・」
呆れ果てる。
「今日いい機会じゃ、わしら何も口出しせんが、お前の今を聞かせんさい、
其処は怒りも何もせん、心構えが居るんじゃわしらには、判るか外で
暴れるのは構わんが、ばれると大変だろう始末せんとな、だから聞いて
おきたいが・・」そう妙子は言う。
「そうか、じゃ何事も話すが怒りんさんなや、此れからもじゃ」
「うん、うん約束する、経緯から話せ・・」
 先々の為婆ちゃんは味方につけて置きたい、
努はその腹つもりで話をしようと決めた。
       
           つづく・・・・。


















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・6》

 九月二十二日、午後四時過ぎ、努は家路にと自転車を扱いで走る。 
何時もの帰り道、「え、あ、ああ~同じ色だぞ・・」
何と前方にまたもや同じ色の車が止まっている。
だが、今回は努を見ると手を振られていた、自転車を止める。
「努君、この間は有難う」「いえ」「ねね、時間有るん」「え・・」
「じゃ乗って・・」返事を待たずに言われる。
助手席に座れと手で合図され、「自転車置いて行こうね」「え、何処・・」
「素晴らしい所よ、良いでしょう」
なんとまたまた返事を待たずに行動、車は発進していった。
「・・」流石に動きが早くて気が追い付けないが、悪い気はしない、
其れより会えないかなと思っていた努が其処に居た。
「何処にいきんさる・・」「壮大な景色を見ようね」「え・・」
意味が判らず仕舞だが、どこかで景色を見んさるんだと理解する。
 「ええ・・」車は坂道を上がり始める、其れは一度くらいはこの道を
歩いた事は有るが、坂道なので途中で引き返した覚えが有る。
この道は地元では一番高い山裾を通る道、暫くすると車は今度はその山
目掛ける舗装されていない道を登り始める。
「冴美さん此れ冠山に上がる道じゃない・・」
「判るんだ、そうよ、最高だから楽しみにしててね、え、え~今冴美と
いんさったね」「うん」「そうか毅から聞いて居る、人気が有るんだね」
「そんな事・・」「ううん、優しくて力持ちだそうよ」
「あはっ、金太郎か」「笑える、でも良い事よ」そんな会話は出来ていた。
 暫く揺れる車内で話は出来た、「もう直ぐよ車じゃ先まで無理だしね」
「え・・、ああ~何となんと物凄いぞ~」
「でしょう、夕焼けの里が眼下に見えるでしょう」
「凄いが、最高じゃないですか・・」「・・」
車を少しの空き地に止めると二人は外に出る。
 「・・」言葉が出ない感動を覚える努、その横で微笑む冴美、
なんと夕日が二人を浮かし、郷はまるで絵画の世界、田舎の風景が
これほど綺麗に見えるのは珍しいとさえ思うほど壮観だった。
見惚れている努を置いてトランクから小さなブル-シ-トを持って敷く。
「座りましょう・・」「・・」従う。
「此れ飲もう・・」缶コ-ヒ-を渡され飲む。
「私ね、あれから毅に色々聞いた」「悪い話でしょう」
「ううん、気が優しくて・・」「力持ちですか・・」
「うふっ、そうね聞いたわ、でも貴方、大学は如何しんさるん」
「行きたいけど頭が悪い無理かな、でも家じゃ何処でも良いから
入れと煩いが・・」「行けば良いじゃないね」「ええ・・」
「郷は後で何とか考えれば良い事よ、多少の知恵はつくわ」
「ええ、冴美さん」「毅から聞いた、貴方は此処を何とかしたいと何時も
話していると・・」「其処は夢じゃがね」
「ううん、良い事よ、ここ等は歯が欠けたように家が無くなっている、
でもまだ生きている人が居るのよ」「ですね」
「だから、貴方の考えは最高と誉めたいの・・」
「出来る自信が無いけ夢ですよ」「其処を貫きなさい、大学は何処にと考え
ているの・・」「未だ其処までは、でも毅は良いな、既に数校大学から推薦
でと言われている」「バスケね、でも如何かな、田舎ではそうでも都会じゃ
未だ凄い選手が居る」「それは其れで良いじゃないですか、行ってみないと
判らんけ~」「じゃ、その言葉そのまま貴方にパスで渡す」「ええ~・・」
顔を見詰め合い笑う。
 本当に景色は良いのはさて置き、冴美さんと二人で居る事が夢のよう、
現実横に座られているのだ。
「お聞きしますが嫌なら話してくれなくて良いけど結婚されたんですよね」
「・・」「嫌な事聞いて済みません」「え、嫌な事なの・・」
「・・、ああ~仕舞った・・」「うふっ、良いわよ聞いて居るんでしょう、
別れたの其れで里に・・、でも直ぐ出るのよ」「ええ、何時ですか・・」
「え、気に為るの・・」「も、もちろんですよ、マドンナですからね」
「あらら、古いわね、でも嬉しい、バツイチよ」「良いです二でも三でも」
「ま~其処は慰みにもなってないわよ」笑われるが、努は本気でそう言う。
 山の斜面で座る二人、横顔が夕日に益々浮かんで綺麗、
何とも言えないほど美しい顔と姿だった。
「でね貴方のお話、大学の専攻は有るのでしょう」「言われているけど」
「何・・」「建築関係だといんさる」「何方が・・」「婆ちゃん」
「ああ、そうだ聞いて居るけ~、物凄い人だと家では聞いて居るけ」
「あはっ、そうですか、其処はまじにそうみたいです」
「そうね、貴方は・・」「は入れればどこでも婆ちゃんの顔を立てる」
 「でも其れじゃ貴方の考えじゃ無いでしょうがね」
「良いんです、今はそうしないと学費が出ん」「うふっ、賢い選択ね」
「仕方が無いけ~、まだ力が無い」「・・」
「でも冴美さんは出て欲しくないな・・」「えっ・・」
「だってマドンナが居なくなると僕が寂しいけ・・」「・・」
「初めてですよ、こんな憧れは・・」「・・」
「僕は、田舎育ちだ、都会の男と張り得ないけど何れはと・・」「・・」
「だから、出て行って欲しくないけ・・」「・・」遂に言ってしまう。
「建築ね、其れなら入れるかもしれないよ」「ええ、本当に・・」
「ただし、試験は受けるのよ」「それは、でも自信が無いが」
「良い、其処は考えましょう」「え~、何何考えるとは教えてくれます」
「其処は無理だけど、傾向なら判る」「傾向、ああ建築の受験ですか」
「そう、英語など少しで良いわ、後は日本語が理解出来ると何とかなる」
「冴美さん、まじに・・」「頑張れるの・・」
「はい、其処は何とでもします」「あらら・・」
笑顔がまた一段と暗くなったが残る夕日に浮かんで心臓が暴れ出す。
「努君、本気で大学に行こうよ」「ええ・・」
「何とか試験は受かるほうに進もうか・・」
「お、お願いします、何でもしますけ~」
此処だけは真面目な気持ち、今はそう思えている。
「じゃ、今度の日曜日、参考書を買いに行こうか・・」
「お願いしますけ頼みます」手を合わせる。
「うふっ、でもどれくらいの頭なのかしら・・」「学級で真ん中位・・」
「毅とは・・」「同じかな」「じゃまだ足りないわね、そうか其れくらい
なら何とかなりそうよ」「嬉しいです・・」
二人は前からの知り合いみたいに間が狭まり近づいて行く。
 「ま~暗くなった・・」見渡すと、もう既に夕日が無くなっている。
「戻りましょうか、寒くありませんか・・」
「今の季節は最高、蚊も居ないし、寒くもない、帰るの・・」
「え、いえ、帰りません何時までも」「ええ~貴方・・」大笑いされる。
「冴美ね、結婚の相手はお医者さん、最高だと周りから言われてお付合い、
その延長が結婚に為ったの、でもね・・、もう苦しいばかり、家柄もそう
だけど我慢の限界を超えてしまった。そうなると周りが良く見えて来た、
あの人の立場から家の中身もよ。既に結婚すると決めてから生活は何とか
出来るしね暇だった、教師は辞めた、そうなると意外な事が判り出した。
あの人前から付き合う女性が居たのよ、しかも院内の人よ、皆其れ知って
いるの、後で判るとどうしようもなく嫌なの、ううんヤキモチじゃない、
気持ちかな、ううん其処も思うと違うかな、じゃ何処と聞くでしょう」
「・・」「其処は男女の中よ」「え・・」
「理解出来ないでしょうね貴方には未だ・・」
「いいえ、其処は満足ですか其れとも相手が強いとか・・」「え~貴方」
突然でかい声を出された。
 「貴方、車に入りましょう」車に入ると動かされず先ほどの話の続き。
「そうね、色々有るの、総てが冴美には我慢の限界を超えてしまった。
我儘なの・・」「え、ああ~じゃ女性には尽くされんのですよね」
「うひゃ~、何で其処が貴方・・、凄い」
「じゃセックスも自分本位ですよね」「・・」
呆れ顔で見られるが、構わず努は話しを続ける。
「強くも無くて速いし勝手ですか・・」「ま~貴方・・」
「其処なら我慢できませんよね、そうなんですか・・」「・・」
返事はされなかったが、思いは当たっているような気がする。
「僕は、其処を一番駄目と婆ちゃんから嫌程言い聞かされて来た」
「ええ・・」「そんで、頭で理解出来てもいざとなれば男は楽な道を
選ぶ、其処を向かうなと」「貴方、妙子さんが言わしたの・・」
「そうです、耳に胼胝ができるほど聞かされた」
「なんと、凄い方と聞いて居たけど本当なのね」
「でも、僕は未だ子供ですよね」
「ま、そう言えばそうかも、でも体は立派な大人よ」
「其処なんですよ、婆ちゃんがね・・、ああ駄目だ言えんが駄目だ」
「ええ、努君何よ、其処まで聞かせて居ながら卑怯、言いなさい先を」
「言えんのですけ、無理じゃ」「何よ、貴方こそ男じゃないよね」
「ええ、其処は違うと思うけど・・」
「じゃじゃ、傍に悲しい女性が居ると知りほって置くの・・」
「ええ、其処は・・」「そうなるでしょうがね」
「じゃじゃお互い約束しませんか、僕が正直に話す前に冴美さんの事情を
教えてくれませんか」「何でよ・・」
「だって僕が此れから話す事は大変な中身、でも話したい気も有ります
けど相手がそんな立場に居られないなら言えない話です」
「ま~何と、貴方・・」今度も呆れた顔つきで見られた。
 これから二人の話がどこまで進むのか今が関所と思えた。

                つづく・・・・。














乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・5》

 遂に夏休みに入る、努は家の野良仕事が有るから部活には参加しない、
だが負けるけど大会が幾つもある。
でかい体だし、応援団長で臨時に駆り出されていた。
 八月十日、努はバスケットの大会の会場で汗濁で応援している。
 「あのう飲みませんか・・」「あ、嬉しいですよばれますね」
そのご婦人は胸に抱えた冷たいボトルを五人いる応援員に配れて居られた。
何度も団長として感謝の意味で有難うございますと言う。
 大会は二回戦、何とか競り勝ちにと向かう時、応援は一層熱くなり、
努の張り裂けん声が館内に響き渡る。
「毅~、お前が主役ぞ~、何とか踏ん張れや、そうだ行けいけ~・・、
行くんだ~・・、良いぞさすがじゃ良いぞう~」声高に叫ぶ努。
其れを選手の家族が見られていた。
 四クオウタ-に入ると一段と応援が激しくなる、努は無我夢中、
気が付けば我が校は勝利を収めていた。
努はへたり込んで肩で息をする。
「団長、勝てました・・」「おう、毅だからじゃ良いぞ、このまま進めや」
「はい・・」そんな遣り取りを終えると、応援団は先に学校にとワゴン車
に乗り込んで帰る。
「なな、見たか・・」「何がよ」「お礼の挨拶に来られた母親・・」
「え、ああ~綺麗な人じゃがね、誰の母親じゃろう」「阿呆、毅じゃが」
「ええ、まじか~、凄いな本当か・・」「阿呆、歳考えんさいや、其れは
間違いじゃが」「ええ、何でじゃじゃ誰の親か・・」
「あほな事、若いがね、お姉さんじゃ・・」「嘘だ~・・」
車内では大騒ぎになっている。努も話には加わらないが気に為り会話を
聞いて居た。
「あのな、学校の先生をしとりんさってな、結婚されている」
「おう聞いて居るが其れ離婚しんさったぞ」「え、本当か満男・・」
「うん、親戚じゃし知っているが・・」「何とじゃ一人もんかね」
「バツイチじゃろうが」そんな会話をする仲間、外を見ながらあの挨拶を
された姿が脳裏に浮かぶ。
仲間の会話は他愛無い事だが、この応援団は仲良し、其処で話は未だあの
美しい女性の話題から離れて居なかった。
「満男、名前は何と言うんか・・」「うん、冴美さん」「年は・・」
「三十には行って居ない筈だけどな、二十七かなよう判らん」
「先生じゃよな・・」「うん、そう聞いて居るけど、郷にはおりんさらん
かったんだ」「え、じゃ何処に・・」「広島じゃけん、大学を出て其処に」
「そうか、其れで知らんかったんだな・・」漸く其処で会話は途切れた。
 学校に到着し荷物を片付けると解散、二日後今度はサッカ-に呼ばれる。
そんな日々を過ごし、漸くお盆が過ぎると又も学校に通う日が近くに為る。
だが努には指折り数え待つ凄い事が有る、三日おきか四日後かは相手次第
だが、必ず努は義母かあの素晴らしい肉体の義母の妹に合える、
其れも裸で過ごせる関係は続いている。
 日毎に努は大人染みて来る、いかんせん女性が大好き少年其れが災いか、
今は最高な相手と愛撫擬きに身を捩り相手にも攻撃が出来る。
本当に有り得ない事かもしれないがに努には有り得ている。
 八月二十三日、一勝負終えた碧が努の横で転げまわり悶えている、
先ほどまで甲高い悲鳴染みた善がり声は収まるが、肉には烙印を押された
愛撫の残骸が未だ体内で蠢いている身、転びながら味わう姿は絶品
そのものだった。
「ふ~、もう敵わんけ~、会うたびに驚かされるがね、何でそう上手い事
しんさる、教えていない事も有るがね」「うん、色々と勉強している」
「阿呆、其処道が違うじゃろうが、そんなの大学試験には関係ないがね」
「そうだけどな、僕の道には関係が有る」「何でね・・」
 そこから努は話しを続けるが、聞く方の碧は転げまわる、先ほどとは
違う転げようだった。
「あはっ・・、もう苦しいがね、笑わしんさんなや・・、あんた本当に
どうしようもない阿保じゃね」「そうかな」
「呆れる、じゃ何か其の碧やお姉ちゃんに教わったテクニックを他所で
試したいんかね」「試すより実戦じゃろう」
「呆れるわ、警察に捕まるのが落ちじゃろうがね」
「其処がな、でも相手ももしだぞ、僕を知っとりんさるなら子供じゃろう、
許すと思うけどな・・」「ま~呆れる、でも其処は多少は有ると思うけど、
其れは初めから断る時はそうだと思うよ、でも未遂の先で相手が拒めば話は
そうは行かないけ~」「其処は何とか逃げる」
「馬鹿ね、呆れるのを通り越すけ、そんな考え捨てんさいや、此処に居れん
ようになるよ」「そうなれば其処は其処じゃろう、出て行くがね」
「あんた、恐ろしいわ」他愛の無い会話だが、考えを変えようと思った。
「あんた、もうこんな遊び会話だ辞めるけ~」「ええ~何で・・」
「馬鹿ね、考えて見んさいや、お前は性根が悪過ぎるけえね、お姉ちゃんも
そこそこにせんと行かんけ、よう考えんさいや、そんな事で体弄らせては
いないけえね、婆ちゃんの頼みだだと思うからでも呆れる、ついて行けん」
「お姉ちゃん」「駄目、今回よう知らされたがね、辞めるわ」「・・」
言い方にいつもと違うと察した、仕方なく衣服を着ると逃げる様に家を出た。
 家に戻ると、玄関口で待つ義母、異常に凄い剣幕で待たれている。
一時間みっちり説教され、今後義母も其処は無いときっぱりと言われた。
本気で言ってはいないと弁解するが既に遅かった。
 夏休みの残りの日々は地獄だ、本当に今までの扱いとは大違い、
親父にも当たり散らす義母を見ると恐ろしくもある。
 九月に入り、又高校に通う、努の脚は重い、あの時冗談交じりで話した
ことが、こうも真反対の荒道を歩く羽目に為るとは考えて居なかった。
 九月半ば過ぎ、家で居ると婆ちゃんが来て、
「お前は駄目な男じゃな呆れるが」「婆ちゃん、本気じゃなかったんだ」
「遅いわ、ああ~孫も其処まで阿保とはのう、わしも甘かったな・・」
「婆ちゃん・・」家の女性と碧さんにそう思われていると判ると、
益々しょげる、話もしてくれない程関係は最悪になっていた。
 九月十日、まだ残暑で暑い中、学校を終えて戻る途中、道のわきで車が
止まっていた。
怪訝には思うけど通り過ぎようと走る。
 「・・、え・あ・ああ~・・」横顔を見て行き過ぎると努は突然自転車
を止めた。
「貴女は・・」「・・、ま~応援団長さん・・」「ええ~・・」
そう言われて自転車を降りて近寄る。
「何でこんな処で・・」「そうなのよ困った」「何か・・」「パンク」
「ああ、じゃ車のですか」「前輪右・・」努は確かめた、
「そうですねパンクですね、予備は有るんですか・・」
「何かトランクに有ると思うけどここ等じゃ修理呼べない、車を置いて
帰ろうとしたけど、其処も今迷っているの」「直します」「ええ・・」
「良いから、貴方は休んでおりんさいや」「・・」
返事も聞かずに努はトランクからタイヤを出すと、備え付けの小さな
ジャッキで車を浮かすと、小型の工具でタイヤを外しに懸る。
何度もお礼の言葉を聞きながら、作業は直ぐに終えた。
「良いですよ、でも予備だからこのまま松井さんの工場に行くほうがええ」
「本当に有難うね、ま~手が汚れて、待って・・」
ドアを開けて小さなタオルで努の手を嫌がる努を強引に拭かれる。
「有難う御座います」「ま~反対よ、助かった」「じゃ僕は・・」
「ええ~待って、お礼が・・」「頂きました」
なんと粋に行動をするなと自賛しながら努は軽やかに自転車を扱いで行く。
見送る形で冴美は立ち尽くす。
 (うひゃ~忘れていたが、なんと会えたぞ会えた~・・)
極楽とんぼの努が其処に居た。
 久し振りに気が晴れた姿で家に戻るが、其処は正しく閻魔様が二人いる
家の中、機嫌は既に消火、肩を落とす努が其処に見えた。

             つづく・・・・。





















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・4》

 「・・」風呂場に来ると一瞬で脚が竦む、其れほど美しい肉体が惜しげも
なく努の目に飛び込んで来る。
正しく其れが最高だと思うほどの見事な姿態、努はしばらく動けないでいる。
「何、どが~しんさったん、早く此処に来んさいや・・」
裸のまま振り返り言われるが直ぐに返事は出来ない、本当に目が飛び出る程
美しかった。
「洗うのが先よね・・」「僕がする」「うん・・」
素直に椅子に座られるが、其処も戸惑った。
座られるとまるで絵画を見ているような錯覚、現実とは思えない、
其処には確かに義母の妹が座られているのだ。
 気を決めると、努は動きを始める、何時も通りに相手の体を洗い始めると、
もう其処には素晴らしい肉体が自分の手でなぞれると確信する。
「何処でも良いんか嫌なところないん」
「ないよ、何処でもええけね、その代わりお姉ちゃんより丁寧にしてよ」
「え・・」「同じなら嫌や、碧だけを見詰めてしてくれないかな・・」
「うん、其処はそうするように頑張る」
「良いわ、良い子よあんた、あ、其処が良いけ其処の横を強く押込んでみて、
ア・いわ最高、あんた上手いがね」「・・」
返事の代わり丁寧に洗い、前にと向かう。
「あらま~、なんて凄いのよ、あんたソコ相当よ、使っているんかね」
「ううん、未だだよ、でも愛撫はしてくれんさるけ・・」
「そうか美味しい物は後か、お姉ちゃんらしいね」そう言われる。
努は今回は気を入れて挑んで行く、後で詰まらなかったと義母に知