乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・20》

 なんと家族は此処で三泊四日を過ごしている。
家の中では相変わらず、妙子と悦美、其れに真澄と美佐とに分かれていた。
真弓は二日がかりで裏の畑に居る、本当に呆れる程田舎の生活が合ってる。
 二日目から裏の畑は努と真弓が居る、其処で小さな耕運機が唸りを挙げて
畑を耕し、翌日は其処に色々な種を真弓が習い植えている。
本当に頑張り屋さん、真弓の畑と看板を努が描くと手を叩いて喜ぶ、
夏には此処でスイカやトマトキュウリや糸瓜が出来ると聞かされ、
其の姿が判らないと言うから、買い物をする母親に頼んで絵本を買い求め
勉強、呆れる程頑張り、夜はその所為で直ぐに寝付く。
そんな日々も四日で終える事となる。
 寂しい別れが又来る、妙子も真澄も仲良くなれた家族との暫しの別れ、
真弓は半泣きだが、其処は又大人に近づいたのか我慢している。
努と日本海を見ながら観光と思っていたが、今は連休真只中、
疲れると思い、此処は今の内に戻ろうと決めた。
昼過ぎ、親父も総て揃う中、芦屋の家族は車で其処を出て行かれた。
 「ふ~疲れたのう・・」、妙子が腰砕け、真澄もそうだと並んで座る。
「だがのう、此れで良いんじゃ、あの人達は経験が無い中の生活じゃろう、
不便じゃった筈じゃ」「でも喜んでくれたわ」
「其処じゃな、本当に可愛い娘じゃないか努」「うん、可愛いよ」
そんな話を親父を入れて家族は話していた。
 努も同行して戻ろうとしたが、婆ちゃんが其れは今は止せと言われた。
 努は其れから三日田舎で居るが、其処は仲間が来て暇は無い、
あの冴美さんの弟の毅も東京から戻り、会って居る。
そんな忙しかった郷も間も無く終える定め、最終日前の日は、
婆も何も言わない、あの碧さんの家にと努は居た、其処で三月以来の肉体
を努は抱き締めて、今まで我慢していた分を此処で吐き出そうと頑張る。
いがり泣き叫ぶ碧、夕方には其処に姉の真澄が戻り参戦、とんでもない
家の中、婆様が呆れて納戸で布団をかぶり、娘達のよがりな気を体を震え
させながら聞く羽目に為る。
 まるで敵討ち、真澄も碧も休む間が無い、挿入はしていない分、
素股を使い扱くから、姉妹の腿は内側が赤く腫れて痛々しい事に為る。
其れでも愛しい努の攻撃は受けている、其れほど、今回は覚悟を決めて
待ち侘びる熟れた肉体、今じゃ碧は誰も相手していないいない体、
努だけ、しかも肉内には入ってはくれないが、今は其れで良いと思い、
姉と泣き喚いて感じて跳んで往く・・。
 五月十二日、努は尼崎の部屋に戻った、郷から先送りした荷物を待つ
意味でも帰ったのだ。
翌日久し振りに大学に向かう。
「おう~居た居た・・」「おう、義雄・・」
「なな、頼んでいた事何時に為るんや・・」「え、何か有ったか・・」
「もう敵わんな、見合いじゃろう」「あはっ、其処か、急ぐんか・・」
「うん、相手がな、急かせるし・・」「相手は誰・・」
「え、忘れたんか、酷いぞ」「御免、誰だっけ・・」「わしの姉じゃが」
「え、ああ~そうだったな、良いよ何時」「よっしゃー、じゃ聞いてみる」
そんな会話をするが、其処は本当に忘れていたのだ。
 二週間前に聞かされているが、其処は里に帰る気が先走り忘れている。
義雄は最初から其処に気を付けて、努を見定め近寄ったと聞いた。
姉が煩く、良い学生を紹介しろと煩いと嘆いて居る中、其れでお前にと
狙いをつけていたと聞かされた。
笑い話だと、笑うが相手は本気だと煩い、何で総するのかと聞いたら、
なんと姉の知り合いが最高な女性で付き合いたいと頼んだら、
じゃ引き換えに良い男紹介しなさいと言われていると聞く。
其れが姉だと聞いて驚くが、中身はちゃっかり自分の好きな相手が姉の
友達と知る。
 五月十四日、夕方義雄と共に大阪の難波の高島屋前で待ち合わせ、
義雄はテンパっている、初めてのデ-トだと聞かされていた。
午後六時に相手が来た。
「・・」ええ~と思うほどスタイル抜群、その人が本当にこの義雄の姉か
と疑うほど似ていない、だが相手の友達も負けない程綺麗な女性、
義雄の目は高いと認める程の相手だった。
 四人は心斎橋を歩いてレストランにと入る、人込みは半端な数じゃない、
呆れる程人が居る、店では自己紹介が始まると、姉が微笑んで席変わり、
横に来られた姉は最高に属する女性、反対側には顔を真っ赤にする義雄が
見える。
フランス料理、仕草もエチケットも知らない努は、恥も無い、
姉に聞いて習う事にする、、其れが良いのか義雄の姉は満面笑顔で義雄に
頷かれた。「あたしね、由美です、貴方は努さんよね」「はい・・」
そこから食事をしながら適当に会話は繋げる。
 一時間半後、食事を終えると義雄たちは店を出ると判れた。
「あのう、何も知らんけ~、拙いでしょう」「え、何で・・」
「だって、初めて大阪で歩いて居るんですよ、無茶ですね」
「うふっ、誰も最初はそうじゃ無いね、構わないけど・・」
「じゃ習いますからデ-トの仕方教えてくれんさいや・・」
「あらら、でも私もそう多くは無いの、だって弟に紹介を頼む姉ですよ」
そう言われるが、中々良い女性男がほっとく筈が無いと思えた。
「歩くだけで声が懸ると思うけど・・」「そんな男について行けるの」
「あ、そう言えばそうかな、御免なさい」
「良いのよ、何処か喫茶店入ろうか・・」「はい・・」
心斎橋の端を渡ると、すぐ横に道頓堀に添う粋な喫茶店が有る、
其処で何とかは居れた。
ネオンが眩しく川面を反射し眩いが美しかった。
「大阪に出てからもう六年かな、今は何とか歩けるけど最初は戸惑うわ」
「ですね、判ります」「今はあいつと同居、来るなと言ったけど押しかけ
て来たのよ、家では困ると言ったけど仕方が無い、暫く頼むと言われてね」
「・・」そんな話をされる。
 「漸く看護師の免許が取れたの・・」
「ええ、凄いですよ、おめでとう御座います、では看護師さんですか」
「そう、今弟の相手もそうなの」
「そうでしたか、二人とも美しいけ僕じゃ似合わんでしょうに・・」
「謙遜ね」「本当じゃけ~」「聞いたけど広島なんね」「はい・・」
「彼女は・・」「今は居ません憧れて居た相手は自然と会えない状態です」
「え、何で・・」「大阪に出なさいと言われた人、里の女性、今は大阪で
中学の先生」「なんとでは・・、居ないの」「はい・・」「・・」
横顔を見られる。
 「お聞きしたいんですが、どうして僕が・・」
「其処ね、写メ見たんだ、其れとね前から頼んでいたの弟に・・」
そう言われる。
「僕は何も知らないし退屈ですよ」「そうなの、でも其処は良い、
何れ慣れるわよ、無理するほうが駄目」そうも言われた。
「最初にお聞きするけど経験は有るん」「どんな経験です・・」
「異性よ」「ああ、其処ですか入り口までは経験ありかな、でも最後
までは無い」「ええ・・」「本当の事、何時もしたいけど出来ない」
「あらら、相手居られるの・・」「相手ですか、居ないですけど訓練は
して来た里ですけどね」「ええ~、何其れ訓練・・」
「ハイ手習いですけ~、最初ですから嘘が駄目で、本当に訓練でした」
「・・」流石に其れには相手は呆れられたのか言葉が戻らなかった。
 「経験は中途半端けど有るんだね」「そうなりますかね」
「え・・、何でそう言われる、有るのよね」「途中までは有ります」
そう答えるしかなかったが、会うなりそんな話にも戸惑う。
「では何とか出来るでしょう」「ええ・・」
「だって経験あると無いとでは違わない」
「そうなんですかね、知らないけど、でもお聞きしますが何で其処を
話されるの、最初でしょう無茶と思うけど」「良い、其れよ、よかった」
「え、何で・・」「じゃ、話を詰めるわ、あのね此れには訳が有るんよ、
其れはね・・」そこから話される事に・・、
「そんな青年など居るわけが無いでしょう、頼まれても探しておきます
と答えるだけ、そうなるでしょう、医者じゃか弱いの、アソコも駄目」
驚愕しまくる。
「ええ~では頼まれていると・・」
「そうなの純朴で正直でそれでもって強い方が良いと・・」「・・」
声が出ない、驚き過ぎていた。
デートどころの騒ぎじゃない、相手は友の姉と思い込んでいたのだが、
話はそうじゃ無かった。

          つづく・・・・。
































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・19》

 夜になっても家の中では賑やか、無論主役は真弓ちゃんだった。
特に親父が真弓ちゃんと仲良しになりたいと言ううから真弓が揶揄う。
「ええ~何で拙いんか・・」「うん、今はね、御免ね、真弓ねお兄ちゃん
で精一杯やんか、おじちゃんまでは手が回らへん、勘弁してね」
その言葉に大人は大笑いする。
 食事後直にはしゃぎ過ぎたのか真弓は何時もの努の膝の上で居眠り、
其れを抱えて寝床に向かう努、本当になついている証拠だった。
二番目は喜び過ぎた親父、酒を飲んでくたばる。
 女性は後片づけの後、又も年代が合う同士別れて話をされた。
努は未だ寝床で添い寝している中、居間と板間に分かれ話し込んでいた。
 「じゃ其れってほんまですの、嘘でしょうが・・」
「うんや~誰にも言わんが内じゃ二年間そうして来ているんだ、内緒だけど
事実じゃ」「まさか、有り得ないですよ」「それが有り得た、此処でな」
「・・」遂に昼から疑問に思っていた事が少し見えだす。
「ねね、其処を詳しく、お願い・・」「何で総深く聞きんさりたいんんかね」
「いえね、努さんが家では大好きなんよ、それでね今回は何でこんな好青年
が居るかと不思議でね、育てられた人に会いたいと来ましたの・・」
「そうか、でも中身は言えないが有り得ない事の連続じゃった、だが外に出し
てそう思われると満更駄目な事じゃないと思われて来た」
「ええ、今までの事は存じませんけど最高な青年ですよ」
妙子と悦美は既に気心を知り合う中に為っていた。
「其処を詳しくお聞きしたいけど行けませんか・・」
「行けないね、言える代物じゃ無いがね」「其処を・・」
「じゃ誰にも言わず、又孫を軽蔑しんさらんなら少しは言っても良いが」
「是非・・」「寝床で如何・・」「お供仕ります」
「うひゃ~いんさるのう~愉快だね・・」年寄り二人は納戸にと消える。
 板間では酒盛り、碧も参加しているからここでも大盛り上がり、
此処も努の話が主、聞きたい事は山ほどあるが、中々口を割らずに碧と真澄は
話の深堀はしていなかった。
 一方、納戸では寝転んで話に夢中、遂に禁断の話を妙子は意を決めると、
悦美に話を進めて行く、其処には妙子の算段が有り、其れの延長の為には話
しておかないと拙いと思えたからだった。
 「ええ~嘘、嘘でしょう其処はねね、妙子さん有り得ないわ・・」
「だから最初に言ったろうが、有り得ない事をしていたと・・」
「でも考えられない」「そうじゃのう、他所では有り得んだろうが、此処は
見ての通りなんも取り得が無い家、其れと住む人間じゃろう、外に出しても
田舎者は勝てはせんけ、都会に飲まれるのがおちじゃろう、そうならない様
に武器を作ったんじゃ」「武器ですの・・」「ああ、武士の刀と同じじゃね」
「え、意味が・・」「先ほど話したろうがね、此処は其処を成し遂げた」
「でも其れが何かが判りませんけど」「あんた、男の武器はなんぞな・・」
「え、其れは頭と体力かな」「それは普通じゃろうがね、武器にはそうは
為らんぞ」「ですよね、じゃ何か」「あ、此処は野武士を育てようとな」
「野武士ですの」「そうなろうがね、百姓出は、裃など着れん、名家とは
違うだろう」「・・」「だからじゃ、外に出ても負けんように鍛えたんだ」
「頭をですか・・」「あはっ、其処は知れているが、わしらの血じゃ知れて
おろうがね」「え、其れは・・」
「そうなんじゃ、だからな身体を鍛えさせている」「え・・」
「あのな、内緒にしんさいや、しれたらあいつはあんたの家に出入りできん
ようになる」「ええ、其れは不味いですよ」
「じゃ、聞いてもあんたの胸の内に止めんさいや、出来るかいのう」
「はい其処は必ず」「じゃ、話すが最後まで聞きんさいや、其れで嫌なら、
金輪際努は家には行かせんからな、其処は言い聞かせる」
「ええ、其れこそ無茶ですよ」「それほど重大な事なんじゃ」
「では、心して伺いますね」「酒飲もうか・・」「え・・」
「飲まないと話せんがね」「ではお持ち致します」
「いんや、わしが行く、待っておりんさいや」妙子が納戸から出て来た。
、板間に居る真澄を呼んで台所に向かう。
「お母さん・・」「今夜話す、もう止められんぞ、覚悟して聞きたいと」
「其れは駄目でしょう・・」「そう思ったがのう相手も強かなお人じゃ、
このままじゃ埒が明かんがな」「お母さん・・」
「良いから吉と出るか凶となるか、話す」「・・」
呆れる真澄、でも母がそう決めたなら脈は有りそうと思え、
其処から止めなかった。
 納戸に戻りビ‐ルをお互い飲みながら、妙子の話が始まる。
 長い長い時間に思える程話がとんでもない話、聞いて居る内に悦美は気が
可笑しく為り出す。
だが、妙子は話を辞めない、其れよりおぞましさが増す中身に入って行く、
其処まで行けばもう止まられない、一か八かの賭けに出た妙子の話は相手を
圧倒させ、聞かせて行く・・。
「如何ね、有り得ん話じゃ、でも此処じゃした」「・・」
「だから聞きんさるなと最初言ったろうがね」「・・」
「休もうか話は其れで終いじゃ、後はあいつが如何しようがあいつの勝手、
なんか最初に狙っていた凄い女性、今はそうじゃ無い位置に行ったと聞いた
が、そうなると試し切りは済んでいないと見える、でも其れでも刀は錆ん
じゃろう、あいつの刀じゃ、もう、都会に出るとわしらじゃどうする事も
出来ん位置に行ったがあいつ」「・・」
暫く静寂な納戸、二人の粋とビ‐ルを飲む際の喉が鳴る音だけが聞こえた。
 遂に、悦美は其処から何も言葉が出なかった、出しようが無い程、
自分たちの暮らしから縁が無い世界の話しなのだ。

            つづく・・・・。

































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・18》

 四月二十八日、佐伯の家族と努はいよいよ里にと向かう。
新しい車は慣らし運転で快調、そして一番喜んでいるのは無論真弓ちゃん、
努の傍を離れずに、今回は後ろの席で甘えていた。
「ねね、お兄ちゃん、嬉しい、もうめちゃくちゃ興奮しているんよ」
「良いじゃない、此れから山の中に向かうからね」「うん、良いよ・・」
とんでもないテンションで車内ではしゃぐ姿は子供その者で可愛かった。
車は直ぐに阪神高速に上がり、そのまま中国道にと入る、
今回は美沙さんが運転され、助手席は悦美さんだった。
色々話しをしながら最初のトンネルに入ると真弓ちゃんが手を叩いて喜ぶ。
運よく快晴、山裾から上まで新緑の木々が生い茂る山並み、
本当に真弓ちゃんにしては初めて見る景色に違いなかった。
山の中腹には未だ山桜が見える、其れを教えながら努は真弓の相手を
買って出る。
車は最高な物、其れがグングンと加速して快適に走り、
瞬間に気が付くと山崎の休憩場に到着、女性達は真弓を連れトイレ休憩、
努はベンチに座り待つ。
流石に五月の連休が始まっているから車が一杯、そんな中で早めに昼食を
其処で取り、其処から一気にと考えていた。
 三十分休憩し、又走る、今度は降りるまで悦美さんが運転される、
そうするとなんと真弓ちゃんが助手席に陣取り、前を見ながら感嘆、
本当に可愛い子だった。
「悪いわね子守・・」「いいえ、可愛いし最高ですよ」「本当に・・」
「はい・・」「有難う・・」そんな短い会話でも嬉しい努。
車内では色々と悦美さんと美佐さんから里の話を聞かれる、
楽しみだと言われ、車は既に湯郷を過ぎて行く。
 其れから二時間経過すると早くも広島県にと入り、其処から三十分で
千代田のインタ-まで来てしまう。
其の頃なんと真弓ちゃんは騒ぎ過ぎてお眠、笑いながら大人は小さな声で
話を続けていた。
 「え、此処に入るんだ・・」「はい、浜田道でお願いします」
「へ~これ日本海まで通じているの・・」「そうなります」
「なんとそうなの・・」無論親子は初めて来る土地、総てが都会と違う
風景に、酔いしれて居られる。
 直ぐに大朝のインタ-に到着、其処で高速を降りる。
「え、着いたん・・」「これからよ、起きていなさいね」「寝て無いもん」
「そうだった」笑いながら美沙は笑顔を努に魅せる。
地道に入ると、今度は努が助手席、膝の上には真弓ちゃんが座り、
良い眺めだと喜ぶ。
「もう直ぐですよ・・」山間を車が走り、遂に遂に里の懸り口が見えだす。
「この小さな峠の先です」頷かれて進む。
「ああ~見えたぞ、懐かしいな」「ええ、出たばっかりでしょうが・・」
「あはっ、そうなりますかね、でも懐かしいけ」
そんなやり取りをしながら車は無事に家にと到着、
庭に車が入ると、義母と婆ちゃんが飛び出て来た。
 「まあま~遠いい所様来ちゃんさったな、ひや~この可愛いお嬢ちゃん
は誰ですか・・」「真弓よ、おばちゃんはお兄ちゃんのおばちゃんか・・」
「そうなるね、こっちがお母さんだぞ」
「綺麗な人やんか、お兄ちゃん儲けたね」「えっ・・」
「だって綺麗なお母ちゃん自慢出来るやんか、真弓もそうよ」
「だな、でも真弓ちゃんのお母さんが綺麗だぞ」
「ささ、上がってつか~さいや・・」「・・、うん、何・・」
「そうか、部屋に上がってといんさったんだ」通訳が努だった。
 冥々が挨拶を重ね、漸く部屋に入られる。
だが真弓は違い、直ぐに努の手を引っ張り、色々と聞いて居る。
「ね、なんか草綺麗に並べて有るよ」「それは稲、お米が出来るんだぞ」
「え~、何で小さいやんか、何時出来るん、なんで綺麗にならべているの、
可笑しいやんか」「だね、でも其れには理由が有るんだ」「何・・」
そこから草を取るために並べてら植えているというが、
理解は出来ていないと思える。
庭で未だ色々と聞いて来る真弓に丁寧に相手する努が其処に居た。
『見ての通りです』「何で努と知り合いになりんさった」「それは・・」
 そこから美沙が話し始めると、いつの間にか真澄の妹碧も来ていた。
「ええ、では買い物でですかいのう・・」
「え、なんと直ぐに仲良しになってくれましたの、本当に仲が良いです」
「そうかい、じゃ其れからかね・・」
「ええ、翌日から愚図りますの、お兄ちゃんに会いたい会いに行こうと
煩くて、お母様がもう連れて行け、会えないなら諦めるがと・・」
「そうですか、それから聞くと家に行っているとか、そんでアルバイトも
其処でしているとか訳が分からんが、ま大事にしてくれんさっていると、
内じゃ感謝しております」
「其処は反対ですのよ、内こそ大助かり、そのしわ寄せが努さんに回り
申し訳ないと・・」其れが挨拶代わりの話しだった。
 庭ではいつの間にか姿が消えている、どこかに真弓を連れて行ったと
思えると、家の中では色々な話しが出だす。
「お聞きしますけど、如何してあんな好青年に育てられるのか不思議で、
来て聞こうと決めて来ました」その話から、努の話にと向かう家族同士、
其処から話が終わらなくなった。
 いつの間にか家の中では二つに分かれている、縁側に添う部屋には悦美
と妙子が顔を寄せ話し込んでいる、もう一つは食事をする板間に三人
が居る、其処もテ‐ブル-を挟んで身を乗り出し何か話をしていた。
 「おう~来て居りんさったか、ご挨拶したいが・・」
「こちらは努がお世話になっているご家族、向こうの部屋には悦美さん、
真弓ちゃんのお婆様よ、こちらは真弓ちゃんのお母様美佐さんです」
「此れは此れは、努の父親ですけ~、何時も世話になり相済みません」
「とんでもないです、こちらがお世話になっているんです、押しかけて
すみませんね」「うんや~、大歓迎ですけ、汚い家で済まんです」
隣の部屋でも親父は挨拶をした。
「うん、真弓ちゃんとやらは何処におりんさる」「努と外よ」
「ようし・・」「・・」直ぐに家を飛び出した。
「あ、仕舞った・・」又も達夫は家に引き返す。
台所で何か探すと良いぞ此れじゃがと独りごとを残し出て行く。
其れを板間で見る三人の女性は顔を見合わせて頭を傾げた。
 「お~い真弓ちゃんや~、何処におりんさる・・」
「え、呼ばれたよね・・」「うん、親父だ・・」「え・・」
二人が野菜畑で立ち上がると見られる。
「往々、其処に居りんさったかね、おう~面こいが凄く可愛いがね、
良いぞ努何している」「うん、虫の観察」「ええ・・」
「あんたはお兄ちゃんのパパか・・」
「パパ、あそういえばそうじゃね、そうです」「真弓よ、楽しいよ」
「そうかそうか、じゃ虫が好きなんか・・」
「大好きじゃ無いけど興味は有るんよ、それでね今青虫見つけたんだ」
「そうかじゃ良い所に行こうか、努来んさい真弓ちゃんを連れてな」
「・・」珍しく親父が先に歩いて居る。
「おやじ何処・・」「向かいの小川じゃが、はよう、畦道は危ないから
抱えてきんさい」「うん・・」驚く真弓を抱えて努は親父の跡に従う。
 「此処じゃ、真弓ちゃん、小川の中見んさいや・・」
「何か居るんか・・」「見てみんさい、努傍におりんさいや・・」
真弓はしゃがんで小川を覗く、「・・、うん、ええ~何か動いた・・、
動いた~真っ黒で丸いのが、何か居る~~~」
その甲高い声が家に響いて来た。
驚いて・板間の女性達が縁側に出る、前の田の向こうで居る三人を見た。
「おじちゃん、何これ何か居るが、ねねお兄ちゃん何此れこれよ見て~」
「それは蛙の赤ちゃんだぞ」「ええ、蛙、でも脚が無いがね,黒いし丸い
やんか,ええ尻尾か~何か動いて居るよねね・・」
「それがオタマジャクシだよ」「ええ、じゃじゃ何これが蛙に為るの・・」
「そうだ」「おじちゃん、本当か・・」「ああ」
「今に足が出るぞ、いんや~出ているかもしれん探しんさい・・」
「だって、川・・」「努入れ、探すんだ、裸足に為れるか・・」
「冷たそうよ、でも靴脱ぐ・・」本当に裸足で努に抱えられ小川に入れた。
 其れからが大変、甲高い声は相変わらず谷間に響き渡り、三十分其処に
居て沢山のオタマジャクシをプラスチックパックに入れて戻る。
 待ち構える親、其れに真澄と碧、妙子は満面笑顔、
「見て~、蛙の赤ちゃんょ、脚が生えているのが二つ有る、驚いた」
其の声にみんなが癒された。
 縁側で長い時間、ケ-スの中で泳ぐオタマジャクシを見る真弓、
親父は今度は年寄りの中で酒を早くも飲み始める。
真澄と美佐と碧は台所で賑やか、努は真弓の傍に居るしかなかった。

           つづく・・・・。










乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・17》

 その二日後、大学、から直行で芦屋の家にと向かう。
「あ、お兄ちゃんだ来た来たやんか、早く~大変大変・・」
騒々しい真弓の歓迎を受けて努は門をくぐる。
「あ・・」そこには何と、悦美さんと向ったトヨタの社員が挨拶された。
「もう~見てよ、お母さん大胆だから・・」
「そうですよね、でも凄く良いじゃないですか、無論真っ赤なアウデイも
良いけど、矢張奥様は此れが似合うかな・・」
本当に日に映える色合い、真っ黒じゃ無かった、汚れが目立つ色合いだが、
其処は思っても有り余る憧れるモスグリ-ンの車体、最高級のセルシオ、
本当に金が有れば一番先に求めたい車だと思えるが、乗る人にそぐわない
と駄目だと思えた。
努では何時合う男に為れるかと、手が届かない位置で居られる家族と今
一番そう感じる。
 真弓ちゃんがはしゃぎ、此れに乗ってお兄ちゃんとどこかに行きたいと、
早くも悦美さんに抱き付いてせがまれている。
 車を引き渡しされ、社員は深々と頭を下げて帰られる。
「明日どこかに行こうかね、慣らし運転しないと・・」
「良いわね、真弓如何・・」「行きたいけど、お兄ちゃんは・・」
「大学が有る」「え、土曜日よ」「あら~、じゃじゃ努さん行けるよ・・」
「ええ、お供したいです、こんな車乗った事無いし・・」
「決まりか、じゃ明日にでも行こうか・・」
「嫌や、今日が良いやんか、明日迄・・」「ええ、真弓・・」
「ねね、別荘・・」「あ~、そう永い事行って無いけどお母さん・・」
「良いね、流石真弓じゃね、良いよ友恵に連絡し様ね」決まった。
別荘の単語は久しく努の頭には無い、どれほど違う人種だと思い知る。
 なんと決断が速い家族、振り回される努はおろおろするだけ、
既に家では支度に大騒ぎ、其れをテラスから庭を眺め考えさせられる。
 三十分後、家族と努は車で家を出た。
無論新車だ、あのメタルが焼ける匂いは新車特有、運転は最初は悦美さん、
本当に乗られていたんだと感心するし、車が車だ、運転される女性は気品
が有るし上手いハンドルさばき、流石に真弓は今回は努の横じゃ無い。
助手席に座り、目を輝かして前を見ている。
後部座席では奥様と努が座ってる、高速に乗り上げると、まるで飛んで
後ろにと消える諸々が飛行機かと思うほど滑らかな走り、
青く光る計器が眩しい程見える。
 「凄いでしょうお母さん」「ええ、何事にも驚かされます」
「うふっ、そうよね、私も親戚から紹介されてこの家に最初に来た時から
驚かされたわ」「え・・、聞きたい」
「それがね、来る早々私だけ乗せて今行く別荘よ」「何でご主人は・・」
「未だ会社から戻ってないと言われ、そのまま一晩別荘で話込んでいた」
「なんと・・」「それがね、後で知るけど、私の観察なのよ」
「・・」そう聞かされる。
 「あのう、聞いても良いでしょうか・・」「何・・」
「僕が伺う度にご主人は不在ですけど、外国にでも行っておりんさるの」
「・・」「失礼な事聞きますが、話に出てきんさらんけ~気に為るんです」
「・・、そう、そうよね、でもね居ないから何も言えないじゃない」
「居ない・・」「そう上に上がっている」「上・・、ア、あ~では・・」
「そう、真弓が産まれると直ぐかな、ガン、若いから早かった・・」
「・・」こんな旅行で楽しい筈が嫌な事聞いたと、後悔する。
「済みません、今聞く事じゃ無かった」
「ううん、お母さんから聞いて居るとばかり思っていた」そう言われる。
 「ああ~関空に飛行機が居りてゆくよ~」
真弓ちゃんお声で気が付き、外を見ると何と車は海の上、真っ白な橋を
走っている。
「うわ~綺麗だ~、何処ですか此処・・」
「お兄ちゃん海の上やんか、正確には橋の上」「ハイ理解出来ますよ」
「うん・・」真弓との会話で聞く二人は笑われる。
「もう少し遅れて居れば夕日が綺麗よ」
「でしょうね、最高です、じゃ別荘は何処ですか・・」
「淡路島、住んでいるところから時々見えるからね」「・・」
呆れて話を聞き逃す、其れほど美しい海と橋、其れに似合う車、未だ有る、
乗る人の凄い方達だった。
 一時間半後、高速道から降り淡路島に到着、そのまま海際に出て走る。
 「もう直ぐよ・・」奥様から聞いて身を乗出し、松林がどんどん後ろに
消えて行く中、間から海が臨めた。
「ああ・・」思うと車は松林の中の道を入る。
「・・」着いたわ・・」そう言われ降りると既に真弓ちゃんが待ってくれ
ているし、手を引っ張り別荘にと走る。
「ま~真弓ちゃん、可愛いね、大きく為ったがね」
「おばちゃん、こそ年取ったやんか・・」「ええ、ま~これ・・」
大笑いされる。
平屋のしっくりとした、建物、部屋は海に面して有るし、部屋は馬鹿広く
フロ-リングが夕日に映える。
呆れる程静で小波が打ち寄せる度にザザッと音を醸し出していた。
「お兄ちゃん砂浜・・」「行こう」海際まで向かい二人は並と戯れる。
 「お母さん・・」「うん、あいつは良いぞ、なんとなく女を大事にして
くれるな・・」「そう言えばそうよね、嫌な感じはしないね」
「今度里に伺うが、どんな家庭ならそうなれるのかが見たいんだ」
「言えますよね、本当に行ってみたい・・」美佐は芯からそう思えた。
 別荘では海鮮料理が盛り沢山、専ら、其れを口に運ぶ仕事は真弓と努、
女性はワインを飲まれてテラスに座り、海を眺めている。
既に陽が落ちて周りはうす暗いけど、波の音が居る場所を知らせて来る。
最高な夜、既に真弓ちゃんは騒ぎすぎて寝てしまい、横に添い寝される
悦美さん、努は砂浜に出てしゃがんで最高な場所で満喫する。
「まだ夜は少し寒いね・・」傍に来られる奥様、努は最高と言う。
「早く貴方の里にお伺いしたいわ・・」
「期待せんでくれんさいや、とんでもなくド田舎ですけ~」
「良いじゃない、知らない世界よ悦美には、でも其処で育って来た貴方を
見ると、どうしてそんな子に育てることが出来たのかをこの目と耳で
確かめたいの・・」「買いかぶりですよ、僕は碌なもんじゃ無いけ、
奥様の家族とは天と地の差ですけ」「貴方ね,そう卑下しないで、最高よ」
「いんや~、やがて化けの皮が剥がれ、そうなるとこの最高な家族から
逃げているでしょうね」「え、どうして・・」
「確かな悦美さんと奥様です、直ぐに僕の本性が見えますよ、そうなると
僕は消える事に為るんでしょう」「え、意味が、なぜそう言われるの・・」
「其処は見えますから、其れまではこの最高な家族を満喫させて下さい」
意味意味深な言い方が出来た、期待されるより悪い奴と思われる方が気楽、
こんな最高な家族には似合わないと最近知る事になっていた。
 「真弓が悲しむから逃げないでね・・」
「それも良い経験となりますよ、僕はまともな育ち方で来ていない、
其れはおいおいとお二人には解ってきますけ~、郷に来て貰えるなら、
其の生き証人が里に居ますし、其れを見れば十分だと、今回腹を括り里に
迎えようと決めたんです」「ええ、貴方・・」
「僕は最初に奥様には言って起きます、悪、芯からそうは為れなかったが、
其処を見られてお婆ちゃんに鍛えられ、其れの理由が里には残されてる、
其処を見て下さい、そうすると僕がどんなに卑怯な男か判断できます」
「貴方・・」「だから、今回の旅行は最後に為るかも、でも其れで良いと
最近は思えて来た、あの可愛い真弓ちゃん最高は悦美さんと美佐さん、
本当に見る事が適わない最高な家族と過ごせてきたんです。
此の侭良い思いだけを抱いてこれから先を歩もうと決めています」
「貴方、其れはもう里から戻ると会えないの・・」
「そうなりますよ、必ず、でも長く引き伸ばすことは僕には苦痛、本性を
見透かれない内にと、卑怯ですけど逃げたいんです」
「何仰っているのか理解が・・」
「それでいいんです、やがて理解出来ます、そうなれば奥様も真弓ちゃん
も後でそんな男の子が居たねと笑い話に出ますよ」
「貴方、何か有りましたの里で・・」
「大有かな、僕の進む道を里は示してくれています、どんな道かは言え
ないけど、探せば奥様なら見えると、そう思い話しているんです」
「・・」そんな理解し難い話でも最後まで聞いて頂けた。
 最高な景色と最高な家族を今其処に努は浸っている、其れは今後に必要
な事かもと思い始める。
其処でこれ以上はこの家族とは並べない人間だと知らされている。
其れがこの家族と知り合ってからの日々は凄い経験と感じている証拠だ。

               つづく・・・・。



















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・16》

 順風とは中々いかない、アルバイトに音を挙げそう、
でも一日働くと15000円が貰える、其れは助かる金額だった。
其れに真弓ちゃんの家に伺うと、月に35000円が貰えてアパ-トの家賃が
払えるのだ。
 四月は何とか大学もアルバイトもそこそこ出来た、だが一番困るのは
意味が判らず傍にくっついている学生、最初に横に座った義雄だった。
だが、何でかしらないが憎めない、其れに度々カレ-を奢ってくれる間、
話は他愛無い事だが出来る、其れが大学では今は唯一の友に為っている。
 四月半ばに入ると、少し周りが見えだし暮らし方も慣れて来た、
義雄には本当に世話になっている、良いと言うが許してはくれない、
其れほど何時も傍に居る相手、郷の事を聞くと総ては話しては
くれなかったが、どうも話の片隅から想像出来る事は、義雄は母と共に
再婚相手の家に入ったみたいだ、俺は家の本当の子じゃないから気を使う
と一度ぼやいていた事が有る。
そんなかんなで二人は仲が良い、同級生の女子から冷やかされるほど何時
もくっついているのだ。
 五月に入ると連休が来る、其れで一度郷にと思えたが、尼崎で忙しい事に
為りそうと察した。
其れは手ぐすね引いて待つ可愛い真弓ちゃんが居るからだ。
既に前から今度の連休はお兄ちゃんは私の物だからねと煩い程予約されて
いる身なのだ。
悦美さんもお母様も其処は苦笑いされるだけ、とんと真弓と努の中には
割り込めない何かが有った。
今迄二度、綺麗な庭の芝刈りをしている、そんな時でも常に傍に居る真弓、
まるで大学で一緒に居る義雄に似ているが、中身は雲泥の差、
芦屋が良いに決まっている。
「ねね、お兄ちゃんの産まれたとこ、どんなんや」「田舎だぞ」
「その田舎がよう判らへん、どんなんか・・」
そこから色々話すが理解出来ない真弓、
「何でコンビニ有れへんのよ、無茶やな・・」
「だろう、有っても此処みたいにお客がいないから儲からんからないんや」
「ええ、上手い上手い、無いんや素敵よ」「ええ~真弓ちゃん・・」
部屋の中で聞いて居る悦美と美沙は大笑いする。
 お昼の食事を四人でする、何時も気に為る事が有るが未だに聞けない、
其れはこの家のご主人が居られないし話にも出て来ていない、
其処が気に為った。
「努や、今度の連休は長いね」「ええ、合わせると十連休になりますね」
「そうみたいやね、何処か予定有るんか・・」
「あはっ、予定など組まれません」「何でや・・」
「此れこれがおりんさろうがね・・」
真弓を指さして努が笑うから、家は大笑いで、真弓も笑う。
「じゃ真弓は如何ゆうてるの・・」「いまだに何も聞いて居ませんが、
何処かレジャ-ランドでもと思っています」
「そうかね大変だけど、あんたのする事が先だよ、真弓は話せば理解して
くれる、何か考え有るんかね」「無いです、一度郷にと思うけど、
未だ大阪も京都も見学して居ないし、其れは何時でも出来るけど、
悩んでいます」「そうかね、じゃ真弓は・・」
「私か、其れはお兄ちゃんと一緒なら何処でもかまへん」「え・・」
「お前、じゃ何処でも付いて行くつもりかね」「うん、いけんか・・」
「其処は遠慮しなさい、お兄ちゃんも思いが有ろうに・・」
「其処や、聞いても何もないと聞いて居るよ」そんな会話をした。
 だがだが、其れから数日後の四月十五日、努は芦屋の家に居た。
「努や、今度の連休は考えたんだが、お前の里に行っても良いかね」
「悦美さん、其れは良いけど此処と違いど田舎じゃ、其れに家も汚いし」
「そんなもんどうって事ないがね、一度話に聞いたお婆様にも会いたい
しな、行きたいが駄目か」「行きたいん」「うん、娘もそう思っている」
「娘ってあ、奥様か・・」「この間ね、あんな良い子供を育てた家族と
知り合いになりたいと・・」「ええ~、其れってお世辞じゃないね」
「違うよ、本当だ、私も其処で婆様に会いたいと思う様に為って来た」
「・・」突然の言い出しに流石に努も驚いた。
「家は汚いけ~、ここ等みたいにホテルも旅館も無いけ、無理ですよ」
「じゃ広島に出てもかまへん」「悦美さん、本気ですか・・」
「うん、あれほど孫がなついているんだ、可愛そうじゃないかね、
あんたが傍に居るとあの子の顔が明るいぞ、其れでル-ツの人の顔が
見たくなったんだ」そうも言われた、自分では判断できないから
電話を其処でする。
 出たのは義母、話をすると直ぐに折り返し連絡すると言う。
「慌てているが、直ぐに折り返し連絡が来る、でも真弓ちゃんには如何
話ししようか・・」「内緒だ、あのな、娘にもゆうな・・」
「ええ~でも・・」「言ったら面白くないがね、ミステリ-旅行と洒落
ようかね」「ええ~悦美さん・・」
努も驚いて苦笑いする、すると携帯が鳴り、出ると大歓迎だと義母の声
が弾んでいた、汚いのが我慢出来るなら来て貰えと言われた。
「良いって、でも汚い家だからね」「有難う努、本当に感謝だ、あの子は
田舎など知らん、ここ等と違う世間を見せてやりたい」
「そうゆう事なら是非行きましょうか、色々見れるところが有る、
山陰の素晴しい場所もそう廻りますか、」
「楽しくなりそうやな、良いぞ最高じゃ費用は総て悦美が面倒を看る、
良いぞ努~」抱き付かれて喜ばれた。
 「今日は娘も孫も知合いの家でパ-テイ、遅く帰る、出掛けるかね」
「え、何処に・・」「仕込みじゃないか、驚かそうよ」「ええ・・」
嬉々とされる姿は初めてみた、タクシ-を呼ばれて二人は家を出る。
「・・」行先など知らされていなかった。
 タクシ-は芦屋を出て神戸にと向かう。
海が見え始める頃、タクシ-はでかい店にと向かい止まる。
「え、此処はええ~・・」驚く努を連れてビルに入る。
「芦屋の佐伯だが・・」「ハイ、ようこそ御出でなさいました」
「店長は・・」「すぐに参ります、此処で休んでて下さい」
丁重に出迎えられる。
直ぐ手を揉み店長が現れ深々とお辞儀された。
挨拶で気に為る言葉を聞かされる、其れは前からご主人様には偉いお世話
になっています、今回もご指名頂いて喜びお待ちいたしておりました、
そう聞こえた、入った場所はトヨタの販売会社。
「悦美さん・・」「うん、兼ねてからな、真弓が成長してくると、
あの色の車じゃ駄目と決めていたんだが、今回旅に出るなら新車だと
思ってな先週注文を・・」「では悦美さん旅行は決めていたんですか」
「ああ、旅行、でもあんたの里は今朝気が付いたんだ、嘘じゃない、
此れからは以前と同じ黒塗りの車も有ると良いと思ってな・・」
「・・」呆れる顔でおば様を見た。
 店長が来て、書類を見る悦美さん、「総て装備は付けてくれたんか」
「ハイ、仰る通りに致しております」「じゃ署名する」
簡単に署名される。
「何時になる」「何時でも出来ます既に倉庫に・・」
「そうかね、じゃ二日後に持って来てくれないか」「畏まりました」
出されたコ-ヒ-も飲まずに早くも会社を出て仕舞われる。
 「悦美さん・・」「良いぞ、今度のは最高だ、あいつもわしも運転が
楽しみじゃ、努も早く免許を取りなさい、教習所は知合いが居るから
入れるぞ」「ええ、では・・」「そうじゃ取れ」
そう言われる、だが見たい車は見せて貰えなかった。
「なな、二日後に来れるか・・」「はい・・」
「じゃ車に乗ろう慣らし運転したい」「えでは運転出来るんですか・・」
「当り前じゃろうが、夫は出来なかったから私が運転手じゃった」
「・・」ハイカラさんだと思えた。
 家に戻ると、既に真弓ちゃんと美沙さんが居られ、
何処に行っていたんかと煩く真弓に責められ内緒だと言われているから,
家具を見て来たと嘘を言った。
 夜まで家に滞在し夕ご飯を頂くと真弓を寝かせそうして努は家を出た。

            つづく・・・・。

















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・15》

 漸く四月に入る、尼崎に来てから数日経過、その間色々と在る、
あの冴美さんも二度も来てくれるし、芦屋の駒っしゃくれたお嬢ちゃんは
既に努を振り回していた、今度は小学三年生になると聞いて居る。
 四月二日、新しく通う大学を見に向かうが、其処には真弓ちゃんと奥様が
同伴、常に努の予定をきくのが真弓の大事なことと聞かされ苦笑いする。
大学はそう古くは無い、昭和の終わりごろ設立され、大阪では名が
知れて大学だった。
尼崎から通うには便利、電車で通学出来るし、駅にも近い、そんな条件で
安いアパ-トを冴美さんと捜していたのだ。
 昼前に見学を終えると、今度は真弓ちゃんが通う小学校を見る羽目に、
此れには真弓が今度迎えに来てよねと頼まれている所為でもある。
 漸く真弓の家に戻るのが午後三時過ぎ、無論努も其処に居る。
庭の眺めが良いリビングで美味しいコ-ヒ-を飲む、横で疲れたのか、
努の脚に頭を乗せて居眠り、其れを見てお母様と奥様が笑われる。
「本当に、最近は聞き分けが良くなったね」
「そうなんですよ、努さんと知合うと最初は如何し様かと思っていました、
今じゃなんとゆう事をよく聞いてくれます」
「それはあんたが、其れならお兄ちゃんに会えなくなるよ、真弓は良い子
じゃないと見られるからね、とゆうじゃないね」
「うふっ、脅しですかね」二人は笑い努も誘われて笑う。
「ね、御願いが有るんやけどね・・」「なんでしょうか・・」
「真弓の相手に頼まれてくれんかね、ううん家庭教師じゃ大袈裟だし、
遊び相手で来てくれへん、そうだ週に必ず一度、其れで多少の駄賃は
払うけど駄目かね」「お金は良いですよ、でも一度なら会いたいですね、
是非良ければ来たいです」「そうか聞いたか美佐・・」
「ええ、良かったやん、断られたら如何し様かと・・」
これで決まり、其処から夕食をと言われるが、今真弓ちゃんが寝ている間に
帰ると言い、必ず遊びには来ますと告げる。
 部屋に戻るが如何せん今までいた家の中とは大違い、其れでも自分の部屋
と思い、気が休めた。
 四月七日、大学の入学式、其処には義母は来たいが田植えで忙しいと
聞いて居る、無論、冴美さんは学校の教師、来れるわけが無い、
諦めて衣服を整えアパ-トの階段を降りる。
 「おはよう・・」「ええ~奥様早いですね、何か有りました・・」
「そう、有るやんか」「何がです」「娘が行けと」「え、何処にです」
「入学式よ貴方の・・」「うひゃ~嘘でしょうが」驚愕して体が震える。
「時間は良いの・・」「え、間に合いますけど・・」「じゃ行こう・・」
大通りに止めてある車に努も乗り込む。
 「・・」車内で言葉が見つからない程驚いている。
何度も済みませんと頭を下げ通し其れに、「もう勘弁して、謝るのは駄目、
何も悪い事していないやないね、もう着くね」
大学傍の駐車場に車を止めると、奥様と努は入学式の講堂にと向かう、
新年生は千人を超える大所帯、式を終えると感激して講堂を出る。
奥様は何も言われずにと努の腕を奥様の腕に絡ませて俯いて歩かれる。
誰が見ても兄弟かはたまた親子で通用する相手、親では失礼だけど思えば
有り得る年代差、以前聞いて居た真弓ちゃんが出来たのが二十代の後半と
聞いて居るから有るかなとは思えた。
 部屋には戻らず、真弓ちゃんの家に直行、其処には婆様と呼ぶほどの年
じゃない、今じゃおば様と呼ぶが其処もしっくりとは言えないし、
相手が嫌がられる。
「悦美さん、只今戻りました、お陰様で無事に済みました、其れに奥様を
借りて申し訳ありません」そう言う。
「上がれや、良いぞご苦労様でした」そう返事された。
「真弓ちゃんは・・」「其処じゃ、あの子のお友達の誕生会、行きたく
ないと駄々込ねて大変だったぞ」「じゃ学校は・・」
「昼前に終わり、戻ると直ぐに出た」そう聞かされる。
「あのな、あんたには色々と世話になる」
「え、待ってください、反対ですけ、遣れんがそう言われると困るけ~」
「そんでな,美佐と相談したが、月にあんたに世話料として五万円渡す」
「え、なんで要らんです、何でその金は・・」「孫の守賃や」
「ええ、駄目駄目要らんけ~、もうこっちが出したいくらいですいけん」
「それじゃ頼み事がこれから出けんようになるやね、そうしてくれ頼む」
「努さん、私からもお願いします」「でも五万円は要らんけ~」
「じゃ三万五千円、家賃と同額で如何」「ええ、もう冴美さん無茶ですよ
何で金欲しくて来ている訳じゃ無いけ~」
「知っている、これは譲れん、やがて庭も草が生い茂る其処も頼めんか」
「え、其処は喜んで良いですよ」「じゃ決まりだ」「ええ・・」
もう既に決められていると察し、奥様の顔を伺うと大きく頷かれる。 
大学は七日からと決めて其れ迄アルバイト先を探す、何でもあの芦屋に
話せばまた迷惑をかけると思い、雑誌を買いバイトを探した。
最初は賃金が高い方を探すが、どれもこっちの都合では働けない、
毎日向かうわけにもいかない、其れで何とは緩い条件で建設現場で働ける
会社を見つける。
週に二、三度でも良いと快く受けてくれる。
 何とか働くめどもつけ、いよいよ明日から大学と思うと興奮して
眠れなかった。
 翌日、初登校、教室で、何故か横に座る同級生に話し込む学生がる。
「なな、頼むよ、席変わろうよ、俺はこいつの横が良いんだ、なな・・」
「・・」ええ~と驚いて其処を見ると頼む学生がウインクしてくる。
図々しい奴だなと思うが、男は直ぐに座り顔を寄せて来る。
「同じ部屋とはこいつは良いがね、な君は名前なんてゆうんか・・」
「本田努です貴方は・・」「俺は矢作義雄、古臭い名前だが親父が付け
たんだ、郷は舞鶴近くだ,漁師の子、そいつが経営学なんて笑えるよな」
そう言われる。
ホームル-ㇺみたいな事で最初の授業を終えると、努と義雄は学舎の食堂
に行く、其処でカレ-を二人で食べるが、なんとよくしゃべる男の子だ。
「なな、此れからも同席し様よ嫌か・・」「嫌じゃ無いが何で僕なんか」
「それは後で教えるが、良いんだ其処は今はな」そうも言われた。
 だが、可笑しな事にそれが今後続いて行くとは思いもしなかった。
 大学生活を淡々とは過ごせない、あのアルバイトのきつい事、
郷で野良仕事を珠にしていたが、そんな柔な事では済まない、
本当に終えると体のそこらじゅうが痛い、そんな日々の中でも週に一度、
気が晴れる日が有る、土曜日、真弓ちゃんの相手が出来るからだった。

            つづく・・・・。


















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・14》

 尼崎に来てから三日目、何とか部屋の中,取り敢えず住めるようにする、
其れには何度も小間物を買いに出ている、明日布団などが送られてくると
知らせりが有り、何が来るのかは知らないが、其れを見てからだと思う。
 昼前まで部屋で整理するが、何とも言いようが無い程寂しい部屋だった。
(何が来るのか、布団やら着るものだけかな、そうしたら足らんものは買う
しかないが、生活費は幾ら位懸るんだろう)
悩み心配は尽きない心細い努だった。
 「ああ~忘れていたが・・」素っ頓狂な声を出すと立ち上がり、
直ぐに外にと飛び出る。
階段を駆け下りと道に飛び出し、前の道から大通りに出ようと進む。
「あ、ああ~見えた~居たよ居た居たママ~・・」
突然道で停車している車の中から子供の叫びが聞こえて来た。
余りにも甲高い声で叫ばれ、誰かを見つけたのかと振り返った。
「・・、うわ~な何と何に~何で居るんか、真弓ちゃんじゃないか・・」
「お、お兄ちゃん待ってたんよ、もう二時間よ」「ええ~嘘・・」
窓から身を乗り出す娘は紛れもないあのス-パ-で出会った女の子。
「ま~突然ですみませんね、真弓が言う事聞かないからお母様が煩いから
連れて行けと仰って、待ち伏せに為るね」笑いながら頭を下げられる。
「お兄ちゃ~ん、会いたかったよ~」腰に抱き付いて叫ぶ。
「おう~、僕もだけど、何処に行けば会えるか知らんけ~、御免な、
何でそうか部屋知らんよね」「そうよ、汚いから駄目といううたやんか」
「だな、御免・・」しゃがみ込んで話をする。
「お急ぎですの・・」「え、いや~、洗剤やボデ-シャンプ-を買いに」
恥ずかしいから頭を掻きながら言う。
「ま~じゃ行きましょうか・・」「ええ、奥さん、良いですよ」
「行こうよ、行くからねお兄ちゃん・・」
「あ、そうか真弓ちゃんとなら良いかな・・」「ねね、聞いたでしょう・・」
「はいはい、じゃ乗って下さい」車に乗り込むと真弓が横に座り笑顔だった。
 車の中で今までの事を母親が話をされる。
「そうでしたか知らんけ~、真弓ちゃん、ママを困らせちゃいけんけ~ね」
「いけんよね~」「ええ~」訛りを真似され、運転している母親が大笑い。
、聞くとう昨日から家では大変だったと言われる、娘が貴方に会いたいと
駄々をこね、食事しないからお母さまが事情を聴かれ、この子が話、お母様
は何処までも真弓が可愛いから聞かれるし、もう参りました」
と言われた、「済みません・・」「え、そうじゃ無いの、この子が我が儘
でしょう、其れには私の母が可愛がるからいけませんのよ」
「行けませんだって・・」「これ・・」親子でそう言い合う。
 ス-パ-に到着し、とりあえず洗剤関係を買うと、ひと段落、
直ぐに三人はこの間入った喫茶店に向かう。
車から手を繋ぎ離しではくれなかった。
「落ち着きましたの・・」「いいえ、未だです、荷物が明日来ると聞いて
居ますから其処で何とか」「そう、独暮らしが初めてなら仕方ないわね」
母親は大阪弁はあまり出ない、標準語に近い話し方だった。
「ねね、冷蔵庫有るんか・・」「ええ、冷蔵庫ああ、無いけど今は未だ季節
で大丈夫だしね、アルバイトして買うよ」「大丈夫・・」
「ええ~真弓ちゃん・・」「ね、ママ、私専用の冷蔵庫、使って無いよね」
「あ、そう言えばそう、あんたが大きく為るから使って無いけど何で・・」
「それお兄ちゃんにあげようよ」「え、あ、そうねでも中古よ」
「中古って古い事なんか」「そう」「でも動くでしょうが・・」「動くかね」
「動けば同じでしょう冷やすよ」「ま~この子,聞かれました、もう貴方に
会って総てこの調子ですのよ」「・・」
感動もするが少し恥ずかしい、小さな子供に心配をかけていると知らされた。
 だが、その話が本当に為り出す、喫茶店を出ると、なんと真弓ちゃんの家
にと招かれる。
駄目と言い張る努をしり目に、真弓が先導、車は努が住む場所から反対側の
道を走り、暫くすると周りの雰囲気が急変、唖然とする豪邸が並ぶ道に入る。
すると直ぐにでかい門の中に車は入り、見ると言葉を失うほどの家、
車庫に入り、真弓に手を引っ張られ玄関に到着、
「婆や、ほら連れて来ちゃった、良い男でしょう」
「あらら、捕獲かね、あんた済まないね子供の事、許しておくれよ」
「いいえ、とんでもないです、僕は本田勉と申します」
「ええ、聞いて居ますよ耳にタコが出来る程ね、あがって下さい」
「お兄ちゃん・・」真弓に押されて上がる。
 「・・」言葉が出ない、其れほど豪華だし其れに何か落ち着く部屋、
総てが初めて見る部屋の中、でかいピアノも有るし、なんといっても庭が
美しい、今盛りの桜もそうだが、ピンクの花が目に眩しい程入って来る。
大きな窓から眺めていた。
 「どうぞ・・」コ-ヒ-を出して頂く。
「ねね、え・・と努さん来てみて下さらない・・」「え、何か・・」
「冷蔵庫ですよ」「ええ、その話本当なんですか・・」
「中古だし要らないなら・・」「いいえもう恥ずかしいけど欲しいです」
「じゃ、見て下さいよ」母親に言われて従うがちゃっかり真弓も行く。
 裏庭に出て倉庫に入る、此れだと言われて驚いた、小さなものと思って
いたがまともな冷蔵庫、しかもまだ新しいと思えた。
「何で、此れ新しいじゃないですか・・」「此れね、製氷機が無いからと」
「え、有るじゃないですか」「其処は冷凍庫で作る氷は臭いと言うから」
「なんと飽きれた」でかいから部屋に合わないと辞退する。
「じゃ此れは、テ-ブルと什器が少し入れられるが昔でゆうと水屋・・」
「ああ、綺麗だ、此れ良いですね買いますよ」「そう買うの・・」
「ええ、気に入りました色合いと大きさ良いですよ」「じゃ上げる」
「駄目、其れは行けんけ、買わせてください」「そう、真弓幾らにしたい」
「え~とね、・・、そうだ百円なら良い」
「聞かれました、百円で買って下さい」
「ええ、冗談はやめて下さいよ、百円だなんてどこの世界に有るんです」
「此処の世界よね、ね~真弓」「うん、良いよ決まったねお兄ちゃん、
序にコ-ヒ-セットおまけに付けて良いママ・・」
「はいはい、使って無い綺麗な物が有るし、其れ売ろうかね」
「ん、其れも百円よ」「決まりね・・」
親子で話す事がまるで夢の中と思えた。
倉庫で色々な物を見て居て、なんと数点買わされる。
裏庭に出て、真弓の手を握り、言葉は出ないが見合った。
「リビングに戻ると経緯を真弓がお婆様に話す光景が」又見事、
本当に素晴らしい家族だった。
流石に長居は不味いと思い逃げる様にお暇する,追う真弓を抱き上げて
また今度会おうねと言うが許してくれない、何時会うのかと催促され、
仕方が無いから電話番号を教え、退散する。
 とんでもない家、住む次元が違い過ぎた、弁える努には出入りは不味い
と察している。
天と地の差の自分が住む家に戻ると寝転び考えていた。
あそこまでとは言わないが何時か自分もそんな世界に上がりたいと思い、
頑張ろう自分はまだ若いと言いつつも、何か力が抜けて行くのを知る。
 翌日荷物が来た、ダンボ-ルが四個、中には義母の心尽くしの物が詰
め込んである、泣きたい程感激、中身はそう大したものは無いが心を
感じる、努は感謝しかない、電話して有難うと言うが泣いていた。
 昼過ぎに誰かが来る、「運送屋です、荷物運んで宜しいですか・・」
「え、良いですけど何処からです」「佐伯様ですが・・」
「佐伯・・、知らんけど」「ええ、確かに此処と言われましたが・・」
「何処の佐伯さんです・・」「芦屋ですが・・」
「え、ああ~真弓ちゃん、そうですか早いですね」
荷物が運ばれ驚愕、真弓ちゃんに支払った六百円がこの荷物か体が固まる。
でかいから辞退した冷蔵庫が小型に変わって来た、其れに気に入った什器
を仕舞うタンス、テ-ブル、サイホンとコ-ヒ-セット、ドンブリ類や
洋食用のセットや他諸物も加わっていた。
 狭い二畳と四畳半の部屋は瞬く間に何から何まで揃う、
呆れる程先ほどまで何もなかった部屋が一気に生活の様子を実現できた。
驚くより大感謝、思えばあの娘は天使その者、本当に有難い、
こんなにもして頂いたのはあの母親の気心と、少ししか話して居ないが
お婆様の粋を知らされた。
直ぐに真弓ちゃんの携帯にお礼の電話をする、昨日電話番号を交換しての
初めての電話だった、喜んでまた早く会いたいとせがまれながら電話を切る。
此処に来て間もないが既に努は大切な家族と知り合っていたのだ。

               つづく・・・・。



















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・13》

 努の里から出て来ての最初の朝、目が覚めると横に憧れの冴美さんが
寝て居られた。
最高な気分、すがすがしいのと念願の夢みたいな部屋の中、暖かいな身体の
温もりも、二人でベットで蓄えていると知ると、何も今は要らない、
充実感だけで良いとさえ思える。
 ユックリとベットから抜け出し、顔を洗い、リビングからテラスに出て
大阪の朝を迎える。
夜では見えなかった窓からの景色は爽快、考えられないほどのビル群は
朝日に眩しく反射し、下の道では忙しく歩く人達が見える。
「ああ~大阪城・・」何と斜め横にそびえる城が此処も朝日に浮かんで
綺麗、空も今日は雲一つない晴天、何もかもが努を歓迎してくれている
ようにも錯覚する。
 「おはよう・・」「あ、おはようございます」「寝れたの・・」
「ハイ、起きるまでぐっすりと、しかもお姉ちゃんの横だった」
「そうなるね、コ-ヒ-沸かすね」
何時もの冴美さん、本当に感謝しかない人、大阪に出ようと決めたのも
そうだし、大学も思えばそうなる。
此れからの生活は厳しいだろうが、同じ空の下で気にかけてくれる女性が
居ると思うと、勇気が湧いて来る。
「今日は如何するの・・」「部屋に戻り、少し買い物も、荷が来るまでは
何とか過ごせるようにと・・」「そっか、そうなるよね、じゃ手伝う」
「え、良いですよ、此処から一人で何とか、其れにこれ以上迷惑は駄目」
「え、拒むんだ」「ち、違います、本当に感謝しているんです」
「じゃ聞いておくね」胸を撫で下ろし安堵、コ-ヒ-を飲みながら会話を
するが一緒に過ごした朝、其れが記念にと胸にしまう。
 午前九時、本当に一人でマンションを出る、無論道は聞いて居るし、
独りで探索がてらに歩きたいと思った。
「・・」「・・」「・・」何と人込みを歩くのがどれほど大変な事か、
嫌ほど知らされる。
田舎では考えて何かを避けて歩く等想像すら出来ない、だが都会は其れが
総てだと知る。
汗だくで駅に入り電車を待つ、無論交通マップは駅で貰い手に有る。
何とか迷わず、自分が住むだろう場所にと到着、ガスと電気の手配は
大家さんがしてくれると聞いて居るから、小さなヤカンとインスタント
コ-ヒ-、シュガ-クリ-ㇺト買い求め、コップは聞いて居た100円
ショップで探し、其処には何と驚かされる、色々な物が総て100円と
知ると腰を剥かすほど驚いた。
 買った、買う買う、篭から台所用品やお茶碗、皿、洗った後の水切り籠、
もう手に余るほど台所用品が山積、店員さんが大きなダンボ-ルをくれた。
其れに詰め込むが、大方の備品は此処で賄えると確信、儲けた気分だった。
箱を抱えとりあえず台所やメモ筆記具など、もう一つ、荷物が車で何とか
髭剃りと思えて、其れも買う事ができた。
 汗だくで部屋に戻ると、大興奮、なんと金額がこれだけ買ったが、
二千円少し、呆れる程安かった。
 (ふ~有るんだ、じゃ後は取り敢えず食事するから其れを買いに出るか)
100円ショップが夢のような品物をくれたと、努は思えた、其れで食事の
必要な物は後回しで、インスタントを買おうと決めると、また部屋を出る。
今度は町の探索、昨日冴美さんと歩いて居るし、ス-パ-も見ていた
、其処にと向かう。
 大手のショッピングが駅傍に有った、其処に入る、
「・・」何とでかい、本当にでかいと気押されする。
とりあえず簡単なものと廻り見る。
「あ、なんと駄目だ、此れは良いけどいずれ買わんと行けんものがご飯を
炊くものが無いぞ」慌てて篭に入れた物を返し、急ぎ電気屋にと決めたが、
其処は何処かは知らない、外に出て呆然と佇んでいた。
 「ね~お兄ちゃん何見てんの・・」「え、あ・お嬢ちゃんかうん困って
いるんだけ~」「何・・」「電気屋って何処かと・・」
「電気屋なの何其れ、お母ちゃん、聞いて聞いてあのお兄ちゃん、電気屋
を探して居るって・・」「え、何・意味が・・」
「済みません、お嬢ちゃんが可愛いから聞いて居ました、怪しい物じゃ
無いけ~、田舎から出た手ですから・・」「ま~、じゃ電気屋かね」
「ハイ炊飯器の安い物を買おうとしたんです、いいや今インスタントを
求めて、ああ、御免なさいテンパって何ゆうたらええか判らんからんけ~」
「ええ、じゃ田舎から此処に・・」
「ハイ二日目です、でもどこに何が有るのかさっぱり、100円ショップで
台所用品は朝買いました」「ま~、おほっ、大変だってお兄ちゃん・・」
「じゃじゃ真弓助けてあげる」「そうかね、じゃお兄ちゃんを援けるんか」
「うん、お母ちゃんも手伝って・・」「はいはい・・」
何とも言えない親子、しかも娘は可愛いし、母親は其れの延長か美人だ。
 「少し休みませんか、娘が喉が渇いたと言いますから、ご一緒に如何」
「え、ああ是非、お嬢ちゃん良いんか・・」
「うふっ、変な言葉よね、良いわよ、行こう」手を引っ張られ従がう。
スーパ-横の喫茶店に三人は入る。
其処で派手な果物飾りけ~のを飲むジュウ-ス娘、二人はコ-ヒ-を飲む。
 「ま~そうね、其れじゃ大変だ、炊飯器はどれ位・・」
「三合焚きと思うんですが、予算が・・」「そうか、じゃ見に行こうね」
「ええ、奥さん、場所だけで良いですけ~」「でも娘が行くと・・」
「お嬢ちゃん、良いよ教えてくれただけでね」
「あのね、真弓よ、でもよ未だ来たばかりやんか、無理よ危ないよ」
「はいはい・・」本当に癒される。
「じゃ一緒に行きましょうか・・」「ええ、奥さん忙しいんでしょうがね」
「良いやね、娘と絵本を買いに出ただけなんですよ」
「絵本、な何が良いん・・」「うふっ、内緒よ恥ずかしいもん」
「え、何で恥ずかしいん」「あのねそこ言葉はずかしいのでしょう、へん」
「ごめんな、僕は田舎育ちでな言葉がここ等と違うけ~」
「け~は要らんがな・・」「あ、そうか、今度から検討するな」
「そうしいな・・」会話を聞いて美佐は笑えた。
 「じゃ行きましょうか・・」「え、奥さん・・」「行こう早く・・」
娘に手を握られ其処も従う。
 通りを挟んで向かい側を歩くと大きな電化ショップにと入る。
其処で何もかも聞かれ努は答えるだけ、炊飯器も三合焚きで六千円と安い、
コ-ドが要ると二つ長短を買い、なんと買う気が無い温め煮るだけの
レンジを買われる。
「これはプレゼントよ、必要だしね」
「ええ、奥さん其れは不味いがね、行けんけいけん・・」
「ね、いけんは其処は使わんやんか、駄目」
「え、そうなるんかじゃ如何言えばいいん・・」
「そうね、おかあちゃんどういえばいいん・・」
「もうそこは聞き流すのよ、未だ田舎の言葉が出るのだから良いじゃない」
「そうね、面白いし良いかな、良いわお兄ちゃんいけんで良い」
「はい、はい有難う」何とも言えない会話が出来る。
本当に買われて恐縮する努、娘は上機嫌、店を出ると別れの挨拶をするが、
其処で娘に変化が起きた。
「もうなんですか、お兄ちゃんは忙しいのだからね無理ゆうたらあかん」
「だって、真弓未だお兄ちゃんと居たいやんか、なな、絵本買うまで」
「良いですよ、もう僕は買う物が今日は無いし、ああ、インスタントが」
「ま、じゃ又戻りましょうか、アソコに本屋も有るし・・」
「是非、真弓ちゃん行くぞ」「うひゃ~名前よばれたやんか、嬉しい~」
手をつなぎ交差点を渡り、総合ショッピング街に入る。
先に絵本を選ぶ間努も参加する、その後インスタントやレトルトを買い、
お米も序に二キロかった。
「荷物が大いいから車で送ります」
「いいえ、其処は良いですよ、もう縋ってばかりですみませんに、おまけ
に高価な物を、買わせて申し訳ありません」
「良いの、其処はお部屋何処ですの・・」
「いや~、其処は言えんですけ~、汚く古い部屋なんです、でも寝る事は
出来るし、無駄な事は出来ん身の上ですから、其処は不味いと思います」
「じゃ傍までなら構わないでしょう」「それは・・」
だが娘が即決,同乗させて頂いた。
如何せん古いアパ-ト、手前で止めるが、ちゃっかり中身は母親が聞かれ
ていた、其れでも其処で降りて永いお辞儀をして車を見送る。
の(ふ~しんどい、疲れるが、なんと気品がある奥さんだったな、其れに娘
は超かわいいがね)
 部屋に戻り荷物を出して、何とかご飯だけは食べれると思えたが、
頭を抱える。
(く~おかずが無いよ、なんで忘れたのか、有り得ない、今後が大変だぞ)
部屋に寝転んで燻った天井を睨んでいた。
とりあえずご飯炊き、初めての食事はレトルトカレ-と決めた。

             つづく・・・・。

























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・12》

 午後十一時過ぎ、流石に冴美も疲れた、寝室に向かう姿は何時も通り、
ガウンを脱ぐとそのままの姿でベットに倒れ込もうとする。
(ああ~居たんだ、そうだわ、添い寝に為るのか・・)
倒れ込もうとする体を辛うじて止める。
(ま~なんて寝相が悪いの)うわ掛けシ-ツを股に挟み込む姿に苦笑いする。
 この子は訓練していると聞かされたが、どんな程度か知らない冴美、
其れが変な縁でこうなって来た、しかも今は仕方ないけど部屋で二人きり、
其処は動じないが、なんせ努の家で聞かされた事が未だにはっきりと
覚えている。(わしらは名も無い百姓育ちじゃが、努だけは都会に出して
も誰にも負けない事一つくらい教え込もうとな、中身は話せんが、
今もそう仕向けている)その言い方が気に為り、冴美はしつこく聞いたが、
中身は皆目判らず仕舞、でも訓練とは何か婆様の話しでか凡そ理解出来た。
女を虜にさせる技と一言言われただけだが、其れは子供じゃない冴美は
自ずからそうかなとは思ってきた、だがそれが何かは知らない、
どうせ田舎の女性が遣る事だ、知れていると思いその事は暫く頭から離れ
ていた、だが、今思うになんと良い顔つきと立派な肉体、体つくりを
されていたのかと思うほど均整がとれた体、筋肉が盛り上がり腹も僅か
だが三本横割れが見えた。
(ま~じゃ肉体を鍛えたの、其処じゃ無いでしょう、女に苦労させないと
いんさったがね、じゃ何・・)横たえる男の此の姿を観察出来る今、
冴美は興味が湧いて来た、相手は疲れて眠る今、何故か冴美の目は違う
ほうに釘付け、其処は確かに異様に膨らんでいるのだ。
(ま~若いからかしら、テントね)笑いながら自分も残りの場所に身体を
横たえる。
そうして何故か知らぬ間に努の頭を引寄せ自分の腕に乗せると向き合い、
冴美は抱く格好になった。
其れはベットの上で仕方ない姿かもしれないが、今はそうじゃ無い、
この少年が自分の弟と同い年、その弟は東京の大学に推薦入学、
住まいは要らない寮生活と聞いて居る。
此処に寝ている子は苦しい家計の中で、大学まで行かせると意気込まれ、
感動して冴美も此処迄協力している。
あの車のパンクで知り合う縁、其処から始まって来ている。
 (何か当たるわ、何、え、えええ~~~嘘でしょう、何々まさか何で
閊えるのよ、何が有るん・・、あ、あ、ああああ~まさかまさかなんで
ああ、私もうかつだった、なんとあの家で聞かされた事は、え本当なの)
漸く事の端が見えた。
冴美はたわけじゃ無い、今更男が如何たら、こうたらじゃない、離婚
された身でも有るが、アレは嫌いじゃないと自負して来た、体も自信は
あったが、何故か離婚させられている、だがそれは理由が有る、
女が結婚前から居るのだ、其れを際立たせ相手の家は田舎でも多少の見栄
や仕事上、其れは不味い事、冴美が言わなくても先から慰謝料を提示され
ている、如何でも良い事と構わなかったが相手が弁護士を点けて来るから、
冴美も同じように動いた結果二千万円の金が冴美に来ていた。
 そんな事で男は暫く必要ないと思込んでいた、一人身になるとなんか
寂しい、そんな時弟みたいな子が車の件で知り合った、
其れが今横で寝ている子、努の家に挨拶に出掛けた時、聞いた話は今も
覚えている、この孫が世間に出て恥ずかしいような男にはせん、
ときっぱりと言われた事がまだ頭の片隅に残されている。
 それが今そうかなと思う場所が有る、其れは冴美の太腿に当たる異物
が若しかしてそうなのかと思い始める。
(嫌だ~そうなの、じゃあの家の方は今はそう思われているのかしら)
面倒を看る冴美を其処の立ち位置で見て居られるのかと今判った。
(ええ~嫌だ~困る・・)だが、心とは裏腹に既に冴美の桃は既に異物を
図っている、其れがとんでもない事に為ろうとは、今はそうは考えて
居なかった。
 だがだが、興味は確信にと急ぎ進んで行った。
冴美は既に確かめが必要と決めると、半身起こして努を上向きにさせる、
そうしてゆっくりと股に挟んでいるシ-ツを外しに懸る。
 暫くすると下半身が食み出て来た、其れがとんでもないふくらみを
連れて現れた、息を呑みこむ冴美、其れが何を思っていたのかが
判るほど息が荒くなり悪戯娘如く、手はパンツにと向かう、そうして
膨らんだ部分を掌でなぞり、測る・・。
(うぎゃ~何々何よ何で何でよう~)でかかった、しかもなだらかに手が
滑らない、何かに当たりまた当たる、其れが暫く何かは判らない、
其れで又も二往復掌を滑らせる。
 「・・、・・、・・」とんでもない結果を掌は教えて来た、
有り得ない子供よ未だ、何でああ~家の女性、ええ、じゃ義母さんも、
嘘でしょう有り得ない考えられないがね・・)
思いはどんどんエスカレ-ト、冴美は既に身震いを興し、でかい物は
確かに判る、だが聞かされて言葉が喉に引っかかったまま、都会の女性
に満足させるほど訓練をする、其れが今はっきりと見えて来た。
「なんと、其処か、有り得ないけどあの家の女性は有るかもしれない、
何で其処なのか、ああ、聞いた、どんな事でも良い頑張れのし上がりん
さいと、そうしてあの山で過ごした時、意味深な事をは、
努が言った事を思い出した。
 暫くすると冴美の上半身が動いて来た、なんと努がはいているパンツの
横から覗き見しているのだ。
其れで顔を上げると目が瞑られ震えている。
(あ・あ・あ・有り得ない有り得ないが嘘だ嘘よもう何よ馬鹿馬鹿)
持ち主は疲れ切り大鼾、それを良い事に今はすっぽりと包んでいたパンツ
がズリ降ろされている。
出て聳える一物は考えられないほどの代物、其れに瘤付と来ると、
冴美は笑うしかない、笑えないが笑いたい、支離滅裂な状態に置かれた。
 何度考えてもこの傑作品が家諸共で作り上げたとは思いたくないが、
あの妙子さんなら有り得るかと思えた。
「ふ~、喉が渇いた・・」何とか寝室から脱失、リビングでワインを
又もがぶ飲みするが酔えない、本当にどうかしている冴美だった。
だがこの始末はどうさばくかは判らない、相手が仕掛けて来るなら別
だが、興味半分でパンツをずらしたのは冴美自身だ、
怒るどころか卑猥さをげ掻き出したのは自分、何から何まで今回は自分
が動いているのだった。
 (如何するの、内緒で知らん顔が良いわね)
そう決めると少しは気が穏やかに為り出す、生娘じゃない、
知ってはいるがこれほどの物は見た事も聞いた事も無い、
だが考えると変になりそうなので、今度は寝室に戻ると,
相手のパンツを挙げて仕舞う。
其れから徐に努を抱いて寝る事にする、相手が起きた時の様子が
知りたかったのだ。
 悶々としながらも酒に助けられて何とか冴美も寝付いて行く・・。

             つづく・・・・。
















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・11》

 話を聞いて居ると尼崎は大阪府じゃ無かった、其処は兵庫県、と知る。
電車は大きな川を渡り大坂にと入る、そうして梅田駅に到着、
降りて外に出るとこれまた腰を抜かすほど乱立する高層ビル群に唖然。
「ねね、お姉ちゃん、此れ凄いが・・」
「そうよ、大阪は今じゃ第二の都市だしね、観光客も外国人ばっかりよ、
気を点けなさい」
着いて歩くも疲れる、人込みなど経験がない身、よけるにも一苦労だ。
 JRの大阪駅に入り、環状線に乗り換えする。
何もかもが初めての事、思わず冴美さんの手を求めて握る、
汗が滲んで居る手は確りと握られていた。
「降りるよ・・」駅名は森ノ宮と書かれていた。
外に出ると何とか歩ける、人込みは既に其処には無い、本当に強弱が
激しい所と見える。
「静だね・・」「うん、ここ等は学区出し、其れに木々が仰山有るしね、
暮すにも治安が良いし、何処に向かうにも便利なんよ」
「じゃ、頑張ってこんな場所に住もう」「そうしなさい、もう直ぐよ」
「うん・・」何とか元気が回復、並んで歩いた。
 「此処よ・・」「え、都市でビルみたいだよ」「そうマンション」
「マンションって、ああじゃビルの中がそうなの住めるんだ」
返事が無い、其れはエントランスに入ると警備員さんが居られる、
恥ずかしいのか冴美はすたすたと歩いてエレべ-タ-に乗り込み努に
入れと目で合図する。
何から何まで本当に驚かされる、ホテルはこの間宿泊しているが、
マンション等初めての事、南海に降りたのかさえ判らず、後に従う。
「どうぞ・・」「・・」声を失う、廊下を歩いて入る部屋には脚が竦む
ほど綺麗だし、何とも言えない匂いが鼻をくすぐる。
「お姉ちゃん、此処に住んでいるの・・」「そう、狭いけどね」
「狭い、部屋数は・・」「見たら判る、さ寛いでね」ソファ~に沈む。
「コ-ヒ-点てるね」部屋続きのキッチンにも驚く努、
だが一番は窓から見える景色だった、小さなバルコニ-に出ると眩い
ばかりのネオンと高層マンションの姿、前は何か公園見たいな場所と
思えるが、至る所に灯る街灯と走る車のライト、
とんでもなく想像以上の街だった。
 「どうぞ、疲れてでしょう・・」「・・、お姉ちゃん・・」
「え、何よ何で正座するん・・」「有難う御座いました、お姉ちゃんの
御陰で大阪に出ることが出来た、何も知らない僕だけど、頑張る、
生きて見せるけ~」「もう良い、男が正座して頭を下げるのは駄目」
「お姉ちゃんにだけは本当に感謝しています、有難うございました」
深々と頭を下げる努を見て冴美は何か感動してくる。
「良いから飲もうね」コ-ヒ-をお互いが飲み始める。
 「じゃ尼崎は隣なのか・・」「そう、新幹線からも近く出し、場所は
兵庫県だけど大阪圏に入るしね、其れに物価が安いし、色々な人種が
住んでいる、世間を知るには良い場所よ」「そうなんだ・・」
「じゃ、明日から何する」「お姉ちゃんは良いよ仕事が有ろうがね」
「明日迄休み取っているし、今は学校も休みだしね」
「そうだ、お姉ちゃんの勤める学校はどこらなんか・・」
「電車で行くと有る、天満、と言っても今は判らないと思うけどね、
神社が有名よ」色々聞かれるから冴美も呆れ顔、
其れを見て頭を掻きながら詫びた。
「良い、興味が有るし知らないんだものね」「そうだが、田舎しか知らん」
「此れから判る様に為れる、でもアルバイトは何処ね」
「え、そうか其れが肝心か、何かね都島と・・」
「都島のどこら当たり何・・」「うん、三丁目と聞いたけど遠いいの・・」
「そうね、あんたが住む場所からは遠くに為るのかな、此処からだと直ぐ」
「なんとそうか大変、電話してみる明日にでも・・」
「そうしなさい、どうしても行くなら通う事に為るし大学から反対方向よ」
「そうなるんか、大変だ、断るにも、ま良いか明日何とか電話するわ、」
「疲れたでしょうお風呂どうぞ」「え、有るの凄い・・」
「有るわ、湯を入れて来るね」冴美を見送りまたテラスに出た。
いつまでも夜の街を見る事が出来る飽きない程色んな景色を見せてくれた。
 「どうぞ、入れるよ」「僕が最初は嫌だ、お姉ちゃんが先に入りんさいや」
「ええ、何で」「男は垢が出る」「お風呂だもん仕方ない、良いわよ」
「駄目、お姉ちゃんが先に入りんさいや」「何て子ね、どうしても先に」
「お願いじゃ、後でゆっくり入る」「そう、じゃ先に入ろうかな、覗くな」
「うひゃ~、覗こうかな・・」「追い出すよ」「逃げるからね」
「もう行け好かん子ね」「え・・」「良いの独り言・・」
冴美は風呂にと向かう。
 「一人暮らしか夢だったんだ・・」そんな思いでテレビを点ける、
なんと沢山のチャンネルが有ると今知る、驚くほど数が有った。
 三十分後、風呂上がりの冴美が部屋に戻る。
「お酒飲むね・・」「注ぎましょうか・・」「馬鹿ね、良いわよ」
ワインを出されてガウンを羽織り、最高な姿、其れを見たくても恥ずかし
くて見られない努。「何よ、何でチラ見するん、確り見れば良いじゃない、
少し知らない仲じゃ無いでしょうがね、家ではそうじゃ無いでしょう」
「ええ・・」「少し知っているんだ」
「何何を知っておりんさる、気に為るがね、お姉ちゃん「」
「言わないけど、あんたね自分の事胸に手を当てて考えて見なさい、今迄
何して来たか胸に手を当てて思い出しなさ思い出しなさい」
「ええ、お姉ちゃん・・」「うふっ、恥ずかしいんだ」
「恥ずかしい事していないし、もういい気分だったのに酷いぞ」
「そうね、でも其処は既に聞いて居るけどね」
「ええ・まじか誰にああ、婆ちゃんか、もうなんで大事な人に教えるんだ、
酷い婆ちゃんだぞ」「・・」「でも、其処は此処とは関係が無いです、
僕が進む道の為の訓練ですからね」
「へ~訓練ね、・言い方はそうなっても事は同じじゃないかな・・」
「違います、今後の僕の為ですからね」
「そうか、じゃ成果は上がっているんだ」「ええ・・」
「だって二年間も訓練して来たんんでしょう」「そうなる、そうです」
「そうか、大変だったね」「・・」もう先ほどの雰囲気が滅茶苦茶、
汗を掻きながらどこまで知っとりんさるのかと考えて惑う努。
「意地悪は其処までにしようね、早く風呂入りんさいや」
「変な訛りじゃがね、入ります」「どうぞ・・」
努が消えた後、大きくため息をつく冴美、一年半前に努の家に伺った時の
光景が浮かんできて苦笑いする冴美、風呂場では焦りながらシャワ-を
浴びている努が居た。
 此れから大阪と尼崎で暮らす事に為った、其処が今は如何、
何か知られて居るとは思えたが、其れがどこまでかが気に為って仕方が
無かったから上がると、リビングに戻る。
「頂きました・・」「え、着替え、あそうか荷物がまだ到着していないん
だったね、如何し様女物しかないし困ったね、あ・良いわ待ってて買物
してくる」「ええ・・、夜中ですよ」
「有る、二十四時間開けている店」「うひゃ~嘘でしょう、有るんか」
「うん、色々と揃うわ、・見に行こうか・・」
「今夜は良い、明日にでも行こうよ、着替え下着だけならバックに有る
から替えた」「そうかじゃ寝る時は下着のままで良いじゃないね」
「そうするしかないね」そんなやり取りをする。
 流石に今日一日は知らない事だらけで疲れた努、
ソファ-で眠そうになる。
「あら、じゃベットに行きなさい」「何処・・」「そこのドア開けるの」
「はい、おやすみなさい」「おやすみなさい」
努が寝室に向かうが、なんと其処は、禁断の園そのものだった。
(うへ~これは寝れんぞ、匂いが良いかおりじゃがね、大変だぞ・・」
でかいベットに倒れ込んで思いっきり匂いを腹いっぱいに吸い込んだ。

               つづく・・・・。





















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・10》

        ★三月末まで2話続けて投稿します★ 

  前乗りした努、今迄メ-ルで話し合ってきた冴美さんの言いつけ通り、
三か所の大学を受けるために上阪している。
「ね、早く寝たほうが良いけね・・」「寝かせてよ・・」「ええ・・」
「なな、少しだけ興奮させて・・」「馬鹿かね、何ゆうの・・」
「お願い・・」何とホテルで努は義母にそう懇願する。
だが流石に真澄は動かない、大切な試験が明日から始まる、とんでもない
要求に後でねと往なす。
それでも諦め切れないが、此処は大人しくすると早目にベットに入った。
すると案の定冴美さんから心を鎮めて寝なさい、明日は勝負よ、関西で
会えるように頑張ってね・・、そのメ-ルが効いた。
 翌朝起きると親子で朝食、其処からなんと母を連れずに一人で試験会場
に向かう努、後ろ姿を見送る真澄、気が気じゃ無い、落ちるとお母さんに
何言われるか知れなかった、お前らの所為だとは言われんが、心じゃ、
お前らの所為と思われると思えた。
 昼に為り、そうして午後三時過ぎ、ホテルノロビ-で長い時間待って
居る真澄、何度も入り口を見ていた。
 午後四時過ぎ、待ちに待った努の姿を見ると駆け足で飛びついて何も
言えなかった。
其れは本当に気で動いたのだ、埋める努は驚くが、直ぐに嬉しかった。
其の後しつこく聞かれるが其れには答えずに、明日の大学の試験の
おさらいを部屋でする。
 こうして二日間の試験は終えるが、もう一つ特殊な大学の試験が控えて
いたのだ。
其れは私立だが、冴美さんが必ず受けろと煩く言われていた大学、
しかも農業専科じゃないから自信は無いが、受けろと三度もメ-ルが
届いているのだ。
 一月二十四日、漸く試験の為の大阪は終わる、その時冴美さんからの
メ-ルで、努は会いたいと返信するが、合格したらねと往なされた。
 二月十日、最初の大学の発表が有る、家で待機して待つ、
既に速報を知らせるグル-のプに申し込んでいた。
「え、来た~~~、あ・・、あん駄目じゃない・・」
努の携帯を握り真澄は腰砕け、二校目は桜のマ-クがメ-ルで来た、
瞬間、真澄は飛び上がり喜んだ。
もう一つは二日後、其れまでは喜びはお預けと決めている。
 その二日後、速報は何と冴美さんからだった、
「受かったよ~、大阪に来んさい、良かった流石ね、おめでとう」
そのメ-ルが死ぬほど嬉しかった。
「お前、何で受かった、願書出して居ないがね、間違いじゃろう」
「義母さん、出していたんだ」「ええ、お前何時・・」
「うん、締め切りまじかだ、冴美さんから連絡が来た、其れで前に願書
を送り届けていたんだ」「え、じゃ最終日は其れか・・」
「そう、でも自信は無かった、新設のマネジメントに願書が集まるから
良い機会だと言われていたんだ」「何処なんか・・」
「神戸の大学私立だけど名が有るよ」
「如何する農学部もうかっているがね」「其処を親父と相談する」
「阿保か、既に心じゃいきさきはかっ決めておろうがね」
「うひゃ~婆ちゃんご名答じゃが」「阿保垂れが、何じゃ其処は・・」
「うん、冴美さんが、中々入れないけど今年はチャンスだといんさる」
「だから何じゃ専攻は・・」「うん、経営学部」「え、何じゃ其処・・」
「だから経営学部じゃろうが、会社経営や色んな物を作るに必要な知識
だろうがね」「うひゃ~真か、お前大丈夫かね」
「大丈夫じゃ無いが、冴美さんが其れが良いといんさる、何をするにも
其処をクリアせんと成長せんと・・」
「なんと、其処かね流石冴美じゃのう、此処は決まりだな」
「お金は何ぼじゃね」「入学金八十万・・」「ええ、母八十万か・・」
「お前が驚く事は無いがね、わしが出すと決めている」
「お母さん、大金ですよ」「構わん出すがな~可愛い孫よ」
「婆ちゃん・・」「ま~甘えてからに・・」真澄は遣られたと思った。
 親父は大層喜んでくれる、農学部でなくて経営を学ぶところと聞いた
ら驚き喜んでくれる。
こうして進路は決まり、其処からメ-ルは部屋探しと移る、
金額は多くは出せないと冴美さんに告げているし、
五万以下だと頼んでいた。
 三月初旬、努は関西にと向かう、広島まで義母が車で送ってくれる、
そうして新幹線に乗り込むと直ぐに冴美さんにメ-ルと忙しい、
新大阪に到着時間と乗り込んだ号数を伝えた。
 午前十一時前に到着、心配が互いには有る、駅に止まりドアが開くと
互いを見詰める、直ぐに出た努は感極まり迎える冴美に飛びついて、
あ~と喜ぶ、周りを気にしながらも冴美も抱返し互いを見詰め合う。
「来たね・・」「うん、来た・・」
其れだけで充分、駅を出ると腹ごしらえ、何が良いかと聞かれると即座
にハンバ-グと答えるから大笑いされる、「子供だ~」と又笑う。
 それが何と美味しい事か、肉が良いからとてつもなく美味しかった、
食べ終わると聞かれる今から見る部屋の事を聞いた。
「推薦でけんがね、安い部屋は悪いしね」
「当たり前ですよ、でも寝れれば構わない、其処は僕が頑張ればやがて
良い部屋に移り住むことが出来る、最初は程度云々じゃ無いし」
「ま~、凄い」吃驚された。
そんな後でにバスで移動し物件の近くで降りて歩きながら目的を探し、
漸く物件を見つけるが・・、
なんと古い、其れ昭和の時代かと思うほど今とかけ離れたアパ-ト。
「ね、見るの・・」「うん、見たい見れるんか・・」
「連絡しているから空いて居るよ」
そうして長屋風のアパ-トの二階にと向かう。
部屋は突き当りの角部屋、何と後ろは公園で見晴と明るさは最高だ、
内装は目を覆うほど赤茶けて汚い、最初の物件はそうだった。
 「次行こう・・」「え、今度はどんなとこ値段は此処と同じか・・」
「ううん、五万少し超えるけど・・」「じゃ此処は幾ら・・」
「三万五千円・・」「え、じゃ此処で良いがね」「ええ、努・・」
「最初だ、これくらいで出発する」「・・」
「寝れるだけで良いが、少しづつ何か揃えたら良いが」「努・・」
「僕が住むんだ、良いよ此れで、シャワ-も奥のベランダに付けて有る」
「・・」「ね、決めるよ」「君が良いなら良いけど本当に・・」
「うん・・」其れで決まり、契約に駅前の不動産屋に向かう、
契約を済ませ二人は近所を探索、駅まで十分、買い物は核に有るし
食べ物屋も相当ある、此処は尼崎市神田中通りにアパ-トは有る。
 夕方に為る頃、二人は漸く駅に到着、其処は初めて乗る阪神電鉄、
冴美が乗り込むと努も従う。
「何処に行くんホテル・・」「・・」「ねね、お姉ちゃん・・」
「黙って付いてきなさい」「うん・・」
ゴトンゴトゴトとレ-ルの音で揺れる体、何事も初めての経験だった。

            つづく・・・・。



















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・9》

 満更知らない間では無い、冴美が里を出てから久しいだけ、母と子と家の
婆様とは知合いだし、弟は努の同級生の関係だ。
話しをして行く内に本当に妙子さんは豪快な人物、母が大変な女性じゃと
言われた意味が今ようやく理解出来て来た。
「ではなんですか、お孫さんにはそのような道をとお考えですの・・」
「いんや~、そうは思わんけ~、其処は今後何事も起こっても動じない根性
が欲しいだけじゃがね、何も女を相手とは考えもせんがね」
「え・・、では私が今聞いたお話ではそうとしか思えないんですけど・・」
「当たりじゃ其処は、だがのう其れは題材が其れしか田舎じゃ見つからん、
仕方なしじゃが、今思うとわしが向かわした道は、誠世間では必要とあの子
を見ていると気が付かされたわい」「ま~・・」
「此れから世中に放り出すんじゃ、其の時余りにも初心じゃ、怖い都会では
一溜りも無いぞ」「ええ、其処は女性の方が大変ですよ」
「言えるが、其れは又男道とは違うぞ、女は向かって来る男を判断できる力
さえあればどうって事は無いがね、だろう・・」
「其処はそうですけど、怖いのは女じゃないですか・・」
「違うな、考えは其処で止まってしまうがね、女は待てば向こうからくる、
そのような女になるだけ、頑張ばソコソコ誰でも其処の位置には向かえる、
多少見てくれで数は限られるがのう」
「ま~、そうでしょうけど、お婆ちゃんの思いは大賛成です、でもこの田舎
では如何かな・・」「其処じゃがね、だから都会に押し出すんじゃろうがね」
「言えますね、そうですか、凄いわ、私など其処までは、でも考えると男は
其処を強くする方が得策ですよね」「そうじゃ、武器を磨かんと戦は勝てん」
「あらら、武器ですか・・」「そうなろうが、鈍ら刀じゃ立ち向かえんぞ」
「本当に愉快です、最高ですよお婆ちゃん」
「冴美さんもじゃが、わしらはとうに女は店仕舞じゃが、あんたはこれから
だがね、羨ましいな真澄・・」「ええ、見ててうっとりしています」
「あらら、其処利子付けてお返し、真澄さんは噂通りの素晴しい女性です」
「嫌だ~、まともには受けられんがね、そう言う貴方こそ最高よ」
「でもバツイチですから」「あらら、じゃ私はどうなるん、後妻に来ている
んだけど・・」「ま~・・」そんな会話をする三人だった。
 二時間余りして、冴美はその家を出る。
「お母さん・・」「うん、相当な珠じゃがね、冴美さんは良いぞ」
「え、では・・」「勘違いしんさんなや、頼んでも受けてはくれないよ」
「では・・」「そうだな、でも田舎でも上等な女性は居るな、此れからも
其処を見ようか」「え、何処・・」「阿呆、もう良いわ説明に疲れるけ~」
「ま~・・」そんな話をした後、真澄は夕餉の支度にと動き始める。
(そうか冴美さんか、うふっ努も数段上のクラスを相手に出来るか見物じゃ)
そんな思いで縁側で夕焼けの景色を楽しんでいた。
 日がどんどんと経過する中、努は高校に通いながらも家では相変わらず
女性に対する訓練は行われている。
今は本当に充実した日々、三度に一度はあの義母の妹に向かう、
其処は本当に地獄極楽、まるで拷問紛いのしごきだった。
其処は碧にも言える、技、益々技が切れだす努を扱いかねる我が身、
挿入はしない分、其れが地獄、何度も来いと言いたいが其処は姉に難く
禁じられている。
 努が十八に為れば考えようと言われているのだ。
辛いが其の愛撫を待つ我が身が悔しい、其れほど努の行為は既に免許皆伝を
通り越して、受ける碧は為すが儘されるままの状態、喘ぎ泣き叫ぶのがその
証拠と見える、婆も呆れるが、今じゃ其れも有かとほくそ笑む、
努とそうなってからは、娘は広島に遊びに出掛けなくなっているのだ。
その分、家に金を入れてくれる金額が増えて来た。
何もかもが思えば、二つの家は努を中心に回って行く。
 平成二十年が来た、努も高校三年生になる。
 「おい、今夜家に来んさいとゆうが来れるか・・」「何で、家にか・・」
「そうと言わしたが、母も姉もそういんさる」「そうか、じゃ行くよ」
高校で話す相手は毅、其処は何でかは読めないが、あの人に会えると思う
と断る理由など皆目無い、授業が終わるのが待ち如何しい努だった。
 急ぎ家に戻り婆と義母に報告、「うん、聞いて居るぞ、いきんさいや」
「何で呼ばれたんかのう」「それは知らんが、行けや」「うん・・」
婆とそんな遣り取りだけする、義母が車で送ると言われた。
 午後七時、努は毅の家に居た、挨拶を終えて努の部屋に居る。
「おう~綺麗な部屋じゃがね、良いな・・」
「何が良いんか、俺は飼いならされた男じゃぞ」「ええ、何でや・・」
そこから相当な教育を課されていると聞いた、けど成績は努と変わらない、
其処が不思議、何でと聞きたかったが、其れは思えば毅は運動能力は有る、
頭はそう良くないと思えるからか、聞いて頷くだけにする。
 夕食は初めて見る毅の父親、役場に勤める人だった。
「聞いたが、君は凄いと毅に聞いた」「え~何が、そんな部分は無いけ~
毅は皆の憧れじゃ、僕とは立つ位置が違うけ~」
「おう~、謙遜かね、なんとおい毅、努君は学校じゃ如何なんだ・・」
「うん、持てている」「ええ、あはっ、女子にかね、そいつは凄いぞ、
男はそうじゃ無いとな、負けるな毅・・」「負けているが・・」
そこで大笑いされる家族、本当に和やかな家の中だった。
 食事を終えると、今度は冴美さんの部屋に居る。
「冴美ね、三月に此処を出る」「ええ~、何で寂しいがね」
「そう、嬉しい、でも居ずらいし、今度中学の働き場所が来たの、無論申請
はしていたけどね、知合いが薦めてくれたところが良いかなと決めたんよ」
「では、本当にいきんさるのか、寂しいが・・」
「そんでね、あんたはもう一年此処で居て、大学は近くにきいひんか」
「え・・、言葉が・・」「うふっ、此処を出てから大阪に居たし、出るんよ、
田舎では出さんようにしていたんだけど、又向かうし・・」「・・」
「其処でね、あんたは勉強して、近くにきんさいや、待って居る」
「ええ、良いの・・」「待つね、場所は大阪の隣、尼崎よ、工場や色んな物
が混ざり変わったけ都市なんよ、でも人生を習い扱くには持って来いの場所
かもしれない、だから待って居るよ」「お姉ちゃん・・」
「大学も数校調べてある、ランク付けもしているから、必ず傍に来てね」
「お姉ちゃん・・」「頑張って、此れから進む勉強を教えたいけど時間がね、
だから正月からあんたの為に一年間勉強する事をメモに認めている、
其れあげるから頑張りなさい、必ず来なさい、冴美は心から待って居るね」
「お姉ちゃん・・」「此処じゃこれ以上は無理、人目が有るしね、でも尼崎
に来れば動きも解放されるし、あんたも先を見越して頑張ろうね」
「お姉ちゃん・・」感動しまくる、今迄のどれよりも言葉が心に入り込んで
来た、努は感激し泣きそうになっている。
「良いわね、男は根性と優しさを兼ね備える方が徳、努君は素質が有り余る
ほどある、頑張ろう、冴美も傍で見て居たいしね」「お姉ちゃん・・」
何とこの部屋に来て言った言葉がお姉ちゃんだけだった。
 最高で悲しい出来事を冴美さんの家で経験し、家に戻ると部屋で唖然と、
放心状態が続いた。
 三月、冴美さんは里を出られた、だが其れまで二か月間有ったが、
一度も会えない、田舎じゃ無理と思うけど如何にも出来ない、
携帯のメ-ルは山ほど蓄えている、総て冴美さんからのだ、半分は勉強の話
と攻略する科目と問題点が多い、其れほど気にしてくれていると思えるし、
来る度に身が震える程感動していたのだ。
 冴美さんを浮かべ義母と碧さんを攻撃するから、
受ける真澄と碧は狂喜乱舞、途轍もない程の威力を育てて来た努の体、
半面努の持ち物はその仕返しにと相手が頑張り鍛え揚げられ強靭さと持続力
は誰にも負けないほどの境地、揚げられて相互に行為の利子が戻って来る。
 遂に、高校三年生も終了まじかと、試験が近づいて来た。
努が試験に向かう姿を婆の妙子が涙顔で見送る姿が見える、
其の見る先には義母と一緒に車に乗り広島まで出て行く車が有った。

              つづく・・・・。




















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・8》

 時間が過ぎるのも互いに忘れる程、努は義母と婆ちゃんに今までの事
総て詳しく話をする、無論、今心を揺さぶる女性の冴美さんの事もだ。
 「なんと・・、そうかそんな事がのう、其れじゃ冴美ちゃんは今は一人
なんじゃな」「うん、そんで今度の日曜日に参考書を探そうといんさった」
「そうか、先生なら間違いないじゃろう、お前は何か女性に恵まれてるな」
「考えればそうかも、義母さんや碧さん、其れに婆ちゃんもか・・」
「あはっ、こいつ、如何や、このまま進めさそうか真澄・・」
「・・、え、あ・そうね良いじゃない」「おいおい、お前如何した・・」
「ううん、何でもない、でも少し寂しいかな・・」
「それは女心じゃ、お前は其れに母心も有ろうがね、今は母心だぞ」
「そうよね、忘れていたがね、良いわ努進みんさいや」「義母さん・・」
本当に有難かった、此れで心置きなく進めると思うと、なんか先が晴れた
秋空に舞う鳥の様に気持ちが良い。
 遂に日曜日が来た、婆ちゃんから、序に今日携帯を買えと金を渡され、
午前十時に家を出る。
集合場所はあの出会いの空き地、其処に自転車を置いてきた車に飛込んだ。
「おはよう、ま~元気ね」「嬉しいからかな、おはようございます」
車が走り出す。
「如何する、大朝でも良いけど・・」
「時間が在るなら広島に出て見たいけ、携帯も買いたい」
「じゃそうしよう、お昼食べてそれからうふっ、デーとに為りそうね」
「嬉しいです」そんな話をしながら努は今までとは気持ちが違う、
昨日家族に話している後だから、気が晴れているのだ。
 一時間懸らない、本当に早く広島に到着、紙屋町の天満屋デパ-トの
駐車場に車を止める。
携帯ショップで機種を決めるに冴美が率先して選んでもらう、
手続きに必要な物は持参している、直ぐに決まり買う事にする。
粋なレストランで食事をし、努は食事をしながら夢の中で居る心地だ。
「此れから参考書よね、冴美は考えたんだけど総合大学も良いけど、
建築なら専門校も良いと思うけどな・・」
「そうですよね、でも白状しますが、僕は建築関係は余り興味が無いけ、
考えて悩んでいるんです」「え、じゃ何、それ以外に何か有るんかね」
「・・」「言いなさい、自分の事でしょうがね」「笑わない・・」
「笑うもんですか、聞きたい、あ、じゃ一度外に出様か、感じのいい
喫茶店知っているのよ」二人はデパ-トを出る。
 「・・」連れられて来た喫茶店は最高、落ち着くしそれでもってBGM
が微かに流れていた。
「聞きたい・・」「では少し時間をください」
頷かれて、努は話しをし始める、其処から二十分近く話を進める努を
見詰める冴香は何度も目が輝いている。
「ま~じゃ、努君は先には必ず郷に戻るのね」「はいそのためには大学を
出て、世間で揉まれ勉強し、金を無茶苦茶貯める」
「其処は如何かなお金は稼げないよまともじゃ・・」
「まともで無い方でも良いと思う、僕の夢は並の金じゃ出来んが」
「ええ、貴方・・」「僕の人生では今からが暗黒の中と覚悟している、
郷の家では都合できる金など知れている、稼ぐに如何すればいいか探す」
「貴方、でも汚い金なら感心せんけどね」
「汚いかどうか当人は関係ないと思う、世間が判断する事、犯罪で捕まら
なければ其れで良いと覚悟しています」「ええ・・」
「大袈裟に言うならですよ、でも大学時代はアルバイト掛け持ちでもする」
「・・」「誰が何と言われようが僕の人生です、頑張れば里で何かを興せる、
其れまでは・・」「幾ら位年数を計算しているの・・」
「大学を入れて三十までにと考えています」
「ええ、其れでお金を貯めるのは難しいよ」「します・・」
「貴方、世間は甘くないのよ」「甘くしたい、僕に関してはですよ」
「呆れた・・」「ねね、此処じゃお話が、出ようかスタジアム公園に行こう、
其処なら話が遠慮なく出来るけ」
外に出てカ-プ球場傍の公園に向かいベンチに並んで座る。
其処でも話の続きを努はする。
 「ま~じゃ何か考えが有るんよね」「はい、そのために準備はしている」
「準備、何勉強・・」「其処はそう言えんけど似ています勉強と、手習い
ですかね」「手習い、何面白そうね、何々・・」
興味をそそる展開に冴美は嵌って行く。
「中身は言えないけど、簡単に言えば里を出ると其処を生かそうと今懸命に
勉強中なんですけ~」「え、意味が今其れしているの・・」「はい」
「え、郷で・・」「はい」「何見えないんだけど判る様に話してくれない」
「判るようには言えないですけど、でも現実はそうなりつつあるんです」
「・・」益々意味不明、気に為るから冴美も身を乗り出し努を見詰める。
(ま~目が泳いでいないがね、この子余程決断して居るみたいね)
「じゃ、其れは里でも出来る事何ね」「はい・・」
「何かしら、勉強の題材は田舎じゃ少ないけど、農業関係なの・・」
「それは戻れば其処も有りかと考えて居ますけど、今はそうでは無い」
「じゃ何ね・・」「言えない、郷に戻れば何時か話すして事が出来ると思う
けど、今は未だ形が見えないから法螺と言われます」
「そうなの、気に為るけど、でもするんでしょう其れ・・」
「ハイ必ず果たします」「三十までか、冴美は幾つになるのかな・・」
「四十歳くらいです」「え、ま~こいつ」頭をコズかれた。
 「そっか、目的のための用意時間に為るんだね」
「そう考えて動いているんです」
「了解、何かは聞きたいけど言わないし、でも信じたいな少年が羽ばたく為
に今は訓練よね」「言えます、そうです、羽ばたいて巣に戻りまた練習中」
「判った、じゃ参考書を買おうか・・」
「それ、ねね農業専攻なら試験受かるの他と違い入易くないですか・・」
「え、あ、其処ね最近は予定を割り込む科目よ、なんとじゃ其処を狙うん、
ま~努君は賢いがね、成程農業専科か良いわね、其れなら入れそうよ、
じゃ参考書も揃えられるね、行こう・・」
なんと冴美は努の手を握り引っ張り歩かれる。
 流石に先生経験が有る女性、専門じゃ無いけど此れが良いと四冊直ぐに
探し出された。
外に出ると背伸びされる姿に何とも言えない健康そうな肉体が瞬間、
努の脳裏に描かれ出た。
「ようし、冴美は其の頃年増かね、でも興味が在るから待って居る、
何処に行ってても必ずその年位には里に戻り話を聞きたいな・・」
「是非、でも外に出られるんですか・・」
「そうなる、其処は決めているし、居ずらいじゃない、傍に居て見たい
けど冴美じゃ無理よ、田舎は世間が狭すぎるけ~」
「言えますね、携帯でも時々メ-ル良いですか・・」
「是非是非、冴美からもする」そんな会話をする。
 色々な買い物を冴美さんはされ、努も婆ちゃんと義母にと買うし親父
にも何かと捜す。
 夕方になる頃、広島を出て、今度は高速じゃ無くて昔ながらの道を里に
と車は向かった。
「このほうが時間が懸るけど、其れだから努君と話が出来るよね」
「有難いです、子供だけど早く大人になりたい気分です」
「え・、何で・・」「其処は・・、でも思いはそうなるんです」
 時間の経過とともに冴美の中でこの少年の姿が大きく為っている事に
気付かされる。
(この子は何か持っている、毅と同級生とは思えない程違うわ・・)
何度も其処はそう思えて来た。努も思えば初めてのデ-トとなった。
 十月に入り、郷も稲刈を終えた田に鷺が舞い降りて来て、
落穂をついばんでいるのが見える、のどかな秋の日だった。
 「今日は・・」「え、誰かいのう、保険は要らんぞ・・」
「そうじゃ在りませんけど、こちらは努さんが居られる家でしょうか」
「そうじゃがあんたは誰かね」「あら、じゃ妙子さんですか・・」
「そうじゃが・・」「私はこちらの努さんが、先月自分の車がパンクして
弱っているところを援けて頂いた、野田冴美と申します」
「・・、ア、ああ~ま~あんたが冴美さんかね・・」
「え、ご存じなんですか・・」「ああ、煩い程孫が話すけ~覚えるがね
名前位な、でもようきちんさったな、上がりんさいや」「お邪魔します」
なんと、あの冴美さんが家に来られたのだ。
 部屋に上がり挨拶を終えると、直ぐに妙子から話が切り出される。
「聞いたが、まげな女じゃね、真田舎じゃ勿体ないがね、孫が最高と
誉める分だけは有りんさるのう、美しいけ・・」
「あらら、如何しましょう、ほめ過ぎですよ、逆上せますから・・」
「良いじゃないか逆上せや、上に舞い上がりんさい、あんたなら誰も
笑いや~せん、誠綺麗じゃね」妙子は褒める半分は本当にそう思ている。
(この人じゃ孫も逆上せるな、じゃあいつはこの人を最初の女性と決めつけ
ているのか、成程な・・)暫く互いが様子見で会話は無いが、
出たコ-ヒ-を飲み始めると、真澄が戻り加わる。

          つづく・・・・。

































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・7》

 話が進んでいて、互いに時間を忘れそうになる、
「あらら、こんな時間よ、困ったわ・・」「え、拙いんですか・・」
「そう、あのね知り合いが今夜きんさるけ、時間が・・」
「それじゃ戻りましょう」「貴方良いのそれで・・」
「いんや~良かないけど、其れは約束されている冴美さんが拙かろう」
「ま~・・」「ですから今日は、話は後で幾らでも出来ます」「・・」
聞いて、一安心する冴美、もう何処かが変になった思いがする。
「じゃまた今度ね・・」「はい・・」返事に頷かれて車は元の道にと戻る。
そうして、自転車の場所にと来ると、「明後日の日曜日に会おうか・・」
「はい・・」元気な返事で返す。
「じゃ参考書もその日見ようね」「お願いします」
そうして相手は車を走らせ戻られる。
多少の残念さは残るが、合えると思うと其処は我慢できた。
 家に戻るが、相変わらず空気が可笑しい、だが今日は其処には気にも
しない顔で夕食の席に座る。
「お前、長い事話しせなんだが、大学如何するんだ・・」「行くよ」
「行くって何処や・・」「大阪近辺に為るかな、まだ決めてはいないけど
アソコらならアルバイトも有る、此処にだけ迷惑は懸けれんしな・・」
「へ~良い事ゆうな、真面目に答えろ」
「おやじ、真面目だぞ、行っても良いんだよな」
「いいさ、行け、此処は既にそう決めている」
「じゃ親父が動けるまでそうする」「ええ、俺がか殺すなよ」
其処で漸く座が和める。
「まあま、お前も大人扱いが出来る様に為りんさったな」
「婆ちゃん、僕は目覚めたしな、普通の人とは一味変わったが」
「うへ~良く言ううよ」「本当だもん、些細な事で行く道を間違えんよう
になれた、このまま進む」「なんと、大人みたいだよ」
「婆ちゃん、大人にはなりたくないけど、認められる様になるなら其処も
良いかな」「あらら、益々手応えが戻るぞ、努は成長したな・・」
「まだ途中だけどな」その会話を驚きの顔で見詰める義母が居た。
「達夫、今夜は飲んでも良いぞ」「うへ~お母さん真か・・」
「ああ、わしも孫の成長が嬉しいけ、飲みたいがね」
「なんと、じゃ飲みますか、真澄・・」「用意しますけ、でも糖尿・・」
「馬鹿垂れが、其処をいんさんなや、目出度い時じゃろうが・・」
「はいはい」それから大人三人が飲み始めると、其処には努の姿が無い。
 「おい、最近嫌にあいつ大人染みて来たぞ」
「もう直ぐ大人になりんさろうが、未だですよ」
「そうか、わしの時とは偉い違うが・・」
「阿呆、お前は唐変木じゃ、あの年頃はお前は漫画に夢中だったがね」
「あ、そう言えばそうか、じゃあいつは俺の上を行けるな・・」
「既に何ぼか上じゃろうが・・」
親父と親父の母と話す顔が笑える、見なくても判った。
 其の頃努は思いに耽っている、数時間前までは夢の世界に埋もれていた、
本当に話をする内に相手に溺れて行く自分が見え、其れほど今までの世界
とはまるで違う景色に自分が立っている。
(そうか、会えるんだ、良いぞ本当に会えるかな・・)
心配も増す、其れほど冴美さんの姿が脳裏の中で総て埋め尽くされている。
 「お前風呂は・・」「え、ああこんな時間か、親父は・・」
「喜び過ぎて寝たわ」「じゃ入る、後できんさいや」「え、お前・・」
「良いから来て、風呂に入るよ」「・・」
唖然として見送る真澄、とんでもなく相手が上だと知らされた。
妹に聞かされた瞬間怒りが燃える自分は今は如何か、其処が悶々とする
中で過ごして来た、あの風呂場やお父ちゃんが居ない部屋などで愛撫を
してきた二人だが、あの話以来とんとご無沙汰、いいやしなかった。
其れが今急に風呂に来てと聞いた瞬間タガが緩んでしまう。
他愛無い義母心、滅茶苦茶に粉砕された。
 「お母さん・・、あのね・・」
急いで納戸にと向かい、夫が寝ている横で母にその話をする。
「阿呆、此処じゃ駄目じゃろうが、注意しんさいや」「寝ているがね」
「全く、居間に出る」居間で話を聞くと、大笑い、
「あはっ、お前らぼろ負けじゃ無いかね、努は成長したな、そんで如何
するのかね」「如何します・・」「馬鹿か、子供じゃ無いし、お前の胸に
聞いて確かめ動けば良い、そうなるとお前ら姉妹は努に白旗上げんさいや」
「ええ・・」「当前だろう、何じゃあの怒り何処に消えた、もう負けだぞ、
あいつは知らぬ間に上にと上がった、見たか今晩の顔、自信溢れていたぞ」
「ええ・・」「全くそれで母親かね」「いいえ、義理の母ですよ」
「嫌味か・・」そこで苦笑いする二人。
「行きましょうか・・」「勝手にしんさいや、わしはどっちでもええけ、
既にお前らの手の平から飛び出たかもしれんぞ」「ええ、嘘でしょう」
「嘘なもんかね、確かめて来いや」「・・」
呆れた顔で何と真澄は風呂場にと向かった。
「遣れやれ、負けたなあいつ等、本当に大した珠じゃがい流石わしの孫」
ほくそ笑み又も笑み納戸の寝床に倒れ込み考えていた。
 風呂場では・・、「あっ・・」「遅いよ、もうほったらかしで何でよ」
「ええ、お前性懲りも無く何いんさる、そうなったんは誰の所為じゃ」
「あんたらじゃろう」「あんたら、ああ嘆かわしいが、何でそうなる」
「こうなったがその話は後、ねね真澄・・」「ええ~お前は・・」
先ほど母から聞かされたことが今ようやく理解出来る、今迄の努じゃ無い。
「早ようしゃがみんさいや、ほら早く・・」
「あえああああ・・、うグウウ~ウズウッゴボズズリチュバッ、あ~ん
凄いが~あんた凄いよう~、これこれおいしいいいけあんた・・」
「しゃぶれや、思う存分、会えなかった分もじゃぞ、良いな・・」
「うん、美味しいけあんた・・」「良いぞ、其れでこそ真澄じゃろうが、
何ではようきんさらんかった・・」「ウグウ、其処か来たかったが・・」
「良いぞ、奥まで迎えてえずきんさいや、なんぼでも吸い上げんさい」
返事は無いが強烈なお返しが諸に棒に来る。
義母の口中が最高、いつの間にか立ち位置はこうなった、其処は妹の告げ
で義母はMと知らされてからだった。
 「あ、嫌やそこが嫌だけ最高だがね、あんた最高其処が好き好きじゃ」
何とも言い表しが出来ないほど下僕状態、真澄は其処が大好きだから困る、
これ程我欲を掻き立てる事は今まで味わえていない、今は如何か凄いほど
感じて行く自分を知る。
「まてや、お前は後だぞ」「え、後って・・」
「良いから其処は後で教えるけ、今は凄く良い」「あんた・・」
そしていつの間にか素っ裸にされる真澄、其処からおぞましい愛撫攻撃が
始まり、既にもろに受けるから気が変になる、其処を責め立てる努、
とんでもない喜びを自分も受けていた。
 三十分戦った後、努だけが風呂から出た。
「え、婆ちゃん」「こいつ、座れ」頭を撫で乍らコ-ヒ-を出され飲む。
「お前変われたな」「うん、此れからも上達するけ、目的が出来たんだ」
「往々、相手は誰じゃ」「言わないが最高な人」「じゃ何か、その人と」
「先は判らんが何とか頑張る」「如何頑張る・・」
「貴方が最初の女性ですとせがんでみる」
「あは、遣るな、え、じゃあいつらは未だかね」
「うへ~、何いんさる未だじゃろうが、進んでは居らん・・」
「ええ、我慢出来んじゃろうがお前は男ぞ」「我慢出来て来た・・」
「・・、なんと真か、物凄い奴じゃが、男は直ぐに飛び掛かるぞ、我慢
が出来んがね」「しているが」「・・」
もう妙子は声が出ない程驚いた、
「なんとのう、お前は豪傑じやが、とっくにはめ込んで楽しんでいると
思い込んでいたぞ」「したいけど、義母さんの体が心配じゃがね」
「何が・・」「子が出来たら困るだろうが・・」
「ええ、其処まで考えるのか、呆れた奴じゃのう」「何で・・」
「だってそれは相手が考える事だろう、男は其処は思わんぞ」
「でも出来るかも」「女は其処は自分の体じゃ、判るさ、危なければ
サックか外に出しんさい」「婆ちゃん・・」「でも其れが何・・」
「うん、最初にしたい人が現れた」
「うげ~何じゃと、追々外は危ないぞいかんいかんが」
「ううん、其処も考えているけど、色々とな・・」
「呆れた奴じゃのう、何時の間に外に飛び出たんか・・」
「数日前じゃな、生涯の記念に為る」
「ほうか、良い事じゃ揉まれんさいや、だがのう此処も大事じゃぞ」
「うん、弁えている」「えらいぞ・・」「お母さん・・」
「阿呆、此処に座れや」しなだれかかり座る真澄、
「お前は何と情けない」「だって~、努が凄いから辞められへん」
「其処じゃないがね、未だ入れて善がっていないんかね・・」
「未だよ、駄目其処は・・」「じゃ外でするぞ良いのか・・」
「それは良いと思う、だって、我慢させているがね」
「可愛いぞお前は聞いたか」「うん、有難う真澄・・」
「お母さん聞かれた、泣ける」「阿呆、始末が掴んなお前には・・」
呆れ果てる。
「今日いい機会じゃ、わしら何も口出しせんが、お前の今を聞かせんさい、
其処は怒りも何もせん、心構えが居るんじゃわしらには、判るか外で
暴れるのは構わんが、ばれると大変だろう始末せんとな、だから聞いて
おきたいが・・」そう妙子は言う。
「そうか、じゃ何事も話すが怒りんさんなや、此れからもじゃ」
「うん、うん約束する、経緯から話せ・・」
 先々の為婆ちゃんは味方につけて置きたい、
努はその腹つもりで話をしようと決めた。
       
           つづく・・・・。


















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・6》

 九月二十二日、午後四時過ぎ、努は家路にと自転車を扱いで走る。 
何時もの帰り道、「え、あ、ああ~同じ色だぞ・・」
何と前方にまたもや同じ色の車が止まっている。
だが、今回は努を見ると手を振られていた、自転車を止める。
「努君、この間は有難う」「いえ」「ねね、時間有るん」「え・・」
「じゃ乗って・・」返事を待たずに言われる。
助手席に座れと手で合図され、「自転車置いて行こうね」「え、何処・・」
「素晴らしい所よ、良いでしょう」
なんとまたまた返事を待たずに行動、車は発進していった。
「・・」流石に動きが早くて気が追い付けないが、悪い気はしない、
其れより会えないかなと思っていた努が其処に居た。
「何処にいきんさる・・」「壮大な景色を見ようね」「え・・」
意味が判らず仕舞だが、どこかで景色を見んさるんだと理解する。
 「ええ・・」車は坂道を上がり始める、其れは一度くらいはこの道を
歩いた事は有るが、坂道なので途中で引き返した覚えが有る。
この道は地元では一番高い山裾を通る道、暫くすると車は今度はその山
目掛ける舗装されていない道を登り始める。
「冴美さん此れ冠山に上がる道じゃない・・」
「判るんだ、そうよ、最高だから楽しみにしててね、え、え~今冴美と
いんさったね」「うん」「そうか毅から聞いて居る、人気が有るんだね」
「そんな事・・」「ううん、優しくて力持ちだそうよ」
「あはっ、金太郎か」「笑える、でも良い事よ」そんな会話は出来ていた。
 暫く揺れる車内で話は出来た、「もう直ぐよ車じゃ先まで無理だしね」
「え・・、ああ~何となんと物凄いぞ~」
「でしょう、夕焼けの里が眼下に見えるでしょう」
「凄いが、最高じゃないですか・・」「・・」
車を少しの空き地に止めると二人は外に出る。
 「・・」言葉が出ない感動を覚える努、その横で微笑む冴美、
なんと夕日が二人を浮かし、郷はまるで絵画の世界、田舎の風景が
これほど綺麗に見えるのは珍しいとさえ思うほど壮観だった。
見惚れている努を置いてトランクから小さなブル-シ-トを持って敷く。
「座りましょう・・」「・・」従う。
「此れ飲もう・・」缶コ-ヒ-を渡され飲む。
「私ね、あれから毅に色々聞いた」「悪い話でしょう」
「ううん、気が優しくて・・」「力持ちですか・・」
「うふっ、そうね聞いたわ、でも貴方、大学は如何しんさるん」
「行きたいけど頭が悪い無理かな、でも家じゃ何処でも良いから
入れと煩いが・・」「行けば良いじゃないね」「ええ・・」
「郷は後で何とか考えれば良い事よ、多少の知恵はつくわ」
「ええ、冴美さん」「毅から聞いた、貴方は此処を何とかしたいと何時も
話していると・・」「其処は夢じゃがね」
「ううん、良い事よ、ここ等は歯が欠けたように家が無くなっている、
でもまだ生きている人が居るのよ」「ですね」
「だから、貴方の考えは最高と誉めたいの・・」
「出来る自信が無いけ夢ですよ」「其処を貫きなさい、大学は何処にと考え
ているの・・」「未だ其処までは、でも毅は良いな、既に数校大学から推薦
でと言われている」「バスケね、でも如何かな、田舎ではそうでも都会じゃ
未だ凄い選手が居る」「それは其れで良いじゃないですか、行ってみないと
判らんけ~」「じゃ、その言葉そのまま貴方にパスで渡す」「ええ~・・」
顔を見詰め合い笑う。
 本当に景色は良いのはさて置き、冴美さんと二人で居る事が夢のよう、
現実横に座られているのだ。
「お聞きしますが嫌なら話してくれなくて良いけど結婚されたんですよね」
「・・」「嫌な事聞いて済みません」「え、嫌な事なの・・」
「・・、ああ~仕舞った・・」「うふっ、良いわよ聞いて居るんでしょう、
別れたの其れで里に・・、でも直ぐ出るのよ」「ええ、何時ですか・・」
「え、気に為るの・・」「も、もちろんですよ、マドンナですからね」
「あらら、古いわね、でも嬉しい、バツイチよ」「良いです二でも三でも」
「ま~其処は慰みにもなってないわよ」笑われるが、努は本気でそう言う。
 山の斜面で座る二人、横顔が夕日に益々浮かんで綺麗、
何とも言えないほど美しい顔と姿だった。
「でね貴方のお話、大学の専攻は有るのでしょう」「言われているけど」
「何・・」「建築関係だといんさる」「何方が・・」「婆ちゃん」
「ああ、そうだ聞いて居るけ~、物凄い人だと家では聞いて居るけ」
「あはっ、そうですか、其処はまじにそうみたいです」
「そうね、貴方は・・」「は入れればどこでも婆ちゃんの顔を立てる」
 「でも其れじゃ貴方の考えじゃ無いでしょうがね」
「良いんです、今はそうしないと学費が出ん」「うふっ、賢い選択ね」
「仕方が無いけ~、まだ力が無い」「・・」
「でも冴美さんは出て欲しくないな・・」「えっ・・」
「だってマドンナが居なくなると僕が寂しいけ・・」「・・」
「初めてですよ、こんな憧れは・・」「・・」
「僕は、田舎育ちだ、都会の男と張り得ないけど何れはと・・」「・・」
「だから、出て行って欲しくないけ・・」「・・」遂に言ってしまう。
「建築ね、其れなら入れるかもしれないよ」「ええ、本当に・・」
「ただし、試験は受けるのよ」「それは、でも自信が無いが」
「良い、其処は考えましょう」「え~、何何考えるとは教えてくれます」
「其処は無理だけど、傾向なら判る」「傾向、ああ建築の受験ですか」
「そう、英語など少しで良いわ、後は日本語が理解出来ると何とかなる」
「冴美さん、まじに・・」「頑張れるの・・」
「はい、其処は何とでもします」「あらら・・」
笑顔がまた一段と暗くなったが残る夕日に浮かんで心臓が暴れ出す。
「努君、本気で大学に行こうよ」「ええ・・」
「何とか試験は受かるほうに進もうか・・」
「お、お願いします、何でもしますけ~」
此処だけは真面目な気持ち、今はそう思えている。
「じゃ、今度の日曜日、参考書を買いに行こうか・・」
「お願いしますけ頼みます」手を合わせる。
「うふっ、でもどれくらいの頭なのかしら・・」「学級で真ん中位・・」
「毅とは・・」「同じかな」「じゃまだ足りないわね、そうか其れくらい
なら何とかなりそうよ」「嬉しいです・・」
二人は前からの知り合いみたいに間が狭まり近づいて行く。
 「ま~暗くなった・・」見渡すと、もう既に夕日が無くなっている。
「戻りましょうか、寒くありませんか・・」
「今の季節は最高、蚊も居ないし、寒くもない、帰るの・・」
「え、いえ、帰りません何時までも」「ええ~貴方・・」大笑いされる。
「冴美ね、結婚の相手はお医者さん、最高だと周りから言われてお付合い、
その延長が結婚に為ったの、でもね・・、もう苦しいばかり、家柄もそう
だけど我慢の限界を超えてしまった。そうなると周りが良く見えて来た、
あの人の立場から家の中身もよ。既に結婚すると決めてから生活は何とか
出来るしね暇だった、教師は辞めた、そうなると意外な事が判り出した。
あの人前から付き合う女性が居たのよ、しかも院内の人よ、皆其れ知って
いるの、後で判るとどうしようもなく嫌なの、ううんヤキモチじゃない、
気持ちかな、ううん其処も思うと違うかな、じゃ何処と聞くでしょう」
「・・」「其処は男女の中よ」「え・・」
「理解出来ないでしょうね貴方には未だ・・」
「いいえ、其処は満足ですか其れとも相手が強いとか・・」「え~貴方」
突然でかい声を出された。
 「貴方、車に入りましょう」車に入ると動かされず先ほどの話の続き。
「そうね、色々有るの、総てが冴美には我慢の限界を超えてしまった。
我儘なの・・」「え、ああ~じゃ女性には尽くされんのですよね」
「うひゃ~、何で其処が貴方・・、凄い」
「じゃセックスも自分本位ですよね」「・・」
呆れ顔で見られるが、構わず努は話しを続ける。
「強くも無くて速いし勝手ですか・・」「ま~貴方・・」
「其処なら我慢できませんよね、そうなんですか・・」「・・」
返事はされなかったが、思いは当たっているような気がする。
「僕は、其処を一番駄目と婆ちゃんから嫌程言い聞かされて来た」
「ええ・・」「そんで、頭で理解出来てもいざとなれば男は楽な道を
選ぶ、其処を向かうなと」「貴方、妙子さんが言わしたの・・」
「そうです、耳に胼胝ができるほど聞かされた」
「なんと、凄い方と聞いて居たけど本当なのね」
「でも、僕は未だ子供ですよね」
「ま、そう言えばそうかも、でも体は立派な大人よ」
「其処なんですよ、婆ちゃんがね・・、ああ駄目だ言えんが駄目だ」
「ええ、努君何よ、其処まで聞かせて居ながら卑怯、言いなさい先を」
「言えんのですけ、無理じゃ」「何よ、貴方こそ男じゃないよね」
「ええ、其処は違うと思うけど・・」
「じゃじゃ、傍に悲しい女性が居ると知りほって置くの・・」
「ええ、其処は・・」「そうなるでしょうがね」
「じゃじゃお互い約束しませんか、僕が正直に話す前に冴美さんの事情を
教えてくれませんか」「何でよ・・」
「だって僕が此れから話す事は大変な中身、でも話したい気も有ります
けど相手がそんな立場に居られないなら言えない話です」
「ま~何と、貴方・・」今度も呆れた顔つきで見られた。
 これから二人の話がどこまで進むのか今が関所と思えた。

                つづく・・・・。














乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・5》

 遂に夏休みに入る、努は家の野良仕事が有るから部活には参加しない、
だが負けるけど大会が幾つもある。
でかい体だし、応援団長で臨時に駆り出されていた。
 八月十日、努はバスケットの大会の会場で汗濁で応援している。
 「あのう飲みませんか・・」「あ、嬉しいですよばれますね」
そのご婦人は胸に抱えた冷たいボトルを五人いる応援員に配れて居られた。
何度も団長として感謝の意味で有難うございますと言う。
 大会は二回戦、何とか競り勝ちにと向かう時、応援は一層熱くなり、
努の張り裂けん声が館内に響き渡る。
「毅~、お前が主役ぞ~、何とか踏ん張れや、そうだ行けいけ~・・、
行くんだ~・・、良いぞさすがじゃ良いぞう~」声高に叫ぶ努。
其れを選手の家族が見られていた。
 四クオウタ-に入ると一段と応援が激しくなる、努は無我夢中、
気が付けば我が校は勝利を収めていた。
努はへたり込んで肩で息をする。
「団長、勝てました・・」「おう、毅だからじゃ良いぞ、このまま進めや」
「はい・・」そんな遣り取りを終えると、応援団は先に学校にとワゴン車
に乗り込んで帰る。
「なな、見たか・・」「何がよ」「お礼の挨拶に来られた母親・・」
「え、ああ~綺麗な人じゃがね、誰の母親じゃろう」「阿呆、毅じゃが」
「ええ、まじか~、凄いな本当か・・」「阿呆、歳考えんさいや、其れは
間違いじゃが」「ええ、何でじゃじゃ誰の親か・・」
「あほな事、若いがね、お姉さんじゃ・・」「嘘だ~・・」
車内では大騒ぎになっている。努も話には加わらないが気に為り会話を
聞いて居た。
「あのな、学校の先生をしとりんさってな、結婚されている」
「おう聞いて居るが其れ離婚しんさったぞ」「え、本当か満男・・」
「うん、親戚じゃし知っているが・・」「何とじゃ一人もんかね」
「バツイチじゃろうが」そんな会話をする仲間、外を見ながらあの挨拶を
された姿が脳裏に浮かぶ。
仲間の会話は他愛無い事だが、この応援団は仲良し、其処で話は未だあの
美しい女性の話題から離れて居なかった。
「満男、名前は何と言うんか・・」「うん、冴美さん」「年は・・」
「三十には行って居ない筈だけどな、二十七かなよう判らん」
「先生じゃよな・・」「うん、そう聞いて居るけど、郷にはおりんさらん
かったんだ」「え、じゃ何処に・・」「広島じゃけん、大学を出て其処に」
「そうか、其れで知らんかったんだな・・」漸く其処で会話は途切れた。
 学校に到着し荷物を片付けると解散、二日後今度はサッカ-に呼ばれる。
そんな日々を過ごし、漸くお盆が過ぎると又も学校に通う日が近くに為る。
だが努には指折り数え待つ凄い事が有る、三日おきか四日後かは相手次第
だが、必ず努は義母かあの素晴らしい肉体の義母の妹に合える、
其れも裸で過ごせる関係は続いている。
 日毎に努は大人染みて来る、いかんせん女性が大好き少年其れが災いか、
今は最高な相手と愛撫擬きに身を捩り相手にも攻撃が出来る。
本当に有り得ない事かもしれないがに努には有り得ている。
 八月二十三日、一勝負終えた碧が努の横で転げまわり悶えている、
先ほどまで甲高い悲鳴染みた善がり声は収まるが、肉には烙印を押された
愛撫の残骸が未だ体内で蠢いている身、転びながら味わう姿は絶品
そのものだった。
「ふ~、もう敵わんけ~、会うたびに驚かされるがね、何でそう上手い事
しんさる、教えていない事も有るがね」「うん、色々と勉強している」
「阿呆、其処道が違うじゃろうが、そんなの大学試験には関係ないがね」
「そうだけどな、僕の道には関係が有る」「何でね・・」
 そこから努は話しを続けるが、聞く方の碧は転げまわる、先ほどとは
違う転げようだった。
「あはっ・・、もう苦しいがね、笑わしんさんなや・・、あんた本当に
どうしようもない阿保じゃね」「そうかな」
「呆れる、じゃ何か其の碧やお姉ちゃんに教わったテクニックを他所で
試したいんかね」「試すより実戦じゃろう」
「呆れるわ、警察に捕まるのが落ちじゃろうがね」
「其処がな、でも相手ももしだぞ、僕を知っとりんさるなら子供じゃろう、
許すと思うけどな・・」「ま~呆れる、でも其処は多少は有ると思うけど、
其れは初めから断る時はそうだと思うよ、でも未遂の先で相手が拒めば話は
そうは行かないけ~」「其処は何とか逃げる」
「馬鹿ね、呆れるのを通り越すけ、そんな考え捨てんさいや、此処に居れん
ようになるよ」「そうなれば其処は其処じゃろう、出て行くがね」
「あんた、恐ろしいわ」他愛の無い会話だが、考えを変えようと思った。
「あんた、もうこんな遊び会話だ辞めるけ~」「ええ~何で・・」
「馬鹿ね、考えて見んさいや、お前は性根が悪過ぎるけえね、お姉ちゃんも
そこそこにせんと行かんけ、よう考えんさいや、そんな事で体弄らせては
いないけえね、婆ちゃんの頼みだだと思うからでも呆れる、ついて行けん」
「お姉ちゃん」「駄目、今回よう知らされたがね、辞めるわ」「・・」
言い方にいつもと違うと察した、仕方なく衣服を着ると逃げる様に家を出た。
 家に戻ると、玄関口で待つ義母、異常に凄い剣幕で待たれている。
一時間みっちり説教され、今後義母も其処は無いときっぱりと言われた。
本気で言ってはいないと弁解するが既に遅かった。
 夏休みの残りの日々は地獄だ、本当に今までの扱いとは大違い、
親父にも当たり散らす義母を見ると恐ろしくもある。
 九月に入り、又高校に通う、努の脚は重い、あの時冗談交じりで話した
ことが、こうも真反対の荒道を歩く羽目に為るとは考えて居なかった。
 九月半ば過ぎ、家で居ると婆ちゃんが来て、
「お前は駄目な男じゃな呆れるが」「婆ちゃん、本気じゃなかったんだ」
「遅いわ、ああ~孫も其処まで阿保とはのう、わしも甘かったな・・」
「婆ちゃん・・」家の女性と碧さんにそう思われていると判ると、
益々しょげる、話もしてくれない程関係は最悪になっていた。
 九月十日、まだ残暑で暑い中、学校を終えて戻る途中、道のわきで車が
止まっていた。
怪訝には思うけど通り過ぎようと走る。
 「・・、え・あ・ああ~・・」横顔を見て行き過ぎると努は突然自転車
を止めた。
「貴女は・・」「・・、ま~応援団長さん・・」「ええ~・・」
そう言われて自転車を降りて近寄る。
「何でこんな処で・・」「そうなのよ困った」「何か・・」「パンク」
「ああ、じゃ車のですか」「前輪右・・」努は確かめた、
「そうですねパンクですね、予備は有るんですか・・」
「何かトランクに有ると思うけどここ等じゃ修理呼べない、車を置いて
帰ろうとしたけど、其処も今迷っているの」「直します」「ええ・・」
「良いから、貴方は休んでおりんさいや」「・・」
返事も聞かずに努はトランクからタイヤを出すと、備え付けの小さな
ジャッキで車を浮かすと、小型の工具でタイヤを外しに懸る。
何度もお礼の言葉を聞きながら、作業は直ぐに終えた。
「良いですよ、でも予備だからこのまま松井さんの工場に行くほうがええ」
「本当に有難うね、ま~手が汚れて、待って・・」
ドアを開けて小さなタオルで努の手を嫌がる努を強引に拭かれる。
「有難う御座います」「ま~反対よ、助かった」「じゃ僕は・・」
「ええ~待って、お礼が・・」「頂きました」
なんと粋に行動をするなと自賛しながら努は軽やかに自転車を扱いで行く。
見送る形で冴美は立ち尽くす。
 (うひゃ~忘れていたが、なんと会えたぞ会えた~・・)
極楽とんぼの努が其処に居た。
 久し振りに気が晴れた姿で家に戻るが、其処は正しく閻魔様が二人いる
家の中、機嫌は既に消火、肩を落とす努が其処に見えた。

             つづく・・・・。





















乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・4》

 「・・」風呂場に来ると一瞬で脚が竦む、其れほど美しい肉体が惜しげも
なく努の目に飛び込んで来る。
正しく其れが最高だと思うほどの見事な姿態、努はしばらく動けないでいる。
「何、どが~しんさったん、早く此処に来んさいや・・」
裸のまま振り返り言われるが直ぐに返事は出来ない、本当に目が飛び出る程
美しかった。
「洗うのが先よね・・」「僕がする」「うん・・」
素直に椅子に座られるが、其処も戸惑った。
座られるとまるで絵画を見ているような錯覚、現実とは思えない、
其処には確かに義母の妹が座られているのだ。
 気を決めると、努は動きを始める、何時も通りに相手の体を洗い始めると、
もう其処には素晴らしい肉体が自分の手でなぞれると確信する。
「何処でも良いんか嫌なところないん」
「ないよ、何処でもええけね、その代わりお姉ちゃんより丁寧にしてよ」
「え・・」「同じなら嫌や、碧だけを見詰めてしてくれないかな・・」
「うん、其処はそうするように頑張る」
「良いわ、良い子よあんた、あ、其処が良いけ其処の横を強く押込んでみて、
ア・いわ最高、あんた上手いがね」「・・」
返事の代わり丁寧に洗い、前にと向かう。
「あらま~、なんて凄いのよ、あんたソコ相当よ、使っているんかね」
「ううん、未だだよ、でも愛撫はしてくれんさるけ・・」
「そうか美味しい物は後か、お姉ちゃんらしいね」そう言われる。
努は今回は気を入れて挑んで行く、後で詰まらなかったと義母に知れるのが
嫌だし、目の前の美しい体が、今後どう変化するのかが楽しみと思え出す。
そう思うと一段と女性が弱い部分を責めるべきと思えた。
「嫌だ~、あんた其処判るのかね・・」「え・・」
「だって見て、体が震えて来た、其処が気持ちいいがね驚いたわ、努凄い」
そう褒められる。
 十五分奮闘し総ての体を洗いつくす。
「良いでしょうか・・」「・・、え、あそうね良いわ、如何するの洗おうか
お姉ちゃんなら如何しんさるん・・」「洗いンさるよ」
「じゃそうする、碧もあんたの肉体に興味が在る、教えたいなでも感じない
私じゃ無理かな・・」そんな言葉を言いながらも手は動かれて行く。
「ああ、あう^其処は其処は・・」「良いから感じておりんさいや・・」
「お姉ちゃん」「え・・」初めてお姉ちゃんと呼ばれて、碧は動きを止めて
その言葉の余韻を楽しんでいる。
「努、お姉ちゃんかね」「うん、良いんか呼んでも」
「良いけえ、感動よ、ようし、努を参らせようかね」「出来ますか・・」
「言ったな覚悟しんさいや・・」それからが努には気持ちいいより地獄、
前で動く肩を見るがついつい胸に目が向かう。
其処は何と碧さんの体は筋肉が張る、だけど胸は格別柔らかく弾力があった。
其れが義母より四歳下の若さ化と思うが、同じ姉妹でも作りが違って居る事
には驚かされる。
あれやこれやと想像と現実の格差、エロビデオで学んできたことが、
今現実に起きて行く、其れが溜らなく感情が激しい若者には最高な時。
 碧と言えばまた違う思いが有る、姉に碧と唆された訳じゃ無いが、
婆ちゃんが何気なく唆された家の中身を話されるのを聞かされてから変化が
起きて来た。
其処には色んな事情が加味する中、広島に出ても遊びは同じことの繰り返し、
既に飽きが碧の中で芽生え始めていた時期に聞かされている。
そうなれば遊び心と姉が夫が居ながらその息子と、其の有り得ない関係には
興味が湧いている。
そんな中に入り込めたらどうなるんだろうと考えだすと、思いが勝手に碧の
中で増幅が始まった。
 だが姉と強かさは同じと見える、話の中で時々姉の立ち位置を家の実の母
の佳代子にはして来た、其の反動現れると、今度は自分の母親をたきつけて
話題の中にと嵌め込んでしまう。
其れが最近功を奏している、今まで話にも出なかった努の事が家で頻繁に
話題の中心になって来た。
思い余って佳代子が事情を聴きに姉の嫁ぎ先にと二度も向かう。
其処に母より数段上のやり手親が健在、存分に吹込まれ佳代子は家に戻る。
其れが今許される仲になり得ていた。
 「あわわああああ、おお・おお姉ちゃん其処あかん駄目になるがああ~」
「もう許してくれんさいや、持たんが・・」「ええ、気持ちええの・・」
「良過ぎるぞ、お姉ちゃんの体見て感じて居るよ」
「良い子よあんた、そうして相手を褒め讃えていると先にご褒美が倍に
なって戻るしね、良いね賢いよ」そんな会話の中でも愛撫はして貰える、
本当に体が宙に浮いて彷徨う身は溜らない感触だった。
 互いに体を愛撫しながら興奮を落とさずに来れる、並大抵の事じゃない、
未だ高校生の身ながら持ち物も偉大だ、なんといっても碧の姉を落として
いる此の体、其処が本当に憎かった、最初は其れが総てだったが・・、
今は如何か、可愛いし、気が許せる相手、しかもでかく頑丈そうな物を
持っている。
其処が此れから如何成長するのかが楽しみでもある、この気持ちは姉も
そう思っているのだと、今まさに確認をした瞬間だった。
 「もう~許しちゃんさいや、碧気が変になって戻れないがね」
「良いよ、戻りんさんなや、僕も何度も最高な心地で泳いでいる」
「生意気な子ね・・」「うん・・」「馬鹿、阿呆キスして~・・」
せがむと自分から向かい抱き合いキスの連続、初めて裸でいる二人は既に
姉と同じ立場に立っていると碧は思えた。
「あんたね、此れからもきんさいや、来んと承知せんからね」「うん」
「うんじゃ無いでしょうが、はいよ」「はい・・」
「良い子ね最高よ、努は上達できる、まだまだ遣る事が多いいからね、
習うのか・・」「教えてくれんさい、頑張る」
「じゃ、勉強もしんさい、大学行くんでしょう」「行きたくないけど」
「行くんよ、碧も応援する、此れ鍛えて都会の女遣っ付けなさい」
「・・」「良いわね約束よ、試験だけ頑張れば良い事じゃない」
「でもどれをしたらいいか判らんけ・・」「・・」
「其処が、塾も無いがね・」「だから合格は期待せんでくれんさいや」
「・・、阿呆、弱気で如何する」「でも、其れだけは気では勝てんぞ」
「偉そうに、頭が悪いね」「普通」「田舎での普通は宛には為らんけ~」
「言える」「阿呆・・」裸で居ながらそんな話が出来ていた。
 「入るぞ・・」ク-ラ-が効いて居る部屋に叔母さんが来る。
「話は聞いたが、行けんのう、そんなんじゃ受からんぞ」「そうなるよね」
「ええ~お前他人事じゃ無いがね」「でも現実はそうなるよ」
「もう参るがお前は碧何とかしんさいや、こいつは都会に出したがええけ、
そんで暴れて何とか此処も真澄も何とか先で喜ぶ事が出来る様にしんさい」
「如何するん・・」「おまえが肝心じゃ、一人身じゃろうが其処でこいつ
を鍛えろ、そんで都会に出してやれ、其処からは努次第だが、鍛えて送り
出せば何とかなろうがね」「ええ、お母ちゃんそこまでするんか・・」
「ああ、真澄はそう考えている、伊達に身体を触らせてはいないぞ」
「なんと、考えは其処かね」「ああ、昨日聞いたが、アソコの妙子さんも
その積りじゃろう、家柄も知れている身じゃ、此処は努が暴れて何ぼ、
そうなる様に仕上げるんだ」「ええ、碧が・・」
「そう、お前は其処の部類の先生に為りんさいや、そんでな、勉強は誰か
居らんかね」「え、ああ~家庭教師かね」
「そんな偉いもんでも無い、教えてくれる人が居ればの事じゃ」「男・・」
「うんにゃ~女がええけ」「あはっ、参りました、考えて置くけ~」
そんな話をされる。
 夜遅くまで義母の実家で居て美味しい肉を食べて、
其れから碧さんが家まで送ってくれた。
努は自分の部屋で横に為り未だ余韻が残るからだ、寝付かれずに考え事を
していた。
 「お姉ちゃん・・」「如何ね・・」「凄いよ、あの子、鍛えれば何とか
出来そうよ、物が良いからね」「そうかね、じゃ何とかしんさいや」
「ええ、私がかね」「お前が表に出んさい、私じゃ世間が有る」
「・・、うふっ、家でもお母ちゃんが本気になりんさってな・・」
そこから家での経緯を聞く、隠さずに話している。
 「あらら、まげな事しんさる、そうかね、じゃ未だ挿入は・・」
「其処は決めようか・・」「何をね」「入りたいなら勉強に励めと」
「あらら、お預けにするのか・・」「それが良いじゃない、焦らそうよ、
こんな熟された肉体が欲しいなら男に為りんさいと、勉強し大学に進め
と尻を叩こうよ」「あはっ、努は如何するのかね」
「どうしても大学行かせるん」「そこじゃがね、なんとお母さんが半分
出すといんさる」「え、どっちの母よ」
「此処は当たり前でしょうがね、実家よ」
「ええ、嘘でしょう、本気なのお母ちゃん」
「そうみたい、昨日話してくれた、大学は何処でも良いとさ、名分じゃと
いんさる、だが建築関係にしろと、其処は守れといんさる」
「え、建築か、なんとお母ちゃんがね」
「内じゃ男の子が生まれんかったから、其処は理解出来るけどね」
「ああ、そう言う立場かね、成程、じゃ此れからも指南役続けられるね」
「反対じゃろうが、顔に出て居るよ」「お姉ちゃん・・」
姉妹はそんな会話を楽しんでいた。

            つづく・・・・。























乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・3》

 夏休みが来た、努の生活は一変して行く。
其処には必ず相手の義母が居るし、おまけは婆ちゃんの姿だった。
三日に開けずに二人は抱合う、でも幾ら夫が寝ているからと部屋では出来
ない、其れほど真澄の喜びの声は出ている。
合える度に難題が有る、女性の体を知り尽くせと煩い、義母はそうでも無い
が婆ちゃんが珠に来て指南された。
その所為かお互いが異様に興奮して抱き合う事に為る。
日増しに暑い中、努の動きも良くなる、其れは受けて教える真澄には最高な
立場、いかんせん程よい肉体がとんでもなく喜んでくれる、
真澄の体はいつの間にか締まり、凄い肉体に形成された。
婆が其れを褒め称えるから図に乗り真澄の欲望は磨きが懸り、珠に夜に夫を
襲い、其れが嬉しいのか其処では父親の喜ぶ声しか聞こえては来なかった。
だがそれだけなら嬉しいが、会うたびに、今度はこうして扱けと煩い程
婆ちゃんが言う、其れを熟さないと抱き合いはさせんと言うほど、
呆れるが努も真澄も婆ちゃんのいう事には従う姿に為った。
 八月四日、本当に暑いなんてものじゃない灼熱、努も動きたく無い程暑さ
に参る。
「おい、此処は暑いね」「婆ちゃん、死にそう・・」
「あはっ、鍛え方が足らんけ~、わしらは慣れている体だぞ」
「だって、ク-ラ-も無いぞ」「当たり前だがね、そんなもの有れば肉が
鍛えられん」「え・・」呆れる努の寝ている頭をなでながら話込んでいた。
 「あらら、仲が良い事」「真澄や、水風呂でも入ろうかね」
「え、誰と、まさか、嫌だ~婆ちゃんとかね」「駄目か・・」
「良いけど、じゃ努は・・」「こいつはお使いを遣らす」「お使い・・」
「任せや、努頼みがある」「何・・」「スイカ二個を運んでくれんかね」
「何処に・・」「お前が世話懸ける真澄の里じゃがね」
「・・、ア、ええ~行く行く」「うふっ、良いぞ何時でも行けや先には
知らせてあるし、婆様が合いたいと言われているがね」
「ああ、アソコにも居たぞ~、桑原桑原・・」「こいつ~・・」
真澄が追いかけ廻す。
 努が出た後、「お母さん・・」「うふっ、良いかいのう・・」
「え、ま~じゃ・・」「ああ、其処はお前に責任が有ろうがね」
「え、ああ~妹かね」「そうじゃが、お前が良い身体に為りんさるから、
この間来てわしに何でかと聞かれたが」「・・」「そんでな、実はと」
「うぎゃ~、喋りんさったんかね」「いうわさ、悪い事じゃ無いけ~ね」
「悪い事よ」「そうか、じゃ止めるか・・」「ええ、もう知らんけ~ね、
あの子はめり込むよ」「其処が良いんだ、色々な相手と試合するほうが
強く成れる、しかも身内じゃろうがね」「お母さん・・」
「御免な、」そんで少し話したんだが、碧は相当な珠じゃね」
「困るほど、結婚は後と生意気ゆうてからに広島に出て遊んでいる」
「でも身持ちは良い方じゃないかね」
「其処はそうと思うしか、でも本当かどうかね」「妹じゃろうが・・」
「性格は違うけど仲は良い」「だね、だから行かせたんだが拙いかのう」
「拙いよ、でも妹が望むなら面白いかもしれないね」「ええ、お前」
「だって、私と妹は反対側に立つ性格よ」
 其処から真澄の話を聞く妙子、色々な話しを聞かされる。
「では強いんかね」「強いより往くのが遅すぎると言ううがね」
「なんと、では相手は手強いんだね」「ええ、其処はそうなる」
そんな会話をしながら、ちゃっかり二人は湯が水に近い冷たい中で入り話を
続ける。
 一方、努は懸命に自転車を扱いで二つ峠向こうの家にとまっしぐら、
スイカを二つ篭に入れ背負い向かう。
 「今日は、暑いですね」「おやま~努かね、よう来ちゃんさった上がり」
「縁側で涼むけ~」「嫌だ、あんた大きゅう為りんさってからに・・」
「え、一月前に会ったがね」「でも今は大きいと感じたが、上がれ」
「此処・・」「ク-ラ-が有るんよ」「うひゃ~上がるけ~」
婆と緑が笑う中努は部屋にと上がり込む。
 「く~溜まらんが、気持ちが良い~」風が出ているほうに立ち浴びる。
「まげなスイカじゃが、流石妙子さんじゃね」
「そうなんじゃ煩いが、野菜は天下一に出来挙げる人じゃがね」
「昔からそうじゃったがね、わしは三つ下だが,仲ようしてもろうた」
そんな会話をする。
「はい・・」「有難い冷たいコ-ヒ-じゃね、え・・、え~なんじゃ此れ」
「本当のコ-ヒ-じゃけね」「ええ、何で有るん」
「うん、広島で安いサイホンを買うてきた」「なんと良いな此れか良いな」
ゴクンと喉を鳴らして飲む。
「コ-ヒ-のお礼くれんさいや」「え、お礼か何がええかいのう」
「偉そうに、妙子さんに聞いたが、其れで良いがね」
「え、婆ちゃんから何か聞いたん」
「ああ、凄い事聞いたがね、それ私にもしてな・・」
「・・、あ、嫌と、とんでもないがでけんが、ああ・しまった・・」
口が軽いと思われると口を押える。
「遅いが、婆ちゃんに聞いて居るよ、頼むね」「ええ、まじか・・」
とんでもない事に為りそうだった。
御陰で涼しい部屋で汗が滲み出て来る、其れほど驚いた証拠、
事も有ろうか義母の妹、其れがシテと頼まれるけど、此処は如何しても
そうですかとは言えないし思えない、焦る身に、婆ちゃんが来て、
「努や、相手は出戻りじゃろうがね、婆もあんたの婆様から聞かされて
いるんだ、あいつは月に三度広島に出て遊んだり買い物をして戻るが、
少し辞めさせたいんだが、努の強力が有ればと思うが拙いんかねえ」
「其処は、なな、何で僕なんか他におりんさろうがね」
「他は遊び相手でのう、聞くと抱き合ってはいないそうだが、何処までが
本当か、でもな、家に入れる金を削り遊ぶから困るんだ」「・・」
聞いてしまった、此れから如何なるんかともう心臓が暴れ出す。
 「努、買い物に行こうや,美味しい肉か寿司かね」「・・」
返事が出来なかったが、無理やり車に押し込められる。
「あのな、考え過ぎんでもええけね、碧は綺麗な体に為りたいだけ、其れに
アレはそう好きでも無いけ~ね、そんで追い出されたんだ」「ええ・・」
「事実そういんさるから本当だろうね、碧は感じないと煩くいんさるから、
あんたが下手だからじゃろうと言った」「うへ~、駄目じゃろう其処は」
「だよね、で其れで離婚」「・・」
買い物は大朝、今年も地元の高校が甲子園に出向くと大賑わいの町だった。
 大きなス-パ-は近所じゃ此処だけ、二人は仲良く買い物をして喫茶店
で一休み。
其処でもあの話が出るが、店の中では大きな声では話せない、
でも中身の話は其処だった。
「良いわね、あんたも覚悟をしんさいや無理は言わんけ~」
「ええ、其れが無理じゃろう」「うふっ、そうなるよね」
相手に為らない、余程自分の体に不満が有ると思えるが、決して不細工な姿
じゃ無い、姉に負けないほどの体だと思えるが、其処が不思議だった。
 運転する軽が快適に走り、碧さんの家まで十五分の近さなのだ。
 夕方戻ると、婆様が居らん、怪訝そうに捜すが居なかった。
「婆ちゃんは・・」「うふっ、此れも気を効かされたんだ、仲良しの友の家
だとさ「あらら・・」其れで決行が決まりと思えた。
「先に風呂か、酒は未だ駄目じゃろう」「うん、拙いね」
「じゃ風呂が先ね、御腹は後でたらふく食べてね」「・・」
返事を待たずに風呂場にと向かわれる。
「・・、困った、姉より若いし其れが・・」意味不明の問答を独りでする。
、 「良いわ、きんさいや・・」声が懸ってしまう、
徐に立ち上がるがどんな顔で向かうのかと悩んでいる最中だった。

              つづく・・・・。




















































乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・2》

 妙子六十八歳、義母真澄三十六歳、二人が並ぶ姿に努はほとほと困る。
「何をそう緊張している・・」「婆ちゃん・・」
「良い、言わんとする事ぐらい判るがね、お前が大学に入るとな、其れじゃ
都会じゃ一溜りもないぞ」「何が・・」
「あのな、男は免疫が必要じゃな、そんな事じゃ臆し、果は都会に住めなく
て戻る姿ぞ」「良いよ其れで・・」
「いんや~、わしが許さんぞ、そんな負け根性で戻るなら追い返しちゃる」
「ええ・・」「もう婆ちゃん、虐めんさんなや、努も其処までとは思えんけ、
大丈夫よ」「お前は甘えかすだけかね、居無くなれば良いと思いんさるんか」
「ま、そうじゃ無いけ、其処はおいおいと・・」「では責任を取りんさいや」
「え、私がかね責任て・・」「阿呆、小娘じゃ在るまいし、其処は先を見て
みんさいや、お前の立場が見えるがね」「ええ、何で見えんけど・・」
「困った事じゃね、二人とも世間で揉まれて負ける姿が浮かぶわ・・」
「・・」努と真澄は婆の言葉に反応出来ていなかった。
 だがだが、その後家の中が変な空気に侵されて行く。
「お父ちゃん、いい加減にしんさいや・・」「おう、そうだな、酔ったが」
「糖尿には酒は毒よ」「いいさ、もう死んでも・・」
「何いんさるん、努が独り立ち出来る迄死なせんけ~」
「おう~怖い、努頼むぞ殺されるが・・」笑いながら親父が叫んだ。
「はよう寝んさいや・・」「うん、言われんでももう寝る」
親父が納戸にふらつきながら向かう。
「努、後で風呂に来んさいね」「え・・」驚いて返事が出て来なかった。
「お前」「婆ちゃんは黙って居りんさいね」「え、あ、はい従いまする」
「戯けね・・」二人は笑うが、独り努は固まっていた。
 二十分後、努は呼ばれて風呂場にと向かう、「何・・」
「馬鹿ね、用事が有ろうがね、上がりんさいや」豊満な肉体を惜しげもなく
努に晒す真澄、其処は既に計算の中ではじかれている。
「背中だけだぞ」「馬鹿、其処は後でええけ前に来んさい」「ええ・・」
「煩いよ、男でしょうがね、何で裸でこんのかね」「ええ、裸か・・」
「当たり前でしょうが、此処は風呂場じゃけね」「・・」
驚くなんてものじゃない、努は唖然として動けないでいる。
「もう世話がやける、今回だけ脱がそうね、動きんさんなや」「・・」
とんでもない事になりそう、もう気がテンパって尚更硬直の体、
其れを良い事に真澄は努からTシャツから脱がしてジ-パンを降ろし、
遠慮なくパンツを降ろす。
「・・、うんま~まげな事、此れ鍛えているんか・・」「え、・・」
「阿保じゃね、遊びで鍛えているんかね」「友が言うからな・・」
「馬鹿ね、友の所為にしんさんなや、自分の持ち物でしょうがね、良いわ
此れなら未だでかく成れる、鍛えようね」「ええ、義母さん・・」
「黙って従いんさいよ、先が見えるまでは責任を持つからね」
「義母さん・・」「婆ちゃんが余にも孫が可愛いから家じゃ仕方が
無いけね」「え、仕方が無いならしんさんなや・・」
「生意気ね、此れ鍛えるよ・・」
「掴みんさんなや、ソコソコは行けんけ~駄目じゃが~」
「煩いね、往生際が悪い男は好かん、真澄は断れたら家を出るけね~」
「ええ、出る駄目じゃ駄目・・」「じゃゆう事聞きんさいや」「ええ・・」
「もう・・、ええ~何と応じて来たがね、凄いぞ良いわ此れよ此れなら
あんたいいや努凄いけ~好きじゃ・・」「あわわ、、あう~義母さん、
其処駄目じゃろうが・・、親父が・・」
「え、アソコかね、其処は考えているけね、大丈夫じゃ、あんたは母の愛を
受けて頑張り世に出ると暴れんさいや、お零れが里に舞い戻るほどによ」
「ええ・・」「だから鍛えてあげるけ、其れで里にねお父ちゃん寝込むよ、
見えているからそう言うんよ」「義母さん・・」
「本当はね、若い男を迎えたい気は有る、知っておろうがね、お父ちゃん
早いんだ、其れに最近無いがね」「・・」
「未だ真澄は女じゃけね、理解しんさいや・・」
「あう、凄い事になる~、行けん行け止めんさいや動きんさんなや~」
等々猪狩上げて腰を引いてしまう。
 「バシッ・・」尻を叩かれて大きな音が努の尻から出た。
「お前な男だろう女に恥かかせるんかね・・」「え、恥・・」
「そうなろうがね、義母と言えども女じゃろう」「そうだけど・・」
「じゃ、其処を見んさいや」「ええ、無理じゃろう母だぞ」
「だから何・・」「ええ、そういんさるんか遣れんが・・」
「うふっ、私は女とは見れんのかね」「・・」
「そう、じゃ此れは止めようね、私も気が薄れてきたが此れなら喜べると、
ああ、損した、もう良いから出んさいや」「え、洗うのは・・」
「其処も良いけ、出んさい」風呂場から追い出されるように出てしまう。
 庭に出ると上を見る、其処には天の川が綺麗に見えた、
その中で何と義母が現れた、笑いながら現れたのだ。
「・・」何を思ったのか踵をひるがせ風呂場にと勢いよく駆けこんだ。
 「え・・」吃驚したまま浴槽に浸かる真澄、其処に歩み寄り、直ぐに努の
両手が動く、すかさず真澄は吃驚、いいや義母を抱えあげてなんと有ろう事
か自分の股座を焦りながら諸出し、其処に義母の顔を引き寄せてしまう。
こんな行動はした事は無いが、友の家でエロビデオ鑑賞をしているから
衝動的にそうする。
引き寄せられた真澄は驚く中でもしたたかさは失せていない、
そのままされる儘に口を開くと念願の物を口にをほう張り、
手は自然に努の尻を抱きつかんでしまう。
 其処からはなすすべは知らない努、義母の動きに任せるしかなかった。
だが、なんという心地良さか、努が何時もエロビデオを見ながら友と扱き
合う事は子供の遊びと其処ではっきりと見えた。
真澄はしたりと思うともう其処からは知ってる限りの舌技を駆使し、
歯も唇も総動員、相手を洗い場に寝かせると、もう真澄は止められない,
止まりたくなかった。
 涎と共にかもし出る卑猥な濁音、その音に酔いしれて真澄の体は自然と
向きを変えて行く。
其処には努の顔が有る筈、どうしてくれるのかと期待は有る、努は横に来た
義母の骨盤を見て感動、ビデオでしか知らない技だがしてみたいと思って
いた、義母の股座を顔に乗せると、其処でも卑猥な濁音、違う場所から醸し
出る音はまるで競う様に出て行く。
互いが腰をゆすり動きながら互いの股座から顔は離れなかった。
 (え、嘘でしょう、何で果ててくれないの、何でよ自信あったのに、ええ
、嫌だ~私のアソコアソコ、あそこがあそこがおアソコおがああ~~~~
アソコ・・ォおおおコおおがああ~~~」
先に痙攣を起こしたのは真澄、教える筈が溜まらず本音が露わに出る、
其れはもっとと催促する雌の雄叫びそのものだった。
 痙攣が激しくなる中で、猛烈に努の物を口で扱き捲る真澄の成果が出だす。
「義母・・・かあああああ~あさ~ん、凄い凄いがもう我慢が・・」
「私もよ~、既に凄い事になって来た。如何する出すか~・・」
「嫌だ、勿体無い最高に凄い事に為っているが、義母さん最高最高じゃが~」
「あんたもよ~、頑張れるんだね、期待する~あんた~其処其処虐めて
飛ばしんさいお願いあんた~・・」既に狂い手繰る真澄、恥も立場も忘れる、
其れほど歓喜に溺れ捲り努を本気にさせて行った。
 長い長いお互いの愛撫攻撃は下手では有ろうが、互いの気が高揚する中では
技など関係は無い、互いが相手を思う事が一番肝心だと嫌程真澄はこの年で
知らされる。
「往く往くぞ行きたいが義母さん義母さ~~ん、お願いおお、願い・・」
「来んさいおお・・出しんさいや口の中で思い切りじゃが記念じゃね、
きんさいや~あんた~~~」
何と真澄は転んで努を上にすると下で棒をがっしりと口にくわえ込んだまま、
努の尻を大叩きする、其れに呼応して努は溜った精子を放出して行く。
 「・・、・・」「・・、・・」
互いに動きは無いが、痙攣の残りが珠にお互いの体を揺り起こす。
「努、凄かったがね、真澄は感動した」「有難う義母さん・・」
「お前な、こんな場面で義母は駄目じゃろうが、気が滅入るがね」
「え、じゃ・・」「名前よんでくれんさいや、そうなると益々悶えちゃる、
お前の良いような女に為れるよ」「義母、あ御免、真澄・・」
「良いわ、其れよ、あんた~~~」
精子で口周りが粘る中、二人は生まれて初めての互いのキスを受合った。
 「往々、まげな体が二つじゃね」「え、ま~お母さん・・」
「うふっ、賑やかだから覗くわさ、努如何だった」
「顔見んさいや、傍にこんな女性がいたなんて知らんけえ・・」
「だな、此れから鍛えて貰いんさいや」「良いのか・・」
「良いも悪いも真澄の務めじゃしね」「ええ、お母さん・・」
「良いじゃないか、その分あいつにも早くても何してな時々で良いぞ」
「呆れる」「努、未だ合体はお預けかね」「うん、未だ女の体調べるね」
「良いぞ、良い子だ聞いたか真澄」「我慢できルかしら私がよ」
「それなら迎えれば良い事」「あらら、簡単に言われたがね」
恐ろしき家族が此処で誕生した、出来事だった。

                つづく・・・・。





















◆本日開始◆乱生小説104弾《日陰の荒道を歩む・・初回》

 「く~辛いわ・・」ぼやき乍らアルバイト先にと自転車で向かう男が居る。
大阪のアルバイト先に向かうのは今年田舎から出て来た青年、本田努十九歳
郷は広島県の山奥、其処で高校まで育って来た、顔は多少増しだが如何せん
頭が悪い、だが其処を補っても有り余る所が有る。
其れは苦を厭わない根性が備わっていたのだ。
其れには深い訳が有るが、其処は今は後回し、急ぐ姿は尋常じゃ無い、
急に電話で頼まれている所為か、努は汗を掻きながら自転車を扱いで行く。
「ふ~、何とか間に合うな・・」尼崎の繁華街にある居酒屋の店にと来た。
 「こんばんわ・・」「え、おう~義雄の変わりか・・」「はい・・」
「良いぞ悪いな、仕事は簡単だが辛いぞ」この店の主なのかそう言われる。
 事は二時間前に起きた、唯一の友の佐伯義雄から電話が来た、
聞くとどうしても代わりにと懇願されている、其れがアルバイト先で急遽
代わりを頼まれていたのだ。
 そんな事で来た、「あんたが変わりなん・・」
「ハイ、何も知らんけ~教えちゃんさい・・」
「ええ、ま~訛りが可愛いやんか、女将さん・・」
「うふっ、聞こえたわ、あんた悪いけど暫く洗いもん頼むね」「はい・・」
若い娘さんか、其れに従い厨房に入る。
其処で洗い場に立つと洗い方や、什器の仕舞う所だけ教えられた。
「じゃ、表が有るから行くね、頼んだわよ」「はい・・」
洗う事なら慣れている、直ぐに動き始める。
「あらら、なんと可愛い青年ね」「美咲ちゃん、食べたらあかんで・・」
「はいはい・・」少し年が要った板さんが笑顔で言われる。
(なんとみんな優しいな・・)周りを漸く見渡すと、厨房には男が三人忙しく
仕事をされている、外は女性が四人、此処も又忙しく動かれていた。
席は相当数あると見えるし、時間は未だ早いがほぼ満員状態だった。
 店は、居酒屋美味亭と粋な名前、主は康太さん、女将は良さん、
女性は美咲さんと舞さんだった。
努は別にアルバイトをしている身、其れが電話で頼まれているが、
臨時で来ている。
 二時間賢明に洗いものをする、漸く落ち着いた時、「此れ飲めや」
大将から手渡された缶コ-ヒ-を飲んだ。
 午後九時過ぎ、丸椅子に腰かけされて並んで飲んでいた。
「な~、聞くと君は他でアルバイトをしていると聞いたけど・・」
「はい、昼間ですが毎日じゃ無いけ~、あ、済みません田舎出で言葉が」
「良いよ、良いじゃないか其れで良いやんか、気に入ったぞ、頑張れよ」
「其処だけは負けんけ~、他があかん・・」
「あはっ、言葉が混ざるね、気を遣わんでいいやんか、素で行きいや」
「はい、有り難いです」「な、何とかそのアルバイト減らすことは出来ん
遣ろうか・・」「え・・」「君は聞いて居るのか義雄の事・・」
「え、何がです・・」「あいつはもう此処には来そうも無い出来たんや女」
「えっ・・」「聞いて居らへんのか・・」「はい・・」
「それで困ると一言言ったらとりあえず代わりをと言ってな君が来たんや」
「そうでしたか・・」聞きながら最後の飲み干しを口に流し込んだ。
「な、考えて置いてな・・」「其処は考えますけど・・」「頼むよ・・」
そう言われて立ち上がると、また仕事にお互いが懸る。
聞いた話の中でとりあえず時間九百円でと聞かされている。
思えば今のアルバイトは比べ物に為らないが、其処は朝からだから何時もと
は行けない、建設現場での日雇い、金額は張るが大学が有る身、
何時もとは叶わなかった。
(一日八時間で7200円か、今迄とは半分だな・・)そう考えていた。
時間は午前二時迄、途中で一時間休憩が有るが、其処は食事が出る、
そんな条件で初日を終える。
午前様のお帰り、部屋は四畳半の古いアパ-ト、今の境遇にはお似合い。
 「あ・・」留守電が来ていた。
【御免な、聞いたろう俺の事、もうアソコ辞めたんだ、明日大学で会おう】
ともの義雄からだった。
もう一つは義母からの電話だった、夏の休みは必ず戻れと、
最初の夏休みだけ~と笑い声で入っている。
 途中のコンビニで買った弁当と缶コ-ヒ-を袋から出し食べようとする。
(そうか、帰る時食べて行けと言われたが、終わりも食事は出るんだ)
何時も通り弁当を食べ始めると、何か里が浮かんで来た。
其処には微笑む義母の顔が浮かんで食べている箸が止まった。

 平成19年暑い夏、次第にその光景が懐かしいと思うと現れ出す。
努が高校二年生の時の出来事は生涯忘れる事は無いと思える。
 「努、お前手が空いているのか・・」「うん、何・・」「きんさいや」
「え・・」呼ばれたところは風呂場から、来いと言われていた。
「何・・」「背中流してくれんさいや、汗疹が出て居るみたいじゃがね」
「え、洗うんか・・」「頼めるか・・」「良いよ義母さんだし・・」
気楽に風呂場の洗い場に立つ、「・・、・・」
そこに立ったまま動けない、其れほど強烈な衝撃を浴びている証拠、
今迄数度こんな場面は有ったそれは未だ小学生の頃、義母が此処に来て
から一年後だった、其れまでは多少の遠慮が努には有る。
 義母が来てから努は馴染みがない分遠慮がち、其処を考えてか義母は
風呂場に呼んでいる。
父親は、生真面目で融通が利かない、其れで離婚して実の母は家を出てた。
だが、其れでじゃ無いだろうが其処から父の健康が優れない、時々寝込む
姿を見て来た、婆ちゃんは健在だから、生活には困らないが,
如何せん女手が婆ちゃんだけなのだ、其れで自分が楽したい方と努に言い
聞かせ婆ちゃんが今の義母を此処に嫁に来させて居られる。
そんな事で家族は曲がり何にも今まで過ごして来た。
「そう、其処確りと洗いんさいや・・」「・・」
返事も儘為らない、なんと義母は未だ三十の半ば過ぎ、親父は五十手前、
年が離れている。
「あう~、其処はもういいけ前に来んさい」「・・」又も返事を忘れる。
夏、暑いうえに風呂場の中では拷問状態、努は何とか義母の体を洗い終え
ると、外に出て庭でへたり込んでしまう。
頭を振る姿は、あの義母の肉体を思い浮かべている所為か、少年には真猛毒、
簡単に呼ばれて現場では、思うと体が震える程感動と興奮を浴びていた。
何事にも感情が高ぶる年代、高校二年生の努は地獄の真只中に居た様な物だ。
 「努、来んさい・・」義母が呼ぶと母屋に戻る。
「スイカ食べんさいや・・」黙って食べた。
「往々、まげに食べんさるのう・・」「婆ちゃんも食べんさい」
「呼ばれるか、いんや~わしが植えたんだがね」義母と婆が大笑いする。
「おい、努、如何だった・・」「え、何が・・」
「母さんの裸見んさっつろうが・・」「え・・」顔が真っ赤になってしまう。
「年頃じゃね,未だそれじゃいけんけ~慣れんさい」「ええ、良いよ」
「阿呆、良かないぞ、家の為じゃ、変な女に捕まると後が大変じゃろうがね」
「ええ・・」「良いからわしのゆう事聞きんさいや、此れから尚更だぞ」
「・・」「良いな、お前は大学に行くんだ」「嫌だ、頭が良くないけ駄目」
「其れでも行きんさい」「婆ちゃん・・」そんな会話を思い出している。

           つづく・・・・。



























望愛小説103弾《獣が道を造る・・終節》

 クリスマスが来た、世間では色々な事が行われているが、田舎では今は
そうでもない、其処にはクリスマスを祝う子供たちが少なくなっていた。
だが、何かしらクリスマスを祝う事は有る。
裕太は広島に荷を運ぶ仕事から離れると、急に違う意味で忙しい身にと
なって行く。
広島に向かう途中の可部で二人、郷では美津さんの所で二人、
最初からの付き合いの弥生、そうして新しく出来た舞子さんと智子さん、
なんと急にそんな関係が出来てしまった一年だった。
可部以外は仕事絡みだ、其れは風邪の様に蔓延、裕太はそんな立場に
立たされていたのだ。
 「ふ~、雪が降るし、年明けが直ぐだぞ」そんな思いで家で起きる。
「お前・・」「婆ちゃん、正月の用意は・・」
「既に懸っているが、お前・・」「ああ、僕は未だ仕事が有る」
「嘘つけ」「うふっ、有るんですよ」「馬鹿垂れが・・」
最近は如何も男臭い孫、其れでも叱る気は更々無い、
可部以外は総て相手が婆に報告に来ていたのだ。
「どが~するん正月は・・」「正月まで、未だ忙しいけ、其処は其処で
迎えるしかないがね」そんな話をしていた。
 「婆ちゃん、雪が今年も凄いね」
「往々、一番可愛い真弓か上がりんさい」裕太が居る部屋に真弓が入る。
「お兄ちゃん、義母さんが合いたいといんさるけど・・」
「え、本当か・・」「どっちの義母なんかね」
「ええ、そりゃ~、可部じゃろうが・・」「・・」
その答えに真弓は白眼を剥いた。
「違うんか・・」「そうよ」「じゃ何でそんな顔しんさるん・・」
「憎たらしいからよ」「ええ・・」そんな会話も何時もの事、
婆がコ-ヒ-持参で部屋に来る。
 「真弓、正月の拵えはしているのか・・」「其処よね・・」
「じゃ此処で一緒に作ろうかね」「うひゃ~、何で真弓の思いが判るん」
「うふっ、もう此処の家の孫同然じゃろうがね、判るさ」「じゃ良いの」
「おう、手伝えや」「はい・・」元気な返事を裕太は聞かされる。
 家に居ずらい雰囲気を感じた裕太は、昼前に家を出る。
「美津さん・・」「あらら、サンタさんがきんさった」「ええ・・」
苦笑いしながら家に上がる。
「娘は・・」「年越しには戻る」「・・」
「あはっ、何でそんな顔しんさるん・・、ええ、じゃやきもちかね」
「ええ・・」「そうじゃないみたいね、でも其処は考えんさんなや」
「えっ・・」「もう離婚成立、一週間前に書類を出したが・・」
「うげ~まじか・・」「娘が進んでそうしたがね、もう気が楽になった」
アッケラカントそう言われると、裕太は何も言えなくなる。
離婚とは穏やかな事じゃ無いが、此処は既にそんな話を進めて居るとは
知っていたが、聞くと何も言えない。
「さてと、バツイチの身になってしもうたがね、責任は無いけど多少は
気にかけてくれんさいや」「・・」「なんや、返事が聞こえんけど・・」
「うん、そうするね」「そう来ないとな、聡子も此処に何時でも来ると
いんさるし・・」「あのな、明日来るが良いか・・」
「クリスマスじゃろう、忙しんじゃ無いんか・・」「忙しいけど・・」
「じゃ、此処は其の後で良いけ、二十六日なら如何」「良いよ」
「じゃそうし様かね、聡子も来させるよ」「うん」話は決まった。
「用意がある、あんた邪魔だし・・」「うん・・」追い出される。
其の脚で弥生の家にと向かう、其処では直ぐに抱きかかえ奥の部屋にと
裕太は消える。
 一時間半後、雄太だけが部屋から出て来て、直ぐに其処の家を出る、
雪が降り積もる中、弥生の家を出ると今度は反対側の谷にと車は消えた。
 「良いか・・」「ま~あんた~・・」
そこは先日関係が出来た家、待つ身の智子が破顔で迎える。
「お風呂は・・」「後じゃ」「じゃ・・」「ああ、良いんか・・」
「うん、何時でも良いけ・・」其れで決まり。
 二日前の我が身に衝撃を与えた男が来てくれた、
其れだけで智子は最高に嬉しかったのだ。
「舞子さんは・・」「呼ぼうか・・」「そうしんさいや話も有るし」
「うん・・」直ぐに電話する。
此処で興る事が想像出来る、二日前、裕太にとことん遣られた身が
収まらない内に帰られた後、聡子と智子は話をしていた。
「あんた、独りじゃないよ」「聞いて居る、でももう忘れられんけ、
怖いくらいあの人が欲しい・・」「判る、でも珠にじゃぞ」
「うん、判る待つ」「そうか、じゃ良いんだな」「お願い出来る」
「ああ、頼んで遣る」そんな短い会話で総てが解決出来たのだ。
 三十分後、聡子は雪塗れで家に懸け込んで来た。
「あんた~」来るなり裕太に付いて倒れるともう其処から始まる。
今回は聡子と智子二人を抱くつもりで来ていたのだ。
 おぞましい二人の姿は筆舌には出来ないほど無茶苦茶、
本当に愛欲に溺れる姿は絶品だった。
聡子と智子は迎え撃つが、二人で懸っても叶わない相手、とんでもなく
善がらされ続け、一時間で最高な場所に放り投げられていた。
 午後三時過ぎ、裕太は又もその家には姿は無い、
有るのは裕太の車の中だった。
広島方面にと向かう車が雪の中見え隠れする。
車は可部にと向かっているのだ。
 思えば総てこの道筋から何事も生じて来た、郷から広島までの道のりは
裕太がこれから生きる道筋に変わりはなさそう。
其れほど大動脈になる道と思えた。
まだ最終じゃない、可部で会いたい人二人、其処で会うと夜中でも車を
走らせて戻りたい。
そう気がせくのは、婆と寝る姿の真弓の寝姿が浮かんで来る。
 年末迄後僅か、遣る事は決めている、
裕太は其処に時間を懸けたいがために、
忙しい年越し前を走り動いていたのだ。
やがて可部でも二人を相手に奮闘するだろう我が身、責任は有る、
だが総てそれらはこの道筋の延長、その先には我が家が在った。
其処に居る婆と寝て居る筈の真弓、其処が終着駅と決めている裕太、
だから今までは全部其処に向かうまでの道のりだったのだ。
 明日に為れば今年の仕事納め、いいや体収めが出来る、
其処は総て真弓次第、そんな思いで可部の家にと到着する。

          終節・・・・。

長々とお付き合いして下さいまして、有難う御座いました。
 次回は三月初旬からと考えています。
色々な事が起きている今、如何か新型肝炎には注意して過ごして
下さいませ、早く落ち着いた日々に向かうよう願っています。
                   上山惣一・・・・記






















望愛小説103弾《獣が道を造る・・39》

 部屋は異様、誰が見ても考えてもそうなる、だが襲うのが女性と来るなら
どうだろうか、又抱き合う人以外に部屋にいる人の事は如何だろう。
其れが今進行形で有る。
部屋の隅で震えながら居る智代、正しく地獄か其れとも冒険者か、目の前で
蠢く男女、今は向かうのは女性なのだ、其れが今しがた迄色々な話しをして
いた相手、とんでもない事に為って行く。
「待て、待ちんさいや、此処に智代さんが居りんさろうが、拙いよ」
「プハッ・・、何で拙いん・・、根性を据えさせるんだが、母も母だけど娘
にはこれくらい魅せんと納得せんじゃろう」「納得・・」
「今、この家をあんたが面倒みると約束したばかりじゃが、もう気が滅入る、
何で今そんな話ね、あんたを良い所に行かそうと舞子はしているがね」
「あ、其処は良いけど、智代さんが居りんさる」
「もう何度言わせるん、此奴はこれから色々と修羅場を歩かせる、母もそう
なろうがね、心構えは半端じゃ生きて行けん、こんな事で動じるなら舞子と
組んで仕事は出来んがね、そんで今じゃが・・」「ええ~・・」
呆れる裕太をしり目にまた裕太の股座に顔が向かう。
「・・」呆れながらも智代は部屋から逃げ出さない、
逃げたくても動けないのが本当だった。
 「おいお~い、もう其処までなな、進と我慢が出来んようになるがね」
「我慢しんさんなや、此処じゃ我慢は駄目じゃろうがね、あんたいい具合
に為ったが、さあいきんさいや」「え、何処に・・」
「もう馬鹿ね、往く先はあんたが一番知っているくせに、もう娘もあんたの
正体を見んさったが、此れからは母親の面倒をこいつで宥て遣りんさいや、
はよう行け、舞子が欲しくなるがね」「・・」
呆れるが、なんと裕太は舞子のゆう通りに部屋を出てしまう。
「舞子さん・・」「見んさったかね、あれは物ごついぞ」
「凄いね、舞子さん」「え、私かあはっ、凄いの通り越せたあいつの御陰」
「でも、関係が有ったんでしょうがね、何で母に・・」
「其処は沈める為じゃろうが、他所で彷徨われたら今後の為には為らん、
此処で待ってれば最高な男の物が咥えられるんだぞ、良いかね、其処は
間違えんさんなや、お母さんは裕太が責任をもってくれる」「舞子さん」
何がなんでか知らないが、今は舞子さんのいう事が理解出来る智代、
母ならそうなるかもと思い始める。
 (ええ、あ、ああ~来てくれんさったが、あんたあんたあんた~・・)
智子の下半身が瞬く間に何もつけていない状態にされて行く、
其れは正しく裕太、だから抵抗も何もしないでいる、なすが儘されるがまま
で居たい、先ほど知ったものがどんなのかを早く知りたいとせがむ我が身、
其れが相手により始まろうとしているのだった。
 (あああ~、くるくる始まる始まるが・・)
下半身が素っ裸、其処に冷たい手が腿を触り、そうしてゆっくりと動き
始めるのを知る。
(ああ、来てくれた、あんた有難うあんた~)
声こそ出せないがこの気持ちは今までには無かった事、どれもこれも相手
から最初は強引に迫まれ挙句にこっちの気持ちなど関係なく求められた。
だが、最終的には自分もどこかで相手を許す気が有ったのは確か、其れが
淫乱と言われればそうなるのかと思いもする。其処は身が男を求めるから
そうかなと自分で思い込んでいる。
 (あ、あ~来たきんさったが、あんたソコソコが良いけソコソコよう~)
既にクリトリスを摘まんで弄りそうして柔らかな舌でなぞられ始めた。
最高に弱い急所を攻撃さ最初出すと、流石に今まで声を殺していたが、
制御出来ずに突然甲高い声で猪狩上げる。
其れこそが智代の真骨頂、男を駆り立てるサイレンが発し、
其れが自分の行く道にと進む合図だった。
甲高い悲鳴に似た歓喜の雄叫びは男をそそるに有り余る威力、
其処は智子の魅力なのだ。
聞かされる裕太は、その悲鳴染みた叫びでスイッチON、股を大開させ
これから世話になる場所にと舌がはい回り到着、既に準備万端整う膣、
其処の攻撃は凄まじい、唇と舌がフル回転、瞬く間に受ける智子の腰が
浮き上で大痙攣開始、震る体ごとドスンと落ちて又上がり上で感度抜群な
身を振動させると、今度は卑猥な粘っこい声が男をまた一段と唆す。
愛撫を受けながら智子は器用に上半身に残るパジャマを脱ぎ取り、
放り投げた。
 其れを合図に智子は上半身を興し、男が自分の股座に有る顔を手で
引き上げると・・、「ブチュッ・・」キスを仕掛けた。
其れは最高な合図、総てしてみて、応じたい、そんな言葉が混じるキスに
男には思えた。 
歓喜に耐えて善がる様は本当に男冥利に尽きる姿を魅せてくれる。
それが一段と上がる挿入時、智子は今生の終わりかと思うほど泣き喚く。
その姿たるや、雄太とて見た事も味わった事も無い夢幻、
夢の中で挿入しているかの錯覚を覚える。
 其れほど挿入した穴は極味、持物が歓喜感嘆、勢いが増す動きに加味。
とんでもない二人のマグアイは、いつの間にか部屋の隅には二人の女が
へたり込んで固唾をのんでいる。
まだまだ続く、天国と地獄の行き来、二人は未だ動きが止められずに、
受ける智子は既にこの世には居ない状態、
はるか上で泳ぐ彷徨う体だけが残されていた。

               つづく・・・・。












望愛小説103弾《獣が道を造る・・38》

 どれくらいの時間裕太の横でへたり込んだまま居るのか、
智子は金縛り状態で動けないでいた。
(え・・、ま~如何したの・・、此れって使えばどうなるのかしら、
入るの・・)智子はそんな事を考えている。
 暫くそのままの姿勢で居たが、漸く智子は我に戻る、
だがそこからも少しも動けなかった。
(私は、どうかしている、何で裕太さんの股座出したんだろう、悪いわ・・)
そう思うと、今度はわざわざ外しているパンツをはかせる造作に移る。
何とか着せると大きな溜息をついて、流石に疲れたのか雄太の布団の中で
横たえた。
(これ、あれがどんな・・)意味不明だが、元は裕太のアソコだけが脳裏の
中で大きく為って来た。
 今迄の男と比べる程度の物じゃない、有り得ない程でかく凄い、
其処を消そうとしても消し切れないでいる。
(困る・・)そう思いながらも、なんと又も横で寝ているから手が伸びて
再度確認してしまった。
(・・、嘘でしょう)そう思いつつ智子は掴んでいる物を上下に動かし、
指は敏感にそのものの凄さを知らせて来る。
パンツの上から掌で撫でて動かし、そうして掴んだ手が震え出す。
四十過ぎても変わらぬ智子の欲情、いいや受けて見たい願望が消えては
くれなかった。
「ね~、あんた苦しい・・、あんたあんた~・・」
切ない女の囁きは裕太にも聞こえる、先ほどから目が覚めているから
聞こえてしまう。
話しは舞子から聞かされていたが、これ程男を求める相手、其処には舞子が
言った淫乱の所為か、いいやそうじゃ無いと思いたいが今までの行動は並
じゃない、其れは裕太自身が感じて居る事だった。
(如何したらええんか、このままにしているのか・・)
裕太も横で寝たふりの中で悶々としている。からだが、此処で裕太が動けば
拙い事に為る、今迄この家の事で奔走していた身、其れが悩んでいた相手が
横で添い寝されている。
其れを抱くと・・、其処を考えていた。
 だが、思いはそうだが、いかんせん柔らかな掌と指で掴まれている物が
寝たふりをする裕太にとって我慢の限界に為りそうだった。
とそんな状態の中、誰かが部屋に来る。
 (ま~添い寝かね、え、済んでいるのか)部屋に来たのは舞子だった。
裕太は未だ寝たふりをしたままだが、なんと横で添い寝される智子さんの
鼻から軽い鼾が聞こえだす。
「あんた、寝ておりんさるんか・・」「・・、阿呆寝れるか見ろ・・」
「うふっ、済んだと思ったけど静かでしょうが、気に為って・・」
「仕掛けたな」「如何かな違うと思うけどおばさん我慢しんさったんだ」
「阿呆、今迄大変だったぞ、見られたが」「え、何処・・、あ、嘘・・」
「嘘で言えるか、もう大変だった、我慢の限界超えたがね」
「我慢しんさらん方が良いじゃない、おばさんはあんたに迷惑かけた身だ、
解決出来たお礼何も出来んと嘆かれている」「其処はええけ、今が大変」
「うふっ、食べちゃえ」「ええ、お前良くゆうな・・」
「だって相手は苦しさから解放されている、おばさんアレが大好きだし、
今後の事も有るんよ」「今後・・」
「今迄娘を口説いていたんだ、其の交換でおばさんを裕太が面倒を見ると
言ったの・・」「うひゃ~、何でそうなるん」
「だって娘を家の息子にと、でも娘抱いても良いけど表向きは弟の相手に
してよね」「おいおい、無茶苦茶だが、何で僕が抱くの・・」
「其処は後で良い、今はおばさん、四十二で最高よ」「お前な・・」
今はお前呼ばわり、小さな声で話すが横で寝ている智子さんが気に為る。
其処で時間をかけて何とか布団から出ると、ズボンをはき、上着も着る。
傍で舞子が声を出さずに大笑いした。
 何とかその部屋から脱出、帰ろうとすると舞子が手を引っ張り奥の部屋
にと向かわされる。
「え・・」「連れて来た」寝て驚く智代、目を白黒させて起き上る。
「こいつは優しいけ智子さんがな、雄太の下半身をさらけ出されていたぞ」
「うげ~、うそっ・・」「本当じゃがね、気に為っていくともう済んでいた
のかと思うほど、智子さんは縋り付いて添い寝」「・・、・・」
呆れて声も出せない娘。
「そんでな、触られたが進まなかったといんさる」
「え、裕太さんは寝ていたん」「うん、凄かったが、でもな思えば最高
に可愛い女性じゃがね、あれだから男が参るわ、初めて理解出来た」
「あのう・・」「何・・」「裕太さん、何でそう女性に好かれんさるん」
「智代、証拠を見せる・・」「え、追々、何々いい~・・」
横に立つ裕太のズボンを一気に引き下ろす。
「待て待て、何がしたいんか、おい・・」「・・」
返事の代わり、今度は手で押さえる他の手をどかすと、パンツを降ろす。
「見んさいや、此れが証拠じゃがね、智代・・」
「・・、うぎゃああ~何々様なにい~」
「此れが大暴れしんさるんじゃ、舞子も軽く考えていたが、遣られた」
「え、じゃ・・」「そう、此れが、仕事を産んでくれる証じゃがね」
「・・」もう声も出せない程智代は呆れ慄いた。
「舞子も一撃撃沈、最初は舞子が動いていたが最後は完全に白旗上げた、
其れほど物凄い歓喜を此れがくれたんだ」「・・」
未だ仰け反り驚く顔が元に戻らない智代、話を聞いて居る内に舞子は何と
いきり立つものに顔を向けると膝ま着いて其れを口に迎えてしまう。
「おいおい、拙いよ」「うぐうっ、良い、このままじゃ寝れんでしょうが、
あんたの此処は大事にせんとね」「阿呆、良いわ」
「そうは行かない、今後の事も有る、智代と組んで仕事するけど良いよね」
「え、あ、其処は良いがおい、止せ」
「遅いわ、横に為りんさい、早く智代横にずれんさい、あんた寝て早く~」
「く~何でじゃ・・」横に斃された。
 素早い、股座に身を入れて舞子は直ぐに口にほうばると攻撃開始、
横でまだ体が震えている智代、そんな姿は構わずに舞子の凄まじい攻撃は
益々エスカレ-トしていった。
 「阿呆~、もう舞子~・・」
叫んでも止めてはくれない、其れよりとんでもない場所でそうされると
裕太は気が変になった。
自分では向かってはいないが、されている身、そうして傍には智代ちゃん
が居るのだ。
 何度も身をずらすが離れてはくれなかった。
其れより凄まじさがより強くなった。
「く~もう如何なっても知らんぞ~」
我が身の聳える棒は持ち主とは裏腹に膨張の極み、
口奥まで迎える舞子の形相は鬼気迫る、其れを見る智代は気が朦朧とする。

            つづく・・・・。





















望愛小説103弾《獣が道を造る・・37》

 「ね、意味がよう判らんけ~、なして母を裕太さんが面倒見れるん・・」
「あのな、此処はよう考えんさいや、舞子は既に弟の仕事を援けて貰う積り
だけど、私は未だ考えていなかったが、此処で閃いたぞ」「え、何・・」
「お前と組んで何かしようか・・」「何するん」「する気有るか・・」
「有るけど出来るかな」「出来る事を考えようか」「だから何するのよ」
「あのな、此処で裕太は何をして来た」
「え、其処はお年寄りたちや買い物便宜」
「だろうがね、じゃわしらは何かせんと行けんが」「だから何するのよ」
「お母さんを任せると出来るぞ」「ええ、任せるの・・」「守じゃがね」
「守・・、ええ~じゃ裕太さんにかね」
「そう、既に関係が有る女性は沢山おりんさる、だがその事が漏れない理由
は総て仕事絡みじゃがね」「うぎゃ~ううう嘘ウソでしょう、有り得ない」
「それが有り得るんじゃぞ、こいつは凄い男じゃがね」
「でも考えられないが」「じゃ何かお前のお母さんは如何ね、仕事絡みじゃ
無いが男に抱かれて居りんさったがね、しかも不倫じゃろう」「・・、うん」
「じゃ有り得るじゃろうがね」「でも・・」
「デモもくそも無いがね、有るんだ、其処でな智代に頼みがある」「何・・」
「弟の面倒を頼みたい、代わりに舞子と仕事作ろう、資金は裕太に出させる」
「ええ、舞子さん・・」「嫌か・・」「金出るの・・」
「こいつは凄いぞ、確かに出るし仕事考えよう」「舞子さんおそろしい」
「うふっ、こんな女に仕立てたのがこいつじゃがね」
「こいつ・・、うわわああ~何々意味がよう見えんけどこいつって、あ~」
「うふっ、読めたか、弟を頼んだ」「頼んだってまさか、ひや~有り得へん、
だって裕太さんには女性がおりんさろうがね」「その仲間に入れて貰う」
「仲間・・、呆れる」「良いよ、呆れても構わないがお前は如何する」
「私は駄目絶対」「だからじゃ、お前は弟を頼んでいるがね」
「あ~、じゃ其処か」「そうなんじゃ、弟を此処に芽着かせるには相手が必要
なの、あんたにお願いしたいが駄目かね」
「・・」返事が出来ないくらいに智代は驚いた。
 横で都合よく裕太と母が寝ている傍でそんな話をしている。
「まてや、寝かせるか、布団だしんさい」「え、此処でかね」
「引きずるのが面倒じゃがね,二つ並べて敷こう」「・・」「早くせんか」
「え、うん」布団を並べて敷くと、舞子と智代は二人を引きずり寝かせる。
 「・・」「良いぞ、朝になると大変な事が判るがね」「え・・」
「其処は良いが、お前は仕事組む気が有るのかね」
「え、其処は有るけど出来るの・・」「朝に為れば判るが・・」
「意味がよう判らんけど」「いいさ、其処は後でなさてと私らも寝るか」
「え~此処で・・」「阿呆、後で邪魔扱いされるがね、お前の部屋行くぞ」
「え~・・」何と我が家みたいな動きに呆れるが従う智代が其処に居た。
 しかし、こんな様には今まで考えも出来ていなかった、舞子は智子さんを
見てから有るかなと考えると思いがどんどん湧いて出て来た。
おまけに良い女が此処には居る、其れを弟にと目論んでいる、
其処も今しがた閃いたばかり、此処からは寝床で相手と話を詰める腹つもり、
舞子は何でこんなに強かに為れたのか不思議な気は有るが、
ようは裕太に抱かれ挑んだからこそ出て来る話だった。
「舞子さん・・」「あわてるな、お前は弟を頼んだ居るが良いんか・・」
「戻りんさるんか・・」「仕事が出来る事に為ればそうなる」「・・」
「良いのか・・」「「付いて行くにはそうするしかないのよね」
「ああ、そうなるが、お前の事は生涯舞子が面倒を看る」「ええ・・」
「智子さんもそうなる」「そうなるのそうかそうなるんだ、義雄さんか」
「嫌か・・」「嫌でもそうなるんでしょうがね」「あはっ観念したのか」
「未だよ」「はいはい」舞子は心底儲けたとほくそ笑む、舞子の思いは裕太
だが、其処に付録が出来た、智代は幼い時から面倒を見て来た間弟も然り、
此れは良い縁だと思うが、弟は広島で同棲をしている、
其処を何とか智代には承諾させないと出来ない事だった。
 良いか悪いか、昨日弟から電話が来て、連れが田舎は嫌だと駄々をこねて
いると聞かされていた。
其処も加味して今回は智代を縛ろうと目論んでしまう。
強かな舞子は既に先読みをして懸っていた。
「ね、もう寝ようかね・・」「良いよ、寝んさいや・・」「舞子さんは・・」
「居間じゃ・・」「居間・・、何か有るん・・」「待てば判る・・」
「・・」午後十時過ぎ、家の中は二組の変な関係で横たえて居る。
 午後十一時、智子は酒に酔潰れ喉が渇いた、頭が少し痛いほど飲んだ証拠、
何とか身を興して、冷蔵庫にと向おうとする。
「・・、・・、え・・、え、誰・・」
うす暗い中で横に男が寝ている、しかもでかい鼾を刻む様に出していた。
「あ、ああ、ええ~裕太・・、あそうか酒にか・・、うふっ、弱いんだね」
苦笑いし立つのも容易じゃない、這いつくばり居間から出て台所にと向かう。
販売されるボトル水などここ等には無い、有るのは井戸水か、水道水、
此処には裏山から湧き出る水が引いてある。
其れをゴクンゴクンと喉を鳴らして飲む、「そうか、あの人にも・・」
ビ‐ルグラスに水を入れると今度は立ち上がり歩いて居間に戻った。
 部屋は小さな電燈が灯されているだけ、智子は部屋で立ったまま男を
見下ろしていた。
(あらら、服着たままかね、せめて上着だけでも外してあげようね・・)
そう思うと水を横に置くと、雄太の上着とズボンを脱がし始めた。
何とか上着は済ませると転がして横に為らさせズボンに懸る。
(・・、・・、う、うん、何よ引っかかるけ~・・)
チャックを降ろしずらそうとするが中々滑らずに引っかかる、其れで・・、
(うん、何でよう、何々か・・、ああ、何此処ええ、何でよ・・、
ああああ~何々すすす・う・ご・お・おいいいいが凄い凄い良い、
なんと凄いがね・・すすす・う・ご・お・おいいいいがデカパンツが
テント張、しかも高くそびえる程突っ張っている・・、・・)
驚愕しながら智子はへたり込んで凝視する。
電燈が暗い分、見分けは定かでは無いがでかい事は察した、
憧れの男の持ち物は常に比較して来た我が身、広島の男はとてもでかいと
肉が憶えている、だが今、前にそびえるテントの中身は其れ処の騒ぎじゃ
ないみたい、智子は気が動転しまくり、ズボンを膝まで降ろしたままの姿
の裕太の股座だけを見詰めていた。
 智子が動くまでの時間はそう必要は無い、既に右手が其処のテントにと
向かっている。
(・・、ふんぎゃあ~、何々何用此れ何、何ででかいのよう何で・・)
掴んだ瞬間、智子の体に電流が炸裂、とんでもない程の刺激が体から
湧き出て来る。
夢遊病者如きの智子は既に獲物を指が掴んでしまう。
すると、智子は残るズボンを静かに足から外すと何と起用にパンツを
総て脚から離す。
そうすると、もう丸見え、息さえままならない程驚愕していた。
「有り得ない・・」一言声を発した。
智子は飲まそうと思い持って来た水を一気に自分の喉にと流し込んで、
ゴクゴクンと飲み干してしまった。

                 つづく・・・・。
































望愛小説103弾《獣が道を造る・・36》

 十二月十日、雪がちらつく日、裕太は家で炬燵に潜り込んでいた。
「今日は・・」「はい、え、どなたですかいのう」「私は広島の乾達夫と
申します、此れは妻の紗月です」「そんな方がなんぞ此処に用事でも」
「婆様、此処に裕太さんて方居られますか・・」「え、居ますが」
「ご挨拶出来ましょうか・・」「それは造作ない事じゃが何か・・、
まええか上がりんさいや、此れ裕太お客様だぞ」「・・、え誰・・」
炬燵に入ったまま顔をその方向に向ける。
慌てて炬燵から出て向かうと・・、声が出ない程驚いた、其れは誰かじゃ
無くてなんと憂いの在るご婦人連れで其処に驚いていたのだ。
婆が名前を言い、会いたいときんさったと告げる。
 夫婦を居間にと迎え、裕太は座る。
「この度は偉い面倒をお掛け致しました」「え、面倒ですか・・」
そこから夫婦が此処に来た理由を聞き出すと、又も驚いてしまう。
「え、ではでは、なんとあ、智子さんの事ですか・・」
「そうです、其れで貴方が中に入って居られるとお聞きして参りました」
「そうでしたか、じゃ問題は・・」
「解決致しました、先ほど先方に行きまして詫びを入れ、弁護士さんと今後
は相談と決まりました」「なんと、早いですね」
「こんな事は早い方がええ、とんでもない息子で、いいや今は勘当して息子
じゃないですが」「か、勘当ですか勘当して・・」
「はい、正式に言い渡しこいつの子供じゃ無いけど苦労を掛けて来ました」
横の奥さんの指してそう言われる。
話しの中身は聞くまでも無い、裕太が入り込むなど考えてはいないが、
こんなに早く事が進んでいるとは努々思っていない。
「では解決に為るんですよね」「え、どんな事しても其処は責任を持ちます」
デンと構えられたお父さんは恰幅が有り威厳も備えて居られた。
婆がコ-ヒ-を出してくれる。
「聞きますと貴方は此処で凄い事を為さっておられますね」
「え、凄い事、そんな事じゃないです」「でも、其れが凄いと思うけど」
「此処じゃそうなるかもしれませんがこまい事ですよ、高が知れている」
「それでも此処じゃ大変な事ですよ、聞いて感動しています」
「もう勘弁して下さい、そんな良いもんじゃ無いし、恥ずかしいけ」
裕太はそういうが相手はそうじゃ無いみたい。
「で、ご相談なんですが、事が収まると一度家に来て頂けませんか・・」
「え、何でです、僕は部外者ですが・・」
「今回はそうでもこうして伺う理由は有ります」
なんと先方が勝手に言われることに裕太は些か面食らう。
「でも・・」「如何か、主人の言う事も聞いて頂けませんか・・」
初めて奥様の声を聞かされ、その瞬間裕太は胸が躍るほど熱い感じがする。
其れは奥さまの凄い姿、いいや田舎じゃ見た事も無い麗人、そう言うしか
裕太には言葉が無い、其れほど遥か遠くの存在の人と思えていたからだ。
 話をしていく内に、ご主人と話が合う感じがしてくる。
何とか其の内にと裕太が言う、そんな話を一時間近くすると帰られた。
 「ふ~疲れた~・・」「あはっ、そうじゃのう、とんでもないお人だ、
田舎にはそうは居らんぞ、しかも息子が仕出かした事を謝りに来るなど
見上げたお人だがね」「言えるけど、驚いたが・・」
「あ、ははん、奥様じゃな」「・・」「馬鹿垂れが、高根の花だぞ」
「ええ、其処はそうじゃ無いぞ、田舎にはおりんさらん人だ」
「そうじゃな、でも後妻さんだね」「え、婆もそう見たんか」
「年が合わない、でも豪快な人じゃがね、息子の悪さを尻拭いしんさる」
「其処はどうかね、世間体でかも・・」
「おう、何とか周りが見えだしたか、流石じゃ我が孫よ」
「ええ~・・」言い方に二人は大笑いする。
、 十二月十五日、智代さんから泣きながら電話が来た、
解決出来たと聞いた裕太は唖然とする。
「何で早いじゃないか・・」
「うん、相手先のお父さんが一言で解決、本当に有難う」そう言われる。
 電話を切りへ垂れた。
「・・、世の中凄い人が居りんさるな・・」
独り言を言いながら呆れるし凄いと知る。
解決は慰謝料一千万で総て解決と聞いて居る、其処もそうだが、こうも早く
解決するとは些か気落ちする、其処にはなんか美味しいものが逃げた感じが
していたからだった。
 裕太は電話を終えるとしばらく動けない衝撃が有る、あの人なら決断や
行動は有り得るかなとも思えた。
 こうしてあの事件は即座に解決、二日後どうしてもと家に呼ばれ向かう。
家に到着すると智代さんが駆け寄り抱き付いて何度も有難うと言われる。
無論舞子さんも呼ばれている、母と娘と舞子さん、裕太は恥ずかしい程歓迎
され喜ばれるが、なんか嬉しい反面可笑しな気持ちで居た。
「さてと、乾杯しようかね」
舞子さんの声で乾杯、その後里では珍しいカニ鍋を囲んだ。
舞子さんも嬉しそうだが、特に智代さんが一番喜ばれている、そんな中母親
は其処まで喜ばれて居るとは見えなかった。
 「お母ちゃん、いい加減にしてよね、今後こんな事は許さないからね」
「うん・・、判った」「如何わかるん、しょうこりもなく又遣らかすね」
「ええ、お前・・」「金三倍位貰ったじゃないね、出した金は貰うけど、
後は駄目」「ええ、お前、大金じゃがね」「だからよ、此れ返そうよ」
「え・・」母が娘を見詰める。
「あのね、お母ちゃんも少しは悪いからね、抱かれるなど其処は良いけど
後始末が出来ないくらいならしないでよね」「お前・・」
「あのね、今回は相手のお父さんが凄い人だから解決出来たけど、男の里が
貧乏ならお母ちゃん、水商売に浸かっていたんよ」「・・」
「だから、金輪際相手がどんな人か見てから動いて、もうするなと言っても
駄目なんでしょう」「お前・・」
「まあま、智代、今夜は其処までにしんさいや、裕太さんが居りんさる」
「あ、そうね、でも舞子姉ちゃん、お母ちゃん如何する・・」
「え、私にかね、もう其処は荷が重過ぎるけ~面倒見れんがね」
「そうよね、困る、又騒ぎ起こすよ、もう此処に住めなくなる」
泣きそうな顔でそう言う。
 そんな話は其れまでと句切るが、母はもう浮かない顔つき、
智代さんは舞子と話し込んでいた。
其れから二時間居た裕太、酔っている、酒はあまり強くないから横たえた。
「うふっ、智代良い事思いついたがね」「何・・」
「お母さんの面倒をこいつに見させようかね」
「ええ、何で無理でしょうがね急がしいし、其れに面倒って・・、え、あ、
ああああ~じゃじゃええ~嘘でしょう」
呆れかえる智代をしり目に母の顔を覗く舞子・・、
「うふっ、智子さん幾つ為りんさった」「ええ、ま~舞子・・」
「幾つなの・・」「知っておりんさろうがね」
「うん、でもまだいけるんでしょうアソコ・・」「ええ・・」
「だから、ねね、彷徨うなら駄目、此処で凄いのを待つ身では如何・・」
「凄いの、何がね待つ、此処でか・・」「そうなるけど嫌かね」
「・・」「じゃ相手が物凄い男なら従えるよ、四十二歳の女でしょうがね」
「舞子・・」「任せるか・・」「舞子・・」
「娘が気が気じゃ無いがね、如何舞子に任せてよ」
そんな会話をしていた。

              つづく・・・・。


























望愛小説103弾《獣が道を造る・・35》

 智代さんが母と話を先にされる、舞子と裕太は車で待機、
色々な事に出会う日に為った。
 三十分後、裕太達が家に呼ばれると、玄関の土間で娘と母と、
婆様が頭を下げられている。
 挨拶を終えると、直ぐに本題、流石に最近はこんな事にも為れたのか、
裕太の聞きたい事を相手側が話す遣り取りで進んで行く。
総て娘さんが言われた通り、其処には体が弱い婆様が泣きながら手を
合わされていた。
暫く話を終えると、裕太が庭に面する濡れ縁でどこかに電話をする。
不安げに其れを見る家族と舞子、本当に藁にもすがりたい心境だと
思える姿だった。
 電話を終えた裕太が部屋に戻る。
「何とかしましょうね、お母さんはきっぱりと腹を決めて下さい、そうで
ないと事は解決出来ません、無論相手側が悪いですが、其処を認めさせる
ことが肝心です」と話した。
 舞子さんも其処から話をされるから今度は裕太が傍で聞いて居る。
其処に裕太の携帯が鳴る、又も縁側で話をする。
「有難う御座います、其処はいかようにでも出来ますが、本当に今回は面倒
をお掛け致します、はい何時でもこちらは動けます」
そんな声が聞こえると部屋では婆が泣き崩れられる。
「何とかなりますよ、此れからいい方向にと進みましょうね」
裕太の声で家族は抱合い、特に母親が酷い泣き様に流石に裕太も宥めるしか
なかった。
 其処で一時間滞在し、連絡番号を母と娘と交換して、今日はその家を出た。
「あんた、悪いね」「ううん、僕は今回感動したが、舞子さんは自分だけの
事じゃない、他所の事も心配されんさる、本当に其処は感動しているんだ」
裕太は事実そう思っている、自分の家族の将来も決まらない中で他所の家の
事等二の次が当たり前、其れをしない舞子さんに裕太は二度惚れる。
数時間前の二人の姿は今は欠片も無い、其処に舞子は裕太を再度見直した。
 裕太は送られて家に戻る、そうして何時もの様に部屋に入るなり倒込む。
(馬鹿垂れが、又女を抱いて来たんだな・・)
峰子は孫の寝姿を上から見下ろし苦笑いする。
 翌日、又も朝早くから裕太は家を出る、車は広島方面にと走って行く。
「美代さん・・」「往々、早いがねようきんさったな、あいつは朝早く広島
に出掛けんさったぞ」「え、もうか間に合わなかった」
「聞いたが、独りで大丈夫だといんさったがね、あんたは待って居ろと」
「うふっ、相か、助かった」そう聞くと幾分気が軽くなる。
昨日の件は直ぐに雅子さんに電話して頼んでいたのだ、其処は顔が広い
雅子さんなら何とか動いてくれると思い相談していた。
「な、今度も女絡みかね・・」「え・・」
「顔に出て居るぞ気を付けんさいや・・」「嘘だろう」
「うふっ、其処は甘い、既にそうだと白状したようなもんだろうがね」
「ああ~・・」裕太の頭を叩かれ笑われた。
 一時間美代さんと話をしていると携帯が鳴る、出ると雅子さんだった。
「何・・」「うん、今こっちに向かっておりんさる」
「そうか、何とか出来るのだな」「其処は未だ」そんな話をして待つ。
 昼前に戻られる。
「紹介する、あんたには都合がええ先生だぞ」「え、では弁護士さん」
「私は、上田雅子さんにお世話になっている、清水慎吾と申します」
名刺には弁護士と有る。
「では今回の件は・・」「すぐに動きますが良いですか」
「是非、費用は私に・・」「其処は既に解決しています上田さんに任せろと
仰り、そうします」「そうですか、で、今から・・」
「向かいたいですが良いでしょうか」「是非・・」
話が早い、コ-ヒ-を飲まれて直ぐに先方に連絡すると家で待つと言われる。
 昼過ぎに清水さんの車と裕太の車が可部から出た。
「美代さん、あいつ本当に女と縁がありそうね」
「さっきも言ってやったがね、あいつはそんな道を歩いているようだね」
「言えるわ、本当に憎い奴ね」二人は笑う。
 三十分で到着、其処では話が早かった、事の経緯は大方御存知で、其の裏
を取りに来られてる、録音と委任状、経緯は総てお母さんが話してる中、
先生は黙って聞かれていた。
「では、此れで進めましょうか、後はお任せ頂きますか・・」
親子は頭を下げられて頼まれた。
裕太は残り先生だけが帰られる。
 「裕太さん、有難う御座います」
「舞子さんの頼みじゃけ、でも大変でしたね」「もう其処は違うんよ」
「え・・」智代が言う。
「だって、お母ちゃんも良い思いしんさった後じゃろうがね」
「え、其処は違うだろう苦労しんさったんだぞ」「しておらん見たい」
「ええ~、意味がよう見えんが何でそういんさる」
「あのね、お母ちゃん淫乱じゃ、お金は取られているけど身はそうじゃ無い
みたいで困る」「え・・」
呆れ顔で裕太は智代を見た。其れでも母は何も言わない、
其れよりか黙って居られる。
 「大人は其れでも仕方が無い事は只在る、だからそんな言方しんさんなや」
「優しいね、でも本当だし、此れからも其処は違わん、困っている」
「お前、他所様にそんな事いんさんなや」
「阿保らしい、何で娘が苦労しているのに、お母ちゃん考え理解出来んがね」
「其処はもう年じゃ、収まろう」「ええ、年にかまけてよう言ううわ」
「御免ね、今回は迷惑かけたね」「・・」呆れ顔で娘は母を見る。
もその家を出ても娘の言葉が脳裏に焼き付いていた。
(淫乱・・、淫乱、あ俺もそうなるのか・・)
車を運転しながら、その単語が脳裏に増幅していた。
「今日は・・」「往々、まげな男がきんさったぞ、舞子~」
「え、ああ、あんたねねどうなった・・」そこから経緯を話す事に為る。
 「そうね、有難う、あんたはほんまに頼りになりんさる、有難う」
「わしも聞いたが、そんな事が有ったのか・・」「お母さん、内緒」
「判っているがのう、あの家の智子は昔から男が寄る、だが此処じゃそんな
事は聞かんぞ」「それが広島じゃ出たみたい、世間が広いし顔が指さない」
「言えるわ、此処じゃ直ぐにばれるぞ」「でも相手次第じゃない其処は」
「ええ、舞子お前・・」「うふっ、お母ちゃん、此れから面倒を看るよ」
「ええ、なして、生活は苦しいぞ」「任せてよね、ね~裕太さん・・」
「え、あはい、お母さん任せて下さい」「え、あんた、何でそういんさる」
「娘が弟の為に裕太さんに頼んだの」
「うえ~、じゃ何か裕太お前が、本当か、話は聞いて居るが、裕太頼めるか」
「何とかしますからね」「・・」
聞いた母親が裕太に寄り、手を握り離さなかった。

             つづく・・・・。












望愛小説103弾《獣が道を造る・・34》

 いやはやとんでもなく最高、車の中でのマグアイもそうだが、
相手が最高、異や凄味が有った。
どれだけ挑んでも迎えてくれる肉は今まで誰にも無い威力と根性、
其処は他とは立場が違う、思えば美津さんや聡子さんも同じかもしれないが、
今回は自分の事じゃない、家の家計と弟を何とかと願う気持ちがそうさせて
いるのかは定かじゃ無いが、そう思うほうが理解出来る相手の立場、
代償と二度も言われた事が、今回の弟に合う道行で、
こうなる事を仕向けられていたと想像する。
三十三歳の肉体は既に錬磨されていた、今迄の男にかは知らないが、
本当に何度も言うが凄味が有った。
 何とか二人がまともに戻れたのは峠に来てから二時間半後、
午後八時半に為っている。
「あんた、最高とんでもない程酷い男・・」「はい・・」
「何よ、背負ってからに、あんた女に殺されるかも・・」
「相手に無防備だから有り得るな・・」「良いの・・」
「ああ、其れほど思われて居るなら覚悟せんと駄目かな・・」
「呆れるが、でもこれから何時でも待って居る」
「それは、弟の仕事が決まるまではお預けだね」
「其処とは別、抱かれて判った、あんたには代償なんて考えないで
抱かれたかった」「ええ、其処は如何でも良いけど、答えは違うぞ」
「え・・」「そうだろう、舞子さんは弟の事が無いと僕なぞ目もくれて
くれんさらんだろう、だが、抱いた、其処は僕の願う所だったし、
弟とは別に考えようか・・」「別、良いの・・」
「あはっ、そうなれば普通の営みに戻るぞ」「え、何で・・」
「考えると気迫がまるで違うが、普通に色恋なんかで抱れる舞台が違う、
其処は妖艶さなど要らない代物だろう、そうして相手を屈服させるほど
力を入れなくてもそこそこは求められるけどね、でも舞子さんが代償と
思いんさって挑まれた今回は初めて女性の底知れない力を知らされた。
そういえば戦国時代、女が生き残れたのが今漸く判って来た。
其れだけ女性の威力は男が束に懸っても叶わない理由じゃね」
「あんた・・」「僕は決めた、どんな事でも僕と関係が出来たなら、
相手の人生も考えて行こうと決めているし、家の婆ちゃんもそう仕向けて
きんさる」「聞いた、物凄い人だそうね、内の母もあんたのお母さんと
そうは違わない年だし、仲良しだって聞いて居る」
「うん、其処もそうだね」そんな話をしていると瞬く間に里に戻れた。
 「あ、何で止まるん・・」「待って思出したが、あんた少し車で待って
くれんさいや・・」「良いけど・・」
何と車は舞子さんの部落近く、場所は昔公民館が有った空き地、
こんな田舎では午後九時過ぎ等誰も動かない、道には珠に車は通るが、
この空き地など別世界そのものだった。言われるまま裕太は待つ。
「御免・・」「・・」「智代入りんさいや・・」
「え、あああ~智ちゃん、ひや~懐かしいがね・・」
「久しぶり、あんたの話聞いて居るんよ、でも会いたいけど会えなかった」
「うん・・」舞子さんに連れて来られた女性は、裕太の四歳年下の子で、
母親が広島に出て働くから中学に入る前に引っ越しをされている。
「何年ぶりか・・」「もう十年経つよ」「そうか、じゃ今は・・」
「裕太お兄ちゃんの四歳下じゃないね」「そうだったな・・」
懐かしかった。
「ねね、話がある」「うん、家に行こうか・・」「婆ちゃんが・・」
「良いんだ、其処は構わないし、込み入るんか・・」「そうなろうね」
「じゃ行くか・・」「待って、此処で話だけ聞いてくれんさいや、
其れからなら行く、ね智代・・」「・・」返事は無いが頷かれる。
 其処からもっぱら舞子さんが話をされる。「え、ではお母さん・・」
「そうなの、もう遣れん、お母ちゃん家に逃げ戻りんさっている、私は
婆ちゃんの介護で一年前に戻ったけど、お母ちゃんは事情が有って直ぐ
には戻れんかった」「じゃ・・、そうか舞子さん理解する」
「じゃ、何もまだ言わんけど判るんかね」
「ああ、でもお母さんは如何思いんさるかな・・」
「其処は既に舞子が聞いて居る」「ええ、なんと手回しが良過ぎないか」
「うふっ、企んでいたんだ」「うひゃ~何じゃと、呆れるが・・」
「駄目なの・・「」駄目だ・・」「ええ~嫌だ~」
「駄目だぞそんな事で僕を・・」
「違うんよ、其処は別じゃが、お母さん酷い目に会いんさって智代・・」
「うん、其処はそうなる、お母ちゃんは馬鹿だし駄目な女、でも縋られる
と嫌とは言えない親子だしね」「そうか、話は詳しく聞く権利が有るな」
「はい・・」二人は狭い車内で並んで裕太と向かい合っていた。
 今から十二年前、智代の母親が広島に出来た工場の従業員にと出て行か
れた、二年後其処に智代も呼ばれて転校、其れが十年前に為る。
だが事が起こり出したのは四年前からと聞かされた。娘の為にと頑張って
来た母親は、娘が高校を卒業すると働き出す。
其れから異変が起こった、安堵されたのか肩の荷が軽くなったのかは定か
じゃ無いが、そんな隙間に男が潜り込んで来た。
同じ職場の男、母は次第に忘れていた女を掘り起こされ遂に男と関係、
その後本当は相手に妻や子供が居たのだ。
其れでも腐れ縁、母は仕方なく付き合いをする。
 だがだが、その男は性根が悪、大きな金額は母子家庭では有り得ない、
だが小銭なら何とか都合が出来る、何度もせがみ金を持出す母が居た。
そんな関係を四年続けると男の本性が丸見えになる、智代の母親は可愛い
顔をされている、其れで夜の仕事にと会うたびに囁かれ出した。
智代の母も母だが、其処は男女のしがらみで拒めない部分が有った、だが、
其処で会社の同僚から大変な話を聞いた。
既に母と同じ姿の女性が会社には有ると聞かされるが、
其れは何と先月逃げたと聞かされたのだ。
二日前に会って居た男が、会社を病気で休んでいる中で電話が来て母は会い
に行く、其処で二人で暮らそう、夜で頑張ってくれないか僕も仕事を頑張る
と閨で囁かれた。
母も覚悟を決めて従おうとするときに同僚からその話を聞かされたのだ。
母も怒って問いただすと上手く丸め込まれた。
 だが母も一人になると考える、同僚を尋ねて詳しく相手の女性を聞くと、
母の知り合いだったのだ。
其処から驚愕の話を聞く羽目に為る、その女性が妊娠をし、
働けなくなっている、其れがあの男の子供だと聞かされたのだ。
其れで漸く箍が外れた、逃げ戻るも約束していた金だけは渡せと煩い程電話
が来ていると裕太は聞かされる。
「じゃ、今もか・・」「性懲り泣く何度も、今じゃお母ちゃんが居る
此処に来て関係をばらすと脅されている」
「まさか、其処は何とでもなるぞ、本当か・・」「女だけだから相手は」
「そうか、良いよ、何とかする」「あんた・・」
「うん、お母さんに会えるか」「家におりんさるけど、母はこの事を話して
居ないけど・・」「構わない、此のままじゃ拙いぞ、世間は面白おかしく
噂が蔓延する」「だから困る」「判った行く、舞子さん行こう」
「はい・・」三人を乗せた車は智代の家にと向った。

              つづく・・・・。


















望愛小説103弾《獣が道を造る・・33》

 車の中で、舞子さん好みなのか中島みゆきのCDを聞いて居た。
「・・」舞子さんが車に戻られるが、なんか普通じゃない、
車のル-ㇺ灯の浮かぶ顔が・・、泣かれていたみたいだった。
其処には触れずに、歌の中身を裕太は喋る、人生の応援歌だと言いながら
も舞子さんの様子は気に成る。
「何か有ったん・・」「・・」それにも応じられない、ワゴンタイプの
車高が高い車、軽でも中は広く感じる。
「舞子さん・・」
裕太が呼びかけると、助手席に座る舞子は裕太の手を探して握る。
其れに応じる、其処は何か感極まった思いが有るのだろうと察しての事。
「あんたね、此れから舞子は如何し様・・」「ええ、何で仕事作ろうよ」
「出来るの・・」「相手が弟さんだろう、何かしたい事が有れば良いけどな」
「有れば、力貸してくれる」「出来るだけの事はする」
「・・、有難う、其れが心配だった」「其処は何とか出来るからね・・」
「うん、有難う」握る手に力が入り、裕太はその握り方で可笑しな気持ちに
苛まわされる。
「裕太・・」「うん・・、あ・・・・」
顔を向かわせた瞬間、舞子の顔が近づいて、即座にキスを仕掛けられる。
険しい山の峠の頂上、今はこの道は誰も通らない道、其の行きかう車を
避ける膨らんだ場所に車は有った。
 車内灯が消される、そうしてキスは又も互いに求めている、
其れがデ-プキス、とんでもない程蕩けるキスを受け続けた。
 こうなると裕太は行く道は一つ、願う気持ちも有るし、相手がその気で
来られているなら、味わいたい、其れほどの魅力は相手には有った。
椅子を倒すと、舞子は直ぐに後部座席にと向い、其処の椅子も倒した。
(なんと上手く出来ている、こんなコンパクトな車でも今はそうなるのか)
と呆れる程素早く場が出来た。
裕太は言われる前に相手に気を使わせるのが拙いと思うと、自分で後部座席
にと移動、其処でも会話は無い、でも動きは互いにする。
「良い、此処で味わう、あんた期待しているし、舞子でよかったら抱いてね」
「ええ、反対だがね、望んでも無理かと諦めていたんだぞ」
「早く、脱がそうか・・」「・・」「良いわ、じゃ脱がす、始めよう」
「良いから黙って、其処に向かおう、其れから返事が欲しい」「返事・・」
「ああ、僕は既に里に女性が居りんさるが良いんか」
「聞いて居るし呆れても居る、でも良いじゃない仲間に入れてもらう」
其処で会話は終了、まず舞子は感嘆、裕太の裸にだが、其れも構わず裕太は
舞子を裸にし始める。
互いが大人、しかも先ほど車の中で代償と何度も言われている、
其れが此れかと、子供じゃない聞くまでもなかった。
 十二月に為ろうとする中、車内は暖房がは効いて暑いくらい、
其処で漸く互いの裸を見る事が出来た。
秋の名月も冬まじか、幾分寒そうな月明かりの下で男女の裸は青白く見えた。
「あんた~~」互いに見合う中舞子が動く、裕太に飛込んで二人は倒れた。
其処でキスの嵐、人に寄るけどキスは嫌いじゃない、相手の息使いや動悸、
其れに何と言っても相手がどんな場所に居るのかが判るからだ、
裕太のキスも負けてはいない、次第に相手の素晴しい肉体は柔くなり始める。
其処から裕太の愛撫が始まった。
 だが裕太だけの動きでは無い、直ぐに舞子は反動、裕太の体を動かし、
舞子の顔の上に裕太の股座を誘う、既に舞子の股座からは卑猥な音が押し
出されて来ている中、負けじと裕太の棒を下から豪快に吸い上げしゃぶり
動かし、とんでもなく舞子は舞い上がる。口では言わないが、
美津さんに聞いて居るから、其処はある程度の修学は終えて居る筈だが、
現物には流石に驚愕、こんな物が有ったのかと思うほど物ふぉつい代物。
口の中で愛撫する舞子は舞い上がり、とんでもない程昂奮をそそられた。
 十五分後、車内は狂喜乱舞の舞子、けたたましい雄たけびは誰にも負け
ないほどの音量「往くが~あんた往く往くが往くよう~おおおおねねねが
良い往かせていく往く往くうう・・・・・ううぐううう・・」
裕太を羽交い絞め状態で体を震えさせ歯ぎしりを聞かせながら飛ばれ
痙攣三昧、物凄い喜悦の様を男に魅せてくれた。
裕太もそれに感動し、以後幾ら泣き叫ばれても容赦しない、
これ程虐め甲斐がある人はそうは居ない、本当に迎えてくれる姿に大感動、
裕太は性懲りも無く又も一人の女性の味をたんまりと楽しんだ。
一時間後、車内は暑い、其処は二人の男女が起こしたエネルギ-と思えた。
 「ふ~、今度は飲物もタオルや何か揃えて置くね」「え、車にか」
「だって、舞子は家じゃ迎えられないがね」「そうだけど、考えようか」
「駄目よ、其処は別、舞子は車の中で充分、本当に凄かったがね、初めて
もう死ぬ~と感じたが」笑い互いの裸をいじくりながらの会話だった。
「出したの・・」「ううん」「え、何、本当に長い時間なのよ、
舞子がアソコ駄目なのかな・・」
「違うぞ、其処は絶対違う、僕は耐えることが出来るだけ」
「何でよ、男は出して何ぼじゃない、構わないのよ何時でも」「おいおい」
「それほどあんたに入れられたらそう思うじゃないね、誰もそうだと思う」
「でも危険日・・」「其処は良いじゃない、相手が今日は中じゃ駄目と
いんさると出さないで良いじゃない」「ええ・・」
「だから、相手次第って事、楽しむんだしあんたのアソコ化物だし狂うわ、
終わりごろあんたは舞子の呼吸に合わしてくれていたね」「・・」
「判るのよ、其処、感動して一気にまたも頂点にまっしぐら、最高だった」
「舞子さん・・」
 「ねね、此れっきりじゃ嫌よ、無理は言わないし、何時でも応じたい」
「舞子さん・・」
「あんた、最高よ・・、ああんんんた~~~~」
又も車が横揺れ仕出した。

               つづく・・・・。



















望愛小説103弾《獣が道を造る・・32》

 十一月二十八日、裕太は車で広島に向かう、何時ものトラックじゃない、
軽のしゃれた車で走る。
この車は舞子さん所有、無論助手席にはその本人が居られる。
 事の経緯は、先日舞子さんが集会所に顔を出され、
裕太が呼ばれて話をするが、既に集会場はお年寄りに占領されていた。
事の話が出来ないほど裕太に話しかけられる中、
裕太は舞子さんを連れて家にと帰る。
其処で色々な事情を話されているが、あの集会場で聞いた話と同じ、
弟の事だった。
其れで話が進むにつれ一度会おうと決まる、其れが今日。
「ねね、どんな事でも良いけ何か仕事弟に・・」
「あのね、何かじゃ無いがね、先に何か聞いた後なら判断が出来る、
子供じゃないから宛がうのは如何かな、力が入らないと思うけどな」
「あんた・・」「会って話をしてからの方が良いけ、こっちは白紙で会う」
「・・」その言い方に流石に舞子は感服してしまう。
一時間半で広島の横側に到着、部屋に向わず近くの喫茶店に弟は呼ばれた。
 挨拶の後、裕太は正面から弟を見つめる。
「では、何か望みでもあるかと聞きんさるか・・」
「そう、そうでないとこっちから何何をしてくれと頼んだら、今の仕事と
同じになる、其れじゃ又悩む事に為りかねないしね」
「あんた、いや田中さん、僕を覚えておりんさるか・・」「え・・」
「郷でじゃがね、鮎取り、チョン懸けの名人・・」
「・・、ああああ~じゃじゃ義雄さんだ」
「そうじゃ、だから姉から聞いたらたまげたぞ、あの小僧がと・・」
「・・」よく見ると正しくその人、郷の川では知らない人はいない程
チョン懸けの名人だった。
 其処から二人は話しがスム-スに運んで行く。
「え、じゃ何か望みが在れば良いんだな・・」「有りますか・・」
「有るけど其処は如何かな、金が無いし・・」「金だけですか・・」
「おいおい、金が無いと何も出来んが、戻っても稲だけじゃ、食べては
行けんが、そんで広島に出たんだがね」
「ですよね、じゃ里では何かしません・・」「何する言われればするが」
「それじゃ駄目になる事が多い、此処はいっそ独立を考えては如何です」
「独立、あはっ、無理じゃろうが、何が俺に有るんか、何も無いがね」
「そう言われれば身も蓋も無いけど、此れなら自信が有ると思う事ない
ですか・・」「急には・・」
「じゃ一度郷に戻りませんか、郷も少しは変わりましたから、目で確かめ
てからでも良いじゃないですか・・」「じゃ、そんで良いんかね」
「僕は待ちます、先輩がこれなら自信が有ると思う事を遣りませんか」
その言葉に相手は身を震えさせる。
「お姉ちゃん・・」「聞いたろう、家に戻りんさい、後は考えて行こうか」
「良いのか・・」「あんたの家じゃないね、何で、女は如何したん」
「付き合っているけど・・」「じゃ里には来てくれんのかね」
「ええ、話してないが、でも如何かな・・」
「あんたの事だし、何も言わんが、でも好きなら郷に連れてきんしゃい」
「・・」返事はされないが頷かれるは。
 一時間半、話して居る内に、相手は里に一度帰ると約束される。
急には相手が戸惑うし、郷の変化も話では想像が点かないだろうと、
裕太は戻れば知らせてと約束する。
 「裕太、有難う」「いいえ、良い人ですよ、子供の頃憧れて居たが・・」
「遊びじゃ其処はそうかな、でもあいつは根性が無いけ・・」
「其処は姉の貴女が傍に居れば良い事じゃないかな・・」
「ええ、では舞子もこのまま里にか、軟禁かね」
「そういんさるな、でもそうじゃ無い、舞子さんも一緒に仕事されると
嬉しいけどな」「あんたあのね、郷じゃまともな男はおりゃ~せんがね、
あんたが面倒見てくれるなら考えるけどな・・」「ええ、僕が・・」
「そうだよ、じゃ何かあんたは仕事だけかね、そうじゃ無いでしょう、
代償が在れば良いでしょう」「代償ですか、別に要りませんが・・」
「ええ、嘘つきんさんなや、美津さんにも美沙さんにも聞いたが・・」
「え、何を・・」「もういい、其処は言えんがね、とにかく代償を払う」
「・・」もう何も言えない、如何話をしたのか其処が見えないから中身が
違えば大変話を変えて行った。
 「戻りは舞子が運転する」「・・」
可部を超え八重も過ぎる頃まで車内では会話は少ない、互いにどこか遠慮
がちだった。
遂に島根県に入る、三坂峠の隧道が見え出す。
 「・・、ええ、え~・・」車は何と其の隧道の中には入らない、
手前に残る古い峠越えの道にと車は入って行く。
「・・」裕太は、古い道があるとは聞いて居たが通った事が無い、
婆ちゃんには聞かされていたが、冬は地獄の峠越えだったと言われている。
「舞子さん、如何して旧道に入りんさる」「・・」
返事が戻らない、だが車は生い茂る草や木々に狭まれる道をドスン、
バリバシッとそれらが走る車に当たる音がする。
 何とか峠の頂上に辿り着いた、「出て見よう」「・・」
急かされて従うが、外は寒い、本当に冬の寒さが身に染みる。
「見んさいや・・」「・・、ええ~何と・・・」
眼下に見える新しい道が浮かんで見える中、側にはポツンポツン民家が
見えた、夕暮れ時の夕日が優しい明かりを落とす中、ついぞ見た事も無い
景色、幻想を醸し出す風景は正しく絵画、本当にそう見えた。
「綺麗でしょう、私里を離れる時一度来たの此処に、そうしてもう戻る事
も無いと観念したのが此処よ」「・・」
「それが如何ね、都会に負け挙句に男に騙され、行く当てもないから里に
逃げ込んだの・・」「何時から里に・・」
「半年前、何とか切りが出来たからね」
そうでしたかそう返事するしかない、だが景色は本当にそんな傷を癒す程
の力があると見えた。
「郷は良い所も悪い所も残されていた、今じゃ邪魔扱い、仕方が無い身、
田舎は世間が狭すぎるね」「・・」「負けて戻る敗者には酷い所よ」
話を聞いて居る内に陽が落ちて行った。
 「舞子さん帰りましょう」「・・」返事をされずに景色を見られていた。
其れもいつまでもその姿にさすがに裕太は痺れを切らす、
「ねね、帰ろう」「嫌、未だ駄目」「ええ、でも・・」
「良いから今夜は舞子と一諸に居りんさい」「良いけど寒いが・・」
「じゃ車に入れば、暖房を入れているし・・」
返事を待たずに裕太は車に入る。
 だが、未だ舞子さんは車には戻ってはくれなかった。

           つづく・・・・。


















望愛小説103弾《獣が道を造る・・31》

 風呂から上がると・・、「御免ね、あんたに嫌われたと・・」
「あはっ、そんでもきんさったがね」「美代さん、有り難いわ」
「ま、良いから座りんさいや、あんたも・・」
裕太は挨拶もしないでテ-ブルに向かい座る。
最初の雅子さんにビ‐ルを宛がい、美代さん、そして自分には美代が注ぐ。
乾杯をし、鍋は今夜はキムチ鍋、ふう~ふ~と音を鳴らして食べる。
 「ね、なんかこのままじゃ嫌だ」「え・・」「だって此処で待つ身よ」
「え、何いんさる、家が在ろうがね」「家は家よ、雅子は自分勝手に動く」
「それじゃ拙いだろう」「拙くさせたんは誰ね、ね~美代さん」
「其処はあんたがしんさっただろうがね、裕太は来る女性を拒まんぞ」
「うひゃ~、そうだけど誰がこんな体にしんさったん裕太でしょうがね」
「ええ~・・」「うふっ、そんで何が言いたいん」
「美代さん、考えたんだけどね裕太に出資する」「え、雅子本気か・・」
「もう要らん遊びは飽きた、裕太に抱かれると他が詰まらんようになった」
「あはっ、其処は言えるが」「でしょう、だから金輪際他の男は駄目」
「あらら、大変だ」「だから珠にでも良いけ~、こうして集まるのは如何、
我儘言わん」「出来るか・・」「する、絶対」「出資て幾らじゃ」
「裕太は此れから色んな仕事が舞い込んで来る、其処で下手に僅かな金でと
考えると、仕事がしょぼくなる」「そうだが」「だから、雅子の里使う」
「ええ~あんた・・」「もう母には色々と話をしている」
「なんと・・」「そんでね、会社を作りんさったから、其処に投資する」
「幾らじゃ・・」「資本金増額、最初は一億」「い、い一億、雅子・・」
「まだ先には出せる」「お前は何て子じゃね、郷は良いのか・・」
「母には総て話してある、真弓の事も有るしね、雅子は化けるよ」
「なんとお前は物凄い女じゃ、じゃわしも僅かだが参加する、良いとこ取り
はさせんぞ」「あらら、競るかね」「良いぞ、わしにも参加させんさい」
「・・」裕太は話を聞くうちに箸が止まる。
「聞いたか、こいつは凄い女じゃがね、お前に抱かれたら大変化じゃぞ、
出資はええが、女が変わったがね」「・・」
そこにも裕太は返事が出来なかった。
 鍋会がいつの間にか今後の仕事の話に移って行く。
「では本気でか・・」「ああ、あんたがのし上がるんなら利用して・・」
「利用はせんが、出せるのか・・」「出せる、仕事幅を増やしんさいや、
今からなんぼでも話が舞い込んで来る」「でも、其処は・・」
「良いかね、遣るなら其れなりにしようよ、こまい事もでかい事も相手を
見ての話だけど出来る、あんたが居ればなんぼでも後は繋げるけ~、雅子
の親戚にも成金が沢山おりんさる、其処もやがては使う」
「うひゃ~何じゃ、美代さん聞いたか・・」
「ああ、恐ろしい女じゃな、でも其処は良いぞ、いっそ裕太の会社は里に
残せ、今度は其れらしきことを未だ沢山有る破壊部落,其処にも新し息吹
を吹き込んでしまえ、獣の威力を知らしめて遣りんさい」「美代さん・・」
「ああ、雅子が本気なら出来るぞ此れは、どでかい程に膨らむぞ」
大変な話になりそうで、なんか男と女が抱き合う気が失せる程驚愕した。
鍋もグツグツと音を立てて煮える中、部屋でも違う物が煮立って来た。
 「ふ~凄いが、僕には荷が重いがね」「其処は別じゃ、荷が重ければ、
代わりに担ぐ相手を探せば良い事、裕太は判断だけでも良いじゃない」
「美代さんあんた・・」
「ああ、此処であんたの車がパンクした時分からこうなる道が裕太自身で
作りんさったんだ」「そうじゃね、そう言えばそうなるよね、其れまでは
全くの赤の他人、美代さんから雅子に伝達、其れから二人は裕太の虜に為る、
ほんまじゃね」
二人は相当酔われているが、話は未だまともに聞こえる。
 流石に夜中遅くなると三人は酔い潰れる、重なる様に居間で横たえる、
裕太は未だ寝付いて居なかった。
色々と考える事が多過ぎる、今夜の話しもそうだが、思いもしない事が話に
出て、其処から裕太は夢遊病者状態、雅子さんの話と意気込みには圧倒され
続け、美代さんも然り、其れが適えばどれだけ消えて行く里が蘇れるか想像
しただけでも鳥肌が立つ、其れほど夢のような話だった。
 だが、裕太はもう子供じゃない、話が酒の上で大胆に為られただけかも
しれない、其処は今追求しなくても軈て判る事、大人になった裕太は話しは
良いが世の中そう甘いもんじゃ無いと自分に言い聞かせる。
 午前五時、二人の女性は潰れたまま酔い潰れたまま、裕太は布団を出して
二人に懸けると、酔いが醒めると家を出た。
朝方家に戻ると二度寝、婆が何か言いたそうだが、構わず大鼾、
苦笑いする峰子、忙しいのかいつの間にか婆の姿は家には無かった。
 十一月二十日、今日で最後の運び屋の仕事は終える、正之と同行して、
既に肩の荷が下りた裕太が居た。
「お前、ご苦労さん」「婆ちゃん、なんか気が楽になったが・・」
「其処は今だけだぞ、又忙しゅうなる」「うん、判っている」
「お前、少しここ等で休憩するか」「あ、そうだ、そうか暇になるんだ」
「休暇取るか・・」「あは、良いね、其れ良いじゃないね」
「如何にでも年末までは時間を遣るぞ、来年はそうは行かん、忙しゅう
させて遣るがね」「ええ、なんか怖いが、じゃ休暇は要らんが」
「お前な「要りません、自分で作るが、婆ちゃんは後が怖いけ~」
「こいつ・・」家でそんな会話をする。

            つづく・・・・。





















望愛小説103弾《獣が道を造る・・30》

 十一月十日、待望の集会所が完成、既にお年寄り達が待ち構えて居られる。
田舎は誰しもが何かの縁や仲間が居られるから、集まると大騒動・・。
其処にはこれから少しは年寄りの面倒を見る時間が少なくなると思うのか、
婆様や父母などを乗せた車が集まった。
開所式も執り行われる中、峰子は大忙し、事の発端は峰子だと誰もが
知っているからなのか、大人気だった。
 集会所は少し寒くなる季節、部屋は暖房が効いてて快適だし、
座椅子が並ぶ前の壁は大型のスクリ-ンがデンと吊られている。
其処に此れからはテレビはおろか、いろんな映画も見れると知ると手を
叩かれる人も居た。
 其れを見ながら裕太は、此れを伸ばそうと目論む。
其れがどんな形で田舎は現れるか一目瞭然、まるで籠城如きの日々、
お年寄りはこんな集まる場所すら亡くなっていたのだ。
足腰が丈夫なら歩いてでも仲間内には行けるが、なんせ田舎は広くて
遠い場所に家々が有る、此処で出会うのが何十年ぶりの人も居られる、
中身は泣いて抱合う婆様たち、いろんな思いが此処には有った。
 漸くひと段落が過ぎる午後七時過ぎ、裕太が繰り広げる仕事関係の
人たちが残る。
其処で改めて宴会、総勢十二名が顔を連ねていた。
無論峰子、美津、其れに弥生、真弓、峰子婆ちゃんの妹家族、隆、正之、
浩二、新しく加わった山根のおじさんや佐々木さん等だ。
山根のおじさんは裕太の遠い親戚で此処では唯一公認会計士、
大阪で遣られていたが、今は隠居、其れが峰子が懇願し、
会社の経理を頼んでいたのだ。仲間内の宴会は賑やか、此れからの事も加味
する仲間、其処には既に裕太が描く中身が知らされ、驚き喜ばれた。
「じゃ何かね、正之が今後は広島に運ぶのかね」
「佐々木の爺様、若者が頑張るとこんな事が出来る」
「そうじゃ、良いぞ裕太は最高じゃが」聞きいる多くの人が頷いていた。
 開所式は盛大に行われ、午後十時にはお開き、其処から婦人達が片付け、
直ぐに集会所は裕太一人になってしまう。
其々は向かいの車に乗られているし婆も真弓を連れて帰られていた。
酒が収まるまで車は駄目、独りで広間で寝転んでいる。
 「やはり、おりんさったかね」「え・・」入り口で声がする方を見た。
「裕太・・」「え、誰かいのう・・」
「うふっ、あんたは知らんだろうね、でも私は覚えて居るよ」
「え、誰ね・・」「お前が小学校に通う道に有る家じゃがね、無論七歳
離れているから知らんだろうね」「ええ、何処の家か・・」
「お前がまげに為ったトマトをもぎ取り学校に向かいた帰りも同じく・・」
「うひゃ~、じゃじゃ野田先生の家か・・」
「うふっ、気が付きんさったかね」「なんと、ではご存じだったんだ」
「当たり前ですよ、母が苦笑いしんさるから怒ったら如何ねと言ったがね」
「そうか、悪い事出来んな、でも凄く美味しいトマトだった」
「そうじゃろうね、研究して居りんさったからね」「え、じゃ先生は・・」
「はるか昔に、今は私と母と弟だけだがね、弟も広島に出ておりんさるが
仕事がいけんと嘆いているがね」「此処で残り酒飲みませんか・・」
「え、あんた・・」「だって、子供時代の罪滅ぼしが残っているがね」
「うふっ、呼ばれるかね、母も来たいと思いんさるが、如何も腰がね」
「え、では旦那さんは・・」「誰の・・」「貴女・・」
「名前知らんのかね」「知らんが、でも綺麗な人が居りんさると幾つ違うん」
「七歳、出戻りしたが、此れは内緒だよ」「え、じゃ美津さんと近いね年が」
「ええ、美津さんや美沙ちゃん、其れに聡子は後輩じゃがね」「え~・・」
「名前聞いたら驚いたね」「・・」「良いのよ、既に聞いて居るし・・」
「ええ~嘘・・」「あのね、舞子は美沙に会いに行ったんだ」「え・・」
「それでね、色々と話をしていた、弟の事が有るしね」
「そうか、では弟さんは仕事・・」「そう」「戻りんさらんかね」
「え、此処にか・・」「仕事作ろうや、男が欲しい」「女もじゃろうがね」
「え、其処は・・」「間に合って居るみたいね」「あのう・・」
「良いのよ、其処は、でもあんた凄いね、瞬く間に此処は息がし易く為り
出しているが、今じゃ、あんた達の周りに人が集まっている」「・・」
「これをドンドン進めんさいや」「え、舞子さん、弟さん何処におりんさる」
「広島の横横川じゃが・・」「帰られるん・・」
「仕事があれば帰って欲しい、母も丈夫じゃ無いしね」
「じゃ、何が出来るかてくれんさいや」「え、あんた、いや裕太・・」
「出来るなら一緒にどうかと・・」「あんた、御免、裕太其れ・・」
「無理は駄目だよ、、帰れるなら大歓迎じゃが」
そんな会話をしながらビ‐ルをお互いが飲んで行く。
 なんと午前二時過ぎに漸く二人は其処を出る事に為る、
其れも美沙が車で来て舞子さんを送り裕太も送られる。
 十一月十五日、裕太は正之と共に二台のトラックで広島の市場にと向かう。
既に市場では話が済んでいて、紹介をするは数度正之もここに来ているから、
造作は無い、歓迎され頑張れと言ってくれる。
 戻りは裕太は可部の家に寄る、其処で待ち構えられる美代さん。
郷は既に冬支度、此処は未だそうでも無いがやがて来る冬を待つ身、
美代は来るかもと温かい鍋を支度して待って居た。
「先に風呂に入る」「え、そうか・・」「雅子を呼びんさい」
「え、良いよ、直ぐかね」「風呂上がりに鍋だろう,間に合う様に・・」
「よっしゃ良いぞ」
笑いながら電話される中、裕太は我が家如くに風呂場にと向かう。
「あんた・・」「如何・・」「飛んできんさるよ」
「良いぞ、今日は風呂場じゃ無いぞ」「え、はいはい・・」
阿吽の呼吸か兄も言わなくても事は進む。

                  つづく・・・・。












望愛小説103弾《獣が道を造る・・29》

 世の中捨てたもんじゃないと思える、二度も少年時代に風呂を覗いていた
憧れの人、其れが里に居られるから今迄は裕太は悶々と過ごして来た。
代わりと言えば語弊が有るが、其の欲望の捌け口は婆ちゃんが差し向けた
女性、弥生さんに総て肉体にぶつけて来ている。
其処は薄々弥生も知っている、だが弥生でも裕太の強烈な抱き合いは
ついぞその時までは知らなかった身、だけど今じゃ其処も仕事関係で使う
ほうが良いと、驚く中で弥生自身から裕太には言っていた。
 それが其れが今回美津さんの誘導で又も出来る。
「く~聡子さあ~ん、物凄いがアソコが凄いぞ凄い~」
「・・、煩いがね、もう言葉は要らんけ~、はよう動きんさいや・・、
滅茶苦茶にしんさい、あんた、風呂場で覗いた分の罰じゃ、聡子の体に
食い込んで来た化け物をゆすりんさいや、もう動いてよね~」
下から上ずった粘り気がある声が聞こえる。
(弥生が言っていたな、最初は相手が迎える覚悟が出来たら、少し焦らせ
んさいや、相手の腰が上に迎え上がるまで辛抱すると、とんでもない事が
起こるけ~)其れを聞いて居るから、今まさに其れをして制止、
此れから今迄憧れた分、味わうと決めた裕太だった。
 「ズズ・・、グリググリッズンズンズズン・・」
「うひゃうひゃあ・うあうぁっあ何々何よう裕太~あんた凄いが凄い・・
よう~、ソコソコがええけ突いて暴れんさいや、あんた物凄い事に・・
いやや~為るが~、嫌や嫌だぁ(`艸´;)ううっ、あんた其処嫌だ気が気が
あんた~~可笑しい可笑しくなる為るよう~あんた其処駄目駄目来んさい
もっとおお~くれんさいやあんた気が狂うがあんた~・・」
 いやはやとんでもない張り裂ける悲鳴染みた言葉、其れが今の聡子の
居る舞台、男に素晴らしい肉体を与えて舞い踊る、
其れを見る美津は自分が受けているかのように感じ出す。
他人の抱合いなど見たくも無いが今は如何か、其処は別次元になってる。
 美津は自分が裕太に抱かれている身だけど、其れは世間ではおぞましい
不倫の世界、だが強かな美津は一人じゃこのままいけば破滅が有るかもと
恐れていたのだ。
どれだけ最高で凄いセックスが此の男と出来たのか、其処が美津の致命傷、
アレが大好きな我が身、持ち主の美津が一番よく知っている。
始めから、憧れの聡子を餌にと企んでいた美津、其れが都合よく今度の
仕事の素晴しさを聡子と共にしようと思うと、
今回の修羅場に合わせて呼んでいたのだった。
 裕太の欲望は計り知れない程膨張、其処には未だ鮮明に残る聡子さんの
裸体、凄味が存在して居たのだ。
美津さんを抱いている最中に飛び込まれた瞬間、其処で裕太は変われた。
シャワ-を浴びせ衣服をはぎ取ると湯に叩かれている肌が現れ、
下着まで嫌がる相手に構わず破り取り放り投げていたのだ。
其処に湯が当たる肉体は憧れてだけは有った。
シャワ―の飛沫を飛ばす裸体は極上、いいや彫刻品、見事過ぎるくの字の
形、腰は括れ尻はでかく張り、反対側に美しい形の胸が張り出ている。
其れが脳裏に未だ有るから裕太の攻撃は半端じゃ無い、恐ろしい程の豪快
さと、相手が飛ぶとゆっくりと動き戻るのを待つ、その繰り返しがお互い
堪らない、又往こう往きたい・・、聡子は戻される度にそう願う。
 だが所詮聡子の肉体はこんな経験は無い、呆れるほど狂う我が身でさえ
知らなかった。
 三十分は初回では遣り過ぎ、其処で裕太は又も美津に挑みかかる。
受ける美津は先ほどとは思いが違う、漸くこの歓喜が失われることは無い
と考えているから、迎え方は尋常じゃ無い、
其れこそ本当の獣の雌そのものだった。
 美津と十五分戦い、頃合いを見て又も最高な聡子の肉に戻ると、
受ける聡子は二度目、感度を掘り起こされた凄い肉は弾ける様に
跳ねながら受続ける。
 なんとなんと、二人で一時間余り受けた計算に為る。
伸び切る二人の女性、其れにシャワ-を浴びせ、丁寧に洗い上げて
湯に浸からせる。
そうして裕太は浴室から出てしまう。
 「・・」残された二人は顔を見合いながら言葉が出ない、
其れほど遣られ尽されたのだった。

           つづく・・・・。
















望愛小説103弾《獣が道を造る・・28》

 いそいそと動く美津、本当に最近はどうかしていた、
其れもなにも総て裕太の所為。
こんな年に為るまでまるで美津は何も知らなかったことに為る。
其処は裕太に抱かれてからだが、心も体も総て裕太仕様に衣替え、
夫が居る身だが其処は其処と割切る凄さ、其処には既に夫は広島で女性
が居る娘から聞いて居る、今更事がばれても美津は動じない勝気が有る。
そんな中で今回とんでもない良い話を聞いた最中、風呂に一緒に向かう
も今夜だけは全く違っていたのだ。
 風呂で愛撫される美津の善がりと喜びの叫びは半端じゃ無い、
今迄と比べても裕太が驚かされ続ける。
其れほど歓喜と貪欲さと、求める見事な姿は流石に裕太と手慌てる程だ。
 二十分過ぎると、もう其処は美津の往き様の見事なオンパレ-ド、
向かう裕太も其処には何時になく興奮する。
四十手前でももう直ぐ四十に為る身だが、其処は裕太と手理解が出来ない
ゾ-ン、美津はそろそろ女の最後に男の凄さをわが身が知る羽目に為った。
 「あんた~、もうどうにでもしてえな~美津は最高なの、あんた其処を
ついてつついてくれんさいやあんたあんた凄いが~」
いきなり今までとは違うト-ンで叫ばれ出す。
「うわああ~・・、なんと出るが出たぞ美津さん・・」
叫ばれた後の惨さ、美津は大失神を裕太に魅せつけた。
凄まじい痙攣と飛び跳る肉体、そして美津の股座から飛び出す小水の噴射、
何もかも美津には初めての事、気を失う中で興る現象を男だけに魅せて
ドスンバタンと体が跳ねて行く。
 風呂場は漸く静かになる、横たえる身を捩じらせながら美津は・・、
「あんた有難うね、美津は最高な男と出会えたけ~、此れから何でもする、
ううんしちゃるけ~ね」「有難う、だけど無理しんさんなや」
「え、あんた・・」優しい言葉にまたも美津は裕太にしがみ付く。
すると、見境ない二人は又も其処から二回戦、今度は延長もいとわんと
思う気持ちで挑む裕太の威力は倍増、壁に身を押し当て突き上げられる
都度震え喜悦の渦に襲われ、其れが何とも、言い表しようが無い我が身の
歓喜、それを如何相手に伝えるのかさえ判ってはいなかった。
まるでアスリ-トが練習ばかりしてて本番に出れなかった姿にも似ている。
今までは練習場かと思うほど本番は強烈至極、其れを諸に受けるから堪った
ものじゃ無い、出るわ出て来る善がり泣きは感度抜群の身を掘起こした証、
美津は狂いに狂って往く。
二回戦も容赦ない攻撃に美津は喘ぐだけ、其れしか出来ないほど身が喜ぶ。
 「え・・」何か外で音がするのを二人は知る。
痙攣を止められない美津は、喘ぎ乍ら裕太の顔を近づけると・・、
「あんた、まだいけるの・・」「此れ式では寝た子を興した様なもんだぞ、
覚悟しんさいや」「あんた、凄いが、ねね外の女を引き込んでよ」
「ええ・・」「あのね・・」又もささやきの声で美津は言う。
「・・なんとまじか」「電話で呼んでいた、ねね仲間に入れてお願い、
話を聞いた事もあの子が必要じゃがね」「・・」
「あんた早く、あいつはドMじゃけ、無理やり入れんさいや、もうあそこは
用意が出来ているけえねえ~・・」
 相手とは聡子さん、其れは今聞いたが、裕太は駄目とは言えん、
其処には中学からの憧れの女性だったのだ。
「でも、拙いじゃろう「じゃじゃ、もう一度狂わして」「ええ・・」
「良いからお願い任せて」言われるままに再度挑む裕太、この先はあの
青い青春時代の憧れが見れると思うと気が狂うほど美津に対して攻撃開始。
 「いやいやいやあああだ~め、あんたソコソコいけん行けんけ~ね駄目
になるがあんた~、嫌だ誰か助けて~死ぬが~あんた、駄目になるって~、
嫌だもう聡子~助けてくれんさいや~、お願い苦しいイヤダ~」
なんととんでもないイガリ泣きの中で聡子と呼ばれていた。
 ガタピシ・・、風呂のドアが開く。
「え・・、ああ~聡子さん・・」「・・」
飛び込んだ女性は無論聡子、電話ではよう来んさいと催促されていたが、
其れがこんな場面に出くわしてしまう。
名前を呼ばれ飛込んだのは良いが、修羅場、しかも美津さんは抱かれた
ままの姿だった、「さ・と・こ・・」
「・・、馬鹿こんな場所で呼びんさんなや、あんた、酷過ぎない」
「ええ、俺にか・・」「そうよ、苦しんでおりんさろうがね」
「え、苦しいのか美津さん・・」「馬鹿ね聡子その反対、とんでもない
程感じるけ~、見んさいや、・・ホラ~・・」
ズブウリリッツと音を立てて裕太の棒が美津の肉体から外される。
「・・、・・、フ・フギャ~何何其れ~嫌だ~・・」
開いたドアに仰け反り背中を当てるままズルズルと体が落ちる。
「今だぞ、早く、襲え後は責任を持つから早くしんさいや、あんた~」
美津に言われるままに裕太は向かう。
 まだ恐れでか体が震える中、裕太が近づいて行く。
「駄目駄目きんさんなやあんた駄目じゃろうがあんた~・・、いや~~
あんた~・・、いや~~だ~~」
抵抗する聡子の衣服が洗い場に舞い落ちる、セ-タ-からスカ-ト、
そしてブラが音を立て引き千切られ、嫌がる聡子の体はいつの間にか
洗い場の中央に引き出されている。
其処で何お思ったのか、裕太がシャワ-の栓を開いた。
其処から湯が降り注ぐ中、聡子は抵抗は止めていないが力が失せて行く。
 「聡子、今が最高じゃろうが味わいんさいや、此れからの事も有る、
この男に従う、最高に喜びんさいや半端な男じゃ無い、わしも負けては
いないから、競うぞ喜悦を浴び味わうんじゃ」「美津さん恨むけ~ね」
「ああ、受けるが其れも後の話、今はそんな所じゃ無いだろうがね、
ま~良い体しているがね、横から見ると見事じゃ無いね、良いぞその体
で裕太を喜ばせんさいや」「嫌だ~あんた~・・」
湯が降り注ぐ中長い髪も放り投げられた衣服諸共湯に浴びて行った。
 「ズルリズズン・・ズズウウ・・」
「・・、(((uдu*)ゥンゥンぎゃああああ~~~う~~~来た来たクルクル
が奥にあんた奥に来んさい滅茶苦茶にしんさいや、あんた~あんた~・
受ける受けるけ~ね、あんた~~~」
 遂に最高な肉体を持つ聡子さんから許しが出た、
此処からが本当の裕太の真骨頂、
美津さんと新しく加わる女性がこれまた最高な人、
裕太の一世一代のマグアイが此処で幕を開けた。

               つづく・・・・。









望愛小説103弾《獣が道を造る・・27》

 いやはや都会では考えられないだろうが、こんな田舎では有り得る
話と思える。
噂などは一気に広まるし、辿ればなんといずれかの相手が、
噂を聞く相手の親戚に当たる等ザラの話しだ。
 だから今回の話しでも其処は辿るとこうなってしまう。
「律子さん、真弓ちゃんの事は考えるけど、其処だけは許しちゃんさいや」
「え、貴方、其処だけを頼んでいるがね」「ええ・・」
呆れかえるが、なんせ真弓を家から出したくない相手、願う気持ちなど
裕太の数倍上、だからどんな事をしても真弓ちゃんを家に置いておきたい。
「お願い、あんたしか居らん」「男は他に居るがね」
「いいや、目に適う男なんぞここ等じゃ見当たらんけえね」「律子さん」
既にこの話は、先日も此処でしているのだ、今回は呆れた、
当の家の母親が来られている。
「裕太、観念しんさいや、あんたの威力は美代も雅子も知っているんだぞ」
「・・」「だからな、律子も真弓の家の母親がそう言うならと此処に着て
頼み込みんさるんだ、諦めろ、いいや喜べや、念願の相手だろうがね」
「ええ・・」「だからつべこべ言わずにのう、いれて楽しんで出すだけ
じゃろうがね」「美代さん、酷いぞその言い方・・」
「じゃ、他に如何言えばいいんか、同じじゃろうがする事は・・」
「呆れるがね」「良いか、ここ等じゃ若いもんはそうは残っとらんが、
そんな中で見繕うとおいそれとは誰とでも良いとは言えんじゃろうがね」
「そうだが・・」「じゃお目に適うあんたをと雅子も美代も律子も気は
同じじゃけね、決めたんだ」「・・」
もうこれ以上は何も言えない、本当に考えられない位置に立たされた。
 何とか一時間半で美代さんの家を出るが、戻る途中幾度も考えるが、
可笑しい話、裕太にとっては願っても無い展開だが、其処は直ぐにとは
行けない、其れほど特別な真弓ちゃんを尊敬と思慕が有る自分、
周りから唆されても動けない立場だった。
 家に戻るが既に婆ちゃんには話しが先に行っていると思われるが、
其れに関しては相手の婆は何も言わん、裕太は生殺し状態で居る。
「お前、話がある」「嫌だぞ、どんな話だ」「え、話を選ぶのかね」
「ああ、今はな特にじゃ・・」「何か有ったな、どんな話じゃ・・」
「言わんが、なんでここ等の女は出しゃばりんさるんかのう要らん事を
お節介じゃが」「何が言いたいんだ」「何も無いが・・」
ふてくされる裕太を見て峰子は苦笑い。
 「実はな・・」裕太が聞きたくないと背中を向ける中・・、
「ええ~其処それ本当か・・」「だから話をするんじゃろうが、何」
「え、別に、ああ、其処か良かった」「何がじゃ・・」
「ううん、其処なら聞く」それから婆の話が進む。
 「ええ、じゃ何か正之は喜んでいるのか・・」
「そうじゃろうが憧れて居ると聞いたんだぞ、まげな娘じゃろうがね」
「うん・・」「だから、お前に話をしに来るぞ」
「うん、其処は気にしているし良いけど如何するん」
「聞いたら考えんさいや、わしはお前の考えに従うけ」「婆ちゃん・・」
「ここ等で、周りを見渡せや、お前は今まで頑張って来たが、此処からは
体を動かすだけじゃすまなくなる、其処でお前の今後も道は自分で作りん
さいや」「ええ・・、意味が判らん・・」
「お前はこのままじゃ駄目だと思え、此れからは周りの為に尽くせや」
「今もしているが・・」「そうだが、其処はこまい話だが、お前が動かん
でも変わりは有ろうが・・」「ああ、其処か、そうか良いんだな其処俺が
考えて居る事で・・」「ああ、何でも良いぞ、だがな、お前の友達の先行
きは考えて遣りんさいよ」「ああ、そうする・・」
「良い子じゃお前は、だが優しすぎが仇だ、獣じゃろうがね」
「婆ちゃん」「良いんだ、其れでな正之と隆はここ等で独立させようかね」
「うん、其処は考えていたんだ」
 秋が深まる中で、二人は久し振りに向かい合い話をする。
「なんとのう~、お前は凄いが、其処まで考えていたんか・・」
「いけんのか・・」「いいや、呆れる程凄い奴じゃのう、アソコだけかと
勘違いしていたが、そうかまげな話だな」
「だから、弥生にまたも話をせんと・・」
「ああ、あいつは話を聞くと益々喜ぶぞ」「え・・」
「そうじゃろうが、ミニス-パ-の土地と裏側の土地は皆弥生の家のもん
と親戚の分じゃ、話をすれば喜ぶぞ」「良いのか其れで・・」
「ああ、良いともあそこで一塊するほうが今後の流れでは都合がええけ、
家の納屋でする事も総てアソコで集中的にしんさいや」
「有難う婆ちゃん、其処が、ようし、じゃ進めるよ」
「そんでな、お前の体は如何なる」「僕か、其処は前から考えていた」
其れから今度は裕太が婆を相手に熱弁を奮う。
 「お~、良いよ良いぞ凄いぞお前は、そうか婆が考えているより随分と
先いいや上の事、良いぞしんさい裕太は流石じゃね」
頭をなでるから嫌がる裕太、此れで今迄考えていた事が出来そうと思えた。
 夕食を終えると裕太は家を出た。
「こんばんは・・」「あらら、もうあんた・・」
言葉が続かない中、相手の女性は土間で裕太に飛び込んでキスをする。
相手は美津さん、婆との話で此処は先に美津さんにと来ているのだった。
 居間に上がると、婆との話を美津に聞かせた。
「うわわ、良いわ良いよ其れ凄いじゃないね、そうなればこれからも人が
集まりんさるし、先にそれも出来るならと頑張りんさる」「良いんだな」
「良いも悪いもあんたよう仕事手放しんさるな・・」
「其処は我が身を違う事にと思っている」「何々、話してよね」
「ああ、でもな・・」
「え、もう焦らさないでくれんさいや、美津はあんた命じゃろうがね」
「じゃ、風呂」「はいよ・・」勢いよく立ち上がり風呂場にと向かう。
 だが中々部屋に戻っては来なかった。

           つづく・・・・。













望愛小説103弾《獣が道を造る・・26》

 裕太は老練な二人に知らぬ間にあの怒り狂う気持ちが萎えて来出す。
「じゃ、何で真弓さんが内に来ている事を知りんさったん・・」
「其処は美代さんの従妹が家の近所、其れで美代さんが若い男を家に
居れて居りんさると聞いたんだ」「え・・」
「それがのう、事実なんじゃが、あいつがあんたが家を出んさると入れ
替わりに来たんだ。誰ねあの若い男と聞かれた、だが其処でこんな事に
為るとは知らんけ~、自慢こいたんだがね、そんで従姉は羨ましいという
からついついあんたの話が長引いてな、其れが何と真弓ちゃんの話まで
してしもうたがな・・」
「それでね、雅子の方に話が伝わって来たのよ、聞くと美代さんと従妹
とはその時までは知らんけ、驚いたのよ。だが義理とはいえ真弓が美代さん
の家に男と行った事が一番驚かされたの」
話は遂に繋がり、裕太は二人を睨むだけ、もう其処まで聞いたら怒る気が
失せてしまう。
「もう如何でも良いけど、驚かさないでくれんさい、郷は里で大事じゃ、
理解してくれんさい」「其処はお互い理解はしている、なな、此れからも
変わらんと家に顔を出してくれんさいや」「其処は如何かな、呆れている」
「ねね、其処をまげてお願いじゃ、美代はアンタが来んと狂うぞ」
「うひゃ~、今度は脅迫しんさるんか・・」
「そうじゃ無いが、雅子と其処は心配して居るがね」
「そう、こんな事で壊れるのは嫌よ」「ええ、貴方が言いますか其処を」
「え、駄目なの・・」「呆れるがね、もう何処まで図太い神経か調べたく
なるがね」「其処はどうぞ気に召す迄調べてね」「ええ~雅子さん・・」
裕太が呆れるから美代が笑う。
「じゃ、裕太機嫌直しんさいや、私らはあんたの味方じゃけね」「・・」
呆れるより唖然として再度二人を見比べた。
此の侭家に居たらとんでもない事になりそうと思えて、
裕太は挨拶もそこそこに家を飛び出る。
其れは既に二人を抱いている身、何を怒っても動じないほどの女性二人、
立場が良くても其処は負けそうと思えたのだ。
 「グ~、そうか矢張美代さん絡みなのか、参ったぞ・・」
トラックを転がしながら、今後どうするか考えるが、其処は裕太では如何
する事も叶わないと察した。
其れは強かな女性二人、しかも一緒に抱いて来ている身だし、
裕太には偉そうには出来ない相手なのだ。
家に戻ると、流石に疲れた、縁側で稲刈が終わった刈田を眺めていた。
 数日後、裕太は広島に荷を運んだ後帰路に就く、可部の家近くに来ると
寄ろうか辞めようかと悩んでいる最中に、「うぎゃ~何々なんだ・・」
美代さんの家横の広場の道側の横にでかい看板が建っていた、
其処に真赤な字がでかでかと【田中さん,用事が有るから寄って下さい】
見落とす事は無い程のインパクト、慌てて広場にと車を入れてしまう。
 「もうなんじゃ在れは・・」「だって携帯番号教えてくれんから・・」
「聞かないから言わんだけじゃろうが」「じゃ、教えてえな」「良いよ」
美代さんに番号を教えた。
「で、何か用事か・・」「用事が無いと寄れんの・・」
「え、そうじゃ無いが目立つぞアレ」「うふっ、聡子さんの入れ知恵」
「参るがね・・」「はいはい、参りましたよ」
「え、ええ~おりんさったんか・・」「ええ、逃がさないわよ」
隣の部屋から出て来たのは聡子さんだった。
 コーヒ-を出されても裕太は何時もの裕太じゃない、其処は仕方が無い事
だが、前よりか少しマシには裕太も為っている。
「あんた、先日は済みませんでした」「ええ、もう其処は良いが、挨拶され
るの苦手です」「じゃ、其処はもう良いのよね」
「え、未だ総ては良いとは言えんぞ」「そうなの・・」
「だろうがね、あれほど僕を驚かしておきながら、其処は未だ駄目じゃ」
「じゃ、如何すれば良い」「どうもこうも無いがね、其処は駄目だけじゃ」
「そう、美代さん・・」「この子は其処が駄目だけといんさっつろうがね、
だから他は良いという事」「え、そうなるん」
美代さんがそう解釈しようと言われた。
 「じゃ、長々とは言わんよ、あんたにはして欲しい事が有る」
「え、何、怖いぞ何ね」「美代さん、良いよね」
「ええ、其処が肝心だけ仕方ないがねいんさいや」
「じゃ、一度しか言わんけ~ね、ようききんさいや・・」「・・」
雅子さんの顔色が変化する。
 其処から聡子さんの話は始まる、だが聞いて居る内に裕太の顔色が急変、
しかも青ざめていた。
 「うぎゃ、ダメダメ、其処だけは駄目だ」「何で、私らも抱かれているが、
可笑しゅうないと思うけど」「何いんさる、大違いじゃ、何で其処に行くん」
「だって貴方といると其処に行くじゃないね、美代さんも私も・・」
「違う意味が断然違うけ~、ななそんな事いんさんなや困るが、絶対せんぞ」
「・・、裕太」「美代さんも美代さんだ、何で止めてくれんさらん、聡子さん
異常じゃがね」「あんたもよ」「其処は如何でも良いけど、今度ばかりは立場
が違うぞ、無理いんさんなや、相手が有ろうがね」「其の相手を如何にかして
と頼んでいるじゃないね、後は世話懸けんし」「美代さん、怒るよ」
「え、私にかね、其処は聞いて居るけど、裕太なら出来ると思うけどな・・」
「うひゃ~、あんた迄何いんさる、相手がどんな思いしておりんさると考えて
いるん、とんでもない事だぞ」「それを私らにしているくせに・・」
「ええ、其処をいんさんなや、まるで違うぞ此処とは・・」
「同じにすれば良い事じゃないね」「呆れるが気が変になる」
裕太はコ-ヒ-を飲もうとするがカップは空だった。
「誰かコ-ヒ-お替りだって・・」「・・、はい直ぐに・・」
「・・、ええ~誰かって返事が聞こえたぞ、誰かおりんさるん」
「さ、誰かね、美代の知り合いでは有るけどね、其処は良いじゃないね、話」
「ええ、何で聞かれているみたいだぞ、行けんが・・」「そうなるの」
「当たり前だろうがこんな話聞かせられん他人には・・」
「他人じゃないと良いのか・・」「もう理屈いんさんなや、聡子さん・・」
「美代さん、虐めないでね」「ええ、あんたには言われたくないがね、全く」
「おほっ、言えるわね」裕太は呆れ顔の儘だった。
 「ハイお替りです・・」「・・、・・、・・、うギャッ・・」
裕太は後ろにひっくり返った。
なんとコ-ヒ-を持って来られたのは、あの真弓さんの義母さんなのだ。
考えられない相手、其れが家に居られる。
「・・」なんとか気を取り直して正座する。
 「聞かれたんですか、其処を正直に言って下さい」
「え、はい総てお聞きしましたけど・・」「ええ、嘘でしょう」
「本当に聞きました、お願い出来ますの・・」「お母さん」」律子です」
「はい、律子さん無体な話でしょう」「無体は無体だけど事情が事情です」
「え、では・・」「はい、私から聡子さんと美代さんにお願いしています、
貴方にもお願いしますね」「え、何でそうなるんです、真弓ちゃんの気持
を考えて遣って下さい」「其処も考えています」
「え、お母さん、いや律子さん非常識です」
「其処を貴方はしておられると思うけど間違いですか」「其処は別です」
「別と考えなければ良いじゃないですか、此処は男気で任せと・・」
「うへ~、なんとお母さん」「律子です」「はいそうですね、呆れました」
「律子も貴方の事を最初に聞いた時は同じ思いです、呆れました」
「・・」返事が返せなくなった。

               つづく・・・・。



















望愛小説103弾《獣が道を造る・・25》

 二週間ぶりの訪問、美代さんには毎度土産持参で家に行く。
「往々、まげな果物じゃがね、有難うね、上がりんさいや・・」
何時もの笑顔で迎えてくれた。
玄関から長い土間を歩いて裏側の川縁の部屋にと向かう。
「・・」上がり框に綺麗な鼻緒の下駄を見つける、
美代さんは洋服だけどなと怪訝そうに思い部屋に入る。
 「・・、あ・ああ~・・」
何時に無く声がでかい、驚くよりとんでもない女性が部屋に座られ笑顔。
「雅子さん、あんたね・・」「その節は有難うございました・・」
「ええ、もう・・」裕太は返事どころか呆れてものが言えない状態、
あの四十九日の法要の場で顔を合わせているし、まさかまさか真弓ちゃん
の義母だとは其れまで知らない、其れが判るとどんな気持ちで今日まで
過ごして来たのか、其処を言いたかったが、真弓ちゃんからもあの現場
での話を聞いた後、返事もせずに座る。
 「二人ともどうぞ・・」コ-ヒ-が出される。
「美代さんも酷いな・・」「え、美代が何かしたかね」「何もせんが酷い」
「え・・、ああ~あはっ、法要で顔を合したそうじゃね」「・・」
「其処かね、そりゃ~驚くわな、わしも其処は駄目といったがね、雅子は
早く正体を見せる方がええとさ・・」「えっ、何で・・」
「あのな、事の経緯は複雑なんじゃがね、聞いてくれるか・・」
「嫌でも聞かせてもらう、話の中身次第ではここにも寄れんようになる」
「ええ、あんた其処は別じゃろうがね」「一緒だ・・」
又も腹の中から口惜しさがこみ上げて来た。
「じゃ、話そうね」穏やかな口調で言われる。
 話は美代さんがされる、事の経緯は美代さんの友達から聞いたと、
其れで雅子さんが此の家にきんさったと、昔から知っている間柄で、
直ぐに懐かしいのと、先輩後輩の関係は昔に戻れたと聞かされる。
既に来る前から義娘が裕太の関係の仕事を手伝って居る事は承知で
来られていると話される。
「そんでなどんな男かと聞きんさるからなえらい男じゃ、性根は良いし、
其れに優しいとな・・」「「・・」
「それで会いたいと言われたんだ、娘が裕太を知っているし、世話に
なっていると聞いたら、其れも有かと承諾して合わせたんだ」
「え、美代さん其れだけか・・」「裕太、其処はのう・・」
「其処が知りたいが、あの事は企みでか、本当の事を聞きたい」
「本当の事か・・、な~雅子・・」「良いわ、其処からは私が話すけ~」
今度は憎き女性雅子さんが話をされ出す。
 「この間ね、未だ康夫さんが生きておりんさった、病院に見舞いに
行ったんだ、そん時な律子さんが言わした、御免ね、あいつは種が薄い
から子供は用拵えられんかった、其処だけ無念でのうと、そうじゃね、
美代さん」「うん、そうじゃ・・」
「そんで、じゃ駄目なら戻す事に為るけど如何と聞いた、そうしたら其処
がいけん何とか考え直してと縋り付かれた、雅子も困ったの、其処だけは
どうしても譲れんと言うが引き下がりんさらん、其れで此処に着て愚痴を
言ったの・・」「そう、あんときはアンタも泣いていたがね、そんでな、
美代がどが~しんさるん、戻すのも可愛そうと聞いたら、雅子が苦しそう
な顔をしんさって、私も其処が何とも出来ないけど、家の事も有る悩んで
いるといんさった。そんでな、美代が子供が出来れば良い事じゃないかと
口を挟んだんだ。そうしたらな、其処は約束できていると聞かされた、
中身は言わした通りだったぞ」「そんで、美代さんは何といんさったん」
「え、私か・・」「ああ、匂うぞ、白状しんさいや・・」
「ああ、まさかあんた、ええ~雅子・・」
「え、何ね、え~私は何も言っちゃおらん、ねね裕太さんそうじゃよね」
「え・・」「じゃ何か雅子は其処は教えてはいないんかね」
「ええ、約束じゃしね、言わん」「ふ~、そうかね、じゃ裕太あんた想像
で仕掛けたんね」「そうじゃ無いかと勘繰るが、アソコで顔を合した瞬間
息が止まったぞ」「御免なそんでな、美代が良い男が居りんさる、そいつ
は心根が優しいし、アソコがとんでもないものだと言った」
「うぎゃ~、其処か・・」「自慢でな、でも聞いたら、雅子が考えてな、
其れがあの時此処でのう・・」「参ったがね、でも二人とも計画犯罪だぞ」
「ええ・・」「そうなろうがね、僕はそんなこと知らないし、ましてや大事
な真弓さんの義理とはいえ母親だろうが、如何したらええんか、判らんよう
になったが・・」裕太は本当に悩んでいたのだ。
 だが聞返した裕太が拙い、次第に憤懣遣る方無い思いが薄れて来出す。
其処も何もかもが、相手側の強かな二人の女性により解きほぐされて行く
のを未だ裕太は感じてはいない。
「でもね、本当に美代さんには感謝している」「雅子・・」
「幾ら先輩でもこうはして頂けないし、其れにあんたが大事な男も雅子は
抱かれた、有難うね、此れから何でも相談して、出来る事なら何でもする」
「雅子・・」横で居る裕太はその臭い芝居もまともに受けてしまう。
 「裕太、聞いての通りじゃ、此れは美代が悪い、許しちゃんさいや、
なな裕太、お願い・・」「・・、もう良いわ判ったが、本当に嵌められた」
「え、其処は反対ですよ、嵌められたのはこっち・・」「え~何で・・」
「だって、雅子の体に嵌めたでしょうがね」
「ああ~もう何いんさる、ゴチャゴチャだがね」
裕太は其処で笑うしかなかった。
 其処からが本題に為りそう、美代と雅子は若い男の裕太を言いくるめる
には造作は無い、其れを未だ裕太は知らなかった。

              つづく・・・・。






















時代創設104弾《天空に舞う若鷲・・弐》

 辰三は男が和尚と話をされるのを暫く本堂の濡れ縁で、辛うじて顔が見える姿で見詰めていた。
静寂な寺での会話は僅かだが聞こえて来た。
「左様か、では諸国漫遊ですな・・」「それほどの事では御座らぬが、剣に生きる身で修行で御座ってな・・」「では永い間ですかな・・」「彼是三年諸国を・・」「左様ですか、ではこれからも何処かに・・」「そうなりまする」そんな会話を聞いて居る辰三、髪は乱れ、顔には髭が伸びている男が珍しいのか、辰三にしては長い時間縁側から顔を出してみていた。
「おじちゃん、じゃ何か剣は使えるんか・・」「多少じゃがな、使えるぞ」「そうなんや、凄いな・・」子供だ、そんな程度の会話しか出来ないが、興味が在る顔つきで変な間合いだが話は出来る。
和尚が笑いながら時々口を挟まれ、奇妙な三人の居場所は変わらず、もっぱら其の手入していない姿顔立ちのまま男は話を和尚と続けた。
意味が理解出来ない話になると、辰三はその寺から姿が消えていた。
 家に戻ると、さっそく今日の出来事を母に話している辰三、聞きながら母も結構忙しい中相手をする。
 夕ご飯の最中でも辰三はあの男の話をしていた。「そうか、色々な人が居るけど、剣となそんな人はわしらとは違う」「え、お父も前は武士じゃろう」「武士でもな色々有るんだぞ」「如何あるん・・」興味がわく年ごろ、辰之介は其処から話を辰三に聞かせて行く。「へ~じゃ剣の修行も有るんか・・」「有るさ、剣豪は多く居てるが、中々名が伝わる剣豪は少ないぞ、腕に自信が有れば何処の豪族や軍団でも欲しがるんだ」
夕食を終えても興味が在る話だ、辰三は父親の傍から離れずに話をしていた。
 翌日は雨、菜の花が咲く頃には多くの雨が降る、辰三はその降る雨を縁側で恨めしそうに見ている。
其れが二日と続くともう気がせいて来る、其れはあの寺で会った武士、いいや世間ではそんな輩を浪人と呼んでいた。
「もう嫌やな、雨とやめへんや・・」少し小降りになると、辰三は家を飛び出して寺にと駆け込んだ。「和尚~・・」「往々、雨じゃろうがね、何か有ったんか・・」「ううん、ねね、武士は・・」「あはっそうか、居られるぞ・・」「何処に・・」「本堂じゃが・・」「・・」「ええ、あはっ、あいつめ・・」既に土間には辰三は居なかった。
 本堂で座り座禅を組む相手の後ろに座り、自分も目を瞑り同じ姿で座る。玄斎は気配を感じたが相手はしなかった。
 男は,北野玄斎四十一歳、生まれは美濃の国池田村、十七歳で師従して道玄と言う人に弟子入りをし、剣の修行を重ねて来たと聞いて居る。二度目の旅に出るが、途中従者の留と言う老人を連れ歩いて居たが、其の者が数日前此の信貴山山中で病に倒れ、看病の甲斐なく亡くなってしまう。その供養に四日懸り、その為に飲まず食わず続いて、辛うじて里に辿り着いたのが数日前、其処で小僧に見つけられて助かった身の上だった。
 「大人しいのう・・」「俺か、おじちゃんがそうしているのが判らへん、何でじっとしとるん・・」「瞑想じゃな」「瞑想何じゃ其れ「説明は出来んぞ、理解不能、まだ子供じゃしな、良いから目を瞑り何か頭に浮かべろ」「うん・・、うん、浮かんだ・・」「何・・」「腹が減ったが、飯・・」「あはっ、参るわ・・」漸く玄斎に笑顔が見れる。
「おほう、珍しいな、だから雨が降るんじゃな・・」「え、和尚、何で雨が降るん・・」
「お前が座って大人しいからじゃろうね」「なあんだ、そうか、でもおじちゃん、動かへんが・・」「其処も修行の内じゃろうて、辰三も見習え・・」「うん、頑張る・・」そんな話を本堂でしていた。
 だが、その辰三の姿は毎日寺で見れる。しかもその姿は玄斎と同じ事を後ろでしているのだ。寺の庭で朝から体を動かし、剣の素振り迄後ろで真似る辰三、其れが続くから玄斎は楽しくなる。やがて其れも玄斎が樫の木で作った子供用の木刀を貰うと、一段と小僧が励む姿に絆されて行く。「ほう・・、なんと珍しいのう、辰三面白いのか・・」「うん、凄いよ、おじちゃん本物だね」「生意気な奴、お前こそ凄いぞ、続けることが一番じゃな・・」「うん、でも、何で素振りばかりなんかな、戦わんのか・・」「其処は、既に相手が目の前に居ると思って行えば済む事だ」「え、居ないのにか・・」「そうじゃ拙僧が思うに,仮定の敵と向かい合いそれで剣を振るのじゃぞ」「ええ、よう判らへんが、見えないが居ると思えばいいんか・・」「そうじゃ、相手が手強いなら尚更動きも考えんとな・・」「和尚、武士じゃ無いんじゃ無いんか、ようゆうな・・」「こいつ・・」。和尚とのやり取りを聞いて居る玄斎は笑顔だった。










望愛小説103弾《獣が道を造る・・24》

 今の裕太の姿は誰が見ても可笑しい、雅子は常に観察し、
裕太の顔色で話を進めているのだ。
「じゃ、何かお前はこの家で居ても良いけど、内の約束は如何する」
「約束ってしたか・・」「もう怒るぞ、あのな真弓が書いている証文が有る」
「・・、ええ~其れって出来ないじゃないね、ご破算です」
「そうは行くか、良いかあんたが他所に行くか戻るかでその約束は叶えられる
じゃないね」「そうだけど、今其処を話すん」
「あたりまえだ、一人娘じゃ、お父ちゃんも其処を我慢しんさって出したんだ」
「・・」真弓は義母が憎たらしく思える、意地悪して家を追出す様にしたと、
今其処が気に入らなかった。
「じゃ、家には戻りたくないし、如何すれば気が済むん」
「跡取りじゃ、未だ約束は有効だぞ」「もう、じゃ子供を産めば良いのね」
「ああ、とどのつまりはそういう事、一人娘じゃろうがね」「・・」
裕太は其れを聞いて口をアングリと開けたまま固まる。
家の母親も初めて聞かれたのか驚かれていた。
 「では雅子さん、そんな約束で・・」「ええ、家を出たいというから、
其れじゃ子供を沢山作り、その一人里に寄越せと決めているんよ」
「あらま~、知らないから、そうね其れも有よね」「ええ~義母さん・・」
今度はこの家の義母の顔を見て真弓は呆れかえる。
 「だからその条件なら、あんたの身は何処にいても良い、但しお父ちゃん
もそう長くは生きられんと思う、早い方が内としては良い、頑張りんさいや」
「くそ~、謀ったな・・」「私を誰とお思いか、お局様だよ」
「もう阿呆~、こんな時に冗談はやめてよね」
流石に、真弓も笑うしかなかった。
 だが、雅子さんの其の言葉に座は緩む、家の義母も笑われていた。
「田中さん、お聞きになったでしょう、真弓が此処に居る条件は簡単なの、
子供を産みさえすれば文句は無いの・・」「え・・、お母さん・・」
「うふっ、ややこしいから名前で呼んでくださいね、雅子です」
とんでもない人だった。
「良いわ、産んで遣る、だから此処に残るが、義母さん一人に為るし・・」
「真弓~~」今度は家の母が泣き付いて居られる。
「あらら、決まりかね、じゃ約束は守ってね、今日から五年後までに孫を
渡しなさい、其れが出来ないと家に強制的に戻すからね、其れからでも家で
男を宛がい産ませることは出来るし・・」「メス牛か真弓は・・」
「如何とでも思いなさい、此ればかりは出来ないと許さないからね、せいぜい
良い種を貰う事ね、お母さん、お聞きに為られたでしょう、五年間は此処で
暮らしても良いけど約束が実行できないと戻しますね」
「雅子さん、あんた・・」「それが嫌なら、今連れて帰る」
「ええ・・、嫌とは言わんがね、じゃ五年間で生まれたら良いのね」
「ええ、其れで条件は解放ですよ」「・・」
家の母と真弓は睨む様に雅子さんを見られている。
 午後八時、何とか家を出ることが出来た、一番は雅子さんとの関係が
知られなくて安堵する。
 家に戻ると流石に心身とも疲れベットに倒れ込む、其れを婆が見て何も
言えない、裕太は疲れたんだろうと思いそのままにする。
 十月に入ると、流石に里は朝晩が寒くなる、昼間は未だいいが夜は
冷え出して来た。
 其処に真弓が来る、トラックに野菜を詰め込む手伝いに、終えると婆が
部屋にあげて色々と真弓と話を始める。
 「ええ~真かね、なんとあんたの義母さん凄いね」
「でしょう、だから出たんだ」
「そうか、子供かね、うふっ、相手が居ないと作れんぞ」
「もう婆ちゃん迄そういんさんなや、困っているんよ」
「わしが何とか世話するか・・」
「ええ、要りません、其処は断じて要らない、自分で探すけ~」
「ええ、探せるかな、ここ等は若いもんは少ないぞ、如何じゃ裕太は・・」
「うひゃ~、敵わんが、其処かね、そう言われると思ったがね」
大笑いする二人、丁度家に戻る裕太はそのくだりだけは聞こえてしまう。
 「なんじゃ二人で馬鹿げた話をしんさんなや、僕は種牛じゃ無いぞ」
「ええ、お前、立派な種牛じゃぞ」
「もう、其処から話をしんさんなや真弓ちゃんの身になりんさいや」
「へ~、庇うのかね、良いぞ其れで良い」「何が良いんだ、婆ちゃん相手の
気持ちを考えてよね、そんな気分じゃ無いだろうがね」「そうか、真弓」
「え、私、裕太さん何いんさるん、いまそこが大問題じゃないね」「え・・」
「だって、五年間よ二人産むなら、期限は近いじゃないね、慌てている」
「じゃ、実家の話は本当なのかね」「うん・・」
「うひゃ~、アソコで義母さんが言われた話は半分冗談かと思っていたが」
「冗談じゃ無いんよ、証文を書かされている」
「あらら、其処までしんさるんか、凄いぞあんたの義母さん」
「そうなの、婆ちゃんと負けない程よ」「こいつ・・」
婆が真弓を抱き締められる。
「でも、期限が迫るが半年は作れん、法律でな」「え、そうなの裕太さん・・」
「ええ、俺にか、ああ其処は既に其の縛りは解けて居る筈だぞ」
「え、解けるって無いの・・」「そうなるな、待て調べてみる」
PCで検索し裕太は調べる。
 「あ、有ったぞ、此処だ見んさい」真弓は裕太の横に着て画面を見入る。
「・・」横にいる裕太は真弓の香りを一気に吸い込んでしまう。
目を瞑り味わっていると、急に真弓の顔が横から正面に向かれる。
「見た、出来るね」「え、そうなるが本気か・・」
「本気より,仕方が無いけえね、あの義母だから面倒じゃない」「言えるけど」
「え~裕太さんもあんたがいんさんなや、義母さんが可愛そうじゃないね」
「ええ~もう如何返事すればいいん、叶わんな」そこで婆と真弓は大笑いする。
「では、半年の間は駄目と聞いているが、今はそうじゃ無いんかね」
「うん、検査も簡単だし、女性蔑視と判断されたのよ」
「成程な、じゃ真弓、頑張りんさいや」「はい、婆ちゃん」「・・」
呆れかえるのは裕太のみと思えた。
 二日後、裕太は荷を積んだトラックを転がし、広島に向かう、
戻りは一週間開けている可部の家に寄ろうと向かった。

             つづく・・・・。



















望愛小説103弾《獣が道を造る・・23》

 仕事の話は皆目二人はしていない、裕太は此処に居ては不味いと思えるが、
美津さんの顔はそうじゃ無いみたいだった。
「な、僕帰ろうか・・」「え、あんた来たばっかりじゃない居りんさいよ」
「聡子さんが居りんさるし僕は良いじゃろう」
「良い訳無いがね、まるで邪魔しに来たみたいじゃね、美津さん」
「ええ、何でよ、仲間じゃないね」「うふっ、そうだけどね、今日店で話が出た」
「何・・」「其れね美津さんの事」「ええ~私か何、仕事はしているぞ」
「ううん、其処じゃ無いけえね」「何処じゃ・・」「女よ」
「女、当たり前だが美津が男なら可笑しいわ」笑われるが聡子さんは笑わない。
「それ、最近綺麗だといんさる、そう聡子もそうだと思うから、何でそう綺麗に
為れるのかを聞きに来たんよ」「うへ~、そうかね綺麗に見えるんか・・」
「ええ、以前よりずっと綺麗よ」「有難う、仕事に張りがあるからかね」
「え~其処は聡子も同じじゃないね、何で差が出来るん」
「差等無いけ、聡子はもともと綺麗じゃないね、ね~裕太・・」
「うん、そうだ」「ええ~あんたね・・」睨んで言われる。
そんな話をしているうちに裕太は帰ると言い家を出てしまう。
(今日は此れで良い、いると如何なる事か・・)尻尾を巻いて退散する。
 九月二十七日が来た、その日は丁度広島に行かない日、裕太は真弓さんの家
に四十九日の法要に出向いた。
既に親戚の人の顔も揃う中、仕事関係で裕太は席に着いた。
未だ始まるには少し早いのか、皆さん雑談をされ、座は賑やかだった。
「遅いな・・、おい真弓さん別嬪さんは未だかね」「ええ~おじさん、誰の事」
「もうあんたの義母さんじゃがね」
「ひや~、聞いたら喜ぶけ~、もう来ると思うけど・・」
そんな会話を裕太は聞いていた。
真弓さんの喪服姿は絶品、姿も良いから映える、目で動かれる姿を追っていた。
 「御免なさいね遅くなりました・・」
部屋の入り口で座り頭を下げられる婦人が居られる。
「もう遅いが、あんたが、来んと座が味気ないがね、此処に座りんさいや」
「はい・・」その夫人を何気なく裕太は見た。
 「・・、・・」見た姿のまま、裕太は固まる、其処には信じられない人が
来られているのだ。
雅子は座ると裕太に向かい頭を下げ挨拶、つられて裕太もお辞儀を返す。
「・・、・・」又も固まった。
(何で何できんさったんか、親戚か、嘘だろう・・)
温泉津温泉から三度美代さんの家で抱いて来ている女性が四十九日の法要に
参列された。
 もう其処から裕太は何が何だか皆目判らず、お坊様のお経も聞いて居ない。
頭の中は真っ白、其れで意味が読めない、何で何でと何度も思うが理解出来て
いなかった。
我慢出来ずに、隣の婦人に裕太は小声で聞いた。
「あのう、斜め前に座られるご婦人はご親戚ですかね」
「え、あんた存知ないのか、あの人は真弓ちゃんの義母さんに為る方ですよ」
「・・、ええ~・・」そこだけが大きな声を裕太は出してしまう、
慌てて口に手を当てて周り構わず頭を下げていた。
とんでもない事を聞いてしまう、考えれば有り得る、美代さんとの話を問い
詰めて置けばよかったと今更と後悔するが、以後が大変だと息が出来ない
ほど驚いたままだった。
 何とか法要が終わり、膳を囲んで食事、膳は黒い漆塗りの綺麗な膳、
食器も総て統一されている。
少しだけ腹に入れるが、斜め前の雅子さんが気に為ってしょうがない、
当たり前だ、男女の中で抱いて来ている身、しかも最高な肉体の持ち主だ、
可部ではしこたま味わう相手なのだ。
(・・)産まれてこの方最悪の場面、食事を頂くと早々にお暇仕様と決めた。
 夕方六時過ぎ、其の機会が来た、裕太も帰られる参列者の列に並んでいる。
あと一人で順番が来ると思うた瞬間、誰かが服の袖を掴んで引っ張られた。
「・・、えっ・・」「駄目、後で帰りんさいや、話は後ねね・・」
耳元で囁く相手は正しく雅子さん、振り切れず列から離れてしまう、
此処で問答する事が拙いと察したからだった。
 一人部屋の片隅で座り、帰られる人を見送る。
「ふ~終わったがね、真弓・・」「義母さん、疲れんさっつろうね」
「少しな、此れであんたもお別れが出来たがね」「言える」
「頑張りんさったし、私も安堵した」「・・」
義理でも親子、並ぶ姿は如何見ても年が近い、其れほど雅子さんも若い証拠、
裕太はこれから如何言って逃げようかと其処ばかり考えていた。
 「ふ~、ご苦労様でした、雅子さんもよう来ちゃんさったね」
「今日もお父ちゃんと思っていたんだけど、お父ちゃん、腰を痛めんさって、
代わりに来たけ~」「そうかね、ぐわいは如何ね」
「暫く寝て居れば回復するようよ」「そうかね、じゃ良い方じゃね」
「そう言える」「此れからお話が有るけど良いかね」
「こっちも有るし良いですよ」真弓ちゃんから言えば両方とも母、
しかもどちらも義母の関係に為る二人だった。
 午後七時半、家の中は真弓ちゃんと義母さん二人と裕太だけに為る。
「紹介するね、真弓が今一番世話になっている田中裕太さん、こっちは真弓の
義母、雅子」「・・、・・」言葉が出ないから頭を下げるだけ。
「あのう僕は帰っても良いでしょう」
「え、貴方は家の大事な人、此れから話す事の、立会人に為って下さいね」
「ええ、お母さん・・」この家の母親にそう言われる。
「お願い・・」横で真弓さんが手を合わせられるれを見ると無下に帰るとは
言えない状態になる。
「さ、終えたね、珠代さん飲みましょうか、話は飲みながらの方がええけ」
「ですね、真弓」「用意する」台所に行かれた。
 「雅子さん、真弓の事だけど、お願いがある」
「此処に置いて行けと思いんさるんよね」
「はい、其処ですけ~、とっても良くしてくれるし、もうあの子が居なくなると
私が如何して良いのやら・・」「でも、既に相手が居ない家に為ったでしょう」
「そうですが、お願い出来んじゃろうかね」
「じゃ、お聞きしますけど、あの子は一人で此処に居らせるお考えですの・・」
「いけんじゃろうか、私は其処を頼みたいが・・」
「あのね、あの子は未だ二十五歳ですよ、先を考えると酷いと思いません」
「其処はそうじゃが、珠代が寂しいけ、行けんのじゃがね」
「理解出来るけど、此ればっかりは無体と言っておきます、真弓はどう考えて
おりんさる」「義母さん、此処も考えないといけんじゃろう」
「それで居る気かねあんた、よう考えれば一時の感情に流されたら、後がいけん
ように為るけえね」「そうだけど、義母さんが可愛そう」
「じゃ、あんたは御家で一人で、男も居ないぞ」
「義母さん、そんな言い方しんさんなや、裕太さんが居りんさる」
「そうか、でも立会人だから聞いててもらわないとね」
「考えは真弓の事だけです、此処で居てくれるなら男も子供が出来ても私が
面倒を見たいと思う、息子は若くして亡くなり、其処は辛い思いをさせて
しもうたと謝る、でもおっちゃんさいや、お願いだ真弓ちゃん・・」
そこで家の義母は泣かれ出す。
 暫く家の義母の嗚咽が続いた。
「義母さん、良いから泣かないでね」「真弓~~」
慰めが油となり、大泣きされ出す。
「田中さん、お聞きになり如何思われます」「え、僕にそう聞きんさるんか、
無体ですよ、他所の家の事だし、立会人ですただの・・」
「ただのですの・・、酷い、其れじゃ真弓が可愛そうじゃないね」
「ええ、義母さん」「だってそうでしょうが、仕事関係は良いとしても、
珠代さんも聞いてて下さいね」「え、聞いています」
「あのね、あんたは仕事関係だけと考えておりんさるけど、真弓はそうじゃ無い
みたいよ」「ええ~、意味が・・」
「あのね、あんたも嫌いじゃ無いでしょうがね、真弓からは聞いていないけど
見れば判る、貴方は真弓を悲しませんようにしてくれんさい、お願いします」
「・・、ええ~じゃじゃ、貴方、ま~、其れは良い事じゃがね、知らんけ~
真済みません、田中さん、あんたが傍に居てくれんさいや、なな、真弓如何」
「ええ~私に来るん、呆れるがね、何で裕太さんが、義母さん、酷い話」
「え、じゃ好かんのかこの人」「其処は別です、今はこの家の先行きの話しで
しょうが・・」「だから言っているの、あんたは一人もん、でも嫁に着た家、
里に帰らんとあんたは一人身じゃろうがね」「当たり前よ」
「じゃ此の侭一人で死ぬまでおるん」「其処まではまだ考えておらんけ・・」
「それがいけんのじゃが、ずるずると過ごすとあんたは後で後悔するよ」
「・・」「そうじゃろうね、あんたが此処で情に負けて居座るとこの家の母も
地獄、あんたも地獄に為る、誰が思っても年若い女が一人で居る事が無体で
しょうがね」郷の母親の話しにも一理は有った。
 一番困っているのが裕太、雅子さんを見てからとんでもなく気が動転、
有り得ないとさえ思えるから、裕太は無茶苦茶に困惑する。

                    つづく・・・・。















望愛小説103弾《獣が道を造る・・22》

 九月に入ると里の動きは賑やかに為り出す、
其処にはお年寄りも中年の人も元気に動かれ出す。
収穫が至る所で始まる、早稲から稲刈が行われるのだ。
其れに従い、店も完成品の食事関係がいち早く無くなる、
外で仕事をこなすと台所はあまり使われない、其れほど総ての労力を野良に
使用されている。
裕太も其処は心得て弁当類とレトルト類を多く仕入れる。
皆が何とか生きている姿を垣間見れる、田舎の一大イベントが今年も始まる。
従い真弓さんも忙しい、稲刈での男手は既に頼んでいるが、食事は家で出す
ことに決まっている。
夫が居なくなり寂しい収穫時期、其れでも義母と二人で頑張る姿は、
裕太は想像してて感動すら覚えた。
 「ね~疲れる・・」「だろうな、今少しの辛抱しんさいや、十日だがね」
「うん、そう思い頑張っている」「四十九日は何時だった」
「え・・、あそうか其れも有るね、九月二十七日に為るんかな・・」
「じゃ其れまでは頑張ろうね」「え、何で其れ・・」
「ううん、考えがある、其れまでは・・」
「可笑しな人ね、何でその日を聞きんさったん」「お参りするね」
そんな話をしながら野菜をトラックの荷台に詰め込んで行く。
 九月十二日、裕太は可部の家に居た、家の奥の部屋は相変わらず落ち着ける、
川のせせらぎと女を掘り起こされた美代さんと裕太・・。
既に此処ではしこたま美代は肉を貪られた後、素っ裸で横たえ息も儘為らない
衝撃を一杯受け続けて居たのだ。
部屋は奥ばっているし、裕太が来ると鍵をかけ、誰もが急には来れないよう
にはしている、部屋は川辺、幾ら大きな声を出しても構わない事は最高、
無論事が行われる時は窓は閉めている、其れで凄い攻撃を毎度もろに受ける
肉体は、小躍りしながら往く事の凄さを満喫、美代は以前より姿形が変わり、
近所では知れ渡るほど、女の魅力が若い自分より覚醒して来たと我が身でも
判っている。
総て其処は横に裸で寝ている男の所為、憎い程来ると抱かれることは雰囲気
で知らされる、そうして美代の思いも何もかもが子の男により攪乱され破壊
されていった。
 「ねね、又お願いにきんさったがね」「あ・・、雅子さんか、良いね今度は
合同でなな・・」「馬鹿ね、あんた」擦り寄りキスを仕掛けると、
またまたあの地獄と極楽に行き来が始まった。
 とことん遣られた後、深い闇夜に落ちる、そうして気が付く頃には既に男は
家には居ない、何度其処は経験しているが、真裕太は余韻を残し消える子だと
感心する。
美代の気が戻る頃は既に裕太はトラックを運転し帰路についていた。
 九月二十日、郷の景色が様変わりしてくる、其れは刈田に為る風景、
見事に裸にされた谷は今は鷺が舞い降りていた。
そんな風景を見ながら裕太の軽は夕方に走る。
 「来た・・」「・・」無言で家で迎えるのは美津、八月に関係が出来てから
既に七度此処で抱き合っているのだ。
稲刈の忙しい間でも関係なく男は来る、その都度美津は戸惑いながら育成を
遅まきながらも肉に植え付け、会う度に新しい欲望と歓喜を与える男、
其れが裕太だった。
 「風呂良いんか・・」「どうぞ」「美津さんは・・」「後で行くから」
風呂は今は長い時間二人が居る場所に変わる。
裕太が買ったマットの威力が其処で炸裂、今じゃオイルや色んな道具が、
脱衣場の小さな箱に詰め込まれている。
美津は歓喜の泣き叫びが又来るとワクワクする女に変わる、こんなトキメキ
はもう美津には無いと決め込んでいたが、其処を遺憾なく掘り起こしたのが
裕太、だから来ると二度に一度はそうなる事に為り出す。
 いそいそと事を済ませると遅れて美津が風呂にとくる、其処で開始、
又抱いてくれる、其れが美津には耐えがたい日々待つ身、其れをいい事に
此処では裕太が独占場、相手がどんな事でも受けてくれる体が、
むごい仕打ちを此処では遠慮なしで試すことが出来ていたのだ。
 美津は善がる先がとんでもない程の快感を貰える場所と知る、
其れが毎度行くことが変化している、二度と同じ場所に行けないと知る。
其れも此れも総て裕太の所為と御陰なのだ。
 いつに無く、美津はソワソワとする、怪訝に思う裕太だが、
其処は瞬時で忘れる程物凄い肉体が待っててくれるのだ。
浴槽に現れると、もう其処は誰もが入れない区域に為り、二人だけの主戦場、
今日もあんた~の連呼で体を捩り手繰り美津は歓喜の中で埋没、
一度二度三度と往かされる度に叫ぶ声の音色が変わる、見事な遣られ方を
男に魅せ付ける。
 一時間後、漸く風呂から裕太が出て来た、そうして用意されている
コ-ヒ-サイホンからカップに注ぎ、美味しいと飲むのが毎度の道筋に為る。
美津は未だ風呂場の、マット上で荒い息をお腹が上下してされていた。
 十分遅れて居間に戻ると、もう其処は何時もの二人に変われる、
其のメリハリが憎い程大好き、先ほどまで抱かれ狂う自分が今はそうじゃ
無い女に為れるからだった。
「今日は・・」「あ、聡子、上がりんさい・・」「あいつは・・」
「うふっ、来て居りんさるけ」居間に行くと、「おう~きんさったな」
「ま~何とあんた主人面かね」「え、そうじゃ無いがそう見えるんか・・」
「阿保じゃ、年が違うからそうは見えんが、なんか変だぞ」
「そう、変変、此処では変・・」「馬鹿~」
裕太とのやり取りはそうなる、聡子は裕太を如何扱おうと毎度悩んで来て
いるが、顔を見ると揶揄いたい欲望が先に生じてしまう、
其れほど気が合う事の証だが、真思うように運べないもどかしさが有った。
 コ-ヒ-を飲み始める女二人、仕事の話を均きりして終えると・・、
「真弓ちゃんの家の四十九日が来るね」「そうか、そうなるんだ、早いね」
「・・」いつに無く様子がおかしい二人、裕太は其処は見逃さない、
美津を見るが変化は無いが、聡子さんに少し様子が変と思えた。

                つづく・・・・。




























望愛小説103弾《獣が道を造る・・21》

 あらけ無い程の大物を口に迎えた美津は当たる湯飛沫を身が受ける中、
想像すら出来ない我が身と行為、其れが倫理が有ると思う自分がこんな事を
している。
その嫌悪も直にかき消された、湯がそれらを総て流し心の奥底に持つ獣の
心根、美津は其処だけは押し殺して生きて来ていたのだ。
だが、今は如何、同じような物を持っているんだと美津は確信する。
 いい大人が何であんな問答をしたのかとその時は後悔したが、
今となると其処は自分で道を相手に教えたも同然、強かさを真逆にこの男
には現れた事に為る。
「嫌嫌嫌だあんた嫌だけね~」意味不明の断る言葉は続けさまに出た。
だが言葉とは裏腹に身は応じて行く、如何し様も無い程其処は真反対の動き方、
美津は既に狂い手繰り、相手の見事な愛撫に身と心は翻弄され続けた。
 何とか身が互いに離れた時、相手の体を見て仕舞う。
湯が落ちる中で斜め上に聳え立つ代物は仁王様の金剛棒にも見える。
其れほど厳つい代物、湯がそれにあたり飛び散っていた。
「・・」既に美津は観念している、この若い男に従う思いは其処で産まれる。
「あんた、此れからも従うけ~ね」「おいおい、反対じゃがね」
「ううん、今漸く理解出来た、何であんたと仕事を組もうと思ったのか赤い糸、
しかもそれは獣が編んだ糸かもよ」「獣か・・、婆ちゃんにも弥生さんにも
言われている」「何とじゃ本物じゃがね、良いわ雌の獣として従うけ~」
「良いよ、其処は如何でも、外に出様か・・」
「嫌や、此処で一度狂わせてよ、未だ心が泳いでいるんだけ~」「・・」
返事の代わり抱き上げると、今度は本当に挿入しようと裕太は決めていた。
風呂場の壁に美津を押し当てて、片足を上げさせると裕太の腰が寄る、
そうして美津の片足を抱え、棒は美津の参画に開く股の付け根目掛けて行った。
『ズズズズリリッズウウ~ン』
ものの見事に裕太の物は根元迄一気に食い込んで入る。
「・・、・・・、ああ・あううあうあわわわ~あんたああ~~~きき来たが・・
来た来た~奥奥よあんたああ~~~も・の・す・ご・・・・・・いいいい・・
も・の・す・ご・・・・・・いいいい・・」
足に入れていた力が抜けた、美津はずりずりと体が落ちて行く、其処を裕太が
抱えあげると、美津の両足を自分の腰に巻き付け美津の背中に手を回すと体を
密着させる。
壁から離れた美津の体、裕太に抱きかかえられているのだ。
「うぎゃうううぐう~、嫌だ何々があんたんんん~~肉が・嫌肉が肉が変・変
・・嫌だ・・気が気が可笑しい気が変あんた・・んんん~~~」
最後は泣く呻き声に変わる。
(うわわ・・、何じゃ此れは凄いぞ、中が変だぞ、ええ~何でや、く~良いぞ
動くが動くぞ良い美津さん良いぞ此処・・)
心で裕太は絶叫、其れほど変化する膣内、、生き物が居るみたいに動くのだ。
味を占めた裕太はそのまま抱え互いに濡れた体を浴室から出て廊下を歩いた。
 美津は狂う、その儘刺し込まれて腰に巻き付く脚は力が入る、歩かれる度に
強烈な衝撃が諸に肉に刻み込まれて行く。
その感じ方は半端じゃ無い、言葉に尽くせぬほどの威力を浴びてしまう。
 永い廊下を歩くと居間に入り、カ-ペット上でずんずんずんずんと少し
飛び跳ねられると、もう狂うなんてもんじゃなくなった。
膣奥を突き上げる威力はもろに脳裏に伝達、何が何でどうなっているのかさえ
判らず、幾度も気が朦朧とする、突上げで気を戻され、又其処に向かい戻る。
途轍もない威力に溺れ、美津は芯から崩壊して行く。
落された体、其処にまたも挑まれると迎える獣の根性、美津は壊れる覚悟で
迎えるから顔は夜叉顔、首筋は無数の筋が浮き出ている。
瞬く間におぞましい痙攣を相手に魅せ付ける、往くなんてもんじゃない、
美津は心底往かされ続けたのだ。
 三十分後漸く動きを止めてくれる、美津は涙が零れる顔で裕太を引き寄せ
寝たまま無言でキスだけをする。
其れが返答だと言わんばかりに美津のキスは長く続く。
 「休もうか・・」「え、何で果てたんでしょう」「え、ううん・・」
「あ、じゃ今迄果てずか、真獣の威力じゃね、ふ~凄かったが、あんた最高
の上の上じゃが・・」「良いのか・・」「・・、馬鹿ね顔を見んさいや」
「・・、有難う」「ふ~堪能したが・・」
「ええ、未だだぞ、此れからが本番じゃ」「うげ~嘘だろうあんた・・」
「真じゃが、漸く美津さんの肉が味わえ出したんだぞ、此れから夜中までは
離せないな」「嫌だ~まだ間があるじゃないね、嘘でしょう」「試そう」
「いやいや、もう明日仕事よ、こんなのは知らないから無理動けなくなる」
「大丈夫じゃ、美津さんは凄いぞ、良い本当にいい、もう又抱きたくなった」
「あんた~鬼じゃがもう堪えてくれんさいや~、嫌だ来たがあんたエロいや
嵌めて下さい,壊しちゃんさいや美津が壊れる~」
いやはやとんでもない二人だった。
 いやいやがシテシテと聞こえる程美津は貪欲、夜中までとは行かないが夕方
深くに、遂に美津は身動き出来なくなり、カ-ペットの至る所が濡れている。
 「え・・」美津が寝ていた事も忘れる程受け続けて居た、其れで気が戻ると、
其処には相手が居なかった。
(・・、恐ろしいこと・・とんでもなく強靭だ・・)
そう思いながら這いつくばり、冷蔵庫に向かうとビ‐ルを取り出して喉と体を
潤わせる。
 余韻に浸る我が身、どれだけ抱かれ続けたのかさえ、時計を見るまで気が
付かない、「ええ~さ・・・さ・三時間なの・・」
呆れかえる、美津は身震いをし浴室にと此処も立てず這いつくばり向かう。
 一方裕太はご機嫌で家に戻る、流石に待つ婆と話はせず納戸に向かい倒れた。
 二日後、広島から戻る裕太、直ぐに美津の家にと向かう。
「美津さん来た・・」「・・、・・」呆れかえる顔つきで迎えられる。
「此れプレゼントじゃが・・」「なあに、でかい箱じゃない・・」
「うん、あげる」「何よ、置物なの・・」「開けると判る」「・・」
美津は縁側で箱を開いた。
「ええ、何々浮袋なの・・」「あはっ、似ているが其れエア~マットじゃが、
風呂場で使いんさい」「・・、ええ~じゃ此れで、あんたもうイロキチね」
「言えるね」「上がりんさい」コ-ヒ-を出される。
持って来られた時裕太の頬を思いっきり抓られ、声も出せない程痛かった。
「思い知れ、化け物め」そう言いながら向かいに座られる。
「あのな、限度が在ろうがね、昨日どんだけ体が痛かったか、首もじゃぞ」
「揉むか・・」「イランは又転がされるけ~」笑われる。
一度身体を許した仲、でも美津は其処は何も言わん、判り過ぎる程の事は
言わないほうが良いと思えたのだ。
「あんた、今夜は帰るん」「うん、遅くな」「遅くって、ええ~あんた~」
「良いだろう」「良いけど本当に遅くなるん」
「美津さんと居ればそうなる事は判り切っているが・・」
「真、遣れん男じゃね、阿呆・・」
駄目とも帰れとも言わん、美津は心じゃあれが出来ると喜んでいたのだ。

                 つづく・・・・。























美津はいがり上げ泣き叫び、そうして幾度となくよ往く、往くよ往くがまただ~とのたまう。

望愛小説103弾《獣が道を造る・・20》

 翌日昼前までくたばる女性二人、起きると慌てて着替えられ、旅館を出る。
朝食を食べられていない、呆れ乍ら江津のレストランで遅い朝飯と昼食
をかねて三人は食べる。
「裕太さん、此れからもお願いね、我儘言わんけ~何時でも良いよ」
「はい、感謝です色々と教えて下さい」「ま~其処は違うでしょうがね、
私らは慌てたが、ね~美代さん・・」
「うふっ、こんな年で味を嫌程肉に染み込まされたね、裕太、罪じゃぞ」
「はい、済みません」そんな会話も楽しかった。
可部の家に送り届けて、仕事が有ると直ぐに裕太は里にと戻る。
 戻ると仮眠、其の姿に婆の峰子は何かしたと思った。
 夜は真弓さんが来られ野菜の積み込みをする、
そうして夜中にはトラックで広島にと向かう、忙しい体だった。
今回も帰りの荷は満載、今迄とは其処が違う、可部にはその日は寄らずに
里にと帰る。
流石に体力は消耗、又も寝てしまった。
 夕方電話が来て起こされ、そうして電話をして来た相手の所に向かう。
「ねね、スイ-ツも今度から仕入れてよ、好みはお年寄り向きよ」
「何がええのかな・・」「そう、和菓子なども良いけどバームク-ヘンや
チョコ味も色々と入れてね」「そうかそうだね、じゃ今度問屋に相談する」
「良いね、あんた頑張ろう」「良いけど詰まんないぞ」
「ええ、何でね順調じゃないね」「仕事はそうだけどな、他がね」
「え、他、何・・」「ウン、プライベ-ト」「え、何意味が見えんが何よ」
「美津さんとデ-トしたいが・・」「・・、え、えええ~何々、あはっ、
あんたいんさるのデ-トなんか」「そうじゃいけんか、僕はしたい」
「・・」返事が戻らない。
「裕太、あんたまさか」「・・」「ねね、持て余してんのかね」「うん」
「阿呆、正直に返事するな、年より捕まえてデ-トじゃと魂胆丸見えじゃ」
「そんでもええけ、此れから仕事でも合うから,我慢が出来んが・・」
「ええ、あんた本気かね」「うん、美津さんには何でも言えるけど其処が」
「阿呆、何いんさる年年じゃこんな体抱きたいんか、デ-トなぞ誤魔化して
させてといんさいや」「ええ、美津さん・・」
「うふっ、あんたには美津よりのう、あいつは如何」「ええ、其処まさか」
「そのまさかじゃが如何」「お願い美津さん・・」
「全く遠回しに言わんとしたいといんさいや相手も其処は理解させるがね」
「ええ、本当か、ねね」「ええ~裕太其れほどかね」
「僕はまだ若いが、願う事は其れくらいじゃ、だけどなしたいんじゃ」
「あらら、本音が丸出しかね、呆れる、こんな話は昼間じゃ行けんじゃろう」
「はい・・」素直に謝る。
 「阿保じゃが最初に機会作ったのに乗ってこないし、要らないと思うがね」
「其処じゃが余程飛び掛かろうと時期が悪い、あの時は仕事が肝心じゃろう」
「判るね、そうだね、では今は・・」「干乾びるが、錆びる」
「阿保か、あんた弥生がおりんさろう」「其処は訓練、外で暴れて見たい」
「いんさるのう、そんなに上等かアソコ」「ええ・・」
「そうだろうが、訓練なら上達はしているよね」「言いますね」
「当たり前じゃがね、紹介して宛がうなら責任が有ろうがね」
「だねだね、其処は自信が有る」「本当か・・」「疑うんか・・」
「そうなろうが、裕太の事其処其処は知っているが、事アソコは知らんぞ」
「ええ・・」「鍛えたんだろう」「うん・・」「じゃ成果は有ったんか」
「・・」「ははん、無いんだな・・」「・・」
「じゃ駄目じゃないか、余程の事じゃないと聡子は受けんぞ」「ええ~」
「だろうが、今は大切な時期じゃ、そんな事で仕事が出来んようになる
のが怖い、大事な女じゃろうがね」「そうなるが・・」
「じゃ、喜ばせて仕事も頑張れるほど出来るんかね」「ええ、其処か・・」
「だろうが、そうなるぞ」「だな・・」
「無理しんさんな傍で見ているほうが良い、相手が失望したら美津が困る」
「うん・・」「そうか、自信が無いんだ」「・・」
「ま、いい、若い男じゃ、欲望が無いのがお可笑しいけえね」
 美津さんとはそんな話まで出来る相手だった。
いちかばちかで話してみたが手ご手応えは相当、裕太は先の光明が見え出す。
「な、美津さん、あんたに僕の将来を託してみたい」
「ええ、将来って、阿呆要らんわ」「ううん、仕事関係じゃぞ」
「え、もうややこしいね今度は其処かね、其処は良いぞ、裕太は伸びるが、
其処は認める」「では理解してくれたと思って良いんだね」
「ああ、仕事は伸ばそうよ、美津も裕太となら出来る気がしている」
「うん、じゃ我慢する」「え、うふっ、お前はどうしようもない男じゃね、
今度は素直な姿で母性を擽るのかね、遣れんのう」笑われる。
 コーヒ-を入れに行かれた。
「裕太、訓練は本当なのか」「え、其処か、本当だ、婆ちゃんが弥生さん
に託された、其れで僕が」「其処も峰子婆ちゃんか、独りで動けんのかね」
「人見知り」「馬鹿か~、阿保じゃお前は真戯けじゃがね」「言えるが」
「もう世話がやける、アソコは小さいんか、訓練を頼むほど柔なんじゃろう
婆ちゃんも偉い迷惑だね」「其処か、ソコソコだけど」
「へ~いんさるね、ソコソコとはどれ位これくらいかね」
美津さんが親指を見せた。
「遣れんのう、現実は其れよりはでかいぞ」「自慢するほどかね」
「ほうら、答えが出んな、知れているね其処も・・」そう言われる。
だが、嫌な話し方じゃない、美津さんは本当に面倒見が良いと思えた。
 「なな、実物を見て品定めは駄目か・・」
「もう未だ其処かね、お前は呆れるがね、他所ではこんな話はしんさんな」
「するか、美津さんだから出来るだけ」「嫌味か、遣れんのう」
コ-ヒ-を飲まれながら裕太を見られる。
「おい、見せるか・・」「ええ・・」「見てからそうなら橋渡しはするが、
駄目なら諦めんさいや、他でそこそこなら紹介はするがね」「本当か・・」
「真、あんたは馬鹿垂れじゃがね」「はい」「・・」呆れかえり睨まれた。
「じゃ魅せちゃる」「うひゃ~あんたは・・」だが駄目とは言わなかった。
事は早い方が良いと裕太は立ち上がり、ズボンを素早く降ろした。
「・・、あ・あ・わわわ・・、何々なんで~これ何よ~、本当かね・・」
「駄目か・・」「・・」言葉を失い仰け反られる。
「なな、此れじゃ駄目なんか・・」「・・」「美津さん・・」
「・・、阿保じゃ吃驚するが、なんともう少し見せんさいや、横に来んさい」
不細工な歩き方で近寄る。
「なんと、此れ鍛えたんかね」「うん、駄目かな・・」「・・」
今度も返事が戻らないが、手が其処に伸びて来る。
「・・」触られ弄られていた。
「如何、もうこれが我慢できん」「・・」「なな、美津さん」
「阿保垂れじゃが、何でこんなにしたんか、あ、もしやこれも婆ちゃんかね」
「うん・・」「・・、呆れるが此処までせんでも良かろうにのう、呆れた」
「・・」「ふ~良いぞ仕舞いんさい」「・・」「何よ仕舞ってよ毒じゃがね」
「美津さん・・」「え~、もう阿呆、何でそんな声出しんさるん、困るがね」
「なな・・」「・・」「僕はナ美津さん・・」
「遣れんようになるけ、もういんさんなや」「美津さん・・」
直ぐ引下がらない裕太、此処でて終えばもう美津さんとは出来ないと思えた。
「阿呆、何で美津なの」「良い女性だからじゃ」「年だぞ、娘も居るがね」
「其れでも良いけ・なな・・」「・・」又も返事が止まる。
 だが、其処まで迫れば気が可笑しくは為る、見せろと言った瞬間、
美津は変になっていたのだ。
だが大事な男、其処が箍となり、進めなかった。
其れに年だし相手が可愛そうに思え、色々な事が錯綜する中美津は困惑する。
「あんたね、こんなやり方は相手が困るがね」「済みません」
「ええ、あんた・・」又も呆れかえる。
「良いわ風呂に行けや、誰にもいんさんなや、ばれたら広島にでも逃げるよ」
「はい・・」「馬鹿~」尻を思いっきり叩かれた。
 本当に裕太は風呂にと向かう。
未だシャワ-で充分な季節、シャワ-を浴びていた。
「そのまましておりんさいや・・」「え・・」洗い場に来られた。
 「・・、あ、ああああ~ひや~濡れるがね・・」「・・」
なんと頭を洗う中で美津さんが膝ま着いて股座に、湯がそ叩きつける中
向かわれる。
其れには流石に裕太は大興奮、こんな事は努々思えない場面、
シャワ-が降り注ぐ中で豪快に棒をしゃぶられ、美津さんの手は尻に
当てられ揺すり口から出し入れする動は半端じゃ無い、脚を踏ん張り
喜悦に耐える裕太、最高な気持ちで受け続ける。
 裕太とて大人しくは出来ない、着ているTシャツ、濡れて肌にこびりつく
のを剥ぐ様に一度棒を外すと脱がす。
ブルルンと揺れて出る乳房の凄さに感歎、座る身を立たせると土砂降りの
様に降り注ぐシャワ-の中でキスをした。
背が高い裕太が抱き上げてするから美津の顔は上向き、キスをされながら
顔に当たる湯は心地良い刺激、無我夢中でしがみ付いて長い長いキスを
しながらそのまま二人はへたり込んでしまう。
洗い場は未だ降り注ぐシャワ-の湯が床にたたきつける音がしている。
 そんな中で美津は総て身に着けている物が横に投げられ、素っ裸、
本当に考えられないシュチュエ-ション、美津は仕掛けたが、
今じゃ其れに酔いしれている。
永い間裕太の愛撫をシャワ-の湯に叩かれ美津の体は愛撫で蹂躙され出す。

                     つづく・・・・。













望愛小説103弾《獣が道を造る・・19》

 可部の家に寄り出してから、こんな事に進展するとは思えなかった、
だが事実は男女の中にと邁進してしまう。
大人で熟された女性の考えなど裕太には理解出来ない部分が有るが、
如何してそうなれたのか、考えると可部の家で出会った雅子さんの影響が
大きいと思えて来る。
その証拠に温泉など三人で行くなど欠片も考えていない、其れが急に行く事
に為る、其処には雅子さん御存在が大、美代さんじゃ其処まで動かれないと
知っている。
 「ね、あんた、もう苦しいよう・・」悩ましい声を出される雅子さん、
裸はもう震い付きたくなる、裕太は一人しか女性の経験が無い身、
でかく元気な物を持っている体は今弾ける様に割れようとしていた殻を
突き破り外に出ようとする雛にも似て、裕太は居間は夢見心地の世界にと
嵌り込んでいる。
「雅子さん・・、綺麗・・、美代さん素敵な体です」
「嫌だ~観賞は後で良いじゃないね、あんた雅子を抱いてあげてね」
美代さんがそう言われた。
淑やかな美代さん、弾ける肉弾の雅子さん、二人とも中身が違う感じ。
 そんな思いで裕太はベットで横たえる初めて二人の女性を眺める中、
我慢の限界を知ると裕太は愛撫を終えて部屋に戻ると、動きを開始する。
雅子さんに向かうと、既に露天風呂で準備は出来て居るからだ、
此処では愛撫は必要なかった。
弾ける体と思えたは正しく美代さんの肉体と比較し、如何見てもふくよか
な肉体は、男をそそる、其れが雅子さんだった。
「雅子さん・・」「言葉はええけ~ね、きんさいやきちゃんさい、お願い
もう気が持たんけ~、あんた~」
その声を聞いた途端、裕太の体が雅子さんを目掛けて沈む、
キスをし股を開かせると体を其処に入れ、雅子は足を広げて荒い息。
「・・」「・・」既に構える姿は横で横たえ見る美代には初めての経験、
人がまぐ合う姿など見たくも無いが、事今回は其れがやがて自分の体に
来ると思うと、其処は別次元になる。
 裕太はイキリ聳え立つ一物を急かせるように雅子の股座に向かわせる。
気配で来ると雅子は感じると目を瞑った。
其処は広島に出てでも遊ぶ肉が、今回は見た事も使用した事も無い程の
でかさの物を待つ身、尋常な面持ちでは無いのだ。
「・・、あ、ああ、会う~~~ううう、いやいやソコソコに言聞いて~~
早くイヤダ~まてんが~焦らさないでくれんさい、嫌早くいい意地悪~」
なんと雅子の股座に来ていた裕太の物が雅子が腰を豪快に動かし迎えた。
「うう、渦ううぐうう~小此処これだが此れよう~あんた一度奥に・・
来んさい
や突いて来て~」腰を浮かべて揺すり中にと誘われる。
裕太はとんでもない快感に酔う、なんと雅子さんの穴は粘りが有る、
棒がズリズリリとめり込んで行く感触は初めて味わう。
奥に来てと叫ばれるまま、従うと今度は仰け反るからだが裕太を乗せた
まま上で痙攣されていた。
未だ挿入したばかりなのに歯ぎしりをされ、腰を浮かせて痙攣、絶妙に
相手の男に伝染、溜まらず裕太も、「凄い~良いぞ良いが雅子さ~~ん」
と吠えてしまう。
その叫びを聞いた雅子は我に戻ると、今度は腰を落し前後にぐりぐりと
動かし、相手の棒を膣内で梃子使用、其れがまたまた裕太を喜ばせる。
今まで弥生はされる儘に従ったが、今回は相手から勝手に男の気を登ら
せてくれる動きに感動、裕太は女が喜ぶように吠え捲り言葉が出てしまう。
初体験の女性の穴の中、粘り気が有る膣内は張り裂けんばかりの大物を
迎えた、雅子も裕太に負けんほど吠え捲り賑やか、その中でまるで喧嘩
するように互いが相手の体に向かう、其の様は豪快そのものだった。
 横で見ている美代は既に興奮絶頂、女だから理解出来ると思うが、
今回は其処は見えない判らない、あまりにも最初から狂う雅子を見ると、
相当だとは判る、だから自分も傍で見ながら体が震えて来出す。
 動く動く、互いが渇いた肉に潤わせるかと思うほど抱き合い頭を仰け
反らせ震える、攻撃する裕太も奮闘、其れだけアk血が有るからだと膣内、
何もかもが弥生とは雲泥の差で味が違った。
吠える声と吐き出す息、互いが応戦する様は、汗が滲む肌がどれだけ
凄いかを表している。
 十分、十五分、流石に雅子は何度も飛ばされ痙攣三昧、とんでもない
男だと感じながらも我欲に負けて迎え挑んで往った。
 「あんた、雅子が動かんけ~、休ませて・・」
「あ、良いけど、最高じゃが穴が凄いぞ、美代さん・・」
「良かったじゃないね、裕太最高じゃが、見させてもろうたが、こんな
善がり声初めて聴いたがね」「うん、凄い反応、休ませようか・・」
「そうしんさいや、時間は余るほど有ろうがね」
「じゃね、じゃ美代さん良いんか」「え、あんたいきんさらんのかね」
「ええ、これくらいじゃ未だじゃが・・」「嘘・・」
呆れる美代、だが其れだけ期待は膨らんで来た。
「良い、出しても良いけ~ね、来ちゃんさいやあんた本気で迎えちゃる」
「はい、お願いします」
 雅子との豪快なマグアイとは真反対、其処が一番美代は驚かされる。
挿入時もジワリじわじわとめり込んで来る、其れが膣が驚愕して慌てて
いるのが持ち主の美代にはよう判る、長い時間中でゆっくり動かれて
奥に突き当たると、美代はもう狂った。
あんた~あんた~凄いが凄い良い~と叫びながら迎える姿は絶品この上
ない姿、声もか細いが其れも又良い、雅子さんは豪快に低い声で唸り
吠え捲られるが、美代さんは良い良い其処が良いあんた~とその繰り
返しだが、往く時は裕太の背中に乗る手が動き叩かれる。
そうして腰を上げると上で震えられ、判り易い往き様だった。
此処は二十分費やする、ぐったり横たえた体はどすんバタンと飛び跳た。
「雅子さん」「え~あんた、又なのう~、凄いから大好きよう~」
と吠えて迎えられる。此処は豪快に動ける肉、裕太は心底味わえる肉だ。
 遣った遣られた、裕太は元気そのもの、二人の違う肉にと突き入れて
は楽しみ味わう、受ける方は堪ったものじゃない、何度も往かされ泣き
じゃくる中で最高な往き様をわが身がする、其れが良いのか美代も雅子
も際限なく受けてしまった。
 事が静まったのは一時間半後、途轍もない強さだと二人は肉から知る。
 「あ、有難う・・」体がアセデヌルヌルする中、ビ-ルを渡され二人
は喉を鳴らして流し込む。
 「裕太、凄いぞ最高じゃがね、ね~美代さん」
「初めてとんだけ、知らんかったがね、凄いね」
「ええ、最高、誰にも負けんけ、裕太は最高よ」
そう言いながら裕太が寝る姿に寄り棒を手で掴むと・・、
「ああ~ひや~・・」今度は裕太が吼えた。
雅子は裕太の股座に顔を沈めると棒をほうばり舐める。
腰を浮かして応じる裕太、美代は雅子の跡に従う後退して、
今度は柔らかい唇を感じる裕太が居た。
 こうして三人は朝方まで裸で横たえ、思い出したように挑まれる二人、
裕太は十分すぎる喜びと快感を二人の女性から得たのだ。

                 つづく・・・・。

























望愛小説103弾《獣が道を造る・・18》

               【獣の覚醒】
 裕太は何を思ったのか立ち上がり冷蔵庫にと向った。
顔がこわばり何かを思うのか、其処には裕太が思いつめる何かが有った。
其処は先ほど二人が露天風呂に向かわれる時突然脳裏に婆ちゃんが出た、
その姿を浮かべると腹が決まる、常々言われていた事が浮かんで来たのだ。
【お前な、何時までも弥生だけじゃ詰まらんだろうが、其処はよう考えてな
機会が有れば戸惑うな】その言葉が浮かんでいたのだった。
 冷蔵庫からハ-フのワインボトルとグラスを盆にのせ庭に出ると歩いて
行く、向かう先は無論露天風呂、大岩の横を行くと、なんと物凄い景色に
見惚れる裕太、其処はすぐ下は綺麗な砂浜、遠くの水銀灯から出る明かりに、
打ち寄せる波が銀色に輝いている。
しかも露天風呂は軽妙な場所、砂浜からそそり立つ岸壁、以前別荘だと聞いて
いる旅館、成程なと感心した。
どこからもこの露天風呂は見えない場所に為る、しかも其処は自然で出来た
要塞みたいに思われる。
 「あらら、来たわね、え、何・・、ま~ワインかね、裕太凄いぞ」
二人は既に湯に浸られ、景観を見惚れて居られた。
「どうぞ・・」「気が利くがね、いい子だよ裕太は、あんたもはよう脱いで
入りんさいや、此処は遠慮は駄目だよ」「うん、直ぐに脱ぐね」
その返事に美代と雅子は顔を見合わせて小さく頷いていた。
海を眺めながら二人の女性はワインを早速飲み始められている、
そんな中後ろで素早く浴衣とパンツを脱ぐと、体を洗い滑り込む様に湯に入る。
気が付いた美代は、裕太にグラスを渡すとワインを共に乾杯して飲む、
横の雅子さんともそうする。
「来て良かった、温泉津も戯けにしてはいけないね」
「そうなるが、でも値段が高い筈よ、最高な景色に浸れるんだからね」
「言えるね、本当にいい場所だ事」もっぱら女性二人が話をされる。
其処で裕太は並んで海を眺めた。
「・・」何気なく横が雅子さんに為った。
「あんた、此処じゃ無礼講、此処で起きた事は他所では内緒にしんさいや」
「え・・」「雅子は、要らん事に気を遣わさんようにといんさるんじゃろう、
理解しんさいや・・」「はい・・」返事が出来た裕太。
 返事が終わらない内に横の雅子さんの遊んでいた手が、なんと早くも
裕太の股座を手が泳ぐように来る、其れでも裕太は覚悟を決めた後、
何事も起こって無い様子で綺麗な波を見ていた。
だが、経験豊富な雅子の手は素早く裕太の一物を掴むと震える、
其処でも素っ頓狂な嬌声の雄叫びは挙げられない、其れは弥生と大違いなのだ。
 六年前、同じ経験をしたが、其処は今とは大違い、驚き慄かれる姿が有った
が、今は如何、手が震えるだけで声は出されてはいない。
だが、その後はまるで大違い、獲物を掴んだまま裕太を横に泳がせ手は一物
を握り動かれた。
怪訝そうに美代が雅子さんを見られるが、其処も何かを感じられたのか、
湯の中の手がこれまた裕太の股座にと向かう。
 「・・、うぎゃ~~っ、何々・・」
「物凄い獲物じゃね、掴んでも指が繋がらんほど太いが、とんでもない、
こいつ隠していたな」「そうじゃ無いけど、別に言わんでも良いでしょう、
ああ、もう動きんさんなや、面倒な事に為るけ・・」
「こいつは強かぞ、此れ凄いってものじゃ無いが、有るんかこんな異物」
「私も初めてよ、だって、握ったら何これよ」
二人の手は一物の上と根本で違う手が有った。
 「嫌だ~硬くなる~」「当たり前ですよ触られているんだぞ」
「はいはい、あんた上等じゃないか、勝負するか・・」「ええ、雅子さん」
「そうだ、そうしんさいや、美代が見定めちゃる」
「良い、後は交代出来る、あんた出しても良いけ直ぐ回復出来るでしょう」
「色気なしですか・・」「有る大有よ、雅子は今はっきりと決めた」
「何か・・」「あんたを何時までも思って生きるね」「ええ」
「わしもじゃがね、のけ者は嫌だぞ」
「ええ、美代さんが主役じゃ、家で見つけたんだしね」
「ええ、まるで松茸かね、山はわしの家か」「笑えるが~」
なんとも言えない程豪快な二人、其処は救われる裕太だった。
 だが、そんな態度も其処まで、二人は露天風呂の洗場に裕太を寝かせ、
此処はまるで天国、今迄裕太はこんな場面は無い、相手が二人だし、
其処も裕太が敬服する美代さん、様麗菜雅子さん、其れが何と今裕太の
体にまるで大きな鯉が口で吸いつくような感触を得る。
本当に甘美な唇と手のお動き絶妙この上ない仕草、二人が互に移動し合い、
裕太の下半身と胸から上はどちらかが這いつくばり愛撫をされる。
十分は相手に任せ味わう、此れは生涯忘れる事は無いと思える程感じた。
「もう許しませんからね、此れからは僕が動きたい」
「ええ・、あんた出来るんかね」
「何とかね、六年もみっちりと鍛えられて来たんだ」
【え、ええ~~】同時に驚かれる。
「何で話して」「後じゃがね、今は其れ処じゃ無いが、覚悟しんさいや」
先ほどの裕太じゃない、そうと決まればこれからは裕太が動くぞと
決め込んだ。
 其処からとんでもない喜悦に襲われる二人、器用に二人の間に入り手
は双方の体を彷徨う、その中で内またや股の付け根は裕太の指が躍る。
身を委ねる真熟した果実、其れを良い様に手が忙しくユックリと動いた。
先ほどとは様子が違う二人、恍惚に身体を泳がせ彷徨う時、粘りが有る
声を出されるが、美代さんは甲高い音色、雅子さんは低く響く呻き、
其れが面白い様に出だすと、裕太は変われた。
 最初に血祭りにあげられたのは正しく美代さん、今案での恩がある人、
裕太は懸命に膣をいじくり続け、果はクリトリスを異様に舐め、
廻し指は膣穴を出入りする、すると美代は足を踏ん張り震え出す。
そうして次第に裕太~の声が発せられ続け、其れに呼応する裕太は
あらけ無い程指が膣内から出入りが激しく為り出す。
とんでもない豪快さは半端な刺激じゃ無い、流石に長い間誰も訪れて
いない穴はまともに感じを受けるから溜まったもんじゃ無かった。
 遂に美代は絶叫、海に広がる泣き叫びは物凄い声が鳴り響いて
海面を走り渡る。
「嫌嫌嫌だ~可笑しい可笑しくなるがあんた嫌じゃ其処あ・あ・あ・
あ~~何々か何か出るがああんたあああ~~」
とんでもなく体をくねらせ泣き叫けばれ、身を捩じらせ震える。
容赦ない動きは。益々激しくなり、遂に感じた事が無い体は未曽有の
欲液に浸される世界にと美代は飛ばされた。
そうして股座から綺麗な半円を描いて何かが外に飛び出す。
 其の様を横で寝て見ていた雅子は吃驚顔、固まってしまう。
ヒクヒクと飛び跳ねる肉体を置いて、横の雅子が今度は餌食となる。
 雅子も十分も持たずに美代さんと同じ姿にさせられ、
互いに忘れた頃、体が跳ねるからイヤダ~と苦笑いする。
 だが既に其処には裕太の姿は見えない、喉が渇くから残るワインを
二人は飲み始めるが言葉が出て来ない、
其れほど我が身と相手に呆れ果てている証拠だった。

             つづく・・・・。

























望愛小説103弾《獣が道を造る・・17》

 いや~大変、裕太は大風呂の入り口のベンチに腰掛けて二人を待った。
「ええ、ま~あんた、美代さん見て待っててくれているがね、
なんと良い男ね惚れた」「うふっ、裕太遣るじゃない、女性が上るのを
待つなんて相当粋じゃがね」二人は裕太を囲んで廊下を歩く。
その中で何度も素敵と名前も知らない女性から聞かされる。
 部屋に戻ると、突然裕太がその女性に問いかける。
「あのうお名前未だ聞いていないけど何と言われるのですか・・」
「え、あらら、美代さん教えて居ないの・・」
「そうか未だだったな、うふっ、本当だな名も無き女性かねあんた」
「嫌だ、私ね雅子です、年は勘弁して下さいね」
裕太は漸く相手の名前を知る、其処からが大変、なんと二人の湯上りの
浴衣姿は目に毒、いいや心臓に悪い、二人とも衣服を着ている姿しか見て
いないから浴衣姿は驚愕する。
テ‐ブルに向かい座られるが、二人とも浴衣が緩い着こなし、胸の谷間
が大見え、とんでもなく見事な胸の谷間、女性では弥生しか知らない身、
本当に生まれてこの方抱いた女性は弥生のみなのだ。
だから目の前の二人にはどうしても見辛い、見ても目が直ぐ他所に映る
見据えられなかった。
湯上りの長い髪も滴るような艶やかさ、其れが見事にマッチされている。
ゴクンと音がするほど生つばを飲み込むと慌てて、テラスにと向い大きく
息を吸う、其処で海の香りを思いっきり吸い込むと少し心臓が穏やかに
なってくれる。(こりゃ~大変だ、あの姿見ないといけんのか、辛いのう)
裕太の本音だった。
 思えば美代さんでも最初はドギマギして居た筈だが、慣れるとそうは感じ
なくなっている、其処がマンネリという事かと思えたが、今見直すと
とんでもない程の良い女性だった。
年は正式に聞いていないが四十前後、自己紹介を受けた相手は三十の後半
くらいかでもそれ以下に二人は見える、こんな場面で女性を見た事が無い
裕太は、一度そんな機会は有った事を思い浮かべる。
其処にはあの美津さんと聡子さん、美津さんの家でこんな機会は有ったが、
其処は裕太が逃げている。
 夕食が豪華、海際だし海鮮尽くしとんでもなくイカが美味しいと三人は
飲んで食べる。
だが裕太は気が気じゃ無い、相手二人が食べるのに屈まれる度に胸割りが
丸見え、本当に其処だけは困る、裕太はまだまだ其処を凝視するほど女性
との間は狭まれてはいない、其処を婆が何時も嘆いているのは事実、
今回は試練だと言い聞かせ頑張ろうと裕太は思っていた。
 座が馴染んで行くと女性二人も大胆、胸は開けるまま、其れで雅子さんが
裕太の体素敵と誉めるから慌てて俯く、其れを見て美代さんが大笑いされる
がその時には完全に胸が丸見えになっていた。
脳裏に電光が走るのが判るほど鮮烈極まりない姿、肌は外に余り出れて
居ないのか白いし、首の真中へんから顔に渡り少し日焼けが見える、
腕もそう、二の腕までは日焼けされているが其処から体の付根まで白い、
雅子さんはそれ以上に白かったし、福与かな胸は極上が一目瞭然、
本当に二人の素晴しさに美味しい海鮮が体に入るが、
それ以上に前の二つの肉体を脳裏で浮かべて身震いをする。
(地獄だぞ此れは・・、大変じゃが)またも心で叫ぶほど辛いと感じる。
 一時間後漸く食事は終え、今度は宛を新しく頼んで飲みなおしされる、
其れに付き合う裕太が其処に居た。
「ねね、裕太さん、郷じゃどんな女性と付き合っているの・・」
「え、ええ~特別は居ないけ・・」
「へ~信じられないが、其れ、しないの出来ないの男でしょうが、盛りよ
あんた今が年はどんどん増えて行く、其れに連れて欲望も消えてゆくよ」
「ですよね、でも機会が無いけ」「ええ、其れって駄目じゃ、作るのよ、
あんた男だし作りんさい、相手にぶつかれば良い事だけまだ若いし相手
も嫌なら受け付けないし、其処は下がれば良いだけじゃ、いい大人なら
そうは行かないけど、未だ良いわその年なら縋り付いてでも頼めば良い」
「え、雅子さん・・」「あら~名前よんでくれた」大げさに喜ばれる。
「ね~美代さん何とかしなさいよ」
「ええ、美代がかね、いつぞや其処を言ったが話が進まなかった」
「え、ではあんた・・」「え、良い女性が居ればと願っている、良い男
裕太は優しいし、其れに節度が有る」「其処有り過ぎでも邪魔よ」
「雅子言えるが其処よ、そうだがね裕太、遠慮は無いぞぶつかれや相手
が驚いても頼んでみんさいや」
「ええ、美代さんまで囃し立てんさんなや遣れんが・・」
裕太の言葉に二人は体を叩き合い笑われる。
 だが裕太は内心有難かった、今回の温泉は辛いなと思えているし、
其れがこんな話題を相手から振られた事で何か気が少し楽になる。
「あのう、露天風呂が空きましたけど入りんさるかね」
テ‐ブルを片付けながら仲居さんが言われる。
「え、有るの、知らなかった何処に・・」
「庭の先の岩が見えるでしょう、其の海際に有る」
「ま~素敵じゃないね、他の方は・・」
「既に入り終えて居られる今夜は三組じゃけ、もう貸し切りですよ」
「なんと聞いた、有難う使わせて頂くね」
其処は真砂子さんが話をされている。
「美代さん・・」「聞いた、海が見える場所なんてそうは無いがね」
「言えるが言える、ねね裕太行こう」「えええ~~僕もですか・・」
「当たり前よ混浴露天風呂、く~恥ずかしいけど一度は経験したかった、
ね美代さん」「わしも其処は経験が無いけね、入ろう裕太きんさいや
先に入るぞ」「美代さん・・」
「なんじゃ泣き顔で、今回は度胸を点けんさいや、私らを使い其処まで
登りんさい、くるんだぞ、もう呼ばんからね」
「裕太さん来てね」「雅子さん・・」
二人はタオルを持ちテラスから庭に出て大岩の方に歩かれる。 
 残された裕太はまだ体が震えている、唯一体を知る弥生さんからは
凄い体だと褒め称えてはくれているが、其れが他の女性は如何なのかが
心配、経験が乏しい分、尻すぼみはする。
だが、こうして機会を作ってくれた美代さん達はどんな思いだろうかと
思えば行くと断言出来ていない、
でも動かないと先で後悔するかもと其処は思え出す。
 しばらく悩み考えていた裕太が立ち上がった。

           つづく・・・・。




















望愛小説103弾《獣が道を造る・・16》

 暑い夏も何とか乗越え、裕太は相変らず里と広島を週に二回往復をしていた。
 だから毎度可部には寄り道をする、だが其処では異変が起きている。
異変とは大袈裟だが確かに変化して来たのだ。
其れは何とあの家でもう一人の女性が加わり待たれている、
其処は最初は偶然美代さんのお友達と思いつつ、話が旨いから裕太は次第に
今回もいるのかなと期待を抱いて伺う、すると案の定二人で待たれていた。
 其れが九月に入ると待つ中年の女性が二人に為り、今に来ている。
「あら~今日はケ-キかね、此れだから待つ意味が有るんよね、美代さん
美味しそうよ」「裕太何時も済まんね」美代もそう言いながら裕太に
コ-ヒ-を出している。
 年は美代さんが少し上だと思うが、なんと垢抜けされた姿と顔立ち、
ここ等の田舎では真珍しい女性なのだ。
その人が話が旨いから必然的に滞在時間が長引いて行く、
其れが楽しいのか益々裕太は可部の家にと必ず寄る。
九月半ばころは裕太も忙しかった、仕事もそうだが、郷は稲刈の真只中、
より道は断り其処から当分可部には寄らずに里にと帰る。
十月初めまでそれは続いて行く。
 十月四日、裕太は新米をトラックに詰め込んで広島に向かい、
戻り道の可部の家でお米を渡す。
美代は喜んで有難うと何度も言う、ここ等は既に美代の家など田は無い、
有るのは畑が少しばかりあるのみなのだ。
もう一人の女性は農業をやられていると聞いてるから持込んでは無いが、
その時も家に居られる。
「あんた良い人ね」「ええ、序ですから」「序でなの・・」
「もう言葉の彩ですよ」女性とそんな遣り取りをしていた。
「ねね、お願いが有るんだけどね」「なんですか・・」
「あんた広島にきんさる時以外は多少暇が有るんでしょう、聞いたら野菜は
仲間が集めると聞いたけど・・」「はい・・」「じゃじゃ、暇作れるよね」
「それは少しならどうにでもなりますが、其れが何か・・」
「其処なのよ、今度私ら連れて車で運んでくれないかしら・・」
「え、何処にです」「それがね、もう嫌になる程体が凝る、美代さんとも
話して温泉でもと計画立てたけど、私らも長い間くつろげる身じゃ無いし、
其れで一泊で温泉でもと話していたの・・」
「ええ、では僕が同行に為るんですよね」「運転頼めばそうなるわよ」
「男ですけど・・」「うふっ、あんたが女に見えるかしら、ね~美代さん」
「あはっ、如何ね、何時も楽しませてくれるから、温泉は私らで出すが
行かんかね」「美代さん、本気なの・・」
「ああ、こんなこと言って喜ばせる年じゃ無いけど、温泉ぐらいは行ける」
そう言われる。
聞いて裕太は最初は驚いたが、二人の女性と酒を飲んだら楽しいだろう
なと思い始める。
 「良いですよ、運転しますが、車が小さいからな・・」
「其処は私の車で行くし」「え・・」
「そうや、この人の車はでかいし其れがええけ、ねね裕太行こう」
何時に無く美代さんがはしゃがれて言われる。
 こうして思いがけない事に為りつつある、温泉は近くじゃ良いのが無い
岡山方面か島根の日本海辺りなら有る。
温泉の話に話題が移り、裕太が仕事で持ち歩く携帯のPCで温泉を探す
女性二人、裕太は縁側で川を眺めていた。
「じゃじゃ、美代さん玉造がええけ~、少し遠いけどそうしない・・」
「でも運転手が可愛そうじゃがね、いっそ浜田道を走ると直ぐにある
温泉町、温泉津は如何・・」「ああ、アソコか、いじゃない永い間
行かないけど今でも湯は茶色かね」「あはっ、変わるんか色が、其処は
変わらんじゃろうね」女性二人で大笑いされる。
 「ええ~何何これって・・、凄い凄いよね~美代さん・・」
美代がPCを覗き込み感嘆する。
「ま~これは何々・・、以前は別荘だったんだ、其れが今は温泉旅館か
へ~有るんだ」「これにしない、でも部屋数が少ないよね五室だって、
値段もそこそこよ」「期待できるんじゃないかね、其処にしようよ」
全くそれには加われない、女性二人で大騒ぎだった。
 こうして温泉行が決定、其処は強かな二人、決める事が早いし、
直ぐに電話をされ空いている日を聞き出される。
「ね~あんた~十月十二日が良いって行ける」
「・・、ああ、その日なら行けるけど・・」「じゃ予約するね」
事も早い、呆れる裕太を差し置いて決まってしまう。
 家では婆ちゃんに事の経緯をかいつまんで温泉に行くとだけ言う、
婆が誰とじゃと聞かれるから裕太は運転手だと言う、相手は既に話して
いるから問題は無いが、女性二人と聞いて婆はなあんだ詰まらんねと
苦笑いする。
 裕太は可部にと向かう、無論トラックじゃ無いが軽で向かった。
空き地横の車庫にはピカピカと光る高級車、レクサスが有り驚いた。
 一時間後、その車に荷物を運び、三人は一路温泉津にと向かう、
裕太は聞いてはいるが初めて温泉津の温泉には行く事になった。
 車内では後部座席で女性二人がビ‐ルを飲み始められる。
半年余りの付き合いだが、美代さんがビ-ルを飲まれるのを初めて見た、
無論連れの女性も初めての事、バックミラ-には後ろの二人が映り
垣間見れる。
何とも言えない二人、其れが嫌じゃ無いから裕太も困る、
変な事で知り合う美代さんと裕太だが、今じゃ其処にもう一人の女性が
加わっているのだ。
 何とも早い、高速では一時間と懸らずに温泉津、江津で降りると地道
(国道九号線)を松江方面にと走ると直ぐに温泉津到着、
其処からナビに従い走る。
「ああ、アソコじゃない、ま~素敵よ美代さん凄い・・」裕太も見惚れる、
ここ等特有の黒松が風防の為に砂浜の限界地点を並んで餓えて有る景色、
その間に見え隠れする平屋が見えた、其れが旅館と思える。
 午後三時過ぎに到着、こじんまりとした構えが裕太には良いと思える。
部屋も角部屋で、庭から見過ごせる海と砂浜、小波が打ち寄せる様は感動。
部屋は二つ、八畳間と隣は洋式の部屋で格式は有る、本当に凄く良い部屋。
郷を出る前に婆に聞いたらすさびれた温泉じゃぞと言われている、
婆が行った時は壁は未だ綿壁だといんさる、綿壁とは土に綿状の物を
練り込んで塗る壁だそうだが、此処では見当たらなかった。
大風呂も旅館に改造され造られたと聞いている、海際の廊下を歩いて
とりあえずおお風呂にと三人は向かう。
 大風呂もがでかくは無い、何しろ部屋数が五部屋、
其れが良い今じゃ思えるし、なんと湯は聞いたまま茶色だった。

                つづく・・・・。


















望愛小説103弾《獣が道を造る・・15》

 八月九日、裕太は忙しい、荷が満載で二日続けて広島に向かう、
其れはお盆が来るからだが、毎年の事、年の暮れとお盆前はそうなる。
従い帰りの荷物も多い、海鮮から雑貨を見回り大忙しで荷を積み込んでいる。
八月十日の戻りは何とか可部の家で休むことが出来た。
「ふ~お盆が来る頃は漸く朝晩が凌ぎ易いね」「言えるは、疲れる」
「あんた、此処で休みんさいや縁側が良いか」「良いね、甘えるか転がろう」
裕太は本当に縁側で寝転ぶ、眼下の川から心地良い流れる水の音が眠りを誘う。
 裕太が寝ている間に誰かが来た。
「ま~この人があの裕太さんかね」雅子、こいつが世話がやける男で、女心を
弄ぶどころは理解が出来ん男じゃがね」「あらら、じゃ義娘はどうなるのかね」
「ええ、あんた・・」「美代さんが言わしたから気に為っているんよね」
「ええ~でも嫁に出ているだろうが、幾ら亡くなられても其処は・・」
「構や~しないわよ、アソコもまだ母親は若いしね」
「ああ、聞いたがなんか可笑しいと・・」「うふっ、以前より可愛いとさ」
「じゃあんた」「この間久振りに家に戻りんさってな、いろいろ聞かされたが、
そんであんたにも会ったと聞いたからこうして来ているんだがね」
「じゃ、此処にはそんな事で今度で三回目だが」「何とか相手に会えたがね」
「え、では真に・・」「あの家は男が無い、この人どうかと考えていたんだが、
良い男じゃないね」「雅子さん・・」
「うふっ、こっちが如何思ってもそうはいかないけどね、在れば良いかなとは
思えたんだ」「なんと其処まで・・」「ねね、如何なのこの人」
「良い男じゃが、真弓が一度きんさった時出来るかなとは思えたぞ」
「さすが美代さんじゃね、じゃ何とか空気入れて見て」「良いのかね」
「良いわ、こっちもそうなれば弱み握れるしね」「呆れたぞ・・」
そんな話を居間で話されるが当の裕太は高鼾だった。
雅子さんは一時間で帰られるが、美代は縁側で寝る裕太を傍で睨むように
見詰めた。
 思えば車のパンクで知る間柄、でも楽しみをくれる男でもある。
御陰で平穏過ぎる日々が様変わり、今じゃ一週間に一度か二度来てくれる相手、
美代が今生きている中で大事な男に為りつつあった。
 二時間寝ると、起きてコ-ヒ-を飲んで裕太は家を出た。
其処では美代は何も話さないが、今回はあの真弓の実家の義母が来て色々と
本音を聞かされた後、思いは今までとは雲泥の差だった。
 お盆が来た、裕太は自分の家の墓に参り、先祖様に手を合わすと、
直ぐに家を出る。
「今日は・・」「まあま~あんた~よう来ちゃんさったな、上がりんさいや」
オ-バ-過ぎる程歓待される。
「良いわね義母ちゃんが待ち焦がれておりんさる、あんた持てるね」
「おいおい、冗談は後じゃ、お参りせんとな」
仏間で田舎特有のでかい仏殿に手を合わせ暫く其処に居た。
広島や島根県では初盆は賑やかな飾り物が仏殿を飾る、今は電飾だが、
以前は蝋燭が火を揺らし幻想的だった。
「あんた有難う御座います」「其処は良いけ、何時も真弓さんをお借り
してすみません」「この子は楽しいといんさるしこんな時は救われる」
泣きそうな顔をされて言われる。
真弓さんも、其処は黙っておられた。
「秋が来るが如何しんさる」「其処じゃがね、真弓には相談して居るんよ」
「任せて、今回から頼む人がおりんさる、ね~あんた・・」「ええ、俺・・」
「違うけ~、あんたの仲間じゃ」「ああ、耕一か、そうだ頼もう」
「聞いて先に頼んだけ」「そうかじゃ良いな、あいつらに任せると良いけど、
コメ減るぞ」「良いの、其処は、でもあんたら凄いがね、手分けしんさって里
を守るんだもん、真弓は聞いて尊敬する」褒められる。
 「それでね、あんたには相談が有る」「なんです・・」
「真弓ちゃん邪魔ですよ」「ええ、のけもんかね、義母ちゃん酷いぞ」
「でもこればかりはそうしないと怖いんよ」「何でじゃ、何も怖いもんは無い、
真弓が居るけ~」言いながら部屋を出る真弓。
「ねね裕太さん、この子此処に於いてはいけんかね、無理は承知じゃが・・、
もう一人に為るのが怖いけ」「え、其処は僕じゃ何とも、正直に真弓さんと
話されたら如何です」「怖いからいけんのじゃ」
「なんと、では聞いてみましょうかね」「聞くだけなの・・」
「え、そうなりますが・・」「じゃ辞める方が良いかも・・」「え、何でです」
「・・」そこから何も言われない。
「あのう何か問題でも・・」「・・」「義母さん・・」「・・」
「話さないと何も解決できませんし、お願いです何か言って下さい」
「実は・・」そこからか細い声で話をされ出す。
 「え、では其処を心配と、なんとそうなりますかね、僕はそうは考えて居ない」
「え、でももう相手が亡くなったんですよ、戻ると言われるのが怖くて怖い・・」
泣きそうな顔でそう言われた。
「じゃ、僕で良いなら一度話をしてみましょうか、でも責任は取れないけど・・、
聞くと僕も怖いかな・・」「ええ~、もう益々怖いけ・・」
要らん事を言ったと裕太は後悔する。
 違う部屋で真弓を呼んで覚悟を決め裕太は話を始める。
「ねね、義母さんは其処を心配されているんだぞ」「・・」
「な、どう考えておりんさる」「あのね、相手が亡くなったし、其処はこっちが
居座るわけには行かんでしょうがね」「それは理解出来るけど義母さんは居って
欲しいといんさる」「・・」「なな、少しだけ居ては如何、後で其処は考えたら
如何ね,無理強いは出来んけど・・」「・・」
「なな、何とかいんさいや、此処が肝心だから・・」
「あのね、あんたは真弓にそうさせたいんか・・」「ええ、僕の話しじゃ無いぞ」
「そうかもしれんがあんた次第と決めている」「え、意味が判らん、何で僕・・」
「真弓はね、此処で生きるなら生き甲斐が欲しい」「生き甲斐か・・」
「そう、其れが適うなら義母と暮らしても良いと思える」「じゃ生き甲斐は何ね」
「言わないし、言えないが相手が有る事だしね」
「ええ、意味が理解出来んが、何じゃ生き甲斐は・・」
「阿呆、よう考えんさいや真弓からは言えんがね阿呆・・」
そう言われて部屋を飛び出た。
 暫く一人に為るが、其の言えん話は何かと考え込む。
「良いかね・・」「お母さん、どうぞ」
「聞いたがね、真弓は其処を考えて居るとは知らなんだ」「え、其処とは・・」
「あのね、女には生き甲斐は何と思いんさる」「それは相手ですよね、ええ、
じゃああ、其処は・・」「うふっ、あんたは正直ね、真弓が其処は上みたいね」
「ええ、お母さん・・」「あのね、相手は既に亡くなっているし・・」
「そうですよね、じゃ何・・」「私が思うに子供かな、息子はアソコが弱いから
駄目だったしね」「え、えええ~子供ですか、でも相手が居ないが・・」
「・・」「お母さん、此れは無理でしょう」「・・」
「そうか子供か、成程な、生き甲斐は其処か・・」
考えさせられる裕太、腕を組んで考えるが、其処の正解は見えて居なかった。
 昼過ぎ重い足取りで家にと戻る、真弓さんが里を出るとなると仕事の事も有り
裕太にも大問題となる。

」     つづく・・・・。



























望愛小説103弾《獣が道を造る・・14》

 色々有った七月も過ぎ早くも里はお盆前に為っていた。
聡子さん達の仕事は順調、又それが少しづつ中身が変わる、其処は店もだが、
裏に小屋が建てられ、其処で働く婦人が二人、仕事は総菜類を作られている。
販売に出ると、多くの人が其れを望まれて居る事が判明、考えればお年寄り
は煮物は出来るが、油関係は怖い、其処で中華や揚げ物はその小屋で作る事
に為った。
何事も良いと思えばする、其れが皆の御陰だと裕太は思える。
あの真弓さんも一週間後には現場に戻られて汗を流し車で動かれているし、
裕太の家にも毎週二度顔を出されていた。
 「お盆が来るな・・」「うん・・」「真弓の家もじゃね」「・・」
「お前、いきんさいや」「え・・」
「良いからむかえや、挨拶に来られた時驚いたぞ」「え・・」
「阿呆、真弓の義母さんだが・・」「え・・」
「疎いぞ、あの人は若く見える、真弓がゆうにはなんか最近幼少化だと・・」
「幼少化って・・」「ああ、女が幼い自分の姿に戻りんさる」「え、有るん」
「お前知らんだろうが有るよ、縋りついていた相手が亡くなられたんだぞ、
しかも若い、其れで気が可笑しくなるんだ」「なんと・・」
「でも、為る方向が全く良い」「ええ」意味が判らず裕太は婆の顔を見る。
「あのな、アソコは今度は男手が無い、だから助けんさいや」
「え、するの・・」「当り前だ、お前がせんで誰がする」「・・」
「あのな、お前はアソコには堂々と出入りできるじゃろうが、婆が言わん
でも判るよな」「判らん・・」「阿保垂れが・・」頭を叩かれた。
 八月七日、美津さんに呼ばれて家に行く。
「おう、聡子さんも居るんだ」「嫌な言われ方じゃがね」
「そうじゃ無いが、期待していた」「何でよ、もう何を期待しているの」
「其処は言わんが」「ああ、きんさったか・・」
未だ外は暑いが朝晩は凌ぎやすく為り出す。
「夕ご飯食べてね」「え、良いのか・・」
「どうぞ、聡子と拵えたがね」そう言われる。
「裕太、風呂入りんさいや」「ええ、良いよ帰ると入るし」
「其処がいけんじゃろう、美津が頼んでいるんじゃぞ」
「え・・、何か有るん」「大ありじゃ、あんたならね」
意味深な事を言われる。
仕事関係で付き合う相手、最初はそうじゃ無かったが今じゃ同じ釜の飯を
食う仲間と思えた。
 言われるままに風呂を頂く、そうして出ようとすると脱衣場に新しい
下着が置いてあった。
「あんた~、其れきんさいや」「ええ~」気に為る時にそう言われる。
裕太は従う、なんの外連も感じず真新しい下着をはいた。
「浴衣もよ」今度は居間から聡子さんの声が聞こえた。
言われるままに着替え居間に行く。
 「ま~良いじゃない、此れ良い」「本当、なんか家に居る旦那の姿じゃね」
「言えるが~若い旦那様だ事」揶揄されているのか二人は裕太を出しに、
笑われる。
「さ、飲もうか・・」三人は居間で食事を始める。
「ね、あんた、今後も頑張ろうね」「うん、ああんた達の御陰で、ここ等も
元気が出るといんさる」「そう、でも其処はあんたの御陰だし、私らは、
毎度仲間内で楽しんでいるだけ、でもそれが結果良いと為れば嬉しいがね」
「だな・・」そんな話をするが裕太は落ち着かない、今迄こんな待遇は
されて居ない、寄られると仕事の話しかと来ている身、違う感じがする。
 「酒が進まんがね」「うん、なんか変」「何がね」
「あのな、美津さんと聡子さん」「え、違うって何ね」
「うん、普通には見えんが」「何で何で・・」二人は顔を見合わせる。
「裕太、あんた人の思い判るんかね」「判る訳が無いぞ」
「そうだよな、でも当たっているが」「ええ、何が当たった」
「あんたの思いじゃがね」「え、嘘なんも思って無いぞ」
其処で三人の会話が途切れた。
ビ‐ルを口に入れる三人、無言が続く。
「なな、何か在るね」「・・」「美津さん聡子さん・・」
其れでも話は始まらなかった。
 暫くすると・・、「実はなあんたに相談が有るんよ」「何・・」
美津さんが口を切られる。
話しは考えても居ない事、其れは嬉しくも有るが驚かされた。
「ええ、では正之の縁談か・・」「そうなのよ、美津が回る中で聞かされ
たんだけど、あんた佳恵ちゃん知っているんか」「佳恵・・、何処の」
「別所じゃがね、二歳年下だと聞いている」
「・・、ああ~居た居た、ええでも大阪に出ておりんさろうがね」
「そうなのよ、でもお盆には戻るといんさる」「で、その話は誰から出たん」
「母親じゃが」「うひゃ~まじか、本当なら良いぞ其れ,美容師だろう」
「そう、それでね、子供の時から憧れて居たといんさる」
「なんとそうか、良いぞ正之か良いな」「あんたは未だしちゃいけんよ」
「え、俺か無い無い・・」「それが良い」
「ええ、良いのか他人事だからそういんさる」
「そうじゃ無いが、あんたは別、な~聡子」「あんたは未だ其処は駄目」
「駄目か」「そう私らが居るけ」「居る、意味が・・」
「疎いね、未だ私らは女ですよ」「其処は判るが、其れが・・」
「全く木偶の棒じゃね、意味が読めんかね」「意味・・、判らん」
「阿保じゃ・・、もうこうなると飲むぞやけ酒じゃが、美津さん・・」
「往々、飲もうか、こいつは女を知らなさすぎじゃしな、遣り切れんがね」
「ああ、そうじゃ・・」なんと急に酒が進み始める。
 「・・」言われた意味を考えだす裕太、だが其処は有りかなとは思えたが、
機会を失って久しい、出会いがしらなら有るかもと思えるが、
今となれば仕事仲間に為っている。
どちらも田舎では捨てがたい女性、しかも今じゃ裕太の片腕の位置に有る。
「あんたも飲め、木偶の坊の裕太・・」「ええ、聡子さん・・」
「阿呆、覗いたままか・・」「ああ~其処か・・」
「何が其処かじゃ、馬鹿垂れが、女が酒を飲まないと言えん事じゃろうが、
薄情もんが・・」「ええ、聡子さん飲み過ぎじゃろう」
「飲んで遣るわ、もう阿呆・・」
手が付けられん状態になりつつある、美津さんも煽る様に酒を薦め、
呂律が回りにくい程酔われて行く。
 午後十時過ぎ、裕太は着替えを抱えて庭に出るが流石に酒を飲んでいる
身、車は乗れない、庭の隅に有る自転車で家にと向った。
 「え、何で戻った・・」「ええ、婆ちゃん・・」
「何でじゃ嫌われたんか」「そうじゃ無いぞ向こうからいんさったが」
「・・、あ・ああ~じゃじゃ婆ちゃん仲間かね」
「え、あはっ、出来んかったんか、なんとのう其れは不味いじゃろうが」
「何がじゃ・・」「阿保じゃお前は、寝ろ、役立たずじゃね」「・・」
家に入るなりそう言われ、ふてくされて納戸の寝間に倒れ込む。

               つづく・・・・。
















望愛小説103弾《獣が道を造る・・13》

 いやはや、裕太を差し置いて女性二人は話しに花が咲く、
初めての顔合わせだが、其処は里が近くの真弓は美代さんとの話が心良いのか
笑顔だった。
「じゃ、何かね、あんた八重のどこら当たりか」「ご存知ですのか・・」
「ああ、沢山おりんさる学生時代からアソコには多く知り合いが有るよ」
「・・」急に真弓の顔が曇る。
「あんた、聞いていたが、後妻さんは本当かね」「え、何がです・・」
「放蕩じゃよ」「・・、あ、其処ですか聞かれました」
「あ、こいつがあんたの事を来る度に話すからな、今はお互い隠し事も無い」
「え、ではご関係が・・」「え~あんた~、まさか其処は望んでも叶うまいがね、
年・・」「え、関係ないと思いますけど・・」
「え、あんた飛んでいるがね、益々好きに為れそう」
縁側で涼みながら聞いている裕太は落ち着きが無い、どうしてそんな話題に
入るのかと美代さんを恨んでいる。
「私の義母も飛んでいます」「え、あんた両方の母が義母でどっちもかね」
「はい、巡り合わせですかね、そうなりました」
「笑えるがあんたは笑えないよな」「でも慣れれば、今じゃ出て来た事が何で
そんな事でと思うくらいです」「え、じゃ今の考えは・・」
「ええ、何処にであることと知りました」
「何処でもとあんた、郷と嫁入り先しか知らんだろう」
「いいえ、この男の事も・・」「男か・・、なんと裕太じゃろうがね」
「そうですけど、でもこんな話は裕太さんとは言いたくない」「え、何でじゃ」
「こう見えても此の男とんでもない男なんですよ」「嘘じゃろう、良男だぞ」
「外ずらだけですよ」「真弓ちゃん、あんた言い過ぎじゃろう」
「ええ、聞こえてたん」「聞こえるが・・」「そう、でも嘘じゃ無いし・・」
「え、あんた、嘘じゃ無いんかね」「ええ、郷では呆れかえり今じゃ黙認、
誰もが其処は何もいんさらん、其れをいい事にしておりんさる」
「おいおい、裕太其処は聞かされて居らんぞ」「言えるか大袈裟じゃが・・」
「そうなの、じゃ婆ちゃんの話は嘘なんか・・」
「うひゃ~何々婆ちゃんが何かいんさったんか・なな真弓ちゃん」
「内が聞いた、気に為る男だからね」「・・」
もう言葉を失う裕太、その顔を見る美代は呆れかえる。
「裕太、話が違うぞ」「違わないが、聞かれんから言わんだけじゃろうが、
そんな事男が他所でベラベラ喋れるかね」
「それはそうだが、真か其処、真弓ちゃん」「本当よ」
「そんであんたは如何思いんさるん」
「どう、でも其処は甲斐姓と男の魅力がないと始まらない事じゃないね、
見合いじゃ無い互いが其れで良いなら良いと思うけど」
「へ~理解出来ているね」「此れも婆ちゃんの押し売りよ」
「参ったぞ、面白い娘じゃがね、へ~話せるね」
「美代さんも其処の閉門は未だ早過ぎない」
「ええ、生意気ね、閉門かね面白いが、其処は門など私には無いがね」
「嫌だ~、弾けてる~」なんと広島での顔と大違い、此処ではそんな姿も
苦しみも見えて来なかった。
 其れからも話が弾ける二人、呆れ果てて如何にでもなれ、連れて来た自分
が悪かったと其処は悔やんでいる。
「え~じゃじゃ、何かあんたの里は打谷かね」「え、そうなるけどご存じ・・」
「ああ、その近くに私の友が居りんさる」「だれだれ・・」
「あんたより四つ上かな、雅子じゃ」
「ま・さ・こ・さん・・、嘘でしょう何で何で知っとりんさる」
「部活でな先輩じゃが私は・・」「アア、バレ-かね、ひや~偶然だがね」
「あのな、話を聞いててあんたの家にいきんさった女御も知っている」
「・・」吃驚した顔が固まる。
「あのな、其れは半分は嘘じゃろう、あいつはいいやあんたの義母は頭が
切れるんよ、そんな姿をあんたに見せておりんさる」「・・」
「それはな、あんたが嫁に行かんからそう見せていたんだ」「ええ、嘘」
「この間裕太が来るからそんな話をして居たらな、雅子の知り合いの子だと
判ったんだ、そんでなあんたが言う姿を聞いたら、其処かと思い付いたぞ」
「じゃじゃ、あの動きと噂は・・」「半分本当だろうが弁えている女だぞ、
雅子が其処は違うといんさる」「・・」
聞いてて真弓の顔色が忙しく変化して来た。
「もう騙したのね義母さん」「そうじゃ無いよ、あんたが嫁に出んからだぞ」
「はいはい、そうしておきましょう、でも聞いて安心した、義母が本当に嫌い
だったんだ」「性根が有りんさるのう、良いぞ其れで良いじゃないか,
だから今回もその気丈夫で乗り切りんさいよ」
「其処は既に義母と話し合い、諦めている、今後はあの人が心配せん様な振る
舞いで送ろうと話し合っている」「良い事じゃ、其の義母さんも良いね」
「悪賢いけど良い相手です」「負けるわあんたには・・」
「初めてお会いしたけど裕太さんが此処に寄りんさるのがよう理解出来た、
今後とも裕太さんを宜しく」「あらら、言われたがね、裕太・・」
「聞いております、大変な女性じゃ二人とも」
そう言い返すしか思いつかない裕太だった。
 二時間話造目で、漸く腰を挙げたのが夕方になった。
車で帰る途中、美代は又疲れたのか居眠りをする、家に到着すると起きて、
呆れる姿に変貌、流石に裕太は今回で真弓さんを見直すより手ごわい相手と
嫌ほど知らされた。
 夕食は食べずに家にと「帰る姿を見送り、裕太は何か気持ちが変、
此れから如何付き合うほうが良いのかさっぱり判らん状態に追いやられる。
 七月二十八日、とんでもない暑さ、そんな中で裕太は縁側で寝転んで
暑さを凌いでいた。
「おい、起きんさいや・・」「あ、婆ちゃん・・」
「婆ちゃんじゃ無いがね、大変じゃ、真弓の夫危篤じゃと・・」
「うげ~早いが・・」
「うん、広島にいきんさる時すでに決まっていたんだと・」
「なんと聞いていないが、じゃ・・」「あ、暫く仕事はあの子は出来んぞ」
「では俺が・・」「既に美津さんが手ごろな女性を連れて来て居りんさる」
「うへ~早っ・・」「だろう、あいつは強かじゃが」
「言えるわ本当に其処は感服する」あの人は裕太より先走りが良いと思える。
聞いて少し安堵するが、今度は真弓さんの事が気懸りに成る。
 会社では既に誰が葬式に向かうか話が出たが、美津さんが裕太さんにと
一言で事は決まる。
 八月二日、葬式は執り行われ、裕太も前日から手伝いもしている。
葬式が終わると参列者は帰られ、残る人で後片付け、其処も裕太の姿が有る。
 流石に真弓さんでも憔悴され、母親も同じ姿、裕太は挨拶を終えると
引き留められるが今夜は二人でと言い帰った。
 戻ると婆が待ち、何も言わずに傍に居る。
「人間て儚いね・・」「ああ、其れだからこそ生きる中で意味が有る、
思いも途中で終わらされる事も有る、最後まで苦しむ人も有ろ、でも定め
じゃろう、幾人も生まれ幾人も亡くなる、其れの巡回じゃろうが、じゃいきて
居る内にせいぜい自分の道を歩むしかあるまいて、裕太そうだぞ」
「うん、感じるよ、こんな時に感じると本当に人生は何かと思えるな」
外では蛙が熱いぞ暑い~苦しい~と泣いているように聞こえた。

           つづく・・・・。
















望愛小説103弾《獣が道を造る・・12》

 七月二十二日、朝から裕太は大忙し、其れは真弓さんが車に乗れないと
朝から報せが来た。
慌てて、予備人が無い、裕太が代わりに車で向かう事となるが、
いやはや初めての事、美津さんが怒る様に説明をされるが、聞く方の裕太は
とんでもない難しさ、売るとその金額を携帯みたいな器具に打ち込まないと
いけない、其れは在庫調整にもなるから、それは三人が使いこなしている。
 何とか習い時間が過ぎて漸く裕太は車を動かす。
向う先は真弓さんが受け持つ地域、しかも三か所廻らないといけない、
午前十時には一番奥の部落、二時間後には冠山の麓の集落、
午後二時には手前のでかい集落と汗を掻きながら判らない事だらけ、
携帯で美津さんに聞いたり、買い物をされるお年寄りたちが笑いながら裕太
頑張れと囃し立てられる。
何とか場所を回り売った後店に到着、其処でも冷やかされるが、
本人は其れ処じゃない、後始末にも汗を掻かされる。
「美津さん、こりゃ~大変だが、暑いし」
「そうよ、柔じゃ無いが、其れにねお年寄りの体の具合も気にせんと行けん」
「なんと其処までか・・」「ええ、其れが此の仕事のメリットよ」
「恐れ入りました」本当に一日だけでくたくた、夜中に漸く家に戻れた。
婆が大笑いされて食事を食べる。
「そうだ、あのな真弓さんの夫が転院じゃと」「え、何其れ・・」
「うん、病院を変わった」「え、何処に大朝だろう」
「それが手に負えんと、そんでな広島の大学病院・・」
「あ、じゃじゃ遣れんのか・・」「大学病院じゃろう、誰もがそこに行くと
後はのう・・」裕太は食事中で箸を止めて固まった。
聞こえは悪いが誰しもが病院を変わる事は良い事とは思わない、其れは其処の
病院で梃子に合わないと判断されるからだ。
つまり終着点が其処だと誰もが思う、裕太もそう感じていたのだ。
「可愛そうに・・」「・・」
婆は其れに返事せずにやけ酒か、ビ‐ルをグイグイ飲む。
 七月二十四日、夕方真弓さんが家に来る。
婆は病院の事は何も聞かなかった。
「ね、知っているでしょう」「え、何・・」「もう心配かけたね」
「ああ、病院か、で如何なん・・」「・・」
「そうか、聞かないね、頑張りんさいや」「うん・・」力ない返事を返す真弓。
「これ、休めや、裕太こき使うな」「え、そうだな、もう休みんさいや」
「もう、する、動いているほうが良いの・・」
そう返事されると後は何も言えなかった。
 九時前に車に野菜を詰め込むと居間で一休みする。
「真弓、体が大事じゃ、疲れて居るなら来んでも良いぞ」
「婆ちゃん、特別扱いは好かん、要らないの・・」
「え、え~そうじゃ無いがねわしは・・」「判っている、来たいの・・」
「はいはい、飲みんさい」ビ‐ルを婆が渡す。
「え、え飲んだぞ・・」「あ、何でよ飲むわ・・」「ああ、車が・・」
「ひや~忘れていたが・・」真弓さんが久しぶりに笑顔で叫ばれる。
「もう飲んだがね、良いわ飲んで遣るが・・」一気に缶を飲み干された。
「豪快じゃが、もう一本かね」「はい、頂戴」
苦笑いしてみる裕太、婆が大笑いする。
「明日は行くんか・・」「初めてだし顔だけでも」「そうか裕太乗せて行け」
「え、良いけど朝が早いぞ」「あ、そうや、ねね乗せてよ」
「良いけど朝が早いし見舞は八時からだろうが・・」
「そうだけど、真弓は一度広島の、市場見たいし、裕太さんの仕事も見たい」
「ええ・・」「だから連れてってよ、戻りは何とか考える」
「戻りも載せるが、僕は広島で時間潰せる」
「じゃじゃ、お願い・・、ねね婆ちゃん良いでしょう」
「良いとも、付いて行きんさい、帰りもな」「有難う、電話する」
縁側に出て電話されている。
裕太は其処で婆の顔を見た、頷いて笑われる。
 「義母さんが御願いしろといんさった」ドタンと座り婆を見てビ‐ルの催促。
「じゃ、飲んだら寝ろ、朝起こすからね」「うん、婆ちゃんと寝る」
「ええ、こいつ」婆が破顔で頷き抱き締める。
 こうして朝早く二人はトラックで家を出た。
「早いんだね、此れじゃ大変だがね」「馴れているよ、早い方が道も走り易い、
行きは高速だし」「初めて走るのよ、上は走った事無い」
「そうか大朝から乗ると一時間も要らんぞ」「そうなんだ、良いね早く乗ろう」
「ええ~・・」二人は仲が良いだけ話が他愛無くても楽しかった。
 午前五時前に市場に到着、仲買人の顔見知りに冷やかされながら荷を降ろす。
いつに無く美人が来たからか、仲買人の数が多過ぎ、中には手伝う男も出て
大騒ぎだった。
「おい、裕太、お前が来んでも良いぞ、この女性がきんさるなら、俺が全部品物
を買うが・・」その声に皆が大笑いする。
そんな中で真弓は生き生きとした顔で動いてくれる。
 なんと荷下ろしが早い事、何時もなら四十分もかかる時間がニ十分で終えた、
二人は市場内の食堂で朝食を並んで食べる。
入れ替わり立ち代わり髭ずらの男が来て裕太を冷かして行く。
「裕太さん人気者じゃね」「阿呆、其処は違うぞ、今日はあんたが主役だがね、
皆(^^♪見たさに覗かれるんだぞ」そんな会話も楽しい、喫茶店でも同じ、
荷を運んで集まる仲間が其処にたむろしているから、其処でも真弓は人気だ。
 八時過ぎ、市場を出て大学病院に向かう、
「電話してくれんさいや、此処に来るからね」「・・、お願い、行くね」
言われる顔は先ほどと大違い、其処は裕太も理解出来ている。
重い気持ちで裕太も見送る、昼過ぎに電話が来る、ちょうど帰る時運ぶ荷物を
載せた後、車を病院に向けて走る。
 真弓を乗せるが、来た時より別人、落ち込まれているし、
其処を聞けないもどかしさが有った。
「帰りは下を通るが、実家に寄りんさるか」「・・、ううん寄らない」
「そうか・・」戻る車では会話は進まない、仕方が無い事情、裕太は気を使い
其処は黙って運転する。
 可部に入ると真弓が起きて裕太を見た。
「寝て居れば良いが・・」「ううん、ねね可部の家に寄ろうか良いでしょう」
「ええ、何で知っとりんさるん」「えへ、婆ちゃんから聞いているもん」
「ああ~、もう喋り過ぎだぞ婆ちゃん」
「良いじゃない良い人みたいだし、真弓も会いたい」「良いけど・・」
「じゃじゃ、何かお土産買おうよケ~キ」「はいはい・・」
 いつもより遅い時間だが,可部の家の横の空き地に入る。
「ま~遅いじゃないね、あ・・、此れは失礼、女性同伴かね」
「誤解じゃが、この人の夫が大学病院に入院しんさったから、見舞なんじゃ」
「そうかね、あんたきんさい綺麗な女性じゃがね」
美代は裕太を置いて真弓の手を引っ張り家に入る。
(く~何処も俺はのけもんか・・)苦笑いしながら後に従う。

            つづく・・・・。





















望愛小説103弾《獣が道を造る・・11》

 七月十五日、遂に最初の車がス-パ-から出る。
荷台には綺麗にデザインされたロゴと名前が【石見ファ-ム出張販売車】
此れを機会に会社を設立、店は石見ミニス-パ-とし,石見物産、
石見ファ-ム販売の三つに部署を作った。
社名は石見ファ-ムで統一、社長は裕太が為り、部署は販売車は美津さん、
物産は隆、店は多恵さんが代表者に為る。
資本金は二千万円、定款は里で行える色々な事を加えている。
其処は此の後広がるであろう職種も加味していた。
 「ふ~出たな・・」其れが裕太の心内、傍で婆が裕太の背中を叩ている。
多恵さんも感慨無量、無論娘も同じ顔、既に出た三台の車には美津さんと
聡子さんと真弓さんが笑顔で車は走らせて向かわれる。
 隆と正之などは後片付け、無論手伝う人も加わり、誰もの顔が綻んでいた。
出初式は九時、其れから片付けに一時間、漸く終えると店は相変わらず繁盛、
其処は田舎だから賑わう事ほどでは無いが、ソコソコお祝かてらに滲みの顔
が来てくれる。
「裕太お兄ちゃん凄かったね」「うん、紗代ちゃんも頼むよ」「任せて・・」
多恵さんの娘がはつらつとして動いている。
「うん・・」そこで何かを知る。
「嘘だろうが・・」なんと店の前の駐車場で見た現実に裕太は驚かされる。
「まさか、有るのか・・」何度も思うが其処は消せない何かが有った。
「多恵さん・・」「裕太何・・」「あのな、聞くが違うならそういんさいや」
「何や・・」店の中で多恵と話込む裕太、其れが話をする中で顔色が変化した。
「え、じゃじゃ、其処・・」「あんたは知っとりんさろうと思うていたがね」
「うひゃ~真か、其れで其れで相手は如何・・」「聞くまでも無いじゃろう」
「では良いんか」「良いとも悪いとも言えんがね、相手次第」
「では良ければ・・」「あんた中持ちしてえな」
「ええ、良いんか、良いぞ喜んでするする」なんと話は結果良しだった。
直ぐに婆ちゃんに話をする。
「あはっ、もう昔からだがね、知らんのはお前だけだぞ」
「嘘だ~、そうか婆ちゃん良いんか」「良いも悪いももう出来ているぞ」
「うそっ・・」そこは心底驚いた。
「・・」何も其処から言えない、友がまさかの相手、考えると無い事も無い、
あれほど煩雑に店に出入りする相手、しかも心根は裕太が一番知っている。
 「隆~来い」「何や恐ろしい顔をして・・」
「あのな、何で先に話しせんのじゃ」「何お・・」「美沙じゃ・・」
「え、何で美沙ちゃん何か有るん・・」
「あほくさ、お前とじゃがね付き合っているんか」「・・、御免な・・」
「え、じゃほんまか」「うん御免、何時話そうかと悩んでいた、なな良い
じゃろう、頑張るしなな裕太」「阿呆、わしにゆうな相手が違うが」
「じゃ良いのか、凄いぞ美沙ち~ゃん・・」「阿保か・・」
店に飛び込む友を呆れ顔で見る。
「うふっ、遂に知れたのか」「正之・・」「一年前から聞いていたが」
「なんとそうなのかあいつめ、隠れて」「違うぞ、其処は真剣だった」
「そうか、ま良いが出来ているんだな」「聞いたら半年前だと」
「遣れんな~」友と苦笑いするしかなかった。
思えば自分だけが良い目をする事に後ろめたさが有ったが、
友にも相手が居る事には嬉しい、その反面血が繋がる紗代だから尚更だった。
 夕方四時過ぎに車が戻る。聡子さんの笑顔は格別栄えて居る。
「裕太、最高じゃが、待っててくれたんよ」「えでは・・」
「凄かった泣かれたけ、嬉しいといんさる」急き立てる様に話をされる。
十分後,美津さんが戻る、同じいい顔をされていた。
心配な真弓さんを店の前で待つ裕太の姿に店中で大笑いして見られていた。
「あ・・」車が戻り駆けつける裕太、「お帰り」
「・・、凄いわ、もう泣かれるし抱き付かれたがね、最高」「良かったね」
「うん、感動した」「ご苦労様でした」
頭を下げる裕太の肩を叩かれ最高と一言言われる。
三人が揃い話をされる中、裕太は店の中のカウンタ-で体が震えている。
(良かった・・)心底からその言葉が浮かんで来た。
 販売車は水曜日と金曜にと決まっている、特別は別扱いに為るが、
其れは裕太の仕入れが関係している。
店は遅くまで賑やか、買い物に来る人も、今度は待てるがと喜ばれた。
販売する場所も既に自治会の回覧板で報せが行き渡っていた。
無論、知れた間柄、年金前は借りも有りと聞いているから待つ相手は
大喜び、此処は金など買い物以外は要らない、其れほど顔見知りの間なのだ。
 家に戻ると流石に裕太は疲れがどっと出た。
婆ちゃんが寝ている横で倒れ込む、
「こいつ遣るじゃないかね、良いぞどんどん進めや、めんこいはお前・・」
「婆ちゃん、疲れたが」「阿呆、此れからだ、頑張れ、ななアソコもだ」
「何処・・」「此処じゃろうが~」「痛いっ、もう叩きんさんなや」
「こいつも喜ばせんさいや」また二度も股間を叩かれた。

          つづく・・・・。







望愛小説103弾《獣が道を造る・・10》

 遂に梅雨に入った、裕太は相変わらずトラックを転がしている。
其処は何時もと変わりが無いが、変わったのは縁が有り仕事をする予定の
真弓さん、其れが何と婆の計らいで店にも顔を出されているのだ。
婆の妹の多恵さんと娘の恵ちゃんが大喜び、此れから此処も忙しくなるから
と婆ちゃんがそうされた。
 処が真弓さんは会うたびに顔色が変化、其処を婆が見て喜んでいる。
日曜日の夜と水曜日の夜は必ず真弓さんが家に来られ、
トラックに野菜を詰め込むことに手伝ってくれる。
その変化は裕太が一番喜んでいるのだ。
婆も傍でニヤニヤしながら裕太をからかい、その時間は真弓も楽しそうだ。
 広島からの戻り道で美代さんの家も寄る事は続けている。
もう直ぐ美津さん達の仕事のトラックも改造を終える時期、
其処も裕太は忙しい身、何から何まで今までとは其処が大違い、従い裕太は
婆に相談し、店の奥の遊んでいた畑に間伐材を利用して集会場を造る話も
出来て、其の話し合いに毎夜人が集まる始末、其処でも婆が事を興し、
その問題には裕太を席にはばらせ責任者として皆が扱う。
其れが事集会場は里総てに知れ渡り、今じゃ自治会も事を為さない形骸、
其れで公民館など朽ち果てる様、其処で集会場を皆が使えると聞くと良い事
だと話が広がる。
 だがもう一つ里には大変な変化が起きて来た。
其れは農協だ、其処は裕太の動きは目の上のたん瘤状態だったからだが、
此処に着て集会場や、出歩けない人たちえの品物を売り歩く車も農協での
変化は加味する。
役場も同じ、其処は農協が仕方なしでも認めるならと遅まきながら役場も
何でも相談してと裕太の家に来られている。
八年目で漸く里は婆と裕太の事を認めざるを得ない状況にはなった。
 七月に入ると、いよいよデリバリ-が始まる。
其の開所式がミニス-パ-の駐車場で執り行われる。
店の後ろでは早くも棟上げが出来ている集会場、
既に此処は動き出したのだった。
 関係者や役場農協信金などが参列、大勢の関係者が揃う中で里では
珍しい開所式、夕方まで賑わう。
 「遣れやれ、終わったか・・」「ええ、婆ちゃん、始まったかだぞ」
「あはっ、そうじゃね、わしは疲れたがね」「言えるね、ご苦労さん」
「阿呆・・」漸く喧騒から逃れた婆と裕太、家で伸びていた。
「婆ちゃん・・」「おう真弓か疲れたが・・」「体揉む」
「要らんけ~お前も疲れんさっつろうが此処に座れ」
婆の横に着て嫌がる婆を寝かせて真弓は背中を揉んでいる。
真弓さんとは知合って一月足らずだが、この家では今は一番煩雑に会える
女性に為っている。
其処が裕太にとって痛し痒しの状態、本当に目の前で見える姿は迷惑千万、
裕太は必ず其の後家を出て冠山の麓の家にと駆けこんでしまう。
 其処で待つ女が苦笑いするほど抱いて狂う姿に呆れる。
嬉しいが女だ変化は解っていたのだ。
 しこたま肉に減り込んで狂う相手を迎え、何で最近煩雑なのかは薄々
理解出来ているが、来てくれるのは嬉しかった。
 遣られた後、裕太に・・、「あんた変ったね」「え、何処がね・・」
「我慢しんさんなや、此処はソコソコでええけ、此れからの事を考えんさい」
「ええ・・」「だって判る、苦しいのでしょうがね」「あ、・・」
「もう如何にかしんさいや、此処に連れて来ても良いんよ」
「ええ、阿保か・・」「うふっ、白状しんさったがね」「お前・・」
六年間体を抱いて来た相手、いいや女を教えてくれた大切な女性、
其れから言われる事は何とも返事のしようが無かった。
 本当に大事にしてくれている相手、しかも悩みが判る相手だった。
「どうしようもない相手じゃが、本当にそうなんだ」
「判る、でも其処は相手は如何思っているのかしら、私なら狂うけどな」
「ええ・・」「だってそうでしょう、夫が病に伏せているのよ、板挟み状態
でしょうがね、聞くと本当に良い女性と思える」「うん・・」
「じゃ苦しさから解放したら如何ね」「出来んが・・」
「そうか、其処ね、あんた獣じゃないね、違うん」「ええ・・」
いわれて苦笑いするだけ。
「私もそうなるね、其処に相手を入らせたら如何、内緒なら良いじゃない」
「お前がゆうか其れ・・」「言うわ、あんた命の身よ」「・・」
そんな会話をしながらもまたまた体を抱いて裕太は狂った。
受ける身は最高な善がりをくれる相手、何度もいがり泣き抱かれ溺れて行く。

              つづく・・・・。










望愛小説103弾《獣が道を造る・・9》

 翌日裕太に召集が懸る、美津さんの家に来てくれと電話が来ていた。
「上がりんさいや・・」裕太は招かれた身、上がり居間にと向かう。
「え、ああ何とあんたが真弓さんか・・」「え、ご存知ですの・・」
「いいや、昨日友から聞いたがね」「あらら、驚かそうと呼んだにね」
美津さんがコ-ヒ-を出しながら笑われる。
「そうだがね、えらい気落ちする」「聡子さん・・」「はいはい」
笑いながらコ-ヒ-を飲む四人、其れは言わずと知れた仕事絡み、
裕太は夕べ婆から何もかも聞かされている。
「真弓ちゃんも参加するね」「聞いている、お願いします」
「あんたね、此れだけの美人はそんじょそこらには居らんぞ」
「ええ、見事に三人が揃いましたね、壮観です」
「く~遣れんがこいつ、あら失礼裕太には敵わんがね」
「言える、動じないけ、つまらん」「聡子さん」「はいはい・・」
そこで三人が笑われた。
「じゃ承諾かね」「其処はあんたらがする事、承諾なんぞ要らんが」
「ええ、其れこそ冷たいがね、峰婆ちゃんからきいとられんのかね」
「必要以外は聞かんし言われんが」
「なんと、そうか、じゃ此れから話す事は内緒だぞ」「え、何か・・」
そこから美津さんが主に話をされ出す。
 「ええ、では其処が、でも其れじゃ生活が出来んじゃろうがね」
「凄いぞ裕太、其処が問題でな来てもろうたんじゃ」「・・」
話しは真弓さんの事、病院は何とか保険で賄えるが其れだけじゃすまない事
くらいは大人だから理解出来る。
「じゃ、其処を僕が見ようか」「うひゃ~裕太凄いがね、理解出来るん」
「ああ、すこしな、でもそれでいいんか世間・・」「其処を仕事で隠そう」
「美津さん・・」「あんたね、其処は既に峰婆ちゃんは了解して居りんさる」
「ええ、聞いてないが・・」「それは美津たちが頼んだんじゃ、あんた自身で
決断が欲しいからね」「よし、了解じゃ真弓さん、心配せんでもええけね、
何とか頑張ろう」聞いた真弓は目を真っ赤にする。
「でな、あんたにも二人友達がおりんさろう」「うん・・」
「其処も何とかせんと拙かろう」
「え、あ~そうかなんと昨日な謎かけ問答を婆ちゃんがしんさった、其れか~、
く~年寄りは怖いが」「あんた、じゃ・・」
「あ、昨日あいつらが居る中で婆ちゃんが人生は一度きり、此処で埋もれて
死ねるんかと・・」「なんと良い凄い婆ちゃんだ事」
「そう、何時も驚かされるがね」聡子さんもそう言われる。
「でも良いの裕太さん・・」「良い、仕事も頑張りんさい、此れから美津さん
や聡子さん其れに俺の婆ちゃんもおりんさる」「うん、泣けてきた・・」
横の美津さんに縋り泣かれる。
「来た早々じゃがね、可愛そうじゃないか・・」
美津さんの言葉に裕太も聡子さんも頷いた。
 車も三台、控えにもう一台と裕太が言う、其れにも大感動、
三人は頷き合い裕太に頼んで来る。
「直ぐに手配するが時間が懸る、冷蔵設備も必要だし、四トンで良いな」
「は~い・・」返事は元気が有った。
 だがその後、車は中古で安いのがと美津が言う、其れに聡子も賛成する。
事は進む、その中で裕太の役目も増して行く。
 家に戻り婆ちゃんが笑いながら迎える。
「如何だ、上手く運んでいるのか・・」「あはっ、総て知ってて言うんか」
「恐れ入りました」「婆ちゃん、そう手回しせんでも考えるけ・・」
「頼むぞ・・」夕方誰かが来る。
「え、あんた何で何か有ったんか・・」「何も、手伝いに来た」
「ええ、手伝いって・・」「往々、きんさったか家は大丈夫かね」
「はい、義母も泣いて世話懸けるといんさるし、真弓は外で動きたいから」
「裕太車に品物・・」「ええ、婆ちゃんもうか・・」
「あのな、気を使い手伝うと、相手の気心読みんさいや」
「あ、そうか上がって、休んでからで良いが、夜何時迄良いん」
「なんじでも、明日は寝るし」笑われる。
 昼間、美津さんの家で聞いた話は此れかと思えた。
【あのね、真弓には別に仕事を拵えてよね、今度の仕事はそう金には為らん、
其処で裕太の協力が要るんよ】そう聞いていたのだ。
 三十分後、二人は隣の作業場に向かい、其処で整理されている野菜類を荷台
に運んで積んで行く。
「ま~凄いね、此れが毎度なの・・」「そうなる、でも戻りも荷物が・・」
「聞いているが、凄いじゃない、此れが毎度なん」「そうなる」
「じゃじゃこれからも来るね」「え、良いのか・・」
「良い、気晴らしにもなるし、たまに広島にも付いて行きたい」
「ええ、あんた・・」「真弓と呼んでください」
一気に空間が狭まる、裕太は健気に動く姿を唖然として眺めた。
、 一時間後、荷積みも終え部屋に戻る。
「ひや~婆ちゃん」「これはお前にじゃ、食べんさいや家で食べんと此処で
食べるんだよ」「・・、有難う泣ける・・」本当に泣いていた。
 其処から婆が色々と真弓さんの事を聞き出す。
「え、では里は八重かね」「はい・・」「何で此処に嫁に来たん」「そこは」
「・・」「仕事で広島で居て、仕事仲間でした」
「ほうかね、そんで仲が良く・・」「其処は少し違うけど・・」
「言えんのかね」「詰まらん事だしね、別に話しても如何って事はないけ」
「そうかでも結婚したね」「うん、其処も逃げたい事情が在ったし・・」
「・・」「え、其処から聴かんの・・」「ええ~お前・・」
「うふっ、其れね家に事情が有るんよね」「そうか・・」
「でね、其れは他所では言えんけど此処では言いたい」「なんでそう思える」
「婆ちゃんと裕太さんには言いたいの・・」「じゃ吐き出せ」「はい・・」
 其処から真弓さんの話が続いて行く、頭が良いのか話し方も流れる様に事を
話されて行く。
「え、ではあんたの実の母親は四年前に死にんさったん」
「はい、そこもガンです、でもこれは別、其れから後妻に来られて人が・・」
「なんと父親に、其れで・・」「それが何と大変な女性」
「ええ、何処が大変・・」「」家に余りおりんさらん」「あらら・・」
「そんでね、何時も揉め事ばかり嫌になるほど・・」
「揉め事もなんぼでもあるが何ね」「賭け事、遊び何でも御座れ」
「あああ、なんとじゃ家は・・」「其処が上手い人、家は確り遣りんさる」
「なんと・・」「でね、今度は男も激しい、此れは近所から聞いた話・・」
「あらら・・」「それは良いの・・」「え、良いのか・・」
「うん、お父ちゃんには若すぎるし無理」「なんと幾つじゃ」「四十手前」
「え、お父さんは・・」「六十手前」「・・」
「でね、嫌なのは趣味が悪い」「え・・」
そこから義母の事を話しをされ出す。
「え、じゃ金が持たんじゃろう」「其処は家には被害が無い」
「何でじゃ、要るぞそんな遊び・・」「でも其処は実家・・」
「ああ、そうかでも良いのか・・」「それが嫌なの、相手の家は成金」
「成金何で・・」「道路で土地が山だけど」「あ、広島から浜田えの高速か」
「それも言えるけど、新しく出来た工場の土地も有る」
「なんと恵まれた家じゃがね」「だから困るの」「そうか、其れでか・・」
「それが平気なの、此処に迷惑は懸けんだろうと、そんでね為してじゃ此処に
きんさったと聞いたら、周りが煩いからといんさる、お父ちゃんが可愛そうで
見ておれないから逃げる様に私も出たんよ」そう言われる。
「・・」婆も此れには何も言えん、本当にあるのかと疑うが、真弓が話す顔を
見れば本当と思えた。
「放蕩女じゃがね、でも父ちゃんが情けないからどうしようもないが」
顔が曇る中話をされる。
「もう良いが、其処で止めんさい、家は出た後じゃろう困るとお父さんが相談
されるが、其処は其れで知らん方がええけ」
「裕太さんの言う通りです、だから今は考えていない」
「良いぞ、そうしんさいや、僕も八重近所で知合いが有る、八重じゃ無いが可部」
「近くね、そうなんだ」漸く真弓さんの話しから変われる。
 考えても理解出来ない部分が有るが、当事者には悩みに為るのかと思える。

                  つづく・・・・。















望愛小説103弾《獣が道を造る・・8》

 「今日は・・」「は~い・・、ま~あんた、上がりんさいや」
裕太が来ているところはあのトラックのパンクで知り合う家。
「もう梅雨かね・・」「やがてはそうなる、空もどんよりしているしね」
美代は毎週一度は着てくれる男に為る。
月曜か木曜日はそんな気持ちで待って居るのだ。
「今日は此れ・・」「アララ、バ-ムク-ヘンじゃね、有難う」
他愛無い土産だがもらう美代は嬉しい。
 「ねね、郷は如何何か有った・・」
一番それが気に為る美代、話は其処から始まるのだ。
郷とは関係が無い此処は、裕太がのんびりと出来る場所、何から何まで色んな事
を此処で話せるのだが、其れが唯一楽しみなのが美代、
今日もワクワクしながら待ち構えていた。
「何にも無いが・・」「嘘じゃ、いんさいや其れが美代の楽しみじゃけ・・」
「もう、他愛無い事じゃぞ」「良いが、・・」
「そんでも聞きたい、聞かせてくれんさいや」仕方なしで裕太の話が始まる。
 「うひゃ~何とあんたもそんな事しんさったんかね」
「子供じゃろうが興味は有るが・・」
「あはっ、そんで覗かれた相手は、大した女性じゃがね」「え、何で・・」
「だって気が付けば驚くし大騒ぎじゃろうがね」「あ、其処か・・」
「そうだよ、女には大変な事じゃろうが、風呂場で覗かれているんだぞ」
「だな、だな」「それが大騒ぎせんとガラスを変える等粋じゃないか」
「粋なんか・・」「そうだ、お母さんも聞いて騒がず交換じゃろう」
「・・」「なな、そうだろうがね、綺麗な人かね」「うん、憧れだった」
 其処から今回の仕事の事を話しだす。
「ま~じゃその奥さんも相当な珠じゃね」「え、どっち・・」
「あんたを呼びつけた女性」「ああ、美津さんか、そうなるのかな・・」
「当り前じゃろう、男の弱みに付け込んでおりんさろうがね」
「あ、そうか其処ね、参ったが・・」
「判るは、其処を見抜いて今度の仕事じゃろう、良いぞのりんさいや」
「え、美代さん・・」「良いぞ此れは相手が頼み込んで来た事じゃしな、
其れに儲けは少ないが此れは里を動かせるぞ」「え・・」
「従い其れをしんさい、そうなると視野が開けて来る。あんたの里はそうなる
と何でもこなせるほど元気が出るぞ」「美代さん・・」
「あのな、世間はうざいが反対に利用すれば凄い事に為る」「・・」
「一番は毎度の食事に関係するし、其れに生活に欠かせない品物も有る、
其れが出向いてくれるなら尚都合がええけ、世間は大歓迎じゃろうがね」
「・・」この男は自分で動かんでも周りから色んな事が集まると知る。
「ねね、あんたの事教えて・・」「何・・」
「女性じゃがね、おりんさろうが・・」
「うへ、其処かおらんでも無いが言えんぞ」
「ええ、何でね、此処は里と離れて居るがね聞きたい・・」「其処は駄目です」
「いんや~聞くぞ」「ええ、美代さん」「なんでも知りたいがね、聞かせて」
「言わんが・・」こんな問答を始める。
「じゃじゃ美代さんの事聞かせてくれたら考える」「考えるの、何でよ」
「普通ならどうでもええけ、勉強に為る事なら聞きたい・・」「なして・・」
「僕は今は手習い中」「あはっ、そういんさるんか遣れんのう」笑われる。
 此処での会話は楽しい、相手が美代さんだし、如何見てもまだ女の中、
真ん中におりんさると思える。
だが此処では旦那さんの顔を知らん、其処を話してはくれていない相手だ。
「じゃじゃ、今度来る時聞くよ」「じゃ来ないわ」
「ええ~あんた相当ないけずね、来んかったら美代が悲しいけえね」
「そういんさんなや、楽しい会話だけで大満足じゃしな、其処を話し出すと
後が怖い」「何でね・・」「理由が有るんじゃ」
「何が理由ね、相手の女性の事聞くだけじゃろう」「聞いて如何しんさるん」
「聞くだけじゃが」「尚更無駄」「そうは無いけ、聞けばあんたが好みが判る」
「判ったらどうしてくれるん、だれか紹介してくれるんか」「ええ、あんた」
「そうじゃろう、聞くだけなら要らん事、世間では色んな話や事故が有るが、
其れを聞いて、自分にそうなれば困る話は沢山あろう、そんな話なら参考には
聞きたいけど、自分がしてきた道など他人が聞いても詰まらん」
「え、じゃ聞かせてはくれないの」「嫌です」「なんと・・」
呆れるが裕太は口が堅いと思えた。
 「今度来る時は聞くからね、如何してもあんたの事が知りたいんだ」
「はいはい、もう来ないです」「ええ~あんた~・・」
そんな話をした後裕太は其処を出る。
見送りは必ずしてくれた、車が見えなくなるまで手を振り送ってくれた。
 自宅に戻ると、未だ作業場に隆と正之が居る。
「おい、聞いたぞお前な・・」「ま、部屋に上れや、其処で・・」
二人は母屋に入る。
「おいおい、美津さんが・・」「ああ聞いたか、驚いたぞ」
「そうなんじゃ、遣りたいと・・」
「良い事じゃ無いか、おっか~も大賛成じゃと・・」
「その話な母から聞いたが・・」「なんと、正之は誰からじゃ」
「俺も叔母からだ」「ええ・・」
噂がこうも早く蔓延しているとは裕太は知らなかった。
 其処にマンがええのか悪いのか婆が家に戻る。
「婆ちゃん」「往々、雁首並べんさって悪巧みか、そうじゃ無さそうじゃ、
こいつらだけでは何も出来ん奴らじゃね」「え~婆ちゃん、其れは酷過ぎ」
「酷い、言われんようにしんさいや、其処は変えんぞ」「なな、裕太・・」
「うふっ、黙って聞き流せや、婆ちゃんには勝てんぞ」「言えるわ・・」
二人が頷いた。
「そんでな、なんともう一人加わりんさると」「え、正之誰ね」
「俺の家の奥におりんさる、真弓さん・・」「真弓・・、誰・・」
「裕太、嫁じゃが、其れが物凄い美人」「ええ、聞いてないぞ、おるんか」
「居てる、三年前にきんさったが」「なんとそうか」二人は聞いていた。
「だがな、運が悪い人」「何で結婚されたんだろうが・・」「それが病」
「病何・・」「癌だそうだ」「ええ、若いじゃろうが」「若いから遣れん」
「なんとそうか、其れで・・」「入院された、其処で何か仕事をと・・」
「なんとそうかね」知らない隆と裕太は初めて聞く事に為る。
「じゃ、その人も参加かね」「ああ、三か所に分かれて動くといんさる」
「裕太知っていたんか・・」「ううん、二人は聞いているが知らんぞ」
「はいはい、どうぞ」「うほう,和菓子か、凄いぞ」
「裕太が買って戻ったんじゃ」「よばれるわ」婆が其れを見て笑う。
「お前らは根性無じゃね」「ええ、婆ちゃん」
「あのな、お前ら此処ではもう既に必要な男に上っているが、其処を使えや」
「如何使うん」「あほう、女じゃろうが、なんでせん」
「ええ、できんが田舎じゃばれる」「ばれんかったらするんか・・」
「それは・・」「ははん、隆は如何ね正之は一人じゃ無理じゃしね」
「俺もそうなるかな」「情けない奴らじゃね」「婆ちゃん教えてよ」
「阿保くさ子供のころなら教えちゃるが、今は大人臭いわ」
「ええ~・・」二人は驚いた後大笑いする。
「本当に詰まらん人生じゃね、此れじゃここらから若いもんが逃げる筈じゃね」
「婆ちゃん・・」「世の中楽しく渡れ、一度きりの人生じゃろうがね」
そう言われれば何も言えない、本当にここ等じゃ何も起きんし出来んと
観念している二人だった。

            つづく・・・・。























望愛小説103弾《獣が道を造る・・7》

 裕太がその家を出る時は既に夕方、飯でもと言われるが、
其処は丁重に断り車で出る。
(く~何と会えたが、変わらんぞ・・)ハンドルを握る手に力が入る。
車は家には向かわず、冠山の麓に向かっていた。
慣れた家なのか車は庭に入ると、玄関にと向かう。
「あ、あんた・・」迎える女性が微笑んでいる。
 此処は裕太が通える家、しかも住む女性は四十過ぎの女性だった。
此処に通えるのは色々な訳が有る、あの強かな裕太の婆の峰子の存在が有る。
 峰子は幼い時から裕太を可愛がり育てて来た、其れも普通に可愛がり用
じゃない、とんでもない事を平気で裕太に仕向け、裕太も褒められるから
其処の道を懸命に歩いて来ている。
誰しもができない事を峰子は裕太にしいり今が有る。
「あんた、聞いたけ」「え、何を・・」「実はね・・」
ここでも来るなり驚かされる、今聞いてきた話は既に弥生は知っていた。
「うひゃ~じゃ其処を相談にきんさっていたんか、何で弥生が・・」
「あのね、店の土地は誰のもんよ」「ああ、其処か、なんとじゃじゃ」
「薄々だけど知られて居るみたい」「うげ~真か・・」
又しても今日はなんて日だと思うくらい吃驚仰天、裕太と手流石に今日は
度肝を何度も揺すられていたのだ。
話を聞くが信じられん位に事は進んでいた。
「では其処まで・・」「ええ、昨夜きんさって美津が言うには事を荒立た
せて離婚すると息まいてのう」「・・」
「そんで、話のついでじゃと、今度は弥生の事をぬけぬけといんさる、
あんたは良い事しんさって居るが、今度は仕事で裕太と関係したいと」
「あらら・・」「話を聞いたらこれは良い事じゃろう、しんさいと薦めた」
「うん・・」「其処であいつが断れんような女が仲間に居るといんさる、
誰かと聞いたら笑えたがね」「おいおい」
「だって、あんたにも憧れの女性じゃろうね」「弥生さん・・」
「良いじゃないね、私らも言わんが知っておりんさると思えた、
仕方が無いけ~此処じゃ見つかるがね」「だな、じゃ良いのか・・」
「良いも悪いもあんたは暴れんさいや、此処じゃ泣いて夜を耐える女は未だ
未だおりんさる」「おいおい」「其処は止め様がないけ、あんたは獣じゃ」
「言えるがあはっ、獣か」「だって、あんたとの抱合いは毎度死ぬ思いじゃ」
「え、きついんか・・」「きついなんて代物じゃ無いけえね、殺されている」
笑いながら話をする。
 高校時代からこの女性とは世話になって来た裕太、そのおかげで今ある店の
土地は弥生の家の土地、場所が良い所だし土地も広い、其処を婆が目をつけて
裕太をその方向にと進めていたのだ。
其れが運が良いのか悪いのか、弥生の前の夫と離婚させ、空いたスぺ-スに
子供のような男を育ててくれと峰子が弥生に懇願していたのだ。
 当時の弥生は気が滅入り、離婚したての我身、未だ三十六歳のころ、
峰子が作る道にとまんまと嵌り込んでしまう。
 だが、子供じゃと思いつつ峰子にそそのかされた挙句は何ととんでもない
子供だったのだ。
愛撫も抱き合いも既に完成された代物、迎えた弥生は挿入時から我を忘れる
程の快感に溺れる。
「嘘だ嘘嘘よ~」の連呼の最中、生まれて初めて飛ぶ事を嫌ほど知らされた。
 それが当時三十半ば、今は如何,四十を超えた年にでも待つ身が有る、
とんでもない小僧がこのド田舎で育って来ているのだ。
しかも其処には弥生が居る、高校三年生の時味わう裕太は婆の仕掛けにまんま
と捉まり、其れが最高だから何おかいわん、以後婆のゆう事は否応なしで
従ってきた。
無論弥生と手同じ事、土地の縁でと思うが其処は今じゃ違う、あの峰子さんが
仕掛けた罠に捕まっていたと知るが其れも良いと今じゃ最高な女の道を歩んで
いる弥生だった。
 弥生には妹が居るが、大阪で良い男を掴んで幸せに暮らしている、
郷では弥生が儘為らぬ道だが、其処も結構楽しい道だと今更思える。
何もかもが今から始まるおぞましい程のマグアイは誰しもができる事じゃない、
其れが有るから弥生は生きて行ける、今じゃ裕太命の体と心根今回も其処は
良い事だし、裕太を独り占めは出来かねる存在、何時かこんな事が有れば
許そうと思えて来たが、いざあの凄味が有る股座を相手は如何思うかを
考えると面白くも有る、それらが総てもとは弥生が使い育てて来た代物だ、
其処を思うと女冥利に尽きる。
如何足掻いても独り占めは不可能、わが身が嫌ほど知っていた、
じゃ今後どうするべきかを一時期悩んでいた頃が有った。
結果は一目瞭然、自分だけでは賄いきれ無い程の凄さ、其れをわが身が承知
しているから弥生は成り行きで自分が居る立場さえあれば其れで良いと最近
理解出来て来た。
歳も今年で四十の峠、其処で悋気などしている暇は無い、
相手が此処に通う事だけで其れだけを望み迎えている。
健気さは有る、四十でもまだ間に合っている、いいや今まで以上に快感は
磨かれ育てられ、今は真反対の立ち位置に為る。
風呂に湯を張りながら、毎度の事だが,今も胸が時めいているのだ、
笑うほど以前と変わりがない部分、裕太命は其れがそう言い聞かせてくれる。
「あんた~、良いよきんさい・・」「おう~・・」
その合図は今夜も弥生は雌の獣に為る合図だった。
 真夜中家に戻り、何食わぬ顔で隆と正之が用意した野菜類をトラックに
詰め込んで、未だ朝は明けない間に裕太は広島の市場にと向かう。
裕太は考え事をする時は何時もトラックを運転する時だった。
無論周りを気にしながらの事だが、此処は誰も邪魔しない場所と時間帯、
其れで考え事を練り今迄そうして来た。
だが、今回は其処でもまるで思いが違う、あの美津さんの話しから今度は
仕事の話と進んでいる。
中にはとんでもない女性が加わり、慌てた裕太、でも今考えると最高な
組み合わせ、仕事に絡んであの憧れて居た女性が仲間にかと思うと気が騒ぐ、
裕太にとって思いもしないシナリオ、其処は如何描いても自分では仕向ける
ことが出来ない位置、其れを美津さんが起こしてくれたんだと今じゃ大感謝、
わくわくしながらトラックは一路広島の市場にと邁進する。
 午前七時過ぎ、何時もの飯屋で朝食を取る、其れは必ず寄る食堂、
日替わりに美味しいおかずを出してくれる。
「おう~田中さん、今日は顔色が良いよね」「おばさん、判るんか・・」
「え、どれ本当に当たりかね」「ええ・・」二人は大笑いする。
ここでも裕太は一時の安らぎを受けていた。

              つづく・・・・。














望愛小説103弾《獣が道を造る・・6》

 美津さんの家に招かれて向かう。
丁寧に広島での事でお礼を言われ、家に入る。
コ-ヒ-を出され裕太は飲みながら話を聞いている。
「先日は有難うございました、本当にお世話になり、済みませんでした」
「え、序でしたしお礼は要らんけ・・」
「そうは行かない、本当に感謝しているんです」
もう良いからというが何度も頭を下げられる。
 話はその事から始まる、既に事は進んでいるみたいだった。
「え・・」「娘が泣いて怒るからあいつは心底滅入り、二日前電話が来た」
「・・」「そんであいつに言ってやった、娘もそうだが、美津はそれ以上
じゃと」「・・」「そしたら、あいつ如何すれば気が済むんかと・・」
「・・」「気など如何でも良いが、離婚覚悟しんさい、相手も訴えると
言ったがね」「ええ・・」「そんでな、娘が大阪で弁護士と知合いでな、
直ぐに事を進めると息まいている」「なんと・・」
「其れで夕べ遅く流石に参ったのか、あいつが話し合おうと電話して来た」
話は続いて行く、聞くと其処は既に闘争状態と思えた。
「そんでな、あいつがとうとう本音出しよったがね、相手は会社の役員の娘
だそうな、行きがかり上そんな関係に為ってしもうたと、そんな理由でも
なんでも同じじゃが、と怒ったがね」
益々気は高ぶり、美津さんの話は終わらなかった。
 だが話を聞いてゆくうちに、此れは大変な事と思え出す。
「ねね、其れでは話し合いなど出来んじゃろうね」「そうなるよね」
「ええ、美津さん・・」「良いの、其処は既に弁護士に委託しているがね」
「まじ・・」「そう、娘が許さんと、大阪で動いているが」
「なんと、其れじゃ穏やかには済まんがね」
そう言うしか無い程決裂の文字が浮かんで来た。
 思えばこれはどうしようもなくその道にと進むと思えるし、
自分も此れから気を付けないとと思う話だった。
何とか腹の中のムラムラを出し切られたか、一時間後大きなため息をつかれる
と急に穏やかな顔に為られる。
「話はあんたには別にあるんよ」「え・なんですか・・」
そこからは裕太はドギマギして何か言われると覚悟する。
自分でも人に言われん事は有る、今迄の話を聞いただけでも怯えてしまう。
「あのね、以前から考えていたんだけどね、あんたの店の事」
「店、其処は自分じゃ無いし・・」
「ええ、そういんさると思うたがね、何処でも中身は御存知じゃけ、あんたが
しているんと同じよ」「え、でも、じゃ其れで良いとして店に何か・・」
「有るんよ、待ってあんたに会いたいと人を待たせている」「・・」
急展開で何事かとまたまた気が動転する。
 縁側に立たれ携帯で電話されている。
「うん、良いわ待って居るね」部屋に戻ると直ぐにきんさると告げると
何故か微笑まれた。
誰が来るのか皆目見当がつかない、おどおどとして待つしかなかった。
 時は来てしまう、庭に軽が滑り込んで止まる。
運転席から出た人を見た瞬間、裕太は腰を抜かした。
忘れもしない人、其れは裕太のみが知る事では有るが、なんとその女性は
裕太が高校生の時から憧れて居る人だったのだ。
「ええ~お姉ちゃん・・」「うふっ、やっと会えたね」「・・」
返事が出来ないくらい驚いている。
「上がりんさいや、こら裕太あんたは・・」「え・・、美津おばさん・・」
「あんたね、聡子に何したんね」「ええ、何もしては居らんがね」
「嘘コケ、あんた二度も聡子が風呂に入っている時覗いて居たろうがね」
「あ、あわわ~何々・・」「阿呆、其処は既に仲間が白状しているがね」
「え・・、ああ~くそ~隆か~」「うふっ、気が付いていたんよ,当時ね」
「ええ、では・・」「其処も最初から気が付いていたがね、誰かとは判ら
なかったけど、あんたら三度目は見えんかっつろうが」
「え、あそうだ、ひや~白状してしもうたがね、すみません」
裕太の慌てぶりに二人の女性は大笑いされる。
 そういえば当時覗く場所が無くなっていたのだ、窓のガラスが透明から
磨りガラスに変わっていた。
「なんと・・、見つかっていたんか」
「判るわさ、外でごそごそと音を立てるからね、怖かったが、小声で話す声は
子供と思えたんじゃ」「なんとでは・・」
「そうなる、お母ちゃんに話して磨りガラスに変えた」
其処でまた二人は大笑いされる。
「あのな、そんな事できたんじゃ無いがね、聡子が如何してもあんたに会い
たいとせがまれていたんだぞ」「ええ、では・・」
「阿呆、其処じゃ無いが仕事じゃぞ」「えっ・・」
裕太が落胆する姿にまたまた大笑いする相手二人、今度は睨みつけたくなった。
 裕太が高校二年生の時分、聡子さんは既に二十歳を過ぎた頃だった。
隆の家の近所だし、悪仲間では何時も聡子さんの話しばかりだったのだそれ程
美しく綺麗な女性、憧れは裕太にも芽生えていた。
「済みません、なんせ子供時代ですが・・」
「じゃじゃ今は如何ね、其処は要らんのかね」「え、美津おばさん・・」
「あはっ、其処は如何でも良いが、今回は仕事じゃしな、あんた店の事じゃ」
「え、店が如何して、何か有るん」
「大あり、あんたの店の外を任せて欲しいと、美津も今回は参加したい」
「ええ、意味が中身が見えんが店を如何するん」
「外販、今はそうは言わんねデリバリ-じゃが」
「デデ、デリバリ-って・・、ああ其れって車で販売か・・」
「そう、あんたの店に向かおうと思っても外に出れん人が大勢居りんさる」
「うん、じゃ其れを・・」「そう私らが組んで遣ろうと考えているんだ、
他にも考えたが、あんたが仕入れる値段は問屋から受ける品物と半値違うけ、
其処であんたをと聡子がね」「・・、なんとそうでしたか・・」
裕太は話題が変わると胸を撫で下ろす。
 四歳年上の聡子さん、当時より見ると益々綺麗な存在に為られていた。
「じゃ、其処をしんさると・・」「お願い,この事は誰しもが喜びんさる、
美津も時々介護に協力して来たが、本当に其処は皆難儀しておりんさる」
「確かに・・」「よその事は良くテレビで見るが、此処も同じじゃ、
いいや酷い、其処を裕太何とか整備するかね」
「美津おばさん、良いぞ其れ協力する」「本当か、聞いた聡子・・」
「感激しとるんよ、あんた良い男に為りんさってからに・・」
苦笑いするしかない裕太、先ほどの話しからおどおどしていた自分が
可笑しかった。
 それから車の話し、販売経路などる色々な問題が有るが、其処は裕太が
何とでもすると言い放つ。
「え、では車もかね」「うん、広島にそんな特殊な車の整備をする会社が
有る、其処に頼むね」「あんた・・」美津が喜んだ。
「ねね、裕太、こいつは今は軽い身の上じゃ、子供時代の事の続きしても
良いぞ」「ええ、何良いんさるん」
驚く姿を見て二人はまたまた大笑いされた。

            つづく・・・・。























望愛小説103弾《獣が道を造る・・5》

 六月に入るとここ等は暇、其処は田舎では癒される時期かもしれない、
やがてうっとしい梅雨が来る前と思える。
「うん・・」裕太の携帯に電話が来た。
「はい・・」見知らぬ番号だった。
「あのう田中裕太さんの携帯・・」「はいそうですが・・」
「私二つ谷を越えた所の美津ですが・・」「美津さん・・」
「ご存じないかも、でも電話した」「はい、其れは良いですが何か・・」
 電話で意外な事を聞かされる。
「え、ではあの山根紗月さんのお母さんですか・・」遂に相手が見えた。
「何か僕に・・」「来て下さらないかしら電話では中身が言えないし」
「良いですよ、三十分後なら伺えますが・・」
電話は其処まで、裕太は意外な人からの電話だった。
 紗月と二歳年下の女の子、今は大阪に出て居る筈と思いながら支度して
車に乗り込む。
「あ、そうだ・・」一度家に戻り小さな箱を抱えて車に戻る。
白壁が目立つ家、高校に通う中で道上の家は目立っていた。
「今日は・・」「ま~無理言ってすまんね」「いいえ・・」
挨拶をして玄関から家の中にと入る。
「なんと・・」初めて家に来た裕太は居間を見て綺麗に整頓されている
のに驚く。「綺麗にしんさって居られる」「あらら、褒めるの・・」
紗月ちゃんと似ていて綺麗な母親だった。
 コーヒ-を出されて座る。
「何か・・」「待って、話はする」前に座られる。
此処は夫は広島に仕事に出て居られると聞いている。
「あのね、あんた広島によういきんさるじゃろう」「そうです」
「じゃじゃ、頼みが有るんよ」「何です」
其処から話し難い事なのか間が開いた。
「何か広島の事・・」「え、あんた・・」「何か有ったん」
「うん、そこなんだけどね」またも中身を言われない。
 漸く話をされ出す。
「え、じゃお父さんの事・・」「そうなの、人には言えんが、あんたは広島
に仕事でいきんさろう、其れで聞いている」「お父さんが如何したん・・」
「おかしいのよ」「おかしい・・」「そう、この間も戻ると直ぐに帰るし、
田植えも二日だけよ」「・・」「そんでね、娘が其れは可笑しいと・・」
「・・」「ねね、あんたにお願いがある」「何でしょうか・・」
「あんた広島にいきんさる時、あいつの事気にかけてくれんね、いやね、
女が居るならそれでもええけ、知りたいだけ」「え・・」
「もう其れほどしがみ付くほどじゃ無いし」「ええ・・」
「だって、あいつと出来たんは事故よ」「事故・・」
「そう、酒を飲んでその勢いで・・」「あらら・・」
相手は山根美津と言い、ここ等じゃ綺麗な人と有名な女性だった。
聞けばその時身籠りそのまま流れで結婚、出来た結婚だとは知っている。
 「お願い、ねねなんでも聞くから調べてくれんかね」「ええ、僕がか・・」
「頼みます、証拠だけでも・・」「証拠・・」
「そう、二人で居る時の写真が欲しい」「ええ・・」
呆れる顔を裕太はしていた。
「でも二人の写真て如何するん」「あのね、娘がいうには既に部屋にいると」
「え、本当に・・」「部屋に行った時感ずいたって」「・・」
「それでね、マンションから出る時は一緒のはず」「何でです・・」
「だって相手も同じ会社だと思える」「あらら」そこまで聞いてしまう。
「なんでもするけ~、証拠が欲しいの・・」再度懇願される。
「でも・・」「裕太さん、仕事荷を降ろすと何時くらいに為るの」
「それは七時過ぎかな・・」「じゃ其れから行けば間に合う・・」
「でも・・」「お願い・・」「じゃ、奥さんがいきんさいや、携帯で写メ
取れば良いが」「え、私が・・」「それが確かでしょう、僕が見るより」
「そうだけど」「何時でも行けますよ、月曜日と木曜日なら乗せますが・・」
「あ、そうよね、じゃじゃ行く」「本当に遣るの・・」「遣る、お願い」
そんな成り行きで美津さんを車に乗せる事となる。
 二時間居て解放され家を出る。(なんと浮気か、人の事は言えんが・・)
裕太にも其処は言える。
 六月七日未だ夜が明けない午前四時前、裕太の家に軽が庭に来る。
婆ちゃんには事情を話している中,美津さんは婆に何度も頭を下げ挨拶、
トラックの助手席に乗られる。
 「ねね、御免ね、確認だけはしておきたいし、あ・この間のお菓子
美味しかった、広島でかいんさったん」「うん・・」
「じゃ今回も買うから教えてね」そんな会話をしながらトラックは走る。
「如何しんさるん」「そこね、先に現場に連れてって、其処に美津は残る」
「え・・」「だって何時出て来るかも、荷を降ろされたら来てくれない」
「そうか待ち伏せか」「ねね・・」「良いですよ」
裕太は其れは賛成、現場で張る事が嫌だった。
 市場には五時過ぎには毎度行く、荷を下ろす時間が決まっていたのだ。
幸か不幸か相手の部屋は横川、マンション前で降ろすと裕太は市場に向かう。
 そして一時間荷卸を済ませ横川に行くのは未だ早い時間、
なじみの喫茶店で時間潰しする。
八時過ぎに美津さんを降ろした現場に向かう。
 運悪く雨が落ちていた、其れでも美津さんは現場に居られる。
「美津さん・・」「ああ、きんさったか・・」「如何・・」
聞くまでも無い、目が真っ赤だった。車に乗せると裕太に構わず泣かれる。
「・・」無言で運転する裕太、話はしないが結果は判る相手だった。
 「帰りますか・・」「・・」返事の代わり頷かれる。
こうして戻る中,車内は重苦しい空気、互いに会話は無い、
其処は理解出来ていた。
帰路の一時間半は地獄そのものだった。
 送り届けて流石に今回は裕太は疲れた、
婆も何も聞かないけど孫の裕太を見れば一目で読める。
 一週間後又も美津さんから電話が来た、
家に来て欲しいと今回も懇願される。
裕太は軽で美津さんの家にと出向いて行く。

                   つづく・・・・。


























望愛小説103弾《獣が道を造る・・4》

 広島の市場を出てから此処に着た裕太、其処では美代さんと言われる人と
一時間以上話をしている。
美味しいコ-ヒ-を飲みながら、今話をしている中身は里の婆ちゃんの事、
既に其処に話が行くまでには、裕太の立つ位置が美代には判って来ていたのだ。
「ま~、じゃじゃあんたはお婆様の誘導で・・、なんと凄い人じゃがね」
「うん、郷では一目置かれているよ」
「だろうね、良い事じゃないね、あんたが運ぶ荷物もだが、郷じゃお店も重宝
がられるよね」「言えるね、今はそうだけど先は如何かな・・」
「ますます重要になるけ、あんた頑張りんさいや」
そう言いつつ、なんと美代はこの青年の姿に少し絆されている。
話もそうだが、二度目のはずが、美代には古くから知り合う間に思える程、
二人で居ても落ち着くし、話の話題が美代には湧いて出るように思えた。
 其処には美代が忘れられない事が重なる。
遥か昔、美代には青春時代の思い出が有った。
忘れる事が出来ない、十年前の事、美代が三十の頃、事件は起きた。
 その日もこんな季節、夜一人で家に居た時だった。
当時も隣は空き地、既に其処で暮らしていた親戚は家を解体し大阪に出られた
頃と思える。
夜中に何か音がするから窓を開けて見た、すると自転車が倒れてその傍に男が
一緒に倒れているのだ。
美代は驚いて声を出し、大丈夫ですかと声を懸ける。
すると若い青年が腰を擦り、夜中にすいませんと言う。
でも起き上がれそうにない姿に、寝間着姿で家を飛び出し空地に美代は向う。
男を見ると腰を痛めたのか動けない様子、何とか家にと連れて入り、
入り口の小さな部屋に寝かせた。
「医者呼ぼうね・・」「いんや~、しんさんなや、僕が困るけ・・」
「困るの・・」「はい、家を飛び出した・・」「え、え、家飛び出したん」
「うん・・」そこで何か有ったと思えた。
「寝ておりんさいや、御腹は如何ね」「・・」「腰痛めたんか」
「うん、すぐ手前で転んだ、其処で腰を打ったみたい」
「なんと、そうかねじゃ寝て居れば・・」
「おばさん、いやお姉さん、済みません」何度も頭を下げて謝る。
 暖かいお茶を飲ませて美代は一度部屋を出た。
居間に戻るが気に為る、様子を伺いに土間を歩いて入り口の部屋に向った。
「え・・」なんとその小部屋からすすり泣きが聞こえたのだ。
美代は思わず戸を開けると、青年は泣いていた。
「どが~しんさったん、家を出た事かね」「・・」
「何聞いているけど言えんのか、悪い事かね」「・・」
未だ青年は言葉を発してくれない。
「あんた、悪い事しんさったんか、そうは見えんがのう、なして泣きんさる」
美代が部屋に入ると男はいきなり抱き付いて大泣き、
しかも慟哭まがいの泣き様だった。
へたり込んで男を抱え泣き止むまで待つ、美代は男に対しての怖さはなかった。
 暫く泣くと、鼻をすすり、美代の体から離れた。
「何が有ったん、言えるなら聞きたいけど、あんた家は何処ね・・」
「・・」返事は戻らない。
「良いけ、言いたくないなら言わんでも良いけどね、でもこれからどこに行こう
としたんね」「・・、お姉さん、僕大変な事したがね」
「何しんさったん・・」「・・、僕は悪い男じゃが、何であんな事したのか」
「何したんか、言わんと判らんがね、警察沙汰かね」「・・」
「此れ、黙っては判らんけ~いんさいや」
「姉ちゃん、僕どが~したらいいか判らん」
「阿保じゃ、中身が判らんから何とも仕様が無いけいね、いんさい」
「・・」暫く部屋は静か、漸く青年が口を開く。
 其処から美代は口を挟まずに話し終えるまで傍で聞いていた。
 「え、義理のお姉さんじゃね」「うん、まだ結婚しんさって一年も経たん」
「あらら、其の義姉をあんたがかね・・」
「無我夢中だった、訳が分からんうちに飛びついてた」「あらら・・」
そこからも話を聞いて行く。
「そうかね家は何処・・」「八重」「近くじゃね、其処から自転車かね」
「・・」返事は無いが頷いた。
「じゃ、家は今は誰が居りんさる」其処からも話を聞く。
 名前は浩二で家で農作業の手伝いをしていたと聞く、ホウレンソウ栽培を
兄と一緒にしているのだ。
今兄は仲間と旅行と聞いたら、美代は想像がついた。
「じゃ今家には誰が居りんさる」母と義姉と聞く。
「そうかね、あんた大変な事と理解出来るよね」「はい・・」「そうね」
美代は暫く考える。
 「逃げたら駄目、悪いと思うなら謝ろうか、其れでも駄目なら考えようね」
「え・・」「良いから、あんたは逃げると其処から逃げれるが残された相手は
如何かな」「・・」「あんた、其処を考えて泣いていたんじゃろう」
「・・」「じゃ今夜は此処で泊まりんさい明日にでも何とか考えようね」
美代はそう言い聞かせる。
 朝が来て男を連れて家を出る、自転車に乗って美代も同行、そうして八重の
家にと向い、男を近くに居らせて美代だけが家に乗り込んだ。
 一時間話を終えると、美代は男が待つ場所にと戻り、母も同行されていた。
青年は母を見ると飛びついて大泣き、迎える母は背中をさすり泣き止みを待つ、
その姿に美代は感動する。
その場は美代は引き下がり、数日後、その母と義姉が家に来られ、話を聞いた。
なんとか穏便に済ませたと、義姉は青年が飛び掛かるほどは有ると思えた。
 そんな事の青年が、今居る裕太に思いが被さるのが不思議と美代は思える。
その後その家とは行き来が出来、今は青年は田舎を出て大阪で働いている。
「裕太さん、夕食食べんさるか・・」
「いいや、帰る、こんな時間か、ご馳走様でした」「・・」
苦笑いしながら裕太を見送る、十年前の青年とは違う立位置と知らされた。

           つづく・・・・。















































望愛小説103弾《獣が道を造る・・3》

 裕太が今話をする相手、婆ちゃんにそそのかされて今が有る。
高校の途中で車の免許を取らされ、挙句に二年がかりで牽引や大型車迄取る。
其処には二人での話し合いの末の事だが、今仕事が出来るも総て婆ちゃんと
相談しての事だった。
 以外にも色々と裕太はして来た、郷で生きるには何が必要かを嫌程
聞かされて来た。
六年前、裕太が大型免許を取ると、直ぐに裕太の同級生が数人谷に残って
いた、二人を集めて婆ちゃんが話をする。
「ええ、お婆ちゃん、其れ良いぞ良いよ、するする・・」
同級生の仲間、隆と正之は感激していた。
其れが今動いている仕事だった。
隆と正之は地元で野菜造りを広める動きと、出来た野菜を集め仕分けする
作業を任される。
其れには裕太の家の納屋を改造し広めて作業場に変える、
車はトラック一台で始めた。
 それが二年後には冷蔵車も買い、そうして今裕太が広島で集める品物を
この地域で売る算段も婆ちゃんが薦めていた。
其処は婆ちゃんの一番下の妹の家族が請け負い、集落が数か所ある中で
メインの小さな町で店を開いている。
都会のコンビニとは少し違うが、此処では重宝な店、ミニス-パ-として
地元の人が喜んでくれていた。
無論値段も安い、裕太が広島で仕入れているから同じ品物でも安いのだ。
其処で売り上げは婆ちゃんの妹家族に為るが、ちゃっかり安いから売れる、
売り上げの5パ-セントは裕太の家に来る。
其れでも安いから利益は相当な物、山奥だからそう数が売れる訳じゃ無いが、
ソコソコは上りが有った。
無論、隆と正之も裕太が運ぶ野菜類の広島での上がり中で給料として貰える。
其れだからこそ皆が頑張れる、婆は其処を見越し何とか仕事には出来ていた。
 その体制が出来てから六年が経過していた。
「お前な、婆が言いつけるだけじゃ駄目だぞ」「え、何で・・」
「あのな、お前も考えんさいや、此処で何をすると楽しいのか良いのかを
じゃがね」「え、未だするん」「あほう、これくらいでは我慢できんぞ、
お前が考えて何かしんさいや、少しは金が溜まっているじゃろう」
「うん・・」「じゃ先にもっと良い事考えるんじゃ」「婆ちゃん・・」
「何でも良いが、今じゃ多恵も喜んで店をしている、娘も手伝うから良いが、
其処は其処、此処は未だ違うのを考えろ」「・・」
返事が出来ない、本当に貪欲か其れとも裕太の事を考えての事かは定かでは
無いが呆れる顔で裕太は婆を見た。
「良いな、女もそこそこに楽しみんさいや、此処じゃ顔が有るけ~大っぴら
には出来んじゃろうがね」「うん・・」「あはっ、でもしとるよな」
「ええ、婆ちゃん・・」「阿保じゃが、皆に知れるぞ注意しんさいや」
「え、うん・・」「馬鹿垂れが、白状したがね」
「ええ~婆ちゃん、酷いぞ」
「わしはお前の三倍も生きて居るがね、見えるんじゃ」「嘘・・」
「あはっ、其処は嘘だがのう、そうかなと・・」「呆れるが・・」
 本当に物凄い婆様だと何時も驚かされて来た、だが、婆の御陰で今が有る、
仲間も婆ちゃんには頭が上がらん状態と聞いている。
裕太が広島に出る事は二つの仕事絡みに為っているのだ。
毎週月曜日と木曜日は広島の市場に向かう、其処で野菜などを卸し、
戻りは仕入れる品物を多恵さんからメモを貰い集める。
往復トラックは荷物満載で動いて来た。
 三月二十二日、裕太は広島からの戻り道、あのタイヤがパンクした場所に
向かっていた。
横の広場に車を止めると、裕太はその家にと向かう。
「今日は・・」「は~い・・」奥から返事が聞こえる。
「え、あ、ああ~あんた・かね」「え、来ちゃいけんのか・・」
「ええ、そうじゃ無くて、今思い浮かべていたから驚いたんじゃがね」
「此れ、この間のお礼・・」「ま~綺麗じゃないかね、チ-ュ-リップは未だ
早いじゃろうに有ったんか・・」「外国からじゃ・・」
「なんと綺麗、有難う上がりんさいや・・」
二度目、奥に歩くと川が見れるぞと裕太は喜んでいた。
 縁側に座り、流れる川を眼下に見て長い時間動かなかった。
座る横に在のコ-ヒ-が出た、美味しいと飲みながらも飽きずに川を眺める。
「あんた、年は幾つじゃ名前は何・・」
そこを答えながらも目は川が流れるのを見詰めていた。
「そうかね、二十六か、良い年ごろじゃがね、付き合う女性おりんさるんかね」
「其処か、いるようで居ないかな・・」「意味しんじゃね」
「言えるわ、でも恋はしたいな・・」「出来ているんじゃろう」
「其処か、少し違うかな」「如何違うん」「おば、いや奥さんには話し辛い」
「あらら、不倫かね」「・・」「当たりか、気を付けんさいや」
「うん・・」「うふっ、正直もんじゃねあんた」「裕太です」
「じゃじゃ、私は美代です」「え、そう良い名前ですね、お年は・・」
「こいつ・・」頭を少し叩かれ笑われる。
 本当に二度目とは思えない程二人は話しが出来る、
其処は相手の女性が良いのか裕太は自分から此処に来ているのだった。
 美代は暇な毎日を過ごす身、其処に現れた青年を眩しそうに見詰めて居る。
今日は何を里から運んだのとか、仕入れて戻る品物は何かと聞かれても返事が
出来る相手、裕太にとっては珍しい事だ。
 知らずに其処に居る時間の経過が早かった。

            つづく・・・・。















望愛小説103弾《獣が道を造る・・2》

 裕太は幸か不幸かタイヤのパンクで其れを変える中、話好きなのだろう空き地
の隣の家のおばさんに捕まっている。
 ニ十分で交換は終える。
「あんた生活品て何・・」「え、色々ですが・・」「じゃテッシュ有るん」
「え、あある積んでいるが」「じゃ買う」「ええ・・」
「ねね、買い物遠くで困っていたんだがね、買わさせて・・」
「え、良いですけど・・」なんと無茶な事、でもあると言った手前荷台に入る。
五個一束のテッシュを取り出して出る。
「此れで良いかいのう」「此れじゃが、有難うはい此れ」「え、金は良いけ」
「いけんけ、品物じゃろうがね、金出すけ・・」「でも・・」
「五百円で良いじゃろう」「余るけお釣り」「要らん手間賃・・」
「ええ、其れではいけんが・・」「良いのよ、寒いけはよう行きんさいや、
其れとも中で本格的なコ-ヒ-出そうかね」
「え、其処は良いけ、じゃ二百円お釣り」「ま、あんた要らんといったがね」
漸く相手の顔をはっきりと見れた。
「あ、御免なさい、おばさんじゃ無いがね」「え・・」
「てっきりおばさんと思い話をしていたが、なんと娘さんかね」
「ええ~、あんた~笑ええるがね、娘さんだと~」仰け反り大笑いされる。
「違うのか・・」「違う違うけ~、あんたまげな事いんさるがね」
未だ大笑いされる。
 だがその問答で相手は裕太に興味を持たれたのか、
「こうなりゃ~是が非ともコ-ヒ-じゃね、きんさい」「え・・」
「良いから来て・・」なんと強引、裕太を否応なしで隣の家にと誘われる。
「・・、・・」家に入ると裕太は絶句、永い土間を歩いて奥に向かう。
其処は道端で車が通る街道筋、昔は総てこの道を通る事に為っていたが、
今は高速が出来てこの道も車は近所の生活道路だけと思える。
其れでも煩い事は違わない、其処で此処の家は奥が深かった。
「え~これは・・」「そう、此処は道側じゃ煩くてな、奥に家を伸ばしたが」
「なんと静かですよ、え、あ、裏に川が・・、ひや~綺麗じゃが・・」
「気に入ったかね、夏はアユが取れるけ~」
「なんと知らなかったが、川かほんに綺麗・・」縁側に立って見惚れた。
 「さ、出来たけ飲もう」「あ、有難う御座います」
裕太は居間に座り本当に美味しいコ-ヒ-を飲まされる。
「美味しいです・・」「じゃろう、此れが唯一の楽しい」
そう言われお互いにコ-ヒ-を飲んだ。
「ご家族は・・」「うふっ「か家族何て良いもんじゃ無いけど居るよ」
「良いなこんな家・・」「そうかね、あんたの家は何処じゃ」
「この道を走ると先に、広島県を超すと直ぐです」
「え、超す、じゃ三坂峠をかね」「そうなる」「へ~じゃじゃ邑南町かね」
「そうです、知っておりんさるんかね」
「うふっ、娘が其処に居るけ、何でそんな田舎にと思いんさろうがね」
「え、其処は・・、お嫁さんですか」「そうなるがね、あいつはもう男が好き
じゃな、抱き付いてから行くと煩いけ呆れて行かせたがね」「ええ・・」
そこで笑えないが、言い方が可笑しかった「今じゃ後悔だとさ・・」
「え、何で・・」「だから、最初が良過ぎたんじゃね」「・・」
「あのな、言っとくけど最初女には頑張りすぎん方がええけのう」「え・・」
「だろうが、最初に抱かれて相手が頑張ると女は常にそうだと思うがね」
「・・」「だから、最初から頑張ると、其れからが大変、受けた女は最初が
そうだからそれが普通と思うがね」「・・」「違うか・・」
「え、其処はあんまり要は判らんが、そうなるん」
「そうじゃろうがね、受けた味は染みついている、其処を考えんと頑張るから、
男は困るぞ」「なんと意味が漸く判りました」
互いにそんな話をするつもりは無い筈だが、裕太が住む場所に娘が嫁いでいる
と知るとんな話になってしまう。
 だけど、なんと話しやすい人か、裕太は時間の経過も忘れて話に夢中だった。
話しの中身に興味が湧いての事、其れは女を扱うには先を考えてしんさいと
言われる始末、笑いながら聞くが面白い話し方には流石に裕太は感服した。
「あ、大変、こんな時間だ、御免おばさん嫌奥さん、ご馳走様でした」
「あ、帰るんかね、そうか仕方ないのう、忙しい所御免な」
思うとなんと此処で一時間半経過していたのだ。
慌てて挨拶を終えると車に乗り込んだ、横で手を振り送られた。
 「く~凄い人じゃがね、初対面で俺になんとあの話方は凄いぞ」
変な方で関心をしながら車は里にと向かう。
 戻ると、此れまた凄い自分の婆に出来事を夕ご飯の最中に話す。
「ええ、真か其れ、其れは凄い女性じゃな、何ぼじゃ」
「なんぼ・・、ああ年か、そうだな娘が居りんさるから四十は超えておると思う
か聞いたら手前だと・・」「ええ、じゃ娘は幾つじゃろう」
「未だ二十ソコソコじゃないかな」「ま、そうかねまげな女かね」
「うん、綺麗じゃったが」「そうかそうか、じゃ今度広島で花でも買って挨拶」
「え・・」「阿呆、より道を造れや、もう八年走っておろうが、休憩場所じゃ」
「うへ~婆ちゃん・・」「なな、アソコ暇じゃろう」「アソコ・・」
「阿呆股の付け根じゃ」「婆ちゃん・・」二人は其処で大笑いする。

            つづく・・・・。
























望愛小説103弾《獣が道を造る・・初回》

 平成二十二年、三月十五日、田中裕太は何時ものトラックを運転していた。
此処は日本では有るが忘れ去られた地、過疎地と言われて久しいが、
其処も今じゃ破壊地と名が変わるほど酷い。
中国地方の山奥、其処は世間とはかけ離れた地だが、
どっこいまだ多少だが人が生きている。
 其れは大事な子供を産んで育てて、後に子は羽ばたいて都会にと向かうのだ。
だから此処は人の産まれて育つ、只の巣となっている。
産んで育てるだけの巣,雛が羽ばたけるようになればおのずからその地の
巣から飛び立つ。
其れが幾度となく繰り返されて来たが、今じゃ其処すらままならない状態だ。
其処は後に子を産んで育てる親鳥が激減、しかも半端無い程落込でいる。
 そういえば日本全国こんな過疎地は至る所に存在する。
其れが今の日本、当たり前だが、其処は以前より危惧された事項、
でも世の中の変わりようは其処は容赦ない、都会に向かえばどれだけ此処より
違う生活が有るのか誰もが知っている、田舎は先が見えない望めもしない。
 そんな状況の中で田中裕太は生きてまだその巣から出様とはしなかった。
其れは生まれた地で生きると決めていた訳じゃ無い、
だが結果今でも生まれた地で生きていた。
巣を飛び出ることが出来ない事も有るが、裕太には都会に憧れる部分が薄い
のか、一度も其処を出ようと考えた事はなかった。
 理由は簡単、生まれて育っている家には既に親鳥は居ない、
二人とも追いかける様に中学時代に亡くなっている。
じゃ出れるだろうと思うが、其処には婆様が生きているのだ。
 中学から高校までその婆様が裕太を育てて来られている。
でも其れでも都会に出れば済む事、何処にでもこんな家族は存在する、
だが裕太は出ていない。
 そんな裕太が運転するトラックは過疎地と都会の接点、
つまり都会に里の野菜などを積み込んで都会の市場にと運んでいるのだ。
だから巣にとどまるとは言えないが、生活している場所がそうだから都会
とは別、此の運び屋も婆が決めた。
其れで免許を取りいち早くトラックを婆が買い、与えている。
山奥から運び出す野菜などが集められ、其れを広島の中央市場に卸している。
運んで戻りは郷で必要な生活品を仕入れて戻る。
聞こえは良いが、此れも昔と何ら変化は無い仕事、昔はこんな山奥に魚や
生活品は手に入れるのが難しかった。
其れをするのがブリキの大きな缶を背負う婦人達、海際から新鮮な魚を
缶に詰め込んで背負い、山奥まで来る。
其処で住んでいる人は魚などを食べることが出来ていたのだ。
無論金銭売買は少ない、其処は代価として物物交換に為る。
米や大豆などを缶に詰めて背負い海際の部落に戻る。
そんなツナギをされる婦人は多くおられた。
だが、其の効果は絶大、どれほどの人々が恩を受けていたのか、
婆様の話しでは裕太が生まれた里でも数多くの嫁が海際から山奥にと嫁に
来られていると聞かされる。
それらも総てそのでかいブリキ缶を背負い訪れる婦人達の仲介の御陰と
聞いていた。
 「ふ~やはり田舎とは違うけ~、もう雪など欠片も無いが・・」
運転しながら裕太は多くの荷物を荷台に積みこんで里にと向かう。
広島と里を行き来する頻度は数えきれない程走っている。
向う時は鮮度を落とさぬように大朝から高速に乗る、
戻りは急ぎが無い時は平地を走るのだ。
広島市内からヨコ横川を経て祇園,可部八重大朝三坂峠を隧道で走り田所
から小さな峠を越えると里が有る。
其の道のりを何度も通う,今日トテ変わらぬ道だった。
 祇園を過ぎて走っていると車体が揺れ出す、
「え、ああ、拙いぞ・・」トラックを止め裕太は外に出てタイヤを見る。
「あ~遣っちまったが・・」後輪の右側のタイヤがパンク、
其処で少し先の空き地に車を動かして止めた。
八年間も走っているとこんな事は慣れている、一度や二度じゃない、
手慣れている仕草でタイヤ交換をする。
「ま~あんた、パンクかね」「え、ああ~、慣れているし」「寒かろう」
「其処も何とか・・」「え、あんた何時も通るトラックじゃね」
「え、おばちゃん、見んさっているんか」
「ああ、わしの家は道筋じゃがね、何度もこのトラック見ているが・・」
「そうかね、煩いじゃろう」「いんや~慣れているがね」
笑いながらそう言われる。
 人との話は苦手だったが、以前より裕太は其処は苦手じゃない、
仕事柄話は出来るようには為れていた。 
黙々とタイヤ交換をする姿、「あんた寒かろう缶コ-ヒ-だけど・・」
「ええ、有難う御座います,よばれますね」
軍手を外し、暖かい缶を両手で包んで頭を下げる。
「何度も見えるがあんた何処から何か運んでおりんさるんかね」
「ええ、郷から野菜等を、戻りは荷台は生活品」
「なんと、往復でかね、良いじゃ無い其れ・・」
話好きなのか裕太から離れてはもらえなかった。

                 つづく・・・・。













新年のご挨拶・・。

 昨年中は色々とお世話になりました。
本年もどうか宜しくお願い致します。
投稿させて頂いてから早くも十三年目を迎えます。
今までつたない小説擬きを投稿し、
長い間ご愛顧を賜り此処でお礼を申し上げます。
 正月を挟み投稿はお休み頂いていますが、
一月中頃からまた始めたいと思っております。 
其れまではお暇なら今まで投稿している小説擬きを見ていてください。
 今年も相変わらずひわいな文章で相済みませんが、
午前二時頃には又お会い致しましょう。
 では皆様、今年も良い年でありますよう此処でお願いし、
ご挨拶といたします。

   令和2年元旦・・・・。
              上山惣一記。

異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・終節》

 翔太は有馬温泉で二日滞在する、母屋の婆様は中々の人物、
女将さんから聞きだされたことをよく覚えて居られる。
「そうか、じゃあんた了解済じゃね、でも見事に女将さんを手なずけさったね」
「え、其処反対ですよ」「反対か何で・・」
「いえね、事の始まりから終わりまで女将さんに導かれたんです」
「意味がよう判らんが、話してくれんね」
其処から此処は暇だしと思い婆様と永い間話をする。
「ほほう、じゃ何かあんたは見初められたという事かね」
「其処も如何も少し違うけど似ているかな・・」
「変なお人じゃ、女将さんが時々あんたの事をお話なさるが、誠良い男と
いんさるが、わしが見ても其処は賛成できんがね」
笑いながらにく垂れ口を言われた。
「あのう、後で聞いてみてください、僕の何処が気に入られたのか・・」
「逃すか、本人を見てから疑問じゃて、其処は聞いとくぞ」「はいはい」
母屋の座敷では婆と翔太のやり取りはこんな感じだった。
 「あらら、仲が良い事」「はい、でも体関係は御座いませんよ」
「あら嫌だ、婆や点ごは無しにね」
着替えに戻られて佐和子さんと婆とのやり取りを翔太は楽しんでいた。
 三日目の朝、互いに眠い顔を擦りながら起きる。
「遣れやれ、女将さんのあんたえの理由が漸く判ったがね」「え、本当に」
「あ、もう何度も疑っていた、昨夜の泣きじゃくりで何事かと覗いただがね」
「あらら」「其処で腰抜かしたぞ、あんたどえらい物をぶら下げておるな」
「はい・・」「こいつ、其処かね、でも考えれば女将さん正解かもしれんが」
「何でです・・」「だって、あれじゃ生まれるのか男の子じゃろうがね、
わしも此処で長生きするぞ」「お願いしますよ」
「はいはい、あんたの可愛い子供じゃ、任せ、序にでかい物をぶら下げて
出ると尚可愛いがね」大笑いされた。
そんな話をして、翔太は昼前に其処を出る、婆様は何度も又来てと言われ、
佐和子さんは一度郷に向かいたいと言われるが、暇じゃ無い体、
其処は待って居るとだけ伝えて、翔太は車に乗り込んだ。
 其の脚で大阪に向かい、樟葉で二日のんびりと過ごす、
小百合さんとその夜は抱合う、一月ぶりと駄々をこねられるが、
抱くともう其処は通過、迎える姿は極上、この人はかけがえのない女性の
一人だった。
田舎の沙織さんの娘を住まわせ、あべのの学校に通い、恵には本当に世話に
なって来ている。
何もかもが此処からの出発、其れから落合にと進むが、
この家の主の小百合さんは既に別格扱いに為る。
 「ね、あんた暫くいてよ」「え・・」
「もう、何時も二日くらいじゃないね、今度は一週間離さないからね」
「え、まじか・・」「まじですよ、小百合も考えが有るんよ、協力してね」
「どんな事か知らんがするよ」「約束よ」「でも何かするのか」
「する・・、其処は後でね」「ええ・・」そんな会話を楽しむ。
小百合は今回は必ず翔太の子を孕むんだと決めている。
年だと思いつつ病院で調べて来ているのだった。
 恵から落合と里の事を聞かれるから話す、夕方駆け込んで戻る麗菜、
大阪に出て益々綺麗になっていた。
 麗菜には里の事を話す、恵には今している事を具に話して行く。
「良い、凄いじゃない、会社でも如何かなと案じている、でも話を聞いたら
凄い事、夢が有るし何と言ってもお年寄りに仕事が生まれるんやね麗菜・・」
「はい、感動している、母からも電話が来ているし、一度戻れといんさるが、
今は帰りたくない」そんな事も聞いた。
約束の一週間は缶詰状態、小百合はひと時も離さずに傍に翔太を置いた。
夜はまたまた翔太に抱き付いて善がり涙を流し、舞い上がった。
 漸く翔太の身が解き放たれた、慌てて里にと車で走るが
途中であまりにも変わられた小百合さんの姿を思い出すと笑えた。
其れほど何もかもが上達されているのだ、夜な夜な毎度抱き合うが同じじゃ
ない、ここぞとばかり体に植え付けようと頑張る姿は誰にも引けは取らない、
見事な姿態だった。
 四月十二日、翔太は里にと戻る。
それを聞いた幸子さんと雅美が揃う中、あの落合奥の谷での事を二人は話す。
「ええ、なんと二日目で陥落かね」「そうじゃ、爺さんモウメロメロじゃがね」
「そうか、じゃ良いのか」「出来栄は太鼓判じゃ、早苗さんよう遣りんさる」
雅美もそう言う。
「では、佐々木さんは・・」「それがのう、アソコを見てから顔色が違ったね、
あんたの話は何処でも聞ける、だがしょせん小僧だと高を食って話を聞いて
いたといんさる、処が谷で目にしたものが恐ろしい程の衝撃を受けんさった
みたいで、現場で色んな話をきいとりんさった」
 話は続くが、結果オ-ライだと知らされる。
「では何とか相手は宥めすかしたんか」「それどころかお前が戻ると一度会い
たいと先方から言い出したぞ」「なんと、そうか、でも会う必要が無いが」
「其処を何とか会いんさいや一度で良いじゃないかね」
「叔母さん、会わんと行けんのか・・」「あえば何もかもが上手く運ぶけ~」
「其処はあんたらに任せる、此処は既にあんたらが進んで動いとりんさろうが、
そのままの方がええけ」「お前は如何する」
「僕は今迄通り暢気にする、此処はもう止められん程走っているが、工事も
やがて田植えが数日で終わろうが」「そうじゃ、待ち構えておりんさる」
「みんな所属は決まているんかな・・」
「其処はぬかりないと思う、野田先生が時々きんさって話込まれて居る」
「良いぞ、じゃ益々表には出んぞ、裏で過ごす方が良い」
「戯けじゃが、女かね」「其処も有るが、僕が出ないほうが皆遣り易い、
金は用意出来ているし、聞くと棟上げが数日後と聞くが・・」
「そう、其処よ、明後日の午前十時、お前の元の家の跡で」
「良いぞ、判った」話は何とか其処で終えると、翔太は隠れ家にと向かう。
 「あいつは敵わんな、わしでも如何する事も出来んが、あんたら頼むよ」
「私達でも敵わんがね、あの人自由に動きんさるほうがええと思う」
「雅美もそう感じている、まだ仕事が増えるかもと期待している」
「ええ、何でじゃ」「見て来たがね、岡山の谷、物凄い事に為りそうよ」
沙織は見ていない分、内心其処も気に為っていた。
「そうじゃのう、話は聞いていたがあれほどのでかいおお仕事とは知らん、
驚いたがね」幸子さんも頷かれ言われる。
 隠れ家で一人寝転んで目を瞑る、今迄起きた出来事や、出会いの人々、
二年余りの人生の道すがら、出会いと事の起こりや作る難しさや、
肝心なのは人の思いと知らされる。
此れから如何進むかは既に道は微かにでは有るが見えて来た。
行く末はどうなろうと今は満足、其処には数人の関係が有る女性の姿を
浮かべていた。
 沙織、雅美さん、早苗さん、郁子さんは里での出会いと男女関係が有る。
大阪は小百合さんだけだが、其処は其れで良い、だが肝心なのは岡山の落合、
其処は暫く楽しめそうと一人で苦笑いしてします。
先々はどうなれ、この獣の道を歩くには間違い無いと自分で思って
目を瞑り、やがて沙織が来てくれるだろうと心待ちして昼寝にと向った。

           完話・・・・。
    
            追・・・・、
 本当に長きにわたり、長々と投稿をしてまいりました。
この小説擬きも今回で終わりに為ります、これからも続ける所存ですが、
お正月を挟むので今年は此れで投稿を終えます。
 お暇なら、今迄投稿していた文を、読んで頂くと幸いです。
思えば長き期間《2007秋から2019年の暮れまでの間》
多くの文章を投稿しています。
 これからもしょうもない文ですが、最後までお付き合いを心から願い、
迎える令和二年度が皆様方のご多幸をお祈りし、良い年越しをして下さい。
今年はこれまでといたします。
                           敬具・・・・。



























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・72》

 翔太の身は忙しくなる、あの郁子さんの従妹の早苗さんは何と早くも翔太に
身を授け、根性の最期かと思うほど泣きわめきされ続け、
郁子~凄いが~と翔太を迎え何度となく知らぬ世界にと上り詰められる。
あらけ無い程のでかさのアソコは早苗一人じゃ持たないが、
其処は今生を込める相手、とことん肉内で暴れさせてくれた。
 此れが人かと思うほどの変わりよう、其処には従妹には負けないと思う気が
有るからまともじゃない、真底やられて家に戻ると母に抱き付いて凄かった
と話す顔に、流石の我が子でも呆れかえる。
「なんと、真かね、其れ凄いぞ」「デショウ郁子の話が嘘じゃ無かったけ」
「其処もそうだが、あの人は相当な人物じゃぞ」「え、そう思うけど・・」
「あほな、あの人は此処を変えんさろう、お前ら郁子ともども離すなよ、
此処に仕事が舞い込むようにな・・」「それ、進んでいるが」
「其処じゃ、お前は何とか翔太さんの子を孕むんだ」「え、あ、じゃ・・」
「そうだ、内緒で構わん、お前は一人者、どこぞで男に嵌められたとでも
いんさい」「お母ちゃん・・」「任せ、負けるな相手はわしの妹じゃ」
なんと好敵手か、母が意外と其処に気が入る。
 此処は此処でも谷興し、其れは郁子が先鞭を切る事となる。
四月に入る、此処は此れから大忙し、田家には誰もが向かうし、
其処で他の仕事は出来ない。
翔太は其処で一度郷を離れた、総ての仕切りは佐織と幸子さんに任せての事、
雅美は別の役目が有るから其処をすると聞いている。
 「ま~きんさったが・・」落合の家に翔太は来ていた。
其処から此処の事を具に聞くと、冴香と共に買い物にと出掛ける。
菜摘は家で色々な仕事に関わる相手と話がある、其々が役目が有る。
買い物から戻ると、冴香と翔太は車であの谷にと向った。
煩い大型の機械の音が谷に響く中、翔太は宿にと向かう、其処でも驚く顔で
歓迎する親子、何とも言えない程此処は翔太にとって安堵できる場所に
為っているのだ。
「ねね、伯備の松本さん、凄いがね」里美から話を聞きながら、
若芽が里近くの山裾を染める頃、此処も色んな事で目が噴出してきていた。
「なんと、そうか、有り難いぞ、其れほど力入れてくれるなら、此処は安泰
じゃが、古木がどれほど集まるかが心配だったが、此れなら何とか集まるな」
「それでね、柿の古木はどうかと、若木も植えられるが此処は栗や柿が何処
にでもあるといんさる」「なんと、其処かじゃ干し柿が作れるな・・」
「其処もいんさったが、たくさん作ると良いとも」
「如何かな、手が足りない事に為れば拙い、此処は楽しんで物つくり」
「だから、其処、哲夫さんと上田のお母さんが責任持つといんさる」
「じゃ任せる」そんな話をしていると、「あら嫌だ、肝心なこと忘れる所」
「何・・」「あんたの里から人がきんさると電話が来た」「え、誰・・」
「それがね、翔太さんの下僕じゃといんさるが、声はお年寄りみたい」
「・・、あはっ、そうか其れは叔母じゃが」其処から説明を始める翔太、
「で何人きんさるん」「四人と聞いたけど・・」
 またまたその事の説明が必要だった。
「ええ、じゃじゃ、其処は、なんとそうかね、此れじゃ邪魔できんね」
「里美さん、其処は違うけ、気を使うと怪しまれるけ、此処は何知らん顔で
居りんさい」「そうするね、では落合には・・」
「叔母じゃ、最初に寄りんさろう」そんな話をする。
 事がそうなら、自分は邪魔だと判断する。
その夜は初めて宿の親子と冴香を含め三人で懸る、だが冴香のお腹には子が
宿る、もっぱら親子がアメク姿に感動し、傍で色々と剛力に成り代わる。
こうするととんでもない絆にと変わる事が大事と冴香は目論む。
本当に同性でも羨ましい姿、とんでもなく舞い上がる冴香は翔太の優しい
愛撫に寸絶だった。
 朝方早く、冴香を連れて落合の家にと戻ると、其処を早々と逃げ出した。
郷からくる人には自分が居ないほうが遣り易かろうと察し、車で逃げ出す。
 車は高速に乗り上げると東にと走る。
 そして二時間で目的地に到着、其処は有馬温泉、車を止め電話してくる
相手を待った。
走りながら満面笑顔の佐和子さんだった。
 車を走らせるが互いにどこにかとは言わない聞かない、其処は阿吽の呼吸、
無論求める事は一緒、車は高速インタ-近くのモ‐テルにと消えた。
 二か月振りの逢瀬、この部屋で何が起こるのかは当たり前の事、
佐和子の物凄い上等な肉体も翔太に懸るとグチャグチャに為る。
其れほど恋焦がれる佐和子、与える肉は自分の為にでもあるのだ。
此処での二人は目を覆うほど強烈なマグアイをする。
 一勝負終えると今までの事を佐和子は汗が下たる体で寄り添い聞くのが
大好き、色々と質問も加えて聞き入る。
「あのね、佐和子からもお知らせが有るのよ」「何・・」
「あんたの子供がお腹に居るんよ」「え、嘘だ、まじか~」
なんと今年で此れが何度か、驚くのもその事ばかりと思えた。
 「世話懸けない、認知だけしてえな~」
「其処は良いけど良いのか僕の子だぞ」
「だから良いの、跡取りは元気な男の子よ」
飛び掛かりキスを求めて佐和子は叫ぶ。

               つづく・・・・。




















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・71》

 田舎は何かと噂が飛び交う、既に此処での事は誰もが知る事となっていた。
翔太が年寄りのためにと仕事を拵えんさったぞと話が広がり、
雪解けとともにその話題は益々広がって来た。
 そんな中で、雅美は素早く動いて行く、郁子を呼びつけ、
其処で翔太を奥の家にと向かわせ、郁子が訪問していた。
「聞いたけ、あんたの為なら、どんな事もしちゃるけ~」
「聞いたのか、頼めるんか・・」「任せて、早苗姉ちゃんとは仲良しじゃけ、
離婚して居りんさるから其処は簡単、そんでな、雅美さんから話が来たけ、
早苗姉ちゃんにそれとなく話した」「そんで・・」
「それがね、なんか気が進まんといんさる」「え、じゃ駄目か・・」
「男は要らんと・・」「あらら・・」
二人は郁子が家に来るなり、翔太は抱きかかえて風呂場に直行、
其処で強かに体を虐められて、泣き叫んだ後の今の状態。
未だ二人は裸のままで寝転んでこの話をしていたのだった。
「でね、此れじゃ進まんと雅美さんが思いんさって、内緒で連れて来ている」
「ええ、嘘だ、何処におりんさる」
「うふっ、既に風呂場を見られているかもしれんが」「え~嘘じゃろう」
「嘘はつかんが、郁子はあんた次第で如何にでもなれるがね、此れであんた
に内緒にしていた事も今白状するね」「内緒・・」
「うん、あんたに抱かれたんは郁子の狙いが有った」「狙いか体か・・」
「其れも有るが、郁子のお腹には如何もあんたの種が根付いて居そう」
「種、あ~まさか・・」「やがてもう少しで判明する、中々出来んかって
悩んでいたんだ、そん時にな雅美さんが用事で家に来られて私の母が其処を
愚痴で話したんだけ、其れは内の夫が種なしで離婚しちゃると昨年言った」
「ええ・・」「そんでな、頼むから其れだけはと懇願された、そんでな、
種は病院から貰うと言ってやった」「・・」
「そしたらそのほうがええけと賛成する。そんで母が話した雅美さんが、
あんたを紹介されたんだ」「そうだったん、最初に話してほしかった」
「其処は考えたが、あんたに迷惑かけられんがね、そんでな母が内緒で良い
じゃろう、あいつの子供として産めといんさる」「・・」
「一発で命中じゃが、今月も無い、病院に行こうと思っている、その前にあんた
に会いたくてな、其処に雅美さんが来てこの話だろう、母が大笑いしんさって、
母の姉じゃろう相手の家は、直ぐに話を持ち込まれた」
「なんと、そう言う流れか・・」
呆れるが、嫌な感じはしない、郁子さんは大胆だし其れに自分から悩みを
解決されている、その相手がたまたま自分だっただけの事、話を聞きながら又
股座が聳えてきて、部屋で本格的に郁子の肉体を蹂躙し懸る。
秘密を明かした後の郁子は大豹変、受ける肉体は小躍りを重ね、幾度となく
舞い上がる我が身を制御できずに甲高い声で泣きじゃくり、
最後まであんたあんた~としがみ付いて往くが往くよ~~とのたまう。
 一時間のせめぎ合いは圧巻、内緒を打ち明けた後の郁子は変われたのだ。
汗にまみれた体を震わせ、大満足の郁子が横たえる姿は絶品、
女性がこれだけ本気になると、想像を絶する域まで二人は登れるんだと
つくずく翔太はそう思えた。
 夜中に郁子は三度も抱かれた体をいたわるようにして、
翔太に挨拶を終えるとその家を出た。
「なんと、そんな事が、翔太は郁子さんの話を聞いた後、最高に男として
満足を知り、此処はそのまま相手が思う様に進めようと腹を括る。
その家を出た郁子は車を下の家の庭に止めている。
「雅美さん、沙織さん、お姉ちゃん」「うふっ、あんたよう遣りんさるのう」
「早苗お姉ちゃん、見んさったんか・・」
「ええ、見させて頂きました、あれは演技かね、相当暴れていたが・・」
「ええ、本気よ」「嘘つきんさんなや、有り得ないがあんた相当な珠だね」
「違う、抱れて見んさいあれはそんじょそこらの男とは違う、物ごっつい」
「・・」姪がそう叫ぶように言われると、早苗は其処からは何も言えん。
「で、如何なのお姉ちゃん、今度の話乗れる」「聞いたけど割が合わんな」
「え、ああ相手かね、仕方が無いじゃろう年だし」
「阿保くさ、あんたに言われると憎たらしいがね、良い思いしんさったあんた
と早苗は相手がそう強くない男と見えるしね、損じゃろうが」
「あ、其処は良い、じゃじゃ翔太さんに頼んだらいいじゃない、爺様と抱合う
条件で・・」「ええ、郁子あんたの男じゃろうがね、無理じゃ・・」
「へ~、じゃ此処におりんさる人もそうなるんかね」
「え、意味がんでここの人と同じね」
「あのね、翔太さんは此処のボスじゃ、郁子は相伴させてもろうただけじゃ」
「・・、うぎゃ~何々意味があんたまさか、え~とんでもない事じゃろうが、
あの人が・・、嘘じゃ嘘でしょう、ねね雅美さん」
「・・、本当ですよ、此処はあの男の根城、私そんじょそこ達は傍女です」
「うぎゃ~信じられんが、有るんかそんな事、何で平気なんか・・」
「其処は見たでしょうが、ひとりじゃ賄いきれんがね」
「賄・・、ああじゃじゃ、郁子本当かね」
「そう、でかいし元気が有りんさる、そんで此処を何とかしんさる男じゃろう、
郁子は早くに相手して頂いたんだ、お姉ちゃんも私らの仲間に入りんさいや」
「・・」返事が出来ないくらいに驚き、胸に手を当てて呆れかえる。
 世間では有り得ない、在ったとしても内緒かも、そんな支離滅裂の中で、
見まわす女性は平気な顔をされていた。
早苗は、何度も思い返すが、真其処は有り得ないと思う、だが、現実に風呂場
を覗いた後、湯が舞う中で相手の体はようは見えんが、とんでもない長い時間
相手は郁子を抱き続けあらん限りの体型で襲っている現場は見えた。
 「あんた、相当ね」「おかげさんで、相手により肉の喜びを叩き込まれた」
「呆れる」そう言うしかなかった。
其れから四人は、その家で話しをするが、どうしても翔太の話に為る。
「あのう、佐々木の爺様は如何しんさる」
「え、あ、其処かね、如何でも良いけ、郁子どが~したらええの・・」
「お姉ちゃん、仲間に入りんさいや、そうしたら、何でも怖くないけ、其れに
今度の仕事うち等も関わろうよ」「え、何するの谷のお仕事でしょうがね」
「其処や、うち等運搬出来るじゃない」
「ああ、トラックかね、ええ、じゃお前は其処をあんた凄いじゃないか、
そうか其れを狙っての事か、下田谷部落は其処が多いいけトラックは有る」
「でしょう、広島に運ぶも、うち等で賄うと先が見えるよ」
「そうね、あんたが、そうか其処ね、ねね雅美さん其処お願い出来るんか」
「任せてよ、此処だけじゃ無いしあんたらが参加しんさると広がるけ~、
良い事じゃない、ね沙織さん・・」「感激しています、最高よ郁子さん・・」
「沙織さん、これからも宜しく頼むね」二人は抱合い感動する。
 こうして翔太が知らない場所で話が進んで行く。
遅くに雅美は大御所の幸子さんに総て成行を電話で話していた。
佐織は奥の家にとまだ寒い中、いそいそと歩を進めて暗闇の中に消える。

                  つづく・・・・。






















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・70》

 賑やかな部屋も午後十一時に為ると皆が帰り静かになった。
残るのは幸子さんと雅美さん、其れに沙織さんだった。
「賑やかじゃったな」「真凄かったけけ~、此れも今回の事業の御陰ですね」
「そうさ、此れから此処は賑やかになろう、そんでも誰もが賛成とは限らんぞ、
此処は反対や、此れにやきもちやきんさる連中が居ろうが」
「ああ、そう言えば、佐々木の爺様が、この間農協で聞いたけど・・」
「何聞きんさった・・」「あのね、言いにくいけど、農協で爺様が偉い剣幕で
まくし立てていたと聞いた」「雅美、それ本当かね」
「うん、其処に勤める知り合いから聞いたけ・・」
「何とじゃ本当だな中身は何、作る仕事かね、其れとも此処か・・」
「此処は既に成行で今更どうって事はないけ~、でも仕事の事は農協は手を
貸すなといんさったそうな」「成程な、恨みつらみか」「え・・」
「あはっ、沙織さんの所為じゃ、でもこればっかりはのう、仕方が無いね~、
で農協は・・」「其処はよう判らんけど、佐々木の爺様の圧力は相当ですけ」
「だろうな、材木関係で昔は偉い鼻息が荒かった、わしの知合いも泣かされて
来た、でも今そんな力は無いが」「でも依然と周りには存在感が有ろうがね」
「言えるな如何するかのう」幸子も今までの喜びとは裏腹に頭を抱える。
 黙って聞いていた翔太、其処は既に考えが有るが言えない、落合の冴香が
其処は良い考えが有ると耳にしている事、でも今、じゃとは言い難かった。
「ほっとこうか、構ってられんが」
「幸子さん、佐々木の爺様はまだ力が有りんさる、ほっといて良いの・・」
「雅美、じゃ如何すれば良いのか」「・・」そこで一瞬静まり返る。
 残り酒を飲みながら皆は何か考えている。
「雅美、此処は並じゃいけんけ、何か良い考え浮かばんか・・」
「そう言われても、あの爺様は頑固者じゃろう、挨拶に伺えば・・」
「誰が、翔太か、行っても会わんだろう,宿敵じゃろうが」
「嫌だ、私の所為なの、じゃ私が動こうか」「お前が合えば罵られるぞ」
「構わない、今じゃどんな事してでも翔太さんの方だし、今更言われても
構わない、頭を下げれば良いと思う」「それじゃ益々火を注ぐ事になる」
「じゃ如何すれば良いの、私の所為でこんなこと言われるとは嫌だし」
「だろうな、其処を今考えているが」叔母がそう言う。
「・・」又静寂が部屋を覆う。
 「な、此処は間違いだが、其処を進めるか」「え、翔太何考えている」
其処から翔太が話を始める、其れは落合での冴香との話の中身だった。
 「ま~何とそういんさったんか、でも何で其処まで知りんさっている」
「僕が此処の事をいくらか話をしているんだ。其処で無論、沙織さんとの事
も向こうからそうしたら良いと言われていたんだ」
「ええ、何で、こっちの事は知りんさらんだろう」
「叔母さん、其処じゃが、その人は落合の家の娘さんだが、その人は先が
読めるし少し見えるんだ」「ええ、意味がよう判らんが・・」
そこから冴香の事を少し話をした。
「ま~何と凄い人じゃが、其れであそこで事業がしたい人などに資金協力か、
凄いぞ、その家はお前が其処で、ああじゃじゃ、こいつこれ使っただろうが」
「あう、痛いが、叩きんさんなや」
幸子が翔太の股座を叩くと、雅美も沙織も大笑いする。
「本当なの、其れって透視かね」「よう判らんが、今じゃ僕も多少は見える」
「うげ~真か、翔太嘘じゃ無いだろうな・・」
「うん、其処はよう判らんが、そうなるようには出来て来た」
「意味が分からん、何で翔太がそう出来る」
「何でか冴香が言うにはそんな事を僕に送り続けて居ると聞いた」
「なんと、恐ろしい事、嘘でもそうは出来まい、じゃ少しは読めるんか」
「何とかな」「じゃじゃ、佐々木の爺様は・・」
「会ってないから言えない、そう思うと僕と似ているし何とか道が見える」
「どんな道じゃ・・」「僕には、今見えるのは、羨ましいと思いんさる中で、
何かうっすらとこの先の姿が見えそう」「如何見える」
中身が定かで無いから翔太も一概に言えないが、似た者同士ならそうかなと
思えることを口にする。
 「ええ~、じゃじゃお前は何て奴じゃ、じゃ何か爺様はお前に会いたいと
思っているのだな」「そう見えた」
「よし、其処かじゃ何とか合わそう、雅美、何か会える事出来ないか・・」
「其処なら簡単、此処に呼べばいいじゃない」「ええ・・、でも・・」
「構わないけ、此処は佐織さんが居りんさる、其処で沙織さんが翔太に尽く
される姿見せると、相手は翔太に適わないと思いんさろう」
「だから拙いじゃろう」「其処よ、此れからもう沙織さんには其処を考える事
は出来ないと判らせることが肝心」
「成程な、でも其れじゃ男の顔が丸つぶれに為ろうが、拙いぞ」
「其処からは、翔太さんが考えれば良い事」「何か案が有るな」
「無いけど、翔太さんの顔を見れば有りそうに思える」
「ま、私も今そう感じたけ、何でおかしいくらいそう感じる」
「あはっ、其処は僕の所為かも、今僕は其処を念じていたんだ」
「え、お前意味が・・」「如何か知らんが、僕は佐織さんと雅美さんには肉体
で結ばれている、だから其処を念じていたんだ」
「あ、ああ~じゃじゃ、今感じているのは其処、ね~佐織さんは如何」
「そう言えば今までそんな事考えていなかったけど、言われると可笑しい」
「でしょう、じゃ抱かれたら出来そうね」「もう、雅美さん」
二人は大笑いするが、幸子だけは理解が出来ていなかった。
 「で、翔太さん、如何したいん・・」「うん、どうかなあそこに誰か連れて
行ってくれないかな」「え、アソコって、あ・落合かね」
「そう、えらい話を聞いたけど本当かと思う、僕ならね」
「あ、そうか、現場を見せるんだ」「其処もそうだが、其処でおまけが有れば
どうなるのかな・・」「おまけ・・、何金か」
「違うよ、僕を信じてくれる人がアソコには居るが」「だから何・・」
「使う」「使う、何を」「其処は話しせんでも良いが、僕が何とかする」
「え・・」「幸子さん、女よ」「・・、え・ああ~お前は何て奴じゃ・・」
「うふっ、これ本当ね、今沙織もそう見えたけ」
「嘘だ~じゃ抱かれるとそう為るんだ、ひや~今夜も抱かれようかな・・」
二人の女性が言う事に幸子はまたまた呆れた。
 だが、時間が経過すると幸子にも其処は読める。
「じゃ何か、お前を信じて付いて来てくれる相手を利用かね」
「そうなるけど、拙いかな」「相手は如何いんさる」「頼めば何とか・・」
「お前な、女は道具じゃ無いぞ、畜生か」「そうなるね」
「阿呆、そんな遠くにまで行かんでも此処で拵えれば良いじゃないか・・」
「ええ、叔母さん」「此処で作れば後が遣易い、そうなれば邪魔などせんし
都合がいい」「でも急には此処じゃ,誰かおりんさるんか・・」
「お前、幸子を誰と心得るんじゃ・・」「え~、叔母ですが・・」
「阿呆、見損なうなや」「叔母さん・・」
「任せや、あのなお前に抱かれた女が居ろうが・・」「あ、雅美さん」
「うふっ、来た来た今来たがあんたの頭の中の女性が見えたが此れ驚くわ、
沙織さん・・」「其処は見えて居ないし、何が見えるん」
「あ、そうか関係ない女性だね、ごめん、以前世話した女性が居りんさる、
幸子さん其れなの・・」「傍におりんさろうが、年は食っているが見事な女」
「ああ、早苗さんか、なんと郁子の従姉が居るが、幸子さん凄いが、其処なら
何とか出来るが」「雅美・・」
「うん、流石叔母さんじゃ、落合まで行かんでも此処で作れば簡単、後ろには
あんたが居れば何でも出来るがね」「雅美、其処を何とか誘導しんさいや」
「任せてくれんさい、沙織さん後で話すけ~」とんでもない事に進んで行く。

                    つづく・・・・。





















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・69》

 翔太は松本社長とその娘珠美さんが本腰を入れて頂いている姿に、
此処はもうこのまま動いて行ってくれると感じる。
特に美樹ちゃんが翔太の心根を聞いて、本気になってくれた姿に安堵する。
日毎に人が集まり増えて来た。
ここ数日の間に、哲夫さんと上田親子の尽力で、
此処で動かれる人が固まりつつあった。
 やがてここも雪解けと同時に、皆が此処を作ってくれると思うようになる。
谷と落合の家等を翔太は行き来して忙しい、其処は裸の戦いでだが、
其れも望む事、如何しても其処だけは我慢が為らない。
其れほど、谷の宿の親子の凄さは日増しに翔太と手たじたじ、娘の美樹ちゃん
が受け身が上達し、母と共に翔太に抱かれ蠢く姿は絶品、
だから中々ここから抜け出されなかった。
 若い肌と熟された母の体、其れに加え、落合での菜摘さんの惨い攻撃に合う
姿は、筆絶に為るほど壮絶極まりない。
時々菜摘さんは上田親子を家に呼ばれて、三人で翔太を待たれる。
宿では其処に居る限り夜は素っ裸、翔太の心意気と親子の献身は誰もが出来る
姿じゃ無い、其れほど心から翔太に身をささげる姿は泣く程嬉しい。
 だが、此処での滞在はあと少し、やがて自分の里の事も此れから動かないと
いけない、其処に研修に出ている友があと少しで戻れると聞いていたからだ。
 三月に入ると、温泉宿付近も雪が消え出し、代わりに夥しいブルの爆音が
谷間に響き渡り出す。
計画も出来上がり、其々三十人近くの人が入れ替わり谷に来て動かれて来た。
ワサビ担当に二人、谷はそれぞれ役目が割り振りされ、美樹は珠美ちゃんと
二人で宿周りの整備と、可愛い小さな公園を作ると意気込んでいるし、
母の里美さんは、毎日宿での炊き出しに忙しい。
其れを見届け、翔太は三月半ばに其処を出る。
身を引かれる思いだが、此処だけではない身、大阪に出て樟葉の家に到着。
恵に落合の事を頼む、其処は仕事柄、宣伝のパンフとPCでのホ-ムペ-ジ
作成を頼んでいる。
「じゃじゃ、任せて、一度其処に行きたい」「良いぞ、小百合さんと向えや」
「まあ良いじゃない、行こう」小百合さんの一言で決まる。
此処は既に成熟した関係、総て翔太の動きは此処から始まって来た。
 ゲーム会社もそして大阪に出てからの事、皆この家から芽が出た事に為る。
 数日樟葉で滞在し、大阪の会社にも何度か顔を出すが、其処も目を見張る
様変わり、職場を離れてから翔太は此処には気が無かったが、
世間の波に乗る会社、活気が有った。
 一週間滞在し、其処は小百合さんが居られる所為で日が伸びる。
真逃げまどう姿に、時々顔を出す恵がお腹を抱えて笑う。
其れほど小百合は翔太にメロメロ、そんな姿を脳裏に残し、
四月に為ろうとする時期に、漸く自分の里にと向えた。
 翔太が戻る事を知る仲間、待ち構えてくれる。
その日からあの群馬の出来事を聞く事に為った。
一番驚いたのは、群馬の可愛い女の子がいた家での事、其処に澄人をと
翔太は思い向かわせたが、案の定其処の子供の母親に取っ捕まったと聞いて
大笑いする。
「おいおい、冗談じゃ無いぞ、本気だからな・・」
「はいはい、そうなるかと思ってな・・」
「ええ、じゃじゃ、こいつ謀ったな・・」仲間が大笑いする。
 仕事の話を聞きながら、家は大賑わい,特に沙織は感慨無量、
娘が大阪に出てからの事を聞きながら泣いている。
話は沢山あるが、其処は後でと言い聞かせ、翔太は此処の仕事の話を
仕上げようと戻っていた。
 野田先生も顔を出され、建築関係のおじさんも顔が見える。
 「なんとそうか、じゃ此処で出来るんだな、其れで石見ファ-ムって
意味が分からんが・・」おじさんの言葉に皆が大笑い。
「じゃ、俺は来年退職するが、雇ってくれるか・・」
「先生、其処は既に人数に入っているが」「く~生意気だぞ貴様~」
智樹の頭を叩かれ笑われる。
「この春から、田植え終わると懸るぞ~」翔太の一言で動きが決まった。
研修に向かい、仲間は腹を括る、分担し、群馬では頑張って来た、
其れだから翔太の言葉に皆が意気を感じた。
 翔太が生まれた場所で建物が建つ、既に図面が出来ていて、
其処に工場や集会する為の家などが図面で見れた。
「でも大変じゃぞ・・」「其処をみんなで乗り切りんさいや」
「おいおい、他人事かよ」「あのな、僕は出来るまでは付いているが、
完成すれば後はお前達で進めるんだ」「ええ、お前は・・」
「僕は此処だけじゃない、此処はお前らが仕切りんさい、野田先生を頭に
すれば此処もみんなが納得しんさる」
「翔太良いのか其れで、お前が金出すし今度の企画もお前だぞ」
智樹の言葉に皆が頷いた。
「それじゃ、お前ら、本気が出んじゃろうが、僕はレ‐ルだけは敷く、
後は其処で走るのはお前らだ」「お前は・・」翔太がそう言い切った。
幸子は傍で聞いてて何度も頷いている、沙織さんは泣きそうな顔をされる。
 既に担当も決まっている、群馬で習った事をもとに此処は進めそうだ
と翔太は安堵した。

           つづく・・・・。























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・68》

 またまた、翔太は宿の中での騒々しさに起こされる。
「貴方、お客様が・・」「誰・・」「私たちが訪問した造園の会社」
「うひゃ~、なんと来られているのか、大変だ起きる」
慌てて支度をし居間にと出る。
挨拶を交わす相手は伯備の造園会社の人と娘さんだった。
未だ起きて間もないが、翔太はコ-ヒ-を飲みながら昨日の事を相手から
聞かされている。
松本造園という会社で、松本芳雄さんと娘の珠美さん、会社案内のパンフを
見ながら翔太は話しを聞いていた。
「なんと、では出来ますね」「はい、其れで挨拶がてらに」そう会話する。
「あのう、一つ聞きたいんですが、移植は秋が良いと聞いているんですが、
早い春では駄目ですか・・」「え、そうなりますが、其処は色々と工夫が有り
まして、駄目とは言えないです」「では可能なんですか・・」
「何とかは出来ますが」そこを聞いたら翔太はそれから一人で喋り出した。
 「其処ですか、聞いたか珠美、大変だぞ此れから・・」
「はい、良いですね、じゃ此処はそんな風な場所にと思われているんですね」
「はい、此処はお年寄りが主役の場所ですから、力仕事はあんまり良くない、
見回り育つのを世話して頂く程度と考えると、此処は薬味や香辛料関係の事
を遣りたいんです。序に既に成長している物を過疎地から買い此処に移植させ
たい、無論、銀杏の木や、山椒の木、柚子もです、大木でもなんでもあれば
此処に移植させ、此処でも苗木を沢山植えます。既にワサビは谷を流れる小川
を利用して段取りは考えているんです。ショウガや、唐辛子、コショウ等も
加えてと思ってます」「・・」
その話を初めて聞く里美と美樹は唖然呆然、尚更聞く松本さんは顔を真っ赤に
されていた。
「無論、未だ色々と在ると思うのですが、追々とそれら一切を含め此処は全部
その関係の栽培を出来るかなと」「田中さん、其れ良いですよ、此処は既に
果物関係はソコソコ成長して来ています、でもそれ以外が何とも、此処でその
言われる事が可能なら最高です」「出来ますか・・」
「其処は全力でお手伝いさせて頂きます」強い言葉でそう言われる。
 其処から、今度は美樹と珠美とが、話の中身をPCに打ち込み聞いていた。
里美は体が震え続け感動しまくる。
 漸く此処で何を興すかが見え、宿の親子は又も電話で人を呼んでいる。
昼過ぎ昨日顔を合わせた菜摘と冴香と哲夫さんが揃われ、
遅くには上田親子も来られる。
「夕べそのまま泊れば良かったが」と大笑いされた。
今までの経緯を美樹から聞く集合者、翔太はその場から離れ、
造園会社の松本さんと話を進めていた。
 「なんと素敵、そうか香辛料関係ね、良いわ此処で其れを凄いね冴香」
一番興奮されたのが菜摘さんだった。
此処では温泉の熱も使える、最高な場所、香辛料でも葉物が多い、
温室を作り育てると言い出された。
「最高、何でもそこの関係では出来そうね、じゃじゃ、此れから参加される方々
にも振り分けできるね」話が益々エスカレ-トする中、
翔太と社長は現場確認にと外に出る。
 雪に陽が当たり眩しい中、二人は色々な話をし,工事途中の盆地を散策、
「良いですね、此処は最高じゃないですか、広いし、夢が落ちているだけ、
其れを拾いましょう」笑われる。
一番、感激されたのは、小川の工事、途中だが説明は要らない、見れば其処が
どんなふうに出来上がるのかは仕事柄一目瞭然、翔太の手を握り感嘆された。
 一時間半程度で寒いから宿に逃げ帰る。
「ええ・・」二人が外に出ている間に、囲炉裏間には大勢の人の顔が見渡せた。
里美が興奮して報告するから、翔太と社長は苦笑いする。
「おい、車運転者は駄目だが、宴会仕様じゃないか・・」
「おいおい、其処は酒が醒めるまで泊まれば良い事じゃないか、差別だぞ」
六人ほどの男性が集まり、その奥さんか見知らぬ女性が六人居られる。
「あのう、わしの仲間と、此れは上田さんの親戚の人じゃ」
其処から自己紹介を受けるが、直ぐには名前など覚えられない、
でも挨拶を交わす相手は笑顔だった。
 総勢二十数名が揃われていたのだ。
急遽、此処のネ-ミングが翔太の一言で【落合ファ-ム】に決まる。
最初から担当を決めようと意気込まれ、其処から地元の人に任せる事にする。
翔太は宴会が始まると人に囲まれるし、飲まされる。
瞬く間に酒に弱い翔太が一番先に倒れ込んだ。
 座は益々賑やかに為り出す、女性陣はこぞって湯に入ろうと消えるが、
残る男たちは意気盛ん、担当を決める話がまだ続いていた。
無論松本さん親子も居残り、話の輪に加わり専門的なアドバイスをされて
いるが、其処は倒れた翔太が知る事は無かった。
 なんと翔太はそのまま寝込んでしまい目が覚めた時が午後十時過ぎ今度は
反対に、今迄話をしていた人達は翔太が起きる頃は熟睡状態、
独り起きるとお腹が空いて厨房に向かう。
 「あら、おきんさったん」「おう、冴香ちゃん、御腹がな・・」
「はいはい、美樹ちゃんが用意して居りんさるから出すね」「有難い」
二人きり、仲が良いから会話は必要ない、食事しながら互いを見合い笑う。
「此処如何思う・・」「うふっ、ドリ-ムじゃないね、あんたが絵がいて
いた事の全貌が浮かんで来たけ、良いわ凄く良い」「本当か・・」
「ええ、先が明るいしね」「まじか・・」「太鼓伴押す」
「く~冴香ちゃんにそう言われると出来そうな気に為るが、不思議だ」
「私もあんたに会えてから朝が楽しみだけ~」「ええ、何で朝か・・」
「そう、朝に為ると直ぐにあんたを頭に浮かべるとバックの光景が判る、
曇り晴れ最高な晴天下等よ」「なんとそうか、じゃ明日は・・」
「阿呆、未だ明日は見えないがね」大笑いされる。
御腹が膨らんで来ている身、既に四月は生まれそうと聞いていた。
 思えば此処に気を入れたのが、菜摘親子、其れが今は翔太の子を宿し
春先には生まれるのだ。
 二人で居ると至福、何も他に要らない、そんな関係は誰しもが作りたい
がそうたやすくはその域には辿り着けない。
此れからここでもいろんなことが起きそうだが、其処は其処、
苦しみながらいい方向に進めば良いと二人は同時にそう思っていた。

                つづく・・・・。



























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・67》

 流石に翔太は疲れていた、目が覚める頃は昼前、だが傍に寝ていた親子の
姿は見えない。
顔を洗いに部屋を出ると、「お早う御座います」「おはよう、何で揃って」
「顔を洗んさいやご飯出来ているし」「はいはい・・」「ま~・・」
囲炉裏傍にはあの上田の親子が見えた。
 急いで顔を洗うと囲炉裏に向かう。
「何で何か有ったん」「大有よ昨夜話してくれた事、電話した、其れで其処
を担当させてときんさった」「ああ、じゃあの花壇・・」
「其処よ其れね、出来そうよ、話しているとお母さんとんでもなく花が大好き
で近所でも相当と有名だから呼んだの」「そうか、じゃ進めるな」
「そう、もう朝から大変、お母ちゃんが興奮してて、起こされたがね」
美樹が苦笑いする。
横に座る上田の奥さん、いいや敏江さんと娘の真澄、其れは二度も抱いていた
間柄、だからこの話は翔太が奔走しなくても可能だった。
 「おう、じゃじゃ、話を煮詰めるか」「其処は既に話し合いが進んでいるの、
貴方はお食事美樹・・」「どうぞ」宿の食堂に向かう。
「おい、話が早いな・・」「うふっ、叩き起こされたがね、お母ちゃんあんた
の所為で走りんさるから」「駄目か・・」
「ううん、最高、お母ちゃん顔がキラキラと輝いているがね」「美樹は・・」
「内緒、でも凄いから壊れそう」「だから、親子でだぞ」
「言えるわ、意味が理解出来たけ、あの上田の親子もそうなの・・」
「うん、そうなったが、でも此処とは違うぞ」「ええ、同じで良いじゃない」
「おいおい」「良いの、私らは何事にも動じない、夕べで腹が決まったの」
「そうか、じゃ甘えるか」「ええ、甘えるん」「そうなるぞ」「いやだ~」
二人が笑う。
 「今日は・・」「あ、哲夫さん上がりんさい」其処におじさんが来られた。
「聞いたが良い案だぞ、あのな考えるとこれは凄い事に為りそうじゃが」
座るなりそう叫ぶように言われる。遅まきながら翔太も其処に座った。
 其処から哲夫さんからの話を皆が聞く。
「え~じゃ建築できるん・・」「出来るとも、先生が本腰入れると息まいて、
朝から起こされたが、其の後里美さんから電話が来てな、飛んで来たが」
コ-ヒ-をみんなで飲みながら話は続く。
 「うへ~何じゃと、其処は電話じゃきいとらんが、真か其れ」
哲夫さんがコ-ヒ-を飲む中で聞かされ、咽ぶ。
「おいおい、冗談じゃ無いぞ、花壇より其処が大変じゃ、出来るのかね」
「其処を聞きたい出来ますか」「金が懸るぞ、良いのか」
「それくらいは出せるし、するなら其処を最高にしたいがね」
「良いぞ、此れは凄い事に為る、そうか翔太さんの頭の中を見たいがね、
出て来るなごっつい事が」何度も頷かれる。
 其処からあの露天風呂から話が進み、其処も谷を囲む山裾に花を植えて
行こうと決まる。
こうなると大事業に為る、哲夫さんと美樹が慌てて電話しまくる。
片方が工事関係と部屋を二つ横に作る話も手配される。
 「ふ~、誠凄い事に為るぞ」「露天風呂は会員だけ入れるようにする」
「え・・、見学者や花を観賞される人も良いと思うけどな、金を貰えば良い
じゃないか」「其処は取らないし、混浴にしたい」
「え、ええ~今何といんさった、こ・ん・よ・く・・、だと」
「そうです」「なんと真か、そいつは凄いぞ、成程じゃ会員なら良いんだ」
「其処は身元が分かるし良いと思うけど」
「なんとなんと、じゃじゃわしが一番先に会員になりたいが駄目か・・」
そこで居並ぶ女性が大笑いされる。
 男二人は源泉場所にと雪の中向かう。
「あのう、皆様にご報告が有りますけ・・」「・・」
「私たち親子は夕べ翔太さんに抱いて頂きました」
「うひゃ~告白かね、聞いたか冴香、粋じゃないか」
「本当に良い事じゃないね、此れで芯から仲間に為れるね、おめでとう」
「ええ、じゃ許して頂けるんですね」「あのね、其処は最初から見えていた、
あの人女将さんを見初めておりんさったし、其れに娘の美樹ちゃん凄い綺麗
じゃない、有ると思っていたの」「では・・」
「そう、義母も最初からそうなると・・」
「参りました、これからも宜しくお願いします」「嫌だ~・・」
そこで又も大笑いが起こる。
 三十分後、男二人は戻り寒いと囲炉裏に来る。
「では其処も図面を作らんと行けんね、忙しいぞこうしちゃおれんが、俺は
此れで走るけ・・」挨拶もそこそこに帰られる、何とも忙しい男だった。
「私たちも出掛けるね」「え、何処に・・」
「美樹のお友達の家、其処は果樹園栽培の会社なの」
「なんと、そうかじゃ花も有るな」「ええ、来てと頼まれたけ・・」
そういって女性軍が出掛ける。
これ幸いと翔太は二度寝と部屋に向った。
 寝た寝た、どれくらい時間が経過しているのかも知らずに爆睡、
翔太がトイレにと向かう時目が覚める。
「え、戻ってたんか・・」横に二つの布団が敷かれて寝ている。
時計を見ると、(なんとこんな時間か)午前二時過ぎを示す時計を見た。
 トイレを済ませ部屋に戻ると、寝ている親子を見詰める、
(この親子が僕に抱かれていたんだ・・)感無量の面持ちで眺めていた。
これから責任重大だぞ、此処も里も本気で何とかしないと拙いと今更知る。
其れほど大事になった親子、落合は今まで通りで良いが、此処と里はそうは
行かない、此れから長い付き合いに為るかと思うとまたも興奮が湧き起きて
翔太は立ったまま身動き出来なかった。
 上から眺める親子、顔だけが見えるが布団の中身も夕べで姿は脳裏に
焼き付いている、其れだから困る。
 翔太は自分が寝ていた布団に入らずに母親の里美の布団にと潜り込んだ。
電気スト-ブの微かな明かりに浮く顔、其処に翔太の顔が近づいて行く。
 「・・、う、あ、あんた・・」
薄目で翔太を確かめると里美から翔太を胸に抱いてしまう。
これは自然と動く証、其処でキスをすると向きを変え里美は従った。
 こうなると夕べ遅く抱いていた二人は自然と成り行きで、又も体が燃える
中で抱き合う事となる。
 十五分後、里美が堪らず雄たけびを挙げる瞬間、最高な愛撫で昇天・・、
すかさず翔太の身は隣の娘の布団に向かうと、中から手が出てきてすんなり
と布団の中に招き入れられる。
其処は最初から愛撫は無し、昨夜優しく抱いてくれた男かと疑うほどの豪快
傲慢な仕草に慄き驚く美樹、其れは夕べとは真反対、母にしていたときと
同じく豪快そのものだった。
部屋は寒くは無い、此処は炎天下の夏の如く、互いの体は熱い、凄まじい
応じ方を美樹はする、そうしないと母には追い付けないと思うのか、
半端な受け身じゃ無かった。
ゴリズリズズンとめり込んで来た代物に応じる我が身は美樹の真骨頂、
昨夜初めて迎えたでかい物は今夜は如何美樹を善がらせてくれるのかと待構え、
その気が相手に伝わると、其処から未曽有の歓喜が渦を巻き美樹を溺れさせる。
 其れほど見事な迎え方と攻め方、両方が最高な舞台にと上がり舞い踊る、
幾度も飛ばされ、いがり泣く姿と迎える腰突きは夕べとは雲泥の差、
母に追いつきたいと願う気が動きに増幅、そうして何度も最高に飛ばされた後
またしても股座が痺れ切り失禁、其処で翔太は無言で元の母の寝ている布団
にと向かう。
其処は夕べと大違い、なんの遠慮も懸念も今は皆無、受ける母の里美は今度は
太い声で吠え捲り、此れよ貴方~来て殺して~とのたまう姿は絶品この上ない
姿だった。
 今夜は相当飛ばされ続け、二人はとことん嬉々を浴びて伸び切っている。
(く~最高だが、なんと凄いぞ親子は・・)
未だいきり立つ股座を押さえ、暫く寝むる事が出来なかった。
           つづく・・・・。
























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・66》

 飽くなき欲望と挑戦は今まさに翔太に当て嵌まる。
互いに抱合う時間が遅い時間帯、宿の外は暗闇に包まれ音一つ聞こえない場所、
だが宿の中の部屋では今夜から獣の親子に成り下がり、向かい来る狂喜を
懇親な気持ちと力で迎える。
未曽有の仕打ちと其処で生まれる喜悦の総てが、親子は未だに知らなかった体
に植え付けて行く。
 母親の里美は、其れは其れは猪狩上げる中で嘘だ~これは何~と叫びたい、
今まで何で此れが本当に有ったと思うから、受ける姿は尋常じゃ無い、
代わりに娘と来たら其処は母とは位置が違う、入り来て暴れる異物に呆れる中、
とんでもない快楽がついて来た。
肉が喜ぶ躍る中で美樹はしがみ付く力を増幅させ、がんじ絡めに抱付いたまま、
喘ぐ姿と顔は逸品、其れを見届ける翔太は果報者だった絡め。
面白い事に親子だが感じる場所が違う、母親は長い間、独身でこの素晴らしい
肉体を遊ばせていた筈、だがクリトリスの感度は人一倍感じられる。
其処は一人身で夜な夜な弄ばれた結果なのだろうか、長く太い棒を体を捩らせ
巧みにその膣上にあるクリトリスに、有り余る棒を其処に擦り付ける様に膣を
下に向けて梃子の様に腰を動かし扱かれる。
すると棒の余る部分がクリトリスを擦っている。
そんな場面ではいがり上げが壮絶、頭を横に振りながら吠え捲り、
あんた~凄い事に為っている~と泣き叫ばれるのだ。
棒の威力は凄味を増し、強かに母の中で大暴れすると受ける里美は気絶三昧、
そうして今度は悦楽の園、娘の美樹の中にと棒は沈む。
 こうした行為は収まる事は無かった。
次第に喜びを叩き込まれる美樹は翔太を待ち受けると色んな技を自ら求める。
横の母の形相で凄いと知らされると、早くその境地にと気と身が求めて来る。
若い分だけ、蘇りが早いし、そうして相手の凄さに身を委ね乍ら、
今まで知り得た二人の男との関係は何だったのかと悔やまれる。
だが、今は凄い衝撃が貰える相手、しかもその相手は今度の仕事の親玉、
そう思うと一段と美樹は自分を囃し立てて迎え挑んで行く。
だからその姿たるや、違う境地で泣き叫ぶ母とは位置が違うが、出る絶叫は
正しく同じ音程、其処に親子の証明が有った。
 二人合わせて一時間余り、あらけ無い程強靭、翔太は未だ動けるが、
相手が遣り過ぎて横たえ、布団はいつの間にかずぶ濡れ、二人の失禁の証。
汗まみれと出した小水でぬれた布団の上で腹での呼吸しか出来なかった。
 「え、ええ、ええ~何々・・」
悦楽に浸り身を震わせる母娘をなんと翔太は、母を背中に乗せ,
小脇に美しい体の娘美樹を抱えると、部屋から出て浴場にと廊下を
ドタドスンと歩いた。
背中で苦笑いするしかない、里美は芯から物凄い喜びをくれた男、
しかも娘まで同じ扱い、何から何まで常識が吹き飛び粉々に壊された今、
この状態に甘んじて生涯無いだろう、喜びを肉に植付けようと構えていた。
 思いは少し違うが美樹もわきに抱えあげられ、揺れる自分の脚をリズム
が如く揺らし、この男に生涯ついて歩こうと決めた。
 浴室では湯に浸り、以前の混浴とは意味が総て違う、数時間前、
同じ三人で此処に居た時と意味がまるで違う。
今は既に男女の関係だし母も一緒、初めて善がり泣かされ飛ばされた相手、
美樹は湯の中で母と共に翔太にしがみ付いてッまたも身を震わせる。
 母と言えば同じ縋り方でも湯の中の手が違う、今迄限りない喜びを与え
てくれた化け物を湯の中で擦り捕まえ扱き誠意を其処で表す。
母の腕の動きで少し湯面が小刻みに揺れる。
「貴方、良いの親子で・・」「良過ぎた,狂うたが、最高だ」
「貴方・・」「体を癒そうか・・」
「未だ良いけ、今回は初めてだけど貴方の物凄さを肉が知った、此れから
もこうしてくれんさいや」「ああ、望む処、嫌と逃げても追いかけるぞ」
「貴方・・」そんな話の最中でも里美の手は翔太のアソコから離れない。
上では美樹がキスを受けて仰け反り、綺麗な形の乳房が湯面から姿を現す。
「く~良いぞ、親子で最高じゃ、僕はいつ死んでも後悔せんが」
「嫌よ、死なすもんですか、此れ使う」「痛~い・・」
母の悪戯に翔太は里美の頭を少し叩く。
 湯から上がり互いを洗い合うと、先ほどは置いて出た衣服を三人は脱衣場
で着ると、今度は互いに手を繋いで廊下を歩いて行く。
部屋には行かず、美樹が用意する餌とビ-ロを飲み始める。
「お、お母さんは・・」「お部屋片づけんと拙い」
「あはっ、戦火の跡じゃ記念に為るね」「此れからも嫌わんといてね」
「おう、良いぞその大阪弁」「まじめです」
「そう聞くな判っているんだろう、僕がどれほど親子に惚込んでいるか」
「それ、嘘じゃないよね」「嘘つけないぞ、そんな事したら僕の持物が怒る」
「嫌だ、真面目なのに・・」「こちらもそうです」「お母ちゃん、笑える」
「何かね、笑えるんなら笑いんさい」「あのね、親子に惚れ込んだと・・」
「あらら、其れこそ笑えるがね」「でしょう・・」「おいおい、本気だぞ」
「あはっ、そう言われるなら倍返しするけ、親子はその上数万倍感激です、
な~美樹・・」「ええ、数万倍より数億倍ですよ」
「ひや~払いきれん数じゃが」
「いや、払って下さい、此れから何度も抱いて払って・・」
「おいおい、里美さん・・」「いいえ、娘の願いは真じゃ、私も」
「あんたらには負けた、殺されるな」
「うふっ、其処は真反対じゃろうがね親子で何度も討死したがな~美樹」
「はい・・」返事が可愛いから其処で大笑いする。
 「なな、今思い出したが、源泉は何処・・」
「この宿出て50メ-トル歩くと山間に有る」「湯は豊富か・・」
「今はね」「そうかその湯は総て此処にか・・」
「ううん、余るから流しているが」「なんと勿体ないが、其れ使おうか」
「何に・・」「湯で床下を通す」「・・、ああ~床暖房ね」
「そう、此れから沢山コテ-ジを作る、其処にも使いこの宿も使おうか」
「え、あんた」「なな、其れで此処では裸同然で過ごせる、夏は止めれば
良いが、其れに源泉傍で露天風呂、周りの山裾は季節に添う花々、寒椿や
紫陽花や菊等、何時でも花が咲く場所に囲まれる露天風呂如何・・」
親子で驚く顔で見合う中、翔太は思い付きだが其れが良いと今思う。
 「貴方、其れ良いかも其処は私らで出来るが」
「なな、じゃ女性で花壇担当作ろうか」「良いわね」
「なな、じゃじゃ此処に入る道は・・」
「ああ、お母ちゃん出来るがね、私の友達が伯備におりんさる、其処造園業」
「なんと珠美ちゃんかね」「うん、其処なら何とか協力してくれるよ」
「じゃ、道の両方に季節の花々、女らしくて良いぞ、其れ行けるぞ」
 そんな話が止まない、翔太と里美と美樹は囲炉裏を囲んで夢のような
話に入って行く。

           つづく・・・・。




















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・65》

 互いに今は最高な時間だろう、翔太は感慨無量だ、
其処にはこれまでの経緯が重なる。
 思えば期間は短かったが、思いは日毎膨れ上がって来ていた。
此処の出来事総てが、翔太の願望が隠されている。
今まで大阪に出てからの事は成り行きが主、枚方の樟葉の小百合さんも然り
だが、其処は仕事の関係上関りが出来た。
そうしてこの落合の家も車の故障で相手と繋がりが出来ている。
其処からこの谷の温泉を知る事となった。
郷は自然の成り行きと思える、其処には相手方の事情が関係するし、手助けを
違う人が名乗り出ていて、叔母が其処に割り入れと唆されている。
じゃ此処はと言うと、紛れもない翔太自身の思い入れが生じていたのだ。
樟葉は成り行きで如何しても挑みたかった相手、落合は先方から大阪で会われ、
そうして気が合い進んで素晴らしい肉体と義理の娘に出会う。
郷も然り、成り行きで其処も凄い女性と抱き合うことが出来ていた。
 今裸でいる二人は如何だろう。
寂れ行く地、其処で悩まれていた相手、如何して此処に居座るのかは、
翔太のみが理解出来る。
無論落合の冴香には見透かされてはいたが、其処は別、此処で何か興そうと
考えたのは翔太自身だった。
何もかもが総て、この温泉の女将に魅了されての事、そして美しくはにかむ娘
美樹、二人の家族に此処は自ずから進んで翔太はのめり込み始めて来た。
総ては今回の事を夢見ての事、他とは少し最初から流れが違うのだ。
 三人は大浴場から出ると、脱衣場に脱いでいた衣服をそのままにして、
翔太を真ん中に入れ肩を抱き合い裸姿で少し勾配が有る渡り廊下を歩いて行く。
翔太の右側に豊満な肉体の女将、左側にはこれまた素晴らしい肉体の持ち主の
娘美樹、母も娘も翔太の体にしがみ付いて横歩き、其れほど今は密着、
少しぎこちないが、其処が又良い、湯上りの体を早く部屋にとは思うけど、
この三人の歩行はそんな事は思わない、これ程親子で慕われている証拠。
 何とか部屋に到着すると・・、既に布団は三枚敷かれていた。
その上に抱き合ったままの三人は倒れる様に落ちる。
上向きになると右に母の体が有るし、左側は娘の震い付きたくなる肉体。
 其処から翔太が一人で動き始める、最初は母の体、其処は既に浴場で愛撫
済ませているからだ、尚も翔太はおさらいで愛撫をしながら娘には勝手に
翔太の体を触らせている。
「あ、あ~ん、あんたもう無理早く気を静めてくれんさい~体もよ~」
催促される。
 遂に翔太が起き上った、上から見下ろす目を見張る肉体は最高、
其の豊満な肉にと翔太は向かう。
其処で言葉なぞ邪魔、翔太の怒り狂う股座の物は向かう先は見えていた。
「・・」「・・」互いに無言のまま翔太が覆いかぶさる
瞬間、親子はどんな思いなんだろうか、知る由も無いが待たれた分翔太が
必要のない言葉を言わずに、挑んで行く。
「・・、あ、あ、あ、ああああ~あんた~来て来て突いてくれんさいや、
あんた~美樹見んさいこれが女だと魅せちゃるけ~」
いがる様に叫ばれた瞬間。
翔太の体が密着、腰を上げてそのまま目的地にと棒が行くと、里美は目を瞑り
うううう・・うぐううはああ~。うぎゃあああ~・・と唸り上げる。
 あらけない、物が肉に刺し込まれた瞬間里美はが総てが壊れて往った。
里美の膝は立っていたが震え、挿入された瞬間膝が笑う様に揺れた、
ドンドンドドスン、相手の男の腰が疲れる度に、ウッ、ウグウッツ・
あ・あう~と唸る。
其れが最初だけ、後はしがみ付き自分の腰を呼応、上に浮くと其処でも物凄い
衝撃に耐えかねて、遂に里美は翔太の物にと邁進する。
肉欲とこれからの事と一番は娘の為にと思いが有る分、壮絶な営みを自分から
進んで求めて往った。
 何とも凄い受け様、今までこれほど貪欲に向われたのは有馬温泉での女将
との事を思出すが其処とはまるで違う、其処は翔太の気が重なるからだろう。
膣内は快適そのもの、棒がさぞかし喜んでいるのだろう、
持ち主の翔太が其処は一番知っていた。
 だがだが、あまりにも豪快ででかい物を迎えた里美はイチコロ状態、
思いとは裏腹に強烈な刺激を伴う相手の武器に早くも陥落、落ちた。
他愛無い程受けた身が感度抜群の所為で早々と痙攣の連鎖、
其れを見ていた美樹はまたまた体が震え出す。
痙攣を伴う里美の体に容赦ない次の攻撃、其処で気が戻されると有り得ない
悲鳴染みた雄叫びが部屋を覆う、けたたましい叫びに里美自身が驚いた。
其れが何度も何度も続いて行く、二十分は優に超えたけど未だに未だ応じて
くれる肉、翔太は最高なマグアイが出来ていると喜んだ。
 まだ痙攣をされている身から一度棒を抜くと、そのまま横の震えている
娘にと向かう。
 此処では母とは違う接し方、優しくいたわる様に手で体をなぞり、
震えが収まるまで手の愛撫は続いた。
「お兄ちゃん、私もして・・」「うん、味わいんさいや・・」
「有難う、お母ちゃん凄かった」「最高だぞ、美樹もそうなれるからな」
「教えてよ」「ああ、一緒にそうしような」
そんな会話をする間、用意は出来たみたい、翔太は美樹の体の上でキスを
仕掛けそのまま腰を落として行く・・。
 始まった、最初にウッと呻くが、其処からしがみ付いて震えるだけ、
口を大きく開いて息をする貌は何位も堪え難い最高傑作品、美樹の凄味は
これからだと思うと翔太は生きてて良かったと初めて感じさせられた瞬間。
弾ける肉が、翔太によって掘り起こされて行く、
其処からは美樹がどれだけ受けて感じてくれるのか知りたい気が翔太に
沸いて来る。

             つづく・・・・。




















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・64》

 真冬の大浴場はまるで雲の中状態、立ち込める湯煙は外の世界との遮断、
此処だけが存在する人間の垢落しの現場だ。
軽く体を洗おうと洗い場の椅子に座る。
「貴方、其処は待ってよ、美樹来なさい」「うん・・」
親子で洗い場に来られる。
「・・、なんとなんと、おいおい、大変だぞ」「何がです」
「親子のその姿凄いぞ」「貴方・・」
「まてや、この湯煙の中で見る姿は、生涯忘れないな、其れだけ凄過ぎるが、
里美さん美樹ちゃん、感激だぞ」「大袈裟ね」
「何いんさる、いま日本で一番幸せなんわ僕じゃ、其処は譲れんぞ」
「ま・・、聞いたか・・」「聞いているけど体が震えるけ~遣れん」
「じゃ、御出で僕を抱いててくれんか、収まるぞ」「え・・」
「はよう行きんさい」「・・」無言でよれて翔太の後ろに立つ」
「馬鹿、従うんだ、此れからどんな事が有ろうと、母の里美もそう決めて
来たんだ」「判っているって、でも待ってよ」「・・」
親子で翔太の後ろでそう話されていた。
「良いよ、覚悟出来てからが良い、無理は駄目、この最高な雰囲気の中で
生涯残る時間にしたいんだ、良いぞ里美さん素敵だ、流石女将だけは有るね、
其れと娘の美樹ちゃん、何処に出しても見劣りはせんけ~、最高な体だぞ、
早く後ろからしがみ付いてくれんか、なな頼む」
翔太が言い終わらんうちに、なんと背中にふくよかな弾力性が有る珠が二つ
押し潰されて当たった。
「・・」其れに翔太は無言で目を瞑り味わう。
 「如何・・」「里美さん最高、此処でこうなれるとは夢のまた夢」
「でも落合の親子とは負ける」「え、何で・・」
「綺麗だし、其れに私達より早くそうなられているじゃない」
「其処か、其処は間違いだろう」「何で・・、ねね離れて聞きたくない、
背中は娘、前は私じゃ駄目」「来い、早く」「はい・・」
なんと前から母親の里美が少し垂れてはいるが立派な胸を揺らせ翔太の腿に
尻を乗せた。
「く~良いが凄いぞ良い良いが~・・」「落合には負ける」
「其処はいんさんなや、此処が勝っている」「何で・・」
「考えて見んさい、此処は正真正銘の実の親子じゃろうが、アソコは義理、
出来ても不思議じゃ無いが、此処は血が通う親子だ」「貴方・・」
身を揺すり胸を翔太の顔に近づけた。
「・・、う・うううっ」その胸を口にほうばると、もう其処が出発点、
背中では未だ震える体を押し付けている美樹、前の母親が感激し仰け反る
姿が丸見えだった。
 其処からは、母と娘の献身的な姿に感激しまくり、
翔太らしくない興奮した叫びが出た。
「良いぞ~、此れだから大好き、此れから仲良く進もうな美樹ちゃん」
返事の代わり最高に抱き付いて震えられる。
「あんた、此処から先は後で良い、洗うね」
前の母親がそう言い、桶に湯を落とし、美樹に横に来いと言い、互いの手に
ボデイシャンプ-を乗せる。
 其れからがまるで天国、受ける翔太は目を瞑り、親子の手のひらの感触を
味わって行く。
「美樹、あんたが最初に此処に手を・・」「お母ちゃん・・」
「阿呆、ためらうな、気が薄れんさろうが」「うん、だけど良いの先で」
「お前はこれから此処では主役じゃ、わしは傍女で充分、娘には負けんぞ」
「嫌だ~競うの」「当たり前だ、そうでないと相手に失礼じゃろうが、
此処迄来れたのはお前の御陰でもある、私なら未だお前の建前でこうは
出来んかった、したくてもな・・」「お母ちゃん」
「話を聞きながら洗うんだ、丁寧にアソコを長い時間洗い触っておりんさい、
後ろは母親が洗う」「・・」
こうして今度は無言、美樹が正面に来て屈み、長い髪が揺れて行く。
 言葉じゃ至福と言う、だがここはそれ以上の言葉が欲しい程最高。
母娘で変わりながら、翔太の体が洗われた。
「良いわ、あなたお風呂入ったら・・」「君らを洗おう」
「其処は今度に残そうね、今日は親子で手習いするし」「手習いか・・」
「そう、此れから如何進めるか手習い、だから十年前に美樹に身体を洗われ
て以来無いからして貰うし、親の私も娘の体洗う」
「おう、良いじゃないか、じゃじゃ見てても構わんよな」
「それは自由じゃけ、でも湯に入りんさいや」「ああ、湯に入って眺める」
「嫌だ~、翔太さん助平」「言えてるが其処だけは構わん、見たいんじゃ」
笑われる中、翔太だけが大風呂に入る。
 洗い場では親子が体を洗い合う姿に翔太は見惚れる。
何とか洗い終えた親子が風呂に入って来た。
「貴方・・」「良いぞ、本当に感激したが、見させてもろうた、芸術品だ、
あんたら親子の体」「恥ずかしいけ・・」
「其処がいいんだ、生涯其処は忘れんでくれんさいや」「貴方・・」
母親が感激して横から抱き付いた、と同時に娘も反対側から抱き付いて来る
が未だに身体が震えていた。
 優しい動きで両方の肉体を手でなぞり、引き寄せキス三昧、其れを親子に
交互に繰り返す姿は、傍から見たら相当やきもちを焼く姿、其れほど男冥利
に尽きる姿だった。
 湯で逆上せる体を漸く翔太は湯から上がると、目眩がして洗い場に倒れる。
慌てて親子が出るが、その親子は何と倒れている翔太の手で引き寄せられた、
美樹はキスを仕掛けられ、母親の頭の髪を握り、翔太の股座に引寄せた。
その動きは何を求めているのかは母親なら判る。
従い、でかく聳え立つ棒は里美の口の中にと消える。
其れを合図に翔太は娘の美樹の胸を掴んで其れを口にほうばった。
股座からは卑猥な音のオンパレ-ド、母の尺八は並じゃない、しこたま頭を
動かして前後左右にと揺れ動く、感動する翔太は娘の胸を蹂躙、
のけぞる凄い体の娘は頭をまうしろに落とすと、「あんんんタ~~~」
一声吠えた。
 それが何とも言えない音色、其処で翔太の獣の闘争心が頭角、
「うほう~溜まらんぞ~」なんと起きると、母親が驚く顔の中、
その母親の里美を倒すといきなり翔太の顔が恥毛が生い茂る中に口が
減り込んだ。
同時に受ける母の脚が徐に開いて行く。
「ぷはっ、最高だ、美樹お前は僕のを口に迎えてくれんさいや、今は母を僕が
愛撫する」「はい・・」こうして体の位置が決まる。
 なんとなんと其処からが長い、母がいがり泣く時間は相当、胸もあそこも
総て翔太の縄張り、舌が動く唾液はそこらじゅうの体にへばりついて行く、
何度も仰反り、「往くが、あんた・た~往く往く往くうううう嫌来たが~」
仰け反るからだが豪快無比、硬い洗場の床に跳ねる肉体、其れでも緩めない
翔太、受ける里美は今生の終わりかの如く大絶叫、其れほど感度が良いのか
興奮しまくられているのか、半端な悲鳴じゃ無かった。
 それが、何時しか娘の口から出だす頃は翔太が美樹を愛撫していたのだ。
母親は最高に飛ばされた我が身を摺り寄せ翔太の股座に顔を埋めて頑張る。
幾度となく其れは行われ、最後は見習いの美樹が母に教わり翔太のでかい棒を
口に迎えていた。
 其処に居る翔太は何時もの翔太じゃない、忘れもしない落合の親子との事が
思い出されるが、今は其れを超えていると思える。
誰も他に人がいない大浴場には、湯煙の中で悶え呻く親子と翔太の姿が・・、
湯煙に隠され、たまに見えるのは三体が蠢く姿だけだった。

               つづく・・・・。

























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・63》

 獣は獣でも人間、何でも其処は少しは弁えが要る。
だが、翔太には其処までは考えは無いみたい、其処で周りの雌ボスが必要。
其処は何と考える間でも無い、居るのだ、郷では大年増の幸子さん、
其れに新しく加わる雅美さん。
思えば如何してそううまく出来たのか不思議だが、翔太は又も其処は考えては
いない、だから雌たちは自由に動いて、ボスの獣を囲んで行く。
「ふ~、そうか、落合か・・」感慨無量、何で此処でこんな地ならしが出来た
のかは不思議だが、現実そうなった。
 「今日は・・」「ま~貴方・・」迎えてくれたのは谷の宿の里美さん。
「サムかっつろう、早く上がりんさいや」
促されて囲炉裏傍、「おう~前より良いぞ」
「でしょう、此れは考えてくれんさった、哲夫さんがいわしただが・・」
「ほう~、脚が下せるが」「其処が味噌なのお年寄りは座る事も儘為らない
でしょう、脚を囲炉裏前で降ろせて座椅子が直ぐ来るけ~」
「良い、此れは良いが、え美樹ちゃんは・・」「役場、今度の事の説明」
「そうか上手く行っているんか」「上手過ぎて怖いけ」そう言われる。
「今夜は泊まりんさるん」「駄目か・・」「ばかね、奥の部屋がいい」
「何で・・」「其処は私たちが使うけ、後は部屋を改装中、四月には宿は完成
せんと遅れるといんさる」「任せるよ」
「で、聞きたいんだけど、谷の工事大袈裟ね」
「おう、其処は色々と考えたら広がるがね」「何がメインかと皆が・・」
「其処はおいおいな、お年寄りが集まれる場所にはするぞ」「楽しみ・・」
今までとは違う雰囲気、其れはそうなる、此処から逃げ出そうと娘と考えて
いた矢先に、この男が入り込んで来た。
思えば懐かしい程過去と思えた。
 「おい、なんか女性と、男性の頭を作らんか・・」「え・・」
「あのな、宿はあんたが仕切れるが外は・・」
「そうね、じゃ色々と考えんとね、どんな人が良いん」
「一人は此処を出た人が噛めば尚良いが」「あ、女性ならおりんさるが」
「何処に・・」「隣の市にいきんさっているが、先日顔を此処に出されて
ぼやかれていた」「なんて・・」そこからその人の事を聞いた。
 「おう~、じゃ今は遣る事無いんか」「そうみたい、子供が独立し、其処を
見ると自分は邪魔みたいと嘆いて居りんさる」「人物は・・」
「前のこの谷の元締め的な家」「じゃ此処の事は大方知っておりんさるな」
「無論、そうなるけ」「如何入れようか」「其処、住まいは如何するの」
「そうか、じゃ宿の横に部屋造ろうか、二部屋あれば良いじゃろう」
「え、何処に・・」「今増築している大きな部屋の奥にじゃ」
「ま、では二部屋要るん」「そこはぼくの部屋がほしい」
「私たちの部屋じゃ駄目」「其処もそうだが、独りで居たい時」
「ああ、そうよね、内緒が要る」「おいおい、其処までは・・」
「良いわ、哲夫さんに頼むね」なんと以前より話が早い、其処まで行くには
相当な説明が必要と構えていたが、結果すんなりと進めた。
 夕方に為ると、娘が戻り、此処からは娘の話を聞く翔太。
「往々、じゃ、役場も協力したいといんさるんか」
「そう、お年寄りが動ける場所だと大騒ぎ、既に噂は聞いて居りんさるし、
役場は金出さずに済むし、其れはそうなるわ」娘がそう言う。
 囲炉裏で夕食を食べながら、母も翔太の事で話をすると娘が喜んでいる。
「じゃ、部屋増築ね、良いわ、お母ちゃん良かったね」「お前は如何」
「最高よ、外に出て苦しむなら同じ苦しみでも此処とは中身が違うけ~」
「そうなるね」親子で話をするが、聞いてて翔太は此処も良いなと思えた。
 「翔太さん・・」「何・・」「今夜はお風呂入ろう」
「ええ、美樹ちゃん」「背中流す、春からはそうは出来んようになる」
「美樹ちゃん・・」「何もいんさんなや、私ら親子はもうとっくに
そう決めて来た、其処までは長い時間、話合って来た」「・・」
「それでね、お母ちゃんは良いけどお前は如何かなと、でも其処ではっきり
と決めた」「何決めたん」「あんたの世話になる」「ええ、何でそうなる」
「だってボスでしょうがね、此処じゃそうよ、其れにね、正月落合の家で
言われたの」「なんて・・」「・・」
「おいおい、言わんか・・」「うふっ、あんた其処は後で良いでしょう、
この子は気丈夫でも未だ其処までは行けて居ないし」「里美さん・・」
「良いから母親に任せて、美樹、玄関閉めてきんさいや、戸締りもじゃ」
「はい・・」「・・」直ぐに動かれる。
 「おい・・」「良いから後はお風呂、今夜は家族風呂に為りそうね」
「・・」呆れる顔の翔太を残し、里美は囲炉裏周りの物を片付ける。
 「翔太さん,行こう」「・・、え・うん・・」
娘の美樹に誘われ従う。
「お母ちゃん・・」「行くけ、先に、部屋用意して行く」
翔太は何度も此処のおお風呂には入っているが、今夜は別、娘の美樹とは
初めてだし、無論母親も一度体を洗ってはくれていたが、其れだけ、
でも今はそうじゃ無いみたい、今までとは趣も心構えも雲泥の差、
そんな事を思うと、此処では今夜が勝負と翔太は決める。
 「お兄ちゃん、私が脱がそうか・・」
「阿呆、反対じゃが、僕がしたいが駄目か」
「最初は恥ずかしいけ、二度目からなら良いと思うけど・・」
「じゃ、自分で脱いで先に入ろう・・」「お願いそうして、行くし」
「おう・・」「・・」
 なんと其処までは互いに進めた、此れからは親子に任そうと腹を括って、
裸で大風呂にと向かう。
(・・、ええ・、見た見れたが、なんとお母ちゃんが腰抜かしんさった
筈だがね、恐ろしい・・)脱衣場でしゃがんでいると・・、
「お前如何した、あの人は・・」「おお風呂にいきんさった」
「え、お前・・」「見たが、見えたんだがね」
「何見たん、・・ああ~アソコか・・、あはっ、でかいじゃろう」
「・・」「震えておらず覚悟決めたんだろう」
「そうだけど、あれほどとは・・」「良いから、任せ、入るぞ来い」
里美が母親らしく振舞い娘を裸にすると揃い風呂にと向かう。

                  つづく・・・・。















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・62》

 いやはや反応も凄いし、往き様は二人ともまるで違っている。
郁子はいがり泣き叫んで往くがマタダ~と泣き叫ぶ中往かれた。
雅美さんは歯を食いしばりギリギギッと為らせて筋肉が硬直する中、
上の翔太と共に腰を浮かせて震え落ちる。
判り易い二人の往き様は見事過ぎた。
方や三十四歳、片方は四十歳、どちらも見ごたえのある体だが受け身は郁子
の方が勝る、だが往き様の時の膣の動きは雅美さんに軍配が上がる。
其れほど窮屈で空気が膣内で無い、其れゆえ摩擦も半端じゃ無い、
郁子は未だ其処まで膣が発達していない分、空気が出入りする。
そんな二人の女性を抱いている最中、とてもじゃないが持たない、
翔太が一時間後吠えた、往きたい~、叫ぶと入れて悶えていた雅美が、
急に棒を音が出る程勢いよく抜くと、なんと今まで体内に入れていた棒を口で
優しく拭う様に綺麗にすると、
「郁子、貰いんさいや、中で迎えて猪狩上げてのう、出して頂け・・」
「良いの、あんたきんさいや、内の中で最高にお互いて出して早くきんさい」
従う翔太、最高な時に郁子の膣内で果てる事が出来た。
 三人は暫く横たえて腹で大きく息だけをしていた。
 「ふ~凄いが、此れだから沙織も悲鳴をあげんさるんだ、判るわ・・」
「初めてだけ~、飛ばされたが何度も、有り得ない程とんだけ~、気が朦朧と
している最中でも暴れ戻されるれるから、其処でまたも何度も、雅美さん」
「わしもお零れが貰えたが、あんた一人でも出してくれるように頑張りんさい」
「又して貰えるんね」「お前は害はない女じゃ、何時でも電話してみんさいや、
この男は抱いてくれんさる」「あんた、ほんまか・・」
「良いぞ、あんた達なら何時でも良いぞ、出せるしな、最高」
「え郁子さん訛りが・・」「大阪に居てたんや、三年前戻された」
「結婚は・・」「内緒、言えん其処は如何でも良いよね雅美さん」
「そうじゃ、翔太は黙って抱いててくれれば良いんだ」
「そうか、都合が良いけど良いのか、何かするか・・」
「あんた、其処は後でええけ、今はそんな心配は好かん、もうあんた~」
「おう、じゃ二戦目行くぞ~」とんでもない三人だった。
 其処から小一時間、二人の女は声が掠れる程、アソコもしびれる程味わう。
 夜中午前三時、郁子が風呂に向かい入る。
「あのな、郁子は返さんと・・」「そうだね、昼間でも良いといんさいや、
此処に五万有る渡して・・」「あんた良いよ其処は・・」
「いいや、そうは行かん、雅美さんは仕事関係が有るが、あの人には何も柵が
無いけ~いけん」「そうかじゃ渡そうね」雅美さんが風呂場に向かわれた。
流石に重労働、健康な中年の肉体は並じゃない、
翔太も二度も精子を放出出来て大満足。
「あんた、有難う又来ても良い、お金今度から要らんけ~、今回は頂くね、
最高よあんた」キスをして帰られる。
「わしも帰ろう、翔太は、沙織呼ぼうか・・」
「おう、そうだな、呼んでくれんか、独り寝は寂しいけ」
「ようし任せ、今日は昼からお客を呼ぼうね」「ええ・・」
「あのな、今度の仕事は別じゃろう、穴穂掘るド方が要るじゃろうが」
「其処は佐々木さんが」「男はそうだが其処も女を使えや、小回りは出来る、
其れとな賄もせんと弁当持ちじゃ可愛そう、独り身は其処が出来んぞ」
「なんと、そうか、そうだね、じゃ任せるが、昼過ぎだね」
そうして雅美さんは家にと帰られる、家と言っても沙織の家の真下なのだ。
 三十分後、寒い寒いと言いながら沙織が来た。
其れから二人で風呂に入り、昼迄此処で二人で寝る事にする、無論じっとは
寝られない、沙織を抱いて散々イガリ上げさせると、くたびれた二人は朝方
漸く熟睡できた。
 二日後、翔太は今後の進行状態を沙織と雅美に話して置いて、
必要な資金を信用金庫から出せと通帳を沙織に渡す。
 三月初め、翔太は車で里を出た、そうして落合の家にと直行、其処には既に
菜摘と冴香が待って居た。
昼過ぎに来ていたが、其処から三人の姿が消える、今回は家ではなくラブホ、
菜摘と冴香は別次元の関係、既に冴香のお腹には子供が居る、其れで連れて
行っても愛撫で落とす、まだ少し危ないと言われているからだった。
その分菜摘が受ける羽目に為る、とんでもないし打で喘ぎ泣き叫ぶ中、
義理の娘の冴香が菜摘の体を支えて快楽を増幅させていた。
 「ふ~、良いな二人は俺の女神様だしな」「もう居けずね、里は如何」
そこから報告、酒を飲める、冴香が飲まずに帰りは運転と決めていた。
「あらら、じゃじゃ、もう進んでいるのね」「ああ、四人は下宿して見習い」
「あらら、そうね、じゃ今は・・」其れからも話をつづけた。
「此処は順調よ、雪をかき分けて今はブルが煩いといんさる」
「あ、そうか宿は済んだろう」「改装は漸く終えたと聞いた」
「今其処に居りんさるん」「何かと用事が有るし・・」
「そうだな、じゃ一度行くか・・」「行けば、今度は泊まるのよ」
「え・・」「あのね、仲間に早く要れんさいや、ね~冴香」
「うふっ、其処は言わんでも良いけ、既に其の腹つもりなの」
「あらら、そうかい、じゃ要らん心配は要らんね」菜摘が笑う。
「おい、御腹如何」「良いわ、お寿司か・・」
「いいや、今日はすき焼き、栄養を取らんと持たんが」親子で大笑いされる。
大満足の菜摘と冴香、無論翔太もそう、すき焼きを食べに向かう。
 「ねね、アソコ気を付けるほうが良いけ・・」「何処・・」
「郷よ、あんたを面白くないと思う人が居りんさろう」「え、其処か・・」
「其処なんよね、あの聞いた爺様」「あ、なんとお前はそう感じるんか・・」
「うん、何か雲が出ている」「おいおい、じゃ如何する」
「あのね、其処は其処なりに宛がえばいいじゃん」
「え、宛がう、あ~じゃじゃ」「今度出来た女性は部落違うでしょう」
「ええ、何で判るん」「あのね、わたしは冴香です」「はい、ごもっとも」
「ねね、如何、此処に呼んだら如何」「ええ~、何で此処にか・・」
「そう、あんたがしている仕事見せると呆れるし敵わんと思いんさる」
「なんと、其れで・・」「此処に泊めるし、其処で宛がう」「ええ~」
「良いから任せて、それでね、此処に連れて来るのは雅美さんが良い」
「成程、歩いて居るしあいつなら何でもしてくれるが」
「それでね、見学にと誘えばきんさる、其処で餌与える」
「ああ、じゃじゃ・・」「良い人が居りんさろうが、上田の奥様」
「く~悪じゃが冴香は・・」「あんたには、負ける、此れからも有るよ、
其処を考えながら動いてよ」「畏まりました」
「宿の女将喜ばせてあげて、こっちはあんた次第で動けるね義母さん」
「その通りです」笑った。
 (其れも有りかうふっ、そうなると里でも動き易い、最高じゃ冴香は)
何度も頷いて翔太は冴香だけは頭が上がらない、
何度も見透かされているからだが、なんと先も読む力が有った。

             つづく・・・・。















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・61》

 中々の女性、同じ町内だが、聞くとここからニ十分は懸る距離、
しかも部落でも五軒しかないと嘆かれた。
家族の中身は教えてはくれないが想像は付く、年は三十四歳と聞かされた。
「もうお酒は後で良いじゃない」「おう、そうだね、じゃお風呂入るか」
「あんたは・・」「一緒じゃ駄目か恥ずかしいんか・・」
「阿保くさ、この年でおぼこでもあるまいし、一緒がええに決まっている」
「よし、覚悟しんさい」「え、戦かね」「同じじゃ、刀折れ、矢も折れるぞ」
「おう~こわ、じゃ鎧兜は如何しんさるん」
「脱ごうか、其処では組み合いで戦うぞ」「承知・・」
笑顔で笑い合い二人は風呂場にと向かう。
 この家は二年前までお婆さんが一人暮らしされていた、だから改装もされて
から間が無い、風呂もバリア設備完備、本当にころ合いの空き家だったのだ。
「ま~綺麗じゃ、空き家とは本当かね」「其処は後じゃ、脱がして頂けます」
「承知」郁子さんは真アッケラカントされた女性、恥じらいが少々かけては
いるが、今回はそのほうが入りやすいと思え、導かれるのは流石だと思えた。
 「え~ま~あ~呆れた、なんと聞いてはいたが真じゃね、ごっついは」
「今度は郁子さん脱がすね」「・・」
流石に返事は貰えないが立ったまま翔太の動きに任せられた。
「右方~儲けたぞ・・」「え・・」「見んさい最高じゃないか、
何で早く知り合わなんだ」「無理いんさんなや、私も里に戻ったんは三年前、
あんたも出ておりんさったろうがね、嫌だ~ソコソコ弱いからお風呂に入って
からにして~な~」「良い、行きましょう、何度見ても良いぞ良い体だがね」
「あんたも凄いよ、最高だがね、強いんでしょう」「試してみんさいや」
「はい、承知の助」情も何もかも無い、だが此処では真底肉欲を満たされる
相手と判る。
 思えば何で直ぐにこうなれるのかと不思議だが、田舎では情報が早い、
其処で耳にした事が本当かは直ぐに確かめることが出来る、
知り合いを伝え辿れば行きつける、其れが田舎の良さと怖さだった。
155センチ、体重は四十半ばか、肌は浅黒く健康的、一番は尻が張り、
腿が太く膝から下はしなやか、まるで野生のカモシカかと思うほどだった。
中でも翔太が喜んだのはたわわに膨れる乳房、しかも乳輪の輪が大きかった、
其れに合う乳首の大きさ、腰は少し太めだが、頑丈に見えた。
「あんた,流そうね」「良いのか僕がしようか・・」
「ううん、今回は郁子がしたい」「良いぞ任せるね」
座ってと言われ、従い目を瞑る。
 始まった、此処まで来るには何の流れのよどみも無い、本当にスム-スに
来れている、其処は郁子さんの御陰だ。
幾ら何でも翔太ではこうは上手く流れで進めないと思える、相手も雅美さん
から色々空気を入れられてこられたと感じる。
「あ、ああんた~これ我慢できないがね、貰うけ~良いよね」
「いちいち聞きんさんなや、好きに楽しんで・・」
「ようし、じゃ進めるからね、あんた覚悟しんさいや負けんけ~」
いやはや、言葉が終わると、本当にそのゾ-ンにと二人は邁進する。
 途中で湯船の淵に座らされ、股を大開する中、郁子は最高な技で股座責め、
其れは口には言い表しが出来ないほど豪快無比、卑猥な擬音が郁子の口から
醸出され次第に息も荒くなり口だけでは無い、動いて翔太を仰反らせた。
「凄いが~郁子さん~凄い良い気持ちがええけ~」
「泳いでてよ、頑張るからね、ご褒美後で頂戴よね」「任して・・」
本当に男女の裸での戦いそのものだった。
義理や柵が皆無の二人、求める事はただ一つ、肉の喜びを人一倍求めようと
する二人、其処には恥も外聞も大義も何もかもが無い状態だ。
 風呂場でとことん愛撫された翔太の体、最高、何とも言えないいい気持ち、
特に尺八三昧は流石に翔太と手陥落寸前まで到達するほど見事な舌技、
遂に途中で其処からは後でと頼むほど慌てていた。
 郁子を責めるのはベットでと決めているから浴室では翔太の身が受け身、
三十分して出て来ると、翔太は最高に満足、此れからはお返しだと郁子を
抱きかかえて部屋にと向かう。
でかい胸が小躍りする中、郁子は目を瞑り男の首に手を廻して抱付いてた。
 部屋のベットの上では今度は郁子が攻め込まれる、其れが何とも言えない程
恍惚、愛撫も優しい時と豪快な時のメリハリが有る、
一番郁子が弱いクリトリス責めは流石に泣き叫んでしまう。
尻も既に攻め込まれ、反対抜きに為ると、郁子も翔太の股座に顔を向かわせ、
互いの場所から、卑猥音が混ざって行く。
 「あんた~もう気が気が変になるけ~入れちゃんさいきちゃんさい早く~」
合図のサイレンが鳴り響いた。
其処から翔太の真骨頂、でかい物の威力発揮、迎えた郁子が絶叫噛ます、
今までには覚えが無い衝撃が諸に膣に,其れは壊れる寸前とも思える
窮屈さ、しかも瘤が有るから、何とも言えない悲鳴染みた雄叫びが挙がる。
ズリズリズズンとめり込んで来るものは予想を遥かに超越した代物、
其れが奥底まで到達するから何おかいわん、郁子は壊れた、挿入された瞬間、
其処は別世界、時間が経過すると、其れが何と涎を溢れ出させ、いがり泣き、
地獄に落ちる~と泣き叫ぶと次は何と体が浮いた怖い往くが来たが~、
又来たが~あんた~・・、何とも煩い程男に今の状態を告げて来る。
それが溜まらない、今の相手の状態が掴めるから、翔太は動き易い、
強弱を施し、とんでもない程の往き様を魅せてくれた。
 「ま~、翔太さん、休ませてあげて下さいよ、壊れるがね」
「おう~、雅美さん、これくらいじゃ壊れんが・・」
「でも最初だけ~、見んさい泡噴いて白目じゃろうが、痙攣も止まんぞ」
「そうか、未だしたいが・・」「あんたわしじゃ駄目か」
「おう、来んさい脱ぎんさいや早く雅美さん、抱きたいが暴れんさいや,
はようきんさい」急かされて会え充てて衣服を脱ぐと、
汗まみれの郁子の横に入り込む。
既にあそこは淫水が溢れ状態、すかさずでかい物を減り込ませると、
雅美の腰が浮いて上で震えた。
 其処からは絶句、郁子より激しい動き、其れは今まで見て来た衣服の下の
肉体を想像していた分確かめるような動き、しかも半端ないから受ける雅美
は最初から悲鳴三昧、ひい~ううぐう~うう~ひ~ひひ~と口から出る音は
擬音のみだった。
代わりに肉が呼応する姿誰が見ても豪快、雅美は総て受ける覚悟が出来て居る
郁美とは其処が違う、此れからの事を思うと郁美以上にと思うのが当り前、
先々の仕事も絡むからだった。

     つづく・・・・。


























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・60》

二月末、翔太は里で初めてのんびりと出来た。
数日前に四人の若者と爺様一人が揃い、此処を出た。
其れはまるで修学旅行並みの見送り、懐かしい友の親が顔を出されて翔太に
頼むと念を押される。
仲間が群馬県に向かった後、翔太は何か気が抜け、暫し動けない自分が居た。
「あんた・・」「うん、何・・」「何かする事無いん・・」
「ないない、あると言えば凄い女性を抱く事だけかな・・」
「戯けじゃが、何で其処なのもう呆れるが、沙織は暫く軽くで良いけ~」
「軽くならせんけ~」「ええ、あんた・・」
「相手に対して申し訳が無い、抱くときは精魂込めてと・・」
「阿保らしい、私出掛けるね」「おいおい、逃げるんか・・」
なんと沙織は家を飛び出した。
 「・・」見送る姿の情けなさ、翔太は毎夜沙織を抱くのが楽しみで里から
暫く出ては居ない、その分大阪や落合からは電話が頻繁に来る、
其処も其れで良いと思える。若さは今のうち使うんだと叔母から言われる
ままに歩いて居る。
 「おや~、居たね・・」「あ、雅美さん・・」
「夕べもその前も、よう遣りんさるのう」「あはっ、御免なさい、
なんか口封じが必要と思うが、何が良い」「何って、なんかくれるんか」
「お騒がせしているし・・」「うふっ、考えんさったな、わしは気が付か
なんだが、アソコが有るとは流石幸子さんだ」「え・・」
「そうよ、雪道を登り付いて行ったが、すると何とまげな家が、雅美は仲が
悪かったし家には行かんかった」
「ああ、そうか清美ちゃんとは仲が良くなかったね」
「そうじゃ、そんでな、今度は誰もおりんさらん、其の空き家を使うとは
本当に幸子さん凄い人じゃがね」「内緒出来ますか・・」
「如何かなあんた次第じゃね、わしも仕事仲間に入れてくれると聞いたけど、
そんだけじゃ嫌じゃ」「え、他に何か・・」
「大有じゃ、わしと手未だ四十だぞ、使ってくれや」「ええ・・」
「なな、でかいのを迎えた事が無いけ~、頼む内緒にする、わしにも」
「雅美さん・・」呆れる程おかしいし可愛い仕草、年に似合わず恥も
外聞も無いように見えた。
(この人は使えるかも、此処で楽しむならとことん楽しんで過ごせる)
「じゃ、何でも聞くから内緒だよ」
「良いわ、任せて、そんでな、今夜上の家で居てくれんさい」
「え・・」「何も聞かんとな・・」「雅美さん・・」
「あのな、世間では人に言えん事が多く有ろうが、してはいけない事もだ、
だがそう言う世知辛い世界じゃ此の侭黙って死ぬだけ、名も無いわしらは
楽しみは少ないぞ良いな今夜、最初のあんたの務めが有る」「勤め・・」
「ああ、雅美は違うほうであんたを利用する」「え、もしや・・」
「もう何も言いんさんな良いだろう、陰でな泣く女が仰山居るが、
其処をな八時過ぎに為るけ~」「ええ~雅美さん・・」
雪で滑り落ちる様に庭を出られ、真下の自分の家にと帰られる。
 雅美は賢い女、翔太に思いの丈を話すと、そのまま家には入らず、
軽で自分の家の庭から出た。
 「ま~そんで来たんか、良いぞ可愛いが雅美は、良いな其処は良い、
そうかお前は色々家を歩き回っているし、中身が見えるな、よし、存分に
使って遣りんさい、あいつも嫌じゃ無いだろう、同じ穴より違う穴も良い」
「幸子さん、まげな事いんさる」「良し、お前に任せるが無理示威は駄目
だぞ、遊べ、ただするだけじゃ脳が無いぞ、でかいだけでも駄目、アソコ
じゃとことん乱れるんだ」「ええ、幸子さん・・」
「あのな、来年からはわしら女が仕切り仕事ばかりじゃ、今のうちにお前
も弱み握ってしまえばこっちのもんじゃろうが、其処を考えんさいや」
「幸子さん、凄いが、なんとしても付いて行くけ~」
そんな話を終えると、雅美は雪煙を立ててどこかに向かう。
真元気な女性だった。
 何とも言えない、翔太は意味深な話を昼間に聞いてから、落ち着きが無い、
里では全然知らない事は少ない、ましてや翔太は高校までは此処で暮らして
いる、其れで今夜誰かが来るから待ってと雅美さんから言われている。
「今夜上で寝る・・」「え、私は・・」「お前は此処で寝る」
「はい・・」一つ返事で承諾、沙織はここぞとばかり知らんふり、
既に幸子さんから事の経緯は聞かされているし、翔太がどんな事で
ごまかすのか楽しみになっていたのだ。
 素直に返事をされると、流石に翔太も戸惑う、何でとか一人で寝るとか
色々聞かれる心構えを済ませた後、はい、の一言肩透かしを食らう。
(まええか、その方が使う時都合が良いぞ)
いちいち嘘つくのも拙いと思っていた。
 夕食を早めに済ませると、沙織が箱を持たせた。
「何・・」「中に色々なもんが入っている、上の家で使えるかもと・・」
「へ、そうか気が付くな・・」「行ってらっしゃい」「・・」
変な気がする見送り方だった。
 上の家に入る、此処は既にバリアフリ-を済ませている家、
今じゃ役所も其処は手助けをしてくれる。
午後八時前、「こんばんわ・・」「どうぞ」誰かが来た。
「あのう雅美さんは少し遅くなるといんさって、私が先に伺い来ました」
「どうぞ、寒いでしょう」「ふ~この部屋あったかい、え暖房かね」
「そう、今じゃ年寄りが多く、石油じゃ危ないと」
「なんとそうよね、そっか、床もクッションフロアかね、粋ね」
「あのう何か飲みましょうか・・」
「良いわ、私がする、そうそう、私ね田所の手前の部落の郁子です」
台所に向かう寸前自己紹介された。
(そんでか知らない筈だ、田所の手前でも部落は多いが、まいいか)
箱の中は見ていないが、既に何か作られて冷蔵庫に有る筈、
暫くすると炬燵の上には料理と酒が並ぶ。
 互いに乾杯して飲む、相手はビ‐ル、翔太は熱燗、話が弾む相手。
「ねね、お願いが有るんだ」「なんですか・・」
「ねね、抱いてくれるんでしょう」「ええ、単刀直入じゃがね」
「うふっ、回りくどいのは好かん、其れにそんな時間勿体ないがね」
とんでもない女性、意気込みもそうして此処に来る事はする事と決めて
来られているみたい立った。
「その御願いは何ですか・・」
「暴れてよね、そうして中で出しても構わないし、郁子は飛ばされた事
無い、其処を有るのかなと来たんだ」「ええ、其れだけでですか・・」
「ほかにもあるけど贅沢は駄目、飛んでみたいだけです」
呆れるが翔太は此れも有りかと思うようにするが流石に意欲が湧いては
来なかった。

                つづく・・・・。














異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・59》

 翔太は最高な朝を迎えるが、反対に沙織は未だ深い眠りの中、午前六時過ぎ、
外を眺めると漸く暗闇から浮き出る雪気色、最高な気持ちで眺める。
(この景色は凄いな・・)寒暖差が激しい季節、そう高い所じゃ無いが、
山裾から見渡す限りの霧、雲海が盆地の底迄降りている景色なのだ。
 暫く景色を眺めていると、「おや、早起きかね」「え、叔母さん早いが」
「そうなんじゃ、もう朝から電話が着て遣れんけ~」「何か・・」
「そうじゃ、佐々木の爺様が合いたいといんさる」
「そうだ、僕も忘れていたぞ、きんさるんか」「ああ、八時過ぎには来るぞ」
そう聞いて、慌ててPCを取り出して何かキ-に叩き込む。
「沙織は・・」「寝ているが・・」「ええ、風邪か・・」
「行ってみんさい、笑いんさるけ~」「何じゃ,行く」
翔太は叔母の後姿を見て苦笑いする。
 「え、あ、ま~なんじゃ此れは・・、ああ佐織起きんさい裸だぞ」
「・・、ええ~嫌だ~幸子さん、何で何時よ」
「七時じゃが、お前抱かれたんか・・」「幸子さん、凄かったが」
「ええ、お前・・」そこから呆れる話を聞かされる。
「お前其れでは壊れるじゃろうが、そんなに強いんか・・」
「強い、越えているが化け物よ」「あはっ、そんな化け物ならわしも若い頃
襲って来て呉れたらな・・」「幸子さん・・」
「話は後じゃが、お客くるけ何か着んさいや、でも良い体しているお前」
「嫌だ・・」慌てて起きる。
 八時に佐々木さんが来られ、其処から翔太と話をされる。
「なんと、そうかね、じゃあそこは如何する」
「造るよ、でも別荘だけじゃ駄目、横に広い部屋一つの家と反対側にはでかい
工場が要る」「ええ、大層な普請じゃが」「頼めますか・・」
「任しんさいや、其れで聞きに来ている、もう一人建築に詳しい男が居る、
良いかいのう」「良いですよ、其れに浩二も加えてくれんさいや」
「あ、そいつじゃがね」「じゃ研修に行かせるから其れまでは佐々木さんで
何とか進めてくれんさい、設計士は・・」「川本に居り使える」
「じゃお任せ致します、明日にでも営業資金を渡しますけ」
「本当に出来るんじゃね、嬉しくてのう、周りが煩い」
「頑張りましょう、此処に構図と設置場所との関係を書いています、其れに
中身は後で詳しく」「頼みます、そんであいつらいきんさるんか」
「ええ、直ぐに立てと今夜此処に集まる」
「如何かな、わしも二日くらい見て回りたいが」
「あ、そうですよね、じゃ一緒に向かい、見て来てください、
先方には連絡しておきます」こうして話は何とか終える。
 「あんた・・」「おう、おはよう」「食事です」「はい・・」
「馬鹿ね、もう嫌い」「はいはい・・」「・・」
沙織が拗ねた顔で睨んだ。
「お前ら、此処じゃおちおち乳繰り合えんだろう、聞いたらとんでもない声が
出たといんさるが」「叔母さん、其処がいいんじゃ、、最高だぞ沙織さん」
「阿呆、朝からなんだ二人とも」幸子は呆れながらも顔は笑顔。
「なな、アソコに家が出来るまで此処は人の出入りが多くなるぞ」
「そうなりますね」「だからお前らは此処でおちおち抱合う事が拙かろう」
「え・・」「あ~幸子さん、其処言える、田舎だし何時誰が来るかも、今の話
じゃ此処も人が集まる場所に為る」
「何か考えんとな、聞いたら沙織の抱かれる時の声、自分でも驚いていたがね」
「詰まんないよ、沙織さんのその声がたまらなく良いんだ」「馬鹿垂れが」
叔母が翔太の頭を叩いて大笑いされる。
 「そうかじゃ美恵に頼むか・・」「え、何で・・」
「お前達が心行くまで楽しめる場所じゃ、此処は暫く無理と思うぞ、夜中朝駆け
で人が懸け込むかもしれんがね」「何で智樹のお母さんが・・」
「それがな、沙織も知っておろう、この奥に一軒空き家が有ろうが」
「あ、ええ有るけど」「其処を使いんさいや、其処は抱合うだけの場所で良い
じゃろうがね」「ええ~幸子さん」「良いだろう、お前も際限なく抱かれたい
じゃろうがね、朝のお前の顔見ておれんが、変わり過ぎ」
「嫌だ~、でも美恵さんに了解が」「其処は叔母が美恵じゃろうが、任せ」
「沙織さん如何」「うん、良いと思うけど、其れだけで使うん」「そうなるな」
「・・」「嫌か」「ううん、じゃあそこは翔太さんだけが行ける様に
すると良いと思う」「何でお前とだぞ」
「あのね、聞いたら他所でもこの人沢山の女性としておりんさる」
「うへ~何で知って居る」「だってそれとなく聞いた、大阪でもそうよ」
「なんと、じゃじゃ話が早いが、お前此処でも其れで良いのかやきもちは」
「無い無い、夕べ抱かれて驚いたがね凄いから、私毎日一緒にいると壊れる」
「せんときゃ良いじゃろうが」「ま~、傍に居て其れは無いけ~、向かわれ
たら転ぶがね」「あはっ、ゆうが、良いぞお前はわしが目を付けただけは有る
女御じゃが、そうかじゃお前が此処を仕切れや、其処の方面はわしじゃ無理
年寄りばかりじゃが、お前が其処を仕切れば従う女は未だ居るぞ」
「え、任せて夕べで吹っ切れた、此処で翔太さんの為と自分達の為に頑張る」
「一肌脱げるか」「もう夕べ脱いだ」二人は大笑いする。
 なんと忙しい二人、叔母が電話した後、直ぐに二人は出かける。
「・・」見送る翔太も呆れるが、急いで翔太も出掛ける事にする。
信用金庫と農協、郵便局と忙しかった。
どこでも知合いの顔が有る、今は此処で有名人、頼む事を直ぐにしてくれる。
 何とか口座開設を終えると、脚は自分が産まれた土地にと向かう、
此処で何か興すのかと感慨無量、裏の小山の横穴は今は雪で隠れているが、
其の横穴を周りに堀、此処であのキノコ栽培をするのだ。
 雪は今は止んでいた、暫く外で佇み完成予想の姿を脳裏に浮かべている。
「え、ま~翔太さん・・」「ああ、雅美さん・・」
なんと其処に軽で通りかかる女性は今住んでいる家の真下の人、
既に何度か顔見知りで今回の仕事も参加願っていた。
「聞いたが、なんと早い事ね」「うん、善は急げ、雪が降る間には何とか全て
決めて置きたいし」「凄いね」「何処かにいきんさるん・・」
「おわった、訪問看護」「大変だ」「此処は出来るもんが動かんと行けん」
そう言われる。
「夕べはご馳走様でした」「え、何か・・」
「夕べ、あんたが居ると聞いたから向かったのよ」「え何処、あ、ああ家か」
「そう」「参ったが何時ごろ・・」
「言わないけど、凄かったね、もう家に戻っても寝れんかったわ」
「御免、初めてだったんだ昨夜」「そうかね、もうしていたと思ったが、
でも初めてであの声か、出るんか・・」「出たね」「呆れた」
そんな会話を昼なのにする二人だった。
 「内緒にしてくれんさいや」「内緒かね、でも既に皆は出来ていると思い
んさるけ無理じゃろう、聞いたのはわしじゃが、どうせただでは済まんと皆
がいんさる」「だよな、如何したら良い」
「どうもこうも無いがね、今じゃあんたは外せない大事な男じゃ、此処で夢が
膨らんで来ているんだぞ、堂々としておりんさいや、誰も嫌とは思わんけ~、
此れも有りかとさ、其れでも相手する人が居りんさるから此処で喜ぶ仕事が
出来るといんさる」「全部じゃ無いだろう」
「当り前だがそんな人はほっとけば良い、何れ尻尾垂らしてすり寄るが、早く
そうしんさいや」「雅美さんも仕事頼むよ」
「任せや、何でもしちゃるが、あんな声は出せんが其れも良いぞ」
「ええ、雅美さん」「幸子さんから聞いて頼まれているよ」
「参りました・・」「参らせてよね何時か」豪快な女性だった。

             つづく・・・・。



















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・58》

 沙織の姿はまるで夢遊病者、翔太が寝ている仏間と並ぶ部屋にと進む。
襖を開けるが、薄明るい豆電球が灯る部屋、此処も寒い、
寝ている翔太の横に経たる様に座る。
「・・」無言のまま翔太の寝顔を見詰めていた。
此処に来るまでの葛藤が嘘のよう、既に腹を括り来ているからだろうか、
翔太の寝顔から目を離さなかった。
 暫くすると部屋の異変で翔太の目が見開く。
「え、如何しんさった、何か・・」「・・」
其れでも無言、其処は未だ些かの蟠りを持つ佐織の姿。
翔太とてたわけじゃ無い、何で夜中に来たのかくらいは理解出来ている。
「其処は寒いぞ、来んさい」優しい声で誘う。
佐織は声も出さずに従い、横から翔太が寝る布団にと自分から入る。
「何もいんさんなや、気持ちは判るけ~、今夜はこのまま寝ようね」
「・・」絆される優しい言葉に返事の代わり翔太に抱付いてしまう。
「此れから長い時間互いに歩いて行こう、此処は変われるぞ、あんたが
主じゃ、其処は何が何でも変わらんからね、頑張るよりドカッとした態度
でおりんさいや、僕が居るけ~」「・・」
無言、そうして一段ときつく翔太に縋りついた。
「義理で来たんなら辞めんさい、僕は本当の沙織さんなら抱き締めたい、
待つからねその時まで」「・・、あんた~」漸く箍が外れた。
翔太も沙織の叫びに呼応、向きを変えて抱き締める。
すると沙織から翔太の顔に自分の顔を近づける。
こうなると進むしかない、やっと相手から動かれた、其れが本当に翔太から
すれば嬉しい、キスを仕掛けると応じられ、何度も何度もチッチュチュと音を
出して来た。
身体をまさぐる互いの手は既に事の発信を知らせる動き、翔太は待って居た分
最高な場所に立とうとする。
向かう相手はどれだけの凄さかも知らされていない、有るのは話を聞いただけ
で中身は皆目知っていない。
 事が進んで互いの体を無探る仕草、沙織も応じて動く手、その手がいつの間
にか男の股間にと進んだ。
「・・、・・」なんと其処に有る物が信じられない、
震える手でもう一度股間に訪問、其処で掌の感触で漸く事の源は此処だと、
「あんた~あんた~あんんんた~」とんでもない声で叫ぶと何と沙織は豹変、
瞬く間に自分からパジャマを脱ぎ捨てると、翔太のも剥いでしまう。
素っ裸の状態で早く異物を見たさに蛍光燈を点けた。
 「・・、あわわわ~何々あんた~」ドスンと尻もちを着いたまま
自分に身体を両手で後ろに仰け反る体を支える。
そうして荒い息使いは志津香な部屋の中、互いに聞こえた。
「あんた・・」「良いぞ総て沙織さんの物だ、良いか」
「良いかといんさるん、なんでわるかろうはずがないけ~、なんで早く
知らせてくれんかったん」「ええ~・・」「もうバカバカ~」
今度はしがみついて翔太の胸を叩いた。
 「此れから宜しくね、無理は言わないからね」「・・」
「沙織さんの物だけ~、好きにしんさいや」
「嫌や、してして、あんた凄いがね、何で此れどうしたん、ううんそこは
ええけ~、はやく入れちゃんさいや」「え・・」「もう早く~」
「愛撫する」「後で先に覚えて置きたい記念日じゃ、入れて~」
とんでもない変わりように翔太は面食らった。
 言われるままに少し沙織の股座に顔を埋めた、すると反応が半端じゃ無い、
股座で動く口と舌は絶妙この上無い動き方、沙織は其れだけで狂う、
そう応えるしか無い程最高、此れが有ったんだと泣くほど嬉しかった。
事が進むが沙織は気が狂うほど愛撫で踊らされ続ける。其処には既に今までの
沙織の姿は垣間見れない、見れるのは美しい乳房が狂喜乱舞に踊る姿、
腰は括れねじれゆがみ吠える声は尋常じゃ無い、其れほど沙織は狂い手繰る。
 漸く念願の物が沙織の股座に向かい来た、心で来た来た来るよきんさると
思いつつ脚に力が入る。
そうして・・、・・、ズズズリ~ズズンと物が減り込んで来る、
しかもゆっくりゆっくりと味わえる遅さに沙織は腰を持ち上げ、
上で震え歓喜歓喜、凄い来た来た来たが~と叫んでしまう。
だが、その声を境に沙織は翔太の動きのまま合わせようと懸命、
合わせる方がより一段と歓喜が増してくる。
そうなるともう沙織は、髪振り乱しこの世の最期かと思うほど泣き叫んで
迎え撃つ。
 翔太は最高、待った分利子がついて来た。
抱合う形も変えて、受ける沙織の喜ぶ声聞きたさに翔太は奮闘、
突き入れされる時は口を大きく開いて絶叫、翔太の腰が引くと迎え上がる
沙織の腰、とんでもなく早く動くリズムを覚えてしまう。
 其処から何度も飛ぶ~、落ちるよ~とのたうち廻り、痙攣三昧の連続、
流石に凄く気持ちが良い穴内浸る棒が喜汁を出したがって来た。
 なんと早い事か、翔太には珍しいほどの速さで頂点まっしぐら、
遂に歓喜の雄叫びを二人は同時に発し、受ける沙織の体はすさまじい痙攣、
上の翔太を跳ねる様にバタンどすんと跳ねていた。
 時間は翔太らしくない時間、三十分で果ててしまい、最高な位置で放出。
横たえ互いに天井を見詰め感慨無量、沙織は今まで一番上り詰めた時間、
 「あんた、凄かった、凄い凄い」
「未だだぞ、これくらいで満足ならもう抱かんぞ」「ええ、未だ有るん」
「ああ、益々良くなるぞ、沙織さんの体・・」
「嘘、此れ以上有るん、信じられんがね」
「沙織さんの体はこれくらいじゃない、良くなるよ」「あんた~・・」
縋りついたのが地獄の登竜門、其処から卑猥な音の連鎖、
「往くが~嫌だ又だ~あんた往く往く往くうううう~~」
 次第に恥も外聞も欠片も無い、沙織は壊れて往った。

                つづく・・・・。






















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・57》

 夜中十一時、漸く散会、酒と話に興奮しまくり、仲間は又も幸子さんの
車で送られる。
残される二人、此処は沙織さんの実家、今は総て翔太の物に為っているが、
未だに何もかもが以前のままだった。
 互いに少し戸惑う、二人きりは旅で経験はしているが今は如何、此処は
里の家、特に沙織は気が重い。
「お風呂如何かな・・」「良いわ支度で来ているし、でも汚いし」
「おう、何じゃ其処そう言わんでくれんさいや、今は僕の家じゃろうが」
「ああ、そうだわ、御免なさいね」
「あはっ冗談じゃ、そうだ先にお参りせんと拙いぞ」「何処にいきんさる」
「あんたも来て」「え・・」家の中で手を引っ張られ沙織は訝る。
「ええ、此処は仏間よ」「そうだ、先祖様にお願いする、あんたも座って」
 長い間手を合わせる翔太、横で同じ姿でも沙織は少々戸惑っていた。
「良し、此れで良い、今夜から僕は此処の家の主に為る、良いよね」
「え、其れは決めた事と、総て書類も済んでいるし」「じゃ、主か」
「そうなるよね」「そうか、じゃ主に為るね」「・・」
何が言いたいのか沙織には理解出来ていなかった。
 翔太は風呂にと向かう、其れは自然な動き、沙織は後片づけをしながら
翔太さんの主の言葉が気に為る。
意味は深いのかそれとも当たり前なのか、此れから如何なるのか、未だに沙織
のいる位置は不安定のまま、娘が世話になって居る事は確かだ、じゃ親の自分
は如何したら良いのかとさい悩まされていた。
 思えば大阪の小百合さん、落合の菜摘さん親子、其れに今度仕事をされる
親子、少し聞いている有馬温泉の旅館の女将さん、なんと数えれば多く居た、
其れだから悩んでいるのだ。
 そんな時、「沙織さん来て~」翔太に呼ばれた。
呼ぶ場所は風呂場、沙織は急いで向かう。
「何か・・」「悪いが入って来てくれんさいや」
「何か足りないものでもあるん」「ある」「なあに・・」
「沙織さん僕の背中洗ってくれんさい」「えっ・・」
一瞬、脱衣場で立って話をしていた沙織が体を硬直させた。
「無理ならええけ~」「・・」「忘れてくれんさい、我儘ゆうて御免」
「・・」そう言われているのに返事が出来ない。
「もう良いです、寒いから帰って・・」「・・」
言われて沙織は言葉を失いその場を立ち去った。
 「・・」無言で炬燵に入り、頭を炬燵の台の上に落とし肩が震える。
先ほど考えていた事が現実に為ろうとした時かと思えた。
だが心と体が同じ考えとは違う、動けなかったのだ、後悔するが、
其処もそうかとは言い切れない、其れほど支離滅裂な今の沙織の心境だ。
子供じゃ無いし、言われるままに動けば後は悩みなど要らん筈、
だが現実脱衣場から逃げ出している。
これからの事を思うとやり切れない、こんな苦しい思いをするならいっそ
野田の爺様の囲い女にでもなった方が良かったのか、其処まで考えた。
だが、その思いは一瞬に消える、今は有ろう事か娘が大阪で夢のある道を
歩もうとしている矢先、母親の自分がこんな事で悩んで進めないとは歯痒い
面も有る。
最後は女、女でも沙織はあの翔太さんが関係する女性達とは一緒じゃないと
思いたかった。
 其処に風呂から上がった翔太さんが炬燵に入られ、無言、そうしてテレビを
点けられるが真夜中、こんな田舎では遅くまでは無いし、
有のはショッピング番組だけ、翔太さんはテレビを消すと寝床にと向かわれる。
 「あ、一枚か、仕方ないな」独り言を言いつつ翔太は布団にもぐり込んだ。
最初の夜、二人の家では互いに虚しさがこみ上げる仲だった。
 沙織も然り、風呂に入ると自分が寝起きする納戸に向かう、
布団の中に入り込むが、目はギラギラとし、うす暗い天井を睨んでいた。
何でアソコで浴室に入れなかった、入れば事は簡単だったのか其れとも・・。
自問自答するが答えはどちらとも茨な道かと思え出す。
(如何し様このままじゃいけん、何とかせんと拙いわ・・)
考えるが何が良いのか、従うほうが気楽なのかそれ以外何か有るんだろうか、
と長い時間眠れないでいた。
【何さ小娘じゃ在るまいし、子供の為も有るぞ、お前一人ではいきては行けん、
娘の為にも此処は我を張らずにのう】急に幸子さんの声と顔が浮かんだ。
(そうか、其れなのね、私は一人の女としては考えて居なかった、此れからの
事も有る、あの人に縋るしか沙織は立つ場所が無くなっていたと知らされた。
 漸く自分の居場所が此処しかないと知る、今まではそうじゃ無かった、
娘と此処を出ようとしていたのだ。
今は如何か、くどくどと悩んでいたのが馬鹿みたい、
今は進む道は一つしかないと知らされる。
 沙織はゆっくりと立ち上がると納戸から出て行く姿が暗闇の中で
辛うじて見えた。

              つづく・・・・。

















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・56》

 二月十二日、翔太と沙織は漸く里にと戻って来た。
群馬で四日間滞在し、本当に何も知らなかった部分が少し垣間見れて来た。
何とか其れを里でと思い向かったが、見学する度に本腰を入れて行かないと
思い知らされる。
 一方沙織さんと旅をする中で其処は手応えより、益々素晴らしい女性だと
知る事になっていた。
 終えてから足を延ばして、初めての鬼怒川温泉、其処で二日滞在するが、
何とも言えない程最高、湯もだが、其処に同行された沙織さん。
本当になんといえば良いのか例えようが無い程素晴らしい女性、
長野と群馬を見学した後、沙織さんも少しはその気に為られたのか、
動画を何度も見直して見学した場所を懐かしく思うのか、それとも何か有るのか、
夕食を食べ終えた後でも釘付け、其れを見る翔太は苦笑いするだけだった。
其処でも翔太は異変を感じる、なんと翔太らしさが其処には無いと思えた。
永い間一緒に旅しているが、其処で何も二人の関係は起こらない、
本当に起こっていなかった。
帰り道で大阪の樟葉に寄るが、其れは小百合さんも感じている。
一番は、娘の玲奈、母に何も起こらなかったことが直ぐに判る、
翔太さんに縋身付いていただろうと想像していたが、其処は無いと思える。
恵も、其処は薄々と知る、なぜと思うが此ればかりは二人の関係の中の事、
知りたいが如何しても其処には話しが向かない、樟葉の家では沙織さんが
撮って来た動画を食い入るように見ているだけ、
話も今回向かった先の出来事だけなのだ。
三者三様の思いだが、皆何事も二人の間で怒っていない事は見えていたのだ。
 里に到着すると、早くも幸子が来て其処を一番気にする、此処での仕事関係
で見学に行った事は判るが、幸子は男女の関係がどうなったかを知りたくて、
帰りを待って居たのだった。
 だが、その事を確かめる間でも無い、男女で何か起これば態度が変わる筈、
其処を見極めるが何もないと思い知る。
「戯けじゃが、もう翔太・・」独り言を言いながら幸子は諦めと、
これから先の事を思うと遣る瀬無い思いがこみ上げる。
しかし、里で帰りを待つ翔太の仲間は其処は考えていないから、戻ると集り、
沙織が撮って来た動画を真剣に見ている。
その間、何時もの宴会支度、幸子と沙織が台所,居間では翔太を捕まえ質問
攻め、其処には里の若者の気が変化して居る事に翔太は驚かされた。
本が届くと、なんと毎晩この家に夜集り読書会、そうして疑問な事を聞合い、
メモを取っていたと知らされた。
だから動画で見る事に感動や驚きや、そうして何とかなりそうと思いつつ、
皆は宴会などそっちのけで何度も動画を見直していた。
 夜遅く宴会が始まる、其処でも群馬の事が話題だった。
「じゃ、此処から三人行ってくれんか」「三人か、何で一人余るじゃないか」
「え・・」「そうだろう、誰かひとり残されるぞ、其れは不公平じゃろう、
此れからの事だ、其れは行けんけ、翔太何とかこの四人を・・」
「成程な、そうか、じゃじゃ四人で行けるんか」
「おうよ、今は暇じゃが、絶対皆で行きたいぞ」正之が叫ぶ。
「沙織さん、如何しようか、先方には三人と言ったが」
「其処は電話すれば何とかなると思うけど・・」
「じゃ悪いが電話してくれんか」「良いわ、いまするのね」
沙織は電話をし滞在のお礼を言い本題に入る。
 その電話が長いから皆心配して静か、電話が終わり、沙織が皆の所に戻る。
「あのね、頼んでいた家は一人だけにしてと、意味は翔太さんがご存知だと
いんさる。そんでね、後三人は知り合いの家にと言いんさる。其処は今から
頼むけど心配ない任せてと」「え、では頼んでいた家一人か・・」
「翔太さんならご存知といんさったがね」
「・・、ああ~そうか其処か、あはっ、なんと美咲さん感がえんさったな、
良いぞ其れなら嫌われているんじゃないし、なら電話しんさい其れで頼むと」
「すぐに折り返しある、待とう」沙織さんがそう言う。
「おい、なんか都合が悪いんか・・」正之が聞いた。
「待ちんさい、電話が有ると僕が変わり聞いてみるけ~、僕が思う事が
当たっているなら良いけど」「何じゃ・・」
「まてや、後じゃ飲もう」外は粉雪が舞い落ちて来た。
 一時間後、座は宴会の真っ最中、其処に電話が来た、最初に沙織が出て
聞いていたが、直ぐに翔太を手招き、向かうと電話を交代する。
沙織が居間に戻り頷いた、其れを見て皆は少し安堵する。
 暫くして、翔太が居間に戻る、すると皆が動きを止め翔太を見た。
「如何・・」「みんな引受先が決まったぞ」「え、そうかじゃ行けるんか」
「ああ、皆行けるが、でも遊びじゃ無いぞ」「期間は・・」
「所長に任せている、半月以上は頑張りんさい、アソコは良いぞ」
「本当か・・」雅満が声を出した。
「それでみんな習う部門は決めたのか・・」「え、未だだが・・」
「おいおい、其処が肝心じゃろうが、酒など飲んでいる暇が無いぞ、
今動画見たろうが習う事は多い、部署を決めて向かえ」
「え、じゃ」「子供じゃ無いんだ、自分がしたい部署は何処か見たろうが、
向かって何処でも習うと言うような不細工な事はしんさんなや」「・・」
「では正之は何が其処で習いたい」「うん、見るとキノコの育成がしたい」
「じゃ雅満は・・」「培養じゃ」「澄人は・・」「俺は野田先生がしたい
といんさった、菌床が習いたい」「良いぞ、じゃ浩二は・・」
「何が残ったんか、習うこと未だ有るんか・・」「有る・・」
「何・・」「お前は建築科だったな」「そうだが・・」
「じゃ設備総てじゃ、建物も含むぞ、其処は大変だぞ」
「ええ、じゃ俺は設備担当か」「そうなるが出来るか・・」
「・・、任せ、頑張る」其れで皆とりあえず分担は決まりそうだ。

            つづく・・・・。

























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・55》

 思いがけない楽しさがこの家には有った、其れは女の子の所為、
最高におませで可愛い、翔太を相手に遊ぶ姿はまるで親子、家の中では主役
の存在、母の美咲さんが大笑いされる中、婆ちゃんと呼ばれるのが可愛そう
な年だが孫にしてみれば当り雨の事、婆様が若い、名前は咲子、
その人があのキノコクラブに勤務されているのだ。
 朝早く、翔太は起こされおじちゃんと幼稚園に組んだと駄々をこねる。
仕方なしで美咲さんと三人で幼稚園に車で出かける。
「なんとのう、あんなの初めてだわ」「可愛いし翔太さんなつかれんさった」
「そうだな、あの人人は良いね」「良いと申しますか得体が知れんけ~」
「なんで、見た通りじゃろうね」「ええ、そうなんですけどね、中身が大変」
意味深な言い方しかできない沙織だった。
 翔太が戻ると、今度は咲子さんと沙織とで軽で目的の場所にと向かう。
時間より早めに向かうが、既に大勢の人が出勤されている。
普通の姿だが、社内では白衣に着替えられる、聞くと家に持ち帰り択洗濯は
出来ないと聞かされる。
総て、此処で着る白衣は専門のランドリ-が受け持つと言われた。
 所長はなかなかの人物で此処を興されたのは父親だと聞いた。
既に清美さんから話を聞かれているので行動は早い、少し待たされたが、
其れは考える時間に充分、所長の案内で工場内を見学、許される場所は撮影、
話を聞きながらメモと沙織と翔太は忙しかった。
 キノコ栽培先に、菌床を作る現場に入る、其処は想像していない光景、
機械も数個見かけるが、一番大きな機機械は高圧殺菌釜、其処で殺菌された
培地に種菌を植え付ける、其れがブロックにして販売される。
此処で使用されるのはブロックでは無くて平たく広い培地に
種菌を植付けると聞いた。
次はその販売されるブロックを充填する工程が見れた。
空気は通すが雑菌は通さない特殊なフイルタ-を見せて頂く、その袋に詰めて
撹拌(広葉樹のオカくずを上に乗せて完成。
此処では大まかに行程が有る、その順序をくまなく観察、
昼に為ると外には出ずに工場内で食事、無論で入りは無菌ゾーン通過が必要。
 昼から事務所で話をする、相手は所長だった。
「一度おやりに為る場所を聞かせてくれないかね」翔太は返事し話を始める。
 「ええ~では既に場所もお決まりなんですね」「はい、必要なら広げます」
「では既に覚悟は有ると」「出来ればここでご教授願えればと来ました」
「土は如何かね」其処も詳しく説明をした。
「では、あの真砂土と赤土とが混ざっていると」
「そうなりますが、此れが何でか昔からキノコが生えて来ています」
「・・」「それで、此処で出来ないかと素人で本を読み漁りましたが、
中々頭に浮かばず、其れで見学に来たんです」
「では今までこんなことはして居ないと」「はい」「・・」
そこで話を切られる。
 途中で人を呼ばれ、その方も参加され翔太の話を聞かれる。
「なんとではあの広島県との県境、其処は確か石見・・」
「ご存知ですか・・」「大学時代研究していると、其処の土地が良いと
聞いてから、伺った事が有りますが、え・と田所っていう地名でした」
「隣ですよ、峠を越えると其処から石見なんです」
「なんと、では所長土地質は最高です。アソコは横穴を掘り貯蔵に使用
されているんです」「真か、では出来るな苦労せずとも其処なら横穴も利用
出来るぞ、最高じゃないか」「はい、そう思いますが、其れが何か」
「其処で栽培をと来て居られる」「なんと、そうでしたか、是非此処からも
出来るだけ相談は乗ります」「え、おいおい所長は誰じゃね」
「ああ、済みません、つい興奮してて・・」笑われた。
 こうして何とか話は続いた、所長は何でも相談してくれと、
最後はそう言われる。
総てこの場は撮影をしている、沙織も感動して手が震える、
映像がぶれないかと思うと尚更震えが止まらなかった。
 夕方咲子さんの家にと戻る。
帰る途中に塩尻で食事しようと沙織と決めていた、其れで家族を連れて
出掛ける事にする。
 聞いたら喜ばれ、孫は回転すしが大好きと言われると、
沙織は直ぐに調べて予約する。
 無論聞いた亜美は手を叩いて喜んでくれる、車で出かけるが今回は翔太の
車だが帰りは酒を飲みたい翔太、沙織が帰りは交代すると言う。
寿司屋では亜美が一番喜ぶ中、大人も酒を酌み交わし、この奇縁に乾杯と
グラスを合わす。
 食事の中頃、翔太が話を変える、「あのう研修に来させるんですが、
何処か泊る場所在りませんかね」「え、じゃ来るの、何人」
「最低三人です」「うちじゃ無理や、部屋が少ないし清美さんの所如何」
「あそこは商売じゃろうが、無理だぞ」
「そっか、ね、その人女性」「いえ、男です、だから難義しているんです」
「年は」「此れ美咲」「良いじゃない聞くだけ」「僕と同年代ですが」
「独身かね・・」「みんなそうですが」
「じゃじゃ雑魚寝出来るなら受ける」
「ええ、美咲さん、本当ですか・・」「雑魚寝よ」
「ハイ、良いですね、沙織さん・・」「良いの、男よ」
「其処が良い、美咲は離婚して戻って、ここ等じゃ男なんていないし使い
もん無い男は居るけどね」「お前、馬鹿か・・」
「うふっ、お母ちゃん其処は考えてい無いけど少しは有るかな」
翔太も笑えた、なんと呆気羅漢とされていると感心する。
 何とかここで良いと承知を頂いた、沙織も安堵の顔を翔太に魅せる。

、           つづく・・・・。












異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・54》

 諏訪湖湖畔のホテルは最高、沙織も感動しっぱなし、
食事もバイキングだが楽しめた。
部屋では何か気まずくも有ったが、翔太の話を聞きながらメモを取る沙織の
姿は真面目、これからする仕事に関われと言われているし、
明日から始まる見学にも胸をときめかせる。
 翌日、九時過ぎにホテルを出るとまた中央道に乗り上げ一路目的地の
塩尻市に向かう。
一時過ぎ現地に到着したが、其処は林業センタ-だった。
現場を見た後、此処は市場調査など必要ないと思える。
思いのほか、変わったことは無い、此処は主にシイタケ栽培で原木から
生えさせる昔からのやり方と、家庭栽培に出来るものがほとんどだった。
少し落胆するが説明を真面目に聞いて回り、沙織はカメラを回し従う。
○半日話を聞きながら、担当者と話をする。
夕方漸く現地を離れ、緊張かお互い多少疲れてしまう。
沙織さんは翔太より疲れた様子、慣れないカメラを持ち廻り、
色々な物を撮りまわっていたからだ。
 「ふ~疲れた・・」「ご苦労様・・」
「ううん、何時も見上げると富士山が見え綺麗、初めて近くで見た」
「そうだな、綺麗だった」「何時まで此処に・・」
「いや、もう見る必要が無いな・・」「え・・」
「だって、里で起こすのは此れじゃない」「え、違うの・・」
「うん、しいたけじゃ何も変わらんぞ」「・・」
「するのは菌床栽培、其れだから明日は群馬に向かう」
其れを黙って沙織は聞いていた。
 その夜は車を走らせ夜中までは知った。
其れで食事をする場所でホテルを聞いて、疲れた体を其処で休める。
沙織は何も言わずに従うが、計画は時々狂うと翔太はぼやく。
そんな気分だから、その夜は互いにか疲れた侭寝る。
 沙織は少し翔太とは思いが違う、其処は有るかなと待つ期待と、
此れからの自分の立ち位置とが悩むもとに為る。
 翌日何とか車で走り、群馬県入り、そうして昼過ぎには沼田市に到着、
昼ご飯を食べ、此処は塩尻とは翔太の顔色が違った。
「此れからは・・」「ああ、近所廻りするぞ」「はい・・」
返事で沙織は緊張する。
キノコで村おこしされている場所にと車は行く。
 「おう~ここ等かな・・」「・・」
車が来た場所は山間、雪が積もり里と何ら変わりがない景色だった。
「翔太さん・・」「うん、ここ等で何か聞こうか・・」
緊張が走り沙織はカメラ持参で車から降りる。
部落に有る雑貨店に翔太は入り其処で聞き込み開始、優しそうなおばさん、
その人に来た理由を翔太は話す。
「ま~そうですか、遠くから来たんね」そう言われる。
話を続けるとおばさんは急に顔が綻ばれる。
そうかね、キノコクラブじゃね」「見たいですが、如何なんでしょうか」
「如何って・・」「規模から働く人から何か聞きたいんで」
「じゃ、クラブに行けば良い」「でも、働く人に会いたいんですが」
「何で・・」そこからおばさんの気質頼りに翔太は本音を話す。
 「ま~じゃあんた達は、話を聞いて出来るかどうかを知りに来たんかね」
「そうなります」「・・、待ってそれじゃ私じゃ無理や、あそうだ清美さん
が良いかな・・、待って電話してみる」なんと親切な人だった。
 連絡して頂き、家を紹介され話を聞けると言われる。
何度も感謝の言葉を言って車でその方の家にと向かう。
 五分走るとその家、古い農家の家だった。
玄関で挨拶をし、直ぐに部屋に上がらせてもらう。
「そうかね、仕事の中身は会社に行けば聞けるけど、其れじゃ無いのね」
そう言われ頷いた。
「そう、ここ等じゃ三十人くらい其処で働いている、もう永い間世話に
なっている。そりゃ~不満は有ろうが私らは農家、それ以外働く場所など
ない、あの会社は此処で仕事を作って頂いた」そう話を始められる。
「中身は色々な仕事が有るが、一番は消毒じゃ、私らは会社に入ると、
着替え、外から菌を持ち込まない様に注意、其れが口やかましい程言われ
ている。それ以外は何も気には為らんが、給料は知れている私はパ-ト
だからね」お茶を飲みながら翔太と沙織は話を聞いているが、
承諾を頂きカメラは回す。
「それでね、キノコでも此処では菌床を主に生産、全国での家庭栽培用の
ブロック造りが主なの・・」「え、では・・」
「ううん、品物は其れだけじゃ無いし、なめたけイリンギなど多くの物を
作っている。其れは見学されたら判るし、後は如何かなお年寄りが多く
働ける事かな」「では・・」「ええ、ここ等じゃ有難い事」
「其処をしたいんです」「成程、良事じゃない、此処と地域が離れているし
これをしたい大義が其処なら清美は賛成ですけど」そう言われる。
 此処で永い間世間話と共に色々な話が出来た。
特に女性同士の沙織さんは直ぐに話の中には居られ、メモとカメラで忙しい。
「あ、もうこんな時間、そうだ仕事終える仲間がもう帰る頃、呼ぼうね」
返事を待たずに電話をされる。
 三十分後、部屋は女性で一杯、田舎は何処でも繋がりが強い、
反対に仲間割れすると無残、良いにつけ悪いにつけ此れは仕方が無い事と
思える動き廻る手間が省ける。
二時間、話を聞いていると知らずに酒が出て来る、其処で今度は宴会騒ぎ、
雪の中ではこんな集りが良いのか、座は賑やかになる。
 「ま~こんな時間。翔太さん・・」「え、しまった、お暇仕様」
明日会社に伺いますと告げると、「良いわ、所長には話を通しておくね」
清美さんにそう言われる。
 「良い方ね」「ああ、最高な人に会えたね」
そうして、二人はまともな宿には行けそうもない、車に乗り込んだ時、
窓を叩かれる。
「あんたら、此れから、泊る所行くのか・・」
「え、其れが決めていないから、こんな夜中に為ろうとは・・」
「そうか、沼田の町までは相当あるよ」「そうですか、でも仕方ないし」
「じゃ、内に来なさい」「ええ~其れは・・」
「飯は良いだろう、寝るだけなら寝れるが」「おばさん悪いが」
「なあに良いよ、明日私は休みだし、清美ちゃんが会社には通してくれる、
汚いが良いか」「え、其処は、良いのですか迷惑かけるし」
「構わん、じゃ車に付いて来て・・」なんとそう誘われた。
 「ねね、優しい人ね」「良いのかな・・」
「良いじゃない、此れから此処と繋がりが出来るなら良いと思うけど」
「なんとそうじゃね」沙織に言われて気が付いた。
 五分後、相手の家に到着、此処は昔ながらの家、入れと言われ玄関、
「お母ちゃんお帰り、えお客様」「そう、風呂沸かせ」「うん・・」
なんと出迎えたのは此処の娘か、翔太も沙織も挨拶を終えると・・、
「誰・・」「おう~可愛い女の子、お邪魔しますね」
「お邪魔って、お母ちゃん」
「良いからあんたはスト-ブの傍に誘いなさい」
「は~い、来て」なんと可愛い女の子に誘われた。
 和やかな雰囲気、様子がようやく見えた。
此処の住人は三人、叔母さんと娘とその娘の女の子だった。

                つづく・・・・。




























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・53》

 二月四日、節分のバカ騒ぎを樟葉の家でし、少し疲れた体で沙織さんを
乗せた車が樟葉を離れた。
「あんた・・」「うん、御免な・・」
「ううん、夕べ玲奈と寝てて話したんよ、其れで娘の考えも聞かされた、
沙織は何か考え違いしていた」「何で・・」
「だってどうせ体を求めるだろうと其れは覚悟していた」「「で・・」
「ええ、でって、あのね私は女よ、どうせ里じゃ体売りんさったと噂が出て
居る筈」「それで・・」「・・」呆れた顔で翔太の横顔を見られる。
「じゃさ、どうせならそうです、其れが悪いのかというような姿で暮らせば
いいじゃんか」「ええ~あんた」
「だって、どうせそう思われるなら逆らっても里じゃ変わらんと思うよ。
沙織さんは綺麗だしな、其れにあの髭爺様の事も僕は里で聞いているし」
「・・」「じゃ、そうよと言えるようになりんさいや、たとえ僕と
そんな関係が無くても其処は有る様にすれば、息がし易い、其れに今度の
仕事は考えれば僕が田舎で足止めされたのは、少なからずあんた達親子が
関係する」「え・・」
「そうなろうがね、事実そうだ、家や田畑を引き受けたんだぞ」
「そうなるけど・・」「なな、此れからは胸を張り歩こうよ、聞いた
通り僕は獣じゃ、でも獣でも関係する女性は尽くす、何か必要なら出来る
だけする」「・・」「立位置と考える、この思いは押売りだけどね」
「押し売り」「あ、帰りに連れて行くけど里に来んさった菜摘さん」
「あ、綺麗な人ね」「それと今あんたが居る家の小百合さん・・」
「聞いた・・」「え、聞かれたんか」
「ええ、付き合うなら隠し事は嫌と言われてね」
「なんと、そうか其れ早くいんさいや」「ええ・・」
「もうそうかじゃ流は理解出来ているよね」「流れ・・」
「ああ、僕は仕事を作るだけ、後は関わる人が頑張って欲しい」
「ええ、意味が判らんがね、仕事を作るだけ」
「そうだよ、大阪の会社、岡山の落合の奥の谷、里でも仕事もそう」
「じゃ、里には腰を落ち着かせないんかね」
「出来そうも無いが、其処は叔母と沙織さんと雅美さんに任せるつもり」
「え~聞いていないがね」「今聞かせたろう」「あんた~・・」
「おい、運転中だぞ」「御免なさい驚いて、でもそのお話本当なの」
「ああ、僕は身軽で悪さして歩きたいんだ」「悪さ、あ~女性かね」
「其処も有るけどね」「嫌だ、其処だけでしょうが」「言えるな」
「馬鹿ね・・」そう言われる。
 名神高速の京都東口から車は乗り入れそれから東名高速を走り、
一宮ジャンクションから中央道にと走る。
「お腹空かないか・・」「多少、何か食べます」
「如何するかな、サ‐ビスエリアで食べるか」
「何処でも良い急ぎなの」「そうじゃ無いけど一宮で電気屋で買物」
「あ、カメラね」「そう、良いか」「良いですよ、従いますから・・」
「そう決めたら走ろう」
 車は快適に走る、大阪の樟葉の家を出てから三時間半、
車は愛知県の一宮インタ-を降りた。
其処で最初に家電店に入り、店員に説明し器具を買い求めるが、
其処で説明は沙織さんが受けるようになる。
「大変、難しそう」「簡単じゃ写す物にレンズを向けるとピントが揃う、
後は回すだけ声も拾う」「だけど・・」「良いわ、現場で教える」
「お腹何か入れようか」「うん・・」
国道筋の電化店を出ると直ぐ近くに色んな店が並ぶ、其れも大型店、
その中のしゃぶしゃぶ木曽路にと向かった。
 其処でしゃぶしゃぶ鍋を二人はつつく、沙織さんだけビ‐ルを進めて
美味しいと食べてくれる。
「え、もうこんな時間か」腕時計は午後二時半を指していた。
「如何する、先に向かい走るか」「え・・」
「ここ等で一休みして向かうかどちらにします」
「任せるけど、予定は何日考えているん」
「わからん、先方次第だし、調査も要る」「そうなるよね」
「行き当たりばったりで進もうか」「疲れていない」「未だ良いよ」
頷かれるから車を高速に乗り入れる。
 岐阜を過ぎて関、そうして中津川まで来ていた。
「ま~綺麗、田舎思い出すけ~」「あ、雪がそうか都会じゃないからな、
でもここ等は里みたいにドカ雪は無いね」「地形かね」
「そう、此れから向かう長野県は大きく見ればでかい盆地、北側に高い山々
が聳えているしな、長野までは雪が多くは流れこんが」
「成程ね、でも山々が綺麗よ」「それが後一時間すれば、最高だぞ」
「何で・・」「夕日」「あ~里で見ているわ、そうか陽が真っ白い物
を赤く染める」「そうじゃが」「なんと、じゃ長野に着くまで見れるんね」
「ああ、そうだ、勉強じゃ、カメラ窓から外を写してみんさい」
「そうね、良いの」「良いが均しじゃが」
そう言われて沙織は後ろの席に狭い中移動、荷物を解きカメラを取り出し、
「使えるかな・・」「あのね、僕に聞きんさるな、説明書で学んで
何処でも良いから写しててよ」「はい、楽しい」
窓にカメラを向けると覗かれる。
「ま~此処に映像が出る、なんと」「写す物が如何見えるかが分かるね」
「そうね」なんと快適な走りと共に、あまり擦り切れていない女性、
しかも里では一番綺麗と思える沙織さん、本当に連れて出て正解と思えた。
 流石に冬の陽は早く落ちる、諏訪に入る頃は既に暗闇に等しい、
翔太はこのまま走ると現地近くには午後七時過ぎに為ると考えた。
「え・・、何これ・・」「ああ、諏訪湖」
「え、湖なの、でもなんか光っておりんさる」
「え、ああ~其れは氷と思うけど」「ええ~じゃじゃ、湖が・・」
「総てかどうか、でも今年は寒いからそうかも」「え、でかいじゃない」
「そう、綺麗な湖だぞ」「見たい」
「そうか降りようか、このまま走ると中途半端じゃ」「・・」
「降りようか・・」「うん」返事を聞いて直ぐにインタ-から降りた。
「旅館が良いかホテルか」「此処はどっちが良いの」
「如何かな、あまり知らんが、聞こうか」「え、誰に」「近所じゃ、
待ちんさい何か見つける」車は国道を走る。
「あ、ガソリンスタンド、良いぞ行く」
其処でガソリンを入れる序に話を聞いた。
「有る、湖の傍が良いだろう、上から眺めるか横から眺めるかどっち」
「ええ、意味が」「ホテルなら上の階から湖が見れるし、旅館なら横から
見えるし出て歩ける、どっち」「あんたはどっちよ」「どっちでも良いけ」
「うふっ、どっちの廻しかね」笑われた。
 「ねね、贅沢言って良い」「良いよ」
「じゃ浴衣来て食事、その後外に出ても良いし、露天風呂は無いよね」
「此処じゃ無理じゃろう、明日はそんな場所でも泊ろうか」
「え、出来るの」「ああ、沙織さんとの記念旅行じゃが、良いぞ」
「あ~あんた・・」「良し、じゃ今夜はホテル明日は旅館でどうだ、
山間が良いね」「素敵、同行します」「畏まりました」
「馬鹿ね」気まりだった。
 諏訪湖の畔のホテルに泊まれた、今は観光客が多いいが、節分開けの今、
上の階が取れた。
夕食はバイキング料理、風呂に入り二階の広いレストランで食事する。
(良いぞ、此処まっでは予想以上だ、此れからが大事だぞ)
自分に言い聞かせながらワインを二人で飲んだ。

             つづく・・・・。

























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・52》

 叔母に後を託して翔太は旅姿、「お前・・」
「あ、本が来たら皆に渡してくれんさいや」「お前何処に行く」
「ああ、この事業の視察と今後の協力を出来たら頼みたい場所が有る」
「え、日本か・・」「うん、長野県と群馬県、其処に行く」
「え、お前大層な事じゃがね」「まだ先が見えんから見て来たい」
「・・」翔太の行動的な姿に見惚れる。
 昼前、車で里を出る、(く~そうか其処が有ったな、市場調査もしないと
いけんが、忙しいぞ・・)
 大朝から高速道に乗り、中国道に入り途中の落合に降りる。
急いで落合の家に駆け込んだ。
驚く相手に直ぐに話を始めてしまう。
 「ええ~あんた、真か、それ出来るんかね」
「ああ、設備さえ整えば後は簡単、菌床ブロックも出来るし、其処は高校の
先生が遣らせてくれといんさる、後は横穴掘りじゃが」
「ええ~あんた凄いがね、じゃ里も何とか出来るね」
「冴香、いいや菜摘さんあんた達に会えんかったら今は無いが、
あのままゲ-ム会社で居たがね」
「そうだけど、そのままがええんか今が良いのか、私らは今がええけど」
「僕もじゃ・・」コ-ヒ-を飲みながら一応の話は終えると、
其処から此処の動きを二人から聞いていた。
 その夜は其処で泊り、光江さんも来て話を聞かれる、其の後は何時も通り、
気が高ぶる翔太相手は大変、今じゃ冴香はお腹を注意するから無茶は出来ない、
其処であの上田さん親子が呼ばれる。
とんでもない家の中、のたうち善がり暴れられる親子、見事な受け身の姿に
流石に冴香は呆れる。
そんな事はお構いなし、此れからの歩きのスピ-ドを此処で得て進もうと思う
から翔太の挑み方は惨い、二度目の体を預ける親子は凄まじい攻撃を親子で
受け止めてくれていた。
 漸く、家の中が静かに為る頃は既に午前二時過ぎ、冴香の隣で翔太は高鼾、
其れを横たえ見る冴香は既に菩薩のような顔、義理の母親の菜摘も感動。
 昼前に起きると、翔太は帰りに寄ると告げるともう家には居ない、
呆れるほどの早足、送る上田親子と菜摘、冴香がお腹を擦り手を振った。
 夕方、何とか本当に久し振りの大阪の樟葉に到着、知らせていないから、
迎えた小百合は腰を抜かすほど驚き喜んでしまう。
「ま~おいででしたか・・」「お~何と見違えるが綺麗になりんさったな」
「嫌ですよ」其処に翔太の里の沙織さんが居られる。
娘の大阪行きに同行されている。
「聞きたいが今如何なん・・」「え、明日には電話しようと恵さんが」
「え、じゃ何とかなりそうなんか・・」
「ええ、あべのに有る学校に入れそうなの」
「おう~良いぞ其れは良かったが・・」
「あんた急ぎか、なんか落着かない姿やん」「判るか、今は大変なんじゃ」
「え、何か有ったん・・」「大ありでな、今行く途中」
「行く何処に・・」「待って、喉が・・」
急いで沙織がビ-ルを持ってくる。
「く~うめ~」「あんた、何かを聞かせてよう」
「マテ、途中で恵に電話している、すぐ戻るそうじゃが小百合さん済まん、
お腹が空いている」「じゃお寿司かね」「良いね、此処の双葉寿司最高」
「はいはい」以前とは立場が違う二人、小百合は既に翔太を受け入れて
しまっている身、其処は恵みも承知の関係、今回の落合の仕事も一口
乗っているのだ。
 一時間後恵が戻ると居間では翔太の話が始まった。
「え~お兄ちゃん、其れって凄いじゃないね、そうかお年寄りの動く場所ね、
良いじゃない力仕事では無いし、其れ良いかも」
「だろう、だがな、思いついたが中身がさっぱり、其れでな里から出たんは、
其れを遣られている会社や組合が長野県と群馬県に有るんだ、其処を視察
しようと出て来たんだ」「そうね、其れは良い考え、先方には連絡したん」
「ううん、まだだ、でもしようとは思う」「それが先じゃないの」
「そうかな・・」「ええ~お兄ちゃん」
「あのな、待ち構えられてても困る、其れで先に向かい、近所から話を聞いた
後でと考えていたんだが、拙いか」「何で聞くん・・」
「地元で如何思われているのか、其処で働く人は如何なのか、しかもその品物
が捌けているのか、働く人の給金は如何なのか・・」
「向かう先の会社でも聞けるやんか・・」
「其処は会社側の思いだけだ、僕が知りたいのは本音で如何思われ、どれだけ
の人が関り働かれているかが知りたいんだ」「なんと、じゃ其処」
「ああ、事業はソコソコで良い、でも働く人の本音を聞きたい」
「ま、あんた・・」「小百合さん如何思いんさる」
「ええ、素敵よ、其処が肝心じゃね、あんたがしたい事は総て其処よね」
「有難う」「なあんだ、抱かれたらそうなるん」「おいおい、恵」
「良いわ、私は未だですよ」すねる姿に小百合と翔太は笑うが、
其処に居る沙織は笑えなかった。
「え、玲奈ちゃんは何処・・」「気に為るんね」
「おいおい、おらんのか」「もうすぐ戻る、二日前から大阪探索」
「た、探索・・」「田舎から出たから後れを取らない様にとね」
「一人でか危ないぞ」「ええ、お兄ちゃん」
「当たり前だろうが、恵」
「はいはい、其処はぬかりありまへん、加藤さんが案内役」
「え、加藤、じゃ陽菜ちゃんか」
「そう、年も近いし、デザイン関係には興味ある子だし」
「そうか、会社ではデザイン担当じゃが」「だから・・」
「え、じゃデザインって衣服じゃ無いんか」「、其れを考えさせるため」
「意味が判らん」「其処なのよ、玲奈ちゃん会社に連れて行った」
「うん、其れで・・」「感動されて、衣服よりこっちとが良いとデザイン
でもこっちで学びたいと・・」「おいおい、良いのか其れ」
「良いわ、あべのはPC技術専門学校」
「ええ~何とお前そう進めたんじゃないだろうな」
「無い無い、其処は何度も聞いたし、高校で多少PC弄っていると聞いた」
「なんとそうか、お母さん如何・・」
「え、私かね、其処は聞くと将来はそのほうが良いと思える、浮き沈みが
激しい世界より、ジックリ研究を重ねて、いろんな分野で其処は伸ばせる
と聞いた」「それはそうだけど・・」
「貴方、其処は小百合も立ち合い話し合った、心配ないわ、玲奈ちゃん、
考えが確りしているし大丈夫」「そうか、其れなら良いが玲奈・・」
「もうすぐ戻るよ」翔太は其処は気が付かなかった、
てっきりデザインは衣服関係だと思っていたのだ。
 話をしている間に、其の娘が戻り、翔太を見つけて抱き付いて有難うと
言ってくれる。
「聞いたが、良いのか其れで・・」
「はい、絶対良い、勉強する恵姉ちゃんが居りんさるから家でも出来る、
最高、わくわくしているんよ」「そうかじゃ何も言わんな」
「うん、最高翔太さん素敵」「はいはい・・」「え~・・」
身を透かされたまま、呆れ顔、其れを皆が見て大笑いする。
 寿司が来て、其処でも大賑わいだった。
「あのう、沙織さん、お願いが有るんだけど」「何でしょう」
「此れから旅に同行してくれませんか・・」「え、同行ですの・・」
「はい、自分一人では何とも行かない事が有る、ビデオ撮影と録音を頼みたい」
「え・・」「あ~そうか、なんとお兄ちゃん其れが肝心じゃね、
戻り説明するにもそれが有ると良いがね」「だろう、お願いできます」
「え、其処は・・」「あのね、何よ勿体ぶってから、私ら親子はお兄ちゃんに
逆らえないし、そんな気持ち更々無いけ~ね、一つ返事で受けてよ」
「お前・・」「何よ、子供じゃあるまいし、男と旅が心配なんか」
「阿呆、何いんさる、従うにも間が要るのよ、既に何事にも従う気が有る、
今度は里の事じゃろうが断る事もせん、お前な・・」
「良いわ、了解、お兄ちゃん聞いたでしょう、母を宜しくこき使って下さい」
「おう、こき使うぞ」「貴方・・」
母が恨めしそうな姿にまたも皆が大笑いする。
(上手い事嵌めたね、お兄ちゃん・・)恵が首を窄めて翔太を見る。

          つづく・・・・。


















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・51》

 部屋で寝ながら本を読んでいた。
「あ・あ・ああ~じゃじゃ、そうじゃが、なんとのう、其処だ~」
「え、どが~したんじゃ」「え、ああ~思い出したんだ、調べるわ」
「何・・」未だ其処に雅美さんも居た。
 「此れだ~、出たぞ~」「何が出たん」
「説明は後にして、これだぞ此れこれ・・」
翔太が叫ぶ声が半端じゃ無いから幸子と雅美はその姿見て固まる。
「叔母さん、今夜会合するエサ有るかな・・」「此処でするんか」
「うん、皆を呼ぶ、そうだ雅美さんも来んさい」「え、良いの」
「ああ、此れからの事じゃ都合がええけ、あんたも仲間に入りんさいや」
「翔太君、良いの」「ああ、後に賑やかでええけ叔母さんも居りんさい」
「あはっ、雅美や、賄じゃぞ」「なあんだ、其処かね、良いわ手伝うし」
そう決まる。
 其処からPCを覗いてメモ、本当に何かに取りつかれた様に画面を見ながら
メモを取る。
夕方まで続いた既に連絡しているから、皆が顔を揃える時刻だった。
 「あんた、何ね・・」「あ、雅美・・、来て・・」
「え・・、あ、アッ・・う~ん駄目よ、あんた~・・」
「キスだけじゃ、楽しいね」「え、ま~呆れた」
唇を咄嗟に盗まれたのだ。
 その夜、同年代の男が五人揃う、無論智樹、雅満、正之、澄人浩二だった。
翔太が酒を飲む前に話を始める、いつの間にか用意が出来て手が空くと、
幸子と雅美が部屋の片隅に座っている。
其処で翔太が長々と知り得た事を皆に話をしてゆく。
「ええ、じゃじゃなんじゃその菌床栽培って・・」
「雅之、其処はシイタケみたいなもんじゃろうが」
「え、しいたけは違うだろう、菌床栽培はエノキやエリンギ関係じゃ」
「おう~雅満凄いぞ、そうなんだ、此処で其処ら総てを網羅して作る」
「作る、出来るんか・・」「そんでなさっき野田先生に電話した」
「なして・・」そこからも翔太の熱弁は終わらない。
 「じゃじゃ、その菌床とやらが出来るんか・・」
「うん、今はな日本でも作れる、既に長野県や群馬県では有名じゃ、
中国地方じゃ未だ其処まで無い、有るのは昔からのシイタケ栽培程度、
年中収穫出来て、育つ期間も少しは違うが、四週間までで収穫できるぞ」
「・・」急な話で雅満だけは理解出来ているが、
後はさっぱり判らん状態。
 「なな、其れを此処で作るんか、じゃ何が要るんだ」
「おまはん達じゃがね、後はお年寄りでも出来るから、好都合」
「何とじゃ、話していたこと総て適うな」
「そうなるが、如何一緒に出来るか・・」
「当たり前だぞ、何でも従うが、金に為るんか」
「為るぞ、栽培を多くすれば潤うがね」翔太の話に漸く皆が乗り気になる。
を 「翔太、其処らで酒・・」「そうだね、飲んで話そうか・・」
料理と酒、其処から宴会と質問、翔太もにわかに勉強した程度、
明日野田先生に会いに行くと告げる。
 其処から、工場や、包装、配送、手配と仕事が有る、皆で相談して配置を
決めようとまで話が進んで行った。
「何で其処に辿り着いたんか・・」
「何で正之、其処だがな、ここ等では昔から貯蔵するために横穴掘っている
じゃ、其れで昔なテレビで見た事が有った。過疎が酷くなり鉄道が廃線、
其処でトンネルがそのまま残っている。其処は酒を寝かせる場所や、キノコ
栽培に使用されているんだ。そんで気が付いて先生に電話したら、凄いぞと
驚かれた、此れは迂闊じゃったが、此処なら出来る、横穴も使えるし、最高
だと、土も良い筈だし調べて会おうと・・」
「何とじゃ野田先生もか・・」
「おう、外すなよ、外されれば化けて出るぞって」其処で皆が大笑いする。
 聞いていた幸子と雅美は手を握り合い感動、そんな仕事なら年寄りでも
出来る、其処が一番幸子は嬉しかった。
「お前、嘘じゃないだろうな」「叔母さん、今までここ等はキノコだらけじゃ
ないか、湿気も有るし、穴はと年中温度がそうは変わらんし好都合だ」
「おい、必ずしろよ」「うん、するけ~」そんな会話を聞いた皆が手を叩く。
「此処に本が有るが此れは僕用、明日にでも本屋に行け、良いな菌床栽培と
言う本だぞ、雅満は原木栽培担当にする、本を買え、無いと取り寄せろ、
いや待て、今からPCで注文するが・・」
そこで皆がテキパキとキ-を叩く翔太を見てまるで手品だと苦笑い。
 終えると、又乾杯、既に皆の顔は紅潮、智樹が感激し翔太の手を握り頑張る
と言う。
座は二時間半、その後智樹の母親が、車で皆を送り届けてくれた。
 「ふ~台風じゃがね、でも翔太、其れ良いかもよ」
「うん、閃くと思いが広がるけ~、先生は何か菌床栽培の実験をされている
友達がいるといんさった、其処も明日聞く」
「そうせい、そんでな遠くても実習で誰か行かせろ」「うん、考えている」
「聞いたかね雅美・・」「感動しっぱなしですけ~、私も外しちゃ嫌よ」
「外すか、さっき契約した」「え、契約・・」「おう~、したんか・・」
「叔母さん、其処は未だじゃが、キスさせてもろうたがね」
「馬鹿、いんさんなや、秘密」
「遅いわ、く~良いぞ、雅美、此れからは翔太の女に為りんさいや」
「向こうが嫌がるし、年だしね、こればっかしは・・」
「阿呆、ここ等じゃ若手じゃろうが胸を張りんさい」
「はらんでも其処出ているけ~ほら~」「阿保じゃが」大笑いする二人。
「良いな、夢が有る事はええけ、ここ等じゃ何もそんな事ないがね、年寄り
でも仕事が出来る事が一番じゃね」女性二人が頷き合いながら手を取り合う。
 (そうか、其処が有ったぞ、出来る必ずするぞ)
心で何度も翔太は自分にそう言い聞かせる。
 朝早く野田先生が家に来られる。
其処から翔太は真剣に話を聞きながらメモをする。
「いや~、誠其処には気が付かなんだが、この地は最高に条件が良いぞ、
来る前に参考に友に聞いたら其処は総てが揃う場所だって、土地も真砂土と
赤土が混ざり、湿気も有る、最高だとさ」「先生・・」
「ああ、菌床栽培は任せてといんさるが」
「じゃ生徒一人送ろうか無論授業料払うし」
「それがな聞くと作業が色々と在るんだ、其処の責任者を作らんと拙いって、
菌は弱いし他の菌が有ると上手く行かん、雑菌や別の種類の菌は邪魔だと
いんさる。其処の責任は重大だと、其れで少なくとも三人は其処の専門にと
言われたが、僕は菌床のブロックを研究する、友が其れが良いといんさるし
のう、良いか」「是非・・」
こうして何とか入り口まではたどり着けそうだった。
 聞くと栽培種類は数が多いいと聞かされる、総て市場に出すことが出来る、
機械も高温殺菌や高圧殺菌だけは機械が要ると聞いた。
総て此処で栽培から製品まで完成し送るだけの状態にしようと先生と決めた。
 何から何まで初めての事、数日後に合おうと先生が言われ、約束をする。

                   つづく・・・・。





























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・50》

 なんと夕方に為ると、叔母が笑いながら来られた。
其れで夕食は三人で食べる事となり、雅美さんと叔母はとんでもない人、
呆れるほど話が弾んで行く。
「そうかいのう、そんであんたは肘鉄かね」
「そうじゃ無いけどあからさまに金が要るんだろうといんさるから悔しくて、
そんで要らんと」「そうか、あの爺様は元気じゃね」
「そんでな、相手した人後から判るし困る」
「そうじゃそうだな、他所で話すと聞いたが、あの爺様其処がいけんな」
「そんでな、雅美の知り合いが捕まって、なんと金二万円握らされただけと
いんさる、また会えば渡すと・・」
「く~金だけか、其れも僅かじゃね、でも其れでも欲しいから難儀じゃね」
「この土地は昔からアレは開放的じゃった」「言える言えるけ~、お母ちゃん
も元気だった」「そう言えば、もうなくなりんさって三年かね」
「ほんでなお父ちゃんが居りんさろうが、私が戻らんと遣れんのじゃけ」
「知っている、あんたもこんな田舎に埋もれる女じゃないのにのう」
「そうよ、都会で羽ばたいて、あはっ、そうは行かんけど田舎は捨てられんね」
そんな会話をしながら炬燵上のすき焼きを三人でつつく。
 「そう言えば、この家の沙織さん、皆が良かったといんさる、誰が此処を
買ううんね、翔太さんだけじゃ」「其処も有るが他の噂は如何・・」
「え、ああ、此処かね、其処は仕方が無いと皆が思いんさる、今度は若いし
やり手だと」「あはっ、聞いたか翔太お前の事じゃぞ」「ええ・・」
女二人は豪快に笑われた。
「誰がこんな田舎に直ぐに一千万出せるんね」「だな・・」
「でしょう、だから凄いと、沙織さんたわけじゃ無い、其処は上手く遣りん
さろうと・・」「ええ、じゃ世間は認めているんかね」
「ええ、そうでないと辻褄が合わんと、金だけ出させて後はと・・」
「なんと、皆がそういんさるんか、わしにはそう言わないといけんじゃろう
と聞いていたが、真かね」
「ええ、みんなが、其処は男と女じゃ、為るようになると」
「あはっ、理解が有るのう」「此処は其処だけが開放的じゃね」
「言えるが言える~」またも大笑いされる。
「聞いたか翔太、世間がそう言う目で見られているんなら隠れてせんでもええ」
「叔母さん」「良いから、な~雅美や」「ええ、其処は既にそうなる道と皆が」
呆れて聞く翔太、其処は何とも言えないアッケラカントされた話だった。
 「で、雅美は此処に通えるか一日三千円、時間は無い、用事が済めば帰れば
良い、やがて沙織も戻ろうけど、其処は其処でのう」
「戻ればお払い箱で良いじゃない邪魔したくないし」
「お前、其処は別だろうが」「え・・」
「あのな此処は此処、お前はお前じゃ、何で此処に行けとわしが頼んだと思う」
「え、幸子さん・・」「あのな・・」
そこからなんと声が小さくなる、人は内緒話だと直ぐそうなるのかと笑えた。
 「ええ~じゃじゃ、此処に行けといんさったんは、ま~幸子さんあんた」
「行かんか・・」「行かんかって私は出戻り、相手が可愛そうじゃない」
「うふっ、其れが良いと相手が言うと如何するん」「いわないわよ」
「いえば・・」「もう、攻めるね、そうなればどうかなでも沙織さん
には負けるし」「勝てば良いじゃないかアソコで」
「うひゃ~もう口に出しんさんなや其処の話」またまた大笑いされた。
 最高に楽しい夕食,叔母と雅美さんは漫才コンビかと思うほど間や話し方
が上手い、聞いている翔太笑いが絶えない、そんな時間を過ごし午後十時前
にはお開きに為る。
酒を飲んでいるからと車を置かれて歩かれて帰られる。
「良いのか、酔っている」「ああ、こんな事はここ等じゃ朝飯前じゃ、明日
車を取りにきんさろう、お前話を聞いたろ」「うん、可笑しかったが」
「其処じゃ無いが、男と女・・」「其処は良いが・・」
「良くは無い、沙織は頭が切れ雅美は行動的、二つ合わせんと先が拙い、
其処を考えろ」「え、そうなんか」
「ああ、沙織は事務系が良いぞ、雅美は外を歩かせろ、あいつは出来る」
「・・」そう叔母が言う。
「では、これから必要になるな・・」
「ああ、手元に引寄せて置け、沙織が戻る前が良い、後ならあの子は身を
開かんぞ」「え・・」
「あのな、あいつは広島で水商売して居った、だから会話は上手じゃ、
そんでアソコも良いと思うぞ」「叔母さん・・」
何とかそんな話も終えると十二時を過ぎていた。
叔母もおじさんが入院中、此処で堪る泊る事に為る。
 翌朝、賑やかさで起こされる。
「お早う御座います」「ええ、硬いが・・」
朝はそうでもせんとね」笑いながら言われる相手は雅美さんだった。
車を取りに来て、叔母と話し込んでおられる。
「幸子さんの所、貯蔵穴は使っておりんさる」「未だ使っている」
「良いな、内は十年前の大雨で潰れたがね」「聞いた」
 「え、貯蔵庫って何・・」「阿呆お前の家の裏にも在っつろうがね」
「あ、ああそういえば、なんと有ったぞ、ええ、ではここ等は皆有るん」
「小山が無いと駄目横穴だぞ、お前のところは別に水が出る穴が有ったな」
「そう言えば、水道が来るまで使っていた。二度くらい探検で入ったが、
なんと蝙蝠が沢山いたが」「そうじゃ、昔は其処でもみ殻をご保存に使った」
「今は・・」「其処は今は使わんのう、ク-ラ-じゃ」
「そうか、でも使うんだ」「ああ、温度が一年間あまり変わらんしな」
そんな話をする。

          つづく・・・・。















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・49》

野田先生は翔太とはあまり面識は無い、有るのは仲間の智樹と正之だけ、
後はクラスが違うし、就職組と進学組との違いだ。
だが、智樹は同じ谷の仲間、其れで通学、アフタ-で仲良しだった。
「田中君は凄いな、話を聞いて驚いたぞ」「先生・・」
「あはっ、君にそう呼ばれてもピンとこんが」笑われる。
「そんでな、聞いたら、此処で何かしようとしていると、智樹が先日来てな
色々聞くから、何じゃと聞き返したんだ」「・・」
「それから君の話が出て、此処で何かしようと何がええかと僕に聞くんだ」
「あ、其れでは先生・・」「僕もあと少しで定年じゃろう、君たちが何か
したいなら協力はいとや~せんと答えた」「有難う御座います」
翔太は喜んだ。
 其処から色々な話を聞き始め、まるで。教室で居るような錯覚を受ける。
既に十年が経つ事が嘘のようにも思えるし、話を聞く中身がこれまた翔太
には新鮮な中身。
「此処で興す事は簡単じゃが、中身がのう、長続きと雇用じゃな、皆小作人
から這い上がった村の集りじゃ、中々仲間内でとは総上手くは運ばん、
個人主義の百姓、たとえは悪いが中身はそう見えるんだ。農協の御陰で其処
は何とかと考えてきんさったが、今じゃ君らの時代、其処で思わぬ君が
戻ったと聞いたんだ」「はい、何か出来ればここでもと・・」
「だってな、大阪は別にしても岡山の落合の話詳しく聞かせてくれんか」
其処から落合の事を話す
 「おう~、なんと其処まで出来るんか、凄いじゃないか、金は・・」
それも先生に話す。
「なんとなんと、では智樹君の話は嘘じゃ無いな・・」
「先生嘘つかんで」「嘘コケ」皆が大笑いする。
「じゃ、此処で何がええのか決めるのが先だぞ」「はい・・」
酒を飲む事を忘れて皆が聞き耳を立てる。
「野菜や果物も良いが、此処で何かを興すと思うならブランドが大事じゃ、
野菜などは直ぐにも作れるが、其処はたかが知れている、大勢が寄って
たかってする事じゃ無かろう」「そう思いますけ~」
「じゃ、何が良いのかと考えるんだ,土と土地は今は有り余るほど有るぞ』
「そうですね」「じゃ、其処を生かせ」「如何生かせますか」
「考えろ、あのな僕らがこれが良いぞとかあれこれ言っても身に付かん、
君らが探せや」「ええ~先生、薄情ですが」
「智樹、正之、君らは田中君に縋りついてて離すなよ、こんな良い条件は
滅多にないぞ、土地と土以外に一番大事な事は事業を起こす土台じゃ、
其処には必ず金が付きまとう、大々的に起こすなら尚更だ判るな」
皆がそろい頭を上下する。
「僕はあと一年、学校に居るからな、何時でも来てくれ」
「え、先生今夜は其れだけですか」
「そうじゃ、何を期待している、こんな田舎の定年まじか男に何が出来るんだ」
漸く酒を飲み始めそう言われた。
 その後いろいろな話をお互いするが、此処で何かする事の話しから
遠ざかっていた。
先生が帰られると智樹がしょげている。
「おい、大人じゃ、先生は」「・・」「阿呆、其処は違うが、
あの先生は日和見主義、わしらをけしかけて美味しい所と狙っておりんさる』
「言い過ぎだぞ」「いんや~其れくらいで丁度ええぞ、皆で考えようや、
此処は本腰で翔太に縋りわしらは動いて頑張ろう」
「さすが、雅満じゃがね、良い事いんさる」
こうして何とかするという事は決まり、後は何をするかが大問題だった。
 翌日、「お前、此処に居ても良いが多少はあの家で居ろ」
「叔母さん、邪魔か・・」「そうじゃ無いがね、世間に早く知らせる方が
ええけ、わしも触れ回らんと行けん」「ええ・・」
「其処じゃ、お前がアソコに居座ると話は本当なんだと思いんさろうがね、
智樹にも正之にもすでに言いふらせと空気を吹き込んでいる」
「うひゃ~、其れこそ敵わんな・・」
「わしが動き易いんじゃ、そうなると餌も持って行く、誰かにでも頼もうかな」
「え・・」「そうじゃろう、わしばかりじゃお前も面白くないがね」
「ええ・・」「任せや、悪いようにはせんけ~、ここ等じゃ芋姉ちゃん
ばかりだが、中身は美味しいぞ」「あはっ、負けるが」
そんな話をしてて、其れも有りかと思える。
 昼前、天気がいいので車であの冠山の麓の家にと向かう。
誰も居ない家、部屋は異様に寒い、炬燵に火を入れて座る。
其処で本を読む、何かをしなければと焦るが、おいそれとこれは良いという
事は、みつから無かった。
 「うん・・」見馴れ無い軽が庭に滑る様に入る、障子を開いてみる。
「あ、矢張おりんさったね、幸子さんから電話が来てどうしても行って
くれといんさるから、あんたが有名な翔太君かね」
「え、有名じゃ無いが、おばさんは誰ね」「おばさんか敵わんな」
「あ、御免、名前知らんけ~」
「私はこの先に住む、雅美です、出戻り女で~す」
「あはっ、笑えるが、ええ、若しかして山根雅美さんか・・」
「え、何で知っとりんさる、あんたとは四歳上じゃろう、学校は小学校は
別じゃし、中学は雅美が卒業すると交代に入学じゃろう」
「そうだけどな、中学でまげな女が居ると噂されていたが、そんでな
わしら悪が何度もあんたの家の風呂を覗こうと出向いていたんだ」
「え、ああ若しかして孝一か遣れんのう、でも見たんか」
「ううん、見れなかった、お母さんのは見たけど・・」
「あはっ、笑えるがね、そうかそうか、昔じゃね」
笑いながら土間から台所に向かわれる。
か 翔太は又炬燵、其処で本を読もうとしている。
「あんた、コ-ヒ-じゃ」「有難う賄かね」
「そうなるのう、でもあんた少しは金が有るじゃろうがね」「多少な」
「じゃ台所何とかしんさいや」「え、拙いん」
「便利が悪すぎじゃろうが、今でも此処は貯蔵の洞穴が有るけ~、其処まで
行かんと行けん、雪が降っているしのう、そんで台所土間じゃ拙いよ、
床を張り、其処にシステムキッチンで事は済む、便利じゃぞ」
「え、おばさん家そうしているん」
「あほな事、金が無いがね、システムなら良いなと思っただけ」
「そうか台所な、良いよ改装するか」「そうしてえな、其れなら通う」
「負けました、面白いおばさんだね」
「あのなおばさんは嫌じゃ、未だ其処まで行かん、雅美と呼んでくれんさい」
「はいはい」「もう、全く手に負えん男じゃね、今夜は何が良いの・・」
「何でも良いけど、一緒に食べようか・・」「え、良いけど賄だけだぞ」
「判っています」「じゃじゃ、すき焼き如何ね」「良いね」
「おう~じゃ買い物に行くけ~、金」笑いながら翔太は金を渡す。
笑顔で車に乗り込まれ、残りの金でなんか見繕い買って来るとも言われる。
呆れる程見事、翔太はしらずに見送り迄してしまう。

            つづく・・・・。



























異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・48》

落合の家は正月が明けると人が大勢来る、しかも哲夫さん達は早くも
材木置き場に集まっている。
雪をかぶる馬鹿でかい材木の山積、切口を見て回りペンキで印をつけて回る。
役場としては有難い事、最高なもてなしをされ歓迎、値段も呆れる程安い、
山に入る人たちの給金の足しに為ると喜ばれていた。
(ふ~、良いぞそうなると、図面を少し変えないとな・・)
家で又も図面と睨めっこ、アソコは温泉が豊富に湧き出ている場所、
冬は温泉で床暖房が出来る、其れは燃料費がかさむ場所だから、
好都合だった。
赤ペンで張り巡らすパイプの道を描いていた。
 「貴方・・」「おう、菜摘さん」「出掛けへん」「おう、何処に・・」
「もう阿呆」「あ、そうかもう家じゃ夜遅くならないと拙いね」
「だから、今回は母親よ」「え、ああ~じゃじゃ・・」
「そう行く途中で拾うし」「なんと手回しが良いぞ」
「楽しんでよね、後ろにはあの麗華ちゃんが居りんさろうがね」
「参りました」
 本当に翔太を乗せた車が行く、後ろでは見送る冴香の顔が笑っていた。
「ふ~動くんか、良いな、最高だぞ此処・・」
「貴方ね、此処だけじゃないのよ、あんたの里」
「うん、其処は考えているが良い事が浮かばん、野菜か果物、其れは何処
でもしているしな、特徴が無い」「探すのよ」
翔太を煽り叩く菜摘、既に義理の娘のお腹に翔太の子が宿ってるし、
此れだけ繋がりが強くなると後は跡継ぎなのだ。
「あ、居たわ、ま~寒い中・・」車に乗り込まれる。
行く先はラブホ、インタ-傍に二軒ある、新しい方に車は入った。
其処で行う事は一つだけ、既に敏江さんは覚悟を決められている。
自分たちは横から入り込んで一緒にとあの谷で働くことは決まっている。
 今回は混浴で知り得たあの化け物を・・、夕べ考えるだけで
眠れていない、娘も薄々知られているが、出る時何も言わない、
次はお前だと言いたかったが、たとえ親子でもあからさまにはと思えた。
 部屋に入ると、なんと菜摘が自分から風呂に湯を入れ、そうして、
敏江さんに脱ごうと言いつつ脱ぎ始める。
直ぐに二人はお風呂場、此処も他と同じ、マジックミラ-、
二人の肌かが総て見える仕掛けだった。
 翔太は其れが唯一楽しみ、多少年を取る分、肉は騙せないが、
けなげな女性だし、楽しみは幾何か、底知れぬこれからの先が楽しみだ。
「貴方、来て・・」呼ばれて、直ぐに浴室に向かう。
「さ、お殿様、座って・・」「おう・・」従う、其処で敏江さんが
手に泡を乗せ背中に廻られ菜摘は前の担当、何も言わないでも事は進られる。
 最高、初めての相手程昂奮する事は何時もの事、既に菜摘が口で挨拶を
終えた棒に、頭を下げながら敏江さんが向かわれる。
いよいよ始まる、でかい尻が左右に揺れる中、口は翔太の獲物を迎え懸命に
頭を動かされて行く。
その相手の背中に手を添え、爪で肉に形を残す。獣の習性は何時も通りだ。
菜摘が今回は女が動くねと最初に言われている、其れは的を得ていた、
自分が思うままに動くことが出来る事はとんでもなく良い気持ちに自分で
持って行ける。
我が身は自分が良く知り置く、膣も然り、敏江は菜摘が泣き叫んで翔太の
上で暴れた後、初めて翔太を向かい入れる番が来た。
其処から豹変、本当に変わられる。あんたあんたあんた~の連呼は次第に
キイが高くなる。
頭を後ろに落とし振る、とんでもなくその衝撃が翔太に向かう。
でかいお尻はだてじゃ無、太腿の柔らかい間に棒が穴に減り込んだまま
揺すられる。
奥に浅く横に上下にと腰は器用に翔太の棒を膣内で動かせてくれる。
最高、最高何度も上り詰め、翔太の上で嘘だ~怖い~と泣叫んで飛ばれる。
菜摘が痙攣する敏江の体を横に転がし交代、本当に迎えるだけの翔太、
楽だった。
 一時間、一時間半、とんでもなく強い女性、しかも往き様が見事、
菜摘も負けまいと吠え捲り我が身を焦がし燃えて往った。
昼過ぎに部屋に来て早くも外はうす暗い、最高に翔太は堪能出来た。
相手二人も動けない程遣りつくされて居る。
「貴方、御腹空いた」「おう、なんかここらで有るんか・・」
「獅子鍋如何・・」「お、有るの」「有るよ、美味しい」
「行こう行こう」翔太は確りお腹が空いている、獅子鍋は初めて太腿の臭味が
無いと聞いているから楽しみ臭味。
 店に行くと、座敷に通され、最高な味、獣の匂いが全く消されている、
案外肉は柔らかかった。
 横に既に体を割いた敏江、翔太に甲斐甲斐しく食べさせている。
変わりようが凄い女性、其処は言わずと知れた翔太の凄い棒の威力が肉を
蘇らせていたのだ。
 漸くお腹が膨れ、酒も飲んでいるから家に戻ると、ベットに倒れ込んだ。
 居間では冴香と菜摘と敏江三人が、冴香に事後報告、敏江は泣くほど
凄かったとでかい胸を手で押さえて震えていた。
「月に二度くらい相手できるの」「其処はどんな事が有ってもお願いします、
今度は娘と・・」「あらら、怖い」
「ええ、もう自分ではないみたいですけ~」笑われる。
「良いわ、普通は知らん顔しててね,まだこれからあの谷のお二人もと考えて
いるの、でも今は私たちとあの谷の二人だけ、此れから頑張ろ」
菜摘が畝そういうと抱き付いて泣かれる、可愛い女性だった。
落合で・一週間滞在すると、又も翔太は里にと向かう。
 一月二十九日、翔太は叔母の家で居る。
あの沙織さんの家には行っていない、誰も居らんからだし、
考え事をするにはこの家でもよかった。
 「あ~居た居た・・」「おう、智樹上がりんさい」
「あのな、お客様じゃが」「誰・・」
「懐かしいぞお前、先生どうぞ」
「セ、先生何処のあ、ああ~野田先生ですか、此れは此れは・・」
「おう~良い男に為りんさったのう、十年ぶりじゃのう」
「ご無沙汰致しております」
「なあに、翔太君たちは普通科じゃろう、俺は農業専門じゃ、学校では余り
接して居ないしな・・」そう言われるが、中々評判の先生だった。
 来年は先生を辞められると聞いている、もう定年だと言われた。
「おい、野田先生がな、お前に合わせろといんさる」「僕から行くのに」
そんな挨拶を終える。
ろ 其処から炬燵に入り宴会、すると玄関が賑やかになっていた。
「ええ~お前達もか・・」なんと三十分過ぎには、あの翔太の同級生が
顔を揃えて来た。
正之、浩二、澄人、雅満だ、直ぐに宴会に参加、とてもじゃ無いが男だけ、
むさくるしいが此れも又良いとさえ思える。
ミニ同窓会だと大騒ぎ、幸子叔母さんが笑いながら忙しい姿、
炬燵周りは大変な事になっていた。

             つづく・・・・。

















異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・47》

 翌日から落合の家は人の出入りが激しい、なんと夕べの話でごった返す。
谷が関わる役場からも懸りの人が三人来た。
其処で翔太が紹介され、計画図を初めて見て驚かれた。
自分達だけでは何とも、此れ持ち帰り話しても良いかと言われ、どうぞと渡す。
「あんた・・」「うん、此処も民間人だけでは事が運ばん場合がある、
アソコは幅広く利用できる様にと考えていたんだ、無論湯治客も増え中身が
自ずと周りには理解出来る。其処までは頑張ろう」
「凄いよ、其処の谷は・・」「それなんだ、其処を冴香にとな・・」
「ええ~、私にか・・」「そうなろうが、身内じゃろう」
「・・、うふっ、其処ね、実はね・・」
誰も居ないのに冴香が耳打ちする。
「・・、うぎゃ~何々本当か・・」
「そうみたい、義母とこの間病院、するとおめでとうと・・」
「なんと、良いのか」「お兄ちゃんは如何なん」「あほか最高じゃ」
「じゃ良いのね」「うん、頑張ろう」
なんと冴香のお腹に翔太の子が宿ったのだ。
話が終わる頃義母の菜摘が来て、其処からまたまた話が弾んだ。
「だから、此処は親子で頑張る、里美さんも其処はご存知」
「そうか、じゃ其処は其れでと、冴香、アソコ果物が主体かそれとも
何か考え在る」「それは未だ、でも考えようよ、夏合宿も冬も子供たちが」
「あ、そうだな、じゃ其処も何とか広げるか・・」
話が終わらない、何時の間にか谷の親子も役場の人が帰ると部屋に来た。
「ねね、あんた達も仲間に入らんね」「仲間ですの・・」
「ああ、翔太の仲間」「入っていると思うけど、娘もそうだと」
「そうなん、翔太さん、此処と同じなん・・」
「え、ああ~阿呆、其処は違うぞ、ひや~吃驚するが」
聞いて菜摘が大笑い