驚道小説《一炊の憑依に惑わされ・・5》

 平成19年9月、賢太は今までの賢太とは大違い,部屋で燻る事だけは流石に
なくなるが、あの飽き性は未だ直っていない様子、其れでも以前とは大違い、
着る物もそうだけど、出歩く事が煩雑に変化した事なのだ。
 「いらっ・・、あら~賢太・・」そこは食堂の馴染みのおばさん、
でも今はおばさん呼ばわりはしていない、其れもそう呼ぶと、直ぐに嫌やわ
と返事が心に飛び込んで来るからだった。
「里美さん、すき焼き定食・・」「はいよ」返事も軽やか、其れで総てが
読める程賢太のおもいは日々上達をして行く。
 「ね、アソコ如何大人しくしているの・・」「おば、あ、里美さん其処か」
「そうよ、動けないとアソコが怒るだぎゃ、使っているん」
「そう世間は甘くないかな、でも機会は狙うんだけどね・・」
「如何狙っているん・・」「うん、出歩く事かな・・」
「そうや、其処が肝心、良いぞ・・」「ええ~里美さん・・」
「私ね考え変えた、変えさせられたのかなでも其処は凄く良い事に為る」
「何か有ったん・・」「うふっ、読んでいるでしょうがね、読まれているの
判るのよ、だってアソコよと頭で思うと、其れが叶うのだしね」
「里美さん・・」「もう大袈裟、既に其処も理解しているんでしょう、
じゃ聞くけど今の思いは解る」「近くに来てよ」
「え、こう、あ・・、馬鹿ね、昼間よ」「その思いが見えたんだからね」
「恐れ入りました、じゃお食事出すね」聞くと既にこの店は代替わりされ、
あの事が有った数日後、お客から聞かされている。
この店は里美さんの叔母がされていたが、年が行って既に里美さんにと
思われて居たそうだ、其れで里美さんが、引き継がれたと聞いた。
 「さ、どうぞ、化け物様・・」「うひゃ~、言われる~」
「ねね、今度は何時、月一で契約しない」「契約・・」
「そうよ、知っているくせに、里美の願い・・」
「・・、そうか良い、其れ契約する、ねね、今度は僕からだけど・・」
「待って、其処は判らんだぎゃ、里美は違うし・・」
「だな、じゃ、今後は其れで良いと思う、でも無理は駄目・・」
「はいはい、承知いたしました、さてと・・」
仕事に帰られるが、なんとその動きは今迄とは大違い、御陰でお客も戻り
出す店になっていた。
 外に出ると、秋晴れ、足も軽く歩いて居た。
「あのう、お尋ねしますけどアウトドア専門の店御存じ在りませんか・・」
「え、ああ、其れは有りますけど、ここ等じゃ無いけどな・・」
「どちらに為ります・・」「お母さん、其処子供さん連れが良いと思うけど
親が決めても喜ぶかどうか」「え~貴方、私も今そう考えていましたのよ」
「そうですか、そうかなと思っただけです、有るには有るけど・・」
「如何しましょう・・」「場所を教えますから、今度は使う人を連れた
ほうが良いと思えますよ」「ですよね」「ジャ、コ-ヒ-でも飲みません」
「・・」何とその言い方に相手の顔が驚かれた顔に変化する。
「え、貴方・・」「だって、未だ秋と言えど暑い、アイスコ-ヒ-如何です」
「うふっ、付き合いますね」何とすんなりと傍の喫茶店にと入れた。
 座るなり、アイスコ-ヒ-を頼むと直ぐに免許証を出して、向かいの席の
女性に渡した。
「え、何あ、あああ貴方・・」
今度も驚かれたが、今迄と大違い、のけぞり驚愕された。
「何でですの・・」「だって、どんな男かと貴方が考えられていたでしょう」
「え、ま~あ・ナ・た、怖い」「そうですか、気に為るから最初に出して
安心して貰いたかっただけです」「・・」
其れに返事はされずに、免許証を見られた。
 『じゃ、私は・・』「いいえ、聞きません、お茶をのんだ程度ではね」
「・・、でも私には」「怪訝な面持ちではコ-ヒ-の味も無いでしょう,
此処は男が自分の事を証明するのが先と思います」「感心な心がけね」
そう言われつつ、免許証を返された。
 「実はね・・」「待って、其処は・・」「え・・」
「聞いたら、その件で話をする羽目に為りそうだから・・」「・・」
その後会話は止まるが、微笑まれる笑顔が素敵な女性だった。
 気分爽快、その女性と別れても名古屋の桜通りをまだ銀杏の葉も青々と
する中、ゆっくりと歩んで行く。
 五分くらい歩いたのか、広い通りに目をやると・・、あ・・、なんと、
賢太が歩く横に車が並んでゆっくりと進まれていた。
「ええ~貴女は・・」「如何、乗りませんか・・」「・・」
無言で返事もせずに車の後部座席に乗り込んだ。
「うふっ、何でかしら気に為る男性だもん」「家に向かわれるんですね」
「・・、え~・・、そうなるの・・」「だってそう思えました」
「そうなるわ、家に貴方好みのお婆様が居るのよ、暇だしね如何かと」
「あらら、僕は暇じゃ無いけどな・・」
「だって、のんびりと歩かれて居たじゃ無いね」
「其処はそうですが、思いと歩きは違いますけど・・」
「成程、勉強になるわね、お連れしては不味いのかしら・・」
「拙いと思いますけど・・」「如何してそう・・」
「だって、知り合えた縁は大事にしたいと思う」「だからお誘い・・」
「じゃ、家に行けば、此れから僕が願う道には向かえなくなるな・・」
「どんな道ですの・・」「其処は言えないし初対面だからね、僕の願望」
「意味深ね、変な人・・」「ですよ」「あらら・・」「まあま~~」
「え貴方・・」急に路肩に車を寄せ、ハンドルに顔を付け大笑いされた。
「・・」その様子を見て賢太も笑う。
「益々気に為るお方に為れた」「僕は反対かな」「如何反対なの・・」
「其処こそ言えない反対ですよ」「ええ、言えないって・・」
「ね、じゃ、車止めたついでに僕の顔を見てて下さい思いを当てます」
「ええ、出来るの、怖いわ、じゃ見詰めているだけよね」「はい・・」
素直に振り返られて、ガン見された。
 暫く動かない二人、変な様子に見えるが、互いが其処で奮闘していた。
「そうか、了解です、じゃここで卸して下さい」「・・、え、何で・・」
「貴方が思う事は理解しましたけど其処は別でした、じゃ又会えるかも」
振り返らずに車を降りて歩く賢太・・。
其の様を暫く見る女性の顔が綻んでくる。
 だが、この出会いはまだ続いた、しつこい程車で追われる賢太、
呆れるが其処は又違う思いがある。
「ええ、貴方・・」「はい、乗りました、向かいましょうかお家に・・」
無言でうなずかれ、車は走るが直に止まられ、横の石垣の中にある駐車場
に車は入った。
様子を見るとここ等は、名古屋でも有名な御器所だと思えた。
 「どうぞ・・」言われて従い階段を上がる。
「・・」呆れるほど綺麗で豪華な屋敷廻りと家、驚愕しながらついて玄関
に入り、其処からも無言で従った。
 「お母様、今日は珍しい方をお連れしたの・・」「誰ね、知らないけど」
「僕は免許証を見せて居ますけど、其れこそこちらが訪ねたい疑問ですが」
「お母様、競っても負けですよ」「え、何でだい・・」
「あのね、この方何もかもが見え透かれて居るみたい」
「ええ、なんだその意味・・」
そこから親子で話されるが、その間にコ-ヒ-が出て来た。
 出されたのは此れまた美しい,連れて来られた女性の妹かと思えた。
「ええ~お前、なんとそんな事が有ったんかね」
「ええ、驚きました、でも気に為るからしつこく車で並んで進む中、相手
が気折れされて乗り込まれたのよ」
「呆れるがお前珍しいね、人を運んで戻るなど」そこで大笑いされた。
コ-ヒ-を運ばれた女性も興味が在るのか広間で座られつれられ笑われる。
「貴方は・・」「私が代わりに佐伯賢太さん,年は二十八才独身、其処は
勝手にそう思うだけですけど、住まいは西区幸町、三丁目十五番地、
加納マンション、本籍地は島根県邑南町田中出だそうよ」
「え、貴方良く暗記されましたね」「ええ、得意なのよ」「参りました」
「はい、参られましたね」「うぇ~お姉ちゃん、笑えるが・・」
そこで部屋は大笑いの渦に為った。
 なごみは既に終えて、四人でコ-ヒ-を飲んで話をする。
「なんと、じゃ、美咲の心根を見透かされたのか・・」
「え、そう思います、だって思う事が総て相手に的中、驚いた、其れで
御連れしたの」「有るのかそんな事・・」
「透視よ、聞いた事が有るけど信じては居ないけどね」
「珠美はそういうけど、信じて美咲は衝撃を受けた、だってアウトドアの
物を買おうと探して居る中でよ、私が思う事を当てられたのよ」
「それは偶然でしょう・・」「だから確かめたいじゃないね、お母様も其処
は興味が在る筈よね」「有るけど、本当かね・・」
何と親子でそんな会話をされていた。
 「じゃ、賢太さん、珠美が今心配な事充てられる・・」
「こちらを見てて下さい、目を瞑られても良いですが,問題をはぐらかそう
とされると読めないんですけど、其処は許して下さい、真正面から言われた
事が無いから間違うかもしれませんよ」「良いわ、前置は其処迄初めてよ」
正面に座られた。
 「・・、・・」少しの時間静寂が出来た。
「はい、有難う御座いました、何も見えませんでした」「え、貴方・・」
「見えないものは仕方が無いですよ、其れに比べ貴方のお姉さんはハッキリ
と見えた、嘘が無い女性と思える」「え、じゃじゃ私には嘘が有ると・・」
「・・・」「ね、冗談じゃ無いわ、あんたね出来もしないくせに家に来て
から失礼じゃない」「其処何とも言えない、連れて来られたんですからね」
「そうよ、何よ,珠美、いい加減にしなさい」「お母様・・」
「お前謝るんだ、誰もが全て読め事は出来ないと思う、お前のは複雑だ」
「ええ、其処が聞きたかったのに・・」
「もう帰りますね、此処に居てはとんでもない事になりそうですから」
「え、あんた其処は解るのかね・・」「其処ぐらいは言わないだけですよ、
そのほうが家の安泰につながりますからね」
「ええ、益々逃がさんぞ、あんた・・」「お母様・・」
「煩い、お前は引っ込んで居ろ」「ええ・・」「言われる事を聞きなさい」
「お姉ちゃん迄・・」ふくれっ面で部屋を出られた。
 一気に座は白ける、誰も声は出さない、重苦しい雰囲気は続いた。

               つづく・・・・。















驚道小説《一炊の憑依に惑わされ・・4》

元医者だった婦人に話しをする賢太、だが其処で踏みとどまる姿が見れた。
此処から先の話は、初対面では話さないほうが良いと、賢太は知る。
何も知らない医療の分野だけど、後に必ず知れるだろう真弓さんの顔が
浮かんで来たのだ。
 その後、そこそこの話をするが、肝心の賢太の肉体に変化が起きて来た事
だけは流石に、話すことが出来ていない。
其処も、此処に来て感じ思い知らされた事だけに、言えないで自分で観察
してからが良いと判断する。
そう決めると,その家を挨拶もそこそこに逃げ出すように賢太はその家を
後にしてしまう。
(そうなんだ、矢張異常なんだ・・、そうなるのか・・)
帰り道で、前よりわずかだが、自分の体の異変を知らされている、
其れが良い事とは思えないが、人其々だと自分に言い聞かせるしかないと
覚悟する。
 部屋に戻ると、暫くもの思いに耽る賢太、そうだろうと思うだけで,
確証が無い不安な部分其処が唯一見えていない、だが如何すれば見れるのか
と思うが、全く不甲斐無いけど、そんな事えの知識が乏しいのだ。
(如何すれば・・)何度もその壁に突き当たる、考えても考えてもその壁の
前で突き抜けられず、部屋で悶々と時間が過ぎた。
 夕方、お腹が空くので何時もの食堂にと脚が向く。
「おや、如何したんだぎゃ・・」「え、ああ里美おばさん、何時もの・・」
「良いけどたまにはご馳走は如何ね・・」「え、良いけど・・」
「じゃじゃ、任せるかね」「え・・」
 (・・、あああ~見える感じるが・・、なんとええそうなるんか・・)
メニュ-を聞かれに来られた里美さん、相手の思いが一瞬だが脳裏を走る。
『ね、お願いが有るんだけど・・』「何・・」
「あのう言い難いんだ、でも忘れられんが、去年の始末したいけど・・」
「え、始末って何だぎゃね、有ったかね」「うん、ホテル・・」
「・・、・・、え、ま~賢太、アンタ、未だ彼女出来んのか・・」
「うん、面倒くさいしな、其処は・・」「うふっ、良いけど・・、如何する」
「部屋に来てよ、ホテルは・・」「良いわ、じゃ栄養満点の食事じゃね・・」
「・・」何となんと、言いたい事が相手に通じた・・、無論一度だけ、
以前酒に酔い、里美さんを口説いた事が有った。
その時も食事に訪れた時、情けない顔をしていると、尻を叩かれ,
若いもんがしょげた顔するなと言われたのだ。
その流れで,店が閉まる時間まで其処で最後まで酒を飲んでしまう。
 店が終わると、後片付けをされる里美さんを見詰めていた、
「送るわ、待って居なさい・・」そう一言言われた。
然し、その時は散々、里美さんの軽で堀越のラブホに入ったが良いが、
其処で酔い潰れて吐くし、介抱をさせてしまう。
其の後は覚えていない、朝になると、里美さんの車で戻るが、以後そんな事
は一切里美さんとは無い、其れが今何,脳裏に閃いたのは紛れも無く相手の
里美さんの内心だった。(ああ、賢太とはあれでお終いか・・)
その言葉が賢太の心に届いていたのだ。
 闇雲じゃない,相手の心内が判るとチャンスだと思うと同時に言葉で誘う。
其れが何と相手は笑うわけでも断るわけでもない,直ぐに返事の代わりに
栄養付けようと苦笑いされる。
そう決まると、部屋に戻り、片付けをしながら、自分の思いより相手の立場
が分かった事に驚愕する。
(これが、あの先生が言われた事に繋がるのかな・・)
そう思いつつ、何とか部屋は見れる状態にまでは片付けが出来る。
 風呂も用意しソファ-でコ-ヒ-を飲む、部屋は男所帯だし金回りが悪い
賢太には、唯一中古のソファ-が目立つだけの部屋だった。
 三十分後、里美さんが部屋に来られる、何も言われずに風呂を覗いた後、
「体洗うね、一緒に入ろうか・・」「うん・・」直ぐに返事が出来た。
 だが、其処で事が急変、相手の思う事や望む事が寸前だけど見えて来た。
本当に其処だけは確かに見えるし思える、風呂で賢太は自分から進んで
里美さんの身体を流して洗った。
相手は今は三十八才、初めてホテルに向かってから一年半空いているし、
それ以後は誘わないし誘いもされて居なかった。
其れが、賢太の一言ですんなりと此処まで進める、其処も不思議だが、
賢太の脳裏には、其れを知ろと何かが後押しをしていた、其処を確かめる
が為にと誘うことが出来た。
今は既に相手が思う事が接していると手に取るように判るし動ける。
其の動きで益々賢太は何かが自分に乗り移っている事えの確信が、
確かなものにとなって行く。
 される側の里美は驚いている、なんと居心地が良い事か、心配なぞする間
も無い、相手が勝手に動いてくれるし,望む事が呆れる程そう向えるし仕向
けてもくれる、本当にこの男があの一年前の賢太かと疑うほど、総てに感動
と至れり尽くせりの動きに里美は自然と酔い痴れて行った。
お返しにと、里美が賢太の体を洗うが、とんでもない物を見て仕舞った、
一年前はこれ程は無い、だが現実同じ男が持つ一物に驚愕驚愕、恐ろしい物
になっていた。
里美が現物を見た瞬間我を忘れ、直ぐ洗いたての一物を口に運ぶと始まった。
 目を覆うような仕草の里美、既に舞い上がり狂い手繰るだけ、男の持ち物
を労わる処か扱いて狂いあげる、そんな中、里美オンリ-の動きに任せ、
里美は豹変し捲った。
「初めてよう~凄いから素敵だぎゃ~狂いたいよう~あんた狂って往く~」
「良いよ存分に狂おうよ・・」とんでもない事に為りつつある、強靭に変化
してる、賢太の持物もそうだが、其れを迎えて泣き叫ぶ里見の形相はまるで
夜叉,其れがのたうち廻り上で動けるから、とんでもない狂喜を迎え続け、
浴室で響き渡る泣き叫びは、まるで獣そのものだった。
四十手前の肉は千切れんばかりに舞踊らされ、挙句に凄まじい往き様を相手
の男に魅せ付けながら遥か遠くに飛ばされて、男の腹の上で大痙攣、
激しい戻りと共にまたも動く里美の腰突き,とんでもない至福と
拷問擬きの戻りに、翻弄されつつ、此れが在ったと泣き叫んで喜んだ。
 いやはやとんでもない事になる、だけど賢太も自分自身に驚かされる、
往きたいけど往けない、其れが何かは知らないが、これ程の長い時間持続は
無かった、有り得ない程,其処は我慢出来る事に驚かされた。
其れが証拠に上の里見は既に倒込んで痙攣の余震を味わうだけ、
腹上で大満足の侭、縋りついて凄かった、最高よ、生きてて良かった・・、
そう賢太に告げると、腹上で眼を瞑り涙を落として嬉しいと、
一言言って横に落ち、動けなかった。
 時間は思えば僅か、三十分で相手は大陥落,賢太は未だ余力が有る、
其れで今度は賢太が里美を襲って行く、部屋に抱えて戻ると、
二回戦、賢太は今迄とは違う、相手が如何思い床を愛撫すれば良いかも
教えてくれる中、とんでもない程里美はいがり上げ嘘だ~~の連呼、其の後
賢太の物が挿入されると、受ける里美は直ぐに悶絶、感度が良いのか、
凄まじい喜びの泣き叫びの中、賢太を置いて自分で昇天三昧、本当に凄い
動きに翻弄され続け、里美は我が身を味わうだけ、豪快な動き過ぎる行為を
受け乍ら、死んでも良いとさえ思うほど、自分の肉が相手に喜んで貰おうと
応じて頑張った。
 漸く解放されたのは、部屋と風呂とで合算すると一時間,その中でいく度
となく往かされ続けた里美は息絶え絶え、其れでも賢太の身体に縋りついて、
心から褒め称えて、目を瞑った。

             つづく・・・・。























驚道小説《一炊の憑依に惑わされ・・3》

 「ごめんよ待たせたね、あんたが佐伯さんかね・・」
「始めてお目にかかりかます、突然会いに来て済みません・・」
「いいや、話を聞いて居るからね、気には成っていたんだがね」
そう言われて座られた。
「なんかね、あんたはその事で会いにか・・」
「そうなります、昨日真弓さんに出会いましてから、何か変った事無いかと
尋ねられているんです」「そうかね、で、今日は・・」
「はい、其の事ですが、何かと言われた後考えて見たんです・・」
そこから、賢太は総ての事を、婦人に話をする、其れほど相手が熱心に
聞かれるからそうなって行く。
 「そうかね、じゃあんたは未だ其の頭痛に・・」
「病院から出てから二度、でも最初よりか痛みはそう酷くないですけど」
「じゃ、有るんだね・・」「はい、何で興味が在るんかと会いたくなって」
「ええ、其処は嘘じゃろうがね・・」「ええ、本当ですよ」
「じゃ聞くけど、心根は其処じゃ無いだろう、何で自分で原因が判らない
痛みを味わうのかと、其処が知りたいとじゃ無いのかね・・」
「ええ、実はそうなるんです、でもよう判りますね」
「三年前までは私は医者だったんだ,夫が亡くなると急に威力が湧いて
来なくてね、其れで二年前病院を畳んだんだ、孫は医者になるほど頭が
良くないから、私が働いていた病と闘う人の手助けにと,今は看護師
じゃがね」「そうでしたか其れで、ではお伺いいたしますが、僕は・・」
「待ってくれないかね,一概に孫から聞いた話だけでは断言は出来ない
けどな,随分昔に里に居た頃、そうじゃね小学校の五年生位かな、郷で
同じような事を聞いた事が有るからね・・」
「同じ事と申されると、頭痛でしょうか・・」
「其処じゃが、アンタは頭痛以外何か体に感じることは無いかね・・」
「え、其処は・・」「あんたは、其れを尋ねられて考えた末、孫に会いに
来たんだろう」「え、そうなりますけど、如何して其処が・・」
「其れこそその疑問をあんたに渡す、何で婆に合いたいと思えたね・・」
「其処なんですが、何故か、真弓さんに会いたいと,でもその先に先生が
居られるかと,無論その時は先生とは知りませんでしたけどなんか其処に
行けと気が・・」「そう、あんたは正直に私に話をする方が良いと思う、
私は脳神経専門じゃったが、今迄病院では会えない事じゃね」
「え、では・・」「ああ、稀じゃね、アンタは田舎で聞いた話を思出して
そうかなと・・」「では里でも・・」
「色んな方向が有るが、其れも同じかと思ってな、気に為るから孫から
聞いたんだ」「そうでしたか、では僕は稀有な事に為りますね」
「そう考える方が楽じゃね、病でも幅が有るんだ、其処は聞かないと判ら
ない部分、長い事医師を務めていたが、会えなかった」そう言われた。
コ-ヒ-を飲み終えると、先生が家に来てと言われ従う。
 喫茶店から五分ほど歩くと、豪壮な家にはいられる。
「戻ったよ・・」「お帰りなさい、え、ああお客様ですか」
「真弓の知り合いじゃ、あんた上がりなさい・・」
言われて、家の女性に挨拶を済ませると居間に通された。
 「コ-ヒ-飲まれた後かしら・・」「はいお構いなく・・」
そんな話を家の女性とかわしていると、でかくぶ厚い辞書みたいなものを
抱えて先生は来られる。
「・・」「待ってな、思い当たる事が有るから探すね」「はい・・」
ぶ厚い本から、ペ-ジを捲られる。
「・・、お、此れじゃね、待って・・」そこから少しの時間相手はペ-ジを
探されたのか眼鏡かけて読まれていた。
 暫くすると、眼鏡を外され賢太をまじまじと見られる。
「あんた、頭は良いのに使っていないね」「え、頭は良くないですけえ・・」
「ですけえ・・、じゃここ等で産まれたのでは無いね」
「はい、中国地方の山奥です・・」「待て、其処は島根県近くじゃ無いかね」
「はい、其処ですが・・」「なんとそうかね、そうか事例が有るぞ・・」
「ええ・・」覗いて文字が読めないから、元の席に座る。
 「・・、なんとそうか、良いぞ、良し其れなら別かな・・」「別・・」
「ああ、今な読んでみたがね、アンタ、飽き性じゃろう・・」
「ええ~何で其処が・・、驚いた・そうなんです嫌になるほど・・」
「そうか、じゃこの事例には合わんな・・」「会わんと・・」
「あ、此れは気が細く、人を見ながら嘆くほど我が身が可愛い人に現れる、
いいやその弱みに忍びこまれると言うほうが正解かな・・」
「忍びこまれるですか、何にです・・」
「其処がまだ解明が出来ていない部分じゃね、不可解な事だが、世界では
在る話じゃ、ううん悪い事じゃ無いけどな、見て、此れ如何読む・・」
「え・・、此れは・・、二スイに馬の字と下が心ですか・・、後は依(い)
と読めますが、この漢字が何か・・」そこから先生が説明をされた。
 「え、この漢字が憑依(ひょうい)と読むんですか、知りませんでした、
でも僕に関係が有るんですよね」
又今度は辞典を引き出されて其の漢字の部分を賢太に読ませられた。
 「・・、なんと、此れは意外です、では僕は・・」
「何とも言えないけどね、その類かなとあんたが産まれた里近くには、
何でかそんな事例が数件集まる地域と習って来た」「なんとでは・・」
「あんたは、其の飽き性に付け込まれたんだね」「付け込まれた・・」
「ああ、霊や魂は空間にと入込んで来る、無論、確とは言わないが、
人と違う行動を珠に起こすから、人様は霊が乗り移ったと言われてる、
アンタは其処とは少し違うような感じがする、霊だけじゃ無いんだ、
透視、霊視、霊感、予見はたまた色々な神がかりが乗り移る事も有るし、
獣の霊が乗り込んで来る事も有り得る、其処は既にキツネや犬が入込んだ
話は多く聞いて居る。また世間ではその類を分ける事さえ出来ない、(憑依)
とは其処らをひっくるめて明治の終わり頃そう言われてくるようになった」
「・・、そうでしたか、では頭の痛さは・・」
「あんたの頭の中で空間を独り占めしたいんじゃろうね、アンタは飽き性
だから、我慢する部分が少し欠落している空間にはいり込まれたんだね」
「ええ、なんとでは頭に・・」「そう決めつけんでもそう考える方が良い、
今でも憑依とひっくるめる程、解明が出来ていない部分じゃしね」
「・・、・・」返答に困るほど驚愕、そうして息を呑む話を聞かされた。
 「そうかね、でも暫らく様子を見ないと決めつけられんけどね、聞いた
中では其処かとは思える」そう話をされる。
聞かされた賢太は、本当にそうなのかと疑うが、先生が其処じゃ無いかと
言われると、既にそうなんだと思う自分が居た。
「では、あんたがどの部類の,神か霊かは判らんが存在して居るやもしれ
ないね、聞くが今は如何・・」「え、今は何とも普通ですが・・」
「じゃ、頭が痛くなってから、変わったことが無いのかね・・」
「其処なんですが、真弓さん言われてから考えて来ているんですけど・・」
「けど・・、何か有ろうがね・・」「はい其処は・・」
「何、言わないと判らん、あんたが迎えた物が何かが知りたくないのかね」
「知りたいけど、追い出せないんでしょうか・・」
「あはっ、其処がまだ解明出来ていないが、人類の不思議の部類じゃよ」
「ええ・・」呆れるが、無いと断言されたのだ。
「な、何か変ったこと気が付かないのかね、有るぞ必ず何かが、そうでない
とただの頭痛と思うしか無いぞ」「ええ、先生・・」
「仕方が無いじゃろうがね、原因不明の頭痛は今も有る、見て来たけどね」
そう言われると、嘆かわしい気持ちが湧いて出た。
「さ、何でも良いぞ、変わった事や見えなかった事が見えたとか・・」
「あ先生・・」「何・・」「そう言えば、なんか気が重い毎日でしたが、
今思えば其処が少し無いと思える」「え、其れだけか、あんたね、
今の私は医者の立場じゃ、何でも気づいた事教えてくれんか・・」
「先生・・、・・、実は、少し変な部分で・・」
そこから賢太の話が続いて行く、今迄弁舌だった先生が聞く側に立たれて、
話を具に聞かれ出す。

                       つづく・・・・。














驚道小説《一炊の憑依に惑わされ・・2》

 自分が住むマンション傍の喫茶店に二人は移動していた。
名前は、あの市民総合病院の看護師で山内真弓さんと言われ、
年は聞いてはいないが凡そ二十二前後かと思われた。
 「ねね、場所を変えたんは、貴方に聞きたい事が有るんだぎゃね」
「なんですか・・」「あのね、貴方の頭痛さが気に為ってね、家で何となく
話に出したんよ、お婆ちゃんがその貴方の話に喰付かれ、長い間話込んで
いたんよ」「そうですかお婆様は如何言われたんでしょうか・・」
「其処よ、原因が判らない頭痛よ,何でかと訝るじゃないね,其れがね、
お婆ちゃんは珍しい事じゃ無いがねと・・」「ええ・・」
「そう言われたがや、そんで何でと聞いたら」そこから長い話をされ出す。
 「ええ、じゃじゃ、僕が其れだと・・」
「違うわよ聞いて,貴方が如何して夜中だけに頭痛が起こるかも婆ちゃんが
話をするのよ・・」「如何・・」「それは何かに侵されているのかもと・・」
「侵される・・、誰にです,僕には覚えが無いけど・・」
「其処よ、婆ちゃんが話す事は先ほど言ったよね、婆ちゃんの里は岐阜の山奥
なの、其処で子供の時、聞かされた事を思い出したと」「では同じ事が・・」
「其処も貴方に会っていないから何もそうだとは言えないと,でもね原因が
判らない事は山ほどある、病気でもそうだし世間でもよ」「そうなりますね」
「でしょう、だから気に為ってたんだ」そう言われた。
「それとね、貴方其の痛さが終わると身体になんか変化無いの・・」
「変化ですか、・・、別にないと思うけどな」「ようく考えてみてよ・・」
「・・、・・」そう言われて賢太は考えだす。
「無いの・・」「待ってくださいよ、急ですからね、思い出して居るんです」
そう告げた後、暫く考えていた。
 だけど何処も変化は無いと思えるし、聞いた話がチンプンカンプン、
今時あるのかと訝る中身,賢太は其処で真弓さんと別れた。
 部屋に戻ると言われた事が気に為り、色々と思い出そうと努めた。
「・・、・・、え、あ・ああ~何でや、ええ其処か・・、嘘だろう・・」
寝転がった体を起こして座ると固まった。
思えば,変化は無い事も無い、現実有り得ないから普通に考えていたが、
今会った真弓さんの事が脳裏に浮かぶと・・、あの頭の痛さから今日まで
考えもしていない事が一つあった。
「そうか、其処なら考えられるぞ、でも有り得ない事だけどな・・」
自分が経験したことがそうかともいえるけど、其処はあの頭痛の所為とは
言い切れないでいる。
 暫く、部屋で悶々としていた,だが聞かされた話が衝撃的で,賢太は脳裏
から離れてはくれない其処を考えた。
 然し時間経過とともに益々気に為り出すと、真弓さんの婆様に合いたくなる。
急いで相手の連絡をしたいが、賢太には連絡し様がない相手、電話番号は
聞いて居ないし,今更病院に電話して聞くわけにも行かないと、
部屋で動かずに頭を抱えた。
 聞かされた後思えば何か変って来ていることは確か、だけどそれがあの頭痛
との関係は定かじゃない、今迄はそんな事すら考えた事も無かったが、自分が
長い間セックスと遠ざかっているからだと思い込んで、体内に仕舞い込んで
いたと思うしかない事が、最近特にそこだけが気に為り出した自分が居るのだ。
其の事は確実に以前とは違う、其処の位置で見たり考えたりはしていないし
出来ない、其れが今思い出せば有り得た、真弓さんになんか最近変わった事
無いかと聞かれたが、その時は其処にまで考えが広がっていなかっただけ、
そう思える。
(ええ、じゃ何か、あの痛さからもう数度来ているが、頭痛が其処か嘘や・・)
だが、其処をメインに考えると、まんざら嘘と決めつけるわけには行かない、
其れほど最近は女性が気に為っていた。
気に為る部分が違うけど確かにそうだと、今はっきりと言えるほど,
自分の変化を判る賢太が居た。
(なんとでは、相手が真か,何で其処が理解できているんだ、今迄は其処
はまったくわかっていなかったぞ・・)意味不明の言葉を吐きながら、
部屋で又其処だけを考えだす。
(あ、じゃじゃ、あれは嘘じゃ無かったんだ・・)又も飛起きて唖然とする。
 其れは、先ほど感じた真弓さんの事が脳裏に浮かんでの驚きだった。
(まさか、其れが本当なら驚きだぞ、今まで見ていないし見れなかった事が
垣間見れて居たぞ・・)賢太はこんどは驚きより苦笑いする顔が見れる。
(待て待て、其処は確かめてからじゃ、良いぞ其処が見えるなら、此れから
どんな事も其処を見ようと気を集めると見えるかもしれないな・・)
何となくだがあの頭痛の後から、益々そこが見えているのを気付かずにいた
事が、はっきりした。
 思えば最初の痛さから既に六度痛さを経験している身、だが其処が変って
来たとは今の今まで知らない、真弓さんからの話しでそうかなと・・、
でも今はっきりとそうだと思い始める、そうであって欲しい分も有るが、
自分が其の頭痛で変わり始めて居るとは自ずから今までの事を思うと、
有ると断言出来ていた。 
 翌日,一人で自転車で今住んでいる場所が西区、其処から東区にと自転車
は向かう。
三十分でその東区の目当ての場所には到達出来たが、
向かう場所は皆目解からないが来ていたのだ。
其処は名古屋でも有名な豪壮宅が並ぶ街、東区白壁・・。
 暫く付近を自転車で回るが、目的の家が見つからない、
其処で古く粋な喫茶店に入り、コ-ヒ-を飲もうと入る。
「いらっしゃい、何されます」「コ-ヒ-お願いします」
出てきた豪華なセットに呆れながら、コ-ヒ-を啜るように飲み始める。
 (うん・・、なんとそうか・・)頷いて、横のテーブルの片付けをされる
女性に、意を決して話をする。
「変な事聞きますが、ここ等で山内さん宅はご存知でしょうか・・」
「ええ、行かれるの・・」「え、その積りですが、始めて来たんです、
でも白壁とだけ聞いて居るだけですから・・」
「え、あんた、何で行かれるだぎゃ聞かないとおいそれとは言えないわ、
あなた誰かも知らないしね、交番なら少し離れた所に有るけど・・」
「ええ、ママさんですよね」「そうなるわね・・」
「じゃ、教えて下さいよ,僕は悪い男じゃ無いし、免許証見せます」
「ええ、あんた其処まではきいとらんだぎゃね、何で初めてなんかね」
「時間有りますか・・」「見ての通り暇ですからね有るけど・・」
立ったまま話をされた。
「ええ、じゃじゃ真弓ちゃんの知り合いだぎゃ・・」
「はい病院でお世話になった男ですけど・・」「じゃなんで病院行かんね」
「其処はご迷惑かと思い・・」「何で、病なら行けるだぎゃ・・」
「其処なんですけど、家のおばあさまに合いたいと探して来ているんです」
「ええ、益々可笑しいわね」怪訝そうな顔が歪んで来る。
 「中身は言えませんが決して怪しいものではありません、お伺いしたい
ことが出来たんです」「変な人ね、家は言えないけど、呼べるかと聞いて
見るけど・・」「是非お願い致します」そう言って頭を下げる。
 直ぐにママさんは電話され、賢太の名前を言われた。
「来て頂けるけど、迷惑は駄目よ・・」「はい心得ています」頭を下げた。
 十五分で相手だろうか,六十過ぎの女性が店に来られ、ママと会話をされ
ながら、賢太を見られた。(来られるぞ・・)賢太は顔が合うとお辞儀した。

              つづく・・・・。



























★本日初回★驚道小説《一炊の憑依に惑わされ・・初回》

 「ああ~暇だな・・、如何し様・・」
部屋で独り言を呟く男は、佐伯賢太三十才だった。
この男は生涯飽き性で過ごす事になるほど、何も直に飽きる性格、
だから働いてても半年過ぎれば気迫が薄れ、其れと共にその仕事を蔑ろに
する羽目に為っていた。
責任が無いのか、本当に困った男なのだ。
 産まれは広島県の山奥、其処を高校を出てから名古屋の大手の自動車会社
の工場に働きに出た事で,今現在名古屋に住み着いている。
其の最初の工場も半年で辞めて居る始末、それが以後どんな仕事も腰が
落ち着いて居ない、余程の根気が無い男なのだ。
 自分も次第にその性分を知る事になるが其れから数度、会社勤めをするが
同じ結果、その所為で今じゃ暮らすためだけにアルバイトを熟し、
部屋の家賃と最低限の食費稼ぎのみでアルバイトをしている。
 従い月半分は仕事について居ない計算には成る。
以上の様な有様で所帯など持てる筈が無い、其処だけ最初から自分を弁えて
いるみたいだが、所詮世の中に必要な人間では無いのだ。
 だがだが、如何してか、二年前、平成十九年から賢太が変化して来た。
何が如何してと言難いが,何か今までの飽性でも中身が少し変化を兆した。
無論、働き口はアルバイトだが、なんと月半分はアルバイトに出掛けてる、
然もこの一年間は其のアルバイトを熟している様子に見える。
今迄の賢太を知る人は漸く心を言入れ変えたのかと胸を撫で下ろすが、
其処は里の母のみだけ知っていた。
 自分でそうしたのなら何で今かと疑う筈、其れなら何で早くからそう
しなかったと、無論母親が一番悔しがっている。
其処には賢太が抱えた問題が在る、人には言えない程の事、其れが二年前の
暑い夏の夜の事、安物の扇風機が音を立てて回るだけの部屋、
パンツ一丁姿で寝る。
だけど、その夜は普通じゃ無い、真夜中に賢太は大変な目に合っていた。
 午前二時過ぎからその苦しみに襲われ,もがき転げる姿が・・、
うす暗い豆電球の灯りの下で見え隠れする。
身体中汗で光る中,異様な目だけが凛凛と光る,そんな様子を二時間近く
耐え、のた打ち回り何とか頑張った。
その苦しみは,夢から起きた事は自分が知るが,何でこうなって来たのかは
知る由も無い。
息も相当苦しい中で、頭に強烈な傷みを覚えると気絶するほど、
その痛みに襲われるのも一度や二度じゃ無かった。
 其の所為で身も心も力もその痛みに耐える為に費やし、朝方には動く事
さえ儘為らないほど疲れ切り、何とか息だけはする姿で、朝を迎えていた。
 (可笑しいぞ、頭が・・、何か有ったな・・)
何とか身支度をすると急ぎ病院に懸込んだ、其処に行く力は残されている。
 診察中で色々聞かれるが未だかってこの痛みは無いから,説明が殆ど出来
ない、診察される医師も悩まれて脳の検査をしようと、でかい機械の中に頭
をむかわせ検査された。
 「何とも・・、如何してかとみているんですが,その痛みが何処からかが
見えないし判らない、腫瘍も脳梗塞の気配も見つからんのですよ・・」
そう言われても、痛かったと、夜中に転げまわったと告げるだけ,
自分は病気など皆目理解出来ない男、其処で話すにも痛い頭が割れると思う
ほどと告げるしかなかった。
「では、今迄は一度も無かったんですね」「はい・・」「・・」
医者はもう一度数字を見ながら頭を傾げて判断出来ずに終わる。
「又痛くなれば来てください、痛み止めは渡せますから」そう言われた。
血圧から身長体重血液検査、尿検査、そうして頭をスキャナ-去れた、
高校時代から自分の体重や身長を調べた事が無い、血液など自分の母親が
Ö型だからてっきりそうだと思い込んでいたが,Aだと初めて三十歳で
知る事になる。
 昼前漸く市民病院から出ると,急にお腹が空いたのを知り、
帰り道の食堂にと向かう。
 だが、その三日後、以前の痛さに増して又も真夜中に失点抜刀する、
其処で一度向った病院にと、救急車を呼んで運んで貰う。
病室で寝かされ痛止めの注射を打たれ、痛さに疲れた体でぐっすりと
寝る事が出来る。
 朝に為ると、なんとま~至る所に盥回しされ検査検査、此の痛さは夜中
のみ,起きると痛みは皆目無い、驚くほど痛くないのだ。
二度目,でも医者は三人集まり、調べて頂く、何も病名が見つからない、
其れで又起こるまで入院と決まった。
それはそれで安堵する、部屋は涼しいし別荘感覚,担当の看護師が苦笑い
されるほど元気、本当に病気かと疑うほどだった。
 其れが,四日後真夜中に痛みが起きる、知らせる中でもベットの上で痛み
に耐える賢太、其れを看護師が知ると部屋は大騒ぎ、直ぐに痛み止めを
打たれて、様子を具に見られる。
其の時は痛み止めの御陰で一時間で収まり、以後熟睡、朝起きると、
担当の医師が傍に居られる。
「・・」会話は無い、原因が判らないから困って居られ、
今迄の事例にも引っかからないと告げられた。
 二日後入院は終わる、様子を見ようと決まり,原因は判明出来なかった。
 八月の末に為る頃,賢太は退院してから二度も痛さに襲われたが、
其処は病院には行かない,痛み止めを飲んで納まるのを待つだけ、
そんな日々を過ごす。
 九月二日、アルバイトは休みで近くの食堂に顔を出し遅い昼飯を食べる。
「ええ~佐伯さんじゃないね・・」「え・・、ああ病院の・・」
「しっ、駄目其処は内緒よ、住まれている場所近くなんよね」
「えぇ、其処曲がると・・」「うふっ、その後如何・・」
食事を終えられたのかお茶を飲みながら向かいに座られる。
「ね、病院では先生方が未だに原因不明と頭を悩まされている・・」
「済みません・・」「え、違うわよ世間は色々と広いなと,最後は其処で
区切られるのよ」笑うと笑窪が出来る可愛い顔の女性だった。
 『ね、貴方、病院では有名よ・・』「ええ、病人ですよ」
「だから、其処よ原因が判明しないなど,最近では少ないしね」
「え、じゃ奇宇な人物ですね」「うふっ、ね、どんな時起こるのかしら・・」
「それが真夜中にですよ,昼には今迄起らないし、困っているんです」
なんと気さくに話をされるから、満男もいつに無く弁舌、話が進んでいった。

            つづく・・・・。





















望慕小説《夢中を彷徨う・・終節》

 既に四十を越されてはいるが、中々其処は人より違う姿と、
あの貪欲な求め方、然もなんと心地良い事か、呆れる程肌が粘りついて来た。
意外な事を聞かされるから、一段と、此のグル-プに興味が湧いて来る。
海を眺められる部屋で、今までの事を悦子さんから聞いて居る。
「ええ、では大阪で・・」「そうよ、苦労されて来た、六年間も二十人近い
女性と頑張っておりんさったんだ、其処でためたお金が資金、でもその資金
には蟻のように集る人が出て来ている。多くの仕事を現地の人々にと・・」
「何と、物凄い話ですね・・」心から澄人はそう感じる。
色々と夫々の道が有るんだと思え出す、其れに比べ自分は如何かと思うと、
嫌になるほど普通、家族が死を代償に残してくれたお金と財産、
其れを上手く使おうとだけ考えていた自分が恥ずかしいとさえ思え出す。
 暫くして話を終えると動けないほどの衝撃を浴びている、
其の男性の凄まじい人生の道、親が自殺されて由縁を何とか敵討ちだと
決め込んで、大阪で体を鍛え上げたとも聞く、其れに携わった家族が今
ボスの周りに居るんだと知る。
(成程な・・、そんな繋がりもこの世では有るんだ・・)
そう知ると、澄人は其処までは及ばないが、行く道は決して周りの人に
迷惑は無いし、その人たちが、経ち行く道を造れば良い事だと思い知る。
本当に山陰に来て大正解と思える、伝説のボスの話も聞いたし、牛の事も
勉強になっている、一番は猛者の女性と知り合えたことが最高に良い。
これからの事はどうなるかは判らないが、この地の人とは離れているが、
関りは持ちたいと澄人は願っていた。
 二日間、おじさん達には会えなかったが、別荘に戻られた時の顔は笑えた、
本当に満足されたのか、今迄とはまるで違うおじさん二人、
牛を飼う三瓶山にと三人は向かい、其の脚で一度戻る事にする。
悦子さんには又何か手伝う事が有れば、駆け付けると約束して、
五日間の滞在は、めいめいが有意義な時間を過ごせていた事になっていた。
 十月に入ると、澄人の近辺は騒々しい、本当に、山陰から戻ると遣る事が
多くて焦る。
おじさん達は、飛騨での牛を育成する事にだけ、力を注いでと頼んでいる。
自分は如何かと、其れは名古屋での店、調べて、探すしかなかった。
 「うん・・」携帯が鳴るから出ると・・、「ああ~尚美さん・・」
「尚美さんじゃ無いがね、十日も居ないんだからね」「御免なさい・・」
謝るしかない相手、あの敬之さんの娘さん、知り合った御陰で今度の仕事も
捗っている、大事な女性だった。
 午後三時半、部屋に向うとだけ言われた。大急ぎで片付けと掃除を済ませ、
本当に慌てていた。
「良いわ、綺麗じゃないね・・」来て部屋を見渡して笑われた。
「ねね、澄人さんの御陰で、お父ちゃん、大変なんよ・・」
「え、何か有りました・・」「うふっ、あんたも狸よね」「狸ですか・・」
「ええ、母が大笑いしてそういったからそうよ、似ているが~と親子で
大笑いしてたのよ、傑作ね・・」
話しを聞くと、山陰から戻った後、母が驚いたと娘に告げる。
「あのね、お父ちゃん、蘇ったと・・」「蘇る・・」「そう、夜の時間・・」
「・・、あ~じゃじゃ・・」「今迄はとんとなかったことが出来たと・・」
「何とじゃ良かったですね」「其処は如何かな・・、母は良いと言ったけど、
後ろめたさでかと思えるんだ・・」
「あのね、其処は考え過ぎないで、結果良ければそれで・・、ねねっ・・」
「澄人さんと出るとね、戻ると大変、貴方の話しばかりなんですよ」
そんな話をされた。
 其処から肝心な話に移行、尚美さんのお客様で建設業をされている人が
居ると聞かされ、その人に大まかの話を伝えたとも言われた。
相手は、夢のような話だ、是非わが社にと反対に懇願されたと言われる。
 場所も探すと、然もこれからもお付き合いを願いたいと尚美さんが中継ぎ
にと頼まれたとも聞かされる。
「良い、そうか願ったり適ったりじゃがね、良いよ、探して頂くか・・」
「良いわね、じゃ進める、計画書も変更を加えて、頑張るね」
一層目が輝き、眩い女性、本当に出会って、次から次と繋がりが出来て行く、
飛騨は別だが、名古屋では心強い女性にとなってしまう。
 其処にまた携帯が鳴る、出るとあの伊豆の玲華さん、とんでもない程声が
飛んでいた。
何と飛騨の里に一人で来ていると、聞いて唖然、あの喫茶店の沙代里さんを
尋ねて行かれていると知る。
澄人にはに三日したら来てと言われただけ、電話を切ると、暫し茫然、
部屋では未だ尚美さんが、別の部屋で何か片づけをされている。
 (なんと、俺は何しているんだ・・)
至る所で動かれている人々、其れは何もかもが澄人が噛んでいる事、
何とか整理して繋げて仕事を完成する事が大事だと思われ出す。
名古屋もあの御器所の義理の親子、悦子さんと真美ちゃん、此処に居られる
尚美さん、名古屋で地固めが未だ万全ではないと思えた。
(そうか、じゃ地固めが先だな・・)
そう思うと、澄人は何か心に決めて様子・・。
何から何までまだ一つも充実はしていないと判った、そうなると遣る事は
見え出す、株も然り、女性達もそう習いながら突進もうと胸に刻んで覚悟。
これからは、あの山陰のボスを見習おうと・・、冬には其処に伺いに行くと
決めて、今は住んでいる場所で立位置を固める事が大事と判って来る。
 山陰でもう一人の悦子さんに言われた事が脳裏に残っている。
【女性は、相手次第よ、何処でも同じ、出来るならする、貪欲に事を望む
のは誰もが持っている、其処を磨き外に羽ばたかせるのは男の甲斐性・・、
出来る様にフイ―ルドを作りさえすれば暴れられるからね、頑張ってよ
ボスの弟さん・・】苦笑いしながらその言葉を思い出した。
 素直に習い、事を進める事が肝心と知らされる。
高蔵寺のおじさん達と伊豆の人々と名古屋の仲間、此れで進もうと決断。
(まず手始めはと、おう此処に居るがね、最高な女性が、逃がさんぞ・・)
決断後の澄人の顔は晴れやか、此れからの苦労は出来ると決めた様子だ。
 隣の部屋に向う姿は、此れからの共に歩く女性立ちえの確認か、
押し付けかは判らないが、既に向かう部屋では、驚く相手が居る。
 間も無くこの部屋は、驚愕し泣き叫ぶ尚美さんが居る事に為る・・、
決まったみたい、今後も地固めに一度総ての女性を廻ろうと決めた秋の
昼下がりの部屋の中・・、今から澄人のゆく道が、楽しみになる部屋の午後、
既に聞こえだす女性の悲鳴と感嘆・・、其れが澄人が望む道となる筈、
強かな女性を表に出して暴れさせることが、使命と決めた澄人だった・・。

             完・・・・。


















望慕小説《夢中を彷徨う・・58》

 ビールと枕二つ抱えて愛華が岩上に戻られる。
「此処で徹夜じゃがね・・」「うふっ、タオルケットも持って来た・・」
「良い、お前は名古屋に向かえや、そこで店を開かれる、手伝うんだ」
「はい、喜んで向かう」「良いぞ、聞いたかね遠藤さん・・」
「え、遠藤・・ですか・・」
「うふっ、そう呼ばないと澄人さんと言えば肉が又変化しそうなんじゃが」
「ええ・・」呆れるが、直ぐに笑顔の変わる。
「私ね、今迄色々と身を割いて来たけどね、ボスに合うまではへなちょこ
ばかりだった、九年前お金の問題で会うたが最後、ドツボに邁進していた。
其れがボス何じゃがね、有り得ない程身が泣き叫んで喜ぶから嵌った・・、
其れからボスが歩く後の整理をしながら、商いを少しづつ増やして来た。
牛や、デリバリ-の日常の品も・・、そうして小さなバラの栽培、
挙句にボスが始めた、落合での桃源郷、それと大阪でのアンテナショップ、
無我夢中で走って来た。総てボスの為にと・・」
「おばちゃん、聞いて居るけど、凄いじゃないね」
「あ、人生如何変わるか判らんぞ、あの時僅かな金でおうた人が今のボス、
その後は付いて歩くだけ、でも後の尻拭いは確りと役目は済ませて来た」
「聞いて居る・・」「それが、なんと今夜は如何、初めて自分から挑んで
いるじゃないかね、信じられんほどの事を、思うとしたことに驚かされて
いるんだよ」「おばちゃん・・」
「だがのう、思うと、其れも今までのご褒美と弁えて居る、其れほどボス
に似た威力を認める」「おばちゃん、じゃ・・」
「この人は都会で羽ばたける人物と見た、ボスは此処で縄張りが出来ている
しね、もう四十を超えた今は、守るしかないと思える」「じゃじゃ・・」
「ああ、其処は其れで良いと思えるんだ、此れからは、育つ若者の将来を
見据えて、悦子も頑張る」「おばちゃん・・」
「お前は、名古屋でこの人を援けるんだよ」
「うん、頑張るけど、判らん事は教えてよ・・」
「ああ、いつでも連絡しんさい・・」そんな会話をしながら、悦子の手は、
澄人の棒を握り離さなかった。
 それが災いして、又も岩の陰の広場は獣の雄叫びが夜空に遠吠えの様に
広がって行く・・。
 午前三時過ぎ、澄人は大満足して疲れる体を横たえて爆睡、
朝がしらける事も知らず、寝込んでいる。
「お母ちゃん、見てて・・」何か話声が聞えるが澄人は目を開けたくない
 「ま~お前、此れは・・」「でで、デショウ凄くない・・」
「ボスに負けんぞ・・」「そうなのよ、悦子おばちゃんが夕べ此処で・・」
「え、じゃお前・・」「うん、頂いた其れで話したでしょう、将来の事」
「じゃ、この人に・・」「決めた、決められたのかな、でも今じゃ愛華が
決めていた事を知ったんだ」「・・、そうかね、で如何・・」
「ボスは知らんけど、おばちゃんが物凄いと・・、太鼓判・・」
「うふっ、そうかねじゃ起こして、家に連れて来なさい・・」
「お母ちゃん・・」「頼む事も有ろうが、今の仕事を伸ばしてでも連れて
来るんだよ」そう言われて、岩から帰られる。
 別荘に昼前に漸く戻る澄人、既に食事の支度は出来ているが、
連れが見当たらなかった。
「お帰り・・」「あ、悦子さん・・」「何きょろきょろしんさるんか・・」
「え、連れが・・」「ああ、其れは観光を兼ねて外出、石見銀山観光と、
其の後は温泉津温泉じゃがね」「ええ、聞いて居ないけど・・」
「今言いました・・」「ええ、悦子さん・・」
「うふっ、あれほど良い事受けたんだよ、連れも少しはね・・」
「え、意味が・・、ア、ああ~じゃじゃ・・」
「そう、だから安心して食べんさいや」「・・、・・」唖然とする、
既に出かけた先が読めるからそうなる、本当に化物は悦子さんと知る。
 悦子は既に愛華から話を聞いて居る、其れで連れを外に出して時間
稼ぎとなったのだ。
そんな事は梅雨知らず、美味しい海鮮を食べ尽す。御腹が一杯と苦笑い
する中、悦子さんとコ-ヒ-を飲んでいる。
「牛は総て連れの友達に任せると良いがね」「うん、そう感じた・・」
「じゃ、あんたは未だ此処で地固めしてよね・・」「ええ、地固め・・」
「あの子の家、相当なんだけ~、議員さんの実家・・」「え、では・・」
「そう地元の偉いさんだけね、ボスも其処だけは手が出せんかった」
「・・」「そんでね、愛華を連れてあんたと、判るでしょうがね」
「では、先が有ったんだ・・」「ええ、大有よ、伊達に抱かれる事は無い
がね、私たちは同じ事で身が結ばれて来ているのよ」「じゃ、仕事関係」
「其処は後で生まれた事、先は皆ボスに・・」「何と、凄いがね・・」
其処から今迄の話を具に聞かされる。
 「良い、男女の繋がりは幾通りも有るけど、肉体関係はどれよりも強い、
相手が凄い男なら尚更よ、其れで何もかもが流れて育って行く、女と男
だけの世界じゃないね、仕事絡みは卑怯と皆がいんさるけど、結果其処に
入れない人が嘆いて言われるだけ、商いが順調に為れば文句は無い、
此れが田舎も現状を持ちこたえる原動力、だから何も言わない言えないの
よね、今の田舎は目を覆うばかり、すたる部落は多くなっているし・・、
ここ等は既に見捨てられた地域、其処を頑張らせる力は、あのボスだけと
思えるのよ」そうも言われる。
「都会じゃ、其処まで逼迫した現象は見えないけど、田舎は既に原因が見え
ているの、だからボスは頑張って来たの」「なんと、そうでしたか・・」
「今じゃ、もうみんな何も言わないし言えない、お零れがでかいからね」
そう言われてコ-ヒ-を飲まれる。
 「あんた、此れから頑張ってね・・」「え・・」
「だって、朝から電話してたんだ」「何処にですか・・」
「うふっ、此処の主よ、ボス」「え、嘘でしょう、ええまさかアレ迄・・」
「総てよ」「。。」呆れた澄人唖然とした。
「だって隠し事は無いの、あれもそうだし仕事も、でね、あんたに任せたい
とまで言われたんだ」「任せるって何・・」
そこから、意外な驚く話を聞かされる。
「ええ~ではでは、中部地方にも有るんですか・・」
「ええ、ボスが旅している間に出来た事なんだけど、此処から遠くでしょう、
行くにも大変なのよね、既に七年前、事を起こしたのが経過しているから、
此れからの先は見えているのよ、でも煩雑に出向けないと前から聞いて居る
しね、其処であんたの話を聞かれると、笑われて弟が出来たのかと・・」
「・・」「それで、詳しく話をするし、スマホの写メを送った」
「・・、うげ~なんですか、送った、ああ、ボスにですか・・」
「そう、だからあんたに白川と日本海の滑川の海岸の店を譲りたいと・・」
「譲る・・」「そう、中部は別扱いにすると・・」
「待ってくださいよ、何で僕に・・」「弟にするからよ」「ええ~~~」
本当に驚愕し捲る澄人・・。
「だから、今回は其処も加味しててね・・」
「悦子さん、其れって、大事な事じゃない・・」「そうよ・・」
「だったら先に僕に教えてくれないと・・」「今話したけどね」
「ええ、そんな・・」慌てる澄人を見て笑われる。
 だがだが、最初はそうでもなかったが、話を聞いて行く内に、
本当だと知らされる。
既に此処では牛からバラ栽培、果はコンビニ紛いの店のデリバリ-と、
バラの鉢迄作成されていると聞かされた。
「何と、物凄い話ですね・・」
「だから誰にもとは任せられない訳よ、肉が絡んでいるからね」
「肉・・、アあ、そうか其処だ・・」「ですよ・・」笑われる。
「お連れさんは、二日くらいなら逗留される、あんたは其処まで色々と
在るからね、頑張って・・」「ええ、悦子さん、助けて・・」
「何と、ボスと大違いね、でも其処も有よね、楽しいから素敵よ」
とんでもない女性だった。
 仕事を譲ると言われても、其処はどう考えても納得がいかない、
はいそうですかとは言えないし思っても居ない、
其処はどれだけ皆が頑張って築き上げたのかは澄人は想像出来る。
身を挺して勝ち得た仕事は相当な事、返事は既に決まっている。
澄人、頭を抱えて忘れていた見事な砂浜に出て立ち竦んでいた。

                    つづく・・・・。




















望慕小説《夢中を彷徨う・・57》

風雲雲行きが急に怪しく為り出す、其処は本当にそうなって行く。
あれほど夜空が綺麗だったのが、事が起きる前に雲が張り出している。
其れが岩の広場でも起きつつあった。
「貴方、御免ね、愛華の将来が懸る出来事に為りそうなのよ、御免ねじっと
しててね・・」「悦子さん・・」
「何もいんさんなや、此処はもう止められんようになったがね、あんた・・、
脱がすよ・・」「ええ・・」呆れる澄人を構わずに、ズボンが降ろされ、
腰を上げてと言われ従う澄人が居た。
 横で見る娘は益々綺麗に浮かんで来る、あれほど穏やかだった日本海が、
波風が出てきだして、岩場の上での動きもそれに従事て進みそうだった。
 「ま~貴方・・、見ろ愛華・・」「・・、・・」
「有り得ないぞ、でもボスと良い勝負じゃがね、此れ貴方凄いが・・、
悦子の目は狂ってなかっつた、愛華バスタオルとテッシュ、其れに・・、
良いわ早く持って来い・・」「はい・・」素直に応じられた。
 「貴方、此れ頂くけど良いよね」「え、悦子さん・・」
「あの子を此処から出す理由が出来たが悩んでいたんだ、あの子は違う道
をと、でも考えれば同じかね、相手は違うけど、似ている・・」「・・」
「ね、あんたこれでのし上がりんさいや、此れなら誰とでも太刀打ちできる
がね、ボスに笑うほど似ている・・」「悦子さん、無体・・」
「うふっ、無体がどう変化するのか此処は勝負と行こう、今後の道が見えて
来るね」「悦子さん、触ると・・」「そう願うんだからね、動くがね」
「・・」呆れる程、澄人は従う、其れほど、違う意味で魅力が有る、
其処は如何見ても伊豆といい勝負だと思え出す。
 愛華が戻った時は既に悦子の顔が澄人の股座に覆い被さっている。
 「ぷは~~、でかいぞ凄いが、貴方勝負になるよ、此れボスといい勝負
じゃけ~、愛華見んさい・・」「キャ~、何よ、でかいでかいね・・」
「ああ、此れ育てよう、お前名古屋に向かえや、大学出たら直ぐにだ・・」
「うん、判った、でもおばちゃん、どが~しんさるん・・」
「でかいからしゃぶる、おまえは待機してろ・・」「え、何で待機なの」
「阿呆、ご落胤頂くんだ・・」「ええ、待ってよ、何で愛華何・・」
「お前が此処じゃ最初の相手だ、今後の為にそうする」「おばちゃん・・」
呆れるが、叔母の顔を見ると断れない気迫が垣間見れる。
「く~・・、良いが天にまで届け」「あはっ、笑えるが届くもんですか」
「阿呆、気じゃがね、お前の気が舞い上がる」「おばちゃん・・」
「良いから、如何じゃでかいぞ、写メ取らんか・・」「うげ~まじ・・」
「早くせんか、相手に悪いがね、従ってくれんさる内に・・」
「うん、もう酷いが、お兄ちゃん御免ね・・」スマホを片手に寄って来て、
上からと横からと指図され、愛華は写メを取りまくる。
「此れが記念に為ろうがね、良いぞ、相当元気が有るがお前此れ使えよ、
一生離すな、相手が来てくれるまでひたすら待つんだよ、良いね・・」
「待つの・・」「ああ、其れが最高に良い事、誰もが我儘出来んけどな、
そうして健気に待つと、より以上の喜びを持って来てくれる」
「おばちゃん・・」「もう、座れ、交代じゃ・・」
「ええ、駄目よ、した事無いがね・・」「教えるが,コンか・・」
無理やり横に座らせると、愛華の指を悦子は口にくわえて、
唇と舌の使い方を伝授する。
「良いね、後は自分で工夫、躊躇うと相手に悪いぞ、良いか、交代・・」
「おばちゃん、傍に居るんか・・」「ああ・・」
「じゃじゃ、教えてよね」「良いとも・・」
可笑しな二人、澄人はもう諦めて星が見えなくなった夜空を見ていた。
岩にぶち当たる波が勢いが増してくる、其れが岩上の三人の気持ちを
掻き立てるかのように打ち波が暴れ出した。
 流石に澄人とて唖然、今迄色々と破廉恥な行動をとって来たが・・、
今自分に降りかかる出来事は想像を遥かに卓越した動きの真只中、
有り得ない程相手は其処にまっしぐら、か弱き若い女性を引き連れて、
修羅場、魔道にと向かわれている。
何でこうなったのかさえ、澄人は理解に苦しむが、相手はそうじゃ無い、
既に澄人の着ている物は脱がされ、おまけに若い女性が、悦子さんを丸裸、
その間でも澄人の股座に顔を埋められ動かれる。
有り得ない、考えられないと思いつつも、澄人は身をくねらせて、
見事な愛撫、身がよじれて行った。
「ああ、あう~~、凄い~~~・・」「・・、あんた、感じて見んさいや、
勿体無いがね、凄いから頑張れる、早う愛華を連れて極楽に滞在してよ」
「・・」もうとんでもない事に為った、片方の口技は絶品、もう一人の
若い方は、豪快、其れが入れ代わり立ち代わりの責めに、遂に澄人は我慢
の紐が解かれる。
 「く~・・、溜まらんぞ、もう止められんがや、覚悟・・」
今度は澄人が跳ね起きて吠える。
年上の悦子さんを転がすと愛撫のやり返し、とんでもなく粘っこい肌、
秋の闇夜で愛撫を受けて燃え盛る、暫くすると、横で座り暗闇で見ている
愛華を倒し、其処でも愛撫敢行、此処では体や反応が違う二人に・・、
澄人は孤軍奮闘、喘ぎ泣き騒ぐ、愛華、応じる体を摺り寄せて受ける悦子、
二人は次第に違う道ながら、前進、愛華は燃え盛る肉を男に任せ、
悦子は未だ澄人の棒を許してはくれなかった。
互いが、今迄の経験を駆使しながらの応戦、遂に愛華が最初の昇天を
告げて落ちた。
 横で痙攣をしながらのた打ち回る中、悦子が目を真開き驚愕、
なんと悦子の股座に・・、男が挿入開始、受ける身が反応をする。
其処からが又狂喜、本当にどこまでも貪欲な悦子の肉体は、澄人とて、
敵わないと察した。
 其れでも果敢に攻撃をしながら、何とか相手が迎える姿に変化を見た、
膣内の最高な弱い所を探し当てていたのだ。
 其処をでかい棒がくまなく動くから、悦子はもう半狂乱、
凄いわ~あんた、其処が良いけあんた~~~、泣き叫んで身を起こし上で
豪快に震え出すと膣が最高潮の余韻を残し一度目の大陥落、失神をされ、
エビの様に跳ねて転がられる。
其れを呆然と眺めていた愛華、其処に澄人が挑んで行った。
慌てて受ける愛華、其処はすぐさま反応が起きて、瞬く間に快楽に溺れ、
撃沈、若い肉は既に味をしみこませられた身体は、修羅場の中で本開花、
とんでもない喜びの中で舞い上がる我が身、本当に極楽往きと知らされる。
 其れからも、澄人の遠慮が無い動きは止まらない、悦子、愛華・・、
どれも体つきは違うが、絶品、熟された肉と新鮮な肉、双方が味を男に
与えつつ、わが身の味も噛み締められていた。
 既に岩の上は、波が激しい時と似て、豪快、だが、なんと今は海の波も
し御寄せては居るが穏やか、今迄の激しい打ち寄せは収まりつつある。
其れが何と転がる二人も同じような姿、少し前までは泣き叫んで応じられ
ていた、人二人、其れが今は思い出す様に体が跳ねる中、
手を繋いで言葉は無いが、満足の顔と見える。

         つづく・・・・。














望慕小説《夢中を彷徨う・・56》

 澄人が従う女性は、自信に溢れた言動をされ、まるで大きなカニを上から
見ているような場所、別荘をカニの胴体と例えれば理解出来る。
大きな鋏を両方に広げ、入江を包むような姿、左側の鋏の場所に上られる。
「何と、凄い・・」「でしょう、此処なら誰も見えない場所なのよ・・、
ほら少し下ると・・」「え~~何と平たくなっている・・」
「手を少し加えたのよ、この岩は長年の波で奇岩、造作なく此処が平らに
出来たのよ」「凄いですね、絶景、明日此処に来ても良いですか・・」
「どうぞ・・」案内された場所から日本海が一望、其れに最高な場所に狭い
が広場が作られている。
「うふっ、此処は秘密の場所よ、用事が有る時は此処で・・、篭に飲物や
食べ物持参で来るの、マットも、枕も。。、見て・・」
「うひゃ~、何々岩が動いたが、岩を動かすと・・、く~見事ですね・・」
笑うしかなかった。
マットを出されて、二人はその上で座る。
 「さてと、お話しますね、貴方を此処にお連れしたのは聞きたい事が有る、
私から言いたい事も有るの・・」訛りが出て来ない言葉、其れに妖艶さは夜
には適しているとさえ思えた.話の中身は、今迄どうして此処に来れて居る
のかと、慕う男性がどれ位凄いのかと自分と似た一の女性は各地に存在する
事も、つぶさに恥も惜しげもなく話されて行く・・。
 「ええ、では色んな仕事関係の中身は其処ですか・・」
「ええ、男女関係が有って、続けることが出来るのよ、此処は肉と繋がって、
何処よりも強靭、壊れる事は無い」「では皆さんご存知なんですね・・」
「出会う前から承知で来られている人も居るし、自分から望まれて来た女性
もいる、こんな話をとお思いでしょう・・」「はい・・」
「じゃ、其れは貴方から出る匂いが似ているのよ」「似ていますか・・」
「うふっ、当たりだわ、悦子は其処に気付いていたの・・」「・・」
「それでね、ボスはなるべく平等にが大前提、無論中には好きなタイプが
居ても他では表情を変えない、二人だけの時判れば良い事、中には不倫の方
も居られるけど、其処も同じ扱いなのよ」「・・」
「それで、八年間過ごしてきて、既にそんな関係が無くなりつつあるけど、
其処は・・」「其処は・・」「悦子もそうだけど,一番長い付き合いの女性
は既に身代わりが・・」「身代わり、ああでは・・」
「そう、親戚や自分の娘などね・・」「なんと・・」
「其処までする値打ちが有る男なの・・、とんでもなくでかく強い・・」
遂に、相手の男性が脳裏に浮かんで来た・・。
「うふっ、如何自分と似ていると・・」「ええ、そんな大それた事等・・、
そうなんですか・・」「だから、此処に呼んでお話をしているのよ」
「はい・・」「あ、白状されたわね・・」「え、返事だけですが・・」
澄人はそう言ったが、相手にはとても敵わないと思っている。
でもね、其処は段々と・・」「ですね・・」「あら・・」又笑われる。
「でも先が有るのよ、我らのボスは四十過ぎてもとんでもない男、
弱くなってくれないのよ・・」笑われる。
 「いえね、こんな立ち位置など誰でもが出来ない事よ、其れを認めさせる
には、力が一番、有無言わさない程の威力を持つ事よ、そうなれば、皆が
独占は無理と最初で知らされるからね」「・・」
「其処を磨けば言わないでも、女性はそうなって行けれるわ、私もだけど、
仲間と一緒に抱かれた事が多かった、でも其処は、其れなりに楽しいのよ、
負けまいと競り合うからね」「・・」
「でも、もう四十半ば、以前とは今度は迎える肉体が変化するじゃないね」
「お聞きしますが、どれくらいに期間で会えるんですか・・」
「ああ、其処ね、其れは相手次第かな、待てるのよ、不思議と待てちゃう、
だから久しぶりなら泣き叫んで味わえるしね」「・・」
「其処が味噌かな、相手は承知の助ですよ」大笑いされる。
「だから、世間は広いけど、こんな男に巡合えたは不幸か幸せかどっちかね、
半端な位置じゃ無いのは確かね」そうも言われた。
 満天の星空を見上げている、其処に相手の携帯が鳴った。
「え、愛華ね、何処・・、うふっ来るか・・、岩の上、飲物頼めるかね」
そんな会話をされていた。
今度は澄人の立ち位置を話され出す。
 「え、ご存知でしたか・・」「アソコも仲間ですからね、驚かれているが、
あんたがそんな男とは知らないからね」「え・・」
「そうじゃ無い、如何見ても普通の若者じゃないね、でも中身知ったらどう
なるのかね・・」「・・」又其処に行かれる。
「貴方は、このまま進まれたほうが良いかも、其処は宿命と弁えれば立てる
場所よ、でも強靭さは如何なのかね・・」「・・」
「それが叶うなら貴方はこれからとんでもない程上がれそう、落ちないでね、
悦子が言った事を思い出してね」「はい・・」
「あら、正直も程々よ、相手に見せる時を考えないと鵜飲みされるからね」
「はい・・」「ま~・・」大笑いされた。
 「実は名古屋に貴方と同じ名前の女性が居るので・・」
「あらら、そうなの、矢張ね、で、如何・・」「如何・・」
「良い体しているのかしら、其れなら嬉しいけど・・」「はい・・」
「あらら、もう正直は程々・・」並んで顔を見て笑われる。
 「おばちゃん・・」「おう、来たか、座れ・・」
現れたのはまだ若い女性、本当に青い世界に浮き出る姿態は・・、
美しい残影を澄人に刻んでいた。
「愛華、恐ろしい男紹介する・・」
「うふっ、おじちゃんを見ているしね、如何かな・・」
「其処は未だ調べては居ないが、相当と見たが」「え、じゃおばちゃん・・」
「ああ、お前には他所の人が良いかなと思えている、此処はもう満員かもね」
「え、ではあの話は・・」「其処、お前が大学を出たなら、外に飛び出せや」
「え・・」「この人を伝に羽ばたけ・・」「ええ、おばちゃん・・」
「あのな、世間は広いぞ、名古屋でお前の場所が出来るかもしれんがね」
「名古屋か・・」「ああ、今度リニアが出来る頃は化けているが、アソコは」
「そうなるね、じゃお兄さんは名古屋から・・」
其れから、澄人は海と夜空を見ているだけ。
横で話が進む中、愛華は黙って聞いて居た。
 「おばちゃん・・」「其処はお前次第だが、どう考えても、この人にはお前
が合うかなと・・」「「・・」
「だから、期間を懸けても良いがね、お前名古屋にと考えておくんだ・・」
「・・、はい、信じているおばちゃんの言葉肝に収める」
「良い子だ、あんた御免よ・・」「・・、ええ~~~」
仰け反る間に、なんと澄人の股座を掴まれていた。
「・・、ま~・・、なんと此れかね、く~似ているがね、愛華手を貸せ・・」
「・・」今度は二つの手が股座に有る。
「寝て・・」無理やり澄人を寝かせると・・。
有り得ない事に為りつつある岩の上だった。

            つづく・・・・。


















望慕小説《夢中を彷徨う・・54》

 九月二十九日、朝早く、名古屋を出る、車は敬之さんのセルシオ、
長距離には適して居る事からだった。
車内では色々な話が出てくる中、車は一路島根県の三瓶山を目指す。
名古屋からは名神高速を走り、大阪と神戸の境では中国道に入り、
其処から山崎ジャンクションから中国横断道で日本海に向けて走る。
無論その道路の横手には、もう一つの名高い大山が見える、
其処でも酪農と牛も有名だし、今は競走馬を育成する大手の会社も
出来ていると聞いた。
長時間だけど、皆元気,澄人もつられて笑顔が見えた。
名古屋から大阪まで二時間半、其処から池田ジャンクションまでは
混んでいたが、池田のトンネルを過ぎると、快適なドライブ、
いつの間にか運転は澄人がしていたのだ。
 朝七時半に名古屋を出て、早くも昼過ぎ漸く大山が見える所まで来てる。
一度昼食を取る、サ‐ビスエリアで休憩、其処で飲んだ牛乳の美味しい事、
義雄さんが一番喜ばれる。
 午後二時過ぎ、何とか日本海が見えだす、其処から国道九号線の道を西に
と走る、やがて見えて来る中湖と宍道湖、走り続けるから、流石に疲れる、
其処で敬之さんが、電話され、向かい先は明日にと言われた。
 そう、ここ等で一泊と決められていた、直ぐに玉造温泉だと義雄さんが
叫ばれると、車は宍道湖を後ろにし、玉造にと向かう。
和風の旅館が取れて、澄人も疲れを癒そうと風呂に向かう、
時間は既に午後四時過ぎ、風呂から上がると電話が来る。
 相手は伊豆の玲華さん、そちらに向かおうかと聞かれたから、
大変だから無理はしないでと諫める。
「じゃ、飛騨に向かう・・」「ええ~~」
「何でよ、良いじゃないね、あんたね、もう玲華は身が軽くなっているの、
行くからね」「ええ、独りでですか・・」
「内緒、其処は如何でも良いじゃないね、独りじゃ運転疲れるしね・・」
「・・」呆れて話を聞かされるだけだった。
 その夜は流石に疲れた三人、酒を飲んだ後すぐに横になる。
 九月三十日、午前十時、車は又国道九号線に出て今度は西にと車は走る
「結構遠いいな・・」「そうですよ、右手は日本海じゃ無いですか、対岸
はもう韓国ですからね」「ひや~そうなるよな、なんと日本は細長いわ」
義雄さんがそう言われるが其れも確かにそう、本島のど真中から来たから、
そう思えた。
松江から玉造、そうして九号線を走り、今やっと標識に地名が出だす。
「おう~何と兆しが見えだしたぞ、日本海も綺麗じゃ無いか・・」
車の窓から見える景色は凄い、澄人も運転しながら見惚れる程、
最高な景観だった。
 太田市に入り、其処の海際のレストランで昼食、本当に長旅、
でも三瓶山は直ぐそこと聞いて居るから元気は残っていた。
太田市から目的地には早く到着、無論見たい石見銀山も有るけど、
帰りにしようと敬之さんが言われる。
 午後二時半、ナビに従い、現地に到着、車を止めて辺りを見渡す、
左上に三瓶山、裾野が広がる中で来る途中、何度も牧草地帯を見ている。
其処に牛が居る事も確認していた。
「ここ等かな・・」澄人が運転しながら、車はゆっくりと進む。
あまり広くも無い道だが、走る車さえ見当たらない、
其れでユックリ進めた。
 「ああ、アソコじゃ無いか・・」義雄さんが言われる。
「おう、此処だぞなんと石見牛生産牧場・・、お、牛舎が並んで見えるが、
此処だ・・」漸く到着、道の空き地に車を止める。
「まあま~あんた達は名古屋からかね・・」
「え、あそうですが、おばさん此処の人ですか・・」
「そうなろうがのう、あんたは清水さんの知り合いと聞いて居るが・・」
「ハイ悪仲間です」「あはっ、いんさるのう、疲れんさっつろう、家に
来んさい・・」聞きなれない訛りだが、其処が結構良いと澄人は思えた。
 牛舎の傍だから牛臭い、其処は仕方が無いのだろうと匂いを吸込んだ。
「うひゃ~、本当にきんさったんかね・・」
「おう、辰巳、久し振りじゃがね・・」友との出会いは誰も一緒、
肩を抱き合いながら懐かしいと言われる。
部屋に入ると、直ぐに話が始まる。
 澄人が描いている予定図を出して話が進む、無論素人の計画図だが、
現場は間違っていないから、大人の頭が寄り、話を聞かれていた。
「成程、既に牛は飼われているんだね」「少ないがそうじゃ・・」
「じゃ、写メ見させてもろうたが、其処は良いと思うぞ、雪は此処と
同じくらいかな・・」「そうみたい・・」「で、牛はどれ位・・」
「ゆくゆくは三百から上と・・」
「何とものすごいじゃないかね、じゃ敬之と義雄が・・」
「ううん、この人が主・・」「え・・」若い澄人を見て呆れられる。
其処から敬之さんが話をされ出す。
 「何と、そうかね、じゃじゃ、あんたがのう、で名古屋で店を開いて
捌くのか・・」「そうなる、余れば売るしな・・」
「何と良いぞ、じゃ牧場が名古屋で店開いてか、良いな良いよ其れ、
じゃ此処は其処だけは違うが、全て似ているぞ・・」「似ている・・」
「ああ、なんとそうかね、此処もな、以前は細々と既に辞めようと思われて
いたところなんだ、其れがのう、有る人が此処に来られて、其れから豹変、
あれれと思う間もなく、此処はこんなに変化出来た、総てその人の御陰
なんじゃが・・」「何で似ているんか・・」
そこから話をされ出すと、知らない間にあの迎えてくれたおばさんが
座られて、話の中身に手を加えられる。
 「それがのうとんでもないい人でな・・、今は隠居だが、家の母親が話を
聞いて、なんと私らが、出向いて頼み込んでいたんだ」
「出向いてですか・・」「ああ、相手は豪儀なお方じゃった、金は有るし、
なんと男其の者よ、遣れんほど男・・」「ええ、意味が・・」
「あはっ、今じゃ伝説よ、八年前に起こった出来事が今じゃこうして此処も
凄い事に為った」「意味が・・」「待ちんさいや、話はゆっくりとな・・」
「あのう、ご飯・・」「ああ、そうじゃが、ご飯な、泊るにも此処じゃ、
拙かろう臭いし・・」「じゃね、じゃ電話してみようかね」「お願い・・」
なんか理解出来ないが、泊るのは此処じゃ無いと思えた。
 でも話は続く、此処は平成十七年から、ある男が乗り込んで様変わり
出来たとは聞かされる。
其れが、今計画して居る事と似ているとまで辰巳さんが言われ、
此処は三部構成に為っていると・・。
「えでは分担か・・」「そう、子牛を育成する部分と肥料作成、種牛の管理、
商品の発送及び解体・・」「何とじゃ此処で総てか、種牛は金が懸るぞ」
「其処が摩訶不思議、其の大元が乗り込まれたんだ、然も大阪からだぞ、
五人が揃われて、シンジケ-トを作られた、その資金で種牛を六頭抱えられ
たんだ、其れが今も引き継いで、今は二代目と三代目かのう・・」
「なんとでは総て此処で育成と販売まで・・」
「ああ、忙しいぞ、御陰で此処は今じゃ誰もが知る牧場、ロ-カルテレビで
ドキュメントが放送されもしたんだ・・」「なんと凄いぞ・・」
そんな話を聞いて居る、澄人も呆れる程驚かされた。
 周りを見学しながら、話は続いて行く・・。

            つづく・・・・。





















望慕小説《夢中を彷徨う・・52》

 九月二十三日、熱川と伊豆下田の中間地白浜の屋敷に澄人は滞在している。
既に、名古屋の高蔵寺のおじさん達二人は、昨日帰られていた。
本当に豪快な二人、此処で出会ってからの驚きは生涯忘れる事は無い、
其れほど卓越された遊び人、其処は既に玲華さんから何もかも聞いて居る
からだが、矢張澄人が予想してた通り、二人の家は、昭和の大発展の中、
高蔵寺は一大開発、其処に住んでいた、おじさん達の家は、とんでもない
当時の金額で、土地が公社から入っていたのだ。
其れをいち早く、おじさん二人は会社設立、マンション経営に乗り出され
然も其処が、また呆れる程幸運なのか、手掛けていた、場所が、高蔵寺より
名古屋に近い、桜町、交通の便利が良いと知り、其処に集中的にマンション
を建てられている。
 だがだが、なんと其処も、公社の目に適い、開発をドンドンされ出す。
しかもモノレ-ルまでもが作られて昭和から、平成に跨いで住宅が出来る。
呆れる程最高に幸運な家族なのだ。
 そんな話も寝床で玲華さんから聞いて居る、本当に貪欲な二人だった。
二日に一度参加される菜摘さん、此処は天国と地獄の境目かと思うほど、
肉を躍らせていがり泣く姿、でも澄人は嫌じゃ無い、其れほど玲華さんに
神髄している証拠、弟の御陰で繋がる二人、其処に菜摘さんと美佳さんが
加わるから、帰りたくないのも理解出来る。
 だが、そうも言っておれない、心は焦るほどざわついている、
名古屋の事が気懸りだった。
「あんた、名古屋に戻るのも良いよ」「玲華さん・・」
「ほとんど聞かせてもろうたし、今度は玲華が出向くね」「え・・」
「そうじゃ無いね、飛騨も、名古屋の店を探すも手伝う・・」
「玲華さん・・」「同じ船に乗っているのよ、向かう先は同じじゃないね」
「店は・・」「既に娘に委譲した、美佳さんも居るしね」そう言われる。
本当に得体がしれない凄い人、だが傍に居ると教えられる相手、
澄人は恵まれていると今更感じていた。
 九月二十六日、漸く名古屋に帰ることが出来た、玲華さんは少し仕事の
整理が有ると言われ、後日来られることになっていた。
澄人はお土産を持参して、桜通りの証券会社に出向く。
歓迎された、特に支店長が満面笑顔で迎えて頂く。
担当の尚美さんも笑顔、其処は既に色々と父親から聞いて居られるのか、
伊豆での事は聞いて来られないが、出会ってから、今は急に距離が狭まる
相手、然もお父さんが伊豆で逗留されているからか兄弟の様にさえ思えた。
 無論、仕事が終わる、午後三時過ぎには会う約束をされ、
一度澄人は名古屋の栄にと脚を伸ばす。
 駅前とはまるで違う、既に今迄名古屋一番の繁華街は落ち着いて、
盛りを誇る建物や人の歩き、ここ等は既に完成された、
場所に為っていると今更知る。
 二時間を費やすると、約束に時間、澄人は待合わせの場所にと向かった。
既に相手は待たれているし、二度目のデ-トはすんなりと動き出す。
「お父さんは・・」「うふっ、其処よね、もう大変、あんたの話しばかり」
「えっ・・」「続きが有るの、恥ずかしいのか、何時でも会話はあんたの
話しからは始まるのよ、其れで義雄おじさん・・」
「あ、其れだ、如何なっているの・・」「え、どうなっているとは・・」
「・・、ああ~仕舞った」慌てて口を押える澄人を見逃さずに睨まれる。
 いやはや、とんでもないデ-トに為りそう、失言が尾を引いて、
会ってから一時間近くに為るが、未だ喫茶店でヒア汗をかいて話をさせられ
ている澄人が居た。
 「な~、頼むから内緒にしてよ、そうじゃ無いともう会えないぞ・・」
「え、其処に行くん・・」「そうでもしないと男だぞ、べらべら喋ったと
思われる・・」「なあんだ、そんな事ね、良いわよ、内緒でしょう、でで、
ねね、其の芸者さんどんな人・・」「ええ・・」
もう逃げられないと覚悟する、相手は執拗に其処を攻め込んで来る、
仕方が無いのでええ加減に話をするが、許してはくれない、
尚美さんは強かな女性と嫌程知らされた。
 苦痛の時間を何とかやり過ごすと、今度は食事、今日は部屋でと言われ、
買い物をされる姿にも呆れる。
何でか、尚美さんとでは既に主導権は相手側に有ると知る。
 部屋でも鼻歌交じりでキッチンで動かれる、澄人はPCを眺めて計画図の
続きをするしかなかった。
食事の用意をされる姿も悪くは無い、最高な女性が自分の部屋で動かれて
いるのだからだ。
「ね~、お風呂どうぞ・・」「え・・」「支度で来ているし、入れば・・」
「・・」呆れるほど反対は出来ない我が身、部屋でも同じなのだ。
「では・・」「どうぞ・・」どっちが部屋の主かと疑うほど、今は反転,
苦笑いしながら風呂にと向かう。
 風呂から上がると、早めの夕食、二人はまるで何時も通りと思えるような
姿、初めてなのにどうしてかそんな雰囲気、澄人は不思議な人だと感心する。
 「ねね、此れから、尚美はあんたの歩く身をを付いて行くね・・」
「ええ・・」「だって楽しそうじゃないね、お父さんが、あんたの話をする
時顔が違うのよ、母も其処は感じているみたいだし・・」「・・」
「それでね、飛騨に向かいそうよ」「ええ、まじ・・」
「そう、昨夜、義雄おじさんと其処を相談されている」「・・」
声が出なくなった、呆れるより驚いているのだ。
「じゃ何時や・・」「其処は今度は貴方に初めに相談と聞いて居るけど」
「・・」食べる動きが止まる澄人。
「それでね、何時が良いかと・・」「未だ早いと思うよ、アソコは稲刈が」
「え、未だなの、九月末よ・・」「あ、そうかじゃ落ち着く頃だね・・」
そんな会話をするが、飛騨の事は荒してほしくは無いと思った。
「見るだけなら良いけど」「え・・」「だって田舎だぞ、驚かれるがね」
「え、あんた、まさか、いやだ~、其処は別よ」「え、其処って・・」
「あのね、既に母が調べているのよ、あんたの近辺・・」
「調べるって何・・」「待って・・」バックから何か取り出して渡された。
 「・・、ああ~調査書・・、何~~~僕じゃないか・・」
とんでもなく驚いた澄人、書類を持つ手が震え出す。
 暫く中身を読んでしまう・・。
「此れ・・」「もう既に皆読まれているの・・」「・・」
絶句、とんでもなく狼狽える澄人、だが、前に座る尚美は平気な顔、
其処が不気味だった。
 澄人も負けてはいない。
話をするが、決して調査書の中身には触れていない、其れでも不思議と
相手も其処を深堀されてこなかった。
 食事を終えると、片付けをされる。
「出来たわ、お風呂頂くね・・」「・・、えハイどうぞ・・」
返事をするが、既に澄人は困惑している、
(此の侭泊まるのだろうか、いいや帰るよな、如何なんだろう・・)
 先が読めないで困惑する澄人だけが部屋に居たのだ。

       つづく・・・・。

































望慕小説《夢中を彷徨う・・51》

 酔わされていつの間にか澄人は寝てしまう、宴会は既に終わり、
気が付くと澄人は違う部屋で転がされていた。
舞もおじさん達も見えない、頭が少し痛いから、水差しの水を飲んで部屋の
様子を見た。
 (え、此処は旅館じゃ無いが・・)
如何見ても違う、じゃ此処は何処と訝る、頭の痛さにまた倒込んで寝た。
 暫く夢見心地で最高に良いから逃げ出せないでいる、処がその夢見心地が
極上、なんと本当に宙で浮いている感じがする、今迄こんな思いなど夢では
無い、だが心地いいから夢から醒めたくはなかった。
 だがだが、そうも言っておれ無い程感覚が高揚する、どうしてもじっと
して居れない状態、夢でこんなにとは嘘だろうと思いつつ居ると・・、
「玲華さん・・」「良いから続けるんだぞ、今夜こそ頂こう、菜摘は・・」
「時期は最高ですけど・・、良いの・・」
「ああ逃がすな、こいつの子供は楽しみが有るしね」
「玲華さん、凄い、此れ凄過ぎよ・・」
「言われなくても入れてくれている、だから逃がすな、此処を忘れさせない
様に頑張ろうね・・」「良いの・・」
「玲華は良いよ、菜摘が狂うほど味わって、手助けするから出る時は・・」
「ハイ・・」何と二人懸りで愛撫していたのだった。
 受けている身の澄人、既に小さな声で会話されているが聞こえていたのだ。
念願の菜摘さんと知ると今度は任せる体を捻じ曲げながら、反応を表すと、
一層愛撫が激しく為り出す。
違う手と顔が澄人の体にはい回り、股は開かれ、棒が激くしゃぶられ出す。
そうなると、尚も一層反応が動きに出て来る、其処を見計らい相手二人は、
呼吸を合わせて愛撫三昧、最高な心地でアソコも膨張・・。
「良いみたい、菜摘が最初に跨ぎなさい、良いね味わうんだ、最高に飛で
頑張るのよ、後は往く寸前まで玲華が跨ぐからね、良いね覚悟は出来たか」
「はい、お姉さん、助けてよ」「任せ、行くか・・」
遂に相手達が動かれ始めた。
 最初は知らない膣穴、其処は柔らかくでかい棒を包む様に挿入され、
半分くらいで上に乗る相手が、手を上にかざして・・、
「おねお姉ちゃん、何何これ凄い~~~、すごっ・・」
「良いから奥までは最初は無理でも動けば向えるよ・・」
「はい、頑張る、く~、初めて奥に来ているよ、なんといいがいいがこれ
これがいいいいい~~~~いやいやいやだ~~~・・・・・・・」
声も動きも憚らず、菜摘は吠えて泣叫んで豪快に腰を前後左右に揺すり尻が
浮くと叩き落す様に豪快だった、しかもその動きは受けている澄人を最高に
興奮させていった。
何度もお姉さん~往く往くが又よ~の連呼、可笑しい程何度も連れてって
くれる知らない境地、其処で自然と往く,いいや活かされて往く、
数度痙攣を起こしていると、変われ、横に転がされた肉はピクンピクピク
と動いて居る中、澄人の上はあの最高な膣を持つ玲華さんが乗り、
しごきのたうち廻り上で最高な往く事を惜しげもなく転がり見詰める菜摘に
魅せつける。
「く~良いわ、何時でも本当に感じるがね、最高、後は仕上げだぞ・・、
良いね狂わせるから、変わるんだぞ・・」「はい・・」
震える体を股も澄人に乗っ懸り玲華は歯を食いしばって壮絶な動きを開始、
受ける澄人も顔が変化、「往くが往くよあんた未だ駄目、交代する・・」
「え・・お姉ちゃん・・」「うぐ~・・、馬鹿か、既に起きているが、
こいつ良い女二人を寝て居ながら満喫かね、こら~~~」
「うふっ、最高です・・」「阿呆~、玲華が死ぬわ、く~最高じゃないね、
あんた、往くか・・」「何時でも良いですよ、菜摘さん乗りますか・・」
「ううん、起きて居るなら下で迎えて出して下さい・・」
「良いですね、じゃそうしますか、玲華さん未だですからね・・」
「ええ、あんた・・」「約束は後三人・・」「うげ~あんた鬼かね・・」
横に降りて玲華が苦笑いの中、其処で強烈な動きで一瞬で菜摘を飛ばすと、
既に痙攣の中で、「良いか・・良いわ、今が最高みたいだしてやって」
「良いよ、最高じゃがね、行くぞ・・」
おぞましい動きで下で受ける菜摘は既に声すら出て来ない、
違う世界に飛ばされていたのだった。
 放出瞬間が見事、澄人の尻の筋肉が盛り上がるとドクドクと出て行く、
玲華も見て感動、そんな関係の三人、果てると、玲華が傍に来て、
女二人で澄人を抱えて暫く余韻を楽しんで行く。
 十分後、菜摘が泣いている、其れを見て澄人の指が涙をなぞらえる、
玲華も感動して見た。
「あんた、良いね、出来たら可愛がるんだよ」「うん、約束する・・」
「良い子だよ、あんた・・」玲華が澄人にキスをすると、
終えると菜摘がキスをした。
 「あのう、おじさん達は・・」
「うふっ、今夜は初床、敬之さんは朱音・・、最高な女よ、義雄さんは
一人者と聞いたから芳奈を充てた・・」「え、一人物じゃ違うのか・・」
「馬鹿ね、成り行きで有るかなと・・」「え、では・・」
「考えたら其処も有りかと、此れからの生道に有得る、あの子は苦労人、
此処から幸せな人生も良いじゃないかとね・・」「何と玲華さん・・」
「あ、其処は菜摘の意見なんだけど・・」「何と、良いですね・・」
そこから、今度は澄人が仕掛ける、玲華に猛攻撃開始、
はたで見ている菜摘の目が点・・。
 愛撫を堪能させると、玲華の脚を掲げ、膝を折るとその股合いに身を
入れると棒が挿入され、其のたたまれた足を抱えて突き進んだ、
受ける玲華は絶叫、真上に見える男の顔を睨んだまま昇天させる、
今度は玲華の両手を交差させ手首をつかんで引き寄せると、
ズズリイッと棒が減り込んで行く、其処で振動を加えて行くと
一溜りも無く、喘ぎ泣き叫んで失神・・、此の体位は効く、
凄い痙攣で棒を動かして、澄人もその快感には全身で味わった。
伸び切る玲華を横に、今度は菜摘が餌食、とんでもない程狂う中、
抱えあげられて部屋を闊歩され出すといがり泣いて往く、直ぐ落とされ、
又も最高な肉の玲華に襲い掛かった。
エンドレスの交じりは二人の思いを粉々に砕け散らし、
今は男がするままに応じて歓喜を挙げるだけ、
凄まじい行為は休んではくれなかった。
 相当な経過時間が、事のすさまじさを表す、漸く動きが止まる頃、
既に深夜三時過ぎに為ろうとしていた。

             つづく・・・・。

































望慕小説《夢中を彷徨う・・50》

朝から夜中まで、おちおち休んでいる暇など無かった。
入れ替わり人が家に来るからだが、其処を沙代里が見てて、
どうにかしようと頭を悩ましている。
 「お母さん、あれじゃ、貴子さんの家落ち着けないがね・・」
「そう考えてるけど、其処は如何にも出来んじゃろう、家に来て頂いても
構わないけど、横取りするように見えんかね・・」「そうよね、困る」
「何や・・」そこの父親が来る、話をしていると腕を組みながら考えた。
「・・、そうだな、あれじゃわしが見ても大変だぞ・・」
「でしょう、何とかしないと逃げ出すわよ」「おいおい、脅すな・・」
そんな会話をするが良い案は見えては来ない、皆が其処を考えてと言う
しかないかと思い始める。
 「ねね、おばちゃん、如何思う・・」
「・・、そうだね、アソコが大変な事は見れば判るけど、肝心な男がアソコ
に居座って居るしね」「・・」中村屋に来ている沙代里と話をしていた。
「あ、そうだが、ひや~、そうだぞ、沙代里、昔の公民館有るがね」
「え、でも古くなっているし、今は誰も使って無いがね・・」
「でもよ、鉄筋二階建てじゃろうが、外を塗装し直して、中も快適に改造
すれば、如何じゃ、谷の集会場だし、誰も駄目とは言わんぞ・・」
「ま~おばちゃん、アソコで事務所出来るが、其処を悩んでいたんだが、
流石ね、お父さんに聞いて来るね・・」「え、お前~・・」
駆け足で出て行く姿に苦笑い。
 家に懸け込んだ沙代里は親を並べて話を始めた。
「なんと、そうか其処が在るぞ、く~良いぞ、二階は今度の会社の事務所に
改造、一階は会議場、誰もが来れるがね、流石お前は大したもんじゃ・・」
「あ、其処は中村のおばちゃんの案・・」「あはっ、どっちでも良いぞ、
良いわ、今夜は其れで寄り合いだな、最近様皆の顔が見れるわ・・」
「お酒もデショウ・・」母が大笑いする。
 その夜は康太さんの一声で賛成を皆がする、其れで何とか形が出来る、
此処は既に会社を立ち上げるために動いていた。
 翌日、康太さんが、一人の男を連れて澄人に会いに来られる、
紹介されたのは獣医さん、喜ばれて是非協力と逆に澄人に頼まれ、
 澄人にとって願っても無い事だ、直ぐにお願いしますと手を握る。
 何と気に為る事が日に日に解決にと向かう中、本当に、此処で出来ると
確信を強める。
 「おい、名古屋から電話が来たがね・・」「え、誰から・・」
「真美じゃが、賢島に行こうと誘いが」「ああ、じゃじゃ、娘さん・・」
「二日続けて会っていたと、其れで向こうから懇願されていると・・」
「ひや~、通い妻に為れるね・・」「馬鹿垂れが、嵌めたな・・」
「アソコも嵌めたけど・・」「もう阿保じゃがね」
そんな会話で、貴子さんは数日以内にと決められる。
 (ようし、此処は何とか動けるな、後は・・)縁側に座り考えていた。
 そんな中澄人の携帯が鳴る、身に覚えが無い数字だが、暇だし出て見た。
「あ、居たいた・・」「え、誰ね・・」「え~あんた、酷いがね、私よ、
熱川の・・」「ああ~女将さん・・、何で番号・・」
「横に居るがね、大事な人が・・」「うひゃ~玲華さんか・・」
慌てて、見えないのに座り直す澄人、変わられて、発声、一言・・。
「馬鹿~~何で連絡せんのね」平謝る澄人、頭を何度も下げて会話する。
 「ふ~そうか、じゃ何とか出来るんか早く来んかね、こっちも話がある」
「ハイ直ぐに・・」「今から出て来い・・」「ええ、今からですか・・」
「ああ、命令じゃが、今夜迄来い、良いな・・」
そう言われて勝手に電話を切られる。
「・・、・・」一番苦手で怖い女性、でも最高に慕う自分が居る。
直ぐに出ないと夜に到着できない、本当に、慌てて、メモを残して澄人は
一週間滞在していた谷を出る事に為った。
 九月十七日、午後六時半、懸命に飛ばして、熱川の旅館に到着、
何も告げずに仲居さんに風呂と言い、大風呂に入って一休み、
思えば来る途中、考えることが出来た時間、本当に有意義な運転時間だ。
 汗を流すと、浴衣に着替えて、広間に出た。
「こっち・・」おかみさんが言われて、ロビ-のソファ-で待つ玲華さん
に頭を下げて座る。
「半月以上、放りっぱなしかね・・」「済みません、忙しくて・・」
「其処を聞かせろ・・」「え・・」「待って居た、早く聞かせてくれ」
いきなりそう言われるが、何から話せるかと考えていると・・、
「御免なさいよ・・」「・・、・・、え、え、え~~~嘘嘘だ・・」
何と、見覚えがある男性二人が来て居られ、見上げる澄人の顔が強張る。
「内緒で来ていたんだ、許してもらえんかね・・」
「え、其れは良いですけど、何で此処に・・」
「聞いてな、調べて、遠藤さんが信じる相手の女性に会いたくてな・・」
「でも如何して此処が・・」「判らんかね・・」
座られて話しをするが其処が見えなかった。
「・・、ああ~尚美さん・・、でも此処は知らない筈だけど・・」
「阿保じゃね、有名な女性じゃないね、尚美さんの会社は何処よ・・」
「あ、そうかじゃ調べられたんだ・・」漸く繋がりが理解出来たが、
此処に来られている事は未だ理解出来ていなかった。
 「ご用意出来ましたけど・・」
仲居さんが来られると、澄人もおじさん達も従う。
宴会場、既に用意が整い、玲華さんも座られる。
何も知らずに乾杯にと、澄人は未だ理解は出来ていなかった。
「あんたね、独りで楽しい事占領かね・・」「え、玲華さん・・」
「聞いたがね、あの飛騨が其処まで進んでいたとは・・」「え、では・・」
「そうよ、この方達が来て、話を聞いて居ると、驚いたが、もう其処まで
進んでいるとは知らんからね・・」「では・・」
「ああ、中身はまだ知らされていないぞ、此処に居られるお二人も其処が
知りたいと待たれていたんだ」「ええ、じゃ何時から此処に・・」
「既に六日滞在されて、旅館では大事なお客様よ」「女将さん・・」
玲華さんと菜摘女将を相手に、澄人は酒に酔うどころの騒ぎじゃ無かった。
 其処から他の人は酒を飲みながら澄人の話を聞かれるが、
当の本人は酒どころじゃない、汗だくで経緯を話して行く。
「ほう、益々進んで行くね、義雄、此れは相乗りせんと楽しみが此処だけ
に終わるぞ・・」「ええ、今そう考えていた、此処も素敵だが、名古屋と
飛騨、其処が良いね」「だろう、流石にわしの娘じゃ、良い男に合わせて
くれたがね」「言えます、此処も快適だし、ゴルフが出来るから尚良い」
呆れておじさん達の会話を聞かされた。
 「あんた、玲華も加えてよね、良いね命令よ」「ええ・・」
「ええもくそも無い、澄人が動く道は玲華が必ずいるからね・・」
「玲華さん・・」「良いね、あんたの弟が導いているのよ、判った・・」
「・・、はい、そうなるんですか・・」
「ええ、必ずそうなって来ているじゃないね、此処もそうよ・・」
「聞いたが、澄人さん、あんた人助けして、凄いと感銘している・・」
「義雄おじさん、其処は・・」「ああ、聞いて涙が出たぞ、ましてや子供
がめんこいぞ・・」「ええ、会われたんですか・・」
「ああ、可愛いからな、昨日はゴルフ場まで連れてった・・」
「うぎゃ~・・」澄人が仰け反るから、大笑いされる。
満が良いのか悪いのか、行き成り宴会場の襖が開けられると突進して来る、
見た瞬間舞と知り飛び込む舞を受けて、会いたかったと互いが言う。
ほほえましいから、皆が頷いてみる。
其処から何で会えないのかと言われる中、
舞は澄人の膝上で逃げてくれなかった。
 そんな中、色々とあの飛騨の里の事を聞かれ話していた。
「では名古屋の店は帰ると捜そうかね・・」「え、おじさん・・」
「わしらあんたの後見人として同盟を既に結んでいるんだ、ね~玲華さん」
「れ、玲華さん・ですか・・」「あ、そう呼ばないと返事が無いからな」
呆れて玲華さんを見た。
 宴会場では何とか今までの話しの経緯が説明できた。
「良いじゃない、上出来ね、じゃアソコは仕組みは出来つつあるんだ・・」
「はい・・」「では稲刈が終わる頃、連れてってね・・」
「え、行かれますか・・」「当たり前じゃない、現場を踏む事が一番大事、
それでね、あんた総てに金を出すんじゃないよ、此れからは、此処で居る
おじさん達と玲華と、あんたと三分割・・」「ええ、三分割、では・・」
「そう、あんたに感動しているからね、乗る、うふっ楽しそうだしね・・、
ね~敬之さんと義雄さん・・」『はいっ・・』
同時に返事されるから呆れかえった。
 一応話が片付くと、なんと芸者さんが宴会場に来られた。
「往々、昨日より今夜は一段と良いぞ・・」「ええ、義雄おじさん・・」
「うふっ、お目当てが居るのよ、敬之さんも、ほら美人な年増・・」
「・・」呆れる前の芸者さんを見て仕舞う。
(そうか、此れも有りなんだ)そう思うと少し肩の荷が下りた感じがする。
 「今夜は報告有るんでしょうね・・」
「ええ、沢山ありますからね覚悟してて下さいよ・・」
‹え、嫌だ、其れこそ分割できないの・・›
「駄目です、早く伝えたいしね、貴女の体にですよ」「嫌だ~~」
玲華の素っ頓狂な声に驚く場、でも其れは一瞬、
舞も芸者さんの踊りをまねて踊るから、場は賑やかだった。

         つづく・・・・。













望慕小説《夢中を彷徨う・・55》

 話をしながら、移動、車内でも辰巳さんと友達の仲間、話が途切れない。
「え、此処は・・」「今から向かうのは凄いぞ、俺も何度も行けたが・・、
何時でも考えを変える場所だぞ・・」「意味が、海際なのか・・」
「ああ、貸し切りの浜が有る、プライべ-トじゃがね」「・・」
呆れて外の景色を見るが夕暮れの浜は綺麗だった。
「あそこだ・・」「ええ、明かりが凄いが、何で工場か・・」
「ああ、仕出しの工場・・」「何其れ・・」「後でじゃ、今着くぞ・・」
「・・、え、え、ええ~何何これなんじゃ凄いがね、おう此れ・・」
「今から入るでな、行こう・・」何と到着して場所に驚かされる。
其処は夕やみに浮かぶ百夜の殿堂・・、本当にそう思えた。
「・・」三人は無言で達也さんに従う。
 「ま~、よう御出でなさいました、ささ上がってつかあさいや・・」
出迎えられた。
真っ白い建物に入ると、又其処でも足が止まる、何もかもが揃う中、
二人の女性が部屋で出迎えて頂く。
「辰巳・・」「ああ、此処は竜宮じゃろうな・・」
「ええ、竜宮って、あれか・・」「おとぎ話じゃな・・」
その言い方にも呆れるが、正しくそう言われれば、満更大袈裟とは思えない
から不思議だった。
「おいでなさい・・」又また現れた女性に、三人は驚く、年こそ四十過ぎかと
思われるが、妖艶さは半端じゃ無い・・。
「悦子さん・・」「そうね、夕食支度してて・・」「はい・・」
三人の女性はキッチンに向かわれるが、交代に応対してくれる女性、
本当に妖艶とは此れかと澄人は感嘆。
「では、見学は・・」「ああ、向こうの方で進んでいるね、僕は直ぐにでも
向かいたいと思う」「じゃ、工事は順調なの・・」
「既に手配は済んでいる、仲間だし問題は無い」
「では行かれますのか・・、どちらにです」「そうだ、飛騨と聞いたが・・」
「飛騨の何処・・」「ええ、悦子さん・・」
「済みません、其処らに知り合いがいますからね、聞いたの・・」
「おい、何処だ・・」「そうだ、澄人説明・・」
「はい、飛騨と言われても広いですからね。聞かれる場所は高山から少し奥
に入ると有ります、中山です」「中山・・、じゃ落合は近くですの・・」
「落合か、聞いて居ないけどそうなるのかな・・」「おいおい・・」
「だって、僕もあまり知らん・・」「そう、じゃ地図で調べて見ましょうね」
「え「え・・」「そうか、あのね、私たちの仲間が其処で頑張っているのよ」
「仲間・・、ですか・・」「ええ・・」そこから意外な事を聞いた。
 あの牧場も、此処も全てその人と関係が有ると聞かされる中、意外な話に
三人は驚愕する。
「ええ~では旅をされた中でアソコを・・、なんと豪快な人じゃがね」
敬之が感嘆、義雄も頷いて聞いて居る。
「なんとでは其処でデリバリ-老人に品物をかね、凄いねその人たち、いいや
あんた達じゃね、じゃ上の工場は仕出し・・」
「そうなるわね、今じゃ此処も落ち着いて領域は広がるばかりで大変なのよ」
「でしょうね、でも良い事されて居ます、感激です」敬之は本当にそう思う。
 夕食の間も三人の女性と悦子さんは相手して頂くが、話は続いている。
「呆れる程、物凄い話じゃないかね、じゃその方お幾つなんですか・・」
「今は既に四十を超えて居ますけど、意気軒昂ですのよ・・」笑われる。
「で、その方の住まいは・・」「中国山地のど真ん中、島根と広島県の県境
に居られるけど、今は如何かな、大阪かも知れない・・」そう言われる。
「辰巳さん、では行かれますのか・・」
「もう此処は落着いて居ますし、暇です今度は飛騨で暴れますよ、仲間が
こうして来てくれているし・・」そういった。
悦子さんと言う女性は半端な人じゃ無い、執拗に澄人の事を聞かれているし、
この関係は何でかとも聞かれる。
「ええ、ではなんと伊豆の女性の方凄いじゃない、へ~でも其れを知合った
貴方も凄いわ・・」「其処は弟の関係ですから、凄いとは言えないですよ」
「でも、投資されるなんて、ねね雅美さん、聞いた似ているわよ」
「ええ、先ほどから聞いてて、有り得ないと、ね珠美・・」
「お姉さん、凄い事、似ているし、年はこちらが若いけど、資本が・・」
「そうね、世間は広いけど、似ているなんて有り得ないわ・・」
「悦子さん・・」「待ってよ、考えている、ねね、其処を詳しく聞かせて
頂けないかしら・・」身を乗り出される。
 怪訝に思えるが、興味が在る事は間違いが無い、澄人の代わりに調査され
ている敬之さんが話を薦めらた。
「ええ~、じゃじゃ、亡くなられた弟さん、ま~其れで婚約者の方の家と、
ま~そうですの・・」悦子は身が震える思いがして来た。
何がともあれ、歩く道は同じと思える、あの龍哉さんと似ていると動物の
感で見据えていた。
「ねね、じゃじゃこれから仕事を・・」
「そうなんですよ、我らも一枚加わろうと、此方迄見学に・・」
「何と良いじゃないね、名古屋で店か其れも牧場を持って、ねね其れって
場所何処ですの・・」悦子さんが執拗に聞いて来られる。
 「ま~じゃ、間違いないわよ、雅美・・」
「ええ、驚いて居ますけど、でも、同じとは思えないけど・・」
「うふっ、如何かな、知らないけど匂うわよ」「え、匂いますの・・」
「お姉ちゃん・・」「御免・・」
 外は既に夜になってるが、押寄せる浜のさざ波が心地良く聞こえて来る。
「良いな、浜に出て見たい・・」「おじさん、案内しましょうか・・」
「右方~、良いのかね、良いねじゃ話は敬之と澄人さんに任せてと・・」
「・・」呆れる敬之をしり目に義雄は外に出た。
 部屋では未だ話が続く、悦子さんが執拗に聞かれるから、澄人と敬之は
逃げ出せなかった。
「ま~じゃじゃ、あのね良い場所教える」悦子さんが話をはじめられた。
「え、其処も関係が有るんですか、凄いぞ、どんな男性か興味が湧いて来る、
澄人さんもそうだが、なんか最近同性に興味が移ったかな・・」
そこで皆が大笑いする。
 その話とは、機会が有れば行ってみてと言われた、場所は中山からそう
遠くない、日本海に面した滑川伝の新潟寄りの場所、然も此処に二て海岸の
素晴しい景色が望めると聞かされる。
「なんと、では是非お伺いいたします」敬之さんがそう返事される。
 夜も遅くなり、部屋にと向かう敬之さん、澄人は未だ許して貰えない。
『あのね、相談が有るんだけど・・』「なんでしょうか・・」
「大変な事お聞きしますけど、伊豆の方貴方との関係が有るでしょう」
「ええ・・」「ううん、判るのよ、同性の感覚よ」「悦子さん・・」
「だって、見てよ、女性だけじゃ無いじゃないね、男性おも惹付けるのは
何故よ、ね~雅美・・」「ええ、私に振りますの・・」
「あんたが今若手じゃないね」「そうは変わらんけど、そうなりますね」
「嫌味かね・・」そんな会話をされるが、落ち着けない澄人が其処に居た。
 二人のおじさん達は既に部屋で横に為られて居る中、
悦子さんが、澄人を誘い外に出られた。
秘密の場所が有るの・・」「ええ、秘密ですか・・」
「そうなるね、誰もが知っている場所じゃない事だけ、行きましょう・・」
「・・」従う澄人が居た。

               つづく・・・・。



















望慕小説《夢中を彷徨う・・53》

 本当に澄人は意気消沈、調査書に書かれている事は総て本当、
だが中身は上っ面であるから其処の部分は胸を撫で下ろす。
けど、懸る関係者は総て調査書に乗っていた。
「此れね、悪いと思ったけど、知りたかったの、でも知ってても変わりが
無いわ、尚美もお父さん達も驚かれたけど、最後はあの人なら有得るかな、
でも凄いぞ遠藤さんはと、言われた」「・・」
「だから、此れから遠慮は無いの、貴方を知ってて会うのよ」「え・・」
「ねえ、今後も同じ動きなんでしょう」
「そうなるのかな、でも知られたし・・」
「だから良いじゃないね、動き易いでしょうが・・」「でも・・」
「何よ、澄人さんらしくないが、飛騨も伊豆もそうなると判る気がすると
お父さんが・・」「・・」そこも返事出来ない、澄人は頭を落としていた。
「さ、飲もうか・・」そう言われると従う。
 其処に尚美さんの携帯が鳴った。
「ええ、お父さん、嘘何処に居るのよ・・、ま~じゃ向かっているの・・、
嫌だ~信じられん・・。もう気が早いから、知らない馬鹿・・」「・・」
電話の中身が判らない、最後に馬鹿と言われて驚いた。
「もう、お父さんったら、娘の気持ち位判る筈じゃないね、嫌いよ・・」
「え、如何したん・・」「もう酷くない、こっちの事も考えずに・・」
「だから何か・・」「こっちに来ているのよ」「来ている、何処に・・」
「此処・・」「・・、うげ~何で何でよ・・」
「だから驚いているのよ、もう馬鹿じゃない・・」
呆れる尚美もそうだが、聞いた澄人は驚愕した。
なんと、尚美さんの父親がもうこっちに向かっていると聞くと、
心臓が止まりそうなショックを受ける。
「で、何時頃・・」「今、御器所だそうよ、もう直ぐ来そう」「・・」
呆れ果てて、声が出なかった。
「待て、じゃ何か食事は、未だ七時前だぞ・・」「知らない・・」
「おいおい、そうは行かんが、如何し様・・」
「知らないからね、もう酷い親」泣きそうな顔をされるが、来ると知ると、
慌てて居られた。(何で、今来られるのか・・)
理解に苦しむが、既に向かわれていると判ると、澄人も落ち着けなかった。
 電撃とは此れかと澄人は半ば諦めて居る、既に尚美さんのお父さんの
行動力は知っている身、伊豆も然り、今回も・・。
 午後八時前、遂に相手が到着、部屋に招き入れる澄人、又も唖然・・、
既に尚美さんのお父さん一人じゃない、義雄さんも一緒だった。
「尚美ちゃん御免な・・」「馬鹿、おじさん最低・・」
「御免、怒るな、あんたのお母さんもご承知なんじゃがね」
「ええ、呆れた親ね・・」憤懣遣る方無い尚美、だが、部屋に入ると、
そうは言ってられない、食事はと聞くと未だと言われ、
澄人が急いで寿司屋に電話、慌てる姿は、事を表していた。
「御免、もう気が焦ってな、早く会いたいと・・」「おじさん・・」
「御免御免・・」平謝られてリビングで座られる。
 「実はな・・」そこから話をされ出す中、澄人は驚いている。
昨日、既に飛騨の谷を見て来たと言われると、腰を抜かして呆れ果てる。
「それでな、遠藤さんが気に入られた場所を備に見て回った、無論写メも
撮ってな・・」話が続くが、未だ衝撃から戻れない澄人。
「それでな、あの谷は凄いぞ、あんたが言った中心の山にも上がった、
其の写メも有る、でな、あそこはあのままでいいが、なんといっても深い
雪が積もる土地、冬季を過ごすための設備も必要、其れで義雄が思出し
たんだ、俺達の大学の仲間が居たと・・」「仲間ですか・・」
「ああ、遊び仲間だな、其れが、この間同窓会で聞いて居たが忘れていた、
なんとあいつは一級建築士、そいつが石見の三瓶山の麓で同じような事を
委託されているんだ・・」「何と、では・・」
「ああ、其れで昼過ぎ電話すると、今も石見に居ると聞いた、で飛騨も
似たような土地じゃろう、夏も冬もな・・」「ですね・・」
「だから、今度の話を其処でも出来んかと・・」「ええ・・、じゃ・・」
「ああ、そうだ、あいつは喜んで是非と、今迄苦労したノウハウを発揮
できると喜んでくれたんだ」「・・」
「直に合いに行くと言ってしまったんだ」「ええ・・」
「な、急ぎアンタに話しをと・・」「なんとそうでしたか、でも・・」
「なな、其処は既に動いて、参考にはなる、強みは其れを作上げている奴
が友だ、飛騨も如何かとな・・」そう言われた。
「では見学に・・」「そう、あんたを連れて行こうと・・」「ええ・・」
「なな、善は急げじゃ、出来るところから始めるのが良いぞ、牛は待って
くれん、育成を速めるだけ、事が進むぞ、なな動いてくれんかね・・」
「え、僕ですか・・」「そうなろうがね、言い出しはあんただろうが」
「ええ~~」呆れるが、相手の顔は真剣そのものだった。
 聞いて居た尚美も怒りは何処えやら、父親の顔は何時もの顔じゃ無いし、
話は悪い事じゃない、其れが進めば何時でも澄人さんに会えると思込んで
しまう。「なな、尚美もな・・」「お父さん唐突よ・・」
「だから謝っているが、此れは急いだほうが良いぞ・・」
「で、谷の人に会えたの・・」「いや、其処は義雄が止めた、先走りは
不味いとな・・」「偉いわおじさんにしては珍しいじゃないね」
「おいおい・・」頭を掻きながら笑われた。
「じゃ先方には・・」「ああ、連絡すると」決まっていたと澄人は思えた。
 遅い食事をおじさん達に食べさせ、澄人は未だに話を聞かされている。
 「ええ、では・・」「ああ、アソコは総て捨てる物は生じないと、小便
だけはろ過して捨てるだけと聞いた」「何と出来るんですか・・」
「あ、アソコはしていると、飛騨も金は懸るがしようと決めているんだ」
「なんと・・」本当に動き始めていると其処で知らされた。
「ではお供いたします」「あのな、主役は何処でもあんただ、お供なんて
こっちが言うセリフ・・」笑われる。
「お父さん・・」「聞いたか・・」「うん、良いわ、其れじゃ許すか」
「ええ、お前・・」今度は同じ笑いでも苦笑いだった。
そうして、朝早く発とうと決まる、ホテルにと言われたが、
此処で寝て朝行くと決まった。
「でな、伊豆も連絡して置いたぞ・・」「ええ・・」
そこだけは驚いてしまう。
「直は無理だけど、此方も向かいたいと言われた・・」そう聞いてしまう。
本当に手回しが良過ぎる相手、でも其処は澄人は多少含みが有ると睨んだ。
「お一人で向かわれるのかな・・」「・・」返事が戻って来ない。
「なな、此れは本腰で懸りたい、遠藤さん宜しく・・」
「義雄おじさん・・」「今迄飲んべんだらりと過ごして来たんだ、此れで
良いと思い込んでいた、だが如何してあんたを知ると間もないが如何よ、
この変わりよう、我ながら驚いているんだ、こんな意欲が湧く等考えても
居なかったぞ」「おじさん・・」
「わしらの夢にあんたが付合ってくれ、未だ先は有ると見込んで頑張る」
「おじさん・・」迫力に負けそうな澄人、傍で頷かれる尚美の父親、
本当に行動力が有り過ぎだと言いたかった。
 呆れたのか、尚美さんが酒を出され、寿司を食べ終えると、
さ寝てよ・・と急かされ、ゲスト部屋にと追いやられる。
「ね、御免ね・・」「ううん、こっちはそうじゃ無いけど、尚美さん・・」
「うふっ、邪魔が入っちゃった・・」笑われた。
二人は、当然澄人の寝室のみが開いてるから、其処に消えるが、
その夜は何も動きが無い、有る筈もない、父親が隣の部屋で寝ている。
尚美の思いは複雑だが、此処迄来れば後は流れで良いとさえ思えた。
親の本気度の御陰で、何時でも澄人さんに合えるんだと思うと、
其処は自然に身を任せても良いと考えだす。
 喧騒の部屋も、静かになり、朝方から始まる思いがけない事を澄人は
待って目を閉じた。

           つづく・・・・。







望慕小説《夢中を彷徨う・・49》

 急に家は賑やかになる、専ら澄人は今は蚊帳の外、話題が谷の事なので
聞いて居るだけ、でも賑やかでも此処は燃え盛る火そのものだった。
「ええ、じゃ後で来られるだぎゃ・・」
「ええ、わしだけじゃ大変な議題、主な人物を集める、お前は直ぐ向えと、
後で貴子さんの家で集合、台所も手伝えやと言われていると、
其処で澄人が驚いていた。
「あんた、聞いた・・」「あ、じゃじゃ、酒も足りんだろう、中村屋に」
「うふっ、任せて既に手を打って廻っている、手伝いも四人来させるがね」
「ま~、何時もテキパキね、頭が下がる」貴子さんが言われた。
「では・・」「今夜で決着がつくがね、大元は総て寄合いで此処に・・」
そう言われると、益々澄人は身がチジム思いに為る。
「さてと、忙しいぞ、早う来んかね皆・・」
「うふっ、相変らずセカらしいよね貴子さん」「昔からだぎゃ・・」
笑われて居る内に四人の婦人が家に来られる。
澄人は益々部屋の隅に追いやられるし、賑やかこの上ない家に為った。
 中村屋のおばさんも軽で荷物運んで来てそのまま居座り手伝いに廻られ、
その姿見て、田舎の結力は凄いと感心させられた。
差配は既に誰もが煩い程、此れは私がこっちはわしじゃと、もう狭い台所
はてんわやんわ、呆れる程賑やかだった。
 午後六時、漸く婦人達の仕事もひと段落、すると今度は澄人を捕まえて
大騒ぎ、何れの方も薄々はご存知と思える唇、笑いながら囃立て大騒ぎ。
 「おう~賑やかじゃね」「もう遅いが、遠藤さんが血祭りにあげられて
困っておりんさろうがね、早く上がりんさい・・」
婦人の中でも若い女性が、仕切られている。
 揃われた男性が四人、しかも皆田舎で正装の部類か背広を着られている、
其処が可笑しいのか貴子さんが、揶揄うから、又も家の中は喧騒、
何とか挨拶を終えると、男性は座られた。
 「此れ見させてもろうたが、本当かね・・」
沙代里さんのお父さん、康太さんが言われる。
「はい、其の計画書は私が作成しているのと同じ、手に渡りましたか」
「娘が戻り急いで清書して、渡され、早くみんなに聞いてと急かすから、
でもこれが叶うなら集める程の話題だと思ってな・・」
そう言われると、並ぶ男性が頷かれる。
 だが、流石政治をつかさどる里の男衆、基本の資本金やら、
どんな計画の中身かを知りたいと言われた。
其れから、澄人は計画している中身を具に話を始めると、
其処でストップ懸けられ、夫人が膳を運んで来られ、「男だけ聞かせても
この谷は為り行かんぞ、まてや、配膳が終わるとわしらも参加する」
中村屋のおばさんが言われると、そうだなと男衆は待たれていた。
 「遅くなって・・」「往々、来たかね待ちかねたぞ、始りを止めている、
座れや・・」ここも中村屋のおばさんが仕切られる。
来てくれたのはあの谷の牛飼いの家族、母の雅子さん、愛菜さん雅己さん
姉妹、此れで役者が揃った。
 乾杯から始まり、美味しい飛騨牛のステ-キをみんなで食べる、
其れから、澄人が話をする段取りと聞いて居る。
 漸く澄人が話を始めると録音やメモを取られる男性と、頷いて聞かれる
ご婦人達、其処で時々驚きの秘め利が挙がる中、話は続いて行く。
 「何と、会社かね、じゃ此処は・・」
「ハイ、郷の皆さんで取り仕切り、牧場を立て上げ雅子さん親子を主体に、
牛を多く飼い、手分けして預かる、其処で牧草やトウモロコシなどを作る
家族や、牛の世話をする団体とに分けて、計画をお願いします」
「じゃ、牛は何頭に為る、会社の資本金は、わしらの手間賃は如何なる」
伊東と言われる男性から聞かれる。
「資本金は五千万円、会社の名は飛騨中山新興ファ-ムと設立、其れから、
牛は年々増やし続け、三年後は此処で多額の金が落ちる事にし、牛も種牛
を育て、ブランドを守り、行く行くは此処で年間五百頭を目的にしている。
やがては名古屋のリニア駅が出来る、其処には権利が有るので出店出来る、
そうなると、外国人も来られる中、既に八か国語を話せる人も決めてます、
此れから、此処で育つ牛の前途は明るい、他人が入り込むのではなく、
地元で運営し、最初は五頭以上の種牛を持ち、独自の育成をブランドにし、
会社を皆さんで盛り上げて下さい、無論生き物を扱う重要な仕事、疫病等
に襲われるかもしれないけど、其処は保険でカバ-して頑張りましょう。
此処の中身は皆さんで考えて決めて下さい、僕は口出しは致しません、
でもこの里の責任者は指名します、其れは沙代里さんにお願いしたい、
生産部門は総て雅子さん親子に従って貰います。会社の設立は、この谷の
方々で名を連ねて下さい、僕は部外者の取締役でお願いします」
「ええ、其れでは拙かろうが、頭は沙代里で良いがあんたは中心じゃが」
「そう言われても其処だけは譲れません、ですから今度の会社は資本金
五千万ですが、後々伸ばす意味で先は二億を考えています。今始める株式
を役員の方には、二十万円の持ち株にします、他の方々も、参加される
なら十万円の株を持って頂きます。無論そのお金は僕が無利子で用立て
します、何時でも良いですから数年後には返して頂けるようにお願い」
「・・、・・」とんでもない話を突然聞かされる人も居られる。
 話が終わると一瞬静寂になったが・・、急に蝉と蛙の合唱見たいな
ざわついた部屋に様変わり、部屋二つをぶち抜いての宴会場、其れから
銘々が話を始められる中、澄人は酒を飲みながら周りを見渡した。
 ニ十分後、康太さんが立ち上がられて、皆が静かになった。
「聞かれたかね、とんでもない良い話が舞い込んで来た、此処はやがて
消える谷と覚悟していた、俺は歯痒い日々を送っているが、今の話しで
頬を引っ叩かれた思いだ、如何かな、この話全面的に受けんか、資金が
有るなら、動ける、其れもひも付きじゃ無いぞ、この方が思う今後の計画
に参加し様じゃ無いか、行く先は名古屋のリニア駅での出店とは愉快じゃ
無いか、世界に飛騨牛此処に有りとで行こうか・・」
その勇ましい掛け声に皆が賛同、拍手が鳴りやまなかった。
 其処から大変、皆が並んで待つ相手は澄人、酒に弱い男ながらも受け
なくては不味い杯、本当に入れ代わり立ち代わりで眩暈がして来た。
「ま~、酒は弱いのう・・」みんなが笑う中、横に倒れている澄人。
其処からは谷の人が輪に為り、どれを誰が仕切れるかと話をされ出す。
資金が有るなら其処は遣りたいと手を挙げる人や、俺は運ぶ方の部門を
したいとまで言われる男性家族、牧草は、今捨て置かれている田畑で
賄えると、皆が頷いている、特に雅子さん家族には人が集まり、
何とか頑張ろう手伝うと、心強く言われていた、
貴子は泣いている最初から最後まで涙が途切れる事は無かった。

         つづく・・・・。









望慕小説《夢中を彷徨う・・48》

 午前十時前、二人は旅館を出た、車内では熱い眼差しを送る沙代里、
澄人は昨夜からとんでもない労力を使い果たしていた。
総て、最初からの喜悦と往く事の道を造ってやる、其処を走るのは沙代里の
体、其れが教えながら続くので溜まったものじゃ無い、習う沙代里は本気、
益々肉が喜ぶのが判る動きに、貪欲に習おうとするから、
両方とも重大な努力と、動きをせてしまう。
そんな中でも、ちゃっかり今度の仕事の骨組みを裸の沙代里に叩き込こみ、
植え付ける役目も果たした。
 午後一時過ぎ、漸く里の谷に戻れる、喫茶店を通り過ごし、沙代里の自宅
まで送るが、其処で寄ってと頼まれるが、其処は総て話しをして、沙代里の
家の方の考えを聞かせてくれとだけ言い残し、澄人は家には入らなかった。
 一度上がってみたかった、郷の真ん中にある小山、此処は昔大きな山が
有ったと聞いて居る、然しその山は活火山、随分と大昔に二度三度と爆発を
起こして、今有る谷はその跡地だと聞かされている。
車で登れる場所まで何とか向い、後は二百メ-トル登らなくてはならない、
疲れた体を引きずる様に上がって行く。
 何とか頂上に到着、すると思いがけずに最高な景色を見る事が出来た。
(なんと・・、此処は・・、凄いぞ全部里が見渡せるが・・)
其れも其の筈、此処はあの九州の阿蘇山の小型と思えば理解出来る。
然もこの小山が最後の火山口の残りと知る。
(良いぞ~・・、此処ではすべてが見渡せるが・・)
感慨無量、写真を撮りまくり、体を廻して眺め景色を脳裏に焼き付けた。
 「あ・・」何と小山の後ろ側に為る場所を見た瞬間驚いた、
あの蛍を見た谷は、この山裾に為っているし、広さも判る。
少し目を動かすと同じような谷が数か所見えたのだ。
(なんと、良いぞ皆見えるし、使えそうだ、此処は最高な放牧地に為れる)
そう確信すると身体が震えた。
 一時間ばかり呆然と、其処に座り眼下の谷を眺め、飽きない、
其れほど谷の使いようで何とかなると確信が、自信にと変わる。
 谷を降りて、もう行く先は決まっている、貴子さんの家にと車は向かう。
「ええ、あんた探してたがね・・」「御免、色々と在ってな・・」
入り口で家の母親貴子さんに捕まったのだ。
「ま~あんた・・」「ええ、何で来ていたんだぎゃ・・」
「数日前からよ、もう真美が煩くてね、其れで話を聞いて此処に・・」
「じゃじゃ・・」「ええ、総て話しをした・・」
「何と、手際が良いぞ、そうか、じゃ貴子さん・・」
「あなた次第だって、上がって・・」名古屋の悦子さんが来て居られる。
其処は本当に都合がよかった、真美が先走り、本命を落とすために悦子が
来ているとは判った。
 「ふ~、あんたね、女を如何使うんだぎゃね、本当に信じられんだぎゃ」
「貴子さん、其処は話そうと来た、無理示威はせん、話を聞いて・・」
「遅いわ・・」「え、拙いの・・」
「ああ、拙いも拙い、あんたを恨んでいるぞ」「うひゃ~・・」
本等に顔を見るとそう思えた。
 話を受けて頂かないと、この計画は半端になる、店も大事な部門を
出来なくなるからだ、あの伊勢の賢島の件は、頭を悩ませる計画なのだ。
「貴子さん・・」「まてや、今夜話してくれんか、聞いたが中身がどれほど
かのう・・」「夜でなくても今話せる」膝を詰め寄り澄人は話しを迫る。
 其処から澄人が描く中身を総て貴子さんと悦子さんには話す、
最初にそうしようと考えていたし、此処はこの家が立ち上がらないと出来
ない仕事、どうしても親子を陥落させないと駄目と腹を括った。
 一時間半、澄人が一人でしゃべり続け、聞いて居る親子も真剣に聞いた。
「じゃ何か、あんたが絵がいているのは、直ぐにでも店が出来るんだぎゃ」
「ああ、この家次第です」「家次第って、わしだけの問題だろうがね」
「いえ、家諸共です、悦子さんは店の女将さん、佳恵さんは料理の責任者、
総てその二人を囲んで運営します」
「え、きいとらんが、じゃ何か家の者総てが其処に向かうのかね・・」
「ええ、最高に繁盛させましょう、其れには海鮮が弱いんです」
「何聞かせてくれんかね、全貌を・・」そこから店の中身と、行く末は、
駅前のビルの中に店を出す、そのモデルを今すぐに作りたいと、
其処まで話しをした。
「・・、・・」親子は顔を見合わせて、体を震えさせる。
「悦子・・」「うん、覚悟している、家の名に恥じないように頑張る」
「お前・・」「お母さんもお願い、月に半分だけでも行けば良いじゃない、
此処は親戚に預けても出様よ、名古屋と、此処と、あの賢島往復ね」
「あはっ、忙しいぞ・・」笑われる。
「でな、あの賢島の男、どんな男ね・・」
「御免、僕未だ会っていなし、其処は悦子さんの義理の娘さんが御存知」
「ええ、あんた、相手がクマみたいな男でも行けと・・」
「海際ですよ、クマは居ないけど、トドなら」「ええ、もう澄人・・」
名を呼び捨てにされ、親子で大笑いされる。
 何とか其処までは漕ぎ付けた、此れからはあの沙代里さんの家の中身次第、
其処も話を始めると、親子で紹介が省けたと大笑い、中身も聞かないでも
判るとまで言われる始末、後は吉報を纏うと、暢気に構えられるが、
澄人は落ち着けないで居る。
 夕食を支度をと動き始めていると・・、「ごめん下さい・・」
「はい・・、ま~冴子おばちゃん・・」
「うふっ、もう気がせいてな、来たが悪いかのう・・」
「とんでもない大歓迎よ、お母さん、大変・・」
「なんじゃわしも大変じゃがね、・・、アあ冴子・・」
「ご無沙汰しています・・」
「反対じゃがね、もう頭下げたら駄目だぎゃ、アンタよう来てくれたね、
此方から頭下げて向かうのが筋じゃ・・」
「其処は如何でも良事、大変ですね」「そうじゃがね、あの中村屋が・・」
「あら、親戚じゃないね、あのう、肉・・」
「往々、見事な色じゃがね、何処で・・」
「今娘がアの家に行っているの、送った戻りに此れって渡されたんだぎゃ」
「ええ、じゃじゃ、牛飼いの家かね」
「もう娘は半狂乱で、お父ちゃんも踊らされ、騒がしい家に為っている」
「じゃ、何とか動けるんか、無理は駄目じゃぞ・・」
「そう言われると思い先に来た、総て娘の差配でね・・」
 こうして澄人が動いて集める人々が既に輪の中に入られて動かれると、
思うと、感謝する、相手は無論沙代里もこの家の貴子親子もだった。

              つづく・・・・。


















望慕小説《夢中を彷徨う・・47》

 なんとなんと、こんな事も有りかと、満悦な澄人、相手の沙代里さんは、
一気に変化、いいや成長えの脱皮を果たされた。
その姿は極上、何とも言えない程綺麗な姿態、日本人離れの均整がとれた
肉体は、いろんな姿で魅せ付けられている。
教え乍ら、従われる様は芯から楽しめる男冥利に尽きる。
棒をしゃぶらせるために教える時など、笑えた、でも相手は真剣、
澄人が沙代里さんの手の指を口に入れて、しゃぶり方を教える時など、
互いが笑うほど滑稽、其れでも習う姿は真面目、
其の格差が何とも言えない楽しさを産んで行く。
 習う沙代里も、本気、三十路迄遠い道のりを一人で歩んで来た、わが身、
縁が無いと言えども無さ過ぎている。
色んな思いが動いている最中に脳裏に浮かんで来る沙代里、今はどんな事
をしてでも新鮮、相手が馬鹿でかい物を持つ事が、異様に其処の舞台に
立たせていたのだ。
誰が見ても滑稽、三十過ぎの女性が、今更愛撫の手習い、笑えるが当人は
此れから此処が大事と弁えているから、本気で習う姿、其処を見る澄人も
今じゃ、熟されている体、しかも素晴らしい肉体、其れが何と幼稚園擬き
のセックスの技巧の手習い中、互いに少しづつ、其の気に為りながら、
澄人も間に相手に愛撫攻撃を開始、受ける沙代里は目ん玉マジで大開いて
驚愕、膣を攻撃され出すと、嘘だ嘘でしょう~嫌や~気が気が恥ずかしい
け~とのた打ち回りながら、自分の体が、歓喜に侵されて行くのを味わい
最高と泣き喚くほどの成長、今度は澄人が台で愛撫を男にする動きを教え
るが、其処は直ぐに会得、言われる以上に技は上達、其れが楽しいのか、
汗を体から滲ませながら沙代里は奮闘、あの愛撫をされた時の体の感度は
抜群と褒められたから、愛撫される時の応じ方は、誰が見ても初めてとは
思わない、其れほど応じて感じている姿だった。
 手習いは続く、呆れるほど時間の経過が早い、中でも裸同士の皮膚から
噴き出る汗は互いの密着度を爆上げ、本当にセックスの前戯ノ教えに全う
できる相手には感服、これ程夢中になれる相手なら、今度の仕事も総て
任せられると確信できる。
 「休もうか・・」「え、そう、最高に楽しいし、体が嘘みたいに感じて
来た、何処までも行けるみたいな気がする」
「ああ、判るよ、本当に真面目な気と体だよ」「あら、駄目なの・・」
漸くものが言える程に理解出来たのか、顔つきも変化されていた。
「今度は何処から・・」「此れからは、僕が愛撫する、・・」
「ええ、其れからは・・」「流れを挿入に進めるが良いか・・」
「ええ、教授様、どうぞされる儘にお進みくださいませ・・」
「阿保か、こいつ・・」大笑いする二人だった。
 すると、澄人が沙代里を抱き上げて浴室にと向かう、其処で丁寧に体を
洗われる沙代里は又も感動して泣いてしまう、其れほど感受性が強い証拠、
愛撫擬きの洗いは拷問に等しい、何度も其処で昇り詰める自分の体に今更
ながら変われた証だと感動、受ける側がそうだから、事は動くたびに相手
から泣き叫ぶ声が出だして居る。
そうなるともう、つべこべ言わずに事を最高な踊れる舞台に上がらせて、
楽しむだけ、澄人はそう決めた。
 午後十一時、部屋の浴室からまたも沙代里を抱えて出て来た澄人、
素っ裸の肉体は、研磨された今、最高に仕上げられている。
その体を奥の部屋のベットの上に寝かせて、真上から極味ノ沙代里の体を
見詰めた。
「・・」其れを知る沙代里は何と見られているだけで感じて行く、其れほど
敏感な肉と心、本当にわずかな時間でこうも変われる事に驚き嬉しくも有る、
三十過ぎまでは知らない世界だし、自分の体さえもこう慣れることすら、
信じられていない、わが身の良さを噛み締める沙代里は、
今が本当の女の幸せな時だと知らされた。
 午後十一時半、遂に長い愛撫に絆され続けた肉は、最高な味を醸し出す
頃に為った。
澄人は断る事もなしで、既に我慢の限界見事な肉に早く溶け込みたい、
願望がダムの堰止めの破壊の時が来たと知る。
 午後十一時四十五分、遂に澄人が、沙代里の肉にと挿入開始、
迎える沙代里は今は天で彷徨う喜悦の肉を味わって居た瞬間だった。
「・・、うん・・」戸惑う澄人、なんと挿入しようと向かうが、入り口で
入れない、穴が窮屈で亀頭が押し戻されている・・。
「何と、そうか其処かね・・、なな、沙代里、何とか入れさせてくれんか、
入れないが・・」夢遊状態の中言われるが、処理は理解出来ない。
「あのな、穴の入り口で拒否されているんだ・・」
「・・、え意味が判らんがね、何で来て・・」
「心から入って来てと願ってくれんかね・・」「ええ、しているけど・・」
「其処が駄目じゃ、大好きな物を早く来てと思い込め・・」
「うん・・、待って・・」直ぐに反応が亀頭に伝わる。
 「うひゃ~、行けるぞ、凄いが・・、ええ~何じゃこの穴が凄いが・・、
良いぞ良いが動いて奥にと迎えてくれるが、最高・・」
「煩いがね、大変なんよ其処が、とんでもなく張り裂けるように感じるが、
あんた最初はゆっくりよ、お願い・・」
「任せや、凄いぞ儲けたがこの穴最高じゃが~、あ~迎えたぞ・・、
奥にとゴリゴリと運んでくれるが、凄い~~」
とんでもなくでかい声で叫んでいる澄人、其れほど特殊な穴と知らされた。
受けている沙代里はそんな場合じゃない、イガリ手繰る程強烈に膣穴が膨張、
周りの内臓や肉が押し攻められるのが判るほどデカかった。
 だが、その感じはもう何もない、其れほど迎えた膣は驚愕の中でも歓迎を
してくれて様に思える、其処は入れる側も迎える側も同時に知らされていた。
 「フンギュ~、あ、あ、あ、あんたああああ~来た来たが~奥よ・・、
く~ずっと奥くに来た、へそが臍が退かされているがね~、あんた凄い凄い、
中が大変、始めてよアンタ、動いて見て感じるから、お願い凄い事になった、
あんた~・・」GOサインが出た、澄人は最高にきつい中で棒が奮闘開始、
埋めている沙代里は未だ何か叫びつつ中で暴れ出す大物の感触を芯から
味わおうと決める。
 其れだから受ける身の体の反応は呆れる程凄い反応、失点抜刀しながら
も受続ける身は、自分でも驚く、反応の威力を伝える脳が破裂しそうだ。
とんでもない境地、何もかもが初めての事、沙代里は泣きわめいて最高・
凄い~貴方~の連呼の中、三十過ぎ初めて昇天を味わいに飛されて行く。
其れが往くという事すら知らない身、とんでもなく体の異変が痙攣で表し、
上り詰める時の身は頭と足先で自分の体諸共澄人を乗せた侭腰が浮いて上
で大痙攣、わめき散らす声も失せて、身が震え中で動いている棒に最高な
膣壁の連動をこれでもかと味合わせていた。
(く~初めてだぞ、今迄無い穴だがね、凄いぞこれは儲けた・・)
膣中も大変な騒動、外では目が飛んだ顔で痙攣され続ける姿、穴は既に一人
で動き捲る、有得ない程凄過ぎた膣だ、いいや持つ体も最高、汗がほ迸る
体は、既にドスンと音を立てて落ちる二体、落ちても繋がっている。
又も澄人の腰が動くと、蘇り目を白黒、泣き喚いて縋付いて大泣きされる。
 「初めて感じた、此れね、最高よ、あんた~また飛ばしてねね・・」
可愛かった。
リクエストがある限り、澄人もこの穴から出たくない、返事の代わりに腰を
動かすと、またまた始まる雄叫びは、以前とは雲泥の差、
其れほど上達をされて行く姿だった。
腰の動きもいつの間にか澄人に合わせ、迎えてくれる、最高な時往くよ~と
知らせて痙攣と泣き叫び、其処も少し変化が見える程、凄い肉が躍る中、
今迄の怠りていた、男女の抱き合いを此処で総て賄うと決める程、
沙代里は貪欲に、往かされながらも直ぐに戻されるとまたもエンドレスの
歓喜、とんでもないおぞましい味を肉と脳裏に植え付けられていった。
 一時間は優に過ぎているが、とんでもないカップル、未だ穴から一度も
外に出してもらえない棒はふやける程、中で滞在させられた。
だが、其れが良いと思う二人だから何おかいわん、互いの体が滑る中、
抱合いながらキス三昧、その間でも澄人の腰は沙代里の奥にと迎えさせる
動きが止まなかった。
 初めての経験が何もかも吹き飛ばして、沙代里は泣いているが、
此処は以前の泣きとは大違い喜びの汁が涙に変わり出ていると思える。
 一時間半後、部屋は漸くおとなしくなり、聞こえるのは互いの腹式呼吸
の鼻から出る音のみだった。
 最高、手習う相手も最高な生徒だった。
その証拠に、動きは止まるが、棒は外には出ていない、未だ合体の侭だ。

          つづく・・・・。









望慕小説《夢中を彷徨う・・46》

 中々心が落ち着かなくなる沙代里、此処までは来たけれど、此れからの事
はどう考えても今までの姿ではおれない事情があった。
「ね~、あんた、如何するの・・」「え、何が・・」
「だって、此れから如何進めるの・・」「ええ、今更何・・」
「だってね、告白するけど、沙代里は経験が乏しいのよ、強がりで今迄過ご
して来たけど、あれは一人の男性としかした事無いし、恥ずかしいけど大学
時代だけよ、でも其れも半年、数度抱かれただけなのよ・・」「・・」
いきなり何をと聞いたけど、中身が予想を遥かに超えている、この姿かたち
とあの人を引き付ける威力の目と心、どれをとっても格上、その女性が何と
ひ弱く一瞬見えた事か芝居かと疑うほど、今迄に接した女性じゃない、
呆れて返事が返せない澄人が居た。
「ねね、聞いて居るの・・」「「・・、え、ああ~聞いて居る」
「で、如何なのよ・・」「え、如何って何が・・」「もう嫌、虐めないで」
「ええ、其処もなんで・・」「もう良いわ、こんな年で恥ずかしいじゃない、
一度、いいや一人の男しか知らないし、其れから十年以上経過してるのよ、
怖いのよあんたが・・」「怖いのか、じゃ止そう、其のままで良いのなら
良いじゃないか・・」「え、あんた・・」
「仕事さえ受けてくれるなら、其処は構わないけどな・・」「本当・・」
「ああ、本当だ・・」「・・」返事が戻らないけど、其処は澄人が一枚
上みたい、相手の動揺が手に取る様に判る。
「あんた・・」「何・・」「良いの、良いのよね、しなくても・・」
「ああ、良いよ」「・・」其れでも座ってはくれない、立ったまま何か体が
震えているみたいで浴衣が揺れていた。
三十路の女性で経験が薄いとこうなるのかと思える、今迄の鼻息は何処え、
そう思える程困惑されていた。
「良いから座れば、其処は如何でも良いがね・・」
「・・」返事はされないが座られた。
 澄人が気直しに冷蔵庫からビ‐ルを取り出して二度目の乾杯をする。
「・・」グラスを持つ手が震える中、作り笑いが顔を引きつる。
「く~上手い・・、風呂上がりにもう一度飲もうかな・・」「・・」
嫌味が少し混じる言い方で飲み干す。「風呂に入るわ・・」「・・」
返事が無いまま、澄人は部屋の風呂にと消える。
 「・・、如何し様、此の侭で良いと言れたけど其処は・・、もう此れから
如何するのよ、同じ女性でも今回の仕事に関係する人は、この男に抱かれる
と思っている、普通なら其処迄決めつけないが、あの谷に木霊した、女性の
歓喜の泣き叫びは有名、店でお客が来ても、聞いて居ないぞと悔しがられて
いる人も居るからだ、あの声は尋常じゃ無いがと言われるまま聞いて居た、
沙代里、其れがどんな事されて出るのかも知らない体だった。
然も長い間泣き叫びは聞こえたとも言われてる中、どんな事してそんな時間
居たのかと、其処も気に為る、総て数少ない一人の男だけの経験は、
そんな事すら理解出来ていないのだ。
しかも別れる時相手の男が言い放った。
「沙代里ちゃんは僕に会わない、なんか中が窮屈で直ぐに果てしまうんだ、
他じゃそうじゃ無いけど、三分しか持たんが・・」
「ええ、何其れ、他の女性って何よ・・」「ああ、御免昔だがね」
「昔何時よ・・」二年前、郷でな・・」
「いやらしい、もう寄りつかないでよね、何狭いって何が狭いのよ・・」
「・・」遂に、其処から相手は黙ってしまった、其れを今思い出して、
困惑する。
  此処に来て年甲斐もなく動けない自分が情けなく感じる。
今更此処で立ち止まっても先には良い事等無い、三十路の体をどうって事は
無い筈、しかも経験不足を箍に背負う自分が、最高な話で表舞台に立てると
知っているから、此処は動く事には是非もなかった。
 だがだが、現実は、動けない、焦る思いが募って来てこんな場面は一度も
無い我が身、既に相手は部屋の風呂に入られて居る筈、益々動き様が見えて
は来なかった。
泣きたい、いいや泣けるほど憎い自分の行動、動けないのは何かを考えよう
とするが、其処はまともに思っても野暮の一言、いい年をしてて、
この有様に本当に泣けてきた、その涙は自分を呪う涙か、
其れとも歯痒い中で動けない我が身なのか、理解し難いが、
今は泣いてしまっていた。
 其処にマンが悪く、澄人が部屋に戻る。
バスタオルを体に巻いて頭をタオルで拭きながら出て来た。
 「え、ええ~、何で泣いているの・・」澄人を座り見上げる顔は涙で濡れ
ている顔、驚いて前に座った、澄人、其れが悪い方向にと向かわせる。
「わ~~ん・・」「えっ・・」
突然しがみ付かれ鳴き声で言葉が理解出来なかった。「
おい、如何したんだ、泣くな何で泣く・・」
そうとしか言えない、意味不明の姿に、流石に澄人は困惑する。
「もう泣くのは駄目、嫌ならしなくていいが、な、泣くのは不味いだろう」
「わ~~ん・・」其れでも酷くなる鳴き声、如何する事も出来ない状態、
澄人は沙代里を抱いたまま泣かせていた。
 暫く、泣き止まなかったが、十分後、相手は自分の手のひらで顔を拭い、
未だ涙で光る目が、抱いている澄人を見詰めた。
何も言わずに見返す、「御免なさいね、もうどうしようもなく、自分が嫌に
なっていた、こんな時戸惑うなんて歯がゆくてね、でも其処は理由が有る、
泣いて我慢していたの・・」
「ええ、意味が判らんが、泣いた理由があるなら其れで良いじゃないか」
「え、良かないから泣いたんだ・・」「ええ・・」
呆れる澄人を見ると、沙代里は急に泣き止んでしまう。
「もう泣いてすっきりした、此れから教えて貰う、此ればかりは動き方
さえしらない、風呂場に向かおうとすると動けなくなり、へたり込んでいる
と突然涙が出て、其れから、見たでしょう・・」
「ああ、そこはな」「でも中身は他愛無い事なの・・」「えっ・・」
「だって、身を委ねる事しか出来ないと今理解出来た、此処も何とか動いて
喜んで貰おうと考えたら、動きなど何も分らないのを知らされたのよ・・、
其の私が歯痒くて泣いた」「・・」
「それで抱かれた事等はるか昔よ、何も知らない学生時代、その後は無い、
だから動きが怖くて、動けば相手が如何思うかとか考えると動けなかった」
「・・」「それで、今になるの、もう覚悟どころか、今迄の自分と決別する、
教えて、どう動けば良いの、習うからねね、何も知らないから、お願い・・」
「ええ、沙代里さん・・」「もう恥ずかしいから、どんどん命令してよね、
応じる、必ず、ね、如何すれば良いの・・」「ええ、まじか・・」
「お願い早く・・」こんな展開など努々思わない呆れるが真剣な顔つき、
考えるいとまもない今、如何したら良いと聞かれていたのだ。
「良いよ、じゃ立って浴衣落とせ・・」「ええ~、裸になるの・・」
「阿呆、聞いて来たんは沙代里さんじゃぞ、良いから立てよ、帯解き落とせ、
動きは其れからだぞ・・」「・・、はいっ・・」勢い良く立たれた。
「・・」澄人の顔前ではらりと浴衣が畳に重なって落ちた。
「なんだ、ブラも、下も自分で外せ・・」「・・、はい・・」
本当に言われるままにされて行く。
こうなると、今迄心配していた事を忘れて、成り行きが楽しいと思え出す。
 「いいぞ、良い子だ、今度は前を向いて相手に姿を見て貰うんだ・・」
「はい・・」今度は直ぐに返事が戻った。
「うひゃ~良い体だぞ、凄いぞ最高、なな、体を廻して見せてくれ、・・、
良いが良いぞ腰の括れや、足の長さも・・、其れに・・、髪を束ねて・・、
そうそう結べ・・」従い、バックから紐を出すと歯で紐を噛んだまま髪を
束ねて結われる。
「く~、素敵だがね、断然いいよ、沙代里・・」「あんた、出来た・・」
「ああ、良いぞ、そうか、じゃ僕のバスタオル外せ・・」
「はい・・、ア、あ、え、ええええ~~~~~嫌だソコソコが嫌だ~~~
なになにそこなんでよう~~~」
興奮をし出したアソコはグングンと鎌首を斜め上に聳えさせていた。
「怖いか、此れが沙代里を狂わせて行く一物迎えるなら従え、嫌なら部屋
を出て行け・・」未だへたり込んで体を手が支えているが、震えている。
(これ、見た事無いがね、一度しか男の物を見ていない、でもでかい・・)
そう思うようにまでは為っている沙代里、
体を支える両手がガクガクと震えて止められなかった。

           つづく・・・・。


























望慕小説《夢中を彷徨う・・45》

下呂名物、真っ赤な橋を渡り、落ち着きのある日本家風の温泉宿が予約なし
でも受け入れて頂いた。
 二人は、今は暇のこの界隈、農作業が既に煩雑期に入っているのか、
お客も少ない様子。
奥の最高な部屋に通された二人、窓から眼下の川の潺が心地良い音に変えて
聞こえて来る。
「あんた・・」「良かったが、此処は有名な旅館だ、夕食が楽しみ・・」
「大風呂に行かない・・」「良いね、さっそく着替えて行こう・・」
二人はまるで恋人素振り、傍が見てもそうにしか見えない様子、
廊下を歩く浴衣姿が消えるまで・・、残暑の熱闘は夜に為れば判る。
 風呂を出た二人は又も手を繋いで部屋にと戻る。
「いい湯・・、気持ちが良いがね」「そうだな、名湯とは此れだな・・」
二人は和室に座り、お茶を飲んだ。
「ね・・、アのお話、聞いただけでは忘れるが、メモしても良い・・」
「どうぞ、PC有るから其処に打てば・・」
「有るの、じゃメモリ-にして、戻れば汚い字じゃないから読む事が出来る」
笑いながら言われる、澄人は駐車場でPCをもって、部屋に戻る。
「チップは・・」「有るよ・・」「じゃ貸してね・・」
そこでPCに向かい、今まで聞いて居た事を大まかに表題として打ち込んだ。
 「名前如何し様か・・」「え・・」「此のプロジェクト・・」
「あ、其処は何でも良いけど・・、地元だし、飛騨中山新興ファ-ム設立に
感して、では如何・・」「ま~良いじゃない、決まりよ、素敵・・」
喜んでPCに打ち込まれる。
「ね、後は聞いて居る分でも打ちたいけど・・」
「良いよ、どんどん打ち込んで下さい、僕はビ‐ルでも飲んでいる」
「はい、じゃ進めるね」温泉に来ているが、卑猥な思いは今は無い、
澄人もそうだが、沙代里は特に話を聞いて来て大感動の真只中、
指が躍る様にPCの盤の上で踊って行く。
 三十分、部屋は静寂其の物、音が聞こえるのは微かなPCを叩く音と、
小川からのせせらぎの音が残暑を弾き飛ばしているだけだった。
「出来たわ、見て・・」「ほう早いね、どれどれ・・」
並んで座り、画面を見る澄人・・。
 「う~ん、良いぞこれなら誰にも判り易いが、凄いぞ・・」
「此処からは未だ聞いて居ない部分が入るのよ、お願いね」
「はい、了解です」本当に素晴らしい文言が並び、誰が見ても、此れからの
谷の行く末が、読み取れる優しい言葉が並んでいた。
「もう夕食を待つだけね・・」「そうだ、ビ‐ルでも飲んでユックリしてて」
「そうするね」並んだまま、沙代里はビ‐ルを受けて喉に流し込む。
直ぐに横に居る澄人を見てニッコリとされる。
 食事が運ばれている中でも、今度の事の話が、窓際で話されて居て、
聞くのは沙代里、驚きの顔で聞き入る。
食事が用意できると、今度は無言、時々美味しいと声が聞こえるだけ、
そんな二人だった。
 食事が終わると、仄かに赤い顔に目だけがリンリンと光る二人、
既に話が其処で始まっていた。
「ま~、じゃ、何ね、貴子さん親子は、名古屋の店・・」
「いや正確には違うけどね」「如何違うのよ・・」「・・」
「ねね、何でも包み隠さないで、知った事は不味ければ人には言わないし、
中身隠されてては動きが間違う事も出て来るじゃないね」
「・・、そうだね、良いわ、じゃ総ての成行きとこれからの目論見は話を
するが、貴子さんの事だけはまだ先が見えていないけど・・」
「良いわ教えて・・」
 なんとなんと、澄人は今までの事からなんでも話を始める、其処は相手が
信頼されていると思わせる珠にも必要と考えての事。
 「うひゃ~、何々、アンタ、凄いがね、事実なの其処・・」
「ああ、嘘も隠しも無い、此れからは何でも言い合える間に為りたいからな、
無論向こう側にも沙代里さんとの事も話すぞ・・」
「うん、良いわ、でも凄いねあんた、考えられないけど、郷で漏れた悲鳴は
其処かと皆が思う中、事実だったんだ、じゃ沙代里は・・」
「同じ事に為るが良いか・・」
「・・、良いわ覚悟しているし、いいや覚悟じゃない、抱かれたい事は本当、
聞いた話で躊躇う事は無い、今後もそう、谷が様変わりするなら何でもする」
「有難う、でも犠牲と考えるなら先に失敗するぞ・・」
「あはっ、私の胸の中よ、どう考えても此れだけは変更無し、あんたに縋り
ついて泣いて見たいしね」「言いますね・・」「遣りますねあんた・・」
二人は大笑いした。
 何ともこんな場面でも相手は驚かれないし根性が座っている、
其れほど今回の事はやり遂げてくれると確信する。
「じゃ、貴子さんはまだ先の事に為るの・・」
「そうでも無いぞ、其処は名古屋の店では肝心な事だろうが、店を盛上げる
役目は貴子さんなら理解してくれる、其れが家族の繁栄にと結びつくなら、
沙代里さんなら如何します」
「・・、考える間でも無い事、今回の私より、少し可哀そうだけど、其処は
あの貴子さんならやり遂げることが出来る人よ、家族が総て今回の店に参加
できるんだもの、素敵な話じゃないね」そう言われた。
 それから少しの間PCに叩き加えて話を一時間後漸く終える事が出来た。
 「・・」「・・」少しの間が出来た、「風呂入ろう」「大風呂なの・・」
「え、駄目か・・」「あそこは朝方で良い、此処の部屋のお風呂入ろうよ」
「え、あそうか、良いぞそうしようそうしましょう・・」
「馬鹿ね、お湯入れて来る」部屋を出て行かれる後ろ姿、今度は女性と思い
確りと見る事が出来ていた。
 用意された後、部屋に戻り沙代里はビ‐ルを流込むと、澄人を見詰める。
「何か・・」「あんたね、誰もかもがそうじゃ無いよ、でも今回は本当に
凄い事始めたね」「そうなるのか、出会いでそうなりつつあるんだ」
「だから凄い事と言ったの、其れで相手家族もろともかね、其処が不思議
なんだけどな・・」「じゃ確かめる為にも今夜は抱くよ」「・・」
返事はされないが睨まれていた。
 沙代里は今迄考えていた事を思い返す、(何でこの人が其処まで出来る
のかが不思議なんだけどね、何処にもいる男としか見えて来ない今までの
自分、何でか・・)それが正直な思い、沙代里は男を知らない体じゃない、
郷を一時期離れていた事が有った、当時まだ二十一歳の頃、大学で交際
していた同級生と付き合いが有る、無論付き合って間も無く男女の関係
には為れているが、其れが長続きしていない、どうしてかと悩んだ頃を
思い出す。
その原因は未だに判ってはいないが、都会に疲れた事も有る所為か、
二十七で里に戻り、暫く家でぶらぶらしながら、旅はふた月に一度出て、
家は生活には困らない程度の家、その所為か出て行く姿は煩雑になって
行くが、色恋はあの学生時代からとんと縁が無い、其処は沙代里の男を
見る目が厳しくなりつつあったことかもと思えるが、其処も自分では
そうだと言い切れない不安が残っているのだ。
 三十を超えても其処だけは確かな判断が出来ず仕舞、何やあれやで年
は瞬く間に三十三歳になってしまう。
「此れが二度目の挑戦、長い間体使ってない、如何し様怖くなった・・、
今更知らない等とうそぶくのも拙い、相手が正直な男だし、此れから
あわよくばとんでもない世界に釣り上げてくれる男、どうでも離したく
ない男でもあるわ・・」
其れが本当の自分の心根、相手には知られたくないし、こんな年で一人
の男としか経験が無い身、しかも半年という僅かな時、男と付き合った、
それ以後は無い、其れほど経験が乏しい事が今の年では恥ずかしいと
さえ思えるから益々そこの道には踏み込めていなかったのだ。

              つづく・・・・。





















望慕小説《夢中を彷徨う・・44》

 田舎の道傍の喫茶店、店の中は二人だけ、話は出来る状態だった。
直ぐに中身に入り澄人はこの人だけは落そうと構えて来ている、
其れが出来ないと計画は白紙、元から遣り直さなくてはいけないとまで
決め込んで来ているのだ。
 「ええ~じゃじゃ、そんなにか、アンタ凄いぞ此れ・・」「出来るかね」
「そんな問題じゃ無いがね、大変な事になるよ」
「其処な、此処は何も知らん、其れであんたに先導と勝手に決込んで来た」
「あんた、でも貴子さんの家は、其処が問題じゃがね」
「ああ、其処はもう考えているよ、此処には何時もとは居れなくなる・・」
「意味が分からんがね」「な、今から店閉めんか・・」
「え、あんた・・、如何するの・・」
「阿呆、話がしたいだけじゃが、腹を括らんと進めない話だぎゃ」
「あんた、其処まで言う・・」「そう決めて来ているが拙いか、出来ない
なら最初から言ってくれんか・・」「駄目ならどうなるの此処・・」
「暫くはそのまま状態になるだけ・・」「脅すの・・」
「あ、其れも有かと、いかんせん此の地のでかい山を征服せんと出来ない
話と思えたんだ」「でかい山・・」「あんただ・・」
「うひゃ~何ゆうの、何で私かね・・」「嫌なら、直ぐに帰る・・」
「え、あんた卑怯よ」「ああ何とでも言って、事実だしな・・」「・・」
返事が戻って来なかった、だが執拗に引き下がらずに話を進める。
「待って、もうそんな話なら、此処じゃ心底聞けんがね、困る・・」
「店閉めろ」「あんた無理、そうだお母ちゃんに電話する待って・・」
澄人は大きな山が動きそうと思え出す。
 五分後、軽が空き地に入る。
「何よ、行き成り如何したんだぎゃ・・」
「お母ちゃん、ほら言っていたでしょうがね、貴子さんの家に来ていた男」
「ま~そうか、で店・・」「お願い、沙代里の一生のお願い、留守番頼む」
「あはっ、わしに出来るかねそんな事、え、でも何でじゃ・・」
「あのね、此処の事頼まれているのよ」「何をじゃ・・」
それからかいつまみ話す娘、聞く側は少しご存じか話が軽妙に進んで行く。
「ああ、其れかね、ここ等じゃ噂で持切りになっている、本家じゃ其処は
大事だと煩いがね」「あ、そうゃ、あんた良い事ある、ねね此処起こす
ならお母ちゃんの本家が一番よ、其処が動けば此処は何も問題が無いが」
「ええ、意味が・・」そこから聞かされる話に澄人は驚いた。
 「うひゃ~、じゃ本家は町会議員かねしかも大元なんだ」
「そう言われているがだから」「其れなら尚更、今迄の動きを話して置く、
時間をください・・」「え」「意味がよう判らんが、アンタ、娘を・・」
「ええ、此れから此処を動かす元締めにとお願いに来ているんです」
「動かす、ああ、貴子の家、いいや牛かね・・」「はい、其処です」
「ま~じゃ噂は本当かね、沙代里・・」
「そうなりつつあるのよ、だから困っている」
「・・、そうかね、ふ~あんたがね・・」じろじろと澄人を見られる。
「お母さん、決して悪い話じゃない、此処で話そうとしたが、中身が、
他のお客が来ると・・」「そうかね、じゃ家に来て話せば良いじゃない」
「其処が未だ心を掴んでいないから拙いかと・・」「え、心・・」
「え、此処は様変わりします、いやしたい、だからその先頭を娘さん」
「貴子が居るじゃないね」「其処は別にともう決めているんですよ」
「別・・」「ええ、他の役目が出来たんですし、アソコの家族は此れから
忙しくなる、地元は娘さんが仕切って頂く、資金も出すし、口は挟まない、
だから心底此処を如何にかしたいと思う娘さんを頭にとお願いに来ている」
「・・、あんた本気かね、金大丈夫かね」
「此処に使うには大丈夫ですし、娘さんには話すけど後で聞いて下さい」
「沙代里、行け・・」「え、お母ちゃん」
「あのな、此処にっちもさっちも行かんようになりつつある、だから此処
で出来るなら遣れ・・」「ええ、本気か・・」
「本家も頭を抱えている状態じゃ、其処をお前がと言われるなら動け、
後は尻拭いはするぞ」「お母ちゃん・・」
少し年は行かれているが、陽に灼けた顔は未だ精気が有った。
 「じゃ、従うわ、もともと気に入っているあんただしね」
「え、沙代里・・」「あはっ、ここ等じゃ探しても捕まらん男、逃がさん
だぎゃ、覚悟しててよ」「え、お前・・」「お母さん、餌食に為りますね」
「ええ、あんた迄・・」意味が読めん分驚かれる。
 こうして何とか外に出すことが出来た、
車で待つ間親子で何か話をされているが、待った。
「頼むよ、聞いたがあんたは此処を変えると、娘も変えてくれんかね・・」
「ええ、お母さん・・」「後は頼むよ、沙代里・・」「うん、任せて・・」
意味が分からないが、母から頼まれた事は事実、沙代里を乗せ車は発進。
 「何処に行くん・・」「少し時間がが懸るし、その間今迄の流れ教える
が良いか・・」「良いけど、遠くなの・・」
「あ、明日迄は離さんぞ・・」「え、嫌だ、化粧品も無いが、下着もよ」
「途中で買え、良いか話すぞ・・」「・・」
返事は無いが、車を動かしながら澄人の独言のような話し方は続いて行く。
 「ええ~~~、じゃじゃ、もう名古屋で店を計画しているの・・」
「だから後退りは出来んぞ、此処はあんたが仕切れ、牛も相当数持ってな、
あの家族が主役であんたが差配するんだ、親戚も総てひっくるめてじゃぞ」
「ええ~・・」驚愕する顔を横目で見ながら話は続いた。
「ふ~凄い事に為りそう・・」「嫌か・・」「自信が無いけ、無理かも・・」
「今はそうでもする事に為る、あんたしか居らんぞ」「佳恵さんは・・」
「其処は別、あの人もやがて此処を離れる事に為る」「え、何でよ・・」
「仕事を名古屋でするからな・・」「・・、アあえ、若しかしてお店・・」
「調理は任せようと考えている」
「何と、そうか総て計算されていたんだ、じゃ貴子さんは・・」
「其処も後で話すが、まだ確認はしていないからな・・」
そんな会話をしていると・・。
 「あ、ああ~ま~あんた下呂なの・・」
「正解、湯に浸り、今後の事を話そうと・・」
「嫌だ、其処まで道が出来ているんだ、あんたは相当ね」「駄目か・・」
「馬鹿ね、仕事の責任を押し付けるお詫びとして考えるが・・」
「有難う・・」「本当に憎らしいけえね」
「言えますね、あ、其処の店如何・・、金わたす、此れ・・」
「良いわ、従うし、買って来る」
車を止めると店に懸け込まれた。
(流石理解が早いわ、此れから、沙代里さん次第で、アソコは伸びるぞ、
そうしないと責任が・・)そんな思いをしていると、車に戻られた。
 「良いわ行って・・」車が一路下呂にと向かって行く。

           つづく・・・・。













望慕小説《夢中を彷徨う・・43》

 夕食が始まると澄人に飲めと勧められる、其処はクルマだと丁重に断るが、
尚も泊れば良いじゃないかとさえ言われている。
だが、此処は澄人も腹を括り初対面ですからと断り続けた。
それが一段と人間性を見られたのか、お父さんはご満悦の顔、娘二人は
泊まればと言われるが、又も頑なに断った。
 ほうほうの態で豪邸を後にして名古屋にと車は走る。
(く~世の中広いがね、とんでもない家だったな・・)
事実、心底そう思えるほどの家と家族、聞いてはいないが、其処は昔からの
住人で、元は百姓、其れが、お爺さんの代とおもえるが、上手く引き継がれ
た現在の家族、本当に色々と考えさせられた、今思えばあの待合わせの時の
自分の態度を思い出すと、ヒア汗を掻く、尚美さんの家庭の事情も知らずに
贈り物をして悦に入っていた自分が恥ずかしかった。
 漸く部屋に戻ると、倒れ込んでしまう、其処で今後は何処が先にか思案。
寝付かれなかった深夜だが、いつの間にか寝ている、起きると既に昼前、
身支度を早々と整えると、澄人は部屋を飛び出る。
車に乗り込むと何処かに出て行った。
 一方、高蔵寺では澄人が帰った後、話が続いていたのだ。
「じゃ何か、遠藤君はその方に伺いを立てたいと思っているんだな・・」
「そうみたい、聞いたらとんでもない女性・・」「マテ、女性だと・・」
「おじさん、最後まで聞いててね」「すまん・・」
そこから尚美が話す中身に驚かれる家族とおじさんだった。
 「何とそうなのか、凄い女性じゃ無いか、で、リ-マンショックは如何
して居られたんだ」「其処も支店長から聞いて居る・・」
尚美の話が続けられた。
 「え、では暴落した株は・・」「どなたかの情報でいち早く売り逃げ、
凄く早かったと聞いた」「じゃ、被害は・・」
「多少に済ませているとも聞いたし、その後が凄いのよ・・」
又も話が続く。
「うひゃ~、なんとそうか、誠其れならとんでもない女性だぞ、敬之・・」
「うん、見事だな、で其れからが聞きたい・・」
「其処から暫く動かなかったそうよ、一年半後、今度は底値で彷徨う株を
買い漁ったそうよ、未だ世間は今後の見通しが立たない内に・・」
「え、じゃ底値なのか当時・・」「そうなるわ、多少値動きは見えたけど、
私が入る前だし、でも聞くとすさまじかったと支店長が、その方の御陰で
成績が上がった支店長は名古屋支店に栄転に為られた」
「何とそうか、資金・・」「有るそうよ、なんせ二十年間当時でも十二年
の計算になるじゃないね・・」「そうなるな、大した人じゃ無いか・・、
世間では此れから如何なるのかと思って居た時だぞ考えられん・・、
でも遣られたんだよな・・」
「うん、其処を凄いと皆が、だから伝説の女性相場師・・」
「言えるわ、俺達とは大違いじゃがね、な敬之・・」
「言えるな、世間は広い」「な、此の侭で良いのか・・」「何がよ・・」
「何がって、なんか血が騒ぐが・・」
「あはっ、その年で今は一人もんじゃないかね、今後のお前の事をを考える
方が先じゃ無いか、義雄」「・・、言えるわ・・」みんなが大笑いする。
 「おい、その女性に合いたいな・・」「会って如何するんだ・・」
「今後の為に合いたいだけじゃ、でも何か会う術はないのかね」
「え、尚美・・」「そうか、相手がどんな方かも尚美は知らないし、支店長
なら御存知よ、当たり障りが無い程度で聞いて見ようか・・」
「ええ、尚美・・」「おじさん、考え違いしないでね、其処は尚美の今後も
懸っているし、嫌な動きするなら教えないからね」「はいはい・・」
「尚美、早く聞いてくれんか、俺は会いに出かけるぞ、遠藤君を見たら、
動けと心が催促を始めているしな、お前・・」
「うふっ、そう見たいね、良いじゃないどんな人なのかを見極めるには会う
しか無いわね、さっきもそうじゃ無いね、尚美が連れ込んだ男は我が家に
風を吹き込んで帰られたわ・・」「だな、良いのか・・」
「ええ、家で将棋ばかりじゃ耽るだけ、義雄さんと二人で東海道中膝栗毛で
如何、良い相手じゃないね、な~尚美・・」
「うふっ、笑えるね、でも其処も良いかも、なんか切っ懸りが無いと動け
ないじゃない、行けば、温泉巡りかねて・・」
「おう、そうじゃが、アソコらは温泉が、なな行こうや・・」
「だな、じゃお前が宿の宿泊費持て、俺は交通費と他の諸物を持つ・・」
「ええ、そうなるんか・・」「ああ、交通費も高速代も総て持つがね・・」
「ええ、じゃじゃ肝心なあれは・・」「あれ、何・・」
「もう言わせるのか、此処じゃ拙いじゃろうがね」
「おじさん、既に頭の中はお見通しよ、ね~ママ・・」
「うふっ、芸者遊びですよね、良いじゃないですかして来たら如何・・」
「く~見られているが,敬之・・」「阿呆・・」大笑いだった。
「じゃ悪いが、尚美それとなくどこに行けば良いのか教えてくれや・・」
「良いわ、聞いて見る、支店長なら、少しは解って居られるしね」
この家ではそんな成り行きに為っていた。
 其の頃、澄人は既に高速を降りて、地道を走っていた。
此れから進むにつけて、どうしてもする事が出来た、其れを確かめる為
にと車は向かった。
 高速を降りてから二十分、車は、喫茶店の前で止まる。
「良いですか・・」ドアを開け澄人はそう言った。
「・・、え、あ~あはっ、此処は喫茶店よ、良いですかは無いでしょう
がね、笑えるけ、どうぞ、遅いじゃないね」
「うん、色々と在った、だから遅くなったが、此処は如何ね・・」
「変わり映えが無い地域よ、でもアンタがかき混ぜてしまうから、此処
は賑やかには為れたね」「ええ、嫌味かね・・」
「其れも混じっている、コ-ヒ-よね」
カウンタ-に入られ、うす笑うを浮かべ何度も澄人を見られた。
 コーヒ-を運ぶと、前の席に座られる。
「どうなっているのよ・・」「其処を相談に来ている」
「え、じゃ逃げたんじゃ無いのね・・」
「ああ、色々と詰める事が有ってな、で此処が遅れたが思いは変わらんぞ」
「キャ~、そうね、じゃ沙代里は・・」「此処の元締めで動いてもらう」
「ええ、嫌だ、其処は貴子さんが居るじゃないね」
「其処考えての事、家族だけじゃ詰まらん、谷総てを使う仕切れるのは
あんただけじゃ、僕は受けてくれないなら、此の侭帰るぞ」
「ええ~、あんた脅しかね,中身が見えんし返事出来ないが・・」
「此れから話す・・」そんな会話をした。
 澄人は此処に来るまで色々な方法を考えていたが、
此処はこの女性が一番適格の人と思えた。

             つづく・・・・。


































望慕小説《夢中を彷徨う・・42》

 いやはや話が続いて行く、とんでもない人だった。
「部屋は二つ分借りなさいよ・・」「ええ、無理無理・・」
「何でですの、資金でしょうか・・」
「其れも有るけど其処は何とか協力できる方を説得かな・・」
「じゃ居られるのね・・」「まだ定かじゃ無いけど、何とかなりそうだとは
思うけど、其れで先に先方に伺いを立てようと決めているんです」
「その方名古屋ですの・・」「いいえ、伊豆ですが・・」
「・・、ア、あ、ああ~じゃじゃ北条様ですの・・」「・・」
「当たりね、そうかその方なら間違いないと思うけど、そうなの・・」
急に気が落ちた様な返事をされる。
「未だ話して居ないし、如何かなとは考えていたんですよ」
「その方なら乗られると思いますけど・・」「え、佐々木さん・・」
「だって、紹介されたのは北条様でしょう、会社では凄い関係だと噂が出て
いるんです」「参りました・・」「其処は良いけど、計画が変更に為れば
膨れますよね、資金・・」「そうなるんですよね、未だ賃貸の金額が出て居
ないし、どれくらいに為るかさえも知らないから、大きく広げれば、債務も
でかくなる」「ですよね、でも当たれば凄いわ」「そうなんですけど」
「じゃじゃ、先にモデル店作れば良いじゃないね、リニアは随分と先の話し
じゃないね」「そうなりますけど、先にとは・・」
「経験とモデルよ、アソコが進出するなら間違いないと、世間に知らしめる
ためにも先に店で、自信をつけて乗り込むと良いわ・・」
「何と、其処が有ったぞ、そうか其れなら良いか悪いかは判断出来るし、
待つまでも無く実績も積むことが出来る」「でしょう、そうしなさいよ」
「佐々木さん、素晴らしいですよ」「出しゃばって御免なさいね、もう尚美
も浮足立って・・」「いいえ、凄い案ですよ、其れなら直ぐでも計画は実行
出来るし、迎えてくれる開発公社に信用は出来ますよね」
「ええ、其処が肝心ですよ」そう言われる。
「そうか、その手が有ったぞ、じゃ案ずる事も無い、出来るぞ」「・・」
小躍りする姿を尚美は見ていた。
「あのう電話したいけど良いですよね・・」「ハイどうぞ・・」
澄人は思いが現実に近くなると顔が紅潮し出した。
 「あ、私、碧あんたね、ママに言ってお食事用意しててよ、パパは・・、
そう、じゃ家に居と、ま良いか逃がさないでよね、大事な用事が出来たんだ
御客様連れて戻るし・・、え、馬鹿ねそんなんじゃ無いけど今となれば
大事な人かな、其処は良いわ、頼んだわょ・・、え、そうね一時間後くらい
かな・・、頼むね」電話を切られたが、中身に驚かされる。
 「佐々木さん・・」「御免、興奮してね、先に頼んでおけば良かったけど、
パパが居るかどうか判らなかったし、先に電話してしまったの」
「え、じゃ連れて行くのは僕・・」
「そうよ、貴方しかいないし、お願い同行してよ、出ないと走り出した尚美
が困る、お願い・・」「・・」何と、勝手に同行と決められている。
 どこでも強引さは女性が多いいのかと、疑うほど澄人の廻には女性の豪傑が
居られた。
「家に行かれるんですか・・」「御免そうなったの・・」「・・」
呆れるが嫌とは言えない澄人、其処は此の話とのつながりがあるのかと少しは
期待するが、今聞かれただけでそうは出来ないと、思込み同行をする事に為る。
 急かされて、澄人はクルマを出して、行く先も聞かずに走り出す。
「あ、場所場所・・」「ま、大変、御免なさい、高蔵寺、遠くて済みません」
「え、じゃ国道四十一号線ですね、岐阜との境近くかな一度行った事が有る」
「じゃ道は手前までお願い、後は教えるし・・」そう言われた侭走り出す。
場所的に車では中途半端、中央道を使えば丁度中津川と手前のインタ-との
中間、国道を走る事にする、幸い土曜日で夕方、車は案外空いている。
 御陰で一時間で到着出来た。
「来ましたけど、タウンに入りますか・・」「真ん中の道を上がって下さい」
「うひゃ~、凄い事に為っているぞ、来たのは子供の頃だった、母の知合いの
家、いいやマンションが有ったけど、ここ等は凄い豪邸ばかり、
「何で違うのかな・・」「此処は優先権の敷地、もともと住んでいた人達が
多く居るの、反対側には家は沢山有るけど開発住宅地・・」
「成程な、そう言えば家並みが違い過ぎる・・」
本当に急な坂を上がると景色は一変、目を見張る家並みだった。
「あ、其処の道右よ、真直ぐ百メ-トルで到着・・」そう言われ従った。
 「此処です・・」「・・、・・」澄人は返事が出来なかった、高い石垣に、
垣根が山茶花、石垣をくりぬいたような車庫に入らされる。
車から出ても声が出ない、あの育った鉛筆ビルとは雲泥の差、
ここ等は以前はなだらかな丘陵地、大開発を公社がすると、たちまち昭和の
東海地区の一大ベットタウンと様変わりしている。
階段を上がるとうす暗い中で揉庭が浮き出ている、日本風の庭園、
しかも其処を灯篭から漏れる灯りが青さを際立たせていた。
樹木も相当でかい、中には桜も有るのかと思って見詰めていた。
「どうぞ・・」催促され玄関に向かう。
 「ま~よう来られましたね、どうぞは入って下さいね」
母親か丁寧に迎えられる。
玄関口でもう一人の女性が出迎えてくれる、其れは電話で話していた妹さん
と思えた、息を飲むほどの美人、背も高い聡明な顔は群を抜いて際立つ。
 和風の居間に通され、でかいテ‐ブルに向かい座る。
「待っててね、パパ呼んで来る、今お友達と将棋なのよ」
「え、じゃ今は不味いでしょう、良いですよ、直ぐにとは望んで居ないし、
気を使わないで下さい・・」「でも・・」
「良いです、将棋はそうか辞めるかとは行かないんです、互いに責めぐ
のが凄味が有る、其処を無下にしてはいけません」「え、遠藤さん・・」
「良いから落着くまで待ちます、何で連れて来られたのか知らないけど、
僕は時間は有りますからね」「有難う、じゃそう伝えて来るね」
部屋を出られる、代わりに妹が入って来られた。
「初めまして、妹の碧です、古臭い名前でしょう」
「ええ、そうじゃ無いがね、似合う名前ですよ」「え・・」
「だって姿かたちは碧その者、健康的で凄く美人です、如何見ても名前
負けはしていません、むしろ勝っていますよ」
「ええ、有難う初めて名前褒められたがね、嬉しい、ママ~~」
「はいはい聞こえましたよ、パパに感謝ね」
「え、其処は違うと思うけどな、パパの初恋の人の名前でしょう,破れた
腹いせに付けたんでしょうがね」「もう、お客様の前ですよ、なんて事、
すみませんね」お茶を出されながら苦笑いされる。
 だが、肝心の尚美さんは部屋に戻っては来れない、代わりに母親が、
相手して頂くが、なんせ肩ぐるしくて適わない、其れほど澄人が居る
位置はそうなっていた。
 世間話をしていると、なんと男性が二人部屋に入って来られた、
どちらが父親かは直ぐに見分けがつける、頭を下げて名乗り挨拶を
交わす、同伴された男も紹介された。
後ろから尚美さんが現れて澄人の横に座られた。
「・・、・・」何と広いテ‐ブルに計画書と図面が広げられた。
「義雄、如何・・」「凄い事に為りますな、でも其処まで俺達生きている
のか・・」「あはっ、運が良ければ叶う、十年手前まで待つと見れるが、
其れより出来上がる前が楽しみじゃ、リニアに乗ってから死のうな・・」
そんな会話をされる。
 其処からとんでもない程危険な遣りが飛んで来た、説明するにも大汗を
掻くほど凛とされた二人の男性が、話を聞き入られ、気が抜けない中、
何とか話をする。
 「ほう、じゃ優先権は有るんだ、そうかじゃ計画は空言じゃ無いな・・」
「パパ、失礼よ、澄人さんはそんな人じゃ無い、あのね、計画は無理やり
尚美が聞いたの、其処でパパに合わそうとお連れしただけ、何そんな態度、
相手に失礼ですよ、義雄おじさんもなんですか・・」
「御免、尚美ちゃん、そうなの、じゃ此処に相談で来たんじゃないのかね」
「ええ、既に資金は計画の中に入っているし、其処で尚美が要らん事を話し
たから、計画が許せるなら膨らまそうと・・」
「おう、其の膨らませ方が聞きたいな・・」
「良い、パパもおじさんも聞いて尚美が話する、感動してるから言いたい」
そこから尚美さんの独断場に為った、質問をしたいと言われるが後でと遮断
して、澄人の部屋で話した通り、凄い計画を難なく話されて行く。
 「うひゃ~凄い素敵じゃないね、其処に外国の方も来れるじゃない、
最高お姉ちゃん・・」「あんたも早く結婚して子供を三人くらい造り、
子育てが落ち着く頃、リニアが完成する、其処でフロアマスタ-をしたら
いい、あんたが得意な外語を発揮出来るじゃないね」
「あ、ああそうか、じゃ早く子供作るわ、素敵じゃないね、ねね約束して
下さい遠藤さん・・」「ええ、妹さん、外語出来るんですね」
「ええ、七か国語、此れからロシア語で八か国出来るよ」「凄い~~」
澄人が大袈裟に感動するから、皆が笑われた、だが、其処は本当に感動する
ほど凄い事なのだ、後で聞いたが、飛行機で世界を飛んでいると知ると、
成程と知らされ、其処から、計画の前の事を又も尚美さんから話され出す。
「ええ、じゃ先に店をだぎゃ、なんと考えたな、じゃ名古屋の何処でするの
かね・・」「おじさん計画は即実行、何時も言っているから、尚美が先走り
して、遠藤さんの尻を叩いたのよ、其れで御連れしたの・・」
「そうか、良いぞ、其処は理解出来たが、遠藤君に聞くが、肉は何処から
仕入れるんだ、仲買か・・」「いいえ、其処も既に計画が有ります」
「聞かせてくれんかね、おい、夕食は・・」
「もう何時でも、但し、出前が未だ」「ええ、何じゃそうなるのか・・」
「だって尚美が急に電話で、でもお寿司と上等なお刺身ですよ」
「上等は余計な事じゃ要らん、そうか、じゃ話を聞かせてくれんかね」
今度は澄人が話を始め、其処は尚美も知らない区域、
身を乗り出して聞いて居た。
 「え~凄いじゃがね、飛騨牛を牧場で育てるんだ、凄い凄い、じゃ肉は
飛騨専門店ね、じゃお魚は・・」妹さんが話に割り込まれる。
「はい、其処も追々と叶うように動きます、宛は伊勢の賢島です、其処に
知合いの仲間の友達が居るからと道を造ってくれて、何とか専門でと
考えています」「・・」「パパ・・」
「マテ、考えている、そうか牧場を持てるのかね」
「え、其処までは出来たらそうしたい、相手も今は細々と手助けしたいと、
此れから向かうんですが、既に根廻しは出来上がっているんです・・、
地区総絡みでひっくるめて抱えようかと・・」
「なんと、そうなると、頭数は如何なる・・」
「今からでは一軒の店だけですから間に合います、其処はおいおいと行く末
は種牛を三頭~五頭ぐらい抱えて見たいです」「おう、幾らするのかね・・」
「調べると、血統で値段が違うけど、300~500かと、種牛で出来た子供の
牡を手元に抱えれば三年から五年で持つ事が出来ますが、地域の人の動きが
無いと其処は敵いません、ですからこれから其処を揺り動かして、谷総てを
其れにと向かわせたいと・・」
「良い、君は夢を育てる力が有るみたいだが、良いじゃないか敬之・・」
「・・、ああ聞いて居る、なんぼ金が要るんだね」
「今のところ賄えます、飛騨の部落は既に其の方向で進めますが、
今日尚美さんから言われた店は今皆目場所が見えて居ません、ソコソコの
場所で無いと、計画は如何かと・・」
「だな、名古屋でも錦は如何かね歓楽地だが・・」
「考えましたが、足場が遠くなりつつあるんです、今は駅前周辺ですかね、
でも場所がらもう直ぐ工事が始まると景観が芳しく無く、食事は如何かと」
「じゃ何処かね」「ハイ、尚美さんから言われて考えるに、今若者や
サラリ-マンから会社の接待に脚光を浴びてる場所、白川公園付近です、
市場調査して其処なら考えている店が出来そうと思われるんです」
「・・」「・・」居並ぶ人たちが言葉も出せず澄人の話を聞き入る。

             つづく・・・・。





























望慕小説《夢中を彷徨う・・41》

 九月に入る、数日前に真美ちゃんから書類を手渡され熟読して今日が来た。
仕事柄と言えど大した物、本当に感心し感動もしていたのだ。
「ふ~・・、何とか理解出来て来たな、此れからだぞ・・」
そんな思いで部屋も散らかり放題、でも自分の部屋だし其処は気にして
いなかった。
「さてと、此れからだな、如何運ぼうか・・」
思案していた午前十時、携帯が鳴った。
「はい・・」出ると一瞬息が止まる、其処は嬉しかったからだと思えるが、
相手はあの佐々木尚美さんからだった。
 お礼が言いたかったと言われ、「今はどちらですの・・」
「え、はい部屋に居ますけど・・」「住所通りですの・・」
「え、あ~そうですが・・」「じゃ、直ぐ傍だしお礼に伺いたい・・」
「ええ、今ですか、部屋が見れない程散らかっているんですよ」
「あらら、じゃかたづけにお伺いしますね」「ええ、ああ、あ、ああ・・」
勝手に電話を切られて、澄人は大慌て、散らかる衣服と出前の什器、
紙袋や色々なものが所狭しと散らかって有る。
汗を掻くが冷や汗と混じるから大変、掃除が済んで居ればシャワ-でもと
時間は有るが、直ぐ傍なら何処かと考える間も無く、ドアホンが鳴った。
「はい、え、え~もうですか・・」「お片づけ致しますから開けて下さい」
強引だった、諦めてロックを外して待った。
 直ぐに来られて、汗を掻きながら迎えてしまう。
「どうぞ、本当に散らかっているんです・・」
「・・、まそうでも無い、弟の部屋なんか足場も無いくらいですのよ」
笑われながらバックと箱をソファ-に置かれると袖をまくり上げて、
澄人を見て笑われる。
「貴方は、テラスでのんびりとしてて下さい、掃除機などの場所を教えて」
言われるまま案内をする姿に相手は苦笑いされる。
何とか追い出されてテラスの椅子に座り、残暑の中で名古屋城を眺める。
部屋では小気味いい程動かれる姿、本当に馴れておられるのかテキパキと
片付けが進んで行った。
 「ええ、キッチンは頼んでいないぞ・・」
相手は其処も動かれ続け、果は洗濯機が音を立てて回り始める、
またまたヒア汗がほとばしり出る中、澄人は気が滅入りそうな面持ちだ。
 三十分後、「お待たせどうぞ・・」部屋に入る事を許される。
「どうぞ、勝手に探して・・」「ああ、なんとコ-ヒ-迄、頂きます」
最近はこの部屋には悦子さんだけが来られているが、今は何でか暫く顔が
見えていない、其処に佐々木さんが現れていた。
 テーブルの上に整理され積まれる書類、其処に尚美の目が行く。
「あら~、この会社は桜通りに有るけど大手よね・・」
「ハイ貴社の並びに有りますね」「何か参考資料ですの・・」
「あ、そう言えばそうなりますかね・・」
「え、じゃ何か情報を掴んでおられるのですか、どこかで大きなお仕事、
アソコは有名な優良会社ですから・・」「え、其処は知らないけど・・」
「え、じゃ参考資料じゃ無いの・・」
「え、ああ~株か、そうじゃ無いんです、気に為るから頼んで資料作成」
「え、意味が株と関係が無いの・・」「今はそうなりますけど・・」
何とも歯痒い返事ばかりしていた。
 「コ-ヒ-美味しいですね、趣味が良いわ・・」「其処も店任せですよ」
互いに笑う。
「あのう、お仕事は良いんですか・・」「え、ま~、今日は土曜日ですよ」
「あ、仕舞った、忘れている、決まりが無い生活ですから、曜日が、そうか
そうなるな・・」又も二人は笑うしかなかった。
遅れたと断り、箱を澄人に渡される、後で見てねと言われた。
 「まだ暑いよね・・」「「今年も酷い夏ですね、まだ続くんでしょう」
「十日までは我慢しましょう」
何とも落ち着いた口ぶり、澄人も従い敬語三昧だった。
「今日のご予定は・・」「あ、もう揶揄わないで下さいよ、アッて無い様な
事ばかりとばかり、今日は如何して過ごそうかと、其れが悩みですよ」
今度は澄人だけが笑う。
 時々その気に為るのかでかい封書を見られる。
「気に為りますか退かしましょう・・」
「え、良いのよ、どんな関係かと気に為っているのは確かですけど、人様の
事ですし、聞けなくて・・」「え、気に為るんですか・・」
「はい、大手なら特に・・」そう返答される。
 暫くすると、「あのう重要書類なんですの・・」
「其れですか、そうでも無いけど」「中身は聞いても良いでしょうか・・」
「ええ、聞いても参考にはなり得ませんと思いますが、リニア開発の関係の
書類ですよ」「・・、ええ~ま~じゃ駅前再開発ですの・・」
「そうみたいですが、未だ世間には知れ渡ってない部分ですかね、まだまだ
先の事ですよ」「でも中身は既に動いていると聞いて居ますけど・・」
「其処はそうなるんですかね、僕もそう聞いて居るんです」
「じゃ、中に何か・・」「何とお仕事ですか・・」
「そうじゃ無くて、何で遠藤さんがと、其の繋がりが気に為るんですけど、
余計な事気にして御免なさい」「良いですけど、其処は些か考えが有り、
頼んでいるんですけど・・」「・・」今度は言葉が返ってこなかった。
 「じゃ僕一度シャワ-を浴びてどこかに出掛けましょうか、その間見てて
も良いですよ」「え、では・・、どうぞごゆっくり」
返事が出来ないほど呆れた。
(仕事絡みか・・、そうだよな・・)
此処に来られたのも先々の仕事の付き合いを念じての事と悟った。
そうと判ると少し気が楽になる、シャワ-も早くは済ませない、
何時も通りに時間を費やして出た。
 部屋に入ると、図面を持たれる手が震えていた。
「出掛けましょうか・・」「「え、どちらに・・」
「食事でもどうかと・・、時間有りますか・・」
「ええ、其れは良いですけど、未だ早くありませんか・・」
「そうか、夕食には早いぞ、店が開いて居ないかも、慌てているんです」
「うふっ、此方もよ、とんでもない計画図ですよね」
「え、拙いんでしょうか・・」「あ、違います真反対です、凄過ぎて手が、
ほら震えているんですよ」そう言われる。
「中身は理解出来ましたか・・」「はい、何で開発の中で入れるの・・」
「其処は立ち退きで・・」「ああ、そうだわ、忘れていた、そうよ早々、
遠藤魚店でしたね」「はい・・」「そうですか、じゃ優先権で・・」
「よくご存じですね」「今居る会社も、やがてそちらにと既に手は出して
いるんです、其の頃は尚美は居ませんけどね、そうでしたか素晴らしい、
なんといっても中身が素敵です」「・・」
「それが、大海と草原の間と別れているんですね」
「そうなるみたいですけど、其処も良いのか悪いのか調べないと・・」
「良いと思いますけど、中には両方が良いと思われる方もいると思う」
「其処なんですよ、悩んでいるのは・・」
「じゃじゃスぺ-スが有るなら中心部分を合体にされては如何なの・・」
「合体・・」「ええ、大海と草原、其処は肉類とお魚ですよね・・」
「ええ、そうです」「じゃじゃ、いっそ、日本と世界に区分けされたら
如何ですの・・」「ええ、日本と世界にですか・・」
「そう、ジャパンオンリ-とワ-ルドオ-ル・・」
「・・、ああ~・・」絶句する。
「そうすれば、日本の会食や地方の名だたる食事も出せるでしょう・・」
「・・、なんと其処まで伸ばせるんだ・・」感心させられた。
 一目見ただけなのに、其処まで思いが発展されるとは流石に澄人も感服
せざるを得なかった。
 「驚きました、そうか、其処まで伸ばせるのか、じゃこれからが大変だ」
「各部署に責任者が座れば適うと思いますけど、其れに仕込みが凄いわ、
魚のお部屋の半分の壁が、水槽、牛肉専門なら草原仕立て、そのどちらも
天井には時間を経過する毎に空の色や雲が流れ、夜は満天の星空ですのね、
素敵・・」そう感歎された。
 中々外に出れそうにもない雰囲気だが、其処は澄人が驚くほどの推察力
を垣間見れて驚かされる。

           つづく・・・・。





























望慕小説《夢中を彷徨う・・40》

 立ち上がった後、暫く驚いた顔をしていたが、何か気が付いてまた座る。
「あはっ、もうたわけじゃね、何で気が付かなかったんだ、阿保じゃわ」
独り言を言いながら、コ-ヒ-の残りを啜り、大きく息をする。
 今までの経緯を思出すと、戯けと叫んだ中身が漸く鮮明に見えだす。
其れは本当に現実離れの戯言見たいな事、リニアはまだ先の先の事の・・、
七年以上も先の事を恰も直に始まると思い込んでいた自分が可笑しいし、
嘆いているのだ。
今更そうと判ると、この二日間は何だったのか、可笑しいくらいに慌てて
いた自分が、今こうして思うと笑えた。
(待てよ、じゃ・・)又も真剣な顔つきになる、可笑しな男だった。
 其れまで自分は何をするんだ、開発が終わる頃は既に年が・・、
拙いぞ此れじゃ・・。
リニアのきっかけで漸く自分の立場が見えだす、其処には呆けた顔つきの
澄人が浮かんで来る。
拙いと思い始めた、旅行は何のため計画していたんだとも思うと、
何ともやりきれない面持ち、世間ではこんな暢気な男は少ない筈、
今更ながら浮かれている自分を怒りたくなった。
じゃ今から何が出来るんだろう、其処を考えると先が真っ暗、
何も見えないし浮かんでは来なかった。
 なにも動けない何したくない、無い無いずくしで呆然と外の城を眺める。
一城の主には程遠いいな、参ったが・・、此れから如何するんだ・・。
心で張り裂けるほど叫びたい、愚かを絵で描いたような男と知らされた。
自分が得た金は総て家族の亡くなった後の金、保証金と慰謝料と保険金、
何も澄人が稼いで来た金じゃない、其れも知らずに来ていた事を悔やんで
いる今、(何とかしないと此れこそ駄目に為るぞ・・)再度心内でそう思う。
 だがだが、今の澄人じゃどうにもこうにも出来そうには無い、
総て他人に依り動かされている身、其れが嫌ほど知る羽目に為った。
 (・・、・・)長い時間部屋で考える澄人、何もかもが夢散、
旅行で華やかな思いでは出来たが、其処も思うと総て家族が残してくれた
金ばかり、其処を忘れていた事が情けない、そんな男に為り下がったのか
と我が身を虚仮落す。
 その日は部屋から出ずに篭り、此れから如何するか考える時間に充てた。
閃きは湧いては来ない、今迄そんな事を考えた事すら無い、其れが実状、
情けない男なのだ。
「ああ~~、なんとそうか・・」意味不明だが、そう言うしかない今、
遣る瀬無さが襲い来ている澄人の心、生欠伸をしながらも何かに耐える様に
目だけは死んでは居なかった。
 いつの間にか部屋で寝てしまう、夜が明けても起きる事は無かった。
午前十時過ぎ、電話が鳴る、「はい・・」
「桜通りの○○証券で御座います,おはようございます」
「あ、おはようございます、何か・・」
「はい、お申しつけの件今無事に済ませました、ご報告です」
「え、あ・ああ~じゃ買えたんですか・・」「優先権です、買えました」
「で幾らに今なっているんです・・」
「ハイ初値は予想より高いですね、基本二千円ですが、相場上では今、
三千二百円ですよ」「え、本当ですか、今日と知らなかったから見て無い」
「じゃPCでご覧になれば楽しいですよ」「え、そうなるんですかね」
「え、良い事為さいましたね」「有難う、お世話になってばかりで・・、
何かしたいんですが、何が良いのか皆目木偶の棒で判らないんですよ」
「お心使いは無用です、仕事ですからね」
「それでも世話になっている事は間違いないんでしょう」
「そうなりますの・・」「え、そうなります、何か買いましょうか・・」
「え、うふっ、其処はお断り致しますけど・・」「けど、なんです・・」
「食事位ならお付き合い出来ますけど・・」
「なんと、じゃじゃ早速如何ですか・・」「あらら、気が早い事・・」
電話口で軽い笑い声が聞こえる。
「是非、なんでも良いですよ、お礼を兼ねて食事でも・・」
何と執拗に食い下がる澄人だった。
 だが、食事は成功、今日午後だったら良いと返事が貰えた。
丁寧にお礼を言いながら電話を切ると、澄人は手を叩いた。
「遣ったぞ、株もそうだが、食事に誘えたがね・・」
其れの反応で手を叩いたのだった。
昨日からの思い気持ちが少し腫れた感じがする、其れほど担当者の女性は
姿かたちも優良だし、声も素敵、相手を見る目も素敵、戯けを通越した男、
昨日から悩んだ事は既に忘れたのかと疑いたくなるほど舞い上がる姿、
とんでもなく戯けを絵にかいたような男なのだ。
 午後六時、名古屋駅のロ-タリ-横の高島屋入り口付近で待ち合わせ、
相手も時間通りに来てくれた。挨拶を終えると、自然とデパ-ト内に入る。
「最初に、聞きます、嫌でも聞きますよ」「え、何も言って無いですけど」
「あはっ、そうなりますよね、断られるのが怖いから先に楔打ちですよ」
「あらら・・」笑う顔が素敵で背も高い、二人が並んで歩くと似合いそう
と澄人は思えた。
「まず、今欲しいのは、靴かカバンか洋服かその三つでご返事ください」
「ええ、良いですよ」「良かない、此れは礼儀です、賄賂じゃないからね」
「うふっ、そうなるんですか・・」
「ええ、そうなりますよ、最高な女性と食事でしょう、そう思っています、
其処は自分勝手ですけどね」昨日と大反対の行動と喋り方、
呆れる程落差が有った。
「どれです・・」「・・」返事はされないが満更嫌と言われない分期待。
「じゃ殿方と御一緒で衣服は選ぶに時間が、カバンか靴なら早いと思い
ますけど・・」「では其れで行きましょうか、何階ですかね・・」
「こちらだと思いますけど・・」「従います、先導して下さい・・」
何と話は出来たし、買い物は既に決めて居る事、其処は伊豆の玲華さん
からも聞かされている。
「担当者は大事にしなさいよ、情報が洩れる時は其処だからね」
そう聞かされていた。
その時の会話は覚えてる、「女性は着るものと身に着ける装飾品が良い、
化粧品などは男が付いて行く場所じゃ無いしね」と言われていたのだ。
 靴売り場に先に向かわれる、澄人は其処のソファ-に座っている、
傍に居ると選ぶに悪いと察しているからだ。
 五分後、尚美さんが澄人を振り返られた。
直ぐに呼応して傍に行く。
「これ如何かしら、茶色だけど無いし衣服が合うのが三点くらいあるの」
「じゃ其れで・・」あとは澄人が進んで会計を済ませる。
「無理言ってごめんなさいね」「あはっ、反対です、言ったは僕ですから、
次はカバンですね」「ええ、靴だけで良いです」
「そうは行かないよ、靴に合うカバンが欲しいな僕ならね」「遠藤さん」
「行きましょう何処ですか・・」「え、本当に・・」「場所は何処・・」
「こっちですけど・・」案内を催促して進む。
カバン売り場も並んで有る、ブランド名から先に選ぶ、其処も茶色系の物を
選ばれているが、動きが鈍い、それっを察して澄人が動いた。
「茶色の靴と似合う物が良いと思うんですけどお勧めはどれがいい」
店員さんに問いかける。
「そうなりますとこれと此方が良いです、色は濃目が宜しいでしょうかと」
今度は女性に聞かれる。
すると手でバックを持ち比べられ、尚美さんは澄人を見られていた。
「こっちは如何・・」「高価じゃ無い無理よ」「でも良いですね」
「そりゃ~そうだけど・・」「此れお願いします」
高価の方を澄人は店天員に渡した。
「遠藤さん・・」「良いじゃないですか、何時もじゃ無いし、今回は御礼」
「・・」何も言わずに頭を下げられる。
 疲れる、女性同伴の買い物は気を遣うし、思えば初めてかなと思うほど
こんな事は思いには無かった。
デパ-とを出ると、既に空は薄い茜色の雲が流れていた。
名古屋駅の向かい側のトヨタビルに入り、エレベ-タ-で上がると、
名が知れたレストランが有る、其処に二人は入った。
 オーダ-は澄人が率先して選ぶ、先に肉か魚類かと聞いて居るし、
どちらでもと返事を貰っている。
 オーダ-を済ませると、再度お礼を言われる。
そんな中でワインが来ると乾杯、其処から料理が来るまで話しをする、
専ら、あの伊豆の玲華さんの事を相手から聞かれる。
ソコソコに返事するが、なんと相手が相当な情報を持っておられた。
 「ええ、じゃ玲華さんは、あ失礼、北条さんはそんなに株を・・」
「え、ご存じないの、相当有名なお方なんです、今の店長もその方の御陰
で栄転ですからね」「あらら、そうなるんですか・・」
「相当なお方です、既に株は二十年間、とんでもないと噂が出ています」
「何とそうでしたか、知らないから・・」「え・・」
「あの方は弟が婿に入る予定の家でした、でも事故で・・」
「あ、そうなんですか、じゃ遠藤さん御自身とは・・」「弟繋がりです」
「そうでしたの、てっきり会社で関係があると決め込んでいるんですよ」
「あら、そうなるんですか・・」
そんな会話の中料理が運ばれ、二人は食事開始・・。
フランス料理だから時間が懸る中、会話は時々出来た。
一時間半で其処を出ると、既に外はネオンで煌びやかな道、まだ先が有る
と思えたが、最初の誘いだし、タクシ-に尚美さんを乗せると別れた。
 心地良い酔いは未だ暑い中、澄人を少し解放してくれる。
澄人も昨日の事で疲れている身、タクシ-で部屋にと帰った。

            つづく・・・・。





























望慕小説《夢中を彷徨う・・39》

 いやはやとんでもない女性、根性も気迫も有る、
しかも決めたら突き進むなどは到底今までの女性とは違っていた。
「な~、そんな積りじゃ無いが、怒るな・・」
「女性を否定された侭仕事を一緒にとは真美は出来ませんからね、
他の女性はいざ知らず、義母や里の女性と出来て真美は駄目なんでしょう」
「駄目じゃない、でも大切に思って居るんだ」
「じゃ大切に思わない女性なら抱いてくれるの・・」「え、其処は・・」
「何処よ其処って・・」「おいおい、絡むなよ困るが・・」
「こっちが困っているがね、何で私だけが除者なのよ、其処が判らないと
動きません・・」「真美・・」「何よ・・」
「其処は嬉しいけど聞くが何で僕と、其処は出会いから金なのか、世話に
なっている事でか如何だ・・」
「なんだ、其処か、金も世話も有難く思ってる、だけど金では転ばないし、
転ぶなら人身御供だけ、割り切れるからね」
「・・」「でも、本当に大好きなんだから、義母とも里の女性とも出来て
いる事は承知よ、其れでも好きなんだから仕方ないじゃない、こんな思い
を殺してまでも生きたくない、今迄こんな思いは無いし知らなかった、
澄人さんでもう爆発、如何してくれるの、このままじゃ本当に駄目になる」
「ええ・・」「だから真美から告白しているんじゃないね」「真美・・」
「・・」返事がもう戻っては来なかった。
 暫く静寂が部屋を覆う・・。
「判った、でもな未だ仕事が決まった訳じゃ無いんだ、僕の資金だけでは
心もとないからな、其れである人に相談してからと考えている、郷の事は
直ぐにでも動けるが、この計画は凄い話だ、其れで用意をしないと駄目だ」
「あのね、思い違いしていない・・」「え、何処を・・」「総てよ」
「ええ・・、総てか・・」「そうよ、あんたね、何考えているのよ、直ぐに
出来る事じゃ無いがね、リニアはまだ先じゃないね、そんな事で急いでも
どうにもならない事、此処は駅前のビル群に入れることだけでしょうがね」
「ああ、そうだ、そうだったが、なんと随分先に為るがね・・」
「そう、だから計画は出来るし、申込だけ済ませれば良い事よ」
「なんとそうか、迂闊じゃがね」「呆れた人、でも其れも良いかな・・」
「えっ・・」「可愛いじゃないね」「うひゃ~、言われた・・」
「だから、此処は早く会社設立だけ急ぐのよ、二億無くても構わないし、
最初は一億で立ち上げれば後は増資で加えれば良い事・・」
「何とそうなるのか、知らんからな・・」
「定款で其処も歌っておけば良いの、そうして手広く広げるために多くの
職種を書き加えて居れば済む事よ」「成程な・・」
「だから、此処は計画書だけ早急に仕上げると考えていたの、澄人さんが
あんなことをゆうから泣いたがね」「すまん、本当に大事に思っている」
「じゃ、体に其処を植え付けてよね、其処だけが不安なの、結婚してとは
言わないけど、真美の男に為っててよ」「真美・・」
「そうなれば安心して進めるじゃないね、お願い抱いて・・」
とんでもなく考えられないほど強烈な女性、澄人もさすがについて行けない
相手と思えた。
 だが、思うと有難い、こんな心臓が強い女性など今までは知らない、
あの伊豆の玲華さんに負けない女性だと思える。
「了解だけしてよね・・」「え、了解か・・」「うん、其れだけで待つ」
「そうか、嫌いじゃない、いいや大好きだから大事にと考えていたんだ」
「其処は相手には間違いで伝わるし、真美はそう取れないからね」
「はいはい・・」「もう何よその返事・・」
「待て、じゃ、今気に為る事を解決出来たら、抱きたい、いや抱かせてくれ」
「何、其の気に為る事・・」「うん、詳しくは後でするけど大事な人が有る、
その人に話を持ち掛けようとしているんだ、だから計画書が欲しい、其れと
リニア駅周辺の開発図面が手に入れば尚良いけどな・・」
「判った、二・三日待って用意できる」「ええ、まじか、早くないか・・」
「計画は出来ているし、開発図面は既にあるよ」
「有難い、助けてくれ、そうなると話が早い」なんと、そう話が進んで行く。
 漸く真美と別れることが出来た。
落ち着くとコ-ヒ-を飲みながら考えた。
(そうか、リニアな・・、権利は有ると判ったけど・・、ア・ああ~~何と・
そうか迂闊だったぞ・・阿保じゃ俺は・・)
澄人は立ち上がり唖然とする、その姿は本当に突然だった。

          つづく・・・・。








望慕小説《夢中を彷徨う・・38》

 その夜は澄人は酒にも酔っていたし、悦子と舞の傍で寝るが動かなかった、
いいや動くより、今回の話しで興奮をしていたせいかもしれなかった。
 朝が来ると、真美に何か話をして一緒に家を出る。
其の脚で連絡していたお世話になっている弁護士にと会いに向かう。
 その方は親父との知り合いで随分と立ち退きやら、家族の事故死に奔走を
して頂いている方だった。
事務所は駅前のビルの中、会うとお礼を言いかてに参考にと色々聞いて行く。
「おう、じゃ澄人君は其れがしたいのかね・・」「拙いでしょうか・・」
「え、ああ其処かね、そうじゃ無いが中身が見えんしね・・」
そこから一応の経緯を話した。
 「ほほう、じゃ何かスタッフは揃うのかね」又も詳しく説明をする。
「・・」何も言われずに考えて居られた。
「駄目ですか・・、入れませんか・・」
「中身に寄るが、入れない事は無いよ、此処にもいくつかの事を相談に来ら
れているしね、そうだ、息子を紹介するよ・・」
部屋に来られたのか息子さんの清水健一さんだった、子供の時から多少有名
な人で知っていたが、この事務所で弁護士をされていると聞いた。
「良いですね、じゃ遠藤さんは、資金と会社設立のための発起人を揃える方
が先です、開発振興事務所は一度伺いを立てて置きます」そう快諾された。
 一時間半後部屋を出ると大きにため息をつく、其れほど将来の為の道かと
思うほど重大なのだ。
 部屋に戻ると、倒れて考え事をする。
昨夜の話がいかに唐突だったのか、でも有り得ない事じゃないから話を聞い
て行く内にとんでもない罠に嵌った感じになる。
だけど、其れが悪くないから何おかいわん、あの真美ならやり切れるかもと
思い始める。
 部屋で暫く考えていると電話が来た、悦子からだった、
今じゃ呼び捨てできるが、年上の女性なのだ。
 部屋に来るのは久し振り慌てて飛び込まれる、なぜ来たのかは言わないが
既に何事にも覚悟が出来ている悦子、澄人が一番心を許せる相手かも
知れなかった。
直ぐ部屋に入ると澄人の胸に飛込んで震える、その後が如何進むかは判る年、
部屋で二度目の合体が起こるだろうと期待して来た悦子は、澄人に従い、
生涯忘れないだろう程抱かれ泣き叫び総ての威力で澄人を喜ばせて行く。
初回で凄い体だと知っているから、澄人は心置きなく悦子にはすべて任せて
出来得る相手、中に挿入しさえすれば後は流れ、悦子が上で泣きじゃくり
暴れる様をしたから堪能できる相手でもある。しこたま堪能した悦子を横に
寝かせ、此れからの行程を話す。
「何とか進めるが、悦子も今回は動け、真美に任せるのではなくて、悦子が
動いて真美がホロ-の形で進めろ、僕は直ぐに相談する相手先に向かう、
悦子は里に向かい、事の経緯を話しでお母さんに頼んでみなさい、伊豆から
いい返事がもらえたら、僕も里に向かうし・・」「貴方、頑張る・・」
其れだけ伝えると涙が零れ出た。
其れほど感動と興奮をする悦子は既に澄人命と思い込んでいる。
 其の後もう一度抱合い、澄人は悦子に遠慮なく精子が放出出来る相手だ。
三時間後、悦子は部屋を出た、残る澄人は何か考えをしながらソフア-に
座り天井を見詰めていた。
(これが俺の生きる道なのか、本当にそうだろうか・・)考えていた。
 するといつの間にか暑い所為か転寝をしてしまう、其れほど昼間の悦子
との抱合いが壮絶だった証かも知れなかった。
 四時半過ぎ電話が鳴る、相手は真美、会いたいと言われ食事を約束する。
中身は言わないがあいつの事だ、どうせ今回の企画の話しだろうと思い、
国際ホテルの二階の鉄板焼きの店で会うと約束する。
 約束の時間、午後六時には既に真美は来ていた、直ぐ肉と海鮮を頼んで
ワインを飲みながら話を聞き始めた。
だが肝心の事は言わない、何でかと訝るが此処じゃ拙いとウインクされる。
用心深さもそうだけど、何か強かな思いを其処で知る。
一時間後、今度は真美を連れて部屋にと戻った。
 「ま~素敵ね、義母から聞いてはいたけど凄いわ・・」
感歎しながら窓からテラスに出て青白い名古屋城を眺めていた。
「話は・・」「はい・・」部屋に戻ると、其処から真美が一人で話を始め、
澄人は聞くだけ、頷きながら聞いて行く。
「ふ~・・、そうか出来るのか・・」「そっちは如何・・」
「うん、朝方な弁護士に合った・・」其れから今度は澄人が話し始める、
メモを取りながら聞いてくれる。
 「ま~じゃ出来るかもね後は資金か幾ら集めたら良いの・・」
「ええ、真美・・」「だって総て縋る事出来ないじゃないね」
「何・・、何か考え有るんか・・」「足らない部分は作ろうと悩んでいた、
だから幾ら集めたら良いのか其れが聞きたかった」
「おいおい、集められるのか・・」
「うふっ、人身御供よ、何とか一億くらいなら出せるかも・・」
「ええ、真美・・」「良いね呼び捨て素敵よ」
「阿呆、其処じゃ無いだろう人身御供って真美・・」「良いから任せて」
「阿呆、其処が肝心だろうが任せられるか不安だ」「良いのよ・・」
「良かないぞ、真美はそんな事考えておらずに計画だけ頼むわ・・」
「其処も任せてよね、もう一応部長には話を通している、仕事の合間に
動けと言われた、会社は大歓迎と」「何とそうかじゃ進めるか・・」
「だからお金・・」「またゆうか、任せろ、其れでな今後一切そんな思い
はするなすれば僕は参加せんぞ」「ええ、何でよ・・」
「考えて見ろ、其処までするほど値打ちは無いが、お前の体は大事にしろ、
今後もだ・・」「ええ、じゃ澄人さんとは・・」
「無い無い、仕事関係だけにする、怖いわお前は」「え~、もう何でよ」
「何でもかんでも無いがね、真美は仕事とだけの付き合いでと考えている、
他は無い・・」「・・」項垂れてしまう真美、其処が無いと言われたのだ。
 だが次第に真美の顔色が変化、すると大きな目から涙が零れ出して来た。
「おい、如何したんだ泣いて居るのか・・」
返事も帰らない中、本当に泣いていた。
「ええ、真美如何したんだ・・」「・・」
返事の代わりに泣いた顔が澄人を睨む。
「・・」その形相に圧倒される。
「あんたね、これ程思う女心踏みにじられて笑う女が居るの、可笑しいで
しょうが、何で真美が動いて頑張れるの、仕事だけならやってられないが」
「ええ・・」「だって、出会ったのは真美よ・・」
「だから大事にしているじゃないか・・」
「その大事の仕方が好かん、女で扱ってよ、此れだけは譲れんから今後動く
糧が無い女等成り切れんからね、真美は心底大事に思っている、澄人さんと
なら何処までも進めると思い込んでいるのよ」「おいおい・・」
「だから無いと言われたら真美は動けない、もう死んでやる」「え~・・」
本当に迫力ある攻め方に澄人は押され続けた。
「だから無いとは言わせないからね、お金作る必要が無いなら澄人さんが
真美の心に肉も連れて入って来てよね」「ええ真美・・」
「だから此れだけは承知してくれないと動かないし降りるわ・・」
そう告げられた。
顔はまともな顔には到底まだなってはくれて居ないし、仕事をしないとまで
言われてしまう、困った澄人が其処に居た。

            つづく・・・・。




















望慕小説《夢中を彷徨う・・37》

思いもしなかった話を聞かされると、なんか興奮して寝付かれない・・。
そんな事を察しているのか、真美と悦子は並んで澄人と寝て話をする。
 「じゃ何か、真美ちゃんは其処は心得ているよな・・」
「ええ、仕事柄其処は・・」「詳しく知らないが仕事は何、PCは触ってる
と聞いたが・・」「そう、大手の建設会社の企画部・・」
「え、どんな仕事している・・」又もそれから真美の話を聞く羽目に為るが、
聞いて行く内に恐ろしくなった。
 「うひゃ~じゃじゃ、現場はおろか中身まで計画するのか・・」
「其処だけじゃ無いし、テナントも相談を受けると請け負うよ」
「何と、凄いぞ・・」「だから、今度のリニアは当たるよ」「・・」
声が出ない程驚愕する、こんな小娘が今じゃ先端を走っているんだと判ると、
今迄の話は満更浮ついた話と違うと思い知る。
「でもまだ先だぞ・・」「うふっ、形が見えるのは先だけど、中身は今盛り、
湧いているわよ」「・・、そうなんだ、驚いたなでも入れるかな・・」
「入れる、必ずうちの会社が後押しする」「真美ちゃん・・」
「内装はうちの会社よ」「はいはい・・」「じゃ、決まるよ」
「真美ちゃん、聞くけど予算はどれ位か・・」
「そうね、資本金二億なら絶対入れる」「二億か・・」
「澄人さん現実には一億有れば適うし・・」「何で・・」
「あのね、会社設立時に二億有れば良いだけよ、後は開設資金に使えば良い
事じゃない・・」「成程な、其処らが疎いし・・」
「教えるから勉強してよ、此れから有るかも・・」「有るのか・・」
「支店が出せるくらい繁盛させるし手伝ってよ」「真美ちゃん恐ろしいわ」
「其れって培返しよ、澄人さんの威力は女の思いを破滅させる威力が有る
からね、殺されないようにしててよ」「うひゃ~、桑原桑原・・」
寝て居ながら三人は大笑いする。
 悦子が加わると、郷の母の事を話しをされ出す。
「何とじゃ、今度の話し・・」「ええ、子供が参加するのよ、しかも里毎
ひっくるめて出し、母は貴方の誘いに必ず乗るよ」「悦子さん・・」
「だから通い妻で良いじゃないね、一月に半分滞在し、後は名古屋か里で
居れば良いじゃない、其れくらいは真美が相手の娘さんと話を決めるし」
「何と、家族ぐるみでか、恐ろしいわ・・」
澄人は聞きながら其処は本当にそう思えて来出した。
「じゃ、一度賢島に向かう」「何時でも良いけど、今は忙しくないか・・」
「もう夏休も直に終わる、海は既にクラゲが出て居る筈ひと段落している」
「そっか、じゃ郷の貴子さんが先決だね」
「そう、郷もそうだけどあの喫茶店仲間に入れなさい、郷を仕切らせると
面白いことが出来そうよ」「面白い事・・」
「ええ、相手は農業と酪農、其処を仕切らせると、沙代里ならどんな事して
でも膨らませるよ」「例えば・・」
其れからの話は里オンリ-、とんでもなく愉快な話を交えつつ悦子と交代で
話を薦めた。
 「だからあなたが何とかねじ伏せてよ」「ええ、其処もか・・」
「だって、ブレ-ンの中心はそのほうが絆が強い、ねね・・」
「・・」返事は出来なかった。
「そうよ、だから真美も抱かれる権利は生じるよ」「うひゃ~・・」
「もう逃げるな・・、真美も義母さんも既にあんた次第なんだからね、
前回は遅れたけど、郷でそうなれば良いかなと思っていたのよ」
「真美ちゃん、策士じゃから、良いけど他では通用しないぞ」
「其処は承知よ、此処だけは澄人さんが親玉じゃし、其れが獣だからね
通用しているよ」「負けました、でも賢島は・・」
「郷で口説いてよ、相手と話をし繋げる、そうだ、澄人さんも娘と・・」
「ええ、もうよせ俺は其処だけか・・」
「一番肝心じゃね、其処がおろそかだから仕事も何もかも大変になるのよ」
「そうなるのか・・」「今じゃ薄情な連中ばかり、今度は其処を真っ先に
地固めで動くね、義母さん・・」
「そうね、其れが良いかも、とんでもない事だけど、相手が澄人さんなら
有り得るし、安心している」「うふっ、序に種牛の役目も引き受けると、
とんでもない子牛が出て来るよ」「阿保か~~」
大笑いしながら澄人は半身起きて笑った。
 「如何、義母さんと二人きりじゃ無いと出来ないの・・」
「え、ええ~真美・・」「だって烙印頂いて居ないから不安なのよ」
「阿保じゃ、其処は考えるな、そうですかとは行くか・・」「ええ・・」
「煩いぞ、其処は差配しては駄目、成行きで考える、其れくらいの権利は
渡せよ」「澄人さん・・」「種牛に為りそうだったぞ・・」
「御免、でも真美は抱いて欲しいから・・」
「其処も成行、はいそうですかとは行かんと言った矢先だぞ・・」
「はい、じゃ待つ・・」「・・」本当に負けそうな娘だった。
 「じゃ計画だけは進めるね、会社で色々なサンプルが有る、いいとこ取り
で作成してみる、広さも任せてくれる、場所は相談するし、其れと弁護士を
伴い一度、開発関係の役所に出向いて見て、こちらからも後で話を進める
手筈にするね」「出来るのか・・」「任せて仕事よ」「ようし乗るか・・」
「え、まじで、じゃ上に乗ろうか、した事無いけど一度・・」「阿呆~~」
頭を叩いてしまう。
こんな女性だったのかと今更驚かされる真美、此れじゃまともな男は逃げ出す
はずと思えた。
 「貴方、何から何まで、死ぬほど嬉しい・・」
「ああ、出たぞ、此れが男を狂わす手、習うわ、義母さん・・」
「馬鹿ね、習って出来たら苦労しないわよ、其処は心底そうなりたいと思えば
出来る道なのよ」「じゃ、出来るね」
「何時かは抱いて頂けるよ、きっと、美味しい相手は見逃さない澄人さんです
からね・・」「何と、じゃ余計なもんも食べられるんだ・・」「え・・」
「郷よ・・」「うふっ。今度電話で知らせとくよ、娘がそう言っているとね」
「もう酷い、此処だけの話しじゃないね」
「あんたは喋り過ぎよ、男が寄りつかない部分が其処のようね」
「はいはい、以後気を付けます」義理の親子の会話が楽しかった。
 その夜は珍しく澄人も動かない、いいや動けなかったのが正解かも・・、
とんでもない娘が此処に居る、其れが災いかと苦笑いして目を瞑った。

           つづく・・・・。















望慕小説《夢中を彷徨う・・36》

 漸く腰を落ち着ける名古屋、其処でも新しく出来た親戚みたいなこの家、
あの桜通りで出会った真美、其処から意外な家の事情を聴かされた後、
今が有るのだ。
「ねね、聞いたけど、飛騨では大変ね・・」「え、真美ちゃん・・」
「うふっ、既に全て聞いて居るし、もう逃げられないだぎゃね」
「そうなるね」「澄人さんは凄い男ね、親子も兄弟もかね」
「其処は言わんでよ」「いいや、其処だけは人よりずば抜けているし、
信じられんがね」「言えるな・・」
ここでは既に其処まで気が浸透出来ている証拠、家風かはたまたあの里の
気風か、此処は普通の感覚じゃ無かった。
「あんまり脅さないでよね、逃げたら困るからね」「え、どっちよ・・」
「どっちって何がよ」「あのね、男としてか資金援助かどっちね」
「阿保じゃね、両方だし、其れに今まで知らない程の男よ、何処で居るかね
こんな人・・」「其処か~・・」大笑いする真美は澄人を見て笑われ其れが
暫く止まない仲、義母の悦子は甲斐甲斐しく澄人の世話をしながらビ‐ルを
飲んでいた。
「ねね、郷、此れから行くん・・」「そうなるかな・・」
「じゃじゃおかあちゃんの友達の喫茶店寄りなさいよ」「え・・」
「聞いて居るけど、沙代里さんは強かよ」「うん、会ってそう感じた・・」
「だからあそこは既に澄人さんの手の内よ」「え、意味が・・」
「だって大御所を掴んでるし、其れに里の婆ちゃんも手籠めしたんだからね」
「ええ・・」頭を掻いて苦笑いするだけ、既に真美に肝を掴まれていたのだ。
「ねね、澄人さん、ここ等で手広く暴れない・・」「ええ・・」
呆れる程嗾けられる中、嫌じゃ無いから困った。
「真美・・」「良いじゃないね、此れからの事も有る、こんな大胆な男滅多
にいないし、傍に居りたい、居れば何かしでかすから興味が有るし、出来れば
仕事が在れば尚良いかな・・」「仕事・・」
「そうよ、お母ちゃんもここ等で最後の粋を見せんと耽るばかりよ・・」
「あんたね・・」そこが気に為るのか悦子も顔色が変わる。
「だって、見てよ、郷はあのままじゃないね、其処から何が産めるのよ、
何もあのままじゃ廃るばかり、じゃ如何すると考えると簡単に先が見える」
「え、お前・・」「だって、考えてみれば簡単よ、此処では条件が揃うから」
「揃うって何・・」「あのね、ここ等で何か興したらと考えていたんだ」
「真美・・」「聞いて・・」何と其処から娘の真美が娘でも義理になる関係
の悦子と真美、だが気心に惚れる悦子は此処は真美の名前の間に奈を入れる
程の凝りよう、其れだから真美の話を傍で聞いて感動するのだ。
「ええ、じゃじゃ、あんた其処まで考えていたんだぎゃ・・」
「そうよ、都合よく集まれるじゃないね、其れとね澄人さんの実家の本業は
魚屋さんじゃないね、其れと真美のお友達が伊勢の賢島なのよ」
「それが何・・」「疎いわね義母さん・・」「良いから何でと聞いとるのよ」
「其処は如何かな、澄人さんの実家の権利はまだ少し残っているし・・」
「え、僕に関係するんか・・」「そう、貴方が居るからこんな思いが生まれ
たのよ・・」又も其処から真美の弁舌が冴え渡る。
 「ま~じゃじゃ、澄人さん其れ有りますの・・」
「・・、ああ~有るぞ有ったが土地明け渡しの契約書に何か書いてあったな」
「そうでしょう、真美は既に何軒かから相談を受けている関係上、澄人さん
の実家もそうかなと」「有る、でも忘れているが僕は其処に興味が無いから」
「だから其処を掘り込んでみようよ」「どう考えているんか・・」
遂に澄人が真美に問い質す。
 其処から真美の弁舌が炸裂を始める;
「え、では其処を・・」「そう、其処が大問題じゃないね、優先的に入れる
なら利用して・・」「でも魚屋だぞ・・」「其処よ、魚と肉」「肉・・」
「そう飛騨牛よ」「ええ~真美ちゃん・・」又も澄人は話を聞く側に為る。
「何とじゃ、其処は魚と肉かね」「そう、日本だけじゃないからね、再開発
をされた広場を囲むビル群、其処に入り込めたら最高じゃないね、誰もが
入りたい場所なのよ」「そうだけど・・」
「じゃ、肉は里を嗾ければ良いだけ、魚は考えが有るんだ」
「え・・、僕も多少は知っているけど・・」「それは仲買人でしょうがね」
「そうだ・・」「じゃ生産地を作ろうよ・・」「ええ~、居ないが・・」
「それが居るのよ、伊勢の賢島に・・」「本当か・・」
「そうだから進めているんじゃないね」「真美ちゃん・・」
澄人との話を聞かされ続ける悦子、固まってビ‐ルも飲んではいなかった。
「じゃ、其処はどんな関係なの・・」澄人が問いただすと真美は話を始めた。
「ええ~、じゃ友達の家は元網元なのかね」「そう昔はね、お母さんが亡く
なられてから里に戻っているけど仲良し」「じゃ話は何とかなるのか・・」
「其処も問題だけど、此処は澄人さんの出番かな・・」「え、何で・・」
「あのね、仲良しの子は凄く良い女性だしね、其処にお父さんが・・」
「だから・・」疎いわね、其処を掴むにはどうすれば良いのよ」
「え、僕に其処聞くんか・・」「そう、其処は相談しよう、後で良いから」
「大丈夫なんかね」「任せて、それでね、料理・・」
「あ、其処が大問題じゃないかね、もう忘れていたぞ・・」
「其処はね義母さん・・」「え、私かね、出来ないよそんな事・・」
「義母さんじゃ無いがね居るよ」「え、何処に・・、え、あ、あ、ああ・
あ~~~居た居た居たがね」「でしょう」「おいおい、話が見えんぞ・・」
「貴方が抱いているじゃないね、最高だと聞かされているけど・・」
「ええ、あ、あ、ああ~里か・・、なんと免許皆伝者が居るがね」
「でしょう・・」「真美ちゃん負ける、凄いぞ其処まで考えていたんだ・・」
「そうなるけど、此れからは真美じゃ無理よ、澄人さんの出番になるからね」
そう言われる。
 思えば何でこうなるんかと不思議だが真美に寄り揃うと思えた、
其れで計画を運んでいたんだと知らされた。
「じゃ、計画は出来るな・・」「だから、澄人さんの決断次第よ、柔なお金
じゃないからね」「そうなるよな、じゃ僕だけじゃ拙いかも一杯だしな・・」
「ですから誰か仲間にと其処も考えている」「よそ者は不味かろうが・・」
「仲間に入れれば良い事よ、アソコで・・」「アソコ・・」
「そうよ、澄人さんの持ち物・・」「阿保か~・・」
苦笑いするのは澄人だけ義理の親子は大笑いする。
 だけど既に脳裏には有る人物が浮かんでいる、出来ることは出来るが資金が
どう考えても手一杯、其処を案じていた。
「じゃ伊勢は・・」「其処を相談しようと・・」「如何するん・・」
「そこも男と女じゃ如何かなと」「ええ・・」「だから、あのね里の母・・」
「あ、なんとそれが何・・」「疎いね、澄人さんが抱いているじゃないね、
寝床で口説いてよ」「ええ、親子だろうあんたら・・」
「弱いわよ、其処を何とか芝居で伊勢に向かわせるのよ」
「うひゃ~、じゃ何か其処を・・、く~恐ろしいわ真美ちゃんは、
何でそう考えたん・・、信じられんが・・」
「そこは未だ女と知らされたじゃないね、相手は妻は亡くなられているし、
お母ちゃんなら何とかするよきっと・・」「参りました策士殿・・」
嫌だ~と言われるがその後三人は大笑いする。
 「良いぞ、じゃ弁護士連れて相談に向かうわ、話は出来るなら進めるか」
「良いわ、頑張ってよね、此処は総て澄人さん次第だからね、悦子も娘もよ」
「ええ・・」「もう既に覚悟どころか待ち侘びているのよ・・」「・・」
言葉が出て来なかった、強かな娘と今日は嫌ほど知らされた。
この先どんなに先が研ぎ澄まされた策士にと・・、
成長するのか楽しみと怖さが澄人には湧いて来る。

           つづく・・・・。

















望慕小説《夢中を彷徨う・・35》

 極味を心底堪能した、澄人と美佳はラブホを出ると車で帰路、
その間澄人の左手は離さない、其れほど男として認める姿は感極まるほど
嬉しかった。
美佳は最高に幸せを身に染めて知らされる。
今迄とは雲泥の差のセックスもそうだが、別が大きい衝撃を浴びている。
あの日本海での出会いは想定外、其の中継ぎは娘の舞、何と引きずられる
ように付いて行き、温泉宿で有り余る厚遇を受けている。
おまけにその旅はトロッコで日本最大の黒部ダムを見学し、麓の温泉で一泊、
時間を重ねる都度思いは蓄積し続け、自分から身を寄せるほどまでになって
いたが、其処から先が望めていない、相手が手を出さない限り無いと知る。
富士を見上げて其処でも温泉宿巡り、娘も懐いて仕舞い、
親子で澄人を思うまでになりつつあった。
 処が、話や流れで仕事まで紹介すると聞かされると、どんな事してでも
従おうと何時もの悪い弱い癖が芽生えていた。
諦めで付いて伊豆まで来てしまう、だが其処は予想よりはるかに歓迎され
職場を見ると思いは真反対、迎えてくれる親子は最高な人、
娘も喜ぶほどいい女性だった。
あれやこれやで世話になった男、漸く先ほど抱かれたのだが、死ぬほど驚愕
する、男は心もそうだが、体が考えられない程極上、とんでもない男だった。
 三時間過ぎても未だ体はあの衝撃から離れてくれない、其れほど強烈な
刺激を全身と心が浴びていたのだ。
 此れからの事も聞きたいけど今は聞く事さえ出来ないでいる。
美佳は此れから如何なるのかは薄々知らされてはいるが、なんとこの男は
紹介された家族と親戚に為る筈だったと聞くと、其処でも驚かされている。
あれやこれやで美佳は既に男のゆうがまま動くままに為った。
 「あんた・・」「うん・・」車の中で美佳が声を出す。
「此れから有りますの・・」「駄目ですか・・」「ええ、反対ですけど」
「じゃ此の侭で良いでしょうか・・」「はい、お願いします」
其れだけの会話で、美佳が望む事はつかめる。
「じゃ、何時までも待ちたいけど、邪魔ですか・・」
「そんな言い方は好かん、離しません、最高な女性の心と体大事にします」
「・・」「でも、美佳さんだけじゃ無いし其処は・・」
「判っています、美佳は待つだけで良いの・・」
「済みません、大事にします、舞ちゃんの成長も楽しみだ、遠慮なく聞き
ますけど、仕事は如何ですか・・」
「ええ、其処は夢みたいなんです、怖いくらい最高過ぎて・・」
「じゃ、落ち着けますね」「ハイ必ず・・」
そんな会話をしている間に小田原に到着、車を止め舞ちゃんの靴を二人で
選んで買い、渡して別れた。
 「く~、もう今晩も抱きたいが、最高な人だ・・」本当にそう思えた。
車は小田原を出て熱海を過ぎ熱川を通り越して白浜の家に到着、
其処で待つ玲華さんが笑い顔で迎えられる。
「戻ったね、如何・・」「只今・・」「・・、え、ええ~・・」
返事をした後、玲華を軽々と抱えると、いきなり寝室に向かう、
有無言わさずに衣服をはぎ取ると、もうとんでもない攻撃が玲華の体
に強襲、受ける玲華は目を白黒、本当に豪快に抱かれ挑まれるから受ける
玲華は一溜りも無い、なんと直ぐにオルガスム行き直行、とんでもなく
いがり泣き叫ぶ中、最高な仕打ちを体がもろに受ける。
何度どなく最高を味わうと、もう体がゆう事を聞かない程往き続ける、
仕打ちは凄過ぎる。
受けながら聞かされた言葉を思い浮かべる・・。
「他の女性を抱いても良いけど、其の後は覚悟してて下さい、此れだけは
譲れない約束ですよ・・」思いだすと此れか~と叫びたかった。
 しこたま善がりを味わうと遂に見知らぬ場所に飛され暫く戻れない。
澄人は寝室を出て、メモを書きテ-ブルに置く、寝室に向かいお辞儀する。
居残れば別れが辛いし、今は自分は必要ないと思うと、
澄人は一度名古屋にと帰ろうと決めていたのだ。
熱川の女将さんは気残りが有るが、今はそっと育て後でと笑いながら思う。
 そうなると行動は早い、車に乗込み白浜の豪邸から逃げる様に車は発進、
国道を走り、伊豆スカイラインに上がると清水目掛けて走った。
出てくる前のダブルヘッタ-はきついが、其処は思いで頑張り、
夜中に東名に上がると一目さんで名古屋にと向かう。
 朝方到着すると部屋に入り倒れ込む、其れほど疲れた体だった。
 寝たネタ、どれほどかと時計を見るが優に時計は二回転、
二十四時間は懸っていた。
苦笑いの中、お腹が空いたので外に出ようとマンションを出た。
行きつけの焼き肉屋で一人爆食、呆れるほど食べるとまた睡魔に襲われる、
部屋に直行し、またまた倒れ込んで爆睡・・。
 八月のお盆前、澄人は流石に起きて支度し、お寺にと向かう、
其処で供養お願いし、半日潰す。
車に乗ると、はやいかと思えたが、名古屋で行く所が出来ている・・。
 「今日は・・」「は~い・・、ああ~貴方~~」
御器所の家の玄関で相手が驚かれる中、部屋に上ってと言われ従う。
「あのう・・」「真美かね・・」「ええ、違いますよ悦子さん・・」
「ええ、貴方名前、実名よ」「駄目ですか・・」
「そうじゃ無いけど、今までどこに・・」「後で言います、食事・・」
「大変、何も軽い物は有るけど・・」「お寿司頼んで下さい・・」
「ハイ直ぐに・・」足元がおぼつかない悦子、其れも其の筈里から何度も
居るのかと聞かれているのだ。
 出前を頼んだ後、部屋に座り、悦子は問いただす。
「其処は、聞いておられるでしょう」「本人から聞きたいの、如何・・」
「最高ですよ、其処は本当です」「聞いたけど貴方は凄い方ね」
そんな話も気はそぞろ、既に身を割かれている悦子、
本当に待ち焦がれていた男なのだ。
「真美さんは・・」「仕事、夕方戻る、でも帰るとあの人の連絡はと、
いつも同じ事を聞かれるのよ」笑われる。
 名古屋を出てから二十三日目、思えば本当に長い旅、
其れがアッと言う間に過ぎて居る事を知る。
 「今回は名古屋に暫く居るんでしょう」
「判らないけど、お盆過ぎれば如何かな・・」「ええ、貴方・・」
呆れられた。
寿司が届くと、其処は宴会状態、娘の戻りなど待てない程澄人は
お腹を空かしていた。
 午後八時前、真美ちゃんが戻られるともう大変、寿司を食べている中で
質問攻め、笑い逃げたいと言うと腕を掴まれ離さないとしがみ付かれる。
其れほど娘にしては恩が在る男、いいやこの家には大事な男に為ってた。
「澄人さん、暫くて居なさいよ」「ええ・・」
「だって、真美は待って居たんだからね・・」
意味深な顔をされ親子で見合う顔は流石に二人とも綺麗だと今更知る。

          つづく・・・・。

























望慕小説《夢中を彷徨う・・34》

 何度も泣き叫び縋りついて上り詰めてくれる相手は本当に可愛い女性、
小柄な体はアクロバット状態でひん曲がり唸り上げる。
 漸くひと段落して、体を洗い美佳さんを湯船に浸すと、抱きあげて
濡れたままでベットに運ぶ。
其処で互いに横たえて動かない、澄人は此処からは相手次第にと考えてる。
其処は相手は今迄男のされる儘ゆうままにしか動かれて居ないと聞かされて
いるからだった」「ね、貴方・・、お願い・・」「え・・」
「だって抱いてくれていない、もう悲しい、お風呂じゃそうじゃないのに、
変・・」そうか、じゃ動けば良いのか・・」「え、何でその言い方酷い」
「あ、そうなるのか御免、でもな此処では僕は動かない」「え・・」
「だから動けないんだ・・」「・・、・・」
「あのね、美佳さんは今迄相手次第に応じるだけでしょうが・・」
「そうだけど女だし」「其処が駄目、此処は貴方が主役、遣りたい放題で
動けば良い・・」「ええ、出来ないしした事無いけど無理・・」
「じゃ動かないで休もうね」「・・、え~貴方・・」
「その考えじゃもう成長は其処までかな、浴室の美佳さんが大好き最高に
応じてくれたけど、其処は別と考えてくれないかな・・」「・・」
「今度は自分から動けば違うセックスの味が美佳さんに来る」
「え、意味が・・」「自分で動いたら、考えていた事やしてみたかった事、
そうして男の上で暴れる姿も僕は見たいけどな・・」「ええ~・・」
本当に驚かれた。
「男に先導されるのじゃ無くて美佳さんが自分から動けば楽しいよ、自分
だから感じる場所はご存じのはず、其処を育てて行けば恐ろしい程の快感
が判るし、浴びれる、其処を求めても不思議じゃ無いけど・・」「・・」
「だから、このままでも動かれても良い、僕は此処では新しい美佳さんを
発見したいんだ」「・・、貴方・・」
「話は其処までです、此れも強要じゃ無いし、間違えないでね、動けば景色
も何もかもが変わるよ・・」そう言って澄人は本当に動かなかった。 
 暫くすると、相手はため息をつかれ、だが澄人は動きも会話もしていない。
 「貴方・・」「・・」「もう、如何すれば良いの・・」「・・」
「何もおっしゃらないのね・・」「言いましたが、総て・・」「え・・」
「だから、このままじゃ貴方の凄さが出て来ないんです、最高な体をされて
いるのに勿体ない、此処では今までの事は総て忘れて新しい美佳で挑んで
下さい、どんな事でも構わないし、慣れるまでは仕方が無いけど、男と女は
交互に味わう権利が有るし、肉も違った喜びを貰える、其処を突き進んで
下さい、なんでも良いじゃないですか、男を弄ぶくらいの思いで懸れば凄い
事に会いますよ」「貴方、経験が無いから・・」
「此処で経験で、もう話は良いでしょう、何時出も其の気に為れば動いて
下さいね・・」仰向けのまま話をしていた。
 だが、そう言われても、そうかとは行かないようだ、長い時間横で添い寝
される美佳さん、動こうと思っても経験がない分、動きが出来ずに悶々と
されている。
其処で、澄人は意外にもキスを仕掛ける、
其れで反応されれば待とうと考えていたのだ。
 しかし其れでもキスをしたまま受けているだけ、本当に今までは受身だけ
のセックスだと知らされる。
 突然、澄人は美佳を転がす様にベットの上で反対側に身体をむかわせ、
なんと澄人の股座付近に美佳の顔が往く事となった。
小柄な美佳の方は、澄人の顔辺り既に太腿を通り越し脚の膝が見えていた、
其れほど身長差がある。
 其処ではもう動く事はしない、総て此の侭、終りでも良いかとも思うほど
澄人は相手の先導を心待ちしていた。
「・・、うん・・」何と目を瞑っていると、震える手が澄人の股座をなぞり
動いて来た、其の動きも苦笑いするほど怯えているのか手先が震えて、
其れが良いのか待つ住むとのアソコがむくむくと鎌首を上にと向かわせる。
其れを知るのか美佳は、その場所に手が向かうと、急にムンズと握り、
益々手が震えてやまなかった。
 「良いよ、最高、どんどん思うままに進めて来て待って居る」
そういう中、手の力は増してくる、そうして美佳の体が起きると・・、
聳え立つ澄人の物を指の力で搾り上げられる。
「あう~・・、く~強烈だが、凄いぞ美佳さん進んで来て~・・」
催促のシグナルを相手に伝える中、期待が膨らんで来る。
 「え・・」今度は澄人から反応が出る、なんと美佳さんが澄人の物を
手慰みから口にと変わった。
「良いぞ、良い柔らかい口、なんと良いぞ、早く登って来て・・」
又も気を挙げる為叫んだ。
「・・、・・」今度は声すら出て来ない澄人、相手が何と柔らかな唇と、
動く舌の舌技はとんでもなく男を駆り立てて来た。
ええ~と思う間が無い、美佳の手が筋肉質の澄人の尻をはい回り、
指がアナルを探し始める。
体を預ける澄人は為すがままされる儘で受けている。
 また時々反応を大袈裟に身体で伝える澄人、受けて美佳はとんでもない
程狂い始める、其処は今迄とは大違い、受ける側じゃない仕掛ける立場、
相手は男、しかも恩が在る相手だ、持物は化物クラス、美佳はもうどう
しようもなく気が高ぶり上に舞い上がったまま降りたく無くなる。
其処からもう美佳は狂いが生じる、今迄アソコは如何かなとか男は何処が
良いのかと考えていたが、今は其れを確かめる事が出来る立場に為ってた。
 「ああんた~~~、狂うよ狂ったげる」
「良いぞ、其処を待って居たんだ、行け進んで・・」
そう呼応されたら、美佳は大豹変、もうシッチャかメッチャか、澄人を
転がして、片足を上にかざすと、股の付け根に顔が埋まる、
澄人の掲げられた片足は何と美佳の体を挟むようにされる。
その足が何を意味するのか解り始めた澄人、今度は美佳の股を覗くように
顔をずらして向かう。
 こうなるともう舞台は戦場に変化、美佳が果敢に攻撃開始、
なんと思いもよらない事が澄人を喜ばせて行く。
澄人の脚を落とすと、其処から美佳が反対の形の体を上に乗せ、
澄人の口が膣に向かえるように体を動かすと、今度はも売れるに澄人の物
をしゃぶり始める。
とんでもない恍惚は澄人を舞い上がらせる。舌使いや唇で攻撃される棒は
既に最高潮、エズキながらも美佳はしゃぶり腰は澄人の顔に押付けた。
時たま感度が良いのか顔を上にあげて喚いて、またしゃぶりが続く。
 「美佳さん~良いよ良いぞ凄い事になるよ~・・」
「なって下さい私も凄い事に為っているのよ、あんた~」遂に箍が切れた。
いつの間にそれがまともな向合いに変わると、今度は何と美佳が上で、
最高に聳える馬鹿でかい物を手で自分の股座に誘ってくれる。
そうなると、美佳は狂いたつ、とんでもないでかさの物を迎えた小柄な体が、
のけぞり震える、其れはあたかも穴にくさびを打ち込まれた様にが窮屈に
ひん曲がる中、震える体だけで棒が締め付けられ捏ねられて行く、
其れが最高な刺激、澄人は思わず、腰を上げて上に乗せる美佳をゆすると、
今度は身体を戻すと、馬乗り姿勢で腰を器用にくねらせ前後左右に爆発の
如き動かれる。
最高、何とも言えない快感が増してくる中澄人は受け身で向開ける。
その間、いがり泣き叫ぶ美佳、とんでもない境地に立たされ続け、
今まで知らなかった境地に飛ばされていた。
 その快感が醒めない中気が戻ると、又も狂喜乱舞、狂い踊る姿は壮絶、
下から見る姿は男を泣かせるほどの動きと叫びと顔、夜叉顔で向かう顔は
絶品,何度も往くが往くよ往けるが~、凄いあんた往くが気が狂った~と
とんでもない程上で暴れ続け、クリトリスが感度が良いのか、往く寸前は
腰を擦り付けてクリトリスに刺激を与えると美佳は大痙攣、
其れが何度も続けられる力がこの小柄な肉体には有った。
 最高だった、澄人も知らぬ間に二度も精子を絞り出されている。
しかも抜かずに中で蘇らせ、聳えるとまたも猛烈な腰の動きが来る。
何処まで続くのか、相当な時間が経過しているのに二人は接結したまま、
上には未だ美佳が乗っ懸っていた。

                つづく・・・・。






































望慕小説《夢中を彷徨う・・33》

 「・・、・・」とんでもない女性が浴槽に来られた。
そうとしか表現が出来ないほどの凄い体、今迄とは雲泥の差が其処に見えた。
例えれば、玲華さんは身長が160少し、体重も五十は有るし、
最高な肉体を持たれている。
今、目に飛び込んだ女性はなんと150少しの身長で、小柄だけど目を見張る
ほどの均整は玲華さんにも負けてはいないし、其処は違う次元だと思った。
玲華さんはレジェンド好みの高級車、今見えるのは最高級のスポ-ツカ-と
例える程の素晴しさなのだ。
身体を手入されて居ない分、野生を感じ、其処も玲華さんと真反対に思える。
(なんと・・、凄い・・)浴室に入るなり、澄人の前でシャワ-を浴びられて
いる、悲しいかなこの女性と五日間旅を共にしてきたが今迄抱付かなかった
のかと、後悔と理由が悔しい、其れほどの魅力は身体から溢れ出ていた。
「洗いましょうか・・」「え、良いですよ、此処は気を使わないで気ままに
動いてて下さい、眺めているだけでも僕は幸せなんです」「え、意味が・・」
「僕が感動している今が意味が必要ですか、こんな衝撃は今迄には無かった」
「ま~、益々意味が読めないんですけど・・」
「あはっ、済みません動揺しまくりで、言う本人がよく理解出来ていません」
「面白い方ね、もう子供を産んでから随分と経過している、肉も恥ずかしい」
「ええ、とんでもない、今が最高です」「お世辞は良いわ、如何しますの」
「あのう其処が変・・」「え、なぜ・・」
「だって、言われて居る事が可笑しいです」「何でですの変なの・・」
「ええ、お互い裸でも、此処では平等、何かする事が使命みたいに思える」
そうなるのでしょう、理屈は判らないから嫌・・」
「そうじゃ無いんです、此処は平等に進めたい、するさせるは意味が違う」
「あら、じゃ美佳は如何すれば良いの、今迄は誘われて嫌々ながらも先の事
を考えるといつの間にか従って、嫌従わされて来ているの、今違う立場でと
言われても如何すれば良いのかも判らないんです」「え、では今迄・・」
「はい、可笑しい事に今迄は相手次第に流され連れられて来た・・、でも
可笑しいのは美佳かも知れない、今はどうかと思い出すと、変なんです、
今は何と自分から望んでいると確信させられました、何で此処について来た
かも不思議だけど、本心は願っていたみたいですの・・」「美佳さん・・」
笑えるほど浴室で互いの裸のままシャワ-が出ずっぱりの中での会話だ。
「今思えるのは今までの美佳では無い事だけは確実、だって進んで望んで
付いて来ています」「えっ・・」「ですから今迄の美佳じゃ無い事に為る」
「美佳さん・・」「お願い、美佳は此れだけ、望んでいた事がはっきりと
見えたの、今後も其処だけは不変、ですから何時でも来て頂けると嬉しい、
娘もそう望んでいるし、貴方が居なければ今が無い親子なんです」
「其処とつなげるから可笑しくなるんですよ、そうなると相手は如何し様
とか、相手が其処に入り込まれると従う、同じ事は駄目・・」
「でも知らないから」「だから変わりましょう、重く考えずに肉が求める
場所に向かうだけで良いじゃないですか・・」「軽く言われるのね・・」
「ええ、此処は軽い方が良い、そうでないと先が望めなくなる・・」
「え、どうして・・」「だから其処なんですよ、世話になったとか恩が在る
とか、仕事を探してくれたとかは今要らない・・」「貴方・・」
「そうじゃ無いと本当の喜びや望みは満たされませんよ、此処は何も柵は
捨てて、今の姿そのもので素っ裸で接したら変われます」「貴方・・」
「今に為ってこんな事言うのは野暮ですが、其れを承知で言います・・。
今からは総て今までの繋がりは忘れて下さい、そうならないと最高な場所
には到達できないし、芯から抱かれたい入って欲しいとせがむほど相手を
考えて、繋がりではなくて、喜びだけを求めるあなたに為れるなら、最高に
大事にします」「貴方・・」
「だから、今迄機会が有ったけど抱けない部分は其処なんですよ、弱みに
付け込む姿に為りますしね、でも心内では抱きたかった」「貴方・・」
「ですから、総てを脱ぎ、自分の裸には何もつけていない様に、心もそう
して下さい、お願いします、心から其処はそうして下さいませんか・・」
「・・、じゃ、美佳は・・」
「ハイ、抱合いを楽しもう、此れから頑張れる気持ちを見出そうと思うだけ
で良いんです」「はい・・」「え・・」
「はい、と申しました、必ずそこの位置であなたを待ちます」「美佳さん」
「初めてですわ、浴室で未だ始まらない事・・」
「其処は謝ります、此れから誰もが到達出来ない場所に行きたいだけ」
「連れてってください・・」「其処も駄目、自分で上がれるなら良い、
連れてはいけないから・・」「ええ・・」
「自分で這い上がり、逆上せ踏ん張り味わいながら自然と其処に立つのが
理想、ですからお互い、もうこんな話は抜きにして肉が喜ぶ舞台に早く
上がりませんか・・」「はい・・」
遂に、二人は意味が判らない間合いで何とか繋がりを保てていた。
「御出で・・」「・・」頷かれて、マットを敷いた洗い場に横たえられた。
其処から澄人の手が動き、オイルを体に垂らすとまんべんなく伸ばし、
其れが相手が感じる程度で指が動く中で、いよいよ始まった。
「あ、あ、あ良いわ、良い、貴方、優しいわ・・、良いの其処が貴方其処が
最高なのよ、嫌だ貴方・・、気が気が変狂いそう良いの狂うわよ・・」
「・・」「貴方何か言って、貴方の手が動くらか可笑しくなる貴方・・、
ソコソコが・・、良い嘘や貴方其処駄目~~~~」「・・」
「貴方、未だなの気が可笑しいから息が駄目になりそうよ、貴方・・」
澄人は一言もしゃべっては居ない、其処は相手が言いたい事を吐き出させる
ことが肝心だと思えた。
 愛撫が濃厚に為り出すと、一段と美佳の声が独り歩き、其れが何と心地が
良いのか、言葉は総て自分の体の変化を相手に伝えてくれる。
判り易い、其れで澄人は愛撫攻勢を濃密に仕出す。
 「嫌嫌いやあああ~、何々気が気が可笑しくなるから駄目~、辞めて其処
が駄目、・・・・往きそう往くのよ貴方往くから駄目~・・往くから本当よ
往きそう嫌だ可笑しい・・、ええ、なにかなにかでるでそうよあなた~、
いやだ~~~ううう・・ぐううっ・・つ~~~」
クリトリス攻撃で漸く相手が鳴き声で言葉を出される。
 遂に舞台が見えだす、澄人の愛撫は最高潮、小柄な体は反応で飛跳ねる中、
念願の失禁が・・、声も出されずに其処だけは無言、代わりに身体が反応し
続け、飛び跳ねる都度噴水が小山を描いて飛び出る、しかも幾度となく出て
来る、目が白目で既に自分では理解出来ないのか失神をされていた。
(行けるぞこの体で、最高だが・・、く~溜まらんぞ往かせて魅せる、
未だ知らない場所に向かって・・)そう確信できるほどの往き様だった。

             つづく・・・・。




















望慕小説《夢中を彷徨う・・32》

 八月十日、午後一時過ぎ、車で玲華と二人小田原の改築中の店にと向かう。
「ま~来たわね、あんた頼むからね・・」「え~美咲ちゃんまでもか・・」
「何よ、大事な事じゃないね頼むからね」「はいはい・・」
「いやだ~嬉しそうじゃないね」「こら・・」
苦笑いしながら内装を見る前に驚かされる。
 「うひゃ~凄いぞ何これ」道に面する表は総ガラス張、しかもステント
でクリスタルの刻みが綺麗にダイヤの形で刻み込まれているから
中身はぼやけるが、其処が最高に良いと感動する。
「良いじゃないか、凄いセンスだね」中に入ると、此処も目を釘付けにする
様相、とんでもなく粋で綺麗な店内、既に八割がた出来ていると思う。
「良いね良いわ・・」「店は後回しよ、ねねお兄ちゃん御願いよ,くさび」
「美咲ちゃんに言われてもな」「何よ、今後の事お兄ちゃんに懸っている
からね御願いよ」「・・」呆れるほどの親子、二人を並べるとそう思えた。
「ああ~お兄ちゃんだぞ、もう寂しかったがね、あかんからねほったらかし
駄目やんか」「はいはい、御免なさいね」抱きあげると破顔で喜ぶ舞ちゃん、
傍で微笑む女三人が居た。
「ママ・・、聞いたけどワニって動物でしょう、でかいし口が大きいのよね」
「そうだぞ、行くか暑いけど・・」「構わんし、日傘持って来た・・」
「はいはい持参いたして居ますよ」「いやだ~、ママって何時も可笑しいね」
「え、ママか・・」「そうよ、お母ちゃん二人いる、綺麗なママにしたの」
「何と、そうか良い子だぞ舞ちゃん・・」「お兄ちゃんとは何時遊べるん」
「こんどな」「約束よ」そんな会話をする中でも美佳は笑えていなかった。
 玲華さんは直ぐに舞ちゃんを連れてタクシ-に乗られる。
「あんた、見た・・」「ああ、凄く良い店ですね」
「此れ最高、夢のようだけど怖くなる」「大丈夫です、美佳さんなら出来る、
此処に怖い美咲ちゃんが居るしね」「こら・・」笑われる。
 マンが良いのか悪いのか、其処に業者が数人来られる。
「お兄ちゃん邪魔、美佳さん連れて出てよ、どこかで食事でもして美佳さん、
もう今日は良いからね、明日は椅子が搬入されるから頼みますね」
「え、はい、其処は良いけど此れからは・・」
「骨休め、舞ちゃんは夕方遅くに戻すからね・・」「え、はい其処は・・」
「お兄ちゃん連れ出してよ、邪魔・・」「はいはい、承知致しました・・」
笑いながら自然と美佳の手を引いて店を出る。
「何処か行きましょうか・・」「・・」返事は戻らないが嫌とは言われない。
 自然と澄人の車に向かう、乗り込むと直ぐに発進、車は海際の道を走る。
「あのう、夕方まで時間頂けますか・・」
「夕方までですの、随分と時間が在るけど・・」「はい、駄目ですか・・」
「・・」返事は戻らないが、澄人は了解と受ける。
 沈黙は何を意味するのか二人は車内で外を眺める美佳と運転する澄人が、
互いを意識しながら黙っていた。
『あのう・・』「何か・・」「何処に・・、玲華さんの家ですの・・」
「違います、別・・」「・・」又も沈黙が覆う車内、車は海際の綺麗な通り
にと出た。
 「ま~綺麗・・」「本当だ、じゃここらで探しますね」「え・・」
「誰にも遠慮が無い場所に向かいますよ」「・・」そこも返事が無かった。
車は急に海際の細道に入ると海にダイブするような道、グングンと迫る海面、
とそうなる筈が急に横にそれると目の前に派手な建物が居飛び込んで来た。
「・・、・・」言葉の代わり、美佳は項垂れてしまう。
そんな事は関係なく車は建物の一つのガレ-ジにと突っ込んだ。
「降りましょうか・・」「・・」返事は無いけど身を動かされる。
澄人は先に出て相手を待つと手を握り横の階段を上がる。
既に其処は何かは美佳と手判る建物だった。
 「御免、了解なしで来てしまいました・・」「・・」
「お願い何か言って下さいよ」「・・、何か、何を言いますの・・」
「え・・」「だって、もう美佳は来ていますのよ」「美佳さん・・」
「もう既に美佳は覚悟していたんです。どうなるのかと、でも其処は微塵も
見えなかったし、、旅の途中でも何度も時間は有った、でもなかった・・」
「美佳さん・・」「此処に来て驚いたけど別の美佳が安堵しているんです」
「え・・」階段を上がる途中で聞かされる言葉に入り口の前で立ち止まる。
「遅い、もう無いかと・・」「美佳さん・・」
「こんな私じゃ無理かなと諦めていました」「ええ~・・」
「だって、娘も私も大変な迷惑をかけて来ている、お礼が出来ない今はもう
如何し様かと・・」「美佳さん、今のままでは駄目ですか、働くのが嫌なら
言って下さい・・」「そうじゃ無いわ、最高な方々よ、泣けるほど嬉しいの、
娘も明るく成れたし、総て貴方の御陰なんですよ」「・・」
そう言われる中、未だ二人はドアを開けてはいなかった。
 「有難い、でも今はこんなところに連れて来た・・」
「其処は良い、中に入りましょうか・・」「え、ハイ」二人は漸く中に入る。
既に電話が鳴る中、急いで澄人は出て応対、仕組みを聞いて直ぐに返事する。
部屋の隅のエアシュ-タ-に金を入れて送る。
 何とその間美佳は浴槽に行き湯を入れ出された。
(そうか、心配していたけど・・)動かれる姿を見て胸を撫で下ろす。
 部屋に戻ると、小さなテ‐ブルに二人は座り、備え付けのコ-ヒ-を造り、
美佳は其れを二人で飲む。
『あのう、今後も有りますの・・』「え・・、其処は・・」「無いの・・」
「え、其処は美佳さん次第だと思うんですが・・」
「じゃ続ける事は出来ますね」「ええ、では・・」
「最初の夜にもう覚悟できていました、だけど望みは消えかかり、最近は
諦めていたんです」「美佳さん・・」「でも、今は来てる、美佳は此のこと
が一番心配だった」「ええ・・」「だって、路頭に迷う親子を拾い、あの時
は何でも相手は出来た筈、抱いて遊ばれても仕方が無い事情、でも其れが
無かったし、しかも旅は豪快、果は仕事まで紹介された身なんですよ、
お礼のしようがじゃ無いですか」「美佳さん、其処だけは違うと思うけど」
「何処です・・」「仕事と関連は無いですからね」
「え、じゃ、嫌だ、其処は嘘でしょう、だって貴方女性には不自由はして
おられないし、既に玲華さんとは出来ている・・」「ええ・・」
「女の感は凄いのよ、でも娘さんは其処を見こされて居ます。なんで素敵な
娘さんじゃ無いのかな、でも母親の玲華さんは女性として素敵な方ですから
其処かなと考えていたんです」
何と部屋に入るなり、相手は饒舌、澄人は聞くだけだけど、
相手の心情がそれで理解できていた。
 「時間は夕方までですの・・」「え・・」「遅くなっても良いけど・・」
「ええ、美佳さん・・」「もう待って居た、娘は遅くなっても待つ子です」
「美佳さん・・」「貴方は此れっきりでも、美佳は此処での事は生涯抱いて
仕事に励むね」「美佳さん・・」「もうお風呂良いですよ」
「え、そうかじゃ先に・・」「洗いましょうか・・」
「え、恥ずかしいけど出来るなら期待するけど」「うふっ、行っててね」
送り出される。
 (フ~・・、何とか此処までは来たぞ、初めてかな・・)
誘いこんな場所に来るなど、今迄ない筈だと過去を思い出す。
 裸に為り、浴室に入る澄人、いよいよ始まる思いは何時もとは少し違う、
五日間旅行を重ねて来た相手、其れが今同じ部屋に居られるのだ、
感慨無量以外何も無い、其れほど手を出しにくい仲が今は違うのだ・・。

     つづく・・・・。




















望慕小説《夢中を彷徨う・・31》

 澄人はもう此処には暫く滞在は考え物だと思い始める。
熱川の旅館は今は学校が夏休み期間中、宿は大忙しと聞いて居る、
工事は既にお客様の差しさわりが無い場所から始まってると報告を受ける。
 宿では今大騒ぎだとも聞かされ、今は働く人達がこぞってアイデアを
出し合い喧騒だと菜摘さんが苦笑いされた。
(頃合いかな・・)「あんた・・」「おう帰られたのか、暑いね・・」
「ふ~大変」本当に暑い最中、玲華が仕事を手配すると、駆け戻っている、
今迄は有り得ない事を今はそうなる、みんなこの男の所為と睨むが、
その顔は直ぐに崩れ、澄人オンリ-になってしまう玲華が其処に居た。
「な~、考えたんだが、今僕は邪魔だしな・・」「ええ、何でよ・・」
「だって考えて見ろ、此処も熱川も今は未だ僕が居ても何も出来ない」
「嫌だ、あんたは何もせんでも良いじゃないね、玲華が居るよ」
「其処なんだがな、心配は一つある」「え、何何・・」
そこから澄人が独り言のように話を始めた。
 「え~、じゃじゃあの子、成程な有り得るよ」「ええ・・」
「だって、華も玲華も経験有るし、危ないかもね、今は仕事に夢中だけど、
一度仕事の流れに馴れると女は如何ね、考えるともう仕事以外にと目が
向けられ始める」「なんと、そうか・・」
「そうよ、特にこの仕事は其処が危険、だって仕事は女性相手じゃないね、
然も綺麗になりたい方ばかりよ、其処に男が嵌るのよ」「嵌る・・」
「ああ、内の店も何度もそいつらに嵌められている」「嵌められる・・」
「そう、出入り業者の連中よ」「業者か・・」
「そう化粧品や、付属品などを売りに来る販売員・・」「ええ~・・」
そこから意外な事を聞かされる。
仕事柄男と接する事は食事や飲む事以外には少ない業種、其処に手ごろな
男が仕事に関連する商品を販売に来る、出入り業者の社員だ。
「有るんか・・」有るよ、大有、この業界は其れで頭を悩ましているのよ、
中途半端に手を広げると目が行き届かなくなる、その隙間を搔い潜り突撃」
「突撃・・」「女の肉体に飛び込んで来る」「あはっ、ラグビ-じゃね」
「笑い事じゃ無いし、煮え湯を何度も飲まされているよ」「・・」
もう冗談は言えない話になる。
 「そう、美佳ちゃん可愛いしなんか女性が見ててもか弱そう、でも男は
其処を見逃さないわね」「だろう・・」
「ま~あんた、何で今迄に抱いてしまわなかったん、アンタのアソコなら
何時までも相手の女性なら待てるよ」「・・」
「ねね、もう其処だけは駄目、あの子を逃がしたくないし、娘が惚れ込んで
いるのよ」「そうだけどな、じゃ今は其処には気が往けない筈じゃけど」
「其処は普通ならね、でも突撃は何かの理由で興り得るわ・・」
「ええ~・・」「だって男女の仲よ、玲華が良い例よ、あんた・・」
「うへ~、そうなるんか・・」「ええ、あんたが一番悪い、でも捕まった、
最高なのよ」変な言い回しだった。
「そうなのか、仕事柄其処が有ったね」「あんた嵌め込んで、雁字搦めに
してうちの仕事見てよ」「ええ、玲華正気か・・」
「正気よ、内らじゃ其処は歯止めが利かないしね、男と女じゃ入れないじゃ
ないね、一度売り上げを持ち逃げされた事も有るんだ」「なんと・・」
そう聞かされると、あの美佳さんとはそんな気持ちの時で会って居たんだと
今更思い知らされた。
「如何する・・」「あんたのアソコで封印してよ」「ええ~玲華・・」
「其れしか無い、あの子は欲しい、店だけじゃないあの子の子供も大好き」
「玲華・・」「なんでもする叶えるし、あんたの御陰で生きていて最高に
嬉しかった、だって、そうね、抱かれている時は死んでも良い、今死にたい
と思うほど凄いから・・」「玲華・・」「ねね、毒喰らわば皿までよ・・」
「うへ~正気か・・」「あんたにはでかい栓が有るじゃないね、あの子も
あんたを見る目が異様よ」「・・」そこを言われれば返答できない。
「ね、だから、工事が始まると菜摘と私は暇を造る、菜摘は今は忙しいから
無理、其れに今は子を孕めない時期」「・・」「ねね、何とかお願いする」
「如何する・・」「此処じゃ嫌がられるし、如何呼び出してモ‐テル直行」
「ええ~玲華・・」「子供は預かるし、早く嵌めて落ち着かせてくれない、
気が気じゃ無いのよ」「玲華・・」
「なんでもする、お願い娘がそうなれば気落ちするじゃないね」「・・」
切ないほど懇願される。
 其れほど此の業界の悩みの種と思えるし、有り得る事も理解出来た。
「あんた・・」「じゃ約束しろ・・」「何・・」
「抱くけど、其処は抱いたらその分だけ玲華が受けるんだぞ、そうしない
とやり切れんがね」「え、意味が判らんけど・・」
「あのな、他の女性を抱いた後はお前が僕を迎えるんだ、今後総てだ・・」
「ええ~うそっ・・」「嘘なら言わんが・・」
「え、え、じゃじゃ他の女性と抱き合うと後は玲華なの・・」
「そうだ、其処はスル-は駄目だぞ」
「うひゃ~素敵よ最高、良いわ望む処、あんた凄いわ其れ約束してよね」
「こっちが頼んでいるんだぞ」「嬉しい~、ねね此れからもそうなの・・」
「ああ、約束じゃろうが」素敵~~~あんた最高、じゃんじゃん抱いてよ」
「阿保か・・」笑うほど其処はやきもちなど微塵も感じない姿に、
呆れる澄人が其処に居た。
「あんた庭散歩しててね・・」「・・」追い出される儘に浜に出た。
振り返るとこかに電話をしている玲華、途中で手を振る姿に益々呆れ果てる。
 浜で座り海を眺めていると横に座り、アイスコ-ヒ-を手渡して頷かれる。
「えっ・・」「あんた歯止めの楔ね」「ええ、じゃ・・」
「ああ、今娘に話しを済ませた・・」「ええ~・・」
「それで大賛成と直ぐに果たせと・・」「うひゃ~酷いぞ・・」
「酷いのは何方かな玲華じゃ無いと思うけどな・・」「こいつ・・」
横に座る玲華を倒し熱いキスをすると、直ぐに応じてくれる。
 終えると、「続きは後じゃろうが・・」
「ひや~あんた待って居る、そうだ舞ちゃん誘ってワニ公園でも行こう・・」
「良いね、じゃ進めるのか・・」「善は急げよ」
笑われる中で、また部屋に懸け込んで電話されていた。
 「あんた~、三十分後よ、早く仕度・・」
急かされ苦笑いしながら部屋にと向かう姿は笑えた。

            つづく・・・・。























望慕小説《夢中を彷徨う・・30》

 誰が何と言おうが最高な女性だとつくづく知らされる澄人、
未だあそこには最高な穴で暴れた残像が残されている。
「あんた、聞いたろう・・」「え、何・・」
「もう菜摘よ、覚悟できているし是非と・・」「あ、其処か・・、困ったぞ」
「何でよ拙いの・・」「拙かないけどな、そうなると此れからが問題と考え
ているんだ・・」「だから、子供が欲しいだけじゃないね、其れにあんたの
種なら玲華も賛成よ」「其処じゃがね・・」
座り直して、此処から澄人の心配事を二人に話し始めた。
 「ええ、じゃじゃ、其処は・・」
「ああ、そうなると、大変なのは菜摘さんじゃろうがね、旅館の事も今後は
難しい立場に為る筈、計画を進めるにも責任が有るぞ、途中で思わしく無く
なれば全ての責任は菜摘さんに降りかかるぞ、其処で身篭り、子供も出来る、
そうなると仲間達はどう考えるだろうか・・」「あんた・・」
「うん、まだ先が有る・・」そこからも澄人の話が進んで行く。
 「ええ、じゃそうなるの・・」「だろうがね、経営者の玲華さんも其処は
判る筈、そうなると身動きが出来なくなる」「あんた・・」
「嬉しいわ、其処まで考えて下さっていると知ると泣ける」
「菜摘、今は如何なん・・」「そういわれれば、二足の草鞋は難しいかな」
「ですよね、だから考えを聞いて居るんだ」「じゃ如何すればいいんかね」
「其処じゃがな、如何かなあのゴルフ計画は後回しにすれば何とかなりそう
だけど・・」「じゃ、旅館は・・」
「其処は進めたら良いじゃない、あの混浴は当たるぞ、海を眺めての場面を
想像してみろ・・」「・・」「だから、此処は研究はしててもあのコンペの
計画は後回しなら、子供は作れる」「あんた、凄いわ、なな、菜摘如何・・」
「嬉しくて泣ける」「ですが、混浴も誰もじゃ拙い、此処は今までのお客様
に知らせてからでは如何かな、賛同が出れば会員システムで進めたら良い」
「あんた凄いが、でも中身もう少し詳しく聞かせてくれない・・」
そこから混浴のシステムを思い浮かべた通り話しをした。
 「ま~・・、素敵じゃ、其れなら遠慮は無いし気心が知れた常連さん達、
澄人さん是非其れを此処で行わせてください」
「菜摘さん、此処は次第にお客さんから知れ渡る、その後の受方を間違わない
なら、この計画は当たるよ」「澄人さん素敵」本当に菜摘は心から喜んでいた。
「良い、あんた凄いがね、男と女の隠れた欲望は際限が無い、此処で僅かでも
春を蘇らせる場所にでもで使って頂ければ良い事じゃない、菜摘良かったね」
「はい、最高です」そんな話をしていた。
 「じゃ、此処は今まで通り計画は実行ね、資金は足りるの・・」
「ああ、計画なら大丈夫だ、だがな、混浴に向かう通路と、普通の廊下は別に
しよう、其れで充分」「良い、菜摘開始よ」「はい、嬉しくて興奮している」
「うふっ、そうなると出来るね」「もう先輩の意地悪」はにかむ顔が美しい。
「あんた、そうなれば・・」「あはっ、おいおい其処は直ぐにとは駄目じゃ」
「え、何でよ・・」「あのな、此れ抱合う中で最高な事、其れが流れで出来た
子なら如何かな、僕は最高に抱きたい相手が玲華さんと菜摘さん、子供を造る
なら最高な場面で造りたい、なな、お願い聞いてくれんか・・」
「ええ、如何するの・・」「此処じゃ駄目・・」「何で・・」
「此処は玲華さんの城じゃがね」「え、あんた・・」
「だからじゃ、如何かな、菜摘さん、旅館暫く休んで大改造する。その事は
番頭さんや従業員に詳しく話をし工事を進めようよ、全員覚悟を持たせる事
も大事だ、休業中も給料を支払えば良い事、そうなるとモチベ‐ションが半端
ない事に為る筈・・」「あんた・・」「如何、菜摘さんと玲華さん・・」
「ええ、私もかね」「ああ、今から同じ船に乗ろうかね」「あんた素敵すぎ」
傍で感激してか泣いている菜摘さんが益々美しく見えだした。
 「じゃ、直ぐに、会議よね」「まず最初に設計士から初めて、計画は既に
皆に知らせて混浴で何か付加価値が在れば意見を聞いて下さい、その場には
玲華さんもオブザ-バ-で参加して下さい、資本金を出す人だしね」
「あんたもよ・・」「僕は今は出ないほうが良い、此処は地元で何かしたい
と言って進めて下さい」「あんた・・」「菜摘さん・・」
「総て従います」これで決まった。
 事が事だけに直ぐにとは進めない、計画は出来たが実行は地元に任せる方
が良いと判断する、澄人は此れは敵うと信じている。
急ぎ菜摘さんをその件で帰らせ、夜に此処で会うと決めると話合いは終わる。
 「あんた・・」「そうだぞ舞ちゃん・・」「うふっ、其処は既に進行中よ」
「えっ・・」「幼稚園も決まったし部屋もお店の直ぐ傍、美咲が煩いくらい
昂奮してね、お兄ちゃんの面倒を見ててと頼まれているのよ」
「うひゃ~、じゃ叶うんだ・・」「こちらが頼んでいるんだしね最高な人」
これが何よりうれしかった、澄人は感激して庭先の庭に出て深呼吸をする。
 真っ白い砂浜に打ち寄せるさざ波、足を入れて歩いて居た。
「あんた~電話よ・・」急いで戻ると、相手は美咲ちゃんだった。 
今回の事は既に母の玲華さんから聞いてて、凄いと何度も褒められながら、
舞ちゃんとお母さんは任せてと言われる中、抱いても良いよとれる始末、
笑いながら其処は逃げるが、美咲ちゃんなら良いかもと冗談が言えた。
だが相手は強か、良いわよどうせお母ちゃんの後釜でしょうと言われる始末、
苦笑いして長い付き合いをしようねと最後はそう言われてしまう。
 「ふ~、玲華さんと親子じゃね」
「うふっ、丼如何ね、味は良いと思うけどね」
「あはっ、負ける、弟が生きていればよかったのにな・・」
「そうかな、弟がこんな風にしてくれていると思うけど・・」
「言えるかも、大した奴じゃがね」
そんな会話も今じゃ出来る相手だった。
 夕方思わぬお客が家に来た、其れは今度の旅館の改築工事の設計士、
名前は清水貞一と言われる五十過ぎの人、感動され是非と言われ計画を
聞きに来たと言われた。
其処から澄人と玲華を交え話が進み、直ぐに計画書を作成し、
期日は何時かと聞かれる始末、其れほど此処を大事に思われていると知る。
 色々な話を薦めた後、二時間後帰られる。
「あんた・・」「うん、出来るなこれは良いぞ・・」「あんた、最高・・」
「其処は総て玲華に返すよ」「ひや~敵わんがね」
「良いじゃないか、此処は玲華さんと菜摘さんが表で暴れたら良いがね」
そう言う。
 二人で冷やしそばを啜り、縁側でビ‐ルを飲む、静かな砂浜には未だ
さざ波の音が聞こえてくる中、最高なシュチュエ-ションに誘われて男女は
寄添い、昼からの出来事を脳裏に蘇らせて手を握る。
空には満天の星がきらめく中、海から奏で来るさざ波の伴奏が男と女の中を
蜜に仕立て上げて行く。

            つづく・・・・。























望慕小説《夢中を彷徨う・・29》

 案の定、浴室から玲華さんの声が聞こえた、だが可笑しい事に澄人は動く
気配が全くない、話では玲華さんが呼ぶと其処に向かう段取りだった。
動こうとしない澄人、焦れを感じて、素っ裸で居間に来る玲華、
「あんた早く・・、もう来てよね・・」「・・、アそうか・・」
「ま~、そうかじゃ無いがね」「済みません、でも行けないから・・」
「え、何でよ話が違うじゃないね」「そうなりますね」「あんたね・・」
呆れかえり玲華は素っ裸の侭立ちすくす。
 「・・、え、ああ~~~」
なんと立っている玲華の手を寝たまま引っ張り、倒した。
直ぐに興奮冷めやまない中の玲華、体は十分解されている、
斃されるとすかさず澄人の愛撫攻撃が始まった。
「・・、・・」言葉に為らない変な声と単語、其処は流石に動転し捲る玲華、
される儘に応じる我が身、其処が好きだと思う、既に玲華は素晴らしい体を
捩じらせて善がり狂いだす。
 待っても来ない二人を、菜摘は可笑しいと感じると、浴槽から出て、
声がする方に夢遊病者如きの歩みをもどかしそうに居間に向かう。
既に絶叫の最中、何で遠慮なしで来たのかと疑う間も無い、
部屋では男女の惨い姿、麗華は素裸で居るが相手の男は下半身だけが見える。
其れが何と凄まじい愛撫攻勢、誰が見ても目を覆いたくなる現場だが、
菜摘は何故かそうは為らなかった。
今迄風呂場で聞かされた侭その筋道を歩もうと決めている我が身、
其れは来ないからと玲華が連れに行くのは見ている。
だから今に来たのだ。
 「・・、・・」言葉も出ないまま、部屋の隅にへたり込んでしまう、
今更逃げ出しても遅いし拙い、居た堪れ無いが逃げようにも腰が砕けていた。
目の前では壮絶な愛撫を仕掛け合う二人、その姿たるやとんでもない姿態、
特に澄人が持つアソコの偉大さに驚愕、其処は見逃せない女の興味、
菜摘は震えながら、男女の弄り合いを見て仕舞う。
 「あんた~、待てないよう~来て来てよお願いあんた早く~・・」
せがむ玲華の声に菜摘は怯える、その声は女なら誰しもが判る程度の音色、
懇願する身を切なく訴える声色だった。
 体を捩り忙しく手が動き男をと構えると縋り付いて再度懇願される。
菜摘はもう部屋の片隅から動けずに、声を嫌ほど聞かされて、
身がよじれ自分が可笑しく為り出した。
「行くぞ~、お前の体は何処でも抱ける、他と比べられない最高だ」
「あんた~・・」もうこうなると互いが止まれない、澄人は上半身の衣服
を脱ぎ捨てると横たえて待つ玲華の上に被さった。
 其れをまともに見る菜摘、おぞましいを程でかい物が聳え立つアソコは
玲華の股座目指して沈んでいった。
「・・、ああ、あうううう~来て来た来たようあんた最高此れよこれ~が~
~~、あああうううっ、うグウウ~~~」迎え撃つ腰は弓なりに上がり、
上でまともに迎えると痙攣を起こし揺れる肉体、其処から目を見張る動きが
互いから生じる。
ドスンバタンは並、其処では膣から喜悦の音が聞こえだして来た。
其処は何とも理解はしかねるが、あの大物が食い込んでいて動き始めると、
当事者ではない菜摘と手其処は理解出来る。
其れほど具合が良いのか玲華の声は益々掠れ声で迎える喜びを男に伝授、
聞きながら応じる澄人も凄いが摘み取同性の玲華の喜びは考えられないほど
卑猥で美しかった。
見事な姿態が、小躍りする中で持ち主の玲華の歓喜は幾何か、想像すら出来
ないほどの抱き合いは菜摘は経験が無いのだ。
 だから今は興味が在る、しかも抱かれているのは昔から姉と慕う人、
より以上に我が身を捩らせ、歓喜に震える先輩の体を見詰めてしまう。
 だけど可笑しい、何度も飛ばされながら戻され応じる玲華はさて置いても
男が頂点を征服していない、その理由は往かされていないからだ、
何でいけないのかと菜摘は思う、あれほど強烈に動き最高だと男は吠えて
いるのに頂点がまだ見えては来ないのだ。
菜摘は時間を考えれば既に終えたのかと思うが、その動きはまだ見えて無い、
幾ら何でも女なら男が果てる事ぐらいは判る、だがそれが見えないから、
可笑しいと菜摘は思えた。
自分だけの経験では理解し難い事、五分続けば最高と知り合いから聞かされ、
自分でも其処を目標に相手を誘導して来たが、今は如何、とんでもない時間
男が動き続けて居る、まさかと何度も思うが現実そう、果てていない様子。
呆れ乍ら本当かどうか確かめたい気が勝り、抱合う二人の入れ替わる姿まで
も見逃さない、「菜摘~見ててよ、凄い男を迎えると狂うわよ、メロメロよ」
そうかなぎり声で叫びながら上に跨ると、見事な腰の動きを菜摘に披露する
玲華、最高な面持ちで今は玲華の天下、この征服も直に負けて落ちる、
其れでも蘇ると又もせがむ体を叱咤し向かうのだ。
 三十分経過の頃、漸く玲華が横たえて痙攣三昧、其れを見て澄人が体を
擦り上げる。
其れで呼応されたのか玲華の体が一段と痙攣を引き連れ猪狩上げて転がり
逃げまくる。
追いかける澄人、麗華は全身が性感帯に為れると気と聞かされているから、
其処は逃がさない、棒でしこたま体を其処に向かわされた後の相手の手の
動きで総ての体の部分hが性感体と聞いて居るから最後の仕上げはそうして
みようと決めていたのだ。
「ま~嘘・・」何と逃げ惑う玲華の体の後はナメクジが這った後の様に
濡れている、菜摘はとんでもない事を目にする。
 其処は玲華が出しているのだ、喜悦に苛まわされた体から出て来る水は
小水立った、其れほどまだ今も歓喜に踊らされる肉体が意気をしていた証拠、
初めて目にする菜摘はもう息すら出来ない、其れほど有り得ない場所に二人
は居るのだと知らされた。
 「菜摘・・、喉が・・」「・・、えあ、はい直ぐに・・」
這いつくばりながら廊下に出る姿を玲華が見て笑う。
「あんた・・」「上出来だが、此れで良いぞ・・」
「癖に為りそう触られると燃え方がまるで違うんよ・・」
「判るわ、僕もそうなった・・」
そんな会話をする中で流石に裸じゃと思うのかバスタオルを体に巻いて、
ビ‐ルを持って来た菜摘、受ける二人は美味しそうに飲んで行く。
 「見たわよね・・」「・・、ええ・・」
「最高なんて代物じゃ無いわよ、凄過ぎて困るほど」「判るわ、見たし」
「如何・・」「今の菜摘じゃ考えられない、先輩凄かった・・」
「恥も見栄も無いのよ、有るのは誰もが出来ない場所まで這いつくばり昇り
詰める意欲よ、其れをさせてくれるのが澄人さん、最高、もう肉が喜ぶのが
判るのよ」「ええ・・、見てたし・・」「それでね、あんたも如何・・」
「壊れる」「良いじゃない壊れても総てが壊れる訳じゃ無いし、此処だけで
壊れたら良いのよ、そうなろうと思わないといけない場所なのよ」
「そうなの・・」「ああ、恥じらいを捨てて裸で迎えるとご褒美がわんさか
と来てくれる」「ま・・」「馬鹿に為れる、そうしたくなる相手よ・・、
見たでしょう失禁・・」「え、あはい・・」其れが証拠・・」
友達でそんな話が進む中、澄人だけは居間を出て行く。
「ねね、今日は良いか・・」「・・」「そうじゃ男が欲しいのか女か・・」
「え、ソコはどちらでも・・」「そうか考えようね・・」「先輩・・」
「任せなさい、男が良いよね最初は・・」「・・」
返事は出来ないが、菜摘は有れば良いなと思っているのは確かだった。

             つづく・・・・。



















望慕小説《夢中を彷徨う・・28》

 いやはやとんでもない肉体、総てが感じる肉体に変化されている。
澄人も初めてだが、こんな事聞いた事も無い、だが本人が泣き喚き
知らせるから、其処は本当だと思える。
 挑みかかり一時間半、愛撫も交えるが、実際相手の肉中で暴れる時間も
相当、其れでもしがみ付かれ震えながらも迎えてくれる。
最高な肉を味合うことが出来た。
 思えば、この家は弟が出会っていた、未だ一横で倒れた侭思い出す様に体
を震わせる相手は、弟が付き合っていた娘の母親、其処が意味深・・、
親子で同時は既に飛騨で味わってはいるが、なんと此処では娘は弟、
母親は兄が抱いてしまう。
世の中では可笑しな組み合わせには成るだろう、それにしても考えられない
肉体を持たれていたのだ。
 「大丈夫ですか・・」「・・、あんたね見てよ、大丈夫な訳無いでしょう、
最高過ぎて怖いわ・・」最後は笑い顔で我が身を撫でまわし、
その都度体がヒックヒックと跳ねていた。
 「あんた、喉が渇いた・・」「あいよ、持ってくる」
澄人の後姿を見上げ苦笑いする玲華、本当に凄い男と認めざるを得なかった。
裸のまま横たわる二人、手は確りと繋がれたまま、其れが何を意味するのか
互いは考えは違うだろうが同じ舞台の上だと思えた。
 夜に為り漸く大我が身が戻る、玲華は何度も凄かった、
経験が無いし知らんから慌てたと未だ言われる。
其処から明日の企みを澄人は黙って聞いて居る。
「ねね、判ったの・・」「え、ああ、お風呂入るんですよね・・」
「そうよ、其処で洗い合い愛撫をするからね」「ええ・・、じゃ・・」
「そうよ、後輩だし、簡単に其処は進められる」「玲華さん・・」
「良いわね、私も抱いてよ、あの恍惚は誰もじゃ出来ないし、あんたの世界
なんだからね」「はい、肝に銘じて頑張ります」
「嫌だ、ソコソコよ、あんまり頑張らないでよ、壊れるし・・」
「じゃそこそこに・・」「其れも嫌だ、ね如何すれば良いの・・」
「ええ、理解出来ないですよ、ソコソコも駄目なんですよね」「そうよ・・」
「じゃ中くらいかな・・」「其処も駄目・・」「ええ、もう如何すれば・・」
「今日したようにしてよ・・」「あはっ、了解判り易いですね」
「あんた~・・」キスをせがまれて寄りかかり、何度も自分からされていた。
「ね、此れ良いわ素敵、他人が加わればどうなるのかしら・・」「ええ・・」
「だって二人で此れよ、其処に競争相手が加われば最高じゃない、ねね・・」
「うふっ、死にますよ狂い死に・・」
「ええ、でも其処も有りかな、誰もが経験できない場所なら良い」
とんでもない女性だった。
 人は奥深く入り込まないと理解出来ない部分がある、でも今回は其処を通り
越したみたい、其れだけ肌も何もかもが合う相手、
とんでもない女性に巡り合えたのだ。
 「あんた、風呂湧いたよ、入る・・」「一緒なら入ろうかな・・」
「じゃ、来てよ」何と又始まりそうに思えた。
 一時間後、浴室で総てが起きた、夕方より酷い姿態、とんでもなく二人は
舞い上がり上から降りて来れない。
折角洗った体が滑り、澄人は再度玲華の体を丁寧に洗う、其れほどする値打ち
がある体、終えるとよろけながらも澄人の体を洗ってくれる可愛い女性、
なんと二時間経て居間に戻れる。
 頃を見計らったのか可愛い舞ちゃんから電話が来る、
今日の出来事を聞かされる澄人うんうんと頷いて聞いて居た。
交代で美咲ちゃんが電話に出ると母と交代、其処は抱合った事は話しては
居られない、今後の事を話し合われている。
「ね、向こうも何とか出来そうよ、あんた感謝、最高よ・・」
そう言われつつ、ワインを二人は飲んで行く。
 其れから澄人はPCに向かい明日来られる菜摘さんに計画書を作成始める。
其れを横で見ている玲華、澄人が思うままにキ-を叩いて行った。
 「ま~何と凄いじゃないね、じゃじゃアソコはあの旅館だけじゃ無いのね」
「そうするほうが手広く馴染みが作れ、この計画は一つの旅館では知れてる。
此処で熱川の旅館組合を動かせるほうが得策、気が向かないなら一軒で起こ
せば良い、其れなら計画は練り直す」
「ま、良いじゃないね、そうか全体で遣るとなると相当なコンペに為るね」
「そう、其処をメインに広げるんです、ゴルフ場も潤うなら賛成されるし、
旅館組合が相手なら割引も相当できる」「なんと凄いわ・・」
「それから、此処は組み分けをしたい・・」「え、意味が・・」
其処から澄人の話を聞く玲華益々凄い男と再度見直す。
「ま~じゃ、男性と女性と分けるの、其れに六十以上と、では三回有るの」
「毎月ですよ、八月と一月二月は休みにし、年末年始はそうは行かないけど、
一度参加されたご家族は熱川に来られれば毎度割引が出来る事を上手みに
してはどうかと・・」「大賛成よ、素敵じゃないね・・」
澄人はあらかじめの事を書いて、何とかコンペの商品や、終了時の大会報告を
旅館で行う事まで書いた。
 「ふ~、最初は此れで賛同を得ることが出来ればの話になるけどね、他に
何か有れば加える、ゴルフだけじゃ無いと思えるんだ」
「成程ね、そうなると色々と考えが湧いて出るよきっと」そう言われる。
「ねね、アソコ何時向かえる・・」「え、ああ、あはっ、何時でも良いけど
此処が何とか出来るまでは無理でしょう」
「ですよね、良かった、娘が熱海の部屋に居ると此処はあんたと二人・・」
「そうなるんですか・・」「そうなる、でも菜摘も時間開けさせないとね、
く~楽しくなる」縋りついて甘えた声で言われた。
 翌日、なんと午前十時半には菜摘さんが来られた。
澄人は未だ寝たふりして布団の中、だがその間玲華の役目は有る。
PCを見せて説明をする玲華、聞いてPCを見詰める菜摘、次第に甲高い声が
混じり出し、「此れは大変な事になるわ,熱川杯に為る」
「良いじゃない、だけどメインは何時までもあんただよ、其処は譲るな、
ゴルフ精通しているから細かい事は任せる」
 「凄い、頑張る無理でも押し付ける」
「其処は如何かな、最初は有志連合で良いじゃない、大会が繁盛すれば参加
は増える、ましてあまたのゴルフ場も潤うし賑わうわ・・」
「そうなるように頑張る、あの人凄いわね」「うふっ、別の意味でもいえる」
「え・・」怪訝そうな顔をされるが玲華は其処は深堀しない。
「ね、改装は・・」「あ、其処ね既に話し合いは出来ているの、最高だと皆が
大賛成、あの水平線とマッチ出来る露天風呂が直ぐに賛成を受けたわ、其れと
下の岩風呂はそのままにして、会員の混浴も賛成された」「じゃ予算・・」
「其処なの、まだ定かじゃ無いけど、設計士から一千万円くらいかと言われた」
「良いわ、見積書を取りなさい、金は用意する」「お姉さん・・」
「任せ、あんたも良いわね」
「あ、其処は既に決めて来ているし今日は当たりかも・・」
「ようし頑張ろう・・」「え・・」「ま良いから、風呂に行こうか・・」
「え、あの人は・・」「「寝かせておけばいい、風呂で話も有るし入ろう」
「ま、良いわ行こう・・」
 寝室で総て聞いて居た澄人、苦笑いしながらチャンスを寝て待った。

              つづく・・・・。



















望慕小説《夢中を彷徨う・・27》

 最高至悦、極味、大胆、キスの受け身も男冥利に尽きる、
本当に咄嗟の事で澄人も自分が驚いていた。
何と思いがけない行動に出た自分が心底驚かされているのだ。
だが相手はキスを受けたままの姿勢で動かれない、
此れは本気に為れる人かと思い始める澄人。
 そのまま唇を離すと抱き抱え浴室にと脚を進める、
その間抱かれながら何も言われず、身をしな垂れ落し脚が揺れる中、手は澄人
の首を両手で廻して居られる。
自然とは此れかと疑うが、多少お互にそんな気が無ければ叶う姿じゃ無い筈、
其処が大人なのか、年が一回り以上上の女性だけど、其処も普通とは大違い、
如何見ても三十半ばしか見られない、其れほど綺麗で洗練された体と姿だ。
 浴室に向かう時も脱衣場で衣服を脱がされる間も声一つ出されて居ない、
聞こえるのはため息交じりの息使いだけ。
素っ裸にされた侭突っ立っておられ、急いで澄人は衣服を剥がして丸裸、
其処からまたも抱いて浴室にと入る。
 湯船は湯は無い、シャワ-で二人の体を浸し洗う、玲華の体を洗い流すと、
今度は言葉も無く動きが玲華に伝わった。
慌てて澄人の体を洗うが、途中で手が止まる、無論その場所こそ澄人と
言う由縁の場所、其処も声も出さずに丁寧にの洗われる。
しゃがみ込まれた侭洗われる手を澄人がが引っ張り、自分の物にと導いた。
 其処から異変が生じる、なんと玲華の口が直ぐにあそこにと向かい、
口にほうばると、手が澄人の尻にとはわせ、ゴボッグズチュバチュボツル
チュルチュルズゴズリリ~・・、・・、
「おおおいしいいわ~あんたんあんた~た凄い凄いあんた~・・」
「喰らえや、あんたの物じゃろうが、此れ大事にしてくださいよ」
「うん、判った、若い子なら良かったのにね、御免・・」
「煩いぞ、味わって楽しんでね、玲華さん最高夢ですよ」
「あんた~~~」最高に感激、玲華は我を忘れてしゃぶり倒す。
其れが災いか、十分とは行かないが相当な時間しゃぶり続ける。
 其処から、洗い場に倒れた二人、シャワ-が降り注ぐ中で妖艶極まり
ない女性と今が盛りの男、しかもでっかい物が聳え立つ中で狂い始めた
男女、誰が何と言おうが、もう止められない極地にと二人は邁進、
既に二度三度と転がり、交代の攻撃は半端じゃ無かった、澄人が経験
してきた中では味わえないほどの恍惚を与えてくれる相手の肉体は、
夢遊病者如くに舞い上がり吠え捲る、女の善がり泣きと男の吠え捲る
遠ぼえ、交差する中で何時解れず転がり愛撫は続いた。
 「あんた~殺して~~~な~あんたあんた~~」
「良し心得た覚悟しててや・・」「あんた~~~」
泣き叫んで呼ぶ声は男をそそる声に変化していた。
 濡れたと身体の侭澄人は玲華を抱上げ、庭が見える居間にと抱いて行く、
其処で転がすと、澄人の壮絶な愛撫が炸裂開始。
脚を震えさせ感じる玲華、とんでもなく最高だと何度も思いつつ、
善がりさえ忘れて強烈な刺激をまともに受けだした。
「あんた来て来て様、突いて来て構わんし来てお願いあんたああぁ~」
とんでもない招き声、澄人は頃は良いと察し両足を掲げると股にと向かう
化け物が反り立って突進・・。「う。う、ううヌウうううんんぎゃあぁ・
あ・あ・・あ・ぁぁ~~~~来た来た入るがあんたすふぉいがあんた~」
凄まじい痙攣が起き出した、麗華はもうとんでもない事に為りつつある
我が身、迎え撃るどころの騒ぎじゃない、割入れた物がでかすぎるし
強靭、受ける我身が慄く中、身は既に味を占めたのか呼応し始めた。
 突いた突かれる、戻される、又も突き刺さる、奥底まで棒は遠慮なく
入り込められた。
幾度往ったのかさえ覚えては居ない、覚えているのは又来るが~とのた
打ち回る我が身だけ、その後は声すら出ない程恍惚三昧、女冥利に尽き
る往き様は美しくも有るが恐怖すら覚える肉に、容赦ない攻めが、まだまだ
続いて行く。
 時間さえ過ぎている事も知らないが、判るのは玲華の体に異変が生じて
来ていた。
其れは今まで経験が無い事、なんと数度往かされ続けると有る身が大変化、
玲華が知らない事が我が身に起こってしまう。
(いやだ~、何何これ嫌だ感じちゃうがあんた、其処も何処もかしこも変、
あんた何で感じるが・嘘だ・・)声は出せないが異変を知らされた。
「あんた、待って、大変大変、変になる~」「え・・」
「ねね、如何し様何処もかしこも変なのよ、触られるだけで感じるし電気
が走るのよ、どうしてなの、可笑しいけどそれが凄いから大変なのよ」
「え、意味が・・」「ねね、体擦ってみて・・、アソコも其処も変、
痺れるが、アンタ背中もああ、あう其処も同じよあんた凄い事に為って
いるが往くが其処擦るだけで往かされる~変になっている~くるうが~、
あんたあんたあああ・・・全身が秘部よ・いいやクリトリス化している~
ダメ~触らないで飛び続けちゃうがねあんた、本当だよ、全部秘部に・・
なっている~くるうが~あんたあんたあああ・・・」
凄まじい痙攣が全身に湧き出て来た・・。
「うほう、なんと凄い体だぞ儲けたぞ・・」
意地悪な男、感じると泣き叫ぶ中体を弄り回す。
受ける玲華は転げまわり往く往くが来たまただ~と喚き泣いた。
それが本当なら最高な肉だと澄人は思えた、我が物はまだ元気、
突き上げて歓喜の中にと玲華を連れて入る。
 其処でもまた同じ定め、玲華は舞い上がる中で泣き叫んでまただ~と
叫んでしがみ付き震えるだけ、
後は又肌を擦られるだけで何度も往ける身、其れを確かめる為に戻される。
「あんた、物凄い事に為った、最高」「未だだぞ」「え~嘘でしょうが」
「人を起こしたまま放られるのが嫌なんだぞ、此れからだがね・・」
「ええ、あんた普通じゃ無いがね」「玲華の体も普通じゃ無いぞ・・」
「今知らされたんよ、もう死んでもいい」
「死なせるか勿体無いが、感じてくれるんだぞ、でも往くのが早過ぎ」
「仕方ないが、最高なんだから」「見ろ・・」「ま~大変怒ったままね」
「如何するんだ・・」「ねね、明日まで待ってよ」「え・・」
「だって玲華一人じゃ持たないがね、ねね菜摘誘う、明日よ明日にね」
「ええ・・」「良いから今回はしゃぶって宥めるし・・」
「阿呆、俺は良いが、玲華さんもう要らないのか・・」
「ええ、欲しいけど・・」「じゃ気が失うまで動くぞ」
「もう何度も失っているんだけど・・」「要らんのか・・」
「いる欲しい・・」「じゃ向かうぞ・・」
「あんた~、おう・あんた~そこそそこが良いが其処も何処も良いが~」
失点抜刀の動きの玲華、既に我身から離れた世界でのた打回るだけだ。
 夕方までオオカミの遠ぼえ如きの善がり泣きは、
砂浜を駆け巡り大海にと声は飛んで往った。

        つづく・・・・。














望慕小説《夢中を彷徨う・・26》

 七月八日、七夕は大雨、その続きが今日の本降り、伊豆に来て三日目、
既にあの親子は小田原に行かれている。
地元の不動産屋が、何から何までしてくれていると聞く、部屋も店が出来る
傍に決まり、今日から其処に引っ越し、何も道具類は無い、
笑いながら美咲ちゃんが率先して動かれる。
其れが楽しいのか結婚までの予行練習よと、楽しまれている。
費用を出そうとすると玲華さんに怒られる。
此処はうちらがするからと聞いてくれない、其れほど美佳さんを気に居られ
た証拠、何とかなりそうで胸を撫で下ろす。
 「起きた・・」何とこの家では玲華さんと澄人だけ、無論美咲ちゃんは
熱海に部屋が有るし、其処に寝泊まりする美佳と舞、今はそうなっていた。
朝食は二人きり、朝はパンとコ-ヒ-とエッグ、二人は食べながら色々と
今日まで話をしている。
「ねね、此処もそうだけど、アソコ何時向かう・・」「アソコ・・」
「そう飛騨よ・・」「ええ~まだ言うの・・」
「だって、そのままでしょうがね、なんか見えなかったの・・」
「見えたけど普通だぞ」「だから良いじゃないね、もう出来ている場所なら
入る余地は無いわ、でもアソコある・・」「ええ、まじですか・・」
「そうよ、もう何とか考えてよね、何時でも良いけど熱川如何する」
「もう急かさないで下さいよ」「はいはい・・」
「はいは一度だけでしょうがね」「はいはい・・」「・・」
苦笑いするしかなかった。
 其処から熱川の話になる。
「如何、何か有るんかね」「・・」「ね、あんた・・」「・・」
「何よ、返事は・・」「・・」「あんた、あ、御免、澄人さん・・」
「はい考えています、此れから電話しまくります」
「え、じゃ何か有るの・・」「其処が如何かを電話しようと・・」
「何々、教えて・・」「ええ~・・」
「だって気に為るじゃないね、話を聞くとなんか手伝えることも有るかも」
「あ、そうですね、じゃ誰かゴルフに通じている方知りませんか、其れと
大手の旅行会社なども知り合いが居るなら、其処から入れば早いですけど」
「だから何かを聞かせてよね」「じゃ、後で話をしましょうか・・」
「良いわよ、そう来ないとね、早く食べてよ」
「ええ・・」呆れ顔で睨んでしまう。
 食事が終わると霧に包まれた砂浜を見れる部屋で二人は話を始めて行く。
「なんと、じゃじゃアソコが・・、良いじゃないね、ねね、其れ如何進める」
「だから、考えているんです、ゴルフは疎いから難しいかと思ったんですが、
麗華さんから聞くとプレ-される人は若い年代に伸びて来たと聞かされる、
其れなら旅行会社と組んでツア-を造ろうかと・・」
「何と良いわ良いよ、其れ、でも其れが何で旅館と繋がるん・・」
「だから、アソコで集合、車や電車で来られる方が、其処が集合場所、
其処からバスを出すんですよ、ゴルフ場は伊豆には沢山有ります、毎度違う
場所でプレ-出来て、試合形式に運べば人気が出ます、総て其処を仕切る人
が居れば無い良いですけど・・」「うふっ、あんた目が悪いのかね」
「良いですよ」「あのね、菜摘ゴルフが上手い、アマチアではここ等じゃ
有名ですよ」「何と聞いて居ないから・・」「聞かれても居ないしね」
「あはっ、そうですね、でも・・」
「良いじゃない、何から何まであんたがする事は無い、計画を実行するには
地元が一番、多くのゴルフ場を使うなら尚更地元よ。あの沢山のゴルフ場は
元は地元の人が持つ山だったのよ、今は見ての通り様変わり、どんな所から
でも手が出せるわよ地元は・・」
「何と、そうですよね、じゃ其処は後回しで、今度は旅館・・」「え・・」
そこからも澄人が思いつくことを話し始めた。
 「ええ、じゃじゃコンペの発表会もゴルフ場じゃ無くて旅館でかね、流石
考えたわね、良いよ最高じゃないね、良いね其れ其れよあんた」
「未だです、旅館改造加えませんか・・」「え、何処をどうするん・・」
又も其処から澄人が話し始める。
「いやだ~、なんとそうかね、有るよねそんな素晴らしい景観の旅館が・・、
そうか水平線と同じ位置から見れるんだ、じゃ温泉が全部海と思えるよね、
何かで見た事ある」そう感歎された。
「それと、其処は違う場所では混浴も出来る、聞くと既に庭から降りると
岩風呂の露天風呂が有ると聞かされた」
「有るよ、有る、じゃ其処は・・、なんと良いわ良いわよ、会員なら信用が
置けるし金も入る。あんた良いがね最高よ益々逃がさないからねあんた」
「あんた・・」「あ、澄人さん・・」舌を出された顔が最高だった。
 「待ってよ、其れじゃ澄人さんは計画だけにしなさい」「えっ・・」
「だって、アソコは今は如何でも過去は老舗よ、今迄の人脈は相当ある、
其処からこの計画を進める方が良いと思える、遣るのは自分達よ、
伝を伝えば何でも適うわよ、未だあそこは力が有るし・・」
「何と、そうですよね、じゃこれ・・」
「今から電話する、昼から三時迄は暇よ、呼びつけるね」「ええ・・」
「良いから任せて・・」電話をされた。
 コーヒ-を飲んでいると車が来た。
「ま~早いがね・・」「お姉さんが大変だと聞いたから飛んで来た」
息を切らせて来られる。
 其処から澄人は何も話をしない、総て玲華さんが話をされる、
だが其処を聞いて居る内に相手の表情が変わり出す。
「なんと、そうね、其処かゴルフか、良いわ今は女性も多いいし、
ここ等はゴルフ場だらけね、会員も沢山地元の方が居られるし・・、
なんか話は出来そうよ」
「だから、其処からは集めた人に余韻を残すためにも露天風呂・・」
「はい、其処は以前計画していたんですけど、景気が戻らずに・・」
「じゃ其処進めるか、金は出すよ」「え、お姉さん・・」
「阿保じゃね、金迄心配すると集まる人がしり込みさせられるがね、
此処は踏ん張って、自分でしなさい」「お姉さん・・」
「任せてよね、半分は澄人さんに出させるね」「ええ、聞いて居ないぞ」
「出せないの・・」「出すけど・・」「けど何よ・・」
「もう僕の立場が無いがね」「無くて良いの、あんたは影の男で良いじゃ
ないね、表は菜摘だけよ」「成程、そうか其処ね良いね、じゃ乗る」
「阿保くさ、何であんたは鈍感かね」「あんた、誰です・・」
「もう面倒くさい男、澄人さんがあんたよ」「へ、そうなるんですか・・」
「阿呆・・」頭を叩かれた。
 和服が似合う女性、本当に今目の前に居られる菜摘さんがそうだった。
涼しそうな着物が庭から入る風に裾が靡いていた。
「そう言う事で段取りはそちらで出来ますよね、計画はPCで作成します」
「お願い出来ます、今回は大変な事を頼んで申し訳ありません、これからも
宜しくお願いします」頭を下げられ、澄人は辞めてと止めた。
 二時間おられて感動され、何度も頭を下げながら帰られた。
「ふ~、帰ったね、あんた何時でも倒せるよ」「え・・、拙いでしょう・・」
「何が拙いか、此れからあの子も働く糧が無いと困る、あんたが其処を埋める
んだ・・」「え、僕がか・・」「誰かほかに居るんかね」「・・」
「あんたも澄人さんと呼ばすな、あんたで良いじゃないか、あんたと私の仲
だろうがね」「ええ、そんな・・」「駄目か・・」
「駄目じゃ無いけど面白くない・・」
「あはっ、拗ねるな、なな肌がジメジメするね、海際は此れだから困る、
車も長持ちしないしね」「塩害か・・」「そう、お風呂入ろうかね」
「え、入れば・・」「あんたも一緒じゃ・・」「ええ、僕もか・・」
「肌がジメジメしているがね、風呂上がりでビ-ル如何・・」
「其処は良いけど、一緒にですか・・」
「此れからの事も有るし、面倒くさいのは好かん、一緒で構わんだろうがね、
洗うよ、」「ひゃ~・・、逃げよう・・」「こら待て、許さんぞ・・」
追いかけまわしながら笑われる、頃が良い時捉まる。
 「もう阿保じゃね、あん・・あ・あ・あう~~~」
捕まったまま澄人が振り返り玲華にキスを仕掛けた。
 長い長い時間、抱き合ったまま二人は動かない、動くのは忙しい息使いの
為に肩が動く程度、キスはそのまましっぱなしだった。

            つづく・・・・。





















望慕小説《夢中を彷徨う・・25》

 (うふっ、此れが上手く行けば良いけどな、あの親子も頑張れるよな・・)
そんな事を思いながら砂浜で寝転ぶ、最高な瞬間はいつの間にか目を瞑り、
さざ波の音が心地良く眠りにと導いてくれる。
 「お兄ちゃん・・」「え、ああ~舞ちゃん、戻ったんか・・」
「うん、お兄ちゃんが心配でな」「あはっ、言えるがね、一人ぼっちじゃぞ」
「だから、可愛そうに遊ぼうか・・」「ううん、此処で寝て見ろ最高だぞ」
「嫌だ、汚れるがね」「そうか綺麗な服じゃね、可愛いよ」
そんなやり取りが今一番望まれる澄人、起きると既に車は車庫に有った。
 「如何でした・・」「見ての通り、置いて来た・・」「え。では・・」
「そうなのよ、店が忙しいから手伝うと言ってくれた」
そう母の玲華さんが笑顔で報告される。
「ねね、あんたは此れから出掛けようよ」「え、何処に・・」
「良いから付いて来て、舞ちゃん出掛けるよ」「え、又・・」
そんな返事をしながら三人は車で家を出る。
「どちらに・・」真っ赤なアウデイが似合う婦人、
「そうね、今から向かう先は色々と問題がある所」「ええ・・」
「だからあんたを連れて行くの、其処は女学校時代の後輩よ、と言っても年
は向こうが随分と若い・・」「・・」「それでね、あんたを紹介しようと
夕べ思いついたんよ」「思いついた、ですか・・」
「そうなるわ、此処で一人じゃ暇でしょうが、直ぐに出て行くのも気がかり
でしょう、見ていると、何とか遣れそうよ、美佳さん、仕事振りテキパキと
動かれるし、最高・・」「良かった・・」
「ええ、内も最高、人はそう居ないわよ、しかも熟練でしょう、泣けるほど
ありがたいのよ」そんな会話をしていた。
 「え、ここ等は熱川・・ですよね」「そう、此処に合わせたい人が居るわ」
車は国道を走り、進む。
「ああ・・」「見えた、素晴らしい場所よ・・」
何と車が向かう所に瀟洒な旅館が目に飛び込んで来た。
その玄関に車は横付け、直ぐに仲居さんが駆け寄り、三人は車を降りる。
「ま~玲華さん・・」「菜摘、連れて来たよ」
「え、ああ~もう忘れていたわ・・」苦笑いされて中に入る。
 「・・、・・」絶句するほどの景観が目に飛込んで、海を一望できる、
しかも水平線に浮かぶ島が数島見え隠れしていた。
「此処でお茶を頂こうね・・」玄関を上がる先のフロアがお茶を飲む場所と
思える、其処には絶景が窓枠に仕切られて、まるで絵画を見ているような
現象を受けた。
「良いですね、此処は」「そう、三台先の先代が此処に惚れられたの・・」
「判るわ、最高じゃ無いですか・・」「そうなんだけどね・・」
そこから話が途切れる、お茶が出され其れを頂きながら目は爽快な自然を
見詰め離さなかった。
「お部屋に・・」仲居さんが案内をしてくれる。
 「キャ~素敵ね、ねお兄ちゃん凄い・・」「そうだな、海が綺麗・・」
部屋からも望めた。
仲居さんが下がられると、舞は庭に出て海を眺めていた。
「あのね、問題は二つある」「何か・・」「此処の先行きと女将さん・・」
「・・」「それでね、以前から相談を受けていたのよ」「え、じゃ・・」
「そうなの経営がはかばかしくないからね、景観だけじゃお客はね、代わり
映えが今じゃしない宿に為っているの・・」「・・」
「それとね、問題は女将さんよ」「え・・」「一人者よ」
「何と、じゃ旦那さんは亡くなられたんですか・・」
「もともといないしね、其処は違う、でも跡取りが欲しいと・・」「・・」
何か話が其処に向かうと察した。
この聞きたくもない話が勝手に玲華さんの口から出だす。
「ね~、聞いて居るの・・」「はい・・」「じゃ何か言いなさいよ」
「え、僕がですか・・」「他に誰が居るのよ、舞ちゃんだけじゃないね、
だから、考えてよね」「何をどこを教えて下さいよ」
「もうだからね、此処を何とかしたい事と跡取りよ」「ええ、二つも・・」
「そうなる、ね考えてよ」「玲華さん・・」「あんたで良いと思えたんだ」
「何でです・・」「だって、決めたら凄いけど、決めるまでは歯痒い、でも
其処は良いかと先走りが無いし、安全だしねえ・・」
「だって此処は手放したくない、私が買えれば良いけどお客商売はこりごり
だしね、其れで相談を受けていたんだけど解決出来ずにズルズルと・・」
「・・」「それで、あんたが来て、良いかなと此処に案内したんだ・・」
「余計ですね」「あはっ、そう言わずに、相手は最高な女性よ」
「ですから益々拙いと思うけど・・」「何で・・」
「あのね・・、ま良いや、そうですか・・」「あらら、投げやりね」
「聞いた最中ですよ、こっちも考えが有りますからね」「はい、御免なさい」
「変な謝り方ですね」「御免」何とも言えない相手、本当に扱い辛い相手だ。
 其処に女将さんが来られる。
(なんと言われる通り素晴らしい女性じゃ無いか、何で男がいないのか)
澄人は素直にそう思えた。
「少しは話したよ」「え、ではこの方が・・」「如何かなとお連れした・・」
「お姉さまとのご関係は・・」其れから麗華さんが経緯を話しをされ出す、
良い機会と庭に出て舞と景色を眺めていた。
「澄人さん、来て・・」呼ばれて部屋に戻る。
『お聞きしましたけど、大学は経営学とか・・』「成り行きでそうですが」
「そうですか、弟さん残念ですね」「ええ、其処は既に諦めているんですが、
なんと引きずりこうして関係が消せなくて・・」「あら、嫌味かね」
「玲華さん・・」「はいはい・・」「あらら。楽しそうね」
「うふっ、この人とは遠慮が無いしね、今は同じ馬の上で並んで乗っている
んですよ、落ちるのも一緒かな・・」「ええ、僕は落ちるの嫌だし・・」
「だから、捕まえているんじゃないね、あんたは同じ馬の上で居るの、判る」
「判りたく無いけど・・」「行けずな男ね聞かれた・・」
「ええ、仲がお宜しいね・・」「そうかな・・」
「舞ちゃん、お庭で遊んでてね」「はい・・」出て行く。
 「ところで、此れから此処を活かすには何が必要かと悩んでいます」
「今お部屋の活動はどれ位です・・」「五十を切ります、週末だけで何とか
凌いでいるんですけど平日が、此処は熱海と下田の中間でしょう、
しれているんですよ」「・・」
「それと、最近は行楽より趣味での旅行が多くて」「中身は其処ですよね」
「ええ、でも解決は難しいですよね」「其処か、何とか考える余地は有るぞ」
「ええ、あんた・・」「お母さん・・」「嫌だ、そう呼ばない約束よ」
「だったらあんた呼ばわりも駄目でしょう」「あらら、はい、澄人さん」
「はい、麗華さん・・」「いやだ~二人とも漫才じゃね」大笑いされる。
 「考えたけど、大事な問題です、直ぐとは行かないかも・・」
「ええ、其処は理解しています、此れからお付き合いもかねて、此処に来て
ください」「え、・・」「あんた、いいや澄人さん、来てと言われているのよ、
返事は其れだけ・・」「あ、其処は言い忘れました、今後とも宜しく・・」
「言えたじゃないね」「玲華さん・・」「はいはい」首をすくめて笑われる。
 澄人は一人で、旅館内を歩いた、本日も少ないお客と見えて、
忙しさは感じられなかった。
浴槽から宴会場、そうして一番のメインの玄関回りを見て回る。
一時間みっちりと廻り部屋に戻ると舞は寝ていた。
 添い寝される玲華さん、本当に四十過ぎとは思えない若さ、肌もそうだし
仕事柄そうなるのかと見惚れていた。
 其処に女将さんが来られる。
「あのう部屋の見取り図を頂いても良いでしょうか・・」
「是非、其れと私の電話番号も添えて置きますね、嫌でしょうか・・」
「いいえ、感激です」「あらら、じゃお渡ししますね」
メモを手に握らされた。
「では暫く考えてみますね」「お願いしますけど、無理な事なら良いです、
もう此処は諦めようかと・・」「ええ・・」
「だって辛いし励みが少ないでしょう」そう言われ、聞いて居ると、
本当に何とかしないと大変だと身に詰まされた。
「ではそういう事で・・」「約束は出来ませんの・・」「え、貴方・・」
「菜摘です」「じゃ、その事は・・」「お聞きして覚悟は出来ているんです、
旅館は後でもと・・」「菜摘さん・・」「はい・・」「・・」
澄人は何でこうもすんなりと向かわれるのかはっきりと読めて居なかった。

                 つづく・・・・。



















望慕小説《夢中を彷徨う・・24》

 夕方まで澄人は舞と砂浜で遊んでいる、家の中は既に母親の玲華さんが
戻られ、娘の美咲さんから話を聞きながら、チャッカリ玲華は美佳の品定め、
いつの間にか玲華が話を横取りし、美佳と話し込んで行く。
 家を飛び出して、美咲は今度は娘の舞と砂浜で戯れる。
横で笑いながら澄人が居た。
「良いわ、最高よ、お兄ちゃん、良い人見つけてくれたね」「え、では・・」
「大合格、逃がさないわよ、後は任せて」「頼むわ、良かったな舞ちゃん」
「良い事なんか・・」「ああ、親子で暮らせるぞ、仕事先が出来たんだ・・」
「うひゃ~ほんまか、お母ちゃんと一緒に住めるんか・・」「ああ、そうだ」
「うれちい~~」飛び込んで澄人に縋りついた。
 浜で座り、澄人は美咲から今迄の事を聞いている、家の部屋では未だ美佳と
玲華は話を続けていた。
『あのね、十年以上のベテランだし、技術は大阪で仕込まれているし、気が
良いのよ本当に助かる」「そうなるか嫌なら良いぞ」「嫌ならどうなるん」
「連れて戻るだけ」「え、じゃお兄ちゃん関係有るんか、聞いたら無いと」
「無いが、其処は別」「同じと思うけど、抱けば・・」「おいおい・・」
「うふっ、其処は嘉人さんと大違いよ」「ええ・・」
「だって、手が早かったわ・・」「あはっ、そうか・・」
そんな会話も今じゃ遠慮なく出来る間、弟の婚約者の美咲は快活な女性だ。
 漸く家の中に戻る三人、既に食事は運ばれて来ている。
皆でテ‐ブルを囲んで夕食、其処も賑わいは止まない、特に母親の玲華さん
が美佳を褒め称え、着付けや結婚式も賄えると大喜びされる。
「ねね、澄人さん、お願い預かる」「良いんですか、僕は大賛成だけど・・」
「じゃじゃ、小田原に店を出す、今手ごろな場所が開くのよ、手が足りない
から地団太踏んで見逃そうと考えていたの・・」「え・・」
「そうなのよ、腕は確かそうだし、なんといっても人間性が素敵よ、一度で
惚れたわ」そう言われる。
「じゃ、ママ、小田原・・」「ああ、出すよ、お前と美佳さんで仕切れや、
お前は熱海が有るから毎度とは行かない、面倒を見て二人でのし上がれ」
「ええ、他人事見たい・・」「ああ、此れからはそうなるよ・・」
「え、意味が・・」「あのな、店は既にお前の代じゃ、此れからは優秀な人
を頭にして、どんどん進め、結婚式場も出入りできるぞ」
「あ、そうね、じゃ美佳さん頑張ろう・・」
手を握り合い感激する美佳、泣いていた。
傍で寄り添う舞を見て皆も泣いてしまうもほろ苦いワインを飲んで行く。
 午後十時、舞が寝ると、今度は大人だけの宴会、其処でも話は小田原の
店の事、既に美佳は此処の人に可愛がられている。
「そうだ、あんたね、アソコどうなったん・・」「え、どこです・・」
「もう飛騨よ・・」「ああ、其処は報告していた通りですが・・」
「ええ、じゃ何も決めて来なかったん・・」
「だって、そのまま一度離れろと言われましたが・・」
「あはっ、もう聞いたかね美咲、弟と偉い違うが・・」
「本当ね、嘉人さんは後報告だけ、お兄ちゃんは仕上げもせずにか・・」
「言えるけど、そのほうが気に為るから良いかも此れからも造る、其処を
少し使おうかな・・」「良いわね、ママが仲間に入れば良いじゃないね」
「そう考えてたんだけど、こいつが此処に来るから計画が駄目になった」
「ええ・・」「そうか、旅行できなくなったね」
「そう、もう仕事手分けしていたの、相手の気持ちを探りもせずにこの男」
「え、無理ですよ、聞いて居ないし、そんな瞑りなら先に教えて下さいよ」
「だね、だね、今回はママが先走りかも、お兄ちゃんは悪くないわよ」
「だろう、吃驚するわ・・」四人で笑いながら酒が進む家の中だった。
 しかし、部屋ではこの話が終わる事は無い、此れからの動きは玲華が考え
ていた通りとは行かないが、澄人が回る先の出来事を詳しく、此処で話す
羽目に為る。
「駄目、総て言いなさい、此れから出会うに其処を知って置かないと拙いわ」
「良いですよ、僕が一人で回るし、アソコも戻るかどうか判らないし・・」
「駄目~、もう勝手は駄目よ、麗華が居るし、此れからは何処までも繋がり
は持つからね」「ええ、お母さん・・」
「あんたね、其のお母さんって玲華の事かね」「はい・・」
「ええ~、もう酷くないかしら、ね~美佳さん・・」
「え、私に・・、そうですね、お母さんは可哀そう」
「だろう、そんなのにこいつは何時までもそう呼ぶんだから・・」
「仕方ないでしょう、弟の婿入り先が此処だったんだ、其処の主がお母さん
でしょうがね」「理屈は良い、今後お母さん呼ばわりは禁句、麗華で統一」
「・・」呆れる澄人の顔を見て、美佳と美咲は大笑いする。
 だが此処での話はさて置いても、澄人は最高な人に出会えたと感激、
弟が世話になっていた家族だけど、今はその弟がこの世に居ない、
だからこんな形で再会、しかも今じゃ、弟と違う立ち位置、株を買わされて
いるし、今度は女性の働く口が此処と決まった。
そんな繋がりは弟とはまるで違うと結果は同じでも其処は認めたかった。
 夜中遅くまで家から漏れる明かりは前の白い砂を色付したまま時間は経過
して行く。
漸く寝付いたのが午前二時過ぎ、片づける間も無く四人は倒れ込んでいた。
「いやだ~、お母ちゃん」「え・・、アま~寝た侭かね、大変、台所・・」
美佳が起きて顔を洗うと台所に立つ、人の家だから道具を探すのが大変、
何とか朝食をと頑張る、其れを見る舞も手伝ってくれた。
 午前八時、舞が寝た大人を片っ端から起こし、苦笑いされる中、
並んで洗面所、笑う顔が見えた。
其れから遅い朝食、驚きながら玲華は感激、みそ汁や卵焼きや、
魚の焼き物だけだが、其れが結構お良いしいから、美咲も大感激、
一番は澄人が驚いた。
(成程母親だわ・・、しかしこの家の母親は・・)
横目で見るが、其処は偉い違うと見た。
 この家の母親は家に閉じこもる女性じゃ無いとはっきりと見定める、
其れは良い事か悪い事か判断できないが、仕事柄そうなっているんだと
思うしかない、でも豪快さは認めざるを得なかった。
 楽しい朝食を終えると、なんと美佳を連れて家を出られる、
無論舞も同行、残された澄人一人、呆れる程残された姿が笑えた。
 「あはっ、余計もんか・・」苦笑いするしかない、今回は親子の住む町に
と為ろう、此処も自ずから通う事なる筈の家、此れからの舞ちゃんの成長が
見れる場所に為ると思うと、一人残されても文句は言えなかった。

               つづく・・・・。



















望慕小説《夢中を彷徨う・・23》

 朝早く旅館を出て、目当ての富士巡り、支笏湖方河口湖で遊覧船、
昼食と熟すと、又車で富士を後にし、伊豆スカイラインを走り行く。
強行な走行にも舞ちゃんは元気そのもの、流石に澄人も美佳さんの疲れ気味、
予定の車での宿泊はしようと伊豆半島の高原を走る道に感動しつつ走った。
「あのう・・」「何か・・」「何処で・・、グザイは買っているけど・・」
「そう、何処かキャンプ地を探しましょうか、この道筋に有る筈ですよ」
そんな会話をしつつ、車は既に伊豆半島の中間地にと来ていた。
「休みましょうか・・」「キャンプ地は・・」「其処まで行きますか・・」
頷かれて走る。
 漸く、キャンプ地にと到着、広場はクルマは少なかった。
車から降りて、買い物を出し、道具を始めて取り出す。
傍で舞ちゃんが得Mずらしそうに見ている中で大人二人は奮闘、何とか用意は
出来て、其処から今度は舞が主役、大騒ぎでバ-ベ-キュ-を支度した。
 「良いですね・・」「ま~素敵、舞・・」
「凄い凄い、お母ちゃん初めてよ」本当に喜んでくれた。
日が落ちて来て、用意を整えるとさっそく開始、多少疲れるが楽しい時間、
焼ける肉や貝類、野菜、其れを舞の皿に運ぶ澄人、横で見る美佳は最高に
幸せなひと時に為る。
一時間半余り楽しく食べて騒ぐ、すると早くも舞が眠いと言うから、
車の中を整理して、舞を寝かせる。
「貴方・・、有難う」そう言われる。
二人は後片付けをしながら、テントは張らずに車でと言われ、澄人は従う。
 午後八時過ぎ、空は梅雨前の晴れた天気、山の上だから星が綺麗に瞬く中、
二人は舞を寝かせ横で寝転んで静寂の中、言葉も出せず窓から夜空を見詰る。
「幸せ、もうこんな事無いわね」「作りましょう・・」「え、貴方・・」
「だから、今後は頑張って、行きましょうよ」「貴方・・」
「舞ちゃんの成長を楽しめば良いじゃないですか・・」「・・」
返事はされないが、澄人は芯からそう思えた。
「貴方との約束・・」「え・・」「もう知らない・・」「ああ、裸・・」
「もうデリカシイが無い人」「あはっ、そうですよね、御免」
「何時機会あるの・・」「え・・」「約束よ」「其処は既に過ぎました」
「ええ・・」「あのね、僕は考えたんですよ、行きずりなら其れも有かと
思ったけど、舞ちゃんを見ていると、まだ先が見たいと思うようになってね」
「え、じゃ・・」「はい、其処は見過ごしましょう、今後は約束は出来ない
けど、有れば逃さない・・」「有るの・・」
「如何かな、有れば良いけど無いかも・・」「・・」返事は戻らなかった。
 「此れからは美佳さんは仕事が適えば頑張って舞ちゃんの成長を楽しんで、
出来れば僕も協力したい・・」「貴方・・」
「僕は考えたんですが、美佳さん男に押され気味、自分を大切にして・・、
必ず良い事が来ます、でも嫌なら嫌と表現はした方が良い、男は弱みに付け
込むんです」「え・・」「貴方は、シャイだから嫌と言えず男に押される
タイプと見ています、だから此れからは其処は自分で決めて行動してね」
「・・」「要らん事言いましたが、気にしないで下さいね、僕は今の親子が
大好きですよ」「・・」返事は帰らなくなり出す。其れでも澄人は意の事を
言い続けて行く。
今後の事や、自分を大事にして欲しい事や、此れから何か困った事が有れば
知らせてと、最後はそう伝えた。
 (え・・)知らない間に横に寝ている二人の手が繋がっていた。
力なく握り返される手は暖かく粘っこい汗をにじませて繋がる。
「貴方・・」「何・・」「有難う」「それ何度も聞きましたが・・」
「言いたいの・・」そう言われ手に力がこもり握られる。
「僕も、先は判らないが、親子は大事に見守りますね」
「有り得ないけど、有った、あの時の気持ちが嘘の様に・・」
「此れからですよ・・」そう伝える。
 暫くすると、疲れたのか目を瞑り、会話は途絶えて、
車内は澄人の鼾が聞こえだす。
 朝になると、真っ先に舞が起きて、二人は叩き起こされた。
車は山を下り海が迫る景色を降り降りた場所は河津、熱川を過ぎた場所、
国道を伊豆下田にと向かう。
 途中で朝食を兼ねた食事をする、その間携帯で相手に電話した。
「あらま~、傍に来ているのね」「気がせいて、紹介したいしどうかと」
「良いわ、大歓迎よ、其処河津よね、じゃその道伊豆に向かい来て、途中
で白浜と言う場所が有る、其処に家が在る直行して、美咲を向わせる」
「え、良いですよ、忙しんでしょう」「何よ、あんたが来てくれたんだし、
良いからそうして」住所教えると言われ、慌ててメモを取り、
一時間程度かかると聞いて了解する。
 「連絡付きました、食事の後向かいましょう、僕も家は初めて伺うんです」
「・・」驚かれた顔をされるが、大丈夫と伝え、食後又車は走り出す。
左手は海、既に熱海、熱川を超えているから、もう直ぐ伊豆かと思われた。
「え、ここ等かな」「え・・」「そうなんです、白浜ならここ等だけど」
道に従い走りながら、住所番地は聞いたが、其処が何処かとナビに住所を
打ち込んだ。
「目的地はもう直ぐです、この道を走って下さい」「あはっ、聞こえた」
舞が笑う中、車をユックリ走らせる。
 「間も無く目的地に到着します」「聞こえた舞ちゃん・・」
「うん、もう直ぐだって・・」車はそのまま道を話った。
 「ええ~・・、嘘・・」何と車の前方の道に手を振る女性が見える。
「ああ~。美咲ちゃんだ~~」澄人の声で驚く舞と美佳、道の左側で手を
振る女性の前で車が止まった。
 「来たわね、間に合った、前もって知らせてよね」
「御免なさい、急に真っすぐ此処にと・・」
「あらま~、可愛い女の子、お名前は何かな・・」「舞、お姉ちゃん誰ね」
「美咲お姉ちゃんよ、まお母様・・」外に出た美佳を捕まえて驚く。
「此れは、美佳と申します」「はい、聞いておりますけど、美しいわ、
素敵よ、ねねお兄ちゃん、最高じゃない、一目ぼれよ」「え、じゃ・・」
「ええ、大大合格、ママが見てもそう思うし逃がさないわよ」
大歓迎され、なんと家は直ぐ有った。
 「・・、・・」言葉が出ない程最高な場所,家の庭が海に面して居る
みたい、間を遮るのは真っ白い砂浜、白浜とはよく付けた名だと感激。
屋敷も相当、声が出せない程呆れる、弟から聞いて居たが、
最高な家だとは知らされているが、現実は遥かに想像を超えていたのだ。

               つづく・・・・。
























望慕小説《夢中を彷徨う・・22》

 軽い口を叩いて言葉遊びをしていた二人だが、互いに時間が気に為出した。
家族風呂は午後十時から十二時の予約、その時間が迫って来る。
『あのう・・』「え、ああ~時間に為りますね」「そうなるけど・・」
「嫌なら止めましょう・・」「ええ、貴方・・」
「だって、そんな気持ちなら楽しくないし、僕も今となって如何でもよく為り
出した・・」「ええ・・」「・・」「貴方、そうじゃ無いの・・」「え・・」
「あのね、時間が来るから胸が苦しく為り出したの・・」「嘘・・」
「ま~~酷い、本当だから・・」「そうかな、嫌に為られていると思えた・・」
「何で・・」「だって時間が気に為り出されていたし・・」
「それは娘を起こそうか如何し様かと・・」「え・・」
「この子私がいなくても寝ていますのよ、朝になると起きるけど、起きるけど、
寝着いた頃は起きないから・・」「あ、其れじゃ家族風呂・・」
「そうなんよ、連れて行こうか如何し様かと・・」「起きないんですか・・」
「今まではね、だから三十分くらいなら・・」「位なら・・」
「連れて行くほうが酷かと・・」「そうなるんですか・・」「ええ、今迄はね」
「じゅあ一時間は・・」「ええ、其処までは大丈夫かしら、判らないけど・・」
「・・」「何で、一時間も入って居れますの・・」
「其処は、如何かな、でも其処で酒を飲んだり寝そべり話もしたい・・」
「貴方・・」「だから色々と考えてて興奮して居ました」
「ま~、正直ね、聞く相手の気にもなって下さい、如何お答えすれば良いの」
「思うままが良いです、こんな事で嘘やしょうがないかと思うなら進まないで
おきましょう」「え・・」「そうじゃ無いかな、二人で居るだけなら未だ良い
けど、裸に為るんですよ」「あ、そうなるわね」
そんな会話をするが、総て虚しい、時間が経過する中で余計な話をしてしまう。
 「ねね、裸魅せた後は・・」「ええ、美佳さん・・」
「お聞きしたいのよ、貴方の本音」「あらら、其処までは・・」
「聞けないの・・」「勘弁して下さい・・」「じゃ、抱かれる事は有なの・・」
「え、其処も・・」「其処も、なんですの・・」「無いかも有かも・・」
「ま~成行ですよね」「そうなるけど、向かう前からこんな話有ですか・・」
「だって、美佳は決めているから・・」「どっちです」「どっちかな・・」
「ええ・・」「焦らしたいけど、其処は見透かれて居るみたい・・」「・・」
「そうでしょう・・」「其処か、痛い所だけど、今は挑む気が無くなりつつ
あるかな」「ええ」「そうなんです、最初は本当に其処までと色々考えて
いました」「貴方・・」「でも今は自分に正直に聞けば返事は最初の時より
変化しています」「変化・・」「行きずりの男女、その結末は抱合い、とね、
でも今はそうは思わなくなりました」「何でですの、魅力ないから・・」
「其処は有り過ぎですよ」「可笑しな事・・」
「可笑しいいんです、考えると益々そこの舞台に上れなくなります」「・・」
「何でかと今迄考えていたんですが、漸く見えました」「え、見えたの・・」
「行きずりではなく、今後も色々と付合い、舞ちゃんの成長を見たくなった」
「え、貴方」「仕事も伊豆でどんな話になるかは判らないけど、僕は自信が
有る、必ず、相手が貴方を求めますよ、其処は保証、だから今後の事には、
今夜の家族風呂は要らんかなと・・」「貴方・・」
「予約は良いじゃないですか、入らなくても良い、誰にも迷惑は懸らない」
「貴方、本気なの・・」「出来ればそのほうが良い、このまま旅して伊豆に
向かうほうが良いかと・・」「・・」返事は戻っては来なかったが、
気にしていた事が言えた澄人、ワインを一飲みして自分自身に頷いて居る。
 少しの時間、会話が途切れるが、其れも有かと気に為る時間を、
澄人はその姿で見送る様に時間の経過を過ごす。
 午後十時に為った。
「貴方・・」「え、ア時間か・・」「・・」「見過ごしましょう・・」
「・・」返事は又も帰ってこなかった。
ワインを飲むにつれ、この親子が本当に気に為っている事に気付かされる。
「あのう、此れから三十分、僕が話をします、その時間頂けますか・・」
「何か・・」「僕の事殆どご存じない、今話して置きます。もうこんな機会
は無いかと思われ、今だと決めた。今から話す事は、僕の旅に出た理由と、
此れからの事と加え聞いて欲しい」「心してお聞きする」そう返事をくれた。
 遂に澄人は話を切り出す。
一年前の家族の交通事故からその後の一年間の生活や、如何して旅に出よう
と決めたのかも、其れにアソコで出会う前に飛騨での事も包み隠さずに話を
し、飛騨に向かった理由も名古屋での事を追加で話、一息入れる。
「なんと・・、そうでしたの、知らないから、暢気に旅か、良いなと・・、
そんな事で一年間、辛かったと思います」「では続き・・」
そうして話は弟の交際相手の家族の話を始める、其れは美佳にも聞いて置き
たい事、澄人はなるべく詳しく話をする。
 「ええ~では、貴方・・株・・、大金じゃない・・」
「其処も家族が事故で無くなったための金、大事に育てて何かに使おうと」
そこからまた話を続けた。
 「ええ、では、ま~、名古屋で援けた家族のあの里・・、ま~有り得ない
けど有ったんだ・・」「ええ、親子ですよ・・」「・・」
そこは無視されて、澄人を睨まれる。
 また勝手に話を進める。
「待って、じゃその株話は、伊豆のお母様からなのね」
「ええ、だから、今だに弟と交代でお世話になっているんです」
「大金じゃない・・」「信じているんです、僕の金みたいだけど中身はそう
じゃ無いし、此れを如何するか悩んでいた矢先ですよ」「幾ら位なの・・」
「総ては言えないけど相当。株には半分以下しか今は出して居ません」
「ええ、なんと、本当なの・・」
「ええ、嘘みたいだけど、家族三人がしか亡くなったんですよ、保険や相手
からの慰謝料や諸々、相手は大手の会社のトラック、弁護士がしてくれた」
「・・」返事が戻れないほど驚かれる。
 「だから、今から向かう伊豆は大事な相手なんです」
「そうなるわね、そうね、関係を知らないから・・」
そう言われながらワインを負けずと飲まれる。
 「今度は僕の夢と趣味・・」「・・」
「僕は今回の旅は決まりが出来ていたんです、でも今は其れも破っています」
「ええ・・」「実は今から向かう母親と話しが出来ていて、旅も其のお母さん
から勧められたんです。必ず民家に泊まりなさい、ホテルや旅館は週に一度に
して、民家に泊って色々な話を聞いて、勉強してと・・」「あらら・・」
「それで旅に出た、だから車にはテントや寝袋、其れに野外で食事を作る道具
も多少積み込んでいるんです」「ああ、じゃ、車に箱が四個有ったけど・・」
「其れなんです・・」「じゃ私達の為に決まりを破った訳ね、御免なさい」
「いいえ、そうじゃ無くて言いたいのは、舞ちゃん」「え、娘が何か・・」
 そこから澄人の願望を話し始めた。
「ひや~、じゃ野外経験、いいや楽しいじゃないね、ねね、それ出来るの」
「ええ、何とか出来ます、野外でバ-ベキュウ-や、車で泊まる・・」
「素敵、あの子喜ぶ、ねねお願い旅館は此処だけにして、ね、車で寝よう」
「美佳さん・・」「そんな経験は舞には必要かも、お願い・・」
手を合わされる。
「では、明日富士山を見て回り、その後はそうしましょうか・・」
「はい・・、素敵よ・・」
 其処で話は合致・・。
「じゃ美佳の事も・・」「待って、其処は今は良いです。今の侭が最高、
過去は過去、何れ聞きたくなると聞かせてください・・」「貴方・・」
そう言いつつ、本音は聞きたかった。

            つづく・・・・。























望慕小説《夢中を彷徨う・・21》

 七月一日、今日は多少曇り空だが、雨は落ちてはいない、
朝、舞ちゃんに起こされ朝風呂を頂き、朝食を食べると宇奈月温泉街を出る。
相変らずテンションが高いのは舞ちゃんだけ、澄人と美佳は昨夜の話が
残っているのか会話は弾まない、だけど車が何処に向かうかとは聞かれない、
舞ちゃんが喜ぶ中、母親の美佳は後部座席で外を見て居られた。
「ねね、今日は何処や・・」「うん、舞ちゃん富士山知っているか・・」
「ええ~舞は馬鹿じゃないよ、高いお山でしょう」
「おう、そうだぎゃ、其の富士山が見れるからな・・」「ほんまか・・」
そんな会話をしながら一度後部座席の美佳さんに話しかけた。
「狭い道じゃ、舞ちゃん車酔いするかもしれないから、一度日本海まで戻り、
其処で高速に乗り、遠回りだけど時間はそのほうが早いし良いですよね」
「はい、どうぞ・・」なんか冷たい感じだが、澄人は其処を掘り込まずに
舞ちゃんと会話を楽しむ。
 車は一度八号線に戻り、北陸道に上がり走る、新潟方面に向けて走り、
長野道だに入り暫くすると中央道に合流、其処で一休みをし三十分後又走る。
 昼前には何とか中央道から中部横断自動車道に入り走った。
途中で景色が良い場所で休憩と食事をする、ほとんど寝ていない舞も流石に
目がトロンとしてくる。
 午後二時頃は車内は静か、澄人は美佳さんと話がしたいが、
舞が寝ているために其処は我慢する。
旅に為れていない舞を気遣い、ゆっくりと走る中、何とか目的地と目指す。
 午後四時前、何とか富士山が見える場所に到着、
そうして下部温泉インタ-で一度高速を降りる。
「美佳さん、今日は早めに宿に行きましょうか・・」「え・・」
「明日は早くから富士巡りに為りますから・・」「そうですの・・」
「良いですよね」「・・」返事は戻らないがミラ-に頷かれる顔が見える。
 何とか車で探しながら走っていると、温泉街に入れた。
今回は自分で探そうときょろきょろするから、美佳さんが、
「危ないわよ、探すの任せて・・」「有難い、お願いします」
そう返事して車を動かせていた。
 「あ、此処は如何かしら・・」「古そうですね・・」
「でも玄関も素敵だし、年代でも格式は有りそうよ」
「そうですか、じゃ聞いてきますね」玄関に入り部屋があるかと聞いた。
 車に戻り、「流石、最高な宿ですよ」「良かったけど良いの・・」
「行きましょう、舞ちゃん寝ているから抱いて行きます」「貴方・・」
「行きましょう」何とか宿は取れた、早く部屋で倒れたいと思えて来た。
案内される部屋は庭が望める素敵な和室、本当に落着ける宿だった。
「わ~、何起こしてよ・・」「あはっ、良い顔で寝ていたからな・・」
「此処で泊まるんか・・」「ああ、明日は富士山だぞ」
「うん・・」喜んでくれる。
 流石に疲れた澄人、風呂も入らずに倒れてしまう。
「お兄ちゃん・・」「寝かせてくれ、食事時は起こしてな・・」
「うん、良いわよ」許してくれた。
湯に入りに出た親子、静かな部屋で直ぐに眠れることが出来た。
 どれくらい寝たのか、起こされて、いったんどこと思うほど疲れて
寝ていた事になる。
夕食を三人で食べるが又も舞が甲斐甲斐しく世話をしてくれる、
其れが最高に良い、澄人は最高だと舞を褒めて一緒に食事をする。
 食べ終わると、庭に出て夜空を満喫、星が綺麗だから舞と並んで見た。
疲れも癒される相手、本当に合って間も無いが長い付き合いと思うほど
懐いてくれる舞、澄人はどれほど癒されているか感謝するほどだった。
テレビの漫画を見ていつの間にか寝ている舞、手が懸らない女の子、
寝室に運んで寝かせる。
 「貴方・・」「はい・・」「夕べは御免なさい」
「ええ、其処は反対でしょうが、僕が謝らないと・・」
「ううん、考えたの、そうしたらね従うほうが良いかなと・・」
「あらら、じゃ元の貴女に帰りますね・・」「えっ・・」
「そうじゃ無い、従っていく内に何か息苦しくなり、今度はストレスが
溜まって我慢の限界でしょう・・」「それは・・」
「僕は好かん、貴方の意思で動いて下さい、言われ従うと良いと思うけど、
其処は自分でそんな場所に向かうとは違いますよ」「そうなりますの・・」
「そうじゃ無いんですか・・」「今まではそうかな、でも今は違うと思う」
「ええ・・」「ですから、昨夜の事謝っています」「ええ・・」
「だから、其処は言われて其れも有かと・・」「何と、美佳さん・・」
「それで車の中で考えていました」「あらら・・」
「ですから従いたいんです、今回は自分から進もうと・・」
「美佳さん、無理は駄目」「いいえ、其処はそうじゃ無いし、ねね、案内
を見てたら此処家族風呂有るのよ」「え・・」「見て来れ・・」
「ああ、有る」「だからいきなり裸じゃ拙い、家族風呂なら自然じゃない、
お願い最初は其処で見てて・・」「ええ」「お願い・・」「美佳さん・・」
 澄人は驚いた、なんと自分から其処を言われたのだ。
「でも・・」「何よ、貴方が言った事よ」「そうですが、其れは酒が・・」
「ま~酷い・・」「済みません、見たいけど無理やりになりませんか・・」
「なるわよ、でも美佳がそうすると決めたの・・」「・・」
声が出ない程感動、其処まで進めるんだと尚も疑う自分が可笑しかった。
「じゃ、貸し切り時間聞いて見ましょうか・・」
「お願いします、遅い方がいい、舞も起こさないと・・」
「あ、そうかじゃ聞いて待つ間ワインでも・・」「ワインですの・・」
「嫌いですか・・」「大好きです」笑われる。
貸し切りの時間を聞いた序にワインを頼んだ。
「じゃ乾杯」「え、何にですの・・」「え、あ、そうだ互いの裸にです」
「いやだ~貴方・・」そう言われながらも乾杯された。
 ワインを飲みながら不思議な縁だとつくづく感じた。
舞ちゃんが寝ていた自分を覗かなければこの出会いは無い、あの砂浜での
事は、はじまりの最初の出来事に為っている。
思うと、そうなる道かと思うけど、其処は互いが何か惹かれないと出来
得ない事、澄人は一人旅、相手は路頭に迷い死ぬことまで考えて居られた。
何から何まで突き進むと其処の其処の出会いから始まって来た。
二、三杯ワインを飲むと体が温かくなる。
「ね、何考えていたん・・」「え、裸じゃ在りませんからね」
「ま厭味ね、良いですよ」「今思い出したのは不思議な出会いだと・・」
「そうね、本当に・・」「だから、天に感謝して今乾杯をしたところです」
「嘘や其処は・・」「当たり「、でも感謝は本当だぞ」
「如何かな、裸見て失望されるわ」「しないしない、今でもしていないし」
「ええ、意味が・・」「しまった、本音です」「呆れた人ね・・」
斜め顔で睨まれ、つややかで最高な仕草に秒殺する。
 本当に裸が・・、そう思うとワインが肉に染み込んで来てほろ酔い・・。

             つづく・・・・。
























望慕小説《夢中を彷徨う・・20》

 だが今夜は少し違う、美佳さんはビ‐ルこそ飲まれるが顔は未だまとも、
話も筋が通る。
「ねね、このままだと困る」「え・・」「だって娘も居るし、金は嵩むわ、
だからね、如何すれば良い・・」「もう、何も無いし要らん」
「ええ、貴方、嘘は駄目、汚れているから・・」「ええ・・」
「そうとしか思えない、こんなにして頂いて、美佳は如何にも出来ない」
「良いじゃないですか、考え過ぎですよ」「辛い・・」「え・・」
「もう辛いわ、いっそ抱いて・・」「・・」「ね、貴方辛いから・・」
「駄目でしょう、そんな考えで抱かれても虚しいだけですよ」
「それでも救われる、お礼が返せないし・・」
「其処が嫌だな、何事も見返りですか、相手次第でしょうけど僕はそんな
考えでは求めたくないし・・」「貴方、でも事情が・・」「其処も嫌です」
「・・」騙られる。
 思えばズバリ的中かも知れないが、此処は真反対の事を口にする、
其れで自分にブレ-キを懸けようとしていた。
「旅の空、あなた次第で美佳も多少気持ちが、このままじゃ娘を大事に
してくれる貴方に、苦しい」「・・」「ね、何か言って下さいな・・」
「何を言えばいいんです・・」「え、貴方酷い・・」
「酷いですか、じゃそうしておきますか・・」「貴方~・・」
目に涙を浮かべられ睨まれた。
 「では何か求めれば良いんですね」「そうなりますけど・・」
「そっか、じゃ夢でも良いですか・・」「良いけど、どんな夢・・」
「夢は夢、適うなんて思いもしない事」「え、其れどんな夢・・」
「言えないから夢なんです」「もう、言葉遊びは堪忍して下さい、辛いし、
夢って美佳で叶えられますの・・」「え、そうなります」「何かしら」
「無理でしょうから良いですよ」「ま、未だ聞かせて頂いて居ませんけど、
何・・」「・・」「ね、何か言って叶えられるならする」「無理ですよ」
「するから・・」何とも言えない程二人は強情、其処は澄人は負けている
けど、話を終わらせたくなかった。
夢は夢、憧れは夢と同じ、だから言ったまでだが今は敵うかと思い始める。
「何か、言わないとご返事が出来ない・・」
「じゃ、此れから数日間、旅をして伊豆に入りましょうか、此処から何処
かに寄り、そうして向かう先は伊豆で如何です」「良いけど、又お金が」
「其処は無視で良いじゃないですか、こうして他愛無い事で言い合うのも
最高・・」「いけずね、女性を困らせるのね」「そうなるんですか・・」
「ええ・・」「じゃ困らせ序にお願いが有ります」「何か・・」
「今夜は良いけど、次泊まる場所ではお願いしたい事が有ります」
「何・・」「其処は後で今はとてもじゃ無いけど言えない」
「ええ、そうなの言え無い事、美佳に対してですか・・」「はい・・」
「あら、言えない事、何かしら・・」
「考えて居て下さい、僕は一度風呂に行きます」「え・・」「御免・・」
何と一人で部屋を出た。進めない問答に疲れた身を湯に浸らせて、
思い浮かべるのは美佳さんの姿だった。
 どこまでも体たらくな男澄人、でも本音は言わない卑怯者、
そんな思いはしていた。
 部屋に戻ると、美佳さんは横に為られている、隣の部屋には三枚の布団が
並べられている、其処を見て部屋に戻るとビ‐ルを飲み、
窓からテラスに出て川の潺と蛙の合唱を耳にして、最高な夜風に身を預ける。
 手すりに縋り、川音を楽しんでいた。
「貴方・・」「あ、美佳さん、起こしたの・・」
「ううん、寝て居ないし、此処良いわね」
「ですね、最高ですよ、お風呂も良かった・・」「一人でね・・」
「ええ、嫌味ですか・・」「そうよ、言わないとお返しが・・」
「あはっ、飲みますか・・」「持ってくるね」
場所はテラスに変わるが、二人は又も缶ビ‐ルを握り夜風に当たる。
「ねね、顔を見ないから、先ほどの話決着点けましょう」「ええ・・」
「ね、お願い、なんか楽しくなりそうよ」「ええ・・」驚いて顔を見た。
「だって、何かとワクワクしているのよ、こんな私でも抱いて下さるのか
なとも・・」「ええ~・・」「そう思うのは美佳の勝手でしょう」
「そうだけど美佳さん・・」「こんな旅はした事無いし、数日前の私からは
考えも出来ない事、この先はどうなるのかと悩んで彷徨ってたのにね」
「・・」「それが如何、今ワクワク感が増して来た、美佳を美佳を抱いてと
叫びたいのよ」「・・」「でも相手は其処を言われないまま、何か夢がある
とだけ、何かと考えるじゃないね、抱くなら構わないし、喜びがあるなら
尚良いけど、欲張りよね美佳は・・」「・・」
「ああ~言っちゃった、胸に痞えていたんよ、此れで気が楽に為れる、
こんな体惜しくも無いけど、其れじゃ相手に失礼でしょう、今回は心底相手
に喜んで貰う積り、気を入れて縋りついて、其れから、ああもう大変・・」
「・・」そんな事まで話しをされる、酒と旅先だからか、そう言われた。
 「気持ちが良い風ですね、明日も天気かな・・」「貴方・・」
「如何です、明日は何処に向かいますか・・」「え、貴方・・」
「明日は、大町から長野を通り、中央高速に乗りましょうか、其れとも山梨
から富士山も良い、其れなら箱根からが良いけど其処は翌日にしますか・・」
「ええ~、貴方・・」「駄目ですか・・」「貴方、其れ本気・・」
「ええ、嫌ですか舞ちゃんが喜ぶと思うけどな・・」「貴方・・」
感極まる美佳、突然澄人に縋りついた、狭いテラスで逃げ場が無い、
澄人は受け止めた侭動かなかった。
「貴方、最高よ、美佳を焦らして弄んで、女の気を狂わせて知らん顔・・、
憎たらしいけど最高よ」しがみついたままそう呟かれる。
横からしがみ付かれているから左手が諸に相手の胸の谷間に挟まれていた。
「美佳さん、何も言わずに其処も考えずに、のんびり伊豆に向かいましょう」
「貴方は其れで良いかも、こんなにしてくれて恩返しが返せないじゃない」
「返せなくても良いし其処は思っていない・・」「其処、何処ね」
「え、恩返しですけど」「良かった、じゃ美佳は女よね、如何そこだけは
ハッキリして下さいね」「ええ・・」「ねね、如何なん・・」
「女ですよ、最高にそう思いますけど・・」「本当・・」
「ええ、神に誓い断言します」「大袈裟ね・・」
笑われる、其処に澄人がビ-ルを渡すとグイグイと飲まれる。
 「じゃ、勢いよく夢の一番目、願えますか・・」「何・・」
「お願いです、其処で浴衣を落として下さい・・」「えっ」絶句された。
「無理でしょうね、じゃ夢は諦めます・・」「・・」
「そうだよな、何処の男がそんな事言うか、此処に馬鹿が一人いた・・」
「・・」「さ、そんな事でした、夢は無残に消えたから、寝ますか・・」
「・・」返事が無いから、澄人は布団の中に入り寝る。
 一人取り残された侭の美佳、動けない、抱くと言われれば縋りついてと
思っていたが、浴衣を落とせ、思っても居ない事を耳にすると体が固まる。
変態、其れともあそこがゆう事を効かない、其処かも・・。
そんな事を思うが、今迄こんなに慌てて驚いた事は無い、
事も有ろうか抱くより裸と言われたようなもの、其れが衝撃で未だに身体
が動かない、美佳は笑い事も怒る事も出来ないまま、テラスに未だ居る。
 (なんて事、酷い・・)そう思うが、もう美佳はあの縋り付いた気持ちは
萎えて脳裏には残ってなかった。

           つづく・・・・。



















望慕小説《夢中を彷徨う・・19》

 朝風呂に向かい、戻ると朝食、今朝からまたも舞ちゃんに踊らされ続ける
二人だった。
 食事を終えて、コ-ヒ-を飲みにラウンジに向かい、其処で話をするが、
いかんせん舞ちゃんが独占、其処を見て美佳さんが笑う。
「え・・、何か・・」「ううん、舞を見ていると可笑しくって・・」
「何でです・・」「だって母親と違うし、私は晩稲で何も知らなかった、
優しい男に言い寄られ、断る勇気もなかったし、ずるずると、相手の本性が
見れるまでは従ってきた、でも今は如何かな・・」「・・」
「此の子を見ていると、血は父親から来ている」「そうなんですか・・」
「ええ、でも性根は同じでないほうが良いけどね・・」苦笑いされた。
 旅館を出ると車に乗り込む、澄人が勝手に走り出すが、美佳さんは何も
言わない、娘が何処に行くんと聞いて来る。
「そうだね、此れからの事を考える旅にしようか・・」「考えるん・・」
「そう、舞ちゃんの将来もある事だしね」「え、将来って・・」
「先の事、舞ちゃんの夢が叶うようにね・・」「夢か・・」
「そう、大事だぞ・・」「先の事やんか・・」「でも大事・・」
「そうなんかお母ちゃん・・」「そうよ・・」そう返事される。
他愛無い会話だけど中身は重い、今の美佳には胸をつまされる言葉だ。
 「何処に行かれます・・」「良い機会だから観光でもしますか・・、
此れからの事は考え乍らで如何です」「貴方・・」
「出会いも何かの縁です、舞ちゃんの事も有るしね・・」「・・」
返事は戻らないが嫌だとは言われなかった。
 車は国道八号線を北上、砺波を通り過ごして富山方面にと進んだ。
「貴方・・」「はい、舞ちゃんにトロッコに乗せます」
「ええ、トロッコ、何其れ・・」そこから説明を始めながら走る。
 「ま~じゃ黒部峡谷ですの・・」「そう、駄目ですか・・」
「駄目じゃ無いけど行けるの・・」「ええ、ナビが有りますよ」「・・」
返事を返す代わりに拗ねられる。
舞ちゃんは既に助手席で間を見ながら感動、本当に良い子だった。
 昼過ぎ、何とか黒部ダムに近づいてきて、駅前で軽い食事をとりながら
舞ちゃんに此れからの事を話す。手を叩いて喜んでくれる。
トロッコに乗り込む、幸い梅雨真只中でも今日は快晴、
トロッコはガタンゴトンと走り出し、右側の渓谷を見下ろしながら
トンネルを何度も潜り、何とか、駅に降りて其処からトロリ-バスで又も
トンネルを走る。
 ダムに到着、其処で舞ちゃんが異様に興奮、大自然と、ダムのでかさに
驚愕、澄人も美佳も驚愕。
記念写真を撮りまくり、専ら観光案内者、其れでも良いとさえ思える親子。
 二時からの出発は計算違い、あまりにもダムで時間を過ごした所為で
宇奈月駅に戻れたのが五時手前、車に乗り込もうとすると・・、
「お兄ちゃん疲れた・・」「そうか、じゃ車は無理か・・」
「良いけど、何処に行くんくらくなるよ」「だな、じゃ又温泉に入ろうか」
「ええ、有んの・・」「ああ、此処は有名な温泉が有るよ」
「良いの、金有るん・・」「まかせとけ・・」
二人の会話を聞きながらも美佳は口出しなかった。
 此処は黒部川添いに温泉がある、有名だし一度は行っても良いかとは
考えていたのだ。
駅前で観光案内所で宿を探す、手ごろな部屋があると聞いて決めた。
直ぐに車を旅行客用の駐車場に止めると、三人は目の前の旅館にと入る。
 「ま~、今度は清流ね・・」「え、そうか湖じゃ無いし、川だ・・」
澄人は部屋の窓から見下ろす川を見ながら最高だと感嘆・・。
舞も母を連れて浴場に向かう、澄人も今回は同行、自然とそうなれる間
には為れた。
隣の女湯から舞の甲高い叫びが聞こえだす、誰かに遊んで貰えている。
「良いぞ、そうかこれからの事が・・」
考えると直ぐに脳裏にある人の姿が浮かんで来た。
 部屋に戻ると、夕食には少し早い、ビ‐ルを湯上りで飲み始める。
舞は又も澄人の膝上で座り甘えてくれる。
「済みません、又散財させた・・」「良いですよ、旅中、何れ出て行く金
ですから、気にしないで下さい、楽しんでね」「・・」頭を下げられる。
夕食を食べる中、舞は澄人の面倒を見てくれる、反対だと笑うが、
舞は構わず澄人の世話係り、それが可愛いから困る。
 何とか疲れたのか寝てくれた、「此れからは大人の時間ですね・・」
「・・」無論返事など帰らないが承知、ビ-ルを飲みながら二人は居た。
「あのう、私たちを如何されますの・・」「ええ、意味が・・」
「旅先ですよね」「え、そうなりますけど・・」
「じゃ、このご恩は如何返せば良いの・・」「ええ、其れこそ意味が・・」
「だって、金も大変な金額よ」「だから・・」「ええ、だからですの・・」
「ええ・・」「呆れた、私困る」「困りますか・・」「ええ・・」
そんな会話も長くは続かない、澄人が笑い飛ばすから相手も少しは安堵
されたのか、ビ‐ルを飲まれた。
 「お仕事の件・・」「ああ、其れは向こうに行ってから貴方が見て決めて
下さい・・」「ええ・・、何で・・」
「だって、仕事と舞ちゃんの事が大切なんですよ、だから何も言わずに
行きましょう、相手と話された後でも良いじゃないですか・・」
「其処が駄目なら・・」「それは其れ、又考えましょう」「え、貴方・・」
今度は呆れ顔で睨まれる。
 しかし昨夜とは少し様子が変っていた。
「貴方、美佳を如何したいの、もう如何でも良いからついて来たけど、
このまま放り出されても文句は言えない」「ええ・・」
「黙って聞いて下さい、美佳もう疲れていたんです、だからあの時合わない
とどうなっていたかははっきりしています。アソコで何処で死のうかと、
悩んでいたんです。私が不甲斐無いから子供まで、其処が引掛かり決断が」
「良いじゃないですか貴方が今現在生きている、其れだけで良いじゃない、
此れからはこれからですからね、今はのんびりと疲れを癒してて下さい」
「貴方・・」目に涙を浮かべて見詰められた。
 小顔で可愛い、いいや美しい顔、しかも浴衣から想像出来る姿は、
最高だろうと確信できる相手、此処迄なんで連れまわしたのかが疑問、
だが今はっきりと、自分が描く道を見え出してくる。
「仕事は伊豆に行ってから考えましょう、無理なら名古屋の僕の部屋で
少し休んでいてください・・」「ええ、貴方・・」「澄人ですよ」
「澄人さん・・」「はい・・」「貴方、・・、・・」「え・・」
「ううん、泣けてくる」「・・」今度は澄人が黙った。
「あのね、美佳はそんな値打ちなど無いし、其れに男に言い寄られ付いて
出る馬鹿な女ですよ」「・・」
「それを何ね、優しいからと言って、美佳を悩ますなど卑怯よ」「・・」
「ねね、何とか言って下さい、何を如何したら良いの美佳は・・」
「何も無いけど・・」「それが怖いのよ」「え・・」
「あのね、只より怖いものは無いでしょう・・」「ええ~・・」
「そう言われるでしょうがね、美佳は如何すれば良いかだけ聞かせて・・」
「伊豆に参りましょう・・」「え、其れだけ・・」
「ですが、何か・・」「・・」今度は美佳が黙る。
 おかしな会話はまだ続きそう、その理由は、美佳がビ‐ルを煽るように
飲み続ける姿に夕べもそうだったと知らされる。

                 つづく・・・・。


























望慕小説《夢中を彷徨う・・18》

 浴場から戻る親子、其処は以前と変わられていた。
舞ちゃんが事のほか喜んでいるから母親もつられたのか笑顔で戻られる。
既に夕食が整って、料理を見る親子は又も喜ばれ、三人で夕食開始、
ビ‐ルをお互いが飲んで話も次第に出だす。
 舞ちゃんが食事を済ませると、澄人の膝に凭れ掛り居眠りを始めた。
「ま~この子、済みません・・」「良いですよ、可愛いし・・」「・・」
其れには何も言われず、ビ‐ルを飲まれる。
 暫くすると、澄人が聞いても居ないのに相手から話が出始めた。
 聞くと、名前は清水美佳二十七才、大阪で暮らしていたと言われ、
仕事は美容師で高校を出た後働いて来たと言われる。
御存知でしょうと、言いながら自分たち親子は逃げて来たと、
そう本人から言われた。その中身は言おうとされたが、
澄人は其処で話を断ち切る。
「良いじゃないですか、過去は過去、でもよくふん切れましたね」
「其処は何とか、気の良いおじさんが大阪で知合い、その人の薦めで逃げ
ようとそそのかれて、荷物を抱えて金沢まで・・」「何で金沢・・」
「なんか、おじさんの知り合いがいると・・」「なんと、其れで・・」
「昨夜は何とか娘と一緒で難を逃れたんですけど朝早く、私たちの落着く
先に行ってくると言われた」「・・」
「それで、可笑しいいと直ぐにホテルを出てしまった・・」
「じゃ、アソコは・・」「一度海を見て、後の事は考えようと・・」
「そうでしたか、じゃ僕の思いが多少当たっていましたね」
「済みません・・」「良いですよ、でもこれから如何します・・」
「働く場所を探し、美容師なら何とか出来る、子供が居るから其処が」
「じゃ、部屋を宛がわれたら働けますね」「そうなります・・」
そんな話まで出来だした。
『でもよく逃げ出せましたね』「昨夜の話の中で可笑しな事を言われ・・」
「え・・」「温泉宿でもとりあえず働こうかと・・」「えっ・・」
「それでどこらかと聞いたら芦原だと」「なんとでは既に向かう先は・・」
「決めていたみたいです、何度も電話をされていたし・・」そう聞いた。
 「じゃ、いっそ少し旅をして、考えましょうか・・」
「ええ、貴方、お仕事は・・」「今は無職、危ないですかね」
「危ないなんてものじゃ無いわ、無職ですの・・」
「ええ、未だ家族を失って一年、もう大変だし気が抜けています」
「ま・・」「でも、今回の旅で戻ると、我武者羅に働きます」
「・・」頷いてはくれなかった。
 だが、今度は澄人が自分の事を話し始めると、身を乗出し聞いてくれる。
「あら、じゃ旅も既に此処まで数日過ぎているのね」「はい」そう答えた。
 しかし、澄人の話し方は普通じゃない、相手が美容師だと聞いてから、
何とかしてあげたいと心から思い出した。
「え、では、今迄の旅は其処だけですの・・」「これ見て下さい・・」
スマホの画面を見せる。
「・・、ま~、じゃ旅は本当でしたのね、牛迄居ますね」
「ええ、良い人達でした・・」そこで二人はビ‐ルを飲む。
「ふ~、そうか、もう驚いて怖かった・・」「ええ、僕がですか・・」
「ええ、今は男は無理・・」「でしょうね、じゃ僕、、無害ですよ」
「自分で言います其処・・」少し笑われる。
浴衣がはだけるから、見て仕舞うほど艶やかな女性、
(これじゃ男はほっとけないな・・)澄人もそう思えた。
 「でも悪いわ、散財させた・・」
「構わないですよ、どうせ一人身、夜は外を徘徊かな」「え、怖い・・」
「安全ですよ、舞ちゃんがいます」「・・」何も言われなかった。
 「ねね、もう一度違う場面を見て下さい・・」「えっ・・」
スマホを出してメ-ル画面を出す。
「相手は伊豆や熱海で四店舗、しかも美容院・・」「ま~本当に・・」
「このメ-ルは娘さん、僕の弟の婚約者、此れは母親、やり手ですよ、
株もされているし、この間僕もやれと進められ、株を買いました・・」
「ま~・・」「ですから、旅してて、良ければ其処に如何ですか・・、
店は直ぐ出せるけど、一度落ち着いて今後を考えてみませんか・・」
「え、貴方・・」「僕が薦めるより、現地を見ませんか、僕も知らない」
「ええ・・」「だって、弟と関係がある家ですよ、知らない」
「・・」呆れた顔で見られた。
 「だから見学してからと思い言い出せなかった、でもね、相手は最高な
人達です、其処は保証します」「ええ、保証、頼り無いわね」
「済みません・・」「いやだ~・・」苦笑いされビ‐ルを飲まれる。
「此れから数日、行動を共にしません,行付く先は伊豆と考えて如何です」
「では・・」「見て気に入れば其処で腰を落ち着け考えるってどう・・」
「貴方ね、先様には未だご存じないでしょうに・・」
「ですから、此れから・・」「決まってないのに向かうの・・」
「そうなります」「計画性が無いわね」
「ええ、でも逃げたのとは違いますからね」「ええ、其処言います・・」
「あ・・」「うふっ、当たりだしね、そうか、美容院ね・・」
そう呟きながらビ‐ルを飲まれ、慌ててビ‐ルの追加を頼んだ。
 気を許されたのか、以前とはまるで違われる、一番は話しが止まない、
いろんなことを聞かれ出す、女性はどうかとか、今から何をしたいのか
とか家庭は何時もたれるのかとか・・。
「もう、少し間を開けてくれませんか、返事が・・」
「え、あ、そうね、御免」又ビ‐ルを飲まれ、澄人も従い飲んで行った。
午前一時過ぎ、漸く二人は倒込んでしまった、布団には脚だけが入る姿、
相手も舞の傍に辿り着けずに手前で横たわれた。
 朝、舞ちゃんに甲高い声で起こされるまで二人は寝ていた計算になる。

         つづく・・・・。





















望慕小説《夢中を彷徨う・・17》

 舞ちゃんがハンバ-グを食べたいとせがまれ、レストランにと入る。
三人で食事をするが、何か気まずさが漂う、相手に理由があるせいか、
重苦しい空気の中で、舞ちゃんだけが楽しそうにしてくれる。
横で世話する澄人は今は舞オンリ-、母親にはあまり話を向けずに、
専ら舞と話をしながら食べる。
 「美味しかった、有難うお兄ちゃん」「え、お兄ちゃんでええんか・・」
「うん、そうや・・」「え、言葉・・」「おかしんか・・」
「ううん、ここ等じゃないね・・」「そうやねん、大阪やった・・」
「・・」其れで少しは中身が垣間見れた。
 「あのう、嫌な事言わなくても良いけど・・、何で此処に・・」「・・」
言いたくないのか、食後のコ-ヒ-を飲まれる。
それ以上は深堀出来なかった。
「有難う御座いました」「いえ、食事位は、楽しくなかったですか・・」
「済みません・・」謝られるから話を其処で途切れる。
「これからどちらに・・、車でなら送りますけど・・」「え・・」
「良いね、お兄ちゃん乗せて」「良いよ、お母さんに頼んでご覧・・」
「ねね、聞いた・・」「行けません、お礼を言って別れましょう」
「ええ、嫌や・・」「無理言わないの・・」
「だって、何処に行くん、いくとこあれへんやんか大阪に戻れるんか・・」
「舞・・」「そうじゃ無い、金沢で其処でおじちゃんに何か言われてから
お母ちゃん、変・・」四歳の子に言われて、困惑する顔が見れる。
「じゃ、とりあえず車にねね、お母さん・・」「でも・・」
「良いじゃ在りませんか、駅までなら良いから」そこで少し頷かれた。
舞を車に乗せると、後ろの席に母を乗せた。
「何処か行きたい所無いの・・」「何が有るん知らんもん・・」
「そうか、じゃ金沢は如何・・」「駄目やんか出て来たもん」「え・・」
「じゃ・・」「あのう、駅のコインロッカ-に荷物が・・」
「あ、ハイ判りました向かいます」「済みません・・」
とりあえず駅にと向かい、ロッカ-から大きな荷物と半分くらいの大きさ
のトランクを出して、話もせずに車に乗せた。
相手は何も言われなかった、荷物を見ればおおよそ見当がついたのだ。
「じゃ、イルカショウ-でも見ようか・・」「え、イルカお魚のでっかい
奴なん・・」「そう、飛ぶよ」「え、嘘やん、見たい見たいねね何処や」
「うん、西に向かうと有ると思う・・」「思う、お兄ちゃん・・」
「ええや、行けば判るさナビが有る」「ナビ・・」何とこませな舞だった。
 母には聞かず勝手に車を国道八号線を西にと向かう。
旅に出る前、イルカの事は知っている、行けば見たいと思っていたのだ。
「あのう、其れってどちらなのです」「なんか能登半島の入り口に有ると」
「何処かしら・・」「其処は和倉温泉だと書いてありましたが・・」
「・・」返事は戻らいが、駄目とは言われなかった。
 向かうまでの時間、澄人は話をするが母親は話しに入っては来られない、
其れでも一時間半で何とか和倉温泉の街に入ることが出来た。
車を駐車場に入れて、三人はショウ-が見れる会場にと進む。
最高に喜ぶ舞、本当に無邪気そのものだった。イルカが水面方飛上がると
凄い凄いと手を叩き楽しむ姿、結構其処は来て良かったと安堵する。
 一時間楽しむと、もう四時過ぎ、澄人は喫茶店で母親話しをした。
「これからの事も聞きたいし、僕に出来る事なら言って下さい・・」
「え・・、何で層までしてくれるのです、可笑しいですよ」
「ええ、其処は可愛い舞ちゃんが居るからですが駄目ですか・・」
「駄目じゃ無いけど」「じゃお聞きしますけど、どちらに向かわれます」
「え、其処は」「言えないんでしょうか・・」「貴方に言う必要が無い」
「ですよね、でも聞きたいと迫れば如何します」「ええ、貴方・・」
「ねね、向かうにしても、話だけでも聞かせてくれませんか・・」
「何で其処まで・・」「僕は家族を一年前に亡くした、しかも交通事故、
弟が結婚を決めて、挨拶にと先方に向かう途中、父と母も同行、
東名高速の清水前でトラックに挟まれて」「ま~何と、そうでしたか」
「だから、今は天涯孤独、癒すために旅に出て来たんです」
「そうでしたか、知らないから・・、私、最近男恐怖症なんです・・」
「そうでしたか、じゃ無理も無いですね、僕は危険じゃ無いし・・」
「男はそう言ううのよ」「あ、当たりかな・・」「ま~・・」睨まれる。
 漸く顔がまともに見れた、本当に綺麗、芸能人の誰かに似ているけど、
名前が浮かんで来ない、其処方面は疎い澄人なのだ。
「では、話を聞かせて頂けますよね」「聞いて如何なる事でも無いけど」
「話の中身によると思うけど・・」「貴方・・」
今度は少し眉を寄せられていた。
「御免なさい、舞ちゃん、どこかに行こうか・・」「ええ、暗くなるよ」
「あ、そうか、じゃホテルか温泉かどっちが良い・・」
「温泉、行った事無いもん、熱いんでしょう・・」
「あ、熱いぞ、でも我慢すれば快適に為れる」「嘘や~、熱いから無理」
本当に会話をするのが楽しい相手に為る舞だった。
「お母さん、今日一日だけ、舞ちゃんと居たいけど駄目ですか・・」
「え・・」「ねね、お母ちゃんお願い、ね~・・」
「これ無理でしょうが行けないし・・」「え、何で・・」
「贅沢は出来ません・・」「ええ~・・、聞いたお兄ちゃん・・」
「ああ、其処は無理じゃないとゆうだぎゃ・・」「え、何・・」
「あ、御免、温泉は任せてとお兄ちゃんが言うたとお母さんにね」
「あ、そうね、聞いた・・」「聞きました、でも無理、ビジネスホテルで
我慢しなさい・・」「ええ~・・」そう決まる。
 だが其処で引き下がらない澄人、何かこの親子は何か有ると睨んでいる
からだ、このまま別れると後で後悔するかもと思えた。
「じゃ、ビジネスは明日にでも、今夜は和倉に来ているし、温泉でも」
「貴方・・」「待って、聞いて来るね」
澄人は一人で会計をする店員に何か聞いて居る。
「お母ちゃん・・」「あんたね、無理は出来んのよ」
「うん、だからお兄ちゃんが任せと」「其処も駄目でしょうが」「だよね」
 「聞いてくれるって・・」「え・・」「まとう・・」「・・」
残りのコ-ヒ-を飲み干す。
 「あのう、大きな旅館は今日は満室だそうですけど・・」
「え、そうなの・・」「でも友達がいる宿は有るそうですけど・・」
「え、何処・・」この先の崖の上に有る良い旅館ですよ」
「何と良いね、頼んでくれる」「はい・・」
「聞かれました、有るそうです、とりあえずねね舞ちゃんの為にも・・」
返事は戻らないがそう決めた。
 また車で走り和倉温泉でも有名な加賀谷の手前の道を登る、
その道があの崖の上の温泉宿に通じると聞かされていたのだ。
直ぐに見えて、最高な場所、玄関も古風な和風造り、
多少「だよね」舞ちゃんの年齢では似合わないが、落ち着けそうな宿だ。
キャンセルが出て一部屋あると言われ、最高な部屋に通される。
角部屋で湖に面したテラスが良いし、部屋も最高に良いと感激する澄人。
舞ちゃんも喜んでくれていた。

                つづく・・・・。




























望慕小説《夢中を彷徨う・・11》

 強烈な刺激でか、お母さんは足を投げ出され、目は白黒、おまけに豪快な
肉体は裸のまま、少し脚が開いているから股の付根が見えている。
 (・・、うん、あ、そうか、長い間手入を忘れて居られるのか・・)
見えている股の付け根は自然の侭、本当に恥毛が生い茂っていた。
(ああ~、拙いぞ・・)そこで三年前に起きた事を思い浮かべる、
会社の慰安会で北陸の芦原温泉に行った時、会社の古株の女性、通称お局様
が酩酊され、部屋に運んだは良いが、手を離してはくれなかった。
会社のえらいさんだから一人部屋、其れを良い事に澄人を部屋に容れて離さ
ない、其れが進むと、澄人も酒に酔っているから間違いは起きて当然、
だがその結果が無残、でかい物を迎えられた上司は舞い上がられ、
途轍もない呻声と共に歓喜の渦に邁進され続け、なんと一時間頑張られた、
とんでもない代物を見つけ、其れを肉に迎い容れられた。
 だが、其れが災難、考えられないほどの真っ赤な血がベットのソファ~に
後を残す、澄人も慌てた、何で血がと生理かと考えたが、
当の本人は驚かれて気を失うほどだった。
 気が戻ると、自分の股座をまさぐられ、あんたがでかいからかね・・、
暢気な人、そう言われ又自分の股座を覗かれる。
「ええ~・・、嫌だ~・・」その声に連れられ上司の股座を見て仕舞う。
「これ見て傷・・、一か所じゃない・・」「・・」
見せられると確かに膣中はそうでも無いが表は無残、真っ赤な血が湧き
出ている。
「此れ・・」「ああ、なんと私の毛が刃物よ、見て花弁が数か所切れてる。
此れって手入して居なかったからだわ、あんたがでかいから窮屈、
それであそこに出入りされると周りの毛が物と一諸に出入りするのよ、
だって大物初めてだし、私その周りの毛は手入したくないの・・」
とんでもない事になっていた。
 何とか応急手当てをしてその場は済ませる。
御陰で会社に勤める間、十日に一度ご指名、そんな関係を暫くしたが、
なんとそのお局様が、後妻を求めていた知り合いの男性と婚約されたのだ。
其れで良い機会と澄人はその会社を辞めてしまう。
 今其れが突然脳裏を走る、又ここでも災難が起こるやもと危惧しながら
居ると、お母さんは気が戻られたのかすり寄られる。
「お母さん、アソコそれじゃ拙いですよ」「え、駄目だぎゃ・・」
「そうじゃ無くて、明日は使えなくなりますよ」
「え、何で、元気だから大丈夫だぎゃ、今更駄目なら酷じゃろうがね、
私も女の端くれなんだがね」
「ううん、そうじゃ無くて、僕のはでかいだろう、其れが穴に出入りする
んだ、考えて見て、傍の毛を諸共も引き連れて暴れるから、傷が出来る、
素晴らしい花弁が傷で血が出るよ」「え~嘘じゃろう、有り得んがね」
「じゃ、見て・・」澄人は濡れて光る侭の棒を貴子さんの股座に向かわせ、
穴の入り口に嵌める。
「ああ~ん・・」「お母さん、此れがね、周りの恥毛を引き入れて行く、
気が高ぶるとそんな事忘れて動くから、必ず血だらけになる」
「え、じゃ・・」「そう、周りの花弁が血だらけ、切り傷が多く出来る」
「嫌だ、じゃ出来んのかね」「ううん、手入し様か」「如何する・・」
「タバコで毛の先端を焼こうか・・」「ええ、何で・・」
「短く出来るし、たばこで焼けば先端が丸くなる、多少連れて穴に入っても
其処は、毛が短いし傷が出来ない・・」
「あんた、御免、使って無いから忘れていたがね」
「でしょう、快楽は望めます、僕も抱きたい・・」「あんた・・」
「じゃ焼こうね、待って・・」
バックからタバコを取り出して火を点け、数度吸う。
「良い、お母さん立ってて、少し熱いかも火傷はしないから、僕がするね」
「嫌だ、あんた・・」「したくないんですか・・」
「ええ、其処かね、見たがもう狂うくらい感じていたんだ、あんた・・」
「じゃ立って・・」「・・」応じられる。
 だが、その会話を聞いて居た佳恵は仰天、自分は多少手入しているから、
傷は無いと思いつつ自分の股座を覗いてしまう。
「大丈夫、怪我は無いですよ、手入されているし、最高でした、でもこれで
終わりじゃないからね、お母さんのアソコ整理してから暴れます」「・・」
睨まれるが、驚いた顔はまだ残され、序に新聞紙を床に敷いてと頼む。
「良いです、じゃお母さん股開いてね、そう我慢して下さいよ」「・・」
何ともおかしな事に為ってしまう。
 澄人がタバコの火で貴子さんの恥毛を焼き始めると、ジリジジリリッと
音を立てて焼かれて行く、時々タバコを吸い火を強くし、何度も繰り返し、
たばこは付け根まで使った、毛が焼ける匂いが充満、窓から出るが、
部屋は既に臭くなっている。
その仕草を横で見詰める娘の佳恵、其れを見て母の貴子は苦笑いする。
 五分後、時々熱いと叫ばれるが何とか整理できた。
「ま~、なんとうふっ、恥ずかしいけど良い記念じゃがね、あんた素敵よ」
「お母さん、此れで暴れても大丈夫ですよ、さ片付けて二回戦開始・・」
その掛け声に親子は笑われる。
 思わぬ事で一時休止、其れが又始まるとなるが、既に気後れが有る、
熱も冷めたと思える程、そんな気が失せていた。
「いやだ~、もう娘の泣き叫び見ていたときは興奮していたのに・・」
「じゃ、僕が愛撫しましょう・・」「ええ、あんた・・」
有無言わさず母を倒し、未だ毛が焼けた後の匂いがする股座に顔を埋めた。
 直ぐに貴子もその気にさせられ、最高に上り詰めると、とんでもない
低い声で唸り始める。
そうして卑猥な音ともに貴子の甲高い叫び声は益々酷くなる。
其れほど感じてくれている証拠、澄人は奮闘し、遂に二度口で昇天を
させてしまう、凄い体が痙攣で床を叩く、どしんバタンドンドンと鳴る中
で貴子は未曽有の体験をしたのだった。
 「良いでしょう、じゃ見ててね、お母さん抱くよ」「・・、え・・はい」
先ほど何とか元に戻れたが、母の思いもしない叫び声につられ、
既にアソコが偉い事に為って来た。
極上を知っているアソコは、又すると聞いてから待機万全、
佳恵は母の泣き叫びを聞く羽目に為る。
おぞましい雌の雄叫びは同性なら理解できる、先ほど佳恵も其処の舞台に
立たされているからなおさら、声でどれ位か判断で来た。
五分、十分、十五分、二十、二十五・・、凄い持続時間、
互いに狂喜千番、とんでもなく舞上がり戻れないまま痙攣をする貴子、
求める素晴らしい意欲、向かう澄人も脱帽、だが所詮でかい元気な物を
迎えた事が無い貴子、三十分手前で完全に落ちてしまう。
床に夥しい小水が流れて地図を描いていた。
 「え~・・」佳恵に向かう澄人を見て仰け反る佳恵、だが其れも束間、
飛び込んで迎えると、今度は佳恵はベットに向かわさせられ、バックで
ベットを抱える形にさせられる。
其れは既に後ろからと知る位置、股を広げ歯を食いしばりながら耐える、
其処はとんでもない速さで喜悦の迎えが来る、佳恵は何度も其の迎えを
拒むが所詮其処は足掻いても駄目、連れて舞い上がる気は抑えることが
出来ていない、此処でも簡単に十分も持たずに昇天、痙攣を引き連れて
凄い肉体は無残、震えながらベットにしがみ付いて居る身はずるずると
床に潰れて落ちる。
 まだ床で余韻を楽しむ母に澄人は挑んだ、呆れ顔で迎える貴子、
この男は鬼かと思うほど強靭、あれほど母娘を抱いた後でもまだ元気、
信じられんと思いつつ来てくれる愛おしい男、貴子はまたまたあの誰もが
出せない特有の雄叫びを自分から出して往った。
未曽有の体験を狂喜の肉と共に貴子は澄人に身を任せ、歓喜の嵐に舞上がる
我が身・・、狂うほど最高な時間と苦痛を味わってしまう。
 もう無いだろうと安堵して肉の嬉しさを噛み締める佳恵、
又も其処に襲う澄人、呆れる程強い男、今度も佳恵は最高な形の体を惜しげ
もなく与え、見返りの喜びを満喫できる時間を得ることが出来だす。
 親子は既に三度入れ替わり突き上げられた、善がる我が身をコントロ-ル
出来ずに彷徨い、戻ると母の泣き叫ぶ声、終わると佳恵に考えられない男、
其れが澄人だった。
 夜中、十二時を過ぎている、「あんた、動けないがね、喉が・・」
「私も行きたいけど駄目・・」「良いですよ、冷蔵庫ですね」
「そう、序に冷蔵庫に、宛が有るから皿毎お願いね」「はいはい・・」
「はいは一度じゃこいつ・・」母が大笑いする。
 「お前・・」「凄いなんてものじゃ無い、私の身がこんなに喜ぶなんて
信じられんがね」「うふっツ、こんな年寄りの肉に来てくれたがね」
「ううん、あの人お母さんを抱いている時の顔素敵だった」
「お前もそうじゃ、あの人は最高に楽しまさせてくれる」
「お母さん、反対よ私らでなんとか其処を・・」
「今は無理じゃ、どれだけか確かめようと迎えたが、真反対じゃった、
考える所かもう大変、何度も往かされるから息がね・・」
「そうなの、凄かった・・」「嫌かね」「ええ、お母さん意地悪ね」
そんな親子の会話の中で、澄人がビ‐ルと餌を抱えて二階に戻る。

              つづく・・・・。

















望慕小説《夢中を彷徨う・・10》

 姉が敷いてくれたレ-ルを走るだけ、今回は総て言われるままに進もう
と考えていた。
其れほどあの姉の肉体は、澄人を蘇らせてくれた、凄まじい肉体、
歓喜に彷徨うままに抱き続けた事は未だ余韻を連れて残っている。
「佳恵さん・・」「・・」無言、「こっちに来て・・」「・・」
無言で間を置いて動かれた。
 寄り添い、動悸が激しい中、佳恵は唯々縋りつき、される儘に、
そうして何度も驚く肉の動きは鮮明に判る、其処は姉とは真反対の動き、
いいや従う姿、其れはもどかしいけど最高、姉の肉弾攻撃も凄いけど、
こうしてしなやかに添われる姿は奥ゆかしさと戸惑い、そしてまだ本当の味
を知らないのか、そんな思いが湧いて来る相手、だが悲しいかな澄人自身も
女性経験は多くは無い、だからあの姉とのまぐわいは目から鱗が剥がされ
た時かも、そんな事を考えながら、此れから如何料理を仕上げるか最高は
素肌の感触は姉と同じ、いいや使い馴れていない体は弾ける強さが有る。
いずれも澄人には感激する事ばかり、既に相手も縋付いて、浴衣ははだけ
腰回りに集まり、卑猥な姿にさせられていた。
「佳恵さん・・」「・・」返事は戻らないが縋り付く力を籠められ応じる。
澄人は次第にこれじゃ拙いと思い、少しいじめを加えようかと考えた。
其れは、なんか姉とは違う接し方がしたいし、其れで妹は変われるかと
賭けに出ようとする。
「・・、ア、ああ~う~ん・・」何と澄人はいきなり佳恵の手を引いて、
諸に澄人の股座に誘う、今の甘えた驚きの悲鳴、其処で総てを知らされる
佳恵、其処までは何時もの通りの動きで接していた事になる。
「佳恵~・・」呼び捨てにされ吠えられると、もう其処から思いが点火、
直ぐに股座に顔を向かわせると・・、「あああ~~」澄人が仰け反った。
其処は快感ではなく痛いから叫んでしまう。
ぎこちない口の動きもそうだが、歯が~噛み砕く様に動くから溜まった
もんじゃ無かった。
「待って、痛い・・」「え・・、・・」「御免、痛かったけど、快感だ・・」
「え、痛いの・・、した事ないし、なんか本かなんかで読んだ事有るけど、
如何すれば良いの・・」「良いよ、其のままで・・」「でも怪我する・・」
「アソコ見たいか・・」「・・、恥ずかしい・・」
「其処をしゃぶったんだぞ」「・・」「いいから見ろ・・」「・・、・・」
とんでもない光景、しげしげと見続けると、佳恵の体が震えて来た。
「貴方、如何したら喜んでくれるの・・」「え、其処は良い最初だからね」
「でもお姉ちゃんとは比べても負ける、でも勝ちたい・・」
「其処も今は良いけ、なな、最高に気を体に込めてくれないかね・・」
「如何するん・・」「いいか、愛撫されると全身で其処に集中してて・・」
「集中ね・・」「そう、感じるんだ、自分からそう進めるんだ・・」
「良いわ、してみたい・・」「これ、待ちんさいや・・」
「ああ、お母さん・・」「お母さんじゃ無いがね、情けない、お前二人の男
とどんなセックスしていたんだ」「ええ、何で今此処でゆうん・・」
「じれったいからじゃがね、階段で覗いていたら落ちそうになった、あんた
凄いぞアソコ・・」「お母さん・・」「貴子じゃろうが・・」
「ああ、貴子さん、娘さん怒らないで下さいさい、知らないんだ、僕も人に
言えた場合じゃない、あまり関係が少ないから、何でもお姉さんと抱合った
のが凄過ぎて・・」「そうか、じゃ娘に教えるが良いか・・」
「え、お母さん・・」「な、こいつを仕立ててくれんかね」「お母さん・・」
「なな、こいつは男運が悪すぎた、相手の男に聞いた事が有る刺激が無いと」
「ええ、有り過ぎですけど・・」
「其処じゃあいつは全く自分本位でな夜這いした時叩き出されたんだ」
「ええ・・」「そんな自分勝手で飛び乗る男、そんで何も知らん身体と同じ
じゃろう、此処で教えたいが良いかのう」「え、ではお願い出来ます・・」
「佳恵・・」「お母さん・・」「まええけ、あんた悪いね」
「良いですけど、お母さんも裸になって下さいよ」「え、そうなるのか・・」
「はい、実演でしょう、入れますよ」「ええ、あんた、年じゃぞ」
「幾つです、五十過ぎでしょうが、脱いで裸魅せて下さい」
「あんた言ううね、良いわ佳恵構わんか・・」「お母さん・・」
「佳恵さん任せよう、まだ時間は有る、ねね、僕も親子での事は経験が無い、
してみたい・・」「澄人さんが望むなら良いわ、習うし頑張る」
「良いぞ、最高になろうね、お母さんお願いします・・」
何ととんでもない展開に為りそう、割り込まれた母も母だ、逃げ出さない娘、
しかも習いたいと言われる。
 この田舎で早くから夫を病で無くされた女性、其れから二人の子を育て
て来られている身、半端な根性では出来得ない事、しかも決断も何もかも
凄く早いし、澄人が持ち得ない部分。
「・・、・・」唖然騒然、目の前で見事に裸に為られる動きに感歎、
しかもなんと勇ましい姿、尻が出張、腿は太く張っている。
それでもって豊かな乳房は多少垂れてはいるが、充分見ごたえがある肉体、
一番は、おぞましい程股座の恥毛が濛々と生い茂り、いかにも田舎の豪傑、
其処が最高に澄人は感激する。
 「え・、ア、おう~貴子さんひえ~~~」
直ぐにダイブされ、澄人の股座に顔を埋めると、舌がちょろちょろと動捲り、
玉袋を方張り舐められる。
其れもやわな舐め方じゃ無い、強烈に、そうして優しく、男を欲情の舞台に
と上がらせて行く、其れが溜まらないテンポで進められる。
手で娘を来いと招入れ、澄人を腹ばいにすると膝を立てさせ其処に娘を滑り
込ませると,「吸うんだ、良いか歯を使うな、歯には唇を覆い扱くんだぞ、
総て液は飲むんだ、とことん吸い上げて頑張れ、良いな後ろを母が責める、
行くぞ・・」そう叫ばれると親子は果敢に攻撃開始、負けじと頑張る娘は
健気、其処が一層澄人を違う世界にと導いて行く。
「あ、ああああううううが~おお・おかアさんおかあ・あ・あさ~~ん、
嫌あ~だソコソコが良いが良いよ凄いい、あ、お母さん凄い~が~~」
「阿呆、お母さんと呼ぶな・・」
「駄目、呼びたいんだ今はそう呼びたいが、お母さんん・・」
「阿保じゃ、そうなれば娘と二人で快楽の世界に連れてってくれんかね」
「良いです、願っていた、往きましょう、え、佳恵~其処が良いぞ上手い
上手いが~~が~~、其処を押してつつけ~・・」
亀頭の裏側を齧られていた。
 最高、此れだけ興奮した事は無い、本当に母親は豪快、尻穴は既に舌が
訪問してくねくねと暴れる。
反対に棒が寝て迎える娘の柔らかい唇、動き吸い上げ舐められ続ける。
何も澄人は攻撃して居なかった、其れ処の騒ぎじゃない、気が浮いて中で
彷徨う中、最高な心地で親子の愛撫をまともに受けて行く。
 生涯願っても無い出来事と思うから、最高の連続は果てしなく彷徨う
澄人を舞い上がらせて、二十分攻撃され続ける。
「良いぞ、選手交代じゃ、佳恵覚悟して、お母さん、娘を其処で見てて」
「・・」二人は口周りを光らせて頷かれる。
「往く・・」言い放つと、なんと直ぐに娘を抱き抱え部屋の毛紅体を預け
ると、股を開かせ澄人が少し腰を下ろすとなんと愛撫なしで直撃開始、
迎える佳恵は目を白黒、とんでもない衝撃をまともに奥深くに迎えると、
「う・う・うっ・げええええ~~~~」
電光が体内をい走り抜けると同時に頭を仰け反りその後声も出せない、
棒が奥底まで到達したのだ、有り得ないほどの圧迫感は未曽有の世界に
一気に佳恵は駆け上がらされた。
 そうなるともう其処から澄人の世界、佳恵を壁から離、足を腰にを巻く
と部屋の中をドンドスンドンドンと跳ねるように歩き始める。
 何ときついお仕置きか受ける佳恵は溜ったもんじゃない、感極まる歓喜
の泣叫びが半端じゃ無い、声は窓から外に飛出て向かいの山裾に当たると
木霊で戻される、其れを追いかけるようにまた歓喜の泣き叫び、又も木霊、
繰り返す中で悲鳴が掠れて・・、
「ああああ、ヘん・・あんた~いくいくいくううううう・・・・・あんた
可笑しいが・・、あんた嫌や往くが往くってあんた~嫌だ嘘嘘やあんた~
またまたきたまただうう・・・・イグウウ~~~うわああああ~~」
何とも派手、とんでもない泣き叫びは周りを圧巻、
其れほど始めて泣き叫んでいる佳恵、感極まり痙攣を引き連れて首が
澄人の肩にコトンと落ちた。
 早いが最初だ、澄人は佳恵をベットに落とすと、キスをする、
だが未だ相手は違う世界から戻されてはいない、
そうしてへたり込む母を振り向いて見た。

                つづく・・・・。












そこ其処が置かあさ~ん・・」名前を呼ばずにお母さんと連呼する。







望慕小説《夢中を彷徨う・・16》

 六月七日、澄人は牛を飼う家で三日滞在している、だが、
なんと此処では男女の仲は成り立っていない。
何故かそうならない、澄人が思う女性の枠中に親子は入っていたが、
其処は進んではいない。
何時でも出来そうな雰囲気は有る、だけど・・、色々考えている澄人、
此処は踏み切れない何かが存在する。
そう思うしか理解出来ない、毎日動かれる親子、話すと色々出て来るが、
どうしても男女の話しには向かえない、考えさせられる問題は山ほどある、
だが手を出そうとはしなかった。
 そんな三日目、メ-ルが来た、「あ・・」急いで電話する。
「あら~・・、今何処かしら・・」「はい、岐阜の飛騨ですが・・」
何と相手は伊豆の美咲ちゃんの母親からだった。
電話で色々話をされる中。「ねね、的中よ・・」「え・・」「株よ・・」
「ああ、何か有ったんですか・・」
「そうなの、有るかなと買っておいた株ね、増資なのよ」
「ええ・・、良いですね」「え、あんたに勧めたんだけど・・」
「え、ああ~じゃじゃ・・」「そう、未だ正確じゃ無いけどね、耳にした、
一月後には正式に発表があるわ」「何と・・、で僕は如何すれば・・」
「其のまま、株は増資だからやがて売買禁止の知らせが来る、待てば良い」
「なんと、そうなんですか、有難う御座います」「御礼は高くつくわよ」
「はい・・」「馬鹿ね、其処はええ~でしょうがね、旅は如何・・」
そこから現状を話す。
 「あらら、危険よ、一度そこから離れなさい、離れてもう一度考えれば
良いじゃないね」「そ、そうですね、今如何し様かと・・」
「うふっ、絡まれて動けなくなるからね、相手は聞いたら強かね」
「・・」そう言われる。
電話を切ると、座り込んで考える。
(今は何しても良いのか、今後は・・、此処は・・)頭を抱えて考えていた。
のんべんだらりと過ぎしている我が身、電話で話を聞いたら考えさせられた。
 昼前、家の中には誰も居ない、居るのは澄人だけ、急ぎメモを書いて
テ‐ブルに置くと、家を出る。
そうして澄人はあの貴子さんが居る家にも寄らずにインタ-に向かい走る。
「・・」だが、其処で車は止め、喫茶店に懸け込んだ。
 「・・、ええ~あんた・・」歓迎され驚かれる。
「聞いたけど、今度は雅己の家かね、遣るじゃないね」「え・・」
「夕べね集会、貴子さんと佳恵も来たが・・」「ええ、何処で・・」
「中村屋」「あ~~」苦笑いするしかない、何で集まれたのかは少しは解る。
「でね、あんた逃がさないと・・」「ええ、だから今逃げようと・・」
「あらら、何で白状するん・・」「なんか貴女には言いたかった」
そこは本音、誰かに話しておきたかった。
「じゃ此処は・・」「今何か動けば動けない家が出来るだろう」
「え、そうなるわね」「其処は駄目、其れでな色々考えるために一度此処を
離れようと・・」「成程ね、じゃ満更嫌で逃げるんじゃ無いんだぎゃ・・」
「そうなる・・」「信じてもええのか・・」「うん・・」
「そうか、良いよ、理解した、其処は皆知っているん・・」
「ううん、ここだけ・・」「ええ、あんた・・」
沙保里は驚いた顔で澄人を見る。
「だから此処は知ってて貰いたいんだ」「成程、了解、で此れから何処・・」
「うん、海が見たいしな・・」「・・、そうか・・」「じゃ行くよ・・」
「何時寄るんね・・」「日本海を見た後に為る」「良いわ、待って居る」
そう言われ、澄人は喫茶店を出た。
本音を言えば心残りは有る、未だ動ける幅は有った、だが此処で留まると、
旅する事が出来なくなりそうと思えたから一度旅をつづける事にしていた。
 「さてと、ひとまず海じゃが・・」
東海北陸道をひた走り、日本海目掛けて進む。
 一時間半で海が見え始め、意外と近いと知る、海はグングン迫り来る中、
砺波と言う場所に来た。
一度海にと車を走らせ、綺麗な砂浜に到着、万感な思い、
海は母だと言われるだけは有る、広い海は何事も包み隠してくれそうな感じ、
其れが母と言わしめる由縁かと納得。
「く~良いが、最高」打ち寄せる小波の音を聞きながら砂浜に寝っ転がる。
 思えば名古屋から出た後、悦子さんの家族としか抱合ってない事に気付く。
「あはっ、なんと三人だけじゃないか、多くと思えたが其れだけ・・、
考えた最初は其処だった。
梅雨前だけど爽やか、海から押し寄せる風も肌を潤す程度の湿り気を与えて
くれていた。
 「・・、・・」暫く目を瞑り味わう澄人、傍に駆け寄る音に気が付いた。
目を瞑っているが其処は気が付く。
「・・、うん、ええ~~」目を開くと何と可愛い女の子がしゃがみ込んで澄人
は顔のまじかで見て仕舞う。
「ああ、可愛いが・・」「なあんだ、生きているんだ・・」「ええ~~」
苦笑いしながら起きる。
「おう~、可愛いが幾つ・・」「お兄ちゃんは幾つよ・・」
「あはっ、年だぞ・・」「五十か・・」「ええ~・・」大笑いする。
「舞は四歳よ・・」「おう、そうか良いね、独りじゃ無いだろう・・」
「うん、お母ちゃんと来た・・」「何処に・・」
「アソコ、岩の向こう、泣いている・・」「ええ・・」
「そう、泣いているから逃げた」「・・」意味しんな事を四歳の子が言う。
「家は近くか・・」「近くかな、電車で来た、そうなるんか・・」
「そうなるかね」「変なの・・」笑われた。
 其れから色々と楽しい会話が始まるが・・、「なんや如何したん・・」
「おかあちゃんね、おじちゃんに叩かれたり蹴られたりしてしててね、
毎日泣く、舞は幼稚園には行けるけど、部屋では恐ろしいのよ・・」
「何と・・」「それでね、お母ちゃんが今朝早く起きて、舞を連れて電車」
「で此処か・・」「そうなる・・」子供だ正直に話をしてくれた。
 でも穏やかな話じゃない、母が岩陰で泣いていると聞くと、じっとして
居れないが、多少の中身を子供から聞き出そうと考えた。
 すると、その男は最近だと聞く、家に一緒には住んではいないと聞く。
「そっか、じゃお父ちゃんは・・」「知らん、見た事無いがね」
「そっか・・」子供から大体の様子ははかり知ることが出来た。
「お腹如何・・」「空いて居るよ、朝も食べて無いし・・」
「ようし、食べに行こうか・・」「ええ、駄目よ、お母ちゃんが・・」
「一緒なら良いだろう・・」「ええ、本当か、じゃじゃ呼んでくる」
「良いよ行くから・・」子供の手を引いて、砂浜の端に有る大きな岩が
並んでいた。
「お母ちゃん、ねねおじちゃんが・・」「ええ~・・」「今日は・・」
「あ、あ~・・、吃驚した、あんたねおじちゃんと呼ぶから驚いたがね」
「あ、其処違うおじちゃんよ・・」「だね、如何したの・・」
「舞がお腹空いていると聞かれたんだ、空いていると、じゃ食べに行こうと
誘われた・・」「ええ、あんたね、知らない人よ・・」
「仲良しに為れているもん、あのおじちゃんとは大違いよ」「舞・・」
「御免なさい・・」「良いじゃないですか、子供だしね~舞ちゃん・・」
「・・」黙って子供を引き寄せられる。
見るとまだ三十には行かない女性、子供が三歳と聞いて居るから、
おおよそ年は二十半ばを過ぎた頃かと思えた。
 良いですと何度も断られたが、澄人は子供を味方に迫り、
何とか食事だけはと許しを請うと、三人で車で栃波の繁華街にと向かう。

              つづく・・・・。



























望慕小説《夢中を彷徨う・・15》

 いやはやとんでもない女性だった、話は真、商売柄か上手い、
聞くとここ等は山賊や野武士の集りだと笑われる。
古くから、落ち武者や平家崩れの人が逃げ込んで来た地域と聞いた。
其れが今までも遺伝が残り豪快だとも聞かされる。
人口は高速道の反対側と合わせると二千五百前後、谷は至る所にあり、
正しくよく此処を選んだ事だと感心すらする。
「じゃ、此処の方々は意欲は有るんですか・・」
「有るから困る、此処は郡上、白川、果は高山と動くには良い場所に最近は
為った、それが災い今じゃ里を守る年寄りしかいなくなった」と言われた。
「其処は何処でも同じでしょう」「見た目はね、でもね内面は違うよ・・」
「如何違います・・」「自分の事しか考えん、でも中にはそうじゃ無い人も
多くなりつつある・・」「その意味は・・」
「血じゃが、血も長年経過すると他からの血が混じる、そうなると遺伝から
生まれる引き継ぐ中で血が混じり合い、今ではそうも言えない様になって
来たけど、未だ先祖からの遺伝は残されている、だから使いようでは此処は
変われるが、いかんせん、そんな事を導く人が出て来ない、其れで此処も
やがて誰も居なくなる運命、直ぐ傍に出れば食えるほどの仕事は有る、
其処が人間を柔くして行くんだぎゃ・・」「成程・・」
「だからじゃ、あんたが此処に足を踏込んだなら、利用すれば良いがね」
「ええ・・」「あのな、血気盛んな事は男だけじゃ無いがね」「ああ・・」
「そうだろう、血は男にも女にも在ろうがね、此処は他と違うのは其処と
見ている、だが其処を掘りこさないで来て居るんだ、悔しいじゃないか、
こんな地は日本では珍しいぞ、あの瀬戸内海の海賊、近江の人を押しのける
商売や、其処らの地域は少しでも残り育って来ている、じゃ此処はと言えば
情けないが未だ日の目を拝めていないだが、なな、何とかし様よ,沙保里を
使え・・」「ええ・・」
「良いね、名古屋に戻っても良いけど、此処が気に為るなら暴れて見てよ」
「貴方・・」「沙保里よ」「沙保里さん・・」
「良いね、あんた牛如何にかしようか・・」「え・・」
「私は此処らじゃ人脈があるのよ」「・・」
「だから、考え次第では力には為れるがね」
そうも言われ、二時間費やしてそんな話までしてしまう。
 (フ~・・、驚いた・・)其れだけしか言葉に為らない、色々聞かされたが、
総ては飲み込めていないけど、面白い話を聞いたのだ。
 車で、今度は当てもなく回りを廻る、高速道の反対側も走る、
言われた通り谷は至る所に存在、見た目は判らないが聞いて居る話をもとに
見ると、すたりつつある谷も見受けられるし、既に谷は見れるが、
其処に有る筈の民家は見当たらない場所も幾つか有る。
「なんと、言われる事が見える」二時間かけて回ると、お腹が空いて来る。
 午後四時、又も喫茶店に寄る。
「御免お腹が空いた・・」「あはっ、良いわカレ-なら有るけど夕ご飯前
じゃないね」「でも空いたぞ」「良いわ、少しにしなさいね」
笑いながら用意してくれる。
「結構広いねここ等・・」「え、あんた凄いじゃ、見て回ったんだぎゃ・・」
「うん、少しなでもこれって奥は如何なっているん・・」「奥、北かね・・」
「両方・・」「似たような谷があるけど、其処は目を覆うような現実」
「成程・・」「だから困っている」そう返事してカレ-を腹に詰め込む。
「あんた、待って、此れから如何するの・・」
「うん、招かれている家が在るんだ」「何処・・」「山根雅代さん・・」
「・・、あんた・・」「え・・」「凄いがね、もう見つけていたんか・・」
「ええ、そうじゃ無いが、昨夜来てな始めてだぞ」
「そう、じゃ良いぞあんた行けや、後で何とでも出来る、そう雅代さんか、
良いが其処人手も有るし、娘・・、あ~あんた~」「違う違うが・・」
「あはっ、そうかね、あんた凄いぞ、いいや凄いのは貴おばちゃんか、
遣るね、良いわソコ行け・・」「行け・・」
「ああ、良いぞアソコは、なんとそうかね、貴おばちゃん凄いが・・」
何度も頷かれた。
「じゃ、行くとアソコは肉か、ワインは電話して置くから店に寄ってね」
「え・・」「良いから、お土産考えている、良いわ後でね・・」
電話をどこかにされて、頷かれる。
 「明日は其処に居座ってて・・」「ええ・・」
「後の事は貴おばちゃんと相談する」「ええ~・・」
益々驚く澄人、だが何でか嫌な気が湧いて来なかった。
煮込まれたカレ-を頂く、「じゃ、戻る途中、中村屋よ・・」
「OK」手を振り店を出るが笑えた。
 「今日は・・」「往々、来たかね,あはっ、とらまったぎゃね、
此れ持ってけや・・」「え、もう用意できていたんね」
「ああ、アソコは魚を食べさせんと行けん、其れに料理もろくには出来ん
ほど忙しい仕事じゃが、中にレトルト類が入れて有る・・」「有難う・・」
「頑張れや・・」「ええ~・・」苦笑いして店を出た 。
 夕暮れ、未だ早いと思い、向かう道を家の前を通り越し、あの蛍の谷にと
向かう、未だうす暗く為り出した時間、車を止めて、少し考えた。
 「うん・・」何と車の窓傍に仄かに灯る物を見て起き上る。
「ええ~~~・・」既に暗くなった谷は、息を呑んだ。
何と車回りに飛び交う仄かな光の軍団、夢の中に舞い込んだように思える。
感激して車から降りずに、其の歓迎ぶりに感歎、最高に癒される瞬間だ。
小川から舞上がる蛍、本当に幻想、夢幻、絢爛、唯々魅入るだけ・・。
 どれくらいいたのか、其処を出る時は既に蛍の谷に為っている、
感激が収まらない内に其処を後にし道に出ると、目当ての家が直ぐだった。
「あ~遠藤さん、遅かったがね」「ええ・・」
「だって、電話が来てから随分と時間が・・」「ああ、ホタル観賞ですよ」
「ま~、じゃ・・」笑われ歓迎されて家に入る。
既に板間の「台には食事の用意が出来ている。
「澄人さん・・」「え、あんたは雅己ちゃんか・・」
「ハイ、よう来てくれたわ、牛臭いけど辛抱してね」そう言われる。
中村屋で別に用意してくれた、仏前に備物を持って仏間に向かう。
 「お母ちゃん・・」「うん、出来たお人じゃね・・」
親子で手を合わせ座る澄人の後姿に感激される。
 夕食は肉、当たった、でかい厚みのステ-キ、其れが飛騨牛だと聞かなく
ても分かる、本当に美味しい、肉が少し硬いが、其れが特質だと知っている、
噛んで行く内に肉味が増して来た。ワインを飲みながら三人で歓談、
此処も明るい家族、今は二人がだ、此処は四人家族、既に父親が五年前ガン
で亡くなられて居る事は聞いて居た。
 食事中で忘れていた封筒を出すと、笑われて受け取ってくれる。
何もかもが上手い、中村屋で聞いた、手が込んだ料理は出来ないと知って
たが、今夜はそんなことは無かった、余計迷惑をかけたと澄人は思う。
 話を聞くと此処では子牛を買い育てるだけと聞かされた。
「え、では親牛は・・」「お父ちゃんが死んでから居ないがね」「え・・」
「世話が大変・・」「では子牛は何処から・・」
「この奥にある家から買うんだ・・」「え、では未だ奥に有るん・・」
「うん、そこもやがてなくなるから心配しているんだが」「無くなる・・」
「ボヤカレテいるが、年もそこそこだし子供が出て戻らんと・・」
悲しそうな顔でそう言われる。
 急に白ワインの渋味が喉につっかえった。

           つづく・・・・。

















望慕小説《夢中を彷徨う・・14》

 澄人と佳恵は午後八時半直ぐに家に戻る。「風呂入れるだぎゃ、行け」
母に言われて二人は風呂にと向かう。
(良い事じゃが、あいつら此の侭続くと良いがな・・)ワインを飲みながら、
前の田から聞こえる蛙の鳴きは、貴子を家の将来にと思いを向かせる。
 風呂から上がると、酒を飲む事に為る。
「ね、澄人さん・・、あんた此処を里と考えてくれんかね、聞くとご両親を
亡くされたと、だったら此処を・・」「お母さん・・」
「頼むけ、少しでもいいだぎゃ、考えてくれんね」「お母さん、有難う・・」
そんな会話も身に染みる、其れほど実は此処に気が置けている証拠だった。
 「ああ、まだ起きておりんさったか・・」
「ええ、ま~雅・・、ええ~雅己もかね、上がれ・・」
家に見た事は無いが、澄人は直ぐに察した。
(あの声は・・、雅・・、ああ~昨日聞いた声だぞ・・)
初めて見るが、其処は声で判断出来る、この家の貴子さんが澄人が寝ている傍
で話をされた相手、今夜は娘と来て居られる。
「雅己、久し振り・・「」「うふっ、元気そうね」「そう見える・・」
「ええ、なんか良い事有ったん・・」「いやだ、のもうワインか・・」
「どっちでもいいけど、この人・・」
「御免、家のお客様、名古屋の遠藤澄人さん、澄人さんこちらあの蛍の谷の
手前に住んでいる、雅代さんと娘の雅己ちゃん・・」
「これは、澄人です」「・・」返事をされずに頭を下げられた。
家の中は急に賑やかに為り出す。親と親、娘と娘、割り込めない程賑やか、
仕方が無いから縁側に出て夜風に浸る。
 居間から漏れ聞こえる話は、なんとステレオタイプ、親たちは少し低い声、
娘は甲高い声,だが中身は理解出来ないが、何度も親がこっちを見られるから
其処は気に為る。
「あんた・・、一度、雅の家ににも行ってくれんね」「え・・」
「あのな、雅の家は七頭の牛がいる、少し臭いぞ」
「少しじゃ無いけえね、相当臭いから、困っている」
娘がそう応えるが、家に行けと言われて驚いた。
返事はしない代わり笑う澄人、牛と聞いてはいるが、元来牛など育てている
場所など知らない身、興味は有るが興味程度、縁側で座り動かなかった。
 「そうかい、じゃ行けるな・・」「良いの・・」
「ああ、あいつも此処だけじゃ暇じゃ、良いぞ行かせるが・・、一万五千円
入るぞ、肉有るか・・」「冷凍庫に為ら有る」
「じゃじゃ其れ食べさせてやれや・・」そんな会話を聞いた。
 二時間後、酔われた姿で帰られる、無論此処には歩いて来たと、
酒を飲むからだと大笑いされた。
三日月のうす暗い夜道を親子は帰られる。
「あんた、良いぞアソコは何か問題がありそうだけど、其れでも行け・・」
「ええ・・」「あのな、あいつら親子は頑張り、今じゃ七頭だがな、其れは
まだ余力がある」「え、意味が・・」
「ここ等は何も無い、あいつの家は牛を育てて売る,だが余り儲からない、
高々七頭じゃ知れているしな、二年間も育てるんだぞ、考えれば判る事、
一年で三頭半分だけだがね」「そうなるんか・・」
「ああ、計算すればそうなる、だがな余力は有るよ」「余力か・・」
「アソコは子供がもう二人いる、男の子は一番下だが、白川で働いているし、
中の娘は高山だ、そいつらを戻せばアソコは働く力が加わる」「・・」
「そんでな、あいつを呼んでいたんだ、あんたは寝ていたけどな・・」
「え、ええ~じゃじゃ・・」「ほう、勘が鋭いぞ、そう写メ・・」
「うぎゃ~、何々・・」大げさに驚くから娘が吃驚する。
「アソコを倒せや、そうすると、ここ等も様変わりできる」「何で・・」
「牛じゃ、広げるには其処しか無いぞここ等は・・」「なんと・・」
「其処を広げればなんぼでも考えが生まれるがね」「牛の事は判らんし」
「だから二日くらい行け、あんたの目で見てからに為ろうがね・・」
「貴子さん・・」「なんの、来てと言われている、行けば良いだけだぎゃ、
見て梃子に合わないなら其れで良いじゃないかね」「貴子さん・・」
「あいつらは相当悩んで、このままじゃ駄目は理解してる、このままだと谷
を出る」「え・・」「そうなろうが、今迄似たような家を数多く見て来た、
子供の頃からな、嘆き悲しみ果ては此処を出てしまう、総てがそうじゃ無い
けどな、大方そんな事になって出てしまうんだ」そう言われ嘆かれた。
「お母さん、其処ね二年前から雅己から聞いて居る」「だろう・・」
「でも色々と考えてはいるのよ、ブランドが欲しいと・・」
「ブランドですか、何・・」澄人は娘の話を聞き返す。
「此処は飛騨牛でしょう」「あ、そうだ、此処もかね・・」
「周りはそうなる、でも其処には飛騨牛の認められた種が必要・・」
「種・・」「そう男の牛でも飛騨の血が入る事・・」
「なんと、そうかそうだよな、成程、でも種付けできるだろう」
「出来るけど金が・・」「え、あそうか値打ちか普通とどう違う・・」
「聞いた話だけど、二倍値段が違う」「何と幾ら・・」
「五万から六万・・」「え、其れで育てて売るんだろう」
「そうなる二年間・・」「でそこでは幾らくらいするん・・」
「ふつうなら六十万前後、ブランドでよでも良い牛なら八十はする・・」
「馬鹿言え、良い牛なら百万は超える」「ええ・・」
「だからじゃ、種付けで其処から売るまでの値段が決まるって事」
「なんと、じゃその雄の種・・」「そうなるがね」「・・」
考えさせられる、今迄牛など同じだと思っていたが、松坂牛を考えれば
理解出来る,血統なのだ。
「なんと、じゃ飛騨牛でもランクが有るんだ」
「大有りだぎゃ、だから高値でもブランド牛の種・・」
「あはっ、羨ましいが」「え~あんた~・・」そこで親子が大笑いする。
 そんな話をしながら、ワインを飲むが、何か味が変わる、
其処には今の話を聞いた後、色々と在るんだと知らされた。
 翌日、澄人は昼前に車で家を出る、「あら~、見た事ある顔だぎゃね」
「そうありますね、コ-ヒ-」何とあのインタ-傍の喫茶店に来ていた。
「あんた、寝心地良いんかね」「え・・」
「うふっ、だってすっきりした顔つきだぎゃ、何処に泊まっているん・・」
「内緒じゃ・・」「あはっ、そう返すかね」「当てようか・・」
「要らんが、怖いぞ・・」「うふっ、もうここ等じゃ噂じゃがね」
「え、嘘・・」「あんたね、幾ら田舎でも其処は窓位閉めて置かんと・・」
「えっ・・」「矢野貴子、及び佳恵・・」「・・」唖然として顔を見詰める。
コーヒ-を持つ手が震える。
「脅かすのは其処までよ、中村屋は気を付けんさいや・・」「ああ~・・」
「そう、私の本家じゃがね、だから聞いただけ、外には漏れていないよ」
「では口留め料幾ら・・」「笑えるがね、じゃその口に当ててくれるかね」
「当てる・・」「そうやが口を男の物で塞げばいい事・・」
「うひゃ~・・、笑えるが・・」大笑いする。
 「ねね、あんた名古屋からだろう・・」「うん・・」
「じゃ、此処に来たんは何でなんね」「え、其処は・・」
「あのね、私を味方にする方が良いぞ、私は気に為る方に傾くよ」「え・・」
「だから、何で此処に来たかと聞いて居るだがね」
「其処は言えません・・」「そうか、あんたは口が堅そうじゃね」「え・・」
「其れで良いが、良いぞ良い男じゃないか、あんたね、私は、中村沙代里、
三十三才、同級生には、矢野悦子・・」「・・、え、え、えええ~~~~」
「当たりかね、当りの筈じゃが、今朝電話したがね」「ええ、何処に・・」
「名古屋じゃが、悦子別名、真奈美じゃがね、同級生で仲良しじゃ・・」
「ああ、なんと、そうでしたか、驚いたが~」
胸を撫で下ろす姿が良いのか大笑いされる。
 話を聞くと、中村屋は叔母だと知る、其れで聞いてワインと絡み、
名古屋から来た男を合わせ、悦子に電話したと聞かされた。
其れもあの夜の泣き叫びは本当に聞こえたと言われる。
頭を掻きながら狭い田舎だとつくづく思い知らされた。
「良いのよ、こんな田舎は何も起こらないし出来ない、でもあんたはよそ者、
其れで良いじゃないね」「・・」
「ねね、此れからはもう遠慮は無いけいね、佳恵も妹みたいなんよ良い子よ、
でもね、聞いたら腰抜かした、今夜あたり家に向かおうと考えていたんだ」
「えっ・・」「あんたは化物だと、だから此処に向かわせたと悦子が・・」
「・・」「ねね、此れから沙代里を味方にせんだぎゃ、力に為れるぞ」
「・・」未だ驚きから解放されて居ないまま、澄人は相手を見ていた。
 「頼まれてもいる、今後の事もだが・・」「えっ・・」
「聞いた、ええ事したがね、悦子が困って居る事解決してくれたと聞いた」
「・・」そこまで知られていたのだ。
 真、蛇に睨まれている蛙同然の澄人の姿だった。

           つづく・・・・。













望慕小説《夢中を彷徨う・・13》

 煙草を買うと言って家を出る。
インタ-傍の唯一の信金ATMで五千円札十枚と、
後は一万円札を三度繰り返し出して車に乗り込む。
コンビニは無い、雑貨屋でタバコとお菓子と酒を買うと、店の主が不思議
そうに澄人を見られる。
「何か・・」「え、ああ、済みません、あんた見かけんが・・」
「そうなりますね、お客として訪れているんです」「え、そうか、何処ね」
「ええ・・」「何ね、沢山買ってくれるから、相手は女性じゃね」
「ええ~・・」「だって、あんた酒はワインとビ‐ル、ここ等じゃワイン
なんか買う人は一人だけだぎゃ・・」「・・」
「うふっ、矢張ね、じゃあそこの佳恵かね」「・・」
「良い子だぎゃ、ここ等で燻る子じゃない、勿体無いとみんなが言いよる」
「・・」「そうか、じゃあんた金有るなら、此れ持って行け」「え・・」
手渡さたのは、ロ-ル巻の卵が加わる名前は知らないけど見た事が有る。
「これな、佳恵が大好きなんだぎゃ、此れで落とせや」「ええ~・・」
「安くつくぞ・・」「おばさん・・」
「うふっ、其れとな、母親はワインだけどな、宛は此れに限るぞ・・」
出されたものはチ-ズを包んだ長方形のビスケットだろうか袋を三つ
篭に入れる。
「有難う、他に何か有りますか・・」
「だな、果物はバナナしか買わんが、メロンをいつも見ているが・・」
「其れも買うか・・」「はい・・」
本当に商売上手、苦笑いしながら篭が満載に為る。
「良いぞ、そんでな、あいつは頭が切れるから、娘を何とか外で倒せや」
「ええ~・・」「それは言える、娘は最高な子だぎゃ、ここ等で色んな子
が挑んでいたがのう、皆敵わずに負けたが、アンタ返り討ちにしてみたら」
「負けますよおばさんには・・」大笑いして見送られた。
(何とも言えない、アッケラカントした地域だな・・)
 戻ると、庭で待つ女性・・、「え~仕事は・・」「早く終えたの・・」
何と佳恵さんが待たれていた。
「お母さんは・・」「あら、すれ違いなの・・」「え・・」
「買物に出たがね」「・・」すれ違わないと思うけど行かれたんだと知る。
 「なあに~、何で沢山・・、ええ~嘘でしょう・・」
「あはっ、バレたか・・」「え・・、じゃこれは中村屋かね」
「そうなるな、だって店は其処しか無いぞ・・」
「呆れた、え~メロン・・、もうおばちゃん押付けたな・・」「判るか」
「ここ等は皆見通しが良いからこれだから困るのよ」
そう言われながら苦笑いされる。
 「なあ~、夕方には出掛けるよ」「え・・」「だって蛍・・」
「あ、そうか、じゃ時間を見計らい出掛けようね」「期待しているんだ」
縁側から台所に向かい大きな声で言う。
ここ等は田舎でも家はまばら、其れだから声も出せるし、
夜の行為の中での泣き叫びもそう遠くにまでは届かないと思えた。 
 暫くすると、貴子さんが大笑いして戻られる。
其処から娘を捕まえてお腹を抱えて笑われ、話はあの雑貨屋、家の物は何も
買わずに手ぶらで戻れたと、其処で大笑いが出た。
「澄人さん・・」「お母さん、此れ渡すけ・・」
「え・・、ま~あんた此処はもう良いぞ、他所ならそうして居りんさい、
此処は判るだろうがね」「でもね、此れは僕の決め事、一万五千円が気に
入っているんだ」「阿保じゃが、もうするな」「じゃ泊まれないぞ」
「もう、何でかね、悪戯坊主に見えるけど中身と大違いじゃがね」
「其処が良いな・・」「阿保じゃね・・」会話が楽しい夕暮れ、
そろそろと外を眺めるが、佳恵は未だ台所で居られた。
 落ち着かない澄人、其れを見て親子で笑われる。
「あはっ、こんな男がのう、夜と大違いじゃがね・・」
「ま~夜に限らないけど・・」「あ、そうじゃ言えるわ言える言える・・」
手を叩き大笑いする親子、居間でテレビを見ながら澄人も笑えた。
 「未だか~・・」「ア、そうね後三十分」「え、暗くなるが今は六時半か」
夕食は戻ってからと言われ、縁側で待機する澄人を親子は呆れていた。
 漸くあたりが暗くなり、七時過ぎに澄人と佳恵は澄人の車で出て行く。
聞くと現場は遠くない、前の小さな川を伝い車で走る。
五分も経たないうちに小さな橋を渡れと言われる。
「え、この道は・・」「その現場に通じる、今は誰も居ない盆地かな・・」
「・・」「気を付けてね、道・・」
そう言われる中、薄暗い周りに少し開けた場所に入る。
 「入り口よ、奥に広い盆地、この谷には七軒有ったの・・」
そう説明を聞く、車は早く走れない、道横から生えている雑草が車体を
撫でていた。
「良いわ、此処で、ライトを消してね、周りが見えだすと、少し進んで・・
言われる通り従った。
 「此処で止めて・・」「・・、・・」「見て・・」
「あ、ああ、ああいた居た居たぞ~、なんとええ湧き出ているみたいだぎゃ」
「車のライトに怯えているのよ、未だ出るよ」「・・」
本当だった、人が今は住んでいない分、自然と原始に為りつつあると思えた。
豪華絢爛、綺麗、本当に瞬く光が最高、夢の中居るみたいに思える光景、
感動・・、大感激、車の中で佳恵の手を握り、窓から見える素晴らしい景色
に息を呑んだ。
 言葉を失い暫く蛍の群舞を見詰める。
「凄いな、此れ初めて見た・・」「此処は特別かな・・、小川が良いのか、
タニシが少ないから生き延びられるのかな」「・・」「ね、此処、如何・・」
「良いぞ、でも奥はどうなっているん・・」
「このままよ、行き止まり、道はこの谷を開拓された人が作られたの・・」
「どれ位あるん・・」「ええ、考えた事無いけど相当よ」「・・」
今度はクルマを反転し谷を見れるようにしてライトを照らす。
「・・、凄いぞ、なんも無い、雑草と雑木だけか・・」
「だってそうなるがね」「だね、でも虚しいね」「判るけど、此ればかりは
如何し様も無いがね」「だね、でもな」未だ言いたかったが、其処で止める。
「外は駄目か・・」藪蚊が居る」「そうか残念」「今度は虫よけ要るね」
「そうだ、其れが在れば適うな、良いぞそうしよう」「ええ・・」
呆れるが其処は良いと佳恵は思えた。
 「え・・」バタンと椅子が倒れ、そのまま寝姿で居ると、澄人は後ろに
移動し、並ぶ椅子を倒す。
「佳恵来て・・」言われるままに従う姿、既に何が起こるのかは自ずと
知らされている。
「あんた・・」「此処では二人だけだ、最後までしたいが良いか・・」
「最後まで・・」「ああ、佳恵にはそうしたい、出す迄挑むぞ・・」
「ええ、じゃ今までは・・」「出して居ない、駄目か・・」
「馬鹿ね、じゃ今までは相手だけに尽くしていたん・・」
「ううん、最高に感じていたよ」「じゃ出さないの・・」
「あ、我慢できる」「何と考えられないがね、男はそうじゃ無いでしょう」
「うん、出も出来る」「我慢は嫌いよ、出し尽くして、ねあんた~~」
其処を聞いて佳恵は狂う理由が出来た。
其れほど相手を考えてくれているとは知らなかった、恐る恐る抱かれてる
身だが、聞いたら其処の堰が一瞬に消えた。
 自分から直ぐに裸になる、狭い中で動き、其れを見る澄人は大興奮、
なんと佳恵さんが先に動かれて、見ると得も言えない興奮が湧き出た。
自分も慌てて衣服を脱ぐ、二人は微かな三日月の灯りと蛍が灯す明かりの
中で、誰も邪魔されない場所で、しっかりと抱き締められ、
佳恵は涙を落としながらしがみ付いて、入れて暴れてね、
と耳元で囁いてしまう。
 其のゴーサインを聞くと、佳恵の股座に顔を埋め、澄人は佳恵~と叫ぶ。
もう滅茶苦茶に最初から狂う、とんでもないシュチュエ-ションが増幅剤、
計り知れない歓喜を待つ身、佳恵は此処で死んでも良いとさえ決める。
其れがその後の佳恵の変化に為り得ると信じていたのだ。
 車が揺れ動居く中で、汗まみれの獣が挑み挑まれ、
長い時間誰も入れない世界に二人は没頭、セックスの神髄を嫌程浴びる。
佳恵は幾度となく泣き叫んで、澄人の背中に指の爪が減り込んで痙攣三昧、
数知れない程往く我が身、女としての凄味も善がりもこれ以上ないと
信じる、其れほど心と体が蕩けて行く・・。

            つづく・・・・。






















望慕小説《夢中を彷徨う・・12》

 寝た、寝た、昨夜はとんでもないことが出来た、澄人は大満足でいつの間
にか眠りについていたのだ。
「え・・」朝起こされる、其処には出勤前の最高な女性、佳恵さんが、
なんと健気に湯で使用した棒を、暖かいタオルで拭いてくれている。
その姿を虚ろ下に見える中、棒は急に温かいもので擦られたから勃起、
しかもとんでもない強靭なものに直ぐなった。
「いや~ん・・、駄目仕事が~」と叫び倒された侭キスを受けてしまう。
こうなると昨夜と同じ、短い時間だが、穴に迎い入れてしがみ付いて朝なの
に驚くほど迎い入れた後、失神、今度は澄人が、佳恵のアソコをタオルで
丁寧に拭きあげて、可愛いパンテイをはかせると、佳恵を抱いて庭に出て、
母屋にと入る。
 「・・」何も言わず苦笑いで迎える母の貴子。
「仕事大丈夫かね・・」「行く、もう地獄と極楽を交互に向かわされたわ」
「あはっ、言いようが良いだぎゃ」親子でそんな会話をしよろけながら軽に
乗り込まれ見送る澄人。
「あんた、飯だぎゃ・・」「は~い、顔を洗いますね」
憎たらしい男、だが最高な男、五十を過ぎ会えた男、しかも最高に喜ばせて
くれた男、もう男など関係ない生活を過ごして来た身だが、いざとなれば
出来るもんだと我が身を呆れながら、そんな男と朝飯を食べた。
だぎゃ 「あんた、数日居りんさいや・・」「何か有るん・・」
「つくるわ、ここでな、でも期待するな、相手はどうなることか・・、
そうだ食事後写メ良いか・・」「良いけど・・」「じゃ食事急ごうか・・」
「・・」従う。
 縁側で田園風景を堪能していた。
「あんた、写メ・・」「良いよ、此処でか・・」「中に入って・・」
「・・」従い居間に戻った。
「・・、ええ~|何々何で脱がすん・・」「写メじゃろうが」「ええ・・」
「黙って、立たせる」「あう~・・」何と貴子さんが棒をしゃぶり始める。
その時漸く写メの意味が読めた。
 「貴子さん・・」「まてや、凄い反応じゃね」
「もう寝ていたのに、貴子・・」「嫌だ、その呼び方凄く良いがあんた~」
笑えるほどの仲、見ると転がされスカ-トをめくられると、
貴子は股を広げ澄人の首を抱いて引き寄せた。
そうなると戦い開始、朝から納屋の二階から聞こえて来た娘の泣き叫びは、
熟し過ぎの肉が小躍りしていたのだ。受ける貴子はまた違う味を知らされる。
其れが又良い事尽くめ、身が喜んで震え振動を重ねると、男が喜悦顔で
向かってくれる、忘れていた極意を今思い出すと、反転、澄人を転がし
寝かせ、その体に馬乗り、其処から貴子の独断場、下で最高、凄い~と
喜ぶ男は愛しい澄人、果敢に攻め立てるが、其処も自分から昇りつめて
敢え無く陥落、其の陥落を求めるから一層快楽が増幅し、
貴子のいがり泣きで痙攣を呼んでしまう。
 僅かな時間だが、独りで棒を迎えた肉は汗をにじませ縋り付く男に
キスの嵐、今迄した事も無い事が今出来ているのだ。
其れほど女冥利な事は今迄なかった。
泣きたいほど感謝、だが、其処も直に我に戻り、未だ聳える濡れた棒を
写メがとらえ写す、比較にと貴子の手が棒に添えられ、其処でも写メ,
数枚撮ると、暖かいタオルで拭いてくれ棒を口で舐めて仕上げられた。
 「良いわ、最高、此れ内緒だぞ」「使うんか・・」
「あ、話だけじゃ嘘と思われるが、使いたくないがいざという時じゃね」
「悪いぞ」「はい・・」呆れる澄人にキスをすると、貴子は見繕いをし、
電話をされた。
「そうかね、三十分後なら休憩か、良いわ、其の頃顔を出すけ・・」
電話を切ると、寝転がる澄人の傍に来た。
「今回は如何なる事かは判らんが、相手は仕事を家でする、凄い女じゃ、
今はここ等じゃ誰も頭を挙げられんほどだが、其れがのう、最近悩んで
いるんじゃ」「何か・・」「良いや、其処は後な、今出かける仕度する、
腰があんた惨いぞ、いいや最高、腰砕けとは初めて味おうただぎゃ・・」
大笑いされる。
 夕方ほどでは無いが、前の田んぼから蛙の合唱が聞こえて来る、
其の騒音を子守唄に変えて澄人は転寝・・。
 どれくらい経過したのかさえ判らないほど寝ていた。
「・・、・・」人の気配で起きようとするが、貴子さんだけじゃない声が
聞こえると、又目を瞑り動かなかった。
 「何とじゃこの人がかね・・」「あ、お前んとこの娘如何じゃ、結婚は
出来んが、こいつは強かぞ、子供作れや・・」「ああ、貴ちゃん・・」
「あのな、待っててもコウノトリは来んがね、こいつはそんな美しい鳥
じゃ無いが、大鷲じゃな、とんでもないぞ見たろうが・・」
「え、写メは見させてもろうたが、愛菜は如何かな・・」「何でじゃ・・」
「今敗れた風船」「あはっ、じゃ益々良いじゃないか、やけくそで応じる
かも・・」「ええ、貴ちゃん・・」そんな会話を聞いてしまう。
 「なな、ここ等は何も無いが、お前の家の牛位だが、其れも僅かな頭数
じゃろう、こんな田舎で何かするとなると、大変だ、だがな、ここ等で何
とかせんと廃れるのが目に見えて来たが・・」
「そうね、其処よね、でも人手も金も・・」「有れば何とかするか・・」
「そりゃしたいけど無理、夢は既に無いけいね」
「雅や、此れからが大事じゃ、こんなわしでも今は夢が芽生えて来た、
娘の事が気懸りじゃが、今はここ等を何とかせんとな、其れが先と判った」
「貴ちゃん、相変わらず凄いだぎゃ・・」
「ううん、この人が此処に来てもらうにはそんな先が見える程に作らんと」
「あらら・・」「だがわしらじゃ何とも出来んが、この際娘らにと思うて」
「成程ね、聞いたら豪傑ね」「うふっ、大将軍じゃろうが、どんな馬でも
乗り熟せる器量と実力・・」「あらま~・・」大笑いされた。
「聞いたけど、何でこの方と繋がりが有るの・・」「其処は内緒だぞ・・」
「うん・・」そこから大きな声の内緒が始まる。
 「ええ~では名古屋の・・、なんと逃げたんかね」
「あ、其れで娘と義理の孫がこの人とでおうてな、孫の大学時代の知合い」
「そう、大変だったね、でも悦子ちゃんは豪儀な女性よ。此処にトラクタ-
が欲しいと皆が思う時、其の大金を身で出させ、其れで自分はその家に
入り込んで、今でも凄いと皆が、御陰でここ等はそのトラクタ-一台で潤う
て来た、今は二代目だけどね、内が一番使わせて頂いているが・・」
「でもそんな小さな事じゃ先が見えんが、今回は互いに考えて進もう・・」
「貴ちゃん・・」「進めるかね」「付いて行きたい・・」
「じゃ戻って計画を練り、娘を入れて愛菜に指導権渡せ、良いな夢を語れ、
牛を沢山集めて、それを育てて売るんだ、今は数頭じゃろう・・」
「でも空き地が無いけ、其れに飼料や・・」
「だからじゃ、其処はゆうな、数を多くするとどうなるのかと聞いて見ろ、
愛菜は考えが有ろうが、其れを叶えようと雅が考えれば良い事じゃ、
子供に夢をはぐくませるんだが、自分の子供のように育てさせろ、
金は後じゃ、何とか考える」「貴ちゃん・・」「如何、娘嵌めろ」
「うん、なんとかするけど、大丈夫・・」
「あはっ、夢は夢じゃろうが、壊れるのが常だ、壊れなければ成功じゃ、
詰めて考えるな、此処でするかの事が肝心、出来るかは後じゃ・・」
「呆れた・・」そんな会話をていた澄人、考えさせられた。
 その後、その人は帰られるが、澄人は起きるタイミングを外す。
仕方が無いので寝た振りは暫く続けようと決めた。

           つづく・・・・。





















望慕小説《夢中を彷徨う・・9》

 母屋から離れた風呂に一人で入り、少々疲れた体を癒す。
風呂から出ると、居間で貴子さんが待たれて居て、澄人はジャ-ジ姿に
変えて座る。
「なんと広い屋敷ですよね、ここ等はそんな家ばかりでしょうか・・」
「え・・」言われて貴子が苦笑いする。
「あのな農家はこれくらいは普通じゃ、此処は蔵が無いが、明日にでも散歩
すれば真っ白い白壁建物が見えるだぎゃ」
「え、でも母屋でしょう此処、隣に有るのは・・」
「納屋じゃがね、昔は其処に牛が入っていたよ、そうじゃね昭和の半ば過ぎ
までは何処の家も牛が田畑を耕す動力だった」「え意味が、何で牛が・・」
そこから色々と話を聞くが、なんとそんな事は全て初めて聞く話、農耕馬は
聞いた事が有るが、牛が其れをするとはと驚きのまま、この家の母親の昔話
を興味が在るから聞いて居た。
 話が弾む、ワインがもう二瓶目に入り、いつの間にか娘が風呂から出て、
貴子さんの話を澄人と共に聞かれている。
驚く澄人が良いのか笑い顔で聞かれていた。
 「じゃ、なんですか、牛は何で今居ないんです」
「其処は既に最初は小さな耕運機が入り始め出す。其れが暫く続いて来たが、
今じゃそんなこまいもんは無くなった、取って代わったのがトラクタ-じゃ、
其処に移るに色々訳が有って、高価なんじゃ、内も欲しいからお父ちゃんが
生きて居る頃手を出した、しかもその金は娘が背おうてな・・」
・・」「え、娘さんが背おうって・・」「その代金を作ってくれた」
「ああ、では、聞いた話では何かの為名古屋に来たと・・」
「そうだぎゃ金の為じゃが、有難かった、其れから仕事が偉い楽になって、
他所の田もするから小銭は入るしな、娘の御陰だ」
 又も其処から話を聞いた。
人出が少なくなる、都会より重労働だと若いもんを逃がすまいと、各家では
金を叩いた、借金でそんな機械を購入し始めたと聞かされる。
若者は其れでも都会を目指して出て行く、有れよあれれと思う間に、
今が有る其れが事実じゃと嘆くように言われた。
「でも何とか暮らせるんでしょう・・」
「あはっ、其処か、無理な話じゃがね、考えてみるだぎゃ、米なんぞ幾らに
も為らん、大掛かりなら多少は残ろうが、こまい細々と耕す土地だがね、
高が知れている、農機具の支払いすれば残らん、其れだから若者は逃出す」
「なんと・・、では生活は・・」
「あはっ、其処か、年寄りを体たらくにする産物が有った」
「産物、ですか・・」「そうだぎゃね、其れは年金じゃ、国が全国総ての
年寄りに年齢を決めて毎月金が来る、しかも当初は差別が有ってな、積立て
年金など農家じゃ誰も払いきれん、そんでな国は五年分を支払えば、満額
出ると、其れで皆が農協で金を借りて払った、其れが昭和の半ば頃かな、
疑いつつも金は納めたが、其れが今こんな田舎を駄目にする根源じゃ・・」
「なんと、其の年金が仇でしょうか・・」
「いんや、そうは言っても毎月六万少しの金は有難い、年寄りにとっては
助かる金だぎゃ・・」「・・」
「澄人さん、田舎も考えると暢気でしょう、其れが年金生活、孫が里に
来ると、其処はその金が目当てだと皆が笑うだぎゃ」「え、じゃ・・」
「今じゃ有難いお金に為りつつあるわ」
「そうなんですか、知らないから、そうかじゃ生活は何とか出来るんだ」
「だから、子供は遠慮なく親を置いて出て行く、災いでも有るが生きるに
大事な年金、私も後十年少し待てばそうなるよ」そう言われて笑われる。
 「では今は苦しいのですか・・」
「そうなる、仕方が無いだぎゃ年ははよう来てくれん、皆平等に積重ねる
だけだろう」「言える、そうかなんと聞かんと見えん話を聞いて感激です」
「え、あんた・・」「だって田舎を全然理解していなかった、テレビで
見るくらいしか、其れが今回旅に出て、知る事に為りそうです」
「そうかね良い事じゃ、田舎も住めば満更捨てたもんじゃ無い、携帯も、
スマホもテレビも有るが・・」大笑いされる。
 「今日は色々参考になる話が聞けた、其れと蛍、綺麗だったな・・」
「もう遅いから飛んでいないだろう・・」
「澄人さん、蛍の群游見れる場所が有るよ」「え、本当、群游とは・・」
「舞い踊る姿・・」「なんと沢山ですか・・」
「悲しいけどね、谷に人が居なくなった場所がある、其処に向かえば最高に
綺麗な光景が見れる」「凄い、じゃ明日行きたい案内してくれます・・」
「・・」「そうか、アソコなら良いぞ」
「では此処を出て行かれたんですね・・」
「そう、昭和の半ばにはこぞって都会に向いて人がのう・・」
又あの暗い姿に逆戻り、仕舞ったと澄人は思った。
 気持ちとワインの味は比例する、今口に含んだワインは苦かった。
 「そろそろ寝ましょうか・・」「え、僕は良いけど、そうか貴子さん」
「阿保抜かせ、年寄り扱いかね・・」「え、違います」「お母さん・・」
「うふっ、楽しいけ遣れんだぎゃ・・」笑われた。
 「行きましょうか・・」「え・・」「私の前はお姉ちゃんが使っていた」
「家の奥ですか・・」「ううん、納屋の二階が子供の部屋に為っていたの」
「え・・」「そうじゃ、牛がいなくなるとな、二階を改造して住まわせて
いたんだ」「なんと、では母屋は・・」
「私だけ、時々寝てくれるが、最近は一人ボッチじゃがね」
そう言われる中、娘さんに従い母屋を出た。
 母屋を出ると横に納屋と言う建物が有る、一階は農機具や藁が積まれて
いるのが見える、満月の夜、二階に上がる階段を澄人は従い上がる。
 「ええ~・・、なんと綺麗に出来ているが・・」
「姉の趣味よ、嫌いじゃない・・」「良いわ、そうか姉妹で部屋を」
「座って、ビ‐ルなら有るけど・・」「頂きます、窓開けて良い・・」
「網戸は開けないでね、蚊が来る」「はい・・」
 涼しい風が舞い込んで来る、其処にビ‐ルが来て澄人は飲み始めるが、
なんと外は青白い景色、月の灯りがそうさせていた。
「良いな、落ち着く・・」「・・」
笑いながら佳恵は絨毯が敷かれている部屋でビ‐ルを飲まれる。
「あのう、お姉さんから何か言われましたか・・」
「其処ね、もう強引なんだか呆れた」「・・」
「佳恵、最高な男を送り込む、逃がさないで、姉妹で縋り付いて離さない
でよ、逃がすと絶縁する、だって・・」「うひゃ~言われましたね」
「ええ、何でそうも言うのと聞いた・・」「なんと返りました・・」
「抱かれた後判ると・・」「ええ・・」
「でしょう妹にそんな大事な人を送込んでからに、佳恵は何も知らない、
困る・・」「・・」「でも聞いたら感謝だけ、本当に有難う御座います」
「え、其処は別」「別とは為らない、姉が恩が在る、其処だけは間違える
なと、澄人さんは導いてくれる、後は私があんたの分大事にすると・・」
「・・」「それで、三度も電話してきて縋り付いてて甘えるだけで良い、
あんたは値打ちが有るから相手は解るからねと、もう幼稚園児じゃ無いと
思った」「・・」「でもね、其れほどの男を此処に来させてくれた、姉の
気持ちが嬉しくて・・」「・・」
感激し聞いて居る澄人、益々喉が渇きゴクンゴクンとビ‐ルを流し込むだけ。
 「佳恵さん・・」「・・」俯かれて返事は戻らない。見ると浴衣が似合う、
本当に似合っていた。
 「佳恵さん・・」「・・、なんです」「綺麗・・」「嫌恥ずかしい」
「綺麗です・・」「嫌です・・」「良いや綺麗・・」
「田舎者なの言わないで・・」「綺麗・・」「意地悪ね・・」
「それ以上の言葉を知らない、だから最高に綺麗・・」
「貴方・・、卑怯・・」「え・・、何で・・」
「攻撃される身になって、如何返事すれば良いの・・」「うん、綺麗・・」
「貴方~・・」浴衣の裾から素晴らしい脚が見れた、
其れが二人きりの部屋で最初に感動した部分だった。

                つづく・・・・。

























望慕小説《夢中を彷徨う・・8》

 縁側で爽やかな風が程度良く吹き抜ける中、母親と話が続いている。
「考えるに、娘は偉い良い事を経験した、其れも総てあんたの御陰だがね」
「「それ違うと思うけど、其れに応じて頂いた真奈美さんが素敵だから」
「じゃ、聞くが何でアソコの娘を抱いて居ないんだ・・」
「事情が有ります、その方は友の元カノでして・・」
「未だ付き合って居るとは聞かんが、良い子だぞ」
「ええ、知っていますけど・・」「じゃなんでだが、聞かせてくれんかね、
今後の為に」「え・・」「実はのう、娘もそうだが、ここ等じゃ其処が良
いと言う男が居ないんじゃが、其れで済めば良いが、人には言えんが満足
していない女が居るんだ」「・・」
「そいつらは、このままこんな谷で死ぬかと思うと、切ないがね」
「人生其々ですよ」「そうだがな、如何考えても其処を知らずに上に昇る
と考えれば如何・・」「ええ・・」
「実はな、そんな話をしていた事が有る、婦人会の寄合いでのう、そん時
そんな話が出た酒が言わせたか知らんが、不満たらたらじゃっただぎゃ」
「・・」「それで、内はどれ位、内はこん位、小さいや普通や話が弾んだ、
結果皆が口をそろえる事は持続じゃ、ここ等じゃ五分が山だとさ聞いたか」
「え、ハイ・・」「だからじゃ、それ以上まで登れるなら頂上は如何か、
景色は如何なのかと煩いがや、其れでな私が言った、定めじゃ、ここ等で
そんな理想の持続やでかい代物を持つ男が居ないだけだろう、諦めろとな」
「・・」「それでも、未だ話を辞めない連中がいたんだ、そいつらは夫を
強くしたいと寄合いで事も有ろうか、指で大きさや持続をどう伸ばすこと
が出来るとかな、笑えるけど其れほど味わいが薄いと嘆き、浮気も良いか
と大笑いする。でも捌け口に為ろうがね、都会とは違い、出会いなぞ無い、
何処を見ても歩いても知合いだらけ、そんな集落じゃ地獄で潜んで生きる
みたいだとさ・・」「・・」
「考えさせられたが、でもな其れでも生きて行かないと為らん、やがて
其処の部分も諦めと年を重ねると消えて行くだが、そう思いつつも無念
じゃね、此処で亡くなる事を諦めと定めに覆いかぶせ生きているよ」
 「話は変わりますけど、泊めて頂くに多少の金をと思い此れ渡します。
少ないけど受け取って・・」「駄目駄目、要らんが、何でそんな金・・」
「実は聞いて頂けますか・・」「何・・」
そこから経緯を話し始める。
 「ええ、なんとのう、其処かあんた考えたね、そうか少ないか多いか
の境目が一万五千円かね、ここ等じゃ高い、一万円が相場かなでも泊まる
酔狂な御仁は居ないけどね」笑われる。
『じゃ何か、食事は粗末でも構わないか・・』
「え、如何にでもと思えます、肝心は金を渡す事、そう言われました」
「言われた・・のかね」「横浜に住まれる方から指南を受けたんです」
「なんと、そうか、じゃ其処は既に証明されているんかね・・」
「豪傑が居るとお聞きした、その方はわずかな金で日本を廻ったと・・」
「あはっ、半分嘘でも凄いね、高々そんな金で・・」
「いいえ、其れは鼻薬、先は成り行きで話し合いでと聞いて居ます」
「其れなら理解出来るが、良いわソコ、金でとは最初から言えんがね、
良いぞ其れは良いがあんた、此れからそうしてみるだが・・」
「そう考えているんです」「く~、マン旅かね、こいつ・・」
縁側で腹を抱えて大笑いされる。
「娘もやがて戻る、楽しくなりそうじゃがね、あんたよう来てくれた」
肩を叩かれ台所に向かわれる。
 日が落ちて来る、山裾から幕が上がる様に次第に暗く為り出し、
其の幕が山の上を目指して駆け上がる、本当に言葉に尽くせぬ、
春爛漫の舞台は暗幕に覆われ出した。
まだほの赤い色が山頂を覆い里も色変わりしていくらか赤く見えた。
 そんな景色に見惚れていると、庭に軽が滑り込んで来た。
澄人は見逃さない、この家の娘、妖魔の妹が仕事から帰ってこられた。
「あら、今晩は、やっぱり来てくれたんね」「え・・」
「お姉ちゃんがもう煩くてな、何度も仕事場でスマホが鳴るから・・」
そう言われて家に上がられた。
 「・・、・・」唖然として話の中身は頭に入らない、其れほど予想して
いた以上、あの妖魔の妹は正しく妖艶な女性、飛びつきたくなるほど総て
が適うような気がする、意味不明だがそう言うしか言い方を知らない澄人、
脚から頭まで理想タイプ、其れで胸は張出し、腰は細目、顔もこじんまり
として、其は母親と妖魔似だった。
「お母さん、用意してたん・・」「あ、なんもないだがでも旅館じゃない
だぎゃ・・」「そう思って、仕事場で拵えて来たが・・」
「おう~助かるぞ、流石じゃね、じゃこれどうする・・」
「其処は夜なべでも食べられるし、明日でも良いじゃないね」
「だな、流石じゃ、そうしよう」
 そんな会話を漏れ聞くが、、仲が良さそうに思える。
(く~、なんじゃ在の姿凄いぞ、嘘だろう、こんな場所に生きているのか、
凄い凄過ぎるが・・)何度も頷きながら澄人は手に力が入りまくる。
 夕食は最高に美味しい、聞くと娘は郡上八幡で学食の会社に勤務、
栄養士で免許を持っていると聞かされた。
上手い筈だ、感激しながら母とワインを酌交わし、話が弾んで行った。
外は既に蛙の大合唱、向かいの山裾には脈の様に消えたり灯る源氏蛍が
舞い踊っている。
最高な雰囲気は独り占めしたくなるほど綺麗だった。
 「お姉ちゃんね生き方変えると・・」「ええ、如何変える・・」
「うふっ、この人の所為、生きてて良かったとお前もそうなるぞと・・」
「あらら、惚気だぎゃ」「そうじゃ無いみたい、今回で目が覚めたと、
名前も元に戻そうかと言われたがね」
「あはっ、名前なんぞ使い分けすれば良い事、あいつは相当減込んだな」
「其れほどの値打ちがあると聞かされたけど・・」
「そうか、其れをお前にと寄越したんだな・・」
「でも、佳恵はお姉ちゃんほどじゃ無いし困る」「何でだ・・」
「だって、期待に添えるか・・」
「教えて頂けば良いじゃないか、最初からは無理だろうが、往くにも遠慮
があろうしね」「嫌だ~お母さん其処までゆうかね」
大笑いされる顔がまたまた最高、澄人は親子の話を聞きながらワインに
酔いしれて行った。 
「あんた、ワインは風呂の後がええけ」「あ、そうでしたね、汗が・・」
「佳恵、後片づけと夜食・・」「うん、了解」
「あんた、案内する、風呂は古いぞ」
笑われながら言われ、澄人は従って付いて行く。

             つづく・・・・。



























望慕小説《夢中を彷徨う・・7》

 車は快調、既に一宮から高速に乗り、直ぐ東海北陸道に入りジャンクション
を通過し、やがて間も無く岐阜の関を通過する筈だ。
 思えば当てもない旅にする筈が、昨日の縁で最初に向かう先を決めた。
色々な理由が有るが、男の澄人にはどうしても伺う理由が出来てしまった。
其れは言わずと知れた女体探索、凄まじい程味わった身は其処だけでは許さ
ない、澄人が思う以上肉が求めていた。
これまではこんなジャンルには興味が無かった、そう言えば嘘になるが、
最近はそちら方面は気にしていない、未だ家族を失って一年が経つ程度、
そんな事を思う気力が失せていたのだ。
 だがだが、其処を掘り起こしたのが居た、真奈美さん、その人は澄人の
大学時代知り置く女性の義理の母親、しかも友の彼女の義母だった。
真美ちゃんは知らない仲じゃないから道で出会うとお茶位はとそうなる、
其処で意外な話を聞かされ、とうとう御器所の家に一緒に向かってしまう。
家の災難を聞く羽目に為ると、澄人は抜き差しならぬ立場に追いやられ、
だが其処でも澄人は何とかしようと考えた、総て今思えば相手は女性、
しかも身震いするほどの姿、其れが何と友の彼女じゃない、義母にだ、
考えられないがそうなった。
 車を運転しながら、昨日の事を思い浮かべるから、車が高速で、
真直ぐ走れていない、後ろから警笛を鳴らされ、我に戻り、
何とかまともに運転開始、聞いたインタ-は郡上八幡次のインタ-だ。
 「もう直ぐか、意外と早いぞ」名古屋を出てから一時間半しか経過
して居ないが、既に車は岐阜のど真ん中を走り、やがて八幡のインタ-
を通り過ぎると見ていた。
 午後一時半、何とか其のぎふ大和インタ-を車は降りる。
此処迄ノンストップで走って所為か喉が渇き、道に面した喫茶店に入る。
 コーヒ-を頼み、スマホを弄る。
「え、来ている・・」メ-ルが来ていた。
【どうしてるの、未だ名古屋ですか・・】横浜の美咲ちゃんからだった。
返事を送り、又コ-ヒ-を啜る。
 「ね、あんた名古屋からかね・・」「え、そうです」
「こんなところに用事かね」「え、まそうなりますね」「あら、仕事・・」
「え、そうじゃ無いけど」「御免、探索し過ぎね」「そうなりますかね」
「あらら言われる」気さくな店員さん、いやもしかすると店主かと思えた。
「手前は郡上、先は白鳥から白川郷に為るけど行くん」
「え、まだきめてはいないけど・・」「決めて居ないの珍しい・・」
「そうなるんですか・・」「ここ等滅多に名古屋ナンバ-は無いけいね」
「そうですか・・」「ねね、行く当て有るん」「そうなりますけど・・」
「なあんだ、そっかそうだよね」そんな会話をした後車にと向かう。
「有難う・・」手を振り見送りされた。
「へ~、ここ等は気さくなんだな」喫茶店で声をかけられる事は余り無い、
其れが有った、しかも若い女性には見えるが、自分と同じくらいの年かと
思わせる程印象深い相手だった。
 気を取り直して走る、ナビは正確に行く先を示してくれるから従う、
地道は国道318号線、三級国道其の物小さな川を伝い山にと向かう道筋、
走った。
五分後、辺りが豹変、盆地の形状の中に入り込む。
「あ、大和町だぞ・・」ナビより先に気付いた。
 車の走りを緩め四方を見る。
「あ、有った、酒屋さんだ」そこの手前の橋を渡れと聞いて居るから従う。
そうして走ると民家がちらほら見える、その道を走り置くから二軒目
だと聞いて居た。
 「・・、ア、アソコかな・・」少ない家だからすぐに見つかった。
その家専用か狭い道に入り走る。
突き当りがその家と思えて、庭の手前で止めると車から降りる。
 誰も居ないのか静かな場所、鶏が驚いたのか動きを止めてこっちを見る。
「どなたですか~・・」家の裏から声がすると本人が庭に現れる。
「あのう、名古屋から来たんですが・・」「名古屋、ああんた遠藤さんか」
「え、はいそうですが」「まよう来たね、車を庭に入れて上がりんさいや」
応対された人は母親か、元気そうな姿、田舎特有の人と言えば当て嵌まる。
 ワイン好きと聞いて居たからセットを持参する。
渡すと満面笑顔、安物でも美味しいから、でもこんな高価なものは喉を
通した事無いがね、笑顔の後そう言われた。
 インスタントだぞと呟くように言われてコ-ヒ-を出される。
小さな盆地だが結構見惚れる景色、庭の前は右手から下る様に段々で降り
てきている。
 「あんた、朝電話で聞いたが、よう援けてくれたね」
「え・・、行きがかり上ですから、大半は自分たちで賄われていますよ」
「そうだが、私も聞いて何とかと考えていた矢先、家に戻そうかと話し
たが、其処はきっぱりと断られたがね」「そうでしたか・・」
「だがな、朝方とんでもないテンションでな、電話が来たぞ」「・・」
「そんで、其れが呆れかえるがね、昨日まで金金と言っていた口が・・、
今朝は生きて手最高凄い幸せと、煩い程な・・」「・・」
コ-ヒ-を続けて飲む澄人を横で見ながら話を続けられた。
 「災い転じて福が来る、と言ってな、中身を聞く気も無い私に・・、
もう止まらんかっただぎゃ、私も聞いて行く内に話しの中に嵌込んでしもう
たがゃ、とんでもない中身にじゃ。私は天を見た、昔の話だが、ここ等では
唯一愉快な話が語り部で残されている。其れを思い出してしもうただが」
「え・・」「それはなこの谷でだが起こった愉快な話じゃが、其れは後でも
良いけ、今はあんたにお礼がしたいんじゃ」「其処はお構いなく・・」
「そうは行くかね、聞いたらじっとしとれん質でな、あいつは名前まで変え
よって、その家で生涯暮すと抜かしよったがね、だが今は如何でも良いと、
え~と耳を疑う、何でかと聞いたらあの様、聞いてて呆れかえっただがね」
「・・」「そんでな、あんたに迷惑は懸けんから従わんかね」
「従うんですか・・」「ああ、其の後はたんと楽しみんさいや、ここ等じゃ
こんな愉快な話なんぞ無くなっているが、昔を紐どけば有るんだ、だが見て
この盆地には三十数軒あったが今は十二軒のみ、周りの集落も同じ運命、
仕方が無いけど無様じゃ、そんな谷でも縋りついて生きておるだぎゃ・・」
「・・」「さてと、あんた三日位貴子に身を預けてくれんかや・・」
「え、預けるんですか・・」「出来たらじゃが無理か・・」
「無理じゃ無いけど、何か有りますか・・」「作るんじゃ」
「作る・・、ですか」「そうなるが、あんた次第だけどな・・」
意味しんな事を言われる。
「澄人さん・・」「え、あはい・・」「あんたの体借りるが良いよな・・」
「身体・・、えああ~では・・」「総て聞いた、其れで待って居たんだ」
「・・」驚いて横の母親の顔を見て仕舞う。
 (ええ、なんとこの人は・・)陽に灼けた顔だが、見ると正しくあの妖魔
の真奈美さんその者だ、年こそ取られているが、顔は正しく似ていた。
「駄目かね・・」「え、其処は預ければいいんですよね・・」
「そうだが、良いぞ凄いよあんたは、いいや澄人さん・・」
笑われると益々気が可笑しくなるほど妖魔に見えだす。

           つづく・・・・。



























望慕小説《夢中を彷徨う・・6》

 脱衣場での愛撫は互いに炸裂、芯から挑もうと決める澄人も物凄い事に
為るが、相手の真奈美さんも半端じゃ無い、とんでもなく男を駆り立てられ、
其れで見返りが自分の体に戻って来る事を知る肉体、其処は全く以前の女性
とは雲泥の差だった。
しかも相手は何とも言えない肌の持ち主、本当に男冥利に尽きる異存の無い
相手の体、シト~っとされる肌は密着の倍増感が凄い、肌を合わせるともう
其処は合体、肉が結び付く、それ以外言いようが無い程最高、グングンと体
を摺り寄せると、何処までも肌が迎えてくれているし、もう愛撫は誰でも
とは出来ないほど密着の中で69型やまともに抱き合う姿は絶品この上無い。
 今迄のセックスは何だったのか、思えば既にはっきりと判る。
澄人のでかいあそこが相手が狂う元とはなるが、其れを受ける女性は全く
同じに感じて来た、何でと今思うが、既に体が答えを出してくれている。
すなわち抱き合いそのものがまるで違う、今はとんでもなく舞い上がる澄人、
抱く相手が其処を証明してくれていた。
 今迄は狂う相手しか見られていないが、今回は其れに挑まれる女性の姿、
しかも凄まじい快感に襲われながら、其れを乗り越えて受ける善がりを倍増
させて男に送り込まれてくる。
まさにそこがまるで今迄とは違う、年代が同じ程度の相手と抱き合うが、
何時も乍ら、相手が狂い酔いしれている姿しか見ていなかった澄人、
だが今日は何と其処を乗り越えて来てくれている。
喜びを満身で受けながら、お返しだとより一層の攻撃を返してくれる。
其処が今までと違う面、澄人は感激し捲るから相手返り撃ちが激しくなる。
迎える真奈美は其れが最高と吠え捲りながら、又も仕返しが増幅され男の体
に戻してくれていた。
 なんとなんと抱き合う場所は脱衣場、浴室には入れて貰えず、
最初から修羅のマグアイは脱衣場だけ、其れほど夢中に為れた二人だった。
初めて抱き合う相手だが、其処は既に乗り越え、今は双方が持合う技の切れ
を試すかのように互いが体を虐め戦う戦場だった。
 迎える真奈美は芯から泣き叫んでいる、これ程抱き合いが深いとはついぞ
先ほどまでは知らなかった、セックスは嫌いじゃない体、其れで前の夫は
逃げられている、今度の夫はソコソコ頑張ってくれるから、最高と思込んで
名前まで変えている身、前は悦子と言っていたが、今は後妻に入った家の娘
が真美と言う、だから悦子も最後の家に奉公しようと、名前を区切りにと
変えていたのだ、其れほど気に要ると相手に浸る真奈美、其れが誰にでもは
出来ない真骨頂、しかし今は如何、とんでもない男がこの世に居たと
つくずく知らされる。
其れほど恍惚が集団で襲って来る、膣から、肌から、頭から総て凄い~の
大合唱、それらを総て受け入れて迎える真奈美、澄人サ~ンと心で叫び、
口からは慟哭の芯から出て来る呻き声、其れは聞かされると男は大変化、
未だ聞きたい出せだすんだと挑まれてくるから受ける真奈美は一層男に応え
ようと、最高な場所にと自分から昇りつめて往った。
数え切れない程気を失いながら挑まれお返しをする真奈美は凄い女性だ。
 膣は頗る絶品、往く時は膣痙攣が起こされ、相手の男に知らせてくれる、
感極まると腰を浮かせて上で震えている、何処もかしこも最高絶品、
姿も声も感動し捲る澄人、最高は二人は一時間半、脱衣場で奮闘し、
遣りつくした。
 「・・」「・・」
お互いが横たわり、手だけが握られた侭、最高な余韻に浸っていた。
「貴方・・、口に出来ないほど凄かった、もう真奈美は死んでも良いと
さえ思った、いいや此処で最高な時に死にたいと思えたわ」「僕も・・」
「嘘や・・」「ううん、最高だ、肌もあそこも何もかも、今までで最高な
相手だった、其処は確かに思えた」
「私はそれ以上、逃げた夫は強くは無いけど優しかった、でも貴方はそれ
以上付録満載、とんでもない場所で遊ばせてくれ、初めて感じた芯から・・」
「僕も同じ、相手が喜べは其れで良いと弁えていたが今日はそうじゃ無いと
知らされたんだ、互い尽くし求める事が、知らない場所にと行ける、
導くのが真奈美さんだった、凄かったが・・」「感じた・・」
「そんな柔な言葉じゃ無い、凄まじい獣の威力を知ったが・・」
「其処は倍増してお返しするね」手を握り返しながらそう言われる、
肌は汗まみれで光る、互いが動こうとしない、余韻はまたまた出て来て身
を震わせるから動きたくなかった。
 漸く浴槽に浸れることが出来たのが二時間後だった。
「旅でもあるかな」「え・・」「そうじゃ無い、旅は此れを求めて行けば」
「え~・・」「だって、最高な持ち物を持たれているし、磨けばどんな事
になるのか恐ろしいけど受けて見たい気がする」「真奈美さん・・」
「ねね、何処方面に行かれるの・・」「まだ決めていないけど・・」
「じゃ、飛騨は・・」「え、岐阜か・・」「そう其処に良い女が居るよ」
「え・・、知合いか・・」「うん、生まれてからずっと知り合い・・」
「ええ、意味が、あ~じゃ親戚か・・」「其処はもう少し血が濃いいかな」
「ええ、姉妹か・・」「当たり~・・」とんでもない相手だった。
 洗い場で交互に身体を洗い合うと、漸くリビングに戻れた。
『じゃ此れ渡すね』「ええ、何・・、アお金じゃないね要らんが・・」
「あのね、生活費」「ひや~何で貴方が出すん・・」
「御礼じゃがね、また抱きたいけど駄目か・・」
「駄目、またと言わせたいん、其処は無理や体が知ったからね、良いけど
金とはもう関係が無くなっている」「金は生活費、なな受けてよ困る・・」
「幾らあるん・・」「五十万・・」「ひえ~要らん要らん・・、駄目」
「今回だけ五十、後は毎月十万円で良いか・・」「あんた~・・」
大泣きされて飛びつかれた。
 その後は察しられた通り、抱合いが又また始まった、性懲りも無く求め
合う二人は既に人間業じゃ無かったのだ。
澄人の異物を膣に迎えた侭、抜かして貰えない、其れほど其処は居心地が
良いけど、呆れる程朝まで抜くことが出来ない魔物の住んでいる穴だった。
 翌朝、澄人が起きて来ない内に真奈美は部屋を出て行く、残されたメモ、
総て真奈美の気を言い表せる文言、其れほど最高だと言葉で残されていた。
 五月、二十九日、漸く名古屋を車で出て行った。
此れからどんな世界が垣間見れるのかと思いつつ、
車はあの真奈美さんが言われた場所にと進む、其処が最初の目的地に
自然となってしまう。

             つづく・・・・。























望慕小説《夢中を彷徨う・・5》

 翌朝気怠い中何とか起きた、思えば昨夜は大変だった、
あれから何としてでも家を出ようと頑張った。
其処は真美ちゃんが家を出させてはくれなかったのだ。
良いからと何度も言うが聞き入れてはくれない、何とか義母のもてなしで
家を出ることが出来た。
「ふ~夕べは大変だったな・・」朝立ちの股座を押さえて洗顔し、
コ-ヒ-を飲もうとしたが、直ぐにコ-ヒ-は外で飲めると思うと、
急いで約束の時間と慌てて部屋を出た。
待合わせは昨日行っている喫茶店、都合よくそのビルにはコンビニが有る、
其処で五回に分けて金を引き下ろし向かう。
 既に義母の真奈美さんは待たれていた、コ-ヒ-を飲みながら話をする、
そんな中でテ‐ブルの下から袋を渡し、此処で待って居ると告げる。
頷かれて店を出て向かわれた。
(なんと、本当に綺麗だ、今朝は一段と変れている、着る物の所為かな)
そんな事を思い浮かべて昨日の真美ちゃんの家での事を思い浮かべている。
 幾ら位経ったのか、なんと目の前に真奈美さんが座られているし、
見ると頭を下げられていた。
急いで辞めてと頼んで、改めてコ-ヒ-を飲まれる。
「何とか無事に済ませることが出来ました、会社は此れで何も無かった事
にすると言われ泣きました」と報告された。
 その後も真奈美さんは話を辞められない、其れより肩の荷を降ろされた
のか、話は饒舌、本当に見違える相手に為られている。
「ええ・・、良いですよ・・」「でも其処は硬く娘に言われているんです、
何か有った時に駆けつけると、思えばそうかと」「でも其処は良いです」
「いいえ、娘と約束しています、譲れません、迷惑はかけないですから
如何か部屋を教えて下さい」「電話番号で良いじゃないですか・・」
「部屋に入れないのですか・・」「そうじゃ無くて,気づかいは無用です」
「普通程度の気使いです」「それでも・・」
何度も断るが聞き入れてはくれなかった。
仕方が無いから連れて部屋に戻る羽目に為る。
 「ま~綺麗~」手を前に会わせ感歎され、その姿に見惚れる澄人がいた。
「え、荷物・・」「そうなんですよ、旅に出ようと思って・・」
「え、どちらにですか・・」「行く当ては無い、場当り次第と・・」
「ま~素敵、したくても出来ない人が大勢いる中、良いじゃ在りませんか」
そこは賛成をしてくれる。
「何か足りない物無いの・・」「有りますが其処は出先でも買えるし」
「そう、良いわ、あ、じゃ長くなりますの・・」
「考えて居ません、如何なる事やら・・」「ええ、拙いわ・・」
「何でです・・」「だって娘に頼まれている事」「何か・・」
「座りましょうか・・」ソファ-に座る。
 横に座られ、「あのね、娘は貴方に凄く感動してて、数日後に此処に来る
と聞かされているの・・」「え、何で此処に・・」「正直に申しますね」
其処から意外な話を聞かされる、「お金を返す迄真美は澄人さんの女になる、
お金じゃ無いけど恥ずかしいから金の所為にしたい、そう言いましたの」
「なんと、其処は別でしょうが・・」「そう言うけど同じじゃないかしらね、
考えようよ、私も僅かな金でしたが、その時は助かった、だからそのまま今
もあの家で居ますのよ」そうも言われる。
「きっかけは如何にでも考え様でしょう」「そうなるんですか・・」
「ええ、そうなるより、そう考えるのよ。其れだから生きて行ける、その道
を金で作られていると考えると遣る瀬無いじゃない」「ですね・・」
「だったら人間は考えを違う位置から見て、其処に私を立たせると気が楽に
なるんです」「なんと、そう言えばそうかも・・」
「でしょう、ですから今回も、見方を変えて頂いてお願いしますね」
「お母さん・・」「嫌です、真奈美・・」
「そうだ、真奈美さんは総て考えを捨てませんか、そうでないと僕が困る」
「でも、其れは私だけじゃ無理な話ですよ、真美が許せないと思うけど」
「じゃ、おかあ、あ・真奈美さんは如何ですの・・」「如何って・・」
「真美ちゃんは未だ娘に為るんでしょう」「そうなりますけど・・」
「じゃ娘と変われないのですか・・」「変われ・・、え、ええ~貴方・・」
「そうなんです、あなた方の家で見た真奈美さんが夕べ脳裏から離れて
くれないんです」「ま~」「だったら、選手交代じゃ駄目なんですか・・」
「貴方、凄い方ね、真奈美は良いけど貴方が損しませんか・・」
「損ですか、何で・・」「だって真美は若いし、貴方を思っています」
「其処なんですよ、真美さんは大学では僕の友の彼女だったから・・」
「聞いて居ます、でも今は大学生じゃ無いですよね」「そうなります」
そんな遣り取りは出来た、澄人は一か撥かの賭けで話を切りだして居た。
 「ご返事はいただけないなら良いですが・・」
「既に其処は乗り越えて来ています、でも使い古しの体ですけど・・」
「言い方悪いですよ」「だって、そうですから、じゃ私で良ければ尽くし
ますけど・・」「反対ですよ、僕がそうしたいんです」
「まあ、恥ずかしい」本当に恥ずかしいのか手で顔を押さえ嫌々される。
可愛い仕草に既に澄人はマックスに昇り詰めていた。
「澄人さん、此れからもあるならどうぞ楽しんでください」「真奈美さん」
「自慢出来るほどの体では無いけど思いは今回は深い。前とは比べ物に
為らないくらいですの、既に部屋に伺うとそう決めて来ていた、助かった
貴方から先に其処に向かわせて頂いた・・」そうも言われる。
「旅に出る前の記念として奪いますよ」「ハイ、心から奪われたいです」
「あらら・・」漸く二人の顔が綻んだ一瞬だった。
 最高、夕べ部屋に戻ると、もう眠られない、脳裏には真奈美さんオンリ-、
股座は騒ぐし、今までになかった興奮と意味不明の焦りが湧いて出て処理に
困っていたのだ。
「お風呂・・」「頼めます・・」「・・」返事の代わり頷かれて向かわれる。
澄人は見送ると小躍りしたくなった、其れは今までとはまるで違うゾ-ンの
女性だとは見極めているから確信をしたかった
今迄多くも少なくも無いが、女性とは関係が有ったが、皆其処は最高に
喜ばれてけど澄人には満足は得られていない、そんな思いが募るから旅に
出ても良いとさえ思え出しているのだ。
「良いですよ、どうぞ・・」「はい、直ぐに・・」
直ぐ立つと部屋を出て廊下を歩いた。
「此処に・・、じっとしててね・・」言われるままにする。
衣服を脱がし始めると、息がしにくいのか胸が大きく動いて来た、
其れを見ると益々期待が膨れる澄人・・。
 「え、え、え~・・、ま~なんて事ね、有り得ない、凄くない此処・・」
「あう~・・」「馬鹿ね、此れが十分満足していないと今聞いたわ・・」
「ええ、意味が・・」「相手不足じゃ無かったの今迄・・」
「え、其処は、何で判るんです・・」
「此れじゃ相手はひとたまりも無いがね、無理よ、でかいし強いでしょう」
「・・」「馬鹿ね、自慢しなさい、有り得ない程ご立派ですよ、此処が~」
「・・、ひえ~良いいきなりですか~、凄いぞ凄い、真奈美さ~~ん・・」
本当に叫びたかった。
 急に前に居る姿が消えるともう其処にしゃがみ込まれ、いきなり澄人の
アソコを口に迎い容れられた。
其れが其れが何とも言えない恍惚感、総て其処に集中しながら肉は小躍り
してその振動が蔓延する、澄人の手が、相手の長い髪を握り締め震える中、
相手は豪快に頭を揺すり無我夢中で口で棒を扱かれる。
快感が脈と一緒のリズムで沸き起こり、澄人は足を踏ん張り、
両手で相手の頭を掴んで仰け反った。
其れほど体の芯まで快感が染み渡る、涎が零れる中、相手は未だ其処から
離れてはくれない、其れより一層大胆に為られる。
珠袋を口で転がし手の指は既に後ろに回りアナル攻撃を開始、
立つ事さえ儘為らない攻撃で得る歓喜、既に最高な極地で彷徨えた。
(凄い~~~が、儲けたぞ~・・)
何度も心で叫び続け、そうして感動を湧き出させて行く。

         つづく・・・・。


















望慕小説《夢中を彷徨う・・4》

 山下夏美、三十歳、大学では二つ下、友と同じ愛好会のメンバ-だった。
背丈は155センチ、スレンダ-美人で名が知れ渡る逸材、
大学でもちやほやされていた女性、しかも何もかもが素敵、
其れが友の彼女だった。
「ねね、まだ時間有るの・・」「うん、良いけど何処に行く・・」
「ね、家に来てくれない」「ええ、何処や・・」「御器所・・」
「其処に有るんか・・」「来てくれる、中身が凄い話をしたいからお願い」
「・・」その凄いの単語に引っ掛かった。
 時間は有るし、その凄い話の中身が何か気に為る。
「良いよ・・」「嬉しい、悪いね、じゃ行こう・・」
何と素早い事、店を出るとタクシ‐に乗り込むと御器所にと向かう。
「家に居るんだね・・」「未だそうなるね」「・・」
未だそうなるとは聞き捨て為らない言葉だけど其処は深堀はしなかった。
「誰かいるの」「うん」返事をされるが、なんか空気が重くなり始める。
 十五分で到着、御器所でも降りた場所は高級住宅地、坂の途中から家が
並んで坂上には有名な桜の花が綺麗な公園が有った。
「はいって・・」言われるままに階段を上がり玄関にと向かう。
 「帰った・・」「まあま~これはよう来てくれたね」「・・」
え、と思い真美ちゃんを見た。
「電話してたんだ、御免ね」廊下横の居間にと澄人は入る。
既に用意されているコ-ヒ-が出て来た。
 「何か話が有るんだよな・・」「うん、今しないと駄目・・」
「良いけど、辛い話なんか・・」「澄人君、其処は・・」
「良いじゃないか、話は早い方が良いよ、何金か仕事か・・」
「両方に為るかな、見ての通り一つ欠けた・・」「欠けた・・」
「うん、お父ちゃんが逃げた」「・・、ええ~今何と逃げた・・」
「うん、一週間前・・」何ととんでもない場所に来てしまった。
 会社の金を持ち逃げしていると聞かされ、今はもうどうにもならないと
泣き顔で言われる。
「幾らなん・・」「それが既にほとんど工面で来たんだけどもう力尽きた」
「だから幾らなんかね」「あと四十万円、既に四百万は払った」
「えでは四百四十万円か・・」「うん・・」小さい声で返事された。
「どんな会社・・」「証券会社・・」「ええ、何処・・」「桜通り・・」
「その何処や・・」名前を聞いて驚いた、なんと今日向かった会社の名が
出たのだ。
「その金は・・」「取引先に払う金・・」「何時・・」「一週間前・・」
「で、支払いは何で出来ただが、預金かね」「うん、私のと母の分です」
「・・」「声が出なくなるほど、世の中偶然が合うとこうなる。会うべき
して神様が合わされたのか、あの桜通りを歩いて居ないと出会いは無い筈、
其処を考えていた。
「じゃこんな時何でアソコを歩いて居たの・・」「・・」
「何か言わないと判らんが・・」「澄人君助けて・・」
「だから何で歩いて居た、まさかサラ金か・・」「・・」
「そうか、苦労したなお母さん、ええ~・・」
まともに初めて見ると驚くほど若い、そんな事有り得るのかと目を疑うが、
二度見すると確かに真美とそう年が離れてはいなかった。
 其処はさて置き、話に母に向けた。
「お母さん、期限は何時ですか・・」
「明日と思いますけど、本人が居ないし、其れで真美と話し合って・・」
「返済は出来るんですよねサラ金・・」
「・・、ええ、何とか一月でと頑張ろうと・・」「出来ます」
「何とかね~真美・・」「頑張るしかない、家も未だロ-ンが残っている、
叩き売っても差額をこっちが払わないと駄目と聞いてる、一月頑張ろうと」
「・・」そう言われる。
「真美ちゃん、其れを僕に出してくれと・・」
「出来れば知り合いが良いと思い・・」「・・」
「真美、無理ならいいけ、御免なさいね、藁に出も縋りたい今なの・・」
「判りますけど、真美ちゃん・・」「うん、何」「今仕事何している」
「事務、PCで」「そうか、お母さんは失礼ですけどおいくつに為られます」
「・・、三十五歳、後妻、しかもお金が絡んでいるから何も言えない立場」
又また驚かされた、本当に事実と知る。
「真美ちゃん、泣くな、四十万では済まないだろうが・・」
「え、四十万だけよ」「じゃ、家の必要な金は・・」
「其処は何とかしたいけど、借りるしか今は無い、全部叩いたし・・」
「そうか、もう何も言わないわ、良いよ出す・・」「え、貴方・・」
「お母さんにも娘の気持ち汲んで下さいね、この子はこう見えて根は真面目、
あれだけちやほやされても見向きもしていない、見ているから言えるんです、
二人で頑張れますか・・」「貴方・・」「澄人君、二人じゃ無理や・・」
「ええ・・」「だって鎹が無く無理、澄人君がいてくれるなら頑張れる」
「ええ、何で・・」「だって、誰がこんな事聞いてくれるの、道で出会って
感じた、澄人君だけが頼りや・・」「・・」
「貴方、何でもしますから、今回だけは如何か助けて下さい、お金は必ず
返します、信じてと言えませんが、必ず・・」頭を下げられた。
 「お母さん、何かまだ信じられん部分が有るんですけど」「何か・・」
「お金の工面其れだけでしょうか真美ちゃんも考えて・・」
「え、其れだけだけど・・」「じゃ、もし仮にお父さんがサラ金から借り
捲られているとなると如何します」「ええ~、まさか・・」
「そのまさかが今大変な事に為っているんですよ、言いたくは無いけど、
本人がサラ金で借りているとなると如何します、此処に来ます、大手なら
柔らかいですが、町金なら煩いですよ」「そうなりますの、真美・・」
「其処も考えたが、有り得るかもお父ちゃんやけくそになっている・・」
そう泣き声で言う。
「其処は知らん顔で過ごしましょう、弁護士に先に話しておきましょう」
「ええ、貴方・・」「澄人君、助けて・・」真美が泣き顔で訴えた。
 桜通りで出会った二人、其処は定めの道かと思えるほど偶然、
しかも会うなりこんな話を聞かされている。
「では、此れからの事は弁護士に任せます、其処は断じて譲れませんけど
良いですよね」「お願い、助けて・・」
「いいから、もう泣くのは駄目、可愛い顔が台無しじゃろうがね」
「澄人君・・」泣き顔に手を当てて涙を拭いてやる、
其れを見て義母も泣き崩れられた。
とんでもない事に嵌り込んだ澄人だった。
 「いいから、もうこの事は解決にしよう、さ、もう二人とも泣かない
で下さい」「澄人さん有り難う、何でもするねね、助けてよね」
「判ったと言っただがね、もう泣くなよ、困るだぎゃ・・」
流石に澄人はやり切れない思い、二人を見比べると、本当に窶れても
美人は美人、変わらないと見た。
 「明日で良いか・・」「ええ、お願いします」
「良いです、アソコで出会ったのも何かの縁でしょう、な真美ちゃん」
「澄人さん」「阿呆、澄人君で良いじゃないか」頭を撫でてそう言う。

             つづく・・・・。























望慕小説《夢中を彷徨う・・3》

 なまぐさは昔から、部屋は一日の経過しかしてはいないが見るも無残、
散らかっている、そんな中で澄人は又もコ-ヒ-を片手に本を読み漁る。
 「うん・・」横に置いてるスマホが揺れて電話と知らせた。
「なんと・・」そこにはメ-ルが来ていた。
「おはよう、起きているの、今ねママが話がしたいと横で待機されている
のよ、良いよね・・」「お早う御座います、構いませんけど何か・・」
そう返事を送る。
 直ぐに音色の違う音がしてスマホを持つ、
「お早う御座います、澄人さんお久しぶりね」挨拶から始まった。
中身は娘さんから聞かれたのか、内容が総てその自分えのエ-ルと共に旅
に出なさいと言われる。
返事をする間が無い程話は途切れず、母の思いを澄人にと話されていった。
「では、旅はまともじゃ無いんですね」
「そうよ、其処は色々とね有る、考えるとその方が面白いわ。以前お客さん
から聞かされた話だけど、其れも有と夕べ話を聞いて考えたのよ」
「なんと、そうでしたか、お手数かけます」
「ええ、大事な息子みたいなんですからね、でも何もしていないと相手が
知ると気をか引かれる恐れがあるのよ」「ですよね・・」
「だから如何、貴方が旅している間、何かしては如何かな・・」
「ええ、旅するんでしょう、出来ないと思いますけど・・」
「其処よ、如何株してみない」「ええ~、株って株式ですか・・」
そこから色々話をされる中、株を以前からされていると知る、しかも随分と
長い間と聞いた、浮き沈みは有ったが、ト-タルプラスだとも言われる。
「だからね、仕事の内と思えば良いじゃないね、私が推薦する株を少し持ち
なさいな・・」「お母さん・・」
「いやだ~、其の言い方止めてよ、ねね、お願い玲華よ」
「あ、じゃ玲華さん・・」「良いわ、なあに・・」
「株って少しは知っていますが、今は如何ですかね・・」
「其処よ、今は良いわよ」「ええ、でも未だ一万円台ですよ」
「其処も良いわ、やがて直ぐに二万円台」「ええ・・」
「だって考えても見なさい、日本は五年後代替わりするのよ」「あ・あ」
「其処も加味すると二万円は直ぐよ」「・・」言われる中身が読める。
「では・・、でも勉強しないと・・」
「任せてよね、麗華には勝てる要素が満載よ」「ええ、何でです・・」
「今は内緒、今,銘柄言ううね・・」「ま、待ってメモする」
其処から話を続けられる中買う銘柄を教えて頂く、何でかと中身も話され、
持って居なさいと最後は言われ、売る時は知らせるとまで言われた。
 「じゃ株の話は其れで良いわね、後は旅のル-ルを決めようね」
「え・・」「良いわね、貴方はクルマで向かい、途中の宿泊は車内かテント
もしくは民家だけ、但し一週間に一度だけはホテルや旅館で泊まりなさい、
衣服も洗濯はコインランドリ-かもしくはホテルで頼むのよ」「・・」
呆れて声が出て来ない。
「聞いて居るの・・」「・・、え,はい聞いて居ますが、其れって・・」
「いいから最後まで聞いてね」話をさせてくれなかった。
話の中身はそうしないと澄人が成長しないとまで言われ、民家に泊まれる
なら、一万五千円と決めて置きなさいと念を押される。
そこには色々な意味が含まれていると聞かされ、澄人には理解が出来て
いなかった。
「疑うの・・」「いいえ、何で一万五千円かと・・」
「其処よね、聞いた話なら其処から色々と話が進むんだって・・」
「え、益々意味が・・」其れからも其の意味を聞かされて唖然とした。
 「なんと、そうなるんですか・・」
「毎度じゃ無いけど、不思議な金額だったと、二万円だと相手が怖がると
聞いたよ、思えば麗華もそうかもと頷いていたわ、其れで要らないと言わ
れる時が有ると、其処は別に何か品物でも良いじゃないね、又家を出た後、
次の場所で何か良い物が在れば送れば良い、感激される」とまで言われた。
 感極まり、澄人は自然と玲華さんの事を師匠と叫びたかった、
それを告げると大笑いされ、其れも良いよねと言われてしまう。
いやはやトンでも無い人だった、長い電話を切ると息が出来ない、
其れほど中身に聞いて身震いをする。
(なんと、思えば奥が深いぞ)そうか其れで麗華さんはホテルや旅館は週に
一度にしなさいと言われるんだと思えた。
旅の中でそんな泊まれる民家など無い場合が多いとさえ聞かされると、
車に積み込む荷物が脳裏に浮かんで来た。
 他愛無い話と中身が濃い話を聞いて、暫く考えさせられる、旅でも色々
仕方が有るんだと其処に感心もする、民家に泊まれたら其処の地方の事も
聞くことが出来るし、又勉強にもなり得る、そんな事を考えると胸が躍る、
興奮は未だ経験をしない旅の行く先も見えないが見ようとする自分が居た。
 五月二十三日、何度もカ-マに車で買い物に出かけ、テントや寝袋、
小さな手鍋やコンロ、諸々を買い集め四駆の車に積む。
「く~最初じゃ、此れで良いかも・・」気が決まると、既にも旅に出ると
決めていた。
 昼過ぎには、証券会社にと向かう、其処の店長は知合いと玲華さんから
聞いて居るから尋ねて行った。
大歓迎をされ話はもっぱら玲華さんとの事、名古屋の支店は半年前と聞き、
横に座り話を聞かれる女性が担当者と紹介され、三銘柄を告げると喜ばれ、
各銘柄に最初は五千万と言うと驚かれた。
だが其処も失礼と察しられたのか、直ぐに書類と担当者が部屋を出られた。
 「あのう、若しかして立ち退きでしょうか・・」
「其れも有りますけど未だ他に」「ではお亡くなりに為られたご両親・・」
「其処までは話したくありませんけど、想像に任せます」
「失礼いたしました、では今後とも何でも申し付けて下さい」
頼まれる中女性が書類を持参され、それ以後は店長相手ではなく担当者に
金を渡し、契約成立、買う銘柄はIT関係二つとゲ-ム会社一つだった。
四時過ぎには既に証券会社を出て桜通りをブラブラと歩いて行く。
 春盛りの五月の末、青芽と葉がまだ太陽が残る空から光を差込んで来て、
足元には模様が揺れていた。
「ま~遠藤君なの・・」「え・・」すれ違いざまに大きな声で呼ばれる。
「私よ私、ほら~大学で・・」「え・え・・、ア、あ・あ~なんとなんと
真美ちゃんか~」「そうやそうだが、何で暫く見て無いけど元気だった」
懐かしい女性、しかも友の彼女、気が許せる相手だった。
傍のビルの中に入り喫茶店で向かい合う二人、言葉は直ぐには出ないけど
懐かしい顔を見詰め合う。
「でで、如何あいつ・・」「え、誰、ああ、忘れたわ」「え、じゃ・・」
「そう、卒業で終わりよ」「なんと、聞いて居ないが・・」
「あんたら中々会えないと聞いて居たけいね・・」
「うん、そうなんだ、面倒くさいしな色々と在ったし・・」
「あ、そうやご両親とそうだ御免、ソコ忘れるとは駄目よね、そうや、
なんとその節は・・」急に言葉が変わった。
交通事故は新聞やテレビで二日間、嫌程放映されている、
其れで皆が知り置く事故に為っていた。
「大変だったね、今は・・」そこから当り障りが無い程度に話をする。
「そうか、じゃ今は何とか出来ているんだ」「うん・・」そう返事する。
「ねね、今日は此れから何か有るんね」「え、何で・・」
「食事し様よ、奢るし・・」「え、其処は良いけど、行く時間良いの・・」
「売るほど有るよ」笑われる。
 さしあたり総て用意は出来た澄人、今は本当に暇、直ぐに二人は日が
沈む中焼き肉屋にと向かう。
懐かしい店、其処も覚えてくれていて大歓迎され、再会に乾杯をする。

               つづく・・・・。




























望慕小説《夢中を彷徨う・・2》

 五月半ばの爽やかな夜、ほろ酔いのまま店を出て桜通りを歩いて居る。
「何処か飲みに行こうか・・」「ううん、お部屋で良い、なんかおつまみ
だけ買おうよ」「そうか・・」従う澄人。
 三十分後買い物を終えて部屋に戻る。
「・・」会話が弾けない澄人、反対に相手は其処を気にされるのか話が
次から次と出て来た。
「え、じゃ未だ仕事はしないの・・」「うん、今はな、何が良いのかどう
するのか今は本当に検討が付かないよ」「じゃ、如何するのよ・・」
「其処なんだ、悩んでいる」「え、じゃ此の侭じゃ拙いわよ」
「そうなるよな・・」「呆れた、ママが其処を心配しているのよ」
「御免な、帰ると何とかすると言って・・」「ええ・・」
益々呆れ顔をされる、酒がそうするのか今は本当に言いたい放題、
まるで年が離れた妹みたいだった。
 「じゃさ、いっそ一度名古屋を離れたら如何・・」「離れる・・」
「そうよ、旅でも良いけど、仕事を違う所で如何・・」「ええ・・」
思いもしない事を言われた。
「じゃ、名古屋を出るんか・・」「そうでもしないと、澄人さんの旅立つ
場所が見えないわよ、彷徨うのも良いけど、今はそうじゃ無いでしょう、
なんとなく生きているし、其のままじゃ先が見えない、だから一度名古屋
を離れると何か見えるかも、見つかるかも・・」
「なんと、そう考えるんか・・」
「そうなると、名古屋に居ると未だに家族が、其処を離れると何か見える
かもしれないじゃない、見えないなら諦め其処から再出発も有り得るよ」
「・・」返事が出来ないほど相手を見詰めて動けない。
「あのね、基点、起点、気転と同じ言葉でも色々と在るじゃないね」
「え、あそうだね」「だから、此処を離れなさいよ、美咲も考えるし・・」
「え、考える・・」「そうよ、お兄さん一人じゃ危なっかしいじゃないね」
「え・・」「だから、此処は一度美咲の思う通りにして飛び出しなさいな」
「・・」いよいよ、返事に詰まり出す、考えても居ない事だった。
 「そうか・・、離れるのか・・」
「そうでもしないと柵が離れてくれないわよ、飛び出して弾けなさいよ」
「弾ける・・」「そう人が呆れる程弾けると違うお兄さんが見つかるかも」
「ええ・・」何とも言いようが無い程、相手を呆れる、
いいや凄いとさえ思え出す。
「美咲ちゃんは強いね、僕は男でも柔だな・・」
「仕方が無いよ、今はね、でも其れだけ抜け出せないのだし、其処は凄く
認める。でもね世間は皆見逃すよ、だって其処でうろうろするなど見たくも
無いし考えて居ない、其れほど厄介なゾ-ンでしょう・・」「成程な」
「ねね、じゃ旅に出て見なさいよ、何か有るかも無いかも、でも見ていない
日本が有るじゃない、名所や好物、其れに出会いも・・」
「出会い・・」「そうよ、物珍しそうな顔をしていると其処に突き当たる」
「ええ・・」「だってそうじゃ無い、犬も歩けば棒に当たるって・・」
「あはっ、そうだね、動かないと何も始まらないよな・・」
「早々其処よ、お兄さん其処」「はいはい、ご伝授感謝致します」
「ま・・」笑われる。
 本当に時間が経過する中で色々な話を聞かされる、
会話の中で何度も其処と言う単語を使い話を繋がれていた事が残る。
でも何でか嫌じゃ無い、自分の身さえ今は覚束ない身、そんな中で話を
聞いて居ると、何とか今からの自分がどうなるかが朧気に見えだすから
不思議だった。
 思えば、この美咲ちゃんの家はあの熱海の温泉地で美容院経営、
今じゃそうは呼ばないが、其処では芸者さんから婚礼の髪結着付けなど
手掛けて居られる。
店は既に熱海と白浜と下田にと手を広げられ、四軒の店を経営される
家だった。
 そんな話を酒を飲みながら部屋では続いて行く、いつの間にか二人は
酔い潰れて寝込むが、朝日が差し掛かると美咲は起きて、
部屋の荷物を整理し始める。
既に朝食は簡単だが、用意出来ているし、澄人はまだ寝ていた。
其の横たえる体を見ながら苦笑いする美咲、今は愛していた相手はこの
世には存在して居ないが、其の弟を懐かしむ兄がいた。
ママの薦めで顔でも見て来てと頼まれ、背中を押されて来たが、
今は来て良かったとさえ思えた。
あの嘉人さんと真反対の性格だと思えるし、其処のゾ-ンで居る男も
嫌じゃ無い、其処は危険の二文字が存在しないからだった。
 昼過ぎに何とか箱の中の荷物を片付けると、美咲は、澄人を起こさずに
部屋を出る。
マンションを出ると、直ぐに電話、無論相手はママ、
長い時間話をすると、歩いて通りに出てタクシ-に乗り込む。
 部屋で寝てしまった、澄人、起きたのが午後二時過ぎ、慌てて部屋を
見渡すが、相手が居ないの気付いた。
「・・」帰られたのか買い物かと思えるが、荷物も何もかもが整理され
片付いているのを見ると、既に部屋から出て帰られたと知る。
(うへ~凄い女性、あいつは生きて居れば最高な人生がおくれていたな、
可愛そうに・・)そうしみじみと感じる。
 コーヒ-を温めて飲み始めると何か昨日までの自分と違う面があると
知らされる、其れほど美咲ちゃんの御陰かと思えた。
「そうか、動くんだな・・」独り言を言いながら支度して外に飛び出た。
名古屋の駅に向かい其処で何もかも揃うほど店が有る、デパ-トもある、
其処で数冊の本を買い求め、夕食のグザイを地下で買うと、
二時間後、早くも部屋で買ってきた本を広げる。
本は日本の風景と名産、其れと心理学の本、其々を見たいと買い求め、
陽が未ださすリビングで読み耽る。
 気が付くと、既に外は暗い、夕食はグザイを買っている、
ハンバ-グを温め野菜に乗せて,食事開始、本当に昨日までの澄人とは
思えない程変化している。
 夕食を終えると、又もソファ-で寝転んで本を見る、
外の景色には薄青色の照明に浮き出る名古屋城、部屋の中は未だに夕方の
姿そのままで本を見ている澄人がいた。
「・・」何か閃いたのか、起き上がると電話を懸ける。
「あ、美咲ちゃん、帰ったんだ・・、御免よ、酔い潰れてしもうた・・、
うんそうか家に帰れたんだ、今回は有難うね、本当に考えさせられたがね、
御陰で何とか動けそうだ、・・、うんそうなるかも未だ決めかねているが
動く事はするね、有難う、・・、うん決めると知らせるね、じゃお母さん
に宜しく・・」そんな中身を話していた。

          つづく・・・・。





















★本日開始★望慕小説《夢中を彷徨う・・初回》

 (ふ~、何とか出来たな・・)部屋の中を見渡して、何時に無く感慨無量な
面持ちで澄人はガランとした何も無くなった部屋で、
最後のタバコを燻らする、立ち昇る煙に澄人の家族が浮かび上がる。
(親父,オッ母~、嘉人~・・)心の中は慟哭まがいの叫びが起こっていた。
 思えば昨年、あの忌まわしい交通事故から澄人は変化させられる。
可愛い弟の結婚が控えていた昨年五月十五日、この名古屋からお土産を積ん
で向かった、熱海の手前に悪魔が待って居た。
 静岡県の清水を過ぎる高速道で多重衝突に巻き込まれていたのだ。
しかも大型のトラックと後ろのこれまた大型の車に挟まれて、
車は残骸極まりない姿で残されていた。
無論、中に居る親父と母親と弟は人の形を残せないほどの姿だと聞かされる。
 その時澄人は名古屋の小さなタウン雑誌の会社に居た。
知らせを聞いて、飛び出るが、夜中到着するも既に其処は三人の目を覆う形
の残骸しか見られていない、憔悴する中、何も声も涙も沸いては来ない、
衝撃がでかかった。
相手先も来て頂いていたが、既に迎える本人が死んでいる、
泣疲れた相手の女性と家族、其れが未だに夢の中に出て来る光景、
何とか事故の後色々有ったが、こちらには落ち度は無い、
でも家族は今は居ない、其れが現実、本当に一年間は地獄の中だった。
 平成二十五年五月事故の一年後は既に新しい気持ちで始めようとして
いるが、いかんせん此処には其れを迎える家族が消えていた。
 五月の其の事故を迎える一周忌、その日を機会に此処を引払うと決める
澄人、部屋をかたずけて、新しい部屋にと荷物を送っている。
 (親父・・、おっ母~、嘉人・・、出て行くよ・・)
そう天井に向かい告げると部屋を出て道に出た。
 振り返る五階建ての鉛筆マンションは親父が残した唯一の財産,
しかもそれも亡くなる前から引き渡しが決まっていた代物、
此処は名古屋駅の西側の駅前を少し入って場所だが、あのJRが計画してる
リニア新幹線の駅周辺の広場の大工事に引っ掛かっていた。
四年間話し合い漸く立ち退きが決まった矢先の事、一階では魚屋の店を商う
親達、其処は十五年前マンションにして一階で細々と魚屋をして来たのだ。
 この地で生まれ、今日まで来た、澄人はもう三十二才、
弟は大恋愛で結婚が決まっていたが、自分は未だ其処は無い、
身軽と言えばそうだが、今となれば少し寂しさが勝り、
事故以後の生活は惨い物だった。
 そんな事を思い浮かべながら、澄人はその場所から歩き去る。
 引越し先は名古屋市西区の名古屋城が望めるマンションの七階、
其処に生活拠点を置いた。
築五年だが、最高な場所だし、其処は澄人が働いていた会社の得意先の方の
持ち物で買ったのだ。
 部屋に入るけど荷物は未だ総て整理してはいない、リビングで横たえると
動く気がしてこないし湧かない、何とか此処までは来たが、
此れからの事は未だ考える気も気力も無いまま、其れが事実、
本当に一人にさせられてからの日々は思い出せない程荒れ果てていた。
無謀や自棄になっていた一年間、会社も既に辞めているし、今後の事は未だ
考えても居ない、今迄住んでいた場所を立ち退く事も何とか出来たが、
今はその後の事は考えない様に逃げているのだ。
 澄人は地元の大学を出てから、一年間仕事もしないで遊んでいたが、
親父が後を継がないと知ると、独りで生きて行けと突き放されていた、
それも意気を感じずに、仕方なしで働くが、その後二年間仕事もしていない、
そんな間に家族の交通事故、そうして一年後立ち退きで住処が変わり、
今はその部屋で横たえて居る。
 「う・・」スマホが鳴る、出ると・・「ああ~美咲ちゃん・・」
電話の相手はあの弟の婚約者の女性。
「引っ越し出来たの・・」「え・・、ああ今日なんとかね」
「え、そうかじゃ片付けは・・」「何とかするが・・」
「え、じゃ未だ片づけて無いの・・」「少し残っている」
「やはりね、じゃ今すぐ向かう」「ええ。今何処ね・・」「名古屋駅よ」
「ええ~・・」慌てる澄人、だが美咲ちゃんは行動派、既に名古屋に来て
いると知る。
電話を切り部屋を見渡すが、なんと箱を積み上げるしか出来ない、
今は其処までの気力しか無かった。
 十五分後、一階の電話から報せが来て、施錠を開放する。
 「今日は・・」「ああ、久し振りよね」
「そうかな、一月前名古屋で会ったでしょう」「そうなるんか・・」
そんな会話で部屋に招く。
「なんと、少し片付いているじゃないね」「此処までだ・・」
コ-ヒ-を沸かしながら会話する。
『あのね、明日、名古屋で会議が有るから早めに来た』「え・・」
「だって、気に為るじゃないね、ママも行けと・・」「・・」
「それで、急いで来た」「・・」
返事の代わりコ-ヒ-を差し出す澄人、戸惑っていた。
 弟は、東京で仕事をしていた、其処で取引先の女性が美咲ちゃん、
何度も会う内に仲が良くなったと聞いて居るが、初対面は事故の一月前、
澄人が東京に出て、弟が引き合わせられた相手、それ以後は事故の為に
二度会うが、それ以外は無い、其れで今は部屋に来ているのだ。
弟が何時も苦笑いするほど行動的と聞かされてきたが、
今思うと当たっていると思えた。
 部屋では色んな話をされるが、澄人は気が笹路、まるで話の中身が
入っては来ない・・。
「ね~聞いて居るの・・」「え、何か、あ・そうか片付けか、良いよ」
「ええ、其れって前に話しじゃないのよ、今の話について聞いたのよ」
「今、なんだっけ・・」「呆れた・・」睨まれた。
 もう一度話をされるが、今度は聞き耳を立てる。
「え、其処か、そうだな、未だ何をするか考えられないから・・」
「嫌だ、もう事故は起きてしまったんだ、その後の整理も何とか出来た
でしょう」「そう言えばそうだけどな、気がね・・」
「あらら、意気地なしか、嘉人さんはそうじゃ無いけどな、お兄さんは
そうなの・・」「ああ、流れ易いかな・・」「呆れた・・」
でも嫌じゃ無い、相手が気を使われるのか、話も間が有るし、
澄人の返事を待ってくれている。
『じゃ、考えようかな、でも直ぐにとは・・』
「ま~、じゃ此れからの事は・・」「未だだ。何とかなるさ・・」
「そうだけど、仕事は見つけないと・・」
「其処なんだ、見つけると思ってもな身体が動かんし・・」
「ま~益々ほっとけない」「ええ、良いぞ構うな僕は何とかする」
「其の何とかが未だなんでしょうが・・」「言えるわ~・・」
笑うが流石に其処は笑ってくれなかった。
 部屋に二人きりは不味いと思い、食事にと出掛ける。
相手はしゃぶしゃぶと望まれそんな店にと澄人は向かう。
正面に座られる姿は眩い、年は未だ二十二歳、母親もまだ四十に為った
ばかりと聞いて居る。
 弟とのなり染は聞いてはいるが、どう考えても弟よりこの女性が先導
されて居たと思える。
其れほど大胆だし強引さも垣間見れた。
夕食は和やか、其れも相手の魅力化と思える、澄人はこんな場所での
会話は苦手そのものだった。

           つづく・・・・。































熟喜小説≪ 開かずの小箱-終節 ≫

 変な場所に置かれている洋介、ベットには真子と聖子が
並んで横に為っている。
「聖子、聞くけど・・、其の男の何処に惚れているん・・」「・・・」
「言ってみなさい・・」「何処って別に・・」
「じゃ何で付き合っているの・・」「付き合うほどでも無いけど・・、でも・・」
「そうか、聞くけど其の男初めての男か・・」「・・・」
「そうか、其れで・・ナンパ去れたのか・・」「・・・」
「それでは仕方が無いわね・・。女の弱みに付け込まれたね・・」「・・・」
「良いかい、男は見極めが大切だよ。これから一緒に暮せるか付いて
行けるか判断が大事・・。聖子は其れすら考えられないだろうが・・。
男は聖子を利用しているよ。言っても理解出来ないね・・。金はこれから
幾らでもせがまれ、出来ないなら水商売から身を一つ下げる様に為るよ・・」
「下げる・・ですか・・」「そう、体を売る様にさせられるよ・・」
「そんな・・無理です・・出来ません・・絶対・・」
「今はね、そう思っていても男の為に背に腹は変えられない、落とされるよ」
「・・・」「今の位置から上を見なさい。幾らでも凄い男は居るからね・・」
「・・・」「じゃ聞くけど・・、男はアソコは良いのか・・」
「判りません・・」「初めてでは比べようが無いね。長いのか抱かれて・・」
「長い・・、何です・・」「時間だよ」「・・・、五分くらい・・」
「感じるのか・・」「其れは・・はい・・」
「そうか・・、では男は其処をついて来るね・・。別れ様と様子が変わると
男は優しくなるね。其れで又引き摺られるのか・・。アア~可愛そうだ・・。
上を見れば良い人が幾らでも居るのに、素直な可愛い聖子が不憫だね・・」
「・・・」「良いか、女は上に這い上がる術を持つ事だ。すべて自分の幸せの
為にだよ。尽くすのもいいけど其れは最後まで一緒に居れる人、それ以外は
利用されていると思うほうが正解だね。私は遊びで幾人も男と寝た、
でも心は渡さなかった、ソンナ渡したい人は居なかったしね・・。
でも今は居るよ、横に・・。最高な人信じているんだ。だから何を外でしても
嫌では無いわ。必ず真子に戻ってくれる人、そんな人を愛したらそれなりに
接して幸せに成る。人其々よ。私は最高に今は幸せなの・・、
聖子にもそんな人を見つけて貰いたい、あんたなら必ず現れる。保証する」
「・・・」何時しか聖子は泣いている、グスンクスンと鼻が鳴り、
真子の話を聞いている。
 「良いわ、教えようか・・」「何をです・・」「男の違いを・・」「エエ~違い・・」
「そうだよ、聖子が相手している男と比べると目が覚めるよ」「比べる・・」
「そうね、上が在る事を知るよ」「上ですか・・」
「そう、上ね・・。其れで判断しなさい。結果をとやかくは言わないから・・。
この話は今日で終りね・・」「・・・」
「良いか・・」「良いかとは・・、判りませんから・・言われている事が・・」
「そうか、話だけでは駄目だね・・。ヨシッ、お出で・・」
「エ・エッ・・」真子は聖子を抱えて位置を無理矢理変える。
「ァ・アア~・・」聖子が驚く間も無く、洋介の横に体を移動された。
 「良いね、静かにしなさい。今判らせるからね・・」「・・・」
何が起こるのか聖子には到底判らなかった・・
真子は聖子の手を握り、力を抜いてと囁いて聖子の手を持って洋介の
股座に添えた。
「エ・エ・イヤッ・・」「馬鹿、静かにしなさい。教えているんだよ」
「何を・・です・・」「良いから従いなさい・・」
真子は強引に聖子の手を洋介のまたぐらに押しやり、棒を掌に充てた。
「え・え・何々・・なんですか・・此れ・・」「静かにしなさい、パパの棒よ」
「棒・・」「アソコだ・・」「ギャッ・・嘘・・嘘おおううう・・・」
「本当だ、凄く大きいだろう。彼氏と如何だ・・」「凄い・・、大き過ぎます・・」
「だろう・・、世の中には在るよ。棒も大きく心も大きい人は幾らでも居る。
優しくて必ず女性を敬う男が居るんだよ・・」
聖子の手は震えている、いや体全体が震えていた。
思いもしない事をされ、其れも夫の股座を触らせている。
聖子には理解出来ずに震えていた。
 「良いか、大きい事が全てでは無いよ。男の心情が一番大切だぞ。
いつ何時デモ女性のために生きる。働いて養う、子供を育てる、家庭を
大切に、世間を堂々と歩く、いろんな事を男はしなくてはならないのだよ。
女は其れが上手く動ける様に支えるのが良い女だぞ」「・・・」
 洋介は困り果てている、既に手は棒に宛がわれいた。
動けない・・、寝た振りをしているから・・。
「如何ね、掴んでみなさい・・」「嫌です・・」
「フフッ、そうかな・・、興味が在るだろう、彼氏とは如何違うのか、
本当にこんな大きいのが入るのかとか・・」「・・・」
「図星だね、其れで良いのよ。女は今の彼氏の比較が大切、比べる事も
必要だよ。それでも彼氏が良いのなら真子は何も言わないからね・・」
「会長・・、どうしてこんな事を・・ご主人でしょう・・」
「不思議だろうね、真子はパパを命と思っている。でも聖子も大切な仲間、
其れも命に代え難い。だから上を見て生きる様にするのが真子の務め・・」
「でも主人ですよ・・、可笑しいです・・」
「だから良いのよ。他の人は計算が在り、聖子にこんな事させられない・・、
パパなら安心だから・・」「凄い人ですね・・。私には考えられない・・」
「そうね、異常ね・・。娘を亡くして変わったわ・・」「・・・」
「良いから、確かめなさい。マコは暫く下に行っているからね・・」
「エエ・嘘・・。嫌です、聖子も下に行きます・・
」「馬鹿ね、今のままで良いのか・・」「・・・」
「良いのならもう店を出なくては為らないよ・・」「・・・」
「如何するね。変わるのか変わらないのか・・」「・・・」
「良いよ、考えなさい。いやなら降りて来なさい・・」
真子はそう言って寝室を出る。
 驚愕するのは洋介、後を任せる様に出て行かれた。
(何・・、本当か如何するんだよ・・真子・・)
心で叫ぶが既に真子は寝室には居なかった。
異様な空気の寝室、其処には聖子と洋介が並んで寝ている・・。
 「え・え・会長・・、聖子先輩は・・」「残して来た・・」
「え・何処に・・、マサカ、エ・ギャッ、嘘でしょう。大変、会長危ない」
「絵梨、心配しなくても良い。今は病気なの、聖子は、凄い医者が必要」
「医者・ですか・・」「そう、腐った病原菌を体に入れ病に取り関われている」
「病・・」「そうよ。其の病はパパが治してくれるわ・・」
「社長がですか・・、如何して本当にお医者なんですか・・
」「そうよ、名医よ。最高の・・」
絵梨もそうだが、他の四人は唖然として真子を見詰ていた。
居間は修学旅行並みの賑やかだったが、急に静かに成っていた。
「ささ~良いから騒ぎなさい・・」「でも・・」
「そうか気になるね。良いわ、暫くしたら其の外科手術を見せましょうね」
「エエ~・・、手術ですか・・」「そう、もう少しで始まるから・・」
真子はそう言っている・・。
 意味が理解出来ない四人は流石に一大事と感じては居た。
聖子が一人残されている、其処には社長が居る、子供では無い、
様子が見えていた。
 一方、二階ではまだ静かだった。
「聖子・・、如何した・・。怖いのか・・」「え・・、起きていましたの・・」
「起きているとも・・、真子が何で聖子を残したと思う・・」「其れは・・」
「そうか少しは判るか・・」「・・・」
「でもな・・、こんな荒療治は好かん・・、聖子が自分で解決する事が一番だ。
自分の人生だぞ、人に指図されてまで生きることでは無い、間違っても
行こうと決めた道なら進めば良いよ。だが其れで破れても其れは自分が
選んだ道だ。誰の所為でも無いよ」「はい・・」
「判っている様だね。お金は幾ら、俺が何とか、残りたいなら協力する」
「其れは結構ですけど、でも別れるとと切り出したら・・、彼が・・」
「怖いのか・・」「其れは・・」
「そうか、其処は俺が出様か・・。男なら話が早いぞ・・」「・・・」
「殴られた事在るのか・・」「・・」「そうか、酷いな、良いぞ、俺が話そう・・」
「危ないですよ・・」「良いから、詳しく話せ・・」
 それから聖子は出会いから話した。
聞くと道で無理矢理車に引込まれ、強姦紛いの方法で体を奪われたと言う。
其れから写真を撮られて・・、付き合いだし、無理矢理が次第に自分は男を
意識しだしたと話す・・。聖子は泣いて話しをする。
何時も撮られた写真が気がかりで嫌といえなかったとも言った。
「そうか、相手は卑劣だな・・、名前は・・」「健二・・」
「健二・・聞いたことが在るな・・、ああ~違うか・・。一人か・・」
「其の時は、でも仲間が居る」「何人だ・・」「三人・・」「其れにも遣られたか・・」
「今は何とか、でもこの間先輩に抱かれるか、それとも金で済まそうかと・・」
「成る程、幼稚な奴だが悪知恵は働くな・・」「・・・」
「どんな先輩だ・・」「車は車高が低く、仕事はしていない・・」
「ええ・・、車高が低い・・。車の色は白か・・」「そうです・・」
「そうか、待てよ・・。エ・アッ、あいつらか・も・・」「え・知っていますの・・」
「いや人違いかな・・。待てよ。そうだ。待っていろ」「え・何・・」
聖子は社長の棒を握り変な気持ちで居たが、今は話に夢中で・・。
「待っていろ、直に戻るからな・・、いや下で皆と遊んでいろ」
 洋介は立ち上がり、直に下に下りた。
「ま~・・、如何したの・・」「ウン、気になって・・、直戻る・・。部屋に行く」
「え・え・如何して・・、聖子は・・」「来るよ、後でな・・」
 急いで着替えて洋介は家を飛び出す。
「ウへ~寒いわ・・」洋介が真央を助けた時、健二と聞いた覚えが在り、
車も同じ様に思え、洋介は急いで自分のマンションに戻った。
 部屋に戻ると机の引き出しを開けて何かを探す。
「ア・アッたぞ・・、此れだ・・」写真が入っている袋を見て叫ぶ・・。
「奇遇とは此れだな・・、真央が上から助けてくれる・・」
急いで又平岩家にと駆け込んだ。
 「パパ、聞いたわ・・。何か・・」
「おう~、其れは今判るぞ。聖子・・、この写真を見ろ・・」
三枚の写真を突き出した。
 「ウ・え・ァ・アアアア~此れ健二よ・・。何で社長が・・」
「そうか、やっぱりな許せん。あの時警察に突き出していれば・・。
糞~奴らめ・・性懲りも無く・・怒ったぞ!!」
 「健二です。社長なんで・・」「其れは後で・・、俺は・・、畜生目・・」
怒り心頭で洋介は立ち竦んでいた・・。
 「出掛けるぞ・・」「ま~・・、夜中よ・・」
「そうだが、警察に行く」「え~・・、なんで・・」真子が心配そうに言う。
「詳しい事は後でな・・」洋介は真子の車を借りて急いで出た。
皆は何が起きたのかとポカ~ンと口をあけて見送る。
聖子は震えていた・・。
 深夜中署に洋介は飛び込んだ。
そうして係りの人に詳しく事情を述べている。
「そうでしたか・・、其の時突き出していれば、待てよ・・、オイッ、
被害届け見せろ・・」年老いた刑事が叫ばれる。
「フ~ン、此れか・・え・え・此れもだ・・。確か三人組み・だ、在ったぞ・・。
加藤さん写真お借りしますよ」刑事は急いで電話されている。
「後は此方で、無くなられたお嬢さん・・。それに被害者はたくさん居ます。
何処のドイツだか判らず焦っていましたが・・。こいつらか、助かります・・」
 何度もお礼を言われて二時間後、朝四時前に署を出た。
「ふ~・・、寒いぞ真央・・、仇をうったな・・」
笑いながら寒い空を見上げて襟首を窄め車に乗り込んだ・・。
 家に戻ると皆が心配して待っている。
「パパ・・」「ウン、詳しくは後でな。聖子、かれは悪だぞ。別れる心配は
無くなったな、警察が捕まえるわ・・後は刑務所だな・・」
『え・エエエ~刑務所・・』五人が一斉に叫ぶ。
「そうだ、なうての強姦魔、既に何件もの被害届けが出ている」
「ま~・・、恐ろしい・・。では聖子の彼・・」「そうだ牙を隠していた」
『・・・、・・・』皆は呆然として動かない・・。

「聖子、あんたがいわけでは無い。無理矢理犯されたら仕方が無いわよ」
「・・・」「そうよ、酷いわ・・」みなが言う。
「これで良いな・・、切れるな・・」「はい、社長有難う御座います・・」
「ウン、後は任すんだ。会長と話をするからな・・」「はい・・」
こうして思わぬ事であの強姦未遂が表に出る。
 洋介は真央と何度も叫んで熱い風呂に浸かっていた・・。
「悪い事は出来ないな・・、いつ何時何処で繋がるか・・、おおこわい・・」
顔に湯を掻けて我武者羅に洗っていた。
 『はいりま~す・・』「ギエッ・・、何々なんだ・・」
五人の女が行き成り風呂場に押し入り、広い風呂場は瞬時に若い子で
埋め尽くされる。
其れも男物のTシャツ一枚、見事な肢体が真上に在り、洋介は思わず
目を瞑るが既に其の目には残像が残り、瞬く間に其れが体を刺激して
棒が聳え出す・・。
「馬鹿・・、出なさい・・」「駄目すよ、会長の命令ですから・・」
「ええ~・・、真子がか・・、嘘だ・・」「本当ですよ。覚悟して下さいね」
「雅巳・・、酷いぞ、出てくれ・・頼む・・」「嫌ですよ。皆洗ってあげてよ」
『は~い・・』「馬鹿止せ・・」「ウ・うっギャ~ア~オオオバケ・ウグッ・・」
「絵梨、如何したん・・。うぐっげ~え~・・」
「加奈子重いわよ~・・。ア・アア~キャ~ッ・・」
『ウヘッ・・・ウウウソダアアア~・・・・・・・・』
残りの三人もその場にへたり込んで目を白黒させ、首は変な格好で壁に
縋り曲がっている。
 「今だ・・」洋介は露な姿で伸びている五人を跨ぎ、何とか風呂場を
逃げ出して行く・・。
「アラッ、早いわね・・」「もう~真子酷いぞ・・」
「フフッ、良いじゃない。此れもお礼よ。全て任せてね・・」
「嫌だね、俺は真子だけで良いよ」
「其れは嬉しいけど、今は駄目、受けられないし、可愛い子にも本当の男の
凄さを見せたいから・・。これからあの子達は名古屋では一番の子にする・・、
育てるわ・・。社長は協力するの・・」「オイオイ、正気か・・」
「そうよ正気よ。内田家、徳田家とは違う方法で平岩家もパパの偉大さを
分けて貰うわ・・」「真子・・、勘弁してくれよ・・」
「駄目ね、後二ヶ月は相手出来ないから・・、あの子達を鍛えて、お願い・・」
「全く・・、逃げるぞ・・」「良いわよ、上から真央が探してくれるからどうぞ・・」
「信じられん・・」洋介は真子を睨んで座っていた。
 「会長・・」「如何したの・・、腰がフラフラよ・・。ま~みんな大丈夫・・」
「・・、では無いです。教えて下さい。聖子は知っていたみたいだけど・・」
「雅巳・・、如何だった・・」「まだ確りと見ていない・・」
「そうか・・、では居間に並んで待ちなさい・・」『は~い・・』
五人の女性はゾロゾロと居間に消える。
 「オイ、本当に逃げるぞ・・脅しでは無いからな・・」
「フフッ、ソンナ柔では無い確りと五人を遣っ付けなさい。社長でしょう」
「馬鹿な・・事・・」「フフッ、真子も少し入れてね・・、突いたら駄目よ」
「アホッ・・」洋介は真子の心が判らない、本当に愛していてくれているの
かも疑うほど無茶な現場だった・・。
 書くも話すも呆れ果てて書けない・・。
惨く無残にも五人は頭を並べて討ち死に・・。
若く見事な肌は汗に塗れ、割れた下腹が異様に動いているだけ、
聖子が一番喚き泣く、雅巳は始めて快感を味わい、嬉し涙を流している。
猛烈に挑んだのが絵梨、加奈子は意外に全てを受け長く耐て喜んでいた。
 洋介は肉林を渡り歩き、何度も真子の中に亀頭が覗き、
又若い子の穴に突進していた。
未曾有の修羅場も此れだけ揃う美肌に厭らしさは微塵も無い、
此れは真子の仕掛けでそうなった・・。
みんな真子の思いに乗せられて肉の味を其々が満喫した正月だった・・。
全て違い其々の穴に洋介の暴れる棒は何時までも嬉々として
暴れ突き入れている。
これからどうなるのかと洋介は溜息をつきながら・・、
嫌いでは無い我が身を嘆いていた。
 仏壇には美しい顔で笑っている真央の遺影と開かずの箱
だった箱が置かれている・・。
洋介は心で済まんと謝っているが、真央は好きねと笑っている筈・・。
 「パパ、凄いわね・・、来て横に成りなさい・・」「・・・」
真子の強かな計算と操縦に底知れぬ怖さを感じる洋介・・。
 いやはや化け物は真子だと今感じた。

                ★追・・・・・★

           平成二十年四月、晴れ・・。

「パパ~、遅いわよ。遅れるから早くして~入学式に間に合わないよう~」

「はいはい・・、今行くよ。何で俺が荷物を・・、もう・・四人人分だろ・・、

それに運転だ・・。如何して産まれたんだ・・。こんなに・・」

 そう・・、平成十三年には男の子が二人、双子で産まれる。

翌年も何と又、双子で今度は可愛い女の子だった。

 そうして内田家では同じく今年入学の男の子が二人、

一人は香苗さんの子供、無論洋介の種だった。

豪傑も今では荷物を運んでいる。

変われば変わるもんだと思う姿だった。

 店も今では七軒も在り、盛んにテレビに顔を出す真子・・、

名古屋でも有名な女性にと成っている。

 徳田家ではもう中学生の子が二人、小学六年生が一人、大変、

素晴らしい母親に変身されている。

こうして洋介の縁は今だ育ち生きている・・。

 真子は幸せと何時も真央に報告していたが、

洋介は流石に四十過ぎていた・・。

             完・・・・。

















熟喜小説≪ 開かずの小箱-38 ≫

 平成十三年正月三日、午後五時、晴れ・・。
平岩家の玄関に美しく飾った五人の美女が現れた。
「ウへ~・・、美しいがゃ・・、綺麗だ・・」
洋介は玄関で腰が抜けるほど驚いて・・、驚嘆していた。
其処にはモデルかのごとく並ぶ美しい振袖姿に・・、髪は綺麗に結われ
居並ぶ店長達だった。 
「記念写真撮ろうね・・」真子さんも着物姿で並ばれて庭で写真を撮った。
レンズから見える被写体に洋介は思わず生唾を飲み込む・・。
美しさを醸し出す仕事、流石に店長クラスは凄い・・、誰も何処に出しても
恥ずかしく無いほどの器量と姿だった。
「さ~・・、雅巳と加奈子は新年会が在るだろう、其方に先に行って来なさい」
新しくオ-プンした春日井と岐阜に挨拶もそこそこに向われた。
後でもう一度来ると言って、タクシ-で行かれた・・。
「さ~、入りなさい・・」三人はおしとやかに家に上がる。
 居間には既に豪華な御節料理が並んでいる。
其々が丁寧に挨拶をして席に着いた・・。
「食べなさい・・、今年は本当に頑張る年よ。栄も変わるからね・・」『はい・・』
可愛くて綺麗な三人は袖を気にしながら食べだしていた・・。
「今日用事の在る人は・・」「無いです・・、此処に来るから・・」
「そう・・、では泊まれるの・・」「良いんですか・・、遣った~オ-ナ-の家で
飲みあかせれるわね・・」
新しく店長に昇格した絵梨と由美が大袈裟に喜んでいる。
「聖子は良いの・・」「はい・・、良いです・・」「じゃ~寛げるわね・・」
「はい・・、でも着物が・・」「アハッ、脱げば良いじゃない、着せるのは
お互い仕事でしょうが・・」「そうか、そうだわ。ではオ-ナ-良いですか」
「良いよ、襦袢一枚でも部屋は暖かいからね・・」「でも~・・、社長が・・」
「馬鹿ね、気にしないの・・、男と思わなければ良いじゃない・・」「・・」
婆やの部屋で大騒ぎして着物を脱ぎ始める。
「真子、良いのか・・」「パパ、良いわよ目の保養に為るよ・・」「・・」
如何言う意味か判らないが、洋介は変な気で料理を食べていた。
 「入ります・・」「へ~・・、良いじゃない・・。皆襦袢一枚か・・」
「ゲ~・・、此れ・・」洋介は後ろに下がり仰天する。
最近の襦袢は極端に短い、細帯に締められた妖しげな色の短い襦袢は
膝までも無い・・。
其れに白足袋が妖しく浮いて男の洋介の目には毒だった。
其れも美しく若い女性が三人並びそんな姿・・、流石に洋介は面喰い
仰け反って動けなかった・・。
「食べよう・・」三人は無邪気に食べだす。
聖子は二十七歳と一番上で、一度此処で会っている。
後の二人は店で紹介されているが記憶に無かった。
年は一人は二十三歳と聞くが、もう一人は二十歳過ぎのやり手で、
一躍店長に抜擢された絵梨だった。
一番派手で際立って目立つ子、由美は大人しそうな気品が在り、
其々特徴がある美人に見える・・。
 時間が重なるほど、皆は酒に酔い、快活に成り出す。
傍で真子は頷きながら話を聞いてやる・・。
洋介はもっぱら聖子と隣で酌を受けながら飲んでいた。
「オ-ナ-、女性が美しくなるには何が必要ですか・・」「絵梨は如何思う」
「其れは綺麗に化粧して良い物を着る事と思いますが・・」
「成る程ね・・、見てくれは其れで良いわね・・。でも本当はそうでは無いわ」
「教えて頂けませんか・・」由美が聞いた。
「私は全てが必要とは思わないけど・・、在ると良いわね・・。女性は何事も
得る事、与えるのは後の人生よ。今は貰うのよ、受けるの・・、上等な物
だけをね・・。洋服、靴化粧品、髪の形、肌の手入れ、小間物も上等な物。
一番大事なのは中身ね。体よ、全て極上を求めるの、そうして自分が身に
付けられる部分を選んで肥やしにするのね・・そうすると最高にステ-タス
が得られるわ。高価なものを求めているだけでは無いわよ・・」
「へ~・・、ではお金が大変だわ・・」「其処よ、お金は必要だけど、持て無い
人も居るわね。其れは頭で妄想するのよ。私ならこう着こなす、此れは
要らないけどあれは良いわ、あれば私なら最高に利用すると、考えるの。
其れと男ね・・、今は勉強よ、行き成り凄い人など滅多に会えないから、
其の時に掴める様に自分を磨く事ね・・。男がひれ伏して懇願する様な
女に成りなさい・・」「できるかな・・」
「絵梨は未だ良いわよ。そんな格好では其れなりの男しか来ないわ・・」
「それなり・・ですか・・」「そう・・、派手好きな男ね。中身の知れた男」
「マ~オ-ナ-酷い・・」「良いじゃない、其れも肥やしよ」
「そうか・・、でも嫌だな・・、聖子先輩の様に為りたいから・・」
「嫌だ、私なんか最低よ・・」「そうね、聖子は今は最低ね。今年は本当に道を
見極める年ね・・」「はい・・、そう思います・・」
洋介はそんな話しに到底入れない、そばで成る程と頷いて聞くだけだった。
 「聖子は今が本当の峠ね。人生の峠よ」「はい・・」
「今の男に貢ぐのはもうそろそろ決断したら・・」「・・・」
「私は止められないけど・・、危ないわよ・・。お金貢いでいるでしょう」「・・」
「最近着る物も増えていないわね・・」「・・・」
「良いけど、人に華を与えるお仕事よ。肌も髪も、顔色もよ・・。聖子には
どれも不合格ね・・」「・・・」少し座の空気が硬くなる。
「彼を持つ事は良い事。女性を美しくさせる。でも生気を吸い取られる男は
今は駄目、栄養を蓄える時よ。未だ出して与えてはいけない・・」「・・・」
「皆もそうよ、何時か決断する時が来るまで我武者羅に蓄えなさい。
美貌も知識もよ・・」「ハ~イ・・」他の二人は能天気に食べ酒を飲んでいた。
 (え・エエ~・・、嘘だろ・・)向かいの絵梨の腿が襦袢が肌蹴て丸見え、
其れも奥底まで見える状態の脚の崩し方だった。
若い肌が露に曝け出され、脚は膝から上が開き、薄いピンク色の短い
襦袢が割れていた。
(何と・・、見えるぞ・・、はいて居ないのか・・)
腿の付け根までが薄らと見える様な格好で・・、洋介は目を逸らすが、
気に為っていた。
横の聖子は正座している、今、真子に話を聞かされているから・・。
 (え・え・アッ・・、そんな・・)斜め正面の由美は襦袢の襟がひん曲がり、
胸が大きく開いて、豊かな胸のふくらみが見える。
其れも山が二つ、其の谷間がくっきりと見えた。
肌は光り艶やかな柔らかい光を魅せている。
「私、今年の六月に子供が出来るの・・」「ゲ~・・、本当ですか・・」
「順調ならね、だから今は店はあなた達に任せているの・・、此れからもよ。
売り上げを伸ばすと其の分給料が増えるから頑張ってね・・」
『は~い・・』屈託の無い返事が返る。
 「フ~酔った・・、最高に気分が良いわ・・」
絵梨が足を投げ出して後ろに反り返り叫ぶ。
「絵梨、社長がいるから・・」聖子が嗜める。
「良いわよ、気楽にしなさいね。聖子も飲みなさい・・」「はい・・」
 こうして座は若い女が叫び笑う賑やかな座に変わる。
「パパ、相手してね。私、着替えて来る・・」「ウン、良いよ・・」
「ねね・・、社長オ-ナ-・・いや会長はどんなの・・」「どんなのって何・・」
絵梨が聞いて来た。「あの事、最近綺麗になられて店は噂でもちきりよ」
「そうかな、変わらないと思うが・・」「だって怒らないし、顔が素敵よ・・」
「そうか・・」「そうだよね皆・・」頷いている。
「俺には判らんが・・、聞いたら・・。男が言えることでは無いから・・」
「良いの聞いても・・」「良いよ、何を聞くか知らないが・・」
「じゃ聞いてみるね・・」絵梨が妖しげな顔で言う。
「聖子さん、飲みなさい・・」「はい・・」洋介に酒を注がれて口に運ぶ・・。
 「さ~良いわよ。飲もうか・・」「ゲ~え~会長・・、其れ・・」
「どうかしら・・、冬でも部屋は暖かいから何時も此れよ・・」
「其れ男のTシャツ・・」「見ればそうね、着心地最高、良いわよ」
「凄い・・、会長は何時もそんな姿ですか・・」
「ソウ、パパに何時でも抱いてもらえるようにしているわ」「ま~、凄い・・」
由美も流石に驚いて叫び、聖子は唖然として見詰ているだけだった。
「あなた達も相当卑猥な姿よ、男は襦袢姿に弱いの。負けられないわよ・・」
『・・・・・・』三人は声も出ないショックを受けていた。
部屋は冬なのに確かに暖かいが、其の姿の登場で座は少し変わった。
「私も負けないように会長を見習うわ・・」
「絵梨はそうね、今のままで良い。相当社長が絵梨の姿に興奮している。
合格ね・・」「ウへ~聞いた合格よ・・」
「私は・・」「由美は可愛いから其の侭で男を待つのね・・」「そうなんですか・・」
「聖子は全て男を知っているから・・、身を守る術も弁えているわね・・。
正座を何時まで続くかと見ていたが、合格ね・・」
「・・・」「もう良いから、羽を伸ばして飲もうよ。お正月よ」
『は~い・・、賛成・・』絵梨と由美が同時に叫んだ。
 次第に座は崩れ、絵梨は既に酔っ払い、襦袢がねじれ胸が飛出している。
其れは見事な胸だった。片方は乳首までもが出ているが誰も止めないし
言わなかった。
由美は襦袢を肩まで巻き上げ脚もも崩れて開いている。
聖子は漸く脚を斜めに延ばしテ-ブルに縋りつく様に成り,少し酔っていた。
真子はそんな皆を笑いながら話に応じてそれなりに愉しんでいた・・。
 洋介は其の若い熱気と酒に酔い、とうとう横に成り、
皆の話を聞きながら目を瞑っている。
「会長、シャワ-浴びたい・・」「大丈夫か、酒が・・」
「だから汗が・・、良いでしょう・・」「良いわよ・・」「着替え貸して下さい・・」
「良いわよ、パジャマ・・」「嫌です。会長と同じ物・・」
「エエ~此れ・・。ま~・・、良いけど・・」「私もよ、由美も・・」
「はいはい、では探して来るわね。社長が着ているのよ」
「良いです、会長と同じ姿に成りたい・・」「はいはい、では持って来るね・・」
洋介は呆れて聞いていた・・、聖子だけが何も言わずに座っている。
 婆やが来て一度テ-ブルを片付けて洋介に目配せされる。
聖子一人が残っていた。
「聖子、君は今幸せか・・」「・・・」
「そうか悩んでいるのか。悩め悩み尽くしたら結論が出るかもしれないぞ」
「・・・」返事が無い・・。
「俺も悩んでいた、動けば解決出来た。世の中そう悪いことばかりでは無い」
「はい・・、其れは・・でも・・」「そうか、言いたくないなら聞かないが・・、
苦しむなら成果が出る様に苦しめ・・」「如何したら・・」
「為るように為ると思う事と、自分が大切にする事、其れが出来ない相手なら
間違いだと判る事だな・・」「でも・・」「相手に惚れているのか・・」
「惚れる、其れは、判んない・・。でも抱かれると・・」「そうか相当良い男だな・・」
「ホストですから・・」「なるほどホストか・・、女を知る男だな・・」「・・・」
「付き合いは長いのか」「半年です・・」「何時も抱いてくれるのか・・」「・・・」
「金を持って行くと、抱いてくれるのか・・」「・・・」
「そうか・・、妖しいな・・、聖子は如何思っているんだ・・」
「別れる事が良い事かも知れないけど」「そうか、自分では決断出来ないか」
「・・・」聖子は余り喋らないが相当悩んでいる様子だった・・。
真子は部屋に入らず風呂場にと行く・・。
「会長・・、嫌だ~・・辞めて~・・由美がァ~さわんないでよ~
」賑やかな声が聞こえる。
部屋はま反対に静かだった。
 三十分後三人は同じ様な格好で現れる。
「会長良い、此れ、気に入った・・」「絵梨は良いね。胸が大きいから目立つ。
由美は意外とスレンダ-ね・・。其れも良いわよ」
「会長、こんな姿は初めてです」「如何・・」
「良いですね、何も余分な物が無いからすっきりして良いです・・」
「そう・・、今日は下も無いから涼しいわね・・」「嫌だ~会長・・」
二人の女性は見事な肉体をTシャツ一枚に包んで現れた。
「じゃ・・、飲見直しね・・」真子がもう一度座り酒を飲み始める。
「聖子、飲んで忘れるのよ」「はい・・」「そうよ、先輩、明るく正月よ・・」
それからまたにぎやかな場に変わる・・。
 こうして時間が過ぎて夜中十時に為ろうとしていた・・。
「戻りました・・」「アア~先輩たちだ・・」絵梨が飛ぶように玄関に向う・・。
「ま~何よ・・、そんな格好で・・」
玄関では相当違う姿で対面し、外から来た雅巳と加奈子は呆れて
声が続かない。
「ご苦労さん、上がりなさい・・」真子が出迎える。
そうして振袖を脱がして襦袢姿で新しく用意された御節を二人は食べだす。
「アハッ・・、そうなの・・、それで・・。会長がね・・驚いたわ・・」
絵梨の説明に二人は大笑いして食事をしていた。
 「俺寝る・・」「良いわよ、二階ね・・」
洋介は女性が六人居て、息苦しくなり二階に逃げる。
下では大騒ぎが始まる、五人の若い女性が集まるのだ、
並大抵の騒ぎでは無かった・・。
 「フ~大変疲れるわ、パパ寝ているの・・、へ~もう寝たのか・・。
聖子、良いから入りなさい」
洋介は返事が遅れただけで寝ては居ない、其処に真子一人と思ったが
聖子が一緒に来ていた・・。
「遠慮は無いわ、話しが下ではし辛いからね・・、横に入りなさい・・、
良いから大丈夫よ。大きいベットだから・・」
ベッツトが揺れる、洋介の背中に真子の体が当り、
隅に聖子が引っ張られて横に為ったのだ・・。
左側が洋介、真ん中に真子、右側に聖子が寝た。
「聖子、此の侭では辞めて貰うわよ。全部言わなくても判るわね・・」
「・・・、はい・・済みません・・」「じゃ認めるの・・」「はい・・」
「なんでよ、貢いだの・・」「・・・」「そうか、男にね、僅かだけどお金はお金よ」
「はい・・」「では如何するの・・」「返します・・が今は・・」
「そう・・、では如何したら良いの・・」「働いて・・」「何処で・・」「他所で・・」
「水商売・・」「・・・」「そうか・・、男が薦めているのね・・」
「・・・」横ではそんな話しが始められた。
洋介は寝たふりをして聞いている・・。

             つづく・・・・。








































熟喜小説≪ 開かずの小箱-37 ≫

 内田家に到着して玄関を叩いた・・。
「ま~珍しい人・・、覚えていたの・・」「知美さん、意地悪ですよ・・」
「いいから上がれば・・」玄関で一言嫌味を言われて居間に行く・・。
「此れはお久し振りです」「ご無沙汰しております、お元気そうですね・・」
「僕は元気ですよ」「お父様は・・」「其れが・・」何か困った様な顔をされる。
「ま~洋介さん・・、いらっしゃい・・」「佳苗さん・・、ご無沙汰です・・」
いやにやつれた顔を見せられて驚いた。
あの美しい佳苗さんが老けておられるのを洋介は信じられない・・、
思いながら挨拶を交わす。
「内田さんはお元気ですか・・」「其れが・・」又言葉を濁された。
「何か・・」「洋介さん、見て来たら判るわよ・・」知美さんが言われた。
「見る・・、何をですか・・」「良いからお出で・・」
知美さんが洋介を促して奥の部屋にと向われる。
「此処よ・・、見て・・」「ァ・アア~内田さん・・。何で・・」
奥の部屋には柱に紐が結ばれ、其の紐が内田さんの腰に繋がれている。
「如何したんですか・・」「顔を見てよ・・。まともな人の目・・」
「ア~、では・・」「そうなの、もう駄目よ」「なんでこうなったんですか・・」
「其れが急によ、賢治が男に成れて喜んでいたの。其処に私が妊娠した」
「エエ~お目出度ですか・・」「そうなの、初めて懐妊したの。其れは・・、
義父は喜んでくれたわ、相当ね・・。でも数日後急に可笑しな事や振る舞い
言葉、果ては何処でも小便をするし、大便も手で掴んでいるのよ・・。
驚いたわ・・。今では私達を怖がるの・・、誰かも理解出来ていないの・・。
佳苗さんはショックで暫く大変だったのよ・・」
「そうでしたか知りませんでした・・。でも治るんですか・・」
「無理よ、モウ相当な所にいっていると医者が言うのよ・・」
「如何するんですか・・、此れから・・」
「其れよ、お正月を過ぎると施設にと手配しているの・・」
「そうですか誰だとも見分けは・・」「無理、息子でも判らないのよ」「・・」
見ておれない姿を洋介は不憫だと思うが暮す人は大変だと感じる。
 居間に戻ると賢治さんが言われた。
「俺が少しまともに成れば今度は親父だ。この家は呪われているのかな・・、
佳苗さんや知美が可愛そうだよ・・」「そうでしたか知らなくて、済みません」
「良いんです、仕方が無いから」正月過ぎたら施設にと決めているから・・」
顔が曇り辛い心が読める。
「今まで張り詰めていた気持ちが俺が何とか暮せると思い、其れに孫が
出来ると知った日は最高に喜んでくれたけど、数日後あの姿、急にですよ」
「そうでしたか・・」洋介は何も其れからいえなくて頷くだけだった。
 人は何時どんな事に成るかは本人も教えて貰えない、
知るのは天のみかと洋介は思った。
あの内田さんが・・、今でも信じられない気持ちで居た・・。
「今日も朝から大変だった、逃げ回り、取り押さえるに苦労したわ・・。
其れで仕方無く縛っているのよ・・」知美さんが溜息を付いて話される。
佳苗さんは台所から出て来られなかった・・。
 「洋介・・、来て・・」知美さんがテラスに洋介を連れて出られる。
「何も言わず、佳苗さんを抱いて上げて、私達が声を張り上げて善がるのを
聞いているのよ。相手はあんな姿でしょう。佳苗さん相当心が弱っているわ。
心配なの・・」「でもこんな時・・」
「だからよ、癒せるのは洋介だけ。昨日賢治と話しをしていた所呼ぼうと・・」
「そうでしたか・・」洋介はやつれた姿を見ているから判る・・。
「では其れなりに話をして見ますね・・」
「お願いね、私達には遠慮は無いから、二階の客室を使って・・」「・・」
 台所に洋介は行く・・。
「佳苗さん、お話しませんか・・」「嫌よ、こんな顔を見られてショックなのよ」

「其れは仕方が無いでょう。僕は知っていますから・・、話だけでも・・」
「良いわよ、愚痴を聞いて下さるの・・」「エエ~、何でも聞きますから・・」
「そう、では良いわ・・」二階に上がろうとすると怪訝そうに付いて上がられる。
 「此処を使えと言われました・・」「・・・」佳苗さんは無言で部屋に入られる。
クラ-が直に温かい風を部屋に送り出す。
「疲れたでしょう・・、こんな事も予想はしていましたか・・」
「其れは年だから在るかな・・、でもこんなに急にだと心構えが・・」
「そうですね、吃驚されたでしょう」「・・」佳苗さんの目に涙が浮かんで来た。
其の涙を洋介は手で拭い、其の手を佳苗さんの顔に廻し、両手で掴んで
自分の胸に抱え、佳苗さんは泣き出して縋り付かれた。
 暫く其の侭で居て、気が済むまで佳苗さんに任せる。
嗚咽されて長い間泣きじゃくられる。
あの内田さんがと洋介が思う様に佳苗さんも思っているのだろう・・。
そうして静かに顔を持ち上げて頬に伝って流れる涙を・・、今度は洋介の
唇で吸い取る。
佳苗さんは去れるままで、声を上げて泣かれた。
洋介は何度も流れる涙を唇が整理する。
そうして何時しか其の唇が佳苗さんの唇に合わされた・・。
佳苗さんはしがみ付いて一層大泣きをされだした。
洋介は構わず佳苗さんの唇を奪い、長いキスを続ける。
すると佳苗さんの舌が伸び洋介の口の中に侵入し、
背中に廻る手に力が篭った。
「頑張って・・、僕が居ますからね・・」
オイオイと泣きながら佳苗さんはしがみ付かれ、尚も唇は離されない・・。
洋介は自然と手が佳苗さんの胸に宛がい、其処から潜るように胸の
開きから手が入り込んでいく・・。
温かい柔らかな胸が洋介の手に掴まれると佳苗さんはヘナヘナと
落ちる様に座られて洋介を抱かれた。
急いで洋服を剥がして胸を出し、スカ-トに手が行く。
佳苗さんも洋介のズボンを脱がそうと手が震えながら動く。
二人はモウすることは決まり、其れからはお互いが動きやすい姿勢で
互いの衣服を剥がす様に剥ぎ取っていた。
 「待っていたの、初めて二人っきり、嬉しい。本当の佳苗を魅せるね」
「有難う、心から抱くよ・・」「はい・・、お願いね・・」
佳苗さんは始めて女を魅せられる。
今までは内田さんが居て、心底楽しめなかったのだろう・・。
今は二人きりと言われた言葉がそれを意味していた・・。
洋介の愛撫に佳苗は泣き叫びうけている。
其れは今までの辛さを忘れたい為か異常な声と態度で洋介に挑まれる。
佳苗さんのこんな姿は初めて、あの旅行でも見せていないし、この家で
抱いても見られない姿を今は洋介に魅せて居られる。
 「早く入れて・・、狂わせて・・」腰が上がり待てないと催促される。
其の声が卑猥で・・、洋介は背筋がゾクゾクとするほど男の心臓を暴れさす。
佳苗さんは何もかも曝け出して挑まれている。
洋介は今日は心底応え様と覚悟して棒をねじ込んで行った。
「アアアグウウウ~ウ~ン・・これこれよ、誰にも負けないわ・・佳苗は
心底好きなの・・、穴も貴方を待っているのよ・・・。そこそこが最高に良い
・・イ・イ・イイワ・・ツ・ツイイテエエ~クルワセテエエネエエ~・・」
金切り声で叫ばれる。
洋介は懇親の突きで応え、棒が唸って飛び込んで行く・・。
其れは壮絶な行為、何もかも忘れさそうと棒が穴で限り無く暴れる。
本当に惨いほど暴れていた。
佳苗さんは叫び泣き、卑猥な言葉を連呼して洋介を連れて狂った世界にと
飛んで行く・・。
腰は無限に動き受け入れ、棒は暴れ捲り、まるでこの世が最後の日かと
思われるほど佳苗さんは受け続けられる。
気を失う様になると自分で顔を引っ叩き戻られる。其の様は狂喜踊らされる
夜叉、其れも凄い受け方で腰が常に浮いている。
棒が突かれると腰が落ち直に上がり、棒が喜ぶ。
胸は揺れ続け、目は朦朧とされているが体は何時までもうけている・・。
人間業では無い、佳苗さんの体は洋介を本気にさせる肉体で、既に洋介は
珍しく果てたいと感じるほど強烈に受け続けられている。
 「出してよ、一度だけでも味わいたいの・・。ダシテ~ネ~、おねがい・・、
チョウダアイ・・イイイ・・・・」浮き上がりしがみ付かれて吼えられる。
「僕も出したい・・」「頂戴嬉しい・・、もうきが気が持たないから早く・・う・・
キテ・・キテエエエ~おおお願いいいようぅぅ・・・貴方アア~ァ~ウウウウウグエッ・・、
キタキタウウウウグヘッ・・・・・・・・・・・・・ウグウ・・・」
洋介の棒からドクドクと精液がほとばしり出る・・。
「ウぅぅ・・凄い快感・・佳苗・・・・・さ・イ・こう・・だ・・・・きてるわ・・すごい・・・・、
くるはいってくるう・・・う・・・・・・・・あ・な・た・あ・あ・・・・」
佳苗さんは体が大きく跳ねる中で声も無く、失神されている。
ドスンバタンドスンと何度も跳ね,上の洋介も一緒に飛んでいた。
其れが四度来て、小さな痙攣に変わり、其の痙攣が棒を締め上げて
最後の一滴まで搾り取られる。
 (最高な果て方をした。真子さんに負けない凄い体と穴だ・・、今まで抱いて
いたが究極の域で果てたぞ・・)
洋介は佳苗さんの体を撫でながら・・。
「凄かった、良かった、初めて佳苗さんを抱いたみたいです・・」
「私も男にはじめて抱かれたね・・。今までは何か遠慮が在り、其れが今は
如何なっても良いわ、洋介さんにだけは本当に見てもらいたいと心が
叫んで私を連れてってくれたわ・・、凄かった・・、最高なところに飛ばされて
佳苗は何も要らない・・」
「本当に凄い体ですよ・・。これからも相手してくれますか・・」
「お願いする。本当に良いの・・」
「良いですよ、こんな凄い悦びが味わえるなら離しません・・」
「嬉しい・・、頑張れるわ・・。もう疲れて限度だったの・・」「そうでしたか・・」
そんな会話をしながら棒は未だ入っている。
 「未だ良いですか・・」「良いに決まっているわ、動いてね・・好きよ・・」
其れから又凄い二人が居た。
おぞましいほど組み合い燃え盛り、洋介も懸命に応え、二度も出し切った。
 二時間後、シャワ-を浴びて何とか終わるが余韻を愉しむように二人は
抱き合って動かなかった・・。
下に下りるとテ-ブルに料理とお酒が並んでいた。
「忘年会をしましょう・・」賢治さんが言われ、四人は宴会を始める。
「洋介凄いわね・・。思い出すわよ・・。あれが最高ね」「賢治さんに悪いぞ」
「良いんです、何度も聞いていますから・・、それにしても義母さんも凄いね」
「聞いた・・、最高よ。此れで暫く頑張る」
「そうですか良かった。もう少しですから・・、正月からは・・」
「そうね、可愛そうだけどその方がお互いに良いわね」
「そうです、今日は飲み明かしましょう」賢治さんが言われ、皆は頷いていた。
 宴会は遅くまで行い、洋介は電話をして帰れないと婆やに告げて飲む・・。
「賢治・・、可笑しな気持ちよ・・」「そうか抱いてくれる」「良いよ、負けないでよ」
「いいとも、頑張るわ」「フフッ燃えるね・・。洋介、佳苗さんを頼むね・・」
知美はウインクしながら賢治さんを抱いて部屋に行かれる。
 「僕達も片付けて寝ましょうか・・」「エエ~泊まれるの・・」
「良いですよ、泊まっても良いですか・・」「馬鹿・・」片付けながら言われた。
 其れから風呂に入り、二人っきりで流し合い・・、二階に上がる。
「オヤオヤ始まっているわ・・」「下で知美のイガリ挙げる声が聞こえる。
今夜は二組が遅くまで声を張り合い・・、抱き合う事に為りそうだと洋介は
苦笑いして階段を上がる・・。
佳苗さんは本当に素晴らしい交わりをしてくれる。
洋介は女性に恵まれていると感じていた。
 佳苗は遅くまで抱かれて何時しか本当に死んだ様に眠り、横で洋介は其の
寝顔を見ていた何時までも見詰ていた。
 朝もう一度棒が減り込んだ。
佳苗さんはおきて縋りつき、早く来てね、来年からは月に一度だけ抱いて・・
お願いと泣かれ、洋介は其れは守ると約束をして昼前、内田家を出た・・。
 「へ~昼帰りか・・、遣るね~。風呂に入ってね・・」「はい・・、畏まりました」
「馬鹿・・」真子さんが洋介の頬を抓り言う。
「洗おうね・・、夕べ疲れたろう・・」「え・・え・・」「馬鹿ね、内田さんだろう・・」
「そうか知っているのか・・」其れから一頻り訳を話す。
マコには包み隠さずに居たい・・、其れは理解してくれる女性に本当の事を
話すのが良いと思っていたから・・。
「そうね、大変ね・・。可愛そうに・・」「だから月に一度良いか・・」
「良いわよ、マコが知り合う前の人だからね。新しくは駄目よ」
「ウン、約束する」「良い子ネ、コラッ暴れん棒め・・、良かったのか・・。
其の様子では相当良かったみたいだね・・」
洋介の股座を洗いながら棒を掴んで話す姿に笑った・・。
 「あ・・、そうそう・・お正月過ぎて直に皆が集まるからね・・」
「此処にか・・、僕は邪魔か・・」「いいえ、居て欲しいの、仕事も在るし・・」
「仕事・・」「社長でしょうが・・、在るわよ」「そうか・・、社長か・・」
「そうよ、店長もそう見ているわよ」「どうか、春日井と岐阜は・・」
「今は予約が満杯。珍しいから、リピ-トが・・、二三ヶ月見てからね・・」
「そうか、で出しは良かったのだね・・」「ウン、良いよ・・」
そんな会話をしていた・・。
 平成十三年正月、洋介は二日に岐阜の本巣に顔を出した。
無論真子を連れて結婚報告を兼ねて行く。
兄夫婦も喜んでくれて、母は何時までも真子の手を握り泣いている。
一晩泊まり、三日の昼に戻る。
「今日夜、皆が来るからね・・、食事は手配しているから・・」
「そうか・・、判った・・」
こうして新しい正月が迎えられ、洋介は色々在った昨年を振り返って居た。

            つづく・・・・。

















熟喜小説≪ 開かずの小箱-36 ≫

 洋介は裸の真子を抱いて仏間に行く。
「真央・・、今からお前のお母さんを貰うぞ、良いね、お前も乗り移り楽しめ」
洋介は手を合わせて言う。
「真央・・、一緒に受けようね・・、大事にするから見ていてよ・・」
真子もそう言いながら手を合わしている。
雨戸は既に婆やが閉めて、布団も敷かれている。ク-ラ-も少し動いていた。
 洋介は裸の真子を電気を点けて見る。
「見事だ・・、美しい・・」「ア・ナ・タ・・好きよ」手を翳して待っている。
ふくよかな胸が揺れ、心臓が暴れているのか、真子の体は湯上りで
ピンク色をしていた。
洋介は其の体に覆い被さり、キスをする、長く凄まじいキスは続く。
真子は息も出来ないほど吸われ舌が千切れるほど吸い吸われ、
マコの脳裏は火花が散っている。
 「あんた~あんた~好き好き好きよ~ウ~・・」戦いのサイレンが鳴り響く。
「ウ・ウ・ウウン・ウ・ウ~ウ・ウゲッウワッ・・ア・ア・ン・タア~・ア・」
真子は脚をバタつかせ洋介の愛撫に応じ出した・・。
ひもじい子供が食べ物に齧りつく様に洋介の愛撫は虐めに似た動きで
真子を責める。
其れは痕が残るほど強烈で、胸は拉げて形すら無いような姿にさせられ、
マコはイガリ挙げる声が酷く成り出す・・。
脚は大きく開き上に突き刺すように上がり落ちる。
既に洋介の体は真子の下腹部に行き、そこで蠢く頭は真子には拷問以上
の凄さが在る。
クリトリスは噛まれ引き千切られ、アナルは指は二本入り暴れる。
口でクリトリスと膣が責められ、何とも声を出しても真子は段々と体が宙に
浮いて行く、其れが不安でしがみ付くが其れでも浮く・・。
「アア・アン・アン・・スゴイ・・スウウ・・ゴ・オ・オイ・イ・ア・ア・
アイイイ・・、ヤイヤイヤアアア~イイイイ・・イク・・・ッ・・・・」
腰が極端に浮き、暫く戻らずに浮いている。洋介は其の姿に感動した。
何と男の気力を奮立たせる威力がこの体には潜んでいた。
真子は最高な肉体を隠し持っていたのだ・・。
(俺の棒が泣いて喜ぶぞ・・、最高だぞ・・)
股座で早く入れさせろと煩いほど暴れている。
 一度鎮めるか・・。
洋介はそう思いマコの体に跨り、真央始めるぞと心で叫んで腰を下ろした。
「行くぞ~・・」「え・ア・ウン・早く・・入れて・・ね・・、ア・エ・エ・
エエエ~・・・・、ウ・ウッツギャウゲッイイイヤイイイイイイヤッ・・・
ハイハイルウ~・・ヨウ~・・・、イイイイッタイイイ~スゴオオイイ・・
オオキイイカラ・・イイヤイヤイイイイ~ワア・ア~ギャア・アアアッ・・
アアアアア~ァァァ~キタ・・クルキタヨウ~オクオクオクニイイ~・・、
ダメダメダッ・・ススススゴゴイイイッ・・ッ・・」
「未だだ、半分だぞ・・。緩めろ入らない・・」
「駄目~もう駄目になるう~・・怖いからだめ~入れたら~、モウ~・・・、
イレテ~ハヤクオクマデイッキヨウ~イレテ~・・アグウッウゲエエエヘ~、
ウグッ・ ・・ ・・ ・・ダメッ・グエッ・アッ・オオオチルウ~・・」
 強烈な締めが棒を襲う、洋介は顔をゆがめて耐える。
其れは計知れない威力で締め上げられ、棒は驚き喜んで亀頭が奥に到達し
動けなかった・・。
真子は凄まじい痙攣を起こし、ドスンバタンと体が大袈裟に飛び跳ねる。
其の度に棒は軋んだ中で動き、洋介は今まで経験が無い衝撃を受けていた。
(スゴイ穴だぞ・・、此れは始めて味わうぞ・・)
)伸びている真子を抱いて動けない体だが、穴は動いていた。
締め上げられながら、棒は随喜の涙を流して喜んでいる。
こんな凄まじい穴が存在するとは、洋介は驚愕して真子の顔を撫でていた。
 真子は暫く戻らない・・、其れでも穴は忙しく締まり動いていた。
「ウ・ウ~ン・・ウッパ~ハッ・・、何々・・、如何したの・・わたし何処
・・嫌々だ・・、アア~始めてとんだ・・、此れが飛ぶ事ナノウ~・・、
嫌だ~あんた・・最高よ・・すごいすごかったんだから・・モウ最高・・
真央が書いていた通りね・・」感激しながら腰は動いている。
穴の棒の凄さを噛締める様に腰が動いて催促を始める。
 「イ・イ・イイイイイ・・ワ・・マタマタイクネ・・イカセテネ・凄いから
アンタ・・・アンタ・・・、オニイイイヨウ~・・、ア・アアアア~、来てる
来たが最高よっ・・、すごいんだからね・・、イイイ・イヤマタマタオカシク
ナルウウ~・・ンだって・・え~あんた~・・・、突いて・・殺してええ~そう
・・いい・いい・いい・・行く行く行くまたダアアア~ア~・・イイイ・・・
イクッ・・・・・グゲッ・・・グ・・ウ・・・・・・・・・・ヒッ・・・」
泣き叫ぶ声とは言い難いほど強烈な叫びが部屋に充満し、其の叫びが
終わらないうちに又出る叫び、まるで二人が居る様な叫びの輪唱だった・・。
 棒がグイグイと突き入れられ出され、マコは其のたびに腰が浮き迎える。
悶絶を重ねても戻されて又気絶する。
其の様も半端では無い、壮絶な飛び切りを男に見せて往く・・。
洋介は自分でも可笑しいほど責めたくなる体だった。
イガリ挙げて真子は飛ぶ、又イガリ,泣き叫んで飛ぶ・・。
汗が滲んだ体を曝け出して悶え飛び跳ね、有らん限りの叫びを上げて
遠くに飛び切る姿は芸術もの・・。
 真子の体は震えが止まらず、何度も往復する天国と地獄、其れと真子の
現実、混じってどれが本当かと彷徨い、女として最高な悦びを受け続ける。
「ヒ~ヒ・・フンガッ・・、ウ・ウウン・・モウ駄目・・やすませて・・死ぬ
・・から・・、駄目・・・イヤマタマタイクイクイクイクウウンダッテエ・・
エッエ~エ~・・、モウ・イクッ・ゥゥウウウウウ~~~~・・・。・。・。」
 仰け反り叫んでとうとう本当に長い気絶をしてしまう・・。
「だんな様・・、此れでは駄目・・、相手に余裕を持たせなさい・・。早く一度
精子を出して落ち着かせなさい・・。喉が渇いたろう・・、ビ-ルを置いて置く
からね・・」「婆や有難う・・」
「いんや~婆がお礼を言う。冥土の土産に、爺さん待っているだろうかね・・」
笑いながら部屋を出られる。
 「飲むか・・」「頂戴・・、凄かった・・。有るんだねこんな悦びが・・。
真央が書く筈よ。経験者でも恐ろしいよ・・」
そう言いながらまだ腰は動いている。
(あんたこそスゴイ女だよ・・)心で言っていた。
「挿入されてから憶えていないの・・、バリバリと破けるような大きさで既に
其れで愕いて飛んだの・・、其れから戻ると又直に飛ばされて・・、アソコが
喜び騒いで私を追い遣るの・・、気を失うと直に戻されて今度はアソコの
快感が頭に上り大変、棒の軋みが頭に突き刺さるような錯覚で・・、
何とも出来ないほど気が飛ぶの・・、モウ言い表せ無い。凄いんだから・・」
「出そうか・・一度・・」「未だなの恐ろしい、出して・・。待って・女の子が
欲しいから今日は駄目・・」「なんで・・」
「アソコが荒らされているから男が出来る」「良いじゃないか男でも・・」
「そうね、女は後にしようか・・」「エエ~未だ欲しいのか・・」
「そうよ、後三人は産めるからね・・」「呆れた奴目・・」
「出してね・・。男か、良いわね其れも・・、其れがでかい棒を持って出たら
可笑しいわね・・」「こいつ・・」「あ・あ・あ~んもうはじまった~あ~・・、
すすすっごいいいいい~・・・・」強欲で恐ろしい女性だった。
其れが又良いと洋介は思いながら責め続ける。
 朝になろうとするが思い出したように棒が動き、其のたびに真子の
泣き叫びが煩いほど響く・・。
 何と此れが三日続いた。
無論休みも在るが裸のままでご飯を食べ、途中でも抱かれ入れて泣き叫ぶ、
其の姿は夜叉の会、凄い形相で迎えていた。
婆やも三日目は流石に起き上がれず、マコが裸のままで朝食や夜の食事を
作っている。
そうして獣も逃げる雄叫びに明け暮れた三日は何とか過してしまう。
 九月九日雨・・。
「パパ,食事よ・・」「ウン、行く・・」流石に洋介も疲れている。
一人元気なのは真子、婆やも呆れて寝て起きて来なかった・・。
鼻歌を歌い掃除洗濯をし、時々洋介の膝に乗り、棒に吸い付いている。
天真爛漫な姿で動き、真子はこの世の春とばかり咲き乱れていた・・。
「パパ、今度の店はパパが探してね・・」「エエ~・・、なんで・・」
「だってパパは其のお仕事でしょうが。岐阜と春日井ね・・、頼みますよ」
「オイオイ、ではこの間の話は・・」「そうよ、パパに探して貰う積りよ」
「参ったな~・・勉強しなくては・・」「そうね、いい機会だからそうして・・。
会社もパパを社長にする。私は会長で良いわ・・」
「嫌だよ、其れだけは勘弁してくれ・・」「駄目だよ、決めているから駄目~」
「なんだよ、俺は・・」「パパの仕事は続けて良い。会社は直に書き変える」
「全く・・勝手なんだから・・」
洋介は困り果てているが、断っても受けてくれそうにも無かった・・。
(良いか、好きにさせるか・・)応用に構えようとするが如何ても真子に負ける。
何もかもが迫力が在り過ぎ、洋介の相手では無かった・・。
 真子は日毎に快活になり、抱かれて善がる凄まじさは益々酷くなり、
婆やは耳栓をして寝る始末、洋介はそんな真子が可愛くて仕方が無かった。
何時でも応戦してくれ、洋介の棒は真子の穴にゾッコンで、惚れ切っている。
 ソンナ日々が重なって十月を迎え、急に忙しくなる。
岐阜と春日井の店舗が見付かり、工事が始まる。
真子は銀行で借りる手配をするが、洋介が今回は全て出していた。
社長だし、借りるより持っている金が良いに決まっている。
マコは泣いて喜んだが其れは夫婦だからと・・、そこで又一段と抱き合いが
激しく行われる。
いやはや気も体も合う夫婦は大変だと婆やが笑う・・。
真央のお骨の納骨も終わり、家は洋介の主人の生活が始まっていた。
部屋は未だ置いて在るが、着る物だけが引越しをしている。
真子があの部屋は真央の世界だからあそこでは抱かれたくないと言い張り、
部屋は今では行っていなかった・・。
 十二月五日、曇り、店もそろそろ忙しくなる頃、岐阜と春日井の店は
大々的に披露目をして開店する。
雅巳さんが春日井、加奈子さんは岐阜と決まり、張り切り店を開店させる。
「凄いな・・、人気が有るんだね・・」
「そうね、長い間培って来たから・・、でも時代は其れだけでは済まないわ、
今度は栄の店を広げる・・」「なんで・・」
「からだのケアが出来ないからよ・・。今の店では狭い・・、
今度は一階でなくても良いから広いスペ-スが欲しいの・・」
「そうか、探してみるか・・」
「お願いね。私きつい事出来ないから・・、此れから少し傍に来ないでね」
「え・・、なんで・・」「出来たみたいよ、昨日病院でおめでとうと言われた」
「ひや~本当か・・」「そうよ、だから入れないでよ。大きいから暴れると
可笑しな子が・・、嫌だからね」「まさか・・」
「嫌よ、少しだから・・、五ヶ月済んだら半分入れて遊んでよ・・」
「そう・・、良いよ・・、体を大事にしろ」「ウン、大切にするね」
洋介は初めて自分が抱ける子供が出来ると喜んでいた。
 こうして順調に事が進むと洋介は喜んでいたが、別の所で又騒ぎが
起ころうとしていたのだ・・。
内田家には二ヶ月半以上行っていない、電話も無いから何事も無いの
だろうと安心していた・・。
久し振りに車が其の方向に向っている。
其処には思いもしない事が起こっていようとは洋介は知らなかった・・。

            つづく・・・・。










































熟喜小説≪ 開かずの小箱-35 ≫

 予想だにしない事を店のオ-ナ-に言われ、三人の店長は酔いも
飛ぶ位驚いていた。
女だけなら未だしも、オ-ナ-のパパが居る,下着姿になど到底成れる
筈が無い・・。
「どうしてもですか・・、服を着ては・・」
「着て寝るなら良いわよ。デモね此れくらいでオドオドするなら店は
任せられないわね。いつ何時どんな事が店で起きるか・・、
其の都度知らせられては私が困る。これからは違う人生を歩もうと決めて
いるの・・。そんなあなた達なら普通の店の定員と同格ね・・」『・・・・』
「男が一人居るくらいで女学生みたいに驚いて如何するの、期待外れね」
「ではオ-ナ-も同じなら・・」「良いわよ、同じ姿に成るわ・・」
いやはやとんでもない方向に話が進んで行く・・。
「僕は二階に上がるよ」「良いわよ、行って・・」
真子が二階に洋介を連れて行く。
 「此処よ、私の寝室。初めて男を入れるのよ・・」「先程の話・・」
「良いの、其れはあの子達を試しているの・・、心配せずに寝て・・、
私は下で寝るから・・」「はい・・」洋介は素直に従う。
真子さんが下で寝ると聞いて安堵していたから・・。
 洋介は香しい匂いのベットに埋まり、心行くまで匂いに浸っている。
(アア~真子さんの匂いだ・・)
焦らされて限度ギリギリの洋介、一ヶ月以上女性を抱いていない・・。
内田家は今は平穏でお呼びが無い・・。
碧さんにしても子供が三人居て、そんな気分では無いと察し、洋介の股座の
化け物は獲物すら見させて貰っていなかった。
 部屋は女らしい様相、カ-テンも全て女性を感じる部屋、洋介は其の中で
悶々として・・、今、下では四人の凄い体の女性が裸で居るのかと想像すると
股座が騒がしくなる・・。
拷問に近い立場で洋介は居らされている、其れも真子が進めているのだ。
何を考えられているのか不思議な人だと今更ながら思っていた・・。
真央とは相当違う人だとは思うが、どんな性格かも未だ計り知れない所が
多田在る人・・。
洋介の太刀打ちできる女性とは思えなくなり、一抹の寂しさを感じていた。
 会った時から気の在る素振り、其れに卑猥な姿を魅せられ、洋介は心の
動揺が激しく、毎度期待感を膨らませるが、一向に其の方向には進めない。
洋介はこんなにも女性を待ち侘びるなど今まで経験も思いも無い・・。
溜息を付きながら真子さんの匂いの中で目が血走って来た。
 「きゃ~止めて~、酷い・・」「ワ~オ-ナ-凄い・・綺麗・・」
「私・・、恥かしいけど興奮するわ・・」
何と・・、階下の声が丸聞こえ、洋介は其のたびに体を動かしてベットで
寝返りを打っている。
 「ね~、凄いと思わない・・。此れだけの綺麗な体を集めて、人に見せて
やりたいわね・・」「聖子、其れは無いわ、見せられないわ。恥かしいから・・」
「だから良いのよ。こんな素晴らしい体を見たら男は如何思うかしらね・・」
「雅巳は嫌よ。だって少し太っているから・・」
「其れ位が良いのよ,男はソンナ振るい付きたくなる体が良いの
、胸も張って見事よ・・」「聖子も綺麗な胸よ」
「私は・・」「加奈子は胸が大きいだけ、邪魔よ。横に零れるわ・・」
「もう~・・、酷い・・」
(そうか・・、其々違う体なんだ・・)
聞くとは無しに聞える会話に洋介は聞き入っている・・。
 居間に勢ぞろいしているのか真下で聞える。
「オ-ナ-、パパは寝たの・・」「ええ~,上に上がらせているから心配無いよ」
「そう・・」「何よ、聖子・・、詰まらなそうに・・、さては見せたかったの・・」
「だってオ-ナ-に言われた時そう思ったの・・、だから嫌だと・・」
「アハッ・・、そうか・・私もよ・・」「加奈子も・・」
「なんだ皆そうか・・、でも見たら驚くね・・。こんな体が四人なんだもの・・」
「そうね、驚くね。でもパパはそうとは思えないけど・・」「どうしてですか・・」
「パパは化け物よ・・」『化け物・・、何が・・なの・・』
異口同音に叫ぶように三人の若い女性が言う。
「そうね、全てに化け物ね・・」
「なんだ・・、そんなのか・・。驚いたわてっきりアソコかと・・」
「聖子は感が良いわね。流石に数多くの男を知っていそうね・・」
「それ程でも無いですけど・・」「馬鹿ね、自慢しないで。良い人が居ないくせに、
利用されているだけでしょうが・・」「ソンナ言い方しないでよ・・」
賑やかな下の様子だった。
「店を年末二つ増やそうと思うけど推薦する人居る・・」
「ええ~何処にですか・・」「岐阜と春日井よ」「ええ~、本当に・・」
「少し離れているから信用できる人が良いな・・」「私では駄目ですか・・」
「雅巳ね・・、考えておくね・・」「私も・・」
「加奈子か・・、男に惑わされる心配が在るわね・・」「頑張りますから・・」
「では聖子は如何なの・・」「私辞めるかも・・」「なんで・・」
「あの人が煩いの・・、もう少し金が入るところに変われと・・」
「では水商売・・」「そうみたい・・、でもあの人の本当の気持ちが・・」
「ハハ~ン、利用されるわね・・」
「そうと思うけど・・、ふん切りが付かないで居るの・・」
「成る程捨て難いし、怖くも在るか・・」雅巳が言う。
「そうか、暫く考えなさい。良いわ、今度の出店は加奈子と雅巳に頼むわ・・」
「ハ~イ、頑張ります・・」「では寝床で話そうかね・・」
『はい・・』椅子が床に擦れる音がして居間は静かに成る。
洋介は上を向いて大きく溜息をついた・・。
 其の夜は何事も無く終わる、残念な気持ちを抱きながら男は上で
一人で寝かされた・・。
 「お早う御座います・・。朝ですよ」「婆や、皆は・・」
「既に店に行っています。奥様も一緒に・・」「そうか、夕べは凄かったな・・」
「私は早く寝ていますから・・」そう言われながら笑われていた。
「漸く、四十五日が済みましたね・・。だんな様は此れからが大変ですよ」
「何でだ・・」「ホホッ・・、今に判りますよ・・早々今日も家に直接戻る様に
言われていますよ・・」
気を持たせる笑い顔で朝食を用意され、洋介は食べた・・。
 仕事は三軒のマンションを落札して、改装に忙しい身だったが、
何故か苦にならない・・。
 何とか夕方七時前に平岩家にと戻る。
「今日はお話しが先ね・・、座って・・」
何時と違う顔で言われ、洋介は何かを感じる。
「では話をします・・」テ-ブルの向かいに座られて言われた。
「加藤洋介さん、此れにサインして下さらない・・」
鞄から紙が一枚取り出されて洋介の前に差し出される。
「何ですか・・、え・え・ええ~ア~・・、此れは・・
」「そうね、婚姻届けよ。署名して・・」「ええ~僕がですか・・」
「そうよ、貴方よ・・」「マジ・・ですか・・」
「誰がふざけて出すのよ。本当よ、嫌なの・・」
「嫌だとは・・、でも僕を何も知らないでしょう・・」
「フフッ,逃げ様にも逃げられないわよ。全て知っているから・・」
「其れは真央ちゃんからでしょうが・・」
「そう思うの・・、私此れでも用心深いのね・・。全部調べて在るの・・、
見せましょうか・・」もう一度鞄から何か書類を取り出す。
 「此れ見て・・、間違いなら言って・・」
出された書類は身元調査の報告書、だった・・。
「ゲ~・・、何時の間に・・」洋介は仰天して真子さんを見た。
「既に三日前、報告書が届いているの・・、其れで今日も自分で確かめに
歩いていたわ・・」「え・ええ~・・、本当ですか・・」
「そう、岐阜もお伺いしたわ・・」「何・・、家に・・」
「そうね、お母様とはお会いしたわ・・」「何と・・、聞いていませんが・・」
「此れは内緒と私が頼んでいるから・・」「・・・」洋介は絶句して呆れていた。
「もう・・良いじゃない。年貢の納め時よ。だからと言って、束縛はしない。
碧さん、香苗さんは認めるから・・」「え・ええ~其処まで・・」
「もう・・驚かないの・・、男でしょう・・」「でも・・」
「何よ、真子が嫌いなの・・」「いえ、其れは無いです・・。むしろ好きです。
真央ちゃんの母親だし、何処か似ているから・・」「では良いのね・・」
「急にですよ・・無茶です・・」「そう、では何時なら良いの・・」
「何時と言われても・・」「其れでは進めない。私も早くパパの女に成りたい」
「ええ~では・・」「そう毎晩苦しんでいるの、そうでしょう真央に教えられた
のよ・・。当たり前よ、大好きだし今更逃げる事は殺すわよ・・」「え・え・・」
「もう・・、え・ばかりね。マコは本気よ」「そうですか・・」
洋介は始めて見る書類、マジマジと見詰ていた。
「結婚か・・、僕が・・」「そうよ、するの・・」「そうか・・、結婚な・・」
「真央が上で喜ぶわよ・・」「里の親は何と・・
」「馬鹿ね、そんな話しが出来るわけ無いでしょう・・。お世話に成っている人
だから近くに着たからと挨拶をしただけよ・・」「そうか・・、驚いた・・」
「驚くのは真子よ。碧さんの子供貴方の子でしょう・・、主人が亡くなられても
子供が出来ている・・。其れに内田さんの家族とのお付き合い・・、異常ね・・」
「ええ~其処も調べたんですか・・」「当たり前よ、今後私の主人よ・・」
「・・・」「皆承知、其れでも結婚したい、本気よ、何時も貴方の事を考えて
気が狂いそうよ・・」「・・・」「如何なの・・」
「這い・・、僕で宜しければ異存は無いです。本当に僕で良いんですね・・」
「貴方こそ、迫られてするの・・」
「いいえ、真央ちゃんの親ですから・・、喜んでいます」
「そう、嬉しい。婆や聞いた・・」「はい、此処で泣いています。良かった」
「此れからが大変よ。もう一度子供を産むからね・・」
「早くして下さいよ、命が在る内に・・」
「其れは私は大丈夫よ、検査して来たから・・、後はパパの鉄砲の命中率ね」
「そ・そんな・・」「何よ、そうでしょうが・・。確り受けるからね・・」
呆れてものが言えない・・。
「ではサインして婆や見届けの署名して・・」「喜んで・・」
思いがけずに結婚届に署名する羽目に成るが、洋介は内心嬉しかった。
気がきついが其れが嫌では無い・・。
 「有難う・・、明日一緒に出そうね・・」「ウン、いいよ・・」
「何よ、嬉しくないの・・」
「いいや、戸惑っているんだ。僕が言い出せば良いけど遅れた・・」
「待てないわよ、何もかも押されているから、徳田さん、内田さんにもね」
「・・・」其処を突かれたら何も言えない洋介だった・・。
「九月五日が結婚記念日ね・・。真央が亡くなって丁度五十日、待つのが
辛かったわ・・。何度胸に飛び込もうかと・・、でも真央に悪いと思い、
待っていたわ。苦しかった」そう言われて涙ぐまれ、婆やも泣かれている。
洋介はその様子を見て此れで良いと思った,真央にも全てに・・。
「では巣篭もり仕様ね・・。婆や三日居ないからね・・」
「え・ええ~承知しておりますよ。精々頑張って可愛がって貰いなさい・・。
全て任せるのよ、洋介さんにね・・」「はい、承知しています・・」
其処は可愛らしい女性に成られている・・。
「ではパパ、お願いします・・」「え・・、はい・・」
洋介が面喰うほど素直な真子さんに成られている・・。
「風呂が先か・・、部屋か・・」「どちらでも貴方が良い様に・・」
「そうか、では風呂場だな・・」「はい・・」洋介は真子を見詰て言う。
「おいで・・」傍に寄る真子を抱え上げてそのまま風呂場にと行った。
 脱衣場で先に真子の服を脱がして裸にさせ、明るい中で全身を見た・・。
「凄く綺麗だ・・、本当に・・」「恥かしいわ・・、貴方も・・」
「いいぞ、脱がせてくれ・・」「はい・・」
真子は震える手で服を脱がしながら泣いている。
「ま~・・、ア・アア~す・ご・い・・・」「君のもんだ、此れからずっと・・」
「はい、嬉しいわ・・」膝付いて挨拶か、口で棒を咥え泣きながら宜しくと言う。
 「さ~は入ろうか・・」「はい・・」
風呂場に行くと最初に洋介の体を丁寧に洗い、其処でも何時までも凄いと
叫んで棒を洗っている。
其の仕草が可愛くて洋介は真子を持ち上げてキスをする。
初めてのキスは長く深いキス、其処には熟した女が待ち構えていた事が
現れている。
「耐えれるか・・、酷いぞ・・」「真央の日記を読んでいますから・・」
「馬鹿、あの子は処女、そんな柔なことでは無いぞ・・」「嬉しい・・」
真子は心底待ち侘びていた。
あの娘の日記から何度も想像して待っているから尋常な気持ちでは無い・・、
洋介の事を毎日考えていたから・・。
二人はそうなるべきと思っているのか、此処まではスンナリと進んで来た。
 真子は本当に三十九の体では無い、すこぶる若く艶やかな肌を持っている。
シャワ-の湯が弾け、まるで二十歳台の肌と思われる。
「綺麗だ、嬉しいよ僕の嫁さんがこんなにも美しい人とは・・」「貴方・・」
もう声も猫撫で声で臨戦態勢は出来ている。
洋介は時間はタップリ在る、俺の嫁さんだと思うと今までの様には焦らない。
ジックリと料理しようと構えていた。
「貴方苦しい・・」「いいよ、苦しめ、其の先が最高な場所に行けるから・・」
「行かせてね・・」「勿論、最高な人だから・・」洋介は本気でそう思っている。
真子は意外と体は反応する素質が在ると喜んでいる。
洋介の手が体に当たると震える、其れも小刻みに震え反応が大きい、
其れは期待と既にインプットされている洋介の凄さがそう身をさせている。
胸も大きく柔らかく、男の手を食い込ませ包む、腰は括れ尻は意外と大きく、
腿は齧り付きたくなる様な頗る卑猥な腿だった。
何もかもが最高な獲物、洋介は何処から料理しようかと迷いながら男冥利に
尽きる自分を幸せだと感じる。
 「ウ・ウ・ウ・・・アンタ・・アナタ~・・パパ・・」
既に湯船で洋介の腿の上に乗り何もしていないのに悶えている。
「可愛いね・・、何時までも其の侭で・・」
「良いわよ、私も恥じも無いわ,私のだんな様ですのも、なんでもして・・」
「ウン、最高にするよ・・」「嬉しい・・」
いやはやいい歳をした二人は恥も外聞も無く、風呂場でお互いの体を
慈しんで時間を満喫している。
若い子なら直に抱合うが、此処は其処までの道のりを愉しむかの様に少し、
又少しと進んでいる。
「此処では最初だから入れないで・・、真央の部屋で受けたいの・・」
「いいよ、真央に見せようね・・。何時までも真央の傍で・・」
「はい、お願いします・・」ソンナ話をしながら三十分風呂場で弄んでいた。
マコはもう全身の力が抜けるほど棒を見て、掴んで興奮し捲り、
既にそれだけで気を失うほどの領域に到達していた。
 「出るぞ・・」「はい・・」
いそいそと先に出て脱衣場でバスタオルをもって待ち、洋介の体を拭く。
「可愛いぞ・・。何時までも見たいね・・」
「貴方次第ですよ・・真子は男の人に応えるから・・」
そう言いながらしがみ付いて、嬉しいと一言叫んでいた。

                つづく・・・・。






























熟喜小説≪ 開かずの小箱-34 ≫

 八月二十五日、暑い残暑・・。
洋介は男とは可笑しな動物だなと今更ながら感じさせられる・・。
最初は嫌で仕方なく、平岩家に夕食を食べに呼ばれるが・・、
最近では二日に一度必ず自分から伺う。
其れには二つの訳が在る・・、一つは婆やの料理の味付けが頗る合う、
岐阜の中津川出と聞くが、其れの所為か、洋介の口に合っていた。
もう一つは・・、無論真央の仏前参り、其れと・・、後は言えない・・、
洋介の楽しみだから・・。
 自分の部屋は何時も綺麗にしてある、留守に真央の母親が来て
何もかもしてくれていた。
今では楽しくて仕方が無いとまで言われる。
女が外で働いてこんな事を忘れていたと・・、本音か知らないが言われる。
洋介は相変わらず呆れて何も言えずに従う・・。
 「只今・・」「マ~マ~だんな様、暑かったでしょう・・。お風呂をどうぞ」
婆やが丁寧に迎えてくれる。
「え・・、お母さんは・・」「今日はお店に、給料日ですから・・」
「アア~、そうか忘れていた・・」洋介は風呂に最初に入り、暑いからと料理に
気を配り、婆やは美味しい物を並べて待たれる。
「頂きます・・」ビ-ルを最初に飲んで子供の様に美味しいと食べていた・・。
「真央が連れて来た男、最高に嬉しい・・」「・・・」
「真央は何も教えてくれなかったが、死ぬ前は女其のもの・・、美しく体も
変わっていた・・。婆は判っていたよ・・」「・・・」
「其れがこんなとんでもない男、いや褒める方だぞ・・。真央はでかしたと
何時も遺影に報告しているんだ・・」「・・・」
「今では真子が綺麗に成った。最初から綺麗だが女の磨きが違う・・。
婆は真央が死んで連れて来た男を家は引き継ぐんだと決めている。
いいえ真子もその気の様だぞ・・、肌は真央とは違うが、余り使っていないぞ、
だんな様にお支えしても充分味わえると思うが・・」
「婆や・・、そんな事在り得ないよ・・」「なんでだ・・」
「だって・・、真央の親だよ・・」「其れが如何した・・」
「如何したって・・、無茶ですよ」「無茶なもんか、良いじゃないか・・」
「そんな・・」食べながら話をしていた・・。
意外と婆やとは何でも話せる、自分の本当のお婆さんの様に感じていた。
 「婆や・・、四十五日は必ず参列するね・・」
「当たり前ですよ、真央が一番会いたい人ですからね・・」
「ウン、必ず出るよ」前で皺くちゃな顔を綻ばせて洋介を相手に話をされる。
 「ふ~・・、食べた・・。このきゅうりの酢の物最高だよ・・」
「そうか味が合うのか・・」「岐阜だから・・」「そうだったな・・」
テ-ブルの上を片付けながら婆やは嬉しそうに動かれている。
もう七十五歳を過ぎておられるのか、其れでも腰など曲がらず元気其のもの・・、
洋介は感謝して後姿を見ていた・・。
此処にお邪魔しだしてから八度目、其れでも長く着ている様な安らぎが在る。
婆やの扱いに洋介は自然と入れ、何もかもが可笑しいほど普通に思えた。
 「飲もうか・・、焼酎だけど・・」「良いね、なんで割るの・・」
「婆はロックだ」「へ~いけるんだ・・」「生意気にだろ、年でも此れだけは・・」
「俺も同じ物で・・」二人は本格的に飲み出した・・。
「だんな様・・、此処を頼みますよ」「頼む・・ですか・・」
「そう、女ばかりで過して来た。今は婆でも気がワクワクする。男は良いね。
体が緊張して元気が出るよ」「へ~・・、そんなものですか・・」
「そうだぞ、空気に男のホルモンが混じり、自然とと女に吸収されるんだ・・」
「へ~・・、詳しいね・・」「部屋の空気が美味しい。男の匂いが在るからね」
「真央は加齢臭と言っていたよ・・」
「そうかね、あの子が・・、フフッ、相当だんな様を好きなんだね」「・・」
婆やは相当の酒豪、何度も氷を継ぎ足しながら焼酎が入る・・。
 午後九時過ぎ、お母さんが戻られた。
「ま~、良いわね・・。私も参加する」「着替えなさいよ・・」「はい、婆や・・」
シャワ-を浴びて廊下を走り二階に上がられる。
「フフッ,あんな姿見た事無いわ・・、慌てているね・・」
婆やが笑いながら上を見られて言われた。
 「お待たせ・・」「ギャ~何・・ですか・・、其の格好・・」
「駄目・・」「いや、良いよ。中々良いじゃない。綺麗だし、其れに涼しそうだ」
「婆や、良いでしょう・・。今日、パパの部屋から持って来たの・・。
此れを真央が着ていたそうよ・・」「へ~・・、では下は丸見えか・・」
「履いていても無いのと一緒ね・・。肉落ちていないかしら・・」
「いいえ、落ちていない。真央に負けないよ」「嬉しい、お世辞でも良いわね」
洋介は無言で何も言えなかった。
 あのTシャツが今度は母に移り着られている。
其れも真央とは違い、相当な卑猥さを魅せ、洋介は目のやり場に困るほどだ。
腿は白く妖しく揺れる、真央の鍛えた健康な腿とは違うが、其れも又女を
嫌でも感じる姿で・・、洋介は戸惑っている。
「如何・・」「如何って・・、何も・・。でも困ります・・」
「何が困るの・・」「僕、男ですから・・」
「ま~・・、嬉しい、困れ困れ・・、婆や此れパパが居る時は着るわよ・・」
「どうぞ、裸でも良いですよ・・」「ま~・・、酔っているの・・」
「酔いますよ、男を前に飲むなど初めてですからね・・」
そんな会話をされて真子さんは座り、酒を飲まれ出す・・。
 横の椅子に座られたから、腿が丸見え、其れも年に似合わず若い肌、
商売柄相当の時間と金が継ぎこまれているのか見事な肌を魅せられていた。
(ゴクン、ウへ~堪らん極上の肌だ。佳苗、知美、碧どれも負ける肌、最高)
洋介はグラスの氷を動かしながら焼酎を喉に流し込んで渇きを抑える。
胸は飛び出て乳首の形が浮く、二の腕は柔らかそうで少し動かれると揺れて
其れが又男の欲情をそそる・・。
本当に目に毒の姿だった。
 「婆や、店は元気よ。私が居ないからはつらつとして憎い位、でも其れが
お客さんに良い方に伝わり,店は安心し任せられと判った。店長も来月から
歩合制だから張り切るわよ。私は家で過すの・・」
「そうかい、其れは良かった」婆やが喜んで相槌を打たれ話しが弾んでいる。
「此れから本当の生活をするね・・」「はい、はい、お料理も覚えて下さい・・」
「教えてよ・・」「先生に逆らうと辞めるからね・・」
「はい・・」大笑いして酒を飲まれている。
「パパ、今日は此処で泊まれば・・」「ええ~・・、帰ります」
「真央が寂しがるから・・、仏前で寝て・・」「ええ~・・」
「そうしなさい、今夜はトコトンのもうね・・」
婆やが言われて洋介は返事が出来なかった。
心の奥底で洋介もいつかは在り得ると思っていた。
真子さんの献身的な動きに何時か在るだろうと男の望みが顔を出す・・。
「でも・・」「もう・・、男でしょう。婆やが保証するから、泊まれ。良いね」
皺だらけの顔の目がそうしなさいと言っていた。
「嬉しい、真央も喜ぶわ・・」「はいはい、子供を出汁に、悪い母親だこと・・」
「婆や・・」又も二人は笑いグラスの氷をカチャカチャさせて飲み干された。
 「私は疲れたから先に休むわ・・」婆やは居間を出て隣の部屋に入られる。
「さ~若いもんは飲もうね・・」真子さんが立ち上がり氷を取りに動かれる。
洋介は相当酔っている、早くから飲んでいたので酒が効いて来た・・。
「ふ~・・、最高に酔った・・」「そう・・、布団敷くね・・
」真子は一階の仏間に布団を敷いて戻り、洋介を抱える様に抱いて行く。
「真央、連れて来たわよ。今日はあんたの傍で寝るからね・・」
洋介を布団に降ろして言う。
 こうして洋介は酔い潰れて何時しか寝込んで行く・・。
まるで夢の中で早く会いたいのか何時もよりか早く寝込んだ。
だが反面、期待も在り、洋介はク―ラ-が効いた部屋で悶々として熟睡
出来ないで居た・・。
「真央、寂しいよ・・」洋介は呟きながら何時しか本当に熟睡し朝を迎える。
 「何事も起きなかったな・・」
若しかしてと心のどこかで待っていた自分が恥かしい、真子さんが来てくれる
かもと・・、でも其れは男の自惚れに過ぎない、朝は何時も通りの真子だった。
 洋介は早々と家を逃げるように飛び出して仕事に出るが、
夕べの疲れが出て、部屋に戻り昼寝した。
「ま~・・、居るのね・・。寝ているわ・・」
真子は部屋を訪れても動かず、洋介の寝顔を何時までも傍で見ていた。
そんな事とは知らずに洋介は夕方まで寝込んで其の夜は部屋で過す・・。
 あくる日、家を訪ねて又も酒を飲んで寝るが、何も変わった事は起きない、
そうして次の訪問も・・。
まだ残暑が厳しい中、洋介の男の欲情のマグマは不完全燃焼でくすぶり、
体調も芳しくない・・。
酒が其れを増長して益々洋介の心は穏やかでは無い・・。
 こうして遂に真央の四十五日が来た・・。
九月四日、盛大に平岩家で行われ、親戚や真子さんの店の人も参列去れ
真央も嬉しそうな顔で写る遺影が嬉しそうに見えた。
三店舗の店長が夜まで残り、最後の送りにと宴が設けられて
賑やかな家に成っていた・・。
 「オ-ナ-・・、何方ですか・・。今日、気になり皆が・・」
「アア~この人・・、私のパパ」「え・え~、本当ですか。知らなかった・・」
「言っていないからね、でも本当よ・・」「始めまして・・、雅巳と申します」
「田尾聖子です」「私は和泉加奈子です。宜しく・・」「加藤洋介です・・」
其れから座は賑やかに成り、若い女が弾けて大騒ぎ、洋介は驚き戸惑うが、
こんな場には滅多におれないと自分も其の輪の中に入っていた。
 「オ-ナ-はどんなの・・」雅巳さんが聞く。
「どんなのって・・」「もう、あの場面よ」「え・場面・・」「もう、セックス・・」
「そうよ、聞きたい、凄いでしょう。聞いているの声がでかいと言われている」
「え・・・」「何よ、隠さないで教えてよ・・」
三人は若くて綺麗な女の子、いや女性、其れが詰め寄る様に迫り、聞く・・。
洋介は助けを真子さんに求めるが知らん顔で酒を飲まれている・・。
其々今風の女性で本当に綺麗な女の子だった。
仕事柄か、皆は脚から髪まで非の打ち所が無いほど纏り、其々が違う顔で
個性と洗練された姿で酒を飲まれ騒がれている・・。
 「オ-ナ-・・、私達を子供見たいい可愛がってくれているでしょう・・。
パパもそうなの・・」「そうよ、あんた達とは雲泥の差が在るわよ」
「ウへ~・・、聞いた・・」加奈子さんが大袈裟に驚かれて居た。
「そういえば最近綺麗よ。女が憧れるほど綺麗ね・・」「そうね、言えるわ・・」
「加奈子、雅巳、聖子にはいい人を探すわね・・」『お願いします・・』
「フフッ・・、どんな人が良いの・・」
「加奈子は強い人、何時でも抱いてくれる人ね」「お金は・・」
「それなりで良い、大切なのは私が喜ぶ事、生まれて一度はそんな人と・・」
「へ~・・、この前のかれは・・」「駄目、お金は在るわ、でもアソコが・・、
はやいし下手・・」「ま~・・」「雅巳は如何なのよ・・」
「私・・、誰でも良い。感じないの・・」「ま~可愛そう。相手が悪いのじゃない」
「知らないけど・・」「そうか、では聖子が一番か・・」「私もそうでも無いわ」
「だってホストでしょう。アソコは良いんでしょう・・」
「それ程でも・・、最近は無いシ・・、ソロソロ別れ様かと・・」
「ま~・なら早い方が良いわよ」三人はそんな会話をしながら酒を飲み、
日頃の無駄話を固めてしている様子だった。
 「聞くけど、聖子の彼はどれ位の大きさなの・・」「加奈子・・、駄目よ・・」
「良いじゃない、聞きたいわ・・」「そうね、此れくらいかな、大きくは無いわ」
指を丸めて大きさを表して言う。
「普通なの・・ね・・、ホストは大きいかと思っていたけど・・。私のかれは
此れ位だった。聖子の彼より少し大きいかな・・」
「ま~私のかれはそんなには無かった・・。別れて良かったわ・・」
男を餌に、女三人は笑い転げながらそんな話も平気で話している。
 「あなた達、男のアソコがそんなに気に成るの・・」真子さんが聞かれる。
「そうですよ、アソコは命を注ぐほどの物、私はそう考えているわ・・」
「私はそうでも無いわ・・。アソコはそこそこで良い、凄いと狂うから・・」
「加奈子はまともね」「そうかな・・、加奈子は狂うと思うけどな・・」
聖子さんが言う。
「なんでよ・・」「だって腰が良いわよ。尻もでかいし・・、そういった姿の
女性はアソコで考えると聞くわ・・」「ま・・、なら私は駄目ね」
「雅巳は凄く感じるよ。スレンダ-の子は感度が良いと言われている・・」
「聖子は如何なの・・」「知り尽した、でも居なかった。居ないわね凄い人・・」
「聞くけど、愛や恋が無いと出来ないの・・」真子さんが変な事を聞かれた。
「そうね・・、無理かな・・」加奈子さんが答える。
「私は其れも良いかな・・、凄い人なら、生まれて一度はしてみたいから・・」
「私も其れなら良いわね・・」聖子さんが言う。
「じゃ~、好きな人が居たら如何するの・・」「黙っている・・」
「私は出来ない・・」聖子さんに次いで加奈子さんが言う。
「雅巳は判らない・・」「そうか、其々違うんだね・・。女は年を取ると変わって
来るよ。先が見え出すと焦る、だが其処で踏み止まる人、食み出る人其々。
一番はそんな機会に恵まれない人が多い事、知らずに年を取り気が付けば
既に遅い・・。そんな人生が殆どね・・。お店でも来る理由が違うでしょう。
髪だけを片付けたい人、髪と肌を綺麗にしたい人。全身をケアしている人
全部違うでしょう」「そうですね・・」
「では髪だけで来る人は人生を其れなりに満足されている人と思って良いわ。
自分の領域を守る人ね・・。髪や肌、体を気にしている人は未だ男を意識し、
機会があればと思っている人と思えば其れなりに相手出来る。
店のお客さんは皆思いは違うのよ・・」「なるほど・・」
 三店舗の店長は其々地域が違い、お客の筋も違うと思う。
其処で真子さんが言われている事は全てそうだとは言えないが、
仕事柄得た知識と思って洋介は珍しそうに其の会話を聞いていた。
 「今日は此処で皆泊まりなさい、遅いから危ないわ・・」
『良いんですか・・、嬉しい・・』三人は手を叩いて喜んでいる。
皆正装できているが今は上着を脱ぎ捨てて酒を飲まれている。
(若いな・・、肌が違うわ・・凄い・・)洋介は三人の女性を見ながら思った。
「パパは上で寝てね・・」「え・・、僕は・・」
「・・・)真子さんが目で制止される。
何も言えず、洋介はグラスを持って口に運んでいた。
「さ~お風呂に行きなさい・・、着替えは無いから下着姿で良いわよ」
「ギャ~、ダッテ・・」「アア~パパね。良いのよ私は男のTシャツ一枚よ」
『ええ~・・』「そうよ、何時もよ。裸で居たい位よ・・」
『・・・』流石に其の言葉に驚いている三人だった。
「嫌なら帰れば・・、私は構わないわよ。タクシ-を呼んで上げるから・・、
逃げたければ良いわよ」「オ-ナ-正気ですか・・」雅巳さんが言われる。
「正気よ、此れからあなた達に店を任せるのよ。裸で付き合えない人など
怖くて任せられないわ・・」「そんな・・」加奈子が泣きそうに言う。
「いいわ、帰れば、タクシ-呼ぼうか・・」「・・」無言で三人は立っている。
 洋介は驚愕して成り行きを見ている。
此れからどうなるのかと自分も心配しながらマコさんの言葉を聞いていた。

             つづく・・・・。





































熟喜小説≪ 開かずの小箱-33 ≫

 鍵が壊れた箱毎持ち帰り、洋介は其の中の日記を取り出して泣きながら
真央の気持ちを読み耽る。
其処に赤裸々に女の気持ちが書かれ、洋介に対する思入れが読み取れる。
強姦に合った日から三ヶ月の短い女の人生が、人の何倍かの濃さで過した
真央、其れに洋介が関係している。
 日記には女に為れた悦びが切実に描かれ、真央の心情が見える。
これほど愛してくれているとは・・、洋介は心底嬉しかった・・。
中でも洋介が挑んだ体が変わる事を女の身から書いてある、其
れは男として計り知れない部分、洋介は泣いて読んでいた。
何時までも日記から目が離れず、時間が過ぎるのも忘れて部屋で読んだ。
 「来たわよ・・」「え・ええ~真央か・・」洋介は飛び上がって驚く。
「そう・・、真央の元よ・・」
「アア~お母さん・・でしたか・・。え・・、なんで入れましたか・・」
「ま~・・、真央が持っている鍵・・」
「ア・アア~そうか。声が似ていて驚きました」「食事していないでしょう・・
」「え・・、そうですね・・」「用意して来ましたの・・、真央が行けと・・」
「え・・」洋介は母親の姿にも驚く・・。
短いスカ-トにTシャツ、年は三十九と聞いているがそんなには見えない、
本当に若く見えた・・。
 重箱に詰込まれた料理は豪華で、洋介は美味しいと言いながら食べる。
傍で甲斐甲斐しく面倒を見ながらにこやかな顔に絆され・・、
洋介は久し振りに本格的な食事が出来た。
 「ふ~・・、美味しかった・・。済みません・・」
「良いのよ、真央が行けと頼むから・・、でも来て良かった・・」
母親はそう言いながら部屋の片づけをされる。
深夜でもう遅い、時計は午後十二時を廻ろうとしていた・・。
「ええ~こんな時間か・・」
洋介は時間を忘れて日記を何度も読み返していたのだ・・。
「お風呂どうぞ、其の間掃除しますから・・」「良いですよ、夜遅いから・・」
「良いの・・、帰っても寂しいから・・、真央が来たい所が此処なの・・、
母が居てやる事が真央の成仏に為るわ・・、洋介さん遠慮は無しでね・・、
真央が悲しむから・・」「・・・」
何とも、真央を出されると無下には出来ない・・、仕方なく風呂場にと向う。
 湯上りには下着とパジャマが置いてある。
洋介は流石に面喰う・・、何で知っているのか・・、在る場所が・・、
アア~そうか日記に書いてある。
洋介が着る物も好きな食べ物や癖までもが、其れで母親がご存知なのだ。
洋介は自分の家ながら全部中身を知られている、真央の日記に克明に
書かれていたから・・。
 「はい、湯上りはビ-ルね・・」「す・す・みません・・」
「一々言わないで、真央もそう言うわよ」「はい・・、済みません・・」
「又~・・、真央~何時もこんなの・・」天井に向かい笑いながら言われる。
 洋介は湯上りに美味しいビ-ルを喉に流し込んでいた。
「私ね、美容院を三店舗持って忙しく働いていたの・・」
「三店舗・・、凄いな・・、何所に・・」
「栄、金山、今池。店の名はビュ-ティ-ワンよ」
「え・・、聞いた事が在る。知り合いも行っています・・」
「そう・・、嬉しいわね。でも今は任せているの・・。店長に歩合で・・、
真央が死んでから気が抜けて・・」「そうでしたか・・」
「親は働く糧がなくなると急に老けるわ・・」
「そうですか若く見えます、お綺麗ですよ」「ま~、そうなら嬉しいけど・・」
そう言われてビ-ルを一緒に飲んでいた。
「此れから来ても差し支えないかしら・・」「ええ~・・、でも・・」
「拙いの・・」「いえ、其れは無いけど・・、悪いから・・」
「ま~誰に・・、真央なら良いと言うわよ」「言いますか・・」
「言いますとも、人に渡すより母親が・・」「え・ええ~なんですと・・」
洋介は跳び上がるほど驚いた。
「渡すとは・・」「そうね、他の女性には渡したくない・・」「僕をですか・・
」「そうなるわね、真央が大好きな人は洋介さんでしょうが・・」
「そうと思いますが・・」「では渡さない・・」「渡さないとは・・僕が・・」
「そう、貴方を誰にも渡さない・・真央がそうしてと言っている・・」
「嘘だ・・、そんな事・・」「在り得るわよ、親子よ・・」
「そんな事信じません・・」「では駄目なの・・」
「駄目とか・・、そう言う事では無く・・」「何よ、年寄りだから・・」
「いえ、其れは無いです・・。僕も三十七歳ですし・・」
「そう・・。、では望みは在るわね・・」「え・ええ~・・」
洋介は母親の攻撃にタジタジで話も何も迂闊に出来ないと感じた。
相手は相当、社会で揉まれている人、其れに聞いた店の名前は男でも
知っているほど有名な店だった。
其処の経営者が真央の母親、今部屋に来られ大胆な事を話されている。
洋介の太刀打ちできる相手では無い、向こうが何枚も上の卓越した女性。
 「今日貴方を始めて見て、真央が心底惚れた訳が判ったの・・」
「え・訳・・ですか・・」「そうよ、真央が惚れた訳・・」
「判りませんが・・」「フフッ,其れは後で教えるわ・・、今は駄目・・」
「・・・」ビ-ルの空き缶がテ-ブルに並ぶのが増える。
「私ね、十九で真央を産んだの、其の相手は不倫よ。でも子供が出来ると
降ろせと煩いほど頼まれたの・・。でも私は授かる子は産むと言い張ったわ。
そうすると男は逃げた。経済界で名が知れた男、其れが逃げたわ・・。
其処で相手の奥様が現れお金でと言われ、私は最高な金額なら忘れると
言ってやったわ。癪だし、女を来させる卑怯な男、其処で未練は無くなった。
結果大金が入り、見習いをしていた私は其のお金で店を持ったの・・、
おなかが大きくても働いたわ・・。家は遠い親戚のおばさんに来て貰い、
真央を産んで育ててくれた。其れが今のばあやなの・・」
「そうでしたか・・、其れで真央ちゃんは父親の事を話さなかったんだ・・。
母親の事も仕事などは教てくれなかった。忙しい人と聞いていたが・・」
「言いたくないのでしょう、貴方とは二人だけの世界と決めている様だった。
日記に一度母の様な人生は嫌だと書いて在るわ・・」「そうでしたね・・」
「其処が私気に成り、考えさせられた・・。あの子は家に居る母親が
欲しかったのね・・。でも真央の為働いていたのに、駄目ね・・」「・・」
「私ね・・、今まで男は本気で愛した事無いの・・、本当に、其れが良いと
決めて気楽に接し様と・・、真央が居るからそう決めて来たの・・」「・・・」
「でも、味気無いわね、そんな付き合いは・・。虚し過ぎる、真央の日記で
頭を殴られた気がする。女はそうでなくてはいけないわ・・。何時死んでも
後悔しないように其の日を頑張り生きる,女はそれ程の相手を見つける事が
一番の大仕事ね。そう感じた・・遅いけど・・」「・・・」
「でも働く母親も大変なの・・、焦る気持ちが何時も付き纏い、現れる男にも
心底浸れない・・。子供が居ると考えるわ・・。女でも如何しても入れない
部分が出来る。入れれば何とか成るでしょうけど・・、私には出来なかった。
無論大好きな人も出来なかったけどね・・」そう話されている。
「今度は、今までの自分とは違う道を歩こうと決めたの・・、そう、真央が
死んで教えてくれた・・。だから何としてでも其の真央が歩もうとした道を
母親が歩くの・・、そうよそう決めたの・・」「・・・」
 「もう遅いですから・・、送りましょうか・・」
「良いわね、公園が在るから大事な体だから・・お願いするね・・」
時計は深夜午前三時を指している。
 二人で夜道を歩いた。
今までこんな人とは会った事も無いほど違い過ぎる人、其れが真央の母親。
初めて今日会ったが、以前から知り合いとまで思わさせるのは真央の
日記の所為かも・・、母親は何度も其れを読んで洋介を理解されている。
洋介とて全部知られている、其処が普通の出会いとは違った。
「洋介さん、此れから宜しくね。真央が残して気がかりな男なの・・、
母の私が引き継ぐわ・・」「え・・」
「そうなる事は運命かも・・、真央が造った道を母の私が歩むの・・」「・・」
横でそう言われても洋介は答えようが無い、何処まで考えて居られるかは
知らないが、真央の母親だと思うと何か可笑しな気分に成っていた・・。
「もう一度挑戦したい・・、真央を産んでから女を変えて生きてきたけど・・、
今度は違う。真央を思って進みたい。そうねもう一度真央を産みたい・・」
「エッ・・」洋介は言葉に驚いて立ち止まる・・。
「何よ、産めるわよ。未だ三十九よ・・」「其れはそうですけど・・」
洋介は遅れながら付いて歩く、情け無いが前には出られなかった。
 「有難う・・、お休みなさい・・」
家の前で丁寧にお辞儀され、洋介は漸く妖しげな雰囲気から逃げ出された。
「ふ~・・、驚いたぞ・・。あの人が・・」
洋介は今までの会話を頭に浮かべて冷汗を掻いて部屋に戻る。
酔っているので直にベットに倒れて寝込む・・。
 八月十五日、母の電話で起される。何度も行けなかった事を謝り、
二度寝をする。
「洋介さん・・、もう起きなさいな・・」「え・ええ~ア・お母さん・・」
「もう~・・、其のお母さん駄目、真子と呼んでよ・・」「でも・・」
「もう・・、そのでもも駄目、顔を洗い食事よ。早くね・・」
今日は薄い鶯色のワンピ-ス,スカ-トの襞を揺るがせ寝室を出て行かれ、
洋介は顔を洗い、朝食を食べる。
本当に美しい顔が横に在る、真央が其れ位の年になればこうなるのかと
不思議に思って居た。
「今日は買い物、行こうね・・」「良いですよ、僕は・・」
「何よ、では此処では食事は・・」
「あまりしない、真央が何とか作ってくれたが、今はしていないから・・」
「そうか、此処では真央が居るわね・・。では家に来て・・」
「ええ~・・、行けません・・」「なんでよ、真央が仏壇で待っているわよ」
「そんな・・」「良いわね、夕食は家で・・、決まりね。守るのよ・・」
「もう・・」洋介は勝手に決めて言われ、何も文句は言えない状態だった。
其処が真央と似ていると感じる・・。
 洋介はどどちらかと言えばM気質、真央はSだと思われる節が在るが、
母親は相当なSと感じた。
「ではお仕事で遅くなっても一度は顔を見せてね。食事は家でしますからね」
「・・・」もう抵抗すら出来ない言い方だった。
「じゃ~帰るね。来る時は電話も要らないからね・・。何時でも良いわよ、
遅くても構わないから来るのよ・・」いやはや強引な人だった。
あきれる洋介を置いて、部屋を出られる。
本当に真央が生き写しだと舌を巻いて静かに成った部屋で大きく息をした。
「定めかな・・、俺はこうなる運命かも・・」
苦笑いしながら一人になり寂しい気持ちが沸き、家に行こうと決めていた。
 可笑しなもので、そう決めたら何か気が落ち着き、久し振りに仕事に
行こうと立ち上がる。
先程佳苗さんから電話が来た、元気だと言うと喜んで居られる。
洋介は知らずに廻りに心配をさせていた事に済まないと思っている。
其れだけ仕事が遅れている、今日からは一段と仕事に没頭しようと決めて
車に乗り込んでいた。
 「夜の食事か・・、其れも良いか・・。真央は如何思うの・・」
車でそう言いながら見たい物件にと走って行く・・。

          つづく・・・・。































































熟喜小説≪ 開かずの小箱-32 ≫

 部屋を出様とドアの前で、ク-ラ-を切り忘れた事を思い出し
一度部屋に戻り消す。
そうして再び靴を履こうと背を屈めてドアの前で・・、行き成り真央の
面影が浮かんで来た・・。
「真央・・、寂しいよ・・」
そう呟きながらドアを開けて廊下に出てエレベ-タ-に乗った。
 マンション一階のフロア-に出て何時に無く郵便受けを覗いた。
何時もは地下の駐車場にエレベ-タ-で直行するが今日に限って
フロア-に降りていた。
「アア~・・、丁度良かった・・。加藤さんお客さんですよ・・」
警備員室から呼び止められる。
「僕に・・」洋介はフロア-に居る女性を見た。
(誰だ・・、見た事も無い人・・、え・え・何処かで会ったかな・・)
見覚えは定かでは無いが何処と無く会った様な気がする婦人・・、
其れも偉く気品が在り、洗練されている女性だった。
洋介は警備員がこの人と言われて頭を下げ近付いて行く・・。
「加藤ですが、何か・・」「「加藤様、洋介さんですか・・」「そうですが」
「そう、あなたが洋介さん・・ですの・・」「何か僕に・・、用事でも・・」
「・・・」暫く相手は身動きされずに洋介を見ておられる。
「あのう~、何か・・」「え・ア・ア~、済みません。少しお時間良いですか。
何所かにお出掛けの様子ですけど・・」「里に・・、でも用事は何ですか・・」
「はい、込み入りますけど・・、此処では・・」「では喫茶店でも・・」
「其れも・・、お部屋は拙いですの・・」
「部屋・・」洋介は美しい婦人にそう言われて訝る。
部屋にと言われて始めての人、可笑しいと思った。
「アラッ,いけませんわね。急に来て部屋とは・・」
「良いですけど、汚いですよ・・」「無理言って済みません・・」
洋介はもう一度エレベ-タ-に婦人と一緒に乗り込んで部屋にと向う・・。
(こんな洗練された女性が俺に用事・・、なんだろう・・)
狐に馬鹿されたような気持ちで女性の香しい匂いが充満する
エレベ-タ-で思った。
 「どうぞ・・」部屋に案内して又ク-ラ-をかけて、ソファ-の上の物を
急いで片付けて何とか座る場所を作る。
だが婦人は座ろうとせず、周りを見渡し、変な人だなと洋介は思っていた。
「部屋は予想通りね・・、そう此処が・・」「何か・・可笑しいですか・・」
「え・いえ・・」婦人は涼しげな夏着物を見事に着こなされ、帯も麻の様な
荒い織り方で美しい・・。顔も小さくてあの有名な女優・・、
名は・・思い出されないが綺麗な人に似ている。
「此処ですか・・、そう・・此処ね・・」
「何か・・」洋介は様子が変で気に成り聞いた・・。
「平岩真子と申します。娘がお世話に成り、如何しても来て見たいと・・」
「娘さん、何方ですか・・」「アラッ,多く居られますのお付き合いの人・・」
「え・え・いや・・、居ませんが・・」「ではお判りでしょう・・」
「え・え・・、・・、ええ~若しや真央・・、いや真央ちゃんの・・」
「そうです、母親ですのよ・・」仰天して固まる・・。
「こここれは失礼を・・、加藤洋介と申します。娘さんとはお付き合いを
させて頂いています」「そうらしいわね・・。私も昨日知りましたの・・」
「え・え・・、昨日ですか・・」「そうなの・・」「そうでしたか・・」
洋介は思えばどこかで会った様な気がしたのは・・、
何処か面影が在る顔と姿だからだった・・。
「何も挨拶しないでお付き合いして済みません・・」
「・・・」其れには答えず、真央の笑った写真を見つけられて其れを見詰め、
目に涙が溢れている。
 其の様子を尋常では無いと感じて洋介は座り直して聞いた。
「真央ちゃん、お元気ですか・・」「・・・」其れにも答えて貰えない・・。
「僕は会えなくて心配しております・・」「・・・」
「僕は遊びでは無い、本当に好きなのです・・」「・・・」
「僕は・・」「良いわよ、全て知っているから・・」
「え・え・ご存知なのですか・・」「そう・・、全て知っているの・・」
「・・・」今度は洋介が返事できないで固まる・・。
「あなたと真央の関係は全て知ったわ・・」「・・・」
「親が知らない内に女に成り、洋介さんをお兄ちゃんと呼び大好きだと・・」
「・・・」「何もかも知ったわ・・、凄い事も・・」「・・・」「旅行すると・・」
「・・・」「其れが・・元で・・」「・・・」「真央は死んだの・・」
考えても居ない言葉が出た。
「・・・、え・え・ええ・・今・・何と言われました・・」「死んだの・・」
「え・え・ぎゃアア~まさか・・、何時ですか・・」
「先月の十九日、旅行の買い物をしに出てタクシ-に乗っていたら
交通事故に合い、即死でした」聞きたくない言葉・・、衝撃を諸に受けている。
「な・な・んと・・まさか・・、あの真央が・・し・ん・だ・・」
「そうなの・・、思い出したく無いけど・・、死んだの・・」
「・・・」洋介は驚愕して固まり、体が震え出す。
 会えなくなり、其れが死んだとは夢にも思わない出来事、何と一番強烈な
衝撃を諸に受けて、洋介は震える体に目から大粒の涙が零れ出していた。
「おにいちゃんと慕い、命とまで思っていた事を知り、短い人生だったけど
幸せの絶頂で無くなったんだと昨日知りましたの・・」「昨日・・ですか・・」
「そうなの、昨日まで貴方の存在など夢にも思いませんでしたわ・・」
「では何で其れを知られたのは・・」
「そうね、母親が忙しく仕事に追われて、娘の行動など知らなかった・・。
悪い母親と泣いて許しを夕べ位牌に謝ったわ・・」「・・・」
「私は真央の為頑張って来たけど・・、今はもう力が抜けて・・」
其処で我慢されていた涙が零れ出し、お互いが顔をクシャクシャで
泣いていた。
 青天の霹靂とは良く言われるが、まさしく此れがそうだと洋介は
腰を抜かして驚き泣いていた・・。
あの真央が死んだ、今も嘘だと心では叫ぶが現実母親が来て泣いている。
洋介は真央が可愛そうで又涙が出る・・。
 暫く二人は泣いて会話も無く、部屋はクラ-の音がするだけ、
異様な空気の中、洋介は真央の写真を持ち、撫でていた・・。
 「お聞きしますが・・、なんで昨日僕の事が判ったんですか・・」
「そうね、其れを言わなくてはね・・」
母親は持って来た紙袋から何かを出そうとされている・・。
「此れよ、小さな箱が、本棚の隅に在ったの・・。死んだ時は部屋を
調べたけど、こんな箱は気が付かなかったの・・。夕べ泣き疲れて真央の
机に座り、真央を思い出していましたの・・。すると目の前の本棚にこの
小さな箱が隅に在った、何かしらと触って振ったらボコボコと音がしたわ,
何か入っていると思い鍵を開け様としましたが、番号の鍵で中々開かない。
其れで相当の時間かけて何度も番号を並べ替えしたけど開かないの・・、
箱は頑丈でも無い木箱、それも何所にでも売っている様な物で、
壊そうと決めてこじ開けましたの・・」其処で一度溜息をつかれる。
 「箱は如何にか開いたわ・・、其処には手帳、いや日記が一冊入っていて、
下にお守り袋が在るの・・、何所のかと見ると此れも普通のお守りなのよ。
だけど中に入っている物を看て驚いたわ。其処には真っ赤な布の切れ端が
丁寧に畳んで入っているの・・、最初は何かは判らなかった・・。
日記を開いて見たら・・、何と真央の日記は今年の三月十三日、
真央が二十歳になる誕生日から始まっているの・・」
其処で又休まれて大きく息をされる。
 「書き出しに衝撃を受けましたの、真央が強姦未遂に成っている等親の
私が知らない事、そんな怖い目に合っている等とは親には知らせず・・。
其処に貴方が登場して助けてくれたと・・、何度も感謝感謝と書かれている。
其れからは全部貴方の事ばかり・・、母親の母の字も無いわ・・。
全部お兄ちゃんの事、会いたいけど嫌われないかとか、如何したら自然に
会えるかとか・・、乙女の心の葛藤が書かれているのよ・・。
そうして意を決めて駐車場で待ち伏せ、其れで風邪をひいて看病された。
其の事が真央の気持ちを決めたみたいね・・。其れからはお兄ちゃんの為
真央は生きると毎日の日記の最初に、お兄ちゃん命と書いて始まるの・・、
そうして何とか自分を捧げ様とするが中々お兄ちゃんは手を出さない・・。
魅力無いのかと何度も書かれている。そうして五月に遂に女に為れたと
喜んで書いてある。其れも何ペ-ジにも及ぶ詳細な出来事を自分が受けた
感じと悦びが克明に書かれているの・・。挿入された大物、真央が感動する
夜は長いペ-ジに・・、女の悦びを書いて・・、私は怒る所か感動して何度も
読み返していました・・。初体験が好きな人、真央は恵まれていると・・、
其れで毎日が会いたい好きと何度もウザイほど綴られているの・・。
そうしてハワイ旅行を毎日カウントダウンしている、パスポ-トも取って
いるとは知らなかった。旅行は友達と一週間とは聞いていたけど・・、
でも其の悦びも実現出来ずに・・」
其処で顔を手で覆われて泣かれる。
 喉が渇いただろうと冷たいコ-ヒ-を差し出して,其の日記を手にした。
箱は鍵が壊されて横に置いて在る、洋介は涙が溢れて字が読めない・・。
「置いて置きますから後で読んで下さい・・」
そう言われて洋介は頭を下げる。
「何か、私が知らない所で真央は成長していたみたい・・。其れも加藤さんに
助けられて人生が変わった様ね・・」「・・・」
「セックスも赤裸々に書かれている。人に見せるものでは無いから凄い内容」
「す・済みません・・」
「アラッ、貴方が謝る事無いのよ。読んだ私が悪いの、真央の秘密の日記。
生涯大切にと自分で書き残そうと・・」又涙を浮かべ泣かれた・・。
 「あのう・・、御参り出来ますか・・」「ア~、来て下さる。真央が喜ぶわ」
「行かせて下さい」「どうぞ、本当に在り難い、真央に代わってお礼言います」
 そうして二人は部屋を出て真央が住んでいた家にと向う。
車では行かず其れも直近く、マンションを出て大通りを二百メ-トル歩くと
住宅街、其の道を一度左に曲がると角が其の家だと言われる。
モダンな洋館とでも言い表した方が良い粋な家だった。
道から少し高く、石垣の上には生垣が・・、其れも椿か葉が生い茂り、
庭は大きくは無いが手入れされ花が咲き乱れている。
少しの階段を上がると可愛いドアが待っている。
中からおばあさんが出迎えられる、挨拶をして家に入り、直に仏前に座る。
 遺影はにこやかに笑う真央が居る、手を合わせて長い時間拝んでいた。
後ろで母親が・・。「真央、来て貰ったよ、お前が一番会いたい人だよ・・。
良かったね・・」泣きながら後ろで囁かれた。
洋介は肩を揺らして泣く、こんな事が在るのかと怒りながら真央・・、
と心で叫んで大泣きをする・・。
 洋介に神様は美しい花の様な天女を降ろされ真央として合わされた、
悦びを存分に味わう途中でこれ以上幸せには行かせないとでも
思われたのか早々と上にと召された・・。
洋介にはそうとしか思えないほど強烈な出会いと出来事だらけ、
本当に一瞬の凄い幸せを得ていた・・。
「真央・・、愛しているよ・・」洋介はそう呟いて手を合わせていた・・。
無情な別れをさせられた二人は片方が上に行き,片方は現実に残されたが、
洋介は真央を何時までも心に住まわせようと誓った。
 午後六時、漸く仏前から離れる、二時間座ったまま肩を揺らし泣いていた。
「お茶をどうぞ・・」おばあさんが差し出して言われる。
「この人は真央を育ててくれた恩人、でも一番力を落としている人・・」
そう紹介される。
おばあさんは目を真っ赤にして何も言われないが・・、
真央を慈しんで育てられていると感じた。
「今日何所かに行かれり予定では・・」「アア~・・、里ですから伸ばします」
「そう・・、悪いわね・・」「いえ、ここが一番大切ですから・・」
洋介は本当にそう思っていた。
 庭の木のセミが忙しく泣いている、真央の死を悲しむのか
日暮セミが合唱していた・・。

            つづく・・・・。











































熟喜小説≪ 開かずの小箱-31 ≫

 七月五日、蒸し暑い・・。
洋介は三度も里の岐阜県本巣に通っていた。
兄が母親を看ている事も感謝する意味で家の改築にと金を出している。
其れは別に本当の里帰りは小笠原家に行く為、其れも知美さんの結婚話。 
向こうでは三度目で中々大袈裟にはしたくない、今回も何時まで続くかと
親は嘆かれている。
其れでも良い話だと洋介の説明に喜ばれている。
こうして昨日、本人と親が向こうの家に挨拶に洋介は同行、和やかな内に
結婚は決まる。
 一段落して洋介は何か気が軽くなり、今は最高な立場でこの蒸し暑い
日本で洋介は生きていた。
今日も真央が来る筈、何時もそんな時間には落ち着かず待つ洋介、
其の自分に苦笑いしながら時計を気にしていた。
日増しに真央は女として美しくなり、抱かれる姿も極みの域に達して来た。
男えの愛撫も教えると直に憶え、真央は盛の肉体を惜げも無く洋介に与え、
二人は最高な日々を重ねていた。
こんな幸せがあったのかと洋介も其の幸せの時間に溺れ真央を愛している。
このまま幸せが続くのかと不安な面も在るが・・、今はその最高な場所で
真央と共に居様と決めていた・・。
 「来たわよ~・・」「おう~・・、いらっしゃい・・」
額に汗を滲ませて大学から直行する真央・・。
「蒸し暑いね、シャワ-浴びるね」「ウン,良いよ・・」「何・・、一緒よ・・」
手を引っ張られ風呂場に行く・・。
シャワ-など浴びずに既に二人は抱き合い,、冷たい水が出るシャワ-の
下で真央は洋介を肉に迎え入れ狂う・・。
 姿は壮絶で何時でも洋介が感心するほどどんな体位でも受けてくれる・・。
若い真央は無限に求め、果ては死んだ様に転がり、暫く動かない・・。
洋介はそんな美しい体を丁寧に洗い、抱いて部屋に戻る。
無論バスタオル一枚・・、又振るい付きたくなる体に埋もれる洋介だった。
 一戦、いや二戦終えて漸く二人は落ち着く・・。
「如何だ、夏休み旅行に行かないか・・」「え・え、本当に・・行きたい・・」
「何処が良い・・」「ハワイ・・、行けるなら・・」「良いとも、行こうか・・」
「う・う・れしい・・お兄ちゃん・・」抱き着かれた。
「パスポ-トを作らないといけないよ」「ウン、如何するの・・」
其れからパスポ-トの申請の仕方を説明して和やかな時間が過ぎる。
「判った、駅前の松坂屋のビルね・・、行く」
「早く行かないと間に合わないからね・・」「ウン、判った・・」
真央は喜んで其の日は最後まで洋介を離さない、
それ程二人はお互いの肉体に溺れていたのだ・・。
 午後八前、真央は部屋を出る・・。
「ふ~、若い子は凄いな・・」洋介は自分の大学時代を思い出していた。
あの時、知美さんに会えなかったらどうなっていたろう・・。
知美さんは若い洋介の肉を迎え入れてくれた。
其れも我武者羅な若い男、何も言わずに捌け口として相手された。
その人が漸く幸せに成ろうとされている。
洋介にとって此れほど嬉しい事は無い、其れも内田家だけに尚更だった。
 七月十五日晴れ、梅雨の終わりかと思わせる暑い日・・。
「お兄ちゃん、出来たよ・・。でも顔が今一ね・・」
「良いじゃない、本体が良いんだから・・」パスポ-トを見ながら言う。
「何時なの・・、用意も在るから・・」「家は良いのか・・」
「良いわ、お友達と行くと言った。無論友達も嘘に加わっているわ・・」
「悪い奴だぞ・・」「誰がこんな女にしたの・・」「俺か・・」
真央は笑いながら抱き着き脚を床から離しブラブラさせながら喜んでいた。
 こうして七月二十六日に旅立つ計画をした。
全て旅行会社に任せて、真央はパンフレットに見入っている。
「おにいちゃん、ヨットに乗せて・・」「良いよ・・」
そんな会話をしながら日は過ぎて行く・・。
    だが・・だが・・、異変が起きる・・。
七月二十一日、来る筈の真央が部屋に来ない、予定では来る筈だが・・。
七月二十二日も姿を見せない・・、翌日も・・、其の翌日も・・。
梅雨が晴れた東海地方だが、洋介の心は梅雨其のもの・・、
毎日沈んで嫌な時間を過している。
「如何したんかな・・、あれほど喜んでいたのに・・」
思うが一向に姿を見せなくなった。
 思えば、真央の事は何も知らない・・、酷いと思うほど知らなかった。
情け無いが本当、家も方向は聞いているが、見てもいないし・・
、肝心な名前も気が付けば真央だけしか知らない・・。
大学での専攻科目も聞いていなかった。
唯一知っているのは五月まで新体操をしていた事だけ・・。
苗字も知らない・・、驚くほど無神経で付き合っていた事に成る・・。
明日はハワイに行く予定なのに・・、其れでも連絡はおろか、
姿を見ていなかった。
旅行会社にも訳は言えず、仕方なく高いキャンセル料を払い
旅行は今回は出来ないと決めた。
「アア~明日には真央とハワイ、如何したんだろう・・、嫌われたかな・・、
それにしても突然だぞ、在り得ないよ、家で監禁でもされているのか・・。
もう少し待とう・・」洋介は落胆しながらも一縷の望みを捨て切れない・・。
あの可愛い真央が急に来なくなるなど考えてもいないから・・、
洋介は途方に暮れて、何も手が付かず、仕事もしていなかった。
毎日部屋で何時来ても良い様に待つが、真央は来なかった・・。
 だが其の儚い望みも叶えられていない・・、
八月に入っても真央の姿は部屋に無かった。
ハチャメチャに笑っている真央の写真だけが部屋に飾ってある、
普段着や使っていた俺のTシャツも残っている。
無いのは愛しい真央の体、洋介は流石に打ちのめされて仕事も余り
出なくなり、部屋に居るが、部屋は見てもおれないほど荒れて汚い・・。
足場も無いほどゴミや服が散乱し、あの真央が座っていたソファ-も
今は洋服や雑誌が占領している。
男だからとしても余りにも無残な部屋に変貌していた・・。
それ程ショックが大きかった,洋介は嘆かわしい姿と部屋に成り,何時までも
動こうとしないでボンヤリとして過していた。
三十七歳の洋介にとって二十歳の真央は掛け替えの無い女性、
其れが突然消え、諸に目の前から姿を消した・・。
今までも真央は何者・・、天から舞い降りて来て、帰ったのかと・・、
お伽話の様な現実だった。
 八月七日朝九時、朝から暑い・・。
「今日は・・、え・エエエ~嘘~・・でしょう・・」
玄関を開けるなり悲鳴じみた声を発し、足場を気をつけ部屋に入る女性、
佳苗さんだった。
「も~何、なんで。連絡も来てくれないし、嫌われたかと心配しているの」
「ウン、動きたくなかったんだ・・」
「ま~、部屋を見たら様子が判るわ・・、何が在ったの・・、お仕事で・・」
「ウウン、そうでは無いが・・、疲れた・・」

「そう・・、でもこれではいけないわね・・。お掃除が先ね・・」
佳苗さんは急いで部屋を片付け始め、何も洋介には言われない。
こんな事に成る程には相当な打撃を受けていると察していたから・・。
 部屋は一時間で如何にか成ったが、台所や風呂場、洗濯物と佳苗さんは
汗を掻きながら動いた。
「ふ~・・、大変・・。何とか成った・・。この様子では食事も・・」
独り言を言いながら佳苗さんは電話をされている。
 ベランダで暫く電話で話をされていた。
「さ~、部屋に居ては駄目、行きましょう・・」「何処に・・、行きたくない」
「何よ、子供みたいに・・、行くわよ」
佳苗さんは何とか連れ出そうとすろが洋介は行かないと言い張った。
「もう~、如何したの・・」「暫くほって置いて、元気になれば又行くから・・」
「ソンナ、こんな姿を見て、嫌よ・・」「良いから、今日は帰って、掃除有難う・・」
「もう~・・、では又来るね・・」渋々と帰られた・・。
 内田家では一大事とばかり、家族会議、其れも自分たちの事では無い、
洋介の事だった。
「洋介君がそんなに落ち込んでいるとは信じられないよ」
「そうね、知美も驚いている。何が在ったの・・、里は変わり無いけど・・、
今電話したらお母さんも元気で家の改築に喜んでいるわよ」
「何でだ・・、あの人は恩が在る、今、何とか僕らで出来ないか」賢治が言う。
「其処よ、出来る部分なら良いわ、佳苗さん、何か感じた・・」知美が聞いた。
「其れが・・、何も・・」「何か在るでしょう。掃除しながら気が付いたとか・・」
「そうね・・、でも・・、え・え・あっ・・あった・・」「何・・」
「女の洋服と、化粧品とハブラシ・・。私馬鹿ね・・、そんな大事な事・・、
此処では当たり前だから・・、ヒヤ~そうよ在った・・。アア~写真が・・」
「何処に・・」「いえね、可愛い子が笑っている顔が。でも其れはアイドルの
写真かも・・。綺麗な顔よ、若いし・・」「幾つぐらいなの・・」
「二十歳前後、いや二十歳前ね・・」「ま~・・、誰・・」
知美は洋介がそんな写真を飾るなど信じられなかった。
「最近は部屋にお邪魔していないから判らないけど、私達が隣で住んでいた
頃には無かったわね・・、お父さん・・」「ウン、見ていない・・」
「では最近飾ったのね・・。誰かしら・・、まさか自分の娘か・・」
「ま~・・、其れなら理解出来るわね・・。でも天白は男の子よ」
「そうだね、では何処の子・・」
皆が皆目判らない事をあれやこれやと話していた。
「如何だね、一度皆で集まらんか・・、あれ以来会っていないど・・」
「ま~岐阜の本巣に一緒に行ったでしょう」「馬鹿、そう言う意味では無い・・」
「呆れたお父さん・・。あんな姿の時非常識よ」
「そうかな・・、忘れる為には良いと思うけど・・」
「お父様、私達に刺激されていますの・・」「いや・・其れは無いが・・」
「ま~・・、賢治聞いた・・。知美の雄叫びの凄い声にも驚かない様よ
」「オイ、好い加減にしなさい・・」賢治が嗜める。
「はいはい・・」其処で笑っていた。
 所詮洋介の身辺は何も知らない家族、結局暫く様子を見ようと決まる。
内田家は今は落ち着いて皆が幸せな中で過ごしている。
其れも皆洋介を知ってからだ、佳苗は何とか手助けをしたいと思っていた。
知美もそうだが、今は違う意味で心配している。
女でも立場が違えば同じ心配でも解決の方法が違って来る。
佳苗は女として、知美は幼い友としての立場だった・・。
 洋介は部屋が綺麗に成った所で又も座って動こうともしない、
本当に心底打ちのめされていたのだ・・。
 だが日は捲られる、八月十四日,お盆に,里に戻れと母から電話が来て、
重たい腰を上げて行こうと決めていた。
誰にも今は会いたくないが、母の言いつけは守りたい、
父の法事をすると聞いたら戻らない訳には行かない・・。
何とか服を着て部屋を出様と洋介はしていた・・。

         つづく・・・・。









熟喜小説≪ 開かずの小箱-30 ≫

 居間は急に妖しげな空気に変わり、佳苗さんが怯えた様子でソファ-に
座られて今も嫌々と内田さんに訴えられている。
「賢治、良いわね。覚悟して居なさい」「何をするん、知美さん・・」
「良いから従うのね、良いわね・・」「ウン、其れはそうするけど・・」
此処にも不安そうな男が居た。
洋介はどのようにして事を運ぶのか興味が在った、主人の内田さんも
同じ考えか、洋介を見て頷かれていた。
「お母さん、いや佳苗さんお願いね・・」「嫌よ、何でよ。絶対嫌だからね」
何時に無く拒絶されて顔も強張って居られる。
「お父さん如何します・・」「良いから知美さんが良い様に運びなさい・・」
「本当ですか・・」「本当だ、洋介君も同じだよ」
「そうか・・、では賢治始めようか・・」「・・・」
怪訝そうに知美を見上げる賢治さんは少し困った顔をされていた。
 行き成り賢治をソファ-の隅に置き換え・・、知美は何を思ったのか
賢治さんが着ている服を脱がし始める。
無論Tシャツだけの上、見る間に裸にされ、賢治さんは驚いていた。
上半身は鍛えられているのか筋肉質で頑丈な体、
洋介も見惚れるほどの肉体だった。
「え・ええ~・・」驚く賢治さんを尻目に下のズボンまで簡単にずらし、
瞬く間に素っ裸にされた。
「 キャッ・・」佳苗さんが後ろを向かれて目を覆われる。
流石に下半身は肉が落ちている、健康な上半身とは雲泥の差が見える。
未だ半年少しだから落ちたと言っても腿付近だけで、脹脛もやがて落ちて
くるだろうが、今は見られる・・。
「賢治脱がして・・」知美さんが賢治さんの前に行き言われる。
「ウン・・、良いのか・・」「良いわよ」
知美は賢治さんの手が動き易いように移動しながら全裸に成る。
『・・・・・・』男二人は唖然として眺めていた。
「何よ、貴方達も脱いでよ、賢治一人では可愛そうでしょう・・」
「アッ・・、そうか・・。判ったぞ・・」
内田さんは頷き、洋介を見て脱ごうと無言の合図をされた。
洋介も仕方なく脱ぐが・・、其の股座の棒を賢治さんが見て呆然とされた。
「見た、あの棒、狂うわよ女は、賢治は賢治。知美は必ず復帰させるからね」
「え・ア・ウン・・」賢治さんは呆然としながらも知美さんに返事を返される。
 「さ~荒療治ね・・」知美が立ち上がって入り口のドアの鍵を閉め、
広い居間のカ-テンを占めてソファ-に戻る。
異様な空気に覆われ今、既に狂気の酸素のみが吸える部屋に変わった。
四十の熟れた女体と違う男の体が三体、其れも一人は老人其のものの体、
一人は下半身不随の肉体、もう一人は馬鹿でかい棒をぶら下げて・・、
異様な光景だった。
紺碧の絨毯、其れも長い毛で波が流れている様な絨毯に白い大きな
ソファ-が二つ、テ-ブルも白い・・。
そのテ-ブルを知美さんは横にずらし、賢治さんを抱き抱えて移動された。
「エ・ナニナニ・・イ・・イイイヤダアア~・・」
佳苗さんが後ろ向きでソファ-の背凭れに顔を乗せられている、
その隣に賢治さんを座らせる。
「お父さん・・、脚、洋介は後ろから頭・・早く~」「え、ウン・そうか・・」
内田さんは直に察して佳苗さんの足にしがみ付かれた。
」ギャッ、何よ・・お父さん・・止めて~離婚よ~だめえ~え~・・」
脚をバタつかせて暴れる姿は顔が凄い形相に変わっていた。
「洋介さんまで・・、何様~馬鹿馬鹿~」
既に洋介も佳苗さんの頭を掴んで動けない様にしている。
「賢治脱がせろ」「え・え・僕がか・・」「そうだ、強姦だぞ、早くしろ・・」
「・・・」「馬鹿、躊躇するな佳苗さんが可愛そうだろうが・・、脱がすんだ、
いや破れ・・早くしろ」凄味が在る声で叫ぶ。
 言い終わらない内に部屋に布が破ける乾いた音がした・・。
「ジッシャ-ベリリッ・・」「全部だ、ブラも千切れ・・」
知美から容赦なく命令が飛ぶ。
「ギャッダダダメ~ダアアア~止めて~お父さん止めて~・・」
金切り声で叫ぶ佳苗さん、其処は既に修羅場、四人はもう裸で居る、
佳苗さんの着ているのも破ぬ残にも破かれて紺碧の絨毯に散る・・。
抵抗するが既に脚も頭も抑えられ、肩はがっちりと知美が抑えている。
「馬鹿、下もだ、賢治、転がって下に落ちろ・・、はやくしろ・・」
命令は益々凄味の在る声で発しられる。
賢治さんは不自由な脚を飛ばす様に下に落ちられて、フレア-スカ-トを
もどかしくホックを外そうと足掻いている。
「馬鹿、ずらすんだ、全部素早くしろ・・」「ウン・・、待ってよ・・」
目が血走り、賢治さんは男の形相が出ている。
(成る程・・、当人を其処に追い遣るのか・・)
泣き叫ぶ獲物を捕まえて親が子供に教える様な行為にも見えた。
 何とか衣服を全てからだから離す事が出来た。
「良い子だ、如何だ気持ちは・・」
「・・・、凄い興奮した、え・え・え・エエエ~みみ見て~・・僕の・・・」
何と賢治さんの股座で其れなりの棒がピクンピクンと上下に動いている。
「ウへ~・・、本当か・・」内田さんが息子の股座を覗いて叫ばれた。
「未だよ、でも良い前兆。此れから賢治集中。男の欲望を漲らせるのよ・・」
「ウン、頑張る」「佳苗さん、もう泣かないでよ。御免ね、賢治が興奮するに
如何したら良いのか・・。知美は毎晩見せているから、其処で佳苗さんを
餌食に・・、済みません・・」「・・・」
「お前何とか言え、知美さんは賢治の為に・・、俺は涙が出るよ・・」
「でも佳苗さんのお陰ね・・。拒否する姿に異常に興奮している、有難う・・」
「・・」白く柔らかい肌の佳苗さん、小麦色の肌の知美、二つは其々違う。
二人とも熟れた今盛りの肉体には違いは無い、男連中は目の保養にと
其々が盗み見をして舌舐めずりしている。
「さ~此れで平等。皆が裸で恥かしさも失せた、賢治も何とか兆候が出た。
知美は泣きたいほど嬉しい・・」
「俺もだ、知美さんには心から感謝している」
「其れは私もだけど・・、説明してくれたら良いのに・・」
「お母さん、説明したらこんな迫力は出ないわよ。治療には成らないわ・・」
「そうか・・、私も驚いたわよ。賢治さん本当に・・、今判った、男ね」
「済みません・・」賢治さんは頭を下げていや横にして謝られる。
体は放り投げた様に絨毯で横たわり,皆も変な座り方で囲んでいた。
「さてと・・、如何するの・・、三人人はどんな姿で抱き合うの・・」
「ええ~・・、まさか此処で・・」

「もう~お母さん観念して、賢治が蘇ると知美は最高に嬉しい、抱いて貰える
から・・」「でも・・」「良いわ強姦の続きにする・・」「嫌~、其れだけは・・」
「だったら見せて・・」「もう・・意地悪ね・・。お父さん・・」
「良いじゃないか、家族の為だ。洋介君も覚悟している様子だ・・」
「洋介さん・・」「奥さん、いや佳苗さん従いましょう・・」「え・はい・・」
「決まった、賢治邪魔だからソファ-に乗せるわ」
知美さんは賢治さんを抱いてソファ-に移動される。
 広い紺碧の絨毯の上で妖しげな白い肌が浮いていた。
「よし、見学者が居るんだ。張り切るぞ」「お父さん・・」
「良いから洋介君に任せるんだ。俺は間に入り尽くすよ」
「ま~、あなたも異常ね・・」「良いだろう・・」「良いけど恥ずかしいわ・・」
「それが違う所に飛べるよ」「ま~、仰るわね・・」
そんな会話を聞きながらソファ-では・・、知美の胸を掴んで揉んでいる
賢治さんが居た。
「 ヨシッ、始めるか・・」内田さんが佳苗さんの股座に顔を埋められた・・。
「ヒヤ~・・アンタアア~・・」遂に惨い修羅場が開演、佳苗さんは主人の頭を
掴んで腰を浮かされる
「あんた~いや・・洋介来て・・」頭を挙げられて言われる。
洋介は佳苗さんの傍に行くと行き成りでかい棒を掴まれ口にほうばられる。
そうして卑猥な音が佳苗さんの口からと股座から同時に音が仕出す。
其処には二人の男の遣られる女が居る。
 賢治は其の光景が異常で男の欲望がメラメラと体内で燃え出していた。
「凄い・・」「未だよ、此れからよ。洋介の棒が暴れるとお母さん変わるから・・」
「ウン、みたい・・」ソファ-で観覧者の二人も既に興奮の極みに達している。
「ア・ア・アン・ア・・オオオトウ・・・サ・・ン・・スゴイ・・イヤイヤ・・
イイイイイ・・ワ・・イイイイイクイクイクウウウウ・・・ウ・オトウサン・・
・クウウウ・・・・ッ」腰を仰け反らして吼えられる。
口にはガッシリと洋介の棒が咥えられ・・、先程の恥かしいと喚いていた女は
今は喘ぎ悶えて愛撫に身を浸からせている。
 「お父さん横に来て・・」
内田さんを横に迎えて佳苗さんは小さな棒を握り扱かれている。
「ま~凄い・・、遣るわね、お母さん・・」
ソファ-で知美は休み無く柔らかい賢治さんの棒を忙しく愛撫している。
胸は賢治さんの手が動き、珠にキスをされていた。
(成る程、凄いな知美は・・)其の様子を見て洋介は感動すらおぼえる・・。
 「ふ~・・、後は洋介君頼む・・」「判りました、預かります・・」
内田さんは疲れたのか大きな息を吐かれ向い側のソファ-に倒れ込まれる。
「お父さん立派よ」「ウン、頑張る。賢治気持ちが良いか・・」
「ウン、今日は違う・・。感じるよ」「そうか、良いぞ、知美さんに感謝しろ」
「うん、勿論だが、義母さん凄いね」
「良いだろう、昔とは違う、今は凄いぞ、相手も凄い・・」「ウン、見た・・」
「馬鹿ね、悔しかったらしてよ・・」「ウン、したい・・」
「本当・・、では気をアソコに向わせてよ」「如何したら良い・・」
「気を集中、アソコに・・知美を抱きたいと念じて・・」「判った・・」
そんな会話を聞きながら絨毯のうえでは既に洋介の愛撫が開始され、
佳苗さんは悶え苦しまれている。
声は流石に恥かしいのか出ないが体は既に応戦態勢に整いだして来て、
洋介の攻撃が始まろうとしていた・・。
 「ウウ・ウウツ・・ウギャア・・アアアアアアア~アアアア~ウゲエ・・ッ」
情け容赦なく突き刺されたでかい棒を受け入れた佳苗さんは雄叫びを挙げ
手を天に翳して震えられる。
すぐさま脚を大きく持ち上げて白い尻が卑猥に横に動き棒が軋む様子が
賢治にははっきりと見える。
其れも目の前で行われていて、賢治はゴクリと生唾を飲み込んだ。
「凄い・・」賢治は義母の泣き叫ぶ声が耳を通り越してノウまで到達し・・、
頭が痛いほど一杯に成り、体がゾクゾクと震えた。
そうして股座が熱く感じる。
絨毯上では佳苗さんが泣き叫んで卑猥な言葉を連発,
「そこそこがすごいから・・からアアア~嫌だ~アアあんたアア~凄い凄い
・・、お父さん見てみて飛ぶからアアア~見てええ~良いい・いや・いや・
いい・・いやああああ・・良い良い良い良い良い・・・く・・・・・う・・
ウウウウ~ウ~・・ウ~ウウウウンンギャッグヘッウ・ウ・ウ・ウ・ウ・・」
棒を咥えた穴は軋んでいるが本体は気絶している。
其の形相たるや壮絶極まりない姿・・、賢治は自分も気を失い掛けるほど
興奮をしていた。
 「え・ア・アア~賢治・・立っているよう~馬鹿~凄い凄いよ~マダマダ・
・頑張れ・・、洋介続けて~早くくお母さんを戻して・・」
「ウン、判った。賢治さん見て下さい・・」
洋介は伸びている佳苗さんを抱き抱えてあの壮絶な歩きを開始する。
部屋を抱き抱えた侭ドスンドスンと上下に白い尻が動く、
其の都度佳苗さんの悲鳴が部屋を覆う,其れは耳が劈く叫び、
断末魔の雄叫びが続き、佳苗さんは首を落として声が消えた・・。
 「賢治・・、凄い・・、立った~遣った~立っているよおとうさん・・」
涙を浮かべて知美は喜んでいる。
「そうか、見事だぞ・・、賢治・・」「親父、最高だ・・」
「ウンウン・・良かった・・」知美は大粒の涙を頬に流して頷いている。
壁に押し付けられて伸びている佳苗さんには聞えなかった。
ダランと出ている佳苗さんの白い脚が痙攣して振るえている。
其の様子を賢治さんは見ていて、「入れてみたい・・」「良いわ、入れてよ」
知美さんが賢治さんを抱いて絨毯に寝かせ其処には本当に立っている
棒が見えた。(遣ったね知美・・)感動して洋介もうっすらと涙が出た・・。
内田さんは情け無い顔をクシャクシアにして泣いて居られる。
 「何・何が・・」漸く我に戻られた佳苗さんがか壁に押付けられた侭の姿で
怪訝そうに言われた。
「賢治さんのアソコが蘇ったんだ・・」
「ええ~嘘・・本当に・・、奇跡よそう奇跡ね・・。お父さん・・」
「ウン、泣いているよ・・」「凄い・・」「お母さんのお陰だね。有難う・・」
「ま~立っているわ・・、入れてもらえるね・・」「ウン、今・・」
「そう・・、頑張るのよ」まるで学校の受験に送り出す様な言い方だった。
 「休もうか・・」「はい、見学したい・・」「そうだね・・」
二人は内田さんの横に座る。
「賢治行くわよ・・、今日が最初の日・・」「ウン、嬉しい・・」「待って・・」
佳苗さんが立ち上がりクッションを持って、賢治さんの腰の下に入れる。
「そうか・・、なるほど・・」内田さんが感心されて言われる。
脚が不自由で踏ん張られない、其処で腰を浮かす為入れた・・。
「行くわね、入れるよ・・ア・ア・ア~ハイッタアアア~ワ・・ァ~ア・・・
凄い感じる立派・・、ハイッタ、ああ~ア~あなた・ア・アアン・アア・アン
凄いから此の侭よ・・」知美は上で紙を横に飛ばし喚きながら動いている。
 「え・え・・、本当か・・」
内田さんが二人の姿に興奮して横から股座を覗かれていた。
「あなた・・」「いや凄いぞ、本格的に立っているぞ」「ま~・・本当に・・」
「見てみろ、恥ずかしく無いほど立っている。知美さん如何かね・・」
「煩いわよ見たら判るでしょうが・・、最高よ。賢治最高・・ア、アアンン・
す・凄い・・・良いい~・・これよこれよおおう~・・」
腰が異常に動き、知美は演技では無い、本当に棒を感じていた。
「有るんだね、世の中捨てたものでは無いな・・、感動もんだぞ・・」
内田さんは興奮されて喜ばれる。
「オイ、酒だ・・」「お父さん・・私がするの・・」
「そうか、いいわ、俺が用意する、お前は未だ抱いて貰え」「良いの・・」
「良いとも、最高に甘えて悶えろ」「有難う,あんた抱いて・・」
二人は又抱き合い、今度は男女二組が横に並んで壮絶な泣き叫びの
競演に成って行く・・。
 だが此処で異変が起きた。
「賢治・・、未だ立っているよ・・。知美三度も飛んでいるのに・・」
「ウン、元気な時より長いわ・・。気持ちが良いよ」「え~、本当に・・」
「そうみたいだ・・、神経が鈍い分長持ちがするみたいだよ・・」
「うは~最高よ、感謝感謝ね。味わえるわ・・、もう逃がさないわよ。
今まで洋介に抱かれたから・・、其れから往った事が無かった・・。
これからは充分往ける・・。嬉しい・・賢治・・」
上で踊るように喜んで知美はまだ腰を揺すっていた。
横では何度も飛び切る佳苗が泣き叫んで良かったね・・、
お互い味わおうね・・と泣いて言っていた・・。
知美は賢治を盛んに褒め称え頑張らせている。
流石にたいした女性だと洋介は舌を巻きながら佳苗さんの体に浸っている。
 「お父さんは良いの・・」「良いよ今日は感謝でアソコが立たん」
「ま~立たせるよ」「いいよ、若い者が楽しめ、少し休まんか、酒も在るぞ」
『ハ~イお父様・・』「オイオイ、二人で合唱か・・」苦笑いされている。
 五人は裸のまま乾杯して喜び合う。
絨毯では未だ知美が棒を握り締めている。
流石に内田さんも其れには閉口され、何も言われない。
「如何、結婚してくれる・・」「するとも、逃がさないわ。私のだんな様・・」
「アハッ、愉快、爽快・・、今日は記念日だな・・」
内田さんが佳苗さんの胸をつままれて叫ばれた。
「最後までしてね、掴んで終りは嫌よ・・」「え・・、ウン・・するよ」
其処で皆が大笑いして部屋は正常な空気に覆われて来た・・かな・・。
 中途半端で終わったから洋介の股座は怒っている。
だが今日の主役は賢治さん・・、洋介は宥めていた。
 二時間後止められる中で洋介は家を出る。
後は家族でどうぞ言いながら逃げたのだ・・。
「ふ~・・、信じられないな・・、蘇るのか・・、肉体の神秘だぞ・・」
感心しながら部屋にと戻る。
 「遅い・・、何よ、真央は泣いていたわよ・・」
「アア~真央ちゃん・・来ていたのか・・」「ふん、来て悪かったね・・」
洋介は居間に行くなり突然真央に襲い掛かり床に倒す。
強引に衣服を脱がして挑む、若い肉体は弾け、受けてくれる。
先程の中途半端な中で怒っていた棒の威力は猛烈に凄い、真央は脚を
バタつかせて泣き、お兄ちゃんの連呼と叫びに包まれ何度も遠くに飛切る。
若い肌に溺れる洋介は情け容赦なく限り無い受ける体に満足して襲った。
 二時間びっしりと抱き合い汗が滲んだ体毎風呂場に飛び込んで
其処でも又棒が暴れ、何ともいえない壮絶な二人だった。
上達する真央の体、底知れぬ快感が真央を変えていた。
「お兄ちゃん・・命よ」「ウン、俺も真央命だ」
「嘘なら殺すからね・・」「俺も其の言葉を返すよ」
「もう~・・」抱きついて脚をバタつかせ首にしがみ付かれる。
最高な一時だった・・。
(この幸せを無くしたくない、大学を卒業するまで待てるだろうか・・、
真央が心変わりしたら・・)
洋介は今まで考えた事も無い事を考え心が動揺する・・。

           つづく・・・・。





































熟喜小説≪ 開かずの小箱-29 ≫

 六月二十日、束の間の太陽が出ている・・。
神様は罪な事を為さるな・・、洋介はそう思っている。
あの可憐な真央が豹変した、十二日の夜から一変する・・。
二日と開けず部屋に来て洋介を悩ます、其れも女としてだ・・。
夜九時まで抱かれて帰る、其れも抱かれるたびに何かを発見する。
真央は不思議な肉体で、洋介の求めに必ず応じる、どんな姿でも出来、
其れが一層二人を歓喜の渦に入り込んでいた。
新体操で鍛えた体は男の求めに応える、洋介は無理難題の格好をさせるが
意図も簡単に肉体は応じ、真央はイガリ挙げながら上達して行く・・。
 「往っても良い・・、往きたい・お兄ちゃん往くよ・ア・ア・アア・・・
来た・・アッ・・来たよ~・・イ・イ・イ・イ・イク・ウ・ウ~ウ~・・・
クウ~ゲッ」可愛い顔で泣き叫び飛び切る。
男はそんな凄い善がり声を聞けば限り無く挑む・・。
真央は狂い手繰り、男を喜ばせ酔わせて自分は遥か遠くに飛んで行く・・。
何とも可愛い姿で痙攣しながら余韻を味わい蘇り、目を白黒させながら
しがみ付いて報告をする。
其れが又可愛い・・、男はそんな姿の女性には弱かった。
あの・・、弾ける肉体を今も脳裏に浮かんで洋介を悩ます。
「俺は狂ったな・・、真央は小悪魔では無い、魔性だぞ・・」
苦笑いしながら今日も・・、夕べの悦びを股座の棒は未だ残っているのか
いきり立っていた・・。
 忙しい身に成っている、仕事もそうだが、あの小笠原の姉の事も在る。
洋介は白壁の内田家にと向う・・。
「洋介、丁度良いわ、手伝って・・」
玄関に入ると行き成り挨拶抜きで知美さんに言われる。
この人には逆らえない訳が在る、従って家に入る。
「このベットを入れたの、置きたいから頼むね」「ウン、何処に・・」
「馬鹿ね、寝室よ。今までのは狭いから・・」「判った・・」
二人は大きなダブルベットを廊下から寝室にと運んでいた。
「ま~・・、洋介さん・・。来てくれたの・・」
寝室で掃除していた佳苗さんが言われた。
「来たら此れですよ・・」「私もよ・・、大変ね・・」笑いながら言われる。
久し振りに晴れた空、庭には内田さんが息子の賢治さんを乗せた
車椅子を押して歩いておられる。
 一時間懸かり漸く寝室の整理が終わる。
「フ~此れで良いわ・・、有難うね・・」「ウン・・、もう良いのか・・」
「良いわよ、後は此れからね・・」知美さんは寝室を眺めて言う。
「コ-ヒ-でもどうぞ・・」佳苗さんに促されて居間に行く。
 「往々~大変だったな・・、有難う・・」
内田さんが笑顔で言われ、賢治さんも頭を深く下げてお礼を去れる。
「あなた・・、お願いを・・」「おう~そうだな・・、洋介君庭に出様か・・」
誘われて行く。
「実はな・・、例の話、賢治から出た・・」「え・・賢治さんからですか・・」
「そうなんだ、驚いたよ。佳苗も吃驚していた。賢治が知美さんが良ければ
嫁にしたいと・・」「・・・」「其れが真剣な目で言われると俺は涙が出た・・」
「・・・」「口説く手間が無くなった。家族が求めている事が一緒なんだ・・」
「デ・・、知美さんは・・なんて・・」
「其れが未だ・・、其処で佳苗と相談し今日でも電話しようとしていた所だ」
「そうですか・・」洋介は喜ぶ反面、此れからが大変だと感じた。
すんなり受けてくれるかは定かでは無い、不自由な男を夫に持ってくれるかは
判らなかった。
「では話はしますが・・、でも結果は・・」
「其れは仕方が無い。向こうの思いも在るしな、俺では怖くて言えない・・」
そう言われる。
「では話してみます・・」「頼むよ・・」男二人は庭でそんな会話をしていた。
 居間に戻ると知美さんは賢治さんの世話をしながらコ-ヒ-を飲んでいる。
「知美さん・・、話しが有るんだけど・・」「良いわよ、どうぞ・・」
「いや此処では・・」「ま~何よ。人に聞かれたら拙いの・・」
「そうでは無いが・・、でも・・」「じゃ、此処で聞く、賢治も一緒に・・」
「え・え賢治さんも・・」「当たり前よ、私が看護しているの。良いじゃない」
「でも・・」「知美さん、向こうで聞いたら・・。僕は此処に居るから・・」
賢治さんが助け舟を出される。
「そう・・、面倒くさいわね・洋介、行こう・・」テラスに向われる。
「何よ、何か私拙い事でも在るの・・」「え・え・いや、そうでは無くて・・」
「じゃ何よ・・」其れから家族の思いを洋介は伝える。
 二十分位だろうか話しが終わると知美さんは黙って居られる。
「駄目か・・」「・・・」「嫌なら言って・・」「・・・」
暫く二人の間に沈黙の時間が流れる。
「部屋に戻ろう・・」「でも返事が・・」「良いから行こう・・」
知美さんは先に立たれて部屋に入られる。
今では最初に知美さんの顔を三人が見た・・。
 「お聞きしました・・。でも・・」「何か、駄目か・・」
内田さんが心配そうに言われた。
「駄目ね、こんなお話し・・」「え・え~駄目なの・・」
佳苗さんが失望の顔で落胆される。
「そう、駄目・・。だって・・」『・・・・』他の四人は言葉が出なかった。
「こんなお家に入るなど出来ない」「なんで・・」「だって大きいから駄目・・」
「そんな・・」内田さんが困惑されて言われる。
「賢治は看るわ・・、看たいの・・。今は其れだけを考えたい・・」「・・・」
内田さんは何も言われない・・。
「如何してだ、賢治さんを看るなら同じ事、両親は先を心配なされている・・」
「ア~其れ、大丈夫。知美は最後まで賢治を看るから洋介、心配しないで・・」
「そうか、では受けないのか・・」
「受ける・・、失礼よ此処は私には大き過ぎるから駄目だけ・・、後は最高よ」
「では、居るんだな・・」「居るわよ、賢治が生きている限り・・」
「へ~・・、相当だね・・好きなのか・・」
「好き・・、そうね人間的には合格だし気も合うから、でも好きとは言えない」
「そうか・・。無理強いは出来ないから・・」
「何よ、好きだけが解決できる事では無いでしょう。私二度失敗しているのよ。
今度はそんな思いは持たない事に決めているの・・」「・・・」
「だから、其の話は止めて・・」『・・・・』
洋介達もそう言われたら何も言えなくなった・・。
「でも、展開が変われば話は変わる」「展開・・、何が変われば良いんだ・・」
洋介が聞いた。
「そうね、賢治次第ね・・」「え・え~賢治さん次第・・」
「そう、其の次第ね・・」『・・・・』又も四人は絶句する・・。
「賢治、知美を傍に置きたいの・・」「ウン、心から願っているんだ・・」
「そう・・、嬉しいけど賢治努力出来る・・」「何を・・なんでもするけど・・」
「じゃ~賢治次第ね・・」「え・・、僕次第で嫁に来てくれる・・の・・」
「そうよ、知美で良ければ・・」「知美さんだから良いんだ。お願いだよ」
「じゃ~次第ね・・」「良いよ、其の次第が解決出来れば良いんだね・・」
「ウン,良いよ。但し家の嫁では無いわよ。賢治の嫁なら次第では良いわよ」
「在り難い、其の次第を解決出来れば良いんだね・・。何・・其の次第は・・」
「フフッ,賢治が努力している事・・」「え・努力・・、ア・ア・ア~ソンナ~」
「無理か・・」「無理・・かも・・でも頑張る・・」
「そうか、では結果次第だね・・」「ウン・・・」
二人はそんな会話で其の次第が他の三人には何かが判らない・・。
「お聞きされたとおり、賢治さん次第でと決まりました」
「オイオイ、其の次第とは何・・、聞かせて貰えないか・・」
内田さんが聞かれた。
「聞かせる・・、如何する賢治・・」「・・・」
「オイ、賢治大切な事だ、言いなさい」「・・・」
「馬鹿、今黙っていては取返しが付かない。言いなさい、俺ができる事なら
何でも遣る。言え・・」「お父さんには関係が無いよ。俺自身だ」
「だから何・・」「もう~・・、恥かしくて言えないよ・・」
「フフッ、賢治良いわよ。親だもの・・、言いなさい。知美は構わないから」
「だって・・」「良いよ、解決したいんでしょう・・」「ウン・・、でも・・」
「女か、お前は・・、こうして知美さんも言われている。言いなさい・・」
「俺が回復したらと・・」「回復・・、じゃ無理だろうが、脚は治らないぞ・・」
「そうじゃ無い、アソコ・・」「ギエ~ではアソコと・ア・ア~そうそれで・・」
内田さんは其処で顔が変わる。
「あなた、何ですの・・」「男のアソコだ・・、知美さんはそう言われているんだ」
「ま~、大変・・」佳苗さんは意味が判り目を白黒され、洋介も今意味が掴めた。
「で・・、様子は何とか成りそうかね・・」内田さんが知美に聞かれる。
「何とか、病院は駄目とは言われなかった。刺激があれば回復は在るかも・・、
でも今までそんな事例は少ないと・・」知美が答える。
「そうか、多少は望みは在ると・・」
「何時も其れで裸で寝ています。今は賢治から手を出して来ます・・。
嬉しいけど無理させているみたいで心苦しいのですけど・・」
「俺は無理していない。知美さんが好きだから・・」
「そう、嬉しいわ・・、でも無理はしないでね」「ウン、しないよ」
「そう、ではリハビリ続ける・・」「するよ、頑張る」
健気な姿を二人は見せていた。
「可能性は無いとは言えないと思うわ、だって気は確か、其れに知美を思い
努力してくれるの・・、愛撫や弄り、道具や手を駆使してしてくれるわ・・。
知美は其れで良いけど、賢治が・・。何時も済まないと思うわ・・。
でもこの前アソコから小便と違う物が出ていた。其れも二度よ、
精子の倉庫が満杯なのか・・、二人で笑ったわね・・」
「オイオイ,其処まで言わなくても・・」「良いじゃない親でしょうが・・」
「そうだ、親だから良いぞ、其れで・・」内田さんが身を乗り出して言われた。
「それでね、知美は惨いかなと思っているけど、アソコ周辺は毎日
マッサ-ジと治療しているの・・少しでも神経が繋がっているならば・・、
毛細血管位の細さでも在れば望みがと・・」「どうやって・・」「あなた・・」
「良いじゃないか、聞きたい・・」
「良いわ、アソコ周辺を針で刺激し、其れにお花の剣山も使っているの・・、
ピクリとするわ,其れが良い方向にと願っている。だって未だ四十そこそこ、
此れから二十年もお互い在るわ・・、男として女としてよ・・」
「そうだな・・、凄いな・・」内田さんが感心されている。
「アソコも毎日揉んでいる、吸っているのふやける位、お陰で太く成って
いるわ・・、後は立つ事を願っているの・・」
「そうか・・、凄い根性だな・・、益々尊敬するよ」
「嫌だ、其れは無いわ、知美は賢治に入れて貰いたいだけ、其れが欲しい。
育てた子が立つのを待っているの・・」其処で皆が笑った。
「じゃ、望みは捨てずにか・・」「当たり前よ、賢治を男として相手するまで」
「なるほど、根性が違うな・・、俺はそんな知美さんが大好きだぞ」
「お父さんに好かれても・・」「アハッ,そうだな・・」
其処でも大笑いが部屋に響く・・。
賢治さんは苦笑いしながら時々知美さんを憂いの目で見ておられた。
「洋介、協力してくれる」「ウン、俺に出来ることなら・・」
「良いわ、聞いたわよ」「言ったよ、何をしたら良い・・」
「佳苗さんを抱いてよ。無論お父さんもよ」
『ゲ~え~・・・』三人は同時の驚き叫んだ。
「何よ、初めてでは無いでしょうが、賢治も知っている事よ・・」
「何~・・、本当か・・」「ウン、聞いている。全部・・」
「・・・」内田さんは口をアングリと開いて固まられる。
勿論洋介も佳苗さんも同じ姿だった・・。
「良いでしょう、賢治に見せるの、知美は賢治を抱いているから、
お願い協力して・・、強烈な刺激で変わるかも・・」『・・・・』
「どうせするなら賢治を刺激するに利用したい、貴方達も興奮出来るわよ」
いやはやとんでもない話が出て、洋介は知美の顔を見て睨む。
「何よ、今更遅いわよ、覚悟しなさい。賢治の為に協力してよ・・。
其れは知美の将来の幸せにも繋がるから・・」「・・・」
無理矢理な理屈を言われて洋介は困り果てる。
「ようし、息子の為だ、人肌脱ぐか・・」「あなた・・、私、嫌よ・・」
「そうだろうな・・、でも決まった」「ええ~・・、嫌だからね・・」
「洋介君、此処は強姦だな・・」内田さんが笑いながら言われる。
洋介は恐ろしい考えの知美に感服する。
其処にはあの不倫時代の知美では無く、何か近付き難い顔が在る。
何かを決めて進むのは変わりないが、今は人の為、其れもやがて自分にも
戻る計算でか、人から卓越した凄味が出ていた。
未だ嫌だと佳苗さんは喚く様に内田さんに言われていた・・。
 白壁の豪邸街の中でこんな事を思いつく家族など居ないだろう・・、
静かな庭を眺めて洋介は思っていた。
                       
             つづく・・・・。





熟喜小説≪ 開かずの小箱-28 ≫

 罪悪感は在る、乙女の初割り、其れもあの忌まわしい強姦事件を
忘れさす責務が在った。
今後の真央の人生に大事な儀式、其処で嫌な思い出に為らない様に
男としての責任を感じる。
洋介は愛撫はソコソコに始めは仕様と考えている。
行き成り凄い愛撫をすると相手は如何思うだろう・・。
あれやこれや考えるが、処女など初めての相手、其れも訳在りの真央,
キスをしながら洋介は考えていた。
 Tシャツを剥ぎ取る様に脱がし、出て来た美しい小山二つ、
上にちょこんと鎮座する乳首、弄われて居ないから小さく可愛いピンク色,
何もかもが今まで抱いて来た女性とは違っていた。
反応もそう最初から期待はしてはいけない・・。
不安無く受け入れる様に仕様、大きいから尚更だと思って横たわる乙女の
素晴らしい肉体を眺めていた。
其れは言葉に為らないほど綺麗で美しい、汗が滲んだ裸体は減り込みたい
ほど見事、其れが小刻みに震え、期待か不安かは男には読めないが、
縋り付く姿は本当に愛しく感じた。
「真央・・、お兄ちゃんに任せるね・・」震える声で言う。
「良いから、安心して縋りついていろ、力を抜くんだよ」
「如何して抜くの・・、動けない・・」
「そうか、ま~良い、何も言うな、これからは感じてお兄ちゃんと叫んでいろ」
「ウン、そうする・・」何とも可笑しな会話、其れも初夜だからか・・、
経験の無いお互いがするかのごとくぎこちなかった。
だが洋介の手はそんな不安な真央の気持ちを解す様に体を這う、
乳房、腋、項、下腹などを優しく撫でて緊張を解す為の前戯を丁寧に進める。
犬や猫を愛撫する様に満遍なく手は動いていた。
 真央の手は動かない、動けなかった。
男の背中に爪を立てる様に充て、体は振るえ、脚も小刻みに
痙攣の様に震えていた。
息もし難いのか時々止まる。
そんな中で洋介は次第に仄かに色が変わる肉体を・・、
今後の為の愛撫を丁寧にしている。
「ウ・ウウン・・ア・ア・アン・・」鼻から声が漏れ出す。
洋介の手は下腹から腿に移り、真央もたいした者、股を広げて膝を立て、
震えていた。
其の腿の付け根を少し当たるとピクンと反応が出た。
尻に廻す手を感じた真央は自ずから越しを持ち上げ洋介の為動いている。
(この子は上手くなるぞ・・)
そう感じた洋介は最高なパ-トナ-として育て様と誓う。
相手次第で男も女も変り得る、真央は好かれ様と努力しているのが判る。
何も知らない体を相手が望む方に協力している、其れは女の性が
そうさせているのか、真央が一層愛しくなり途中でもう一度キスをする。
真央は受けて自分から舌を洋介に預けて悶える。
 洋介の股座にはギンギンと聳える棒が早くと急かす、其れも初物、
馬鹿でかい棒の獲物には最高の餌、親の気持ちも子供の棒には関係無い、
どんな穴の中か早く知りたいと催促する・・。
相手も汗が滲む体を悶えさせ、姿態は既に百戦錬磨の様相を魅せている。
(一度収めるか・・、其れからだな・・)洋介はそう決めた。
 「エ・ア・ア・ッ・アッ~・・」上に跨られて真央は小さな声を漏らす。
部活で整理されているのか恥毛は小さく逆三角にされ、可愛い・・。
洋介は跨って真央の股を大きく開かせる。
真央も震えながら応じるが・・、震えが極端に激しくなり腿から尻に移り
震えていた。
洋介は直に聳える棒を真央の股座に摺り寄せ花弁を刺激する。
「エ・ア・アン・オオオオニイチャン・・ウウ・レシイ・・」
真央は下で目を剥いて洋介を見詰ていて、覚悟が見えた。
処女だから膣に指も入れていない、又花弁や股座の愛撫も今日はしない、
それ程処女に対しての敬意を持ち、始めは棒が破割りする勤めを
果たそうと決めていた。
荘厳な儀式、大事な乙女の処女、大切に心から接しようと限りの思いで
洋介は挑んでいる。
それ程真央は他の女性とは別格、心底洋介が大切にしたい人だった。
覚悟が違う、洋介も腹を括り、抱こうと決めていたのだ・・。
亀頭が膣の入り口で控える。
 真央は当たる物がお兄ちゃんの物と感じると涙が溢れ零れ出す。
其れは女に成れる悦びと今までの思いが重なり出る涙だった・・。
「ズズズウウウウリリッ・・・ゾリリッ・・」
「ウ・ウ・ウゲ・・ッ・ウウ・ウ・ウギャア・ア~ア~ア~ウゲッ・・」
腰が酷く浮き直に落ちる。
亀頭が膣に覗いただけで相手は痙攣して気を失う・・。
(フ~大変だぞ・・、穴が小さい・・酷く小さいぞ・・)
痙攣して気を失う真央を見て洋介は大変な仕事に成ると感じた。
 真央は気を失い暫く戻れない、其れは思いもしない衝撃を膣から発進され、
諸に全身で受けたから・・。
「ウ・ウ・ッツパ~ア~ヒエ~ハハハイッタアア~ア~ヤブレルウウ~・・」
「大丈夫だ、異物を咥えたんだ、驚いて入れない様にちじんでいるだけだ。
大きく息をしなさい・・力を抜いてね・・」
「工・・ハアアア~フウ~ハ~フ~ウッウウウウゲエ・エッ・エ~エ~・・」
真央が息を吐いた時、洋介の棒は半分無理矢理に押し込み
膣は驚き向い入れるが・・、半端な大きさでは無いから驚愕してまた収縮する。
「ウ・ウギャッ・・イイイイッ・・タアアアイイイイ~・・」
今度は洋介が悲鳴を挙げる。
食いちぎられるほどの痛さで棒が悲鳴を挙げていた。
余りの痛さに洋介の額から油汗が滲んでいる。
それ程狭く強烈なしまりが棒を襲い、並では無かった・・。
お互いが体を硬直させてこの窮屈な場所で動けない棒が軋んでいる。
真央の目は白目ばかり、体は先程より酷く痙攣し続け其の反動が膣に伝わり、
心地良い小波に棒は喜んでいた。
(凄いぞ・・、此れは育てば稀に見る名器に成れるぞ・・)
洋介は思うわぬ相手の凄い穴に感動して気を失っている真央を上から
縋る様に抱いて耳元で言う。
「凄いぞ真央、最高な女に出会えたぞ・・。男が狂喜するぞ・・、凄い・・」
「ウ・ウン・ウウ・ン・オ・オニイイイチャンン・真央可笑しくなった・・」
「そうか,最初でそうなら凄いぞ・・、本当だ・・」
「判らないけど、何処かに往ったよ・・」「そうか、良い事だ・・、痛いか・・」
「今はそうでも無いけど・・、始めは跳び上がるほど」「そうか、痛かったな・・」
「アソコ一杯よ・・、張り裂けるよ・・」
「そうか、辛抱しろ、力を抜け・・、感じるんだ」「アソコでなの・・」
「そう、アソコで感じろ棒が動く度にな・・」
「ウン、遣ってみる動くの・・、全部入ったの・・」「いや半分、此れから破るぞ」
「え・・未だなの・・」「みたいだな、奥に入れたら破れるぞ・・、良いのか・・」
「ウン、破って女にして・・ね・・」「いいとも、凄い女に成れるぞ・・」
「・・・」しがみ付いてキスを去れた。
 洋介は其のキスの間少し腰を動かして膣に棒を馴染ませようとする。
「ウ・う・ウンん・・破って・・エ・アグウッウゲッグフッ・・キ・キタア~・・、
アアアアアアアアア~ァ~フギャッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ジリリッ・・・ズウウウゴオン・ズブッ・・」思いっきり突き刺した。
一度で破る思いで突き入れたでかい棒は奥に支えて止まる。
締まる痛さに耐えて洋介は奥に入れた棒を止め真央の様子を見た。
真央は完全に失神して破瓜を味わっているのか動かない、
脚も伸びてピクリともしない、処女が女に成った瞬間だった。
 豊かな胸が光る玉を無数に散りばめて明かりに栄えている。
其れを洋介は舌でなぞり嘗め尽くそうとする。
ゾリゾリした舌が這う中、真央は戻り涙を溢して、「有難う・・お兄ちゃん・・」
一言言って目を瞑る・・。
 最後まではしない、洋介は敗れた処女の為、一度棒を抜いた。
「ウへ~本当の証しだ・・。見なさい・・」血に染まる棒を真央に見せる。
「・・・」真央は涙を浮かべて無言で頷く・・。
「始末しようね、綺麗な血・・、俺は感動したよ」「・・・」
「俺は今後真央を大切にする。いいか俺で・・」「・・・」無言で頷いてくれた。
シ-ツに赤い地図が描かれている。
洋介は心底感動して真央を抱いていた。
「シ-ツ変えよう・・」「良いよ・・」
「いや、此れは記念で持って行くの・・」「ええ~・・」
「そう、真央とお兄ちゃんの証よ。生涯大切に持つわ・・」
「・・・」洋介は何も言えなかった。
赤く染まる白いシ-ツは証しだと言う。
女心のうちを垣間見て洋介は震える体で感動していた。
 シ-ツを二人で変え、そうして本格的に真央を抱いた。
裂かれた体は洋介の棒を受け入れ、次第に感度が上がりだし、
真央は泣き叫ぶまでに感じ出す。
早い感じ方で驚くが其れは個人差、真央は直に飛び出し上り詰め、
洋介を戸惑わせる。
覚えも感じ方も半端な速さでは無い、凄く男を喜ばす歓喜の泣き叫び
が部屋を圧巻させる。
 其れは壮絶極まりない暴れ方、何でと叫びながら飛びきる姿は見事、
体も始めての挿入に美しい肉体で洋介を受け入れ善がる。
こんなにもかと疑うほど上達する真央だった。
 夜明けまで挑まれ受ける真央は限り無い力がみなぎる肉体
、鍛えた体はエンドレスかのように蘇りうけていた。
(参ったぞ・・、強い・・、見事・・)初夜で此れか、末が恐ろしいな・・。
洋介は舌を巻いた。
 真央は責め来る悦びの大波が襲い、受ける真央は何度も知らない
世界にと飛んで浮く、体は其れを待つ、不思議な場所で彷徨う中で
洋介にしがみ付いて泣き叫んでいた。
此れからどうなるのかと心配も在るが今はこの喜びに浸りたい
と真央は決めている。
お互いが凄すぎる相手、洋介は早くも優しい思いなどは吹き飛んで
抱いている女を虐めるように責める。
初夜とは思えぬ反応に驚き喜んで棒は肉を裂き、入り込んで暴れていた。
二人は遂に壁を乗り越えて合体したが、こんなに最初から合う体など
滅多に無い、洋介は男としての悦びを味わいながら何時までも
真央の肉体に溺れていた・・。
 既に外は白い明るさから赤い色に変わり日が昇ろうとしていた・・。

            つづく・・・・。


















熟喜小説≪ 開かずの小箱-27 ≫

 六月十二日、雨・・。未だ梅雨入りとは言われていないが,如何やら今年は
早く来そうだと窓から外を眺めて洋介は思っていた。
仕事も順調で何もかもが上手く歯車が噛み合い進んでいる様に見えるが・・、
洋介にはそうでは無かった・・。
取り巻く人々は其れなりに生活を樹立されているが、洋介本人は今は
最高に戸惑う日々を迎えている。
其の源はあの真央・・、あいつが俺を振り回している・・。
勝手にそう思う心が在る反面、あいつの顔を見ないと一週間が送れない・・。
情け無いが本音はそうだった。
 「恋焦がれるとはこんな事か・・」
振るい付きたくなる弾ける肉体、其れが今ではベットに入り込んで横に居る。
一度だけだが、心底辛い夜を過したあの日・・、
思えば洋介は真央の虜に成ってしまったようだ・・。
可愛く、可憐、美しい肉体、笑う顔、怒る顔、拗ねる顔・・、全てが脳裏に
インプットされ,洋介は何時でも思い出している。其れが又困る、
いやはや恋は面倒だなと思うが・・、そんな立場の今だった。
 九月決算に向けて今は多くの物件が競売の場に出ている。
洋介は忙しく動くが、此れといって手を出したいものは見当たらなかった。
(此処は暫く様子見だな・・)最近は慌てず間違わずをモット-に動いている、
やがて銀行が泣きを入れて来る、其処まで待とうと考えていた。
 夜、一人でビ-ルを飲んで音楽を聴いていた。
「こんばんわ・・、来ちゃった・・」
「え・アア~真央・・、なんで夜だぞ・・其れも九時過ぎだ・・」
「そうね、時間はそうだけど・・」「なんで・・、如何した・・」

「馬鹿、会いたいから来たのよ・・」嬉しいがこんな夜に突然来て・・、
思うが反面嬉しかった。
「真央、お友達の家に行くと・・」「馬鹿、親を騙すな・・」
「ママはお仕事、未だ戻らないから・・」「・・・」
学生が持ち歩く袋みたいなバッグを居間に放り投げてソファ-に座る。
「本当に良いのか・・、無理するな・・」
「おじさんね・・、其処まで言わないの・・、ウザイと思われるわよ」
「そうだが真央は特別だ」「又始まるの嫌よ・・」「ウン言わない・・」
呆気無く往なされた・・。
 何時に無く沈んだ顔で座っている真央・・。
「如何した何か悩み事でも在るんか・・」
「大有りよ、真央は大嘘吐きと言われているの・・」「嘘吐きなんで・・」
「其処が問題なのよ。だって・・」「聞かないと判らないだろう・・」
「だって・・」「大学でか・・」「そう、お友達が皆そう言うの・・」
「え~、何が在った、何を嘘吐きと言われているんだ・・」「それが・・」
「もう~・・、言えよ、聞かないと判らないだろうが・・」「だって・・」
「アア~・・、だってばかり・・」「だって・・」
「はいはいだって様、言いたく無いのなら聞かないけど、嘘吐き呼ばわりは
いけないな・・」「そうでしょう、だって言い難いんだもん・・」
「俺にか・・」「そうよ、言えない・・」「だったら言うな、聞かないから・・」
「もう~、酷い・・」「オイオイ、如何したら良いんだ。聞くと言えない、
聞かないと言えばもう・・か」「だって・・」「はいはい、もうこの話は終り」
「・・・:、意地悪・・」
こんな会話が洋介は堪らない、困った顔と拗ねた顔が同時に見える。
死ぬほど抱締めて遣りたい衝動に駆られる。
青春時代には経験が無いこの世界・・、洋介は今その場に立たされて
ウロウロ、おろおろしていた。
 「お風呂はいる・・」
居間から消えた後、何か仄かな香しい匂いが風と成り部屋を横切る。
「アア~来たか・・」大好きな音楽も今は邪魔、頭には真央の姿しか無い、
恐ろしき乙女だと洋介は兜を脱いだ。
 「アッ・・又だ・・」「フフッ、風呂上りは見えるね、如何・・」
「馬鹿、止せ・・」目の前でバスタオル一枚に包まれる肉体・・、
惜しげもなく洋介に魅せ、一回転して座る。
「風呂に行く・・」「逃げたわね・・」後ろで笑いながら子悪魔が叫んでいた。
 風呂から上がり、ビ-ルを飲んで何とか時間を過そうと努めるが、
其れもぎこちなく洋介は困惑している。
「あのね・・、大嘘つき呼ばわりされたのは・・」「何・・」
「お兄ちゃんの所為よ・・」「え~俺・・如何して嘘などついていないぞ・・」
「そうね、でも嘘吐きの元はお兄ちゃんなの・・」「なんで・・、判らん・・」
「真央は男の人知らないから・・。でも皆が在り得ないと大騒ぎするの・・」
「・・」「真央、この間お兄ちゃんの横で寝たでしょう」「ウン・・」
「其処で興味が在って触った・・」「え・え・ア・アア~馬鹿、本当か・・」
「御免なさい、でも知りたかったし・・どんなのか・・」
「呆れた奴、其れで大きいから・・」
「そう、其処。男の人全部そんなのだと・・、初めて触ったから友達に話した。
他の人はどんなのか聞きたかったの・・、そうしたら笑われた・・。
在るかそんなの、在り得ない、足首でも掴んでいたんでしょうと一蹴された。
一番の親友によ、でも本当だと叫んだわ。すると皆が集まり、男のアソコの
話に成ったの・・、皆は指で大きさを表して大騒ぎ、真央は俯いているだけ、
なのに友達は真央の彼氏はこんなのだそうだよと言ったの・・。
すると皆がずっこけて目を白黒するのよ。何でと聞いたわ・・。
アホカ在り得ない、エロビデオの男優かと言われたわ・・。
真央は違う普通の人と言ったの・・、だったら病気かとも言われたわ・・。
他の友達の彼氏のあそこの大きさを皆が指で表すと・・、
其れはお兄ちゃんの半分以下、驚いたわ・・、其処で一人の友達が紙に詳しく
其のアソコの絵を描くの・・、皆も描いていたわ・・、全部小さかった・・。
お兄ちゃんは大きいんだと・・思った・・。でも皆に嘘吐きと言われた。
証明出来ないし、泣きたかったわ・・」「・・・」
洋介は長い話に何も言わず聞いている、其処には在りそうな話と女の子の
興味が透けて見えた。
「経験無いから・・、其れから持続時間とか、体位とか話が進んで真央には
到底理解出来ないことまで進んだの・・。私三人、私は五人、私は二人と
言い出して・・、真央は未だ一人も居ないのに・・」「・・・」
呆れ唖然として聞いているだけ、話しの中には入れなかった・・。
二十歳の女が集まる花園に男の話が飛び交うなど想像するだけで洋介には
到底理解など出来ない世界だった・・。
 「お兄ちゃん何か言ってよ・・」

「言えないよ、人其々だからな、俺が大きいのは本当だ、俺も知らなかったが、
高校時代判った。でも其れは仕方が無いわ・・、大きいんだもの・・」
「フ~ン,そうなんだ。やっぱり大きいんだ」「そう見たいだぞ、良いから寝ろ」
追い遣る様に居間から出した。
 「なんて事・・、真央に触られていたのか、アア~幻滅、夢が壊れる・・」
乙女の姿を夢見て真央に接していた洋介、其れが先程の話で現実に
引き戻され、溜息を付きながらビ-ルを飲んでいた。
 一方、真央はベットで固くなり動けない・・。
お兄ちゃんがでかいアソコを持っている、其れは真央にとって良い事なの・・、
其れも判らない、友達は其れが本当なら凄いと最後に感嘆された。
凄いとは何・・、なんで大きいから凄いの・・、真央には判らない・・。
あの時は寝ている、アソコも寝ていた、フニャフニャとした物だった。
真央は其の世界には興味は無かった、中学時代から部活に追われ、
そんな女の子の思い等時々話題には上るが・・、部活の連中には際立って
経験者など居ない様子で、妄想で話す程度、其れが部活を辞めると
行き成りそんな話に飛び込んで真央は戸惑う。
 思えば二十歳、遅過ぎる、既に友達などは十五歳や十六歳で初体験
していると聞いた。
驚くより真央が遅れているとさえ思われ、恥かしさと話しに付いていけない
自分が悔しかった。
街で幾らでもナンパされるが真央は乗らないできている、
怖さと未だそんな気に成っていないオボコさが残っていた真央だった。
だが部活も無い今はいつもお兄ちゃんのことを考えている、
すると潜んでいた女が表に出る、友達が急に女らしくなったと言われた時、
真央は心で飛び上がるほど喜んだ。
切なく苦しい日々が最近の真央、其処には必ずお兄ちゃんの姿が在る、
其れは真央には嬉しくも在り苦しい、こんな思いは今まで無い、確実に・・。
部活を辞めると時間が余る、其れでお兄ちゃんの事を考える・・。
今も家で婆や似嘘をついて飛び出して来た・・。
(真央は悪い子ね・・、でも来たいんだもの・・)
そう思いながらタオルケットを顔まで上げて、男の・・特にお兄ちゃんの
匂いを一気に吸い込んだ・・。
 午後十一時半、洋介はベットに行く。
今更他で寝るなどとは思わない、思わない様にした。
話を聞いて洋介は覚悟をするかのように真央が寝ているベットに入り込んだ。
「お兄ちゃん・・、腕枕・・して・・」「・・・」
何も言わず腕を伸ばして真央の長い髪の下に滑らす。
「此れが腕枕・・」真央は洋介の二の腕に頭を乗せ首に男の腕を感じていた。
 「ウ・・ウン・・」洋介は真央が寝返りして洋介を見る形になる。

「お兄ちゃん、真央が好き・・」「ウン、大好きだ」「本当に・・」「ウン、本当だ」
「嬉しい・・」「エ・アッ・・」行き成り体を向けて抱き着かれる。
其処には豊かな胸が洋介の腋腹に当り拉げる。
何とも言えない感触で洋介の心臓を意図も簡単爆発させた。
左の耳には真央の荒い息使いの風が襲う。
最高に恍惚な時、洋介は差し出した腕を曲げ真央の顔を自分の頬に当てる。
そうして真央の体を引き寄せて洋介は真央二向かい向きを変えた。
「お・に・い・ちゃ・ん・・・」真央の精一杯の声が出て体は震えていた。
「真央、良いのか後悔しないか・・」「後悔・・、馬鹿こんな時言わないで・・、
何も知らないから・・教えて・・」「ウン、でも・・」「何・・」
「いいや・いいわ・・」「何よ・・」「初めてか・・」「そうよ、いけないの・・」
「いいや嬉しいが・・、本当に良いのか・・」「・・」
顔が極端に近寄る、其れは許す合図に取れた。
洋介は自分でも不思議なくらい舞い上がって何時もの洋介では無かった。
お互いがぎこちなく唇を合わせる。
柔らかい始めての男の唇に合わせられた真央の唇が・・、小刻みに震え
歯がガタガタカチカチと鳴っていた。
真央は胸の動悸が激しく息も出来ずに洋介の唇に合わせ目を瞑っている。
すると洋介の舌が真央の歯をこじ開けて侵入する、
真央は徐に口を開き迎える。
何時の間にか洋介の大きな手が真央の頭を抱き体を合わせていた。
(ゆっくりだ、相手は初めてだ男がリ-ドするんだぞ、ゆっくりな・・)
何度も心で思いながら真央の美しいベ-ルを剥ぐ様に慈しんで
開始しようと心掛けた・・。
真央は何も知らない、任せるだけと今は覚悟している。
大好きな男、其れも命の恩人、重なり、いつかはこうなりたいと乙女心に
育んで来た。
漸く成就する時、真央の肉体が破れる一世一代の行事が今・・始まる。
真央は震えながら愛しい男の胸に抱かれ、男のタバコ臭い液を始めて
・・ゴクリ・・と飲み込んだ。
(アア~お兄ちゃん・・、此れで覚悟出来たわ・・、好きよ・・)
真央は気が上に飛び上がる一瞬を経験した。
 此れからどうなるのか・・、今でさえ息苦しく悶えているのに・・、
未だ在るの・・、本当に・・。
何度も思いながら大好きな男のキスを未だ受けていた・・。

              つづく・・・・。













熟喜小説≪ 開かずの小箱-26 ≫

 自分が住む領域の中に小娘など眼中に無かった・・。
其れが・・、あの事件以来知り合い、ま~可愛い可憐な花も一つは
在っても良いか・・。
そんな軽い気持ちで容認していたが、何時の間にか其の可憐な花が
洋介の心を・・。
気付くと既に心の中で一番大きく美しい花に成長していたのだ・・。
今更ながら不覚にも受け入れている自分が・・、今では其の名も判らない
美しい花に酔っていた。
「お兄ちゃんはベットで寝てよ・・」「良いよ、真央が寝ろ・・」
「嫌よ、男臭いから・・」「え・え~・・、そうか臭いか・・」
「そうよ、加齢臭ね・・」「え~・・、そんな年か・・」
「自分では気が付かないでしょう・・」「参ったな・・、そうか・・」
些か落胆しながら話している。
何時からか、既に真央を呼び捨てにしている、其れは洋介にとって真央の
存在を完全に認めている、其れを位置づけている証拠・・、
其処にも既に洋介を魅了していた証が出ている。
 午後十一時、洋介はベットに行き横に成った・・。
(なんて事・・、真央が泊まるなど・・)
横に成りながら洋介は何時もの溜息と大きな息をしている。
(それにしても、あの姿堪らんな、Tシャツもあの様な着方なら良いな・・、
目に毒だけど・・)年を取ったと思うほど厭らしい目で見ていた洋介だった。
 「お兄ちゃん・・」「エ・ア・アッ・・、馬鹿・・駄目だ・・」
言ったが既に真央はベットに飛び込む様に横に入って来た。
「駄目だ、出ろ・・、臭いだろう・・」
「フフッ、其れがまた良いの、真央はこの匂いが大好き・・」「・・」
セミダブルのベットに飛び込んだ真央は・・、背中を向ける洋介の分厚い
背中にしがみ付いてぬけぬけと言っていた。
「駄目だ、俺が出る、若い娘が・・」「何よ、妹でしょうが・・」
「そうだけど・・、一緒は駄目・・」
「なんで・・可笑しいわ・・。では狙っているの・・真央を・・」
「馬鹿、そんな事無いわ、考えてもいない・・」「じゃ~良いじゃない・・」
背中に縋り付く真央の体温が容赦無く洋介を襲う。
其れも温かいだけではない、柔らかな乳房が背中に減り込む様に当り、
洋介の心臓が暴れる中、真央は背中から洋介を攻撃していた・・。
 (エ・・、ア・ア・アッ・・・)
洋介の脚に絡みつく長い真央の脚、其れも大胆に乗せられてパジャマ
越しだが腿も感じる。
(拙いぞ・・、此れでは・・)
思うが、洋介は何故かさっきの駄目だと言う言葉が出なかった・・。
「良いな~、此れが真央の夢だったの・・、お兄ちゃん襲わないでよ・・」
「するか・・」「安心した・・、じゃ・・此の侭居たい・・」
「・・・」言葉も出ない・・、それ程困惑しながらも洋介は心の何処かで・・、
こんな場面を期待していたのかもしれなかった・・。
「真央ね、お兄ちゃんが大好きなの・・」
「え・え~、真央は好きな人が居るだろうが・・」「居るわ、大好きな人・・」
「だったらこんな事拙いぞ・・、彼氏に済まないと思わないのか・・」
「思わない・・」「酷い奴だ・・、俺は当て馬か・・」
「当て馬・・、何・・判らない・・」「良いよ、説明もしたく無いわ・・」
「ずいぶんね・・、でも好きな人よ」「変な奴、二人もか・・」
「何二人・・、アハッそうか・お兄ちゃん真央に他に彼氏が居るとでも・・」
「そうだろう、大好きな人が居ると以前聞いたぞ・・」
「そうか・・、アハッ・・そうなんだ・・其れで・・、馬鹿ね・・大好きな人
とは・あ・な・た・よ。お兄ちゃん・・」「エッ・・・・」絶句する。
思わぬ告白にいい歳をした男が背中越しに言われ、満身で悦びを味わいながら
目を瞑る。
 しかし、事態は大変な所に置かされている・・。
真央は背中越しに手が廻り、洋介の胸を掴む様に廻っている。
其れも確かめる様に動く、動くとは言い難いが、初めて男の胸を触るのか、
ぎこちなさが感じる・・。
長い指が広がり、分厚い胸を彷徨う様に動いていた・・。
洋介の後ろの首筋に真央の生温かい息が当り、其れがゾクゾクとする