夢淫小説≪ 許されざる淫道<漁る> ・・30 ≫
「お帰り・・」「えっ・・、お帰りなの・・」名古屋の家に来ている。
「そうよ・・、もうこの家は龍哉の第三の故郷・・、違うの・・」
「もう・・、直美さん・・」「うふっ、ご苦労様でした、確り動いたの・・」
「何とか・・」「偉いぞ・・」「ええ~・・」大学傍の屋敷に向かうと行成り
玄関で直美さんに捕まり会話、其処はあの凄い抱き合いを済ませた
女性、其れにここの奥様と一緒だったから女の直美は龍哉の見方を
変えていたのだ。
「あら~いらっしゃい」「ほら~まともな挨拶は此れですよ直美さん」
「うふっ・・」「なになに・・」「奥様、今ねお帰りと迎えたの・・」
「・・、あら~ま~良いじゃない」「でしょう、でもこいつは刃向かうの・・」
「うふっ・・、骨が有るじゃないの・・」何とも相手にかなわないと思えた。
「話聞かせて・・、早く~・・」手を引っ張られリビングに向かう。
「直美・・」「ハイ・・」コ-ヒ-を沸かされる中、千晶は龍哉の話を待った。
「ま~矢張りね、仕方が無いよね、大事な人を失うんだし、でも娘さん
が居るし・・」「・・、・・」「うん・・、何よ・・」
「え・・、そうなんですが、其処がまた問題で・・」
「あらら・・、じゃ・・、待って直美如何思う、問題って・・」
「・・、そうですね・・、家の跡取りに為る訳ですよね」
「え・・、龍哉が居るじゃない・・」「でも血が、其処で龍哉が問題と悩む
理由は・・、・・、ああ・あ・アッ、龍哉・・」「もう吃驚するが大きな声」
「うふっ・・、もう聞いたでしょうが狂った声・・」「あはっ、直美・・」
二人は大笑いされるが龍哉は笑えなかった。
「ねね・・、直美何何・・」「ええ・・、如何も龍哉の顔に出ているのが、
うん・・、やはりね・・、あんた大問題抱えたね」「ええ~・・」
「だって奥様、今回の事は大変だけど、もっと大変な事が大垣に・・」
「ま~何よ、あれ以上は在り得ないと思うけど・・」
「其処です、つまり、娘は龍哉が居るからと進んでしまった・・」
「え・え・えっ・・、何々じゃじゃ龍哉と出来ているの・・」
「あら~奥様、飛び過ぎ・・」「え・・、じゃ無いの・・」
「そうですよ・、龍哉の顔には見えないです」「・・、ふ~良かった・・」
「ま~奥様・・」「だって~他の女性なら一蹴りだけど大垣の娘さんなら
そうは行かないが」「なんと其処ですか・・」「当たり前でしょうが・・」
「ですよね・・、龍哉当りか・・」「・・、・・」
「あららズバリか、相手が独り者かね・・」「えっ・・、直美さん・・」
「あんたより年も上経験も上、失敗も重ねて来たんだ、そうなると大変、
如何するの・・」「如何するってもう悩んでいるが・・」
「悩む、あほか、悩んで事が済むかね、此処は一直線で敵の真っ只中
突破するしかないが・・」「え・え・・、如何するん・・」
「娘さんから聞いたんだよね」「うん・・、名古屋まで一緒に出た時・・」
「そっか、相手も切羽詰まり、龍哉家お願いねとか言われたんだ・・」
「うへ~直美さん当り・・」「ま~そうなの・・」
「そうなんです、ですから家は僕がと言ってしまい、嫌其処は其れで
決めているし・・」「・・、・・」コ-ヒ-を飲んで一呼吸する。
「そうか、じゃその道で何とか手立てを探ろうかね」「千晶さん・・」
「うん・・、拙くなるけど其処は一時、落着くと娘の幸せが一番母親なら
そう思う、時間時間が薬、荒療治しなさい・・」「荒療治・・」
「其処よ今の家は自宅かね」「・・、え・、あ・アッ、其処はなんと会社の
社宅だ~・・、ええ~じゃじゃ・・」「龍哉・・」
「千晶さん、大変・・、前に聞いて居たが、じゃ継父さんが亡く為れば、
出るの・・」「そうなるね」「大変だ」龍哉は其処までは気が点かない。
「待って電話する・・」千晶が携帯で電話した。
「裕子ちゃん・・、お願いが有るんだけど」そんな会話の始まりだった。
「え・ええ~ま~じゃ知っているの・・、あらら地元の新聞で知った
んだ、で、お葬式に行ったの・・、有難う、で・・、うん、何とそうか、
在り得るね、良いわ此れからは任せて・・、・・、うふっ、そうなのよ、
前で情けない姿だし、何とかとね、良いわ考える、有難う・・」
電話を終えられる。
「龍哉、こうなると相手は会社じゃ・・」「ええ~何で・・」
「考えて見なさい、家で揉め事有ったの・・」「ないない円満・・」
「じゃ何で急に倒れたの、しかも会社の中、脳溢血の原因は色々考え
られるけど、過労、今回は仕事とストレス、何か切羽詰まった問題が
生じていたのかも・・」「ええ~・・」
「だから其処はそう思って懸る事が大事、直美、支度して、出掛ける、
其れに清水弁護士を捕まえてくれない」「ハイ直ぐに・・」
「・・」龍哉は唖然として見詰めるだけ、何が起こり、何をされようと
しているのかさえ理解出来ていない、其処は千晶の感でそう決めつけ
動こうとしている。
「千晶さん・・」「良いからあんたは此処に居なさい、良いね」「え・・」
「良いから大人しく待っててね」「千晶さん・・」「直美~・・」
「支度出来ています、来てください」「・・、・・」部屋を出られる。
二十分後、美しい装いでタクシ-に乗り込まれ出て行かれる。
「何処に・・」「最初は自分の総本部、其処で弁護士を待ち、会社の車で
お出かけ・・」「何処に・・」「もう疎い、あんたの家・・」
「ええ~なんでなんで・・」「奥様は勝ちが見えるから乗り込まれた・・、
負ける戦は代々先祖からしない家柄よ、私の家もこの家とは最初から
繋がっているの、松平家の配下の武士よ・・」「なんと・・、では・・」
「そう、参百年以上の繋がりよ、お陰様で家も二つの会社を経営・・、
総てこの家のお陰、だから母もお婆ちゃんもそれに私も代々仕えて
いるの・・」「なんと凄い」「でしょう、だから様子だけ見て居なさい・・」
「・・、・・」呆れるが未だ中身が本当に理解出来て居なかった。
夕方大垣の家では郁美が仰天していた。
「では・・、龍哉が・・、ま~其れはお世話懸けて居ます」
「いいえ・・、こちらかな、其処は後で、今日は色々とお話を聞きに参り
ましたの、先にお参りを・・」「え・・、如何ぞ・・」
仏壇に長々と手を合わされる淑女、郁美は一目で相当な女性だとは
察した。
その間弁護士が名刺を差し出して話を始められている。
其の間千晶は郁美を見続けどんな女性かと探っていた。
車の中で弁護士と打合わせ、裕子からの電話も加えて情報収集、
龍哉の継父の会社も既に千晶は把握している、用意も準備も瞬く間に
整う、一時間有ればほとんどの情報は手に入る、それ程千晶の会社
には無数のアンテナが現存する、其処で情報を集約して手元に書類
が在った。
「ですから以前同じ様な事が今の会社で起こり、泣き寝入りを・・、
既に会社も今回もその道でと推察出来ます、子会社の社長、始末は
僅かな慰労金で終えようと・・」「・・、・・」
「其処がいけ好かないですな、今回はそう容易くとは・・、其処で奥様に
委任状を私にと願い来ています」「・・、でも・・」
「良いわ、後は私がする、清水さんは戻り書類をかき集めて下さる」
「え・・、はい・・」「じゃお願い、委任状は置いてて、奥様と話をした後
お願い出来るなら頂くし・・」「え・・、では・・」
「車使ってて良い、私は娘の部屋にでも行けるし・・」「では・・」
弁護士が帰られた。
「あのう・・」「話は長いわ、わたし裕子の義理の母親です」
「・・、・・、あ・あああ~若しや美濃屋の・・」
「そうなんです、名古屋でも龍哉君が家に出入りしていますの・・」
「ま~なんと、ではでは・・」「そうなんですの・・、居た堪れずに来て
しまいました」「・・、あのう有り難いですが、何で其処まで・・」
「龍哉君の所為かな・・、あの子は不思議な子なんですよね・・」
「ま~・・」「総てお聞きしています、こんな事で会えるとは違う意味で
会いたいと願っていたんです、あの子を家に引取り育てて頂いた事、
泣く程感激していますの・・」「ええ~・・」「あのう・・、喉が・・」
「あ・・、済みません、今直ぐ・・」「出来たらビ-ル」「あ、はい・・」
其れをを一飲みし・・、「ふ~、では話を続けますね、私は松平千晶
と申し、お陰で先祖からの財産を運営して来ていますが、ひょんな事
で大垣で娘が龍哉君とお友達に為り、其処から名古屋では義母の
私が引き継いでいます・・」「其れは有難いですが、何で其処まで・・」
「気にいっていますの、此れからもでしょうが、構いませんか・・」
「え、其れは泣くほど嬉しいですが、でも龍哉が其処まで気にいられる
理由が・・」「無いとでも、大有り、其処は後で今回はもう勝負ですよ、
相手の大元の会社膨れて居ます、其れが御主人みたいな頑張り屋
さんのお陰、其れを蔑ろに踏み台で大きく伸びている会社なんです。
無論職種が今全世界で伸びる分野でも有るしね・・」「・・、・・」
「でね・・、この際、一慌てさせようと・・」「ま~恐ろしい・・」
「いいえ・・、この世界は恐ろしい事は皆無、でも其処を突かないから
何も出て来ないんですのよ」「・・、・・」
「ですから龍哉とお母さんの為にも一肌脱ぎたい、いいえ既に脱いで
懸っていますの・・」「ま~・・」
そんな話をしていると、「あら~来られたの・・」「龍哉の為にです」
「あらら・・、紹介しますね娘、いや義娘の裕子・・」
「ま~じゃ美濃屋の女将さん・・」
「挨拶が遅れて済みません、亡くなられた旦那様とはお店で・・」
「聞いて居ります・・」なんと家に三人の美女が揃っていた。
「で・・、如何だった」「ええ・・、調べると既に処遇が決まったと」
「如何為るの・・」「慰労金二千万と退職金」「え・・、其れだけ・・」
「そう・・、後は無し・・」「・・、ま~酷い・・」
「え・・、良いんです主人の保険が在りますし・・」
「駄目、其れとこれは別、そっか矢張りね、会社の規定だと突っ切る積りね、
良いわ相手がそうなら覚悟しなさい・・」
「あら~ママ・・、小鼻が開いた・・」「そう・・、じゃ怒り心頭だがね」
「怖い・・」「相手がそうならこっちも出方が決まるわね」「遣るの・・」
「・・、・・」「ママ・・」「え・・、そうよ今考えている、会社の情報は」
「今PCを繋げる」「早くして・・」「ハイハイ・・」
何が何だか皆目理解出来ていない郁美は急いで夕食の支度と立ち
上がると・・、「お母さん・・、お寿司来ますから座ってて下さい」
「あのう」「良いの、ママが怒っているし、面白くなりますよ」「え~・・」
益々奇怪な親子だと郁美は知らされる。
「良いわ、此れ如何・・、追及ね、其れと子会社の株価と本社の持株」
「了解・・」「それとね商社間の経緯も・・」「はいっ」「ま~この子・・」
「何年ぶりかなママとこんな事・・」
「うふっ・・、そう言えば有ったわね、お前の悪い虫を遣っ付けた以来ね」
「もう忘れているのに酷い・・」そんな会話をしながらPCを覗込む親子を
不思議な顔つきで郁美は見ていると、其処に寿司が届き三人は
食べながら夜中遅くまで起きていた。
朝方遅くに千晶は起きると直ぐに電話攻勢、ありとあらゆるところに
汗だくで電話をしていた。
「駄目~今直ぐ買い漁りなさい、漁るの総て良いわね、遅れを取ると許さない
からね・・」「あらら・・、怖い・・」「・・、・・」
郁美は夕べ寝ながら裕子さんから話を聞かされ驚き続け疲れて居た。
其れが現実、目の前で千晶の姿を見ていると震えが来るほど豪快、何で其処まで
と訝るのが本音だった。
二つの携帯、一つは懸けるだけ、片方は受信専用、其れを器用に
あしらい千晶はテキパキと指図をして行く。
「ふ~何とか午前の場に間に合いそうね」「上がるね、昼過ぎから・・」
「慌てろ、どんどん二時までは買漁るし」「大変、睨まれた蛙ね相手・・」
「今頃龍哉君は如何しているのかな・・」「ええ~ママ~・・、呆れた・・」
「・・、・・」龍哉と言われ郁美はドキリとした。
其処に電話が来る。
「もうじれったいわ、大株主調べ為さい、関係在る相手なら知らせて・・、
そうよ、何、煩い、言われた通り出来ないなら降りなさい、良いわね」
「・・、・・」最後の言葉が恐ろしく聞こえ郁美は体を震えさせるしか無い、
裕子も電話をし続けている。
「あ・・、もう三時前ね、初動攻撃終了、後は名古屋に戻ってからだね」
「ええ~此処でしようよ、部屋でも良いけど参加したい・・」
「うふっ・・、可愛い弟だしね」「言えるね、何であんなに可愛いのかしら、
お母様如何思われます」「え・・、私・・、別に息子とは思うけど・・」
「ま~泣くよ龍哉が・・」「え・・、ま~、でも気に為るけど私じゃ如何も
出来ないし・・」「此れからおんぶにだっこしてもらえれば良いじゃない、
あの子はこの家が一番大事なんだし・・」「・・、・・」
そう言われると郁美の目が潤んで来る。
「あ、関本君・・、そうかよし良いね、其処で知らん顔して居なさい、
大株主は・・、そう・・四件は知合いかね、合わせると・・、後で集計報告
してね・・、良いわ薦めて・・」「如何・・」「掴んだ、しっぽだけはね」
「良いわ良い、最高、じゃ・・」「後は先方が慌てて会いたいと来るが・・」
「成程、撒き餌が効くね」「効くさ、大きな金で造った餌じゃが、尤も以上
に戻りそうだけど・・」「流石ママ」「此れで戻ろうかね」「あのう・・」
「早々・・、言い忘れたけど、麗華ちゃん、好きな人が居るそうだけど・・、
それと無く聞いたら如何です・・」「え・・、・・、ええ~嘘でしょう・・」
「お幾つですの・・」「・・、二・二十二・・」
「じゃ居ても変じゃない、聞いて見て、悩んでいるみたいだし・・」
「あのう・・」「後は家庭内、冷静に聞き出して下さいね」「・・、・・」
聞かされた郁美は驚愕したまま固まる。
つづく・・・・。
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