喜淫小説101弾≪ 弧獣一路・・11 ≫

 美代さんと会った週の日曜日、携帯に電話が来た。
相手は加奈子さん、直ぐに来れるかと聞かれると、じゃあの森ノ宮の
マンションにと言われた。
其処には既に翔馬の事は聞かれていると思える。
 約束の時間少し前にマンションに出向く。
慇懃に警備員さんがお辞儀されたのには驚くが、
聞いていますとだけ言われる。
エレベ-タ-で23階に上がりドアをノックする。
満面笑顔で出られた美代さん、其れが美代さんの手の親指が上を
向いて頷かれたのだ。
リビングには加奈子さんが待ち構えて居られる。
 「来たわね、獣君・・」「あ・・、じゃ聞かれたんですか・・」
「総てね、其れで如何と聞かれたから、何がと答えたのよ」
「そうなのよ、驚かないしもう美代も肩透かし・・」
「うふっ、実はね、驚くなんてもんじゃないし、途轍もない事を聞いたら、
反対の行動取るというじゃない」「ええ~じゃじゃ、あの時・・」
「そうなんや、何々と何度も聞き直したかったや」「なあんだ・・」
「そうそうなの、てっきり知っていたと・・」
「そう、知りたいけど機会が無くてね、でも翔馬君、其処を・・」
「あのね、今は良いじゃないの、ご返事未だ聞いていないし・・」
「あ、其れね、聞かなくてもいいやん」「何でよ・・」
「もう覚悟して来たみたいやんか、ね~翔馬君」
「え、でも未だ其処までは・・」「じゃじゃ、隣の部屋見てから其処
からの事は言いなさいな・・」「え、隣ですか・・」
「そう、見なさい」加奈子さんにそう言われ、
前回見ていない部屋にと向かった。
 「・・、・・」部屋に入ると固まる、目に飛び込んで
来た物が・・、其れは本当に夢の中だった。
震える体のままリビングに戻る。
 「如何、其処は貴方が暮らす部屋、無論リビングもよ」「加奈子さん」
「受けるん、どうするん・・」「はい、心から感謝します、こんな僕に
良くして頂いて,良いのかなと何度も考えたんですが、総てお任せ
致します」「ま~じゃ此処で良いの、加奈子・・」
「聞いたでしょうがね、私は最初に八戸ノ里みて来ているからね」
「ああ~其れで必要なもん、何でも分かったん・・」
「そうなるね、其れと机の上の封筒は見たの・・」「え、いいえ」
「じゃ取ってきなさいな、其れは美代からのプレゼントだし、加奈子
はまだ先にね」そう言われ急ぎ向かい封筒を持って戻る.中をと
言われ見た。
 「なな何とこれは教習所の願書ですよ」「貴方が書いて出すのよ、
必要な金は美代が出すそうだからね」「美代さん・・」
「だってドライブしても私たちだけが運転じゃない、翔馬君もしてよね」
「ハイ其れは、嬉しいです、そのために金を溜めていたんです」
「じゃ、行けるね」「ハイ喜んで、く~嬉しい」本当に嬉しかった、
何とか資金は蓄えていたが、其れが出来ると思うと飛び上がるほど
嬉しかった。
 「美代食事は・・」「此処でも良いけど如何する」
「此処で何か頼んで食べましょうか・・」そうなった。
それから時間が経過するまで、翔馬の事を加奈子さんが聞かれ出す
事でも総て正直に翔馬は話す。
 「ええ~其れ聞いていないけどほんまなん・・」
「はい、ほんとうです、母もきづいていて叱られもしないが、ようやるわ
お前も妹もと・・」「うふっ、最高なお母さんだ事」
「ほんまやわ、私なら気が狂うけどな」「そうかな、美代だってその立場
なら有難いと思うよ」「何でよ・・」
「だって、実の母親均してあげたいと思うけど出来ないゾーンじゃね」
「そうよね、出来ないわ」「それを妹が引き受けてくれたのよ」
「言い方はそうだけどね、出来るのかな・・」
「加奈子なら他人を頼んででもそうしたいけど・・」
「成程な、やがては我が身か・・」「違うわ其処・・」
「如何違うのよ」「だって鍛えれば相手が狂うだけじゃない、自分が
其れに減り込んで行かないと思うけどね」「ああ、じゃ其れで・・」
「叔母さんは其処を考えられていたと思えるの・・」
「なんと凄いじゃない」そんな話を美味しいお寿司を食べながら聞いて
いた翔馬、眼中は隣の部屋で見た、高価なPCセットに気が行っている。
 食事を終えると、部屋は静か,「ね、翔馬君、別荘での事もう一度して
貰えないかな・・」ね「・・、え、ああ~お風呂場・・」
「そうなの、最高に気持ちが良かったんだ」
「それは嬉しいです、では用意あ、マット・・」「買っている、オイルも
総て、確かめて・・」直ぐに浴室に向かうが、其処でも驚かされる。
豪華どころかジャグジ-だった、
 急いで支度をし、用意が出来たと部屋に戻った。
風呂場では既に聞いた翔馬の思いがけない出来事、其処を確かめ
たいが今更と思える加奈子、無論美代と手同じ思いだった。
だがだが、相手は田舎者、自分たちが思うようには動いてはくれない、
歯がゆいが其処は確かに二人の女性が描く場所には向かってない。
 丁寧な愛撫擬きの体扱いは別荘より進んではいるが、
尚更二人は悶々として体を捩り、相手の男にこれ見よがしに動くが、
なんと其れにも翔馬は動じない、漸く其処を諦めて、解され肉体が
最高なまでに抑揚させられたままリビングに戻される。
 ガウン姿のまま、翔馬が持ってきたワインを口にして、苦笑いする。
「うふっ、当てが外れたやんか・・」「・・、本にもう・・」
「でも、其れが可愛いかな・・」「え・・」
「だって思うように進まれたら、翔馬はそうじゃ無かった、相でしょう」
「そうだけど魅力ないんかね」「其処は如何かな・・」
「ええ~じゃ何でよ」「待っていればいいやんか・・」
「よそに取られたらどうするん」「そこはそうはならないと思うけど、
此れで鍛える時間が消えたっていう事」「あっ、そうか、じゃじゃ・・」
「赤ずきんちゃんの男性版かな・・」「え~、意味が」
美代が怪訝そうにする。
 「ね~、翔馬決めごとしようか・・」「ハイなんでしょうか・・」
「この部屋じゃ他の女性は要れないでね」「も勿論です・・」
「それと、遠慮は無し、翔馬の青春はあんたの物、でもアルバイトは
頑張らなくても良い、大学で頑張りなさい、アルバイトも水曜日から
金曜日までと決めているままよ」「ハイ・・」
「それと、体等使う事もどんどんしなさい」「使う・・」
「そうよ、其れが相手が女性でも同じ、鍛えるのも良いわ、ジム通い
すると良い」「加奈子さん・・」「私らはあんたのサポ-タ-よ、
甘えて居ればいいの」「・・、・・」
感動して翔馬は言葉に為らない、其れほど自分を大事にして
頂いていると思えたからだった。
 思惑とは少し違う道だったが、強かな加奈子は翔馬をコントロ‐ル
して行こうと方向転換する。
 その夜は加奈子と美代からいろんなことを聞かされるが、
決めごとは増えて行く、車の免許もそうだがジム通いも、そうして部屋
での事も次第に決めごとが多くなっていった。
美代は聞き側に立ったまま、ホテル体を持て余しつつ、加奈子の話
は自分にとっても悪い事じゃ無かった。
赤ずきんちゃんの童話擬きにこの部屋で育てるんだと解釈している、
其れだから楽しい事は確か、田舎の少年がどう変化して行くのかと
思うと、違う意味でワクワク感が芽生えて来た。
遂にその夜は何事も起こらずに朝を迎える。
だが加奈子も美代もすがすがしさを迎えているのだった。

       つづく・・・・。

















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