喜淫小説101弾≪ 弧獣一路・・35 ≫

 漸くまともに馴れてから、里の事を色々と話し始めた。
「そうかね、何処でも今はそうなる、で、其処で何かしたいのかね」
「はい、何が良いのかさえも判らず悩んでいるんです」
「だろうね、で里の中身もう少し詳しく・・」
そこから翔馬は知っている限りの事を長々と話し始めた。
 「そうか、じゃ若者は三十人はいるみたいだが年寄りは如何・・」
「詳しくは判らないが知っている限りは其処で話す。
「う~ん、難儀じゃね、其処で何か興すにも皆の賛同が必要じゃ、
其処は出来るの・・」「何とかしますが、既に仲間が数人居ります」
「年寄りは如何・・」「其処はまだですが、其れも伝で何とか」
流石博士、気に為る事を聞かれる。
「マテ、PC持ってくる」「私が持って来ましょう」
「おう、麗華あんたは夕食」「あのう、取り寄せますか」
「そうだね、じゃ七時くらいにしてくれんか」「ハイ・・」
あの若い凄い女性を相手にそう言われる。
「どこら当たりか出してくれんね、PC使えるか・・」
「何とか、では出しますね」地図を里に合わせて拡大する。
「あらら、山に囲まれて、此処はもう誰も住んでいないのか・・」
「ハイ、二年前からですが、もう一つ奥に平地が有るんですが
其処も以前人が住んでいたんです」「ほう広いがね」
「田舎ですから、こんな場所今じゃ幾らでもあるんです」
「そうなるよね」しみじみと地図を見られていた。
 「ところで、あんた里で仕事して金儲けかね」
「え、其処は違うけど、何とか里の人たちに勇気をと・・」
「どれくらいの勇気じゃね」「え~、生きる望みですが、駄目ですか」
「駄目じゃないが、其処を感がえんとな・・」
其れから先生は色々な話をされる、今までいろんな土地を見て来た、
講義もしたと言われる。
そんな中で一番は考え方だと翔馬を見て言われた。
「考え方ですか」「左様、仕事なんぞ今はしないでも生きられるが、
年金や社会保険が在るや。田舎じゃ贅沢さえしなければ食べるだけ
作っていれば良い事、其処が問題なんだろうけどね。昔はそんな
厚遇など皆目無い、其れで働いて来た。田舎じゃ情報も何も届かん、
新聞だけじゃろう、今じゃテレビやPC携帯、其処で要らない事まで
わかる、そんな世の中じゃ、だから難義と言った」
「・・、・・」「それとな、情報は良し悪し、昔は其処が皆無に
等しい、米さえ作っていればよかった、儲からないが多少は凌げた、
だがな今は如何、良事も悪事もすぐ耳に入る、知らんでも良い事
さえも入る世の中じゃ、例えばなセックスなんぞも様は知らんが、
知らないほうが良い事も有る。中身の問題じゃ、夫一人だけならこんな
ものか諦める事も出来たが、他で奥深いセックスを知ったら如何なる、
其れが幸か不幸か善がれたとするとな、今まで知らなかった本人は
如何思うか、知らん方が良い時も事も有るんだ」「成程・・」
「其処で、あんたが考える事が里に必要かどうかを考える方が先だ、
周りの人が何とかしたいと思う中で聞かされたんだろうが、その裏を
知る事が大切、あんたは今まで農業は子供時代だけだろう、其れで
先を見据えると考えが浅いか深いかが分かろう」「先生・・」
「これは良事だが目先だけじゃ無理、先を見越すほどの裁量が要る」
「ですね・・」本当に、翔馬は感動しながら話を聞き入る。
 自分で其れを働いて出来るなら範囲なら人の賛同は要らない、
だが資本を出すだけならよう考えてしないと総てが駄目になる、
何とかしたい事は見上げるが、其れをどうこなすかがあんたの役目と
見る、そうも言われた。
 夕食が来た、話の中で聞くと今居られる美しい女性は妹の娘さんと
聞かされている。
..先生を慕い、此処から大学に通って今じゃ大学の助教授と聞いた。
「叔母様、今回は話に熱がこもってますね」
「うふっ、久しぶりの若者なんや、其れにな話を聞くのが上手い男じゃ」
「そうみたいね」「それでな、聞くと中々出来そうもない事を恰も遣ると」
「ま~凄いじゃないね」「だからじゃ、独り相撲かと聞いていたが、満更
そうでもなさそうなんだ」「え、じゃ・・」
「ああ、アソコで色々としたいそうなんだが聞きにこられた」
「あらら、じゃ目的は・・」「其処を何が良いかと・・」
「そうか、田舎ではする事は限度が在るし、農業以外なん」
「いいえ、農業じゃないと皆さんが・・」「そうか、じゃ若者」
「それも加えてお年寄りも・・」「ま~じゃあんた大変よ」
「それで来ているんです」「そっか、そうなるよね」
笑われる顔が素敵な女性だった.
.「お前、バイオ如何じゃ」「え、でも未だ実績が出ていないし・・」
「続き翔馬が居る里で出来んか・・」「え、翔馬さんて申されますの」
「はい、実験ですか・・」「其処はもう済んでいるけど、後は如何
出来るかかな・・」「種類は何です」「果物よ」
「え・・、なんのですか・・」「あら、食いついて来たわね」
「里にでも出来るんでしょうか・・」「気候と土質次第ね」
「では、其処も調べます」「え~あんた・・」「翔馬です」
「そう、御免、でも・・」「此れ、するしないは後じゃろう、若者が
里を思い来てくれている、気候なんぞ土地さえ判れば簡単だ、
土質もお前なら判るだろうが」「ですが、今聞いたばかりですよ」
「あのな、実験は続けても其れだけじゃ、翔馬の里は興す事は
出来んぞ」「え・・」「そうだろうが、こいつは里の総てを見据えて
いる様子だぞ」「ええ~、なんとでは叔母様・・」
「そうじゃ、翔馬金の充て有るのかね」
「多少は持っているし、もし計画が凄ければ募れます」
「募れる、其れ不特定多数に呼びかけるのかね」
「いいえ、今まで知り合っている方々に説明すれば集まると・・」
「簡単に言われるが、其処は難しそうじゃね」
「簡単にできます、無論計画書が凄ければですが」
「そうか、頼もしいけど危ういな、若者の夢は良いとして、いざすると
なると何もかもが大変になるぞ」「其処も覚悟しているんです」
「叔母様・・」「お前、如何見る」「でも何も聞いていませんから・・」
「そうだったな、翔馬が此処に来たのは、房子の教え子からだ、
其れが何と懐かしい子でな大胆極まり無い女の子じゃ、そいつが
よこしたんだから、何おかいわん」「では・・」
「楽しそうじゃないか、房子も今じゃ隠居暮らし、大学じゃ名誉教授の
名だけ、暇じゃ・・」「では・・」
「まだ決めて居らんが、そんな田舎に腰を据えたらと思い浮辺てた、
夢だけどな・・」「叔母様・・」傍で聞いている翔馬は感動して身が
震え農学博士、しかも女性、六十過ぎても確り話をされている姿と
共に、翔馬が知らない世界の人物そのものだった。
其れから麗華さんが加わり、PCも地図上で色々な質問をされる。
いかんせん、翔馬とて里の事はあまり知らない、携帯電話で何度も
友に聞く始末、其れでも懸命に聞かれる事の情報は里から聞いて
知らせていた、姿に房子はこの男の気迫は半端無いと知らされた。
麗華も色々聞いて居る家に其処は同じ思いが芽生えだす。
「そう、田舎か・・」「お前、バイオも何処でも研究は出来るだろう、
如何翔馬の里で良い事見つけたら、里興しに一役買わんか・・」
「叔母様、嗾けますの」「いいや、如何かなと・・」
「如何」「私はこいつに乗っ懸ってもいいかなと、落されれば由美子
に弁償させるが・・」「ま~・・」桜井のあの由美子さんが
此処に行きなさいと言われた事が今じゃ本当に有難く感じて来る。
 夜遅くなるし、翔馬は長々とお邪魔した事を詫びその家から出た。
帰る間際に、電話すると約束して頂いた、本当に有難い思いで
翔馬は桜井の家にと向かう。
 戻ると、又其処で由美子さんと加奈子さんに事の経緯を報告。
「あらら~じゃ房子先生が、へ~翔馬凄い方落としそうじゃないね、
頑張れ」「由美子さん、あまりにも大物ですよ」
「其処か、意外と先生は乗りが良いから期待して居なさい、由美子
もそうなるとお土産持参で先生に会いに行く」「由美子さん感謝」
「あらら、じゃ里で何か興す気に為ったのね」
「はい、由美子さんに尻叩かれての事ですがね」
三人は大笑いする、傍に居る子供二人が驚いた顔で見ていた。
 無論、その夜は感謝を込めた愛撫さく裂、由美子も加奈子も
此れが有るからと待ち望んでいる身、願ったり適ったりの二人の
女性は、歓喜の渦に溺れて行く。
違う部屋で婆が苦笑いしながら可愛い子二人の添い寝、部屋まで
聞こえる女の喘ぎ、心から出る泣き叫びは女の身を震えさせた。
年甲斐もなく忘れた昔を彷彿させるその善がり声は幾つになっても
女は女だと知る羽目に為る。

       つづく・・・・。










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