喜淫小説101弾≪ 弧獣一路・・39 ≫

 二日後、翔馬は又も車に乗り込んで大阪市内を出て行く。
そうして車内での顔つきは何か思いに染まり込んだ様子、其処には
何時もの翔馬の顔つきじゃない、其れほどコンを詰めて二日考えた
末の動きと見る。
其れは、あのおぞましい出来事を起こした罪にさい悩まされた姿、
幾ら何でも気高き女性の尊厳を踏みにじった獣の姿を公開している
からだった。
そんなに凄い女性と思うなら、手管を惜しまずに時間をかけて落す
のが本当だろう、其れをせず酒に任せの動きを今ではとんでもない
事と・・、其れで思い余り車で向かった。
家の庭に車を入れると玄関先でチャイムを鳴らし頭を下げて待った。
 「・・、・・、どなたです」「僕です・・」「え、ま~あんた・・」
美里は驚いて玄関を開けた。
 見ると頭を下げられたまま、美里も其処は動じずに暫く黙ってる。
だがその時間は僅か、「貴方ね、どの面下げて来られたの・・」
「ハイ、言われる通り面は一つですが、此れで逃げも隠れも致し
ません、裁きを受けに来ました」「裁き・・」
「ハイ、大罪を犯した男ですから」「じゃ警察に引き出そうかね」
「それでも良いかと、覚悟してきました」「へ~、上がったら玄関先
人目が悪いし」「では・・」部屋に通される。
 「じゃ何でも従うのね」「ハイ」「このまま逃げれば良かったのに」
「其処も考えましたが、どうしてもI謝りたかった」「謝る、何で・・」
「え・・,罪にです」「罪どんな・・」「強姦強要罪です」
「そう、そうなるわね傷害罪もよ」「・・、・・」
流石に顔を挙げられない翔馬、頷いた。
「じゃ、美里が願い出れば良いわけね」「ハイ・・」
「そっか、失望したわ」「えっ・・」「だって人間じゃない仕草じゃない
、獣よ、相手の立場なんぞ考えないし、気持ちもそう、とんでもない
事をしたよね」「ハイ・・」「そう認めるん」「はい・・」
「なんか見かけ倒し、あの時はそんな柔な素振り等微塵も無かった」
「・・、・・」「それで二日後其れか、つまらないわね」
「ええ~・・」「見損なった、悪は悪で通せばいいのに・・」
「・・、・・」「何か言い分だけ聞かせてくれない」「え・・」
「弁護よ」「其処は良いです」「何で・・」「言っても弁解に為るし」
「そう、じゃ聞かない、今からでも良いの警察」「ハイ・・」
「・・、・・」その返事を聞いて美里はキッチンに向かう。
 コ-ヒ-を入れ乍ら予想に反して相手が現れたのには吃驚したが、
話を聞いてて可笑しくなる。
本当にそんな心がけで来たのか疑うが、其処は其処で楽しいとさえ
思える。
あの強靭な行為は半端じゃ無い、相手の尊厳や思い等木っ端微塵
に砕ける威力、其処は身をもって美里は体験させられた。
 「どうぞ、警察に向かう前飲んで行こう」「はい、頂きます」
「里は何処・・、親は・・」それらを総て答えた。
「じゃじゃ、警察ではこの事件だけの事を聞かれるけど、私にはそうは
行かないわよ」「ハイ・・」「ではお聞きするけど、今関係している
女性は居られるの」「ハイ・・」「どんな方・・」
「其処は一概には言えないと思いますが・・」「何で・・」
「だって複数ですから・・」「え・・、独りじゃないんだ」
「ハイ・・」「じゃじゃ、此処で懺悔してくれない、其れで考えて警察
に行くか決める」「ええ~・・」「だって、いきなり犯されたのよ、
貴方の事総て聞いてから決めたいの、悪いならそのまま行こう、
でも中身知りたいし、美奈とも友達でしょうがね、総て生い立ちから
聞かせて、其れとどうしてあそこが凄くなった経緯もよ」「美里さん」
「なあに聞く権利在ると思うけどな、聞いたら美奈は電話番号も
知らないというし無茶苦茶よあんた」「ですよね、知らせていない」
「じゃ、ゆっくり時間は有るし聞く」
遂に、美里は上から目線で物を判断できると微笑んだ。
 だがだが、其れからの話を聞き出すと、もう美里は身が震えるほど
驚かされ続け、里での自分の母の妹とアソコを扱いて育てた事も
そうだが、なんと里にも大阪にも女性が多い事に驚愕する。
しかもその他に身体を売る仕事までこなしていると聞かされるともう
耳を塞ぎたい衝動にかられた。
 一時間後、「ふ~小説でもドラマでも聞いた事も見た事も無い、
とんでもない履歴よね」「ハイ・・」「・・、・・」
もう美里は気が動転している。
「じゃ、警察に捕まればその方々に美里は恨まれるね」
「そうでも良いです、僕が犯した事、諦めて貰える」
「そうなん、じゃ良いのよね」「ハイ・・」
そこはハッキリと翔馬は言う。
「そっか、美里は突然だったけど他の方々はそうじゃ無いわね、如何
して美里もそんな自然と出来なかったの、美里も悪くは思えないし
美奈のお友達だし」「其処が言いわけに為るかも、でも突然衝動で
動いて仕舞い、止められなかった、僕が望んでいた部類の女性
そのものだったし酒に事かせて動いたのは事実ですが、本音は死ぬ
まで付き合いたい女性、でも今じゃそれも儚い夢に為りました」
「え、じゃ一度じゃないとでも・・」
「無論です、心から抱きたいと、其処だけは本当です」
「あんたね・・」そこから言葉が浮かんで来ない。
美里の胸に突き刺さる言葉、死ぬまで付き合いたい、其れが美里の
変化を見る羽目に為った。
「じゃ、一度だけじゃないとでも」「其処は間違いありません」
「じゃじゃ付き合うのは如何するの、聞くと今田舎に身を置くと聞いた
けど・・」「月に一度今までのと繋がりで大阪に来ます」
「・・、・・」其れを聞いて美里は少し考えていた。
「あんたね、田舎で何かすると聞いたけど何するん」
「それを色々と考えて大阪に今回来たんです」「え、決まってないん」
「郷は中学迄住んでいたけど、何も知らないし、今回は何も殆どの
方々に及ぼす事を起こそうと・・」「ええ~全部かね」
「出来れば何かしらそれに準ずる事をして頂く」
「じゃこんな事で警察に行く身じゃ無いじゃないね」
「・・、・・」「馬鹿ね、里の人聞いたら嘆き悲しまれる」
「・・、・・」「あんた大望を持っているなら少し其処の部分を
押さえなさい」「・・、・・」「出来ないの・・」
「出来ますが、今回は特別な女性だった」「特別・・」
「僕に会う筈の人と決め込んでしまった」「ええ~・・」
「それほど匂いと思いが重なった」「匂い・・」「ハイ・・」
「もしかして獣の匂いかしら・・」「・・、・・」
「当たりか美里は獣の匂いがする・・のか・・」
「・・、・・」「そう、じゃ警察辞める」「えっ・・」
「だってあんたの後ろに仰山な女性が居れるやんか、後で殺される」
笑われた。
 「さ、話は終えようか、で田舎どんなの教えて・・」「え・・」
「あのね、私も少しは協力出来るかも」「何でです、美里さん・・」
「私が今までして来た仕事ご存じないでしょうが・・」「ハイ・・」
「じゃ、何での疑問教えるね」
其処から聞く話に驚くなんてものじゃ無かった。先祖代々この豊中の
服部緑地で商いをされている家と知る。
しかも扱う物は造園関係の木や銘木、其れに果物や草花類を扱い、
広い敷地にそれらの幼木を植えて育てて来たと聞いた。
「え、じゃじゃ、あの岡山県の伯備地域と同じですか・・」
「今は向こうが伸びているけど、以前はこの一帯が全国を網羅して
いたの、今じゃ手がかかる仕事より、住宅地として変化したけど」
「なんとそうでしたか、では地質も・・」
「関係する事は総てよ、全国の気候や総て網羅している」
「なんと凄い、今回出てきて奈良の大学の先生に会いに行きました」
「何方、あ、若しかして岩井房子博士」「え、ご存知ですか・・」
「その世界じゃ有名、ま~あんた会えたん」「紹介ですが会えました」
「なんと凄いじゃない、じゃ私が出る幕無いよ」
「いいえ、其れは参考にお聞きしただけです、お聞きしますが、気候
と果物の似合いは・・」「判るよ、其れに地質が一番大切ね」
そう言われる。
「じゃ、今後相談役で出来ませんか」「高いぞ」「ハイ・・」
「阿保やね、金なんぞ望むかね、じゃそうだな、翔馬君が傍に居れ
ば総て出来るけどね」「え・・傍に・・」
「え、月に二度でも良いけど今度は美里が襲うわよ」「待っています」
「阿保じゃ、そうかじゃお年寄りも若者もそれなりの仕事を作ろうか」
「何でも聞きます」「でも場所どれ位あるの・・」
そこから車に戻りPCを持って部屋に入る。
地図を出して場所を教えると、美里は部屋から出ると古いの-トを
抱えて来られた。
其処には年度別の色々な事が記されていると聞かされたし、
広島の奥の事も有ると言われる。
其から一気にその話の中に二人はめり込んでしまう。
 「え・・、じゃあんたみたいな獣出るでしょうが・・」
「僕見たいって・・」「あのねイノシシや猿、鹿もそうだけど、食い
荒らすそうよ今じゃ酷くなったと聞いている」
「あ、そうだそう聞いたぞ、だから芋や野菜は大変だと」
「でしょう、じゃその部分を省けばいい事じゃない」
「え、省けるの」「出来るだけ必要なら作り、商品としては無理ね、
設備が大変、タヌキやキツネも出るよ」
「そうか、そうなると何が良いですか」
其処からの-トを捲られ色々と考えられておられる。
「翔馬、コ-ヒ-頂戴」「只今すぐに・・」「馬鹿ね」
笑われながらの-トを読まれている。
 コーヒ-を飲まれる中突然目が輝いた.。
「有ったぞ・・」「ええ、何なんですか・・」
「待ちなさい、今電話してお伺いする」「え・・」
「うふっ、あんたね、美里は岩井博士の信者ですよ」
「え・・では・・」「そうよ、何度も相談して来ているし、私は博士の
教え子、其れに従妹のお嬢様は内の土地で研究の苗を預かって
いるしね」「あわわ~じゃじゃおんなじだ、いや違うな、あの人は
信者じゃ無いしでも教え子だったぞ」「誰よ」
「あ、いいえ僕の知合いの人も博士の教え子だと、その方の紹介
で会えたんだ」「誰、年幾つ・・」「三十六歳」「女性かね」
「うん・・」「誰、美里は三十五歳一年下か、何処の大学よ」
「奈良・・」「ええ~嘘、それでどの学部、名前はねね早く・・」
そこから由美子さんの事を話した。
 「・・、うぎゃ~知っている、恐ろしい上級生だった、今何処
に居られるん」「え、ご存じなの」「今知るも知らずも、もう早く電話
無いんか」「有るけど・・」「早くかけなさい」
「・・、・・」とんでもない事に為りそうだった。

         つづく・・・・。

















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