異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・5≫

 夏が来た、七月の半ばに突然梅雨明けと同時に灼熱の太陽が
さんさんと降り注いだ。
「恵はアメリカかね」「はい、同業者から招待が来て急いで・・」
「遣るねあの子」「はい、今じゃ一番必要な人ですよ」
「なんか、あんた変ったね」「え、そうですか」「女抱いているの」
「うへ~其処ですか」「恵抱きなさい」「奥さん・・」
「もう小百合と呼んでも良いじゃない」「其処は譲れません」
「頑固ね」「ですよね」「呆れる」「ですよね」「馬鹿ね」「ですよね」
苦笑いして逃げられる。
「明日から二三日家を空けますね」「え、そうなん、どこかに行くん」
「ええ、すこし」「そう・・」それ以上は聞かない聞けなかった。
 七月十七日、翔太は新大阪の駅に人を出迎えに来ていた。
「ま~会えた」「ご無沙汰です」なんと出迎えたのはあの落合インタ-
傍の奥さんだった。
思えば悩み苦しんでいた頃、一度郷にでもと向かった途中、
車の故障が縁で知り合って女性だった。
「買い物をしたくてね、付き合って」「是非」
そんな会話をしてタクシ-に乗り込む。
大阪は何度も来ていると聞いているし今更観光でも無いと思い、
翔太は食事ができる店にと向かう。
 「ま~社長」「おいおい、そう呼ぶな、大事なお客様だ」
「失礼致しました、どうぞこちらに」そこは阪急商店街のど真ん中、
格式の高いフランス料理だった。
 互いにワインで乾杯、出会いの話しから会話が始まる。
「うふっ、あの車記念よね」「修理出来たんでしょう」
「出来たけど乗ってないの」「何でです」「記念にね車庫に」「あらら」
そんな会話も出来る二人。
「買い物は理由なの」「えっ・・」「貴方に無性に会いたくて来た」
「・・、奥さん」「それでね、二日面倒を見て下さらない
」「良いですけど買い物ですよね」「其処は別」「じゃ・・」
「あのね、恥ずかしいけど近くなのに有馬行った事無いのよ」
「・・、・・」「それでね一人じゃ嫌だし、貴方と」
「良いですが男ですよ、今は相手もいないし暴れたいでも大切な
奥さんは別だし」「何で別なの酷いわね」
「じゃ其処は言わないでおきます、付合います宿は取りましょうか」
「ううん、お友達がいる宿、何時でも良いと言ってくれている」
「じゃ其処に行きましょう」「本当」「ええ、心から本気ですが・・」
「良かった嫌わないでね、付いて行ってくれるだけで良いし」
「はい、承知いたしました」なんとこの女性だけはそう言える。
思えば傍に最高な女性が居るのにと思える、其処は仕事がらみで
何ともできない存在、前に居る女性は翔太が巡り合った女性だし
仕事絡みじゃ無い。
「電話だけしとくね」入り口のドア向こうで話をされる。
 「待っているって・・」「じゃ何時ですか」「今からじゃ駄目」
「良いですが、会社には二三日居ないと告げています」
「あらら、じゃじゃ行こうよ」「そうします」なんとスンナリと決める。
思えば異性との関係は仕事や色々な柵が有るほど面倒な相手、
だが気軽に会える女性はそうはいない、でも今回は如何だろう、
先日突然電話が来て懐かしさと当時を思い出すと、
直ぐに迎えに行くと返事をしている。
繋がりが無い分気軽に思えるのだろう。
 「電車よね」「そのほうが良いかも、車でも良いけど」「「じゃじゃ車」
「え・・」「良いじゃない車内で御話出来るし」
「了解です,会社に有るから・」「じゃ傍まで行く」
二人は手早く食事を終えると会社がある西区にと向かう。
 「ま~立派なビル」「あはっ、その中の一階だけですよ」
「でも凄い」地下の駐車場に降りて車に乗込む、そのまま出て高速
に乗り上げた。
「良かった会えたし我儘言えた」「僕もです、一度伺おうかなと・・」
「嘘でしょう忘れていたでしょう、電話でどちらの仲野さんですかと」
「其処は、そうなるでしょう」「でも冷たい感じだった」
「今の季節冷たい方が心地良いでしょう」「ま~嫌味なの」
「」「違いますけど、そうか気を付けないと駄目だな、謝ります」
「受けました」「あはっ・・」そんな他愛のない会話も良いと思える。
「ねね、菜摘ね貴方の事忘れた事ない」「はいはい」
「え~閉じちゃうのその先が良いと思えるけど」「閉じてしまいました」
「嫌な男ね」「それは閉じませんけど続けて・・」
「こっちが閉じちゃう」「ああ、閉まった」「もう嫌い」「はい・・」
笑いながらの会話だった。
「でも中々良い人って見つからないよね、田舎じゃ特にそう」
「ですよね、都会でもそうは見つからない、遊んでるなら、うろうろする
と時には捉まると思うけど、こうも仕事ばかりじゃ相手が良くても其処
はタブ-だし」「其処、田舎は特にそう、私は投資している身でしょう、
軽はずみは駄目だし」「ですよね、仕事絡みは拙い、抜き足ならぬ事
に為る」「そう、だから無理かなと何時も・・」
「手出ししてみれば良い人いるんでしょう」「出来ないのよ其処は別」
「そうか極めているんだ」「仕方ないがね」
そんな会話を楽しんで一時間半で到着。
 「おう~良いですね和風ですか、凄く良い」感歎していると出迎えが、
「菜摘~」「佐代子~」飛びあって抱き付かれた。
仲居さんが並ぶ中二人は手を繋いで入られる、オクラばせながら翔太
は従い、署名すら省かれ豪壮な廊下を歩いて離れにと向かわれる。
 「ま~素敵じゃない」「改築したの、いくら良くても大手とじゃ負ける、
此処は隠れ宿みたいに・・」「成程ね、でお客さんは如何」
「リピ-タ-頼みね、今ねPCで温泉宿検索するとこの宿も出て来るの」
「あら、素敵じゃない」そんな話をされる中、仲居さんがお茶を出され、
「紹介するね、私の恋人に為って頂く人」「え、ま~じゃ未だなのね」
「田中翔太と申します」「ようこそ来て頂きました、女将です」
そんな挨拶を終えると女将さんが下がられる。
 「ねね如何・・」「良いじゃないですか僕は好きだが」
「じゃじゃ相手できるん」「エ・・、相手」「そうよ、女将」
「うへ~何と、もう驚かさないで下さい、この宿如何と聞かれたと」
「其処もそうだけど・・」「あのね、僕は菜摘さんと来ているんですよ」
「うふっ、名前よばれたがね」「行けず過ぎませんか」
「御免なさい、不遇な二人だし、如何かなと」「嫌ですよ」
そんな会話をして風呂にと二人は出かけようとした。
 其処にあの仲居さんが来られ、
「よろしかったら女将が家族風呂如何かと・・」
「え、有るの聞いていないし」
「造りました、貸し切りですからどうぞ、二時間有ります」
「ま~良いじゃない、私は、ねね何処」
「離れから渡り廊下を歩かれると突き当たりですが使いなさるかね」
「是非」「ではそうして置きます、六時までごゆっくり」
そう告げて下がられた。
 「ねね、行こうよ、おお風呂は後で良いじゃない」
「僕は良いけど良いのですか」「家族風呂よ、名前が良いじゃない」
呆れながら付き添う事に為る。

       つづく・・・・。
















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