異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・17≫

 大阪の樟葉に戻ると、翔太は倒れる様に部屋のベットに入る。
其処から爆睡、何度も様子見に来る小百合、苦笑いしながら
寝ている姿を確認していた。
既に二度も恵が顔を出すが、相手はまだ寝ている、
起きれば知らせると叔母の小百合が言う。
 漸く起きたのが二日目の夕方だった。
其れほど疲れ切っていたのだ。
「おやおや目が覚めたん」「小百合さん、寝た」「よう寝たね、
食事は直ぐ出来るからね、顔」「はい・・」
「あらら、元気な声ね」笑いながら小百合はキッチンに向かう。
 (うん、何か感じるが何・・)風呂場でシャワ-を浴びながら
翔太は、以前より違う物を携えて戻っている身、
今まで見えなかった部分が早くも此処でか・・。
其れは今居る小百合さんの事、さっき何かを感じたのは何か、
翔太が気にしていなかったから、其処は後で感じる。
(待てよそうかそうなんだ、小百合さんは如何かなと思いつつ戻った
自分が、早くも其処に現れたのだ)
 顔を洗いダイニングに行くと、「うおう~何と、朝からか・・」
「うふっ、疲れた後は栄養やんか」「小百合さん、感謝」
「はよう食べて」「頂きます」肉の美味しさに負け翔太は食べ始める。
「恵が来てね、なんか話があるみたい」「直ぐに会社に向かいます」
「そうしてね」会話はそんな風だが、翔太はさっそく食事を終えると
家を出る。
 会社に向かう途中、心の整理を始める。
(これからこの特技を如何生かそうか、感情を知る事も出来るのか、
期待と不安を持ちながら、大阪の西区の事務所にと行く。
 「うおう~現れたぞ」内山が真っ先に見つけて叫んだ。
 これほど会社に足を運ばなかったことは無い、
だが今回は七日程開けていたのだ。
佐藤、渡辺、清水、佐々木が翔太を囲んで煩い、
恵は仕事をして顔を合わすと頷かれた。
 直ぐに会議、其処で色々な報告を聞くが、心は其処に無かった。
今まで大学から一緒の仲間,それらが今翔太に如何映るのか、
其処を知りたい見たい欲望が抑えきれない。
(うん・・、こいつ、ああ・・、こいつもか・・、
なんとうひゃ~見えるが、怖いくらい見える)
冴香が言った事が本当なら、自分は世間でも色々とこれは為に
為ると今確信する。
其れは今まで大学から一緒の仲間の心根が垣間見れる、
僅かだが其々の思いが見えだして来たのだ。
(これは女性だけじゃ無いぞ、僕には見えるが、此れ磨こう・・)
 「おい、聞いてくれてんのか」「ああ済まん、市場調査だったな、
任せるよ」「おいおい、如何したんだ」佐々木が心配そうに聞く。
「なんでもない、皆頑張っている、そうなるともう俺の立場は如何
でも良いかな・・」「何~、今何と言った、如何でも良いとは何」
「ま~言い方が悪いから御免な、此れからはもう僕らだけの会社
じゃない、其処で区割りして其々が責任者で如何かな、恵さんを
中心に・・」「其処は良いが、何で今言ったこと気に為るが」
「其処は後でな、じゃ新しいゲームの進行を聞かせて」
其処から仕事の話に入る。
 二時間費やして会議を終えると、翔太は又も会社から出て行く。
暑中見舞いを兼ねて取引先の会社訪問、其処には強かな翔太の
目論見が有った。
昼過ぎまで三社訪問、其処である程度の事はつかめた、
一番は相手が今自分たちの会社を如何思っているのかが知りたい、
其れだけで挨拶をして回る。午後三時過ぎに戻る。
 恵が待ち構えている中、会議室に二人は居た。
「ね、皆が可笑しいと・・」「え、何処が・・」
「だって、覇気が無いと」「あはっ、僕が其処を出してても如何にも
ならんだろうが、今は恵みと皆が頑張れば良い事」「ま~他人事」
「そうじゃ無いが、此れは僕が考えた事じゃないが、此れからは
このまま進めば良い、君を中心にね」「え、意味が分からへん」
「おいおい、判るよ、恵は本当に頑張り屋さんだ」「なんか変」
「変か、色々と在ったしな変かも」「おかしいわ」そう言われる。
 そんな中で仕事の話は進む、「そうか順調だ、でも佐々木君の
ゲ-ム調べたほうが良いぞ」「何で・・」
「うん、今日な取引先に挨拶に廻った」「うん、聞いている」
「其処で意外な事を知らされたんだ」「何・・」
「其処は家で話そうか」「何で此処じゃいけないの」
「そう、少しな・・」「了解」話が分かる相手だった。
 夕方早めに家に戻る翔太、暑い中、縁側から見える淀川の対岸、
景色を眺めて色々と考える翔太が居た。
夕食時、恵が家に来る。三人で食事しながら会社で話せなかった
事を翔太は恵みに話し始める。
 「ええ~嘘でしょう」「嘘じゃない、そう思えたんだ」
「思えたって、酷い」「そうならない事を方が良いけど、相手は既に
進んでいるみたいだ」「何で翔太さんに判るん、おかしいじゃない、
いままでそんな事微塵も無いし」
「其処が強かさ、あいつは計算高い」「でも其れって大事じゃない」
「だから会社じゃ無理で今話している」「如何すんのよ」
「だから其処を相談しようと」「だって無理よ、其のゲ-ム凄いのよ、
中国の話だけどスキルが良いから売り上げが望める」
「相手は其処を睨んでの勧誘、佐々木も一人立ちしたいんだろう」
「じゃ、扱いは・・」「其処は僕が話す,だが最悪、其のゲ-ムを
持たせて退社かな」「うギャッ、ダメダメ」
「駄目でも喧嘩別れよりいいだろう」「あんた、其処まで」
「そうなるやもしれん、この業界はこれからも大変、今はそうでも
ないが、この先は生き馬の目を射抜くほどこんな事が起こり得る。
此れからは作成を数人で手分けして行えや、独りでするとこんな
事が起こるぞ」「え、他人事みたいね」
「そう、此れからは恵みが主体だ」「え、聞いていない」「今言った」
「何であんたが居るじゃない」「俺はソコソコで良い、荷が重いんだ」
「なんと飽き性根」「そう言われてもな、でも当りかな」
「もう如何すんの」「此れからどんどん恵みの思うまま進めば良い、
其処は後ろで僕が居る」「え、じゃ・・」
「表立っては、恵が社長、僕は後ろで控えるし、あまり会社にも顔は
出さん方が良い」「嘘でしょう」
「ううん、今回はっきりと僕の限界を知らされた、今が潮時かな、
恵ならこなせるし、大丈夫」「あんたね、誰が誘ったん此れ」
「僕だが、正解だったね」「呆れる、叔母ちゃん」
「うふっ、良いじゃない、翔太さんは何か考えが有るんよ、其れより
その佐々木さん、如何するの」「其処よ、ね~あんた・・」
「内密に済ませるか、表に出すかで違う」「内密なら・・」
「其処は僕が始末する」「表なら・・」「大騒動になりそう」
「・・、・・」
頭を抱える恵みを見て、翔太は何か考えていた。

                 つづく・・・・。


















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