異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・6≫

 石畳みの廊下を二人のスリッパの音だけ、すると現場に近づくと
何処から聞こえるのか軽音楽が廊下に流れ出す。
「ま~粋だわね、使用中の合図なのかしら・・」
「見たい、音をかき消されますね」そんな会話だけで現場に到着。
ドアの鍵も確りと有った。
 「ひや~素敵~」「・・、なんと良いが、岩風呂か湯気が良い」
「貴方、此れ」「おうっ、茣蓙か粋だ此処が休憩場所なんだ、小さな
冷蔵庫も有る」「・・、・・」
 菜摘は感動、此処まで来るには相当の葛藤が有った。
其れが今は如何、現実を離れた喜びと今居る相手、何もかもが
菜摘が望んで来た事の結果が、こうして二人で温泉、
其れが唯一最高に望んでいた姿だった。
簡易座敷の篭に浴衣を入れ、菜摘は独自で脱いでしまう。
その大胆さに負けじと翔太も脱ぐ。
 「・・、ま・・、貴方・・、凄い恐ろしいくらい・・」
「此れね、今じゃ失敗かと悩んでいます」「何でですの・・」
「だって大学時代好きな相手に現場で見て、泣かれた、驚きかと思え
たが怖いと逃げられたんだ」「ま~勿体ない事」「え、五菜摘さん」
「だってそうでしょうがね、最高いいや極物よ」「なんと・・」
「さ、早くシャワ-」「えっ」「私が最初に洗いたい、洗うから早く」
その行動に押され従う。
其処からは互いに無言、しかも菜摘は恥ずかしさを消したいのか
翔太の体をせっせと洗い始める。
 どれほどこんな場面を幾度も妄想して来たのか、菜摘は感慨無量、
思えば此処まで来るまでは幾何かの思いを滾らせて来た。
 後妻に入るが、其れは強かな計算付く、誰しもが思う様に金と財産、
其処は譲れない、其れが如何、嫁いで五年間は只管其処は覆い隠し、
しかも傅く姿に親戚は感動すらしてくれる。
だが心内はそうじゃ無い、無性に嘆かわしい日々、夜と言えば虚しい
結果、相手は年が相当上だしセックスは我が身オンリ-、果てる事も
早いし何から何まで虚しすぎた。
でも其れでも耐える、其れが瞬く間にまた四年が過ぎる。
其の頃相手の夫は陰りが見えだす。
癌に侵されている、半年後動けないほどのやつれ様、
一月後には亡くなられる。
 残された義理の娘二人と菜摘は家の為にと居残る。
其処は親戚もまだ飛び立たない雛を育てるためには追い出せない。
 強かさはその後も発揮、有り余る資金は地元の産業に用立てる。
其れが瞬く間に功を奏し、地元では称賛、しかも地元育成に役立つ
姿に、総てが凄い人だと思われ出す。
 だがそこで菜摘は大間違いをしていたのだ。
あれほど女として生きたい願望が、そうなると真反対の道にと、
向っている事に気が付く時は既に遅い、周りではそんな目では見て
くれない、良い人だ、此処には絶対必要なお方だと持て囃され、
地元には必要な人と思われた。
女は何処に・・、菜摘は夜に為ると見悶えながら耐える事を
強いられている。
 それやこれやで日々が過ぎて行く中、なつみは三十四歳になった、
そんな時にあの高速道での車の故障、其処で手を差し伸べたのが
今一緒に温泉に居る男、田中翔太、仄かな男の匂いを感じながらも
こんな事まではあの時は到底考えも及ばない、
そんな位置には立っていなかった。
 だが、如何してこうなったのか、其れは我が身が此の侭果てるのか
と思い始めた最近、ならば如何するのと思い深く考える時、今の立ち
位置じゃ田舎じゃ無理、たっている場所が其処をせき止めた。
 そんな思いの夜中に夢に翔太が微笑んで出て来たのだ。
何でか知らないが出た、其処からが菜摘の異変が起きて行く、
そうだあの人なら里とは関係が無い・・、
其処が一番浮いて脳裏にうかんだ。
そうなるとあの困ったあの時の翔太の行動が蘇り、なんと遅きになる
が白馬の王子様如きに浮かんでしまう。
だがラ、今回会うと思い込んだ瞬間、普通の菜摘じゃ無くなる。
一度一度だけでもと思い込んで行った。
其処には女の執念かはたまた女の終焉を此の侭迎えるのかと日々
の葛藤が、浮かんで来た男に総てを託して仕舞う。
其れほど極限に来ていた菜摘の将来の形が、このままじゃ嫌だと
思い込ませて行く。
 其処が全部翔太の面影とダブった、だから今回の電話の件は
そんな思いの上で翔太にしていたのだ。
だから思いのほか菜摘は心に決めて会う、
温泉にと誘う事も恥より実身、其処を天秤に賭けている。
 「嫌や~あんた~もう何でも良いから菜摘を壊して~」
とんでもない声で発狂染みた叫びを発した。
其処から菜摘は豹変、愛撫を受ける肉体は休む間もない、
常に敏感、体が揺れ捩れ動く、その都度声が出る。
卑猥さを伴う声は正しく春先の猫同然、其れが男をそそる事は菜摘
と手知らないが、受け聞く翔太は最高、既に満身で受ける覚悟を見た
瞬間、獣にと心も体も総身、果てしない喜びを我が身に迎えようと相手
を愛撫しながらこの人なら出来そうと確信する。
 「うぎゃ~すすすすうごうい良い~・・あなた~・・」
菜摘は満身で極意の痙攣を浴び、股座での男の唇に歓喜の雄叫び
を発し、膝を立てて震える。
其処を責める翔太にも喜びがき出す。
歓喜の後、急に翔太の体が移動させられ、菜摘の顔に翔太の股座
が移動させられる。
もう其処からが惨く喜悦の渦中、翔太も菜摘も初めて味わう異性の
物凄さ、互いに何を求めるのか敵陣の肉にと身も心も一緒に
突き進んで行く。

、              つづく・・・・。






































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