異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・20≫

 翔太は酒をしこたま飲んでいる、そうするとなんとあの先読みが見事に鮮明に為り出した。落合の冴香ちゃんの御陰で相手の胸の内を少し垣間見れるところまで来ていたが、今は如何、酒で相手を読みやすいのかは判らないが、見えている。(なんと、女将さんはそう思っているんだ、じゃ小百合さんは・・、ああ~拙いぞ、僕を嫌悪されている、え・・、待てよ前に男がははん、付き合っている相手かな・・)

そんな瞑想をしている中、電話で女将が仲居さんを呼んでテ‐ブルの上を片付けられている。

その間も強かに翔太は相手の胸の内を探る。佐代子さんのは確かによく見える、(えじゃ・・、そうか身を交えた人のは鮮明に見えるんだ・・)その証拠に小百合さんのは微かに見えるだけ、しかもはっきりと見えないから集中力が要る。そんな中部屋が片付けられ、女将がウインクされた。「あ、小百合さん、奥の部屋で寝て・・」「のけ者にするん」「そうじゃない、ねどこはそこだし」「後で行く」そう言われる。

「じゃ飲物・・」「もう部屋には良いが、飲むなら女将さんと小百合さんが家族風呂使えばいいじゃん」「ああ~有ったね、そうだ、ねね二人でお風呂行こう」「ええ、露天風呂なの・・」「貸し切り、専用よ」「ま~有りますの」「使おうよ、アソコならもう誰も使う時間じゃ無いし、貸し切り」「翔太さん・・」「行けば良いじゃない、良い体を見られるし」「もうスケベ~」だが、断らずに女将に連れられて、小百合はよろけながら廊下に出て行く。

 (そうか、此処じゃ余計な事しないほうが良いかな、佐代子さんに任そう、そうして後は・・)一人で部屋に転がり、天井を見ながらたまに目を瞑る。今の翔太には仕事の事等眼中になかった、有るのは誘って来ているあの小百合さんの事だけ、だが今までとは違い成り行きじゃとても実行不可能と思えた。其れほど今までの相手とは色が違い過ぎる相手、だからこそ何とかと思い込んでしまったのかもしれないが、先の事を考えると避けては通れない大事な関所と思えた。

だけど相手を見ようとすると、其処には翔太が入り込む余地は有りそうもない、しかも嫌悪されている状態ではとても無理と思える。

部屋に電話が来た。「あ、佐代子さん・・」そこから小さな声で話される中、翔太はお願いと一言告げる。

電話が終わると急に心臓が暴れ出す、其れほど大事な電話だった。

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