異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・50》

 なんと夕方に為ると、叔母が笑いながら来られた。
其れで夕食は三人で食べる事となり、雅美さんと叔母はとんでもない人、
呆れるほど話が弾んで行く。
「そうかいのう、そんであんたは肘鉄かね」
「そうじゃ無いけどあからさまに金が要るんだろうといんさるから悔しくて、
そんで要らんと」「そうか、あの爺様は元気じゃね」
「そんでな、相手した人後から判るし困る」
「そうじゃそうだな、他所で話すと聞いたが、あの爺様其処がいけんな」
「そんでな、雅美の知り合いが捕まって、なんと金二万円握らされただけと
いんさる、また会えば渡すと・・」
「く~金だけか、其れも僅かじゃね、でも其れでも欲しいから難儀じゃね」
「この土地は昔からアレは開放的じゃった」「言える言えるけ~、お母ちゃん
も元気だった」「そう言えば、もうなくなりんさって三年かね」
「ほんでなお父ちゃんが居りんさろうが、私が戻らんと遣れんのじゃけ」
「知っている、あんたもこんな田舎に埋もれる女じゃないのにのう」
「そうよ、都会で羽ばたいて、あはっ、そうは行かんけど田舎は捨てられんね」
そんな会話をしながら炬燵上のすき焼きを三人でつつく。
 「そう言えば、この家の沙織さん、皆が良かったといんさる、誰が此処を
買ううんね、翔太さんだけじゃ」「其処も有るが他の噂は如何・・」
「え、ああ、此処かね、其処は仕方が無いと皆が思いんさる、今度は若いし
やり手だと」「あはっ、聞いたか翔太お前の事じゃぞ」「ええ・・」
女二人は豪快に笑われた。
「誰がこんな田舎に直ぐに一千万出せるんね」「だな・・」
「でしょう、だから凄いと、沙織さんたわけじゃ無い、其処は上手く遣りん
さろうと・・」「ええ、じゃ世間は認めているんかね」
「ええ、そうでないと辻褄が合わんと、金だけ出させて後はと・・」
「なんと、皆がそういんさるんか、わしにはそう言わないといけんじゃろう
と聞いていたが、真かね」
「ええ、みんなが、其処は男と女じゃ、為るようになると」
「あはっ、理解が有るのう」「此処は其処だけが開放的じゃね」
「言えるが言える~」またも大笑いされる。
「聞いたか翔太、世間がそう言う目で見られているんなら隠れてせんでもええ」
「叔母さん」「良いから、な~雅美や」「ええ、其処は既にそうなる道と皆が」
呆れて聞く翔太、其処は何とも言えないアッケラカントされた話だった。
 「で、雅美は此処に通えるか一日三千円、時間は無い、用事が済めば帰れば
良い、やがて沙織も戻ろうけど、其処は其処でのう」
「戻ればお払い箱で良いじゃない邪魔したくないし」
「お前、其処は別だろうが」「え・・」
「あのな此処は此処、お前はお前じゃ、何で此処に行けとわしが頼んだと思う」
「え、幸子さん・・」「あのな・・」
そこからなんと声が小さくなる、人は内緒話だと直ぐそうなるのかと笑えた。
 「ええ~じゃじゃ、此処に行けといんさったんは、ま~幸子さんあんた」
「行かんか・・」「行かんかって私は出戻り、相手が可愛そうじゃない」
「うふっ、其れが良いと相手が言うと如何するん」「いわないわよ」
「いえば・・」「もう、攻めるね、そうなればどうかなでも沙織さん
には負けるし」「勝てば良いじゃないかアソコで」
「うひゃ~もう口に出しんさんなや其処の話」またまた大笑いされた。
 最高に楽しい夕食,叔母と雅美さんは漫才コンビかと思うほど間や話し方
が上手い、聞いている翔太笑いが絶えない、そんな時間を過ごし午後十時前
にはお開きに為る。
酒を飲んでいるからと車を置かれて歩かれて帰られる。
「良いのか、酔っている」「ああ、こんな事はここ等じゃ朝飯前じゃ、明日
車を取りにきんさろう、お前話を聞いたろ」「うん、可笑しかったが」
「其処じゃ無いが、男と女・・」「其処は良いが・・」
「良くは無い、沙織は頭が切れ雅美は行動的、二つ合わせんと先が拙い、
其処を考えろ」「え、そうなんか」
「ああ、沙織は事務系が良いぞ、雅美は外を歩かせろ、あいつは出来る」
「・・」そう叔母が言う。
「では、これから必要になるな・・」
「ああ、手元に引寄せて置け、沙織が戻る前が良い、後ならあの子は身を
開かんぞ」「え・・」
「あのな、あいつは広島で水商売して居った、だから会話は上手じゃ、
そんでアソコも良いと思うぞ」「叔母さん・・」
何とかそんな話も終えると十二時を過ぎていた。
叔母もおじさんが入院中、此処で堪る泊る事に為る。
 翌朝、賑やかさで起こされる。
「お早う御座います」「ええ、硬いが・・」
朝はそうでもせんとね」笑いながら言われる相手は雅美さんだった。
車を取りに来て、叔母と話し込んでおられる。
「幸子さんの所、貯蔵穴は使っておりんさる」「未だ使っている」
「良いな、内は十年前の大雨で潰れたがね」「聞いた」
 「え、貯蔵庫って何・・」「阿呆お前の家の裏にも在っつろうがね」
「あ、ああそういえば、なんと有ったぞ、ええ、ではここ等は皆有るん」
「小山が無いと駄目横穴だぞ、お前のところは別に水が出る穴が有ったな」
「そう言えば、水道が来るまで使っていた。二度くらい探検で入ったが、
なんと蝙蝠が沢山いたが」「そうじゃ、昔は其処でもみ殻をご保存に使った」
「今は・・」「其処は今は使わんのう、ク-ラ-じゃ」
「そうか、でも使うんだ」「ああ、温度が一年間あまり変わらんしな」
そんな話をする。

          つづく・・・・。