異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・51》

 部屋で寝ながら本を読んでいた。
「あ・あ・ああ~じゃじゃ、そうじゃが、なんとのう、其処だ~」
「え、どが~したんじゃ」「え、ああ~思い出したんだ、調べるわ」
「何・・」未だ其処に雅美さんも居た。
 「此れだ~、出たぞ~」「何が出たん」
「説明は後にして、これだぞ此れこれ・・」
翔太が叫ぶ声が半端じゃ無いから幸子と雅美はその姿見て固まる。
「叔母さん、今夜会合するエサ有るかな・・」「此処でするんか」
「うん、皆を呼ぶ、そうだ雅美さんも来んさい」「え、良いの」
「ああ、此れからの事じゃ都合がええけ、あんたも仲間に入りんさいや」
「翔太君、良いの」「ああ、後に賑やかでええけ叔母さんも居りんさい」
「あはっ、雅美や、賄じゃぞ」「なあんだ、其処かね、良いわ手伝うし」
そう決まる。
 其処からPCを覗いてメモ、本当に何かに取りつかれた様に画面を見ながら
メモを取る。
夕方まで続いた既に連絡しているから、皆が顔を揃える時刻だった。
 「あんた、何ね・・」「あ、雅美・・、来て・・」
「え・・、あ、アッ・・う~ん駄目よ、あんた~・・」
「キスだけじゃ、楽しいね」「え、ま~呆れた」
唇を咄嗟に盗まれたのだ。
 その夜、同年代の男が五人揃う、無論智樹、雅満、正之、澄人浩二だった。
翔太が酒を飲む前に話を始める、いつの間にか用意が出来て手が空くと、
幸子と雅美が部屋の片隅に座っている。
其処で翔太が長々と知り得た事を皆に話をしてゆく。
「ええ、じゃじゃなんじゃその菌床栽培って・・」
「雅之、其処はシイタケみたいなもんじゃろうが」
「え、しいたけは違うだろう、菌床栽培はエノキやエリンギ関係じゃ」
「おう~雅満凄いぞ、そうなんだ、此処で其処ら総てを網羅して作る」
「作る、出来るんか・・」「そんでなさっき野田先生に電話した」
「なして・・」そこからも翔太の熱弁は終わらない。
 「じゃじゃ、その菌床とやらが出来るんか・・」
「うん、今はな日本でも作れる、既に長野県や群馬県では有名じゃ、
中国地方じゃ未だ其処まで無い、有るのは昔からのシイタケ栽培程度、
年中収穫出来て、育つ期間も少しは違うが、四週間までで収穫できるぞ」
「・・」急な話で雅満だけは理解出来ているが、
後はさっぱり判らん状態。
 「なな、其れを此処で作るんか、じゃ何が要るんだ」
「おまはん達じゃがね、後はお年寄りでも出来るから、好都合」
「何とじゃ、話していたこと総て適うな」
「そうなるが、如何一緒に出来るか・・」
「当たり前だぞ、何でも従うが、金に為るんか」
「為るぞ、栽培を多くすれば潤うがね」翔太の話に漸く皆が乗り気になる。
を 「翔太、其処らで酒・・」「そうだね、飲んで話そうか・・」
料理と酒、其処から宴会と質問、翔太もにわかに勉強した程度、
明日野田先生に会いに行くと告げる。
 其処から、工場や、包装、配送、手配と仕事が有る、皆で相談して配置を
決めようとまで話が進んで行った。
「何で其処に辿り着いたんか・・」
「何で正之、其処だがな、ここ等では昔から貯蔵するために横穴掘っている
じゃ、其れで昔なテレビで見た事が有った。過疎が酷くなり鉄道が廃線、
其処でトンネルがそのまま残っている。其処は酒を寝かせる場所や、キノコ
栽培に使用されているんだ。そんで気が付いて先生に電話したら、凄いぞと
驚かれた、此れは迂闊じゃったが、此処なら出来る、横穴も使えるし、最高
だと、土も良い筈だし調べて会おうと・・」
「何とじゃ野田先生もか・・」
「おう、外すなよ、外されれば化けて出るぞって」其処で皆が大笑いする。
 聞いていた幸子と雅美は手を握り合い感動、そんな仕事なら年寄りでも
出来る、其処が一番幸子は嬉しかった。
「お前、嘘じゃないだろうな」「叔母さん、今までここ等はキノコだらけじゃ
ないか、湿気も有るし、穴はと年中温度がそうは変わらんし好都合だ」
「おい、必ずしろよ」「うん、するけ~」そんな会話を聞いた皆が手を叩く。
「此処に本が有るが此れは僕用、明日にでも本屋に行け、良いな菌床栽培と
言う本だぞ、雅満は原木栽培担当にする、本を買え、無いと取り寄せろ、
いや待て、今からPCで注文するが・・」
そこで皆がテキパキとキ-を叩く翔太を見てまるで手品だと苦笑い。
 終えると、又乾杯、既に皆の顔は紅潮、智樹が感激し翔太の手を握り頑張る
と言う。
座は二時間半、その後智樹の母親が、車で皆を送り届けてくれた。
 「ふ~台風じゃがね、でも翔太、其れ良いかもよ」
「うん、閃くと思いが広がるけ~、先生は何か菌床栽培の実験をされている
友達がいるといんさった、其処も明日聞く」
「そうせい、そんでな遠くても実習で誰か行かせろ」「うん、考えている」
「聞いたかね雅美・・」「感動しっぱなしですけ~、私も外しちゃ嫌よ」
「外すか、さっき契約した」「え、契約・・」「おう~、したんか・・」
「叔母さん、其処は未だじゃが、キスさせてもろうたがね」
「馬鹿、いんさんなや、秘密」
「遅いわ、く~良いぞ、雅美、此れからは翔太の女に為りんさいや」
「向こうが嫌がるし、年だしね、こればっかしは・・」
「阿呆、ここ等じゃ若手じゃろうが胸を張りんさい」
「はらんでも其処出ているけ~ほら~」「阿保じゃが」大笑いする二人。
「良いな、夢が有る事はええけ、ここ等じゃ何もそんな事ないがね、年寄り
でも仕事が出来る事が一番じゃね」女性二人が頷き合いながら手を取り合う。
 (そうか、其処が有ったぞ、出来る必ずするぞ)
心で何度も翔太は自分にそう言い聞かせる。
 朝早く野田先生が家に来られる。
其処から翔太は真剣に話を聞きながらメモをする。
「いや~、誠其処には気が付かなんだが、この地は最高に条件が良いぞ、
来る前に参考に友に聞いたら其処は総てが揃う場所だって、土地も真砂土と
赤土が混ざり、湿気も有る、最高だとさ」「先生・・」
「ああ、菌床栽培は任せてといんさるが」
「じゃ生徒一人送ろうか無論授業料払うし」
「それがな聞くと作業が色々と在るんだ、其処の責任者を作らんと拙いって、
菌は弱いし他の菌が有ると上手く行かん、雑菌や別の種類の菌は邪魔だと
いんさる。其処の責任は重大だと、其れで少なくとも三人は其処の専門にと
言われたが、僕は菌床のブロックを研究する、友が其れが良いといんさるし
のう、良いか」「是非・・」
こうして何とか入り口まではたどり着けそうだった。
 聞くと栽培種類は数が多いいと聞かされる、総て市場に出すことが出来る、
機械も高温殺菌や高圧殺菌だけは機械が要ると聞いた。
総て此処で栽培から製品まで完成し送るだけの状態にしようと先生と決めた。
 何から何まで初めての事、数日後に合おうと先生が言われ、約束をする。

                   つづく・・・・。