異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・63》

 獣は獣でも人間、何でも其処は少しは弁えが要る。
だが、翔太には其処までは考えは無いみたい、其処で周りの雌ボスが必要。
其処は何と考える間でも無い、居るのだ、郷では大年増の幸子さん、
其れに新しく加わる雅美さん。
思えば如何してそううまく出来たのか不思議だが、翔太は又も其処は考えては
いない、だから雌たちは自由に動いて、ボスの獣を囲んで行く。
「ふ~、そうか、落合か・・」感慨無量、何で此処でこんな地ならしが出来た
のかは不思議だが、現実そうなった。
 「今日は・・」「ま~貴方・・」迎えてくれたのは谷の宿の里美さん。
「サムかっつろう、早く上がりんさいや」
促されて囲炉裏傍、「おう~前より良いぞ」
「でしょう、此れは考えてくれんさった、哲夫さんがいわしただが・・」
「ほう~、脚が下せるが」「其処が味噌なのお年寄りは座る事も儘為らない
でしょう、脚を囲炉裏前で降ろせて座椅子が直ぐ来るけ~」
「良い、此れは良いが、え美樹ちゃんは・・」「役場、今度の事の説明」
「そうか上手く行っているんか」「上手過ぎて怖いけ」そう言われる。
「今夜は泊まりんさるん」「駄目か・・」「ばかね、奥の部屋がいい」
「何で・・」「其処は私たちが使うけ、後は部屋を改装中、四月には宿は完成
せんと遅れるといんさる」「任せるよ」
「で、聞きたいんだけど、谷の工事大袈裟ね」
「おう、其処は色々と考えたら広がるがね」「何がメインかと皆が・・」
「其処はおいおいな、お年寄りが集まれる場所にはするぞ」「楽しみ・・」
今までとは違う雰囲気、其れはそうなる、此処から逃げ出そうと娘と考えて
いた矢先に、この男が入り込んで来た。
思えば懐かしい程過去と思えた。
 「おい、なんか女性と、男性の頭を作らんか・・」「え・・」
「あのな、宿はあんたが仕切れるが外は・・」
「そうね、じゃ色々と考えんとね、どんな人が良いん」
「一人は此処を出た人が噛めば尚良いが」「あ、女性ならおりんさるが」
「何処に・・」「隣の市にいきんさっているが、先日顔を此処に出されて
ぼやかれていた」「なんて・・」そこからその人の事を聞いた。
 「おう~、じゃ今は遣る事無いんか」「そうみたい、子供が独立し、其処を
見ると自分は邪魔みたいと嘆いて居りんさる」「人物は・・」
「前のこの谷の元締め的な家」「じゃ此処の事は大方知っておりんさるな」
「無論、そうなるけ」「如何入れようか」「其処、住まいは如何するの」
「そうか、じゃ宿の横に部屋造ろうか、二部屋あれば良いじゃろう」
「え、何処に・・」「今増築している大きな部屋の奥にじゃ」
「ま、では二部屋要るん」「そこはぼくの部屋がほしい」
「私たちの部屋じゃ駄目」「其処もそうだが、独りで居たい時」
「ああ、そうよね、内緒が要る」「おいおい、其処までは・・」
「良いわ、哲夫さんに頼むね」なんと以前より話が早い、其処まで行くには
相当な説明が必要と構えていたが、結果すんなりと進めた。
 夕方に為ると、娘が戻り、此処からは娘の話を聞く翔太。
「往々、じゃ、役場も協力したいといんさるんか」
「そう、お年寄りが動ける場所だと大騒ぎ、既に噂は聞いて居りんさるし、
役場は金出さずに済むし、其れはそうなるわ」娘がそう言う。
 囲炉裏で夕食を食べながら、母も翔太の事で話をすると娘が喜んでいる。
「じゃ、部屋増築ね、良いわ、お母ちゃん良かったね」「お前は如何」
「最高よ、外に出て苦しむなら同じ苦しみでも此処とは中身が違うけ~」
「そうなるね」親子で話をするが、聞いてて翔太は此処も良いなと思えた。
 「翔太さん・・」「何・・」「今夜はお風呂入ろう」
「ええ、美樹ちゃん」「背中流す、春からはそうは出来んようになる」
「美樹ちゃん・・」「何もいんさんなや、私ら親子はもうとっくに
そう決めて来た、其処までは長い時間、話合って来た」「・・」
「それでね、お母ちゃんは良いけどお前は如何かなと、でも其処ではっきり
と決めた」「何決めたん」「あんたの世話になる」「ええ、何でそうなる」
「だってボスでしょうがね、此処じゃそうよ、其れにね、正月落合の家で
言われたの」「なんて・・」「・・」
「おいおい、言わんか・・」「うふっ、あんた其処は後で良いでしょう、
この子は気丈夫でも未だ其処までは行けて居ないし」「里美さん・・」
「良いから母親に任せて、美樹、玄関閉めてきんさいや、戸締りもじゃ」
「はい・・」「・・」直ぐに動かれる。
 「おい・・」「良いから後はお風呂、今夜は家族風呂に為りそうね」
「・・」呆れる顔の翔太を残し、里美は囲炉裏周りの物を片付ける。
 「翔太さん,行こう」「・・、え・うん・・」
娘の美樹に誘われ従う。
「お母ちゃん・・」「行くけ、先に、部屋用意して行く」
翔太は何度も此処のおお風呂には入っているが、今夜は別、娘の美樹とは
初めてだし、無論母親も一度体を洗ってはくれていたが、其れだけ、
でも今はそうじゃ無いみたい、今までとは趣も心構えも雲泥の差、
そんな事を思うと、此処では今夜が勝負と翔太は決める。
 「お兄ちゃん、私が脱がそうか・・」
「阿呆、反対じゃが、僕がしたいが駄目か」
「最初は恥ずかしいけ、二度目からなら良いと思うけど・・」
「じゃ、自分で脱いで先に入ろう・・」「お願いそうして、行くし」
「おう・・」「・・」
 なんと其処までは互いに進めた、此れからは親子に任そうと腹を括って、
裸で大風呂にと向かう。
(・・、ええ・、見た見れたが、なんとお母ちゃんが腰抜かしんさった
筈だがね、恐ろしい・・)脱衣場でしゃがんでいると・・、
「お前如何した、あの人は・・」「おお風呂にいきんさった」
「え、お前・・」「見たが、見えたんだがね」
「何見たん、・・ああ~アソコか・・、あはっ、でかいじゃろう」
「・・」「震えておらず覚悟決めたんだろう」
「そうだけど、あれほどとは・・」「良いから、任せ、入るぞ来い」
里美が母親らしく振舞い娘を裸にすると揃い風呂にと向かう。

                  つづく・・・・。