望情小説110弾《獅子身中の獣‹二重人格›・・22》

 千代田のインタ-で降りると、遅い昼食を其処で二人は食べる。
「あ、晴子さん、何か足りない物有るの、今千代田じゃけど、ショッピング
できるけえ、え、あ、其れ良いなじゃ買って行く、他に無いか・・、了解」
携帯で里に電話した。
「便利ね、私も買うかな、仕事では必要無いけど、有ると便利ね・・」
そんな会話をしながら、カレ-を二人は食べる。
其の後買い物をしようとショッピング街を歩く。
「おう~生きが良いやないか此れ買うか、小百合さんの家なまこ食べれる」
「大好きヨ、でも八重だしね、有るのかな・・」「序でに買うわ・・」
「え、あんた・・」「仲良しに為れたんだ、これ位、其れとでかい鯛が有る、
此れもつけてと、二つ御願い・・」「有難う御座います、帰郷ですかい・・」
頷き値段を快く負けてくれた、ハッポウスチロ-ルに入れて貰い受け取る。
今はここ等でも高速の御陰で品物も潤っている、新鮮な魚介類などは、
浜田道の御陰で日本海から来るし、瀬戸内からも山奥にまで入っていた。
 車に戻り、今度は浜田道にと高速に上がると、走った。
「うひゃ~なんや~とんでもない雪やないか・・」「ま~凄い、田舎ね・・」
「此れが有るから戻りたいかもしれんけえね」「言える、凄くない今年・・」
「郷なら、此処で此れなら深い雪に埋もれているわ・・」
「八重も負けていないわよ」
そんな会話をしていると、なんと既に大朝の表示が見えて来た。
 大朝から一路広島方面と逆戻り、八重に向かう。
暫く走ると・・、「ああ、あそこよ・・」「ええ、何処、ガソリンスタンド
じゃないね、ガスは未だ有るけど・・」「ううん、実家・・」
「ええ、そうか了解・・」車はガソリンスタンドに入った。
 「いらっしゃい~・・」「お父ちゃん私や・・」
「え、あああ~お前か~~、何でじゃ、車・・」
「うん、親切な友や、送って頂いたんや・・」
「なんと、大変じゃ、おい香苗~大変だぞ、娘が男を連れて戻ったが~・・」
「え~嘘っ、きいとりゃ~せんが大変大変・・」事務所から飛び出された。
「もうあわてんぼうね、送って貰っただけやないね、もう恥ずかしいわ・・」
「え、何で、ええじゃ只の友達かね・・」
「そうや、でもこの人の実家がまだ先じゃ、序にと・・」
「そうかね、でも休んで行ってくれんさいや・・」
「有難いが、今日は此処で、小百合さん、此れ分けないと・・」
「そうや、事務所で・・」箱を抱えてはいる。
其処で驚かれて大喜びされ、亮太は直ぐに其処を出ようとした。
 「ねね、来て・・」「・・」「ね、何時戻るん・・」
「そうさな、正月明けると、でも遅くは為らんけど、小百合さんは・・」
「五日までかな」「じゃ、来ようか・・」「え、悪いし戻りはええけえね」
「うんや~同じじゃ、会話したいが来るわ、電話して・・」
「良いの嬉しいけど・・」そう話すと親に挨拶して、車が出て行った。
地道だけに走りが大変、既に道は滑るし、危険で早くは走れない、
長く住んでいたが車の運転は為れていなかった。
 何とか一時間は懸らないが、漸く夕方近くに里に戻れる。
義母が飛び出て立ち尽くす、妹も出て来た荷物を出して家にはいる。
懐かしさと、嬉しさは格別、昨年の今頃は上の家で猛勉強、
思えば懐かしいと再度思えた。
 夕食は水入らず状態、妹も女らしくなっているし、母も変わらず優しい顔
で応じてくれる。
仕事の話など聞かれないが、其処は今は話したくない、この家の居心地を
味わうだけだった。
「お兄ちゃん、後で相談が有る・・」「良いよ、聞くけえ・・」
妹として何でも話せる間は変わっていなかった。
 食事を終えると、炬燵で妹と話しを始める。
 「え、じゃ、大学は受けんのか、駄目だぞ・・」
「だからね、聞いて欲しい、行かんことは無い、試験も受けるけどね、
琴音はお兄ちゃんの仕事手伝いたい・・」「え、お前・・」
「琴音は絵描きが大好きじゃない・・」「ああ、そうだったな、可愛い絵が
何時も和ましてくれていたぞ」「でも其れも・・」
「まてや、あ、なんだ其処かいいや其処じゃが、お前大阪に出て来い・・」
「え、仕事か・・」「違う勉強じゃ、ああそうや其れが良いぞ、お前な漫画
好きだったな・・」「うん・・」
「今迄も似て書いているのを見たが、なんと其処か・・、良いぞでて来い、
其れでそれらの専門学校が有るし、行けや・・」「ええ~お兄ちゃん・・」
「それが良いぞ、自分の腕が何処までかも判るしな、出来ればその専門校で
腕を磨いて、会社を助けてくれ、其れは後々になるが、良いと思える」
「・・」体を震えさせて琴音は感動する。
「冒険ものでも恋愛ものでも何でも良いぞ、絵が可愛く動きが派手なら
見栄えも良いし、スト-リ-も考えろ、其処は深いぞ、其れを習えや,
完成せんでも良いが、流を掴むだけでも良いぞ、出来れば仲間も掴め・・」
そう言った。
 「お前・・」「義母さん、良い考えだ、独り残るけど大丈夫か・・」
「わしは構わんけえ、お前邪魔じゃないか・・」
「其処も良い、琴音がでたいなら其れで良いやないか、今後も自分で進める
程の威力が有るならな・・」「有るわ、お兄ちゃん、考えてみるけえね」
「ああ、良いぞ、聞いた義母さん・・」「・・」返事はしないが頷かれた。
 正月が来た、田舎の友達も大勢押し寄せて賑やか、郷に居残る連中も
顔が見れる。
家は急遽宴会場に変わり、総勢十人足らずが集まって賑やかだった。
そんな日には走馬灯のようにくるくる回り過ぎて行く、
郷の連中のぼやきも聞かされる中、女性も四人顔が見れている。
何ともはや賑やかな三が日、義母とも落ち着いて話も出来ない状態が
一番悔しいが、そんなこと言えない程、家は仲間で埋まる。
 漸く三日に為ると落ち着いた、妹は友達の家に行って留守、
母が家に居るだけだった。
「晴子さん、上の家は帰られて居るんか・・」
「雪だし、後で戻るとは電話が有った・・」「じゃ、居ないんか・・」
「うん、お前気を遣うなや私はええけえね・・」
「駄目だ、その思いが有るから戻ったんだぞ、話も有るし・・」
「此処でも出来る・・」「別、親父が居た家は駄目や、な、上に行こう、
先に行っている・・」「お前・・」良いと駄目とも言えない晴子、
其れを知り亮太が先に家を出た。
 雪をかき分けて登る坂道の先は思い出が詰まっている家、
其処で三月半頑張った亮太の思いが有る家だった。
 部屋を暖めて待つ身は、既に晴子が体内を占領してくる。
足音が聞こえると、待てずに土間に降りて待機、其処に晴子が現れると
無言で抱き締める。
本当に会いたい人、此処を出るにも何もかも産まれてこの方四歳から世話
に為って来た義母、体を抱きしめて泣きたいほど懐かしい姿なのだ。
 「お前・・」「晴子・・」その言葉だけで、箍が外れて行く。
晴子を抱き抱えると居間に上がり、其処で倒すと長い長いキスをする。
その間晴子の手は亮太の背中に廻り、震えて応じる。
何もかもこれだけを夢願い来ている身、気は尋常じゃない・・。
剥がされて行く衣服を泣くほど知りながら義息子を待つ我が身は、
地獄に向かう覚悟は出来ていた。
素っ裸でも、恥ずかしさは微塵もない、そう言えば嘘には為るが、
気はそうなのだ、其れで晴子は又頑張れる、そう自分に言い聞かせながら、
愛撫されてきた我が身を悶えさせ、涙が零れ落ちる。
本当に日々待って思いを募らせて来た、大阪から来て頂いた妙子さんと、
同じ男を迎えた身で、仲良くなれた、其れが重なるから今は普通じゃ無い、
既に身を捩らせて大袈裟に義息子の愛撫に肉が反応を始めて行った。
急かせる心内は、既に亮太も同じ事、亮太を珍しく晴子が裸にさせると、
其処から晴子の愛撫のお返し、とんでもなく二人は舞い上がる中、
遂にあのでかい物が、メリメリと肉に割り込んで来た。
其の瞬間を身体を張り付けて待つ身が大反応し、晴子が一気に壊れた。
 其処からはとんでもなく晴子が狂う、まるで二重人格者が二人かと思う
ほど急変、抱かれ突かれ挑まれ迎える、その仕草はリズムを刻んで往く。
誰よりも奥が深い二人の関係、世間では言えない言われない間、
其れが一層求め合う姿に変化する中、おぞましい嬉し声は限度を超えて
泣き叫びお前~と連呼して天にと飛び上がって行く・・。
 言い表せないほどの行為と動きと連呼、この世の終わりかと思うほど
身を振り絞り義息子の思いを全て受け止め、そう決める肉は壮絶極まり
ない、何度も往くが往くよ~と宣う晴子は気が狂ってしまった。
 長い長い時間、其れは今迄の九ヶ月を埋め尽くすほどの勢いは、
亮太と晴子を別次元にと昇らせて行く・・。

                つづく・・・・。