熟喜小説≪ 開かずの小箱-8 ≫
天白区は比較的新しい住宅地、小山や沼を埋め立てて新しく住宅街を
切り開いた土地、多くの土地成金を生み出した所でも在る。
なだらかな斜面は皆開発されて数え切れないほどの家が立ち並ぶ、
新興住宅地だ。
無論元々部落は在ったが、今は新しい住人が数倍に膨れ上がって
相当な街に変貌している。
此処は名古屋の車の試験場で古くから有名な所でも在る。
タクシ-はそんな新興の住宅とは反対側の小高い丘に向かい走る。
すると丘の上に白壁が限り無く続く豪邸が目の前に迫る。
タクシ-は其の白壁の門を潜り中に入るが・・、中々玄関までには時間が
懸かるほど広く大きな屋敷、見えた屋根は和風で重厚な感じがする。
無論夜中だから月明かりでしか見えないが、豪邸とは判る。
半円の玄関前の道、いや車引きの駐車場にタクシ-は止まった。
「お帰りなさい・・。ま~久し振りね・・。元気そうだわね・・」
「アア・・、奥さんお久し振りです・・」
六年前、伊勢鳥羽で会った美しい奥さん、忘れもしない人、
自分に愛撫の極意を教える為徳田さんに愛撫されている姿が
脳裏に焼付いている。
その人が六年経つが当時より女性らしく成られ、落ち着いた雰囲気を
醸し出されていた。
「どうぞ・・、入って・・」徳田さんに従い家の玄関を入るが、身が竦んだ。
家の中の豪壮さ、重厚な造り、建築設計士なら生涯一度でも手懸けたい
ほどの贅沢で理想の日本家屋、仕事柄直に判る。
居間に案内され、目を見張る全てに驚嘆しながら見ていた。
「座れ・・、後でゆっくり見ろ・・」徳田さんが言われる。
其処にお手伝いさんか、おばあさんが来て、テ-ブルに
ワインと酒と御摘みが出される。
其れを飲みながら徳田さんは徐に話を切り出され出す。
「如何だ、俺の新しい仕事に加わらんか、いや手伝って欲しい」
行き成り言われた。
「何でしょうか、其の仕事とは・・」「そう・・、今までとは違わないが、
今度は専門の目利きが要るんだ」「・・・」
「俺の友人が薦めてくれた、世間に褒められた仕事では無いが、
必要な仕事でも在る」変な言い方で話をされ出す。
「実はこの不景気が何時まで続くか検討がつかないほど酷い・・、
其処で異常に多くなった物を買う・・」「買う・・」
「詰り税金の差し押さえや、銀行の抵当流れの物件、競売物件だよ」
「ぁ・アア~聞いた事が在ります」
「其れが今増えて来ている。まだまだ増えるぞ。家やビル、工場、土地、
と多彩だ、其の中で間に合う物を見つけ競り落とすんだ。
其れを加工や装飾をして売る。持つのも良い・・」「成る程・・」
「中には手に余る物件も在るが、其れは手を付けない・・。其処で君の
仕事も出るし、今後俺の右腕になって欲しいんだ・・」「・・・」
洋介は行成り言われ返事が出来ないが、言われた事は良く理解出来た。
「今日も銀行から泣いて頼まれた物件が在るが、其れが何と相当安い
、安いと一言で言えないほど破格なんだ。ビルだが、
若し君が興味があれば調べてくれ、目を養う意味でも格好の物件と思う」
そう言われた。
「僕で足りますか・・」「いや、其れは経験だよ。今後幾つも出る、
其処で目を養いこの仕事をして欲しい・・」「・・・」
「俺は他の同業者とは違い今回のバブル崩壊の被害は最小で済んでいる。
無論塩漬けの土地も在るが仕方ないから寝かせる」そうも言われる。
「如何だね・・」「はい、勉強します」「そうか、良かった・・」
安堵をされたのか顔が綻びる。
既に六十六歳、若干頬が扱け老けられている様に見られた。
「俺には子供が居ない、今後も同じだ・・。仕事もソコソコと思っていたが、
そうも言っておれないんだ・・」
何が言いたいのか計り兼ねるが、老後の事を言われていると解釈する。
「楓もあの通り、水商売から上がるがあいつは悔しいだろうな・・、
あの気性だから・・。でも入る家は相当な資産家で有名な金貸しで老人だ。
辛抱すれば全て手に入る立場だ、これからは楓の気持ち次第。
あいつなら遣りこなせるわ・・」苦笑いされて言われる。
世の中周り舞台で今は世界が暗転の場面、そうと思うしかないほど
酷く冷えた今だった。
知り合いの楓さんも舞台を変え現れるのかと感慨無量だった。
「では明日の朝、物件書類を渡す。俺は疲れた風呂に入り寝る」
そう告げられて立ち上がり部屋を出て行かれる。
「御免なさいね、最近は何時もこうなのよ。疲れが溜まっているのね」
代わりに現れた奥さんが言われる。
洋介は頷くだけで言葉が出ない、鳥羽の夜の豪快な姿を見ているから・・。
「貴方、彼女は・・」「居ません」「ま~・・、如何されているの、化物を・・」
「え・え~・・、アア~ソコソコに処理しています」
「そう、安心した・・」そう言われる。
三十四歳に成られるが、益々磨きが懸けられているのか・・、
美しく妖艶な姿に成られている。
奥さんは楓さんと違い受身に思える、其れは何故か洋介は感じていた。
「楓は辛いけどその方が良いのよ。何時までもあんな道で頑張るのも
考えものよ。家に入り仕切るのも楓には絶好の場所、あの子なら直に
実権を握るわ・・。悲しいけど女を当分捨てる覚悟は要るわね・・」
そう言われる。
「おい、洋介君、風呂に入りなさい」「え・ええ~、僕帰りますから・・」
「いやここで泊まれ、其の積りで連れて来た」「・・・」
言い方に逆らえない程重い声だった。
仕方なく従い大きな風呂場にと行く。
「ウへ~豪華ダ・・」サウナ付,浴槽は広く寝られるほどの大きさ、
其れにジャクシ-風呂,別に総ガラス張りのシャワ-ル-ム,
至れり尽くせりの浴場だった。
「フ~・・最高だ・・」洋介は泡が出る浴槽に浸かり声が出た。
(こんな生活も有るんだな・・)感心しながら湯に浸っている。
「湯加減は如何ですか・・。調整出来ますからね・・」
「ギャッ・・ア・ア・アアアア~・・」風呂場に奥さんが来られた。
其れも驚愕するほど洋介は目を疑う、何と奥さんも裸、目が眩しくて
壊れるかと思う美形に何も付けずに入られた。
「お・お・奥さん拙いですよ・・」「ま~、追い出すの・・、主人の命令よ」
「え~・・、嘘でしょう・・」「馬鹿ね、嘘など言えますか、こんな姿で・・」
「・・・」美しく均整のとれた肢体,其れも白く輝く肌、腰は括れ理想の姿、
忘れもしないあの時の裸が今磨かれて一層綺麗な体を惜しげも無く
晒され現れた。
「拙いです・・」「良いのよ、洗うから出て・・ね・・」
用意されながら優しく言われる。
「出ません・・僕・・」「フフッ、相変わらず純情ね、駄々っ子さん出て・・」
手招きされる。
「嫌です・・」「そう、嫌なの・・、では仕方が無い、私も入るね・・」
「ええ~・・、僕出ます・・」言い終らない内に勢い良く飛び込む様に入り、
其の勢いで洋介の体にしがみ付いて湯に沈まれる。
「フ~・・、良い湯加減だわ・・」
慌てる様子など微塵も無い、役者が相当上だと舌を巻いた。
「徳田さんが・・」「馬鹿ね、言い出しはあの人よ。私は嫌だと拒んだわ、
だって凄いアソコを見ているから・・」「・・・」
「でも、入れと一言よ」「何でです、愛しておられえる人ですよ」
「そうね、愛されている。幸せよ、でも・・」「でも・・」
「一年半以上も抱かれていないわ・・」「ええ~・・嘘でしょう・・」
「本当よ、あの人糖尿と別に・・」「別に・・、なんです・・」
「此れは言えない、主人も知らないから・・」「・・・」
洋介はそれ以上聞けない程奥さんの顔は歪んでいた。
「ア~・・、成長しているわ・・」「ぁ・アアッ・・おお・・く・さ・ん・・」
洋介の股座に手を這わせ棒が握られる。
「鳥羽で欲しかった・・」其の言葉が洋介を舞い上がらせる。
既に棒は本人の思いとは裏腹に聳え立ち、湯の中でナマコの化け物の
様に見え、其れに奥さんの両手が包む様に充てがわれていた。
「奥さん・・、拙いです・・」「何が、ホラッ,元気よ」
「其れが拙いと・・」「ま~、贅沢ね。女が憧れ恋焦がれる物よ・・」
洋介は泡が吹き出る中で奥さんの手技に身を捩じらせていた。
「奥さん徳田さんが・・」「良いわよ、承知だから・・」
「そんな・・」何を言っても駄目・・、洋介は心地良い感触の中で恥かしさと
申し訳無さが混じり複雑な思いだった。
目の前には豊かな胸が泡に踊らされピンクの乳房が見え隠れして,
其の光景が一段と洋介の心臓を暴れさす。
「腰を浮かして・・」言われると直に持ち上げ奥さんの顔が・・。
「ア・アアアアアア~・・・・・・奥さん・・・」
でかい棒が奥さんの口に咥えられ、棒の付け根には手ががっしりと掴まれ
頭が動き出す。
世に言う潜望鏡、其れを奥さんは躊躇いも無くされる。
「ア・ア・アオクサン・・スゴイ・・イイイイイイイ・・・・・」
溜まらず洋介は奥さんの頭をい掴んで吼えた。
ジャクシ-の泡の弾ける音にチュバズボッチュルッと卑猥な音も混じっている。
洋介は思わず湯の中で揺れる乳房を掴んでいた。
其れは至極当たり前、男がこんな場面では仕方が無い、美しく柔らかい乳房、
驚く事に柔らかいだけでは無い、弾力性も充分在るし、肌が何と餅肌、
吸い付く様な感触が洋介を有頂天にさせた。
奥さんの肌はねちっこく指に絡み、其れは経験の無い肌の感触だった。
暫く奥さんは楽しまれ、顔を挙げてウインクされる。
「今後とも宜しくね」「え・ええ~・・」洋介は言われる意味が解せなく、
其れにウインクが強烈に襲い、気が舞い上がっていた。
「出ましょうね・・、洗わないのね・・」「はい、結構です」
「では上がりましょう」
手を引っ張られ上がると脱衣場にバスガウンが置かれている。
体を丁寧に拭かれ、ガウン一枚を羽織られお尻をポンと叩かれる。
「僕の服は・・」「下着は今洗っているの・・、其の侭で行こう・・」
呆れる顔に手が伸びて頬を抓られる。
悪戯っぽい顔で奥さんは濡れた体にガウンを羽織、
行こうと又手を引っ張られていた。
予期せぬ事に成っている洋介は徳田さんの顔が脳裏に浮かんだ・・。
何でこんな事を去れるのか・・、僕はこんな事去れなくても徳田さんに
ついて行く積りだけど・・。
威厳が在る姿を浮かばせながら、洋介は解せないで居た。
可愛く愛する妻を若い男に充てる等到底理解出来ない領域、
洋介は断る気持ちで従って歩く。
部屋はゲストル-ムなのか奥ばった素晴らしい部屋,
其処にセミダブルノベットが在る。
奥さんは部屋に入ると明かりを付けられて手前のテ-ブルに向い座られる。
酒一式が台に乗っていて、其れを用意されている。
二人ともどんな面持ちで今居られるのか・・。
遣る瀬無い気持ちで座る・・。
つづく・・・・。