熟喜小説≪ 開かずの小箱-8 ≫

 天白区は比較的新しい住宅地、小山や沼を埋め立てて新しく住宅街を
切り開いた土地、多くの土地成金を生み出した所でも在る。
なだらかな斜面は皆開発されて数え切れないほどの家が立ち並ぶ、
新興住宅地だ。
無論元々部落は在ったが、今は新しい住人が数倍に膨れ上がって
相当な街に変貌している。
此処は名古屋の車の試験場で古くから有名な所でも在る。
 タクシ-はそんな新興の住宅とは反対側の小高い丘に向かい走る。
すると丘の上に白壁が限り無く続く豪邸が目の前に迫る。
タクシ-は其の白壁の門を潜り中に入るが・・、中々玄関までには時間が
懸かるほど広く大きな屋敷、見えた屋根は和風で重厚な感じがする。
無論夜中だから月明かりでしか見えないが、豪邸とは判る。
 半円の玄関前の道、いや車引きの駐車場にタクシ-は止まった。
「お帰りなさい・・。ま~久し振りね・・。元気そうだわね・・」
「アア・・、奥さんお久し振りです・・」
六年前、伊勢鳥羽で会った美しい奥さん、忘れもしない人、
自分に愛撫の極意を教える為徳田さんに愛撫されている姿が
脳裏に焼付いている。
その人が六年経つが当時より女性らしく成られ、落ち着いた雰囲気を
醸し出されていた。
「どうぞ・・、入って・・」徳田さんに従い家の玄関を入るが、身が竦んだ。
家の中の豪壮さ、重厚な造り、建築設計士なら生涯一度でも手懸けたい
ほどの贅沢で理想の日本家屋、仕事柄直に判る。
居間に案内され、目を見張る全てに驚嘆しながら見ていた。
「座れ・・、後でゆっくり見ろ・・」徳田さんが言われる。
其処にお手伝いさんか、おばあさんが来て、テ-ブルに
ワインと酒と御摘みが出される。
 其れを飲みながら徳田さんは徐に話を切り出され出す。
「如何だ、俺の新しい仕事に加わらんか、いや手伝って欲しい」
行き成り言われた。
「何でしょうか、其の仕事とは・・」「そう・・、今までとは違わないが、
今度は専門の目利きが要るんだ」「・・・」
「俺の友人が薦めてくれた、世間に褒められた仕事では無いが、
必要な仕事でも在る」変な言い方で話をされ出す。
「実はこの不景気が何時まで続くか検討がつかないほど酷い・・、
其処で異常に多くなった物を買う・・」「買う・・」
「詰り税金の差し押さえや、銀行の抵当流れの物件、競売物件だよ」
「ぁ・アア~聞いた事が在ります」
「其れが今増えて来ている。まだまだ増えるぞ。家やビル、工場、土地、
と多彩だ、其の中で間に合う物を見つけ競り落とすんだ。
其れを加工や装飾をして売る。持つのも良い・・」「成る程・・」
「中には手に余る物件も在るが、其れは手を付けない・・。其処で君の
仕事も出るし、今後俺の右腕になって欲しいんだ・・」「・・・」
洋介は行成り言われ返事が出来ないが、言われた事は良く理解出来た。
「今日も銀行から泣いて頼まれた物件が在るが、其れが何と相当安い
、安いと一言で言えないほど破格なんだ。ビルだが、
若し君が興味があれば調べてくれ、目を養う意味でも格好の物件と思う」
そう言われた。
「僕で足りますか・・」「いや、其れは経験だよ。今後幾つも出る、
其処で目を養いこの仕事をして欲しい・・」「・・・」
「俺は他の同業者とは違い今回のバブル崩壊の被害は最小で済んでいる。
無論塩漬けの土地も在るが仕方ないから寝かせる」そうも言われる。
「如何だね・・」「はい、勉強します」「そうか、良かった・・」
安堵をされたのか顔が綻びる。
既に六十六歳、若干頬が扱け老けられている様に見られた。
「俺には子供が居ない、今後も同じだ・・。仕事もソコソコと思っていたが、
そうも言っておれないんだ・・」
何が言いたいのか計り兼ねるが、老後の事を言われていると解釈する。
「楓もあの通り、水商売から上がるがあいつは悔しいだろうな・・、
あの気性だから・・。でも入る家は相当な資産家で有名な金貸しで老人だ。
辛抱すれば全て手に入る立場だ、これからは楓の気持ち次第。
あいつなら遣りこなせるわ・・」苦笑いされて言われる。
世の中周り舞台で今は世界が暗転の場面、そうと思うしかないほど
酷く冷えた今だった。
知り合いの楓さんも舞台を変え現れるのかと感慨無量だった。
 「では明日の朝、物件書類を渡す。俺は疲れた風呂に入り寝る」
そう告げられて立ち上がり部屋を出て行かれる。
「御免なさいね、最近は何時もこうなのよ。疲れが溜まっているのね」
代わりに現れた奥さんが言われる。
洋介は頷くだけで言葉が出ない、鳥羽の夜の豪快な姿を見ているから・・。
「貴方、彼女は・・」「居ません」「ま~・・、如何されているの、化物を・・」
「え・え~・・、アア~ソコソコに処理しています」
「そう、安心した・・」そう言われる。
三十四歳に成られるが、益々磨きが懸けられているのか・・、
美しく妖艶な姿に成られている。
奥さんは楓さんと違い受身に思える、其れは何故か洋介は感じていた。
「楓は辛いけどその方が良いのよ。何時までもあんな道で頑張るのも
考えものよ。家に入り仕切るのも楓には絶好の場所、あの子なら直に
実権を握るわ・・。悲しいけど女を当分捨てる覚悟は要るわね・・」
そう言われる。
 「おい、洋介君、風呂に入りなさい」「え・ええ~、僕帰りますから・・」
「いやここで泊まれ、其の積りで連れて来た」「・・・」
言い方に逆らえない程重い声だった。
 仕方なく従い大きな風呂場にと行く。
「ウへ~豪華ダ・・」サウナ付,浴槽は広く寝られるほどの大きさ、
其れにジャクシ-風呂,別に総ガラス張りのシャワ-ル-ム,
至れり尽くせりの浴場だった。
「フ~・・最高だ・・」洋介は泡が出る浴槽に浸かり声が出た。
(こんな生活も有るんだな・・)感心しながら湯に浸っている。
 「湯加減は如何ですか・・。調整出来ますからね・・」
「ギャッ・・ア・ア・アアアア~・・」風呂場に奥さんが来られた。
其れも驚愕するほど洋介は目を疑う、何と奥さんも裸、目が眩しくて
壊れるかと思う美形に何も付けずに入られた。
「お・お・奥さん拙いですよ・・」「ま~、追い出すの・・、主人の命令よ」
「え~・・、嘘でしょう・・」「馬鹿ね、嘘など言えますか、こんな姿で・・」
「・・・」美しく均整のとれた肢体,其れも白く輝く肌、腰は括れ理想の姿、
忘れもしないあの時の裸が今磨かれて一層綺麗な体を惜しげも無く
晒され現れた。
「拙いです・・」「良いのよ、洗うから出て・・ね・・」
用意されながら優しく言われる。
「出ません・・僕・・」「フフッ、相変わらず純情ね、駄々っ子さん出て・・」
手招きされる。
「嫌です・・」「そう、嫌なの・・、では仕方が無い、私も入るね・・」
「ええ~・・、僕出ます・・」言い終らない内に勢い良く飛び込む様に入り、
其の勢いで洋介の体にしがみ付いて湯に沈まれる。
「フ~・・、良い湯加減だわ・・」
慌てる様子など微塵も無い、役者が相当上だと舌を巻いた。
「徳田さんが・・」「馬鹿ね、言い出しはあの人よ。私は嫌だと拒んだわ、
だって凄いアソコを見ているから・・」「・・・」
「でも、入れと一言よ」「何でです、愛しておられえる人ですよ」
「そうね、愛されている。幸せよ、でも・・」「でも・・」
「一年半以上も抱かれていないわ・・」「ええ~・・嘘でしょう・・」
「本当よ、あの人糖尿と別に・・」「別に・・、なんです・・」
「此れは言えない、主人も知らないから・・」「・・・」
洋介はそれ以上聞けない程奥さんの顔は歪んでいた。
 「ア~・・、成長しているわ・・」「ぁ・アアッ・・おお・・く・さ・ん・・」
洋介の股座に手を這わせ棒が握られる。
「鳥羽で欲しかった・・」其の言葉が洋介を舞い上がらせる。
既に棒は本人の思いとは裏腹に聳え立ち、湯の中でナマコの化け物の
様に見え、其れに奥さんの両手が包む様に充てがわれていた。
「奥さん・・、拙いです・・」「何が、ホラッ,元気よ」
「其れが拙いと・・」「ま~、贅沢ね。女が憧れ恋焦がれる物よ・・」
洋介は泡が吹き出る中で奥さんの手技に身を捩じらせていた。
「奥さん徳田さんが・・」「良いわよ、承知だから・・」
「そんな・・」何を言っても駄目・・、洋介は心地良い感触の中で恥かしさと
申し訳無さが混じり複雑な思いだった。
目の前には豊かな胸が泡に踊らされピンクの乳房が見え隠れして,
其の光景が一段と洋介の心臓を暴れさす。
 「腰を浮かして・・」言われると直に持ち上げ奥さんの顔が・・。
「ア・アアアアアア~・・・・・・奥さん・・・」
でかい棒が奥さんの口に咥えられ、棒の付け根には手ががっしりと掴まれ
頭が動き出す。
世に言う潜望鏡、其れを奥さんは躊躇いも無くされる。
「ア・ア・アオクサン・・スゴイ・・イイイイイイイ・・・・・」
溜まらず洋介は奥さんの頭をい掴んで吼えた。
ジャクシ-の泡の弾ける音にチュバズボッチュルッと卑猥な音も混じっている。
洋介は思わず湯の中で揺れる乳房を掴んでいた。
其れは至極当たり前、男がこんな場面では仕方が無い、美しく柔らかい乳房、
驚く事に柔らかいだけでは無い、弾力性も充分在るし、肌が何と餅肌、
吸い付く様な感触が洋介を有頂天にさせた。
奥さんの肌はねちっこく指に絡み、其れは経験の無い肌の感触だった。
 暫く奥さんは楽しまれ、顔を挙げてウインクされる。
「今後とも宜しくね」「え・ええ~・・」洋介は言われる意味が解せなく、
其れにウインクが強烈に襲い、気が舞い上がっていた。
「出ましょうね・・、洗わないのね・・」「はい、結構です」
「では上がりましょう」
手を引っ張られ上がると脱衣場にバスガウンが置かれている。
体を丁寧に拭かれ、ガウン一枚を羽織られお尻をポンと叩かれる。
「僕の服は・・」「下着は今洗っているの・・、其の侭で行こう・・」
呆れる顔に手が伸びて頬を抓られる。
悪戯っぽい顔で奥さんは濡れた体にガウンを羽織、
行こうと又手を引っ張られていた。
 予期せぬ事に成っている洋介は徳田さんの顔が脳裏に浮かんだ・・。
何でこんな事を去れるのか・・、僕はこんな事去れなくても徳田さんに
ついて行く積りだけど・・。
威厳が在る姿を浮かばせながら、洋介は解せないで居た。
可愛く愛する妻を若い男に充てる等到底理解出来ない領域、
洋介は断る気持ちで従って歩く。
部屋はゲストル-ムなのか奥ばった素晴らしい部屋,
其処にセミダブルノベットが在る。
奥さんは部屋に入ると明かりを付けられて手前のテ-ブルに向い座られる。
酒一式が台に乗っていて、其れを用意されている。
二人ともどんな面持ちで今居られるのか・・。
遣る瀬無い気持ちで座る・・。

           つづく・・・・。






















熟喜小説 ≪ 開かずの小箱-7 ≫

 平成二年に成り、洋介二十五歳に成った。
洋介は大江設計事務所に勤務している。
色々在ったが今は穏やかな日々が過ごせ、毎日が忙しく働いていた。
だが知美さんは月に二度、三度と部屋に通い、狂うほど味わっている。
今では相当強かな女性に変わられた、既に夫と別れていて、
其れは洋介も驚くが、別れた後に聞かされている。
今は岐阜の本巣に戻られて居るが、洋介に会うため名古屋に来る。
洋介も助かる、あれほど強烈に受けてくれる体は貴重、
相手も其れを充てに通っているのだ・・。
其の所為か部屋も変わり、今度は一つ上のクラスのマンションに変わった。
徳田さんの忠告を忘れて抱いた事が家庭を崩壊させる事に成っていた。
後悔するが、知美さんは此れで良いと悲しい素振りさえ見せないつわもの・・。
感じたいからと恥毛も剃りあげるほどの徹底振り、呆れていた。
 世の中は経済が絶頂期、あの楓さんの店は大繁盛で若い子向けに
もう一つ店をオ-プンされている。
何もかもが順調で周り、洋介も大きな仕事を請けて動いていた。
 四月桜が満開の時、久し振りに徳田さんから電話が来て会う事になる。
場所は桜通りに面するホテル、其処の二階の鉄板焼きの店で会っていた。
「おい、此れから厳しいぞ」「何がですか・・」「経済が狂うぞ」
「ええ~・・、なんで好調ですよ」唐突な事に驚いて叫んだ。
「処が政府の達しで銀行が融資を絞めてきている」
「ええ~聞いていませんが・・」
「誰も話さないだけ、既に資金を抑え、不動産から金が消えている」
「ええ~・・、本当ですか・・」「そうだ、今日も銀行が貸している金を早く
戻してと急かされた・・」「・・・」
青天の霹靂、そんな話しなど巷では未だ聞いていない、今でも洋介は
大きなプロジェクトに懸かりっきりでそんな話題も聞いては居なかった。
まさかと思いながら徳田さんの話を聞いていたが、洋介には
未だ信じられない話が多く、この景気が続くと思っていた。
 処が其れが現実と成り、既に業界では蜂の巣を突いたように大騒ぎで、
洋介が担当していた大きな仕事も急にストップされ,
本当だったんだと知らされる。
日増しに暗いニュ-スばかり,世の中が真反対になる初め,
洋介は一番被害が大きい場所に居た。
 年末も益々酷くなる、年が明けても尚更酷い・・。
遂に倒産が目立ち始め、不動産部門がいち早く大火事の様に
燃え盛る不景気に晒された。
 翌年の平成四年にはあのバブルは何処にと言いたいほど冷え切り、
自殺や倒産のニュ-スは飽きるほど聞かされる。
無論洋介の設計事務所も閑古鳥が鳴くほど暇、大勢居た設計士も今は
洋介一人、細々と改築や家の設計のみで金にもならない仕事ばかりだ。
こうして世の中は暗く沈み、世間では既にあのバブルは何、
とまで言われる始末、世の中は沈んでいた。
 六月、久し振りに徳田さんに呼ばれて栄の錦に出る。
「いや~・・、寂しいですね。此れがあの錦の姿ですか・・」
「そうだ、様変わりしているだろう。今は閉めている店が多いしテナントが
入らないビルも多いぞ」「そうでしたか此処も被害の口ですね・・」
「一番被害を蒙っている」
本当に人が少ない・・、呆れるほど違っていた。
「今日は久し振りに会おうか・・」「え・え・誰ですか・・」
「君の忘れられない人・・」「ぁ・アア~楓さん・・」
「そうだ、相談がると言われてな・・」そこは沈んだ顔で言われる。
あれから六年、早いもので洋介は二十八歳、楓さんは三十四歳の筈・・、
思い出していた。
 錦の高級鮨屋,坂井亭に居た。
「お待たせ・・、アラッ珍しい人ね・・」「ぁ・ぁ・・」
其処に忘れもしない人が現れた。
六年がたつが益々貫禄が出て女らしい人に成られていた。
「珍しいだろ、あの頃の意気込みを思い出して貰おうとな・・」
「ま~其れはどうも・・」座り乾杯をして美しい顔で微笑まれる。
「如何だ決めたか・・」「はい、何とか・・、仕方ないですね。今は・・」
楓さんは暗い顔に成られる。
「此で侭意地を張っても深みに入るばかりだぞ」
「はい、其れは判っています・・」何か店の事で話されているとは判るが。
「では何時だ・・」夏に入れば暇に成るから・・、其れからでは・・」
「良いよ、其れで・・」「では決まりね、宜しくお願いします」
「判った、覚悟が出来ているならそうしよう」そう徳田さんが言われる。
何がなんだか判らないが、今の店を何とかするとは薄々感じた。
中身には洋介は入れない、そんな重苦しい話と思っていた。
 「洋介君、元気そうね・・。如何なのあれから・・」
「何とかお陰で生きていますが・・」「そう、生きるね大変な事だわ・・」
しみじみと言われる。
「では先方に伝えるぞ」「はい宜しくお願いします」
「判った、話は其れだけだ。食べよう・・」其れから美味しい寿司を摘むが、
洋介は何処となく虚しさがこみあげて来た。
「お店には・・」「顔を出すよ、久し振りだしね・・」徳田さんが言われる。
「私別のお客様を迎えに・・」「行きたまえ、俺達は後で行くから・・」
其処で楓さんが店を出られる。
 「聞いた・・か、話し・・」「はい何と無くですが・・」
「水商売を上がる」「ええ~、本当ですか・・」
「そうだ、借金がかさんで身動きが取れない。俺のは良いが、他はそうは
行かないよ」「・・・」「止めて如何されるんですか・・」
「後妻だ・・、聞こえは良いが人身御供だな・・」「え・え・何・・」
「金貸しの後妻、其れも七十前のお爺さん・・」「・・・」洋介は唖然とする。
あの美しい楓さんが・・、考えると酷い話だ。
「でもな、仕方が無いだろう。商売とはこんなもの、浮き沈みが激しい世界、
今でも楓は充分通用するさ、でも此処で休むのもあいつには良い事、
休む場所を得た様に考えると良いんだが・・」そう言われる。
生きる事は簡単だが世の中で泳ぐ事は難しいと洋介は思っていた。
「俺も相当な被害を蒙っている。いや楓では無いぞ、仕事だ。不動産がな
、だいぶ売り逃げしたが相当残ってしまった。今ではどうしようもないわ・・」
「・・・」「今は開店休業、何処も同じ、動くと損をするし動かないと生きて
行けない。酷い迷路に入っている。既に知り合いが何人も倒産して土地を
銀行に取られ、我が身は破産宣告する始末、恐ろしいよ・・」そう言われた。
 午後九時に楓さんの店に行く。
初めて足を踏み入れる洋介、其処は別世界其のものだった。
煌びやかな装飾に着飾ったホステス,皆其々個性が在り,際立っている。
店は閑古鳥、お客は三組、ただっぴろい店は今の現状を見せていた。
「今晩は・・、徳ちゃんいらっしゃい・・」
ホステスが座っている中で後から現れた女性が言う。
「ま~・・、あんた・・洋ちゃんなの・・、なんで此処に・。ええ~徳ちゃんの
知り合いなの・・」「げ~・・、君・・、郁子・・」
驚くのも仕方が無い、あの岐阜の本巣の同級生の郁子だった。
「私は此処で働いているのよ・・」「そうか、しらなんだわ、驚いた」
「私も・・、徳ちゃんとは何で・・」「お世話に成っている人」
「へ~、大物を知っているのね・・」
手馴れた調子でグラスを持ち氷を入れながら話す。
「君の知り合いか・・」「はい,田舎の同級生です」
「ほほう・・、偶然だな・・、で体は・・」「徳田さん其れは無いですよ」
「そうか、勿体無い、良い体だぞ。其れでこの店を引き継ぐんだ」
「ええ・え・・・、何・・ではこの店を・・」「そうだ、後を遣るそうだ・・」
洋介は驚いて体が固まる、あの郁子が此処のママに成るとは・・。
「洋ちゃん、来てね。良い子が居るからね・・」
変わり過ぎた郁子が言った。
嫌な言い方だが、勝つ者、負ける者が極端に思える、
其れも二人とも知り合い・・。複雑な面持ちで郁子を見ていた。
 暫くすると徳田さんが言われる。
「今日は俺の家に来てくれ、話が在るんだ・・」小さな声で言われる。
 午後十一時、二人は錦から出てタクシ-に乗り込む。
「天白の飯田に遣ってくれ・・」
徳田さんが一声言い、運転手は返事してタクシ-は走り出す。
(話しとは何だ・・、店でも話せない事か・・)
重苦しい車内で洋介は考えていた。
                   

             つづく・・・・。







































熟喜小説≪ 開かずの小箱-6 ≫

 正月も開ける十日、寒い冬空が広がる・・。
洋介はアルバイトも休んで寒いからコタツに潜り込んでいる。
大学も未だ始まらないし、始まってもそう行きたくも無いと思っている。
既に友達は皆就職が決まり、洋介とて決まっていたが何と無く皆に
気後れがし、華やかなキャンパスとは見えなかった。
何かもどかしい日々が憂鬱、遣る事もないしコタツに入っている。
 午後一時、玄関の戸を叩く音がする。
(またセ-ルスか・・)嫌な思い出玄関を開ける。
「何か・・、ァ・アア~知美姉ちゃん・・」
「居たわね、居るか心配して来たけど、安心した」「良く判りましたね・・」
「フフッ,公園近くのアパ-トは二つよ、判るわ・・、入れて貰えない・・」
「ァ・はい・・どうぞ。汚いですよ」「良いわ、どうせ男の子の部屋だから・・」
そう言いながら靴を脱いで上がられる。
「今日ね、カレ-を作ったの、食べる」
「へ~・・、良いなカレ-か,中学の頃良く食べたな・・」
「そうね、弟と食べたわね・・。味は一緒よ」「嬉しいです・・」
知美さんは玄関横の小さな流し台其の横に僅かな台が置いてある。
無論備え付けだが侘しい部屋、此処は風呂場も無いが、シャワ-室は
後で付けられたのか在る。
六畳に三畳の台所、便所シャワ-室と二つの押入れのみ,
家賃三万円だから仕方が無い佇まいだった。
「汚れているわね・・、使わないの・・」「余り・・、外で食べるから・・」
「そう、大変ね・・」持って来た二つのパックから一枚の皿にご飯を乗せ
カレ―をかけてコタツに運ばれる。
「どうぞ食べて・・」「頂きます・・」懐かしい味のカレ-を口にほうばる。
 「ウ・上手い・・」言いながら口に押し込んで行く。
「ゆっくりよ・・」「ウン、上手いから待てないわ・・」笑いながら言う。
「コ-ヒ-は・・」「インスタントなら在るけど・・」「入れるわね・・」
知美さんが立ち上がりヤカンをガス台に乗せ湯を沸かし始められる。
後姿を見て何かゾクゾクとする気持ちが沸く・・。
 初めて女が部屋に来ている、其れも友達の姉、人の妻・・。
「旦那さんは・・」「昨日現場に出たわ、今は長野県のダム現場・・」
「ええ~、では出張で・・」「殆ど居ないわ、今は忙しいから・・」
「成る程・・、寂しいでしょう」「如何有意味なの・・」「いえ、寂しいかと・・」
「そうね、多少は・・」そう答えられる。コ-ヒ-を向かい合わせで飲むが
何か目を逸らしていた。
「洋介君は直社会人ね・・」「そうなります・・」
話が途切れ途切れで中々間がもたない。
 「私、帰る・・」「もうですか、良いじゃないですか。もう少し僕も寂しい・・」
「・・・」返事もなくコタツに座り直される。
狭い部屋にコタツだけ、其処に二人の足が入り込んで偶に当たる。
知美さんは二十六歳、楓さん見たいに綺麗では無いが、
朴訥とした姿、其れが人妻の本当の姿なのだろう。
着飾りや、頭は人の手には懸からない簡単なもの、髪は短くされ手入れが
要らない様な髪、服はタウンジャケット,寒い中歩いて来られたのだろう・・。
洋介は其の姿に違う新鮮な気持ちを抱いていた。
 「洋介君、彼女は・・」「居ない、要らない・・」
「ま~強がりね・・」漸く笑われる。
「アソコが大きいんだって・・」「え・ええ~・・」
「弟が二倍以上在ると・・、知美は嘘だと笑ったけど、本当だと言い張るの」
「・・・」「大きいの・・」「・・・、其れは・・」
「そうか、言えないわね、ごめんね・・。女は駄目ね、妻になるとおばさん、
こんな言いかたして御免ね・・」「いいえ、でもおばさんでは無いです」
「ま~・・、お世辞ね・・」「いえ、本気です」
「有難う、半分頂くね」
其の時偶然か知美さんの足が伸びてコタツの中で洋介の足と重なる。
其の足を退けようともされず其の侭で居られる。
洋介は足を引こうかと悩むが柔らかい二の足がのっかかり其の侭で居た。
 「え・ええ・・・・・・」
知美さんの手が伸びて来て裸足の洋介の踝を掴まれて引かれる。
「あ・あ・・・ともみ・・さん・・」
其の侭ズルリとコタツに引き込まれ洋介は寝て体半分コタツに入り込む。
其の足を知美さんは自分の股座に入れ挟まれる。
短いスカ-トが何時の間にか捲れ上がり,柔らかい腿が洋介の足に当たり
其れが埋まる様に挟まれていた。
「・・・」何も言えない洋介、無言で其の姿勢で居た。
温かく柔らかい腿、其処に在る自分の足が・・、思うほど興奮して来た。
洋介の足の先を掴まれて知美さんは揉む様に摩られる。
無言で行為が進む・・、異様な空気が部屋を襲う・・。
柔らかい内腿が刺激を掻き立てる中,洋介は足の指を動かし行動に出る。
此処までお膳立てしてくれた、女性を辱める事は出来ない、
いや自分が欲しいと思っていた。
「知美さん・・、欲しい・・」「・・・」返事は無いが足を掴む手が強く握られる。
洋介は行き成り飛び起きて、知美さんに遅い被さる。
そうしてキスをするが抵抗は無い、次第に大胆に成り、洋介は知美さんの
タウンジャケットを脱がした。
有り余る豊満な胸が迫り出し、女の体が息づいている。
 「知美さん~欲しい~・・」
強烈に抱かれた知美は頷く事も出来ないほど頭を押さえられ
キスが続いている。
洋介は溜まらず知美さんのセ-タ-を剥ぎ取る様に脱がし、
露に出たブラを横にずらすと旨に行き成り吸い付いた。
知美さんは嫌とも言わずされるまま、既に此処に来たらありえる事、
承知で来ていた・・。
スカ-トも外され、露な姿にさせられ、既に洋介は知美さんの
股座に顔を埋めている。
其の頭を撫でながら言う。
「洋介君、好きにして・・、受けるから・・ね・・」優しく言われた。
「姉ちゃん有難う・・」合意を得た洋介は果敢に動き出す。
 だが此処で間違いを起す洋介、徳田さんの言葉を忘れていたのだ・・。

愛撫は徳田さんを見ている、思い出して限りを尽くそうと決めていた。
「ア・ア・アアン・・スゴイ・・、コンナハズデハ・・、ア・アア~、
・・・・ァ~ア・アッ・ア・ア・アアン・アイイヤイイヤイイ~~~ヨ・
イヤイヤイイイワ~・・・・・・、凄いすごいオトコヨオオウ~洋介・君・・
アア・ソコソコソコオオ~・・ダダダダメメエエエ~ェ~・・」
あの強烈な指使いを知美さんに見舞う、卑猥な音がする中で知美は
イガリ挙げ声がでかい、横にあるタウンジャケットを引寄せ自分の口に要れ、
声を殺そうとするがとても其れでは収まらない。
「ギャ・・ア~ァ~デデデデルウウウウ~バカバカアア~デチャウウウウヨウ~
ヒッギャ~イイイイイイイイイイクッ・・・・・イヤッ・・・・・・・・・ダメッ
・エッ・・・ナンデ・・・・キキキタ~~~~ガアアッ・・」
腰が猛烈に剃り上がり股座からシュ~と音を出して噴水が出る。
其れも山を描いて飛び出していた。
それでも最後の一滴までと腕が濡れている中動きは止まらない。
知美は恥ずかしさと猛烈な刺激を浴び体が震えながら放水していたのだ。
予想だにしていなかった、こんな技がこの子に在るとは・・、
可愛がって遊ぼうと来ていた知美は唖然として我が身が
喜んで震える中涙が零れだした。
 放心状態で裸にされた姿は妖艶さを現せている。
洋介は体は楓さんとは比べ物に為らないが、其処がいいと感動する。
体の手入れなどしていないし、股座の恥毛はもうもうと生い茂り、
何とも野生を感じる。
そんな体にしがみ付いて又愛撫を重ねる。
「あ・あん・あうん・・ああ~ようすけ・・さいこう・・よ、どうして・・
すごいのう~あ・ああ・あ・あ・あ・あ~あ゛っ~ぁ~~あ゛っ~・・・
イイ・ィ・・・、
ソコソコガア・・ア゛~いっ・いくいくいくがあ~・・・いいいいいく~~
いくううううう~~~ぅ~ぅ~・・、ようすけェええ~往く往く~わ・・・
往くウンだって駄目駄目もう壊れるうう~から・・アア・・アア~きたっ・・
ぁ~~~~すご~~い~~~だめだもう~ばかああ~・・」
シッテン八倒して知美は狂う。
其れは今までに無い事、恥ずかしい事だが知らない世界に飛ばされ、
今は洋介にしがみ付いて泣くだけ・・。
 そんな時一段と驚愕する羽目に成る。
「え・え・え何々いが・・ア~はいった・・もう~やや破れるぅううよう~・・」
イガリ挙げて股座を思いっきり開き叫ぶ。
「ギャ~ウッ・・ツ・・」
入ったものが一段と奥に刺し込まれ、知美は反動で半身起すが
其処には洋介の股座の物が食い込んでいる。
「ウウウウウ嘘オオオダアアアアアア~ア~ウヘッ・・」
バタンと頭から落ちて失神する。
 「ウへ~・・、生きているぞ・・」
本体が気絶しているにも関わらず、穴は強烈に収縮を重ね
、洋介の馬鹿でかい棒が随喜の悦びを受けていた。
「これこれが言われていた御褒美なんだ・・、そうか・・、
いや~溜まらん気持ちが良い・・」
グイグイと動く膣壁に棒は泣くほど嬉しがる。
洋介は初めて快感を味わっていた。
 「ウウウ、グハッ・・、馬鹿~死ぬから・・」戻って知美は吼えた。
「済みません・・」「謝るな凄いから褒めているんだよ・・。初めて初めてよ
有るんだこんなのが・・。いや~凄いわ・・。一杯入って奥に来ているのよ、
・・ぅ・う・ううん・・動いてね・・お願い・・殺して・・」この言葉がいけなかった。
洋介は意を得たりと果敢に攻撃するが、如何せん声がでかい、
安物の部屋では限度が在る。
幸い隣は仕事に出ているが外に丸聞こえ、其れが洋介を止める。
「知美さん、此処では拙い」「何で・・、アア・声ね、出るの如何しよう・・」
「ホテルに行きません・・」「嫌、此処に居る、声は殺すから虐めて・・」
だが声は収まらない、それでも洋介は充分満足した体を抱く。
 漸く一合戦終わる頃、午後四時を時計は指していた。
「休もう・・、姉ちゃん・・」「・・・」声すら出ない状態で伸びている。
何度も飛び切り、知美は初めてセックスの恐ろしさを知る事に成った。
冬なのに汗が滲む体を洋介に縋り、棒を弄り感嘆し続けている。
「凄く大きく強いわ・・。此れでは声が出るわよ・・。洋介君最高よ」
首に手が巻き付きキスをせがむ。
そうして洋介の上に乗り、腰を揺すり喘ぎ泣き叫ぶ、途中で自分の声に
驚いて口を手で押さえながら休まず船を漕ぐ様に腰が縦横矛盾に動き、
倒れ、又起きて動く・・、凄まじい女の形相と凄さを見せ付けられた。
限り無く貪る姿はあの姉ちゃんの面影など微塵に砕け、
在るのは凄味の肉体と叫び声だった。
 夕方に成っても知美さんは体が蘇るとでかい棒を穴に咥え泣き叫ぶ、
其れがエンドレスみたいに続いた。
洋介は二度果てるが外には出して貰えない,
中で精子がドクドクと出るが皆受けておられる。
女は凄いと何度も思いながら受ける肉体に浸り続ける洋介だった。
 「もう嫌だ~、帰らないと電話が来るの・・」
言いながら渋々とちたばる洋服を着ている。
「帰るね、有難う・・」軽いキスをして部屋を出られた。
「凄いな・・、あれが女性か・・」洋介は感心しながら自分も服を集めてた。
しかしこの事が後に響くとは洋介には判らない・・。

               つづく・・・・。





































熟喜小説≪ 開かずの小箱-5 ≫

 「如何だ、女の体・・」「初めてで、徳田さんみたいには出来ませんでした」
「良いんだ、あれで相当だよ。でもな溺れるな、女の肉体は狂わす。
其れで何人も沈んで行く、俺も沈んだ事が在る。でも這い上がり此処まで
来たが、君は其れを肝に銘じて生きるんだぞ・・」「はい・・、必ず・・」
「そうか、では存分に味わいなさい」「徳田さんは凄い人ですね・・」
「何・・、此れも女に教わった。全てな・・、女性は凄いぞ、頭とアソコの穴で
物事を判断する。男は単純、自分の欲望に負ける・・」「・・・」
「だが、其れを反対に利用も出来る。其れは男として如何が、其れも人生。
どうしてもなら其の化け物を使え。此れから先どんな道を歩むか知らないが、
困った時は其れを使い生きろ・・」「・・・」
「判らないかもしれないが、君は大変な武器を持っている。上手く使え・・」
酒を飲みながら言われる。
 「私達も喉が・・」「往々・・、のもう・・」
其処に二人の女性が来られ、楓さんは足元がふら付いて苦笑いしながら
洋介の横に座られる。
「楓らしくなかったな・・、様は無いぞ・・」
「だって・・、貴方の姿を見せられ、其の後がこの子よ、とんでもない世界に
放り込まれたわ・・」「そうか、凄かったな・・」
「凄い・・、そんな半端な言葉では無い」「女では無いから判らんが、凄いか」
「壮絶極まりないわ・・、アノでかい棒が・・、アア~思うと・・、いやだ~・・」
其処で洋介を除く三人は笑われた。
「でも此れから此の侭では拙いだろ・・」
「そうなの・・、店が・・、気が其方に向かなくては・・、でも・・」「何・・」
「この子、逃がしたくないし・・」
「アハッ、付き合えば良いだろう・・。仕事に影響無い位で・・」
「其処よ、女は悲しいわね・・」「君らしくないぞ・・」
「ええ~・・、其れは・・、でも割り切る」
「当たり前だ。水商売で居来る女はそうでなくては・・」
「そうよね・・。私翻弄されている。其れは其れね・・」
「そうだぞ、君は新しい店のママ,其処だけは間違えるな・・」
そんな話しをされている。
「俺も、こんな男とは知らず、遊びの道具を連れて来たなと思っていた」
「私も最初はそうよ・・。こんな若い男など会えないから・・」
「そうだな、店には爺ばかりか・・」「・・・」笑いながら言われる。
 洋介は未だ棒がイキリ立ち、股座を押さえている。
果てていないからアノ素晴らしい穴に入りたいと今でも息づいている。
生温かい穴、柔らかく包んでくれる穴、ゾリゾリ感触が今でも在る。
皆の会話も上の空、洋介は楓さんの体を思い出すと一層棒が聳え痛い。
浴衣に包まれた体、先ほど抱いている体、思えば若い身で今にも
振るい付きたくなる素晴らしい肉体が横に居る。
洋介の心は千路に乱れ、早くアノ穴に、そんな思いが頭を占領していた。
だが大人の他の人達は・・、洋介のそんな思いなど判らないとでも
言いたそうに他の話しをされている。
飢えて居ない人、其れが洋介とは違う、姿には今までそんな修羅場に
居たとは思えない冷静さが在る。
(大人なんだな・・、其れに俺は・・)
未だに其の世界から出ていない洋介、一人取り残されていた。
 「洋介、仕事は・・」「はい、何とか・・仕様と・・」
「如何だ、俺の知り合いの設計事務所を手伝わんか、やがて思う仕事が
見つかるまで・・」「はい・・、其れは在り難いですが・・、良いんですか・・」
「良いよ、小さな事務所でな・・、でも仕事は有り余る、凄腕の奴だ」
「では、紹介を・・」「良いよ、戻ったら聞いてみる」そう言われた。
洋介も其れには在り難い、今まで悩んでいたが、設計なら自信が在る、
徳田さんの話に乗ろうと考えていた。
 暫くして洋介と楓さんは自分の部屋に戻る。
話しが進まず、お互いが何か意識している。
「寝ようか・・」「はい・・」寝室はツインベット、別々に入る・・。
だが洋介は寝付かれない、アノ棒が未だギンギンに息づいている。
しかし、楓さんは動かれない、今呼ばれるかと待っているが・・、
其れは虚しい思いだった。
味わい足りない思いが洋介を襲う、けれど肝心な相手が・・、
悶々としてベットに横に成っていた。
遂に朝までお呼びが無い、洋介は眠い目で起きた。
 こうして夢の様な旅行は終わる、呆気無く終わった。
女性が理解出来ない、あの様に善がり挙げた楓さん、その後も連絡は無い。
 十一月、十二月と洋介は相変わらず大学に行ったり、
アルバイトの日々を過している。
あの時は何・・、本当に遊びなのか・・。
未だ純真な洋介には事の理解が出来ていない・・。
来ない連絡を毎日待つ日が重なっていた。
仕事は紹介された大江建築事務所に決まっている、
中区の丸の内二丁目のビルに在る。
繊細な人で、あの徳田さんとは大違い、大江幸則さんはまじめな人だった。
 年末岐阜に戻り、正月を里で過す。
其処は懐かしい所、今でも子供の時遊んだ景色は其の侭残っている。
そんな中で正月を迎えたのだ・・。
正月二日、同窓会が在り、洋介も顔を出す。其処に既に結婚した人も居た。
懐かしい面々の顔、中でも初恋の人は、今年結婚されると聞いて、
洋介は複雑な気持ちで居た。
「洋介、お前仕事決まったか・・」小笠原が聞いた。
「うん、何とかな・・、お前は此処か・・」
「そうだ、逃げられないよ。嫁さんも来ないわ・・」
高校を出て其の侭農業を継いだ小笠原、皆の道も其々違う道を歩んでいる。
 「洋ちゃん、久し振り・・」「え・え・君は・・、さっきから誰だと・・」
「ま~・・、ご挨拶ね。郁子よ」「ええ~、あの郁ちゃん・・か。判らんかった」
それほど様変わりしている姿、顔も綺麗に成って、着る物が派手で
一際浮いていた。
「何処に居るんだ・・」「見たら判るでしょう・・、水商売・・」
「ええ~・・、何処の・・」「名古屋よ、錦・・」
「げ~・・、本当かよ。綺麗に成った筈だ・・、判らんかった・・」「有難う・・」
酒を注ぎながら言う。
「クラブか・・」「そう、やっと入れた。表舞台よ」「そうか、良かったな・・」
「其れが年末開店した店、大繁盛よ、忙しくて大変・・」「そうか・・」
「其れに私・・、今ではお抱え・・」「お抱え・・、何・・」「愛人よ、驚いた・・」
「驚くよ、良いのか其れで・・」「今はね、お金も欲しいから・・」
「そうか・・」時代に沿った女に成り切り、はちきれる体が今を予想していた。
するとあの楓さんが蘇る、あの時以来会っていない、いや会って貰えない。
徳田さんには一度会食をしているが、其の時も楓さんの話は聞けなかった。
嫌われたのかと諦めていた・・。
 「ね~・・、うちのママ最高に綺麗よ。女の私でも憧れる人よ」
「そう・・、そんなに綺麗なんだ」「そう、顔も心も・・最高。私惚れているの・・」
「そう・・」「でもね、一つ嫌な事が・・」「何・・」「宛がわれるの・・」
「何を・・」「お客さんとのお付き合い・・」「仕方が無いだろう・・其れ・・」
「ウウン、そうだけど、違うの・・」「何が・・」「寝るのよ・・」「ええ~寝る・・」
「そう・・、お金が入る寝方・・」「・・・」「其れも五十万もよ」「ええ~・・・」
洋介は金額に驚いた、金が舞う世界とは聞いているが・・、五十万とは・・。
「未だ百万やダイヤも在るわ,私は精々五十万クラス・・」
「げ~・・、本当か・・」
「年寄りに抱かれるのよ、嫌だけどお金ね。貯めて貯めて・・行くわ・・」
「そうか、大変だな・・」そんな会話をしていた。
 夕方散会して友達と小笠原の家で二次会をする。
「おい、郁子、美人に成っていたな・・」小笠原が言う。
「お前、惚れていたんだろう・・」野田が囃す。
「あの時とは雲泥の差、今は高値だな・・」
「そうよ、金を積まないと無理、お前は精々土を積む程度・・」
「アハッ,いえてる・・」其処で大笑いする。
「マァマ~、賑やかね・・」其処に小笠原のお姉さんが酒を持って入られる。
四歳上で、小さい時からお姉ちゃんと言いながら相手をしてくれていた人。
今では名古屋に嫁がれ綺麗な奥さんに変わられている。
「洋ちゃん名古屋ね。仕事は・・」「設計事務所です・・」
「良いわね、今は花形ね。北区に居るから遊びに来て・・」
「北区の何処ですか・・」「清水町・・」「ええ~僕と同じだ・・」
「あんた何処・・」「二丁目・・」「ま~隣ね・・。市営住宅在るでしょう」
「はい・・」「其処の五号棟よ」「げ~マジ・・」「そう、七階の三号室」
「そうでしたか、こいつ言わないから・・、近くですね・・」
「あんたは二丁目の何処・・」「ボロアパ-ト、公園近くの・・」
「そう・・、何階・・」「二階の奥と言っても四個しかないから・・」
「そう・・」そんな会話をしていた。
見てくれは楓さんには及ばないが、何かしっとりした趣が出て、
奥さんらしい人に成られていた。
夜中まで騒いで家に戻るが何か侘しい気持ちに襲われていた。
昭和六十四年が来ていた。

               つづく・・・・。






















































熟喜小説≪ 開かずの小箱-4 ≫

 露天風呂からバスタオルを腰に巻いて寝室に連れて行かれる。
ツインベットの一つに徳田夫婦は座っておられる。
「座りなさい、洋介君に最初で最後の話しがしたい・・」
「はい、なんでしょうか・・」畏まって応えた。
「良いかね、女性が初めてと聞いたから、俺の経験を話す」
そう言われて奥さんを後ろから抱かれる。
「女は最後は自分に都合が良い方を選ぶ、無論生活や見てくれも大事だが
ある程度同じなら女が選ぶのは決まっているんだ。俺は若い頃もてた・・、
其れを好い気に女を軽んじていた。詰りセックス等は自信が在った。
だが其処が落し穴、俺は自惚れていた、セックスとは互いが満足と悦びを
分かち合うのが本当のセックス、処が俺は女が喜ぶ様を見逃していた。
己が善ければ女も善い筈と勘違いしていたんだ。
その結果が酷い事に、如何見ても俺より劣る男、そいつに彼女が行った。
詰り振られたわけよ、悲しいかな捨てられたんだ。
十年後、バッタリと在る会合でその昔の女に出会った、
俺が三十二歳の時偶然に・・。其処でお茶を飲んで話したんだ。
何で俺が惚れているのに振ったんだと責めた。
女はこう言ったよ、『そうね、当時は貴方が最高と・・、浮気はするけど
我慢仕様と・・、でも違う男に出会い、其れも長い間手も触れない男、
其れをじれったく自分から誘うと・・、驚いたの・・。何が、男は貴方より
数段劣る、男前でもないし、金もそうは無い・・、だけどアノ時の行為が
違ったの・・。女が最高に喜ぶ様にしてくれる、其れも常に私が居る場所を
確認しながら抱いてくれる。愛撫も私が呼吸するテンポで昇らせてくれた。
其れは今まで貴方に抱かれた事より何倍も悦びが沸くの・・、ウウン、
そう強く無いわ・・、でも其れは仕方が無い事、彼は其れを尽くす事で補い、
有り余る御釣が戻って来たわ。私もどちらかを選ばなくてはと悩んだけど・・、
結果彼を取った。其れは今でも間違いとは思わない。生活は苦しいけど、
優しく思いやりが抱かれても何時までも続いているの・・。でも何時もとは
行かないわよ、疲れた時など簡単、でも其れは夫婦、毎度とは行かないわ。
そんな時は私が彼を愛撫して喜ばせるの・・、其れがお互いの思い遣りね。
今でもしあわせよ』こう言われたんだ。判るかね、獣と違うのは其処だよ。
俺は本当に今ではあの時の彼女の言葉が無ければ詰まらない男の侭
来ていたよ。今でも充分では無いが、常にそうし様と心掛けているんだ。
碧も楓も其れは褒めてくれる。だからこうして信じて会える。
碧も焼餅やかずに許すのは友達でも在り、紹介者でもあるから我慢して
いるのかもしれないが、愚痴は聞いた事が無いよ。な~・・違うか」
「そうね、其れは言える。だって浮気と思わない、この人はゲ-ムと思って
いるみたい・・。ゴルフと同じよ、自分のフランチャイズのコ-スばかりでは
詰まらないでしょう。違ったコ-スを廻りたいわね。芝生も穴も景色も
違うから・・。そう思う様に為れたのはやはりセックスね。
私にも三回抱かれれば一度心底尽くして私の為にして貰え、だから外の
遊びは目を瞑れるわ。家庭崩壊の元が浮気とお金、欲望もね・・。
でも其れを我慢出来るのは日頃の相手次第、家で女房を満足させずに
外で限り無く尽くす男など最低、遣る事を家でして遊べば良いのに・・、
其れが出来ない人が多いわね・・。この人は其れが無いの・・」
「そうか、認めてくれるか・・」「でもやがてはそんなには出来ないわよ」
「そうだな~今でもバイアグラ頼りだからな・・」笑いながら話された。
「いいたい事は其れだ、君は俺の人生で得た事を最初からしろ、其れは
相当な武器に成るぞ」「はい、肝に銘じて・・」
「そうか、素直で良い、では俺に従うか・・」「はい・・」
「宜しい、俺がする事をまねろ、そうして気を何時も相手に注げ、
其れが一番大切だ。そうしてみろ男が驚くほど女が喜び悶える、
其の姿など至悦極まりないど、最高な姿を見て可愛いと思うから・・。
其れが抱き合いの全て、其処でお互いが出会って良かったと思うんだ。
だが此れには遣ってはいけない事が一つ在る。其れは人妻にはするな、
どうしても抱く時は粗暴にな、其れなりにして置く。言いたい事は判るな・・」
「はい・・」「そうかでは、見よう見まねで良いからな・・、始めるぞ・・」
そう言われた。
 遂に始まった、予想だにしなかった事、其れも若く美しい極美の奥さんの
体が明かりに浮いて綺麗、其処に六十のやや腿の肉が落ちた体が迫る。
洋介は興奮と恥ずかしさが重なり、心臓は暴れだす。
目の前のベットでは奥さんが目を瞑られて横たわり、其の体に徳田さんが
手を添えられる。
(何と・・、本当に遣られるのか・・)
洋介は酒の酔いと共に異様な部屋の空気に酔い痴れて行く・・。
「ア・ア・ア~ッ・ウウ・ウウン・・」奥さんの鼻から悩ましい声が出だした。
既に愛撫は始まり、最初は優しく全身を摩り、
相手の気持ちを昂ぶらせる様に動いていた。
 「良く見るのよ・・」横で楓さんが言われ、驚く事に其の楓さんの手が
洋介の股座に来て、棒を掴まれ、動き出す。
其れには洋介も溜まらず腰が引ける。
「馬鹿ね、何もかも忘れて浸るのよ・・」
そう良いながら手は動き、既に棒は絶頂で、張りつめている。
 目の前では徳田さんの技が炸裂、奥さんの足に向われ、
何と口が奥さんの足指を咥え、舌が指の間を舐め動いている。
「ウ・ゥ~ン・・、アナタ・・、ソコソコ・・イヤ~ア~ン・・」
奥さんの体が捩れ、足の膝が小刻みに震え出す。
徳田さんの手は万遍なく動き、腿や其の付け根を摩り、摘みながら動く。
奥さんは溜まらず半身起き上がり徳田さんの髪を掴んで吼えられる。
「恥ずかしい~・・、あんた最高・・、ア・アア~ン・・」
バタンと落ちられ痙攣が始まる。
すると徳田さんが奥さんの股座に頭を沈められ、異様に頭が動く。
其れも振動するかのごとく激しく動いて行く。
「ウ・ゥ・ゥ・・・ギャ~・・、あんた~凄いよ~今日は何々気が気が・・・
アアアアアアア~ァ~浮く浮く・・・」
腰が持ち上がり何度も落ちて激しく身が揺れている。
豊かな胸が前後左右に激しく千切れる様に動き、卑猥さが増す。
徳田さんの手は奥さんの胸にわし掴みされ、其れで胸が変形して
洋介は息を呑んだ。
美しく見事な肉体が踊る、其処には体を知り尽した男の攻撃、
しかも設定が違う、今日は特別な場所で人に見られているのだ。
 愛撫は進む、奥さんの足が抱え上げられ股座に男の頭が動く、
其の様は例え様が無いほど卑猥・・。
足の先は小刻みに震え続け、奥さんの叫びは次第に大きくなり、
部屋を圧巻させている。
 「洋介、見ろ・・」突然徳田さんが叫ばれる。
すると徳田さんが頭を持ち上げ奥さんの股座から離れ、
今度は手が諸に奥さんの秘部に入り込む。
其処で二本の中指が穴に差し込まれ、親指がクリトリスを攻撃し出す。
「え・ええ~・・」洋介は叫ぶ・・。
其処は地獄の責め、奥さんはイガリ挙げ体がうねる。
「良いか、見てろ・・、女の凄い所を見せるぞ~・・」
急にぶち込まれた指が激しく出入りする。
其れも半端な動きではない、まるでエンジンのピストンに似た壮絶な動き。
クチャクチャバスボスバチャボゾッ、卑猥な音が出る。
「ウ・ウ・ウギャ~アアアアアンンタ~凄い凄いよう~ダメダメクルウウ~・・
ァ・ァ・イイイイイイイ・・・イクッ・・アアアアアアアンン・・・ウグッ・・」
腰が最高に浮き、奥さんは絶叫し、浮いた腰が痙攣を起し落ちて来ない。
クリトリスは親指が頻りに責め、穴は二本の指が暴れ、
凄い速さで出入りする。
 「ぎゃ~嫌々嫌々だ・・・・・アアア~、出る出る出るゥゥゥ~・・・」
奥さんの声は悲鳴に変わる。
其れを聞くと徳田さんの入れた指は極端に早くなり、
音と奥さんの悲鳴で部屋は狂って行く・・。
「ア・ア・ア・アイイイイイイクイクイクウウウウウ・・デル・・カラ・・
ア゛・ア゛・アグア゛ッ・・」洋介は仰天する。
目の前のベットでのた打ち回り、奥さんは股座から白い糸の様な水が
連なり飛び出した。
其れは丸で噴水の様な弧を描き飛び出し、奥さんの体は極度に痙攣され、
其れが美しいとさえ洋介は感じた。
シ-ツは濡れ、奥さんは其の中で失神されている。
「良いか、此れは穴とクリトリスが麻痺して、止が緩み出るんだ。
其処で女は変わる、此処からは体の味を貪り尽くす女に為れるんだ」
徳田さんはそう言われた。
「愛撫に終りは無い、相手が望むほど尽くせ、そうすると後は極上の
悦びが男に与えられる。最高な喜びの中で泳げるぞ・・」そうも言われる。
奥さんはまだ痙攣され目は虚ろ・・、何時の間にか真っ白い肌が
ピンク色に染まり美しい・・。
 それからの二人は抱き合い徳田さんの棒が奥さんに入り、形を変え、
いろんな姿を洋介に見せて、イガリ挙げる奥さんはしがみ付いて
泣き叫ばれている。
其の様は始めて見る洋介には有り余る光景、其の中で楓さんは既に
洋介の棒に顔が沈んで扱かれていた。
向かいでは奥さんの悲鳴が止まない、既に何度か落ちておられるが
徳田さんは此れでもかと盛んに攻撃されている。
「又だ~いや~いや~イクイクイクウウウウ~ウ・ウ・ハッググググゲッ・・
ウンングウッ、ゥヌヌ・ゥ・ウハ・・ッ・・エ・エ・エ・・・マタマタキキキ
・・・キタアア~ししシヌウウウ~・ウギャ~・ウウウウギャッ・・ッ・」
抱え歩かれる中、奥さんは徳田さんの肩に首が落ち舌が食出しておられる。
壮絶な泣き叫びが未だ洋介の耳に残っていた。
 「俺達は此の侭風呂に行く、洋介頑張れ」言い残されて部屋を出られる。
残された二人は顔を見合わせ、楓さんの唇が洋介の唇に合わせられている。
弾力が在る体が洋介の胸に密着して、計り知れない所に飛ばされて行く・・。
 それからの洋介は見よう見まねで楓さんの体を慈しみながら・・、
勉強と試験台に楓はなって行った。
洋介のぎこちなく体を動く震える手が、楓には可愛く何とも言えない、
今までと違う悦びを味わっていた。
だが其れは最初だけ、初めてでも洋介の手は女の壺を心得ている様に動き、
楓は驚いていた。
其れに、アノ極太の棒が体に押し込まれるのを想像すると又一段と脳裏に
刺激が迫り、楓は何時も以上に気が昂ぶり昇っていた。
流石に噴水とまでは行かないが、初めてでは合格の愛撫に楓の体は
準備万端、早くも来てと叫んでいた。
「ウ・ウ・ウ・・・マママッテ~、其れ其れは・・ダメ~、コワレルウウ~
ウ~・・ゥ・・デモイレテ~エ~ネ~・・」
行き成りぶち込まれ棒が半分入った所で止める。
 「凄い、圧迫・・、洋介待って・・、構えるから・・」
大きく深呼吸して上の洋介の顔を見る。
「うん、良いわ初めてだから何も言わないわ・・、思う存分暴れて・・ね・・」
其の言葉が余計だった。
 それからの洋介は仁王様の暴れ様、受ける楓は何もかもが飛び切り、
この世から食み出して花園の中で喘ぐ様、其処には暴れる棒が何度も
楓を殺し生き戻らせている。
其れは未曾有の体験、セックスがこれほど凄く壮絶だとは思わなかった。
其れが今始めての男に蹂躙され続け、楓は泣き叫び凄いとしか言えない。
其れもやがて声すら出せない凄味に楓は何度も悶絶をさせられていた。
動く棒は大きく膣を席捲し、壁はゾリゾリと感じ、諸に頭に直撃した。
幾度も出した事が無い叫び声、其れが次第に擦れ、今はヒ・ヒ~と出る音
のみで楓は体が痺れ、アソコは自分の物ではない様に感じ、
其処が悲鳴を挙げる。
「駄目~・・、死ぬ・・・から・・・よ・う・す・け・・・とめて~・・おねがい・・」
洋介は只ならぬ様子を見て止める。
 「馬鹿、聞くな・・、遣り倒せ、楓の体に焼印を押すんだ」
何時の間にか部屋に来られている徳田さんが叫ばれた。
「はい・・」洋介は其処から又連突きを開始、其れも破格の動き、受ける楓は
溜まらず身を捩じらせて逃げようと足掻く、其の中で洋介は徳田さんの
行為を見た様に、楓さんを抱え挙げて脚を腰に巻きつけ
部屋をドンドンと跳ねながら動く。
其れには溜まらず楓は泣き叫び許してと吼え続けていた。
だが其れも僅か・・、悲しいかな本人は気を失い、既に体はダランとし
洋介の肩に顔が落ちた。
 「よう・・でかしたぞ・・、洋介初めてで此れは見事・・、少し休ませろ・・」
徳田さんがそう言われて洋介は楓さんをベットに寝かす。
「良いぞ,これからは楓に教われ、こいつは最高な女、技を磨けよ」
「はい・・、身に余る嬉しさです」
伸びている楓さんに奥さんが冷たいタオルで体を拭きながら・・、
「凄かったわよ・・、最高ね・・」「ゥ・・・・ン・・・、アノ子・・、化け物・・」
「そうね、でも鍛えなさい、其れが楓に戻ってくるわよ・・」
「そうしたいけど受けると大変、アノ棒は狂わせる、そんな余裕は無いわ」
そんな会話をされている。
「一休みして飲もう・・」徳田さんが言われ、二人は寝室を出る。
 残された楓は空恐ろしいと思い、此れからどんな男に、どうなるのかと
自分は新しい店を切り盛りしなくては為らない、だがアノ棒は捨てがたい、
思うと自然に身震いがしてきた・・。

                  つづく・・・・。


































熟喜小説≪ 開かずの小箱-3 ≫

 洋介が気がついた時には既に徳田さん夫婦は居られなかった。
「気がついた・・、もう大丈夫ね」傍で楓さんが言われた。
「済みません・・」「良いのよ、歩ける、戻ろうか」二人は部屋に戻る。
それにしても強烈な衝撃を受けた洋介は未だ気が動転している・・。
無論女体は見た事は在る、其れも盗み見で高校時代悪友と夏、
近所のおばさんの風呂場を覗いた事が在るが、こんなに美しい体では無い。
下腹が落ちていても子供心に欲情し友と股座を擦りあう程度、其れが今回、
見事な体をまともに見た洋介は尋常な気持ちでは無いのだ。
磨き上げられた女体、其れも二体、今でも真白い肌が脳裏に浮かんでいる。
 そんな気持ちで部屋に戻る。
「少し休んだら・・」「はい、そうします・・」
洋介はテラスの椅子に座って暗くなった夜空を眺めている。
其処には満天の星空、未だ月が出ていないから綺麗に輝く星を・・、
丸で宇宙に居る様な錯覚をして見ていた。
 暫くして・・。
「食事に行きましょう・・」「え・はい・・」
部屋には用意されていない、食堂かと思い、後に従う。
すると直隣の部屋に入られる。
「良い、入るわよ」楓さんが声を掛け、格子戸を開けられる。
其の部屋は和室、洋介が居た部屋は洋室で、此処とは入り口から違う。
従って入ると其処にはあの徳田さん夫婦が・・、又、十畳は在るのか
広い和室に大きなテ-ブル、驚く事にテ-ブル一杯に料理が並んでいた。
「洋介、座ろう・・」言われて座る。
「ギャ~・・、凄い・・」真ん中に大きな盥、其れも何の木か知らないが木目が
浮き出して綺麗、盥も直径五十センチは在る、盥の輪は十センチ程の高さ、
其の中にはアワビ、サザエ、白身、伊勢海老、ホタテ、イカ、ありとあらゆる
種類が満載されている。未だ在る、肉や揚げ物、酢の物どれも豪華だった。
 「さ~、乾杯だ・・」徳田さんが言われ、全員ビ-ルで乾杯する。
酒もワインや冷酒が揃い、夢の様な食事の中、洋介は体を震えさせ、
ビ-ルを飲んだ。
「何でも食べて、好きな物を・・」「はい・・」奥様から言われる。
(何者だ・・、徳田さんは・・)洋介は心で思っていた。
 世の中今、金が舞う時、徳田さんもそんな中で生きておられるとは
察したが、贅沢な旅行に戸惑う洋介だった。
「洋介君だったな・・、就職は・・」「未だです、中々思う様な・・」
「そうか、ま~、急ぐ事は無い、何れこの世の中も此の侭では行かないよ」
「え・え・行かない。本当ですか」「当たり前だ、今は気が狂っている様な時、
考えてみたまえ、昨日買った土地が今日は二、三倍で売れるんだぞ。
そんな事何時までも続くか、在り得ないよ」「・・」意外な事を聞かされる。
洋介は日本が此の侭天に昇るほど成長して行くと信じていた。
「土地など限りが在るからうなぎ上り、今はそうだがやがて落ち着く、
其処でどうなるかだ・・」「・・・」
「俺は暫くは続くと思う、だから俺も其れに乗っているんだ・・」
「では、土地関係のお仕事・・」「聞こえは良いが、土地転がしの悪だな・・」
「そんな・・」「事実だ、悪其の者」そう言って笑われる。
女性二人は世間話、其れもお互い笑い転げて楽しそうだった。
「君は大学専攻は何・・」「土木建築です・・」
「では今の時代に沿う方向だな、用心して会社を選べよ」「はい・・」
そんな会話をしながら始めて口に入れる憧れの伊勢海老やアワビが
美味しく、洋介はたらふく腹に入れ食べていた。
 「フ~・・、凄いご馳走・・、満腹だ・・」「洋介、未だ在るよ」
「いいえ、もう・・、此れ見て・・」楓さんに迫り出した腹を摩り笑う。
「未だ在る、後でも良いからな・・」「はい、有難う御座います・・」
徳田さんにお礼を言う。
(え・ええ~・・)目前の豪華な料理に目が行き、周りが見えなかったが
、一頻り食べた後気がついた。
(何と・・、凄い・・)風呂場で見た時と違う場所、明かりが煌々と点く中、
浴衣から見える胸の谷間、既に襟が解れ、谷間処か小山が見える。
二人とも同じ様に綻びる胸元、其処には未開の園、洋介が踏み込んだ
世界では無い・・、其れが妖しく目に映る。
洋介は喉が渇き、又もビ-ルを煽っていた。
 一時間半、豪華な宴の中で食事を終え、仲居さんが後片付けされる。
四人はテラスに移り、月が覗きだした夜空に囲まれ寝椅子に横たわる。
「用意は出来そうか・・」「はい、既に場所は・・」
「そうか、愈々だな、だが先を見越せ、今は稼げ、幾らでも舞い落ちる
金が在る。だが其れが何時までか、用心しなさい」
「其れは辰ちゃんが教えてよ」「うん、金は今月に渡すが開店は何時だ」
「十一月初め、年末は稼ぎたい」「其れは良い、精々あぶく銭を掻き集めろ」
「そうします・・」話される内容は洋介には判らないが、
楓さんが店を出されるとは察した。
およそ縁が無い世界の話、洋介には幾らの金が必要かも知らないが
余程の大金だとは判る。
其れを用意すると徳田さんが言われる
仲は相当だと・・、其れには奥さんが噛まれていると考えていた。
「では、女の子は・・」横から奥さんが・・。
「其れは確保出来ている」「それなら安心・・、頑張ってね・・」
「碧、応援して・・」「良いわよ、其れは許可されているから・・」
そんな会話をされている。
 夜が更けてくる、洋介は酒と美味しい料理に体が溺れ、
心地良い秋風に浸っている。
今日の今日まで考えた事も無い世界に連れられて来ている、
此れも世間の一部かと・・。
「もう腹も落ち着いたな・・、風呂でも入ろうか・・」徳田さんが言われる。
「良いわね、此処の露天風呂で酒でも飲みたいわ・・」
「良いな、用意させよう・・」徳田さんが電話で何か言われる。
「来たら入ろうか・・」「はい・・」洋介は落ち着かない、まさか又此処で・・。
そんな思いをしながら経緯を見ていた。
 酒とつまみが用意され部屋に備えられた露天風呂に所に運ばれる。
「さ~、入ろうか・・、洋介君もだ・・」「エ・エエ~・・」
「そうよ、皆と一緒、男でしょう」楓さんが言われた。
モジモジして居ると、そんな洋介などお構い無し三人は浴衣を脱がれる。
「ええ~・・」其処には下着などついていない、素っ裸が突然現れる。
流石に徳田さんの股座には白い恥毛が混じるが、
相当な大物をぶら下げておられる。
だが其れも自分のとでは倍違う・・、洋介は化け物を持っていた。
それゆえ直に皆と同じ様には動けなかった。
 「何、早くしなさい」
急かされて仕方なく浴衣を無為でパンツを下ろし前を隠して従う。
「良い体だ、何かしていたのか・・」「剣道です・・」
「其れは頼もしい、用心棒になるな・・」徳田さんが言われる。
露天風呂には四人が充分入れる大きさだが、大風呂の様には余裕が無い、
まじかに美しい二つの女体を見る羽目に成る。
目の前にふくよかな乳房が湯に揺れ踊る。
そうして小さな桶が二つ湯に浮かび、酒と魚のつまみが乗っていた。
「さ~・・、宴会、宴会」徳田さんが冷酒を飲み出され、
其れが合図で女性も飲み始められる。
 すると、徳田さんが楓さんの胸を掴んで握られ引き寄せ抱かれる。
(え・ええ~・・)洋介は思わず声が出るのを抑える。
楓さんが口に酒を含み徳田さんの唇に充て、移されている。
「ゴクン・・」と喉鳴りが聞こえた。
「上手い・・、今度は君に・・」反対に徳田さんが口移しされる。
既に徳田さんの腿に跨り、楓さんは胸を合わされている。
意外な展開に洋介は唖然としていた。
何か下で手が動き、其の反動で波が立つ、小さな桶が揺れ、
其れを奥さんが外に出される。
了解されているのか洋介には解せない、だが徳田さんと楓さんは
エスカレ-トされ、抱きつき体を揺らせて仰け反られる
 「ア・アウ~ウ~・・ウウ・ウ・ウ~ン・・、アナタ~・・・」
(貴方・・)洋介は其の言葉を聞いて驚く・・。
 「フフッ、驚いた。楓は元は徳田の女今は私が女房、理解出来ない・・」
「はい・・、到底・・」「そうね、私が男に貢いでいる時、怒って別れさせ、
そうして徳田を紹介され今が在るの・・」「・・・」
「だから公認、何時も私が居る時こんなのよ、影では絶対しない、
其処が楓の凄い所・・」「ア・アッ・・」何時の間にか奥さんの手が、
洋介の大事な部分を握り揉まれている。
其れはアッと言う間、逃げ様にも狭い風呂、握られた指が動き出し、
洋介は思わず楓さんを見た。
頷かれて其の侭徳田さんの肩に歯を立てられて吼えられる。
「アア~そこそこが~・・あんた~・・あ~・・」
バサッと体が伸び上がり湯が跳ねる、其処には徳田さんの顔が
楓さんの胸に埋もれ乳房がひん曲がっていた。
「洋介~・・、楽しむのよう~碧に従いなさい・・」叫ばれる。
奥さんは次第に大胆に成られ、洋介を抱える様に向かれ、柔らかい腿に
洋介の両足が乗せられる。
其れからは意識が朦朧とする中、洋介は舞い上がる。
初めて女性にされる行為、其れも巧に気を昇らせてくれる。
丸で雲に乗った様に体が浮く・・。
「ア・ッ・・」思わず上を向いたまま引き上げられ頭が湯に仰向けに沈み、
湯を強かに飲んだ。
其の体を泳がせ頭が湯船の淵に見事に乗せられ、洋介の下半身は
湯の上に浮き出る。
其処には既に美しい女性の裸を見ているから棒はギンギンに反り立ち
異様な姿を現していた。
奥さんはすかさず其のいきり立つ棒を口に咥えられる。
 「ア・ア・ウ~・・・」溜まらず洋介は声を出す。
「ま~・・、恐ろしいくらいね・・」「そうだな、見事だ。男の俺も驚くよ」
其の様を見た、楓さんと徳田さんは言われていた。
だが奥さんは頻りに棒を貪り頭が動く。
卑猥なゾボ、チュッズゴッ、チュバチュブ、ズボッ・・。
棒が鳴る見事な動きを始められた。
 「アウウ~・・ウ~ン・・、あんた~凄い・・」洋介は其の様を見て驚愕する。
楓さんが徳田さんにしがみ付いて持ち上げられている。
其の美しい裸は徳田さんの腰に足が巻き付き湯から出ている。
真珠の様な湯の玉が楓さんの背中から滴り落ち、美しいと見た。
洋介でも判る、既に徳田さんの棒はがっしりと楓さんの秘園の中に
食い込んでいる。
揺すり歩かれる為、波が押し寄せる、それでも奥さんは洋介の棒から
口を離さないで湯の中で愛撫されていた。
奥さんの髪が湯に浮かび靡く、波が来る、奥さんが時々湯を飲まれるのか
エズキ咽ながらも棒を舐められ、歯で噛み、洋介の心臓は爆発寸前だった。
 「君、女は・・」「あ・え・はい・・、まだ・・」「何~・・、其の年でか、何で・・」
「でかいから・・、トラウマで・・、高校生の時泣かれて逃げられてから・・」
「アハッ、そうか、では拙いな・・。おい碧、お前は後だ、楓が先・・。変われ」
「え・は・い・・・」残念そうに棒をチュバッと一度舐めて離れられる。
其処に徳田さんに降ろされた楓さんが泳ぐ様に来られる。
「初めてか・・」「はい・・、済みません・・」
「馬鹿ね、謝る事無いわ、私で良いの・・」
「お・お願いします・・。知りませんから・・」「嬉しいわ、良いわよ」
そう言って抱き付かれる。
 此れからどんな事に・・、其れに自分はどうなるのかと・・、
心が動揺しながら楓さんを抱締めていた。
徳田さんは奥さんを抱いて湯から上がられる。
「私達も上がろう・・」楓さんが始めて聞く甘えた声で言われた。

                つづく・・・・。
















熟喜小説≪ 開かずの小箱-2 ≫

 爽やかな風を切り、真赤なベンツは名古屋高速を西に向かい走る。
(何処に行くんだろう・・)
車内は香しい匂いが充満し、音楽は無いが、其れが又良い、景色が後ろに
飛んで行く中、洋介は全てに酔い痴れていた。
「後ろの黒い紙袋見て・・」「此れですか・・」
後ろの席に向かい取り上げて聞く。
「そう、其の中は全部貴方の物、プレゼントね」
「ええ~、何が入っているんですか、重いですよ・・」
「良いから見て見なさい・・」洋介は驚きながら大きな黒い紙袋を覗いた。
中には幾つ物袋が入っている、一番大きな包みは飛び出している。
其れから見た・・。
 「げ~・・、此れはジャケット・・、アア~革だ~・・。え・ええ~ズボンも在る。
ギャッ・ベルトが・・凄い・・」
丸で玉手袋、洋介は驚愕して楓さんを見た。
「何も、遠慮は無いわ、楓の心からのお礼よ」「何もしていませんが・・」
「其れよ、其処が気に入ったの・・、この間酔い潰れたでしょう。其れで
介抱してくれて何事も起こらなかった・・。正直私に魅力が無いのかと・・、
でも考えると今までそんな男と出会っていない、皆何かと理由をつけて
私に跨りたがる。其れは商売上ある程度はね・・。でも今回はあてが外れ
笑ったわ、若い男とそうなっても良いかな・・、そのときはそう思って酔った
振りしていたの・・。でも洋介は何も手を出さないで帰った。呆れたわ・・、
女として・・。だけど考えればまともならそうよね、其れが普通よね・・。
水商売で泳いでいると考えが違うし、相手する男も違うと知ったわ・・。
其れでもう一度会いたいと・・。この贈り物はでしゃばって悪いけど・・、
楓が見て選んだの・・。今回は行く所が格式高い旅館なの・・、
其処で今着ているものが悪いとは言わないけど、場所に相応する姿も
必要なの・・。其れで用意した、後ろの席で着替えてね・・」
 驚く話しを聞かされた。
「もう一つの袋もよ」後ろに移動した洋介に言う。
唖然とする洋介をバックミラ-で見て美しい顔が綻び笑われている。
何と、靴、バック、ソックス、粋なシャツ、が別の袋から出た。
「全部僕の為・・」「そうなるわね、楽しかったわよ。男の物を見繕うの・・、
たまにお客のカウスボタンやネクタイを選ぶけど、全身は初めてよ」
笑いながら言われた。
「お金は・・、僕働いて・・」「馬鹿ね・・。如何してもなら何年か先、偉く
成ってからなら受けるわ・・」「はい、有難う御座います。感動です・・」
「フフッ、喜んでくれて嬉しい・・」その間、車はスピ-ドをあげて走っていた。
 車は名古屋高速から東名阪道に入り其処から伊勢道に入られる。
洋介は既に何処に行くんですかと聞かない、楓さんの温かい気持ちが判り
感動し体が震えていた。
学生で其の日暮の身、こんな開放的なドライブ等無縁の洋介にとって・・、
夢の中に居るみたいだった。
「休憩無しで急ぐわね・・」車は疾走し既に鳥羽付近にまで来ている。
其れからパ-ルロ-ドに入り外は夕暮れ、左右に違う色の海が見え出す。
東は赤く燃える様な海、西に見える海は灰色で沈んでいる。
洋介は其の圧巻に又も酔い痴れて景色を眺めていた。
 「キキ-ッ・・」車のブレ-キが鳴り、左側の側道に入る。
曲りくねった急な下り道を軽快に走り海が目前に迫る。
 「え・え・・何と・・」
急に現れた瀟洒な旅館、其処に車は滑り込んで玄関前に止まった。
仰々しく丁寧な出迎えを受け、楓さんは車から降りて洋介を待たれた。
二人は重厚な玄関に入り、フカフカの絨毯を踏みしめて部屋に案内される。
「うわ~・・、綺麗・・だ・・」
小高い崖の様な所に旅館は建っている、二十メ-トル在るのか、
砂浜に向う階段が在った。
洋介は壮大な景色に見惚れてテラスに立っている。
余り大きくない旅館、其れが中に入ると至れり尽くせりの設備と調度品が
この旅館の高級感を醸し出している、其れにこの素晴らしい景色、
何物にも変え難い贈り物だった。
 仲居さんが何度もお辞儀しながら出てゆかれる。
「座ったら・・」「はい・・、でももう少し・・」テラスから離れられない・・。
「え・え・・」左下に海に迫り出す露天風呂、この部屋のみに付いている・・。
「凄いな・・」洋介は又感嘆していた。
どうもこの旅館は半円で迫り出し何処の部屋からも見えない工夫が施され、
各部屋は相当良いのだろうと察した。
「フ~・・、凄い所ですね」「そう、癒される・・」お茶を飲みながら言われる。
「如何・・、気に入った・・」「はい、夢の世界、こんな所思いもしない所。
素晴らしいです」「良かった・・」洋介にお茶を勧めながら言われる。
「此処の大風呂は凄いわよ、行って来たら・・」「はい、行きます」
「着替えてからよ・・」そう言われて急いで浴衣に着替え部屋を出る。
 大風呂専用のエレベ-タ-に乗り込んで降りるが中々着かない・・。
漸く止まると・・、「え・ええ~・・」洋介は驚いて足を止める。
其処は海が競り込む巌谷、波が押し寄せて白い泡を飛ばして戻る。
何とも洞窟其の物、其処に風呂が在り、露天風呂は其の波が来る
瀬戸際に出来ていた。
洋介は其の露天風呂に飛び込んで歓喜の雄叫びを挙げた。
「ほほう・・、元気な若者だね」「エ・アッ、済みません。誰も居ないかと・・」
「良いよ、気侭に・・、構わぬから・・」
六十前後の恰幅の良い人が岩陰に居られた。
「良いね、若者は・・」「はい、学生で始めて来た者ですから・・」
「そうか、良いな、俺には遠い昔だな・・」男性は笑いながら話をされる。
 暫く景色と意外な場所を感心しながらキョロキョロしていた。
「パパ・・、誰か居ますの・・」入り口の方から女性の声がした。
「良いよ、入れ、学生さんだ・・」「良いのかしら・・」
「良いとも、入りなさい」「え・え・え・・・」
洋介は事情が読めない、何で女の人が・・と訝り岩陰に身を沈める。
「ま~、良いわ。聞いてはいましたけど・・、こんな所なの、凄いわね・・」
湯に入られる音がした。
「フ~・・、最高ね・・」「良いだろう・・」「極楽ね・・」
そんな会話を聞きながら洋介は岩陰で小さく成りながら動けなかった。
 「今晩は・・」「往々、来たか。まっていたぞ」聞いた事が在る声だった。
「アラッ、居ないのかしら・・」「アハッ、逃げてる。ホラッあの岩陰に・・」
「ま~・・」其処で又湯に入る音がした。
 「洋介、出て来なさいな・・」「あ・あはい・・。ゥ・ウゲ~・・」
「馬鹿ね、驚かないのよ。私のお知り合いの人。徳田さん。此方は奥様、
フフッ、言っても私の友達・・」「そうね、切れない友ね・・」
女性二人は寄り添いながら言われる。
「僕、洋介です・・」「そうか、徳田辰巳だ、此れは女房の碧、年が離れて
可笑しいだろう」「いえ・・、それは・・」
目を開けて居れない、とんでもない事に成って、混浴とは知らなかった。
「混浴ですか、此処は・・」「アハッ、そうなるかね・・、でも特別だぞ。
何時もは違うんだ・・、横に別に女性風呂は在るよ」「では今日は何で・・」
「貸切、部屋の露天風呂も良いが、此処は格別だ」そう男性は言われる。
 (アッ・・ウウウ・ギャッ・・)洋介は度肝を抜かれる。
其れは・・、当たり前だが女性は丸裸、明かりに下まで湯から透きとおり、
見える姿、其れも二人とも凄味が在るほど綺麗な体と顔、どれを取っても
モデル以上と思われる。
美しい肌が湯の波に浸り、湯気が立ち昇る中、幻想の世界に居るような
絵で洋介には余りにも刺激が凄過ぎる。
其れに湯の上に出ている豊満な胸は半分上に出て、どちらも見事な胸、
洋介は湯と二人の女性に舞い上がり酔っていた。
「如何したの・・、此方に来なさい・・」「え・はい・・、でも・・」
「良いから来て・・」楓さんが泳ぐ様に来て手を引き、明るい所に引かれる。
「オ・オ・オ~ッ、なんだこりゃ・・」徳田さんが悲鳴じみた声を上げられる。
「ま~・・、何と本当に・・」楓さんが続いて大きな声で叫ばれた。
洋介は何を見て言われたのかは知っている。
慌てて股座に両手を充てる、馬鹿でかい棒が股座で泳いでいるのだ。
丸で大きなナマコに似た様相で湯から見えていたのだ。
「呆れた、私も知らなかった・・」「本当に・・」
「馬鹿そう、本当よ、未だ味見していないわ」「ま~、楓らしくないわね」
「だって、正直そうな子だから今回誘ったのよ・・」「そう・・、そうなの・・」
奥さんがそう良いながら洋介を見られている。
 いやはやとんでもない場面に出くわし、洋介は頭が真っ白、
其れに湯に当てられて目眩が起こる。
「如何したの・・、湯にあたったの・・」
ふらつく洋介を抱いて洗い場の岩に横に成らされる。
「見事だ・・、凄いな・・、こんな獲物が居たのか・・」
失神している洋介の裸体を眺めて徳田が言った。
「貴方・・」「ウン、そうだな・・
遠くでそんな会話が聞こえているが朦朧とする洋介には
意味など知るよしも無かった。
                  

                つづく・・・・。























































★★本日から新作★★ 熟喜小説≪ 開かずの小箱-初回 ≫

            【 酔い痴れる道すがら・・ 】


 平成十二年、三月十日。
名古屋の東山動物園正面入り口前駐車場で、洋介は居た。
午後四時過ぎ、徒労に終わった今日の仕事、疲れた体を愛車のBMWの
運転席に座っていた。
 加藤洋介、三十七歳、身長百七十五センチ、体重七十五キロ、
顔は彫が深く浅黒い精悍な顔つきだ。
私立の大学を辛うじて卒業するが、華やかな仕事の場所には居なかった。
生まれは岐阜の本巣で貧乏な家、其れも六人家族で一番下、
何もかもが虐げられて育っている。
だが其処で体裁良く立ち回る術を会得して来たのが今は唯一の財産、
大学時代アルバイトに明け暮れる日々で、其処でも其の処世術が力に成り、
何とか卒業まで漕ぎ着ける。
・・、 --、そうして其れから十二年の間どんな道を歩んで来たのだろう。
 車内でシ-トを倒して横に成り目を瞑り、今までの事を思い出していた・・。
大学を出たら直に就職とはしない、出来なかったのだ。
引く手数多の売り手市場でも高望みしていた洋介、念願の商社に入れない、
其れも悉く試験に落ちて行く。
やはり名立ての大学には負ける、頭はそんなに良くは無い、
三流の大学に滑り込む程度、結果は自分でも理解出来ている。
其れから二年就職浪人を続ける。無論余り就職口を探す気負いは無い、
其れは既に養ってくれる女が居たから・・。大学四年生の時、居酒屋で
隣の人達と気が合い、酒を飲みながら同席していた女性が洋介の人生に
最高に関わる人。
其の時お互いが四人、深夜で相手のグル-プは錦のクラブに勤める女性、
其れも綺麗で学生の洋介達にとって簡単に会える人達では無い、
住む世界が違い過ぎていた。
 飲んでいた場所は錦界隈でも三流と言われる通称大学通り、
其処は若い人が来る所、名古屋の栄でも錦と言われる所は華やかな場所、
当時バブル絶頂時、錦では殆どが豪遊三昧、特に不動産関係は飛ぶ鳥を
落とすとまで言われる業種、それらに纏わる得体の知れないブロ-カ-や
建築会社が幅を利かして遊んでいる。
 昭和六十二年の時で、洋介は二十二歳に成ったばかりである。
「学生さんね・・、あんた名前は・・」洋介に聞く女性が居た。
「僕は加藤洋介です・・」「部活は何だったの・・」「剣道です」
「ま~・・得意は何・・」「大上段から・・・・」
「そう・・、どうりで体格が良い訳だ・・。本当に・・」
そう言いながら遠慮無しで洋介を舐める様に見ていた。
「加絵、あんた若い男好きだから用心しなさい。こんな金が無い連中に
関わるのは駄目よ」横から少し年がいった女性が注意する。
「姉さん、判っている、今日は飲んでいるし、横にこんな若い男、久振りよ」
「そうだけど・・、飲むだけよ」再度釘が刺された。
 そんな中で場は盛り上がり、必然と次の場所にと移動する。
今度は洒落たバ-で照明も柔らかく、大人の居る場所、洋介は始めて
こんな店に足を入れていた。
背凭れの高いボックス、其処に四人が座り、二組に成っていた。
洋介はあのきついお姉さんの組、あの居酒屋で横に居た女は
隣のボックスで大学の仲間と騒いでいた。
「あんた就職決まったの・・」「え・え・・、未だ・・ですが」
「ま~・・、如何するのよ。早く決めたら・・」「其れが中々良い所に・・」
「そう・・、仕方が無いわね・・」そんな会話をしていた。
反対に隣は大騒ぎ、店は他にお客が居ないから店側は苦笑いしながら
見ているだけ、中でも親友の俊之は在ろう事か・・、洋介が気にしていた
加絵さんに抱きついて吼えている。
黄色い声が飛び交い、隣は最高潮に見えた。
「俺、隣に行くわ・・」同席の友、正一がゆうなり席を立つ・・。
「私もね・・」同席の若い女の子も椅子を滑らせて隣に行った。
「フン、馬鹿みたい・・」鼻で言いながらワインを口に放り込まれる。
「あんた、不愉快よ。出よう・・付き合いなさい」
女は強引に洋介の手をとり、隣の席に何も言わずに店を出られる。
洋介は引き摺られる様に連れて行かれた。
 午前一時半、十月で些か寒い時期、女は一軒のすし屋に入られる。
「親父、この子に何でも食べさせて・・」「ハ~イ、ようがす。楓姉さんに酒」
大将らしい人が叫ぶ。
「兄さん、何しましょう・・」「・・・」「良いわよ、遠慮なし・・」「ではマグロ・・」
「ハイヨッ・・」洋介は高そうな店で小さくなりながら出る物を
ビ-ルと共に口に運んでいた。
 年は三十前、粋な人で、着る物が他の女性と違い着物、
其れも相当高価に見えた。
女性、いや楓さんは大将を捕まえて話され、隣の洋介は何も話せない。
だが次第に様子が変わる、其れは楓さんが酔っ払われて
カウンタ-に伏せられる。
「兄さん、此れはもう駄目だ。今日は帰ったほうが良いな・・」
「はい、そうします。お勘定は・・」「アハッ、良いよ、姉さんが居るから・・」
「そうですか、では僕は帰ります・・」そう言って立ち上がり出様とする。
「オイオイ、何で・・姉さんを送らんかい・・」「え・え・・」
「何言っている、姉さんを送りつけてから帰れ・・」「そうですね、ぼく・・」
「そうだよ、車は此方で手配する」大将がそう言われる。
 午前二時、タクシ-が来て、洋介は楓さんを抱えて乗り込んだ。
辛うじて場所を聞きタクシ-で其のマンションに着いた。
洋介は七百五十円を払い、楓さんを抱き抱えて下りる。
 「何階です・・」「七階、鍵はバック・・の・中」相当酔われているようだった。
 何とか七階の部屋にたどり着き、鍵を差し込んで開け、楓さんを入れる。
「僕は此れで・・」「馬鹿、未だだ、水・・」「あ・はい・・」
「ウへ~凄い豪華・・」部屋を見ると何もかもが豪華で綺麗、椅子やテレビ、
調度品、何もかもが高そうな品物で覆い尽くされていた。
ソファ-に横たわる楓さんに水を飲ませ、手持ちぶた差で向かい側に座る。
 「フ~・・、酔った・・、アア・暑い・・」胸の襟をかきむしる様に広げられる。
(あ・あ・・、凄い・・)少し見える胸の膨らみ、着物に覆われて判らなかったが
相当豊かな胸だと思った。
「洋介・・、帰るなよ。楓が眠るまで・・ゥ~ン・・」「あ・はい・・」
咄嗟に答えてしまう。
「早く脱がせ、暑いよ~・・早くう~・・」「エ・エ・・」
ソファ-に横たわりながら着物の帯に手を懸けて言われる。
「如何するんですか・・」「脱がせ・・」「あ・はい・・」「馬鹿、足袋から・・」
洋介は戸惑い楓さんの足元に膝まつき、真っ白い足袋の留め金を外す。
(ウへ~綺麗な足・・、其れに白くて指が可愛い・・)
初めて間直に見る女性の足、マジマジと見ていた。
 「帯・・」「はい・・」今度はそう簡単には解せない。
帯はきつく締められているし、結び方が判らず、何度も挑戦するが
上手く出来ないでいた。
すると楓さんが手で簡単に帯の端を抜かれる。
其れから何とか帯を解くことが出来、今度は脱がすのに戸惑う。
 漸く何とか脱がして着物と帯をソファ-に置く。
「ウッ・・」洋介は息を呑んだ。
其処には薄いピンク色の襦袢、其れも透けて体が見える。
何とも卑猥な姿、豊かな乳房はたわわに横に重なり膨れている。
其れに僅かだが腰の辺りから纏わり突く同じ色の短い腰巻、
くびれた腰から腿の半ばまで襦袢から透きとおって見えていたのだ。
(すると下はパンテ-は無いのか・・)
横たわる美しい姿態に洋介は思わず生唾を飲み込んでいた。
「ベットに運べ・・」「あ・はい・・」
抱き上げて奥の方だろうと廊下を歩いて寝室にたどり着く。
其処には大きなベットが在り、楓さんを寝かす。
そうして薄い掛け布団をかけて逃げる様に寝室を出る。
 「フ~・・、驚いた・・」洋介は胸を撫でながら大きく息をした。
「そうだ、帰らないと・・」思うと急いで部屋を出るが、鍵が・・、思い直して
部屋に戻り、傍に在ったメモ帳に、
『かぎはドアの郵便入れから中に入れて置きます』
と書いて何とかマンションを飛び出していた。
 既に東の空が薄らと白ずんでいた。
初めての体験に胸を躍らせて汚いアパ-トにと向う。
 其の四日後、大学の構内で雅之が洋介を探していると友から聞いた。
部が別で、今は剣道部にも出入りしていない。
夏に全て終わっている身、構内で雅之と会う機会など少ないのだ。
洋介が自分から雅之のセミナ-の部屋に顔を出した。
「おう~、探していたぞ、明日付き合え、いやお前が主役だ・・」
「なんだ・・」「この間の錦の女性から電話が来た」「え・・、誰・・」
「加絵さんだ。俺携帯番号交換していた、其れで今日電話が来て明日は土曜日、
会わないかと連絡が来た。驚いたぞあの人がな~処が聞いたら喜びも半減、
俺達は引き立て役だそうだ・・」「なんで・・」
「馬鹿、お前に合いたいとあの凄い美人、名前は知らんが際立って美しい、
ホラッ、年増の着物美人・・」「アア~楓さん・・」
「そうか、楓さんか・・、貴様隅に置けん奴だ。あの時二人で消えただろう」
「其れは食事に・・」「それだけ、嘘だろう・・お前の馬鹿でかいアソコが・・」
「馬鹿、そんなンじゃない」「ま~良い、お陰で俺も加絵さんに会えるから」
時間は午後四時と言われる。
洋介は合いたいし、合いたくも無いと思う。
会えば又あの美しい人が自分の胸を痛める。
どうなる物でも無い人、住んでいる世界が違い過ぎた。
 だが翌日の時間、約束のホテルの喫茶室に雅之と洋介は居た。
四時五分、揃って現れる。
「え・え・嘘・・」其処にはあの着物美人とは又違う美しさの楓さんが
此方に向われている。
洋服も派手ではなく、地味でもなく、何とも例え様が無いほど優雅な装いで
学生の二人は何とも言えない姿、普段着そのもの、雅之は家は裕福だから
それでも着ている物はブランド、洋介はジ-パンにシャツ、
其れもヨレヨレである。
「待った・・」「いえ、僕達も今来たばかりで・・」雅之が加絵さんにそう答える。
後ろで楓さんがニッコリ笑われ、頭を下げて椅子に座られる。
「今日は、嬉しいです。会えて・・」雅之が言う。
「そうね、ご無理言ったわね・・」楓さんがいわれた。
其れからホテルの二階のフランス料理店に入り、食事をする事に成るが、
洋介は作法など皆目知らない、オドオドしながら座っていた。
「俺の真似をしろ・・」横で雅之が言い、「うん・・、頼む・・」洋介は言った。
 其れから食事が始まるが、全部一緒には来ない、中々面倒な食事だと
思いながら始めてのフランス料理を楽しんでいた、いや苦戦していたのだ。
 午後五時過ぎ漸く食事を終える頃、楓さんが言われる。
「あんたらは映画でも見たら・・」
「そうねそうするか・・、見たい映画在るし・・。雅之ちゃん付き合って・・
「はい、喜んで・・」コ-ヒ-を飲み終えると加絵さんと雅之は洋介と別れた。
「さ~・・、私達も行こうか・・」促されて洋介は従う。
ホテルの地下の駐車場に向われ、真っ赤なベンツのドアを開けられる。
「え・え・此れ・・」洋介は溜まらず声をあげる。
「乗って・・」一言残して楓さんは颯爽と運転席に座られた。
「行く先は任せて・・」「え・え・何処に・・」「良いの、何も言わないで・・」
車はグングン走る、すると名古屋駅前の高速侵入口に入り込んで
高速に乗られる。
独特なエンジン音、其れに皮のシ-トが冷たく心地良い・・。
(何処に向われるのか・・、近くでは無いのか・・)
訝る洋介にお構いなく車は走っていた。

           つづく・・・・。