痴欲小説≪ 渇愛の接ぎ木-24 ≫
郁子は喜一と同い年、既に四十五を迎え、身体も見たくないほど落ちて
来ている、だが普通の同い年と比べれば雲泥の差の若さ、
其れにはお金と時間を費やして来ているのだ・・。
ベットに縛られている喜一を長い間見続け、今までの事を思い出し
舞との遣り取りの可笑しさに思わず笑いながら・・。
「義母さん、もう、つまらないものは摘まないで・・」
「何、つまらないものって・・」「下らない男よ」「エ・お前・なんてこと・・」
「フン、何時も何処にでも居る男、何よ何処が良いの・・、アソコ・・、
如何見ても普通よ、頭・・、良く無いみたいな男達・・」「お前なんて事・・」
「上を見て、義母さん無駄な事ばかり」「お前、なんて事義母に言う事か・・」
一年前だった、舞が突然私の遊びにケチを付け出す。
其れは郁子にとって屈辱だ、年端も行かない娘に罵倒に似た言葉を
投げ付けられ、郁子は唖然とした。
「だったら、居るのかソンナ男・・」
「居るわよ、でも義母さんには勿体無いから教えない・・」
「阿呆・・、教えて貰いたくないわ、どうせろくな男では無いだろうし・・」
「そうね、光る物しか興味ない義母さんには見えないわね・・」
「もう~、おまえ酷いぞ・・」そうして事在る度に喜一のことを褒め称え、
男ならあんな男を掴みなさいと口煩く言う、何時か郁子にも喜一の存在が
大きくなって来る。
しかし所詮田舎の男、其れも厳つく撫男、郁子は何時も笑いながら舞の話を
聞き流し、お前は其の程度かと心で軽蔑していた。
だが・・、ある日舞がとんでもない事を郁子に話す。
其れは山田家で見た知美さんとのセックスの状況、備に見ていた舞は郁子に
話したのだ。
「アホッ、見るな大人の事」怒るが郁子はソンア悦びが在るかと笑い飛ばす。
しかし、幾度も聞かされると本当かと思う様になる、不思議な舞の話し方に
何時しか洗脳されて行く。
そうして味合えば・・、其れに舞は此処には居なくなるよ・・、そう言われて
郁子は驚き戸惑う・・。
「何で此処に居なくなる・・」「舞は農業に興味が在る、家の仕事は引継がない
からね・・先を考えてよ」
飛び上がるほど驚き、舞の話が真剣だと感じると先を案じて悩む。
そうして遂に・・、舞が驚愕の話を郁子に話す。
「如何かな・・、義母さん・・、まだ子供が産めるか病院で検査して来て・・」
「ゲ~エ~ナニイイ~・・」「だから産めるのかと・・」
「アホタレッ、ソンナ事なんでゃ・・」「産ませたいから」「エ~郁子にか・・」
「そうよ、舞は居なくなるのよ、跡取りは・・」「エ・エ・、本気か・・」
「もう~言っているでしょう・・」「まさか・お前・・、家を投げ出すのか・・」
「違う、此処は義母さんが確り遣っているから・・」「だって、お前の為・・」
「舞は義母さんと血が繋がらない・・、だから本当の子供を作るのよ・・」
「お前・・」「良いから考えて・・」
衝撃を受け、舞の顔を睨みつけるが舞は本気顔、郁子は如何しようかと
悩み続ける。
そうして遂に舞は動く、郁子を強引に病院に連れて行き検査を受けさせ、
大丈夫と言われ二人は家に戻った。
「ふ~お前この年で恥かしい」「良いじゃない、後れてスタ-トしたと思えば」
「阿呆・・、酷い子・・」「で、良いわね」「なにが・・」「子供作り・・」「・・」
「仕掛けてよ・・」「如何するんだい・・」「良いわね、其の調子・・」
其れから詳しく舞が話す中身に驚きながら呆れ、郁子はこの子の根性は
並では無いと恐怖すら覚えた。
「良いわねえ、睡眠薬よ。早くしてよ、待てないからね・・」
郁子は体が震える、今まで男をたぶらかして遊んできたが今回は犯罪にも
為る行為、其れを簡単に話され、動揺していた。
「良いわね、二度と言わないよ。しなくても良いわ、舞は出て行くのは確実、
あとのことを考えないのは勝手よ」そうまで言われる。
そうして、そうして郁子は夢遊病者みたいに岐阜の糸貫の家に入込んで、
焼酎の中に睡眠導入剤を入れた。
四月四日、男は直に倒れるように眠り、郁子は部屋に上がり早く見たさに、
喜一のズボンを降ろして余りの凄さに後ろにひっくり返る。
(舞が言った通りだ、凄い・・)感嘆しながらも手は既に喜一の棒を握り締め、
其れからはどうやったのかも憶えていないほど舞上がり、気が付くと男の上に
跨りでかい棒を沈めていた。
それからが・・、なんと気を失うほど味わうが男の棒から何時までたっても
精子は放出されない、郁子は一度フラフラの身体を男から離し、口と手で扱く
が其れも大変、長い時間懸かり、其の日はとうとう精子は出せなかった。
身体は充分すぎるほど味わうが、目的の物は郁子の身体には貰えない・・、
仕方なく大阪にと戻るがあの凄過ぎる物を忘れる事は無い、
二十二日、郁子は二度目の糸貫の家にと向かい、
今度こそはと意気込んでいた。
そうして最初は扱き顎が外れる思いで懸命に扱き、上に跨り吼え捲り
何とか使命を果たす事が出来た。
郁子はそのまま泣きながら大阪に戻り二日寝込む。
舞は其れを見て嵌ったね・・、義母さんと笑いながら見た。
(あの子・・、なにを考えているのかね・・、喜一さん判る・・)
鼾を掻く喜一に向って思った。
真夜中、午前二時、喜一は目が覚める。
「エ・エ・アア~何処だ・・」「気が付いたね・・、此処は大阪だよ」
「アア~義母さん・・、舞は・・」「居るよ、でも今は来ないよ」
「何で・・、あ~な・なにい~此れ縛られている、なんでほどいて下さい」
「駄目、今は駄目」「馬鹿な何でです。どうして俺が・・」「暴れるから・・」
「え~、もう~酷い、早く解いて・・」「静かに・・、気を落ち着けて・・」
「こんな姿で無理。舞は・・、舞~来てくれ~」「来ません、落ち着いて」
「怒りますよ、早く・・」「怒れば・・、暴れても逃げられないわ・・」「・・」
義母を睨んで喜一は大の字にされ縛られている我が身を呆れて見た。
「どうして・・、訳を教えて・・」「其れも駄目、舞が決めた事・・」
「エ~舞が・・、畜生アイツ許せん・・」
喚くが所詮縛られている身、如何する事も出来なかった。
「喉は・・」「乾いていますよ・・」「じゃ~待ってね・・」部屋を出られた。
(何で舞は何で俺を・・)考えるが喜一には訳が判らない、
急いで飛んできて此れかと怒り心頭である。
「はいどうぞ・・、無理ね、待って・・」
「エ・エ・エウソ~ダ~ウウ・ウグッゴゴボッゴクン・・」
郁子が口移しでビ-ルを喜一に飲ませる。
目を丸くして拒絶するが口には容赦なく大好きなビ-ルが入込んで来た。
「ウップ・・、義母さん・・」「ウフッ、いいもんだね、もう一度・・」
「ウグッ・プパ~ゴクゴクン」喜一は目を相貌の眼差しで開き郁子を見る。
片手は喜一の頭に乗せ、口で何度もビ-ルが喜一の口の中に注がれ、
喜一は半分以上飲んでいた。
「義母さん・・」「美味しいかい・・」「・・」
喜一は呆れて声も出ない・・、どうしてされたのかも・・。「舞は・・」
「居ますよ、自分で良いと思えば現れるよ」「何で・・、早く舞いに・・」
「はいはい・・、もう直ですよ」いやはや喜一の相手では無かった、
取り付く暇も無い人、喜一は義母を睨みつけるだけ、それ以上は動く事も
話す事も出来なくなる。
三十分郁子は添い寝して喜一を横から眺め、何度も溜息を点いている。
「もう・・、良いでしょう、落ち着きましたから・・」
「そうみたいね・・、舞は何処かしら・・まい~でたら如何・・」「・・」
返事は無い、喜一は部屋を見渡すが姿は無かった。
仕方なく喜一は目を瞑り手足は縛られた侭居た。
「バタン・・」ドアが開く・・。
「エ・エ・舞か・・」「・・・」「え~お前・・、綺麗・美しいく為った、舞か本当に舞い」
「・・」ファッション雑誌から飛び出した様な今風の洋服、其れが見事にマッチ
した姿、くらい部屋に其処だけが浮き出る中、舞は震えて佇んでいる。
「舞~・・、何とか言え・・」「・・」
大の字にされている喜一の身体に飛び付きしがみ付かれる。
「舞・・」喜一は言葉も繋がらず絶句する。
其処には二十歳に素晴らしい女性、其れが舞の今の姿だった。
「変わった・・、いや綺麗だぞ、俺は嬉しいよ」「・・」
何も返答せず抱き着き舞の目には涙が溢れ縋りついたまま震えていた。
「体大丈夫か・・、慌てて来たが・・、もう・・良いのか・・」
喜一は話しかけるが返事は戻らない。
「舞・・」「喜いちゃん・あいたかった凄く・・」「・・」「喜いちゃん・・」「・・」
これ以上何もいわなくてもお互い理解出来る、十年近く一緒に暮した仲、
喜一も涙ぐんで居た。
「もう良いだろう、暴れないから解いてくれ・・」「駄目・・、此の侭よ」
「何で・・、解け」「ダ~メ」「オイオイ可笑しいぞ折角会えたんだ頼む」
「いやよ、この侭よ」呆れて舞を見るが顔は喜一の胸の中、香しい匂い
だけが喜一の鼻に入り込んで思いっきり吸上げる。
「喜いちゃん・・、いや今日からパパね・・」
「エエ~パパだと・・、気色悪いわ、喜いちゃんで良い」
「駄目、舞はもう二十歳。パパにする」「オイ、なんでだ・・」「パパだから・・」
喜一は苦笑いして返事をもう返せなかった。
「義母さん・・」「何・・」「覚悟出来た、ウウン前からだけど今はっきりした」
「そうか・・、では・・」「ウン、良いわ」
喜一は何がなんだか判らないが舞の言葉に何かを感じた。
「パパ聞いて・・、最後までよ・・」其れから舞は一人で話を始める。
其れはあの糸貫の家を出た事からだった。
喜一が一番解せなかった舞が率先して出た事を話して聞かせる。
舞が悩んでいた事だと前置きして話はされる。
「良いわね、舞はパパとの暮らしはもう限界だった。大好きで大好きで
溜まらない、でもまだ子供、其れでも何とかパパと思うと気が狂うほど
悩んでいたの・・。舞はパパの女に成りたい、でも其処では為れたら人が
如何言うかが怖かった。舞は平気だけどパパが困る。あいつ舞を大きく
したのは女として抱くのが目的か・・、可愛そうに舞は獣の餌食か、喜一も
あの姿ではまともに嫁も来ない、遣りそうな男だよ。そう言われるのが
落ちよ、舞は其れがパパのためには成らないと、其処に大阪から迎えが・・、
渡りに船よ、舞は乗って逃げた。其れが本当の気持ちよ」「・・」
「だから舞は後悔していない、漸く二十歳に成れた、全部パパのお陰・・、
今は誰にも文句は言わせない、パパは舞のもの・、そうしたらどうしても
会いたくて・・」「・・」「パパ・・、舞の気持ち判っているの・・」「・・」
「もう・・、黙り込んで・・」「・・」
「舞は決めているからね・・、誰がなんと言うが止まらないからね・・」
「お前、馬鹿か・・、俺は育ての親で充分、お前は良い人と結ばれろ、
其れが一番の願い・・」「そうよ、良い人とね。パパよ」
「お前正気か、年が違い過ぎる、俺は知っているだろう、他の女性と・・」
「そうよ、自分が仕向けたから知っているわ」「仕向けた・・ええ~」
「そうよ、知美さんも瞳も・・」「瞳・・、げ~お前のお母さんだろうが・・」
「そうね、そうなるわね。でも女・・、男が好きな女よ」「お前其れは・・」
「良いの、だから家には迎えなかった、迎えれば瞳を殺していたかも・・」
「げ~~」「だから入れなかった、瞳は負けると思っていた。入れないと為る
と外で必ずパパは瞳を抱く、其れは判っていた。
其れでも目の前でより良いかと我慢した」「・・」
「一宮で三人が・・、パパは女に恵まれて良いわと大阪で思っていたの・・」
「げ~一ノ宮・・、まさか知っているのか・・なんで・・」
「今までの四年間、全て知っている。調査が一月毎に来る。パパの行動は
全部握っているの・・」「く~ゥ~信じられん・・」
「敏子さん最高に凄い人ね・・。麻耶さんは女らしい人、どれも好きよ」
「・・・、お前・・」喜一は絶句する・・。
「義母さんも今は大好き、だって舞を認めてくれた、そうよね・・」
「認めるより怖い子ね。女の気持ちを知り尽くし、思わぬ方向に導くのよ」
「フフッ、嫌だと言いながら乗るくせに・・」
「だって、のって損は無い、舞は的確だから・・、信じてる」
「そうね・・、郁子さんは可愛い人、おじいさんが見初めるだけは在るわ」
「ま~郁子なの・・」「嫌・・」「ウウン、良いよ、今日からか・・」
「そう、記念日だし、パパと呼びたいし、郁子さんともね」
「出来たら郁子ちゃんが良いな・・」「良いわよ、そう呼ぶ」
いやはや喜一は大の字に繋がれて呆れて聞いていた。
此れからどうなるのかと其ればかりが心配で・・、
ことの経緯を不安げに考えていた喜一だった。
つづく・・・・。
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