望愛小説《獣が道を造る・・22》
九月に入ると里の動きは賑やかに為り出す、
其処にはお年寄りも中年の人も元気に動かれ出す。
収穫が至る所で始まる、早稲から稲刈が行われるのだ。
其れに従い、店も完成品の食事関係がいち早く無くなる、
外で仕事をこなすと台所はあまり使われない、其れほど総ての労力を野良に
使用されている。
裕太も其処は心得て弁当類とレトルト類を多く仕入れる。
皆が何とか生きている姿を垣間見れる、田舎の一大イベントが今年も始まる。
従い真弓さんも忙しい、稲刈での男手は既に頼んでいるが、食事は家で出す
ことに決まっている。
夫が居なくなり寂しい収穫時期、其れでも義母と二人で頑張る姿は、
裕太は想像してて感動すら覚えた。
「ね~疲れる・・」「だろうな、今少しの辛抱しんさいや、十日だがね」
「うん、そう思い頑張っている」「四十九日は何時だった」
「え・・、あそうか其れも有るね、九月二十七日に為るんかな・・」
「じゃ其れまでは頑張ろうね」「え、何で其れ・・」
「ううん、考えがある、其れまでは・・」
「可笑しな人ね、何でその日を聞きんさったん」「お参りするね」
そんな話をしながら野菜をトラックの荷台に詰め込んで行く。
九月十二日、裕太は可部の家に居た、家の奥の部屋は相変わらず落ち着ける、
川のせせらぎと女を掘り起こされた美代さんと裕太・・。
既に此処ではしこたま美代は肉を貪られた後、素っ裸で横たえ息も儘為らない
衝撃を一杯受け続けて居たのだ。
部屋は奥ばっているし、裕太が来ると鍵をかけ、誰もが急には来れないよう
にはしている、部屋は川辺、幾ら大きな声を出しても構わない事は最高、
無論事が行われる時は窓は閉めている、其れで凄い攻撃を毎度もろに受ける
肉体は、小躍りしながら往く事の凄さを満喫、美代は以前より姿形が変わり、
近所では知れ渡るほど、女の魅力が若い自分より覚醒して来たと我が身でも
判っている。
総て其処は横に裸で寝ている男の所為、憎い程来ると抱かれることは雰囲気
で知らされる、そうして美代の思いも何もかもが子の男により攪乱され破壊
されていった。
「ねね、又お願いにきんさったがね」「あ・・、雅子さんか、良いね今度は
合同でなな・・」「馬鹿ね、あんた」擦り寄りキスを仕掛けると、
またまたあの地獄と極楽に行き来が始まった。
とことん遣られた後、深い闇夜に落ちる、そうして気が付く頃には既に男は
家には居ない、何度其処は経験しているが、真裕太は余韻を残し消える子だと
感心する。
美代の気が戻る頃は既に裕太はトラックを運転し帰路についていた。
九月二十日、郷の景色が様変わりしてくる、其れは刈田に為る風景、
見事に裸にされた谷は今は鷺が舞い降りていた。
そんな風景を見ながら裕太の軽は夕方に走る。
「来た・・」「・・」無言で家で迎えるのは美津、八月に関係が出来てから
既に七度此処で抱き合っているのだ。
稲刈の忙しい間でも関係なく男は来る、その都度美津は戸惑いながら育成を
遅まきながらも肉に植え付け、会う度に新しい欲望と歓喜を与える男、
其れが裕太だった。
「風呂良いんか・・」「どうぞ」「美津さんは・・」「後で行くから」
風呂は今は長い時間二人が居る場所に変わる。
裕太が買ったマットの威力が其処で炸裂、今じゃオイルや色んな道具が、
脱衣場の小さな箱に詰め込まれている。
美津は歓喜の泣き叫びが又来るとワクワクする女に変わる、こんなトキメキ
はもう美津には無いと決め込んでいたが、其処を遺憾なく掘り起こしたのが
裕太、だから来ると二度に一度はそうなる事に為り出す。
いそいそと事を済ませると遅れて美津が風呂にとくる、其処で開始、
又抱いてくれる、其れが美津には耐えがたい日々待つ身、其れをいい事に
此処では裕太が独占場、相手がどんな事でも受けてくれる体が、
むごい仕打ちを此処では遠慮なしで試すことが出来ていたのだ。
美津は善がる先がとんでもない程の快感を貰える場所と知る、
其れが毎度行くことが変化している、二度と同じ場所に行けないと知る。
其れも此れも総て裕太の所為と御陰なのだ。
いつに無く、美津はソワソワとする、怪訝に思う裕太だが、
其処は瞬時で忘れる程物凄い肉体が待っててくれるのだ。
浴槽に現れると、もう其処は誰もが入れない区域に為り、二人だけの主戦場、
今日もあんた~の連呼で体を捩り手繰り美津は歓喜の中で埋没、
一度二度三度と往かされる度に叫ぶ声の音色が変わる、見事な遣られ方を
男に魅せ付ける。
一時間後、漸く風呂から裕太が出て来た、そうして用意されている
コ-ヒ-サイホンからカップに注ぎ、美味しいと飲むのが毎度の道筋に為る。
美津は未だ風呂場の、マット上で荒い息をお腹が上下してされていた。
十分遅れて居間に戻ると、もう其処は何時もの二人に変われる、
其のメリハリが憎い程大好き、先ほどまで抱かれ狂う自分が今はそうじゃ
無い女に為れるからだった。
「今日は・・」「あ、聡子、上がりんさい・・」「あいつは・・」
「うふっ、来て居りんさるけ」居間に行くと、「おう~きんさったな」
「ま~何とあんた主人面かね」「え、そうじゃ無いがそう見えるんか・・」
「阿保じゃ、年が違うからそうは見えんが、なんか変だぞ」
「そう、変変、此処では変・・」「馬鹿~」
裕太とのやり取りはそうなる、聡子は裕太を如何扱おうと毎度悩んで来て
いるが、顔を見ると揶揄いたい欲望が先に生じてしまう、
其れほど気が合う事の証だが、真思うように運べないもどかしさが有った。
コ-ヒ-を飲み始める女二人、仕事の話を均きりして終えると・・、
「真弓ちゃんの家の四十九日が来るね」「そうか、そうなるんだ、早いね」
「・・」いつに無く様子がおかしい二人、裕太は其処は見逃さない、
美津を見るが変化は無いが、聡子さんに少し様子が変と思えた。
つづく・・・・。
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