テーマ:小説

窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・34》

流石に炎天下、三人は何とかしのげる洞穴に戻る。「く~暑いね・・」「お母ちゃん、夏だし、此処は空気が綺麗だし、潮風、総て日焼けする材料が整っているがね」「言えるね、暑い・・」又もそう言われて、Tシャツは既に汗で濡れているし、今度は娘を見ると、なんと母より卑猥さがにじみ出ていた。其処は綺麗な形の胸が熱い盛りに誇らしげにせり出して、其処も濡れ…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・33》

 夕方六時、家の娘さん菜摘さんがアルバイトから戻られた。其処で今までの経緯を聞かれると、「田中さん、行くんか・・」「何とね、そうなってしまったんだ」「良いじゃない現代のミステリ-探検か良いな、菜摘も行きたい・・」「ええ、お前、仕事は・・」「休むわ、アルバイトだし・・」「お前・・」「行こうよ、お母ちゃん一度先祖が住んでいた島足を踏み入れて…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・32》

 「それがね、如何も島に通う内に男女の仲になりんさってたんだ・・、自分の娘がそんな恥な事はせんと思っていた母親がな、小島で男に合うと、話を始めるが、何か異変を感じ出すんじゃ・・」「異変ですか・・」「ああ、其処が味噌じゃぞ」そう言われて一服、なんと九十過ぎでもタバコをふかされている。「そんでな、男が娘を見ていると・・、お母ちゃん、体熱くな…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・31》

漸く梅雨が晴れたと聞かされる中、蒸し暑い最中に島にと向かう、もう少し待てば夏休みだが、其処は色々と用事が有るからと、向かった。 聞くと、其の島には定期便が隣の島から出ていると聞いて、頭を悩ましていると、聡子さんが笑われて、お父ちゃんの船で行きんさいと助け船、乗船し其の島に向かう、途中で色々な話を親父殿から聞いて居た。 島に降り立つと、な…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・30》

時は恐ろしいほど進んで行く、喜びも、嘆きも不幸も全く時は待ってはくれていない。其れが良い証拠に、東広島は運が良いのか、今は順風漫歩、勉と言えば、半分半分、成し得ていない事も有るが、半分は順調だった。 その成し得ていない事の一番は、あの島に残された侭、然も其処以外は順調其の物、だから気懸りは益々膨れて行く。島は既に基礎工事が始まり、おじさ…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・29》

 可愛い子供が、勉の上に乗っ懸り、目が覚める。「おう~お早う・・」「顔よ・・」「あ、そうじゃね、行くか・・」子供に連れられて洗面所、其処で顔を洗うと・・、「ま~起こされたんかね、卓也、無理言っちゃあお兄ちゃんもうきんさらんようになるよ・・」「嫌だ~・・」「ほうら駄々込めると益々来て貰えんから、昨日のお兄ちゃんもだぞ・・」「じゃ、良い子に…
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★本日より再開★窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・28》

 六月に入る、既に島では喧騒の毎日だと電話が来ている。五月の半ば頃、誠司を連れて訪問、其処でかねてより考えていた相手を紹介、無論其処には節子さんが同席、慌てる誠司を横目に紹介が始まると家の中は大騒ぎ、既に部屋も決まっていると聞くと誠司は居た堪れずに縁側に逃げる。 部屋では勉と家の婆様と節子さんと、今回の相手の多恵さんが、子供を抱えて座ら…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・27》

 五月八日、東広島から電話が来た。来てくれと言われ、車で向かう、途中今日はあの家の男性と顔合わせと聞いて居るし、其処で話が進む具合を確かめようと、勉は車を走らせる。心配はしていない、アソコの満代さんを信じているし、今日は同じ穴を使う男三人が顔を合わせる日と、腹を括る。 午後一時過ぎに到着し、直ぐに豪邸の中に入る。大広間では既に二人の男性…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・26》

 「・・、・・」「・・、・・」互いに声が出て来ない、其れほど強烈な事を告白されている、勉は今は息すら儘為らない現実だった。「では妹さんのご主人は・・」「ええ、もう駄目かも・・」「何と・・」「でも、聞くと楽しい人生だったといんさる、俺は誰もが経験していない事が出来た人生かもと・・」「・・」「それが事実本音と知らされたのよ」「でも悔しいでし…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・25》

店の外に出ると、既に空は雲行きが可笑しい中だった、「拙いですね、雨が・・」「・・、そうね変ね・・」初めて声を聞いた。「じゃ、一度部屋に来ませんか・・」「良いの・・」「どうぞ・・」何とすんなりと言える事が出来ていた。其れほど女性と接する事が多くなった証拠かと思いながらマンションの部屋にと向かう。何も言われず従われる姿に、多少勉は気に為り出…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・24》

 五月の連休、勉は部屋に篭りっきり、夥しいコピ-紙の山に埋もれてる。 「ようし、出来たが・・」周りは旅行で閑散となる中、独りで背伸びして満足げな顔色、其れが総ての事を表していた。 直ぐに時恵姉ちゃんに電話して何事かを頼んでいる。終えると、今度は計画書とアルバムを作り上げて時間を待つ。 「コンコン・・」ドアを叩かれた。出迎える相手は何とあ…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・23》

 相手の言い表し方を訂正、今は本当に野生馬、其れが見事な体を跳ねている様は豪快そのものだった。アの観賞用の錦鯉は何処に行った、其れほどの様変わりに勉は絶句する。(え、じゃアの芳美さんは・・如何なのか・・)其処も期待が膨らんで来る。 「芳美さん・・、来て・・」突然勉に呼ばれた芳美、既に浴室のドア傍でへたり込んでいたのだ。呼ばれて、這いつく…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・22》

 好美さんは広島で大手の広告代理店の広島支店に勤務され主に会社案内や、商品の宣伝など手掛けて居て、市や町の育成のための講習会も出掛けていると聞かされた。「だから、私の今までの仕事で、何とか出来る部分が有ると思えるのよ」「ええ、其れは大いにあります」「でしょう、冴美ちゃんとは年が離れているけど、直ぐには無理かも、だから私が傍に居るけ~」「…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・21》

「実は聡子さんから中身を詳しく聞いたら私はとんでもない間違いを起こすところでしたの・・」「え、間違いですか・・」「ええ、一目見た時、この人なら抱かれても良いかなと・・、女性なら相手次第じゃ在りませんか、でも其処には世間のしがらみが有るし、無理な事でも願望は持っていますわ、夢も有るし、妄想もしますしね、でも今回は島の大事な計画、其れが本当…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・20》

 その夜は聡子さんの家で泊まる、美佐江さんの家は今は都合が悪いと思い、其処は娘の冴美だけにする。夜には婆ちゃんと聡子さんが並んで寝て夜中まで話しをし、勉は酒に酔うおじさんと同じ部屋、鼾が凄いから寝不足になった。朝起きると昼迄昨夜の延長、島の人が顔を出されて其れの対応に追われる。 何とか昼過ぎに、島を出ると、婆ちゃんが苦笑いされた。「お前…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・19》

 いやはやとんでもない事になりつつあった。仕事終えた島民が後から馳せ参じて倍位の人数になっている。其れほど此処では大騒ぎになる、後から参加された人は話しを聞く度に、勉と婆の所に来られるから、美味しい海鮮も恨みたいほど食べられていない。 三十分後、其の喧騒から離れた景色がいい場所に婆と勉と、其処の島の聡子さんが座り、ビ‐ルを飲んで話が弾ん…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・18》

 皆出払ってて勉は身を持て余す。「おい、居るか・・」「ああ、居るよ、暇じゃがね・・」家に来たのはあの康夫おじさんの息子、誠司、今ではこの家と切っても切り離せない間柄になっている。もともと契約子供の親戚だが、勉と同年齢の男だった。 「おい、聞いたが瀬戸内海の島じゃ今大事に為りそうじゃ無いか・・」「聞いて居るんか・・」「あ、家じゃ親父が大張…
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窮慕小説105弾《漆黒の迷路・・17》

 そろそろ大学も始まる、でも勉は未だそんな気に熟れていない・・。そんな時、康夫おじさんが家に懸け込まれた。「え、康夫おじさん・・」「阿呆、何が康夫おじさんじゃ、お前の所為で大恥かいたがよ」「ええ~何で大恥って・・」「あのな、お前が言う大島は何処や・・」「瀬戸内じゃけ・・」「それが本当か、地図見せろや・・」慌てて、コピ-した地図を広げる。…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・16》

 グーグルで検索し、其れをコピ-して勉は睨んでいた。アソコはサイクリングで橋を渡る人にも降りて休んでもらおうと考えだす。島を一周出来る事になれば、途中の休憩場所の整備などサイクリングロ-ドの島としてでも為り立てると確信する。そうなると夢が益々膨れ上がり、釣り客だけでは無いと思えた。(そうか、じゃアソコは男だけでは無しに女性も滞在出来るよ…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・15》

 暫くして美佐江は仕方なしで家にと向かう。勇んで出て行った手前、どの面下げて戻れば良いのか、本当に困って岸壁の上で時間を潰していた。 家に恐る恐る入る姿、傍が見たら笑えるほど、おどおどとして玄関を入る。「・・、・・」「真っ先に謝ろうと覚悟を決めて部屋に入ったけど・・、其処には目当ての勉の姿が見えない、放心状態でへたり込んで肩を落とす。(…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・14》

 何も言われず、只泣き叫ばれ、飛び込まれてそのままの姿で縋り付いて泣かれている。受けている勉は身動きせずに、美佐江さんの為すがままに従う。慟哭とは此れかと思うほど相手は泣きじゃくり、グイグイと手に力が入って来る。背丈は勉は173センチ、相手は155前後、本当に小娘みたいな人、然も憎い程小顔で可愛いから・・、其処が溜まらん女性なのだ。 何…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・13》

 狭い岩場から、上に上がり、眺めのいいところで並んで座る。「なんとま~、美しいが・・」「「景色は良いが其れで飯は食えんわな」「言えるけど、真・・、綺麗」「・・」「上の此処は広いけど、雑草が」「「ああ、親戚の土地だが、横はわしの家だが、もう面倒くさいからほったらかしじゃがね・・」「・・」「でもよ、あの子は可哀そうな子じゃ、あれほど器量が良…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・12》

 寒いけど眺めが最高、梅が咲き誇る庭で、仄かな香りを堪能する。「ええ~あんたもうきんさっているんかね・・」「ああ、おばさん、お久しぶりです・・」「そうなるかいのう、確か去年の暮じゃね・・」「はい・・」「あんたが来ると聞いたから釣竿と餌持参じゃけ~」「済みません御足労掛けます・・」「え、あんた大人になりん去ってからに、言い方がおじさんみた…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・11》

 月は既に三月を示す、勉は最近勉学に励んでいる、其れを冴美から聞いた婆は喜んでいる。「な~、なんか真剣に勉強していると聞くが、本当かね・・」「ええ、其処が気に為るけど、冴美も中身は知らんといんさるが・・」「何か異変が起こっているな・・」「ええ、お母さん・・」「だって、そう考えるしかあるまいてあいつが何で勉強、大学に入る前一度そんな事が有…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・10》

 お正月期間も開けると、勉は大学にと通う、郷では勉の代わりに新しい女の子が居る。冴美は、今は本当に我が家同然、然も婆も母も振り回されながら笑顔、そうして、高校生活が始まっている。「婆ちゃん、ね、今日遅くなっても良いかね・・」「何か有るんかね・・」「うふっ、お兄ちゃんの部屋、汚くして居そうだから覗きたいの・・」「あはっ、そうか、行って益々…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・9》

 満代は自分が二十歳で産めば今は子の年だと思うと、気が変に為りそう、其れだけ年の差と現実は惨たらしいと思える。 そんな気持でも、今は如何か・・、浴室に入る事を少しためらっていたが、広間で待機する二人の女性の為にも此処はと、意気込んで向かっていた。「勉ちゃん、見事だけ~、おばさん感激しているがね・・」「お願い、何も知らんけ~、教えてくれん…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・8》

 「時恵無理よ・・」「じゃこの計画から勉を降ろします」「ええ~、何でね、あれほど推薦していたじゃないね」「だからですよ、此の子はこの家に使われるほど落ちては居ません・・、此処はこの家が思うようには絶対為りません。その理由は簡単、此の子のお婆様はこちらで全員が向かっても太刀打ちは無理でしょう。計画を聞いてから何度も考え、アソコは絶対変われ…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・7》

 「只今・・」「・・、あ・お帰り・・・」磨かれた玄関廻りは無節の桜材、とんでもなく一目で豪華さが見えた。出迎えられた相手にもだが、最初は造りそのものに驚かされ、今度は相手の姿に驚愕、其れほど予想より遥かに家も相手も別格、迎えてくれた女性は身なりも派手で、顔つきも姿もいいや抜き出て美しいと一言で言える。「ささ、あんたも上がりんさいね、時恵…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・6》

 正月三が日が過ぎると冴美と母親は一度大島にと帰られる、冴美は学校が始まる前に、此処に戻る事とし、四日の朝横川迄勉の母の真澄が送る。その日見送ると直ぐに勉の姿が消えた、無論車と共に・・。 其処には理由があった、新年の挨拶に集まった親族、その中に時恵さんと父親の姿が有る、僅かな隙に時恵は勉にメモを手渡している。其れに従い電話番号を書かれた…
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窮慕小説106弾《漆黒の迷路・・5》

 平成二十一年が来た、年末は違う意味で賑やかに年越しが出来る。其れも此れも全て新加入の冴美ちゃんの御陰だ、若い子娘がいるだけで家の中は明るい、姥桜と其処に猛進する母親では、どうしても暗くなるが・・、今年の正月は大変化、元旦の朝神社に揃いお参り、御節料理を囲で食べるが、独りはしゃぐ冴美、なんと年越しまでは、奮闘、勉の母親につきっきりで、お…
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