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プロフィール

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痛快小説家、上山惣一 [痛快、ロマン、官能]
ブログ紹介
  私は全小説に一つのテ−マを持っています。
人間の業、欲、淫、情、愛、憎しみ等、潜在する所を抉って書きたいと願っています。
どの小説でも必ず女性が主人公ですが、登場する男は男の特徴が其々有ります。
 儚い男の歩む道を描いていますが、王道を歩くのでは無くて外れた茨の道の情景を描こうとしています。
 特殊な分野の小説ですが、この様な小説は本屋さんでは買い難い代物です。
ここで人に煩わされず心行くまで読んで下さい。

**二十七作品、投稿しています、大変多くの検索を頂きました。《ブログ容量の為、削除の作品も在ります》
此れまでの集計をお知らせ致します。
見落された方は、最新の投稿下に、年月日の項をクリック去れますと検索できます。
どうかお時間が在れば、読んで下さい。
   
 全部で三十四作品在り、今までの投稿順は以下の通りです。 
全て公開中ですのでどうか検索して頂けたら大変嬉しいです。

(1)  暴れん棒闇走り    07”11月公開中 
(2)  山峡の虹          12月 削除
(3)  獣谷の迷路         ″ 公開中   
(4)  獣欲の廻り舞台       ”  削除
(5)  裏 返 り           ″ 削除
(6)  天からの道標  07〜08” 1月 公開中  
(7)  獣   愛        08”  ″公開中    
(8)  予期せぬ道          ″  削除
(9)  どえりゃ〜がや、省吾   2月  削除    
(10) シンクロの絆         ″   削除     
(11) 慈 愛 桜           ″  公開中  
(12) 淫獣行路           3月    
(13) 命の分水嶺         ″   
(14) 日溜りの谷秘話       4月       
(15) 闇 路 峠            ″   
(16) レンズの中の家       5月   
(17) 畦道の彼岸花        6月        
(18) 恩愛の沼           7月   
(19) どでかい奴          10月   
(20) 獣肉オペラ          11月   
(21) 虹と陽炎            12月  =@
(22) どでかい奴、後編   12月〜09”1月
(23) やまかげの灯火      09”1月  
(24) 闇に潜む梟       2月〜3月  
(25) 奇異降臨           3月   
(26) 罪と欲と情の河       5月  
(27) 獣の罠          公開中
 
此れからも貫徹して男の悲哀や女の強かさを書き続ける積り、今後とも宜しくお願い致します。
  どうか感想等を書き込んで頂ければ励みに成ります。
  最後までお付き合いをお願い致します。

追 ★ 平成二十年度検索人気ランキング★
        

一位 = 獣愛         (一月投稿)
二位 = 獣谷の迷路     (十九年十二月)
三位 = 命の分水嶺     (三月投稿)
四位 = 畦道の彼岸花    (六月投稿)
五位 = レンズの中の家   (五月投稿)
六位 = 獣肉オペラ      (十一月投稿)
七位 = 慈愛桜        (二月投稿)
八位 = 天からの道標    (十九年十二月)
九位 = 日溜りの谷秘話   (四月投稿)
十位 = 闇路峠        (四月投稿)
十一位= 獣欲の廻り舞台   (十九年十二月)  削除
十二位=予期せぬ道      (一月投稿   )  削除
十三位=恩讐の沼       (七月投稿)

以下、どでかい奴、前編、後編、淫獣行路・・、
暴れん棒闇走り・・、でした。

今回は[ 獣の罠 」を送ります。今後是を励みに
投稿を 続けて参ります。本当に感謝致します。
                             敬具

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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−42 ≫

2009/07/05 02:39
 十月二日、秋晴れ。
暑苦しい夏も終え、今は朝晩過し易い最高な季節を迎えていた。
あの目まぐるしい幾つもの出来事の夏も過ぎ、
正巳は平穏な日々を漸く迎え、会社に出勤している。
(いろんな事が在った夏・・)正巳は机に向かいもの思いに耽っていた。
九月初めの別荘での出来事は片付いている、如何して片付いたのかは、
正巳には判らない。
だがこの十月一日に田津子さんは池田家に来られると聞いている。
確認はしていないが、多分来ておられるだろう・・。
そうしてあの可憐な子の弟の事故も美紀さんの組織が大掃除してくれた。
お金も相当戻る、あの子達だけでなく、他の人の分も戻り、
小笠原さんに頼んで一軒、一軒お金と示談書を受けに廻られている。
無論二割は其の美紀さんの所に取られているが、
殆どの人がお礼を言いながら喜んでくれている。
正巳が関係している一宮のマンション建設も着実に進み、
年明けには工事が始まる予定で、今は家族は近くの賃貸マンションに
引越しされている。
其れも昨日お母さんから喜びの電話が来た。
どうも出来たらしい、数日中に病院に行くと喜ばれていた。
慌しかった夏が嘘の様に正巳の身辺では緩やかな時間が囲んでいた。
 だがそうも言っておれない問題が未だ残っている。
其れは質屋、酒田家の事、母が其処に入り浸り、何かと忙しく動いてるが、
留美さんはあれ依頼店に出ておられない。
店は父親が仕方なしで出て、其れも七十年続いた質屋を締める事に
既に決めておられた。
世間体や引き継ぐ娘がやる気を無くし、今は営業は物を引き出す人に限り
受けている。
其れも今年一杯と期限を切られて、店仕舞をされる。
金融は驚く結果が出る、貸出した金額の七割が既に回収出来ている。
主の刺殺事件に関りたくないのか、早々と貸し出した金が戻る、
其れも質屋で受けていた。
 「アア〜、如何するんだろう・・」
今日、母から電話が来て、帰りに質屋に寄ってくれと頼まれていた。
正巳は思案しながら会社に居た。
「太田さん、何時暇・・」雅代嬢が来て聞かれる。
「そうだな・・、来週なら良いんだけど・・」「良いわ、御願いね・・」
肩を叩かれて正巳は承諾するが・・、この関係は何時まで続くのだろう・・。
五人の女性が頭に浮かんで苦笑いをした。
 夕方、真直ぐ酒田家に向かう・・。
「上がり、待っていた」
母が自分の家のように言われ、正巳は呆れて居間に入る。
「来て頂いたか、悪いね・・」お父さんが待ち言われる。
正巳はソファ−に座り,一ヶ月ぶりの訪問だった。
「今日は此処で泊まってくれないか、話も長引くと思うし、寂しいから・・」
お父さんがそう言われ、ビ−ルを二人で飲み始め、正巳は何も言わず
グラスを受け、飲む。
「正巳、お前に相談は、これからの事だよ」母が来て言う。
「僕は何も言わない、母さんが決めたら良い。今更反対でも無いだろう」
「其れはそうだけど、今日は違うんだ・・」「何・・」
「この家、質屋は廃業と決まった。其処で跡を如何するかを相談したい」
「ええ〜・・、僕にか・・、其れはお門違いだよ、此処の家のことは
僕には関係が無い・・」「そうゆうな、母さんが居るんだぞ」
「だって其れは母さんの問題だぞ」
「母さんの問題は息子のお前にも問題なんだ」「もう〜・・、なんで・・」
「だから、今日は相談にこらせたんだ」「・・・」
母を睨んで、急に苦いビ−ルに為った。
 「実は、留美さんの事も在る。あの事件依頼、家に篭って外にも出ない。
其れが不憫でな・・、買い物にでもと誘うんだが動かないんだ・・」「・・・」
「其処で泰ちゃんと相談して、いっそ此処から出様かと・・」
「出る、この家を・・」「そうだ、此処に居ては何時までもあの事件が絡む、
親戚も最近は寄り付かない・・。泰ちゃんも嘆いているのよ・・」「・・・」
「其処で、私の里にでもと思っているんだ」「里、岐阜の糸貫か・・」
「そうだ、其処には家は残っている。兄さんが亡くなり、跡継ぎが
居ないから、田畑は親戚に預けているが、家はほったらかしで、
この前泰ちゃんと見に行ったんだ・・」「へ〜・・、其れで・・」
「其処で泰ちゃんは良い所だ、老後には最適だと喜んでくれた。無論家は
手直しが必要だけど、周りの景色や空気が良い。私は泰ちゃんさえ
良ければそうしたい・・」
「そうか、其処まで進んでいるなら行けば良い。僕は何も言えない・・」
「賛成か・・」「ウン,良いと思う・・」
「良かった、泰ちゃん良かったね・・」「在り難い、行けるのか・・」
「良いよ、行こうね・・」二人はそう言い喜んでいる。
「留美さんは如何・・」「話したが、いけないとも良いとも言わないんだ・・」
「そうか・・」「あの子は良いよ、父親の俺がそう決めたんだ・・」
「でも・・」「其処で相談、お前が留美さんの本音を聞きだしてくれないか・・」
「ええ〜、僕がか・・」「そうだ、私達には本当の気持ちを言わない・・。
相当ショックで口を開かないんだ・・.はつめいな留美さんが変られた・・」
「・・・」「俺は連れて行きたいが、留美は未だ若い、人生をまだまだ造れる。
連れて引き篭もる事を俺は躊躇しているんだ。正巳君なら同世代だから
何かと話が出来ると思うが・・、引き受けて貰えないか・・」「其れは・・」
「御願いするよ・・」お父さんに頼まれる。
「話はしますが、結果は判りませんよ・・」「良い、其れで・・、頼めるか・・」
「話はします・・」「良かった・・」
お父さんはそう言われて安堵される。
正巳は事件から腫れ物に触る様に留美さんを見ていたが、其れも苦手で
此処には暫く来てはいなかった。
如何接して良いのかも判らないから・・。
 長い廊下を歩き、留美さんの部屋の前に正巳は行く。
「正巳です、良いでしょうか・・」「良いわよ、どうぞ・・」
中から返事が返るが、以前より張りが無い声だった。
「失礼します・・」断って部屋に入るが、其処は女性の部屋、
留美さんの匂いが充満している。
正巳は一瞬息が出来ないほど感じていた。
「あのう・・」「何・・、父に言われて来たの・・」
「え・そうですが、でも僕も気に成り今日来て見たんです」
「へ〜・・、気にしてくれていたの・・。其れにしては長い間見ていないわね」
思った程落ち込まれてはいない。
正巳は喜ぶ反面、期待外れ、泣いて縋られるかと期待して来たのに・・。
「聞きましたが、此処を離れるんですか・・」
「みたい、居ても世間の目は変らない。長い間金貸しみたいな職業が
災いしたのね・・。本当に嫌に為ったの・・」「・・・」
「父は岐阜に行きたいと・・、其れは其れで良いの・・。私も生きる元気が
無いから如何でも良いわ・・」「そんな・・」
「もう良いの・・、主人があんな事していたなど知らなかった。本当よ・・、
世間はそうは見てくれない。仕方が無い、アア〜嫌に為った、生きるのが」
そう言われて正巳の前で脚を投げ出して背伸びされる。
 「でも留美さんはこれからですよ・・」「同情・・、酷い・・」
「いいえ、そうでは無く、本当にそう思っているんです」
「何よ、嘘ばかり、正巳さんは質屋に来る時から嘘で固まっていた」
「其れは・・、済みません・・」
「そうよ、留美は本当にそんな人と思っていた。良子さんから聞くまで・・。
何よ、私をからかいに来ていたの・・」「違います、会いたいから・・」
「へ〜、未だ嘘をつくのね・・」「違います、会いたいし、話しがしたかった」
「では何で来て直帰るのよ。可笑しいでしょう、話しがしたいなら堂々と
申し込めば良いじゃない」「申し込んでも主人が居られますから・・」
「へ〜・・、変ね・・、知ってて来ていたの・・」
「え・え・アア〜・・、其れは初めは知りませんでしたが後で知りました」
「そう・・、良いわ其のお話は・・。で何か用事なの・・」「え・あ・はい・・」
急に用事は何と言われ、戸惑う、慰めに着たとは言えない・・。
 「何・・」「其れが・・、実はこの土地、如何されるかと・・」咄嗟に出た。
「如何もしないわよ、何よ・・」「できればマンションでもと・・」
「何、マンション・・」「そうです、ほっとくのは勿体無いですよ」
「売るの・・」「いいえ賃貸では如何かと・・」
「・・・、成る程ね・・。頭が狂いそんな事考えても居なかったわ・・。
そうか・・、マンションか・・」「如何です、土地は幾つ在りますか・・」
「そうね、店、母屋、蔵・・、其れと昔の納屋・・、庭とあわせて五百五十坪」
「それなら相当な物が造れます。北側は堀川ですから高さ制限も緩い、
道は県道ですし・・、良い条件ですよ」「成る程ね・・、仕事柄考えたわね・・」
「其れは・・」「良いわ、検討する。資料を至急寄越して・・」
「はい、其れは必ず・・」「そうか・・、良いわね・・」
留美さんは急に顔が変り、目が濡れて光っていた。
「では、留美さんが先頭で仕切って頂けます、お父さんには僕も進言します」
「おや、留美を嵌込んだの、元気が無いからそんな事を言えば乗るとでも・・」
「もう〜なんですか・・。絡んでから・・、留美さんらしく無いですよ」
「らしい・・、私は其のらしい姿は何よ・・」「はつらつで、男も負ける考えです」
「何、変ね・・。ま〜良いか。正巳さんがどんな思いかは関係無いわ・・」
「・・・」やはり正巳の敵では無かった。
こんな時でも女らしい萎れ方等留美さんには無い.
在るのは男には強がりを見せ、すきを与えない所は変わっていなかった。
 「良いわ、父に話す。行こう・・」部屋を自分から出られる。
驚かれるお父さんにマンションの話を一気に話され、建てると断言される。
「お前が将来継ぐものだ、良いよ、好きにしなさい・・。金は在るし、
後は正巳君に頼んで造って貰おう・・」
お父さんは直に留美さんの話に承諾される。
正巳は驚くが、母親は傍で笑い喜んでいる。
「此れで糸貫行きは決まりね。お前、下請けで工事する所無いか・・」
「在るけど、何処まで改築するの・・」
「其れは此れからの相談、お前も家を見に行け・・」
「じゃ〜、留美も見て置きたいわ・・」「へ〜、良いね、其れでは一緒に行け」
「そうする。良いわね正巳さん・・」「はい・・、良いですけど・・」
「何よ・・、其の顔・・」留美さんが少し以前の姿を見せられ、正巳は其の分は
喜んだが、此の侭しおれた留美さんが良いと心では思っていた。
 夕食を食べながらお父さんは糸貫での生活を熱く語られる、
其処には母えの思いが篭って、母が其れだけ大切にされていると感じる。
正巳は久方ぶりに酒に酔い、家族が談笑する中で横に成っていた。
 夜風は涼しい、いや少し冷たい風が庭から入って来ている。

                    次回最終話につづく・・・。









































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−41 ≫

2009/07/05 02:38
 「楓は見ない方が良いよ」「いや、何よ、除者なの・・」
「違う、根性が要る、最後まで見るなら許す」「ま〜、何なの・・、大袈裟ね」
「お姉ちゃん、無理よ、見ない方が良い・・」「ま〜・・、何あんたまで・・」
「佳代、奥でゲ−ムでもしたら・・」「そうね、行こう・・」
嫌がる姉を引っ張り奥の部屋にと行かれる。
「さ〜、いいわ。澄香さん始めるわよ」
前置きされてビデオデッキにテ−プを差し込まれる。
「此れから見た後、段取りを話し合おうね。必ず嫁入り道具は拵える。
あんたの為にも為るんだよ」
 奥様はそう言われながらテレビのスイッチを入れられる。
「ア・アギャ〜・・、こ、こ、これ・・」
正巳は驚愕して映し出される画像を見て叫ぶ。
其れは先程の露天風呂での奥様との絡み合いが備に映し出されていた。
思い掛けない事、(誰が写したんだ・・、アア〜・・、佳代さんだ・・)
映像は悲鳴みたいな雄叫びの奥様を写し、カメラは正巳の股座に
照準を合わし、でかい棒が画面一杯に出ていた。
澄香さんは体を震えさせて食い入る様に見ておられる。
正巳は溜まらず台所に逃げてビ−ルを一気に喉に流し込む.
居間から奥様の善がり声がテレビ画面から出るが台所まで聞こえる。
(何で・・、此れが何・・、澄香さんと関係が在るんだ・・)
奥様の意図される事が読めない正巳だった。
 澄香は身震いし、壮絶な営みをから目を離さない。
画面では奥様の豊満な体が揺すられている。
其れも壮絶極まりない惨さ、たわわな乳房がでかい棒が突入れられる度に、
千切れる様に不規則に揺れ飛び・・、其の様は惨く派手だった。
狂い挙げられる奥様の顔は夜叉其のもの、しがみ付かれ下から応戦される
姿はおぞましい程女を感じる。
(凄い・・、強烈だわ・・、在るのこんな事が・・。信じられないわ・・)
澄香は自分の事と比較して慄いていた。
最後の悲鳴に似た善がりを挙げ、奥様は体をドスンドスンと跳ね悶絶される。
 (フ〜、私が気を失うわ・・)澄香は終わった黒くなった画面を未だ見ている。
「如何・・、凄いでしょう・・」「はい・・、信じられない・・。本当に・・」
「そうね、其れが本音ね・・、私も二度目だけど、又味わって仕舞ったの・・。
此れは澄香さんに見せるためよ・・」
「ええ〜、何で・・」「其れは此れからお話しするわ・・」
見終えて、奥様はソファ−に沈まれて言われる。
 「澄香さん、真治さんどれ位なの時間・・」
「時間・・、アア〜五分かな・・。でも今まで其れが当たり前と・・」
「そうね、普通はそうよ・・。でも在るのよ、凄い事が体に起きる。
狂うなんてものでは無いわ・・」「・・・」
「でもね、女は仕方ないの。何処までも求める気は誰にも在るわ、
だけど相手次第だからね・・」「そうですね・・」
「処で続きを写したいの・・」「続き・・、ま〜又ですか・・」
「違うわ、私ではなくて貴女、澄香さんよ」
「ゲ〜私・・。嫌々駄目です」大袈裟に手を前に出して言われる。
「聞いて、正巳の相手では無いわよ」「エ・エ〜・・」
「そう、テ−プは未だ残っているの、二時間だから充分に・・」「・・・」
「其処でね、台本が在るのよ」「台本・・」
「そう、貴女の演技の・・」「・・・」
「いい、明日貴女は早崎さんと会う、其処でこのカメラを隠して撮って欲しい」
「ギャ〜・・、嫌です。絶対に・・」
「そう言われると思った。だけど此れは貴女の将来が懸かっているのよ。
貴女、彼氏と結婚したいでしょう」「・・・」
「何時まで続けるの・・」「辞めたい・・」
「そうでしょう、では覚悟しなさい」「・・・」
「お母さんは引き受けるから・・」「本当ですか・・」
「本当よ、良ければ名古屋に来て貰う」「其れは奥様が・・」
「良いのよ、私は了解で抱かれたけど、お母さんは主人を好きだと感じる」
「・・・」「其処で、名古屋に来れば私も安心よ」
「其れは何でです。母が抱かれるかもしれませんよ・・」
「良いわよ、家の中では・・」「ま〜・・、気は確かですの・・」
「本気よ、其処で貴女のお話し、明日会う時演技して下さらない・・」
「如何するんですか・・」其れから詳しく奥様は話をされる。
男として聞けない話、其処には強かな奥様の計算がされている。
長い話に次第に澄香さんは頷き始められる。
其処には二匹の獣、いや獣に為ろうとする女が居た。
 「では、其処で其の話を切り出すの・・」
「そうよ、一番大切な事、早崎さんの本音を暴露するのよ・・」「・・・」
「そうして最後は抱かれなさい、演技してでも喘ぐのよ」「・・・」
「良いわね、此れを利用するには貴女の覚悟が要るの・・」「・・・」
「しなくても構わないけど、貴女の将来を大切にしたいならこのお話に
乗る事ね」最後はそう言われた。
「カメラは持って帰ってね。使わなくても構わないわよ、其れは貴女の
意思に任せるね」「・・・」テ−プをカメラに入れて前に出される。
「奥様本当に・・」「本気よ、二千万は出させる。慰謝料よ」
「・・・」澄香はもう何も言えない。
 事も在ろうか、あの濡れ場を自分で写せと言われている。
若い乙女がそんな事は出来ない、俯いて長い間会話は無かった。
 「済んだの・・」「お〜・・、佳代か終わったよ。楓は・・」
「部屋に居るけど・・」「良いから呼びなさい・・」
そうして何事も無かった様に四人の女性は別の話に夢中で
正巳は呆れて傍で居た。
其の後、夜は何事も無く、正巳は一人で寝て熟睡した。
 翌朝早く主人は戻られ、別荘は騒がしい、正巳も起きて居間に行くと、
主人が申し訳無さそうに迎えられる。
「今日は出掛けるか・・」「良いわね、揃って観光でも・・、貴方案内して・・」
「良いよ、何処に・・」「輪島、其れとあの千里浜に行きたい・・」
「良いよ、では皆で行こうか、明日は俺用事が在る」「何・・」
「早崎が来るそうだ。ゴルフに誘われている・・」「そう・・、明日ね」
「そうだ・・」「良いわ、其の方が・・」
「何・・」「なんでも無い、出懸けましょうか・・」
 夫婦で話をされて、皆は揃って出た。
千里浜で遊んで輪島まで脚を伸ばし、皆は満喫して戻る。
無論、澄香さんは居ない、母親は別荘で色々用事をされている。
奥様は好都合と思われているだろう・・。
正巳は強かな一面を又見てしまっていた。
 其の夜は庭でバ−ベキュをして騒ぐ、少し楓さんと話しが出来るまで
正巳は成って、楽しく過す。
 日曜日、正巳は奥様から言われ、楓さんとデ−ト、二人きりで出掛ける。
主人は朝早く早崎さんが迎えに来られ、其の車でゴルフに向かわれる、
正巳は家の車に楓さんを載せて出る。
 「段取りは出来たね・・。佳代、良いわね・・」「ウン、良いよ。バッチリだ」
小悪魔の顔を見せて言う。
この親子は全く似ている、其れも雅子の弟子の様に佳代は動いていた。
 「今日は・・、来たわよ・・」「いらっしゃい、おば様・・」
「佳代さんお邪魔するね・・」早崎の奥様が来られる。
既に田津子さんは家に戻されている。
今日は夕方まで良いと雅子が言い、別荘から離している。
「雅子さんが来られているとは知らなかった。今朝聞いて驚いたわ」
「そう・・、私も郁子さんが来ていると主人に聞いて、会いたいと・・」
「そうね、此れから女同士こんな機会を作ろうね・・」「良いわね・・」
アイスコ−ヒ−を飲みながら談笑し、佳代も話題に参加していた。
 「私汗を掻いたから少し流してくるね・・」雅子がそう断り、退席する。
「ネネ〜、おば様良いものを見せましょうか・・」「何・・」
「ママの姿・・」「何、何か在るの、写真・・」
「いいえ、動く動画、凄いのよ」「何なの・・」
「見せましょうか・・」「気を持たせないでよ、何よ・・」
「フフッ、内緒よ」「へ〜・・、みたいわね」郁子は佳代に擦り寄り言う。
「では、早く見せようね、ママが戻ると拙いから・・。内緒よ、守れる」
「ええ〜、守りますよ」直にテ−プをビデオデッキに入れる。
「声はイヤホンで聞いてね、漏れると拙い、ママに気付かれるから・・」
「良いわ、何が映されているの・・」「其れは見ての楽しみ・・」
「ま〜、悪い子ね・・」渡されたイヤホンを耳に入れて座る。
 始まった、其れも郁子には何が映っているのかは知らされていない・・。
画面が出た、郁子は仰け反り手を口に当て悲鳴を抑える。
画面は雅子の在らぬ姿態が蠢く、其れは未曾有の醜態、イガリ挙げる姿、
其処には女の壮絶な性の快楽が映し出されている。
其れも郁子が気絶するような衝撃を受けるのが直に来た。
映った男の股座には恐ろしいほど大きな瘤付きの棒が黒光して雅子さんの
膣に出入りする。
其の度に耳を劈く善がり声、郁子は体の震えを止められない。
男があの娘を助けてくれた太田さんと知るや尚更衝撃を二重に受ける。
同世代の雅子さんが受ける凄味、攻撃する男の股座には恐ろしい武器が
縦横無尽に女体に突き刺さってくる。
郁子は小刻みに体を震わせて動けない・・。
其の行為は計り知れないほど続いている。
郁子には考えや予想も出来ない長い時間、呆れるどころか羨ましいとさえ
思って画面に食い入る。
 延々と続く壮絶な営みに喉や口が渇き、ネバネバとした唾を飲込もうと
するが出来ない、辛うじてアイス−コ−ヒ−を喉に流し込み、画面を見る。
 漸く雅子さんの体がバウンドをし続けて、行為も終わろうとしていた。
「凄い、凄いわね・・、え・え・ええ〜な・な・何、なんで〜嘘〜だ・あ〜あぁ・・」
郁子は仰天して仰け反る。
画面は続いているが、写される被写体が変っている。
其処には驚く人が出て、其れも郁子のの旦那、早崎真治だった。
 【もう、終わりにしてよ・・】【何で、俺は君が大好きなんだぞ・・】
【何よ、体が欲しいだけでしょう・・】【違う、俺は澄香が好きなんだ】
【何、嘘、だったら何で強姦したの・、酔わせてからに・・】
【違う、其れは・・、欲しいから君を・・】
【他の人なら良いわ、でもおじさんは母と出来ているでしょうが・・】
【其れは終わっている、既に池田に渡した・・】
【都合良く,下げ渡したのよ】【そう絡むなよ、俺は君を・・】
【もう良いわ、早く抱いて帰ってよ・・】【・・・】
 画面は澄香を慈しむ様に衣服を脱がし、縋り付く真治が映し出される。
そうしてお互いが裸に成り、真治は愛撫を始める。
其れも郁子が驚く、其処に郁子にはしてくれない愛撫が映し出されていた。
そうして合体するが時間はものの五分、直に賢治は吠えて果ててしまう・・。
郁子は先ほどとは偉く違う時間と抱かれる女性の表情が違い過ぎた.
其処には哀れとも思われる男性が居る、其れが自分の主人、真治だった。
 見終えると郁子は項垂れて顔を挙げられない・・。
画面の会話の言葉が一字一句蘇り、強烈なショックを受けていた。
 「フ〜・・、良いお湯だった。御免なさいね、座を開けて・・」
「・・・、え・え・ウウン・・」郁子は辛うじて返事を返す。
「如何したの気分でも悪いの・・」「ウウン・・、なんでも無いけど・・」
「変よ、何が在ったの・・、佳代・・」「・・・」
「言いなさい、何か在ったの・・」「・・・」
「怒るわよ、郁子さんの態度を見れば尋常では無いわよ。言いなさい佳代」
 暫く俯いていた佳代が口を開いた。
「ビデオを見せた」「ビデオ・・、何其れ・・」「ママの姿よ」
「ええ〜、私の・・、何・・」「正巳さんとの事・・」
「ぎゃ〜・・、佳代,写したのは何・・」「昨日の露天風呂・・」
「エ・エエエ〜まさか〜・・、お前正気か・・」「そうよ、凄いから向学の為・・」
「馬鹿〜、アホ垂れ・・、其れを郁子さんに見せたのか・・」
「そう・・、でも他にも在る・・」「何〜他に・・、何や・・」
「おじさんも写した・・」「え、誰・・」「真治おじさん・・」「何を写したの・・」
「澄香さんとの事・・」「ギャッ、馬鹿、お前大変な事、まさか見せたのか・・」
「そうよ、同じテ−プだから・・」「ばか〜・・」
佳代の顔を引っ叩き、雅子は泣いた。
其の醜態が余りにも酷いので郁子は中に入る。
「辞めて、佳代ちゃんを責めないでよ」
「如何してです、こんな悪い子は居ないわ、母親のあんな姿を写し人に
見せるなんて考えられない・・。其れに真治さんまで・・、お前犯罪だよ」
「良いわよ、興味が在ったから、其れにおじさんは悪い、母親を抱いて
又娘よ、酷いから見せたんだ」「馬鹿、大人の事は首を挟むな・・」
「良いのよ、怒らないでよ。郁子は驚いたけど半面感謝しているの・・。
真治が此処でこんな事をしているとは・・、良く北陸に行くと不思議だった。
冬でも何かと都合を付けて行く、其れが此れだと今知った、酷い男ね・・」
最後は吐き捨てる様に言われる。
「仕方ない子ね、ママは良いとしても賢治さん何処で撮ったの・・」
「昨日澄香さんを送って行った時部屋に隠して置いたの、
其れを今朝港を見学に行った時行き、持って帰ったのよ、
未だ見ていなかったけど、凄く綺麗に写っている」
「馬鹿か、感心する場合では無いでしょう。郁子さんの気持ちを考えなさい」
「そうだけど・・、其処まで映って居るとは知らなかったの・・」
「もう〜・・、良いから向うに行きなさい・・」
佳代は居間を出て、別荘に居辛く港の方に行く。
 「御免なさい・・、お詫びの仕様が無いわ・・」
「良いのよ、此れで判ったわ、此処に頻繁に来る理由が・・」
「そう・・、悪いわね・・」「良いの・・、でも凄いね・・」
「何が・・」「雅子さんよ、あの善がり本当なの・・」
「アハッ、あれ・・、凄いから覚えていない、酷かった」
「酷い・・、女が其処まで狂うのは知らない、本当なら凄い事よ・・」
「そう・・、でも感じるんだから・・、あの人馬鹿でかいでしょう、
其れにテクニックは相当,狂うわよ、時間も長いし、女に合わせてくれる」
「惚気てからに・・、酷い・・。何時から・・」
「会社に行ってから欲しいと思っていたの・・、其処で家に呼んで・・」
「ま〜大胆ね・・。耕介さんには見付からないの・・」
「最初から断っているの、此れは楓の婿にする為に誘っての・・」
「ゲ〜・・、なんで其れを抱いたの・・」
「そうよ、親の身を曝して掴み取ろうと決めたのよ」「ま〜・・、なんて事・・」
「でも、女は悲しいね、今はもうメロメロ、凄い人」「気が知れないわ・・」
「そうね、この親にあの娘ね・・。でも姉は正反対なの、だから親が本当の
男を与えたいと願って・・、藪蛇ね・・」「呆れた・・」
「でもご主人凄いね・・」「何が、酷いわよ、親子でしょう相手が・・」
「私もそう言えるわよ」「其れは納得してでしょう、真治は酷い男、
あの親子に済まないわ・・」「そうか、そうなるのか・・」
「為るわよ、如何しよう・・」「如何し様って・・」
「だから、如何償えば良いのよ・・」「償う・・」
「そうよ、母親は既に雅子さんの耕介さんに・・、でも娘さんは将来が在る」
「・・・」「何としても辞めさせる。いいえ今回は怒るわ・・」
「・・・」「ね〜・・、如何したら良いかしら・・」
「其れは言えないし、他所の家のことよ」
「冷たいわね、知らされたのよ。だから協力してよ」
「如何したいの・・」「遣っ付けて遣りたい、コテンパに・・」
「そう・・、覚悟在るの・・」「大有りよ、何か在る・・」
「そうね、其れは考えましょうか・・」「ネネッ,そうしてよ、御願い・・」
二人は其処で一致する。
此れから如何するのかは未だ見えないが何か起こるのは間違い無い・・。
熟した二人の女はどんな事を企むのか・・。
 何も知らない男連中、其の中に正巳も入っていた。

                 つづく・・・・。







































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−40 ≫

2009/07/03 02:03
 午後十時、外は未だ蒸し暑いが、北陸の九月は少し違う・・。
ひんやりとした海風が山裾を伝い登って来る。
其れは秋を知らせる海からのシグナルと思えた。
「涼しいな〜・・」「そうね、気持ちが良いわね・・」
奥様が横で言われ、正巳は頷いていた。
「良い、動くわよ。腹を括るのよ」「何をされるんですか・・」
「任せて、だけど従うの、貴方の将来の為、いやあの人の為かな・・」
「・・・」奥様は何かを企んでおられるのは判るが、其れが何かは正巳には
皆目検討がつかない・・。
「良いわね、この子を使う・・」
「ええ〜、澄香さんを・・、如何して何に使うんですか・・」
嫌な予感、いや背筋に寒気が走る。
奥様は何を考えておられるのか・・、正巳は聞く耳が震えている。
今まで驚愕のことばかり味合わされている。
奥様は大変なお方だと・・、正巳は其の奥様の整った顔を伺っていた。
「いいや正巳には代わった事は頼まない、但し御願い、私を抱いて・・、
本気でよ」「・・・」「嫌なの・・」「いいえ、でも・・」
「良いのよ、主人は田津子さんの家に行かせる。其の方が良いのよ・・」
「・・・」「此処では気を使い、主人もそう・・、私が遣る瀬無いわ・・」
「・・・」「良いわね、雅子を抱くのは今回の計画の一部なの・・」
「ええ〜・・、なんでです・・」「もう〜後で判るわよ・・」
「・・・」「さ〜・・、仕込みに懸かるわよ」
勢い良く立たれて台所に向かわれる。
 「そうか、行っても良いか・・」
「良いわよ、娘さんは此処に泊まらせるから・・」
「そうか、では朝まで良いのか・・」「良いわ、御願いね、田津子さん・・」
「奥様・・」「良いのよ、早く行きなさい・・」「オイ、行こう・・」
二人は星空の下で肩を寄せ合い消える。
 「フ〜・・、変な気持ちね・・」
送り出し一人テラスに腰を下ろして中々中に戻って来られない・・。
正巳は其の奥様の背中が少し震えているのが気になっていた。
「佳代〜キテ〜・・」「ナニ〜・・」
テラスに来て向かい側に座られ、何かヒソヒソと話をされている。
佳代さんは口を挟まず全てを聞き終えるまで母親の顔を
睨む様にされていた。
「判った、佳代は助手ね・・」「馬鹿ね、其処までは行かないわよ」
「では、ADか・・」「そうね、良いわね・・」「はい、必ず致します」
可笑しな返答をされる。
「フ〜・・、遣るか、遣るしか無いね・・」
奥様はそう自分自身にい聞かせる様に立たれて居間に戻られる。
「邪魔者は消えた、お風呂入ろうか・・」「エ・エエ〜・・」
「馬鹿、早く行こう・・」急に言われて正巳は戸惑うが、其の大きな正巳の
手は既に奥様に握られて引っ張られ露天風呂にと向かわれる。
 其処で奥様は豹変され、あの凄い夜の奥様に戻られる。
其れは一段と磨かれた肌が正巳の男の喜びを逆撫でする肌、
何度挑戦しても其の肌は吸い付く威力は落ちない、
それどころか正巳が狂う声を張り上げるほど快感に襲われて行く。
柔肌は正巳の何処の部分も覆い尽くし、歓喜の舞台にと誘う、
其れはお互いがてを取り合い進む桧舞台だった。
奥様はイガリ挙げながら何か叫ばれる。
其れは正巳にも解釈出来ない言葉、いや単語だった。
正巳は娘さんの事を気遣い抱くが、奥様はそんな事はお構いなしで
吠えられる。
其れも異常、大胆、強烈な喜びを体全体で喜びを表現される。
見事一言、凄い往き様を魅せられた。
 熟れた体には玉の汗、ネトネトした肌、どれも荒業の正巳の攻撃により
出来た結晶、其の奥様は四十分頑張られたが、既に倒れ込まれ、
露天風呂の隅のマッサ−ジ台で異様な形伸びて居られる。
「今はもう駄目・・、後でまた抱いてよ〜・・、御願い・・」
そう言われて頭を落とされ、長い間動かれなかった。
正巳は奥様が回復されるまで横で待つ、そうしてヨロヨロとされる
奥様を抱いて奥の部屋に寝かす。
 此処は三室しかない、居間、台所を外すと部屋は三部屋、
奥は奥様と主人、手前は姉妹、居間寄りは正巳の部屋だった。
誰も居ない居間で正巳はビ−ルを飲んでいる.
静かな部屋には押し寄せる波の音が聞こえ、鈴虫の鳴き声と
交差して風情が在る。
「良いな・・、良い気持ち・・」「そうね・・」
「ええ〜、楓さん・・」「良いかしら・・」そう断られて座られる。
「如何ですアメリカは・・」「そうね、楽しい所かな・・、でも馴染めない人には
苦痛よね。楓はそうだった・・」「そうでしたか、日本が合うんですね・・」
「そうかしら判らない・・。でも日本しか無いから、私が息を出来るのは・・」
「そうですか・・」
何か話が噛み合わない、てゆうか、お互いが遠慮しているのが判る。
でも其れをどうにかと思うと尚更変になる、堂々巡りの迷路に入り込んだ
様にじれったいが・・、如何にも出来ない二人の関係だった。
「部屋に居れないの・・、今は佳代ちゃんが澄香さんとお話をしていて、
私は邪魔と追い出された・・」「そうですか、此処で飲んでいましょうか・・」
「そうね、良いの・・」「良いですとも大歓迎です」
正巳はグラスを持って戻り、飲み始める。
何も話せ無いが其れでも良いと思うほど落着く雰囲気を醸し出されている。
正巳はご機嫌、美しい人の匂いを嗅ぎながら独占できていた。
 三十分後、「フ〜終わったわ・・、アレッ監督は・・」「監督・・、誰・・」
「良いの、そうかくたばったんだ。判った・・」
そう言い残して奥の部屋に行かれる。
「フ〜・・、酔ったわ・・。アア〜御免なさい起こされて・・」
澄香さんが居間に来られる。
「そうでしたか、迎え酒します・・」「いえ、家に帰らなくては・・」
「其れは・・、未だ良いでしょう・・」「いいえ、い邪魔して申し訳無いわ・・」
「未だ良いでしょう。お風呂でも如何です・・」正巳は一生懸命留める。
奥様が倒れておられるから二役しなくていけない・・。
「お風呂は良いわ・・。帰ります・・」「いけません、もう少し後で・・」
「エ・エッ,なんで・・、アア〜母は何処・・」「・・・」
「そうか、家か・・、そうね、戻るのは後にするか・・」
重い腰を落とされて溜息をつかれる。
「馬鹿ね、私・・」そう言われてワインを飲まれる。
楓さんが横で心配そうに見ておられた。
 其処に奥様が来られる、後ろから佳代ちゃんも来た。
「女同士で飲もうかね・・」奥様がそう言われて澄香さんの体を抱かれた。
「泣くな、あんたの思いは判っているよ」「エ・エエ〜・・」
「良いんだ、仕上げごろうじろうだね」「ママ、大根役者〜」
「馬鹿、其処は池田屋〜だろうが・・」
「そうかな・・、でも凄かったね。佳代、小便ちびるどころか漏らしたよ」
「そうか・・」「凄い、佳代には到底相手は出来ないわ・・」
「今はね、其のうち欲しくなるよ」「そうかな・・、味が判らないから・・」
正巳は驚くよりこの親子の恐ろしさをまざまさと見た思いだった。
 「では、澄香さんさっき話した事良いのね・・」
「良いわ、私のほうからお願いしたい事よ」「じゃ〜良いんだね・・」
「おば様、良いの・・」「良いのよ、懲らしめてやる。人の弱みに付け込む
男は弱い男、女なら許せるよ」「・・・」
「良いから任せなさい。お母さんの行く末も心配しないで・・、出来れば
名古屋の家に来て貰いたい。此処は閉めて置けば良いの、珠に来て
戸を開けば良いわ・・」「母が名古屋・・」
「そう、今のお婆さん孫が着てくれと言われているの・・、如何しても
行きたいらしくて止められないわ。其処で田津子さんが本気で
来てくれるなら一生面倒は見るし、見て貰いたいの・・」
「ま〜・・、旦那様と・・、済みません奥様の気持ちを知らずに・・」
「良いのよ、其の方が・・」「如何してです、浮気相手ですよ」
「浮気なの・・」「エ・エエ〜・・」「田津子さん浮気なの・・」
「いえ、其れは・・、母はそうでは無いと・・、でも奥様が・・」
「私、賑やかで良いわ。そんな柔な女では無いわよ。今から見せる。
其れから澄香さんの気持ちを聞かせて・・」「気持ち・・」
「そう、男を懲らしめるには相当の覚悟が要る、だから並では駄目・・」
「覚悟とは・・」「其れは押し付けられない、そんな事では先に失敗する。
此方が返り討ちに合うわ・・」「・・・」
「良いから今からビデオを見せ、此れを如何利用するのか後で話すわ」
正巳はギクリッとする。
(ビデオだと・・、何のビデオだ・・)飲みかけたワインが喉に引っ掛り咽る。
そんな気持ちの正巳をほったらかしで奥様は澄香さんと話を続けられる。
「早崎さんは何時会うと連絡した」明日、ゴルフに行くと言って来ると・・」
「そうか好都合ね、妙子さんと娘さんが来るのね・・」
「いいえ奥様だけだと聞いていますけど・・」
「そう、尚更良いわね、では澄香さん此処に座って・・」
テレビの前の所に指差して奥様は言われる。
正巳はオドオドしながら其の様子を見ていた・・。

                          つづく・・・・。





















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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−39 ≫

2009/07/02 02:03
 奥様が別荘では無いわね、海小屋だわ・・、苦笑いされた。
露天風呂から戻られるとテラスで涼まれビ−ルを呑まれている。
「如何だ、感想は・・」「海小屋なら良い方か、でも此れくらいが手頃かも・・、
今まで見栄を張り過ぎたのよ。しょっちゅう来られないのだから、
至る所に持てば良いわね」「成る程、其の手が在るか・・」
「駄目、あんたは卒業、此処でね。後は正巳さんが引き継ぐから・・」
「ええ〜・・、俺は此処で終わり・・」「そうよ、嫌なら此処も閉めるわよ」
「オイオイ、其れは無いよ・・」夫婦は笑いながら会話しておられた。
 「男性はお風呂にどうぞ・・」田津子さんが来られて言われる。
「そうか、入ろう・・」主人に促されて正巳も従う。
「アア〜綺麗ですね・・」「そうだろう、夕焼け頃が一番だな・・」
男二人は露天風呂の湯に浸かり、気持ち良いの連発だった。
日本海が望め、左の方に夕日が沈んで行く光景は目を見張る美しさ・・、
正巳は絶句して其の目まぐるしく変る空と海の色に幻惑されていた。
(俺はこんな所に居て良いのか・・)素晴らしい景色とは裏腹に、
正巳の心には大きな雲が蔓延り、不安だった。
 午後六時過ぎ、夕食が始まる。
「此れが岩牡蠣なのね・・」大きなガラの中に丸々と肥えた牡蠣が在る。
「そうだ、此れを一気に口に含んでみろ・・」主人が言われ、皆はそうした。
「ア・アア〜ジュウシイ−ダワ・・」「オイシイ〜ッ・・」
奥様と佳代さんが感歎される。
「楓、駄目か・・」「楓食べられない・・、怖い・・」
「そうか、嫌なら食べるな、無理に食べるとあたるぞ・・」
「パパのいわれる通りよ、食べないで置きなさい」奥様が言われた。
他の魚の刺身は美味しいと言われ、箸が弾む様に動いている。
正巳もどれも美味しく日本海の海は凄いと感じて食べていた。
 話しが弾む中、楓さんは何時もの様に黙って居られる。
「田津子さん、娘さんは・・」「もう帰っていると思いますが・・」
「何処に・・」「家にです・・」「呼べない、お会いしたいし・・」
「そうですか、では聞いてみますね」そう返事される。
「あんた、会った事在るの・・」「一度な、でも其れも早崎の別荘だった・・」
「そう・・、どんな感じ・・」「普通だよ、田舎だから・・」
「お仕事は・・」「漁港の事務と聞いているが・・」
そんな会話を夫婦でしておられた。
 午後八時、其の人物が来られる。
「ま〜可愛い方ね・・。お幾つなの・・」「二十歳です・・.澄香と申します」
「上がってよ・・」佳代さんが手を取り上がらせる。
「いいな・・、久し振り・・」「母がお世話に成ります・・」
「良いんだ、おれのほうが面倒懸けている。此れから宜しくな・・」
「其れは母に申して下さい」最後は意外と冷たそうな声で言われた。
 若い娘が三人揃う、十八歳、二十歳、二十二歳。
何方も形や顔、正確も違うみたい、其れに田舎、名古屋と分かれていた。
一人は絵から飛び出す様な美しさ、もう一人の妹は現代っ子、
はちきれんばかりの体で未だ幼い所を見せている。
地元の二十歳の娘は愛くるしいが何か底知れない冷たさを感じる。
其れは生活から滲み出ているのか、其れともこんな別荘を持つ人種に
嫌悪感を抱いているのか・・、何かしら正巳は気に成っていた。
 「呑もう・・」主人が其の子にワインを注ぎながら色々聞いていた。
「其れは母からお聞きになる方が、娘ではどちらもとは言えませんから・・。
離婚は仕方ないけど・・、母は嫌い・・」「ええ〜・・、なんで・・」
「言えない、其れも聞かれれば良いわ・・」「そうか、お母さん嫌いか・・」
「全部では無いけど・・、嫌な部分が在る・・」
「ほ〜・・、良ければおじさんに聞かせて貰えんかな・・」「言えない・・」
「そうか・・」「おじさん、母を何時まで・・」「何時まで・・、なんでだ・・」
「だって、私、此の侭傍に居れないかもしれない・・。だから聞いたの・・」
「そうか、そうだな・・」「何時まで、おば様にお聞きしようかな・・。
母が言うには全ておば様が握られていると・・」「オイオイ、其れは・・」
「本当ですか・・」「ま〜な、大体は・・」「そう、女帝なんだ。羨ましいわ・・」
「君は恋人は・・」「居る、だから母の事が心配なの、あの母では心配で・・」
「なんで・・」「全て受身なのよ、心配だわ・・」「・・・」そんな会話をしている。
 正巳は奥様と向かい合い、テラスの主人と澄香の話を聞いていた。
「では心許無いとでも・・」「そうです、断れないから・・、嫌な事も在るわ・・」
「嫌な事・・」「言えない・・」主人は一瞬顔が青ざめる。
奥様も其の娘の一言に敏感に反応される。
 「あんた、田津子さんの相手していて、澄香さんいらっしゃい、呑みましょう」
奥様がそう言われ、澄香さんは居間に来られる。
主人は気を聞かせて台所に行かれた。
「ね〜呑んで・・」「美味しいわ、初めてこんな美味しいワイン飲んだの・・」
「そう、呑もうね・・」奥様は酔わす算段で澄香さんに酒を勧めていた。
 「フ〜・・、酔ったわ〜最高〜・・」「私も・・」
「おば様は綺麗な人ね・・、其れに比べて母は田舎者、私もよ・・」「・・・」
「何さ、都会が何よ、金持ちが何よ,威張るな,抱くな・・、今畜生・・、
早崎のジジイ・・、覚えてろ・・」「・・・」
奥様はなにも口を挟まずワインを注いで居られた。
「何さ、澄香を抱きたい為、母を優しいからと此処の旦那にシフトさせて,
馬鹿〜私を酔わせて・・、もう〜シンジマエ〜クソジジイ〜・・」
驚く事を叫ばれている。
「バカヤロ〜何が明日来るだ。待っててねだって・・、おお・・寒い。
助平ジジイ、何が会いたいだ、体に抱きつきたいだけだろうが・・。
嫌だ嫌だ辛いね・・」そう言いながらワインを飲まれている。
「お聞きするけど、田津子さんは早崎のおじさんと・・」
「そう、五年前、母はゴルフ場のキャデイをしていたんだ。私が未だ中学生、
働くのも大変・・。其処で何度か早崎のおじさんと出会い・・。
それから何かと旨い事を言われ、食事に行かされたんだ。
憶えているよ、未だ父が居た頃よ・・.そりゃ〜父は飲んだくれの遊び人、
マ−ジャンしてて戻らないわ・・、でも家で抱合う事は無いでしょう・・。
澄香の居場所が無い・・。泣いて外で過していたのよ・・。其れを今では
澄香を抱いている。嫌な助平ジジイ・・」
「お父さんは離婚為さったの・・」
「そう、母にジジイから空気入れられて・・、金も五百万積まれ、父は喜んで
離婚したわ・・.其れも束の間に使い果たし・・、今ではもう此処には
居られない。何処に居るのか。家庭を壊したのは母・・、そう母なの・・」
うつ伏せて寝言の様に言われる。
余程人に言われず悩んでいたのだろう、他所者の此処で吐きたかったか、
既に澄香さんは伸びて居られる。
 「聞いた・・、では早崎さんが・・、一番美味しい目・・。あの人あとがまか・・」
娘の叫びに同情しながら奥様は目を瞑られる。
「明日、早崎さん達来るといっていたわね」「ええ・・、そう聞いていますが・・」
「そうか,くるのか・・」奥様は一段と目を瞑り頭を横に振られていた。
 「正巳、いっちょ図るか・・」「ええ〜、図る・・」
「何よ、正巳は雅子の分身、此れから何でも向かうには一緒だ。
そうだろ正巳も自分の事では無いのに首を挟んでいるだろう」「其れは・・」
「同じだ。今回もな、この娘は大きな流れに逆らえず、母を恨みつつ
此処で生きなければ為らないのだぞ・・」「ですが・・」
「だから、今回は策を弄す、良いな・・」
正巳は呼び捨てにされたのが初めてだが、嫌な気持ちは無い、
其れより何か響きが良かった。
「良いか、あの人には詳しい事は言うな、良いね・・」そう釘を刺される。
「そうか・・、明日来るのか・・」
奥様はテラスで寄り合う田津子さんと主人を見て居た。
「そうか、そうだ・・、最初はそうしよう・・」奥様が突然立ち上がり叫ばれる。
 正巳は怪訝そうに其れを斜め下から眺めて居た。

                 つづく・・・・。




















































































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−38 ≫

2009/07/01 02:03
 部屋には嬌声や驚きの叫びが飛び交い、池田邸の居間は騒がしい。
「本当なのう〜・・、早崎のおば様は御目が高いわ、太田さんを見て
抱かれたいと言われていた。化け物だと報告したらどうなるんでしょう」
「佳代、駄目よ・・」「判っているわ、言わないし、言えないわよ。
ママが家に入り込ませようと企んでいるんですもの・・、お姉ちゃんが
要らないなら佳代が貰う」「馬鹿な事仰い、絶対駄目ですよ」
「なんでよ・・、要らないなら全力で尽して獲るわ・・」
「佳代は無理よ、あんたはママに似て女が強い、無理よ」
「どうしてよ、判らないわ・・」
「そうか、では教えてあげるね。太田さんは強く強靭な心を持っておられる。
其れは女にしたら嬉しいけど、結婚は無理ね。結婚したら壊れる、
いいえ体では無く心がよ。素晴らしい男を独占したい・・。そんな欲望に
溺れるわ・・、でも持余すのよ、如何してもね・・。其れで如何なる・・、
狂うわよ、外で何している、今何処、女の人と、あれや此れや考え狂うわ。
私達は強欲よ、独り占めしたいけどこの人は無理、そんな世界には
居ないから・・、必ず誰かと交わる道を歩いているの・・、
佳代では我慢出来ないわよ。其の点、楓は大丈夫なの、
受身だししゃしゃり出ない、出られないのよ。家で静かに待てるわ・・。
外で女が出来ても耐えれるし許せる、だから今回で女系一族は
終わりにするの・・。佳代は何処でも生きれるバイタリテ−が在るけど,
楓には無い」「そうか、判らないけどママが言われるとそうかと思うわ・・」
「そうよ、楓は待てるし、心を預けられる。私や佳代には無理」「そうか・・」
傍で主人が頷かれて聞かれている。
 「お姉様、好きな人は・・」「・・・」「居ても言えないわよ、無理よ」
「ママ、お姉様の気持ちが大切よ」
「そうだけど・・、任せられない・・。この子何時までも告白を待つ身なのよ。
相手が言わなかったら動けないの。今まで三人其れらしき人が居たけど、
全部途中で終わり・・」「ま〜・・、そうなの・・。何で・・」
「相手が面白く無い様子だったわ・・」「面白く無い・・、どうして・・」
「良いわね、今までお付き合いはどんな方としていたと思うの・・」
「どんな方、何・・」「生活や身分は同じ程度の家庭でしょう・・」
「そうね・・」「だから駄目、そんな家庭で育つ男は楓の良さ等
見付けられないわよ。派手で見栄えする女性を求めているわ。
綺麗でおしとやかさは乗り遅れた最後の停車場、其処に楓が居るのよ」
「ヘ〜・・、ママ面白いわね.私は何処の駅に居るの・・」
「佳代は全ての駅に居るわよ。だからよい取り見盗りよ」「本当に・・」
「だから気を付けなさい、軽く見られて遊ばれるよ」
「へ〜・・、当ってる〜、本当に・・」「ま〜・・、遊ばれているの・・」
「ヘヘッ・・、そうかも・・。でも今は経験、何でも受けて確めるのよ」
「ま〜この子・・」奥様が呆れて大袈裟に驚かれておられる。
 「ママ、牡蠣が食べたく成った」「あなた、今は夏、無理だし怖いわ・・」
「いいや、食べれるんだ」「何処で・・」
「日本海の岩牡蠣だ・・」「アラッ・・、フフッ・・.見え見えよ」
「何が・・」「言わせたいの・・、子供の前で・・」
「エ・エエ〜・・雅子・・」「知らないとでも・・、馬鹿ね、こんな男なら佳代に
宛がわれると牛耳れるわね」「パパが佳代の相手なの・・」
「そうね、こんな男なら安泰ね・・」「ソウカ・・、パパか〜・・」
「なんだ不満か・・」「不満、いいえ。諦めました」
其処で初めて姉の楓さんが笑われた。
 「良いわね、夏も終わりに近いわね・・。いっそ出掛けましょうか、
楓も戻った事だし・・」「ママ〜、行こう。別荘でしょう・・」
「ソウネ、パパが行きたい所は其処ね・・」「オイオイ・・」
「太田さん,一緒に行きませんか・・」「僕は良いです。遠慮します」
「良いから行こう、俺が退屈する」「ま〜、いやに頑張るわね・・」
「雅子・・」「良いのよ、其処が可愛いから。太田さん雅代に電話するね」
「待って下さい・・」だが直に電話されていた。
「良いじゃないか、明日は金曜日、一日休めば土曜日曜と居れる。
魚釣りや海で遊べるぞ」主人が横で言われ、目くばせされる。
正巳はそれ以上動けない・・、向かいの姉は俯かれていた。
 「良いわ、雅代が宜しくだって、戻れば倍にして返してと言われたわ・・」
奥様が笑いながら伝えられる。
「では用意しようかな・・、運転手に伝えなくては・・」
「オイ、今回は家族だけで行かないか・・。車は俺と太田君で運転する」
「ま〜・・、張り切るわね・・。良いわ、太田さん御願い出来る」・・」「・・・」
「行こうよ、ね〜・・」首に巻き着き佳代さんが叫ぶ。
正巳の返事など聞かずに奥様と佳代さんは動かれ、
お手伝いさんも慌てて居られた。
「良い所なんだ、君に知って貰いたいし、向うで是非あわせたい人が
居るんだ。俺の・・、ま〜後でな・・。おい、俺の着替えは少し多めにして
太田君と共有するからな・・」「判っています、既に共有されていますから・・」
「エエ〜・・、アハッそうか・・、アイツ粋な事を言うな・・」
笑いながら主人は酒を飲まれている。
(早く僕は酒を取らなくては・・、僕の運転だぞ・・)
直に風呂を貰い、冷たいシャワ−で酔いを醒まそうとしていた.
既に行く覚悟で居る、辞退しても受けて貰えないと察し観念していた。
 夜中、午前一時過ぎ、家族を乗せたベンツの最高級車、
値段等知らないクラスの車のハンドルを握っていた。
道中四時間の道程だと聞く、車は既に一宮のインタ−に入り込んで
名神高速を西に向かい快適なエンジン音を残して疾走する。
正巳は初めてベンツを運転するがハンドルは左,計器は多くて判り難い、
横で主人が教えてくれる。
後ろの広い席では女性が三人何か話し、は佳代さんのけたたましい
笑いの悲鳴が聞こえる。
ミラ−には其れを横で笑われる顔が美しい姉の楓さんが、反対側では
母親の雅子さんが窓に背を持たれて笑われていた。
 車は米原ジャンクソンから北陸道に入る。
一宮から四十分と懸からない、車の少ない北陸道はトンネルが多く,
正巳は快適な運転を満喫していた。
「もう少ししたら休憩してよ・・」
「良いよ、とん汁が美味しいサ−ビスエリヤが在るんだ」
主人がそう答えられると、「良いわね・・」後ろから言われる。
 午前二時半、其処に着いて皆は一休みされている。
主人は何処かに電話されている。
「繋がったの・・」「ウン、連絡はついた・・」
「ソウ・・」夫婦でそんな会話をされた。
 三十分後、車は再び走り出す。
流石に酒が堪えられたのか、主人は嫌がる娘の間に入られて
居眠りをされだす。
「もう〜臭い・・い〜・・、お姉様変ってよ・・」
佳代さんが父親を転がして窓際に行かせ、寝かせられる。
車の室内は快適な温度、未だ外は蒸し暑く、北陸でも未だ残暑が
厳しい、そんな中で車は走る。
 「あの人、別荘に愛人を住まわせているのよ」
奥様の囁く様な声が横からした。
「エ・エエ〜・・」正巳は行き成りの話しに驚いた。
「今から行く別荘は三年前に買ったの・・、其れも早崎さんの紹介で、
何でもそこの近くに別荘を持たれているの、何時も近くのゴルフ場に
通う為・・、主人も何度か行っていたのよ。其処で知り合っているの、
でも雅子は知っていても何も今まで言わなかったわ、其れ位は良い、
そう思うの・・。でも話を聞いて少し怒っているわ・・。あの人向うで
紹介されたんだって、一年通い、如何しても離れられない、
其処で早崎さんと相談して別荘を買い、そこの管理人に仕立て上げて
いるのよ。別荘は後、伊豆の伊東、九州の霧島に在るの、
雅子は一度しか行って無いけど、お父様が買われたのよ。
でも今から行くのは主人が・・。男はしょうがない動物よね。
其れ位は我慢出来るわ・・。いざと成れば雅子が乗り出すけど、
今は様子見ね。今日は会えるから来たのよ・・」そう言われた。
 「ぁ・ぁ・・・」何時の間にか手が正巳の股座に宛てられている。
其れも丁度棒の上に押える様に宛がわれ、奥様は何も言われず
前を見ておられる。
トンネル内の肌色の照明が後ろに飛んで去る中、正巳は此れから先が
思い遣られると懸念しハンドルを握る。
 「佳代、処女か・・」「エエ〜・・、ママ〜・・」
「聞いているんだけど・・」「もう〜、今時この年で処女など恥かしいわ・・」
「そうか・・、そうだね・・」「ママ,怒らないの・・」
「済んだんだろ・・、痛かったか・・」「ええ〜・・、う・・ん・・」
「好きか・・」「未だ判らないし、そうでも無いみたい。感じないの・・」
「ハハッ,未だ無理だよ,相手もそんなに経験は無いだろうし・・、
其のうちそんな感じる男が抱いてくれるよ」「そうかな〜・・」
「気を要れるな、弄ぶんだぞ、佳代はそんな道を歩むのよ」
「なんで・・」「佳代は外に出る身、覚悟して戦える様に成るんだ・・」
「ウン,判った・・」親子で大変な会話をされている。
お姉さんは黙って暗い外を見ておられ、対照的な姉妹だった。
 福井県を抜けて石川県に入る。
小松市を抜けると直金沢市、其処の北インタ−で降りて国道八号線を
海に向かい走る。
やがて能登有料道路に入れる、其処からは海際を走り、
少し空の雲が赤く染まりながら海を包んでいた。
次第に其の色はうすくなると海が一段と浮き出て既に日本海は
荒い豪快な波がうねっている。
道路の左側は海水浴で賑わっただろう砂浜が途切れ途切れ望め、
道路は奇岩の中を潜る様に造られている。
 其れも暫く走ると景色が一変する。
奇岩は姿を消し、道の横は松林と見え隠れする砂浜が延々と続いていた。
「千里浜なぎさドライブウエ−に入って・・」横から眠い顔で奥様が言われる。
後ろの三人は車に揺られて寝ておられる。
 午前四時半、車は其のなぎさドライブに入る。
「え・ええ〜嘘・・」正巳は知らなかった。
其の名前通り、其処は一面砂浜、其れも見渡す限り続いている。
車は其の砂浜に乗り入れられ走る事が出来る。
「凄い・・」感歎して砂浜の中に車を入れた。
「おお〜・・、済まん・・。へ〜もう此処まで・・、太田君止め様か・・。
朝露を感じたい・・」後ろから主人が起きて言われる。
「ひや〜・・、凄いいいい〜・・・、素敵・・」
佳代さんが車から飛び出して背伸びされて叫ばれた。
「ま〜、綺麗・・」姉の楓さんが海を眺めて言われる。
「昼なら、屋台で貝や魚が食べられるんだぞ」「本当〜・・」
「後ろに小屋が並んでいるだろう・・」
「本当だ〜・・、ねね〜正巳さん来ようね・・」
腕に縋り付いて佳代さんが言う。
「美味しいわね、空気が・・」既に夜が明けている。
海は少し大きな波を皆が居る砂浜に向けて打ち寄せ、
正巳も美しさに酔い痴れている。
 「少し早かったね・・、ま〜良いか行くか・・」
主人の言葉に皆は車に乗る。其処から十分と懸からない。
なぎさドライブから出て国道を能登半島に向かい走る。
やがて滝町と言う所に差し掛かる、主人は海際の狭い道を
指差されてその道に入る。
小さな半島みたいな出っ張った部分に十軒位の粋な建物が
山の斜面に建っている。
「此処なの・・」「そう、上から三番目だ・・」
「アア〜赤い屋根・・」「そうだ・・」其の別荘に車は着く。
「ま〜朝早いのに・・」其処には深く頭を下げられた女性が迎える。
「ご苦労様です・・」丁重に言われ皆は玄関に入る。
正巳と其の婦人は車から荷物を取り出して運んだ。
「ヒエ〜眺めが良いわ・・、凄く良い・・」佳代さんが庭に出て叫ばれる。
「本当に良いわ・・」姉の楓さんが続いて喜んでおられる。
「あの〜・・、奥様でしょうか・・」「そうよ、あなた田津子さんね・・」
「然様で御座います。一度お会いしてお礼をと・・」
「その事は後でね。疲れたお風呂在る・・」
「用意出来ています。お食事も・・」「そう、有難う・・」
慇懃な言葉で言われる人は従順で落ち着いた人、年は四十前、
陽に焼けた肌が際立つ人だった。
決して美人では無いが何か奥様と正反対で、控え目な方だった。
「なるほど、あの人らしいわね・・」目が攣り上がる顔で言われる。
「あんた、先に入れば・・」「いいよ、女性が先にどうぞ・・」
「そう・・」三人の女性は浴場に行かれる。
 「きゃ〜丸見えだ〜・・」風呂場から絶叫する佳代さんの声・・。
「露天だよ、冬はガラスを入れるが夏は外している.外からは見えない。
でも眺めは最高だぞ。後で入ろうな・・」
籐の揺り椅子偽を凭れられ言われる。
「大丈夫ですか・・、奥様相当顔に出ていますよ」
「良いんだ、覚悟して来ている。どうも既に知られているみたいでな・・」
「・・・」「良いんだ、良い機会だ認めて貰う・・」
「・・・」「ここの男は辛い、でも君はこんなことには成らない、俺は弱いから
迎えられている。でも男は仕方ないな・・」そう言われる。
 「ご主人、お酒如何されます・・」「今日は未だ良い、お兄さんは・・」
「既に海に出ています」「そうか、何時戻られる」
「昼前には・・、何か・・」「今日は釣をしたいんだが・・、二人で・・」
「はい、用意します。兄に頼んで良い釣り場を聞いて置きますね」
そう言われる。
「少し辛抱しろ、俺が何とかする」「・・・」それには堪えず台所に行かれる。
「フ〜・・、覚悟覚悟だぞ・・」主人は生みに向かって背伸びされ叫ばれる。
朝食ながら豪華な海鮮が並んでいる。
皆は騒ぎながらイカやハマチの刺身を食べ美味しいと皆は食べていた。
 「何処かに行かれるの・・」「ウン、釣でも・・」
「良いわね、佳代と楓も行けば・・、滅多に無いわよ」「そうね、眠いけど・・」
「行きなさい、ママは少しお話しが在るから・・」気配を感じ娘は頷いている。
主人は何も言わずにテラスで外の景色を見ておられる。
 奥様を残して四人は釣に出る。
昼間だ、碌な釣は出来ないが、正巳は海に垂らす釣り糸を静かに
眺めて癒されてる。
「良いね・・、珠には・・」
そう思いながら釣り糸をじっと眺めていると横で動けない楓さんを見た。
「如何されました・・」指差される方に餌のゴカイがうようよしている.
其れが怖いのか体を固め動けない姿だった。
「良いでしょう、餌を付けましょうね」正巳は気がつかない自分を恥じる。
横で待って居られたんだと思うと正巳はすまないと感じる。
「どうぞ、投げれますね。こうですよ」形を見せて竿を渡す。
「良いな〜、佳代はゴカイ等可愛いから頼めない・・」
そばで眺めて言われる。
だがおかしな事に釣れるのは姉妹だけ、佳代さんが先に釣ると
直に楓さんが悲鳴を挙げられる。
竿がひん曲がり大物かと思うほど強烈に竿先を海面まで引摺り込まれる。
「オイ・・、チヌかもしれないぞ、楓竿をそれ以上下げるな・・。
正巳君強力して遣ってくれ・・」「はい・・」
慌てて傍に行き、正巳は楓さんの竿を下から支える。
「ご自分で最後まで吊り上げて下さいね」「嫌・・、駄目よ・・」
「いいえ、最後まで獲物はご自分で・・」「モウ〜、イケズしないで変って・・」
それには応えず正巳は竿を下から支えるだけだった。
「ソウ・・、リ−ルを撒いて・・、敵が引くと緩めるんですよ。まだまだ撒いて
良いですよ。そう此処は緩めて・・」
何時の間にか楓さんを後ろから抱える様にリ−ルの傍の竿を掴んでいた。
思わぬ大物に正巳は無論、楓さんは初めて黄色い声で叫ばれる。
其れは聞いた事も無い高い音や低く唸る声、幅が広い音色に驚きながら
正巳は獲物を少しづつ引き寄せていた。
 十五分の長い戦いは終わる。
見事な三十センチ以上の黒鯛が上がり、皆で手を叩いて喜んでいた。
戦果は黒鯛一匹、と小物が三匹、主人は横の砂地でヒラメを二匹、
正巳は坊主だった。
 笑顔で午後四時に戻る、聞くと今からが釣には良いと猟師に笑われる。
其れでも満足して戻った。
主人は家の中が気に成る様子で落ち着かれない・・。
「ま〜大漁ですわね」管理人が玄関先で喜ばれる。
「料理出来るか・・」「ま〜猟師の娘ですよ」
そう言われて台所に運ばれた。
 「あんた、来て・・」呼ばれて主人は居間に行かれた。
「あんた最低ね・・。何で手当て出さないの・・」「出しているよ」
「幾ら・・」「管理料だから・・しれている・・」「其れだけ・・」
「そうだよ・・」「馬鹿ね、なんでよ、聞いたら娘さんが居るそうじゃない」
「働いているから・・」「でも、苦労したみたいね・・。今は食べれるからと
言われたわよ」「そうだよ・・」
「あんた、最低、池田家の面汚しよ」「なんで・・、謝るよ」
「何を謝るの・・」「隠していた・・」「其れだけ・・」「其れだけとは・・」
「だからあんたは外に出せないのよ。女を囲うのは並大抵では無いわ。
私の顔も在るの・・。酷い男ね、最低・・」「・・・」
「此れからは手当てやお給料は私から払います」「ええ〜・・、本当か・・」
「そうしなくては田津子さんが可愛そうよ。酷い男・・」又してもそう言われる。
正巳は驚きながら様子を伺い、舌を巻く。
奥様の覇気が感じられ恐ろしくも在る。
(ご主人可愛そう・・)テラスで正巳はそう思った。
朝より違う赤い雲が海に反射し美しい姿を正巳は息を飲んで見ていた。

                      つづく・・・・。















































































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−37 ≫

2009/06/30 02:03
 普通の家の居間では想像も出来ないくらいの凄い部屋で、
正巳は佳代ちゃんと話をしていた。
 午後八時半過ぎ、奥様とご主人が揃って居間に来られる。
「佳代、席を外してね。大事なお話しをするから・・」
「良いわよ、正巳さん、帰らないでよ・・」
そう言いながら部屋を出て行く・・。
「さ〜・・、此れから大事なお話しをしますね・・」
徐に二人は向かい側に座られる。
正巳は動物的に何か異常な気配を感じる。
この家の夫婦は何時もと違う顔で据わられている、
無論普通の顔など知らないが・・。
「では、太田さんお話し始めますわね・・」奥様が切り出される。
「フ〜・・」一息溜息をつかれる。
 「三重の海水浴で佳代達を助けて頂いてから貴方を知った。
佳代の話からお勤めの先を聞いて驚いたわ。姪の雅代が働いている
会社と判り、貴方が気に成り、直に雅代に電話して此処に来て貰ったの。
どんな人か興味も在るし、お礼もしたかった。雅代は最初驚いていたが
事件を聞いて喜んでいたわ・・。でも其の喜び様が半端では無いのよ.
何か在るな、其れは感で判る。誘導して貴方の事を聞きだしたのよ。
すると雅代は貴方の凄さを話し始めるの・・、丸で自分の彼氏みたいに。
聞いている内に次第に貴方に興味が沸くのよ,可笑しいくらいにね。
そこで問い質したの・・。
【雅代貴方らしくないわね、なんでそんなに知っているのよ】
【だって、同僚だもの】【同僚ね。それだけでは無いわね、言いなさい】
【何でですの・・】【貴女は姪っ子よ、聞きたいわ・・】
【そうね・・、恐ろしい人かな・・】【恐ろしい・・、人物が・・】
【ウウン,違う・・、女を狂わす男としてよ・・】【へ〜・・、狂わすの・・】
【恐ろしい位・・。でも如何しても手の内に入れられない。悔しいけど・・】
【珍しいわね、雅代がそんな事言うの・・】
【ダッテ・・、メロメロなの・・、なのにこっちを向いてくれないから・・】
【魅力在るのにね、勿体無いわ。あの人は何で向かないの・・】
【最初が悪かった。遊んでいる現場だから・・】
 そんな話しから雅代からは驚く話しが出たのよ。貴方の偉大さと
物怖じしない所、どれも此れも驚きながら聞いたわ。雅代は貴方の
持ち物まで話してくれたの・・。私は驚愕して聞いていたわ。
其れからよ、会いたい、確めたいと思いだしたのは・・。
翌日他の婦人を連れ立って貴方が勤める会社に出向いたの・・。
すると想像より違う。何処にでも居る様な人で、雅子は戸惑ったわ。
何かが貴方から出ている様な物を捜そうとしたが、眼の前の男からは
感じられなかったの・・。そう貴方からよ、だから雅代の話が本当かと疑った。
主人に報告しながら普通の男よ、そう言った。でも主人は其れが良い、
男はギラギラしていると其れはやがて消える。誰にも見えない部分で
輝いていれば本物だぞ。そう言われ、そこで雅子ももう一度考えを変えた。
女の立場で見ていたのね・・。フ〜・・、少し話し過ぎたわ、あんたに渡す」
コ−ヒ−を飲まれて深呼吸される。
 「其処でだな、妻が気に成る男とはどんな人物か、今度は俺の方が
興味が沸いてな、其れで家に招待させた。処が其処でも普通の男としか
見えない、俺の眼力では見えなかったんだ。仲間と錦に連れ立って出れば
男として少しは判るかな・・、そう思って四人で飲みに出たんだ。
途中で妻から電話が来て、メガネに適えば一緒に家に戻ってと頼まれた。
俺はそう聞いても錦で別れる男だと其処では判断していたんだ。
クラブでもしゃしゃり出ないで自分の居場所に居る。女がテンゴしても
其れなりに扱い,何処も浮いた気など見えなかった。
俺はそれには感心したが慣れ無いのだろうと解釈した。
店を変えてあのオカマバ−でも変らない.化け物を見つけられても
其れなりに応じ、君の凄味を少し見出せたな・・。
だが其れ位なら何処でも居る男,俺はそう思い遊んでいた。
処があの時君が吐いた言葉が俺には衝撃的だった。
【もう良いでしょう・・、此れくらいで勘弁して下さい・・】
オカマが棒にしがみ付く中で平然と言った一言、俺は頭をハンマ−で
打たれたんだ.そんな場面で凄い技で扱かれても果てもせず、
おまけにもう良いでしょうと言う。俺はこの男の底知れぬ力を魅せられた。
男はそんな場所で裸にされ、見世物にされると舞い上がり往くもんだ、
俺は何度もそんな修羅場を見て来ている。だが君は往く処かそう言った。
俺は其処で君をもう少し知りたいと思う様に成ったんだ。男としてな・・。
変だろう、だがどんな立場でも自分を見失わない根性は見上げたもの、
俺は君を知りたいと思う様に成り出したんだ・・。そうだろう、俺の男が
君の化けの皮を剥ぎたいと思いだしたんだ。
何処まで自分の立ち位置を守られるか・・、其処一点を見たかった.
其れで家に連れ戻したんだ。後は雅子に渡す・・」
 「良いわよ、それでね、雅子は主人からその事を聞いて、雅代の話は
本当なんだと確信したの・・。そこで主人に頼んで、
【女よ、あんただけで来ているの、今日は獲物に成りたい・・】
そう懇願したわ・・、すると、【良いよ、俺も餌を呼ぼうかな・・】
そこで夫婦はお互い承諾したの・・。正直にお話しするわね、
其処では貴方を確めたい、女を味わいたいと思っていた。
主人には済まないけど本当よ。そうでしょう主人は男、外で遊べるけど
私は駄目、家を守る勤めが在るわ、先祖から教えられている。
女の立場は捨てなさい、家を代々守るのが本懐と・・。だがあの時は
そんな事は思わなかった。如何しても抱かれたい・・、そう願って
清水の舞台から飛び降りる気持ちで貴方の部屋に行ったのよ。
其れからはあの様ね、イガリ挙げてしがみ付くだけ、凄いなんて生易しい
表現では言えないわ。気が狂うほど女を味合わされ、
雅子は性の恐ろしさを知らされた。何度も彷徨う体は自分ではコントロ−ル
出来なかった。朝までしがみ付いて泣いたわ・・、こんなに味合う自分が
怖かったの・・。漸く這い蹲り自分の部屋に戻り泣いた。女の涙でね・・。
後で主人に報告したわ、そこで家には入らないと言われたと報告したの・・、
後はあんたして・・」
 「良いよ、其れから君に問い質したな・・、家には入らんのか・・、
はいりませんと言った。そこで相当な男と判断した。普通なら此れだけの
事をして男を使い、女主を粉々に砕いたんだ。大きな顔で家に入り込める身、
其れが嫌だと言った。俺は驚いたぞ、この男、欲は無いのかとな・・。
あきれたり感心したりしたが、本音は未だ見えなかったんだ・・。
其処で俺なりに知りたいと思い、悪いが調査を付けた、君にだ。
俺は底まで知りたい、調査は半端では済まない、とことん遣れと言った。
一部始終報告せよ、標的の男だけでなく相手の素性や如何して男と
接しているのか、仕事か、プライベ−トかもな・・。金に糸目はつけない、
二十四時間監視せよ。そう命令したんだ、そうして翌日の昼まで
報告書を出させた。すると面白い、何と面白い事か、毎日の報告書が
翌日の昼に届くのを待ちわび、人事ながらウキウキしながら待った、
雅子も同じだ。驚く事が多過ぎる、途轍もない・・、想像を遥かに超えた
行動に毎日夫婦でわくわくしていたんだ。あの買春や質屋の事、
一ノ宮の出来事、驚かされた。驚くより驚愕して報告書を読み耽っていた。
今度は佳代を襲った連中が訪ねてくる始末、在ろう事か仕事まで
世話をしている。一宮は子供を作る為と後で知る。
其れ以外でも君が依頼していた探偵・・、小笠原だったな、其の男から
全て聞きだしているんだ。無論大金を支払いな・・、すると君は小笠原に
頼んだ調査を聞いて驚いたよ。君の事では無い、其れも引っ掛りじょう
動いていたんだな・・。呆れたよ、お人好しか世話好き、
こうもま〜いろんな事に出くわすんだと感心して様子を見ていたんだ。
だが減り込まない、君は全てに入り込むが決して心を奪われない・・。
俺には到底無理だぞ・・、フ〜後は雅子・・」
 「良いわよ、其れでね、私達次第に貴方に惚れ込んだの、ウウン体では
無いわ,いや其れもね・・・。其処で私達決めたわ、逃がさないと・・。
そうでしょうこんな男が家に入れば行く先は安泰、其れにワクワクして
過せるわ・・.如何しても欲しいと思う様に成り出したの・・。
其れで娘に報告したのよ、娘はアメリカで仕事を決め、デザインの方に
進む事に成っていたの・・。其れで我が家にはあの男が絶対必要と説いた、
娘は従順、シャイで困っていたの,其れで一人で海外に留学させて少しは
世間を知って欲しいと願って出したのよ。其れが何と娘は一つも変らない。
親として呆れ嘆いていたの・・。妹の佳代は私に似て快活、行動的だけど
姉は違う、あの親でも眩しい位の素敵な女なのにね・・。
其処で貴方の事を毎日報告書と共に楓にパソコンで送っていたの,
何も言わずにね・・。そうしたら急に日本に帰ると言い出したのよ。
其れも本当に急よ、母親としてはしてやったりと喜んだわ。
何で戻るのかは聞かないけど判るのよ・・。フ〜・・、疲れた・・」
長い長い二人の報告を正巳は一言も言葉を挟めず聞かされていた。
 (全て知られている・・)
正巳は置かれている立場を恐ろしいとさえ思いながら聞いている。
行動を備に調査され、身包み剥がれた状態にされていた。
「では全て知っておられるんですか・・」
「全てとは言えないけど・・、君のの関りは少しは判ったよ」
「では、軽蔑されたでしょう」
「そうかな・・、俺はしていないけど・・、娘は如何かな・・」
「其れは構いません、知られても・・。隠す事は出来ない。全部見張られて
いたんですから・・仕方ないです・・」
「そうだな、驚いたよ。外では色々在るんだな・・。だが君は特別だ・・」
「そうでしょうか・・、でも驚きました。ぜんぜん感じなかった。
見張られているとは・・。其れに小笠原さんからも・・、酷い・・」
「そうだな、秘密を漏らしたんだ・・。でも責めるな・・、金が悪い、この世は
金次第、悲しいけどな、質屋もそう、あの奥さん連中もそうだ、身売りも
したい人もいそうだが殆ど金の為、世間はそう出来てしまった。
此処も資産を守る為このような卑怯な手を使っている。許して欲しい・・」
「・・・」「正巳さん、此れも皆貴方を欲しいが為なの・・。心から詫びるわ・・」
奥様が頭を下げられた。
 「オイ、喉が渇いた。飲み直そうか・・」「そうね、そうしましょう」
其れから用意され、正巳は今度は味わい食べ、飲もうと決めていた。
 「終わったわね・・、フ〜驚いたわ、佳代は始めて聞く・・。お姉様は
震えて横で私にしがみ付いて離さないのよ・・」
「ま〜・・、聞いていたのか・・」
「フフッ、当たり前よ。お姉様は嫌がっていたけど引き込んだわ」
「呆れた子・・、では此処にいらっしゃい・・」呼ばれて姉妹は同席される。
 強かな夫婦、其れに物怖じしない妹、美しすぎる大人しい姉、
四者四様の人達が正巳を囲んで居た。
(フ〜・・、どうなるんだ此れから・・)やけくそで食べ飲んだ。
今更畏まる事は無い、そう自分に言い聞かせて正巳は居直っていた。
 美しい庭から秋を呼ぶ虫の鳴き声が部屋に入り込む・・。

                  つづく・・・・。






















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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−36 ≫

2009/06/29 02:03
 九月二日、晴れ。正巳は大きな荷物を下ろした気分で会社に居た。
昨日一ノ宮の小田家とマンション契約が成立して、昨夜は大勢で祝い酒を
浴びて少々二日酔いだったが、気分は爽快其のもの・・。
同僚も今日は体が重そうだった。
 午前十一時、受付から電話が来る。
「太田さんご面会ですよ・・」
一階に降りて行くと簡易応接室にと言われて向かう。
仕切られた四畳くらいの部屋に三人の男が待っている。
「お待たせしました、太田です」
見慣れない若者、其れもサラリ−マンとは思えない服装で、
正巳は怪訝そうに向かいに座る。
「処で僕に何の用事ですか・・」正巳は聞いた。
「憶えてへんの、鳥羽の海水浴・・」
「海水浴・・、アア〜、では君達は・・、そうか仕返しか・・。良いだろう受けよう、
だが会社勤めだ午後五時以降にしてくれないか・・」「・・・」
「駄目か・・」「良いですけど・・」「何か、お前達仲間は・・」「此れだけです」
「何と・・、勝て無いぞ俺に・・」三人を見て思い出している。
あの時は確か四人、今度は三人・・、戦わなくても勝負は見えている。
「何か武器を持って来たか・・」「はい、体ですが・・」
「ほ〜、そうか良い度胸だ。此処は会社、五時に来れるなら相手するぞ。
そうだな向かいのアピタと言う喫茶店が在る。そこで落ち合おう」
正巳はそう言った。
出されたアイスコ−ヒ−を若者は飲んでいる。
(来たのか・・、難儀だな・・)
正巳は思うがアソコで啖呵を切った手前引き下がれない・・。
「では五時にな・・」何か未だ言いたそうだったが、正巳は席を立って
若者を追い出す様に部屋を出る。
玄関で見送りながら溜息をつく、(ア〜、あの子達来たのか・・)
後姿を見て思った。
 午後五時重い気持ちで会社の向かいの喫茶店に行く。
彼達は揃っている、直に席に行き座る。
「覚悟は良いな・・」(覚悟・・ですか・・」
「そうだ、喧嘩するなら今度は脚や腕が折れると言ったろうが・・」
「ええ〜・・、まさか・・其れ勘違いですよ」「何が・・、喧嘩だろ・・」
「違いますよ、昼に言おうとしたら追い出されて・・」「では何で来た・・」
「其れは相談が在ってきたんや・・」「何や・・」
「太田さんに御願いが在るんです」「だから何・・」
「仕事をしたい・・、俺達まともに働いた事が無い。今度は真面目にと・・」
「なんで、大阪は幾らでも働く所が在るがゃ・・、名古屋とは大違いだぞ」
「そうやけど、無理や・・」「なんでゃ・・」
「だって仲間が居る」「良いじゃないか・・」
「良くないわ、遊びの連れが誘う・・。真面目にしようとしても・・」
「お前らが気が弱いからだ・・」
「そうでしょうが、でけへん・・、又遊ぶ仲間に入ることに成るんや・・」
「なるほど,連れが誘うのか・・。そうだな顔が売れているからな・・、
そこで真面目にと思うけどそんなようには成らんと言う事か・・」
「そうです・・」「そうか其れで名古屋なら友達も居ない・・。へ〜考えたな・・。
東京は如何や・・」「アソコには太田さんみたいな人は居ない、知らんし・・」
「なんで俺や・・」「くじけそうになったら怒って貰える」
「アホッ、人を頼るな・・」「でも俺達何も知らん・・」
可笑しいほど正巳はこの子達が可愛いと感じた。
「何が出来る・・」「何も出来へん・・、学校も高校は途中で・・」
「なるほど・・、でどんな仕事がしたい・・」
「俺達は半端もん、まともな会社は無理や・・」「そうだな・・」
「だからいっそう水商売で頑張れば店でも何時か持てる。其れまで頑張る」
「なるほど・・」「大阪では無理、名古屋に行こうと太田さんに会ってから決め、
其れが漸く整理出来て来た・・」
勝手な言い分だが、此処で其れを窘めても大人気ないと感じ黙っていた。
「で、何処でも良い、紹介して貰えないかな・・」「自分達で探せ・・」
「其れは駄目、喧嘩して辞めると判っている。辛抱が無い・・」
「アハッ,ようく判っているな・・」
「だから太田さんの紹介なら辛抱出来るし、しなくては、姿を見て貰える」
「・・・」「俺達、漸く二十歳に成った。此れを機に出直そうと相談したんだ」
リ−ダ−格だろうか真ん中の若者が話している。
両方の男は頷いて居た。
「親には言ったか・・」「言わないし、聞いても来ない・・。見捨てられている」
「・・・」「だが此処で落ち着いたら何時かは報告はする。今言っても
信用してくれない・・」「・・・」
「太田さん頼みます・・」三人は頭を下げている。
紹介と言われても其の世界は皆目無知、其れに知人も居ない・・。
「困ったな・・、俺も詳しくは無いんだ」「・・・」
「水商売か・・」正巳は腕を組んで考えていた。
「何処でも下働きを懸命にします・・。御願いしますよ・・」
「ウ〜ン・・、困ったぞ・・。アア〜待て相談する男が居る・・」
正巳は思い出して早速携帯で電話した。
 「おう〜卓也・・。俺太田だ・・。アア〜いいよそんな挨拶は・・。
未だ店には出ないだろう・・。うんそうか・・、合いたいが無理か・・。
そう来れるか悪いな・・。場所は・・、判った三十分後だな・・」
正巳は電話を切り溜息をついた。
「お前ら本気か・・」「ええ〜、本気です」「そうか・・、仕方が無いな・・」
「ホラッ,俺が言ったろ、必ず太田さんは受けて貰えると・・」
「馬鹿、其れは俺が最初に・・、まええ〜良かったな・・」
「オイオイ未だ決まっては居ないぞ・・」
正巳は今時の若者は安気だと嘆いた。
(とんでもない奴が舞い込んで来たぞ・・)
内心面倒だとは思うがこうして大阪から頼って来た、いや利用して・・、
どちらでも構わないが・・、三人を見渡して大丈夫かと危惧した。
 三十分後、錦の国際ホテルの一階の喫茶店で卓也が待ってくれて居る。
「済まないな・・」正巳は本当にそう思い言う。
「なんでしょうか・・」卓也は正巳の顔を伺いながら言う。
「実はな・・」三人の馴れ初めから話、今回名古屋に来た理由を話した。
「そうでしたか・・」卓也は三人を見て言葉を切る。
「如何や、ボ−イでは無理か、教えれば何とか為らないか・・」「・・・」
「頼むよ・・」正巳は卓也の顔を見て頼んでいた。
「兄さん、本気で・・すのか・・」「そうだ本気だ・・」
「では預かります」「ええ〜、君がか・・。いいよ何処かに紹介しろ」
「兄さんの頼みでは他所に預けられません。僕が責任持って鍛えます」
「そうか・・、悪いな・・」見た事も無い男らしい卓也が眼の前に居た。
「君、大丈夫か・・」「僕もそうでしたから、判るんです・・」「そうか・・」
其れから卓也は正巳に焼きを容れられた事も隠さず若者に話をして言う。
「約束は出来るか、此れから兄さんの前でして貰う。出きれば預かる」
「御願いします、何でもします・・」
「そう・・、では約束は、喧嘩は駄目、笑顔を絶やさず仕事をする事、
最初は雑仕事だぞ」「はい・・」「では兄さん預かります」
「大丈夫か・・」「何か在れば保証人は兄さんですよ」「・・、ウン判った・・」
「では決まりですね、住まいや食事は手配します」
「オイオイ、良いのか・・」「オ−ナ−に連絡しても良いですか・・」
「良いけど・・」卓也は携帯で電話していた。
正巳は美紀さんが如何言われるか怖い・・。
 「兄さんにです・・」電話を渡される。
「ふふっ,御人好しの化け物さん・・。今度は就職、大変ね・・。良いわよ、
全て面倒は見るわ。貸しよ」そう言われる。
汗をかいて電話で話していた。
 こうして思わぬ訪ね人に何とか仕事を世話し、疲れた体で部屋に戻り
ベットに倒れ込む。
今、母は質屋に入り浸りで部屋には正巳しか寝泊りしていない、
静かな部屋に早くも正巳の鼾が響いていた。
 九月三日、雨。会社で会議を終えて昼飯を雅代嬢と食べている。
「聞いたわよ、澄子を抱いたのね・・」「え・・、アア〜・・」
「あの子、東京に嫁に出ているのよ。泣いて喜んでいたわ、罪な男ね・・」
「・・・」「今月もう一度里に戻るから御願いだって・・、からだ大変ね・・」
皮肉られている、正巳は雅代嬢に懸かると何も抵抗出来ない・・。
 「早々、叔母が会いたいそうよ」「え・え〜・・、叔母さん」
「そうよ、未だ正式に断ってはいないでしょう」
「だって、あの時ご主人にも断っている」
「駄目よ、叔母には言っていないでしょう」「言ったぞ・・」
「其れは抱いた時でしょう」「・・・」
全て知られている、雅代嬢を睨むが、其の目も力が無い。
「良い事、断るなら早くして、後が控えているから・・」「ええ〜、そんな・・」
「何がよ、発見したのは私よ」「・・・」
いやはやとんでもない女性、正巳は食事が喉を通らない、慌てて水を飲む。
 ほうほうの態で会社に戻ると図った様に早苗秘書から社内電話が来た。
「ウフッ、太田さん御指名よ、今日夕方家に行って下さいね」
底なしの沼にはまり込んで行く様な気持ちで受話器を下ろす。
(何で・・、俺は・・)あの魔物の様な肌が思出され、身震いして目を瞑る。
直に奥様の見事な裸が脳裏に浮かぶ・・。
首を振り打ち消そうとするが消えてくれない。
其れから仕事が手につかない正巳だった。
 午後六時半、正巳は池田邸に行く。
「いらっしゃい、待っていたのよ」「アア〜佳代さん・・」
はちきれんばかりの体を跳ねる様にして出迎えられる。
「どうぞ・・」案内されホテルのロビ−の様な居間に入る。
「来られましたか・・」「アア〜、ご主人・・」
一ヶ月ぶりでこの家に来ていた。
「その節は済みません・・」「謝ってくれても納まらんよ」
「そうでしょうが、僕は・・」「その事は後で、今日は美味しく食事でもしよう」
そう言われる。
正巳は極限まで緊張し、未だ固執されているんだと思うと落ち着かない。
妻を寝取った男だ、ご主人の思いははかり知れないほどと思うと・・、
急に体が重く感じる。
 「お食事が用意出来ました」お手伝いさんが来て言われる。
「では行こうか・・」ご主人に言われ項垂れて食堂に向かう。
長方形の長いテ−ブルは未だ奥様も座っておられない、
正巳は主人の斜向かいに座らされる。
佳代さんは斜め向かいに座られ、愛くるしい顔で見られた。
ワインが注がれ正巳は其れを受ける。
 「いらっしてくれましたわね・・」「アア〜・・、奥様・・」
正巳は直立不動で立ち上がり固まる。
其れは美しい上に綺麗な部屋着、其れも和服で涼しそうな柄が浮き立ち、
正巳の目は潰れそうに為る。
「今日は一段と綺麗だな・・」「そう、嬉しいわ・・」
主人にそう言われて笑顔で座られる。
 「ママ、置いて行くなんて・・」「え・え・え〜・・・」正巳は驚嘆する。
胸が大きく割れたワイン色のドレスを着られた見知らぬ女性が現れて、
正巳は驚愕して又立ち上がる。
(誰・・、綺麗だ・・、本当に・・)背は百七十前後のスレンダ−,
顔は小さく美しい・・。
手は・・長く白い指・・、強烈な驚きの旋律を全身に浴びて動けなかった。
 「紹介するわね、娘の楓です。昨日アメリカから戻りましたの・・」
「え・・、アメリカ・・ですか・・」
「そう、留学していたの、漸く卒業に成れたの・・」
「・・・」唖然とし眩い女性を見る事も出来ない、光が出ていると思われた。
(娘さん・・、では佳代さんのお姉さんなのか・・)
聞いてもいない、思いもしない娘が突然現れ、正巳は座るが手や足の
振るえ納まらない、衝撃は極限を超えていた。
 「太田さん、宜しく・・」「え・え・・・、はい・・」慌てて返事する。
「ま〜・・、私に接する時と違いますわよ、妬けるわ・・」
奥様が笑いながら言われるが、何が何だか判らない・・。
(若しかして正巳と結び付け様とされるのはこの人か・・。まさか・・、
佳代さんでは無いのか・・聞いていないぞ・・)
支離滅裂な思いで俯いて頻りに頭の中を整理し様と焦る。
 ご主人は満面笑顔でワインを飲まれ、食事中では余り会話はされない、
もっぱら食事を楽しんで食べられている。
正巳は此処では豪華な食事も・・、又今日も何処に入るのか
判らない中で食べていた。
洗練されたそこいらのモデルなど傍にも居れないほど際立つ姿、
其れも完成された見事な体・・、正巳は外国映画のヒロインの様な
女性に圧倒されていた。
(凄い・・、凄い綺麗だ・・)
何度も同じ事を思いながら何とか食事を終えて居間に戻った。

                 つづく・・・。








































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−35 ≫

2009/06/28 02:04
 正巳は今更ながら考えさせられる・・。
人が住む世界は同じ様で違う、丸で川の様だと思っていた。
澄んだ所では住める魚も違う、澱んだ水に住める魚も居る。
其れはどちらにでも住める魚は少ない、どちらかと言えば其の場所や
水の性質や汚れ具合で違っている。
正巳と言う魚はどちらでも住める様な特殊な部類だと呆れて思っていた。
 八月二十五日、給料日。
正巳は友人の涼太と久し振りに錦の繁華街にと脚を踏み入れていた。
「久し振りだな、お前と・・」月末正式に一宮の小田家との契約が決まり、
二人は飲みに出ていたのだ。
「何処が良い・・、キャバクラか・・」涼太が浮いた顔で言う。
「そうだな・・、何処が良いかな・・、先ず腹ごしらえだな・・」
正巳は何処に行こうかと悩んでいた。
「アラッ・・、奇遇ね・・」「アア〜・・、麻子さん・・」
二人連れの夫人から声が懸かる。
「珍しいわね、さては此処で遊び私達にはご無沙汰ね・・」
「え・え・・、違います・・」道の上で正巳は慌てている。
「オイ、誰・・」涼太が聞く。
「お世話に成っている人・・」「へ〜・・、美しい人だ・・」
涼太は無遠慮に相手の姿をマジマジと見て叫ぶ様に言う。
「何処に行かれますの・・」「いえ、未だ決めていません・・」
「そう、ではご一緒出来ないかしら・・」「其れは・・」
「良いですよ、喜んで・・」横から涼太が直に返事をする。
「お食事ね・・」麻子さんはそう言われて先に歩かれる。
 錦三丁目の高級な構えのお寿司屋に入られる。
(ヒエ〜高そう・・)正巳は入り口で戸惑うほど高級な店構えに圧倒される。
「奥様お久し振りです・・」店長か丁重に迎えられる。
奥の個室に案内され、正巳は仕方なく従う。
「此方は何方・・」「僕の親友です、斉藤涼太」涼太は紹介されて頭を下げる。
「此方は同級生の澄子」お互いの連れを紹介した。
料理は何も頼んでいないのに運ばれて来る。
正巳は困惑しながら肝を据えて食べる事にした。
 乾杯も済んだ時、廊下側の障子が開く。
「ま〜・・、麻子抜け駆け・・」
「違うわよ、此処に来る前道で偶然よね・・、〜正巳さん」「そ、そうです・・」
「良いわ、でも会えたから許す」現れたのは美紀さんだった。
眩い位のモスグリ−ンのワンピ−スが翻り、正巳の横に割込まれる。
「如何して此処に・・」正巳が怪訝そうに聞いた。
「アラッ,待ち合わせよ」「そうなの,此処で落ち合うと・・、ごめんなさい・・」
麻子さんが首を竦めて言われる。
五人は食事を始めるが涼太は落ち着かない、如何見ても普通の婦人
連中とは思えなく、トギマギしビ−ルをやたら飲んで喉の渇きを潤すが、
野暮な男には場所が違い過ぎる。
「雅代嬢の同級生だ・・」「ええ〜・・、お局の・・」
涼太は其処で大袈裟に後ろに仰け反り悲鳴じみた叫びを派手に挙げる。
「そうだよ、だから俺も紹介されて知っているんだ・・」弁解がましく言った。
「ま〜良いか、セレブの人とは余りこうして会食は出来ないから、
向学の為、経験だな・・」
自棄気味に涼太は言って其れから寿司を美味しいと言いながら食べ出す。
 「お元気でした・・」「元気ですが色々在りまして・・」
「アラッ,お忙しいの・・」「公私共です・・」「ま〜・・、隅に置けない人ね・・」
美紀さんは目をきつくされて言われる。
「処でお聞きしたいんですが・・」「何・・」
「美紀さんの所では小牧の事はご存じ無いですか・・」
「小牧・・、其れが何か・・」「ご存知なら、相談が・・」
「ま〜嬉しい・・。何よ・・」
正巳は其処で今抱えている難題を話そうと決めていた。
「実は・・」当り屋の事を掻い摘んで話した。
「ま〜・・、酷いわね・・。で小牧なの相手は・・」
「みたいですが、何せ中味が判らなくて・・、若し美紀さんの所に関係が
在れば拙いと・・、無ければ動きたいんですけど・・」
「危ないわよ、後ろが見えないのは・・」
「其処なんです。警察に言えば簡単ですが、それでは腹が納まりません・・」
「納まらない・・、なんで・・」
「当り屋は許せない、闇金は相手が望んで借りる話、だが当り屋は
相手の弱みに付け込む卑劣な行為です」「そう・・、言われれば・・」
「ですから突き止めて・・」「正巳さんが・・。危ないわよ・・」
美紀さんが真剣な顔で言われる。
「其れは承知です」「・・・」
美紀さんはそれには返事されないでビ−ルを飲まれていた。
周りの人達も其の話を聞いている。
「美紀,あんたのパパ小牧には及ばないの・・」
「知らない・・、そんな話しないから・・」麻子さんにそう答えられる。
「でも・・、何とかしてあげてよ、私達恩が在るのよ・・」
「其れは知っているし、感謝しているわ・・」美紀さんが言われた。
 暫く部屋は会話が無い、其々が寿司を摘み重苦しい雰囲気の中だった。
其の中で美紀さんは携帯を取り出して何処かに電話される。
「伸吾か・・、今何処・・。そう・・、近くね。パパは・・。ま〜一緒・・。
良いわ其処に行く」電話を切られる。
「麻子、正巳さんを借りるね」「ま〜・・、見つけたのは私よ」
「判っている。でも問題を聞いたらその筋に聞くのが早いの・・」
「そうだけど・・、如何するのよ・・」
「アア〜・・、そうね店に行っていて、後から合流するから・・」「判った・・」
「オイオイ、俺は・・」涼太が横で聞く。
「貴方も麻子と一緒に居て下さい。正巳さんの話が終われば行くわ・・」
美紀さんはそう言われる。
 そうして食事を終えて正巳と美紀さんは一緒に行く、残された三人は
あのホストクラブにと向かう筈だった。
 美紀さんは錦三丁目の一つのビルの地下にと入られる。
粋なドアを開けられて入り,既に聞いているのかボ−イが案内して
奥のボックスの所に行く。
「おう〜来たか・・」
正面に大きな男性が両手に女性を侍らしててを挙げられる。
横に二人の若い男も居るが、直に立上がり美紀さんに頭を下げている。
「紹介する、俺の女房だ・・」居並ぶ女性が一斉に立ち上がり礼をされた。
「ま〜・・、お美しい方・・。会長の娘さんかと思いましたわよ」
ママらしい女性が直に席を譲り美紀さんを座らせる。
「小牧だと・・、何の話だ・・」
直に本題に入られ、美貴さんは正巳から聞いた話をされる。
その間正巳を見ておられる。
「そうか、そんな事か・・、で君は誰だ・・」
「パパ、前に話したでしょう。窮地を救って頂いた人、太田正巳さんよ」
「アア〜・・、あのホスト野事か・・.そうかその時の・・。此れは失礼、
その節は妻がお世話に成りました。俺に話さずに貴方に迷惑を懸けた。
伸吾、酒を・・」横の若い男に言われる。
正巳は驚く、話が何処まで話されているのか不安で持つグラスが震える。
「聞くが相手は判っているのか・・」「多少は・・」
「そうか、伸吾お前の配下の者かも・・」
「そうですね、でも奴らはそんな事はしない筈ですが・・」
「隠れて凌ぎをしているかもしれないぞ・・」
「そうですね・・。お聞きしますが顔は割れていますか・・」
「顔・・、あ〜はい・・、二人は・・」「どんな奴です・・」
若い男は立て続けに聞いて来た。
正巳はセカンドバックから写真二枚取り出して渡す。
「あ・あ・・、会長違います。内のもんでは在りません。コイツは山崎、
此れは佐々木です」「そいつは何者だ・・」
「悪ですよ、闇金、金になる事なら何でもござれの連中です」
「連中・・、他にも居るのか・・」
「居ます、四人で他に子供を使っています。引ったくりかっぱらい何でもです」
「へ〜・・、小牧でか・・」「周りの町に出向いて・・」「そうか、居るんだな・・」
会長は苦虫を噛む様な顔で言われる。
「如何します・・」「そうだな、詳しく聞いてみろ、後はお前に任せる。
掃除しようが如何しようが構わぬ。俺の処でそんな奴が居るのは
気に喰わん、任せる」そう言われる。
 「ママ、今日は遅いのか・・」「如何しましょうかね、パパは・・」
「ママが遅いなら俺も遅くなる」「そう・・、遅くなろうかな・・」
「良いよ、俺もそうする」変な会話が二人の間で飛び交う。
 正巳は伸吾と言う男に中味を詳しく話していた。
「そうでしたか、其れは可哀想な事、許せん。俺達はテキヤが商売ですが、
そんなやからは野放しには出来ない。太田さん後は任せて貰えますか・・」
そう言われ正巳は頭を下げた。
「決まりね、恩返しだから伸吾頼むよ」「はい、姉さん任せて下さい」
そう答えていた。
 「ではパパ店に戻らなくては・・」
「そうか、此処のママも終われば行くそうだぞ・・」「待っている、ママ帰るね」
美貴さんは正巳を連れて店を出られる。
「済みません・・」「良いのよ、お互い様・・」笑いながら言われる。
店はあの正巳が暴れた店、今は卓也が仕切り、繁盛していると聞いてた。
「ぁ・アア〜、兄さん・・」入り口で卓也が驚いて頭を低く下げて迎えられる。
「頑張っているな・・、頼むぞ」正巳は卓也の肩を叩いて言う。
「遅い〜・・ぞ・・」涼太はご機嫌な顔で迎える。
既に相当酔っ払い、何時もの涼太では無い・・。
「飲み過ぎるなよ・・」
「遅いわ、こんな綺麗な人の横では酔わないと居れん、初めてだぞ・・」
ご機嫌な涼太だった。
「如何・・」麻子さんが心配されて美紀さんに聞かれる。
「ウン、何とか成りそう」「良かった・・」そう言われる。
 店は満卓、既に四組の婦人達が若いホストに囲まれてご満悦な姿を
魅せている。
「繁盛していますね・・」「そうよ、驚く売り上げよ。パパも呆れていたわ、
美紀にこんな才能が在るんかと・・。私の力では無いのにね・・」
「いいえ、力です。驚きました・・」正巳は心底そう思っていた。
最初は不安で居たが雅代嬢から全て報告を受けている、
実際着て見て確信をした。
 何時の間にか午後十一時を過ぎていた。
「後で麻子の家に来て・・、絶対よ」美紀さんが耳打ちされる。
正巳は酔っ払う涼太を連れてタクシ−に乗り込んだ。
奥さんの加奈子さんにお礼を言われ、正巳は又タクシ−に乗り
白壁の豪邸に向かう。
(此れで良いな・・、美紀さんに任そう・・)
話に乗られてこうなる事は判っている。
又あの家で修羅場、正巳はムズル股座を押えタクシ−の中で目を瞑る。


                 つづく・・・・。













































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−34 ≫

2009/06/27 02:03
 部屋は異常な空気、正巳は呆然とされている留美さんとお父さんを見る。
(何と惨い、殺された留美さんの主人では無く、残された家族が此れから・・)
世間では如何思われるのかは正巳には良く判る。
殺された当人のことは何れ中味が知れる、裁判やマスコミで知らされる・・。
だがこの家族は其れにより社会から外され当分商売どころではなくなる。
事件は何処まで解明され、其れにより正巳にも及ぶ、其れは致し方無い、
覚悟はしなければ為らないと決めている。
其れだけの悪い事と知りながら買春をしたのだ・・。
 事件は当事者を取り巻く家族には詳細は知らされない。
どんな事で家族が関係しているかも知れないから・・、
其処の部分は警察も考えている。
 午後八時、部屋は相変わらず重苦しい中、正巳も動かれず座った侭。
(警察から何も言って来ないな・・、取調べは何処まで進んでいるんだ・・)
内心穏やかで無い面持ちで正巳は居た。
 午後九時、テレビを点ける、ニュ−スを見る為・・、
一番早いニュ−スは九時に始まる。
テレビは直に此処の現場を映し、リポ−タ−が黄色の張りテ−プが
風に閃く前でマイク片手に事件を告げている。
今日は大きなニュ−スは他に無いみたいで,直にこの事件を語り始める。
 【今日午後六時半頃、名古屋市西区の質屋の二階の金融業の社長、
酒田泰一四十一歳が店に来た若い男に胸を一突きされて即死されました】
開口一番そう伝えている。
スタジオから事件の内容を話し出される。
 【刺した男は現場に居座り警察を呼べと事務員に告げたそうです。
警察が駆けつけ現行犯逮捕して身柄を確保、事情聴取しています。
警察前からの報告です】
画面は警察署前からリポ−タ−が話し始める。
 【犯人は杉下健一、二十六歳。トラックの運転手、警察からの情報では
恨みを晴らしたと犯人が言っているそうです。其の恨みの内容は
未だ発表されておりません.又別に現場に居合わせた事務員にも事情が
聞かれております。以上警察署前からでした】
画面は又スタジオに戻り、詳しい事が判り次第又現場を呼びます。
そう言われてこんな事件が多い世の中に成りました、
とアナウンサ−が嘆いて次の政局の話に移られた。
 (エエ〜・・、トラックの運転手・・だと・・。何で・・)
正巳は犯人の名前と年、職業を聞いて驚いていた。
(あ・あ・ぁ〜・・、まさか・・、嘘だ〜・・)健一と聞いた時嫌な汗が滲んだ。
(まさかあの子の主人か・・)
正巳が抱いた奥さんを思い出し、確かに運転手、其れも名前は
健ちゃんと叫んでいた。
(あの子の夫か・・)正巳は愕然とし項垂れてしまう。
(なんて事・・、そうであれば大変だぞ・・)
正巳にもやがて警察が尋ねて来るだろう・・。
警察より先に事件の中味が判ってしまう・・。
(こうなればじたばた出来ないぞ・・)
正巳の心はそう決め様とするが、やはり穏やかでは無い、事が事だけに
公には出来ない事、一番恐れていた事が事件の源と判って肩を落とした。
 「正巳さん、御願い手伝って・・」
留美さんが目を真っ赤にされて言われる。
遺体は警察だが家では通夜やお葬式の手配が在る。
泰造さんは項垂れたまま動かれない・・。
正巳は直に留美さんと相談を始める。
古い家、既に親戚の方も来て、家は騒然と仕出す。
お寺の手配などもしなくては為らない・・。
正巳は事件の事が気に成るが、忙しく動いていた。
 午後十時のニュ−スでも大々的に放送され,警察署前からのレポ−タ−
が甲高い声で話をしだす。
 【事件は驚く中味です。殺された金融業の酒田社長が店に金を借りに来た
犯人の杉下の奥さん、其の方が強姦されたと警察で述べているそうです。
今は犯人の奥さんにも事情を聞きに警察は動いています。此れは犯人が
述べているだけですが、本当なら事件は深い意味をもちます。
既に現場に居合わせた事務員は実は酒田社長の実の姉、その人が
何らかの事情を知っていると警察は見て、今聞いているそうです。
其れが本当なら未だ他に余罪が在ると見るのが本当でしょう。
取り合えず現場からの報告は以上です】
レポ−タ−が叫ぶ様に言っている。
留美さんは其れをテレビで見聞きされると突然倒れられる。
お父さんも驚愕された顔で固まられた。
 家は騒然と仕出す、手伝いの近所の奥さん達も事が事だけに暗い表情で
逃げ出したいのか,一人又一人と居なくなられて行く・・。
残ったのは親戚の奥さん連中だけになって仕舞う。
正巳は一人通夜の手配、お寺や葬式の手配に忙しくなり、
母も台所で忙しそうに動いていた。
 こうして変な空気の中で通夜や葬式をするが、留美さんは寝込まれて
立ち会われない、お父さんは仕方なしでお悔やみを受けておられる。
 慌しく終わったのが八月十九日、正巳は会社はお盆休みだったので
酒田家で最後まで世話をしていた。
留美さんは未だ寝込まれている、相当ショックを受けられたのだろう,
あの気が強い方でも夫が二階でそんな事をしていたと成ると、
気が狂うほど悔しく情けなく、世間に顔向けが出来ない・・。
それらが重なり寝込まれたと・・、結果その方が良かった。
 テレビは朝から晩まで、ワイドショ−は格好な題材,連日連夜報道される。
強姦された人は五名と報道されるが、中味が中味だけに言えない人も居る。
本当は未だ在るとテレビのキャスタ−は言っている。
(何時来るか・・、俺に・・)
朝を迎えると覚悟していたが、正巳までは未だ警察は届いてはいなかった。
 事件は世間を勝手に誘導して行く,ワイドショ−により憶測と野次馬根性
丸出しの中で進められている。
だが可笑しい事に、二つの事が報道されていない。
其れはあの現場で写されている被害者の裸体の写真、其れと一番気に成る
売春、其の二つが未だ何処のテレビ局でも報道されていない。
(そうか・・、未だか・・)正巳は思うに被害者は仕方なく襲われた事は
警察に話すが、自分が売春している事は言えない、言わないのだ・・。
言えば自分の家庭崩壊や、人生没落にに繋がる身、嫌々強姦紛いの事は
話すが、其の先の我身の事は口を閉ざしているんだと正巳は思っていた。
警察は既にあの麻酔薬の事は記者会見で説明している、日本では製造は
おろか市販や病院でも使われていない薬品と説明していた。
ワイドショ−で其の薬をしつこく説明し、飲むとどうなるかを話していた。
(そうか・・、では暫くマスコミはあの件は知らないのだな・・)
正巳は事件の広がりを危惧しながら居た。
 八月二十二日、探偵の小笠原さんから電話が来た。
会社近くの喫茶店で落ち合う。
「遂に起こりましたね・・」「ウン、思わぬ事に成った・・」
「そうでしょう、私も驚いています。如何されますか・・」「何を・・」
「今まで調べていた事を話しますか・・」「いや、其れは出来ないよ・・」
「そうですか・・、ではこの件は伏せて・・。例の当り屋ですが・・」
「往々、如何だ・・」「其れがこれまた大変・・」「何が・・」
 今まで調べた事を話され出す。
其れは驚くより巧妙な仕組みに正巳は絶句する。
沙織から渡された男の住所は違う人物と判明する、其処には少し知恵が
遅れた男が住んでいる、其れも元気でピンピンしていた。
探偵が其の男に事情を聞くが保険証が使われている事など知らない、
無論ムチウチ等していなかった。
探偵は其の男の写真を撮り、担ぎ込まれた病院にと行く,其処でも名前は
合うが写真の男では無いと言われ、病院では初めての患者とも言われた。
探偵は直に病院を幾つも廻り,名前が在るか聞いていたが病院側は
カルテは守秘義務により言えないと拒絶される。
其処でもう一度其の使われた名前の男に会う。
何とか聞き出したのが保険証は手元には無いと結う事、では何処に・・。
其れは男はパチンコが大好き,其処で負けて帰ろうとすると自転車の
買い物籠に入れられていたビラを見た。
其れはあの090金融其のもの、男は電話した。
最近小貸し闇金で良く聞く090金融、其れだった。
男は三万円を借りるがトイチの暴利,其れでも借りた。
保険証は二度目の時持参して渡している。
ボロアパ−トで暮す男は土方仕事をしながらパチンコ通いしていたのだ。
探偵は其の電話番号を聞いてお客に成りすましてパチンコ屋で会う,
其処で金利を聞いて極端に驚き断っている。
その時男は毒付いて捨て台詞を残して別れている。
無論写真を盗み撮りはしていた。
急いで其の写真を病院に持ち込んで確認する、だが其の男も当事者では
無いと言われた。
今度は場所を変えて090金融に電話する。
其処で待合わせの場所で隠れて同じ男か確め違う男と判ると探偵は会う。
今度も体良く断り、又恐ろしい言葉で罵倒されるが探偵はその時も
写真を撮っていた。
其れも病院に持ち込む.其処でこの人だと言われ、探偵は遂に辿り着いた。
 「驚きます、一人では無いのです。そして何度も090に電話したんですが、
どうも声で確認すると四人は居ますよ・・」「へ〜・・、では相手は複数・・」
「そうなりますね、保険証は必要なら取りに行くそうですよ」「何処に・・」
「小牧の指定される喫茶店」「へ〜・・、二人の写真は在るのか・・」
「在ります、此れです。複製していますから渡して置きます・・」
小笠原さんは写真を正巳に渡して話を続けられる。
「この手は組織が絡んでいる事が多いです。今回もそうかと・・」
「では組織は小牧に・・」
「そう思われるんですが、どうも顔が割れて動き難いんですが・・」
「そうか・・、仕方が無いな・・」
「でも、此れであの男達は常習と見て良いと思いますが・・」「確かに・・」
正巳もそう感じていた。
(闇金に当り屋か・・、此れは難儀だな・・)
正巳はそう思いながら小笠原さんと話している。
「如何なさいます、未だ調べましょうか・・」「いや、後は僕が・・」
「気を付けて下さいよ・・」そう会話して別れる。
 (そうか、やはり。相手がややこしい組織だとすれば素人では無理だな・・)
正巳は溜息をついて会社に戻る。
思案投首で何も手が着かない、会社は一宮の契約を控えて忙しいが、
正巳本人は其の雑踏から離れて思いに耽っている。
(如何すれば良いんだ・・)事件の確固たる証拠は掴めていない、
無闇に動ける相手では無いから悩んでいた。
(如何してこうもいろんな事に出くわすのだ・・)最後は其処に行く・・。
外は未だ残暑が厳しく暑い、正巳は会社で涼んでいた。

                          つづく・・・・。

















































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−33 ≫

2009/06/26 02:03
 正巳の戸惑い等何処吹く風、留美さんは見事な体と顔で寛がれている。
「お聞きしたいんですけど・・」「何か・・」互いに缶ビ−ルを手に持っている。
「良子さんの事・・」「母が何か・・」「どうかしら、内に来て貰えないかな・・」
「行っているでしょう、呆れていますよ」「ウウン・・、そうでなくて、正式に・・」
「正式・・、え、え〜まさか・・」「そう、其のまさか。父と一緒に如何かと・・」
「ええ〜・・、年ですよ」「年、何で・・、良いじゃない。父も六十一、似合いよ」
「でも・・」「何よ、一人で暮らせ無いの・・、じゃ〜一緒に来てよ」
「まさか〜、無理無理。僕は良い、母がそんな気で居るんですかね。
僕には其処まで聞いていませんが・・」「言えないのよ・・。察しなさい・・」
「・・・」其処まで考えないといけないのかと正巳は困惑していた。
「でね・・、父は既にその気、其処で貴方に先に聞いて置きたかった訳」
「僕は母に任せます。母が行きたいと言えば反対はしませんが・・」
「が・・、後は何・・」「其処まで進んでいるんですか・・。疑いたくなります」
「疑う・・、女と男よ。深くなるのも早いわ・・」「・・・」
「留美は大賛成なの・・」「・・・」
「良いわね。若し良子さんから其のお話しが出ても反対為さらないでね」
「其れは・・」「良かった・・」
留美さんは本当に嬉しそうにビ−ルを飲まれている。
 正巳は心底喜ばれない部分が在る。
母の此れからの人生を左右出来ない、息子でも入れない箇所が
母には在ったんだと思うと何か遣る瀬無い気持ちに襲われている。
「結婚か〜・・、留美には良い思いでは無いわ・・」
「そうそう、留美さんこそ、如何されるんですか・・」「何を・・」
「何をって・・、ご主人ですよ。この侭では拙いでしょう」「拙い、何が・・」
「だって夫婦でしょう・・」「形はそうね・・」
「形でなく、実際に一緒に住まわれたら如何です。良くないですよ」
「其れは判っているわよ。でも・・、もうそんな気力も思いも無いの・・、
相手もそうよ・・」「そんな〜・・」
「良いの、私は此れで・・」「では離婚もしないで・・」
「離婚・・、アア〜何度も考えた。でも離婚は大変、此処まで着たらね」
「・・・」「良いのよ私達形だけで・・、後は其々自由に生きる・・」「・・・」
「離婚は何時でも出来るけど、面倒くさいわ・・。世間体も在るし、
今更一人に成っても・・」「・・・」
「アア〜・・、欠陥商品か〜・・、嫌ね〜・・」
最後は独り言の様に言われ焦点が会わない目をされている。
「お聞きしますけど、欠陥て・・」「フフッ,言えない.言いたくも無い・・」
「そうですか・・、では聞けませんね・・」
「そうね、聞いても如何にでも為る訳でも無いし・・。此れは宿命かな・・」
「宿命・・、貴方のですか・・」「そうね、そう決め付けたら楽に成った。
留美はそんな体だと思うと・・、あの人も三ヶ月で諦めて抱いてくれない。
てい良く外で女を作る理由にも成るしね・・」「・・・」
「良いのよ、留美は・・其れで良いの・・」
正巳は其処から突っ込んで聞けない。
其れは女性のデリケ−トな部分だと察した。
 「正巳さん、女性は・・」「居る様で居ない様で・・」「何其れ・・」
「正式にはお付き合いしている人は居ません・・」
「へ〜・・、居るのはセックスの為・・」
「そう成りますかね・・。でも本当ですから・・」
「成るほど・・、では女性はやはり其処が大事ね。必要ね・・」
「必要かどうか、相手次第です。僕は必要ですけど・・」「そうか・・、やはり」
そんな会話をしていた、だが正巳の心は穏かでは無い。
あの二階の主人と別れさせたい部分が在る。
其れは正巳が今から動くには其の方が好都合、今と成って母が若し
向うの家に正式に入り込むと其れが出来なくなる・・。
姉の敵討ちと思いながら接近していたが、思わぬ方向に進んで
母が中に入り込んで来た。
正巳には一番動けない場所に追い遣られている。
(参ったな〜・・、此れから如何すれば・・)
思うが良い思い付きなど浮かばず、出るのは溜息ばかり・・、
大きな壁に突き当たっていた。
 「お風呂頂たいわ・・」「どうぞ・・、着替えは・・」
「下着は在るの、パジャマ、良子さんの貸して頂ける」「はい、出します」
留美さんは其れを聞いてお風呂場に行かれた。
 鼻歌が聞こえる、風呂場ではシャワ−の音が聞こえ、今は裸だな・・、
正巳は不謹慎ながら凄く良い体を頭に描いていた。
(欠陥品・・、え・え・ええ〜まさか・・。不感症なの・・)
今、突然閃く言葉、其れは不感症の三文字だった。
(まさか・・、あの体で・・、考えられないが・・)
聞いた話を思うとそう感じられた・・。
 「フ〜・・、気持ちが良いわ・・。貴方も入れば・・」
長い髪が濡れてバスタオルで擦られながら言われた。
正巳は急いで風呂場に駆け込んで先程の単語を繰り返し思っている。
(本当か・・、あの人が・・)思えば思うほど疑いたくなる体、
其れに本当なら勿体無いと思うほどの体だった。
 正巳が風呂から出ると、髪を乾かしながらテレビを見ておられる。
「良子さん何処で寝られるの・・」「奥の部屋ですけど・・」
「貴方は・・」「手前の部屋」「そう、では良子さんの部屋使っても良いの・・」
「どうぞ・・」そう返事する。
だが其処からは突然会話が途切れる。
正巳には話す事が無くなった、いや話せない・・。
あの欠陥と言う言葉が頭にこびり付いて・・、聞きたいと思う気持ちが
頭の全部を占領しているから・・。
 午後十一時半、留美さんは母の部屋に行かれる。
正巳は一人未だ酒を飲んでいる。
(そうか・・、其れなれば女を諦める・・。今は留美さんはそんな立場・・)
未だその事を考えていた。
(可愛そうに・・、あの喜びを・・)今までの女性の足掻きや喜悦の顔を
見て来た正巳・・、留美さんが置かれている立場を想像すら出来ない。
あの善がりは女性全部が持つ権利は在る。
今はそう思われて正巳は其の善がる姿を見たいが為男正巳は女体に
挑んでいる、そう思いたかった・・。
其れから一時間後、正巳も眠くなり自分の部屋に入り寝た。
 翌朝起きると留美さんは帰られ、置手紙が在り、朝食は用意されていた。
午前九時半、正巳は顔を洗い朝食を食べている。
其処に携帯が鳴る、出ると知らない女性の声だった。
「お早う・・、お兄ちゃん・・」「お〜・・、沙織ちゃんか〜・・」
あの、純情娘からだ・・。
「何・・、用事か・・。でも良く判ったな電話番号・・」
「清水のおばちゃんに教えて貰ったの・・」
「へ〜・・、あのおばさんがか、珍しい、人には教えない筈だが・・」
「聞いたの・・、お世話に成ったから・・」「良いよ、僕も楽しかった・・」
「今日は暇・・」「なんで・・」「会いたい・・」「休みだけど、又海か・・」
「違うわ・・会える・・」「良いけど何処に行く・・」「お兄ちゃんの部屋・・」
「馬鹿、男の部屋に来るな・・」「なんで・・、お兄ちゃんは特別よ」
いやはや怖さを知らない女性、苦笑いして場所を教える。
 午後一時、未だ暑い中沙織は部屋に来た。
今日も清楚な姿で現れる、其れは一種の清涼飲料水、正巳は心が
癒される姿を見て楽しんでいた。
「恐ろしかった、あの海で・・」「そうか、でも居るんだぞ。あんな手合いが・・」
「そうね、始めて見た・・」「お金在るのか・・、良いぞ少しなら在る・・」
「・・・、要らない・・」「なんで、借りるのなら僕から借りろ・・」
「・・・」「ハハ〜ン、おばさんに借りたな、止せ、返すに体を売る羽目に成る」
「・・・」「幾ら借りた・・」「・・・」「言いなさい・・」「・・・」「早く・・、渡すから・・」
「・・・、お兄ちゃん有難う。沙織馬鹿では無いわ。借りていないし、
此れからもそんな事に成れば相談する・・」
「良い子だ、そうしてくれ。僕も其の方が安心だからな・・」「有難う・・」
沙織は素直に礼を言っていた。
 弟の件を正巳は話している、此れから正巳に任せると決めて沙織は
確り働くんだと励ましている。
沙織は目に涙を浮かべて何度も頭を下げて感謝していた。
「今日は弟は・・」「家で寝たり勉強をしているわ・・」「そうか・・」
正巳は兄弟二人で頑張る姿が痛々しい程判る。
 夕方まで居て、帰る時正巳は無理やり五万円を握らせる。
其の手を堅く握り締めて沙織は泣いていた。
後姿を見送り、何とか事件を解決したいと再度心に思っていた。
 漸く一人に成り、パンツ一丁で居間のテレビで野球を見ている。
いろんな事が起きた夏、正巳は時々苦笑いしながら思い出し、
酷い男だと我ながら呆れてテレビを見ていた。
 午後七時過ぎ、家の電話が鳴る。
「母さんか・・、何時戻る・・。え・え・何・・、ア・ア〜泣いているんか・・。
何が在った、喧嘩か・・。馬鹿だよ、早過ぎるだろ・・。仲良く遣れよ・・
何・・、泣いていたら判らんがや・・」
其処で異変と感じた、正巳は姉の自殺の時とダブル・・。
母の様子が尋常では無い。
「母さんなにが起きたんだ・・」正巳は受話器を握り締めて叫ぶ。
「お前、早く来て〜・・」其れしか言わない、泣き叫んでいた。
「今行く・・」そう言い終えて服を着て部屋を飛び出る。
焦る身、車はもどかしく走り、正巳は速く着けと叫んでいた。
 午後七時半、質屋の周りは大勢の人の山、警察が居る。
赤色燈が廻り、異様な場所を演出していた。
随分手前で黄色いテ−プが張られ通行止め,正巳は警備の警官に
親戚の者と話して何とか入れて貰える。
店は暗く成っている、母屋か・・、慌てて家に駆け込んだ。
 「アア〜・・、居る・・」
其処には母、主の泰造さん、留美さんが居て、其れは安堵する・・。
刑事だろうか四人、警察官が五人居る。
「母さん何が在った・・」正巳は母に聞く。
だが泣いて何も聞けない・・。
「では、後で事情を聞きます。此処は良いですから・・」
一人の刑事さんが言う。
二人の警察官を残して部屋を出られる。
 「何が起きた・・」母と留美さんを交互に見て叫ぶ様に聞いた。
「あの人が殺された・・」「え・え・何・・、あの人・・。ご主人か・・」
「そう・・」小さな声で留美さんが項垂れて言われる。
「何処で・・」「二階の事務所・・」「ええ〜、犯人は・・」「現場で捕まった・・」
「誰・・」「其れは未だ・・」正巳は驚愕する。
あの男が殺された・・、其れは危惧していたがまさか・・。
正巳は一瞬此れは大変な事に成る、そう直感する。
あの男が殺される事はあの売春グル−プが浮き上がる・・.
正巳は自分もお客で居る身、覚悟しないといけないと心を決め様と焦る。
中々そんな気に成れない、今は此処が一番、其れは其れ、
警察に呼ばれれば何もかも話そうと決めるが、
正巳の体は現実起きた事件に体が震えて止まらない。
この家の人も正巳の思う何処では無い筈、どんな思いで座って居られる、
留美さんを見るのが辛かった。
 男は二十過ぎ、出刃包丁で胸を一突きと聞く,男は居座り,事務員に
警察に知らせと言ったそうで覚悟の刺殺と見る。
男は既に警察に連行され、現場は未だ明かりが点き、検証をされていた。
「母さん・・、大丈夫か・・」頷いて泣いている。
留美さんは放心状態、主は呆然と去れ身動きされない。
事の中味が判らないが、あの男が殺され、其れからの進展が危ぶまれる。
正巳にはこの事件が何処まで延びるのかが心配だった。
(団地のおばさん・・、大丈夫かな・・)
アソコが割れれば一網打尽、正巳には其処が砦と成っている。
知らずにこの事件の中に正巳は追い遣られ、人事では無かった。
あの男が齎した広がりはマスコミの格好のタ−ゲット、
やがてレポ−タ−が我が物顔で画面に映し出されるだろう。
世間はこんな事件は大好き、人事の中味を見たい気持ちが
ワイドショ−の視聴率を支える。
人間の良いに付け悪いに付け悪魔の囁きに替わる。
 外は未だ人だかりが消えないだろう、人の悲しみは蜜の味、
禁断の食べ物、今、野次馬は我が身に怒ることでは無いから、
興味と其れ見ろ、金貸しが・・、いい気味だ・・。
皆はそんな思いでこの家を見ているのだろう・・。
縁側に出て庭を見ながら正巳は深い溜息を付いた・・。


                    つづく・・・・。



























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 ★緊急投稿★最悪!哀れ!いたわしや〜東国原知事よ!!

2009/06/25 04:28
    東国原氏に告ぐ、心して今回は動きなさい・・!!。

落ち着け!今は確かにチャンスの時期,だが君は間違っているぞ!!。

志は認める、偉いと思う・・、が道を間違うなよ・・。
倒れ掛かっている破れ小屋の舞台に何で立つ、其処は雨漏りが酷く、
床もボロボロの小屋だぞ。

君の地方分権は素晴らしい、江戸時代を彷彿させるね。
でも・・、其のボロ小屋では思いは成就出来ないぞ。
考えてみなさい、今までを・・、一目瞭然だろうが・・、
賢い君が冷静に成れば判る筈だぞ・・。
其の小屋に屯する連中は君の思い等通じない連中だ、
君の人気を利用して一人でも多くの議員の当選しか考えていないぞ。
比例に出て利用されるだけ、其れが判らんとは思えないが・・。

ボロ小屋に居る連中は全て君の人気を苦々しく思っている人達ばかりだ。
以下に記する事を鑑みて君の行く道を誤らず進んで欲しい・・。

1)−東国原氏、貴方は今、既存の政党に入るべきでは無いぞ・・。

2)−国の政治に関わるなら、新しく党を立ち上げなさい、絶対に・・。

3)−渡辺氏と組みなさい、彼は官僚と戦う意思が在る、君は地方分権、
互いに目的は違うが今こそ力を合わせ戦いなさい。
国民はそれならスタンヂングオベ−ションに成り,拍手喝采を送るだろう。

4)−ボロ小屋は今度の選挙で下野する、其れは間違い無い。
国民は馬鹿では無いぞ・・。

5)そんな所に入っても総理処か閣僚にも為れない。
ボロ小屋を変えると息巻いているが、変えれないわ・・。
そんなエネルギ−が在るなら其の分分権に注ぎなさい、
不治の病に犯された所に態々入る事も無いだろう・・。

6)−国民は其れを知っている、そんな事を知らない訳が無いだろう・・。
人の顔の様子を見て生きて来た君が、判らない訳が無い筈・・。

7)新党は凄い力を持てる、比例で各ブロックに三人を立てて戦いなさい。

8)−ボロ小屋の主は既に自分達の勢力を今度の選挙で幾らになるか、
既に何度も調査して把握している。
恐ろしい数字に恐れ慄いているぞ。百五十人前後の数字しか出ない・・.
其れが現実、国民は賢いぞ・・。
前の選挙で踊らされた苦い経験が今度の選挙では如実に現れるぞ・・。

9)悪い事は言わない、是非新党を立ち上げなさい、
其れが僅か七人でも国会では一番強い党になれる。
今こそ立ち上がるのは良いけど、舞台を間違うなよ。

10)−間違うなよ、君の道は新しく造るんだ、其れで小さいながら戦える、
今はそうしなさい・・。

11)冷静に周りを見て、泥船に乗る事だけはしてはいけない・・。

12)−宮崎の県民に充分説明をして送り出して貰え、其れは必ずだぞ。

 目的が在れば、新しく立てる党に国民は力を貸す、
ピエロに為りたければボロ小屋の舞台に立てば良い。
前回の選挙で立ち位置こそ違うが似た様な人が広島で選挙に出たよな、
どうなった・・。

 本当に分権をしたいならそうしなさい・・。
国民は応援するよ、必ずね・・。でもどうも君はそんな事をしないね、
今度もボロ小屋の勝ちと見ているのかね・・、そうであれば君らしく無いね。
そうなれば其処までの男かと思うまで、民主党は心底今回は本気だぞ、
国民も一度は遣らせてみるかと・・、其処に落ち着こうとしている。
其れなのに君は下野する泥船に乗るのかね・・。
 今後の東国原氏の健闘を祈って投稿した。

暴言は平に許して下さい・・。(泥船の乗船者にも同じく許して下さいね・・)








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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−32 ≫

2009/06/25 02:45
 八月十五日、曇り。酒田家では留美が呆れていた。
朝起きて未だ起きていない良子さん、留美は父の寝室を覗いた。
(ま〜・・、酷い格好ね・・)ベットでは良子が裸で仰向け、その胸に
しがみ付くように父が頭を乗せ、幸せそうな顔をして寝ている。
丸で母親に縋り付く子供の様な姿だった。
良子さんの大きな胸が父の顔の傍で変形している。
「へ〜・・、お父さん余程好きなんだ・・」
留美は複雑な気分で居間でコ−ヒ−を飲んでいる。
「退屈だ・・、お盆休みなのに・・」
店は明日まで休み、今年は楽をしている、良子さんが来てくれて・・。
何時もならぼやきながら家の用事に追い回されていた。
今年はのんびり出来ている。
「如何しようかな・・、暇・・」
留美はテ−ブルに頭を乗せ,何もする気が起きなかった。
 暫くして其の伏せていた頭を上げ、何を思ったか立ち上がって
忙しく動いていた。
外出の用意をして何か便箋に書き残し、其れをテ−ブルに置き、
スカ−トを翻して外に出た。
先程の留美とは丸で違う人,顔は輝き脚は弾んで車にと向かっていた。
「そうだ、買い物ね・・」
鼻歌が出そうな勢い、其処には部屋でいる留美の姿と懸け離れている。
 ス−パ−に駆け込んで大きなビニ−ル袋を二つ提げて車に戻る。
「良いわ、行くわよ・・」
何故か自分に声をかけ、車は急発進して駐車場から飛び出す。
車は思い掛けない所に止まった、そうして買い物袋を提げて
マンションの中に消え、其処は正巳の住むマンションだった。
鍵は良子のバックから拝借し、其れは置手紙に書いている。
 部屋に静かに入り、良子さんに聞いていた、息子は遊びに出ている・・、
戻っているのかは定かでは無いが、何れ戻るだろう・・。
今日は留美が食事を作るね・・、そんな気持ちで訪れている。
部屋には二度目、少しは勝手知った部屋で、難なく入れ、
居間で荷物を置いて、戻っているのかと正巳を捜す。
(アア〜・・居た居た・・、フフッ、親子ね・・)
寝室を覗くと、其処にパンツ一丁で寝ている正巳を確認すると留美は
少し笑顔で居間に戻る。
「ま〜・・、脱ぎっぱなし・・」靴下を拾い集め洗濯機に放り込んで廻す。
部屋は良子さんらしく綺麗にされている。
「掃除は良いか・・、では朝飯か・・」
独り言を言いながら留美は台所に立った。
「選手交代か・・、悪く無いわね・・」楽しそうに料理を作っている。
 午前十時、留美は台所から居間に戻り、手持ちぶたさ、
正巳は起きて来ない・・。
「お寝坊さんね・・」テレビを小さな音で聞いていた。
だが不覚にも留美はソファ−で居眠りに入ってしまう。
何時の間にかソファ−で横に成り、テレビはそのまま点いている・・。
 午前十時半過ぎ、正巳は下腹が張り、オシッコをする夢を見ていた。
ジョリジョリと出る小便、其れが二度トイレに行っても一向に下腹部の
膨張は納まらない。
「ぇ・・、アア〜夢だ・・危ない・・」
飛び起きて寝小便する所だったと苦笑いし、トイレに駆け込む。
トイレで溜まった小便を勢い良く放出しながら訝る。
(俺・・、朝方テレビ点けていたかな・・、寝ぼけたんか・・)
居間を通り過ぎる時確かにテレビは点いていた。
 パンツ一丁の姿で居間に戻り、テ−ブルのリモコンをと向かう。
「ゲッ・・、誰・・、アア〜・・ルミサン・・ダ・・」
ソファ−に横たわる女性は確かに留美さん、何で此処に・・。
正巳は驚愕して寝姿を見る。
(綺麗な人だ・・)質屋通いをした頃を思い出している。
「アッ、拙いぞ・・)自分の姿を見て慌てて部屋に駆け込んでTシャツを着、
ジ−パンを履いて戻る。
正巳は用意されているコ−ヒ−を入れ,居間に戻り,横たわる姿を
視姦して楽しんでいた。
(良い眺め、留美さんをこんなに長い間見た事は無い。観察出来る・ぞ)
コ−ヒ−を啜りながら正巳は短いスカ−トから出ている・・、
カモシカのような見事な脚に目は凝視されている。
(胸、腰、脚・・、顔・・、全て凄いな・・)
正巳は絵画を見ている様な気持ちで眺めて居たのだ。
 だが其の楽しみは長くは続かない・・、テレビが行き成り大きな音を出し、
コマ−シャルを放送した。
爆発音が出るやつ、視姦していた獲物は其の音に驚き目を開かれる。
「あ・・、あ・・・起きて居られたの・・、いやだ〜私恥かしい・・、
転寝していたわ・・。済みません」飛び起きられて言われる。
「僕も今起きた所です。コ−ヒ−は如何ですか・・。アハッ、貴女が
用意されたんですよね・・」「頂くわ、いえ要れます・・」
髪を整えられ、留美さんは立たれた。
「何時からですの・・」「五分・・」
「ま〜・・、起こして下さい・・」「綺麗な顔を眺めていました」
「ま〜・・、酷い・・」苦笑いされ座られる。
「母は・・」「居られますよ、寝ていられたから其のまま出ましたの・・」
「お店は・・」「明日までお休みなの・・」
「そうでしたか、母がお世話に成っています・・」
「とんでもないわ、此方が先に言いたい・・。本当に感謝しているんです」
「迷惑でしょう・・」「いいえ、父は首っ丈、早々先に言わないと・・」
「聞いています。母が女に戻れたと聞きました」「ま〜・・、本当に・・」
「エエ〜・・、いい歳してから・・」「アラッ、其れは父の方よ・・」
「男は良いんです・・」「じゃ〜女性は駄目なの・・」
「あの年ですよ」「いけないわよ、そんな言い方・・」
「そうですか、息子の僕にはそうとしか・・」
「そうね、お互いね・・。あれは幾つに成っても在るのね・・」
「そうですね、困ったもんです・・」
「ウフッ、正巳さんは如何なの・・。お盛んだと聞くわよ」
「エエ〜・・、も〜母さん・・」正巳は困って俯いてします。
「朝食用意しますね」「良いですよ、悪いから・・」
「用意出来ていますの、後卵だけ・・、味は保証出来ませんからね・・」
そう言われる。
 美味しい朝食を二人で食べる。正巳は緊張して食べる、何時になく腰が
据わらない心地で何とか食べ終わる。
「如何して此処に・・」「いけなかった・・」
「とんでもない、僕は大歓迎ですが・・」
「そう、良かった・・。家は良子さんに任せているの、いいえ任したいの・・。
今は父も元気で居るし、休みの私には居ずらいわ・・」「済みません・・」
「いいえ、そうではなくて、良子さんに女性の気持ちを満喫して貰いたい」
「満喫・・」「そう、凄く似合いのカップルなの・・」
「似合い・・ですか・・」
「そうなの、白状しますけど父はMなの・・、良子さんはSでしょう」
「エエ〜、母がSですか・・」「そう・・、ご存知無いの・・」
「怒られるけど・・、そうか・・Sね〜・・」正巳は其れは感じて居なかった。
親子では其処までは考えない、母がSとするならば・・。
正巳は可笑しくなり笑う。
「可笑しいの・・」「エエ〜・・、母が・・、アハアッ・・、そうですか・・.
其れで最近僕にヒステリ−を起こさないんだ・・」「そうなの・・」
「そうですよ、此れはけっさくだ・・。お父さん可愛そうに・・」
「其れが違うの、言葉で苛められて顔が生き生きしているのよ」「へ〜・・」
「今は朝から夜まで丸で金魚の糞みたいに・・」
「へ〜・・、相当仲が良いんだ・・」
「そうよ、其処までとは・・。喜んでいるの、良子さんに心から感謝している」
「そうですか、其れは息子として嬉しいです・・」「本当よ・・」
そんな会話をしていた。
「シャワ−浴びて下さい.汗が・・」
「そうですね、我が家ですから遠慮は無いですね」
「そうよ、何時も通りにして、其れで無いと私が困ります・・」
そう言われて汗ばむ体をシャワ−で洗う。
 「フ〜・・、気持ちが良い・・。あ〜良いな〜・・」
テ−ブルにはビ−ルとサイコロステ−キ、キュウリの酢の物が並んでいた。
「頂きます・・」「どうぞ・・」台所で返事がした。
「丸で交換家庭ね・・」「そうですね、僕はこっちの方が夢見たいで・・」
「そう・・、嬉しい・・」留美さんも座られて丸で夫婦気取りで正巳は感激する。
「母さんに感謝、こんな機会を作ってくれた・・」
「父に感謝と言わないと拙いわね・・」笑われる。
 正巳はまだ拘りを持っている。
お姉ちゃんの事件から知り合う人、今では母が向うの父親と出来ている。
複雑な気持ちは未だ忘れては居なかった。
「旦那さんのご商売は繁盛していますね・・」「そう・・、知らないから・・」
「ぇ・ぇ〜、ご存知無いのですか・・」「エ〜、知らないし、知りたくも無い・・」
「如何してです・・」「関係ない、今は・・。もう〜一年顔を見ていない・・」
「ニ階ですよ・・」「入り口は違うわ、二階は見た事も無いし・・」
「エエ〜・・、では入った事は・・」「最初は在るわ、でも今は無い・・」
「従業員は・・」あの人の姉が来ているそうよ・・」
「エエ〜・・、お姉さんが・・」「そうみたい・・」「・・・」
(この人本当に知らないのか・・、本当だろうか・・)
正巳は前の女性を確める様に見る。
「なんですの・・」「いいえ、母も二階のことは言わないので・・」
「今は家とは切り離していますの・・」「そうでしたか・・、寂しいでしょう・・」
「何が・・」「ぇ・いや夫婦だから・・」
「アラ・・、嫌だ、もう男として見て居ないわよ。其れに留美は欠陥品・・」
「ぇ・欠陥品・・ですか・・」「そう・・、女性としてよ」
「なんでです・・」「言えないし、言いたくないから・・」
正巳は其処から聞けない。
相手が言いたく無いと、何処が欠陥かは判らない、そうとは思えない・・。
何でだと考えていた。
 「洗濯物干して来ますね・・」立ち上がられて脱衣場に行かれる。
正巳は其の欠陥の言葉が頭から離れない・・。
其れと二階とは今は離れている事が確認は出来た。
(二階のあの事は・・、姉が居るとその人が手助けを・・)
正巳は強姦紛いの事を出来るのは・・、姉が事務員で居るから出来る。
(奥さんの留美さんは本当に二階でそんな事が行われていると知らない)
正巳は何か危険な匂いを嗅いでいた。
(拙いぞ・・、此れが世間に漏れたら・・、アソコは・・)正巳は身震いがする。
今は母も家に絡んでいる。
事件にでも為れば大変だと・・、必ず世間に漏れる、グル−プの女性を
抱いた時、彼女達は其の中味を男に話すだろう、現に正巳も聞いている。
危険だと今更ながら感じていた・・。
 そんな思いをしている時、部屋の電話が鳴った。
「はい、太田ですが・・」『お前戻っていたのか、留美さん来ておられるんか』
「ウン、居られるよ」『そうか・・、寝ている間に行かれたんだ。
手紙が置いてあってね。楽しんでいるか・・』「何・・、母さん戻るんか・・」
『もどれそうも無いね、離してくれないから・・』
「馬鹿な・・、呆れるよ。好い加減にしてよ・・」
『良いじゃないか、留美さんと替わって・・』「留美さんに電話・・」
「アラッ・・、良子さん・・なの・・」受話器を受け取り出られる。
「はい、留美ですけど・・、良子さん・・」
『御免なさいね、寝ていたの・・。驚いたわ有難うね・・。
正巳も喜んでいるでしょう』「其れはどうかしら・・」
『いいえ、大喜びよ。戻るなら電話してね・・、拙いから・・』
「え・なんで・・ですの・・」
『泰ちゃん、酷いのよ。服を着せて貰えないの、着ると言い張ると泣くし。
困っているの・・』「ええ〜・・、そんな・・。では今は・・裸・・」
『そうよ、恥かしいけど・・、でもおもしろいわ』「ま〜・・、良子さん・・」
『正巳を御願いね・・』電話を切り留美は呆然と佇んでいた。
「どうかしました・・。何か裸と聞こえましたが・・」「あ・アア〜いえ、何も・・」
留美は想像して又呆れる。
互いに心配しているが思う事は全く別,だが酒田家の事では在る。
 昼も二人は色んな話をしている。
学生時代から家の事、そうして留美さんが如何して今の旦那さんと
結婚されたかも聞いた。
正巳は話す事は余り無い、だが留美さんの事は知りたい、其れで話しが
弾んで何時の間にか夕方に成っていた。
 「アラッ,大変、もうこんな時間・・」「如何です、外で食事しませんか・・」
「アラッ,用意するわよ」「いいえ、お盆です。外に行きましょう」
「でも・・、お休みよ。お盆だから・・」「居酒屋は嫌ですか・・」
「いいえ、行きたいけど・・、在るの・・」
「直近くですが、焼き鳥が美味しいですよ・・」「ま〜・・、良いわね・・」
決まり、二人は外に出た。
「余り綺麗な所では無いですよ・・」「良いわ、行った事無いから・・」
留美は軽い足取りで正巳に従って歩く。
 店は西区のマンション近くの居酒屋、赤提灯が点き、店は営業している。
中に入るとお客は相当入って混んでいた。
「ま〜・・、賑やかね・・」留美は驚いている、こんな所来た事が無い、
友達とは食事するが皆栄など高級な店ばかり、こんな店は初めてだった。
「アラッ・・、良いわね・・」案内されたテ−ブルは昔の堀コタツみたいに
脚がテ−ブルの下に伸ばせた。
 焼き鳥や煮物、刺身を注文してナマビ−ルで乾杯した。
「ひ〜・・美味しい・・」美しい顔が崩れ、正巳は綺麗だと見惚れる。
焼き鳥を美味しいと食べられていた。
 狭い店、隣のお客と肩を擦れ合う様な狭さ、其の仲で二人は小さな
テ−ブルで身を寄せ合う様に並んで飲み食べしている。
隣の会話が丸聞こえだった。
「オイッ,おまはんも大阪に帰らんかったんけ・・」「ウン、帰れへんかったわ」
「なんでや・・、仕事か・・」「いいや,金を使い過ぎた・・」
「遊びか・・」「そうや、おもろいで・・」
「何や・・」「俺な、一ヶ月前暇で夜携帯で遊んでいたんや・・」「ほいで・・」
「知ってるやろ、ボイスデンゴンダイヤル」「何・・其れ・・」
「出会いサイトやんけ〜」「ああ〜、あれか・・」
「其処でな、援交募集が多いいねん」
「ウンウン在るな・・。でも其れ利用したがブスやで・・」
「お前はついていないからだ・・。俺は凄かったぞ・・」「ほんまか〜・・」
「そうや、ニ万、安いわ」「相手は・・」「人妻や・・」「嘘だ〜、騙されとる・・」
「馬鹿か、ほんまもんやど、俺は二度利用したが、最高だった」
「本当か〜・・で・・」「最初そんなに期待はもたなかったんや・・。
会う時おばさんが来て、身分証明を出してといわれたんや、
驚いて何でやと聞いた。すると素人だから怖い・・。そうぬかすんや・・、
変だろ、だが聞くと理屈が合う。お互い罪を犯す、それには口封じが大切、
一連托生と抜かす。相手を見ないで出せるかといったんや」「ほいで・・」
「おばさんは免許証を見せるだけで相手を教えると言われた。
渡すとおばさん指を刺して窓際のおとなしそうな女を教えてくれたんだぞ」
「ほいで・・」「ニ万円、ホテル代は俺持ち・・」
「で、如何だった・・」「凄いわ、スッキリした。二度も受けてくれるんだぞ」
「素人か・・」「其れは保証するわ。アソコの毛はモジャモジャしていた。
プロは毛切れするから手入れしている」「へ〜・・、詳しいやん・・」
「何処や場所・・」「近く、西区と北区がエリヤやな・・」
「いいな、俺も駄目か・・」「今は伝言ダイヤルには入っていないわ。
もう会員が多くて怖いから拡げないと・・」「怖い団体がいるんとちゃうか」
「居ない、其れはおばさんも相手する奥さんも言っていた」
「良いな〜、行こうや・・」「夜は駄目・・」
「なんで〜・・」「奥さんだぞ・・、昼間だ・・」
「そうか・・、残念・・。でもそんなに良いのか・・」「良いよ、最高・・」
そんな会話が聞こえた。
 正巳はドキドキしながら聞くが、留美さんはそんな会話を聞かないで
正巳に話しかけられ、正巳は両方に気を広げ大変だった。
(あのおばさんとは限らないが危ないな・・)
自慢話で男同士、必ずこんな席で出る、幾ら口封じしても無駄と感じた。
(何とか急がなくては・・)
焦る正巳は横に居る留美さんを見て危惧している。
(そうか、こんな話しが出るなら遅かれ世間にばれ、やがて警察沙汰・・)
正巳はそう確信した。
 一時間楽しんで部屋に一緒に戻る・・。
だが正巳は酔っていない、酔えなかった、あの隣のお客の話が耳に残り、
落ち着かない。
其れに美しい留美さんが部屋に居られ・・、如何しようと考え悩んでいた。

                    つづく・・・・。










































































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−31 ≫

2009/06/24 02:03
 一宮の小田家で正巳は居た。
「今日は全員で一緒に寝ようかね・・」「義母さん、其れは良いですね・・」
「貴方・・」「良いじゃないか、僕は初めてだぞ・・」「でも・・」「良い、寝ようよ」
「そうだね、此れから正巳さんが泊まってくれたらそうしようかね・・」
「お母さん・・」「良いよ、耕作も賛成しているじゃないか」「そう、良いな・・」
正巳は呆れて聞いている、どんな事に成るか、思うとゾクッと体が震える。
母さんの号令で午後十時には揃って寝室に向かう。
主事は志保さんの介護で布団に横に成られる、其の隣は志保さん、
隣がお母さん、端が正巳の布団だった。
男二人が端に寝、女二人は中に挟まれている。
 広い八畳間に,四人は並んで横に成っていた。
「良いね〜家族だね・・」「義母さん・・、此れは最高ですね。正巳さんが
来てくれればこうして皆で横に成れる・・。嬉しいね・・」
「そうか、美代もドキドキしているんだ」「義母さん、美代に成りますか・・」
「成りたいよ、何時も母さんでは・・」「フフッ、母さん・・、いや美代さん・・」
「お前、からかうな・・、志保だって心が暴れているだろう・・」
「そうね、本当ね・・。暴れている」「そうか、耕作治めて遣れ・・」
「良いですよ、後は正巳さんに任せますね」「偉いぞ、任せて遊べ・・」
母さんが言われる。
「貴方〜・・」主人に胸を掴まれて志保さんが呻かれる。
 「正巳さん・・」横からお母さんが悩ましい声で呼ばれる。
「垂れた胸を触ってくれるかね・・」「お・おか・あ・さ・ん・・」
「嫌なら良いよ」「いいえ・・」
正巳は母に似た年の美代さんに向かい姿勢を変える。
「悪いね・・、でもあんたが忘れられないんだ・・。罪だよ、このまま地獄に
行く事に成るね・・」「義母さんお供しますよ」
「耕作、一緒に行こうか・・」「私もよ、行く」
「そうか全部で行こうね。こうした喜びを味わうからには覚悟しているよ。
禁断の蜜を味わうんだ。世間では考えられない味、其れも極上の蜜、
堪らないね〜アア〜あ〜正巳・・、良い良い・・いいよ〜・・」
美代さんは早くも胸をしゃぶられ体を仰け反り声を挙げられる。
 「あんた〜・・、良いわ〜強くして〜・・」
志保さんは横で主人の上に乗り、乳房が夫の顔に拉げておられる。
地獄絵図が描かれ様と動き始める。
老いた美代さんの裸体が曝け出され、既に全裸に自分から成られ、
正巳の顔を大きな乳房に減り込ませあげき叫ばれる。
異様な空気が一気に部屋を圧巻して行く・・。
正巳は覚悟は出来ている、此処に来ればこうなると最初から思っている。
今はこの屋に入り込んだ身、どんな事でもしようと決めている。
だから遠慮は無い、既にお母さんは悶え苦しんで正巳の愛撫を
叫びながら受けられている。
負けじと志保さんも下半身不随でも男、夫の愛撫に身を委ね、
母に負けまいと声を張り上げておられる。
地獄、修羅場が繰り広げられる。
 部屋には異様な甘い匂いが充満し、耕作さんも頻りに志保さんの
体を撫でながら口は素晴らしい形の乳房に吸い付かれている。
「最初は志保だぞ、美代は残りを貰うからね・・」
「エエ〜、嫌よ・・、主人が・・」
「馬鹿だね、先刻承知だ、お前は狂え、其れを耕作に魅せろ、望んでいる」
「いや・・、恥かしい・・」「可愛いね・・」
「志保、抱いて貰え、俺は見たいんだ・・」
「ま〜嫌ですよ、魅せるものでは在りません・・」
「他ではそうだ、此処は俺は出来ない、だから代わりに正巳さんに
御願いしている。頼む・・」「イヤッ、死ぬわよ」
「死になさい、抱かれてな・・」「ま〜・・、アンタ・・」
「頑張れ、見事な飛び方をしろ・・」「マ〜・・」
 「ウギャッ・・、アンタアンタ〜ソコソコソオオオコオオウウヨウウウ〜・・」
美代さんの絶叫が部屋に響く。
「ウワッ・・、凄いな・・」耕作は義母の仰け反る姿を見て唖然とする。
其の目には相撲取りが四股を踏む形で義母は立ち、其の股座の下に
正巳の顔が在る。
「チュルチュバッズルルリイッ、チュッ・・」
膣を据われ、手はクリトリスを攻撃している.お母さんはイガリ挙げ
踏ん張る脚が極端に震えていた。
「ダメ〜オオオオチイイルウウ〜ゥ〜・・・スゴイスゴイイイイ・・・」
お母さん、いや今は美代さんは仰向けの正巳の股座に顔が落ちて
棒を諸に口に運ばれる。
「志保・・、あれは本物か・・」「そうよ、驚くでしょう・・」
「俺の三倍か・・」「元気な時は二倍、貴男も相当よ・・」
「今はしぼれているな・・。でもあれを咥えたのか・・」「入れた。凄いのよ」
「そうだろうな・・、聞いてはいたが始めて見る・・。凄い・・」
「貴方・・、良いの・・」「良いよ、味わえ、最高にだぞ」
「はい・・、頑張るね」そう言っていた。
 「あんた〜許して〜・・・、持たない・・から〜・・、志保来い〜・・」
手招きされて志保は行く。
「しゃぶれ、お前は最後まで喰らいつくんだぞ・・」
母はそう言い残して正巳から離れ、布団の上に転ばれて緩んだ腹を
大きく動かせて荒い息をされている。
「ゥ・ウグッ・ウウ〜ングズボッ・・」
志保は懸命に大きな棒を咥え腰を揺らしている。
其の腰の下には正巳が喰らい着き、アナルに舌を減込ませ吸上げている。
 「耕作、母さんの乳吸うか・・」「エエ〜・・、義母さん・・」
「良いんだよ、嫌か・・」「とんでもない、良いんですか・・」
「しゃぶれ・・」大きな胸を耕作が吸いやすい所に運んで蹲れる。
「義母さん・・、凄い・・」「良いよ、お前は主だ。何でも聞くよ・・」
「嬉しいです・・」横で志保は髪を飛ばしイガル、スタ−トラインに立っていた。
 其処からあの凄まじい行為が始まる。
正巳は又あの海葡萄の中に棒が入り込むと思うと俄然奮い立ち、
棒を思いっきりズブリッと減り込ませた。
「ううう・ゥギャアアア〜ア〜ア〜ンンン・・グヘッ・・」
志保は見事な体を浮き上がらせて大きく手を翳し後ろに落ちて行く・・。
「凄い・・、義母さん見た・・」「今から始まる、見なさい。コレッ,休むな・・」
乳を擦り付けて美代さんは言われる。
 二度目、其れも主人の眼の前、異常な場面で志保は気絶する。
一度目より威力を知っている体、其れが喜びを倍増させてくれる。
志保は戻ると叫んだ。
「あんた〜見ててよ〜・・、正巳さん来て〜ツイテ〜ね〜・・・ああ〜・・、
すごいの欲しいい〜い〜ぎゃ〜・・・あっ・・・・、キタキテイルウウ〜・・、
アアアンタ〜・・・オクヨオクマデツイテイルウウウ〜・・」
この前より凄まじい声で絶叫され、体は正巳の動きに合わされ、
一段と海葡萄が棒を刺激する中、正巳は恍惚と喜悦を同時に味わう。
美代さんは耕作の顔に在ろう事か股座を落し、花園を吸わせておられる。
恐ろしい女だった。
暴れ髪を掻き毟り夜叉の顔で志保はのた打ち回る。
其れを追い掛け、後ろからでかい棒が唸り挙げて打ち込まれる。
其の度にへたり込む体を正巳は腰に手を遣り抱え上げ、尻だけが
突き出す姿にして壮絶な連突きを見舞う。
堪らず志保は泣き叫び気絶の繰り返しだった。
責めこたえが在る膣は正巳の棒を随喜の涙を零さす。
異様な声を正巳も発していた。
だが志保は既に崩れ、腰を持ち上げても如何にも為らない体に成っている。
正巳は其の柔らかい体を抱え主人の横に落とす。
そうして母の美代さんを掴んで壁に手を宛てさせ、後ろから大きな尻を掴み
ズウズゴ〜ンとぶち込む.棒はいきり立つ最高な状態、美代は堪らず
壁に縋りつくようにズルズルと体が落ちて行く。
其れを途中で抱え上げ今度は美代の両手が畳みに落ちている姿で
尻は持ち上げられまともに斜め上から棒が差込まれる。
此れは奥底まで到達する凄い衝撃が一気に襲う。
美代は堪らず泣き吠える。
其れは耳を劈く叫び、其れだけ衝撃が走っていた。
柔らかな腹は疲れる度に揺れる,乳房も同じだが其れは不規則に
揺れ動いていた。
 美代がくたばると餌食は志保に及ぶ。
其れは未曾有の戦い、耕作は息も出来ずに壮絶な営みを傍観するだけ。
破壊其のもの、行為は気が狂うほど強烈極まりない・・。
耕作は体の震えが止まらなかった。
 丸い体の美代、素晴らしい肉体の志保、二人は横たわり動きもしない、
既に使い物に為らないほどに落ちていた。
 「休んでビ−ルでも・・」「ご主人も飲まれますか」
「欲しいです・・」男二人は片方は寝て、正巳は座ってビ−ルを
乾いた喉に流し込んでいる。
「未だですか、出ました・・」「いいえ、出していません・・」
「そうですか・・、凄い・・、義母さん女でしたね・・、志保は理解出来ます。
見事な穴でしょう。僕は直に果てますよ」「そうですね、稀に見る穴でした」
「ゴツゴツして違和感無いですか・・」「あれは滅多に無い穴ですよ」
「そうでしたか・・、感じるから・・」「そうですね、志保さん最高です」
「有難う・・、嬉しい・・」「あ・ん・た・あ〜壊れた・・」
「フフッ、其れは壊れるわ、凄かったぞ・・」「お母さん死んだみたい・・」
「としだから戻りが遅い・・、背中を撫でてあげなさい」
志保は母を撫でて、正巳さん・・、凄い・・、最高な人・・、と呟いている。
 一勝負終えて四人は裸のまま座り、いや一人は寝て目の焦点が
戻らない母は呆れている。
「志保凄かったね・・」「ウン、怖い・・」
「何が・・」「自分が其れを迎えているのよ。恐ろしいわね女は・・」
「そうだね、この年でも受けられるんだぞ・・。お前は此れから耕作と
正巳さんを大切にしろ」「はい、命に変えて・・」
「耕作見たか・・」「見ました、感激です。義母さんの姿心が震えました」
「そうか、最高だから仕方が無いわ・・」
「そうですね・・、親子で出来るんですから・・」
「そうだ、地獄に行くんだから・・、味わいたいわ・・」そんな会話をされる。
「お盆に罰当たりだね・・」
「良いじゃないですか、此処だけです。世間には知れませんから・・」
「そうだね、我が家は最高・・」美代さんは正巳に抱きつかれ叫ばれた。
 一晩中乳繰り合い、四人は戯れて味わう。
無論正巳の攻撃を親子で朝まで交互に受け続け、最後は死んだように
四人は泥沼の中にはまり込んで爆睡して行った。
 朝方正巳は皆が死んだ様に寝ている中、黙って家を出る。
朝霧が漂う中に車は走って行く・・。
携帯の留守番シグナルが点滅していた。
「母さんだ、お前酒田家に寄れ、何時でも良いから寄りなさい。
母さん帰れないから・・」」そう入っている。
(好い気なもんだ・・、何が帰れないだ・・、色ボケのおばさん・・)
めくそがが鼻くそを笑っていた。
「行かないよ〜寝むたいわ・・」
暑さと気だるさに襲われ眠気がさす中、何とか部屋にと辿り着いて
直にベットに倒れこんだ・・。

               つづく・・・・。










































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−30 ≫

2009/06/23 02:03
 八月十三日、夜。親子は久し振りにご機嫌で部屋に戻っていた。
「正巳飲み直そうか・・」「良いね・・、母さんとは久し振りだね」
「そうだね、お互い時間が合わないから・・」
「でも最近、母さん化粧が派手だぞ、着る物もだ・・気色悪いぞ・・」
「そうか・・、可笑しいか・・」「可笑しくは無いが、何か嫌だな・・」
「如何して・・」「だって生臭い。そんな姿でウロウロされると目障りだよ」
「コイツ,母さんだって楽しんでも良いだろうがゃ・・」「良いけど・・」
そんな会話をビ−ルを飲みながらしていた。
 「処で質屋如何・・」「如何って変らないよ・・」
「そうか・・、留美さん元気・・」「気に成るのか・・」
「・・・」「馬鹿だね、人の妻だぞ・・」
「・・・」「でも惚れるのは判るな〜・・、良い女だもん・・」
「・・・」正巳は思い出している。
あのセッセと通っていた自分が今では懐かしくも思える。
姉の自殺の中味を知りたくて起こした行動が・・、危うくミイラ取りが
ミイラにされそうな美しい女性が留美さんだった。
 処が主の怪我に遭遇して事態は一変する、今では母親が其の質屋の
母屋に手伝いに通っている。
其れから余り留美さんを見ていない・・、正巳は楽しみを奪われてしまう。
「処で、しょっちゅう泊まるけど、良いのか。向こうに嫌がられないのか・・」
「アハッ,そうね.泊まっているね・・」「大丈夫か・・」
「大丈夫か・・、大丈夫では無いね・・」
「ええ〜・・、では留美さん困って居られるのか・・」正巳は母の顔を見た。
「困るのは無いけど・・」「何・・、可笑しいだろ・・」
「そうね・・、可笑しいわね・・」「も〜・・、返事に成っていないよ〜・・」
正巳は笑う母の姿を理解出来ない・・。
「泊まるのは止めた方が良いよ」「止められないわね・・」
「なんでよ・・」「・・・」母は其処で言葉に詰まる・・。
 暫く静寂が来て、ク−ラ−の音のみが聞こえていた。
「お前、母さん・・」「何・・」「怒らないか・・」
「訳も聞いていないから怒れないわ・・」「そうだね・・」
何か言いたそうだが躊躇っている、親子だ、其れ位は判る。
「言えよ、何で・・」「・・・」「母さんらしくないな・・」「そうだね・・」
「焦らすなよ、泊まる理由が在るんか・・」「在る・・」
「言えよ・・」「お前・・、母さん・・、女だよ」「知っているよ・・」
「今もだ・・」「ぇ・ぇ・今も・・、女は判っているわ・・」
「馬鹿、今も現役・・」「ゲ〜・・、何其れ・・、現役・・、まさか母さん・・」
「まさかだよ。お前には白状する」「ギャッ,嘘だろ・・」
正巳は仰天し、母の顔を睨んでいた。
「そりゃ〜私も考えていない。父ちゃんで終わり、そう決めていた、でも・・」
「でも、何だ。此処まで言ったんだ。教えろ、最後までだ・・」「良いのか・・」
「良く無いわ、怒っている。其れに母が女などと嫌だぞ・・」
「そうか・・、やはりな・・」「当たり前だろ・・」
「でも、遅いわ・・」「なんで・・」
「嵌められたんだ・・」「嵌められた・・、意味が判らん・・」
 其れからそんな間に成る事の経緯を息子に話していた。
「ゲ〜・・、では向うの親子がか・・。確かか・・」
「そうしか考えられない。だって一緒に留美さんと寝て居たんだよ。
目が覚めると其処に父親が居るんだぞ。考えてみろ・・」「・・・」
「其処で既に裸にされて・・」「もう良いよ、先は・・、聞きたくないわ・・」
正巳は母の言葉を遮り、ビ−ルを口に無理やり運び煽った。
 「怒りたいのは私だよ」「なんでよ・・」
「だって女を忘れていたんだぞ。この年で・・、でも・・」「でも・何・・」
「お前には理解出来ないわ・・」「できないね、ええ〜出来ません・・」
「お前、許してくれないのか・・」
「許す・・、そんな問題では無いわ・・。アア〜おふくろが女・・、信じられん。
嫌だ嫌だ・・」正巳は母を睨んでそう叫ぶ。
「でも、母さん今は怒っていない、あの人尽すから・・。女はそんな姿を
見ると絆されるんだ。可愛いとさえ思うんだ」
「聞きたくないわ・・、もう良いよ・・」正巳は根を挙げる。
眼の前の母は女、生臭い世界に逆戻り、其れを行き成り言われ認めろと、
正巳には、はいそうですか、とは言えない・・。
「何時からだ・・」「先月半ば、お前に帰らないから食事は外でと電話したろ」
「・・・、アア〜在ったな・・」「其の晩だ・・」
正巳は良く憶えている
。団地のおばさんに電話して女性を抱いていたから・・。
親子で同じ晩、異性を抱いていたとは・・、正巳は寒気がする。
「嵌められたと言ったな・・、本当か・・」「其れは本当、誓うよ」
「母さんにすきが在ったんだろう・・」「其れは・・、でも酔ったのは確か・・」
「そうか・・、留美さんが・・」「あの子、相当頭が良いよ」
「・・・」「悔しいけど、其の造られた道に乗ってしまった・・」
「・・・」「お前許してくれないのか・・」
「許す、許さないといえば如何なるん・・。如何にも成らんがゃ・・」
「そうだね・・、女は惨いね・・。体が・・」「もう良いよ、ゆうな・・」
「でも悔しいね。図られたんだと思うと・・」「・・・」
「仕返ししたいね・・」「・・・」
「お前、留美さんを其の馬鹿でかい奴で襲わないか・・」
「エエ〜・・、ギャ〜・・、母さん馬鹿か・・」
「そうか、出来ないだろうね・・、お前では太刀打ち出来ないわ・・」
「馬鹿、相手は人妻だぞ・・」「そうね、でも一年以上関係は無いよ」
「知るか・・、良くそんな事が思いつくね・・」
「母さん悔しいから、あの美しい子の善がる姿が見たいわ・・」
「アア〜なんて事・・、信じられん・・」正巳は呆れ果てて溜息を吐く・・。
 母親が女に目覚めた、其れだけでも驚愕しているのに、留美さんを
襲えとは・・、正巳は絶句していた。
「で・・、此れからも付き合うのか・・」「向こうが惚れてくれているんだ・・」
「へ〜・・、自信在るんだ・・」
「そうね、留美さんも公認、其れに今は家の財布を渡されている」
「エエ〜・・、本当か・・」「そうよ、何でも家の事は仕切っている」
「・・・」此れにも驚いていた。
「俺が結婚したらいくんか・・」「そうなるかね・・、先の事は判らんが・・」
「へ〜、本気か」「今に成ればそうかな・・、泰ちゃん素直で可愛いから・・」
「ギャッ、おじいさんだぞ・・」「馬鹿、立派な男よ・・」
「も〜・・、母さんメロメロダモン・・」
「フフッ,こんな体にしがみ付かれたら可愛いわ・・」
「アホらしい・・。よく言えるな〜息子に・・」
「お前も相当遊んでいるがや、最近酷いぞ・・」「・・・」
最後は其処に行く、正巳は返答出来ずに黙ってしまう。
 「アア〜泰ちゃん・・」「母さん酔ったのか・・」
「酔うわさ・・」ぞ〜っとする寒気が背筋を走った。
 漸く寝床に入るが母の事を考えると目が冴える。
あの家族には姉、自分、母が加わり全て関係が出来てしまった。
「姉ちゃん・・、呼んでいるんか・・」正巳は布団の中で言う。
 事の始まりは姉の自殺からいろんな事に出くわす、今でもあの池田家で
抜き差し為らぬ立場に立たされている。
母の事を言える立場では無い、酷い生活を正巳はしていた。
「アア〜・・、どうなるのだろう・・」
雅代嬢、麻子、麻紀、舞、テイカ、一ノ宮の志保、母親、団地のおばさん
からの女性四人・・、昨夜の池田の奥様、雅子・・。
二ヶ月で此れだけの人と体を合わせている。
正巳は変った道に嵌り込んで居る。
其れに母も・・、我が家は如何なるんか・・、溜息を吐いて思っていた。
 八月十四日、晴れ。午前十時、正巳の携帯が鳴る。
「あ・・、ご無沙汰しています」一宮のご主人からだった。
「お元気ですか、此方は元気です。今日来て頂けませんか・・。
母が・無論僕もですが・・」無碍に断れない正巳、渋々承諾する。
「出掛けるのか・・」「一ノ宮の仕事先だ・・」
「そうか、忙しいね・・。母さん行っても良いか・・」「休みだろ・・」
「でも・・」「良いよ、行けば・・」「有難う・・、電話するね」
「要らん、どうせ戻らないとでも言うんだろ・・」「アハッ・・、正解・・」
変った母を残して正巳は部屋を出る。
 十一時、一宮に着いた・・。
「良く来てくれました。今お坊さんが帰られたところです。上がって下さい」
御主人が車椅子から言われる。
可笑しい事に奥さんもお母さんも居られない・・。
「妻と母は買い物に・・、どうぞ・・」
慣れた手さばきで車椅子の車輪を動かされ、コ−ヒ−を用意される。
「先日は・・」「アア〜、有難う御座いました。僕は心から喜んでいるんです」
「エ・エッ・・」「いやね、あれから妻と義母が親切で、其れも凄い変りようで、
殿様ですよ」「・・・」「皆貴方のお蔭です」「・・・」
「僕は決断し正解だと・・、今は心底喜んでいるんです。でも最初は怖くて、
妻が変るのが・・。だが変りようが酷い、其れも思わぬ良い方向に・・。
僕には最高の家に変りました。義母も何か嘘のように人が変り、
驚いています」「そうですか、良かった・・」
「本当に太田さんには幾らお礼を言っても終わらないほど感謝しています」
「も〜・・、止してください・・」「いいえ、僕の気持ちは判っては貰えない。
こんな姿で生きるんですよ・・。死にたいと何度思った事か・・。
でも今回は希望が生まれるんです。其れが僕の生き甲斐・・。
有難う御座います」正巳は恐縮して聞いていた。
自分の妻を抱いた男にこんなまでお礼を言う。
主人の胸のうちは違うだろうに・・、正巳はそう思うと胸が苦しくなる。
 「只今〜・・、ま〜・・太田さん・・」奥さんが驚かれ土間で立ち尽くされる。
「如何した・・、ギャッ・・、あんた・・」
二人は目を見開き土間で並んで固まれる。
「僕が内緒で呼んだんです。お盆でしょう・・、家族は揃わないと・・」
「お前・・、其処まで・・」「僕には大切な相棒ですからね・・。
今後もお付き合いをするんですよ。可笑しくは無いでしょうが・・」
「其れはそうだけど・・、太田さん良く来てくれましたね・・」
「そう・・、来られましたの・・」奥さんはか細い声で言われる。
 仏壇に御参りして正巳は主人の前に座る。
「今は此れで・・、直用意しますから・・」
奥さんがお盆にビ−ルと枝豆を載せて来られる。
「太田さん、同じ兄弟ですよ。其れも僕が兄ですからね」「え・・」
「そうでしょう、志保には僕が先、今は太田さんに渡していますが・・」
「そんな〜・・」「兄弟には違わないでしょう」「ですが・・」
「弟は遠慮が多い、此処は里と思い気楽にして・・」
笑われて恐ろしい事を言われた。
 其処に化粧をし直されたお母さんが入られる。
「義母さん、綺麗ですよ」「お前・・、冷やかさないでよ・・。照れる」
「フフッ、聞いていますよ」「エ〜、まさか・・、アンタ、志保が言ったのか・・」
「全て報告は聞いています。太田さんの化け物もですよ。宝くじに当った
見たいに喜んでいました」「お前・・、其れでも変らないのか・・」
「変る・・、変りましたよ。今は最高に幸せです。義母さんにも優しくされ、
僕は産まれて此れほど充実した日々は無いですから・・。今は最高です」
「良かった・・、わたしゃ安心したよ」「志保も変りましたね」
「変った・・、恐ろしい位・・」「そうですね、太田さんのお蔭です」
「そうだね・・、其れは本当だ・・」二人はそんな会話をされている。
 昼は豪華に食事が揃えられ、賑やかな場にと変っている。
「ま〜・・、貴方其処まで・・」志保さんが呆れるほど主人はご機嫌だった。
母はウキウキとされた顔で正巳の横に座り、何かと面倒を見ている。
志保さんは主人と並んで其れを笑いながら見ておられた。
「良いね、我が家も明るくなった。僕の幸せだぞ」「そう・・、良かった・・」
志保さんが微笑み主人を見ておられる。
「フ〜暑いね・・」「母さん、失礼よ・・」
「馬鹿か、暑いんだぞ。脱ぐわ・・」下着のブラのみの姿に成られる。
「正巳さん御免ね、暑いんだ・・」「良いですよ、遠慮は要りませんから・・」
「そうだろ、正巳さんはそんな柔な男では無い。志保お前も気を使うな・・、
正巳さんは家族同然、いや家族だ」
「そうですよ、義母さんの言われるとおり・・」「そうだろ、耕作・・」
「ウヘ〜・・、堪らん・・」大笑いされる。
 正巳も何故か気が楽に成っている。
此処に来るまで主人とどんな会話をしたら良いのか判らず来たが、
今は安堵して和やかな中に入り込んでいる。
ク−ラ−は懸かっているが昔の家、蒸し暑さが酷い・・、
正巳も汗が滲んでいる。
「正巳さん・・、今日は泊まれるか・・」「エエ〜・・、帰ります」
「良いじゃないですか、泊まって下さい。寛いでゆっくり話をしたい・・」
「いいえ、帰ります」「そうですか・・、僕は悲しい・・。未だ打ち解けては
頂けないんですね」「いえ、其れは感謝しています・・が・・」
「ア〜・・、志保も義母さんも心ではそう願っています。ですから泊まって、
志保お風呂・・、汗が出ておられるぞ・・」「はい・・、用意します」
「決まりだね。正巳さん泊まるんですよ」母さんが念を押される。
「決まった、ではゆっくり飲めるぞ・・」主人は正巳の肩を叩き喜ばれる。
 正巳は主人の心が読めない、何でこんなに出来るんだろう、妻を泣く泣く
抱かせて子供を作る、其れの男に対してこんな接し方が出来る。
正巳には到底考えられ無い世界だった。
 夕方正巳は背中を押され風呂場に行く、其処で汗を流せと言われた。
正巳は急いで風呂に浸かる・・。
(凄い人だ・・)主人の事を感心して思う。
 「お背中流しますわね・・」「ええ〜・・、お・く・さ・ん・・」
唖然として入り口のほうを見た。
「主人が行けと煩いの・・。御免なさい」
「いいんですよ僕は、奥さん拙いですよ」「そう言ったのよ・・」
言いながら入られる。
流石に服は着たまま、既に洗い場で用意され待たれる。
正巳は弱り果てて湯に浸かり中々出られない・・。
「出て、一度洗うわね」言われて従うと黙々と体を丁寧に洗われる。
奥さんの体を思い出した、すると棒が遠慮無しでムクムクと聳え出す.
始末に置けない棒だった。
「志保、泣いて喜びましたの・・、主人も一緒に泣いて喜んでくれたの・・。
判ります・・」「ぇ・アッ・はい・・」
「今後、何時でも抱かれて良い、お前の喜ぶ姿は俺の幸せでも在る。
そう言われましたわ・・」「そうですか・・、凄い方ですね」
「そうね、考えられない人・・。でも正巳さんが大好き・・」「エ・エエ〜・・」
「良いの、内緒では無い、既に主人は知っているの・・。そうなるだろうと
確信して正巳さんを会わせたと聞いたの・・」「・・・」
「志保は幸せ、凄い男二人を両方に置いているの・・」「・・・」
「だから遠慮は無いのよ、此れからも・・、信じて好き・・」
恐ろしい言葉を聞かされた。
「でも・・」「何・・、なんでも聞いて・・」
「主人は穏かでは無いでしょうが・・」
「そうね、普通ならそうよね。でも主人は違うみたい・・」「なんでです・・」
「自分はそうは出来ない、なら其の部分は正巳さんに託す。
自分は正巳さんに乗り移り味わうんだと・・」「エエ〜・・」
「そうよ、乗り移られるわよ」「・・・」
「志保は狂うわよ、と言ったのよ」「・・・」
「いいよ、狂え、最高に狂うんだ。誰よりも幸せと感じて抱かれろ。
其れは俺の身代わりだから・・。そう言うの・・」「なるほど・・」
「でも感じないでしょうと聞いたの・・」「聴覚が補ってくれる・・」
「聴覚・・」「そう、耳で志保の善がりを聞けば何処に立っているのか
判るんですって・・」「・・・」
「其処で志保がどれ位喜んでいるのか・・、もっと飛べモットだと、
強力するんですって・・」「・・・
」「志保は呆れて主人を見ましたが、本気でしたの・・」「・・・」
「さ〜良いわよ、前よ・・」「アア・アア〜奥さん・・」
聳える棒を両手で扱きながら洗われる。
「良いのよ、志保は全て正巳さんに授けているの・・、此れからもよ、
決して邪魔はしないから・・、時々こうして会って頂ければ幸せよ」「・・・」
「志保はそう決めると、寝るとき正巳さんお休みと念じているの・・」「・・・」
「死ぬまで好きよ。母さんもよ。泣いて喜んでいたわ。こんな皺くちゃな
体を悪いと・・、今は最高に幸せだと言っているわ・・」「・・・」
志保さんの手は優しく動き、棒から離れなかった。
 「志保・・・さん・・」正巳は濡れて泡だらけの体で抱き着いた。
「正巳・・さん・・嬉しい・・」二人は抱合い其の侭で暫く居る。
「有難う・・、怖かった、あれ依頼顔を見ていないから・・、嫌われたと・・」
「いいえ、きたかった。僕こそ怖かった。主人も志保さんの気持ちも・・」
「馬鹿ね・・、志保は最初から好きと・・」
キスはしないで抱合いながら話をしている。
「本当に良いんですか・・」「此方から頼んでいるのよ・・。主人も・・」
正巳は感動して体が震える。
 漸く風呂を出て浴衣を着せられて部屋に戻る。
母さんと主人に囲まれて宴席は続いていた。
外では秋を告げる鈴虫が頻りに泣き叫ぶ中、
異様な関係の家族が笑いながら縁側から見えた。

つづく・・・・。














































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−29 ≫

2009/06/22 02:17
              【母親、良子の日々−二】
 良子は酒田家に通うのが一段と楽しく感じて来た・・。
掌に主を乗せ弄ぶ事は良子には快楽に変っていた。
 だが恐ろしい事にそれは描かれたシナリオ,留美と父親の合作とは
良子は知らない・・。
世間には恐ろしく悪知恵に長けた人々がいる、其れも判らずに
罠の仕掛けに誘い込む・・。
今回も留美が父親の事を考え、そうして描いた事、其れにまんまと
嵌る良子だった。
留美は父親が不憫、其れに怪我が元で素晴らしい婦人が舞込んで来た。
逃がす手は無いと考え、留美は父親が好きだと判ると今回の話を
練ったのだ・・。
暴行紛いの行動も旨く行けばそのまま抱いてしまう計算、悪ければ
留美が出て行き、父親を庇護する、其れも計算されていた。
 そうしてまんまと良子は自分からはまり込んで来て、今は良子自身が
酒田家に喜んで通ってくれる。
留美は店で微笑みながら大きな獲物が採り込まれるのを待つだけ・・、
強かな女だった。
そんな事とはつゆ知らず良子はS気取りで通って行く・・。
 七月十九日雨、良子はずぶ濡れになりながら酒田家に行った。
「ま〜・・、酷い。良子さん着替えて・・、私の物出すわ」
留美は濡れて来た良子を自分の部屋に入れ、Tシャツを脱がせ、
スカ−トも脱がせ着替えをさせる。其処にも計算が在った。
獲物を手に入れる為留美は娘の様に良子を慕い、
今では心を許す良子が居た。
 其の夕方、雨は未だ激しく振っている、朝より酷い、台風崩れの
低気圧が居坐っていた。
「良子さん、無理して帰らなくても良いじゃない、泊まって私と寝よう」
此処に泊まるのは初めてでは無い、最初の頃息子と泊まっている。
「良いの・・」「良いわよ、嬉しいわ・・」
「じゃ〜、泊まろうかな・・。息子に電話するね・・」
良子も嬉しい気持ちで受けていた。
正巳に電話して今日は此処に泊まるから食事は外でと電話した。
「良いわ・・」「嬉しい・・、今日はお寿司とろうね」
留美ははしゃいでそう言った。
 其の夜、良子はご機嫌で、酒も進んでいる。
横に今では奴隷の様に傅く主の泰造が居て、姫様か、局様の気分だった。
「泰ちゃん注げ〜・・、今日は飲むよ」ご機嫌の良子が其処に居た。
泰造も喜んで従う姿に留美はほくそえみ眺めている。
「良いわね、イイカップルよ。良子さん最高に素敵・・」
「そう・・、泰ちゃんが可愛いの・・」
酔っ払い、良子はそう叫ぶように声を吐いた。
「そうよ、父を従える女王様よ」「そう・・、良いわね女王様か・・」
グラスを掲げて笑っている。
 午後十時、既に出来上がっている良子は留美に縋り付き、
何かと呂律が廻らない口で話をしていた。
「お風呂駄目よ、お酒が入っているから・・」
「いや〜入る。シャワ−は良いでしょう」
「良いけど、では留美が一緒に入ろうか・・」「良いわね、女同士ね・・」
体を支えられて良子は風呂場にと向かう。
「綺麗な裸ね・・、凄く綺麗よ・・」
「ま〜・・、本当、嬉しい・・、良子さんに褒められると嬉しいわ」
「其れに比べて私はおばさん・・、いや婆あだな・・」
緩んだ下腹を掴み笑いながら言う。
そんな二人は風呂場で洗い合い、戯れ合い長い時間居た。
「フ〜・・、酔ったわ・・」
良子は千鳥足で留美の部屋に入り布団に倒れ込んでしまう。
「お水欲しい・・」「待って持って来る・・」留美は部屋を出た。
「お父さん、呼ぶまで駄目よ」「ウン、判っているよ。頼むぞ・・」
親子は廊下でそう話している。
 午後十一時、留美は良子の寝ているのを確認して部屋を出る。
「良いわよ、後は頑張るのよ」「ウン、良いのか・・」
「良いよ、逃がさない様に後を残すのよ」「任せておけ・・」
泰造は酒は判らない様に控えていた、其れは今夜良子を抱く為に・・。
入れ替わり泰造は寝ている良子の横に並んで寝る。
直に待ち切れないのか手が伸び、留美のパジャマを着ている良子の
胸のボタンを一つ二つを噛み締めながら外して行く。
相手は軽い鼾を掻いて爆睡の真っ只中、泰造は大胆に動く。
ズボンも脱がし、後は小さなパンティ−だけ、胸が・・、夢に見たものが
目の前に現れる。
パンティ−も気付かれずに脱がす事が出来、泰造は此れが俺のものに
成るのかと感激しながら優しく体を撫でて感触を味わっている。
 良子は時々体を動かせて寝返りするがこんな事に成っているとは
夢にも思わず寝ていた。
 良子はどれ位寝込んだのだろう、何か重苦しいと感じ寝返りを
打とうとするが動けなかった。
「ウッ・・、ぇ・ぇ・あ・・」置かれている場所が未だ判らない。
だが何か股座に異物が嵌っているのは薄々感じているだけ・・。
其れも何が入っているのかは良子には判らない。
「ウ・ウ・ウ〜ン・・重い・・」寝言と紛う声で唸る。
泰造は寝ているのは嫌だと思い、渾身の力を込め、半分入っていた
棒を根元まで差込んだ。
「ウッ・・ウ・ウゲッ・・グフッ・・」
突き刺されて良子は頭が少し上にずれる。
其れは強烈な衝撃に襲われた瞬間で、流石に異変を感じて目が開く。
「ぇ・ええ・ぇ・・、何・・、どうしたの・・え〜・・」
良子の顔の上に泰造の顔が迫っている。
「エ・エエエ・ア・ア・ギャッ、何々・・、アンタ・・・まさか・・入れたの・・」
未だ酔いが残る体に棒が突き刺さっている。
「あんた・・、入れているの・・」
「ウン、我慢出来なかった。大好きだから・・」「・・・、ま〜、留美さんは・・」
「俺の部屋に居るよ」「ま〜、遣りたいの・・、おばさんよ・・」
「入れたいし、はいっているよ」「そうね、はいっているわね」
「怒らないのか・・」「馬鹿ね、もう入れられているのよ。遅いわ・・」
「すまん・・」「良いわよ、誰にも遠慮jは無い体だから・・」
「凄い根性だね・・」「フフッ、実は私も泰ちゃんとこうなれば良いな・・
、最近思っていたんだ・・」「嬉しいよ、此れから死ぬまで一緒だよ」
「良いわね、そうなると・・」「成るさ、俺が居る」
「そうね・・、大切にしてくれるの・・」するする、絶対・・」
「じゃ〜良いわ、動いて・・、頑張れる。無理しないでよ。何時往っても
良いからね。六年ぶりよ・・。憶えているかしら・・」
泰造は気が落ちそうになる、気丈夫な女だと心底感心していた。
 図ったつもりが相手が一枚上かな・・、泰造は穴に入れた棒をシコシコと
動かして快感を味わっていた。
「凄いわよ、頑張って・・、そこそこよ・・そう・・そう・・、良いわ〜最高〜・・、
良い・いい・いいわよ〜たいちゃん・・」
肥えた体を海老反りしながら男を囃し立てる。
泰造は懸命に腰を突き上げる。
良子は其の度バウンドする大きな体,其処には良子の思いが重なり、
泰造を抱締め、凄い、頑張れ泰チャンとエ−ルを送り続ける。
 「ま〜・・、お父さん・・」留美は心配で覗いたが、良子さんが下から
父を抱いて腰を迎えられる姿を見、涙ぐみ喜んでいた。
 安心して其処から離れて複雑な気持ちで居た。
「フフッ、仕込んだ積りが・・、相手が一枚上ね。此れなら家を預けても
大丈夫。凄い人・・。参ったわ・・」
留美は善がる良子の低い声を聞き、居間でビ−ルを飲みながら
何故か涙が毀れ止まらなかった。
「お母さん・・、良いわね。此れで・・、先に往くからよ。
お父さんの面倒を見てくれる人が出来たよ・・」
天井を見ながらなみだ目で叫んでいた。
泰造に抱かれ、久し振りの女を味わう良子は心も肉体も充実した
幸福感に覆われて珍しく往く飛ぶと叫んでいる。
夏が来るのか、外の雨は凄いふり、梅雨の明ける最後の大雨と思われる。
部屋では一人身の最後か、泰造に抱かれて女を演じる良子が居た。
 
 良子は其処まで仏前で心から報告を死別した夫に伝えていた。
「正巳〜・・、ご飯如何しようか・・」「外に出るか・・」「良いわね、行こうか」
良子は昨日も昼、泰造に抱かれている、満足は出来ないが
そこそこ頑張る泰造が愛しく感じて着出す。
 そんな思いを振り切り、息子正巳を連れて外に出た。
「もう〜夏も終わりね・・」
一ヶ月前には女の道は歩いていない、今は堂々と年でも歩いている。
良子は又泰造の肌が恋しいと思うほど貪欲な女に成っている身を
苦笑いしていた。
「何が可笑しいんだ・・」「ウウン、思い出してさ・・」
「フ〜ン、思い出か・・」「そうね・・」
親子は寿司屋の暖簾を潜っていた。

                   つづく・・・・。
















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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−28 ≫

2009/06/21 02:03
                【母親、良子の日々・・】
 八月十三日、午後二時。正巳は家に戻った。
「馬鹿垂れ〜、お前何処をほっつき歩いているんだ。今何時だと・・。
たわけが〜、夜遊びが過ぎるぞ.今日は何の日だと思って居るがや・・」
「エッ、何・・」「たわけ、墓参りだろうがゃ・・」「アア〜お盆だ・・、御免・・」
親子は急いで車に乗り星が丘の墓地にと向かう。
「お前、良い人が出来たんなら結婚しろ・・」「居ないよ未だ・・」
「夜戻らん、其れはその人と会っているんだがや、母さんは誰でも良い、
お前が好きなら其れで構わないからね・・。一度会わせなさい・・」
「居ないと言ってるがや・・」「だったら遊びで夜を空けているだがや・・」
「・・・」「全く幾つだ。悲しい、お父ちゃんに如何報告出来る・・。アホが」
「・・・」「お前その馬鹿でかい物を打ち込んで満足か・・」
「ええ〜・・、母さん・・」「何・・」
「なんで知っているん・・」「アホか、親子だぞ。前から見ているわ・・」
「ええ〜・・」「そんなもの咥えると女は泣くわ、其れは判るけどお前、
程々にしないと殺されるど・・」「女にか・・」
「そう、其れも在るし、其の子に男がいれば殺すかもしれないよ・・」
「・・・」「お前、もうおとなしく成れ・・。アア〜留美さんみたいな人なら
母さん喜ぶけどな〜・・」「あの人は旦那さんが居るよ」
「判っているわ、だから嘆いているんだ・・」「・・・」
「留美さんは気はつくし、物事を弁えられている。仕事柄か分別や考えが
確りされている」「・・・」
「其れに比べなんだいお前は・・」「・・・」
「母さんの事は忘れろ、お前とは結婚したら一緒には住まん・・」
「ぇ〜、何で、面倒を看るよ」
「嫌だね、別に住む」「ジャ〜俺が出るのか・・」
「アソコはお前のマンションだ。母さんが出る」「其れは駄目だよ・・」
親子だ、そんな話をしながら墓参りを終えて部屋に戻った。
 午後六時、母、良子は長い間仏壇野前で座り動かなかった。
正巳はテレビで野球を見ている。
       母、良子は仏前で懺悔しようとしていた・・。
(父ちゃん、墓では言えなかったけど・・)頭を下げ良子は思い出していた。
 七月十七日、午後二時、良子は何時も通り、質屋の母屋に行っていた。
「良子さ〜ん・・」「はい、何ですか・・」
「脚を揉んでくれない・・」「はい、良いですよ・・」
何時もの事、良子は主の足を揉んでいた。
「良子さん、俺はあんたが大好きだ」
「何・・、馬鹿ね、何仰いますの・・、からかうのも限度が在りますよ」
「いや、本気だ。この年で・・、恥かしいが・・」
「そうね、恥かしいわ。私もいい歳、お互いそんな思いは忘れているわね」
「いいや俺は未だ・・」「そう、元気ですね・・」
それなりに相手して話をして、蒸し暑い中、良子は主の足を揉んでいる。
「どうかな、考えてくれないか」「何をですか・・」
「其の相手としてだ・・」「ぇ、相手とは・・」
「俺の相手、好きなんだ・・」「ま〜、未だそんな事・・、いけません、
在り得ないし考えても無いわ。そんな立場でも無いし、他の綺麗な人に
其の言葉を上げて下さい。私は要りません・・」
「俺が嫌いか・・」「嫌い・・、好きでも無いし、働く所の人・・、かな・・」
「寂しいな〜」「そう、早く娘さんのお子が出来るとそんな事は忘れます」
そんな会話をしていた。
 良子五十五歳、背丈は百五十五センチ、少し肥えている。
既に女は上がり、気楽に過そうと決めているが、男には興味は無かった。
主人が亡くなり、そんな場所には身を置いていない・・。
俯く良子の胸は大きく垂れ泰造の腹の上で踊っていた。
Tシャツから透き通るブラが異常に見えた。
 泰造は堪らず其の物体に挑んでしまう。
「ぁ・あ・・何を為さいます・・」
良子は突然挑まれて防御出来ずに泰造の上に組み伏せられる。
六十一歳でも男の力、不意打ちが良子の防御に間に合わなかった。
直にキスをされ抱締められる。
良子は漸く拒む態勢が取れ、唇を離そうと足掻いていた。
処が泰造は既に良子のTシャツを簡単に破り捨てて胸倉をブラの上から
毟る様に掴まれている。
「駄目〜・・、怒るわよ。何よ・・ウップ・・」又口が塞がれる。
「イヤイヤッ・・」離れようとする良子の動きが災いし、剥されたTシャツは
既に体には纏っていない。
ブラも横にずれて豊満な乳房がブルンと毀れた。
 今度は泰造は其の乳房に喰らい着いて唇が乳首を捉える。
其の吸い付く頭を良子は懸命に体から離そうと足掻く。
ベットに倒れる良子は支えるところが無い、片手はベットに乗せ支える、
片方が泰造の頭を掴んでいる。
だが泰造は執拗に乳房を貪り両方の乳房は既に跡を残されている。
「やめて〜・・、帰ります」凛とした声で怒鳴った。
其れがいけなかったのか・・、逃がせば終わりと男は感じるのか、
一段と力が入り良子は捕らえられていた。
泰造は既に狂い、相手の気持ちなど考えるような余裕は無い、
逃げられれば一生会えないかもしれない・・。
そんな思いが泰造を駆り立てていた。
 脚が未だ痛い中、良子をベットに組み伏せて体を良子の上に移動する。
バタつく良子の両手を頭の上で合わせ、片手で其の両手首を握り
泰造は攻撃を続ける。
贅肉が踊る、良子の下腹が波打つ中、泰造はスカ−トを焦りながら
外そうと動く。
漸くホックが外れスカ−トは泰造の元気な片方の足で下にずらしていた。
泣き喚く良子の上には動く泰造が目をぎらつかせ獲物に挑んでいる。
「いや〜・・、駄目〜・・・ぎゃ〜あ〜ぁ〜・・」
悲鳴が響く、その時が最高に良子が叫ぶ瞬間、其れはパンティ−が
引き下ろされた時だった。
泰造は力は上だと察すると良子の股座に顔を埋め無防備に成ってしまう。
良子は手が自由に使える。
股座に沈む泰造の頭の毛を掴んで引き上げる。
痛さに流石の泰造も顔を挙げてしまった。
其の顔に良子の渾身を篭めた平手打ちが飛ぶ。
「バアッッ−イ−ン・・」余韻を残して泰造の顔面に減り込んだ。
流石に泰造は怯む、其の隙に良子は怪我をしている泰造を跳ね除けて
ベットから逃げられた。
 残された泰造は呆然として・・、そうして項垂れている。
「帰ります・・」一言言葉を投げて良子は家を飛び出した。
「馬鹿にしてから・・、何よ・・あいつ目・・」
 憤懣遣る形無い気が猛烈に湧き出し、良子は泣きもせず部屋に戻った。
シャワ−を浴び,激しく体を洗う、其れは何かを落としたい、
其れがそんな激しい洗い形をしていた。
「フ〜・・、驚いた・・。あの人男だ・・。未だ在るんだ・・」
ビ−ルを一気に飲んで椅子に座った。
 夜に成っても動悸は治まらない、其れに息子正巳が未だ戻らない・・。
良子は電気を点けないで椅子に座ったまま動いては居なかった。
 「コンコン、良子さん・・。留美です、開けて下さい。御願い・・」
何度もドアを叩かれ、近所の建前仕方なくドアを開ける。
「良子さん・・」
一言言われ、留美は玄関の土間に正座して深く頭を下げられた。
「止して、貴女には謝られる事は無いわ・・」
「いいえ、在ります。聞いて驚き飛んで来たんです」「聞かれたの・・」
「ええ〜、しょげているから何が在ったと聞き質しましたの・・、
白状しないから相当だと感じて・・、留美が泣いて聞いたの・・。
すると良子さんを襲った・・。ビックリして・・.本当に御免なさい・・」
何度も頭を下げて謝られる。
「上がってよ・・」引き起こして居間に連れて行く・・。
 アイスコ−ヒを飲ませて落ち着かせる。
「酷い親ね・・。考えても居なかった。良子さんに・・。でも聞くと好きだと
泣かれたの・・。父親よ、其れが泣くの・・。呆れたわ・・」「・・・」
「でも、本当かと聞いたら本当に大好きなんだ、俺は告白など出来ない。
本当に悪い事、でも・・それから又大泣き、暫く黙って見ていたの・・」
「・・・」「其処で思い出したの・・、母が苦笑いしていたわ。
父は正真正銘のMなの・・」「ぇ・・、M・・」
「そうなの、母が結婚してから判ったと笑っていたわ。母はそんなのでは
無かったけど、父に辛く当ると目の色が変ったそうよ。其処で気付き、
其れからは遊び半分で父を虐めていたと聞いたの・・。
でも父は自分の体を虐めるMでは無いみたい・・。言葉の暴力が
堪らないみたいなの・・。其れなのに良子さんを襲うなど失敗するわよね。
アラッ御免なさい・・」「・・・」
「娘の私が言うのもなんですけど・・、父は一徹、母だけが女だったの。
だから今回は良子さんのテキパキとされた動きに惚れた見たい・・。
其れは判るの・・。でも本当に済みませんでした。父も後悔している・・、
でも終わりね・・。残念ですわ・・」そう留美さんは言われた。
 其の後も色々話され、一時間居て帰られる。
何度も謝られ、良子が恐縮するほどだった。
一人に成って良子は苦笑いする。
「フフッ、あの人がM・・、立派な紳士が・・。考えられないわ・・」
良子は娘に謝られ少しは溜飲が下がる。
「アア〜・・、仕事が無くなった・・」
其れは少し残念、アソコは居心地が良かった。
未だ帰らぬ馬鹿息子を待ちながら良子は漸く落ち着いていた。
 七月十八日晴れ、良子は部屋を出ている。
「お早う御座います・・」「ヒヤ〜・・、良子さん・・来てくれたの・・」
「ええ〜考えていたんですけど此の侭ではいけないと感じて・・」
「そう、嬉しい・・」本当にそんな思いだと思う。
留美さんは目に一杯の涙を溜めて抱き付かれる。
「済みません・・。来てくれましたか・・」
「アラッ、お父さんの為では在りませんよ。留美さんの為来ているんです」
「はい、判ります・・」「お父さんは今日から自分で何事もして貰います。
私はお食事と御掃除くらいですよ」
「何でも良い、顔を出してくれたら・・」「嫌ですよ、顔など見ないで下さい」
良子は冷たくあしらっている。
其の姿を見て留美は心でさすが良子さんだと感心している。
 「では朝食ね・・、お父さんそんな格好では部屋を歩かないで、
着替えてください」「はい・・」素直に返事をされる。
「ウフッ、いい気味よ、苛めてやりなさい。父は喜ぶわ・・」
「留美さんもですよ」「アッ,はい・・」
頭をすぼめて洗面所に駆け込んでいた。
(此れから私が仕切るわ・・)
良子はそう決めて酒田家の家に通う事にしていた。
 昼過ぎ、コ−ヒ−を飲んでいた。
「お父さん、あの事は生涯許しませんからね・・」「・・・」
「何よ、何も言えないの・・」「いや、面目無い・・。申し訳が無いです・・」
「其れだけ・・」「ぁ・はい、未だ・・」「未だとは何よ。襲って置きながら・・」
「はい・・、済みません・・」「本当に抱くつもりだったの・・」
「・・・」「答えなさい・・」「本気でした・・」
「女として見ていたの・・」(はい・・」「こんあおばさんでも・・」
「はい・・」「何よ、はいは・・、おばさんなの・・」
「いえ・・、其れは・・」「言えないの、やはり肥えたおばさんだから・・」
「いいえ、そんな風には・・」「だったら女として見たのね・・」
「そうです・・」「年よ、馬鹿ね、貴方なら若い人も懐くわよ」
「其れはいいんです。俺は良子さんみたいな人が好みですから・・」
「ま〜、言うわね・・。もう女では無いわ」「女性です」「そう・・、有難う・・」
良子はウキウキしている。
立派な男性をからかうのはこんなに気が挙がるのかと不思議だった。
「お父さん、此れから泰ちゃんと呼ぼうかな・・」
「ええ〜・・、泰ちゃん・・ですか・・」
「嫌なの・・、娘さんの前では呼べないわよ・・」
「では二人の時は呼んでくれますのか・・」
「泰ちゃんが良ければ呼んであげる」「本当ですか・・、嬉しいです・・」
「フン、私を如何呼ぶのよ」「良子さんでは如何ですか・・」
「良子さん・・か〜・・。並ね・・」「ではどんな呼び方で・・」
「其れは考えなさい。好きな呼び方なら許してあげる」
「ええ〜・・、本当ですか・・」「本当よ・・」嬉々とした顔で叫んでいた。
(此れから覚悟しなさい・・、半端では無いからね・・)
良子は目の色が変わっていた。
自分でも不思議なくらい快感が襲う、其れはSの性分が目覚めた
証拠だと思っていた。
亡くなった主人にも勝手気侭な正確を嫌と言わずに添え遂げられている。
良子は今それ以上な舞台に立とうとしている。
相手役は眼の前に居る男、良子の猟奇が芽吹く瞬間だった。
「泰ちゃん、お昼寝の時間、二つの部屋でク−ラ−は駄目、行きなさい」
「ウン・・」素直に立ち上がり寝室に行く。
 直に居間のク−ラ−を止め,良子はシャワ−を浴びに風呂場に行く。
留美さんは質屋の店番をされている、母屋には良子と泰造二人が
居るだけだった。
 「フ〜・・、スッツキリした・・」
洗い髪をタオルで掻き揚げ、寝室の中で髪を乾かしている。
ベットでは泰造が寝転んで其の後姿を盗み見していた。
「馬鹿ね、見てるでしょう・・」「いや・・」「良いわよ、見る位は・・」
「有難い・・」「寝ないの・・」「寝れない・・」
「そう・・、では居間はク−ラ−を止めたから此処で涼んで居ようかな・・」
「そうしてくれないか・・」「良いわよ・・、涼しい所だから・・」
良子はわざと胸を張り、泰造の横で椅子に座っている。
「俺、本当に良子さんが大好きだ」
「良子さん・・、並ね。返事したく無いわ・・」「・・・」
「それと俺は嫌、他に自分の事変えて言いなさい」「如何変えるの・・」
「馬鹿ね、考えるのよ・・。一々めんどくさい男ね・・」「・・・」
「何でも良いわ、めんどくさいから呼び名など如何でも良いわ、
でも此れからは昨日の事の刑を受けるのよ、今から一年刑は執行するわ」
「・・・」「良いわね、返事は・・」「どんな刑・・」「命令に背かない事」
「其れは出来る」「出来ます・・、でしょう」「はい、出来ます」
「良い子ね、では良子の背中を揉んで・・、悪戯は無しよ」
「はい、喜んで・・」いやはや良子は大変な玉だった。
泰造は生唾を飲んで良子の肥えた背中を揉んでいる。
「腰よ、贅肉が多いから強くよ・・」「はい・・」
汗を流しながら泰造は揉んでいた。
「脚も・・」「はい・・」泰造は喜んで従う。
可笑しい位楽しい良子だった。
 二十分も揉ませている。
「アア〜気持ちが良い・・。お腹も揉みたい・・」「御願いします・・」
「では良いわよ・・」仰向けになり良子は目を瞑る。
下腹の二段皺も寝ていると消えている。
泰造は胸が苦しいほど鼓動していた。
「馬鹿ね、遠慮して如何するの・・、胸も揉ませて上げようと上を向いて
いるのに、揉みたくないの・・」「最高に揉みたい・・」
「です・・、でしょう・・。気をつけなさい・・」「はい・・。揉みたいです」
「良いわ、大きいでしょう」「凄く形が・・」「何・・」「良いです・・」
「フン,触りたいからか・・」「いいえ、夢に見ていた。いや見ていました」
「そう・・、嬉しい・・」
良子は六年間誰も触って貰えない胸を泰造に揉ませていた。
「アア〜・・、良いわよ、優しい手ね・・」「・・・」
ゴクンと音がする程生唾を飲み込む。
泰造は柔らかい胸を拉げ摘み、面白いほど形が変る。
其れを丁寧に荒く、揉む・・。
 「アア〜・・、思い出す・・。女ね・・」良子は誘い水を撒いている。
泰造は其れを判らない・・、でも最高に興奮していた。
「あの〜・・」「何・・、気分が良いの、余計な事は要らないわよ」
「はい・・、胸は如何しても良いんですか・・」「宜しいでしょうか・・、でしょ」
「はい、宜しいでしょうか・・」「駄目、未だ駄目・・」
「・・・」「泰ちゃんの行いを見て決める・・」「はい、待っています」
「良い子ね・・。賢いわ・・」いやはやとんでもない女だった。
 六十一でも男、眼の前で寝転ぶ体を・・、泰造は限度を超えていた。
「あの〜・・」「何、アア〜もう良いわ、有難う・・」
機先を制して良子は起き上がリ、捲し上げられているTシャツを下ろして
素早くベットから降りる。
其れを唖然として泰造は見ているだけ・・、お預けを食らわされていた。
 何も無かった様に良子は台所に行く。
(ヒヤ〜・・、危ない・・。私が飛び付く所だったわ・・。まだまだ女ね・・)
胸の動悸を手で押えてしゃがみ込んでいた。
 何とか其の日は逃げる様に酒田家を夕方出る。
(明日から考えよう・・)良子は含み笑いをして部屋に戻っていた。

                   つづく・・・・。

















































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−27 ≫

2009/06/20 02:55
 薄いブル−のシルク地シ−ツの上に奥様は正巳を抱締め、
震えながら長く濃厚なキスを辞め様と為さらなかった。
次の段階に移るのが怖いのだろうか、懸命に震えながら背中に廻された
奥様の手・・、分厚い正巳の背中で爪を立て食込ませ今も震えておられる。
正巳は其の奥様の気持ちを察して体を預けてキスを受け続けていた。
 しかし、正巳には異変が起きていた。
今まで抱いた女性とは違う、何処が違うか最初は自分でも判らなかった。
だが、今ははっきりと判る、こうして奥様を抱いている自分に何故か
安堵の気分に浸っている。
其れは昔の母の感触・・、いやそうではない、ではこれは何・・、
落ち着く気持ちが何でか今は確認出来る。
抱いた肉体は正しく柔肌、其れももち肌にシットリ感が備わり,
正巳が体をくっ付けていると其の相手の肌に溶け込んで合体する様な・・、
優しい肉が此処には存在していたのだ。
ネトネトとした肌は吸盤の様に男の肌を迎え包んでくれる。
其れは男として最高な安らぎの肉体、正巳は心で躍り上がり喜んでいた。
(此れは極上の絶品かも・・)
不謹慎にも正巳は男の本性、其れも狩をする獣の立場で思っていた。
 正巳はキスを受けながら・・、既に其の素晴らしいもち肌を確める様に
奥様の体を愛撫し始めていた。
どの部分でも手は奥様の肌に包まれる、其れも贅肉も無いのに・・、
其処が嬉しい。
正巳は時折指を肉に減り込ませる。
すると奥様は体をドンと何度も跳ねられ感度も良いと正巳は判断する。
下腹部は多少の弛みは在るがだが其れは年代で仕方が無い。
でも其処にも正巳は長い間手を這わせ味わい、愛撫は止まらない。
 奥様は喘ぐ体を捻らせ、脚は休む間無く動き、上に上げ落とし、
横に開いて膝を立て落とされる。
そうして胸は汗に塗れて正巳の手がヌルヌルとし,其れが一段と奥様の
肌を最高な状態に仕上げていた。
(心行くまで楽しむぞ〜・・)
先ほどの腰が引けた思いとは裏腹に、攻撃欲が沸く体に減込まれたい
と願望して挑む覚悟が在った。
 既にキスから解き放たれた正巳の唇はあのネトネトベトベトした乳房に
宛がわれヌルヌルした感触が唇に伝導すると,正巳は吠えた。
「最高です,奥様の肌,男なら埋れたい・・、いいえ埋れます。極上の肌」
擦るように其のヌルヌル感を味わいたい為、両手で奥様の全身を
ピストンの動きで首から足の先まで素早く動き、何度も手は奥様の肌を
滑って上下していた。
奥様は其の素早い大きな手が所構わず襲われ、其れもイヤッ其処は・・、
と思う間も無く次に移られる。
其れはジレンマとして欲しい待つ気・・、ドキドキ感が交差して今までに
肌を撫でられて感じなかった自分が今は体を跳ね続け、
丸で丘に挙げられた魚の様に奥様の体は捻りながら反応されている。
 (凄いわ・・、なんで摩られるだけで・・、信じられない・・、アア〜最高・・、
気持ちが・・、アア〜なんてこと・・)
 一方正巳はオイルも要らない肌、マッサ−ジするほうが心地良い肌、
正巳は何時までもこの大好きな肌に触れて居たかった。
 「う・ゥ・う〜・・・・」奥様の篭った音が口から出た。
強烈なマッサ−ジに酔っていたら急に股が開かれて男の顔がブスリッと
股座に突進され,大股の姿で脚が急に持ち上げられ、気付いた時には
男の唇が花弁にと押し遣られ直に花弁は男の口の中に吸い込まれた。
そうして花弁は男の口中で泳がされ押され吐き出され又スルッと吸われ、
其の度に体はドスンドスンと跳ねている。
雅子は自分の体の反応に驚いていた。
大袈裟な動きは自分では無い何かが潜んでいるのかと疑いたくなるほど
極端に反応していた。
(凄い・・男・・、こんな愛撫で此れなの・・、どうなるの此れから・・)
胸は鼓動処では無い、暴れ捲られ雅子は息すらまともに吸えない状態で
飛び跳ねる自分の体に呆れていた。
「ア・アン・ウ・ウグッグエ〜ソソソ・・・コ・・・コ〜ダメ〜ダ〜イイ・イヤ〜・・」
初めて奥様の絶叫が部屋に響いた。
正巳は奥様のクリトリスを口に含んで噛み,吸上げ、食べる様に舌で揉む。
其れは雅子には一番敏感で刺激が酷い。
雅子はイガリ挙げて手を股座に在る正巳の頭の毛を掴んで毟り取る。
 イガリは続く、其れも吠える声はあの山犬の遠吠えに似た音、
其処には既に狂う姿の奥様の化身だけが在った。
股は大きく抱え挙げられ淫らな姿にさせられている。
其れは奥様自身が頭を挙げて叫ばれているから自分で確認されていた。
おぞましい姿に雅子は気絶寸前、でもこの快感は気絶したら味わえない、
雅子は懸命に耐えるが、其れが災いの元、溜められた喜びは満タン、
既に暴発寸前だった。
正巳の舌がアナルに到達するとそのマグマはダムの決壊を呼ぶ。
「ぅぎゃ〜な・・・・何・・・何かが・・・嫌・・良い・・いいや〜・・・ぁ〜蕩ける〜
溶けちゃう〜って〜ぇ〜・・・・・、嫌々嫌々おおおおおかしくう〜ぅ〜・・、
なるううう〜・・・・駄目だって〜・・・アア・ん・たた〜・・へんへんんよ〜・・」
 正巳の大きな手はクリトリスと花弁を満遍なく弄り続ける中、
舌が奥様のアナルの中に入り込んで暴れている。
奥様は耐えられず大きく腰を上に仰反り上げ、悲鳴に似た絶叫を残されて
上げた体をドッス〜ンと落とされて痙攣されている。
正巳は構わずヌルヌルした体を味わいながら摩り、又クリトリスを襲う。
 今日の正巳は異常其のもの,攻撃するには最高な肌と体、四十過ぎの
肉体は応じる素材は充分備えている。
だがこの肉体は素晴らしいのに開発は未だ途中、いや殆どされていない
と思われた。
 気絶途中でも正巳は動く、今度は奥様の右足を正巳の尻下に敷き、
左足を大きく上に上げ、正巳の大きな手は行成り奥様の花園の膣の中に
中指と薬指を刺し込んでいた。
太く長い指は奥様の膣中で猛烈凄まじい出入れを開始する。
親指はクリトリスを攻撃、其れは奥様には耐えられない衝撃、
味わった事が無い喜悦が重なって襲って来る。
蘇ると其れは地獄、其処には動く指が強烈に出入れされ瞬く間に絶叫し、
訳が判らない。
「何々いいいいい・・・・しししいいいぬ〜・・・」
クチャクチャと音が重なり、膣は壊れ破れる様に擦られる。
「ぎゃ〜だだめ〜・・、アアアア・・・だめ〜・・・出る出る出えええるううう〜
嫌だ〜やめて〜エ〜エ〜・・・ウウウウギャッ・・・」
腰が異常に上がり股座から「シュ〜ウ〜ジョリジョリジャ〜・・」噴水が出た。
其れでも出し尽くす様に・・、正巳の指は最後の峠を越えさせる為
強烈に終焉を迎える。
 落ちた肉体は大きく波打ち、腹だけで呼吸されている。
股座には大きな地図が絵描かれ、奥様は深い失神の最中、
正巳は最高に応えられる肉体だと驚賛していた。
(この肉体なら俺も今までとは違う味わい方をしたいな・・)
変な格好で悶絶されている・・、奥様の汗で光る肉体を視姦し決めていた。
 何を思ったか、正巳は気絶されている奥様を抱えベットから離れて行く。
シルクのシ−ツが無残な行為の印を残していた。
正巳はダランとされた奥様の体を抱えて窓際の籐椅子、
其れも揺り椅子に座らせ、首は未だ据わらない、横に落ちていた。
しこたま扱かれた膣は薄赤く輝き、未だ白い液体が滴り落ちている。
その奥様の脚を大開して両肘掛に乗せる。
その姿は露、哀れな姿にさせられている。
大股に開かれた其処には奥様の恥部が完全に見える。
股座の付け根には説明出来ない奇怪な獲物が在る。
 ゆり椅子に乗せられた姿は肘掛に腿が乗り、脚は大開、
其れは此れから正巳が味わう最高な相手だった。
 「エ・エ・イヤッ・・ウ・ウ・ウ〜ン・・、エエエ〜ン・・シクシク・・イヤ〜・・」
泣き喚いて気を戻される。
 「ええ〜何々此れ・・」
ゆり椅子に乗せられた淫らな我が身、奥様は気付かれ顔が急に青ざめ、
正巳を睨まれる。
「奥様究極の味わいをして頂きます。思う存分狂い味わって欲しい。
此れからは僕が全て致します。許して下さい・・」「・・・」
耐えられない恥かしい姿に気が動転している中、正巳の言葉に
恐れ慄く顔は一層青ざめておられた。
正巳はその恐怖に染められた顔に唇を宛て、キスをする。
奥様は怖さに震えながら迎え強烈に座れる。
その時突然奥様の目が相貌の眼差しで見開き・・、固まる。
「ウ・ウ・ウップッウギャッ・・・ウゲッ・・」
正巳の股座の棒が心構え無い奥様の体に差し込まれた瞬間だった。
馬鹿でかい棒はあの猛烈な指の動きで麻痺同然の所に・・、
でかい注射が打ち込まれていた。
気丈夫な奥様は一瞬気絶しかかるが、あの化け物が侵入したと知るや
正巳の背中に廻された指の爪・・、ブスリと不気味な音を残して
減り込んでいた。
 其れからの奥様は狂い手繰り、初めて奥まで襲う棒の威力に
翻弄され続ける。
ゆり椅子は揺れる、丸で梃子の原理其のもの、椅子は前後上下に動く中、
正巳の棒は奥様の膣で暴れ捲る。
其処には奥様の泣き叫びと理解出来ない声が止まない・・。
恐怖以外何ものでもない・・。
始めて奥にきた棒を驚く暇など無い。
来るわ来る喜びの波、其れを交わす技や経験は雅子は持合わせて無い。
全部諸に受けて、何度も気絶させられ、戻ると直に又気絶、
其れも違う所に飛ばされ続け、雅子はイガリ泣くだけ、膣は狂喜の喜びを
雅子の頭に強烈に送信続ける。
雅子は其れを受け又してもとんでもない世界に飛ばされる。
ゆり椅子は凶器、其れも棒が奥底まで到達し、雅子は驚愕するが
其れは女の性、喜ぶ中泣くのは特権、雅子は泣きじゃくり、
止めてとは一言も発しなかった。
凄い威力の棒に酔い痴れる姿の自分に又酔う・・。
底知れぬ欲望が開花した瞬間だった。
正巳も柔らかな肉体に打ち込んだ棒は嬉々とし、棒は最高な場所だと
正巳本体にシグナルを送っている。
 「凄い、奥様〜本当に凄い体ですよ〜・・、最高〜・・絶品だ〜」
滅多に行為中では喋らない男だが、この快感は伝えたかった。
それほど極上の体と膣、今までいろんな穴を経験しているが、
あの一宮の奥さんとこの穴は最高だと感じていた。
 一方雅子は善がり挙げる中、(凄い人・・、この人凄い・・)
何度も確認して歓喜している。
入れたことが無い大きな棒、其れも漸く膣も受け入れてくれた。
正巳は奥様を抱上げ奥様の脚を腰に巻きつけ立ち上がる。
部屋をドンドンと跳ねる様に飛び回る。
奥様は壮絶な刺激を諸に膣に受け、絶叫しながら正巳の首にしがみ付き、
膣から来る未曾有の喜びを受けきれない・・、
最高な失神をされ首がコトンと正巳の肩に落ちる。
「ツ〜シ〜チョロチョロ・・」奥様の失禁が出る。
正巳の腿をつたい床に滴り落ちていた。
 正巳はそのまま抱いて、露天風呂に一緒に沈んだ。
「さ・い・こ・ぅ・・、知らなかった・・。凄い何度も往けるのね。女は怖い・・」
湯船でも抱きつかれた侭囁かれる。
「僕は奥様の肌が一番好きです」「如何しいて・・」
「男を囃し立てる肌です」「そうなの・・、嬉しい・・」
其処には会った時の奥様は居られない、いるのは酔い痴れた姿の
女性の生き物だった。
 「アラッ、朝だわ・・」庭は明るく成り、素晴らしい姿を魅せてくれる。
正巳はその庭に驚嘆する。
「綺麗ですね・・」「そうね・・、でも今は庭より貴方よ」
腰をグイグイ上下され咥えている棒を湯の中で味わって居られる。
「奥様、もう拙いのでは・・、時間が・・」「お昼まで離さない・・」
イヤイヤされながら言われる。
 そうして又しても露天風呂で攻撃が始まる。
其れは奥様も応じられ、何度も泣き叫び最後まで正巳を離されなかった。
 流石に朝方疲れて正巳は汚れたベットで縛睡していた。
この家に来たのは午前二時半、奥様を抱き始めたのは午前三時過ぎ、
其れから朝の七時まで・・、恐ろしく長い時間組み合っていた。
 「ぇ・ぇ〜・・」飛び起きたのが午前十一時半、正巳は急いで服を着た。
横には奥様の姿は無い・・、何時出られたのかも知らずに寝ていた。
 「起きられましたか・・」「アア〜・・」お手伝いさんが部屋に来られる。
「十二時に、食堂にご案内致します。コ−ヒ−をどうぞ・・」
丁重に言われ、正巳は美味しいコ−ヒ−を飲み干す。
 十二時に食堂に案内される。
「お早う・・」「ご主人・・」
まともに見られない、其れは其の筈、先ほどまで奥様を抱いていたのだ。
見渡すと奥様の姿は無い・・、不安で椅子に座る。
「合格だと報告が在った。其れも怖いとも言っていた。太田君は如何かね」
「ぇ・ぇ・・、合格・・」
「そうだ、この家には君みたいな人が入ると変わる」
「いえ、其れは最初にお断りしています」
「ええ〜・・、断った・・」「そうです。はっきりと断りました」
「そうか、断っていたのか・・」「そうです・・」
「では聞くが、妻は最初試験と申さなかったか・・」「言われました確かに」
「其れで断ったのだな・・」「そうです・・」
「そうか、拙いな・・」「なんでです・・」
「君は俺の妻を寝取った事に成る」「エ・エエエ〜・・、そんな〜・・」
「そうだろ、妻は試験と言った。だが君は其れは断る。では何で抱いた。
試験では無いと成ると君は男として妻を抱いた事に成るな・・」「ぇ・・・」
言葉が出なかった。
「そうだろ、我が家で男が妻を抱いた。俺は間男された訳だ・・」「・・・」
「其れは許せん、こけんに関わる問題だ」「・・・」
「では試験では無いのだな・・」「確かにそうです」
「判った。君は罪を認めたのだな・・」「そうなります・・」
「良い覚悟だ、俺もそう聞いたら引き下がれないぞ、弁護士と相談する」
「・・・」正巳は言われている事が理解出来る。
同じ屋根下で奥様を抱いた事は事実、其れを試験では無いとも
自分ではっきり言っている。
 「では最後に念を押す。試験では無かったんだな・・」
「はいそうです。奥様を一人の女性として抱きました」
「この家には婿としては来ないと・・」
「できません。僕には荷が重過ぎます」
「そうか、断るのか。馬鹿だな君は・・、従えば将来が約束されるのに・・」
「・・・」正巳は此れで良いと腹を括る。
罪な事をこの二ヶ月続けている。
そうして此処で妻を盗んだ、其れは事実女性として抱いた事は
ほんとうだから・・、ご主人を見られず俯いていた。
 「食事しなさい・・」「いえ、結構です」
「食べなさい・・」「コ−ヒ−だけ頂きます」コ−ヒ−を飲んでいた。
 此れからどんな事でも甘んじて受け様と心で決めている。
眼の前ではおいしそうにご主人は豪華な昼を食べておられる。
正巳は後悔は無い、素晴らしい肉体を満喫した、
其れが唯一正巳の態度の中に輝いていた。

                 つづく・・・・。

























































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−26 ≫

2009/06/19 02:03
 離れに案内され、正巳は困惑していた。
(何であれくらいの事でこんなに歓待されるんだろうか・・)
訝りながら洋風の離れに居るが此処もゲストル−ムに使われているのか,
調度品などは半端ではない見事な物だった。
「ウヘ〜・・、高そう・・」絵画もガラス品もどれも此れも値打ちが在ると見る。
 「さ〜・・、風呂でも・・、ぁ〜露天風呂・・」
無論内風呂も在るが露天風呂にはお湯が満々と満たされていた。
「入るぞ・・、凄いな・・」裸に成り、ドブンと飛び込んで顔を擦る。
「プハ〜・・、最高・・」外の庭は美しく、一面丘に作られた地面には
芝生が生い茂り、早くも秋を誘う虫の音色が聞こえている。
「いいな〜最高・・」薄明かりに栄える庭を眺めて気分は最高に良かった。
 「私も入ろうかな・・」庭を見ていた正巳の後ろから女性の声が聞こえた。
「エッ・・、なんで・・、ア・ギャッ・・お・く・さ・ま・・」
正巳は驚愕して後ろを振り返ったまま呆然としていた。
「目が覚めたの・・、朝湯よね・・」「奥様駄目です。僕男ですよ」
「存じているわよ・・」既に裸に成られている。
「ま・ま・拙いですよ。駄目です・・」「ま〜・・、女性に恥を掻かせるの・・」
「そ・そうでは在りませんが。ご主人が・・お嬢さんが・・」
「あの人には飴を与えますよ。娘は早崎家に行っています」
「飴・・」「そうよ、美味しい飴なの・・。入るわね」
「ぁ・ぁ・アアア〜そんな〜・・」既に脚を湯に入れられて入って来られた。
「・・・」正巳は後ろ向きで何も言えない。
「如何したの・・、嫌よ、後ろ向きは・・。レデイに失礼よ」
「でも・・、僕出ますから・・」「も〜、こっち向いてよ・・」
無理やり肩を掴まれて向かされる。
「奥様、駄目です」「良いわよ、此処は私の家よ、遠慮は無いから・・」
「ええ〜・・、でも・・」場面に戸惑い恐ろしく為って来た。
「だから言ったでしょう。主人は美味しい飴が直届くの・・」
「なんですか、其の飴は・・」「後で判るわよ・・」
肩に湯を手で懸けられながら言われる。
 湯の中には福与かな胸が丸で透き通るクラゲが二匹漂っている
かのごとく見え、その胸は大きく湯に浸り揺れている様だった。
「お聞きしますが、何で僕にこんなに親切にして下さるのですか・・」
「そうね、不思議でしょう・・」「はい・・」
「では説明するから乗せて・・」「ア・アア・アッ・・」
泳ぐ様に正巳の前に来られ簡単に正巳の沈んでいる腿にお尻を乗せ、
向かい合いになられた。
「拙いですよ・・」「そうね、拙いわね・・」
丸で正巳の思い等聞き流されて居られる。
「雅子はね、会社で貴方を見た時からこうなる事は決めていたの・・」
「ええ〜・・・」「そうよ、匂いよ。匂ったの・・」
「匂う・・、僕がですか・・」「そう、同じ匂いだった」
「同じ・・」「獣の匂いよ」
「獣・・」「そうよ、確り確めたわよ」
「・・・」「早苗に言って貴方の書類送らせたわ・・」
「早苗・・、アッ秘書の・・」「そう、あの子は妹の娘・・」
「ええ〜、本当ですか・・」「驚いた。未だ在るわ、雅代は主人の姉の子」
「ぎゃ〜・・・」「ウウン、動かないでよ。当るから・・」
腰を横に動かせ正巳の棒を尻の割れ目に食い込ませられた。
「驚いた・・」「驚きますよ、では社長は・・」
「あの人は他人よ。関係は無いわ・・」
「そうでしたか・・。雅代嬢、アッ雅代さんは親戚の方・・」
「フフッ、都合が悪いわね・・」「え・え・・」
「さっき確めたわよ。麻子さんと麻紀、其れに知らない人誰だったかな・・」
「えええ〜・・・」正巳は仰天どころか強烈な衝撃に気を失い掛ける。
「凄い人・・。主人も驚いているわよ。あんなもの見た事も無い。
お化けだぞだって・・」「ええ〜、き・きかれたんですか・・」
「報告は聞いたわ・・」「そんな〜・・」
「ウフッ,私の眼力は凄いなと主人に褒められたの・・」「まさか・・」
「そうよ、白状するけど此処は女系家族。四代続いているわ・・」「・・・」
「あの人も母が選んだの・・、でも太田さんとは違うの、弱く従順だから
選んだのよ。お母様からの引き受けよ」「・・・」
「だから遠慮は無いわ、こうして会えても一向に構わない。
其れにあの人には既に到着しているわね。飴が」「なんですか其の飴・・」
「まどか・・」「まどか・・、え・え〜あのクラブの子・・」
「そうよ、公認なの・・」「まさか〜・・」
「貴方には考えられないわね、家はそうして持って来たわ・・。
でも此れも私で終わりにする」「終わり・・」
「そうよ、今までは下賜付く男を選んで来た。其れは家を守る為、
でも今はそんな時代では無いわ。既に相当な資産は保有しているから
少しの失敗もびくともしない。だから娘の夫は羽茶目茶な男でも構わない、
今度の孫は男の子が欲しい。其れは強い男ならそうなるの・・」
「信じられませんが・・」
「そうね、でも家は弱い男を婿にしてそうして選んで全て女が出来たのよ」
「・・・」「早々、貴方合格か試験よ」
「試験・・」「そう、私が審査官・・」
「・・・」呆れて腿に乗られて目の前で囁かれる奥様の顔を見た。
「ウウン・・、動かないで・・お尻が・・」
奥様は棒を挟み込んで既に前の方に化け物を移動されている。
知らずに正巳の棒は奥様の花園の恥毛を擦る形に成っていた。
「良い事、此れだけは信じて、雅子は雅代や麻子とは違う、そう絶対違う。
だって雅子は男の人に裸見せたのは貴方一人よ」「えええ〜・・・」
「そうよ、此れでも淑女よ」「・・・」
「大胆だから慣れているとでも・・」「え・・、いいえ・・」
「嘘、顔に書いてあるわよ。ホラッ此処に・・」そう言われて頬を抓られる。
「雅子は娘の婿探しには命を懸けるの、其れは先代からの引継ぎなのよ」
「・・・」「だから、今日は雅子は違う女、そう決めて来ているのよ」
「・・・」「でも、考えられない、今当る物は馬鹿でかく女の頭を狂わせるわ」
「・・・」「こんな物咥えたらどうなるのかしら・・。経験無いから怖いわ・・」
そう言われながら既に棒を花園の入り口でウロウロさせ,
奥様は其のたび腰を浮かされて棒を異動させて居られる。
「奥様はお嬢様の為に・・」
「そうよ、大儀が無いと幾ら主人が従順でも示しがつかないわよ」
「そうですよね。でも僕はそんな立派な男では在りませんから、資格無し、
考えても居ません・・」「そうね、今は白紙ね。でも雅子が審査するね」
「・・・」正巳は動きたくても動けない。
既に棒は聳え立ち、奥様の話も半分飛んでいた。
 「貴方、凄い男ね・・。心を奪われないから・・」「エ・ッ・・・」
「雅代が悔しがっていたわ、最高な人を雅子が見付けたと嘆いているの」
「・・・」「貴方雅代を抱いて何も感じないの・・」
「其れは感じますが、住む世界が違い過ぎます」
「なるほど、其れは謙虚なの・・」
「当たり前です。身分不釣合いですから、元々考えていません」
「そうか・・、では雅代が結婚を申し込んだら・・」
「無いです、あの人は賢明な方、僕など必要とされません」
「そうかしら、電話では違うけど・・」「エ・エエ〜・・」
「合格なら諦める。失格なら申し込むと言って居たわよ」ええ〜・・・」
「そうよ、さっき聞いたんだから・・」「・・・」
唖然として眼の前の奥様の整った顔をマジマジと見詰た。
「イヤッ、見詰ないで・・、アソコが大変・・」腰を動かして湯が波打つ・・。
「フ〜・・、少しは馴染んだわ・・。相当なものだから馴染むのに大変・・」
笑われて立ち上がられ、福与かな体は少しの明かりに映え光、
妖艶な肌がピンク色に染まって眩しい・・。
 「出ましょうか・・、拭いてね・・」
痩せても居ない肥えても居ない、でも福与かな肉体を惜しげも無く曝し、
湯から上がられる。
正巳は召使の様に丁寧に奥様を拭き上げていた。
 「抱いて運んでね・・」
抱上げベットに下ろすと首に巻き付けられた手は離さず引き寄せられる。
濡れたまま正巳は崩れる様に奥様に覆い被さりキスを受ける。
柔らかな唇は少し振るえ、奥様の鼻息が荒くなられる。
「本当に男を知らないからお願い、本当なの・・」喘ぎながら言われた。
 正巳はこの家には入る積りは無いが、眼の前の凄い獲物は食べたい、
いや、美味しい料理に仕立て上げて食べ様と今決めた。
「良いんですね。襲いますよ」「御願い、目茶目茶にして・・」
其れがまともな会話の最後の言葉だった。

                        つづく・・・・。






































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−25 ≫

2009/06/18 02:45
 八月十一日曇り、蒸し暑い・・。
正巳は朝一番で探偵の小笠原さんと会社近くの喫茶店で会っている。
其処で今回の疑わしい交通事故を説明して、仕事の依頼を申し込む。
「成る程、可笑しいですね。では調べてみますか・・」
「危険なら引き下がって下さいよ。其れと健康保険証を調べて欲しい、
どうも此れだけとは思えませんが・・」
「成る程、他に・・、では病院は変えていると、其れとも同じ病院・・」
「其れは無いと思います。変えていると・・、面倒ですからね・・」
「成る程、では少し当りますか・・、又面白い事に出会いましたな・・。
太田さんの歩く所問題在りですか・・」「・・・」
苦笑いした、本当にそうだと自分でも可笑しい位変な場面に出会う・・。
「では早速・・」「お金は一応十万渡します。後は言って下さい」
「良いんですか、太田さん個人の仕事では無いのに・・」そう言われた。
 其処に突然携帯が鳴る。
「アア〜雅代さん・・、え・え〜社長が・・。直戻ります」
早々に小笠原さんと別れて部屋に戻った。
「オ〜イ,朝から何処に・・、良いから早く社長室だ」「ええ〜、何でです・・」
「知らないよ。俺も慌てて君を捜して居たんだぞ」
課長が大きな声で言われ、皆は何事かと訝りながら正巳を見ていた。
 滅多に用事が無い階、エレベ−タ−で上がり,秘書が待ち構えて
部屋に連れて行かれる。
「おう〜来たな〜、最近君の名前が頻繁に耳に入るぞ。派手な男だな・・」
笑いながら言われ、悪い事では無いと安堵した。
広い社長室、奥の応接室に連れて入られる。
「お待たせ致しました。此れが太田で御座います」
社長が驚くほど慇懃に挨拶され、自分を紹介される。
「エ・エッ・・・」
其処には見知らぬ婦人が三人居られ、立ち上がり頭を下げられる。
訳も判らず正巳も頭を下げた。
「何方でしょうか・・」
「失礼だぞ、此方の方はこのビルの土地の持主、池田家の奥様。
真ん中は早崎ビルのオ−ナ−婦人。右側はテレビで見た事在るだろう、
弥生美容室やエッセの店を経営されておられる藤田様だ・・」
「始めまして、この度は本当に有難う御座いました・・」
「え・え・何か・・。私には身に覚えが在りませんが・・」
「然様で御座いますわね。私達はご存じ無いですが、娘が大変な所を
助けて頂きましたの・・」「え・・、助けた・・。アア〜海でですか・・」
「然様です。本当に有難う御座いました」
三人が立ち上がって丁寧にお礼を述べられる。
「其れは行掛かりじょう,たいした事では在りません・・」
「いいえ,聞くと娘達は泣き喚いて居たそうですね。其処に貴方が出て
助けて頂いた・・」「それだけですよ」
「とんでもない、娘は感激していますのよ」「・・・」
頭を掻いてモジモジしている。
苦手の部類の夫人達、正巳は早く逃げたかった。
 見た感じ、何方も四十過ぎ、気品が伴うご婦人、一人は涼しそうな着物、
後の方は二人は似合う洋服をきっちり着こなされている。
本当に縁が無い世界の女性だった。
「処で、何で私が如何して此処だと判りました。言っていませんが・・」
「ホホッ、勇ましい啖呵を切られたとか・・。
【貴様ら報復したかったら何時でも来い、俺は名古屋の中日本建物の
太田正巳だ〜。今度は脚の一本や腕の二本はへし折る。覚悟して来い】
そう申されましたでしょう・・」「はい・・、面目無いです・・」
「娘達が其れを聞いていましたのよ・・」「そうでしたか、恥かしいです・・」
其処で漸く和やかな雰囲気に成り、察した様にコ−ヒ−が出される。
「君は相当な腕白だな、もういい年なんだから・・」「済みません・・」
「ま〜辰夫さん、そんな言い方嫌ですよ。私達喝采して参りましたのよ。
こんな男性は今時居ません、最高じゃないですか」
「そう言われると救われます・・」社長が頭を下げて居られる。
辰夫さんと言われ、見るとこのビルの土地の所有者の奥様だった。
「太田さん、今度家に来て頂けません。主人も娘もお礼が言いたいと
申していますの・・」「アラッ、家もよ」「ま〜私の家もですけど・・」
三人は顔を見合わせて笑われる。
其の笑い方も普通人ではそうは行かない笑い方だった。
「私も同席致したい気分です」
「辰夫さんは駄目、太田さんが遠慮なさるから・・」
「いや〜・・、断りですか」「そうですよ」其処で又笑われた。
 三十分冷や汗を掻き通し、ほうほうの態で社長室を逃げる。
美しい早苗秘書が笑いながら見送られた。
「なんだったの・・」部屋に戻ると雅代嬢が直に来て聞く。
「なんでも無い・・、ああ〜疲れた・・」背伸びして叫ぶ。
(そうか、言ったな、名前を・・)思い出して苦笑いしている。
 だがこの件は終わらなかった・・、昼過ぎあの秘書の早苗さんから
社内電話が来た。
「もてる男さん、ご指名よ。明日夕方池田様のお宅に行って下さい。
此れは社長命令です。大変ネ・・」クスクスと笑われて軽口で言われる。
正巳は固まり動けない。
事も在ろうか苦手な部類の所に行けと、其れは苦痛以外何ものでも無い。
正巳は唖然として椅子に蹲る様に座る。
(何でだ・・、行きたく無いよ・・)駄々っ子みたいに心で思う。
 八月十二日夕方、明日から一週間お盆休みの前日、
正巳は重い気持ちで教えられた池田家にと向かっていた。
出来る事なら断りたい、其れが本音、処が社長命令、痛し痒しの部分で
嫌々行く羽目に成っていた。
 午後七時丁度、千種区の御器所の豪邸街の中に其の池田家は在る、
門からは相当広い庭が在り、其の中を車で玄関まで行く。
既に待ち構えられていた。
使用人だろうか慇懃に迎えられ荘厳な和風の家に入って行く。
映画やテレビでもそうは見られない見事な家、其処には調度品や
装飾品は目を見張るほど綺麗・・。
落ち着かない気持ちで深いソファ−に座っていた。
 「いらっしゃい・・」「アア〜・・、この前の・・。御揃いでですか・・」
其処にあの海で絡まれていた三人が現れる。
初めて見る、いや二度目だが、海ではこの子達を見る暇が無かった。
(ウヘ〜・・、どれも可愛く美しい・・、あの男達が目を付ける筈だ・・)
未だ十代、其れが三人並ぶ、前に座ってニコニコとされ,
正巳は目のやり場に困った。
「太田さん、気楽にしてよ。私達だけで会おうと言っていたのよ。
其れを親が・・,御免なさい・・」
「そうです、あれ位で一々呼ばれたら困ります。それほどの事では無い」
「いいえ、其れは違うわ、私達本当に恐ろしかったのよ・・。
覚悟しようかと思うほど・・」「そうでしたか、大変だったね・・」
この子達には気を使わずに話せ、少し気が楽に成っていた。
 出された冷たい物を飲んでいると呼ばれた。
長い廊下、内庭が凄く綺麗、其れを呆れて見て廊下を歩いた。
馬鹿広い食堂だろうか、其処には既に多くの人が並ばれている。
三組の親が揃われている。
冥々挨拶されるが正巳は体が浮き、憶えてはいなかった。
座り、出される豪華な食事は何処に入ったのかもわからないくらい
緊張していた。
「太田さん、武勇伝聞きましたが、何か学生時代為さっておられましたの」
池田の奥様が聞かれる。
「少し・・」「何を・・」「剣道です」「ま〜・・、男らしいわね・・」
「そうか、剣道か、懐かしいな〜・・」
「アラッ、貴方補欠でしょう,試合に出れなかったとお聞きしましたけど・・」
「オイオイ、其れは・・」其処で皆さんが笑われる。
「佳代は太田さんと別荘に行きたい・・」
「ま〜・・、抜け駆けは駄目よ。約束したでしょう・・」「そうよ、佳代・・」
若い子が言っていた。
「もてるな・・、羨ましいよ」「あら、貴方は錦でもてているんでしょう・・」
「其れはお金・・」「へ〜・・、弁えていらっしゃるの・・」
「オイオイ、こんな場で・・」早崎様夫婦が言われた。
「そうか、別荘か・・、良いね。太田君同行なら心配は無いな・・」
「いえ、お断り致します。私は不束な男ですから・・」
「良いわよ、こんな堅苦しい所は嫌でしょう」佳代ちゃんが助けてくれる。
「其れは無いわよ。太田さんも慣れて頂くから・・」
「そうかな、見ると嫌々座って居られるみたいよ」
「大変、其れなら拙いわよ・・。貴方何とかして・・」
「おう〜、では男で飲もうか・・」「そうして頂ける・・」
 それから場所を変えられて、奥の部屋に移動する。
「此処なら煩い連中と離れられる。太田君気楽にな・・」
池田の主さんが言われた。
「オイ、出様か・・」「早崎さんそれは良いな、抜け駆け仕様か、
錦も今日が最後だぞ。明日からお盆休みが多い・・」「そうか、行こう」
男三人は笑いながら相談される。
「僕は遠慮します」「何、君が今日の主役だぞ・・」
そうだそうだと言われ、正巳は益々小さくなる。
 携帯電話で車を呼ばれていた。
直に男連中は見つからない様に家を抜け出す。
其の様は子供が夜遊びに出る様な姿だった。
タクシ−に乗り込むと直に池田様の携帯が鳴る。
「オイオイ、妻だ・・」出られると、「ウン、すまん、そうするよ。約束する」
電話を切られる。
「見つかったのか、そうだよな・・」早崎さんが言われる。
 名古屋の錦の繁華街の中で車を降りる。
正巳には覚束ない人達の遊び場、正巳は精々キャバクラ程度,
クラブ等高くて行けない、接待費など使った事も無い、サラリ−マン。
渋い男三人の後ろから付いて行く。
「あら〜・・、奇遇ね。耕ちゃん・・、ひや〜慎ちゃんも・・、嫌だ〜・・、
智樹ちゃんも〜お揃いね〜・・」「君は東新町だろ・・」
「嫌だ〜、店変ったのよ出世。ぎゃ〜ぁ〜ぁ・ぁ・あんた〜化け物さ・ん・」
後ろに居た正巳を見つけて道の上でオカマ特有の声で叫ばれる。
「何、知っているのか」「忘れないわ、一度お会いしたわ。ね〜化け物さん」
正巳は体が震えた、あの東新町のオカマバ〜の人だった。
其れも正巳の棒をしゃぶってくれた人、麗さんだった。
「そうか、知り合いか。後で顔を出すよ」
「本当よ、御願い・・。化け物さんもよ」「なんだ其の化け物とは・・」
「いや〜だ〜こんな所では言えないわ。後で教えるね。来てよ絶対・・」
人にはばかりなどお構いなしで大きな声で言われた。
「驚いたな・・、太田君隅に置けないな・・」「其れは誤解です・・」
「ま〜、良いよ、行こう」
 それからゴウジャスな店、三軒はしごするが、生きた心地がしない。
会いたくない人に出会い、意気消沈で宴席に座っていた。
クラブの女性は正巳など目もくれない、其れは商売が為す技、
お客だから相当の気遣いをされるが、他の男三人とは雲泥の差が在る。
仕方が無い世界、其れは正巳には重々承知している。
 午後十一時半、五軒目を出る。
「僕は此れで失礼します」「駄目だよ、未だだ・・。それから今日は
俺の家に泊まる事に成っているんだぞ」池田さんが言われる。
「ええ〜・・、駄目ですよ・・」「妻が決めているんだ、諦めなさい」
「そ・そ・そんな〜・・」尚更正巳は気が重くなった。
 錦三丁目のビルの三階に行く、其処はオカマクラブ、ビッグスタ−
と小さな看板が光っていた。
「イラッシャ−イマセ−・・イエ−・・」大袈裟に迎えられる。
(へ〜・・、綺麗な子が居るんだな・・)東新町よりクラスが上と見た。
「ビック三人の御揃いよ〜・・」そう言われて迎えられる。
派手なドレス、ミニなど着て、綺麗なオカマよりニュ−ハ−フの
部類と感じる。
「初めてね、聞いたわよ。逃がさないから・・」
「ママ〜、駄目私のものよ〜」
「化け物何抜かす。此れは私が預かるからね・・」「嫌だ〜駄目〜・・」
「お前は飲んでいなさい・・」ママらしい人が言われた。
「オイ、麗、化け物とは・・」「アア〜あれね。実は・・」
其処でヒソヒソと話しがされる。
正巳は如何にでも為れ、知らん・・、やけくそで思っていた。
「ぎゃ〜本当か〜・・。嘘だろう〜・・」
男三人は馬鹿でかい叫びで驚かれている。
正巳は等々来たかと天を仰いだ。
「待て、其れは本当にか・・。俺は信じんぞ」
「俺も、若い頃鍛えたが其処までは・・。本当か・・」
麗は自慢げに話をしている。
ママは正巳の横でうっとりした目で既に正巳の股座を押え、確認された。
「太田君・・、本当か・・」「池田さん・・、信じないで下さいよ。僕は・・」
「でも、聞いたぞ・・」「其れは少し大きいかも・・、でもそれだけです」
「そうか、ま〜良い。気に入った豪傑は好きだ。そうは居ないぞな〜・・」
他の二人も頷いて居られる。
遊び人は話題が欲しい、其処で又餌食にされそうに成っていた。
 「今晩わ〜・・」其処に着物姿の美しい人たちが店に来た。
「おうおう〜座れ・・。まどかは・・」「後で顔を出しますよ」
其れはこの三人の方がクラブから呼ばれた女性で、
既に目当ての男性の横に座られていた。
まどかさんも来られて店は大騒ぎ、ショ−も始まり,終わると馬鹿話に
転げ周り笑われる。
三人の遊びは正巳など傍にも寄れない見事な遊びだった。
だが正巳はとんでもない所に行かされている。
ママの手技は見事其のもの、既にズボンのチャックを下ろされて
瘤付きの棒はしっかりと手に包れて善がり挙げていた。
 「ママ・・」池田さんが言われる。
「良いわよ、既に最高に成っているノヨ・・」ママが店の子に合図された。
四人が来て正巳を囲む、するとママが正巳のズボンを下ろし、
いきり立つ棒に顔を埋められた。
正巳は既に見世物に為り切っている。
足掻いてもみっともない・・、そう判断して為すがまま身を任せた。
「ギャ〜・・・、ううううう・そおお〜お〜〜〜〜」
後から来た着物姿の美しい女性が絶叫され床に崩れられた。
他の女性も相貌の眼差しで見て固まられている。
ママは見える様に派手に顔を動かし、長く太い棒はものの見事に
口に咥えられ黒光を見せていた。
「す・す・凄い・・、本当だ・・」池田さんが叫ばれる。
「ママ〜交代・・」麗差がしがみ付かれる。
見事な舌技が正巳を高い所に立たせていた。
皆は音楽がガンガン鳴る中、黙って正巳の股座を凝視したままの姿だった。
 十五分経つ、「もう良いでしょう。勘弁して下さいよ」正巳が言う。
「往かないの・・、出して・・」
「駄目、出せない。もう見世物は良いでしょう。怒りますよ」
流石に正巳は言う。
「そう、有難う・・。貴方は何時来ても歓迎よ。化け物さん・・」
ママが笑いながら唇を正巳の口に軽く合わされた。
「ようし、乾杯だ〜」池田さんが正巳にグラスを渡され皆は乾杯した。
其れからは和やかに騒ぐ、正巳も乗った。
 午前二時、店を出て嫌がる正巳をタクシ−乗せ池田家にと向われた。

                  つづく・・・・。


















































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−24 ≫

2009/06/17 02:03
 女性は部屋に入って来た時より様変わりされていた。
丸で違う人と見間違う女性、其処には野に遊ぶ子兎にも似た
可愛らしさと可憐さが見える。
正美は蒸し暑い今、一種の清涼飲料水を飲んでいる様に爽やかな
気持ちが満ち、女性を可愛いと心から思っていた。
「今日は此処で泊まります・・」「貴女次第、送りますよ」
「ま〜、早く別れたいのね・・」「違います、気を遣われると嫌ですから・・」
「じゃ〜、気を遣わさない様にしたら良いの・・」「怖く無いんですか・・」
「怖いわよ、でもこんなドキドキする事は無かったから,冒険ね・・」
「悪い子だね・・」「フフッ、では貴方は・・、アア〜お名前太田さんだっけ、
下の名は・・」正巳・・」
「ええ〜、女の子みたいね・・。私、沙織です。年は二十五歳。
独身、彼氏は居ない様で居るみたいな立場・・」「へ〜・・、変な立場」
「正巳さんは彼女は・・」
「居ると思いますか、居ればこんな事で女性を求めません・・」
「そうか、居ないから求めるのか・・。でも居てもする人はするよね」
「そうですが・・」「そうだよね、男は・・」
急に身近な人みたいに話をされだした。
 「いや〜だ〜・・、色が変った・・。アア〜暗くなるんだ・・」
ベットに飛び込んで枕元のスイッチを持て遊んではしゃいで居る。
「正巳さん、此処はカラオケも在るのね」「在るね、歌うか・・」
「今日は嫌、そんな気分では無いから・・。今度来たら歌うね」
「今度も来るのか・・」「アラッ・・、如何しましょう・・。御免なさい」
「良いよ、嬉しくて聞いたんだ」「そう・・、だったら来ても良いかな・・」
「彼氏は・・」「嫌だ〜・・、いるようで居ないと言ったでしょう」
「でも居るんだろ・・」
「そうね、私は友達と見ているんだけど・・、相手は違うみたい・・」
「そうか、もてるんだな・・」「知らない・・」
飛び跳ねて起き、今度は風呂場に行き何かとボタンを押し、嬌声を挙げる。
ジャクシ−風呂に歓声を挙げ、何度もスイッチを弄っている。
ガラス越しに見える姿は無邪気其のもの、忘れていた学生時代を
彷彿させる姿だった。
「泊まるなら飲んでも良いかな・・」「良いわよ、用意するね・・」
冷蔵庫を開き、ビ−ルを取り出して供えのグラスを洗い、
正巳に渡しビ−ルを注がれた。
「飲むか・・」「弱いの・・、でも頂こうかな・・」
可愛い顔で舌をチョコンと出し、グラスを持って来て、
注いでといわんばかりに顔の前に突き出された。
「乾杯ね、お友達成立〜」沙織さんは満面笑顔で一気に飲まれる。
「プ〜・・、沁みる〜・・、最高・・」「オヤオヤ,ノンベイかな・・」
「二本はいけるよ」屈託の無い顔で笑われる。
苦労は何処に隠したのか、産まれ育ちは良さそうだった。
「ご両親は・・」「一人は亡くなったの・・」
「お母さん・・」「そう、二年前・・、でも苦労していた。お金も無いし・・」
「だけど、貴女は育ちは良いよ」
「そう・・、それなら嬉しい、お母さん厳しい人だったから。自分は苦労した
、相手の男に・・。だからお前はキチンとした相手に惚れなさい・・。
何度も言われて来たわ・・」「そうか、苦労されたんだ」
「そうね、弟を大学に入れたら安堵されたのか・・」「病・・」
「ガン・・」「そうか・・」そんな会話をしていた。
 「ね〜・・、此処に来る女性どんな人なの・・」「言えないね、秘密は守る」
「ま〜・・、偉い。褒めてあげる」笑いながら二度目のグラスを開けられる。
「私ね、今回は相当覚悟して来たのよ。相手がどんな人か・・、
おばさんは保証すると言われたけど・・」「そうか相当覚悟したんだね・・」
「そうよ、初めての男だから・・」
「え・え・・、今何と言った・・」
「も〜、恥かしいから・・言わない」
「初めて・・、まさか知らないのか・・」
「そうよ、遅いでしょう。捨てるの躊躇っていたらこんな年に為っちゃった・・」
「まさか・・、では今日は・・、考えられんわ・・」
「そうね、でも今日は捨てる積りで・・でも・・」
「そうだろう、好きな男に捧げるのが一番だよ」「そうね、でも無理」
「無理じゃないよ、頑張れ・・」「ま〜・・、抱こうと連れ込んでからに・・」
「其れは知らないから・・」「そうね・・、でも良かった貴方で・・」
「・・・」何もそれには返事が出来なかった。
 考えてもいない、処女などと・・、身震いがした。
知らずに其の侭抱いたら・・、思うと正巳はビ−ルを持つ手が固まっていた。
やはり何かが違うと察してはいたが、まさか処女だとは思いもしない。
(とんでもない人に出会ったぞ・・)
正巳は前で頭を振りながら何か口ずさむ少女みたいな・・、
大人の女を不思議そうに眺めて居た。
「お風呂、一緒に入ろうか・・」
「ええ〜・・、駄目駄目、其れだけは絶対駄目だぞ」
「なんで、何もしないなら良いじゃない。良い機会だから観察したい・・」
「馬鹿、駄目だ」「ま〜、怒らないでよ。私見た事無いのよ・・」
「何を・・」「イケズね・・、見たいのよ。正巳さんなら安全だから・・」
「馬鹿な事、安全では無いぞ。襲うぞ」「お〜こわ・・」首を竦めて言う。
(処女に見せられるか・・、俺はどうかしているぞ・・、こんな小娘に・・)
慌てる自分に呆れていた。
 だが相手はグイグイと遠慮無しで迫る。
其れは今まで経験の無い攻め方、何も知らない女性は大胆其のもの、
怖さなど妄想でしか、いやあの事も妄想でしか無い筈、そんな子が
眼の前で次第に正巳の領域に迫って来る。
無防備で鎧兜無し,おまけに矢りや刀も持ち合わせていない
姿で迫られていた。
 「寝ろ・・」「未だ飲むの・・」
「良いから寝ろ・・」「も〜・・、お兄ちゃんみたいだよ」
「良いじゃないか兄ならそう命令するぞ」
「はいはい、お兄ちゃん。沙織は寝ます。お風呂良いかな・・」
「良いよ・・」いやはや相手に為らない・・。
初めて相手する特殊な女性、今までは百戦練磨の女性が主,
こんな怖いもの知らずの女性、会った事が無い、あしらう方法も知らない。
お蔭でビ−ルの量が多くなって来た。
冷蔵庫の三本では足りず、電話で追加して貰い、其れも飲んでいた。
 「アア〜泡は気持ちが良いわ・・、後で又入るね」「勝手にどうぞ」
「も〜・・、お兄ちゃん・・」何時の間にか名前が変る。
でも其のお兄ちゃんの響きは何故か心臓を暴れさす。
響きと共に地震の様に心臓が暴れていた。
 「きゃ〜・・、短い・・」
嬌声に驚いて振り返ると寝着が膝上までしかない、前回はそんな物着る
余裕も無いほど抱合っていたから知らなかった。
膝上から食み出す肌は目が瞑れるほど清らかに見えた。
正巳は直目を離してビ−ルを煽る。
「お兄ちゃんの物も短いよ、ホラッ・・」「良いから,止せ・・」
眼の前に差し出された寝着を振り払い言う。
「テレビ点けても良い・・」「良いけど、ニチャンネルは見るな」
「なんで・・」「馬鹿、エロビデオだぞ」
「みたい・・」「アホッ、駄目だ・・」
正巳は言った事を後悔した、自分から見ろと言ったも同然、
興味はあの子にも在る、処女だから余計・・。
 案の定直ニチャンエルを見だした。
「ええええ〜・・・・・・うそ〜」叫ばれる。
沙織はベットの上で正座して画面を凝視していた。
だが其れからは声も聞こえない。
正巳は往生しながら風呂場にと逃げて行った。
 ガラス腰に見える沙織の姿は変らず、正座して画面の男と女の
絡み合いを見て動かなかった。
(ヤレヤレ、相手には為らないわ・・。疲れる・・)
湯を顔に浴びせ何度も擦っていた。
(丁度良い湯加減だな・・)
酔いと熱い湯に浸り、目を瞑って湯に浮かぶ様に脚を投げ出していた。
 「ギャ〜・・・ア〜・・ムギュッ・・」突然悲鳴が傍で聞こえた。
驚いて正巳は湯に浸かった侭其の方向に目をやる。
洗い場に沙織が可笑しな形で延び、頭が異常に折れ、変形していた。
「オイ、大丈夫か・・」正巳は湯から出て沙織に呼び掛けるが返事が無い。
慌てて抱いてベットに寝かせ顔を叩く。
「いや〜・・、のいて〜来ちゃ駄目・・、イヤダアアア〜・・」
目を開くと叫ばれる。
正巳はそのままにして又風呂場に行く。
(アア〜見られた・・、処女には酷い代物だよな・・)
股座で髑髏を巻いている棒を湯の中で見て思う。
 部屋に戻ると居場所が無い、仕方なく椅子に座り又ビ−ルを飲む。
「御免なさい・・、驚いたの・・」「いいよ、仕方ないさ・・」
「だって聞いていた事より酷いんだもの・・」「何が・・」
「お兄ちゃんのアソコよ・・」「え〜・・、だって見た事無いだろう・・」
「そうよ、でも友達から聞いているもん・・。大きさや太さを・・、週刊誌でも
日本の男性の標準も事細かに書いて在った・・」「・・・」
「其れがあの大きさ、驚くわ。病気なの・・」「違う、少年時代鍛えたんだ」
「馬鹿ね、なんでよ・・」「良いじゃないか其れは・・」
「良く無いわよ、壊れるわよ・・」「へ〜・・、君に入れないから良いよ・・」
「そうね、無理・・。でもナマコみたい・・、いやウツボかな・・」「・・・」
正巳は苦笑いしながら返事が出来なかった。
知らない女性には無理な事、諦めてビ−ルを飲んでいる。
「入るの其れ・・、女の人痛がるでしょう・・」「・・・」
「何よ、聞いているのよ」「入るよ、普通ならね」
「だってそんなに大きいのよ」「聞くけど、赤ちゃんは何処から出るんだ」
「そっか・・、出るね」「アソコは其れこそ化け物、ブラックホ−ルだぞ」
「なんでよ・・」「だって、お金も咥える、人の心も虜にするし、土地や家、
果ては命まで吸い取るぞ・・」「なるほど・・、では女は魔物ね・・」
「そうだな、良い方なら天女、悪ければ悪魔かな・・」「そうか・・」
他愛ない話が続く・・。
「何もしないなら横に来ても良いわよ」「行かないよ・・」
「来てよ、寝られないわよ。其処は椅子だけよ・・」「良いから寝ろ・・」
本当に妹の様な気持ちにさせられた。
「ネネッ、お兄ちゃん。御願いが在るんだけど・・」なんだ・・」
「海に行きたい・・、四年行って無いもん・・」
「海か・・、いいな・・、何時よ」明日・・」
「馬鹿、仕事だろ・・」「ボケたの・・、明日は土曜日よ・・」
「アハッ、そうか・・。でも君は良いのか・・」
「弟に餌の用意したら良いわ。行きたいの・・ネッお願い・・」
何時の間にか正巳の首に手が巻き付いておねだりされていた。
「海か・・、長い事行ってい無いな・・」「行く・・」
「良いよ、行こうか・・」「お金無いよ・・」
「其れ位は大丈夫だよ」「嬉しい〜・・」
後ろから羽交い絞めされ脚をバタバタされる。
(久し振りに行くか・・、この子の為、いや俺の為だな・・)
正巳はそう思っていた。
 「お兄ちゃん起きて〜・・」朝早く起こされる。
「何時だ・・」「五時半よ・・」
「ええ〜・・、早いわ」
「良いの、出ようよ。お家に連れてって。ご飯の支度するんだから・・」
「そうか弟か・・」正巳は眠い目を擦りながら顔を洗い用意させられる。
 北区の外れの古いアパ−トに行かされ,入る・・、
と聞かれたが其れは遠慮した。
 一時間待たされ、正巳は車でうとうとと眠っていた。
「お待たせ〜・・」「エ・エエ〜・・」姿を見て驚いた。
ショ−トパンツが眩しい、Tシャツも胸を強調されている。
自分はズボンに半そでのシャツ、違い過ぎた。
「行こうか・・、何処・・」「伊勢は如何だ・・」
「良いわね、行った事無いから・・」行く場所は決まった。
「お兄ちゃん、海水パンツ買う・・」「そうだな・・」
そんな会話をしていたら沙織は明るい顔を・・、
太陽が出た窓の外を嬉しそうに眺めている。
 「はい、ご飯・・」「ええ〜・・」
横を向くと小さな御握りが口に捻じ込まれる。
塩加減が良い美味しい小さな御握りだった。
冷たいお茶を飲まされ、運転して行く。
 午前十時半、目的の海水浴場に着く。
其処は鳥羽の少し奥、美浜の砂浜で海水浴では有名な所。
駐車場が堤防の外側に在り、便利が良かった。
はしゃいで沙織は脱衣場で着替え、正巳をほったらかしで勢い良く
白い砂浜を海にと走って行く。
「ひ〜・・、暑い・・」ギラギラ照り付ける太陽を見て叫ぶ。
正巳も途中で買った海水パンツを履き,海に入る。
沙織は喜びジャレ手正巳を困惑させるが、其れは思わぬ喜びと為った。
(来て良かった・・、俺もこんな遊びは無いから・・)
喜んで海に戯れる沙織を眺めてそう思っていた。
 しこたま遊んで疲れ、海の家で食事をしようと二人は行く。
其処には十軒位並んで時間だから込み合っている。
正巳は冷麺を頼んで食べている、沙織はスパゲッテイを注文した。
向かい合い楽しく食べている、丸で兄妹、恋愛のカップルにも見える。
店の中は満員、外にもパラソルが花の様に立ち、その下で白いテ−ブル,
其処にも多くの人が肌を曝け出して、掻き氷を食べていた。
 「よ〜彼女、三人か・・。丁度良い、俺達と遊ばない。仲間に入れてくれ」
橋に似つかわない声が聞こえた。
「嫌よ、あっちに行って・・」「連れないな〜、三人同士仲良く遊ぼうや・・」
「イヤッ・・」「おい、そんな断り無いだろうが、俺は丁寧に頼んでいるんだ」
仲間のもう一人が声を一段と上げて言う。
「嫌です・・」「そうか、嫌も好きな内・・、行こうぜ」
男連中は無理やり女性の手を掴んで引っ張っている。
女の子は嫌だと踏ん張る、中には泣いている子も居た。
 「親父、止めろ・・」正巳は店の主らしい男に言った。
「無理ですよ、あの連中は特に・・「なんでだ・・」
「毎週土曜日と日曜日に来るんです」「其れが如何した・・」
「あの連中は鼻摘み者、誰も止められないのです。先月わしらの仲間が
止めたら、其の晩店は粉々にされたんです」「警備員は・・」
「居ますが、アルバイトですよ,逃げてしまいます」「警察は・・」
「連絡すると来た頃には其の子らは居ない・・、警察が居なくなると
誰が知らせたと店を片っ端から怒鳴り挙げ、お客は怖がり
商売に成らないんです」「そうか酷いな・・」
「可愛そうですが・・」
 外では其の三人に絡まれている女性を助ける人など居ない・・。
皆周りから逃げて行く・・、何時の間にか店のお客も少なく成っていた。
外では女の子が砂に塗れて引き摺られ、悲鳴を挙げていた。
「おい、嫌がっているだろう・・」
「え・なんだと〜てめ〜いきがるんじゃね〜。怪我するど・・」
「其れでも止めろ・・」「どたわけ、はいそうですかと言えるか〜どいてろ」
「どけないね・・、止めるまでは・・」正巳は覚悟を決めて言う。
「なんだと〜、上等じゃね〜か。おい、この男見せしめに痛み付けたれや」
「遣っちまえ〜・・」他の男が叫んだ。
 何時の間にか四人に成っている、其れに後から加わった男の手には
木刀に似た物が四本握られている。
「オイッ・・」三人に投げ渡して凶器を其々が持った。
騒ぎに遠巻きに海水浴客が見ている。
四人は喧嘩慣れしている様子、正巳を囲んで木刀紛いの棒を持ち
輪を狭めて来た。
「ウウ〜リャ〜・・」斜め横の男が木刀を振り翳して撃ち込んで来る。
正巳は咄嗟に体を横に泳がせ、風を切る木刀を避けるとすかさず
其の振り込まれた棒を両手でハッシと押さえ,其の侭捻る様に廻す。
男は驚いて廻された方に体が泳いだ。
瞬間其の男の棒が手から捥ぎ取られ正巳の両手の中に在る。
其の棒を握り直し、他の男に対面する。
男連中は一瞬躊躇うが、大勢の人の前、いきり立ち果敢に振り込み
突き込んで来る。
其の棒を意図も簡単に正巳が持つ棒は跳ね除ける。
「好い加減に致せ〜」正巳が始めて怒鳴った。
「許せん・・」一言言ったら、正巳の棒は唸りを挙げ、
男の肩に振り落とす。
返す棒は横の男の鳩尾を突き入れた。
そうして残る男に対面して、「脚か、腕か、どっちが良い。折るぞ・・」
男は震えながら砂に足を取られながら下がる。
すると転んでいた男が一人不意打ちを懸けた。
正巳は気配を感じて頭の上で其の唸る棒を見事に受け、
其の侭棒を滑らせて男の頭を一撃する。
「ウ・ウギュッ・・」変な音を口から発してゆっくりと落ちた。
正巳は怒り心頭、三人がへたり込んでいる中、冥々に一撃を浴びせ
相手は悶絶してしまう。
「うお〜・・、良いぞ〜兄さん・・」
取り巻く中から声が出ると、一斉に拍手が鳴る。
頭を掻きながら倒れている男を起こし、背中を突き気を戻して行った。
「此処に座れ・・」男連中は先程の勢いは無く項垂れて居る。
「ばかたれ、正座だ」素直に従う。
「お嬢さん大丈夫ですか・・」
横でしゃがみ泣いている三人の女性に声を懸ける。
女性達は何度も頭を下げていた。
「貴様、謝れ、頭を砂につけるんだ・・」恫喝されると男達は謝る。
「馬鹿か、俺では無いわ、この人達にだぞ」女性をさして叫ぶ。
「よし、良いだろう。お嬢さんたち済んだから遊んでいなさい・・」
優しく言った。
「お前らは未だだ・・」ビクついて項垂れる。
「親父、ゴミ袋四枚無いかな・・」「在りますが・・」「くれないか・・」
正巳はゴミ袋を受け取り四人の前に投げる。
「良いか、一時間動け、力が余ってる。ゴミを広い此処に戻れ、
見張っているぞ。懸かれ〜・・。馬鹿左端から始めろ〜」
後姿の四人に向かって叫ぶ。
良い顔をしていながら女を虐めるのは可愛そうな奴だと思って
後姿を見ていた。
 「どうぞどうぞ、奥に・・」主が平身低頭で言う。
「如何した・・」「怖かった・・」
「そうか・・」「心配したわ、止める間も無いんだから・・」
「そうか・・」冷たいコ−ヒ−を一気に飲んでいた。
 本当に一時間みっちりゴミ拾いをした男達は戻って来た。
「よしよし、掻き氷を食べろ、良いか、恨んでいるなら何時でも来い、
名古屋の中日本建物に居る。名前は太田正巳、逃げも隠れもせん。
お前ら何処だ・・」「大阪・・」
「大阪か、府民が嘆くぞ。出張してまで悪名を撒くな・・。名前と住所、
待て・・、親父大きな紙とマジック無いか・・」
渡された紙に、四人の名前を並べさす。
 【今後一切迷惑は御掛け致しません。安心して遊んで下さい・・。
今まで済みませんでした。】
そう書かされていた。
 その後は又沙織と海で戯れて遊ぶ。
三時間後正巳は沙織と車で其処を離れて名古屋にと向かっていた。


つづく・・・・。





























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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−23 ≫

2009/06/16 02:03
 車は無言の二人を乗せて国道41号線を西に向かっていた。
(此の侭ホテルか・・、大丈夫か・・)
清純そうな女性を乗せて、正巳は戸惑うばかり、助手席では荒い麻紐を
旨く編んだサマ−ス−ツ,其れも薄いブル−で何とも清らかな装いだった。
ブラウスはシンプルでヒラヒラとした薄生地、ハンドバックも派手では無い。
どれを見ても正巳の獲物では無かった・・。
車はそんな思いの正巳でも楠の交差点手前のホテルにと入ってしまう。
車から素直に降りて後ろに従う姿は何か影が薄く感じる。
 ロビ−でパネルボタンを押し、二階の三号室にと入る。
其処はこの前来た、あのトラック運転手の奥さんと抱合った部屋だった。
偶然だが部屋に入ると思い出す、だが今回はそんなあの奥さんとは
違い過ぎる人・・。
部屋の小さなテ−ブルの椅子に腰を下ろされて俯いて居られる。
「何か飲みますか・・」正巳が聞いた。
「いいえ、要りません・・」返る言葉も心なしか震えていた。
「気楽にして・・、嫌ならしませんから・・」正巳はそう言った。
「・・・」返事は無い・・。
正巳は仕方なしで冷蔵庫からコ−ラ−を出してラッパ飲みし,
そうして自分も向かいの椅子に座る。
 だが・・、其れからは会話は無い、出来なかった。
相手が余りも予想と違い、此処で獲物とし挑むには可愛そうな位、違う。
正巳は手持ちぶたさで居た堪れず音楽をかけBJMを選んで座る。
挨拶程度の会話しかしていない、どんな人かはこの場合タブ−な事、
其れは重々承知だが、何か悲壮感が漂う人に興味は在った。
「お金必要でした・・、いや、おばさんから聞いていますから・・」「・・・」
「何か在りましたか・・」「・・・」
「失礼、こんな所で聞くことでは無いですね。他人の出会いで来ているん
ですから・・、済みません・・」「・・・」
噛みあわない処か話も返事も返って来ない・・。
流石に今は女性を抱く事さえ忘れ、股座の棒も萎えて大人しく成っていた。
重い空気が漂う、正巳はこんな場面など想定していないし、
如何解すのかも判らない・・。
 暫くして、其の女性が立ち上がり風呂場にと向かわれる。
湯船にお湯を入れている様に感じた。
「もう少しで入れます・・」戻られてそう言われる。
「はい・・」正巳はそう返事して、シマッタと思う、此処で話を続けたかった。
又もとのもくあみ、女性は口を閉じて黙られた。
「僕、あのおばさんには三度お世話に成っているんです・・」「・・・」
「でも今回は、違って戸惑っています」「御免なさい、経験が無いから・・」
「いいえ、そうでは無く、僕は楽しめば其れで良いと思い利用してるんです。
ですが今日は止めます」「如何して・・、私を良いと決められたんでしょう」
「其れはそうですが、でも止めます」「困ります・・。私・・」
「なんでです、僕が止めると言っているんですよ」
「ですから困ります。お金を返さないと・・」
「アア〜、其れは良いですよ。こうして此処まで来た。其れは来た事で
其のお金は貴女の物ですから遠慮は無い」
「駄目です、返します。戻っておばさんに話して返します」
「いいえ、要りません」「・・・」其処で会話が途切れる。
 女性は立ち上がり風呂の湯を止めて戻られる。
「お聞きしますけど、貴方私を哀れんでいません・・」
「え・え〜・・、違いますよ」強張った顔で言われた。
「では何で、サッサと抱いて終わらないんですか。こんな処で向かい合い、
息苦しいわ。する事して帰りましょう」「でも・・」
「何がでもですの・・」益々顔が変ってきた。
「今度は僕が聞きます、貴女投遣りに成って、そんな女性抱けませんよ」
「・・・」「僕は楽しむ為来ているんです。そんな所に、悲壮感漂う女性を
抱けますか・・。僕は少なからず事情を感じているんです。おばさんは
何も言いませんでしたが、普通では無い事は判ります。貴女にはこんな
出会いは不似合いです。ですから止めましょうと言ったんです」
「・・・」「僕は最低の男です。こんな事を望んでしている男ですよ。
其れが如何して貴女を哀れむんですか・・。反対ですよ、
貴女が僕を可愛そうな最低な男と思われても仕方が無い男です。
先程の言われた憐れみは持っても思ってもいません・・」
「・・・、御免なさい・・。私・・」
「良いんです、其れだけは撤回して頂ければ、僕には過ぎた人ですから
抱けません。でも今からは友達として聞いても良いですか・・」
「友達・・」「そうです、此処で此の侭別れたら、貴女又他の男に・・、
其れが気に成り、いや、嫌ですね。そんな事で身を汚すのは・・、
如何してお金が必要なんですか・・。友達なら話せるでしょう、
身を売る相手では無いから・・」正巳は真剣に話していた。
「・・・」「生活にですか、何か他に急に入用だとか・・」
「・・・」「言わないと判りませんが・・」
「なんでそんなに聞かれるの・・」
「気に成るからです。そうでしょう、貴女はこんな事するような人では無い、
其れは断言できます。今まで接した女性は其々家庭を持ち、
終わると笑顔で帰られます。貴女は終わったら尚更自分が嫌に成る、
判るんです・・、ですから止めます」
「・・・」「僕を友人として相手して、そして何か在れば教えて下さい。
出来る事なら何が貴女をそうさせているのか知りたい・・」
「知って如何なさるの・・、憐れみ、興味で・・」
「怒りますよ、貴女が一人で悩んでもこんな事をして解決しようとされる。
幾らお金が必要なんです・・、聞きたい・・」
「・・・」「何に必要かだけ教えてくれませんか・・」
「・・・」「そうですか・・、言えないのですか・・。男にですか・・」
「違います・・」「初めて応えてくれましたね・・」
「酷い・・、そんな事で体を・・」「そうでしたか、安心しました・・」
「なんでよ、安心・・」「そうです、男に貢なら今回だけでは済まないから、
でも違うなら解決も出来ます」
「出来ないわ・・。今まで苦労して貯めたお金もはたいているの・・、
其れでも足りない・・」「ですから何に入用ですか・・」
「・・・、事故・・」「え・・、事故、車・・」
「そう・・」「保険は在るでしょう。足りないのですか・・」
「保険、使えないの・・」「なんで・・」
其処で突然テ−ブルに伏せられて泣き出され、其れも号泣に近かった。
 暫く其の侭にして納まるのを気長に待つ・・。
「私では無いの・・、弟・・」「弟さん・・、事故は人身事故」
「そう・・」「怪我が酷いの・・」
「弟は骨折、脚を・・」「相手は・・」
「骨は異常無いけど首が・・」「ムチウチ・・」
「そうです・・」「でも何で保険使えないの・・」
「弟無免許・・、友達の車を動かして・・」「エ・エエ〜・・」
「其れで練習に友達の車で走っていたら相手を跳ね飛ばしたの・・」
「・・・」「直に病院に運んで・・」
「・・・」「相手はムチウチ,弟は脚を折り・・」
「・・・」「相手の人は親切で、警察には報告しないと・・」
「・・・」「病院代、慰謝料とお金が要るの・・」
「・・・」「でも其れは払えた・・」
「幾らです・・」「病院代は相手はしれているの、でも後遺症が・・、
其れで今まで生活費として払っていたの、でも限度が過ぎた・・」
「幾ら出していたんです・・」「五十万円・・」
「ええ〜・・、生活費に其れだけ・・。相手は相当な給料を取っている・・」
「不動産経営と聞いている」「で、何処で事故を・・」「名古屋城公園・・」
「あの公園の中・・」「そうです、弟はこの夏免許を取る為アルバイトを
しているんですけど、其処の人の車だったの・・」
「で、病院は何処・・」「其れが傍に居た人が連れて行かれたの・・。
西区の小さな病院」
「え・・、あそこなら近くに大きな救急病院が二つ,いや三つ在ります」
「そうなの・・」「そうですよ、国立、名城、弘済会と在りますよ」
「でも、連れていかれた所は違う。少し離れているけど・・」
「で、相手の人は今でも仕事は出来ないのですか・・」「そう聞いている」
「何時までと・・」「確か半年、其れもお医者さんは人によると言われた」
「何と言われたの・・」「回復は人により違う、此れは本人にしか判らない。
痛いと言われれば痛く無いでしょうとは言えない。頭がガンガン鳴ると
言われても判らない。そう言われました」
「成る程・・。で、相手は何処に住んでいるんです」「小牧市です・・」
「なんでその時公園に・・、住まいと離れている・・」「桜を見に来たと・・」
「一人で・・」「運んで頂いた人と一緒と聞いた」
「ではその人は其の病院を知っていたんですね・・」「聞いていません」
「そうですか、お金は幾ら払いました・・」
「病院費と慰謝料で三百五十万円、其れに今までの生活費百五十万、
今日急に来月分を請求され、手持ちが足りないからおばさんに・・」
「おばさんには幾ら・・」「三十万円・・」
「では今回は五万円払ったの・・」「そうです・・」
「後は如何するの・・」「払います・・」
「又、こんな事して・・」「何とか頑張り、しない様に・・」
「仕事は・・」「受付・・」
「会社の・・」「そうです・・」
「弟さんは・・」「未だ家で、でも働いて返すと・・。今は大学生だから・・」
 正巳は出来過ぎだと事故を考えていた。
そうして本当にそんな苦しい場面にこの人はいるんだろうか・・。
混んだ芝居では無いだろうか・・。
最近揉まれているから直にそんな思いが過る。
あの一宮でさえ親子、主人がグルで正巳は仕込まれている。
美人局なら幾らでもこんなシナリオは描ける。正巳は其処まで考えていた。
眼の前に居る女性が虫も殺せぬ清純過ぎる。
役者なら出来るが、素人だ、今話している事は本当だろうか・・。
正巳は疑って懸かろうとしていた。
「ではお聞きしますが、事故の時警察には届けました」
「弟は無免許、自分からは・・」「では誰が警察に・・」
「行っていません・・」「如何して、無免許が怖くて・・」
「弟は覚悟していたそうですが、先方が事故整理より人の怪我が先だと
連れの方が喚かれたそうです。弟も脚の痛さに悲鳴を挙げていて、
弟の友達も慌てて其の方に従ったそうです」
「相手の年齢は・・」「四十半ば・・、連れの人も其れ位と・・」
「そうですか事故の中味は判りましたが、どうも納得出来ないな〜・・」
「如何して・・」「出来過ぎです。全て・・」
「なんで・・」「考えてみなさい,事故は偶然ですよ。相手が擦り傷で
ムチウチ,此方は骨折,反対なら判りますよ」
「だって・・、仕方が無いわ・・。事実ですから・・」
「其処です、如何して警察に知らせないのですか、無論怪我は先ですが、
現場保存は必要ですよ。保健の事も在ります。先方はその時無免許
だとは知らない筈ですが・・」「そう・・ですね・・」
「だったら、警察は・・」「知らないけど・・」
「大方、弟さんに聞かれていますよ。其処で先方は痛くない首を痛いと・・」
「ま〜、そんな事信じられない・・」「だから、今回は餌食にされたかも・・」
「ま〜・・嘘でしょう・・」「貴女側は無免許の弱み、其れに車の免許を
取りたい時期。警察には言わないから面倒を見ろ、そう言われたら・・」
「・・・」「僕ならそう考えますがね・・」
「なんで其処までご存知なの・・」「やはりそう切り出されましたか・・」
「ええ〜、病院に懸け付けるとロビ−で待たれて言われました・・」
「成る程・・、相手の連れでしょう」「そうですが・・」
「ではお聞きします。三百五十万は何で出た金額ですか・・」
「其れは、私達が両親が居ない兄弟二人と聞いて、
其れでは大金の満額は無理だと言われ・・」
「成る程、恩を売られましたね・・」「ま〜・・」
「でも、生活費は大き過ぎますね・・」「・・・」
「少し調べませんか・・」「え・え・・」
「僕に知り合いが居ますから調べさせましょうか・・。何か出ますよ・・」
「如何してそう思われるんです・・」「獣同士、匂うんです。何か在りますよ」
「ま〜・・、恐ろしい・・」
正美は前に居る女性は本当にまともだと確信した。
此処まで詰めても何一つ怪訝なところは見当たらないし動作も自然だった。
「でも調査料が出せない・・」
「其れは良いじゃないですか。僕が勝手に動く事にしたら・・」
「駄目ですよ、始めてあった人だから・・」
「友達でしょう。遠慮は要りません」「でも・・」
「良いから任せて・・、アア〜お腹すいた。何か食べません・・」
「何処で・・」「此処でも食べられます。おすしなら取り寄せが利きます」
「ええ〜、出来るんですか・・」
正美は驚く女性を見て嬉しかった、本当にこんな所は知らないと見た。
 三十分後、上寿司二人前が来て、二人は食べる。
其の頃、女性も話しに乗られ会話が進み、事故の相手の情報も聞いた。
食べ終わると女性は洗面所で寿司桶を洗い、小窓の出し入れの所に
置かれ、几帳面な面を見た。
「フ〜・・、美味しかった・・」初めて笑顔を見ると、正美もつられて笑う。
「お風呂冷めたわね・・、入れ直しましょうか・・」
「良いですよ、シャワ−が在りますし,使わないでしょうから・・」
「・・・」其処で俯かれる。
「だって・・、お金貰っているから・・」「又ですか、良いと言ったでしょう・・」
「・・・、済みません・・」小さな声で言われる。
 「お電話出来ますか・・」「ボタンを押すと外に繋がりますが・・」
女性はベットの所の電話に向かい、何処かに電話される。
「お姉ちゃん・・、今日は友達の所に来ている。相談にね、帰れないかも
知れないから、ご飯は如何する・・。そう、ではご飯炊いて、
冷蔵庫に在る物で食べて。判った遅くなる様だったら此処に留めて頂く」
そんな会話が聞こえた。
 正美は此処に泊まる積りだろうかと・・、内心喜びと自分自身の
制御の不安が過る。
女性は先程より明るい顔に成られていた・・。

                     つづく・・・・。



































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−22 ≫

2009/06/15 02:04
 八月七日、晴れ。蒸し暑く酷く体に堪えている。
正巳はあの一宮の三日間を会社で不謹慎にも思い出していた・・。
奥さんの凄過ぎる体と応え方、想像より遥かに良かった。
おまけに昭和の時代を女で過されて来た母親の体、其れも付録だが
正巳には思い掛けない喜びを味わう。
二人は心底正巳の棒に酔い痴れ、挙句に二度目の子供も頼まれる始末、
呆れるがそれほど満足された姿だった。
 「何よ、朝からニヤニヤして・・」「アア〜,雅代さん・・」
「何がアア〜よ・・、酷いわね。ご無沙汰よ・・」
一番苦手な女性、其れも既に何度か体を合わせている・・。
「忙しくて・・」「そうね、一ノ宮も決まりそうね・・。良かった・・」
そんな会話をした。
「今度暇が出来たらお話しが在るんだけど・・」
そう言われて良いと返事する。
 会社は今度の受注は大変嬉しい事、不景気で下請け連中も喜んでいる。
調査も順調に運び、、周りの承諾書もすんなりと出来、役所にも通い、
遂に本契約が結ばれる運びと成っていた。
正巳は此れで会社でも在り難がれるが、内心は穏かでは無い。
あの真鍋さんも加わり今回の種牛にさせられた事が引っ掛る、
其れも何食わぬ顔で真鍋さんは何時も正巳に合われている。
今回は相当手数料が入る、其れで娘の夢を実現出来ると喜ばれていた。
 娘さんは二十六歳、フラワ−デザインをされていると聞く、
今度の金で店を構えるんだと張り切られていた。
其れも此れも皆太田さんのお蔭だと手を合わされて喜ばれる。
それ自体は正巳も嬉しいが・・、複雑な心境で居た。
 自分の母親からは最近夜遊びが過ぎると小言を言われている。
確かに一宮通いは続け、母親の怒りを買うが今は大人しくしている。
母は、あの質屋に通い続け、今では母屋を仕切っているんだと笑って話す。
正巳には楽しみが無くなり少し怒っている、其れはあの質屋に通う理由が
無くなり、今は行けない・・。
其れが唯一不満、だが母は朝から其の家のお父さんの介護に出掛けて、
今では家でも正巳などほったらかしで正巳は苦笑いするだけ・・、
変った母を見ていた。
 昼に雅代嬢と昼食に出る。
「あのね・・、話はあの件よ・・」
其れは先月正巳が相手の店に乗込んで解決した事件、
其れも酷い仕打ちで問題を強引に解決していた。
「何・・、何か在った・・」「ウウン、其れは何も・・、でも後が・・」
「何か・・」「話しが続くの・・」
「ええ〜・・、未だ在るの・・」「ウウン,無いけど・・」
「ウヘ〜、安心した・・」「御免ね・・、でも・・」
「何・・」「あの店・・、ほったらかしでは勿体無いわ・・」
「なんで、関わりが無くなれば関係無い・・」「そうでも無いのよ・・」
其処で正巳の顔を伺われる。
「実はね・・」話難そうに口を開く・・。
 話は・・、あの店は其の侭開店休業、其処で今回の話が出る。
其れはあの店を事も在ろうか雅代嬢達が引き受けると言われる。
驚く正巳を見て、其れから又話しが進む・・。
 「美紀が話を持ち込んだの、今回であの翔は名古屋から消えた。
卓也は其の侭大人しく居る、其処で店の権利を調べるとお金を出した
女性が居たの、その人に美紀は会い。今度店の名義を変えたの・・。
聞いて、今回は仕方が無いの、其れで五人と一緒に今回被害を合われた
中から二人参加希望が出て、七人の出資で店を開くのよ」
「エ・エエ〜・・」正巳の驚きの声に廻りのお客が驚いて二人を見ていた。
「其れでね、一応貴方に声を懸けて置かなければと、御免相談無しで・・」
「良いですけど、大丈夫ですか・・」
「それは大丈夫、美紀が表に出て、私達は裏よ。其れで開店するの・・」
「へ〜・・、驚いた・・。卓也は如何・・」
「喜んで居る。今回は懲りたのか、あの男性に許可が要ると恐れているの」
「僕に・・」「そうなの・・」
「僕は何も・・、店を始められるのはあなた達だから・・」「そう、良いのね・・」
「良いです。僕は何も・・」「良かった、皆喜ぶわ・・」
呆れて正巳は雅代嬢を見た。
(この人達は懲りない面々だな・・)
何処にそんな裏の隠れた面が在るんだろう・・。
正巳は不思議そうに綺麗な雅代嬢の顔を見ていた。
聞くと一人一千万円の投資、会員制で無論彼女達もお客で店に通うそうだ。
思えば彼女達には格好の遊び場所を自分達で作った事に成る。
性懲りも無く・・、女は判らん・・、其れが正巳の本音だった。
(凄いな〜・・、女性は・・)
今回の事で懲りた筈が其の店を引取り自分達で開店し、遊び場にする。
呆れるほど鮮やかに事故を変えて自分達の遊び場に入れる。
凄過ぎる女の凄味を感じた。
 昼も終わろうとする時、携帯が鳴る、母からだった。
「お前、今日は外で夕食だぞ」「なんで・・」
「帰れない、此処に泊まる」「そうか良いよ・・」
親子の会話は味気無い、電話は其れで切れる。
(そうか、今日は居ないのか・・)正巳はそう思うと何故か心が浮く・・。
あの嫌な小言も聞かないで済む、正巳は今日は羽根を伸ばせると思った。
(如何しようかな・・)
久し振りにあのおばさんに・・、正巳は思い立ち電話をした。
「ま〜・・、太田さん。ご無沙汰ね・・」厭味を言われる。
「あの〜・・」「良いわよ、要るんでしょう・・」
「・・・」「何時なの・・」全て話さなくても相手は判っている。
「今日は一日暇・・」「あら・・、では夜中でも・・寂しいから欲しいの・・」
「そうです・・」「良いわ、では夕方でなく、夜ね」
「いいえ、夕方から夜では駄目・・」
「ま〜、相当ね。頑張れる子居るかしら・・。聞いてみるわ、後で電話する」
そう言われて切れる。
今回は遊びたい・・、何時の間にかあのグル−プを使う男に成っていた。
日本ではご法度、其れも犯罪だ、女性を買う等、いけない事、
其れは重々承知だが、あの快楽に溺れる事は正巳には必要不可欠、
今はそんな彼女も持ち合わせていない。
雅代嬢に言えば直に応じてくれるが、其れは嫌だった。
暇と欲望の塊の女性は今は抱きたくない、苦労して生きる女性の少しでも
足しに為れば其の方が救われる。
変な思いでそう感じて電話していた。
一宮にでも行けば其の思いは達せるが、其処は子種だけ、
今はご主人も戻られている。
昨日電話が在り、一度顔を見せてといわれたばかりだが、今はどんな顔を
下げて主人に会えるのか、自信は無い。
正巳は暫く行けないと思っていた。
 夕方茹だる暑さを避けて、会社で一宮の計画書を見ていた。
携帯が鳴る・・、あのおばさんからだ。
「居たわ、でもあの町金からでは無いの・・、訳在りでね。五万在る」
「在る・・」「では良いわね。其の金私が立替えて先に渡す。今必要なの・・」
「良いですよ、今から行きましょうか・・」
「ま〜・・、親切ね。会えるし此方も今回初めてで怖がっているの・・」
「良いですよ、伺います」そう言って電話を切る。
(へ〜・・、あの町金からでは無いのか・・)
正巳は今回の出会いは興味が在る、どんな人か、幾つだろうか・・。
そんな事を思いながら車を走らせて向かう。
 午後六時半、未だ明るい中、姉が住んでいた市営住宅にと行った。
「今日は・・」「来たわね、上がりなさい」
部屋に招かれて這入るが相変わらず汚い、片付ける事が出来ない
性分なのだろうか,今回も荒れている。
「座って・・」脱ぎ捨てている洋服や食べかすを片付け、
ドファ−に正巳を座らせる。
「はい、五万円・・」「有難う、頂くね。今回は大きな金で悩んでいたのよ。
巡り合わせね、其処に太田さんから電話が来て・・」そう言われる。
「相手は奥さん・・」「気に成る、ウウン、其れは本人から聞いて、
私は可愛そうで見て居れないから相談に乗ったの・・」
「・・・」「相手は未だ未婚・・」
「ええ〜・・奥さんでは無いの・・」「無いわ、でも・・」
「何か・・」「いいえ、其れは本人が喋れば聞けば、私からは言えない・・」
そう又言われる。
インスタントコ−ヒーを飲んでいた。
 「コンコン・・」女性らしい小さな音が玄関の扉にした。
「来たわ・・」おばさんは急いで玄関にと向かわれる。
「どうぞ、相手が来ているわ、嫌なら断るからね・・」
そんな事を話されて女性を連れて部屋に戻られる。
 「エ・ア・ア〜・・」正巳は凍り付く様に固まる。
現れた女性は丸でそんな事に身を投げ出す人には・・、一目で違うと感じる
ほど清純さが滲み出ている。
(何でこんな子が・・)正巳は男として正直に思った。
相手の女性は何も言われずに頭を下げられる。
「あれで良かったの・・」
「お蔭で済みました。お礼を言います。お金は必ずお返しします・・」
「良いのよ、何時でも、無理しないで、お互い様、話を聞いて良かった。
貴方を救いたくておばさんしゃしゃり出た、良いの・・」
「助かりました。本当に・・」深く頭を下げてお礼をされていた。
 正巳は事の経緯を知らない、思えばどうも五万では無い見たいな口ぶり、
借りたお金は返しますと言っておられる。
正巳はこの女性がどんな場所に立たされているのか興味が沸く、
不謹慎だがこの人にそんな苦労が降り懸るなど可愛そうだと思っていた。
「此方が太田さん。この方名前は勘弁ね、そうね麻耶さんとでも決めようか」
そうおばさんが言われる。
正巳は頷いて何も言えない、それほど考えられない姿の女性だった。
年は二十五歳前後と見受けるが、身形はキチンとされ背は高く、
美しく清純其のものの姿だった。
体は頗る見事、どれを見ても汚れる姿は想像が出来ない部類の女性、
其れが今眼の前で現れ、今から正巳の相手として・・、考えられなかった。
「如何・・、嫌なら断れるよ、この人私の知り合いだから・・」
「いいえ・・、良いです。私で良ければ・・」
「そう、では決まりね。太田さん頼みますよ」
おばさんはそう言って正巳を見て頷かれる。
 其れから二人は部屋を出て正巳が運転する車に乗り込んだ。
部屋を出てから何も話をしていない、出来なかった・・。
(こんな人が・・)又しても正巳の脳裏には其の言葉が渦巻く。
 車内でも其の無言の二人は続く、其れは如何話して良いのかさえ、
正巳には判らない・・。
此の侭ホテルにと向かうのか、如何するんだ・・。
心では自問自答の遣り取りが起こっていた。
「お腹すきませんか・・」「いいえ、大丈夫です・・」
漸く会話するが、其れも其れで終わり・・。
何ともぎこちない正巳と女性だった。
車はそんな二人を乗せて四十一号線を北の方角に走っていた。


                          つづく・・・・。














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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−21 ≫

2009/06/14 02:03
 がっしりと喰いこまれた正巳の棒・・、恐ろしい造りの志保の膣に
馴染もうと既に三分動かずに入った侭・・。
其れは志保にこの馬鹿でかい棒を受け入れ、馴染んで貰う事が此れから
二人の行為に大事・・。
そう思い、正巳は入れたきつい穴で我慢していた。
 一方、志保は何度も腰を少し動かせて棒の凄さを身に感じ、
此れからこの化け物がどんな喜び、地獄や極楽を見せてくれるのかと・・、
心待ちして蠢く棒を感じながら肉に差し込まれた棒を受け入れている。
 遂に始まった。
最初は志保の腰の動きから・・だった。
志保は下から上に跨る正巳に向かい、腰を突き上げる。
其れは漸くでかい棒に膣が馴染み、其処から催促され志保は
腰を突き上げたのだ。
「ゥ・ゥ・ううウウウウウッ・・、ワアアァァ〜・・・、イヤアアアア〜ァ〜・・」
合図のサイレンが叫ばれる。
正巳は其の動きに満を持し、強烈な突きを二度見舞う・・。
其れに志保は恐れ慄き、悲鳴に似た叫びを挙げると手は天を翳し、
壮絶な叫びを挙げていた。
 其処からは正巳の独断場、正巳の棒は唸りを挙げて動く、
其れも半端な動きでは無い・・。
早く、遅く、浅く、深く、強く、弱く・・、泣き叫ぶ志保等構わずに、
正巳の恐ろしい棒はあの海葡萄の膣壁に挑戦して行った。
其れは志保には未だ勝手知らない出来事、其れも喜びだが、
苦痛だか判らずに体は正巳の動きに応じて反応する。
自分自身驚く中で、志保は今までの自分と懸け離れた姿態を魅せて行く。
(凄い、感じるとは此れなの・・、凄いい・い・い・・、からだが勝手に迎える)
我ながら驚愕する中、正巳の動きに志保の体は恐ろしいほど反応し続ける。
「い・イ・イヤ・イヤ・トメテ〜・・イヤアアアダアア〜シヌシヌ・・カラ・・ァ〜・・。
ァ・ア・アッ・・、怖い・・・・・、何々・・、良い〜・・、何かが〜来た、来る、
来たのよう〜・・、ね〜・・体変・・・あ〜・ぁ・・、其処其処・・、嫌々だ〜・・、
いや嫌々ぁ〜・・、良い・いいわ〜嫌だ〜止めて〜良い・・、いいわ〜・・、
良い・いい・飛ぶ飛ぶ・・、トンじゃう〜行っちゃう〜よ〜良い・・良い・・、
いく〜う〜・・往く・いく・・・良い・・、ヒイイィ〜良い・すごいすごいすご・・い・・
イイクウウウウウウ〜ウ〜ウ〜ウゲッ・・・・・・・」
体はのた打ち回り、じっとされない・・。
動く体でも棒は確りと食い込ませたまま、志保はイガリ挙げながら凄まじい
飛び切りを始めて経験、いや此れかと味わいながら遠くに飛んで往った・・。
 支離滅裂な叫声は部屋を圧巻し続け、物の凄さを享楽して受け往かれた。
体は大袈裟に痙攣を起こし、汗が滲む体は正巳の体の下でドスンドスンと
跳ね続けている。
棒は其の度に思わぬ余韻を味わい、正巳は心で凄い穴だと呆れていた。
 十分の攻防は志保にとって見知らぬ極地、其れも凶器の棒で蹂躙され、
志保は泣叫び何度も飛ぶ、其れも此れが飛ぶ事かと知るには三度目の時、
壮絶な往き方で知った。
其れからは声が出る、止む事無しで続く、流石に志保も自分ながら呆れる。
それほど声を出していないと何処に飛ばされるのか恐ろしかったのだ。
 今まではこんな経験は無いし、在るとも思っていない・・。
エロビデオなども見てはいないし、テレビや映画では善がる女優の姿にも
演技だとしか思っていなかった・・。
だが今、志保は其れら以上に善がり悶え味わう・・。
我が身にこんな喜びが訪れるとは思えなかったが、今は心底女で在る事が
嬉しい、此れが今度生まれる子供にも十ヶ月お腹に宿し、
耐える強さを与えてくれるんだと思われた・・。
 「ウ・ウ・ツッパ〜・・・ア〜・・・」
漸く戻った志保は目を大きく開き深呼吸をしながら・・、
思いっ切り下で顔を正巳の胸板に擦り付ける。
「凄かった・・、初めて・・、本当よ・・ね〜・・」
「ウン、信じる。凄い体だね・・。最高だ」
「本当に・・。志保死ぬかと・・、いいえ何度も殺された・・。凄い・・」
そう言いながら少し腰を動かせて化け物の感触を味わっている。
「ね〜・・、出したの・・」「未だ・・」「え・え〜未だ・・なの・・」「そう、未だ・・」
「・・・」振い付き抱締めて、「最高・・」と叫んだ。
「ア・ア・アアン・・、又・まただ〜・・、嫌々其処がいや嫌だ〜・・、だめ〜・・、
良い・いいわ・其処よ〜突いて・・・ギャ〜ァ〜・・」始まる。
今度も未曾有の極致にと進められて行く・・。
志保は又あの世界にと自分で向かって飛び切る羽目に成る。
其れは承知でしがみ付き、先程の善がり声とは比べ物に成らないほど
強烈に体と声は凄まじさを現して何度も痙攣を起こして飛んで往かれる。
美しい顔は夜叉に豹変し,声は歓喜の雄叫びを続けられ,
来て飛ばしてと蘇ると叫ばれていた。
 穴は相変わらず凄い、いや始めより凄い纏わりを始めている。
亀頭の馬鹿でかさにも対応し、棒の芯まで纏わり着き、男の棒は随喜の
涙を零そうと正巳の本体にシグナルを何度も発している。
 三十分、正巳は一度果てたいと思い出した。
此処までようく辛抱したと感心する。
正巳は少しくらいは辛抱出来る、其れは鍛えた棒、他の男とは其処が違う。
だが今日は精子を出す事が使命、其れは忘れてはいない・・。
既に下の志保は悶絶を重ね、息絶え絶えの状態、一度果て様と考えた。
「出したい・・」「え・え・・、いいわ来て・・、早くう〜持たない・・」
志保は最後の力を出して思いっきり抱き着いた。
「往く、往く・・・、ぞ〜・・、お〜おおおおお〜・・・・・」
壮絶な叫びで強烈な連突きを開始・・。
志保は凄さにおののきながら懸命にしがみ付き、痙攣を起こして
向かい入れている。
「ウウウオウウウ〜・・・イイイイイクウウウ〜・・・」
獣の叫びで正巳はドクドクと精子を放出した。
悲鳴に似た喜びを志保は出し、這入る何かを感じると気を失った・・。
 終わった・・、静寂が部屋を訪れ、ク−ラ−の軽い音が聞こえて来た。
汗が滴る体、下では其の汗に塗れ、死体同然の姿で志保は伸びている・・。
 「喉が渇いたろう・・」「え・え・え〜・・、お母さん・・」
何時の間にか現れて、盆には冷たいビ−ルが乗っていた。
「頂きます・・」ゴクンゴクンと喉を鳴らして裸の侭居た。
「凄いね・・、あんなのは初めてだ・・」「お・お・お母さん・・」
「御免よ、見させてもろうた。凄い叫びで・・居た堪れずにな・・」「・・・」
正巳は唖然として母親を見た。
「この子、女だね・・。驚いた。こんなに喘ぐ姿は今まで無い。良かったね・・」
「・・・」下ではそんな会話など知らないで失神され、既に長い時間が経つ。
「起こそうか、拙いぞ・・」母親が下に居る娘の傍に行き、顔を引っ叩く・・。
「ウ・ウ・ウウン・・、え、え、え〜母さん・・」
「何が母さんだ・・、何時まで空で泳いで居るんだ。死ぬど、戻らんと・・」
「凄いのよ、初めて・・」「判るよ、良かったね・・」
親子は阿吽の呼吸で頷いて喜ばれている。
「後一度、出して貰えんか・・。其れと今日一日では心許無い・・。
明日と明後日と来て貰えんかな・・」「ええ〜・・・」
「今日は泊まりなさい。明日はあんたの母親が心配されるだろうから・・、
夜中帰っても泊まってもどちらでも良いが・・」
「・・・」正巳は母親を見てこの子の親だと感心した。
 再び母親が部屋から姿を消されると獣の雄と雌は又挑み合う。
「今度は好きな形で抱いて・・」変られた奥さんは正巳にそう告げられる。
其れからは志保は驚きの連続、知らない形で責められ、泣き叫ぶ中、
凄い其処が良いとほざかれる・・。
いやはや正巳も驚きながらあの凄まじい穴に挑戦して行く・・。
二人は何度も形を変え、其のつど志保は善がり声を倍増して行く・・。
 隣の部屋では母親が忘れていた女を呼び戻す程強烈な営みを盗み見、
股座に手を入れて弄り覗いていた。
 二人は夜明けまで離れない、既に相当な時間が費えされ、肌は汗で光、
志保は貪欲に受け続けている。
今までの分取戻すかのように自分の体を奮い立たせ、受け入れる。
正巳は凄い穴に喜んで挑んでいた。
呆れる母親、初めて知った女の喜びを味わう娘、図られて嵌め込まれた男、
三者三様の姿で同じ目的、いや女の凄さを正巳は感じて
何度も美しい体を抱いて居た。
 「もう〜駄目〜・・、アソコが麻痺している。体も持たない・・、休んでよ〜」
志保から白旗が揚がる。
既に二時間抱かれ、一生分味わった気分で居た。
精子も二度貰い、志保は体が粉々に成る様な打撃を受けていた。
いい終えると志保は露な姿で横たわり動かなかった・・。
正巳は未だアソコが聳え,収まらない・・、未だ穴に入れたい・・。
男の欲望が消えていなかった・・。
(娘がこんな穴なら親は・・)おぞましい思いが過る・・。
正巳は横たわる志保を眺めてそんな事を思っていた・・。
 行き成り立ち上がり隣の部屋に踏み込んだ・・。
「ァ・ァ・・・」其処には既に母親が股座に手を居れ、失神されている。
浴衣が乱れ、股には何も履いて居られない・・。
年は既に自分の母親に似て五十五前後と思われる。
それでも女性・・、あの穴がこの母親にも存在すれば・・、
正巳は大それた思いで踏み込んでいた。
横たわる母親に素早く襲う、其れは獣でもしない姿、それでも正巳に
今はそんなことは承知で向かっている。
こんな俺にしたのは母親のあんただ・・、そう心で叫んで挑みかかる。
 「え・えええ〜・・・あんた・・」
大きな胸が横にずれる体で組み臥される母親、其処に女其の物が居た。
股座は既に蒸れ、何度も自分の指で弄られている、其処に正巳の
馬鹿でかい棒が無造作に宛がわれ、母親の目は相貌の眼差しで
正巳を見るだけ・・。
「グルリッ,ズズゥボッ・・ズリリッ」棒は意図も簡単に穴に差込まれる。
其れは母親には思い掛けない事、今自分で悲しく慰めていた穴には
あの見ていた恐ろしい威力の棒が捻じ込まれている。
「ひいい〜・・・、あんた〜・・、良いのか、ばあさんだよ・・」
口ではそう言いながら体は既に迎え、腰は思い出したように
馬鹿でかい棒を咥えたら動かし、下から催促を始める。
 「凄い・・、同じだ〜あ〜・・・」
歓喜の雄叫びを挙げると、正巳は凄まじい連突きを最初からする。
「うう・・う〜・・、凄い。あんた殺して〜うごいて〜・・、受ける・・」
低い声で叫ばれると腰は縦横矛盾に動く、正巳の突きに迎える腰は
半端では無い、見事な動きに正巳は吠える。
「お母さん凄い・・、旨い・・」
棒は娘と同じ造りの膣に善がりを挙げて果敢に挑む。
其処には未知の喜びが正巳を襲う。
あのゴツゴツした壁は、大きな棒が出入りする度に亀頭を向かい入れ
穴は動く,引くと窄み、突くと其の亀頭と胴体を包んでくれる。
隙間など無い、其れに全てゾリゾリ感が味わえる。
正巳は我を忘れ凄まじい攻撃をするが、全て老練な母親は受けてくれる。
犬スタイル,抱え上げ,海老丸込み,松葉崩し,全てあの凄い穴は迎えた。
何度も吠えながら正巳はお母さんに挑んで行く・・。
母親は娘の建前、声すら出せない・・、そんな惨い中で悶え、凄い、最高、
お化けと褒め称え男の欲望を剥き出しにさせ、挑ませておられる。
見事な誘導で正巳は限りなく挑戦を続ける。
 「ひ〜・・、すごうい〜あんた最高よ〜、飛んだわ、久し振り・・、凄い・・、
アア〜神様〜・・、許して〜・・女なの・・」
そう喚きながら母親は正巳の動きに併せ、何度も飛びながら忘れていた
女を心行くまで味わっている。
 「母さん、声は・・」「ええ〜・・、お前・・」
「気が付くわよ。今は愛しい人でも受けられない・・。アソコが・・」
「良いのか・・」「馬鹿ね、既に抱いているじゃない・・。味わえば・・、
声は出して・・、味わうのよ」
「お前・・・、アア〜あんた〜・・、そこそこ最高〜イクイクいくううう〜・・、
何度めよおう〜・・、アンタああ〜お〜おっ・・、いくいくいっちゃうううう〜
・・・ぎゃ〜・・、いいいいいいくぅ〜・・、いいいやああああああ〜ぁ〜・・、
ととととぶううう〜・・・、きたきたきたああぞ〜すごいのがきた、
いくいくいくいくうううう〜いいっちゃううう〜わ〜・・ぎゃっ・・」
グイグイと腰を突き挙げ迎える腰は男として応えられ無い喜びに変る。
男の動きに併せるのはさすが・・、正巳は心底奥まで突き入れ、
この特殊な穴を味わっている。
 「起こせば、未だ足りないでしょう・・」横で志保さんが言われる。
「いや〜・・・だ〜・・」
其の志保を襲い、正巳は又挑む、直に失神すると今度は母親に挑んだ。
親子丼でもこの親子は特殊な穴,正巳は歓喜に震える体を何度も
親子の穴に打ち込んでいた。
 漸く納まったのが夜中、其処には三匹の獣の死骸が横たわる様に
転がっている。
其の男の暴れた棒が母親の口の中で又しても蘇ろうとしていた。
肉が弛んだ下腹、其れが卑猥さを増す、横では其の母から生まれた
美しい娘、二人を蹂躙した正巳は、又しても聳え立つ棒を弛んだ
無限の威力の母親の中に差込んで、丸い体を一層丸め、
斜め上から棒が突き刺さる。
「ウゲ〜・・・」合図の叫びで再び修羅場が来た・・。
 呆れる娘の志保はお腹の子種の事を思い、其処から這いずり逃げ、
部屋の布団に倒れ込む。
隣では止まぬ母親のイガリ叫び、其れは今回の企みの褒美よ・・。
志保はそう思いながら泥沼の中にはまり込んで行く・・。
遠くで母親の善がり叫びが聞こえるが今はそんな事にも驚かない、
既にあの棒を堪能した体が、意識を変えていた。
 「まただ〜・・、鬼〜・・・」
叫びながら迎える母親は鬼女か・・、二人は楽しんで凄過ぎる
お互いの持ち物に酔っている。
 外は漸く白けだし、既に午前四時半を回ろうとしていた・・。

                  つづく・・・・。

























































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−20 ≫

2009/06/13 03:36
 狂喜乱舞の交わりが始まろうとしている・・。
此処ではどんなシナリオが描かれているのだろう、其れは演じる、
いや組み合う二人でも知らない・・。
知っているのは女性は相手の男の物が化け物、どれ位の威力かも
計り知れない・・。
 一方男は、今は安堵して女性の体を抱ける喜びが在る。
女性は三十二歳の熟された肉体、其れもこの三年誰も侵入してはいない、
其れが二人には頭に在る。
其れも考えるが、今横たわる肉体は言葉に表せないほど美しい、
顔もそうだが肉体は其れを上まる程美しく綺麗だった。
「恥かしいわ・・」
奥さんのか細い声がする中、明かりの下で正巳は其の美しい肢体を眺めて
動けなかった。
「綺麗・・、美しい・・」「も〜、許して・・」奥さんは手で胸を押えて懇願される。
仕組まれた場面でも今は正巳はそんな事は頭に無い、在るのは眼下に
横たわる素晴らしい裸体に驚き興奮をしている。
今まで女性との交わりはそう多く無い、最近は何故か急に多く接している。
だがどれも愛や恋、好意など無い営み、其れも相手は複数の男に
抱かれている人達、正巳には愛や恋など無縁なのだろうか・・。
今回も形こそ違うが、今までと似た様な場面での出会いだった。
不義密通とは言えないが、奥さんを抱く事には間違いが無い、
其処が正巳には何か不満が在ったが、其れもそんな仕込が無ければ
こうして目の前で裸の奥さん等拝めない・・。
幾らク−ラ−が効いていても部屋は暑い,暑い中に既に湯上りの体には
汗が滲んで少し光っていた。
 正巳は無言で横たわる奥さんの傍に座った。
そうして慈しむ様に手で奥さんの体に触れる、ピクリと体が反応して
奥さんの肉体は固まった。
「気を楽にし、手の動きを感じて・・」珍しく正巳はこんな場面で声を出す。
今までは一方的に女性の善がりや叫びだけが聞こえていたが、
今回は正巳も其の中に没頭仕様と決めている。
お金や肉欲で求める男では無い、いやそう思いたかった。
今までの経験から立場を変えたかったのだ。
手は汗ばむシットリと,いやネバネバした肌が手に伝わる。
奥さんの下腹は括れているし、胸は仰向けでも横に毀れていない。
見事過ぎる体に正巳の手は次第に其の肉に埋れそうに動き出した。
「来て〜・・」手を翳し、奥さんは正巳を下から抱いて、キスをされる。
初めて求められるキスは強引で強い、其れが正巳には堪らない・・。
経験は左程無い筈、在るのは旦那さんとだけだと思うと、興奮が頂点に
達しようと上がる。
正巳は思いっきり奥さんの舌を吸い取り、自分の口の中に吸い入れる。
「ウ・ウウ〜ン・・」チュバズリッと音が聞こえる中、二人は体を合わせて
キスを続ける。
正巳は奥さんの気持ちと緊張を解す様に奥さんの動きに合わしていた。
「何も知らないの・・、今まで男は二人、失望しないでね・・。頑張るから・・」
掠れた小さな声は男の欲情を掻き立てる。
既に手は奥さんの体を確める様に動いていた。
其れは正巳には極上の喜び、誰の遠慮も無く、奥さんを抱ける。
其れも旦那さんと母親の願い、そんな処で建たされている自分を
今は有り難いとまで思っていた。
「ア・アア〜ン・・、アウッ・ウグッヘッ・・」
悶える奥さん・・、正巳の手が乳房を拉げる様に掴んでいた。
 湯上りの体にはお互い汗が滲み出て、其れが潤滑油の様に二人の
肉体を合わせ滑らせている。
恥かしいのか、味わいたいのか、奥さんの口づけは終わらない。
正巳は首を奥さんの手で巻き付けられている。
手は既に両方の乳房を蹂躙して下腹部にと向かっていた。
其処には手入れされていない恥毛がこんもりと生い茂る。
其処には禁断の園が存在する・・、手は其の恥毛を弄って愛撫していた。
 既に五分もの時間、奥さんはキスを求めて其の侭の姿勢でしがみ付き,
正巳の動きは限られている。
「あ・ん・た・・、嬉しい・・」顔のまん前で奥さんの口から声が出る。
「愛撫は嫌、後でして・・、今はこの動悸を納めて・・、御願い・・」
驚く事を言われる。
「だって、見たのよ・・。始めて見た。凄い大きい・・、志保は知らないの、
御願い早く・・あ・ん・た・ぁ〜・・」
あの奥さんの口から出る言葉とは思えない。
何時も凛とされた態度、其れにこんな言葉など予想すらしていなかった。
「愛撫は後・・、御願い・・」再度言われる。
「ウッ・・・」「正巳は仰け反る仕草をさせられる。
其れは既に奥さんの手は正巳の股座の大きな棒を握られて離されない。
其処には既にイキリ立つ棒がギンギンと聳えている。
其れを奥さんは爪を立てられて扱かれている。
痛いが其れが又正巳には恍惚其のもの・・、今までの女性では味わえない
ぎこちなさが堪らなかった。
汗はお互いの体を密着し、既にネバネバと変る汗、ピチャクチャと音を立て
卑猥さを演出していた。
 横に寝ていた体を奥さんの上に移動する・・。
奥さんは其れを感じて体が小刻みに痙攣して待たれている・・。
正巳は最初は正上位でと思い、体を奥さんに被せた・・。
「力を抜いて・・」正巳が囁く・・。
「はい・・、何とか・・」下から奥さんの声が返る。
「股を開いて・・、大きく深呼吸して・・」「はい・・、こうなの・・」
奥さんは大きな息をされる。
「良いですか、味わって感じて下さい・・。最初は痛いかも・・」
「・・・、はい・・、頑張る・・」素直な気持ちで応えられた。
「では、奥さん・・」「嫌、志保と呼んで・・」
「え・・、良いんですか・・」「御願い・・、志保よ・・」
そう言われると急にきつく抱締められ下から浮上がりしがみ付かれた。
「志保・・、最高な事を仕様ね・・」
「はい・・、なんでも受けたい・・お・ね・が・い・します・・」
又してもキスを求められる。
正巳は口を預け、下半身では既に臨戦態勢で腰を浮かし、
志保の股座の上で待ち構えていた。
 「ウ・・ウグッ・・、ウ〜ン・・、あんた〜・・」
奥さん、いや志保の口から今までに無い、甘えた声が出る。
「脚を開いて・・、硬くしないで・・」「こうなの・・」志保は大きく股を拡げ聞く。
「そうです、力を抜いて・・」「はい・・」従順な姿で応じられる・・。
「入れますよ・・」「・・・」正巳は可笑しいほど丁寧に言う。
 志保の両足を抱え、正巳の腿に乗せる。
白い肌の腿が正巳の腿に乗り震えている。
正巳は此処から断りを入れない、既に事は起こる寸前、お互いの気持ちは
最高に昂ぶって来た。
正巳の腰は惨い事に合図無しで志保の股座の秘園に馬鹿でかい棒は
向かいだす、穴を目指し・・。
 (始めるぞ〜・・、志保〜・・)心で叫ぶ正巳だった。
「ズズ・・ズリ・・ゾリッ・・ズボッ・・」
狭い穴に食い込む化け物が急に怯えて止まった。
「ウ・ウ・ウゲ〜ヒイ〜イ〜イ・イ・イ・イッタイ〜・・フゲッ・ゥ・ウ・ウギャ〜、
・・・ア〜ァ〜・・・グヘッ・・」
半身起こした体は目を白黒させ、正巳を睨み付けると其の侭
スロ−モ−ションの様に志保の頭はタオルケッツトの上に落ちた。
 「イタッ・・、何・・」正巳も同時に叫ぶ。
其れは棒の鎌首が悲鳴を挙げている。
志保の穴は尋常では無い、狭く窮屈な物、其れも普通では無かった。
驚いた正巳は鎌首に感じる物を確める様に少し動こうとするが出来ない。
(何でだ・・、可笑しいぞ・・)
ゾリゾリと感じる膣の壁、其れは今まで経験の無い穴、数の子天井か・・、
そんな思いで確めたいが、動けなかった。
志保は気絶している、お互いが動けない状態で重なり合う・・。
(何とゆう穴だ・・、此れは数の子では無いぞ・・)
数の子とは名の通り、膣壁が異常な物、男の物を直に果てさす代物。
粗目の壁は男の棒を刺激して早く果てさす・・。
従いそれらを持つ女性は極致の喜びを知らない方が多い。
今回は数の子より違う・・。
正巳は何でかと探るが、如何しても普通の壁では無いと感じる。
 長い時間志保は戻らない、正巳は志保の頬を軽く叩くが戻らなかった。
(仕方が無い・・、荒療治だ・・)
正巳は痛がる鎌首を無理やり狭い穴の中に強引に突き刺した。
「グウイッ・・ゴリゴリズズブッ・・」「ヒギャ〜・・・ウウ・ヘッ・・」
抱えられた志保の脚が丸で子供の時蛙の尻に麦わらの茎を差込んで
息を吹き入れると蛙の脚がピ−ンと張る、其の姿にも似ていた。
 「アア〜・・、イタイ・・イ〜・・」今度は正巳が悲鳴を挙げる。
其れはゴツゴツとした膣壁に棒は随喜の涙を流そうとしていた。
(拙いぞ・・、此れでは俺でも一溜りも無い・・)
上で痛さと窮屈な穴で、其れも壁が半端では無い造り・・。
正巳は二度目の気絶の志保の上で焦った。
(如何しよう・・、真ともでは幾ら俺でも早いぞ・・)
そんな膣に歓喜と怖さを感じている。数の子天井の上だ〜・・、
其れも例えるとあの沖縄の海葡萄・・、ゴツゴツとした粒が群生している。
海葡萄の様な大きくは感じないが例えるなら其れに似ていると思った。
(そうか、其れで奥まで誰も入れい・・、志保さんも気絶を二度されている)
処女紛いの穴だ・・。
正巳は其れに喜んで入れた棒を窮屈な中動かす・・。
「ゥ・ウウ〜ン・・、アンタ鬼・・・、凄い・・。奥に来ている・・。こんなの・・、
初めて来たのよ・・。支えている〜・・。う・う・いや〜動かないで〜・・、
いやいや良い・いや・良い・いやだ〜ぁ〜・・いいいわ〜・・・」
志保は何度も初めてと叫び、下から抱き付き自分の体を浮かせて正巳に
しがみ付き、何度も凄いと絶賛を続ける。
 だが其の余裕も束の間・・。
志保は未曾有の極値にと向かう等今は知る由も無い。
それでも今まで奥底までには誰も這入って来なかった。
其れが今、子宮に到達する化け物を咥え、志保は気が二度も飛んでいる。
志保は心で夫を呼んで味わうわね・・、と叫んでいた。
(容れられただけで此れ・・、此れからどうなるの・・)
志保は下でしがみ付いて待つ・・。
 志保の体の上では正巳が思わぬ穴に戸惑い、男の喜びは無限だと
感心しながら穴の凄さを満喫している。
容れた侭でお互いが顔を見合す・・。
「あんた・・、最高・・。凄い・・、凄いわ・・」
「志保さんだって、凄い・・。こんな穴は珍しい・・」「なんで・・」
「穴が生きているし、其れに壁が普通では無い・・」「何・・、其れ・・」
「数の子天井より上手・・」「ま〜・・、恥かしい・・」
「いいえ、自慢できますよ。今まで男は早いでしょう・・」
「そうなの・・、知らない・・」「どれくらいです・・、時間は・・」
「そうね三分・・、かな・・」「エ・エエ〜・・」
「何・・」驚いた、それだけの時間で果てるとは・・。
「志保、異常なの・・」「ええ〜、異常です。其れも超が付くほど・・」
「ま〜・・異常なの・・、いやだ〜・・」
棒は容れられた侭、其処でこんな話をするのは正巳には計算が在る。
志保の気持ちを棒に馴染ませ、此れからの扱きに耐えられる様にしたい。
正巳は其の積りでこんな話を途中でしていたのだ。
 志保は言われても知らない世界、それでも今までこんなに奥まで
来た男の棒など経験が無い。
其れに思わぬ衝撃が体を蹂躙し、気絶までしている。
其れも二度・・、志保は正巳を抱締め此れからどんな喜びが襲って来るのか、
女の体は乾いた砂漠の中でオアシスの様な男の凄い棒・・、
喉を乾かせ鳴らせて待っていた。

                   つづく・・・・。

























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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−19 ≫

2009/06/10 02:03
 人生とは摩訶不思議なもの・・、一度道を踏み外すと次から次にと
いろんな出来事に遭遇する。
其れも皆可笑しな道、其処で経験する事は今までの正巳の生きて来た・・、
三十年余りが霧散するほど強烈な道だった。
平々凡々な月日を過していた時は、日も年も遅く退屈な日々、
其れが一旦道を逸れると立て続きに思わぬ事にはまり込む。
類は類を呼ぶとは昔の人は良く行ったものだと感心していた。
 脱衣場で奥さんは無言で正巳の浴衣を脱がして居られる。
「僕がします・・」「良いのよ、慣れているから・・、させて・・」
奥さんは正巳の浴衣を脱がし、パンツを下ろされ後ろに引っ繰り返られる。
それも声も叫びも無かった。
目を白黒させられて口を大きく開け、腰が抜けた様な姿だった。
其の目の前には馬鹿でかい棒が髑髏を巻いてダランと下を向いている。
 正巳は気を失われた奥さんの浴衣を剥し、小さな可愛いパンテイ−を
ずらして抱き抱え風呂場にと入って行く。
抱き抱えられた奥さんは腕も脚もダランと下に伸びて揺れている。
胸は御椀の大きさで整い、上に向かい聳えていた。
其の体を洗い場に寝かせ、シャワ−を出し、正巳は丁寧に
ボデイ−シャンプ−を万遍無く体に浸し、手で愛撫と共に体を洗い始める。
「エ・エ・アア〜・・,嫌だ,私が洗う積りだった・・の・に・・」
「良いんです。今日は襲われているんです。貴方が動くのは不自然です・・」
「ま〜・・、お芝居の続きなの・・」
「そうです、続きですから、酷い事に成りますよ・・」
「そうね・・、そうなるわね・・。凄いもの・・・、見たわ・・。在るんだ・・」
再度正巳の股座を見られて感歎されている。
正巳は美しい体を精一杯心を込めて撫で洗う・・。
「ウ・ウ〜ン・・、気持ちが・・、初めてよ・・・、あんた・・あ〜・・」
完全に豹変された奥さんが此処に居た。
正巳は奥さんの股座まで丁寧に洗い、そうして喘ぎ捩れる体を転がして
全て調べ尽くす様に・・、体の隅々まで正巳の大きな手は
跡を点ける様に動いていた。
「サ〜、シャワ−を懸けますよ・・」「はい・・」素直な返事が返る。
 シャワ−を終え,浴槽に奥さんを沈め,正巳はこれ見よがしに
奥さんの方向を向いて体を洗った。
それは今から始まる凄まじい行為の予告にも似た動きだった。
正巳は浴槽に入り、奥さんと向かい合う、初めてまともに見る奥さんの姿、
胸は馬鹿でかくなく、頃合の大きさ、乳房はピンク色、
乳輪も黒ずんではいなかった。
熟れた体は未だ本格的に男に蹂躙されている様子は見えない。
奥さんの瑞々しい肉体が心臓が高鳴る中、乳房が揺れ、小さな波を
小刻みに立て、正巳に向かって来ていた。
奥さんは俯かれている、其れが初々しい姿に見え、こんな大胆な魂胆を
されている奥さんとは思えなかった。
後ろには主人の思いが乗っている、其れを知っている正巳は渾身込めて
尽そうと決めていた。
「ァ・アア〜・・、奥さん・・」
奥さんの手が正巳の股座に来て大きな棒を握られた。
「凄い・・、天狗様・・、仁王様・・、此れが私に・・、壊れるかしら・・、
良いわ壊れても子供は産めるね・・」
愛くるしい顔に妖艶さが加わり、奥さんは既に舞台に立たれ様とされている。
 えにしは不思議な演出をしてくれる、こうして奥さんと裸で向かい合うなど
考えてもいなかった。
其の上、奥さんを抱ける、其れは男として最高の舞台、其処で男の動きに
この素晴らしい肉体はどんな踊りを魅せてくれるのだろうか・・。
正巳はそう思うと股座の化け物が聳え立ち、奥さんは感歎されながら
其の棒を離されなかった。
「凄い・・、初めてよ・・。こんな物が私に・・、考えられない・・」
言い終わらない内に奥さんは正巳に抱付き、初めて自分から顔を近付け、
キスをされる。
甘美な唇が正巳の口に合わされると正巳は飛び上がるほど嬉しかった。
例え騙されて勧められた今回の出会い、其れは其れで腹ただしいが、
こうして素晴らしい奥さんを抱ける・・。
其れだけで舞い上がるほど男の正巳には例え様が無いほど興奮していた。
「許してね、こうして抱付けるのは本当に嬉しい・・、三年も知らないのよ・・。
何でもしてね、付いて行く・・御願い・・」
肩に顔を乗せ、耳元で囁かれた。
 あのまま強引に抱けば、こんな身震いがするほど恍惚には成れなかった。
奥さんは自分から白状され、擬似恋愛をされようと事の経緯を
暴露されたんだと感じた。
お互いがその気で抱かれる方がどれ程良いか、奥さんは其れを自分にと
向かわされた、凄い女性だと正巳は感動しながら小刻みに震える奥さんを
湯船の中で抱いていた。
 女と男、目的は違えど、する事は同じ、正巳には奥さんを抱ける喜び、
奥さんは此れで子供を得られる。
お互いが行き着く目標は違うが,道は歓喜の道、その道を男女が
善がりながら進む・・、二人はそんな関係でこの場に居る。
 「さ〜・・、出ましょうか・・」「怖い・・、貴方が・・」
しがみ付かれて言われる。
其の体を抱上げ、脱衣場にと正巳は向かう。
其処で奥さんの体を拭き、自分は簡単に拭いて、抱き抱え脱衣場を出た。
首に手を巻き付けて奥さんは裸の侭抱かれている、其れは美しい体が
豹変する前、ピンク色の体は張り裂けるような肉体、贅肉も少ない、
鍛えてもいないのに、此れだけ見事なのは生まれつき肥らない体質なのか、
左手に張り詰めた丸い尻が乗っ懸かっている。
正巳は感触を味わいながら居間にと向かった。
 既に部屋はク−ラ−で冷やされている,其の部屋に入ると奥さんは
正巳の首に廻した手を急に力を入れ、降りようとされない。
「怖い・・、貴方・・」震える体を正巳に抱かれた侭、叫ばれる。
(可愛い人だ・・)正巳は抱いた侭、タオルケットの上で座る。
其処で奥さんは未だ首に巻き付けた手を離そうとされなかった。

                      つづく・・・・。








































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−18 ≫

2009/06/09 02:35
 正巳は執拗に奥さんに挑み、愛撫を仕様とするが、奥さんの抵抗は凄まじく、
流石に正巳も根を挙げそうに成る。
(此処では隣に母親が寝ておられる・・、其れにも気を使われて大きな叫びや
拒みや気配を感じさせない様に奥さんは拒まれている。此処では拙いな・・)
正巳は部屋を出る事にした。
 思うと行動は早い、直に奥さんを抱き抱えて立ち上がる。
二人の間にタオルケットが挟まったまま、引き摺り部屋を出た。
廊下を歩き、居間にと入り、其処で奥さんを下ろす。
「見損なった・・、私が軽薄だった・・」
転がされて奥さんは吐き捨てる様に言われた。
正巳は構わず其の奥さんに覆い被さり、今度は躊躇いも無く果敢に挑む。
其れは強引、いや強姦其のもの、既に奥さんは泣き叫びられる中、
正巳は真っ暗い部屋で、奥さんの浴衣の腰紐を解き裸に転がす。
そうして幸いにも引き摺って来たタオルケットを畳みの上に広げ、
其の上に奥さんを乗せる。
 「嫌だ〜・・、何よ〜止めて〜・・」今までで一番大きな叫びで言われる。
正巳は構わず奥さんの胸に顔を埋める。
奥さんは両手を正巳の頭の髪の毛を掴み毟り取る様に引張られ抵抗され、
痛い頭を我慢して正巳は汗が滲む乳房に顔を埋めて離れない・・。
抵抗は先程の部屋より激しい、其れも今度は声も出ている、
何度も罵倒される正巳だった。
暗闇の中、テレビ台のビデオデッキの時刻数字だけが青白く光っている。
其れが二十三時二十二分を今刻んだ。
 正巳はお互いが汗でベトベトな体を密着させ、何時でも侵入出来る
状態で棒は待っている。
奥さんは息も荒く、正巳を罵倒されるが、其れも少し少なく成って来た・・。
奥さんは足掻くほど自分が侘しく成られたのか、時々嗚咽され、
泣いておられる。
正巳も止めようかと思ったが、此処で止めると何もかもが終わりを意味する。
マンションなどは如何でも良い、ご主人が嘆かれる、本当にそう思っていた。
「覚悟して下さい・・、御願いします・・」
「何言ってるのよ、覚悟・・、出来る訳無いでしょうが・・。何よ、あんたこそ
男の風上に置けない最低な男ね・・。見損なった、いや呆れたわ・・。
そんなに女が欲しいの・・情け無い男」
 正巳は流石にショックを受けていた。
其処まで言われてまで行うのかと・・、自分が哀れ其のものだった。
上に被さっていた顔を離して奥さんの横に座り直す・・。
「では止めましょう・・」「本当に・・」
「ええ〜・・、僕も如何かしていました・・。こんな事してはいけない
と思いながら誘惑に負けました。いいえ奥さんでは無く、
自分の欲望の誘惑ですが・・」「在り難いわ・・、留まってくれて・・」
「済みません・・、嫌な思いさせて・・」「・・・」
「僕は卑怯にも奥さんの美しい体を欲しくなり、本当に済みません」「・・・」
ク−ラ−が動いて無い部屋、瞬く間に今までの倍の汗が滲んで額から
汗が滴り落ち、目に流れ込み涙と共に落ちていた。
正巳は情け無いと思いながらその涙を拭っていた。
 「暑いわ・・、ク−ラ−をかけましょう・・」
奥さんは立ち上がられてスイッチを入れ、電気も点けられた・・。
「ァ・アアア〜・・、凄い・・」
汗で光る体の曲線が光って眩しい、裸体の体はあの芸術写真の美人像、
其れも汗が曲線を光らせ浮かび上がる。
丸でぼやかしの入った写真の様に美しい・・。
「アラッ・・、いやだ〜裸だった・・」急いで浴衣を手で掴んで胸に充てられた。
「フ〜、何年振り・・、男の匂いを嗅いだの・・」奥さんは気丈夫に話される。
「もう、襲いません・・」「聞くけどこんな事経験在るの・・」
「いいえ、在ればもう少し旨く出来たでしょうが・・。無いです」
「そうよね、在ればもっと軽蔑する・・」「・・・」
浴衣の端で汗を拭われて言われる。
「もう一つ聞きたいけど・・、何時こんな事仕様と決めたの・・」
「其れは・・」「教えて、私にすきが在ったの・・」
「いいえ、無いです。ですから強引に・・」
「なんで強引なの・・、相手を無視してまで、したかったの・・」「・・・」
無残な姿、正巳は浴衣を腰紐に巻き付け、情け無い姿で畏まっている。
未遂でも立派な強姦罪、暴行未遂、其の相手に今項垂れて聞いていた。
「主人が居るのよ・・」「はい・・」
「馬鹿ね・・」「ハイ・・」
「ウフッ・・、情け無い姿ね・・」「はい・・」
蛍光灯の赤々と光る下で正巳は早く逃げたかった。
「何か言いたい事が在れば今言いなさい。聞くわ、弁解の余地をあげる・・」
「・・・」「何も無いのね。言い訳も・・」
「無いです。僕は罪を犯しました・・」
「そうね、其れはそうだけど、襲われた本人が聞いているの。理由無いの・・」
「在りません、奥さんを抱きたいと衝動に駆られて・・、済みません・・」
「本当に其れだけ・・」「そうです・・」
「ちょっと待って、喉がカラカラよ・・」
立ち上がり台所に行かれてビ−ルを持って来られる。
「飲んで・・」グラスに注がれ自分のグラスにも入れ、
其れを一気に飲み干された。
 「フ〜・・、美味しい・・」ニコリと笑われる。
正巳は其の顔に驚いて愛想笑いをしてしまう・・。
「そう・・、自分で襲いたくなったの・・」「はい・・」
「本当に・・」「はい・・、本当です。済みません・・」二度も同じ事を聞かれる。
 暫く二人の間に静寂が拡がる。
ク−ラ−の音が聞こえ、漸く部屋に涼しい風が舞いだした。
「そう・・、口が堅いのね・・」「え・えっ・・・」
「安心した・・」「・・・」
其の言葉に正巳は何か嫌な響きを感じる。
 「太田さん、貴方合格よ」「え・え・え〜・・」
「そう、合格・・」「・・・」唖然として何が何だか判らない・・。
合格とは何・・、そう聞きたかった。
「そうね、困り果てた顔はもう良いわよ。私が一番悪ね・・」「・・・」
「だって、こんなに一生懸命に役目を果たそうと・・、最後は本当に悪いと
感じていたの・・、もう少しで抱締めて可愛がってと叫ぶ所だったのよ」
「え・え・・」「そう、此れはお芝居、其れも全て・・」
「ぎゃ〜・・、お芝居・・。何がです・・」
「全て罠、企みよ。本当に正直な方、今は心底信じるわ・・」「・・・」
驚愕する正巳の顔は蝋人形の様に固まり動かなかった。
 「白状します、これ以上騙せないから・・、私達・・」「・・・」
「このお話は半年前からなのよ。あの真鍋さんも一枚加わっておられるの。
此れは内緒よ、口が堅いからお話しする。此れまで此処には跡取りが
出来ない事が一番の悩み、そんな所に真鍋さんが来られたの、
其処で母にマンションの話をされ、母は嫌だと断っていたわ。
でも二度三度と来られ昔からの知り合いだからいろんな話しが出ていたの。
其処で誰か良い人居ないかと母が聞いたの・・。そう子種よ・・。
其処で真鍋さんはすかさず貴方の名前を出されたわ、
何でとお思いでしょう、其れは真鍋さんと一度サウナに行かれたでしょう。
其処で貴方の偉大な男のシンボルを見られたそうよ。
その時は笑い話で終わったの・・。でも主人が其の夜、私に太田さんと
会って見ないかと言われて驚いたわ・・。だってそうでしょう・・、
マンションは何れ建てるんだけど、其の相手が私の相手に成るのよ。
怒ったわよ・・。でも主人は本気で泣いて言うの・・。俺は満足させられない、
でも可愛いお前の子供が欲しい・・、何とか考えてくれないかと・・、
泣いて言うのよ」
其処で一旦話を切られ、ビ−ルを飲まれて大きな息を吐かれた。
 「其れから母に主人が話したの・・、其処で母は小躍りして喜んだわ・・。
そんな事思いもしないし、出来るのかと・・。主人は真剣に頷いて、
それを見て母も腹が決まったの・・。そうして真鍋さんを呼んで打ち合わせ
を念入りにし、今回のマンション計画と一緒に進めて行った。
だが貴方は最初は承知してくれなかった、益々主人は気に入り、
母も太田さんなら良いと喜んでくれる。我が家は其処で思いが一致した
訳なの・・。でも肝心の太田さん、最初はそうと決めて懸かると申訳無い。
此処はお前が知らない事にして抱かれろ・・。主人はそう言うの・・。
母も其の方が本物らしくて良いと賛成したわ・・。そうして太田さんのことを
少し調べさせて頂いた。だって本当の父親に成る人よ、悪い人なら大変・・。
報告は全て理想通り、皆は喜んだわ・・、わたしもよ・・。
でも私、今回は拒み過ぎた、途中で折れ様としたが、余りにも現実に
途中で抱かれるのが嫌に成り、此処はお互いが本当に欲しいと思う方が
良い子が出来る様な感じがして、今まで抵抗していたの・・。
すると都合良く太田さんが動いてくれた。此処の部屋に運ばれて、
最後まで抵抗して其処で本当の話をしたい。口が堅いと確信したら今まで
騙していた事が申し訳無く思い、今白状しているの・・。
此れは母も主人も此処までは知らない。あくまでも強姦されたと言い張る。
そうしたほうが主人も救われる。あの体でしょう、合意とは言えないわ・・」
長い長い告白と懺悔が終わった
 正巳は未だ狐に化かされている様な気持ちで人事の様に聞いていた。
「聞いておられるの・・」「え・え・・、はい・・。驚いて・・」
「そうでしょうね、拒みがきつかった・・。でも女でしょう、どうせ抱かれるなら
本気でと途中で思い、こんなに酷い拒絶を続けていたの・・。御免なさい・・」
「え・いえ・・」しどろもどろで返事した。
「軽蔑されたでしょう・・。でも其の方が良いの、私落ちる所まで落ちて・・、
そう・・女を味わい良い子を産みたい・・。其れが勝ってこんな事を隠さず
お話ししているの・・許してくださる・・」
「そうでしたか、騙されました・・。そうでしたか・・」正巳は少し身が軽くなる。
主人から出た話だと聞いて其れも正巳には少し罪の意識が薄れる。
「ではこの話は皆さんで決められていたんですね・・」
「そう・・、私が一番心では飛び上がって喜んでいるわ。だってそうでしょう、
未だ三十二歳、アノ事は三年前から無いのよ・・」「・・・」
「女よ、太田さんなら心の内を曝け出せる。不思議だけどそうなの・・、
好意は在る、確実に最初からね・・」「・・・」正巳は又しても固まる。
この美しく可憐な奥さんにこんな事を胸に秘めておられたのかと・・、
女の怖さを感じていた。
 「フ〜・・、お話しして良かった・・。気が楽に成ったわ・・」
奥さんは浴衣を既に着て胸が少し見える状態で前に座られている。
「僕は、如何すれば良いんです・・」「今までの通りにして頂ければ・・」
「今まで通り・・」
「そう、主人には無理やり襲われた事にしたい、身勝手だけどその方が
お互い救われるの・・」「でも・・」
「判るわ,二人で此処は秘めて置きましょうね・・。今後もよ」「・・・」
一番悪は奥さんだった。
 正巳は喉の渇きが酷くなり、立て続けにビ−ルを喉に放り込んでいた。
「では約束出来ますの・・」「奥さんの言われる通り致します」
「そう・・、良かった・・」今度は妖しげな目で見詰言われる。
「でも本当にするんですか・・」
「したいわ・・、全て備わっているんですもの、太田さん私を本当に喜ばせて
頂ける。恥かしいけど往く事等知らない体よ・・」
「女を知りたいのですか、今後苦労しますよ」
「良いわよ、子供も出来るし、貴方が居るわ・・」「エ・エエ〜・・」
「何よ、だってそうでしょう・・。出来たらもう一人造りたい。そうでしょう・・」
声の質も変り、其処にはあの気品在る奥さんの姿は無かった。
益々汗が滲んで来る。
ク−ラ−はガンガン唸っているが,汗が冷たく体を覆い、正巳は唖然として
奥さんを見ていた。
「御願いします、汗が・・、お風呂入ります・・」「・・・」
「行きましょうね、洗います」そう言われる。
 正巳は罪を感じて挑んだ事が遠い昔に思える程、今の奥さんと
あの拒絶される奥さんとは別人かと思うほど変られていた。
仕込まれた道に乗せられ此処まで歩いて来た正巳は丸で道化師其のもの、
苦笑いしながらせかされて風呂場にと向かって行く・・。


                つづく・・・・。












































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−17 ≫

2009/06/08 02:03
 正巳は眠たく無いのに横に成っている・・。
三人が川の字で寝ている、持込まれた冷酒やビ−ルは小さなテ−ブルの
上に置いて在るだけ、誰も手をつけていなかった。
部屋の明かりも薄暗い中、正巳は天井を見た。
其処には今では珍しい六十センチ幅の杉板が見える。
屋敷は今時の使い勝手には成っていない。
大昔から引継がれたのだろう、柱は大きく黒光し、廊下は桜材の
本格的な代物、雨戸はガラス戸に変っていたが、
全て昔の屋敷を彷彿させる名残が到る所に残っている。
 玄関を入るとただっ広い土間、奥が台所で其処も相当広い、
此れは以前此処で多くの女性が働いていた証、其処にはお手伝いさんや
女工さんが大勢居た筈・・。
其の人たちは山奥の山峡から働きに出ていたんだろう・・。
此処は糸紬工場で長年過ごしている所、女工哀史等が刻まれた土間や柱、
天井、壁なのだろう・・。
感慨無量でそう思って天井を見ていた。
 横に成って十分位過ぎたのか、お母さんの軽い鼾が聞こえてきだす・・。
(そうだ、俺は役目が・・)思い出して隣の奥さんの横顔を盗み見した。
其処には美しい顔が真上を向き目を瞑られている。
奥さんが部屋に入って来られてから正巳はおろか、誰も会話していない。
重苦しい空気が部屋を支配する。
(如何したら良いのか・・、俺は・・)
タオルケットに包れ、悶える様に体を少し動かす・・。
横の奥さんとは離れていない、布団が三枚並べて敷いてある。
八畳だがお母さんの箪笥だろうか大きな物が部屋に在る。
だから決して広くは無かった。
 正巳は生唾を飲込もうとするがネバネバしていて簡単には飲込めない・・。
(何とかしよう・・)又しても自分を奮い立たせる様に心で唱える。
(エエ〜イ・・、俺が好き好んで動くのでは無い・・わ・・)
正巳はそう思いたくて人の所為にしていた。
 右端に寝ている正巳は右手を無造作に動かしてタオルケットを少し外し、
右手を大きく上に上げ其れをドタンと下ろす。
其の下ろした所は奥さんの左手の上だった。
奥さんは一瞬ピクリとされ、直に手を窄められて正巳の右手は奥さんの
敷き布団の上にスルリと落ちる。
起こした動きは止められない、其の手を其の侭にして正巳は居た。
 三分、五分・・、時間は重苦しい中進む・・。
もう一度右手を奥さんの体の方に動かす、すると奥さんの脇腹に当たる。
指先が奥さんの脇の背中部分に当たっていた。
奥さんは正巳の手を払うのでは無く、自分の体を少し母親の方にずらして
行かれる。
正巳は構わず次の動きにと向かう。
今度は思いっきりタオルケットを肌蹴、大きく体を横に動かして
奥さんの方に向いた。
そうして横に成った時、正巳の左手が奥さんのお腹付近にドサリと落ちる。
「え・え・・」小さな驚きの叫びが奥さんから出た。
だが正巳は其の侭、ムニャムニャと口をモグモグさせ其の姿勢で動かない。
奥さんは正巳の左手がお腹の上に在り、其の手を優しく持ち、
左横に下ろされる。
正巳は其の下ろされた侭、じっとしていた。
 既に正巳に懸かっていたタオルケットは丸め込まれて正巳の胸の中、
浴衣から脚が食み出て居る。
其の左脚を又しても奥さんの方に放り投げる様に奥さんの腿に乗せる。
ピクリと奥さんが跳ねる様に驚かれている・・。
だが流石に男の脚、重い、奥さんは今度は其の脚を外そうとされなかった。
寝ているんだと、寝相が良く無いわね・・、其れ位の思いか、
奥さんは其の侭にされている。
残念だが、奥さんはタオルケットに包れて居られ、其の上から大きな脚が
乗っかかっていた。
 正巳はウ〜ンと唸り、其の乗せている脚を少し動かす、すると奥さんは
堪らず半身起こされ、脚を両手で持ち正巳の布団の上に持って来られる。
「エ・エ〜・・、ア・アア〜ッ・・」小さいが叫びが聞こえる。
脚を持上げた時、パンツの膨らみを見られたのか、一瞬だが
脚を持っている手が小刻みに震えておられた。
脚を下ろされて奥さんは横に成られるが、何か大きな息を吐かれていた。
 正巳は直に動く、今度は大胆にも右手を動かせ、何かを探る様に
奥さんの脇を指が動く・・。
堪らず奥さんは其の手を退かそうと握られる。
正巳は其の掴まれた手を握り返す・・。
ピクリとされ、奥さんは握られた手を解こうと動かれるが正巳はきつく握り
離さなかった。
柔らかく長い指が正巳の大きな手の中で外そうと足掻いている。
だが正巳は離さない・・、奥さんは諦められたのか暫くすると其の指が
動かなくなり力も急に抜ける。
正巳は其の手を握り締め、そうして少し自分の方に引き寄せる。
すると一旦手を引かれるが、もう一度正巳が引っ張ると手は力が抜け、
正巳の体の方に引かれて行く。
其の手を何度も掌で弄り、そうして手の甲を親指で撫でていた。
奥さんは力無い手を預けて居られる・・、正巳は生唾を音を立てない様に
何とか飲み込み、弄る親指は止まる事無く動いていた。
 五分、七分・・、手は動く・・。すると何時しか両方の手は汗ばみ、
粘膜の様に二人の手を密着させ出した。
 十分、其の手を強引に引き寄せ、奥さんは堪らず敷き布団の上を滑り、
半分正巳の布団の上に乗せられる。
正巳は今度は大胆に奥さんを引き寄せ向かい合いガッシリと抱いた。
思わぬ速さで、奥さんは抵抗も出来ない俊敏な動き、奥さんは両手を
正巳の胸に当て、逃げ様とされるが正巳は男、力が在る。
奥さんは強引に抱締められていた。
「駄目・・、駄目よ・・」小さな声で拒絶される。
其れでも正巳は奥さんを引き寄せ、左手は掌に入るほど小さな括れた腰に
宛がい、右手は奥さんの首の下から入れ、腕枕の形で手は奥さんの頭の
後ろをガッシリと掴んで居た。
そうして徐に顔を近付けて行く・・。
「待って、駄目・・、母が居る・・。其れに夫持ちよ。駄目ですよ、絶対・・」
小さな声で凛とした響きで言われる。
「では此の侭で・・少し・・」正巳は掠れた声で懇願する。
「嫌です、絶対駄目・・」今度もキッパリと断わられる。
だが正巳は奥さんを引き寄せたままの状態で離そうとしなかった。
 次第に奥さんは足掻く姿が乱れ、懸命に逃げ様とされる。
正巳は構わず奥さんの顔を引き寄せ唇に正巳の唇を充てる。
「イヤ、イア〜ッ・・」顔を横に振られる。
其れでも正巳は止まらない・・。
 漸く口がくっつき、奥さんはあげきながら尚も嫌々され顔が動く・・。
「ウ・ウ・ウップッ・・」口が正巳の口に塞がれる。
其れは強引其のもの・・、奥さんは尚も嫌々をされていた。
正巳は此処で引き下がれない、どうしてもと頼まれている。
其れも在るが今では本当に奥さんが欲しいと思う様に成っている。
顔を歪めて動かれて正巳は唇が痛かった。
左手が奥さんの背中の腰にガッシりと掴み、其れを強烈に引き寄せる。
「ウ・ウウ〜ン・・」口から篭れる声が出る。
奥さんの豊かな美しい胸が正巳の胸板に拉げて当たっている。
正巳は其の侭の姿勢で動かない・・。
奥さんは抵抗を時々休む様にされるが・・、直に思い出した様に
嫌だと小さな声で叫ばれて暴れられる。
だが正巳は動じない、暴れる度に奥さんの浴衣は乱れ、
既に豊かな胸は諸に飛び出している。
肩から浴衣がずり落ちて半分肩から外れていた。
露な姿は男を駆り立てる、正巳もそうだった。
汗がお互いを卑猥な所に追い遣る、其れは正巳には動くエンジンの
潤滑油にも思えた。
抱いている体は絶品其のもの、此処は母親の了解の上で抱き寄せている。
正巳には大胆に動ける要素が手に在った。
 十五分抱かれる奥さんの息は荒れている、正巳も然り、お互いが
我慢している頂上に既に到達している気がする。
(未だだぞ、此れからの時間は充分在る・・、心底抱きたいと思うまで辛抱。
其れがせめてもの奥さんの自負心を思う気持ちだ・・)
屁理屈を思いながら汗ばむ最高の肉体を逃がさない様に抱締めていた。
(奥さんはどんな気持ちなんだろう・・)
汗が滲む体を抱かれ、奥さんは時々小さな声で叫ばれる。
「駄目・・、信じていたのに・・。酷い・・」泣き声にも似た声で言われる・・。
正巳は言葉が出る度きつく抱締めている、其れは無言の男の
願望を表している姿だった。
 既に奥さんの腿は諸に浴衣から食み出て、正巳の脚に絡まれている。
大きな棒が狭いパンツの中で横にずれて聳え立っている・・。
奥さんの浴衣の腰紐が哀れに、浴衣を纏める様に腰に巻き付いて
用を為していない・・、其の姿は本当に男をそそる乱れた姿態だった。
熟した獣が相手が弱るのを待つ様に正巳は抱いた侭、
肉体の咽る様な香りに酔い、息吹を感じていた。
 午後十一時前、既に抱いてから三十分が過ぎ様としている・・。
奥さんは汗まみれの美しい体を獣に抱かれて蠢いているだけ、
此れからどんな修羅場に移るのか・・、大人の奥さんには見えている。
抵抗も儚いものに移りつつ在る。
女の肉体はその様に出来ているのかと奥さんは悲しんでおられるのか、
時々嗚咽されていた。
正巳は其れでもグイグイと抱締め、奥さんを既に全裸状態の中、
確りと抱いていた。


                 つづく・・・・。


























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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−16 ≫

2009/06/07 02:03
 午後七時過ぎ、正巳は一宮の小田家にと行く・・。
「いらっしゃい、無理言って御免なさい・・」
奥さんが本当に済まなさそうに言われ正巳は恐縮していた。
「やっと現れたか・・、ご飯でも食べよう・・」
母親がそう言って上がれと催促される。
正巳は未だ此処に来て何も話してはいない、出来なかった。
食事は豪華な物、お寿司、刺身、揚げ物などが並んでいる。
「暑かっただろう、さ〜乾杯仕様かね・・」
母親に促されてグラスを突き出す。
「太田さん、余り考えるな、事は成る様になるから・・、後は任せるんだ。
良いね、今更ドタバタしないで覚悟して居なさい・・」「・・・」
「此処は全て了解の中だ、一人だけ知らない女が居るけどね・・」
最後は笑われて言われる。
 「何、母さん楽しそうね・・」「そうか・・、何時もと変らんがゃ・・」
「いいえ、何か太田さんの顔を見てから顔が明るいわよ・・」
「其れはそうだ、私が惚れている男だぞ」「ま〜・・、お母さん・・」
奥さんも笑いながらテ−ブルに向かわれる。
其れから一頻り和やかに勤める正巳だった。
 美しく整い過ぎた顔、其れに見事なまでのボデ−を惜しげも無く、
Tシャツに隠されている胸の見事さ、薄い布から中が判別出来る・・。
其れが尚更辛い、惨いほど美しい女性を凌駕する事に躊躇するだろう・・。
事の中を想像すると正巳は獣以下だと思う・・。
其れならこの母親とご主人は・・、そう其れも獣、一人美しい白鳥が居る。
其れは今から仕込まれた事に美しい羽を捥ぎ取られ、
けたたましい泣き叫びをされる姿が頭を過る。
出来る事なら穏便にと思うが此ればかりは難しい・・。
正巳の胸中は今までに無い極致の胸の高鳴りを押え切れず、
夢中でビ−ルを飲んでいた。
「コレッ、余り酔うな・・、後が在るぞ・・。其れに酒はあの事には拙い、
少しペ−スを落とせ・・」小声で母親から言われる。
奥さんはお汁を用意され、今度は正巳も寿司を食べだしていた。
此処に来て余り言葉が出ない、出せる筈も無かった。
これからの事を思うと当たり前、正巳にはそんな強心臓は持ち合わせて
いないから・・。
 午後八時半、漸く食事を終え、今は刺身を摘みながらビ−ルを飲んで
いるが、流石にペ−スは落ちている。
「何時頃工事が始まりますの・・」
「馬鹿、未だ契約しておらん、今から聞いても無理」
「母さん、酷い・・。何でよ、こうして太田さんにお世話に成るのよ。
契約はするわよ」「そうだねしたいね・・」「可笑しな事、今日はお母さん変よ」
「変にも成るわ・・、でも決めたら引越しかね・・」
「そうなります、暫く仮住まいを願います」正巳は漸くまともに話せた。
「では一年位」「そう見て下さい。早くとは思うのですが、確りと造らないと・・」
「そうね、急ぐ事は無いわ・・、お任せする」
「そうだ、其の調子、お前は任せる事が一番」
「何、当たり前でしょう。判らないのだから・・」
「早々、其の調子だぞ」「変なお母さんね・・、本当に可笑しいわよ・・」
「可笑しくも成るさ、太田さんが居るんだから・・」「ま〜、お母さんッたら・・」
「太田さん、酒を飲んでいる。今日は此処で泊まりなさい・・」「・・・」
「お母さん、無理を言わないの、太田さんのご都合も在るわよ」
「在るか、在っても今日は泊まれ・・」「ま〜・・」
奥さんは呆れて母親を見ておられる。
「一風呂浴びて汗を流し、又飲もう・・。志保浴衣用意しなさい」
「はいはい・・、変なお母さん・・」笑いながら奥にと向かわれる。
「良いか、風呂を浴び出て来るんだ。此処で待っているぞ」耳打ちされる。
正巳は酒の力を借りて素直に頷いてしまった。
 大きな湯船に浸かり、正巳は息が苦しい・・。
其れは今後どの面下げて来れるのか心配、抱く奥さんの顔をまともに
見れるだろうか・・、今後の姿を考えると恐ろしくなる。
「此処に置きますね・・」脱衣場から声がした。
「え・え・はい・・すみません・・」
何とか返事をして湯の中に顔を沈めて息を止める・・。
 十五分後、正巳は風呂から出てお母さんの待つテ−ブルに座る。
「腰を据えて飲もう・・」先程とは違い安堵された顔で言われる。
「でも・・、飲むなと・・」
「其れは言ったが、如何も長期戦に成るぞ、覚悟していろ、飲め」
気持ち良いビ−ルの冷たさが喉を通る。
「志保も此処は良いから風呂に入れ・・」「嫌ですよ、後で良いわ」
「良いから行け、汗ばむ体を洗え・・」「変なお母さん、煩いから入るね・・」
後姿を追いながら正巳は喉をゴクンと鳴らす。
「お母さん・・、本当に・・」「しつこいね、往生際が悪いぞ」
「でも・・」「良いか、此れは話したく無いが、徹が心底思っている。
其れは志保を抱けない体をな・・、悔やんでいるんだ。其処で子供も欲しいが
女の妻を世間並みに喜ばしたい。今までの恩返しだと泣いて言った。
其処は私も感動したよ、生きた屍と自分を嘆いてな・・。
徹は其処まで考えて太田さんに決めているんだ。男の願いを聞いて遣れ、
其れが本当の男だぞ」「・・・」
「でもな、志保はまともでは受けん、親の私だから判る。徹は百も承知、
其れで強引に事を運ぶと決めたんだ」「・・・」
「今は、志保は口に出さないが女の苦しみを胸に仕舞いこんで生きている。
親なら判る、其処で今回の計画を賛成した・・」「・・・」
「今日は何が何でも遣るんだ。そうして二度目、三度目は女を味合わせて
遣ってくれないか・・。あの子も二度目や三度目なら受ける。そう信じている」
「・・・」「太田さん、少し浴衣を乱れさせ男を魅せるのよ、胸を肌蹴て、
浴衣の袖を捲し上げて見なさい・・。早く」
急かされて正巳は言われた姿に成る。
「早々・・、見事だね。鍛えたのか・・」「大学時代剣道部でした」
「そうか、其れで見事な胸倉なのか・・。アソコは如何だね・・」
「人並み以上と思いますが・・」「へ〜・・、本当か・・」
「そうだと思いますが・・」「失望させないか・・」
「何とか・・」「嬉しいね・・。太田さん気に入ったよ」
お母さんは満面笑顔で言われる。
 「アア〜良いお湯だった・・」「男の匂いしなかったか・・」
「お母さん・・、怒るわよ」「オ〜怖い・・」大袈裟に首を竦められる。
「私も飲もうかな・・」「オヤオヤ、今日は進むね・・」
母親がそう言いながらビ−ルをグラスに注がれる
「処で今日は一緒に並んで寝ようかな・・」
「嫌ですよ、お客様は粗末に出来ないわ」「だから一緒なんだ」
「駄目よ・・」「でも部屋が・・、ク−ラ−は三ヶ所だぞ。徹の部屋と此処と
寝る部屋だけ・・」「・・・」
「良いじゃない、寝転がって飲んでも良いぞ」「あら〜お母さん大胆ね〜」
「そうか、普通だぞ。太田さんは特別とは思えないしね、身内だよ」
「へ〜・・、珍しいネ・・」「フフッ、恋したのかな・・」「嫌だ〜・・」
親子はそんな会話をされているが、正巳は目の遣り所に窮している。
眼の前には薄いピンク地に大きな花柄模様の浴衣の奥さん、
其れも胸が大きく迫出され卑猥な感じさえ取れる。
其れは正巳の置かれている立場だから思われるのか・・。
浴衣をきちんと着こなされ、胸元はきっちり閉じられているが、
全ての体が想像出来る。
正巳は再度美しい肉体を浮かべて又しても喉を鳴らす。
 午後十時前、お母さんが立ち上がり言われた。
「奥に移るよ、お前酒を盆に載せて来い」「本当なの・・」
「そうだ、行くよ、太田さん・・」お母さんは進んでおくの寝室に向かわれる。
 正巳は動けない・・。
「良いわよ、太田さん寝難いだろうけど母の思い付きに付き合ってね・・」
優しく言われ正巳は救われた。
「本当にお母さん我侭なんだから・・」
そう言いながら盆に酒を載せておられる。
 正巳は先に寝室に行く。
「来たね、後は任せるよ、良いね」そう念を押される。
此れから如何動くのか、此処で・・、まさかお母さんが居られる・・。
あれやこれや考えて指差された場所の布団の上に座る。
場所は右端、左はお母さん・・、すると真ん中は奥さんに成る・・。
正巳はお母さんを見ると指を丸くしてサインを出されていた。
 八畳の部屋は心地良いク−ラ−の涼しさが行渡り、
正巳は観念する時が来たと覚悟した。


                         つづく・・・・。













































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−15 ≫

2009/06/06 02:03
 夜、母、良子は酒田家で娘の留美さんと一緒の部屋で並んで寝ている。
「ね〜・・、嫌で無いの・・」「何がです・・」「此処で手伝ってくれるの・・」
「アラッ、留美さんは私が居る事が嫌なの・・」「ち・違うわ・・、反対よ」
「だったら私嬉しいけど・・」「本当に・・」
「そうよ、嫌では無いし、こうして大事にして貰える。今も息子が此処で
お邪魔しているわ・・」「其れは、良子さんに対するお礼よ・・」
「そうだったら嬉しい・・」「今、好きな人は居られるの・・」
「私・・、アハッ、幾つよ、もう五十五よ・・、在り得ない。考えても居ない・・」
「そう・・、死別されたご主人が・・」
「アア〜・・、あの人・・。そうね不満は無かったね。でも変化も無かった・・」
「そうなの・・、良い人で良かったわね・・」「貴女こそ何よ・・、聞いたわよ」
「ま〜、お父さんのお喋り・・」「良いじゃない、心配されて居られるわよ・・」
「良いの、あの人にはもう何も感じない・・」
「そんな・・、なら何故傍に置いて置くの・・」
「あれね、出てと言ってるわよ。もう他所で事務所構えるほど金が
出来ているのよ。其れなのに・・」「其れは貴女に愛が未だ在る証拠ね・・」
「そうかしら・・、其れは無いわ・・」そう言われる。
「最近ね、お父さんが元気に成って喜んでいるの・・」
「怪我しておられるのよ・・」「そうだけど心よ・・」「へ〜・・、心・・」
「そうなの、良子さんが出入りされる様に成り出して変ったわ・・」
「そう・・、以前の事は知らないけど・・、そう・・」
「でね・・、どうかしら此れからも来て頂けない・・」
「此れから・・、怪我が治れば来れないわよ・・」
「其処よ、どうかしら毎日では無くても良い、二日に一度、いや一週間に
二度くらい来て頂けない・・」「なんで・・」
「会いたいの・・、ウウン私だけでは無く、父もそう願っていると思う・・」
「聞いたの・・」「聞いていないけど親子よ、判るの・・」
「へ〜・・、息子の気持ちなど見えない私は親失格ね・・」
「違うわ、父は如何も良子さんが好きみたいなの・・」
「まさか・・、其れは無いわよ・・」「如何してよ・・」
「だって、お父さんその気に成れれば家や資産も在るし、良い人は
よいどりみどりよ・・」
「そうかな・・、父は頑固者だし・・、普通の人では駄目・・」
「アラッ、私普通の人では無いの・・」
「あ・あ〜、違うのよ・・、あの・・つまり・・」「良いわよ、女頑固者だから・・」
「そうね・・、アラッ御免なさい・・」二人は其処で笑っていた。
そんな事を話しながら女二人は親子の様に横に並んで寝て行く・・。
 朝、正巳は頭を抱えて起きて来る。
「馬鹿だね、程が在ろうがゃ・・」
「そうだね、余りにも酒を飲み過ぎた。母さん俺粗相しなかった・・」
「していたよ、留美さんと寝言言っていた」
「エ・エエ〜・・、本当か〜・・、拙いよ其れ・・」
正巳は唖然として佇んで動けなかった。
「ま〜、嘘ですよ。お母さんの冗談ですよ。昨夜は何事も在りません・・」
横から留美さんが助けてくれる。
「フ〜・・、良かった・・」
「お前、横恋慕しているんか、止せ、留美さんはお前など手が届かないくらい
素晴らしい人。其れにご主人も居られるんだぞ・・」
「知っているよ、俺そんな気持ちでは無いから・・」
「そうか、質屋通いは止めたんか・・」もう〜・・、朝から何を言う・・」
親子で会話されるのを横で主が笑いながら聞いて居られる。
 ほうほうの態で酒田家を飛び出して会社にと正巳は行った。
(母さん・・、あんな事言ってからに・・)未だ脇に冷汗が滲んでいた。
 「太田君、小田さん宅の契約は何時出来るんだ。会社では親会社から
何時だと催促されているぞ」朝から課長が正巳に言われた。
此処でも正巳は板挟みに合い、困惑した顔で説明をしている。
(如何し様・・、拙いぞ・・)小田さんのご主人の顔が浮かぶ・・、
そうしてあの癒される奥さんの顔も重なって浮かんでいた。
既に言われている日は過ぎている、あのご主人が気を使われて病院に
入院されてから三日が過ぎていた。
(如何しよう・・)又も其の言葉が浮かんで頭を抱えて机に伏せてしまう・・。
 マンション建築契約は正巳の子種を貰う条件を言い渡されている。
其れは言語道断、世間では通用しない事、其れを在ろう事かご主人と
母親から聞かされている。
正巳には如何しても受け入れる事が出来ない・・。
其れはあの美しい奥さんを抱けるのは男冥利に尽きるが、
主人の勧めでは男として受け難い・・、其れが本音だった。
ましてや、当の本人には何も知らされてはいない、無茶其のもの、
在り得ない話しなのだ・・。
(アア〜・・、如何すれば良いんだ・・)正巳は気が狂うほど悩んでいる。
 其処に図った様に携帯電話が鳴る・・。
「はい・・、太田ですが・・」「今、電話宜しいでしょうか・・」
「アッ、奥さん・・。はい、良いですが・・」
「今日夕方来て頂けるかしら・・、母が煩く催促されるの・・」
「え・え・・、今日ですか・・」「都合が悪いのでしょうか・・」
「いえ・でも・・」「母はお話が在ると・・」「そうですか・・、では伺います・・」
「御免なさいね、何時も無理言って・・」
そう言われて電話を終える・・。
「フ〜・・、来たか・・」正巳は大きく深呼吸して、其れから呆然とした。
(如何すれば良いんだ・・、ご主人・・)
思い出して外に飛び出す。
行く先はご主人が入院されている病院にと向かっていた。
 午前十一時、暑い中病室を聞いて向かう。
「おや・・、珍しい人が登場ですね・・」「具合は如何ですか・・」
「何時も通りですよ、太田さん何か・・、ハハ〜ン義母から連絡が来ました。
既に終わっているのかと喜んでいましたが、先程妻が来て、今日母が
如何しても太田さんに話が在るからと・・、其処で僕に相談に来ていました。
僕は義母の話を太田さんに聞いて貰え、マンションを進める事だろう
と言いました。其処でベランダに出て貴方に電話していたんです」
「そうでしたか・・」正巳はそう言って椅子に座る。
「余り深く考えないで・・、行動は強引にして下さい・・。僕は心から
願っているんです」「其れが出来ないからこうして来ているんですよ・・」
「判ります、太田さんの正直な気持ち、嬉しいです」
いやはや、とんでもない事を自ら願ってこうして病院にまで入り、
事がスム−スにと思われて・・、正巳はご主人を睨む様に見ていた。
「太田さん、義は捨てて下さい。今回は僕の発案ですよ。義母も驚いて
いましたが、今は本当に願っているんです。僕もですよ」
「・・・」正巳は何も言えなかった。
「抵抗されますよ・・」
「そうでしょうな・・、でも組み伏せてして下さい。後は僕と義母に任せて
貰えませんか・・。悪い様には運びませんから・・」「・・・」
「一度だけなら不安です。何度も・・、ニ、三日通って貰えませんか・・」
「え・え・えええ〜・・」
「義母は今が最高な日と言っています・・。男の僕には判りませんが・・。
義母は今を逃すとマンション建設に遅れ、完成と同時に孫が見たいと・・。
僕も賛成です」「そんな〜・・・」開いた口が正巳の驚愕を表していた。
 一時間も其処に居て、色々な話を聞いた。
ご主人は悟りを開かれた様な明るい顔で話され、正巳は其れが
何とも苦痛だった。
(フ〜・・、凄い人だ・・)
外に出て車に乗り込むと又しても体が硬直して暫く動けなかった。
(遣るのか・・、遣るしかないのか・・)正巳は未だ戸惑っている。
(出来得る事なら合意で・・、でも其れは拙いな・・、ご主人に悪い・・)
あれやこれや考えて中々車のエンジンを動かせないで居た。
 車の中は猛烈な蒸し暑さ、其れでも正巳は動こうとしない・・。
其れだけ今回は無謀な事、我が身に強いられている事に
心が追い付かないで苦しんでいたのだ。

                  つづく・・・・。


























 
























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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−14 ≫

2009/06/05 02:03
 七月二十日、晴れ。正巳は何時もより早く部屋に戻っている。
其れは今日母があの質屋に行っている筈だからだ・・。
結果が知りたい、其れも思わぬ事で口から出た言葉、あの奥さんの悩む
姿に母の看護資格を言ってしまい、今では心穏やかでは無かった。
唯一の楽しみ、其れはお客で出入り出来ている自分、其れが若し、
母が手伝いに行くと、此れからそうも言って居れない状態に立たされる。
今では母の事を言った事が悔やまれていた。
 午後七時半、母の遅い帰宅、「只今・・」「遅いよ〜・・」
「何・・、もう帰っているのかい・・。珍しいね・・」
「気に成っているんだ・・。如何だった・・」「フ〜・・、良い気分・・」
「お酒飲んでいるのか・・」「そうよ、向うで出されてね・・」
「では、其の感じでは・・、行くのか・・」「お前に頼まれたんだよ・・」
「だって・・」「何がだってだ、お前呆れたね・・。聞いたぞ、
月に四度も五度も通っているそうだな・・。アホッ・・、笑われたわ・・」
「・・・」「其れも四日毎にだと・・、ばかたれが・・」
「・・・」「母さん、手伝いに行く事にしたよ」
「ええ〜・・、本当に・・」「そうだよ、向うで頭を下げられてね・・。
主人も嫌いなタイプでは無いし・・」
「エエ〜・・」「ス−パ−はお前が寝込んでいると言って長期休暇を頂いた」
「ええ〜、もう決めたの・・」「そうよ、そうしないと向こうが大変だからね・・」
「・・・」正巳は観念した。
此れからは理由も無く質屋に行けないな・・、と気が沈む・・。
正巳と正反対に母は何か気が浮いている見たいな様子だった。

              【 母の姿・・・ 】
 七月二十一日、猛暑・・。
良子は朝七時に家を出て行った・・。
身長百五十五センチ、小柄な体、其れも顔は小さく年相応に見えない、
身体つきは昔、今東光和尚の小説が在る。
其の中で河内での事に書かれている、こつまなんきん娘が出ている。
小柄で豊満な身体つき、其れが良子にピッタリの姿だった。
 夫とは職場結婚、当時自動車修理工場の事務をしていた。
昔の事だが、思い出される・・。
夫はシャイで良子を気にしているが中々口には出さない・・。
良子は真面目な男だと感心している。
だが二人は一向に進展しない・・、当時二十二歳、業を煮やした良子は
大胆にも酒の席で酔っ払い、夫、正一の前でへべれけに酔い潰れる。
そうして介抱され、男正一は念願の良子を抱く・・。
全て良子の計算の上で正一は動いていたのだ。
やがて結婚し、恵美、正巳を産む・・。
そうして平凡な家庭を築き、五年前ガンで亡くなるまで幸せな日々を
過ごして来た。
際立ってはいない人生だが、良子は満足している。
 既に五十五歳、何もかもが変り、今は普通のおばさんの姿其のもの・・。
此れからは正巳の結婚後の孫が楽しみだと言い聞かせながら働いていた。
今度の質屋の働きは、そう苦でも無い、相手は怪我人、足が悪いだけ、
其れに夫とは違い、男らしい・・。
何か良子には今まで会えなかった人に見える。
其れだから息子に言われて会ったが、直に承諾していた。
今一つ、娘の留美さんが頗る気の良い人で、一目で気が合い、
初日に酒を飲むまで進んでいた。
何もかも良子には質屋の家が気に入り、此れから足が大丈夫に成るまで
手伝う気でいたのだ。
 「お早う御座います・・」「ま〜・・、早いのね。朝は良いのよ・・」
娘の留美さんがそう言って迎えてくれる。
「いいえ、お任せ頂くなら朝から・・」そう言いながら台所に向かう。
「アラッ・・、其処は・・」「嫌ですか、他人が入るのは・・」
「エッ・・、いいえ、其処までは思っていないから・・」
「お食事は作ります、伺わせて頂く間は・・」「ま〜・・、ありがたい・・」
留美は本当にそう思っていた。
 此処でも母親が亡くなって三年、何時も留美が食事の世話をしている。
今では夫の分が無いが、食事の労力は同じ、店を見ながら買い物や
台所に立って、その間店は父親が座って居た。
「在り難いわ・・、では甘えるわね・・」留美は心底そう思って言う。
「味は保証出来ませんよ・・」良子は笑いながら言った。
 手際良く朝飯の用意をして、介護人の部屋に持って行き食べさせる。
「太田さん・・、美味い・・。味噌汁最高だね・・」
「そうですかお世辞でも嬉しい・・」「いいや、本当だ・・」笑顔で泰一は言う。
「後は頼みますね・・」留美さんがそう言われて店に行かれる。
「何かして欲しい事は在りません・・」「痒い・・」
「其れは仕方ないですよ・・。ギブスが在りますからね・・」
「でも痒い・・」「仕方が無いわね・・。少し掻きましょうか・・」
細長い棒を探して其れに包帯を巻き、ギブスと足の間に入れて捏ねる。
「ひや〜・・、快感・・」「大袈裟ね・・」良子は笑いながら言う。
「お体、洗うのは二日に一度しましょうね・・」
「御願い出来ますか、助かります・・」そんな会話をしていた。
頑固な男は一徹、其れは良子が一番知っている、良子も女の頑固者、
でも男の頑固は色々在る。
気難しい頑固者、子供の時から我侭な性格は大人に成り頑固に固まる人、
其々頑固でも中味が違う。
この家の主人は後者だと思っていた。
前の奥さんは反対の人と感じる・・。
良子は遣り易いと思っていた。
(この人なら相手し易いわね・・)横でそう感じて食事が終わるのを待った。
 「後は何をしたいのです・・」「本が読みたい・・」
「何処に在ります・・」「書院に・・、そうだ徳川家康を読みたいな・・」
「捜して来ますね・・」良子はそう言いながらお盆を持って台所に向かう。
 昼、夜と食事を作り、午後六時には家に戻る。
其れから正巳の食事を作り一日が終わる。
「アア〜・・、疲れた・・」湯に浸かり、そう叫び体を洗い、早々に寝る・・。
 翌日も午前七時半には質屋の母屋にと行っている。
「今日は体を洗いましょうね・・」朝食を食べさせながら良子は言った。
「頼みます・・」泰一は素直に言う。
骨が癒着するまで動かせない・・、其れは知っている。
 午前十時、良子は用意して来たビニ−ルシ−トをベットに敷いて、
湯をバケツに入れて部屋に戻る。
其れから事務的にパジャマを脱がし、体を熱い湯に浸したタオルで拭う・・。
顔、首胸、背中と丹念に洗い拭く、そうして下半身も何事も無い様に移る。
泰一は其れを目を瞑り任せている。
(ま〜、元気な事・・)良子は久し振りに見る、男の股座の物を驚いていたが、
其れも気付かれない様に作業は進んで行く。
 「終わりましたよ・・」新しい下着とパジャマを着せ終えると言った。
「有難い・・。気持ちが良い・・」泰一は其処で始めて言葉を口にした。
今まで体を洗われて快感に酔っていたのだ・・。
 買い物に出て、夕方食事の用意をし、良子は自分の部屋に戻る。
(へ〜・・、充分な大きさ、其れに元気・・)
長い間見た事が無い男の股座の物を思い出しながら・・。
(嫌ね〜・・、この年でも未だ女を・・)
良子は看護する男の股座が鮮明に蘇り中々寝付かれ無い・・。
そんな日々が重なって行く・・。
 七月二十八日、又しても猛暑。
「良子さん・・、珠には息子さんを呼んで食事しません・・。帰って食事の用意
大変でしょう・・」
「良いんですよ、あの子も気を使い、一週間三度しか家で食べませんから」
「マ〜・・、大変・・。其れなら内で食べて貰いたいわ・・」「良いですよ・・」
「そうして貰え、俺も男の相手が欲しい・・」「アラッ、お父さん・・」
良子さんは笑いながら言われた。
「では私が電話して呼びますね・・」直に電話される。
「はい・・、アア〜奥さん・・」「嫌ですわ、奥さんは嫌、良子と呼んでよ・・」
「エ・・・」「今日は食事此処でと決めたけど良い・・」
「ええ〜・・」「何時もお母さんにお世話頂いて助かっているの、でも家でも
又食事の用意でしょう・・、大変だわ・・。来て下さる・・」
其の言葉に驚いて返事もろくに出来ないまま電話を切る。
「ひや〜・・、あそこに行けるぞ・・」正巳は小躍りして喜んだ。
 夕方七時過ぎ、正巳は質屋の母屋に訪問していた。
「上がって・・、お父さんの相手していてね・・」
気兼ね無く言われ、良子さんの親近感が感じる声だった。
「良く来てくれた、さ〜飲もう・・」
お父さんに言われ、既に用意されていた料理と酒に正巳は向かわされる。
冷たいビ−ルが喉に沁み、正巳は美味いと一言叫ぶ。
「お世話に成って居ます・・」
「其れは仕事ですから・・、我侭な母ですが宜しくお願いします」
「我侭なんですか、其れは見えないな〜・・」
お父さんが驚いた様に言われた。
「そうなんですよ、僕なんかボロクソに言われているんです」
「そうか、其れは親子だからだよ、此処では本当に有難い人だぞ」
「そうですか、其れなら一安心ですけど・・」
「そうなの、本当に感謝しているわ・・、お父さんなど良子さんが帰られると
急に顔に覇気が無くなるのよ」
「お前・・」「そうでしょう、溜息を吐いて、そうして寝転んで居るばかりよ」
「止せ、息子さんだぞ・・」
「だから言っているの・・、お父さん良子さんを気にしているみたい・・」
「馬鹿〜・・、失礼だぞ・・」
そう言われてビ−ルを喉に流し込まれ目を正巳から逸らされる。
(へ〜・・、母さん気に入られているんだ・・)
内心嬉しい気持ちと、此処は俺が先だぞと言いたかった。
 和やかな夕食が始まり、正巳は心底喜んでいる。
其れは何かを忘れ様とする姿にも思えた。
あの一宮の奥さんの事が脳裏から離れない・・。
明日、来てと一ノ宮のお母さんから言われている。
行くとどうなるかは主人から頼まれている事が・・、気を重くしていた。
だから自棄に酒が体に沁み込んで酔っ払って仕舞う。
 「マ〜・・、正巳好い加減にしなさい。他所の家ですよ」
「良いじゃないですか、其れだけ気を許してくれている。男は酒に酔う方が
良い、俺も気分が良いよ」「お父さん・・、そんなに飲んで大丈夫傷は・・」
「もう大丈夫だぞ・・」「では良子さんも此処には通えなくなるわね・・」
「いや・・、其れは未だだ、歩けない・・」
「嘘、昨夜も確り歩いて便所に行けているわ・・」「おい・・、見たのか・・」
「見たわよ、体を揺すり何とか歩いている。此れなら後少しね・・」
「オイオイ、未だ半月もしないんだぞ。怪我人を労れ・・」
そんな会話を酔った頭で聞いている正巳だった。
 だが悩みが在る正巳には今日の酒は相当効いた、午後十時過ぎには
他愛も無く横に成っている。
「コレッ・・、他所様の家だぞ・・」母が叫ぶ。
「良いじゃないですか、好きにさせてあげてよ、正巳さん酔っておられるから
そっとさせてあげて・・」良子さんが言われる。
「そうだ、其の侭に・・、良子何かかけてあげなさい・・」
良子さんはタオルケットを正巳の体に懸けてくれる。
「済みません・・」「お母さんも飲もう・・」
泰一はそう言ってグラスにビ−ルを注ぐ。
「今日は此処で泊まりません・・。私と一緒に寝ません・・」
「え・ええ〜・・、駄目よ・・」「良いじゃない・・」
「そうして貰え、俺は正巳君と寝る」「そうね、ベット横に布団敷くね・・」
親子でそう言われる。
良子は何かほんのりとした気持ちが沸いて来た。
 こうして正巳は酔ったまま知らずに初めて酒田家で泊まる羽目に成った。
軽い鼾を掻いている正巳を横に三人は夜中遅くまで酒と話しが行き交う。
和やかな夜張りが家を囲んでいた。


                     つづく・・・・。









































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−13 ≫

2009/06/04 02:03
 七月十九日、晴れ、午前十時。
猛暑、其れも半端ではない・・、茹だる暑さに正巳は会社から出られない。
行く所が無い、在るけど其処は行けない・・。
正巳は一宮の奥さんが頭に浮かんでいた。
だが其れも直に飛び、今度は質屋の奥さんが鮮明に浮かんで来た。
(どうなったんだろう・・、お父さん・・)
昨夜の出来事を思い出しながら窓の外を眺めていた。
すると其処に電話が来る。
正巳は携帯電話を取り、知らない電話番号に戸惑いながら出る。
「あの〜・・、太田さん・・ですか・・」「はいそうですが、貴女は・・」
「酒田留美です。あの質屋の・・」「アア〜、奥さん・・、如何ですかお父さん」
「お蔭で助かりましたわ、お医者さんも肩の脱臼の嵌め方は見事だと
感心されていましたわよ・・」「そうですか・・、で怪我は・・」
「足の骨折・・、其れは良いけど昨日あのままにしているでしょう・・。
時計必要ですの・・」「いや、良いですよ。又で・・」
「そう・・、今日は臨時休業ですの・・」
「そうですか、何時でも良いです・・。店を開かれたら連絡して下さい・・」
そんな会話をした。
(そうか、良かった・・)相手が怪我しているのに良かったとは可笑しいが、
正巳は予期せぬ事で奥さんに近付けたと喜んでいた。
(待てよ、相手は姉の仇の片割れだ・・)時代めいているが其れは本当だ、
正巳があの質屋に通うのもそんな思いが募って起こしている行動、
其れは間違い無い。
(でも・・・)正巳は其の事を離れて今は奥さんを見ていた。
 「アア〜・・、暇だな・・」正巳は既に大方の社員は外に飛び出している中、
会社で暇を持余している。
課長が正巳を睨みつける様に見られ、慌てて外に飛び出す、
だが行く宛ても無い・・。
 「ヒヤ〜暑いわ・・」五分としない内に喫茶店に飛び込んでいる。
「堪らんな〜・・」ぼやきながらアイスコ−ヒ−を飲んでいた。
其処に電話が来た、あの一宮からだ・・。
「今、良いでしょうか・・」電話は旦那さんからだった。
「良いですよ、何でしょうか・・」正巳は嫌な気配を感じる。
「実は相談してからと思ったのですが・・」話が続く。
 其れは主人が家を出て病院に入ると言われる。
検査と少しのリハビリと言われたが、中味に驚いている。
其れは義母と相談しての事、其の病院に入っている間、
御願い出来ないかと言われ、言葉を失う・・。
二週間ほど入るからその間来て頂きたい、其処まで指定される。
「でも・・・」正巳は言葉が続かない・・。
「良いんですよ、手筈は義母が心得ています。どうか御願いします・・」
何度も懇願され、正巳は黙って聞いていた。
美しい奥さん、其れは紛れも無い事実、だが主人から抱いて子種を欲しい、
其れは世間では考えられない事、幾ら正巳が正道から外れた道を歩んで
いるとは言え、無体其のもの、電話の向うから頼まれる言葉を唖然として
聴いていた。
「太田さん・・、聞いています・・」「あ・あ・・、ええ〜・・」
「では御願いしますね、今回は貴男の力が欲しいのです・・。必ずですよ。
明日から病院に入りますからね。頼みます」そう言われて電話を切られる。
「なんて事、酷い・・」正巳は喫茶店で独り言を言いながら呆然としていた。
こんな事出来るか・・。
其れが正巳の本音、あの主人の頼みにキッパリと断れない自分が居た。
「ヤレヤレ、如何するんだ・・」再度溜息を吐いて項垂れる。
(如何してこんなにいろんな事が俺に来るんだ・・)
呪いたくなるほど自分に嫌気がさす。
気分は重く、暑い街に出るが尚更足が重く感じる・・。
何処で如何時間を潰したのか判らないまま夕方会社に戻っていた。
午後四時半、電話が鳴る、出ると質屋の奥さんからだった。
「度々済みません・・。父が如何してもお礼が言いたいと・・」
そう話しを切り出される。
「あの〜・・、今日はご都合は・・」「なんでしょうか・・」
「来て頂けないかしら・・」「病院は何処です・・」
「いいえ、病院は出て家に居ますの・・。父が病院は嫌だと子供の様な
事を言い、仕方なしで家に戻りましたの・・」
「そうでしたか。良いですよ、伺います・・」そう言って電話を切る。
一宮と違い、質屋の奥さんには会いたい、其れが正巳の本音、
来て欲しいと言われれば喜んでと言いたいほど嬉しい・・。
一宮の事を忘れたいが為質屋の奥さんを思い浮かべ、会社を定時に出る。
 店では無く、母屋と言われている、車を駐車場に留めて玄関に立つ。
「済みません・・、どうぞ・・」そう言われて中に入って行く。
広い居間には重厚な調度品が並ぶ中、父親が痛々しい包帯を左足に
巻いてベットに寝ておられる。
「良く来て頂いた、あの時は本当に迷惑を懸けた。有難う御座います」
丁寧なお礼を言われる。
「足は如何ですか・・」「お蔭で複雑骨折では無くて助かりました・・」
そう言われる。
其処に奥さんがコ−ヒ−を運ばれて来られる。
「我侭で困っていますの・・、そうでしょう、内は店が在るんですよ・・。
其れなのに家で養生をするなど無茶ですよ、私一人では両方はとても
無理なのよ」そうぼやかれる。
「良いよ、誰か頼むから・・」「誰、居ないわよ。こんな我侭な怪我人を・・」
「家政婦さんでも良いよ」
「其れが嫌なの・・、知らない人に任せられないわよ。家は特殊でしょうが、
何か在ってからでは遅いわよ」「そんな事言っていたら何も出来んぞ・・」
親子だからそんな会話も出来る。
「ご主人は・・」「アア〜・・、あの男・・。居ないわ既に一年かな・・」
「え・え・え〜・・、二階に居られるでしょうが・・」
「アラッ、良くご存知。そうあれが主人かな、でも今は行き来が無いの・・」
「え・え・え〜・・」
「そうなんだ、俺のメガネ違い、婿にと迎えたんだが・・、今はメッキが剥げ
留美が家に入れないんだ・・」
「そうでしたか・・、では看護が要りますね・・」「そうなのよ・・」
奥さんが困った顔をされる。
正巳はあの男が家に居ない事が少し快感に思える。
不謹慎だが本当にそう感じて気が浮いた。
「誰か捜さなくては・・」奥さんが呟く様に言われる。
「紹介所に頼め・・」「最悪そうするわ、でも・・」「良いよ、看護だけだから・・」
「其れで済むの・・、彼是触られるのが嫌なのよ・・」「そんな事・・」
親子は未だ揉めている。
「太田さん・・、誰かご存じ無い・・。近所では中味が知れて怖いのよ・・」
そう言われる。
「そうですね・・、僕はそんな世間は疎いですから・・」
「良いんだ、留美、無理をゆうな・・」
「ま〜・・、無理を言っているのはお父さんよ・・」睨まれて言われる。
「太田さんのお知り合いなら安心だけど・・」「僕は質屋通いの男ですよ」
「そうね、でも変・・、今はお客様と思っていないから・・」
そう言われて正巳は心で嬉しいと叫んでいた。
「では、僕の母では如何ですか、父が亡くなる前、看護の資格を取ってます」
「ええ〜・・、本当に・・、働いて居られるの・・」
「今はス−パ−でパ−トをしていますが聞いてみます」
「凄い、ね〜頼めない・・。御願い・・」
奥さんが手を合わされて頭を何度も下げられる。
「良いのか、ス−パ−は・・」父親が聞かれる。
「何か辞めたい、看護の仕事に付きたいとは言っていますが・・、
此れも聞いてみないと・・」
「良いわね、是非聞いてよ。私、店と看護と台所ではとても出来ないわ」
そう言われる。
「戻って聞いて見ますけど、此れは約束は出来ませんよ」
「良いわ、出来ると思い待っている。御願いね・・」
そう言われて正巳は頷くが、勝手に決める事は出来ない。
あの母が承諾するかが問題・・、又しても軽はずみな言葉を言って仕舞い、
正巳は先程の重い気持ちに戻されていた。
 暫くして家を出て自分の部屋に戻る。
「今日は少し遅いだけね。ご飯、風呂どっち・・」「・・・」
母の言葉に返事すら出来なかった。
「先に、話しが在るんだが・・」「オヤオヤ、女の子でも出来たのか・・」
「違うよ・・」「なんだ・・、では何・・」其れからあの質屋の事を話す。
「お前、何で知り合いなんだ・・」「俺、少し利用している」
「え・え・え〜、まさかお前・・。お金在るだろうが・・」「在るよ・・」
「だったら何で・・」「も〜・・、其処は聞かないの・・、訳が在るんだ・・」
「だから聞いている・・」「良いよ、今は言えないから・・」
「変な子、質屋など行くな、金なら在るがや、馬鹿か・・」怒って言われる。
「でも、今回は相当先方は困って居られるんだ・・」
「馬鹿か、息子が質屋通い、其れに母まで質屋か・・」
「中味が違うよ、相手は困っておられる」
「其れは聞いたよ、で、相手のお父さんはどんな人・・」
「頑固みたいだけど・・、常識は在る。恰幅も良い・・」
「年は・・」「六十前後かな・・」
「ま〜・・、で連れは何時亡くなられた・・」「知らないよ、其処までは・・」
「そうか・・」「母さん、ス−パ−は良いのか・・」
「馬鹿、未だ行くと決めている訳では無いわ・・」
そう言いながら根掘り葉掘り聞かれている。
「そうか、ス−パ−は暫く休むとしても良いけど、どんな人か見たいな・・」
「え・え〜・・、見て判断するの・・」
「当たり前だがゃ、好き好んで行くわけでは無いがゃ、難しい人なら断る」
いやはやこの母親はあのお父さんより頑固だと正巳は溜息をつく。
「良いわ、明日行って見る。お前ご飯を食べろ・・」そう言われた。
(ヤレヤレ、とんだ事に成ったぞ・・)
母の後姿を見て又しても溜息を吐いていた。
部屋はク−ラ−の音が煩い、古いから音も大きい・・。
そんな中で食事をしている正巳だった。


                               つづく・・・・。














































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−12 ≫

2009/06/03 02:20
 正巳は酒田質店に入っていた。
「いらっしゃい・・」声を出されたのはあの写真で見た奥さん、
其れも話と写真で見ている人。
美人、其れが本当にあの女優さんの真矢みきさんにそっくりな美しい人。
質屋は初めて入る所、中は格子窓で対面が遮られている、
そうして正巳が立っている場所は入り口を入ると直に在る。
広さは畳み三枚位は在るのか、横に長椅子が在るだけ、
格子窓の向こうはカウンタ−が在り、其処に奥さんが向かわれて座られる。
六畳位の広さ、後ろに質草の品物か電気製品が二、三、床に置かれてた。
 「品物は何ですの・・」事務的に言われる。
「此れなんですが・・」正巳は腕から外して腕時計をカウンタ−に出す。
奥さんは其れを受け取り、何かカタログ見たいな分厚い本を出されて
商品の照合をされている。
「良い物ね・・、其れに人気が在るロレックス・・、幾ら要るの・・」
事務的に又言われる。
「幾ら出ますか・・」「そうね・・、此れなら良いわよ」
ロレックスの時計を何度も掌で現物を見てそう言われる。
「幾らでしょうか・・」「そうね、貴方幾らでと考えて来られたの・・」
「其れは高い方が・・」「幾ら・・」「三万円では・・」
「三万・・、其れで良いの・・、十万円まで良いわよ」「ええ〜・・、そんなに・・」
「みたいね・・、でも其れが限度よ・・」「そうですか〜・・」
正巳は質屋での始めての経験をしていた。
「如何されます、三万円で良いの・・」「はい・・」
「良いわ、此れに名前と住所、其れに身分証明書、免許証在るの・・」
「あっ・はい・・」直に名前を書き、待っていた。
周りを見ながら不思議そうに正巳は違う次元の所に居る様だった。
「はい、三万円ね・・、期限は三ヶ月よ・・」
そう言われて三万円を手にして質屋を出た。
直に買い求めたファッション時計を腕に嵌めて車を走らせる。
(ウヘ〜・・、本当に美しい人だ・・、あの人があの二階の憎い男の奥さん・・)
正巳は複雑な気持ちで居た。
 六月も終え、今は熱い七月、其れも梅雨の真っ只中、ジメジメとした中で
正巳はうんざりしている。
 七月二日、正巳は又してもあの酒田質屋にと向かっていた。
「いらっしゃい・・」事務的に言われる。
「時計を出したいのですが・・」「アア〜・・、預り証・・」
言われて財布から取り出して渡す。
「少し待ってね・・」後ろの大きな戸棚から籠を取り出し、多くの時計の中から
正巳のロレックスを持ち、カウンタ−に来られる。
「月末が良いのよ、二か月分利子を払わなければ・・」「良いです・・」
請求された金額を払い、正巳は質屋を出る。
(そうか、月を渡ると二か月分なんだ・・)苦笑いしながら又車に乗った。
 七月六日、雨。「今日は・・」「え・・、アア〜・・」
酒田質屋には又しても正巳が来ている。
「今日は何・・」「又、御願い出来ますか・・」「品物は時計・・」「はい・・」
会話は其れだけ・・、直に金を受け取り出る。
 七月十日、曇り。三十度を越す暑さと蒸し暑さに少々正巳もまいっている。
「今日は・・」「え・ま〜・・、あんた・・」呆れた顔をされて迎えられる。
「時計貰いに来ました・・」「ハイハイ、忙しい人ね・・」
苦笑いされて時計を渡される。
「有難う・・」見送る奥さんは呆気にとられる顔をされていた。
 七月十四日、晴れ。久し振りの太陽だが、其れが又大変・・。
とんでもない暑さを運んで来ていた。
「ウヘ〜・・、車が・・」中に入ろうとすると車内は猛烈な暑さ・・、
暫くドアを開けて待ち、そうして車を走らせて行く。
「今日は・・」「え・ええ〜・・・、又・・、なの・・」「御願い出来ます・・」
「商売だから良いわよ、でも・・、貴方なんでそうも忙しいのよ・・。
利子だけでも損。辛抱すればこうしてお金出来るのでしょう・・。無茶よ・・」
「そうですね・・、でも必要でしたから・・、又頼めますか・・」
「呆れた人ね・・、ハイハイ・・」
奥さんは何度も笑い顔で正巳を見られて三万円を渡される。
「聞くけど、何に必要なの・・、パチンコ・・、競馬・・」
「いいえ、そんな事はしません・・」
「では何で・・、生活費・・、なら四日位で受けだしに来れないわね・・」
「野暮に要るんです・・」「ま〜・・、あんた・・」「済みません、これ以上は・・」
「そうね、お客様の先は聞けないわね・・。はい、どうぞ・・」
正巳は受け取り質屋を出る。
二千七百円の利子であの美しい奥さんが見られる・・。
正巳は最近日が経つのが遅いと感じるほどウキウキしている。
其れは仕事では無い、この質屋に通う事が待ち遠しいのだった。
 七月十八日、長い梅雨が明けたとテレビが言っている。
(此れから猛暑だな・・)会社で涼しい風にあたりながら思っていた。
「オイッ、太田君・・」課長が呼ばれる。
「なんでしょうか・・」「なんででは無い、一ノ宮の小田さん。何時訪問した」
「先月末でしたかね・・」
「ええ〜・・、馬鹿・・。君はあそこの責任者だぞ。何で半月も顔を出さない、
測量が出来ないと文句を言われたぞ・・」「ええ〜・・」
「そうだよ、地質部もぼやいている。向こうが良いと言われないとな・・。
此の侭では契約も可笑しくなるぞ。直に行きたまえ、会社は君の動きに
懸かっているんだぞ。少しは弁えなさい・・」相当に怒られていた。
(アア〜・・、課長は俺の立場を・・)嘆くが其れは口が裂けても言えない・・。
 渋々一宮の小田家にと向かう・・。
「今日は、ご無沙汰していまして申し訳在りません・・」
「フフッ、私は良いわ・・。でも母が最近怒っていますの・・、貴方の顔が
見たいんでしょうね・・。我侭だけど許してね・・」
美人の奥さんに言われると正巳は舞い上がり返事が出来なかった。
「おや、誰・・、志保、物売りは家に入れないで置きなさい・・」
「母さん・・、失礼よ・・。太田さん困って居られるわよ・・」
「え・え〜・・、太田・・、誰ね、知らないがや・・」
「御免なさいね・・、母を・・、どうぞ上がって・・」
奥さんは苦笑いされて正巳を居間に入れられた。
「おうおう〜来られましたか・・」
車椅子の上から顔を崩されてだんなさんが歓待される。
「ご無沙汰して申し訳在りません・・」「良いですよ、忙しいんでしょう・・」
「いいえ、暇ですが・・」「正直な方だ、母は首を長くし待ち望んでいるんです」
「・・・」「太田さん、此処を避けないで来て下さいね・・」
「あ・はい・・」「あの件は太田さんの都合に任せます」
「都合・・」「そうです、あんな事は堰かされたり命令では動き難いでしょう・・」
「・・・」「良いんです、太田さんの気持ちを尊重しますから・・」
 「何を話されているの・・、珍しいわね貴方がそんなに話が好きだとは・・」
コ−ヒ−を運ばれて部屋に奥さんが来られる。
「気が合うんだ。俺は外にも自由に出れん、太田さんが来られると・・」
「そうね、良かったね・・」頷いて言われる。
「私にも冷たいコ−ヒ−くれ・・」「ハイハイ、太田さんを虐めないでよ」
「太田、知らんわ・・。お前らの友達か・・」「もう〜・・、母さん怒るわよ・・」
「ハハッ、少しは虐めないと・・、この男は動かん・・」「何・・」
「良いんだ、お前は早くコ−ヒ−を・・」「ハイハイ・・」奥さんは部屋を出られる。
「あんた、覚悟して来たんだろうな・・」「え・ええ〜・・」
「義母さん・・、今は其のお話は・・。僕に任せて下さい・・」
「そうか、良いよ。任せるが待たせるなよ」
「はい、何とか早く・・、でも此れは気持ちが大切ですから・・」
「何が気持ちだ、抱けば済む事だぞ・・」
「義母さん・・、其処まで言えば終わりですよ・・、良い子が欲しければ
精神も大切ですよ」
「そうか、内の人酒に酔って抱かれた子が志保だ。でも良い子に生まれた」
「其れは義母さんの教育が良いからですよ・・」「フフッ・・、そうか・・」
満足された顔で笑われる。
食事をと言われたが、今度頂きますとほうほうの態で逃げる様に家を出た。
「何時でも契約出来るよ〜・・」母親の声を聞きながら車に乗り込んだ。
(どうなるんだよ〜・・、全く・・。種牛か・・)自棄気味に車を飛ばした。
 午後七時前、未だ外は薄位程度、暑さは変らなかった。
(え・え〜・・)正巳は自分ながら驚いた、車は自分の部屋では無く
あの質屋に向かっている。
無意識で車を走らせているから・・、其れでも自然と質屋に向かうとは・・、
我ながら呆れていた。
「いらっ・・・しゃい・・。えっ・・あんた・・」「又来ました・・」
「今日は・・」「受け出しですが・・」
「貴方ね〜・・、如何考えても可笑しいわよ・・。そんな金が在るなら四日位
辛抱すれば良いじゃない・・。変よ、だって一月で利子は一度で済むのよ。
其れを四日毎に来て・・、誰が考えても可笑しいわよ・・。内は商売だから
良いわよ。でもねお客様が、勿体無いわ・・、利子だって高いのよ・・」
「え・え〜・・、そうですね・・。でも良いんです・・」
「何が良いのよ、時計は必要なの。良いのはめているわね。其れで
良いじゃない、今日は利子だけにしたら・・。今度から月末までに入れたら
良いわ・・。そうしなさい・・」「・・・」
「何、可笑しい・・」「商売されているのに・・」
「アハッ、そうね・・。でも貴方は賢くないから教えて上げているのよ・・」
「有難う御座います・・」「良いわね、そうしなさい・・」
「出来ません・・」「なんでよ・・」「此処に来られなく成りますから・・」
「良いじゃない、質屋等に度々出入りする方が良くないわ」
「良いんです・・」「なんで・・、教えて・・」
「其れは言えないです・・」「変ね・・、なんでか教えてよ・・」
「其れは・・、会いたいからです・・」「誰に・・、お金を使う所の人・・」
「違います・・」「何よ、如何して・・、会いたい人が居るんでしょう・・」
「はい・・」「質屋で金を作るほど会いたいの・・」
「はい・・」「良いわね、そんなに思われている人・・」
「そうでしょうか、僕は苦しいんですが・・」
「そうね、恋や慕う気持ちは遣る瀬無いわね・・」
「そうでしょう、判ってくれますか・・」「此れでも女よ・・」
睨む様に言われ最後は笑われていた。
 「では、今月分は頂くわね・・」「いいえ、全部払います・・」
「又・・、止めなさい・・」
そんな遣り取りをしている時、突然大きな音が聞こえた。
「ウウ・ウワアア〜・・ゴト、ゴツン、ゴロゴロドッシ〜ン、ウギャ〜ア〜・・」
「あ・何々よ、お父さんかしら・・」奥さんが慌てて通路の方を見られる。
「いやだ〜店を置いて行けないわ・・」狼狽されている。
「僕が見て見ましょうか・・。其の間に店の戸締りをして下さい・・」
「え・ええ〜・・、そうね・・、奥よ・・、いや駄目・・」
「良いですよ、早く何が起きたのか・・。何処から入れます・・」
「ここは駄目、表に周り母屋に・・。いや待って鍵がして在るから・・、
いいわ、此処から入ってよ〜早く〜・・」
カウンタ−横のドアの鍵を開け、正巳を招き入れて通路の方に行かす・・。
正巳は急いで暗い廊下を走る様に母屋にと向かう。
初めての家で勝手が判らないが音がした後唸り声がしている方に行った。
 「大丈夫ですか・・」「ウ・ウ〜ン・・。足が痛い・・。肩も・・、左だ・・」
正巳は素早く足首を触るが悲鳴を挙げられる。
肩は突起物が異様出て、見るからに脱臼と判る。
階段の袂で倒れておられ、階段を踏み外されたんだと思った。
「直に救急車呼びましょうね・・」正巳は携帯電話で連絡する。
 「お父さん・・、大丈夫・・」「奥さん、お父さんの体を抑えて、いや座った侭」
「こう・・」奥さんは言われた通り押えられる。
「良いですか少々痛いです。でも直肩を嵌めないと筋が伸びてしまいます。
痛いですが辛抱・・」言い終らない内に正巳は相手の腕をわし掴みし、
思いっ切り引き、直に戻した。
「フンッギュッ・・」変な音が口から出た。
「もう良いですよ、肩は今は痛いですが、直に納まります・・。足は骨折かも、
動かないで・・、もう直救急車が来ますから・・」
正巳はそう言いながら男の背中を撫でて落ち着かせていた。
 十分後、救急車が来て、奥さんも家の戸締りをして同行される。
既にその時は正巳は家を出ている。
「思わぬ事が起きたな・・」車で何かしら満足りた想いが込上げて来た・・。


               つづく・・・・。


























































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−11 ≫

2009/06/02 01:48
 翔の部屋は今池の瀟洒なマンション五階、部屋の鍵で入り、中を見た。
(ウヘ〜、豪華だな・・)呆れて佇んだ・・。
聞いている場所を探すと直に大量のテ−プが出て来た・・。
「何と・・、凄い量だな・・、呆れた・・」
五十本以上は在ろうか・・、全部そうだとは判らないが・・、
一応押収してバックに詰め込む,そうしてメモ帳を探して其れも入れる。
「一応良いかな・・」
見渡して帰ろうとしたが、電話帳も見えたのでバックに詰め込んだ。
 急いで錦に戻ると、部屋で皆は転がされた侭、誰が止めたのか
既に騎馬台のモ−タ−の音はしていなかった。
「良い子にしていたな・・」正巳はビ−ルを飲みながら床に座った。
「さてと・・、此れから如何しようかな・・」見渡して言う。
皆は不安の目で正巳を見ている、中でも翔は棒が突き刺さったまま
青い顔で項垂れている。
「お前らは何れ命は無いぞ、此の侭警察に捕まる方が良いと思うが・・、
如何する・・」男連中は皆首を横に振る。
「では団体さんに任せるか・・」今度は先程より大きく頭を横に振る。
「なんだ、どっちかにしろ・・」今度も頭を振り続ける。
「困った連中だな・・、俺は警察が良いと思うがな・・」
またも頭を全員が振る。
「テ−プを換えて来る」
 正巳はカウンタ−に行き,新しいテ−プに取り替えて戻った。
「では、お前らの身の振り方を言え・・」ガムテ−プを外してやる。
「フ〜・・」皆は大きく息をした。
だが翔だけは外さない、そのまま騎馬台の棒に突き刺された
侭の姿だった。
「では、お前達助かりたいのか・・」「そうです、御願いします・・」
「そうか、顔をカメラ前に付け、免許証を顔の横に並べ名前を言え、
順次にだぞ」正巳は其々がし終わるまで眺めて居た。
「よし、卓也、お前は主犯格だから、重いぞ・・」項垂れて聞いている。
「急がないとお前達を浚いに来る連中が居るんだ,お前ら店から出ろ、
そうして二度と店に来るな、俺が何とか止めてみせる。
そうして部屋で何時でも連絡出来る様にしていろ、良いな・・」
皆は頷いて居た。
「ようし、お前ら出ても良いぞ・・」
四人は急いで縄を解いて外に転がる様に出て行く・・。
「卓也、お前は覚悟しろ、でも俺も人の子、改心すれば許す」
「お・お・御願いします・・」「そうか、では今まで金は振り込まれたか・・」
「いいえ、振込みは足がつくと・・、持参する様に・・」
「成る程、で・・、来たのか・・」「いいえ、明日が最初と聞いています・・」
「そうか、十二人は素人だな・・」「・・・」
「吐かぬか」「そうです、夜の女性は外しています。金が取れません・・」
「そうか、よし、判った・・」
「俺は此れで帰る、行って後の攻撃を止める。良いな、お前も連絡出来る
様に居ろ、連絡出来なかったら直に警察に行くぞ・・」「はい・・、必ず・・」
「良い子だ、では後は任せる・・」
 正巳は大きな袋を抱えて店を出た。
(暫くは動けまい・・、此れで解決とは言えないが、何とか被害は
くい止められるな・・)
正巳はビルを出て既に午前三時を過ぎる錦の街を出る。
 その足で雅代嬢に連絡して近くの漫画喫茶店で落ち合い、
全て事情を話した。
雅代嬢は泣いて喜び、皆に知らせると喜ばれる。
後の七人の連絡先もメモで判るから,全て任せてと言われる。
 テ−プやメモを渡して正巳は眠い体を部屋にと向かわせた。
こうして何とか難儀を凌いだ後、気だるい体をベットに沈める・・。
 「お前、最近夜遊びが過ぎるぞ・・、起きろっ・・」
母親の怒鳴り声を聞いていた。
戻ったのが午前五時、起こされたのが八時、眠い顔で何とか
会社にと向かう。
其処では雅代嬢が手を合わせて迎えられた・・。
聞くと既に全て連絡して、皆が泣いて喜んでいると聞かされるが、
正巳は眠い・・、直に会社を出てサウナにと入り込み,
仮眠所で仮寝,いや本格的に寝込んだ・・。
 漸く体がまともに成り、サウナを出たのが午後四時過ぎ、
会社には直帰と連絡を入れて正巳は元気に成った体を持て余していた。
(如何するかな・・、未だ陽が在るし・・)
眩しそうに空を見上げて正巳は大きな欠伸をした。
(そうだ・・、そうしよう・・)
行き成り声を挙げて、正巳は大型電気店にと飛び込んだ。
 何を考えているのか、正巳は直時計売り場にと進んで行く・・。
黒地の粋なファッション腕時計を買い求め、直に店を出て部屋に戻る。
そうして着替えして・・、(よし、此れで細工は流々、此れで行くか・・)
思ったら又しても急いで部屋を飛び出していた。
車に乗り込み何か顔が笑い顔に変っている・・、可笑しな正巳だった。
 車は錦でも無い、無論会社の方向でも無い、一宮に行くのか・・、
どうもそうでも無いみたいだった。
車は西区の中で走っている、其れも近く。
あ・ああ〜・・、車はあの質屋の横の小さな駐車場にと滑り込んでいた。
何をしに来たのか・・、正巳は平然とした顔で車を降り、
躊躇いも無く質屋の暖簾を潜って中に入った。
金に困っている様には見えない、遊びは程々、ギャンブルもしない、
飲む事も同僚と珠にだけ・・、なのに如何して質屋等に行くのか・・。
正巳を知っている者は首を傾げる行動をしている。
何か意図が在るようには感じるが、正巳自信何を質屋に入れるのか、
金を借りに来たのか・・、質屋だから金を借りるのは変では無い・・。
正巳が入った入り口の暖簾が揺れていた。

つづく・・・・。
































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−10 ≫

2009/06/01 02:31
 正巳は家に戻っても落ち着かない・・。
雅代嬢から聞いた話に驚嘆していた、直接関係は無いが、あの五人とは
人に言えない関係が在る。
其れが窮地に立たされ、脅喝されている。
それ自体が大変な事件、警察に訴えれば忽ち解決出来る。
したくても出来ない事情が在る、其処には名立たる人達が絡んでいる。
マスコミにでも知れ渡るとその人達の親や、主人が多大な被害を被られ、
其れは何としても止めなければ為らぬ、では如何して止めるか・・。
話し合いなど出来る相手では無い、為らば・・、正巳は部屋で思案していた。
(強行に出なければ為らないな・・)既に其れは最初から思っていた事、
正巳は覚悟して動こうと決めた。
押入れの奥を捜して懐かしい物を取り出し、(七年振りかな・・)
取り出した物を懐かしそうに手に取り見ていた。
手には五十センチばかりのこん棒、其れは二の腕を鍛える為に
振り込んでいた棒だった。
正巳は高校と大学は剣道部に所属し、高校と大学で全国大会に出ている。
何度もベスト8まで勝ち上がっている.団体では高校で一度、大学で二度
優勝しているつわものだった。
苦労した時代をこのこん棒は皆知っている、手垢で色が変っている棒を
撫でながら、意を決した。
(店は夜遅い、店の中は一応雅代嬢から聞いている、遣るか遣るしか無い)
そう決めたら心が落ち着く・・。
 外は雨、母親が風呂に入っている時、部屋を抜け出して出た。
季節外れのジャンパ−とこん棒、紐、黒いガムテ−プを学生時代に
持ち歩いたバックに忍ばせ、表通りからタクシ−に乗り込んだ。
目を瞑り、どうやるか考えている・・。
 「錦に着きましたよ、中に入りましょうか・・」「いや、此処で良いよ・・」
国際ホテルの横でタクシ−を降りる。
 午後九時、既に雨の中、人が疎らだが行き来している中、正巳は傘も
指さずに足早に聞いているビルにと向かう。
目当てのビルは赤々とネオンが並び明るい,そのビルの中に走り込んで
エレベ−タ−を待つ、幸い誰も居ないエレベ−タ−に乗り込んで
七階のボタンを押した。
如何動くかは中に入ってからと考えているが、行き当たりばったりの
危険な事は重々判っている。
 七階は既に賑やかな音楽が漏れる廊下を進む、左右四軒の店の
小さなネオン看板が並んでいる下を奥のビップクイ−ンと書かれている
店が目的の店,何ともネ−ミングが泥臭い、看板の色も紫に金字、
好きな色合わせでは無い。
 正巳は意を決してドアの前に立った。
「行くぞッ・・」気合を入れ、ドアのノブを掴んで開ける。
中は開店前、明るく照明が全開されている。
「あの〜・・、店は未だですか・・、何方・・」
若い男が掃除をしている時振り向いて聞く。
「君、一人か・・」「いいえ、もう一人・・、誰ですか・・」怪訝そうに聞いた。
「アルバイトか、店長は何時来られる・・」「未だです、10時過ぎですが・・」
「今日は何人揃う・・」「え・え・・、警察・・」
男は聞かれる事が不思議だと感じていた。
若い、未だ二十歳までは行かないと見える。
「君、アルバイトか・・」再度聞く、「そうですが・・」そう答えた。
「ドスッ、ボゴッ・・」
行き成り男の鳩尾を二度拳を減り込ませ、前のめりで沈ませた。
直ぐにトイレで聞こえる鼻歌の方に進んで、もう一人の男が振り返る様に
同じ様に鳩尾を拳が突き刺した。
「ウ・ウ・ウゲ〜・・・」正巳に寄り縋る様に倒れ込む。
男を引き摺りフロア−で沈んでいるもう一人の男の横に投棄る様に落とし、
直ぐにバックから紐を取り出し,二人をグルグル巻きにしてしまう。
手早くガムテ−プを口に貼り付けて転がし,家捜しを始める。
 動作は機敏にと思うが、何せ始めて来る所、勝手が判らない・・。
隠し部屋はクロ−クの後ろと聞いていたが,其れは後回し、
何処にビデオデッキが在るのか捜すのが先決、
正巳は焦りながら動いていた。
 「アッ・・」カウンタ−に入ろうとした時、ドアが開いた。
「エ・エ〜、ナニ〜・・」
入って来た男が悲鳴に近い可笑しなト−ンの声を挙げる。
正巳は横から現れて持っていたこん棒で脚を払う、男は相貌の目で正巳を
確認し、獣の叫びに似た声でもんどり打つ、其れをフロア−の中に引き摺り
両手を後ろにして縛る。
「静かにしろ、お前、痛い目に合いたいか・・」
男は首を横に振り、体は震えていた。
「聞くが、お前は従業員か・・」「・・・」「言え・・」拳を振り翳す。
「そうです・・」「名は・・」「・・・、翼・・」「そうか、では後でな・・」
ガムテ−プを口に張り、今度は三人を引き摺りカウンタ−の中に転がした。
(入り口で待っている方が良いな・・)
探索を一度辞めて入り口付近で立っていた。
 九時半過ぎ、大きな声で話しながら二人の男が入って来る。
其れを意図も簡単に悶絶させ同じ様に縛り、カウンタ−の中に放り込んだ。
先程の翼のテ−プを剥がして聞く。
「こいつは誰だ・・」「・・・」「言わないか・・。「あ〜、卓也さんと雅人さんです・・」
「そうか卓也は見覚えが在るな・・、翔は来るんだな・・」「はい、やがて・・」
「そうか、では今日は六人か・・」答えず頷いた。
そうして又、ガムテ−プを張りレジ横の札を見つけて入り口のドアに懸ける。
〔本日、休み〕その札が揺れて懸かった。
「ようし、此れで良いぞ・・」独り言を言いながら、ソファ−に座り,
息を整えて周りを見渡す。
店内は三つのテ−ブルが在り,一応の店の構えには成っている。
だが聞いた隠し部屋は未だ見ていない。
其れは翔が来てからだと考えていた。
 十時過ぎドアが開かれる。
「誰だ、こんなもの出したのは・・、店は休みでは無いぞ〜・・」主役が来た。
「往々〜、お前か・・」「誰・・」店に入って来た翔はたじろく姿では無い、
流石に恐喝するだけの根性は見えた。
手にぶら下げていたこん棒が翔の頭を一撃する。
「フ・・・ッ・・ギャッ・・」頭を抱えて転がり唸る。
その腹に正巳の蹴りが減り込んだ。
海老の様に曲がり伸び、しってんばっとうしながらのた打ち回る・・。
直様縛り上げ、フォロア−の中央に転がす。
そうして又休業の札を入り口に出してドアの鍵を懸けた。
(此れで良いぞ・・)正巳は全員捕縛して、一息つく・・。
 隠し部屋をクロ−クから入り,中を見た。
「なるほど・・、此処でか・・」其処は畳み四枚分位のスペ−ス、ベットは無い,
床はフワフワとした素材で作られている。
壁には見た事も無い道具、そうして横の棚には各種のオモチャが見える。
「ほほう〜・・、騎馬運動器か・・、へ〜棒が括り付けられている。成る程
此れに乗せて・・」手錠や吊革,鞭,紐と在る。
「カメラは・・何処・・」正巳は部屋の隅から隅まで見渡すが判らなかった。
一応調べて戻る。
喉が渇いたので転がっている男の上を歩いてビ−ルを捜し飲んだ。
「フ〜・・、ビ−ルは何処でも変らんな・・、美味しいわ・・」
転がる男の大きく開けた目を見て言う。
 すると卓也が擦り寄り何かを隠す様に背をその方に向けて縋る。
「どけ〜・・」正巳は怒鳴り、卓也を蹴飛ばし背中の方を屈んで覗く・・。
「アッタ〜・・」其処にはビデオデッキが二つ並んでいる。
スイッチを入れると、一つは表の廊下を写している。
もう一つは先程覗いた隠し部屋、其れも切り反すと三ヶ所から
カメラが部屋を捉えている。
「成る程、此処で操作出来るんだ・・」独り言を言いながら正巳は確認した。
 (アレッ・・、テ−プが少ないぞ・・)
それらをデッキに入れて再生するが皆新品で何も写っていない・・。
正巳は卓也をカウンタ−の床から引き摺りフロア−に行き,
翔の横に放り投げる。
「これから楽しみだな・・、貴様らは容赦しないぞ・・」
一喝して腹を蹴り上げた。
 二人を置いて、又カウンタ−の中に戻る,今度は四人を冥々運び出し、
隠れ部屋に放り込む。
そうして喚いても声は外には聞こえないと確認すると、壁に掛けて在る
鞭を取り、何度もシバク・・。
「いいか、聞く事に素直に答えろ、そうすると痛い目に合わないぞ・・」
そう言って一度出て、カウンタ−のビデオのスイッチを入れる。
部屋に戻ると、四人に聞く。
「姓名と、住所を名乗れ・・」一人の男に命じた。
しぶしぶと言い出す、四人が言い終わると、正巳は聞く。
「お前ら、加担していたんだな・・。此れは相当な罪だ。心し白状するんだ。
そうすると警察も情状してくれるぞ。テ−プが回っている、証拠に成る。
此処でどんな事をしていた。其れが皆テ−プに残されているんだな・・」
皆は項垂れて何も言わない。
「何とか言え・・」「何を・・、僕ら何も・・、言われて女性を抱いただけです・・」
「言われて・・、誰に・・」「店長です・・」「では、お前ら何も知らないのか・・」
「ええ・・」「聞かせる。この部屋で起こった事をテ−プに撮り,其れをネタに
して多額の金額を要求しているんだぞ。正しく恐喝、其れも最低の・・、
其れはお前ら同罪だ・・」「ゲ〜・・、困ります・・。大学が・・、親が・・・」
一人の男が泣き出した。
「では全部述べろ・・」其れから冥々が話しをする。
其れは耳を覆いたくなる程の際どい話しだった。
「そうか、ではお前たちも同罪だな・・」「そそ・・ん・な〜・・」
男達は漸く気付いたのか体が震えていた。
 正巳は一応の事を聞いて、フロア−に戻り,二人を引き摺り部屋に行く。
「良いか、お前ら二人は許さん、警察に突き出す前、お前らに此処での
事を再現して貰う・・」「・・・」
二人は四人とは違い、顔を鬼の様にして正巳を睨み付けた。
卓也を引っ張り上げ、騎馬台の傍に立たせる。
そうして翔を運んで騎馬台に座らせる。
だが座る台には大きな男のシンボルの張形棒が上に聳え結ばれている。
「良い気持ちに成るぞ・・」嫌がる翔の鳩尾を拳が見舞う・・。
項垂れる体を騎馬台に乗せ、吊革で両手を繋ぎ、上に持ち上げた。
ズボンを脱がせ下半身裸にしてその反り立つ棒を嵌める様に跨がせる。
翔は未だ気絶していた。
「ズズ、ズリリッ、ベリッ、ズゴン・・」乾いた不気味な音がした。
「フ・フ・フンン〜ギャアアアアアアアア〜・・・グヘッ・・・」
目が白目、涎を口から出して悶絶する。
 だが其れだけでは終わらない、拷問は此れからだ・・。
正巳は騎馬台の電源を入れる。
すると台はモ−タ−の音を響かせて動き出す。
前後左右ゆっくりと動いて行く。
「ギャ〜・・、ヤブレタ〜・・、イタ・イタ・イタイイイイ〜・・・ゲ〜・・・」
グゥ〜イ〜ンと唸りながら台は動いていた。
正巳は動きを大きく早めて行く。
其れは嵌められたアナルには大き過ぎる棒が暴れる,其れも大きく激しく
動く台、翔は既に気絶させられ、手は大きく上に吊らされ、
首だけが落ちていた。
既に台には血が滴り落ちて横の黒皮を伝い幾筋も下に滴り落ちだした。
「お前も受けるんだぞ」立たされて見らされている卓也に言った。
卓也は凄い程首を横に振り、イヤイヤをしている。
「許さん、お前たちがした事は見逃せない。俺は無論罪に成る、
だがお前達は俺の何倍もの多くの刑務所暮らしが待っているぞ。
其れに可愛い顔、どうせ其処でお前の尻は掘られるわ、
今大きくしておいてやる・・」尚も大きくイヤイヤをしていた。
その間騎馬台は唸り挙げて動き捲る。
上で何度も戻るが痛さに又失神する翔、見ると卓也は涙を零している。
(コイツは柔だな・・)その様子を見て責めるのは卓也と決めた。
「警察に渡された方が良い、お前は知らないだろうが、中には裏の団体の
奥さんも入っていたんだぞ。馬鹿か・・、そんな人にまで恐喝するなど
お前達間抜けだな、俺が先回りしなければ、皆、首、手足をぶった切られ
伊勢湾に投げ込まれていたぞ、海でなければ山に埋められる。特にお前と
翔はズタズタに切り刻まれるわ・・。俺を感謝しろ・・。命は助かるわ・・」
「・・・」卓也は何も言えず震えていた。
時々痛さに気が戻り、泣き叫ぶ翔、騎馬台は猛烈な動きで上の翔を
痛み付けている。
「いいか、白状しろ、何人の人に脅迫しているんだ・・」「・・・」
「言わないなら其れで良い、俺は警察をと考えていたが、もう助けない。
此の侭裏の団体さんに任せるか・・」「其れは・・、許して・・下さい・・」
「嫌だね、任せれば俺は警察に捕まらん・・。俺の身は安泰だからな・・」
「そんな、御願いです・・」「では聞くが、今まで何人の人に金を要求している」
「十二人です」「ほう・・、其れは翔が決めたのか・・」「・・・、はい・・」
「テ−プとメモは何処・・」「・・・」
「いいよ、言わないでも・・、警察が押収してくれるわ・・」「何とか許して・・」
「駄目、どっち道助からんぞ・・」「・・・」
卓也は震えが激しく、腰を何度も落としかける。
「何処に在る・・」「・・・、翔さんの部屋・・」「そうか、メモは・・」「知りません・・」
「フ〜ン・・、では捜すか・・」
正巳はフロア−に出て皆のバックを捜し、隠し部屋に持って戻る。
「携帯が無いぞ・・」正巳は縛っている男連中から携帯を取り出して並べる。
そうしてアドレス、会話等を全て消去する、その作業が相当時間を喰う・・。
「ようし、何とか終わったな・・、卓也お前、翔の部屋を教えろ・・」「・・・」
「嫌か・・」「いいえ・・、でも・・」「馬鹿だな、殺されたいのか・・」「嫌です・・」
「だろう・・、では教えろ・・」「言いますけど・・、助けてくれますか・・」
「お前、言い方が悪い、頼んでいるなら其れ相当の言い方が在ろうが・・」
「御願いします・・」「考えるわ・・、お前次第でな・・」「ウ・ウ・ウウ〜ン・・」
横に転がされている男が唸る。
「如何した・・、何か言いたいのか・・」頭を激しく上下している。
その男のガムテ−プを半分剥がしてやる。
「助けて下さい。僕は翔さんの部屋で居候して、全部知っているんです。
教えますから・・」「そうか、良いだろう・・」その男に言った。
「僕も知っている・・」「遅いわ・・」卓也に怒鳴る。
 場所を聞いて、男達をもう一度念入りに縛り上げ、
部屋に閉じ込めて正巳は一度店を出た。
無論店には鍵をして出る。
 錦は既に酔い客が千鳥足で歩く姿が見えた。
その間をすり抜ける様にタクシ−乗り場にと歩いて行った。


                     つづく・・・・。






















































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−9 ≫

2009/05/31 02:03
 六月一日、曇り。正巳は会社でのんびりとしていた。
五月は色々在り、姉の死から漸く母も立ち直り、正巳も少し安堵している。
其れとあの姉の団地のおばさん・・、如何して男のお客を募っているのか、
不思議だったが既に知りたい事は大まか判り、今は電話もしていない。
 午前十時、電話が鳴る。
「あのう〜・・、マンションはどうなりました・・」「アア〜・・、奥さん・・」
電話は一宮の奥さんからだった。
正巳は驚愕の頼み事を旦那さんと母親から聞き、逃げてしまった侭・・。
「ご無沙汰しています・・」「此方は待っているんですけど・・」
「え・え・・、はい・・」「進んでいますの・・、契約は何時ですの・・。銀行には
顔を出されましたの・・」奥さんは矢継ぎ早に聞かれる。
「進めて宜しいんですか・・」
「何を仰っていますの、此方はその積りで待っているんです」
「そうですか・・、有難いです。では今日銀行に出向いて計画やその後を
相談しますが・・、本当に良いんですね・・」
「アラッ,可笑しな事、此方はその積りですけど・・」そう言われた。
早々に電話を切り、正巳は溜息をついた。
(奥さんはあの旦那さんの思いをご存じ無いんだ・・)
会社には詳細を話していない、其れはあの条件が頭にこびり付いて
中々動けないで居た。
 (ようし・・、其れは其れ、動くか・・)そう決めたら正巳は動いた。
「おい、涼太、あの計画書会社に出すぞ」
作業服に着替えて現場に出様としていた友に言う。
「本当か・・、進めるのか、凄いぞ・・」傍に来て抱き着いて喜んでいる。
「おい、なんだよ。男が気色悪い、会社だぞ」
課長が苦笑いしながら言われる。
「課長、お話しが、出来ましたら設計と企画室の人を呼んでくれませんか」
そうして大まかに説明をする。
「げ〜・・、本当か・・太田君・・」
素っ頓狂な叫びに室内の全員が其処に集中する。
「そうか、詳しい話を聞かせてくれ、我社では有り余る大きな仕事だぞ・・」
興奮して又叫ばれる。
涼太も同席して話しをした。
「判った、昼から会議だ。其れまでに資料や話しの内容を纏めてくれ、
斉藤君も今日は現場行くな、同席したまえ・・」
課長は最後は顔を真っ赤にして喜んでおられる。
 こうして昼からは会議が開かれて、皆が満面笑顔で聞いてくれた。
後は銀行や施主との細かな詰をするだけ、設計室は大騒ぎで、
役所に向かう者や既に図面ひきや現場の実測、地質調査だと
煩い程賑やかだった。
企画室は物件の詳細な見積もりと三通りの方法を検討し始める。
正巳は堰かされて一宮の銀行にと向かった。
(もう〜・・、だから嫌なんだ・・)ぼやきながら銀行に向かう。
あの事は会社はおろか涼太にも言えない。
条件が余りにも世間離れの事、正巳は其れが在り話しを止めていた。
だが奥さんの電話でマンション建設だけは進め様と腹を決めている。
不景気の世でも土地値だけでも五十億を越える、銀行も完成すると
ロ−ンや家賃の振込み、先々の大きな顧客が望める。
支店長以下が勢揃いして協力を申し出られた。
建設費も全て内でと懇願される始末、施主と相談してと苦笑いした。
 汗を掻いて銀行を出て、久し振りに小田さん宅に行った。
「オヤオヤ、来たね。上がりなさい・・」お母さんが笑いながら言われる。
「奥さんは・・」「気に成るか、夫の定期検査で病院だ・・。もうじき戻る」
内心安堵と寂しさが重なり正巳は居間に行く。
「で、進んでいるのか・・」今までの報告をしていた。
「そうか、では太田さん覚悟は出来たんだな・・」「其れは・・」
「何、未だか・・、じゃ〜この話しは進めん・・。他所でも何処で聞いたのか
煩い程来る、大手のマンション会社もな・・」「そんな〜・・」
「何がそんなだ・・、条件が揃わなかったら造らんぞ・・」
「え・え〜・・、お母さん本気で・・」
「当たり前だ、我が家の将来が懸かる話だ。マンション等どうでも良いがや」
「ええ〜・・・」正巳は絶句する。
「良いからコ−ヒ−が冷めるぞ、飲め」相手が悪い、苦手な部類の人だった。
 「只今〜・・、アラッ、いらしていたの・・」
「おう〜、来られたか、待っていました」主人も車椅子の上で喜ばれる。
「マ〜・・、インスタントなの・・」「お前が居ないから判らん・・」
「良いわ、あんた、お話の相手していて、用意するね・・」
「で、進んでいますか・・」旦那さんに今までの事を報告する。
「そうですか、此れで一安心です。義母さん・・」「そうだ、孫が見れるな・・」
「え・え・・・」「煩い、往生際が悪いぞ」笑いながら言われる。
「何、怒られているの・・」「ええ〜、酷いお母さんですよ」
「ま〜・・、お母さん何を言われたの・・」
「いいや、マンションが完成するまでは顔を見せろと言っただけだ。な〜・・」
「そうだよ、当たり前だろ」「貴方まで・・、御免なさいね・・」
奥さんが真顔で謝られる。
 其処で一応の進み具合を説明する。
「良いわね、任せるわ。貴方、良いわね」
「良いとも、契約をする様に進めて下さい。義母さん良いでしょう・・」
「良いさ、私は待ち遠しいわ・・」「ま〜、お母さん、変ったわね」
「変るさ、な〜・・」旦那さんの肩に手を懸けられて言われる。
 全て任せると言われ、正巳は重い気持ちで家を出た。
(何て事だ・・、信じられん・・)
車の中で何度も大きく息をし、あの妖艶な奥さんが脳裏に浮かび、
何度も打ち消したくて頭を振るが直ぐに浮かんで来る・・。
 午後五時前会社に戻ると、社長がお呼びだと言われ、
またまた重い気持ちで社長室にと向かう。
 六月三日、雨、会社は何時に無く沸き立っている。
早くも関連業者の訪問が各部庶に出入りされている、正巳も何かと連れ
回され忙しい身に成り出した。
 だが一人浮かぬ顔で居る女性が居た。
「何か・・、悩み事でも・・」雅代嬢に正巳は聞いた。
「ウン、問題が起きているの・・」「昼、一緒に行きましょうか・・」
そう約束をして正巳は仕事に追い回されていた。
 昼、雅代嬢と一緒に食事をするが、箸が進まない姿を見て聞いた。
「何が在ったんです・・」暫く箸を置き考える様な面持ちで正巳を見られた。
そうして・・、「実はお金を要求されたの・・」「え・え・お金・・、誰に・・」
「あの・・・」「言って下さい、誰にです・・」
漸く重い口を開いて、その訳を話し出される。
 話しは、あのこの前会った若者、東新町のオカマバ−で乱交していた
連中からだと言われた。
金額は、麻子さん二千万、舞さん千五百万,雅代嬢一千万、麗華も同じ
金額、美紀さん千五百万・・。
其れは出せる金額を其々に合わせたと聞かされる。
「なんで・・」「実は、中の二人はホストなの・・、其処に出入りしていたのが
麗華と美紀なのよ。後で聞いて驚いたわ・・。でも錦の店ではあれ以上の
事をしていたの・・、で、其れが皆ビデオに撮られているの・・、
其れを見せられてお金を要求された・・。私達も、一緒に遊んでいたから・・、
二度店には行っているの・・。其処で最後まではしていないけど・・、
際どい処までは遊びで・・。其れで困っているの・・」「で、後の二人は・・」
「知り合いだそうよ、以前店で働いていたそうなの・・、今は紐の生活と
聞いているわ・・」「悪い連中だな・・」
「今は皆後悔しているけどお金は良いわよ。でも一度払うと二度、三度と
味をしめて来ると思うの・・」「確かに・・」「困っているのよ・・」
 話しの中味はだいたい判ったが、七千万の金とは驚いた。
皆その位の金は出せると踏んだ要求だった。
「如何する積りですか、訴えますか・・」
「其れは出来ないわ・・、麻子は勿論、皆そこそこ名が知れているから・・」
「成る程、其処を見込んで・・」「みたい・・、相手が悪い・・」
「で、単独ですかね・・」「単独・・、アア〜後ろに・・。其れは無いわ・・。
美紀はその関係に近い主人よ、有り得ない・・」「では美紀さんは如何・・」
「最後はその方で処理するとは言っているけど、でも美紀がどうなるか・・」
「成る程、離縁ですか・・」「最悪そうね・・」そう悲しそうに言われる。
「でも変ですね・・」「何が・・」「そうでしょう、上得意ですよ、其れも全員に
要求など、商売上考えられません。若しかして貴方達だけだとは
思えないのですが・・、店に来るお客を選んでも・・、他に要求されている
人も居るんじゃないですか・・」「・・・」
「何か、聞いていません、お金が必要な事、其れと店は何処ですか・・」
「ウ〜ン・・、在るかなそんな事・・、あ・あ・あ〜若しかして・・」「何・・」
「あの店長の翔が・・、そうだわ。名古屋はしみったれている・・。
やはり東京だな・・、そうよ、何時も言っていたわ・・」
「成る程、其れなら判るわ・・。名古屋の店を畳んで東京に進出ですか・・、
在り得るな・・。其れなら今までのお客を餌に金を集めて・・、そうか、
では他のお客も被害が出るな・・」「・・・」
「で、店には従業員は何人・・」「七人位かな、中にはアルバイトも居る」
「そうですか、店は錦・・」「そう、雑居ビルの七階・・」
正巳は雅代嬢が困っている全貌が判り、唖然として相手を見ていた。
「何時までと切られているんですか・・」
「其れは聞いていないけど・・、早急にとは言われているわ・・」
「そうですか・・」正巳は其処で時間なので二人は店を出た。
 (アア〜・・、世の中いろんな事が在るな・・)
姉の自殺に関係する体を売る事、今回の恐喝紛いの金の要求、
其れに正巳の精子の代射ち、頭が狂うほど舞い込んで来る・・。
些か道を踏み外すとこんな事件に巻き込まれるんだと思った。
 今までの平々凡々の道とは様変わりし、道の先を読めない所に
立たされていると感じていた。
何とかしたいが・・、全て未解決な事ばかり、姉の死から入り込んだ
金貸しの中味、そうして今回の脅迫、其れとマンションに関する正巳の事、
全て難題だが、確実に正巳の身に関係している。
何とかしたいが・・、其ればかり考えていた。
 会社では正巳の重い心とは裏腹に明るい社内と変って、
今回のマンション受注にと皆が邁進している。
雅代嬢と正巳だけが浮かぬ顔をしていた。
その姿を現す様に外は雨が落ちて来た、涙雨か、其れに似た雨だと思い、
正巳は窓際で眺めて居た。


                  つづく・・・・。














































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−8 ≫

2009/05/30 02:03
 世の中思わぬ事に出くわすものだと不思議な気持ちで居た。
平穏な日々を過ごしているのも居るが、そんな中で突然不可解な事に
嵌ると続くものだと驚いていた。
世の中は何か二つの輪で廻っている様な気がする・・。
今では無くては生きられないお金の輪、其れと性の輪が在ると思われる。
仕事も生きる為にする、其れもお金を稼ぐ為と今の世では断言出来る。
無論政治や法律や常識、道徳も在るが、皆それらは多くの人が犇めく
世の中だから必要不可欠なだけ、食べたり着たり、住んだりする所は
お金が要り、其れと嫌だけど性が尤も必要と思われる。
お金は他に変えられるが性は代用品は無い。
そんな中で性とお金が結び付くことは其処には泣き笑いの人生が犇めく。
良いに付け悪い事に付け、何かしら其処には意外と性とお金が
纏わり付いている・・。
この二つの輪が人間を惑わし続けている根源、其処に群がる人達・・、
だが性を意識しない生活を迎える頃は既に晩年に成る。
そうすると役目を終えたかのように性に対する執着心が衰えて
やがて死に向う・・。
そんな思いが今正巳には思われて仕方が無い・・。
 五月二十九日、雨。
少し蒸し暑い日が続く、やがてあの嫌な梅雨が来るのだろうが、
未だそれには間が在る筈・・。
正巳は会社に出て、やはり手持ちぶたさで居た。
「今日は如何ですか・・」助け船の様に探偵さんから電話が来た。
直に会うと言って会社を出る。
「いや〜・・、早く報告したくて・・」「で・・、如何でした・・」
「此処に報告書が・・」出される報告書を急いで読む。
「そうか・・、やはりな・・」結果は予想通り、書かれている事は正巳が
思う事と一致していた。
報告書は克明に時間を追い書かれていた。
「此れは確かですね・・」「そうですよ、見張りが出来なくて向かいの屋上に
忍び込んで張り付いていたんですよ」「そうでしたか・・、で外出は三度・・」
「ええ〜、今回は少ないですが、書いている通り、あの人の部屋には一日
必ず二人は入りますよ。そうして直ぐ出て来ます。何かお金の渡しかな・・、
あのおばさん臭いですよ」「そうか、二人か・・」
「何か・・」「ウウン、何も・・。で、後は付けられたんですか・・」
「二度付けました」「で・・」
「二度とも違う喫茶店で男に会い、おばさんは直ぐに出て来るんです。
女性は残って其の後はご存知でしょう」
「成る程、では最初はひき合わせかな・・」「そうだと思われます」
「後ろは判った・・」「不思議と見えないんです。バックは無いと思います・・」
「では金貸しとおばさんで・・」「他に在ると思いますが、顔は見えません・・」
「そうですか、ご苦労でした・・」「アア〜、面白い話しを聞きましたよ」
「え・・」「あの質屋は奥さんの実家、金貸しは婿です」「そうですか・・」
「其れと綺麗な奥さんでしょう・・」「写真ではそう見えるね・・」
「何と実物は凄い美人ですよ」「え〜、近くで見ていないのに・・」
「いいえ、質屋に行きました」「ええ〜・・、拙いでしょうが・・」
「お客で・・」「成る程・・」「其処で見ると色気ムンムン・・、あの宝塚出の
真矢みきさんにそっくりで・・、こんな年でも震い付きたくなる女でした」
「そうですか・・」「噂ではやり手であの金貸しも奥さんの思いで開いて
居るそうですよ・・」「そうですか・・」
「金貸しの男は何処で遊んでいるんですかね・・」
「夜は見張っていませんから・・」そう言われた。
肝心な金貸しの部屋が見えなかったが、知りたい事は概ね把握出来た。
「有難う・・」「未だ何か在りませんかね・・」
「あれば又頼みますよ」そう言って別れた。
(男はどんな口説きで引き入れているんだろう・・)
正美は其処が知りたかった。
口説いて体を売らしているんだろうか、其れとも・・。
其処が何としても知りたいと思っていた。
「そうだ、もう一度利用しよう・・。今度は溺れずに何とか聞き出したいが・・」
正美は当事者に何とか聞きだせたらと思い付く。
「あの〜・・、頼めますか」電話をした・・。
「ア〜、弟さん・・。十日振りね。来る頃と思っていた。後で直ぐ連絡する」
そう言われた。
昼前だから今日は会えるな・・そんな思いで電話を待っていた。
 直ぐに連絡が入る。
「良いわよ、何時・・、其れとね余計な金出さないで、長く続けたいなら節約。
今日はホテル代込みで三万円よ、良いわね」そう言われた。
 午後一時、黒川の四十一号線のデニ−ズと指定される。
今回は如何も其の付近の女性みたいだった。
約束の時間に出向くと向うから正巳のネクタイの柄を確め、
横に黙って座られた。
(ウヘ〜今日も凄い美人だ・・)呆れる様に見事な身体つきが読める。
「宜しく、私ははあそこで既にコ−ヒ−を飲みましたの・・」そう言われる。
直ぐに正巳もコ−ヒ−を飲んで出た。
 車に乗り込んで四十一号線を西に走り、其の先の楠の交差点前で
左に折れてホテルの駐車場に入る。
背は小さいが本当に抱きこたえがありそうな人だった。
 部屋に入ると直ぐにお金を渡す。
「いいわ、二万で、後でお釣頂戴ね」そう言われる。
 風呂を出て正巳は女性に抱き着いた。
「良いわよ、好きにして・・、できれば喜ばせてね・・」甘い声で言われた。
正巳は遊ぼうと決め、女性を愛撫して相当な喜びを表現する相手に
大きな物を打ち込んだ。
「エ・エ・エマ・サ・カ・・、ソソソンン・・ナアアア〜・・」
女性は驚愕の目で正巳を見ると気絶しないでしがみ付く。
それには正巳も驚く、たいていの女性は一撃で飛ぶ、其れが・・、
驚くが直ぐに腰を挙げて迎えていた。
中々の受身、見事過ぎる、相当経験が在る人に見える。
(そうか、相手にとって不足は無いな・・)
正巳は強烈な連突きを開始、其れは拷問其のもの、女性は忽ちイガリ挙げ、
腰を反り挙げて迎えている。
小さな体は鞠のように跳ね、其れが本当にリズム良く迎えてくれる。
正巳は久し振りに手応えの在る体にのめり込んで行った。
 一時間みっちり攻撃出来、底知れぬ体だった。
「フ〜、凄いわ・・。来て良かった・・。待っていたのこんな人居ないかな〜、
何度失望したか・・。でも会えた・・。漸く凄い男に・・、アア〜良かった・・、
会えた・・わ・・」言いながら強烈に抱き着いて震えている。
「聞いても良いか・・」「良いよ何・・」
「指名出来るの・・」「其れが駄目・・、外で内緒に会う様に成るからと・・」
、其れにのめり込み、家庭を大事にしなくなるからと・・」
「そうかでは会えないのか・・残念だな・・」
「会いたいわよ、早い人は会うだけ無駄よ、嫌だわ・・」
「では会おうよ」「駄目よ・・」
「なんで、判らないよ・・」「判るのよ・・」
「如何して・・」「見せようか・・」
女性は横のバックから何か小さな物を取り出した。
「此れよ、探知機なの・・」「ええ〜探知機・・」
「そうよ、何か衛星で電波を受けているんだってだから何処に居るか判る」
「へ〜・・、進んでいるね」「親父が質屋の流から見つけたそうよ」
「へ〜、在るんだ・・」「そうね、嫌だけど・・、如何にも成らない・・」
「でも切れば良いじゃない」
「出来ないわよ、決まりで電源は入れっぱなしよ。遠くに出掛ける時は
連絡してからよ」「へ〜・・、管理されているんだ・・」
「そうね、仕方が無いわね・・」浮気出来ないね・・」
「良いの、こうしていろんな人に会えるしお金も・・」「幾ら取り分だ・・」
「全部よ。そうねおばさんに三千円だけ・・」
「ええ〜、親父は・・」「無いわ、在るのは借りた金と利子」
「そうか、良心的だね」「そうよ、親父はボランテイヤとぼやいているわ」
「へ〜、そうか」抱きながら胸を門で話しをしている。
「では最初は如何して入ったのよ・・」「なんで聞くの・・」
「ウン、僕の知り合いがしたいと言われているんだ」「あんたの女・・」
「そうでも無いがそう言われればそうかな・・」「止めた方が良いよ」
「なんで・・」「その子あんたの女でしょう。最初は親父が抱くよ」
「へ〜、決まりか」「違うけど、良い女はするわよ」
「嫌だと言ったら・・」「駄目よ、無理、薬を飲まされるわ。其れも凄いの・・。
気は在るけど動けないの・・」「へ〜・・、麻酔か・・」
「そんなのよね、知らないけど・・。私も最初遣られた・・。でも私は此れは
嫌いでは無いから・・」「そうか、嫌いな人は最初は皆そうか・・」
「好きでもそうよ」何で・・」
「撮るのよ・・」「ええ〜・・」「逃げ出さない様に・・、担保ね・・」「酷い・・」
「そうね酷いわ・・」「そうか可愛そうだね」
「ウウン、私は良いわよ。ヤクザじゃないから安心よ」
「成る程、結束が強いんだ・・」「そうね、誰が居るのかも知らない・・」
「そうか・・」「嫌だこんな話した事が無いわ、警察・・」
「違うよ、現にこうして抱いているだろう」
「そうよね・・、フフッ、兄さん凄いね・あの物大きいし長い、其れに強いわ・・
未だ出来るの」「出来るよ」
「出せる・・」「駄目だろう・・」「良いのよ、出して最高な時・・、御願い」
強烈に抱き着いて上に乗り、壮絶な動きを開始される。
本当に好きなんだと感心した。
何でも秘密を話す事は少々危険と思うが、其れで思わぬ事が聞けた。
お礼にと心底頑張って久し振りに女の穴に放射出来た。
 一時間半みっちり抱合い、女はスッキリしたと喜んでいる。
出来たら又会いたいと言われる。
今日みたいな時間が一番私に会える確立が多いとは言われた。
 午後三時別れる、そうして電話をおばさんに入れた。
「良い子だね、好き者で良かった」
「そうね、あの子は底知れない貪欲だから・・、でも嫌いなお客も居るんだよ。
必ず嫌ならあの子は勘弁してと最初に言われるよ
」「そうですか、人其々ですね」「弟さん、満足・・」
「嫌、未だ・・」「ま〜、あんた相当ね・・」「アソコが未だ・・」
「ええ〜駄目よ。あの子で満足出来ないなら無理無理・・」
「そうか・・、泣いて善がる子が良いな・・」「ま〜、強いの・・」
「見せたいよ、でかいんだ・・」「ま〜嘘でしょう」
「嘘では無いよ。これからの付き合い、でかいのが嫌な人は外してよ」
「ま〜、でもどれ位なの・・」「赤子の腕・・」「ギャ〜・・、本当なの確めるよ」
「良いよ、見せようか」「嫌ですよ、聞けば判るから・・」
「誰に・・」「あんたが相手した人、今居るわよ」「ひゃ〜・・、勘弁・・」
〔ね〜十日前夜会った男如何・・〕
〔凄い人よ、大きくでかく、私死ぬかと・・、本当に凄いの・・〕
〔ま〜・・、本当なのね・・〕〔そうよ、在り得ないわよ。寝込んだんだから・・〕
電話の向うでそんな会話がされていた。
「ね〜、本当みたいね」「すみません壊しましたか・・」
「いいえ、大丈夫だけど寝込んだそうよ」「済みませんと謝って下さい」
「今何処よ・・」「別れたところです」
「出来るの、未だ・・」「はい・・」
「ま〜・・、したい・・」「おばさん御存知でしょうが・・」
「遣る・・、合わせ様か特別よ」「え〜、最初の方・・。いいんですか是非・・」
「聞いてみる」〔如何、会える〕〔怖いけど・・、病み付きに成るわ・・。
止めて置く、会えば止まらないわ・・。でも会いたいけど・・〕
〔如何するの、違反だけど今回は公認で・・〕
〔駄目、弱いのよあんな人に・・、狂うわ・・〕
〔いいわ辞めとき、何時か会わせるね〕
〔御願い、私からも頼むわ・・、怖いのよ〕〔ウン、判った・・〕
「ね〜、怖いって・・、だから駄目」「はい、宜しく言って下さい」
「待って、時間在るの・・」「ええ〜・・」
「では一時間暇を潰してよ、いい子が出るわ、初陣よ」「良いな〜待ちます」
「では此処の近くに来て、そうね青葉の喫茶店知っている・・」「捜します・・」
「其処で待って・・」そう言われて切られた。
「ようし、聞けるな・・。覚悟して挑むぞ」
初日だ、どんな人か知らないが気を付けて聞こう、車を走らせて行く。
 一時間待つとおばさんと女性が現れた。
「来ているね、お化けさん・・」そう言われて前に座られる。
「この人よ、大事にしてよ。使い物になら無い様に手加減するのよ」
見たら俯かれ顔は確りとは見えないが肌は白く男が振い付きたくなる体、
胸が毀れる様な大きな胸、其れは俯くと丸見えだった。
 「おばさん・・、コレ・・」テ−ブルの下から二万円握って渡す。
「馬鹿ね、要らないのに・・、良いわ、預かるね」そう言われた。
「時間は充分よ、旦那は大きなタイヤを転がして出ているから・・。特別よ」
「有難う・・」「では頼んだよ」目配せして店を出て行かれる。
「出ましょうか・・」俯いて頷かれた。
 車で横顔を見た、睫が長く頬は膨れ顔が幼い・・。
何か憂いが在る顔だった。
「時間が在るのですか・・」「ええ・・」「では食事しませんか・・」「・・・」
「では行きますよ」正巳は可愛そうになり、やら無くても良いと思った。
 寿司屋に入り食べる、女性は遠慮していたが無理やり前に運んで
食べさせ、三十分過ぎて漸く微かに微笑まれる。
そうして其処を出て又ホテルにと向う。
母親には留守電を入れ、万事覚悟は出来ている、毒喰らわば皿までだ〜
と心で叫んでいた。
 ホテルに入るとビ−ルを飲んだ。
「なんで金が必要だったの・・」「え・ええ〜・・」
「良いんだよ、知っているから・おばさんと知り合いなんだ」
「そうですか・・、怖かったわ・・」「では遣られたんですか・・」
「ええ〜・・」「知っていますよ。親父・・」「・・・」
「何か飲まされたでしょう・・」「・・・」
「可愛そうに・・、許せないな・・」
「良いんです、どうせこんな事に成る、借りないと一人で相手を探し・・」
涙が毀れ出した。
「でも辛いでしょうが、僕がこんな事言えた義理は無いけど・・」「・・・」
「良いよ、今日はしなくても・・、話を仕様ね・・」「・・・」
「僕は悪い男では無いよ」「でもアソコ大きいと・・」
「それは本当だよ。でも使わないからね・・」「・・・」
「薬どんな・・、気は確かだけど動けなかったでしょう」「え・え・え〜・・」
「知っているんです。僕は・・」「・・・」
「でもあくどいね、写真撮られたでしょう」「ええ〜・・、知らない・・」
「隠して在るんですよ」「ギャッ・・、本当・・、怖い如何しよう・・」
「良いよ、相手は表には出せないから・・」「本当に・・」
「脅しで撮っているんです。逃げたら困るから・・、何と言われました・・」
「何時でもお金は用意すると・・、稼いだら少し入れてくれれば良いと・・」
「そうでしょうね、相手は商売に成るし、女は抱ける・・、酷いね」
「良いんです、外に知れなければ・・」「幾ら借りたんです」
「十万・・」「何か要るのですか・・」「トラックのロ−ン・・」
「そうか旦那さんの・・、偉いね」
「仕事は無いから今は・・苦しいんです」「そうだよな不況だから・・」
「・・・」「後悔している・・」「いいえ、覚悟していますから・・」
「そうか,健気だね・・」正巳はこれ以上は惨いと判断した。
「泊まれるの・・」「・・・」「嫌だよね、初めて会ったんだから・・」「・・・」
「そうか、では帰りたくなれば言って・・」「はい・・、御願いします」
そう言って僅かに微笑んでくれた。
「横に成る・・」頷いて立ち上がり服を脱ぎ始める。
「僕は風呂に入るね・・」正巳は風呂場に行く。
「アア〜あんな可憐な子が・・、侘しいな世の中・・」
独り言を言いながら湯を顔にぶっつける。
「良いですか・・」「アア・はいどうぞ」「済みません、流したいんです」
「良いですよ、洗いましょうか・・」素直に背を向けて座られた。
背中は若い肌が光っている。
如何見ても二十五前後の若い奥さんだった。
 丁寧に流してやり湯に浸らせて正巳は先に出た。
後ろでシクシク泣いて、遣る瀬無さが込上げて正巳は憤懣していた。
例えあそこを潰してもこの子達は何処かで・・、其れが悪い人に
懸かればひとたまりも無いな・・、またしても嫌な事が浮かんで来た。
 女性が風呂から出て静かにベットに入る。
其れを抱いて寄せ、胸に宛てて頭を撫でていた。
女性は泣いている・・、正巳は黙って泣かせた・・。
「良いから安心して・・」そう言うのが精一杯、女性はしがみ付き泣き震える。
正巳は動かず其の侭でいるが自分も涙が毀れて来た。
「嫌よ、哀れんでいるでしょう・・」
「ウウン・・、そうでは無いんだ。同じ様な人が身近に居たんだ・・」そう言った。
「良いの、抱いても、その気で来ているから・・、大丈夫よ」抱き着いて言う。
「良いよ、良いから・・」正巳は動かなかった。
 女性はしがみ付いているだけ、正巳も同じ・・、時間は刻まれて行くが
二人はそれ以上動かない。
何時しか正巳は先程の戦いで疲れて寝込んで行く・・。
 どれ位したんだろうか・・、正巳は股座の異常で目が覚める。
「え・え・え・・・」其処には女性が棒を咥えて頭を頻りに動かしている。
可愛そうにと思いながら任せていた。
「凄い、凄い・・、ご褒美よ、本当に凄い・・、健ちゃん貰うわよ、あんたも
頑張ってよ。知恵は辛抱するからね・・。今は大変なの・・、凄いのよ・・」
可笑しいほど独り言が可愛い・・。
正巳は旨く無い扱きにも、得も言えない心地が頭に登る。
「凄いのよ、この人、昼のおじさん最低・・、でも良いわ、この人が
忘れさせてくれる・・。アア〜凄い大きいわ〜・・」
女性は懸命に咥えて歯が当り、時々飛び上がるほど痛かった。
 だが可愛い話を聞いていると男がムクムクと出た。
其れから女性を引き上げて始まる。
「ウソ〜ウソ・ウ・ウ・ウソダ〜・・、いや、嫌々、ああ〜こ・怖い怖いこれ・・、
ウ・ウウン・ア・ア・アアン・・・、な・な・なにいい来た来た来たあ〜あ〜・・・、
アア〜ツイテ〜え〜え〜・・・、見せて〜アア〜あんた〜凄い凄い〜い〜、
よう〜凄い〜い〜い〜・・・、イクイクイクンンダッテ〜イヤアアア〜・・、
キタワ〜スゴイイイイイ・・・・ウゲッ・・・ググ・・ウン・・・・・・・」
しってんばっとうしながら飛び切る。
初めてだろうか体が猛烈に跳ね、正巳を横に飛し体は豪快に跳ねていた。
「フゲ〜アンタアンタ〜〜キテキテキテヨオオウウ〜〜ウ〜〜ゥ〜・・、
ツイテ〜・・、スゴイノ〜チョウダイヨ〜・・、イイイ〜ア・アア〜ンスゴイ・・、
ンダカラ〜ノッテヨ〜〜アンタ〜・・・、ァ〜ツイテマダヨ〜キテキテ〜・・、
オオオネネガイイイ〜・・イヤイヤアアア〜イクイクイクマタダアア〜・・」
馬鹿でかい声が響く中女性は正巳を乗せてイガリ挙げている。
あの可憐な姿は何処にも無い、在るのは若い獣が我武者羅に
求める姿だった。
 其れが際限無く続く,流石に正巳は呆れて呆然とするがその一時も
許さない強さで受けていた。
若い力がマグマに変ると凄まじい威力を見せている。
 等々朝まで続いていた、正巳はグッタリしていたが、
女性は上で未だ猛烈に動き吠えていた。
(女性は恐ろしき獣だ〜・・)
正巳は下であきれ返り下から腰を突き上げていた。

                 つづく・・・・。









































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−7 ≫

2009/05/29 02:03
 正巳は部屋に戻っても興奮は収まらない・・。
無論凄い奥さんとの事も在るが、予想していた通り、あの姉の友人と名乗る
奥さんの存在が明確に成って来た事。
其れは正巳にとって嬉しい事では無い、姉がそんな組織に入っていたとは
思いたくなかった。
其処が一番気に成るが今もそうであって欲しく無い・・、本音はそうだ・・。
だがあの奥さんの手配は初めてでは無さそう、だから思いは複雑に交差し、
正巳を苦痛の中に嵌め込んで行く。
(姉さん・・、本当にあんな事していたのだろうか・・、では何故首を吊って・・、
借金取りに追われていたんだろうか・・)
何度も考えるが行き付く所は同じ、やはり手を染めていたのかと
思わざるを得なかった。
(何で死んだのだ・・、昨夜の奥さんなどは楽しんでいる。別れるにも笑顔
だったが、今次も会いたいとは言わない、電話も連絡の方法も言わない。
其れは何か決まりが在るのだろうか・・。気を入れて尽した筈が、奥さんは
会いたいとは言わない。其れが何か落胆させる・・)
正巳は考えるほど迷路に入り込む様な不快な気持ちに成る。
仮に、姉がそんな事を言われて嫌々承諾させられたとすると、其処には
何が在ったのか・・、仮にも借金を申し込んでいる。
其れは確か、其処で平気な顔で男と寝たら金が入るとでも言われた・・。
其れなら姉は断じて断る筈,長い間一緒に過した弟だ、姉の本心や
性格は判っている・・、と思いたいが・・、変ったのだろうか・・。
あれやこれや考えると眠れない・・。
思うと正巳も大して違わない事に脚を入れている。
其れは代償を求めてはいないが大きな違いは無かった。
とすると、あの奥さん達はお金が元であんな事をしているのか
、させられているのか、其れが一番問題だ・・。
あの金貸しが何かしているのか・・、払戻しやピンはねをしているのか、
其れなら管理売春、紹介なら斡旋売春、どれも罪。
若しあの男が強姦でもして嫌々でもそんな事をさせ、金を払わせているなら
其れは大問題、奥さん達はもう逃げられないのだろうか・・、今まで嫌で
止めたら如何成っているんだろうか・・。
何もかもが疑問符で正巳の頭はパニクッている。
(ま〜一人で推理しても判らない・・。探偵さんの報告を待つか・・)
そう思いながら無理やり目を瞑っていた。
 五月二十一日晴れ、正巳の携帯に電話が入る。
「お早う御座います」「あ・・はい・・」「お姉さんの友達・・」
「アア〜・・、昨夜は済みません・・」「いいえ、吐き出しましたの・・」
「凄いです。有難う・・」「そう、良かった。夜は駄目よ。此れから欲しければ
午前中に連絡して、午後からなら何とか出来るからね・・」
「そうですか・・、ではそんなときには御願いします」
「良いわよ、特別よ」そう言われて電話が切れる。
社内だから大きな声と長話しは出来ない、其れを知ってか短い電話だった。
 午前十時又携帯が鳴る。
「え・え〜奥さん・・」急いで出ると、あの綺麗な音色の声が響く。
「あのう〜、良ければ来て頂けます・・。お聞きしたい事が・・」
そう言われて直に行きますと即答した。
 三十分在れば行ける一ノ宮、正巳は急いで向かう。
何か心がうきうきとするのが可笑しかった。
「御免なさい、お忙しいのに・・」「いいえ、今は業界は暇で困ってますよ」
そう言いながら居間に案内される。
「今日は主人がお話が在ると言いますの・・」「はい・・」
コ−ヒ−を出されて主人を連れに行かれる。
「悪いですね・・」「いいえ、とんでもない・・」そう答えて主人を迎える。
「志保、昼飯でも用意・・」「判っているわよ、御話しなさっていて・・」
笑いながら言われる。
「如何ですかね、十階までは出来ると書いて在りますが、部屋は余り
大きくしないで多く造りたいのですが・・。学生さんも入られる様な・・」
「成る程・・、では二棟に為さいますか・・」「其れでは単価が・・」
「いいえ、其の方が経営には好都合です。リスクが分散されます。
小さな部屋は其れなりの良いですが、出入りが激しいですから・・、
少々家賃が高くても此処は交通の便利と買い物のし易さが在りますから、
共働きでも入れます」「成る程・・」
「ですから両方が良いと、其れに小さいのは凝らずにコンパクトに造り、
家賃も五万から七万に抑えると常に満室に成ると思います。建造費も
安価で考えます。もう一つは豪華な安らぐ部屋を造れば良いと思います」
「家賃は・・」「そうですね十万から十五万までなら・・」「そんなに・・」
「ええ〜、今は共働きなら其処まで出せますよ」
「其処まで、精々十二万で止めてくれませんか・・。其れなら納得します」
「良いですよ、其れに合う見積もりを上げましょうか・・」「是非・・」
「では正式な図面をひきましょうか」
「御願いします。其れと銀行がお会いしたいと言われているんですが・・」
「僕にですか・・」「そうです、担当者は待っていると言われているんです」
「其処まで進んでいるんですか・・」
「ええ〜、家内は是非貴方にと力を入れているんです」
「有難いです。会社も喜びます。大きな仕事ですから当社では親会社が
乗り込んで来ると思いますが・・」
「其れは構いませんが、窓口は貴方で御願いします」
「其れは何とか会社に申しますが・・。本当に良いんですか・・」
「銀行も喜んでいます。何しろ此処に多くのお客が来るんですから家賃の
振込みを是非と頼まれているんです」「成る程・・、相当ですからね・・」
そんな話しをされて、正巳は心で万歳をしていた。
三十億に近い金額、考えただけでも凄い仕事だ・・。
正巳は小躍りしたいくらい嬉しかった。
「貴方、決まりそうなの・・」
「ウン、喜んでくれたよ。俺も此れで安心して死ねるわ」
「馬鹿ね・・、死なせないわよ」「何も出来ない体だ、死なせてくれよ」
「いいえ、駄目です」笑いながら言われる。
 「おや来ていたのか・・」「アア〜、済みません来ています・・」
「フ〜ン、で、決まったかい・・」「お母様、何とかして下さると・・」
「そうかい、でも本当にするのか・・」「ええ〜、決めました」
「そうか、ではお前席を外してくれないか」「え・え・・、なんで・・」
「耕作とこの人に話しが在る」「私が居ても良いじゃないですか・・」
「此れからの話しはお前は邪魔」「ま〜・・、酷い・・」
「良いから、お母さんの言われる通り外してくれ」
「貴方まで・・、良いわよ。何時まで・・」「昼飯前までは駄目だ」
「もう〜・・、では買い物でも・・」「良いよ、自棄買いでもして来なさい・・」
笑われて奥さんを追い出された。
 「ヤレヤレ、行ったか・・。良いんだね耕作・・」
「はい僕から御願いしたんですから・・」「そうか、覚悟したのか・・」
「既に・・」「良い根性だ、凄いよ」
そう言われるが正巳には何が何だか判らずに座っていた。
「では話しは私からか・・」「是非・・」「そうかい、嫌だけど始めるかな・・」
母親はそう言われて正巳を見られた。
 「実はこの屋敷をマンションにするには条件が在るんだ」
「なんでしょうか・・」「其れだけどな、変な話なんだがや・・」
「何か・・僕への条件、会社への条件でしょうか・・」
「何、個人のあんたにだ」「僕に・・」「そうだ・・」「なんでしょう・・」
「おい、耕作、お前が言え、女の私では言い難いわ・・」
「良いですよ。ではお母さん呼ぶまで隣の部屋に・・」「良いよ、頼んだぞ・・」
そう言われてお母さんまでもが席を外される。
 「何か重大な事でしょうか・・」「そう、此れは義母と相談しての結果だ」
「何か・・」「実は・・、私には子種が無いんだ。其れにこの体だろ・・」
「・・・」「だから志保には済まないと思っている」
「・・・」「其処で義母と相談した。無論僕から話しを出したんだが・・」
「・・・」「太田さん、悪いが調べさせて頂いた・・」
「え・え・え〜何をです・・」「家系と人柄・・」
「え・え〜・・」「其処で皆良いと結果が出た調書も在る。義母と決めた」
「何をですか・・」「子供がこの家には欲しい・・」
「其れは判りますが・・」「判るだろう、跡取りが欲しい・・」
「病院でも紹介しましょうか・・」「何・・」
「いえ、試験管ベビ−・・」「馬鹿な、嫌だね。知らない人の何か・・」
「では如何されます」「貰う・・」
「何を・・」「子種を・・」
「誰からですか・・」「君からだ・・」
「え・え・え〜・・、ギャ〜・・・嘘〜・・」「本当だ、本気だ」
「嫌です・・、奥さんに悪いし旦那さんに特に・・、出して渡しましょうか・・。
其れなら何とか考えますが・・」
「嫌だね、空気に触れると拙いと聞いている」「では病院で出します」
「其れも駄目だ」「如何してです、無理ですよ」「其処を何とか頼みたい・・」
「嫌ですよ、奥さんご主人を愛しておられます」
「判るから是非と頼んでいるんだ。この体では何とも出来ない。愛撫しか・・
其れも寝た子を起こす様なもの、可愛そうだよ・・」「そ・そんな〜無茶な・・」
「御願いだ・・、この通り・・」手を会わされて頭を下げられる。
「なんで僕なんです。他に立派な人が良いですよ」
「其れも考えたが、義母があんたにと言われ、僕も其れが良いと賛成した。
其れは気性が良いと義母がベタ惚れで・・」「そんな〜・・」
「嫌なら良いんだ。こんな話し嫌で志保を抱かれたら可愛そうだから・・」
「ご主人、人に抱かれる奥さん・・、考えていますか・・」
「考えた何度もな・・、でも結果は同じだった・・」「・・・」
正巳は驚愕仰天して言葉も出て来なくなった。
 「未だか・・」「良いですよ、話しはしました」
「そうか、良かった・・」「良い事無いですよ、奥さんの気持ちにも配慮して
下さいよ。非常識ですよ」正巳は本気で言う。
「良いよ、非常識でも・・、外では試験管ベビ−で通せるから・・」
「そんな〜・・」「往生際が悪いよ」
「ええ〜、こんな性格ですから子供も碌な子が出来ません。止めましょう」
「嫌だね。孫が欲しい・・」「・・・」
「僕も頼んでいるだろう、御願いだ聞いてくれないか・・」又手を合わされる。
「止めて下さいよ・・。顔を挙げて・・」「では良いんだね・・」
「・・・」「耕作、でかしたぞ。お前は凄い男だね・・」
「志保は・・」「あいつは受けん・・。無理やり遣るしかない・・」
「僕が話しましょうか・・」「駄目だ、あの子受けないよ」
「そうでしょうか・・」「親の私には判るんだ・・」
「では後は任せます」「良いよ、考えるわ・・」
正巳をほったらかしで話されていた。
 驚いて心臓が破裂しそうだ、何もそんな事を僕に話すとは・・、
二人の顔を睨んで固まっていた。
「良いよ、睨め、それだけまともな男と認めるわ。良いですよ、喜んでと
受けられたら断る積りでいたんだがや、でもあんたは駄目と断ったから
決まったんだ」「そんな・・、では喜んで・・」「馬鹿、遅いわ・・」笑われる。
旦那さんも涙目で笑われた。
「ではこの話しは此処だけだぞ、もう買い物から戻るから・・」
そう母親に言われる。
「僕帰ります・・」「待ちなさい・・」母親の止にも振り切り家を飛び出した。
「なんて親だ・・、旦那さんも・・、酷い・・」ぼやきながら車を走らせる。
 会社でも塞ぎ込んでいた、雅代嬢が心配するが傍にもいけない気迫が
見えて遠くで心配そうに伺っている。
 正巳は早引きをして部屋に戻り寝転んでいた。
「在り得ないよ・・、そんな事・・」
主人の顔が浮かんでいる、直に美しい奥さんが重なる・・。
頭を振って消そうともがくが其れが段々大きくなり出した。
 「ウオウ〜オ〜・・」大きな唸り声を発して寝たまま転がっていた。

                    つづく・・・・。




























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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−6 ≫

2009/05/28 02:04
 五月二十日夕方、晴れ。
正巳は真直ぐ部屋に戻らず姉の居たマンション、いや市営団地にと行く。
部屋に入り、手を合わせて再び外に出る、そうして隣の棟に移り
五階の七号室のドアをノックしていた。
「は〜い・・、アラッ貴方は・・、恵美さんの弟さん・・でしたね・・」
「そうです、部屋を片付ける前にお礼にと伺いました」
「ママ〜、ご丁寧に・・、どうぞ汚いけど入って・・」
言われて入るが本当に汚い部屋、置物は見事な物が並んでいるが
足場に困るほど散らかっている。
ソファ−には着た物が投棄ててある。
「御免なさい・・」言いながら其の洋服を固めて隣の部屋に投げ入れ、
笑いながらどうぞと椅子を勧められる。
「此れ、つまらない物ですが・・」途中で買った菓子折りを差し出す。
「済みません、コ−ヒ−でも、インスタントよ」いいながら台所に行かれる。
(少し綺麗にしたら良いのに・・)思いながら座っていた。
「あれから落ち着かれました・・」「何とか・・、でも母が・・」
「そうでしょうね、相当堪えるわね。私も驚いて・・」
「お聞きしても良いでしょうか・・」「はい、何でも・・」
「あの日、奥さんは姉に用事が在ったんですか・・」「え・え・あ・・、はい・・」
「急用でした・・」「そうでもないけど、約束していたから伺ったのよ・・」
「そうでしたか、では姉は約束を破った・・」
「其処までは・・、大した事では無いから・・」
「でも、奥さんはお困りだったんでしょう・・」
「其れは・・、いいえ、そうでも無いわ・・」「そうでしたか、安心しました」
「そんな事で・・」「いいえ、姉は約束を破る姉では無いから・・」
「そうね、そういえばそうよね」「そうか、やはり僕も早く結婚しなければ・・」
話しの筋が合わない事を言った。
「未だ見たいね。結婚も考え様よ」「そうですか、僕は憧れていますが・・」
「フフッ、今の内よ」「奥さん幸せでしょう・・」
「私、そうでもないけど仕方が無いわね。腐れ縁よ」「旦那さんは・・」
「アハッ、旦那さん、言えないわよ、グウタラ粗大ゴミよ、今もパチンコ・・」
「でも良いじゃないですか、そんな事なら・・」
「良く無いわよ、限度が在るわよ。ま〜良いけど・・」
「僕は、そんな芸も無いし、遊びが下手ですから・・」「その方が良いわ・・」
「そうでしょうか、でも遊びたいと思うんですが中々旨く巡りあえなくて・・」
「アラッ、女・・」「其れも在るんですが、シャイですから・・」
「ウフッ、自分で言って・・、本当は女垂らしだったり・・」
「其れなら喜びます・・」「ま〜・・、お姉さんと一緒ね・・」
「え・・」「そうよ、恵美ちゃんもシャイなの・・、付き合って判るわ・・。
特に男など見向きもしないんだから・・」「そうでしたか、血ですかね・・」
「みたいね・・血だね・・」笑いながら言われる。
 少し小肥りの背が低く四十過ぎだろうか・・、髪も手入れは行き届いて
いない身形だった。
「僕は恋愛は苦手ですが、女性が好きで困って、風俗通いですよ」
「ま〜、呆れた・・。勿体無いわよ」
「そうですね、行くと五万は飛びますが、でも少しは処理しないと・・」
「ま〜・・、五万・・」「ですからもっぱらお金で処理、其の方が気楽で・・」
「そうね、其れは言えるわね・・。男の人はしょうがないわね・・」
「女性は如何なんでしょうか・・」「其々よ、嫌でもそんな事する人、
好きで入り込む人・・」「そうですか、在るんですね・・」
「居るわ、大勢の中では・・」「良いな〜、僕もそんな人が気楽で良いわ・・」
「ま〜・・、驚いた人ね。お姉さんとは違うわ、先程の言葉撤回」笑われた。
「若し、そんな人が居たら紹介して下さい。お礼はします」
「え・え〜・・、何言っているの・・、正気なの・・」
「え・え〜、正気ですが拙いですか・・」
「拙いわよ・・、そんな事してはいけないわよ」
「そうですかね、お金が欲しい人ならお互い様だと思うんですが・・」
「馬鹿ね、死んだお姉さんが泣くわよ。あの人身持ちが固くて其れで・・」
「エ・エ・・」「アッ、何でも無い、お姉さんは堅い人だったと言いたいの・・」
「そうでしたか、嬉しいです・・」冷めたコ−ヒ−を啜っていた。
 「聞くと相場は三万前後と聞いていますが・・」「未だ其のお話しなの・・」
「教えて下さい・・。相場を・・」「そうね、聞いた話なら其の位かな・・、
中にはもっと安いかも・・」「そうですか、では風俗とは違い安いのですね」
「そう、実入りが大きいから・・」「そうなんだ、良いな、普通の人でしょう・・」
「そうよ、確かそう聞いたわ・・」「では奥さん・・」
「そうよ、独身は駄目、口が軽いしのめり込むから・・」
「なるほどそうかも・・。益々良いな・・」「欲しいの・・」
「誰か知り合いでも居ますか・・」「居ないけど・・」
「なんだ・・、奥さんなら顔が広いからと・・そうか・・、そうだよな・・」
「何時したん・・」「え・え・・、そうですね・・、もう三ヶ月後無沙汰かな・・、
落ち着かないですよ・・」
「フフッ、面白い弟さんね・・。どんなのが好みなの・・」
「そうだな〜・・、綺麗で好き物が良いな・・」「直果てるくせに、欲張りよ・・」
「言われるな〜・・、何か気が合いそうですね」
「馬鹿ね、合わして上げているのよ」「済みません・・」
「可愛いわね、年は・・」「姉と四歳違います」「そうね・・、四歳か・・」
「では僕は此れで・・」「アラッ、話しが弾んでいるのに・・」
「でもご主人が戻られるでしょうが・・」
「未だよ、負けて台にしがみ付いているわ・・」苦笑いされて言われる。
「何時かそんな人が居たら紹介願いますね」
「そうね憶えて置くわ・・、居ないわよそんな人・・無理よ・・」
「そうか、無理か・・。仕方が無いな・・、ま〜又風俗でも行くか・・」
「そんなにしたいの・・」「男ですよ、独身は何時も頭に浮かんでいますよ。
此れでも今は最高な時期の男ですからね」「そうね・・」「では、帰ります・・」
「あんた、携帯の番号教えて・・、何時かそんな人が在ったら・・」
「本当ですか、嬉しいな・・」正巳は携帯番号を教える。
「出せるのお金・・」「ええ〜出せます」「口は堅い・・」
「僕もそんな中に居ますから言えませんよ・・」「そうね、確かに・・」
「居ますか・・」「今・・、無理よ。奥さんでしょうが夜は・・」
「そうか、そうだよな・・、アア〜残念・・」「もう〜・・、そんなにしたいの・・」
「男だと言ったでしょう」「でも・・」
「良いんです。奥さんが困る事は言いません。帰ります」
正巳はそう言って席を立つ。
「待って、聞いてみる。でも宛にしないでよ」「はい・・」
 奥さんは携帯電話を持ちベランダに行かれる。
一度切り、二度目も切られて又かけている。
其の姿はやり手婆あの姿だった。
 ベランダから戻られる。
「フ〜・・、急だから・・大変・・」
「済みません、良いんです、僕の願いが判れば何時か適うでしょう」
「居たわよ・・」「ええ〜・・、本当に・・」「他言しないと約束出来るの・・」
「誓います・・」「そう・・、では五分後、団地の掲示板後ろで待っているから
早く車に乗せてよ。人が居たら駄目よ」「はい、断じて守ります」
「もう〜・・、お姉さんが聞いたら卒倒するわよ」「済みません・・」
「早く行きなさい、相手の帰る時間は守ってよ」そう言われて追い出された。
正巳はやはりそうかと確信した。
 直、其処の場所に車を止めて待つ・・。
「コン、コン・・」窓を叩かれ、急いで助手席のドアを開ける。
「清水さんに言われて・・」「あ・はい・・、どうぞ乗って下さい・・」
正巳は周りを気にして女性を乗せる。
「済みませんこんな時間に・・」「良いわよ・・、聞いて慌てたけど・・」
「そうでしょう。何処に行きますか・・」「マ〜・・、デ−トでは無いわよ」
「済みません、では行きます」正巳は顔も見られずに前を向いて走る。
 団地から直近くに堀越と言うところがそんなホテルが集まっている場所、
車は其処の中に入り一際大きなホテルの駐車場に入る。
女性は無言で後ろから着いて入られた。
ロビ−のパネルで部屋番号を押し、カ−ドを受け取り上がりのエレベ−タ−
に乗り込んだ。
(ウヘ〜・・、こんな人が・・)中で始めて顔を見た。
年は三十前後、スリムで顔は小さく美人では無いが愛くるしい顔だった。
胸も一応見て喜んだ、不謹慎だがこんな時は使命など忘れたいと思う・・。
 三階の二号室に入る、其処は洋風で風呂場がガラス張り、ベットは大きい、
値段は確認していないが相当高そうに思えた。
「時間は・・「済めば帰りたいわ・・」「はい・・」そう答えると、
「先に風呂に入りましょうか・・」「どうぞ・・」正巳はそう答える。
奥さんは脱衣場に向かわれた。
「へ〜・・、本当に居た・・。あの奥さん手配出来たぞ・・」
其れが今日の収穫だった。
帰るまで酒は抜けるだろう、喉が渇いて仕方が無いからビ−ルを
冷蔵庫から出して飲んだ。
 「どうぞ、貴方はいって・・」言われて急いでシャワ−を浴びる。
熱い湯に当り皮膚が痛かったが気持ちが良い・・。
 急いで出ると奥さんが居ない・・。
「え・ええ〜・・」慌てて見渡すとベットに潜られている。
「失礼します・・」正巳は断って横から入り込む。
何とも言えない心地で柔らかい肌を感じる。
「奥さん・・」正巳が声を懸けると振り向かれる。
其の体を抱いて背中を摩る。
口づけはしないで胸から愛撫を始める、奥さんは動かれずされるまま・・。
そうして正巳は極意の技を駆使して首から下を万遍無く責め立てて行く。
だが直に奥さんの口から洗い息使いが聞こえ出し、
既に花園は洪水の様に溢れ出していた。
其れを口で吸い取り全ての行為をして上げようと努める。
奥さんは堪ず正巳の股座を弄られ、其れは凶器の棒を確認する事に成る。
「ゥ・ゥ・ウウン・な・何・何い・何か着けているの・・、外してよ、痛いから嫌・・」
「僕の物です」「な・・・、ま〜なんてこと・・・本物なの・・いや〜待って、
待ってよ・・。駄目駄目よ〜・・」
大きな胸が揺れ、奥さんは飛び起きて布団を飛ばし、ベットの外に
転がる様に落ちられた。
「げ〜・・、いや〜・・・よ・・」「嫌なら良いですよ。しませんから・・」
「ゥ・ゥ・本当に・・良いの・・」「はい、嫌がる方を無理にとは・・」
「そう・・、ふ〜驚いた・・。在るんだこんなのが・・。見ても良い・・」「どうぞ・・」
正巳はやけくそで言う。
奥さんは電気を明るくされて驚嘆しながら棒を触り見ている。
時々嘘〜と声を張上げ瘤を撫で、後ろから前、亀頭と隈なく観察される。
正巳は諦めてされるままに寝ていた。
 処が棒が生暖かい物に包まれた。
見ると奥さんが口にほうばり優しくしゃぶり始められる。
其れは本当に綿に包まれた様な感触で正巳は快感よりくすぐったい
感じで身を捻る。
舌が亀頭を撫で、そうして思いっきり奥に入れられ、エズかれながら
棒を激しく上下される。
其れは柔らかくと激しさが交互して正巳は最高な場所にと飛ばされて行く。
(素人だろう・・、そんな・・)舞い上がるような心地で愛撫を受けていた。
だが其処からは奥さんの技が始まる。
尻に口を着けられて唾を多く出し、其れをアナルの中に押し込まれ
舌が其れを押し込める。
丸くなった舌が随分と奥まで侵入してくる。
正巳は快感で尻が浮く、其れは未曾有の体験、嬉しく歓喜に体が震える。
其の唾液を奥さんは自分の口の中にと吸い込まれる。
チッチュウチュッチュバチュルッ・・、見事な舌技で在る。
手は棒から離れない、瘤を確める様に擦られる。
珠に亀頭を掌で押し潰す様に廻され正巳は「凄いっ・・」と声を出した。
奥さんは自分で動き花園を正巳の顔に押し付けられる。
溢れる液を正巳は吸い取る様に吸い上げていた。
此れは両方の極意が極まり、凄い境地に二人は飛び込んで行った。
 「嵌めて・・、殺して・・、御願い好きにして・・」喘ぎながら言われた。
豪邸の奥さんとは肌が違うが、其れが素人の良さ、正巳は狂う下の奥さん
を可愛いと感じ、入り込んでいる棒は暴れ捲る、奥さんは先程から
とんでもない叫び声、其れは獣でも出し得ない雄叫び、吠え方だった。
豊満な肉体は休む間も無く動き回り飛び、跳ね沈み、脚は上に突き出して
震えている。
様は見事な飛びきり様で男冥利に尽きる姿だった。
奥さんの穴は深く狭い、其れが摩擦を増幅し、お互いが叫び善がり挙げる。
 どれ位の時間戦っていたのか・・。
奥さんは何度も飛びきりながら受けている・・。
「もう・・も・ぅ・だ・め・・・・に成るうう・・・から・・・やす・・ん・で・よ・う・・・ぅ・・」
ブルルンと体を震わせ、汗が滲んだ体を猛烈に抱き合わせて叫ばれ。
「フ〜・・、凄い体だ・・、凄い・・」正巳は本当にそう思った。
「あんた〜、何度も死んだわよ〜、始めて見た・・。真っ白い空・・。凄い・・」
言いながら口を合わせられて渇いた口に唾液が運ばれて来た。
汗でヌルヌルな体は大きく動き、腹が小波をうっている。
 「何時なの・・」「十一時過ぎ・・」「ま〜大変・・、主人が戻るわ・・」
驚いて飛び起き、汗まみれの体に服を着て髪を持ち上げて用意され、
正巳も慌てて用意する。
 ものの五分で二人はホテルを飛び出して車で走る。
その間奥さんは目を瞑り車の揺れに身を任されている。
 降り際に三万円渡すと一万円戻されて・・。
「最高な人、有難う。此れで暫く頑張れるわ・・」闇夜に消えられた。
「フ〜居るんだな奥さんでも・・、普通の生活をされて・・」
正巳は何か考えさせられた。
 姉の敵討ちと勇んで入り込んだが、中は外から考えるのとは大違い、
こうして道を外さずに我が家に戻り主人と暮らす人・・。
正巳は頭を強く殴られた様に目眩がした。
 そうして車は正巳の部屋にと向かっている。

                      つづく・・・・。








































































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−5 ≫

2009/05/27 02:03
 姉の友人の奥さんと別れて部屋に戻るが如何も解せない・・。
子供でも在るまいし、襲われても求められても断られる筈、仮に手篭めに
されたとしても警察なり訴える事が出来る。
噂では一人や二人では無さそうだし、幾ら考えても可笑しいと思いだした。
(何か底が深い訳が在りそうだな・・)正巳はそう考えていた。
しかし男はそんな目に合わない、女だけなら言える・・、だが女には変装は
出来ないし、相手がどんな女を好みにしているのかも知らない・・。
正巳は姉がそんな事で死ぬのかと其処まで考えていた。
けど結果首を吊ってしまった現実、若しそうだとするなら其の件が引き金に
なった事は確実と思われる。
正巳は次第にあの金貸しが憎く成り出した。
 等々連休は家で母親と何も出来ないで過して仕舞う。
テレビでは旅行帰りの楽しそうな家族を何処のテレビ局も映し出していた。
5月八日、曇り・・。
「おい、此れで良いか・・」会社で涼太が綴じた一冊の用紙を渡される。
「あ・あ〜・・、出来たんか、済まん」受け取り中を見て喜んだ。
自分が仕事も手につかない状態で過していた間、涼太は頼んでいた
マンションの計画図を仕上げてくれていた。
見ると粋なデザインで描かれている。
間取り、立面図から平面図まで細やかに描かれ、感動して見て、
「有難う・・」部屋を出て行く涼太に言った。
(此れなら良いぞ・・)ベランダは粋に半円の反り出しで窓は大きく何処も
素敵な間取りと使い良さが見える。
正巳は自分の為に少しでも仕事に向えられる様に、配慮してくれた
友に感謝した。
 早速連絡して一宮に向かう・・。
真鍋さんは今日は遠慮する、後で教えてと言われ、仕方なく一人で行く。
「済みません・・」あの美しい婦人が迎えてくれ、済まなさそうに言われた。
居間で図面を見ながら感動され、添付の計算や売る場合の見積もり、
持ち物件なら家賃や管理費まで書かれて非常に喜ばれる。
「嬉しい、待って下さいますか」返事も聞かぬ内に部屋から出て行かれる。
 そうして車椅子に乗った主人だろう人が一緒に現れる。
「お世話懸けます・・。聞いていましたが素晴らしい計画で・・、
本当に有難う御座います」
「いいえ、でも其れは正式では在りませんよ。正式なら数字はもう少し
シビヤに成ります」
「はい、存じていますが・・。此方もするとは未だ・・、義母が何とゆうか・・」
「そうねお母さん堅物だから・・」横で奥さんがそう言われる。
主人は背が高そうだが、今は下半身不随と聞いている。
初めて会う人、少しやつれて年寄りじみていたが仕方が無いと感じている。
 「では、コ−ヒ−でも出しますね・・」奥さんが部屋を出られる。
「今回は本当に済みません。私も聞いて驚きました。志保があんなに
行動力が在るとは・・、貴方に会いに行ったと聞いた時は呆れました。
義母に相談も無く勧める事は今までには無い事です。其れも将来の為
志保は考えて居たんだと知ると本当に不甲斐無い婿だと痛感します」
そんな話をされていた。
 其処に母親が来られ、正巳は丁重に挨拶をする。
「おや・・、この前の人か・・」「お邪魔しています」
「何度来ても同じだよ、此処は動かないからね」そう言われる。
「母さん、邪魔よ・・」「ま〜・・、この子なんて事・・、呆れた・・」
そう言われて部屋を出られる。
「御免なさいね、母が居るとややっこしくなるから・・」
苦笑いされる顔は美しい、見惚れて慌ててコ−ヒ−を飲む。
 「処で銀行はどうなりますか・・」「え・え・銀行ですか・・」
「そうです、家は少し借金が・・、抵当にも・・」
「はい、其れは何とか成ります・・」「どうなるんです・・」
「先ずは、売りか持ちかで異なります」「売るには優しいんでしょう・・」
「はい、銀行も戻る確立が高くなり、喜びますが・・。賃貸に為さいますと
計画をきっちり立てないと・・」「そうですね。内は三千五百万、そうだな・・」
「え・え〜後1千万・・」「そうか、俺の為か・・」「其れは・・、良いじゃない・・」
「そうか、済まん・・」夫婦でそんな会話をされていた。
正巳は訪問する前、この地の評価や実質幾らで売買されるか調べて来た。
評価は売買には関係無いが、実質この地は一級品、条件も優れ、
坪当り七十五万なら何時でも買い手が在ると踏んでいた。
だから少々の借金など問題では無い、地元の銀行が良い顔をしなければ
大手に向ければ飛び付く物件、其れは間違いが無い・・。
正巳は其れを踏まえて乗り込んでいた。
「如何しましょう・・、貴方・・」「ウン、売るにはお母さんが・・」
「そうね、難しいわね。賃貸にしましょうか・・」「後が面倒だぞ、良いのか・・」
「其れは、其の専門の会社も在りますし、今は仲介会社が全部面倒を
見てくれますよ。少しの手数料で空き部屋も心配しなくて済みます」
「そうですか・・、では其の賃貸で検討するか・・」「良いわね、後は母ね・・」
二人はそんな話をされ、仲が良い夫婦と羨ましかった。
 一時間少しで家を出て正巳は何か清々しい気持ちで会社に戻れた。
会社では未だ其の話しはしていない、少し固まるまでと胸に仕舞ってた。
其処に測ったように真鍋さんから電話が来る、報告すると非常に喜ばれ
感謝されるが、未だ決まっていないからと念を押した。
「処で聞きたいんだが・・、真鍋さんの知り合いで探偵社をご存じ無い・・」
そう聞いた。
「在りますが、大事なら駄目、浮気や身元調査なら格好の友が居ますが」
「其れで良いんですが紹介願いますか・・」
「良いですよ、何時です、会わせます・・」そう言われて明日の昼と決める。
「何か在るの・・」雅代嬢が来て聞かれる。
「ウン、少しな・・」「そう・・、私にも知り合いは在るわよ」
「いいんだ大袈裟にはしたくないから・・、有難う・・」そう言った。
「落ち着いたら会いたいと・・」「ウン、判っている・・」
あの婦人連中の事と解釈して答えた。
今はそんな気分では無いと雅代嬢は察してくれている。
 五月九日昼、近くの蕎麦屋で真鍋さんともう一人の男に会う。
「小笠原と申します」名刺を出されて挨拶を交わす。
初めに食事して出て喫茶店に行く。
「此れは内緒で御願いしたいんですけど・・、仕事では無いのですが・・」
「良いですよ、何なりと・・」
「実は、調べていただきたいのは此処に書いて在ります。中味は二階の
貸し金業の事です。特に其の人物を・・」「ほほう・・、で知りたいのは・・」
「人物の性格や行動、中でも可笑しな団体と繋がりが在るのか無いのか」
「承知、其れから・・」「家庭事情・・」
「容易い事です。其れだけですか、何か他に在りそうに見えるんですが・・」
「・・・」「太田さん、彼はこう見えても凄腕ですよ。修羅場を潜っています。
何でも知りたい事を・・」「そうですか、有難い・・。では・・」
 其れから噂だと初めに言って中味を話す。
「ほう〜・・、在り得ますな・・、でも看板上げているんでしょう・・。
そん危ない遊びするかな・・、合意じゃ無いんですか・・」
「其処なんですよ、知りたいのは・・」「なんで其処まで・・」
「其れは・・、言えないです・・。でも知り合いが其れでか知りませんが
自殺したんです。その人が其処に行った事は確かで・・、後は・・」
「そうですか、其れでは調べた後少し張り込みましょうか・・」
「幾らでしょうか、余りお金は・・」
「会計明瞭、初めに着手金五万、報告五万、動きに五万では如何です」
「良いんですか・・其れで・・」「良いですよ、結果良ければボ−ナスを・・」
「鉄、好い加減にしろ、俺の大切な人だぞ」
「判っているよ。冗談、十五万で頼むよ」「良いでしょうか・・」
真鍋さんが言われる。
「良いですよ、では五万渡します」其れで調査は頼めた・・。
調査したからと言っても如何するのかは決まっていない・・。
正巳はどんな中味かが知りたいと願っていた。
漸く母も働きに出られる様に成り、何とか普通の家に戻りつつ在った。
 五月十九日真鍋さんから電話が来た、正巳は夕方会う約束をする。
名古屋駅裏の焼肉屋で探偵の小笠原さんと三人、焼肉を食べながら
調書を見ていた。
家族は三人、坂田泰一四十五歳、妻留美三十三歳、父親泰造六十一歳。
住まいは西区坂上二丁目、質屋の裏の住宅。
昭和の初めから質屋は営業している老舗、貸し金は最近、平成五年から
営業、主に女性専門と書いてある。
貸し金は好調、一日五人はお客だろう女性が出入りしている。
中でも殆どが奥さんと見られている。
簡単だがそう報告されていた。
「此れだけ・・」「違いますよ、此れだけならお金が貰えません・・」
言いながら写真を渡される。
「此れが男、この方が綺麗でしょう、奥さん、質屋を受け持たれている。
聞くと旦那は婿入りですよ。後は出入りのお客の女性で、七日分です。
七十枚近い写真がドサリと置かれる。
其れを見ながら焼肉を食べていた。
「ウ・ウ・ウプッ・・」正巳は飲んでいたビ−ルを吐き出して驚いた。
「此れは・・」「アア〜・・、この人三度見掛けましたよ。最後の日は何故か
一人で入り、出るときは他の女性と出て来ました」「・・・」
正巳は写っている女性を見て唖然・・、あの姉の友達だった。
其れも聞くと三度現れたと聞いた。
お金を借りるには頻繁だと訝りながら三枚目の写真を眺めている。
「相手は美しい人だな・・」そう思いながら見ている。
正巳は考えた、なんであの人が出入りするのか、姉を紹介したのもあの人、
紹介料でも貰っているんだろうか・・。如何も気に成る人だった。
「あのう〜、この人近くの市営住宅に住んでいる筈なんですけど・・、
調べて・・、いや・・、そう調べてくれますか・・。其れと若し今度一緒に出た
人が在れば後をつけてくれませんか・・」「良いですよ、面白そうだな・・」
「おい、なんだ其の言い方・・」「御免・・、職業柄匂うんだ」
「そうですか、匂いますか・・」
「ええ〜、金額が大きいのか、中々出てこない婦人も居るんです。
この方など入る時と出るときの表情が余りにも違うんで不思議だなと・・。
早々この方も・・、綺麗な人でしょう・・。印象に残っているんです」
そう言われる。
「では頼めますか・・、お金は出します」「結構です、調べますよ」
そう言われて喜んでビ−ルを飲まれた。
衝撃を受けて正巳は苦いビ−ルを飲みながらあの婦人を思い出していた。
『噂よ、綺麗な人が狙われている・・』
そう言われた事が思い出される。
(でも・・、本人が仲介しているならそんな事ゆうだろうか・・)
其処が引っ掛る。
(よし、俺は俺で動いてみるか・・)正巳はそう思っていた。
 其の晩久し振りに酒に酔い、気分が昂揚していた。
電話を取り出して番号を押した。
「はい・・、何・・、如何したの・・」「会いたい・・」
「ま〜・・、初めてよ。良いわ一人で・・」「麻子さんは・・」
「出られるかしら・・、連絡するね。今何処・・、そう・・判った直かけるね」
「ふ〜・・・」夜空に大きく溜息をついた。
 「良いわよ、来て・・、場所判る・・。迎えに行くわよ・・」
そんな弾けた声が聞こえる。
 名古屋の太閤口広場で待つ、十五分後車が来て、
赤いアウデイに乗り込んだ。
「喜んでいた、でも抜け駆けは出来ないのよ」「そうか・・」
「だから一応連絡はしたわよ」「其れで・・」「三人は出れると・・」
「誰・・」「フフッ、麻子、舞・・、綺麗な人ばかりね・・」
「そうか、良いな・・」そんな会話をして車は走る。
 東区の瀟洒なマンションの地下に車は滑り込んだ。
七階の部屋にと連れられて行く。
「へ〜、凄い所に住んでいるんだ・・」
豪華な部屋、女らしい所が気に入っている。
「飲んでいてよ・・、部屋を片付けるから・・」
いそいそと動く雅代嬢、会社とは違う女性だった。
愛も恋も無いのに・・、そんな思いで動く女を見ている。
やがて此処でも三人の女性が餌食と成り、修羅場が繰り返されるだろう。
 其処にチャイムが鳴った。
正巳は戦うぞ〜と一言小声で言う。


                  つづく・・・・。




























































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−4 ≫

2009/05/26 02:03
 正巳は心がウキウキとして斉藤涼太のマンションにと向かう。
夕方電話して行くと連絡を入れている。
「今晩は・・」「アア〜おじちゃんだ〜・・待っていたのよ〜」
「お〜希ちゃん・・、大きく成ったな〜・・」
「もう〜・・、このあいだ会ったばかりよ・・、でも嬉ち〜い・・」
「参ったな〜・・、でも本当だよ、綺麗に成ったよ・・」
「じゃ〜お嫁さんにしてね・・」「良いとも待っているから早く大きく成れよ・・」
「ウン、待っててね・・」「いらっしゃい、どうぞ・・」
奥さんの加奈子さんが言われる。
「おう〜、来たな・・、のもう」涼太が既にリビングで待っていた。
「おい、希、おじさんに嫌われるぞ。抱付いてばかりでは煩がられるよ」
「良いよね・・」「ウン、良いよ」「ホラッ・・」
そんな姿を夫婦は笑いながら見ている。
 会社では無二の親友、其れは片思いの加奈子さんに正巳が涼太の
思いを告げて付き合いだした事も理由だが、何か気が合っている。
酒を飲みながら話しをしていた。
「お前何か嬉しそうだな・・」「判るか・・」「判るさ・・、女でも出来たのか・・」
「ま〜・・、許せないわね・・。相手は誰よ」「奥さん・・居ませんよ・・」
「本当かしら・・、良いわよ居ても、でも悲しむのが此処に一人居るからね」
「へ〜・・、お前惚れていたのか・・」「馬鹿ね、希よ・・」其処で大笑いした。
 「処で、お前に頼みたい事が在るんだ・・」「何・・、女なら駄目だぞ・・」
「それは無い、仕事だ」「仕事か・・、なんだ・・」
「お前に個人で頼みたいが良いか・・」「会社ではいかんのか・・」
「今はな・・、決まりそうなら会社に任せるが・・」「オイオイ、内職か・・」
「違う、仕事に成るかは判らんから・・」「へ〜、其れで何で力を入れるんだ」
「相手が素人だから説明出来る程度の図面が欲しい・・」「へ〜、其れで・・」
「出来れば立面と平面が欲しい」「家か・・」「違う、マンション・・」
「何・・、大きいのか・・」「土地が八百坪・・」
「ゲ〜・・、本当か・・。其れは内では出来ないぞ・・」
「判っている、大きいから無理だ。でも出来るならしてみたい・・」
「そうか・・、大きな仕事だな・・、面白そうだが・・。聞いても良いか・・」
「何・・」「相手は年寄りか・・」「お年よりも居られる・・」
「が・・、若い娘もか・・」「違う、奥さんだぞ・・」
「・・・、そうか、良いよ。描くよ」「有難い、地籍図を渡して置く・・」
「手回しが良いな・・」笑いながら受け取ってくれた。
「出来ると良いね・・」加奈子さんが言われ、仲は良さそうで安心した。
希ちゃんと遊びながら酒を飲み、和やかな中で正巳は心を癒されている。
 午後八時半、正巳の携帯電話が鳴る。
「はい・・、アア〜母さん・・、どうしたん・・聞こえないよ・・。何・・聞こえん・・、
え・え・姉ちゃんが何・・、おい母さん・・泣いては判らんがや・・。
エ・エ・エエエエエ〜シ・シンダ・・ギャッ姉ちゃんがか・・、何処で事故・・、
ア・ア〜・・・、判った直行くよ・・」
電話の様子が変と涼太は気を利かせ、酒を飲んでいる正巳に代わって
加奈子に運転をさせ、正巳の車で向かわせた。
加奈子も何も言えない状態だが、其れは此処で言っても駄目と思ったから
無言で送って、車内でも奥さんは何も言われない。
 そうして九時過ぎに姉の団地に辿り着いた。
挨拶もそこそこに正巳は部屋にと急ぐ、だが其処は警察が既に来て
調べが始まっていた。
身内だと説明して部屋に入ると母親が泣き崩れ、正巳は母親の体を
抱いて涙を零していた。
 「義兄さんは・・」聞くが母親は何も答えられない・・。
イガリ挙げて泣いている。
警察に変って事情を聞かれる、そうして報告も受けていた。
亡くなったのは今日では無さそうだと警察が言う、聞くと姉は首を吊り
死んでいたと・・。
同じマンションの友達が約束の日に出て来ないから訪ねている、
それでも返事が無かった。
今までこんな事は無い、胸騒ぎがしてドアをドンドンと叩くが中から
返事が無かった。
其処で自転車場を見ると自転車は在る。
必ず合えない時は連絡が在った、今まで悩みを聞いていたから尋常では
無いと感じ、管理人に来て貰い部屋を開けた・・、そう報告される。
 そうして正巳は驚愕する報告を受けていた。
旦那は既に一ヶ月前家を出て行方知れずと警察から聞く、
其れは青天の霹靂、本当に知らなかった。
母親も知らずに其れで悲しみが大きいのだと感じ、母親の背中を摩りながら
正巳も泣き崩れていた。
(姉ちゃんの馬鹿・・、一人で苦しんでから・・)正巳は号泣していた。
 午後十時、警察から身柄を解剖したいと申し出が在り、
姉ちゃんは運ばれて行く・・。
残った母と二人は隣の部屋で一緒に泣いていた。
 漸く涙も涸れて、二人は項垂れながら暫く間が出来た。
「どうしてよ・・なんで・・」母親が叫ぶ・・。
「母さん、知っていたんか・・」「いや知らない・・。優さんが居なくなっていた
とは知らんがや・・」「何時からか・・」
「友達が、一ヶ月前からだと・・、其れも家出と言われた」「なんで、女か・・」
「・・・」「聞いているんだろ・・」「・・・」「言わないと判らんがや・・」
「借金・・」「え・お金か・・多いのか・・」「二千万・・」
「本当か・・、義兄は商売していたんだろ・・」「其れが旨く行っていなかった」
「何時からだ・・」「随分前からだと・・」「金を貸したのか・・」
「ウウン、言わないから・・」「そうか・・、可愛そうな姉ちゃん・・」
其れを聞いて母は又泣き出した。
 山下優四十二歳、妻が姉で恵美三十四歳。
結婚してから七年、事業では無いが、商売をしていた。
焼き鳥屋を二軒経営し、其処で姉ちゃんは知り合い、そうして結婚した。
最近は余り行き来していないから元気で頑張っているんだろうと
思っていたのだ。
だが中味は火の車だと今判る・・。
如何して其れでも自殺しなければ為らなかったのか・・、其処は正巳には
解せない・・、あの姉が自殺・・、何度考えても理解出来なかった。
 何とか通夜とお葬式を終えて三日後、自分の部屋に戻るが、
母親と正巳は項垂れて動けなかった。
突然の不幸に対処出来る気力は持ち合わせていない・・。
二人は暗い部屋で何度も溜息をついて浮き出る白い布に包れた
遺骨を眺めて居た。
無論お葬式には会社の人や涼太夫婦は身内として手伝ってくれた。
こんなことが身内に起こるとは夢にも思わない・・、正巳は母をどうやって
慰め様かと思うが自分自身も打ちひしがれている・・。
こんな時は何も言わずに一緒に苦しい時間を共に仕様と決め、耐えていた。
 一週間後、会社に出るが其処でも皆は気を使い何も言わない・・。
有難いが其れも苦痛だった。
「今夜来ないか・・」涼太が誘ってくれるが気乗りがしないで断る。
其れでもと言われるが正巳はそんな気分では無かった。
 五月三日、連休の最中、部屋で親子二人は沈んで外にも出ない。
「今日は・・」知らない人の声が聞こえた。
出るとあの姉の友人の人、葬式も手伝ってくれた人だった。
姉の仏前に御参りされリビングに座られた。
一応のお悔やみを言われ母が出したコ−ヒ−を飲まれている。
「私が悪いのよ・・」そう言われて何か在りそうな感じで・・。
「外に出ましょうか・・」正巳が母を気遣い言う。
 二人でマンションの小さな公園で座り、皐月晴れの空を眺めて居た。
「アア〜・・、本当の友達だった・・、気が優しく良い人なのに・・」
「何か、在りましたか・・」「何も・・、でも・・」
「なんでも良いんです。既に姉は死んでいますから・・、母親には聞かせる
事か判断して聞きますから教えて下さい・・」真顔で頼んでいた。
「そうね、弟さんは何もご存知無さそうだし、あの人は苦しみを言わない人」
そう言われた。
 其れからの話しは仰天する様な話し・・。
義兄は見てくれとは裏腹に相当悪い、いや世間知らずと言った方が良い。
経営とは名ばかりで仕入れや売り上げの計算も出来ないほど疎い・・。
丸でどんぶり勘定の経営だった。
其れに博打好きで、土日は競馬、平日はお客に誘われてマ−ジャン・・、
とんでもない男だった。
でも其れでも何とか店が続いたのは繁盛していたから・・。
其れが三ヶ月前、事件が起きる、支店の店長がお金を持ち逃げする。
金額は大した事では無いが、支店は其れで閉鎖、借金が諸に残る。
其処からが何事も旨く運ばず坂道を転げ落ちて行く・・。
挙句に町金から借りた金は利子が嵩み続け首が廻らない状態、
等々一ヶ月前店は畳んで夫は残り金を持ち逃げしてしまった。
残された姉は何とか謝り戻るだろうと待ち続けていた。
だが夫は戻らず・・、其の上町金からの催促が酷く成り出した。
時々逃げる様に友達の部屋に逃込んでいたと言われる。
「では、借金の催促が酷くて・・」「・・・」
「何か・・、なんでも良いです。教えて下さい・・」「そうね・・、でも此れは・・」
「良いんです、教えて・・」
相手は四十過ぎの普通の奥さん、気の良い人みたいだった。
「証拠は無いのよ・・」「良いです・・」
「あのね・・、本当に困っていたの、生活さえ出来ない位に・・」「はい・・」
「其処でね、私がお金を出したのよ・・。そうしたら要らないと言われた。
でも要るんでしょうと聞いたの・・、だったら何処か貸してくれる所無いかと
聞かれたの・・。働いても居ないし、まともな所では無理でしょう・・」
「そうですね・・」
「直に働きだすから其れの動く金が欲しいと・・。幾らと聞いたの・・」
「其れで・・」「多いに越したことは無いけど返せる程度は欲しいと言われ、
其れで何時か聞いた事が在る所を紹介、いや教えたわ・・」
「何処ですか・・」「変な町金では無くて、確りとした店なのよ」
「ですから何処・・」「西区で質屋と二階で小口の金を貸している所、
金利も僅かだし、奥さん連中も時々利用している所なの・・」
「そうですか・・、で借りれましたか・・」「ウン・・」
「へ〜・・、相当柔らかい所ですね・・」
「そうよ、困っている人には・・、でも僅かだし・・」「で・・、其処が何か・・」
「其処よ、何時でもどうぞと言ってくれ、私も何度か行っているから、でも・・」
「何か・・」「噂が在るの・・」「何の噂・・」「私など良いんだけど・・」
「何・・言って下さい・・」「美しい人や可愛い人は・・」「何・・」「あそこで・・」
「え・え・・、なんですか・・」「体を・・」「え・え・・、からだ・・。若しかして・・」
「そうなの、噂よ・・。でも知ってる人は遣られたと・・」
「え〜・・、では・・姉は・・」「聞いていないけど、恵美ちゃん美しい人・・」
「・・・」「噂よ・・」「幾ら借りたんです・・」
「十万・・、今度夜働くからと・・」「そうでしたか・・」
「でも恵美ちゃん苦しかったろうね・・」「・・・」
「あんな所紹介しなければ良かった・・」
「有難う御座いました。姉も助かった事は確かですから・・」
「そうね、でも死ななくても・・、アア〜悲しいわ・・」そう言われた。
(無理やり襲われたのかな・・、姉は身持ちが固い筈・・。如何考えても
自分から身を投げ出すとは思えない・・)
正巳は姉が悔しく、悲しんだろうなと思った。
其れと同時に何で相談してくれなかったかと悔やんだ。
正巳の心と裏腹に空は真っ青な綺麗な空だった。


                  つづく・・・・。












































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−3 ≫

2009/05/25 02:03
 気だるく眠い朝、会社に如何にか辿り着いていた。
朝五時半、白壁の豪邸を抜け出し、途中で喫茶店で一眠りして何とか
会社に出たが、髭も剃れずに出ている。
一応出社してから営業に出る、其れは漫画喫茶で寝る為に・・。
雅代嬢は休みと届けが出ている。
(凄かったな・・、昨夜は生まれて始めての経験をしたな・・、それにしても
綺麗な体・・。麻子さん・・、舞さん・・、むにゃむにゃ・・)正巳は爆酔をする。
 飛び起きたのは午後三時、正巳はコンビにで買った安物の髭剃りで
顔を当たり、何とかましな姿で会社に戻る。
携帯電話の電源を入れてみた、留守電が三話入っている・・。
「有難う・・、御免なさい。嬉しかった・・。皆もよ、最高な男ね・・」
短いが感謝が聞き取れる、雅代嬢だった。
「真鍋です、昨日の話考えて下さい。出来たら返事待ってます・・」
「馬鹿、夜遊びか・・、連絡して遊べ・・。寝られんだぎゃ、たわけ・・」
母親からだ・・。
 直に真鍋さんに連絡を入れると急いで会いに行って下さいと頼まれる。
最初は繋ぎで同行するとまで言われ、今回は相当入込んでいると感じた。
母親の手前今日は早目に西区のマンションに帰った。
親子二人の部屋は2DKの余り上等なマンションでは無いが、
分譲で三年前買っている。
無論ロ−ンで三十五年払いの気が遠くなる買い物、其の部屋で早くも
ベットに倒れ込んでいた。
「アア〜、あほたわけが・・、遊ぶなら手加減して遊べ、呆れた子だぎゃ・・」
母親が午後六時に戻って苦笑いし、台所に行く。
母、良子、五十五歳で、父親は五年前ガンで亡くなっている。
姉も最近は余り顔を出さない・・、聞くと苦労しているとだけ母から
この間聞かされている、そんな家族構成だった。
 四月十三日、快晴。
既に桜も散り、青芽が替わりに枝に芽吹き春を感じている。
「お早う・・、はい、お茶ね・・」弾ける様な声で言われる。
皆にも雅代嬢直々のお茶の差出に男性社員は肩を窄めて飲んでいる。
「おい、何か良い事が在ったんだろうか・・。こんなの初めてだぞ。
昨日お見合いでもしたのかな・・」横の加藤君が正巳に問い掛ける。
正巳は何とか早く会社を出たかった、雅代嬢を見ると思い出され、
昼間から股座がゴソゴソと煩い、仕方なく真鍋さんに連絡して
一宮市にと向かう。
 一宮市は名古屋から岐阜に向かう途中に位置し、名古屋近郊では
豊田市と共に大きい市で納税も豊田に告ぐ市だった。
昔から機織が盛んで今でも其の面影を残す工場が点在する。
田畑も未だ多く残り、名古屋に近いが此処は田園風景も眺められる、
しかし近年住宅地として家やマンションが立ち並び、地元では様変わり
したと言われるほど変って来ている。
隣にはあの裸祭りで有名な神社が在るし、一宮は七夕祭りが盛大に
行われている。
それも織り姫彦星の由来も関係しているのでは無いだろうか・・。
 そんな事を思いながら指定の旧二十二号線の道に入り、内幸町の交差点
近くの喫茶店に辿り着いていた。
窓から覗くと既に真鍋さんは来て手を振られている。
「済みませんな・・、何とかしたくて・・」挨拶をそうされる。
「近くですよね・・」「そうです此処から二分と懸かりません」
「アポは取っているんですか・・」「いいえ、でも大丈夫ですよ」
「そんな、相手に失礼ですよ」「良いです、其の方が私は行き易いから・・」
そう言われる。
「手土産は何が良いですかね・・」
「其れも買っています。あそこのおばさんメロンが大好きですから・・」
「そうですか・・・」正巳は一度真鍋さんの顔を見た。
苦労されているのか皺が多く顔に在る、今は不動産ブロ−カ−などで
食える時代では無い・・。
この人もあのバブルの沸いた金が懐しく追っているのだろうかと心配する。
 午前十時半、二人は喫茶店を出て冥々の車で向かう。
旧二十二号線は新道より南に位置し昔の街道、其侭進むと木曽川を越え、
笠松に出て岐阜市に行かれる。
その道を二分走ると左側に折れ、五十メ−トル進むと右に古い壁に
閉ざされた工場が在る、其処が物件だった。
大きな煙突がその昔の繁栄を忍ばせる。
小田糸紬工場と煙突に微かに見える名が在った。
車はガランとした広さの中庭に入り、工場は既に閉鎖され、
真横の屋敷にと二人は進む。
 「今日は・・、居られますか・・」「ハ〜イ・・、何方ですか・・」
綺麗な声で言われる。
見ると現れたのは驚くほど美しい婦人で・・、今売り出しの竹内何とかの
女優さんにそっくりな人が現れた。
「私近所に住んでいます真鍋卓二と申します。お母さんご在宅ですか・・」
「居ますけど・・、お待ち下さい・・」
「ま〜ま〜・・、卓ちゃんか・・、久し振りだがね・・」
「ご無沙汰しています。お元気ですか・・」
「何とかね、義息子があんなだがゃ、おちおち死ねんがゃ。上がりゃ」
そう言われて古い屋敷の廊下を歩く。
長く奥行きの在る家、昔は多くの人が歩いたであろう廊下、
黒光がそれらを暗示させ、やがて広い居間に通される。
「又何で・・、あんた此処に住んでいたのか・・」
「え・え〜あちこち・・、最近は近くに・・」「里には居らんのきゃ・・」
「はい・・」「そうか、面倒懸けたくないのか。内の人が良く話しを
していただが、卓は泣き虫だったと・・」笑いながら言われる。
「可愛がって貰いました・・。何時も金魚の糞で後を歩いていましたよ」
「そうだがね、笑いながら聞いた事が在るがや」「仏壇良いでしょうか・・」
「良いとも呆れて喜ぶよ・・」真鍋さんは奥の仏間に行かれる。
「あんたは誰だがや・・」正巳は其処で名刺を出して挨拶する。
「へ〜・・、そんなあんたが何で内に・・」「其れは真鍋さんからお話しが・・」
「そうか、ま〜ええ、志保・・」「はい、来ましたよ。コ−ヒ−で良いでしょう」
そう言われて最前の美しい婦人がコ−ヒ−を出して頂いた。
 其処に真鍋さんが戻り、婦人に丁寧に挨拶される。
「父さんの友達だよ」「ま〜・・、そうでしたの・・。私知らないけど・・」
「お前が出来た頃はこの人一ノ宮には居ないがや」笑いながら言われる。
「処で何か用事だか・・」「はい・・、あのう・・、・・・」
「何よ、相変わらず口篭りか・・、良いから用件を言いなさい・・」
「実はこの土地の利用の件で伺いました」
「あ・アア〜・・、そうかそれで建設会社の人が同行だきゃ・・」
「そうです、でもそんな気が無ければ話しは出来ませんが・・」
「当たり前だ、此処は内の土地、其れも先祖代々からだぞ・・」
「良く存じて居ます・・」
「今はそんな時でも在るまいが・・。安い値で買い叩こうとか・・」
「いいえ、其処までは、でも今後如何なさるのかと・・」「聞きたいだぎゃ・・」
「はい、できれば・・」「そうだね、考えても無い事は無いが、今如何こうは
思わないよ。恥かしいが抵当にも入っているから、銀行が如何言うかね・・。
そんな話しなら向うから来るだぎゃ」
「そうでしょうね、取引先も在るでしょうから・・」
「そうゆう事、卓ちゃん未だ不動産を・・」「何とか動いていますが今は・・」
「そうだろう、戻って百姓を継げ、兄さん足腰が痛いと嘆いているぞ・・」
「・・・」いやはや役者が何枚も上の人だった。
「真鍋さん長居は・・、失礼しましょう・・」正巳が横で言う。
「そうですね、今日は帰りましょうか・・」ほうほうの体で家を出た。
「済みません・・」「良いんですよ、物件を見たと思えば・・」「如何です・・」
「良いですね、でも先方があんなでは・・無理ですね」「そうですね・・」
最後は蚊が泣く様な小さな声だった。
 間口百四十メ−トル余り、奥行き十八メ−トルと見た。
優良土地、日照権も問題無し、土地が強固で昔からの地、どれを取っても
美しい物件其の物、だが肝心な相手が、正巳は頭に描いて残念がる。
 其の日は其れで終わり、正巳は会社を出て海を見に行く。
今は何事も思わぬ方向に向かわされ、時々自分を忘れるほど様変わりな
事に出くわす・・。
もう三十過ぎの男に成る、そろそろ道が見えてもと思うが其ればかりは
中々思うようには進まなかった。
いろんな人生の道が在るんだ、あの五人の女性や、先程の一宮の人、
真鍋さん・・、色々考えさせられる日々が重なっていた。
 四月十七日、雨・・、正巳は退屈な顔で社内で屯していた。
こんな日は外に出る気が起こらない、手持ちぶたさでパソコンを覗いていた。
「太田さん、お客様ですよ・・」何か意味ありそうな顔で言われる。
横から怖い顔で雅代嬢が睨んでいる。
 受付に行くと簡易応接室に居られると言われ行く。
「お待たせいたしました・・。あ・あ・あ〜貴女は・・」「一ノ宮の小田です」
「ええ・・、存じて居ます。奥様ですよね」「はい・・」「今日は何か・・」
「名古屋に来る用事が在って・・、其処で思い出して伺いましたの・・」
「で、何か・・」「母はああ言っていますが本当の所如何ですの・・」
「如何ですかとは・・、土地ですか」「そうです、値打ち在りますの・・」
「大有りですよ、使い方によれば相当な事が出来ます」「例えば・・」
「売るにも、持つにも適しています。他の土地より一割は多く望めます」
「いかほどに計算出来ますの・・」
「其れは図面を引き容量が出ませんと何とも言えませんが・・」
「そうでしょうね、素人ですから・・」「奥様売る気が在るんですか・・」
「其処は如何でしょう・・、お金にしたら飛んで行きますわね・・」
「そうなりますか・・」「ですから値打ちなら持ちたいと・・、主人があんな
体ですから先行きが・・」「・・・」
「ですから若し持つならどんな方法が良いのか知りたくて参りましたの・・」
「そうですか有難う御座います。嬉しいです・・」
「ま〜、迷惑では在りませんの・・」「いいえ、とんでもないです。嬉しいです」
「フフッ、可笑しな人ね・・。私まで嬉しくなるわ・・」笑顔が綺麗・・。
(アッ・・、思い出したぞ・・、竹内結子だ〜・・)
正巳は小躍りするほど喜んでいた。
「何か・・」「いいえ、失礼しました。僕の大好きな女優さんに似て居られる
から喜んでいたんです」「ま〜、からかいになられては嫌ですわ・・」
「いいえ、本当です・・」「ま〜、お世辞で受けて置きます。処で何階まで
建てられますの・・、部屋数は・・、お値段は・・。アラッ・・、其処までは・・.
御免なさいね素人で・・」顔が赤くなり俯かれた。
「良いんです、大体の金額や建物は知りたいですよね・・。良いでしょう、
仮で良ければ造りましょうか・・」
「ま〜・・、本当に・・、でも迷惑が・・。造ると決めている訳でも無いから・・」
「良いですよ、我社も計画が全て仕事にはとは行きませんから・・」
「でも・・」「では、僕が勝手に描いた事にしましょう。其れなら良いでしょう」
「済みません・・。ご無理言って・・」
「いいえ、良いんです。こうして奥様と会えるなら何度でも・・」
「口がお上手ね・・。警戒しようかな・・」ドキッとする顔をされた。
一瞬だが見逃がさなかった。
 こうして一度目の話は終わり、玄関まで丁重に見送りした。
部屋に戻ると男連中が寄って集り誰だと煩い、輪の外から厳しい
目付きで睨まれている、雅代嬢の目は痛いほど刺さって来た。
手持ちぶたさの今、本当に嬉しい事が舞い込んでくる。
仕事に成るのか定かでは無いが、今はそんな事は関係が無い、
あの大好きな女優さんに似て、其れも穏やかな人、今まで接して
居ない人が今、自分を訪ねて来られた。
事務所で舞い上がりそうな心地で何も手がつかずに呆然としていた。


                    つづく・・・・。

















































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非義小説二十七弾≪ 獣の罠−2 ≫

2009/05/24 02:04
 正巳は己の哀れさをまざまざと知らされる。
残りくじの正巳を横にあの美しく熟れた女性が・・、冷めた顔で見られると
無性に侘しく成り、ブランデ−を煽り続ける。
 そんな時、既に他のカップルはとんでもない姿に豹変していた。
「エ・エエ・エ〜・・」雅代嬢も舞さんも美紀さんも胸を露に曝け出され、
其の福与かな飛び付きたい乳房にイケメン達が顔を埋めていた。
女性は皆揃って虚ろな眼をして天を仰ぎ見て、手は胸に蹲る男の頭を
掴んで時折腰を浮かし、変なト−ンの声を挙げられ始める。
正巳は呆気に取られ、時々雅代嬢を見るが既に極楽地にと踏込まれてる。
 「ね〜・・、遊んであげるね・・」
弾き飛ばされたオカマ達は正巳の周りに集まり、何かと話し掛けるが
正巳には返事すら出来なかった。
カップルの相手の麻子さんは横を向かれ、自棄酒か無理やり口に
流し込まれていた。
オカマちゃんは気を使いながら盛んに面白い話をするが正巳は受けない。
「ギャ〜・・、ナニン・ヨウ・・、サポ−タ−して来たの。馬鹿ね見栄張って・・」
スラリとしたオカマが叫んだ。
既に正巳の股座に手を置いて、其の手を動かしている。
「外しなさいよ、みっともないわ・・。私が外したげるね・・」
有無言わさない速さでズボンのベルトを刀を抜く様に手早く抜き取り、
チャックを下ろして正巳の下半身はパンツ姿にされていた。
「ウ・ウ・ウ・ウウウウウワアアア〜ナナナニイイイイ〜ホホホントウ〜・・・・、
ホントウホンモノヨオ〜・・・ギャ〜・・」
絶叫してパンツを破り諸に棒が飛び出した。
既に廻りの組を見て興奮していた正巳の股座の化け物は鎌首を擡げ
聳え立っていた。
すると其のスリムなオカマちゃんは直に両手で測り、其れを他の二人の
オカマも確認していた。
 其れからが大変、オカマ三人、一人は正巳の左、もう一人は右に座り、
正巳の腿を掴んで広げる。
残ったスリムのオカマちゃんは前にしゃがみこんで両手で余る長さを
驚嘆しながら撫でている。
正巳は逃げようともがくが、何しろ中味は男、其れも三人に囲まれて
羽交い絞めされている。
棒は既に聳え立ち、スリムなオカマちゃんは大きく口を開き棒をほうばる。
そうして何と見事な舌技、見る間に正巳は腰を浮かすほど強烈な刺激が
脳裏に飛び込んで来た。
「任せて、御願い、願いを聞いて・・」
横のオカマちゃんが泣きそうな声で訴えている。
「サオリ、ロ−ションよ・・、早く・・。袋もよ〜」
左のオカマちゃんが走って消える。
正巳は恥かしさで廻りの女性を見た。
「え・え・え〜・・・」みんな胸を曝け出した姿で近くに擦り寄り、
スリムなオカマちゃんがしゃぶる棒が余りにも大きく太い、其れも瘤が無数
に出来ている姿に、唖然、呆然として体は小刻みに震えていた。
雅代嬢はへたり込んで見て、あの麻子さんは横に倒れておられる。
長い半円のソファ−に座っていたのが何時の間にか正巳を囲んでいた。
他のイケメンは項垂れて顔を挙げられない・・。
 そうして戻って来たオカマからロ−ションと袋を受け取ると、
スリムなオカマは手早く正巳の股座にロ−ションを塗りたくり、
その間右手の指二本をサックに入れ、そうして其の両手は見事に棒の
付け根から上下し、玉を弄んで下に移るとスルリッと指がアナルにと滑込む。
早業で正巳は「ウ・ウウ・ウッグッ・・」仰け反った。
 其れから二人のオカマは正巳を裸にして寝かせ、愛撫を仕出す。
(こうなったら、任す・・)やけくそで正巳はそう決めた。
だが極地の愛撫とアナル責めは効く、正巳は時々獣の様な雄叫びを挙げる。
其れに気を良くしたオカマは一層責める、其れも拷問紛いの凄さだった。
 だが他の男連中も黙っては居ない、直に相手の女性に挑みかかる。
「待ちなさい・・、何よ、行き成り・・。酷い・・、もう良いわよ・・。麻子、
お金渡して返しなさい・・」雅代嬢が叫ぶ。
何事かとイケメンはたじろくが、既に遅い、女連中は揃って頷いていた。
そうして車代よと十万円投げ渡され、男連中は舌打をしながらすごすごと
店を出て行った。
「霞ちゃん、もう良いでしょう。どうせそんな凄い物尻には入れられない、
後は私達が引き受けるから・・」雅代嬢が言う。
「もう〜、嫌よ。店の飲み代は要らないから・・」
「いいえ、払います。その人は私が連れて来たのよ・・」
「そうだけど・・、ほら〜凄いのよ・・」「良いから、外して。太田さん帰るわよ」
雅代嬢が夜叉の顔で叫ばれた。
漸く解放され、股座を綺麗に拭われてズボンを履いた。
 「行きましょう」女五人に囲まれ正巳は何とかオカマ連中から逃れられた。
正巳は恥かしさと出来ない経験をした事で未だ心臓が踊っていた。
「麻子、良いわね・・」雅代嬢がビルの外に出て確認の様な仕草をして言う。
麻子さんは頷いて居られる。
「太田さん、車に乗るのよ・・」タクシ−二台に分乗して東新町を出る。
「運転手さん、白壁・・」一言言われて正巳は黙っている。
横に麻子さんが震えながら座っておられる。
後ろからは残りの三人の女性を乗せたタクシ−が付いて来ていた。
 車は名古屋でも有名な豪邸街、其の中に滑り込む様に入り、暫く走り
大きな垣根の塀を長く伝い走り、其の門の中にタクシ−が入り込んだ。
「着いたわよ、お出で・・」雅代嬢が言う。
正巳は怪訝そうに従い車を降りる。
そうして後ろの車も到着して皆は大きな洋風の中に入る・・。
正巳は目を白黒させながら荘厳な建物を感心して眺めて歩く。
仕事柄この家がどんな家かは一目で判る。
螺旋階段を六人は黙って上がる、そうして二階の広く長い廊下を歩き
突き当たりの部屋にと皆は入った。
「ウヘ〜・・・、凄い・・」呆れるほど豪華でそれでもって洒落ている。
よほど持主は凝り性だと驚いて居る。
「太田さん、気楽にして、飲み直しよ」雅代嬢が言う。
楕円形の大きなテ−ブルに座り、横のカウンタ−から酒や料理が出された。
「何方の家ですか・・」正巳が聞いた。
「麻子・・、此処は言えないけど財閥よ。聞けば太田さんも知っているわ・・」
そう応えられた。
「拙いでしょう・・、ご主人・・」「フフッ、そうね・・。でも鼻薬用意するから・・」
可笑しな事を言われる。
口当たりの頗る良いブランデ−を口の中で転がして堪能していた。
 「おうおう〜、お揃いで・・、豪華だな・・」「パパさん、ご無沙汰です」
「ヒヤ〜雅代さんか〜・・、珍しいな・・」「今日はお邪魔しますよ」
「良いですよ、賑やかな方が良い、麻子料理は・・」「在り合わせよ・・」
「拙いな、良いよ、婆に申して置くよ・・」「有難う・・」
「フフッ、パパ今日はよりどりみどりよ。二人良いわ。但し済んだら戻してよ」
雅代嬢が言う。
「ええ〜・・、本当か・・。本当に良いのか・・」「良いわよ、誰・・」
「麗華さんと美紀さんでは駄目か・・」「良いわよ、済んだら戻してよ」
「良いとも・・、夢みたいだ・・。悪いな麻子・・」「フン、鼻の下が長いわよ・・」
「悪い悪い、盆と正月が・・、いや天地がひっくり返る喜びだぞ・・」
年は六十近いシャキッとされた紳士だったが何処かで見た様な人・・。
思い出せないが確かにうら覚えが在る人と感じた。
 男性は喜ばれて部屋を出られる。
「良いわね、麗華、此れをブランデ−に入れて飲ませて・・、軽く抱かれて
様子を見て戻れば・・」「ウン、良いけど・・」
「良いわよ、あんた達の分は残して置くよ。頼んだよ」
二人の女は本当によと念を押しながら部屋を出て行かれた。
「さ〜太田さん・・、いや正巳シャワ−浴びようか・・」「・・・」
「私達脱ごうか・・」雅代嬢が率先して眼の前で裸に成られる。
其れに攣られて麻子、舞さんが従われる。
「もう〜、男でしょう・・。正巳脱いで・・、脱がそうか・・」
「いいえ、でも・・」「馬鹿ね子供でも在るまいし、早くしてよ」
正巳は促されて仕方なしで従う。
 「ウヘ〜・・・、凄い・・、綺麗・・・」
麻子さんは白い肌、舞さんはアスリ−トの様な均整の取れた肉体、
雅代嬢は豊満で男をそそる身体つき・・、皆其々見事な肢体を曝け出され
シャワ−室にと皆で向かう。
相当体にお金を懸けているのか、湯が体を伝う時には玉の真珠が
散りばめられ光輝く・・。
見事の一言、白い真珠、褐色の真珠、しろとピンクの駁模様の真珠と
此処でも違った。
正巳は一人一人の体を確認する様に前進を隈なく手で洗って遣る。
そうしてその時股座の様子を伺っていた。
麻子さんは出会った時とは人が違う様に蕩けた目で正巳を見詰ておられる。
 三人三様の体を楽しんで洗い終わると既に皆違う世界にと入込んでいた。
眼の前に化け物か湯の雫を垂らして聳えている。
堪らず雅代嬢が正巳の股座に傅き棒を愛撫仕出す。
其れを合図に他の二人は其々正巳の体を慈しんで撫で、麻子が始めに
キスを仕掛ける。
そうして舞さんは正巳に抱き着いて凄い御願いねと囁かれていた。
その時雅代嬢はでかい棒を口一杯に咥え、エズキながら猛烈な動きで
興奮して行く。
既に皆は立てないほど此れから先の事を思い浮かべているのか、
冥々が震えながら正巳の体のどこかを何時も弄っていた。
「部屋に行きましょうか・・」正巳が言うと頷かれて濡れた侭部屋に戻る。
「何方から・・」「聞くけど、強いの・・」雅代嬢が聞く。
「そこそこですが・・」「凄い・・、良いわ、誰でも任せる・・」
見事な体を並べて正巳は一世一代の極みを三人、いや五人の体に
植え付け様と覚悟していた。
「愛撫は後で・・、味あわせて・・、知らないのよ・・。大物は・・」
言われて正巳は主の麻子をベットに突き倒して挑みかかる。
行為が大胆で、麻子は悲鳴を挙げる、其れは開始のサイレンと成った。
無残にも無造作に大物を柔肉に一気にぶち込んだ。
「ウ・ウグッ・・ク・ウ・ウ・・・・ゥ・・・・・・・・・・・・・」
そうして横の舞の手首を掴んで引き寄せ麻子の横に倒しうつ伏せにさせ、
尻を抱上げて斜め上から諸に突き刺した。
此れも声にもならない音が口から放たれると呻いて撃沈する。
今度は震えて立っている雅代嬢を壁に押し付けて後ろから思いっきり
ぶち込んで突き上げ、其れもゆっくりと腰が落ちて行く。
見事に受けた体は崩れる様に床に沈む。
 其れからは気が戻る相手を探して挑む、今度は気絶しても容赦しない、
何度も飛ばして動けなくなると次の獲物にと襲い掛かる。
其れは言葉や文章で書き表せない惨さ、壮絶な悲鳴と善がり声が響く
中で三人は蘇ると襲われる。
経験の無い世界にと弾き飛ばされ、泣き喚いて喜びを表せている。
息も侭なら無い攻撃に三人は悶えるだけ、声すらまともに出ない・・。
漸く静かに成るのは一時間過ぎ・・。
見ると無残、露な屍の様な姿でベットに二人、床に一人転がって動けない。
其処に入り口で震えながら見ていた二人は動けない・・。
正巳が気がついて手元に二人を抱いて床に重ねて寝かす。
上下の濡れた穴はものの見事にでかい棒を加える。
 正巳はこんな棒に仕上げたのは高校二年の時だ。
エロ本で黒人のマラと日本人のマラの比較が出ていた。
余りにも違い過ぎる大きさと長さに驚愕した。
其の本は鍛え様日本男子よと見出しが躍っている。
丁寧にも鍛え方まで書いてある。
日本人が鍛えれば黒人の柔らかい棒とは違い鋼の様な棒が出来上がる
とも書かれて、長さ大きさのcmまで書かれていた。
「負けるもんか・・、黒人に・・」
子供だから思ったら一途、其れから二年血が滲む棒を泣きながら扱いた。
其れが世に出る事は余り無かった。
試にと高校時代好きな女とそんな場面に辿り着いた。
其処で其の子は泣き叫んで怖いと逃げ回られ、等々思いは達せず
苦い思い出となり、其れがトラウマで二十二歳の時まで日の目は見れない。
 処が其の馬鹿でかい棒を見つけた近所の後家さんに女の体の隅々まで
教わり成長して行く・・。
三年前、息子に呼ばれて東京に出られるまで可愛がられて鍛えられている。
そん所そこ等の棒とは雲泥の差が在る代物に完成していた。
 其れが五人の女性を襲う、既に虫の息の五人は動く事も出来ないで
くたばっている。
窓は既に明るい日差しを入れて来出していた。
正巳は五人の裸を横目にズボンを履き、一人豪邸を出て爽やかな朝
早めに会社にと歩いて向かう・・。
戦いに勝った武将の様に余韻を楽しんで歩いていた・・。


               つづく・・・・。





























































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【本日から新作!】非義小説≪獣の罠−1≫

2009/05/23 02:22
 「おい、太田君・・、緑区の現場に向かってくれ・・」
朝一番に下村課長に言われた。
名古屋市中区丸の内三丁目の本社ビル五階の営業二課の部屋、
太田正巳三十一歳。
会社は中堅の建設会社、中日本建物株式会社。
正巳は係長と肩書きは付いているが、其れは名ばかりの役職だった。
従業員は平成五年までは二百人も居たが、今は七十人に縮小されている。
平成十七年、四月十一日。
新入社員は今年は五人、中に女性が二人と寂しい入社だ。
資本金も二億を少し越えた程度、大手の下請けが主な仕事だった。
今言われた現場はバブル時期、買った土地が長年塩漬けされていたもの、
其れを大手と組んで漸くマンション建設に取り掛かれた現場、
その現場に行けと言われていた。
本来なら営業だから工事現場には余り行かない・・。
其れが仕事を手伝いに行かされる羽目に成った。
「仕方ないか・・、成績が上がらないからな・・」
ぼやきながら社用車のライトバンを走らせていた。
 太田正巳は母親と二人きりの生活、姉が居たが既に結婚している。
母、良子五十五歳。ス−パ−にパ−トで出ている。
 午前十時半に緑区の現場に着く・・。
「へ〜・・、暇か〜・・」「お〜、涼太・・何か手伝う事在るか・・」
「無い、無い、お前が出来る事無いわ・・」
同期の友、彼は斉藤涼太で現場監督、無論大学では建築専攻で
一級の設計士、男らしい涼太だった。
 プレハブの現場事務所でインスタントコ−ヒ−を飲みながら座っていた。
「立ち上げても赤字だな・・」「ウン、仕方が無いわ、大手様に儲けて貰うさ・・、
内の会社は大損だけどな・・」
そんな会話をしている。
彼とは大学は違うが、会社に入って無二の親友に成る。
其れは涼太が惚れた女性の橋渡しを正巳がしたから一段と深まる。
今の涼太の奥さん、加奈子が当事者だ・・。
「如何や、今晩寄るか・・」「いや、良いわ・・」
「なんで・・、来いよ。娘が会いたがっている・・」
「希ちゃんか・・、可愛いな・・、会いたいが・・」「来い・・」
「考えて置くよ・・」「処で、お前彼女は・・」「知っているくせに・・」
「そうか、未だか・・。あのお化けが災いか・・」「アホ〜何抜かす・・」
「フフッ、俺も驚いたぞ。四年前風俗で隣同士で入ったな・・。そうしたら
お前の担当の女が転がって廊下に出て震えていたよな・・」
「もう良いよ、その話しは・・」朝からそんな笑い話しをしている。
 「今日は・・」「お〜、珍しい人。遠出か・・。競馬は土曜日と日曜日だぞ・・」
「もう〜、太田さん・・」其処に白髪混じりの頭を下げて男が来た。
「実は太田さんに話しが在りまして、会社に電話したら今日は此処だと
知らされたんです・・」「そうか、携帯に電話くれれば良かったのに・・」
男は真鍋卓二五十六歳、不動産ブロ−カ−で長年顔を会わせているが
仕事は出来ていない、其れでもちょくちょく顔を会わせていた。
「良い話しか・・」「どうなるかは今後の展開ですが・・」
「なんだ、又そんな話しか・・」正巳は苦笑いしながら言う。
「俺は現場に出る。お前は此処で遊んでいろ・・」
涼太が真鍋さんに会釈して出た。
 「どんな話しだ・・」「いえね、実は俺の実家の近くなんだが・・」
「実家・・、一ノ宮だったな・・」
「そうです。良い話しを耳にしたんです。近くでしょう俺が表に出難い・・」
「なんで・・、良いじゃないか・・」「いや〜・・、風評が芳しく無いんで・・」
「ハハッ・・、下手をしたら実家に迷惑が・・」
「其れも在るんだが・・、俺では何とも出来ない・・」「なんで・・」
「其処は以前糸の工場をしていたんだが・・、十年前止められた・・」
「工場・・、一ノ宮には機織が多いが、其れか・・」
「そう、其処は糸を生産する工場で取引先が少なくなり、止む無くですかね」
「そうか、でも良く持ち堪えているね・・」
「其処なんですよ、昨年まで父親が生きていたから手放さずに・・、
でも今は苦しいようですよ・・」「どれ位の広さだ・・」
真鍋さんは地図を取り出して現場を指差す。
「お〜あの大きなス−パ−の近くだな・・、広そうだが幾ら在る・・」
「土地は八百坪弱ですが立地条件が良い、北側は公園、左右、前は道、
おまけに準商業地域です」
「成る程、前の道は八メ−トルか・・、長方形、建蔽率も良いな・・、
高さも充分望めるな・・。売るのか・・」
「其れは定かでは・・」「オイオイ、其れでは何も話しが出来んぞ・・」
「其処ですよ、何とか頼みます・・」
「俺がか・・、無理だよ。行き成り飛び込んでも・・」
「其処は考えています。其の家の内情は知っていますから・・」
「何か在るのか・・」「主人が寝たきりです・・」
「病気か・・」「いいえ、事故で下半身不随・・、もう三年です・・」
「そうか、家族はそれだけか・・」「いいえ、奥さんと母親の三人です」
「そうか、苦しいのか・・」「いいえ、裕福ですよ」
「なら此方の話しに乗らないだろうが・・」正巳は段々気が落ちて来た。
今時そんな物件をまともに買う会社など数える位しか無い、
増して我社では到底無理と感じる。
この緑区の現場でも銀行が無理難題を押し付け、挙句に大手に
美味しい所を渡す現場に落ちている。
そんな会社が今更新しい土地など買える訳が無い・・。
正巳は大きく溜息を付いた。
「一度顔を出して下さいよ。どうせ暇でしょうが・・」
「アハッ・・、ゆうな〜・・、真鍋さんに言われたら無碍に断れないな〜・・、
一度顔を出すか・・」そんな話しをして別れた。
 午後二時、暇で現場を離れ会社に戻ろうと考えたが、又何か用事を
課長に言われそうで其の侭行き付けの喫茶店に入る。
其処で時間潰しをして午後四時に会社に戻る。
営業二課は今は開店休業状態、課長は会議で居ない、
皆は安堵してのんびりとしていた。
「ね〜太田さん・・、今日の飲み会来てくれない・・」雅代嬢が鼻声で言う。
「今日か・・、行かないよ、俺は・・」
「そんな事言わないで・・、今日は私の同級生が集まるのよ、其処に男を
最低一人持参と言われているの・・」「オイオイ、彼氏でも無いぞ・・」
「だから良いの、彼氏は駄目と言われているから・・」「変な飲み会だな・・」
「良いのよ、其処が・・。持ち寄って交換・・」「ええ〜・・」
雅代嬢が笑いながら肩を叩いて自分の席に戻る。
「へ〜・・、最近はそんな飲み会が在るんだ・・」
独り言を言いながらパソコンに向かっていた。
 雅代嬢は会社で一番古株、お局様とも言われているが、そこそこ良い女、
年は三十だが、結構イケテイル部類に入る。
「太田さん、行けば・・、あそこは面白いそうよ。私も独身なら参加したいわ」
斜め前の前田桐子さんが首を竦めて言われる。
「何が面白いんだ。飲むだけだろ・・」「色々よ、行ったら判るわよ」
意味有り気な事を言われる。
気乗りはしないが暇だから良いか・・、と思っていた。
 そうして午後五時半待ち合わせして会社を出る。
ホテルの二階で食事して時間調整をさせられる。
雅代嬢は事務服と違い、大きな花柄模様のワンピ−スを見事に着こなし、
胸がせり出し、谷間が半分見えるほど割れている・・。
正巳は時々見ながら長い間棒を使っていないなと思い、
股座を意識していた。
「今日は五組よ・・」「雅代さんは何処の大学でしたっけ・・」
「女子大、星が丘の・・」
「え〜・・、あのお嬢さん学校・・。そうでしたか・・、憧れていたな〜・・」
「そうね、注目はされているわね・・」
雅代嬢と名が付くのはこの人は社長の親戚に当ると聞かされている。
だから皆は遠慮しながら会社で居る。
結婚も大学を出て直にされたそうだが半年で戻ったと聞いていた。
「良い、今日のメンバ−は独身は私と後一人、あとは奥様よ」
「ええ〜・・、では供の男性は・・」「旦那様では無いわよ・・」
「本当ですか・・」「そうよ、不思議では無いわ」
「参ったな〜・・、良いんですか・・」
「其れ其れよ、そんな偏見は捨ててよ。相手に悪いわよ」
「はい・・、でも良いのかな〜・・」「良いわよ、皆其れ位は・・」
「へ〜、飛んでいますね・・」「古い言い方・・」
笑いながら懸かって来た携帯を取り出して何か話をしていた。
「行こうか・・」「場所は・・」
「東新町よ・・。栄や錦界隈では旦那と鉢合わせし兼ねないからね・・」
笑いながら言われホテルのタクシ−乗り場にと行く。
 名古屋の歓楽街は栄錦が一番、二番は少し落ちるが東新町界隈、
後は今池、金山と在るが其れは格段差が在る。
タクシ−で東新町に入り中ごろの雑居ビルの前で降りる。
「此処よ・・」雅代嬢は細長いビルの中に入り小さなエレベ−タ−に
乗り込んで七階を押される。
狭い廊下に左右四軒の看板が明かりを点けている。
おくの左側のドアを開けられる。
 「いらっしゃい・・、お待ちよ・・」
(エ・エ・エ〜オ・カ・マ・バ−だ・・)正巳は入り口で立ち止まり驚いていた。
薄暗い店内では既に四組のお客が座り、狭い店には店のオカマが三人
座って騒いでいる。
美しいとはとても言えない面々、其れでも化粧をし、ドレスを着て、
〔女だわよ〕と言いたそうな素振りだった。
 「紹介するね・・」正巳が雅代嬢から皆に紹介される。
男連中はイケメン揃い、女は美しい人が二人、気品高そうな女性が一人、
少し肥った人が一人の組み合わせ、名前は一度には覚えられないが、
舞、美紀、麗華、麻子と紹介されるが、其れが本名かも判らない・・。
其れはこんな場所では良いのかもしれないと思った。
 中でも舞さんと麻子さんはずば抜けて美しい、丸で熟年のモデル
紛いの美しさだった。
婦人雑誌から飛び出した様な可憐さと熟された女を感じる人、
雅代嬢も劣らないが其の二人は抜き出ている。
男連中の名前は覚える気は無い、今回は酒が飲めると思って
貧しい気で来ている。
オカマさんは場を持つ腕は芸人以上、直に正巳も笑い転げていた。
(こんな世界が在るんだ・・、奥様とは感じないな・・)
居並ぶ女性を見て正巳はそう思いながら見渡していた。
気品高い女性が独身と後で知るが、あの美しい二人はれっきとした奥様
だと思うと・・、後ろの旦那様の顔がどんなだろうと正巳は酒を飲みながら
オカマの馬鹿騒ぎに笑っていた。
 三十分すると男は一旦カウンタ−に行かされる。
其処で挨拶を交わすが皆若い、二十台でも一、ニ、三十台は正巳一人だ。
流石に肩を窄めて話しなど出来ない状態で座っている。
粋な洋服を着こなし全てが洗練されている男、其れが正巳と際立って違う。
「良いわ、翼は麗華、卓也は私よ、翔は美紀、麻子は正巳、舞は一樹よ。
判ったら座って・・」雅代嬢が言う。
こうして組み合わせが決まり、其々の指名の女性の横に座らせられた。
(いや〜ついているぞ・・、麻子さんだぞ・・)舞い上がらんばかりに心で叫ぶ。
 「宜しく・・」正巳は意気込んで乾杯しようとグラスを挙げる。
だが可笑しな事に其の麻子さんは浮かぬ顔をされて乾杯される。
(え・え・え〜・・、指名は・・、されたよな・・)
横の女性は他の誰よりも浮かない顔で座られている。
(待てよ、さっきくじ引き見たいな事をしていたよな、では俺は残り物か・・)
様子が判ると其の麻子さん以上に気が萎えて来た・・。
こんな遊びは知らない正巳は指名されたと糠喜びして座った・・、
何とも気まずい空気が二人の間を開ける。
(そうか、其れなら其れで良いわ・・、飲む、徹底的呑んでやる・・)
やけくそでブランデ−を煽った。
クラスが違う世界の女性、正巳は此処に来た事を後悔し始めていた・・。

                      つづく・・・・。





























































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