痛快小説家、上山惣一 [痛快、ロマン、官能]

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zoom RSS 喜淫小説101弾≪ 弧獣一路・・8 ≫

<<   作成日時 : 2018/08/08 02:04   >>

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 翔馬が焦る中、加奈子は部屋を見まわして何度も頷かれるが
それが何を意味するのか判らない、一時間過ごされ其のマンション
を出て帰られる、一度電車に乗りたいと言われ、駅まで見送る、
その中でも一度だけ手を握った、いいや握らされている。
大変な人とつづく・・・・。デ−トしたことに不安が在ったが、
反対に少し自信も付いている、其れだけ大事な相手と感じた。
 数日後、店で優さんに褒められる、初回じゃ上出来と喜ばれる。
その夜お嬢様が店に来られるが連れが在った。
直ぐに優さんから呼ばれ、翔馬が座る、本当に昼と夜との違いに
一層驚かされる相手、しかも今回は初めての女性が同席されてる。
聞くと大学からのお友達と紹介される、相手もこんな店は馴れて
おられるのか座は賑わう、翔馬も最近は話に合わせられるほどに
為っているし、今夜は相手があのデ−トをした女性、いつに無く
思いは普通じゃ無かった。
 「如何・・」「良いわ、この人なら良い」「え・・、何か・・」
「ね〜優、美猿の事任せてくれないかしら・・
」「え、良いですが、お嬢様・・」「あんたも店上がるんだし、
ここ等で引き継ぎも必要よ」「そうですね、でも未だ日が・・」
「あんたね、思いついたらすぐ実行、何で躊躇するん」
「でも・・」「お金なら、碧が面倒見るでしょうが、動きなさい」
「お嬢様・・」「そんな決断力が無い男だっけ」「ええ〜・・」
何の話しか判らないが店と聞いた。
 「では、美猿、君が引き継ぐんだぞ」「え・・」
「良いから、僕は店を上がる、詳しくは後で話すが既にお嬢様は
ご存じだしな」「なんと本当ですか・・」
聞いていない、其れでお嬢様とデ−トをさせられたのかと思えた。
 店が終わると翔馬は優さんと食事をする。
其処で詳しく話を聞かされるが、その中身は驚くほどの話しだった。
「え〜では有るんですか・・」「君も店で動くと判るだろう、其々
色んな形で繋がっている、ある人は自分ではそうは出来ない時は
影武者を使うほどだ」「影武者・・」「そう、名前も教えずアレのみを
する」「アレ、ああ〜」「其れくらいしないとお客様は掴めん、無理やり
誘うとその御客は来なくなるしな相手次第だ」「・・、・・」
「良いかね、此れからは僕のお客を総て君に委ねる」
「優さんは大阪に居るんでしょう」「ううん、里に戻る、其れに聞いた
ろう碧さん・・」「え、知っています」
「その人が離婚されて帰られるんだ同じ地元」「なんと、では・・」
「そうなるな、僕は其処で店を開こうと思う、しかも普通の店」
「どんな・・」「コンビニと合体の雑貨屋、其処には無いし採算も
危ないが地元に貢献・・」「凄いですよ」
「どうなるかわからんが、碧さんが其処をしようと誘われている」
そう言われる。
この華やかな世界に身を浸しながら考えはキッチリとされている
優さんを尊敬する。
 それが本当にやって来た、数日、優さんは丁寧にも会えるお客
だけ翔馬を連れてあいさつ回りされる、辞めるんだからと思えるが
其処は最後のケジメ、会われる女性は未だ有った事も無い人も
居られ、時代は変わると嘆かれる人も居られる、最近ご無沙汰の
女性も会えない理由が色々と判る、栄華盛衰は世の常と聞くが
真この世界は其れが如実に表れる。
 十月に為ると大学もだが、夜の仕事が本当に忙しく為り出す。
優さんが辞められた後、翔馬は一気にナンバ−ワン、引き継いだ
お客様が半端な人たちじゃ無かったのだ。
八時から十二時までのお客様も、其れからのホステスさん達も
半端な人じゃ無い、働く店での位置も何もかも凄過ぎる、
口座を持たされると其れが判り出した。
幸いにも優さんから引き継いだお客さんも店の仲間も、其処は
認めてくれている、アルバイトと言え翔馬は貴重な存在、物腰が
柔らかく話も聞き側に立つ、そうして卒ない接客も喜ばれる。
 「ね、今度の連休明けておいてね」「え・・、何か・・」
「そう有るのよ、約束よ」「でも・・」「良いから、その前に話す、
今夜翔馬に聞いてからと決めていたの」
そう言われる相手は加奈子さんだった。
 その日が来た、午後一時過ぎに環状線の森ノ宮駅で待った。
「居たね、行こう」有無言わさずに手を引かれて翔馬は従う。
 「え、あ〜貴女・・」「そう、前に一度会ったわね、美代です、
乗って・・」なんと駅前には外車、しかもベンツのスポ−ツタイプ
で大人しいシルバ−、其れに乗らされた。
「行こう・・」軽いエンジン音を残して車は走り出す。
 其れが何と車もだが、高速を走る中、大阪の凄さを垣間見る。
流れて後ろに消えるビル群、そうして交差する高速道路、
何もかもが初めて目に飛び込む代物だった。
 一時間走ると・・、「あ〜海だ、なんと橋が凄いが・・」
真っ白な大きな橋が海を跨いでいる。
「そうね、その先が目的地」「え、意味が何処に繋がっています」
「淡路島、その先が四国の徳島よ」
「なんと凄い、あ〜聞いた事有るが、相か此れが・・」
驚く顔が良いのか二人の女性は笑われる。
「良いわ、新鮮よね」「そうね、田舎から出たばっかりだし社会見学
だわ・・」そう言われる。
 そんなこんだで車は淡路品に降りる。
「此れから直ぐよ・・」「何処ですか・・」「美代の家の別荘、
夏は賑わうけど今は秋、静かよ」加奈子さんがそう言われた。
翔馬は、自分がどうしてこんな別荘にと思うが、其処は以前
優さんの大事なお客様、引き継いだことでこうなった。
 「あ・・、凄いが・・」またも素っ頓狂な声を出す。
「着いたわ、婆や〜」「おいでなさいまし、ご苦労様でしたね」
「有難う、用意は・・」「既に整えて御座います」
「じゃ良いわ、後は私たちでするし」「そうですか」
翔馬に頭を下げられて、別荘から出て行かれる。
「美代・・」「食べるものは有るんだ、じゃ少し休もうか」「そうね」
 取り残された翔馬は断りを入れて別荘と名の付く建物を見たく
なって、裏庭から表、そうして松林の先の砂浜、其処に出ると
真っ青な海、砂浜に裸足で向かうと長い間見ていなかった海と
戯れる。
其れほど翔馬は興奮をしている、女性二人をほったらかしと気が
付いた時は三十分ぐらい経過していた。
慌てて別荘に戻ると、二人は長いソファ−で横に為られていた。
裸足 「うん・・」テ‐ブルに走り書きが在る、其れには食材が
書かれている、何はどこそこにあるとも色々と丁寧に。
(そうか、お婆さんだ)そのメモをもってキッチンに向かう、
其処で有る物を確かめて、バ−ベキュウ−の用意をしようとする。
冷蔵庫を見ると総てある、なんとでかい肉の塊も有った。
テレビでしか見ていない事、バ−ベキュウ−等知らないが、
道具は何処かと思うと裏庭に倉庫が在った事を思い出して、
直ぐに向かう。
戸を開くときちんと整頓されて有る。
その道具一式を表の庭に運んで行く、其処でテ‐ブルと網焼き箱、
ご丁寧に炭も箱詰めである。
(うわ〜凄い、海老や魚と肉と野菜、此れなら僕にでも出来る)
自炊を少々している手前、包丁なども手慣れたものだが、
今回は食材が大変、高価そうな肉やエビ、そうして幾種類か貝も
有った。
「とりあえず、火起こしじゃが」するバケツに水を入れ傍に置き、
用意万端・・、(ああ〜酒だ・・)
部屋に戻り探したらなんと仰山有る、しかもラベルを読むが、
ほとんどがワイン、此処じゃワインかと、判らないから幾種類を
冷蔵庫に入れるとグラスやお皿を見つけて表にと運んで行く。
 それからナフキンや水差しなどを用意する。
 「え〜あんた」「あ、起きられましたか、聞かずに用意しましたが
良いでしょうか・・」「あらら、ま〜本当に、凄いじゃない」
「いいえ、何もわからないから、汗を掻いて、見て下さい、足らない
物有ります・・」「うん・・、グラス、良いわ私が持ってくるね」
「ワインは色々有るので判らずに冷蔵庫に入れていますが」
「良いわ、来て・・」美代さんに従う。
ワインボックスに氷を入れて運ぶ。
「じゃ火を起こしててね、加奈子起こす」
 そうして驚かれる中、二人は椅子に座られる。
翔馬は炭を熾し網に言われる食材を並べる。
」 「ま〜良いじゃない翔馬君と気が合いそうね」
加奈子さんが喜ばれた。
 三人で夕暮れ近くに乾杯をする、無論翔馬も二十歳になりたて
だから酒は飲める。
「ええ〜じゃ翔馬君、誕生日何時ね」「先月でした」
「ええ〜嫌だ〜知らないから、もう美代・・」
「そうよね、知らないから何も用意していないし・・」
「そんな事は良いです、でも今乾杯した、其れで良いです」
「良かないわ、もう良いわ美代と考えておくね、じゃもう一度乾杯」
肉が焼ける、魚も貝もエビも・・。
其処からもう三人は楽しい会食が始まった。
何もかもが手探りだったが、何とか用意は出来たと翔馬は一人で
喜んでいた。

                  つづく・・・・。































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