喜淫小説101弾≪ 弧獣一路・・37 ≫

 一時間後、四人で店を出ると二人の女性のためにタクシ-を拾う、
其れに乗せると後ろのタクシ-に翔馬は美奈を抱えて乗り込んだ。
一度送るにも酔っている、自分も酒を飲んでる、森之宮のマンション
に向かい、部屋に美奈を入れて、自分はシャワ-を浴びて酔いを早く
醒まそうと努める。
一時間後何とか酔いが収まるがまだ酒が残っていた。
ソフア-で横たえる女性は四年間仲良しだった友、仲間から聞いた
話では付き合っていた男性と別れたと聞いている、その傷をいやそう
と二人で皆を飲み会に誘ったとも聞かされ、そんな中で翔馬に会って
居るのだ。
 酔いが醒めた午前四時過ぎ、相手も虚ろながら目覚めてくれる。
「え・・」「送るよ、酒が抜けたし・・」「あ、翔馬君、え~如何して
美奈此処に・・」「酔い潰れていたぞ、連れて来て酔い醒まそうと、
送りたいが俺も酔っていたしな、場所も知らんが・・」
「・・、・・」部屋をきょろきょろ見渡した後、
「此処翔馬君の部屋」「そうなるな、でも何もしていないぞ」
「・・、う、お水・・」「判った・・」
水を冷蔵庫から取り出して渡す。
「・・、・・」何も言わずに翔馬を見つける美奈、
三年ぶりの再会だった。
「今お仕事何してんのよ」「自営業、個人と言った方が良いのかな」
「良い暮らししているじゃない」「此れ借りものだぞ」「全部・・」
「そうなるな、でも今は田舎に戻っているんだ、此処は一月に一度は
来るけど」意味は理解出来ないのか中身は聞いて来なかった。
「朝に為るが送ろうか・・」「あ、今日は土曜か、ふ~助かった」
「え・・」「休みじゃない、そっかそれで飲み会、忘れていた」
漸く笑みが顔に浮かんで来た。
其れから話が始まる、四年前までは友達付き合い、しかも大学入り
たてから続いている間柄。
「へ~何も知らんし、翔馬君上手く世間渡っているじゃない」
「そうなるのかなよう判らん・・」そんな話も嬉しい翔馬、
本当に四年間唯一の異性の友達が美奈だったのだ。
 二時間も話をしていた。
「送ってよ」「良いよ豊中だったよな」「そう服部緑地・・」
「良いぞ行こうか」マンションを出て、翔馬の車に乗り込む美奈、
夕べとは大違い、以前の美奈の姿に翔馬は心から喜んでいる。
車内で話をすることが出来る。
今美奈はIT関連の会社に勤めていると聞かされる。
その世界は疎いが気に為る業種、いろんな質問を浴びせて会話は
途切れずに服部緑地に到着。
 閑静な住宅地に入ると、教える家にと到着した。
「叔母様~」「ま~お前、何で知らせてきひんの・・」
「御免、酔い潰れて・・」「え、ではこの方・・」
「以前言っていたでしょう、大学の友・・」「え・・」
「それも初めて行った日に出会ったと」「あ~じゃ井上翔馬君」
「そう・・」「ま~連絡していたの・・」
「ううん、偶然夕べお寿司屋さんで」「じゃ上がって下さいな、どうぞ」
其処まで翔馬は一言もしゃべる事は出来なかった。
相手が叔母さんと言う、聞いたような気がするが覚えていない。
(あ、ああ~そうだ里は四国だったぞ、そうかこの家は叔母か・・)
それで意味が分かる、其れになんと翔馬の胸のど真ん中,
おばさんは剛速球で翔馬の胸めがけて放り投げられた160キロ
剛速球。
年も三十半ば、又美奈に似てキュ-トな姿、目眩がするほど翔馬
には映る相手、とんでもないところに来たと後悔するほどの初対面、
もう部屋に向う途中で眩暈がするほど面食らう。
コ-ヒ-を出されるが、其処から無我夢中、何かを話しているが
其れもとんと覚えが無い程、着替えする間相手されるが総てが
心地良い、しかも音楽の中でも一番聞きごたえがある音程の声質、
其れで何を言われても怒られてもこの感じは変わらんと思える、
翔馬にとって最高音色、「ね~聞いておられますの・・」
「え、何か・・」「あらら上の空、美奈を如何思ってらっしゃるかと」
「あ、其処は大学時代からの仲良しですよ、無論友達範囲」
「え、友達だけ・・」「そうなりますが・・」「ま~じゃ独り善がりかしら」
「え・・」「だって、今も時々あなたの名前が出ますのよ」「え・・」
「だからてっきり男女かと」「其処は違いますけどでも仲良しです」
「叔母様・・」「御免、聞きたかったし・・」
「良いの、この人は本当に友達だしね」醒めたコ-ヒ-をお替りした。
「ねね、叔母様、以前までは相当な女性だったのよ」「え、以前・・」
「そう、ご主人が亡くなるまではね、もうとんでもない男よ、家業は
叔母様に任せきりで遊び惚けていたの、しかも家にはひと時も
居ないほど、居る時は飲み歩き居ない時は魚釣り、本当にひどい
男だったけど、おばさまは皆が別れろという中笑っておられたわ」
「・・、・・」「それが、趣味で亡くなった」「えっ・・」
「そう魚釣りで遭難・・」「ええ~・・」
「和歌山沖の磯,大波に浚われたと・・」「なんと・・」
「それで叔母様は好きな事して死んだと、其れから言草と大違い
気が抜ける姿、事業もそれから手付かず、其れで叔母様の弟が
引き継がれたの」「そう・・」「なあに、要らん事いっちゃダメ」
「だって、聞かれたし」「もうあんたが進んで話しているのを聞いた、
悪い子ね」コ-ヒ-を二度目だが、美味しいと翔馬が飲んでいた。
 「お昼どうしようか・・」「叔母様の手料理が良い」
「其処は如何かな、翔馬君に合うと思えないし」「え、僕帰ります」
「ま~美奈聞いた、本当に亡くなった主人と同じだ」
「え・・、叔母様・・」「そう、はじめてあった瞬間、驚いたの・・」
「え、じゃじゃ」「そう、主人と出会った時の気持ちと似ていた」
「あらら、大変だ、叔母様男見る目が無いよね」
「うひゃ~あんたに言われると失望しちゃう」「何で~」
「だって・・振られる男じゃない、御免」「ううん、本当だもん」
急に傷口をえぐられる、しかもそのドスの切れ味は鋭かった。
「でも、相手も戯け、こんな従順な娘を手放すなんぞ勿体ないやん、
本当に相手は碌な相手じゃない、今後が危ぶまれる」
「もう良いからその話、翔馬君知らんし」「そうよね、御免なさいね」
何もかもが浮足立つ身で聞いてしまう翔馬、本当に困った相手に
出くわしたと後悔している。
其れほど魅力がある相手、美奈と違う姿と、どうしょうも無い男に
尽くされていたと聞くと尚更気が其処で膨らんで行った。
 其れからはタ-ゲットが翔馬に振り向けられた。
色んな質問が美奈からと叔母さんからと矢継ぎ早、答えるに苦労
するほど根掘り葉掘り、其れが何と嫌じゃ無いから翔馬は聞かれる
ままに話をしてしまう。
 「「あらら、ま~こんな時間に為っちゃった」
「ほんとだ、翔馬君が話すから・・」「え・・、聞かれたぞ」
「言ううな、其処は判っている、叔母様、何か取り寄せたら・・」
「だね、未だ離しませんからね」「オオこわ・・」
「うふっ、叔母様今日は相当よ」「だね、気に為るから聞きたいがよ」
「あ・・、訛り出たやん」「あ、そう、うふっ、もう思い出す、主人も最初
はそうだった、お前は鉄砲撃ちかと・・」「何其れ」
「だって話が次から次と出る口よ」「「言えてるがおじさん素敵ね」
「そうだったの、でも死んだ」急にそこに行くと顔色が沈まれる。
寿司の出前を取り、其処で日本酒、三人は相当飲んで行く。
美奈がよろけながらトイレに向かった時、「ねね、酔わそうか」
「えっ・・」「あの子酔えば何も覚えていない、だから酔わそうよ」
「ええ~・・」「そうすると何でも出来るよ」「え~叔母さん」
「もうあんたに叔母さんは無いでしょうが美里よ」「はい、美里さん」
「だからあの子は今は酔いたいの、お願い協力して、私はトイレに
行けば済むのよ、いくら飲んでも・・」そう言われる。
 それが本当と思えた、夕べの事も有り忘れたいがために酔われるん
だと解釈する。
美里さんはエンジン全開、美奈が好きな話をされながら酒は見る間に
美奈の喉奥に注がれた。
その行為は瞬く間に現れる、泣きながら飲む酒はしょっぱいだろうと
思うほど皆は見境なく酒を煽り、本当に酔い潰れて行く。
 
            つづく・・・・。
























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