異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・3≫

 翔太は言われた喫茶店に入る。
「待たせたね」「いいえ・・」向かいの席に座る。
「デ・・」「コ-ヒ-ですか」「そうやな頼むか」一瞬間があった。
「何か・・」どぎまぎしながら口を切る。
「辞める話なら駄目だよ、でも如何してもなら時間をくれないか」
「え、そうじゃないし」「え、まじか、助かった、じゃ何何・・」
現金な男、辞める話以外ならと安堵する。
「あのう、会社で聞いたお話ですけど・・」「何処どれ・・」
「機具・・」「あ、そうなんだ、俺達金が無いだろう、判って下さい」
「それって幾ら位ですか」「おいおい、普通じゃ無いぞ考えられない
程の金や、手が届かないくらい」「幾らですの」「佐々木君・・」
「一億、二億ですの・・」「うひゃ~そん何にはでも欲しいな」
「資本金増やせば・・」「あはっ、簡単にゆうなよ、出来るなら既に
しているが、俺達じゃ無理、今の会社の一千万も大変だったんだ」
「仲間内で出されましたの・・」「そうなるな」
少し其処から沈黙,BJMを聞きながらコ-ヒ-を飲む。
「じゃ資本金増やしましょうよ」「ええ~佐々木君、無茶ゆうな無理」
「無理を何とか、恵みも事務だけじゃないほうが良いんだけど」
「えっ・・」「面接で言った通り、デザインや絵描き・・」
「あ、そうだったな忘れていた、そう、じゃじゃアニメノキャラクタ-
も出来るんか・・」「何とか勉強しているし、仲間もいる」
「おいおい、其処早く言わんか、居るんか」
「居ます、専門学校だったし後輩も居る」「うひゃ~何と灯台下暮し
凄いぞ、其処な今悩んでいたんだ,麻雀や将棋は必要ない、
此れが戦記とか・・色々な部門物には必要なんだ、アルバイト
を探そうと皆で話していたところだぞ」「聞いています」
「じゃ、佐々木君は其処を・・、凄いぞ是非頼む」
「背景画や風景総て出来る人も居る」
「なんと凄いが、戦記物ならアプリやスキルが売れるぞ、こいつは
楽しくなりそうだ、じゃ事務を見つけようか」「是非・・」
そんな話など想像もしていなかった。
翔太は、再度まじまじと恵を見詰めた。
 「それからね・・」「未だ有るんか」
「資本金どうなるか判らないけど宛が有るの・・」
「宛・・、アッ何方か・・」「そう、で会ってくれない」
「あうあう土下座してでも会うぞ、でも何で其処まで・・」
「会社の一員でしょう」「そうだけど、でも嬉しい其処まで考えてくれ
ているとは感謝だ」其処は本音、今までそんな立位置で見ていな
かった事に翔太は後悔していた。
「御免、そんな事を思ってくれているとは知らずに・・」
「いいえ、出しゃばって・・」「違う、其処は本当に感謝だ」
「でも会って纏まるかどうか・・」「其処は良いぞ、紹介されるだけ
でも最高、今はななんでも縋りたい気分、感動した」
「じゃ連絡してみますね」「・・、・・」
席を立って外を見ながら携帯で電話されていた。
 (そうか知らなかった、俺は間抜けやんか凄い女性が傍に居ると
何で気が付かん)電話を終えて席に戻る恵。
 「良いそうよ、一時間後に来てと」「何処・・」「樟葉」
「会えるんだ、本当に凄いぞ、で佐々木君とのその方の関係は」
「え、意味が・・」「だって男性だろう、聞いておかないと拙かろう」
「え、何で・・」「おいおい、僕も戯けじゃないが、資金を出して頂く
なら、佐々木君との関係を知って置かないと・・」
「そうね、でもそんな関係じゃ無いし、とりあえず行きましょうか」
「うん・・」中身は教えてはくれないが、其処は翔太は大人、
心して行こうと決めた。
 車で阪神高速を走り、枚方を過ぎるとその樟葉が有った。
二三度しか来ていないが、想像を遥かに超た住宅地、京阪電車の
力添えで一大ベットタウン、目を見張る凄さ、その中を車は山手に
と進む。
 「此処よ・・」「・・、・・」唖然騒然、一目で凄い屋敷、
此れは元からある家だぞ、そう思いながら恵の後を従った。
「叔母ちゃん・・」「おう、待って居たやんか、ささ上がれ」
気品溢れる夫人が出迎えられ、慌てて翔太は挨拶をする。
庭から向こうは樟葉の住宅地が一望、淀川越しで向かいの景色が
望めた。
「あそこは高槻・・」「そうよ、山崎から高槻まで見えるでしょう」
本当に爽快な景色に見惚れる。
「ささ、コ-ヒ-どうぞ」出迎えられた奥様が出される。
「叔母ちゃん・・」「うん、昨日手元に来たから読ませて頂いたよ」
「で、で如何・・」「娘は良く知っているから聞いたが、夢があると、
其れでな、恵に会ったら宜しくと」「冴香ちゃん大きく為ったね」
「もうやがて二十歳ですよ、本当に早いわね」
そんな会話を聞きながら、翔太は既に何か自分たちの会社の事を
ご存知と思えた。
 「実は・・」「もう何も言わんでも良いよ、恵が頼む事じゃろう、
其処は確りと理解出来ている」「では・・」「恵・・」
「なあに・・」「書類通りか・・」「恵が作ったし間違いない」
「そうかね、じゃ進むか」「え・・、ではでは奥様・・」
「あんたが大将かね」「た・大将ですか」「そう・・」
「言えればそうかな・・」「うふっ、頼り無いが大丈夫か恵」
「謙遜よ」「だろうね、田中さん、あんたには条件がある」
「な・なんでしょうか」「今どちらに住んでおられるん」
「近鉄の八戸ノ里ですが」「其処はどんな住まいなの」
「普通、いいや以下のアパ-トです」「そう、条件は其処なの」
「何処ですか」「其処よ、住まい」「何か・・」
「此処は女ばかりなの、用心棒に此処に住んでくれないかしら」
「・・、え~僕がですか」「そう・・」「恵君・・」
「だって其処まで言えなかったもん御免、駄目なの・・」
「駄目じゃないが驚くぞ」「だよね」「ええ~・・」
呆れて恵を見詰めた。
「で、如何なの、駄目でしょうか・・」「でも僕は男ですし」
「だからお願いしているんだけど・・」「あ、じゃ旦那様は・・」
「え、誰の・・」「お・奥様のですよ」「あらら、有るけど」
「有る・・ですか」「そう、奥の部屋に有る」「有るって・・」
「叔母ちゃん、楽しみ過ぎよ」「うふっ、もう楽しいじゃないね」
笑われる。
翔太は意味不明、恵を再度見る。
「ハイ叔父ちゃんは上よ、五年前に・・」
「・・、ああ~そう、ひや~済みません存じていないから」
「良いのよ、じゃ恵、お話しして決まれば良いわ何時でも・・」
「ハイ、有難う御座います」席を外される。
 「おい、もう話を済ませたのか・・」
「そう色々聞かれるから書類にして渡したんだ」
「なんと手際が良いな」「で如何するん」
「此処に来なきゃダメなんだろう、でご家族は・・」「三人よ」
「女性なんか」「そう、二十四歳、二十歳」「下は・・」
「大学よ、京都、通えるけど京都に住んでいる」「そうか・・」
翔太は思いがけずにとんでもない事に為りそうと思える。
今まで何度も女性とは付合うが、こんな家で同居とは努々思っても
居なかった。
其れを承諾すれば資金が得られ、其処を第一と考えようと腹を括る。
宛がわれる部屋を見て、奥様に挨拶をすると二時間で家を出た。
 「ふ~驚いたぞ、どんな家なの・・」
「其処は代々農家だったけど樟葉の開発でとんでもない事に為った、
叔母ちゃんは其処を見計らい後妻で行かれた、其れで今の娘さん
達は義理に為る」「道理で若いと思えたやんか」「そう、三十半ばよ」
「うひゃ~そうか」「如何成り行きよね」「え、意味が・・」
「うふっ、楽しいわよアソコ」「何てこと・・」
「だってそうだもん、私の母は叔母の一番上の姉よ」
「なんとそうなるんか」そんな話をしながら恵の家にと送り届ける。
其処でまた挨拶、此処はしておかないと行く行くは大事な家に
為りそうと考えたのだ。
 成程あの樟葉の家の奥様と似た顔つき、年こそ上だが、
中々恵みの母親も凄かった。
 此処では色々な話が出来る、恵が何で会社に応募したのかも
母から聞かされる。
どうせ結婚するのだから其れまで楽しい仕事をしたいと応募した
と聞いた。
そんな話の中でもなんと母と恵君は仲良し、本当に姉妹のような
姿だった。
 こうして何とか資本はとりあえず確保出来そう、
直ぐに仲間に事の経緯を話す。
みんなが手を叩き恵みに感謝、会社が恵に恵まれたぞと大興奮、
本当に皆が待ちに待った出来事を早くも恵みの御陰で出来ると
騒いでいる。

                つづく・・・・。










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