異淫小説102弾≪獣を潜ませ生きる・・4≫

 五月十日連休中に引っ越し、其処では京都から戻り手伝ってくれた
下の娘、其れが恵と大の仲良し、姉は仕事で居ない、
聞くと外国航路の乗務員、忙しいのだし顔は見えなかった。
荷物なんか知れている、1DKで暮らしていたが、今は屋敷の住人、
聞こえは良いが用心棒、其れでも翔太には出世だった。
後で聞いたがとりあえず一億出されると聞くと翔太は喜んだ、
しかも役員にもなって頂けることが何より強い、
そんな事で此処の住人には為れた。
 「翔太さん、お庭・・」「あはい直ぐに・・」
早速こき使われ出すが嫌じゃ無い。その証拠は食事に有った、
本当に豪華いいや肉や魚が凄い、ワイン好きな奥様と飲み合わせる
のが好き、義娘は恵みと話がはずんでいるし、リビングは奥様と翔太、
二組に分かれて賑やかさはどちらも負けてはいない、
恵は本当に雰囲気を読んでくれる。
気を使い、今は奥さまと翔太が一番心を分かり合えるのが一番だと
察しているのだ。
こうして何とかこの屋敷の住人にはなれそうな翔太、
後は会社を如何運営するかが問題だった。
 会社も一応少し広い場所にと移転、今度は四階すべて使える、
場所も西区でそう便も悪くない、其処で広い部屋を仕切り、
色々と機械を買う算段で位置を決める。
無論、恵はあのデザインやアニメーションを作る連中を四人翔太に
紹介する。
二人は男性だが、これまた作品を見ると惚れ惚れする、後は今居る
連中のプログラムを深く掘り込み、戦記物を作ろうと皆で決めた。
 (忙しくなるぞ・・)毎日事務所に顔を出すのが楽しい)
翔太はもっぱらPCの媒体確保に奔走、大手が仕切る中、間合いを
見つけて奮闘、一月で何とか四社と契約までは漕ぎ付ける、
契約金は嵩むが其処は奥さまが別口でと申し出があり出して頂く、
何もかも恵みの力だった。
 梅雨が来た、夏がまじかに来る頃、会社では完成のパ-テ-が
執り行われる。
広告会社や、媒体を頼んでいるPCの会社、果は見学にとあの素晴
らしい軍団の後輩が参加してくれていた。
無論、其処には将来を見据えての事そつが無い恵みの計らいだ。
 会社も形は出来た、だがこの業界は休む間が無い程日々進歩、
相談し試行錯誤しながら皆は進んでいる。
知らぬ間に主役は何と恵、何から何まで翔太じゃ無くて恵さん恵君
と社内は声が飛んで行く。
(そうか、此れは男じゃ無くて女性が良いな)
細やかな気配りと受けが見える女性がこんな世界を牛耳るのかもと
思え出す。
其れほど恵みの立ち位置は凄い、アニメからプログラムまで頭に
入っている、其れで流れが読めて此処は貴女がして此処はあんたよ
と差配する姿に翔太は見惚れてしまう。
 おくらばせながら機械の搬入も続々と来た、アメリカからが一番多い
いが、日本でも今じゃそこそこの機械が出だす、あれだけ広かった
フロアも今じゃ手狭、だが成り行きを見ながらと思いつつ、手伝いに
来るアルバイトの学生も実施見学とは行かず、
ゲ-ムを作るチ-ムに知らずに参加されて行く。
 そんな日々がさなっている中、翔太は別の事で頭を悩ます。
誰にも言えない事が今一番脳裏を占拠、
落ち着かない翔太が其処に居た。
 「只今帰りました」「お帰りなさい、お風呂よ」「ハイ・・」
なんと今じゃ此処は我家同然、一ケ月を経ると小百合は翔太の生活
に合わせている。
自分でもおかしい程毎日が楽しい、亡くなった主人とは二十歳も年が
離れていたが、今は何と年下の男が同居、其れだけでも大変だが、
翔太は望んでも手に入らないような男の子、そう決めつけると小百合
は年甲斐もなくうきうきと日々を迎えていた。
原因は言わずも何か、総てに翔太が絡んでいた。
 「ね~、湯加減は如何・・」「え、良いですが」
「良いですじゃ無いでしょう、温度調節してね、女は熱いのが苦手
なの、翔太の温度にしてよね」「ハイ・・」
「上がれば食事よ」「はい」「ま~ハイだけね」「はい」「うふっ」
そんな遣り取りも小百合には堪らなかった。
 七月の始め、半年の経過報告を会社でこなし、そのまま宴会にと
皆で繰り出す。
其処で翔太は皆から酒を啜援られ酩酊、恵が心配する中で翔太は
酔い潰れて行く。
 午後十一時過ぎ、恵は酔った翔太を乗せて樟葉の家にと向かう。
「まあま~恵・・」「喜び過ぎよ、今日会社の成績が良くて宴会」
「そうかね、良い事じゃないか」「でもこの様よ」
「可愛いじゃないか寄越せ」「え、叔母ちゃん」「後は任せ」
「・・、そうね任せる」そう言いつつも恵は何故か判りましたとは
言えない何かを感じた。
「恵、居るなら手伝え」「え・・」「寝かす、運ぼう」「あ、そうね」
なんと玄関から二人は翔太を引きずり部屋にと向かった。
「男だね、重いやんか」「そうよ、でも可愛いね」
「お・おばちゃん,摘まんだら如何」「生意気ね、あんた如何なんね、
嫌いじゃないだろう」「其処は別口の好きさかな」
「同じだよ、摘まむか・・」「ええ、嫌だ・・」
「内緒ならいいだろう、翔太は追いかけんよ」「え、何で・・」
「此の子は見えるんだ、其処は相手を重んじる」「そうなの・・」
「ああ、小百合は強かな女だよ、知っているだろう」
「其処は聞いているけど」「それ以上だ、此処に転がり込んだのも
計算の上、お母さんに聞いたろうがね」「其処は・・」
「だからうじうじは好かん肉肉よ、喜びを与えようかな・・」
「叔母ちゃん」「だてに家に住めと願っては無いがね、でも思いの
他良い男だし今まで様子見していたんだ」「嘘・・」
「嘘で一億や二億出せるかね」
「そうだよね、お母ちゃん、ようやるといんさった」
「だろうお姉さんは小百合の魂胆読まれている、でも其れも良い
かと言われた」「ええ、ほんま・・」「そう、まだ若いしね」
「其処はそうだけど」「じゃお前が先に」頂け、後なら小百合でも
良いだろうが」後先の問題じゃないが」「じゃ此の侭指咥えて居る
だけか、お前には権利がある」「叔母ちゃん」
「子供じゃ無いし、お前も二人男を迎えた体だろう」
「うひゃ~聞いたん・・」「ああ、何もかも聞いてる、今度の話しも
お姉さんから恵が真剣だし聞いてくれないかと」「本当に・・」
「そうだよ」血が繋がる二人、其処は話しても構わないゾーンだった。
 ベットに寝かされた翔太、話は聞けない、そんな中如何して
そうなったのか、恵が小百合と真剣に話し込んでいた。
 「ねね、翔太さん素敵なの、でも今は会社で夢中・・」
「阿保やね、反対だろうがね」「えっ・・」
「あのな翔太は正直者、何時も恵みを褒めているやん、俺が居なく
ても恵なら差配出来る、今は総て恵みに皆が聞いているって・・」
「・・、・・」「それでね、あの会社は恵みが仕切れば
すごい事に為るとまで言われたぞ」「ええ~嘘でしょう」
「嘘など言えるか翔太は心根が良い、其れでも良いと言われたが」
「其れでもとは何・・」「会社任せると」
「うぎゃ~嫌や、そんなん嫌や」
「でもありかなと小百合は思える」「え、何で・・」
「だって、この男未だ上が見えるよ」「何処・・」
「阿呆,そう見ているだけだ、でも翔太は別の世界が有ると思える」
「別なの・・」「うん、根性が良いし優しいやんね、だからまだほかの
道も有ると思えるんだ」「でも今は・・」
「其処じゃ、あんたが引き継げばいい」「叔母ちゃん」
「そう舵をこの男は切っているような気がする、欲が無い分逃げだす
のも早いぞ」「嘘・・」「嘘なもんかね、だから其処は別になこの男
を迎えるとまた違う世界が見える」「叔母ちゃん」
「私は如何かと聞かれたら迎える気満々」「呆れるが」
「だから考えようかね、先の為じゃない、今が一番大切、お前も好き
や嫌いじゃない道を知る事だ、其れなら身が軽いし大胆にも為れる、
経営者に為りたいなら其処は道を作るんだ」
「叔母ちゃん,其の気無いし」「有るんだ、あんたには・・」
「叔母ちゃん」「往生際が悪い子ね、此処で踏ん切りをつけなさい、
夫で無くても構や~しない、子供を作ろうかね」「叔母ちゃん」
「種はこの翔太を推薦する」「・・、・・」
呆れてものが言えない、本当に叔母ちゃんは飛び過ぎだと思えた。

              つづく・・・・。













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