異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・22》

 秋も深く成って来た、翔太は未だ落合に滞在する。
昨日有馬の佐和子さんから電話が来て、
小百合さんは三日間逗留され昨日帰られたと知らせがある。
聞くと中々面白い話になり、長電話を終えると菜摘に報告、笑われる中、
本当に佐和子さんは凄い女性だと感心する。
 翔太が逃げて来た朝、直ぐに小百合さんを母屋に場所を移し逗留を指せたと、
其処からが耳御疑う話の中身、翔太が携帯から出る佐和子さんの声を聴きながら
身震いをするほどの中身だった。
その晩から女性二人は酒を酌み交わし世間話から進み、話は卑猥な方面と佐和子が誘う。
 時間が経った後、小百合は何と佐和子のベットの中、其処でも露わな裸姿、
総て知らぬ間にそうなっていると知らされる。
お互い同じ年代、しかも相手は強かな佐和子、気品ある小百合と手適う相手では無い。
夜中にはとうとう小百合の悩ましい叫びが聞こえだしたと聞く。
 その翌日も、昼間に佐和子が母屋に戻ると、部屋で寝ている小百合を抱いて愛撫三昧、
其れが三日間続いたと聞いたら、翔太は返事すら忘れていた。
其れを菜摘が聞いて、翔太に話すから、事実と認めるしかない、
直接聞いた話と同じなのだ。
(そうか、小百合さんがな・・))感慨ふかげな思いで聞いた話をもとに想像をすると、
横にいた菜摘が直ぐさま倒され餌食、ま本当にどうしようもない二人、
別の部屋で聞いている冴香は苦笑いする。
ふかげ 夕方、今度は冴香の叔母が家に来た。
翔太を見つけると手を叩いて喜ばれる。
「ま~、呼ぼうかと考えていたんだがね」「え、何か・・」
「うふっ、叔母ちゃん抱かれに・・」「お前な、そうじゃ無い、其れも有りか・・」
二人で大笑いする中、翔太だけは笑えなかった。
「菜摘、聞いてくれんか・・」そこから光江さんの話が始まる。
横でで聞かされる翔太も、話の中身に引き込まれ、気が付けば聞く側の三人の頭が
テ‐ブルの上に有った。
「ま~じゃ二年前結婚されたばかりじゃないね」
「そうさ、でも相手が逃げた、しかも有りがね全部じゃぞ」「で・・」
「無論警察には駆け込んだそうだ」話はあの温泉街から離れた場所に古くから湯治場
として有る宿があるそうだ。
話はその宿の事、板場で迎えた男の腕を見込んでその宿の女将が娘を相手にさせ婿に
迎えたのだ。
二年間は何事も無い様子、其れが夏場から時々倉敷に出ていると言われる。
婿は其処に来る前に同棲をしていた女性が倉敷に居ると後で知った。
知る時は既に遅い、倉敷の女性と姿をくらませていた後、警察でそう聞かされる。
「で、今は・・」「其処じゃ、最近は湯治客など少ない、設備も悪いし今更改造
もな無理じゃろう、預金も何もかも持ち逃げだそうじゃ」「あらら・・」
「それでな、わしの二級下だったから、昨日話を聞いて向かったがね」
「うん、其れで・・」「泣いてな、もうどうしようもないと・・」
「そうだろうね、可愛そうに・・」菜摘が聞く相手をする。
「ねね、叔母ちゃん、その娘さん・・」「往々、良い所に気が付いたな・・」
「え、じゃ其れ」「それもだがのう、話を聞くともう其処を出るといんさるんじゃ、
アソコは川傍の温泉街とかけ離れているしな、既に峠を越えたあそこには親戚が
三軒あったが、今じゃ誰も居りんさらん」「ま~じゃ・・」
「そうなんだ、美里もまだ五十手前じゃろう、神戸にでも親子で出ようかと話を
しているそうじゃ」「じゃ、其処如何なるん・・」
「やがてはその谷は自然の雑木林に戻るな」「・・」
「え、光江さん、其処温泉出るの・・」「無論出るさ、元を質せばあそこから
お湯が出てから、この温泉街は出来たんだ」「そう、でその温泉はそのままか・・」
「そうなるじゃろうがね、誰も山奥の谷なんぞ行くかね」「・・」
「勿体ないわね」「そうだろうが、アソコじゃもう無理じゃろう。この先の温泉街
が繁盛しているしな、湯治客相手だけでは既に先が見えるがね」そう言われる。
「・・」翔太は話を聞きながら気は既に其処には無い、
いち早く其れを知る冴香、他は翔太の気など知る由もなかった。
 だがそこから今度は冴香が叔母を相手に話を聞き出す。
「叔母ちゃん、何時出んさるといんさるん」
「すぐじゃないな、警察の事も在ろうし、予約を受けているお客の事も、
直ぐには動けんぞ」「じゃ大体幾らくらいなん被害」
「知れておろうな、大金じゃ無いぞ、暮らしぶりやお客の出入りが少ないと皆が
いんさるが」「そう」「お前聞いてどうづるん、あそこはだめじゃぞ貸すな」
「それはしないけど、そう」冴香は其処で言葉を飲み込んでしまう。
「私,貸そうか・・」「阿保抜かすな、抵当もろくなもんじゃ無いし、
無理、貸すなよ」そう言い切られる。
永い間翔太から声が出ていない、ビ‐ルを何時の間にか皆が飲んでいた。
「色々有るよね、世の中」ポツリと翔太は声を出す。
「翔太さん、あんたなら良いかも」「え・・」
「だっていい女だぞ、母親も娘も・・」「・・」
「もう叔母ちゃん、其処は危険区域」「あはっ、そうか」冴香の声に大笑いされた。
「其処のが谷は私小学生の時一度遠足で行った)「そうか、峠超えてかね」
「うん、凄く大変なところよね、でも横の小川の水綺麗だった」
「そう、上流は岩魚が)居るぞ未だ」「本当に・・」そんな話も聞いて翔太は目を瞑る。
「お兄ちゃん、なんか浮かんで来たん」其処は未だだが冴香は何考えていた」
「判っているくせに」そんなやり取りを菜摘と光江は意味不明。
「そう言えば冴香と同い年くらいじゃ娘」「でも知らん、私は倉敷の学校」
「そうだったな、あの子高校出てから大阪のホテルに勤めていたと聞くが」
「それで戻って・・」「そうなるな、でもあの子何処でも潰しが利きそうじゃ」
そうも言われた。
 世の中じゃこんな話は履いて捨てるほどあろうなと翔太は思えた。
しかしあの温泉がそのままになると聞いたら惜しい気もするが、
いかんせん場所が、其処で思いは行き止まりに為る。
 「ねね、お兄ちゃん、明日其処の峠にドライブしようか・・」「えっ」
「行こう行こうよ」「良いけど・・」「ま~あんた達、私は・・」
「後で、偵察するのは冴香の務めでしょうがね」「え、まさかお前」
「未だ其処までは如何かなお兄ちゃん次第、いいや閃かないと無理かな」
「お前、呆れた」「義母さん、どうせ後で乗る羽目に為るよ」「乗りません」
「そう、じゃ翔太さん、此処には当分寄らなくなるけど良いの」
「お前、脅さないでおくれ、其れは嫌や」「でしょう」
親子でそんな話をする中、光江は翔太を見詰めていた。
 「あんた、行きんさい見て置いて良いかも、後は駄目なら知らん顔、
何とかなるなら光江が橋渡しするけ~」「光江さん・・」
「あんたのためだ、この家じゃあんたが大切じゃろうがね、な~菜摘」
「・・」「だいぶん奥か・・」「車じゃ三十分、あの温泉街からはニ十分かな」
そう言われる。
何か閃いた訳じゃ無いが気に為る話を耳にする、
翔太はその晩一人で悶々として寝付かれずに居る。

              つづく・・・・。











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