異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・33》

 何とか、里美さんにも強引に認めさせることが出来た、
其処には先に娘の美樹ちゃんをそれなりに落合の菜摘さんに話を
吹き込んでいたのだ。
こうして何とか承諾を得ると、工事は直ぐに始まるし、冬の最中には内部をと
考えて外回りを何とか早めようと画策。
手続きを終えると、其処では暫く翔太の居る事の理由が無い、
宿は既におかみさんの聡子さんが盛られ、時々かかってくる予約を断り、
来年の春には完成するから招待状を出すとまで話をされる。
翔太は暫く此処を離れる事にする、落合で三日間、報告とそうして大事な事、
役目を務めると、此処も暫くは留守に出来る。
 漸く久しぶりに暇が出来た、大阪に一度戻ろうと車は向かうが、
戻る先が樟葉かと気が重いだがそこしかない身分,恵さんに会社で恐る恐る
聞いたが、何も言われてないと聞いたら何とかなるかなと、
その日の夕方早めに樟葉の家にと向かう。
「・・」「只今です」「・・」
「あのう、只今戻りましたが・・」「聞こえています」
「え、はいすみません」何とも翔太は歓迎されていない様子に戸惑うが、
予想以下の反応に少しは救われた。
雑言に罵倒されても文句は言えない立場、あまりにも惨い仕打ちをして
逃げた後、覚悟はしていたが、大切な相手、本当に足が重く感じる帰路だ。
樟葉を出る時が十月の末、今は既に十一月の半ば、半月余りの期間だが、
随分と前に思感じた。
「お風呂入れるけど・・」「え、後で良いですか・・」
「何か用事あるん」「別に無いですけど」「話はせんの・・」
「え、話」「そう、此れからの事は如何するん」「そこは後でお話がある」
「今じゃいけんの」「いえ」「じゃ聞かせて早く」急かされる。
 其処から、翔太は質問される前に勝手に事後報告をし始める。
罰も悪い立場、早めに話をしてその場から逃げ出したいだけ、
本当に相手を見ると、後悔する。
あの時は特別気が狂うほど抱きたかった、其処は本音、だが抱いた後確認を
怠り逃げている身、どうしてもギクシャクは致し方ないと思えた。
 三十分懸けてあれ以来の事は此処では包む隠さずに話そうと決めている、
相手が割り込められない程流れは進み、漸く話を得ると、翔太はだんまり。
「そう、其処が気に入ったんだ」「気に入るってか、なんか惹き付けられて
気が付くと走っていた」「それほど気に入った証拠でしょう」
「其処は如何かな、アソコで何か興さないとは思えたけど、気に要るとは
少し違うかな」「同じじゃない、其処の女性が居るやん」「え・・」
「落合は既に聞いているし」「あ、佐和子さん」
「あんたね、もう小百合を如何したいん」「え・・」
「もうなんで、話は総て後報告なんよ、先に総てどうかとは話してくれんし」
「御免なさい」「あれもそうよ、小百合の気持ちなど後よね」
「え、其れは・・」「後だったじゃない、気が付いた時はもう家
には居なかった」「謝って貰わなくていいけど、残された
小百合は悲しかった」「御免なさいでもね、恵から話を聞いたら、
仕方ないかなと」「有難いです」「でも許さないからね」「はい・・」
頭を下げたまま聞いている。
 落合の先の谷は工事するん」「既に仕出しているんです」
「え、聞いていないけど、其処話して」「え・・」
「当たり前でしょうがね、小百合も聞く権利在ると思うけどな」
「・・」「そうなるでしょう、じゃ聞くけど、小百合をあの時だけ抱いて
そのままね」「え・・、其処は」
「其処はどうなるん、終わりなん、其処だけはハッキリと聞かせて」
「終わりは嫌だけど、小百合さんがどう思われているのか・・」
「如何、じゃ嫌と言えば」「其処は仕方が無いと」「仕方が無いだけ」
「いいえ謝ります」「謝るだけ」「それ以外は、僕が襲ったんだし、
先はどんなおでも受けるしかありません」「そうなるよね」「はい」
「そう、其れ聞いたら良いわ」「良いわですか」「そうよ、良いわ」
「・・」なんと変な結末に為りそう。
「ああ~もう小百合は如何すれば良いのよ、あの時に私はどう始末付ければ
良いの」「・・」「何で逃げたのよ、もう馬鹿ね、ここ等じゃ其れを戯けと
言ううんよ」「はい・・」
「戯けさん、あんた女性の扱い上手いと思ったけど下手」「そうなりますね」
何とも虐められ過ぎ、小百合さんの肌と恩味だと思いつつ聞いた。
「さてと、恵が戻れば話を詰めましょう」「・・」
「其れで良いよね」「はい、従います」そう言うしかなかった。
 思えばあの時、もう大阪から離れる気持ちが強かった、
其れならば憧れ続けて居た小百合さんを一度だけでも抱きたいと、
今考えると相手の気持ちなど更々考えてはいなかったのは、事実、
其れを言われるともう何も言えない、其れほど無茶な事を強いていた事に為る。
「お風呂に入って休めば、恵、今夜は少し遅くなるって・・」
「はいそうします」なんとはこの場を逃げられそうで、直ぐに従った。
 だ恵ちゃんが戻ると、又も翔太が呼ばれ話し合う。
今度は恵ちゃんが居るから話は弾んで行く。
「ま、じゃ進んで居るみたいね」「そうなんだ」
「じゃ、叔母ちゃん、参加すれば良いじゃない」
「え、でも翔太が何も言わんやん」「それは慮してんのとちゃうか」
「翔太・・」「・・」「如何なん」「其処は無理言えんし」
「ま、じゃ初めからがそうなんか、良いかなとは思えたけど、怒られたし」
「それとこれとは別やんか、恵あんた如何思うん」
「そこは、もうその気なんじゃないの、叔母ちゃん、投資金以上に金が
増えているじゃない」「それは別じゃ、でも出せるけど」
「うひゃ~、お互いもう最初からその道で行けば問題ないじゃない、
アソコは既に翔太の女性が居るし」「え、あそうか、じゃ私もそうなるよね」
「当たり」そんな会話をされる。
「うふっ、一億投資で三億、もう最高、でも今度は暫く寝かさんと駄目よね」
「それは別で楽しみが付いている」「そうか、じゃ乗るわ」「え、小百合さん」
「一億は最初からだそうね、落合の家も出すんでしょう」「其処は未だ」
「良いわ、出す駄目なら小百合が面倒見ようっと」
「あらら、叔母ちゃん、本音が出たね」「恵」
漸く家ので笑う声が聞こえた。
「小百合さん」「あんたね、もう喧嘩すまい」「してへんけど」
「じゃ小百合が一人よがりかね」「おばちゃん、其処がいけん、素直が一番」
「そうね、じゃ翔太さん、宜しく」「小百合さん、感謝」
「でも早く落合連れてってと、寒くなるし現場も見たいし」
「ねね、場所教えて、PC持ってくる」恵が動いた。
 其処から地図と衛星写真で家の中は大盛り上がり、
小百合はド田舎など知らないし、温泉があると聞いているから、
既に心は其処に向かって行く。

      つづく・・・・。