望慕小説105弾《夢中を彷徨う・・3》

 なまぐさは昔から、部屋は一日の経過しかしてはいないが見るも無残、
散らかっている、そんな中で澄人は又もコ-ヒ-を片手に本を読み漁る。
 「うん・・」横に置いてるスマホが揺れて電話と知らせた。
「なんと・・」そこにはメ-ルが来ていた。
「おはよう、起きているの、今ねママが話がしたいと横で待機されている
のよ、良いよね」「お早う御座います、構いませんけど何か・・」
そう返事を送る。
 直ぐに音色の違う音がしてスマホを持つ、
「お早う御座います、澄人さんお久しぶりね」挨拶から始まった。
中身は娘さんから聞かれたのか、内容が総てその自分えのエ-ルと共に旅
に出なさいと言われる。
返事をする間が無い程話は途切れず、母の思いを澄人にと話されていった。
「では、旅はまともじゃ無いんですね」
「そうよ、其処は色々とね有る、考えるとその方が面白いわ。以前お客さん
から聞かされた話だけど、其れも有と夕べ話を聞いて考えたのよ」
「なんと、そうでしたか、お手数かけます」
「ええ、大事な息子みたいなんですからね、でも何もしていないと相手が
知ると気をか引かれる恐れがあるのよ」「ですよね・・」
「だから如何、貴方が旅している間、何かしては如何かな・・」
「ええ、旅するんでしょう、出来ないと思いますけど・・」
「其処よ、如何株してみない」「ええ~、株って株式ですか・・」
そこから色々話をされる中、株を以前からされていると知る、しかも随分と
長い間と聞いた、浮き沈みは有ったが、ト-タルプラスだとも言われる。
「だからね、仕事の内と思えば良いじゃないね、私が推薦する株を少し持ち
なさいな・・」「お母さん・・」
「いやだ~、其の言い方止めてよ、ねね、お願い玲華よ」
「あ、じゃ玲華さん・・」「良いわ、なあに・・」
「株って少しは知っていますが、今は如何ですかね・・」
「其処よ、今は良いわよ」「ええ、でも未だ一万円台ですよ」
「其処も良いわ、やがて直ぐに二万円台」「ええ・・」
「だって考えても見なさい、日本は五年後代替わりするのよ」「あ・あ」
「其処も加味すると二万円は直ぐよ」「・・」言われる中身が読める。
「では・・、でも勉強しないと・・」
「任せてよね、麗華には勝てる要素が満載よ」「ええ、何でです・・」
「今は内緒、今,銘柄言ううね・・」「ま、待ってメモする」
其処から話を続けられる中買う銘柄を教えて頂く、何でかと中身も話され、
持って居なさいと最後は言われ、売る時は知らせるとまで言われた。
 「じゃ株の話は其れで良いわね、後は旅のル-ルを決めようね」
「え・・」「良いわね、貴方はクルマで向かい、途中の宿泊は車内かテント
もしくは民家だけ、但し一週間に一度だけはホテルや旅館で泊まりなさい、
衣服も洗濯はコインランドリ-かもしくはホテルで頼むのよ」「・・」
呆れて声が出て来ない。
「聞いて居るの・・」「・・、え,はい聞いて居ますが、其れって・・」
「いいから最後まで聞いてね」話をさせてくれなかった。
話の中身はそうしないと澄人が成長しないとまで言われ、民家に泊まれる
なら、一万五千円と決めて置きなさいと念を押される。
そこには色々な意味が含まれていると聞かされ、
澄人には理解が出来ていなかった。
「疑うの・・」「いいえ、何で一万五千円かと・・」
「其処よね、聞いた話なら其処から色々と話が進むんだって・・」
「え、益々意味が・・」其れからも其の意味を聞かされて唖然とした。
 「なんと、そうなるんですか・・」
「毎度じゃ無いけど、不思議な金額だったと、二万円だと相手が怖がると
聞いたよ、思えば麗華もそうかもと頷いていたわ、其れで要らないと言わ
れる時が有ると、其処は別に何か品物でも良いじゃないね、又家を出た後、
次の場所で何か良い物が在れば送れば良い、感激される」とまで言われた。
 感極まり、澄人は自然と玲華さんの事を師匠と叫びたかった、
それを告げると大笑いされ、其れも良いよねと言われてしまう。
いやはやトンでも無い人だった、長い電話を切ると息が出来ない、
其れほど中身に聞いて身震いをする。
(なんと、思えば奥が深いぞ)そうか其れで麗華さんはホテルや旅館は週に
一度にしなさいと言われるんだと思えた。
旅の中でそんな泊まれる民家など無い場合が多いとさえ聞かされると、
車に積み込む荷物が脳裏に浮かんで来た。
 他愛無い話と中身が濃い話を聞いて、暫く考えさせられる、旅でも色々
仕方が有るんだと其処に感心もする、民家に泊まれたら其処の地方の事も
聞くことが出来るし、又勉強にもなり得る、そんな事を考えると胸が躍る、
興奮は未だ経験をしない旅の行く先も見えないが見ようとする自分が居た。
 五月二十三日、何度もカ-マに車で買い物に出かけ、テントや寝袋、
小さな手鍋やコンロ、諸々を買い集め四駆の車に積む。
「く~最初じゃ、此れで良いかも・・」気が決まると、既にも旅に出ると
決めていた。
 昼過ぎには、証券会社にと向かう、其処の店長は知合いと玲華さんから
聞いて居るから尋ねて行った。
大歓迎をされ話はもっぱら玲華さんとの事、名古屋の支店は半年前と聞き、
横に座り話を聞かれる女性が担当者と紹介され、三銘柄を告げると喜ばれ、
各銘柄に最初は五千万と言うと驚かれた。
だが其処も失礼と察しられたのか、直ぐに書類と担当者が部屋を出られた。
 「あのう、若しかして立ち退きでしょうか・・」
「其れも有りますけど未だ他に」「ではお亡くなりに為られたご両親・・」
「其処までは話したくありませんけど、想像に任せます」
「失礼いたしました、では今後とも何でも申し付けて下さい」
頼まれる中女性が書類を持参され、それ以後は店長相手ではなく担当者に
金を渡し、契約成立、買う銘柄はIT関係二つとゲ-ム会社一つだった。
四時過ぎには既に証券会社を出て桜通りをブラブラと歩いて行く。
 春盛りの五月の末、青芽と葉がまだ太陽が残る空から光を差込んで来て、
足元には模様が揺れていた。
「ま~遠藤君なの・・」「え・・」すれ違いざまに大きな声で呼ばれる。
「私よ私、ほら~大学で・・」「え・え・・、ア、あ・あ~なんとなんと
真美ちゃんか~」「そうやそうだが、何で暫く見て無いけど元気だった」
懐かしい女性、しかも友の彼女、気が許せる相手だった。
傍のビルの中に入り喫茶店で向かい合う二人、言葉は直ぐには出ないけど
懐かしい顔を見詰め合う。
「でで、如何あいつ・・」「え、誰、ああ、忘れたわ」「え、じゃ・・」
「そう、卒業で終わりよ」「なんと、聞いて居ないが・・」
「あんたら中々会えないと聞いて居たけいね・・」
「うん、そうなんだ、面倒くさいしな色々と在ったし・・」
「あ、そうやご両親とそうだ御免、ソコ忘れるとは駄目よね、そうや、
なんとその節は・・」急に言葉が変わった。
交通事故は新聞やテレビで二日間、嫌程放映されている、
其れで皆が知り置く事故に為っていた。
「大変だったね、今は・・」そこから当り障りが無い程度に話をする。
「そうか、じゃ今は何とか出来ているんだ」「うん・・」そう返事する。
「ねね、今日は此れから何か有るんね」「え、何で・・」
「食事し様よ、奢るし・・」「え、其処は良いけど、行く時間良いの・・」
「売るほど有るよ」笑われる。
 さしあたり総て用意は出来た澄人、今は本当に暇、直ぐに二人は日が
沈む中焼き肉屋にと向かう。
懐かしい店、其処も覚えてくれていて大歓迎され、再会に乾杯をする。

               つづく・・・・。




























ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント