テーマ:エッセイ

望愛小説103弾《獣が道を造る・・15》

 八月九日、裕太は忙しい、荷が満載で二日続けて広島に向かう、其れはお盆が来るからだが、毎年の事、年の暮れとお盆前はそうなる。従い帰りの荷物も多い、海鮮から雑貨を見回り大忙しで荷を積み込んでいる。八月十日の戻りは何とか可部の家で休むことが出来た。「ふ~お盆が来る頃は漸く朝晩が凌ぎ易いね」「言えるは、疲れる」「あんた、此処で休みんさいや縁側…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・14》

 色々有った七月も過ぎ早くも里はお盆前に為っていた。聡子さん達の仕事は順調、又それが少しづつ中身が変わる、其処は店もだが、裏に小屋が建てられ、其処で働く婦人が二人、仕事は総菜類を作られている。販売に出ると、多くの人が其れを望まれて居る事が判明、考えればお年寄りは煮物は出来るが、油関係は怖い、其処で中華や揚げ物はその小屋で作る事に為った。…
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望愛小説103弾《獣道が道を造る・・13》

 いやはや、裕太を差し置いて女性二人は話しに花が咲く、初めての顔合わせだが、其処は里が近くの真弓は美代さんとの話が心良いのか笑顔だった。「じゃ、何かね、あんた八重のどこら当たりか」「ご存知ですのか・・」「ああ、沢山おりんさる学生時代からアソコには多く知り合いが有るよ」「・・」急に真弓の顔が曇る。「あんた、聞いていたが、後妻さんは本当かね…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・12》

 七月二十二日、朝から裕太は大忙し、其れは真弓さんが車に乗れないと朝から報せが来た。慌てて、予備人が無い、裕太が代わりに車で向かう事となるが、いやはや初めての事、美津さんが怒る様に説明をされるが、聞く方の裕太はとんでもない難しさ、売るとその金額を携帯みたいな器具に打ち込まないといけない、其れは在庫調整にもなるから、それは三人が使いこなし…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・11》

 七月十五日、遂に最初の車がス-パ-から出る。荷台には綺麗にデザインされたロゴと名前が【石見ファ-ム出張販売車】此れを機会に会社を設立、店は石見ミニス-パ-とし,石見物産、石見ファ-ム販売の三つに部署を作った。社名は石見ファ-ムで統一、社長は裕太が為り、部署は販売車は美津さん、物産は隆、店は多恵さんが代表者に為る。資本金は二千万円、定款…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・10》

 遂に梅雨に入った、裕太は相変わらずトラックを転がしている。其処は何時もと変わりが無いが、変わったのは縁が有り仕事をする予定の真弓さん、其れが何と婆の計らいで店にも顔を出されているのだ。婆の妹の多恵さんと娘の恵ちゃんが大喜び、此れから此処も忙しくなるからと婆ちゃんがそうされた。 処が真弓さんは会うたびに顔色が変化、其処を婆が見て喜んでい…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・9》

 翌日裕太に召集が懸る、美津さんの家に来てくれと電話が来ていた。「上がりんさいや・・」裕太は招かれた身、上がり居間にと向かう。「え、ああ何とあんたが真弓さんか・・」「え、ご存知ですの・・」「いいや、昨日友から聞いたがね」「あらら、驚かそうと呼んだにね」美津さんがコ-ヒ-を出しながら笑われる。「そうだがね、えらい気落ちする」「聡子さん・・…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・8》

 「今日は・・」「は~い・・、ま~あんた、上がりんさいや」裕太が来ているところはあのトラックのパンクで知り合う家。「もう梅雨かね・・」「やがてはそうなる、空もどんよりしているしね」美代は毎週一度は着てくれる男に為る。月曜か木曜日はそんな気持ちで待って居るのだ。「今日は此れ・・」「アララ、バ-ムク-ヘンじゃね、有難う」他愛無い土産だがもら…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・7》

 裕太がその家を出る時は既に夕方、飯でもと言われるが、其処は丁重に断り車で出る。(く~何と会えたが、変わらんぞ・・)ハンドルを握る手に力が入る。車は家には向かわず、冠山の麓に向かっていた。慣れた家なのか車は庭に入ると、玄関にと向かう。「あ、あんた・・」迎える女性が微笑んでいる。 此処は裕太が通える家、しかも住む女性は四十過ぎの女性だった…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・6》

 美津さんの家に招かれて向かう。丁寧に広島での事でお礼を言われ、家に入る。コ-ヒ-を出され裕太は飲みながら話を聞いている。「先日は有難うございました、本当にお世話になり、済みませんでした」「え、序でしたしお礼は要らんけ・・」「そうは行かない、本当に感謝しているんです」もう良いからというが何度も頭を下げられる。 話はその事から始まる、既に…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・5》

 六月に入るとここ等は暇、其処は田舎では癒される時期かもしれない、やがてうっとしい梅雨が来る前と思える。「うん・・」裕太の携帯に電話が来た。「はい・・」見知らぬ番号だった。「あのう田中裕太さんの携帯・・」「はいそうですが・・」「私二つ谷を越えた所の美津ですが・・」「美津さん・・」「ご存じないかも、でも電話した」「はい、其れは良いですが何…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・4》

 広島の市場を出てから此処に着た裕太、其処では美代さんと言われる人と一時間以上話をしている。美味しいコ-ヒ-を飲みながら、今話をしている中身は里の婆ちゃんの事、既に其処に話が行くまでには、裕太の立つ位置が美代には判って来ていたのだ。「ま~、じゃじゃあんたはお婆様の誘導で・・、なんと凄い人じゃがね」「うん、郷では一目置かれているよ」「だろ…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・3》

 裕太が今話をする相手、婆ちゃんにそそのかされて今が有る。高校の途中で車の免許を取らされ、挙句に二年がかりで牽引や大型車迄取る。其処には二人での話し合いの末の事だが、今仕事が出来るも総て婆ちゃんと相談しての事だった。 以外にも色々と裕太はして来た、郷で生きるには何が必要かを嫌程聞かされて来た。六年前、裕太が大型免許を取ると、直ぐに裕太の…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・2》

 裕太は幸か不幸かタイヤのパンクで其れを変える中、話好きなのだろう空き地の隣の家のおばさんに捕まっている。 ニ十分で交換は終える。「あんた生活品て何・・」「え、色々ですが・・」「じゃテッシュ有るん」「え、あある積んでいるが」「じゃ買う」「ええ・・」「ねね、買い物遠くで困っていたんだがね、買わさせて・・」「え、良いですけど・・」なんと無茶…
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望愛小説103弾《獣が道を造る・・初回》

 平成二十二年、三月十五日、田中裕太は何時ものトラックを運転していた。此処は日本では有るが忘れ去られた地、過疎地と言われて久しいが、其処も今じゃ破壊地と名が変わるほど酷い。中国地方の山奥、其処は世間とはかけ離れた地だが、どっこいまだ多少だが人が生きている。 其れは大事な子供を産んで育てて、後に子は羽ばたいて都会にと向かうのだ。だから此処…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・39》

 誰も来ない正月、周りは雪に包まれ、異様に静かな中、宿では外と真反対、炬燵に入る二人には外との温度差が半端無い程かけ離れている。里美は年末から色々と考えさせられて来た。其処は翔太の存在、此処を変えようとする男、しかも強引過ぎる展開に娘も自分も歯向かう事が出来ない、既に親子は此処を捨てようと決めていた。何と今じゃ如何、様変わり程度じゃない…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・38》

 クリスマスでも翔太は動かない、大阪の樟葉で部屋に篭りっきり、恵もいつしか、会社を終えると部屋に来ている。「これで如何・・」「おう~綺麗、凄いぞ、流石IT産業の会社だがね」「うふっ、こんなの何時でも命じてよ、でも動画が頼り無いわね」「其処は実写が無いし無理かな・・」「じゃじゃ、計画図乗せて、今工事現場も載せると実感がわくかも」「そうだな…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・37》

 芯から堪能する翔太、流石に佐和子さんだ、以前訪れた時、有ろう事か無理やり翔太を誘い、この宿の家族風呂で抱いた女性、其れが今は堂々と抱けている。「ふ~、凄いぞ、感激、小百合さんもじゃが、佐和子さん半端無いぞ」「嫌だ~、あんただから出来るんよ、他の男じゃ無理無理」「そうよね、翔太は鬼じゃね」「うふっ、其の鬼待ってたくせに・・」「本音はそう…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・36》

 いやはや大盛り上がりの夕食会、特に男連中は裸踊りや、カラオケ、呆れる女性軍を笑い転げさせる。其処には既に大掛かりな谷の工事は皆最近聞いたばかり、其れに今度は参加できるかもと、最高な気分でいる中、哲夫が心配そうに光江さんにすり寄りごますり。「あんたね、心配せんでええけ~、此処は頑張りんさいよ」「うん、パチも辞めるけ~」「そうしんさい、奥…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・35》

 皆が其処に集中して考え出す、此処は翔太だけでは無く、其々の思いも聞き入れたいと願っていた。すると、いろんな話が出始める、無論其処には自分の金が投下されるのだし、皆が喜び特にお年寄りが集まる場所にするに何を起こせば良いのかと思案する。「ねね、光江おばちゃん呼ぼうか・・」「おう、良いねあの人なら、菜摘呼んでくれないか」直ぐに電話をされる。…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・34》

 翔太は忙しく動き回る、会社の今後の契約書を相手側と詰める役目がある。殆どは相手側と合意で来ているが、一番問題点は、社名変更、其れも大手の頭文字を入れて欲しいと言われていた。会社では其処は譲っても良いと仲間は言うが、翔太は先々に、自分たちの思いを残したいと告げるが、笑われる。其処には既に翔太がこの世界から少し遠ざかる身でそう居孤児を張る…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・33》

 何とか、里美さんにも強引に認めさせることが出来た、其処には先に娘の美樹ちゃんをそれなりに落合の菜摘さんに話を吹き込んでいたのだ。こうして何とか承諾を得ると、工事は直ぐに始まるし、冬の最中には内部をと考えて外回りを何とか早めようと画策。手続きを終えると、其処では暫く翔太の居る事の理由が無い、宿は既におかみさんの聡子さんが盛られ、時々かか…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・32》

 翔太は、忙しく動く中、里美は未だ宿で悩んでいた。「お母ちゃん・・」「おう、戻ったか・・」「如何」「如何もこうも無いが、あの人呆れる」「聞いているけど物凄い男だそうよ」「何処がね、呆れる程勝手よ」「でも、此処どうにかしたいと聞いている」「それが困る」「お母ちゃん、いっそ任せて出ようか」「え・・」「だって、決めたら進む人と聞いてる、冴香さ…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・31》

 無謀極まりないと怒りながら、里美は立つ事も儘為らない翔太を風呂にと、抱きかかえるようにして運ぶ。なんと翔太は動かない、呆れるが今は仕方ないかと里美は、翔太の衣類を洗濯篭にほうり投げながら、下着も脱がせて行く。従う翔太は立ったままま足が震えているが、其処は芝居かもと思う。だが結果其処までしてくれている里美、何度も馬鹿ねと言いながらなんと…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・30》

 食事の後、翔太の扱いについて二人は話し合う。「でも、其処は無理です」「いや、其処は認めて頂く、部屋もこのすぐ隣の部屋が良い」「え、其処は厨房近くだから煩い、一階の角か二階なら何処でも・・」「それは拙い、一番いい部屋ばかりじゃないか」「でも使わないし」「僕が他で利用するかも・・」「貴方ね、此処如何したいの、もう其処が見えないから私悩む」…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・29》

 (((uдu*)ゥンゥン・・、翔太は気が付いた。既に太陽は真上みたい、幾ら晩秋でも車内が熱く感じたのか目が覚める。 此処に到着して時計を見ると六時間は寝ている勘定に為る。「うん・・」寝ボケ眼でドアのガラスに張り紙を見た。【お疲れの様ですので起こせない、起きられたら宿に来てくださいね、里美】メモを見た、(うふっ、気を効かせてくれたんだ・…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・28》

 既に廊下で転ぶ二人、十五分は小百合にとって有り得ない出来事、愛撫をされる体は制御できない程暴れている。其れほど歓喜の中で小百合は身悶え狂い、おぞましい雄たけびと泣き叫びが交差する中、何で何でと吠えマルクだけだった。漸く抱かれるんだと思った時、わが身が何と相手の手に呼応しだす。抑えるどころか、今までの小百合じゃない、あの有馬温泉で愛撫さ…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・26》

 翔太は考える所があり、一度大阪にと戻ろうとする。此処では既に菜摘さんと光江さんがあの谷の親子の事を考えてくれそうと、冴香には其処は知られていた。 十一月に入り、しばらくぶりに会社に顔を出す。常にメ-ルは来ているから様子は見える。恵ちゃんに報告を聞く間、会社を立ち上げた仲間が連なり部屋に来る。それらと色々な話を済ませた後、恵を連れて昼食…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・27》

自分でも可笑しな姿、其れは今までに無い、何でと思うがそんなこと考える暇など無かった。其処にはあの有馬温泉の佐和子さんと電話で話した所為かも知れない。 【あんたね、小百合さんてとんでもない女性よ、あの気高さは鎧なのよ、私は直ぐに一緒に風呂に入った時感じた。此れじゃ男が狂うわ、此れが事実だったの、勿論鎧を脱がすには大変だったんだ、でも同じ…
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異淫小説102弾《獣を潜ませ生きる・・25》

 冴香と光江さんの電話でのやり取りで冴香の家で落ち合う事に決まる。「そのほうが良いかも、此処では決断が鈍りそうだしね、お兄ちゃん」「其れも有り得るね」当事者の気持ちなど確かめずにそう決められそうだった。「女将さん戸締りしましょうか」「え、ではお宅にですか」「冴香の家です、気を遣わずに少しここを離れたほうが良いと思えるし」「・・」返事はさ…
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